レイモンド・メリマン 週間コメント5/6【金融アストロロジー】🌑6/3の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

May 08, 2019

🌑5/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

もう過ぎちゃったけど、一応。。😅

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月5日08:04前後、北海道周辺で 08:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は07:45頃、沖縄周辺では07:16前後に牡牛座 14°10’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♉️牡牛座14°~15°― 発効期:5/5~6/2 】
🌑🌞"Shellfish grouping and children playing"
   『砂に潜ろうとする貝と遊ぶ子供達』
            ↓
🌑🌞"A man muffled up, with a rakish silk hat"
   『厚着して粋なシルクハットを被った男』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
また今回は新月と満月共通のキーワードを抽出してみました。

→★この世界でたったひとつの自分だけの道を拓こうとする
→★自らの "異質な傾向" を受け入れ、それを孵化させ核として生きる
→★潮目が変わるまで他者の視線や逆風に惑わず耐える
→★仮面や仮装をそれと知った上で身に付け時が至るまで身を護る
→★くぐもった声、つぶやくようなことばの響きに耳を傾ける
→★移行期にあって既存の社会的認識から惹起される感情から距離を置く
→★崩れゆくもの、生まれ出ようとするものを識別していく必要
→★自分にとっての真実とは何かを見極めそれに沿った生き方を模索する
→★他者の奏でるメロディに合わせて踊り歌う必要を受け入れる
→★無数に存在する現実を見ず型にはまったイメージを通して
   物事や他者を判断する危険
→★言いたくても言えない真実を抱いて微笑を浮かべる
→★深く切望しながらもまだ判然としない未知の領域に向かう
→★過去の様々な感情が一気に押し寄せてこころが洗われる経験
→★自分自身の場所に在り続けること、
   またははるか遠くに羽ばたくことを可能にするマジカルな力
→★ふとした触れあいから自然に生まれる感謝の気持ちを力として歩み続ける
→★時が至り隠され続けてきた過去の物語が突然表面に浮上してくる
→★激しい憧憬と強い不安を同時に抱きながらとにかく踏み出す
→★偽物/嘘の孤独感とそれによってもたらされる自己憐憫に注意
→★自己の資質によって自然に行くべき道に
   引き寄せられていくことへの信頼・・・→

★エネルギーのポイント:
 前回の新月『たぐり寄せ、見つめ、枝を切る』
             
 今回の新月あらゆる"音"の中に自分のビートを聴きとる
                   
            
 5月の新月図と満月図
190505NM190519FM













★5月新月の星模様とチャレンジ ★

— ざっと見て気になった日付けのみ —
双子座の火星がアウト・オブ・バウンズ(OOB/~6月13日)で
 射手座の木星とオポジション、冥王星にクインカンクス、エリスにセクスタイル

OOB自体はポジ・ネガ両面を持ち、火星なら長く躊躇していた新しい行動を起こす勇気や自由な生き方を求めて踏み出す、自分の意見を明確に打ち出すなどのきっかけになり得る。運動やエクササイズを始めるにも良いかも。ただし木星とのオポジションは現在木星自体の赤緯がOOBに近いので相乗効果で過剰な傾向に陥りやすい。冥王星・エリスとのアスペクトも原動力になり得る。

型破りな思考と行動力または自己主張、衝動的行動、競争心、煽動、攻撃性など。(たとえば火星は数日前からトランプ大統領の10室太陽の上を通っているので、これも突然の報復的な対中関税引き上げ表明に結び付いた可能性はあると思う)

(やり過ぎ・行き過ぎ・言い過ぎに注意)
(6月5日あたりから太陽の赤緯がOOBに近くなるので
 型破りの思考が理解を得やすい雰囲気になってくるかどうか注目)
 ただし月末からの水星とのダブルOOBに注意

ノード軸注意。Sノード(過去または噴出口)に土星、そして冥王星がコンジャンクト、Nノード(未来または吸入口)にキラルスがコンジャンクト中。エリスがTスクエア。レクイエムを入れるとGスクエア

MC周りの海王星とアグニ、ネッソス(カルミックな清算)に双子座のグリーヴとアスボルス(限りある命を想う)、セレス、オルクスが緩いGスクエア
海王星とアスボルスのスクエアに対しミッドポイントに天王星

(引き続き全般に事故、事件、災害とそれに起因する変化が起きやすい)
(体調注意。遠い空の虹を描くより足下の小さな炎のぬくもりが大切)
アルチラ・MCとネッソス、カーマとセレスとヒプノスでGスクエア
(過去のカルマや解決していない強い感情に関わる夢、または夢見から得る突飛なアイデア、無意識の情念に動かされる、忘れられた者達の声、やらなければ!という気持ちと裏腹に眠りこけてしまいたいという願望との葛藤など)
アグニがMC(と海王星)にコンジャンクト 
メメント・モリ→目覚めを促す火の力。弱いところを痛いほど突かれる、いい加減なこころを試される経験、場の空気を読まない衝動的言動が危機に繋がる可能性など
5月5日~8日前後 
新月図グランドスクエア最盛期
5月7日 
海王星にアグニがコンジャンクト
5月15日〜16日 
インシデンティアが順行 天秤座1°台
火星が蟹座に入居
太陽・ルシファーがコンジャンクト
(この前後は政治・経済・社会的な動きにも注意)

13日〜23日くらいは火星OOB最盛期
5月18日〜19日
金星・天王星がコンジャンクト 牡牛座3°台
(インスピレーション、見果てぬ夢、宝探し、突然の恋〜実質が伴うかどうかは別。誠実さが試される。足下の青い鳥)
火星・インシデンティア・フォルスがTスクエア
(数日前~5月23日ごろまで影響。事故・事件注意)
水星・ルシファーがコンジャンクト
(クリエイティブな発想や表現、またはデカダンスへの耽溺、弱みを突かれる体験など)

5月19日06:11 蠍座27°38で満月!
新月から引き続き火星OOB、水星とのダブルOOB、そして土星や冥王星、ノード軸との絡みがあるので事故、自然災害やテロ行為、暴力的犯罪にも警戒を要する時期は続くと思う。素晴らしいアイデアが湧く可能性もあるし、「口は禍のもと」を経験するひともいるかもしれない...。周囲を鏡として自分自身の中身をしっかり見ておきたい時期

5月20日 
土星とSノードが正確なコンジャンクト
(土星が逆行なのでこのコンジャンクトは9月18日まで続く) 
5月21日
水星が外合 双子座0°台
セレス・オルクスがスクエア、エリスにクァドリフォーム(名も無き人生への満足感または不満、独立心、アイデンティティに関わるプライドまたは怒り。報復感情には注意)
5月27日 
水星がOOB入りで火星と共にダブルOOB(~6月17日)
水星OOB→新機軸の発想やビジネス、創造力、インスピレーション、書く力、話す力、独自のコミュニケーション能力。または奇妙にねじれた思考、リアリティのない観念、妄想、曲解、脅迫観念、激しすぎる思い込みなど
5月31日 
Nノードとジュノー、Sノードと土星の軸を金星が調停、レクイエムがTスクエア
インシデンティアとフォルスがスクエア
パラスがアグニとオポジション

6月3日19:02 双子座12°33'で新月!


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  日本は令和元年を迎え、お祝いムードの中で新しい時代が始まったばかり。先週の初めと今は時間的には地続きだけど、ここ日本では目で見ることの出来ないひとつの岐路が拓け、少しずつそこに気が流れ始めたようにも思えます。10日間の特別な連休。その間、日々起きる現実という名の物理的事象とは異なる層で、ここに棲む多くのひとびとのこころの内に微妙に精妙に張り巡らされていった新時代という名の薄膜。それが何を意味するのかはまだわからないけど、おそらく今後ますます一種の狂気をはらんでくる(渦中にあるときはそうは思わないとしても)だろう世界とその荒々しいこころ模様の浸蝕を少しでも緩和出来る緩衝壁になればいいな、と思います...。いずれにしても、日本という限られた領域で生まれた新しい時代のいのちはもう少しときが経ったところで孵化してくるかもしれません。その種子はわたし達それぞれのこころに宿っているのだから。


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  そんなこんなで迎えた瑞々しい新緑の季節。でも、連休が明けて次々と飛び込んでくる事故や事件のニュース、荒れる株式市場の様子にお休み気分も吹き飛んで厳しい現実に立ち戻らされたひとも多いのではないでしょうか。5月5日の新月図を見ても依然として厳しいアスペクトが続いているし、提示されたテーマも「新しい季節はもう始まってるよ!いい加減そろそろ切り替えようよ...」とでも言っているよう。けれどそれは同時に、今まで知らなかった新しい世界観(つまり自分自身をどう見て、その視線を外界に向けてどう使うか)に気付いたり、自分という存在の位相を全く変えるような機会が今後次々と訪れるかもしれないという、ひとによっては絶好の季節到来となるかもしれません。

たとえば... 筋張らず、しなやかに。ときには毒を吐いてもいいけど、それなら他者の毒も透過させて。闘わない。でもきっと火の粉は降ってくる。それは自らの手で、はらう。思いっきり、容赦なく。底が浅くて底意地悪い世界では透明な魚になる。溜まった想いは体中の穴という穴から透明な泡になって消えていく。だってみんな行き着くところまで行こうと決めているのだから。打って笑い、打たれて笑う。笑えないなら、しない。あはは。...なんて。


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  確かもう大分前にどこかに書いたけれど、上記は「ニンピニン」への道の一例です。人非人と言うとまるで凶悪なサイコパスみたいだけど。ここでの「ヒトニシテヒトニアラズ」って、 実はわたし達のあらゆる精神状態を映してホロスコープを真っ黒に埋め尽くす無数の星々と、それによって堅固に構築されたシステマチックな「人間という鋳型」から離脱していこうとする行程のことなんです。しかも、生きる上で必要となる一定の社会性を保ち、様々な体験を受け止めながら...。肉体という固着力の権化を維持しながらこんなこと考えるなんて、たぶん無謀ともいえる試みだと思います。反面それは、肉体を持つからこその「冒険」かもしれません。そしてその道程では、徐々に今までとはまったく違う景色が見えてきます。ひとそれぞれの、異質な光景が。ただ、その道を行くには大小の星々がわたし達の何を映し、無数のサイクリックなリズムを通じて何処へ誘っているかを知らないと始まらない。...わたしのアストロロジーの学びはそんなところから始まりました。

けれど、これはたったひとつの例に過ぎません。ひとにはそれぞれの道があるし、この世界にたったひとつの正道などありはしません。たとえばエンターテインメントとして星占いを楽しむのもいいし、今の自分を動かす願望や欲望を叶えるために星読みのアドバイスを利用するのもひとつの方法です。迷ったときのおみくじ替わりだって、良いきっかけになるかもしれない。でも、ひとつだけ言えるのは...まず『自分は誰で、本当はこころの奥深くでいったい何を望んでいるのか』を深く識り、理解しておかないと、どんな金言もあまり役には立たないかもしれない..ということです。


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  もちろん、それを知りたいから星を読む/しかるべきひとに依頼する..というケースは多いでしょう。けれど星読みはご託宣ではありません。精度(確率)の高い資料を提供され、それを自分のこころが精査し、考え、選択し、その時点での結論を導き出すものです。たとえば、そのときの星読みに釈然としなければ、あえて自覚的にNOと言ってみる。そしてその疑問やひっかかりが自分の何処から来るのかを探ってみる。もし欲望や願望が強すぎて「宇宙がどう言おうとそんなの嫌だ〜!」という気持ちが先に立つなら、自覚的にその感情に従ってみる。わたし達はそんなとき、いつもどこかで「何が自分に起きるのか」を見ています。星読みと自分の気持ちのどっちが勝つか...みたいな感じかな。そしてその結果を引き受け、味わってみる。まぁ自分の経験から言えば、結果だけを見るならほとんどは星読みが "正しい" と言えるのだけど。

でも。葛藤しながらも自覚的に選択した道は、結局最後には「自分自身をよく識ること」に繋がります。もしかしたら、最初のこだわりなんて忘れてしまうくらいに。たとえ後悔が残ったとしても、自分の弱さ、もろさ、反面の意外なしぶとさや身に付いたクセを嫌というほど見られるのって、自覚的な選択をしないとなかなか出来ないことではないでしょうか。だからすごく痛くても、実はとても良いこと。今の自分が本当は何を望んでいるかを、掛け値無しに識ることになるのだから。そしてそこから全てが始まるのだから。


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  だからこれから先は、何よりもまずそのこと — 他者からのインプットや先入観抜きの、真の自分の姿 — を大切に生きていけたらいいな、と思っています。 遅い惑星達がそれぞれチャレンジングな星座宮を運行して社会を揺らし、幻を見せる今。本格的に牡牛座入りした天王星のエンジンも温まって、あらゆる「物質」と「価値観」へのテコ入れをスタートした今~夏にかけて。 これまで見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じてきたわたし達が、何も見ず何も聞かず、何も信じることなしに、自分と世界を素のままに感じていくことは出来るでしょうか? それはかなりの挑戦だと思います。けれどダメ元で試してみる価値は大いにありそう。たぶん星々があれやこれやと提示し、ときには誘惑さえする百花繚乱の道筋の中で、一番チャレンジングだけど選び甲斐があるのは、そんな道かもしれません。それは、ひとによっては「わたしであること」の奇蹟に出逢う旅になるでしょう(知ろうと知るまいと)。そしてそのことに気付くかどうか...というより、気付きたいかどうかもわたし達次第です。

  そんなこんなで、5月からの世界はますます混迷を深めていくと思います。根こそぎの変化のための、セットアップ。おそらくそれは、世界がこの時点で必ず通らなければならない道なのでしょう。いつになく長く続くSノードと土星のコンジャンクションは、過去からの木霊を呼び覚まし、結果として世界中に埋もれた様々な秘め事を表面化させるでしょう。日本にも多かれ少なかれそれは起きるかもしれません。けれど世界に蔓延する社会的不公正は、日本の比ではありません。そして腐臭を放つのは体制側だけでもありません。反体制だろうと、アナーキストだろうと、セレブリティや実業家だろうと、人間が関わるシステム — その作用と反作用 — の全てはことごとくその存在価値を問われるのではないかと思います。


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  そして、惑星達が映し放つ膨大な人間存在の原動力は、思考、ことば、肉体が持つ本能的な暴力性を刺激し、数々の抵抗運動や暴力的鎮圧、狂信的行動、あるいは経済・軍事衝突など、多様な形をとってより強く顕れてくるのではないでしょうか。誰かを陥れる陰謀や大衆的な魔女狩りも止まないでしょう。またわたし達の目に見えにくいサイバー世界でも、すでにその激震は始まっていると思います。一方、「死」のイメージを通して「生」を見直していく...というテーマも含まれていることから、一時代を築いた著名人の訃報やテロ事件、災害のニュースもこの先続くのではないかと思います。けれどこうした多様な事象を貫き通す一本の針は、「自分と他者」「こちら側とあちら側」の赤裸々な姿をわたし達にかいま見せてくれそうです。

こうして、その日その日を暮らしていくわたし達がそれと気付かないうちに...時代精神は少しずつ変わっていきます。今、多くのひと達がそれぞれに信じている物事やその正しさも、いつの日か歴史に埋もれていくでしょう。わたし達人間が放つ、ひとときの活き活きとした喜怒哀楽。それはどれほどときが経とうとも変わることはないのだとしても...。

けれどそんな中で、嵐の日も、うららかな日も、たとえ怒ったり泣いていたとしても。ただ自分自身のままでいられることのひっそりと深い幸せを、感じていられたら...もしかしたらそれが全てであり、同時に全ての始まりとなるかもしれません。


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  ところで、今回★5月新月のサビアン・シンボル★は去年11月の新月記事で扱った度数の対向度数になります。去年の記事には互いに補完する意味として今回の新月のシンボルも説明しているので、興味あるひとは読み返してみてください。シンボルはその都度の星々のアスペクトを見ながら多少ニュアンスを変えたりしていますが、この度数に関してはおよその雰囲気が掴めると思います。




★ここから気まま記事!★


  さて今回の記事には、新月のテーマにも方向が合致するOOBという現象について書こうかな(またはツイートするか?)とも思ったけれど、たぶん始めると長くなりそうなのでまたの機会に回すとして。少し前にたまたまある方とお話していて出て来たTNOアルチラ(148780)について、手短にまとめてみようと思います。これは今まであまり追っていなかったカイパーベルト天体ですが、この機会に少し調べ直してみました。


altjira


まずアルチラとは:

2001年に発見されたTNO(KBO)であり、公転周期は約295年。とても遠い惑星です。アルチラという名称は、オーストラリア北方民族であるアレンテ族の神話に出て来るエミューの脚を持つ創造神(または動物達の中でたったひとりの人間)で、この世界を創った後に天に帰還し地上に帰ることはなかったといいます。アレンテ族の神話によれば、人間が本当の意味で「存在」するのはドリームタイムと呼ばれる「夢見の世界」であり、アレンテ族のことばで「アルチラ」は「過去との関わり」または「永遠」と同義なのだそうです。


Arrente
  Arrernte welcoming dance, entrance of the strangers, Alice Springs,
  Central Australia, 9 May 1901, photograph


  アルチラはまだ発見から時が経っていないため、その象意は古くから知られている惑星達のように明確な解釈が定まっているわけではありません。けれど現在、およその輪郭についてはコンセンサスが取れているようです。たとえばマーク・アンドリュー・ホームズやエリック・フランシスなどの研究者が様々な事例から、次のような可能性を挙げています。


1.夢見との関連
→夢の解釈でも有名なジグムント・フロイトはASCにアルチラがコンジャンクト
→原型、集合無意識、共時性などの概念を提示した心理学者カール・ユングはMCとアルチラがコンジャンクト、太陽にトライン

2.睡眠や睡眠障害との関連
→フィンランドでは2009年に豚インフルエンザのワクチンによって4歳〜19歳までの子供や若者にナルコレプシーを引き起こした。ナルコレプシーとは何の前触れもなく突然眠ってしまう病気で遺伝性を持つといわれる。この集団予防接種が始まったのは、太陽とアルチラがオポジションを形成したとき。そして水星(若者)はフォルスとカオスのオポジションとのタイトなアスペクトを持ち、火星はカルマと毒を示唆するネッソスとオポジションだった(フォルスは突然の出来事の他に「毒性」を意味する場合もある)。

また、アルチラが双子座入りした近年からは、睡眠障害の問題が取り沙汰されることが増え、多くのひとびとが睡眠薬を服用している。双子座は神経質なことでも知られるが、不眠症の増加はアルチラの双子座運行と何らかの関連性を持つかもしれない。

スー・トンプキンスの『コンテンポラリー・アストロロジャー・ハンドブック』によれば、双子座を運行する惑星は「軽く」見えるようになるが、それと同時にエネルギーはより散乱状態になり、とっちらかって掴んだり手に入れることが困難になるという。双子座のアルチラの下で、人間は質の良い睡眠を手に入れることが難しくなっているのだろうか? 

双子座は情報の収集とそれを共有する活動を支配する。アルチラの双子座入りに連動して「ソーシャル・ドリーミング」と呼ばれるメソッドが近年の欧米社会で多く用いられるようになった。それはひとびとの夢見を社会現象の探求に役立てる試みで、夢を解釈したり、夢を見たひとに焦点を当てるのではなく、見た夢そのものをその場に提供することで社会的に共有し、それに対する自由な連想の交換を通じて異なる観点を理解するための手段とする活動のこと。



1.冷酷、無関心
2.引き籠もる、遠いところ、傍観者、何も気に掛けない
3.大局や全体の構図だけを見てそこに含まれる苦しみには気付かない
4.現実を見ない、現実に気付かない
5.創造性、夢見の力、想像力
6.古代史や民俗学的研究
7.   超自然的な力や現象、サイキック
8.詐欺、ペテン、インチキ宗教との関連


以上、どうでしょうか? 二人のアストロロジャーの解釈だけをみても、やはり睡眠や夢、そしてどこか「夢見心地」でふうわりと現実離れしたような心理状態が透けて見えるような気がします。


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  また、今回アルチラのことをまとめるきっかけとなった方の話では、幼少時に家族からネグレクトされるようなケースも見られたとのこと、他にも殺人などの凶悪犯罪では多くのひとびとに囲まれながら、何故か誰も助けに入らなかったという特異な状況の例がいくつかあるようです。またわたしの知る例では、太陽・月のミッドポイントにアルチラがあるケースで、幼少時に親からの過干渉を受け、遠い世界を夢見て引き籠もりがちな子供時代を過ごしたというケースも見られました。おそらくそれらはどれも、ひとりのひとが精密に織り上げていく人生というタピストリーの重要な要素のひとつかもしれません。けれど見知らぬ他者のひとりに過ぎないアストロロジャーが、限られた機会と時間の中で対象となるひとの生の全体像を掴むことは不可能です。出来ることはただ、当該チャートに示された他の惑星達やアスペクトを精査した上で、そのひとの人生の底流で響き合う複雑な和音をひとつひとつ聴き取るように調べていくこと。対話の中で、輪郭を探っていくこと。けれど何より大切なのは、そのチャートを携えて生まれたひと自身が、自分が見たことのない(または見ようとしなかった)深みを覗き込もうとする意欲を持つこと、あるいはその準備が出来ていることかもしれません。アストロロジーは自分で考え、自分の脚で歩いて行くためのツールだから。

  さて、比較的近年に発見された小さな惑星や遠い惑星達の象意を研究する手掛かりとしては、その名称にまつわる神話とともに、その星が発見されたときの「ディスカバリー・チャート」を惑星のネイタルチャートとして見ていくという技法が先達者達によりその整合性を認められています。これはつまり、この世界においては「認識されること」によって初めて何らかの「関係性」が成立する、という理論に基づいているのだと思います。また、他にもその惑星が持つ独自のノード軸を使う方法や、会合サイクルと社会的事象を照らし合わせて解析するという技法を使うケースもあります(これは主に遠い惑星の場合)。ではアルチラの発見チャートを、アスペクトにサビアン・シンボルを加味しながら見てみましょう。

altjira_discovery


  この発見チャートでアルチラ自身は牡牛座23°台に在泊しています。アルチラの場合は幸運なことに発見時間が報告されているので、アングルも正しいと見ていいでしょう。特徴的なのは4室射手座に月と冥王星のタイトなコンジャンクションが見られること。これは内的な領域(4室)に籠もりながら遠く深遠な世界(射手座13°台)を見ている感じ。そして10室双子座の土星とヴェスタ(アンビバレンツ、理解しにくい表現、言語の問題)にはオポジションを形成、12室のジュノー(声にならない想い)が調停、そして魚座のブラックムーン・リリスがTスクエアを形成しています(離れたところからもうひとりの自分がじっと観察している感覚)。

また、牡牛座のアルチラ(主役)からは4室射手座のカイロンとイカルスのコンジャンクション(表面に立つことへの密やかな願望と恐怖)にクインカンクスが形成され、11室蟹座の木星(と小惑星ヒプノス/「睡眠」の擬人化)からは射手座のアスボルスとアグニ(と山羊座0°のSノード)にクインデチレが形成されています。これも表に立つこと、明確に表現することに関する傷と火の試練を物理的に体感する感覚と、それでもなお見えない何かを赤裸々に解明したいと悶えるような感じを受けるフォーメーションです。

木星とヒプノス(チャートには表示されていません)がコンジャンクトしているのは「眠り」によって苦しさや傷の部分を優しくくるみ、触れやすくするような効果をもたらしているのかもしれません。土星・ヴェスタと隠された12室に在泊する声なき声を持つジュノー、そして2室天秤座の水星の小三角も、グルグルと同じところを巡りながら糸口を見つけようと頑張っている感じを受けます。

また、水瓶座の海王星、天王星、そして魚座の小惑星インシデンティア(何事かが起きるきっかけ、または動機)からそれぞれ順にトライン、セスキスクエア、クインデチレを受けているのが2室の金星とルシファーのペアというのも興味深いですね。これはまず自分自身のバランスを保ち、何事もなく過ごすことに難しさを覚える傾向、そのためには海王星(イマジネーションの力、逃避行動)の力を借りる必要があることを示しているようにも思えます。これは「夢見」や「サイキックな力」とも考えられるし、もう一つの要素とされる「無関心」や「無視」という状況にも通じるかもしれません。


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  ただ、一件だけ無関心の例としてマーク・アンドリュー・ホームズのサイトにも挙がっていた事件に関しては、注意が必要です。これは1964年3月13日ニューヨークで起きた有名なキティ・ジェノベーゼ殺人事件で、NYタイムスが「38人もの目撃者がありながら誰ひとりとして助けようとしなかった」と報道して当時ずいぶん話題になったそうですが...。これを英語圏のwikipediaで調べてみると、いわゆる「ガセネタ」だったようです。この件では記事を書いたのが著名な有力記者エイブ・ローゼンタールだったために、当初は誰も指摘しなかったそうですが、ある心理学者が声をあげた後で大きな批判の的となり、NYタイムスは後に「あの記事は目撃者の数をおおげさに誇張した欠陥記事だった」と認めたそうです。そして事実が明らかになり、実際に被害者の叫び声を聞いたのは近隣住民の数人のみで、それも家の中であまりよく聞こえなかったこと、ひとりだけ気付いて犯人に「やめろ!」と声をかけた男性が存在したけれど、すでに遅く、被害者は助からなかったというのが現実だったとのこと。

今でもメディアが話を盛るというのはよくあることだし、最近もNYタイムスやワシントンポストはかなり酷いなと思うことが頻繁にあるけれど、とりわけ過去のイベントを調べるときは何もうのみには出来ないのだな...と思いました。特に本来のマンデーン・アストロロジーの分野では、真摯なジャーナリスト並みのファクトチェック(少なくともその精神)が必要かもしれません。ひとびとの関心を誘う過去の特異な事件はアストロロジー研究の格好の資料にはなるけれど、いつの日もファクトとフィクションの間を右往左往する人間のサガってアストロロジャー泣かせです。そしてアストロロジャー自身もそんな人間のひとり。焦らずうのみにせず、飛びつかない。アヤシイものは潔く手放す。星読みにも人生にも、同じ金言があてはまりそう。。


  おっとまた話が逸れた!!😓 そして...。主役のアルチラが在泊する牡牛座23°台のサビアン・シンボルを見ると、ベースが『宝石店』でメインが『髪をスカルプロックにした馬上のインディアン』です。これは「美の世界や詩的な世界に遊びたいと願いながらも、様々な試練の中で自分を証明していかなければならない道程」を示す度数。

.....さぁどうかな。。 こうしてみると、ドリーム・タイムの創造神、アルチラが提示するテーマの輪郭がなんとなく浮かび上がってくるのではないでしょうか?


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  もちろん、チャートの解釈はひとつではありません。対人であれば当事者と話をしながら修正していけるけれど、惑星自体は何も語ってはくれません。だから様々な事例を研究していくことが全てになります。読み手によっても色々な角度から気付くことが出て来るでしょう。もしあなたがアストロロジー実践者なら、このチャートから何を発見するでしょうか? それは「自分自身を識るためのツール」になり得るでしょうか? もし何か気付いたら、ぜひコメント欄やTwitterで教えてくださいね(^_^。

  最後にひとつだけ、大切なこと。火星と木星の間のいわゆる小惑星帯に属する小さな惑星達と、ケンタウルス族、TNO(太陽系外縁天体)、KBO(エッジワース・カイパーベルト天体)、SDO(散乱円盤天体)と呼ばれる天体とは扱い方が異なります。

小惑星帯の小さな惑星達は、名称惑星を含めて本当にピンポイントで狭い範囲の象意を持つため、主要な惑星が持つ広範囲の象意から「これ」という方向性を選ぶのにとても役立ちます。 けれどアルチラを含めて上に挙げたような遠い惑星達は少し意味が異なります。たとえばアルチラの公転周期は冥王星(約247.7年)とほとんど同じくらい。つまり、彼らは主要惑星のもう一つ深い層に働きかけ、世界規模の出来事に影響する集合無意識を映すものと考えられるからです。だから個人レベルでエネルギーの相関性が生じるのはどちらかというと、潜在意識から無意識層に近い部分。自我意識よりは魂レベルと称されるような領域のもの、または輪廻に関わるような大テーマと考えておいてください。

これをもう少し噛み砕いて言えば、こうした遠い惑星達が担うのは、仕事や家庭生活で起きること、幼時環境の感じ方、出逢いや岐路にあっての決断、そして長い間の人格形成など、人生のときどきに起きる物事そのものというよりも、それらの全てを貫いてはたらく「因」の部分に色濃く関わる領域だということです。だから冥王星をはじめとする外縁の遅い惑星達が持つ象意や傾向は、種子のようなもの。そしていわゆる主要惑星と小惑星帯の小さな惑星達は、目に見える(または意識しやすい)茎、葉、花、そして果実の部分だと考えていいのかもしれません。けれど、全ての種子はポテンシャルとしての果実をすでに内包しています。だから、外縁天体のそれぞれを自分なりに深掘りして意識してみることは、たとえ日々を生きる上で即座に役立つものではないとしても、実はとても大切なことではないかとわたし自身は考えています。


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  また、多くのアストロロジャーが自分独自のチャート解析法を持っていますが、たとえばTNOなどの遠い惑星と小惑星を頻繁に使う先達達は、三重円を使うことが多いようです。まず内円には太陽から冥王星までの通常使う主要天体。その外側に小惑星達、そして一番外側に遠い惑星達を表示するというように。そうすることによって、まず主要惑星のみで物事や人物のアウトラインを掴み、その外側の小惑星でピンポイントの傾向を掴む。そして、その根底の霊的、または潜在的なテーマを見る必要があるときに遠い惑星を見る...というようなやり方です。

もっともわたし自身は色分けするのみで、全てを一つのチャートで見るやり方をしています。単にそれに慣れてしまったというのが理由ですが、結局は自分自身の目的がそのチャートのより深い原動力を知りたいということに尽きるからだと思います。もちろん何かが上手くいくか、いかないかというのも大事だと思うけど、どちらに転ぶにしても、その選択が何故行われ、その行動が何を意味し、自分が何故、どう動かされていくのか? それを理解してみたいのかもしれません。それにはサビアン・シンボルが持つ底知れぬ深みもまた、道しるべになってくれています。


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  5月のテーマと、アルチラのお話。思いつくままに書いてみたけど、何かのヒントになったでしょうか。

ふり返ってみると、このブログを始めたのって2010年の2月だから、もうずいぶん経ちました。もしかしたら、10年が何かの区切りになるのかな...?などと思いつつ、まだ何も明確には見えてはいません。でも、世界は変わりつつあり、そこに生きる自分自身もまた確かに変化しています。いったい何処へ帰ろうとしているんだろう? うーん...それはまだ解らないけれど、きっとだからこそここに居て、生きているのでしょう。

二度と繰り返すことのない、今この一瞬。2019年5月。
みんな大事に。楽しんで。生きようね🔥





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

この記事へのコメント

1. Posted by サラ   May 12, 2019 15:17
hiyokaさん、

こんにちは。
以前少しアルチラのお話伺ったことがありましたが、今回は発見チャートを見て愕然としたことが…。

まず、この時の在拍度数@牡牛座23度台。そして
>4室射手座に月と冥王星のタイトなコンジャンクション

もうこれだけで(アルチラ発見時の頃ですが・・)私の身に何が起ころうとしていたのか、当時の私に思いを馳せてみると…今現在:2019年5月にココにいる私の目線で理解と洞察が湧き上がってきたりします^^

内容についてはかなりパーソナルな話になってしまうので、詳細は何れ機会がある時にでも!

そして、まさかまさかの私のSR時・・ルシファーくんがコンジャクトしてくるのですねぇ。
なんとなく予感はしていたのですが^^;

さて双子座のアルチラ。なるほどですよね。
どうしたって睡眠が浅くなりがちなのですよ。
最近ではよく眠るために・・YOGAも陽と陰、双方バランスよく行う様にして、脳を休めることを最優先にと意識しています。
そして、入眠時のBGMはコレ聴いてます♬

https://www.youtube.com/watch?v=Y6QTdvbu0uI

クリスタルボウルの倍音も良いですけど、こちらの方が・・より深く眠りに入れる様です^^
2. Posted by hiyoka   May 13, 2019 00:56
 
サラさん

こんばんは。そうでしたか...アルチラの発見当時のチャートに対してそんなシンクロニシティが! ある惑星が発見されたときの位置はその惑星の象意の基調をなすものだし、その意味でも牡牛座23°台だったのは大きいですよね。

人生には後になってふり返ってみてやっと掴めることが沢山あるなぁと思います。いろいろな経験を経て、あるとき何かのきっかけで、自分が織り上げてきたタピストリー全体(または一部)の模様がスッと浮かび上がってくるような瞬間がある...とでもいうか。そのうち折りがあったら詳しいお話聞かせてくださいね。

そうそう、まさかのルシファーw。忌憚なく言えば、ちと厄介なヤツ。もちろん+に使えれば創造的なインスピレーションや美的体験(デカダンスをも含む)の可能性になるけど、特に霊的な傾向を持つひとには両刃の剣かなぁ。日本人への影響は、おそらく父性的一神教原理が核にある欧米やイスラム圏ほど強くないと思うのですが「弱いところ」(体も含む)を巧妙に突いてズブズブと沼に引きずり混むようなところがあります。アグニは試練の火、ルシファーは欲望の光。「欲望は乗り超えた」などと考えるタイプが一番危険かもしれません。けど戦士タイプのひとは必ず影響を受ける機会があると思うので、そんなときがあったら頑張って受けて立ってくださいね(^_^

あ、いいですね〜これ。今ずっと流してます。水音とシンギングボウルの組み合わせはとても落ち着いて、気持ちがいいです。脳を休めることって、とりわけ今は誰にとっても最大の課題。自分なりの入眠周波数はそのときどきによって変わるらしいけど、以前友人に285HZも良いと聞いたので、わたしもYouTubeで試したりしています。
こんなのとか。自律神経に来がちなわたしとしては、けっこうこれも良かったです。
https://www.youtube.com/watch?v=02tBH8bJ3ao

なんにしても、よく眠らないとですね😊

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