April 2011

April 26, 2011

直近の主な惑星スケジュールとアレやコレや〜気まぐれUP♪

5/8 惑星スケジュールを6/4まで追記しました。
5/15 金星・火星コンジャンクトを追加しました。

これから5月中旬にかけて、天上ではちょっとダイナミックな動きがあります。 その全てがはっきりした事象として地上に表現されるとは限りませんが、少なくともわたし達の集合意識には何らかのカタチで影響はありそう・・・。 という訳で、気まぐれに惑星スケジュールをまとめてみました。 今回は実験的にヘリオセントリック(通常のジオセントリック/地球中心ではなく、太陽中心に見た星回り)のアスペクトもUPしてみます。

    ヘリオセントリックの水星の動きなどはメリマン氏のコラムでも時々出てくるので、お馴染みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 一般に、ヘリオセントリックの天体位相は個人的に感知できるようなものではなく、地球規模の変動や大きな意識変革に関わるものとされています。 もし個人レベルで感知しうるとすれば、ジオセントリックな動きと相関して知覚される場合か、またはそのひとの意識がかなりの高度と深さを併せもった探求者・求道者レベルにある、ということになるのかもしれません。それでもファイナンシャル・アストロロジーから見れば、射手座ファクターはヘリオセントリックでも有効であるとされています。実際、水星が射手座に入ってからの金・銀の動きは驚くほどボラタイルでした。社会心理の縮図ともいえるような相場の動きに、ヘリオセントリックな惑星位相が影響を与えるというのは、何だかとっても面白いことだと思います。

もちろん、こうしたアスペクトをあらかじめ知っていたからといって、個人的な日常のラッキーorアンラッキーなイベントそのものにそれほど関わりは無いかもしれません。個人的な出来事や感情の動きは、そのひと自身の出生図の惑星配置や室区分によって、一番大きく影響を受けるからなんですね。 例えばわたし達それぞれがオリジナルの翻訳機能をもつアンテナを持っているようなものです。 けれど、もし 「みんなに降り注ぐエネルギー」 が一段と強まるとき、「今、自分はどんなタイプのエネルギーに囲まれているのか?」にフッと意識を向けることが出来たなら、そこには何か大きな発見があるかも?と思うんです。 

    例えば、わけもなく気分が高揚したり、反対に理由もなく落ち込んだりした時、わたし達は自分の中にその原因を探ります。また無性に苛立ったとき、わたし達は社会や周囲の、誰か他の人の言動のせいだと考えたりします。 けれど、もしかしたらそれは、降り注ぐエネルギーの媒体になって、他者の思いを自分にかぶせているだけのことかもしれません。 いったい自分のこころの動きが何に反応して動いているのか? パーソナルなアストロロジーの究極の目的のひとつは、自分や世の中を無意識から動かしていくエネルギーの在りようを見極めて、それをある程度意識的に使えるようになること。あるいは見つめて、あらたな自己発見をしていくこと。そうした技術を身に付けることによって、目覚めながら自分の人生を切り拓いていくことにある・・・(そして・・・)とわたしは学びました。 そして、学べば学ぶほど面白く、いろいろなことに気付くようになりました。 。 

    現在、小さな岩の塊から冥王星クラスの準惑星まで、50万もの天体が太陽を巡る「惑星」として認識されているそうです。そのうち固有の名前を与えられ、星読みに使われているものも昔のアストロロジーと比べて、格段に増えています。また多くの恒星もネイタルチャートやイベントチャート、ホラリーなどの技法でエネルギーの参考にされています。 今後もその数は増え続けるかもしれません。 わたし自身、去年のカーディナル・クライマックス以来、こうした小さな惑星達の影響力が増大したような感じがしています。というより、太古に比べて人間の意識の感知力が高まってきている、ということなのかもしれません。 種としてのわたし達は、変わろうとしてもなかなか変われず、歴史の中で同じ失敗を繰り返しているように見えます。けれど、それでも長い時を経て、皆確実に進化への道を歩んでいるのではないでしょうか。

ホロスコープを見るたびに、思います。本当は360°の円周上、全てにぎっしりと星々がひしめいているんだ・・・って。いえ、円周どころか3次元立体の球として、チャートの中心にいるわたし達の周囲には無限の星々が煌めき、今この瞬間も、話しかけている....わたし達の意識はまだまだそれを知覚出来ないだけ。。 それを全て受け取れる意識がもし存在したなら、存在内部の意識世界には、いったいどんな宇宙が投影されるんだろう...........いや内と外なんてあるんだろうか?  子供みたいかもしれないけど、そんなふうに想像をめぐらせる時が、わたしにとっては一番楽しいひとときでもあったりします。。

    ぅぁ・・・気まぐれUPとか言いながらかなりマジにしかも超壮大に語ってしまってる・・・(^-^;   キリが無いのでこの手のお話はまた別の機会でもあれば。。 まぁ、ひそかにそんな意味もこめてってなコトで、惑星スケジュール、行ってみます!!


ヘリオセントリックのアスペクトは青字部分です。度数は太陽中心に見たものです。
オーブを考慮に入れず、日本標準時で大体ジャストの時間帯を示しています。実際の効力発動に関しては、惑星の運行速度や位置取りに応じて前後に1〜2日(遅い外惑星と月を除く惑星の組み合わせなら数日)〜数十分程度、時間のズレや効力領域が生じます。通常は「この日に天上でこんなアスペクトが起きる」くらいに考えていただければ、と思います。
但し、1日のうちにはそれこそ一瞬一瞬、数え切れないほどのアスペクトが多様な感受点との間に結ばれては消えていきます。欧米の星読みトレーダーさん達は、独自の理論で割り出した組み合わせを分足単位のサイクルと組み合わせてスイングやデイトレードに活用しているようです。


4/23 11:28頃 金星・天王星コンジャンクト@牡羊座2°20’
4/23 19:04頃 水星順行開始!(エコーフェイズ開始)
4/25 09:57頃 ヘリオ水星・火星トライン@射手座・牡羊座05°36’
4/25 18:54頃 ヘリオ火星・冥王星スクエア@牡羊座・山羊座5°50’

4/27 14:00頃 月 魚座入場〜  15:04 コンジャンクト海王星@魚座0°33’ 
4/27 15:42頃 水星 4/3の新月の位置を進行@牡羊座13°29’
4/27 16:21頃 金星・冥王星スクエア@牡羊座・山羊座7°25’
4/30 02:34頃 月 牡羊座入場〜  07:58頃 コンジャンクト天王星@牡羊座 2°40’ 
4/30 03:12頃 ヘリオ水星・木星トライン@射手座・牡羊座18°35’
5/01 01:53頃 月・金星コンジャンクト@牡羊座11°32’
5/01 09:13頃 月・水星コンジャンクト@牡羊座15°10’
5/01 09:14頃 金星・土星オポジション@牡羊座・天秤座11°54’
5/01 13:26頃 火星・木星コンジャンクト@牡羊座22°20’
5/01 23:00頃〜5/02 00:20  月がエリス・木星・火星に次々コンジャンクト
5/02 15:00頃 月 牡牛座入場
5/02 16:22頃 金星 4/3の新月の位置を進行@牡羊座13°29’

5/03 15:51頃 新月@牡牛座12°30’

5/04 15:09頃 ヘリオ水星 射手座を抜けて山羊座入場
5/04 15:09頃 ヘリオ水星・天王星ウェイニングスクエア@山羊座・牡羊座1°00’
5/06 08:48頃 ヘリオ水星・冥王星コンジャンクト@山羊座05°54
5/09 05:36頃 ヘリオ水星・火星ウェイニングスクエア@山羊座・牡羊座14°08’
5/10 18:41頃 ヘリオ火星・土星オポジション@牡羊座・天秤座15°04’
5/11 02:00頃 ヘリオ水星・木星ウェイニングスクエア@山羊座・牡羊座19°35’

5/11 16:04頃 火星 牡牛座入場
5/11 19:30頃 水星 エコーフェイズ終了 Go!(牡羊座24°21’)
5/11 23:42頃 金星・木星コンジャンクト@牡羊座24°46’(水星含む)
5/12 04:56頃 水星・木星コンジャンクト@牡羊座24°49(金星含む)
5/16 07:13頃 金星 牡牛座入場
5/16 08:19頃 水星 牡牛座入場
5/16 18:27頃 水星・金星コンジャンクト@牡牛座0°34'

5/17 20:08頃 満月@蠍座26°13’

5/19 11:28頃 ヘリオ火星・木星コンジャンクト@牡羊座20°22’
5/20 14:42頃 ヘリオ金星・天王星コンジャンクト@牡羊座01°11’

5/21 03:22頃 火星・冥王星トライン@牡牛座・山羊座7°05’
5/21 06:54頃 水星・冥王星トライン@牡牛座・山羊座7°05’
5/21 10:19頃 水星・火星コンジャンクト@牡牛座7°18’(金星6°13’含む)
5/21 18:22頃 太陽 双子座入場
5/21 22:05頃 ヘリオ火星・エリス コンジャンクト@牡羊座21°50’
5/22 02:54頃 金星・冥王星トライン@牡牛座・山羊座7°04’
5/22 16:24頃 太陽・海王星スクエア@双子座・魚座0°53’
5/23 11:36頃 ヘリオ地球・セレス ウェイニングスクエア@射手座・魚座01°38’
5/23 16:46頃 金星・火星コンジャンクト@牡牛座8°59’
5/27 09:18頃 太陽・カイロン スクエア@双子座・魚座5°24’

6/02 06:02頃 新月@双子座11°01’ (部分日食)

6/03 05:02頃 水星双子座入場 
6/03 16:28頃 海王星逆行開始@魚座0°55’ 
6/04 22:57頃 木星牡牛座入場


Have a Great Trek!!!★


hiyoka.(^_^)



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April 24, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/25

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年4月25日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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来週5/2付のコラムは多分お休みか、または抄訳とさせていただきます。m(_"_)m


≪ マーケットウィークを振り返って ≫

    希望の次には現実がやってくる。

    先週、株価は米国経済に対するスタンダード&プアーズのネガティブな長期見通しを受けた月曜の急激な下落の後、あざやかなリバウンドをみせた。その2日後、4/20水曜に太陽が牡羊座からマネー一般を司る牡牛座に移行すると、ダウ工業平均は187ポイント騰がり、2008年、およそ3年ほど前の6月初旬につけた最高値水準に達した。各企業の決算報告はポジティブで、希望が戻りつつあった。しかし、それと同時に、原油もまた2008年以来の最高値水準近くまで戻り、銀は1980年以来の最高値レベルに、そして金は史上最高値まで騰がった。また、スイス・フランは史上最高値に昇りつめ、ユーロは2009年12月以来初めての1.4600以上へと爆発的な戻りをみせた一方で、米ドル指数は2008年8月以来初めて74.00以下まで下落した。金、銀、そして原油のような商品相場が共に騰がっている時、同時に株式市場も上昇しているのは何故だろうか? そして、私達が以前、世界中に警鐘が鳴り始めると警告した水準までドルが落ち込んだのは何故だろうか?

    希望があれば次にやって来るのは現実だ。アストロロジーにおいては、「希望」は木星と火性宮の領域だ。「現実」は土星と地性宮が司る。 先週は、太陽・水星・火星・木星そして天王星の全てが火性宮である牡羊座に滞在していた。太陽が地性宮である牡牛座に移行してまもなく、金星もまた先週、牡羊座に入場してきた。火星が地性宮、牡牛座に移行する5/11までは、5つの惑星が牡羊座に滞在し続ける。そしてその後6/4、大物の木星が牡牛座に入場する。時間は相応にかかるものの、それでもゆっくりと、希望は着々と現実に向かって歩んでいくのだ。

    だが今のところは、これら全ての市場 — 株式、貴金属、原油 —が皆、米国政府とその中央銀行によって画策された米ドルの切下げを要因として騰がっている、という現実に、世界は目覚め始めている。こうした市場の上昇率は、ユーロ、スイス・フラン、日本円などの通貨と比べた場合、そう顕著なものではない。そして、4/20付けのウォールストリート・ジャーナルの一面を飾る記事『中国、元の前進を加速』に注意を払うことがいかに重要であるか、の理由がこれだ。そう、その通り。中国は米ドルへの依存を減らしている。何故なら、米ドルは諸外国や海外機関にとって、保持し続けるには危険なゾーンに入りつつあるからだ。 『北京が米ドルへの依存を減らしているという更なる証拠が4/18月曜に明らかとなった。政府機関紙が伝えるところによると、第1四半期の対外貿易で人民元建て決済は、1年前の0.5%から7%へとアップしている』 とウォールストリート・ジャーナルの記事は述べている。これは重大な急転だ。これはあなたのすぐ側の土手/銀行に押し寄せてくる現実という波だ。

    中国が1年以上前に、米国の財政・金融政策が誤っていて『資産バブル』を生み出すに違いないと警告しなかったわけではない。また米国は彼らの警告を無視したり撥ねつけたりすべきでもなかったが、実際に米国はそうした。中国の3兆ドル以上の外貨準備高中、その殆どが米ドルなのだ。 そうした事々を考えれば、牡羊座の天王星が象徴する性質を体現しているドナルド・トランプのような人物が、悲惨な財政・金融上の不始末を導いた米国指導層の責任を糾弾することによって、彼の2012年大統領選へと向かう探検を受け入れようとする観衆を獲得したとしても、何も不思議なことではない。しかしなお、アメリカ国民の持つ歴史と、以前このような困難の時期を通して国を導いてきた、彼らの発明と革新における潜在能力を過小評価するわけにはいかない。勿論私達には、その創造性の豊かさを挫けさせたり妨害したりせず、向上させていくようなリーダーシップが必要だ。

    さて、話を市場に戻そう。株式市場は先週上昇した。これは希望をもたらすものだ。だがドルは単に75.00以下であるばかりか、74.00以下にさえ下落した。これは現実だ。世界中で警鐘が鳴り始めている。 そして勿論、ホワイトハウスの指導者達・議会・そして財務省は私達に、何も心配することはないと、またスタンダード&プアーズによる米国経済の長期見通しが初のネガティブな格付けとなったことについても、何も気にすることなどない、と請け合っている。しかし現実はといえば、以下の通りだ。それはすでに起きている。そして、それが起きているからこそ、「資産インフレ特急」は再びレールに戻っただけでなく、このまま何も変更することなく行けば、維持不可能なほどスピードを上げようとしている。 結局のところ、この列車の軌道上最大の難所のひとつが急激に近付いてこようとしている。それは6/4 +/- 2〜3週間 という時間帯で、木星が加速の星座宮(牡羊座)を離れ、列車が転覆する前にブレーキ(牡牛座)をかけようと試みる時期だ。

    もしかしたら私は楽観主義者なのかもしれない。サイクル研究の領域からは今、希望が芽を吹きつつある。最近、この観点から米ドルの未来について書いたので、私達のウェブサイトのフロントページをスクロールして 『U.S. Dollar Analysis Mid-April 2011: Cycles and Geocosmic』という記事を読んでみてほしい。


≪ 短期ジオコズミクス ≫


    水星逆行が終わった。だがそれは大人しく引き下がったとは言えない。多くの市場がいまだに政府の指導者達と経済報告の双方から出される対立したシグナルとの苦闘を続けている。世界のある地域(BRIC諸国 — ブラジル、ロシア、インド、中国など)では、高度なインフレと急激に上昇する住宅価格を経験している。 他の地域、即ち米国やヨーロッパなどでは、住宅価格の下落と安定したインフレーション( stable inflation : そうした諸国が現在用いている測定値に基づいた表現を使うなら)を経験している。

    私達が3ヶ月ほど水星逆行から解放されている間に、富、金銭、および愛を司る金星を含む、数多くの主要な天体位相がひしめく時間帯も終わっていく。 4/22金曜、金星は天王星とコンジャンクションを形成する。4/27水曜、今度は冥王星(負債)とワクシング・スクエアを、追って4/30には土星(愛または金銭上の不足・不満足)とオポジションを形成する。 先週のコラムで述べたように、『あなたがアストロロジーを研究しているなら、4/22〜30の間に、金星が天王星、冥王星、そして土星との強力なTスクエアを形成しようとしているのに気付く筈だ。これは妥協と合意のためには厳しい時期だ。だが良いニュースもある。互いの姿勢変化のためには、5月の状況がはるかに助けとなりそうに見えるのだ。この時期は、私達が選んだ議員達にとって、予算に関する合意に達して米国政府機関の閉鎖および今や6月初めの週にも起きるとされる債務不履行を防ぐには最高の月であり、絶好の機会の代表格かもしれない。』 

    *)日本標準時
    金星・天王星コンジャンクト  4/23 11:28頃
    金星・冥王星スクエア 4/27 16:21頃
    金星・土星オポジション 5/01 09:14頃

という訳で、ここにも再び希望が生まれる。 私達の政治的リーダーが、負債、赤字、そして"恐怖の"デフォルトを避けるために合意に達することが可能になるような、信頼性が高く現実的な提案を組み立てられるよう願うばかりだ。これについてはジオコズミックな観点での絶好の機会が、駆け足でやって来つつある。だがそれは長くは続かないだろう。政治家達にはもっと現実的な切迫感が必要だ。彼らには、これからやって来るこの好ましい時間帯を利用するよう勧める、アストロロジャーが必要だ。

    さて一方、いったん金星・土星オポジションの時間帯を過ぎれば、「資産インフレ特急」の進路を阻むものは何も無い。そこに潜む唯一の危険は、あまりに速く、あまりにも無謀に疾走することだ。そして、その事について1つ言うなら、私達は来週ヘリオセントリックの水星が射手座を進行することに注意を払っている。これは天上における最もワイルドな領域の1つで、貴金属が非常に大きな価格レンジの中で取引される時間帯だ。牡羊座には5つの惑星がいまだに滞在している。あと一週間の狂気じみた相場に備えて、心の準備をしておいたほうがよい。


≪ 長期的考察 ≫

    『米国内でさえ、国民はドルのヘッジとして商品(原油・バレルあたり:111ドル)や金(オンスあたり1500ドル)を買っている。ユタ州は最近、市民が事実上の代替通貨として金を容易に売買出来るような措置をとった。こうした事が賢い投資となるかどうかは別として、これは確かにワシントンの経済運営への不信を表すメッセージだ。』 - 2011年4/21付 ウォールストリート・ジャーナル社説より 

    上の引用文が全てを語っている。もっと上に、もっと前へ、諺の「懸念の壁」を乗り越えて、これからの数週間、牡羊座の木星・天王星、そして他の3つの惑星によって加速しながら「資産インフレ特急」は走っていく。牡羊座が強調されることから、その期間に人々の間で交わされる言葉の論調は対立的かつ敵対的となりそうだが、金融市場は莫大な利益を得る機会と、危険な損失を喰らう可能性の双方を提供するだろう。それは(聖書にあるように)私欲の無い柔和な人が大地でも何でも受け継ぐ・・などというような地合ではない。未来はいまや大胆で強引な人のものである。

こうした状況は、5月から6月へと時が進むにつれて変わり始めるだろう。一方、このところは私達の週報や日報の購読者にとって素晴らしい期間となっている。ポジション・トレーダーは、去年11月、ダウ平均が11,000以下に下がった時から株式指数のロングを保持し、また金はオンスあたり1260から数週間ほどホールドしてきた。積極的に取引を行うトレーダーもまた、過去数ヶ月で幾度か行ってきたように金、銀、大豆を保持してきた。(私達のリポートはポジション・トレーダーと積極的なトレーダー、双方のタイプ向きの推奨戦略を用意している。)

しかし結局のところ・・今回私達は、この長く保持してきたポジションをまもなく閉じることになるだろう。





訳文ここまで
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今後〜5月半ばあたりの惑星スケジュール詳細は後日UP予定です。(^_^)



hiyoka_blue at 20:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

April 21, 2011

水星順行開始とエコーフェイズ

すみません!水星順行開始の時間、間違えて記載していました。訂正します。(ちなみに同日午前11:28は金星・天王星のコンジャンクトタイムでした。。早速水星ステーションの影響を受けてしまったようです・・・と言い訳しつつ。。m(_"_)m)

4/23土曜、夜7時〜7時半ごろ水星がやっと順行に移ります。

今は殆ど動きを止めたステーション状態で、これは逆行の総まとめとも言える時間帯。まだまだ大切な決め事や大胆な行動は避けたほうが良いかもしれません。これは別に、運が良いとか悪いとかではなく、まだ本当の意味で見通しを立てるほどの視野が開けていないことが多く、後になって気が変わりやすい(自分も全体も)・・・そんな、不確実な時だからです。ただし、すでに一歩踏み出してしまったとしても、それもひとつの経験です。 間違ったらいつだってやり直しは効きます。 日常の小さなことをあまり重く捉えすぎると、こころが不必要に不安定になったり、クヨクヨ・イライラしてしまうかもしれません。 全ては、これから! アタマとこころを柔軟にして、過ぎてしまったことはなるべく右から左へ流してしまうくらいでちょうど良いかも。

満月の星読みにもちょこっと書きましたが、順行開始から5/11あたりまでは逆行でちょっと崩れたバランスを取り戻す期間。 アストロロジャー、エリック・フランシスはこの時間帯を「エコーフェイズ」と呼んでいます。言い得てるなぁ。。

水星が逆行を開始したのは牡羊座24°を過ぎたあたりでした。、そこに戻っていくまでは、アクセルをグッと踏み込む前の一種のパーシャル・スロットル期間と考えるといいかもしれません。心身の疲れを癒しながら、どこかでバランスを失っていないか、再検討・再構築し、自分自身や周囲の状況を整えていくのに良い時期です。もし可能であれば、本当に大きな決断や結論出し、そして本格的な出発は、エコーフェイズが終わった後に設定する、とスッと納得感があるかもしれません。また、逆行中に始まった事柄や下した結論の真の意味もはっきりと浮かび上がってくる可能性があります。それがどんなことであれ、今よりはきっとクリアに対処できるのではないでしょうか。

5/3は新月です。そしてエコーフェイズの終わる5/11には火星が牡牛座にイングレス、続いて金星・木星のコンジャンクションもあります。多分、そのころのわたし達は、今とは全く違う気分になっているような気がします。

(日本標準時)
4/23 11:28頃 金星・天王星コンジャンクト@牡羊座2°20’
4/23 19:04頃 水星順行開始!(ストームフェイズ終了、エコーフェイズ開始)
4/27 16:21頃 金星・冥王星スクエア@牡羊座・山羊座7°25’
5/01 09:14頃 金星・土星オポジション@牡羊座・天秤座11°54’
5/01 13:26頃 火星・木星コンジャンクト@牡羊座22°20’

5/03 15:51頃 新月@牡牛座12°30’



have a nice trek!!!★


hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 17:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)パーソナル・アストロロジー | 金融アストロロジー

April 18, 2011

満月によせて・・・

今ちょうど満月タイムたけなわ。
こちらはTerje Sorgjerdさんという方がスペインのエル・テイデ山で撮ったTime Lapseです。Twitterでみかけて、とても綺麗だったのでこちらに転載させていただきました。

生きとし生けるものみんな、小さな地球というスペースシップに乗り合わせ、果てしない宇宙を旅し続けているんだな・・・

The Mountain from Terje Sorgjerd on Vimeo.



○4/18の満月—みんなに降り注ぐエネルギー

hiyoka_blue at 12:03|PermalinkComments(2)TrackBack(0)星読み随想 

April 17, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/18

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年4月18日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ マーケットウィークを振り返って ≫

    4/1の重要変化日はファイナンシャル・アストロロジー上、結局は有効なターニング・ポイントとなった。日本の日経の戻りはまさにこの日からだったし、それから3日間の間に、ダウ工業平均とロシアのMicexは2年来の新高値をつけた。他のいくつかの株式市場も、やはり4/1から3取引日以内にそれぞれ3月の安値からの戻り高値をつけた。その後は殆どがちょっとした修正安を見せ、それは先週末まで続いた。この反落が終了したという確証はまだ無いが、それでもいくつかの株式指数は金曜、なかなかの騰げを見せている。

    ヨーロッパでは、オランダのAEXとドイツのDAXが、3/15~16の安値から4/6の直近高値まで、急激に反騰した。ロンドンのFTSEとスイスのSMIでは、その戻り高値は1日かそこらのうちに終わった。全てのケースにおいて、3月中旬からの反騰は8%を超えるものだった。しかし、その後これらの4指数はみな先週後半にかけて反落している。

    アジアと環太平洋地域では、当然ながら最も激しい下落が日本を襲った。日経は2/17の高値10,891から3/15につけた安値8277まで下がり、25%近くの下落となった。 その後日経は4/1にはおよそ20%近く騰げて9822まで回復した。こうした日付のそれぞれが、私達の3つのジオコズミックな重要変化日の範囲内であり、これは正確で一貫性のあるマーケットタイミング・ツールとしてのファイナンシャル・アストロロジーの価値を再度証明するものとなった。

MicexとインドのNIFTYの戻り高値は4/6、それから3取引日目のことだった。これはMicexにとっては2年来の新高値だったが、NIFTYではそこまで行かず、11/8の高値には届かなかった。香港のハンセンとオーストラリアのオールオーディナリーズは、4/11月曜にサイクル新高値をとった。この日はロンドンのFTSEの場合と同様に、水星逆行期のちょうど中間ポイントにあたっていた。以前論じたように、水星が逆行に転じた時にトレンド反転を起こさなかった多くの金融市場は、逆行期間のちょうど半ばで短期かつ急激な反転を見せる。ハンセン、FTSE、そして株式以外の他のいくつかの金融市場がこのケースだった。

    アメリカ大陸では、すでに4/6にはダウ平均が2年来の高値をつけていた。ナスダック、ブラジルのボベスパ、そしてアルゼンチンのメルヴァルもまた、この時期にサイクル新高値をとったが、どれも年初来高値を超えることはなかった。したがってアメリカ大陸においては、これはジオコズミックな重要変化日であった4/1前後の3取引日以内から、異市場間弱気ダイバージェンスが発効したケースとなった。

    先週末、水星逆行期の中間時点と同期して起きた短期で急激な反転は、金と原油市場において最も顕著であった。金は4/11月曜、史上最高値である1476をつけ、その後翌日にかけて30ドル下落した。だが金は4/15金曜までに1488まで騰がり、再び史上最高値となった。 一方原油は4/11につけた113.46でトップアウトし、その後急激に売られて4/13には105.13まで下落した。だが4/15の金曜までには戻って110.00をテストした。

    しかしながら、最も話題の的となったのは再び銀市場であった。銀は重力に逆らい続け、4/15金曜には4300近くまで騰がった。非常に興味深いことは、去年7月下旬、ちょうどカーディナル・クライマックスの中間時点にあった時には、銀は1750以下で取引されていた、ということだ。おそらくは、他のどんな金融資産運用手段と比べても、銀は、牡羊座に移行した木星と天王星によって示され、実際には2010年6月初めにわずかに安い1720近辺だった時から始まった、「資産インフレ特急」の理想的な典型だと言えるだろう。原油もまた、同時期に発車した「資産インフレ特急」の好例で、その動きは現在までも続いている。

しかし、金と銀に話を戻すが・・・この2市場が共に騰がり続けているにもかかわらず、XAU(北米金銀鉱山株価指数)が新高値をとっていないことにひとつ懸念がある。XAU指数はいまだに2011年1/27の高値232.72よりはるか下にあり、現在220のわずか下で取引されている。この状況はまもなく変化してしかるべきだが、さもなければ異市場間弱気ダイバージェンスのパターンが発動して手酷い修正安に見舞われるかもしれない。

    もう1つ、現在の状況とジオコズミックな天体活動との興味深い相関関係を示す話が、4/13付けのウォール・ストリート・ジャーナル紙の記事に見られた。その見出しは『第1頸椎 科学者に脳への新視点(Atlas Gives Scientists New View of the Brain)』というものだった。紙面はこう伝えている。『・・・第1頸椎は、遺伝子が脳内の何処でどのような働きをしているかを理解するための強力な新手段を研究者に提供する。これは、彼らがアルツハイマー病や自閉症、また抑鬱症などの精神的疾患への新しい手がかりを見つけるのに役立つかもしれない。』

これはまた再び、射手座26~27°にある銀河中心を渡る月のノース・ノードに関連している出来事だ。ここ2週間ほどこのコラムでも述べてきたように、銀河中心とは「宇宙意識(Universal Mind)」、および生命の本質そのものに関する新しい発見や考え方の創出との相互関連を持つ、宇宙の領域である。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    このところ続いてきた水星逆行期は今週終わる。そしてこれが終わると、近日中に多くの強力なジオコズミック・サインが展開していく。最初は4/18の火星・土星のオポジションだ。これは拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Vol.3 : Geocosmic Correlation to Trading Cycles』の中で「レベル1」のサインとしているものだ。レベル1のサインは金融市場における反転との最も強力で一貫性のある相関関係を持つものだ。これは11取引日のオーブを持って、プライマリー・サイクルまたはより大きなサイクルとの82%の相関関係を持っている。 マンデーン・アストロロジーの分野では、これは例えば軍事的脅威、政治不安や討論がそうであるように、いわゆる対立の力学を内包している。またこれは、穀物価格の2週間以内のピークと相関する、季節はずれの気温とも合致している。   

    4/20水曜、太陽は牡羊座から牡牛座に移行、そして金星が魚座から牡羊座に入場する。今や投資家の関心は、これまでの物事から別の分野に移行していきそうだ。共に経済を司る牡牛座とその支配星金星が関わる時、来月どんな分野が投資家の関心を惹くかを推測するのはそれほど困難ではない。(即ち予算、債務など) 金星は金銭を支配し、牡羊座は闘いと関連しているということからすれば・・・・。おそらくマネーをめぐる闘いにハイライトが当たることだろう。

    *)日本時間の惑星スケジュールについては『○4/18の満月—みんなに降り注ぐエネルギー』を参照してください。

    4/22金曜、金星は天上で天王星と居を共にする。天王星は混沌、独立、そして興奮の惑星だ。法的債務上限の問題に関して新しいアイディアが提案され、結局反対にあって再び急速に捨て去られるシーンを期待しておこう。またこれは、前後2週間の内に、他の国々を巻き込んだ、次の大きな負債爆発と合致する可能性を持っている。金星・天王星のコンジャンクションは、株価の反転に関わるまた別のレベル1サインだ。そして同日4/22、水星は順行に入る。

    金星はまだまだ向こう2週間の課題を強調する仕事を終えてはいない。4/27、今度は冥王星(負債)とワクシング・スクエアを形成し、その後には土星(愛または金銭の不足)と、4/30にオポジションとなる。これらは共にレベル1のサインであり、13取引日の内に、株式市場におけるプライマリー・サイクルまたはより大きなサイクルと70%を超える一致をみせるものだ。あなたがアストロロジーを研究する人であれば、4/22~30の間に、金星が天王星、冥王星、そして土星との強力なTスクエアを形成しようとしているのに気付く筈だ。

これは妥協と合意のためには厳しい時期だ。だが良いニュースもある。互いの姿勢変化のためには、5月の状況がはるかに助けとなりそうに見えるのだ。この時期は私達が選んだ代議士達にとって、予算に関する合意に達して、米国政府機関の閉鎖と、今や6月初めの週にも起きるとされる債務不履行を防ぐには最高の月であり、絶好の機会の代表格かもしれない。

    まぁ、少なくとも5月から7/8の間は、水星逆行は無い。政府機関閉鎖のわずか1時間前に2011年度暫定予算の合意に達した後の、先週の状況で証明されたように、水星逆行下で民主・共和両党が下した合意の決断には誰1人として満足していない。それは相手方に対する「過剰な譲歩」だとして、両方の党から厳しく批判されている。だがこれは、とにもかくにも彼らが投票したその結果なのだが。

    今週は、ミズーリ州カンサスシティでのワークショップがあるため≪ 長期的考察 ≫は休載させていただく。 皆さんどうか素晴らしい週を!
そして今後10日間に続々と展開する、利益を生む可能性の高い取引機会を見逃さぬよう、よく注意していてほしい。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 21:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

April 16, 2011

○4/18の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化していくことになります。 今回はどんな風景が見えるでしょうか? さあ、今月も行ってみます!(^_-)
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満月タイムスケジュール
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。今回ジャストの満月時、月は日本から見て地底にあるので実際には見えないのですが、エネルギーの高まりは十分感じられると思います。(不可能なら夜でもかまいません)

【地方標準時(ソーラータイム)】
東京・関東ローカルで12:03前後、北海道周辺で12:09前後、関西方面は11:44前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で11:14前後に 天秤座27°44’で満月となります。

その他主な惑星スケジュール(日本標準時)
4/19 01:02頃 火星・土星オポジション@牡羊座・天秤座12°45’
4/19 23:59頃 火星・水星コンジャンクト@牡羊座13°29’
4/20 19:36頃 太陽 牡牛座入場 
4/21 13:25頃 金星 牡羊座入場
4/23 10:55頃 金星・天王星コンジャンクト@牡羊座2°20’
4/23 19:04頃 水星順行開始!(エコーフェイズ)
4/27 16:21頃 金星・冥王星スクエア@牡羊座・山羊座7°25’
5/01 09:14頃 金星・土星オポジション@牡羊座・天秤座11°54’
5/01 13:26頃 火星・木星コンジャンクト@牡羊座22°20’
5/03 15:51前後 新月@牡牛座12°30’

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。


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Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【月 天秤座27°44'  太陽 牡羊座27°44'】

"An airplane hovering overhead" + "Lost opportunity regained in the imagination"
"A man in the midst of brightening influences" + "A large disappointed audience"

何か大きな可能性を感じる→ ★興奮と高陽→ ★足もとを見失う可能性→ ★議論または討論→ ★自己の傲慢さを他者の中に見出す→★まだはっきりと形にならない夢の存在に気付く→ ★期待と失望との狭間でバランスをとる→ ★実質に立ち返る→ ★五感を研ぎ澄まして夢の本質を覗きこむ→ ★強さをはぐくむ孤独→ ★自己の限界と範囲を見極める→ ★地に足を着けての再生→ ★他者からの期待、他者への期待、自分に課した期待からの自由を目指す・・・・

エネルギーのポイント
「イマジネーションが生み出す期待と現実の壁が生み出す失望、その狭間の真実」

幸運のポイント
流されないこと、夢みること、「ここ」にいること、水分を摂る、シルク、自然の音、無音の空間、庭の片隅の影、淡い紫色

FM110418


    前回の満月は、3月20日。東日本大震災から9日目のことでした。あれから約1ヶ月、あっという間でありながら、本当に沢山のことがありました。 考えてみれば今年に入ってから、チュニジア、エジプトの革命運動から中東の動乱、そしてニュージーランドの大地震、内戦状態のリビア・・・これまでに無いほど世界中で社会・自然を問わず大きな地殻変動が起こってきました。そして今も、まだ何一つ解決には至っておらず、世界各国の経済崩壊の危機もいまだに去ったとは言えない状況があります。

わたし達は短い間に、もう十分と言えるほど、まとめて沢山の険しい道、綱渡りの綱を渡ってきました。今回の地震・津波・原発事故の被災者の方はもちろん、遠く離れたところにお住まいの方にも、大きなエネルギー疲労、こころの疲労が浮かび上がってくるころです。

    1月4日、今年は日蝕という、強烈な新月から始まったのを覚えているでしょうか?
そのテーマは 「アイデンティティ — 全体の向上を意識しつつ、自己の旗を鮮明に掲げる」 でした。 その時、こう書きました。

    『これは2008年〜2015年までのカーディナル・クライマックス、そしてその後も続く地球規模の変容というマクロの現象の中で、わたし達個人にとっての 核ともなる重要なテーマです。{Who am I?} {What am I?}  小さな個としての「わたし」。そして、計り知れないほど大きな全体の一部として機能する「わたし」。けれどその巨大な「全て」を個として知覚し、「カタチ」にし、ココに在らしめているのも・・・幸せを求め懸命に生きている、ひとりの「わたし」です。 多分このアイデンティティというテーマは、今後も折りに触れて、螺旋のように繰り返し出てくるのだろうと思います。』

そして、こうも書きました。

    『ただ今回の日蝕では、これまで 「コレだ!これこそ自分のコアとなる部分だ。」とか、「わたしって○○だから・・・・」 と特に理由をあげる必要もないく らいに信じてきたものが、本当に自分の真の姿なのか? 今自分が見て、定義している世界は本物なのか? を問われるているような感じです。 ・・・こんな 自分が居て、こんな世の中がある。こんな世の中があって、こんな自分が居る。 その相対性の中で、最低限、確固とした「自分」っていったい何なんだろう?  自分が今目の前にしている「A」という物事は、果たして本物の「A」なんだろうか? などなど。。』

    日蝕・月蝕のテーマはそれが起こってから数ヶ月、場合によっては数年続くこともあります。あれから3度目の満月となる今回は、この「新たなアイデンティティ」を模索していこうとするわたし達にとって、ひとつの節目になる、大切な時間帯となるかもしれません。 自信と希望は少しずつやってきます。わくわくするような未来へのインスピレーション、新しい門出の予感も生まれるかもしれません。 だからこそ、今回は主に注意点を書き留めておきたいと思います。

20日に太陽が牡牛座に入ると、少し落ち着いた雰囲気になってきそうです。けれど入れ替わるように金星が牡羊座入りしてきます。 水星・土星、そして冥王星はまだまだ逆行中。 世の中は依然として混沌と不安の中にあるように見えます。 けれど、即座の行動を促す牡羊座には天王星、火星、水星、木星、エリス、そして今太陽が集合中で、「これが私だ!」と主張するようなエネルギーの刺激を強烈に与えてきます。 金星の牡羊座入り以降は感性・知覚・行動を司る惑星、それをまた増幅させる惑星が勢揃いするわけで、自分をどんどん追求していく牡羊座のエネルギー、絶好調!という感じになりそうです。 

けれど、対向の天秤座には逆行中の土星が牡羊座の火星と180°のオポジション。 自分本来の姿、自分が本当にやるべき事、進むべき方向性が、何か大きなくくりの中で「かたち」を取って見えてきたような気がするけれど、逆行の土星は「沈潜しろ。まだ実際に具体化するには早すぎる・・・足許を固める時間が必要だ」と言っています。

例えそうであっても、わたし達の中に新しいアイデンティティの片鱗を少しでも感じ取ったなら、きっとそれは本物の未来へと繋がる、「正しい何か」なのです。それを直感すればするほど、時には「早くなんとかしたい!」「今カタチにしたい!」と焦る気持も出てくるかもしれません。 もしかしたら、生まれたばかりの「自分の道」や「新たな目標」がまだまだとても傷つきやすいのを本能的に感知したひとは、過剰なまでに「護らなければ・・・」と感じるかもしれません。  

そしてそれは、人間関係やパートナーシップの中で、ちょっとした摩擦を起こす可能性があります。 何故なら、この満月での火星と土星の緊張関係は、お互いの「世界観」の相違をどうしたら良いか?という問いかけでもあるからです。 この「世界観」は、突き詰めれば「宇宙観」であり、そして「自分の人生の中核をなすもの」 になるかもしれない・・・と深いところで感じ取っているもの、少なくともその片鱗である筈です。 けれど、もし自分が新たに手に入れた「世界観」の正しさにあまりにも固執するなら、それは結局これから先の成長を妨げる目隠しとなってしまうでしょう。

    また、ひたすら逆行を続ける土星は、司っている既存のシステムやコンセンサスに対し、決して満足しているわけではありません。すでに何かが古くなり疲弊しかけていることに、どこかで気付いています。 そして、土星は自分の牙城を再吟味する中で土星流の流儀でほころびを繕い直し、システムを美しく維持したいと考えています。だから逆行中の土星もまた、普段より防衛的になりがちです。弱味の部分は絶対に護られなければなりません。真っ向からぶつかれば、きっと固い殻に閉じこもるか、抑圧的な態度を見せることになりそうです。

そんなわけで、ちょっとした意見の相違が、後で振り返るとドッと疲れるような論争に発展したり、狭量なふるまいになってしまったりする可能性が潜んでいます。 
もし、そんな場面に出くわしてしまったら、相手の姿がそのまま、わたし達自身のクリアな鏡なのだ、と考えてみてください。 他者の中に見るエゴや狡さや怖れは、そのまま自分の中にもあるものです。 わたし達が世の中に見る醜さは、わたし達が創り上げたものに他なりません。 追求すればするほど、それはハッキリと自分自身に敵対し、「これがあなたの姿そのものだ。」と言ってきます。 たいていの場合、それって理屈抜きにとっても腹が立ちます。(^_^;)

「いったい何と闘ってるの?」  ・・・正当な怒りは健全な精神の表れです。けれど、それをカタチにして表現するとき、先人達の古いやり方ではこれから先はうまく行かなくなってくるでしょう。 天秤座で逆行中の土星の精神。それは「権威」の後ろ姿でもあり、現実と妥協と忍耐、そしてバランスの上に立って営々と美的調和を築いてきた精神でもあります。真っ向から闘いを挑んで壊そうとしても、立ちはだかる土星という権威が壊れることはありません。 何故なら、生まれたばかりの牡羊座、そして火星の果敢な精神(エゴ)は、肉体と感性、そして母性でもある月の働きを通して、やがては秩序を与える新しい土星精神へと成長して行かなければならないからです。

わたし達は、火星と土星の緊張を扱う、新たな方法を身近な人間関係の中に見出すことが出来るでしょうか?  ひいては人間として、国として、世界として、新たな共存方法を見出すことが出来るでしょうか? それともイデオロギーや資源や富や権利をめぐる戦争やひそやかな闘争は、これから先も、繰り返されていくでしょうか?  

この対立関係はカーディナル・クライマックスでハイライトされた、土星と天王星との対抗関係を、身近な体験としてなぞるものに他なりません。 これを解決していくにはまだまだ年月がかかることでしょう。 けれど、この満月に示されるアスペクトは、わたし達ひとりひとりにとって、未来の理想を探るための千載一遇のチャンス、大切な時間帯となる可能性はありそうです。  そう考えてみると、どんな体験でもヨシ!として、誠意を持って飛び込んでみるのも良いのかもしれません。。

金星が去った後、魚座に残ったメンターの星カイロン、そして無意識の境界を司る星、海王星。 絶え間ないこころのつぶやきを止めて、ほっと夜空をながめるような時が持てたなら・・・この2つの惑星がわたし達の精神に潜む無私の深淵から、何かしらヒントを囁きかけてくれるような気がします。 


imaginary_voice


もうひとつの注意点としては、水星の逆行があります。これは折り返し地点を越えて、もうすぐ順行に移りますが、今回はその終盤までなかなか油断できません。 冥王星・土星の逆行をベースとして働く水星の逆行は、わたし達の視野をちょっと狭くしてしまう傾向があります。十分に注意を払っているつもりでも、大切なことを見落として思い込みで行動してしまう。 自分が正しいと思うことに固執するあまり、論理を欠いたり、気持がとても狭くなって怒りっぽくなったりする場合もあります。 また逆にスッキリしない疲労感のあまり、何が何だかわからないまま、感覚をにぶらせて閉じこもってしまうひとも・・・。 その場合でも、こころの内側の圧力はとても高まる時期なので、きっと何かしらのはけ口が必要になると思います。どうか遠慮せずに、信頼できるひとを頼ってください。 もし周囲に元気の無いひとがいたら、どうか気にかけて、聞き役になってあげてください。 

物事が落ち着いてくるまで、もう少しだけ、過ぎ越しの姿勢で行ってみましょう。 23日夜には待望の水星順行です。ただし脳に疲労が溜まっているケースも考えられるので、最初はゆっくり足慣らし。水星が本当にその能力をフル回転で発揮し始めるのは5月初旬からになると思います。それまで時間が矢のように過ぎていくと感じるかもしれないけれど、このあたりでまた一段と雰囲気も変わってくるはず。自分なりのペースで、じっくり前進して行きましょう。

月は今こころの底から、「ほっとやすらぎたい・・」と望んでいます。太陽は「いや、そんな場合じゃない。社会に目を向けよう!」と言ってきます。けれど今、太陽を底から支えているのは月のこころです。自分の中の、 うつろいやすく、傷つきやすい側面を大切に扱ってあげてください。 なるべく好きなもの、美しいもの、音楽や絵や、心楽しいものに触れる機会を持ってください。 自分を慰めることをためらう必要は全くありません。 例え他のひとが懸命に行動を起こしていたとしても、自分が必要と感じたら、どうか休める時に休んでください。わたし達はいくつものトンネルを通ってきました。 そして、これからも、もういくつか超えるべき山坂があるかもしれません。 時には義務を離れ、喧噪から離れ、何も考えずに動物のように眠ること。楽しむこと。それは今、誰にとっても大切なことかもしれません。

生命の源の光であり、精神そのものをも象徴する太陽が牡牛座に入場することは、物事を固めていくような雰囲気をつくりあげていきます。その太陽の牡牛座入場は20日。 ただし、今日から17日、18日、19日いっぱいくらいまで、かなり強いエネルギー構成になります。 シジジー(前回の新月の位置)に土星が対向し、そこに火星とブラック・ムーン・リリスも重なってきます。また同時に小惑星ジュノーとも緊張関係を持ち、ノードが地平に重なる時間帯もあることから、やはり 地震その他の自然現象やアクシデントには十分警戒しておきたいと思います。

わたし自身、マンデーン・アストロロジーは専門ではありませんし、決して断定的な事など言えません。 ただ、特にシジジーは強いエネルギーを蓄積する感受点ではないかと考えています。 メリマン・コラムでも何度か言及されていたプラネタリー・ペア・サイクルと同様に、いわばルミナリー・ペア・サイクルとも言えるシジジーの度数もまた十分に充電されていて、そこに惑星が来るときは何らかのエネルギーが、惑星とサインに準じた味わいをもって噴き出します。 もしこれが精神面に影響するとしたら、やはり上記のような世界観・価値観の葛藤や、資源・富に対する考え方のぶつかり合いとして浮かび上がる可能性もあります。 けれどもしこのエネルギーを上手く使えたなら、堅苦しさや格差を乗り越え、大きな視野を持って人間関係をまとめあげる事だって出来るかもしれません。 いずれにしても、このアスペクトが強化される週の前半くらいまでは強いエネルギーが降り注ぐことをアタマに置いて、慎重に行動してくださいね。


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注意点のみ意識して、短めにと思った今回の満月ですが、やはり十分長くなってしまいました。。(-_-;)イツモノコトデス・・・ハイ 

この満月を大切な節目とするひともきっといらっしゃると思います。 何かちょっとした展望を得るひと、本当に新たな門出を迎えるひともいらっしゃるかもしれません。 どんなことが起きたとしても、また期待したことが起こらなかったとしても、これはいつの日にかきっと、わたし達みんなの祝祭へと向かうエネルギーです。本当はそのことだけが、一番大切なことなのかもしれません。 どうか、よい旅を!!!


Have a Nice Trek!!!★



hiyoka(^_^)

hiyoka_blue at 16:15|Permalink新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

April 10, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/11

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年4月11日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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4/13 ≪ 短期ジオコズミクス ≫中、末尾のフレーズが抜けていました。m(_"_)m
下線部を追記しました。

【注記】
    金曜夜、今週のコラムが投稿された後、そして政府機関の閉鎖に至る前1時間を切ったところで、2011年度予算の370億ドル以上の削減という条件で与野党の合意が達成された。しかしながら、これは政府の法的債務上限の切り上げへの合意と同じ事ではない。本気の議論はこれから始まるところであり、それは数週間後に再び政府機関の一時閉鎖の脅威を呼び起こすかもしれない。


≪ マーケットウィークを振り返って ≫

『人間が完璧に、嬉々として悪事をはたらく時・・・それは宗教的信念から行動する時である。』 —パスカル

    アストロロジーの分野を含む全ての研究がそうであるように、ファイナンシャル・アストロロジーもまた、惑星、星座宮/サイン、室区分/ハウス、そしてアスペクト/位相など、非常に明確な原則に基づいて働く。ある惑星があるサインを通過する時、それは通過中の各サインに関連した心理的力学を統合したエネルギー状態を強化する。2つ以上の惑星が互いにアスペクト(天体位相)または惑星パターンと呼ばれる、ある数学的な関係性を創り上げる時、それは単独である時と同様に、そのアスペクトを通して絡み合う惑星が示唆する力学の組み合わせにハイライトを当てていくわけだ。 時に、これらの力学は共に働いてより良い結果を生み出すことがある。それはしばしば「調和的なアスペクト」の時に起こる。このような時、その期間はあたかも注いだ努力が上手く功を奏する、その絶頂期のように、または単純に「幸運期」であるかのように見える。 

また別の時には、それぞれのサインに在泊する惑星と形成されるアスペクトから生み出される力学の組み合わせが、そう簡単には協調して働かない可能性がある。それは多くの場合、「不調和なアスペクト」が形成される時であり、一般に葛藤と苦闘の時期と重なる。いずれのケースにおいても、ある短い期間、互いにアスペクトを形成する惑星エネルギーの合流は、さきほど述べたような複数の力学を反映した典型的な「絶頂期」を象徴している。その強度が最大限に達した後は衰退していき、次の新たな惑星同士のアスペクトと、それらが象徴する心理的力学に向かい始める。

    観察と演繹的な推論から導き出された結論によって、ファイナンシャル・アストロロジャーは、エネルギー充填された複数のアスペクトからなるこのような時間帯が、殆どの金融市場において、トレンド反転との頻繁な同時性を持つことに気付いた。だが、その相関関係は100%、いや90%にも満たない。ここ30年を通して私が発表してきた研究に見られるように、実際はむしろ77〜82%といったところだ。但し、残りの18〜23%のケースは決してアストロロジーそれ自体や、ファイナンシャル・アストロロジーを否定するものではない。その時、星々がもたらすテーマそのものは世界中でその効力を発揮してきた。

事件や出来事、何らかの決定、発表、そして/または重要な政策は、トレンド反転の有無に関わらず起きており、それは常にこうした惑星間の力学的本質に沿ったものだ。 換言すれば、アストロロジーは決して嘘をつかない。ちょうど総体としての市場がそうであるように。 政治や経済であれ、または自然界において示されるものであれ、それは常に何らかのレベルにおいて示された、心理的力学のパラメータの範囲内で働いている。 ただそれは、想像しうる限りの、人間の全ての活動分野で常に同時に起きるというものではない。全ての金融市場で常に反転をもたらすわけではないという事だ。

    こうした考え方を頭に入れておくと、このように強力な占星学的位相のもとで、世界にはここ数ヶ月というもの、驚異的な出来事が続々起こってきたにもかかわらず、何故世界の株式市場がそれらを振り捨てて、高く、より高くと騰がり続けてきたかという理由を理解しやすいだろう。

この前の1月、木星が牡羊座に移行した。そして政治的動乱がチュニジアとエジプトで始まった。天王星が牡羊座に入場した3月前半、日本が地震と津波に襲われ、リビアに反乱が起こった。だがその後の先週、4/1の★★★重要変化日に続いて、大衆の関心はリビアと日本から、米国の2011年暫定予算に関わる政府機関閉鎖問題の天王山へと移っていった。

    通常であれば、こうした関心のシフトが、それまで騰がっていた株式市場における、下方へのトレンド反転と同期する筈だと予想するものだ。そして、確かに2日間ほどは、世界の殆どの株式市場がそうなった。例えばインドのNIFTY、日本の日経、そしてブラジルのボベスパなどだ。ところが、合衆国政府において政府機関閉鎖への山場が週末に向けて進行していくにつれ、株価は暫定予算の期限切れと政府機関閉鎖という脅威を無視して騰がり続けたか、または少なくとも底堅い展開を見せた。

    またその一方、もし共和党と民主党を財政赤字(冥王星)に関する妥協から隔てている物事について耳を澄ますなら、それが主に、現在深刻化している金額の問題とは何の関係も無い、ひとつの事柄に帰着するのに気付く。 それは結局、妊娠中絶の権利問題であり、家族計画センター(Planned Parenthood Center)への連邦補助金の問題だったのだ。 さてこの事については、私達は先週のコラムでこう述べた。「18.7年周期の月のノードが、射手座27°近辺にある銀河中心を渡りつつある.....ここで浮かび上がる象徴的意味は、普遍、根本、知への欲求だ.......これはおそらく「生命」そのものへの理解と関係があるのかもしれない。例えば、妊娠中絶反対と中絶賛成の問題は、主要な惑星がこの銀河中心を渡る時に再燃する傾向がある。」 まさにその通りの様相を呈してきた。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    今私達は、アストロロジーの観点から見て曖昧な時間帯に入っている。水星(またの名をトリックスター)が逆行中で、一体何が本当に起こっているのか、それが結局どんな結果に至るのか、誰にもわからないような状態だ。 4/8金曜、冥王星が逆行を開始したことから、逆行中の水星とあいまって、多くの陰謀説がほのめかされている。 また勿論、冥王星は負債の問題にも関連している。そしてこれは、米国政府が政府機関の閉鎖を防ぐために、2011年度予算と支出額の妥協点に到達しようと闘う際、抗いようもなく巨大な支配的因子となって君臨してきた。興味深いことに、冥王星は妊娠中絶もまた支配する。そしてそれは、こうした政府機関の閉鎖を防ぐために必要とされる妥協に至るまでの、300億ドル未満の差を隔てる、信じがたいほどにイデオロギー的な障害となり果ててしまった。

    しかし勿論、陰謀的な特性を持つ冥王星にハイライトが当たっていることから、民主党も共和党も、実は双方が自らの政治的優位性を勝ち得んがために政府機関が閉鎖されることを望んでいるのだ、という噂が蔓延している。共和党の方は、政府機関の閉鎖はオバマ大統領に指導力が無いということを指し示す、という事から利を得るだろう。 多分民主党側は、共和党が時宜を顧みず無理ばかり言い、(市民の困惑に対して)血も涙もなく、国の信用状態を晒しものにし、そして給料や社会保障給付金を受け取れなくなる公務員や軍人達の間に大きな不安を巻き起こすのだということを政府機関の閉鎖が証明する、という点から利を得るだろう。

当然、議会のメンバーである議員達は歳費を受け取れるから不安組には当てはまらない。つまり結局は、これこそが水星逆行と冥王星の滞留、そして逆行の開始が体現していることなのだ。牡羊座に火星が滞在して4/11火曜に冥王星とスクエアになろうとしている今、これら対立する両サイドには憎しみしか見られない。

*)日本時間:4/12 06:00頃 (その他の当面の惑星スケジュールは4/2付の新月の記事を参照してください。)

これは、それぞれの側が機能的な妥協点まで譲歩するのを拒絶する、対立的な力学となり得る。どちらかが折れなければならない。何故なら火星・冥王星間のハード・アスペクトは殆どの場合、決してウィン-ウィンの(互いに満足のいく)結果にはならないからだ。そしてこのために、恐らく後味は苦いものとなるだろう。 

勿論アストロロジャーとしては、このような重要な決定を下すのは水星が逆行を開始する以前のほうが良かったわけだが、この政府は2008年9月の金融危機以来、主要な決定を水星逆行中に下すというパターンに沿って歩み出してしまった。そしてこれまで全ての場合において、こうした決定には後に混乱が生じ、結局は変更が必要になるという繰り返しだったのだ。

    さて、金融市場に関する限りにおいては、今は水星逆行期(3/30〜4/22)のちょうど中間にあたる。したがって、3/30近辺で反転しなかったどんな市場も突然、急激なリバーサルを見せる傾向がある。しかしながら、それはそんなに長続きしないかもしれない。株式市場は4/8金曜ぎりぎりまでそのサイクル高値付近にあり続けた市場のひとつである可能性はある。

    にもかかわらず、より俯瞰で見るなら、市場はこのコラムや過去2冊(2010年、2011年)のフォーキャスト本で予測された「資産インフレ特急」の力学を体現する牡羊座の木星・天王星の道を辿り続けている。この状況は6/4まで、そしてことによると2011年暮れから2012年初頭、木星が逆行して牡牛座0°(牡羊座との境界)に戻って来る時まで続くかもしれない。昨年のフォーキャスト本で例証したように、牡羊座初期度数への木星のトランシットは通常は高値を示し、その後牡羊座中盤度数に入って修正安となり、後に牡羊座終盤から牡牛座初期度数にかけて新たな反騰となる。木星が牡羊座の中盤度数にあった3月中旬、私達は下落を見た。そして今、木星が牡羊座後半部に入ってくるにつれて、「資産インフレ特急」における次の反騰を見ようとしている。

しかしこのインフレはなにも株価にだけ起こっているわけではない。金は史上新高値をつけ、銀は1980年以来初めて40ドル/オンスを超えた。 いまにも負債爆弾が爆発するのではないか?という懸念が市場に存在するかぎり、貴金属は騰がり続けるだろう。


≪ 長期的考察 ≫


    このセクションで言っておきたいただ1つの事は、今こそ本物の牡羊座の天王星的な候補者が政治の舞台に入って来つつある、という事だ。読者諸氏は、過去のコラムでこの7年間のトランシット(2011〜2018年)が、過度に攻撃的で無慈悲なまでに激しい競争に満ちた期間を暗示していると述べた事を覚えておられるかもしれない。人々が互いに、どんどん少なくなる資源をめぐってますます大きな利益を得ようと競い合う時、それはおそらく、とても良い期間とは言えないだろう。これは弱者が虐げられ、思いやりや慈悲の精神に欠けた時期のサインであるかもしれない。だがこれは、強くて攻撃的な指導力を望む、または現在の指導者のリーダーシップが弱いか不適切だと見なす人々にとっては、魅力的に映ることだろう。

    牡羊座の天王星が初めて米国政治の舞台に躍り出る、初めてのプロトタイプへようこそ! 彼の名はドナルド・トランプ、そして彼は牡羊座の天王星のエッセンスを反映している。多くの人々が、彼はただ自分のテレビ番組の視聴者を呼び集めようと茶番を演じている客寄せパンダに過ぎないと主張している。だが私はこれについて、それほど確信は出来ない。牡羊座の天王星は、ほんの短期間で通り過ぎてしまうような事象ではない。これは7年間にわたるトランシットだ。そして、2012年の選挙期間の間、それは冥王星との間に非常に挑戦的な、126年周期のワクシング・スクエアを形成するのだ。まさに「神も仏もあるものか!」とはこの事だ。

「牡羊座天王星のトランプ候補」をメンバーに含んだ討論会は、ただのエンターテインメントなどではなく、まるで古代ローマの円形闘技場で繰りひろげられる剣闘士の闘いのごとく、死闘の末、最後にそこにひとり立つ者のみが勝ち残る、そんな類の娯楽となるかもしれない。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:25|Permalink金融アストロロジー 

April 03, 2011

金融アストロロジー/週間コメント by レイモンド・メリマン 4/4

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年4月4日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中のは翻訳者によるものです)
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2002年に刊行され絶版になっていた皆川弘之氏の著書、『ファイナンシャル・アストロロジー — 天体位相で相場分析する人の教科書』 の改訂版が新たに投資日報社さんより発売されました。メリマン氏のファイナンシャル・アストロロジーを基に、初心者の方向きにわかりやすく解説されたものです。興味ある方はこちらで詳細をどうぞ。


≪ マーケットウィークを振り返って ≫


    先週のロシアと米国にはなにがしかの共通点がみられた。両国の主要な株式指数は4/1金曜、数年来の新高値をとった。確かに世界の他の主要株式指数も、その殆どが週末に向かって力強い反騰をみせたものの、これらと同様の事は起こらなかった。

    また、私達が指摘してきた3つの重要変化日にいったい何が起きたかに注目してみるのも面白い。私達が追っている世界の株式指数の大部分が、2/21の三つ星の重要変化日を含む1取引日以内に年初来高値をつけた。その後、殆ど全てが下落し、重要変化日であった3/18~21まで3取引日以内の3/15~17に底を打った。それは1つ星の変化日にすぎなかったが、2/21から現在に至るまでの間、唯一の変化日だった。そしてこれらの指数全てがその後、私達が現在提示している3つ星のジオコズミック重要変化日である4/1に向けて反騰を開始した。殆ど全ての場合、こうした反騰は単なる通常の50%タイプのリトレースメントを超えるものとなっている。多くの指数が年初来高値に近付いており、中でもロシアのMICEXと米国のダウ工業平均は2年来の最高値水準まで到達している。

これは一体何を物語っているのだろうか? それは、ファイナンシャル・アストロロジーが、他のどんな研究よりも時に先んじてこれらの相場反転をうまく予測していたことを語っている。ファイナンシャル・アストロロジーは、私達がそれこそ何度も述べてきたように、利用可能な最も価値あるマーケット・タイミング予測ツールの1つであり、そしてマーケット・タイミングの妥当性を立証するものなのだ。それは決して骨折り損には終わらない。いつの日か、世界はこれを理解するかもしれない。だがさしあたっては、彼らがよくわかっていない事に感謝しよう。何故なら一度こうしたツールが理解されれば、それほどうまくは働かなくなりそうだからだ。

    金融市場は悪いニュースを全て無視しているように見える。例えばリビアでの戦闘、エジプトやチュニジアの政権交代、日本における天災の影響、そしてアイルランドやポルトガル、ギリシャ、スペイン、日本、そして米国でさえも抱えている、その地平に迫りつつある負債爆弾などだ。そのかわりに市場は、かなり以前に私達が「資産インフレ特急」と名付けた、牡羊座の木星・天王星によって示される原則を喜んで受け入れている。木星と天王星は共に、ショッキングで突然の出来事と同時に進行する過剰な投機を示唆していて、世界の株式市場は価格の極端な乱高下状態に入っていく。これはすなわち、トレンドは上昇傾向にあるものの、その途上で複数のサポートラインを割るような突然で厳しい急落があり、そして結局は再び反転して元の強気トレンドに戻るという事だ。木星・天王星は両方とも、木星が6/4に牡牛座に移行するまでは牡羊座に滞在する。この特急はそんなに長く走り続けるのだろうか? そう、あり得る事だ。それどころかおそらくこの特急は、2011年終盤から2012年初頭、木星が逆行して牡羊座と牡牛座の境界に来る時期まで走り続けるかもしれない。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    昨今、天上では沢山の事が起きている。そしてここ地球上でも同様に多くの事が起きているのに気付いておられるだろうか? 読者の方々は、まず始めにどの問題に取り組みたいと考えるだろう?

    ではまず金曜の米国雇用統計から始めよう。これによると200,000件以上の新規雇用が創出され、そして失業者数は8.8%まで落ち込んでいる。土星がいったん乙女座を出て天秤座に移行(2010年下半期)すればそうした事が起きる、と以前予測したように、このトレンドは正しい方向性で動いている。連邦政府も財務省も共に、それによって歳入が上がる事を見越し始め、政府がそのために税率をアップする必要さえ無かったのだと思い始めるだろう。だが冥王星はいまだに山羊座に滞在している。そして2012年~2015年にかけて、天王星とスクエアを形成する目前にあるのだ。税率の安定維持(すなわち税率を上げず、また経済動向が不確実な時に増税するような計画を発表しないという事)が、雇用の増加及びより増大する歳入とぴたり合致して示されたという事実にも関わらず、増税の可能性はジオコズミックな構図においてはいまだに色濃く浮かび上がっている。

    しかし、たとえ歳入が再び強い伸びをみせているとしても、支出もまた記録的なレベルで増え続けている。だからその底に存在するのはそれでもまだ負債、負債、そしてもっと大きな負債の山なのだ。それは私達を水星の逆行と、そして米国における4/8の法的債務上限のデッドラインに導いていく。これは一大事だ。そして再び、議会とホワイトハウスはこのように重大な案件を水星の逆行開始までに決めるのを先延ばしにしてしまった。2008年以来、毎度の水星逆行時のように、私達はただ彼らが正しく決着をつけるよう願うばかりだが、実際には多分それほど熟考もされないまま無理矢理の合意に再びこぎつけて、それがまた解決どころかより大きな問題を引き起こすことになるだろう。水星は3/30に逆行となり、それは4/22まで続く。

アストロロジーの研究では、この時期は調査や熟考に良い時間帯だ。物事について丁寧な議論と討論を重ね、少しずつ完全な理解へと近付いていく。そして、水星が順行を開始した後に合意に達すると最高だ。あまりにも早まって下された決定や、あまりにも長く待ちすぎた結果下された決定は、後々覆されるか見直されるのが通常で、これは効率の悪いパターンとなる。それは時間、お金、そして善意という観点からしても支払うコストが高くなる。現在の状況は間違いなくこれと同じ道をたどることだろう。

    しかし、今週天上で繰りひろげられる天体位相はそれだけではない。4/1金曜、火星が牡羊座に入場し、4/3日曜、牡羊座の新月の日に天王星とコンジャンクト(0°)する。あなたは、北日本を地震と津波が襲った3/11、天王星が牡羊座に入場した事を覚えておられるだろう。黄道帯の同じ度数が再び刺激される。これらの度数はまた、去年の夏カーディナル・クライマックスが起きた、まさにその中心部と同じ度数だ。私達はまもなく、3/10~3/17、そして去年の夏に関連するテーマの再来を見ることになるかもしれない。またこれはFRBの始原図における非常に感度の高い度数と重なるので、これから数日の間に中央銀行が何か予期せぬ発表をするか、あるいは政策を変更するかもしれない。 最近の通貨市場に注意を払っておられるだろうか?

    あるいはまたこれは、期日までに予算が可決されない事に起因する、米国政府機関の閉鎖にまつわる問題と関連しているかもしれない。興味深い事に4/6、太陽は木星とコンジャンクトするが、牡羊座におけるこのコンビは確実に楽観的だ。そして、その2日前の4/4、妄想的で愛他的な惑星、海王星が、同じく妄想的で愛他的な星座宮、魚座にイングレスする。これは164年ごとに起こる現象だ。という訳で、多分何かしらの希望があるのかもしれない。もしかしたら、上院も下院もなんとなく上手くやるのかもしれない。と思いきや、彼らは単に合意に非常に近いところまで辿り着きながら、冥王星が4/8 — まさに期限切れになろうとする当日に滞留から逆行に転じる時、再び粉々に崩壊するのかもしれない。冥王星の滞留は、冥王星が支配する問題に焦点をあてる。ひとつ、冥王星の大きなテーマは — さて、何だろう? それは負債爆弾だ。


≪ 長期的考察 ≫

    さてしばしの間、負債爆弾の問題は忘れて、天上で起きている注目に値する事象に目を向けてみよう。18.7年周期を持ち、ちょうど山羊座を離れたばかりで先月(3月)18ヶ月間にわたる射手座の長旅を開始した月のノードが、およそ射手座27°付近に位置する銀河中心(Galactic Center)を今現在渡りつつある。

    『エボリューショナリー・アストロロジー(Evolutionary Astrology)』に述べた研究によれば、射手座—山羊座の交差ポイントは北半球における冬至に等しい。それは1年の内で最も深い闇の1日だ。これは南半球では逆転し、最も明るい光の1日となる。個人のホロスコープでは、これは天底、またはICと呼ばれ、チャートの最下部のポイントとなる。このポイントは真夜中あたり — 1日の内で最も深い闇の時刻に、太陽がどの位置にあるかを指し示すものだ。それは1日が終わり、次の新しい1日が始まる地点でもある。同様に、太陽が冬至(山羊座0°)にある時、それは1年の周期の真の終わりであり、また本当の新年のスタートでもある。したがって、主要な惑星のトランシットが山羊座の0°ポイントを通過している時は、常に重要な周期が終わる時であり、そして新しい長期サイクルが始まる時なのだ。これは政治・経済におけるトレンド変化と同様に、集合心理学上のシフトと関連している。

月のノードは18~19年周期で、前回この位置に来たのは1992年8月と1973年10月だ。これらの時期から9ヶ月以内の政治的変化をチェックしてみるといい。だが、これらは金融市場における長期トレンドの変化、特に通貨と穀物価格のそれと関連している。ここ2~3週間の日本円とスイスフランを、米ドル絡みでチェックしてほしい。

    射手座に向けて山羊座を離れた後まもなく、月のノース・ノードは銀河中心を渡る。ここで浮かび上がる象徴的意味は、普遍、根本、知への純粋な欲求だ。ある意味において、銀河中心とはそこから全ての純粋思考が創生される「宇宙意識」のようなものと考えられる。多くの人々がこの期間、物事への理解に関わる啓発的なブレイクスルーを経験する。これがしばしば、同じ様な発明が複数の人々から時を同じくして発表される事の由縁だ。(トーマス・エジソンとニコラ・テスラが電気の新しい用途を発見したことなど) 

または、これはおそらく「生命」そのものへの理解と関係があるのかもしれない。例えば、妊娠中絶反対と中絶賛成の問題は、主要な惑星がこの銀河中心を渡る時に再燃する傾向がある。

    いずれにしても、今現在は希望に満ちるだけの理由がある。月のノース・ノードが銀河中心を渡る時、それは新しい発見、新しい発明、そして新しい理解のための肥沃な時間帯だ。もしも世界の政治的・経済的指導者達が、突如として負債爆弾を拡散させ得る方法を理解したなら、それは素晴らしいではないか? 

おっと・・・私はどうも「海王星魚座入場タイム」に深く入りこんでしまったようだ。
これは失礼! しかし、それは本当に良い気分だった。そこでは全てが正しく、完全であり、そしてまさしくそのままで、全てが在るべき姿だったのだ。





訳文ここまで
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日本時間の主な惑星スケジュールは
「4/3の新月ーみんなに降り注ぐエネルギー」の記事中に掲載しました。




hiyoka_blue at 20:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

April 02, 2011

●4/3の新月—みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きる わたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々で すが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読み の世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造している と言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 で はでは今月も行ってみます!(^_-)
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新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【 ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで23:50前後、北海道周辺で23:56前後、関西方面(日本標準時)は23:31前後、沖縄周辺で23:02前後に牡羊座13°29’で新月となります。

次の新月までの主な惑星スケジュール(日本標準時)
4/04 05:23頃 火星・天王星コンジャンクト@牡羊座1°17’
4/04 08:37頃 太陽・土星オポジション(@新月の度数)
4/04 22:51頃 海王星 魚座入場
4/09 18:10頃 冥王星逆行開始
4/12 06:00頃 火星・冥王星スクエア(牡羊座・山羊座7°30’)
4/18 12:03頃 満月@天秤座27°44’
4/20 19:36頃 太陽 牡牛座入場 
4/21 13:25頃 金星 牡羊座入場
4/23 19:04頃 水星順行開始
5/01 13:45頃 火星・木星コンジャンクト@牡羊座22°20’
5/03 16:09頃 新月@牡牛座12°30’

*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。


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Sabianシンボルによる【新月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 牡羊座 13°〜14° 】

"An unsuccessful bomb explosion"
"A serpent coiling near a man and a woman"

不確実でデリケートな物事を安定させようとする→ ★声の大きな者に耳を傾ける→ ★情報バブルの中を行く→ ★信念の強化→ ★感情に動かされる→ ★虚しい怖れ、虚しい期待、両方の存在に気付く→ ★両極に別れてしまった物事の壁をどう乗り越えるかの挑戦→ ★目に見えない大きな力を感じる→ ★シンプルな悦びと恵みに気付く→ ★新しい道への模索→★将来の可能性と力を内側にうっすらと感じる  ・・・・

エネルギーのポイント:「挑戦」 「1本の細道をバランスを取りながら行く」 「新しい未来のカタチを探る」
幸運のポイント:
リラックス・冷静さ・受け入れて、整理する・動物との交流・ゆっくりした運動・マッサージ・青い水と青い光のイメージ又は瞑想・ラピスラズリ・淡いピンクと淡いイエロー

110403NM


    牡羊座は黄道帯最初の星座宮、そしてその牡羊座での、今年初めての新月 — 新しいテーマの始まりです。 このところずっと「アイデンティティ」というテーマが続いてきました。今までに、なんとなくでも「新しい自分の姿」が浮かび上がってきたでしょうか? もしそうなら、いえ、まだハッキリとしたかたちなど見えて無くても、この新月から何かしら行動の中でそれを表現していくことを促されるかもしれません。そういえば4/10は統一地方選もありますね。 そんな日々の行動の中で、気付くことが沢山ありそうな新月図、とてもパワフルなニュー・ムーンです。

今、牡羊座には沢山の惑星が集まってパーティ状態。 このパーティは一種のホーム・パーティかもしれません。家族や親しい友人たちと、安全で暖かい部屋の中、美味しいお酒や食事をわかちあいながら心のふれあいを楽しみ、ホッとひとときを過ごしたい。何かを心から信頼していたい・・・そんな願いも感じられるチャートです。 太陽と月の出会いの会場には、すぐ側に楽しいことが大好きな木星も控えています。 何かとストレスが溜まりがちな今日このごろ。 機会があればどうか心を少しでも楽しませてあげてください。  

ただちょっと注意。楽しいばっかりのパーティなら良いけれど、この新月の180°対向には天秤座を逆行中の土星が睨みを効かせ、警告を発しています。まるで、「眠るな!足もとを見ろ!今こそ目を見開け」・・・とでも言っているように。。 せっかくイケイケの牡羊座パーティなのに、足をひっぱるようですが、この土星の力はやはり今のわたし達には必要な注意力なのかもしれません。

新月の翌日4日の早朝、牡羊座の火星が天王星とコンジャンクト。恒星デネブ・カイトスやブラック・ムーン・リリスともコンジャンクトしています。水星が逆行中でもあり、もともと短気な組み合わせである火星・天王星はかなりの爆発力を秘めていそうです。緊張感漂う情報や白か黒か矛盾する話が多く飛び交う今、その渦の中で自分を見失い、足もとをすくわれたり、アタマが眠ったまま行動してしまわないよう、少し注意が必要となるかもしれません。 身近なひと達との間で、自分の意見をいつになく強硬に主張してしまうひと、誤解からくる突然の感情的な爆発を経験するひと、また、何かとてもラディカルな決断をするひともいらっしゃるかも。。また水星逆行との相乗効果?もあるので、ちょっとした事故やケガにも要注意。ヨシ!となったら思いっきり行くのもいいけれど、その前に1回、深呼吸ね。 この期間は少し複雑でトリッキーな側面もあるので、自分がどんなふうにエネルギーを使っているか? 使おうとしているか? ちょっと観察してみる余裕を持つと吉です。

またこの時期は、自分自身が感情的な暖かさを求める一方で、相手のことには無頓着になったりしやすいです。けっして冷淡な気持ではないのですが、独立と行動への衝動がとても高まり、関心が自分にだけ向きやすくなる傾向があります。ひとの事になると、共感はしているにも関わらず、同時に超然とした気分にもなりやすいのです。そのため、コミュニケーションは活発だけれど、常に対人関係において矛盾を抱えることになるかもしれません。 けれど、少なくともお互いに対話のマナーを守り、最低限の約束をキチンと果たすことによって、無用な摩擦を避けることが出来るでしょう。 

恒星デネブ・カイトスはどちらかというと土星のような味わいを持っている星。この星がかかわる時、惑星は制限を受けたり、働きを抑制されたりします。うまく働けば、無用な争いに発展しがちな火星・天王星の衝動を和らげてくれるかもしれません。今世界で繰りひろげられている争いや闘いの中にも、どこかで何らかの形での妥協、撤退や終結、少なくともそれに向けての努力が見られる可能性もあります。 

けれど、両者のもたらす衝動がこの恒星の働きによって内側にこもってしまうことも考えられます。抑圧されたエネルギーはやがて解放を求めて噴出するでしょう。一見、何の問題もなくサラサラと流れていくように見える日常の交流や出来事の中で、ある時突然に堰を切ったように感情が噴出してくるようなことがあったら、それは新しい自己発見の大チャンスです。 どうかそのエネルギーを誰かや何かにぶつける前に、自分の中に本当は何が起こっているか、みつめてみてください。 自分が本当に求めているものは何か、そして何を怖れているのか? がくっきりと浮かび上がってくるかもしれません。 それを理解しておくことは、きっと大きな力となるはずです。

反面、この組み合わせは何か突然ともいうべきタイミングで、自分の中から大きなパワーが生まれ、多くのことを成し遂げることが出来る・・・そんな可能性も持っています。少なくとも、今まで自信がなくて躊躇していたことに着手しようと決断する、そんな勇気をもたらしてくれるかもしれません。多分、このエネルギーをどんな風に使うかは、わたし達の一瞬一瞬の決断次第なのではないでしょうか。自分なりの、より良い世界への祈りの気持。明るさを呼び込む、そんな気持をぜひ使ってみてください。

4日の夜には海王星がその約14年にわたる水瓶座の旅を終えて、いよいよ故郷である魚座にイングレス、そして8月始めまで滞在した後再び逆行して水瓶座に帰ります。魚座に本格的に戻ってくるのは来年2月始めです。 この海王星が魚座に戻るのは、1862年以来のことになります。海王星はとても精妙なエネルギーの惑星なので、すぐにそれと感じ取ることは出来ないかもしれません。けれどこれから先徐々に、宗教に対する考え方、世界観や文化芸術・理想・霊的概念などの分野に大きなシフトが起こるのではないかと思います。

それはとても深く、高い精神性をもたらす時期となりそうですが、そこに至るまでには乗り越えるべき幻想や欺瞞、失望、裏切りなどのネガティブな側面も出てくるでしょう。 海王星の最初の帰還となるこの新月期は、 資産・資源・財産に関わるミス・インフォメーションや過度の期待、また情報操作や広報・報道関係の混乱にも要注意です。海や水に関する出来事も考えられます。 魚座や海王星に縁の深い方、もともと感受性の鋭い方は、霊的インスピレーションが高まったり、重要な夢を見たりするかもしれません。良い眠りをこころがけてくださいね。

3/31から水星が逆行中で、これは4/23日まで続きます。また4/9からはいよいよ冥王星が逆行に転じます。

水星が逆行中は、色んな意味で見通しがききにくくなりますし、判断ミス、誤解やデマ、噂によって物事が動いたり、予想と逆に動いたりしがち。また電子機器や機械、乗り物などに関する故障や事故も起こりやすいです。データはコマメに保存とバックアップを。契約事や大きな買い物は慎重にしてくださいね。 また、火星・天王星コンビとも作用し合って、事故やケガにも要注意です。あわてて動く前に深呼吸を。 

でもこの時期は、天秤座の土星力の助けを使って色々な物事を見直したり、計画をあらためて練り直すにはとても良い時期です。

冥王星が逆行を開始する前後も非常に強力なエネルギーとなります。 冥王星はわたし達の奥底に、「深く、深く人生をみつめなおせ」とささやきかけてくるかもしれません。もし出来るなら、逆行開始前後の期間、色々な情報の渦の届かない時間を作り、ひとりで静かに過ごすのも良いかもしれません。忙しい中、たまにはゆっくり自分と向き合ってみましょう。また、瞑想に慣れている方はとても深く入っていける時です。 

社会的にもまだまだ落ち着くには遠い情勢ですが、日本の始原図を見ても、この新月は予断を許さない状況を示唆しています。 財政・税金問題のゴタゴタや、報道や情報の混乱、政府と民意の乖離とそれに対する怒り、諸外国との協調そして行き違いによる軋轢、突然のラディカルな出来事などが考えられます。太陽の活動もこのところずっと活発なので、 強めの余震や原発関連・放射能汚染、海や水に関する出来事など、引き続き十分注意が必要な時間帯です。 

もうすでに沢山の犠牲が出ました。このまま徐々に終息に向かってほしいと、こころから思います。けれど、最初のショックから少しずつさめかけてきた頃が、これから先の日本とわたし達自身にとって、一番大切で重要な時期と言えるのかもしれません。 目を見開き、それぞれのペースでバランスを取りながら、この新月期のテーマをこなしていけたら・・と思います。


serpent


さて、今回の新月のサビアン・シンボルは 「ひとりの男とひとりの女。その近くで蛇がトグロを巻いている」という構図です。 男性性と女性性・・・これはわたし達の生きる、二元の世界の両極のシンボルかもしれません。右と左、白と黒、嘘と真実、生と死、愛と憎しみ・・・数え上げたらキリが無いほど、わたし達はこうした極性の中に捕らわれているとも言えます。 そして、その近くでトグロを巻く蛇。 この蛇は、ヨガで言うクンダリーニ・・・尾てい骨から各エネルギー・センターを貫いて昇っていく、究極の気付きへと導くエネルギーを思い起こさせます。この絵の中の男性と女性はカップルでしょうか? それとも、たった今出会ったばかりの2人でしょうか?  彼らは、二元の世界を超えて溶け合うことの出来る、蛇の智恵がすぐ側にいることに、果たして気付いているでしょうか?

またこの蛇は、クンダリーニと同時に、4つのリリスの存在を思い起こさせます。ブラック・ムーン・リリス、ダーク・ムーン・リリス、小惑星リリス、そして恒星アルゴルです。アルゴルはギリシャ神話のゴーゴン三姉妹。その中で特に有名なのがメデューサです。髪が蛇で、その目を見ると誰でもが石になってしまうほど恐ろしい怪物。もともとは美しい乙女だったのですが、海神ポセイドンの寵愛を受け、攫われた先のアテナの神殿で愛を交わしたことから女神アテナの怒りにふれて醜い姿に変えられました。そして、その果てに英雄ペルセウスによってその首を切り落とされ、非業の死をとげたとされています。 また、リリスはアダムの最初の妻で、神の命令に背いてアダムに対する従属を断り、自ら天界を追われる運命を引き受けたと言われています。そして、イヴに智恵のリンゴを食べることを勧めた蛇は、このリリスが化身した姿だとも言われています。

リリスもアルゴルも、昔から占星術の世界ではとてもダークな役割を与えられてきました。復讐や憎しみ、嫉妬やセックスに関わるタブー、死の世界や凶運などです。確かにこれらの星が関わるとき、そのネガティブな側面が出ることも多いのですが、これは長い歴史と宗教的偏向の中で抑圧され、ゆがんだカタチでそのエネルギーが使われてきたからではないかと思います。

リリスやアルゴルの蛇のエネルギーは、ポジティブに使われるとき、人間の限界を超越していくような働きをします。つまり、二元の世界を超えて、人間の創り上げた「神」なるもののイメージをも含んだ、全ての怖れから来る「タブー」を乗り越え、互いに溶け合い、ひとまわり大きなアイデンティティにまで達する・・・という挑戦です。確かにこれは、普通に生きるわたし達にはとてもとても難しいことだと思います。

けれど、もしかしたらそれはこれからの時代、男と女、生と死、嘘と真実、富と貧しさなど、日常に交錯する様々な両極性をひとつずつ、少しずつ、小さな壁から乗り越えていこうと苦闘する、人間の純粋な欲望を後押しするものかもしれません。 智恵の蛇は案外わたし達の近くでクルリとトグロを巻きながら、気付いてもらえるのを待っているのではないでしょうか。


    わたしがメインで使っている日本の始原図(日本国憲法衆院可決時/A.Miller方式)では1室魚座・7室乙女座がインターセプトされています。それはもともと非常に高い精神性を持つにもかかわらず、ひとつの国としての確固とした顔=アイデンティティを持つことがとても困難であること、漫然とした無意識に支配されやすいことを示唆しています。そのインターセプトが解けるまでは、折にふれて、目を覚ますような出来事を無意識に引き寄せていく・・・そんなチャートです。インターセプトの研究家、アリス・ミラーは、外惑星、特に天王星が挟まれたサインを通過するときに最大のブレイクスルー・チャンスが訪れると言っています。その魚座を天王星が通り過ぎる、まさにその最後の日、大震災が起こりました。そして今、天王星に代わって海王星が国としての日本を試すかのように魚座に入ろうとしています。

占星術的には1年の始まりともいうべき春分を越えて、初めての新月。この真新しい出発の新月は、わたし達にとって、そして日本という国にとっても、より良いアイデンティティを創りあげていく、その出発点になると思います。  太陽と月に対向する土星の新月。 何が起きたとしても、そして傷を負ったとしても、また再び起ち上がって少しずつ壁を乗り越えながら、素晴らしい人生と新しい世界を探求していくこと。 「それこそがあなた!」  今、全ての星達がそんなふうに囁きかけているように感じられてなりません。


Have a Great Trip !!!★



hiyoka(^_^)



hiyoka_blue at 18:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー