July 21, 2019
レイモンド・メリマン 週間コメント7/22【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2019年7月22日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
★文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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レイモンド・メリマン・コラム 2019年7月22日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
★文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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※ 来週のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。m(_"_)m
≪ 先週をふり返って ≫
“金曜、イランの革命防衛隊はホルムズ海峡で英国のタンカーを拿捕したと発表した... これは今月初めにイランのタンカーがEUの制裁に違反しシリアへの原油輸出を図ったとして英国海兵隊により拿捕されたことに対する報復と見られる。イランは当該船舶の解放を要求していたが、金曜早朝に英領ジブラルタルの裁判所はその拘束期限の延長を決定していた。この動きは米国海軍の強襲揚陸艦USSボクサーがイランに属する無人機を撃墜したとドナルド・トランプ大統領が発表した翌日に起きた。イランはこれに対し無人機はイランとは無関係であり、米国は自国の無人機を墜としたのではないかと応酬した。原油価格は上昇し、WTIは引け寸前に1バレルあたり55.98ドルとおよそ1%騰がった。”
— Patti Domm
“Iran Says It Captured a British Oil Tanker; Oil Prices Jump”
www.cnbc.com 2019年7月19日付
“ドナルド・トランプ大統領は金曜「中央銀行はその“クレイジー”な引き締め戦略を終わらせるべきだ」と食ってかかり、一触即発の論争を呼び起こした。大統領はいくつかのツイートを費やし、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁が行ったスピーチをきっかけに持ち上がったあまり例を見ない議論について語った。当初、市場参加者はウィリアムズの所見を中央銀行が積極的な金利引き下げ、おそらくは0.5%程度の下げに動く準備段階の示唆だと受けとめていた。しかしFRBの広報担当者がすぐにその言葉を “後ずさり”させたことで、金利政策の行方とその見通しに混乱を来すことになった。”
— Jeff Cox
“Trump Wades Into Debate Over Controversial Fed Speech Thursday”
www.cnbc.com 2019年7月19日付
現在は水星逆行サイクル(7月7日〜31日)の半ばであり、また金星による土星・冥王星へのオポジション(7月17日〜21日)の中間部でもある。ニューヨーク連銀総裁ジョン・ウィリアムズがそのコメントを “後ずさり”させると、市場は即座に反応した。金と銀はウィリアムズの最初の論調が報じられた後、金が6年ぶりの新高値1450ドル以上に達し、英国の原油タンカーがイランによって拿捕され、イランの無人機が米国によって撃墜された(イランは否定)というニュースを受けて躁状態に入っていた。だがその後、ウィリアムズが積極的な利下げを支持したと受け取られた内容をニューヨーク連銀が “後ずさり” させたことが伝えられると金はあっという間に30ドル下落した。この手のとんぼ返り、否定、後ずさりなどは典型的な「トリックスター」のふるまいであり、これは水星が逆行する時に私達が頻繁に使う表現だ。
水星はニュースやコミュニケーションを支配し、逆行時にはゴタゴタした混乱状態や矛盾した状況が通常だ。市場においては強気から弱気など1日〜4日の間に変化するセンチメントと相関する。木星(誇張)もいまだ9月いっぱいまで海王星とのウェイニングスクエア(混乱、錯覚、幻滅)を形成中であることから、今回のコズミック・コンビネーションは投資家にも誰にとってもとりわけ厄介だ。
とはいえ、水星逆行下の世界の株式指数はこれまでのところまぁまぁよく騰がり続けてきた。実際、先週はいくつかの指数が史上新高値をつけている。その一部、たとえば米国市場は先週の早いうちに高値をつけた。それ以外、たとえばブラジルやオランダは週の終わりに年初来高値や史上新高値をつけている。だがその他は逆を行った。一部は週の初めに修正安となった。たとえばスイス、中国、香港がそれだ。そして他は米国、ヨーロッパ、日本、そしてオーストラリアのように週後半にメジャーサイクルの安値をつけた。しかしこれらの安値は強気市場の終わりを示すほど目立つものではなかった(まだ今は)が、例外はおそらくインドかもしれない。
他の市場で大きな動きが出たのは貴金属で、金は数年ぶりの新高値へと昇り続けた。銀もまた上昇への動きに加わり、7月16日火曜に上方ブレークアウトを果たした。そして金曜には16.60ドル以上で取引されたが、これは2018年6月以来見られることのなかった水準だ。原油は米国、ヨーロッパ、日本の株式市場と同じパターンを踏襲した。つまり、週の初めは強かったがその後週末の水星逆行中日に向かって後退した。ビットコインもまた興味深い動きで、7月17日に9000ドルまで再び落ち込んだ。これはちょうど3週間前につけた年初来高値13,900ドル領域からは4000ドル以上の下落だ。だが7月19日金曜には再度戻して10,800ドルを試している。
ふり返ってみれば、先週は7月16日に強力な月蝕が起き、7月17日~21日には蟹座の金星が山羊座の土星・冥王星コンジャンクションにオポジションを形成、しかも7月19日は週末の水星逆行中日を控えた取引最終日と、とりわけ商品市場にとってはかなりワイルドな週だった。
≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫
“企業はFRBとその金利こそが米国の経済成長を遅らせる要因だとする大統領を非難している。金曜、CNBCのジム・クレイマーはこう語った。「大統領閣下、私が取材した企業のほとんどが米国経済成長の遅れは関税のせいだと言っていますが。」”
— Jessica Bursztynsky
“Cramer to Trump: More U.S. Companies Blame Tariffs Than
the Fed for the Slowing U.S. Economy”
www.cnbc.com 2019年7月19日付
今週は太陽が自ら支配する星座宮、獅子座に入居して始まる。北半球では夏の盛りとなり、行楽や楽しみ、歓び、パーティー、そして祝い事を象徴する時期だ。また結婚するにも良いシーズンで、太陽と金星が寄り添い、射手座の中央部で方向転換(逆行から順行へ)を果たす木星に調和的なトライン(120°)を形成する8月9日、当然ながら私自身もそうするつもりだ。
この時期は結婚に良いばかりではない。貿易協定を締結するにも良い時だ。そしてその希望を乗せて、世界の多くの株式市場で史上新高値が示現するかもしれない。この時間帯はおよそ1ヶ月〜2ヵ月間発効する。何故私がこれまで何度かにわたり、7月〜10月、とりわけ8月〜9月の間に米国株式市場が史上新高値または二番天井をつけるだろうと言ってきたか、その理由がこれだ。また、もし米国と中国がこの時期に貿易協定に関して合意出来なかった場合は長期にわたってその機会は失われ、株式市場はネガティブな反応を示すだろうという見解も述べ続けてきたし、今後もその見通しは変わらない。
それはFRBの政策 — または無策が原因ではない。それは中国との折り合いをつけることが出来ない米国のリーダーシップの無能さに起因している。だからこの期間には結婚生活の成功だけでなく(これは私の宇宙での話だが)、米国と中国間の貿易協定が成功裡に締結され、結果として堅牢な世界経済が継続していくことへの期待と希望があるのだ。
私自身は貿易協定が締結されることに起因する楽観的な世界経済の見通しを期待しようとは思わない。それにはいくつか理由があり、多くはジオコズミックな要因に関連している。
基本的に言って、今はすでに記録的景気拡大の最長ピリオドに入っている。2009年6月以来、この7月で121ヵ月目だ。前回の記録は1991年3月〜2001年3月で120ヵ月だ。したがってピークは過ぎている。次に、トランシットの木星と米国株式市場における長期サイクルの天井との歴史的相関性は、木星が射手座を運行する時に非常に高くなる。それは2018年11月8日〜2019年12月2日までだ。通常はこのトランシットが終了するまでにサイクル高値が示現する。前回この12年トランシットが発効したのは2007年だった。ダウ平均が14,198の史上新高値をつけて長期サイクルがトップアウトした2007年10月11日当時も木星は射手座中盤を運行していた。高値をつけた後、株は通常急落して1年〜3年後に木星が山羊座、水瓶座、または魚座を運行中に長期サイクルの底値をつける。
貿易協定は鍵(射手座の木星)になる。だが、世界の中央銀行がインフレは抑制されているという論議の下に再び金融緩和策に走り始め、最安通貨(最低価格)への国家間競争を再開して行われる調整は鍵とはならない。しっかりとした通商環境の欠如はすでに中国に強い影響を及ぼしており、ほとんど30年ぶりの経済成長の鈍化が起きている。そして今や米国において景気拡大は最長期間をマークしているとはいえ、内容はそれほど頑強だったわけでもない。この景気拡大期における年間GDP成長率は、記録的な低金利にも関わらず歴史に残るどの景気拡大期と比べても最低の部類に入るたったの2.3%だ。
では、金利がもっと下がった上に、それにともなうはずの大規模な景気拡大が先行き不確実な通商環境の下で生み出される世界的不安感の影響で減衰したらどうなるだろうか? 木星が射手座から山羊座へと移り、そこで土星と冥王星に加わったら? それはまるで、余りある世界(射手座)から欠乏の世界(山羊座)へと移行するかのようだ。
2020年のカプリコーン・ステリウムは、もし山羊座のコンセプトである『マネジメント』が財政に効果的に適用されるなら実際に良い結果をもたらす可能性がある。木星が射手座を運行する時に強調されるのは成長であり、市場占有率の拡大が生み出す歳入の増加だ。そのためマーケットシェアを増大させるための刺激策として、より低い金利(そしてより安い通貨)へ移行する動きが出る。だが山羊座においては経済を管理可能にすることを旨として、歳入の増加具合と歳出の堅実なマネジメントとの間にバランス取りが必要となる。もし世界各国の財政が健全に “管理” されるなら、全ては上手くいくだろう。だがもし各国財務省が歳出を管理することなく歳入増加への取り組みのみで赤字を免れると信じるなら大きな問題が生じるだろう。その問題の名を人々は「負債」と呼ぶ。
訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:51│Comments(4)│
│金融アストロロジー
この記事へのコメント
1. Posted by ちょびん August 20, 2019 17:15
R.S.H.__言葉のパワースポットをいつも楽しみにしています。メリマン氏のフォーキャストト2019の「星座別個人の運気予測」の牡羊座の231ページに時間とエネルギーに対する注意をメリマン氏が繰り返しされてますが、時間とエネルギーはどのような惑星のアスペクトの影響なのか教えていただけますでしょうか?
私自身牡羊座で太陽と水星とエリスが0度なのですが、本当に忙しい状況になり(敵もできてしまい)、メリマン氏の予測的中です!
私自身牡羊座で太陽と水星とエリスが0度なのですが、本当に忙しい状況になり(敵もできてしまい)、メリマン氏の予測的中です!
2. Posted by hiyoka August 20, 2019 23:03
ちょびんさん、いつも読んでくださってありがとうございます。
牡羊座の231ページですね。メリマンさんに直接伺ったわけではないので以下は私見になりますが...
フォーキャストのこのパートはメリマンさんが書かれているとおり主に遅い惑星(木星以遠)をメインに不特定多数の方向けに記述されています。ちょびんさんは牡羊座で太陽・水星・エリスがコンジャンクト。であれば、トランシットでは山羊座を運行する土星と冥王星、そして月のノード軸がスクエアで関連してきますね。スクエアは基本的には試練。山羊座の土星は責任を背負う状況を象徴します。また良くも悪くも多くの時間を費やす必要が生じること、それに付随して障害と遅延の可能性も意味します。山羊座の冥王星が太陽にスクエアで来れば、社会的に多大なプレッシャーがかかることを暗示します。エリスは不和や敵の存在、それへのアスペクトは敵が現れる大元となる深い要因が浮上する可能性、水星との関わりはそれを知覚しやすいこと、またはちょびんさん生来の思考法が敵出現の「鍵」となり得ることを意味するかもしれません。時間とエネルギーの配分をどうすれば良いのか?という選択が大切になるのは太陽グループにTスクエアとなるノード軸に顕れていると思います。特に未来、またはエネルギーを出す方向(Sノードは過去または吸入する方向)のNノードは今蟹座で自分の内面やプライベートライフ、家族、家庭を大事にする方向にありますから。 ご自分にとって一番大切な物事を中心に据えたうえで、プライオリティを明確にし、取り組むべきことの取捨選択をしていくことで今後の生活や環境が向上する...そんなふうに読む事が出来るかと思います。
こんな感じでお役に立つでしょうか? 良い選択が出来るといいですね(^_^
3. Posted by ちょびん August 21, 2019 18:20
大変詳しい解説をして頂き感謝致します。
スクエアやNノードなど深い内容が自分のホロスコープに影響しているのだと知り驚き、また考えさせられました。今は仕事、親の介護、プライベート等が一度に押し寄せてきて本当に忙しい生活を送っているため、hiyokaさんの「ご自分にとって一番大切な物事を中心に据えたうえで、プライオリティを明確にし、取り組むべきことの取捨選択をしていく」というアドバイスが心にしみました。ありがとうございますm(__)mm(__)mm(__)m
スクエアやNノードなど深い内容が自分のホロスコープに影響しているのだと知り驚き、また考えさせられました。今は仕事、親の介護、プライベート等が一度に押し寄せてきて本当に忙しい生活を送っているため、hiyokaさんの「ご自分にとって一番大切な物事を中心に据えたうえで、プライオリティを明確にし、取り組むべきことの取捨選択をしていく」というアドバイスが心にしみました。ありがとうございますm(__)mm(__)mm(__)m
4. Posted by hiyoka August 21, 2019 18:51
何かのヒントになったようでしたら良かったです!
大変だと思いますが、ある意味とても深い部分で(もしかしたら出生前から)自分自身をひとまわり大きくするために設定してきた試練とタイミングとも考えられるので、きっとやり通せると思います。ただ土星には「自分自身の限界を知る必要」という象意もありますから、必要な境界線を見極めて、ときにはご自分を休ませてくださいね。
Good luck!