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September 30, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント10/1【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年10月1日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ
来週10月8日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
m(_"_)m


 ≪ 先週をふり返って ≫

        “『私達はイタリアで起きる目先の金融危機を懸念しているのではい。おそらく2021年か2022年には起きると予想される次の不況に私達が見舞われる時、イタリアが直面するだろう深刻な債務危機を懸念しているのだ』ベーレンバーグのエコノミスト、カールステン・ヘッセは金曜にCNBCの番組「Squawk Box Europe」の中でこう述べた。”

— Sylvia Amaro
  “Anti-Establishment Parties Triumph in Italian Battle Over Budget Deficit”
  www.cnbc.com 2018年9月28日付

        “『もし彼(イーロン・マスク)が企業の成功を牽引してきた彼のふるまいを禁じられるなら、その時はテスラ社の株主達こそがこのプロセスの最大の犠牲者となるだろう』現スタンフォード・ロースクール教授で証券取引委員会の元委員だったジョセフ・グランドフェストはこう語る。”

— Dave Michaels,Tim Higgins, and Michael Rapoport
  “SEC Sues to Oust Musk From Tesla Over Tweets”
  ウォールストリートジャーナル 2018年9月28日付


        “フォード/カバノーの公聴会は木曜日の殆どを費やして行われたが、驚くまでもなく、その見世物から我々が新たに得るような事実はなかった。クリスティン・フォードは性的暴行を受けたという自分の告発を裏付ける証拠は何ひとつ集められないままだった。一方ブレット・カバノーは見に受けた疑惑を否定し続けており...”

— Kimberley Strassel
  “The Kavanaugh Stakes”*
  ウォールストリートジャーナル 2018年9月28日付


* 記事タイトルの「ザ・カバノー・ステークス」はおそらく競馬などのレース名である「○×ステークス」と「危険に曝す」という意味の両方に掛けたもので、連邦最高裁判事の任命という国内情勢を左右しかねない大事がメディアやSNSを通して賭け事の対象のように扱われバラエティショー化している現実を皮肉ったものかと思われる。


        先週はカーディナルサインの満月が土星とスクエアを形成する週だった。そして多くの満月がそうであるように、ドラマティックな時間帯だった。土星が絡む時の典型例として、そのドラマは世界中の政府政界にスポットライトを当てた。イタリアは財政赤字目標の削減幅を引き下げたが、これを受けて通貨市場は混乱し、ユーロが急落した。証券取引委員会によるテスラのCEOイーロン・マスクに対する提訴は発表直後に同社の株価を13%近く急落させた。クリスティン・ブレイジー・フォードが連邦最高裁判事候補のブレット・カバノーに対して行った性的暴行の告発は米国中の注目を引き付け、同時にその生々しい分裂状態を世界の目に曝した。

        だがこれらのドラマティックな出来事にもかかわらず、世界の殆どの株式市場は上昇し続けた。

ヨーロッパの株式指数は9月7日〜11日(当時土星が順行に転じた)につけた安値から週の殆どの期間を上昇し続けた。だがこれまでのところは単なる修正高というところで直近の年初来高値にはまだ程遠い。ドイツのDAXは2週間にわたる反騰が泡と消えた9月27日木曜の後、金曜に警報サインが瞬いた。

極東地域と環太平洋地域では騰落こもごもの結果だった。日本の日経は1991年11月以来の最高値水準まで舞い上がったが、インドのニフティは7月9日以来の最安値に沈んだ。また、同地域のその他の市場が上昇する中で日本の日経に続いて最も注目に値する興味深い進展を遂げたのは中国の上海総合で、8週間ぶりの高値に達した。その過程で株価は下降チャネルラインをブレークしたが、これは米国政府による中国製品への重い関税が影響を及ぼしつつあるにもかかわらず、強気相場を暗示するものだ。

        米国市場もまた悲喜こもごもで、ダウ工業平均とS&Pは前週の9月21日につけた史上最高値からは穏やかな下げを見せたがナスダック総合は上昇した。だがこれも史上新高値をつけるには至っていない。したがって、米国市場には異市場間弱気ダイバージェンスが示現している。南米大陸ではブラジルのボヴェスパも騰がったが、より大きな動きはアルゼンチンに見られ、メルヴァルが史上新高値をつけている。


  前述したように、イタリア政府が負債と赤字の重荷を増やした事実は先週終盤、9月24日月曜に3ヶ月ぶりの新高値をつけたばかりのユーロの急落を誘った。これは米ドルのさらなる強化の要因だが、ドルは日本円に対して2018年の新高値まで急上昇した。そしてこの動きから予測し得るように、ドルの強化は金価格にはマイナスとなり、金曜早朝に1184と6週間ぶりの安値をつけた後で同日中に再び反発した。なお金は8月16日につけた安値1167より高い値をいまだに維持している。また金が6週間ぶりの安値まで下落する一方で銀は4週間ぶりの高値まで反騰し、今日世界の多様な市場間に示現し続ける異市場間ダイバージェンスの好例となっている。

現在、世界とその金融、商品、そして通貨市場には同調が見られない。たとえばドルが強くなれば商品価格は落ちるだろうとの予測をしがちだ。ところが先週は銀が強い騰勢を見せたと同時に大豆が5週間ぶりの最高値レベルまで反騰し、肉牛も5ヶ月ぶりの最高値レベルに達した。大豆と銀は来週10月4日に開催する秋のウェビナーの焦点となるだろう。興味ある向きはぜひご参加いただきたい。




≪ 短気ジオコズミクスと長期的マンデーン考察 ≫


        先週、世界各国の政府(米国を含む)を中心に爆発したドラマの数々は、単に土星とTスクエアの満月と相関しただけではなかった。実際、もしあなたがトランシットのTスクエアを米国の始原図に当ててみれば、それがネイタルの9室に在泊する金星・木星コンジャンクションと共にカーディナル・グランドスクエアを形成したことに気付くだろう。私達が使用している米国チャートのデータは「1776年7月2日 11:50AM フィラデルフィア」で、9室は法律、移民問題、外交、世界貿易を支配する。先週米国に起きた出来事 — そして今年起きてきた事の全て — を詳述するにあたってこれ以上正確なチャートはあり得ないだろう。9室のみが上述の事柄を支配するわけではない。木星もまたその支配星なのだ。

しかも、アセンダントを天秤座に持つこのチャートを支配するのは金星だ。つまり社会において女性が果たす役割は中心的テーマとなる。金星とそれが支配する星座宮である天秤座も、とりわけ土星が共に働く時には「その領域を司る法」と関連してくる。トランシットの土星は米国始原図の金星と木星に対し、通年オポジションを形成中だ。これは男性による性的違法行為から自分自身を護らねばならないという女性に課されたプレッシャーや、女性からの性的捕食行為の申し立てから身を護らねばならないという男性側に課されたプレッシャーに相関するだけではない(金星はしばしば「彼がこう言った」「彼女がこう言った」などという分裂状態を示唆する)。

木星に対するオポジションは、関税を巡る緊張状態と貿易に関する国際紛争が通常の交易行為を混乱に陥れることも描写しているのだ。またこれは、米国における「理に適った移民政策」の実現に関わる両極の対立を示している。とはいえ同様の問題は現在、世界の他の国々にとっても非常に悩ましい試練となっているのだが。

セクシャルハラスメントと性的違法行為に関わる女性達の「Me Too 運動」は約1年前、蠍座(セックス)に入った木星がちょうど今現在と同じ度数に来たあたりから始まったという事実は興味深い。しかも、金星(女性)は今週10月5日に同じ蠍座で逆行に転じる。ドラマはまだ終わっていない。だがひょっとすると、まもなくそのピークに達するかもしれない。

        金融市場においては、金星はお金と通貨の価値を支配する。蠍座もまた財政問題に関与するが、中でも注目されるのは負債だ。これはつまり、しばしば中央銀行が自らの金融政策および金利政策について驚くべき発表を行って通貨の値動きに急激な影響を及ぼし、翻ってそれが株価と商品市場、両方の価格に多大な影響を与え得る時期を示唆する。したがって拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』中の調査結果でこの金星滞留が前後12取引日の範囲をもって米国株式市場のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルに最高度の相関性を持つことが示されているとおり、これは驚くに値しないことだ。

  現在、私達はこの時間帯に来ており、その中心部は10月5日金曜だ*。この事に留意しておこう。何故なら金星は価値(お金)と人間関係を支配する。つまり人生において、この両方の領域に相当量の変化が起きようとしている可能性があるからだ。ジオコズミック研究によれば、今週と来週、このどちらの領域も、引き続き強調されることは確実だ。すでに私達は今日のニュースの見出しでそれを目撃している。実際、金星が現在滞留中で10月5日に蠍座で逆行に転じること、そして上院がカバノー判事の最高裁判事の任命投票を1週間延期すると決定したことを考慮するなら、週の初めに確実視されていたことが今や拒絶され、全面的に逆転する可能性が高い。

* 少しややこしいかもしれないので念のため
逆行/順行と滞留の中心部:ある惑星が逆行に転じる場合は、ちょうど信号で停車する車のようにそれまでの速度をぐっと落とす。そして完全に停止はしていないが動いていないように見える時間帯がある。順行に転じる場合も車両の発進時と同様に動きが非常に緩慢で目に見えにくい時間帯がある(車の場合は運転者が上手な場合)。つまり惑星の方向が変化する時はその前後に「滞留」の時間帯が存在し、その中心部(ゼロ地点)とは順行または逆行の瞬間となる。

(日本時間では10月6日未明、位置は蠍座10°台。ちなみにサビアン・シンボルのテーマは「攪拌される感情とその使い方を問われる」「護りと救い」)




訳文ここまで
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<翻訳後記>

— 多層世界をナナメに切った一断面。
      それをかいま見た心象として ー


        今回のコラムで指摘のあった最高裁判事候補カバノー判事と告発者ドクター・クリスティン・ブレイジー・フォードに関わる上院公聴会は全米主要局でTV中継されたが、それは部外者の目から見るとまるでリビングルームから見物出来る魔女裁判ショーのようにも感じられた。どちらの主張も真っ向から対立しているわりにどちらも確固とした証拠を提示出来ないでいる。(30年以上前の出来事なら当然かもしれないけれど、FBIによるカバノー氏への事前調査でも何もそれらしいことは浮かばなかったという。おそらく今後1週間の間に追加調査がなされるのではないだろうか)

けれど、それでいながらどちらの証言も一貫しており、特に告発者側のそれは事細かく、過去に少しでもレイプの恐怖を感じたことのある女性ならきっと心の琴線に触れるだろう感情の機微が語られた。一方のカバノー判事もまた、いわれのない疑いをかけられた無実の人として、妻や幼い娘と共に負わされた苦しみを語り「私は嘘の告発に対しては絶対に屈しない」と涙ながらに明言するなど、それぞれの側に立つ支持者達にとってはどう考えても相手側が虚偽を語って貶めようとしていると感じられそうな場面が大写しの画面でドラマティックに放映された。

また、投票を1週間延期するという民主党の主張を受け入れた共和党のジェフ・フレイク議員は、共和党支持者やウォークアウェイ派の人々から裏切り者として批判されていたが、その彼が公聴会の前に、一般人立ち入り禁止とされていた上院エレベーターの片隅に追い込まれ、興奮した数人のMe Too運動の女性に取り囲まれるという出来事もあった。彼は泣きながら食ってかかる女性達を前に言葉を返す隙もないまま問い詰められ、罵倒されていた。あるいは Twitter上で #Me too のハッシュタグを使って声をあげようと女性達に提案した女優のアリッサ・ミラノが、傍聴席に座りながら禁止されていたスマホでの動画撮影をこっそり行っている最中に警備員に見とがめられ、注意を受けながら笑っている場面。そんな出来事の一部始終が誰かのカメラに収められてSNSに流され、人々からは喝采と批判、両極の反応が寄せられた。

  今週のコラムで引用された記事にもあるように、今のところ何が真実かは全くわからない。けれどおそらくこの出来事で一番問題となるのは、法律上は「確固たる証拠に基づいて有罪となるまでは推定無罪」のはずが、いつのまにか「確固たる証拠に基づいて無罪が証明されるまでは有罪」という「空気」が議会民主党とメディアによって創り上げられたことではないだろうか(これは米国だけに見られる流れではないと思う)。特に今回の件は、何の力も持たず傷つけられた一人の女性が権力を持つ裕福な白人男性を告発するという絵に描いたような構図でもあるせいか(と言っても彼女は幾つもの大学を出た心理学者ではあるけれど)、人々は事実の究明よりも、自分が信じることこそが真実だからその通りに事が進めばそれで良いと考えているように見えた。

これは女性対男性のジェンダー闘争だろうか? それとも虐げられた者達の反権力をテーマとした政治ドラマだろうか? 

政治とは関わりのないコンテンツを提供する、ある日系米国人(三世だったかな)ユーチューバーが以前こんなことを言っていた。

『アメリカで生きるってことは一種の戦いみたいなもんだから。ここでは男女ともハイスクール時代からアルファメール(群のボス格)を筆頭とした厳しい階級社会の存在に気付かされる。だからその中でどう上手く生き延びるか、どうすれば上位クラスのヤツらから一目置かれるのか、それぞれに身の処し方を学んでいくようなところがある。その点では日本で生きるより強くならないとやっていけない 』と。

もしそうだとすれば... 自己実現を目指し、潰されまいともがいてきた米国女性やマイノリティの人達がその内面に鬱積してきた怒りは日本で生きる私達の想像を超えるものがあり、表現方法もより鋭くなるのかもしれない。

また別のyoutubeソースでは、2002年と古いデータではあるがちょっと興味深い経済調査が話題に上っていた。それによると、米国女性の政治的傾向としてはリベラル派が大多数を占めるものの、その内訳は未婚女性、それも若年層ほど圧倒的で、既婚女性になると共和党支持率が若干増えるのだという。それは「生活の安定」を意味するのではないか?とのことだったが、本当のところはわからない。


  Twitterやyoutubeにリアルタイムで流れていくコメント欄を見ていると、民主党支持派やリベラル左派の人々からは、当然ながらカバノー判事の有罪は決まりきったものとし、彼やその家族、ひいてはトランプ大統領に対する怒りに満ちた罵倒やかなり下品なジョークの書き込み、そして「女性よ立ち上がれ!」という声が目立っていた。

また一方の共和党支持派やウォークアウェイの人々は、民主党やその支持者に対する「彼らこそ法を無視して抑圧するナチそのものだ」というような罵倒、「保守派は今こそ結束してリベラル左派に対抗すべきだ」という呼びかけ、そして彼らが無実だと信じる判事とその家族(妻と5歳の娘)に対する同情の声が目立っていた。また「トランプが諸悪の根源だ」という声に対しては「いや、オバマが大統領になった時からアメリカは分断され始めたのだ。トランプはそれに点火したに過ぎない」という声も散見された。


  民主党も共和党も、おそらく有権者達が発するそれぞれの声を意識し、それに合わせたパフォーマンスをせざるを得ないだろう。こうして「空気」が大衆を動かし、連邦最高裁判事という重職を左右し、国を動かしていく。それは民主主義を標榜する法治国家にとっては恐ろしいことではないかとも思う。このまま納得のいく証拠が出ないまま任命、または任命却下となれば、米国内の分断と断絶はもっと決定的なものになるかもしれない。実際、まるで滝のような勢いで流れていくウォークアウェイ組の人々の書き込みの中には「公聴会を見ていて心が決まった。市民戦争になるなら自分は武器をとって闘う」などという声さえ上がっていた。もちろんリアルタイムの興奮状態にあっての言葉ではあるけれど、尋常な雰囲気ではなかった。


        今、米国の保守派やクラシック・リベラル*(従来の米国的価値観を否定する現リベラル左派とは異なり、けっして保守的ではなくトランプ氏を支持もしないが言論の自由や米国の建国精神は大切だと考える "旧リベラル派")と呼ばれる人々の間では「コールド・シビル・ウォー」つまり「冷戦状態にある市民戦争」という言葉が囁かれているという。

軍事歴史家のビクター・デイビス・ハンソン氏は少し前にインタビューで『今は日常のほとんどの出来事や軋轢が "政治的文脈" を通して語られるようになった。これは19世紀の市民戦争当時の空気によく似ているし、また1960年代当時に人々の対話構造が崩壊し「彼らVS我ら」といった気分が支配した時期ともよく似通っている。それがインターネットやスマートフォンの普及により、クイックで強烈な議論が当たり前になったことに起因するのか、それとも民主党自体がリベラルから急進左派やハードコアに転じ、米国政治をその基盤から変容させたことが原因なのかはわからない。だがいずれにせよ米国は全く変わってしまった』と語っている。
* "クラシック・リベラル"という括りは2018年1月の記事『山羊座の土星と冥王星:WSJドキュメンタリーによせての中に埋め込んだ動画『歴史的な「言論の自由」運動発祥の地、UCバークレーで今何が起きているか?』に登場するリベラル派の教授達が当てはまると思う。


  『フォーキャスト2012』から転載した特別記事を読んだひとは思い当たるかもしれない。当時の天王星・冥王星スクエアの解説の中には、こうした分断状況を彷彿とさせるような予測が提示されていたと思う。そして今、コンジャンクション当時(まさに1960年代中盤)に受胎したエネルギーは世界の様々な地域で孵化し、その土地や国が背負った過去の傷と痛みを包含しながら明確な形を取ろうとしている。それらの物事は結局「誰か」のせいでもなく「彼ら」のせいでもなく、この世界全体が創り上げた今を生きる人間への挑戦かもしれない。おそらく社会的にも個にとっても「ポイント・オブ・ノーリターン」の境界は超えた。その同じフォースが、日本ではどう結実していくだろう? 


        たぶん今週のコラムで触れられるかも?と思い、何気なくかいま見ていた公聴会と人々の様子だったけれど、米国から遠く離れた日本の片隅から、専門家でもない部外者としてただ眺めているだけでも、それは心重く胸が悪くなるような政治ショーだった。

そしてもう一つ、とても残念な発見があった。わたしの知る限りではあるけれど、欧米の幾人ものアストロロジャー達が、自らのリベラルなイデオロギーを通してチャートに向かい、出生時間も不明なまま、単に誕生日のみの簡易チャートを使いながらクリスティン・フォード氏を聖女のように扱い、カバノー氏をアルコール中毒のレイピストだと断じていたことだった。彼らの顧客はそれを信じるのだろう。

けれど一枚のネイタルチャートを読むには、アスペクトひとつをとっても最善から最悪まで、無限の可能性を探っていく必要がある。たとえ凶悪犯罪者のチャートであっても、そこにはおそらく目に見えない深みが存在する。星を読むということは、限られた時間の中で妥協を強いられつつ、その深みを掴むために最善を尽くすということに尽きるかもしれない。確かにアストロロジャーであろうと霊能者であろうと、ひとりの人間に過ぎない。限界はある。好き嫌いの感情も湧くし、ビジネスを考える必要もあるだろう。でも、たとえどんな事情があろうと、今の時点で善悪を決めつけ、会ったこともない人物を悪の権化として断定する彼らの行為は、アストロロジャーが最も慎むべき人間性への暴力ではないだろうか? このことは、自戒をこめて覚えておきたいと思った。


  日本時間日曜の朝、ニューヨークでは「グローバル・シチズン・フェスティバル」が開かれ、様々なアーティストがパフォーマンスを披露しながらドクター・クリスティン・フォードと女性達を支援するスピーチを行っている。そこには民主党議員はもちろん、共和党でひとりトランプ大統領に反旗を翻したジェフ・フレイク議員も壇上に姿を見せた。彼は「強烈なプレッシャーを撥ねのけ良心に従い立ち上がった共和党議員」としてドラマティックに紹介され、それを見た人々から「ヒーローの誕生だ!」と称賛を浴びていた。流れてきたニュースによれば、彼は公聴会の時とはうって変わった爽やかな笑顔を見せ「私に会いたければぜひエレベーターまで来てください!」とジョークを飛ばしたという。(それでこそ米国上院議員の器....なのかも?)


  世界は今、この瞬間も大きく動いている。 そして今年は日本を含め、世界各地で大きな自然災害が起きて胸の痛む状況が多発している。無数の人々が自分の人生を生き、幸せを求めて戦い、悩み、怒り、泣き、笑っている。その中で、より良く生きたいと願う人間のひとりとして、また好むと好まざるとにかかわらず、その都度小さな偏見を抱えながら生きるしかない者のひとりとして、出来る限り大勢に流されず、自分の道を探っていきたいと思う。

  先週、9月25日の満月のエネルギー・ポイントは『二元性の狭間に存在する無慈悲の自然体だった。 極性の狭間に立ち続け、怖れることなく正しくあらねばならないとも思わず「慈」も「悲」も求める必要のない真の「無慈悲」に至る道を見出すことは果たして可能だろうか? 来たるべき金星逆行をそのために使うことは出来るだろうか?
 
YES, MAYBE.... ! 




9月30日早朝
 hiyoka記.


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