1月6日付メリマンコラムより(メモ的に)レイモンド・メリマン 週間コメント1/20【金融アストロロジー】

January 12, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント1/13【金融アストロロジー】

レイモンド・メリマン・コラム  2020年1月13日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今回のコラムはチューリヒで開催される「土星・冥王星 国際会議」での講演準備のために要約版となっています。前段の ≪先週を振り返って≫ は文字どおり色々な事が起きた先週の様相と相場を振り返る内容でした。今回は後段の≪長期的考察≫のみ、最終部分を除いて全訳してみました。


≪ 長期的考察 ≫

  “1914年、オーストリア=ハンガリーのフェルディナンド大公暗殺を契機に第一次世界大戦が始まった... もう一度繰り返すが、1914年〜1915年、ここでも再び政権交代を企図した政治的暗殺と蜂起があった。この時期にはそれが第一次世界大戦へと導いた... 米国を含む世界各国において、政府の根本的変革や(または)社会的反乱、蜂起を目指す集団が出現している。2020年にはこれらの動きがより可視化され、そしておそらくは、より活発化していくだろう。彼らの試みは政治的暗殺の企図、または実際の暗殺事件に繋がるだろうか? 山羊座の土星・冥王星コンジャンクションの下で、その可能性はある。何故なら冥王星はそれ自体で「敵だと認知した相手を暴力的な行為によって排除する」ことを示し得るし、山羊座も土星も、ともに政府とその指導者に関連するからだ。”

—『フォーキャスト2020』2019年11月執筆
  2020年1月12日の土星・冥王星コンジャンクションに関連する項目より抜粋


  政治的(または闇世界における)暗殺が増加するという主題は、山羊座の冥王星・土星コンジャンクションが象徴するひと組の力学と合致する。この32年〜37年にわたる長期惑星サイクルは今週正確なコンジャンクションを形成したが、その影響力のオーブはその前後2年に及ぶ。したがって、敵に対処するこうした方法 — 暗殺 — が再び浮上、増加している。だが、海外の地(イラク)に在る政敵の暗殺を敢行する張本人がアメリカ合衆国であろうとは誰が考え得たろう?

これが山羊座の土星と冥王星の一側面だ。つまり、あなたは暗殺を行うことが出来る。そしてそれを国家の安全保障上の行為として正当化し(あるいはそれを否定して隠匿し始め)、他の暗殺事件(ロシアやサウジアラビアなど)と同じようにすぐに消え去るだろうと信じているといったものだ。問題は、その行為が他の諸国の指導者達による似たような行いをも正当化することにある。米国にそれが許されるなら、他国が同じ口実の下にそれが出来ない理由があろうか?

  とはいえ、土星と冥王星にはまた別の相(実際には多くの相)があり、それらも現在展開中だ。土星と冥王星は両方とも物事を調査し、深層に至るまで掘り下げ、行われた行為の背後に潜む真実を明らかにしたいという欲動を意味している。したがってこれは「暗殺の時代」を示すと同時に「容赦のない調査や捜査の時代」ともなる可能性が高い。隠匿の壁がゆっくりと剥がされ、驚くべき真実が露呈するとともに、それを知った大衆が説明責任と然るべき結末を要求するようになる。これもまた山羊座の土星と冥王星が持つ顔だ。

山羊座の土星と冥王星の下で説明責任を逃れることが可能だと思う人間は誰もが不愉快な驚きに見舞われるだろう。もちろん彼らはあらゆる事を試す。それが冥王星の持つ一面「自分を脅かす物事や人々を消し去り、隠匿すること」だからだ。だが山羊座の冥王星が持つ他の側面 — とりわけ土星とともに在るとき — は、事象の底まで降り立って真実を見出そうとする。山羊座は公正であることを求めるが、それに透明性と説明責任が伴わねばならない。だから私達は今後も大統領(リーダー)と大統領の敵(リーダーの敵)に対して行われる調査の期間を過ぎ越していくことになる。やがてゆっくりと、だが確実に、隠匿の壁が崩れ虚偽が白日の下に曝されていくにつれ、真実が顔を覗かせるだろう。

  だが、こうした力学は市場にどう影響するだろうか? 山羊座の土星によって示唆された「不安と懸念の壁」にもかかわらず、世界経済は拡大と成長を続けている。このコラムで何度も述べたように、世界の株式市場と世界経済にとっての最大のリスクは政治的リスクだ。先週起きた事はこのポイントを強調していた。政治的緊張が限界点に達し、指導者達がドラマティックかつ想定外の行動を取れば、市場は暴落する。だが緊張が和らげば株式市場は再び舞い上がる。こうした状況はいつまで続くだろう?
  
それを予測するのは難しいが、ジオコズミクスから見るなら、この長期的で記録破りな強気トレンドの重要な反転が完了するのは、土星と天王星がスクエアを形成する2021年第1四半期近辺、あるいはひょっとすると木星・土星コンジャンクションが起きる2020年12月の前後5ヵ月の間かもしれない。しかし、今後およそ3ヵ月、木星が山羊座の第1~第2ディーカン(20°)を運行すること、そして株式市場の歴史に関連するナチュラル・サイクルの研究に基づいて可能性を見るなら、それら2つの期間の手前で反転が起きることさえあり得る。通常、木星が射手座を運行する時(2019年)は上昇相場の変化率は非常に高い。だが木星が山羊座入りすると、その変化率は低下し鈍くなる。そして究極の最高値は、木星が射手座の20°以降を運行する時と同程度の頻度で山羊座の20°までを運行する時に示現しやすい。この期間は2020年10月までに終わる。

  短期で見れば、今後数日間の市場は先週のイラン—米国間対立に対する反応に左右されるかもしれない。しかし、ここで覚えておかねばならないのは、いまだに火星が射手座を運行していることだ(1月3日〜2月16日)。これは極端なふるまいや行動と相関している。読者の皆さんは1月27日〜2月11日、トランシットの火星がトランプ大統領のネイタル・チャート上の月食(双子座の太陽・天王星が射手座の月にオポジション)を活性化し、同時に米国とイラン両方の建国図に在泊する火星・海王星スクエアをも刺激することに特別な注意を払う必要があるだろう。この記録的とも言える経済拡大と株式市場の史上最高値に立ちはだかる最大のリスクがあるとすれば、それは政治的領域から来るものだ。だから私達はこうした期間には注意を向けねばならない。

  この1週間に生じた緊張は、今現在緩和されつつある。これが続くことを期待しよう。だが、射手座の火星が持つ衝動的で「やり過ぎる」性質が終わったと考えるほどナイーヴになるのは止めておこう。射手座の火星は株式市場の強気と相関するかもしれないが、歴史的に見れば、世界の一部の指導者達が宣言するほど平穏かつ平和的な時期と相関するものではない。


この後は、ファイナンシャル・アストロロジーの大家であり、W.D.ギャンのメソッドと現代アストロロジーを相関させることに最大の貢献を果たし、メリマン氏とも協働して市場タイミングツールとしてのアストロロジーの確立と普及に努めた故ジャンヌ・ロング氏の訃報に接しての弔辞が続きます。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55│Comments(0)金融アストロロジー 

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