January 2013
January 26, 2013
●1/27の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月27日13:57前後、北海道周辺で14:03前後、関西方面は13:38前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:08前後に 獅子座7°24’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------
サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 1/27~2/9
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【月 獅子座7°~8° + 太陽 水瓶座7°~8°】
"The constellations in the sky" + "A child born of an eggshell"
→「空の星座」 + 「卵殻から生まれる子供」
↓
"A Bolshevik propagandist" + "Beautifully gowned wax figures"
→「共産党(ボルシェビキ)の宣伝活動家」 + 「美しく装ったロウ人形」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★繰り返されるパターンを発見する
→★温故知新の精神
→★遠い過去、または遠い未来をみつめる
→★今現在から逃げたい願望、または抽象世界への没頭
→★容貌や外形に関わる非常にデリケートな感情
→★見えない水面下で冷徹な現実が進行していく
→★計算づくの正義
→★感情をうまく誘導してシビアな要求を呑ませる
→★相手を見てアピールの仕方を考える必要性
→★自分を取り巻く大背景の存在を常に意識する
→★卑小な物事に偽装された天の意図に気付く → ・・・・
★エネルギーのポイント:
『 誘導と興奮』 『透過する視線を持つ』
毎年1月って、なぜか長く感じます。わたし達日本人は、お正月という、ちょっと特別なハレの日々を過ごした後、あっというまに日常という名の"いつものペース"に戻り、どんどん加速していきます。その落差はわたし達が考えているよりずっと激しいのかもしれません。だから、月初めの日々がいつの間にか遠い過去の記憶にも似て感じられるのかな? けれどそうこうしているうちに、もうあと幾日かで今月も終わりですね。 さて、今年最初の満月はどんな形で花開くでしょうか? サラッといってみましょう。
今回の新月のポイントは、「視座の転換、またはその予感」でした。 この半月、忙しい日々の中にも、何か将来に繋がる予感めいたものの訪れを感じたひともいるのではないでしょうか? それがどんなに漠然としたものであったとしても…。
高まるエネルギーと喧噪の中にあって、この満月には、遠い世界の美にひたすら思いをよせるようなとても繊細な部分と、冷徹な意図のもとに繰り広げられる、とても人間くさい攻防との、二つの相反する要素がせめぎ合っています。 なんとなくでも、自分の中に感じつつある変化へのきざし。けれど忙しい日々を送るわたし達にとって、毎日あちこちから矢のよう飛んでくる声高なメッセージの影響を受けず、内面の静けさを保っていくなんて、本当に難しいことなのかもしれません。
この満月のベースとなるエネルギーは、獅子座の7°「空の星座」です。わたし達は太古からずっと、天を見上げてきました。そこには悠久の時を超えて星達がまたたき、地球の公転と共に居場所を変えて、わたし達に季節の移ろいを教えてくれます。 それは天からの合図、天のかがり火。。 わたし達の祖先は星達の並びからあるパターンを見出し、そこから"星座"という概念を創り上げました。 星座は季節を教えてくれるだけでなく、天の座標となって、地上の位置さえも教えてくれます。 そして、それぞれの星座にまつわる神話は、はるかな時を超えて、わたし達の誰もが抱える深い深いこころの記憶に結び付いています。
恒星占星学研究の第一人者であるバーバラ・K・ローゼンバーグはその30年にわたるフィールドワークの中で、星座につけられた名前はただの偶然ではないことを示唆する事例を数多く発見したこと、それは驚嘆に値することだったと、その著書の中で言及しています。 例えばその星座が人や動物など生き物のカタチをしていれば、その図の部位(頭、目、手足など)はそのまま地上の人間の体と相互に関連しており、もしある部位に位置する星がネイタル・チャート上でハイライトされていれば、それがその人自身の身体的弱点や死因に合致する、というケースが有意に多くみられるのだそうです。これは本当に興味深く、大きな意味を持つ発見だと思います。 天に繰り広げられるパターンは、実はそっくり地上のシステムの投影でもあるんですね。 いえ、そうではなくて、わたし達の地平こそが天から投影された写像に過ぎないのかもしれません。わたし達はきっと、物質という視点とは別の層で、また別のわたし達でもある宇宙と互いにやり取りをしているのではないでしょうか。
さて、地上のわたし達は、天の星座と同じように、様々なカタチを借りたパターンの繰り返しの中で生きているとも言えます。生活のしかた、仕事の手順、誰かとの会話、そして、「世の中とはこういうもの。自分はこういう人間…これは正しい、あれは正しくない」なんていう、自分の中のコンセンサスにいたるまで。。 「空の星座」のシンボルは、わたし達の暮らしがそんな無数のパターンで成り立っていることに気付くよう促しています。そして、確固としたその繰り返しの中にも何か新しいもの、新しい意味を生み出す力が潜んでいて、それは固い卵の殻の中でひそやかに育っていくこと、そして時が満ちたある日、殻を割ってこの世に生まれてくるのだと、教えています。
どうしたって変わらない、変えられないと思っている物事。 けれど、ちょっとだけ視点をずらしてみると、水面下にはまだ使っていないポテンシャルが潜んでいるのかもしれません。その可能性は、もしかしたら、見出したパターンに全く新しい解釈を与えた時に受胎するのかもしれません。
空の星座は時代を超えて、変わることなくわたし達に語りかけてきます。けれどそのパターンが暗示する意味は、長い時を経てわたし達の意識が変化していくと共にまた、悠揚自在に変容していくのではないでしょうか。たまにはわたし達の方から星座に語りかけてみるのも良いかもしれません。ありったけの、イマジネーションという言語を使って。。
一方、このエネルギーが向かうのは獅子座8°の「共産党(ボルシェヴィキ)の宣伝活動家」というシンボルです。 うーんこれ、なんとなく穏やかじゃない雰囲気かも…(^_^;
ボルシェヴィキというのは、旧ソ連に君臨したソビエト連邦共産党の前身で、レーニンが率いた社会民主労働党の左派なのだそうです。こちらは星々からのミステリアスなメッセージとはうって変わり、拡声器でガンガンがなりたてるようなイメージ。。 強烈な信条を旗印に、凄い勢いでイデオロギーをぶつけてくるような人たちが出てくるのでしょうか? それとも、高まる満月のエネルギーを受けて、わたし達自身が何かを強く主張したくなるのでしょうか? サビアン・シンボルは描かれたまんまが出ることもあるので、それもアリだと思います。 けれど、いつもそんなわかりやすいカタチで物事が起きるとは限りません。
このエネルギーが示唆しているのは、誰かが声高に何かを訴えかける → それに刺激されて気持ちが盛り上がり → 「そうだ!その通りだー!」の大合唱が起きる → みんなの気持ちが高揚し、いつのまにか物事の流れが決まっていく…という表面のストーリーがひとつ。そして同時にその水面下では、限られた人々によって周到に準備され、計画された筋書きが存在し、実はその筋書きどおりに物事が進行していくのだ・・・という、裏のストーリーがひとつ。 これは、月のシンボル獅子座8°に見られる、情熱的に民衆を煽る活動家の姿と、対向する太陽の度数水瓶座8°のシンボルに見られる、大衆の気を引くように作られた美しいロウ人形と、それがまとう素晴らしいファッションとの対峙によって示唆されています。
このシンボルは、人々を煽り世の中を動かしていく、様々な「流れ」や多様な「正しさ」の作られ方を提示しています。それは、国、社会、仕事、地域コミュニティ、友人、家族など、様々な規模の集団に属しながら生きているわたし達の周囲でも、繰り返し起きていることです。
わたし達は新月をきっかけに、何か新しい視座の予感をかすかに感じ取りました。そして今、日常の暮らしの中で天の動きと連動しながら起きてくる、様々な物事、様々な心理のパターンが絡み合って動いているありさまを観察しています。そこにはいつも、ある純粋な「創造の力」が働いています。
やがて、そのエネルギーは "ひとりひとりのわたし達" によって翻訳され、それぞれの欲望や信じるところによって色づけされ、それがまた徐々に似たような思いの人々を引き寄せます。そしてその集団は、もっと仲間を増やし、もっと力を得るために、色々な手段を講じるようになっていきます。 世の中にはそのためのノウハウが溢れています。 広告、宣伝、マーケティングの様々な手法を用いるのは、ビジネスの世界だけではありません。 わたし達は、個人の主張や自分の存在価値を、他の人たちに向かってどれだけアピール出来るか?を気にせざるを得ないような社会に生きています。 例え匿名であろうと実名であろうと、リアルな世界であろうとバーチャルな世界であろうと。。 そんな日々の営みの中で、わたし達にとって本当の「個としての創造」とは何なのでしょうか?
集団のエネルギーはひとつのきっかけを得て盛り上がり、その集団の中で「正しい」とされる方向に向かい、やがては衰えて失速していきます。するとわたし達は、次の方向を指し示すボルシェヴィキの活動家を無意識に探し求めます。自分の夢を,不安を、怒りを、正義を、体現し、上手く表現してくれるステキなロウ人形を求めて。その時に意識される「正しさ」とは、右から左、左から右へと安全なバランスを求めて常に振り子のように振れている、わたし達の心が向かう一時的な方向を指し示しているだけなのかもしれません。まるで心を魅了するファッションのように...。
その一方では、何かしらの理由で人を誘導するべく、様々な考えを巡らすひと達がいます。わたし達は時により場合により、乗せられる側になるかもしれないし、誘導する側に立つかもしれません。 そこにはいつも、自分を主張するための闘いがあり、闘いのあるところには勝者と敗者が存在します。これもまた、わたし達が創り上げた社会のパターンのひとつなのだと思います。 ・・・けれど、そんな毎日の営みの中、ふとはるか天上を見上げてみれば...空の星座はいつだってそこに在り、まるで何も知らぬかのように、悠久の光を瞬かせています。それがそこにある、この不思議.....
この満月。。 わたし達は、自分という存在の深いところに注がれた静かな高揚のエネルギーを、個と集団、個人と社会というパターンの集積の中で、どんなカタチに生み落としていくのか? 相対的な「正しさ」が溢れかえる中で、新しい方向を見出し、活かしていくことが出来るか? そんなことを問われるのかもしれません。
煌々と輝く満月を眺め、喧噪に満ちた外界にひととき微笑みを返しながら、自分の内部に躍動するエネルギーがいったい何処を目指そうとしているのか…そっとみつめてみたいと思います。
★アスペクトからみるキーワードいろいろ★
★物質から精神へと変化する流れ・崇高な想念・飛翔する想像力(天頂にフォーマルハウト=魚座の海王星とカイロンのミッドポイント)
★グループや集団の一員であること、個人であることの葛藤からくるプレッシャーを溶かし癒やす(山羊座の冥王星、魚座のカイロン→獅子座月のYOD、山羊座の金星が月にクインデチレ)
★スケープゴートや「敵」を探して非難したくなる/力の誤用★やる気が出ない状態(太陽・小惑星ネメシス コンジャンクト)
★宗教や信条を共にするグループのカルマと行き詰まり★これまで自分が信じてきたことの責任をとり、新たな段階に進む/自分に合わない集団から抜ける★自分と世界への見方をリニューアルすることで性的なトラウマを脱していく(水瓶座で火星・ネッソスのコンジャンクション、月のノースノードにTスクエア)
★家族や家系という血の中に受け継がれたテーマが表面化する・パートナーシップを問い直す(DCにイクシオン・フォルス・ヒュロノメ・クアオアーのコンジャンクション、牡羊座のエリスにトライン)
★潜在意識の活性化・遠い過去の傷、罪悪感、孤立感の影響を理解する(月のサウスノード・セドナのコンジャンクション)
★自分の中の背反矛盾や二重性に光をあて、全てを呑み干すことによって癒やしていく(魚座のカイロン・テハロンヒアワコのコンジャンクション)
【1/27 私的追伸】
このところちょっとくたびれ気味だったのですが、満月を迎えて、お気に入りのパターンをひとつ見つけた気がします。(正確には再発見…かな。)それは例えて言えば、生きる上で正しいとか正しくないとか、そんな判断のど真ん中をドーンとすり抜けていくような感じ。確実に、柔らかく、全ての狭間に立ち続けながら、ひたすら未知のカタチに向かっていく心の運動場をキープすること。
満月のエネルギーを受けて、それが自分にとってどんなに大きな意味をもつかってことを、体と心の両方で感じることが出来ました。あらためて、この度数(獅子座—水瓶座7〜8°の流れ)は、覆い被さるような多様なプレッシャーの中で、自分のエネルギーが向かうべき道を見つけていくこと、そしてその行為の中に、旅を続けるための大きな癒やしが潜んでいることを暗示しているのではないかと思いました。みなさんはどうだったでしょうか? とりあえず、満月に感謝。(^_^
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月27日13:57前後、北海道周辺で14:03前後、関西方面は13:38前後(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:08前後に 獅子座7°24’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 1/27~2/9
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【月 獅子座7°~8° + 太陽 水瓶座7°~8°】
"The constellations in the sky" + "A child born of an eggshell"
→「空の星座」 + 「卵殻から生まれる子供」
↓
"A Bolshevik propagandist" + "Beautifully gowned wax figures"
→「共産党(ボルシェビキ)の宣伝活動家」 + 「美しく装ったロウ人形」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★繰り返されるパターンを発見する
→★温故知新の精神
→★遠い過去、または遠い未来をみつめる
→★今現在から逃げたい願望、または抽象世界への没頭
→★容貌や外形に関わる非常にデリケートな感情
→★見えない水面下で冷徹な現実が進行していく
→★計算づくの正義
→★感情をうまく誘導してシビアな要求を呑ませる
→★相手を見てアピールの仕方を考える必要性
→★自分を取り巻く大背景の存在を常に意識する
→★卑小な物事に偽装された天の意図に気付く → ・・・・
★エネルギーのポイント:
『 誘導と興奮』 『透過する視線を持つ』
毎年1月って、なぜか長く感じます。わたし達日本人は、お正月という、ちょっと特別なハレの日々を過ごした後、あっというまに日常という名の"いつものペース"に戻り、どんどん加速していきます。その落差はわたし達が考えているよりずっと激しいのかもしれません。だから、月初めの日々がいつの間にか遠い過去の記憶にも似て感じられるのかな? けれどそうこうしているうちに、もうあと幾日かで今月も終わりですね。 さて、今年最初の満月はどんな形で花開くでしょうか? サラッといってみましょう。
今回の新月のポイントは、「視座の転換、またはその予感」でした。 この半月、忙しい日々の中にも、何か将来に繋がる予感めいたものの訪れを感じたひともいるのではないでしょうか? それがどんなに漠然としたものであったとしても…。
高まるエネルギーと喧噪の中にあって、この満月には、遠い世界の美にひたすら思いをよせるようなとても繊細な部分と、冷徹な意図のもとに繰り広げられる、とても人間くさい攻防との、二つの相反する要素がせめぎ合っています。 なんとなくでも、自分の中に感じつつある変化へのきざし。けれど忙しい日々を送るわたし達にとって、毎日あちこちから矢のよう飛んでくる声高なメッセージの影響を受けず、内面の静けさを保っていくなんて、本当に難しいことなのかもしれません。
この満月のベースとなるエネルギーは、獅子座の7°「空の星座」です。わたし達は太古からずっと、天を見上げてきました。そこには悠久の時を超えて星達がまたたき、地球の公転と共に居場所を変えて、わたし達に季節の移ろいを教えてくれます。 それは天からの合図、天のかがり火。。 わたし達の祖先は星達の並びからあるパターンを見出し、そこから"星座"という概念を創り上げました。 星座は季節を教えてくれるだけでなく、天の座標となって、地上の位置さえも教えてくれます。 そして、それぞれの星座にまつわる神話は、はるかな時を超えて、わたし達の誰もが抱える深い深いこころの記憶に結び付いています。
恒星占星学研究の第一人者であるバーバラ・K・ローゼンバーグはその30年にわたるフィールドワークの中で、星座につけられた名前はただの偶然ではないことを示唆する事例を数多く発見したこと、それは驚嘆に値することだったと、その著書の中で言及しています。 例えばその星座が人や動物など生き物のカタチをしていれば、その図の部位(頭、目、手足など)はそのまま地上の人間の体と相互に関連しており、もしある部位に位置する星がネイタル・チャート上でハイライトされていれば、それがその人自身の身体的弱点や死因に合致する、というケースが有意に多くみられるのだそうです。これは本当に興味深く、大きな意味を持つ発見だと思います。 天に繰り広げられるパターンは、実はそっくり地上のシステムの投影でもあるんですね。 いえ、そうではなくて、わたし達の地平こそが天から投影された写像に過ぎないのかもしれません。わたし達はきっと、物質という視点とは別の層で、また別のわたし達でもある宇宙と互いにやり取りをしているのではないでしょうか。
さて、地上のわたし達は、天の星座と同じように、様々なカタチを借りたパターンの繰り返しの中で生きているとも言えます。生活のしかた、仕事の手順、誰かとの会話、そして、「世の中とはこういうもの。自分はこういう人間…これは正しい、あれは正しくない」なんていう、自分の中のコンセンサスにいたるまで。。 「空の星座」のシンボルは、わたし達の暮らしがそんな無数のパターンで成り立っていることに気付くよう促しています。そして、確固としたその繰り返しの中にも何か新しいもの、新しい意味を生み出す力が潜んでいて、それは固い卵の殻の中でひそやかに育っていくこと、そして時が満ちたある日、殻を割ってこの世に生まれてくるのだと、教えています。
どうしたって変わらない、変えられないと思っている物事。 けれど、ちょっとだけ視点をずらしてみると、水面下にはまだ使っていないポテンシャルが潜んでいるのかもしれません。その可能性は、もしかしたら、見出したパターンに全く新しい解釈を与えた時に受胎するのかもしれません。
空の星座は時代を超えて、変わることなくわたし達に語りかけてきます。けれどそのパターンが暗示する意味は、長い時を経てわたし達の意識が変化していくと共にまた、悠揚自在に変容していくのではないでしょうか。たまにはわたし達の方から星座に語りかけてみるのも良いかもしれません。ありったけの、イマジネーションという言語を使って。。
一方、このエネルギーが向かうのは獅子座8°の「共産党(ボルシェヴィキ)の宣伝活動家」というシンボルです。 うーんこれ、なんとなく穏やかじゃない雰囲気かも…(^_^;
ボルシェヴィキというのは、旧ソ連に君臨したソビエト連邦共産党の前身で、レーニンが率いた社会民主労働党の左派なのだそうです。こちらは星々からのミステリアスなメッセージとはうって変わり、拡声器でガンガンがなりたてるようなイメージ。。 強烈な信条を旗印に、凄い勢いでイデオロギーをぶつけてくるような人たちが出てくるのでしょうか? それとも、高まる満月のエネルギーを受けて、わたし達自身が何かを強く主張したくなるのでしょうか? サビアン・シンボルは描かれたまんまが出ることもあるので、それもアリだと思います。 けれど、いつもそんなわかりやすいカタチで物事が起きるとは限りません。
このエネルギーが示唆しているのは、誰かが声高に何かを訴えかける → それに刺激されて気持ちが盛り上がり → 「そうだ!その通りだー!」の大合唱が起きる → みんなの気持ちが高揚し、いつのまにか物事の流れが決まっていく…という表面のストーリーがひとつ。そして同時にその水面下では、限られた人々によって周到に準備され、計画された筋書きが存在し、実はその筋書きどおりに物事が進行していくのだ・・・という、裏のストーリーがひとつ。 これは、月のシンボル獅子座8°に見られる、情熱的に民衆を煽る活動家の姿と、対向する太陽の度数水瓶座8°のシンボルに見られる、大衆の気を引くように作られた美しいロウ人形と、それがまとう素晴らしいファッションとの対峙によって示唆されています。
このシンボルは、人々を煽り世の中を動かしていく、様々な「流れ」や多様な「正しさ」の作られ方を提示しています。それは、国、社会、仕事、地域コミュニティ、友人、家族など、様々な規模の集団に属しながら生きているわたし達の周囲でも、繰り返し起きていることです。
わたし達は新月をきっかけに、何か新しい視座の予感をかすかに感じ取りました。そして今、日常の暮らしの中で天の動きと連動しながら起きてくる、様々な物事、様々な心理のパターンが絡み合って動いているありさまを観察しています。そこにはいつも、ある純粋な「創造の力」が働いています。
やがて、そのエネルギーは "ひとりひとりのわたし達" によって翻訳され、それぞれの欲望や信じるところによって色づけされ、それがまた徐々に似たような思いの人々を引き寄せます。そしてその集団は、もっと仲間を増やし、もっと力を得るために、色々な手段を講じるようになっていきます。 世の中にはそのためのノウハウが溢れています。 広告、宣伝、マーケティングの様々な手法を用いるのは、ビジネスの世界だけではありません。 わたし達は、個人の主張や自分の存在価値を、他の人たちに向かってどれだけアピール出来るか?を気にせざるを得ないような社会に生きています。 例え匿名であろうと実名であろうと、リアルな世界であろうとバーチャルな世界であろうと。。 そんな日々の営みの中で、わたし達にとって本当の「個としての創造」とは何なのでしょうか?
集団のエネルギーはひとつのきっかけを得て盛り上がり、その集団の中で「正しい」とされる方向に向かい、やがては衰えて失速していきます。するとわたし達は、次の方向を指し示すボルシェヴィキの活動家を無意識に探し求めます。自分の夢を,不安を、怒りを、正義を、体現し、上手く表現してくれるステキなロウ人形を求めて。その時に意識される「正しさ」とは、右から左、左から右へと安全なバランスを求めて常に振り子のように振れている、わたし達の心が向かう一時的な方向を指し示しているだけなのかもしれません。まるで心を魅了するファッションのように...。
その一方では、何かしらの理由で人を誘導するべく、様々な考えを巡らすひと達がいます。わたし達は時により場合により、乗せられる側になるかもしれないし、誘導する側に立つかもしれません。 そこにはいつも、自分を主張するための闘いがあり、闘いのあるところには勝者と敗者が存在します。これもまた、わたし達が創り上げた社会のパターンのひとつなのだと思います。 ・・・けれど、そんな毎日の営みの中、ふとはるか天上を見上げてみれば...空の星座はいつだってそこに在り、まるで何も知らぬかのように、悠久の光を瞬かせています。それがそこにある、この不思議.....
この満月。。 わたし達は、自分という存在の深いところに注がれた静かな高揚のエネルギーを、個と集団、個人と社会というパターンの集積の中で、どんなカタチに生み落としていくのか? 相対的な「正しさ」が溢れかえる中で、新しい方向を見出し、活かしていくことが出来るか? そんなことを問われるのかもしれません。
煌々と輝く満月を眺め、喧噪に満ちた外界にひととき微笑みを返しながら、自分の内部に躍動するエネルギーがいったい何処を目指そうとしているのか…そっとみつめてみたいと思います。
★アスペクトからみるキーワードいろいろ★
★物質から精神へと変化する流れ・崇高な想念・飛翔する想像力(天頂にフォーマルハウト=魚座の海王星とカイロンのミッドポイント)
★グループや集団の一員であること、個人であることの葛藤からくるプレッシャーを溶かし癒やす(山羊座の冥王星、魚座のカイロン→獅子座月のYOD、山羊座の金星が月にクインデチレ)
★スケープゴートや「敵」を探して非難したくなる/力の誤用★やる気が出ない状態(太陽・小惑星ネメシス コンジャンクト)
★宗教や信条を共にするグループのカルマと行き詰まり★これまで自分が信じてきたことの責任をとり、新たな段階に進む/自分に合わない集団から抜ける★自分と世界への見方をリニューアルすることで性的なトラウマを脱していく(水瓶座で火星・ネッソスのコンジャンクション、月のノースノードにTスクエア)
★家族や家系という血の中に受け継がれたテーマが表面化する・パートナーシップを問い直す(DCにイクシオン・フォルス・ヒュロノメ・クアオアーのコンジャンクション、牡羊座のエリスにトライン)
★潜在意識の活性化・遠い過去の傷、罪悪感、孤立感の影響を理解する(月のサウスノード・セドナのコンジャンクション)
★自分の中の背反矛盾や二重性に光をあて、全てを呑み干すことによって癒やしていく(魚座のカイロン・テハロンヒアワコのコンジャンクション)
【1/27 私的追伸】
このところちょっとくたびれ気味だったのですが、満月を迎えて、お気に入りのパターンをひとつ見つけた気がします。(正確には再発見…かな。)それは例えて言えば、生きる上で正しいとか正しくないとか、そんな判断のど真ん中をドーンとすり抜けていくような感じ。確実に、柔らかく、全ての狭間に立ち続けながら、ひたすら未知のカタチに向かっていく心の運動場をキープすること。
満月のエネルギーを受けて、それが自分にとってどんなに大きな意味をもつかってことを、体と心の両方で感じることが出来ました。あらためて、この度数(獅子座—水瓶座7〜8°の流れ)は、覆い被さるような多様なプレッシャーの中で、自分のエネルギーが向かうべき道を見つけていくこと、そしてその行為の中に、旅を続けるための大きな癒やしが潜んでいることを暗示しているのではないかと思いました。みなさんはどうだったでしょうか? とりあえず、満月に感謝。(^_^
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
January 20, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント 1/21 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年1月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※ 来週1/28付のメリマン・コラムは都合によりお休みさせていただきます。楽しみにしてくださる方、ごめんなさい。。m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
世界の株式市場は1/12~16に起きた金星による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを「ハァ?」と軽くあしらい、その後素速く新サイクルの高値へと急騰した。しかしながら私達は、12/28~31の安値から始まった直近の大きなリバーサルに注目している。これは*12/13~1/16に展開された最近のジオコズミック・サイン群の、ちょうどミッド・ポイントで起きている。そんな訳で、この期間中12/30が私達のたった一つの★★★重要変化日だったのだが、この日は日曜日だった。その結果、安値 — そしてリバーサル — は、12/30前後である金曜~月曜にかけて示現した。
先週は世界の多くの株式市場が年初来高値、または複数年ぶりの高値を記録した。日本の日経を筆頭に、香港のハンセン、インドのCNXニフティ、アムステルダムのAEX、チューリヒのSMI、そしてロンドンのFTSEなどだ。(だがドイツのDAXは前の週につけた複数年来の新高値を超えることはなかった。)アメリカ大陸では、S&P期近物が複数年来の新高値をつけたが、ナスダック総合とダウ平均はそうならなかった。
金、銀、そして原油もまた穀物と同様に、なかなか良い感じの週となった。しかしながら、商品市場におけるこれらの反騰は、強気が帰ってきたことを確認するにはまだ十分ではない。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
先週起きた金星のトランスレーションが主要なリバーサルと合致しなかったため、私達の関心は現在、*来週1/26(土曜日)に起きる満月へと移っている。実際この満月は、木星に関わる複数の重要なジオコズミック・サインが展開するただ中で起きる。
だが、宇宙が提示する矛盾はそれだけではない。(まるで世界が今現在、より多くの矛盾を必要としているかのようだ。)1/24~30、トランシットの火星がニューヨーク証券取引所(1792年5/17設立)のチャートを構成する要素に対し、強力なスクエアとトラインを同時に形成する。この時間帯前後にダウ平均が少なくとも100ポイント台の下落をみせるのは、そう珍しいことではない。
しかしながら、1/24~30という期間は、また一つ別の、5/6まで続くジオコズミック・サイン群の長い連なりがスタートするその端緒にすぎない。これは時間的にちょうど債務上限のリミット、つまりそれまでに上限を引き上げない限り米国が債務不履行に陥るだろう時期と重なっている。連邦議会の共和党は歳出削減を要求すると公言している。オバマ大統領は債務上限にまつわる歳出削減(またはどんなことについても)交渉には応じないと宣言した。
またしても私達は、ウィン・ウィン的解決に至る術の繰り出し合いという形で、大人の(指導者達の?)喧嘩を目の当たりにさせられている。そして誰かが敗北しようとしている — 米国民をも含めて。
これは天王星・冥王星スクエア期、すなわち人々が自分達の基本的本能を超越することなく選択を行うという時期においては、単にごくありふれた例に過ぎない。その結果は他者にとってと同様に、自分自身にとっても危険であり、痛手でさえある。それは財政・金融という世界において、大量破壊を象徴するものに他ならず、単に別の形をとったテロリズムなのだ。結局のところ、巡り来る最後の瞬間に至ってさえ、投資家達は、再び何とかなるだろうと信じるかもしれない。
したがって、株式市場は前進し続ける可能性がある — デフォルトが起きるまでは、または起きない限りにおいては。だがあいにく、天王星・冥王星スクエアの下、デフォルトの可能性は現実味を帯びている。
≪ 長期的考察 ≫
『米国は1979年に一度債務不履行に陥っている。当時、債務上限の引き上げに至る手前で最後の最後まで交渉がもつれるままにしたとして、議会が批判された。』— Preparing for the Unthinkable : Could Market Handle a US Default?より ロイター2013年1/17
先週は以下のような長期的考察で始まった。
『さあ来た。天王星・冥王星スクエアのもう1つの層だ。2014年4/21、カーディナル・サインの13°で起きる天王星・冥王星・木星・火星のグランドス クエアは、やはりカーディナル・サインの13~14°に在泊する米国始原図の太陽・土星をヒットする。この影響は早ければ2013年2月に始まり、2014年4月を中心に2~3カ月以内にピークに達する可能性がある。天王星・冥王星スクエアはその中心的時間帯(2013年6/24~2015年 3/17)の間に株価の天井と同期しようとしていることから、一端ピークが示現すれば、それに続く世界の株式市場のトレンド反転は急激なものになるだろ う。』
2014年4/21ばかりがグランドスクエア(この日は木星、天王星、冥王星間)の形成日というわけではない。2013年8月には金星もまたその位置にやってくる。読者の皆さんは、木星・冥王星、または木星・天王星間に形成されるハード・アスペクトはどれも、破産あるいは債務不履行の潜在的可能性を示すシグナルだということご存知のはずだ。私達はこの相互関連性について、このコラムで幾度となく論じてきたし、フォーキャスト2013においても述べている。
現行の木星・冥王星の周期は、2007年12月から始まった13年(コンジャンクションからコンジャンクションまで)のサイクルだ。これがリセッションの始まり、そして2008~2009年の金融危機のプレリュードであったことを、皆さんは思い起こすだろう。今やこれらの2惑星は、2013年中盤から2014年半ばまで示現する、互いの対極ポイント — サイクルの中間点(オポジション)に至ろうとしている。
ファイナンシャル・アストロロジー(実際には全てのジャンルのアストロロジー)において、私達はコンジャンクションを、ある運動性の受胎、または始点と見ている。オポジションでは、コンジャンクションの時期に蒔かれた種子の結果が現実として生み落とされる。そこで浮かんでくるのは、「果たして私達は、2007年に正しい種を蒔いたのだろうか?」という疑問だ。私達は当時、2013~2014に好ましく開花するような、新しいサイクルをスタートさせただろうか? あるいは当時の私達は、現在に重い対価をもたらすような行動を開始したのだろうか? より特化して言うなら、2008年の危機の原因となった問題を、私達は解決したのか? でないとすれば、私達は単に" 缶を道の先に蹴り出し"(問題を先送りし)、今になって、当時問題を正さなかったことの結果に対処しなければならないのか?
私達はまもなく、その結果を十二分に知ることとなるだろう。だが、こうした危機的財政問題に関する相互の意見交換や交渉において指導者達が見せる機能停止ぶりは、けっして良い前兆とは言えない。
ちょうど終了したばかりのヨーロッパにおけるレクチャーで述べたように、2010年台の残りの年月がどういう未来になるかは、ひとえに今年、2013年に私達のリーダーが下す決断にかかっている。世界中に拡がる経済問題を解決するために共に歩み寄り、調和的に働こうという彼らの意志に、全てがかかっている。
もし彼らがそれを行うなら、私達は未来を担う世代の財政的な安全保障のために確固とした基盤を築き、次の10年が始まる頃にその結果を見ることになる。もし彼らがそれをしなければ、またもう一つの危機が訪れ(おそらく2010年台で2回)、その回復のために数十年を費やす可能性がある。どちらになるかは全くもって、2013年の指導者達と彼らが下す決断の如何にかかっているのだ。もし彼らがそれを成し遂げなければ、人々は自らの意見を主張し始め、自分達の指導者にどんな未来が待ち受けるか、それについて選択することになるだろう。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年1月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※ 来週1/28付のメリマン・コラムは都合によりお休みさせていただきます。楽しみにしてくださる方、ごめんなさい。。m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
世界の株式市場は1/12~16に起きた金星による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを「ハァ?」と軽くあしらい、その後素速く新サイクルの高値へと急騰した。しかしながら私達は、12/28~31の安値から始まった直近の大きなリバーサルに注目している。これは*12/13~1/16に展開された最近のジオコズミック・サイン群の、ちょうどミッド・ポイントで起きている。そんな訳で、この期間中12/30が私達のたった一つの★★★重要変化日だったのだが、この日は日曜日だった。その結果、安値 — そしてリバーサル — は、12/30前後である金曜~月曜にかけて示現した。
*12/13天王星の順行開始~1/16金星・冥王星コンジャンクションまでの期間とはいえ、私達はそれでも1/12~16という期間においても何らかの反応があるものと期待していた。確かにその通りに動いた市場もあった。例えば日本の日経は、1/15につけた2年ぶりの高値から、1/17には週の安値まで500ポイント以上急落した。ところが日経は、金曜には2年来の高値を再び試していた。
先週は世界の多くの株式市場が年初来高値、または複数年ぶりの高値を記録した。日本の日経を筆頭に、香港のハンセン、インドのCNXニフティ、アムステルダムのAEX、チューリヒのSMI、そしてロンドンのFTSEなどだ。(だがドイツのDAXは前の週につけた複数年来の新高値を超えることはなかった。)アメリカ大陸では、S&P期近物が複数年来の新高値をつけたが、ナスダック総合とダウ平均はそうならなかった。
金、銀、そして原油もまた穀物と同様に、なかなか良い感じの週となった。しかしながら、商品市場におけるこれらの反騰は、強気が帰ってきたことを確認するにはまだ十分ではない。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
先週起きた金星のトランスレーションが主要なリバーサルと合致しなかったため、私達の関心は現在、*来週1/26(土曜日)に起きる満月へと移っている。実際この満月は、木星に関わる複数の重要なジオコズミック・サインが展開するただ中で起きる。
*満月:日本時間1/27 13:38ごろ1/25、太陽が大物惑星(木星)に対して調和的なトラインを形成する。1/30にはこの太陽系最大の惑星が逆行から転じて順行となる。同日、太陽は土星にスクエアを形成するが、これは象徴的に言えば "大物" をイラつかせる動きだ。木星の特質は拡大であり、陽気で楽観的で、世の中のことは大して気にも留めない。だが土星はといえば、言わば陽気なパーティに押しかけるしかめ面の一団だ。突如として希望ならぬ心配事が拡大し、人は色々と懸念し始める。
だが、宇宙が提示する矛盾はそれだけではない。(まるで世界が今現在、より多くの矛盾を必要としているかのようだ。)1/24~30、トランシットの火星がニューヨーク証券取引所(1792年5/17設立)のチャートを構成する要素に対し、強力なスクエアとトラインを同時に形成する。この時間帯前後にダウ平均が少なくとも100ポイント台の下落をみせるのは、そう珍しいことではない。
しかしながら、1/24~30という期間は、また一つ別の、5/6まで続くジオコズミック・サイン群の長い連なりがスタートするその端緒にすぎない。これは時間的にちょうど債務上限のリミット、つまりそれまでに上限を引き上げない限り米国が債務不履行に陥るだろう時期と重なっている。連邦議会の共和党は歳出削減を要求すると公言している。オバマ大統領は債務上限にまつわる歳出削減(またはどんなことについても)交渉には応じないと宣言した。
またしても私達は、ウィン・ウィン的解決に至る術の繰り出し合いという形で、大人の(指導者達の?)喧嘩を目の当たりにさせられている。そして誰かが敗北しようとしている — 米国民をも含めて。
これは天王星・冥王星スクエア期、すなわち人々が自分達の基本的本能を超越することなく選択を行うという時期においては、単にごくありふれた例に過ぎない。その結果は他者にとってと同様に、自分自身にとっても危険であり、痛手でさえある。それは財政・金融という世界において、大量破壊を象徴するものに他ならず、単に別の形をとったテロリズムなのだ。結局のところ、巡り来る最後の瞬間に至ってさえ、投資家達は、再び何とかなるだろうと信じるかもしれない。
したがって、株式市場は前進し続ける可能性がある — デフォルトが起きるまでは、または起きない限りにおいては。だがあいにく、天王星・冥王星スクエアの下、デフォルトの可能性は現実味を帯びている。
≪ 長期的考察 ≫
『米国は1979年に一度債務不履行に陥っている。当時、債務上限の引き上げに至る手前で最後の最後まで交渉がもつれるままにしたとして、議会が批判された。』— Preparing for the Unthinkable : Could Market Handle a US Default?より ロイター2013年1/17
先週は以下のような長期的考察で始まった。
『さあ来た。天王星・冥王星スクエアのもう1つの層だ。2014年4/21、カーディナル・サインの13°で起きる天王星・冥王星・木星・火星のグランドス クエアは、やはりカーディナル・サインの13~14°に在泊する米国始原図の太陽・土星をヒットする。この影響は早ければ2013年2月に始まり、2014年4月を中心に2~3カ月以内にピークに達する可能性がある。天王星・冥王星スクエアはその中心的時間帯(2013年6/24~2015年 3/17)の間に株価の天井と同期しようとしていることから、一端ピークが示現すれば、それに続く世界の株式市場のトレンド反転は急激なものになるだろ う。』
2014年4/21ばかりがグランドスクエア(この日は木星、天王星、冥王星間)の形成日というわけではない。2013年8月には金星もまたその位置にやってくる。読者の皆さんは、木星・冥王星、または木星・天王星間に形成されるハード・アスペクトはどれも、破産あるいは債務不履行の潜在的可能性を示すシグナルだということご存知のはずだ。私達はこの相互関連性について、このコラムで幾度となく論じてきたし、フォーキャスト2013においても述べている。
現行の木星・冥王星の周期は、2007年12月から始まった13年(コンジャンクションからコンジャンクションまで)のサイクルだ。これがリセッションの始まり、そして2008~2009年の金融危機のプレリュードであったことを、皆さんは思い起こすだろう。今やこれらの2惑星は、2013年中盤から2014年半ばまで示現する、互いの対極ポイント — サイクルの中間点(オポジション)に至ろうとしている。
ファイナンシャル・アストロロジー(実際には全てのジャンルのアストロロジー)において、私達はコンジャンクションを、ある運動性の受胎、または始点と見ている。オポジションでは、コンジャンクションの時期に蒔かれた種子の結果が現実として生み落とされる。そこで浮かんでくるのは、「果たして私達は、2007年に正しい種を蒔いたのだろうか?」という疑問だ。私達は当時、2013~2014に好ましく開花するような、新しいサイクルをスタートさせただろうか? あるいは当時の私達は、現在に重い対価をもたらすような行動を開始したのだろうか? より特化して言うなら、2008年の危機の原因となった問題を、私達は解決したのか? でないとすれば、私達は単に" 缶を道の先に蹴り出し"(問題を先送りし)、今になって、当時問題を正さなかったことの結果に対処しなければならないのか?
私達はまもなく、その結果を十二分に知ることとなるだろう。だが、こうした危機的財政問題に関する相互の意見交換や交渉において指導者達が見せる機能停止ぶりは、けっして良い前兆とは言えない。
ちょうど終了したばかりのヨーロッパにおけるレクチャーで述べたように、2010年台の残りの年月がどういう未来になるかは、ひとえに今年、2013年に私達のリーダーが下す決断にかかっている。世界中に拡がる経済問題を解決するために共に歩み寄り、調和的に働こうという彼らの意志に、全てがかかっている。
もし彼らがそれを行うなら、私達は未来を担う世代の財政的な安全保障のために確固とした基盤を築き、次の10年が始まる頃にその結果を見ることになる。もし彼らがそれをしなければ、またもう一つの危機が訪れ(おそらく2010年台で2回)、その回復のために数十年を費やす可能性がある。どちらになるかは全くもって、2013年の指導者達と彼らが下す決断の如何にかかっているのだ。もし彼らがそれを成し遂げなければ、人々は自らの意見を主張し始め、自分達の指導者にどんな未来が待ち受けるか、それについて選択することになるだろう。
訳文ここまで
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January 14, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント 1/14 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年1月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
今週のコラムは、チューリヒにおけるフォーキャスト2013関連のスピーチ及び金のスペシャル・ワークショップのため短縮版とさせていただく。来週はフル版とする予定だ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
来週中に起きる主なジオコズミック・サインは、金星による天王星・冥王星ワクシングスクエアのトランスレーションだ。1/12、金星は天王星に対しスクエア・アスペクト(金星・天王星サイクルにおける最終1/4局面)を形成し、1/16には冥王星にコンジャンクションとなる。コンジャンクションとは、惑星ペア・サイクルのスタート地点ということだ。私達は太陽による同様の動きを去る12/25〜30に目撃した。ダウ工業平均における482ポイントの下落は、12/18に始まり、12/31に入って直後に終わりを告げた。これは財政の崖に関わる討議でついに結論が出たからで、市場はそれ以来上昇を続けている。
このパターンは1999年終盤から2000年にかけて、Y2K (2000年問題)で世界が終わると想定されていた頃と際だってよく似ている。当時、株式市場も1999年12/30〜2000年1/5までの間に500ポイント以上も急落した。だがそこから反騰して1/14には新たに史上最高値をつけている。これはその後2年で37%の下落をみる前のことだ(ナスダックでは80%の下落となったが、この下落は3月まで起こらなかった)。
言葉を換えれば、誰もが1999年末に起きると予測していた大暴落は、翌年1月中旬まで始まらなかったということだ。これがまた起きる可能性はあるだろうか? もちろんある。天王星が示すサインの下ではどんな事でも起き得るし、そして殆どの場合、市場は大方の予想をはるかに越えて反騰するか下落するか、二つに一つとなる。現在のところ、圧倒的多数のアナリストは強気で、株式市場の力強い動きを予想している。
天王星は人間に謙虚さを教える方法を心得ている。そのレッスンはこうだ。『群衆を追うな。あなた自身の常識と合致しない限り、耳に入ることを信じるな。もし合致したとしても、さらに疑え。』
≪ 長期的考察 ≫
『財政の崖は避けられたかもしれないが、より危険度の高い行き詰まり — 今回は債務上限を巡って—がもうすぐそこに迫っている…. そこに素晴らしい選択肢などありはしない。これまでのところ出ている提案はその殆どが、*公的債務の公開市場に深刻な混乱をもたらすか、国の最高執行部による憲法解釈の主張に頼るかであり、こうなると我々は今後2年間にわたり、彼らの弾劾を巡っての闘争に時を費やすことになりそうな具合だ。』
― "債務上限の脱出口" Edward D. Kleinbard, International Herald Tribune紙 2013年1/11付記事より
さあ来た。天王星・冥王星スクエアのもう1つの層だ。2014年4/21、カーディナル・サインの13°で起きる天王星・冥王星・木星・火星のグランドスクエアは、やはりカーディナル・サインの13〜14°に在泊する米国始原図の太陽・土星をヒットする。この影響は早ければ2013年2月に始まり、2014年4月を中心に2〜3カ月以内にピークに達する可能性がある。天王星・冥王星スクエアはその中心的時間帯(2013年6/24〜2015年3/17)の間に株価の天井と同期しようとしていることから、一端ピークが示現すれば、それに続く世界の株式市場のトレンド反転は急激なものになるだろう。
2013年7/17、木星・土星・そして海王星の水性グランドトラインによって、合意、すなわちグランド・バーゲンに達し、多くの問題で二党が共に協力するという希望はある。しかし、もし彼らがその時期周辺で長期の合意を確保し、共に働く際の信頼を培うことが出来なかったなら、その後は困難が待つ年となるだろう。グランドトラインは僅か数週間しか続かない。その一方、天王星・冥王星スクエアは3年近くも続くのだ。これについてはまた詳説する。
今のところ、不平や苦情とは対極の奇蹟を信じる道を選択することは、指導者達にとって傷付くことのない道だ。だがもし彼らが寛容で思いやりある人間でいることを諦めるなら、苦痛が待っているだろう。それはアストロロジーで言えば、木星・海王星・土星のグランドトラインか、天王星・木星・冥王星のTスクエアそして火星を加えてのグランドスクエアかの、いずれかを選ぶということだ。ひとつは思いやりと協働であり、もう一方は闘争と対立を意味する。
指導者達は決めるべき選択肢を持っている。もし彼らが成功すれば、私達は社会的・経済的な癒やしと回復の基盤をスタートさせることになる。もし失敗なら、大衆は自己主張の声を高め、それに沿って彼らのリーダーを選択するだろう。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年1月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
今週のコラムは、チューリヒにおけるフォーキャスト2013関連のスピーチ及び金のスペシャル・ワークショップのため短縮版とさせていただく。来週はフル版とする予定だ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
来週中に起きる主なジオコズミック・サインは、金星による天王星・冥王星ワクシングスクエアのトランスレーションだ。1/12、金星は天王星に対しスクエア・アスペクト(金星・天王星サイクルにおける最終1/4局面)を形成し、1/16には冥王星にコンジャンクションとなる。コンジャンクションとは、惑星ペア・サイクルのスタート地点ということだ。私達は太陽による同様の動きを去る12/25〜30に目撃した。ダウ工業平均における482ポイントの下落は、12/18に始まり、12/31に入って直後に終わりを告げた。これは財政の崖に関わる討議でついに結論が出たからで、市場はそれ以来上昇を続けている。
このパターンは1999年終盤から2000年にかけて、Y2K (2000年問題)で世界が終わると想定されていた頃と際だってよく似ている。当時、株式市場も1999年12/30〜2000年1/5までの間に500ポイント以上も急落した。だがそこから反騰して1/14には新たに史上最高値をつけている。これはその後2年で37%の下落をみる前のことだ(ナスダックでは80%の下落となったが、この下落は3月まで起こらなかった)。
言葉を換えれば、誰もが1999年末に起きると予測していた大暴落は、翌年1月中旬まで始まらなかったということだ。これがまた起きる可能性はあるだろうか? もちろんある。天王星が示すサインの下ではどんな事でも起き得るし、そして殆どの場合、市場は大方の予想をはるかに越えて反騰するか下落するか、二つに一つとなる。現在のところ、圧倒的多数のアナリストは強気で、株式市場の力強い動きを予想している。
天王星は人間に謙虚さを教える方法を心得ている。そのレッスンはこうだ。『群衆を追うな。あなた自身の常識と合致しない限り、耳に入ることを信じるな。もし合致したとしても、さらに疑え。』
≪ 長期的考察 ≫
『財政の崖は避けられたかもしれないが、より危険度の高い行き詰まり — 今回は債務上限を巡って—がもうすぐそこに迫っている…. そこに素晴らしい選択肢などありはしない。これまでのところ出ている提案はその殆どが、*公的債務の公開市場に深刻な混乱をもたらすか、国の最高執行部による憲法解釈の主張に頼るかであり、こうなると我々は今後2年間にわたり、彼らの弾劾を巡っての闘争に時を費やすことになりそうな具合だ。』
― "債務上限の脱出口" Edward D. Kleinbard, International Herald Tribune紙 2013年1/11付記事より
さあ来た。天王星・冥王星スクエアのもう1つの層だ。2014年4/21、カーディナル・サインの13°で起きる天王星・冥王星・木星・火星のグランドスクエアは、やはりカーディナル・サインの13〜14°に在泊する米国始原図の太陽・土星をヒットする。この影響は早ければ2013年2月に始まり、2014年4月を中心に2〜3カ月以内にピークに達する可能性がある。天王星・冥王星スクエアはその中心的時間帯(2013年6/24〜2015年3/17)の間に株価の天井と同期しようとしていることから、一端ピークが示現すれば、それに続く世界の株式市場のトレンド反転は急激なものになるだろう。
2013年7/17、木星・土星・そして海王星の水性グランドトラインによって、合意、すなわちグランド・バーゲンに達し、多くの問題で二党が共に協力するという希望はある。しかし、もし彼らがその時期周辺で長期の合意を確保し、共に働く際の信頼を培うことが出来なかったなら、その後は困難が待つ年となるだろう。グランドトラインは僅か数週間しか続かない。その一方、天王星・冥王星スクエアは3年近くも続くのだ。これについてはまた詳説する。
今のところ、不平や苦情とは対極の奇蹟を信じる道を選択することは、指導者達にとって傷付くことのない道だ。だがもし彼らが寛容で思いやりある人間でいることを諦めるなら、苦痛が待っているだろう。それはアストロロジーで言えば、木星・海王星・土星のグランドトラインか、天王星・木星・冥王星のTスクエアそして火星を加えてのグランドスクエアかの、いずれかを選ぶということだ。ひとつは思いやりと協働であり、もう一方は闘争と対立を意味する。
指導者達は決めるべき選択肢を持っている。もし彼らが成功すれば、私達は社会的・経済的な癒やしと回復の基盤をスタートさせることになる。もし失敗なら、大衆は自己主張の声を高め、それに沿って彼らのリーダーを選択するだろう。
*1兆ドルのプラチナコイン鋳造案、そして合衆国憲法修正第14条第4節前段の適用によって債務上限に関係なく財務省証券を発行し続けることが可能だという論議(wikipedia参照)を指してのことと思われる。
訳文ここまで
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January 11, 2013
○1/12の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで1月12日 05:02前後、北海道周辺で 05:06前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 04:43前後、沖縄周辺では 04:12前後に 山羊座 21°45’ で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------
Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦・1/12~.1/26 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【太陽・月 山羊座 21°~22° 】
"A relay race"
→ リレー・レース
↓
"A general accepting defeat gracefully"
→ 負けを潔く受け入れる敗軍の将
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★失敗や過失を避けるために注意を払う
→★他者からの注意や賞賛への期待と迎合
→★自分の中で何か大切な物事が進行しているという感覚
→★他者との共存や協調に力を注ぐ・または力を奪われる
→★期待したものとは異なる結果への失望
→★小さな終わりと始まりの予感
→★自分の力を超えた流れの力を感じ取る
→★降りる・手放す・奪われるという形の精霊の顕示
→★凪ぎの状態で待つことの忍耐
→★焦って手段を講じずに自然が生み出す流れを信頼する
→★周囲の反応や喧噪から距離を置き内側から再生する
→★内的な勝利によって運命の風に乗っていく・・・→
★エネルギーのポイント:
「視座の転換、またはその予感」
お正月もあっという間に過ぎて、2013年初めての新月がやってきます。ニュースはアベノミクスで日経最高値やら米国の債務上限やら領土問題やら中東情勢やら銃乱射にテロにレイプにいじめ問題…世界中のキナ臭いお話であいかわらず賑やか。希望は無いわけじゃないけれど、世の中全体を眺めると、やはり不安感の方がずっと強く蔓延しているように見えます。 一方、精神世界ではアセンションの話題が途切れることなく人々の口の端に上り続けています。どちらにしても、沢山のわたしやあなたの"意見"が飛び交っている世界。 わたし達は、そうやって表現し、受け取りながら、自分自身を確かめ続けています。
ただ、両方の世界は確かに"存在"するけれど、いまだにそのどちらからも、互いを結び付けていくだけの確固として精妙な架け橋が用意されているようには見えません。その架け橋が、ある種の眼差しとして個の中に、社会に、ある程度まで確立されないうちは、そして「個のアセンション」など実は無いのだという領域に達するまでは、どんな次元上昇のお話も「よりよき人生」という"気分"の問題にしかならない弱さがあると思います。それらはいまだに分離の視座からしか語る術を持たないからです。天王星・冥王星スクエアという重要なアスペクトの下にある今は、 きっと大いなる過渡期なのかもしれません。
…てなことをなにげに思いつつ迎える今回の新月。 またひとつ、ひそやかなギア・チェンジが示唆されているようです。 前回12月13日の新月は、わたし達に「共同体の一部として担うべき責任」というテーマを提示してきました。 そのテーマの下、大きな出来事から日常の些細なことまで、いろいろと試される経験をしたひとも多いのではないでしょうか。
さて今回のシンボル、まず出発点は山羊座21°の「リレー・レース」です。 リレーと言えば、関東地区ではお正月早々の箱根駅伝をご覧になった方も多いと思います。(全国放送だったかな?) 沿道の大声援を受けながら、日頃訓練してきた選手達が1本のタスキをたずさえてひたすら次の走者に向けて走り続ける姿。運命の風に乗って記録的なスピードで駆け抜けるひと、苦悶の表情を浮かべて倒れ込むひと、2日間のリレー・レースには沢山のドラマがありました。
山羊座も中盤からこのあたりの度数では(各星座宮でもそうなのですが)、そのサインのクライマックス的な経験が暗示されます。 リレー・レースでひとりひとりの選手が負う責任は、自分が属する共同体の一員として担うべき責任そのもの。ここで前回の新月のテーマはクライマックスを迎え、無数の他者の注目と賞賛と期待を一身に浴びて、大切な1本のバトンを担って全力を尽くす人間の姿が描かれます。
リレーは勝負です。では、リレー走者は走っている間、何と闘っているのでしょう。 チーム全体の名誉、そしてそれを取り巻く多くの人達の期待…それは、自分がきっと走り通せる、やり通せるという、自分で自分にかけた期待でもあります。そのためにはペース配分を間違ったり、アクシデントを誘うような動きは絶対に避けなければなりません。多くの観衆の中で、素晴らしいパフォーマンスを見せたいという欲求だってあるはずです。そしてその時々の自分の体調、精神…個人的な星回りからくるプレッシャーだってあるかもしれません。その全てを自分一人の肩に背負って走り続ける走者。 さあ、ゴールが見えてきました。同じチームの次の走者がバトンを待っています…。
ここまで走ってきて、走者は自分自身の闘いに勝ち、周囲から期待され自分でも期待したその役割を果たせたでしょうか? それとも、何か思うに任せないことがあり、今一つ納得いかない結果に終わるのでしょうか? そして、彼/彼女が大切に護ってきた"バトン"とは一体何だったのでしょう? 共同体の観点からみれば、それはチームの名誉であり、力の証明であり、絆であり、グループとしての自己実現の象徴でもあります。 もちろん個人にとっても同じことかもしれません。けれどもう一歩分け入ってみれば、1本のバトンに象徴される想いは、走るひとの数だけ様々なものがありそうです。人生が生きるひとの数だけ様々なように…。
わたし達もまたこの1カ月、自分の中に大なり小なり期待や欲望や不安を抱えて走ってきました。時には周囲の声を気にし、時には刺激に反応し、時には笑い、そしてまた逃避したくなりながら。そして、この新月で、自分に課した物事にひとつ、小さなゴールを迎えるのではないかと思います。 上手くいったりいかなかったり、または、どちらでもない日常が続いているように見えるかもしれません。けれど、確実にギア・チェンジは行われ、これまで抱えてきたバトンは次の見知らぬ走者に託されるでしょう。後に残るのはひとり、自分自身のみです。バトンから手を離して一瞬空っぽになったとき、わたし達は初めて自分がそれまで必死に抱えてきたものの正体を見ることになるのかもしれません。もしかしたら、走ることの本当の目的は、それを見ることにあったのかもしれません。
共同体のために、そして自分自身のために、頑張ってきた小さな何かを…今、手放すときが来たようです。もう勝ちも負けもありません。 どんな結果が待っているにせよ、とにかくフゥっと息をついて、ひと休み。まずは体調を整えることから始めましょう。
そして新月が向かっていくのは「敗軍の将が潔く負けを認める」というテーマです。 去年11月14日に起きた日食の度数、蠍座21°のシンボルは「職務怠慢の兵士」でした。それがここに来て、兵士は的確に風を読む将官となり、潔く紳士的な態度(gracefully)を持って敗北を受け入れます。 個人としての彼の胸の内は、悔しさや怒り、後悔、それに部下を失った苦い思いや痛みなど、様々に去来するものがあると思います。けれど、彼はそれを超越したかのように、勝者である敵のもとに下ります。戦争は命のやり取りです。おそらく彼は、捕虜となる部下達が生き延びられるよう心を配った可能性があります。 また勝者の側も、彼の潔い精神に打たれて手荒なことは控えたかもしれません。例えそうならなかったとしても、この将官が取った態度は、荒ぶる戦場における一種の「美」として人のこころを打つものがあったのではないでしょうか。
この将官の姿には、山羊座の支配星である土星が持つエネルギーの、一番高貴な顕れが象徴されています。 彼は自分の力をはるかに超えた、いわば天の配剤のような流れの存在をはっきりと知覚しました。だからこそ、「死ぬまで闘え!」と命令することも可能な権威の座から降り、投降することを選択したのでしょう。そして、敗軍の将として捕らえられる屈辱を、乱れも見せず、卑屈にもならずに受け入れることが出来ました。 それは、生命の価値が限りなく軽く扱われ、人々のこころが荒んでいく戦場にあって、他の誰にも代わることの出来ない最高の"アカウンタビリティー(土星)"の示し方だったと思います。
このシンボルがわたし達に語りかけるのは、自我を超えた大きな流れの存在を全面的に認め、受け入れること、そして失意の瞬間にも内的な美と強さを保つことによってのみ、新たな再生を図れるのだ、ということです。ここには普段無骨でコワモテなイメージを持たれがちな土星に秘められた、優雅さや高貴さの表れがあります。そういえば「まな板の上の鯉」なんて言い方があるけれど、要するにソレなのかもw? でも、決してヤケっぱちじゃなく、大人の優しさをたたえて微笑みながら天に白旗をかかげ、まだ見ぬ永遠の"偉大なるものとその力"に身を任せて…。
この新月で、わたし達は今までこだわってきた何か=リレーのバトンを手放すよう促されます。そして、身一つ残った心許ない状態でニコ毛をふるわせながらも、自分にとって本当の強さや真の勝利とはいったい何なのか? それを今一度、自分の内側に探っていくのかもしれません。 外側を見れば、そこには常に喧噪があり、自分と他者の比較があり、大なり小なり、あちこちでリレー・レースが続いています。でも今は、今だけは、戦場の真っただ中でひとり立つ高貴な将官になったつもりで、静かにこころを"空"に明け渡すことを求められてくると思います。 そう、少なくとも1〜2日の間は。。
次の満月ごろには、多分わたし達は新たなバトンをその手に握りしめて走っているでしょう。ひとによって、それは新たな闘いかもしれないし、ドキドキorワクワクするようなゲームになるかもしれません。いずれにしても、内にも外にもエネルギーは満ちてきます。けれど、一番大切なのはいつも内なる静けさと共に在ること。 いつでも必要なときに、怖がって暴れる自我をより大きな天の流れに明け渡すことが出来る。そしてそれによって、全体から課された責任=アカウンタビリティを必ずどこかでまっとう出来るのだと知っていること。 これは今回の新月が与えてくれる、大きな智恵ではないかと思います。 社会性の頂点とも言える山羊座の後ろには、いつだって高貴な精神を貫こうとする者を待つ精霊が存在します。そして、彼/彼女をひっそりと支えています。
2013年最初の新月。大きな節目の予感を胸に、こころ静かに過ごせたらいいな、と思います。人生にも、世界という存在そのものにも、体いっぱいの大きな愛を持って…
★アスペクトからみるキーワードいろいろ★
★蓄積した妬みや嫉妬による無謀なふるまいの可能性。価値観の違う相手から攻撃された場合は正面から受けず斜め上に避け、包容力のありそうな調整役を立ててみるといいかも。山羊座のクライマックスに多くの惑星が集まっている今、着実な根回し力も試されそう。けれど忙しい中にも静かなひとときをキープして(牡羊座のエリス・ビエノール組に新月とレクイエムの合がタイトなスクエア)
★褒め殺しや魅惑的な言葉、リズミカルなイケイケムードの心地よさ。けれどうっかり乗ると足を取られそう。言葉の魔法使いがアチコチで活躍するかも?話半分に聞いて、ご用心♪ でも歌ったり聴いたり奏でたりするのはいい感じ。(新月に水星、ヴェガのコンジャンクト)
★エゴ的な衝動が強くなり、足許を確かめたいという安全感覚を脅かしてくるかも。距離を測る気持ちと相手の懐に突っ込んで行きたい気持ちの葛藤。愛情問題に波乱を引き寄せるひとも。慎重に大きな気持を持って、一度相手の立場に立って考えてみて。ネット弁慶も要注意(牡羊座の天王星・ICの合に山羊座の金星がスクエア、山羊座のジュノー・冥王星に蟹座のキラルスのオポジション)
★いつの間にか溜め込んだエネルギーの暴発、暴力的な気分を誰かに投影したくなる傾向。アウトサイダー対世間の常識。母性への怒りとなる場合も。母のような囲む愛より、少しクールに構えてズバリ真実を突きつける荒療治もまた愛のうち。但し自信過剰は禁物。防御も忘れずに。(アセンダントに射手座のフォルス・イクシオンが合、双子座のセレスがオポジション)
★抑圧された性的エネルギーの処理が葛藤を生む可能性。行くも引くも一過性とクールに構えられるなら、安全な形でエネルギーの解放を。ひとによってはセックス・カウンセリングもアリ。また底深い傷のヒーリングを開始するには良い機会となるかも(月のノード軸とネッソスがTスクエア)
★情報の過剰な取り込みがかえって孤立感を増大させる可能性。じわじわ来そうなエネルギー。焦らず比べず。たまにはPCの電源を落とし、情報の渦から離れてみて。今は広く浅くより、深さに焦点をあてていくとき。世界の喧噪に振り回されず、創ったり楽しんだり出来るとエネルギー転換になりそう。(双子座の木星と魚座のカイロンがスクエア)
★そして、ある種の戦士さんへ
惑星エネルギーはこれから益々強化されて来るでしょう。 感受性の強いひと達は、前回の新月あたりから空間の何かが変わったことを感知していることと思います。中でも敏感なひとは、一段と強いエネルギーを受けて、心身共に色々な症状を経験しているかもしれません。 当然のことだけれど、体調が悪いときはなるべくよく休むこと、そして然るべき専門医の診察を受けることがとても大切です。でも中には、どんなに検査しても何も出ないのに具合が悪い、というひともいます。そんなときは、精神の前に体がエネルギー変化に対応しようとして、様々な症状を起こしていることも考えられます。
この変革期、こうしたエネルギー症候群についての情報を発信し続けてきたカレン・ビショップ(http://www.gamabooks.com/)によれば、例えば風邪に似た兆候、女性の更年期障害に似た症状(ホットフラッシュ、頭痛、体の凝り、不眠や過眠など)、突然のアレルギー症状、便秘や下痢、物忘れやさして理由も無い仮性鬱や無気力、集中力の欠如、取り残されたような感覚などなど、ひとによって、その例は千差万別…。こういうことって、原因がわからないと余計辛く感じます。もし本当に何の病気も常識的な理由も検知されないのに不調があるとしたら(心身症などと診断される場合もありますが)、空間エネルギーの強化に体が敏感に反応しているケースを考えても良いかもしれません。心当たりがあるひとは、とにかく出来る限り体を休め、不安に苛まれる必要がないことだけを知っていてください。そんなときは、強い薬はなるべく避けたほうが良いかもしれません。いつまでとは言えないけれど、精神と知覚が新しいエネルギーに追い着いてくれば、自然に症状は緩和されてきます。 このウェーブは、何度も繰り返しやって来ると思います。ひとつ山を越え、すこし楽になったと思ったらまた次に一段と強化されたエネルギーがやって来る、といったふうに。そうやってすこしずつ、全体が変容していきます。
でも、シツコイけれど、くれぐれも自己判断の前に専門医の診断を仰いでくださいね。そしてその上で、これはやはりエネルギーのせいかも?と感じたなら、未来には不安よりずっと大きな希望が待っていることをこころに留めておいてほしいのです。周囲の理解を得られないケースもあるので、確かに忍耐(またもや土星力w)は必要になります。けれど、それはこころにとっても体にとっても、通らざるを得ない旅路です。この新月は小さくて大きな変化のとき。細々とした不安思考に翻弄されないで、エネルギーをひたすら受けとめて処理しようと頑張っている自分の体を、どうか労ってあげてください。今自分が本当に必要と感じること、それを自分に対しても周囲に対しても、明確にしてあげてください。その優しさはさざ波のように、内に外に、拡がっていくと思います。たとえ今がどうあろうと、世界にはあなたが必要だから…。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)/
新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで1月12日 05:02前後、北海道周辺で 05:06前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 04:43前後、沖縄周辺では 04:12前後に 山羊座 21°45’ で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦・1/12~.1/26 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。
【太陽・月 山羊座 21°~22° 】
"A relay race"
→ リレー・レース
↓
"A general accepting defeat gracefully"
→ 負けを潔く受け入れる敗軍の将
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★失敗や過失を避けるために注意を払う
→★他者からの注意や賞賛への期待と迎合
→★自分の中で何か大切な物事が進行しているという感覚
→★他者との共存や協調に力を注ぐ・または力を奪われる
→★期待したものとは異なる結果への失望
→★小さな終わりと始まりの予感
→★自分の力を超えた流れの力を感じ取る
→★降りる・手放す・奪われるという形の精霊の顕示
→★凪ぎの状態で待つことの忍耐
→★焦って手段を講じずに自然が生み出す流れを信頼する
→★周囲の反応や喧噪から距離を置き内側から再生する
→★内的な勝利によって運命の風に乗っていく・・・→
★エネルギーのポイント:
「視座の転換、またはその予感」
お正月もあっという間に過ぎて、2013年初めての新月がやってきます。ニュースはアベノミクスで日経最高値やら米国の債務上限やら領土問題やら中東情勢やら銃乱射にテロにレイプにいじめ問題…世界中のキナ臭いお話であいかわらず賑やか。希望は無いわけじゃないけれど、世の中全体を眺めると、やはり不安感の方がずっと強く蔓延しているように見えます。 一方、精神世界ではアセンションの話題が途切れることなく人々の口の端に上り続けています。どちらにしても、沢山のわたしやあなたの"意見"が飛び交っている世界。 わたし達は、そうやって表現し、受け取りながら、自分自身を確かめ続けています。
ただ、両方の世界は確かに"存在"するけれど、いまだにそのどちらからも、互いを結び付けていくだけの確固として精妙な架け橋が用意されているようには見えません。その架け橋が、ある種の眼差しとして個の中に、社会に、ある程度まで確立されないうちは、そして「個のアセンション」など実は無いのだという領域に達するまでは、どんな次元上昇のお話も「よりよき人生」という"気分"の問題にしかならない弱さがあると思います。それらはいまだに分離の視座からしか語る術を持たないからです。天王星・冥王星スクエアという重要なアスペクトの下にある今は、 きっと大いなる過渡期なのかもしれません。
…てなことをなにげに思いつつ迎える今回の新月。 またひとつ、ひそやかなギア・チェンジが示唆されているようです。 前回12月13日の新月は、わたし達に「共同体の一部として担うべき責任」というテーマを提示してきました。 そのテーマの下、大きな出来事から日常の些細なことまで、いろいろと試される経験をしたひとも多いのではないでしょうか。
さて今回のシンボル、まず出発点は山羊座21°の「リレー・レース」です。 リレーと言えば、関東地区ではお正月早々の箱根駅伝をご覧になった方も多いと思います。(全国放送だったかな?) 沿道の大声援を受けながら、日頃訓練してきた選手達が1本のタスキをたずさえてひたすら次の走者に向けて走り続ける姿。運命の風に乗って記録的なスピードで駆け抜けるひと、苦悶の表情を浮かべて倒れ込むひと、2日間のリレー・レースには沢山のドラマがありました。
山羊座も中盤からこのあたりの度数では(各星座宮でもそうなのですが)、そのサインのクライマックス的な経験が暗示されます。 リレー・レースでひとりひとりの選手が負う責任は、自分が属する共同体の一員として担うべき責任そのもの。ここで前回の新月のテーマはクライマックスを迎え、無数の他者の注目と賞賛と期待を一身に浴びて、大切な1本のバトンを担って全力を尽くす人間の姿が描かれます。
リレーは勝負です。では、リレー走者は走っている間、何と闘っているのでしょう。 チーム全体の名誉、そしてそれを取り巻く多くの人達の期待…それは、自分がきっと走り通せる、やり通せるという、自分で自分にかけた期待でもあります。そのためにはペース配分を間違ったり、アクシデントを誘うような動きは絶対に避けなければなりません。多くの観衆の中で、素晴らしいパフォーマンスを見せたいという欲求だってあるはずです。そしてその時々の自分の体調、精神…個人的な星回りからくるプレッシャーだってあるかもしれません。その全てを自分一人の肩に背負って走り続ける走者。 さあ、ゴールが見えてきました。同じチームの次の走者がバトンを待っています…。
ここまで走ってきて、走者は自分自身の闘いに勝ち、周囲から期待され自分でも期待したその役割を果たせたでしょうか? それとも、何か思うに任せないことがあり、今一つ納得いかない結果に終わるのでしょうか? そして、彼/彼女が大切に護ってきた"バトン"とは一体何だったのでしょう? 共同体の観点からみれば、それはチームの名誉であり、力の証明であり、絆であり、グループとしての自己実現の象徴でもあります。 もちろん個人にとっても同じことかもしれません。けれどもう一歩分け入ってみれば、1本のバトンに象徴される想いは、走るひとの数だけ様々なものがありそうです。人生が生きるひとの数だけ様々なように…。
わたし達もまたこの1カ月、自分の中に大なり小なり期待や欲望や不安を抱えて走ってきました。時には周囲の声を気にし、時には刺激に反応し、時には笑い、そしてまた逃避したくなりながら。そして、この新月で、自分に課した物事にひとつ、小さなゴールを迎えるのではないかと思います。 上手くいったりいかなかったり、または、どちらでもない日常が続いているように見えるかもしれません。けれど、確実にギア・チェンジは行われ、これまで抱えてきたバトンは次の見知らぬ走者に託されるでしょう。後に残るのはひとり、自分自身のみです。バトンから手を離して一瞬空っぽになったとき、わたし達は初めて自分がそれまで必死に抱えてきたものの正体を見ることになるのかもしれません。もしかしたら、走ることの本当の目的は、それを見ることにあったのかもしれません。
共同体のために、そして自分自身のために、頑張ってきた小さな何かを…今、手放すときが来たようです。もう勝ちも負けもありません。 どんな結果が待っているにせよ、とにかくフゥっと息をついて、ひと休み。まずは体調を整えることから始めましょう。
そして新月が向かっていくのは「敗軍の将が潔く負けを認める」というテーマです。 去年11月14日に起きた日食の度数、蠍座21°のシンボルは「職務怠慢の兵士」でした。それがここに来て、兵士は的確に風を読む将官となり、潔く紳士的な態度(gracefully)を持って敗北を受け入れます。 個人としての彼の胸の内は、悔しさや怒り、後悔、それに部下を失った苦い思いや痛みなど、様々に去来するものがあると思います。けれど、彼はそれを超越したかのように、勝者である敵のもとに下ります。戦争は命のやり取りです。おそらく彼は、捕虜となる部下達が生き延びられるよう心を配った可能性があります。 また勝者の側も、彼の潔い精神に打たれて手荒なことは控えたかもしれません。例えそうならなかったとしても、この将官が取った態度は、荒ぶる戦場における一種の「美」として人のこころを打つものがあったのではないでしょうか。
この将官の姿には、山羊座の支配星である土星が持つエネルギーの、一番高貴な顕れが象徴されています。 彼は自分の力をはるかに超えた、いわば天の配剤のような流れの存在をはっきりと知覚しました。だからこそ、「死ぬまで闘え!」と命令することも可能な権威の座から降り、投降することを選択したのでしょう。そして、敗軍の将として捕らえられる屈辱を、乱れも見せず、卑屈にもならずに受け入れることが出来ました。 それは、生命の価値が限りなく軽く扱われ、人々のこころが荒んでいく戦場にあって、他の誰にも代わることの出来ない最高の"アカウンタビリティー(土星)"の示し方だったと思います。
このシンボルがわたし達に語りかけるのは、自我を超えた大きな流れの存在を全面的に認め、受け入れること、そして失意の瞬間にも内的な美と強さを保つことによってのみ、新たな再生を図れるのだ、ということです。ここには普段無骨でコワモテなイメージを持たれがちな土星に秘められた、優雅さや高貴さの表れがあります。そういえば「まな板の上の鯉」なんて言い方があるけれど、要するにソレなのかもw? でも、決してヤケっぱちじゃなく、大人の優しさをたたえて微笑みながら天に白旗をかかげ、まだ見ぬ永遠の"偉大なるものとその力"に身を任せて…。
この新月で、わたし達は今までこだわってきた何か=リレーのバトンを手放すよう促されます。そして、身一つ残った心許ない状態でニコ毛をふるわせながらも、自分にとって本当の強さや真の勝利とはいったい何なのか? それを今一度、自分の内側に探っていくのかもしれません。 外側を見れば、そこには常に喧噪があり、自分と他者の比較があり、大なり小なり、あちこちでリレー・レースが続いています。でも今は、今だけは、戦場の真っただ中でひとり立つ高貴な将官になったつもりで、静かにこころを"空"に明け渡すことを求められてくると思います。 そう、少なくとも1〜2日の間は。。
次の満月ごろには、多分わたし達は新たなバトンをその手に握りしめて走っているでしょう。ひとによって、それは新たな闘いかもしれないし、ドキドキorワクワクするようなゲームになるかもしれません。いずれにしても、内にも外にもエネルギーは満ちてきます。けれど、一番大切なのはいつも内なる静けさと共に在ること。 いつでも必要なときに、怖がって暴れる自我をより大きな天の流れに明け渡すことが出来る。そしてそれによって、全体から課された責任=アカウンタビリティを必ずどこかでまっとう出来るのだと知っていること。 これは今回の新月が与えてくれる、大きな智恵ではないかと思います。 社会性の頂点とも言える山羊座の後ろには、いつだって高貴な精神を貫こうとする者を待つ精霊が存在します。そして、彼/彼女をひっそりと支えています。
2013年最初の新月。大きな節目の予感を胸に、こころ静かに過ごせたらいいな、と思います。人生にも、世界という存在そのものにも、体いっぱいの大きな愛を持って…
★アスペクトからみるキーワードいろいろ★
★蓄積した妬みや嫉妬による無謀なふるまいの可能性。価値観の違う相手から攻撃された場合は正面から受けず斜め上に避け、包容力のありそうな調整役を立ててみるといいかも。山羊座のクライマックスに多くの惑星が集まっている今、着実な根回し力も試されそう。けれど忙しい中にも静かなひとときをキープして(牡羊座のエリス・ビエノール組に新月とレクイエムの合がタイトなスクエア)
★褒め殺しや魅惑的な言葉、リズミカルなイケイケムードの心地よさ。けれどうっかり乗ると足を取られそう。言葉の魔法使いがアチコチで活躍するかも?話半分に聞いて、ご用心♪ でも歌ったり聴いたり奏でたりするのはいい感じ。(新月に水星、ヴェガのコンジャンクト)
★エゴ的な衝動が強くなり、足許を確かめたいという安全感覚を脅かしてくるかも。距離を測る気持ちと相手の懐に突っ込んで行きたい気持ちの葛藤。愛情問題に波乱を引き寄せるひとも。慎重に大きな気持を持って、一度相手の立場に立って考えてみて。ネット弁慶も要注意(牡羊座の天王星・ICの合に山羊座の金星がスクエア、山羊座のジュノー・冥王星に蟹座のキラルスのオポジション)
★いつの間にか溜め込んだエネルギーの暴発、暴力的な気分を誰かに投影したくなる傾向。アウトサイダー対世間の常識。母性への怒りとなる場合も。母のような囲む愛より、少しクールに構えてズバリ真実を突きつける荒療治もまた愛のうち。但し自信過剰は禁物。防御も忘れずに。(アセンダントに射手座のフォルス・イクシオンが合、双子座のセレスがオポジション)
★抑圧された性的エネルギーの処理が葛藤を生む可能性。行くも引くも一過性とクールに構えられるなら、安全な形でエネルギーの解放を。ひとによってはセックス・カウンセリングもアリ。また底深い傷のヒーリングを開始するには良い機会となるかも(月のノード軸とネッソスがTスクエア)
★情報の過剰な取り込みがかえって孤立感を増大させる可能性。じわじわ来そうなエネルギー。焦らず比べず。たまにはPCの電源を落とし、情報の渦から離れてみて。今は広く浅くより、深さに焦点をあてていくとき。世界の喧噪に振り回されず、創ったり楽しんだり出来るとエネルギー転換になりそう。(双子座の木星と魚座のカイロンがスクエア)
★そして、ある種の戦士さんへ
惑星エネルギーはこれから益々強化されて来るでしょう。 感受性の強いひと達は、前回の新月あたりから空間の何かが変わったことを感知していることと思います。中でも敏感なひとは、一段と強いエネルギーを受けて、心身共に色々な症状を経験しているかもしれません。 当然のことだけれど、体調が悪いときはなるべくよく休むこと、そして然るべき専門医の診察を受けることがとても大切です。でも中には、どんなに検査しても何も出ないのに具合が悪い、というひともいます。そんなときは、精神の前に体がエネルギー変化に対応しようとして、様々な症状を起こしていることも考えられます。
この変革期、こうしたエネルギー症候群についての情報を発信し続けてきたカレン・ビショップ(http://www.gamabooks.com/)によれば、例えば風邪に似た兆候、女性の更年期障害に似た症状(ホットフラッシュ、頭痛、体の凝り、不眠や過眠など)、突然のアレルギー症状、便秘や下痢、物忘れやさして理由も無い仮性鬱や無気力、集中力の欠如、取り残されたような感覚などなど、ひとによって、その例は千差万別…。こういうことって、原因がわからないと余計辛く感じます。もし本当に何の病気も常識的な理由も検知されないのに不調があるとしたら(心身症などと診断される場合もありますが)、空間エネルギーの強化に体が敏感に反応しているケースを考えても良いかもしれません。心当たりがあるひとは、とにかく出来る限り体を休め、不安に苛まれる必要がないことだけを知っていてください。そんなときは、強い薬はなるべく避けたほうが良いかもしれません。いつまでとは言えないけれど、精神と知覚が新しいエネルギーに追い着いてくれば、自然に症状は緩和されてきます。 このウェーブは、何度も繰り返しやって来ると思います。ひとつ山を越え、すこし楽になったと思ったらまた次に一段と強化されたエネルギーがやって来る、といったふうに。そうやってすこしずつ、全体が変容していきます。
でも、シツコイけれど、くれぐれも自己判断の前に専門医の診断を仰いでくださいね。そしてその上で、これはやはりエネルギーのせいかも?と感じたなら、未来には不安よりずっと大きな希望が待っていることをこころに留めておいてほしいのです。周囲の理解を得られないケースもあるので、確かに忍耐(またもや土星力w)は必要になります。けれど、それはこころにとっても体にとっても、通らざるを得ない旅路です。この新月は小さくて大きな変化のとき。細々とした不安思考に翻弄されないで、エネルギーをひたすら受けとめて処理しようと頑張っている自分の体を、どうか労ってあげてください。今自分が本当に必要と感じること、それを自分に対しても周囲に対しても、明確にしてあげてください。その優しさはさざ波のように、内に外に、拡がっていくと思います。たとえ今がどうあろうと、世界にはあなたが必要だから…。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)/
January 06, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント 1/7 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年1月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
--------------------------------------------------------------------------
※来週のコラムは都合により1日遅れて月曜夜の掲載になると思います。また、場合によっては抄訳になるかもしれません。m(_"_)m
※今後の訳文では≪先週のベスト・トレード≫は省略させていただきます。m(_"_)m (もしリクエストがありましたら出来るだけお応えしたいと思いますのでどうぞお知らせください。)
≪ 先週を振り返って ≫
遅れた。財政の崖問題は、オバマ大統領の望みであった、クリスマスまでの決議には至らなかった。実際その決議は、米国経済が崖から転落するはずの日、1/1に間に合うことさえなかった。しかしながら、1/1の夕刻遅くには何とか議決に持ち込まれ、世界の株式市場は新年初の取引日である1/2に勢い良く騰がってその解決を祝った。たとえばダウ工業平均は、308ポイントと力強い上昇をみせた。これはいまだ年初来高値には届いていないが、それでもすぐそこまで迫っている。ヨーロッパの株式指数に至っては、その大方が複数年にわたる新高値を達成している。アジアと環太平洋地域では、多くの指数(ハンセン、日経、そしてオーストラリアのオールオーディナリーズ)が年初来高値まで舞い上がった。果たしてアメリカ大陸がそれに追随できるかどうかが目下の疑問だ。
先週の日報と週報で購読者に向けて指摘したように、12/31~1/4の間、合意に達する格好の機会があるだろうと考えていた。この期間は太陽が天王星・冥王星スクエアのトランスレーション(12/25~30)を終え、次いで水瓶座の火星が双子座の木星に対して好ましいアプライ(接近)のトラインを形成(1/4)するという動きがあった。だがその後、形勢は変化していく(短期ジオコズミクス参照)。世界の株式指数の高値は、まさに火星・木星の接近のトラインの下、1/4金曜に示現した。
金と銀はそれほど幸運というわけにはいかなかった。1/2水曜に金が1695まで、銀河3150まで跳ね上がるなど、確かに合意を受けて反騰はした。だが1/4金曜引けまでに金は1626、銀は2924まで下落した。その後引けにかけて少し戻したが、何よりここで疑問に思わねばならないのは、二党間の「取引」に過ぎない合意が、続行する債務爆発危機の解決からは程遠いにもかかわらず、何故金と銀が下落するのかということだ。そして、これを適切に説明するのがサイクル研究だ。
貴金属においては、長期サイクルの安値が示現する時間帯のいくつかが現在効力を発揮している。その一方で、この種の不安定性と大きな価格変動を伴う反転性が、貴金属、通貨、そして穀物市場において顕著にみられる。この事実は、ヘリオセントリック(太陽中心)の水星が12/28~1/8に射手座を運行中であることをも示している。これは金融市場における大きな価格変動を確認するための、もっとも有効な指標のひとつであり、またもやこれが働いたのだ。そして、まだ終わっていない。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
2週間前となる前回のコラムでは、12/25~30に起きた太陽による天王星・冥王星トランスレーションについて次のように論じた。『 天王星・冥王星スクエアという、この時代の重要なアスペクトは、ちょうど12/28の満月がこれらに対して強力なTスクエアを形成することによって強調されるのだ。これらは決して合意や妥協を支配する惑星ではない。その代わりに、対峙する両サイドは放っておけばどんどん分離の方向へと流され、非難の応酬はエスカレートして全員が失望感を抱く。』
まさしくこの時間帯は、誰もがほとんどお手上げ状態だった。だがその後、ハリー・リード民主党上院院内総務がギブアップした後を受けてミッチ・マコーネル共和党上院院内総務がジョー・バイデン副大統領の助力を要請した。オバマ大統領はその要請を承諾し、そしてそれから2日の内に、マコーネルとバイデンは合意に達した。それは12/30、太陽が天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを終えた後のことだった。
ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーにとって、何故これに注目することが重要なのだろうか? 何故なら、12/25~30という期間に起きた強烈な惑星コンビネーションが過ぎ去るにしたがって宇宙空間がもたらす緊張感もまた弱まり、天上からのエネルギーはもっと楽観的で拡大志向をもたらす1/4の火星・木星トラインへとシフトしたからだ。これこそが何かを成し遂げるために開けた絶好のチャンスだったのであり、彼らは合意に達した。
さて今週再びエネルギーはシフトする。それが始まるのは、火星が土星に対してより挑戦的なアスペクト、スクエアを形勢する1/7の月曜日だ。そればかりか、1/12~16には天王星・冥王星ワクシングスクエアのトランスレーションがまたもや起きる。ちょうど太陽の12/25~30の軌跡を正確になぞるように、今度は金星が最初に天王星とスクエアを形成し、その後冥王星とコンジャンクトするのだ。
購読者向けレポートにおいて示唆したように、12/30~1/4の間に合意には達するかもしれないが、その内容を精査した後では、誰も真にそれを良しとする者はいないだろう。来月に控えた債務上限引き上げに関する次回の討議に向けて、すでに暗雲が垂れ込めようとしている。財政の崖のための合意では、共和党と民主党の双方が相手に譲歩し過ぎたと感じている。この合意によって1セントの赤字も削減されなかったことを思えば、これは不可解極まりない。赤字削減どころか反対に、現在の予測では今後数年間で実際に4兆ドルの赤字増加が見込まれている。
≪ 長期的考察 ≫
『恐怖に自分を明け渡してはならない』錬金術師は奇妙なほど優しい声で言った。『もしそうすれば、君は自分のハートと話すことが出来なくなるだろう…… 夢の実現を不可能にするたった一つのこと、それは失敗を怖れることだ』
『これを僕たちは愛と呼ぶんだ…』少年は自分の願いに風が応えようとしているのを見ながらそう言った。『愛されている時、君はどんなことでも創り上げていける。愛されている時、何が起きているか解る必要なんて全然無いんだ。だって全部自分の中で起きてることだからさ…』 — パウロ・コエーリョ著『アルケミスト — 夢を旅した少年』より
金融市場は怖れと貪欲に支配されていると言われてきた。ファイナンシャル・アストロロジーにおいては、怖れは土星の支配下にあり、貪欲は木星の支配下だ。これらが支配する星座宮もまたこうした感情の原理に相互関連しており、それは私達の太陽系における五大外惑星が在泊する時には特に顕著に現れる。したがって、山羊座(土星に支配される)と射手座・魚座の両星座宮(支配星と副支配星が木星)もまた、それぞれ順に怖れ、そして貪欲という感情的力学に関連している。
今日の世界には怖れが蔓延している。戦争、テロリズム、大量殺人へと導く個人の狂気や異常精神、そして財政的損害の恐怖などだ。マンデーン・アストロロジーにおいては、これを多くのアストロロジー上の要因と関係付けることが出来るが、中でも最も注目すべきは山羊座の冥王星に対してワクシングスクエアという困難なアスペクト(初回1/4局面)を形成する、牡羊座の天王星だろう。
先月、私達はコネチカット州サンディフック小学校の子供達に対する大量殺人の悲劇を目の当たりにした。そして、米国の政治リーダー達による、恐ろしい財政の崖転落を避けるための必死の試みという苦しみの光景を目撃した。
これは、もし合意に達することが出来なければ世界的不況の原因になるとして、あまねく怖れられていた。前回12/28の購読者向けウィークリー・レポートで述べたように、合意に達するには格好の機会が訪れるが — それは12/30以前でも1/4以降でもない — それでもそこで漕ぎ着けた合意は債務問題の解決には殆ど何の足しにもならない。事実、合意は1/1の夕刻遅くに達成された。しかし、それは米国の連邦債務を削減する代わりに、2010年代において負債を4兆ドル増大させる。これでは誰も幸せにはならない。さらに重要なことは、この合意がいまだに現存する財政困難への怖れと不確実性からの解放には殆ど役立たなかったということだ。当然ではないか? これはファイナンシャル・アストロロジャーにとっては不思議でも何でもない。天王星・冥王星スクエアは、2015年3月まで今もなお継続して発効中なのだ。
米国の財政、いや世界の財政の将来にさえも待ち受ける不安と恐怖が、再び時を待たずして増大してくるだろう。米国は、2月終盤にはその債務の上限に達するのだ。財政の崖に関わる強制的支出削減は、再びあと2カ月間先送りされた。果たして大統領と議会には、手遅れになる前に別の合意に達する能力があるのか?という懸念を投資家に生じさせる、ワシントンの政治ショーが繰り広げられるのは間違いない。この“財政ブルース” の新ラウンドは、すぐ間近に迫っている。投資家は、ひとつ終わればまた次へと継続的に懸念の壁を登り詰めるストレスから解放されはしない。投資家達がいまだにゲンナリした様子を見せていないというのは凄いことだ。
だがその一方、お金というものは拠り所となるベースを必要とするものだ。中央銀行が今までに類を見ない規模の紙幣を刷るのに伴い、どこかに寄り集まるべき大量のお金が湧いてくるだろう。株式市場こそがその最善の場所だ…そう、そんな声が昨今の巷から聞こえてくる。
オバマ大統領は、もし共和党が支出削減をあくまで次回の討議に結びつけるなら、債務上限に関する話し合いには参加しないとすでに明言している。彼は債務限度をあと2年分引き上げること、それに関して一切の支出削減を伴わないことを要求している。本当に? 皆さん、天王星と冥王星が互いにスクエアを形成している限り、そんなことは起こり得ない。それはお分かりのはずだ。
世界の多くの指導者達が、彼らの権力を中央集権化するべく急いでいるのを見ても解るように、山羊座の冥王星は「権力掌握」を示すことがある。あるいは、政治指導者達が合意に達するか妥協を通して政府を前進させられないことに対して、世界中で大衆の苛立ちが高まることを意味しているかもしれない。では人々が長期にわたるフラストレーションを過度に溜め込んだらいったい何が起きるだろうか?彼らは最終的に反乱を起こす。
さて、オバマ氏は何をしようとしているのだろう? 今年の「フォーキャスト2013」の中で長きにわたって詳説したように、彼の出生図へのトランシットを見ればそれは非常に明白だ。彼にとって「有利な」アスペクトは1月末に終わりを告げ、その状態は当分の間続く。そして今度はトランシットの海王星が、彼のネイタルの月(双子座)とネイタルの冥王星(乙女座)のスクエアに対して、Tスクエアを形成し始めている。自分の欲する物事の全てをそのまま得られず、イライラさせられるような議論には今後一切参加しない、という彼の言葉は本気なのだと私には思える。海王星は感情に身を委ねていく。海王星は引き籠もる性を持つ。特に、敏感なネイタルの月とアスペクトする場合はなおさらだ。
私達は、まもなくオバマ氏がどれほど本気かを知ることになるだろう。それは彼が債務上限の討論を導くどころか、関わりもしないような兆候を示す時だ。これは米国の信用格付に大きなインパクトを与える可能性がある。財務長官の退任とまさに時を同じくして起きる、こうした出来事は、米国政府にとって — そして世界の財政・金融の安定にとって — 何を意味するだろう? それは… 「混乱」かもしれない。さぁ魚座の海王星、厚く立ちこめる霧の国へようこそ。
だが同時にそれは、あなたの夢を思い出し、その実現を可能にするものは何か?ということに思いを馳せる時でもあるのだ。その最初の第一歩は、まず夢を持つことであり、単に不平や不満のみで終わらないことだ。その夢は、あなたのハートに繋がっていなくてはならない。ハートに繋がった夢を持つ時のみ、あなたは — そこには世界の政治指導者達も含まれるが — 霧と、それがもたらす不確実性の恐怖を避けて進むことが出来る。
『…君が愛されている時、そして君が愛する時、どんなことでも創り上げていける。』 深い心の奥底で、あなたはこれを知っていなければならない。本来、癒やしとはこういうものなのだ。今の世界は癒やしを必要としている。それは愛を与え、受け取ることから生まれる。そしてこれもまた、魚座の海王星が支配する領域なのだ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年1月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※来週のコラムは都合により1日遅れて月曜夜の掲載になると思います。また、場合によっては抄訳になるかもしれません。m(_"_)m
※今後の訳文では≪先週のベスト・トレード≫は省略させていただきます。m(_"_)m (もしリクエストがありましたら出来るだけお応えしたいと思いますのでどうぞお知らせください。)
≪ 先週を振り返って ≫
遅れた。財政の崖問題は、オバマ大統領の望みであった、クリスマスまでの決議には至らなかった。実際その決議は、米国経済が崖から転落するはずの日、1/1に間に合うことさえなかった。しかしながら、1/1の夕刻遅くには何とか議決に持ち込まれ、世界の株式市場は新年初の取引日である1/2に勢い良く騰がってその解決を祝った。たとえばダウ工業平均は、308ポイントと力強い上昇をみせた。これはいまだ年初来高値には届いていないが、それでもすぐそこまで迫っている。ヨーロッパの株式指数に至っては、その大方が複数年にわたる新高値を達成している。アジアと環太平洋地域では、多くの指数(ハンセン、日経、そしてオーストラリアのオールオーディナリーズ)が年初来高値まで舞い上がった。果たしてアメリカ大陸がそれに追随できるかどうかが目下の疑問だ。
先週の日報と週報で購読者に向けて指摘したように、12/31~1/4の間、合意に達する格好の機会があるだろうと考えていた。この期間は太陽が天王星・冥王星スクエアのトランスレーション(12/25~30)を終え、次いで水瓶座の火星が双子座の木星に対して好ましいアプライ(接近)のトラインを形成(1/4)するという動きがあった。だがその後、形勢は変化していく(短期ジオコズミクス参照)。世界の株式指数の高値は、まさに火星・木星の接近のトラインの下、1/4金曜に示現した。
金と銀はそれほど幸運というわけにはいかなかった。1/2水曜に金が1695まで、銀河3150まで跳ね上がるなど、確かに合意を受けて反騰はした。だが1/4金曜引けまでに金は1626、銀は2924まで下落した。その後引けにかけて少し戻したが、何よりここで疑問に思わねばならないのは、二党間の「取引」に過ぎない合意が、続行する債務爆発危機の解決からは程遠いにもかかわらず、何故金と銀が下落するのかということだ。そして、これを適切に説明するのがサイクル研究だ。
貴金属においては、長期サイクルの安値が示現する時間帯のいくつかが現在効力を発揮している。その一方で、この種の不安定性と大きな価格変動を伴う反転性が、貴金属、通貨、そして穀物市場において顕著にみられる。この事実は、ヘリオセントリック(太陽中心)の水星が12/28~1/8に射手座を運行中であることをも示している。これは金融市場における大きな価格変動を確認するための、もっとも有効な指標のひとつであり、またもやこれが働いたのだ。そして、まだ終わっていない。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
2週間前となる前回のコラムでは、12/25~30に起きた太陽による天王星・冥王星トランスレーションについて次のように論じた。『 天王星・冥王星スクエアという、この時代の重要なアスペクトは、ちょうど12/28の満月がこれらに対して強力なTスクエアを形成することによって強調されるのだ。これらは決して合意や妥協を支配する惑星ではない。その代わりに、対峙する両サイドは放っておけばどんどん分離の方向へと流され、非難の応酬はエスカレートして全員が失望感を抱く。』
まさしくこの時間帯は、誰もがほとんどお手上げ状態だった。だがその後、ハリー・リード民主党上院院内総務がギブアップした後を受けてミッチ・マコーネル共和党上院院内総務がジョー・バイデン副大統領の助力を要請した。オバマ大統領はその要請を承諾し、そしてそれから2日の内に、マコーネルとバイデンは合意に達した。それは12/30、太陽が天王星・冥王星スクエアのトランスレーションを終えた後のことだった。
ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーにとって、何故これに注目することが重要なのだろうか? 何故なら、12/25~30という期間に起きた強烈な惑星コンビネーションが過ぎ去るにしたがって宇宙空間がもたらす緊張感もまた弱まり、天上からのエネルギーはもっと楽観的で拡大志向をもたらす1/4の火星・木星トラインへとシフトしたからだ。これこそが何かを成し遂げるために開けた絶好のチャンスだったのであり、彼らは合意に達した。
さて今週再びエネルギーはシフトする。それが始まるのは、火星が土星に対してより挑戦的なアスペクト、スクエアを形勢する1/7の月曜日だ。そればかりか、1/12~16には天王星・冥王星ワクシングスクエアのトランスレーションがまたもや起きる。ちょうど太陽の12/25~30の軌跡を正確になぞるように、今度は金星が最初に天王星とスクエアを形成し、その後冥王星とコンジャンクトするのだ。
購読者向けレポートにおいて示唆したように、12/30~1/4の間に合意には達するかもしれないが、その内容を精査した後では、誰も真にそれを良しとする者はいないだろう。来月に控えた債務上限引き上げに関する次回の討議に向けて、すでに暗雲が垂れ込めようとしている。財政の崖のための合意では、共和党と民主党の双方が相手に譲歩し過ぎたと感じている。この合意によって1セントの赤字も削減されなかったことを思えば、これは不可解極まりない。赤字削減どころか反対に、現在の予測では今後数年間で実際に4兆ドルの赤字増加が見込まれている。
≪ 長期的考察 ≫
『恐怖に自分を明け渡してはならない』錬金術師は奇妙なほど優しい声で言った。『もしそうすれば、君は自分のハートと話すことが出来なくなるだろう…… 夢の実現を不可能にするたった一つのこと、それは失敗を怖れることだ』
『これを僕たちは愛と呼ぶんだ…』少年は自分の願いに風が応えようとしているのを見ながらそう言った。『愛されている時、君はどんなことでも創り上げていける。愛されている時、何が起きているか解る必要なんて全然無いんだ。だって全部自分の中で起きてることだからさ…』 — パウロ・コエーリョ著『アルケミスト — 夢を旅した少年』より
金融市場は怖れと貪欲に支配されていると言われてきた。ファイナンシャル・アストロロジーにおいては、怖れは土星の支配下にあり、貪欲は木星の支配下だ。これらが支配する星座宮もまたこうした感情の原理に相互関連しており、それは私達の太陽系における五大外惑星が在泊する時には特に顕著に現れる。したがって、山羊座(土星に支配される)と射手座・魚座の両星座宮(支配星と副支配星が木星)もまた、それぞれ順に怖れ、そして貪欲という感情的力学に関連している。
今日の世界には怖れが蔓延している。戦争、テロリズム、大量殺人へと導く個人の狂気や異常精神、そして財政的損害の恐怖などだ。マンデーン・アストロロジーにおいては、これを多くのアストロロジー上の要因と関係付けることが出来るが、中でも最も注目すべきは山羊座の冥王星に対してワクシングスクエアという困難なアスペクト(初回1/4局面)を形成する、牡羊座の天王星だろう。
先月、私達はコネチカット州サンディフック小学校の子供達に対する大量殺人の悲劇を目の当たりにした。そして、米国の政治リーダー達による、恐ろしい財政の崖転落を避けるための必死の試みという苦しみの光景を目撃した。
これは、もし合意に達することが出来なければ世界的不況の原因になるとして、あまねく怖れられていた。前回12/28の購読者向けウィークリー・レポートで述べたように、合意に達するには格好の機会が訪れるが — それは12/30以前でも1/4以降でもない — それでもそこで漕ぎ着けた合意は債務問題の解決には殆ど何の足しにもならない。事実、合意は1/1の夕刻遅くに達成された。しかし、それは米国の連邦債務を削減する代わりに、2010年代において負債を4兆ドル増大させる。これでは誰も幸せにはならない。さらに重要なことは、この合意がいまだに現存する財政困難への怖れと不確実性からの解放には殆ど役立たなかったということだ。当然ではないか? これはファイナンシャル・アストロロジャーにとっては不思議でも何でもない。天王星・冥王星スクエアは、2015年3月まで今もなお継続して発効中なのだ。
米国の財政、いや世界の財政の将来にさえも待ち受ける不安と恐怖が、再び時を待たずして増大してくるだろう。米国は、2月終盤にはその債務の上限に達するのだ。財政の崖に関わる強制的支出削減は、再びあと2カ月間先送りされた。果たして大統領と議会には、手遅れになる前に別の合意に達する能力があるのか?という懸念を投資家に生じさせる、ワシントンの政治ショーが繰り広げられるのは間違いない。この“財政ブルース” の新ラウンドは、すぐ間近に迫っている。投資家は、ひとつ終わればまた次へと継続的に懸念の壁を登り詰めるストレスから解放されはしない。投資家達がいまだにゲンナリした様子を見せていないというのは凄いことだ。
だがその一方、お金というものは拠り所となるベースを必要とするものだ。中央銀行が今までに類を見ない規模の紙幣を刷るのに伴い、どこかに寄り集まるべき大量のお金が湧いてくるだろう。株式市場こそがその最善の場所だ…そう、そんな声が昨今の巷から聞こえてくる。
オバマ大統領は、もし共和党が支出削減をあくまで次回の討議に結びつけるなら、債務上限に関する話し合いには参加しないとすでに明言している。彼は債務限度をあと2年分引き上げること、それに関して一切の支出削減を伴わないことを要求している。本当に? 皆さん、天王星と冥王星が互いにスクエアを形成している限り、そんなことは起こり得ない。それはお分かりのはずだ。
世界の多くの指導者達が、彼らの権力を中央集権化するべく急いでいるのを見ても解るように、山羊座の冥王星は「権力掌握」を示すことがある。あるいは、政治指導者達が合意に達するか妥協を通して政府を前進させられないことに対して、世界中で大衆の苛立ちが高まることを意味しているかもしれない。では人々が長期にわたるフラストレーションを過度に溜め込んだらいったい何が起きるだろうか?彼らは最終的に反乱を起こす。
さて、オバマ氏は何をしようとしているのだろう? 今年の「フォーキャスト2013」の中で長きにわたって詳説したように、彼の出生図へのトランシットを見ればそれは非常に明白だ。彼にとって「有利な」アスペクトは1月末に終わりを告げ、その状態は当分の間続く。そして今度はトランシットの海王星が、彼のネイタルの月(双子座)とネイタルの冥王星(乙女座)のスクエアに対して、Tスクエアを形成し始めている。自分の欲する物事の全てをそのまま得られず、イライラさせられるような議論には今後一切参加しない、という彼の言葉は本気なのだと私には思える。海王星は感情に身を委ねていく。海王星は引き籠もる性を持つ。特に、敏感なネイタルの月とアスペクトする場合はなおさらだ。
私達は、まもなくオバマ氏がどれほど本気かを知ることになるだろう。それは彼が債務上限の討論を導くどころか、関わりもしないような兆候を示す時だ。これは米国の信用格付に大きなインパクトを与える可能性がある。財務長官の退任とまさに時を同じくして起きる、こうした出来事は、米国政府にとって — そして世界の財政・金融の安定にとって — 何を意味するだろう? それは… 「混乱」かもしれない。さぁ魚座の海王星、厚く立ちこめる霧の国へようこそ。
だが同時にそれは、あなたの夢を思い出し、その実現を可能にするものは何か?ということに思いを馳せる時でもあるのだ。その最初の第一歩は、まず夢を持つことであり、単に不平や不満のみで終わらないことだ。その夢は、あなたのハートに繋がっていなくてはならない。ハートに繋がった夢を持つ時のみ、あなたは — そこには世界の政治指導者達も含まれるが — 霧と、それがもたらす不確実性の恐怖を避けて進むことが出来る。
『…君が愛されている時、そして君が愛する時、どんなことでも創り上げていける。』 深い心の奥底で、あなたはこれを知っていなければならない。本来、癒やしとはこういうものなのだ。今の世界は癒やしを必要としている。それは愛を与え、受け取ることから生まれる。そしてこれもまた、魚座の海王星が支配する領域なのだ。
訳文ここまで
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