レイモンド・メリマン 週間コメント6/6【金融アストロロジー】レイモンド・メリマン 週間コメント6/20【金融アストロロジー】

June 12, 2022

レイモンド・メリマン 週間コメント6/13【金融アストロロジー】 

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2022年6月13日(フリー版より)

翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週はお休みの予定でしたが、変更して ≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫ のみの抄訳をUPしました。
  来週については未定ですが、もしかしたらお休みさせていただくかもしれません。🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

 なお、≪先週をふり返って≫ ではCPIが示すインフレのショックとバイデン大統領の政策、需要と供給のアンバランスをどう正すべきか(壊れたサプライチェーンを修復し、金利を上げながらも原油の生産と流通を増加させ、既存のエネルギー供給と代替エネルギーの開発を両立させることだと指摘。エネルギー問題を「政治化」するべきでないとしています。

そして上昇から崩壊へと動いた市場について惑星の動きとともにふり返って解説するという流れでした。


≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫

  “『まさに並外れた時節だ。 過去100年の歴史上初めてのパンデミックが発生した。 75年の歴史上初めてヨーロッパへの侵攻が起きた。そして世界中で40年ぶりのインフレが起きている』。モルガン・スタンレーの共同社長であるテッド・ピックは語る。『パンデミック、戦争、インフレの組み合わせとその交差ぶりを見ると、15年間の金融抑圧の終わり、パラダイムシフト、そして次の時代の到来を告げるものだ。』”

  — Hugh Son
    “A Paradigm Shift Has Begun in Markets”
    www.cnbc.com 2022年6月5日付

  2007年〜2008年に株式市場が暴落し始め、FRBが金利を5%以上からゼロに下げた時、当時の私達はインフレを望んでいると言っていなかったか? その考えとは、ZIRP(ゼロ金利政策)とQE(量的緩和)がいずれはインフレを引き起こし、それによって世界と国の借金を解決できる、というものではなかったのか? 

それが、現役時代に貯めた100万ドルに対して年間5万ドルの利子を得ることが出来たはずの退職者・貯蓄層の破壊を意味していたならどうだろう。冥王星が山羊座に入るとともに、高齢者と退職者は “使い捨て”になった。山羊座は「老い」を支配する。冥王星は再利用不可の ”消耗品” を支配する。すなわち「年齢差別」が席巻するのだ。

『頼むから年寄りを排除してほしい。彼らを目の前から追いやってくれ。少なくとも選挙の日までは。だって彼らはまだ投票しようというのだから。』しかし、冥王星が2023年3月23日に起きる水瓶座への最初の入居に近付くにつれて、そんな状況に変化があるかもしれない。インフレと金利が上昇し始めている。高齢者と貯蓄者はその社会的地位が再び向上し、もはや「忘れられた階級」ではなくなる可能性がある。そして、その呼び名は水瓶座が支配する若者達のものとなるかもしれない。

  山羊座と水瓶座は「政府」にも大きく関わっている。山羊座の冥王星の下で、私達は民主主義が(民主的であるはずの国家においてさえ)打撃を受け、専制政治が台頭するのを目撃した。冥王星の特質は、自らが運行する星座宮に支配された人間の活動領域を強化したり無力化したり — 時には破壊したり — するというものだ。山羊座においては、専制政治と個人の役割に対する中央政府の権力強化が進む。水瓶座においては、個人の自由、平等、民主主義への衝動が集合的コンセンサスによって社会的な力を持つに至るか、あるいは革命や社会システム全体の完全な破壊を望む強力なマイノリティー(やはり水瓶座)の意志によって弱体化するかのどちらかだ。水瓶座の冥王星はこうした状況をもたらす可能性がある。『改革か? それとも焼き払うか?』と冥王星は問う。水瓶座は、世界が抱える問題に対する優れた才気と革新的な解決策に関連するが、一方ではこの地球を焦土と化し、人類の自由や平等どころか、人生そのものにも無頓着な精神的に異常な狂人の行動とも関連している。*1

  それでも希望はある。天王星もまた双子座へと移行し、この2020年代半ばには水瓶座の冥王星との間に風性トラインを形成するからだ。一般大衆に権限が与えられ、デモクラシー復活という概念が力を持つ可能性も否定出来ない。結局のところ、水瓶座と天王星には「ルネサンス」というテーマがある。だからこの二つの外惑星(水瓶座の冥王星と双子座の天王星)がトラインを形成するという事象ほど有望な宇宙的チャンスはないだろう。*2

  ではこの辺で来週の市場環境に話を戻そう。まず6月18日には金星が土星とスクエアを形成することに注目だ。これによって土星・天王星スクエア(6月11日〜18日)への金星による “トランスレーション” が完了する。この期間全体がリバーサルの時間帯となる。天王星が絡む時は価格崩壊が起こり得る。これは先週、驚くほど強力かつ期待外れの消費者物価指数(CPI)を受けた国債と株式市場において目撃された。長期的な安値または高値に近い市場はブレイクアウトしやすい。そして土星が絡む時、下落している市場は買いの候補となる。

6月18日の金星・土星スクエアよりさらにリバーサルとの相関性が高いのは6月16日の太陽・海王星スクエアだ。したがって、来週は大金を賭けて一攫千金を狙う牡羊座の火星・木星のテーマが踊るただ中で、心配事、懸念、そして混乱が戻って来る可能性が高い。つまるところ、CPIのような経済リポートは過去についてのものだ。トレーダー達が前を向き始め、憂鬱と怖れから希望と貪欲さへと再び物語の語り口を変えるのにそうは時間がかからないだろう。






訳文ここまで
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*1  訳者の私見では、一般論として風の星座宮それ自体には他のサインに比べて「罪悪感(または自罰・他罰志向)の希薄さ」という特質もあるように思われる。他の惑星要素との関係など様々な要因から他罰へと向かう場合にも、むしろ発端は他者の存在への徹底的な無視から始まる傾向も感じられる。ただし風性の3星座宮にはそれぞれの特質に応じた顕れ方があり、その趣きも異なる。そして個人の人生には無限の可能性があり、それらの特質は一概に良いとも悪いとも言い難い。

*2 興味深いことに、ちょうどこれと重なる時期にこの二惑星のミッドポイント(牡羊座初期度数)では土星と海王星のコンジャンクションが起きる。今や惑星間アスペクトの古典とも言えるラインホルト・エバーティンの著書によれば、その原理は拒否、拒絶、自制、断念、放棄。一方で他者のために犠牲をいとわない精神としても顕れるし、自己抑制や用心深い先見力としても顕れるという。

またネガティブな顕れをするなら二重性(ジキル&ハイド的な)、自分のことだけしか考えられない状態、ヒステリー症状、憂鬱症などが挙げられている。これに天王星と冥王星が絡む場合は突然の苛立ちや興奮に付随して「非常に奇妙な性向」が顕れるケースも指摘されている。けれどそればかりではなく、時には奇異に映る言動がありながらも、大きな重圧に耐えながらひとつの目標を達成していく力として顕れるケースもある。

「ルネサンス」が古い時代(過去と今を生きるわたし達)の終わりを体感し「新時代」を目撃する時だとすれば、これから先の中長期にわたる年月において、脱皮の痛みと共に生み出される「実験体」としての “奇妙な概念” が、新たな理想(海王星)として世界の隅々から数多く実体化(土星)していこうとするのかもしれない。

歴史をふり返っても、過去の時代の人類にとって今のわたし達の理想や社会が本当に良いものと映るかどうかはわからない。それと同じように、新しい時代は新しい時代に生を享けた人々のものとなっていく。今、叫ばれている声がどれほどラディカルな変革を目指すものであろうとも、それはいまだに古い時代の概念を破壊したいという衝動から出発したアンチテーゼであり、手探りの生みの苦しみとその蠕動かもしれない。ならば今のわたし達を突き動かしていく深奥の原動力は、古い自我や情念の抑圧に対する反動に過ぎないのでは? その流れからダイレクトに新たな指針となる概念が誕生することなどないのでは?という疑問が残る。後にその塵芥から途轍もない芽吹きが起き、長期的な人類の再生(ルネサンス)があるのだとしても。

訳者は牡牛座の天王星を「肉体性(確固たるシステム)の否定、または新たな定義付け」という側面でも見ているが、たとえば昨今の「ジェンダーの複雑化」または闘争めいた活動もまたその一端に見える。けれど米国で起きている状況などを見る限り、それは、やはり古い時代(過去〜今)から連綿と蓄積されてきた無指向性の怨嗟の声(冥王星)の一端として、至るところで感情の爆発や暴力性をともなう既存のテリトリーの破壊や越境行為(水瓶座の土星・牡牛座の天王星スクエア)となっているように思う。地道で忍耐力と時間を要する(土星)相互理解の構築への動きはささやかに進行はしているものの、やはり目立つのは、まるで破壊すれば自動的に新たなものが生まれるとでもいうような性急な叫び(天王星)とそれを政治化(山羊座の冥王星)しようとする動きではないだろうか。

一方、水瓶座の冥王星と双子座の天王星との風性トラインは、メリマンさんの言うように確かに宇宙的好機であり、もしかしたらそのあたりで — 土星・海王星コンジャンクションの煩悶を経て — 「本当に奇妙だけれどけっしてネガティブな情緒性に流れない新たな指標」がどこかで密やかに産声をあげ、時宜を得るのを待つようになるのかもしれない。それはもっと包括的で、少なくとも理論上の整合性を備え、バランスが取れ、新機軸のテクノロジーが後ろ盾となるような思想かもしれない。それは今のわたし達を踏み越えて生きていく新しい時代の人々と、太古から無数の人類を生き、伸びよと動かしてきた「いのち」そのものが、巡り来る季節を迎えて開花していく過程なのだろう。

けれどその前に...おそらくわたし達は、身の回りの『Too much and never enough(過ぎたるもいまだ足りず)』という感覚(グレート・クロノクレーターである木星と土星が上手くシンクロしない時のネガティブな影響力/『フォーキャスト2022』より)を乗り超えていかねばならないだろう。


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(...訳注のつもりがいつのまにか感想文のようになってしまいました。ふと気付いてみれば、現在海王星が魚座25°台に在泊中。で、そのシンボルは『神職の粛清』と『その影響が幾多にも分かれる新月』。ものすごく簡単に言ってしまえば、その大意は「常に死滅と再生を繰り返す森羅万象を受け入れる」「一見何でもないような物事に自分自身の観点が映し出される」です。なるほど.........ん、あれ? もしかしたら、訳者自身が今この海王星の影響下にあるためにこんなことを書き連ねてみたくなったのかもしれません😅 ここまで読んでくださってありがとう🍀




hiyoka_blue at 20:57│Comments(0)金融アストロロジー | マンデーン・アストロロジー

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