レイモンド・メリマン 週間コメント1/13【金融アストロロジー】🌑1/25の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

January 19, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント1/20【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年1月20日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週も≪先週をふり返って≫を割愛し、短期および長期のパートのみの抄訳になります。
次週1月27日付のコラムはお休みさせていただきます。🙇‍♀️


≪ 短期ジオコズミクス ≫


  ただ一度きりの土星・冥王星コンジャンクションは先週末に起きた。だが、この32年〜37年サイクルの影響力のオーブはあと数ヶ月からおそらくは2年ほど続くだろう。宿敵や自らの権威への脅威を取り除くために行われる新たな「政治的暗殺の時代」は、過去2年にわたって続いてきた(北朝鮮、ロシア、サウジアラビア、そして南米諸国など)。しかしこれは強力な冥王星が持つ顕れの1つに過ぎない。私達が抱く懸念は冥王星が経済と金融市場にどう相関するのかであり、ここでもう1つのカテゴリーを見ていく必要が生じる。それは負債と赤字だ。私はこの非常に成熟した強気市場に対する最大の脅威は政治の領域になると書いてきた。だが今私は、巷の関心がもう1つ別の脅威、すなわち負債爆発へと逸らされるのを見ることになるのではないかと考えている。トランプ弾劾の手続きが進行し、今なお続く米国とイランを取り巻く緊張の後にニュースが出始めるにつれて、この問題が掘り下げられていくだろう。

  短期的に見るなら、興味深い宇宙的展開が起きようとしている。1月23日〜24日、天王星とスクエアの新月が起きる。これは突然で予想外の何事かが起き、それが市場のトレンドにとって潜在的な混乱要因となることを示唆するものだ。ただし天王星が関連するため、もしリバーサルが起きなければこれがもう1つのメルトダウンならぬ “メルトアップ” に繫がり、世界の株式指数に史上新高値や数年ぶりの高値が示現する可能性もある。

またその後1月26日〜28日には金星と海王星が魚座でコンジャンクトする。あぁ!恋することは何と素晴らしいのだろう(金星、海王星、そして魚座の組み合わせは全てが真実の愛に身をやつした「のぼせ上がり」を意味する)。問題は、火星がこれら2惑星にスクエアを形成することだ。このため、熱烈な恋愛と思われたものはたちまち引き裂かれた愛へと変わりやすい。社会的な事象として見れば、これは合意の頓挫を意味する。一方が合意、または合意するという想定の下にある条件に背く傾向があり、もう一方はそれに激しい不満を感じる。多くの新しい合意事項が進行中の現在、それに関連する人々は過剰反応しやすい... どんな物事に対してもだ。それが市場を下落に転じさせる可能性がある。つまり、この時点で市場がはらむ最大のリスクはやはり政治的リスクだ。

  だが、もう少し道(または宇宙的ハイウェイ)の彼方を見てみよう。するとトランシットの火星がまさに射手座17°〜25°というクリティカルな度数の領域をヒットしようとしているのが見える。これが起きるのは1月27日〜2月9日だ。火星はこの時、トランプ大統領の出生図上の月食に触れていく(TMI— トランプ・マーズ・インディケータ)。これはまた、米国とイラン両国の建国図に在泊する火星と海王星のスクエアをも活性化する(グランドスクエアを形成)。火星に言わせれば「真の終わりはまだ先だ」。土星と冥王星に語らせるなら「抗争中の派閥はどちらもウィン・ウィンの結果など眼中にない」。どちらかが勝利し、どちらかが敗北せねばならない — しかも徹底的にだ。

火星は非常にマッチョな性質を帯び得る。そして魚座の海王星と金星はひたすら平和を望む。これからの3週間は非常に興味深いエネルギーが放射されるだろう。そして金融市場はこうした原動力を反映しそうだ。



≪ 長期的考察 ≫

  “中国とその他の貿易相手国との間に生じた緊張とそれによる不確実性が、米国の企業投資における落ち込みの一因となっているかもしれない。中国との貿易協定、それに米国・メキシコ・カナダ協定修正議定書の批准は、そうした不確実性解決の一助となるはずだ。しかし、トランプ政権の移り気とも見える政策決定の足跡を考慮すると、貿易における緊張が大統領の気まぐれによって再燃し、投資やサプライチェーンに関して決定を下すにあたりその基盤として企業が必要とする確実性を損なう可能性は残る。翻ってこれが、労働生産性、雇用、賃金に悪影響を及ぼす怖れがある。”

— Eswar Prasad
  “China Gets the Big Win in the End”
  The New York Times 2020年1月17日付

  “貿易税(関税)は世界経済をどれほど痛めつけるだろう? 米国の貿易税は4種のコストを生み出した。

1)米国のほとんどの貿易税は国内の企業によって支払われる。これは利益を圧迫する。

2)サプライチェーンの切り替えが行われた。課税対象となった中国製品の約半分が米国の市場シェアを失った。これが中国の輸出業者を傷つけ、米国の輸入業者のコスト増(新しいサプライヤーにより高く支払う必要が生じる可能性)にも繋がった。

3)一部の米国企業は生産地を移す可能性がある。中国製部品を使用する米国製品は生産中止となる。また企業は中国製の部品をたとえばカナダ等に輸入する。そして完成した製品をカナダから米国に輸出する。これは米国の雇用を悪化させる。だがこれまでのところ、それはあまり顕著ではなかったように見える。

4)最大のコストは貿易政策の不確実性が生み出したものだ。グローバル・サプライチェーンへの25年にわたる投資の後、企業の貿易に関する投資への信頼は損なわれた。

投資意欲の鈍化が米国と世界経済の成長鈍化の主な要因であった。米中貿易協定がこうした貿易における不確実性を変えるようには見えない。”

— Paul Donovan
  “The Costs of Trade Policy”
  UBS Weekly Blog 2020年1月20日付

  現在、トランプ政権と米国の大勢は今月締結される2つの貿易協定を祝っている。これは確かに米国の将来のみならず、世界の経済にとっても素晴らしいニュースだ。いや、本当にそうなのか?

ここで問題となるのは、関税は維持されており大統領が望めばいつでもさらなる追加関税が課されないという保証はないことだ。上記の引用文でも指摘されているとおり、こういった不確実性は、約束された3%の経済成長を達成するために真に必要な投資の手控えを招く主な要因だ。米国外の機関による新たな予測では、米国の成長率は現在1.8%となっている。

  今や木星が射手座(希望、楽観と貿易の星座宮)を去り、最近山羊座入りして2020年のほとんどを過ごすにあたり、宇宙の指標は予想や約束よりも低い成長率を示唆している。実際、2021年半ばより手前のいずれかの時点に起き、2021年〜2023年の何れかの時点で終了する市場の厳しい下落の可能性は、土星・冥王星(2020年)と土星・天王星(2021年)の相次ぐハードアスペクトによって裏付けられている。1900年以来、市場に起きた5回の最も深刻な暴落はこの組み合わせの下で起きた(直近では2008年〜2009年。それ以前は2000年〜2002年、1973年〜1974年、1930年〜1931年)

これがスタートする正確な日付をピンポイントで示すことは非常に困難だ。強気市場が終わりを迎える時に鳴るゴングはない。しかし、これについては3週間後の2月9日に開催する恒例のワールドワイド・ウェビナーにおいての主題の1つとして言及するつもりだ。また、これらのアスペクトの歴史が示唆する金融危機において自分を護る方法についても解説する。

  当日多くの皆さんと沢山のアイデアを分かち合えることを楽しみにしている。それまでの間は来週起きる魚座の金星・海王星コンジャンクションを楽しむと良いだろう。愛を見出すか、または愛のほうからあなたを見出すままに。だが、つまらない議論で互いの過ちを誇大に言いつのり、せっかくの想いを木っ端微塵に吹き飛ばさないよう注意されたい。1月3日〜2月16日まで発効する射手座の火星の下では何事も安易に誇張されやすい。このアスペクトがもたらす力はスポーツ、エクササイズ、または野外活動のために使うほうが良いだろう。そして危険が潜む可能性を持つ場所(と人)には意識して近付かないことだ。

射手座の火星の下では、人々は得てして非常に攻撃的かつ批判的になるか、むやみに銃を撃ちたくなるような衝動を刺激される。あるいは反対に、ただ「楽しくやろうぜ!」となるかだ。ならばとにかく楽しくいこう。そして友人達と良い時間をともに過ごそう。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:56│Comments(0)金融アストロロジー 

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