10月21日付メリマン・コラムの概要レイモンド・メリマン 週間コメント11/11【金融アストロロジー】

October 27, 2019

🌑10/28の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

お知らせ

次回の満月はお休みさせていただきます。
また今後少しの間、ブログの更新は流動的になるかと思います。2020年も目前に迫った今、今回は自分自身の星回りを見ても『フォーキャスト2020』の翻訳作業に絞ってエネルギーを使うことが重要だと感じました。楽しみにしてくださってる方、すみません!! 🙇‍♀️
(なので今回は少し先まで視線を伸ばして書いてみました。)
 でも、メリマン・コラムやルネーションなどはその都度思いついたり気になることがあればツイートするか、概要をこちらに載せるかもしれません。とりあえずフレキシブルに考えてます😅。

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  10月28日12:57前後、北海道周辺で 13:03前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は12:38頃、沖縄周辺では 12:09前後に蠍座 04°25’ で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽♏️蠍座4°~5°― 発効期:10/28~11/26 】

🌑🌞“A youth holding a lighted candle”
   『火をともした蝋燭を持つ若者』
            ↓ ↓ ↓
🌑🌞“A massive rocky shore”
   『壮大な岩礁』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)~11月26日】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
 ※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。


→★今すでに自分の手中にあるものこそが未来を創るという信頼
→★自分には手が届かないと感じる物、ひと、物事への苛立ち
→★真の夢、本物の構想を時が至るまで胸に秘めておく必要
→★夢見ることでこころを癒やし、今持つものの価値を愛でる
→★報奨に釣られて道を逸れ、こころにそぐわない物事に手を着ける危険
→★他者の苦悩や貧困に感じる憤りがかえって視野を狭くする傾向に注意
→★人生に起きる理不尽さや深刻な状況を透徹した目で見据える必要
→★雑多な事物の中から価値あるものとそうでないものを見分けていく
→★バカげた大笑いや束の間の祭りで溜まった澱を昇華させていく
→★「人間の夢」と「自然の力」の克服し得ない相克を理解する必要
→★「全てに向かって開かれた注意力」「尊厳」「品位」を保って生きる
→★物事を開放的な精神で観ることと、ただ放っておくことの違いを知る
→★全ての痛みを察知し重さを受け止めた上で静かに微笑む強さ
→★たとえ目標が定まっても、時には回り道する必要があることを知る
→★何を求めているのかわからないまま、何かを求めて激しく動く感情
→★自分にとっての未知の領域や理解出来ない世界に手を伸ばしていく
→★物事には目前に見える光景とは全く異なる深奥が常にあることを知る必要・・・→

11月12日 牡牛座19°台の満月へと続く

★エネルギーのポイント:
 前回の新月『進む、退く、かわすの動作に静けさを見る』
             
 今回の新月『しなやかに座して凜として立つ』
                   
            
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  前回、新月のエネルギーのポイントは『進む、退く、かわすという所作の内に静けさを見る』でした。天秤座の新月の下で、社会と個としての自分のギャップの中で、否応なく押し寄せてくる自然の脅威の中で、真実の内的知識や理想の結晶を内部に、または外部に見ながら...うまく日々を舵取りしてこれたでしょうか?

さて、今回の新月。台風19号の爪痕も癒えない中、東日本を襲った豪雨は再び人命を奪い、家屋やインフラにも大きな打撃を与えました..。世界や日本の世相、政治経済面にも、なんだか今回の新月を先取りしたような感じの動きが目立つように思います。

では、今回拾ったアスペクトの項目を以下に記しておきます。

新月・天王星(とアクシデントのパーツ)がオポジション
火星・土星がスクエア
MC・金星・パラス・水星・インシデンティアのステリウムを中心にエリスとアスボルスからYOD、そのMPとなるICにヴェスタとソウルのパーツが乗る
星・海王星がクインカンクス
木星・セレスとアスボルスがオポジション、アグニが調停
月のSノードとヒュロノメがコンジャンクト

アスペクトをざっと見て:

  世相的にも心理的にも物事にも、変化が起きやすく予断を許さない感覚。Sノードとヒュロノメのコンジャンクションは今まで身近で当たり前に思っていたひとや物を突然失う痛みと苦悩を示すことが多いけれど、それが台風の襲来にも顕れていたように思う。また、自分が属する「部族」「家族」あるいは「志を同じくする者達」とその誇りを護ろうとする、強い心理が社会的にも個人レベルでも様々なかたちを通して表現されるかもしれない。また、ちょっとしたことでも苛立ちが昂じ、つい喧嘩腰の物言いになるひとがいるかもしれない。けれども後になって意外な事実が判明することもある。もし刺激されることがあっても、優位な立場に立とうとしたり、一時的に溜飲を下げるために力を外に爆発させるのは避けたほうが良いとき。功を焦ると裏目に出やすい。けれどただ我慢するとかではなく、湧き起こったエネルギーを体に感じ、よく観じてみると良いと思う。それはやがて真の「戦士の力」になっていく可能性がある。 

また、事故のパーツは地震に関連するケースも見受けられる(東北大震災/太陽、中越地震/月など)。パーツというものは、惑星とコンジャンクトしたからといって常に何かが起きるわけではなく、ただ人びとの心理的なエネルギーが緊張するのみで何事もなく終わることも多い。なので怖がるのではなく、ただ「そういうこともあるんだ」と知り、一応確認しておくくらいの姿勢が一番だと思う。けれどこういうエネルギー的な緊張が起きるときは全般に、無意識のうちに疲労を溜めがちなとき。水星逆行もあり、ふとした拍子に事故にも繋がりやすい。「体の声」をよく聴きとどけ、それに従って適度に休養を取る必要ありなとき。次の満月、そして11月末の新月に向かって「お腹の力」をぐっと溜められるよう心がけておくと良さそう。ICにコンジャンクトする逆行のヴェスタは逆境に耐えうる資質と火の力をわたし達に与えてくれる。

また、象徴的にも実際にも、匂い/香りに関して — 自分に合う香りと合わない香りを全身で嗅ぎ分けるような感覚 — が示唆されている。感覚が敏感になりやすいときかも。なので香りを選ぶ際はごく自然に体がほっとするような感じがするものを選ぶと良さそう(瞬間的な感覚を大事に)。

<惑星スケジュール>

 10月27日~28日 火星・土星スクエア形成

 11月1日 水星逆行開始 蠍座27°38〜
        1日前後数日のストームフェーズは特に誤解やうっかりミス、
        アクシデントにも注意を。  
       (11月21日順行、蠍座11°35〜)
   
 11月4日〜5日 土星と冥王星が正確なパラレル形成
           火星が冥王星にスクエア形成

 11月11日〜12日 水星日面通過(日本では見られない)

 11月12日 牡牛座19°台で満月(ヴェスタとコンジャンクト)

 11月14日 金星がOOB入り(12月13/14日まで)
         金星・海王星スクエア

 11月19日 木星が銀河中心とイクシオンにコンジャンクト
         火星が蠍座にイングレス(フォルスとセクスタイル)


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  ではここでサビアン・シンボルに行く前に、ちょっと脱線(でもないかな?)。現在牡牛座を運行中の天王星について、以前書いた文章に手を入れ直したものを載せておきます。今回は天王星とオポジションを形成する新月なので、あらためて考えてみるにはちょうど良い折かもしれません。


       蠍座に入って月を迎える太陽は、自分の世界と他者の世界とがぶつかり合い、溶け合い、変容していくプロセスを辿ります。それは存在の深みにダイブしていく行為に他なりません。そして現在その対向に在泊する天王星は何をしているでしょう?  牡牛座は本来、自らの足許を固めて安定させようとする衝動、「持つこと/所有」の概念を発達させて絶対安全な「自給自足」まで至りたいと願う欲望、同時に「私のもの」が持つ資産的価値を高めていこうとする意志を持ちます。けれど天王星は、ときにそれらを攪乱し、ときに大穴を開けて破壊し、牡牛座が具現する「物質」「所有するという感覚」「どこから見ても安心な美」にまったく新しい概念を与えようと力を放射しています。


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 ※ 自転軸の傾斜98°で転倒しつつ軌道を巡る天王星


  そういえば最近の日経新聞サイトに、グーグル社の量子コンピュータが最先端スパコンでも1万年かかる計算問題をたったの3分20秒で解いたというニュースが載っていました。「進歩」のスピードは加速しています。そして金融世界はもちろん、わたし達の日々のお金のやり取りやコミュニケーションに関しても、今とはまったく異なる世界(と概念)の出現が刻々と迫っているように感じられます。そのニュースではこれを社会に起きる「創造的破壊」としていました(この流れはわたし達がそれとは気付かないうちに、すでに一種の世界的世相として顕れつつあるのかもしれません)。特に現在 天王星が運行中の牡牛座第1ディーカンは、頑固さと強い意志を持つと言われる激しい領域 - 「レイジングブルの大地」です。わたし達集合体の無意識自体が天王星に促されてその流れを加速しているなら、たとえ一部のひと達が背を向けたとしても、よほどのことがない限り、何者もその勢いを止めるようなことはないでしょう(余談ですが、大型で威力のあるリボルバー式拳銃は "Taurus Raging Bull" という名を持っています)。


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  また、牡牛座のこの位置には知るひとぞ知る恒星アル・シェラタンが在泊します。 この星は犯罪に関わるという説もあり、なかなか悪名高い星です。その理由はおそらくこの星が火星と土星という相反する質を併せ持つからだと思います。たとえばエルスベス・エバーティンは、このシェラタンを「無謀なまでに怖いもの知らず」「衝動的な行動が危機を呼ぶ」という象意を与えています。このあたりの度数には強権的なタイプのリーダーになっていく人が多いと言われるのもうなずけるけれど、牡牛座の安全志向とは程遠いような? けれど、この星の影響で強圧的になる場合は「そうでなければ自分が害される」「自分を否定される」という底深い恐怖が存在し、そのために過度に防衛的で恐怖政治的な姿勢になるのかもしれません。また、ダイアナ・K・ローゼンバーグは、やはり膨大なフィールドワークからこの星を、大火、戦争、テロ、地震などと関連付けています。けれども同時に、「歴史的な伝説になり得る変革的な出来事」「手を使うこと」とも関わるとしているんですね。


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  「手を使うこと」に関わると言えば、ケンタウルス族のカイロン(キロン)にも同じ象意があります。この位置が、カイロンのテーマにも関連するというのは本当に興味深いのですが... 実は近接する牡牛座3°台は、カイロンがその発見当時に位置していた度数なんです。小さな惑星が発見された瞬間のチャートは、その惑星のネイタルチャートと同じ意味を持ちます。そして、発見時にその惑星が在泊していた位置は、その星が持つ重要なテーマ(または性格)を表すとされています。なのでカイロン発見当時の位置はこのアル・シェラタンの影響を強く受けていると考えられます。

カイロンはわたし達が輪廻の回廊を幾重にも巡る中で溜めてきた澱を、ひとつひとつ丁寧に手ですくい上げ、浮かび上がらせます。わたし達の深いところに潜む、火に焼かれるような傷の痛みに耐える経験。それを通して大きな変革をもたらすことを約束する、小さいけれど、大きな意味を持つ星です。彼はまた、手を使うヒーリングにも関わるとされています。けれどその癒やしに到達するには、一朝一夕にはいきません。自分の中に蓄積した「見たくないもの」に真正面から対峙する勇気を持ち、うずくような衝動に負けず、背負うものの重みに潰されず、少しずつ、確実に自分の内奥に触れていく作業を必要とします。すべてを虚空に帰し、新しい力に変えるために。......それは結局、わたし達自身の中に存在する「虹のたもと」を、「黄金の壺」を、はっきりと「見る」ことなのかもしれません。それはたぶん、「信じる」ことを超えた行為です。


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       アル・シェラタンの力と、天王星の原動力。共に爆発的な要素のある星/惑星です。それに新月がオポジション。そしてASCとDCを加えればGスクエア。これ、社会的にはかなり挑戦的で危険な要素を孕んでいそうです。この位置のシンボルは一見おだやかに見えます。けれどもしかしたらその根底には「本当に夢を現実するには、日々を生きることの中で大きな圧力と葛藤を乗り越えていく必要がある」「しっかり足を踏ん張って暴発を防ぎ、じっくりと力を貯めよ」という意味が含まれているのかもしれません。それも、おそらくもう今まで慣れてきた古いやり方では無理があるのかもしれない...。

ならば自分に対しても、周囲の状況に対しても、何か少しでも新しい観点を、解釈のしかたを探してみる必要がありそうです。遠くに向かって「聞け!」と叫ぶのではなく、自らの足許を照らしながら徹底的に自分と向き合っていくこと。または日々の所作を黙々と、無心にこなしながら、物質的な不自由さと束縛の中に手つかずのまま揺らめいている「即座の自由」に出会うべく、手探りしてみる。そうやって「わたしという思い」にいつも新風を吹き込みながら、同時に足許をしっかりと支えていく必要がありそうです。


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  世の中には様々な声が響き、思惑が渦巻くでしょう。自分が属する様々なコミュニティや血の繋がり。 そんな中で、変わりたい・変わりたくない、助けたい・助けられたい、頼りたい・頼りたくない、受け入れたい・受け入れられない.....  様々な方向の気持ちがぶつかりあい、えいっと極論に飛びつきたくなるひともいると思います。また、一歩進んで二歩下がるような、ちょっとイライラするような経験をするひともいるでしょう。突然の出来事に「なんで自分ばかりが...」と怒り悲しむひとも、この世界にはびこる嘘やいい加減さに「もう沢山だ」と感じて冷笑的な気分になったり、目には目を!と火炎瓶でも投げたくなるひとだっているかもしれません。そしてただ疲れ、その日その日を楽しく過ごせればそれでいいという感じ方もあるでしょう。そのどれもが人間としての自然の感情だと思います。けれどそれを超えた「わたし」もまた常に存在しています。死の瞬間でさえも。もしかしたら、それさえも超えて。


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★ 10月新月のサビアン・シンボル ★


新月のベースとなるシンボル:蠍座4°
『火をともした蝋燭を持つ若者』


  新月のベースとなるシンボルは蠍座4°『火をともした蝋燭を持つ若者』です。蝋燭を持つ少年と言えば、現代に生きるわたし達は何か宗教的な儀式? 聖歌隊の少年? なんて思うかもしれません。もちろんそれも含まれるだろうと思います。けれどサビアン・シンボルが伝えられた1920年代の米国社会を考えると、このシンボルはもう少し広い解釈が必要かもしれません。当時の米国は薪や灯油の暮らしから電気を駆使した現代的な生活様式への過渡期でした。1908年には世界最初の電気掃除機が発明され、1930年代にかけては様々な家電製品が誕生したけれど、その価格はとても高価で性能も不安定だったために各家庭の隅々まで普及したとは言えず、わたし達が知るような “電化生活” のはしりを満喫出来たのは知識が豊富で新しいもの好きな大都市部の中流~上流の家庭に限られていたそうです。なので一般の人々にとって、日々の暮らしの中ではまだまだランプや蝋燭の出番も多かったのではないでしょうか(サビアン・シンボルを降ろしたチャネラーのエルシィは当時まだへんぴな片田舎だったオレンジ・カウンティに住んでいました)。


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  またB.ボヴィは、原文の「holding a lighted candle」という一文から、「can't hold a candle to ~」という英語の慣用句との関連性を指摘しています。そしてこの言い回しには「~とは比べものにならない」という、一方を卑下するような意味があることを示唆していました。それは街灯が一般的になる前の英国で、道行く人の足許をトーチやローソクの灯りで照らすために雇われた下層の少年達「リンクボーイ」の仕事から来たことばだそうです。

つまり「can't hold a candle 」「ローソクを持てない」というのは、自分はリンクボーイにさえなれない…ということを意味します。こうした言い回しは当然米国でも使われるようになりました(もしかしたら今も頻繁に使われる、優位性を主張する口語「hold my ~」もこのあたりから来ているかもしれませんね)。けれど、このシンボルの少年は、その手にしっかり蝋燭を掴んでいます。じゃ、それは仕事として自分と家族の生活を支えるため? そして危険の待つ凸凹道を行こうとする誰かの足許を照らし、安全に導くため? またはひと仕事終えて自分自身の足許を照らし、家族の待つホームに無事帰り着くため? それとも何かの祭りで灯りをともす役割を果たすため? いえ、きっと突然停電になって、あわてて戸棚の隅にしまってあった蝋燭に火を灯したのかも? そう...もしかしたら、その全てかもしれない。

"candle" の語源であるラテン語は「キラリと輝くこと」を意味します。ならば少年がその手に掴んでいるのは、彼が灯した炎のきらめき。ならば、たとえどんな状況であれ、今その手のうちにともる「小さな火」こそが一番大切な意味を持つのかもしれない...。


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  少年は胸に抱えたほのかな灯火を大切に護りながら、自分に課された役割を果たそうとしています。でも、彼がもしリンクボーイなら、送り届けた顧客の窓辺から漏れ出る電灯の明光を眩しく見上げながら、自分を蝋燭の炎のように小さく役立たない存在だと感じているのかもしれません。

けれどその火は、生きるために必要な日々の糧を得るための小さな炎であり、誰かの足許を照らしながら、少年がひとり歩む道をもまた照らすともし火です。それはたぶん仄かな明かりに過ぎない。風が吹けば大きく揺らぎ、はかなく消えてしまう小さな炎。

でも、消してはいけない。それは便利な電気 ― 見えない何処かから知らない誰かによって送られてくるパワー ― のように、全てを明るく照らしたりはしない。けれど、それは自分の意志で、自分の手でともした小さな灯り。今のわたしが見る必要のある部分だけを照らしてくれる。そして、いつか輝く松明になるかもしれない炎の種子。だから消してはいけない。大切に護り、ちらちらと燃やし続けよう。だって、どんなときだって、そこから新しい一歩が始まるのだから…。


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  ではここで、このシンボルを補完する対向度数、牡牛座4°のシンボルを見てみましょう。(サビアン・シンボルを曼荼羅として解読したデーン・ルージャーのセオリーによれば、主役の度数が「それは何なのか」を指す「what」、対向する度数はそのエネルギーが向かって行く方向「where to」を意味します。)


       牡牛座4°は『虹のたもとの黄金入りの壺』。このシンボルの原語に酷似した英語の慣用句に「pot of gold at the end of the rainbow」があります。その意味は「思いもかけない大金」とか「見果てぬ夢」。また「pot of gold」だけだと「夢の実現」という意味になります。

雨上がりの空にかかる美しい虹の架け橋。 そのたもとに埋まっているという、黄金がたっぷり詰まった壺。こうした言い伝えは世界各地にあるそうですが、ここではおそらくアイルランドの民話からきているイメージが元になっているのではないでしょうか。その民話によると、この金の壺は “レプラコーン” と呼ばれる妖精 ― 小人の靴職人が隠したもの。レプラコーン達が壺のありかを教えてくれることもあるけれど、殆どは徒労に終わってしまうのだそうです。なのでそこから「見果てぬ夢」や「期待しても手に入らないもの」を意味する慣用句になったのだとか。そして、ここで「夢」とされるものは、「タナボタのような幸運」「報酬や財産」という意味合いが強いとされます。


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  実際、「虹」はこの世のものとして見えながら、この世には無いもの。空気中の水滴が太陽の光を反射して七色に輝く「現象」を、わたし達は虹として見ています。だからどこまで追いかけたとしても、そのたもとには辿り着けません。それにもし辿り着いたとしても、この手で掴めるものではないでしょう。それはわたし達が外の世界に思い描く「幻夢」そのもの。このシンボルを見ていると、メーテルリンクの「青い鳥」の物語が思い出されます。幸せの青い鳥を探して旅に出た兄妹が、長い旅の結果に理解したのは…青い鳥がもうすでに自分達の鳥かごの中にいたということ。そんな、夢。

  たぶん、虹のたもとは外の世界のどこにも無い。なぜなら、虹のたもとは常にわたし達の居るところ、「ここ」に過ぎないのだから。虹はわたし達が外界を眺めるとき、こころのレンズに映される七色の煌めき。わたし達ひとりひとりが持っている可能性の小さなゆらめきを、外界というスクリーンに映し出したもの。それは地球を、宇宙を、ぐるりと駆けめぐってわたし達のところに再び帰ってくる。ならば今もひとの数だけ無数の見えない虹の帯が、きっとこの星を取り巻いているのかもしれません。あるものは強く、色濃く。あるものは弱くはかなげに。脈動する無数の虹の糸。 ならばその端に埋まっている黄金の壺もまた、ここにある。わたし達という、存在の中に。その奥深くに。それを見つけ、育み、現実世界に生み出せるのは、わたし達だけ….。今はただ、小さな蝋燭の炎に過ぎないのだとしても。


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新月のメイン・シンボル:蠍座5°
『壮大な岩礁』

  では、メインのテーマとなるシンボルを見てみましょう。

        今回のメイン・シンボルは『壮大な岩礁』です。これも何年か前に一度体験しましたね。じゃ、もう一度このシンボルに描かれているシーンを思い起こしてみましょう。

海岸とはいっても、ここは海水浴を楽しめるような砂浜ではありません。まるで鉈で断ち落としたように切り立つ岩の群があちこちに顔を覗かせる広大な荒磯です。その磐岩のどれもが、波をかぶって高く水しぶきををあげています。あぁ、なんだか飛び交う海鳥の声が聞こえてきそう…。こんな勇壮で男性的な地形、日本でもよく見かけますよね。磯釣りをするひとには馴染み深い風景かも? もしかしたら、日本海側に多い風景かな? (いや、それって演歌のイメージに過ぎないのかも..?)


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        ここでは水性星座宮の世界(蠍座・感情/死) — 海と、地性星座宮の世界(牡牛座・肉体/生) — 岩が入り混じり、この場所が二つの世界の「境界域」であることを示しています。それはまた、識閾 …… “無意識と通常意識との境界” をも暗示しているかもしれません。 荒磯の岩は一見ゆるぎない現実世界そのもので、いついつまでも盤石のようにみえます。けれど、この光景は悠久のときを経て、煮えたぎる大地を厚く覆った岩盤がいつしか水に、風に、浸食されて出来たもの。 

今わたし達がこうしているこの瞬間にも、岩は海とぶつかり合い、微細に削りとられています。そして、やがては小さな砂粒に変わっていくでしょう。わたし達が今目にしている光景はけっして永遠のものではなく、常に相互に干渉しあいながら変化し続ける世界そのもの。 「今」は生じると同時に終わっていく。わたし達人間の命もまた、いつか必ず終わりを迎えます。岩の世界は水辺で終わり、水の世界は岸辺で終わります。 絶えることなく刻々と変化し続けるその境界域は、有限を生きる生身としてのわたし達に何を見せてくれるのでしょう?


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       では、この度数を補完する牡牛座5°も覗いてみましょう。そのシンボルは『墓穴の前の未亡人』です。墓穴とはなんとなく陰気にも思えるし、生命力を司る牡牛座にそぐわないとも感じられるシンボルですね。原文の "open grave" を「開かれた墓」とする訳もあるのですが、それだとわたしには、ホラー映画に出てくる石造りの墓所の扉が手招きするように開く...なんてイメージが浮かんでしまいます。でも "open grave" と言う場合は、元々一般的に、墓地の平らな地面を掘って棺を入れる、あの長方形の穴を指すようです。確か「six feet under」という米国のTVドラマがまさにその墓穴の深さを意味していたように記憶しています。


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  2mほどでしょうか..四角く掘られた穴の前に夫を失った女性が立っています。穴の中はまだ空っぽです。まるで受け入れるべきものを受け入れて、元通り塞がれるのを待っているかのよう。 その前に立って、彼女は何を思うのでしょう? 波にのまれて消えていった亡き夫の思い出? それとも…いつかはそこに葬られるはずの、自分自身の運命でしょうか? 彼女には人生で得てきた多くのもの、様々な思い出があるはずです。けれど、絶え間ない変遷の中で沢山の別れを経験し、そして今、限りあるいのちの真実を悟ったとしたら…。 

きっと彼女はこれからも生きていくでしょう。一見変わりない毎日の暮らしの中で、ときには岩に当たって砕ける波しぶきのように感情が爆発することだってあるかもしれません。でも、一度でも生と死の境界域をかいま見た者にとっては、自分がこの世に生まれてきたこと、その意味と価値、本当に大切だと思える数少ない物事以外はみんな些末なことじゃないか...と、そんなふうに感じられるのではないか..?  このシンボルは、そんなことを問いかけているように思えます。


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  ここでもう一度新月のメイン・シンボル『壮大な岩礁』をふり返ってみると、ゆるぎなく在り続ける「岩」と そこにひたすら打ち寄せる「波」の下には、やはり「生」と「死」の永遠の深みが横たわり、常に溶け合おうとしているようにも感じられます。有限と久遠の狭間を生きるのがわたし達なら、壮大な岩礁もまたわたし達の姿を象徴してる。そんな中で、わたし達は自分の中にともる小さな火を、ゆらめく炎を、本当に大切にしているだろうか? 今 ここに在ることの全てを感じきり、観じきっているだろうか? この瞬間、頭は何を考え、こころは何を感じ、そして何よりも、身体は何を欲しているんだろう? 

  これから11月12日の満月に向かって進む中で、わたし達は感情的にも肉体的にも沢山のアップ&ダウンを経験することになるかもしれません。何か大きな、あるいは小さな変化を経験するひとがいるかもしれません。突然のひらめきや思いつき、素敵なアイデアが浮かぶひとだっていると思うし、蠍座を逆行する水星が何かをいきなり掘り起こして、びっくりしたり、ショックを受けるひとがいるかもしれません。でも、それもまたやがて過ぎていきます。生きることによって。この、小さな炎を生きていくことによって...。



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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


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