August 2011

August 28, 2011

★お知らせ★


    突然ですが、9月の1ヶ月間、このブログをお休みさせていただこうと思います。。 あ、大したワケはないのですが、ずっと土日が潰れる状態で殆どお休みがとれなかったこと、9月中旬に引っ越しすることなど、個人的に少し時間の余裕を持ちたいな・・と思ったのが理由です。 ちなみにカーディナルTスクエアのもと、引っ越しが決まったのも突然でした。 アセンダントのルーラー金星に天王星・冥王星のスクエアがタイトに重なって、うわ、何かあるかな〜?とは思っていたのですが、ちょっと前には考えてもいなかった転居というカタチで第一弾がやってきました。。 住み慣れた街を離れるのは寂しいけど、新しい環境に行くべきなら、星の流れに乗っていかなくちゃ、です!  そんなわけで、メリマンコラムは今回の8/29付け(3番目の記事)、新月(満月)の星読み(すぐ下)は今日を最後にちょこっとお休みさせていただきます。 楽しみにしてくださっている方、本当にすみません。。m(_"_)m

何もなければ9月末の新月読みから徐々に再開したいと思っています。(わたしのことだから、その前に面白い記事があって、しかもPCが無事なら・・ウズウズしちゃうかもしれないのですが....w。) 
なので今回の新月は、本当にサラッとですが、1ヶ月分まとめという感じで書いてみました。 

今回は日にちが重なったせいで、いっぺんに記事をUPしたため(しかも長い!)、スクロールが大変だと思いますが、どうかご容赦ください。

この真昼の新月から、みんなに沢山の素晴らしいエネルギーが降り注ぎますように。。


2011.8/28
hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 20:18|PermalinkComments(2)TrackBack(0)お知らせ 

○8/29の新月—みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【 ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで12:23前後、北海道周辺で12:29前後、関西方面(日本標準時)は12:04前後、沖縄周辺で11:35前後に 乙女座 05°27’ で新月となります。

次の満月までの主な惑星スケジュール(日本標準時)

8/30 15:40頃 金星・木星 トライン@乙女座・牡牛座 10°21'
8/30 18:18頃 木星 逆行開始@牡牛座10度21’
8/31 03:26頃 月 天秤座入場
8/31 09:08頃 月・天王星 オポジション@天秤座・牡羊座 3°34’
8/31 11:21頃 月・冥王星 スクエア@天秤座・山羊座 4°57’
8/31 16:32頃 水星・月ノースノード トライン@獅子座・射手座 20°
8/31 21:08頃 月・ジュノー コンジャンクト@天秤座 11°03’
9/01 03:43頃 月・土星 コンジャンクト@天秤座 15°09’
9/02 03:49頃 月 蠍座入場
9/02 20:50頃 月・木星 オポジション@蠍座・牡牛座 10°20’
9/03 12:37頃 太陽・木星 トライン@乙女座・牡牛座 10°19’
9/04 06:04頃 月 射手座入場
9/05 12:52頃 月・金星 スクエア@射手座・乙女座17°38’
9/05 16:35頃 月・ノースノード コンジャンクト@射手座 19°43’
9/06 11:04頃 月 山羊座入場
9/06 17:08頃 月・天王星 スクエア@山羊座・牡羊座 3°20’
9/06 17:08頃 月・冥王星 コンジャンクト@山羊座 4°54’
9/07 00:39頃 火星・エリス スクエア@蟹座・牡羊座 22°17’
9/07 04:34頃 金星・月ノースノード スクエア@乙女座 射手座 19°42’
9/08 18:43頃 月 水瓶座入場
9/09 00:19頃 水星・海王星 オポジション@獅子座・水瓶座 29°04’
9/09 14:06頃 月・木星 スクエア@水瓶座・牡牛座 10°11’
9/09 14:59頃 水星 乙女座入場
9/10 09:30頃 水星 エコーフェイズ終了@乙女座 1°13’
9/11 01:02頃 火星・セレス トライン@蟹座・魚座 24°48’
9/11 01:17頃 水星・カイロン オポジション@乙女座・魚座 2°17’
9/11 02:32頃 月・海王星 コンジャンクト@水瓶座 29°01’
9/11 04:27頃 月 魚座入場
9/11 06:12頃 金星・セレス オポジション@乙女座・魚座 24°45’
9/11 08:55頃 月・カイロン コンジャンクト@魚座 2°17’
9/12 09:47頃 太陽・月ノード Tスクエア@乙女座・射手座・双子座18°56’

9/12 18:26頃 満月@魚座 19°17’


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。


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Sabianシンボルによる【新月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 乙女座 05°〜06° 】

"A man dreaming of fairies"
→「妖精の夢を見ている男」
"A merry-go-round"
→「メリーゴーランド」

こうでなくてはならない、という枠を全て外してみる感性を研ぎ澄まし、委ねる人生の昇り下り、廻り廻る流れを意識する→ ★社会における自分の立ち位置を確認する→ ★日常から離れたい気持ち→ ★理想と日常との境界をみつめる→ ★これまでの来し方を思う→ ★変わらぬ日常を外側から観察する視線に気付く→ ★全ての物事の顕れに精神的な意味を見出す→ ★二元性を超えた普遍性を夢見る→ ★新しい理想を模索する ・・・・

エネルギーのポイント:「二元性」「理想と現実の再検討」
精霊の顕示:
    姿勢を正し、胸の前で両手を合わす・夜明けの音を聴く・手鏡・アイボリー・渦・緑色の瓶

110829NM

    
    前回の新月から始まった"ちょっとタフな8月"もやっと終わりを告げ、ちょっとひと息つけそうな乙女座の新月がやってきました。 今年前半のテーマを通して徐々に芽生えてきた新しいアイデンティティ。約一ヶ月前から今度は「実践の旅」が始まりましたが、いきなりジェットコースターに乗せられたような激しさを味わった方も多いのではないでしょうか。 世界でも日本でも、政治・経済面、気象や地殻変動など、あいかわらず様々なことが立て続けに起き、落ち着くヒマもありませんでした。 そして8月初旬から続いた猛暑は、太陽・金星が海王星(降水量との相関を持つといわれる組み合わせ)にオポジションを形成したあたりから突然鉈を振り下ろしたように断ち切られました。 これを書いている8/27の早朝は台風の発生であいかわらず不安定な空模様ながらも、夏から秋へと移ろっていく雲のトンネルに確かに入ったような気配を感じます。

    では今回はアスペクトから見てみましょう。

 この新月図には今もまだ、天王星・冥王星のスクエアが存在しています。これは今年の夏を前哨戦として、来年から本格化し、2015年まで続くカーディナル・クライマックスのラスボス格として全体に睨みを利かせている、天空のプロデューサーです。 今月もまた、折りに触れていろいろなことを起こしてくるかもしれません。 挑戦はまだまだ続きます。 けれど、この新月では乙女座の金星、そして太陽・月に、山羊座の冥王星、牡牛座の木星がそれぞれトラインを形成しています。この組み合わせはヒートアップした真夏のノボセを冷まし、ひとときグラウンディングさせて、今までよりは建設的な雰囲気を作ってくれそうです。

  蟹座の火星と山羊座のダーク・ムーン・リリスがオポジション、そのリリスがエコーフェイズの水星とはクインカンクスに。アプライではないのでそれほど強いものではないと思うけれど、火星にはヴァーテックス(Vtx)がコンジャンクトで、場合によってはエモーショナルな衝動を刺激してくるかもしれません。DMリリスとのペアはかなりセクシャルな雰囲気も作りそうです。またこの位置のDMリリスは「これが正しい」と信じることを他者に対して何が何でも通したいという気持ちを持っています。公的にも私的にも、権力闘争的な味わいを持ち、相手を支配したい、という感じ。けれど基本的にDMリリスの場合は、エゴイスティックな願望が強く働くことから、モメ事や返り討ちの可能性も高いです。または感情の乱反射が起こり、跳ね返される怖れも加わってうまく動けない可能性も。。 このあたりはちょっと修行が必要かも?  このエネルギーに影響されそうだと感じたら、火星の衝動をどこまで合理的に昇華できるか、不調和な部分に徹底的に焦点をあて、知的に処理していく作業に挑戦してみよう・・・くらいに考えておくと良いかもしれません。また金銭的・財政的な面でこのエネルギーが出るケースでは、ひとりよがりの願望で無理な資金計画を立てたりしがち。このあたり、要注意です。 ( 基本的にリリスが絡むときは、そのエネルギーを無私の行為に使わないと厄介なことになりがちです。)  面白いことに、これと同時に天空では木星(ゼウス)・金星(ヴィーナス)のトラインに、ジュノー(ヘラ)から抗議が来ているようなカタチが。。 この雰囲気は・・・仕事、お金、楽しみ(妄想っぽい?)、そして公正さに関する問題でもあるのでしょうか?  晩夏の夜の一幕劇・・・みたいな可能性もあるけれど、もしかすると何かしらネゴシエーションが必要な場面があるのかもしれません。

 またこの新月は、冥王星・カイロン・天王星と共に、オシロと呼ばれるアスペクト・パターン(120°・90°・150°・30°・60°)を形作っています。 オシロスコープ、オシレータなどで耳慣れた、あの「オシロ」です。 オシロスコープは電気信号を波形としてとらえ、表示します。 オシロというアスペクトもやはり非常に繊細で、「場」や「他者」のバイブレーションに対して感受性が鋭いと言われています。 それでいて冷静・沈着で忍耐力があり、ひとりでコツコツと物事を積み上げていきます。 けれどその穏やかでオープンな性質は一種の仮面で、内面には感受性の鋭さからくる緊張がみなぎっています。 一見とても感じのいい雰囲気を持っているけれど、何か違和感を感じさせるのはこのためです。 他者がそれを感じ取るとき、このアスペクトを持つひともまた、経験からそれを感知しています。このアスペクトは優秀な研究者タイプを創り上げます。 けれど内面では常に自己批判の嵐が吹き荒れ、自分自身に満足することがありません。 そして内面の緊張が限界に達したとき、突然溜まったエネルギーの噴出を起こし、逃避行動に走ったりします。

 ん、このアスペクト、なんとなく乙女座の一側面を思い起こさせるような・・・?   冥王星・天王星・カイロン、そして新月の太陽と月。 これは乙女座の新月が投げかける、チャレンジなのでしょうか?


Virgo
 click picture to enlarge.

    さて、今回の新月のテーマを見ると、乙女座に入ってかなり内省的な要素が色濃くなってきたように思えます。しかも現在多くの惑星が逆行運動中。(冥王星・天王星・海王星・木星・カイロン・エリス・アスボルス・ネッソス・パラス・ヴェスタ・セレスなど)  またこの新月と呼応するように、乙女座の支配星、水星は27日に滞留から順行に転じ、激しいストームフェイズからゆっくりとエコーフェイズ(シャドウフェイズ)に入りました。 この時期を例えて言うなら、一種のリハビリ期間でしょうか。。 逆行期に起こったこと、体験したことをふり返り、嵐の渦中には見切れなかった物事をクリアにすべく噛み締めながら、ソロソロと進んでいく感じ。 アイドリングから徐行運転していく感じです。 この期間の水星は順行になったといっても、まだまだ不安定さが付きまといます。 冥王星・天王星のスクエアもいまだにバックグラウンドで睨みを利かせていることを考えると、厳しさが少し緩んだといっても、いきなりイケイケモードにはなりづらいところ。 今からしばらくは8月の疲れを心身共に癒し、自分も世界もちょっと俯瞰で見てみることによって、次のフェイズのために英気を養うと良いのかもしれません。  このエコーフェイズは水星が逆行を開始した地点、乙女座1°まで戻ってくる9/10に終了します。 そしてそれからが、ホームに戻った水星の本領発揮!となりそうです。

エコーフェイズが終了する9/10、水星は魚座のカイロンとオポジションを形成します。 このカイロンはケンタウロス族の筆頭格でもあり、ヒーリングにも関連することから、現代のアストロロジャーは射手座・乙女座の副支配星として扱うことが多いです。 そうした中で、インターセプションの専門家アリス・ミラーはこのカイロンを乙女座の新しい支配星として明確に位置付けています。

この水星・カイロンのオポジションは、今回の乙女座新月の精神的ハイライトと言えるかもしれません。 何故なら、カイロンそのものが、乙女座と魚座という、対極・二元の世界の橋渡しの意味を持っているからなんです。 乙女座は地上的な星座宮であり、実際的な物事の完成と完全さを目指すと言われてきました。 けれどアリス・ミラーは、 『 もともと乙女座は生まれながらに霊的にも精神的にも完成された状態である 』 と言いきっています。 彼女は言います。  『生まれながらに完全で完成された状態であるにも関わらず、古い教えではそれを認知することが出来なかったばかりに、過去のやり方を踏襲し、固める方向に行きがちだった。 けれど、牡羊座から乙女座までの魂の旅路を経て、「人間」としてまったき完成をみた乙女座は、新しい経験に踏み出さねばならない。 過去の踏襲を続けても、そこには失敗と罪悪感が待っているだけだ。 彼らに必要なのは、心身ともに完璧さを備えた少年/少女であることを自ら認め、まだ見ぬ「大人」と出会うために新大陸に踏み出し、ただただ実践を重ねていくことなのだ。』 と。

    乙女座(6室)が「過去(すでに確立されたものごと)を向いた乙女座」でいる限り、次の天秤座(7室)へと向かうとき、大きなギャップとショックを感じることになります。 過去の失敗を気に病み、深いところで罪悪感を抱えたままで他者と出会うことは、繊細な乙女座にとって痛みを伴う作業です。 ではこの失敗や罪悪感はどこから来るのでしょうか?  それは1つ前の獅子座からの転換点で起こったものだと言えそうです。  

獅子座でひとは高らかに自己を宣言し、世界の中心で自分を表現していきます。 舞台の上でスポットライトを浴びて。。。  けれど乙女座に入るとそれが逆転します。 まるでピラミッドの頂点にいた筈が、ひっくりかえっていつの間にか底に落ちてしまったようです。 それはあくまでも他者との共存の世界に挑戦していくための、言わばイニシエーション。 元服ショック。または割礼の痛み。  乙女座でひとは、獅子座の原型で見過ごしてきた、個の存在としての全てを学び、味わい、大地に立って大空を仰ぎ見て、自分が結局は「小さな取るに足りないもの」でしかないことを知ります。 そして、スポットライトの当たらない日常の中で、現実と直面し、自己犠牲の精神や奉仕をも学びます。 この獅子座→乙女座の反転は、自我の体験としては強烈なものです。

    けれど、ピラミッドは本当にひっくり返ってしまったのでしょうか?  いいえ、乙女座は今も変わらず頂点に立っています。ただ違うのは、その頂点がそのまま、次のピラミッドの底面となっているということだけです。 ですから本来の乙女座が象徴しているのは、ひとつのピラミッドを征服し終えた者として、胸をはって次の実践に入っていく魂なのです。  けれど古い乙女座は悩みます。獅子座のプライドが剥げ落ちた魂の記憶は、乙女座のこころの何処かに生きていて、折りに触れてもっとしっかりしなくては!もっと完全無欠に近付かなくては!と自分をムチ打ちます。 それは他者に投影されて、鋭い批判の矢となって飛ぶこともあります。 傷に触れることを怖れて過度に内気になるケースもあります。 また完成度の高い繊細な神経を備えているため、過敏体質が現れるひともいます。

そんな乙女座を解放して本来の完全な姿に戻すためには、対向の魚座のゴールと常に繋がっていることが必要になります。 その、乙女座と魚座の橋渡し役を果たすのが1977年にデビューした準惑星、カイロンです。 ( ちなみに家族や家庭の問題を多く取り扱ってきたアリス・ミラーはそのフィールド・ワークの中で、『 この年以降に生まれた子供達にはいわゆる「ニュー・キッズ」、「クリスタル」や「レインボウ」と呼ばれる魂を持った子が多く見受けられる。彼らは同じ乙女座生まれでも旧世代とは異なる特徴を示している。しかしそれが要因となってADHDやアスペルガー症候群と診断されるケースも多々見られる・・・』 と述べていました。) 

カイロンは右脳と左脳を統合し、乙女座の繊細さを未知の領域へと向かわせます。 また魚座の深遠な霊性を、現実に即した知識として翻訳し、精査し、整理していく働きも持っています。 地上の現実と未知の世界の理想という幻。 この二元性の境界を苦もなく駆け抜けて、智恵のもたらす明晰さを与える者、不死と死を体験し、その痛みを知って永遠に回帰した者。痛みをもたらし、それを智恵に変える者。それが半人半馬の哲人カイロンです。 そして、この働きがカイロンの持っている癒しの力、その源でもあります。

 9/10、エコーフェイズを終えた乙女座の水星が魚座のカイロンと対峙する日。 この日は乙女座のひとに限らず、わたし達みんなにとって、精神的に何かのヒントを得られる日となるかもしれません。 今まで縛られてきた物事やこだわりからの解放、日常の取るに足らない仕事と思ってきたことの中に存在する深い意味の発見。 「今ここ」と「未来の向こう側」、「わたし」と「あなた」の関係性の新しいとらえ方、精神世界の探求者であれば、もしかしたら神々の遍在を感じ取るチャンス?  また、夏のヒートアップで声高に喧伝された物事や、抱いてきた自分自身の信条をあらためて吟味してみるにも良さそうです。 

オポジションは緊張感のあるアスペクトですが、そのはりつめたエネルギーの中から感じ取れるものが何であるにせよ、この水星とカイロンのエネルギー的対話は、乙女座の持つ実質性をもう一段バージョンアップする絶好のチャンスとなるのではないでしょうか。 

乙女座は今、しっかりと大地に立って大空を仰いでいます。 今一度、今回のサビアンのテーマを読んでみると、 提示されたシンボルが象徴する意識の根底に、上でお話ししたような乙女座の原型がしっかり根付いているのを感じます。。。 ぐるぐる廻るメリーゴーランド。 今日もまた同じような1日が廻って来るのか・・・でも、このメリーゴーランドに乗る少年/少女達はみんな笑顔です。  リズムに乗ってアップ&ダウンを素直に楽しんでいます。 彼らはメリーゴーランドの周囲で大人達(先達者)が見守っているのを知っています。 そしてこの木で出来た小さな馬が、やがてはカイロンのように大空高く舞い上がり、未知の世界に向かって駆けていくことを知っているんです。そこには深い信頼があります。その信頼とは信じることではなく、理屈抜きにただ、「知っている状態」なのだと思います。


    そして9/12には魚座の満月がやってきます。 

サビアン・シンボルのテーマは:

【月 魚座 19°〜20°   太陽 乙女座19°〜20° 】
"A master instructing his pupil" + "A swimming race"
→弟子を指導する師 + 水泳競技
"A table set for an evening meal" + "An automobile caravan"
→夕食の用意がととのったテーブル + 自動車キャラバン

自分を失わずに深淵に飛び込むことの挑戦→ ★変化と浮き沈みの体験→ ★核に触れていくことへの怖れ→ ★規則・規範への過剰依存→ ★自己犠牲という名の妥協→ ★自分の力を隠して他者の列に並ぶ→ ★自分の力のみを頼みとして他者から乖離する→ ★抑え付けられることへの反発→ ★過信と自己信頼の違いを知る→ ★自分本来の力への目覚め ・・・・

    あら・・ちと挑戦的。。なんとなく厳しめのエネルギーかな?(^_^;  でも、乙女座新月の花が開くなら、これくらいのことはアリかもしれませんよね。 もし・・・まだ自分でもはっきり気付いていない本来の力があるのなら、そしてそれをちょっとでも見出せるのなら、そしてそれが乙女座の象徴、「完全無欠」を一瞬でも感じられる挑戦なら・・・もう流れのままに実践!実践! そんな感じで行きたいと思いますw。

    そして、9/23には秋分。天秤座に太陽が入場します。ここから先は、太陽、水星がカーディナル・サイン初期度数の天王星・冥王星とTスクエアのアスペクトを結んでいきます。このあたりから天空では新たなギアチェンジが行われ、秋から冬に向かって雰囲気を変えていくのかもしれません。

    ・・・これからの1ヶ月、やっぱりいろいろありそうかな。 みんな、つつがなく楽しく毎日を過ごせたらいいな.....。 でも、もし雲で覆われた日があったとしても、その上方はいつだって澄み切った秋空。 これからの1ヶ月、乙女座の透徹した精神をもらって、日常という名のメリーゴーランドに乗っていきましょう!!


have a great trek!!!★



hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 20:17|PermalinkComments(4)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

レイモンド・メリマン 週間コメント 8/29 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年8月29日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

    先週の市場動向は、水星が逆行する時間帯の終わりに典型的にみられるものだった。すなわち、政治、経済両方の共同体から山のように出される矛盾したシグナルが投資家に頭を掻きむしらせ、『 次はいったい何が出るんだ? 』と困惑するがままにしておくなら、市場参加者はどう行動したら良いのか確信がもてない、という状況だ。 病めるヨーロッパの銀行に関する驚愕の発表がもっと出てくるのだろうか? 米国景気の二番底はあるのだろうか? それとも金曜、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれた中央銀行の会合でFRB議長ベン・バーナンキが演説中に暗示したように、景気の見通しは明るいのだろうか? 9月下旬に開かれるFRBの次の政策委員会を控えたバーナンキが何も確認めいたことを言わなかったにもかかわらず、多くの市場参加者が信じたり、または嘆願しているとおり、3度目の量的緩和があるのだろうか? 残念ながら、水星逆行は単に回答よりもっと多くの疑問を残したのみで終わりを迎えた。その結果、株価は週の初めに下がったものの、8/9の安値以下にはならなかった。その後市場は反騰し、下落し、そして再び反騰したが、米国では前週の高値には届かなかった。しかし、世界では異なる地域でそれぞれ違うパターンの展開があった。

    金の動きは先週、壮観だった。まず最初は8/23火曜に12月物で史上最高値1917.90ドルまで騰がった。その2日後には1705.40まで下落、これはたった2日のうちに200ドル以上を失ったことになる! ところがこの後の金曜、まさにその翌日には1800ドル以上で取引されていたのだ。さあこれはたったの4日間としては大したボラティリティだ。だが私達が追っている他のどんな市場も、これほどボラタイルなものはなかった。反対に、それらの市場は水星逆行期(8/3〜8/26)の始まりに見せた様相と比べてはるかに大人しく、このトリックスターの基本により忠実だった。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    世界中の殆どの株式指数が8/19金曜もしくは8/22月曜、8/9につけた直近安値からの二番底をつけた。 これは8/21〜22に金星と太陽がどちらも海王星とオポジションを形成した事実に合致している。太陽・海王星のオポジションは、8/21〜9/2まで拡がっている、ジオコズミック・サインが非常に混み合った時間帯では唯一のレベル1のサインだ。海王星への一連のオポジションは、先週、この型破りの惑星の持つ原則を強調してみせた。 噂だ。最初はリビアで、カダフィの息子( サイフ・アル - イスラム )が捕らえられたという噂が巷を席巻した。だがその後、当の本人がトリポリのどこからともなく現れて、ジャーナリスト向けの市街地ツアーを先導したことから、彼を捕縛し街はまもなく陥落するだろうと言う、反政府軍の信頼度に疑問が投げかけられた。そして次はカダフィ大佐自身に関わる噂だった。 カダフィが何処にいるかは誰も知らないのに、彼はその忠実な支持者に命令を出し続けている。 行方不明は海王星に属する、また別の特質なのだ。 この一週間、ワシントンの全ての政治指導者達もまた、姿をくらましたことに私は言及しただろうか。海王星の下、姿の見えない世界のリーダー達というのはなかなかのビッグニュースだ。

    8/29から始まる今週は、プレ・ホリデイの週だ。米国市場は9/5月曜、レイバー・デーを祝って休場となる。プレ・ホリデイ・ウィークは、ことテクニカル研究の分野からすると水星逆行と同じくらいの信用度、つまりは、全く信頼性が無い。週明けから日が経つにつれて取引ボリュームが急激に減少するようであれば、市場にはどんな事態でも起こり得る。 それでも、いくつかの興味深いジオコズミック・サインが出番を待っている。 まずは8/29月曜に起こる新月だ。この新月を追うように木星は逆行を開始し、8/30火曜には金星との間に好ましいアスペクト(吉角)、トラインを形成する。9/2金曜には、太陽が同じく木星に対して吉角のトラインを形成する。したがって、今週は非常に木星っぽい週になると結論付けてもいいだろう。 最良のパターンなら、木星は楽観的で希望に満ち、価格上昇と関連する。 最悪の場合には、大げさでヒステリックになり、同時に価格の現方向に沿った急激な動きと共に、その後の反転が起きる。 私自身は今週のトレード・プランを、より楽観的な流れに基づいて組み立てることを選ぶだろう。


≪ 長期的考察 ≫

    先日、私は考えていた。( この出だし自体からして、何やら恐ろしげなイメージが伝わっていそうだが... )私はテキサス州知事リック・ペリーがスピーチの中で、ベン・バーナンキの連邦準備制度理事会/FRBの政策を『 殆ど反逆行為だ 』と決めつけたことについて考えていたのだ。私はその思考の過程でここ2〜3年をふり返り、連邦のゼロ金利政策(政策金利)がアメリカの中産階級にとって何より最大の破壊者であり、その破壊力たるや、アンフェアだと言われてきたいわゆる「ブッシュ減税」の比ではない、という前提に立った。 誤解の無いように言っておくが、これは何も意図されたものだったと言うつもりはない。むしろそれはFRBとアメリカ政府が過去3年で下した急進的な決定の数々、特に去年カーディナル・クライマックスたけなわの時期(2010年8月初旬)に、自然にまかせて金利が上昇するよりは望ましいであろう道筋として選択された、QE2という決断の「意図せぬ結果」の1つだ。

    考えはこんな調子で進んでいった。 — 2008年以来の連邦政府の0〜0.25という金利政策は、アメリカの中産階級から多くの富と蓄えを奪い、ひるがえってその事自体が政府にとって、自分達がやりたがっている「 行き過ぎ 」の支出プログラムは言うまでもなく、基本的なコストをまかなうための、必要十分な歳入をもたらす自身の能力自体にさえ、ダイレクトな負の衝撃となってきた。 いやそれ以上にこのFRBの金利政策は、国のバランスシートそのものに悪影響を与えてきたのだ。 またこの国、いや世界全体にさえ拡がりつつある、「 持つ者 」と「 持たざる者 」間の階級闘争をも激化させた。 この、階級の格差拡大はブッシュ減税がもたらしたものだという非難が多く寄せられているが、ブッシュ減税に間接的に結び付くようなどんな物事よりも、この金利政策が大きな打撃となっている。

    まず始めにブッシュ減税を弁護してみよう — 正直これは私にとってキツイ。何故ならこれは、私がブッシュ大統領の行ったことの中で擁護しうる数少ない物事のひとつだからだ。 これらの減税が実施された時( 2001年と2003年の2回 )、全米の失業率は上昇中で、そのピークは6.4%だった( 2003年6月 )。 その後の4年〜6年の間( 2001年または2003年〜2007年 )、失業率は4%台半ば( 2007年3月で4.4% )まで落ち、その減少率は減税と連動して30%を超えた。 これは疑いようのない事実だ。 税率は下げられたが、国の税収は上昇し、2005年から2007まで連続して史上最高を記録するに至った。そして2008年には、前の年の史上最高記録からはわずかに減ったものの、史上2番目の税収を記録した。その後税収は2009年、2010年と実質的に下がり、2007年・2008年から比べると16%落ち込んで、2011年にはそのあたりの水準で横ばいとなると予測される。 ブッシュ減税は今日多くの増税論者によって推定されるような、高い失業率を招いてもいなければ、国の税収減少にも導いてはいない。  おっと、失礼。これはあくまで私の意見の中で交わされている、ニセの政治議論だと捉えていただきたい。

    一方でFRBの0〜0.25%金利政策は、ブッシュ減税との比較において、「 庶民 」の財布とウォールストリートや銀行業界のそれとの間に、はるかに重大な不均衡をもたらしている。 事実上、このFRBの金利政策は、政府それ自体の歳入喪失の、唯一最大級の根源だと私は信じている。 土星・冥王星サイクルのウェイニング・フェイズが特に「 富裕層 」へのより多くの税金を求める叫びと合致することを考えれば、そしてまた、天王星と冥王星のトランシットがFRB始原図(1913年12/23設立)にある太陽・冥王星のオポジションとの間に、いわゆる「 ハード・アスペクト 」を形成していることを考慮するなら、メディアによって( もしくはメディアから )上手く気を逸らされ、それに従って大衆の注意もまた逸らされた、或る関連性がここに存在するのかもしれない。

    考えてみて欲しい。平均的なアメリカ人 —  いわゆる「 庶民 」 — は、もし彼が一生懸命に働き、貯蓄に励めば( または土地か家に投資すれば )とても良い人生を送れる、と信じるように育てられてきた。 アメリカ人の中間層は、何百万人もの働き者が占めている( 少なくとも以前はそうだった )。 そして彼らはその収入の多くを貯蓄か、土地や不動産への投資に回している。これはこの国の始原図における太陽が蟹座にあって、土星とスクエアを形成している事実にも現れている。 そして彼らが退職する時までには、生活を支えるための、 「 温めてきた卵 」 を持つことが出来た。 多くの場合、それは彼らの貯蓄、年金、そして/又は 退職金口座からの収入だった。 ここで鍵となっているのは「 貯蓄 」だ。

    さて、これらの年金・退職金口座、貯蓄口座、定期預金、短期国債が、つい2007年までの数年間、毎年約5%かそれ以上の年間利息を生み出してきたこと、そして今日ではそれらが0.1〜0.3%にしかならないことを考える時、あなたはアメリカ人中間層( 中産階級 )によって獲得された「 金利収入 」の差が莫大なものであることを理解できるだろう。

    この中間層のアメリカ人労働者が、例えばそう、20万ドル貯蓄したと仮定してみよう。( 私は人生の別の時期にウォール街で個人向け金融業務の人々と共に働いた経験を持つ。この金額は、私自身の個人的体験から割り出した、過去30年間に退職した人達の大多数の平均値だ ) 2007年には、20万ドルの預金口座があれば、1年当たり1万ドルの副収入が生み出された。社会保障や他の退職金積立プランと併せれば、この人は年に3万〜6万ドルの収入を期待出来、大元の資産に手をつける必要は無かった。

    ではそこから先へ飛んで、2008年から今日の状況を見てみよう。なんとその同じ貯蓄口座や定期預金、国債が、今や約0.1〜0.3%しか生み出さない。10年物の中期国債でさえ、今月は2%以下だ!  おっと、要点に戻ろう。 今や 「 庶民 」は社会における一大勢力ではなくなった。 彼の20万ドルの貯蓄口座は年間たったの200ドルしか生み出さない。 以前得ていた年間1万ドルの金利収入と比較すれば、これは年にして副収入9800ドルが失われたことになる。そして今や彼は、この差を補うために自分の資産を縮小しなければならないが、これがまた毎年、金利収入の減少という結果を招くのだ( 200ドル以下 )。

    こうして苦しむのは気の毒な貧しい「 庶民 」だけだと思うなら、悲しいかなあなたは間違っている。 これはダブルパンチだ。何故なら、政府 — 「庶民」の政府 — もまた、この政策によって打撃を受けており( おそらく故意ではなく )、解決策を持ってもいないように見えるからだ。 さて、ペリー州知事には多分、解決策があるのかもしれない。私は彼が何故FRBとバーナンキを「 殆ど反逆者 」だと考えたのか、もう少し詳細を聞いてみたかった。 歳入における損失は、より高い失業率( 職の無い人々に税金はかけられない )と、税収をもたらす「 金利収入 」の98%が失われたことの組み合わせによる賜物だ。この損失は多額であり、2007年〜2008年の記録的歳入からすればおそらくは16%程度の減少になる。

    金利収入は課税所得だ。あの年間1万ドルに対して28〜33%の税金を払うかわりに、現在の彼らはわずか200ドルの金利収入に対しておそらく25%の税金しか払っていない。連邦政府は、米経済を「 救う 」という名目で実行された、FRBのゼロ金利緩和政策の直接的な( 私はそう信じている )結果によって、社会で巨大な団塊を形成している、絶滅危惧種になりかけた層から入る筈の巨大な収入の塊を失ってしまった。 これは間違っている!  もしこうした政策と共に、この「 歳入の損失 」という流れが続き、そしてその損失を回復することが出来なければ、アメリカ政府自体が遠からず絶滅危惧種となるかもしれない。

もしアメリカの預金者が再び5%の金利収入を生み出したとして、そこから今日の税率で税収をあげるとすれば、どれほどのものが得られるかに比べれば、「 富裕層に税金をかける 」ことが政府の金庫を大いに膨らませる、などという発想は、何ほどのものでもない。

    要は、こういった低率のフェデラルファンド金利や関連金利が、おそらくは経済に対し、さらに莫大な損害をもたらした、ということなのだ。 何故なら、こうした政策が不当に( 故意ではないと願うが )「 景気刺激策 」としてもてはやされた当時、それが実際には「 反刺激策 」として働いたからだ。 これはいったい誰のための刺激だったのか? 当然、預金者のためではない。多分シカゴやニューヨークの投機家のためかもしれない。

この政策はアメリカの実体経済に流れる資金を消し去った。それは預金者から金利収入を奪った。これは消費者の支出には欠かせないものだ。彼らがこうした収入を取り戻せたなら、商品やサービスの需要も取り戻せる。それはひるがえって雇用に繋がり、結果として税金を払う人が増えれば、政府にとっては歳入の増加となる。言うまでもなく、金利収入からの税収は50倍近くにはなることだろう。

    ではゼロ金利政策で本当に得をしたのは誰なのか? 銀行は勿論のことだ。( FRBにしたところで所詮は自らを保護しようと躍起になる銀行の共同体にすぎない ) そして、ウォール・ストリートである( 普通銀行と投資銀行 )。 実体経済(中小企業 )、「 庶民 」、そして連邦政府は、まったくその恩恵を受けていない。 いや事実上、彼らはそれぞれに、この政策から多大な損害を被っているのだ。 この政策は不調をかこつ住宅産業のためには良いことだ、という主張がある。だが、こんなにも多くの人々が家の中で八方塞がりになっている状況下で、どう贔屓目に見たとしても、それを裏付ける兆候があるというのだろうか? しかも今日では、こうして喧伝された「景気刺激」用低利率のもと、住宅ローンを借りたり借り換えたりすることが今までになく困難になっている。 確かに、固定資産税を考慮に入れれば住宅取得価格は下がった。 しかし、これと同時に起こった98%もの金利収入の低下を考えれば、そんなものは取るに足らない。

    こういった景気刺激策は、まるで麻薬のようなものだ。あなたが戦場で深刻な大怪我をしたなら、衛生兵はあなた自身が痛みに対処するのを助けるために、モルヒネを与えるだろう( 以前はこれがヘロインだったが )。 あなたの体が休息し、自己回復力を取り戻すまで、あなたはこの、麻薬そのものである「 鎮痛剤 」を数日間は必要とするかもしれない。 だが、体が回復し始めたらすぐに摂取を止めなければ、あなたはその麻薬への依存度を増していくだろう。 それは — いや、傷の話ではなくて — 今やギリギリ破綻せずに生きていくためだけに供給されなければならない。
*)原文  just to keep afloat  : "keep afloat"で「資金破綻せずにいる」という意味があるが、この場合はafloatが意味する「水上に浮かんだような状態」からモルヒネやヘロイン中毒の症状にもかけた表現かもしれない。
痛み止めの麻薬をあまりに長く使いすぎれば、あなたは依存症になる。それが取り去られる瞬間、あなたは苦しみ、禁断症状に襲われる。 あなたはこの禁断症状に直面することなくして、自身の病と依存症から立ち直ることは出来ない。痛みを伴わずして依存症から脱することは出来ないのだ。 それは厳しい体験だ。乗り切るには規律、集中力、そして責任を持つことが必要になる。もしあなたが依存症治療プログラムを続けることが出来れば、人生はその手に戻ってくる。だが通常は、禁断症状の苦しみがあまりにも激しいため、あなたはもう一服の麻薬が必要となり、その結果、依存症が瞬く間に戻ってくる。 結局あなたは、こんなことにならなければ十分得られていたはずのエネルギーや喜びを失いながら、どうにもならない人生を送る羽目になる。

    初めのうちは必要とされたものの、4年近く経った今では依存性麻薬のようになってしまったこの政策、事実上中産階級を破壊した政策。 そして階級間格差、すなわち「 持つ者 」と「 持たざる者 」との格差拡大に間接的に最も重大な責任を負い、財産を持つ人々の怨嗟の声がいや増すこの政策。 だがFRBそれ自体には、「痛み無し」でこの政策を変更する道を見出すことなど決して出来ないだろう。 ところが政府さえも — 大衆に迎合して — この、真の要因から注意を逸らされた者達の声に加わってしまった。

その元凶はオバマではない。ジョージ・W・ブッシュでもない。「 持つ者 」のためのブッシュ減税でもない。 それはむしろ、自身の始原図に太陽・冥王星オポジション( 秘密主義 )を持ち、その政策によって「 銀行家 」を救済するために、アメリカの「 庶民 」を犠牲にした存在( 多分、故意にではなく )との関係が深い。

    この話にはまだ多くの語るべき事実もあるが、この辺でやめておこう。 私は以前、2012年〜2015年の間に、126年周期の天王星・冥王星のスクエア・アスペクトが7回にわたって起こると言ったろうか? そして、そのトランシットのスクエアが、米国始原図の太陽( 指導者 )と土星( 政府 )を巻き込んで、グランドスクエアを形成することも? これを必ずしもネガティブに捉える必要はないが、しかし、もし金融業界と銀行業界が今までのような道を辿り続けるなら、このアスペクトは大規模な暴動が起きるシグナルとなるかもしれない。その暴動を起こすのは果たして誰か? — 推測して欲しい — それは、銀行救済を支えるために、自分の収入の最も肝心な部分を諦めるよう誘導されて騙され、しかもその見返りに銀行がしたことといえば、FRBのいわゆる「 イージーマネー 」の恩恵を彼らが受けるために必要とした、援助プログラム作成を拒否することだったという事実をついに理解するに至った、「 庶民 」だ。

どうやってここから抜け出せるだろう? どうしたら依存症を賢く克服することが出来るだろう? ゆるやかな禁断症状を通してだ。銀行と投機家の代わりに、貯蓄者と米国政府 — アメリカの心臓部 — に報償を与える金利政策に、徐々に戻っていくことだ。 

これを読んでいる多くの皆さんと同じ様に、私もまた、この国とそして世界中の今と未来を生きる市民のために、今後の社会的成長と経済発展を信じたいと思っている。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

August 21, 2011

レイモンド・メリマン 週間コメント 8/22 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年8月22日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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8.22 ≪ 短期ジオコズミクス ≫冒頭、日付が8/24となっていたのを8/21に訂正しました。m(_"_)m


    ゴールデンゲート大學のTSAASF(Technical Securities Analysts Association of San Francisco) のスポンサードによって開催されたサンフランシスコのシンポジウムに参加してくださった、全ての購読者及び読者の皆さんに御礼を申し上げる。現地であんなにも多くの方々にお会いできたことは私にとって素晴らしい体験だった。


≪ 先週をふり返って ≫

    前回のコラムが書かれてから2週間の間に、実に沢山の事が起こった。 執筆直後、格付け会社S&Pが米国の信用格付けを史上初めてダウングレード。翌週はこの一件(それに加えて火星の天王星・冥王星に対するTスクエア)が示唆したように、投資家にとってはあらゆる点でボラタイルかつ不安な週となった。この惑星トランスレーションは8/8〜10に起きたが、実際の安値もまたちょうど8/9に示現、ダウ工業平均では10,604をつけた。 購読版の日報と週報においてアドバイスしたように、ダウ平均では少なくとも11,500まではと予測された3〜13日間の反騰がそこから始まったのだった。 ダウ平均は8/17水曜に11,529でトップアウト、これは日々ダウと銀相場について私達のウェブサイト上方に掲示されている、強力な太陽 — 月による重要反転日だった。その翌日、ダウは前日につけた高値から500ポイント下落し10,881をつけた。 この間、日報の購読者で短期トレードを積極的に行う方々は多くの利益を得ることが出来た(500ポイントも動くようなボラタイルな日々のうち、その上下動のいくつかをきっちり捉えることが出来た)。 だがそれは、オーブ1°以内で続行する天王星・冥王星のスクエアに符合する、市場崩壊への怖れをいまだに感じている長期のポジショントレーダーにとっては、気力を挫かれるような動きでもあった。

    世界規模の負債爆発への不安は金にとっては後押しとなり、先週終わりにはゆうに1800を超えて再び新たな史上最高値をつけた。 残念ながらこの「制御不能」な負債状況(ヨーロッパ、日本、そして米国)は、歴史的価値を維持する物=金を所有する人々に利益をもたらし続けることだろう。各国が自国通貨の世界最安値を競うというこの奇妙なレースは、ただただ紙幣というものにつきまとう究極の問題を強調するのみだ。 ますますその価値を減じていく紙幣をこれまたどんどん印刷し続けるような国々にとって、自国の通貨価値を裏付けるのは、結局のところ、その国の誠実さと信用度しかあり得ないのだ。 現在、そして今後の厳しい時期を物語る前兆は、先週米国債の利回りが歴史的安値に落ち込んだことだ。 米国10年債の利回りは、2%以下に下落した。 これはここ50年来みられなかったことだ。同様に、米ドルも日本円に対して市場最安値を記録した。

    水星は8/26まで逆行を続ける。政治・経済の消息筋からの情報は、将来的に経済が向かう方向性に関する果てしない矛盾の源泉となって流れ続けている。例えば、S&Pが米国の信用等級を格下げした後、FRBは短期金利を2013年上半期までゼロ金利に保つと発表した。市場とホワイトハウスはS&Pによる格下げをとことん嫌気したが、それに続くバーナンキの声明は好感した。 天王星・冥王星のスクエアに敬意を表したのか、米国司法省は木曜、「2008年の金融危機の引き金を引いたモーゲージ債を助長した役割」について、今になって格付け会社S&Pを取り調べると発表した。中間選挙の間中、『 我々は友人には報償を、敵には罰を与えるだろう 』 と言っていたのはいったい誰だったというのか? 

また先週、格付け会社フィッチが米国のトリプルAAAという格付けを引き下げることは無いだろうと表明、これはS&Pのダウングレードからわずか1週間後のことだ。 先週はまた、テキサス州知事のリック・ペリーが共和党の大統領候補指名レースに名乗りをあげた。ペリーの最初の演説の1つにおいて、彼はベン・バーナンキ率いるFRBの金融政策を「 殆ど反逆行為に等しい 」と攻撃し、組織の透明化を要求した。  最近のコラムで私達は、カーディナル・サインを天王星・冥王星が通過する間にFRBが再び攻撃されるだろうこと、その行為に対する説明責任を問われるだろうことに注意を喚起したはずだ。 結局のところ、FRBは1913年12/23に設立されていることから、始原図の太陽と冥王星がカーディナル・サイン( 山羊座と蟹座 )同士でオポジション(180°)を形成している。もし彼らが今攻撃されなかったとしたら、そのほうが驚きと言えるだろう。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    8/21〜9/2まで、数多くのジオコズミック・サインが展開していく。これらの内いくつかは木星と海王星を含むものだ。この2惑星は共に魚座を支配し、魚座は原油を司ることから、ここ1ヶ月ほど急落してきた原油市場に来たるべき大きな動きとリバーサルの可能性がみてとれる。

    8/21日曜、金星が乙女座に入場し(金星の乙女座イングレス)、海王星とオポジションを形成する。金星はお金を支配し、懸念や心配との関連を持つ乙女座ではそれほど力が強くない。9/14まで続くこのトランシットの間、人々は彼ら自身のお金について不安を抱えることになる。また乙女座は仕事や雇用も司ることから、低賃金と高い失業率がこれまで以上に顕在化し、政治上「 ホットな 」話題として浮かび上がるのではないだろうか。また8/22〜23には太陽が乙女座にイングレスし、前の金星と同様に海王星とオポジションを形成する。これはまたしても懸念の増大だ。 それに加えて海王星は噂と非難にも関連することから、おそらく私達は、政界指導者達がとんでもなく乱暴な主張を展開し、その言動の全てが不信感と疑念を助長するさまを見てとることができそうだ。 このような状況下では、もし人々がただ「 事実 」のみに焦点を当てることによって、すでにヒステリーの渦に巻き込まれつつある現状に追い打ちをかけることなく済むとしたら、それがもうベストの結果と言えるだろう。

    その後、週の終わり8/25〜26には火星と土星がスクエアを形成し、そして水星が順行に転じる。 特に火星が刺激に対して敏感なサインである蟹座に滞在する今は、フラストレーションが沸点に到達するに従い、全体の雰囲気が好戦的な調子を帯びてくるる可能性がある。火星、金星のどちらも、このところ滞在中のサインにあっては満足感を得られない。そして火星と金星が不満を持つ時、人々は互いにあまり上手くはやっていけないという傾向がみられる。 結局のところ、火星と金星はある種の恋人同士であり、互いに熱烈な恋愛感情に溺れていない時は通常、金銭をめぐって喧嘩しているというわけだ。

    さて、こうした厳しいアスペクトの襲来した直後、8/29に新月となる。 この新月は木星が滞留から逆行を開始し、また太陽・金星とはトラインという芳しいアスペクトを形成する時期、8/30〜9/2と同期している。ファイナンシャル・アストロロジャーの見地から言えば、これは好ましい組み合わせだ。政界のリーダー達が合意を築き上げるための、絶好の機会をプレゼントしてくれるかもしれない。 しかしながら、そんなチャンスに彼らはバケーションを取り、神経をすり減らす舌戦から逃れてひとときを楽しむなどということも大いにありそうなことではある。 それでもなお金融市場は休みなく動き続け、おそらくはこれらの惑星の動きによってもたらされる楽観が頭をもたげて株式市場の反騰に繋がるかもしれない。

*)8/29新月までの惑星スケジュール/日本標準時は1つ前の記事「8/14の満月・・」を参照してください。

≪ 長期的考察、パーソナル・アストロロジー、トランシット≫

    さてここで少しの間、金融市場や政治、世界の潮流などとアストロロジーとの相関関係から離れ、現実世界の人々の見地から人生を見てみたいと思う。いや、金融市場が「 人々の現実、人生の現実 」とかけ離れているなどと言うつもりは全くない。 それは確固たる現実だし、そうでなければ読者の皆さんもこのコラムをこの長き日々にわたって読み続けてはこられなかったろう。( しかしこのコラムが始まったのはいつだったろうか? 1990年代終盤か? わたしはこれをいつ頃始めたか、記憶が定かではない。ただビル・クリントンが大統領だったことだけは確かだが... )  ここで私が言いたいのは、アストロロジーを学ぶにあたっての一番の方法は以下のようなものだということだ。

1) 自己観察力を磨くこと。そして、遅い動きの惑星が自分の誕生図の惑星群に対して正確なアスペクトを形成した時、あなた自身が個人的に体験したことをその動きに関係付けていく。

2) まずは自分自身に向かってその体験を表現してみる。そして他者へは門外漢にもわかりやすい言葉を用いて同じ事を伝える。特に今現在あなたと同じようなトランシットを体験している人に対して伝えると良い。何故ならその人の個人体験は、あなたが調べようとしている現実の問題に最も容易に関連付けられるかもしれないからだ。

    例えば私が5月と6月にヨーロッパに滞在していた時、私自身の誕生図で山羊座に位置する太陽・火星に対し、トランシットでやって来た牡羊座の天王星がスクエアを形成していた。当時私はそのトランシットと自分自身の個人的体験を関係付けるにあたり、このコラムでも多くの時間を費やした。四季の始まり( 春分・夏至・秋分・冬至 )から数えて最初の5日間( 牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座 又は 3/21〜27、6/21〜27、9/22〜28、12/21〜28 )に生まれた人達( 太陽をその位置に持つ人達 )は皆、何らかの形で私と似たような体験を味わっている。 これは又、太陽以外の惑星やアングル( アセンダントなど )をそうした度数に持つ人達も含む。今これを読んでおられる方々の中にもそういった方は多いのではないだろうか。 そしてもしあなたがその1人であるなら、今まで経験してきた既知の状況と今現在とがどれほど異なるものか、わかるはずだ。 新しい体験、予期さえしなかった出来事、素晴らしいアイデア。 だが、どうしたらそれにしがみついていられるだろう?  そして、何故それらの出来事はあなたが「こうなるだろう」と予測したような物事として起きないのか?

もし皆さんが新しい物事から来る興奮にただ満たされるまま、あるがままに在り、そして何が起きようとも、それらは皆、非常に流動的で急速に変化していくものなのだ、という事実を信頼し続けることが出来るなら、こうした体験は魅惑的なものとなるかもしれない。 もちろんこれは、何も計画など立てられず、またどんな計画もアテにならないのだと知って人生のコントロールを失っていく感覚と同時進行で起きうることだ。 天空を行く天王星がこんなにも強力な時、あなたの誕生図上でこれほどの力を奮う時、そしてあなたの国の始原図やあなたの家族の誕生図でこうも強大である時、どんな計画もアテにすることなど出来ない。 

ならば何故あなたにはコントロール出来ない物事ばかり思い悩んでそれを強化する必要があるだろう?  その代わりに、あなたは適応力を身に付ける術を学べるはずだ。もし幸運に恵まれれば、その学習速度はとても素早いものになるだろう。

    このコラムを読んでおられる皆さんの多くがアストロロジーを理解しているか、又は少なくとも学んでいる — 理解と学び、この区別に直面しよう。何故なら、例え周囲の誰かがアストロロジーに関するあなたの知識や理解をどう思っていようと、あなたがそれを完全に「理解する」ということはあり得ないからだ。 あなたが全てを理解することは無い。 だからあなたは学ぶことを止めない。 学んだそばから得た物を失っていくからだ。 天王星はあなたに鋭い精神を与える。だが得た知識を地に足の着いたものにしておけるかどうかは、あなた次第だ。 山羊座とその支配星、土星(物事に形を与え、着地させる働き)を在らしめた神に感謝するほかはない。 特に天王星が冥王星との間に126年ぶりのスクエアを形成する宇宙領域へと入って来た昨今であれば、なおさらだ。

    さて、次に私自身の母に関するちょっとした話をわかちあいたいと思う。( え、何だって?!ちょww 母親の話って何だよ! ・・・ん、今誰か叫んだような気がしないでもないが...... )
 いや、そうなのだ。この話は私にとって、そして、天王星だけでなく冥王星をも含んだ今回のトランシットを体験している皆さん、カーディナル・サインの最初の5°生まれの方々にとっても、アストロロジーのレッスンとなる話なのだ。

私の母は今年90歳になる牡牛座生まれなのだが、牡牛座の例に漏れず、手放すことが苦手だった。しかしそれでいて、牡牛座であるにもかかわらず、彼女の精神は彼女自身を殆ど手放そうとしている。 彼女は今、私が育った美しい州ミシガンの、とりわけ美しい地域にあるトラヴァース・シティという街の介護施設に住んでいる。 私は彼女に会うための4〜5時間のドライブを頻繁に楽しんでいる。道中には沢山の森や湖があり、ドライブの最後は大いなるミシガン湖周辺でもとびきり景色の良い地帯に向かって一路丘を走り下って行くのだ。

    母は私の父が死んだ2004年頃から徐々に記憶を失い始めた。訪ねていく度に、彼女は私が誰だか思い出せなくなっていった。( これは天王星があなたの太陽にスクエアを形成した時と似ているのではないか? — 私は誰? 他者の目から見た私はどんどん変化していく。いや私の目から見てさえも、自分が変わっていくのを感じる ) しかし時折、彼女は突然その機知に富んだ受け答えで私を驚嘆させるのだ。 2回ほど前に訪ねた時、私は彼女の体に自分の腕を回し、『 よく眠れたかい? 』 と尋ねた。すると彼女は私の目を真っ直ぐみつめて、『 誰と? 』 と言い返してきた。 これには同行した私の姉や友人のフランコも爆笑し、フランコは笑いながら 『 ノーマ、こいつは上手いや! 』 と言った。 彼は母に手を差し伸べて、またこう言った。 『 ギブ・ミー・ファイブ!( ハイタッチのように手と手を合わせて喜び合う時の合図)』  これに対し彼女は身を引いて顔をしかめ、 『 5なんて持って無いわ。この私がどこで稼げるっていうのよ! 』  彼は5本の指のことを言っていたのだが、彼女は5ドルについて語っていたのだ。 それはかけがえの無い一瞬だった。 そしてこれは、自分の太陽に冥王星と天王星がトランシットしてきた時にその本質が健やかな形をとって顕れる一例とも言えるのだ。

    しかし二週間ほど前に再び彼女を訪ねた時、私は多分それが最後になるだろうと感じた。 彼女は私を全く認識出来なくなっていた。( 私の太陽に天王星がスクエアとなっていることはすでに言った。自分自身の母親が私を知らないのなら、一体私は誰なのか? ) 私は 『 あなたの息子ですよ 』 と自己紹介したが、それは彼女をひどく驚かせた。彼女は自分に子供がいるという考え( 実際は3人居る )に、いたく興味津々だった。私はなおも母に、彼女が90歳であること、孫やひ孫もいることを言って聞かせたが、それは当然ながら彼女をまた驚かせた。 

その時看護士が入ってきて、15分後に昼食の準備が出来るが、空腹かどうか?と尋ねた。彼女ははっきりイエスと答えた。彼女は空腹を認識出来ている。だが同時に彼女は疲れてもいた。だからそれからの15分間、彼女はベッドに横たわったのだが、数分おきに目を開けては 『 あなたは誰? 私はお腹空いてるの? あなた、もう少し側に居てくださる?』 と言い続けた。 とうとう看護士がやって来て、彼女が車椅子に座るのを手助けした。( それを見て私はツーステップがどうやって生まれたかを学んだのだが ) 母がついに車椅子のシートに座り終えた時、彼女は私に背中を向けていた。 看護士は食堂に向かってドアから出ていこうと、彼女を車椅子ごとぐるりと回した。 だがそうしてふり返った時、母はまっすぐ私に顔を向け、看護士に 『 あの人、誰なの? 』 と尋ねた。看護士は言った。 『 あら、ノーマ。あなたの息子さんよ 』 母はそれを聞いて困惑した様子だったが、次には私を上から下まで念入りにみつめていた。 それから看護士の方にふり返って、こう言った。 『 違うと思うわ。あの男の人、私の息子にしてはハンサムすぎるもの 』  これは冥王星が4室にトランシットしてきた時に味わえる、またもや別のかけがえの無い瞬間だった。

    多くの皆さんがアストロロジーを知っている。そして、最近私が天王星に関連した自分の人生のひとこまについて多くの事を書いたせいか、私の方に進み出てこう尋ねる。 『 で、冥王星の場合はどうなんですか? もしあなたの誕生図でトランシットの天王星が強い影響力を発揮しているなら、冥王星も同じはずでしょう 』  そう、その通りだ。 そしてこれが、今まさに私の誕生図で冥王星が働いている、そのやり方なのだ。 今 冥王星は家族や両親を司る4室の太陽と火星にコンジャンクト(0°)している。 あれは私にとって、母との間に魂の繋がりを感じた最後の時であり、そして多分、私達がこんなにも意味のある、特別な交流を持てた最後の時間だった。

前にも述べたように、アストロロジーを学ぶということは、それが数値で測ることのできる何かであると同じように、そのリアリティにおいて非常に体験的なものだ。 事実、あなたは無限空間や永遠の時を測ることは出来ない。だがあなたは市場を測ることは出来る。そこではある水準の内に、常に何か価値あるものが交換されるか、又は見出されている。これは何も、単に金融市場における価格の問題のみに限定する必要はない。 金融市場は人生における一本の枝に過ぎない。そしてファイナンシャル・アストロロジーもまた、アストロロジーという大木から生え出た一本の枝に過ぎないのだ。

その本体である木そのものを理解して欲しい。そうすれば、皆さんは機が熟したその時、彼女のもたらす果実を味わうことだろう。

私はただただそうして来た。そしてこの一生に一度のトランシットの下、こうして「 慈悲に満たされた瞬間の訪れ 」を体験し続けている。 願わくはこの一文を読んでおられる多くの皆さんにも同様のひとときが訪れんことを。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0)金融アストロロジー 

August 14, 2011

もうすぐだね。満月の夜に・・・(^_^)

いろいろあるけど、いってみよう!先へ・・・・まだ見ぬ思い出の、その先へ







※今週のメリマンコラムはメリマン氏がシンポジウムのスピーチでサンフランシスコに滞在中のため休載です。


hiyoka_blue at 01:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)星読み随想 

August 13, 2011

●8/14の満月 — みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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満月タイムスケジュール
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方標準時(ソーラータイム)】
東京・関東ローカルで04:16前後、北海道周辺で04:23前後、関西方面は03:57前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で03:28前後に 水瓶座20°41’で満月となります。

その他主な惑星スケジュール(日本標準時)
8/14 21:25頃 月・海王星コンジャンクト@水瓶座29°45’
8/14 21:54頃 月 魚座入場
8/15 05:54頃 月・カイロンコンジャンクト@魚座03°36’
8/15 13:05頃 月・火星(キラルス)トライン@魚座・蟹座07°48’
(8/16〜8/17 太陽・金星・水星コンジャンクト@獅子座)
8/16 19:55頃 太陽・金星コンジャンクト@獅子座23°14’
8/17 09:02頃 月 牡羊座入場
8/17 10:00頃 太陽・水星コンジャンクト@獅子座23°48’
8/17 17:03頃 月・天王星コンジャンクト@牡羊座4°00’
8/21 22:28頃 金星・海王星オポジション@獅子座・水瓶座29°33’
(8/22 太陽・金星/海王星/月/小惑星リリス Gスクエア)
8/22 07:11頃 金星 乙女座入場
8/22 09:53頃 月 双子座入場
8/23 08:19頃 太陽・海王星オポジション@獅子座・水瓶座29°31’
8/23 20:21頃 太陽 乙女座入場
8/24 19:31頃 月 蟹座入場
8/24 19:36頃 金星・カイロン オポジション@乙女座・魚座03°07’
8/25 02:31頃 月・天王星スクエア@蟹座・牡羊座03°47’
8/25 04:47頃 月・冥王星 オポジション@蟹座・山羊座5°1’
8/25 19:31頃 火星・土星スクエア@蟹座・天秤座14°31’
8/25 21:57頃 月・土星スクエア@蟹座・天秤座14°30’
8/25 22:05頃 月・火星コンジャンクト@蟹座14°34

8/26 08:05頃 金星・冥王星トライン@乙女座・山羊座5°00’
8/26 23:25頃 太陽・カイロン オポジション@乙女座・魚座3°01’
8/27 01:09頃 月 獅子座入場
8/27 07:03頃 水星 順行開始
8/28 08:48頃 月・水星 コンジャンクト@獅子座18°46’
8/29 03:14頃 月 乙女座入場

8/29 12:04頃 新月@乙女座05°27’

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【月 水瓶座20°41'  太陽 獅子座20°41'】

"A big white dove, a message bearer" + "The Zuni sun worshippers"
 →「メッセージを運ぶ大きな白鳩」 + 「ズーニー族の太陽崇拝者」
"A woman disappointed and disillusioned" + "Chickens intoxicated"
 →「失望し幻滅した女性」 + 「興奮した若い雌鶏」

【テーマの流れ】
全ての事物に遍在する聖性を思う→ ★現実の物事に極端な二元性を見る→ ★自分だけ別世界から来たような感覚→ ★インスピレーションを受け取る→ ★根拠の薄弱な期待感または未成熟な幻想にとらわれる→ ★溜まった物を発散する必要性→ ★酔う→ ★毒をもって毒を制することに潜む危険→ ★守るべきモラルと打破すべき因習の識別→ ★依存を脱し成熟した対応を考える ・・・・

エネルギーのポイント:『自己の宣言と行動』 『発想の転換に繋がる体験』 
精霊の顕示: 焦りが出たら立ち止まる、変わる、呼吸に気を配る、見切る、背筋を意識する、無邪気な笑い、グレープフルーツ

110814FM


    新月から始まった"ちょっとタフな8月"も中盤を迎え、水瓶座の満月がやってきました。 前半はアイデンティティの探求から実践へ、そしてエゴにまつわる様々な問題が浮き彫りに・・・ちょっとキツイ体験をされた方もいらっしゃるかもしれません。 でも、このところ社会的にも個人的にもずっとハードな星回りが続いて鍛えられてきたわたし達でもあります。 だから『 いや、それほどでも・・アハハ』 なんて笑い飛ばせているひともいるかな? (^_^;

満月はいつもそうですが、特に今回は7/31の新月のテーマを色濃く反映し、その延長線上でなんらかの結実をもたらすもののような気がします。何故ならこの満月図のアセンダントはちょうど前回の新月の度数に来ているからです。なので、もし時間があれば、もう一度新月のテーマを見てみてください。

    さてサビアン・シンボルは・・・前半の根底のエネルギーは精神的な深みと拡がりを感じさせるシンボルですが、後半の結果に向かっていくエネルギーはちょっと波乱含みな感じです。

不安なニュース、悲しい話、怒りを覚えるような物事が続く中で、『 もういい加減にスッキリしたい 』 『 希望が欲しい、楽しみたい 』 という気持ちは人間なら自然な感情として誰でも持つと思います。 根底からの変化を否応もなく強いてくるようなシビアなエネルギーのもと、わたし達に必要なのは明るさや希望、そしてちょっとした気晴らしではないでしょうか。 では、このシンボルはそんな気持ちを戒めるものなのでしょうか・・・?

 今回の満月は、そうした気晴らしを求める獅子座の太陽とそれに寄り添う金星に対し、未来志向の水瓶座の月とコンジャンクトしたネッソスが 『 それでいいのか? そのままでいいのか? 』 と問いかけているような感じです。

じゃ、何もしないでベッドで布団をかぶって寝ていればいいの? いえ、そんなはずはありません。水瓶座の満月はインスピレーションに従ってどんどん行動していくこと、自分の生き方、考え方を変化させていくことを促してきます。 もし今まで少し縮こまっていたなら、勇気を持って起ち上がる必要があります。 この満月は行動のときです。意思表明のときでもあります。 ・・・とすれば今回サビアンのテーマが示しているのは、その動機が自分の中のカオスから湧いたものではないのか? その期待は誰のためのものか? それはフェアな欲望か? と自分に問いかけ、行動しながらも常に舵取りをしていく必要性ではないでしょうか。

 今回の満月図で1室に入る獅子座の太陽・金星の組み合わせは、自分の道、自分のやり方を追求する上でとてもクリエィティブな組み合わせです。ただ、この満月ではそれに小惑星メドゥーサがタイトなコンジャンクト。 このメドゥーサが加わると、物事に一筋縄ではいかない要素が出てきます。 メドゥーサには、どんな物事に関しても、単なるエゴの満足のために行うことは容赦なくその流れをカットしていく傾向があるからです。それはまるで 「え〜?何でこうなるの!?」って感じかもしれません。 だからこそ反対に、行動の真の目的が非個人的なもの、他者を思う気持ちに彩られたものであればあるほど、流れはスムーズになっていくし、また失望や幻滅を味わう経験も避けられるはずです。 またこうした傾向は、10室の牡牛座の木星と5室射手座のダーク・ムーン・リリスがクインカンクスであることからも強調されそうな雰囲気・・・。 とはいえ、このあたりを自分自身で識別していくのって難しいんですよね。。 かなり奥深く入ってみないと自分でもわからない部分かもしれません。

 乙女座に一瞬入ってすぐ獅子座に戻り逆行中の水星は、新月のテーマでも触れた獅子座のエゴを深く辿って沈思黙考ちゅう。 多分どうしたら生まれたままのエゴを他者との関係でリファインできるか? なんてコトを陰で考えていそうです。 10室のアスボルスは今、社会的にも個人的にも、財政・資産・資源・価値観の面で「サバイバル」にハイライトが当てられていることを示しています。 この両者がタイトなスクエア。 ってことは・・・うーん、やはりあんまり浮かれたり興奮したりして軽はずみな行動に出てしまうと、ちとヤバイかも?(^_^;

 火星・キラルス、月のノースノード・ヴァーテックス組がクインカンクスなのも目を引きます。 冥王星とオポジションになったばかりの火星の気持ちを考えると、怒りや皮肉めいた気分がこころに鬱積していたとしても不思議ではありません。けれど、それをどうポジティブに・・・言い換えれば前に進むために、未来に繋がる道に向けた行動に使っていけるか? 表現していけるか? という挑戦がここにあります。 これを意識的に扱わない限り、溜まったエネルギーは表面ににじみ出ます。そして次に刺激を受けたとき、強い衝動となるかもしれません。 単に抑制するだけでは逆にある種の引力として働く場合もあります。 自分が渦中にいなくても、多かれ少なかれ無意味な争いを目の当たりにすることがあるのかもしれません。 でも、もしそんなことが起きるなら、見るべくして見ている・・・そこから何かを確実に得る。だから、OK。そういうことなのだと思います。


aquamoon


そして水瓶座の月とネッソスのコンジャンクトです。 ネッソスに限らず、ケンタウロス族の惑星達は皆、奥深く潜んだ様々なこころの傷を浮かび上がらせ、それを癒すことに関わっています。 なかでも ネッソスはかなり厄介というか、上級者向きというか・・(こころの傷に上級者ってヘンですけど)、もしかしたら人間の一番深い部分に陣取る闇の部分を司っていると言えるかもしれません。  だからネッソスは社会においても個人的にも、一種のカオスを生みます。 今までにも事あるごとに触れてきましたが、今回はもう少しネッソスについて書いてみます。

このネッソスがネイタル・チャートで重要な部分に位置している場合、まだ子供のころに満足な愛情や世話を受けられず人間性を否定されたり、生存の危機にさらされたりするケースがみられます。 

そこまで行かなくても、成人するまでの間に何度となくハートから血が流れるような思いを重ねていくひとも多いです。 これが臨界点に達したとき、カルミックな犯罪の犠牲者になったり、場合によっては自分が加害者になることもあります。 欧米では子供に対する性犯罪、キリスト教原理主義の狂信的家族の中で育てられた子供たちのチャートでネッソスが重要な役割を果たしているとも言われています。 

有名なジョンベネちゃん事件では、彼女のネイタルチャートのネッソスが土星、キラルス、そして金星とカイロンのコンジャンクトと共に「犠牲のレクタングル(トリデシル+キンタイル)」を形成していました。 これは例え結果が悲惨なものであったとしても、人格では知り得ない魂レベルの目的は果たされたこと、それがとても崇高なものであったことを示唆していると思います。 また、少し前のアリゾナ銃撃事件では、被害者のガブリエル・ギフォーズ議員、そしてジャレッド・リー・ローナー容疑者共に、アングル上にこのネッソスが乗っていました。 事件当初はこれが政治的な意味を持つものと思われたのですが、その後の捜査では、ローナー容疑者の個人的な妄想がギフォーズ議員に投影されたものとみられているようです。 事件直後にyoutube上に残っていた彼のアカウントを見ましたが、何とも言えないある種の"ねじれ感"と共に、荒涼とした風が吹くような孤立感を感じる映像がポツンと置いてあったのがとても強く印象に残っています。。。

けれど、例え強力なネッソスをチャートに持っていたとしても、誰でもが悲惨な思いをするわけではありません。たとえこころの闇を意識せざるをえない体験はあったとしても、逆にそれがあるからこそ、一般には理解されにくい深い深い痛みを理解することもできます。 この暗闇を丸ごと呑み込んで受け入れ乗り越えたひとの中には、自らある責任を引き受けて人知れず世の中の隅を照らしているひと達が多くいるのも事実です。 きっと彼/彼女達は真の意味で、生きる上での自由と独立を勝ち得たひと達ではないでしょうか。 

ちなみに国の始原図では、日本は2室・6室・8室にネッソス・土星・火星のTスクエア、そして米国は3室・7室・9室にネッソス・火星・オルクスのTスクエアを持っています。 それぞれの国としてのトラウマを考える上で興味深いのではないでしょうか。

 と、ここまで新月に引き続きシビアなことばっかり書いてしまったけれど、わたし自身はそれほど悲観的になってはいません。 というより、少しは面倒なコトもあるかもしれないけど、でもちょっぴり楽しみ♪・・・そんな気持ちです。(^_^)

今まで触れてきた惑星達に以前の満月でも触れた牡羊座の女神エリスが加わって、カイトというアスペクトを形成しています。 このアスペクトは別名「イニシエーション・フィギュア」と言われるものです。 このアスペクトがあるとき、ひとは「完全さ」を求めて奮闘します。 物事を理解する力も増し、全体的な調和を目指すこころが強化されるといいます。確かに障害が無いわけではありません。 でも、それを乗り越える力が与えられています。 それは、新月で受けたエネルギーへの、わたし達それぞれの回答になるはず。。。 フツウの戦士の一員としては、受けて立つのに不足は無い感じですw。  

自分の生き方、習慣、観念をどれだけ未来に向かって変えていけるか? それを宣言し、表現していけるか? 失敗を怖れずに進んでいけるか?  果てしない旅の途上、獅子座の新月に対して独立心旺盛な水瓶座の満月がどんな答えを出すのか、がんばって見つけていきたいと思います!!


have a great trek!!!★




hiyoka.(^_^)

hiyoka_blue at 23:14|PermalinkComments(2)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

August 07, 2011

レイモンド・メリマン 週間コメント 8/8 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2011年8月8日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 告知 ≫

来週末はサンフランシスコでのシンポジウムとスピーチの予定があるため、ウィークリーコラムは休載させていただく予定だ。よって通常スケジュールに戻るのは8/19からとなる。来週サンフランシスコで幾人かの読者の方々とお会いできることを今から楽しみにしている。


≪ 先週をふり返って ≫

    本当に、なんとファイナンシャル・アストロロジーのレッスンにはふさわしい週だったことか! 驚愕、失望、市場のパニック、そしてボラティリティ。これすなわち全てが火星・木星そして天王星を含む強力なアスペクトの為せる技だ。

    先週は米国の指導者達がついに債務上限の引き上げに関する合意に達したところから始まった。最終投票は火曜日、ちょうど水星が逆行に転じる1日前だった。そして、予測どおり、誰も本当のところは好んで合意したわけではなかった。彼らが合意したのはその殆どが、民主・共和両党から6名を出して委員会を構成し、年末まで引き続き協議を続けること、そしてもし彼らが合意に達しなかった場合には、更なる経費削減が広範囲にわたり様々なプログラムに対し自動的に実施される、というものだ。いわゆる「歴史的な」事実上の経費削減額は、結局のところ合計すると予算の1%となった。

さあ、これこそが水星逆行だ。その間に決めた物事は何であれ、後になって再び俎上に乗せられることになる。米国をデフォルトから救うための土壇場の努力の後を追うように、その後イタリアに関するまた別のデフォルトの脅威がヨーロッパを襲った。(そのうえ更に、これはスペイン、ギリシャ、アイルランド、そしてポルトガルでも起きている。)

    だから、この合意以前に株式市場が6取引日のうち5日間にわたって急激な下げをみせていたことを考慮すれば、皆さんは投資家が債務上限の行き詰まりが終わって有頂天になるだろうと思ったかもしれない。確かに始めのうちはそうだった。先週のダウ工業平均は取引開始後最初の数分で140ポイント近くも騰がった。だがそのムードは急激に変化した。そして金曜までに(ユーロ圏の新たな債務危機を受けて)ダウ平均は11,139に下落、これは2010年12/1以来の最安値水準だった。そのわずか2週間前、7/21につけた12,751という直近高値から、1600ポイントを失ったのだ。投資家は怯えていた。彼らはパニックだった。幸いにも市場は週の終わりにかけて約300ポイント反騰したことから、一部の投資家にとっては少しは眠れる週末となるかもしれない。それでも先週の引けは依然として弱気相場であることを示していた。

    この下落途上では多くの主要なサポートラインが破られていったが、現在まだ4年サイクルを11,018でサポートする、重要な23ヶ月MAが残っている。

    先週大忙しだったのは市場ばかりではなく、ファイナンシャル・アストロロジーが大活躍する典型的な時間帯でもあった。これはなにもファイナンシャル・アストロロジャーたる私がこうした市場の毎日の動きを逐一正確に読んでいたということではない。これは、アストロロジーそのものは結果的に正しくとも、アストロロジャー個人は人間の常としてその一部を読み違えることがある、というケースだった。それでいてこんなことを言うのは気が引けるのだが・・・しかしながら、私達の購読者のうち短期トレーダーの方々は、金曜までには荒れる市場をうまく乗り切り、いくつかの指数で高値と安値の両方を確実に捕らえ、それ以上の成果を上げることが出来た。 

これは片や株式市場と原油市場でサポートラインを破り、一方金と債券ではレジスタンスを突破し、週全般にわたってそれぞれの水準が交互に破られるという、水星逆行期(8/2〜26)にみられる典型的な現象だった。

    市場の崩壊と投資家のパニックは、「パニックとヒステリー」の可能性が正しく示唆されていた、ヘリオセントリックの(太陽中心で見た)水星の射手座進行中(7/19〜31)に始まった。その後この傾向は火星、木星、そして天王星が絡むハードなアスペクトが展開していく(8/1〜10)につれてエスカレートしていった。このコラムで幾度か論じたように、いわゆる「大変動」はこれらの惑星が短いタイムスパンの間にハードなアスペクトを形成する時、頻繁に起こる。先週、太陽と金星は両方とも木星とスクエアだった(順に8/1と8/4)。今週は 8/9〜10に火星が天王星とスクエアになり、冥王星とはオポジションを形成するが、その影響はすでにその前から感じとれる。しかもこの両日には、月が射手座を進行するのだ。(いわゆる「射手座ファクター」であり、この間市場はしばしば大きな価格変動を起こしやすい。) その後、そして週末の満月(**8/13)を過ぎれば、物事は少し落ち着いてくるかもしれない。だが少なくとも今週始めのうちは、私達はまだこの暴力的で突発的な時間帯の渦中にある。

    差しあたって、株と商品市場はまるでサイケデリック・アンフェタミンのカクテルをジャックダニエルズのワンショットをチェイサーに一気飲みしてワケがわからなくなった、とでもいうようなふるまいをみせている。火星・天王星の組み合わせの典型的な現れとして、そこにはカオスの感覚、そしてコントロールを失っていく感覚がみられたし、それは今でも続いている。 先週は株式市場のパニックが世界中を襲った。 その狂気の中で、金、スイス・フラン、日本円が舞い上がり、新たに史上最高値を更新。米国債もそう引けはとらない動きをみせた。 そして史上最高値をつけた後、金と日本円は急激に売られた。だが「安全な避難所」としての歴史にもかかわらず、一部の者が提案するようにスイス・フランが世界の標準通貨として米ドルに取って代わることはあり得ない。 こうした役割を果たすにはスイスは単に国として小さすぎるし、彼ら自身がそれを望むとも思えない。 と言うのは、彼らは乙女座であり、そして何よりも、スイスだからだ。 スイスのことはそっとしておいて、彼らのやるべきこと、すなわち機密性と守秘性が結びついて非常に高い効率性を生み出すような物事に最善を尽くしてもらえば良い。彼らに世界の通貨問題がもたらすストレスを負わせてはならない。 私は彼らがその役割を受け入れるとは思わない。

*)日本時間 火星・天王星スクエア 8/10 00:59 
                   火星・冥王星オポジション 8/11 13:50
**)日本時間では8/14


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    今週もまた引き続き、金融市場で正気と確実性を見出すのは困難な傾向にある。水星はいまだに逆行中で、基本的なチャート・パターンも、テクニカル指標も、サポート/レジスタンス・ゾーンもアテにはならなさそうだ。これはデイ・トレーダーや積極的で超短期のトレーダーには嬉しい時間帯かもしれないが、もし皆さんが1〜4日間以上ポジションを持ち続けたいと思うなら、まだまだ気力を挫かれる展開となるだろう。

    火星は現在蟹座を進行中だ。ここでは火星は弱いばかりでなく、火曜には天王星とスクエアになり、そして水曜には冥王星とオポジションを形成する。アストロロジャーはこれをカーディナル・Tスクエアと呼ぶが、惑星が黄道上でカーディナル・サインの同じ度数(初期度数)に来ることからしても、昨年夏に起きたカーディナル・クライマックスとよく似ている。 これは金融市場での荒っぽい動きに加え、ハリケーン、地震、突風、停電、干ばつなど大荒れの自然現象、そして火事との相関性を持っている。 

個人レベルでは、カッとなりやすい人物とは敵対しないほうが賢明だろう。それは直ちに相互の緊張度を高め、一触即発の危険な兆候を増大させる。

 しかし、この時間帯( ** 8/1〜10)は確実に、2012〜2015年にやってくる天王星・冥王星のオーブ無しの正確なスクエアがもたらす様相について、その片鱗をかいま見せてくれるものだ。 世界の負債爆弾について何らかのコンセンサスに至るのは決して平坦な道程ではないだろう。 こんがらかってグチャグチャの(しかも敵対的な) *** ミミズ缶は、ちょうど今しがた、再び道に蹴り出されたところだ。

*)日本時間では水曜と木曜
**)日本時間では8/11まで
***)原文can of worms: 複雑に絡み合って1つ解決するとまた別の問題が頭をもたげるような状況のメタファーとして使われる。「パンドラの箱」と同義に使われる場合も。


≪ 長期的考察、パーソナルアストロロジー、トランシット他 ≫

    『 1841〜1842のデフォルト:これは実際には9つの州政府による債務不履行が連続したことを指す。その内3つの州は断固として全ての債務の支払いを拒否した。連邦政府はそれに関わってはいなかった。』 
— by CNBC.com 編集主任ジョン・カーニー, 2011年5/23付

    まずは米国政府のデフォルトの証拠とその歴史に関するリンクを送って下さった何人かの読者諸氏に御礼を申し上げたい。リンク上の記録のそれぞれが、事実上、アメリカ合衆国はその負債によって債務不履行に陥ったことが一度も無いということを明確に示していた。しかし、その中には州がデフォルトを起こした2、3のケースがみられた。  それには著名な経済記者ニコラス・クリストフによる、1998年9/20付けニューヨーク・タイムス国際版の記述を参照の上、米政府のデフォルトとして先週のコラムで触れた、1842年のケースが含まれている。数名の方々から送られた記事によれば、確かに当時デフォルトは起こったが、それは9つの州によるもので、連邦政府による債務不履行ではなかった。事実の明確化に貢献してくださった皆さんに感謝している。

    とは言っても、より多額の負債、増大し続ける赤字、そしてデフォルト( 恐怖の/dreaded「D's」)の危険という3つのDの潜在的可能性は非常にリアルだ。そしてすでに私達は、米国における市政機関の破産を目にし始めている。天王星と冥王星がいまやそのワクシング(開いていく)・スクエアにあと1°のオーブ範囲内にある時 — ジャストのアスペクトは2012年6月〜2015年3月の間に7回起きるのだが — このトレンドは多分、極度に流れに逆行するような経済政策でも導入されない限りはエスカレートしていく恐れがある。私はこうした政策がいつか取り入れられることを信じて疑わない。 だが、経済も株式市場も共に大荒れとなり、天王星・冥王星が同じようにスクエアを形成していた時代(1876年〜1877年、1932年〜1933年)を思い起こさせる今日このごろ、このアスペクトが完全に結ばれて、圧倒的な力で問題を押し進めていくその前に画期的な政策が施行されるかどうかとなると、私には確信が無い。

*)メリマン氏は2010年9/13、2011年1/10付けコラムの長期的考察において 「Deficit/赤字、Debt/負債、Defalt/債務不履行・デフォルト」 を3つの「D」とし、山羊座の冥王星の大命題として提示している。

    それに加えて、さらに今後3年間、私達は木星のトランシットが弱体化するサインを進行する期間を迎える。以前言及したように、牡羊座の木星は2010年半ばから2011年6月を通してひた走った『 資産インフレ特急 』の基礎をなすものだった。歴史的にみると、木星が牡羊座23°から牡牛座7°までに滞在する期間は米株がトップをつける時期と一致している。この条件は今年5/2〜7/22に当てはまった。ダウ工業平均のチャートを見てみれば、市場が5/2に12,876でトップをつけ、次に7/7と7/21にそれぞれ12,754と12,751でトリプルトップをつけたことがわかるだろう。各トップはこの領域の中盤ではなく、始まりと最終部につけている。その後7/21から今日に至るまでに、ダウは1600ポイント強の下落をみせた。 『 資産インフレ特急 』は、木星が牡牛座に入場した6月初めの週に脱線していた。だがその後6/15と6/23にダブルボトムをつけてから、列車は7/21に向かって自らを立て直したように見えたのだ。 だがそうではなかった。 この2週間で、特急は再び脱線してしまった。

    さて私達は今年終盤、木星が今一度牡牛座の0°に逆行してくる時にいったい何が起こるのか、その成り行きを見守ろうとしている。事実上、木星は2011年10/7〜2012年3/7まで牡牛座の0°〜7°に戻ってくる。 その時市場は新高値をつけるだろうか?それとも二番天井だろうか? それに対する答えをまだ私は持っていないが、少なくともファイナンシャル・アストロロジーの研究はその可能性を認めている。 これまでのところ、米株の15.5ヶ月サイクルからみれば、この市場の急落は単に「ノーマル」な修正安の範疇であり、現在私達はこのサイクルの底が示現する予定の時間帯(2011年7月〜2012年2月)に居る。

 だが、もし15.5ヶ月サイクルの底に向かう途上で、通常の修正安を維持する重要サポートエリアをブレイクするようなら、それはすでに4年サイクルがトップアウトしたことを示す。そして、2013年〜2014年にかけての木星のトランシットで示唆される弱気相場が本格的に進行しつつあることを意味している。

    この場合、ダウ平均はどの程度下落するだろうか?  さて、72年、90年サイクルの殆どの場合とは異なり、4年サイクルはその史上最高値から77〜93%という下落をまだ起こしていない。2007年10月〜2009年3月初めまでの下落はたったの54%だった。 だからこそ、サイクル・アナリストでありファイナンシャル・アストロロジー史の研究者でもある身にとっては、先週天王星・冥王星がジャストのスクエアからオーブたった1°まで迫った時、肌身に感じた経済危機は、非常に現実味を帯びているのだ。 経済の方向性が変わらない限り、私達は経済的自己崩壊の道程にあり続ける。 

これが2012年〜2015年、天王星が冥王星と正確なスクエアを形成する時の恐ろしいメッセージだ。そしてこれは米国始原図の太陽・土星のスクエアと共にグランドスクエアを形成する(2013年〜2014年)。

この事象に関する肯定的なメッセージ、それは 「チェンジ/変わること」だ。 こうした筋書きは変わっていくかもしれない。 しかし変わるとすればそれは、2012年〜2015年の前だろうか? その間だろうか? それとも後だろうか? も し後だとすれば、それは他に選択肢が残されていないから変化するにすぎない。

2008年〜2015年に私達皆が経験するのは、良かれと意図しながらその実破滅的な、政治的・経済的決定によって引き起こされる経済恐慌のみではない。それは進化の危機でもある。 人類の進化の道は、果てしのない探求の道であり、私達人間の個と個を結びつけていくものだ。 理解しあうことを拒み、ひたすら他者を支配し、自らの観念的で孤立したお題目に従わせるために互いを破壊しあうことではない。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 21:01|PermalinkComments(6)TrackBack(0)金融アストロロジー 

るるさんへのお返事_2

るるさん

コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりすみません。

これからのお仕事のこと、景気や暮らしのこと、ご心配のことと思います。個々の人生の様々な転換点についてはその方の細かい星回りを見なければわからない部分も沢山あり、また大まかに言ってしまってはいけない部分も多々あると思います。
そんな時はお仕事として星読みも承っていますので将来お気が向くときがあればどうかお尋ねください。

でも、今は・・・それ以前に知っていただきたいことがあるんです。

まず、今降り注いでいる惑星エネルギーについてです。

今夜UP予定のメリマンコラムでも言われていますし、新月の星読みでも少し触れましたけれど、現在水星が逆行中です。そして、火星によるシビアなアスペクトが今週展開していきます。

わたし達は多かれ少なかれ、その影響を受けています。今、大きな迷いや悩みを抱いている方ならなおさら。

特に今ネットの世界では、世の中に蔓延する怖れのエネルギーや暗いエネルギーが必要以上に増幅されている可能性があります。世界の未来についても、様々にまことしやかな話が流され、いったい何を信じたらよいかわからなくなっても不思議ではありません。

ひとつだけ言えるのは、これからの世の中の変化を寸分違わず細かに予測できるひとなどこの地球上に皆無だということです。大統領だろうと聖者だろうとそれは同様です。メリマンさんのようなアストロロジャーであってさえも、今の時点で未来の世の中の詳細をはっきりと知ることは不可能だと思います。予測できるのはある「傾向」だけ。そしてメリマンさんご自身、人類の意志にとって選択の余地は残されているはずだ、それが希望だと断言していらっしゃいます。確かに未来の細部はある程度フレキシブルなまま残されているのかもしれません。そしてそのこと自体が、今までに無い大きな変化の波が来ているということの現れなのかもしれません。

ですから特に今、この星回りのもとで様々な情報に触れ、それに影響を受けて思い悩むとしたら、そこで考え出されたことが後になってみると、全く的外れなものだったという可能性もあるんです。

今、るるさんに一番必要なのは、現実とご自分のこころ・・・るるさんが本当に望むのはどんな暮らしなのか?を原点からよくよく見直して、そしてひとつひとつゆっくりと整理していくことではないでしょうか。

その意味でも、まだこの時点で先行きを決めてしまうには早すぎると思います。

そして多分今は、役立つ情報はるるさんご自身の人生の記憶とこころの中にこそ存在するのであって、インターネットの中には殆ど無いのではないでしょうか? ネットの情報を読めば読むほど恐怖が湧いてくる、というのがその証拠だと思います。

土地の問題ですが、確かに7割の借入は無謀だと思います。せっかくお店を建てたのに...というお気持ちもあると思いますし、順調に来ているのに勿体ないことかもしれません。

ただ、もしも貸し主さんに事情を話して1年ほど待っていただく事が出来るのであれば、その猶予の間には、るるさんの星回りにも、お気持ちにも、何らかの変化がみられる可能性は大いにあると思います。

まずは少し時間的猶予を得ること。1年は短いかもしれません。けれどこれからの1年は以前の3年〜5年くらいの密度があるように思います。だからこそ今、時を稼ぐことも大事な要素になります。そしてじっくりこころを整理し、人生の要らない部分、絶対に必要な部分をよりわけることから始めるのが良いのではないでしょうか。

土地を借り、お店を建ててから10月で10年半ですよね。外惑星その他の動きを考えると、そのお店にとって今から・・特に2012年は大きな節目になるはずです。過去の流れが終わりを迎え、新たに何かが始まるような感じです。発展を意味する木星の動きを見ても、今現在は次の段階に向かって少しずつ過去からの力が衰えをみせ、来年あたりに新生する感じがします。これ以上はるるさんご自身のことがわかりませんので何とも言えませんが、もしかしたら、今回のお話は今は突然でショックかもしれないけれど、本当に自然な、過ぎゆくものの終わりと新たな再生のための機会を与えてくれるものかもしれません。

山羊座の冥王星が強力な力を発揮するこれからの数年は、自分にムリのない暮らしをどれだけ出来ているか?が鍵になってきます。

経済にしても政治にしても、エライひとも誰も、本当の到達点がわかっていないのだとしたら・・・そして昔から疑問無く受け入れられてきた色々な観念が壊れていくのだとしたら・・・よけいな重荷をなるべく降ろして、身軽にしておくことって、これから先とても大切な要素ではないでしょうか。身軽にしておけば、自分のエネルギーが高まったときに、星の流れ、運気の流れに乗っていけますから。

るるさんの幸福にはいったい何が必要でしょうか?何が一番不可欠でしょうか?もちろんお金は今、大切なもののひとつですが、幸福の有り様はひとにより様々です。世間一般の尺度ではない、るるさんオリジナルの幸福とはどんなものでしょうか?

田畑についてはわたしも知識が足りないため、何か言うことなどとても出来ませんが。。ただ、除草剤によって作物の出来が悪かった面が大きいのであれば、その効き目が薄れて良い土に育ってくれば解決していく部分はありませんか? 一生懸命育てた作物が思うように出来なかったら、きっとがっかりだと思います。でも、命をはぐくむお仕事って、長い時間をかけて土や作物とつきあうことによって実を結ぶのではないかな?なんて想像しています。

多分、(本当に想像にすぎず、間違っていたらすみません!)今はるるさんのお気持ちの方が疲れて、萎えてしまいがちなのではないでしょうか? 作物云々よりるるさんご自身を心身ともに労り癒されることが先決のような印象を持ちました。

貨幣経済は無くなるかもしれませんし、無くならないかもしれません。貨幣に代わる何かが流通するのかもしれません。それに関しても、今の時点で絶対こうなる、とわかっているひとなど、この星の何処にもいないはずです。(こうありたい・・と思って既成事実のように喧伝しているひとはいるかもしれませんが。。)けれど、もし変わるのであれば、きっとその時は堰を切ったように速い流れになるのかもしれません。けれどそれでも、何をしても生きる意志さえあればひとは生きていきます。そしてその意志表明のもとに、運気も流れてきます。

確かに今、世の中を予測して、先回りして儲けるひとがいます。相場でもファンダメンタルやテクニカルを駆使して成功しているひともいます。星読みも同様です。でも、そういうひとは持って生まれた才能と共に、不断の努力をしています。多分、専業で成功している方達は、「普通」と言われている暮らしの多くを犠牲にしている部分もあるのではないでしょうか。けれど、もしそうだとしても、それを犠牲と思わずにやっていけることが才能でもあるのだと思います。

今は誰でもが儲かる相場ではありません。プロやセミプロ向きの相場付きだと思います。そして超短期ですばしこくトレード出来たほうが良いです。アマチュアの方でも、万一失っても納得できる額で遊ぶか、または倒れても倒れても起き上がって挑戦する、根っから相場好きな方でないかぎり、神経をすり減らしてお金も減ってしまうという方も多いようです。もしそうであれば、休むも相場っていう格言は正しいですよね。

毎週のメリマンコラムでも、ある程度おおまかな流れは言及されていますし、わたし自身も翻訳することで学べることが多々あります。けれど、ある程度アストロロジーや相場と政治経済の繋がりを理解していないと、なかなか難しい面もあるかもしれません。(わたしなどは相場も政治経済もまだまだ本当に素人ですが。。)メリマンさんがこの無料版を執筆している目的は、もちろん購読版に繋げて顧客を増やす目的もありますが、もうひとつ、ファイナンシャル・アストロロジーがどんな学問研究か?を広く世の中に知ってもらいたいという目的と、エボリューショナリー・アストロロジーの創始者としての情熱があるのだろうと思います。


....どんなに世の中の仕組みが変わったとしても、人間として生きる限り、その暮らしも、その幸福の有り様も、原点はそう変わらないのかもしれません。

家族やパートナーを愛し、共に健康でいること。この世にサヨナラするその日まで、たとえ小さくても何か夢や希望をもっていられること。全体の役に立っていると感じられることなど・・・お金や財産はあればあったほうがいい。けれどそれが「失うことの恐怖」を生んでいる側面もありそうです。わたし達は誰でもみんな、いつか必ず死んでいく身なのですが....。そしてそれは何十年後かもしれないし、明日かもしれないのですが.....。

多分、これからは多くのひとが外側からのお仕着せではない幸福、自分なりの原点を見直し、みつけなければならない時代へと入っていくだろうと感じています。そして、その個々の努力が今後、社会全体の大きな希望と再生へと繋がっていくのではないかとも思うのです。

もしかしたらるるさんは、もっと具体的な答えを求めていらっしゃったかもしれません。でも、こうしたらこうなる・・といった具体的な説明や解説が、今の時点でるるさんのお役に立つとは思えないのです。それはかえって「るるさんではない何か」をインプットしてしまうだけではないでしょうか?

以上、とりとめもないお返事ですが、何か少しでもヒントになりましたら幸いです。

p.s. 今夜UP予定のメリマンコラムも今後の流れについてはある程度ご参考になるかと思いますので、また読んでみてくださいね。


hiyoka(^_^)



hiyoka_blue at 12:21|PermalinkComments(6)TrackBack(0)パーソナル・アストロロジー | 星読み随想