レイモンド・メリマン 週間コメント5/14【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント5/21【金融アストロロジー】

May 14, 2018

○5/15の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月15日21:07前後、北海道周辺で 21:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:48前後、沖縄周辺では20:18前後に牡牛座 24°36’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座24°~25°― 発効期:5/15~6/13 】
    "A mounted Indian with scalp locks"
『頭髪をスカルプロックにした馬上のインディアン』

    "A large well kept public park"
『手入れの行き届いた大きな公園』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分の能力が地に足の着いた本物であること、信頼に足ることを示す必要
→★ひとがどう見ようと言おうと気にせず自分が選んだ道を登りつめる覚悟
→★ひととは違うという意識の強さによって
    周囲のひとびとに投げかける無意識の「上から目線」に注意
→★誰のためでもなく自分自身のために持てる力を証明する必要
→★柔軟な発想と臨機応変の話し方が大きな違いを生んでいく
→★噂話や中傷に折れることなく真っ向から挑みかかろうとするプライド
→★洗練された振る舞いの影に隠された努力とビジョンを構築する力
→★自分がより大きな何かの一部であることに歓びと力を感じて進む
→★他者に自分の力を証明しなければならないという脅迫観念からの自由
→★社会の目や他のひとびとから投影された自分の姿に気付き呪縛から逃れる
→★外界に見せるペルソナを巧みに使って自分の本当の領域を隠し護る
→★ひとつの集団・集合体として皆を束ねる不可視のエネルギーに気付く
→★舞台上の脚光とそれを可能にする舞台裏のハードワークを見抜く
→★多くの選択肢から行くべき方向とそこに潜在する可能性を見分けていく
→★失敗を怖れる根強い気持ちと戦って克服する必要
→★自分自身が本来いるべき場所は何処かという問いへの集中
→★透徹した目で清濁併せのみ、必要に応じて対処していく知恵・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
                    
            今回の新月『プライドから解放されて透明になる』


2013NMFM


★5月新月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★


セドナ・アルゴル・カプルス・エケクルス・ニッポニア(とバルカン)とコンジャンクト、魚座のルシファー、エロスとセクスタイルの新月
敵意に満ちた環境に対応する必要、女性とのトラブル、または女性ならではの困難な体験、社会的な父性原理との葛藤と怨嗟、他者への無関心、切り離す(される)こと・喪失することで得る再生の歓び、自然に対し敬意を払う、エロティックな想像力への刺激、苦しみからの逃避としての耽溺、自ら創り上げた「宿命感」からの解放 etc. (この新月がドナルド・トランプ大統領のMC上で起きることは興味深い)

天王星が牡牛座最初のイングレス

火星・天王星スクエア
言葉と行動両面の危険期。人災、事故、脊髄反射・衝動性、暴力犯罪、性犯罪、スピード狂、暴徒、軍事衝突 etc.

天王星・フォルスがトライン
火山噴火、地震などの自然災害、困難や不具合を通じて起きる突然の気付き etc.

蠍座の木星・魚座の海王星がトライン
奉仕や全体の役に立とうとする精神の高まり、信じる対象と同一化したいという願望、サイキック能力やアセンションへの願望、美しい死のイメージ etc.

双子座の金星・パラスと魚座のエロス・ルシファーがスクエア
 金星は6月7日までアウトオブバウンズ(OOB)中。19日~25日前後が最盛期
危険な匂いのする出逢いへの誘惑または計算ずくの恋愛、怖れに裏打ちされた不誠実、一般常識や道徳を超えた芸術表現 etc.

5月16日13:55火星が水瓶座に入居
発明・発見・冒険に向かう革新的精神、方向性の違うもの・ひとを切り捨てる、過去を断ち切る、壁を破壊する、正義の旗を振りかざす etc.

5月21日冥王星・キラルスのオポジション
破壊による無辜の犠牲、若さや可能性を持つ者の死、驕り高ぶる気持ちへの打撃、突然の喪失 etc.
ルシファー・エリスのセミセクスタイルのMPにジュノー、ジュノーに土星がスクエア
人間関係の中でどうしても言えずにいたことを伝えるための覚悟と挑戦、対人関係における怖れの克服 etc.



★★牡牛座の天王星★★

        今回はイレギュラーでサビアン・シンボルから導き出したキーワードだけになるはずだったのですが、新月と同じ日に天王星が牡牛座入りすることからふと思い付き、以前から牡牛座の天王星について書きためていたメモを掲載することにしました。でも土曜日に送られて来たメリマン・コラムの原稿にもやはり牡牛座の天王星についての記述が...! なので昨日のコラムで省略した部分をこちらに引用しつつ、一緒にまとめることにします。メモは時間の関係上、コラムの内容と重複する部分や舌っ足らずな箇所も多くあるかと思います。なので余力があるひとは読んでみてください。まずはメリマン・コラムからの引用をどうぞ。


----------ここから2018年5月14付メリマン・コラムの引用-----------

“日々を生きるということは、そこから生きて逃れるすべは無いということだ。”

― Gordon Morino
  “Choose Your Own Adventure”
  ウォールストリートジャーナル2018年5月11日付


  天王星は2段階にわたって牡牛座入りする。最初のイングレスは今週、5月15日の新月、そしてこれも同日の火星による水瓶座イングレスで形成される牡牛座天王星とのハードなスクエア(不動宮スクエア)と同期して起きる。今年夏の天王星(と火星)の逆行運動によって、天王星は11月6日~7日の蠍座の新月時に牡羊座に戻る。そしてその後順行して来年3月初頭、魚座の新月とともに2回目にして最終的な牡牛座入りを果たし、それから約7年の間在泊することになる。 

アストロロジャーにとって、これは非常に重要な力学を示すものだ。何故なら天王星は混乱と崩壊、予期せぬ突然の変化、それと同時に新たな発明を象徴するからだ。牡牛座はたとえば通貨のような「物」とその「価値」に関連するというだけではない。農業と畜産、とりわけ畜牛にも関連している。また山羊座とともに地球、すなわち土地と不動産をも象徴する。これらの原理を結び付けて考える時、エコロジーや農業および農場経営の領域に起きる新たな技術革新、世界通貨の新基準(または変化)、銀行経営の新しい形態(ブロックチェーン?)の可能性が浮上してくる。

だが、この同じ領域において、重要な混乱と(または)変化が起きる可能性も考えられる。たとえば新たな遺伝子操作が食物の育成と加工法に影響を与えたり、既存食品の味を模倣した新しい合成食品が食肉の地位に取って代わるなどだ。また、地震や火山活動の活発化にも関連する。一般的にみて、天王星の原理(突然で破壊的な変化)はそう簡単に牡牛座の原理と溶け合うことはない。牡牛座は堅固さを好み変化を嫌う。とりわけ突然で破壊的な変化などもってのほかだ。それは地震が起きて好みのTV番組が中途で遮断されるようなものだ。物事は一番都合の悪いタイミングで起きる。そんなわけで、特に突然の変化に対応出来ない人々からは、より多くの不平不満の声が聞こえるだろう。「古き良き時代」へ帰れという叫びがこれまでより頻繁に発されるようになり、ここ2~3年は「古いものへの帰還」が新たにもてはやされる一過性のトレンドとなる可能性がある。

----------メリマン・コラムの引用ここまで----------


【以下、hiyokaのメモより】
  (前回の新月時に書いた「カイロン・メモ」も、もし未読でしたらついでにどうぞ)


★牡羊座天王星時代のわたし達をふり返ってみる★


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  天王星が牡羊座0°に入ってきたのは2011年3月12日の朝、日本中を震撼させた東北関東大震災が起きてからおよそ10時間後のこと。直接的にも間接的にも、その日から人生が変わってしまったひと、世界観が大きく変化して今に至るひとは多いかもしれない。天王星が牡羊座を運行したその後の7年間には、天王星・冥王星スクエアを筆頭に、土星・海王星スクエア、天王星・エリスのコンジャンクトなどなど、エポックメイキングなアスペクトが次々に立ち現れ、世界でも日本でも、わたし達は本当に様々な出来事を体験してきた。

けれど「個の精神」という領域でその底流を見ていくと、そこには常に、多くのひと達にとって日常と化したインターネットを介し世界を駆け巡る「自分探し」「アイデンティティーの追求」「自分という存在の再構築」「"わたし"とは誰なのか」という無意識の叫びが渦巻いていたように思える。(天王星は「平等性」を追求する惑星でもあるが、牡羊座に在泊するとき、それは「平等をもたらす(または提唱する)わたし」として無意識のうちに自らを高みに置く傾向がみられる。)


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  アイデンティティーの追求といっても、社会的な縛りの中に在る自己をいくらでも曖昧にすることが可能なネットの世界では、「仮想のわたし」というマスクを被ることも可能になる。そこでは様々に提供されるツールを利用して「なりたいわたし」になることも出来れば、社会の中で抑えられてきた「怒れるわたし」「惨めなわたし」「醜いわたし」を表現することも可能になった。リアルな日常での対人関係は「見ること」「見られること」で成り立っている。

けれど、ネット世界の交流においては「見られる」角度を自分の手で都合良く切り取り、デザインすることも可能になった。画像であれ動画であれ、そこには裏も側面も存在しない。そしてそれは「わたし」が「他者」を見るときも同じ理屈が成り立つ。見知らぬ他者に出くわし、たまたまそのとき表現された平面から都合よく切り取り、即座に判断(または審判)を下す自由とスピードをわたし達は手に入れた。それはインタラクティブなやり取りの中である種の「軽さ」を伴いつつ参加者全員の暗黙の了解となり、多くのひとびとを見えない糸で繋いでいった。

その一方で、ネット世界での体験はリアルな日常にも多大な影響を与えたように見える。電子世界で手に入れる視野の拡がり、自由さ、大胆さ、便利さ~都合の良さ。そこから入ってくる様々な刺激と多様な想念。その量と質は、わたし達の精神(または脳)にとって、おそらくリアルな日常しか体験していなかった時代とは比べものにならないほど大きなインパクトを持っていたのではないだろうか。


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  たとえば関東東北大震災とそれに関連して世界中を駆け巡った多岐にわたる情報の洪水。その衝撃は、真実もフェイクも含め、牡羊座入りした天王星を介して長い年月を経ながら「わたしの人生」に大きな影響を及ぼしていったと思う。「自分」と「世界」、「わたし」と「外側の世界/社会」、そのどうにもならない対立の構図(牡羊座の天王星と山羊座の冥王星)。わたし達人間の脳は、気付かないうちに歴史上これまでにないほどの多大なストレスに曝されてきたと思う。そしてそれは ― ある側面から見れば ― 人類に対するさらなる進化(天王星と冥王星)へのプレッシャーだと言えるかもしれない。

→ 牡羊座(わたし)の天王星(テクノロジー、境界線の破壊、自由、型破り、スピード、志を同じくするグループ、広範囲のコミュニケーション)とそれを待ち受けていた準惑星エリス(断片化した自己を取り戻すための闘争、自分を排除する者への報復)。今後は山羊座冥王星と牡羊座エリスのスクエア期が待ち受けている ― 2019年4月2日ニアミス、正確な形成は2020年1月26日~2021年8月21日まで計4回。2020年1月16日には山羊座の土星がエリスに正確なスクエア形成。このため2020年初頭~春分図には強い緊張感が漂う。)

        一方、天王星と前後して魚座入りした海王星は「何かを信じること」「同情と憐れみの精神」「犠牲者への共感」というテーマを世界に提示した。それは「高邁な理想」「絶対善の追求」とともに「欺瞞への逃避」や「信じ合うことへの憧れと信じることによる依存」を生み出しもする(魚座の海王星が支配するのは事実の積み重ねに基づく「信頼」というよりは両手をひろげた「無条件の信頼」であり、それは「信仰」に限りなく近い)。


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  魚座の海王星の働きは、個人レベルでも想像力や感受性を刺激することで様々な夢や物語を創り出す。けれど残念ながら、特に集合意識レベルでは、往々にしてネガティブな方向に向かいやすい。海王星の魚座入り以来、天秤座から蠍座、射手座へと進行してきた土星が射手座で海王星とスクエアを形成するころ、世界では大規模な「魔女狩り」の動きが顕著に拡がった。牡羊座の天王星と土星・海王星のスクエアがともに働くとき「嘘や欺瞞であるとわたしが信じるもの」、「悪や不道徳なもの」を排除したいという欲望を刺激する。

ネット上では炎上が日常茶飯事になり、「わたし」という存在を突き進め、確認したいと望むひとびとが互いを刺激し、評論しあっている。「炎上商法」と揶揄されるネガティブ軸からのPR手法は、それが故意によるものか無意識の発露かを問わず、当たり前に見られるようになった。また、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス意識向上への声の高まり(山羊座の冥王星、魚座の海王星)は、個的な志向性や個性としての属性/帰属意識の主張(牡羊座の天王星)とぶつかり、また溶け合いながら、大きな社会的プレッシャーとなってわたし達の意識に対し根底からの変革を迫っている。そんな状況の中、ポジとネガの絶妙な境界線(土星)を操るマーケティング技術もまた、個人、企業を問わずネット社会を生き延びるための必須のテクニックになったと言えるかもしれない。

けれどこのような経緯の底流には、限りなく拡散し電子化していく世界に在って、対立する側の一切を不信感というフィルター越しに否定することを通じて「そこに確かに立ち、存在する自己」を強固に確認したいという切ないほどの欲動が存在してきたのではないだろうか?(魚座の海王星、牡羊座の天王星とエリス)


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        こうしてわたし達は様々な壁にぶつかり、闘い、あるいは懸命にもがき、怒り、泣き、笑い、ときには逃避しながら、多くの出来事を過ぎ越してきた。そして今、牡羊座の天王星の時代が過ぎ去ろうとしている。でもわたし達はいまだに真の自己を発見したとは言い難い。それでもこの7年間の体験と様々な出逢いは老若男女を問わず、わたし達を「わたしはここに在る」という根源的な衝動に導き、改めて「個の可能性の果てしない追求」を迫って来たのだと思える。

天王星はこの秋から来年春にかけて、再び牡羊座に戻って来る。天王星の公転周期は約84年。ならばそれがわたし達にとって、おそらく生涯最後の牡羊座天王星体験になる。何かを確実に破壊し、新しい流れを促進していく天王星の下で牡牛座のテーマを探求する旅のとば口で、わたし達はそのときもう一度、自らの原初的な在りようを確認することになるのかもしれない。


★ここで牡牛座が持つ特質を考えてみる★

  • 資産、土地、農業、畜産、銀行、金融機関、美容(健全美)、審美眼、所有や保存という概念、長期の投資などを支配
  • 心身共に地上で生き残るための安全性、安定性の確保、そしてサバイバルに重きをおき、保守的で急激な変化を嫌う(突然の変化に直面するとパニックが起きやすい)
  • 外面的にはゆったりとした落ち着きを持ち、確かな美的センスを携えながら、こうと決めたことには多大な集中力を発揮する(美や心地良さは安定のために必要不可欠な要素)
  • 用心深く、触って確かめられることが重要 ― 自分のテリトリー、自分の物、自分の価値観、自分のペースを護ることが必要
  • 押し付けられることを嫌い、追い詰められると防衛的になって頑固に抵抗する
    →石橋を叩いても渡らず叩きすぎて割ることさえある
  • 特に物質欲が強くなくても、損をする(させられる)ことを嫌う
  • 「こころ」と「体/モノ」が一体であるというこの世界の本質を深い部分(潜在意識)で知っている


  霊性を探求するアストロロジーにおいては、牡牛座の怒りが深み/芯に達したとき、それはマグマとなってこころの地下世界に蓄積されるという。これは対向の蠍座に示唆される具体的な執念というよりは、地下の霊的鍛冶場でひとり働くヴィーナスの夫、火と鍛冶の神バルカンのふいごによって純化され、黒煙とともに燃え上がる地下世界の炎となって人生に何らかの「かたち」を生み出すために使われていく。牡牛座はこの世界に生まれ出るにあたって必要な「かたち」と出会い、それを得て鍛え上げていくというテーマを持っている。このバルカンは未発見の仮想惑星で、水星軌道のわずかな乱れ(近日点移動)が観測されたことから、より内側を周回するはずの未発見の惑星として19世紀に提唱された。しかしその後も発見には至らず、今では存在が否定されている。けれど霊的探求を第一義とするエソテリック・アストロロジーにおいては、牡牛座を支配するのは金星ではなく、この仮想惑星、火と金工と炉の神バルカンだ(軌道計算によるエフェメリスを持つ)。そしてその究極のテーマは、鍛え上げてきた「かたち」をついに離れ、そのエッセンスのみを携えて生きていくのだという。鍵となることばは「意志」だとされている。


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        そんな牡牛座に、全ての壁や境界線を破り、自由と変化を欲する未来志向の天王星が入居するとき、世相には牡羊座天王星(とエリス)のアイデンティティー分裂と模索の時代には見られなかった新たな葛藤が生まれるのではないだろうか。

一方、集合体レベルの雰囲気としては、山羊座の土星と冥王星に対し、牡牛座の天王星が地性トラインの関係であること、2018年6月~2019年5月には牡牛座の天王星と魚座の海王星のセミスクエア(フォーキャスト/マンデーン2018参照)が計3回起き、新しい形のグローバル犯罪や騒乱への不安が高まると考えられることから、安全と安定を志向する傾向が強まるかもしれない。平穏と安全のための保護を求める声は、これまで見られた個の権利への叫びやオーソリティー的存在(または体制)への抵抗など、独立独歩の牡羊座的な反抗衝動に匹敵する勢いを持ち始める可能性がある。人々は的確な統治のためにドラスティックな変化を求める一方で、聞こえの良い机上の理念よりも、実質的な経験知の裏付けを求めるかもしれない。もしそうであれば、良好な経済とともに国内の情勢が「安定」していると見なされることは、国家のブランディング(または国際社会におけるステイタス)にとってこれまで以上に不可欠な要素になると思われる。



★前回の牡牛座天王星時代をかいつまんで
(wikipediaなどを参考に...)


        ところで牡牛座の天王星時代を考えるには、やはり以前の歴史を概観するのが一番ヒントになるかもしれない。前回天王星が牡牛座入りしたのは1934年半ばごろのこと。そして同年10月に一度牡羊座に戻り、1935年春に再び牡牛座入りしている。

        経済的背景としては、1927年(牡羊座の天王星・エリスのコンジャンクション)ごろの予兆を経て1929年秋(10月25日「暗黒の木曜日」)に勃発した株式市場の大暴落に端を発する世界大恐慌がある。そして1934年、この世界的不況を克服するために当時の米国大統領ルーズベルトはニューディール政策へと舵を切った。彼は統率者としての力を最大限に奮って矢継ぎ早に景気回復と雇用確保の新法を成立させ、大胆な金融緩和を行う。ニューディール政策は、それまでアメリカの歴代政権が取ってきた、市場への政府の介入も経済政策も限定的にとどめる古典的な自由主義的経済政策から、政府が市場経済に積極的に関与していく政策へと転換したものであり、第二次世界大戦後の資本主義国がとった経済政策に大きな影響を与えたと言われている。後に元FRB議長ベン・バーナンキは『大恐慌期からの回復・デフレ脱却には、金本位制停止(牡牛座の天王星)による金融緩和の実現可能性が寄与した』としている。これによって政府の財政支出は大きく膨らみ、1934年以降は景気も回復傾向となった。そして連邦政府の権力は強大化していった。


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  けれどその後に実施された増税と金融引き締めにより、1937年には再び景気が落ち込むことになった(現在のFRB による金融引き締めや日本の消費税増税が気になるところ)。 ニューディール政策に否定的なミルトン・フリードマンによれば『1929年〜1933年と1933年〜1941年の期間は別に考えるべきだ。大恐慌をではなく大収縮を終わらせたのが銀行休日、金本位制からの離脱、金・銀の購入計画などの一連の金融政策であったのは間違いない。だが、大恐慌そのものを終わらせたのはつまるところ第二次世界大戦と軍事支出なのだ』と指摘している。

        一方、1934年のドイツではヒトラーが台頭。世界大恐慌による経済の悪化、領土と資源(植民地)、権力と権益を巡る各国の複雑なせめぎ合いの歴史を背景に、世界は第二次世界大戦へと突き進んでいった。第二次世界大戦は1939年9月1日、ドイツ軍のポーランド侵攻によってその口火が切られたとされている。
逆行の天王星が牡牛座21°台で牡羊座の木星とセミスクエア、乙女座の海王星、山羊座の火星とグランドトライン形成、月のノード軸に獅子座の冥王星がTスクエア、月のSノードに土星とネッソスがコンジャンクト、このとき小惑星がらみではカイロンとフォルスのオポジションに小惑星ニッポニアがTスクエア

ちなみに日本は1930年、世界大恐慌の直撃を受けて大量の失業者が出たことを皮切りに、追い討ちをかけるように冷害による凶作が続き、各地で深刻な飢饉が起きていた。農村では大量の餓死者、一家離散、娘達の身売りが相次いだ。そして1934年には歴史に残る「昭和東北大凶作」が起き、満州事変、支那事変など切迫する国際情勢のただ中で国内は疲弊する経済とかさむ国防・軍事費に喘ぐ状況に陥っていた。貧富の差は拡大し、木の実を動物と争うまでに深刻化した飢餓に苦しむ農村では、多くの若者達にとって軍隊に入ることだけが生きのびる道だったと言われる。(これは又聞きなので真実かどうかは不明だけれど、昭和天皇は日本が戦争へと突き進んだ時代を後になってふり返り「あの飢饉さえ無ければ、日本はもっと違う道を歩むことが出来たのではないか」と回顧されたという。)そんな中、1936年2月26日には軍部や政財界の腐敗、農村の困窮を是正するための天皇親政を旗印に、陸軍青年将校達によるクーデター未遂事件、「二・二六事件」が起きている。
牡牛座の天王星と水瓶座の金星がスクエア、蟹座の冥王星と牡羊座のネッソス(カルマ)がスクエア、牡羊座の火星とエリスがコンジャンクト、魚座の土星と牡牛座のニッポニアから天秤座のキラルス(前途ある若者の死)にYOD、牡羊座の火星・エリスと双子座のオルクス(審判)から蠍座のパラス(政治)にYOD etc.

そして1941年12月8日(現地時間7日早朝)日本は真珠湾攻撃に踏み切り、大東亜戦争(太平洋戦争)の幕が開けた。
天王星と土星は牡牛座終盤を逆行中。射手座の太陽と双子座の木星・アスボルス・オルクス・BMリリスが原子力アクシス上でオポジション、月のノード軸に対してはグランドスクエア。太陽と小惑星ニッポニアがセミスクエア、水星(飛行体を示唆)・冥王星がトライン。12月8日当時、天王星・土星はオーブ4°。天王星は8月に双子座に初回イングレス、10月に牡牛座に戻り、1942年5月初頭に牡牛座29°で土星・天王星合、その後天王星と土星は5月中旬に揃って双子座入りしている。この辺は大日本帝国憲法発布時の日本始原図と照らし合わせると非常に興味深い。

        そして1945年8月15日正午。玉音放送により、日本は敗戦の日を迎える。
月のノード軸に対し海王星・カイロンとエリスがグランドスクエア、双子座で火星・天王星がコンジャンクト。太陽とNノードから山羊座のフォルスに変形YOD、木星とアスボルス(サバイバル)がスクエア etc.

        実際には数巻にわたる本でも網羅しきれないほどの激動の歴史を、ものすごく端折ってしまったし、他にも数多くの要素抽出のしかたがあると思う。それでも、前回の牡牛座天王星が(他の遅い惑星達の動きと連動しつつ)当時を生きたひとびとに提示してきたテーマとは何かを考えるヒントはこの中にも埋もれているかもしれない。

けれど当時を肌で感じることの出来ないわたし達は、天王星が牡牛座から双子座へと運行していった過去の時代を軽々に判断して決めつけることは出来ない。歴史を密に見ていけば、現代にも通用する反省点がきっと多く見出せると思う。それでも、おそらくそこには善も悪もない。権力者であろうと庶民であろうと、それぞれに抱いた世界観の内で幸福を願っていたろうと思う。だから今の時点で個人的に出来ることといえば、ただ星々の力に突き動かされる膨大な世界想念のうごめきの中、どうしようもなく"もっていかれる" しかなかったであろう、個々のひとびとの人生と、そこに投影されている今の「わたし」を想うのみだ。


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        とはいえ、同じ星座宮に84年ぶりに同じ惑星が入居したからといって、必ずしも似たような歴史が繰り返されるわけではない。市場や景気の動きは一定の法則に則るとしても、そうした出来事を巡る人々の精神状況は時代によって異なるし、他の様々な惑星のサイクルも異なっている。だから今後、前回と全く異なる経緯を辿っていく可能性は高い。

今現在、世界は6月12日(トランプ大統領の誕生日2日前)にシンガポールで開かれる予定の米国大統領と北朝鮮の最高指導者 金正恩氏との非核化(日本にとっては拉致被害者問題も関わる)会談の行方、米国のイラン核合意離脱、シリアと中東をめぐる問題、独裁体制を強める中国の覇権主義への懸念、保護貿易問題、FRBによる金融引き締めがもたらす経済への懸念、休みなく続くテクノロジー&サイバー戦争、英国のEU離脱問題などなど、全ての要素が複雑に絡み合う問題が山積している。

IMFが4月に出した経済見通しでは、世界経済は今後2年はおおむね堅調な成長が続くという予測だったものの、力強い成長局面が終了する種はすでに蒔かれており、その後2020年代に入ると成長は鈍化する怖れがあり、貿易戦争が激化すれば経済成長は脱線しかねないとされている(Bloomberg 2018年4月17日付)。 夏至から今年の夏に起きる3回の蝕、その前後を中心に集合心理的にも厳しい星回りが続くことから、表面的な平和ムードに期待をかけることは出来ないかもしれない。
(ちなみに6月12日の米朝会談当日の太陽は、朝方から双子座21°台に入る。メインのサビアン・シンボルは『バーン・ダンス』。B.ボヴィは対向度数との関連から「ダブルスタンダード・コミュニケーション」、「互いに異質な観点を持つことからの誤解」という微妙な解釈を与えている。表面上はともかく、後にどう展開していくのか? 一筋縄ではいかない複雑な攻防を感じさせる度数が来たように思う。)


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        けれど、個人レベルのわたし達が世界の行方を考えるときにおそらく一番重要なポイントは、実際の事象がどうなるかというよりも(あるいはどうなるのであれ)、過去の歴史を創り、その後も連綿と受け継がれて今に至る「集合意識のエッセンス」についてまず思いを馳せてみることではないかと思う。

(...ここでちと余談。投資家にとって事象予測は転ばぬ先の杖だけれど、それはファイナンシャル・アストロロジャーの領域となる。また、世界をめぐる経済のシステムや舞台裏の情勢に精通しないまま(つまり自分のこと^_^;)、あれこれとマンデーン・アストロロジーで予測を立てたとしても、居酒屋の政治談義以上のものになるとは考えられない。欧米のアストロロジャーの中にも、自らの政治イデオロギーに引き寄せるような星読みをするひと達は多く存在する。どんなに優秀なアストロロジャーであっても、どんなに尊敬すべき地位にあるひとでも、つまるところひとりの偏った人間に過ぎない。これもまた牡羊座天王星の下、ネット世界という鏡を見ながら学ばせてもらったことのひとつだ。至極あたりまえで、でもとても重いことのひとつ。この世界で人間の肉体をまとって生きる限り、誰ひとりとして完璧にバランスのとれた存在などあり得ない。偏りを引き受けて、わたし達はこの世界にいる。どこかが突出し、どこかが凹み、あり余る何かに翻弄され、足りない何かを欲して苦悩しながら。そんな思いの中、わたし自身はあくまでパーソナルな探求というスタンスを守りつつ、マンデーン的な視座を通して出来る限り "偏らずに" 物事を見ていきたいと願っている。とは言っても、結局は個としてのフィルターがかかることからは逃れられないのだけど...。)


  わたし達が日々を生きながら創り上げる集合意識は、再び同じ惑星テーマの刺激を受けて、似たような領域の葛藤を体験するかもしれない。そしてそこから湧き起こる情動に翻弄されながらも立ち向かい、新たな物語を創っていくことになる。地表をなぞるように生きていくのか? それともわたしという休火山の地下深くに黒煙を噴き上げるたたら場に降り、自らのマグマがどのような「かたち」を取りたがっているのか、その轟々たる音に耳を傾けながら生きるのか? わたし達の中に眠るレイジング・ブルは、これからの約7年間、何を護り何を目指して大地を蹴るのだろう?


★で、とりあえず今回の牡牛座天王星時代を軽く想像してみる
  • 利便性(実用性、自動性)と安全確保、犯罪防止の必要性に付随して富の確保のために巧みに収集される個人情報
  • 心地良さ、健康増進、安全さ、豊かさと利便性向上の目的で駆使されるテクノロジーの力と新しく脚光を浴びる経済分野
  • 経済活動と密接に結び付くSNSの新たな形態と自己表現/コミュニケーションの方法
  • 本人確認や身分証明のさらなる電子化
  • ロボットや電子制御の家事・日用品などを通じても統制が行われる可能性?
  • モノ離れとモノへの回帰、レトロ&ビンテージ志向

        たとえば一般にテクノロジー犯罪の温床という印象を与えてきた暗号通貨は、しかるべき統制または規制強化によって大衆にも受け入れやすくなり、電子マネーの一部として一般化していくかもしれない。銀行の業務形態も大きく変わっていき、日常生活でも。その場合「物の価値」「重さ」がより不可視化されていく結果として集合体の精神もまた影響を受けると考えられる。電子化ネイティブ世代の台頭によって徐々に人間の意識が変革されていくかもしれない。それは新たな「悟り精神」かもしれないし、あるいは人類にとってのある種のゴースト化かもしれない。持っていないのに持っているように錯覚する。持っているのに持っていない不安に駆られる。これはおそらくひととひととの繫がりにも言えそうだ。相手との距離感が瞬時に変化する。軽いとかいうより、微細な電子がランダムに飛び交って瞬時にひとやお金のかたちを取り、瞬時に雲散霧消する...そんな感覚に近いのかもしれない。

天王星が牡牛座を運行する時代に、上記のような不可触から不可視への流れがもし明確に浮上してくるとすれば、ソーシャル・メディアの収益化はより高度に複雑になっていくと思われる。一方その反動として、人々の欲望は自分探しと承認欲求からもっとフィジカルで実際的な欲動へと移行していくかもしれない。バイオテクノロジーによって穀物や野菜の栽培が効率化され、クリーンで味わいも良く、美しくデザインされた品種や収穫量の増加などが見込める一方、昔ながらの有機栽培に戻ろうとする動きが活発化したり、自然の法則に帰ろうという声も高まるのではないだろうか。


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   土地、食物、お金、モノの所有形態(新機軸の発想による共有化?)といった日々の暮らしに不可欠の要素に対する価値観のラディカルな変化の中で、自分の価値観を再確認し護ろうとする心理、個の資産の保全と自他(または自己が帰属する基盤となる社会)の境界線を明確化したいという願望(山羊座の土星との連動)、非物質的なデータによって常に繋がることへの疑問、不安、不満は牡牛座精神を不安定にしやすい。原点回帰、レトロな事物のリノベーション、過疎化し廃村となった地域への集団移住を試みる動きなどが勢いを増していくのかもしれない。


  • 生存の原点部分にまでテクノロジーの力が入り込んで来る(生命科学の実用化)

        牡牛座はリプロダクションとしての生殖行為を司る。ただし対向の蠍座が支配する自・他の死を通した溶融願望としての性行為とは異なり、自己の保存と再生産という意味が強くマスターベーション的な原理であることに留意しておく必要がある。

エコロジーの観点からは、世界的な絶滅危惧種(鳥や動物など)を復活させるために、遺伝子操作技術が駆使されるようになるかもしれない。 その一方で、疾病予防、生まれ持つ資源(美・才能・身体能力・若さなど)の優位性を高める需要の増加から、遺伝子操作(デザイナー・ベビー、またはクローン・ベビー)実用化への流れが一方で加速し、その反動として倫理的規制の強化や統制を望む声が強まるかもしれない。そしてそれに対する抜け道も用意されそう(山羊座の土星・冥王星とのトラインに木星も参加してくる/もし力のある独裁体制国家などで人的資源のテクノロジーによる改良の動きが浮上すれば、世界的な倫理規制が決壊する可能性が出て来るかも?) こうした方向性は今、多くのわたし達にとって抵抗感を強く感じる物事のひとつだと思う。けれど人間の倫理観は長い時を経て変化していく。世代が代わり、それこそが人間にとってサバイバルに繋がる方向だというコンセンサスがもし生まれるなら、それほど意識もしないうちに世界が変わる可能性はあるかもしれない。天王星は科学的思考を支配する。天王星は境界を軽々と越えていこうとする。そして天王星は牡牛座の後、風性と思考の星座宮である双子座へと進んでいく。では、2025年3月まで魚座に留まる海王星は...いったいどんな理想を映していくのだろう?


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  また「精神」と「電子機器」の融合という流れは現在も見られるけれど、天王星牡牛座時代は「体」と「電子機器」の融合という「夢」に向かおうとする本格的な動きも出るのではないだろうか。以前ロボット開発に関するウォールストリートジャーナルのドキュメンタリーを紹介したけれど、まだ実験的とはいえ、すでに社員にマイクロチップを埋め込む企業が存在する現在。資産データや身分証明を体内に融合させることで互いを認知したり、ヴァーチャルリアリティと実在のさらなる融合 ― 人間存在の感覚的電子化、肉体を持つAIとの交流など、近未来SFのような流れを実用化すべく真剣に議論される日はそれほど遠くないのかもしれない。少なくとも今の脳科学の方向性を追求していけば「わたし」という存在の揺らぎをかいま見ることが出来る。牡牛座が望む「触れるリアリティ」の存在を脳に錯覚させることは、今やそれほど難しいことではないという。ならばそれは、さらなる安全と安心、さらなる心地良さと美の追究のために推進されるのかもしれない。

また、永遠の若さや美、健康を求める願望も刺激されやすいことから、薬剤の世界にも新しいテクノロジーによるイノベーションが起きるかもしれない。あるいは牡牛座が畜産や精肉業を支配することから、化学飼料の進化による肉牛や乳牛の「増産」が試みられたり、飢餓を救うための人工食肉が開発されたり、畜牛の飼育法に新たなテクノロジーが応用されるのだろうか。ただし巨大工場化した食肉産業や薬漬けの食品、動物を食べることへの忌避感、エコロジー意識から、ベジタリアンやヴィーガンに転じる人々がさらなるトレンドになりそうな気もする。

ただ、食の問題は人間の生にとって根幹となる問題だけに、それが生理的嫌悪感や未解決の感情と結び付いてイデオロギー化するとき、新たな争いの火種になる可能性もあり得る。何故なら、今のところ米国などを見るかぎり、菜食主義を貫くことが可能なのは生活に余裕のあるリベラルな人々が圧倒的に多く(米国では暗にシャンパン片手の社会主義者とも呼ばれるセレブリティ達がヴィーガンの草の根トレンドを牽引しているとも言われる)、そんな風潮もまた米国内の政治的分断とオーバーラップしているように見える。そこに存在するのは、様々な善良さや多様な正義が互いに死ねとばかりに拳を振り上げる非実在の「戦争」と、欺瞞や冷酷さに満ちた「平和」の姿だ。こうした流れを追い続ける限り、きっと世界に流血が絶えることはないだろう。


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        おそらく「主義」が「主義」であるうちは、何事も解決しないのかもしれない。牡牛座の究極は、ただ「そう生きる」。自分という「かたち」を得てそれを鍛え、やがてはそこからさえも離れていく。燃える風に向かって。美も富も安全さえも、今は自分という胎内宇宙に凝縮されたエッセンスでしかない。押し付けもせず、押し付けられもしない生き方。自らの足許を固め、内在する槌音を聞きながら、モノ・体としての自分を深く感じ、その意味を噛みしめ、味わう。

わたしはここで、一体何をどうしたいのか? この世界特有の、限られたいのちという祝福を、いったいどう使いたいのか? 足下で燃えたぎるマグマは、多分それを知っている。天王星は、自分自身を含めた一切の過去のしがらみからの自由を目指す。そしてその目的に向かうときだけ、歓びをもたらす。

それは牡牛座の天王星が突き付ける分かれ道 ― 固められた地表に座りこみ、そこに自分の名を刻むように生きるのか、溶けてたぎる地下のマグマに触れるような生き方をするのか ―  のいずれかを選択するということなのかもしれない。


        これから約7年間の天王星牡牛座時代。それは大いなるグレート・リセットの時代、その中枢部。ならばきっと、個人としてのわたし達自身にもまた自分をリセットする機会が訪れる。たぶん、捨てるのとは違う。ただ、全てがかたちを持たないエッセンスに還っていくだけ。必要にかられて。あるいは、自らの強固な「意志」によって。ならば旅の醍醐味は、いよいよこれから。

強くて頑固で、それでいて優しい目をした牡牛が抱く、キレッキレの天王星。彼が囁きかける、ときに激しく、ときに奇妙なことばをそっと受けとめたい。さぁ、とにもかくにも、出発しよう。燃えたぎる火の意志とともに。


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have a great trek!!!★



次回の満月記事はきっと超短縮版になると思います。
hiyoka(^_^


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