レイモンド・メリマン 週間コメント2/11【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント2/25【金融アストロロジー】

February 19, 2019

🌕2/20の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 2月20日1:12前後、北海道周辺で1:18前後、関西方面は0:53頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で0:24前後に 乙女座0°42'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 乙女座0°→1° / 太陽 魚座0°→1°】
  🌕 "An unsealed letter"
  『封をしていない一通の手紙』
  🌞 "The field of Ardath in bloom"
  『花盛りのアーダスの野』
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  🌕"A man's head"
  『人間の頭部』
  🌞"A public market"
  『公設市場』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/6】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★理屈や理論に支配された思念ではなく直観を通して物事を視る
→★太古から変わらない普遍の法則をかいま見る、または思いを馳せる
→★自分の中に存在する言語を超えた「原初の想い」を感じる
→★誰にも属さず誰のものでもないソース不明の「話」がひとり歩きする傾向
→★矛盾や逆説をはらんだ出来事や話法を注意深く扱う必要
→★何かが始まる、だが何が始まるかはわからない…という予感
→★社会的必要からまとうキャラクターの内奥で「個」としての視座を保ち続ける
→★大衆の一部としての自分と「名」を持つ「わたし」との行動のギャップに注意
→★個的な競争原理が大衆間の競争原理を生み出し大きな流れとなる様相
→★人間世界において「価値」がどう創られていくかを見切っていく必要
→★一般に流布する「観点」を記録し、描き、増幅する職業やシステムに注意
→★「一般的な観点」を使って自己のアイデンティティーを規定する傾向
→★物事や人物が持つ明確な特徴や突出した側面に子細な注意を払う
→★岐路での決断において予測される危険を正しく識別し身を護る必要
→★自分に備わった力を正しく発揮出来るよう調整し洗練していく
→★目先の状況だけでなくあらゆる方向を見渡して最善の道を探る・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『集中し弛緩し集中し突き抜ける』
            
            今回の満月
            『資質とキャラクターを試す/試される体験』 

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★2月満月の星模様と挑戦★

  今回はアスペクトを見ても、惑星スケジュールを見ても、盛り沢山の要素が詰まった重要な満月期かもしれません。社会的には忙しく騒がしい日々になりそうだけれど、内的には新月に引き続き、様々な側面から自分自身のアイデンティティーを再確認していく要素が強いかも。また、金星が土星とのコンジャンクションを終えた後、冥王星、月のSノードを通って天王星とのスクエアを形成していくので、感情面、そして金融市場においても揺れの激しい期間になるかもしれません。なので特にこの満月が個人的な惑星や感受点に触れるひとは、身体とこころの内側を大切に扱ってほしい時期。そして自分自身の内部に響く物心両面の声に耳を傾けるひとときを持てればいいなと思います。この期間はもしかしたら、けっして埋もれることなく屹立し続ける「個」でありながら、その視線は果てなく深く優しいものへと変容していく...そんな道程のひとつになるかもしれません。


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牡羊座から牡牛座へと移行する天王星についての寓話

  この満月図で、天王星は牡羊座29°24'に在泊しています。これは前と後ろ、双面の顔を持つヤヌス神の度数。あるいはアナレティック・ディグリーとも呼ばれ、各星座宮の29°台がこれに当たります。この度数はどこかに不退転の決意を秘めていながら、後ろ髪を引かれて行きつ戻りつ、あれこれ迷ってなかなか新しい一歩を踏み出せないという質を持つと言われます。たとえば十分に学び、消化してきたはずのそのサインの経験を、あと一歩マスターしきれていない、次の段階へと踏み込みきれない...そんな感覚に近いかもしれません。ここに在泊する惑星は、29°から次の星座宮の0°へと飛び込んでいこうとするエネルギーを持ちます。けれどそれとともに、ここで今一度そのサインと惑星との関係を顧みて、それを自分がどう使っているのかを再確認し、その結果として今ある自分の内的状況をありのままに見て一度全面的に受け入れること。その上で、得られた経験を携えながら一歩先へと勇気を持って進めと促してもいるんですね。


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  そういえば、あの東北大震災が起きた翌日... 2011年3月12日。それは天王星が1927年3月末、金融恐慌の勃発とともに牡羊座入りして以来初めて黄道最後の星座宮である魚座を抜け、約84年の公転サイクルを終えた日。そして、再びアイデンティティーを司る星座宮 ― 牡羊座へと回帰した日でした。つまり人類という大きな集合体にとっては、その時点から、天王星に象徴されるテーマに沿った探求の新しいサイクルが始まったことになります。

ではスタートから30°の行程を経てきたこれまでの8年弱で、わたし達の「体」と「霊 or 精神・こころ」との関係、あるいは「わたし」という存在は、いったいどんなふうに変化してきたでしょう? これにはきっと様々な解釈の仕方があると思います。またわたし達それぞれの個人生活をふり返ってみても、この8年の間に大きく変化した要素から読み取れるものは沢山あるのではないでしょうか。 

今回の満月は、その牡羊座最後となるヤヌス度数、29°に天王星が在泊する最後のルネーションになります(天王星は次回新月の前日に牡牛座入り)。そこで、今回は「マンデーン→個人の内奥」という側面から、ひとつの解釈(と予測めいた観点)の可能性を紹介してみようと思います。


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  ところで、スピリチュアルな世界では「アセンション」ということばがよく口にされてきました。それを簡単に説明するとすれば「わたし達の精神が物質偏重の時代を経て次元上昇し、深い精神性のうちに生きる時代と空間がやってくる」という概念...とでも言えば良いでしょうか。これは今でもチャネリングなどを通じて高次元のエンティティーとされる存在から伝えられていることです。そして、世界のどこかにはすでにそんな「アセンション」を果たしたひとびとが存在するのかもしれません。

けれど、他の惑星と相互に働きつつ、いわば「霊的革命」の尖兵とも見なされる天王星が新サイクルの旅を開始して8年経とうとしている現在も、地球世界は高次元の精神文明を享受しようとする兆しすら見えません(ただし上昇の前には大きな混乱を抜けねばならない...とはずっと言われていることですが)。 


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  今、現実に戻ってこの世界を見るかぎりこの8年間の牡羊座の天王星は、わたし達の精神と体を「アセンション」とは "似て非なる方向" へと進めてきたかもしれません。ん、"似て非なる方向" って? これについてはジャーナリストでもあるアストロロジャー、エリック・フランシスが、コミュニケーション理論家の故エリック・マクルーハンのことばを借りて『メディアを介した体外離脱』の方向性と呼び、以前から警鐘を鳴らしてきました。そのことばが持つ意味合いと「方向性」、そして今後長期の行き先はどんな感じだろう? この8年の間に山羊座入りした冥王星、魚座入りした海王星それぞれからの影響を念頭におきつつ説明を試みるなら、以下のような感じの物語になりそうです。(ただし現在のところは主に欧米文化圏に視点を置いた寓話になりますが...)

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  ......全てが計算され尽くし、予測不能な要素や偶然という概念は排され、盤石な社会基盤を期すというわたし達の欲望に沿ったテクノロジ-の強力な流れがそこには存在した。自動運転、自動案内、探さなくても好みに合った商品が提案され、クリックやタッチ、スワイプで支払いが済み、「モノ」は居ながらにしてドローンに乗ってやって来る。わからないことは日に日に精度を増すSiriやAlexaに聞けば様々なことを即座に答えてくれる。従業員の識別や勤務状態は体に埋め込んだICチップで管理可能だ。街のそこここには監視カメラが設置され、不審な人物のアイデンティティーは中央のデータと照合し即座に割り出すことが出来る。人生でもビジネスでも、誰も過度のリスクを負わずに生きていくことが出来ることを目的として全てが設計されていく。

  人間は、自分で体を動かし自分の頭で考えて何かを操作しなくてもよくなる。単純労働ばかりではなく、話相手や音楽、アート制作までもAIによって肩代わり可能だ。もちろんその流れに反して贅を尽くした手作りブームも生まれる。そしてその成果はたちまちあらゆるメディアに流れ、あらゆるディバイスのスクリーン上に複製されて大衆に共有される。「情報格差をなくして公正な判断を」がスローガンとなり、大多数がそれに賛同の意をとなえた。そればかりか、生殖行為や産むこと/生まれること/育てることさえも、やがてはテクノロジーが代替する時代が来ると考えられた。


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  そこに「苦痛」は介在しない。病気や犯罪気質の心配もなく、美しく利発なデザイナー・ベビーの需用は高まる一方だ。米国ニューヨーク州では宗教原理主義的な抑圧をはねのけて中絶保護法*1 が成立した。この出来事を心理的第一歩として女性にとっての選択肢が拡がった。産む産まないで悩む必要もなくなるし、自分の時間を著しく取られることもなくなる。同性婚は当然として、どんな生物学的性別で生まれたとしても、自らの意志で「社会的な性別」を選べるようにもなっていった。また食糧は実験室からAI管理の清潔な工場生産へと移行するよう計画され、徹底管理によって飢饉や飢餓の心配も激減していくと考えられた。

『その方が効率良く便利でクリーンな社会が得られるのなら、競ってでもそこに行くしかない』多くの指導者や知識人がそう考えた。この流れは引き返すことなど出来ない。太古から人間にまとわりついてきたドロドロとした野卑さなど捨て去るべきだ。そうすれば皆がツルっと清潔で安全な生活を享受出来るし、各自が豊かに生きられるだろう。ひとも物も、全ての「価値」はビットに換算されデータとして共有され、ひとびとの反応によって価値は即座に変化していく。全てのスピードが上がる。重たい物質はその加速度に追いつけない。ならば紙幣やコインを持つ必要もない。物を溜め込む必要もない。そして持たなければ心配する必要もない。自由だ。必要なら最新のテクノロジーで安全管理された環境でスローライフを味わうことだって出来る。全ての経験はマインドで処理されるのだから、そこに何の矛盾もありはしない。ひとびとはスクリーンに映した3次元を友とし、人生を語り、情報を与え、そしてインプットする。争いの元など断ち切れ。社会は利他精神に富んだ美しい存在を創造しなければならない。

壁は立つ。しかし真の壁など存在しない。必要とあれば戦争でさえ、スクリーン上のゲームと同化させることが可能だ。サイバー戦争はすでに昔から世界中で起きていたのだから。誰も、どんな事のためにも死にたくない。だが血や死など見ないで済むならそれは単に数値に過ぎない。こころの傷も残らずに済む。ネガティブな想像力を排し、全てを遊びごころに満ちた軽やかな精神でこなそう。昔なら瞑想を重ね、苦しい修行を経て得られた悟りの境地でさえ、今や脳科学とテクノロジーの力で簡単に安全に到達することが可能だ。全てを「光」で照らし、「闇」や「死」から精神を引き剥がそう。「リアル」は汚い。「リアル」は危険だ。「リアル」はヌルヌルとして気持ちわるい。ならば「リアル」はテクノロジーに任せよう。こうしてひとびとの自我は、いつのまにか見えない電子の船に乗り込んで軽やかに旅立っていく。ひとびとは「物」の重圧から解放され、果てしない軽さと精神の自由を得ようと夢見ていた。


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  ...やがて天王星は牡羊座後半に至り、そこで待っていた準惑星エリスと出逢う。女神エリスは言った。
『わたしはわたしだ。けれどわたしの自我はいまだバラバラに引き裂かれたままだ。わたしがわたしであることを証明するために、アイデンティティ-を再構築しなければならない。失われたパズルのピースを探してぽっかり空いた隙間を埋めるのだ。闘え!』と。

  そこでひとびとは、自らの出自、血脈の歴史、性別、肌の色、仕事、資産、そして果たせなかった欲望や屈辱の記憶を顧みる。そして失われたものを取り戻し、傷ついた感情を癒やし、敗北の歴史を勝利に変えるために『自分が誰であるかを決めるのは自分なのだ』とこころの内に叫ぶ。『自分が晴れやかな自分であることを阻害する社会は許さない』と。やがてそれは徐々に大きな声となって「人種、国籍、出自やジェンダー、国境による区別など存在させてはならない」というイデオロギーへと集束し、それ自体に対する矛盾を孕みつつも「アイデンティティー・ポリティクス」と化して顕在化していった。ひとびとは「正しさ」の鎧をまといながら、自我に対する全ての抑圧に底深い情念的反旗を翻し、あちこちで社会的な軋轢と怒りの連鎖を生み出していく。これは必然の流れだった。 何故なら、準惑星エリスとは「断片化した自我」そのものであり、寄せ集めのポストモダンであり、しかもその本質的な働きは「元々存在しながら蓋をされていた怒りを浮上させ、増幅させ、見せつける」のだから。

  こうして社会に存在するあらゆる矛盾が槍玉にあがっていく。しかし、ITモンスターが持つテクノロジーの力は、そんな多様な声さえも巨大な口を開けて呑み込んでいく。ひとびとは掴むことの出来ない巨大企業という幻像に抵抗し、その頂上に君臨する人物のイメージを嫌って罵倒する。だが、慣れ親しんだテクノロジーを手放すことはない。自分の全てを把握し気持ち良く過ごさせてくれる、見えない電子の力と一体化していく流れには誰も抗えない。


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  冥王星の抑圧の力。海王星の現実逃避的迂回力。その両方を巧みに操りながら、(統轄する人間ではなく)テクノロジーそのものが、ツルっとクリーンで聞こえの良い話法で全てを咀嚼しつつ肥大していく。一方では異なる知見を汚濁として排除し、一方では多様性を尊重し寛大に受け入れよと高らかに理想を掲げ、純粋かつ穏やかな天使の微笑みを浮かべながら。絶対的管理と統制された豊かさと。そこではすでにわたし達の身体さえも、テクノロジーと融合を果たした脳というシステムによって美しく管理される部品に過ぎない。こうして集合体としてのわたし達は、無意識のうちに変容しながらそこそこの満足感をもって、考えもしなかった形での「体外離脱」を果たしていく...。

だからこの物語の究極は、その途上で「主役」が消滅し、存在しなくなる可能性も含まれる。テクノロジー革命の担い手であった巨大企業や知の教祖達でさえ、その例外ではない。何故ならこの筋書きは、その昔 土にまみれ、血を流して生きた人間が意識することさえなかった不可思議な「虚の未来」へと誘う物語なのだから。そしてそれは、もはや幸や不幸という概念で測れるものではないだろう。虚に入れば人類が消したくてもけっして消すことの出来なかった生きることの闇さえも滅する。その時、かつて人間だった存在はまったく新しい概念そのものとなっているかもしれない...。革命は成就した。そしてこれもまた、過去にいくつか存在した選択肢のうちの一つだったのだ。



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   さて。これを書いている今 天上でコンジャンクトしている水星・海王星の影響もあってか、なんだか上の寓話はひと昔前のSFみたいになりました。けれど毎日怒濤のように流れ行く世界のニュースや巷の話題を見聞きしていると、こうした志向性とそれに沿った流れは確実に生まれているような気がします。少なくとも集合体としてのわたし達は、未来への進路(またはその一つ)としてこんな道を選びつつあるのかもしれません。


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  今はまだわたし達ひとりひとりの人生を何とかすることで精一杯なのが現状だし、こんなことをいちいち考えたりするひとは多くないかもしれません。けれど、もし生きていく上での「経験」が自己のアイデンティティー形成を促すのだとすれば、天王星が牡羊座を運行したこの8年間、テクノロジーがわたし達の無意識の領域にじわじわと浸入し、「頭/こころ」と「体」の結合感覚をヒタヒタと侵し乖離させつつあるという可能性を捨て去ることは出来ないと思います。これを書いているわたし自身を省みても、テクノロジーやメディアがもたらす利便性抜きには語れない生活の仕方に慣れてしまっている自分を意識せざるを得ません。

この先も、人間の欲望は留まるところがないでしょう。以前、ある先達からこんなことばを聞いたことがあります。『人間関係を捨て、お金や物を捨て、立場も愛惜の情も、持てる一切を捨てて洞窟に籠もり、瞑想と祈りに明け暮れる修行者の姿は、人間が持つ究極の欲望によって突き動かされている姿に他ならない... だからこそ、最後の最後に真の魔と出逢ってほとんどが灰になる』 それは本当のことかもしれません。 

社会革命によってお金が必要なくなる? みんなが平等になって、それぞれが自分らしく豊かに暮らせる? OK、いいね! じゃ次は何? 永遠の美? 理想の愛? 不老不死? 悟りの境地? それとも、新たな資源と冒険を求めての惑星移住かな? たぶんテクノロジーの世界は、すでにそれらも十分視野に入れているでしょう。新たに始まった、この84年サイクルのうちにどこまで到達出来るだろう?と...。


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  人間活動に付いて回る「経験」の質は、この8年で確かに変わってきました。その途上では、良きにつけ悪しきにつけ様々な物事が浮上するし、その可否を今の時点で決めつけることなど出来ないと思います。けれどそう思うと同時に... 単純な所作の積み重ねや死の危険が付きまとう試行錯誤を経ず、大事なものを失う痛みを避け、自分自身の動きひとつに潜む闇や血の危うさを思い知る機会もなく生きていくことを夢見る...そんな流れに無意識に乗っているかもしれないことに、そこはかとない深い怖ろしさも感じます。

その底流には確かにわたし達人間が抱えてきた「肉体と自我にまつわる苦しみ」への反抗があり、はるか先にはそんな社会と人間存在を変革することに成功した「進化の勝利」の可能性が待っているのだとしても。もしかしたら、太陽系の辺縁から隠然とした力を放射する不和の女神エリスは、天王星の背中を蹴って哄笑しているでしょうか? 『せいぜい自分を探し回るがいいわ。そして何もないところに君の思考の虚像を映すがいい♪』と。

それとも。一足先に虚無の絶望まで辿り着き、そこからエヘヘと笑ってひとり立ち帰って来た者だけを、エリスはニヤリとウィンクしながら迎え入れる...そんな解釈もアリでしょうか? 

  エリスが世界に投げ入れた金の林檎。それを拾って牡羊座の出口まで来た天王星は、これから何と出逢い、どんな旅を続けるでしょう? 84年間の新しい旅は、まだ始まったばかり。でも、一つのサイクルはその始まりのときに新たな方向性を受胎します。


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  この満月図で天王星が在泊する牡羊座の29°台。B.ボヴィが示すそのキーワードのひとつに『Build It And They Will Come』ということばがあります。その意味は『限りある日常の何気ない所作によって何かを築いていく。するとそこにふさわしいものがやって来る』。ビジネスでよく引き合いに出されることばのようですが、1989年公開の映画『フィールド・オブ・ドリームス』の中でも少し異なるニュアンスで使われていました。


今、見えているかな? 天王星とともに歩んできた8年間を通じて浮かび上がる、わたし達の姿。「わたしは誰なのか?」「今どこにいて、何をしているのか?」 「何を築こうとしているのか?」

  この満月期の最終日となる3月6日。天王星は本格的に牡牛座入りします。ならばここからは、いよいよ牡牛座が支配する「肉体とそれを支える自然」「基盤としての物質」「育む大地」「資源や資産と感じるもの」「安全と平穏と保証」「不動の美」「豊かさ」そして「わたしの領分」という概念に対し、天王星が予期せぬテコ入れの一発を喰らわせる7年間の始まりになりそうです。その刺激によって、わたし達の「地下深く燃えたぎるマグマ」は噴火するでしょうか? 足許の大地は揺らぐでしょうか? わたし達は、天王星が象徴する揺さぶりに対抗する手段としての革命を、どんなカタチで実現していくでしょう? 今、この満月期。想像の羽根を伸ばし、自らの胎内宇宙を覗き込んでみるにはとても良い機会かもしれません。


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― その他、目に付いたアスペクト(簡単に)―
この満月期は金融市場の動きにも注意

カイロンが最終的に牡羊座に入居(2月18日)
  天王星が牡羊座を去ろうとする今、入れ替わるように魚座から牡羊座に入居したカイロン。カイロンは2010年4月20日に魚座に一時入居した。このときは同時にメキシコ湾原油流出事故が起き、2011年2月9日に最終的に魚座入りしてから約1ヶ月後に東日本大震災による津波が起きるなど、魚座運行中は洪水や水不足を含めて様々な「水」に関する問題を浮上させた。そして、それから約8年の旅を終えて今、黄道帯のスタート地点に還ってきた。

牡羊座をアイデンティティーという側面で捉えるなら、どちらかというと自己主張と冒険精神をもってあちこち衝突しつつ、テクノロジーを介して「自分とは何か?」を模索するような傾向を促進したのが天王星だったかもしれない。けれどその後を受けて牡羊座に入ったカイロンは、もっと深みに潜りながら、大胆さと沸き立つ血潮の底に隠された、えも言われぬ不安感を掻き出していくような働きをするかもしれない。「不都合な吉星」と呼ばれるカイロンは、一方で「傷ついたヒーラー」とも言われる。ヒーリングを要するところには当然、傷が存在する。カイロンは上辺を繕うような癒やしはもたらさない。だから必要なら傷口を切り開き、大胆な外科手術で膿を出すような出来事を体験することもある。 また、場合によっては「自分は誰なのか?」の答が全く見えない「中空の闇」を体験するケースもあるかもしれない。 あるいは、自分という井戸の底に溜まった瓦礫のような記憶のデータをひとつひとつ拾っては整理し、既読ファイルとしてホルダーに収め、シンプルな階層に構築し直すような作業を促すことも考えられる。

いずれにしてもカイロンは、自分の中の「荒れた階層」を探し出し、整理と決着をつけ、新たな強さとしていく手助けになるだろう。たとえば一度折れた骨が快癒後に太く逞しくなるように。ただし、無意識領域を股にかけて働くところがあり、それと知って意識しておく必要性は他の惑星以上に高い(他のケンタウルス族ほどではないにしても)。 カイロンは2026年6月から、逆行によって次の牡牛座との境界を行きつ戻りつする。そして最終的に2027年4月に牡牛座への入居を果たす。

ちなみに天王星がやはり次サインとの境界を行きつ戻りつしながら牡牛座を最終的に抜けて、情報とコミュニケーションを支配する双子座入りするのは2026年4月末ごろ。

満月と恒星レグルス、小惑星エンタープライズ、ウンディーナがコンジャンクト
満月とエンタープライズがパラレル
 大きくは月・天王星&火星・フォルスのがGトライン
 月・パラスがセクスタイル

  恒星レグルスは2011年11月に獅子座から乙女座に移行した。それまでのレグルスは獅子座の恒星らしく「ロイヤル・スター」として王侯貴族、指導者、スターとなるひとびとに栄誉と豪運とそれにともなう危機をもたらす星だったし、今もその要素は変わらずに備わっていると考えられる。ただし、乙女座に移行してからのレグルスには「個人の上昇のための力」に「全体への貢献や奉仕」という要素、または「条件設定」が加わったと見るアストロロジャーも出て来ている。つまり今後レグルスの支援を受ける指導者や「王者」には、公的な奉仕の要素が強く求められるということ。その器でない者、条件を満たさない者には悲運が待つとされる(ただしトランシットの惑星などとは違い長期的なニュアンスが強いかもしれない)。今回の満月図では月がこのレグルス、小惑星エンタープライズ、ウンディーナとコンジャンクトしている。エンタープライズは文字どおり大事業、起業という意味を持つし、また進取の気性や冒険という意味もある。元々何か大きな目的を持つ、「手の間に何かを取る」という含意がある。またウンディーナは美や優しさ、儚さを持つが、ネガティブに使われるケースでは自己のアイデンティティーを犠牲にして従属的な人間関係を結ぶときに醸成される復讐心や因縁の絡みを意味する。このアスペクトを見るかぎり、今回の満月はやはりある目的の下での「個」と「公」のせめぎ合いというニュアンスを持つのかもしれない。

現在、著名な公人で強力なレグルスを持つ人物の筆頭が米国のトランプ大統領で、彼はアセンダントからオーブ1°以内にこの星を持つ(獅子座29°台)。レグルスが乙女座に入ってその特質を少しでも変えたとすれば、この満月がトランプ大統領にどんな影響を及ぼすかは興味深いと思う。ひょっとして彼のツイートに何かの兆候が顕れるだろうか?
 
ICに海王星と水星がコンジャンクト、土星にセクスタイル、月にクインデチレ
豊かなインスピレーションと表現力/非物質的コミュニケーションの可能性/空気を読めない言動に注意/想像力によって失ったものを取り戻す/振り払っても消えない想念が自分らしくない行動を促す(または煽る)etc.
 
DCにジュノーがコンジャンクト
立場やプライドの問題/一番大切なこと、伝えたいことを言えないもどかしさ/関係性の変化とそれへの怖れ/人間関係で視点や観点を変える必要 etc.

金星・土星がコンジャンクト
自己、他者、そして周囲の現実を醒めた目で見わたす/お金や物事に対する堅実さ/損失を怖れる心理/責任が重すぎると感じる心理/受け継がれてきたものや伝統を重んじる精神 etc.

ノード軸をグリーヴが調停、エリスがTスクエア
(Tスクエアは3月21日の満月あたりでジャストなのでしばらく続く)

 断固たる態度への反動や反撃/富のバランスに関する問題/恵まれた者の軽率さやそれに対する侮蔑/悲しみが憎しみや報復行動に変わる危険 etc.

— ちょっと気になる惑星スケジュール —(項目のみ)

2月18日付メリマン・コラムでは、金星が外惑星同士のアスペクトを次々とトランスレートしていくこの時期に金融市場が荒れる可能性が指摘されている。

2月22日~23日 土星・アグニがコンジャンクト
2月24日 金星・冥王星コンジャンクト
 エリス・ルシファーがコンジャンクトでノード軸にTスクエア
 (ルシファーは28日に正確なスクエアとなる)
 セレス・ネッソスがスクエア
 太陽・ジュノーがスクエア
 月・パラスが天王星にオポジション
 火星・木星がセスキスクエア

2月25日 金星・Sノードがコンジャンクト

2月28日 太陽・ネッソスがコンジャンクト
 (この前後は全体に惑星エネルギーが強く働くかも
 ルシファーがノード軸にTスクエア
 Nノードとルシファーからセレスにクァドリフォーム
 セレスがSノードにセミスクエア

2月28日~3月1日 冥王星・アグニがコンジャンクト

3月1日 太陽・セレスがスクエア
(太陽・ネッソスとセレスからNノードにクァドリフォーム)
 Nノードとルシファーからセレスにクァドリフォーム
 火星・セレスがクインカンクス
 太陽(とネッソス)・火星がセクスタイル
 太陽・ルシファーがセミスクエア

3月1日〜2日 金星・天王星がスクエア
         金星・海王星がセミスクエア


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◎Remember!
満月当日から水星が逆行のシャドウ入り
水星が逆行中に戻ってくる度数を運行する。大事な決め事は逆行までにメドを
逆行時に起きがちな兆候が前倒しで経験される場合もあるので注意。

 次回新月の前日3月6日未明に魚座29°台から水星逆行開始
  このとき太陽・ヴェスタ・海王星がほとんどコンジャンクト

 同日天王星が牡牛座入り
  このあたりはノード軸にリリスとエリスがTスクエア

 3月15日 水星逆行中日

 3月28日 魚座16°台で海王星とコンジャンクトして順行へ
  この日ノード軸、エリス・パラスがグランドスクエア
  金星・天王星がセクスタイル

そして
3月7日 魚座15°台で新月!



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★2月満月のサビアン・シンボル★

  気付いたら「星模様」のパートがかなり長くなってしまったので、今回のシンボル説明は手短に、メインのシンボル中心にいきますね(^_^;。
ではベースを簡単に。

🌕満月のベースとなるシンボル
 乙女座0°(獅子座30°)『封をしていない一通の手紙』

🌞月に光を放射する太陽のシンボル
 魚座0°(水瓶座30°)『花盛りのアーダスの野』


  まずは獅子座の最終度数と水瓶座の最終度数となるこの2組の対向度数を要約してみると(本来はシンボル全体を要約する事など不可能だけど...)、太陽のシンボル『花盛りのアーダスの野』は

『全ての霊統の源に繋がっていく非個人性と遍在性』

または

『怖くてたまらない小さな一歩を踏み出す。それはやがて、全てが "此処" にあったことへの気付きに辿り着く』

...という含みの光を月に放射してきます。


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そして、その光を受け取る月は...

『封をせずに開示を待つメッセージ。そこにはサインもない。それは誰からでもなく誰のものでもない。それは白紙だろうか? だがたとえ白紙であっても、それはクリアボタンを押すことを意味するのかもしれない。もしかしたら、全てのポテンシャルがそこに示されているのかもしれない。虹色の全てが白に還るように。』

『何が書いてあるかわからない手紙はこれから封をされて送られるのか? それとも書きかけてやめたのか? だがメッセージは放たれた。それを開けて見るか? それをどう読み取るか? そのミステリーを携えて進むのはあなた自身だ』

こんな感じのエネルギーで応えると思います。


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では、今回のメインとなるシンボルにいきましょう。


🌕満月のメインのシンボル
 乙女座1°『人間の頭』


  このシンボルは前度数とはうって変わってかなり社会的な意味合いの濃い度数かもしれません。人間の頭部と聞いたとき、わたし達はその人物の「顔」をまず思い描くのではないでしょうか。よく学校や図書館などの公共施設ではその設立に貢献した人物の胸像が飾られたりします。でも、頭部だけというのはあまり見たことがありません。

一方、歴史上の人物や身元不明の頭蓋骨から生前の顔を推定して復元する技術を復顔といいますが、復顔された像にはそのひとが生きていたときのキャラクター・イメージが見事に浮かびあがってきます。犯罪捜査では、それがヒントとなってその頭蓋骨の持ち主が何処の誰であったかを思い出すひとがいることを想定しています。それはそのひとの社会的アイデンティティー — 勤務先、学校や家、家族や交友関係、年齢、そしてどんな生活を送っていたか — が明らかになっていくこと。そう考えてみると、「頭部」とはその人物である「わたし」が誰であるか、社会のどんな領域に属しているかを「外部条件から認識する行為」の対象であり、その存在に投影されるキャラクター・イメージを象徴していると言えそうです。


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  また、わたし達は誰かの顔を見て「このひとは人が良さそうだ」とか「自信に満ちた顔付きだ」などと思います。自分の頭部 — 顔を鏡に映し、「今日は調子が良い」とか「疲れてるな..」などと感じます。あるいはニコッと笑顔をつくり、良し!と自分を鼓舞したりします。それは全て、外界との関係を意識し外側から見る「わたし」の姿を想定した行為です。

疲れているとき、元気いっぱいのとき。本当は鏡を見なくたってわかってる。真っ先に自分の内部にそれを感じるのだから。「わたしは、いつだってわたしだ。」「わたしは見ること、見られることの中心に居るんだ。」... けれど獅子座から乙女座へと移りゆく今、「自分」という宇宙の頂点に立っていた「わたし」は、より大きな社会的ピラミッドの下部から階段を見上げている自分の姿に気付きます。あるいは頂点に立ち続けながらも、身の回りにもっと広大な世界が拡がっていることに気付かされます。それは、「個」が乙女座に至って初めて経験する「公」の始まりの世界かもしれません。


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  では持って生まれた自分の力、元から備わっている自分というキャラクターをどう使い、どう活かしていけばいいのだろう? ひとつ前の度数で「封をしていない手紙」、いわば 開かれたミステリーが象徴する「非個人性」の洗礼を受けた「わたし」は今、外部から見られ、評価される自分自身を象徴する「人間の頭」としての自分をどう表現していくのか?と問われているようです。


🌞月に光を放射する太陽のシンボル
 魚座1°『公設市場』


  パブリックなマーケットでは、ありとあらゆるものが売られています。品物も色とりどりなら、訪れるひとも色とりどり。品定めをするひと、売り子の呼び声、値段の交渉をするひと、市場の喧噪は止むことがありません。 そんな混雑の中で買い物をするわたし達。 それぞれに別の人生、別の想いを抱えた個人ではあるけれど、巨大な市場の中では大勢の買い物客の一員に過ぎません。そこでのわたし達は、うごめく大衆の一部であり、群衆の最小公分母としての存在です。

ネットの世界でも、同じようなことが言えそうです。ショッピング・ポータルで、ニュースサイトや動画サイト、SNSで… わたし達は個人でありながら、目に見えない巨大な大衆の一部となります。 個人としての想いや行動は互いに影響し合い、干渉し合い、増幅し合い、やがて集合意識のうねりとなっていきます。 ネットの世界は、そのものが巨大なマーケットと言えるかもしれません。


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  そこでは企業ばかりでなく、わたし達個人もまた互いをマーケティングの対象とし、見る者と見られる者、両方の意識を身に付けていきます。それはもしかしたら「群衆」から一歩抜きんでて、「個」であることの価値を得るためかもしれません。わたし達は買い手にも売り手にもなります。そこでは互いの取引が全体を創りあげます。わたし達が見る者として、見られる者としてそこに集い、個としての「取引」を繰り返すほど、群衆としてのわたし達が創り出す「場」の価値は上がっていきます。大波小波、歓喜と怒号と涙とぬくもりと怖れと思いやりと強さと弱さとそれから…それから…あらゆる感情の渦巻くこの世界。ここでのわたし達は、巨大なシステムの一部でもあります。

公設市場。この度数には、魚座から見た「個」 と 「全体」との関係が集約されているのかもしれません。個人としての行動は、そのまま「場」に作用し、集合体の動きの原動力になり、全体を創っていく。 そしてその「場」に価値を与え、確固たる流れを創り、同時に乱したり破壊したりもします。自分が意図しようとしまいと、「個」と「公」とは常に同時に存在していて、境目の無い関係にあります。けれど魚座の霧の中で、深い海の中で。全ての色がとりどりに揃い、全ての音が同時に聞こえる無指向性の空中庭園の中では、気付かないうちに市場というシステムに呑み込まれる危険もあるでしょう。無名性をまとって漂う心地良さ。「個」であることと引き換えの帰属意識。そしてそれを自分だと思い始めること…。


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        例えば投資家やトレーダーは、目先の相場だけでなく、市場を大局的に見る目をもつ必要があります。市場の声を聞き、トレンドを見極め、自分の取引計画を立てる。それにはきっと、市場を覆う雲から頭部をもたげ、全体を見渡し、その上で「個」としてのゆるぎない相場観を養う必要があるでしょう。成功するには負けて犠牲を払うことからも学び、それを糧に生き抜くだけの強い個的な力も必要になります。全体の声を聞き、よく見て、そこに市場の一員として参加していく。けれど、けっして渦に引き込まれない。どこかでしっかり自己のスタンスを保つことが出来る。そんなひとが生き残っていく。人生もまた同じかもしれません。

喧噪に包まれた賑やかな公設市場 — パブリック・マーケットは、本当はわたし達ひとりひとりのこころの中に存在するのだとしたら。そこでは毎日、あらゆる取引が繰り返される。そこにうごめくのは、同じわたしの顔をした沢山の群衆。売り手の「わたし」と買い手の「わたし」。どうすれば上手くトレンドをキャッチし、市場の価値を上げることが出来るだろう? 


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  そんな問いかけを受けたわたし達の「頭部」は、外に拡がる世界に向けた「公としての顔」を強く意識するかもしれません。自分が属する場 — ビジネス、グループ、家族、友人、そして世界に対し、その一員として自然なかたちで溶け込んでいくための「共通の目的」という衣装をまとい、投影されたキャラクターをも使いこなしながら、様々な場面で、様々なかたちをした取引にいそしみます。だって「全体」のためになることは、取りもなおさず「わたし」のためにもなるのだから。それはひととき、わたし達の「個」を魚座の霧のように拡散させていくかもしれません。

けれど。それと同時に、何処にいても、どんな喧噪の中にあっても、何処まで行っても「わたし自身であること」を通して見えてくる風景はあります。それは霧の海から頭ひとつ抜けた視座。その景色の全体像を細部までしっかりと見据え「公」の側面に反映していくこと。今しばらくは、どちらの視点も外さないでいること。これからの約1ヶ月、魚座を進む太陽が彩る世界を渡っていくわたし達に必要なのは、そんな乙女座の『始まりの視線』なのかもしれません。


  天空では沢山の新しい旅の始まり。そして煌々と輝く満月の下。さぁ、ひと息ついて。お風呂でゆっくり温まったり、ゆるっと進む時間をつくって。そして頭を支える体の声を優しく聞いて。それぞれに、素敵な満月期となりますように...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



______________________________

注1)
*NY州中絶保護法 

"ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は22日夜、人工中絶の権利を保護する「リプロダクティブヘルス法(RHA)」に署名した。妊娠24週以降、医師以外の医療従事者による判断でも、母体の生命や健康のために必要と判断された場合に中絶を許可する。州議会上下院が可決していた。中絶を違法とする法律を妊婦のプライバシー権の観点から無効とする「ロー対ウェイド事件」判決を適用したもので、共和党多数だった州上院で長年阻まれてきた。" DailySun New York 2019年1月23日付

ちなみに上記中の「妊娠24週を過ぎても母体の健康に必要であれば...」という基準の範疇には、医師ではない医療従事者の判断による「精神的な健康の問題も含む」とされ、それが生命を扱うにはあまりに曖昧な境界線であるとして論議を呼んだ(成立イベント図の土星・海王星がセクスタイル、火星がスクエア。また成立図では小惑星リリスとエリスがオポジションでキラルス(子供や若者、または無辜のひとびとの死)とスクエア。月とネッソス(カルマ)がオポジションだった。英国のアストロロジャーで恒星と小惑星を研究するマリナ・マカーリオは小惑星リリスをBMリリスと同様の「母性の否定」という意味を持つと言う)。 なお、直近ではヴァージニア州において、妊娠40週以降、場合によっては分娩中や分娩直後であっても、女性の体や心の健康に支障があると考えられる場合は両親と医師の話し合いで胎児または新生児の中絶(と呼べるのか?)を可能とするような法案が準備されているとのニュースが伝わり、これも激しい論議の的になっていた。
これはNew York Timesによれば右派の反対論者によるフェイクであるとも伝えられるが、複数のソースで推進派知事のインタビューなどを見る限り、やはりこの法案にも規定や定義に曖昧な部分があるのではないかと思われ、何がファクトかは判然としない。立法行為においてもメディアの報道においても、今やフルスイング状態の魚座の海王星効果が反映されているのかもしれない。


注2)

** テクノロジーと個の融合、そしてメディアとテクノロジーによる自分探し

  こうした動きを牽引しているのは主に米国でミレニアルズと呼ばれる世代だと言われている。これは1980年代〜2000年代初頭に生まれた世代であり、その中心層は1993年ごろの生まれで、山羊座で天王星と海王星がコンジャンクトし、蠍座の冥王星と水瓶座の土星を持つ世代(大きく見るなら、社会主義とテクノロジーによる統制に馴染みやすいと考えてよい星回りではないだろうか?)。その後に生まれた世代は「Z世代(GenerationZ- Zgen)」と呼ばれ、完全なデジタル・ネイティブ世代。射手座の冥王星(一部は山羊座)、水瓶座の海王星、魚座の天王星を持つ。そして今ネット上で発言している年齢域では蟹座〜天秤座に土星を持つことが多い。彼らは全体に独立思考でやや保守的(右派的という意味で)とも評されているが、まだ少年少女期であるため、評価は定めにくい。

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