February 2011

February 27, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 2/28

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年2月28日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中のは翻訳者によるものです)
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今週はお休みと思ったのですが、相場に直接関連のある≪先週を振り返って≫と≪短期ジオコズミクス≫のみ翻訳UPしてみました。ただ今回の≪長期的考察≫は現在の世界状況と天王星がわたし達に突き付ける問題など、アストロロジー的にも面白い内容なので、もし時間が許すようなら追ってUPしたいと思っています。 
来週のコラムはたぶん本当にお休みします。m(_"_)m


≪ 先週を振り返って ≫

    世界の株式市場そして金融市場は、重要変化日のジオコズミック・サインが発効したまさしくその日に反転した。それは拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』の中で提示した計算法による日付2/21+/-3取引日の内だったのみならず、3つの惑星による水瓶座から魚座へのイングレス(サイン/星座宮の移行)とも関連していた。これはすなわち、最初に太陽(これは実際には惑星ではないが)、続いて水星、そして火星と、全てが2/18〜2/22の間に魚座へと移行したということだ。前週末から先週始めの取引日までの間に、世界の様々な株式市場がひとつひとつ、数ヶ月来そして数年来にも及ぶ高値からさえ、下落していった。銀市場も同様だった。

しかしながら、下落は — 週の前半こそ激しいものだったが — たった2〜3日続いただけだった。2/25金曜には、多くの市場がうって変わって反騰を開始した。これが、何故サイクル理論の研究をジオコズミクスと組み合わせて使うことがそれほど重要なのか?という理由だ。サイクル理論の研究は、多くの株式市場がその5〜7週のメジャー・サイクルの6週目にあったことを指し示していた。そして市場がずっと強気であったことから、これにより導かれる考察は下落が3〜8取引日しか続かず、それに続いて次の6週メジャー・サイクルの天井に向かう、新たな反騰がある、というものだった。

    ヨーロッパではドイツのDAXが2/21月曜、3年以上ぶりの高値水準である7441まで騰がった。ロンドンのFTSEもまた月曜に、2008年5月以来の最高値水準である6105まで反騰した。オランダではAEXが2/17木曜に、2008年9月以来見ることのなかった高値374.19に届いた。チューリヒのSMIは2/21月曜に(DAXやFTSEと同様)、6739という2010年4/27以来の新高値を記録した。そして見てのとおり、それら全てがこの重要反転ゾーンの最中にトップアウトしている。その後2/24木曜には、全てがいくぶん急激に週の最安値まで下落し、木星・冥王星の最終ワクシング・スクエアが起きた金曜日にはそこそこの立ち直りを見せている。

    アジア・環太平洋の国々では、2/17〜18に向かっての反騰後、やはり殆どの市場が2/24〜25、木曜から金曜にかけて下落したものの、年初来高値を更新することは無かった。オーストラリアでは、オールオーディナリーズが2/17に5032まで騰がり、2010年4月以来の最高値を記録したが、その後は先週の間ずっと下げ続け、2/25金曜には最安値4889までの下落をみせた。日本の日経平均もまた2/17、2010年4月以来の最高値10,891をつけてトップアウトしたが、オールオーディナリーズと同様にその後は週の間下げ続け、2/24木曜には安値10,428を記録した。香港のハンセンとインドのニフティは2/18にその穏やかな反騰の天井をつけたが、年初来高値には遠く及ばず、2市場とも2/24木曜〜25金曜に向かって下落した。モスクワのMicexは基本的に保ち合い(新高値も新安値も無い)状況であった。

    アメリカ大陸では、ダウ平均とナスダック総合の両方が前週2/18にトップアウトした。ダウ平均にとってその日につけた高値12,391は2008年6月以来の最高値水準だった。ナスダックに至っては、記録した高値、2840は2007年11月以来見られることのなかった水準だった!だがどちらの指数も水曜〜木曜にかけてかなり急激に下落し、ダウ平均は11,983、そしてナスダックは2705の安値をつけた。共に金曜にはなかなかの回復を見せたものの、それでも前の週の高値には届いていない。ブラジルとアルゼンチンでは、ボベスパとメルバルのどちらも複数月にわたる新高値には届いておらず、共に週末に向かって下落した。

    金と銀にとっても先週は興味深い週となった。火曜日、米国では祝日によって短縮された週の最初の取引日だったが、銀は3433をつけて31年来の新高値を記録した。銀の勢いが後退すると、今度は金が木曜、1418.80をつけて月の新高値まで反騰した。だがこれはダブルトップとなった12月と1月の1430—1434あたりには届かず、これは重要転換ゾーンにおける異市場間弱気ダイバージェンスにみられるダブルケースにあたる。とにもかくにも金と銀が先週騰がったのは、そこそこの産油国であるリビアにおける革命の脅威によるものだった。したがって先週最も脚光を浴びたのは原油であり、2008年10月以来初めて1バレルあたり100ドルを超えるまで反騰した。

もうひとつ、華麗な相場を作った市場は史上最高値まで爆発的に騰がったスイスフランだった。これは最も興味深い現象だ。何故なら今や私達は、中東の動乱が地理的には米国よりスイスに近いにもかかわらず、投資家達が通貨における安全な避難所としてスイスフラン — 米ドルではなく — に逃げ込むのを目撃しているからだ。
私達はもう何十年もの間、こんな事が起きるのを見たことがなかった。これはもしかしたら、米ドルが国際基軸通貨としての地位を未来にわたって保つことに対する世界の信頼に関する、"何か"を明らかにしているのかもしれない。

もちろん、冥王星と天王星のトランシットが米国始原図の金星と木星に対しハード・アスペクトを形成することが、この米ドルにとっての「終局」を示唆してはいた。それは2007年12月、木星・冥王星のコンジャンクションが2008〜2015年のカーディナル・クライマックスの先駆けとして起きた時から始まったのだ。このピークは2013〜2015年に迎えることになるが、この10年の最後の最後、土星と冥王星が山羊座の後半でその36年サイクルの新しい周期に入る(コンジャンクション)時まで効力を保つ可能性を持っている。だが、米国政府の指導者達がこの国の負債を軽減する何らかの方策を見出し、支えきれないほどの出費癖を治さない限り、国際基軸通貨としてのドルは、余命いくばくもないように見える。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    今週は市場の反転を示唆するような、ずっしりとヘビーなサインは現れない。重かったのは先週で、この時のコズミック・サインは、銀市場と世界の多くの株式市場で明確に示現したように、今までのところ重要な天井と一致している。

    今週は、金星が保守的なサイン山羊座から、より進歩的な水瓶座へと移行(イングレス)する。 金星はお金と通貨を支配するので、それが3/27まで水瓶座に滞在する間に、通貨の価格に影響を与える金融政策に何らかの転換があるかもしれない。

これはさらに、2/25の木星・冥王星の最後のワクシング・スクエア、そして3/11からの天王星の牡羊座イングレスによって後押しされる。天王星は牡羊座に入った直後、連邦準備制度理事会(FRB / 創設:1913年12/23 6:02PM ワシントンDC -出典 NYタイムス)始原図の、太陽・冥王星のオポジションに対してTスクエアを形成する。この中央銀行から発表される突然の政策転換が、通貨市場にも衝撃を与えるかもしれない。

彼らは何をする可能性があるだろうか? あるいは、中央銀行が反応を起こすような、突然で予期せぬような国際的・経済的出来事とはどんなものだろうか? 天王星が相手となれば、私達は決してその中身を知ることは出来ない。天王星に対応する時のモットーは、「予期せぬことが起こりうることを、あらかじめ予期しておく」ことのみだ。





訳文ここまで
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【主な惑星スケジュールの日本時間(JST)】
3/02 11:39頃 金星水瓶座入場
3/12 09:50頃 天王星・牡羊座再入場
3/21 08:44頃 太陽・牡羊座0°(春分)
3/28 21:07頃 太陽・冥王星ワクシング・スクエア@牡羊座・山羊座7°28'
3/29 06:41頃 木星・土星オポジション(Vtx含む)@牡羊座・天秤座14°21'
3/31 05:48頃 水星逆行開始:@牡羊座24°21’

hiyoka_blue at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

February 20, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 2/21

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年2月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の*は翻訳者によるものです)
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今週のコラムは≪短期ジオコズミクス≫と≪長期的考察≫が合体しているようで、2パート構成になっています。

来週のコラムは抄訳にさせていただくかもしれません。m(_"_)m


≪ 先週を振り返って ≫

    木星・天王星そして牡羊座が創り出す「資産インフレ特急」はなおも爆走し続けている。先週はこれまでにも増して多くの世界市場がその数年来の高値を更新した。銀相場も同様に31年来の新高値を記録した。一方金市場は、2010年12月につけた史上最高値を抜くことは出来なかったが、それでも週明けからは30ドル以上UPのオンスあたり1380を超えて週を終えている。それぞれの市場が金曜、2/18には週の高値近辺で引けており、これは月曜が「プレジデント・デイ」の祝日であることからも重要なポイントだ。米国の金融市場はこの日休場となる。休日前の週に株式市場が反騰するのは珍しいことではないし、特にここ数週間というものすでに強気相場が続いているのだからなおさらだ。

    直近2/2〜2/9に集中したジオコズミック・サイン群の影響下で世界の株式指数と銀相場両方の上値追いが続いていることは、市場タイミング・ツールとしての金融アストロロジーの、重要な特性を指し示している。拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing (究極の株価タイミング)』で述べたように、ジオコズミックにおける重要変化日(ジオコズミック・サイン群が示す期間の中間地点)は、前後3取引日以内のトレンド反転に関し82%の確率を保っている。しかしながら歴史を振り返れば、残り18%のケースでは市場反転がみられなかったことになる。そのかわりにこのようなケースでは、市場は誰が見ても明らかな抵抗ラインを突破するか(即ち数ヶ月来の新高値または年初来高値)、明確なサポートラインを突き抜けるか(即ち数ヶ月来または年初来安値)するのが通常だ。最近のジオコズミックな重要変化日 2/4〜2/7(2/2〜2/9+/-3取引日以内)にあたる時期、私達はいくつかの金融市場においてトレードを利するに値する反転をみた。米国債(安値)、通貨(高値)、そして大豆と小麦(高値)だ。だが株式市場と貴金属相場では、はかばかしいトレンド転換をみることはなかった。そのかわりに株式指標と銀相場は年初来新高値までブレイクアウトしたのだ。即ち、反転するかわりに上値に向けて加速していったことになる。(上方ブレイクアウト)

これはダウ工業平均が短期間11,000以下に沈んだ時から私達の週報や日報に沿ってロングを保持してきたポジション・トレーダーにとっては喜ばしいことではある。しかし、積極果敢に取引を重ねる短期トレーダーにとってみれば、超短期のテクニカル指標のいくつかが去年12月初旬から未だかつて無いほどの買われ過ぎ状態に留まり続ける中でのこうした状況は、大損害になりかねない目茶苦茶さだ。とはいうものの、私達は今木星、そして天王星と牡羊座について語っている。それ故「通常は」とか「普通は」などという概念は現在、通用しない可能性が高い。

    だがこれはこの先修正安が起こらないという意味ではない。事実上私達は、短期間の内にいくつかのジオコズミック・サインが密集するもうひとつの時間帯に入りつつある。 さてこれらのジコズミック・サイン群はたとえ修正安タイプであったにせよ、株式や銀市場におけるトレンド反転を引き起こすだろうか?  あるいは今後も木星・天王星・牡羊座が走らせる「資産インフレ特急」が、黄道帯における木星の位置に関連した歴史的高値を示唆する時間帯、2011年5〜6月まで轟音をあげて驀進し続け、上方ブレイクアウトの連続で加速し続けるだろうか?  これが昨今のファイナンシャル・アストロロジャーにとって、もっぱらの関心事だ。


≪ 短期ジオコズミクス ≫


    現在のジオコズミック・サイン群は2/17木曜、太陽が海王星にコンジャンクト(0°)した時から始まった。これは翌朝が満月(太陽と月が180°のオポジション)だったことからも大きな意味を持っている。この天体位相の時間帯(ジオコズミック・サイン群)は2/25まで続くが、その8日の間には4つの重要なジオコズミック・サインが存在する。太陽・海王星のコンジャンクションに加えて、2/18には金星・土星のワクシング・スクエア(90°)、2/20の火星・海王星のコンジャンクション、そして3回目にして最後の木星・冥王星のワクシング・スクエアが2/25に形成される。この読みとしては、この期間の半ばで多くの金融市場におけるトレンド反転を生み出す(82%の頻度、今現在発効中)か、またはなお一層の順方向へのブレイクアウトが加速していき、数ヶ月来の新安値または新高値へと向かうか(頻度18%)のいずれかだ。

    今週は他にも考察を要する天体位相の変化がある。3つの惑星(太陽を含む)が水瓶座から魚座へと移行するのだ。惑星がサイン・チェンジ(星座宮を移ること)することを「イングレス」と言う。イングレスはその主体となる惑星特有の力学と行動性に関連する、集合心理(または投資家のセンチメント)の変化を表すものだ。2/18、太陽は水瓶座から魚座にイングレスし、同領域に3/20まで留まる。水星もまた同様に、2/21の魚座入場後、3/9まで滞在する。追って火星もそれにならい、2/22〜4/1まで魚座に留まる。

    太陽と火星は非常に精力的、または活動的な天体だ。これらには行動がつきものだ。水星はコミュニケーションの惑星であり、商業や取引を支配すると言われている。さて、もしサイン(星座宮)との関わりを考えるなら、私達はサイン移行により起きるであろう心理的変化をかいま見ることになる。水瓶座はカリスマ、インスピレーション、革新と独創的思考のサインだ。占星学上ではリーダーシップの特性として定評がある。しかし魚座はもっと内省的(拒絶されたり批判される事に対する恐怖心の可能性を含む)か、または引きこもりがちな力学を持っている。それ自体では、リーダーシップのために努力したりアピールしたりする事はなく、むしろ人間性における美的な側面や — 理想主義とまではいかないにしても — 想像力豊かな面に向かおうとする。これは他者、特に殆どの人間が当たり前とする幸福に恵まれない人々を手助けしたいという衝動において、貴重な特性だ。

    したがって、私達がまさに目撃し始めている集合心理の変化は、世界の指導者達が 難しい決断を"パント"するか、または避けてしまいがちな期間と関与している事になる。だが、彼らはこの期間(の天体エネルギー)を弱者に対する同情に使いつつも、また彼ら自身さえもがこの攻撃的なサイン、牡羊座に滞在する木星(そしてまもなく入場する天王星)の激しい競争社会においては犠牲者か弱者なのである、と位置付けるかもしれない。これらの指導者達は、模範的なふるまいによって強さを示し導いていくというより、むしろ緊張や闘争から身を引いて誰か他の者を表に立ててリードさせる方向に行きそうだ。となれば、こうした背景からは、これら指導者達が大衆に対する共感を示し、そして(あるいはまた)、巡りめぐって主導権を握ることになった者を批判するという状況が透けて見えるかもしれない。
*)Punt(パントする):アメリカン・フットボール用語。ボールを地面に置かずにキックすること。パントした後は攻撃権が変わる。例えば第3ダウンまでに10ヤード進むことが出来なかった場合に、第4ダウンで攻撃失敗してイヤな位置から攻められるよりは、自陣から少しでも遠いところで攻撃されたほうがマシだという理由からパントを蹴ることが多いらしい。このあたりの攻防センスや駆け引きなどを暗に示唆してこの言葉を使っていると思われる。(アメリカンフットボール用語辞典を参考にさせていただきました。)

    こうした力学は特に米国において今後2〜3週間、重大な意味を持つだろう。連邦債務の法的上限は最初の予測、5月初旬から4月初旬へと早められ、そして今や3/4と迫ってきている。今週末の2/25に木星が冥王星へのワクシング・スクエアを形成することから、債務による苦境(冥王星)に関するヒステリー状態や誇張表現(木星)が爆発するかもしれない。争っているそれぞれの側(民主党と共和党)が、米国を債務不履行寸前まで追いやったのは相手側の責任であると言い立てて、その指導力不足を批判(そして侮辱さえ)する傾向にある。さて、そんな事が起きうるのだろうか? 答えはYESだ。これが木星・冥王星スクエアの潜在力なのだ。で、これはいったい誰が悪いのか?  それはあなたが討論においてどちらの側に与するかにもよる。これら天体位相の原理を鑑みれば、どちらの側も自サイドの責任を認めず、双方共にひたすら相手の落ち度のせいにすることだろう。

    もしかするとこの強気相場にとっては、こうした債務とデフォルトの危機は単に数年来の新高値までより高く昇っていくための、いつもの「wall of worry/懸念の壁」に過ぎないかもしれない。またおそらくは、実際に米国はデフォルトを起こすかもしれない。その場合、債務に関する何らかの合意がみられるまでは、株式市場は非常に厳しい下落に見舞われ、金と銀は史上新高値まで高騰するだろう。 だがいずれにせよ、木星・天王星・牡羊座による「資産インフレ特急」はいまだ順調に運行中だ。それは今年中盤まで、いやひょっとすると2012年初頭に至るまでも、いや増しに高い株価を指し示している。

だがその後2012年の大統領選の時期に至ると、私達は非常に警戒しなければならなくなる。何故なら、その時点で私達は天王星・冥王星のワクシング・スクエア(2012〜2015年)を経験し始めるからだ。先週論じたように、このコズミック・サインは「ブレイクスルー/突破」か「ブレイクダウン/崩壊」かの二者択一の時を象徴している。 そしていずれの道に至るかの差異は、私達自身(そして私達の指導者)が人間の生というものの内に認める、崇敬の重さの中に息づいているのだ。

    この時期を彩る特性を明らかにする占星学上の位相を考察するために、ファイナンシャル・アストロロジャー、そしてマンデーン・アストロロジャーの方々には2014年4/22の天体構成をチェックしてみることをお薦めする。そしてこれを米国始原図(1776年7/2、または7/4)と、また同様に通貨としてのユーロの始原図(1999年1/1)とも対比してみるといい。

私達はこれから先の数ヶ月間、これらが指し示す事象についてさらに詳細に論じることになるだろう。





訳文ここまで
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【主な惑星スケジュールの日本時間(JST)】
2/21 13:02頃 火星・海王星(水星含む)コンジャンクション @水瓶座28°31'
2/22 06:13頃 水星魚座入場
2/23 10:07頃 火星魚座入場
2/26 04:57頃 木星・冥王星ワクシング・スクエア@牡羊座・山羊座7°02'
3/02 11:39頃 金星水瓶座入場
3/12 09:50頃 天王星・牡羊座再入場
3/21 08:44頃 太陽・牡羊座0°(春分)
3/28 21:07頃 太陽・冥王星ワクシング・スクエア@牡羊座・山羊座7°28'
3/29 06:41頃 木星・土星オポジション(Vtx含む)@牡羊座・天秤座14°21'
3/31 05:48頃 水星逆行開始:@牡羊座24°21’


hiyoka_blue at 21:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0)金融アストロロジー 

February 17, 2011

○2/18の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

    さあ、新月のテーマが花開くときがやってきました。毎回のコトで耳タコ目ダコの方もいらっしゃると思いますが・・、満月のエネルギーのベースとなっているのはあくまでも前回の新月のテーマ。それは満月でパワーの最高潮を迎え、花開きます。そしてこの期間の色々な経験や想いを消化しながら、次の新月に備えて歩みを進めていく・・・そんな意味で満月はとても大切な折り返し地点。そして小さな果実を手にする時でもあります。 さて、今月の満月はまたもやいつにも増して強力です。。(今回はなるべく手短にいってみようと思います。 ^-^;)

FMphoto


満月タイムスケジュール
ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

ソーラータイム(LMT)
東京・関東ローカルで17:54前後、北海道周辺で18:01前後、関西方面は17:35前後(JST)、沖縄周辺で17:06前後に獅子座29°20’で満月となります。

その他主な惑星スケジュール
2/17 18:34頃 太陽・海王星コンジャンクション
2/19 04:12頃 金星・土星ワクシング・スクエア
2/22 06:13頃 水星魚座入場
2/23 10:07 火星魚座入場
2/26 04:57頃 木星・冥王星ワクシング・スクエア
3/02 11:39 金星水瓶座入場

3/05 05:45頃 新月@魚座13°55’


今回の基調となる新月のテーマについてはココをご覧ください。


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Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【月 獅子座29°20'  太陽 水瓶座29°20'  】

"A Mermaid" + " A Butterfly emerging from chrysalis"
"An unsealed letter" + "The field of ardath in bloom"

今までの現実感覚に新しい気付きが加わる→ ★ずっと望んでいた物事に一歩踏み出す→ ★小さな好奇心が秘める大きな可能性→ ★インスピレーション→ ★まだハッキリとは掴みきれない物事を理屈で明確にしようとする→ ★古いやり方を捨てることの難しさ→ ★情報過多による混乱→ ★隠されたものは明らかに、開かれたものは隠されるという奇妙なパラドックス→ ★理屈抜きで新しい繊細な感覚を得る ・・・・

幸運のポイント
アタマではなくハートで物事を決める、合理性にこだわらない、腹式呼吸/下腹部の筋肉に意識を置く、今までやらなかったこと・又は真に望んでいたことをやってみる、アイディアを分かち合う、自分であり続ける、旅に出る、煙水晶、アメシスト


    今、太陽の周囲にはセレス、ネッソス、水星、火星、海王星・・・そして魚座に入ってきたばかりのカイロンと、強力な惑星達がひしめいています。一方の月は、恒星レグルス、そしてトランス・プルートと呼ばれる感受点ともコンジャンクト。それぞれに違った方向性を持つ星々のエネルギーを一身に受ける今回の満月は、わたし達の感情面を強く刺激してきそうです。

    2/3の新月のテーマは、潮目の変化を読みながらも、自分自身を自由に表現したい!という強い気持ちに導かれて様々な経験をこなしていくことでした。 今回はそうした体験のさなかで、「強い想いの力」がクローズアップされてくるでしょう。周囲の人々との交流の中で新しいインスピレーションを得たり、今までやりたくても控えてきたような物事に思い切って着手してみたり。 ビジョンを共にする仲間と新しいプロジェクトを始めよう、なんて話が盛り上がるかも・・・・? まだ何かはっきりした展望が見えているわけではないのですが、とにかく何かしら行動を起こさざるを得ないような、オシリを蹴飛ばされたような気分も生まれそうです。まるで空間から「目を覚ませ!」とでも言われているような感じかな。。

また、いつになく感性が繊細になるひとも。もしかしたら対人関係の影響をモロに受け、感情の波に翻弄されてもうグッタリ・・・なんてこともあるかもしれません。 パートナーや恋人との関係では、お互いにあえて触れないできた水面下の問題があったりすると、それが再び浮かび上がってくる可能性も。そんな時は、こころに溜めてきたことを徹底的に吐き出して、お互い新しい局面に踏み出すことを促されるでしょう。

    新月当時はまだまだ出発点だったため、ゆっくり進む余裕もあったと思いますが、いよいよ満月、降り注ぐエネルギーのウォーミングアップは十分です。今はとにかく一歩でも前に向かって進むしかありません。

    今回満月とコンジャンクトしている恒星レグルスは「ライオン・ハート」とも呼ばれる王者のシンボルです。合い言葉は「勇気と威厳」。 大きな夢に向かって、何があっても胆力で乗り切る力を与えてくれる星です。 たとえ自分の思いや行動がこれまで頼りにしてきた理屈に合わなくても、論理的な説明がつかなくても、結局最後に暗闇を呑み込んで青空に変える力はわたし達自身のハートから生まれたエネルギーに他なりません。このエネルギーは全体のために身を尽くす高貴な精神のシンボルでもあります。そして、まだ見ぬ大地に向かって人々の希望を道連れに旅立とうとする精神をも意味しています。獅子座の最終度数は、全体の幸福を願うまでに成長した自我をシンボライズしてもいます。多分これは、この時期を良い感じで乗り切るために必須の精神性だと言えるかもしれません。 お腹に力をいれて重心を保ち、この王者のパワーを使ってみてください。

とはいえ今回、月が吸収する惑星たちのパワーも侮るワケにはいきません。大きな目で見れば、この期間は何でもアリのサバイバル世界の始まりです。 全体にちょっと魅惑的な雰囲気も漂う時期ですが、それと同時にかなり奇妙でトリッキーな側面もありそうです。 

そんな中で、時には周囲を駆けていくひと達が眩しく見えたり、自分のアイデンティティがよくわからなくなったり、イケイケムードに翻弄されて何を信じればいいのか、道を見失ったように混乱を感じるときがあるかもしれません。 突然、自分だけが停滞してしまったように感じるひともいるかもしれません。

    でも、ひるまずに進みましょう。今降り注いでいるエネルギーは、ちっぽけな理屈で説明できるようなものではありません。 今まで有効だった合理的な判断基準さえアテにならないかもしれない・・・そんな時期、頼りになるのは自分のハートで下した決断だけです。 

もしなにか思わぬことが起きたとしても、ソレはソレ。今までこだわってきたことが自分自身にとって本当に本当に大事なことだったのか?を直視する良いチャンスが来ています。 その上で、もしそれが本当に自分の道と思えるなら(たとえ今のところは・・・だとしても)、もう振り返ることはありません。ただ 進みましょう。  そして、「もしかしたらもうどうでもいいことだったのでは?」とちょっとでも思えるなら、不必要なものとサヨナラすることを怖れずにいきましょう。この時期、何かから逃げているのかそうでないかを一番よくわかっているのは他の誰でもない、自分自身です。
本来の自分自身の場に降りていって、そこで宇宙から降り注ぐ純粋なパワーと共に在ること・・・極論すれば、今なすべきことはそれだけなのかもしれません。

    NASAナショナルジオグラフィックの記事によると、2/14、太陽は4年ぶりに最大規模のフレアを放ったことで新しい活動周期に入った可能性があるということでした。磁場の不安定化から吹きだした大量の荷電粒子(太陽風)が17日昼頃には地球の大気圏と衝突したのだそうです。 このフレアの強度はまだ2000年代始めにみられたものから比べるとスケールが小さいということですが、アストロロジーの世界から見ると、今後太陽活動が活発になってくるとすれば、それは他の惑星達の動きとあいまって、とても興味深いシンクロニシティがみられるように感じます。 

    太陽が位置する水瓶座最終度数から放射されたエネルギーは満月のサビアン・シンボル『封をされていない手紙』で開花します。そしてフル・ムーンの儀式を終えた太陽は、そこから魚座の0°、『花盛りのバビロンの空中庭園』を取っていきます。未知の霧にとりまかれた世界、魚座に入る寸前にわたし達が目にする この手紙は、誰かに届いて開封された状態なのでしょうか? それとも、まだ誰宛にも投函されないまま、オープンになっているのでしょうか?  ここには深い謎がこめられているように思います。 ここに秘められたメッセージは多分、まだ宛先さえ記されていないもの、誰のものにもなっていないもの。。。これを受け取るのも、そのまま拾わずに通り過ぎるのもわたし達それぞれの選択。 けれど拾って開けてみると、そこには自分だけに向けたとしか思えないような内容が書かれている・・これは魚座が秘めた謎のひとつです。

けれどもしこのメッセージを受け取ったなら、その時わたし達はその内容をそれぞれのこころに携えて、そして、けっしてちっぽけな論理や自尊心というシールで封をしてしまわずに、オープンな態度で魚座世界に入っていくことが出来るでしょうか? 

一歩ゲートをくぐれば、そこには蠱惑的な花の空中庭園、魚座宇宙が待っています。それはわたし達の夢の世界と現実を繋ぐ庭園です。 そして多分、究極にはわたし達をより高いレベルに成長させるための、絶対的オープンさとサレンダーが要求される場所なのだと思います。

今回の満月はわたし達の足もとを煌々と美しく照らしながら、同時に今まで確かに存在すると信じていた大地が突然揺らぐような経験をさせてくれるのかもしれません。これまでの日蝕や月蝕のテーマもまだしばらくの間、リフレインしています。いまだ目に見えない未来に向かってワクワクするような気分と共に、この希有な時期をみんなで共に歩んでいきたいと思います。


Sun2



Have a nice trip!!!★

hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 23:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

February 13, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 2/14

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レイモンド・メリマン・コラム  2011年2月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また http://merriman.jp/では無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中のは翻訳者によるものです)
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2/15 NYSE始原図の日付が1972年となっていたのを1792年に訂正しました。また、≪ 短期ジオコズミクス ≫の末尾のセンテンスが抜けていたので追記しました(下線部分です)。(^_^;



≪ 先週を振り返って ≫

    世界の殆どの株式指数は先週、年初来高値まで上昇し続け、週末金曜においてさえ、エジプトの大統領ホスニ・ムバラクの辞任に反応して続騰した。ヘリオセントリックの水星とジオセントリックの金星がボラタイルな火性の星座宮である射手座を離れ、より保守的な地性の星座宮、山羊座に移行したこともあって、先週の反騰は爆発的なものではなく、ゆっくりと段階的な上昇となった。

    さて株式市場が下方に向けて反転することはなかったものの、政治情勢の方は今年始めの数週間にみられたような、超党派による「共通基盤」に立つ努力から乖離し始めた。そして、こと財政・金融政策の事となると両党の間にはまったくもって両岸を隔てる深くて暗い河がある、ましてや外交政策などは言わずもがな、という認識へと向かっていった。米国の財政政策については、4月初旬とも目される連邦債務上限への到達がどんどん迫ってきている。そんな状況下で政党間の相違はますます顕著になりそうだ。実際、こうした現象は木星・冥王星のワクシング・スクエア(90°の分離)形成が2/25と不気味に迫り、また3/28には木星・土星のオポジション(180°)がそれに続く事によって起きている可能性が高い。中央銀行や(又は)USA Stabilization group/米国安定操作グループ(即ち「下落防止」チーム)による介入か、あるいは債務上限に関する議会の速やかな合意でも無い限り、株式市場が下方調整局面に入らないとは想像しにくい。特に中東における地政学的安定の不確実性が加わった現状ではなおさらの事だ。

*)下落防止チーム/Plunge Protection Team:もともと1997年ワシントンポスト紙のヘッドラインで使われた言葉。実際の名称は「President's Working Group on Financial Market/金融市場に関する大統領のワーキング・グループ」という。1987年のブラックマンデーの際、米国市場の競争力と金融市場の安定化を図るために設置された。構成は財務長官をリーダーとして連邦準備制度理事会議長、証券取引委員長、商品先物取引委員長とその指名代理人からなる。金融危機に際して招集され、ゴールドマンサックスなどを介して株価安定操作を行っているなどの話がワシントンポスト紙によって伝えられている。(Wikipedia, washingtonpost.com)


    さて、株式市場が反騰し続けるだろうと想像するための材料がひとつある。それは木星が牡羊座にあり、天王星が牡羊座に再入場しようとしている事と関連している。これは去年の晩夏から最近まで効力を発揮し続けている「資産インフレ特急」の基盤となっているもので、2011年5月〜6月まで続く事が期待される。もしかすると2011年の終わりか2012年初頭まで続くかもしれない。米国の税金問題が一時的に政局から取り除かれているせいで、投資家もトレーダーも共に、この「資産インフレ特急」における最も収益性の高い道として、今や商品市場より株式市場に焦点を絞っている。天王星が126年周期の冥王星とのワクシング・スクエアを3年間にわたって展開し始めるのと時を同じくして行われる2012年の選挙に絡んで、ひとたび増税の可能性が蘇ってくれば、それは再び逆転することだろう。私達が2008年〜2010年に目撃してきた事は、2012年〜2015年へのプレリュードに過ぎないのかもしれない。2011年という年はその間隙にあって喜ばしく迎えられた休憩タイムだ。

    他の市場では、先週、殆どの通貨の対米ドル下落が続いた。ドルが強くなるにつれて、食料と原油価格にはささやかな圧力がかかった。しかし、貴金属は正反対の様相を呈し、銀がオンスあたり1ドル近くも上昇、そして金はオンスあたり約10ドル値上がりした。おそらくこれは世界経済に対する不安よりもエジプトで起きた政権交代との関連が強いだろう。新年を迎えてからというもの、ほぼ全日にわたって80.00以下で取引されていたドルは、他の通貨バスケットに対する反騰の機が熟し切っている。77.00以上が維持出来ている限り、ドルがまもなく90.00あたりまで反騰するかもしれないと考える理由がある。しかし、トランシットの冥王星がいまだに米国の木星とオポジションとなっており、またトランシットの天王星が米国の金星・木星のコンジャンクションとスクエアを形成し始めようとしているなら、その反騰はどれだけ続くだろうか?  歳入を超える支出を止める方法を考え出さない限り(またはその意志を発揮しない限り)、これらは古典的な破産のアスペクトなのだ。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    これまでのところ、2/2〜2/9の主要なアスペクトが世界の株式市場におけるリバーサルを生み出したようには見えない。しかしながら、それは対ドルでの通貨の天井、原油価格の天井、そしておそらくは大豆と銀価格の天井とは確かに一致した。またそれは2/2の米ドルと同様に、2/9、先週水曜の債券価格の安値とも一致していたかもしれない。

    けれども株式市場はいまだに、今週にも突然の反転をみせる可能性がある。トランシットの火星がニューヨーク証券取引所/NYSEの始原図(1792年5月)の冥王星とコンジャンクション(0°の分離)を形成しようとしているのだ。火星はまた、同取引所の水星・太陽のコンジャンクションとも同時にスクエアとなる。私の見解では、火星がこのように厳しいアスペクトをNYSEのこれらの惑星と形成する時は、80%の確率で急激だが短期の下落と一致する。今回もそれが発動するか、見てみよう。

    今週は、他にもファイナンシャル・アストロロジャーの興味を引くような、注目に値するジオコズミック・サインがある。2/17木曜、太陽が海王星とコンジャンクション(0°)を形成する。2003年に出版された拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で述べた研究によれば、これはレベル1(最強グループ)のサインだ。このコズミック・サインは79%の確率で14取引日か、通常はずっと少ないオーブ(例えば4取引日のような)を持ってプライマリー・サイクルの終焉または始まりとの相関関係を持っている。だが海王星を相手にする時はいつも、前述のような反騰を裏付ける理由がけして現実主義に基づいたものではなく、むしろ根拠の無い空頼みやご都合主義的な解釈、そして単なる噂に過ぎないという危険が存在する。

*)各惑星スケジュールの日本時間は訳文末尾を参照してください。


    そしてその翌日(2/18金曜)、金星は土星と90°のワクシング(開いていく)・スクエアを形成する。これはまた別のレベル1のジオコズミック・サインであり、67%の確率で13取引日(これもまた通常は4取引日かもっと早め)のオーブをもってプライマリー・サイクルと相関する。しかし、これらのアスペクト(そして言及していない他のアスペクト)は、2/25に起きる木星・冥王星のワクシング・スクエア(90°)に比べれば二次的なものだ。このアスペクトは誇張や過剰(木星)と負債(冥王星)とを結びつける。この時期には米国の連邦債務の法的上限(そしてデフォルトの見通し)が政界や金融市場で交わされる会話の最もホットな話題になり、そして多分それは3/28の木星・土星のオポジション(180°の分離)の時期まで続くのではないかと私は考えている。 2/4に形成された太陽・火星のコンジャンクションがいまだに効力を発しており、これが2月いっぱいまで続くことを考えると、今後いつ何どきでも高値をとりにいく可能性があることは否定できない。この場合は4月初旬に4〜6%の下落をみる可能性も付随している。しかしながら今のところは、相場が天井をつけて反転下落が始まったと認められるようなテクニカルサインは生じていない。



≪ 長期的考察 ≫

    3/11、天王星は再び牡羊座に入場し、今後7年間滞在する。そして1週間後の3/21、牡羊座0°(に太陽が入り)春分となる。言い換えると、春分の日に牡羊座0°で太陽が天王星とコンジャンクトする、ということだ。それのみならず、これは満月と同時に起こり、この天王星を伴う満月が月の南北両ノードに対して90°のスクエア、即ちベンズ(the Bends)と言われるアスペクトを形成するのだ。その1週間後、木星は20年周期で起こる土星に対するオポジション(180°)を完成(3/28)、そして水星が逆行に転じる。(3/30〜4/22)

*)ベンズ(the Bends):月のノース、サウス両ノードに対して90°、つまりTスクエアとなるアスペクト。過去の因縁を軸とした重要な出来事やエネルギーの刺激が起きるとされている。その内容はその位置に来る惑星の質に依る。


    もしあなたがファイナンシャル・アストロロジーを理解しているなら、これらのアスペクトが米国連邦債務の法的上限に関し、有益かつ評判の良い合意に達するための努力において、困難を暗示することをご存知だと思う。もしあなたがファイナンシャル・アストロロジャーでないなら、来るべき物事に対する感覚を掴んでいただくためにもその原理を分析してみよう。

    天王星は自由と独立への希求を体現する惑星だ。それは順応者でもなければ合意への原動力ともならない。反対にそれは革新と革命、そして「古きものを追放し新しきものをもたらす」ための探求を表す。牡羊座というサインもまた多くの似通った性質を持っている。即ち、牡羊座も独立独歩の精神を表すのだ。だが、このサインは天王星よりなお一層性急だ。牡羊座と天王星、両方が変化を望む — いや、変化を要求する — が、牡羊座はたった今(或いは昨日→今では遅すぎる)それが起きることを望むのだ。牡羊座はたとえ全ての事実を把握していなくても、その信条と本能的衝動に燃えて闘おうとする。非常に原始的であり、「強きものが正義」または「強者(そして非情なもの)のみが生き残る」という信条を持つ傾向がある。天王星と牡羊座という2要素が共に働けばそれは、冷酷なまでの競争、トップに登り詰めたいという衝動が絡み合う可能性をはらむ力=フォースとなる。そしてその過程で誰が踏みにじられようとお構いなしだ。何故なら、最終的には変化が生まれるのだし、そしてそれこそが、自由への唯一の道だからだ。(少なくともある程度の人間はそう信じることだろう。)

    上述したように、天王星は牡羊座に7年間滞在する。そして3/11の牡羊座再入場に続いてまもなく、その天王星に太陽がコンジャンクトする春分が来る。 エジプトやチュニジアでこれらの本質を示現しつつある出来事を見るにつけ、多くの人々はこれがただ2つの孤立した事象なのか、それとも世界中を席巻する新たな革命の波の始まりなのか?と思いを巡らせている。そして、 これからやってくるジオコズミック・サインは後者を示唆している — これは大衆がより大きな自由を求めている地域で多くの政権を転覆させるような、強力な運動の始まりに過ぎない。このような展開はマンデーン/アストロロジャーにとっては何も驚くにはあたらぬ事だ。しかし、驚きとなりうるのは、(同様の動きが予想される)その他の国々の数 — そしてそれらの国の名 — かもしれない。そうした国々は大きな社会不安に対して脆弱であり、その中には米国自身も(ドイツ、フランス、そしてイタリアも同様に)含まれる可能性が高い。

アストロロジーにおけるこうした運動性のピーク(そして2008年〜2015年のカーディナル・クライマックス第二期)は、2014年4/22に起きる。この時期を特徴付ける実際の事象は、この日付の前後18ヶ月以内に起こるだろう。だがこれは、また別の「台風の目」の中心部にもあたっている。もし世界の(そして特に米国の)負債状況がそれまでに解決されていなければ、それはもう1つの経済的津波と共に同時発生するかもしれないのだ。さらに言うなら、債務状況に改善が見られなければ、これはUSドルとユーロの"終わりの始まり"となる可能性がある。つまり、いったいリーダー達は他にどういう手段でこの、絶えず増加し続ける累積債務危機を解消しようというのか? 私が判断しうる限りでは、それは貨幣化(インフレーション)か又は新しい国際基軸通貨という手段だ。まぁ、支出を抑えて歳入を増やすことも出来るだろう。だがそれはあまりにも単純で実質的で、そして殆ど全ての場合において、真面目に目論むことさえも政治的には正しくない。今まで歴史上、誰もこんなサイズの負債を返済したことなど無い。そして、126年周期の天王星・冥王星サイクルが効力を発揮する(歴史上)殆ど全てのケースにおいて、この種の問題(負債)が立ち現れるのだ。

    だがしかし、だ。木星もまた今年、6月初旬まで牡羊座に滞在する。これは政治的リーダー達にとって、何か人気の出ることをする、そしてまた既成概念にとらわれずに何かを考えるには絶好のチャンスだ。そうだ、もし彼ら指導者達が常識的なラインにのっとって合意に達することが出来さえすれば・・・・いやちょっと待った! 私はすでに、今週やってくる太陽・海王星コンジャンクションの蠱惑的な利他主義に嵌っているぞ。おぃおぃ...。 天王星が約束する「Change/変化」の効果をポジティブに経験しようとするなら、希望と共に歩むために、私達にはある程度の現実主義が必要だ。今週は、自分がこうだと信じる事に注意していたほうがいい。それは良さそうに聞こえ、素晴らしく見えてくるだろう。だが、よく耳にしがちな心を打つ言葉を(または警告でさえも)ヒラリとかわして、正しい事実に到達し、そして後に責任を負うべき行動を開始してほしい。 先週私達が目撃したのは、自由と — そして責任 — というものが本質的には何を意味するのか?との問いに関する、常識と過激な思考との闘争の始まりに他ならない。私達は、思考の多様性の価値を理解するという集合的ブレイクスルーに至るか、又は社会的(そして経済面においてさえも)秩序の崩壊に至るかの瀬戸際に来ているのだ。

牡羊座の天王星。 それは現状打破か崩壊かの二者択一だ。そして、両者の差異は人間の生そのものに対する崇敬の、その重さの内に息づいている。



*)集合的ブレイクスルー/collective breakthrough:共同体としての現状打破というニュアンスで訳せるが、現代のアストロロジーではユング系心理学からの影響とみられる集合的無意識といった用語もよく使われている。これは要約すれば人類が種として共有する無意識と言ってもいいかもしれない。ブレイクスルーも現状を突破するという意味合いを超えた、大きな意識上のインパクトを含んだ用語として使われることが多い。メリマン氏も大きな括りではこの流れにあるため、あえて集合的ブレイクスルーとしてみた。共同体として取る場合は、地域や国などの部分的な括りではなく、地球規模とか人類総体といった包括的な意味と捉えて良いのではないだろうか。

*)【惑星スケジュールの日本時間(JST)】
太陽・海王星コンジャンクション:2/17 18:34頃
金星・土星ワクシング・スクエア:2/19 04:12頃
木星・冥王星ワクシング・スクエア:2/26 04:57頃
天王星・牡羊座再入場:3/12 09:50頃
太陽・牡羊座0°(春分):3/21 08:44頃
木星・土星オポジション:3/29 06:41頃
水星逆行開始:3/31 05:48頃 @牡羊座24°21’




訳文ここまで
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February 06, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 2/7

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年2月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の及び訳注は翻訳者によるものです)
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今週のコラムは大変に長いため、≪長期的考察≫は省略させていただきます。m(_"_)m

今回の≪長期的考察≫の冒頭でメリマン氏は

     『誰もが犯す最大の過ちは反対者を自ら裁くことだ。もし問題を真に解決する方法を把握したいのなら、あなたは他者の信条を理解しなければならない。あなたは敵対者に自分の信念に合わせるよう強制することは出来ない。もし彼らがそれを拒めば、即ち戦争が勃発する。』

というマーティン・A・アームストロング氏のリポート  "The Assent of China" (1/30, 2011)  からの一節を取り上げ、へびつかい座と13星座騒動をめぐる混乱について論じています。アメリカではへびつかい座関連の本が出版されたり、映画まで公開されるという話もあるようで、いまだに混乱は治まっていないのかもしれません。テレビ番組によく顔を出す科学者で面白おかしいアストロロジー批判を得意芸としている人や、この機に乗じて13星座占いを広め、有名になろうと画策する人達をメリマン氏は偽科学者・偽アストロロジャーとして容赦なく批判し、彼らの意見に対する詳細な反論と天文学的反証を展開しています。こうした流れももしかしたら、水瓶座の新月と太陽・火星コンジャンクションの顕れといえるのかもしれません。

原文はかなり長いもので語り口も熱いのですが、こちらのブログでは相場に関連するメリマン・コラムの速報性に重点をおいていること、そして日本では一応この騒ぎも治まっているように見えることなどから、今回は時間の都合で割愛させていただくことにしました。 ただ、アストロロジー実践者の方には面白い内容ではあるかもしれません。もし興味ある方がいらっしゃるなら、hiyokaまでご一報ください。折をみて翻訳してみます。(^_^)

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 ≪ 先週を振り返って ≫

    株式市場におけるこの『資産インフレ特急』は停まるところを知らずといった状況だ。過去1年を通じてこのコラムで何度となく言及したように、またフォーキャスト2010及び2011でも述べたように、木星と天王星の牡羊座進行は今年前半まで株式市場にとっての強気を醸成するだろう。それは両惑星がそれぞれ2010年5月下旬、そして6月初旬、最初に牡羊座に入場した時から始まった。

  世界の殆どの株式市場が2010年5月下旬には大底をつけたのに対し、米株市場は7月第1週にもう一度、とどめの新安値をつけた。それからというもの — 特に土星が8月最終週にカーディナル・クライマックスにおけるオポジションとスクエアの役割から離れた後 — 世界中、殆どの株式指数が躁状態の様相で上昇し続けている。この事はファイナンシャル・アストロロジーの原理と完全に一致をしており、また木星・天王星コンジャンクションの過去の歴史とも相関している。通常、株式市場は木星・天王星のコンジャンクションの後4〜7ヶ月経たないとトップアウトしない。両者の最終コンジャンクションは2011年1/4に起きた。全ての物事はこの組み合わせと関わりながら、適切な順序で展開し続けていく。勿論、他にも影響を及ぼす惑星コンビネーションは存在するし、2/4金曜に起こった太陽・火星の26ヶ月サイクルのコンジャンクションなどもまた説明が必要だ。

    先週はダウ工業平均、ナスダック総合を含め、世界のいくつかの株式市場で30ヶ月来の高値が目撃された。アルゼンチンのメルバル、ドイツのDAX、そしてオランダのAEXだ。この全てが、2/2水曜の新月と2/4金曜の太陽・火星のコンジャンクションの間に新高値を記録した。高値への動きはまだ終わっていないかもしれない。すなわちファイナンシャル・アストロロジーによるマーケット・タイミングでは今やいつ修正に向かうトレンド反転が起きてもおかしくない時期に来ているにもかかわらず、トップを示すテクニカル・サインはまだ示現していないという事だ。これは重要変化日として知られている期間で、それぞれの判定基準については拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3 : Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で詳述している。

    資産インフレ特急の勢いは、先週いくつかの商品市場にもまた波及した。例えば金と銀は週を通して騰がっていた。穀物市場(コーン、大豆、小麦)は全て2年来の高値を更新、原油も同様だった。しかしながら、原油の場合は週末に向かって価格は急激に下落した。また先週は多くの通貨が対ドルで強かったが、木曜と金曜にはそれぞれ数週間の高値を更新した後勢いを失っていった。

    そう、先週は確かにダイナミックな日々であった。それは天上の惑星位相、特に2/2の水瓶座の新月、そして2/4の太陽・火星のコンジャンクションを非常に明確に反映していた。世界中のファイナンシャル・アストロロジャーの誰もが期待したように、先週は積極果敢なふるまいと、何が正しいかについて自己の信ずるところを賭けて闘おうとする衝動の週だったと言える。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    しかし今、ジオコズミックな状況は変わり始めている。そしてこれは単にファイナンシャル・アストロロジャー達の眼に映るだけの卑小な出来事ではない。

    それについて説明しよう。アストロロジーの研究において、最もエネルギッシュなサインはファイアー・サイン(火性宮;牡羊座、獅子座、そして特に射手座)とされている。数個の惑星がこうした星座宮に滞在する時、投資家達は積極的で自信を持ちやすく、株価は上昇傾向を示す。これは惑星群がエア・サイン(風性宮;双子座、天秤座、そして水瓶座)に在る時も同様ではあるが、但しこれはポジティブなニュースに対する積極性であって、火性宮のように何が何でも、という訳ではない。一方、アース・サイン(地性宮;牡牛座、乙女座、そして山羊座)はもっと注意深く、心配性でさえある。アース・サインに惑星がいくつか滞在する時は、投資家達が政治経済の行く末を再評価しようとするため、株式市場は一服するか失速しがちだ。

    私達はすでに、ファイアー・サイン牡羊座における木星・天王星が与える強気なインパクトについて論じてきた。天王星は逆行して魚座に戻ったものの、3/11には再び牡羊座に帰還することから、こうした現象自体はここしばらく変わらないだろう。だが、ヘリオセントリックの水星とジオセントリックの金星がこのところ射手座に滞在していた事も、このような強気の火に油を注いでいた事も確かだ。この2惑星が付加していた条件は今後変わってくる。この週末、両惑星共に過度に楽観的な星座宮:射手座を離れ、もっとずっと現実的で警戒心溢れるサイン:山羊座に入ってきた。その意味するところは、この期間に修正安が始まるか、または少なくとも急上昇が一服するだろうという事だ。これは結局のところ、エネルギーとして規模に勝る惑星である木星・天王星がいまだに強気の位相にあることからも、強気相場を否定するものではない。しかしそれでも最近のトレンドが勢いを失うか、修正に向かう可能性を示唆している。

    また惑星個々の問題もある。ちょうどファイアー・サインが通常強気モードで市場を刺激するのと同様に、火の性質を持つ太陽と火星も類似の働きを持つ。彼らは今天上で寄り添っている。それが株価の上昇とより莫大な利益を意味するにせよ、また弾圧的な政権の打倒と万人の自由への探求を意味するにせよ、象徴的な意味において、これはまさに興奮の火をかき立てる位相に他ならない。

    この太陽・火星のコンジャンクション(0°)は、革命的精神を持つサイン、水瓶座で起きている。興味深い事に、水瓶座を支配するのは天王星であり、その天王星はちょうど次の7年間を過ごすことになる、牡羊座に移行しようとしている。エジプト、チュニジア、ヨルダン、そしてある程度シリアやイランでも起こっている事態は、まだ始まったばかりだ。このような動乱は多くの政権を脅かすものだが、米国でさえもその脅威からは逃れ得ないかもしれない。2013〜2014年、天王星が牡羊座での中間度数に達して冥王星と90°のスクエアを形成する時、それは米国始原図の太陽・土星スクエアにちょうど対向の度数となるのだ。太陽は大統領を支配し、土星はその政府だ。全ての勢力がパートナーとして共に新しい未来に向かって動くのか、または分裂し崩壊する古い構造にとって代わる、真新しい構造が打ち立てられるのか? このいずれかである。

*)米国始原図の太陽は蟹座11°26’、土星は天秤座14°44’で、冥王星・天王星のトランシットとタイトなグランドスクエアを形成する。また、新憲法可決時の日本の始原図では太陽が天秤座13°22’にあることから、日本もまたこのアスペクトの影響はまぬがれないのではないかと思う。(余談だけれど、日本の太陽と米国の土星、そして日本の土星と米国のノースノードがコンジャンクト。日本の天王星に米国の火星がコンジャンクトしている。またエリック・フランシスなどがよく使う米国の始原図シブリー・チャートでは、日本と米国の月同士もコンジャンクションとなる。これがもしパーソナル・チャートなら相当に因縁の深い関係ということになり、興味深い。)

(参考)
米国始原図(メリマン氏使用のもの/アリス・ミラー式)と日本始原図
(共に2013年5/9 日蝕時のトランシット・チャート)

USA20130509NMJapan20130506NM

    さて今週と、次の2週間に話を戻そう。今回の関心の焦点は、自信の源泉ともなった射手座、そして太陽・火星の組み合わせを離れて苦労性の山羊座へと移行し、2/25の木星・冥王星の90°スクエアへと歩を進めつつある。これは統治と債務に関わる問題を示唆している。世界は今も負債の海を泳いでおり、過去2年間の強気の経済政策で真に恩恵を受けた唯一の実体は銀行と銀行家達のみだったように見える。専横的で独裁的かつ抑圧的だと見なされる多くの世界的リーダー達に対し、最近大衆が感じる軽蔑の感情は、耳に心地よい発表を行うその裏で、いかに最近の財政政策と政治判断が一般納税者を犠牲にして銀行を利するものだったかという事実に対する認識の高まりと一致するものだ。これをチェックしたいと思う読者の方々にはこのyoutubeビデオが参考になるだろう。




    さて1月は株式にとって良い時期であり、またこれまでのところ2月の第1週も同様だった。実際、投資の世界では今年前半までは株式市場が好感される可能性がある。だがここに太陽・火星コンジャンクションの歴史が示す事実が存在する。以前述べたように、これはしばしば株式市場における10%以上の価格変動を伴って続いてきたトレンドに終焉をもたらし、そして非常に多くのケースで、10%の反転トレンドを開始させる。時間のオーブは4週間程度だ。もし米国が早めに法的債務上限を引き上げなければ、ヒステリックなデフォルトへの不安が投資社会を素早く呑み込み、株価はすぐさま10%の下落をみる可能性がある。こうした物事の顕れ方は太陽・火星ペアの好みだ。

    もし何も為されなければ、4月の第1週には負債額が米国の法的債務上限に届くだろうとの発表が今週あった。過去2年間ホワイトハウスと議会に起こっている事の全てから判断するに、この重要な決定を下すには期限ギリギリまでかかることだろう。しかし、もし3月の最終週と4月の第1週に天上で何が起ころうとしているかを見るなら、ファイナンシャル・アストロロジャーの眼にはそれが決してバラ色ではないと映る。3/28、木星は土星に対して180°のオポジションを形成する。そして太陽は冥王星に90°のスクエアとなる。2日後の3/30、水星が逆行に転じる(4/22まで)。4/3には火星が牡羊座に入場して天王星とまさにコンジャンクションを形成、同日太陽が土星とオポジションを形成する。これら全てはいったい何を意味するだろうか?

*)日本時間
   太陽・冥王星スクエア: 3/28 21:30
   木星・土星オポジション: 3/29 06:41
   水星逆行開始: 3/31 05:48
   火星牡羊座入場: 4/2 13:52
   火星・天王星コンジャンクション: 4/4 05:23
   太陽・土星オポジション: 4/4 08:37


    それは、政治家達が互いににらみ合いを続ける状況の中で、デフォルトの脅威が確実に現実味を帯びてきているという事を示唆している。彼らはおそらく土壇場に来てやっと、誰も良いと思わないような類の合意に達するだろうし、その後まもなく、これによって再び意図せぬ(そして想像さえしていなかったような)結果を招いて、杜撰な合意内容を変更(または否定)する必要に迫られるだろう。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

February 02, 2011

●2/3の新月—みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

2/4 惑星スケジュールの時間中にJST/LMTが混在していたため、JSTに統一し、文中加筆しました。

    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。ではでは今月も行ってみます!(^_-)

新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

ソーラータイム(LMT)
東京・関東ローカルで11:48前後、北海道周辺で11:54前後、関西方面は11:28前後(日本標準時)、沖縄周辺で11:00前後に水瓶座13°53’で新月となります。

次の新月までの主な惑星スケジュール
2/2 21:37 金星(270°/スクエア)天王星
2/4 14:59 金星山羊座入場
2/5 00:12 太陽(0°)火星
2/9 04:57 カイロン魚座入場
2/10 10:31 金星(0°)冥王星
2/18 17:36 満月@水瓶座29°20’
2/19 09:26 太陽魚座入場 
2/21 7:37〜10:04 水星・火星・海王星(0°)
2/22 05:54 水星魚座入場
2/23 10:06 火星魚座入場
3/02 11:39 金星水瓶座入場

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココ、そして木星の牡羊座入場についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【新月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 水瓶座 13°〜14° 】
"A barometer" + "A old sea captain rocking"
"A train entering a tunnel" + "The human soul awaiting opportunity for expression"

大きな浄化の流れの中で感情的影響を受ける→ ★潮目の変化を読む→ ★自分の立ち位置のバランスを取ろうとする→ ★何か新しいものが生まれる予感と緊張→ ★自己表現・自己主張・ロマンへの強い衝動→ ★適切な行動タイミングの重要性→ ★他者の存在を不注意に無視する危険→ ★自己過信→ ★待つべき時、行動すべき時の判別→ ★不安や焦り→ ★善悪の基準を再判別する→ ★心を整理して澄んだビジョンを求める ・・・・

エネルギーのポイント:「新しい世界への予感に導かれ体験と学習を重ねる」
幸運のポイント:
自分が今話している言葉をよく聞く、慎重さ、集中力、深呼吸、現実的に考える、「外側」からの眼差しを保つ、誠実、自然に親しむ、穀物を摂る、食事に気を使う、質の良い睡眠、シンメトリーな図形、黒曜石、サファイア

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    うーん今回もまた、畳みかけるようになかなか激しいテーマが示されているようです。理想を求めて古いものに反逆していく、ちょっとROCKな水瓶座。そのピークとも言うべき中盤度数で起きる新月ですから当然なのかもしれません。 アストロロジーでは牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の各1°をカーディナル・ポイントと呼び、重要で強力な度数としています。それと共に、このクロスと斜めに交差するクロス—牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の中間度数もまた、同じくらいの強さを持ち、その影響力は木霊のように長いこと続くと言われています。ただし今回はそれだけではなく、闘いの神火星が新月とコンジャンクト、そしてセレスも寄り添って天頂近くで何か特別な雰囲気をかもしだしてもいるんです。。

前回の新月は日蝕でもあり、今後も長期にわたってわたし達を取り囲むエネルギーのベースとして働きます。「全体の向上を意識しつつ、自己の旗を鮮明に掲げる」 要約すればこんな感じだったでしょうか。それが前回の満月でいったん圧縮されました。そして今回の新月では力を試すかのように、ダイレクトな行動のエネルギーが押し寄せてきます。すでに数日前から敏感に感じ取っていらっしゃる方も多いかもしれません。

    サビアン・シンボルを見てみましょう。この度数はもともと理想がとても高く、社会の中であらゆる事の内に真実を追究しようとします。水瓶座らしい知性も持っているのですが、ともすると今現在の自分にそなわった実力以上のことを成し遂げようと夢見て、いっぺんに物事をやりすぎる傾向も出てきます。そしてそうなると多くの場合後で思ったような結果にはならず、代わりにあらぬ方向に物事が進展して「あらら・・・」なんて結果になりがち。 もしかしたらその根底には、水瓶座を統治する2つの惑星—土星と天王星のように、2つの異なった志向や哲学が拮抗していて、それを早く統合して大きく羽ばたきたい、クリアーな光の場所にたどり着きたい・・・という強い願いを宿しているのかもしれません。 けれど、そこに辿り着くのはもう少し先の話。。とはいえ、地道に目立たず少しずつ・・・なんていうのはこの度数には似合いません。それに今は楽観的で拡大志向の木星のバックアップも得られるでしょう。

どんな結果になろうとも、それは「自分の進む道」についてもう一歩深く知ることに繋がります。 そして、この度数の本当の力は、その中にこそあります。けれど、もし社会の中で物事をひとつでも完成させ、冒険を成就させたいと願うなら、それなりの緊張感と慎重な防御が必要だということも忘れないでください。。

東京ローカル図では新月を挟んで火星とセレスがせめぎ合い、強いエネルギーを発しています。どちらも理想はひとつなのですが、アプローチが全く違います。セレスは母性的な情念から、火星は自己主張への衝動から、行動のための行動を煽ってきます。 サビアン・シンボルのテーマを待つまでもなく、この組み合わせはちょっとバランスを取るのに苦労しそう。。自分の意見、自分の主張、自分の判断、自分のアイディア・・・束縛を嫌う火星の勢いもあって、いつになく「これが正しいんだ!」と強く押し出したくなるかもしれません。

けれど今は、自分の中で目的意識や意図をもう一度はっきりさせ、結局は行動に移していくとしても、これまでよりは少し慎重に構える・・・くらいのほうが良さそうです。

ただし、これはけして自分を偽るとか抑圧するのが良いという意味ではありません。もしそうしようとしても、この強いエネルギーの下ではなかなかうまく行かないでしょう。また、いかに上手く言うか、伝えるか・・といった技術論の問題でもありません。ストレートな自己表現を促す力は強く、小手先で何とかなるとは思えません。このエネルギーに乗り、これから先の道程に活かしていくには、例え荒削りであろうと自分にも相手にもこころから誠実であること、そしてこれまでに培ってきた忍耐力やバランス感覚をどれだけ使えるかが鍵になるでしょう。

この新月を支配するのは魚座の天王星。その天王星は射手座の金星、乙女座のジュノーとTスクエアです。そして、金星は魚座の支配星、海王星そしてカイロンとセクスタイル・・・そしてそのちょうど中間に山羊座の水星が位置しています。この配置もなかなか一筋縄ではいかなそう。。

社会や人間関係で予想や期待が外れたり、パワーゲームや駆け引きの計算高さ、勇み足、バラ色の眼鏡への逃避、そしてやられたらやり返す精神などが刺激されるかも? ・・・親しい関係や、特にパートナー・恋人との関係では、ちょっとした行き違いから大きなケンカになったり、逆に現実無視のロマンティックな関係に身を投じ、後でショックを受けたりするような可能性もあります。 もしあえて流れに乗って冒険するというなら、「猫にマタタビ」くらいに思えると良いかもしれません。 つまり、今自分は猫で、マタタビに酔おうとしている。でも覚めた途端、何もなかったかのようにその場を立ち去れる・・・と。

けれど、そこに存在するのは自分だけではありません。相手がいます。そして相手も自分と同じように考えているかどうかは別の話です。新月に寄り添う女神・セレスも、新月の支配星、天王星に対抗する女神・ジュノーも、共に独占欲という意味では双璧をなす存在です。彼女達は、けしてやられたままではいません。ちょっとした不注意から相手を深く傷つけるようなことがあれば、今回はあまり軽い感じでは済まないかも?  見た目でウカツな判断をせず、誠実さと正直さをもって常に相手の尊厳を重んじてあげてください。また、それを理解しないようなヨコシマな相手との接触は避けたほうが良い時期だと思います。

「幸運のポイント」の冒頭に『自分が今話している言葉をよく聞く』というのがあります。今回のような強いエネルギーの下では、言いたい・表現したい、相手に反応したい・・という気持が先に立ってしまい、自分が本当には何を、どんなことを言っているのか、リアルタイムでは自分の耳(つまりアタマ)に入っていない・・なんてことが起こりがちです。相手のことばと同時に、自分の口から出ることばを良く聞き、観察してみてください。そんなふうに注意をむけるだけで、かなり『しまった!やっちまった・・><;』的な経験を防ぐことが出来そうです。

2/18の満月を挟んで今月後半、カイロンを皮切りに太陽・火星・水星が魚座に入場するころには大分雰囲気が変わってくると思いますが、牡羊座の木星のパワーは元気いっぱいです。当分軽はずみな言動には注意したほうが良いかもしれません。ただし、もし「やっちまった!」としても、そこから学ぶことは大きいのですが.....。

The Prophecy


さて、世界では今中東の政治的動乱が注目の的になっています。ネットを介し、まるでドミノ倒しのように拡がっていく大きなうねりを、極東のわたし達も自宅に居ながらにしてリアルタイムで見、知ることが出来ます。いかにも魚座から牡羊座へと移行しつつある天王星、一足先に牡羊座入りした木星らしい動きと言えるかもしれません。そして、これもカーディナル・クライマックスの渦の中、2012〜2015年に7回にわたって起こる冥王星・天王星スクエアに収束していく運動性ではないかと思います。

*)2011年7月に前兆ともいうべきニアミス?が1回あります。

日本でも、このところメディアを賑わせている新燃岳の噴火、鳥インフルエンザ、豪雪、政治不信など、流動的で予断を許さない要素が沢山ありますよね。今回の新月を日本の始原図(憲法衆院可決時)で見ると、12室で起こります。この強いエネルギーは、まだ国全体としての目立った動きにはならないかもしれませんが、何か水面下で大きなインパクトを与えそうです。そして世界の激しい動きと共に、強い刺激となってマグマのような力をじわじわ発揮していきそうです。それは地球規模の浄化と変革の潮流の中で、わたし達ひとりひとりが「自分とは何者か?」をはっきりと意識せざるをえないような流れに繋がっていくのかもしれません。日本という国が否応なく変わっていくのだとすれば、変えていくのは紛れもなくわたし達ひとりひとりなのですから。

また、今回も自然現象の猛威を示すアスペクトが出ています。引き続き火山噴火や伝染病、雪崩、農作物への被害や食料に関する問題など、注意が必要そう。そして新月図のアセンダントに恒星アルゴルが来ているのもちょっと気になります。この星は高い精神性を持つ存在には強い光となることがありますが、一般的には不穏な事件や破壊的なエネルギーという面が出やすいと言われています。日本の天空の雰囲気として、こころに留めておきたいと思います。

ちなみにエジプトで見ると、前回の月蝕が始原図の太陽の位置(オーブ約2°)で起こっています。またカイロの日蝕図ではその月蝕をICに、ノードとキラルス、MCに冥王星、そしてアセンダントに木星・天王星、DCにジュノーとVtxのグランド・スクエア。日蝕は政府や国のトップを表す10室で起きていました。

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他の注目すべきアスペクトは山羊座・蟹座初期度数に滞在する月のノードにそれぞれヴェスタとキラルスがコンジャンクトし、牡羊座の木星がタイトなTスクエアを形成していることでしょうか。これは深層心理での既存の価値観のゆらぎと、それでも運命の導きに従っていこうとする信頼へのテスト、そしてその葛藤の中から「何とかなるさ、きっと良い方向に向かう!」という楽観と希望をわたし達に与えてきます。 わたし達が行う一瞬一瞬の選択次第では、本当にそうなるかもしれません。 世の中も大きく動いていくと思います。 けれどまだ今は漠とした希望に動かされている状況で、本当に明確な方向性が見えているとは言えないようです。

わたし達はこれから初夏まで、木星が与えてくれる楽しさと行動力、そして何らかの刺激やキッカケをどんな風に使っていけるでしょうか? この新月は「今」を深く経験すること、そしてそれをどう消化し、今後に繋がるクリアなビジョンにしていけるかを、わたし達に問いかけているような気がします。それは言葉を換えると自分自身を証言していくことかもしれません。 これからも加速していきそうな外界の激動期。 ときにはゆっくり星空を眺めたり、冬の森を散歩したり・・・・自分をホッと休ませながら、元気に波乗りしていきましょう!!


Hava a Nice Ride!!!★



hiyoka.(^_^)

hiyoka_blue at 17:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー