レイモンド・メリマン 週間コメント5/11【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント5/25【金融アストロロジー】

May 22, 2020

🌑5/23の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月23日02:58前後、北海道周辺で 03:04前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は02:39頃、沖縄周辺では02:10前後に双子座 02°04’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
(満月のサブテーマはTwitterに投稿しました)
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♊️ 双子座02°~03°― 発効期:5/23~6/20 】
🌑🌞“Santa Claus filling stockings furtively”
   『こっそりと靴下をいっぱいに満たすサンタクロース
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🌑🌞“The garden of the Tuileries”
   『テュイルリー公園

【新月のテーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
シンボルは多くのテーマをはらんでいます。沢山の中からこころに引っかかるものがひとつでもあれば、それが鍵になるかもしれません。

 
→★物事の表層からは見えない深い部分に潜む真の問題に気付く必要
→★自分自身をリニューアル、または “革命”したいという密かな衝動
→★騙されているのではないか?という疑念に駆られて動く傾向
→★いかにも正当な、または高潔で寛容な態度の下に存在する動機に注意
→★無私の行為や贈り物と自己利益や損得勘定の行為を見分ける難しさ
→★必要とする時に備えて自分の大切なものをしまっておく必要
→★意味のないやり取りや実現不可能で矛盾した社会的理想への逃避傾向
→★そのときどきの底流を見極めながら富の分配方法を制御する必要
→★安定した社会やスペースを維持するためにルールを遵守する必要
→★社会や文化によって規定された秩序の中で自分の力量を発揮していく
→★政治的なゲームの大詰めで相手を最終的に打ち負かす戦略を練る
→★課された制約に悩まされ、嫌気が差して反乱をもくろむ傾向
→★秘密を護り黙するべき時を知り、胸に抱く戦略を覆い隠す必要
→★規定された物事の範囲内で斬新なアイデアをひねり出していく
→★社会に溶け込みながら存在する得体の知れぬ共同体に留意
→★四角四面の世の中全てを遠目に見て笑っていたい気分
→★共同体の福祉を護るために防御体制を取っておく必要
→★歴史が培った文化からインスピレーションを受けて新しい道を見出す
→★感覚を研ぎ澄ませ、二極化していく流れを用心深く見ていく
→★自分の「影」を通して見る他者は自分自身でもあることを知る…→


エネルギーのポイント:

 前回の新月:『遠方に視線を定めて手の届くところから始める』
             
 今回の新月:『本質は盤上に非ずして表層は全てゲームと知る
                               

200523NM


NGC1300


★5月新月の星模様とチャレンジ ★


🌚 新月:双子座2°04’

~ざっと見のアスペクトあれこれ~

⭐️双子座の新月が逆行の水瓶座土星・パラスとトライン

⭐️双子座の逆行金星・水星(とアスボルス、ワイルド、ライ、エウリュディケ)
 のコンジャンクションが魚座の海王星とスクエア

⭐️魚座の海王星と天秤座の逆行ジュノーがクインデチレ

⭐️魚座の火星とジュノーがクインカンクス

⭐️ASCの牡羊座エリスが山羊座の冥王星・蟹座のキラルスとTスクエア

⭐️山羊座の冥王星と乙女座の逆行オルクスがセスキスクエア

⭐️魚座の火星と乙女座のハザード、双子座のアトロポスがTスクエア
(何かへの依存症、中毒、危険な恋愛に注意。またはカルミックな絆の場合も)

⭐️火星とオルクス(審判)がオポジション(28日ごろ最盛期)

⭐️山羊座の木星とラスト(欲望)がコンジャンクト

⭐️オルクスと水瓶座のインシデンティアがクインカンクス

⭐️IC上のルシファー(自らを試す踏み絵)がネッソス(カルマ)レクイエム(死を想え)パンドラ(情報の黒雲、好奇心と進化への要望を満たすデータ)にトライン

⭐️牡牛座の天王星と蠍座のストーム、ティフォンがオポジション
(これは正確な形成が20日前後なので、18日の豪雨や昨日ミシガン州中部を襲った洪水として現象化したかもしれない)

~スケジュールざっと~

前回の新月で、水星OOBと書いたつもりが誤って火星と書いてしまい、そのまんま頭の中で1ヵ月近く誤変換されていました。謹んで訂正し、お詫びいたします..!🙇‍♀️

5月25日:OOBの金星と火星(これは本当に火星)がパラレル

5月27日:水星がOOB最大角25°40’

6月2日まで:金星がOOB
        金星・水星のダブルOOB

6月2日:水星が逆行のシャドウ入り

6月6日:射手座15°34’で満月・半影月食!

6月10日:水星がOOBを抜ける

6月18日~7月12日:水星が逆行(蟹座14°45’〜5°29’)

6月18日~21日夏至~25日:金星と水星のダブル逆行期

6月21日:夏至と同日に起きるNノード金環蝕! 蟹座0°21’(強力)

6月25日:金星が双子座5°20’から順行


~アスペクト雑観~

  がっしりと物質的な重みを持つ牡牛座から、軽やかさ(言語と思考)がセールスポイントでもある風性サインの双子座に入ってまもなく起きるこの新月。エネルギーの中心が少し上方に移動してくる感じがあるかもしれない。けれど一方ではシンボルのテーマを見てもかなり社会的な面が強調されるので、ちょっと面倒臭そう..なんて感じるひともいるかな..。キーワードに示されたテーマの詳細についてはシンボルの説明を見てほしいけれど、今回形成されるアスペクトだけでもけっこうクセ者揃いに見える。


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  まず金星・水星ダブルOOBは続行中で、過剰になりがちなひとびとの「気」はますますぶっ飛び気味になりそう。コロナ禍の下で皆のストレスが増大する中、このところ世の中では、深掘りすれば色々な事実が絡み合ってひとつの物事が起きているにもかかわらず、表層を切り取ったり端折ったりで「黒」か「白」のどちらかに偏った論調が流布されがち。しかもネットの世界では、識者や政治家、著名人ばかりでなくアノニマスな市井の一員らしい “白い衣” をまといつつ、典型的なプロパガンダ話法や言い回しを駆使した「伝聞」を巧妙に操るひとがいるかと思えば、BOTを駆使したバブル戦法で論調を過剰(OOB)に強化する “非実在歩兵” まで現れ、互いに白熱した言論ゲームを繰り広げている。

それは一見、ひとびとの声が政治を動かしているかに見える。けれど、次々と明るみに出る事実は流れを逆転させたりまた反転したりで、誰が何をどう操っているかさえも判然としなくなっている(魚座の海王星)。またこの新月図ではASCにエリスが来ていることから、譲り合いの精神なく徹底して自分の路線を貫き、相手のことばを聞かない傾向や、もともと古くからくすぶっていた不和をかき混ぜて新たな火種にするような心理に導かれやすいところがある。ASCのエリスと10室の冥王星、4室のキラルスはTスクエアであり、浮上する不和の火種が燃え上がるのがひとびとと施政者との関係だということを示している。それはそのまま、エリスから投影された加害者(冥王星)と犠牲者(キラルス)の像となって印象付けられやすいのではないだろうか。さらに、ICにはルシファーが乗り、魚座のネッソス、レクイエム、パンドラとはトラインを形成している。またMCには小惑星ソフロシネとマニアックがタイトにコンジャンクトしている。

これはまた、それぞれに異なる複数の意識的なプレイヤー、それに連なる義務付けられた要員、そして好みの曲調に合った正義の松明を選び、ともに『納屋のダンス』(金星逆行開始度数のサビアン・シンボル)を延々と踊るわたし達...という構図にも見える。はたして「白か?」それともやっぱり「黒なのか?」 互いに白黒を投影しあい、結局はどちらも交じり合うことのないグレイな文脈。もちろんこれは世界的な傾向でもあり、米国でも秋の大統領選を前にロシアンゲートVSオバマゲートに始まってトランプ大統領への攻撃もいよいよ激しく、対抗するバイデン氏にも様々なスキャンダルが取り沙汰される一方で脇役も次から次へと登場するなど、Twitterを含む政治の大舞台では わけのわからないいくつもの物語が錯綜しながら演じられている。


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  こんなとき、自分自身を大切に扱う方法は「踊らされるのではなく、自ら選んで踊るか、または一切踊らないこと」。たとえば(前にも何かのときに言ったけれど)『なんて酷いんだ!そんなことがあるなんて信じられない。このまま放っておいたら大変だ!』と “感じる”ような出来事に遭遇したら、脊髄反射せずに情報を深掘りしてみるしかない。正反対の情報も集める。可能なら出来事の中枢に近いソースをたぐり寄せる。そして全てのパズルのピースを眺めて思考を巡らし、自分なりの立脚点や疑問点を見出す。べつに早々に結論を出す必要もない。もちろん、昨今は毎日が情報の嵐みたいなものだし、いちいち気にしてはいられないのも事実だけれど。それでも常に自分の想いに責任を負うようにすること(誰に対して? もちろん自分に対して)は、日常の私的体験をより深めるためのウォーミングアップにはなるはず。もしそれを面倒に感じるとすれば、単に溜まりきったフラストレーションがはけ口を求めて何か行動を起こしたがっているだけかも。 情報過多になりがちで、どちらかというとADHD気味な傾向を加速しそうな今回の新月では、精神の疲れを癒やすことに集中していくほうがずっと健全かもしれない。

これは前回も書いたけれど..もう一度念のために触れておくと、ひとびとの「気」が過剰になりやすいときは、大地のエネルギーも活性化しやすい。地震、嵐、豪雨、暴風などの自然現象。事故や火事などの人災、争いやテロ、殺傷事件、冤罪や魔女狩りなど、何でもありの動乱期は今後もしばらく続くと思うので、冷静さと寛容を保てるように気をつけたいとき。神経が興奮しやすいときでもあるので睡眠不足にも気をつけてね。


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  ところでこの新月が起きる双子座2°台は、双子座の第1ディーカンに含まれる。ここはレイジングブルの牡牛座からプレアデス星団、そしてペルセウス座が拡がる領域で、良くも悪くもかなりアグレッシブなエネルギーに満ちているところ。そして無数の過去生の中で、厳しい経験の中から多くを学んできた古い魂が息づくとされている空間でもある。そこでひさびさにダイアナ・K・ローゼンバーグの『Secrets of the Ancient Sky Vol.1』を開いてみると、ここにはペルセウス座の恒星ミルファクが位置していた。

この星は「闘争」「政治」「軍事」に関連しており、しかも「感情的に」それらを必要としているのだそう。また知性に恵まれ「他者を救いたい」「癒やしたい」という強い想いを放射する反面、「徹底的に打ち据える者」でもあるという二面性を持っている。また「嘘」「取引」が絡む事件や物事にも関連すると言われる。

このミルファクの象意を「古い魂」というキーワードに当てはめてみると、やはりここでも政治力を駆使して力の闘争をくぐり抜けてきた、ペルセウス的戦士の姿が浮かび上がってくる。なので「善」VS 「悪」、「白」VS「黒」という苛酷な争いと、実はどちらの側も「質」としては互いに入れ子になっているという二面性を持ち、それゆえに果てしない闘争を必要としてきた... とも考えられる。ただ、すでに数多くの経験を経てきた古い魂は、おおかたのカルマを清算し終えてきたのかもしれない。そしてちょうど「ヤヌス度数」のように、新しい一歩を踏み出す前に立ち止まり、後ろをふり返ってやり残してきた何かを感じ、反芻もしながら、それでも「もう前へと進まねばならない」という強い引力を感じているように思える。

だから逆行の金星・水星のダブルOOBとアスボルス(体の声を聴け)のコンジャンクションが魚座の海王星にスクエアを形成するこの新月では、「古い敵」と再び邂逅し、落ち着きなく騒ぐこころや鋭い舌鋒がもたらす「過去の残像」と直面して「カルミックな因縁」がもうほとんど清算寸前に来ていることを確認する作業が必要になるひとがいるかもしれない。

それは古い傷がもたらす互いの「影」ではあるけれど、暗闇の中で影を識別することは出来ない。とは言っても、この領域でまばゆい光を当てることは困難だと思う。ならば(もし気が向いたら)自分の細胞のひとつひとつに焼き付けられた過去の記憶を辿り、そのなまなましい声を聴くような感覚を試してみるのもいいかもしれない。この新月は水瓶座の土星(とパラス/政治 — 公正さとは何か?)とはトラインを形成している。そしてオーブを多めに取るなら天秤座を逆行中のジュノーを加えてGトラインになる。


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  そのジュノーは魚座の海王星とはクインデチレであり、火星とはクインカンクスを形成中。海王星は『共同体、またはともに働く必要がある状況にあって互いの決定的な違いを認識する、そして(または)全体の目的のために妥協する』というテーマの位置にある。クインデチレなので、見えそうで見えない...ことばは喉まで出かかっているのに、そのことばが何かを思い出せない...というような、もどかしさや悩ましさも感じられそう。また火星は「護ってもらう代わりに妥協を受け入れるか、個を貫くために逃亡するか、あるいは互いに境界線を引くか」という選択の位置にある。ジュノーとはクインカンクスなので、やはり何か細部を調整していく必要がありそう。

E.フランシス・コポリーノはこのジュノーに『(パートナーに対して)言いたいのにけっして口にすることが出来なかったことば』という象意を与えているけれど、それは言い得ているかもしれない。この新月図でのジュノーが位置するのは天秤座5°台で、「全体像を見通すレンズの奥行き」というキーワードを持っている。けれど頑なになってしまえばこのレンズは使えない。心当たりのあるひとは、柔軟で、ある意味 “戦略的” な姿勢を取って相手(または周囲)と向かい合えると良さそう。もし苛立ちから遠い争いの記憶が蘇ってきたとしても、それ自体が突破口になって、最終的には厚い壁を破れる可能性が潜んでいると思う。

  そんなこんなで思いつくままにいろいろ書いてみたけれど。少しでも、ひょっとしたら文脈ではなくたったひとつのワードであっても、何かの参考になれば嬉しいです。ではサビアン・シンボルに行ってみましょう。


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★5月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
双子座2°『こっそりと靴下をいっぱいに満たすサンタクロース』


  今回のベース・シンボルにはちょっと季節外れにも思えるサンタクロースが出て来ます。子供達が眠る夜中、しんしんと降る雪。どこからともなく聞こえてくる鈴の音。空を駆け巡るトナカイ達に引かれた橇... そしてベッドサイドに吊した靴下の中にプレゼントを入れようとこっそりと忍び寄る、まっ白な髭を生やしたサンタクロース...。まるでファンタジックな童話の一シーンですね。でも、ここは双子座の第1ディーカン。ってことは、そんなにスイートなテーマでもなさそう。。


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  サンタクロースとは、子供達の夢の中に存在し、無償の愛でステキなおもちゃをプレゼントしてくれる優しい守護聖人です。富める家の子にも貧しい家の子にも分け隔てなく、愛と優しさをそっと届けてくれます。けれど現実の世界では… 彼は赤と白の衣装に真っ白な付けヒゲをつけて “扮装” した誰か...(もしかしたら両親のどちらか)なのです。だからこそ、幼い子らの無垢な「夢」を壊さないように、子供達がぐっすりと眠っているうちに “こっそりと” 靴下を満たす必要があります。

一方「サンタクロースを信じること」は、親の庇護の下に生きることの出来る子供時代の特権だと言えるかもしれません。文明社会では素朴にサンタさんを信じるようなこころの状態を「卒業」すること=大人への階段を昇ることにもなるからです。ならば「大人になる」ということは、見返りもなにもない夢の贈り物を受け取る歓びと驚きを手放し、無償の愛で包んでもらえる夢の国への架け橋を否定することと引き換えに、虚実の境界線 =「限界」を受け入れ、「不完全な存在のひとりとして共同体をともに支える一員になっていくこと」を意味するのかもしれません。

けれど大人の世界にだって「夢」と「現実」は共存しています。この双生児の世界  ―  二元の世界では、「夢」を紡ぐために秘密裡になされる行為がいつも純粋な動機によるとは限りません。本来の自分とは全く異なる姿に扮装して夜の闇にこっそりとまぎれ、与えるフリをしながら大切な何かを盗んでいくひとびとも沢山存在するからです。...実際、そんな現実世界にわたし達は生きています。


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  イメージの中のサンタクロースは「純粋に与え、純粋に受け取る」無垢な行為の象徴でした。その本質には「義務」も「犠牲」も「恩義」も存在する余地はありません。あるのはただ、相互に通い合う「無記名の信頼」だけ。けれど残念ながらどんどん複雑になっていく実社会において、計算もなければ一点の曇りもない相互信頼のやり取りを見出すのはとても難しくなっています。

一期一会の刻なら、ふとした触れあいのうちにそれが起きる可能性はある。また多くのひと達が余裕のある暮らしをしていれば、その種の行為は自然な所作として自ずと起きてくるのかもしれない。でも、もし何か急に非常事態が起きて、ひとりひとりに他を思いやる余裕がなくなったら? そんなときは、おそらく皆が自分自身や身の回りをまず護ろうとするでしょう。それは厳しい社会を生き延びるために必要な、生き物としての本能だと思います。

けれどそんなとき、もし寛容な精神を発揮して無償の大盤振る舞いをするひと(や集団)が現れたら? 彼/彼らの行為は多くのひと達を感動させ、喝采と称賛を浴びるかもしれません。けれど一方ではその動機を疑ってかかるひと達も出るのではないでしょうか。たとえば「自分の手の内に取り込もうとしているのでは?」「きっと何か思惑か下心があるに違いない」「偽善だ」「売名行為だ」あるいは「あんなもの、少なすぎて何の役にも立たない」「そんなに持っているならもっとよこせ。当然の権利だ」などなど、口さがないひとびとは後を絶たないでしょう。また、もし本当にサンタクロースが現れて靴下にプレゼントを入れてくれたのだとしても、中身が期待したものではなかったり、他のひとより少なかったりしたら? やはり失望したり不満を抱くひとはいるでしょう。だってサンタクロースなら、みんなの夢や欲しいものをちゃんとわかってくれてるはず。アイツはあんなにいい物をもらえたのに、なんで自分にはコレなの? サンタなのに、何もわかっちゃいないじゃないか! 疑惑は次々に別の疑惑を呼び、怒りはどんどん膨らんでいきます。


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  本来は偶発的な想いが生み出す、純粋でシンプルな行為であるはずの「与えること」と「受け取ること」。けれど、人間社会ではそこに余計なシャドウが沢山まとわりついてきます。たとえば...

「それは本当に見たとおり、聞いたとおりの無償行為なのか?」

それとも

「上辺の衣装の下に何か別の考えや目的を隠し持っているのか?」

あるいは

「その両方が半分ずつ混ざったような、複雑な思惑があるのか?」

そして

「何か返礼をしておくべきか?」
「いや、ここで防御しておかないと後が怖いんじゃないか?」

こうした思考はわたし達が生きる取引社会においては身を護るための知恵だとも言えるでしょう。けれど過剰防衛に走れば、社会的な信頼関係を破壊する原因にもなります。だからそれぞれの問いに対し、どこまでを受け入れ、どこから先を拒絶し、どこまで見返りを考えるべきかという問題が出てきます。「与えること」と「受け取ること」が、行く行くは「奪い合うこと」に変わってしまわないように...。


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  「夢の世界に存在する幻像」を実世界に描き出すこと。それは大人の世界では「演じること」に通じるのかもしれません。けれど、たとえ台本どおりに演じるのだとしても、演者はそこに描かれた「ストーリーの本質」を表現し切るだけの術を持つ必要があるでしょう。形ばかりでは本質のない泡のようなものだからです。そして観る側もまた、衣装や表情、声音の下から溢れ出る「物語の本質」をすくい取る必要があります。為される行為の大元の底流には、いったいどんな物語があるのだろう? それこそが、この大人の世界 ― 二元の世界 ― で「演者」と「観客」、「与える者」と「受け取る者」が対等に渡り合い、信頼しあう余地を持つ唯一の領域なのだから。

では、このシンボルのエネルギーが向かう「Where to」または補完度数(相互に底流となって意味を補完しあっている組み合わせ)である対向の射手座2°台を覗いてみましょう。シンボルは『白い波頭に覆われる海』です。このシンボルはちょっと複雑です。


  広い広い海。強い風が吹いて、海面は見渡す限り白い波頭に覆われています。白い波頭...それを細かに見るなら、荒れ狂う風が海水の表面を白く泡立て、波立てている状態ですね。そして「海」はわたし達の無意識を象徴すると言われています。デーン・ルージャーは彼の著作『アストロロジカル・マンダラ』の中で、このシンボルを『白い波頭が風の力を見せつける』という文面に書き換えました。そのシンボルではおそらく風性の双子座を意識してか、どちらかというと「風」=「スピリット」の力が強調されています。けれど実際にエルシィ・ウィーラーがサビアン・ブラザーフッドから託されて降ろしたオリジナルのシンボルは「海」、つまり人間の広大な無意識が主体となっています。そして、その表面を覆い隠す無数の白い泡、泡、泡.....


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  B.ボヴィは「泡で覆われる状態」を指す「covered with froth」という言い回しを例に挙げ、これは「実体を持たない何かによって真の実体が隠される」状況を示唆するものだと指摘していました。

また、米国では19世紀末からこのシンボルが降ろされた20世紀初めにかけて、原文で「白い波頭」を指すことばと一致するホワイトキャップス(White Caps)という名で呼ばれた “秘密組織” が存在したことを指摘しています。この白い衣装をまとった「ホワイトキャップス」という組織は、凄惨な無法ぶりで有名でした。この集団はもともとは農民の集まりで、その土地に生まれ、ともに培ったコミュニティの価値観を支えてきたひと達でした。けれど、やがて国のあちこちから流れ着いてきた無法者が増加するとともに、コミュニティの暗黙の了解や掟を踏みにじる行為が目に余るようになりました。そこで、それに対抗しようとして創られた自衛のための活動組織だったそうです。この運動は貧しい農家のひとびとのこころの内に強い共感を呼び覚ましました。そして組織が南部へと拡がっていくにつれて、その活動内容は劇的に変化していくことになったそうです。

なぜなら、当時はちょうど農業不況のあおりを受けて多くの農家が貧困の苦しみを味わっていました。明日は飢えて死ぬかもしれない... そんな恐怖と不満が溜まりきっていた中で、人々は自分達にお金を貸し付けていた商人達や、その下で働く黒人労働者への妬みと憎しみを募らせていきました。そしてホワイトキャップスの活動は、やがて怒りの炎に煽られるように「諸悪の根源を排斥する運動」へと変化していったと記録されています。


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   彼らは「持たざる者」の特権として陰湿な嫌がらせや人種差別の絡んだひどい集団暴力をふるい、「持つ者」「悪い敵」を痛めつけたといいます。少しでも「富む者」と見なされたひと達は地位や財産を奪われ、鞭打ち、焼き討ち、脅しやリンチによってその土地から追い出されました。そのやり方は中世の魔女狩りにも似たものであり、伝聞さえあれば事実など気にする者はいなかったとされます。そして、やがてこの動きは郡から州ぐるみへと集団ヒステリーとなって拡がったそうです。当時は裁判官の中にさえ組織のシンパが潜入していたため、被害者達は十分な法的な保護も受けられなかったという記録があります。

けれどこうした騒動は、結局は彼らの地域に花開くはずだった新しいビジネスの気運を根絶やしにしてしまいました。そしてその結果、地域全体により大きな貧困の苦しみと衰退をもたらす原因となりました。まるで、深海に棲む大蛸が飢えて自分の脚を喰らい尽くすようなものだったのかもしれません。

  高いモラルを標榜し、互いの助け合い精神から始まったはずの自衛組織が、なぜそんな無法集団になっていったのでしょう? 自分達が抱える苦しみを誰かに転嫁して「何もかもアイツらが悪い、アイツらさえいなければ!」と感じはじめたからでしょうか? それとも誰かが無垢を表す白い衣装に隠れてひとびとの内奥に潜む恐怖と怒りの火種を煽ったのでしょうか? 

このホワイトキャップスの存在をチャネラーのエルシィがどれほど明確に知っていたかは不明です。けれど、取り締まりが厳しくなった20世紀初頭でさえも構成員が存在し続けたという悪名高い組織の名と「白い波頭」のイメージが彼女の意識の中でオーバーラップしたとしても不思議ではないと思えます。


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       「白い波頭で覆われた海」とは… いったい何を指すのでしょう? ホワイトキャップスのメンバーがまとっていた白い衣。その色が象徴する純粋さと無垢さは、結局は表面的なものにしかなり得ませんでした。

「自分達だけが、白いのだ」。その下には「自分が当然受け取ってしかるべきプレゼントが届かない」「信頼を踏みにじられた」「自分へのプレゼントを奪われた」などの深い感情のもつれと抑圧した怒り、そして妬みが渦巻いていたのかもしれません。こうしたエネルギーは、溜めれば溜めるほどあらぬ方向に迸り、噴火しやすくなります。いつも自分の外側に幻の敵 … 自分の内なる不幸を映す幻像を創り出し、それを責め、叩き続けていけばどうなるでしょう。歪んだエネルギーは幻像に反射して気付かぬうちに自分自身に襲いかかってきます。そして結局は自らを弱らせ、自滅していく運命を辿ることになりそうです。

沸き立つ感情、頑なに護ろうとする信条、見せかけの論理やイデオロギーによって支えられるアイデンティティ…。極論は極論を呼び、実体の無い「泡 ― バブル」と化した言論はみるみるうちに拡がって、やがて水面を覆い隠します。そして、より深く豊かな海 ― 未踏の無意識の底流 ― に眠る資源を汲み上げる力、鋭い感性と思考力をにぶらせていくかもしれません。


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  ここは物質の重みと「持てること」の豊かさや安全性を追求してきた牡牛座を離れ、まだ双子座に入ったばかりの2°台です。ズシリとした安定感から切り離された精神は、ここで「風 ― 思考・精神」の作用と力を学んでいくことになります。けれど世の中に吹き荒れる暴風… あるいは荒れ狂う精神さえも、ここではまだ「海の表面を波立たせる力」しか持ち得ません。それを演じること=自己表現とパフォーマンスの力と言い換えてもいいでしょう。

また、その表層に立つ波のそれぞれがわたし達の瞬時の思考、雑多な想いだとすれば、その下に拡がる内奥の「深海」は常に手つかずのまま、ひっそりとダイバーが降りてくるのを待っています。あるいはそれぞれの波と泡がわたし達ひとりひとりの姿だとすれば、その下には集合無意識という膨大な可能性の深海が拡がっています。そこにはどんな光景が拡がっているのでしょう? 

  双子座2°で、闇に隠れてこっそりとプレゼントを配るサンタクロース。もしかしたら、その赤と白に彩られたお決まりの衣装の下には、果てしなく豊かな無垢の闇が拡がっているのかもしれません。では実のところ、そこにはいったい何が隠されているんだろう? 実体のない幻? 嘘にまみれた利己的な企み? 与えあうことによって愛を感じたいという願い? それとも? 

じゃ、「サンタの帽子」と「ホワイト・キャップ」の対比はどうだろう? どちらも帽子を指すけれど、誰がどう被っているのか? 帽子とは「頭」を覆い隠すもの。強烈な日射しから護るもの。または自分の髪色や形が他者から見えないようにするもの。あのひとは、どんな帽子を被っているんだろう? そして、わたし自身は?


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  その正体を見極め、そのときに応じて決定していくのはひとりひとりの「わたし」の力です。なぜなら、プレゼントを贈るのも、それを受け取るのも、あるいは誰かに奪わせるのも...そしてサンタクロースが実は誰なのかを知っているのも... 本当は他ならぬわたし達自身なのですから。


新月のメイン・シンボル:
双子座3°『テュイルリー公園』


  さて、新月がメインで取っていくエネルギーに行きましょう。双子座3°のシンボルは『テュイルリー公園』です。このシンボルにもかなり社会的なイメージがありますね。これはパリ最古と言われ、フランス式の左右対称形を守って造成された広大な公園で、その中には二つの美術館が建っています。

この庭園は、もともとは16~17世紀にかけて王母カトリーヌ・ド・メディシスが長い年月をかけて建造させた壮麗な宮殿の庭として、造園師ル・ノートルによって造られたものでした。けれどその宮殿は、後の19世紀に「パリ・コミューン」(プロレタリアート独裁による自治政府を宣言した革命運動)の蜂起によって戦いの場となり、残念なことに焼失してしまったそうです。


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  パリ・コミューン自体は2ヵ月あまりで鎮圧されました。けれどこの民衆蜂起は、彼らが掲げた共同体の原理と社会主義革命という原則がそれまでの「法と秩序」の原理とはあまりに対照的だったため、大きなインパクトを持って世の中に受け止められました。そしてその後のフランスにおける社会主義と共和制の確立に多大な影響を与えたと言われています。

革命当時に焼失したこの宮殿は、過去の王政の遺物と見なされていたため、再建されることはありませんでした。けれど、噴水や彫刻で飾られたこの美しい庭園はそのまま残され、今は過去の文化の頂点を表現する不動の創造性(このことば自体矛盾を孕んでいるように思えますが)の象徴となって整備され、皆が利用出来る公園としての新しい役割を与えられています。ちなみに「テュイルリー」という名は、以前庭園の一部だった中庭部分に敷き詰められていた「タイル」から来ており、その昔ここにはタイルや瓦(テュイール)を製造する工場が存在したのだそうです。

ではこのシンボルは、世界がバランスを崩して厳しい戦いが始まり、そのことを通して過去が失われていくこと、それでもなお残ったものの中には、伝統によって培われた「均衡の美」が厳然と存在し続けることを語りかけているのでしょうか? 

  このシンボルが暗示する「革命」とは、全てを根こそぎ破壊し尽くす流血と破壊の道ではなく、美は美と認めて新しい光を当て、新たな役割の中に活かしていく道なのでしょうか? もしそうなら、それは善悪、黒白、左右、新旧、貧富、老若、男女…云々という区別を超え、分けへだてない眼で対象の本質を見つめ尽くしたうえで得られるもの。単なる頭の良さではなく、誠実な知性によってのみ成し遂げられるものなのでしょう。

殺すのではなく、より良く生かすための新しい規律。“左右対称” の中庸性。あるいは、やがては必ず滅びゆく建造物としての肉体が持つ身の謙虚さを通して呼び込む、新しい波。変化し続けながらの、不滅。…実際、そんな感じの内的自己革命を何度も何度も体験してみないと、本当は社会の革命など、いえ自分自身を革命することさえ不可能なのかもしれません。


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  では、この度数の「where to」、あるいは補完の働きをする度数である射手座3°はどうでしょう? シンボルは『チェスをする二人の男』です。

チェスとはタイル状、あるいは市松模様の盤上で二人の王が戦うゲームです。その盤面はほとんどの場合、黒と白の四角いタイル状に分けて描かれ、一辺に8枚ずつ正方形が敷き詰められた形状になっています。

さぁ、ここにも「タイル」というキーワードが出て来ます。「タイル」の語源はラテン語の「tegere/テジェーレ」で、「何かを覆う」「カバーする」という意味があります。これは家の壁面をタイル張りにして強化したり、雨風から護るために屋根を葺くといった行為を指すことばになります。またB.ボヴィは、これをラテン語で建築学上の「テクネ」にあたる技術的な原型、つまり「築く」「覆う」「組み上げる」という三つのスキルの軸となるイメージとして解析出来ると指摘していました。

また「覆う」に対し、反対に「覆いを外す」と言えば、「護ること」に対抗して「検出する」「見つけ出す」「さらす」ということばが浮かび上がってきます。そして「タイル」はまた、古い時代のスラングでは「帽子」を意味していました。かなりくだけた言い回しであるこのことばは「家のてっぺんの屋根を覆うタイル」と「体のてっぺんにある頭を覆う帽子」というイメージがオーバーラップして生まれたのだそうです。こうして「ことば」を通したイメージの連鎖が顕れてくるというのは、とても双子座らしい反映の仕方ですね。


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  「覆う」「覆い隠す」「護る」「防ぐ」。そして「築く」「覆う」「組み上げる」。それに対する「見つけ出す」「さらす」、そして「壊す」「さらけ出す」「解体する」または「ほどく」。 さて、これらのことばの群から浮上してくる心理的なイメージとは何でしょう? 何となく...対人関係や政治上の駆け引き、戦い、企み、陰謀なんてことばが浮かんできそうな気がします。また、B.ボヴィは謎めいた組織として語られることの多いフリーメーソンを例に挙げ、「To tile a lodge(ロッジのドアをタイルで固める)」というフレーズには「組織の中枢部に初心者や見知らぬ者が入り込まないようにする」という防衛戦略の意味があるとも指摘していました。

では「チェス」の語源を見てみましょう。これもやはり古い時代(文語調)のフランス語「esches/エッシュ」で、敵方に対して「もう後がないぞ」「危険の淵にいるぞ」と警告するときに発する間投詞、つまり「チェック!= 王手!」という叫びでした。

  チェスは厳格に定められた規則に従って32個の駒を動かしていく、非常に高い練度を必要とする戦いのゲームです。ひとつひとつの駒は、その種類(階級)ごとに動ける範囲が決められています。そんな厳しいルールに基づいてプレイするとき、このゲームはわたし達に、相手を読み、先を見越して戦うための、鋭い知性と深い戦略を要求してきます。また、一度立てた戦略に固執したりせず、相手の出方によって柔軟に戦法を変え、意表を突いたりヒラリとかわしたりする変わり身の早さも必要になるでしょう。おそらくそこには、この対向する射手座の度数が鏡となって映し出す、双子座的な創造性が潜んでいるのかもしれません。

けれど、チェスには厳格なルールがあります。それを無視して勝手に駒を動かすことは出来ません。そんなことをすれば、チェスというゲームの世界自体が崩壊してしまいます。王であり統率者であるプレイヤーの存在は、キングの駒に象徴されています。そのキングに双方のポーン — 歩兵 — が離れたところから一斉に襲いかかってチェックメイトとなれば、それは「革命」です。 そして文化の粋を集めて建造されたテュイルリー宮殿は炎上し、燃え落ちていきます。やりたい放題の混乱の中では、エンドゲームを宣言する者など存在しません。やがては今、公園として残されているテュイルリーの庭園も火炎に包まれて燃え尽きてしまうでしょう。歴史の中で古のひとびとが営々と積み上げてきた優れた文化も芸術も、富も誇りも...全てが消え去った後は、混沌と喪失感だけが残るのかもしれません。そして僅かに残ったリソースを奪い合うむき出しの欲望に鼓舞された(ある意味純粋とも言える)生々しい闘争を経て、全てが新たに始まっていくのかもしれません。


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  「革命」とは、既存のルールや規則、規範、秩序を拒絶し、破壊し、何か全く別の新しい体制を打ち立てようとする企てです。けれどテュイルリー公園には、17世紀に設計された秩序正しく規則にのっとって設計されたバランスの美が、今も残されています。この対比は、わたし達に何を示唆しているでしょうか?

  世界は今、混沌の中にあります。COVID-19の感染者数は落ちてきたように見えるけれど、まだけっして油断出来る状態ではありません。おそらくまだ先がありそうです。他にも、世界ではこれから先に驚くようなことが起きてくる可能性があります。

だからわたし達は今、ある種の戦いの中に在るのかもしれません。コロナ禍の中で、自分や家族が病に倒れたひと。仕事の先が見えず、金銭的な戦いを余儀なくされているひと。目的としていたことが全て取りやめになって、夢が打ち砕かれたひと。怖れや不安との戦い、誹謗中傷との戦い。あるいは隠していた秘密が露呈したひと。または身に覚えのない疑いをかけられているひと。自由が利かなくなって苦しんでいるひと。対人関係や愛情関係のもつれに悩むひと。介護や子供の問題で疲労困憊しているひと。明確な「敵」の出現を前にして、これからの戦い方に頭を悩ませているひと。そして、自分が行くべき道を探りながら、先が見えずに落ち込んでいるひと...。挙げればキリがないほどに。もちろん、どれほど切迫しているかには差があるとしても、みんなそれぞれに通り抜け、切り抜けていかなければならない物事を抱えているのではないでしょうか?


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  この新月のシンボルが指し示すテーマは、「戦い方」です。それはまず、自分自身の内的宇宙に革命を起こしていくことから始まるのかもしれません。そして外の世界に対しては、既存の規範やルールの中で秩序を護りながら、どれだけ柔軟に物事を考えていけるかという勝負になります。何生もの人生で積み上げてきた「わたし」という内的な歴史には、それぞれに見るべき「美」があるはず。そして向かうべき方向があるはず。何を燃やし尽くし、打ち破り、何を大切に遺していくのか?

  今は「敵」を間違えないことがとても重要です。それは「わたし」の内側に、遠い記憶の底流に、この瞬間も息づいている「何者か」です。

だから

プレイヤーとして、内的宇宙の王として、それが何であるかを見極めていきましょう。なぜなら、人生はたったひとつの命をかけた、とても真剣なゲームかもしれない。

ならば...

  遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん

  遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ ♪


この歌は、この新月を迎えるわたしたちに相応しいテーマソングなのかもしれません...



potw2020a



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



この記事へのコメント

1. Posted by フツウの戦士22号   May 23, 2020 10:32
5 hiyokaさん、こんにちは(^_^)/ ごぶさたしております。

桜もすみれも瞬く間に花の季節を終えてしまいました。世の中で思いもよらない事が起こり続ける中、いつも記事を更新してくださってありがとうございます…!

今回、自分のネイタルチャートの太陽♊︎0°と月♊︎4°のちょうど間での新月ということでとても興味深く、思わずコメントさせて頂きました(おまけに水星もオーブ1°でほぼリターンでもあります)。

いま周囲に充満しているエネルギーはよく知っているようでもあり、日頃見えない(いや、見ないようにしている?)自らの内奥に潜む敵のような存在のようでもあり。社会や向き合う相手に対して感じる不安や不信、怒りや悲しみ、それ全部自分宛ですよね本来…。自覚の及びにくい、でも痛いところを突かれたように感じています(テーマ、肝に命じます…f^_^;)。

常々、人生は壮大な命懸けのゲームだと思っているので、思わず笑ってしまいました。とは言えとてつもないハードモードですね…!このような時代に生まれたことを地上に居ながらにして心から喜べるよう、まずは土星がもう一度このあたりに木星と待ち合わせてやって来るサンタクロースの季節まで、毎瞬毎瞬、どうにか過ぎ越していきたいと思います(落第や追試は嫌なのでww)。

それでは、どうぞ御武運を✴︎*
2. Posted by hiyoka   May 24, 2020 04:57

フツウの戦士22号さん

お久しぶりです。いつも読んでくださってありがとうございます(^_^

ネイタルで太陽と月のミッドポイントですか!それはかなり意識しやすいというか、この人生での重要なテーマのひとつと言えそうですね。おまけに水星リターンのタイミングともなれば、きっといろいろ感じ取れることが多いのではないかしら。

はい、確かにかなりのハードモードw。でも、今を生きてるひとは皆(特にアストロロジーを指針としているひとなどは)自ら選択してこのトランジッションをステップボードにするべく出て来ていると思うので。表層のこころは悩んだり怒ったり苦しんでいたとしても、深奥の意識は全く違う領域で、すでに歓びを感じているのかもしれません。もちろん現実は厳しい..。確かにそうだし、わたし自身もときどきハァ〜とため息ついたりしてますw。

そうそう、クリスマスの季節には木星・土星のコンジャンクションですね。「そのあたりに惑星や感受点を持つひとは、とても興味深い展開があるかもしれない。だからそれまで励め...」的なことを以前メリマンさんが仰っていましたっけ。でも、もしそこに主要惑星がなくても、誰もが小さな惑星を至る処に持っているわけで、全ての度数に多かれ少なかれ影響を受けます。だから人間ってこうも複雑なんですね。

山羊座の終点。水瓶座の始まり。「自分の深いルーツを知った上で、自明の宇宙的真理を広め鋳型を突破したいという熱情」...そんな感じの度数。これもハードな側面はあるけど、とても面白い度数。ぜひ毎瞬をひとつひとつ過ぎ越して、サンタクロースのプレゼント?を味わってくださいね😉

フツウの戦士22号さんにも、大いなるご武運を!🌟
 
 
3. Posted by 春分生まれ   June 03, 2020 16:03
hiyoka様
コロナ禍のなかいつも更新有難うございます。<m(__)m>
お体お変わりないでしょうか?

この新月期のテュイレリー公園にはnヘカテが…

ホロを見てもトランジットでタイトなグラトラ・グラクロ・カイト・ホームベース・Tスクエア…目白押しすぎて感覚がなんか変な感じです。なんというか…

ただ全てにトランスサタニアンが絡んでいるので世界の動きとも取れるな~って思ってます。
なら今が台風の目に入った時間とするのなら 今後数年後に目に見える形が出来てくるのかと思ったりします。メリマンさんの本にもあるように「ウイン・ウイン」と言うのは冥王星が絡むときには無いと。厳しいけどカギになる言葉ですね^^。

暑くなってきましたね。
お体おいといください(^_-)





4. Posted by hiyoka   June 04, 2020 02:48
 
春分うまれさん、おひさしぶりです。
多くのひとがコロナ禍の下で大変なとき。春分生まれさんはどうしていらっしゃるかな..なんて思っていました。とりあえずご無事そうでよかったです! わたしもハァとか息をつきつつ、なんとかやっています(^_^。

あぁ、Nヘカテが新月とバッチリでしたね。戦い方の度数に十字路に立つ女神。そして今日はNヘカテの上に火神アグニが来ますよ。行くか戻るか左か右か…的な問いかけでしょうか? そのまま進むにしても、ひとつ「うん。」と腹落ちして、自分の中の「火」を確かめ、深呼吸して歩いていこう..という感じなのかな。勝利の女神ビクトリアが味方してくれるかも?

あまりに多くの強烈なアスペクトが同時進行していると、圧力と引っ張る力が全方向的に強く働いた状態になって形容することばみつからないときがありますね。ことばだけではなく、一瞬にしてあらゆる方向の感情を自分の中にも外側にも感知して、内部で立ち往生するような。

遠い惑星の強い複合アスペクトはまず無意識というか、潜在意識の領域に働きかけるので、人間の顕著な活動として翻訳されるのはまず集合体の動きからだと思います。厳しいアスペクトがネガティブに出やすいのは、それに気付いていないひとが圧倒的多数だからかも。そして大衆が互いに無意識領域で影響しあい投影や増幅しあっている背景の下で、個人的にはその刺激を受けつつも、一方では自己の深いレベルの記憶が掘り起こされてくる...または澱がかき混ぜられる...それがまたひとつのバネになる...そんな繫がりがあるのかもしれません。

何かが根こそぎ変化するときは、何かが剥がれ落ちていく。避けられないことなら、脱皮していくしかない。脱皮して何が出てこようと、それはやっぱり自分。なら、それ自体を面白がれたら最強かもですね...w。

ふと気付いたら..もうすぐ梅雨入りかな。
春分生まれさんも、どうかご自愛くださいね😊🍀
 
5. Posted by 春分生まれ   June 08, 2020 00:07
hiyoka様
こんばんは^^。
まだお仕事中でしょうか?

今日は夕方風も有り幾分過ごしやすかったですが
来週あたりには梅雨入りでしょうか。

昨日の満月は新月共にまたまたN月近で 20日の日食は太陽にスクエアか~…。月が…爆走するのかな
…はるか彼方の懐かしい所に通信してるみたいな感覚…とでもいうこの頃です。

脱皮が怖くて立ちすくんでいるのか
はたまたワクワクしているのか
最強に楽しめたらいいな~最凶ではなく(笑)
禍転じて福となす精神で頑張ります(^_-)

又お会いできたらいいですね<m(__)m>


6. Posted by hiyoka   June 10, 2020 12:29
春分生まれさん

今日は暑くなりそうですね。南の方から梅雨入りで豪雨が心配されるとか。海王星が逆行前に速度を落としていますものね..。今は天・地・人のいずれも落ち着かず、煽り合っているような?

災い転じて福!その通り
肩の力を抜き、指先に力と精神を込めて。
脱皮してしまえば何もかもが新しくて、
しかも新しいのに当たり前。

またお会いしましょう!🤗

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