レイモンド・メリマン 週間コメント7/23【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント8/6【金融アストロロジー】

July 27, 2018

●7/28の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月28日05:39前後、北海道周辺で05:45前後、関西方面は(日本標準時の場合はこの時間)05:20頃、沖縄周辺で04:50前後に 水瓶座4°44'で満月となります。(月蝕は標準時で03:24から欠け始め04:30ごろには完全に欠けた様子を見られますが、ちょうど月の入りと重なるため、九州・沖縄地方以外では食の最大の様子(満月の時刻)は見ることが出来ないそうです。)

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座04°→05° + 太陽 獅子座04°→05°】
  "A Hindu Healer" +
  "A formally dressed man and a deer with its horns folded"
『ヒンドゥーの治療師』+
 『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』

   "A council of ancestors" +
   "Rock formations at the edge of a precipice"
『先人達の評議会』+
 『断崖の端の岩群』
 

【テーマがもたらす雰囲気と内的挑戦(順不同)テーマ発効期~8/10】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★人間なら誰でもが抱える内なる混沌が「名付けること」を通して拡大していく
→★長い年月を通して自分の中に確立された「観念」からの呪縛や抑圧に気付く必要
→★「名前」「立場」「常識」「伝統」と芽生えつつある「精神の自由」との葛藤
→★押す・引く・丸くする・かわす・包むという柔軟さでこころの自由を護る
→★洗練された手腕や外交術の前に自己への癒しが必要なことに気付く
→★違和感が高まる中で一番シンプルな「自分の始まり」の地点に帰る必要
→★社会的常識では量れない物事(そして人間)の複雑さ、深さ、幾重もの層を見る
→★「わたし」と「わたし達」との葛藤を経てひそやかに「わたし」の道を選ぶ
→★新しい風を入れるために必要な「仕切り直し」と新たな方策
→★「わたし」とは何か?誰だったのか?という素朴な疑問に立ち戻る
→★目前に示された段差に目眩をおぼえるか、覚悟を決めて飛び越えるかの選択
→★「今・ここ」から少し離れ、体を休め、今までにない発想を試みる必要 
→★自分のこころ・魂の根っこに埋もれた遠くかすかな呼び声に耳を傾ける
→★エゴが行き詰まり壁に直面して初めて自分がひとりではないことを知る
→★ひととき目を瞑り雑踏を離れ、深淵へとこころのバンジージャンプを図る・・・→



エネルギーのポイント:新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』
            ↓
            満月『ことばを超えた不可視の支え(芯)を感知する』 

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        近年まれに見る強い影響力を持つのではないかと多くのアストロロジャーが注目してきた皆既月蝕が明日に迫りました。月蝕は月が満ちる極限となる満月に起きるため、その影響力は当日にピークに達するとされます。なので、前回の日蝕から徐々に力の高まり(または刺激)を感じてきたひとも多いのではないかと思います。


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        これまでにも、西日本を中心に甚大な被害をもたらした豪雨からの復旧が急がれる中、 猛暑に襲われた日本では熱中症で2万人が救急搬送され、70人近くの方が命を落としました。またラオスでは建設中のダムが崩壊し、洪水によって7000人近くの方が家を失い、24日現在で何百人もの行方不明者が出ています。一方ロシアでも観測史上最大規模の洪水が起きていると伝えられています。またグリーンランドでは海岸近くまで流れてきた高さ100mの氷山が溶け出して津波の懸念が高まり、住民が避難しているのだとか。

この歴史的な熱波は高地を除くアジア全域、米国、カナダ、そして北欧諸国を含むヨーロッパ、大規模な山火事(発端は放火の可能性ありとのこと)に苦しむギリシャ、中東、北アフリカなど広範囲にわたっており、世界各所に拡がる山火事が人々や動物達の命を襲い、家、建物、森林や作物に大きなダメージを与えているというニュースの数々。。(でも米国のモンタナやアイダホ、ロッキー山脈あたりでは7月初めに季節外れの積雪があったのだとか!)そして昨日は多摩でのビル火災、北京の米国大使館付近の爆発、各地で起きている大きな交通事故、暑さで変形してしまった道路やエンジンから火を噴いた旅客機のニュースも流れました(ここ数日は台風の影響もあってか、かなり過ごしやすくなったけれど)。そして、あの地下鉄サリン事件の実行犯全員の死刑もまたこの蝕の時期に執行されています。

そんなわけでこの2018年。社会的にも、そしておそらくは多くのひとが個人的にも、節目となる「激しい夏」を生きているのではないでしょうか。



        さて、ここであらためておさらいしておきましょう。7月半ばの日蝕から8月11日夕刻の日蝕まで、この夏に3回にわたって起きる蝕の期間には以下のような特徴があります。

1)真夏の火星逆行(水瓶座 → 山羊座終盤 6月27日~8月27日深夜)

2)火星が本来持つ特質(攻撃性、積極性、男性性、能動性、リビドー etc.)に極性を与えるアウトオブバウンズ/OOB(7月7日~9月24日、8月3日~31日最盛期)

3)水瓶座の火星と牡牛座の天王星のウェイニングスクエア

4)蠍座のTNOテュフォンと牡牛座の天王星のオポジション

5)7月31日火曜に起きる火星と地球の最接近

6)7月26日木曜午後からの水星逆行(8月19日まで、8月9日が中日)

7)8月7日火曜からの天王星逆行 牡牛座2°(~2019年1月7日)

8)1993年の天王星・海王星コンジャンクトの位置に在泊する冥王星


        特に7月末~8月初旬をピークとして月末までは不安定なフォースが続きそう。天災、人災、火事、爆発、交通事故、空・陸・海の事故、テロ攻撃、不安定な天候、自然災害(地震、竜巻、干ばつ、洪水、津波、土砂災害、台風 etc.)、暴動、突発的な暴力犯罪、性犯罪、思い込みや信念・怨恨による犯罪、インターネットを介した組織または個人的犯罪 などが起きる可能性が高まる。なるべく危険な状況には足を踏み入れないよう注意したい(今回、日本の月蝕図ではMCに天王星、ICには地震、台風などの自然災害や人間性の暗黒面を見せてくるTNOテュフォンがコンジャンクトしている。またこれは突然の政治的混乱として顕れる可能性も考えられる)。

また忍耐力が欠如しがちな昨今の世界では、「ポリティカル・コレクトネス」を武器として不適切な言動を狩るSJW(ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー)、一部の「MeToo」運動などフェミニズム運動家、その他の社会運動に携わる人々の動きがより一層尖鋭化していくかもしれない(ただし、こうした尖鋭化がより深刻な様相を呈しつつある米国都市部などと日本の現状とでは顕れ方が異なるかもしれない)。

たとえばニューヨークで起きた最近のラディカルなフェミニズム運動グループの例では「古い男性像」「父権」を象徴する存在だと彼女達/彼らが「感じた」ターゲットに対しては、たとえ事実に基づかなくても集団の力で不適切な行動の噂を徹底的に広め、職を奪い人生を破壊するなど、手段を選ばない組織的な攻撃を仕掛ける例が出ている。これにはまた男性側が女性をセクシャルハラスメントで告発する例も含まれる(アストロロジャー エリック・フランシスによる、自らを巻き込んだ事件の調査報告書より)。これもまた水瓶座を逆行する火星がもたらす「わたし達」VS「わたし達」の「戦争」の一部かもしれない。火星逆行下では最終的には仕掛けた方が負ける可能性が高いとされるが、法外な行動の巻き添えを怖れ、ファクトを無視して口をつぐむ人々が増えれば やがて取り返しのつかないところまで行き着くかもしれない。それは本当に虐待を受けたひと達の苦しみを闇に葬る結果に繋がる。


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         個人的な影響としては、人格の癖、思考や感情的な癖が露わになりやすい(SNSなどネット上の言動にも注意)。今まで自分を抑えてきたひとはこの近辺で突然の感情的爆発を体験することがあり得るし、一時的な混乱を経験するかもしれない。それは必要なガス抜きであり、後にそこから得るものも大きい。けれど、もしそんな予兆を感じたなら周囲に危険物(または人物)が存在しないことを確認することが先決かもしれない。 

一方、火星と天王星の影響が強いため、天王星の反抗/突破の衝動と火星OOBのイケイケ精神が発揮され、冒険的な行動に駆り立てられるひともいそう。

また、何かに対して抑えが利かなくなる傾向が出やすい。だからそれが愛情でも憎しみでも買い物でもギャンブルでも食欲でも困った人を世話するのでも、あるいは「これ」と決めた道であっても、手順を無視して走り出したくなるかもしれない。けっして理性が働かないわけではなく、何かをやりながらも「何故ここまでするんだろう?」と疑問を抱き、それでも方向転換や離脱のきっかけを掴めないまま特定の行動をとり続けてしまう怖れもある。またひとによっては、まだオーブ圏内にある木星・海王星トラインの影響を受けて現実感が薄くなり、それがさらなる「やり過ぎ」の傾向を強めるケースも考えられる。ここでの「離脱」のタイミングは大事かもしれない。

        また、逆行の火星は過去の見直しと取捨選択を迫ってくるかもしれない。この時期はやり残したこと、完遂出来なかったことに決着をつけるとき。不必要な思考や感情に基づいて取った行動について「本当にそれでいいのか?」と問われるような感じもあるかもしれない。それは着手した物事のタイミングがズレてギクシャクしたり、苦労した行動が無駄になったり、期待していたモノや成果を得られなかったり、あるいは攻撃のターゲットになったりすることで顕れるかもしれない。そんなときは当然フラストレーションが溜まるけれど、苛立ちや怒りで反応すれば自分が足許をすくわれる。それよりは何故こういうことが起きるのか?の理解にエネルギーを注いでいきたい。


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        逆行でOOBの火星、水星逆行、天王星とのスクエアというトリプル・トラップ状態では、過ぎ去った過去の断片が蘇ったり、実際に過去に関わった人物が帰ってきたりするかもしれない。夢に出て来たり、遠い思い出という形を通して顕れる場合もある。水星逆行や金星逆行のみでも似たような経験をすることがあるが、火星逆行が加わる場合は蘇った記憶や人物のフィギュアが過去に及ぼした自分への影響、現在の自分が取りがちな行動傾向にどんなインパクトを与えたかに対する理解が浮上してくるかもしれない。またこれは遠い過去生の記憶の場合もあり得る。そして「犠牲」や「哀しみ」「深い孤独」の感覚を伴うケースもあると思う。いずれにしても、今回の月蝕は過去からの解放を呼びかけるサウスノード・イクリプス。 

だからきっとこの夏は「自分は誰か」という問いに対し、必要なクリアボタンを押し、未知の自分と出会うために開いていくとき。そして内的断捨離(リセット)やクリーニングを同時に体験していく。そんな時期になりそう。

ただし。強烈な火星の刺激が逆に働いて、必要な行動を起こすにはすでに疲れすぎていたり、ただただ気力が湧かず横たわっていたいと感じるひとも多いのではないかと思う。そんなときは体と頭をゆっくり休めることを第一に考えて。体の声を聞き、体が欲しているものを体内に入れ、デトックスをこころがけ、必要なら専門家の診断を受ける。そして街やネットの雑踏から離れ、静寂という栄養を体に与えよう。


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         次に 8)について少し。
“ 結局のところ、先週起きた冥王星とオポジションの日蝕は、1993年に形成された天王星・海王星コンジャンクションと同じ度数で起きている(山羊座20°近辺)。つまり先週の日蝕は、それらのコンジャンクションが持つ原動力と当時の世界を覆ったエネルギーをも取り込みながら発効したのだ。1993年といえば皆さんも覚えているのではないだろうか? それはインターネットが間口を拡げ、人々が互いに取り合うコミュニケーションの方法やビジネスの在り方に、革命的な大変化をもたらし始めた時であった。”

(今年7月16日付のメリマン・コラムから抜粋)


        1993年当時、天王星・海王星のコンジャンクションは2月、8月、10月の都合3回起きた。2月2日は山羊座19°32'。当時、冥王星は蠍座でTNOイクシオンとコンジャンクトしていた(イクシオンは道徳観や罪悪感の欠如、または縛られない傾向を示唆)。 2回目の8月21日は山羊座18°47'(両惑星は逆行中/冥王星・イクシオンとキュビワノ族のカオスがオポジション)。10月24日は山羊座18°31'(蠍座の冥王星・イクシオン・水星、水瓶座の土星、獅子座のケンタウルス族エケクルス、牡牛座のカオスのグランドスクエア)。つまり全てが山羊座18°~19°台で起きている。

そしてそこには今現在、死と再生、腐敗と解体、権力と規制、霊的葛藤と螺旋運動の王、冥王星が在泊している。そして天王星・海王星は今、まさにセミスクエア=45°の初回1/8局面を迎えている。

『マンデーン2017』や『フォーキャスト2017』を読んでくれたひとは覚えているかもしれないけど、この「1/8局面」は特に遅い惑星同士の周期においてはとても重要な時期。
“強度としてはスクエア(90°)のたった半分の強さとはいえ、これはハードアスペクトだ。もしコンジャンクションがサイクルの始まりを象徴するなら、セミスクエア(1/8または45°)は、コンジャンクションで始まった新しいサイクルを試すポイントを象徴する。したがって、これはまた「中絶ポイント」とも呼ばれ、コンジャンクションで始まった新しい行動方針の存在価値を認めるか、または捨て去る必要があるかを社会が判断し、決めなければならない時期を意味する。”

(『マンデーン2017』および『フォーキャスト2017』より抜粋)


  1993年の天王星・海王星コンジャンクト期が、インターネットとそれに付随する様々なテクノロジーによってわたし達のコミュニケーションが拡大していく黎明期だったとすれば、今これを「中絶」する動きが生じるようには見えない。それどころか、仮想通貨やAI、ロボット、各種の自動化を含めて経済と生活の中枢に滲透しつつある。この動きは誰にも止められないと思う。ならば、ネットを介して繋がるコミュニケーションがこれから先、人間存在にとって本当に素晴らしい可能性を生み出すのだろうか? それとも...ディストピアに向かう急流となっていくのだろうか? 今これを書いている自分にはわからない。

けれど、これだけは言えると思う。もし人類がこのままの形で末長く生き延びるのなら、「今」を知らない魂が生まれて来るだろう。そして「今」を知らない魂にとっては、どんな未来であれそのときの「今」が一番生きやすく、そこから見ればわたし達の「今」はただただ荒々しく感情的で野蛮な時代だったと感じられるのかもしれない。あるいは、遠い花火のようなファンタジーとして魅力的に受け取られるだろうか? 

いずれにしても、アストロロジャー エリック・フランシスが指摘していた「人間がAIを駆使するようになる前に人間の方がロボットのように思考するようになる」という予測が ― 少なくとも2018年の世界を見るかぎり ― 少しずつ形を取り始めているように見える。


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        → 最後に、この月蝕のサロス・ファミリー、またはサロス周期について
“サロス周期とは「太陽と地球と月の位置関係が相対的にほぼ同じような配置になる周期」で、1サロス周期は約18年と10日あるいは11日と8時間。1日の曖昧さがあるのは、その期間中に閏年が5回入るか4回入るかの違いのため。単にサロスと呼ぶこともある。ある日食または月食から1サロスごとに、ほぼ同じ条件の日食または月食が起こる。つまり、1サロス周期ごとに同じファミリーに属する蝕が起こり、それは似たような位置で起きる。一つのファミリーには69回~86回の蝕が含まれ、1226年~1532年続いて「死」を迎える。その間にも新たなファミリーが生まれ続けている。”

ウィキペディアより要約)

  今回の月蝕はサロス・ファミリー129に属し、38番目の蝕となる。このファミリーが生まれたのは1351年6月。恒星の研究でも有名なアストロロジャー バーナデット・ブラディは著書『PREDICTIVE ASTROLOGY The Eagle and the Lark』の中で『ある蝕が持つ特質は、その蝕が属するファミリーの最初の蝕のチャートに顕れる』としている。調べてみると、サロス129の誕生チャートは双子座に主要なステリウムを持ち、月と金星がOOBだった。ではこの蝕ファミリーのおおよそのテーマはといえば…『抑圧や疑念の中で強靱さと柔軟性を発揮し、自分自身をより明らかに "彫り上げていく"』という感じかな。。

興味深いのは、ドナルド・トランプ大統領のネイタルチャート上の月蝕が同じサロス129に属していること。自分のネイタルと同じファミリーの蝕を経験することは、米国大統領に非常に強いインパクトを与えるのではないだろうか? これについてメリマンさんに質問したところ、やはり非常に重要だと指摘されていた。なので、この月蝕前後の大統領が何をするのか(またはしないのか)、興味あるひとにとっては注目に値するかもしれない。遠い日本の末端からは計り知れないことの方が多いとしても...。 



        さぁ、明日は早朝の月蝕です。日本でも未明に見られるはずだけど、残念ながら時間帯が月の入りと重なるために皆既食が見られるのは九州・沖縄地方のみだそう。台風も近付いているし、お天気も悪そう。台風が直撃する地域、そして前回の豪雨災害に見舞われた地域にこれ以上の被害が出ないことを祈りつつ。。 みんな無事で。それぞれに、沢山の実りある蝕となりますように!

(今回は前置きが長くなってしまったので ★アスペクトから★は割愛します。)



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★7月満月・月蝕の サビアン・シンボル★

 満月なので、例によって思いつくまま、メモっぽく。

ベースのシンボル 月 水瓶座4°『ヒンドゥーの治療師』
        ----> 満月に光(テーマ)をチャージする太陽側のベース・シンボルは 獅子座4°『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』

        水瓶座4° の原語は『Hindu Healer』。このシンボルは対向度数とともに、かなりヒネリの利いた複雑な意味を包含している。なのでちとややこしくなるかもしれないけど、ちょっとでも「感じ」が伝わるといいな。。

        まず、ヒーラーとは 病むひとを手当てし、治療するひと。ヒンドゥーとはヒンドゥー教に帰依したひと、そして(または)インドのヒンドゥスターン地方出身のひと。


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        ところで、サビアン・シンボルを伝えてきた源泉と言われる古代メソポタミアの7つの惑星と月の寺院、そしてその血脈を継いでペルシアのサーサーン朝からイスラム帝国の時代に密かに蘇り、寺院の智恵を護り続けたと言われるサビアンズ(サビアン・ブラザーフッド)と呼ばれた預言者達。B.ボヴィの研究によれば、「ヒンドゥー」には彼らの地から見てインダス河の向こう、つまり「あちら側」という含みがあったという。ならばヒンドゥー・ヒーラーとは「あちら側からやってきた治療師」であり、「あちら側」とはこれまで慣れ親しんできた「此処」ではないところ… 「真の手当と癒しが可能な場所」を象徴しているのかもしれない。

一方、ヒンドゥスターン地方出身のひとを指す場合、彼/彼女はインド人、つまり本来なら英語では「インディアン」と呼ばれるべき存在だった。ところがこれは、コロンブスの思い込みと誤解によって北米大陸の先住民族の呼称になってしまった。なのでチャネラーのエルシィがイメージを降ろしたときにインド人の姿を見たのだとしても「インディアン・ヒーラー」とは言えなかったはず。ここには、常に物事の始まりには人間がそれを「こうだ」と認識し「名付ける行為」が存在し、その「名」によって物事が方向付けられ、それに従って紆余曲折が創られていく…そんな人間の意識/行為の法則がひそかに暗示されているかもしれない。


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  また、このシンボルと対向する太陽のシンボル『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』には、原語である英語から見て共通のイメージが見え隠れしている*。それは「鹿」。何故なら「Hind」とは英語で「雌鹿」を指すことばだから。対向度数、獅子座4°に出て来る「折り曲げられたツノを持つ鹿」はツノを持つことから当然、雄鹿を意味している。雌と雄。女性性と男性性の対称軸。

        獅子座の雄鹿はツノ、つまり男性性の象徴を折り曲げられている。そして傍らには正装した紳士がひとり。おそらく功成り名を遂げたひと。社会的な勝利の象徴にも見える。けれどもしかすると彼の内的な「ひとりの男」「ひとりのわたし」は... とても複雑かもしれない。社会が織りなす多種多様な編み目をたどり崖をよじ登るために、ときに折れ曲がり、様々に折り畳まれ、ねじれて。混乱と怒りをもはらみながら、芸術的なまでに創造されてきた彼の真実。彼が得てきた知識。それは「わたし達」のただ中で「わたし」が生き抜くための知恵。正装した男はそれを「成功」と名付け、誇りをもってそこに立つ。彼にとってはそれこそが「個」としての勝利だから。...でもその隣には、まだ彼の知らないミステリーがそっと生き続けている。折れ曲がったツノを静かに振り、低く用心深く構える野性の雄鹿が...。


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  一方、「わたし達」を象徴する星座宮、水瓶座の4°には雌鹿が潜んでいる。「此処ではない場所」に。それはもしかしたら、まだ一度も名付けられたことのない場所かもしれない。人生に迷い、疲れ、癒しを求めてヒンドゥーの治療師の門を叩いた「わたし」。 やがて、彼が唱える祈りに誘われた「わたし」は ひととき社会という名の「わたし達」から離れ、深いトランス状態に入る。... 遠くから彼の声が聞こえる。「あなたは誰だ?」「あなたの名前は何だ?」 わたしは、答える。「わたしは... 誰でも...ない」「わたしは... 名を持たない...」

誰でもなく、名も持たない者。あるいは、全てである者。


  それは「わたし」なのか? それとも? けれどその視線を通して眺める「自分」だった者の人生は、まるで初めて見るような新鮮さに満ちていた。誰でもなく、名も無い「わたし」には、あらゆるものを名付ける自由があった。まるで詩人のように。「成功」を「失敗」と名付けてもいい。その反対だって構わない。「死」を「夢」と名付けても、「宇宙」を「穴」と呼んでも「愛」を「風」と言ってもいい。「わたし」は全てを思いのままに名付け、意味を与え、そしてまた消した。「わたし」は全ての「名」を受け入れ、その「名」はわたしを通り抜けていった。

やがて「此処」に帰って来た「わたし」。今まで迷い、打ちのめされてきたはずの問題を自分はどう名付け、どんな意味を与えていただろう? 「わたし」にはそれを思い出すことが出来なかった。代わりに「わたし」の中に「自由」という名だけが残っていた...。


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        水瓶座4°「ヒンドゥーの治療師」。水瓶座とその支配星、天王星の合い言葉には「型破りの発想」というのがあるけれど。自ら「名付けること」によって物事を鋳型にはめ、意味を与え、理屈で固めてその「名」に従って生き続けるなら、きっと型など破れない。硬直した精神からは「型破りの発想」は生まれない。

そしてそれはたぶん、けっして特別な才能なんかじゃない。ただ雌鹿のように柔らかく跳ね、無になることを怖れず、何処でもないところから全てを眺めてみる。正装を脱いで、そこに一度、立ってみる。そこからただ「わたし」と「わたし達」を見直してみる。そして... 破るべき型など何処にもなかったことに気付いたとしたら...。それがこのヒンドゥー・ヒーラーのもたらす「癒し」かもしれない。

*ちなみにデーン・ルージャー版『Astrological Mandara』ではこの「雄鹿」が「紳士が狩猟大会から持ち帰った勝利のトロフィー」に置き換えられている。それは壮大なコズミック・アートとして人間の意識にひとつの霊的方向性を与えるために改変されたルージャー版全体の構成において、とても整合性のある書き換えだと思う。けれど、個人的にはオリジナル版の方が人間存在のミステリーに触れており「象徴」としての豊かさを持つのではないか?とも感じている。


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では次に    
今回のメインのシンボル 月 水瓶座5°『先人達の評議会』
        ----> 満月の光(テーマ)の源となる太陽側のメイン・シンボルは、 獅子座5°『断崖の端の岩群(いわむら)』

        原語の「ancestors」は「先祖」とか「祖先」と訳すことが多いけれど、ここではあえて「先人達」としてみた。たぶんこのシンボルは先祖のような血の繋がりだけを暗示しているのではなく、自分が歩もうと選択した道を遠い昔に切り拓いた多くの先人達をも示唆していると思われるから。では、評議会とは? いったい何を評議するのだろう? 

評議員とは重要な決断を下すために選ばれた人々。そして評議会とは、そこに招喚された「同じ道を行く者」に、貴重なアドバイスを与えるための集まり。目には見えないあまたの先人達の智恵の声が響き渡るところ。それは時の実存の底深い淵から蘇ってくるのかもしれない。


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        さてと。前のシンボルで行き詰まった思いを抱えヒンドゥーの治療師を訪ねた「わたし」は、ここに来てあらためて自分の道を歩み出す。その道は、相変わらず厳しいかもしれない。ひとたび足を踏み外せば、真っ逆さまに転落することだってあり得る。数多くの「わたし」がひしめく「わたし達」の社会では、思いも寄らない思惑に躓くこともあれば、出会い頭にパンチを浴びることだってある。まして火星や天王星が大暴れを企み、ときには木星や海王星の優しげな微笑みの仮面を着けて迫ろうかという今、きっと世界は危険がいっぱい...。

だから「わたし」は時と場所と人々の様子を慎重に計り、装いに気を配って用心深くツノを折り曲げる。そして懸命に険しい道を登っていく。ただ、こころだけはブレずに真っ直ぐ保ちたいと思いながらも。。 けれどとうとう、行き止まりに来てしまった。そこは断崖絶壁。あぁ、これからどう進めばいいんだ?

迷いに迷い、追い詰められたとき。またはイケイケの勢いが何かのショックで突然削がれてしまったとき。空白の真っ只中で、ふと湧き起こるインスピレーション。そんなときが、確かにある。どこからともなく湧いてくる、突拍子もないアイデア。 今まで考えもしなかった道。 それは、胎内宇宙から聞こえてくる声...の、ようなもの。たとえそのとき本を読んでいても、映画を観ていても、ただボーッと風に揺れる木の葉を見ていたのだとしても。その行間から、画面から、葉脈から、わずかに異質な何かが立ちのぼってくる。


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        いや待てよ? 冗談みたいに思えるけど、この考えって実はそれほど非現実的なことではないのかも? やろうとすれば出来ないことはないかもしれない。やり方次第か? 思い切ってやってみようか?

......その一瞬「わたし」は何かを捨てた。ほとんど意識することもなく。そして、まだ名前さえ持たない「何か」を得る。それをカタチにするのは「わたし」。それは「わたし」の意志に委ねられた。

こうして、時を重ねて熟成された古い智恵が新しい衣をまとって「わたし」の中に芽吹いていく。それは、その道を切り拓いたひとつの「意志」が、再び体を持つこと。それは、連綿と続く「ひと」という存在の不可思議さ。

ここに描かれる『先人達の評議会』は、そこに辿り着いた「わたし」を審判するための集まりじゃない。古いルールに縛り付けようとする声でもない。それは、長い年月を経て個々のエゴが洗い流され、やがて細やかな刻の襞に蓄積されていった「壮大な智のデータ」としての「わたし達」。そして、その声を聴き取るのは... たぶん「わたし」の中に生き続ける「余白」。


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        でもそれって.... 現実にはどんな感覚なんだろう? それは、太陽が位置する獅子座5°のシンボルに描かれた『断崖の淵の岩群』のようなもの。 

断崖の淵。それは「危機」や「危険」の象徴。そこは切り立った岩壁の天辺がせり出して、中空にオーバーハングしてる。今「わたし」はその縁に立っている。もし落ちればきっと、いのちはない。でも進みたい道ははるか下方に霞んで見えてる。行くしかないんだ!

「でもこんな恐ろしいところ、綱も鎖もなくていったいどうやって降りればいい?」思わず足がすくむ。目眩がしてくる。 でもよくよく目をこらして見ると、絶壁のところどころに幾つもの岩層がゴロッと頭を出している。もしかして、それが足がかりになるだろうか? 「わたし」はそろそろと慎重に手足を伸ばし、ひとつひとつ岩の突起に触れ、その堅牢さと形を確かめながら降りていく。傍らをボロボロと崩れ落ちる石や小岩。。 手と足と五感の全てを使い、岩の突起を掴み、その確かな声を体で聴き取りながら。

ひとつ、降りた。そしてまたひとつ。またひとつ。その岩のひとつひとつが、先人達の導き、声なき声かもしれない。でも きっと「わたし」はそれに気付かない。


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  それぞれに違う形の岩。それぞれに異なる局面。どの岩相のどの岩を選んで自分のいのちを預けるかは、自分の選択にかかっている。 もうすぐだ。下の道がもうあんなに近くに見えてきた。でも油断するなよ? ここで落ちたら元も子もない。「わたし」は自分に言い聞かせる。

ひとつ。またひとつ。夢中で岸壁に取り付き、必死に手足を動かす。苦しい。疲れた。もうダメかもしれない。あぁもうラクになりたい。。

でも、体のどこかで いのちの力が今もなお沸き立とうとしている。「まだ生きてる!」そして.......そして.......「着いた!」

助かった。やり遂げた。道にへたり込んで、はるか上を見上げる。「うわぁ、あんなところをよく降りてこられたなぁ。。 けっこう凄いことやっちゃったなぁ、自分。。」 

安堵と歓びの中でふと我に返り、ポケットからスマホを取り出す。「画像じゃこの凄さは伝わらないだろうけど、一応下から見上げた絶壁を撮っておこう。ついでにVサインだ!」 もしかして、インスタデビューでもするw?

そう、ここは獅子座の5°。「わたし達」に見まもられながら「わたし」が拡がっていくところ。ひとつひとつの経験が自己肯定と自信に繋がっていくところ。

でも、たとえ気付くことはなくても。それぞれの「わたし」が抱く宇宙には、いつだって遠いあまたの先人達が遺した膨大な智のシステムが生き続けている。そしてそれに繋がる回路 — 余白の響き — も、その受け取り手 — 名を持たぬ者 — を求めて木霊しているのかもしれない。

それは、何気ない小さな物事の中に ある日 ふと顔を覗かせる。


P1100335


        …さて。こんな感じ、どうかな? この4°~5°の流れは水瓶座 ― 獅子座軸第1ディーカンで体験する最初の節目です。ここには人生の一局面に顕れるいろいろな要素がきめ細かに暗示されていて、簡単に把握するのは難しいかもしれない。

でも、「わたし」と「わたし達」、「個」と「社会」との関係には、互いに投影しあい反応しあいながら、個と全体の流れを創っていく...というとてもややこしい絡み合いが存在します。今回のシンボル・セットは そんなもつれた絡み合いの一端を、その深みの中に鮮やかに描いてみせてくれるような気がします。


  進行する「グローバル・リセット」がもたらす激動のただ中に起きる水瓶座の満月・月蝕。それは わたし達自身の「パーソナル・リセット」の旅で一つの節目となるかもしれません。たとえささやかな試みであっても、足許を見ながらひとつひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います。

そして、たとえ利に聡い思考や浮き沈みの激しい感情に翻弄されたとしても、それでも、自分の中に生きるわずかな「余白」を大切にしていきたい。そこにこそ、思い出すべき「未知」との邂逅が待っているから...。



そして…
8月11日 獅子座18°台で新月・日蝕!



gamma_ray_burst



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

この記事へのコメント

1. Posted by Green🐬🍒🐠🐠   August 05, 2018 14:47
5
9/7は立秋になりますね。
こんにちは、hiyokaさん。

Greenは7/23月曜日ころから、、
酷暑/火星大接近へ/冷房効かせ過ぎ
みずがめ座皆既月食を軸とする
おうし座n土星・t天王星オポジション
さそり座tテュフォン軸の
固定宮グランドクロスなどなどから、

強烈な肋間神経痛に四六時中襲われて
いました。なるべく冷たい飲み物は避け
お湯などのみ、酷暑ながらあっためることで
痛みを沈静化させてました。

たぶんトリプルサンドイッチ
日食皆既月食日食の進行形ないまだからとも
説明できます。

固定宮グランドクロスみずがめ座皆既月食
の仕業かなかなか完治しない肋間神経痛。

身体の痛みや、こころの痛み、ストレスなど
は、なんらかの浄化の最中であるとも
見聞したので、そう思えば
痛みを乗り越えてみおくったあとの
爽快感やスペース感はこのさきの
たのしみ、期待ベクトルです。

心成しか、火星が地球から離れるにつれて
酷暑が収まり、立秋、夏がおえるにつれて
強烈だった肋間神経痛はデトックスされつつ
あります。

なにかしらフォーマットされた心身となって
大きな夢を長期戦で成し遂げてゆく
これからに、なるなと直感。


🌻🌻🌻Green🐠🐠🐠🐠🍒🐬

2. Posted by hiyoka   August 06, 2018 01:58

Greenさん、こんばんは。

肋間神経痛...大変でしたね。
今もまだ辛いのかな。。
このところの星回りは本当に厳しかったし、ネイタルへのヒットとトリプル・イクリプスの影響は大きかったかと思います。それに加えて水瓶座で最接近の火星と月のノード軸が5°、山羊座の土星が4°〜5°、そして7月23日ごろは月も射手座の4°〜5°付近を通りましたね。そのあたりの度数は確かN月や水星、天王星、カイロン、アスボルスも在泊してたんじゃないかな。
 
わたしはメディカル・アストロロジーは詳しくないけれど、たぶん本来のGreenさんは体のサバイバル能力は強い方ではないかと思います。でも、どうやっても思考や感情では片付かない澱を出すときはそんなふうに身体に出るかもしれません。この蝕の期間はそのための調整期でもあるし。 でも、痛みが無くなってもこれからしばらくは疲れを溜め過ぎたりやり過ぎたりしないよう、ゆったり養生してくださいね。神経系全般、肺や血管にも気を付けて。

どうかお大事に..デトックス後のこころと身体が晴れ晴れとしますように!💐🍀

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