レイモンド・メリマン 週間コメント7/9【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント7/16【金融アストロロジー】

July 12, 2018

○7/13の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  7月13日12:07前後、北海道周辺で 12:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:48前後、沖縄周辺では11:19前後に蟹座 20°41’で新月、そして部分日蝕(観測出来る地域はオーストラリア南部、南極)となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蟹座20°~21°― 発効期:7/13~8/10 】
  "Gondoliers in a serenade"
『セレナーデのゴンドリエ』

  "A prima donna singing"
『歌うプリマドンナ』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとにより、数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★頭だけ、感情だけ(胸から上)で日々を生きてしまう危険
→★巧みな演出、言い回し、印象操作による誘導と隠された動機の存在
→★理想やロマンを求める心理、または満たされないフラストレーション
→★現実から目を背け浮遊するように生きていたいという願望
→★ただあらゆるものの中に美醜を超えた「美」を感じ取る挑戦
→★ある物事に対し強力に焦点があてられていく過程を洞察する必要
→★自分が必要とされる状況を考えてあらかじめ備えをしておく
→★演じる者と観衆、出来事とそれを見る者が
     一体となって創り上げるパワー、ときに幻想の行方
→★他者、または自分が属する全体を護るために物事の矢面に立つ
 (または囮となる)
→★他者が自分の味方についてくれることを期待して行動する心理
→★ここぞという時のために力をセーブしておく必要
→★表には見えない様々な力に支えられながら全力を尽くす
→★ひとときひとつの目的の下に集結することがもたらす相乗効果
→★何があろうと受け入れて自分の役割を淡々と果たしていく度量
→★タフさと強靱な精神をもって潜在意識の闇/虚無と対峙する必要・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『断ち切り整理し準備する』
                    
            今回の新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』

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        多くのひと達の命をあっという間に奪い、家屋、インフラに深刻な被害を与えている平成30年7月豪雨...。そのただ中の7月5日、牡羊座に入って間もないカイロンがひっそりと逆行に転じ(12月9日まで)、月が通過していきました。そしてそれに続いてこれから3回の蝕が起きます。この時期 — 今年の夏 — は、わたし達それぞれにとって今年中盤の大切なチャレンジの時間帯になるかもしれません。 前回の新月期で集合体としてのわたし達がひとつのゲートをくぐったとすれば、その新しい第一歩がここから始まる。それをなんとなく感じているひと、いるかな。。


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        けれどその一歩を踏み出すにあたっては、それぞれの蝕の直撃を受けて何かを失ったり断ち切られたり、あるいは自ら立ち去ったり終止符を打ったりと、厳しい経験や決断を迫られる(またはすでにその渦中にある)ひともいるんじゃないかな...と思います。そして手探りながらも、もっと新しい生き方を求め始めるひとも。ここから先は、紆余曲折。高低差のあるトンネルを疾走していくように感じるひともいるでしょう。あるいは、思うにまかせぬ日々をメランコリックな気分で過ごしていたら、ある日突然これまでとは違うところにいる自分を見出したり...もしかしたら、自分が本来居たはずの「場所」を思い出したり(その切っ掛けとなる刺激は外界からか?それとも内側からか?)。

また海王星の影響が強ければ、ヒタヒタと滲透するような感じでいつのまにか現実感が薄くなっていき、見えない水の中を泳ぐように生きている自分に気付く。けど突然ステンと転んで「あれ?」となったり。本当にひとそれぞれ、いろんな体験の仕方があると思います。けれどたったひとつ言えるとしたら、もう後ろはふり返れないかも...ってことかな。たとえ後ずさりしているつもりでも。

        現在、アウトオブバウンズ(OOB)の火星は逆行中、それに加えて土星、海王星、冥王星が逆行中。7月26日には水星が逆行開始。8月7日には天王星も牡牛座2°台から逆行開始。火星のOOB最盛期は8月いっぱいなので、7月7日〜8月27日は火星逆行とOOB(どちらも火星が持つ特質に突発性や反動的な動きを与えやすい)のダブル発効期(7月26日〜8月19日までは水星逆行を加えてメンタル面のトリプル・トラップ状態)。火星はこれから月のサウスノードとコンジャンクトし、牡牛座を逆行する天王星とは8月2日に再びスクエアを形成。そして逆行を前に速度を落として滞留に入っている天王星には蠍座2°台に留まるTNO/SDOテュフォンがオポジションをキープしています。


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  このテュフォンの大元の含意は「溜まりに溜まったあらゆる念と感情の澱が限界を超えて無差別に噴き出す動き」または「地上の地獄を創り出すような原始的なフォースとその力が向かう方向」。これが人間社会に形として顕れるときは、熾烈な権力争いや内部抗争、既存のシステムに対する闘争心、テロや暴動、戦闘行為などに関わるとされます。また特に地性星座宮が関わるときは、人間が自らと地球との関わりを問いなおすような動きに繋がるとされ、あらゆる自然災害(地震、台風、津波、洪水、火山噴火、山火事、竜巻、砂嵐、落雷など)や人災の発生にも関連します。これは最終的に、わたし達があたりまえのこととして長く蓋をしてきた「何か」がもうこれ以上持ちこたえることが出来ないところまで来ていること、そこを突破する痛みの中から新しい選択を見出さなくてはならないという意志を反映しているのかもしれません。

また、もしも個人レベルでこれが顕現するとすれば、「抑えつけてきた感情の激しいうねりが文字通り嵐となり、自由を求めて一気に放出される」ような感じでしょうか。問題はその解放のしかたです。破壊的なウェーブにもっていかれることを許すなら、逆行+OOB火星と天王星の影響も強い今、メリマンコラムでも警告されていた一匹狼的犯罪に走るひとも出てきそうです。そこまで行かなくても、フラストレーションの全てを他の誰か(パートナーから著名人まで)に投影してスケープゴートにしたり、本当に言いたいことは伝えられないまま、売り言葉に買い言葉で全てを修復不可能なほど壊してしまったりするひとがいるかもしれません。


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  今、踏み出した一歩はたぶん後戻り出来ない。きっとやり直しは出来る。けれど内面の方向を変えることはもう出来ないかもしれない。たぶんそこまで来ているひとが沢山いる。でも、だからといって縮こまる必要もないし、たぶんそんなときじゃない。

今回のサビアン・シンボル『歌うプリマドンナ』のように、自分が人生の中で積み重ねてきたありったけのスキルとエネルギーと胆力を全て使い、倒れ伏すまで(いや実際に倒れなくていいのだけど..!)何かを表現出来るか? 愚痴から始まってもいい。吐き出すことが必要なら。誰よりも過去の自分に対して。たとえ観客などひとりも居なくても(居ないほうがいい)。長らく自分を抑えつけてきたものに訣別の歌を唄えるか? 涙でも怒りでも、もしかしたら「今までありがとう」でも。見上げることも見下げることもない、バランス。そして一度空っぽになって、胎内宇宙に微かに響く小さな笑い声に耳を澄ますことが出来るか? 

今回の日蝕・月蝕期、中でも特に天王星・テュフォンのオポジションがネイタルやプログレスに触れるひとには、もしかしたらそんなことが問われるのかもしれません。

このフォーメーションは世界に大きな影響を与えながら徐々に減衰しつつも、少なくとも秋いっぱいまでは続きます。自然災害は増加傾向にあると思うし、特に大雨の被害はこのところ毎年のように出ているなので、念のためもしまだのひとがいたら自治体の防災関連の情報(ハザードマップなど)に一度目を通しておくといいんじゃないかな。


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★7月新月・日蝕の星模様とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトをかいつまんで。これでもかなり多いけれど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

MC上の日蝕とキラルス・EDP・アンティゴネのコンジャンクション、
 ICの冥王星とBMリリスがオポジション

どんな結果を引き受けようとも自分の信念を貫く意志、無辜の犠牲、陰謀、疑念、スケープゴート、自己の不足感を他者に投影する、死の恐怖・突然のショック、全てを白か黒かに分ける心理、社交上の失言、幻滅、行く先への不安、親や身近な権力への反抗、反発またはそれによる喪失、隠されていたことの一部が露呈する、有ることも無いことも暴こうとする行為、権力闘争、著名人の訃報、天に唾して自分に降りかかる、気分の上下動、成長を促される経験、◎ストレスによる疲労、過労に注意 etc. 

蠍座の木星・魚座の海王星の緩いトライン(続行中のアスペクト)
同情心、善や友愛・平和を求めるこころ、チャリティー、優しさの価値、協調と助け合い(またはそれらの政治的背景と効果)純粋さへの憧れ、他者を思いやる行為、無垢さ、死生観の探求、ダークロマンチシズム、こころに秘めた秘密に光を当てる、罪悪感を埋めるための善行、性的な夢想、享楽、目先の楽しみへの逃避行動 etc.

獅子座の水星・レクイエムが双子座のアスボルスとセクスタイル、魚座のカイロンとセスキスクエア
持って生まれた本来の自分を識別する、誤解や屈辱に耐える力、判断/審判、精神的サバイバル、死や喪失を悼むこころ、善意のパフォーマンス etc.

獅子座〜水瓶座のノード軸と牡牛座のジュノー(と天王星)がTスクエア
言いたいことを思い切って伝えたり素早い適応力で物事を収める挑戦、政治力と公正さの天秤 etc.

水瓶座の火星と牡牛座のアルビオンのスクエア
危機を間一髪ですり抜ける知恵、多方からの観察力と洞察力、人心を操作して利用する etc.

乙女座の金星・牡牛座の天王星・山羊座の土星のGトライン
凝り固まった人間関係がゆっくりとほぐれる、新たな形の絆への変容 etc.
 
牡羊座のカイロンが双子座のエケクルスとセクスタイル、山羊座の土星とスクエア
傷つくことを怖れず徹底的にやろうとする精神、自分の限界を超える危険、ストレス、コミュニケーションの在り方やメディアへの疑念と審判 etc.

魚座の海王星・双子座のアスボルスのスクエア
ストレスからの過敏症、アレルギー、不眠(適度な休息が必須)etc.

双子座のニッポニア・カオスと魚座のアグニがトライン
(潜在的な要素として:日本または日本人という集合体の心理的混乱と火的な浄化作用)

7月26日 水星逆行
獅子座23°27~
 水星順行は8月19日 獅子座11°32’~
(7月8日から逆行のシャドウに入り、8月9日中間日、シャドウ抜けは9月2日)

7月28日 水瓶座4°台で皆既月食!(サロス129)
  ※ちなみにトランプ大統領のネイタルの月蝕はこのサロスファミリーに属する


なお、この日蝕は部分日蝕で昼間の時間帯ではあるけれど日本からは欠けた姿を見ることは出来ない(見えるのはオーストラリア南部や南極地域)。また、この蝕が属するファミリーはサロス117で、その誕生は792年7月24日で蟹座5°台だった。バーナデット・ブラディはこの蝕ファミリーを友好関係や連帯における「関係性の終わり」と関連付けている。また、それでも今 一番必要なことを理解し、早めに適切な対応をとることによって将来的にはとても良い結果に繋がるとも言及している。



★7月新月・日蝕のサビアン・シンボル★

 
       今回、ベースとなるシンボルは蟹座20°『セレナーデのゴンドリエ』。ゴンドリエとは、ベニスの運河を行き交うゴンドラの漕ぎ手のこと。そしてセレナーデとは、愛する人や褒め称えたい相手のために、野外で熱情をこめて弾き語りするような曲のことを一般に指します。

満点の星空の下、恋人と二人ゴンドラに寝そべりながらひとときゴンドリエの歌に耳を傾ける...昔の映画にありそうなシーンです。その歌詞はきっと照れくさいほど甘く美しいことでしょう。またゴンドリエとセレナーデと言えば、クラシック音楽が好きなひとならフランスのオペラ「ホフマン物語」で歌われる有名な曲「ホフマンの舟歌」をすぐに思い出すのではないでしょうか?

「ホフマン物語」の完全版は、フランスで1881年に初演後評判となり、翌82年からは米国をはじめ世界各国で上演されたそうです。中でもこの舟歌「Barcarolle」は夢見る恋の歌としてとても愛されたといいます。もしかしたら、このシンボルを降ろしたチャネラーのエルシィもこの歌を耳にしたことがあったかもしれません。きっと曲を聴いたら、みんな知ってるんじゃないかな?



 
       このホフマン物語のストーリーは、主人公の詩人ホフマンが体験する三つの不思議な恋の物語。でも、けっしてハッピーエンドというわけではないようです。少なくとも、彼の恋愛に関しては…。それよりも恋に狂い幻想を見る愚かさや、思いも寄らぬ運命の苦々しさ、お酒や馬鹿騒ぎの滑稽さとその果てに見る冷酷な現実、そして絶望と死の体験が描かれています。けれどホフマンは、そんな人生の旅路の果てにやがて自分の道を見出し「詩人」として生きるべく、ミューズの力で蘇る…そんな筋立ての物語になっています。

ロマンティックな雰囲気、美しい音楽、叶えたい夢。日常を離れた環境で天の音楽を聴き、日々目にせざるを得ない一切の汚れや醜さを忘れることが出来たら...ただ、清く美しいものだけを見ていたい...そんな気持ち。日頃、なかなか思うにまかせない日々を送っているわたし達、特にこのところの厳しいエネルギーの下をかいくぐってきたひとにとっては、そろそろ何かうっとりするようなひとときを持ちたい、せめて心温まる話でほっこりしたい…なんて思いがあっても不思議ではないと思います。ひたすら美しいもの、無垢なものだけに囲まれていられたらどんなにいいだろう。  それが短い間の夢に過ぎないとしても。。 


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        でも、そこにはトラップがあるかもしれない。ホフマン物語のように。彼は目に見える美しさ、耳に訴える心地よい響きを追い続け、その果てに自分自身が創った暗いトンネルに迷いこみました。トンネルの行き着く先は、存在し得ないもの、幻想を追い求めてきた人生への絶望と死。と、まぁこれはロマンティックな物語ではあるけれど。

とはいっても、今を生きるわたし達にも、少なからず「自分が見たいものしか見ない」「信じたいことしか信じない」「聞きたいことばしか聞かない」... そんな傾向があるように思います。けれど、ひとときの幻想が醒めたなら...あるいは突然水を浴びせられて酔いが醒めたら... そこに変わらずあり続ける赤裸々な現実と、その一部である自分自身に幻滅することになるのでしょうか? 

でも、そこまで来るならそれだっていいのかもしれません。逃避や幻想の種も尽きはて、酔い醒めの道をひとり虚しく帰るそのときこそ、「何もないこと」の中から本当に自分だけの熱いいのちの歌が聞こえてくるのかもしれないから。


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        またこのシンボルのもう一つの表れとして、自分の考えや目標を押し進めるために相手(または関わるひと達)をひとつの方向に誘導しようとする心理が生じる可能性もありそうです。

ある目的のために、あくまで目立たずに周到な雰囲気作りをしていくような感じかな。当人にとってその動機は、自分のためというよりもあくまで相手のためを想ってのこと...または自分を含めた全体を底上げし、もっと大きな力に育て鼓舞していくことにあるのかもしれません。それには自分一人だけが目立っては不都合です。あくまで、脇役としてひそやかに。でも、動機はそれだけではないかも? 自分がどうしても実現したいこと、何としてでも勝ち得たい何かのために、ひそかにひとを操るような心理に顕れるケースもあります。 

美しい歌、心地よい語り口。そのどちらもが、二つの側面を持っています。影に隠れて自分自身を護りながら、優しげな微笑みと断乎としたエネルギーによってその場を支配していくことも、蟹座・山羊座ラインのこの段階では可能です(特に冥王星が関わるときは)。

動かす側になるか、動かされる側になるか。それとも、どちらにも立つこともなく、ただ身のうちに美しい歌声を感じ、それとともに在ろうとするのか。このシンボルがもたらすテーマの下でわたし達が選択していく道は結局、自分のこころに潜む動機次第なのだと思います。


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        ではメインのシンボルを見てみましょう。蟹座21°『歌うプリマドンナ』です。同じ歌でも、こちらはベニスの運河を揺蕩うゴンドラから、オペラ座の舞台で大聴衆を前に歌う大スターの歌声へと変化しています。しずしずと現れたプリマドンナが舞台の上で最初の一声を放つとき、聴衆は期待を込めて注目し、息を呑んで聴き入ります。 彼女の声は例えようもなく美しく、テクニックも素晴らしいものを持っています。その歌は人々を夢見心地にさせてくれます。それは個人の才能と研鑽の賜物です。

プリマドンナはその舞台の中心を担う存在として、長い公演期間中の最後まで最高の演技をする責任を負っています。聴衆は彼女を観に、彼女の歌声を聴きにやってくるのですから。だからプリマドンナが最高の演技を出来るように、オペラの一座全員が協力して盛り立てます。 彼女が途中で調子を崩したり気分が落ち込んだりしないよう、もしかしたら多少のワガママだって大目に見るかもしれません。毎日ステージに立ち、他の歌手やオーケストラ、裏方さん達の力を舞台の要となる一点に集中させ、自分自身の最高の力を出し切って観客を魅了し続けること。そして観客の期待と賞賛さえも自分の力として取り込み、芸を磨いていくこと。全体を包みこむ存在になること。それがプリマドンナに課された役割です。だから公演が続く間、彼女はそのことだけに集中することを要求されます。失敗は許されません。

けれど観客にもいろいろなひとがいます。もし自分の期待どおりの声、思ったとおりの歌い方しか認めずにブツブツ文句を言い出すひとがいたら? 聴かせどころのアリアの途中で突然拍手したり、かけ声をかけるひとがいたら? それでもプリマドンナなら、気を散らさずに舞台の中心であり続けねばならないでしょう。すくなくともこのステージの上では、彼女がアカウンタビリティーを負っているのだから。The Show Must Go On! 


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  このシンボルが持つ原動力は、才能や努力の結果として得た成功やその輝かしさを素直に称賛するような心理として顕れる場合もあります。含むところなどない、純粋な期待と注目です。けれど今回は対向に冥王星が位置していたり、その他の惑星配置も一筋縄ではいかない雰囲気。だから少しヒネリを入れて読んだほうが良いのかもしれません。

        ならば今回の日蝕に舞台の奈落からオポジションを形成する冥王星は何を意味するでしょう? プリマドンナを盛り立てる一座の裏方や脇役達でしょうか? それとも、観客席から期待を込めて彼女を見上げる聴衆でしょうか? 冥王星が位置する山羊座でメインとなるシンボルは21°『リレーレース』です。

リレー競争では、ひとりひとりの走者がひとときのプリマドンナであり、裏方であり、そしてときにはチームを見つめ、応援する観客にもなります。彼らのそれぞれが全体の一部であり、全体を見る者であり、そして全体を創りあげる者だから。

沿道につめかけた観衆の大声援の中、一人の走者が走ってきます。次の中継地点まではもうすぐだ! 少し先に競合チームの走者の姿が見え始めました。追いつけるだろうか? 苦しい。でも、彼はもう一度持てる限りの力をふり絞って前へ前へと足を運びます。少しでも速く、少しでも前へ! このレースを、この走りを、無事に仲間に繋いでいかなければ…。今、彼自身の中にチーム全体が在り、その手にはチームの命運、バトンが握られています。


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        蝕が起きる蟹座のシンボルでは、たった一人の輝きに目と耳が集中したけれど... こちらのシンボルではチーム全体が「勝利」の栄光を目指して歯を食いしばる姿が描かれています。各自が引き受けた役割と責任を負いながら。

けど、もし途中で転倒してしまったら? バトンを渡し損なったら? 勝利の女神、プリマドンナはもう歌ってはくれないでしょう。負けた後に残るのは苦い幻滅でしょうか。それとも自責の念、または失敗した誰かの責任を追及する非難の声でしょうか。

では、もしも一世を風靡したプリマドンナの面影が "欠けていく" としたら? 聴衆は「彼女はもうダメだね」「期待したけど頑張って盛り上げるほどの才能じゃなかったんだよ」なんて考えるでしょうか? あるいは夢が壊れたショックと悲しみにくれるでしょうか。。 もし期待したような成果が得られなかったら、わたし達はそれをどう捉え、どう対処するでしょう? 

        前のシンボルで、ひとときそれぞれにとっての「心地よいセレナーデ」を希求したわたし達は、それによって触発される内的ないのちの力を、今度は自分ひとりの責任においてひとつの目標のために使っていくことを促されます(山羊座冥王星→蟹座新月ライン)。

まだまだ先が見えないことの方が多い。それでも、世界は確実に変貌し始めている。潜在的な方向は決まりつつある。たぶん、もう後戻り出来ないほどに。ならば自分というちっぽけな(でも果てしない大きさを孕む)存在だって、人生の一瞬一瞬の小さな選択によって否応もなくその変貌にかたちを与えている…。プリマドンナ、脇役、裏方、ひたすら良い結果を祈って声援を送る、裏切られることを嫌う観客。あるいはそれを横目で眺めつつ密かに策をめぐらすプリマドンナのライバル達...。 皆が全体の一部であり、全体そのものである者。実はわたし達は、それを同時に生きているのではないでしょうか。


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        注目を集め歌うのであろうと、それを支えているのだろうと、期待をこめて聴き入るのだろうと。成長を促され、外に働きかけては内面に引き戻されて脱皮を繰り返していく蟹座の第3ディーカンにおいて、わたし達は欲望と目標、期待と現実、そして社会と自己 — 外側と内側のバランスをどう取っていくのかを試されるのかもしれません。


        世界は日々大きく動き、沢山のことが起きています。水瓶座を逆行する火星は前回の新月でも触れたように、パターン化した「わたし達」と「わたし達」のせめぎ合いを前面に押し出してきます。蠍座で順行に転じた木星は、まだしばらくはこれでもかと世の中のダークな側面に光を当て、直面せよとばかりに突き付けてくるかもしれません。『これからどうなるんだろう? やっていけるのかな...』なんて感じているひとも多いかも? 

でも今、わたし達はゲートをくぐり超特急に乗り込んでトンネルに入ったばかり。そのトンネルとは、もしかしたら、ひとりひとりが通っていくコズミックな産道かもしれません。メリマンさんの唱えるグローバル・リセットの大元は、わたし達自身のパーソナル・リセットでもあるのだから。 


  だから...出来ることを、出来る範囲で。でも精一杯やってみる。そして何があっても生きて、自分が誰だったかを思い出す。そんな、忘れられない夏にしよう。そしてたったひとりのプリマドンナとして、虚空に向かいこころの歌を歌ってみたい。... そんな幻想を抱きながら、はるか南で起きる日蝕に思いを馳せています。。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

この記事へのコメント

1. Posted by Green🐠🍒   July 18, 2018 23:41
5
こんばんは、hiyokaさん🐬🌻


本文中から

今回のサビアン・シンボル『歌うプリマドンナ』のように、自分が人生の中で積み重ねてきたありったけのスキルとエネルギーと胆力を全て使い、倒れ伏すまで(いや実際に倒れなくていいのだけど..!)何かを表現出来るか? 愚痴から始まってもいい。吐き出すことが必要なら。誰よりも過去の自分に対して。たとえ観客などひとりも居なくても(居ないほうがいい)。長らく自分を抑えつけてきたものに訣別の歌を唄えるか? 涙でも怒りでも、もしかしたら「今までありがとう」でも。見上げることも見下げることもない、バランス。そして一度空っぽになって、胎内宇宙に微かに響く小さな笑い声に耳を澄ますことが出来るか? 

今回の日蝕・月蝕期、中でも特に天王星・テュフォンのオポジションがネイタルやプログレスに触れるひとには、もしかしたらそんなことが問われるのかもしれません。

🐠🐠🐠🐠🐠🐠🐠

おうし座2°〜の天王星と
さそり座2°〜のテュフォン。オポジション。

Greenは、ネイタルで
かに座1°〜のアセンダント
やぎ座1°〜のディセンダント、なので

はたして、ミスティックレクタングルな
読みかたも、できるんでしょうか

hiyokaさん。


28日のみずがめ座満月皆既月食では

ネイタルのふたご座4°〜月
ネイタルのてんびん座4°〜天王星・水星R

とあわせて、満月軸がカイト形成です。

風のグランドトライン、カイト。


俳優業、
声のブラッシュアップには、最優先に
集中自己投資してます。


🎩⭐️Green🍀🍒


2. Posted by hiyoka   July 19, 2018 19:46

Greenさん、こんばんは。

アングルを含めたミスティックレクタングルの有効性はあります。そして、それをどれほど知覚するか、どんなふうに感じ取るかはひとにもよって異なると思います。それと、ASC/DC軸が蟹座/山羊座の1°台であれば、5日から逆行に転じたカイロンの影響も感じられるかもしれませんね。現在牡羊座2°台ですが、8月後半には1°台に入ってきます。他者や外の世界と自分自身との関わり合いを見つめる中で、輪廻を通して得てきた自分のこころの扱い方の巧みさ、それと同時に携えてきた傷や引っかかりがあるとすればそれは何であり今どう影響しているのか?そしてその両方の関係性などなど...より深く自分という存在を知るタイミング...という感じかもしれません。またこのミスティックレクタングルが働くとすれば、かなり不安定で極性が高くなりそうです。摩擦を起こすまではいかないにしても、傍からどう見えようと結局は自分の感覚のみを指標に動く強い意志として顕れるかも。それはもしかしたらカイロンの働きかけの補助的な力として感じられる可能性もあるかな...。

もちろんひとにより本当に様々な使われ方・感じ方がある中で、これはあり得る筋道の一例に過ぎませんが...何かのヒントとしてご参考までに(^_^

自己投資、いいですね


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