December 2012

December 28, 2012

●12/28の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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満月タイムスケジュール
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで12月28日19:40前後、北海道周辺で19:46前後、関西方面は19:21前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で18:51前後に   蟹座 7°05’で満月となります。

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月・月食のテーマ】 12/28~2013年1/11
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。

【月 蟹座7°~8° + 太陽 山羊座7°~8°】

"Two fairies on a moonlit night" + "A veiled prophet of power"
「月夜に遊ぶ二人の妖精」 + 「力に満ちた謎の預言者」

"Rabbits dressed in clothes and on parade" + "Birds in the house singing happily"
「服を着てパレードする兔たち」 + 「家の中で幸せそうにさえずる小鳥たち」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 →★こころの深い部分からの啓示やインスピレーション
 →★影響力を持つ人物との出会いまたは葛藤
 →★理性では理解出来ない巡り合わせを受け入れる
 →★目立たずにいることで安全を確保する
 →★人生の不可思議な領域への知覚
 →★臆病さと自己顕示欲の共存を自己の内外に観察する
 →★おそるおそるながらも前進する覚悟
 →★より高い目的にトライしていきたい気持ち
 →★まだ消化しきれない啓示をともかくも実践に生かしていく挑戦
 →★自分に備わった全ての才能を駆使して足許を照らす光とする
 →★今在ることの絶対の価値と幸福を知る → ・・・・


エネルギーのポイント:
『 啓示 』 『新生』

121228FM


        さあ、今年も最後の満月となりました。2012年、本当にいろいろなことがあったけれど、過ぎてみれば速かったなぁ。 時間がすごい勢いで加速しているような感覚、多くの方が似たような感じを持たれるのではないでしょうか?  いや、年を取るとそう感じるんだよって説も濃厚ではありますが(^_^;…、結局、時間の渦中に存在するわたし達に、時間の真の在りようは観察出来ませんよね。  それでも、ノースノード・イクリプスを経てマヤ暦のひと時代も終わり、大きな大きなくくりの中で、またひとつ新しい時間のサイクルが始まったようです。 

でもぐるっと見渡しても、一見何も変わっていないけれど…?  けど、もしかしたら。。。 時間の変化と同じように、この世界の構成要素のひとつに過ぎないわたし達には到底知覚しきれないような何かが……空間が、エネルギーが、そしてわたし達自身が……どこかでとても精妙な変化を起こしているのだとしたら...。 

暮れの忙しさの中でふと冷たく澄んだ夜空を見上げたとき、その「えも言われぬ何かしら」が、そっと頬にふれてくるかもしれません。この満月は、前回の新月で赤裸々な現実に向かっていく課題を与えられたわたし達のために、まったく新しい道具となる要素…予感…または、ただただ不思議な感覚…をもたらしてくれる可能性があります。 実際それに気付こうと気付くまいと、わたし達という存在のどこかに、ヒタヒタと満ちてくる何か。 それはもしかしたら、知らないうちに足許の地面が変化していて、今までのレベルとは異なるところに立っている…なんて感覚かもしれません。 目に見える光景は何も変わらないのに、感覚のどこかで何かが、あれ?といぶかっているような。

        それが何であれ、そしてわたし達ひとりひとりがそれをどう解釈していこうと、この満月ではこれから長いスパンで使っていけるエネルギーが皆に平等にもたらされるのではないかと思います。それはもしかしたら、存在の根底から湧き起こり続ける強靱な「希望」、またはそんな「希望への予感」と言えるかもしれません。

winterLife


        土星・冥王星から木星へのYODは、太陽が天王星・冥王星をトランスレートしながら加わることによって、もう一度強力にハイライトされます。新月時に木星とコンジャンクトしていたB.M.リリスはすでに離れ、今、木星は恒星アルデバランと共にあります。 あるひとにとってそれは、他に選択肢など無いように見える、人生の岐路としてやって来ているのではないかと思います。その結果を最高のものとするか、それとも避けられない悲しみと感じていくかは、新月のときに触れた「土星の力」を、自分が生きていく共同体の中でどう発揮するかにかかっているのではないでしょうか。 

土星と冥王星のペア・エネルギーをうまく使っていくには、蠍座の土星が体現する「自分自身、そして自分が一体化している共同体への責任を負う」というテーマを意図していく必要があります。 けど、ひとくちに「責任」といっても、いろいろなカタチがありますよね。 じゃ、土星が象徴する責任って何なのかな? 

 たとえば、英語だと「責任」を言い表すのに「リスポンシビリティ/Responsibility」と「アカウンタビリティ/Accountability」という言葉があります。  その違いは…たとえばある企業が不祥事を起こしたとします。その原因は、請け負った仕事をミスも不正もなく完遂する責務(リスポンシビリティ)を負いながら不祥事を起こした、当の担当社員にあるかもしれません。けれど、その企業が記者会見を開いたとき、起こった事の原因を明らかにし、二度と起こさないと誓いながら謝罪するのは、その企業の経営者です。 経営者は部下が関与した不祥事のことについては何ひとつ知らなかったかもしれません。けれど、その企業が行った全ての選択の最終責任は、経営者が負わなくてはなりません。 これがよく「説明責任」と訳される、「アカウンタビリティ」です。

 そして土星が体現する責任は、この「アカウンタビリティ」です。自分に関わる全てのこと、全ての流れ。直接的にも間接的にも、わたし達の世界はこの大きな「流れ」によって成り立っています。そしてその流れの大元は、実はわたし達の意識の中から生まれているのかもしれません。 少なくとも、土星はそう考えているようです。 だから、土星はその責任を負うよう求めてくるんですね。

だからといって、わたし達の人生に起きる全てのことを把握してそれに責任をとるなんてこと、わたし達に出来るはずもありません。仕事がうまく片付かないのはアイツがミスしたからだし、最近パートナーと喧嘩したのは彼/彼女がワガママなせいだし、一生懸命やってるのに運気は悪いし・・・・ブツブツ。。w。 わたし達、こんなことを日々感じながら生きてるんじゃないでしょうか(^_^;。

naturePath


でも、結局降りかかってくることは自分で引き受けなければならない。それもどこかで解っているんですよね。ならば、最初からただ、「うん、そうか。」とだけ思う。 ただただ理由も無くイヤなことが降りかかってくるのでもなく、ただ相手がヘンなことをしたり、悪意を持っていたりするのでもなく。。。 ただ、「そうなのだ。」と。 そして、その瞬間から、全てのコントロール、全ての流れを自分に取り戻し、自分のこととして対処していく。 それによって外側から罰されるようなことは何も無いことを知っておく。。。 

たとえ全てを知覚することは出来なくても、常に全選択の責任とコントロールは自分という存在の内にあることを知っておくこと。…もちろん、それを重いと感じたり、そんなプレッシャーはイヤだと思うのは、ちっぽけなわたし達の自我にとって、とても自然なことです。でも、それもひとつの解釈を選択しているに過ぎないとしたら? なぜなら、最終責任を負っているのは、自我のもうひとつ奥に存在する何かであり、それが「わたし達」という自我を使って世界を表現しているからです。 実はわたし達が自分の人生に責任を負いきれるのは、そこに独り 立つ時だけではないでしょうか。

        土星は「境界」を象徴しています。太陽系において、内惑星と外惑星の境界に存在するからです。そこから先の惑星や準惑星達は、わたし達の自我の知覚を超えた作用を及ぼしてきます。その強大なエネルギーを受けとめて、内惑星達の力を使いながら最終的にはっきりとした意図に変容し、人生により良いカタチを残していくのは高度な土星の力です。 山羊座の冥王星の有無を言わせぬ力のウェーブをしっかり受けて、わたし達なりの未来を創っていくために、奥深い蠍座の土星力は働きかけます。 だから今、今年最後の新月から満月へのエネルギーの流れにあって、土星の存在はひとつの尽きせぬ「希望」でもあると思います。 この土星力、わたし達なりに、ひとつレベルを上げて使えたらいいな…来年こそ! な~んて(^_^。

前回の新月からこの満月にかけて、しつこく土星について言ってますよねw。なぜか書かなくちゃという気になってしまいます。これもまた、わたし自身にとっては今回のテーマのひとつでもある一種の啓示なのかもしれません。。

        そして今、魚座の5~6°にカイロンが在泊しています。今回の満月、蟹座・山羊座7~8°の月と太陽に対して牡羊座4°の天王星がスクエア。メリマン・コラムではこのスクエアを冥王星にトランスレートしていく太陽のことに触れていました。でもその前に、太陽はこの魚座のカイロンとセクスタイルになっています。なので、アプライではないけれど、魚座のカイロンは蠍座の土星と共に、太陽・月のオポジションを調停するようなカタチをとっています。そして、乙女座に位置するオルクスとはオポジション。なので、各星座宮、特に ミュータブルサイン(魚座、双子座、乙女座、射手座)の初期度数に個人的な惑星や感受点を持つひとは、このカイロンの影響を大きく受けているかもしれません。

その感じ方は影響を受ける惑星やサイン、室区分によって本当に様々だと思います。けれど共通して言えるのは、こころのとても深い部分からにじみ出てくる哀しみや重さ、表面的な理由だけでは説明しきれないような厭世観や、やる気の喪失かもしれません。 人間でいること自体への疑問、あきらめとも絶望ともつかない気持ち、孤独感や孤立感に翻訳されるケースもあると思います。

カイロンの掘り起こす哀しみや重さは、きっかけはどうあれ、人間という存在の抱えるどうしようもない矛盾や厳しさに直面することを促してきます。 もし今、カイロンの影響を受けているかもしれないと思ったら、どうかその哀しみと重みを受け入れてください。 あまりに気分が鬱々として、予定していた仕事がはかどらなかったり、約束を果たせなかったとしても、自分を責めないでください。 そして、トラインの関係にある蠍座の土星の力を借りて、出来ることだけを淡々とこなしましょう。 必要最低限でもかまいません。 でも、責めず、逃げず、ただ、こなしてみてください。

        禅問答みたいに聞こえると思うけど、カイロンが関わるとき、その哀しみも重さも孤独も…

「これは、それだ。」

のひとことなんです。それだけ深いところに蓄積してきた、存在の悲哀そのものに触れていくようなエネルギーを秘めているのがカイロンです。わたし達は、それぞれのサイクルの中で、ただ、それに触れる時を持ちます。そこで、どうすることも出来ない人間共通の哀しみに触れます。 もちろん、それがわたし達ひとりひとりの人生に翻訳されて、何かの物語を語ることはあります。 でもその本質は、おそらく人類に共通した存在の苦しみに繋がっていくのだと思います。 けれど、それにただ触れ、その悲哀や孤独を感じることを「それ」として受け入れていくうちに、カイロンはそれまで経験したことのないような癒やしをもたらすことが出来ます。 それは、本物です。けっして派手な顕れではないかもしれないけど、でも、「本物」なんです。 


coldland


世の中に上辺の癒やしと呼ばれるものは沢山あります。 でも持続性を持って根本からじわりと変容していく「本物」は、とても少ないのではないでしょうか。 ただ、本物だからこそ、そこに至るまでの理屈を超えた重さを避けては通れません。それは深く暗い淵に沈み、闇に分け入っていくようなものです。 それでもカイロンのもたらす重さは、それを耐えて過ぎ越し、ひとつのエネルギーとして受け取った者には、とっても大きな祝福になり得ます。 

だからそれを感じたら抵抗せずに味わってみてください。そして、もしちょっとクリエィティブなことが可能なら、感じたことを通して何かに表現してみてください。 または、もし志向が合うなら、想像力を駆使して今とても悲惨な思いをしているかもしれない人たちに思いを馳せてみてください。 何も出来なくても、ただ思いを共にしてみることだけ。 もし気が向けば、それを自分なりのやり方で満月の祈りに変えてみるのも良いと思います。 

カイロンは生まれながらのアウトサイダーの星。けれど、そのエネルギーと共に在るとき、あらゆるカタチを通して、わたし達の一番高度な人生の目的を伝えてくれる可能性があります。


        この満月図の天頂には、アル・シャラタンという恒星が輝いています。この星はシリアル・キラーとも呼ばれるような凶悪な犯罪者のネイタル・チャート上でハイライトされることが多いのだと以前教えていただきました。 確かに調べてみると、その顕れ方はとんでもなく悲惨だったり無慈悲だったり、ネガティブな顕れ方をする、という解釈が殆どのようです。けれど、もうひとつ興味深いことがありました。 それは、カイロンとの関係です。カイロンはその発見チャート上で、まさにこのアル・シャラタンとコンジャンクトしていたんです。

        カイロンや準惑星の専門家、ゼーン・B・スタインが紹介していた恒星の専門家、ダイアナ・K・ローゼンバーグによれば、アル・シャラタンは確かに火事、地震、テロリズム、憎しみによる犯罪などと深い関係があるとされています。 そして、あらゆる種類の「傷」に焦点を当ててくるのだと。 そしてまた、この星は「手」と関連しているとも述べています。 「傷」そして「手」。 この手は、傷を癒やす手当の手にもなり得るのでしょうか?  ゼーン・スタインは、このアル・シャラタンこそがカイロンの目的を表現しているとまで言っています。またアリス・ミラーは、カイロンが右脳でキャッチしたあらゆる情報を整理して、水星の左脳マインドに送る「脳内の手」の役割を果たすとも言っていました。 そうやっていったん受け入れたものが、徐々に整理されて明確になっていくことを通して、わたし達人間は混乱と絶望から立ち上がり、少しずつ癒やされていくのかもしれません。 ゲシュタルト・セラピーで有名な精神科医、フリッツ・パールズは、このアル・シャラタンをMC上に持っていたそうです。

        運命のあらゆる厳しさを象徴するような星、アル・シャラタン。それがチャートの天頂に輝いているということは、確かにこの満月に一種の不穏さをもたらしているかもしれません。 傷を持つひとのこころには、何か厳しい影響があるのかもしれません。事件や厳しい天候なども起こりやすいかもしれません。  けれど、持続する意図を持つことが出来るなら、その同じエネルギーを使って自分を、そして他の人たちを、癒やしていくこともまた可能なのだと思います。

        蠍座の土星、そして魚座のカイロンにアル・シャラタン。 これまでは彼らのもたらす厳しさの面に焦点を当てて解釈されてきた星達です。 でも、古い時が終わり、新しい年、新しい時代を迎えようとする今、わたし達にはすでに、それらを違うカタチで使う力が備わっているのかもしれません。 今回のサビアン・シンボルのテーマを思うとき、なぜかそんな予感めいたものを感じます。 それは、持続する意図の下、想像もつかないほど大きな希望なのだと思えてなりません…。

farewell


フツウの戦士のみなさま、どうか来年がみなさまにとって素晴らしい年になりますように!(^_^)/



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^)


hiyoka_blue at 00:03|PermalinkComments(6)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

December 23, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント 12/24 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年12月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 先週のベスト・トレード ≫は都合により割愛させていただきます。m(_"_)m


≪ 先週を振り返って ≫

        先週の株式市場はすこぶる良い調子で始まった。たとえばダウ工業平均は、月曜と火曜に3ケタの上げ幅を記録した。翌日水曜には99ポイント下落し、木曜は60ポイント回復した。だがその後、木曜夜になると、再び天王星と冥王星の襲来があった。「財政の崖」という難局を手詰まり状態に導いた所得税問題に関連して共和党が提案した妥協案が下院での十分な支持を得られず、話し合いは再び物別れに終わったのだ。オバマ大統領がその提案に対して拒否権発動せざるを得ないところまで追い詰められたとか、たとえ提案が下院を通ったとしても、ハリー・リード上院院内総務の目が黒いうちは上院で陽の目を見させはしないと宣言したなどということは、些細な問題だった。突如として、世界の誰もが、このコラムで最初から言い続けてきたことを理解したのだった。すなわち、『私達は崖を踏み越すだろう』。

もし今年、残りの日々を使って徐々に妥協に漕ぎ着けたとしても、それが問題を実際に処理するようなものであったり、危機の解決になるなどとは誰も思わないだろう。根本的な問題は所得税云々ではないのだ。こうした認識に立つに至り、株式市場は激しく下落した。もちろん希望は人の心に永遠にわき出るもので、いくらかは回復もした。だが金曜のダウ平均は、なおも120ポイントの下げで大引けを迎えている。

        先週の少なくとも3日間、特にヨーロッパでは、多くの指数が複数年、でなければ複数週にわたる最高値水準まで反騰した。一方、金と銀は、8月以来の最安値レベルにまで落ち込んだが、これはまもなく転換日を迎える長期サイクルに沿った動きだ。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        今週やって来る中で最も重要なジオコズミック・サインは、12/25~30に起きる、太陽による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションだ。12/25のクリスマスに太陽は天王星にスクエアを形成する。そして12/30には冥王星とコンジャンクトする。天王星・冥王星スクエアというこの時代の重要なアスペクトは、ちょうど12/28の満月がこれらに対して強力なTスクエアを形成することによって、強調されるのだ。これらは決して合意や妥協を支配する惑星ではない。その代わりに、対峙する両サイドは放っておけばどんどん分離の方向へと流され、非難の応酬はエスカレートして全員が失望感を抱く。

この「時間の窓」はまた、前週に起きた天王星の順行開始時にみられた、ある種のエネルギーにも光を当てることになる。今はホリデイ・シーズンだが、この時期は誰もが外的な危険に対して用心深くあることが肝要だし、そして、もし何か通常とは異なる雰囲気や異常さ、場違いな物事に気付いたら気を付けたほうが良い。あなたは外側から襲ってくる悲劇をコントロールすることは出来ない。それはあなたの世界の外からやって来るのだ。しかしながら、その一方で、あなたは自らの内的世界で内なる歓びを創造することが出来る。その歓びは、あなた自身に宿る力の内に存在するからだ。


≪ 長期的考察 ≫

        “苦しみを怖れるのは怖れることそれ自体よりずっと悪いのだと、君の魂に告げなさい。夢を探し求める魂に苦しみは訪れない。なぜなら、その探究の毎秒ごとが、神と、そして永遠との邂逅なのだから。” — パウロ・コエーリョ著 『アルケミスト — 夢を旅した少年』より

        今日は12/21、冬至の日であり、北半球では一年で最も暗い日だ。そしてまた、一部の人達が世界の終わりだと解釈した、マヤ暦における一時代が終わりを告げる日でもある。ある人達にとっては、それは世界の終わりに見えるかもしれない。だが他の全ての人達にとっては、冬至は沈思の時となる。なぜなら一年の内で最も暗い時には、そこに一つの窓が開かれ、大いなる全ての源 — 大いなる魂、一なるものにして同時に空なるものへの知覚へと繋がる通気孔となるからだ。それは自分と自分以外などという複雑化を通さぬ、即座の統合だ。それは、もし試みさえすれば、エゴ的世界の外に拡がるリアリティについて黙考することの出来る時だ。だがそれをするには、あなたは内側に深く入っていかねばならない。多くの人達にとって、そこに待つものへの直面は恐ろしい課題となる。

人類の集合的衝動は“自由”へと向かっていく。しかし、私達が探し求めている自由とはいったい何だろうか? その本質を見るなら、それは孤独感から逃れることにある。こうして今日の世界において、私達は互いに繋がることによってこの寂寥からの逃避を追い求めている。すなわち私達の集合的衝動とは、互いに繫がりあい、孤独から逃れることなのだ。

        今日の世界では、その道筋は情報という形をとっている。私達は他者と分かち合うための情報を探し求める。今日私達を繋いでいるのは情報なのだ。『水瓶座時代の夜明け』、それはテクノロジーを通じて実現される情報、そして接続性を意味している。

        けれどもそれは伝統からの転換をも意味する。水瓶座とその支配星、天王星の持つ特質が、どんな物事においても働くのだ。それは先達者達が見てきた真実と現実からの変異だ。今日では、ちょうどTVドラマのXファイルからの有名な言葉『The truth is out there(真実はあのファイルに在る)』といった感覚が広く受け入れられている。だが、本当はけっして変わらぬ物事も存在する。特にこの冬至という時を迎えるにあたっては、古き真実が生き続けている —『真なるものは此処に、内なる闇の中に在る』― けっして “あそこ” に在るのではない。

そしてこの事実は、あなたが北半球にいようと南半球にいようと、冬至だろうと夏至だろうと関係ない。なぜなら、それぞれが象徴するものは互いによく似ているからだ。最高度の光か、あるいは最高度の闇か。このような時には「時間の窓」が開き、それを通して人は「自我を超えた視座」か、または「自我のみの投影」か、いずれかの現実を経験する可能性がある。「光の総体」、または「闇の総体」という象徴において、二元性は存在しない。存在し得るのはたった一つ、無かそれとも全てか、そのどちらかだ。「私」と「私の外側に在るもの」との比較に過ぎない「自我」などどこにも存在していないのだ。

        このコラムは通常は情報について述べるか、または惑星の動きと人間活動との対応、特に世界の金融、経済、政治、その他世事の流れに関する私の解釈をより正確に伝えるために書いている。だが時折は、そういった物の見方を少し離れて哲学的思考に心を浸し、現実というものの奥深い、内的局面について熟考するというのも価値あることだ。おそらく私は、皆さんのお金を儲ける能力が磨かれるような情報を提供しているかもしれない。だがその事は、あなた自身を永遠へと導き、インスピレーションを経験するための個的探求に繋げていく魂の夢に、あなたを近付けているだろうか? それとも遠ざけているだろうか?

        この2012年の冬至シーズン、マヤ暦の一時代が終わり、そして天王星・冥王星がその112年~147年にわたるワクシングスクエア・サイクルを展開するにあたって、私達は自分自身が抱く最も強い怖れに直面させられることになる。その怖れとは、不安定極まりない感覚であり、狂気に満ちた行動や暴力による私達の肉体存在への危機感(私達が愛する者達の危機ならなおさらのこと)であり、「財政の崖」からの転落を避けるために歩み寄る道を見出すことが出来ない政治リーダー達の行き詰まりを因とした、経済的損失への恐怖でもある。

        これら全ての外的不安に苛まれていたとしても、自分はいったい誰なのか、そしてなぜ此処にいるのかを熟思してみるのは有用なことだ。そして、パウロ・コエーリョの言葉にあるごとく、「あなた自身が生来たずさえてきた神話」と再会し、今一度親しむことには価値がある。それを試みるのに、冬至と夏至ほど相応しい時期は他にない。

        願わくは皆さんの一人一人にとって、このホリデイ・シーズンが光明に満ちたものとならんことを。そして、来たるべき新年が、皆さんを夢の実現に向かって一歩、また一歩と近付かせんことを。たとえ悲惨さの中にあろうとも、けっして夢を諦めてはいけない。それはあなたにとって、永遠と一つになる経験への道程なのだ。それは — そしてそれのみが — 私達全てが探し求める自由をもたらしてくれる。それは瞬時に無限の知覚へと至り、即座の理解が全存在へ向けた慈愛の放射をほとばしらせる瞬間なのだ。



         私はこれからホリデイ・オフで休みをとるため、来週のコラムは休載させていただく。次のコラムは1/7付けとなる予定だ。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:45|PermalinkComments(4)TrackBack(0)金融アストロロジー 

December 16, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント 12/17 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年12月17日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫


    先週、世界の株式市場では「財政の崖」へと登り詰める行進が続いた。これについては多くのアナリスト達がいぶかしげに、1)待ち受けているのは崖でも何でもなく、単なる斜面に過ぎないのか? または2)議員達と大統領は、もしかすると負債削減への真剣な合意寸前まで来ていて、後は単に部分的な問題に対処する必要があるだけなのかもしれない? ...などと考えていた。現在、二つの物事がその危機に向かうスピードを競い合っている。それは米国に暮らす殆どの人々にとっての財政的な安全と、大統領バラク・オバマが後世に遺す名声だ。

もし、1月1日の直面に向けてこの国に迫っているのが単なる斜面ではなく、本当の崖であるなら、多くの人々が傷付くことになるだろう。もし彼らが痛い目に遭えば、それはすぐさま怒りへと発展し、そこには新たな要求が生まれていく。そこに怒りと要求が存在する時、手詰まり状態は改善することなく、益々厳しいものになる。こうして政府は麻痺状態に陥っていく。闘争と相手側への非難の応酬が激化する一方で、何も手立ては講じられず、経済の地盤は沈下していくのだ。

オバマの2期目は希望から転じて、より大きな怒りと落胆に変化し、経済的絶望感に覆われた時期の大統領として、彼の歴史的名声には「失敗」の烙印が押されることになるかもしれない。いや、もちろんアメリカ連邦議会もまた同様に「失敗」の烙印を押されるのだが、歴史は議会のことなど記憶には留めない。人々はその時に誰が大統領だったかを記憶する。政治コメンテーター達が『今はオバマにとって、大統領としての分水嶺だ』と口にする時、それは彼がこの困難な状況を抜け出すための合意交渉に成功するか失敗するか、どちらかの可能性を指しているのだ。

    これは牡羊座の天王星と山羊座の冥王星間のワクシングスクエアにまつわる、政治と経済のシンクロニシティ(共時性)だ。政府(山羊座)による莫大な負債(冥王星)は世界中に蔓延している。だが政府の改革(山羊座の冥王星)に必要とされる緊縮政策(山羊座)の実施となると、誰も望まない。人々は自分達の欲望(牡羊座)が満たされることを望んでおり、もしそれが得られなければキレて怒り、状況はまたたく間に暴発しやすくなる(牡羊座の天王星)。物事は急速に手に負えない状況に陥るかもしれない。人々は怒るだけではなく暴力的にもなり、人命が危険に曝される可能性がある(天王星・冥王星スクエア)。

    今日の社会において、私達は、天王星・冥王星に関わるこうしたタイプの出来事が通常より頻繁に起きるのを目にしている。例えば先週金曜には、コネチカット州の小学校に乗り込んだ銃撃犯が、20人の子供達を含む26人もの人々を殺害した。これはちょうど天王星が滞留から順行に転じる時間帯の出来事だった。天王星は、周知のように、この強力かつ危険なジオコズミック・アスペクト(天王星・冥王星スクエア)が孕む、この種の心無い、狂気に満ちた悲劇の潜在的可能性を示す原理の一端を担っている。

    先週起きた出来事の内で、こうした潜在的危険性を示すもう一つの例として明らかなのは、北朝鮮が長距離ミサイルとされる「銀河3号」を成功裡に打ち上げたことだ。これは、将来的に核弾頭を装備したミサイル発射に繋がるとして、多くの人々が怖れていたことだ。

    こうして、今年も押し詰まり、そしてマヤ暦の一時代が終わる12月21日が迫るにつれて、私達は世界がそれほど安心でも安全でもないことを目の当たりにしている。

経済的にも政治的にも、財政の崖の危険はもうすぐそこに迫っている。軍事的には、テロリスト国家が核弾頭の獲得に向けて前進している。社会的にも、正気の境界を越えた者達が現れて、罪も無い人々や子供達さえも巻き込んで、暴力行為を起こしている。いつになったらこのような狂気と危機は終わるのだろうか? アストロロジーの観点からみれば、おそらく今後二年間は終わらないだろう。

    だが人間には選択肢がある。社会と政府が再び互いを信頼し、怖れと不安の代わりに安全と安寧の雰囲気を共に創り出し始めるなら、危機はいつでも終わる可能性はある。もちろん、言うは易く行うは難しだ。その一方で、社会と指導者達、そして指導者同士の間に繰り広げられる「非難ゲーム」が続けば続くほど、思いやりや信頼の表れとしての行為はどんどん私達の目に触れなくなっていく。

それでも確かに善なるものの精神は存在し続けて、出番を待っているのだ。何故なら海王星 — 思いやりと信頼の惑星 — が、自ら支配する星座宮、"思いやりと信頼の魚座"に今後13年間在泊するからだ。これが活性化されるには2013年夏、木星が蟹座に入居して、魔法のような潜在的可能性を持つ水性星座宮のグランドトラインを、土星と海王星に対して形成するまで待たねばならないかもしれない。

私達は1967年以来、このフォーメーションを見たことがない。当時は世界中で平和行進が起こり始め、徐々にベトナム戦争の終結へと導いていった時代だ。人々は暴力の終焉を要求した。彼らは抵抗した。彼らは平和と、戦争を終わらせるために闘った。そして少しずつ、その結果を得たのだ。海王星はけっして積極的ではないかもしれない。だがもし持続することが出来れば、結局は攻撃的な者達(牡羊座の天王星が冥王星にスクエア)より長らえることが出来る。

    もし今週のコラムがいつもより悲しげで、どこか取り乱しているように見えたなら、それは私が今日の出来事を深く悲しみ、心乱されているからだ。私一人ではないだろう。20人もの子供達が、狂気の銃撃犯によってむやみに撃たれ殺された。もし皆さんが人の親なら、この事件があなたの精神にどんな影響を及ぼすかわかるだろう。哀しみと悲嘆の底で、何が、何故、起きたのか?を理解する術を探し求める...。これもまた、海王星の持つ質の一つなのだ。魚座の海王星は深い哀しみとなり得る。人間が互いに対して、特に罪の無い子供達に対して行う、徹底的な残虐行為に涙を流すのだ。このような時、私は自分がアストロロジーを解することに感謝する。それは、こんなことが何故、いかにして起きるのか、それを理解する術を真に提供する、私の知る限りたった一つの学問だからだ。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    先週のコラムではこう述べた。『今週はもう一つ、強力なジオコズミック・サインの数々が控える重要な時間帯の始まりとなる。まず最初に展開するのは12/13、天王星の順行開始で、射手座の新月と同じ日に起きる。天王星はワイルドだ。射手座もワイルドだ。したがって、12/13±3取引日は市場もワイルドになりやすく、トレンド反転や(または)急激な価格変動があり得る… この「ワイルドさ」は株式市場のみに限ったことではない。金と銀にはもっと高率の価格変動を期待しつつ、見守ろう。』

    全くもって、世界の多くの株式市場が12/12水曜~12/14金曜までの間にトップアウトした。12/12にトップアウトした市場は、例えば米国のように、金曜に向かって幾分急な下落をみた。だが相場の下げで言えば、金と銀ではもっと激しい急落となり、水曜に週の高値をとった後、金曜にかけて売り浴びせられた。金は水曜、月が射手座を運行する間に1725に達したが、金曜の山羊座の月に至るまでに再び1700以下まで下がり、現行サイクルのスタートとなった11/5の安値にフラフラとちょっかいを出していた。銀は12/12水曜に3387まで駆け上ったが、その後反転して、11/16以来の安値水準である3229で週の大引けを迎えた。こうした動きはまだ終わっていない可能性がある。

    今週は、金星が12/15土曜に射手座入りする。その翌日、金星は魚座の海王星にスクエアを形成するが、これは喪に服す世界を暗示している。このシグナルは愛する者を失うことを含む、哀しみと相関関係を持つのだ。12/19水曜には、金星は天王星とトラインとなる。これは4取引日の内に起きる、株式市場のトレンド反転を示唆している。また翌週は、太陽による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションが起きる。つまり、12/25に太陽は天王星とスクエアを形成し、そして12/30には山羊座の冥王星とコンジャンクションとなるわけだ。これは金融市場にさらなるリバーサルがみられるか、あるいは突然の出来事や何らかの混乱が社会や統治体制に影響を与えるとも考えられる。この期間、特に12/28の満月付近には、地震、大規模停電、強風や嵐などが起きることも珍しくはない。また、北部地域では大雪と超寒冷気温に同期する可能性がある。


≪ 先週のベスト・トレード ≫

        MMAの週報ではダウ平均についてこうアドバイスした。『最近外した2/3のポジションを再び13,240~13,300でショート。ストップロスは13,400直近上に置く』週の高値は12/12の13,329だった。それが週の終わりには最安値付近の13,135で引けた。MMAの日報では12/12にS&Pのe-miniについて『積極的なトレーダーは…その日のレジスタンス付近でショートしてもOK。ストップロスは1453直近上に置く』とアドバイスした。その日のレジスタンスは1431.50~1434.75だった。3月限のその日の高値及び週の高値は1432.50だった。そして、週の安値1404.50に非常に近い1409.25で週を終えた。

だが何と言ってもベスト・トレードと言えるのはまたもや貴金属だった。金では、週報でこうアドバイスした。『ポジション・トレーダーはストップロスを1704直近上に置いてロングしている。それを手仕舞いして…1724~1730でショート。積極的なトレーダーもロングしているが、ポジション・トレーダーと同様の対処でよい。』週の高値は1724で、引けは1697だった。GLD(金ETF)については『ロングは手仕舞いして166.50かそれより高値でショート。ストップロスは170直近上に置く。』週の高値は166.94だった。MMAの12/13木曜の日報では、銀に関して『積極的なトレーダーは3348かそれより高値で再びショートしてもよい。ストップロスは3400直近上に置く。高値は3352だった。そして週の終わりには3229で引けた。日報では金と貴金属類のETFを、週の高値が示現する1日前(またはもう少し早め)にショートしていた。


なお、今週は≪ 長期的考察 ≫は休載させて頂く。来週には再開する予定だ。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:41|PermalinkComments(2)TrackBack(0)金融アストロロジー 

December 12, 2012

○12/13の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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新月タイムスケジュール
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 18:02前後、北海道周辺で 18:06前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 17:41前後、沖縄周辺では 17:12前後に 射手座 21°44’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦・12/13~2013.1/11 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。


【太陽・月 射手座 21°~22° 】

"A child and a dog with borrowed eyeglasses"
借り物の眼鏡をかけた子供と犬

"A Chinese laundry"
中国人の洗濯屋

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
(これらのテーマには新月図のアスペクトを考慮して抽出したものもあります。)

→★誇張された感情の高まりに動かされる
→★荒々しく表現された不公平感
→★尾ひれやデマ、思い込みの危険
→★自分と相手、または人々を分断する伝聞による誤解
→★様々な立場での視野の違いに気付く
→★理解を超えたものをジャッジせずに眺める
→★必要な妥協を通して考え方の違いを乗り越える
→★汚いものを受け取り綺麗なものを返す覚悟
→★疎外感と向き合い受け入れていく
→★技術を磨くことの重要さ
→★適切に効率的に動く必要性
→★すぐそこにある現実から確実な将来を掴んでいく・・・→

エネルギーのポイント:
 「はじめの一歩」 「共同体の一部として担うべき責任」

121213NM

        今年ももうあと二週間ちょっとで終わり。。2012年、確かに濃密な時間を過ごしてきたはずなのに、やはりあっという間に過ぎていった気がします。まるで加速していくような時間の流れの中で、少しは前に踏み出せたかな?なんて考えてしまいます。

さて、週末は選挙ですね。。前回11月14日の新月・ノースノード日食のテーマは『より高い目的のために今のエゴを超えていく』 というものでした。 そして3日後に選挙を控えた今回の射手座の新月は、そのテーマもかなり実質的な内容に切り替わってきたように思います。

        まずベースとなるエネルギーは、射手座21°「借り物の眼鏡をかけた子供と犬」。一見、ちょっとユーモラスなシンボルです。 きっと子供と犬は一緒に遊んでいるうちに、お父さんかお母さんか、それともお祖父さんか? とにかく誰か大人の眼鏡をみつけ、早速マネしてかけてみたのかもしれません。 ここに出てくるペアは、まるで双子みたいに仲良しの、子供と犬。 それでも彼らは異なる生を生きる者同士です。 同じように借り物の眼鏡をかけたとしても、レンズを通して見えるものはきっと全然違っていそう。。 一体何が見えるのかな? でも、借り物の眼鏡じゃ全てがボケたり歪んだり、殆ど何も見えないのかもしれません。

みんな経験があるんじゃないでしょうか? どれどれ?って好奇心にかられて誰かの眼鏡を借りてかけてみたこと。。大抵の場合、焦点が合わなくてクラクラしたりで、平衡感覚がおかしくなると思います。大人のわたし達ならきっと「うわっ」とか言って、すぐ眼鏡を外してしまうのではないでしょうか。

では子供と犬はどんな反応を示すでしょう?  ボケボケで何も見えないまま、面白がってパタパタと走り回り、転んでしまったりするのかな。それとも急に変な感覚を覚えて、びっくりして泣いてしまう子もいるのでしょうか? 犬はウワンッと鳴いて、眼鏡を振り落とすでしょうか?

ここで、借り物の眼鏡は他の人達の視野、そして世界観を象徴しています。その人は、普段親しくつきあってきた人かもしれないし、育ちも文化も人生観も全く違う、"ヨソの村"の人かもしれません。 他者が普段見ている世界を無理に自分にかぶせてみたところで、殆ど何も定かには見えないか、奇妙に歪んで変なものが見えるか… わたし達の精神にとって、手慣れた調子で理解出来るような光景は、実はなかなか期待出来ません。 同じように、わたし達にとって「これが世界だ」と思える光景は、他の人達にとっては理解不能の奇妙な光景なのかもしれません。 まさかこんなに違うなんて…! それが思いや観念であれば、ちょっとショックでもあります。

silence


わたし達は自分に理解出来ない物事、価値観の異なる考えに触れたとき、つい怖くなって拒否してしまいがちです。こんな世界、まっすぐ立つことも出来やしない。全然違う、わかり合えない、歩み寄るなんて無理! なんて。 いきなりそんなオカシナ世界が目の前に拡がったら、逃げ出したくなるか、場合によっては攻撃的な気分になることさえあります。 でも、借り物の眼鏡で見ているその光景は、本当の情報なのでしょうか? もしかすると、眼鏡の持ち主の眼を通して見れば、少なくとも共通項の多い世界が拡がっている可能性はあるのかもしれません。 

ここでは、慣れない世界観、異なる視座に遭遇したときに生まれるわたし達の素朴な心理反応と、それをどう扱うのか?というテーマが潜んでいます。 そして、もう一歩深く踏み込んでみると、実はわたし達、知らないうちにそんな借り物の眼鏡をず~~~っとかけ続けているのかもしれない・・・なんてことも。。

        目で見て、耳で聞いて。 わたし達は一瞬一瞬、情報を処理しています。そしてそれを再び今見ているものにかぶせ、「わたしの世界観」を創り上げています。やがて、いつの間にかそれが「絶対」になっていきます。 異なるものと出会ったとき、わたし達はその「絶対」を基準として必死に護ろうとし、戦います。

  でも、本当にそれは「絶対」で、それしか無いのでしょうか?  わたしとあなたは、わかり合えないのでしょうか? わたし達の村と、あの人達の村は、共存出来ないのでしょうか? 「彼ら」は、「その光景」は、拒否すべきものなのでしょうか?

わたし達は大人から眼鏡を借りて走り回っている子供かもしれません。仲間のあの人は、実は仲良しの犬みたいに、わかり合いながらも全く別の世界を生きているのかもしれません。 

  騒々しい日々の中で、態度や考えを選択しなければならないとき、たった一瞬でも、「今は借り物の眼鏡をかけているのかもしれないな。。」と思えたら? もちろん、それでもわたし達は否応なく自分の信条に従って、または感情に従って、何かを選択していきます。 でも、こころのどこかでほんのちょっとでも、フッと力を抜いて、その選択の抜き差しならない重さ自体が『空間の遊戯そのもの』であるかもしれないことを掴めたなら… わたし達の未来は、もう少しフレキシブルに、もう少し軽やかに、変化していくのかもしれません。

cristal


        …そして、向かっていくシンボルは射手座22°『中国人の洗濯屋』です。 今は「クリーニング店」とか、もう少しスマートな言い方があります。でも、この場合はあくまで「洗濯屋」です。 このシンボルが降ろされたのは20世紀初頭ですが、19世紀中盤~20世紀初めは大量の中国人移民が米国に流入した時期なのだそうです。

        当時の中国は清朝末期。政治は機能せず、欧米から殆ど植民地のように扱われ、阿片中毒が蔓延するなど多くの人々が飢えに苦しみ、祖国を捨てることによってしか生き延びられなかったのだとか。それは、牡羊座終盤で天王星・冥王星のコンジャンクションが起き、それに土星も絡んだ時代でした。当時の米国はゴールドラッシュに湧き、ヨーロッパからも沢山の移民が渡ってきましたが、人種の異なる中国人は歓迎されず、荒くれ者達が集まる金鉱では暴力と迫害に曝されたそうです。その後、金があまり採れなくなってくると、彼らは真っ先に鉱山から追い出されます。

けれど、西も東もわからない北米の都市部に流れてきた中国の人達が、当時食べるために得ることのできた仕事といえば、白人男性が誰もやりたがらないようなこと、社会の中で最下層とみられるような仕事しかありませんでした。 長時間の重労働で汚い仕事とされた「洗濯屋」もまた、そのひとつ。 そこには当時の米国白人社会では"自然に"受け入れられていた、くっきりした階級差とあからさまな人種差別があったはずです。それでも、洗濯屋になるということは、たとえ底辺であろうと、米国社会の一端をにない、日々の食べ物を得て根を下ろすことでもありました。 

人種も価値観も気候風土も全く違う環境の中で、差別され無視されながら、それでも生きるために必死に働いたであろう人達。 透視家エルシィ・フィーラーにとって、当時「中国人の洗濯屋」とはどんな存在だったのでしょう? 今のわたし達には知る由もありませんが、当時はそれほど世の中を知っているとは言えないはずの彼女にとって、もしかすると単に中国人=洗濯屋・召使い....なんてイメージだったかもしれません。

        階級社会の中では、上に立つ者は下層の者を透明化することが出来ます。つまり、都合のいい時だけ可視化して要求を突き付け、不必要な時は無視するか、単なる風景の一部として気付きさえしないこともあります。そういうものだ、という感覚を持つ者にとって、これはあまりに自然なことで、特に悪気があるわけでも無いんですね。そして、下層の者達が何か考えたり思ったりするかもしれない、なんてことさえ考え付きもしない.....そういう鈍感さが、人間にはあるのだと思います。ただ、これは移民側の人達にとっても、自分達の存在と内なる精神を護るためには、ある意味幸いした面もあったかもしれません。下の者達は常に冷静な眼差しをもって上を見ています。

        今のわたし達にとっては、当時の中国人移民の生活はあまりに厳しく、想像を超えています。でも、彼らは生きていくこと、食べていくこと、そして定着し、社会の一部に食い込んでいくことから始めました。そうせざるを得なかったし、それでも祖国に居て飢え死にするよりはずっと良かったからです。そして、時を経て、やがて多くの人達がそれぞれ専門の技術を身に付けていきました。その姿は、今成功を勝ち得ている多くのチャイニーズ・アメリカン達のルーツでもあると思います。(日系一世の方々もまた似たような経験をされたのでしょうね。。)

breaking


        このシンボルは、慣れない環境、自分とは全く異なる価値観や意見に直面したとき、人は互いにそれをどうやって乗り超えていくか?という挑戦を象徴しています。 自分達だけで生きていけるなら苦労はないけれど、そうはいかないのです。 世の中には様々な思想や価値観、そして"愛"の形があります。 誤解やダブルスタンダードや、悪意に満ちた場面だってあります。 そんな状況の中で、自分の居場所を勝ち取り、溶け込み、自分の将来を創っていかねばなりません。 それは、やがてはその共同体全体の基盤と、その将来を創造することをも意味します。

・たとえ無視されたり、あからさまな侮辱を受けたりしても、それに引っかかったり怒りをぶつけたりせず、ただ黙々とやるべき仕事をこなしていくこと。

・人のいやがるような汚い仕事を引き受け、しかもそれを「美」に変えて、共同体に返していくこと。遠いバラ色の夢ではなく、「今ここ」にある赤裸々な現実を引き受け、実直にひとつひとつ解決していくこと。

・敵を作って闘うのではなく、自らの誠実さで信頼を得ていくこと。 

・盛ったり誇張したり誤魔化して綺麗に見せるのではなく、歪ませたり影を落として脅すのでもない。カッコ良さや派手な見てくれ、注目や賞賛や感動のドラマなどには全く無縁でも、一心不乱に必要とされる目の前の仕事に向かっていく、その姿とその覚悟。

    こうした蓄積は、やがて共同体の中で無視出来ない大きな力に育ち、いつしか自然な奔流となって中心からほとばしります。 その時こそ、バラ色の未来がリアリティを持って見えてくるのかもしれません。

今のわたし達に、その覚悟はあるでしょうか?
熱に浮かされて仮想敵を叩くことに夢中になったり、中途半端に絶望して、ひたすら斜に構えてはいないでしょうか? 鏡に映った自分の顔に、社会的立場など何の関係も無い、スピリットとしての卑しさは宿っていないでしょうか? 

借り物の眼鏡ごしにチラリとかいま見た見慣れぬ風景。そこに厳然と存在するものはやはり無視出来ません。もちろん、それを見て見ぬフリすることも出来ます。でも、もしかしたら、その奇妙な風景の中にこそ、現状打破の鍵が潜んでいたら?  もし状況を、何かを、変えていくにはひとりの力では無理だとしたら.....わたし達は、互いに柔らかい心で結びついていくことが出来るでしょうか。。。

motherland


        うーん....こうして見てみると、このシンボルにはなかなか厳しい問いかけが含まれています。 こんな苦闘、今の、日本人の、少なくともわたしにはとても根性無いかも(^_^;。 でも、前回のノースノード・イクリプスから始まった新しいサイクルを踏み出すにあたり、そして日本の将来にとっても岐路となりそうな週末の選挙を控えて、なんだかとてもタイムリーなシンボルのようにも思えるんです。

        これは新時代と言われる水瓶座のもうひとつの支配星、土星の力。持続し、選択した責任を引き受け、営々と形を築いていこうとする土星力の象徴です。破壊と再生を象徴する冥王星とのスクエアで猛威をふるう、反逆児・天王星の力だけでは、新しい時代を創っていくことは出来ません。今、その冥王星とミューチュアル・レセプションになる土星の力をどう使っていけるのか? 過去の記憶に固執してうずくまるのか? それとも現実と呼ばれる泥をかぶっても、何かを形にしていくのか? それがこのシンボルの問いかけです。どん底がどういうものかを知って本当に腹が据わったとき、そこにわたし達の内なる土星力が輝きます。


泣いても笑っても、2012年はあとわずか。来週終盤にはマヤ暦の第13バクトゥンも終焉を迎えます。本当に新しい時代に向かうのだとしたら、そのささやかな第一歩は、わたし達ひとりひとりの想いが創っていくのでしょう。 



閉塞したひとつの時代から、次の時代へ。
時を旅する移民達......それこそが、今のわたし達の姿かもしれません。






*Aspects のヒントちょっぴり:
水星(射手座4°で逆行のシャドウフェイズ抜け。新月と同時に順行の天王星とトライン、カイロンとスクエア) 今までボヤッとして掴みずらかったコンセプトが見えてくる可能性。

射手座強烈クラスター新月・ヒュロノメ・フォルス・イクシオン)と牡羊座のエリス・ビエノールにトライン。蠍座のアラクネとエリス・ビエノールはクインカンクス、火星はスクエア) 
個人や集団のエゴイスティックな目的のためなら手段を選ばない心理。大義のためならウソも方便とか「みんなやってるし、これくらい可愛いものでしょ?いいじゃない!」的な狡さ。モラル・ハザード。やりたい放題へ向かう気持ち。いじめ・報復。目には目を…。強者と弱者の格差。自分のトラウマを仕事や公的な目的に投影する人。快感やカタルシスの追求。中毒。止まらない耽溺。カルマの堆積。(射手座強烈クラスター組は長期のアスペクトで人間のエゴを刺激し続けている。けれど、究極のどんでん返しを体験する人も。ケンタウルス族はその深奥まで触れたとき、ヒーリングの意味を持ち始める。)

土星・冥王星→木星・B.M.リリスのYOD冥王星・キラルスオポジション
権力、支配力、セックスへの貪欲さ。今現在の規範や限界値を超えて行こうとする心理。タントリック・エネルギー。境界線を壊すような何かを生み出す力。またはエネルギーの浪費。出る杭を打とうとする心理、または打たれるのではないかという怖れ。明確な目的を持って情報を収集する。最終責任。



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^)


hiyoka_blue at 20:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

December 09, 2012

レイモンド・メリマン 週間コメント 12/10 【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2012年12月10日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫

        世界の株式市場は先週の大半、強気で推移した。いくつかの市場は数ヵ月ぶりの新高値をつけ、また他の市場は数年ぶりの新高値を、そして多くが10月~9月につけた直近高値を抜けられなかった。中国では、上海指数が12/4に過去4年近くでの最安値水準まで落ち込み、その後週末にかけて反騰を開始した。言うまでもなく、これら世界中の異市場間弱気ダイバージェンスの例は、米国が2013年1/1に控えた「財政の崖」に向かう危険な道を進み続けるにしたがって顕現し続けるものだ。妥協や進展の兆候もいまだに見えず、政治的非難の応酬もエスカレートし始めている。(長期的考察を参照)

        金と銀は先週の殆どを安値で推移し、XAU金銀鉱山株価指数は8/20以来の安値で週を終えた。さて私達は現在、潜在的に活性の高い射手座の新月に誘われつつ、12/13に起きる天王星の滞留~順行に向けて進んでいる。


≪ 先週のベスト・トレード ≫

    MMAの金のデイリー・サービス12/6付けではこうアドバイスした。『積極的なトレーダーはショートしている。今全てを手仕舞いして1686~1692でロング。ストップロスは1684近辺の下に置く』。デイリーの購読者は1745近辺で一週間ほどショートしていた。この日の安値は1687.10で引けは1701.50だった。翌日の12/7にはこうアドバイスした。『もし価格が1704.80を越えたら、全てを利食いしてショート…』翌日(金曜)の高値は1706.90だった。

MMAのウィークリー通貨レポートのユーロ編ではこう述べた。『積極的なトレーダーはフラット。1.3150±.0025でショートを狙う。ストップロスは1.325近くの上に置く』。高値は1.3126で引けは1.2950だった。これもビンゴだった。ウィークリー購読の積極的なトレーダーは、スイスフラン、Tノート、銀、そしてSLVでも週の高値付近でショートしていた。


≪ 短期ジオコズミクス、そして幾ばくかの長期的考察 ≫

        11/27の重要反転ゾーンは株式指数のリバーサルとは一致しなかった。しかしながら、その反転ゾーンにおける個々のシグナルは、それでも影響力のオーブ圏内で発効中だ。例えば、先週こう述べた。

『12/2日曜、太陽・木星オポジションという、非常に重要なジオコズミック・サインが起きる。これはファイナンシャル・アストロロジーにおいて、株式市場の転換タイミングを計る際に使われる全ての取引シグナルの中でも最も重要なサインの一つだ。前後10取引日のオーブ範囲内において、このサインは50週またはそれ以上の長期サイクルのリバーサルと、実に50%という印象的な相関関係を持っている! またやはり10取引日のオーブをもって、プライマリーサイクルとは75%の歴史的相関関係を持つ。これは大きい…(もっとも、木星自体が大きいことを現すのだが)』 

つまりこれは、12/17までリバーサルの可能性が残っていることを意味している。今週起きることを考慮すれば、重要な天井をつける時間帯をいまだに指し示している可能性がある。

        今週はもう一つ、強力なジオコズミック・サインの数々が控える重要な時間帯の始まりとなる。まず最初に展開するのは12/13、天王星の順行開始で、射手座の新月と同じ日に起きる。天王星はワイルドだ。射手座もワイルドだ。したがって、12/13±3取引日は市場もワイルドになりやすく、トレンド反転や(または)急激な価格変動があり得る。このジオコズミック・コンビネーションは、金融市場を暴走させる可能性を持つ。だが暴走する濁流は株式市場から堰を切って流れ出すのか、それともどっと流れ込むのか? それは「財政の崖」がどれだけ現実として投資家に知覚されるかに依る。株式が騰がり続けている今現在のところは、それほどリアルに感知されているとは言えない。また、この「ワイルドさ」は株式市場のみに限ったことではない。金と銀にはもっと高率の価格変動を期待しつつ、見守ろう。


≪  長期的考察 ≫

        『ホワイトハウスは連邦議会が米国の債務上限を一切の前提条件無しに引き上げるべきだとし、イチかバチか、ギリギリの交渉にかつて無い新たな要素を付加してその立場を硬化させた… 11月の選挙からわずか1カ月で、ホワイトハウスと共和党の超党派精神は、短命にも雲散霧消してしまった… 』— ウォールストリートジャーナル紙 2012年12月6日付け 「ホワイトハウス、債務上限引き上げ問題で態度を硬化」より

        これではまるで、2000年問題の再来だ。

        読者の皆さんは覚えておられるのではないか? 世界の殆どのコンピューターが、2000年という年を考慮しない日付けパラメータを搭載していたことを。これらのマシンは2000年1月1日が巡ってきた途端に機能を停止するのではないかと推測され、それが世界中を、想像を絶する混沌に陥れた。当時と現在との間で、いくつか考えられる因果関係のうちの一つは、株式市場もまたこの"時の崖"から転落し、その下落率は30%だろうと推測されていたことだ。

        私達は再びその崖っぷちに到達した。米国における一連の新たな税金と歳出削減が発効し、株価を約30%下落させるだろうとの推測を伴いつつ、米国(そして世界の殆どの地域)を悪夢のような不況へと陥れる、もう一つの1月1日という期限に今、刻々と近付いているのだ。

        1999年~2000年を振り返ってみると、世界は土星・天王星スクエアのただ中にあった。今日、世界は天王星・冥王星スクエアのただ中にある。現在残るたった一つの希望は、米国の議員達、そして大統領が、1/1に発効する恐怖の法令を避けるために、ある種の妥協点に到達し得ること、それのみだ。だが議員もホワイトハウスも、「財政の崖」については何も進展を見せようとしない。これは大統領が願いや宣言をどう表明しようと、天王星が他の主要な惑星とハードアスペクトを形成している時の典型的な状況だ。大統領はクリスマスまでに合意が達成されることを望んでいるだろうが、彼の願いは聞き届けられない。債務上限の引き上げが承認されることを念頭に、彼が『こんなゲームを来年も繰り返すつもりはない』と宣言したとしても、共和党側は、大統領がまず最初に米国の負債とその削減について、何らかの形で財政責任を取ることを示すという保証でも無いかぎりは、彼の宣言に沿うような進展を生み出そうとはしない。

        大統領の宣言は、彼が追い求める力を議会が与える保証とはならない。その理由は、ただ彼が大統領選に勝利し、そしてその"力"を要求しているからだ。実際、彼の宣言はまさに逆の効果を発揮した。上院少数党院内総務ミッチ・マコーネルの言葉を借りれば、『それはさらに、大統領が支出に関わるより大きな権力を握ろうとする、彼の危険な企てを意味している。そんな権力を連邦議会は決して委譲してはならないし、絶対にしないだろう』。これは、今日エジプトの新大統領ムハンマド・ムルシーの下で起きていることに薄気味悪いほど似ている。ムルシーもまた、現在他の政府機関に属する権力を自分の物として力を強めたいと望んでいるのだ。その結果としてカイロの街角で今起きていることを、皆さんは目にしているはずだ。米国始原図は2014年までに、そのネイタルの惑星(太陽・土星スクエア)に対して天王星と冥王星からの重要なアスペクト形成を受ける。それは人々から似たような反応が起きる可能性を象徴している。

          それでも、高まる一方の政治論争や手詰まり状況への回帰、そして1/1がもう目の前に近付きつつあるという現実にもかかわらず、株式市場は高く、より高く舞い上がっている。そこで現実を見るなら、大統領はクリスマスまでに交渉が成立することを望み、それは12/21までに議会を通過することを意味し、それには、法によれば、12/18には合意内容が議会に諮られなくてはならないことを意味しているのだ。もちろん議会とホワイトハウスは、また別の大急ぎの仕事として12/18に関する法律を撤廃し、提案を総括するために法的に必要とされる3日間の縛りを抜きにして、あと数日を提案の検討に使えるようにすることは出来るだろう。いずれにせよ、私の意見としては、それでも上手くはいかないだろうと思う。そんな訳で、このコラムでも天王星・冥王星スクエアに絡めて散々述べてきたように、おそらく2013年1月1日に、米国は法的に「財政の崖」を踏み越えるだろう。

        さて、これは株式市場の30%下落を意味するのだろうか? 株価は12/18、12/21、そして12/31と日付けが進むにつれて、急落するのだろうか? おそらくは。そしてまたおそらくは、そうならないかもしれない。1999年12月、世界が2000年問題にまつわる死の行進のスピードを上げていった当時、そんな展開はただちには起こらなかった。当時起きたのは次のようなことだ。
    ダウ工業平均は1999年12/30に至るまで騰がり続け、11,568と当時の史上最高値に達した。それが1/5までには600ポイント下げて10,958をつけた。その後は反騰して2000年1/14に再び史上最高値、11,750をつけている。そしてその後、下落し始めた。下落は続き… 33カ月後、2002年10/10には7,197をつけて、37.5%の下落率を記録した。ナスダック総合のダメージはもっと大きかった。2000年3月初頭につけた史上最高値、5,000強から続く31カ月の間に1,000近くまで下落し、実に80%の下落率となった。

        しかしながら、今回は一つ異なる点がある。もし2013年1/1に発効する「財産没収」が回避されなければ、全ての配当と株式譲渡益への課税がただちに実施されることになる。配当や譲渡益のある株を保有する投資家達は、2013年1/1を過ぎるまでに市場から撤退しなければ、"罰される"ことになる。彼らは12/28金曜か12/31月曜までには手仕舞いしなければならない。さもないと、増税の煽りを食うのだ。だから売りの波が本格的に押し寄せるのは1/1以前であり、その後ではなさそうだ。実際、それが始まるのは天王星が順行に転じ、射手座の新月もまた同じタイミングで起きる、12/13近辺のように見える。これはワイルドになりそうだ。ホワイトハウスと議会が、ただ単に自分達が要求したからといって相手側の譲歩を期待するのではなく、実際に彼らの立場を軟化させて譲歩への意志を見せない限りは、株式市場に溢れ出す奔流から自分を護れと、私は皆さんにアドバイスしたい。ホワイトハウスと議会のやり方は、効果的でもなければ、真剣でも、誠実でもない交渉スタイルだ。

        アルバート・アインシュタインの言葉をこのコーナーの結びとしよう。

『愚行と天才との違いは、天才には限度があるということだ』

この言葉を教えてくれたマーケット・アナリストのギャレット・ジョーンズに感謝したい。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

December 02, 2012

お知らせ

もしかしたら・・・と先日書きましたが、やはり全く時間がとれず....今週のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。。m(_"_)m

hiyoka_blue at 06:33|PermalinkComments(4)TrackBack(0)お知らせ