October 2013
October 27, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント10/28 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年10月28日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※お知らせ
来週11月4日付けのメリマンコラムは訳者の都合によりお休みさせていただきます。(もしかすると内容によっては抄訳を掲載するかも?しれません。)
m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
今回は都合により ≪先週を振り返って≫ を省略させていただきます。内容的には、下記の冒頭文に始まって…
『 世界の株式指数は先週米国で一時的な債務上限に関する妥協案が合意に至ったことから殆どが騰がった。しかしながら、週の終わりにはいくつかの指数に弱さが見え、特に極東にそれが目立った。』
…以下、アジア全般、オーストラリア、ヨーロッパ、ロシア、アメリカ大陸、米国と、全般にわたって先週の値動きの記録となっています。また、「2週間前にこのコラムで示唆したとおり、現在2つの大手銀行が金市場を操縦したと申し立てられて(つまりその事実が明白となって)おり、金と銀は両方共に反騰した。」という説明の他、原油の値動きに触れています。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
もっぱらジオコズミック・サインのみを基に見てみると、これからの10日間は興味深いものになりそうだ。まず、水星があと2週間(10月21日〜11月10日)逆行を続ける。逆行期の中間地点は10月31日木曜日だ。逆行開始日の10月21日近辺でサイクルが反転しなかった市場はどんなものでも、逆行ゾーン中央部の前後1〜2日で反転する可能性がある。つまり10月31日、木曜だ。
11月1日、都合7回にわたる天王星・冥王星スクエアの4回目が起きる。この回が2惑星スクエア期のちょうど中間にあたるため、マンデーン的にみて莫大な効果と影響を及ぼす可能性がある。これが最も最近起きたのは3回目となる5月20日のことだった。当時は3取引日の内に多くの株式指数が年初来高値をつけた。他の指数もプライマリーサイクルの天井をつけ、その後そこから6月24日に向けて、今年最も急激な下落のひとつが起きた。最初の2回をみても、共に高値からの重要なリバーサルが3取引日の内に起きている。
11月3日には、蠍座の日食が起きる。この日食が起きるのはFRB始原図(1913年12月23日)の月の近傍だ。またこの日食は、連邦準備券(1914年11月16日発行の現行米ドル札… これについては購読者ケン・マッギー氏の情報に感謝する)の月と水星にコンジャンクトしている。
日食はそれが起きた日を中心に、3カ月前から12〜18カ月後にわたるオーブを持つ。そして月は女性を意味することから、この日食のオーブの影響範囲内で史上初の女性FRB議長が誕生するというのも不思議なことではない。このタイミングのこの門出に幸運を! 何故なら皆さん、日食というのは土星、天王星、そして冥王星がいっぺんにコンジャンクトするようなものだからだ。言い換えれば、女性が来年FRBの仕事で自由に腕を振るうのはそう簡単なことではなさそうだ。米ドルに、いや、貿易取引における基軸通貨としての連邦準備券にとって健全な年となるよう恵みあらんことを。来年、私達は連邦準備券が果たしてきた役割の修正を要求する声があがるさまを目撃するかもしれない。
≪ 長期的考察 ≫
“単刀直入に言って、オバマ氏のパートナー達はもはや彼とは仕事が出来ないと結論づけた。彼らは彼を信用していない。サウジであろうとシリアの反体制派であろうとフランスであろうとイラクであろうと、枢軸を欠いたアジア諸国や連邦議会の共和党員であろうと、彼らは皆米国大統領の気まぐれで結果的に腹一杯の煮え湯を飲まされてきた… 懸念はオバマ氏が税制改革と支出計画を公的に推し進め、その後で有無を言わせぬ税収増加の御旗の下に、土壇場になってどんな*ライアン・マレー合意も爆破しようとうずうずしていることだ。”
2013年10月24日付 ウォールストリートジャーナル 紙
「溶け崩れるオバマの信頼性」
by ダニエル・ヘニンガー より
“誰を信じるつもりなんだい? 僕か、それとも自分自身の目か?”
—マルクス・ブラザーズ
10月19日〜20日付 ウォールストリートジャーナル紙
**「セベリウスの逃走」より
今度の日食は何をもたらすだろうか? この天王星・冥王星スクエア期の中間地点で、そして水星の逆行下で? 私が推理するには、世界の、米国の、負債、赤字、そして税金問題に多くの注目が集まるだろうと思う。税制見直し論が幅をきかせそうだ。だがそれらは単に言葉に過ぎず、言葉はこの際問題ではない。新しい税制は共和党にとっては役立たずで、ホワイトハウスと民主党にとっては新税制抜きでは何の意味も無くなる。そして当然ながら、蠍座と冥王星は米国健康保険絡みの失態にもまた関連している。米国税庁(IRS) — *スキャンダルの暗雲の下で現在捜査の対象になっている税の取り立て機関 — 自身がそれを統括し取り締まるのだから。これはひょっとすると、二つのスキャンダル(IRSとオバマケアの発進)を合体させることで、どちらにも前向きな結果になるといったケースなのだろうか。
そういえば… オバマ大統領自身のチャートは彼の双子座の月にスクエアを形成するトランシットの海王星に悩まされ続けているし(彼が “気まぐれ” と思われても不思議はない)、しかもそれは彼の冥王星とはオポジションだ(新税に関する法案をもうこれ以上可決出来なくなろうが何だろうが、それでも彼が増税に取り憑かれているとしてもおかしくはない)。このコラムで以前書いたように、このアスペクトは彼の2013年2月来の "好調期" を終わらせた。そしてその後は、2015年にこのアスペクトが彼から去るまでの間、スキャンダルやプランの失敗が次々に起きそうだ。周囲に彼に対する信頼が存在しない限り、これは何か意味ある物事の達成を促すようなシグナルではない。
海王星の行き着くところは信頼だが、冥王星が関われば、信頼を裏切るようなこと(それもしばしば陰に隠れて)をしたいという自滅的な衝動か、または他者の裏切りの犠牲者として自己を投影したいという願望にもなり得る。ネイタルの月にハードな海王星トランシットがある時に他者の信頼を裏切ったら、正直に白状して許しを請うほうが良いだろう。それを避けたり逃げたり、否定したり他者のせいにするなどは、事態を悪化させるだけだ。そして最後には、運良く運んでも困惑は避けられないし、悪くすれば屈辱とスキャンダルに見舞われる。もっと酷い状態も考えられるが、ここまでにしておこう。
海王星を通して与えられる救いはただ一つ、信頼の回復のみだ。もしそれが確実に出来るなら、たとえどんな物でも全てを手に入れることが出来るだろう。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年10月28日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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※お知らせ
来週11月4日付けのメリマンコラムは訳者の都合によりお休みさせていただきます。(もしかすると内容によっては抄訳を掲載するかも?しれません。)
m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
今回は都合により ≪先週を振り返って≫ を省略させていただきます。内容的には、下記の冒頭文に始まって…
『 世界の株式指数は先週米国で一時的な債務上限に関する妥協案が合意に至ったことから殆どが騰がった。しかしながら、週の終わりにはいくつかの指数に弱さが見え、特に極東にそれが目立った。』
…以下、アジア全般、オーストラリア、ヨーロッパ、ロシア、アメリカ大陸、米国と、全般にわたって先週の値動きの記録となっています。また、「2週間前にこのコラムで示唆したとおり、現在2つの大手銀行が金市場を操縦したと申し立てられて(つまりその事実が明白となって)おり、金と銀は両方共に反騰した。」という説明の他、原油の値動きに触れています。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
もっぱらジオコズミック・サインのみを基に見てみると、これからの10日間は興味深いものになりそうだ。まず、水星があと2週間(10月21日〜11月10日)逆行を続ける。逆行期の中間地点は10月31日木曜日だ。逆行開始日の10月21日近辺でサイクルが反転しなかった市場はどんなものでも、逆行ゾーン中央部の前後1〜2日で反転する可能性がある。つまり10月31日、木曜だ。
11月1日、都合7回にわたる天王星・冥王星スクエアの4回目が起きる。この回が2惑星スクエア期のちょうど中間にあたるため、マンデーン的にみて莫大な効果と影響を及ぼす可能性がある。これが最も最近起きたのは3回目となる5月20日のことだった。当時は3取引日の内に多くの株式指数が年初来高値をつけた。他の指数もプライマリーサイクルの天井をつけ、その後そこから6月24日に向けて、今年最も急激な下落のひとつが起きた。最初の2回をみても、共に高値からの重要なリバーサルが3取引日の内に起きている。
11月3日には、蠍座の日食が起きる。この日食が起きるのはFRB始原図(1913年12月23日)の月の近傍だ。またこの日食は、連邦準備券(1914年11月16日発行の現行米ドル札… これについては購読者ケン・マッギー氏の情報に感謝する)の月と水星にコンジャンクトしている。
日食はそれが起きた日を中心に、3カ月前から12〜18カ月後にわたるオーブを持つ。そして月は女性を意味することから、この日食のオーブの影響範囲内で史上初の女性FRB議長が誕生するというのも不思議なことではない。このタイミングのこの門出に幸運を! 何故なら皆さん、日食というのは土星、天王星、そして冥王星がいっぺんにコンジャンクトするようなものだからだ。言い換えれば、女性が来年FRBの仕事で自由に腕を振るうのはそう簡単なことではなさそうだ。米ドルに、いや、貿易取引における基軸通貨としての連邦準備券にとって健全な年となるよう恵みあらんことを。来年、私達は連邦準備券が果たしてきた役割の修正を要求する声があがるさまを目撃するかもしれない。
≪ 長期的考察 ≫
“単刀直入に言って、オバマ氏のパートナー達はもはや彼とは仕事が出来ないと結論づけた。彼らは彼を信用していない。サウジであろうとシリアの反体制派であろうとフランスであろうとイラクであろうと、枢軸を欠いたアジア諸国や連邦議会の共和党員であろうと、彼らは皆米国大統領の気まぐれで結果的に腹一杯の煮え湯を飲まされてきた… 懸念はオバマ氏が税制改革と支出計画を公的に推し進め、その後で有無を言わせぬ税収増加の御旗の下に、土壇場になってどんな*ライアン・マレー合意も爆破しようとうずうずしていることだ。”
2013年10月24日付 ウォールストリートジャーナル 紙
「溶け崩れるオバマの信頼性」
by ダニエル・ヘニンガー より
“誰を信じるつもりなんだい? 僕か、それとも自分自身の目か?”
—マルクス・ブラザーズ
10月19日〜20日付 ウォールストリートジャーナル紙
**「セベリウスの逃走」より
*10月16日のデフォルト回避の暫定合意の下、下院予算委員会委員長の共和党ポール・ライアン議員と上院予算委員長のパティ・マレー議員を中心として開かれる協議会が、12月13日を期限として中期の財政計画と1月以降の予算について決議をまとめることとされた。この会合の使命は今年に入って上下両院がそれぞれ採択した予算決議の調和を図り、超党派の合意形成をするものとされている。
**セベリウス:オバマ大統領下の第21代保険福祉長官キャスリーン・セベリウス氏のことだと思われる。敏腕有能との評判が高い一方で歳出拡大策と増税姿勢に批判も。
今度の日食は何をもたらすだろうか? この天王星・冥王星スクエア期の中間地点で、そして水星の逆行下で? 私が推理するには、世界の、米国の、負債、赤字、そして税金問題に多くの注目が集まるだろうと思う。税制見直し論が幅をきかせそうだ。だがそれらは単に言葉に過ぎず、言葉はこの際問題ではない。新しい税制は共和党にとっては役立たずで、ホワイトハウスと民主党にとっては新税制抜きでは何の意味も無くなる。そして当然ながら、蠍座と冥王星は米国健康保険絡みの失態にもまた関連している。米国税庁(IRS) — *スキャンダルの暗雲の下で現在捜査の対象になっている税の取り立て機関 — 自身がそれを統括し取り締まるのだから。これはひょっとすると、二つのスキャンダル(IRSとオバマケアの発進)を合体させることで、どちらにも前向きな結果になるといったケースなのだろうか。
*IRSが特定のティーパーティ系保守派団体に対して税務審査を厳格化していたことが明るみに出た件
そういえば… オバマ大統領自身のチャートは彼の双子座の月にスクエアを形成するトランシットの海王星に悩まされ続けているし(彼が “気まぐれ” と思われても不思議はない)、しかもそれは彼の冥王星とはオポジションだ(新税に関する法案をもうこれ以上可決出来なくなろうが何だろうが、それでも彼が増税に取り憑かれているとしてもおかしくはない)。このコラムで以前書いたように、このアスペクトは彼の2013年2月来の "好調期" を終わらせた。そしてその後は、2015年にこのアスペクトが彼から去るまでの間、スキャンダルやプランの失敗が次々に起きそうだ。周囲に彼に対する信頼が存在しない限り、これは何か意味ある物事の達成を促すようなシグナルではない。
海王星の行き着くところは信頼だが、冥王星が関われば、信頼を裏切るようなこと(それもしばしば陰に隠れて)をしたいという自滅的な衝動か、または他者の裏切りの犠牲者として自己を投影したいという願望にもなり得る。ネイタルの月にハードな海王星トランシットがある時に他者の信頼を裏切ったら、正直に白状して許しを請うほうが良いだろう。それを避けたり逃げたり、否定したり他者のせいにするなどは、事態を悪化させるだけだ。そして最後には、運良く運んでも困惑は避けられないし、悪くすれば屈辱とスキャンダルに見舞われる。もっと酷い状態も考えられるが、ここまでにしておこう。
海王星を通して与えられる救いはただ一つ、信頼の回復のみだ。もしそれが確実に出来るなら、たとえどんな物でも全てを手に入れることが出来るだろう。
訳文ここまで
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October 20, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント10/21 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年10月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
いや何とも荒い展開だった。米国のデフォルト期日のまさに前日、連邦議会はついに大統領の命綱とも言える債務上限引き上げ法案を可決した。
共和党と交渉拒否に徹する大統領の間に繰り広げられたこのデス・マッチを驚きの目で見つめていた世界中の皆さんのためには、まさにこの一事を、3年にわたって都合7回起きる天王星・冥王星のスクエアアスペクト(2012年6月〜2015年3月)の中間地点が孕む力を思い起こす手掛かりとしよう。ご覧の通りだ。一方は腰を下ろして話し合い、歩み寄るのを拒む。もう一方は、たとえ国家が金融債務不履行となって、世にも恐ろしげな "信用格付の引き下げ" を招こうとも、交渉と妥協を受け入れない限り政府機関は閉鎖だと脅しをかける。
世界のアナリスト達はこの件について、どちらがよりひどい愚策であったか — オバマケアの始動か、それとも共和党によるオバマケア資金停止の戦略失敗なのかについて討論し続けている。
暗雲が垂れ込めるにつれて、世界の株式市場は急落した。ダウ工業平均は9月18日につけた史上最高値15,709から10月9日の安値14,719まで1000ポイント近く下落した。そして上院がついに今後の惨事を回避することで合意に至った10月16日水曜から2日間の内に、S&Pは週末にかけて史上新高値まで上り詰めた。
だが最悪の事態は過ぎ去ったのだろうか? まぁ難しいところだ。この一件が天王星・冥王星スクエアの中間部分で起きたことから、ファイナンシャル・アストロロジーはその可能性を示唆している(事実上の中間部は11月1日に起きる4回目のスクエア形成)。だがこの最終合意では、増大し続ける国家の負債にどう対処するかについては実際のところ大して見るべき成果がない。彼らがしたことの全ては — またもや — 1月、そして2月まで缶蹴りの缶を蹴り出す…すなわち問題を先送りすることのみで、それまでに予算案に合意出来ない限り、そこで再び同じ決まり事が繰り返されるのだ。
政治評論家達は、共和党が自ら招いたこんな "死の行進" めいた手口はもう二度と使えない、だから当然彼らは歩み寄るだろうと力説している。私が思うに、それは希望的観測だ。天王星・冥王星スクエアの5回目の形成は2014年4月21日〜22日に起き、その時、火星と木星との間にグランドスクエアを形成する。全てが*カーディナルサインの13°台だ。これは2度目の " カーディナル・クライマックス " なのだ。
皆さんは2010年7月終盤〜8月初頭に起きた初回のそれを覚えておられるのではいか。当時は木星と天王星が牡羊座に入居し、天秤座に入居したばかりの火星と土星にオポジションとなった。そして共に山羊座の初期度数に在った冥王星にスクエアを形成したのだ。それはFRBが量的緩和に踏み切った時だった。そしてそれは世界規模で銀行界と投資界に中毒症状を起こさせるドラッグだった。それが止まった時、私達は禁断症状に陥る。ぞっとしない話だ。天王星・冥王星スクエアの下、冥王星は負債を支配し土星は蠍座を運行している(負債に関わる「審判の時」)。そのどちらもが2012年〜2015年に力を奮うのだ。蹴り出された缶は、刻一刻と最後の崖っぷちに近付いている。
世界の株式市場と投資家達は、今週は月食が終わって災厄が避けられたことで — 一時的にだが — ハッピーだ。金と銀もまた、10月15日につけた2カ月ぶりの安値の後回復し、先週を終えた。米ドルは2月以来の最安値まで下落したが、ここで疑問を感じざるを得ない。他の国々が米ドル以外の通貨、いや貴金属による支払いさえ出来るよう要求し始めるのはいつだろう? 私はそれがここ10年間のどこか、おそらくは2020年に木星、土星、そして冥王星が共に全て(ほとんど)山羊座に集合する時ではないかと考えている。また、ことによると米国でついに第三の政党が産声を上げ、そしておそらく第四の党がまもなくそれに続くのではないかと思う。こうした事は全て、2012年〜2015年に立ち現れる死と再生のドラマの内なのだ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
10月21日月曜、水星は3週間にわたる逆行の旅を開始する。10月19日土曜には、火星が海王星にオポジションとなる。今週は…政治的にも経済面でも、混乱し矛盾を孕んだメッセージに満ちた沼地の様相を呈しそうだ。米国政府が10月22日火曜に雇用統計を発表すると決定したことに注目しよう。その日は月が双子座に在泊し、そして双子座の支配星である水星は前日に逆行を開始したばかりだ。
もしかすると、これらのリポートはあらゆる種類の "免責条項" やら但し書き付きの情報で構成されており、それを見たアナリスト達は困惑で頭を掻きながら、これなら通常通りの日程で11月最初の金曜日(ということは11月1日か、それとも今回は11月8日か?)までは何も出てくれないほうが良かったのにと思うのではないかと私は疑っている。
火曜の雇用統計後は急激な価格変動に備えておこう。そして、その後48時間以内に起きる、さらなる反対方向への急激な動きにも準備しておくことだ。特に国債には注意を要する。何故なら太陽もまた天秤座から蠍座に移行するが、これは合意を目指すサインから、舞台裏に隠された活動と負債を司り、なおかつ過去の成り行きと現況を共に書き換えようと目論むサインへの移行を意味するからだ。この際事実はどうでもいいのだ。たとえ大げさだ、不正確だと言われようが、ある特定の現実を歪めたり信じ込ませるためには大がかりなバイアスをかけるのみだ。
そして、まるでハロウィンの悪戯めいた独特のクセをたずさえて、11月最初の週がやってくる。まずは天王星・冥王星スクエアで、今を生きる私達が経験する中で最も強力なジオコズミック・サインの、中間部にして4回目の正確な形成となる。
続いてすぐその後、11月3日には冥王星(と火星)が支配する蠍座の日食が起きる。赤字、負債、そして税金問題が今後1年ほど舞台の中央に戻り、ここから次のステージのグランドオープニングが始まる。この日食がFRB設立図の月の近辺で蠍座の土星とコンジャンクトしているというのは容易ではない。その影響を低く見積もっても、金儲けの達人達は手仕舞いのプロセスをいかにスタートさせるか、真剣なプランを立て始めるかもしれない。
獅子座の統治者が増税したがる傾向を持つこと、加えてフランスのオランド、米国のオバマ、FRBの次期議長イェレンが皆獅子座であることを考慮すれば、これはティーパーティ運動のメンバー達、そして世界中の彼らの同志達に、ヨーロッパと米国の両地域の赤字と負債削減問題に関する話し合い交渉で真の突破口が開けるという期待を抱かせ、欣喜雀躍させるはずだ。
「Give Peace a Chance/平和に機会を」の代わりに、彼らはまもなく「Give growth a Chance/経済成長に機会を♪」と繰り返し唱えることだろう。
—参考—
左
2013年11月1日
4th 天王星・冥王星スクエア
東京ローカル図
右
2014年4月22日
5th 天王星・冥王星スクエア
東京ローカル図
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年10月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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≪ 先週を振り返って ≫
いや何とも荒い展開だった。米国のデフォルト期日のまさに前日、連邦議会はついに大統領の命綱とも言える債務上限引き上げ法案を可決した。
共和党と交渉拒否に徹する大統領の間に繰り広げられたこのデス・マッチを驚きの目で見つめていた世界中の皆さんのためには、まさにこの一事を、3年にわたって都合7回起きる天王星・冥王星のスクエアアスペクト(2012年6月〜2015年3月)の中間地点が孕む力を思い起こす手掛かりとしよう。ご覧の通りだ。一方は腰を下ろして話し合い、歩み寄るのを拒む。もう一方は、たとえ国家が金融債務不履行となって、世にも恐ろしげな "信用格付の引き下げ" を招こうとも、交渉と妥協を受け入れない限り政府機関は閉鎖だと脅しをかける。
世界のアナリスト達はこの件について、どちらがよりひどい愚策であったか — オバマケアの始動か、それとも共和党によるオバマケア資金停止の戦略失敗なのかについて討論し続けている。
暗雲が垂れ込めるにつれて、世界の株式市場は急落した。ダウ工業平均は9月18日につけた史上最高値15,709から10月9日の安値14,719まで1000ポイント近く下落した。そして上院がついに今後の惨事を回避することで合意に至った10月16日水曜から2日間の内に、S&Pは週末にかけて史上新高値まで上り詰めた。
だが最悪の事態は過ぎ去ったのだろうか? まぁ難しいところだ。この一件が天王星・冥王星スクエアの中間部分で起きたことから、ファイナンシャル・アストロロジーはその可能性を示唆している(事実上の中間部は11月1日に起きる4回目のスクエア形成)。だがこの最終合意では、増大し続ける国家の負債にどう対処するかについては実際のところ大して見るべき成果がない。彼らがしたことの全ては — またもや — 1月、そして2月まで缶蹴りの缶を蹴り出す…すなわち問題を先送りすることのみで、それまでに予算案に合意出来ない限り、そこで再び同じ決まり事が繰り返されるのだ。
政治評論家達は、共和党が自ら招いたこんな "死の行進" めいた手口はもう二度と使えない、だから当然彼らは歩み寄るだろうと力説している。私が思うに、それは希望的観測だ。天王星・冥王星スクエアの5回目の形成は2014年4月21日〜22日に起き、その時、火星と木星との間にグランドスクエアを形成する。全てが*カーディナルサインの13°台だ。これは2度目の " カーディナル・クライマックス " なのだ。
*最強と言われる5回目の天王星・冥王星スクエアで冥王星が位置するのは山羊座13°台で、これは2011年1月4日の強力な日食が起きた位置。その差わずか0°4’というタイトさは注目に値すると思う。この時の食の効力はティール式の計算法だと4年以上続く可能性がある。また、2014年4月22日早朝、正確なスクエア形成時の東京ローカル図では、アセンダントに天王星が、ディセンダントに火星がコンジャンクトしていることから、このスクエアの日本全体への影響力はかなり大きいのではないかと思う。ちなみに翻訳者がメインで使っている日本国憲法衆院可決時の戦後建国図では、太陽が山羊座の13°台に位置している。
皆さんは2010年7月終盤〜8月初頭に起きた初回のそれを覚えておられるのではいか。当時は木星と天王星が牡羊座に入居し、天秤座に入居したばかりの火星と土星にオポジションとなった。そして共に山羊座の初期度数に在った冥王星にスクエアを形成したのだ。それはFRBが量的緩和に踏み切った時だった。そしてそれは世界規模で銀行界と投資界に中毒症状を起こさせるドラッグだった。それが止まった時、私達は禁断症状に陥る。ぞっとしない話だ。天王星・冥王星スクエアの下、冥王星は負債を支配し土星は蠍座を運行している(負債に関わる「審判の時」)。そのどちらもが2012年〜2015年に力を奮うのだ。蹴り出された缶は、刻一刻と最後の崖っぷちに近付いている。
世界の株式市場と投資家達は、今週は月食が終わって災厄が避けられたことで — 一時的にだが — ハッピーだ。金と銀もまた、10月15日につけた2カ月ぶりの安値の後回復し、先週を終えた。米ドルは2月以来の最安値まで下落したが、ここで疑問を感じざるを得ない。他の国々が米ドル以外の通貨、いや貴金属による支払いさえ出来るよう要求し始めるのはいつだろう? 私はそれがここ10年間のどこか、おそらくは2020年に木星、土星、そして冥王星が共に全て(ほとんど)山羊座に集合する時ではないかと考えている。また、ことによると米国でついに第三の政党が産声を上げ、そしておそらく第四の党がまもなくそれに続くのではないかと思う。こうした事は全て、2012年〜2015年に立ち現れる死と再生のドラマの内なのだ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
10月21日月曜、水星は3週間にわたる逆行の旅を開始する。10月19日土曜には、火星が海王星にオポジションとなる。今週は…政治的にも経済面でも、混乱し矛盾を孕んだメッセージに満ちた沼地の様相を呈しそうだ。米国政府が10月22日火曜に雇用統計を発表すると決定したことに注目しよう。その日は月が双子座に在泊し、そして双子座の支配星である水星は前日に逆行を開始したばかりだ。
もしかすると、これらのリポートはあらゆる種類の "免責条項" やら但し書き付きの情報で構成されており、それを見たアナリスト達は困惑で頭を掻きながら、これなら通常通りの日程で11月最初の金曜日(ということは11月1日か、それとも今回は11月8日か?)までは何も出てくれないほうが良かったのにと思うのではないかと私は疑っている。
火曜の雇用統計後は急激な価格変動に備えておこう。そして、その後48時間以内に起きる、さらなる反対方向への急激な動きにも準備しておくことだ。特に国債には注意を要する。何故なら太陽もまた天秤座から蠍座に移行するが、これは合意を目指すサインから、舞台裏に隠された活動と負債を司り、なおかつ過去の成り行きと現況を共に書き換えようと目論むサインへの移行を意味するからだ。この際事実はどうでもいいのだ。たとえ大げさだ、不正確だと言われようが、ある特定の現実を歪めたり信じ込ませるためには大がかりなバイアスをかけるのみだ。
そして、まるでハロウィンの悪戯めいた独特のクセをたずさえて、11月最初の週がやってくる。まずは天王星・冥王星スクエアで、今を生きる私達が経験する中で最も強力なジオコズミック・サインの、中間部にして4回目の正確な形成となる。
続いてすぐその後、11月3日には冥王星(と火星)が支配する蠍座の日食が起きる。赤字、負債、そして税金問題が今後1年ほど舞台の中央に戻り、ここから次のステージのグランドオープニングが始まる。この日食がFRB設立図の月の近辺で蠍座の土星とコンジャンクトしているというのは容易ではない。その影響を低く見積もっても、金儲けの達人達は手仕舞いのプロセスをいかにスタートさせるか、真剣なプランを立て始めるかもしれない。
獅子座の統治者が増税したがる傾向を持つこと、加えてフランスのオランド、米国のオバマ、FRBの次期議長イェレンが皆獅子座であることを考慮すれば、これはティーパーティ運動のメンバー達、そして世界中の彼らの同志達に、ヨーロッパと米国の両地域の赤字と負債削減問題に関する話し合い交渉で真の突破口が開けるという期待を抱かせ、欣喜雀躍させるはずだ。
「Give Peace a Chance/平和に機会を」の代わりに、彼らはまもなく「Give growth a Chance/経済成長に機会を♪」と繰り返し唱えることだろう。
—参考—
左
2013年11月1日
4th 天王星・冥王星スクエア
東京ローカル図
右
2014年4月22日
5th 天王星・冥王星スクエア
東京ローカル図
訳文ここまで
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October 16, 2013
●10/19の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★満月・月食タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで10月19日08:56前後、北海道周辺で09:02前後、関西方面は08:37頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で08:08前後に 牡羊座25°45’で満月となります。(月食は6:48ごろ〜10:52くらいまで続きます)
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココとココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月・月食のテーマ】 ― 10/19~11/2
*ここでは有名なデーン・ルディアー(ルージャー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考に、エボリューショナリー・アストロロジーの観点から解読しています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 牡羊座25°~26° + 太陽 天秤座25°~26°】
"A double promise" + "Information in the symbol of an autumn leaf"
→「二重の約束(ダブル・プロミス)」 +「一枚の紅葉の象徴が含む知識」
↓
"A man possessed of more gifts than he can hold" + "An eagle and a large white dove turning one into the other"
→ 「抱えきれないギフトを所有する男」 +「互いに姿を換える鷲と大きな鳩」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自分の損得を越えて人のために頑張る
→★調子の良い物言いの裏の二重性に注意
→★この世の全ての物事に衰退と終わりがあることを感じる
→★欲望の全てを追求することは出来ないと知る
→★自分の歓びと他者の幸福とのバランスを取る必要
→★潜在する沢山の可能性に混乱する
→★反社会的な気分、考え、またはその顕れ
→★揺れ動く気分の中でしっかりと自分自身を保つ
→★生来の能力やキャパシティを見極め集中する
→★今出来ることをやる、固める、新たに表現する
→★あれもこれも全てやろうとしてどれも逃す危険
→★バランスを保ち臨機応変に変わっていく能力
→★備わった能力の新たな使い方を見つけていく
→★今使えるポテンシャルに無限の価値があることを知る→ ・・・・
★エネルギーのポイント:
『戻れない一線を越えて進む』
各地に爪痕を残して去りつつある台風26号。まだ被害の全貌はわからないけれど、伊豆大島などは1日に800ミリ以上の雨が降ったというニュースが流れていました。土砂崩れなど大きな被害があったのではないでしょうか....。不明の方が無事見つかりますように。被害にあわれた方、こころから御見舞い申し上げます。本当に、いろいろなことが起きますね...。
さて10月19日土曜日の朝、牡羊座の月食がやってきます。この月食の後、11月1日には4回目の天王星・冥王星スクエアが起き、次が強力な蠍座の日食。面白いことに、天王星・冥王星エネルギーのピークとも言われる来年4月の5回目のスクエア形成も、やはり月食と日食に挟まれて起きるんですね。しかも4月15日の月食は今回とピタリ対向の位置、月が天秤座、太陽が牡羊座の各25°で起こります。それはつまり、ピークとなる二つのカーディナルスクエアの手前で今回のテーマが反射しあうということ。このエネルギーのサンドイッチ攻勢は、このところのエネルギー強化月間の中でも重要なポイントになるかもしれません。 『Point of No Return』。 長いスパンの大きな変化の中で、世の中も、わたし達も、そこを過ぎたらもう戻れない…そんな一線を越えていく時が来ているように思います。この新月期、そして満月・月食を迎えて、わたし達はそんな一線をひとつ、またひとつと、跨いでいくことになるのかもしれません。
ではササッとサビアン・シンボルを見てみましょう。新月のポイントは「協調の下、それぞれの最前線へと赴く」でした。今回の満月では、その最前線でいったい何を見るのでしょう? まず土台となるエネルギーは「二重の約束」です。原文は"double promise" ですが、これ、英語でもあまり一般に使われる言葉ではないようです。「ダブル」は二重という意味もあれば、二倍という意味もあります。このシンボルの解釈は、大抵の場合「物事の二重の側面をみていく」といったニュアンスになるのですが、ブレイン・ボヴィはその解釈を一歩進め、「約束=promise」の語源であるラテン語"pro-mittere"の意味「前に送る」に立ち戻って掘り下げています。
対向するシンボルは太陽が位置する天秤座25°の「一枚の紅葉の象徴が含む知識」。 ここにはサイクリックに展開するこの世界の生と死のありようがシンボリックに浮き出ています。春夏秋冬、自然の循環。盛者必衰。がむしゃらに「自分」を追求してきた牡羊座ですが、25°まできて向かい合う天秤座の刺激を受け、そろそろ次のサイクルに移行していく"予感"を感じるのかもしれません。「約束」とは「前に送る」もの。将来に向かって、それぞれの期待や満足いく結果を描いてみせるもの。または、目標やゴールとして描かれるもの。 けれど、サインの変わり目にさしかかってイケイケのエネルギーが少しずつ衰退を見せつつある今、自分を「前に送る」ためには、どこかで全体の織りなすリズムに繋がっていかなければ・・・そんなことを本能的に感じ取るのだと思います。
太陽の度数に出て来る「象徴=シンボル」ということば。英語のsymbolの語源はギリシャ語で"symballein"、それは「共に投げ打つ」…「より偉大なものに向かうために、異質なものを投げ打つ」という意味なのだそうです。うーん。。死すべきもの達が「自分」を次のサイクルに送り出すには、個々の違いを乗り超えて、共に未来に向かって身を投じていく必要があるのかもしれません。 そんな太陽の刺激を受けて、月はふと誰かのために何かをしたくなるのかな? 自分をちょっと横に置いても、相手や周囲と調和して進んでいきたい。自分のための「約束」と、他のひとのための「約束」。それを思うときに感じる、何ともいえない温もり。。
二重の約束は、いつの日か2倍の結果をもたらしてくれるでしょう。共により良い明日に向かって、その二つを叶えていきたい。何とか帳尻を合わせていこう。自分が得てきたものをひとに分け与えることが出来るなんて素晴らしいことだし。…要するに、「情けは人の為ならず」を知るってことかな? でもこれ、あんまり無理すると単なる「調子のイイやつ」 や「ヨケイなお世話」になってしまうおそれもありますね(^_^;。 いつだって、物事には二重の側面がありますから…。けれど、そんな二重性の中でわたし達は他者との繫がりを求め、バランスを取ることを覚え、人間の絆を探求していくのだと思います。
そして、エネルギーは牡羊座26°「抱えきれないギフトを所有する男」をとっていきます。この「ギフト」ということば、「贈り物」の他に「才能」という意味もあります。 原語は "possess" つまり「所有する」ということばを使っているので、やはり贈られた物というよりは、もともと持っている「能力」の意味が強いのではないでしょうか。 人間には沢山の潜在能力があって、脳ミソひとつとっても、わたし達がフツウに使っているのはそのごく一部だとも言われます。このシンボルに描かれる「男」も、掴みきれないほどの可能性を持っています。アレも出来るかも? いやコレだって! いろんなインスピレーションが湧いてきます。沢山の道、沢山の方向性が手招きしているようです。勇壮な鷲がカッコイイ。いや、でっかい鳩は平和の戦士だぜ!これもイイかも。。 でも待って!実際に現実化出来ることはどれだけあるでしょう?
「二重の約束」を現実のものにするために、今の自分に出来ることはほんの少ししか無いかもしれません。それは不完全で、取るに足らないものに見えるかもしれません。でも、それでOK。というか、それが良いのだと思います。 わたし達は万能の神に生まれたのではなく、ちっぽけなひとりの人間としてこの不完全な世界に生まれて来ました。だから、不完全な道を、不完全な存在として、完全に歩いて行きます。たぶん、それが戦士さん達の「完全な道」。 たぶん、そのための才能がここでの究極の「ギフト」。 頭上を渦巻く様々なポテンシャルに呑み込まれず、自分の中心に立って、出来ることの可能性を絞っていきましょう。 そして、その方法、能力の使い方をマスターし、少しずつ実現していくこと。次の段階に備えて固めていくこと。それぞれの最前線に立って!
そんな中で、わたし達はいつのまにか「もう戻ることのない一線」を越えて行くのかもしれません。こころして、自分の居る環境を、不自由さを、クスっと笑いながら行ってみましょう。
★アスペクトから少し…★
今回の月蝕はサロス117の半影月食です。このサロスは11世紀末、1094年から始まっています。長い年月のことで、そのテーマを探るのはとても難しいのですが… もし仮説をたてるとしたら、
『資源や信条を賭けた闘争、苦難。そして、苦難を越えて果てしなく増大し延びていこうとする人間の欲望と奮闘。その果てに何が待っているかを見ようとする』
みたいな感じかな? このシリーズが起きた年の出来事をwikiなどからちょっぴりランダムにあげてみるので、皆さんもいろいろ考えてみてください。(^_^)
◆1094年 4月最初の食、11世紀末。イスラム王朝台頭。十字軍遠征のきっかけとなった年。平安後期、院政が始まった年あたり
そして…
◆1617年3月7日 次回11月3日のサロス143の日食と初めてセットで起きた年。ドイツで旧教とルター派新教との激しい対立から新教徒への弾圧が起きる。30年戦争前夜、そのキッカケとなった年
◆1923年 8月26日、9月1日に関東大震災。第一次世界大戦で疲弊したドイツにフランス・ベルギー軍が侵攻したことがキッカケとなるドイツのハイパーインフレ。年末にはパン1個の値段が3990億マルクになった。
◆1941年 日本。9月6日の御前会議で「外交交渉に依り十月上旬頃に至るも尚我要求を貫徹し得る目途なき場合に於ては直ちに対米(英蘭)開戦を決意す」と決定された。その前夜に起きた食。
◆1959年 地球以外の天体における知的生命の存在に関する現代天文学的な意味での考察が『ネイチャー』誌で初めて発表 された。コッコーニとモリソンの論文「星間交信の探索」がそれ。この論文はこんな呼びかけで締めくくられていた。『成功の確率を評価することは困難だ。しかし探索を試みない限り、成功のチャンスはゼロである!』
◆1977年9月 ヴォイジャー打ち上げ、ケンタウルス族のカイロン発見、レイモンド・メリマン氏がエボリューショナリー・アストロロジーのコンセプトを生み出す
◆1995年10月 太陽系外初の惑星発見 日本では台風の当たり年だった
この年の悪天候で、その後の穀物相場は高騰
★カイロンが新月に続いて再度ICにコンジャンクト、海王星と火星がオポジション
今回の満月・月蝕は珍しく新月とアングルがほとんど同じ位置になります。ということは、速い惑星の位置は少し違っていても、遅い惑星、星座宮、室区分が示す挑戦の領域はほとんど変わらないということ。まるで天上の声が「これは大事なレッスンだからおさらいしておこうね!」とでも言ってるみたいです。
そんなわけで、前回に続いて少しだけ、カイロンのことを…。魚座も複雑ならカイロンも本当に奥が深いです。。(^_^;
前回はMC上のヴェスタとオポジションだったカイロン。今回ヴェスタは乙女座17°台まで進んでいます。その代わり、乙女座に入った火星が現在魚座の海王星とオポジション中。 そしてカイロンは引き続きIC上にあってその火星とヴェスタのミッド・ポイントに位置しています。
IC上のカイロンは、4室的な側面のエネルギーも色濃く発しています。4室と言えばまず父親との関係、そして母、家族、家庭…。または、自分の深い感情的なテリトリー。 メラニー・ラインハートは4室にカイロンがあるとき、「父との関係性がハイライトされる」と言っています。 ネイタルの場合はそれが様々な顔を持ったトラウマとして潜んでいることが多いです。
今回のようなトランシットの場合も、トラウマまでは行かないとしても、父なる存在、その他母なる人や家族との関係にまつわるあれこれが良いにつけ悪いにつけ浮上してくるかもしれません。カイロンはそれをひとつひとつ取り上げて光をあて、自分自身の一部としてしっかり見ていくことを通してゆっくりと癒やしていく働きを持っています。ただし、そこに至るまでにはやはり痛みも経験しなくてはならないかもしれません。
カイロンはもともと一匹狼、異端者です。特に魚座のカイロンは、この世の嘘くささから隔絶し、肉質の脅威にさらされずにすむ「聖域」、または「自分だけのテリトリー」を奥深くに維持したいと望む者。。これが4室魚座のカイロンとなると、地上10cmかそれ以上の高度で浮遊していられる、絶対的な場、誰にも邪魔されない安全な子宮を必要とします。一方、殆どのひとにとって家族や家庭的な絆は今の自分の「土台」であり、受け継いだもの全ての源であり、理屈抜きに所属している場です。それは自分のための「子宮」であると同時に、自分を縛る「鎖」でもあるんですね。
本質的にはどこにも所属していない者、魚座のカイロンが、血と肉とで繋がった場にいるというのはちょっとした皮肉かもしれません。本来なら絶対の安全と感情的な栄養を与えてもらえるはずの場が、この時、カイロンにとっては飢えや渇きの場になる可能性があります。なぜなら、そこではカイロンの望むものは与えられず、自分の方が愛や栄養を与える役割になってしまうことも多いからです。そしてそれが出来ないときは、何とも言えない罪悪感を抱かせられることさえあります。カイロンには、望むと望まざるとに関わらず、周囲のひとの弱さを背負わせられるところがあります。彼は自らそのからくりを見切っていかねばなりません。
また、カイロンは山羊座の冥王星とはセクスタイルを形成し、牡羊座の天王星とはセミセクスタイルとなっています。これは自分だけの狭い洞穴に潜って扉を閉じ、その中で孤独な王様/女王様になっていたいという願望や、間欠泉のように噴き出してくる厭世観として顕れるかもしれません。その反面、山羊座の冥王星は古い構造を破壊し、その灰の中から不敵に立ち上がってくる不屈のエネルギーの象徴でもあります。冥王星の力を受けてそれを自分のものに出来たとき、カイロンは蠍座で緩く繋がる土星(過去のくびき)から逃れ、本当の内的自由(天王星)の領域に達することが出来ます。
心身共に他者に栄養を与えること。と同時に自分自身の内的世界を護ること。 この二つを葛藤することなく両立していけるのか? 自分が与えてもらえなかった愛情、理解してもらえなかった望み、欲しかった気遣いを他の誰かが享受していても羨まずに、それはそれとしてありのままに受け入れていけるか? 自分の内的世界を自分の力で豊かに満たしていけるか? そんな命題が4室魚座のカイロンにはありそうです。 前回、乙女座のヴェスタを仰ぎ見て「所属すること」「奉仕し機能していくこと」というエネルギーを受け取ったカイロンは、今回は自己を追求する惑星、火星とヴェスタとの間に立ってもう一度自分のありのままの姿に立ち返り、この命題に立ち向かうのではないでしょうか。
この満月では魚座の海王星が乙女座の火星とオポジションを形成しています。これは意識すれば、「スピリットの戦士」的に使えると思います。火星の男性的なエネルギーは、乙女座の識別力をもって魚座海王星の高度なインスピレーションを選り分け、現実にカタチとしてしっかり表現し、行動していくための "創造の戦車" になってくれるかもしれません。ただし、欲張りすぎないことがポイントです。「抱えきれないギフト」に固執してあれもこれも・・・ってやってしまうと、逆に湧いてくるイメージに「使われる」状態になって、消耗するかもしれません。また、ヘンに完全主義にならないことも重要です。やってもやっても気に入らない…そのうちガックリきて、もういいや!なんてあきらめてしまう。。そんな不毛な繰り返しにならないよう、気を付けてください。
10月31日には火星がカイロンとオポジションになります。この時、カイロンは火星の男性エネルギーに触れていくでしょう。これは火星の戦闘的な面を浮上させそうです。そのエネルギーをポジティブに受けるなら、ヒーロー、ヒロイン的なイメージを使って行動してみるといいかもしれません。カイロンの弟子でもあったヘラクレスのへこたれなさと、その逞しい戦士っぷりを思い起こして!
ただし、カイロンはわたし達の子供のころから蓄積してきた攻撃的な「闘いの思い出」を揺さぶってくるかもしれません。 頑張ってもうまくいかなかった思い出…、求めた評価が得られず否定されたこと、ずっと抑えたまま表現出来なかった誰かに対する怒りなどなど、そのカタチは様々です。 けれどそんなエネルギーをもし自分の中にみつけたら、表現のチャンス! 描く、書く、話す、創る…どんな形式でもOK。ただ自分のために、そのエネルギーを明確にしてみる…そこには何かちょっとした発見がありそうです。もしかしたら、これから先への新しい展望に繋がっていく可能性も?
でもそれには何が出てこようと絶対にOK!と信頼することが必須条件。善悪とか正邪とか美醜とか、そんな狭いマインドを使ってただの評論に終わってしまっては勿体ないです。 エネルギーを、出す。それを使って、何かを生み出す。ワタシハ芸術家!臨月の妊婦さん!そんな感じで理屈抜きにいきましょう。
★その他:太陽・月・ネッソス・アトランティスのミスティックレクタングル、キラルス・エケクルスのオポジション、イクシオン・フォルスとカオスのオポジションetc.など、沢山のアスペクトがある今回の月蝕。それらのキーワードを挙げるなら以下のような感じでしょうか。
【長期のキーワード】
(´・ω・` )
極端から極端に振れる意見、逃避や閉じこもり、喪失の哀しみを乗り超える、テクノロジーがもたらすカルマ、対人恐怖の底にある滅びへの怖れ、個の理屈とグループの葛藤、怒りや暴力的なエネルギーの爆発、ネットやメディアの混乱or事故、倫理観が欠如する、"女性なるもの"に対する攻撃、セックスの絡む恨みや因縁、
( ´ ▽ ` )
新しい世界観に基づく技術、慈愛と祈りの精神、カルマを乗り超えて進む意志、同じ失敗を繰り返さないための智恵を絞る、砂地で踏ん張るような忍耐力、赦せないと思っていたことが小さなことに見えてくる…etc.
★10月21日19:25〜水星逆行開始
蠍座18°23’から逆行する水星は、11月11日に蠍座2°29’まで戻って逆行運動を終えます。けれど今回の水星逆行はいつもよりずっと強力。実際はシャドウフェイズに入った10月初めから徐々に逆行に付き物の現象をもたらし始めていました。そんなわけで、今から25日くらいまでの滞留期(ストームフェイズ)は特に慎重に行動したいと思います。
ありがちな兆候はいつものように:あらゆる種類の事故、誤解や行き違い、計算違い、思い込みによる失敗や伝達ミス、物事の遅れや中断、通信機器や機械の故障、など。 データはバックアップをこまめにとり、伝達事項はしつこいほど細部まで確認する、危険な場所には出来るだけ近付かないなど、気を付けていきましょう。 また、逆行中と終了後では自分や周囲の意見がコロッと変わってしまう、なんてこともあるようです。なので、この期間中、特にストームフェイズでの高額な買い物や契約事は避けた方が良いと言われています。特に電子部品や電気製品、それに高額な時計もかな。この新月期はまだ今後も地震や天災など起きやすい星回りが続きます。後で後悔しないためにも、ちょこっとアタマに入れておいてください。
ストームフェイズを過ぎて通常の逆行期間に入るとエネルギーは少し落ち着いてくると思います。サインをまたがずに蠍座を逆行する今回は、過去の思い出の整理に良い時期。よみがえるもの全てに「あぁ、そういうことだったんだな…」なんて、落としどころがストンとわかってしまったり。(^_^
逆行初期に湧いたインスピレーションは慌てずにひっそりと楽しみ、後に現実に役立てていく素材としてストックしておくといいかもしれません。
風が吹き、雨が降り、雲は流れ、そして虹が立つ。生と死の狭間に、日常が流れる…..
カーディナル・クライマックス第二弾に向かい、わたし達はまるで加速するベルトコンベアに乗せられて突き進んでいるような気がします。
今、TVではアメリカの債務上限問題に関して延々とニュースが流れています。 デフォルトが迫っているのに歩み寄りが見られないって、外側から見ていると、いったい何なんだろう?と思うけれど。でも、人間も社会も、ひとつのシステムが衰退して行き詰まったときってこんなものなのかもしれません。傍目にどう見えても、内側では目の前にある事情だけが現実。けれど変わるべきときに過去の道筋ばかり見ていたら、そこには誰も止められない衰退への流れが出来てしまう。。 別に?それでも明日はあたりまえにやって来るんだから。きっと...永遠に.......こんなものだから。
素朴な目でみると、ティーパーティのひと達はデフォルト云々より何より、オバマ大統領に「歴史上初めて米国をデフォルトに導いた大統領」という負の遺産を負わせたいのかもしれない... なんて思ってしまいます。こころの深いところで、とってもシンプルに。(もっとも今は全て密室の中って感じで色んな陰謀説も飛び交っているわけですが) それとも、この記事をUPするころには期待どおりのドラマが起きて、また目出度く先延ばしになるのかな?
これはカタチを変えて今、世界中で、いろいろなスケールで起きていること。わたし達にはわたし達のこころの内部事情があり、社会には社会の、国には国の内部事情があります。それは一本の糸で固く結ばれています。カーディナル・サインは「個」と「全体」が交差する場所。 逃れたくても互いに逃れられない集合体としての業を確認する場所。 わたし達は一丸となって、個人として、地球として、歴史を創っていくんだな....。
あれ? いつの間にか風が止んでる? 鳥達が元気に鳴き始めました。さてと。
本当はキーワードだけにしようかなんて思っていたのに、天王星・冥王星スクエア前の月蝕となると、やっぱりそうはいかなかったです。もし読んでくれるひとがいるなら、あれもこれも伝えたい...なんてw。 うーん、早速自分から今回のテーマに嵌まってしまったかなぁ(^_^; しかもいまひとつ、まとまらなかったような。でも、先のことはわからないから今、出来ることを。たとえ不完全でも、やっておこう。悔いを残さないように。。 とりあえず青空の出た台風の朝、そんなふうに思いつつ、キーボードを打ち終えます。
have a great trek!!!★
hiyoka.(^_^)
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★満月・月食タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで10月19日08:56前後、北海道周辺で09:02前後、関西方面は08:37頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で08:08前後に 牡羊座25°45’で満月となります。(月食は6:48ごろ〜10:52くらいまで続きます)
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココとココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------
サビアン・シンボルによる【満月・月食のテーマ】 ― 10/19~11/2
*ここでは有名なデーン・ルディアー(ルージャー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考に、エボリューショナリー・アストロロジーの観点から解読しています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 牡羊座25°~26° + 太陽 天秤座25°~26°】
"A double promise" + "Information in the symbol of an autumn leaf"
→「二重の約束(ダブル・プロミス)」 +「一枚の紅葉の象徴が含む知識」
↓
"A man possessed of more gifts than he can hold" + "An eagle and a large white dove turning one into the other"
→ 「抱えきれないギフトを所有する男」 +「互いに姿を換える鷲と大きな鳩」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自分の損得を越えて人のために頑張る
→★調子の良い物言いの裏の二重性に注意
→★この世の全ての物事に衰退と終わりがあることを感じる
→★欲望の全てを追求することは出来ないと知る
→★自分の歓びと他者の幸福とのバランスを取る必要
→★潜在する沢山の可能性に混乱する
→★反社会的な気分、考え、またはその顕れ
→★揺れ動く気分の中でしっかりと自分自身を保つ
→★生来の能力やキャパシティを見極め集中する
→★今出来ることをやる、固める、新たに表現する
→★あれもこれも全てやろうとしてどれも逃す危険
→★バランスを保ち臨機応変に変わっていく能力
→★備わった能力の新たな使い方を見つけていく
→★今使えるポテンシャルに無限の価値があることを知る→ ・・・・
★エネルギーのポイント:
『戻れない一線を越えて進む』
各地に爪痕を残して去りつつある台風26号。まだ被害の全貌はわからないけれど、伊豆大島などは1日に800ミリ以上の雨が降ったというニュースが流れていました。土砂崩れなど大きな被害があったのではないでしょうか....。不明の方が無事見つかりますように。被害にあわれた方、こころから御見舞い申し上げます。本当に、いろいろなことが起きますね...。
さて10月19日土曜日の朝、牡羊座の月食がやってきます。この月食の後、11月1日には4回目の天王星・冥王星スクエアが起き、次が強力な蠍座の日食。面白いことに、天王星・冥王星エネルギーのピークとも言われる来年4月の5回目のスクエア形成も、やはり月食と日食に挟まれて起きるんですね。しかも4月15日の月食は今回とピタリ対向の位置、月が天秤座、太陽が牡羊座の各25°で起こります。それはつまり、ピークとなる二つのカーディナルスクエアの手前で今回のテーマが反射しあうということ。このエネルギーのサンドイッチ攻勢は、このところのエネルギー強化月間の中でも重要なポイントになるかもしれません。 『Point of No Return』。 長いスパンの大きな変化の中で、世の中も、わたし達も、そこを過ぎたらもう戻れない…そんな一線を越えていく時が来ているように思います。この新月期、そして満月・月食を迎えて、わたし達はそんな一線をひとつ、またひとつと、跨いでいくことになるのかもしれません。
ではササッとサビアン・シンボルを見てみましょう。新月のポイントは「協調の下、それぞれの最前線へと赴く」でした。今回の満月では、その最前線でいったい何を見るのでしょう? まず土台となるエネルギーは「二重の約束」です。原文は"double promise" ですが、これ、英語でもあまり一般に使われる言葉ではないようです。「ダブル」は二重という意味もあれば、二倍という意味もあります。このシンボルの解釈は、大抵の場合「物事の二重の側面をみていく」といったニュアンスになるのですが、ブレイン・ボヴィはその解釈を一歩進め、「約束=promise」の語源であるラテン語"pro-mittere"の意味「前に送る」に立ち戻って掘り下げています。
対向するシンボルは太陽が位置する天秤座25°の「一枚の紅葉の象徴が含む知識」。 ここにはサイクリックに展開するこの世界の生と死のありようがシンボリックに浮き出ています。春夏秋冬、自然の循環。盛者必衰。がむしゃらに「自分」を追求してきた牡羊座ですが、25°まできて向かい合う天秤座の刺激を受け、そろそろ次のサイクルに移行していく"予感"を感じるのかもしれません。「約束」とは「前に送る」もの。将来に向かって、それぞれの期待や満足いく結果を描いてみせるもの。または、目標やゴールとして描かれるもの。 けれど、サインの変わり目にさしかかってイケイケのエネルギーが少しずつ衰退を見せつつある今、自分を「前に送る」ためには、どこかで全体の織りなすリズムに繋がっていかなければ・・・そんなことを本能的に感じ取るのだと思います。
太陽の度数に出て来る「象徴=シンボル」ということば。英語のsymbolの語源はギリシャ語で"symballein"、それは「共に投げ打つ」…「より偉大なものに向かうために、異質なものを投げ打つ」という意味なのだそうです。うーん。。死すべきもの達が「自分」を次のサイクルに送り出すには、個々の違いを乗り超えて、共に未来に向かって身を投じていく必要があるのかもしれません。 そんな太陽の刺激を受けて、月はふと誰かのために何かをしたくなるのかな? 自分をちょっと横に置いても、相手や周囲と調和して進んでいきたい。自分のための「約束」と、他のひとのための「約束」。それを思うときに感じる、何ともいえない温もり。。
二重の約束は、いつの日か2倍の結果をもたらしてくれるでしょう。共により良い明日に向かって、その二つを叶えていきたい。何とか帳尻を合わせていこう。自分が得てきたものをひとに分け与えることが出来るなんて素晴らしいことだし。…要するに、「情けは人の為ならず」を知るってことかな? でもこれ、あんまり無理すると単なる「調子のイイやつ」 や「ヨケイなお世話」になってしまうおそれもありますね(^_^;。 いつだって、物事には二重の側面がありますから…。けれど、そんな二重性の中でわたし達は他者との繫がりを求め、バランスを取ることを覚え、人間の絆を探求していくのだと思います。
そして、エネルギーは牡羊座26°「抱えきれないギフトを所有する男」をとっていきます。この「ギフト」ということば、「贈り物」の他に「才能」という意味もあります。 原語は "possess" つまり「所有する」ということばを使っているので、やはり贈られた物というよりは、もともと持っている「能力」の意味が強いのではないでしょうか。 人間には沢山の潜在能力があって、脳ミソひとつとっても、わたし達がフツウに使っているのはそのごく一部だとも言われます。このシンボルに描かれる「男」も、掴みきれないほどの可能性を持っています。アレも出来るかも? いやコレだって! いろんなインスピレーションが湧いてきます。沢山の道、沢山の方向性が手招きしているようです。勇壮な鷲がカッコイイ。いや、でっかい鳩は平和の戦士だぜ!これもイイかも。。 でも待って!実際に現実化出来ることはどれだけあるでしょう?
「二重の約束」を現実のものにするために、今の自分に出来ることはほんの少ししか無いかもしれません。それは不完全で、取るに足らないものに見えるかもしれません。でも、それでOK。というか、それが良いのだと思います。 わたし達は万能の神に生まれたのではなく、ちっぽけなひとりの人間としてこの不完全な世界に生まれて来ました。だから、不完全な道を、不完全な存在として、完全に歩いて行きます。たぶん、それが戦士さん達の「完全な道」。 たぶん、そのための才能がここでの究極の「ギフト」。 頭上を渦巻く様々なポテンシャルに呑み込まれず、自分の中心に立って、出来ることの可能性を絞っていきましょう。 そして、その方法、能力の使い方をマスターし、少しずつ実現していくこと。次の段階に備えて固めていくこと。それぞれの最前線に立って!
そんな中で、わたし達はいつのまにか「もう戻ることのない一線」を越えて行くのかもしれません。こころして、自分の居る環境を、不自由さを、クスっと笑いながら行ってみましょう。
★アスペクトから少し…★
今回の月蝕はサロス117の半影月食です。このサロスは11世紀末、1094年から始まっています。長い年月のことで、そのテーマを探るのはとても難しいのですが… もし仮説をたてるとしたら、
『資源や信条を賭けた闘争、苦難。そして、苦難を越えて果てしなく増大し延びていこうとする人間の欲望と奮闘。その果てに何が待っているかを見ようとする』
みたいな感じかな? このシリーズが起きた年の出来事をwikiなどからちょっぴりランダムにあげてみるので、皆さんもいろいろ考えてみてください。(^_^)
◆1094年 4月最初の食、11世紀末。イスラム王朝台頭。十字軍遠征のきっかけとなった年。平安後期、院政が始まった年あたり
そして…
◆1617年3月7日 次回11月3日のサロス143の日食と初めてセットで起きた年。ドイツで旧教とルター派新教との激しい対立から新教徒への弾圧が起きる。30年戦争前夜、そのキッカケとなった年
◆1923年 8月26日、9月1日に関東大震災。第一次世界大戦で疲弊したドイツにフランス・ベルギー軍が侵攻したことがキッカケとなるドイツのハイパーインフレ。年末にはパン1個の値段が3990億マルクになった。
◆1941年 日本。9月6日の御前会議で「外交交渉に依り十月上旬頃に至るも尚我要求を貫徹し得る目途なき場合に於ては直ちに対米(英蘭)開戦を決意す」と決定された。その前夜に起きた食。
◆1959年 地球以外の天体における知的生命の存在に関する現代天文学的な意味での考察が『ネイチャー』誌で初めて発表 された。コッコーニとモリソンの論文「星間交信の探索」がそれ。この論文はこんな呼びかけで締めくくられていた。『成功の確率を評価することは困難だ。しかし探索を試みない限り、成功のチャンスはゼロである!』
◆1977年9月 ヴォイジャー打ち上げ、ケンタウルス族のカイロン発見、レイモンド・メリマン氏がエボリューショナリー・アストロロジーのコンセプトを生み出す
◆1995年10月 太陽系外初の惑星発見 日本では台風の当たり年だった
この年の悪天候で、その後の穀物相場は高騰
★カイロンが新月に続いて再度ICにコンジャンクト、海王星と火星がオポジション
今回の満月・月蝕は珍しく新月とアングルがほとんど同じ位置になります。ということは、速い惑星の位置は少し違っていても、遅い惑星、星座宮、室区分が示す挑戦の領域はほとんど変わらないということ。まるで天上の声が「これは大事なレッスンだからおさらいしておこうね!」とでも言ってるみたいです。
そんなわけで、前回に続いて少しだけ、カイロンのことを…。魚座も複雑ならカイロンも本当に奥が深いです。。(^_^;
前回はMC上のヴェスタとオポジションだったカイロン。今回ヴェスタは乙女座17°台まで進んでいます。その代わり、乙女座に入った火星が現在魚座の海王星とオポジション中。 そしてカイロンは引き続きIC上にあってその火星とヴェスタのミッド・ポイントに位置しています。
IC上のカイロンは、4室的な側面のエネルギーも色濃く発しています。4室と言えばまず父親との関係、そして母、家族、家庭…。または、自分の深い感情的なテリトリー。 メラニー・ラインハートは4室にカイロンがあるとき、「父との関係性がハイライトされる」と言っています。 ネイタルの場合はそれが様々な顔を持ったトラウマとして潜んでいることが多いです。
今回のようなトランシットの場合も、トラウマまでは行かないとしても、父なる存在、その他母なる人や家族との関係にまつわるあれこれが良いにつけ悪いにつけ浮上してくるかもしれません。カイロンはそれをひとつひとつ取り上げて光をあて、自分自身の一部としてしっかり見ていくことを通してゆっくりと癒やしていく働きを持っています。ただし、そこに至るまでにはやはり痛みも経験しなくてはならないかもしれません。
カイロンはもともと一匹狼、異端者です。特に魚座のカイロンは、この世の嘘くささから隔絶し、肉質の脅威にさらされずにすむ「聖域」、または「自分だけのテリトリー」を奥深くに維持したいと望む者。。これが4室魚座のカイロンとなると、地上10cmかそれ以上の高度で浮遊していられる、絶対的な場、誰にも邪魔されない安全な子宮を必要とします。一方、殆どのひとにとって家族や家庭的な絆は今の自分の「土台」であり、受け継いだもの全ての源であり、理屈抜きに所属している場です。それは自分のための「子宮」であると同時に、自分を縛る「鎖」でもあるんですね。
本質的にはどこにも所属していない者、魚座のカイロンが、血と肉とで繋がった場にいるというのはちょっとした皮肉かもしれません。本来なら絶対の安全と感情的な栄養を与えてもらえるはずの場が、この時、カイロンにとっては飢えや渇きの場になる可能性があります。なぜなら、そこではカイロンの望むものは与えられず、自分の方が愛や栄養を与える役割になってしまうことも多いからです。そしてそれが出来ないときは、何とも言えない罪悪感を抱かせられることさえあります。カイロンには、望むと望まざるとに関わらず、周囲のひとの弱さを背負わせられるところがあります。彼は自らそのからくりを見切っていかねばなりません。
また、カイロンは山羊座の冥王星とはセクスタイルを形成し、牡羊座の天王星とはセミセクスタイルとなっています。これは自分だけの狭い洞穴に潜って扉を閉じ、その中で孤独な王様/女王様になっていたいという願望や、間欠泉のように噴き出してくる厭世観として顕れるかもしれません。その反面、山羊座の冥王星は古い構造を破壊し、その灰の中から不敵に立ち上がってくる不屈のエネルギーの象徴でもあります。冥王星の力を受けてそれを自分のものに出来たとき、カイロンは蠍座で緩く繋がる土星(過去のくびき)から逃れ、本当の内的自由(天王星)の領域に達することが出来ます。
心身共に他者に栄養を与えること。と同時に自分自身の内的世界を護ること。 この二つを葛藤することなく両立していけるのか? 自分が与えてもらえなかった愛情、理解してもらえなかった望み、欲しかった気遣いを他の誰かが享受していても羨まずに、それはそれとしてありのままに受け入れていけるか? 自分の内的世界を自分の力で豊かに満たしていけるか? そんな命題が4室魚座のカイロンにはありそうです。 前回、乙女座のヴェスタを仰ぎ見て「所属すること」「奉仕し機能していくこと」というエネルギーを受け取ったカイロンは、今回は自己を追求する惑星、火星とヴェスタとの間に立ってもう一度自分のありのままの姿に立ち返り、この命題に立ち向かうのではないでしょうか。
この満月では魚座の海王星が乙女座の火星とオポジションを形成しています。これは意識すれば、「スピリットの戦士」的に使えると思います。火星の男性的なエネルギーは、乙女座の識別力をもって魚座海王星の高度なインスピレーションを選り分け、現実にカタチとしてしっかり表現し、行動していくための "創造の戦車" になってくれるかもしれません。ただし、欲張りすぎないことがポイントです。「抱えきれないギフト」に固執してあれもこれも・・・ってやってしまうと、逆に湧いてくるイメージに「使われる」状態になって、消耗するかもしれません。また、ヘンに完全主義にならないことも重要です。やってもやっても気に入らない…そのうちガックリきて、もういいや!なんてあきらめてしまう。。そんな不毛な繰り返しにならないよう、気を付けてください。
10月31日には火星がカイロンとオポジションになります。この時、カイロンは火星の男性エネルギーに触れていくでしょう。これは火星の戦闘的な面を浮上させそうです。そのエネルギーをポジティブに受けるなら、ヒーロー、ヒロイン的なイメージを使って行動してみるといいかもしれません。カイロンの弟子でもあったヘラクレスのへこたれなさと、その逞しい戦士っぷりを思い起こして!
ただし、カイロンはわたし達の子供のころから蓄積してきた攻撃的な「闘いの思い出」を揺さぶってくるかもしれません。 頑張ってもうまくいかなかった思い出…、求めた評価が得られず否定されたこと、ずっと抑えたまま表現出来なかった誰かに対する怒りなどなど、そのカタチは様々です。 けれどそんなエネルギーをもし自分の中にみつけたら、表現のチャンス! 描く、書く、話す、創る…どんな形式でもOK。ただ自分のために、そのエネルギーを明確にしてみる…そこには何かちょっとした発見がありそうです。もしかしたら、これから先への新しい展望に繋がっていく可能性も?
でもそれには何が出てこようと絶対にOK!と信頼することが必須条件。善悪とか正邪とか美醜とか、そんな狭いマインドを使ってただの評論に終わってしまっては勿体ないです。 エネルギーを、出す。それを使って、何かを生み出す。ワタシハ芸術家!臨月の妊婦さん!そんな感じで理屈抜きにいきましょう。
★その他:太陽・月・ネッソス・アトランティスのミスティックレクタングル、キラルス・エケクルスのオポジション、イクシオン・フォルスとカオスのオポジションetc.など、沢山のアスペクトがある今回の月蝕。それらのキーワードを挙げるなら以下のような感じでしょうか。
【長期のキーワード】
(´・ω・` )
極端から極端に振れる意見、逃避や閉じこもり、喪失の哀しみを乗り超える、テクノロジーがもたらすカルマ、対人恐怖の底にある滅びへの怖れ、個の理屈とグループの葛藤、怒りや暴力的なエネルギーの爆発、ネットやメディアの混乱or事故、倫理観が欠如する、"女性なるもの"に対する攻撃、セックスの絡む恨みや因縁、
( ´ ▽ ` )
新しい世界観に基づく技術、慈愛と祈りの精神、カルマを乗り超えて進む意志、同じ失敗を繰り返さないための智恵を絞る、砂地で踏ん張るような忍耐力、赦せないと思っていたことが小さなことに見えてくる…etc.
★10月21日19:25〜水星逆行開始
蠍座18°23’から逆行する水星は、11月11日に蠍座2°29’まで戻って逆行運動を終えます。けれど今回の水星逆行はいつもよりずっと強力。実際はシャドウフェイズに入った10月初めから徐々に逆行に付き物の現象をもたらし始めていました。そんなわけで、今から25日くらいまでの滞留期(ストームフェイズ)は特に慎重に行動したいと思います。
ありがちな兆候はいつものように:あらゆる種類の事故、誤解や行き違い、計算違い、思い込みによる失敗や伝達ミス、物事の遅れや中断、通信機器や機械の故障、など。 データはバックアップをこまめにとり、伝達事項はしつこいほど細部まで確認する、危険な場所には出来るだけ近付かないなど、気を付けていきましょう。 また、逆行中と終了後では自分や周囲の意見がコロッと変わってしまう、なんてこともあるようです。なので、この期間中、特にストームフェイズでの高額な買い物や契約事は避けた方が良いと言われています。特に電子部品や電気製品、それに高額な時計もかな。この新月期はまだ今後も地震や天災など起きやすい星回りが続きます。後で後悔しないためにも、ちょこっとアタマに入れておいてください。
ストームフェイズを過ぎて通常の逆行期間に入るとエネルギーは少し落ち着いてくると思います。サインをまたがずに蠍座を逆行する今回は、過去の思い出の整理に良い時期。よみがえるもの全てに「あぁ、そういうことだったんだな…」なんて、落としどころがストンとわかってしまったり。(^_^
逆行初期に湧いたインスピレーションは慌てずにひっそりと楽しみ、後に現実に役立てていく素材としてストックしておくといいかもしれません。
風が吹き、雨が降り、雲は流れ、そして虹が立つ。生と死の狭間に、日常が流れる…..
カーディナル・クライマックス第二弾に向かい、わたし達はまるで加速するベルトコンベアに乗せられて突き進んでいるような気がします。
今、TVではアメリカの債務上限問題に関して延々とニュースが流れています。 デフォルトが迫っているのに歩み寄りが見られないって、外側から見ていると、いったい何なんだろう?と思うけれど。でも、人間も社会も、ひとつのシステムが衰退して行き詰まったときってこんなものなのかもしれません。傍目にどう見えても、内側では目の前にある事情だけが現実。けれど変わるべきときに過去の道筋ばかり見ていたら、そこには誰も止められない衰退への流れが出来てしまう。。 別に?それでも明日はあたりまえにやって来るんだから。きっと...永遠に.......こんなものだから。
素朴な目でみると、ティーパーティのひと達はデフォルト云々より何より、オバマ大統領に「歴史上初めて米国をデフォルトに導いた大統領」という負の遺産を負わせたいのかもしれない... なんて思ってしまいます。こころの深いところで、とってもシンプルに。(もっとも今は全て密室の中って感じで色んな陰謀説も飛び交っているわけですが) それとも、この記事をUPするころには期待どおりのドラマが起きて、また目出度く先延ばしになるのかな?
これはカタチを変えて今、世界中で、いろいろなスケールで起きていること。わたし達にはわたし達のこころの内部事情があり、社会には社会の、国には国の内部事情があります。それは一本の糸で固く結ばれています。カーディナル・サインは「個」と「全体」が交差する場所。 逃れたくても互いに逃れられない集合体としての業を確認する場所。 わたし達は一丸となって、個人として、地球として、歴史を創っていくんだな....。
あれ? いつの間にか風が止んでる? 鳥達が元気に鳴き始めました。さてと。
本当はキーワードだけにしようかなんて思っていたのに、天王星・冥王星スクエア前の月蝕となると、やっぱりそうはいかなかったです。もし読んでくれるひとがいるなら、あれもこれも伝えたい...なんてw。 うーん、早速自分から今回のテーマに嵌まってしまったかなぁ(^_^; しかもいまひとつ、まとまらなかったような。でも、先のことはわからないから今、出来ることを。たとえ不完全でも、やっておこう。悔いを残さないように。。 とりあえず青空の出た台風の朝、そんなふうに思いつつ、キーボードを打ち終えます。
have a great trek!!!★
hiyoka.(^_^)
October 06, 2013
レイモンド・メリマン 週間コメント10/7 【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2013年10月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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告知:
10月12日~14日のワークショップ『金融市場の短期トレードにおけるリバーサルと太陽・月の相関関係』のため、10月14日付けの週間コラムは休載させていただく。よって今回のコラムが向こう2週間の最新版となる。
≪ 先週を振り返って_今後への考察 ≫
先週は天王星・冥王星スクエアにTスクエアを形成する新月を迎えて、予想通りの荒っぽい展開となった。米国政府機関が閉鎖される一方で、連邦議会の各派とホワイトハウスは合意に達することが出来ないばかりか、腰を据えて行き詰まった予算の打開策を議論することさえも出来なかった。
債務上限の期日という台風の目を10月17日(月食の前日)に控え、政府各派間のリーダーシップと協調精神の欠如は切迫した様相を呈し始めている。特に共和党はその筆頭だ。こうした物語の進行を受けて、ダウ工業平均は先週後半には15,000を割る展開となった。ダウ平均が史上最高値15,709をつけていたのはたった2週間前のことだ。
だが先週の荒々しい相場の波の中では、それさえも金と銀に起きたことと比べれば 取るに足りなかった。10月1日金曜、東部時間でおよそ午前2時ごろ、誰かがCOMEX(ニューヨーク商品取引所)で8,000枚の売り注文を出したことが報告されている。これは換算すれば80万トロイオンスの金であり、金額にして約10億ドルだ。この時、市場には対応し得る流動性が無く、金は24時間の内に1276.90と急激に下落し、8月7日以来の最安値水準に達した。
そうだ。これが、太陽が天王星・冥王星スクエアをトランスレートする時に起こり得るタイプの出来事なのだ。だがそれはある疑問をも投げかける。誰が、何故、そんなことをするのだろう? いったい誰が10億ドルに相当する金を売るほど持っているというのか? その理由については火を見るより明らかで、目的は価格を急落させることだ。そうでないなら、何故あんなに取引高が小さい時に売りを出すのか? もし高く売りたいなら、彼/彼女/某機関は、高値が維持出来るだけの流動性がある時に売り注文を出すだろう。
政府は銀行や市場価格を操作していると睨んだ他の機関を攻撃的と言えるほどに追求していながら、何故金市場でのこんな行為を目に留めないのだろう?(2007年~2008年に政府の圧力を受けてベア・スターンズを買収したJ.P.モルガンを、それ以前にベア・スターンズが犯した悪行によって罰したいと司法省が望んでいることを考えてみればいい。)そこには理由があり、それは金価格を低く抑えておきたいという欲望(誰かの)と関連している。
投資家にとって金の状況は特に不安定だ。何故なら、ドルを安値に抑えたいという圧力も同じだけ存在するからだ。誰もが知っていると思うが、下落するドルは金にとっては強気だ — 但し、今は事情が違うし先週もそうではなかったが。金が約2カ月ぶりに最安値水準まで下がるにつれて、ユーロ通貨は今年2月以来の最高値水準まで反騰した。こうした出来事はおそらく市場操作以外の何物でもなく、天王星・冥王星スクエアの一言に尽きる。その下では舞台裏で取引が行われ、大衆からはそれを見ることが出来ない。これはクリーンな市場環境を望む投資家、そして衆目の下に責任を負うこともない不可視の巨大な存在が夜陰(山羊座の冥王星)に乗じて市場を動かしたりしないようにと願う投資家にとっては気が滅入るような話だろう。
そんな訳で、この件について少しの間論じてみよう。天王星は11月1日に、全7回/3年にわたる冥王星へのワクシングスクエアの4回目を形成しようとしている。それは私達の生涯で最も強烈なこのジオコズミック・サインの中間部にあたる。誰もがそれを感じ取っている。どんどん締め付けられていく万力にでも挟まれているような感じだ。今そこから抜け出す道は無い。そして、もし国家の指導者達が互いの相違点を解決するための意見のやり取りを拒否するなら、将来も解放への道は無いだろう。だがそれだけではない。
今は蠍座を土星が運行する期間、2012年10月~2015年9月のちょうど中間期にあたる。土星は山羊座を支配し、冥王星は蠍座を支配している。つまりこの2惑星は互いの支配宮に在泊しているわけで、これは「ミューチュアル・リセプション」として知られている。そしてこれが、彼らの持つ力学を倍の強さにしているのだ。土星も冥王星も、アカウンタビリティー、つまり最終責任を負うことと関連している。土星も冥王星も、発覚 — 多くの場合、支配と権力のために隠されたり裏で行われてきた物事に光が当たること — と関連している。冥王星は負債を支配することから、今現在 — 3年間の天王星・冥王星スクエアの中間期と土星の蠍座運行の中間期 — は「審判の時」だ。
これについては過去2冊のフォーキャスト本で述べてきた。今現在、世界の金融システムが危険な断崖の淵にあるとしても不思議はない。各国の指導者達、特に米国のリーダー達が自分の考えに固執し、交渉や妥協を拒否するとしても、驚くにはあたらない。米国の始原図(1776年7月4日または7月2日)は太陽・土星のスクエアを持っており、2014年4月にそのピークを迎える天王星・冥王星スクエアのトランシットとはグランドスクエアを形成するからだ。
これが革命や反乱が始まっていく、その端緒だ。天王星・冥王星スクエアは政府が機能不全に陥る兆候を示すもので、統治の任を負うべくそれぞれに選出されながら対立している両翼が、互いに交渉に当たることを拒否するのだ。天王星(テクノロジー)と冥王星(スパイ行為)のスクエアはまた政府による監視の象徴でもあり、承諾無しに個人のプライバシーに関わる情報を収集する(NSAの一件に顕れている)。
舞台裏であまりにも多くの事柄が進行しており(山羊座の冥王星)、その事柄にはお金 — 巨額の金銭 — そして、通貨そのものが含まれている。何故米国がイランとの協議を望むかについての理由の一つはここにあるかもしれない。イランは原油に対する支払い受付をユーロのみに限る — 米ドルではなく — と脅しをかけており、米国はその崩壊を防ぐためには何があってもこれを阻止しなくてはならないからだ。これが2012年~2015年、天王星・冥王星スクエアと蠍座の土星が織りなす世界規模のドラマだ。
そして今、私達はその中央部に居る。天秤座の新月が、旅路の半ばあたりに至った天王星・冥王星スクエアの口火を切ったのだ。まず始めに現状打開への急進展が起きない限りは、これから2週間の内に米国で債務上限の突破が起きるわけだが、そこには天秤座終盤度数での月食、それも米国始原図の水星・冥王星オポジション(ニュース記事の検閲か?)とグランドスクエアを形成する*月食が待ち受けている。そしてそれから2週間後(11月3日)には**日食が起き、これは蠍座の土星とコンジャンクションだ。その間ずっと、アイソン彗星 — いわゆる"世紀の彗星" — が、11月終盤に起きる地球近傍通過に向けて突進し続けている。そうだ、まさに『審判の時』なのだ。
市場は集合意識が抱える感情の状態を反映して動く。何故ファイナンシャル・アストロロジーがこんなに素晴らしい市場タイミング・ツールなのかといえば、これがその理由だ。集合意識の感情がピークまで高まれば、市場は反転するか、誰もが不可能だと思うようなレベルまでブレークアウトする。私達は今そんな場所に居て、こうしたピークは来月に向かって続いていく。
隠された動機を持った巨大で目に見えない存在が闇夜にとてつもない注文を出したりせず、操縦無しの正常な取引が行われる市場なら、今は金価格の上昇にとっては理想的な状況と言えるだろう。しかし、いずれにせよそうなるかもしれない。もしもこの目に見えない追跡不可能な実体が*ネイキッドショートのポジションを取ったのなら、価格が1350以上に上昇し始めた時、彼/彼女/彼らはショートを手仕舞いしなければならないのだ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2013年10月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(文中の * は翻訳者によるものです)
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告知:
10月12日~14日のワークショップ『金融市場の短期トレードにおけるリバーサルと太陽・月の相関関係』のため、10月14日付けの週間コラムは休載させていただく。よって今回のコラムが向こう2週間の最新版となる。
≪ 先週を振り返って_今後への考察 ≫
先週は天王星・冥王星スクエアにTスクエアを形成する新月を迎えて、予想通りの荒っぽい展開となった。米国政府機関が閉鎖される一方で、連邦議会の各派とホワイトハウスは合意に達することが出来ないばかりか、腰を据えて行き詰まった予算の打開策を議論することさえも出来なかった。
債務上限の期日という台風の目を10月17日(月食の前日)に控え、政府各派間のリーダーシップと協調精神の欠如は切迫した様相を呈し始めている。特に共和党はその筆頭だ。こうした物語の進行を受けて、ダウ工業平均は先週後半には15,000を割る展開となった。ダウ平均が史上最高値15,709をつけていたのはたった2週間前のことだ。
だが先週の荒々しい相場の波の中では、それさえも金と銀に起きたことと比べれば 取るに足りなかった。10月1日金曜、東部時間でおよそ午前2時ごろ、誰かがCOMEX(ニューヨーク商品取引所)で8,000枚の売り注文を出したことが報告されている。これは換算すれば80万トロイオンスの金であり、金額にして約10億ドルだ。この時、市場には対応し得る流動性が無く、金は24時間の内に1276.90と急激に下落し、8月7日以来の最安値水準に達した。
そうだ。これが、太陽が天王星・冥王星スクエアをトランスレートする時に起こり得るタイプの出来事なのだ。だがそれはある疑問をも投げかける。誰が、何故、そんなことをするのだろう? いったい誰が10億ドルに相当する金を売るほど持っているというのか? その理由については火を見るより明らかで、目的は価格を急落させることだ。そうでないなら、何故あんなに取引高が小さい時に売りを出すのか? もし高く売りたいなら、彼/彼女/某機関は、高値が維持出来るだけの流動性がある時に売り注文を出すだろう。
政府は銀行や市場価格を操作していると睨んだ他の機関を攻撃的と言えるほどに追求していながら、何故金市場でのこんな行為を目に留めないのだろう?(2007年~2008年に政府の圧力を受けてベア・スターンズを買収したJ.P.モルガンを、それ以前にベア・スターンズが犯した悪行によって罰したいと司法省が望んでいることを考えてみればいい。)そこには理由があり、それは金価格を低く抑えておきたいという欲望(誰かの)と関連している。
投資家にとって金の状況は特に不安定だ。何故なら、ドルを安値に抑えたいという圧力も同じだけ存在するからだ。誰もが知っていると思うが、下落するドルは金にとっては強気だ — 但し、今は事情が違うし先週もそうではなかったが。金が約2カ月ぶりに最安値水準まで下がるにつれて、ユーロ通貨は今年2月以来の最高値水準まで反騰した。こうした出来事はおそらく市場操作以外の何物でもなく、天王星・冥王星スクエアの一言に尽きる。その下では舞台裏で取引が行われ、大衆からはそれを見ることが出来ない。これはクリーンな市場環境を望む投資家、そして衆目の下に責任を負うこともない不可視の巨大な存在が夜陰(山羊座の冥王星)に乗じて市場を動かしたりしないようにと願う投資家にとっては気が滅入るような話だろう。
そんな訳で、この件について少しの間論じてみよう。天王星は11月1日に、全7回/3年にわたる冥王星へのワクシングスクエアの4回目を形成しようとしている。それは私達の生涯で最も強烈なこのジオコズミック・サインの中間部にあたる。誰もがそれを感じ取っている。どんどん締め付けられていく万力にでも挟まれているような感じだ。今そこから抜け出す道は無い。そして、もし国家の指導者達が互いの相違点を解決するための意見のやり取りを拒否するなら、将来も解放への道は無いだろう。だがそれだけではない。
今は蠍座を土星が運行する期間、2012年10月~2015年9月のちょうど中間期にあたる。土星は山羊座を支配し、冥王星は蠍座を支配している。つまりこの2惑星は互いの支配宮に在泊しているわけで、これは「ミューチュアル・リセプション」として知られている。そしてこれが、彼らの持つ力学を倍の強さにしているのだ。土星も冥王星も、アカウンタビリティー、つまり最終責任を負うことと関連している。土星も冥王星も、発覚 — 多くの場合、支配と権力のために隠されたり裏で行われてきた物事に光が当たること — と関連している。冥王星は負債を支配することから、今現在 — 3年間の天王星・冥王星スクエアの中間期と土星の蠍座運行の中間期 — は「審判の時」だ。
これについては過去2冊のフォーキャスト本で述べてきた。今現在、世界の金融システムが危険な断崖の淵にあるとしても不思議はない。各国の指導者達、特に米国のリーダー達が自分の考えに固執し、交渉や妥協を拒否するとしても、驚くにはあたらない。米国の始原図(1776年7月4日または7月2日)は太陽・土星のスクエアを持っており、2014年4月にそのピークを迎える天王星・冥王星スクエアのトランシットとはグランドスクエアを形成するからだ。
これが革命や反乱が始まっていく、その端緒だ。天王星・冥王星スクエアは政府が機能不全に陥る兆候を示すもので、統治の任を負うべくそれぞれに選出されながら対立している両翼が、互いに交渉に当たることを拒否するのだ。天王星(テクノロジー)と冥王星(スパイ行為)のスクエアはまた政府による監視の象徴でもあり、承諾無しに個人のプライバシーに関わる情報を収集する(NSAの一件に顕れている)。
舞台裏であまりにも多くの事柄が進行しており(山羊座の冥王星)、その事柄にはお金 — 巨額の金銭 — そして、通貨そのものが含まれている。何故米国がイランとの協議を望むかについての理由の一つはここにあるかもしれない。イランは原油に対する支払い受付をユーロのみに限る — 米ドルではなく — と脅しをかけており、米国はその崩壊を防ぐためには何があってもこれを阻止しなくてはならないからだ。これが2012年~2015年、天王星・冥王星スクエアと蠍座の土星が織りなす世界規模のドラマだ。
そして今、私達はその中央部に居る。天秤座の新月が、旅路の半ばあたりに至った天王星・冥王星スクエアの口火を切ったのだ。まず始めに現状打開への急進展が起きない限りは、これから2週間の内に米国で債務上限の突破が起きるわけだが、そこには天秤座終盤度数での月食、それも米国始原図の水星・冥王星オポジション(ニュース記事の検閲か?)とグランドスクエアを形成する*月食が待ち受けている。そしてそれから2週間後(11月3日)には**日食が起き、これは蠍座の土星とコンジャンクションだ。その間ずっと、アイソン彗星 — いわゆる"世紀の彗星" — が、11月終盤に起きる地球近傍通過に向けて突進し続けている。そうだ、まさに『審判の時』なのだ。
*月食:日本時間10月19日08:37ごろ全ての様相が非常に恐ろしいものに思えてくる。だがその通りになるとは限らない。どんな袋小路であろうとこれを突破する道はあり、その道は落ち着いて互いに意思疎通を図ろうとする積極的な意欲によって拓かれるものだ。コミュニケーションが成り立たなければ、前進も出来ない。最後には人びとが、特に指導者達が下す決断を基盤として、最終結果が出るのだ。アストロロジーやサイクル理論が出来ることの全ては、難しい決断を下さねばならない時に潮時を特定し、その時点で発効中の力学が何を意味するかを示すことに尽きる。例えばそれは、集合意識が感情の高まりのピークに来ている時を指し示す。すなわち、今がその一例だ。
**日食:日本時間11月3日21:50ごろ
市場は集合意識が抱える感情の状態を反映して動く。何故ファイナンシャル・アストロロジーがこんなに素晴らしい市場タイミング・ツールなのかといえば、これがその理由だ。集合意識の感情がピークまで高まれば、市場は反転するか、誰もが不可能だと思うようなレベルまでブレークアウトする。私達は今そんな場所に居て、こうしたピークは来月に向かって続いていく。
隠された動機を持った巨大で目に見えない存在が闇夜にとてつもない注文を出したりせず、操縦無しの正常な取引が行われる市場なら、今は金価格の上昇にとっては理想的な状況と言えるだろう。しかし、いずれにせよそうなるかもしれない。もしもこの目に見えない追跡不可能な実体が*ネイキッドショートのポジションを取ったのなら、価格が1350以上に上昇し始めた時、彼/彼女/彼らはショートを手仕舞いしなければならないのだ。
*ネイキッドショート・セリング:現物手当の無い空売り。ヘッジファンドなど機関投資家が用いる手法
訳文ここまで
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October 04, 2013
○10/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
※この記事のひとつ下に Part2 ★アスペクトから少し…★をUPしました。
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで10月5日 09:53前後、北海道周辺で 10:00前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 09:34前後、沖縄周辺では 09:05前後に 天秤座11°56’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 →10/5~11/2 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 天秤座 11°~12° 】
"A professor peering over his glasses"
→ 眼鏡ごしに見つめる教授
↓
"Miners emerges from a mine"
→ 坑道から出て来る坑夫達
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★これまで気にしていた問題を見る目が変化してくる
→★浮かび上がる自分のこころの中の真実
→★思惑どおりには行かない現実、想定外の出来事に対応する
→★自分のことを差し置いて他者が必要とする物事を気に掛ける
→★安全な場所から見下して人や世の中を判断する危険
→★もっと視野を広げて今までの観点を再構築しようとする
→★胸部、呼吸器に関する出来事
→★外の世界に向かって新たな一歩を踏み出す
→★エゴを捨て先頭に立って進む覚悟
→★本能を研ぎ澄まして危機を脱する
→★人との繫がりと協調の必要性
→★手探り状態から明瞭な何かを掴む体験
→★歩んできたひとつの道が終わった、という感覚
→★後ろを振り返らず行くべき方向へ進む・・・→
★エネルギーのポイント:「協調の下、それぞれの最前線へと赴く」
前回の新月あたりから勢いが加速してきた天上のエネルギーは、いよいよこれからカーディナルスクエアの第二のクライマックスに向かって増大していきます。特に、カーディナルサイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)の前半度数に太陽や主要な惑星・感受点を持つひとは、すでに何らかのカタチでそれを感じ取っているのではないでしょうか。 また、ネイタルではあまりダイレクトなアスペクトを持たないひとであっても、これから先は今までより自分や周囲の変化を感じ取ったり、大なり小なり全体からの影響を受けやすくなるかもしれません。 おそらく冬至前後から先は、世界が、社会が、音を立てて変化してきていること・・・その"感じ"が、これまでよりもっと表面に浮かびやすくなって来るのではないかと思います。
2008年秋に土星・天王星のオポジションによって奏でられたプレリュード。その当時起きたリーマン・ショック以降、カーディナルクライマックスが進むにつれて、わたし達は沢山のことを経験してきました。地震、災害、原発事故、政権交代、領土問題、雇用や世代間の問題、人種や宗教、ネットを介した新たな問題、親と子・家族の関係……毎日沢山のことが起き、 今、ニュースは流れた瞬間から消費されていきます。 けれどその中でも、わたし達ひとりひとりにとって忘れられないシーンの一つ二つはきっとあるのではないかと思います。たとえ自分の人生に大きなことは起きてこなかったとしても。。 そして…いつか…全く新しい波のただ中で、わたし達もまたいつのまにか大きく変容してきたことに…ふと気付くのだと思います。
な~んて、前置きが長くなっちゃったけど。。そんな中で迎える天秤座の新月。ここからはまた一段、ギアチェンジがありそうです。これまでもそういうことはあったけど、今回は何だか格別な気が。。 これから来年、特に来年の夏あたりまで、天王星・冥王星スクエアのピークとも言える4回目、そして5回目の形成を挟みながら、これに他の惑星達が参加して強力な天体構成を組んできます。その緩急のリズムの中で、変容を促すエネルギーは今までになく強烈に降り注ぎそう。もしかしたら、この期間に人生が大きく変わるひと、変えるひとだっているかも? ・・・そんなわけで、今年の残りの日々をどんな意識を持って過ごすかはとっても大切だと思います。
このブログを始めてからしばらくの間、新月・満月の大きなテーマはアイデンティティの強化、または「新たなアイデンティティを探っていくこと」でした。そしてカーディナルクライマックスの第一ピークに来たあたりから、それが少しずつ「社会や周囲とどう関わっていくのか?」に変容してきたように思います。 多分、今回あたりから大テーマはもう一歩踏み出したものになってきそうな予感。。 まだ手探りながらも、これまで目にしてきたこと、経験してきたことを自分自身の核に据えて、発芽させていくこと。 自分の生きたい方向を宣言して、ひるまず進んで行くこと。。 そんな感じになっていくんじゃないかな...。
あれ?! まだ前置き書いてる気が・・・ すみません! では早速サビアン・シンボルに行ってみましょう(^_^;
さて、最初にとっていくシンボルは天秤座11° 『眼鏡ごしに見つめる教授』 です。 教授といえば、とりあえず最高学府のえらい先生のこと。 いわばオーソリティであり、何かの専門的知識に秀でているひとです。そんなひとが、眼鏡ごし(多分老眼鏡のイメージかしら?)に何かをじっと覗き込んでいます。 彼は何を見ているのでしょう? 成績や論文のアドバイスを受けにきた学生? もしかしたら就職の相談? 教授は何かを探るようにじっと凝視しています。 もし彼が自分の専門分野の研究対象をみつめているのだとしたら、シンボルはこういう描写にはならなかったような気がします。 天秤座11°で初期度数から半ばへ向かおうとしているこのシンボルは、きっと責任ある立場のひとが「誰か他のひと」をみつめているという構図ではないでしょうか。 もしそうだとすれば、やっぱりみつめられているのは学生かな? でも、自分が学生だったらって想像すると、尊敬する教授から眼鏡越しにみつめられたらちょっと緊張しますよね。何か見透かされてる感じがしてw。
教授は最高学府の教育者として責任ある立場です。ブレイン・ボヴィは原文の "peering over" について、 "peer" を超える者、つまり「対等な仲間」という意味の言葉 "peer" を超えた存在として相手を見つめている者という含意がある、と指摘していました。 彼は責任を負う立場の人間として、学生を気遣っているようです。 この学生は優秀さゆえに期待されているのでしょうか? それとも、落第しかかった困った君なのかな。。 教授は自分のための執筆や読書の時間を中断して、教え子の相談に乗ろうとしているのかもしれません。多分彼にとって、学生の面倒をみるためには自分の研究に費やす時間を割いてかからなければならないでしょう。 教授という立場であればそれもまた、為すべき仕事です。 彼はそれを引き受け、真摯に努めようとしているように見えます。 眼鏡ごしにじっと相手を見つめながら、どうすればこの学生を最善の道に導けるか、思いを巡らせているように......。
前回の新月で提示されたエネルギーのポイントは 『自分の意志を超えた様々な力への気付き』 でした。そして、満月ではそれが、『自らの深い内面に培ってきたものの確認』 へと成長してきました。新月のシンボル 『家系図』 で 「自分」 という存在が連綿と続くDNAの連なりの一部であり、網の目のように繋がった社会の一部であることに気付いた魂は、今天秤座に来て、他者との関係で責任を負うこと、そして正しいジャッジをするために、ひととき自分の関心事を差し置いてでも相手のニーズを掴むために努力する必要があることに直面するのかもしれません。 それには視野をもっと拡げて、相手と自分を取り巻く周囲の事情を広く見据えるために、俯瞰的な視座を得る必要があります。
でも、この俯瞰的な視座っていうのにも落とし穴はあります。自分の目線を高みに持って行くのはいいけど、ひとつ間違えれば自分を安全な高みに置いたまま、相手をいつのまにか見下して言いたい放題・・・なんてことだって十分起こり得ます。 学生にとって、教授は怖い存在です。機嫌をそこねでもして睨まれたら、将来真っ暗!なんてことも……? 教授が自分のことしか考えないような人物であれば、気に入らない学生の進路を妨害することも簡単でしょう。 そして殆どの場合、教授の地位がゆらぐことはありません (まぁ、例外はあるけれど…)。 これと似たようなことは、わたし達の周囲でもよく起きるのではないでしょうか。 何か問題を抱えているひとが居ても、自分に火の粉がかからないとなれば、わたし達はついつい "ミニ評論家" になってしまいがちです。 たとえば相手のバックグラウンドや状況をよく知ろうともせずに、一般論を語ったり、焚きつけてみたり、単純に善悪の判断を下して批判したり...。 うーん、、、そこにはもしかしたら、いつの間にか人が"ひと"の意味を失い、 目の前に繰り広げられる「自分の世界」という名のスクリーンを流れる"記号"みたいなものに変容していく...そんなプロセスが潜んでいたりして。。。(^_^;
でも、それって本当は俯瞰的な視座とは言えません。 何故なら本当の俯瞰って、見下ろされる対象には必ず自分自身の赤裸々な、ナマの姿が含まれているから......。
眼鏡ごしに覗き込んでいる教授は今、目の前の学生の姿に自分自身のかつての姿を見ているのかもしれません。 自分の過去の経験、失敗と成功、挫折と歓喜、怖れと安堵……あらゆる思いと記憶の中から、教え子に一番フィットする道を探る。それが彼の仕事であり、責任です。 視野を拡げること。。それは、視野が大きくなればなるほど、自分自身のエゴが小さくなっていくことではないでしょうか? このシンボルは、今まで自分自身の内面をみつめてきたわたし達に、少しずつ 「無私」 のエネルギーを使って物事を判断していくよう示唆しているように思えます。
さて、エネルギーは次のシンボル天秤座12°の 『坑道から出て来る坑夫たち』 をとっていきます。 真っ暗な鉱山の坑道から、次々と坑夫達が出てきます。 原文の "emerge" は「出現する」「浮上する」「明らかになる」という意味を含んでいます。 なので、地中深くから文字通り「浮上」してきたのかもしれません。地下深く掘られた坑道から、一日の作業を終えて出てきたところでしょうか? それとも、落盤事故から奇跡的に命を取り留めた人びとが明るい地上に戻ってきたのでしょうか?
今や斜陽となってしまった石炭産業ですが、石炭自体は19世紀初めにその利用が始まってから、1918年をピークに1930年代の大恐慌まで、米国エネルギー産業の中枢を担って、凄い勢いで増産され続けてきたのだそうです。 そんな中、20世紀初頭には事故で年間1000人もの炭鉱労働者が命を落としていったのだとか。。そして1907年冬には、後に米国史上最悪の鉱山事故と呼ばれるようになった 「モノンガー炭鉱爆発事故」 が起こりました。この事故では362人が生き埋めとなって亡くなり、1000人もの子供達が孤児になったとされています。 また、危険で過酷な労働環境を背景に、組合を巡る労働争議が世間を騒がせることも多かったようです。サビアンシンボルが降ろされた1920年代にも大規模な紛争がいくつかあったようで、1920年に起きた通称「レッドネック・ウォー」 では、銃器で武装した1万人もの労働者が抗議デモを行い、州兵や地元警察、鉱山の警備隊と衝突するという、後に小説にもなった有名な事件が起きています。この "戦争" は取り締まり側の勝利で終わり、労働者側には多くの死者と逮捕者が出たそうです。
こうしてみると、このシンボルが降ろされたときのチャネラー、エルシィの脳裏には、そんな時代背景から何らかの印象が埋め込まれていたとしても不思議はないと思えます。余談になりますが、マーク・エドモンド・ジョーンズは、このチャネリング・セッションのバックにはいわゆる "サビアン・ブラザーフッド" に繋がる霊的存在のサポートがあったこと、そしてその太古の象徴知識からダイレクトにエルシィに伝わった情景と、エルシィ自身の日常的な知識や体験から言語的なシンボルを抽出したものとの二通りがあると言っています。 なので、このシンボルの場合は後者だったのではないかと思うのです。(このあたりのことについては、機会があればサビアンシンボルの成り立ちとしてまとめてみたいけれど・・・いつになるかなぁ 。。-_-; )
ぁ、また脱線気味になってるか…(^_^; そんなわけで、多分、このシンボルの坑夫達は、危険で真っ暗な坑道から命を賭して明るい光の下に脱出してきた人びとではないでしょうか。 土の下。地下世界。それは墓であり、死と闇の世界。光=希望を見出せない場所を暗示しています。 そこから彼らは這い上がってきました。絶望とあきらめの気持ちに負けることなく活路を見出していくには、不屈の精神と団結の力が必要だったと思います。
彼らが経験した物事が落盤事故であるにせよ、または権利を勝ち取るための闘争だったにせよ、生死の懸かった逆境をみんなで切り抜けていくには、互いに頼りあい、信頼し、力を合わせていく必要があります。そして、リーダー格の人びとの存在も必要だったはずです。彼らはみんなをまとめ、必要なら自分のエゴを犠牲にしてでも全体を明るい太陽の下に導かねばなりません。 それにはいつだって "peer"…つまり仲間内でありながら、同時にそれを超えた視座と、先を見通す力、勇気や胆力が必要です。 そして、危険を回避し、自分達が辿り着くべきところに全員で回帰しようとする、優れた本能の力も。。
とはいっても、誰でもがいつでもそんな優れた能力を発揮できるわけじゃありません。それに、本物のリーダーシップがテーマになってくるのは山羊座に入ってから。ここ天秤座では、窮地を脱する、問題を解決する、という場面に直面した時に、ひとりでは動かせない壁をみんなでどう乗り超えていくか?という物語を提示しています。そして・・・その物語がとてもシンプルな結び付きから始まっていくことも。。
アメリカの鉱山史は沢山の命の犠牲の歴史でもありました。それでも、生きのびよう、もっとまともな暮らしを…と、ひとときこころを合わせて闘った人びとの物語は今に語り継がれ、人間が…たとえエゴのぶつかり合いの中であっても・・・共に助け合おうとする思いで動くことが出来ると証しています。その行為は時と場所を超えて、見知らぬ人びとのこころを揺さぶる力があります。 わたし達は考えます。自分ならいったいどうするだろう…?
知識の専門家である大学教授は、このシンボルでは粉塵にまみれてその日のパン代を稼ぐ鉱山労働者になりました。座ってじっと覗き込み、相手の中に生きる現実を見極めようとしていたわたし達は、今度は本能的な行動力と胆力を試されるシーンに直面するのかもしれません。けれど、二つのシンボルの奥底に流れるトーンは同じです。より大きな流れの中で、より大きな目とこころをもって「他者と共に在り、他者と共に生きようとする」精神です。 坑夫達は陽光溢れる場所へ出てきます。 今のわたし達もまた、能力を出し合って光差す方に進めと促されているのかもしれません。
ここで重要なポイントがあるとすれば、自分が本来目指している方向、どんなゴールに向かいたいのかを、"本能"や"肉体"レベルで把握していること。そして今、それが周囲や社会の向かうべき方向性とどう関わり合っているのか、もし折り合いがつかないとしたら、どうすれば実質的に両者のバランスを取りながら協調していけるのか? を掴んでいくことだと思います。そして、それをお互いに共通項を持つ、根底のレベルで摺り合わせていくことでしょうか。。
今を生きるわたし達にとって、それは日々の小さなふれ合いの中で、通りすがりにほんの少しだけ踏み出して誰かに触れてみることから始まるのかもしれません。ほんの、小さなこと。。。でもその一瞬のときの裏側には、わたし達が過ごして来た全ての時間と経験の記憶が凝縮されています。それはもしかしたら、怖れやあきらめとなって影を差すかもしれません。もしかしたら、自分のための何かを手放したり、いくらかの犠牲を払うことだってあるかもしれません。でも、このシンボルの坑夫達は、とにもかくにも皆で闇の中から明るい光の中へと "浮上" してきました。きっと、もう二度と振り返ることは無いでしょう。 辿り着いたのです。自分達が本来いるべきだった場所に。その時、彼らにとっては地上がどんな場所であろうとすでに怖れることなど無いかもしれません。ただひととき、再び掴んだ希望と、何ともいえない温もりを感じて……。 そして...そこから始まります。 先へ。 自分の行くべき方角を見定め、勝ち得たいくばくかの視座と勇気をもって、わたし達は再び太陽の光の下に、それぞれの道を歩き始めます……。
さて、こんなテーマで迎える土曜朝の新月。忙しいひとも、ゆっくり休めるひとも、なるべく頭を休め体に優しくして........重心をオヘソのちょい下あたりに感じていてください。 その上で、自分が知る中で一番シンプルで強靱な、"人間同士の絆" にもう一度思いを馳せてみるのもいいんじゃないかな。。 「困ったときはお互いさまだよね・・・!」な〜んて(^_^。 ふぅ。で、相変わらずの凸凹道を、ひとりひとりの道を、共に先へと進んでいきましょう。
..........って、ここで終わりじゃなくて
パート2★アスペクトから少し…★はこの下↓です。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで10月5日 09:53前後、北海道周辺で 10:00前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 09:34前後、沖縄周辺では 09:05前後に 天秤座11°56’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 →10/5~11/2 】
*ここでは有名なデーン・ルディアー版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使いブレイン・ボヴィの解釈を参考にしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 天秤座 11°~12° 】
"A professor peering over his glasses"
→ 眼鏡ごしに見つめる教授
↓
"Miners emerges from a mine"
→ 坑道から出て来る坑夫達
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★これまで気にしていた問題を見る目が変化してくる
→★浮かび上がる自分のこころの中の真実
→★思惑どおりには行かない現実、想定外の出来事に対応する
→★自分のことを差し置いて他者が必要とする物事を気に掛ける
→★安全な場所から見下して人や世の中を判断する危険
→★もっと視野を広げて今までの観点を再構築しようとする
→★胸部、呼吸器に関する出来事
→★外の世界に向かって新たな一歩を踏み出す
→★エゴを捨て先頭に立って進む覚悟
→★本能を研ぎ澄まして危機を脱する
→★人との繫がりと協調の必要性
→★手探り状態から明瞭な何かを掴む体験
→★歩んできたひとつの道が終わった、という感覚
→★後ろを振り返らず行くべき方向へ進む・・・→
★エネルギーのポイント:「協調の下、それぞれの最前線へと赴く」
前回の新月あたりから勢いが加速してきた天上のエネルギーは、いよいよこれからカーディナルスクエアの第二のクライマックスに向かって増大していきます。特に、カーディナルサイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)の前半度数に太陽や主要な惑星・感受点を持つひとは、すでに何らかのカタチでそれを感じ取っているのではないでしょうか。 また、ネイタルではあまりダイレクトなアスペクトを持たないひとであっても、これから先は今までより自分や周囲の変化を感じ取ったり、大なり小なり全体からの影響を受けやすくなるかもしれません。 おそらく冬至前後から先は、世界が、社会が、音を立てて変化してきていること・・・その"感じ"が、これまでよりもっと表面に浮かびやすくなって来るのではないかと思います。
2008年秋に土星・天王星のオポジションによって奏でられたプレリュード。その当時起きたリーマン・ショック以降、カーディナルクライマックスが進むにつれて、わたし達は沢山のことを経験してきました。地震、災害、原発事故、政権交代、領土問題、雇用や世代間の問題、人種や宗教、ネットを介した新たな問題、親と子・家族の関係……毎日沢山のことが起き、 今、ニュースは流れた瞬間から消費されていきます。 けれどその中でも、わたし達ひとりひとりにとって忘れられないシーンの一つ二つはきっとあるのではないかと思います。たとえ自分の人生に大きなことは起きてこなかったとしても。。 そして…いつか…全く新しい波のただ中で、わたし達もまたいつのまにか大きく変容してきたことに…ふと気付くのだと思います。
な~んて、前置きが長くなっちゃったけど。。そんな中で迎える天秤座の新月。ここからはまた一段、ギアチェンジがありそうです。これまでもそういうことはあったけど、今回は何だか格別な気が。。 これから来年、特に来年の夏あたりまで、天王星・冥王星スクエアのピークとも言える4回目、そして5回目の形成を挟みながら、これに他の惑星達が参加して強力な天体構成を組んできます。その緩急のリズムの中で、変容を促すエネルギーは今までになく強烈に降り注ぎそう。もしかしたら、この期間に人生が大きく変わるひと、変えるひとだっているかも? ・・・そんなわけで、今年の残りの日々をどんな意識を持って過ごすかはとっても大切だと思います。
このブログを始めてからしばらくの間、新月・満月の大きなテーマはアイデンティティの強化、または「新たなアイデンティティを探っていくこと」でした。そしてカーディナルクライマックスの第一ピークに来たあたりから、それが少しずつ「社会や周囲とどう関わっていくのか?」に変容してきたように思います。 多分、今回あたりから大テーマはもう一歩踏み出したものになってきそうな予感。。 まだ手探りながらも、これまで目にしてきたこと、経験してきたことを自分自身の核に据えて、発芽させていくこと。 自分の生きたい方向を宣言して、ひるまず進んで行くこと。。 そんな感じになっていくんじゃないかな...。
あれ?! まだ前置き書いてる気が・・・ すみません! では早速サビアン・シンボルに行ってみましょう(^_^;
さて、最初にとっていくシンボルは天秤座11° 『眼鏡ごしに見つめる教授』 です。 教授といえば、とりあえず最高学府のえらい先生のこと。 いわばオーソリティであり、何かの専門的知識に秀でているひとです。そんなひとが、眼鏡ごし(多分老眼鏡のイメージかしら?)に何かをじっと覗き込んでいます。 彼は何を見ているのでしょう? 成績や論文のアドバイスを受けにきた学生? もしかしたら就職の相談? 教授は何かを探るようにじっと凝視しています。 もし彼が自分の専門分野の研究対象をみつめているのだとしたら、シンボルはこういう描写にはならなかったような気がします。 天秤座11°で初期度数から半ばへ向かおうとしているこのシンボルは、きっと責任ある立場のひとが「誰か他のひと」をみつめているという構図ではないでしょうか。 もしそうだとすれば、やっぱりみつめられているのは学生かな? でも、自分が学生だったらって想像すると、尊敬する教授から眼鏡越しにみつめられたらちょっと緊張しますよね。何か見透かされてる感じがしてw。
教授は最高学府の教育者として責任ある立場です。ブレイン・ボヴィは原文の "peering over" について、 "peer" を超える者、つまり「対等な仲間」という意味の言葉 "peer" を超えた存在として相手を見つめている者という含意がある、と指摘していました。 彼は責任を負う立場の人間として、学生を気遣っているようです。 この学生は優秀さゆえに期待されているのでしょうか? それとも、落第しかかった困った君なのかな。。 教授は自分のための執筆や読書の時間を中断して、教え子の相談に乗ろうとしているのかもしれません。多分彼にとって、学生の面倒をみるためには自分の研究に費やす時間を割いてかからなければならないでしょう。 教授という立場であればそれもまた、為すべき仕事です。 彼はそれを引き受け、真摯に努めようとしているように見えます。 眼鏡ごしにじっと相手を見つめながら、どうすればこの学生を最善の道に導けるか、思いを巡らせているように......。
前回の新月で提示されたエネルギーのポイントは 『自分の意志を超えた様々な力への気付き』 でした。そして、満月ではそれが、『自らの深い内面に培ってきたものの確認』 へと成長してきました。新月のシンボル 『家系図』 で 「自分」 という存在が連綿と続くDNAの連なりの一部であり、網の目のように繋がった社会の一部であることに気付いた魂は、今天秤座に来て、他者との関係で責任を負うこと、そして正しいジャッジをするために、ひととき自分の関心事を差し置いてでも相手のニーズを掴むために努力する必要があることに直面するのかもしれません。 それには視野をもっと拡げて、相手と自分を取り巻く周囲の事情を広く見据えるために、俯瞰的な視座を得る必要があります。
でも、この俯瞰的な視座っていうのにも落とし穴はあります。自分の目線を高みに持って行くのはいいけど、ひとつ間違えれば自分を安全な高みに置いたまま、相手をいつのまにか見下して言いたい放題・・・なんてことだって十分起こり得ます。 学生にとって、教授は怖い存在です。機嫌をそこねでもして睨まれたら、将来真っ暗!なんてことも……? 教授が自分のことしか考えないような人物であれば、気に入らない学生の進路を妨害することも簡単でしょう。 そして殆どの場合、教授の地位がゆらぐことはありません (まぁ、例外はあるけれど…)。 これと似たようなことは、わたし達の周囲でもよく起きるのではないでしょうか。 何か問題を抱えているひとが居ても、自分に火の粉がかからないとなれば、わたし達はついつい "ミニ評論家" になってしまいがちです。 たとえば相手のバックグラウンドや状況をよく知ろうともせずに、一般論を語ったり、焚きつけてみたり、単純に善悪の判断を下して批判したり...。 うーん、、、そこにはもしかしたら、いつの間にか人が"ひと"の意味を失い、 目の前に繰り広げられる「自分の世界」という名のスクリーンを流れる"記号"みたいなものに変容していく...そんなプロセスが潜んでいたりして。。。(^_^;
でも、それって本当は俯瞰的な視座とは言えません。 何故なら本当の俯瞰って、見下ろされる対象には必ず自分自身の赤裸々な、ナマの姿が含まれているから......。
眼鏡ごしに覗き込んでいる教授は今、目の前の学生の姿に自分自身のかつての姿を見ているのかもしれません。 自分の過去の経験、失敗と成功、挫折と歓喜、怖れと安堵……あらゆる思いと記憶の中から、教え子に一番フィットする道を探る。それが彼の仕事であり、責任です。 視野を拡げること。。それは、視野が大きくなればなるほど、自分自身のエゴが小さくなっていくことではないでしょうか? このシンボルは、今まで自分自身の内面をみつめてきたわたし達に、少しずつ 「無私」 のエネルギーを使って物事を判断していくよう示唆しているように思えます。
さて、エネルギーは次のシンボル天秤座12°の 『坑道から出て来る坑夫たち』 をとっていきます。 真っ暗な鉱山の坑道から、次々と坑夫達が出てきます。 原文の "emerge" は「出現する」「浮上する」「明らかになる」という意味を含んでいます。 なので、地中深くから文字通り「浮上」してきたのかもしれません。地下深く掘られた坑道から、一日の作業を終えて出てきたところでしょうか? それとも、落盤事故から奇跡的に命を取り留めた人びとが明るい地上に戻ってきたのでしょうか?
今や斜陽となってしまった石炭産業ですが、石炭自体は19世紀初めにその利用が始まってから、1918年をピークに1930年代の大恐慌まで、米国エネルギー産業の中枢を担って、凄い勢いで増産され続けてきたのだそうです。 そんな中、20世紀初頭には事故で年間1000人もの炭鉱労働者が命を落としていったのだとか。。そして1907年冬には、後に米国史上最悪の鉱山事故と呼ばれるようになった 「モノンガー炭鉱爆発事故」 が起こりました。この事故では362人が生き埋めとなって亡くなり、1000人もの子供達が孤児になったとされています。 また、危険で過酷な労働環境を背景に、組合を巡る労働争議が世間を騒がせることも多かったようです。サビアンシンボルが降ろされた1920年代にも大規模な紛争がいくつかあったようで、1920年に起きた通称「レッドネック・ウォー」 では、銃器で武装した1万人もの労働者が抗議デモを行い、州兵や地元警察、鉱山の警備隊と衝突するという、後に小説にもなった有名な事件が起きています。この "戦争" は取り締まり側の勝利で終わり、労働者側には多くの死者と逮捕者が出たそうです。
こうしてみると、このシンボルが降ろされたときのチャネラー、エルシィの脳裏には、そんな時代背景から何らかの印象が埋め込まれていたとしても不思議はないと思えます。余談になりますが、マーク・エドモンド・ジョーンズは、このチャネリング・セッションのバックにはいわゆる "サビアン・ブラザーフッド" に繋がる霊的存在のサポートがあったこと、そしてその太古の象徴知識からダイレクトにエルシィに伝わった情景と、エルシィ自身の日常的な知識や体験から言語的なシンボルを抽出したものとの二通りがあると言っています。 なので、このシンボルの場合は後者だったのではないかと思うのです。(このあたりのことについては、機会があればサビアンシンボルの成り立ちとしてまとめてみたいけれど・・・いつになるかなぁ 。。-_-; )
ぁ、また脱線気味になってるか…(^_^; そんなわけで、多分、このシンボルの坑夫達は、危険で真っ暗な坑道から命を賭して明るい光の下に脱出してきた人びとではないでしょうか。 土の下。地下世界。それは墓であり、死と闇の世界。光=希望を見出せない場所を暗示しています。 そこから彼らは這い上がってきました。絶望とあきらめの気持ちに負けることなく活路を見出していくには、不屈の精神と団結の力が必要だったと思います。
彼らが経験した物事が落盤事故であるにせよ、または権利を勝ち取るための闘争だったにせよ、生死の懸かった逆境をみんなで切り抜けていくには、互いに頼りあい、信頼し、力を合わせていく必要があります。そして、リーダー格の人びとの存在も必要だったはずです。彼らはみんなをまとめ、必要なら自分のエゴを犠牲にしてでも全体を明るい太陽の下に導かねばなりません。 それにはいつだって "peer"…つまり仲間内でありながら、同時にそれを超えた視座と、先を見通す力、勇気や胆力が必要です。 そして、危険を回避し、自分達が辿り着くべきところに全員で回帰しようとする、優れた本能の力も。。
とはいっても、誰でもがいつでもそんな優れた能力を発揮できるわけじゃありません。それに、本物のリーダーシップがテーマになってくるのは山羊座に入ってから。ここ天秤座では、窮地を脱する、問題を解決する、という場面に直面した時に、ひとりでは動かせない壁をみんなでどう乗り超えていくか?という物語を提示しています。そして・・・その物語がとてもシンプルな結び付きから始まっていくことも。。
アメリカの鉱山史は沢山の命の犠牲の歴史でもありました。それでも、生きのびよう、もっとまともな暮らしを…と、ひとときこころを合わせて闘った人びとの物語は今に語り継がれ、人間が…たとえエゴのぶつかり合いの中であっても・・・共に助け合おうとする思いで動くことが出来ると証しています。その行為は時と場所を超えて、見知らぬ人びとのこころを揺さぶる力があります。 わたし達は考えます。自分ならいったいどうするだろう…?
知識の専門家である大学教授は、このシンボルでは粉塵にまみれてその日のパン代を稼ぐ鉱山労働者になりました。座ってじっと覗き込み、相手の中に生きる現実を見極めようとしていたわたし達は、今度は本能的な行動力と胆力を試されるシーンに直面するのかもしれません。けれど、二つのシンボルの奥底に流れるトーンは同じです。より大きな流れの中で、より大きな目とこころをもって「他者と共に在り、他者と共に生きようとする」精神です。 坑夫達は陽光溢れる場所へ出てきます。 今のわたし達もまた、能力を出し合って光差す方に進めと促されているのかもしれません。
ここで重要なポイントがあるとすれば、自分が本来目指している方向、どんなゴールに向かいたいのかを、"本能"や"肉体"レベルで把握していること。そして今、それが周囲や社会の向かうべき方向性とどう関わり合っているのか、もし折り合いがつかないとしたら、どうすれば実質的に両者のバランスを取りながら協調していけるのか? を掴んでいくことだと思います。そして、それをお互いに共通項を持つ、根底のレベルで摺り合わせていくことでしょうか。。
今を生きるわたし達にとって、それは日々の小さなふれ合いの中で、通りすがりにほんの少しだけ踏み出して誰かに触れてみることから始まるのかもしれません。ほんの、小さなこと。。。でもその一瞬のときの裏側には、わたし達が過ごして来た全ての時間と経験の記憶が凝縮されています。それはもしかしたら、怖れやあきらめとなって影を差すかもしれません。もしかしたら、自分のための何かを手放したり、いくらかの犠牲を払うことだってあるかもしれません。でも、このシンボルの坑夫達は、とにもかくにも皆で闇の中から明るい光の中へと "浮上" してきました。きっと、もう二度と振り返ることは無いでしょう。 辿り着いたのです。自分達が本来いるべきだった場所に。その時、彼らにとっては地上がどんな場所であろうとすでに怖れることなど無いかもしれません。ただひととき、再び掴んだ希望と、何ともいえない温もりを感じて……。 そして...そこから始まります。 先へ。 自分の行くべき方角を見定め、勝ち得たいくばくかの視座と勇気をもって、わたし達は再び太陽の光の下に、それぞれの道を歩き始めます……。
さて、こんなテーマで迎える土曜朝の新月。忙しいひとも、ゆっくり休めるひとも、なるべく頭を休め体に優しくして........重心をオヘソのちょい下あたりに感じていてください。 その上で、自分が知る中で一番シンプルで強靱な、"人間同士の絆" にもう一度思いを馳せてみるのもいいんじゃないかな。。 「困ったときはお互いさまだよね・・・!」な〜んて(^_^。 ふぅ。で、相変わらずの凸凹道を、ひとりひとりの道を、共に先へと進んでいきましょう。
..........って、ここで終わりじゃなくて
パート2★アスペクトから少し…★はこの下↓です。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
○10/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー その2
★新月期のアスペクトから少し...★
※10.5 16:40 魚座のカイロン部分にちょこっと加筆しました。
★ 新月と天王星・小惑星ネメシスがオポジション、冥王星、小惑星ラケシスと共にグランドスクエア、天王星・土星がクインカンクス、木星がフォルス・イクシオン組とクインカンクス、獅子座の火星・水瓶座のネッソスがオポジション
このフォーメーションは天王星・冥王星スクエアの力を天王星を通して新月でガシッと受けるような感じ。とても強力です。 良いにつけ悪いにつけ、何か想定外のことが起きやすい配置だと思います。 また、奥底に澱のように溜まっていた深い感情を揺り動かされるような雰囲気も。錯綜する情報。疑いの中でモラルや倫理観を問いたくなる感じ。一方では、先行きへの不安に突き動かされて何かしなくては!という焦りが出るひともいるかもしれません。。 今のうちに何とかしなきゃ、何かを変えよう壊そう、そして護りたい。あまり時間は残されていない・・・そんな感覚を伴うような感じです。そういった感覚は、仕事やお金に関する心配、健康面、近しい人間関係やセックスが絡む問題…そして自分の能力や他のひと達に対する不満として表れる可能性もあります。最悪の場合、誰かをスケープゴートに仕立てて「アイツさえ居なければ上手くいったのに…」なんて責任転嫁したくなる場合も。犠牲者を出さないよう、また自分が無用な犠牲になることのないよう、気を付けたいと思います。
その反面、自信をもてなかったり、内側に引き籠もっていたい願望も同時にアタマをもたげそうです。なので、とりあえず極端な意見だけ言ってみる、"口だけ番長" が増えるかも? 自分の口から、誰かから、極端なことばが出る時、そこには見るべき何かの "しっぽ" が隠されているかもしれません。また、それに対する相手の反応を見て怖れをなしたり、ある意味 "満足して" 再び閉じこもってしまうようなら、あまり良い結果にはならないと思います。キチンとした態度を表明して自分の言動に責任を持つ必要があるでしょう。留意しておきたいのは、大きな集合意識のレベルでは、潜在的に「何でもいいから何か起きればいいのに…」 なんて、すごく矛盾した気持ちがどこからかひたひたと忍び寄りつつあることです。これは長いスパンで続いていきそうなので、頭の隅に入れておきたいと思います。
でも、チクチクと逆なでされるような感覚がわたし達の本能を刺激するとしたら、それが逆に功を奏して、現状をうまく切り抜けるための良いアイデアがひらめくことも! まずはひと呼吸いれて、"体が発しているあらゆる声" を注意深く聴いてみましょう。そして、今回の新月のテーマを思い返してみて。きっと何かヒントが隠れているはずです。
★ MC/IC軸で乙女座のヴェスタ、魚座で逆行中のカイロンがオポジション
東京ローカル図ではこの2惑星のコンビネーションがハイライトされています。特にICにかかったカイロンはとても強力。今回は月食となる満月図も、そのアングルは新月と殆ど同じ位置に来ます。(これって珍しいんじゃないかな…) なのでカイロン・ICのコンジャンクションは新月期の1カ月間ずっとその力が強調されたままになります。この取り合わせは、特に道を歩む戦士さん、そしてそのとば口に立ったひとにとっては重要なアスペクトじゃないかと思います。
魚座のカイロンは、黄道12宮の旅も最終段階に来ているということで、とても複雑。準惑星の専門家のひとりであるメラニー・ラインハートはその著書「 Chiron and The Healing Journey 」の中で、『 カイロンはそれがどのサイン、どのハウスに在っても、その領域が抱える根源の問題に結び付いていく 』と語っています。だからカイロンは、各自の意識の奥底に潜んだ問題があれば、ありとあらゆるカタチをとって浮上させてきます。
もともと魚座って、半分はこの世のものではないところがあるんですね。魚座のシンボルである二匹の魚が示すように、こちら側とあちら側、正と邪、YesとNo、愛と憎悪、生と死など、二律背反する両極が交差し、ミルク色の霧が立ちこめています。同じ二重性でも双子座と異なるのは、二つの領域を隔てる境界線がすでに溶け崩れてしまっていること。そこはこの世を成り立たせている二極性の、そのどちらもが価値においては等しく両立し、どちらにも開かれているような世界です。その感じは一種の "統合感覚" と呼んでもいいと思います。輪廻においてひとつのゴールを迎え、新たな旅立ちを前にした魚座にとっては、それこそが自分本来の世界。。。
けれど、この世にフィットしながら生きていくには、どうしても土星的な「鋳型」を使っていく必要が生じます。つまり、心地良くいられるはずの "統合感覚"を "犠牲" にして折り合いをつけていかねばならないということです。 そうでなければ物事が定まらず、この人生は危ういものになってしまうでしょう。
だから、もともと魚座の意識の奥底には、 「犠牲を払ってどちらかに偏るという嘘を重ねて自分はここに居る」 という感覚が潜んでいます。それは「もうこれ以上この世に関わりたくない。新たな輪廻の前の夢想の中でまどろんでいたい…。もう嘘だらけの世の中に生まれ変わるのはイヤだ。」 という、前進:二足歩行の世界への拒否にも似た感覚なのかもしれません。
魚座のネガティブな側面が出るとき、欺瞞や嘘、夢想や逃避行動、依存症、まるでまとわりつくように他者のエネルギーを吸い取る行為などが表面化しやすいのは、こうした"欺瞞"へのそこはかとない罪悪感も含めて、自分も、世界も、どこかふわっと俯瞰で眺めているからではないでしょうか…。 魚座に来て消えていく「境界線」は、見方を変えればこの世的な「規範」でもあります。けれどその一方で、この世への捧げ物として失ったはずの統合感覚の記憶は、境界を持たない感受性を通して生きとし生けるもの全てに対する深い慈しみや哀しみとしても表れてきます。
魚座のカイロンは、わたし達それぞれが抱える 「積もりに積もったいわく言いがたい記憶の集積」 的なものを掘り起こしてきます。そして何とも言えない「心許なさ」を突いてきます。それは、普段の意識からはあまりに遠く深く沈殿してしまった根本的な怒りであったり、漠然とした疎外感だったりするかもしれません。それが何であるかは、それぞれのネイタル・チャートにもより様々です。でも、今のカイロンはまっすぐに乙女座のヴェスタを見上げています。 天頂に昇ったヴェスタは献身と熱誠の象徴。 現実社会で引き継がれてきた実際的な役割を自分のアイデンティティとして、確固とした生をひたすら生きようとしています。まるで、それだけが自分の存在証明だとでもいうように。。。真下から仰ぎ見るとき、その姿は魚座のカイロンにとって、手の届かない「ゆるぎなさ」のシンボルに見えるのではないでしょうか。
乙女座のヴェスタと魚座のカイロン。彼らはまるで合わせ鏡のよう。 このリジッドな世界で、何かしらの役割を担って人生を全うしようとするわたし達が、どこかでふと、足許が溶け崩れていく微細な音を聞いたとしたら........鏡に映った自分の姿が、自分ではない何者かの着ぐるみを着ているような気がしたら........または、誰からも気付いてもらえない、本当に取るに足らないどうでもいい存在かもしれないと感じたら? 心許なく天を見上げれば、こんな世の中でも立派に生きているひとはいる。でも、自分はそのグループには決して入れない….。そんな風に感じたとき、わたし達は、耳を塞ぎ、目を覆い、何も見なかったことにするでしょうか? ん、まぁ世の中なんてそんなもんだし(微笑....
多分、あと少し、もう一歩踏み出せば、何か違う世界を、違う視座を得られるのかもしれません。でもその最初の一歩は、どんな小さなことでも、何か自分が実際に手を下せることで誰かの役に立っているという実感を重ねていく…そんな地道なことなのだと思います。魚座のカイロンは、どんなひとにも何かしら世の中に奉仕する道を持っていること、それは何もかも受け入れて犠牲者を演じることとは違うということを教えてくれます。カイロンは永遠の異端者であり、「焼き印を押されることない牛」です。
これ、典型的な西部劇の粗筋で例えるなら、街にフラッとやってきた得体の知れない風来坊の若者カイロン(ちょっと世をすねてたりする)。で、その街には使命感に燃えて悪の一団と戦っている若い保安官助手ヴェスタ(前任の保安官は悪者に撃たれてしまい、誰もなり手がいなかった)…っていう役どころかも。2人は出逢い、最初はそこに色々な火花が散ります。だけどお互いを無視出来ない2人。やがて...青年カイロンはこの出逢いから眠っていた才能を開花させ、保安官と共にならず者と戦って街に平和を取り戻す.....ヴェスタは立派な保安官として称賛されるようになり、一方自分の道に目覚めたカイロンは、再びさすらいのガンマンwとして街を去っていく…そんな原型をすくい取れるかも。いや、ベタだけどw。 ん、それとも....? 魚座の「何でもアリ」な霧の中で、みんなそれぞれにクリエィティブな筋書きを創れそうですね。
カイロンが魚座を完全に出るのは、2019年の春。それまでの約6年半、カイロンは折りに触れて、わたし達それぞれの視野の端に、名状しがたい魂のブラックホールを見せてくれるかもしれません。そんな時、突然噴出するダークな感情を怖れないでください。それがどんなにショッキングであっても、翻弄されず、ただその地点にしっかり踏みとどまること。そして「社会的な善」という構造の中で生きている自分に耐えること。この世の成り立ちを超えようとする視点をキープしたまま、一歩踏み出して皆と共に生きていく強さを身に付けること。生きている限り、手を、足を、体がしっかりと受け継いできた本能的な方向感覚を尊ぶこと。。けっして苦行者にも操縦者にも単なる評論家にもならないこと。 これ、今というタイミングに乙女座のヴェスタが暗示する大きなヒントだと思います。
う〜ん。。特に魚座に関しては、大抵の場合「言うは易く行うは難し」ってことが多いです…。書きながら自分でそう思います(^_^;。浅い層ではとても優しげに見えて、マジで突っ込んだら多分一番手強い領域。 でも、海王星とカイロンという、意識の深奥を行く二大巨頭が魚座を旅するこの時期、もしも機会が訪れるなら、やっぱり突っ込んでいくしかありませんw。そのために生まれてきたようなひとも、きっといるんじゃないかな?
★水星のシャドウフェイズ入り
水星は満月後の10月21日夕刻、蠍座18°台から逆行を開始します。 現在はすでにシャドウフェイズに入っていて、じわじわと逆行前の影を落とし始めているところ。特に今回の逆行は、月食と日食、そして天王星・冥王星のスクエア形成日を超えて11月11日朝まで続くことを考えると、側面からけっこう強力に働くかもしれません。ちょっと前倒しで注意をしておいた方が良いかもしれません。特にこの新月期には焦りを感じたり、無意識に言動がおおざっぱに(または乱暴に)なったりする可能性もあるので、不注意からの事故、怪我、誤解からくる疑いの気持ち、争いや損失には十分気を付けていきましょう。19日の満月前後、そして火星とネッソスがオポジションとなる10月8日前後も、念のため慎重に過ごしたいと思います。もっとも、8日は金星が蠍座を抜けて射手座入りする日でもあるので、雰囲気が少し軽くなるのでは?なんて期待してるのですが…
その他、小惑星フラード(Flood)が太陽・月とコンジャンクトだったり、ケンタウルス族のティフォン(Typhon)も冥王星近くに在泊したりと、天候不順を暗示する惑星がカーディナルサインに入っています。秋は天気が変わりやすいものだけど、今年の秋口はいつにも増して台風や雨が多いかもしれませんね。連休もあることだし、秋らしい澄んだ青空そして満天の星空に、一日も多く恵まれますように!(^_^
気がつくと今回もやたら長い文章に。。 満月は手短に、もしかしたらキーワードだけになる.........かも?...しれません。 今年も『フォーキャスト2014』の季節がやってきました。そろそろダッシュしないと、です。。 メリマンさんのアストロロジー解説が一層読みやすく良いものになるよう頑張りますので、また今年もよろしくお願いいたします。m(_"_)m
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)
※10.5 16:40 魚座のカイロン部分にちょこっと加筆しました。
★ 新月と天王星・小惑星ネメシスがオポジション、冥王星、小惑星ラケシスと共にグランドスクエア、天王星・土星がクインカンクス、木星がフォルス・イクシオン組とクインカンクス、獅子座の火星・水瓶座のネッソスがオポジション
このフォーメーションは天王星・冥王星スクエアの力を天王星を通して新月でガシッと受けるような感じ。とても強力です。 良いにつけ悪いにつけ、何か想定外のことが起きやすい配置だと思います。 また、奥底に澱のように溜まっていた深い感情を揺り動かされるような雰囲気も。錯綜する情報。疑いの中でモラルや倫理観を問いたくなる感じ。一方では、先行きへの不安に突き動かされて何かしなくては!という焦りが出るひともいるかもしれません。。 今のうちに何とかしなきゃ、何かを変えよう壊そう、そして護りたい。あまり時間は残されていない・・・そんな感覚を伴うような感じです。そういった感覚は、仕事やお金に関する心配、健康面、近しい人間関係やセックスが絡む問題…そして自分の能力や他のひと達に対する不満として表れる可能性もあります。最悪の場合、誰かをスケープゴートに仕立てて「アイツさえ居なければ上手くいったのに…」なんて責任転嫁したくなる場合も。犠牲者を出さないよう、また自分が無用な犠牲になることのないよう、気を付けたいと思います。
その反面、自信をもてなかったり、内側に引き籠もっていたい願望も同時にアタマをもたげそうです。なので、とりあえず極端な意見だけ言ってみる、"口だけ番長" が増えるかも? 自分の口から、誰かから、極端なことばが出る時、そこには見るべき何かの "しっぽ" が隠されているかもしれません。また、それに対する相手の反応を見て怖れをなしたり、ある意味 "満足して" 再び閉じこもってしまうようなら、あまり良い結果にはならないと思います。キチンとした態度を表明して自分の言動に責任を持つ必要があるでしょう。留意しておきたいのは、大きな集合意識のレベルでは、潜在的に「何でもいいから何か起きればいいのに…」 なんて、すごく矛盾した気持ちがどこからかひたひたと忍び寄りつつあることです。これは長いスパンで続いていきそうなので、頭の隅に入れておきたいと思います。
でも、チクチクと逆なでされるような感覚がわたし達の本能を刺激するとしたら、それが逆に功を奏して、現状をうまく切り抜けるための良いアイデアがひらめくことも! まずはひと呼吸いれて、"体が発しているあらゆる声" を注意深く聴いてみましょう。そして、今回の新月のテーマを思い返してみて。きっと何かヒントが隠れているはずです。
★ MC/IC軸で乙女座のヴェスタ、魚座で逆行中のカイロンがオポジション
東京ローカル図ではこの2惑星のコンビネーションがハイライトされています。特にICにかかったカイロンはとても強力。今回は月食となる満月図も、そのアングルは新月と殆ど同じ位置に来ます。(これって珍しいんじゃないかな…) なのでカイロン・ICのコンジャンクションは新月期の1カ月間ずっとその力が強調されたままになります。この取り合わせは、特に道を歩む戦士さん、そしてそのとば口に立ったひとにとっては重要なアスペクトじゃないかと思います。
魚座のカイロンは、黄道12宮の旅も最終段階に来ているということで、とても複雑。準惑星の専門家のひとりであるメラニー・ラインハートはその著書「 Chiron and The Healing Journey 」の中で、『 カイロンはそれがどのサイン、どのハウスに在っても、その領域が抱える根源の問題に結び付いていく 』と語っています。だからカイロンは、各自の意識の奥底に潜んだ問題があれば、ありとあらゆるカタチをとって浮上させてきます。
もともと魚座って、半分はこの世のものではないところがあるんですね。魚座のシンボルである二匹の魚が示すように、こちら側とあちら側、正と邪、YesとNo、愛と憎悪、生と死など、二律背反する両極が交差し、ミルク色の霧が立ちこめています。同じ二重性でも双子座と異なるのは、二つの領域を隔てる境界線がすでに溶け崩れてしまっていること。そこはこの世を成り立たせている二極性の、そのどちらもが価値においては等しく両立し、どちらにも開かれているような世界です。その感じは一種の "統合感覚" と呼んでもいいと思います。輪廻においてひとつのゴールを迎え、新たな旅立ちを前にした魚座にとっては、それこそが自分本来の世界。。。
けれど、この世にフィットしながら生きていくには、どうしても土星的な「鋳型」を使っていく必要が生じます。つまり、心地良くいられるはずの "統合感覚"を "犠牲" にして折り合いをつけていかねばならないということです。 そうでなければ物事が定まらず、この人生は危ういものになってしまうでしょう。
だから、もともと魚座の意識の奥底には、 「犠牲を払ってどちらかに偏るという嘘を重ねて自分はここに居る」 という感覚が潜んでいます。それは「もうこれ以上この世に関わりたくない。新たな輪廻の前の夢想の中でまどろんでいたい…。もう嘘だらけの世の中に生まれ変わるのはイヤだ。」 という、前進:二足歩行の世界への拒否にも似た感覚なのかもしれません。
魚座のネガティブな側面が出るとき、欺瞞や嘘、夢想や逃避行動、依存症、まるでまとわりつくように他者のエネルギーを吸い取る行為などが表面化しやすいのは、こうした"欺瞞"へのそこはかとない罪悪感も含めて、自分も、世界も、どこかふわっと俯瞰で眺めているからではないでしょうか…。 魚座に来て消えていく「境界線」は、見方を変えればこの世的な「規範」でもあります。けれどその一方で、この世への捧げ物として失ったはずの統合感覚の記憶は、境界を持たない感受性を通して生きとし生けるもの全てに対する深い慈しみや哀しみとしても表れてきます。
魚座のカイロンは、わたし達それぞれが抱える 「積もりに積もったいわく言いがたい記憶の集積」 的なものを掘り起こしてきます。そして何とも言えない「心許なさ」を突いてきます。それは、普段の意識からはあまりに遠く深く沈殿してしまった根本的な怒りであったり、漠然とした疎外感だったりするかもしれません。それが何であるかは、それぞれのネイタル・チャートにもより様々です。でも、今のカイロンはまっすぐに乙女座のヴェスタを見上げています。 天頂に昇ったヴェスタは献身と熱誠の象徴。 現実社会で引き継がれてきた実際的な役割を自分のアイデンティティとして、確固とした生をひたすら生きようとしています。まるで、それだけが自分の存在証明だとでもいうように。。。真下から仰ぎ見るとき、その姿は魚座のカイロンにとって、手の届かない「ゆるぎなさ」のシンボルに見えるのではないでしょうか。
乙女座のヴェスタと魚座のカイロン。彼らはまるで合わせ鏡のよう。 このリジッドな世界で、何かしらの役割を担って人生を全うしようとするわたし達が、どこかでふと、足許が溶け崩れていく微細な音を聞いたとしたら........鏡に映った自分の姿が、自分ではない何者かの着ぐるみを着ているような気がしたら........または、誰からも気付いてもらえない、本当に取るに足らないどうでもいい存在かもしれないと感じたら? 心許なく天を見上げれば、こんな世の中でも立派に生きているひとはいる。でも、自分はそのグループには決して入れない….。そんな風に感じたとき、わたし達は、耳を塞ぎ、目を覆い、何も見なかったことにするでしょうか? ん、まぁ世の中なんてそんなもんだし(微笑....
多分、あと少し、もう一歩踏み出せば、何か違う世界を、違う視座を得られるのかもしれません。でもその最初の一歩は、どんな小さなことでも、何か自分が実際に手を下せることで誰かの役に立っているという実感を重ねていく…そんな地道なことなのだと思います。魚座のカイロンは、どんなひとにも何かしら世の中に奉仕する道を持っていること、それは何もかも受け入れて犠牲者を演じることとは違うということを教えてくれます。カイロンは永遠の異端者であり、「焼き印を押されることない牛」です。
これ、典型的な西部劇の粗筋で例えるなら、街にフラッとやってきた得体の知れない風来坊の若者カイロン(ちょっと世をすねてたりする)。で、その街には使命感に燃えて悪の一団と戦っている若い保安官助手ヴェスタ(前任の保安官は悪者に撃たれてしまい、誰もなり手がいなかった)…っていう役どころかも。2人は出逢い、最初はそこに色々な火花が散ります。だけどお互いを無視出来ない2人。やがて...青年カイロンはこの出逢いから眠っていた才能を開花させ、保安官と共にならず者と戦って街に平和を取り戻す.....ヴェスタは立派な保安官として称賛されるようになり、一方自分の道に目覚めたカイロンは、再びさすらいのガンマンwとして街を去っていく…そんな原型をすくい取れるかも。いや、ベタだけどw。 ん、それとも....? 魚座の「何でもアリ」な霧の中で、みんなそれぞれにクリエィティブな筋書きを創れそうですね。
カイロンが魚座を完全に出るのは、2019年の春。それまでの約6年半、カイロンは折りに触れて、わたし達それぞれの視野の端に、名状しがたい魂のブラックホールを見せてくれるかもしれません。そんな時、突然噴出するダークな感情を怖れないでください。それがどんなにショッキングであっても、翻弄されず、ただその地点にしっかり踏みとどまること。そして「社会的な善」という構造の中で生きている自分に耐えること。この世の成り立ちを超えようとする視点をキープしたまま、一歩踏み出して皆と共に生きていく強さを身に付けること。生きている限り、手を、足を、体がしっかりと受け継いできた本能的な方向感覚を尊ぶこと。。けっして苦行者にも操縦者にも単なる評論家にもならないこと。 これ、今というタイミングに乙女座のヴェスタが暗示する大きなヒントだと思います。
う〜ん。。特に魚座に関しては、大抵の場合「言うは易く行うは難し」ってことが多いです…。書きながら自分でそう思います(^_^;。浅い層ではとても優しげに見えて、マジで突っ込んだら多分一番手強い領域。 でも、海王星とカイロンという、意識の深奥を行く二大巨頭が魚座を旅するこの時期、もしも機会が訪れるなら、やっぱり突っ込んでいくしかありませんw。そのために生まれてきたようなひとも、きっといるんじゃないかな?
★水星のシャドウフェイズ入り
水星は満月後の10月21日夕刻、蠍座18°台から逆行を開始します。 現在はすでにシャドウフェイズに入っていて、じわじわと逆行前の影を落とし始めているところ。特に今回の逆行は、月食と日食、そして天王星・冥王星のスクエア形成日を超えて11月11日朝まで続くことを考えると、側面からけっこう強力に働くかもしれません。ちょっと前倒しで注意をしておいた方が良いかもしれません。特にこの新月期には焦りを感じたり、無意識に言動がおおざっぱに(または乱暴に)なったりする可能性もあるので、不注意からの事故、怪我、誤解からくる疑いの気持ち、争いや損失には十分気を付けていきましょう。19日の満月前後、そして火星とネッソスがオポジションとなる10月8日前後も、念のため慎重に過ごしたいと思います。もっとも、8日は金星が蠍座を抜けて射手座入りする日でもあるので、雰囲気が少し軽くなるのでは?なんて期待してるのですが…
その他、小惑星フラード(Flood)が太陽・月とコンジャンクトだったり、ケンタウルス族のティフォン(Typhon)も冥王星近くに在泊したりと、天候不順を暗示する惑星がカーディナルサインに入っています。秋は天気が変わりやすいものだけど、今年の秋口はいつにも増して台風や雨が多いかもしれませんね。連休もあることだし、秋らしい澄んだ青空そして満天の星空に、一日も多く恵まれますように!(^_^
気がつくと今回もやたら長い文章に。。 満月は手短に、もしかしたらキーワードだけになる.........かも?...しれません。 今年も『フォーキャスト2014』の季節がやってきました。そろそろダッシュしないと、です。。 メリマンさんのアストロロジー解説が一層読みやすく良いものになるよう頑張りますので、また今年もよろしくお願いいたします。m(_"_)m
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^)