レイモンド・メリマン 週間コメント4/13【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント4/27【金融アストロロジー】

April 22, 2020

🌑4/23の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月23日11:46前後、北海道周辺で 11:52前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:26、沖縄周辺では10:56前後に牡牛座 03°24’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
 (満月のサブテーマはTwitterに投稿しました)
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♉️牡牛座03°~04°― 発効期:4/23~5/22 】

→🌑🌞“Steps up to a lawn blooming with clover”
   『クローバーの花咲く芝地へと昇る階段
            ↓
→🌑🌞“The rainbow’s pot of gold”
   『虹のたもとの黄金入りの壺

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。

 
→★胸に想い描く何かに向かって今出来る努力を続ける
→★今必要不可欠な「協働」のための必要不可欠な忍耐力
→★全員をまとめる、または行動を起こすために必須の明確なプラン
→★自分の奥底に存在する「自然の秩序」との繫がりを大事にする
→★確かな手順を段階的に積み重ねていくことの重要性に気付く
→★共同体が課してくる重圧を乗り越えて自分の視座を転換していく
→★あれこれと落ち着かない状況の中で
    芽生える自然の流れに任せていこうという気持ち
→★胸に理想を抱きながらも常に足許を忘れずに見ていく
→★今すでに自分の手中にあるものが未来を創っていくことへの信頼、
    (または)手が届かないと感じるものへの苛立ち
→★他者とともにおおらかに楽しむことで得られる高揚感と…
    (または)右へ倣えの行動では満たされない自分自身の本質
→★好ましい結果や報いを求める気持ちが生み出す激しいフラストレーション
→★欠乏感への怒りや焦りからの行動で無駄にエネルギーを消費する傾向
→★幾つもの人生を通じて携えてきた自分自身の「精神的伝統」に回帰する
→★本当の夢、真のプランや構想は「その時」が来るまで温めておく必要
→★差し迫った危機をひねくれた観点や歪んだフィルター越しに分析する危険
→★自らの内にともる「火」が示す地図に従って進む…→



★エネルギーのポイント:前回の新月『自分を識り、自分で立ち、全てを呼吸する』
             ↓
            今回の新月遠方に視線を定め手の届くところから始める
                               

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★4月新月の星模様とチャレンジ ★

(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 ※個々のアスペクトについての解説は省きます。
 何か思いついたらその都度ツイートするかもしれません😉)

新月:牡牛座3°24

〜ざっと見のアスペクトあれこれ〜

 新月が天王星とコンジャンクト 
 ◆新月と水瓶座の土星がスクエア 
 ◆新月と恒星アル・シェラタンがコンジャンクト 
 ◆新月・山羊座のフォルス・乙女座の小惑星ハザードがGトライン 
 ◆双子座の金星と小惑星ハイジーアがコンジャンクト 
 ◆ASCと小惑星グリーヴがコンジャンクト 
 ◆天王星と獅子座のグリーヴがスクエア
 ◆魚座の海王星と双子座のアスボルスがスクエア 
 山羊座の木星・冥王星に乙女座のオルクスと双子座のヴェスタ
  (とハイジーア)からクァドリフォーム 
 月のSノードとイクシオンがコンジャンクト 
 月のノード軸と小惑星コロニスがTスクエア 
 土星と小惑星ウーハン(とパラス)がコンジャンクト 
 フォルス・蟹座のルシファー・牡羊座のカイロンがTスクエア 
 蠍座の小惑星ニッポニアとジュノーから牡羊座のエリス(と水星)に
    クインカンクスとクインデチレの変形YOD etc.
 魚座のネッソスと双子座のヴェスタがスクエア


〜雑感など〜

 COVID-19との闘いはそろそろ落ち着きを見せるか?という雰囲気も出て来てはいるけれど、まだハザードランプは点滅中。今回は小惑星ハイジーアが金星、木星、冥王星に絡んでいることから、この新月期も引き続き衛生・健康面が関心事の中心になりそう。また公正さ、統制力への希求は相変わらず強く、少しでもネガティブなことが出てくれば強い反応が返ってきやすい。天王星と新月、そして土星との関わりは刻々と変化し続ける状況とそれに対する疲労感や拒否感、自分の流儀に反する物事に対する怒り、そして「自粛」や「辞退」といった想いが誘発されることを示すのかも。また何度目かの節目と経済の先行きとのバランスが微妙になる中で、一層のソーシャルディスタンスの徹底が意識されそう。また、山羊座最終度数に在泊するパラスはMC/IC軸とはTスクエアになるので、雇用問題や福祉関連においては一層の公正さが要求されるのかもしれない。世界経済の先行きが大きく懸念される中で、国内外の経済情勢に左右されるこうした問題は、これからますます難しい局面を迎えるのではないだろうか? 今は「コロナ後」の世界に向けて、様々な国の政府や機関が水面下で攻防戦を開始しているのかもしれない。今後、日本独自の社会主義的な構造がどこまで持ち堪え、またはどこまで変容していくのか? (わたし程度の知識では予測もつかないけれど)予断を許さない段階に来ているように感じられる。

  ところで、水瓶座の支配星は天王星と土星。この両方が新月に絡んでスクエアを形成している。天王星は、ともすると自分だけが「わかっている」ような物事を、他者の理解などお構いなしにグイグイと進めたがる。本来なら水瓶座の土星はそんな天王星の質を抑え、あまり飛躍し過ぎず、新しい理想について他者が理解する時間と経験を与えることで、ひとびとの支持を取り付ける働きが出来る。けれど今は牡牛座の天王星とスクエアで、エネルギーが衝突しがち。天王星は自分のやり方やスピードに頑固に固執するし、それを止める者は抑圧者と見なして反抗する。そうなれば水瓶座の土星のほうもサッサと一線を引き、斜め上から目線で「あんな一人よがりじゃどうしようもないね」なんて言うかもしれない。もしこの衝突がわたし達自身の内部で起きるなら、押すのも引くのも、踏み出すことさえも出来ずに頭が堂々巡りになってうずくまる...なんてことが起きるかも? または周囲の理解の無さに「みんな揃いも揃ってバカばっかり!」なんて怒りの呟きを発してみたり。ひとによっては逆に自分の力を疑い、何かが足りない..こんなことではダメなんじゃないか?と不安に駆られるかもしれない。けれど、もしそんなことが起きるとすれば、それは惑星エネルギーに操られて自己の内部に幻想が起きていると思ったほうが良いかもしれない。

このアスペクトに限らずだけど、アストロロジーは「いかに星々の誘惑に踊らされず、それを理解した上で抗いようのない力の使い手になれるか?」という究極の挑戦という側面がある。まぁ使い手というのは極度にハードルが高いし、そんなことが本当に出来ているひとなど存在しないかもしれないけれど...。少なくとも『自分はなぜ今こう感じさせられているのか?』を知ること、そして『あぁ、そういうことなんだな』と理解しておくことは、人生の選択肢を見つける上でとても役に立つと思う。たとえ象意どおりにしか動けなかったとしても、知った上で動くのと動かされるのとでは、訪れる結果にも、自分がそれをどう受け止めるかにも、大きな違いが出るはずだから。なのでいつも『今、どんな惑星が甘いことばを囁いてるのかな? どんな惑星が喧嘩を売ってきてるんだろう?』なんて意識しておくと面白いことが起きてくるように思う。

...そう考えて見ると、水瓶座の土星と牡牛座の天王星による喧嘩 — 横やりの入れあいは、身も蓋もないほど赤裸々な現実と、理論上はこうなるはずだという理想とを、いかに忍耐強く確実に組み合わせて形にしていくかという課題にまつわる葛藤をも意味しているのかもしれない。

  コロニスがノード軸とTスクエアで、ピーク、または節目(何度も今後2週が節目と言われているけれど、2週間ごとというのはルネーション・サイクルとも同期するようで興味深い)。オルクスとヴェスタからの木星・冥王星へのクァドリフォームは、経済金融面と労働市場との舵取りにおいて重要な局面が続く様子を映し出しているように見える。またエリスに対しニッポニアとジュノーが変形YODで、新型コロナとの闘いにおいて「日本方式」を成功させようとする苦闘がここに顕れているとも考えられる。それはポストモダンを経てますます継ぎ接ぎ状態になってしまった日本という国の自我を、目に見えない部分から再生させるための試みでもあるのかもしれない。

他にネッソスとヴェスタとのタイトなスクエアも見られるが、これは現象面よりもこころの領域で発現する「念」としてのカルマの精算(おそらく哀しみや怨念という形、あるいは爆発的な怒りの形をとって無作為に放射される)を指すのかもしれない。また場合によっては自分よりも何かを「持つ者」を見て自分が損をしているのではないかと感じて過剰防衛に走ったり、強欲として表現される場合もあるので、このアスペクトがタイトに個人惑星に触れるような場合はこうした傾向に要注意かも?


〜前回掲載した少し長期的なスケジュールも念のためもう一度挙げておきます〜

4月26日:太陽・天王星がコンジャンクト

 この前後も仕事や対人関係、または社会的な分野で突然の転換や発表があるか、または本当に信頼をおけるものは何なのか(または誰なのか)を深く見通しながら進む必要が出て来るかも。もし壁に突き当たっても、何が何でもこうでなくては…と考えず、少し余裕を持って違う筋道を探してみるなどの観点を保つと良さそう。

4月3日~6月2日:牡牛座29°台から金星がアウトオブバウンズ(OOB)

 5月6日:金星OOB最大角27°48’

  5月に入って金星OOBが最大角になる前後は7日の満月を控えてひとびとの「気」が過剰になりやすいとき。また大地のエネルギーも活性化しやすいのでテロや殺傷事件、事故、地震や嵐その他の自然現象にも注意が必要かもしれない。

 5月11日:水瓶座1°台から土星が逆行開始(小惑星ダイシンサイとコンジャンクト)


 ◆5月13日: 双子座21°台から金星がOOBのまま逆行開始
(6月3日逆行中日。夏至を経て6月25日、双子座5°台から順行)

 ◆5月14日: 山羊座27°台から木星が逆行開始

  13日の金星逆行前後は気持ちのすれ違いや思い込みの強さが原因となって不要な争いが起きる可能性も。フラストレーションが溜まりやすい時期が続くため、対人関係は出来るだけ過剰期待を避けて冷静さと寛容さを心がけたい。金星逆行時には過去の恋愛やロマンスを懐かしく思い出したり、実際に再会したりする可能性がある。これがOOB期と重なるときは、やり過ぎ・行き過ぎ・一線を超える危険も考えられる。この時期は恋愛に限らずロマンティックな感性を使ってクリエイティブに楽しむには良い時期だけど、無意識に「バラ色の眼鏡」をかけている可能性も大なので、そのあたりは注意が必要かも。もしそんな誰かとの再会があったら「戦友」との再会を祝い、互いを讃えてエールを贈り合う感じが一番かもしれない。また、このあたりも突発的に何かが変化したり、隠れていた物事が明るみに出たりするような可能性を持つ。


5月17日~6月10日:火星が魚座2°台でアウトオブバウンズ(00B)

5月23日: 双子座2°04’で新月!


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★4月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
牡牛座3°『クローバーの花咲く芝地へと昇る階段』


  さて前回の新月期のエネルギーポイントは『自分を識り、自分で立ち、全てを呼吸する』。これはどちらかというと、ダイナミックな外界に対して内面をしっかり確立し、しかも四方に向けて開いておく... という、どちらかというと静的なイメージがありました。そして、今回新しく放射されるエネルギーのポイントは『遠方に視線を定め手の届くところから始める』。少しずつ手近なところから動いていくような感じです。この『出来るところから』『自分の足許を固めながら』という感覚は、この新月期の大きな基盤となりそう..。新月図のアングルは不動宮で、太陽と月が入るのは社会性の10室。もちろん個人単位では、それぞれのネイタル・チャートで牡牛座3°台が何室に入るかによって新月のテーマの活かし方が変わってくるけれど、日本社会全体としては、やはり政府や行政機関の動きや在り方に焦点が当たりそうです。


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  ところで今回の新月は何年か前にも体験したエネルギーです。おそらく何年かごとにルネーションが起きる度数は、今という時代に何度も経験を繰り返す必要のあるテーマなのかもしれません。で、今回の新月が放射する基盤のエネルギーは、階段を昇っていった先に広々と開けているはずの『クローバーの花咲く芝地』。これは豊かさ、そして幸運の象徴でもあります。豊かさや幸運といっても、ひとによって思い描く理想の形は様々。でも、とにかく今よりもっとずっと解放されて、自由に動けて、のんびり寝そべったり走り回ったり歌を歌ったり、何の心配も無く好きなことが出来そうな空間。とても居心地の良い場所。見渡すかぎり可憐な花が咲き乱れる芝地はどこも美しく手入れされた安全な場所です。そこでなら、きっと自分だけの四つ葉のクローバーが見つかるかもしれない…。わたし達は希望をこめて、それぞれに理想の芝地、夢のスペースを思い描いています。『こんなふうだといいのにな...』

けれど今はまだ、この丘の上に開けているはずの美しい庭園に向かい、一歩、また一歩と長い階段を上がっていく途上です。段をひとつ昇るごとに、ほんの少し景色も変わる。この先何段か上がっていくうちに、もしかしたら今とは全然違う風景が見えてくるかもしれないし、頭の中に描いていた花園の景色だって変わってしまう可能性があります。そして、最終的に辿り着く頂上の芝地がどんなところなのかも、本当は誰にもわからないのです。


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  それでも、わたし達はその階段を昇ろうとしています。一歩一歩、踏みしめながら。今出来ることを積み重ねて、いつか望みどおり手入れされた、綺麗で安全な芝地に辿り着くことを信頼しながら。どんな物事でも、ゴールに辿り着く途上には苦しいときがあります。忍耐が必要なときもあれば、途中で息切れすることだってあるでしょう(今ちょっと息切れしてるひともいるかも?)。

ではこの階段を昇る前のわたし達はどうだっだでしょう? 確かに時代の大きなシフトのとば口に立っているらしい...とは感じていました。でもそれと同時に自分個人にとっては、このまま今までと同じような道が続くのだろうと思っていたのではないでしょうか? そして突然、この世界はまるごと全く異なる空間へと押し出され、気付いたらわたし達それぞれに、何やら険しい階段を昇っている途中です。段差の大きさも、広さもその質も、わたし達それぞれに違っているのだとしても。それでも、わたし達を包み込んでいるかに見える世界そのものが、一斉に変わってしまいました。まるで夢を見ている途中で突然シーンが変わってしまうみたいに。


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  そして前回の新月あたりからは、この「時代のシフト」の第1章第2フェーズが始まりました。前回の新月期は毎日のように新しい展開があり、様々な問題が浮上してきました。そして今回、牡牛座の新月を迎えてこの度数のテーマを経験するというのは、そこに「具体的なゴール」があることを意味します。でも、今目指している「クローバーの花が咲く芝地」は、けっしてはるか遠くの「壮大な旅路の果て」ではありません。一段、一段... ひとつ、ひとつ。とにかく自分に出来ることを日々積み重ねていくこと。無理をせず、肩肘はらず、あまり頑固になったりせず。ただひたすら、まだ見ぬ花の大地を目指して足を運び、手を伸ばす。そしてときには階段に腰をかけてひと息つき、今見えている風景と自分自身とを照らし合わせながら。あるいはしばし眼を閉じ、息を整えながら。「わたし」の内側にいつも息づいているはずの、大自然の秩序を取り戻しながら...。

      では、この度数のエネルギーを補完する対向のテーマは何でしょう?... それは蠍座3°の『家の棟上げ』です。この度数は前にも何回か経験していますね。覚えているかな? その昔、まだ開拓時代の米国の家屋は巨大な材木を沢山使う必要がありました。何故なら、まだ釘も使わずに組み立てる工法だったからです。そのために人々は大きな森のある北米東海岸地域に集落を作って住み、コミュニティの誰かが家を必要としたり、教会や大きな納屋を建てるときは、何百人ものひと達が総出で共に働いたそうです。(ちなみに1800年代後半からは2×4工法が発明されて細い木材でも家が建てられるようになり、西部地域にも人が住めるようになったそうです。その頃にはシカゴが木材の集積地兼取引所となり、これが今のシカゴ商品取引所CBTの前身となりました。)


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  今回の新月のベースとなる牡牛座側の3°台が個人の歩みを示唆するのに比べ、こちらのシンボルでは明確に一つのコミュニティが出来上がっています。きっと彼らははるか上まで続く階段を見上げてため息をつくことがあっても、諦めてうずくまったりはしないでしょう。また、ここでは生きていくためにもそうするわけにはいかない事情があります。誰もがこころを揃え、必要なときに助け合う。それが厳しい開拓地で犠牲を出さずに暮らしていくための不文律であり、鉄則なのです。

  今、皆が総出で家の棟上げを行っているところです。棟上げとは、基礎作りが終わった段階で柱を立て、一番高いところに水平にわたる棟木を取り付けることを言います。それって家の骨格や構造、建物の一番大切な部分が出来上がるということ。…あとは壁や屋根をつけるだけ、という段階までいくことです。

  つまり、家を建てる ― その大地で生きるための基盤を作るためには、まずしっかりとした「構造」を造り上げることが必要。その途上では、周囲のひと達の力を借りる必要、互いに助け合う必要がどうしても出て来ます。このシンボルは、互いに目的を共有するひと達が力を出し合い助け合うことによって、自然に派生していった集合体がやがてはひとつのまとまったコミュニティへと成長していくことを示唆しています。

もちろん、その過程で経験する物事には面白くないことも沢山ありそうです。嫌なこと、面倒なことを引き受けなくてはならなかったり、ウマの合わないひとと一緒に働いたりすることだってあるかもしれません。割を食ったり不公平感を感じたり...なんてこともありがちです。それに、ルールを守ることで、「個」としての自由を束縛される面もあると思います。どう努力したって必ずどこかに不満は起きてくるし、そのうちリーダーシップを巡って醜い争いが起きるかもしれません。


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  結局のところ、わたし達がここで面と向かわなくてはならないのは壮大な力を持つ大自然ではなく、それぞれに違う個性、長所、そして欠点を持つ「わたし」の集合体。ナマのちっぽけな人間なんですね。 だからわたし達は、ともすると相手を抑えつけたりコントロール出来ると思いがちです。自分が正しい、という大前提の下で。そしてその意識は争いの種を蒔き、分裂を生み、コミュニティの構造基盤を弱め、気付かないうちに滅びへと導いていきます。

楽しいときもあれば、辛いときもある。互いに楽しみを分かち合うこともあれば、公平に我慢しあうことが必要なときだってある。それでも、とにかく今、この一段を昇るためにはここで、みんなと一緒に生きていかなくちゃならない...。 わたし達は超人じゃない。大なり小なり、ひとつのコミュニティという構造に支えられて生きてる。そしてその小さなコミュニティは、またもう一つ大きな構造によって支えられてる。社会が複雑になればなるほど、建物が立派になればなるほど、わたし達ひとりひとりは全体の構造を掴みきれない。けれど社会とは、そんな積み重ねが織り合わさることで、複雑で強固になっていくもの。だからこそ、人間は厳しい自然となんとか折り合いをつけ、こうして大地に立っていられるのかもしれない。ほころびが出たらその都度、力を合わせて繕い、新しい材料を補填しながら。ときには朽ちて倒れた柱や施行ミスで歪んだ壁を取り除き、手分けして新たな図面を引きながら...この世界で「それぞれのとき」を全うし、新たな旅路に発つまでは。それを解った上で、危機のときは互いに手を取り合っていくこと。社会の階段。目には見えないこころの梯子。それを同時に踏みしめていく作業。誰も崩落しないように、一歩、そしてまた一歩と。


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  頑固で動き出すのが遅いと言われる牡牛座の第1ディーカンに在って、この度数は今、人間社会に支えられながら生きる、個としてのわたし達それぞれに必要なこころ構えを示唆しているように見えます。


新月のメイン・シンボル:
牡牛座4°『虹のたもとの黄金入りの壺』


       さぁそんなテーマをベースとして、新月はメインのシンボル『虹のたもとの黄金の壺』を拾っていきます。雨上がりの空にかかる美しい虹の架け橋...。 そのたもとに埋まっているという、黄金がたっぷり詰まった壺。こうした言い伝えは世界各地にあるそうですが、ここではおそらくアイルランドの民話からきているイメージが元になっているのではないでしょうか。その民話によると、この金の壺は「レプラコーン」と呼ばれる妖精 — 小人の靴職人が隠したもの。レプラコーン達が壺のありかを教えてくれることもあるけれど、殆どは徒労に終わってしまうのだそうです。なのでそこから「見果てぬ夢」とか「期待しても手に入らないもの」を意味する慣用句になったのだとか。


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  実際、「虹」はこの世のものとして見えながら、この世には無いもの。空気中の水滴が太陽の光を反射して七色に輝く「現象」を、わたし達は虹として見ているんですね。どこまで追いかけても、けっしてそのたもとには辿り着けません。それにもし辿り着いたとしても、それをこの手で掴めたりはしません。それはわたし達が外の世界に思い描く「夢」そのもの。このシンボルを見ていると、メーテルリンクの「青い鳥」の物語が思い出されます。 幸せの青い鳥を探して旅に出た兄妹が、長い旅の結果に理解したのは…青い鳥がもうすでに自分達の鳥かごの中にいたという現実...。 そんな、夢。

たぶん「虹のたもと」は外の世界のどこにもありはしない。なぜなら、虹のたもとは常にわたし達の居るところ、「ここ」でしかないのだから。虹はわたし達のこころの力が創り出す七色の煌めき。わたし達ひとりひとりが持っている潜在的な可能性。それは見果てぬ夢の中で、地球を、宇宙を、ぐるりと駆けめぐってわたし達の足許に再び帰ってくる。今もひとの数だけ無数の見えない虹の帯が、きっとこの惑星を取り巻いてる。あるものは強く、色濃く。あるものは弱くはかなげに漂いながら。片時も休まずさざめき、脈動し続ける、無数の虹の糸。ならばその端に埋まっている黄金の壺もまた、ここにある。わたし達という、存在の中に。その奥深くに。それを見つけ、育み、現実世界に生み出せるのは、おそらく無数の「わたし」達だけ….。


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       一方、この度数を補完する対向のシンボルは『火を灯した蝋燭を持つ若者』です。蝋燭を持つ少年と言えば、現代に生きるわたし達は何か宗教的な儀式か聖歌隊の少年? なんてイメージが浮かぶかもしれません。もちろんそれも含まれるだろうと思います。けれどサビアン・シンボルが伝えられた1920年代の米国社会を考えると、このシンボルはもう少し広い解釈が必要かもしれません。

当時の米国は薪や灯油の暮らしから電気を駆使した現代的な生活様式への過渡期でした。1908年には世界最初の電気掃除機が発明され、1930年代にかけては様々な家電製品が誕生したけれど、その価格はとても高価で性能も不安定だったために各家庭の隅々まで普及したとは言えず、わたし達が知るような “電化生活” のはしりを満喫出来たのは知識が豊富で新しいもの好きな大都市部の中流~上流の家庭に限られていたそうです。なので一般の人々にとって、日々の暮らしの中ではまだまだランプや蝋燭の出番も多かったのではないでしょうか(サビアン・シンボルを降ろしたチャネラーのエルシィは当時まだへんぴな片田舎だったオレンジ・カウンティに住んでいました)。


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  B.ボヴィは原文の「holding a lighted candle」から、「can't hold a candle to ~」という言い回しが「~とは比べものにならない」という、ちょっと一方を卑下する意味があることを示唆していました。これは街灯が一般的になる前の英国で、道行く人の足許をトーチやローソクの灯りで照らすために雇われた「リンクボーイ」と呼ばれる少年達から来たことばだそうです。「can't hold a candle 」「ローソクを持てない」というのは、自分はリンクボーイにさえなれない…自分は「それ」に値しない、ふさわしくない...ということを意味しています。そしてこの習慣は、やがて米国にも伝わってきました。

けれどこのシンボルの少年は、その手にしっかり蝋燭を掴んでいます。じゃ、それは生活を支えるため? そして危険の待つ凸凹道を行こうとする誰かの足許を照らし、安全に導くため? またはひと仕事終えて自分自身の足許を照らし、家族の待つ家に無事帰り着くため? それとも何かの祭りで灯りをともす役割を果たすため? いえ、きっと突然停電になって、あわてて戸棚の隅にしまってあった蝋燭に火を灯したのかも? そう...もしかしたら、その全てかもしれません。


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  "candle" の語源であるラテン語は「キラリと輝くこと」を意味します。ならば少年がその手に掴んでいるのは、彼が灯した炎のきらめき。ならば、たとえどんな状況であれ、今その手のうちにともる「小さな火」こそが一番大切な意味を持つのかもしれない...。

  少年は胸に抱えたほのかな灯火を大切に護りながら、自分に課された役割を果たそうとしています。でも、彼がもしリンクボーイなら、送り届けた顧客の窓辺から漏れ出る電灯の光を眩しく見上げながら、自分を蝋燭の炎のように小さく役立たない存在だと感じているのかも。

けれどその火は、生きるために必要な日々の糧を得るための小さな炎であり、誰かの足許を照らしながら、少年がひとり歩む道をもまた照らす、確かなともし火です。それはたぶん仄かな明かりに過ぎない。風が吹けば大きく揺らぎ、はかなく消えてしまう小さな炎。

  でも、消してはいけない。それは便利な電気 ― 見えない何処かから知らない誰かによって送られてくる力 ― のように、全てを明るく照らしたりはしない。けれど、それは自分の意志で、自分の手でともした小さな灯り。今の「わたし」が見る必要のある部分だけを照らしてくれる。そして、いつか輝く松明になるかもしれない炎の種子。だから消してはいけない。大切に護り、ちらちらと燃やし続けていこう。この新月期、たぶんそこから新しい一歩が始まるのだから…。


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  ところで、今回牡牛座の新月が放射するエネルギーを補完する蠍座側は、自分の世界と他者の世界とがぶつかり合い、溶け合い、変容していくプロセスを辿ろうとします。一方牡牛座はといえば、足許を固めて安定させてリソースを溜め込み、自給自足しながら価値を高めていこうとする意志を具体化していきます。

特に牡牛座の第1ディーカンは、頑固さと強い意志を持つと言われる激しい領域 ―  怒れる牡牛、レイジングブルの大地です。(余談ですが "Taurus Raging Bull" といえば、ブラジルのトーラス社が開発した強力な大型リボルバー式拳銃の名前です。これは米国で猪狩りにも使われ、重量もスコープ付きで2~3kgあるという本当に大きくて威力のある銃です)。また、今回の満月が起きる牡牛座3°台は、ケンタウルス族のカイロンが発見された当時に位置していた度数でもあります。


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  それに加え、ここには知るひとぞ知る恒星アル・シェラタン(シャラタン)が在泊しています。 実はこの星は、凶悪犯罪に関わるという悪名が轟いています。たとえばエルスベス・エバーティンは、このシェラタンに『無謀なまでに怖いもの知らず』『衝動的な行動が危機を呼ぶ』という象意を与えています。このあたりの度数には強権的なタイプのリーダーになっていく人が多いと言われるのもこれならうなずけるけど、牡牛座の安全志向とは程遠い感じがします。また、同じく恒星研究に生涯を捧げたダイアナ・K・ローゼンバーグは、やはり膨大なフィールドワークからこの星を「大火」「戦争」「テロ」「地震」などと関連付けています。けれども同時に彼女は『歴史的な伝説になり得る変革的な出来事』『手を使う技』とも関わると書き遺しています。なので、この位置がカイロンのテーマに色濃く関連する発見時の度数だというのは、本当に興味深いです。

カイロンにも様々な象意がありますが、ひとつ共通するのは輪廻の回廊を幾重にも巡る中で溜めてきた澱みをひとつひとつ手ですくい上げ、浮かび上がらせるような働きをするという要素かもしれません。わたし達の深いところに潜む、火に焼かれるよう傷の鋭い痛みに耐える経験。あるいはこれまで積み重ねてきた経験から得た現実への理解が全て崩れ去ってしまうような闇のトンネル。そんな意識の深淵とも言える体験を通して大きな変革をもたらすことを約束する、これは小さくて大きな星です。


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  カイロンはまた、手を使うヒーリングにも関わるとされています。レイキや気功などもその一種かもしれませんね。ただしカイロンが関わるそうした癒やしの境地に到達するには、一朝一夕にはいきません。うずくような衝動に負けず、背負うものの重みに潰されず、少しずつ、確実に自分の内奥と直面していく作業を必要とします。すべてを空に戻し、新しいエネルギーに変えるために。......それは結局、わたし達自身の中に存在する虹のたもとを、黄金の壺を、はっきりと「見る」ことなのかもしれません。それはたぶん、ただ「信じる」ことなどはるかに超えた行為、ただ「何か」としか表現しようのない体験なのではないでしょうか。


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  虹と黄金。それを補完する蝋燭の仄かな灯火。見果てぬ夢と、それを支える小さな炎。時代が大きく音を立てて動こうとするこれからの激しい年月を想いながら。ときには夢が破れて絶望に変わることがあっても、わたし達の内部に燃える小さな炎がある限り、それはいつしか絶望を燃やし尽くし、灰の中からまったく新しい光景を見せてくれるのかもしれません。

遠い宇宙の彼方、アル・シェラタンが輝くところ。そして死と不死を等価にすることで自らを永遠に癒やしたカイロンが生まれたところ。

わたし達が気付こうと気付くまいと...この新月は、本当に奥深いフォースを放射しているんじゃないかなぁ...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



この記事へのコメント

1. Posted by なおきち   April 24, 2020 02:15
5 虹と黄金と聞いただけで、ワグナーのラインの黄金を思い出してしまいました。もちろん小人族も出てきます。長いオペラの1本目であり、最後は神々の黄昏で幕を閉じます。権力層の終焉を描いたオペラだけに非常に気になるところです。
このオペラのお話しの終わりの先にあるものこそ、アクエリアスの時代が象徴するものとも考えられて、偶然であってもとても興味深い所です。
2. Posted by hiyoka   April 25, 2020 00:59
なおきちさん、コメントありがとうございます!😊
「ラインの黄金」についてはほとんど知識がなかったのでざっとwikiで見てみました。なので漠然とではありますが...人間という種のあくなき「力」への欲望(権力も物質も愛さえも、人間にとって結局は「力」なので)と、それが行き着くべくして行き着く結末を描いているように見えました。現代的な政治観から論じられることもあるようですね(ヴァルハルの城=ウォール街説など)。そうした側面から見れば、カーディナル・クライマックスに入り今年に向けて何度もこの度数が出て来ることには意味があるように思えますね。それもまた月と地球の自公転との関わりで巡って来る必然として。

この「力」への欲望とその終焉/破滅は、おそらく資本主義であろうと社会主義であろうと、民主主義や一党独裁体制、共産主義や社会共産主義、無政府主義その他、あらゆるイデオロギーや社会制度に共通する歯車—動因ではないかと思います。疲弊、停滞と腐敗の後に破壊があり、その後に再建を経て新しい時代や制度が打ち立てられる。そして再び「非でありながら似ている」サイクルがやってくる。人類は螺旋運動をしながら上昇しているとスピリチュアルな世界ではよく言われますが、文明は確かにそうであっても人間存在の内奥は太古からそれほど変わっていないのではないでしょうか。風の時代を前に、権力もお金も愛さえも、電子の世界に移行準備中かも?w 水瓶座の時代がどうなるかはきっと、わたし達ひとりひとりが「ラインの黄金」の物語または「神々の黄昏」を実は自分自身の「生の内奥」を描いているのかもしれないと思い至るかどうか?それが鍵なのかもしれませんね。アストロロジーにおいて、マンデーンとパーソナルはそんなふうに斬り結びあうものですし..。

不確実性のトンネルの中、
なおきちさんが素敵な新月期を過ごせますように🍀

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