レイモンド・メリマン 週間コメント7/22【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント7/29【金融アストロロジー】

July 31, 2019

🌑8/1の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  8月1日12:31前後、北海道周辺で 12:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は12:12頃、沖縄周辺では 11:42前後に獅子座 08°36’ で新月となります。

前回の新月・日蝕のテーマについてはココ、満月・月蝕についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♌️獅子座8°~9°― 発効期:8/1~8/29 】
🌑🌞"A Bolshevik propagandist”
   『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』
            
🌑🌞”Glass blowers”
   『吹きガラスの職人達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)~8月29日】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
またアスペクトについては満月以降を入れるとまた長くなりすぎなので、
新月~満月までにしました。
キーワードは沢山出てきたので、気に掛かるものがあったらひとつだけでも頭に入れてみてね。


→★目に見えない水面下で綿密に練られた計画または策略
→★人々に与える影響力や他者を操縦し “乗せていく” 力に注意
→★空気を読みながらセオリーに則って態度や演技を変えていく能力
→★シンプルでありながら柔らかく奥深い物事を理屈で説明したがる心理
→★冷徹な計算の上で熱く語る、またはクールにふるまう
→★感動的な幻と現実との相違、表と裏の違いに気付く必要
→★包括的に装った外面と異質なものを頑なに拒否する内面の差異に注意
→★炎上を効果的に使ってより重要な社会的課題から目を逸らす
→★共通の仮想敵を創り上げることで集団的なエゴを燃え上がらせる
→★いのちの通わないものを “動かす” ことによって “生命” を与える力
→★「失敗」と「成功」は視点の変化でどうとでも変わるという法則
→★創っては壊し、壊れては再び創り続けていく「内的な熱」の存在を見る
→★複雑でデリケートな問題に対し根気よく巧みに立ち回る力が求められる
→★素早い順応力や適応力で統制や抑圧の力をすり抜けていく
→★かゆい所に手が届く小気味よさで幻想を振りまく行為を見抜く必要
→★してやったりという態度や派手で傲慢な自信過剰さと
          地味ながら不屈の信念や情熱との相違を感知する
→★自分自身を活かし続ける「呼吸の力」を繊細に意識していく必要
→★余計なことを考えず日々淡々と積み重ねることで固めていく力
→★内的にも外的にも今の目的に最も適した“温度”や“リズム”を知っておく
→★「安全性」と「防衛手段」を常に手の内に入れておく必要
→★自己の中に潜む生々しい暴力性を見切って腹に収める訓練
→★どれだけダウンを喫してもけっしてノックアウトされない回復力
→★周囲で主流を占める世界観に呑まれず自分の道を歩む強さを思い出す・・・→


★エネルギーのポイント:
 前回の新月『後ろで扉が閉まり、それを背に最初の呼吸をする』
             
 今回の新月『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
                              
190801NM


★8月新月の星模様とチャレンジ ★
(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 個々のアスペクトについてはとりあえず満月までです。
 満月については何か思いついたら短いバージョンを書くかツイートするかもしれません
😉

新月(太陽・月)に金星がコンジャンクト(8月14日に正確な合となる)
 ASC/DC軸に対して新月がTスクエアの関係
 →DCとコンジャンクトの天王星がスクエア(セパレート)
 →ASCが蠍座8°台でロードの山羊座冥王星が3室在泊

 新月図の金星の位置はちょうど水星が逆行を開始した度数『絶壁の尖端の岩石層』。ちょうど水星が順行に転じたところで「絶壁から思い切って飛ぶのか?それともこれまでの積み重ねを大事に維持していくのか?」今回の逆行にともなうそんな問いかけが思い出されるかも。今、本当に人生の岐路に来ているひとがいたなら、水星がシャドウを抜ける満月までの間に何かひとつ小さな決め事をしてみるといいかも。ほんの些細な物事でも、一歩前へ踏み出していくきっかけになるかもしれない。

天王星は深い深い水底に映った「真実の自分」を覗き込むような位置。天王星はここから8月12日に逆行を開始。そして来年1月12日まで約5ヵ月間続く。この惑星は抑圧への反抗と解放、そして革新的な思考や物の見方(または飛び出したい気分)を象徴するけれど、これからしばらくの間はどちらかというと外界よりも内的な世界に向けて「過去からの解放」を求めるようなベクトルが生じる。順行に転じるタイミングは2020年を迎えて起きる最初の月蝕の翌日。もしこのタイミングに何か期するところを感じるひとがいるなら、この新月期は「過去」からの脱皮と新しい解放感を得ていくためにじっくり取り組んでいく機会になりそう。

逆行の冥王星は、今の自分の立ち位置を一度キチンと受け入れた上で「何でもない自分、何でもない日々」の貴重さや大切さを意識するよう語りかけているように見える。アセンダントの位置は一時的に「痛い思い(精神的または物理的)」をする可能性を示唆してはいるけれど、それは調整していくうちに結局何かに気付かせてくれたり、プラスになる物事に繋がっていくと思う。社会的なつき合いは無理をしないこと。お金の出入り、ことばの使い方には気をつけて。

新月に小惑星ニオベがコンジャンクト&パラレル
 アラウン、ヒュロノメ、ネッソス、アヌビスetc.がコントラパラレル

オルクス・ネッソスが長期のオポジション、キラルスがハードに絡む
 ニオベは豪雨や自然災害と関連する小惑星。梅雨は明けたけれど、このところ落ち着かない大地の様子からみても台風や地震、噴火などへの警戒は引き続き必要だと思う。また、ニオベは母と子(または親と子)に関わる哀しみや争いごとにも関連すると言われる。CPの小さな惑星達の顔ぶれはクセ者ぞろいだし、オルクスとネッソスのオポジションやキラルスの絡みもあるので、引き続き子供、若者、無辜のひとびとが犠牲になる事件や事故のニュースが報じられるのかもしれない...。

引き続き土星・Sノードがコンジャンクト
 このところ暗さや怖れ、何ともいえない重さを感じるというひとは、この組み合わせの影響を受けているかも? 山羊座/蟹座軸の中間部は本当に強いプレッシャーがセッティングされている領域。それは垂直に上昇していくロケットの打ち上げ時に宇宙飛行士が大きなGに必死で耐えるような感覚かもしれない。それだけ成長が加速される領域に、土星とSノードが逆行のため長期で行きつ戻りつするということは、カーディナル・サインの中間度数に主要惑星や重要な感受点を持つひとにとって苦しく重く感じることが多いのではないかと思う。けれどそれは、本当に深い部分で(もしかしたら生まれてくる前に)「ここで頑張ってみよう」「通り抜けるべきはここなんだ。そして澄んだ空へと向かおう」と計画してきたのかもしれない。ならばきっと踏ん張れる。土星は9月18日に順行し、そこからSノードとも少しずつ離れていく。

グレートアトラクターとコンジャンクトの木星がMCにトライン
 たとえ束の間であっても、華やかさや楽しさを味わうには良い配置。「主役」と「脇役」または「その他大勢」の間に存在する「見えない壁」が強調される場面があるかもしれないけれど、いちいち個人的に受け取らず目の前の光景をエンターテインメントとして楽しむのが一番かも。

逆行の水星とグリーヴ、逆行のエリスがスクエア
獅子座の火星・ジュノーと牡牛座のヴェスタがTスクエア
 内的な「火」と「水」の対峙。浄化。目に見えるものに左右されない「透明さ」の認識。哀しみが絶望に触れたとき、何かがクルッと反転する。憎悪と果てしない許容精神との強烈な両極化に注意。

木星・アルチラがオポジション
 夢見に注意。何か面白いヒントが隠されているかも? ただしあまりに別世界の住人になってしまうと日常の重要な物事を見過ごしたり、上の空になったりしがちなので気をつけて。

冥王星とパラスがスクエア、天王星とパラスがクインデチレ
ネッソス・リリス・イカルスがコンジャンクト
ネッソス・キラルスがセスキスクエア
パラスとルシファー・アスボルスがトライン
 アスボルスとルシファーがぴたり双子座22°台でコンジャンクトということもあり、「ここまで来て何故こんなことが!」などと思うような経験をするひとがいるかもしれない。それはもしかしたら、これまで軽視していた物事が重い意味をもって立ちはだかったり、それを甘く見ていた自分自身の勝手さに対し、何が真実かを知っているもうひとりの自分が後ろからドンと背中を叩くような感じかもしれない。特にミュータブルサインの22°近辺に重要な惑星や感受点を持つひとはちょっと気をつけてみて。

惑星スケジュール少し

8月1日
 水星が順行開始
8月7日~11日
 太陽・金星と木星がトライン
8月8日~10日
 カイロンとアグニがスクエア(8月8日)
 太陽と金星が土星・Sノードにクインカンクス
 8日前後は出来れば喧噪から離れてこころ静かに過ごすことをお薦め!
 ひとりでも、こころ許せるひととでも。そして危険な状況には近付かないこと。
8月11日
 木星が順行開始
8月12日
 天王星が逆行開始
8月14日
 太陽・金星がコンジャンクション
8月14日〜15日
 ルシファーとイクシオンがオポジション
 (火星とパラスが調停する形)
 アグニとNノードがコンジャンクションでSノード・土星とオポジション

 霊的な「火の試練」
 このあたりはちょっとトゲトゲしい雰囲気が生まれやすいかも?

8月15日
 水瓶座22°24’で満月!


Milky-Way's-heart



  7月の日蝕と月蝕を経て梅雨も明け、夏真っ盛りの新月。この間、ヨーロッパを襲った熱波や米国の豪雨による洪水などの異常気象、世界各地で起きた大きな地震や噴火など世界の至るところから地球の変動を感じさせるニュースが伝えられました。日本では月蝕の直後に多くのひとが犠牲となった京都アニメーション放火事件が起き、その後に経済を左右しそうな消費税や様々な格差、言論の自由や緊張する国際問題などがテーマとされた参議院選挙があり、低い投票率の中で与党が改選過半数を得ました。世界を見れば、EU離脱を控えた英国では離脱強行派のボリス・ジョンソン新首相の誕生、米国では来年の大統領選を控え、荒ぶる(?)トランプ大統領に敵対する急進左派の台頭著しい民主党の候補者選びは混戦状態。メディアにはフェイクニュース(国際的に著名な大手メディアでも確認)が溢れ、突き進むポリティカルコレクトネスの中で今や31種類を数えるジェンダー区別は混乱と軋轢と不信感を呼ぶ中、再び起きた銃乱射事件。そして米中の貿易戦争にイラン核合意をめぐる問題、行く先の見えないまま続く香港の抗議運動、日本の輸出管理強化に対しエスカレートする韓国の反日運動、竹島をめぐる中国とロシアの不審な動き、日本の原油タンカーが行き来するオマーン海峡の警備問題、そして先行きに?マークが付く世界経済など、挙げればキリがないほど様々な事象・事件の数々。そのどれもが何か大きな時代のシフトを予告している感があるけれど、実際には日々の生活の中でどんどん感覚が麻痺していくような気がします。

でもそれは、いろいろ深刻な問題が起きているとはいえ、そして個人の人生では大変な思いをしているひとが沢山いるとはいえ… 今この瞬間に起きている海外の “修羅” と比較すれば、まだわたし達の暮らす場が一見して平穏で、どこか当然のように『変わりない明日が来るだろう』と思える状態にあるからかもしれません(主に米国の社会的なトピックを日々追っていると本当にそう感じられてきます)。今、世界全体を覆う雰囲気にはとりあえず「○○○を破壊する/破壊される」という方向性がセットされている気がするけれど... (○○○には各領域/各集団独自のターゲットが入るとして)。


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  わたし自身は今の日本全体を総括して見る目など持ちあわせません。ただ、世界全体の動向と無縁ではいられない以上、わたし達が暮らす環境もきっと大きく変化していくでしょう。それが良いか悪いかは別としても、ダムが決壊するときはあっという間。そしてその決壊はずいぶん前から… 誰も気に留めないような微細なクラックから始まっていきます。それはもう起きているのかもしれません。

もしそのことに気付くひとがいるとしたら、それはきっと日々の生活の中にふと感じる微妙な違和感の中で...。 2020年以降に予測されている「途方もない社会変化」(メリマンさん談)の中で、今まで日本人が享受してきた良くも悪くも『生きることにまつわる伝統的な美意識』が根こそぎに崩れていくのかどうか? もしかして、やがてはミラーワールドの住人としてデジタルな「わたし」という双子とともに、当然のように生きていく — そんな未来へと踏み出していくのか? それを決めるのは、今現在のわたし達自身なのだと思います。

  と、なんとなく日蝕〜月蝕期をふり返って感じたことから書き始めたけれど。じゃ、8月の新月期は?というと... 「個の創造性」を謳いあげる獅子座の第1ディーカンに入り、創造性をめいっぱい楽しめる部分がひとつ。それと同時に、とても社会的な側面 — 個人的な内面と社会とのせめぎ合いの中で、それでも自分の道を歩もうと頑張りながら、自分が自分であることの強さと脆さの両方を味わっていく… そんな側面が示唆されているように感じられます。


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  今月は太陽が火星に少しずつ近付いていく行程にあって、火星とのコンジャンクションで起きる次の新月(8月30日)後の9月2日が太陽・火星の正確なコンジャンクション。そしてまもなく水星がそれに追い付きます。また土星とSノードのコンジャンクション/パラレルも逆行運動のせいで9月末まで続きます。過去をふり返り、確かめながら、来たるべき変化 — 冥王星との会合に備えようと欲する土星。一方、木星もまたこのところ逆行運動によってグレートアトラクターの強大な引力を受け続けながら大衆を極化させつつ「普通でないこと」を誇大に表現したり面白がったりして期待を膨らませ、9月22日の最後の海王星とのスクエアに備えています。 そんなわけで、気象も人間の心理もなかなか落ち着きそうにないし、ときにはひとびと(または誰か)の怒りのパワーが爆発することもあるでしょう。... さて、わたし達は自分が選択したはずの道を、ときには微細な修正をかけながら... それでも揺るぎなく進んでいけるかな? 

  というわけで、今月もなかなかにダイナミックな盛夏となりそうです。そんな中、ほっと落ち着いてひとり「呼吸し続ける体そのもの」を感じる時間ってとても大事。だから頑張るとき、楽しむとき、そして心身ともに休んで栄養補給するとき。出来る限りその3つのバランスを取りながら、ときに立ち止まって「自分らしさ」とは何か?を感じていけたらどんなにいいだろう..(それはたぶん幸せとか不幸とかの判断を超えて、何故ここに生まれ、何故今ここを生きようと決めてきたのか?を深く問うことに繋がっているかもしれません)。

二度と訪れることのない、大切なセットアップの夏。忙しいひとも多いと思うけど、そんな中でも自分が今生きていることが本当にどれほど大きな意味を持つことか。結局は「無」と「有」の狭間にいる今の「わたし」の掛け値ない在りようから全てが始まっていることを、もう一度噛みしめてみる。深い自然のただ中で。あるいは街の雑踏の中で。華やかに散っていく花火の下で、または深夜ひっそりと沈む自室の闇に目を閉じて。... 今年の夏、もしそんなひとときを持てたなら、それはとても素敵なことだと思います。


Helix



おっと前置きが長くなりました。では、サビアン・シンボルにいってみますね。



★8月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
獅子座8°『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』


  これはかなり政治的な意味合いを持つシンボルなので、日本ではすでに参院選の最中から発効していたテーマかもしれませんね。そしてこの度数も、わたし達は今までのルネーションで何回か経験してきています。なので昔から読んでくれているひとは覚えているかも。おそらく繰り返しにはなるけれど、今はまたその中から新たな発見があるかもしれません。

  ではここで、まず獅子座の原型から見てみましょう。 獅子座は「わたし」を行動で表すサイン。その「わたし」は、牡羊座でひとつの「意識」として生まれ、牡牛座では「物質」と「生命」を発見し、双子座で「知的好奇心」と「二面性」を獲得し、蟹座を通じて「精神的子宮の中から外界へ向かい殻を破るためのプレッシャーと意志」を得ました。だから次の獅子座で言う「わたし」とは、いまだ無垢なエゴが意志を持った状態。そして外側の世界 — 人間関係や社会などのプレッシャーを受けて矯正されていく以前の、もって生まれた「自分」、また血の繋がりや輪廻によって受け継がれた一種の「才能」を発揮していく状態でもあります。 


LionHeart


  意志を持ったエゴは果敢に自分を表現していきますが、しっかりとした防御には気が回りません。まだ自分しか目に入っていないのです。だから自分の力を大いに感じ、自分の考えが正しいと思ったときは、世界の中心に立ってドラマティックにアピールします。この力を一番うまく使えるのは、本当に無垢で純粋な「わたし」をおおらかに表現するとき。そこに余計な計算や複雑に錯綜した欲など入る隙はありません。そこにある欲をたとえるなら、世界の中心から宇宙に向かって「我ここにあり!我を見よ!」と叫ぶ、そんな感じかもしれません。そしてそういうときの獅子座には、人々のこころを魅了してやまない独特の華やかさがあります。まるで太陽のように、生命の源が若々しく燃えている... そんな感じかもしれません。

けれどこのドラマティックなアピール力は、物事が自分にとって不利な状況になってきたとき、自己のサバイバルのために使われることもあります。自分の状況が有利になるように表面を取り繕ったり、無理にでも「自分はそんな人間じゃない」と装いながらあくまで輪の中心に居続けたり、周囲の愛や賞賛を得ようとするときです。またその力は小さなプライドを護るためにも使われます。アストロロジャーで幼時のトラウマに関する研究家でもあったアリス・ミラーは『獅子座の子供が抑圧されたりシビアな家庭環境にあるときは、自分の身を護るために周囲から期待された役割を上手に「演じる能力」が発達するケースが多い』と報告しています。 こうして獅子座の精神は、世界の中心に自分自身を置いて果敢に闘いながら、その都度結果と直面し、それによって否応なく成長していくことになります。

今回のサビアン・シンボルのテーマは、獅子座が本質的な挑戦として抱えている「手つかずのエゴ」に関わるもの。それは、この光も影も色濃く射す盛夏のエネルギーをどう受けて立ち、どうクリエィティブに使っていくのか? という挑戦なのかもしれません。 獅子座はその華やかなオーラから「王者のサイン」と呼ばれています。けれど生まれながらの王者は、自らのエゴの扱いとその結果に大きな責任を負う者でもあります。


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  ではそんな王者のサインの8°に顕れた『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』とは? ボリシェヴィキとはロシア社会民主労働党が分裂して形成された左派の一派で、レーニンが率いていた政治集団のことです。「暴力革命」を主張し、徹底した中央集権による組織統制をしいていました(wikipedia)。『プロレタリアの敵に死を!』と謳う彼らは、1917年の十月革命(ボリシェヴィキ革命)からロシア内戦を経て、1922年には史上初の共産主義国家『ソビエト連邦』を誕生させました。そしてそんな彼らの後身が『ソビエト連邦共産党』となったわけです。こうした動きは、このシンボルが降ろされた1925年の米国ではかなり異質の脅威と受け止められていたのではないでしょうか?

こうした極左革命派のプロパガンダ要員がどんな感じであったかは、現代の日本に生きるわたし達にはなかなか想像がつきません。けれど『平和!パン!土地!』というスローガンの下で繰り広げられたボリシェヴィキの宣伝活動は、貧困にあえぐ多くの若者達にとって、きっと魅力的に映ったのではないかと思います。このスローガンを、他の党派は「絶対に守れない約束だ」として非難したそうです。けれど、その非難の内容は経済理論や政治哲学なども絡みあって大衆が理解するには難しく、結局はこの魅力的なスローガンひとつの力によって、非常に多くの支持を得たという話が伝わっています。まさにパワーワードだったのですね。


Lenin


  ただし wikipedia によれば、実際彼らの活動資金は民衆によって支えられていたわけではなく、米国ニューヨークのアメリカン・インターナショナル・コーポレーションから提供されたものだったそうです。出資者はジョン・モルガン、ロックフェラー、ジェームズ・スティルマンなど、米・英の裕福な銀行家達で、この革命は彼らからの巨額の投資による資金力で成功したのだと言われています。このあたりの話を読むと、非常に複雑な歴史の裏側を見る思いがします(ここからまた様々なパターンの「陰謀論」にも繋がっていくようですが…ただ米国のwikipediaにはこれに関する記述は今のところ見当たりません。またドイツの資金が使われたという説もあります)。

もともと「ボリシェヴィキ」とは「多数派/majority」という意味です。とはいっても、大衆の中から多数派として立ち上がったわけではなく、政治上重要な人事と要職を一手に握ったので「多数派」と名乗ったのだそうです。そしてその実態は、ひと握りのエリート達が全ての政策を決定し、下に向かっては厳しい統制を敷くものでした。多くの人々に伝播させるためのメッセージは、まず内部で念入りにアイデアを練り、形にするところから始まります。ボリシェヴィキを構成していた大多数の人々は、党の中枢部を占めるたった数人の思想によって動かされ、その導きに従って懸命に宣伝・勧誘に努めていたことになります。おそらく、上層部のスローガンを信じ切って働いた年若いプロパガンダ要員達は、大いなる情熱をこめて革命の理想と美しい未来を説いてまわったのではないでしょうか? それを後から見るかぎり、一種のカルト宗教にも似た情動があったのではないかと思えます。


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        このエネルギーが示唆しているのは、誰かが声高に何か(大抵の場合、現状への批判や否定とそれに代わるべき夢)を訴えかける → それに刺激されて気持ちが盛り上がり → 『そうだ!そのとおりだー!』の大合唱が起きる → 全体に昂揚した気分の下でいつのまにか物事の流れが決まっていく…という表面のストーリーがひとつ。 そして同時にその水面下では、限られた人々によって周到に準備され計画された筋書きが存在し、それを演じる演者によって実はその筋書きどおりに物事が進行していく…という、裏のストーリーがひとつ。賛同するにせよ、反対するにせよ、それらもまた念入りなシミュレーションに基づく計算された物語の一部かもしれないこと。そして知力と資金力という、今の世界に君臨するために必要とされる、赤裸々な道具の存在です。

ともに手を携え、平等に分かち合う — そんなイメージで語られることの多い共産主義だけれど、実際のボリシェヴィキはひと握りのスター政治家や弁士達のものであり、ロシア~ソビエト連邦の 「エゴの中枢」として、自分達とは相容れない者達を情け容赦なく弾圧し粛清していったという事実。その奥底には資本主義となんら変わるところのない非情な権力欲と富への欲望が存在したのかもしれません。また、こうした流れは歴史という大きなサイクルの中にあって、過去に自分達が受けてきた「抑圧」と同じパターンを新たに繰り返す姿を描いているとも言えそうです。


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  この度数の補完作用を示す対向度数は水瓶座8°『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』です。ロウ人形と聞くと、今のわたし達は観光地のロウ人形館で見るような有名人のフィギュアを想像するけれど、このシンボルではいわゆる「マネキン人形」を指していると考えられます。サビアン・シンボルが降ろされた1925年の米国では、デパートや大手衣料店のウィンドウを飾るマネキンは皆ロウ人形だったからです。最新流行のヘアスタイルに結い上げ、豪華なイブニングドレスをまとったロウ製のマネキン達は、きっと道往くひとびとの注意を惹いたことでしょう。当時の女性達は憧れの眼差しでウィンドウを見つめたかもしれません。『あぁ、あんな素敵なドレスを一度でいいから着てみたいものだわ…』 

ロウは型に流し込んだり練り上げたりして色々な形に創り上げることが出来ます。そのロウは原語で "Wax"。また、アストロロジー用語に出て来る 「ワクシングスクエア」 もやはり "Wax" で、「満ちる」という意味を持っています。ワクシング・ムーンは満月に向かってだんだん太り、大きくなっていく月のこと。そのとき、月はある特定の雰囲気を創り出し、盛り上げ、強い引力でわたし達の想いや感情を特定の色に染めていきます。だから当時のロウ人形は、わたし達が抱く「満たされたい」という個人的な願望や欲望を刺激する存在だったのかもしれません。


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  そしてそんな個人的な願望と売る側の欲望が火花を散らしながらカチッとはまったとき、ドレスは売れていきます。これは現代のネットショッピングでも似たようなものではないでしょうか? 当時のロウ人形はもう跡形もないけれど、今やインスタグラムのインフルエンサー達がそれに代わって憧れの対象となり、称賛されているのだから…。

けれど今も変わらずその火花を創造しているのは、マーケティングや広告の世界。マーケティングの専門家達は、時代がもてはやす外見を感知し、型にとり、クリエイターとともに理想のヒトガタを創り出します。そしてその時代の要請と生産性、コストに見合ったパターンを創り上げ、デザインされたアパレル商品が持つ魅力の粋を多くのひと達に見せつけます。彼らは顧客達のセルフ・プロデュースの夢を、これでもかとかき立てていくビジネス集団。彼らはわたし達に新しく素敵なアイデンティティを与えてくれます。けれど…にこやかに微笑むロウ人形の半透明の皮膚の下に息づいているのは「お金を儲ける」という「資本主義の夢」なんですね。現代のようにデジタルなセルフ・プロデュースの時代には、個人がマーケティング、広告宣伝、マネキンの全てを兼ねたりもするけれど、そこに内在する本質はおそらく変わっていないと思います。でも…ロウ人形はリアルに見えれば見えるほど、美しければ美しいほど、その内側に「死」のイメージを内包します。それは何故なのでしょう?


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  獅子座8°の「共産主義の夢」と水瓶座8°の「資本主義の夢」。これはとても興味深い対比だと思います。何故なら獅子座は「個性」や「自我」を追求する星座宮、そして水瓶座は「グループ」や「全体」に関わる星座宮のはず。なのに、獅子座で国をゆるがした共産主義革命が出て来て、水瓶座で個人の夢を刺激するマネキンが出て来る…。これっていったい何を意味しているのかな?

ボリシェヴィキの革命家達もまたそのスタート当初には、それぞれの想いの中で大空に輝く星々を世界に見立て、そこに個人としての「理想の物語」に合うパターンを見出して思想化していく...という作業を行ったのかもしれません(ひとつ前のシンボル/獅子座7°の『空の星座』)。『国家とはこうあるべきだ!プロレタリアートよ武器を持って立ち上がれ!少数の金持ちどもに死を!』 やがて革命の夢は現実となって成就します。けれどもそれは "多数派" の勝利ではなく、少数のエリート達(と、もしかしたら裕福な銀行家たち)がそれぞれに描いた「自我の夢」の成就でした。

  一方、美しく着飾ったロウ人形をショウウィンドウに置き、客寄せしてドレスを売る行為には、沢山の職人達やマーケティングのプロ、小売業の専門家達が関わります。きっとそんな中で、彼らのひとりひとりが自分の腕と才能をかけてしのぎを削っていたはずです。時は「ローリング・トウェンティーズ/狂躁の20年代」、米国は戦時経済から平和経済へと移り変わり、政治・経済・文化、あらゆる領域で古いものの破壊と新たな視座を求めて皆が “踊り狂った” と言われる時代のまっただ中です。誰もが自ら選んだ道で認められ、高く飛翔したいと望んだことでしょう。「個人の夢」を満たすために、煌びやかな舞台裏で人知れず作業する無数のひとびと。集団を動かしていく「個」と、「個」に働きかける「集団」。この2つのシンボルは、人々を煽り世の中を動かしていく、留まることのない様々な「流れ」や多様な「正しさ」「美しさ」の人為的な創られ方と、それに呼応してどこまでも高く昇ろうとするわたし達の「自我」の動きを見事に提示しているのではないでしょうか。それは、国、社会、仕事、地域コミュニティ、友人、家族など、様々な規模の集団に属しながら生きているわたし達の周囲で、歴史を通し繰り返し起きていることなのだと思います。


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        なのでたとえばこの期間、場合によっては誰かに(または周囲の皆に)何かを熱をこめて訴えたくなったり、そのために少し話を盛ったりするような衝動が生まれるかもしれません。それはとても無意識的な行為かもしれないし、ある程度意図的な場合、目的のためならそれも許されて良いのだという心理も生まれやすいと思います。けれどこの度数が発効している間は、自分や他のひと達の口から出ることばには気をつけて。「このくらいなら言ったってかまわない♪」と思うようなら、他のひとの無責任なことばにも乗せられやすいかもしれません。他に厳しいアスペクトもあるので、仲間内のユーモア程度に収めておくのが安全そう。また、ふと刺激されて何かが無性に欲しくなり、気付いたら大して必要でもないのに衝動買いしてしまったり...なんてこともよく起きます。このところアスペクト的にもフラストレーションが溜まりやすい構造が続いているし、ウサ晴らしが必要なひとだっているかもしれません。でも、後になって後悔しないよう、ほどほどにしておきましょう。



新月のメイン・シンボル:
獅子座8°『吹きガラスの職人達』


  さて今月のメインには、ひとつ前とはうって変わって繊細なガラス工芸を創るひとびとが出て来ました。シンボルに描かれているのはひとりの作家ではなく、複数の職人達であることを考えると、ここはガラス細工の工場でしょうか。猛烈な熱気がこもる作業場で、ひとびとが美しいグラスや花瓶を制作しています。

吹きガラスとは、まず様々なガラスの破片を電気溶解炉に入れて溶かし、それを吹き竿と呼ばれる長い筒状の棒に巻き取って息を吹き込みながら所定の形に生成していく手法です。使われる炉の温度は1400°Cにもなるのだとか。その歴史は古く、wikipediaによれば「紀元前1世紀半ばに東地中海沿岸のフェニキア人によって発明された工法」だそうで、その創り方は古代ローマ時代からほとんど変化していないそうです。



The Amazing Birth Of A Hand Blown Glass Pitcher


  上の動画を見ても、ガラスという素材を使って美しい作品を創るためには、いっときも神経を休めることなく細心の注意を払う必要がありそうに思えます。溶けて吹き竿に巻き付いたガラスはまるで飴のような可塑性を持つけれど、あまりに無造作に息を吹き込んだり竿を回すタイミングが乱れたら、バランスが崩れていびつになるかもしれません。膨らみすぎて、弾けてしまうかもしれません。完成した姿をしっかりとこころに描きながら、少しずつ修正し、色を混ぜこみ、模様を刻み、形を整えていく。そのパワーは彼らの口から吐かれる息となって金属の管を通り、極度に熱したガラスへと伝わっていきます。みるみる形を変える柔らかなガラス。重く溶けた液体から硬くて透明な美しいグラスへと、まるでこともなげに進んでいく行程。その様子はちょっとマジカルにも感じられます。

ところで、B.ボヴィはこの熱したガラス材を “hot, pliable matter” と説明しています。つまりこれは「炎によって熱された、成形しやすい物質」ということ。けれどここにはもうひとつの比喩表現が隠されています。“pliable” は「曲げやすい」という意味とともに「影響されやすい」「言いなりになる」という意味を持つからです。


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  ならばこのシンボルが示唆するエネルギーは、「焼けるような熱の中、クリエイター達の匠の技を通して創造される素晴らしい工芸品」というだけではなくなります。もしかするともうひとつ深いその奥には、あらかじめ「巧みに設計された結果」を生み出すために「情熱」という「空気」を対象に吹き込み、思い通りに「操る」という行程が隠されているのかもしれません。その結果として何が生み出されるかは、専門家である職人達の腕次第です。ときには巧みに影響を与え、思うように曲がるはずが、ついつい吐く息に力が籠もりすぎて破裂してしまったり、思わぬ方向にねじれて収拾がつかなくなったり。あるいは数人が同時に作業を分担しているとき、方向性の違いやちょっとした感情の行き違いから息が合わずにワケのわからないものが出来上がってしまったり…。複数のひと達が絡む協働作業ではよく起きることではないでしょうか。

美しいガラス細工を創るにしても、ひとびとに影響を与えて思い通りに動かしていくにしても、匠の技巧はそれ自体で「ART」と呼ばれます。そしてどんな種類の「ART」であれ、それを完成させるには基盤となる確固とした発想、アイデア、またはインスピレーションが必要です。また、完成した姿かたちやその「想いの型」をしっかりと胸に刻み、関わる全員が忘れずにいることも大切な要素です。いったん始めたら、けっしてブレないこと。たとえそれが、誰かのこころを操るような行為であったとしても…。

こうしてみると、前の度数『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』から『吹きガラスの職人達』へと移行していくその繫がりが、なんとなく浮かび上がってくるのではないでしょうか。


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  ではこの度数を補完する対向度数、水瓶座9°をちょっとだけ見てみましょう。シンボルは『鷲に姿を変えた旗』。これは射手座12°のシンボル『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』と本当によく似ています。その違いは、射手座のシンボルが「鷲の姿を取ろうとする旗の変化」に重点を置いているのに対し、水瓶座では「すでに鷲に変わってしまった旗」を示唆していること。

この水瓶座 ―  "We the people"  ― に至って再び顕れ出た鷲は、「旗」という抽象的なシンボル ― 理想やスローガン ― から、現実に血の通う生命体へと変化しました。それは獲物を狙う鋭い眼光(冷徹さ)と力強い翼、鋭い爪を持つ、個としてのなまなましい強靱さへの変容を象徴しています。ここには王者としてのプライド、勇気、リーダーシップ、ゆるぎない高貴さなど、わたし達が社会の中で生き抜く上でひとつの理想とされるイメージを、どう受けとめ、どう使っていくのか? という問いかけがあるように思えます。

「旗」— それはわたし達それぞれが抱える夢、理想をイメージ化した「しるし」です。国旗や団体旗、部族旗や軍旗のように、自分達が誰であり、何を理想としてどのグループに属しているかの証しです。また、憧れやプライドを喚起するシンボルでもあります。


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  それと同じように、わたし達ひとりひとりもまた、こころの内にそれぞれの「旗」を掲げて生きているのかもしれません。あるひとはくっきりと描かれた紋章入りの旗。またあるひとは、イブニングドレスに飾られた薄絹のように繊細で捉えどころのない旗。重厚な錦の旗、あるいはくたびれて少し汚れてしまった旗…。 質、素材、色、模様… この世界には本当に多種多様で無数の旗が、吹きよせる風に巻かれて様々に形を変えながらはためいています。 たとえばSNSなどで使うアバターやアイコンにしても、一種の「旗」だと言えるかもしれません。そしてそれは、わたし達が意識・無意識を問わず選択したアイデンティティでもあります。

  「理想」はあるときは大きく膨らみ鷲のように空高く舞い上がります。またあるときは思うようにならない人生の中で失望にうちひしがれ、溶け崩れます。それはある意味、人生の中でわたし達が繰り返す、周期的な精神の運動なのかもしれません。それは年月をかけて大きな螺旋を描きながら、「これがわたしなのだ」というアイデンティティを形作っていきます。

けれど今 このシンボルでは、いのちを持たない抽象としての「旗」に生命の息が吹き込まれ、生身の「鷲」へと変身しています。鷲はこの現実を生きる、いのちあるもの。たとえ強力な猛禽類の王者として生態系に君臨する捕食者であっても、細心の注意を払っていなければ厳しい野性の世界で生き抜くことは難しいでしょう。自然界は、毎日が命懸けの世界。 鷲は大空高く舞いながら下界の状況を見極めます。今、彼を動かしているのは繊細な知覚と狙った行動を取るときに必要な決断力、そして何よりもその容赦のなさです...。


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  人間は、美しく尊い理想を抱いて生きたいと願い、その願いのもとに知性を発展させてきました。けれどわたし達は同時に、生態系の頂上に君臨する非情な捕食者でもあります。その極北ともいえる両方の性質を存在の内に宿すからこそ、わたし達は光と影の歴史を紡ぎ、今の世界を創り上げてきました。そして、ここから再びそれぞれの葛藤が生まれ「より良く生き、より良く死にたい」という願いも生まれるのではないでしょうか。

  溶けたガラスの破片から美しいガラス工芸を生み出す職人達。そして、その裏には鷲に生まれ変わった旗。この軸に共通するのは「抽象」から「具体」への「動き」です。外側の力によってはためいたり垂れ下がったり、どうとでも曲がったり膨らんだりする「モノ」や「素材」としてのわたし達から、生命を吹き込まれ、形ある意志として生まれ変わった「存在」へ…。けれどそこに在り続けるのは — 確固としながら繊細であり、果てしなく透明な何かです。そしてそれを創り上げる匠は、わたし達自身です。

  ん? でも、もし失敗してガラスが飛び散ってしまったり、いびつな形になったら? 皆で何かをやろうと盛り上がったのに、裏切られたら? 


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  熱したガラスの持つ「可塑性」は確かに扱いやすく、利用されやすい性質を持ちます。熱に浮かされて他者に期待を抱き、そのことばの抽象を信じ込めば、やがて木星・海王星スクエアが最後に形成された後で期待は失望に変わるかもしれません。あるいは扱いやすい誰かを巻き込んで思うように動かそうとすれば、やがては齟齬が生じてプロジェクトが空中分解するかもしれません。

ガラスはとても脆いもの。うっかり落としただけでも簡単に割れてしまいます。けれど、それでいい。何度割れても飛び散っても。失敗したら再び灼熱の溶解炉で身を溶かし、また新たに創り直す。それでいい。そのとき、本当に創りたかったものが初めて見えてくるのかもしれないから。


  けれど、ひとつだけ覚えておきたいこと。それは「わたし」というガラスに「本当の形」「最後の透明さ」を与えることが出来る、そんな匠がいるのなら、それは「わたし」。他にはいない。それがたとえ「まだ見ぬわたし」だとしても。

ただそれだけは、こころの奥深く留めておきたいのです。



eso1122quasar






have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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