レイモンド・メリマン 週間コメント4/15【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント4/22【金融アストロロジー】

April 18, 2019

🌕4/19の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

★お知らせ★
来月、5月は都合によりブログは原則としてお休みさせていただきます。とはいっても、きっと何か思いついて不定期で記事をUPするかもしれません..😅 
メリマン・コラムに関しては(あくまでわたし自身のフィルターを通して)特に興味深い示唆がある場合、メモや抄訳をUPしたり、ツイートするときがあるかもしれません。いずれにしても、そのときはまたTwitterなどでお知らせします😊

4月21日 惑星スケジュールに冥王星逆行を加筆しました。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 4月19日20:31前後、北海道周辺で20:37前後、関西方面は20:12頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:32前後に 天秤座29°06'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座29°→30° (蠍座0°)/ 太陽 牡羊座29°→30°(牡牛座0°)】

  🌕 "Humanity seeking to span the bridge of knowledge"
  『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類
  🌞 "A celestial choir singing"
  『唱う天上の聖歌隊』
     ↓↓↓
  🌕"Three mounds of knowledge on a philosopher's head"
  『哲学者の頭上にある三つの知識の堆積
  🌞"A duck pond and its brood"
  『鴨の池とそこで暮らす鴨の家族』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/4】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★世界の全てを自分自身の限度いっぱいまで探り当てたいと欲する
→★物事を正当化するためにこじつけや無理な理屈付けをする傾向を識別していく必要
→★自分自身の限界を知ることでより有効な力の使い方を知る
→★不可視の水底や地底で人知れず生成されていく新しい概念を感知する
→★言語を超えた不可知の領域を頭で理解しようとして葛藤する
→★気になった物事やふと湧いたアイデアを熟考し形あるものに育てる
→★思考や感情の全てをふり返りそのままの自分を認めてくつろぐ力 
→★哀しみの中に在りながらそれでも同時に幸せであるという感覚
→★手探りの中で真新しい領域に足を踏み入れつつあることを知る
→★こころに思い描き、内界で実現し、ふるまいと現実がそれを追っていく
→★慣れたやり方を捨て新たな方法を通して新しい道を見出す
  (もう沢山だ...という内側からの叫び)
→★何もないと思った場所に大きな機会や才覚が眠ることに気付く
→★背反矛盾する複数の流れとそれを包み込むたったひとつの意志を感じる
→★様々な紆余曲折の道が結局は大きなバランスの中にあることへの気付き
→★一瞬の奇妙な..または不可思議な感覚を大切に記憶しておく
→★慣習に従いながらも徹底して自分自身であり続けるという挑戦
→★死にゆく世界から離れ孤立を怖れず超然と立つ・・・→

エネルギーのポイント:新月
            『たぐり寄せ、見つめ、枝を切る』
            ↓
            満月
            『わたしは誰か?の再構築』 

2013NMFM


★4月満月の星模様とチャレンジ ★

―気になるアスペクト、まとめて―
ヤヌス度数(アナレティカル・ディグリー)の満月
月とレクイエムがコンジャンクト
太陽・天王星がコンジャンクト/パラレル(オーブ3°強)
太陽・天王星とパラスがクインデチレ
月・火星がセスキスクエア
月・火星(グリーヴ・アスボルス)・太陽・天王星・セレスの
 ウォリサムレクタングル

水星とカイロンがフォルスとスクエア
水星とカイロンがインシデンティアとオポジション
金星・イクシオンがスクエア
ICにアグニがコンジャンクト、インシデンティアにクインカンクス
火星・グリーヴとセレスがオポジション
Nノード・キラルスとSノード・土星・冥王星(とアーラウン)
 がオポジション(長期アスペクト)



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  日本では月末から連休に入り、その間に元号も変わっていよいよ令和元年。けれど世界は相変わらず騒がしく、このところ続く著名人の訃報など、ひとつの時代が終わっていくことを感じさせる出来事が多いように思います。太陽と天王星のコンジャンクトは20日に牡牛座2°台でジャスト。山羊座で逆行中のフォルスとのトラインも続いています。この満月期は連休前の忙しい時期に重なるけれど、事故や事件が起きやすい星回りなので、出来る限り落ち着きと注意力を保つようにしたいと思います。もし「こころここにあらず」みたいな状況が訪れたら、いろんな意味で要注意。連休中もあまり無鉄砲な冒険は避けたほうが良いかもしれません。 

木星は先週から逆行を開始し、夏の盛りまで続きます。この期間はどちらかというと内省的な意識を保っているほうが充実感を得られそうです。ひとによっては一度はOKと感じたはずの自分に対して再度疑いが生じたり、世界のありようを問い続けるような感覚が続くかもしれません。まだ見ていないものが何かある。この期間は内側にこころを向けていくことで識別力が研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。

ただ、外にばかり目を向けて充足感を求めるひとには不満の多い時期になるかも? 人望や人気取りに走ったとしても、思ったほど成功しない可能性が高いです。演じようとしても見透かされやすいから。逆行の木星を何かをゲットするために使うのは、順行時より簡単ではないと思います。けれどこの満月期、自分自身の内界を探求するひとには「内なるいのちの炎」を感じる機会があるかもしれません。注意を向けてみて。また哀しみを抱えるひとには、あえて向き合うことで少しずつぬくもりが戻ってくる可能性も。人混みを避けて、土、そして木々に間近に触れる機会を持つと良いんじゃないかな。


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主な惑星スケジュール

4月11日〜8月11日
 木星逆行中 射手座24°21~射手座14°30
 (降水量の増加にも注意)

4月20日 
 太陽が牡牛座に入居

4月22日~23日(余韻は5月初めまで)
 この前後、エネルギーがキツくなりそう。
 全般に醒めていたい時期

 太陽・天王星がコンジャンクト
 火星・グリーヴがコンジャンクト
 アスボルス・火星・グリーヴと海王星がスクエア、
  そのMPに太陽・天王星コンジャンクション
 天王星・海王星セミスクエア
 天王星・インシデンティアがクインカンクス
 海王星・インシデンティアがクインデチレ
 フォルス・インシデンティアがスクエア、
  月・木星とエリスがトライン

4月25日(滞留は23日から)
 冥王星逆行開始 山羊座23°台〜10月3日山羊座20°台

 強烈な心理的内向性、外界の全てに対する懐疑の心、既存のものを壊して
 新しいものに替えたいという欲望(長所より短所にフォーカスする傾向が増大)
 (再生と復活〜若返りのパワー〜どん底からのヒーリングの可能性)

4月27日〜28日
 火星・海王星がスクエア

 (フラストレーションによる舌禍、言動を巡る軋轢や魔女狩り、
  アイデンティティ・ポリティクスのぶつかりあいなど
  危険を察知したり強い感情が湧いたら一時的な影響と知って回避を)

4月30日
 土星逆行開始 山羊座20°台~9月17日山羊座13°台

 ルールや境界線の見直し
 (行き過ぎや掟破りが起きやすいが誰も気にしないなんてことも)
 何が本当に適切で何が不適切なのか問い直す期間になるかも
 YESとNOを明確に伝えることをこころがけて

5月1日
 ノード軸に水星がTスクエア

 何か行く道に見えない障害物や壁を感じる可能性。
 今設定しているターゲットは本当に正しいのか?
 それは本当に必要なのか? それとも欲望に過ぎないのか?
 義務感に縛られていないか?
 そんな感じのことを問い直す日になるかも。

5月2日
 天王星・海王星 最後のワクシングセミスクエア

 大きな自然災害、突然の哀しみ、陰謀や魔女狩りなど
 世界を加速させる画期的な新発見や新発明の可能性
 ・これについての詳細は『マンデーン2017』
 『フォーキャスト2017』を参照してください。

そして...
5月5日 7時46分頃 牡牛座14°10’で新月!



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★4月満月のサビアン・シンボル★


  前回、新月のメイン・シンボルは『夕陽に踊る妖精達』。一日の仕事に疲れ、小さな軋轢やちょっとした摩擦に傷ついたこころと体を休めて自然の修復作用に身を任せる...そして再生の力を得る。生きる限り幾度となく繰り返される小さな死と、小さな生 — 破壊と修復。わたし達の「昼のこころ」が預かり知らないところで働くこうした「破壊」と「修復」のリズムに身をゆだねていく...そんな感じのテーマでした。

  破壊と修復といえば、つい先日起きたノートルダム寺院の火災も大きな破壊をイメージさせるものでした。いくつもの時代を経て生きながらえ、荘厳さのうちに古い古いときの息吹を伝えてきた美しい建物が燃え落ちていく姿。それはショッキングな映像として世界中を駆け巡りました。イスラム系の移民人口が増加し、宗教的な融和の困難さが各地で緊張を作り出している今。昨日 YouTube で見た火災に関する動画には、この事件を「キリスト教精神」そのものの黄昏と危機の象徴として受け止めた欧米のひと達が多くのコメントを寄せていたことが印象に残りました。幸いノートルダム寺院は内部構造の仕組みが全てデータ化されているということで、現代テクノロジーの力を使えばそれほど遠くない将来、新たに美しい姿が蘇るだろうと言われているけど...それでもあの焼け跡を見ると、修復するにしてもどれほどのエネルギーと資源が要るのだろう?と考えてしまいます。


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   けれどたとえそっくり同じ姿を再現出来たとしても、もう古来からそこに在り続けたノートルダム寺院とは違っているかもしれません。素材もたぶん工具も、創り上げるひとの想いも手も「今」のものだから。無事に残された部分とともに、そこには新しく生まれた何かが映しとる「今のこころ」が宿るのだと思います。これは良いとか悪いとかを超えて「そのとき」が来たということなのかもしれません(たとえ9.11のときのように根強い陰謀論が流布され、万一そこに幾ばくかの真実があったとしても)。火災のイベントチャートを改めて見るにつけ、そう感じます。変わらぬ存在の中で変化していくものがある。破壊 — 修復 — 再生。それはまた、わたし達自身が再び新たなアイデンティティを自己の中に見出していくときの始まりを反映しているように感じられます。

  では今回の満月はその流れの結果としてどんなテーマを示唆しているでしょう? 


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まず月が取っていくのは
満月のベースとなるシンボル:
天秤座29°『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類』


  これは天秤座から蠍座への架け橋となる度数。いわゆるヤヌス度数(アナレティカル・ディグリーとも呼ばれる)です。惑星がひとつの星座宮から次の星座宮へとその境界をまたぐときはいつもそうですが、ゴツンというショックや強い圧力がかかるのが通常です。そこでこころは二つの方向に引っ張られます。ひとつの星座宮のテーマを終えた。でもまだ次に進むには早いんじゃないか? 慣れ覚えたやり方を続けたい。それならきっとうまくやれる。だから進みたいけど進みたくない。捨てたいけど捨てたくない。改めたいところは沢山ある。でも、それでも今までけっこう心地よくやってこれたじゃないか。後ろ髪を引かれる思い。それに...自信が持てない。... でも、何かが背中をぐいぐい押してきます。その力に抗うことなど出来ないでしょう。抵抗すればするほど目の前の段差は大きく拡がり、感じるショックは強くなりそうです。ここでひとは、ある種の「試し」を経験するのかもしれません。ではこの機会に天秤座と蠍座の「段差」について、少し触れてみることにしますね。


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  天秤座は対人関係のバランスを取るのが上手だと言われるけど、本当のところは「バランスを学ぶ」ためのサインです。だからこそ多くの対人関係の中で出会いや別れを繰り返しながら人間同士が関わり合うその「仕組み」を見て、感じてきました。たとえば野生動物だったら、生きていくためには「支配するか、支配されるか」が大切な鍵になります。食べていのちを繋ぐため、自分の子孫を残すために。そこには容赦ない食物連鎖の世界が拡がっています。

一方、わたし達人間はどうでしょう? ずいぶん洗練されてはいるけど、わたし達が創り上げる社会の薄皮を芯までどんどん剥いていったら? やはり「支配」と「被支配」という関係がくっきりと浮上してくるのではないでしょうか? 親と子、学校、友人、仕事やお金、あるいは国家という単位でも。それを乗り越えるべき悪として正し、平等を目指すための試みは、古くから多くの賢者や宗教者、思想家や哲学者達によって様々に考えられてきたはずだけど、根本的な解決が見出されたようには感じられません。真にバランスの取れた公正で公平な社会が今、世界のどこかに存在するでしょうか。確かにわたし達の文明は進歩してきたし、今もそれはどんどん加速しつつあるのに...。


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  だから..この天秤座で、わたし達はこの世界に生きるための術を学びます。より良い生と幸福を願って。社会の中で、身近な対人関係で衝突を避け、せめて心地よく気持ち良く、周囲のひと達と微笑みあって暮らしたい。そしてひととひとを繋いだり、ときにはスルリと身をかわしたり、その場や相手のエネルギーを素早く読んで退いたり押したりを軽やかにこなす術、スマートさを体得します。こうしてわたし達は、本格的に「世界」と出会う最初の星座宮 — 天秤座の旅で、支配するかされるかの闘いをすり抜けるための行き届いたバランス感覚を身に付ける経験を積んでいきます。そしてその最終地点がこの度数です。

じゃ、そこで受けるプレッシャーや挑戦は? これから始まる蠍座の旅、本当の「力」と出会い、自分に無いものを見出してそれを深く深く識るための旅。そこでは万遍なく振り向けられる視線など通用しません。これ!と感じ取った相手、これしかないと思う道はただひとつ。今まで培ってきた美的感覚やスマートさなんか全部かなぐり捨てて、狙いを定めた的に向かい頭から底の見えない暗い淵にダイブしていく旅です。帰ってこれるかどうか? その保証はありません(でも蠍座の魂に諦めということばはないので、ほとんどは絶対に宝を逃さずに抱きしめて無事に戻ってくるし、それを自分で消化した後は次の獲物 — 力 — を探す挑戦に出たりするのだけど)。この、奥底からの欲望こそ、蠍座に備わった磁力をもたらすものかもしれません。


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  ここで蠍座が希求する「力」とは、ひとにより様々です。自分を単なるエゴ的な存在から次の次元に引き上げてくれる不可視の霊的な力を目指すひともいるかもしれないし、皆が知らない「世界の仕組み」を掴みとることで、自分の内部に今まで感じることのなかった充実した力の感覚を得たいと欲するひともいるでしょう。また、ひとによってはその「力」がお金や資産、地位などわかりやすい社会的なパワーとして翻訳され、それを目指す場合もあると思います。そこには磁力に惹かれて向こうから多くのひとが集まってきます。だから、またもや身も蓋もない言い方をするなら... 今度は「支配するかされるか」の闘いではなく「操縦するか、それとも死か」の真剣勝負にも似た挑戦が待っているんですね(この「操縦」というのも、ひとによっては相手を操縦する術だったり、手にした「力」をどう乗りこなすかの勝負だったり、色々です)。... もちろんここでも「死」というのは象徴的なもの。それはエゴがいったん溶け崩れて死に、冥界から力を充填されて新しい存在として生まれ変わるようなもの。蠍座がセックスと関連付けられるのも、自分がその中に「力」を認めた相手とのタントリックな性のありようが関わっています。つまり力の交換です。なので極論を言えば、相手(や状況)と刺し違え、抱き合ったまま死んだって構わない。だってそれによって新しい力をまとって象徴的な転生を経験出来るのだから。


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  こうして天秤座と蠍座の違いを簡単に説明してみたけれど、その境界の段差がどんなものか、何となく感じてもらえるでしょうか? 今回は満月の度数なので、そこまでのギャップを経験するひとは少ないかもしれません。でもこのヤヌス度数のシンボル『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類』がどれだけの深みに橋を架け、どれほどの距離を伸ばし、どれほど切実に何かを知りたいと欲しているか... その促しと前方からの吸引力がどれほど強いものか、それに比例して躊躇するこころの反動もどれほど強いか。わかってもらえるかな?と思います。だけど、行くしかありません。揺れていても、やる気をなくして寝転んでいても。否応なく状況はやって来るし、結局わたし達は一歩を踏み出すことになるでしょう。この世界はそんなふうに動いていく。ならばそれと知った上で。そぉっと。またはドン!と。踏み込んでみましょう。

さて、では月に光を送る太陽のベース・シンボルは
牡羊座29°『唱う天上の聖歌隊』

  天上の聖歌隊...というと、再びノートルダム寺院のイメージが浮かぶのですが...。古い教会の大聖堂には、天井が天球の大ドームを模したかたちに創られているものがあります。そこには父と子と聖霊、三位一体の絵図や天使達、数多の聖人達が描かれ、聖歌隊が唱う聖なる歌がまるで天使の声のようにどこからともなく響きわたります。そんな、牡羊座の旅の最後...。


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  黄道最初の星座宮、牡羊座が持つ原型を例えるなら、まるで生まれたままの赤ちゃんがハイハイしながら目の前のものを手当たり次第に口に入れ、それが何なのかを確かめようとするような旅と言えるかもしれません。口に入れてみなければ、甘いのか苦いのか、固いのか柔らかいのか、それともヤケドしたり喉に刺さったりと危険なものなのかわかりません。大人になれば経験が物を言います。周囲の様子に気を配る余裕も出るでしょう。でも、人生には常に新しい出会いがあります。同じように見えても違うかもしれない。だから何でも直接ぶつかって触れてみないと納得出来ないのです。そうやって、生まれたばかりの自分を試したいのです。だからあちこち頭をぶつけてコブを作ったって構わない(痛いのも怒られるのもイヤだけど、懲りたりはしない)。とにかく自由に動けることが一番大切なのです。

けれどそんな旅の終わりに聞こえる聖なる歌声...。生まれて初めて立ち上がり、ふと上を見上げる。そこにははるか彼方まで拡がる大空。永遠にも見える大宇宙。これは、天球の音楽? もしかしたら、生まれる前に母の子宮に安らぎながら聞いていた聖なる歌声だろうか? それとも? そうだ!次の冒険はあの大空かもしれない。よし、飛ぶぞ! 


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  ...でも。足は地に着いたまま。どんなに飛び上がっても背伸びしても、まだ天には届かない。ワクワクとこころ踊った後の落胆。なんだ、つまらない。もういいや。...でも、一度目に焼き付いた大宇宙の拡がり、こころに響いた聖なる天球の歌声は、彼/彼女のこころを離れることはないでしょう。ここでわたし達は、今の自分の「限界」を知らされることになります。その落胆とショックは、ある繊細な気付きをわたし達にもたらすかもしれません。もうショートカットは出来ない。何かを少しずつ積み上げていかなければ届かないんだ...。

そして。わたし達はもしかしたら初めての戸惑いを感じつつも、牡牛座の領域に入ることを促されます。足許をみつめる。固める。積み上げ、愛でて、自分のものとする。自分という存在の領域を確認し護りながら。そこで豊かになっていこうとする旅。それは、まず自己の限界を見る/見させられるところから始まります。

天秤座29°の『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類』を支え補完しているのは、牡羊座29°の『唱う天上の聖歌隊』によって知らされる自分自身の限界 —  今までの方法論 — を捨てるときが来た...という知覚なのかもしれません。


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では、次にメインの度数を見てみましょう。
満月のメイン・シンボル:
蠍座0°(天秤座30°)『哲学者の頭上にある三つの知識の堆積』

  ここでも再び「知識」が出てきます。B.ボヴィはこの哲学者とも賢人とも訳せる人物を、米国で比較的ポピュラーなイメージとされる、頭に三つのコブを持つ道教の神仙になぞらえていました(moundにはコブという意味もあります)。それは天界と地界とのバランスを完璧に心得て自在に行き来出来る覚者の姿です。また、ピタゴラスのことばを例に挙げ、「三」という数字は物事の「始まり」「途上」「終わり」を暗示する完璧な聖数であること、そして三つ組みを意味する「トリニティ」もまた、この世界の至るところで「ボディ」「マインド」「スピリット」や「大地」「水」「空」など、互いに均衡を保って結び付く完全体を意味すものとされているとも指摘していました。それは天秤座の旅で学んできたバランスの極地を意味するものではないでしょうか。


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  ここで哲学者は宇宙や人間の在りようについての深く、重く、重要で多岐にわたる疑問を熟考しています。彼は世界を成り立たせている全ての要素にくまなく考えを巡らせ、その全てを美しく統合してひとつの「解」を導き出したいと欲しているのかもしれません。世界とは何か? 人間とは何か? わたしとは誰なのか? けれどそれは単なる机上の空論であってはならず、天界にも地上の日常茶飯事にも通じる論理を超えた論理でなければなりません。地にしっかりと足を着けていること。同時に、人間の奥底に潜む未知の闇にダイブしてどこまでも深く深く掘り下げていくこと。しかも、ときには鳥のように天高く舞い上がることも出来る、自在な「観」の力。頭上の三つのコブは彼のこれまで積み上げた知識の堆積を暗示しています。その智恵をフルに振り絞り、哲学者は今、じっと黙考し続けています。

一方、月に光を送る太陽のメイン・シンボルは:
牡牛座0°(牡羊座30°)
『鴨の池とそこで暮らす鴨の家族』


  このシンボル、原文の「duck」は通常はアヒルと訳されることが多いけれど、実際「duck」は鴨類全般を指すことばで、アヒルは鴨が家畜化されて飛ぶ能力が退化している存在。そしてこのシンボルのイメージは野性の鴨が描かれている可能性が高い...ということで上記の訳文にしてみました。また「blood」は血族だけど、特に一回の産卵で生まれる「ひとかえりのヒナ鳥達」を指します。なのでこの場合は親鳥がいて、その後をその季節に生まれた子供達がぞろぞろ付いていくような光景を指しているのだと思います。


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  鴨という鳥は、ときに池を泳ぎ、水中にダイブし、またときに湖岸を歩き回り、渡りの季節が来ると大空へと舞い上がっていきます。つまり彼らは「水」「大地」「空」という三つ組みの中を自然なかたちで生きるいのちです。英語に "ducks and drakes" ということばがありますが、それは平らな石をシュッと投げて水面をスキップさせる遊びのこと。これは、鴨が池から飛び立つとき、何度か水面をスキップして勢いをつけながら舞い上がる様子に似ていることからそう呼ばれるようになったそうです。そして、鴨の池。それは鴨達がつがい、卵を産み、孵化したヒナ達を育てながらひとときを安全に過ごせる場。そこはおそらく親鳥にとって、まさに重大なひと仕事をやり遂げる場所ではないでしょうか。

  何かの種子 — あるいは卵 — を宿す。温める。やがてそれが孵化し、殻を破って生まれてくる。今度はそれを護り、育んでいく。そしていつかそれが彼方へ飛び立てるまで育ったとき、飛翔の瞬間が訪れる。それはいのちを繋ぐこと。または深い思考の結実を、見事な実体へと映し取ること...。


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  一見、何の関わりもないように思える哲学者と鴨の親子のイメージですが、その根底には互いに共振しあう深い象徴性が含まれています。ここにもサビアン・シンボルという、ことばによって綿密に織り上げられたシステムの精妙で不可思議な力がかいま見えるのではないでしょうか。

  月は蠍座0°に一歩踏み込みフッと息を吐いて、ひととき立ち止まります。そして天秤座で積み上げてきた「バランス」の力で大地に足を着け、静かに、醒めながら、周囲で起きている様々な出来事を見渡します。何が現実で、何が喧噪の中で踊る幻なのか? 目を閉じ、耳を澄ませて体に響く歌声に聴き入ります。わたしを誘うそのメッセージは本当なのか? わたしのフィルターは古い埃で詰まってはいないか? わたしは裸でダイブする準備が出来ているだろうか? 理屈も上滑りな気遣いも要らない。見たいことや聞きたいことばも もう要らない。本当のことが知りたい。知っているわたしと出会いたい。ここで。この、わたしという宇宙の中で...。


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  ヤヌス度数は脱皮のとき。わたし達は月とともにそれぞれの星座宮を巡りながら、ここに至って何らかのギャップを乗り越えることを促されます。それは小さなことかもしれない。ちょっとしたクセを見直すことかもしれない。あるいは大きな試練を受けて立ち、一歩踏み出すことかもしれない。また、リニューアルのときがやってきました。次の新月ではきっと、新しい領域で何かが見えてくるかもしれない。だから今。終わりと始まりの境界に立って、胎内宇宙に再びダイブしていきましょう。


みんな、安全に楽しく嬉しい連休を!
仕事のひとも、すっきりこころ晴れてうまく運びますように!!


SprialGalaxy





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


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