April 22, 2018
レイモンド・メリマン 週間コメント4/23【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年4月23日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】
来週の無料コラムは4月28日開催のMMAウェビナーの準備のため休載させていただく。
≪ 先週をふり返って ≫
4月17日〜18日に起きた土星の逆行と太陽・天王星のコンジャンクションは、MMAの★★ジオコズミック重要変化日(CRD)と同期し、先週終盤にいくつかの株式および商品市場を打ち据えた。世界の殆どの株式指数は3月26日〜4月2日の安値からの強力な反騰のさなかだった。そしてその反騰はMMA重要変化ゾーンのただ中である4月18日〜19日に終わりを告げた。これはこのコラムの読者を除いては、多くの投資家を驚かせたかもしれない。先週も述べたように『故障して暴走する機関車を止められるのはスーパーマン以外にいないだろう。だが例外は山羊座を逆行する土星だ。待てよ?!土星逆行の翌日、4月18日には太陽が牡羊座の天王星とコンジャンクトする。もし山羊座の土星が拠って立つセメントのように堅固でガチガチに固まった土台から彼を動かせる者がいるとしたら、それは火性星座宮たる牡羊座で燃える太陽と天王星の "惑星コンビ"* だ。』
こうして4月17日〜18日に土星はその軌道上で前進の動きを止め、その後太陽・天王星コンジャンクションが木曜と金曜、4月18日〜20日に株式市場の下降リバーサルと同期した。
同じ筋書きは商品市場でも演じられた。原油は4月19日木曜に69.55と2014年11月以来の最高値水準まで舞い上がり、その後勢いが止まった。銀は2週間前につけた16.15という安値から木曜に2月1日以来の最高値17.36まで爆発的上昇をみたが、その後止まった。金は銀ほど強くはなく、4月18日に1359まで反騰したものの、それは4月11日(前回の★★★重要変化日4月10日の前日)につけた高値1369.40を大分下回っていた。先週見られた両金属、特に銀の反騰は、先週のコラムでも触れたヘリオセントリックの水星による射手座運行が持つ歴史的パターンに沿ったものだ。しかしながらこれは、今週に入りヘリオの水星による射手座運行後半部に向かうにつれて、貴金属の間に異市場間弱気ダイバージェンスが浮上しているということであり、それはしばしば弱気を意味する。
先週のビットコインは強く、4月20日金曜には3月30日の安値6427からの33%高で3週間ぶりの新高値、8565に上昇した。先週一番の敗者は米国債で、期近物のTノート(中期国債)は119/15に下落、2011年4月以来の最安値を記録した。Tノートの価格が下がれば金利が上昇する。
≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫
牡牛座の天王星が、その初期段階では銀行にとって「一時的活況期」となり、その後に「破綻」がやってくると私が考えるのは何故か? その根本的な理由が上記の引用にある。またそれは、何故私が2018年〜2025年の天王星牡牛座運行期を『狂い出す銀行』と形容したかの理由でもある(『フォーキャスト/マンデーン2018』)。
その中身は次のような流れだ。FRBが過去18ヶ月の間に政策金利を6倍(0.25%~1.5%)に引き上げたことを受けて、傘下の銀行もまたそれに従って貸付金利を引き上げている。つまり、もし変動金利型住宅ローン、住宅担保ローンまたはライン・オブ・クレジットを使っていれば、政策金利が上がるにつれて支払うべき利息も急騰してきたということだ。しかし、銀行に預金口座やCD口座を開設している場合、銀行があなたに支払う利息は全くと言っていいほど上がらない。
銀行は大儲けしているし、金利が上昇する状況で今後も盛大に利益をあげるだろう。それは彼らが貸付であなたに請求する利息と、あなたの資金を預け入れることで彼らがあなたに支払う利息との間に増大しつつある格差のせいだ。こういった状況は銀行の株価急騰として反映されるだろう。またこれは銀行に対する預金者(と借入者)の憂慮すべき抗議行動とも相関し、それが後に新たな銀行規則へと導いて天王星の牡牛座運行が終わる前に株価は急落する。天王星が入る星座宮によって支配されるセクターは、最初の2年〜5年の間に価値を上げ、その後トランシットの終了に向かって天井から下落するのが典型例だ。トランシット終了後もそれが続くケースさえある。
ジオコズミック要因に基づいて、私は以下の様な筋書きを論証することが出来る。銀行株は2020年前後に向けて騰がっていく。その後、山羊座で起きる土星・冥王星コンジャンクションが襲いかかる。大衆が銀行と銀行家に背を向け、彼らが顧客である自分達を扱うやり方、とりわけ貯蓄口座を持つ人々への仕打ちを変えるよう要求して敵対的になる可能性は高い。
木星と土星が水瓶座入りし(2020年12月17日〜19日)、両惑星が牡牛座の天王星にスクエアを形成する2021年までに、銀行の取り付け騒ぎに火がつく。銀行は狂い出す — それまでに彼らが自分達の預金者をもっと公正に扱わない限りは。預金者や借入者を犠牲にしながら激しく歪んだ利益を得て自らの企業欲を満たすよりも、顧客満足度に気を遣おうと決断しない限りは。
木星と土星が含まれることから、こうしたフラストレーションは単に銀行と関連事業のみに留まらず、それを越えて拡大するかもしれない。深刻な社会/政治的な問題に発展する怖れが潜在している。
そして、もしそこに何らかの巡り合わせで(あるいは星々の影響により)国内の、またはグローバルな規模の金融危機が起きるなら、この流れはもっと誇張されていく。これは十分に考えられることだ。2020年〜2021年のように、土星・天王星間のハードアスペクトが成立してから1年以内に土星・冥王星間にハードアスペクトが形成されるようなケースでは、このような危機が起こりやすいのだ。
短期的に見れば、今週は山羊座の冥王星に焦点が当たる。4月22日に冥王星が逆行に転じ、26日には火星が冥王星とコンジャンクトする。つまり冥王星力の満載期だ。冥王星は「脅威」「脅迫」「危険」を支配する。自然の猛威による穀物への脅威、テロリズム、または戦争行為による生命の危険などだ。また冥王星は「負債」をも支配することから、政府の債務問題が最前線の話題として蘇る可能性もある。もしそうなれば株、通貨、国債価格に影響を及ぼして各市場への下押し圧力となるのが典型例だ(通貨は対米ドル)。
しかし、来週開催する『MMA金融市場ウェビナー』でも論じるつもりだが、この下押し圧力は一時的なものとなるかもしれない。何故なら多くの金融、および商品市場はいまだに長期サイクルの早期段階にあり、この段階は強気だからだ。
それでは皆さんどうか良い週を!
週末のウェビナーで多くの方々と繋がりを持てることを楽しみにしている。なお、MMAの無料コラムは5月7日の週に再開するつもりだ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2018年4月23日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】
来週の無料コラムは4月28日開催のMMAウェビナーの準備のため休載させていただく。
≪ 先週をふり返って ≫
“米国10年債の利回りが金曜、2.96%となり、2014年1月10日以来の最高水準に達した。2年債の利回りは2.461%で、2.542%を記録した2008年9月8日以来の最高水準だった。金利上昇も株価には悪い要因となり得る。ある時点では高金利投資の方がより魅力的になるかもしれないからだ。”
— www.cnbc.com 2018年4月20日付
4月17日〜18日に起きた土星の逆行と太陽・天王星のコンジャンクションは、MMAの★★ジオコズミック重要変化日(CRD)と同期し、先週終盤にいくつかの株式および商品市場を打ち据えた。世界の殆どの株式指数は3月26日〜4月2日の安値からの強力な反騰のさなかだった。そしてその反騰はMMA重要変化ゾーンのただ中である4月18日〜19日に終わりを告げた。これはこのコラムの読者を除いては、多くの投資家を驚かせたかもしれない。先週も述べたように『故障して暴走する機関車を止められるのはスーパーマン以外にいないだろう。だが例外は山羊座を逆行する土星だ。待てよ?!土星逆行の翌日、4月18日には太陽が牡羊座の天王星とコンジャンクトする。もし山羊座の土星が拠って立つセメントのように堅固でガチガチに固まった土台から彼を動かせる者がいるとしたら、それは火性星座宮たる牡羊座で燃える太陽と天王星の "惑星コンビ"* だ。』
*ジオセントリック(地球中心)・アストロロジーにおいては恒星である太陽も(最重要視するものの)他と同じ惑星として扱う。
こうして4月17日〜18日に土星はその軌道上で前進の動きを止め、その後太陽・天王星コンジャンクションが木曜と金曜、4月18日〜20日に株式市場の下降リバーサルと同期した。
同じ筋書きは商品市場でも演じられた。原油は4月19日木曜に69.55と2014年11月以来の最高値水準まで舞い上がり、その後勢いが止まった。銀は2週間前につけた16.15という安値から木曜に2月1日以来の最高値17.36まで爆発的上昇をみたが、その後止まった。金は銀ほど強くはなく、4月18日に1359まで反騰したものの、それは4月11日(前回の★★★重要変化日4月10日の前日)につけた高値1369.40を大分下回っていた。先週見られた両金属、特に銀の反騰は、先週のコラムでも触れたヘリオセントリックの水星による射手座運行が持つ歴史的パターンに沿ったものだ。しかしながらこれは、今週に入りヘリオの水星による射手座運行後半部に向かうにつれて、貴金属の間に異市場間弱気ダイバージェンスが浮上しているということであり、それはしばしば弱気を意味する。
先週のビットコインは強く、4月20日金曜には3月30日の安値6427からの33%高で3週間ぶりの新高値、8565に上昇した。先週一番の敗者は米国債で、期近物のTノート(中期国債)は119/15に下落、2011年4月以来の最安値を記録した。Tノートの価格が下がれば金利が上昇する。
≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫
“FRBは現在の利上げがスタートした2015年終盤以来、金利を150ベーシスポイント(1.5%)上げている。したがって、銀行が付与する定期性預金やCD(譲渡性預金)の金利も似たような調子で上がることが期待されるだろう。しかし、それは間違いだ。FDIC(連邦預金保険公社)によれば、預金口座利息の全国平均は2015年9月以来、0.06%から0.07%とたった0.01%上がっただけだ。”
— Matthew Frankel
“Banks Don’t Always Follow Fed Rate Hikes”
The Motley Fool, USA Today 2018年4月18日付
牡牛座の天王星が、その初期段階では銀行にとって「一時的活況期」となり、その後に「破綻」がやってくると私が考えるのは何故か? その根本的な理由が上記の引用にある。またそれは、何故私が2018年〜2025年の天王星牡牛座運行期を『狂い出す銀行』と形容したかの理由でもある(『フォーキャスト/マンデーン2018』)。
その中身は次のような流れだ。FRBが過去18ヶ月の間に政策金利を6倍(0.25%~1.5%)に引き上げたことを受けて、傘下の銀行もまたそれに従って貸付金利を引き上げている。つまり、もし変動金利型住宅ローン、住宅担保ローンまたはライン・オブ・クレジットを使っていれば、政策金利が上がるにつれて支払うべき利息も急騰してきたということだ。しかし、銀行に預金口座やCD口座を開設している場合、銀行があなたに支払う利息は全くと言っていいほど上がらない。
銀行は大儲けしているし、金利が上昇する状況で今後も盛大に利益をあげるだろう。それは彼らが貸付であなたに請求する利息と、あなたの資金を預け入れることで彼らがあなたに支払う利息との間に増大しつつある格差のせいだ。こういった状況は銀行の株価急騰として反映されるだろう。またこれは銀行に対する預金者(と借入者)の憂慮すべき抗議行動とも相関し、それが後に新たな銀行規則へと導いて天王星の牡牛座運行が終わる前に株価は急落する。天王星が入る星座宮によって支配されるセクターは、最初の2年〜5年の間に価値を上げ、その後トランシットの終了に向かって天井から下落するのが典型例だ。トランシット終了後もそれが続くケースさえある。
ジオコズミック要因に基づいて、私は以下の様な筋書きを論証することが出来る。銀行株は2020年前後に向けて騰がっていく。その後、山羊座で起きる土星・冥王星コンジャンクションが襲いかかる。大衆が銀行と銀行家に背を向け、彼らが顧客である自分達を扱うやり方、とりわけ貯蓄口座を持つ人々への仕打ちを変えるよう要求して敵対的になる可能性は高い。
木星と土星が水瓶座入りし(2020年12月17日〜19日)、両惑星が牡牛座の天王星にスクエアを形成する2021年までに、銀行の取り付け騒ぎに火がつく。銀行は狂い出す — それまでに彼らが自分達の預金者をもっと公正に扱わない限りは。預金者や借入者を犠牲にしながら激しく歪んだ利益を得て自らの企業欲を満たすよりも、顧客満足度に気を遣おうと決断しない限りは。
木星と土星が含まれることから、こうしたフラストレーションは単に銀行と関連事業のみに留まらず、それを越えて拡大するかもしれない。深刻な社会/政治的な問題に発展する怖れが潜在している。
そして、もしそこに何らかの巡り合わせで(あるいは星々の影響により)国内の、またはグローバルな規模の金融危機が起きるなら、この流れはもっと誇張されていく。これは十分に考えられることだ。2020年〜2021年のように、土星・天王星間のハードアスペクトが成立してから1年以内に土星・冥王星間にハードアスペクトが形成されるようなケースでは、このような危機が起こりやすいのだ。
短期的に見れば、今週は山羊座の冥王星に焦点が当たる。4月22日に冥王星が逆行に転じ、26日には火星が冥王星とコンジャンクトする。つまり冥王星力の満載期だ。冥王星は「脅威」「脅迫」「危険」を支配する。自然の猛威による穀物への脅威、テロリズム、または戦争行為による生命の危険などだ。また冥王星は「負債」をも支配することから、政府の債務問題が最前線の話題として蘇る可能性もある。もしそうなれば株、通貨、国債価格に影響を及ぼして各市場への下押し圧力となるのが典型例だ(通貨は対米ドル)。
しかし、来週開催する『MMA金融市場ウェビナー』でも論じるつもりだが、この下押し圧力は一時的なものとなるかもしれない。何故なら多くの金融、および商品市場はいまだに長期サイクルの早期段階にあり、この段階は強気だからだ。
それでは皆さんどうか良い週を!
週末のウェビナーで多くの方々と繋がりを持てることを楽しみにしている。なお、MMAの無料コラムは5月7日の週に再開するつもりだ。
訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:53│Comments(2)│
│金融アストロロジー
この記事へのコメント
1. Posted by きんた April 22, 2018 23:20
毎週欠かさず見させていただいています。
forecastsも17年、18年を購入しました。
翻訳出来るだけでもすごいのに、占星術の知識がないと正確な翻訳できないと思います。
これからも楽しみ待っています
forecastsも17年、18年を購入しました。
翻訳出来るだけでもすごいのに、占星術の知識がないと正確な翻訳できないと思います。
これからも楽しみ待っています
2. Posted by hiyoka April 23, 2018 00:29
きんたさん、こんばんは。
励みになるコメント、ありがとうございます!
毎週見てくださっているんですね(^_^。
わたしの場合は星読みの道が先で、メリマンさんの著作に出会ったことで政治・経済関連の翻訳を始めた感じです。少しだけ株投資の経験もしたので、それも少しは役立っているのかもしれません。星々の動き、それに待ったなしの現実と人間の心理との相関関係は知れば知るほど奥が深く、もう、日々新しいことばかりで勉強がなかなか追い付かないのですが...。
無料コラムの翻訳も、ふり返ると何となく思い付きで始めてからもう随分経ちました。きんたさんのように何かのヒントとして役立ててくださる方がいらっしゃる限り、これからも時々お休みを入れつつ、続けていければと思っています。
Good Luck!!!☆