March 2012

March 25, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント3/26 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年3月26日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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お知らせ:来週4/2付け、そして4月の3週目4/16付けのメリマン・コラムはお休みさせていただきます。4月はもしかしたら他に抄訳になる日があるかもしれません。。
m(_"_)m


≪ 先週を振り返って ≫

        世界の株式指数は3/14~3/19にサイクル高値をつけた後、先週に入って後退し始めた。この時木星が牡牛座の7°、すなわち株式市場が歴史的にみて平均的高値をつけてきた度数から2°も過ぎていなかったというのは興味深い。また、これら直近高値が、ここ数週間にわたってこのコラムで述べてきた、富と成功に関わるコズミック・パターンである地性星座宮のグランドトライン(3/12~14)から0~4取引日の内に示現しているというのも興味深い。で、これは米国株価に対する木星の140年間の平均値研究が暗示していた長期サイクルの天井だったのだろうか? その可能性はある。だがまだ確認するには時期尚早だ。木星が双子座に到達・滞在する時期( 2012年6月~2013年6月 )にトップアウトするという代替シナリオもまだ依然として非常にリアルな可能性を維持している。単にまだ、どちらの可能性も排除することは出来ない。

        先々週、私達のショート・ポジションはダウ工業平均とS&P先物が年初来高値をつけた時点でストップロス発動の憂き目をみたのだが、それでも私達は先週月曜3/19、異市場間弱気ダイバージェンスが成立した事に伴い前回より高値( ダウ平均では先週の高値にたった19ポイントと迫る値 )で新たなショートポジションを組んだ。これらのショートはその後、金曜に価格が13,000を試したところでカバーされている。これは週ベースのトレーダーに対し、ダウ平均の高値と安値の両方を巧く捉えて提供したことになる。前回のコラムの時点で私のエゴは傷ついていた。今回、私のエゴは再び風船のように膨らんでいる。これが良いのか悪いのか、私にはわからない。多分、自信を失ってボロボロになっていてはトレードも上手く行かない、という意味では「良い事」なのだろう。だがもし自信過剰に陥るならそれは良くない事だ。そうなれば拙い決定を下し、高く付くことになるからだ。

        先週は世界の至る所で異市場間弱気ダイバージェンスの示現がみられた。米国では前週3/16にダウ工業平均が13,289でトップアウトした。これは2008年1月以来の最高値水準だ。S&P先物の期近物は先週月曜3/19に2008年7月以来の最高値水準1408でトップアウトした。そしてナスダック先物は3/21、なんと2000年11月以来の最高値水準である2748でトップアウトしている。これら全てが金曜の内に週の安値まで下げ、異市場間弱気ダイバージェンスに追随する形となった。

        さて米国ではこれら数年来の最高値に沸いた先週だったが、ヨーロッパと極東の市場は皆押し並べて年初来高値をつけることが出来なかった。ヨーロッパでは、ロンドンのFTSEが3/14に5907でトップアウト、これは2011年7月以来の最高値水準だった。だがオランダのAEX、チューリヒのSMI、そしてドイツのDAXはその2日後の3/16にトップアウトしたが、いずれのケースも年初来高値には届かなかった。どれも週を通して下げ続けた。ロシアでは、MICEXが前週3/15に1639でトップアウト、これは2011年8/4以来の最高値水準だった。これもまた先週を通して売られ続けた。

        また極東でも似たようなパターンがみられた。日本の日経は先週月曜3/19に10,172まで騰がり、2011年7/8につけた10,207以来の最高値水準に達した。これは事実上、プライマリー・サイクルの前回の天井に対するダブルトップの形となる。しかし、香港のハンセン、中国の上海、そしてインドのNIFTYではもっと弱気なパターンがみられた。この全ての市場が3/14~19にかけてそこそこの反騰をみせたが、そのどれもが年初来高値どころかサイクル新高値にも届かなかった。これら各市場では戻っても前の高値を更新出来ないパターンが続いており、それは私達がヨーロッパ、そしてそれ以上に米国やブラジルで経験しているような強気相場ではなく、弱気相場の特徴を示している。アルゼンチンは極東地域のように戻り高値が直近高値を抜けない動きを示しているが、一方ブラジルは米国のようなパフォーマンスを見せている。

        さぁこれは沢山の矛盾したシグナルを孕む、混乱気味でおかしな世界だ。だが水星が逆行して魚座に入ろうとしているのを再び思い出すなら、人は一体どんな事を予測するだろう? ファイナンシャル・アストロロジーの世界で、これほど「 混乱した世界 」を映し出せる動きは他にあるだろうか? このモヤモヤした霧が晴れるまで、あとほんの少しだ。だが、いったん霧が晴れた後の様相を果たして私達が見たいかどうか、私には確信が無い。1965年~1966年に始まった112~142年の惑星ペアサイクルの、最初の1/4フェイズである天王星・冥王星スクエアに、今刻々と近付いているのだから。

    そして3/22木曜の新月、ちょうど皆が金と銀の暴落を意識した時、これらもまた突如として反転し、金曜の引けに至った。さてこれはおそらくファイナンシャル・アストロロジャーなら予測していたことだろう。このリバーサルが立春の1日後に牡羊座初期度数で起きた新月に呼応して始まったからだ。これは季節の始まりであり、したがって、テクニカル指標が暗示していた動きをよそに新しいトレンドが生成され開始する理由となる。水星の逆行下では、テクニカル・ベースの買いサイン・売りサインを過度に信頼しないよう、非常に注意深くあらねばならない。水星が逆行している間、それらはいつになく信頼性を欠くからだ。これは他のどんな事にも、どんな人間にも通用する法則だ。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        水星は現在、3/12~4/4まで続く逆行運動の中間地点に差し掛かっている。この中間地点は、ある市場が逆行開始日から1~2日の内に反転しなかった場合、往々にして急激な方向転換を伴うリバーサルが起こる可能性を持つタイミングだ。私達は2/28~29以来下げ続けてきた貴金属市場でこれを目の当たりにしている。これらの市場は3/12近辺では反転しなかった。そして3/22、現在の水星逆行の中間地点近くまで下落し続けた。

        さて今週は他のジオコズミックな要因のせいで興味深いことになるだろう。3/24土曜、太陽が天王星とコンジャンクション(0°)になり、その後3/29には冥王星とワクシングスクエアを形成する。これは『 迫り来る天王星・冥王星スクエアの太陽によるトランスレーション 』としても知られている。それは都合7回形成される天王星・冥王星の正確なワクシングスクエアの内、初回の形成が起こる2012年6月下旬から2015年3月の間に、何を予期すべきかの予告編をもたらすものだ。


≪ 長期的考察 ≫

        天王星の下では何事も計画通りには行かない。サプライズが盛り沢山だ。トランシットの太陽によって今週下見が予定される天王星・冥王星のコンビネーションは、あらゆる人間に影響を及ぼす力だ。その力の作用域は森羅万象に及び、また集合的でもある。似たようなテーマの下で、だが驚くほどそれぞれ異なる流れで、多くの人々が同時に影響を受ける。

        最近のニュースから例をあげて少し考えてみよう。金曜の見出しから3つほど選んでみた。

1)『 仏銃撃事件の容疑者 イスラム聖戦士への道 』
2)『 ベールズ軍曹、17人殺害容疑で訴追へ 』
3)『 フロリダ10代殺害事件 抗議の嵐 』

最初の記事は11日間に7人をためらいなく射殺したテロリストに関連するもので、これはフランスではおよそここ20年来で最も暴力的な襲撃だった。2番目もやはり凶暴化した陸軍兵士の事件で、荒れ狂った挙げ句アフガニスタンの村民17人を殺害した。3番目はフロリダ州オーランド近郊で武器を持たない10代の黒人少年を銃殺した自警団員に関するものだ。容疑者は自分を護るための正当防衛を主張した。どの場合も殺人は激しい怒りが引き金となっている。人種的、宗教的、または国籍にまつわるある種のステレオタイプ、そして/または 殺人者の偏見に基づいた怒りだ。これらはいわゆる「 憎悪犯罪(hate-crime) 」なのだろうか? それとも誰かが単に「 キレて 」発狂した結果引き起こした犯罪だろうか?  「 発狂 」は天王星、特に闘争を好む牡羊座に滞在する天王星と関連している。そしてそれが実際人々の大集団を、正義( あるいは報復か?)を要求する行動に駆り立てたという事象もまた、天王星( 集団 )そして山羊座の冥王星( 誰かが責任を取らねばならない! )のコンビネーションでは常にみられる事象だ。 こうした時期は人々がノーマルにふるまうような落ち着いた期間ではない。また人々が思いやりと自制心を持って物事に対処しそうな時期でもない。反対に、人々は緊張状態をエスカレートさせるような熱情をもって行動し、反応する。

        ここでもう1つ金曜のウォールストリートジャーナルの見出しから、来るべき天王星・冥王星スクエアのまた別の顕れを反映した記事を挙げてみよう。 『 IRS 最富裕層への監査拡大 』 記事はこう始まっている。『 米国内国歳入庁(IRS)は昨年、100万ドル以上の所得層の明確な増加に伴い、50万ドル以上の所得のある米国人に監査の幅を拡げた。』 これだけの所得があって監査を受けた人々の数は、前年度と比べて去年は殆ど2倍近くに達した。だが記事はこう締め括っている。『 富裕層に対するさらなる監査にもかかわらず、IRSが徴収した歳入に大きな伸びはみられていない・・・』 2011年、IRSは実施歳入(enforcement revenue)として311億ドルを徴収した。それは2010会計年度における291億ドルから上がってはいるが、こうした富裕層で監査を受ける人々の増加率とはその数で比べものにならない。

        リベラル派の友人達はこの話を苦々しく思うだろうが、この記事は私に、来るべき天王星・冥王星スクエア(特に山羊座の冥王星)に合致するストーリーを告げているのだ。すなわち、『 ビッグ・ブラザーは単にあなたを見張っているだけではない 』。ビッグ・ブラザーは、成功した人々というものは何らかの意味で堕落していて不正直であるという信念の下に、こうした人々に罰を与えようとしている。IRSは・・・成功した人々に対する政治的偏見の武器として使われている。何故成功者達がこのように攻撃され罰されるのだろうか? 50万ドル以上を稼ぐ人々への監査を厳しくするような決定を誰が行ったのか — 疑心暗鬼以外に一体どんな理由があるというのか? これはある種の社会的ステレオタイプに基づいた「 憎悪犯罪 」に匹敵しはしないのか? アンサー・ミー・ザット!
ビッグ・ブラザー:ジョージ・オーウェルのSF小説『1984』に出てくる支配者。「 Big Brother is watching 」という言葉が出てくる。これは政府や支配者が全ての人々を監視しているという意味を示す。
        そうだ。勿論私は、自分ではコントロール不可能な環境のせいで、人生で努力しても幸運に恵まれない人々に対する思いやりと支えの必要性を理解している。こうした人達には当然助けが必要だ。だが私には、自分達の努力と才能を誠実に、責任感をもって実行してきた結果幸運に恵まれた人々を、こうまで攻撃し、処罰する必要性が理解出来ない。いや例え彼らが共和党員であろうとも、だ。 ここに顕れている昨今の懲罰的な政策 — そして天王星・冥王星のネガティブな側面に付きものの現象 — は、決して健全な社会の基盤となるものではなく、また爆発的に増加する負債に直面しようとしている国家にとって、正しいモデルでもない。最も生産的な市民を罰し、非難し、その一方で、自己の利益のために制度の抜け穴を悪用する術に長けた者達に褒賞を与えているようでは、金融危機を解決することなど出来はしない。

それとも、可能だというのか?





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(2)TrackBack(0)金融アストロロジー 

March 22, 2012

新月記事の+α(2012年3/22)


        実は昨日UPした記事、いつもより少し長いかな?・・・と思いつつ保存しようとしたら、文字数多過ぎ!ってシステムに怒られてしまいました。このブログは全角15000字がリミットなのだそうです。知らなかった....(^_^;, でも残りはほんの少しだったので、一応削った分を載せておきます。それにしても、もう少し手短にしないと・・・・と、ちょっぴり反省。。メリマン・コラムの後記で原則月一のお休みをご報告しましたが、月2回の新月・満月に関しては、どちらかというとサブという感覚の満月の方を、もう少し気まぐれスタイルに戻そうかなと考えちゅうです。水星・火星・土星逆行そろい踏みの今、自分を省みながらゆるゆると考えていこうと思います...。

以下は昨日の記事に入る筈だった最後のパートです。

太陽・冥王星コンジャンクト× スクエア○ 3/25 訂正しました(^_^;


3/24夕方~3/25 03:03ごろ太陽・天王星コンジャンクト@牡羊座4°30’
3/29深夜~3/30 04:41ごろ太陽・冥王星スクエア@牡羊座9°31’
 メリマン・コラムで言及していた、天王星・冥王星スクエアを牡羊座の太陽がトランスレートしていく、その始まりと終わりです。 こちらはタイトな時間ですが、実際にはもう少し時間のオーブがありそうです。 この間は「天王星・冥王星スクエアの予行演習」と指摘されているように、相場のボラティリティは勿論、社会的にも心理的にも不安定要因が高まりそうです。世界の政治経済のニュースにも、要注目ですね。

3/29夜 金星・ネッソススクエア
牡牛座25°の金星と水瓶座25°台のネッソス。このコンビネーションも、ともすると孤立感や疎外感、「イジメ」の感覚、ネガティブな感情を誰かに投影するなどの現象が起きやすい組み合わせです。金銭問題のちょっとしたトラブルなども考えられるかもしれません。けれどこの同じエネルギーを逆手にとって、"ちょっと風変わりな" 創作や表現に生かす、という使い方も出来ます。ココ、けっこうミソかも。この日あたり、もし何となく重い、憂鬱感があることにに気付いたら、クリエイターになった気分で何かを(何でも!)生み出してみることをオススメします。

4/2~3 土星・セレス オポジション
逆行中の土星は天秤座27°、セレスは牡羊座27°、そして土星は牡牛座12~13°で木星とコンジャンクト中のブラックムーン・リリスとクインデチレになります。セレスは穀物を主とした食物を司り、また子供を護る母の嘆きとも言われています。牡牛座は資源や自給自足のエネルギーという側面も。単に一過性の心理的なエネルギーかもしれないのですが、ひょっとしたら、子供を思う母親が心配になるようなことがあるのかな?なんて、少し気になりました。リリス・木星コンビが滞在する度数のシンボルにも子供達の遊ぶ姿が出て来ます(リリスは良くも悪くもアンチ・マザー的エネルギーを持っています)。セレス・土星の度数をみると何らかの政治的な裏切りっぽいニュアンスも感じてしまうのですが…。この時、水星は逆行の終点魚座23〜24°あたりに居てぐっと速度を落としストーム期に。水星が方向転換する時は一時的に大きなエネルギーが発生し、それが心理的にも情報伝達という意味でも混乱を招くことがあります。何にせよ、もし何かを聞いたり見たりしても、その表面に惑わされないよう気をつけたい日かもしれません。


        今夜の新月、サイクルの始まりにあたって何だかひとムチ入っちゃった感じですが...(^_^; でもここでのキーワードの最強のフレーズは『 ユーモアと勇気 』。 多分これ、わたし達にとってはっこれからのサイクルを通して、最も有効で頼もしいツールになるような気がしています。



以上、have a great trek!!!★

hiyoka.

hiyoka_blue at 17:33|PermalinkComments(6)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

March 21, 2012

○3/22の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。 ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで22日23:56前後、北海道周辺で23日0:02前後、

関西方面(日本標準時ならこの時間)は22日23:37前後、沖縄周辺で22日23:07前後に 牡羊座 02°22’ で新月となります。



前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【新月のテーマ・3/22~4/20】
*ここではデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 牡羊座 02°~03° 】

"A Comedian entertains a group"
一団の人々を楽しませるコメディアン
"A cameo profile of a man in the outline of his country"
その国の特徴をよく表す男の横顔が掘られたカメオ

【テーマがもたらす挑戦と流れ/順不同】
→★自分の立ち位置の変化を悟る
→★自分が立ち位置に追いついていないことを悟る
→★維持し、管理し、進んでいくためのユーモアと軽みの必要性
→★古いステレオタイプに留めようとする力とそれを破ろうとする力のせめぎ合い
→★自分が属する集団、血の繋がり、契約関係を再考する
→★あらゆる可能性がほの見える事による混乱
→★人や物事のたった1つの側面を強調することで混乱を収拾しようとする
→★曖昧さと危うさの中に潜む創造性を使えるかどうかの挑戦
→★表の顕れの裏に全く異なる可能性が潜在することに気付く・・・→


エネルギーのポイント:
「 新たなアイデンティティを意図的に選択し、同時にそれが一過性の表皮であると知っておく 」
「新たな闘いの始まり」

精霊の顕示: 時を刻む鼓動、大地の鼓動、身体を貫く鼓動

120322NM

        3/20の春分を迎え、わたし達にとって新しい魂の旅が始まりました。その、最初の新月。 とてもとてもパワフルな、牡羊座の新月です。

        春分には毎年太陽が牡羊座の0°、黄道360°の中でも最強度数のひとつ、「開始点」に到達します。この度数のサビアン・シンボルは「 A woman rises out of water, a seal rises and embraces her 」/「 水から立ち現れる女性。アザラシが現れ立ち上がり彼女を抱きしめる 」 です。 これが全ての始まりです。 今回の新月の度数は2~3°。 ですから強烈なインパクトを持つ0°の余韻が十分に残る度数。 なので、ちょっと長くなりますがこの0°について、少しだけ見ておきたいと思います。

これは混沌とした潜在性だけが濃密に存在する無意識世界から、人としての意識がカタチをとって誕生しようとするさまを描写したシンボルだと言われています。 このシンボルは永遠の謎に満ちてもいます。 受容性を表す女性形をとって、無意識の水から生まれてきたわたし達の意識。 そして、どこからともなく現れてそれを「優しく抱きとめる(embrace)」アザラシ。 このアザラシは何を意味しているのでしょう?  アザラシは海棲哺乳類、海に生息しながら陸でも活動する動物です。 

このアザラシ( seal )は地球の大自然を二分する水と地、海と陸という世界の両方をよく知り、棲むことの出来る存在です。 彼は2つの世界を知る者として、カタチを獲得した新しい仲間、新しい意識の誕生を迎え、受け入れ、優しく祝福しているのでしょうか?  護っているのでしょうか?  エルシー・フィーラーの伝えたことば、「Embrace 」の主な意味は、やはり好意を前提としたハグや、親が子供を守るように抱きしめることにあるようです。 

けれど、あるシンボルを読み解くにあたっては、そこから連想出来るあらゆる可能性やダブル・ミーニングを探る必要性もあります。 ブレイン・ボヴィはこの重要なシンボルを解釈するにあたって、「Seal」のもう一つの意味である、「密封する」「封印する」「押印する」を意識におくことを提案しています。 

わたしはこんな風にも思いました。  生まれた瞬間に、2つの世界の使者であるアザラシに抱きしめられる・・・もしそこで何かが封印されるのだとしたら? それは生まれた瞬間のまっさらな意識に、「 隠されたアイデンティティ 」の「 印 」が押されることを意味しているのかもしれない。。。  そして、その隠されたアイデンティティをこそ追い求めて、わたし達は人生という苦難の旅を続けることになるのかも・・・?  アザラシの野生はその旅路に必要なエネルギーを与え、封印されたアイデンティティはわたし達に人生の隠されたモチベーションを与えるのかもしれません。 これは、わたしたちの出生の瞬間、この人生の始まりを描くネイタル・チャート(出生図)という「謎」を読み解くことにも重なるイメージです。 

 一方、サビアン・シンボル本で一番読まれ、世界中のアストロロジャーが参考にしている 「 An Astrological Mandara 」を執筆したアストロロジー界の巨人デーン・ルディヤーは、このアザラシを無意識世界(水)から彼女を追って現れ、ぐっと抱き留めている姿として捉える視点を提示しています。 つまり、生まれ出て確固としたアイデンティティに向かって旅立とうとする意識を、もう一度無意識の水(羊水)の温もりとまどろみの中に引き戻そうとする、逆行・退行の運動性がこの哺乳類の中に秘められているという見方です・・・。 これはどちらかというと、アザラシやアシカというよりオットセイのイメージに近いような気がします。( いえ、単なるなんとなくのイメージですけど・・^_^;)

実際、どちらの要素もこの0°のシンボルは含んでいるように思えます。
「 生まれた! 生まれた! さぁ行くかい? それとも戻るかい? 」
謎のアザラシに与えられた役割の二重性は、まるでトリックスターのよう。 この謎を含めて、この問いかけはこの世界という、わたし達が歩むことを運命付けられた道の持つ原理のひとつだと思います。 これが、わたし達のこの世での始まりです。

この大地と、その上に棲むわたし達は、毎年春分を迎え、過去と現在の関門ともいうべきシンボル、「牡羊座0°」をくぐり抜けていくんですね。 けれど考えようによっては今、生きていく一瞬一瞬がこの牡羊座0°の連続であるような気もします。 まるで一点の中に全てが存在するかのように..。

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        さて、こうして新しく旅を始めたエネルギーが向かうのは牡羊座3°。 究極のアイデンティティを求める長~い旅の最初に出会う、カメオに彫られた男の横顔はとても特徴的です。 国の、民族の、性格の全てが表れているようで、とてもわかりやすい姿をしています。 ステレオタイプ。 そういえば子供の頃、よく教科書やノートにイタズラ書きしてましたけど、女の子の横顔を描くことが多かったような。。 とりあえず横顔って凸凹の要素があるので描きやすいんですよね。 

でも、二次元の肖像の"存在しない"裏側には、ありとあらゆるポテンシャルが渦を巻いています。 わたし達は、左脳によって計算された社会的なパーソナリティだけで生きているわけではありません。 もっと理不尽で非合理で、もう、とんでもない自分が表皮の下に息づいています。。。 けれど、わたし達が日頃の人間関係の中で使っている「顔」は、もしかしたらこのカメオに彫った肖像みたいなものかもしれません。 


「わたしってこういう人なんです」  「あなたはこういう人ですね」。  そんな仮面の下、もっともっと多様でカオスな「本当の自分」が居る。本心ではそれを思いのままに受け入れてもらいたい・・・でも、そんな顔を見せたりしたら・・・。 いやそれ以前に自分でそれを受け入れているのかどうか?

フェイスブックやツイッターのアイコン。これもカメオの彫像に似ているかもしれません。 そして、その横顔/プロフィールを通して、わたし達はいつのまにか、そのプロフィールに見合った「見てもらいたい」自分を生きていたりします。 そして、他者に対しても、そのアイコンどおりにふるまうことを期待し始めます。 そんな投影しあいっこの中で、予測され、期待される範囲の中でふるまうのは、ある側面ではラクで面白いことかもしれません。 それに、飽きないためには、いくつものアイコンやアバターを持てば事足ります。 つきあう相手によって、自分を器用に変えて見せられる人だっているでしょう。 あくまで、慣れた世界を平行移動するだけの自分であれば・・・。 そして、時折カメオという鋳型の割れ目から吹き上がるカオスな自分を上手くやり過ごすことさえ出来ていれば・・・。 

そこには自己規制という名のカメオからの抑圧があります。 いくらアバターを変えても、やがて抑圧は追いついてきます。そして抑圧があるところには自然に使われなかったエネルギーが溜まります。 自分が見てもらいたい姿を受け止めてもらえなかった時、見たかった姿から逸脱したふるまいを相手が見せた時、そのエネルギーは怒りに変わり、裏切った相手か、またはしくじった自分自身に向かって刺さります。

けれど、この新月ではそこからちょっと脱皮してみることを促されるのかもしれません。 カメオに掘られた横顔は、誰かに見せるために彫られました。 それはわかりやすくて、誰もが安心できる顔かもしれません。でも、前回の満月からこの新月期にかけて、すでに親しい人間関係の中で一種の地殻変動にも似たおののきを体験しているひともいるのではないでしょうか。自分か、もしかしたら他の誰かのカメオにヒビが入りつつあるひとは・・・?   
今まで使ってきたわたし達の顔は、本当に自分自身を一番よく表していたのでしょうか?



kamome


ここでちょこっとアスペクトを見てみましょう。。

水星・太陽・月・天王星、そしてデネブ・カイトスのコンジャンクション

逆行中の水星は、まさに牡羊座の0°台にあって、これから魚座の霧の世界に退行しようとしています。 Re-vision : 見直し・補正・改訂・再検討。 「再」のつく行動に向いたこのエネルギーは、思考の発生と成長の軌跡を逆に辿って、これから無意識領域の闇を再チェックしようというところ。 けれどそこでは左脳の判断力は力を失います。 いっとき 脳細胞のチカラを抜いて 「 ゆだねる 」 能力にスイッチしないと、そこには欺瞞の世界が待っているかもしれません。  太陽・月・天王星の超強力なコンジャンクションは、電気がスパークするようにあちこちに火花を散らし、うつろいやすく興奮しがちなエネルギーを創り上げそうです。 

そして牡羊座2°45'には恒星デネブ・カイトスが。。 ラインホルト・エバーティンによれば、この星は抑制・抑圧・自制を意味するそうですが、これに火星や天王星など強い能動性を持つ惑星がコンジャンクトするとき、ある種の暴力性を伴って何か大きな物事の終わりを示すことがあります。 前回、この星に天王星がコンジャンクトしたのは2011年5/1。あのウサマ・ビンラーディンが米軍により殺害された日でした。 またエバーティンによれば、第二次世界大戦の実質的な終焉となったオランダとデンマークのナチスからの解放の日は、この星に火星がコンジャンクトしていたそうです。 そして今回は新月。 この星へのコンジャンクションのみで何かが起こるというシンプルなことではないにせよ、恒星は他の惑星エネルギーの大背景となって働くのだとすれば、多分、火星や天王星とは異なるタイプのエネルギーが創られるはず。  

いずれにしても、革新的でありながら短気で爆発しやすい性質を持つ、気分の変わりやすいエネルギーになりそう。。 これに乙女座で逆行中のオルクスがクインデチレを形成中なので、キチンと約束を果たさせようと締め付けてくる意識と、自分がやりたいようにやりたい!という欲望とのせめぎ合いもみられそうです。 これによって終わらせるべきカメオのサナギが爆破され、ニコ毛にくるまれて風邪引きそうな新しい自我が放り出されるというのなら、まぁ、それはそれで歓迎すべきなのですが・・・・(^_^;)  自分にも、周囲や社会にも、どう影響が出るのかを注目したいと思います。

火星・カイロン・月のノード軸・ジュノーのグランドスクエア
冥王星・木星・ブラックムーンリリス・プシュケ—・エロスのグランドトライン
これはまた強力なフォーメーション!! 逆行中の火星は魚座のカイロンと殆どオーブ無しのオポジションです。火星の周囲にはまだ2°ごとにプシュケ—とエロスが控えています。 月のノースノードにはジュノーがぴったりコンジャンクション。グランドスクエアです。

        このところ自分自身のセクシュアリティに絡んだ愛情問題で悩みを抱えてきたひとは、このグランドスクエアがある「岐路」に導くことになるかもしれません。一方、地性宮のグランドトラインの担い手からは前回の金星が抜けて、かわりにダークでセクシュアルなエネルギーを放つ、ミーン、トゥルー、両ブラックムーン・リリスが入ってきました。

         「本当のこと」を知りたいと思いながら、それを怖れる気持ちがわたし達にはあります。 わたし達は相手の「誠意」を疑い、そのために苦しみます。 正直さは時に、残酷です。 相手にとっての自分の価値。 それが否定されるかもしれません。 いえ、自分自身の価値基準そのものが、相手によって否定されてしまうかもしれないのです。 愛情ばかりでなく、プライドもズタズタになりかねません。その結果、わたし達のほうも半ば意図せず相手を裏切っていたりします。傷つくよりは、そして傷つけることで築き上げてきた関係を失うよりは、欺瞞の中に居た方がまだ安全かもしれません。時間稼ぎしているうちに何とかなるかもしれないし。 わたし達は様々な自己正当化を試みながら、カメオで彩られた愛の帝国を守るために駆け引きをします。 セックスを有効な手段として使うケースも多いでしょう。  愛憎の絡み合ったセックスのダークさは、傷口を拡げながらも麻痺させていく、コミュニケーション・ドラッグとでも言うような役割を果たします。 

また、上辺の自分と自分の中に潜むセクシュアリティや満たされない欲望とのギャップに悩むひともいるかもしれません。 相手の中にそれを見て怖れを感じるひともいるかもしれません。 パートナーシップにおいて、自由はどこまで許されるのでしょうか? 本当の信頼とはいったい何でしょうか?  相手が自分の思い通りに動いてくれない時、わたし達はそれをも受け入れられるのでしょうか? わたし達はいったい何を愛し、何を憎んでいるのでしょう? これを見ようとする時、人は自分の表皮を一枚一枚剥いでいくような痛みを感じるのかもしれません。

それでもこのアスペクトは正直なコミュニケーションを促してきます。 ぶつかりあいは避けられなかったとしても、究極の答はシンプルな選択になるはずです。
    『 私は相手を理解し、その殆どを受け入れた上で、自分自身の新たな道を模索する 』 
    『 もうこの関係のためのエネルギーは十分使い尽くした。これからは別々の道を模索しよう 』
どちらをとっても正解なのです。 そして、どちらも勇気が要ります。

こうしたケースはいわゆる愛情問題には限らないかもしれません。場合によっては親しい友人関係や親と子、兄弟姉妹など、お互いを鏡にしあって乱反射するような、骨肉の関係に起きてくる可能性も考えられます。

        このエネルギーの影響を強く受けるひとにとって、しばらくは辛い期間が続くかもしれません。けれど焦らず時間をかけて、ゆっくりとこれまでの関係性を再検討してみるのは今、とても価値あることだと思います。逆行の火星は人生の来し方を顧みて、自分が欲してきたこと、得てきたもの、得られなかった夢の数々を浮かび上がらせてくれます。その時、もし抵抗しなければ、対向のカイロンは過去に負ってきた傷に光を当ててきます。痛みがあれば、それをそっと受け止めてください。 魚座の霧が少しずつ、ひたひたと浸透していきます。ひとりなのに、何故かけっしてひとりではない、不思議な感覚。それは魚座の最高の顕れのひとつです。ふと気付いたころには焼けるように痛かった何かをいつのまにか手放せて、とても軽くなれているかもしれません。 

月のノースノードとコンジャンクトしたジュノー(ヘラ)は、夫ユピテル(ゼウス)の宮殿である射手座にあって、女神の大ボス格を取り戻しています。 今のジュノーなら威厳と冷静さをもって、何がフェアであるかを理解する手助けをしてくれるかもしれません。 もちろん、ジュノーのエネルギーがネガティブに働けば、嫉妬や報復に燃え、物質的賠償をも含めて相手に責任をとらせようとするかもしれません。 これは痛み分けになる可能性があります。 それでも、もしそこを通るべきなら、一歩前に進むのも良いかもしれません。 
いずれにしても、相手から何か得ようと期待することをやめた時、自分に対して本当に正直になれるのだと思います。 そして、そんな時、ふいに道が開けるってこともあるのです。

水星は4/4の夕刻に順行に転じ、ゆっくりとリハビリ期間に入ります。 結論を出さなければならないひとは、アストロロジー上のセオリーに従うなら、勇み足による後悔の無いように、早くてもその時点までは待ったほうが良いと思います。 順行して牡羊座に再入場するのが4/17の朝。エコーフェイズを終えて、逆行を開始した地点に戻ってくるのが4/23です。 この時、水星は天王星とコンジャンクトしてギアを一段アップします。 別離であれ、やり直しであれ、この時、なんらかのインスピレーションがもたらされるかもしれません。 まだまだ迷いの中にある、というひとにも、やがては機が熟すときが訪れます。 それはそんなに遠くないかもしれません。

        今回3/19付けのメリマン・コラムでは、天王星・冥王星スクエアとパートナー間の愛情問題について、こんなふうに解説されていました。
・・・今週終盤から4月の大半にかけて、私達はこれら全ての事柄に直面するだろう :  即ち愛、セックス、嘘、そして裏切りだ。だが果たしてこれらは無条件となるかそれとも条件次第なのか? 天王星の、あるいは冥王星の思い通りに行くのだろうか? もし双方の思い通り( 無条件の負債、または無条件の愛 ― 但しセックス付 )になるなら、上手く行くのかもしれない。しかし十中八九はセックス抜きの無条件の愛か、セックスが付随する条件付きの愛 ― または支出制限を伴う条件付き債務免除といったところに落ち着くだろう。

うーん・・・もし、「 無条件の愛を与える ― 但しセックス付 」 に挑戦出来るひとがいたら、思い切って試してみるのも良いかもしれません。 但し相手をよく見て、単なる「良い人」や「犠牲者」、「愛はこうあるべき」なんて理想にこり固まった人にはならずにそれが出来るなら、です。 スクエア形成中にこれに挑戦するにはそれこそ莫大なエネルギーが要ると思います。でも結末がどうあれ、スクエアだからこそ、挑戦する価値はあるのかもしれません。 もし自然体で挑戦出来るところまで来ているなら、そこを通り抜けて見る光景は多分、今とは全く違っているはずです。そこからはもしかしたら、真のタントリズムへの入り口が垣間見えるかもしれません。 もしもまだ見ぬ光景に自分を賭けていけるなら…そして、それほどまでに因縁で結ばれた魂と出逢えているのなら……。


sunrise2


これほどまでにダイナミックなフォーメーションのある新月。やはり地球規模の社会的な問題や気候・地殻変動も気になります。地震や異常気象などについては専門に研究されている方の発表を待つべきだと思いますが、この新月期から月末、~来月下旬ごろまで月のノースノードにジュノーがコンジャンクトしてのグランドスクエア形成があるのは何だか気になります。 地震のチャートでは他の惑星の強い組み合わせと共に、ジュノーが強調されているのをよくみかけますね。  何故にジュノーなのだろう?ということを含めて、これが何を意味するのか、気になるところ。。。 メリマン・コラムの訳注でも触れましたが、一応、全体的なエネルギーの高まりには注意しておいたほうが良いのかもしれません。日本で何かが起こる、ということではないのですが。。

そういえば、古代ローマで広く崇拝されていたジュノーは、神としての役割ごとにいくつかの名前を持っていたのだそうです。 例えば神の中のクイーン、至高の妻としてユピテル、ミネルバと共に三大神として崇められた「Juno Regina」、国を護る母なる女神としての「Juno Sospita」、兵を守る女神「Juno Curitis」、子供の誕生と光の護り手である「Juno Lucina」、そして警告者・忠告者としての「Juno Moneta」・・・。 このJuno Monetaは紀元前390年ごろのアッリアの戦いの時、聖なる雁をつかわしてローマ人にガリアの侵略について警告したという伝説が残っているそうです。 

ジュノーを解釈するときって、ギリシャ神話のヘラとゼウスの物語に目が行きがちで、どうしても最高神の妻としての役割や心理を見てしまうのですが、実はもう一つの顔、ローマ時代の"鎮護国家の女神"としての性質も強く残しているのかもしれませんね。 地震のチャートでジュノーがよく強調されるのは、もしかしたら災厄をもたらすのではなく、国母の持つ機能として大事を警告してくれているのかもしれない・・・そんな気がします。 そうしたことも含め、ジュノーと大地との関係性についてよくご存知の方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてくださいませ。m(_"_)m



        さて、、長々と書いてきた牡羊座の新月。 もしかして、また不穏な星読みばかりとりあげてきちゃったかも?  正直に告白すると、いつも書き終えるたびに、「もっと楽しげなこと、優しげなこと書ければいいのに・・・」なんて思ったりもするのです。 でも、やっぱりココは戦士さん向けのブログだしなぁ(^_^; 

でも、泣いても笑っても怒っても、 今は古いものが終わり、新しいものが芽吹く季節です。 今、土の下では日の光をめぐって野生の熾烈な戦いが始まっているころ。。 けれどそれでも、地球のいのち達は今この瞬間ものびやかに生きようとしています。 だってそれが大自然の大いなる流れだから!  そしてわたし達人間は、その同じ大いなる流れと共に、一人一人小さな個としての流れを持っています。 それってもしかして、冒険への招待状w?  本当に、そうなのかもしれません。 これからの一年、星々と共に、その流れをせいいっぱい生きて、ふと振り返って笑ってみたいな、と思います。  さぁこれからまた一年、どうかよろしくお願いします!!


have a great trek!!!★


hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 21:30|PermalinkComments(5)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

March 18, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント3/19 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年3月19日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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        このコラムはここ、南仏ル・プロヴァンスの金曜午後に執筆している。今私はここで、非常にきつかった香港とベルグラードの講演旅行の疲れと傷を癒やしている。実のところ、私が癒やしている傷というのは実際の旅そのものより、昨今の株式市場と貴金属市場において間違った側に身を置いたことから来るものがより大きい。これについては今週の≪ 長期的考察 ≫のセクションで取り上げた。いずれにしても、今週のコラムも依然として米国市場の大引けを待って書くというメリットが使えない。しかしながら、この期間中全ての購読版については予定通り発行してきたし、次回も遅延は無いだろう。


≪ 先週を振り返って ≫

        先週は本当に、より多くの『 天からの贈り物 』が届いた週だった。地の星座宮において調和的で稀なグランドトラインが金星・木星から冥王星そして火星に対し形成されるにつれて、世界中の株式市場は反騰し続けた。世界経済と株式指数の希望ある未来、そんな高揚感が市場に溢れた。しかしながら、私達は次のことを頭に入れておかねばならない。グランドトラインは終わろうとしている。そしてこの多幸感は水星逆行の下で起きていて、その水星はまもなく魚座に撤退しようとしている。今起きている事は現実だろうか? そうかもしれない。 ではこれは依って立つことの出来る、信頼出来る物事なのか? まったくもって、否だ。 水星はそれ自身がすでにトリックスターだ。それが逆行で魚座とくれば、その空想力たるや斜め上を行く世界だ。

        貴金属と通貨では、先週米ドルに再びかなりの下落があり、米国債もまた同様の結果に直面した。少なくとも下落途上の米国債券市場に関する部分については、サイクル理論の描くパターンによくフィットしていると言える。で、その他は? 何事も予想した通りには行かないという、天王星の原理にまたまた襲われてしまった。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        水星は3/12〜4/4まで逆行運動を続ける。これは活気があって強引な牡羊座からスタートした。だが3/23、逆行運動がこのトリックスターを魚座に帰還させる。そこでは水星のトリック芸がいとも簡単に発揮されやすい。ダンスや魅惑のマジックやロマンスには良いかもしれないが、この組み合わせは通常、物事の状況を正確には反映しない。皆さんが見ているものは勿論、耳に入ったことを信じる際も、よく気をつけたほうが良い。そして何よりも、届けられたメッセージとそこからあなたが受け取ったメッセージが同じ事を意味しているのかどうか、よく確認すべきだ。何故ならこれは誤解や聞き違い、指示ミスのシグナルだからだ。 実際に起こっているのはどんな事か、誰かがあなたに悟られたくないと思っている事は一体何か? そしてその事に関して、「 誰か 」とは一体誰なのか?

        今週は牡羊座の初期度数で起きる新月もやって来る。これは天王星とはコンジャンクションと見なし得る近さで起きる。したがって、私達は3/22〜29の全期間を、多くの金融市場、特に金利と通貨価値に関連する市場においてボラティリティとリバーサルの可能性が高まる期間の1つとして見ている。またこの時期は**迫りつつある天王星・冥王星スクエアを太陽がトランスレートする時間帯としても知られている。2012年6月〜2015年3月を通し、これら2大エネルギー源の逆行運動に起因して都合7回にわたり展開するスクエアの下で私達がどんな事を経験するか、これもまたもう1つの予告編となるだろう。
新月:日本標準時で22日23:37頃。
**太陽のトランスレーション:これは太陽中心のヘリオセントリックチャート上では地球が新月〜月末頃まで天王星とオポジション、冥王星とスクエアを形成していくことを意味する。このところ太陽活動もずっと活発なことから、強いエネルギー干渉が発生する可能性もあるので(地球の何処が影響を受けるかはわからないし、Xクラスの太陽フレアが観測されるのみという場合もあるけれど)新月周辺からの気候変動や地震、社会変動などには一応注意を払っておいたほうが良いかもしれない。

        さて今回の講演旅行を通じて気付いた事が1つある。それは人生において、ビジネス、ロマンスの別を問わず、パートナーを持っていた多くの人達が別離を体験したか、しつつある、という事だ。彼らは自分自身の人間関係を再定義(天王星)または終わらせ(冥王星)たがっている。私はこの傾向が世界の指導者達にもまた顕れるのではないかと疑っている。彼らの内の多くが今やその力を失う瀬戸際に立たされているように見える(サルコジとフランス?)。今こうした事を見るにつけ、天王星・冥王星が示す「 世界の負債爆発 」と、同じく天王星・冥王星によって象徴される「 パートナー関係で上手くやっていく事の困難さ 」の間には繋がりがあるのだと私は思う。

        こうした観点からもう少し見てみよう。牡羊座の天王星は、自分が望む事を — 例えそれが返しきれないほどの負債をもっと上積みしていくことであったとしても — 行動に移すための無条件の自由を欲する。それは実に、結果を考えない浪費によって生じる際限無しの負債を認めて欲しいという欲望に他ならない。しかし山羊座の冥王星の下、そこには厳然として結果が待ち受けている。 これは愛情問題においても同様で、片方が無条件の愛を要求するように見えるのだが、これもまた天王星の持つ特質の1つだ。だが人々が求めているのはセックスやその他の特典付きで得られる無条件の愛情であり、こちらは負債がそうであるように、冥王星の管轄となる。一方相手方 — 山羊座の冥王星 — もセックスと愛を求めるが、これには諸々の条件が伴う。問題が愛情関係やセックス、あるいは金銭に関するものであろうと、2者の間にスクエア・アスペクトが形成される状況下では、どちらの側にとっても互いへの理解と歩み寄りに達することは難しいだろう。それに加えて水星の魚座入りが控えているとなれば、こうした事柄に嘘や騙しの可能性が付加されることになる。

そんな訳で、今週終盤から4月の大半にかけて、私達はこれら全ての事柄に直面するだろう :  即ち愛、セックス、嘘、そして裏切りだ。だが果たしてこれらは無条件となるかそれとも条件次第なのか? 天王星の、あるいは冥王星の思い通りに行くのだろうか? もし双方の思い通り( 無条件の負債、または無条件の愛 — 但しセックス付 )になるなら、上手く行くのかもしれない。しかし十中八九はセックス抜きの無条件の愛か、セックスが付随する条件付きの愛 — または支出制限を伴う条件付き債務免除といったところに落ち着くだろう。結局のところ、これはスクエアであり、トラインではないのだ。  そして債務に関して言うなら、私達の負債を減らすために、いかにもっともっと多く金を使わなければならないかについて好きなだけ話し続けることは出来ても、その結果は上手く行かないし、会計報告を要求する側( 即ち信用格付機関など )の合意も得られそうにない。
この期間はその他に月のノード軸(カルミックな関係性)と火星(セクシャルエネルギー)のTスクエアが続き、また冥王星を含むグランドトラインから金星、木星、火星が去った後も次々に、深層心理の闇と抑圧されたセクシャル・エネルギーを司る女神達の感受点や小惑星がこのグランドトラインを継承していく。今回珍しくコラムで愛情問題に触れられているのは偶然とは思えない。今の社会の最大関心事(幸福)がお金・愛・セックスにあるのだとしたら、天王星・冥王星スクエアのテーマを背景に、個人の心の安全弁であるそこを揺さぶられるのは当然の成り行きかもしれない。もし私達がこの間、何かの形で恋愛、パートナーシップ、親子関係に拡がる心の闇を覗かなくてはならないとしても、それは生みの苦しみ=ワクシングスクエアの原理の下で溜まった目のウロコをいったん落とし、先へ進むためにどうしても通らなくてはならない道筋だと言える。

≪ 長期的考察と悲哀のトランシット物語 ≫

        以前このコラムでパーソナルなトランシット物語を書いてから数週間が経った。この3週にわたる講演旅行の間に再びそれについて書くだろうと皆さんに約束したにもかかわらず、だ。 実際は私の体調がひどく崩れて、単に多くを執筆するエネルギーが無かっただけなのだ。回復するためには休息が必要だった。しかし今、私は南仏のル・プロヴァンスに滞在中だ。ここは空気が澄んでいて陽光は魔法のように煌めき、景色は早春を彩る大自然の見事なパノラマだ。今、私は順調に癒えつつある。という訳で、傷ついているのはただ1つ、私のエゴだけだ。

        エゴ。「 見る者本人の観点から見える現実を除外した"外界"の現実 」に対する耐性を欠く何物かを描写するにあたって、なんとまあ見事に構築された心理学的説明であることか。 世界はあるがままに在る。たった1つだけ異なる点は、『 在る 』という事に対して私達が創り上げる歪みの中に存在する。そしてその歪みの原因は、この2つの現実の狭間で、私達自身のセルフ・イメージに関する一定の解釈を護るか強調しようとすることにあるのだ。

一方の現実はただ「 在る 」のみだ。だがもう一方は「 在るがまま 」のものがその効果を発揮するにあたって私達自身が果たす役割という現実であり、おそらくは他者の目に映る私達の役割、あたかも私達自身が実際に何か作用を及ぼす力を持っているかのように見える現実だ。 私達はこの錯覚に作用する何がしかの力を持ってはいるが、それはただ、私達が他者の世界における自分の役割の有りようを、どう歪ませるかという選択肢を持つからに過ぎない。

        だが今はこうした哲理からしばし離れよう。何故なら「 在るがまま 」のものを歪めるのはエゴのまた1つの目的達成手段に過ぎないからだ。 

さて天王星について再考してみよう。これは人が現実を歪ませるにあたって大いなる要因として考えられ得る惑星だ。何故なら天王星の影響下では何事も予想通りには行かないからだ。起こるだろうと考えた物事は起こらず、起こった事は起こるなど考え付きもしなかった事だ。ここであなたには次のような選択肢がある。即ち、あなた自身とあなたがイメージした未来を再考し直すか、それを足許から引きずり出して破り捨てるか、だ。あなたの大地はぐらついているので、立ち位置を変えた方が良い。さもなければあなたは虚無の淵に落ちていく。この落下は、あなたが自分の現実解釈と、周囲で起きているドラマの中で演じられる自分の役割の解釈を変更し終わるまで続くだろう。それはありきたりな観点の変更とは違う。それはラディカルだ。それは天王星と冥王星という、全ての惑星コンビネーション中ほぼ間違いなく最も強力なペアが告げる最も急進的なシフトを意味するものだ。この2惑星の112〜142年サイクルの中には4回のクォーターサイクル(90°/ハードアスペクト)がある。その1つはまもなく(2012年6月〜2015年3月)やって来るが、あなたは今すでにそれを感じ取ることが出来る。実際には去年、これらが互いに1°以内まで接近した(そして米国債の格付けが引き下げられた)2011年夏から、あなたはずっとそれを感じてきた。

        天王星の下で、あなたはある極致を体験しそうだ。ある日あなたは世界のトップに立っている。山の頂上にいるのだ。そのまさに翌日、あなたは谷底にいる — おそらくまるで本物の死者の谷にいるような感じがするだろう。あなたの世界は最初は素晴らしく輝いているが、その後、まさに突然粉々に砕け散るかのように見える。これは、特に牡羊座に在ってなおかつ冥王星とのワクシングスクエアに近付きつつある時に見せる、天王星の本性だ。これはこのコラムを読んでいる多くの皆さん、特にカーディナルサイン( 牡羊座、蟹座、天秤座、そして山羊座 )の初めの9°以内にアングルや惑星を持つ方々が今現在体験している現実だ。

今後2年の内に、この領域はカーディナルサインの9°〜15°にシフトする。例えば、もし太陽のある星座宮のみで言うなら、3月、6月、9月、そして12月の最後の9日間に生まれた人達は、現在この宇宙の魔力の影響下に置かれている。これは一度は祝福のように見えるが、その後、突然様相を変えて呪いと化す。あるいはその反対も起こる。良いニュースは、悪いニュースが長くは続かないということだ。そして悪いニュースは、良いニュースもまた長くは続かないということだ。だから自己満足に浸ったり驕ったりしてはならない。もしあなたがショックを受けたり困惑させられたりすることにサディスティックなまでの愛情を持つのでない限り、自分が一番凄いなどとは考えない方が良い。あなたは柔軟になって、自分の未来をイメージする道筋を素早く再設定することに備えておく必要がある。これは「 調整 」と呼ばれている。そしてこれは、私達が2012年〜2015年、天王星・冥王星スクエアに近付くこの時期には絶対不可欠なツールだ。

        私自身の人生に関する限り( そしてカーディナルサインの初期度数に惑星を持つ多くの皆さんもそうだが )、過去2〜3年の大部分の期間にわたって信じがたいほどの幸運の高みを経験してきた。私は山羊座の初めに太陽と火星を持っている。だから天王星と冥王星は私の人生を(そして同じような惑星配置を持っている人の人生も)まるでピンポンの試合か何かのように扱っている。 昨年春の銀市場の高値判定、そして2011年9月と12月の金と銀での安値判定は個人的にもクライアントにも、莫大な利益を生む結果となった。2010年9月から2011年5月〜7月の株式市場の高騰予想、それに続く10月に向けての下落と、その後少なくとも12月にかけて続いた反騰の予測もまた同様の結果をもたらした。 だが、株の続騰と金の続落という予期せぬ動き — "俺様"が予測したのとはまさに正反対のふるまい — が、前に得た利益の半分を溶かすという結果をもたらした。有り難いことに、予測通りに動いた他の市場( 米国債と通貨 )のお蔭で何とか最終的な帳尻は合ったものの、それにしても……。

これが出生時の惑星にハードアスペクトを形成する天王星・冥王星の姿だ。それは興奮に満ちてはいるが、激しく荒っぽい。 そして私は山羊座、堅固な地性の星座宮だ。 だからこのようなワイルドさを常に好む訳ではない。だがそれでも、これに対応していかなければならない。そこで人はル・プロヴァンスに赴き、良いワインを飲み、ただ日没を眺めつつ哲学的な思索にふけったりするのだ。

        さて良いニュースは天王星の下で人は自分の思考と自分のセルフイメージを再創造することが出来るということ、そしてそれが新しい日の始まりになるということだ。谷底への突然の落下は大抵の場合、その後に頂上へと続く別の上り坂が待っている。あなたは当てに出来る計画など立てられないのだと悟る。いつしか、あなたが過ぎ越していく変遷と、そうした変化の意味を理解することの中に、絶対的信頼が含まれていく。あなたは結局のところ、自分自身と自分のツールを信頼しなければならないし、基本的にはその知覚にシフトを起こさねばならない。すると世界は、ただ変わる。今の鍵となるのは上昇するドルであって下落するそれではない。そしてこの現実のもとで、金と銀は下がり株式は騰がっている。

        しかしここにもう一つの現実が存在する。水星が4/4まで逆行し、そしてまもなく再び魚座に入ろうとしているのだ。いや、これは結局もう一つ別の現実という訳ではないのかもしれない。もしかしたら、作り直しが必要とされているのは夢の文脈の方なのかもしれない。つまり、まもなく夢では無い本物の現実、またいつもの現実がやって来るのに備えて目覚める準備をしておくということだ。 

結局のところ、今週の新月は牡羊座の初期度数で起こる。私達の住む北半球では春だ。新しい季節、新しい現実、新しい波。 これらに対して自分を素早く調整し、その中から新しい要素を見分けることだ。もしあなたが過去のルールに従って行動するなら、あなたは遅れをとる。木星もまた牡牛座7°を過ぎた。これが株式市場にどういう意味を持つかについての詳しい解説はフォーキャスト2012のウェブキャストを見て頂きたい。これはまだ3/20まで、私達のサイトのアーカイブで見ることができる。また期間終了後はCDかDVDで見ることが出来る。これらは皆サイトに用意されている。



絶対的信頼(faith):通常「faith」は信頼、自信、または信仰と訳されることが多い。ただ、この文脈での「faith」はそれよりはもう少し拡がりと重みのある言葉ではないかと思う。元々米国は教会キリスト教的文化が深く根を張っていることから、日本語で言う「信頼」よりは神なるものに対する「信仰」に近い感覚があると思うけれど、この場合はキリスト教的なそれとも少し異なるのではないかと感じた。筆者のメリマン氏がエボリューショナリー・アストロロジー(進化占星学)の創始者であり、その著書にパラマハンサ・ヨガナンダやその師であるスリ・ユクテスワの言葉を引用していたことから類推すると、宇宙創造の基となる絶対存在(またはシステム)と、その中で生かされている生命としての人間、という関係性を悟ることをベースとして、自己を部分として含めた「存在」の絶対性への信頼・・・とでもいうような意味合いを根底に持っているのではないかと思える。そしてその中からいわゆる「自己信頼」や「自己の選んだ道具への信頼」が生まれていく・・・ということが暗示されているのではないだろうか。




訳文ここまで
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【翻訳後記】

  突然ですが、今月から月に1回ほどコラムの翻訳をお休みさせていただこうかと考えています。これから面白くなりそうな感じもあり、楽しみにして下さっている方々には本当に申し訳ないのですが...。 実はわたし自身、カーディナルサインの初期度数に重要な個人惑星を持っています。それはネイタルでハードアスペクトを持っているため、今回の天王星・冥王星スクエアは自分の出生図で9室(世界観・信条・教育・海外etc.)、6室(健康問題・働く環境etc.)、3室(コミュニケーション・執筆etc.)、12室(潜在意識、スピリチュアリティ、隠遁etc.)のグランドスクエアを形成します。まぁ、メリマンさんの体験ほど派手な浮き沈みは幸か不幸か今のところ無いのですが、少し前から体調を崩し気味で、今のところ安値安定?状態に。。(^_^;)

一番ダイレクトに影響を受ける惑星が6室+アセンダントの支配星なので、これとトランシットの冥王星がコンジャンクトしている事はやはり大きいと感じます。これからの数年、自分自身でいろいろ検証出来るというメリットはありますが、あまり無理をしてしまうとさすがにマズイかも?なんて。それともう1つは、不安定であることだけは確実そうな今後の日々の中で、身体を休める時間と共に試行錯誤としての「シフト」を考える余裕を少し持ちたいと思ったのもあります。( とか言いながら、毎週送られてくる原文を見て面白いとついついやりたくなっちゃうのは目に見えているのですが、そういう部分も含めて試されるグランドスクエアなのだと思います。)

  なので、その都度体調やスケジュール、内容と相談しながら特に何週目とは決めずに原則月1回お休み、もしかしたら+α、という感じで続け、その分もし余裕が出来るようならパーソナルな記事なども増やしていけたら・・・(今週のコラムで天王星・冥王星迎撃組にとって確実な計画など存在しないと指摘されていますし、まさにその通りなのですが。。 ^_~; )  

場合によっては突然お休みなんてことが起こるかもしれませんが、自分の学習のために始めたことでもあり、出来る限りフォローしていくつもりです。この翻訳を始めてから今日で約2年と1ヶ月。わたしのような元来短期集中型の人間にとっても「やっぱり継続は力なり」かもなぁ・・・などと思ったりしている今日このごろではあります。。。

という訳で、どうかよろしくお願いいたします。m(_"_)m

hiyoka.


hiyoka_blue at 20:48|PermalinkComments(6)TrackBack(0)金融アストロロジー 

March 11, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント3/12 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年3月12日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)

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        このコラムを執筆しているのはここベルグラードの金曜午後であり、これは米国の株式市場が寄り付いた直後の時間帯になる。従って米国市場における週の大引けを見てから書くという利点が使えない。また、講演と移動スケジュールにより、今回も再び短縮版となるだろう。

        来週のリポートも時差の関係上、似たような制限があるかもしれない。しかしながら、この期間の日報・週報購読版に関しては予定通り発行するつもりだ。月刊のMMAサイクルリポートも同様だが、今週は通常より1日遅れとなるかもしれない。


≪ 先週を振り返って ≫


        金曜の米国雇用統計は新規雇用者数が227,000件に増加する一方、失業率は変わらず8.3%に留まった。またギリシャの救済問題ではその1日前、新規債務削減策の実施を条件として95%の民間債権保持者たる投資家が75%のヘアカット(スワップ取引)の受け入れに同意するという前向きなニュースが流れた。その直前の2日間は、火曜のダウ工業平均を突然200ポイントの急落に導いたような疑念が市場を覆っていたため、このニュースは好感をもって迎えられた。そして金曜の雇用統計によって安堵感は裏付けられ、ナスダック総合は12年ぶりの最高値水準である3000を再び試すところまで来た。この様子が来週早々にも変化するという可能性はある程度残されているものの、このコラムを執筆している現時点までのところ、米国株の現物と先物は2/29~3/2に記録した数年ぶりのサイクル高値をいまだに維持している。しかしまたこれは、「ダブル・トップ」として知られる構造だともとれる。拙著『 The Ultimate Book on Stock Market Timing: Cycles and Patterns in the Indexes (「究極の株価タイミング」シリーズ第一巻:「指数におけるサイクルとパターン」)』において発表した研究によれば、これはプライマリー・サイクルまたはより長期のサイクルの天井を示す共通のパターンだ。 だが、果たしてこれは長期サイクルの天井だろうか? 過去数ヶ月にわたる木星効果の示現と今週の短縮版リポートでの再検討によれば、その可能性は未だに存在する。わたし達はその答をまもなく知ることになるだろう。

        金と銀は先週も苦闘し続け、火曜に金は1663の安値まで下がり、そして銀は3249まで下落した。だがプライマリー・サイクルにおけるこの時点での動きとしては、どちらも至ってノーマルな反応だ。これが今週以降も下がり続けるようなら懸念要因があるかもしれない。その場合は購読者に特別リポートをお送りする予定だ。だが私は依然として昨今の下落を「 天からの贈り物 」と見ている。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        今週はもっと多くの「 天からの贈り物 」が届くだろう。

        非常に珍しく興味をそそられるジオコズミック・パターンが、この3/12~14に天上で繰り広げられる。それはアストロロジーの世界で「 グランドトライン 」と呼ばれ、少なくとも3つの惑星が相互に120°の距離をとって正三角形を形成する。今回はこれが地性の星座宮(牡牛座、乙女座、山羊座)で起こることから、「地のグランドトライン」と呼ばれている。

        今回のケースでは、この地性の星座宮は金融・財政、そして社会・政治的な事柄を意味している。アストロロジーの世界では、地のグランドトラインをネイタル(出生図)に持って生まれた人々は経済的に恵まれ、人生が非常に巧くいくと言われている。従って、今回のパターンは世界の金融構造を巻き込むものであり、これに伴う「 天からの贈り物 」は、特にギリシャ政府に宛ててもたらされている。

        この特定の一例においては、3/12月曜、まず木星(牡牛座)と冥王星(山羊座)との間でパターン形成が始まり、翌日には金星(牡牛座)もまた冥王星に対してトラインを形成する。そして3/14の水曜、金星は牡牛座で木星とコンジャンクション(0°)になると同時に、乙女座の火星、山羊座の冥王星の双方にトラインを形成する。火星も同時に木星とトラインを形成するわけだ。ギリシャは新しい金融政策と引き替えに、金の貸し主である債権保有者が払った1ドルに対し約25セント支払うことに同意していることから見ても、これがいかにギリシャの債務削減と再構築にとって支援となり得るかがわかる。これは金星・木星ペアの典型的な表現だが、金融界は少なくとも初めのうちは、またもう一つ「道の彼方に缶を蹴り出す」行為の成功事例を祝うだろう。これから先もっと時間を経れば、この同じ問題について、まだ誰も思い付いていないような新しい解決策がきっと何かの形で生み出されるかもしれない・・・という希望が生まれる。 だが土星が2012年10月に蠍座に入って殆ど3年をそこで過ごす、「 報いの時 」の入り口が急速に近付いている。それは、この世に魔法や奇跡のような解決策などありはせず、ただただ犠牲と実際的な決断あるのみだ、という現実への理解を意味するが、当然これは、魔法や奇跡のような約束のもとに「私を選びさえすれば!」とメッセージを発し続けてきた政治リーダー達にとっては失望以外の何物でもないだろう。
「缶を蹴り出す」:メリマン氏は2010年からしばしば、債務危機や法的債務上限に関わる問題に関する政府やFRBの動きを「缶蹴り」に例え、重要な問題の徹底処理を先送りにするという含意をこめて「缶を通りの向こうまで蹴り飛ばす」というような比喩を用いてきた。
        そんな訳で、ここにはまた再び、世界の債務危機に関わる金融解決策に対する希望や願望の高まりとその頂点が現れている。 そう、キーワードは「頂点」だ。何故なら、ここから先は時が経てば経つほど、天体の軌道が完全に現実的な様相を帯びてくるからだ。 私達は6月の天王星・冥王星間のワクシングスクエアに向かって進んでいる。これは2015年いっぱいまで支配的なジオコズミック・パターン(及びテーマ)であり続ける。ちょうど今回のギリシャに見られたような合意への可能性を示す天からの贈り物は、あったとしても恐らくほんの僅かだろう。言葉を換えて言えば、今回が最後の大規模で寛大な救済であり、同時にその終焉となるかもしれない。 『 君は今や自分一人の力で出来る筈だ。家をすっかり大掃除するか、さもなければ全部壊して新しい家をもう一回建てなさい 』これがここから先ずっと唱えられていく呪文となるだろう。そうでなければ想像しうる限り最も大規模な法定不換紙幣の印刷に備えなければならない。それは1970年代終盤以来、私達が経験したことも無いようなインフレーションの惹起へと世界を導いていく可能性がある。

        まるでこんなシナリオではまだシンプル過ぎるとでも言わんばかりに、こうした合意はまさに水星が逆行に転じる、これもまた3/12月曜という日付に実施されようとしている。ファイナンシャル・アストロロジャーならよく知っているように、この時期は生成されるテクニカル・シグナルの信頼性に疑問符が付く期間だ。センチメントは強気の筈なのに市場の動向は弱気だったり、その逆もまた生じる。しかしこれは、必ずしも長くは続かないだろう。多くの市場が3~4日かそこらでシーソーのように上下する、その繰り返しではないかと思われる。あるいは、もしこの時期に新しいトレンドが始まったように見えたなら、その動きは逆行期間のちょうど中間地点周辺( 前後約9~11日間 )で突然崩れる。こうした不確実性は通常、経済的・政治的シグナルの混淆の結果として生じる。例えば、被雇用者数は経済の回復を指し示しているように見える一方で、先々の雇用成長にとって妨げとなることを暗示する新しい課税政策が検討されている、などのケースだ。

        もう1つの不確実な領域は、共和党大統領候補の指命に向けての流れだ。前回水星が逆行に転じた時、双子座(支配星は水星)のニュート・ギングリッジの運が逆転し、どこからともなく現れてそれまで最有力候補であったミット・ロムニーとハーマン・ケインからリードを奪った( ロムニーは魚座、ケインは射手座で、両方の星座宮において水星は「衰弱」するとされる )。 今は再びロムニーが先頭を奪い返し、ギングリッジは集団の後方だ。もしロムニーが指命争いに勝利を収めたいなら、彼はこの期間を巧みに過ぎ越して、もう一度ギングリッジの存在に注意を向ける必要がある。前回、水星が逆行から順行に戻ろうとする12/10あたりの時点では、誰もがギングリッジで指命争いの決着がついたと考えていたことは覚えておられるだろう。だが当時このコラムでは、彼のエネルギーが( 彼の太陽が水星に支配される双子座であることから )ピークに達しようとしていて、まもなく彼の支持率は下降するだろうと予告した。これはまさにその通りとなった。今後3週間、それと何か似たような事が政治の世界に起きてくるかどうか注目しよう。もしかするとそれは米国に関連する事象ではないかもしれない。フランス、イラン、その他、選挙シーズンを控えた他の国々に関する事で起きる可能性もある。

        だがこの辺で、これから先4/4まで続く、水星の牡羊座での逆行運動( 戦争の話 )と魚座に戻ってから続く逆行運動( 平和の話 )に伴って展開されていく、今日的な物事の決定プロセスに話を戻そう。この期間は、どんな約束事や脅しも現実には実行されそうもないか、少なくとも当初の話の真意を再定義するために、後でその言葉の意味を曲げるような事が起こる。これは曖昧な言い回しではぐらかしたり、否認したり、そして一旦口にした言葉を全く新しい意味にすり替えるような行為が行われる時期だ。 あなた自身の常識に対する攻撃に備えておくべきだ。そして、「 君は自分の言っている事を解っていないんだ 」というセリフにこめられた思い込みは、実際には「 君は私が言っている事を解っていない。そして私も君の言っている事が解らない。だが私は絶対にそれを認めない! 」という事を意味するのだと気付いておいた方が良い。

        さて、こういった事がどう金融市場に影響してくるだろうか? このグランドトラインのピーク(3/12~14)が、株式市場においても殆どそのまま天井と重なる可能性があるのではないかと普通は考えるかもしれない。だがこうしたサインの矛先の全貌は、太陽が天王星とコンジャンクションになり、両惑星が冥王星にスクエアを形成する3/25~29にならないと明確にはならないだろう。


≪ 長期的考察 ≫

        木星は2/29~3/7まで牡牛座7°に滞在した。去年のコラムで詳述したように、牡牛座7°は過去140年間の平均値における米国株の長期サイクルの天井と相関関係を持つ、黄道帯のタイムリミットだ。しかしながら、この平均値には例外がある。その内最も注目に値するのは1929年9月と1966年2月につけた、当時の史上最高値だ。この時木星は双子座の14°~17°に滞在した。この事は非常に興味深い。何故なら、これら2回のケースは今回同様、前世紀においてやはり2回しか起こらなかった天王星と冥王星相互のハードアスペクトの時期に近接して起こっていたからだ。

        これは一体何を意味するのだろう? 私の考えでは、株式市場はすぐにでも( まあせいぜい今月いっぱいまでに )トップアウトするか、それとも強気が続行して少なくとも2012年の8月~11月まで(あるいは2013年3月~5月までも)このまま行くのか、そのどちらかだ。もし2012年3月を過ぎてから株価がサイクル新高値をつけるようであれば、平均値の研究結果は機能しないことになり、私達は天王星・冥王星の強気シナリオという代替案に乗り換えることになる。いずれの場合でも歴史的に見れば、未だ市場は木星が獅子座に入るまでに急落する傾向にある。

        しかし過去2週間にわたり、株価にはある興味深い動向がみられた。購読者のロバート・ベネットによれば、ダウ工業平均は2/29、木星が牡牛座7°に達した瞬間から1時間経たない内に3年ぶりの新高値をつけた。一方ナスダックはダウやS&Pとは連動せずにその後も高値を更新し、3/2まで維持した。

        これは牡牛座7°がやはり米国株の長期サイクルの天井と一致するということだろうか? 勿論、どんな事にも可能性があるし、何にせよその可能性を140年間の平均値の研究が支持している。だが選挙に向けて市場をパワーアップしようと目論んでいるかもしれない政治戦略も底流にあるとすれば、これについては時間が経たないと判明しないだろう。こうした流れはたまたま木星が黄道帯の双子座領域に入る時期と合致する。そしてこの領域もまた、木星が牡牛座に滞在する間に強気が止まらなかった時、長期サイクルの天井と同期することが観察されているのだ。

        今年はより高値(それも、著しい高値)の待つ1929年や1966年のようになるのだろうか? それとも同じく選挙の年であった2008年のように、恐らく現在の時点で天井をつけていて、選挙前の数週に入るや否やたちまち一斉にメルトダウンが始まる、といった年に近いのだろうか? どちらのケースも現時点ではファイナンシャル・アストロロジーによって支持されている。だが可能なシナリオの内の1つは、もし全ての株式指数が3月を過ぎても年初来高値を更新するようなら変化するかもしれない。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

March 08, 2012

●3/8の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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満月タイムスケジュール
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで18:58前後、北海道周辺で19:05前後、関西方面は18:39前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で18:10前後に 乙女座18°13’で満月となります。

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。


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Sabianシンボルによる【満月のテーマ】
*ここではディーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版ではなく、透視家エルシィ・フィーラーのオリジナル版サビアン・シンボルを使っています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【月 乙女座18°~19° + 太陽 魚座18°~19°】

"A ouija board" + "A gigantic tent"
「ウィジャ盤」 + 「巨大なテント」
"A swimming race" + "A master instructing his pupil"
「競泳競技」 + 「弟子を指導する師」

【テーマがもたらす流れと挑戦(順不同)】
無意識の海から時折浮かんでくるヒントを逃さないこと
→★他者の優秀さを意識することによる焦り
→★これまで日常と思ってきたものとは異なる大きな何かを体感、または予感する
→★現在の状況を打破するために自分のキャパシティを拡大する必要性
→★似たマインドを持つひと達、または様々な段階にあるひと達との交流、どちらにおいても冷静さを保つことの重要性
→★対人関係で正しいと感じることへの忠誠と支配願望との薄皮一枚の隔たりに気付く
→★1つのことを卒業する前に自分の目の曇りに気付く
→★人生の全てにおいてあらゆる「希望」をかき集めて準備する
→★深海にダイビングしながら目覚めていることへの挑戦 ・・・・

エネルギーのポイント:『静かに、突破する』
精霊の顕示: 雑音の遮断、希望・希望・希望……!

120308FM


        去年の3月11日、東北・関東大震災が起こりました。あれからまもなく1年が経とうとしています…。わたし達は震災後の満月を経てそれまでの象徴的な旅、意識の旅を終え、去年4月初め、牡羊座の新月で新しい成長の道へと旅立ちました。新しく始まった、新たなアイデンティティを探求する旅の中で、この1年、政治・経済・社会、そして個人生活にも…いろいろなことが有りました。大きな変化をとげたこと、そして期待空しく未だになかなか変わらない物事。見直される価値、手放した過去。今ふり返ってみると、確かに何かが大きく変わった、いえ、変わりつつある。けれど、まだそれが何処に向かうのかはハッキリと見えていない。でも、それでも進むしかない…それだけはわかっている。そんな声が、自分の内側から聞こえてくるような気がします。そして今、この太陽・月のサイクルの最後を飾る、乙女座の満月がやってきます。

        この満月のベースとなる新月のテーマを一括りにして言えば、それは「変わらぬ価値への投機」でした。このテーマの中では、「インスピレーションを大切にして自分の直観を信じていくこと」、「自分自身の歌をみつけること」、「迫る岐路の予感を前に、まだ目に見えぬことに備えて自分自身を整理し、準備していくこと」、「つかみ所の無い現実の中でも状況の変化に応じて動く機敏さを身に付けること」などが示唆されていました。

ここで自問自答してみます。(^_^;)
そのテーマが果実となって現れるこの満月で、サビアン・シンボルは何を暗示しているのかな? ひたすら新しいアイデンティティを探求してきた1年間の旅路の果てに、わたし達は何をみつけるのかな?

        さて、太陽は魚座の中盤を過ぎています。わたし達の意識は漠とした霧に包まれながらも、いつもの日常感覚ではなかなか掴むことの出来ない水面下で…何かやっていそうな雰囲気。え、何か? そう、「何か」です。 それは多分、今まで経験してきたことの記憶、その集大成を一旦フードプロセッサに入れて「水」を加え、トロっとなるまで(いや、ドロッかもしれないけど ^_^;) ミックスし、必要な栄養素を整理し、意識の体に取り込むような作業かもしれません。 魚座の皮膚を引っ掻くと乙女座が顔を出す。冷静な思考力をモットーとする乙女座の満月は、そんな識閾下の作業をちょこっとだけ、かいま見るチャンスになりそうです。

        さて、このエネルギーの流れで前半を固めるシンボルは「ウィジャ盤」。これ、おもちゃ的な扱いでトイショップにも売っているという「欧米版コックリさん」ですね。コックリさんて、やったことがある方も多いと思います。欧米版では木盤にYESとNO、そしてアルファベットや数字が描いてあり、その上を2人以上が軽く手指を置いた指針が "ワケもなく自動的に" 滑っていって質問に対する「ご託宣」の言葉が示されていきます。 日本のコックリさんでもそうですが、けっこう図星な答が出てきたりして驚かされることも。。でも、大抵の場合、気にはなりながらも「どうせ誰かがこっそり力を入れて誘導したんでしょ!」的な合理的判断のもとに、いっときの余興としてやり過ごされることが多いと思います。

でもこれ、面白いと同時に一概に単なる遊びとも言い切れない怖さが背後に潜んでいるのも事実です。だからホラー映画などでは悪霊が入り込むための小道具として使われたりもします。実際にはわたし達の無意識がなんらかの原因で発動し、筋肉を動かすのだとされていますが、では一体何が原因で無意識が動かされるのか? このナゾが解けない限り、ウィジャ盤はいつまで経っても日常にさりげなく口を開けている仄暗い別世界への入り口です。 普段は陽が燦々と当たる明るい合理精神?にのっとって生きているはずのわたし達が、こういうツールをフツ—に存在させていて、余興やオモチャ扱いしているって、人間の持つ不思議のひとつかも。。 

ウィジャという言葉はフランス語とドイツ語の「YES」から来ているのだそうです。つまり「YES, YES盤」。そう聞くと、ウィジャ盤って何だかフレンドリーで優しい言葉をかけてくれそうな気がしませんか?

アストロロジャー、ブレイン・ボヴィはこの度数について、『 背後に潜む"別世界"と向き合うとき、人は「大丈夫」という一種の楽観主義を通ろうとする…』と指摘しています。 確かに、無意識だろうと霊界だろうと、それがただただ恐ろしいばかりの世界だと思ったら誰も探求などするはずがありません。ホラー好きさんだって、自分だけは大丈夫!と何処かで思っているのですから。

では何故、一見曖昧さや仄暗さ、そして極度の楽観性を嫌いそうな乙女座にこの門が開いているのでしょう? このシンボルはいかにも魚座世界への通気孔です。乙女座の皮膚がここでは完全に剥けて、理屈の通じない未知の世界とのコミュニケーションに誘われています。

ここから垣間見るわたし達の無意識・潜在意識の世界は、未分化のカオスが渦巻く世界。そこにあるエネルギーは自分のものでありながら、これまで他者との出逢いから吸い込んだ数多くの雑多な感情も共に溶け合っていて、何が飛び出してくるかわからない可能性を秘めています。「あかるく無邪気なσ(^_^)ワ・タ・シ♪」の奥底にも、けっこうコワイものが秘められてたりするんですよね。だって人間ですもん。(^_^;)


でも、ここでは先に進むために、それを一度覗きみることがどうしても必要になります。何故なら乙女座的な論理と精神だけでは、次の天秤座以降に控える沢山の他者との、深みを増していく交流には対処出来ず、折角のチャンスに背を向けることになりかねないから。。折に触れて混沌と向き合い、そこから栄養を補給出来るようになること。それはわたし達の人生の節目節目で、必要な作業です。

        とは言ってもここでわたし達は、その混沌世界から「役に立つインスピレーション」という形でエネルギーをすくい上げ、安全に現実世界に戻って行かなければなりません。そこで必要となってくるのが乙女座的な冷静さ。 冷静さと、ゆるぎない意志に裏打ちされた、楽観主義です。

そして、そうやってすくい上げたヒントやインスピレーションは、再び乙女座の慎重さをもって大切にゆっくりと育てていく必要があります。 何故なら、それはもうすぐ始まる新しいサイクルのために用意された種子だからです。 なので、場合によっては本当に理解してくれるひと以外には胸に秘めて、沈黙を守る必要があるかもしれません。それはまだまだ、繊細で壊れやすいものです。

lastVirgoFM
 credit:G. Gillet / ESO, modified by hiyoka.

        このエネルギーが満月で向かっていく乙女座19°のシンボルは競泳競技。ここでわたし達は、やはり「無意識」を象徴する水の中を泳いでいます。でもただ泳ぐだけじゃなく、これは競争。共通の確固とした目的は、誰よりも一番速くゴールに辿り着くことです。ここでわたし達は、激しい訓練を積んだ水泳選手です。 みんな、せいいっぱいの訓練の成果を発揮出来る、大丈夫。やれる!…そう自分に言い聞かせて、無意識の海/プールに飛び込んだはずです。。

少しでも速く泳ぐには、体全体のリズムを保ち、水の上に顔を出す息継ぎが上手に出来なければなりません。最初に飛ばし過ぎることなく、スタミナを保たなければなりません。必死で泳ぎながらも、常に冷静な計算を必要とするのがレースです。

ここで対向の太陽は魚座19°、『弟子を指導する師』のエネルギーを月に向けて放っています。うーん、なんだか厳しそうなコーチw。 この師は弟子に、無意識の海をいかに安全かつ効率よく泳いでいくかに関する、必要な「知識」と「訓練」を授けています。

そう、ここは何でもアリのサイキック・プール。 もし過度の楽観で侮れば、弟子はたちまち膨大なエネルギーの波に溺れてしまうかもしれません。けれど、弟子を心配するあまり、あれこれ細部まで口出しして支配しようとすれば、弟子は萎縮して力を発揮出来なくなります。その差はたぶん薄皮一枚のデリケートさです。ここでは師もまた、十分な冷静さと、時には弟子の成長を信じるある種の楽観、そしてゴールを見据えての沈黙が要求されています。言葉ではなく、そのゆるぎない行動こそが師を師たらしめるのかもしれません。

        この満月、わたし達はサイキック・プールを泳ぐ水泳選手。わたし達のゴールは、自分の居るレーンの先だけにあります。他の選手につられたって無意味なばかりか、貴重な自分のリズムを崩し、無意識から出て空気を取り入れることに失敗するかもしれません。溺れるわけにはいきません。

今、わたし達は自分にとっての師であり、弟子でもあるのだと思います。。 プールは広く、長く、ゴールは何度折り返しても、まだ見えないかもしれない。 満月を迎えても、微かなインスピレーションがチラリと顔を覗かせるだけかもしれない…。 

でも、たとえそうであっても、今回の小さな個的(太陽・月)サイクル最後の満月でわたし達は、一年の大変な旅の終わりに膨大な無意識の海に触れることを許されたのだ、とも思えるのです。 このレースは一種のイニシエーション、免許皆伝?の小さなテストなのかも。 だからこの満月期をそっと大切に過ごし、そして小さな冒険を楽しみながら、冷静さと勇気と、やれる!という信頼=楽観を持って過ごしていきたいと思います。(^_^)


この満月を追うように水星は滞留に入り、内なる火の護り手・ヴェスタと十分触れあった後、3/12夕方から牡羊座6°49’で逆行を開始します。この逆行は4/4夕刻、魚座23°50’で終わり、ゆっくりとエコーフェイズに入ります。なので、この期間は土星、火星、水星が逆行そろい踏み。いつもの逆行期に増して、何かと予定変更や誤解、勘違い、行き違いや事故など起こりやすい可能性があります。 重要で決定的な決断は、なるべくならこの時期を避けたほうが良いでしょう。

また、制御しきれない感情の澱や怒りが噴出したり、根も葉もない噂やデマに足を取られやすい時期でもあります。全体的にデコボコ、バンピーな世相になりそうかな? ここでもクールであることはとても大切な要素かも。

けれど、この時期は人生の全側面にわたる徹底的な見直しにはとても向いています。再検討する、再吟味する、再評価する。。その為であれば、今までにやってみたことの無いやり方や考え方を積極的に試してみるのは良さそうです。場合によっては、何かを見直さざるを得ないような物事が起きる可能性もあります。いずれにしても全ては必要なタイミングで起きてくるはず。渦中に居ることに気付いたら、訓練された水泳選手になりましょう!(^_^)

逆行中の火星は今、小惑星プシュケ—とコンジャンクトしながら、月のノード軸とのTスクエアを形成しようとしています。プシュケ—は死すべき人間の娘ですが、男性なら誰もがひれ伏さずにはいられない程の絶世の美女でした。けれどそれが仇となって幸せを掴めず、真の愛を掴み、不死の女神となるまでに大変な試練を味わいます。プシュケ—とエロス、そしてアフロディテ(ビーナス)の長い長い物語の中には、恋、裏切り、欺瞞、支配、疑心暗鬼、怖れ、妬み、嫉み、不信、傲慢、恨み、罪と罰、死と再生など…わたし達が愛を求めて生きていく上で、人生の全般にわたって経験する要素がみっちり詰まっています。

ゼウスの妻ヘラと英雄ヘラクレスの物語が、ひとりの人間の中に棲む善性と魔性、純粋さと狡さ、強さと弱さ、エゴと犠牲的精神などの二元性を生きる試練を意味し、最終的に贖罪と昇華に至る物語だとするなら、このプシュケ—と彼女に試練を与えるアフロディテの物語は、愛に生きる女性版のヘラクレスかもしれない、なんて思っています。

乙女座で逆行しながらプシュケ—と共に月のノード、そして魚座のカイロンも入れればグランドスクエアを形成する火星。これは火星逆行中ずっと続くハイライトになるかもしれません。親しい人間関係において、普段は水面下に淀んでいる負の記憶や感情がふいに頭をもたげるときがあったら、この満月のテーマのあれこれを、もう一度思い出してみてください。そして、自分にも相手にも、精一杯誠実に向き合ってください。「自分だけの愛の物語」に絡まった糸をほどき、紡ぎ直すこと。そのための強力なヒントが得られるのではないかと思います。 

そして、プシュケ—の一途な女性エネルギーが最後に不死の身体を与えられたように、乙女座でブツブツと内省中の火星の男性エネルギーを包むことが出来たなら、そして今度こそ、そっと力を与えることが出来たなら、そこには錬金術的マジックが・・・生まれるかも? これはなにも女性に限ったことではありません。男性もまた、ちょっと疲れ気味の内なるエネルギーを、何か美しいもの、優しいもの、内なる女性力で満たし、ひととき傷を癒やしてみてください。

この満月はまた、射手座のフォルスとTスクエアを形成しています。フォルスの合い言葉は「小さな要因、大きな結果」。これもまた、取るに足らないと見過ごされてきた要因が水面下に堆積し、ある日突然噴火する…という含意があります。感情的なものも勿論ですが、太陽活動が活発になっている今、今月は次の新月期も含めて一般に様々な事故や社会的な乱れに気をつけておいたほうが良いかもしれません。また、念のため、災害に対する備えももう一度点検しておくのも良さそうです。

で、3/14前後には牡牛座で金星・木星がコンジャンクト。それに対して山羊座の冥王星、乙女座の火星・プシュケ—・ダークムーンリリスがグランドトラインを形成します。欧米ではこの惑星達のグランドトラインを「リッチ・メイキング」グランドトラインと呼ぶアストロロジャーもいるようです。おぉ、物質的な地性のGトラインだし、これはちょっと景気良さげかな? あ、これ、魚座のパラスを入れるとカイトの形になります。 

となると、エネルギーが向かう方向を心理的に読むならやはり主役とするべきはカイト・テールにあたる火星+プシュケ—でしょうか。牡牛座の金星・木星(安定・生命力の増大・自己信頼・美)、山羊座の冥王星(経験値と莫大な力・改革と変容)が、地に足の着いたその長所をフルに発揮して、逆行火星とプシュケ—の探求を助けてくれるでしょう。このエネルギーは対向のパラス=知性を武器とした闘いの女神に伝送されます。このエネルギーは周囲に対して献身的に働くので、親しいひとと目的を共にして、生き生きと行動できそうです。その場合の合い言葉は「誠実さ」。このカイトのポジティブなエネルギーを上手く使うには、どうしてもある程度の謙虚さが必要になるようです。 でなければ、このグランドトラインは逆行そろい踏み中のあだ花、一過性の空騒ぎに終わってしまうかもしれません。 いえ、それもまた良し!かもしれないけれど…(^_^;


パッと見に気付いたアスペクトを駆け足で見てきましたが、今月は次から次へと惑星同士の対話が盛り沢山。茫洋とした無意識の中で日々さざ波が起きる中、大きなこと、小さなこと、複雑に絡み合う感じがします。

古いサイクルが閉じ、新しいサイクルが始まる今月は変わり目特有の変化の流れが満載。それを感知するひとは、気分的にちょっと落ち着かない日があるかもしれません。でも、そんなときのために、前回の新月と、今回の満月のシンボルが与えられているのだと思います。

        まもなくわたし達はまた1年の新しい旅路を始めます。それが終わる来年の早春、わたし達はどんなところに立っているでしょうか? この世界的な変動期にあって、それは今の自分には想像さえつかない場所かもしれません。けれど、その場所を創造するのもまた、わたし達自身です。だからありったけの希望をかき集め、楽しみに、行きましょう。 

1年前の震災の後、このブログに載せた絵をもう一度ここにUPしますね。

promised


have a great trek!!!★


hiyoka(^_^)








hiyoka_blue at 16:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

March 04, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント3/5 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年3月5日(フリー版より)
翻訳:http://twitter.com/hiyokahiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また merriman.jpさんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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        このコラムは金曜夜の香港で執筆しており、従って米国では金曜の朝だ。私が明日の朝(土曜日)起きる頃には米国市場も引けているが、あいにく朝から終日ワークショップの予定が詰まっている。そんな訳で、今週のリポートは米国の大引けを見てから書くという利点を使えない都合上、短縮版となることをご了承いただきたい。

        来週のコラムもまた、セルビアのベルグラードでのレクチャーに時間変更があったため、同様の形式となるかもしれないが、購読版の日報・週報については通常通り発行する予定だ。


≪ 先週を振り返って ≫

        先週、私達が追っている3つの米株市場が揃って3年ぶりの新高値をつけた。だが世界の多くの株式市場では、未だにこの現象への追随は見られていない。ここ中国や香港でもそうだ。そして私達は、長期サイクルの天井を指し示す平均的位置となる天上の領域を木星が離れる3/7という重要な期日に今、近付きつつある。今週市場が開けてから新高値がつけば、それは1960年代中盤と1920年代終盤にいよいよ似たパターンが働いているかもしれないことを暗示している。前回のコラムで論じたように、これらのケースでは、長期サイクルの高値は木星が牡牛座の初期度数をゆうに通り過ぎ、次の星座宮である双子座に入った時期と同期した。この事実は現在の状況との関連が最も高いと思われるので、今回の長期的考察は前回のものを再度掲載することにする。

        非常に興味深いことに、先週は貴金属に突然の下落が起きた。金は12/29の安値から270ドル/オンス近く騰がり、2/29水曜に1792.70のサイクル新高値をつけた。そしてFRB議長バーナンキのコメントを受けて、この日の終わりまでに100ドル/オンスの急落をみたのだ。それが起きたのはここ香港では夜中だったため、木曜の朝起きてみると、私のEメールボックスはメールで溢れかえっていた。誰もが同じことを訊いてきた。『 貴金属の相場は終わったのですか? 』 私の返答は誰に対しても同じだった。『 私が思うに、これは天からの贈り物ですよ。』

        金は1688まで下落した。去年12月終盤、私達が購読者の皆さんに買いのスペシャル・アラートを出した時の安値は1523だった。この下値が破られない限り、これまでの研究は今後3年間にわたる新規3年サイクルの天井として2400~2750まで上昇する可能性を示唆している。

            市場タイミングを予測する者として私達が注力しているのは、売買と投資において素晴らしい危険対価比率を叩き出す瞬間を特定することだ。サイクル研究とジオコズミック・サイン(ファイナンシャル・アストロロジー)とをテクニカル分析と一体化させる方法を取ることで、私達はこれを行っている。そこで、もしリスクが1523まで下落することであり、報酬の可能性が例えば2500で、現在の価格が1700前後であるとするなら、危険対価設定のスペシャリストたる者として一体どう行動するのが正しいだろう? 現在が新規3年サイクルの初期段階であり、ジオコズミックでは重要変化期であるとして、私達は買い、または売りのテクニカル・シグナルを探すべきだろうか? もし皆さんがここで私の言わんとすることを理解されるなら、何故メールの返信で私が『 天からの恵み 』と言ったかがおわかりになると思う。

        先週水曜に急落をみる3日前、銀市場には天井を裏付ける非常に強いテクニカル・シグナルが示現したが、それは7取引日の内に10%下落することを示唆していた。このシグナルについては拙著『 The Sun, The Moon, and the Silver Market, Secrets of a Silver Trader(太陽・月と銀市場 — 銀トレーダーの秘密) 』で詳しく述べている。今回の天井シグナルは先週実際に下落が起こる前に日報と週報の購読者の皆さんにはお知らせした。そして2/29水曜、銀は9.99%下がり、このシグナルが示唆していた10%に非常に近い結果が速やかに実現した。なかなか悪くない。また、その日は太陽・月の反転日でもあった。これは私達のウェブサイトトップページの冒頭付近)にダウ平均と銀市場の加重平均値を使って日々提示している。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        今月は3つの主要なジオコズミック・サインの時間帯がやって来る。その初回は前回のコラムで述べたように、この週末(現時点で先週末)に起きようとしている。それは25ヶ月ぶりの太陽・火星のオポジション形成で、3/3土曜日に起きる。2番目はそのすぐ翌日となる3/4日曜で、金星が土星とオポジションを形成する。どちらも強力なレベル1のサインだ。『 The Ultimate Book on Stock Market Timing 』シリーズの第3巻で公開した研究によれば、レベル1のサインは米株市場におけるプライマリー・サイクルの完成と最高度の相関性を持っている。言い換えるなら、プライマリー・サイクルの底か天井が、この時期近くに示現することになる。

長期サイクルに含まれる、より短い中期サイクル
        ジオコズミック・サインの次の時間帯は3/12~14で、その次は3/24~29だ。この、後の方の時間帯は、トランシットの太陽が天王星・冥王星スクエアをトランスレートする時期を意味することからも、重要だ。 これは2012年6月~2015年3月の間、天王星・冥王星が正確なスクエアとなる時どんな事が予測されるかの、またもう一つの予告編だ。この期間、両惑星は7回にわたって正確なアスペクトを結ぶ。これは半端な回数ではない。


≪ 長期的考察 ≫

今回は冒頭にもある通り、先週の記事の重複となっています。前回2/27付けの≪ 長期的考察 ≫をもう一度参照してください。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー