February 2012
February 26, 2012
レイモンド・メリマン 週間コメント2/27 【金融アストロロジー】
レイモンド・メリマン・コラム 2012年2月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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告知:私はこれから3週間、香港とベルグラードの講演旅行に出る。従って、毎週金曜日NY市場の引け後に掲載してきたウィークリー・コラムは今後数回にわたり、大引け前に執筆することになる。またこれはコラムにおいて、主要なトランシットとそれがカーディナル・サインの初期度数に惑星を持つ人々(例えば…私自身がそうだ)にどう影響を与えるかについても述べていくことを意味している。来週、香港でMMAの購読者の皆さんとお会いすることを楽しみにしている。
告知2:今週のフォーブス・マガジンにファイナンシャル・アストロロジーについての良い記事が載っているのでぜひチェックしてみてほしい。
≪ 先週を振り返って ≫
状況はヒートアップしている。まるで『 資産インフレ特急 』の再来だ。前2回の★★★重要変化日だった1/18と2/10は高値と同期したが、それに続く下落はたった2~3日間継続したに過ぎなかった。これらの重要変化日は、他の市場、例えば通貨や国債、それに穀物市場においてさえ、もっとずっと印象的なリバーサルと同期した。またこれらの日付は、特にヨーロッパの債務危機の深刻化を含む地政学上の危機的状況とも合致していた。だがこうした『 懸念の壁 』をものともせず、株価はほんの一時の一服後、騰がり続けた。
それでもなお、株式市場はプライマリー・サイクルの終盤に在る。拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 1: Cycles and Patterns in the Indices ( 究極の株価タイミング シリーズ第一巻:サイクルと指数のパターン )』中の長期リサーチ研究において論証したように、強気市場においては通常、サイクル中で最も激しい下落が最後の第3フェイズで示現する。現在はまだ、2009年3月に始まった4年サイクルにおける3回目かつ最終フェイズの只中に在る。この4年サイクルの第3フェイズは2011年10月4日の安値から始まった。その日は木星が逆行して黄道帯の例の領域に再入場した日だ。例の領域とは牡牛座0°~7°、即ち1872年まで遡ってフィルタリングされた木星波動の平均値によって導き出された、長期サイクルがトップアウトしやすい領域だ。だがこれほど長期的な事象の平均化や標準化は、この平均値からの逸脱例を隠してしまう可能性がある( 長期的考察を参照 )。
≪ 短期ジオコズミクス≫
今週やって来る主要なジオコズミック・サインは、3/2金曜に予定されている極めて重要な雇用と失業に関する発表(*原文ママ)と一致する。その翌日、太陽は火星に対し25ヶ月ぶりのオポジションを形成するのだ。『 The Ultimate Book on Stock Market Timing: Geocosmic Correlations to Trading Cycles (究極の株価タイミング:トレーディング/サイクルとジオコズミックの相関関係)』の第3巻で述べた調査研究によれば、これは強力なレベル1の(プライマリーサイクルまたはより長期サイクルとの最高度の相関関係を持つ)サインだ。これは13取引日の内に、プライマリーサイクルの天井と70%の相関関係を持っている。 ファイナンシャル・アストロロジーの研究では、これら2惑星の本性は火だ。つまり、これらは火のサイン( 太陽/獅子座、火星/牡羊座 )を支配している。従ってこの時期は潜在的に好戦的だ。そしてここでもまた私達は、イランとそのホルムズ海峡封鎖の危機に関連して中東での政治的緊張が高まるのを目の当たりにしている。過去3週間にわたって原油価格の急上昇が見られるように、この危機には尋常でないものがあるかもしれない。原油は現在1バレルあたり110近くで取引されている。
*この文脈だと雇用統計のことでは?と思われるけれど、それなら3/9のはず。3/2は定例議会証言の日だそうで、そのことだろうか?もしかしたらメリマン氏の勘違い?ただ、いつもなら何かあれば訂正文が送られてくるけれど、未だに来ないので一応このまま訳をUPします。もしかしたら移動中なのかも。いずれにしても、13取引日のオーブ内には雇用統計も入っていることは確かなので。
そしてまさにその次の日 — 3/4日曜 — 金星が土星にオポジションを形成するが、これはもう一つのレベル1サインだ。これは歴史的にみて71%の確率で13取引日の内(通常はもっとずっと短期間)にプライマリー・サイクルかそれより長期のサイクルとの相関関係を持っている。この惑星コンビネーションは金融・財政上の懸念と関係している。金星は株や銀行口座など価値を持つ物全てを支配する。土星の性質は制限し、遅らせ、抑制し、収縮する。これがオポジションとなると、金融・財政問題は最高潮に達する( オポジションは市場のピークに同期する可能性がある )。言い換えれば、もし株価が金星・土星オポジションに向かって上昇していれば、市場のセンチメントは突如として魚座の太陽の反映である陶酔感から目覚め、金星・土星コンビによって示唆される懸念含みの展望へと迂回していくかもしれない。楽観は悲観へと道を譲る可能性がある。これは何も金融面に限った話ではなく、金星のもう一つの支配領域である愛情問題でも起こり得る。特にこの二つの人生領域が相互に絡みあっているケースは厄介だ。もしあなたが彼/彼女に何らかの援助や利益供与を約束していたなら、その約束は果たしたほうが良い — でなければ、その責任を取らされるだろう。世界中の読者の皆さんにメッセージを贈ろう : この時期は期待されている取り決めや援助の条件を変更するには拙いタイミングだ。
≪ 長期的考察 ≫
木星が牡牛座0°~7°、つまり過去140年、平均して長期サイクルの天井との相関関係を持つ黄道帯上の時の枠組みを去るまで、まだ後2週間ほど残っている。しかしながら、過去25年を遡ってこの領域に入った木星の個々のケースについて研究してみると、そこには例外が存在することが明確になった。中でも最も興味深かったのは、その最も注目すべき例外が、天王星・冥王星のハード・アスペクト形成期周辺で起こっていたことだ。それはこの2大エネルギー源同士の112年~142年のサイクルの間、たった4回のみ起きている。
アストロロジーの研究において、ハードアスペクトとして定義されるのはコンジャンクション(0°)、ワクシングスクエア(90°)、オポジション(180°)、そしてウェイニングスクエア(270°)だ。天王星と冥王星は1965年~1966年にコンジャンクションを形成することにより、現行サイクルを開始した。両者のワクシングスクエア(初回1/4局面)は2012年6/24に始まり、2015年3/17まで続く。この間、この2惑星は都合7回にわたって正確なスクエアアスペクトを結ぶ。これは非常に多い回数だ! 前回のハードアスペクト(コンジャンクションを形成前のもの)はウェイニングスクエアであり、「 大恐慌 」のピークであった1932年4/21~1934年1/18の間に5回起こった。
1932年~1934年の例では、1929年9月につけた当時の史上最高値がそれに先行していた。これは市場の上昇が牡羊座・牡牛座のカスプ/境界線前後の7°以内には留まらなかった例だ。株式市場はそれから1年近く後に木星が双子座14°に至るまで、爆発的に上昇し続けた。
1965年~1966年の例はダウ工業平均が1966年1月~2月、天王星・冥王星の正確なコンジャンクション形成期のまさに中間地点で初めて1000にタッチした時と同期した。だがこの時も、木星はすでにその1年以上前に牡牛座の初期度数を過ぎていた。指数は木星が逆行して双子座23°に入った時、トップアウトした。ダウ平均はそれ以来7年間、再び1000に届くことはなかった。 もしも天王星・冥王星のハードアスペクトが近い時期に起こるなら、木星が牡牛座初期度数を離れた後で株価が急上昇する、というアイデアには、考慮すべき何かの要素があるのかもしれない。しかしいずれのケースにおいても、そして他の多くの場合でも、木星が獅子座に入った後、やはり株式市場は長期サイクルの底値に向けて急激に下落していた。今回、木星の獅子座入りが起こるのは、2014年7月以降となる。
この課題におけるレッスンを現在の状況に当てはめるとどうなるだろうか? 一般的に言えば、株式市場はこれから2013年6月までの間に重要な長期サイクルの天井をつけるはずだ。だがより厳密に言うなら、もし市場が2012年3月以降(おそらくは2012年3/7以降)も騰がり続けるとすれば、木星が双子座の中盤に至る2012年8月~2013年6月の間のある時点まで、急上昇を続ける可能性がある。この件に関しては、先週行われた「フォーキャスト2012/ウェビナー」において、より詳細に触れている。これは現在全編をオンライン番組として3/20まで視聴出来るので(有料)、もし興味があればこちらを参照してほしい。
ここでより重要な設問があるとすれば、それはおそらくこうだろう:株式市場の反騰が2012年3月を過ぎても強力に続く可能性があるのは何故なのか? 今年は選挙の年だ。そこで散らばった断片を単純につなぎ合わせてみよう。堅調な株式市場が背景にある時、勝つのは誰で、誰が負けるのか? その答は、何故私が今回の選挙で再び現職側が勝つと思うのか、そして何故、今回は牡牛座初期度数の木星が(株価の天井と同期するという)効力を発揮しない可能性があると考えるのかについての理由となる。しかしながら、木星にはまだその効力を示す時間が残されているし、また株式市場はその4年サイクルの最終局面にあるばかりでなく、プライマリーサイクル(S&Pにおける15~23週サイクル)の最終局面にも来ている。これを覚えておいて欲しい:強気市場の最終局面では、市場はその最も弱気の特徴を表す。最も急激な下落は、常に強気市場サイクルの最終局面で起きてくる。そして、こうした最終局面の期間が強力な反騰をも含む時は、下落がさらに激しくなるのだ。最終局面に入って価格が高くなればなるほど、バブルが弾けた時、その下落は厳しいものになる。それは多くの場合、突然王様が裸だったと気付くのに似ている。
訳文ここまで
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February 21, 2012
○2/22の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで07:53前後、北海道周辺で07:58前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は07:34前後、沖縄周辺で07:05前後に 魚座 02°42’ で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【新月のテーマ・2/22~3/21】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【太陽・月 魚座 02°~03° 】
"A squirrel hiding from hunters"
→ハンター達から隠れるリス
"Petrified forest"
→石化した森
【テーマの流れ】
★素早い転換と機敏さの必要性→ ★内なる声のみを頼りとする→ ★直観が導く変化→ ★競争社会の狂気をひととき離れる→ ★繊細な神経→ ★時の変遷に左右されない価値の呼び声→ ★変化を抑圧する硬化した心理→ ★さわれる物の嘘、見えない物の真実→ ★感知出来ない場所から差し伸べられる守護→ ★確かなものなど何も無いことへの深い理解→ ★「永遠」にこころを寄せて日常の現実を乗り切る→ ★過去から学べるもの→ ★かすかに感知される岐路→ ★飛び込んでいくことの価値→ ・・・・
★エネルギーのポイント:「インスピレーション」「変わらぬ価値への投機」
★精霊の顕示:あてのない散歩、瞬間的瞑想、ささいなことに耳を澄ます、日常の全て
黄道12星座を巡るわたし達のこころの旅も、いよいよ大詰め。このサイクルの最後を飾る、魚座の新月がやってきました。 前回、水瓶座の新月で浮かび上がったテーマは『 突然の危機に応じたしなやかな対応 』。 わたし達は仕事や身近な人間関係の中で起きてくる様々な出来事に翻弄されながらも、これまで培ってきた経験を通して何か革新的な突破口を自分の内側にみつけ、行動化してきました。 そのプロセスでは、自分の中に燃えている「火」、情熱、そして譲れない一線などを護りながらも、同じ旅人同士として他のひと達と分かち合っているこの現実もまた護るべき時があること、イレギュラーなアクションを交えて雰囲気を変えながらも拙速な行動を抑えて何かを待つ・・・などを学んできました。 これは、自分のエネルギー、そして「場」のエネルギーをどう扱えば上手くいくのか、テクニカルな側面も含めた訓練だったような気がします。
そして今回の魚座の新月。ここまで来ると、人間関係の中での具体的なあれこれは影を潜め、一段と深い意識に触れてくるテーマが出てきた感じ・・・。 1サイクルの仕上げかな?
通常、魚座は素早い変化や機敏さとは無縁の星座宮です。太陽が魚座に入ってから、なんともなしに、ゆら~りと水中をたゆたうような空気感を感じているひと、しばし喧噪から離れてホッと息をついているひともいらっしゃるかもしれません。 身の回りに日々起きてくることは何一つ変わらなくても、瞬間的に反発していくような皮膚感が微妙に弱くなった感じ、しませんか? そしてもうすぐ月も魚座入り。 その門口に待ち受けているのはホームに帰った強力な海王星です。
でも今回のテーマを見ると、ミルク色の霧の中でただゆったりこころを開き・・・ボーッとしてもいられない感じ。。。(^_^;)
各星座宮の初期度数には、そのサインのエッセンスがぎゅっと詰まったシンボル、そのサインをうまく歩んでいくためのヒントを暗に含んでいるシンボルが多いんです。 で、今回のエネルギーのベースとなる2°は、ハンター達を怖れて隠れるリスが出てきます。 森の静寂を破って近付いてくる足音や話し声、いつもと違う微妙な違和感に驚いて、サササッと梢を走る機敏なリス達の動きが目に浮かびます。
森は豊かな生命を育む場です。 その中で、植物、動物、昆虫、菌類・・・・無数の命が、あるときは補い合い、あるときは競い合いながら、存在の奥底からわいてくる「生きよ!生きよ!」という深い呼び声に導かれて日々の生命をせいいっぱい生きています。 いのち溢れる森。 そこでは誰もが捕食者であり、そして誰もが獲物となる可能性を持っています。 身を護る術をもたないリス達は、その繊細な神経を集中して「変化」をキャッチします。
ましてやここは、霧たちこめる魚座の森の入り口です。。。捕食者/プレデターは本当に目に見えない世界に潜んでいるのかもしれません。 そしてそこは、わたし達の日常を映す、こころの世界かもしれません。 だからわたし達はリスを見習い、感受性の高まりの中、ちょっとした変化=精霊の顕示をキャッチし、機敏にエイッと方向転換していくことを促されています。 そして動く必要が無いときはじっと待つこともリス達の智恵です。
魚座のエネルギーの中でキャッチする顕示やインスピレーションは、いつもよりもっと奇妙で突飛で、もしかしたら笑っちゃうようなことだったりするかもしれません。えぇぇ? みたいな・・・。 魚座の皮膚を引っ掻くと下から覗くのは乙女座だったりするので、そんなのを追っていくなんてバカバカしいと感じるかも? でも、フツ―の戦士さんなら小さなことでもぜひトライしてみてください。 ここは魚座世界。バンジー・ジャンプの命綱、あると思ってたらなんと幻だったぜ!な~んて日常茶飯事の、ゴージャスな魔法の森です。 どこかにきっと、あなただけの未知の門が開いているかも?
で、向かっていくエネルギーは「石化した森」。。。共通のモチーフは、森です。 かつては豊かに木々が生い茂り、あまたのいのちが溢れていた森は、いま固い沈黙に閉ざされています。でも、その化石の森の中を歩くとき、わたし達はきっと沢山の声を聞き取るのではないでしょうか。ナショナルジオグラフィックの以前のニュースに、「化石化した森に地球温暖化の痕跡」という記事がありました。アメリカ中西部の地下に眠る、100km四方に及ぶ巨大な熱帯雨林の化石が発見されたのだそうです。時代順に重なった6つの森は、地球の激しい環境変化を示すものだったとか。 石化した森は、遠い過去からの木霊を通してわたし達に沢山のことを教えてくれることでしょう。
シュール・レアリズムの画家、マックス・エルンストにはズバリ 「石化した森」 というタイトルの絵があります。国立西洋美術館の解説によれば、彼はこの神秘の森に対して 「歓喜と息苦しさ」、「自由と囚われ」、「期待と不安」 など、相反する感情を抱えていたようです。 それはまるで、わたし達のこころが抱える永遠の二重性・二元性の葛藤を表現しているよう…。( この二重性・二元性については以前、射手座と双子座軸の新月・満月の記事で触れたような気がします。(海王星的発言^_^;) 魚座・乙女座軸のテーマはスクエア関係にある射手座・双子座軸と常に相互に干渉しあって成長していきます。)
今、わたし達は化石の森の中を散歩しています。その木霊は、わたし達のこころがキャッチさえすれば、日常のあらゆるところから聞こえてきます。 それはわたし達の過去から響いてくる、自分自身の来し方でしょうか? わたし達それぞれの中に在る、本来の歌でしょうか? それとも帰らぬ過去に葬ったはずの、傷や罪悪感でしょうか…?
たとえそれがどんなものであろうと、石化した森の声を聴くことが出来るのは祝福だと思います。それが今のわたし達を創り、生かしているからです。 今、わたし達の目の前にある当たり前の日常、当たり前の物たち。 PC、スマホやケータイ、テーブルの上の様々な小物・・・それらがみんな、石化した光景を想像してみてください。。。 その時、わたし達はすでに存在していないでしょう。でも、それを掘り起こしたひとは、そこから何を聴き取るのかな? …なんて。 (^_^)
日常の一瞬を切り取った、無数の絵の中に、わたし達が居ます。 そして、わたし達を取り巻くすべての現れの中に、わたし達の来し方が刻まれていきます。。。そこから聞こえてくる歌は、わたし達それぞれの、かけがえのない詩、愛すべき歌ではないでしょうか?
普段のわたし達はそんな細かいこと、気にとめるヒマも余裕もありません。 でも、息詰まるような思いをすることもなく、そんな繊細な感受性を発揮出来るのも魚座の新月ならでは。 去年3月から始まったサイクルの総まとめともいえる今回の新月、こころをオープンにしていけば、ダイナミックな感性のプレゼントがあるはず。 そして、それをどう使うかはわたし達次第。。。
この魚座のエネルギーを上手に使い、沢山のインスピレーションを受けてこれからの新しいサイクルに備えるひともいると思います。 アートや表現活動に、創造的に使っていくひともいると思います。そういう使い方が出来るエネルギーです。 けれど同時に、罪悪感、迷い、矛盾した感情が出てくることだってあるかもしれません。 「やる気」が果てしなくズルズルと溶け出して、「あぁ、こんな怠け気分でいいんだろうか…」 なんて感じるひともいるかもしれません。 もしそんな底なし沼に足を踏み入れたとしたら、ならばその中にこそ、このサイクル最後の発見がありそうです。 自分が本当に欲しているもの、望んでいること、その本質はたとえ時を経ても変わりなくこころの奥底に存在しています。 皮肉っぽい目線や強がりが出そうになっても今はちょっと脇に置いて、そこにそっと光をあててみてください。 拒絶ではなく、果てしなく許し続け、深い呼吸の中で全身で見切って、そしてフッとそこから立ち上がってください。きっと出来るはずです。 今回の新月では、そのチャンスが与えられています。
今回もし、してはならないことがあるとしたら、それは沼にはまったとき、いつもの理屈で自分を合理化してしまうことです。 どうせ自分は何やったってこうなんだから仕方ないよ・・・本当? だってあのひとがああなんだもの・・・本当? もう何もかもイヤ!・・・本当に、本当? いや、こういう場合は戦略というものがあってだねぇ・・・本当w?
自分を正当化しようとする心理に気付いたら、そこには長いときを経て石化してしまった心理や行動のパターンがあるかもしれません。 その叫びを真剣に聴き取り、解き放つこと。 それって、サイクル最後の新月がプレゼントしてくれる、最高の贈り物になるかもしれない…そう思います。
今回の新月では、太陽・月のコンジャンクションに海王星、パラス、カイロンが寄り添います。対向の乙女座では火星が逆行中。新月に対してはオルクスとイシス・トランスプルートがオポジションを形成中です。他にも水星、土星、木星、ヴェスタ、ジュノー、フォルス、ヒュロノメ、ヘラクレス、それにキラルスやエリスなど、惑星・準惑星がフクザツに干渉しあっています。そしてこの新月には1つ、ロイヤルスター、恒星フォーマルハウトが力を添えています。この星の力はアスペクトの環境によって、良いも悪いもいろいろ。 出るときはけっこう極端な出方をするとされています。 うーん、チャートを見ても、わたし達の受け方や意図次第でどうにでも行きそうな・・・ もう、すごくダイナミック! わたし達を乗せている大地も最近騒ぎ気味だけど、これはもう何があろうとなかろうと、繊細かつ楽しみにいくっきゃないかなー (^_^;
今の時期は体も細胞も感受性が繊細になりやすく、ひとによっては原因不明で体調を崩す場合もありそうです。(実はわたし自身もちょっとだけ....^ ^::) 覚えのあるひとはどうかよく眠って、デトックスをこころがけてくださいね。 このゴージャスな魚座のエネルギーの中で少しゆったり耳を澄ませ、小さなことを大事にしながら、新しいサイクルに備えられたらいいなって、思っています。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
February 19, 2012
レイモンド・メリマン 週間コメント2/20 【金融アストロロジー】
レイモンド・メリマン・コラム 2012年2月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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告知:日曜に迫ったウェブキャストの準備のため、今週のコラムは短縮版とさせていただく。また月曜は米国の市場が休み( プレジデント・デー:米国では歴史上栄誉ある大統領の殆どが2月生まれ、即ち水瓶座または魚座 )となる。
≪ 先週を振り返って ≫
天王星が突出して働くとき、物事は矢継ぎ早に変化する。これは天王星が牡羊座に滞在する時、特に顕著な現象だ。突如として物事が展開するにあたっては、予測もまた変更されねばならない。牡羊座の天王星の呪文はこうだ。『 何も予想通りにはいかない 』。その事に慣れて素早く調整することが出来なければ、相場では迷子になるばかりだ。
ジオコズミックの重要変化日であった2/10は、その前日2/9金曜に世界の株式指数がつけた天井と同期した。ダウ工業平均などいくつかの指数は、ここ3年ちょっと以来の最高値水準との一致をみせた。その後2/15水曜には各市場が下落し、ダウ平均ではこれまでのところ今年初となる激しい急落がみられた。テクニカル指標の状態は悪化の兆候を示し、強力な下げが始まる可能性を示唆していた。だがそれは継続しなかった。2/15の安値がこのリバーサルの終わりだったのだ。2/17金曜までに、株価は新高値さえつけるという勢いをみせた。2/15、金星は迫り来る天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを終えた( 偶然にもそれはこの反転の高値と安値が示現した2/9〜15の間、効力を発揮していた )。 天王星は牡羊座に在る。そうだ。『 何事も予想通りにはいかない。その事に慣れて素早く調整することが出来なければ、相場では迷子になるばかり 』なのだ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
私達は今、6つの重要なジオコズミック・サインが2/1から2/19まで展開する時間帯の終わりに来ている。だが最後の一つが最も重要かもしれない。それは太陽と海王星のコンジャンクトで、これは太陽が予測不可能で不安定な水瓶座から、より穏やかな魚座へとサインチェンジすると同時に起こる。つまりこの太陽・海王星コンジャンクションは魚座の最初の度数で起きるということだ。拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing Vol.3 : Geocosimic Correlations to Trading Cycles 』に述べた研究によれば、太陽・海王星のコンジャンクションは強力なレベル1のサインであり、ダウ平均で4取引日の間に4%かそれ以上の動きを伴う価格反転との、79%の相互関連を持っている。2/21火曜(または極東であれば2/22)には魚座で新月が起こる。市場がこの新月に向かって反騰を続けるなら、これは少なくとも短期の天井と同期する可能性がある。
まぁしばらくの間はこんなところだ。次のジオコズミック・サインのシリーズは3/3から始まる。言い換えればジオコズミック研究の世界は今なお現在の高値からの反転の可能性を否定してはいない。だがもしそれが今週起こらなければ、反転への次のコズミック・チャンスは3月まで出現しない。そしてさらにもう一つの重要なジオコズミックの道標が迫っている。
≪ 長期的考察 ≫
2/9の高値からの下落開始直後、先週終盤に突然起きた株式の上方へのリバーサルは、以前予想していた「 牡牛座0°〜7°の領域が今回の長期サイクルの天井と相互関連する 」、という可能性に疑問を投げかけるものだ。
ここで、一般的に『 木星の黄道帯進行と株式市場 』の相関関係として知られているこのパターンについて振り返ってみよう。これについては過去3年の各フォーキャスト本の中で紹介してきた。まず最初に、木星のトランシットに関連してフィルタリングされた株価のグラフは、過去25年の間驚くほど正確であり続けたから、これについては軽視することが出来ない — まだだ。 第二に、前回(2011年5/2〜7/21)木星が牡羊座23°〜牡牛座7°を通過した時。これは確実かつ正確に現象と同期したので、既に相関関係は有効とみなされる。世界のいくつかの株式指数がその後3ヶ月の間に20〜35%以上下落した。そこで私達は、木星が天上のこの領域に戻ってくる2011年10/7〜2012年3/7の間に、このパターンがダブルトップを伴って再び有効となるだろうと推測した。そしてこれもまた、その流れが2011年10/4に始まったことから、この時期大方の時間帯で非常に役立ってきた。しかし、果たしてこの法則は2012年3月初旬にこの素晴らしい反騰を止めるのだろうか? いや別の言い方をしてみよう。『 レイ、君の代替プランはどうなんだ? 他の選択肢はあるのか? でなけりゃこれはアストロロジーの力が無効ってことなのか?』
最後の質問に答えるなら、それはノーだ。それはアストロロジーを無効にするものではない。それは、アストロロジーが株式市場にどう適合するかについて、過去25年のパターンをベースに導き出した私の解釈を無力にするものではあるかもしれない。 だがこれはファイナンシャル・アストロロジーの価値を露ほども貶めるものではなく、人間のピント(私自身のピント)の外れやすさの問題に過ぎない。そうでなかったら、過去25年以上にもわたる、株価の動きとの瞠目すべき一致をどう説明出来るだろう? あるいは36ヶ月ぶりの安値をつけた後に大規模な反騰が始まった金と銀を、その安値をつける数分前の12/29午前10時に買いだとコール出来ることについては? ここで試されているのはファイナンシャル・アストロロジーの信頼性ではない。だが残念なことに私の信頼性はおびやかされているかもしれない。何故なら、この仕事においては結果が全てだからだ。まもなくその審判が下りるだろう — 次の審判がやってくるまでは。
最近購読者の一人であるサンフォード・シアースの個人的研究の話を聞いて触発されたことが元で、再び25年前に遡り、黄道帯のこの領域におけるダウ平均のパフォーマンスをなおも調べた後、次のようなことが明らかになった。非常に明示的な長期サイクルの天井が過去少なくとも2回、木星がこの領域を離れた後で形成されているのだ。実際、1929年9月と1966年2月〜3月に示現した当時の市場最高値の時、木星は双子座に在った。ファイナンシャル・アストロロジャー仲間であり同業のマンフレッド・ジンメルもまた、最近この件に関して素晴らしい研究を行っている。
ジオコズミックの局面と木星が牡牛座を離れて双子座に入った後に出現する長期サイクルの天井との相関関係は、当時出現していた*天王星・冥王星のアスペクトをも考慮に入れるとより意味深くさえある。それよりなお印象的なのは、その高値の後木星が獅子座に入った後に起きる下落の一貫性だ。特にこれは2012〜13年から2015年にかけての米国と世界の株式市場に関係することでもあり、日曜のウェブキャストでは大きなウェイトを占める論題になるだろう。木星がまもなく牡牛座の初期度数を離れることに起因する大規模な下落の可能性を、私はまだ排除しているわけではない。しかし天王星は牡羊座に在る。そしてそれは 『 何事も予想通りにはいかない。その事に慣れて素早く調整することが出来なければ、相場では迷子になるばかり 』という時間帯なのだ。
*1929年9月、天王星は牡羊座、冥王星は蟹座にあり、正確なスクエアではないものの星座宮同士のカーディナルスクエアで今回と似たコズミック環境にあった。また1966年2〜3月には乙女座で天王星・冥王星のコンジャンクションがみられた。私は依然としてどちらに風が吹くかを知っている。ただ単に今、方向を転換し始めているということだ。来週起きる、新月と海王星とのコンジャンクションに近付くにつれて、やはりこれが起こりつつある。海王星もまた今日突出した存在であることから、現在誰にも見えない舞台裏では多くの事が起きていそうだ(それらの事を水面下に隠したがっている人々には見えているだろうが)。だが冥王星もまた2008年〜2024年まで山羊座に滞在する。だから人はいっとき逃げおおせたとしても、隠れることは出来ない。全てが最後には表沙汰になるだろう。海王星が魚座を旅する14年の間に何が予期されるかに関して、私達の信頼するオランダの関連会社ショットマーケットタイミングのサイトをチェックしてみてほしい*。
非常に興味深い数年に向かって私達は突き進んでいる。もし日曜のウェビナー(ウェブ・セミナー)への参加を希望されるなら、土曜正午から午後3時まで予約が可能だ。私達のウェブサイトからのサインアップをお待ちしている。
*紹介されているサイトの記事は次の新月とそれが海王星にコンジャンクトした後の3月に起きる「金星・逆行の火星・冥王星間のグランドトライン」に寄せて、海王星魚座時代の精神性の一つの側面を、その理想的な受け止め方と共に示唆している。
訳文ここまで
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February 13, 2012
レイモンド・メリマン 週間コメント 2/13 — ≪長期的考察≫
≪ 長期的考察 ≫
『 思考と創造の間には見えない行程が存在する。毎年の革新を実現するにあたって、様々な新思考は一つの概念の一部分に過ぎない。その遂行という行為もまた等しく重要である。』 — ウォルター・アイサックソン, T.S.エリオットの思想からの発展論 — 伝記『 スティーヴ・ジョブス 』より
『 私に答えなさい! 』それは活気に溢れたアメリカ黒人、メアリーから下された命令だった。 去年11月、私が『 フォーキャスト2012 』を書いていた頃、フロリダはキーラーゴにあるパブリックス・スーパーマーケットのデリ・カウンターで、彼女は私を相手に接客していた。メアリーは小柄だががっしりした体格で、まるで怒っているかのような、強烈に食い入る目を持っていた。だが彼女は別に怒っていたのではなかった。 実際、少しでも彼女のことを知った後は、驚くほどチャーミングな女性に変貌したのだ。
私は列に並んだ自分の順番を確保するため数字の入った勘定書を手に取った。やがて彼女が私の番号を呼んだ。私は進み出てボアズヘッド・レストラン特製の七面鳥料理を注文した。私に注文の品を渡すと、彼女は次の番号を呼び上げた。そこで私達の料理人である冗談好きのフランコがその呼び声に答えた。が、メアリーが彼にチケットを出すように言った時、彼は私と一緒だから無いよと答えたのだ。
『 もしあなたがあの人と一緒だから自分の番号を持ってないって言うなら、何故あなたは私が番号を呼んだ時に答えたの? さぁ私に答えなさい!!』 メアリーはフランコが彼女のルールを知らなかったこと、いやもっと酷いことに、そのルールに沿ってふるまわなかったことに、本気で腹を立てているように見えた。
フランコは彼女の率直な物言いに慌てふためいた。だが私はその時思ったのだ。『 待てよ・・・これは私のコラムの最後に持って来るにはうってつけの引用句になるぞ。まず世界について、政治リーダー達について質問してもいいな。そして最後に「私に答えろ!」と結ぶんだ 』 そこで私はメアリーに、彼女の言葉を刊行物に使うつもりだと告げた。すると彼女は突然輝くような素晴らしい微笑みを私に向けた。実際その笑みは金歯で輝いていた( それは電光石火とも言える勢いで私の注意を引いたのだが )。
彼女はすっかり好意的になって、もし感謝祭の食事を共にする場所が必要なら、自分の家に来て家族と一緒に祝うようにと言ってくれた。 *そんな事から、皆さんは今やこうしたコラムの末尾に『 私に答えろ! 』という台詞を度々目にする、という訳だ。どうしてかというと、私は一部の人達 — ある種の指導者達 — は時にフランコのように行列から外れているように思うし、私はそれが何故かを、また彼らが本当には何を考えているのかを知りたいからだ。
*1月末の長期的考察(このブログではお休みした回)はこの台詞で締めくくられていた。先週のコラムの後、私は読者の皆さんからまたもや沢山の『 私に答えろ! 』に相当する質問を受け取った。特に顕著に聞かれた問題は、何故私の最近のコラムがオバマ大統領に対する否定的な見方を取っているのか、彼は真に人々を助けようとしている唯一の人間なのに・・・というものだ。また一方では、彼に『 共和党的な観点 』を思い出させたことについて私に感謝する論調もあった。
さて最初の質問に応じるにあたって、私は上記『 スティーヴ・ジョブス 』の伝記から引用した言葉、「 思考は真の革新のプロセスにおいては全体の一部でしかない 」、という事を考えていた。より重要なパートはそれらを実行することの内にあるのだ。そしてここに、今世紀を生きる私達の指導者が到達したいと望んでいるだろう何かがある。そこで、もし私がこのところオバマ大統領に関して否定的すぎるというなら、リベラルな信条を持つ読者の皆さんは、私がこのコラムにおいて同様にブッシュ大統領やその前のクリントン氏に対しても同じくらい批判的だったという事実をもって意を強くするかもしれない。
結局のところ私は機会均等を旨とする批評家なのだ。 私は自分に対してさえも批判的だ。政治的に独立している(その上批判的である)にもかかわらず、私は多分、自分のコラムの読者の方々よりはもっと「大多数の米国人」に似ている。つまり、私は心情では社会問題に対してリベラル派であり、同時に金融・経済に関しては保守派なのだ。だが私達にとっては、自らの国のリーダーシップにこういった思想の組み合わせを選択する余地など全く無いように思える。これは私見に過ぎないが、一方は私達のボードルーム(役員会議室)で起きる事を過度に規制したいと望み、対してもう一方は私達のベッドルームで起きる事を過剰に規制したいと欲しているように私には見えるのだ。
牡羊座の天王星の下、人々は彼らの政府(そしてその指導者)に対し、もっと自分達と繋がるよう要求するだろうと私は思う。これはつまり、彼らが親密さと距離を保つ事との健全なバランスの重要性をよく理解している指導者を望むだろうということだ。人々は彼らの事を理解してくれるリーダーを望む。だがそれと同時に、彼ら自身の日常生活やビジネス活動に過度に首を突っ込んで来ない指導者をも欲しているのだ。これは何も政府と国民との関係に限ったことではない。他国の政府に過剰反応する政府などもこれに相当する。
これはまさに、どんな恋愛や健全な人間関係においても言えることだ。もし真に人間関係を良いものにしたいなら、私達は親密さと距離感という微妙な錬金術的バランスを上手く両立させなければならない。過度にもたれかかったり入れ込みすぎてはならないし、それと同時に、誰もあなたが誰なのか、一体どんな人間なのか、よくわからない程よそよそしく冷淡であってもならない。 これは天王星(隔たり)と冥王星(親密さ)の原理の内に組み込まれた、またもう一つのメッセージなのだ。
さて、この話はちょっと休憩して、今や古典とも言えるこの曲を皆さんに贈りたい。この歌は、私達がこの並外れた厳しい時代を生き抜く時の希望となるだろう。そうだ、私達は出来る。この歌のように。
ドキュメンタリー映画 "Playing For Change: Peace Through Music" より
「 Stand By Me 」
訳文ここまで
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February 12, 2012
レイモンド・メリマン 週間コメント 2/13 【金融アストロロジー】
レイモンド・メリマン・コラム 2012年2月13日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
先週は十分に好調な出足だった。世界の株式市場は2/9木曜に向かって気の利いた反騰をみせた。ダウ工業平均やナスダック総合など、いくつかの市場はここ3年来の最高値水準にあった。他の多く、例えばヨーロッパの各指数や香港のハンセンは、去年格付け会社S&Pによって米国の信用格付けがダウングレードされた後に起きた7~8月の急落後の最高値水準に来ていた。このダウングレードが発表されたのは天王星・冥王星スクエアがその正確な形成まであと1°を切るところまで来た時であり、それが2012~2015年に正確なスクエアを形成する時、どんな事態を予測し得るかの予告編だったことを記憶されていると思う。
だが去年夏の株式市場における20~35%もの下げが十分不穏なものであったにせよ、2/10金曜、ギリシャに対する新救済策の発表でギリシャ国民に対し新たな緊縮財政政策の実施が要求された直後に起きたことと比べれば、大したことではないのかもしれない。アテネ市街地では暴力的な抗議行動が勃発し、政府職員のストライキが起こった。国の行政は機能マヒに陥り、それはヨーロッパ連合の試みを再び災難と混沌の淵へと追いやった。
先週終盤の出来事はまたしても、これからやって来る天王星・冥王星ワクシングスクエアに繋がるジオコズミック構成と合致した。つまり、現在私達は2/9~15の間、トランシットの金星が天王星と冥王星をトランスレーションする行程の只中にあるということだ。この期間、金星は天王星にコンジャンクトした後、冥王星とはスクエアを形成する。 あなた方の最寄りの政府に今年、来年、再来年に訪れようとしている物事の予告編にようこそ! それは世界中の爆発的な債務危機に関連している。天王星は大衆による激しやすく不安定な行動と、冥王星は債務危機との関連を持つ。アスペクトはまだ正確に形成されてはいないものの、未来を描く兆候、その筆先はここに、いや天上に見てとることが出来る。そして現在までのところ、大衆が受け入れそうな策を備えた解決法は提案されていない。
2/10金曜、株式市場は多くが売られて不意にその反騰を終えた。投資家は株を手放して米国債と米ドルという避難所に向かった。これは米国自体、依然としてその巨大な負債と支出癖の抑制能力に関する今後の格下げが警戒されていることを考えれば不可解なことだ。 もしギリシャがより厳しい緊縮財政の要求に対する抗議行動で火急の事態にあるなら、同じようなことがヨーロッパ、それに加えて日本、またおそらくは米国の未来に起きるのもそう遠いことではないかもしれない。
そうだ。緊縮経済はこの酷い苦境からわたし達が抜け出すための主要な道だ。これは今後やって来る蠍座の土星と山羊座の冥王星間のミューチュアルレセプション(2012年10月~2015年9月)でも示唆されている。この2惑星が互いに好ましいセクスタイルのアスペクトを形成することを考えれば、この問題は肯定的な方法で解決されるだろう。但しこれにはもし政治リーダー達が、嘘をついて在りもしない奇跡や魔法のような期限一括償還を約束したりせずに、彼らの国民に対して正直になり、世界の経済システム再建を目指して5~8年スパンの計画を開発するために議論を始めるなら、という条件が付く。
何故5~8年かって? それは、これが土星と冥王星がウェイニングセクスタイル(300°, 2012年末~2013年中)を形成して始まった、*ウェイニング・フェイズが終了するまでに要する期間だからだ。2020年、これら2惑星はそのウェイニング・フェイズを終えて新たなコンジャンクション・サイクルに入る。仮に緊縮財政策導入への一連の過程に合意がなされたとして、この状況から脱するにはこれだけの年月がかかるだろう。この避けがたい課程において私達が再生を果たし、自分達の指導者を支持していくのが早ければ早いほど、この薄暗い未知の空間から私達が脱する可能性は高くなる。 唯一の問題は今年が選挙の年であり、政治家達が緊縮政策では選挙戦に勝てないと信じていることだ。 だがもしかしたら、正直な評価や議論がなされる余地はあるかもしれない。ロン・ポールが選挙戦に残っているのもその兆候であるように見える。
*ウェイニング・フェイズ:新しいサイクルが始まる0°に向かって閉じていく局面金、銀、そしてユーロ通貨もまた金曜に打撃を食らった。しかしながら、投資家達はその日の引けまでにはこうした地政学的イベントが貴金属にとって事実上好ましい可能性があると理解したように見えた。彼らは時には動きが鈍いかもしれないが、決して愚鈍ではない。でないとすれば、私はまた別の視覚障害でも患っているのか?
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今回は世界を、そして特に金融市場を驚くべき出来事が襲うには完璧なタイミングだった。なぜならちょうど現在、2/1~2/19という、ジオコズミック・サインが豊富に含まれる時間帯の中間地点に来ているからだ。
事実、金星が天王星とコンジャンクトした2/9には多くの株式指数が新たな数ヶ月来の高値をつけ、中には数年来の高値を記録するものもあった。金星・天王星のコンジャンクトは、拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing, Vol.3 : Geocosmic Correations to Trading Cycles 』で述べた、強力なレベル1の反転シグナルだ。さてこれは私達が探し求めてきた高値、つまり株式指数における長期サイクルの天井と歴史的な相関関係を持つシグナルである、木星が牡牛座の初期度数を進行する旅路の完成を意味するのだろうか? その可能性はある。だがそれを確認するにはかなり時期尚早だ。しかし繰り返し言うが、これがジオコズミック・サインとファイナンシャル・アストロロジーのもつ利点であり、他の市場分析の形態とは一線を画す部分だ。すなわち、これは先行指標であり、遅行指標ではない。殆どのテクニカル研究が後者だが、私達はそれらもまた長期サイクルの完成を確認するために使うし、必要ともしている。これについては Stock Market Timing シリーズの第五巻に明示した通りだ。
冒頭に述べたように、今回注視すべきもう一つのジオコズミック・パターンは金星の*トランスレーションだ。2/9、金星は天王星とコンジャンクションを形成、そして**2/15水曜には冥王星とスクエアを形成する。したがって金星は来るべき天王星・冥王星スクエアを「 トランスレーティング 」して、これら二つの台風の目(天王星と冥王星)が2012年6月~2015年3月を通してスクエアとなった時にどんな事が予測されるかの予告編を私達に提供している。 進行中の爆発的債務危機に関わる緊縮財政策の提議に対して暴力的抗議活動がギリシャで勃発し、株式市場は急激に売られた。だがこうした展開は乙女座における火星の逆行とも密に結び付いている。このトランシット(1/21~4/14)に先駆けてこのコラムで以前説明したように、この期間は世界の異なる地域で働く労働者達がストライキを決行し、それが生活必需品の供給ラインの途絶を起こす時期となりそうだ。 こうして、今日起きている事象は、ファイナンシャル、そしてマンデーン・アストロロジーが提示するテーマに関連した多くの現象の中に立ち現れて来ている。そしてまさにこれが、何故マンデーン、そしてファイナンシャル・アストロロジーが世界の状況を金融市場と同様に理解し、予測していくツールとして価値が高いのか、ということの理由だ。
*トランスレーション:速い惑星は遅い惑星に対してエネルギーのメッセンジャー的な役割を果たす場合がある。ここでのケースは速い惑星(金星)が遅い惑星(天王星、冥王星)を追い越していく行程で、今後アスペクトを形成する2惑星に先駆けてそれらとアスペクトを結び、エネルギーを伝えていくという働きを指している
**日本時間:2/16午前3:27頃今年は凄まじいほどに興味深い年になりそうだ。世論調査やトレンドに満足していてはいけない。全てが敏速に変化していく。もしあなたがその流れを掌握していなければ、あなたは遅きに失して市場の波に溺れるだろう。この時期は投機家のパラダイスであると共に、投資家にとっては最凶の悪夢を見る時だ。そして私は、こうした時期に貯蓄家であったらどんな感じがするか、想像し始めることすら出来ずにいる。
<続く>
※今週は時間の都合で2回に分けての掲載にさせていただきます。m(_"_)m
≪長期的考察≫ は後ほど(多分明日中に?)UPします。このところの常?としてソク市場の動きに関わる内容ではないのですが、けっこう面白いと思うのでまた覗いてみてください。
February 07, 2012
●2/8の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方標準時(ソーラータイム)】
東京・関東ローカルで07:12前後、北海道周辺で07:19前後、関西方面は06:53前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で06:24前後に 獅子座18°31’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【月 獅子座18°~19° + 太陽 水瓶座18°~19°】
"A teacher of chemistry" + "A man unmasked"
→「化学の教師」 + 「覆面を取った男」
"A houseboat party" + "A forest fire quenched"
→「ハウスボート上のパーティ」 + 「消火された森林火災」
【テーマの流れ】
★場に応じて自分自身の断片を次々に繰り出して見せる護身→ ★その場を支配する原理や「信条」を明確に把握する→ ★隠されたハートの鼓動を感じる→★非常に微妙で興味深い状況の中で安定を図る→ ★表面上の「軽さ」と内に燃える「火」との摺り合わせ→ ★狡猾さと正直さ→ ★全体を視野に入れての新しい自己表現の模索→ ★ひとりだけ異なるキーで歌うための技術→ ★持続のために情熱をコントロールする必要性→ ★ゆっくりと、そして確固とした充足感を知る→ ・・・・
★エネルギーのポイント:『ハートの高鳴りと化学変化』『火の扱いを学ぶ』
★精霊の顕示: 胃と胸部の間に居続ける、自己の輝きを通して世界を観察する、水に映る光景、空気に色を見る
このところ、個人と社会との関係をテーマにぐっと濃密さを増してきたルナー・サイクル。 この満月ではまた一歩進んで、社会生活の中のテクニカルな側面が出てきているように思えます。
もともと獅子座は個の輝き、個の歌を高らかにのびやかに歌い上げる星座宮です。けれど今回の満月のテーマを見ると、それだけでは御しきれない「大人」の状況判断が必要になってくるのかもしれません。それも、ただ周囲の空気を読んでソツなくふるまうというのでは無さそう。。 月を介して聞き取れる太陽のことばは、あくまでの内側の変容を示唆しているようです。 その挑戦は多分、表面的には軽い社交的な空気が支配する中で、いつ爆発するかわからないような不穏な何かが微妙に潜んでいる・・・そんな状況に出くわしたとき、試されるのかもしれません。
わたし達は集団の中にあるとき、本能的にその集団の暗黙の了解に合わせようとします。それが身を護るには一番安全だからです。空気を読んで、その場の雰囲気を壊さず、そこそこ楽しく過ごすこと。 うーん・・わたし達日本人のDNAにはそれがたっぷり刷り込まれているかも?(^_^;) でも獅子座の満月には情熱があります。たとえ煌びやかなステージは用意されていなくても、今、ここで、歌いたい歌があるんです。 それをみんなに聴いてもらいたいのです。
わたし達の意識は本物のアイデンティティとは何かを探求しながらこの1年近く、旅を続けてきました。 ここまで来て、それなりに見えてきたもの、選ぶべき方向性は、多少なりともわたし達それぞれのハートの奥底に見え隠れしていると思います。 たとえそれがどんなに皆と違って見えたとしても、ただその場を取り繕うために、その歌を押し殺しすことが出来るでしょうか? 妥協すべきなのでしょうか?
今回のテーマは起きてくることへの咄嗟の反応―古い記憶に潜む感情を乗り物にしての、いつもの反応ではなく、積極的でしかも何か新しい表現方法を身に付けていくことを示唆しているようです。 それは獅子座と水瓶座、個の輝きと普遍的な価値という、対極の関係に橋を渡す技術だと言えるかもしれません。
太陽・地球・月が織りなすこのサイクルも、次の節目の新月でとうとうゴールの魚座に入ります。そろそろサイクル終盤近くまで来て、『 自分の意識を意図をもって扱う 』、という技術を身に付けるときが来たのかな、と思います。 そういえば新月のテーマにも、『 忍耐 』が含まれていました。 でもそれは、押し殺す忍耐ではなく、育てる忍耐、持続させるための忍耐です。
せっかくの情熱の火を不用意に煽って、消さねばならない火事にしてしまわないこと。 ハウスボートのかがり火のように皆を楽しませながら、少しずつその火の価値を浸透させ、受け入れられるように、時を待つこと。 その火が全てを温かく包めるようになるまで、成熟させていくこと。
命の火、愛の火、何かを成し遂げるための火、護る火、そして存在するための火。 わたし達それぞれが意識の「火」を託された者のひとりとして、それを絶やすことなく進んでいけるように、今、自分自身の成熟を問われているのだと思います。
そういえば、サビアンシンボルの専門家でもあるアストロロジャーのブレイン・ボヴィは水瓶座・獅子座19°のラインを、1970年代に公開されたメル・ブルックス監督の映画「ブレイジング・サドル」に出てきた妖艶な酒場の女キャラ、リリィ・フォン・シュタップの台詞で代弁していましたっけ。
『 もう疲れたわ。。男たちはいつもやって来ては去り、去ってはまたやって来る。それにいつだって来るのが早すぎるのよ! 』
ではでは、このあたりでアスペクトなどチラリと見てみましょう。(・▽・;
★ 今回の満月では、太陽と水星がタイトなコンジャンクトです。 水瓶座の水星はシャープで全体を包括的に把握する力があります。そして、今回の水星は天王星や逆行中の火星と共に、休み無く働くパワフルさを持っています。 月は太陽と水星から大きなエネルギーを注がれて、社会や集団の中で自分とは誰か、何なのか、立ち位置はどこにあるのか・・・などを一生懸命探っているようです。 そんな月と太陽の間を、準惑星アスボルスとセドナがじっと窺っています。
もしかしたら、何気ないコミュニケーションの中に、何かを育むためのヒントが隠されているのかもしれません。それはまた、何があっても必ずサバイバルしていくこと、何かを許し切り、自分を前方に向かって開いていくことで、何より大切な尊厳を勝ち取る・・・なんてことに関係あるかもしれません。これは日常的なやりとりの中でこころにチクっと触れる、ちょっとした挑戦でしょうか。。
でもアスボルスが絡むと、ひとはギリギリまで耐えてしまう傾向があるようです。なのに本人はそれにあまり気付いていなかったりします。。 で、突然それが表に出るか、または倒れる寸前まで行って生還する、なんてことが起こります。それもアスボルスの持つサバイバルパワーのひとつですが、やはり痛みを感じたときは、自分をうまく開いて自然に表現していくほうが良さそうです。たとえ必ず生還出来る力を持っていたとしても、煤(アスボルス)になるまで自分を燃やしてしまう必要は、誰にもないのですから。 そうそう、アスボルスはお酒もちょっと要注意!お好きな方は飲み過ぎて出会い頭にトラブったりしないよう、少し気をつけたほうがいいかも?
★ 逆行中の火星は魚座のヴェスタとオポジション。 東京ローカル図では魚座と乙女座がインターセプトされています。 これは心理をちょっとフクザツにしがちなフォーメーションかも。そして これを調停しているのは再びアスボルスとセドナのコンビです。 同時に火星は牡羊座のエリス、水瓶座でアセンダントに乗ったネッソスからのクインカンクスを受けて、YODの頂点に。。 ゆっくりと見直しモードに入っている火星に対してエリスとネッソスがネガティブに作用すれば、「 そりゃ皆はそれでいいだろうけど、自分はどうなるんだ! 犠牲になっちゃうの? え? 」 ・・・なんて感じの疎外感や怒りの感情が出てくるかもしれません。
ヴェスタは熱誠や献身の女神ですが、今の彼女は乙女座に向きすぎて、細部をツンツンつついています。火星は火星で、勇ましい軍神でありながら、魚座のウェットな霧の宮殿を気にしています。まるで互いに居場所が転倒しているみたい。 二人とも、「あれ?何か違うなぁ・・・」と思いながらも、お互いの照準をうまく合わせることが出来ていない様子。。。
一般にインターセプトは自分の居場所がとても見えづらく、自分の代わりに対極側のサインを生きようとするところがあります。でもそんなの、うまく行くはずもありません。傍目にもどうして?というくらい、不器用な生き方になったりします。しまいには本人もあきらめて、そこだけ無視してうまく迂回するような生き方をする場合もあります。そして、代わりにどこかで何かの力を突出させて、人生で使えない部分を補うんですね。。だからインターセプトが解けて目覚めると、そのひとは凄いパワーを出すことが出来ます。
あれ?話が横道に逸れちゃいました!! 火星もヴェスタも深いところでは肉体に火を持つ同士、通じ合うものがあるので、もしも補いあえればかなり素敵なカップルになれると思うのですが、そんなわけで通常の補完関係が効きにくくなっています。 これを補うには2人にひとつ、目的を与えるといいのかもしれません。
★ 火星の逆行についてはこれまでも少し触れましたが、今までの行動や動機を再度吟味する、という含みがあります。 そしてこれに沿ってどんどん深く降りていくと、本当に幼い子供のころに体験してきたことまで戻っていきます。 アストロロジャー、エリック・フランシスは火星の中に、子供の頃大人達との関係の中で心身にインプットされた「罪」と「罰」の感覚と、そこから発生する「狡猾さ」が潜んでいると指摘していました。 これはダメ、あれはいけない、と大人たちは子供を抑え、立派な大人になるよう教育していきます。子供はそれを受け取り、頭で、時には体で覚えながら成長していきます。 でも、時々大人の目を盗んで「悪い」ことだってやります。 時にはとっても残酷なことを。。 子供は好奇心の塊。 わたし達はみんな子供のころ、好奇心を満たすことと、罪や罰の感覚との間で、無意識にバランスを取りながら成長してきたのではないでしょうか。 でも、もしどこかにバランスを取り忘れた部分があったとしたら・・・ どこかまだ深い部分に、満たされなかった欲望や、満足と同時に覚えた罪悪感を抱えていたとしたら・・?
もし機会に恵まれたら、そんな部分を深くみていくことも火星の逆行をめいっぱい上手く使うコツだったりします。 その行為の結果は「解放」です。 そして魚座のヴェスタは、そのためにはまたとない良いパートナーです。 ヴェスタの実体は浄化の火そのもの。その献身と熱誠と、内側に燃える処女神の情熱を意識してみてください。そして、 火星の逆行力を使って、子供のころの純粋な好奇心を、ちょっぴりヨシヨシしながら蘇らせてみてください。 もしかしたら、その行為は一種の「贖罪」であるかもしれません。 ん? でも何に対して? 子供のころいじめた誰か? 線路の上に置いて物陰からどうなるかじっと見ていたザリガニ? いえ、何より誰より、それはすっかり大人になってしまった自分自身に対して・・・なのかもしれません。。。
そういえばエリスもネッソスもそれぞれに、やはり「贖罪」という意味を持っています。そしてまた、大いなる「解放」という意味も!!
★ 折しも大人の代名詞たる土星が、7日の23時過ぎに天秤座で逆行を開始します。天秤座の支配星、金星は「甘美なわたし」でいられる魚座を出る寸前で、土星とクインカンクスに。 コラムでメリマンさんも触れていましたが、金星はこれから、チョイと居心地の悪い牡羊座に入り、予測不能な天王星とドッキングしなければなりません。その前に、どっかり安定感の土星とネゴシエーション中・・・。 金星はデコボコ道の大冒険に備えて変わりたいのかもしれません。土星はといえば、蠍座に入る前にもう一度天秤座を振り返り、人間関係のカタチを熟考しようとしています。 金星はそんな土星に、何かを確認しているのでしょうか。 何しろ火星の領土に入るのですから、やっぱりこれは、火星逆行のテーマとも関係ありそうです。 うーん・・・・・・うまく行けば、熱く自由を叫ぶ天王星をちょっと突き放しつつ、衝動と本能の道程をなんとか過ぎ越していけるかな?
★そう、確かに忍耐は必要になりそうです。でも、成熟した金星はきっと内なる火を絶やすことなく冒険の旅を続けていくでしょう。 2/10には天王星とコンジャンクト、そして2/15には冥王星とスクエアになる金星。その前後はハードなアスペクトが生じる、気を抜けない期間です。 カーディナルサインに惑星や感受点のあるひとは、ここら辺、冷静な大人力を試してみるチャンスかも!!!
★一方大いなる木星はこの満月、牡牛座の初期度数を進みながらブラックムーン、ダークムーンの両リリスにがっちりスクラムを組まれちゅう。。頑固とさえ言える牡牛座の価値観にちょっとずつ風穴が開きつつあるのかもしれません。 リリス姉妹に囲まれると、単なる目先の欲望で動いてもなかなか思い通りには行かないことが多いです。 誇張も卑下も無い、自分自身に対するまっとうな価値観と、フェアな世界観、そして力の使い方を要求されている様子・・・・・あぁ、ここでもまた、大人力が! (^_^;
なんかもう、あれこれ賑やかに星たちの話し声が聞こえてきそうな満月。。。 それでもやっぱり獅子座の満月。 クリエイティブな点では誰にも負けない獅子座の純粋なパワーだって使えそう。 そして魚座にはもうすぐ戦士の女神、パラスが到着してカイロンと共に海王星をガードし、ヒーリングパワーを強化してくれそうです。 だから・・・ハートに松明をかかげ、もう一度 成熟した子供になろうと思います。 そして、予期せぬ世界にも気持をひらき、じっくり・ゆるりと進んでみたいと思います!
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
February 05, 2012
レイモンド・メリマン 週間コメント 2/6 【金融アストロロジー】
レイモンド・メリマン・コラム 2012年2月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。 自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
2/3、金曜朝の米国雇用統計は、予想されていたよりも随分と良好なものだった。失業率は⒏6%から⒏3%に下がり、非農業部門雇用者数は予測されていた60,000~125,000をはるかに上回り、243,000もの新規雇用が創出された。これを受けてダウ工業平均はザラ場で12,870までと、去年5/2につけた年初来高値12,876以来の最高値水準まで騰がった。先週、特に雇用統計の発表後は全てが好転した。そしてそれは今週に向けての絶大なる自信のきっかけとなった。
『 資産インフレ特急 』が還ってきた。だが再び迫る危険なカーブまではそう遠くない。木星が牡牛座7°に急速に近づいている。これは歴史的に株価がその長期サイクルのトップを完成させる、特急コズミック・ライナーの終点だ。株価の天井が実際に示現する時期は、木星が牡牛座の7°を離れる3/7にどの程度近いだろうか? 誰も確信を持ってはいない。だがフォーキャスト2012に詳述したように、1870年代以来その実績は全くもって否定しがたい。まあ勿論、短期金利をゼロ%近いままに抑えることを確約したベン・バーナンキはその時代には存在しなかったのだが。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
先週金曜は、驚くほど強い雇用統計が株価を急騰させた日、というだけではなかった。この日は海王星が自ら支配する星座宮、魚座での14年にわたる旅を開始した日としても注目された。海王星は、市場と投資家が不条理なほど熱狂する現象について言及したアラン・グリーンスパンの有名な警句との関連を持っている。
さて今週、私達はリアリティという名の薬を一服投与されるかもしれない。ハードな現実を担う惑星、土星が2/7火曜に天秤座29°で逆行に転じるのだ。 このコズミック・イベントは、過去10年の間数回にわたって株価の重要な天井との相関関係を保持しているが、今回もまた同様の働きをする態勢は整っている。この影響力のオーブ( 時間的ズレの許容範囲 )は歴史的に見て最長11日間だが、もしリバーサルが起こるとするなら、殆どの場合たったの4取引日の間に起きてくる( Stock Market Timing シリーズの第3巻を参照のこと)。
もう一つ、投資家心理に変化を生じさせそうなジオコズミック・イベントが2/9水曜前後に起こる。金星が幸福感を満喫した魚座を離れ、心理的に問題を抱えがちな牡羊座に入居するのだ。 金星は分かち合いと公正さを望む。牡羊座は全てを望み、公正さなどクソくらえという態度だ。特に翌日は無慈悲な牡羊座の天王星と触れあうことからみても、これは金星にとって脆弱性となる。おそらく民主・共和両党が互いに雇用の好転という功績を主張しあうのはほぼ間違いないだろう。先週末に魚座の海王星と金星が創り上げた心地良いフィーリングが、今週末には敵対的な論戦と闘争に道を譲り、そして市場がいとも簡単にそこから何らかのきっかけを得る、という流れもまず確実のように思える。これらは全て、いくつかの市場において来るべき突然の反転を示唆するサインだ。
また金星についてさらに言うなら、今週金星はこれからやって来る天王星・冥王星スクエアへのハードアスペクト・トランスレーションを開始する。 2/8、金星は天王星とコンジャンクトし、その後2/15に冥王星とスクエアを形成するのだ。その時までに何か変化が起こらなければならない。金星は調和を欲しているのだが、牡羊座にあっては何もかもが拙い方向に行ってしまう。 天王星・冥王星とのハードアスペクトの下、これは見る方も苦痛だが、当事者となれば一層辛いものになるかもしれない。
≪ 長期的考察 ≫
『 自由への歴史は政治権力を如何に抑制するかの歴史であり、その増大ではない 』
—アレクシ・ド・トクヴィル
先週私は最近のヨーロッパ講演旅行に関して、米国とヨーロッパにおける厄介な展開とその異質性を物語る二つの出来事を関係づけた。こうした展開は、都合7回の内 2012年6/24に初回の形成をみる天王星・冥王星ワクシングスクエアの反映として顕現した、潜在的爆発力を持つ底流を社会に映しとったものだ。その最後の形成は2015年3月に起きる。その3年の間に、このパワフルなスクエアはさらに強力なグランドスクエアをアメリカ合衆国始原図の太陽(リーダーシップ)と土星(政府)に対して形成する。これは建国の日付が1776年7/2の図だろうと7/4の図だろうと変わりはない。
天王星・冥王星のトランシット同士で形成するこのスクエアの一つの現れは既に起きている。それは世界に拡がる「 負債爆発 」だ。冥王星は負債に、天王星は爆発現象に関連している。だが他にも多くの事象が顕現してくる可能性がある。特に米国政府にとっては、彼らを自分達のニーズと利益のために選出した当の米国市民に対して払うのと同様の注意と関心を、世界で最も近しい幾つかの同盟国との関係保全に払わなければ、こうした潜在要因が危険を孕むことが明らかになるかもしれない。
トランシットの天王星が人のネイタルチャート(出生図)の*パーソナル・プラネット —例えば太陽のような— とハードアスペクトを形成する時、それは人生における新しい方向性を意味する。ある時はこの新しい方向性は自発的に選択されるが、多くの場合それは、その人の人生で以前は重要な役割を演じてきた人々との別離や離婚によってもたらされる。関係性の中で、一方がこれはもうあまり上手く行かないと結論づけ、そこでで「 サヨナラ 」となるか、または仕事上の関係であれば、「 君はクビだ/私は辞める、 我々はもう君を必要としない/私はもうあなた方とは仕事したくない 」となっていく。
*パーソナル・プラネット:太陽、月、水星、金星、火星など主に個人の精神・感情・行動を司る惑星群
一方、トランシットの冥王星がネイタルチャート上のパーソナル・プラネット ―例えば太陽のような― にハードアスペクトを形成した時、これもまた人生の新しい方向性を示唆する。だがこの時それをもたらすのは拒絶または強制的な力だ。それは多くの場合末期的なものであり、その関係性を癒やすか修復するには、ふるまいの大々的な変化を必要とする。そして2012年〜2015年、米国は自らの蟹座の太陽に対し、天王星と冥王星の両方からハードアスペクトを受けることになる。
だが今回はそれ以上のものがある。これら2惑星は米国始原図の土星ともハードアスペクトを形成するのだ。土星は政府を支配するのだが、それと同時に権力、そして私達の上に引かれる境界と限界の原理をも支配している。ネイタル(出生時)の土星にこうしたアスペクトが形成される時、人はまた、突然新しい力を獲得した他者の手によって、自分自身が制限と拘束の対象とされることに気付くかもしれない。始原図に天秤座の土星を持つことから、米国はその国家としての性格 — 魂 —の中に、「公正さ」という核が埋め込まれている。しかし、トランシットの天王星または冥王星がネイタルの土星とハードアスペクトを結ぶ時、そこには他者との関係性の中で、個の尊厳や敬意の原理が犯されるという含意が生じてくる。 人は自分自身の価値観が権力のために過度に妥協させられるか、または権威主義者によって無理強いされたと感じた時、働くことをやめる。 あなたは真剣に仕事を辞めようと考える。それは何も自分のやっている事が嫌になったからではない。その会社の経営者 — 権力者 — が突如身をもって表し始めた物事に耐えられないからだ。それはあなたが期待し、敬意を払ってきたものではない。これが何故天王星・冥王星のワクシングスクエアが、世界中に拡大するこの強烈な自由への衝動、例えば去年の「 アラブの春 」に見られたような動きと合致するのかという、その理由だ。だがその終わりは見えない。それはまだ始まったばかりだ。そしてこれは何も中東に限ったことではない。
想像してみてほしい。例えば、あなたの雇い主に、同僚や顧客の機密を暴露することを強制されたり、有無を言わさぬ解雇に直面したなら、あなたはどうするだろうか? 殆どのアメリカ人は、トランシットの天王星か冥王星が自らの土星にハードアスペクトを形成する時にもたらされる、こうした強圧的に尊厳を傷つけられるような状況下では、その会社を辞め、別の雇用主を探す。さて今度は米国それ自体が、ネイタルの天秤座土星に天王星と冥王星両方からのハードアスペクトを受ける時、どんな状況を迎えるかを想像してほしい。
米国は今、脱税者によって失われた税収を取り戻すための手立てを追求する中で見せる高圧的なふるまいによって、例えばスイスのような、非常に価値ある同盟国を失うような軌道に入っている。確かに、個人はその資産を海外の銀行に隠すことによって払うべき税を逃れてはならない。だがそれは個人としての脱税者と米国政府間の問題だろうか? それともこれは外国の(いや国内でさえも)銀行 — 自らが仕える顧客の許諾無くして何人にもその顧客の名を明かさないという守秘義務法を持つ銀行と外国の政府との間の問題だろうか? これはデリケートな設問であり、また天王星と冥王星が国家のネイタルの土星にハードアスペクトを結ぶ時に浮上する倫理上のテーマを明確に表現している。
2012年〜2015年、米国始原図はこのアスペクトに極めて深刻にヒットされる。だから、外国の銀行や政府に彼ら自身の機密保持法を破ってでも米国市民である顧客の氏名を差し出せ、そうすれば我々はこれらの人々が実際に脱税して米国の法を犯しているかどうかを調査出来るからという米国政府の要求は、その強圧的な態度において衝撃的であると共に、他国の価値観に対する非礼でもある。そして、あなたはなおもこう尋ねなければならない。 それで一体誰が勝つのだ? 米国政府か? それとも人々に仕えさせるためにその政府を選んだ米国民か? あるいはそれが実効化された時の必須事項として起こってくる預金の移動から(それが没収される前に)利益を得る立場にある、米国の銀行か?
金曜のウォールストリートジャーナルは見出しでこう報じている。 『 米国、脱税事件でスイス銀行を起訴 』。問題になっている銀行はウェゲリン・アンド・カンパニーだと判明した。これは先週のコラムで私が論じたまさにその銀行家の銀行で、その関係者は足留めや拘束の怖れさえあるとして、今や米国に足を踏み入れることが出来ないという。私はスイスの読者から次のようなEメールを受け取った。これはこの問題の深刻さをよく物語っている。それは殆どのアメリカ人にとって、今世界で米国に何が起きているかへの気付きの埒外で進行している問題だ。
『 昨日、スイス最古のプライベート銀行の一つであるウェゲリンは米国政府によって追い詰められ、大急ぎでビジネスを売却しなければならなくなりました。脅迫があったのです。彼らの米国人顧客の氏名を明かさない限り、米国本国においてスイス銀行を起訴すると。スイスの銀行が顧客情報を差し出すような事をする筈がありません。
現在一般的なスイス銀行は米国人顧客を排除しています。最近では国営のチューリヒ・カントナル銀行が米国政府への怖れからその措置をとりました。2013年以降、米国企業の株式を保有する全てのスイス国民は、たとえその事実以外に米国とは何の関係も持っていなくても、米国の相続税を払わなければならなくなります。ここでもまた米国政府はスイス銀行に個別の顧客名を明かすよう強要しています。その結果として人々は米国の株式を売り払っています。…スイスから米国を訪れる旅行者に対する入国管理プロセスは、今やまるで悪夢です。ですから私はもうあなたの国を訪れることは無いでしょう。私はアメリカの人々や文化や景色はとても好きなのですが… 』
この問題自体に内在するその核は厄介なものであり、また世界に対して非常に高圧的で、おそらくは傲慢でさえあるアメリカ合衆国のふるまいをくっきりと浮かび上がらせるものだ。もう一つ厄介なことに、ウォールストリートジャーナルによるとウェゲリン銀行は『 富めるアメリカ人が海外の秘密口座に12億ドル以上を隠す手助けをしたとされている…』そうだ。ほう?それはひどい! ならば米国の国家負債は現在どれだけあるのか? 16.4兆ドルだ! 過去のたった3年間、米国政府が納税者の金を管理(ミス)しただけで、負債が一体どれだけ増えたか? 5兆ドル以上だ! それなのに私達は12億ドルを取り戻す話をしているのだ。その間2008年以来、ここ米国の政治家や銀行は、その一万倍もの金を無造作に使い、納税者から搾取してきた。ネイタルの土星に対する天王星や冥王星からのハードアスペクトは単に反逆へと導く高圧的姿勢を示すだけではないと、私は既に述べたろうか? それは人が所属するコミュニティにおいて信頼と尊敬の失墜を招く、偽善が知覚される可能性をも示唆する。この場合、コミュニティとは世界だ。
殆どの米国の読者がそうであるように、私は愛国者だ。私 — いや私達はアメリカを愛し、そしてその国民と、過去2世紀にわたり世界においてこの国が象徴してきた物事を愛している。だがまた殆どのアメリカ人と同様に、私はこの世紀が改まって以来、そして土星が自らの軌道の外を巡る外惑星全てに対してハードアスペクトを形成し始めた時( 2001年~2010年 )以来、米国政府がその進路として選び取った道を心配している。そして今、中でも最大のアスペクトが展開しようとしている。20012年~2015年、天王星・冥王星スクエアだ。 だが良いニュースもある。それは、このアスペクトの下では — 天王星から土星、海王星、冥王星を含むどんなアスペクトの下でも — そのトレンドは突然反転する可能性がある、ということだ。天王星と冥王星の組み合わせでは、こうしたリバーサルは自発的な形で起こり得る。例えば民主的な選挙によってそれまでとは異なる行動路線が選ばれるか、あるいは暴動のように強圧的な支配力よって進路が変更されるか…。
これからの3年間は — 米国始原図の太陽と土星にグランドスクエアを形成する天王星と冥王星の下で — 米国史上、最も重要なターニングポイントとなるかもしれない。バラク・オバマ大統領がこう言った言葉、『 ・・・アメリカ合衆国が衰頽していると考える者は自分が何を言っているかわからないのだ 』。 これが正しいかどうかは、この3年間で決まるだろう。もしかすると私達は、『 衰頽 』という言葉が真に意味することについて議論する必要があるのかもしれない。
訳文ここまで
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