July 2014
July 26, 2014
○7/27の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 7月27日 08:00前後、北海道周辺で 08:07前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 07:41 前後、沖縄周辺では 07:12前後に 獅子座03°51’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 獅子座 3°~4° (7/27~8/24 )】
"A woman having her hair bobbed"
→ 『髪型をボブスタイルにした女』
↓
"A formally dressed man and a deer with its horns folded"
→ 『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★浄化と解放を求める意識の目覚め
→★不必要な物事はしない、受け入れないと決心する勇気
→★自信と明るさを取り戻すための動きや機会の訪れ
→★内なる勇気を鼓舞するために外側から変える
→★意図していなかった物事のもつれに気付く必要
→★人生において上手な損切りのタイミングをはかる
→★本物のプライドを活かすための寛大さ
→★矛盾や誤り、普通でない前提から始まった物事が招く混乱
→★洗練された手腕を見せつけるための論争に注意する
→★やり過ぎのプレゼンテーションにひそむ落とし穴
→★外交術の前に必要な自己への癒やしに気付く
→★新しい風を入れるための仕切り直しの必要
→★押す・引く・丸める・かわす・包むというエゴの柔軟さでもつれを解く
→★何が自分を一番生き生きさせるのかに気付く
→★不可侵に見える壁に新しい方針や方策で取り組む・・・→
★エネルギーのポイント:「闇から立ち上がる機会を掴む」
梅雨も明け、蒸し暑い日が続きますね。不安定なお天気、あいかわらず厳しめのエネルギーが続く中、みんな、体調は大丈夫かな?
7月に入って水星が順行し、12日は近地点で起きたスーパームーンの満月! そして21日には土星が長い逆行を終えて順行に転じ、22日は天王星が逆行を始めました。火星も21日には逆行のエコーフェイズを終え、新たな旅路に入っています。 この間、世界では沢山のこと…それも辛く胸が塞がれるような事故、災害、戦いの激化が続きました。そうしたニュースはネット上でリアルタイムに報じられ、様々な感情を刺激しながら各メディアを通じて毎日大量に消費され続けています。
社会に、そしてわたし達の生き方や世界観に、様々なカタチを通して根底的な変革のウェーブをもたらすといわれる天王星・冥王星スクエア。それもあと2回を残し、季節は本格的な夏に入りました。 今、わたし達の世界に根深く受け継がれ、各国・各地の長い歴史の中で連綿と続いてきたあらゆる捻れやもつれが、いっせいに火を噴き始めているようにも見えます。
マクロとミクロって本当に鏡…。マクロの光景が無数のミクロ宇宙にそのまんま息づいてる。。。そんな視点から世界を見るとき、同じようなウェーブがわたし達の中に(というより、あらゆる "わたし達" の内部を起点として)、今この瞬間も律動し続けているのを感じます。
とは言っても、前回の新月期(6月27日〜7月26日)をふり返ってみると、良い変化が無かったわけではないと思います。毎日 "しなやかなサバイバル" を試みる中で、たとえ小さなことだったとしても、希望に繋がるような出来事や、ここまで達成出来た!みたいなことがあったんじゃないかな。 「え〜別に。そんな良いことなんて全然起きなかったよ?」 そう感じるかもしれない…けど、「それ」はわたし達のほんの足下にちょびっと顔を覗かせているかもしれないし、もしかしたら、わたし達の内部に、何かことばに出来ないような不可思議な感覚として、ひっそりと芽吹いているかもしれません。
前回の新月のシンボルを思い返してみて……羽毛に覆われた巣の中でタマゴから孵ったヒナ達=わたし達(の希望)は、この新月でそろそろ巣立ちの練習を始めるころです。彼らは猟鳥です。 だからきっと、これからも危険を回避し、またあるときは壁に立ち向かわねばならないでしょう。 それでも。 太陽と木星は獅子座入りし、火星は蠍座に入居しました。いよいよ「個」の可能性や輝きをめいっぱい追求していく季節の始まりです。何かが待っているはずの大空へと飛び立ちたい! のびやかに、おおらかに。 出来ればちょっぴりゴージャスに。何よりも子供ごころを取り戻して、さぁパーティだ! わたしの!オレの!ボクの!アタシの! そして志を一つにする我が "コロニー" に栄えあれ!…な〜んて、あれ?(^_^;
けど、今は何といっても天王星・冥王星スクエアの下であることを忘れるわけにはいきません。生来ピラミッドの頂点に立って輝くのが好きな獅子座だけれど、実は他にも大小無数のピラミッドが周囲にあって、我も!我も!と自己主張しています。そんな中で、自分を通したいと思うとき、わたし達はつい背伸びして自分を実際より大きく見せようと頑張ったりします。誇れるものを自分の中に見つけられないとき、そこにはジェラシーが生まれ、自分より高いピラミッドに立つひとと敵対してみたり、どうせ…なんて拗ねてみたり、自分の翼の下に優れた獲物を取り込んで"羊"にしようとするかもしれません。
獅子座の精神が本当に必要とするのは金メッキのトロフィーではありません。社交的な喝采でもなければ誰かを手足のように動かせるステータスでもありません。大切なのは本物の自信=自己信頼。ちょっと欠けてたって小さくたって、ありのままのカタチをしっかり見切った上で、等身大の自分をそのまんま愛し、等身大の他者をそのまんまリスペクトすること。そして内に眠るハートの力を、率先して周囲のひと達に捧げていける、王者のこころです。王者は「公」として生きてこそ、王だから。うーん、これからのわたし達、この獅子座のエネルギーをめいっぱい使って、フェアで高貴な精神を保ちつつ…しっかり自分の個性を発揮していくこと、出来るかな? そして、みんなで共に闇から立ち上がること、出来るかな?
この新月図では火星が蠍座の0°にあって、新月・木星のコンジャンクションとはスクエアのオーブ圏内にあります。火星は本当に長かった天秤座のくびきを解き放たれ、自分のホームとも言える蠍座で思う存分手足を伸ばしたがってる感じ。もう妥協なんかしないぞ!思いっきりホットでディープで強烈な存在感を放ってみせるぜ!とばかりに意気込んでいるかも? これはネガティブに働けばプライドをかけてどこまでも闘争的になりがちなフォーメーションです。
また一方、牡牛座初期度数にあって火星とオポジション、新月&木星とでTスクエアを形成する1992QB1は、遠く深いこころの底にあって全てから等しく距離を置き、何者にも囚われることなく引き籠もりながら、ゆっくりと進んで行きたい…そんな感情も生みそうです。 QB1の微かな呼び声は、エゴの喧噪にかき消されて無視されるとき、何処から来るのか原因もわからないような、純粋な"哀しみ"として滲み出てくる場合があります。 そんなわけで、この新月はとてもダイナミックなエネルギーを持っていると共に、微妙に捻れが入ったような ー ずんずん前に進もうとしながら同時に白昼夢の中で光る粉雪が舞っているような…ある "矛盾" を内包しているように見えます。そしてその矛盾はきっと、みつめるに値するものだと思います。
7月28〜8月1日、金星が冥王星・天王星にスクエアを形成していきます。そして7月31日〜8月2日には火星が木星とスクエアを形成し、あらためてQB1とのTスクエアが完成します。また、獅子座入りした水星も、小惑星レクイエムとコンジャンクションとなってこのTスクエアに加わります。このところずっと続いている、土星・天王星のクインカンクスが生み出すジリジリするようなプレッシャーとも連動して、この前後数日はちょっと緊張感の高いエネルギーになりそう。変化へのギア・アップで現象面・心理面にショックを感じるようなこともあるかもしれません。この期間は特に繊細で微妙なアクセルワークが必要な時間帯になりそうです。
そんな中で、8月2日を中心にごく短期間だけ形成されるカイロン・土星・金星の水のグランドトラインは貴重なヒーリングエネルギーになりそう。 このトラインは、こころの中に何かとても新しい視座が芽生える…あれこれ移ろいやすいマインドではなく、もっと深い精神の中に、新たなインスピレーションが生まれるチャンスを暗示しています。それはもしかしたら、何かとても本能的なレベルのもので、しかも 「あぁ、やっちゃった...!」 なんて、ちょっと後悔するようなことの後でやってくる可能性もあります。だとしても、ガックリきて見過ごしてしまうには勿体ないかも...?
これはハードなアスペクトに比べてとても静かな味わいのあるエネルギーなので、忙しい日常の合閒では、はっきりそれと識別出来ない可能性もあると思います。けど、ふとしたときに「ん?何かコツンと来た?体の中でシーンと腑に落ちるものがある?」なんてもし感じることがあったら、自分の奥深くで新しいエネルギーが殻を破ろうとしているかもしれません。 感じてみてください。 そして、星々の流れに乗って、良い方に向かって、自分がどんどん変わろうとしている…その合図が確かに聞こえた!そんなふうに信頼して、どんな状況であろうと、とりあえずニコっと笑ってみて。 これからわたし達が発揮していく本当の底力って、多分そんなふうに、凸凹道を歩くうちに知らないうちに育っていくものなのだと思います。
うーん、この新月、陽気な獅子座に楽天的な木星が入ったばかりなのに、あんまり景気イイこと書いてないかな…(^_^; 獅子座さん、すみません! 木星が入居した星座宮は、1年間幸運に恵まれると言われています。確かにとても発展的で、チャンスに恵まれることも多いと思います。 それに、それぞれのひとが色んな分野でクリエイティブになれるときでもあります。今、このエネルギーは本当に貴重! そう、今ってたぶん歴史の中でもとても激しく特別な時期です。 アストロロジー的にはけっして 「平時」 じゃありません。 だからネイタルのアスペクトによっては、木星が来ることによって、良い事も、あんまり有り難くないことも、その両方が増幅されていく可能性はあると思います。
木星は「法」の惑星とも言われています。 これは社会的には「法律」を指すことが多いけれど、その最高の顕れは、整然として精緻な "意識としての宇宙" が持つ「法」、「Natural Law」 を体現するもの。そこは、この空間に存在する全てのものが 「等価」 として成り立つところ。これは、全てがひとつの宇宙であり 「わたし」 であるような世界。 そして、どこにも "中心" はありません。
ここでちょっと日常世界を離れ、想像の翼を広げみてください。獅子座が自分のピラミッドのてっぺんに立って、「これがわたしだ!」と咆吼するそのとき。全宇宙が「自分」であり、世界中のあらゆる場所で同じピラミッドに立った無数の同じ 「わたし」 が 「そうだ、これがわたしだ!」 と叫んでいるのが聞こえる…そんな世界。 そして、叫ぶ全ての 「わたし」 は同時に他の誰でもあり、どんな物でもあり得るような、そんな世界。 即座の理解と至高の価値が、あまねく遍在する世界。そこではわたし達が普段自分だと思っている 「エゴ」 があまりに小さすぎて見えなくなってしまうような、とても大きくて、同時に精緻な "存在" という意思が構造化されています。木星はそんなシステムを増幅し映してみせようとする、わたし達の純粋な生の意図の護り手……な〜んて、うまく言えないけどそんな感じかな。。
もちろん、たとえ惑星の最高層の本質がどうであれ、この世界に日々生きるわたし達にとってそんな視座をいつも使うなんて、あまりにも難しいことなんだと思います。けれど…、たとえば木星は大きなことが大好きで、良きにつけ悪しきにつけ、触れたものは何でも増幅し、これでもかと肥大化させていきます。でも…そんな現象の奥底には、こうして "ミクロ" と "マクロ" が矛盾なくドッキングしたような宇宙への通路があること、木星はいつだってそんな大いなる宇宙へと誘い、そこに至る通路に気付くためのエネルギーを送っていること… それをハートのどこかに留めておくって、悪くないんじゃないかな?
わたし達それぞれが自分のユニークな個性を認め、小さなピラミッドをこの手で創造していくとき。 そして、そこに様々な "美" を育て、その果実を自分を超えた大きな世界に向かって捧げるとき。 もう自分の名前とか存在価値とか誰かからの評価とか、本当はどうでもいいのかもしれない…。 だって、もう途中からすでに報われてる気さえするし…。 そんなとき、木星はきっと日常のふとした出会いを通してわたし達に微笑みかけてくれるでしょう。そしてそんなときこそ、木星は最高のラッキー・スターとして、その本領を120%くらい?w…発揮してくれるのだと思います。
だから、木星を迎えた獅子座さんには(また木星とネイタルがアスペクトするひと、そしてこれから木星を迎えるあらゆる星座宮のひとにも)、これからのラッキー・スターは挑戦と祝福の両方のギフトをプレゼントしてくれるでしょう。
そして、木星を送り出したばかりの蟹座さん…あえて、「お疲れさまでした!」と声をかけたいと思います。カーディナルスクエアの真っ只中で、蟹座さんの中にはどちらかというと幸運を感じるよりプレッシャーの度合いの方が大きかったひとも多いかもしれません。でも、この1年を過ぎ越し、カーディナル・グランドスクエアを乗り越えて今に至った蟹座さんの手許には、有形無形の祝福手形が残されています。 木星が残す手形は土星が去ったときのような、顕著な解放感とは少し違っているかもしれません。どちらかというと、夏から秋への変わり目に似ているのかな。でも、木星とつき合ったこの一年で見てきたこと、考えさせられたこと、大きくなったこと、へこんだこと、その全てがまたこれからの一年をかけて、かけがえのない財産になっていくと思います。豊かな実りの秋になりますように!
木星に限らず、全ての惑星は吉星にもなれば凶星にもなる。わたし自身はそう思っています。それはアスペクトでもそうだし、サビアン・シンボルが語る意味も同じこと。何が起ころうと起こるまいと、それをどう受け止めて、どう使っていけるか? 全てはわたし達の意志と意図にかかっている… きっと人生を生きていくってそういうことなんだろうって。。 もちろん、あんまりなことが続いてヘコタレることだっていっぱいあります。「あーもう死にたい!」とか、「このまんま眠りについて永遠に目覚めなければいいのに…」とか。。そして、そんなときに限ってバタバタとたたき起こされたり。「何か自分、前世で悪いことでもしたのかなぁ…」なんて思ったことあるひと、いるんじゃないかな。。 それでも、こうして生きてる。 弱りきってるのに、それでも体は息しようとして頑張ってる。 それって、本当に凄いことだなぁ。。
自分には価値があると思えなくたって、他の誰かにとって、いえ、もしかしたら自分には想像もつかないような大きな「何か」にとって大切な価値があるから、たぶん、何故か、ここに居る。息して、動いて、あれやこれやブツブツ言ってる。 そしてやがて… いつかは別れがやってくる。 誰かと。みんなと。 この世界と。。 そしてどんな死にも、ひとつひとつ、生と同じくらい大きな価値がある。たとえどんな去り方であろうと。 きっとそれもまた、木星から観た「法」…"Natural Law" なのだと思います。
今、土曜日の明け方。CNNではイスラエルが1週間の停戦案を拒否し、12時間となりそう…引き続き模索が続くなんていうニュースが流されています。航空機の航路の安全をどう担保すれば良いかとか、猛威をふるうエボラ熱の話、イラク、ナイジェリアの悲惨な話も伝えられています。
天空では土星・天王星のクインカンクスが暗示する緊張と危機、双子座最終度数ー別名アトランティス・ディグリーが示唆する不可思議な災厄、射手座20°台でコンジャンクト中のフォルスとイクシオンが体現する無法と衝動性(フォルスはある種のウィルスとも関わりがあるかもしれません)、そしていまだに月のサウスノードとコンジャンクト中の不和の女神エリスがエネルギーを発しています…。
けれど、集合意識から離れてひとりそのエネルギーに立ち向かうとき、遠い星々はまた違う顔を見せてくれるのではないでしょうか。彼らはみな、歪みがあればそれを正し、もつれがあればそれを解き、傷があればそれを癒やすために、蓋していた部分にレーザーを当ててきます。これを受け止めるのに必要なものは、今持っている力。不必要なものをそぎ落とし、柔軟さを取り戻した、わたし達の裸の小さな勇気です。
この夏は、カーディナル・グランドクロスを体験してきたわたし達それぞれにとって、培ってきた力を発揮していく実践の夏、挑戦の夏になるかもしれません。 そして秋から来年は、いよいよ本物の 「変化」 がわたし達の目の前に具体化してきそうです。 惑星達のカリキュラムは、きっとひとりひとりにピッタリのコースを用意してくれるはず。 老化した皮膚はこそげ落として、ツルっと新しい表皮を感じたい。今の自分にふさわしい衣装に着替えよう。今までの獲物を誇るのではなく、それを芯から役立てていこう。そして古い自分に「お疲れさま!」ってそっと声をかける。等身大の「わたし」でいることを心地良く味わいながら…自分が一番生き生き出来る何かに向かっていく。 自分が、そして今を生きて共有する多くのひとが、この獅子座の新月期をそんなふうに過ぎ越していけるよう、日曜朝の新月にそっと祈ってみたいと思います。 まるで世界を覆いつつあるように見える闇。今その中に在るひと達が、一日も早く希望を見出せますように......。
have a great trek!!!★
hyoka(^_^
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いつもはサビアン・シンボルの解釈について説明を入れるのですが、今回はアスペクトから入り、木星について書いているうちにずいぶん長くなってしまいました。。 この新月のシンボルも、獅子座の初期度数らしい、すごく面白くて複雑な意味を孕んでいます。なので、いろいろお話してみたいと思っていたのですが… また別の機会として今回はここまでにしてみますね。 このブログを書くときはいつも最初から気の向くまま進めているので、タマにこんなコトに…楽しみしてくださってる方、すみません(+_+)。 あと、書き手がこのところ夏バテ気味なのもあったりしますw。
いつものように冒頭の【テーマがもたらす雰囲気と挑戦】 の中に沢山の要素を込めたつもりなので、いろいろ想像しながら今後4週間のヒントにしていただけると嬉しいです。m(_"_)m
新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)
【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 7月27日 08:00前後、北海道周辺で 08:07前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 07:41 前後、沖縄周辺では 07:12前後に 獅子座03°51’で新月となります。
*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【太陽・月 獅子座 3°~4° (7/27~8/24 )】
"A woman having her hair bobbed"
→ 『髪型をボブスタイルにした女』
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"A formally dressed man and a deer with its horns folded"
→ 『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★浄化と解放を求める意識の目覚め
→★不必要な物事はしない、受け入れないと決心する勇気
→★自信と明るさを取り戻すための動きや機会の訪れ
→★内なる勇気を鼓舞するために外側から変える
→★意図していなかった物事のもつれに気付く必要
→★人生において上手な損切りのタイミングをはかる
→★本物のプライドを活かすための寛大さ
→★矛盾や誤り、普通でない前提から始まった物事が招く混乱
→★洗練された手腕を見せつけるための論争に注意する
→★やり過ぎのプレゼンテーションにひそむ落とし穴
→★外交術の前に必要な自己への癒やしに気付く
→★新しい風を入れるための仕切り直しの必要
→★押す・引く・丸める・かわす・包むというエゴの柔軟さでもつれを解く
→★何が自分を一番生き生きさせるのかに気付く
→★不可侵に見える壁に新しい方針や方策で取り組む・・・→
★エネルギーのポイント:「闇から立ち上がる機会を掴む」
梅雨も明け、蒸し暑い日が続きますね。不安定なお天気、あいかわらず厳しめのエネルギーが続く中、みんな、体調は大丈夫かな?
7月に入って水星が順行し、12日は近地点で起きたスーパームーンの満月! そして21日には土星が長い逆行を終えて順行に転じ、22日は天王星が逆行を始めました。火星も21日には逆行のエコーフェイズを終え、新たな旅路に入っています。 この間、世界では沢山のこと…それも辛く胸が塞がれるような事故、災害、戦いの激化が続きました。そうしたニュースはネット上でリアルタイムに報じられ、様々な感情を刺激しながら各メディアを通じて毎日大量に消費され続けています。
社会に、そしてわたし達の生き方や世界観に、様々なカタチを通して根底的な変革のウェーブをもたらすといわれる天王星・冥王星スクエア。それもあと2回を残し、季節は本格的な夏に入りました。 今、わたし達の世界に根深く受け継がれ、各国・各地の長い歴史の中で連綿と続いてきたあらゆる捻れやもつれが、いっせいに火を噴き始めているようにも見えます。
マクロとミクロって本当に鏡…。マクロの光景が無数のミクロ宇宙にそのまんま息づいてる。。。そんな視点から世界を見るとき、同じようなウェーブがわたし達の中に(というより、あらゆる "わたし達" の内部を起点として)、今この瞬間も律動し続けているのを感じます。
とは言っても、前回の新月期(6月27日〜7月26日)をふり返ってみると、良い変化が無かったわけではないと思います。毎日 "しなやかなサバイバル" を試みる中で、たとえ小さなことだったとしても、希望に繋がるような出来事や、ここまで達成出来た!みたいなことがあったんじゃないかな。 「え〜別に。そんな良いことなんて全然起きなかったよ?」 そう感じるかもしれない…けど、「それ」はわたし達のほんの足下にちょびっと顔を覗かせているかもしれないし、もしかしたら、わたし達の内部に、何かことばに出来ないような不可思議な感覚として、ひっそりと芽吹いているかもしれません。
前回の新月のシンボルを思い返してみて……羽毛に覆われた巣の中でタマゴから孵ったヒナ達=わたし達(の希望)は、この新月でそろそろ巣立ちの練習を始めるころです。彼らは猟鳥です。 だからきっと、これからも危険を回避し、またあるときは壁に立ち向かわねばならないでしょう。 それでも。 太陽と木星は獅子座入りし、火星は蠍座に入居しました。いよいよ「個」の可能性や輝きをめいっぱい追求していく季節の始まりです。何かが待っているはずの大空へと飛び立ちたい! のびやかに、おおらかに。 出来ればちょっぴりゴージャスに。何よりも子供ごころを取り戻して、さぁパーティだ! わたしの!オレの!ボクの!アタシの! そして志を一つにする我が "コロニー" に栄えあれ!…な〜んて、あれ?(^_^;
けど、今は何といっても天王星・冥王星スクエアの下であることを忘れるわけにはいきません。生来ピラミッドの頂点に立って輝くのが好きな獅子座だけれど、実は他にも大小無数のピラミッドが周囲にあって、我も!我も!と自己主張しています。そんな中で、自分を通したいと思うとき、わたし達はつい背伸びして自分を実際より大きく見せようと頑張ったりします。誇れるものを自分の中に見つけられないとき、そこにはジェラシーが生まれ、自分より高いピラミッドに立つひとと敵対してみたり、どうせ…なんて拗ねてみたり、自分の翼の下に優れた獲物を取り込んで"羊"にしようとするかもしれません。
獅子座の精神が本当に必要とするのは金メッキのトロフィーではありません。社交的な喝采でもなければ誰かを手足のように動かせるステータスでもありません。大切なのは本物の自信=自己信頼。ちょっと欠けてたって小さくたって、ありのままのカタチをしっかり見切った上で、等身大の自分をそのまんま愛し、等身大の他者をそのまんまリスペクトすること。そして内に眠るハートの力を、率先して周囲のひと達に捧げていける、王者のこころです。王者は「公」として生きてこそ、王だから。うーん、これからのわたし達、この獅子座のエネルギーをめいっぱい使って、フェアで高貴な精神を保ちつつ…しっかり自分の個性を発揮していくこと、出来るかな? そして、みんなで共に闇から立ち上がること、出来るかな?
この新月図では火星が蠍座の0°にあって、新月・木星のコンジャンクションとはスクエアのオーブ圏内にあります。火星は本当に長かった天秤座のくびきを解き放たれ、自分のホームとも言える蠍座で思う存分手足を伸ばしたがってる感じ。もう妥協なんかしないぞ!思いっきりホットでディープで強烈な存在感を放ってみせるぜ!とばかりに意気込んでいるかも? これはネガティブに働けばプライドをかけてどこまでも闘争的になりがちなフォーメーションです。
また一方、牡牛座初期度数にあって火星とオポジション、新月&木星とでTスクエアを形成する1992QB1は、遠く深いこころの底にあって全てから等しく距離を置き、何者にも囚われることなく引き籠もりながら、ゆっくりと進んで行きたい…そんな感情も生みそうです。 QB1の微かな呼び声は、エゴの喧噪にかき消されて無視されるとき、何処から来るのか原因もわからないような、純粋な"哀しみ"として滲み出てくる場合があります。 そんなわけで、この新月はとてもダイナミックなエネルギーを持っていると共に、微妙に捻れが入ったような ー ずんずん前に進もうとしながら同時に白昼夢の中で光る粉雪が舞っているような…ある "矛盾" を内包しているように見えます。そしてその矛盾はきっと、みつめるに値するものだと思います。
7月28〜8月1日、金星が冥王星・天王星にスクエアを形成していきます。そして7月31日〜8月2日には火星が木星とスクエアを形成し、あらためてQB1とのTスクエアが完成します。また、獅子座入りした水星も、小惑星レクイエムとコンジャンクションとなってこのTスクエアに加わります。このところずっと続いている、土星・天王星のクインカンクスが生み出すジリジリするようなプレッシャーとも連動して、この前後数日はちょっと緊張感の高いエネルギーになりそう。変化へのギア・アップで現象面・心理面にショックを感じるようなこともあるかもしれません。この期間は特に繊細で微妙なアクセルワークが必要な時間帯になりそうです。
そんな中で、8月2日を中心にごく短期間だけ形成されるカイロン・土星・金星の水のグランドトラインは貴重なヒーリングエネルギーになりそう。 このトラインは、こころの中に何かとても新しい視座が芽生える…あれこれ移ろいやすいマインドではなく、もっと深い精神の中に、新たなインスピレーションが生まれるチャンスを暗示しています。それはもしかしたら、何かとても本能的なレベルのもので、しかも 「あぁ、やっちゃった...!」 なんて、ちょっと後悔するようなことの後でやってくる可能性もあります。だとしても、ガックリきて見過ごしてしまうには勿体ないかも...?
これはハードなアスペクトに比べてとても静かな味わいのあるエネルギーなので、忙しい日常の合閒では、はっきりそれと識別出来ない可能性もあると思います。けど、ふとしたときに「ん?何かコツンと来た?体の中でシーンと腑に落ちるものがある?」なんてもし感じることがあったら、自分の奥深くで新しいエネルギーが殻を破ろうとしているかもしれません。 感じてみてください。 そして、星々の流れに乗って、良い方に向かって、自分がどんどん変わろうとしている…その合図が確かに聞こえた!そんなふうに信頼して、どんな状況であろうと、とりあえずニコっと笑ってみて。 これからわたし達が発揮していく本当の底力って、多分そんなふうに、凸凹道を歩くうちに知らないうちに育っていくものなのだと思います。
うーん、この新月、陽気な獅子座に楽天的な木星が入ったばかりなのに、あんまり景気イイこと書いてないかな…(^_^; 獅子座さん、すみません! 木星が入居した星座宮は、1年間幸運に恵まれると言われています。確かにとても発展的で、チャンスに恵まれることも多いと思います。 それに、それぞれのひとが色んな分野でクリエイティブになれるときでもあります。今、このエネルギーは本当に貴重! そう、今ってたぶん歴史の中でもとても激しく特別な時期です。 アストロロジー的にはけっして 「平時」 じゃありません。 だからネイタルのアスペクトによっては、木星が来ることによって、良い事も、あんまり有り難くないことも、その両方が増幅されていく可能性はあると思います。
木星は「法」の惑星とも言われています。 これは社会的には「法律」を指すことが多いけれど、その最高の顕れは、整然として精緻な "意識としての宇宙" が持つ「法」、「Natural Law」 を体現するもの。そこは、この空間に存在する全てのものが 「等価」 として成り立つところ。これは、全てがひとつの宇宙であり 「わたし」 であるような世界。 そして、どこにも "中心" はありません。
ここでちょっと日常世界を離れ、想像の翼を広げみてください。獅子座が自分のピラミッドのてっぺんに立って、「これがわたしだ!」と咆吼するそのとき。全宇宙が「自分」であり、世界中のあらゆる場所で同じピラミッドに立った無数の同じ 「わたし」 が 「そうだ、これがわたしだ!」 と叫んでいるのが聞こえる…そんな世界。 そして、叫ぶ全ての 「わたし」 は同時に他の誰でもあり、どんな物でもあり得るような、そんな世界。 即座の理解と至高の価値が、あまねく遍在する世界。そこではわたし達が普段自分だと思っている 「エゴ」 があまりに小さすぎて見えなくなってしまうような、とても大きくて、同時に精緻な "存在" という意思が構造化されています。木星はそんなシステムを増幅し映してみせようとする、わたし達の純粋な生の意図の護り手……な〜んて、うまく言えないけどそんな感じかな。。
もちろん、たとえ惑星の最高層の本質がどうであれ、この世界に日々生きるわたし達にとってそんな視座をいつも使うなんて、あまりにも難しいことなんだと思います。けれど…、たとえば木星は大きなことが大好きで、良きにつけ悪しきにつけ、触れたものは何でも増幅し、これでもかと肥大化させていきます。でも…そんな現象の奥底には、こうして "ミクロ" と "マクロ" が矛盾なくドッキングしたような宇宙への通路があること、木星はいつだってそんな大いなる宇宙へと誘い、そこに至る通路に気付くためのエネルギーを送っていること… それをハートのどこかに留めておくって、悪くないんじゃないかな?
わたし達それぞれが自分のユニークな個性を認め、小さなピラミッドをこの手で創造していくとき。 そして、そこに様々な "美" を育て、その果実を自分を超えた大きな世界に向かって捧げるとき。 もう自分の名前とか存在価値とか誰かからの評価とか、本当はどうでもいいのかもしれない…。 だって、もう途中からすでに報われてる気さえするし…。 そんなとき、木星はきっと日常のふとした出会いを通してわたし達に微笑みかけてくれるでしょう。そしてそんなときこそ、木星は最高のラッキー・スターとして、その本領を120%くらい?w…発揮してくれるのだと思います。
だから、木星を迎えた獅子座さんには(また木星とネイタルがアスペクトするひと、そしてこれから木星を迎えるあらゆる星座宮のひとにも)、これからのラッキー・スターは挑戦と祝福の両方のギフトをプレゼントしてくれるでしょう。
そして、木星を送り出したばかりの蟹座さん…あえて、「お疲れさまでした!」と声をかけたいと思います。カーディナルスクエアの真っ只中で、蟹座さんの中にはどちらかというと幸運を感じるよりプレッシャーの度合いの方が大きかったひとも多いかもしれません。でも、この1年を過ぎ越し、カーディナル・グランドスクエアを乗り越えて今に至った蟹座さんの手許には、有形無形の祝福手形が残されています。 木星が残す手形は土星が去ったときのような、顕著な解放感とは少し違っているかもしれません。どちらかというと、夏から秋への変わり目に似ているのかな。でも、木星とつき合ったこの一年で見てきたこと、考えさせられたこと、大きくなったこと、へこんだこと、その全てがまたこれからの一年をかけて、かけがえのない財産になっていくと思います。豊かな実りの秋になりますように!
木星に限らず、全ての惑星は吉星にもなれば凶星にもなる。わたし自身はそう思っています。それはアスペクトでもそうだし、サビアン・シンボルが語る意味も同じこと。何が起ころうと起こるまいと、それをどう受け止めて、どう使っていけるか? 全てはわたし達の意志と意図にかかっている… きっと人生を生きていくってそういうことなんだろうって。。 もちろん、あんまりなことが続いてヘコタレることだっていっぱいあります。「あーもう死にたい!」とか、「このまんま眠りについて永遠に目覚めなければいいのに…」とか。。そして、そんなときに限ってバタバタとたたき起こされたり。「何か自分、前世で悪いことでもしたのかなぁ…」なんて思ったことあるひと、いるんじゃないかな。。 それでも、こうして生きてる。 弱りきってるのに、それでも体は息しようとして頑張ってる。 それって、本当に凄いことだなぁ。。
自分には価値があると思えなくたって、他の誰かにとって、いえ、もしかしたら自分には想像もつかないような大きな「何か」にとって大切な価値があるから、たぶん、何故か、ここに居る。息して、動いて、あれやこれやブツブツ言ってる。 そしてやがて… いつかは別れがやってくる。 誰かと。みんなと。 この世界と。。 そしてどんな死にも、ひとつひとつ、生と同じくらい大きな価値がある。たとえどんな去り方であろうと。 きっとそれもまた、木星から観た「法」…"Natural Law" なのだと思います。
今、土曜日の明け方。CNNではイスラエルが1週間の停戦案を拒否し、12時間となりそう…引き続き模索が続くなんていうニュースが流されています。航空機の航路の安全をどう担保すれば良いかとか、猛威をふるうエボラ熱の話、イラク、ナイジェリアの悲惨な話も伝えられています。
天空では土星・天王星のクインカンクスが暗示する緊張と危機、双子座最終度数ー別名アトランティス・ディグリーが示唆する不可思議な災厄、射手座20°台でコンジャンクト中のフォルスとイクシオンが体現する無法と衝動性(フォルスはある種のウィルスとも関わりがあるかもしれません)、そしていまだに月のサウスノードとコンジャンクト中の不和の女神エリスがエネルギーを発しています…。
けれど、集合意識から離れてひとりそのエネルギーに立ち向かうとき、遠い星々はまた違う顔を見せてくれるのではないでしょうか。彼らはみな、歪みがあればそれを正し、もつれがあればそれを解き、傷があればそれを癒やすために、蓋していた部分にレーザーを当ててきます。これを受け止めるのに必要なものは、今持っている力。不必要なものをそぎ落とし、柔軟さを取り戻した、わたし達の裸の小さな勇気です。
この夏は、カーディナル・グランドクロスを体験してきたわたし達それぞれにとって、培ってきた力を発揮していく実践の夏、挑戦の夏になるかもしれません。 そして秋から来年は、いよいよ本物の 「変化」 がわたし達の目の前に具体化してきそうです。 惑星達のカリキュラムは、きっとひとりひとりにピッタリのコースを用意してくれるはず。 老化した皮膚はこそげ落として、ツルっと新しい表皮を感じたい。今の自分にふさわしい衣装に着替えよう。今までの獲物を誇るのではなく、それを芯から役立てていこう。そして古い自分に「お疲れさま!」ってそっと声をかける。等身大の「わたし」でいることを心地良く味わいながら…自分が一番生き生き出来る何かに向かっていく。 自分が、そして今を生きて共有する多くのひとが、この獅子座の新月期をそんなふうに過ぎ越していけるよう、日曜朝の新月にそっと祈ってみたいと思います。 まるで世界を覆いつつあるように見える闇。今その中に在るひと達が、一日も早く希望を見出せますように......。
have a great trek!!!★
hyoka(^_^
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いつもはサビアン・シンボルの解釈について説明を入れるのですが、今回はアスペクトから入り、木星について書いているうちにずいぶん長くなってしまいました。。 この新月のシンボルも、獅子座の初期度数らしい、すごく面白くて複雑な意味を孕んでいます。なので、いろいろお話してみたいと思っていたのですが… また別の機会として今回はここまでにしてみますね。 このブログを書くときはいつも最初から気の向くまま進めているので、タマにこんなコトに…楽しみしてくださってる方、すみません(+_+)。 あと、書き手がこのところ夏バテ気味なのもあったりしますw。
いつものように冒頭の【テーマがもたらす雰囲気と挑戦】 の中に沢山の要素を込めたつもりなので、いろいろ想像しながら今後4週間のヒントにしていただけると嬉しいです。m(_"_)m
July 20, 2014
レイモンド・メリマン 週間コメント7/21【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2014年7月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※お知らせ
来週7月28付けのメリマン・コラムは原則として月イチのお休みとさせていただきます。m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
まぁこんなものだ。もう一度言おう。「こんなものなのだ!」投資コミュニティは金についての見通しを強気から弱気に変え ー そしてその後再び一部の人々がひらりと手の平を返して強気に戻っている。
先週のコラムは、大手銀行や証券会社、金融ブローカーのアナリスト達が一年を通して保ってきた弱気見通しをようやく強気に変え始めたという報告でスタートした。彼らは2013年12月31日の金のボトムを見過ごした。それは、まさに私達が最初で ー そして先週号の1つ前、金がボトムをつけた翌日(2014年元旦)に発信し、購読者に今(元旦後最初の取引日)こそ金を買う時だと薦めた ー 唯一の金に関するスペシャル・アップデート版を発行するに至らしめたマーケットタイミング・ツールや、それを使いこなすスキルを、彼らが持ち合わせなかったことが原因だと考えられる。金は大晦日に1181.40で底をつけ、そしてまさに先週のコラムの直前、1346.80まで騰がった。こうして150ドルを越える騰勢の末に、銀行や証券会社、金融ブローカーは顧客に買いを推奨し始めた。
だがその後、騰勢の途上で奇妙なことが起こった。7月14日月曜、金はベッドから転げ落ちた。さて、これはちょうど週の始まりに30ドルを超える下落となり、まるで ー いきなり強気に転じた人々にとっては ー 地層の重なる山のてっぺんから転がり落ちるようなものだった。多くの人々は即座に弱気に転換し、以前のスタンスに再び戻った。まぁファイナンシャル・アストロロジーを研究する者からすれば、この現象は惑星が突然方向転換したり星座宮を移動する現象に似ている。惑星が方向や星座宮を変える時、投資家は彼らの見通しや戦略を変えるものだ。
7月15日火曜までに、金はまさに私達が望んでいた1292.60まで下落した。そこでその日の午後、金が1293.50付近に達した時に発信した2度目の金のスペシャル版の中で、今が金の買い時(損益確率が非常に良い時)だとアドバイスした。積極的なトレーダーの場合は前の週に利食いしていたので、即座に買いで入るよう告げた。どのみち木星が翌日獅子座入りしたわけで、獅子座は金を支配しているのだ。まぁ、実際にはそれだけで金の買いを推奨したわけではない。火星や月の動き、サイクルとパターン、そして2つのテクニカル指標が全て見込み通りの時に見込み通りに揃ったからだ。
私達はマーケット・タイマーだと言った。そうだ。それが私達の仕事であり、私達のクライエントが講読版を申し込む理由だ。彼らはマーケット・タイミングが提供する優位性、殆どのテクニカルやファンダメンタルのアナリストが使うツールには無い優位性を求めている。こうしたアナリスト達は、どの価格帯が妥当か(手頃かまたは高すぎるか)を提示することが出来る。また需給の比率がどうなっていて、将来の高値または安値の兆候を示しているかどうかを告げることは出来る ー UFO(Unexpected Fundamental Occurrences/ファンダメンタル上の予期せぬ出来事)が無いという仮定の上でだが。
しかしながら、彼らは市場が “いつ” シフトしたかを、リバーサルが優に始まってからでないと告げることが出来ない。だがそれはトレーダーが他の多くの人々に先駆けて必要とする情報だ。たった一つ、“群衆に先駆ける” 方法があるとすれば、それは高頻度取引、またはいわゆる “ダークプール取引” を使うことだ。だがこういったタイプの “最先端” のトレーダーは、無数の株式の動きからほんの僅かな金額をすくい取ること以外に興味は無い。それは私達の市場ではない。おそらく、このコラムを読んでおられる皆さんもまた、そういった市場の参加者ではないだろう。もし参加者であるなら、マーケットタイミングは重要ではない。少額をめぐって先頭を走り、利益を素早く積み上げることこそが重要なのだ。
だがそれは、倫理、誠実さ、そして名誉に関わる議論という、*山羊座に太陽と火星を持つ者を相手にしては足を踏み入れたくない領域へと人を導く。その領域で自分の側に勝ち目は無いからだ。人は常に、自分の方がモラルは上だとまず先に主張することで争い始める。そしてそれは上手く行く ー 少なくとも自分がベッドから転がり落ちるまでは。だがその後は、では誰と、何故ベッドを共にしていたのか?という議論に導かれるかもしれない。これは誰しも*金星と木星を蠍座に持つ人間を相手にして直面したいとは思わない状況だ。少なくとも頭のコチコチな超保守主義者でもない限りは。いやもしあなたがそのタイプなら、相手が誰であれ、何故どうして、何処の誰とベッドを共にしたのかを知りたがるだろうから。
…ん?ちょっと待った! そろそろ金融マーケットタイミングの話に戻ろう。結局のところ、この7月はジオコズミック上、今年最も重要な時期の一つなのだ。木星は先週その1年にわたる獅子座の旅を開始したし、金星と水星は両方共双子座を離れて蟹座入りした。そして来週は土星と天王星が方向転換し、太陽も獅子座入りし、火星は蠍座に入居する。だがこれらは星座宮移行と方向転換という、展開中の惑星ドラマの単なる一部でしかない。
そういえば… 火星が現在天秤座の27°に近付きつつあることに皆さんは気付いたろうか? これは3月1日、火星が逆行運動を開始した度数だ。ロシアが大胆にもクリミアを併合したその時だ。誰であれ攻撃を仕掛ける者は最後に負けることになると私が述べた時だ。そのテーマは7月17日に地対空ミサイルによって295人の乗員を乗せた旅客機(マレーシア航空)が撃ち落とされると共に再び戻ってきた。ミサイルは何処から飛んできたのか? 私にはわからないが、現在ロシアの関与が指摘されている。もしこれが真実なら、ウラジミール・プーチンのネイタルの *太陽上で4月20日〜25日に起きたカーディナル・グランドクロスの悪影響が顕れ始めていることになる。7月17日付けのブルームバーグ・ビジネスウィーク誌の記事を読むかぎり、それはロシアとプーチンの両方にとって、少なくとも経済面では災厄となるかもしれない。
先週のコラムで述べたように、“こうした心理的変化に沿って、特に土星と天王星が共に滞留から方向を転じる7月20日~22日とその前後1~2週間は、多くの金融市場のトレンドに転換が起きそうだ。この時土星は逆行を終えて順行に転じ、一方の天王星は順行を終えて逆行を開始する。これはこの2惑星が持つ原理を、多分ドラマチックに強調するだろう。土星は支持帯や抵抗帯のような、“限界” を象徴する。 天王星は “突破” を象徴する。天王星はどんな限界も尊重したりはしない。ワイルドで、急進的で、独自性を持ち、多くの場合、集合体の心理にショックやパニックを引き起こし、そして(または)世界が立ち向かうべき新たな状況の爆発的展開と同期する。天王星・冥王星スクエアの3年間にわたるトランシットが現在進行中であることを考慮すれば、まるで世界がすでに立ち向かっている問題などまだまだ足りないとでもいうようだ。さぁ、またもう一つの宇宙嵐がやって来る。”
土星・天王星の象意は集合心理がショックを受ける事象、そして宇宙的な嵐だ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週の宇宙の一大事は… さて、沢山の大事が控えている。まず7月19日土曜に太陽が火星にスクエアを形成した。火星と太陽は共に火性であり、火星自体もまた闘争性を持つことから、先週終盤に起きたロシアーウクライナそしてイスラエルーパレスチナ間の軍事行動の中にまたもう一つのジオコズミック要因を見ることが出来る。こうした闘争的テーマは、火星と土星が蠍座でコンジャンクションとなる8月終盤に向かってエスカレートしそうだ。
誰もが自分の意見に固執し、誰も責任を引き受けようとはしない一方で、皆がそれぞれに歯ぎしりするほどの怒りを抱えながら小声で相手を罵るか ー または何らかの形でメディアにリークする。これは非難と報復の連鎖と言っていい宇宙的緊張であり、そのプレッシャーは特に心理面、経済面において大変な痛みを伴って立ち現れる。またそれが軍事面にも及ぶ可能性をも持っている。さらなる経済制裁と報復の脅威が予期される。現在は必要とされるウィン・ウィンに通じる歩み寄りからは程遠い状況だ。おそらくどちらかが…あるいは両方が、敗北を喫することになるだろう。
その翌日の日曜(*7月20日)、土星が逆行運動を終えて順行に転じる。誰もが陰気で重々しい気分だ。どんな物事でもやりおおせる事は容易ではない。だが、誰もが怒りを抱えていることから、抵抗とさらなる非難が湧き起こるだろう。
さぁ、これは通常なら世界のリーダー達が素晴らしい声明を出すには非常に良い時期だ。何故なら、獅子座で起きる太陽・木星のコンジャンクションはサンタクロースの訪れのようなものだからだ。今回もまたそうなるかもしれない。だが、これは土星・天王星の滞留(7月20日~21日)から方向転換のさなかに起き、しかもその後金星による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションが始まり、またもう一つのカーディナル・Tスクエアを形成していく(7月28日〜31日)。しかもこれら全ては、火星が蠍座の旅(*7月25日〜9月13日)を開始して土星との合体に向かう途上のことだ。
となれば、これはあなたに… いったい、いつになったら私はベッドから転がり落ちるのをやめて、NSAと政府が自分をスパイしているのではないか?とか、議会がインターネットの使用に対する税金の取り立てを認めるなんてことが *11月1日から始まるのではないか?などと夜通し気を揉むことなく、安心して眠れるようになるだろう...と疑問を抱かせるだろう。
(2014年7月18日付 ウォールストリートジャーナル紙 “Taxman, Won’t You Please Spare the Internet?/「税務署さん、どうかインターネットに手を出さないで」” by Thune and Ajit Pal 参照)
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2014年7月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※お知らせ
来週7月28付けのメリマン・コラムは原則として月イチのお休みとさせていただきます。m(_"_)m
≪ 先週を振り返って ≫
まぁこんなものだ。もう一度言おう。「こんなものなのだ!」投資コミュニティは金についての見通しを強気から弱気に変え ー そしてその後再び一部の人々がひらりと手の平を返して強気に戻っている。
先週のコラムは、大手銀行や証券会社、金融ブローカーのアナリスト達が一年を通して保ってきた弱気見通しをようやく強気に変え始めたという報告でスタートした。彼らは2013年12月31日の金のボトムを見過ごした。それは、まさに私達が最初で ー そして先週号の1つ前、金がボトムをつけた翌日(2014年元旦)に発信し、購読者に今(元旦後最初の取引日)こそ金を買う時だと薦めた ー 唯一の金に関するスペシャル・アップデート版を発行するに至らしめたマーケットタイミング・ツールや、それを使いこなすスキルを、彼らが持ち合わせなかったことが原因だと考えられる。金は大晦日に1181.40で底をつけ、そしてまさに先週のコラムの直前、1346.80まで騰がった。こうして150ドルを越える騰勢の末に、銀行や証券会社、金融ブローカーは顧客に買いを推奨し始めた。
だがその後、騰勢の途上で奇妙なことが起こった。7月14日月曜、金はベッドから転げ落ちた。さて、これはちょうど週の始まりに30ドルを超える下落となり、まるで ー いきなり強気に転じた人々にとっては ー 地層の重なる山のてっぺんから転がり落ちるようなものだった。多くの人々は即座に弱気に転換し、以前のスタンスに再び戻った。まぁファイナンシャル・アストロロジーを研究する者からすれば、この現象は惑星が突然方向転換したり星座宮を移動する現象に似ている。惑星が方向や星座宮を変える時、投資家は彼らの見通しや戦略を変えるものだ。
7月15日火曜までに、金はまさに私達が望んでいた1292.60まで下落した。そこでその日の午後、金が1293.50付近に達した時に発信した2度目の金のスペシャル版の中で、今が金の買い時(損益確率が非常に良い時)だとアドバイスした。積極的なトレーダーの場合は前の週に利食いしていたので、即座に買いで入るよう告げた。どのみち木星が翌日獅子座入りしたわけで、獅子座は金を支配しているのだ。まぁ、実際にはそれだけで金の買いを推奨したわけではない。火星や月の動き、サイクルとパターン、そして2つのテクニカル指標が全て見込み通りの時に見込み通りに揃ったからだ。
私達はマーケット・タイマーだと言った。そうだ。それが私達の仕事であり、私達のクライエントが講読版を申し込む理由だ。彼らはマーケット・タイミングが提供する優位性、殆どのテクニカルやファンダメンタルのアナリストが使うツールには無い優位性を求めている。こうしたアナリスト達は、どの価格帯が妥当か(手頃かまたは高すぎるか)を提示することが出来る。また需給の比率がどうなっていて、将来の高値または安値の兆候を示しているかどうかを告げることは出来る ー UFO(Unexpected Fundamental Occurrences/ファンダメンタル上の予期せぬ出来事)が無いという仮定の上でだが。
しかしながら、彼らは市場が “いつ” シフトしたかを、リバーサルが優に始まってからでないと告げることが出来ない。だがそれはトレーダーが他の多くの人々に先駆けて必要とする情報だ。たった一つ、“群衆に先駆ける” 方法があるとすれば、それは高頻度取引、またはいわゆる “ダークプール取引” を使うことだ。だがこういったタイプの “最先端” のトレーダーは、無数の株式の動きからほんの僅かな金額をすくい取ること以外に興味は無い。それは私達の市場ではない。おそらく、このコラムを読んでおられる皆さんもまた、そういった市場の参加者ではないだろう。もし参加者であるなら、マーケットタイミングは重要ではない。少額をめぐって先頭を走り、利益を素早く積み上げることこそが重要なのだ。
だがそれは、倫理、誠実さ、そして名誉に関わる議論という、*山羊座に太陽と火星を持つ者を相手にしては足を踏み入れたくない領域へと人を導く。その領域で自分の側に勝ち目は無いからだ。人は常に、自分の方がモラルは上だとまず先に主張することで争い始める。そしてそれは上手く行く ー 少なくとも自分がベッドから転がり落ちるまでは。だがその後は、では誰と、何故ベッドを共にしていたのか?という議論に導かれるかもしれない。これは誰しも*金星と木星を蠍座に持つ人間を相手にして直面したいとは思わない状況だ。少なくとも頭のコチコチな超保守主義者でもない限りは。いやもしあなたがそのタイプなら、相手が誰であれ、何故どうして、何処の誰とベッドを共にしたのかを知りたがるだろうから。
*山羊座に太陽と火星、蠍座に金星と木星:共にメリマン氏自身がネイタルで持っている配置。高頻度取引やダークプールに関わるべきでないという考えを仄めかしながら、自身のネイタル配置を例示してアストロロジカルな側面でも読者に考えさせようという意図があえいそう。また昨今、民主党次期大統領選候補と噂されるヒラリー・クリントン氏の夫、ビル・クリントン氏在職中の有名な不倫ネタを共和党茶会派が再び持ち出しているという話もあるようで、そのあたりも絡めているのかも。
…ん?ちょっと待った! そろそろ金融マーケットタイミングの話に戻ろう。結局のところ、この7月はジオコズミック上、今年最も重要な時期の一つなのだ。木星は先週その1年にわたる獅子座の旅を開始したし、金星と水星は両方共双子座を離れて蟹座入りした。そして来週は土星と天王星が方向転換し、太陽も獅子座入りし、火星は蠍座に入居する。だがこれらは星座宮移行と方向転換という、展開中の惑星ドラマの単なる一部でしかない。
そういえば… 火星が現在天秤座の27°に近付きつつあることに皆さんは気付いたろうか? これは3月1日、火星が逆行運動を開始した度数だ。ロシアが大胆にもクリミアを併合したその時だ。誰であれ攻撃を仕掛ける者は最後に負けることになると私が述べた時だ。そのテーマは7月17日に地対空ミサイルによって295人の乗員を乗せた旅客機(マレーシア航空)が撃ち落とされると共に再び戻ってきた。ミサイルは何処から飛んできたのか? 私にはわからないが、現在ロシアの関与が指摘されている。もしこれが真実なら、ウラジミール・プーチンのネイタルの *太陽上で4月20日〜25日に起きたカーディナル・グランドクロスの悪影響が顕れ始めていることになる。7月17日付けのブルームバーグ・ビジネスウィーク誌の記事を読むかぎり、それはロシアとプーチンの両方にとって、少なくとも経済面では災厄となるかもしれない。
*プーチン氏の太陽:天秤座13°55’しかしながら、ロシアの報道はウクライナ軍がMH17便を撃ち落としたとしている。いずれにしてもこれは大惨事であり、現在強調されている土星・天王星のコンビネーションと関連付けられる事象だ。
先週のコラムで述べたように、“こうした心理的変化に沿って、特に土星と天王星が共に滞留から方向を転じる7月20日~22日とその前後1~2週間は、多くの金融市場のトレンドに転換が起きそうだ。この時土星は逆行を終えて順行に転じ、一方の天王星は順行を終えて逆行を開始する。これはこの2惑星が持つ原理を、多分ドラマチックに強調するだろう。土星は支持帯や抵抗帯のような、“限界” を象徴する。 天王星は “突破” を象徴する。天王星はどんな限界も尊重したりはしない。ワイルドで、急進的で、独自性を持ち、多くの場合、集合体の心理にショックやパニックを引き起こし、そして(または)世界が立ち向かうべき新たな状況の爆発的展開と同期する。天王星・冥王星スクエアの3年間にわたるトランシットが現在進行中であることを考慮すれば、まるで世界がすでに立ち向かっている問題などまだまだ足りないとでもいうようだ。さぁ、またもう一つの宇宙嵐がやって来る。”
土星・天王星の象意は集合心理がショックを受ける事象、そして宇宙的な嵐だ。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週の宇宙の一大事は… さて、沢山の大事が控えている。まず7月19日土曜に太陽が火星にスクエアを形成した。火星と太陽は共に火性であり、火星自体もまた闘争性を持つことから、先週終盤に起きたロシアーウクライナそしてイスラエルーパレスチナ間の軍事行動の中にまたもう一つのジオコズミック要因を見ることが出来る。こうした闘争的テーマは、火星と土星が蠍座でコンジャンクションとなる8月終盤に向かってエスカレートしそうだ。
誰もが自分の意見に固執し、誰も責任を引き受けようとはしない一方で、皆がそれぞれに歯ぎしりするほどの怒りを抱えながら小声で相手を罵るか ー または何らかの形でメディアにリークする。これは非難と報復の連鎖と言っていい宇宙的緊張であり、そのプレッシャーは特に心理面、経済面において大変な痛みを伴って立ち現れる。またそれが軍事面にも及ぶ可能性をも持っている。さらなる経済制裁と報復の脅威が予期される。現在は必要とされるウィン・ウィンに通じる歩み寄りからは程遠い状況だ。おそらくどちらかが…あるいは両方が、敗北を喫することになるだろう。
その翌日の日曜(*7月20日)、土星が逆行運動を終えて順行に転じる。誰もが陰気で重々しい気分だ。どんな物事でもやりおおせる事は容易ではない。だが、誰もが怒りを抱えていることから、抵抗とさらなる非難が湧き起こるだろう。
*土星逆行開始:日本時間7月21日05:36頃翌 *7月21日、天王星が方向を変え、順行から逆行に転じる。どうあろうと、今や困難は人の意志ではなくそれを超えた力によって起きてくる。突然で予期せぬ動きが待ち受けている。金融市場においては、この全期間(7月20日〜21日±1週間)に急激な価格の反転が予測され、それは一度では済まないかもしれない。これは売ればすぐに騰がり買えばすぐに下がる、いわゆる “ウィップソー” 相場を示すシグナルだ。
*天王星逆行開始:日本時間7月22日11:52頃また翌日 *7月22日には、太陽が情緒的で愛国的な星座宮である蟹座を離れ、自信満々で時に傲慢ではあるがクリエィティブな星座宮、獅子座に入居する。“自分は誰もが気に入るようなプランを持っている”(あるいは誰もが気に入ったフリをしているのかもしれないが)、獅子座は大々的なファンファーレと共にそう豪語する。太陽はそれから2日の間に、より大胆で自信家の(そして時にはさらに傲慢な)木星とのコンジャンクション(*7月24日)に向けて進んでいく。
さぁ、これは通常なら世界のリーダー達が素晴らしい声明を出すには非常に良い時期だ。何故なら、獅子座で起きる太陽・木星のコンジャンクションはサンタクロースの訪れのようなものだからだ。今回もまたそうなるかもしれない。だが、これは土星・天王星の滞留(7月20日~21日)から方向転換のさなかに起き、しかもその後金星による天王星・冥王星スクエアのトランスレーションが始まり、またもう一つのカーディナル・Tスクエアを形成していく(7月28日〜31日)。しかもこれら全ては、火星が蠍座の旅(*7月25日〜9月13日)を開始して土星との合体に向かう途上のことだ。
となれば、これはあなたに… いったい、いつになったら私はベッドから転がり落ちるのをやめて、NSAと政府が自分をスパイしているのではないか?とか、議会がインターネットの使用に対する税金の取り立てを認めるなんてことが *11月1日から始まるのではないか?などと夜通し気を揉むことなく、安心して眠れるようになるだろう...と疑問を抱かせるだろう。
(2014年7月18日付 ウォールストリートジャーナル紙 “Taxman, Won’t You Please Spare the Internet?/「税務署さん、どうかインターネットに手を出さないで」” by Thune and Ajit Pal 参照)
*太陽獅子座入居:日本時間7月23日朝7時頃
太陽・木星コンジャンクション:日本時間7月25日早朝
金星トランスレーション:日本時間7月28日〜8月1日
火星蠍座在泊:日本時間7月26日〜9月14日
*米国では1998年から電子商取引課税を禁止・凍結した期限付きの法律「インターネット・タックス・フリーダム法」が発効しており、11月に再びその期限が切れる。
訳文ここまで
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July 13, 2014
レイモンド・メリマン 週間コメント7/14【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2014年7月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週を振り返って ≫
今、最も興味深く思うのは、2013年12月31日に1181をつけて完成した金のダブルボトムから半年以上経って、今や市場アナリストの殆どが金については強気に転じたことだ。これは、サイクル理論やジオコズミック・サイン研究のようなマーケットタイミング・ツールが何故これほど価値を持つかの理由を物語っている。これらは先行指標であり、多くの場合、トレーダーが群衆に先んじて相場に入る(または相場から出る)目安となる。
圧倒的多数の市場アナリストは、“それはいつか?” という問いに対する解答に導くツールを持ち合わせていない。彼らが使うツールは一般に “価格オンリー” に特化しており、長期トレンドの変化が始まった後にそれを確認するための、様々な数学的テクニカル研究を旨としている。彼らと私達との違いは、マーケットタイミング研究のような先行指標を使うことに対し、遅行指標を使うことにある。この二つの分析スタイルを共に組み合わせて使えればなお良い。何故ならテクニカル研究は多くの場合、一致指標または確認指標として使えるからだ。
市場が長期サイクルの底、または天井をつける時 ー またはつけようかという時 ー 私達はスペシャルレポート発行する。金に関する直近のスペシャルレポートは2014年1月1日、新年の休暇中に出したもので、12月31日につけた安値の翌日だった。そのレポート中、私は次のように述べた。
先週、金は1346.80まで舞い上がったが、これは12月31日の安値からは14%の上昇だ。にもかかわらず、主流派の市場アナリスト達は今になってやっと金に対して強気に転じようとしている。
MMAは最近、銀についてもスペシャルレポートを発行した。2014年5月13日付けのMMAサイクル・レポートだ。その中で私は以下のように述べた。
では米国株式市場はどうだろう? 年初に16,572でスタートしたダウ平均は、1週間前の7月3日、史上新高値の17,074まで反騰した。これは今年初めから3%の上昇となるが、2月5日(「フォーキャスト2014」に掲載したMMAの★★★重要変化日は2月7日±3取引日だった)につけたプライマリー・サイクルの安値15,340からは11.3%だ。にもかかわらず、まさにここ米国株市場について、今や幾人かの市場コメンテーターが “バブル” という言葉を口にし、深刻な下落が始まる可能性を指摘している。前にも示唆したように、大方の市場アナリストは相場が天井をつけ現行サイクルが完了してから大分経ってからでないと株の弱気転換を宣言しないものだ。彼らはマーケットタイマーではない。彼らはマーケットタイミング・ツールのような先行指標の価値を理解していないか、あるいはその術を持たない。だから殆どが常に出遅れる。
さて、どうだろう。株式市場の史上最高値を見分けるにあたって、早いのと遅いのとではどちらが良いだろうか? 2012年6月〜2015年3月の天王星・冥王星スクエアの下、このアスペクトが全て完了する以前に株式市場の長期サイクルがトップアウトするという私の予測に変わりは無い。もちろん、私が間違っている可能性はある。これほど長期のアスペクトとなれば、時には完了後最長1年ほどオーブを保つことがあり、それが続行する波及相場となる可能性がある。いずれにせよ、この上げ相場のサイクルは非常に熟し切っており、いつ天井をつけてもおかしくない。2009年3月6日〜9日につけた長期サイクルの安値からはすでに5年以上経過しているのだ。
7月29日に予定している次回のMMAサイクルズ・レポートでは、株式についてのスペシャル・レポートを発行するかもしれない。それはここしばらくの期間中初めての、株のスペシャル版となるだろう。
ところで株式市場がすでに7月3日にトップアウトした可能性はあるだろうか? 答はイエスだ。可能性はある。私達はその可能性について ー そして可能性を支持するシグナルについて ー 先週の “米国の誕生日コラム” の中で取り上げた(“目先を見るなら、前週は世界の殆どの指数で2014年2月初めに始まったプライマリー・サイクルの21週目だった。プライマリー・サイクルが21週を過ぎてから新高値をつけるというのは、全くもって珍しい”)。 実際、先週は世界の多くの株式市場が下落した。おそらく一番酷かったのは、センセックスが1000ポイント近く下げたインドだろう。だが今のところ、この下げは単にプライマリー・サイクルの終わりに典型的に起きてくる、通常の修正安の範疇に留まっている。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週、宇宙にはいくつかの変化が起きようとしている。*7月13日の日曜、水星(トレード、商取引、そしてマインドと知性の惑星)が自ら支配する星座宮、双子座(知性)を離れ、より情緒的にチャージされた星座宮である蟹座に入居し、7月31日まで在泊する。この短期間に、水星は天王星・冥王星スクエアに対してTスクエアを形成する(7月21日〜24日)。この期間はワイルドな価格の上下動が生じるかもしれない。
また、7月11日〜22日にトランシットの火星がNYSE(ニューヨーク証券取引所)の木星・海王星のコンジャンクション(それぞれ天秤座22°台と27°台)を通過し、土星にオポジションを形成することも頭に入れておきたい。これは、何かパニック(火星・木星の接触によるネガティブな側面)が起きない限り、株式市場の二番天井またはサイクル新高値さえ生み出す可能性を持っている。何が示現するにせよ(多幸症と偽の希望か、あるいはパニックか)、火星・木星の組み合わせはそれを増幅する。
こうした心理的変化に沿って、特に*土星と天王星が共に滞留から方向を転じる7月20日〜22日とその前後1〜2週間は、多くの金融市場のトレンドに転換が起きそうだ。この時土星は逆行を終えて順行に転じ、一方の天王星は順行を終えて逆行を開始する。これはこの2惑星が持つ原理を、多分ドラマチックに強調するだろう。土星は支持帯や抵抗帯のような、“限界” を象徴する。 天王星は “突破” を象徴する。天王星はどんな限界も尊重したりはしない。ワイルドで、急進的で、独自性を持ち、多くの場合、集合体の心理にショックやパニックを引き起こし、そして(または)世界が立ち向かうべき新たな状況の爆発的展開と同期する。天王星・冥王星スクエアの3年間にわたるトランシットが現在進行中であることを考慮すれば、まるで世界がすでに立ち向かっている問題などまだまだ足りないとでもいうようだ。さぁ、またもう一つの宇宙嵐がやって来る。
2008年秋〜2009年初頭に金融メルトダウンが起き、FRBが新たな金融緩和策を開始した時を覚えておられるだろうか? あれは土星・天王星のコンビネーション(オポジション)の下で起きたことだった。それは確かに大胆な政策であり、その時から5年間にわたってこの政策が世界の金融システムを崩壊から救ってきた。
そして今、その政策は終わりを告げようとしている。おそらくこうした大胆な政策には然るべき結果が待っており、それを見るのはまだこれからだろう。ひょっとすると、銀行や世界のリーダー達の手によって、新しく大胆な行動がまさに開始されようとしているのかもしれない。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2014年7月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週を振り返って ≫
今、最も興味深く思うのは、2013年12月31日に1181をつけて完成した金のダブルボトムから半年以上経って、今や市場アナリストの殆どが金については強気に転じたことだ。これは、サイクル理論やジオコズミック・サイン研究のようなマーケットタイミング・ツールが何故これほど価値を持つかの理由を物語っている。これらは先行指標であり、多くの場合、トレーダーが群衆に先んじて相場に入る(または相場から出る)目安となる。
圧倒的多数の市場アナリストは、“それはいつか?” という問いに対する解答に導くツールを持ち合わせていない。彼らが使うツールは一般に “価格オンリー” に特化しており、長期トレンドの変化が始まった後にそれを確認するための、様々な数学的テクニカル研究を旨としている。彼らと私達との違いは、マーケットタイミング研究のような先行指標を使うことに対し、遅行指標を使うことにある。この二つの分析スタイルを共に組み合わせて使えればなお良い。何故ならテクニカル研究は多くの場合、一致指標または確認指標として使えるからだ。
市場が長期サイクルの底、または天井をつける時 ー またはつけようかという時 ー 私達はスペシャルレポート発行する。金に関する直近のスペシャルレポートは2014年1月1日、新年の休暇中に出したもので、12月31日につけた安値の翌日だった。そのレポート中、私は次のように述べた。
“さて、私は、何か重要な事態が発生しないかぎり1月3日金曜までは仕事をしないつもりでいた。ところが案の定、12月31日の大晦日にそれが起きた。金2月限は新安値まで落ち込んだ。だが “期近物” の新安値には至らなかった。銀3月限も同様に下落したが、新安値も期近の新安値もどちらもつけなかった。6月28日の安値は維持された… すなわち、ここでもまた、12月31日の安値において金2月限と銀3月限との間に異市場間強気ダイバージェンスが示現したことになる。金はけっして振り返らない。
またこれは、12月23日〜1月3日の重要変化ゾーンの十分な範囲内だ… 前回のレポートで、何かこれに類したことが12月30日〜1月24日に起きる可能性について論じた。それは、もし本当に4.25年サイクル、あるいは12.5年サイクルが展開中であるとすれば、11〜14週短縮プライマリー・サイクルの示現が期待される時間帯だった。まず最初に2013年6月28日の安値が示現した。2回目は2013年〜2014年にかけていつでも起き得るが、理想的なタイミングは2013年12月〜2014年5月の間だ。しかしながら、私達はまだ、6月28日の段階では見られなかった別種の異市場間ダイバージェンスをも見極めたいと思う。
そして今やその望みが叶った… 換言すれば、今や私達は、ローリスク・ハイリターンの可能性が高い絶好の時期を迎えていることを示唆するに足る、強気誘導の指標を得たことになる… リスクは金が1179.40以下で引けた場合だ。この値が推奨ストップロスとなる… 願わくは皆さんに新年の幸福と繁栄のあらんことを!”
先週、金は1346.80まで舞い上がったが、これは12月31日の安値からは14%の上昇だ。にもかかわらず、主流派の市場アナリスト達は今になってやっと金に対して強気に転じようとしている。
MMAは最近、銀についてもスペシャルレポートを発行した。2014年5月13日付けのMMAサイクル・レポートだ。その中で私は以下のように述べた。
“ジオコズミックな要因から見るなら、2014年8月8日までに、長期サイクルのボトム、または長期サイクルボトムを試す場面(Wボトムかトリプルボトム)がありそうだ。また、安値示現の可能性がより高いのは、火星が順行に転じる5月20日の前後2カ月間だろう(おおよそ3月20日〜7月20日)。…もしこれが旧プライマリー・サイクルであるなら、銀6月限はごく間近に18.68を割り、そしておそらくそれから2週間の内にボトムをつけるだろう。下値目標は18.83 ± .40(これはすでに5月1日に達成済み)か、または18.22 ± .43 となる。これが達成されるなら、5月20日± 3取引日の重要変化日の内にサイクルの完成を見るのではないかと予測する。”正確な日付けに関して、私達には少々ズレがあった(きっと私はヌケていたに違いない)。安値は1861で、5月20日から7取引日で示現、これはまさに両方の価格目標がオーバーラップする範囲内だった。先週、銀は2163まで騰がり、あれから2カ月も経たない内に16.2%の上昇率に達している。
では米国株式市場はどうだろう? 年初に16,572でスタートしたダウ平均は、1週間前の7月3日、史上新高値の17,074まで反騰した。これは今年初めから3%の上昇となるが、2月5日(「フォーキャスト2014」に掲載したMMAの★★★重要変化日は2月7日±3取引日だった)につけたプライマリー・サイクルの安値15,340からは11.3%だ。にもかかわらず、まさにここ米国株市場について、今や幾人かの市場コメンテーターが “バブル” という言葉を口にし、深刻な下落が始まる可能性を指摘している。前にも示唆したように、大方の市場アナリストは相場が天井をつけ現行サイクルが完了してから大分経ってからでないと株の弱気転換を宣言しないものだ。彼らはマーケットタイマーではない。彼らはマーケットタイミング・ツールのような先行指標の価値を理解していないか、あるいはその術を持たない。だから殆どが常に出遅れる。
さて、どうだろう。株式市場の史上最高値を見分けるにあたって、早いのと遅いのとではどちらが良いだろうか? 2012年6月〜2015年3月の天王星・冥王星スクエアの下、このアスペクトが全て完了する以前に株式市場の長期サイクルがトップアウトするという私の予測に変わりは無い。もちろん、私が間違っている可能性はある。これほど長期のアスペクトとなれば、時には完了後最長1年ほどオーブを保つことがあり、それが続行する波及相場となる可能性がある。いずれにせよ、この上げ相場のサイクルは非常に熟し切っており、いつ天井をつけてもおかしくない。2009年3月6日〜9日につけた長期サイクルの安値からはすでに5年以上経過しているのだ。
7月29日に予定している次回のMMAサイクルズ・レポートでは、株式についてのスペシャル・レポートを発行するかもしれない。それはここしばらくの期間中初めての、株のスペシャル版となるだろう。
ところで株式市場がすでに7月3日にトップアウトした可能性はあるだろうか? 答はイエスだ。可能性はある。私達はその可能性について ー そして可能性を支持するシグナルについて ー 先週の “米国の誕生日コラム” の中で取り上げた(“目先を見るなら、前週は世界の殆どの指数で2014年2月初めに始まったプライマリー・サイクルの21週目だった。プライマリー・サイクルが21週を過ぎてから新高値をつけるというのは、全くもって珍しい”)。 実際、先週は世界の多くの株式市場が下落した。おそらく一番酷かったのは、センセックスが1000ポイント近く下げたインドだろう。だが今のところ、この下げは単にプライマリー・サイクルの終わりに典型的に起きてくる、通常の修正安の範疇に留まっている。
≪ 短期ジオコズミクス ≫
今週、宇宙にはいくつかの変化が起きようとしている。*7月13日の日曜、水星(トレード、商取引、そしてマインドと知性の惑星)が自ら支配する星座宮、双子座(知性)を離れ、より情緒的にチャージされた星座宮である蟹座に入居し、7月31日まで在泊する。この短期間に、水星は天王星・冥王星スクエアに対してTスクエアを形成する(7月21日〜24日)。この期間はワイルドな価格の上下動が生じるかもしれない。
*水星蟹座入居:日本時間 7月13日13:45頃〜8月1日07:46頃*7月16日には木星が蟹座を出て、より行動的で楽しいことが大好きな星座宮、獅子座に移行する。そして2015年8月11日まで在泊する。獅子座の木星は生来遊び好きで幸せ者だ(そして大抵の場合、ちょっと過剰に子供っぽい)。だがこの在泊期間中、木星は蠍座の土星と星座宮同士でスクエアとなる。これは未成熟なふるまい、または共同体(もしくは法律)が許容する限度を超えるような行動が導く、重大な結果に直面することを意味している。この時期に法や規則を犯してはならない。そんな行動を取れば、報いが待っているだろう。
水星Tスクエア:日本時間7月22日〜25日
*木星獅子座入居:日本時間7月16日19:30頃〜2015年8月11日20:12頃*7月18日、金星もまた水星を追うように双子座から蟹座へと星座宮を変える。そして7月28日〜31日、天王星と冥王星にTスクエアを形成する。その前に太陽と火星もまた、それぞれ7月23日と25日、順に星座宮を変えていく。これについては来週論じようと思う。
*金星蟹座入居:日本時間7月18日23:07頃〜8月12日16:24頃しかしながら、これら全ての星座宮移行は、集合心理の変化と合致する。また、投資家心理においてもその焦点が変わることを示している。例えばこのコラムの冒頭に述べたような状況がそれだ(つまり、アナリスト達は金について弱気から強気に転じたが、おそらく近々株と国債の見通しについても見方を変えるだろう)。
金星・冥王星オポジション:日本時間7月28日15:25頃
金星・天王星スクエア:日本時間8月1日13:43頃
太陽獅子座入居:日本時間7月23日06:42頃
火星蠍座入居:日本時間7月26日11:25頃
また、7月11日〜22日にトランシットの火星がNYSE(ニューヨーク証券取引所)の木星・海王星のコンジャンクション(それぞれ天秤座22°台と27°台)を通過し、土星にオポジションを形成することも頭に入れておきたい。これは、何かパニック(火星・木星の接触によるネガティブな側面)が起きない限り、株式市場の二番天井またはサイクル新高値さえ生み出す可能性を持っている。何が示現するにせよ(多幸症と偽の希望か、あるいはパニックか)、火星・木星の組み合わせはそれを増幅する。
こうした心理的変化に沿って、特に*土星と天王星が共に滞留から方向を転じる7月20日〜22日とその前後1〜2週間は、多くの金融市場のトレンドに転換が起きそうだ。この時土星は逆行を終えて順行に転じ、一方の天王星は順行を終えて逆行を開始する。これはこの2惑星が持つ原理を、多分ドラマチックに強調するだろう。土星は支持帯や抵抗帯のような、“限界” を象徴する。 天王星は “突破” を象徴する。天王星はどんな限界も尊重したりはしない。ワイルドで、急進的で、独自性を持ち、多くの場合、集合体の心理にショックやパニックを引き起こし、そして(または)世界が立ち向かうべき新たな状況の爆発的展開と同期する。天王星・冥王星スクエアの3年間にわたるトランシットが現在進行中であることを考慮すれば、まるで世界がすでに立ち向かっている問題などまだまだ足りないとでもいうようだ。さぁ、またもう一つの宇宙嵐がやって来る。
*土星逆行開始:日本時間7月21日05:36頃土星が大地を象徴し、天王星が強風を象徴することから、この期間は大自然の猛威が表舞台に立つかもしれない。例えば竜巻、ハリケーン、地震などだ。 また金融市場においても、地震に似たようなことが起きる可能性がある。もし皆さんが嵐をお好きなら、この期間は非常にエキサイティングな時間帯となるかもしれない。重要な変化や新しい大胆なアイデアがその後に続くからだ。
天王星逆行開始:日本時間7月22日11:52頃
2008年秋〜2009年初頭に金融メルトダウンが起き、FRBが新たな金融緩和策を開始した時を覚えておられるだろうか? あれは土星・天王星のコンビネーション(オポジション)の下で起きたことだった。それは確かに大胆な政策であり、その時から5年間にわたってこの政策が世界の金融システムを崩壊から救ってきた。
そして今、その政策は終わりを告げようとしている。おそらくこうした大胆な政策には然るべき結果が待っており、それを見るのはまだこれからだろう。ひょっとすると、銀行や世界のリーダー達の手によって、新しく大胆な行動がまさに開始されようとしているのかもしれない。
訳文ここまで
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July 11, 2014
●7/12の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)
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満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月12日20:43前後、北海道周辺で20:50前後、関西方面は20:24頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:55前後に山羊座20°03’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 ― 7/12~7/26
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしてしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 山羊座20°~21° + 太陽 蟹座20°~21°】
"A hidden choir singing" +
"Gondoliers in a serenade"
→「隠された場所で歌う聖歌隊」 +
「セレナーデのゴンドリエ達」
↓
"A relay race " +
"A prima donna singing"
→ 「リレー競争」 + 「歌うプリマドンナ」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★心動かされる呼び声と酔いしれることの危険
→★一つの目的やゴールを持つことによる一体感や昂揚感
→★巧みな演出による誘導と隠された動機
→★どこにでもあるような情景の中に荘厳な次元を見る瞬間
→★耐えがたい現実を視座を変えることにより克服する
→★社会的な関係の中で言動のミスに注意する必要
→★タスクを完遂するために必要な多大な集中力
→★特権とそれに見合う働きとのバランスが問われる
→★自ら注意を惹きつけることで全体を護る
→★見る者と見られる者が共に創り出す流れの相乗効果
→★息を合わせて周到なタイミングを計る必要
→★支配力と統率力の違いを知る
→★"アテに出来る関係"の有無が違いを生む
→★一番重要なことに集中することで自己を磨き責を果たす・・・→
★エネルギーのポイント:『 旅の始まりにそれぞれの虹を見る 』
この前の新月にも記事の冒頭に、"今回のグランドクロス期に点火されたこの世界のエネルギーは、良いにつけ悪いにつけ、何か大きなものの種子を孕んだのだな、という気がしています" なんてことを書いたけれど(それも前の満月からの引用でしたが)、その後短い間に変化へと突き進むエネルギーはますます強度を増し、世界でも日本でも、様々なことが起こり続けています。これを書いている今、台風8号のもたらす風雨が各地に人命を含む多くの被害を与え、地震が起こり、米中の対話は不調と報じられ、世界中で戦火の勢いは止まらず、サイバー空間では日本もすでに攻撃にさらされ、エボラ熱は蔓延し、理解を超える行為や報復行為も後を絶ちません。まるで、混沌が世界を覆い、自然の猛威と人間の狂気がシンクロしてるみたいに。
そんな中で、身近な環境でもいろいろな変化を体験しているひと、多いのではないでしょうか? 特別何かが起きてるわけじゃなくても、たとえば原因不明の体調不良を感じるひと、水星逆行が終わったにもかかわらずミスや忘れ物が多いひと、または何処からともなく押してくる衝動が抑えきれなかったり、逆に何もする気になれなかったり…あるいはどこかに穴が開いていて力が抜けていくような気がしたりなど…ひとにより顕れ方は様々。 ただ圧迫を強めていくエネルギーを心身共に受けるときは、一番疲労の澱が溜まっている部分に異常を感じることも多いです。 もしかすると、それは今一番変化を必要としている部分かもしれません。 こまめな休息、これ大事。そして、必要なら早めに専門家の手当を受けてくださいね。
さて、6月13日の満月のエネルギー・ポイント『 シフト:新たな旅立ちへの準備 』に続いて6月27日の新月のエネルギー・ポイントは 『 しなやかなサバイバル 』 でした。思ったようなカタチで前に進めているひともいれば、「え?え? こんなんで旅立ちなの? ちょっと待ってよ!サバイバルでせいいっぱい...」みたいに感じるひとも? ハイ、どう感じても、いえ何も感じなくても、足下は動く歩道のように滑り出しています。 でも全体を見回すと、実はエネルギーの方がはるかに先を行っていて、地球がそれを追って変化し、そして、わたし達人間の意識が一番追いつけなくてアップアップしてるのかも?…な〜んて(^_^;。
4月のカーディナル・グランドスクエア以来、厳しいエネルギーが続く中をなんとか過ぎ越してきたわたし達ですが、このグランドクロス自体のダイレクトな影響はおそらくこの満月期までで終わっていくのではないかと思います。 次の新月あたりからは、また新しい角度からの挑戦と応援のエネルギーが来るでしょう。 意識する・しないにかかわらず、今年前半の経験を通してわたし達は内側に新しい力を溜めています。それは耐える力かもしれないし、今まで持ち得なかった視点かもしれません。 これから先は、その新しい力をフルに使い、それぞれの新しい方向に向かい、ロングスパンで実践的な取り組みに入る期間になりそうです。 秋から冬~来年にかけては、全体の意識や社会の 「変化」 が今よりもっと具体的なカタチで現れそう。なので、みんなでそれに直面するとき、自分の内面のスタンス、自分という存在がどこに根ざしているのかを、誰よりも自分自身に対してゆるぎないものにしておきたい……うん、流れとしてはそんな感じになりそう。
ではでは、サビアン・シンボルを見てみましょう。 この満月、ベースとなるエネルギーは山羊座20° 『隠された場所で歌う聖歌隊』 です。 …ここは荘厳な雰囲気の古い教会。 外の光を様々な色に染め変え、空間に深々とした奥行きを与えるステンドグラス。 ミサが始まっているのでしょうか。大勢の人々が集まり、どこからともなくこの世のものとは思えない美しい賛美歌が聞こえてきます。 聖歌隊は階上の格子に隠されているんですね。。 その歌声は教会の高い天井に木霊します。まるで天上から天使の声が舞い降りてくるみたい…! 特に信心深くなくても、こんな雰囲気の中では自然にこころを打たれてうっとりと耳をかたむけてしまいそう。 もちろん、強い信仰心を持つひとなら、そのこころは一筋に神に向かうことでしょう。。
このシンボルは、ある一つの目的を持った空間、そしてどこからともなく聞こえてくる音…それも美しい響きを持った音に共鳴し、動かされていく…または一つの流れにまとめられていく人間の意識を描いています。ブレイン・ボヴィは「聖歌隊が隠されている」という構図が「修道院」を暗示するかもしれないと指摘していました。
どこからともなく聞こえてくる歌、または音。。 その効果は絶大かもしれません。 それは美しければ美しいほど、わたし達のこころを捉え動かします。 またたとえ不快な音であっても、それはわたし達の神経に触れ、反応を引き出します。
この満月に光を与える太陽のシンボルは、ベースが蟹座20°『セレナーデのゴンドリエ達』。 ゴンドリエとはベニスの運河を行き交うゴンドラの漕ぎ手、船頭さんのこと。 そしてセレナーデとは、愛する人や褒め称えたい相手のために、野外で熱情をこめて弾き語りするような曲のことを一般に指すそうです。昔の映画なら、恋人のいる窓の下とかで歌ったりするのかな。。 もう、照れくさいほど甘アマな歌詞でしょうね。 で、ゴンドリエとセレナーデと言えば、クラシック音楽が好きなひとならフランスのオペラ「ホフマン物語」で歌われる名曲「ホフマンの舟歌」を思い出すのではないでしょうか?
「ホフマン物語」の完全版は、フランスで1881年に初演後評判となり、82年からはアメリカや世界各国で上演されたそうです。中でもこの舟歌「Barcarolle」は夢見る恋の歌としてとても愛されたのだとか。もしかしたら、チャネラーのエルシィもこの歌を耳にしたことがあったのかもしれませんね。
このホフマン物語、中身は詩人ホフマンが体験する三つの不思議な恋の物語。けれど、けっしてハッピーエンドというわけではないようです。少なくとも、恋愛に関しては…。 それよりも、恋に狂い幻想を見る愚かさや、思いも寄らぬ運命の苦さ、お酒や馬鹿騒ぎの滑稽さとその果てに見る真実、絶望と死の体験…そして、やがて自分の道、詩人の道に立ち帰るべく、ミューズの力で蘇る…そんな筋立ての物語です。
ロマンティックな雰囲気、美しい音楽、どうしても叶えたい夢。そして荘厳な建物、天使の歌声、一切の汚れを忘れてひたすら祈りを捧げたくなるようなひととき。 どれも本当に素晴らしい経験。。 日頃、なかなか思うにまかせない日々を送っているわたし達、特にこのところの厳しいエネルギーの下をかいくぐってきたひとにとっては、そろそろ何かうっとりするようなひとときを持ちたいなぁ…なんて思いがあっても不思議じゃないかも?
このエネルギーには二つの表れ方が考えられます。たとえば、「これこそがこの先向かうべき理想かも!」なんて思えるようなアイデアや人物、生き方に出会い、とても元気付けられるかもしれません。みんなが調和して一つにまとまるような昂揚感を感じるかもしれないし、自分にとっての 「天の音楽」 を聴くことによって、本当にやりたかったことを思い出すかもしれません。 または、目に見えない不思議な力に導かれて宇宙的な至福を感じる… 霊的な道を歩む戦士さんならそんな体験だって、出来るかもしれません。 このところ激しいエネルギーが続いてきたし、わたし達のこころはともすると防御の壁で固く締め付けられがち。 でも、そろそろ解き放つ準備をしてもいい頃だし…。 旅はもう始まっているし!
…そして、そんな経験の全てが、わたし達の目に見えないところで広い世界と繋がっています。それはやがて、気付かないうちに周囲を綺麗な色に染めていくかもしれません。。 でも、もしかしたら…ひとときの美しい幻が醒めたなら…そこに変わらずあり続ける現実に幻滅することになるのでしょうか? けどここまで来たら、それだっていいかもしれません。酔い醒めの道を歩いて帰るそのときこそ、本物の天の音楽が聞こえてくるかもしれないのですから。
また、もう一つの表れは、自分の考えや目標を押し進めるために、関わる物事や人々全体をひとつにまとめていこうとする心理です。その目的のために、あくまで目立たずに周到な雰囲気作りをしていくような感じ。 もちろん、その動機は自分のためというより、全体を底上げしてもっともっと大きな力に育てていくことにあるかもしれません。それには自分一人に注目が集まっては不都合です。 けれど、このエネルギーの使い道はそれだけではなさそう。。 自分がどうしても実現したいこと、何としてでも叶えたい望みのために、ひそかににひとを操るような心理から使われる場合もあります。 美しい音楽、素晴らしい言葉。 そのどれもが、二つの側面を持っています。 影に隠れて自分自身を護りながら、優しい微笑みと断乎としたエネルギーによってその場を支配していくことも、山羊座・蟹座ラインのこの段階では可能です。
動かす側になるか、動かされる側になるか。 天の音楽を聴くか、それとも人知れず美しい音楽を奏で、至福を分かちあうか。 このエネルギーの下でわたし達が選ぶ道は、結局、自分のこころの中の動機次第なのではないでしょうか。
さて、宇宙からのエネルギーは次のシンボル、山羊座21° 『リレー競争』 へと向かいます。 ん、前のシンボルとはうって変わって今度は競争…? リレー競争はチーム競技です。 チームの絆は一本のバトン。次から次へと仲間にバトンを手渡し、他のどのチームより先にゴールに到達しなければなりません。もしもバトンを落としたりしたら、大変! 自分ばかりかチーム全体が苦い敗北を味わうことになるでしょう。 各自の責任は重大です。 エネルギー配分を考えながら自分の最高の走りをし、最善のタイミングで次の走者にバトンを手渡すこと。 それには莫大な集中力が要ります。 また走る寸前まで、自分だけじゃなく仲間全員にとって良い雰囲気を保つこと、モチベーションを上げておくことも必要です。
声をかけあったり、励まし合ったり。 また走者以外のひと達も、沿道で応援の声を張り上げます。そうやってチーム全員が自分達の力を出し切り、それに加えてゴールを一つにするグループだけが創り出せる+αの力、そして何かスペシャルな「場の雰囲気」が相乗効果を生んで、初めて優勝の喜びを分かちあうことが出来る…リレー競争って、そんな感じじゃないかと思います。 でもこれって、様々なひとが関わり合う仕事やグループワークで成果を得るために必要な、理想の姿かもしれませんね。
ところで、光線の元となる太陽がとっていくエネルギーは蟹座21° 『歌うプリマドンナ』です。 こちらは一人舞台の大スター。しずしずと表れたプリマドンナが舞台の上で最初の一声を放つとき、聴衆は注目し、息を呑んで聞き入ります。 彼女の声は例えようもなく美しく、テクニックも素晴らしいものを持っています。その歌は人々を夢見心地にさせてくれます。それは個人の才能と研鑽の賜物です。
プリマドンナはその舞台の中心として、長い公演期間中の最後まで最高の演技をする責任を負っています。聴衆は彼女を見に、彼女の歌声を聴きにやってくるのです。 彼女が最高の演技を出来るように、オペラの一座全員が協力して盛り立てます。 彼女が途中で調子を崩したり気分が落ち込んだりしないよう、もしかしたら多少のワガママだって大目に見るかもしれません。毎日ステージに立ち、他の歌手やオーケストラ、裏方さん達の力を舞台の要となる一点に集中させ、自分自身の最高の力を出し切って観客を魅了し続けること。そして観客の期待と賞賛さえも自分の力として取り込み、芸を磨いていくこと。それがプリマドンナに課された役割です。 だから公演が続く間、彼女はそのことだけに集中することを要求されます。
一方、リレー競争では、ひとりひとりの走者がプリマドンナであり、裏方であり、そして時にはチームを見つめ、応援する観客にもなります。彼らのそれぞれが全体の一部であり、全体を見る者であり、そして全体を創りあげる者だから。 沿道につめかけた観衆の大声援の中、一人の走者が走っていきます。次の中継地点まではもうすぐ! 少し先に競合チームの走者の姿が見え始めました。追いつけるだろうか? 苦しい。 でも、彼はもう一度集中力をふり絞って前へ前へと足を運びます。少しでも速く、少しでも前へ! そしてこのレースを無事に仲間に繋いでいかなければ…。今、彼自身の中にチーム全体が在り、その手にはチームの命運、バトンが握られています。
前のシンボルで、それぞれにとっての「天の歌声」に包まれたわたし達は、その歌声によって触発された<内的な力>を、今度は自分の責任において全体のために使っていくことを促されます。 まだまだ先が見えないことの方が多いかもしれない。それでも、世界は確実に変容し始めている。 ならば自分というちっぽけな存在だって、人生の小さな一瞬一瞬の選択によって、否応もなくその変容に参加している…。 プリマドンナ、裏方、ひたすら良い結果を祈って声援を送る良き観客。全体の一部であり全体そのものである者。 それを同時に生きることは、類い稀な才能を持つアスリートとして生きるのと同じくらい難しいこと…わたし達はそう考えます。 でも、このエネルギーはわたし達に、「それは可能なんだよ!試してごらん?」 って、声援を送っています。
【わたし】
「え〜、でもいくらひとりで一生懸命頑張ったって、周囲とかチームメイトが何もわかってなくてバラバラだったら無駄骨じゃないの? どうせ負ける勝負なんてしない方がいいよ!」
【満月】
「じゃあ君は、これからも壁に隠れてブルースや恨歌を歌い続けるつもりかい? 隠された聖歌隊になって、美しい歌声を聞かせてみたら? 君の最善の意図と、みんなにとって最善の結果を祈りながら…」
【わたし】
「うーん…でも、それでも負けてしまったら? 誰も歌声を聞いてくれなかったら?」
【満月】
「もし君が試合に負けるようなことがあったとしても、それでも君は勝負に勝つだろう。覚えておいてほしい。どんな結果になろうとも、君の手にはとても貴重なメダルが渡される。それに何て書いてあると思う? "気品と気骨を備えし者" さ」
【わたし】
「へぇ〜、何それ美味しいの?」
【満月】
「あぁ、美味いとも! それどころか、これから混沌を深めていく世界の中で、その二つこそが唯一不変の栄養物なのさ! そのメダルは君の行く道を照らし、君に本物の誇りを与えてくれる。この先、君の行く手には沢山の枝道や獣道が待っているかもしれない。でも、そのメダルをかけて歩く君の目には、きっと正しいゴールにまっすぐ続く道が見えるだろう。さぁ、行くんだ!」
レースはもうすぐ始まります。いえ、もう始まっているのかも。。 わたし達の手には、一本のバトン。そこに込められているものは、きっとひとりひとり違ってる。 けれどその小さなバトンを通して、わたし達は周囲のひとと、社会と、そして全てと繋がっているのかもしれません。わたしにとって、あなたにとって、そのバトンは何を意味しているでしょうか? 誰にそのバトンを渡そうとして走るのでしょう? 長距離レースの途上で、わたし達はどんな虹を見るでしょうか…?
★アスペクトから少し★
今回の満月図は4月のカーディナル・グランドスクエアのフィナーレみたいな感じ。 太陽は、蟹座の最終度数にあってもうすぐ獅子座入りする木星を近くに従え、一方の月は、山羊座の中間部で逆行中の冥王星を従えています。 そして天秤座には満月にスクエアを形成する月のノースノード・火星・ヴェスタ・セレスのコンジャンクション。 対向する牡羊座には月のサウスノードにエリスが貼り付き、もうすぐ逆行に転じる満月のロード、天王星を従えています。 満月の月と太陽に、沢山の感受点が絡み合って創られたグランドクロス。 そして、アセンダントにはケンタウルス族のエケクルスがコンジャンクト中…。
これは、否応の無い変化への促しが押してくると共に、たとえどんな手段を使っても自分の望むことをしたい、望む結果に辿り着きたいという衝動や、注目を浴びたい心理が刺激されやすい配置です。また、人間関係の中で、社会的なゲームのルールをわざと無視したり試したりするような心理が生まれやすいこと、「敵」をただ「敵」としか見ずにより深く知ることを拒否するような姿勢、プライド対プライドの闘いや報復行為、陰湿な策略などの危険も示唆していそうです。
また一方では、新しい自立した精神の獲得に向かう力やファイトが湧いてきたり、変化に直面する中で、自分はいつもスピリットの源泉に繋がっていることを意識している必要があることも暗示しています。
そして、目先の反応に足を取られず、霊と精神の深みにかけて物事を見るー(たとえ今はまだハッキリとは描像出来なくても)ー必要があることも。 それが出来たときわたし達は、周りのひと達と協調しながらその輪の中に自分の「場」を見出し、全員でより良いゴールに向かう可能性を拓けることを示唆しています。
7月16日には木星が獅子座に入り、雰囲気が変わってきます。熱意が戻り、プリマドンナの華やかさに価値を見出すようなムードも少しずつ表面化するかもしれません。また天王星・ジュノーから土星にYODが形成され、月のノード軸と太陽がTスクエアになります。 なので、このあたりで今一度裸の自分自身に立ち戻り、道の選択をし直すひともいるかも? もし迷うことがあったなら、選ぶヒントは自分に対してシンプルであること(つまり本質を外さないってことかな…)、逃げ道を作らないこと、責任を果たすこと…かもしれません。
7月21日には土星が順行に転じ、翌22日には天王星が逆行に転じます。 ここでこれまでの天王星に代わり、潜行中にぐっと力を溜めてきた土星が表舞台に戻ってきます。 土星の逆行中に言いたい放題、やりたい放題でメチャクチャになってしまった部分があれば、彼はそれを立て直し、責任を追求しようとするでしょう。なのでこの満月からはちょっと気を引き締めて、仕事やグループワークでの自分のパートと全体の進行具合を見直すといいかもしれません。
「考える前に飛ぶ」から「動く前に練る」へ。ファクト・チェックを怠らず、伝聞はソースの信憑性も含めて自分の眼でチェック。求められたら説明責任を果たせるよう準備し、何か言われてもそれを個人的に受け取って感情的にならず、改善すべき事実のみに集中して成果を挙げる。そしてじっくり浸透させる..... 全体に、大地に足の着いた物事の進め方が受け入れられるようになりそうです。これに快活さやゴールに待つ"華"が加わったら、強そう。。(^_^;
あ、風が強くなってきました。もうすぐわたしの住む場所にも台風がやってきそうです。(いつもここの上空は何故か静かなことが多いけれど...) でも満月になる頃には台風一過で美しく輝く月が見られるのかな。。 そして、今年も暑い熱い夏がやってくるのかな……。 今、そんな風に思っていられるわたしは、とても恵まれているのだと思います。自然の猛襲で被害を受けた方、亡くなった方やご家族、そしてこれまでも、今この瞬間も、これからも、あらゆる世界の波と炎の中で苦しんでいるひと達と繋がっている、自分自身の根っこにせめて思いを寄せて…静かに満月前夜のエネルギーが満ちていくのを感じていたいと思います。 激しくて、厳しい。そして果てしなく、優しい。 風と雨の音の打ちつける音を、ことばにならない天の音楽として受け入れながら… 行こう。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^
満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。
【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月12日20:43前後、北海道周辺で20:50前後、関西方面は20:24頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:55前後に山羊座20°03’で満月となります。
*今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ】 ― 7/12~7/26
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしてしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。
【月 山羊座20°~21° + 太陽 蟹座20°~21°】
"A hidden choir singing" +
"Gondoliers in a serenade"
→「隠された場所で歌う聖歌隊」 +
「セレナーデのゴンドリエ達」
↓
"A relay race " +
"A prima donna singing"
→ 「リレー競争」 + 「歌うプリマドンナ」
【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★心動かされる呼び声と酔いしれることの危険
→★一つの目的やゴールを持つことによる一体感や昂揚感
→★巧みな演出による誘導と隠された動機
→★どこにでもあるような情景の中に荘厳な次元を見る瞬間
→★耐えがたい現実を視座を変えることにより克服する
→★社会的な関係の中で言動のミスに注意する必要
→★タスクを完遂するために必要な多大な集中力
→★特権とそれに見合う働きとのバランスが問われる
→★自ら注意を惹きつけることで全体を護る
→★見る者と見られる者が共に創り出す流れの相乗効果
→★息を合わせて周到なタイミングを計る必要
→★支配力と統率力の違いを知る
→★"アテに出来る関係"の有無が違いを生む
→★一番重要なことに集中することで自己を磨き責を果たす・・・→
★エネルギーのポイント:『 旅の始まりにそれぞれの虹を見る 』
この前の新月にも記事の冒頭に、"今回のグランドクロス期に点火されたこの世界のエネルギーは、良いにつけ悪いにつけ、何か大きなものの種子を孕んだのだな、という気がしています" なんてことを書いたけれど(それも前の満月からの引用でしたが)、その後短い間に変化へと突き進むエネルギーはますます強度を増し、世界でも日本でも、様々なことが起こり続けています。これを書いている今、台風8号のもたらす風雨が各地に人命を含む多くの被害を与え、地震が起こり、米中の対話は不調と報じられ、世界中で戦火の勢いは止まらず、サイバー空間では日本もすでに攻撃にさらされ、エボラ熱は蔓延し、理解を超える行為や報復行為も後を絶ちません。まるで、混沌が世界を覆い、自然の猛威と人間の狂気がシンクロしてるみたいに。
そんな中で、身近な環境でもいろいろな変化を体験しているひと、多いのではないでしょうか? 特別何かが起きてるわけじゃなくても、たとえば原因不明の体調不良を感じるひと、水星逆行が終わったにもかかわらずミスや忘れ物が多いひと、または何処からともなく押してくる衝動が抑えきれなかったり、逆に何もする気になれなかったり…あるいはどこかに穴が開いていて力が抜けていくような気がしたりなど…ひとにより顕れ方は様々。 ただ圧迫を強めていくエネルギーを心身共に受けるときは、一番疲労の澱が溜まっている部分に異常を感じることも多いです。 もしかすると、それは今一番変化を必要としている部分かもしれません。 こまめな休息、これ大事。そして、必要なら早めに専門家の手当を受けてくださいね。
さて、6月13日の満月のエネルギー・ポイント『 シフト:新たな旅立ちへの準備 』に続いて6月27日の新月のエネルギー・ポイントは 『 しなやかなサバイバル 』 でした。思ったようなカタチで前に進めているひともいれば、「え?え? こんなんで旅立ちなの? ちょっと待ってよ!サバイバルでせいいっぱい...」みたいに感じるひとも? ハイ、どう感じても、いえ何も感じなくても、足下は動く歩道のように滑り出しています。 でも全体を見回すと、実はエネルギーの方がはるかに先を行っていて、地球がそれを追って変化し、そして、わたし達人間の意識が一番追いつけなくてアップアップしてるのかも?…な〜んて(^_^;。
4月のカーディナル・グランドスクエア以来、厳しいエネルギーが続く中をなんとか過ぎ越してきたわたし達ですが、このグランドクロス自体のダイレクトな影響はおそらくこの満月期までで終わっていくのではないかと思います。 次の新月あたりからは、また新しい角度からの挑戦と応援のエネルギーが来るでしょう。 意識する・しないにかかわらず、今年前半の経験を通してわたし達は内側に新しい力を溜めています。それは耐える力かもしれないし、今まで持ち得なかった視点かもしれません。 これから先は、その新しい力をフルに使い、それぞれの新しい方向に向かい、ロングスパンで実践的な取り組みに入る期間になりそうです。 秋から冬~来年にかけては、全体の意識や社会の 「変化」 が今よりもっと具体的なカタチで現れそう。なので、みんなでそれに直面するとき、自分の内面のスタンス、自分という存在がどこに根ざしているのかを、誰よりも自分自身に対してゆるぎないものにしておきたい……うん、流れとしてはそんな感じになりそう。
ではでは、サビアン・シンボルを見てみましょう。 この満月、ベースとなるエネルギーは山羊座20° 『隠された場所で歌う聖歌隊』 です。 …ここは荘厳な雰囲気の古い教会。 外の光を様々な色に染め変え、空間に深々とした奥行きを与えるステンドグラス。 ミサが始まっているのでしょうか。大勢の人々が集まり、どこからともなくこの世のものとは思えない美しい賛美歌が聞こえてきます。 聖歌隊は階上の格子に隠されているんですね。。 その歌声は教会の高い天井に木霊します。まるで天上から天使の声が舞い降りてくるみたい…! 特に信心深くなくても、こんな雰囲気の中では自然にこころを打たれてうっとりと耳をかたむけてしまいそう。 もちろん、強い信仰心を持つひとなら、そのこころは一筋に神に向かうことでしょう。。
このシンボルは、ある一つの目的を持った空間、そしてどこからともなく聞こえてくる音…それも美しい響きを持った音に共鳴し、動かされていく…または一つの流れにまとめられていく人間の意識を描いています。ブレイン・ボヴィは「聖歌隊が隠されている」という構図が「修道院」を暗示するかもしれないと指摘していました。
どこからともなく聞こえてくる歌、または音。。 その効果は絶大かもしれません。 それは美しければ美しいほど、わたし達のこころを捉え動かします。 またたとえ不快な音であっても、それはわたし達の神経に触れ、反応を引き出します。
この満月に光を与える太陽のシンボルは、ベースが蟹座20°『セレナーデのゴンドリエ達』。 ゴンドリエとはベニスの運河を行き交うゴンドラの漕ぎ手、船頭さんのこと。 そしてセレナーデとは、愛する人や褒め称えたい相手のために、野外で熱情をこめて弾き語りするような曲のことを一般に指すそうです。昔の映画なら、恋人のいる窓の下とかで歌ったりするのかな。。 もう、照れくさいほど甘アマな歌詞でしょうね。 で、ゴンドリエとセレナーデと言えば、クラシック音楽が好きなひとならフランスのオペラ「ホフマン物語」で歌われる名曲「ホフマンの舟歌」を思い出すのではないでしょうか?
「ホフマン物語」の完全版は、フランスで1881年に初演後評判となり、82年からはアメリカや世界各国で上演されたそうです。中でもこの舟歌「Barcarolle」は夢見る恋の歌としてとても愛されたのだとか。もしかしたら、チャネラーのエルシィもこの歌を耳にしたことがあったのかもしれませんね。
このホフマン物語、中身は詩人ホフマンが体験する三つの不思議な恋の物語。けれど、けっしてハッピーエンドというわけではないようです。少なくとも、恋愛に関しては…。 それよりも、恋に狂い幻想を見る愚かさや、思いも寄らぬ運命の苦さ、お酒や馬鹿騒ぎの滑稽さとその果てに見る真実、絶望と死の体験…そして、やがて自分の道、詩人の道に立ち帰るべく、ミューズの力で蘇る…そんな筋立ての物語です。
ロマンティックな雰囲気、美しい音楽、どうしても叶えたい夢。そして荘厳な建物、天使の歌声、一切の汚れを忘れてひたすら祈りを捧げたくなるようなひととき。 どれも本当に素晴らしい経験。。 日頃、なかなか思うにまかせない日々を送っているわたし達、特にこのところの厳しいエネルギーの下をかいくぐってきたひとにとっては、そろそろ何かうっとりするようなひとときを持ちたいなぁ…なんて思いがあっても不思議じゃないかも?
このエネルギーには二つの表れ方が考えられます。たとえば、「これこそがこの先向かうべき理想かも!」なんて思えるようなアイデアや人物、生き方に出会い、とても元気付けられるかもしれません。みんなが調和して一つにまとまるような昂揚感を感じるかもしれないし、自分にとっての 「天の音楽」 を聴くことによって、本当にやりたかったことを思い出すかもしれません。 または、目に見えない不思議な力に導かれて宇宙的な至福を感じる… 霊的な道を歩む戦士さんならそんな体験だって、出来るかもしれません。 このところ激しいエネルギーが続いてきたし、わたし達のこころはともすると防御の壁で固く締め付けられがち。 でも、そろそろ解き放つ準備をしてもいい頃だし…。 旅はもう始まっているし!
…そして、そんな経験の全てが、わたし達の目に見えないところで広い世界と繋がっています。それはやがて、気付かないうちに周囲を綺麗な色に染めていくかもしれません。。 でも、もしかしたら…ひとときの美しい幻が醒めたなら…そこに変わらずあり続ける現実に幻滅することになるのでしょうか? けどここまで来たら、それだっていいかもしれません。酔い醒めの道を歩いて帰るそのときこそ、本物の天の音楽が聞こえてくるかもしれないのですから。
また、もう一つの表れは、自分の考えや目標を押し進めるために、関わる物事や人々全体をひとつにまとめていこうとする心理です。その目的のために、あくまで目立たずに周到な雰囲気作りをしていくような感じ。 もちろん、その動機は自分のためというより、全体を底上げしてもっともっと大きな力に育てていくことにあるかもしれません。それには自分一人に注目が集まっては不都合です。 けれど、このエネルギーの使い道はそれだけではなさそう。。 自分がどうしても実現したいこと、何としてでも叶えたい望みのために、ひそかににひとを操るような心理から使われる場合もあります。 美しい音楽、素晴らしい言葉。 そのどれもが、二つの側面を持っています。 影に隠れて自分自身を護りながら、優しい微笑みと断乎としたエネルギーによってその場を支配していくことも、山羊座・蟹座ラインのこの段階では可能です。
動かす側になるか、動かされる側になるか。 天の音楽を聴くか、それとも人知れず美しい音楽を奏で、至福を分かちあうか。 このエネルギーの下でわたし達が選ぶ道は、結局、自分のこころの中の動機次第なのではないでしょうか。
さて、宇宙からのエネルギーは次のシンボル、山羊座21° 『リレー競争』 へと向かいます。 ん、前のシンボルとはうって変わって今度は競争…? リレー競争はチーム競技です。 チームの絆は一本のバトン。次から次へと仲間にバトンを手渡し、他のどのチームより先にゴールに到達しなければなりません。もしもバトンを落としたりしたら、大変! 自分ばかりかチーム全体が苦い敗北を味わうことになるでしょう。 各自の責任は重大です。 エネルギー配分を考えながら自分の最高の走りをし、最善のタイミングで次の走者にバトンを手渡すこと。 それには莫大な集中力が要ります。 また走る寸前まで、自分だけじゃなく仲間全員にとって良い雰囲気を保つこと、モチベーションを上げておくことも必要です。
声をかけあったり、励まし合ったり。 また走者以外のひと達も、沿道で応援の声を張り上げます。そうやってチーム全員が自分達の力を出し切り、それに加えてゴールを一つにするグループだけが創り出せる+αの力、そして何かスペシャルな「場の雰囲気」が相乗効果を生んで、初めて優勝の喜びを分かちあうことが出来る…リレー競争って、そんな感じじゃないかと思います。 でもこれって、様々なひとが関わり合う仕事やグループワークで成果を得るために必要な、理想の姿かもしれませんね。
ところで、光線の元となる太陽がとっていくエネルギーは蟹座21° 『歌うプリマドンナ』です。 こちらは一人舞台の大スター。しずしずと表れたプリマドンナが舞台の上で最初の一声を放つとき、聴衆は注目し、息を呑んで聞き入ります。 彼女の声は例えようもなく美しく、テクニックも素晴らしいものを持っています。その歌は人々を夢見心地にさせてくれます。それは個人の才能と研鑽の賜物です。
プリマドンナはその舞台の中心として、長い公演期間中の最後まで最高の演技をする責任を負っています。聴衆は彼女を見に、彼女の歌声を聴きにやってくるのです。 彼女が最高の演技を出来るように、オペラの一座全員が協力して盛り立てます。 彼女が途中で調子を崩したり気分が落ち込んだりしないよう、もしかしたら多少のワガママだって大目に見るかもしれません。毎日ステージに立ち、他の歌手やオーケストラ、裏方さん達の力を舞台の要となる一点に集中させ、自分自身の最高の力を出し切って観客を魅了し続けること。そして観客の期待と賞賛さえも自分の力として取り込み、芸を磨いていくこと。それがプリマドンナに課された役割です。 だから公演が続く間、彼女はそのことだけに集中することを要求されます。
一方、リレー競争では、ひとりひとりの走者がプリマドンナであり、裏方であり、そして時にはチームを見つめ、応援する観客にもなります。彼らのそれぞれが全体の一部であり、全体を見る者であり、そして全体を創りあげる者だから。 沿道につめかけた観衆の大声援の中、一人の走者が走っていきます。次の中継地点まではもうすぐ! 少し先に競合チームの走者の姿が見え始めました。追いつけるだろうか? 苦しい。 でも、彼はもう一度集中力をふり絞って前へ前へと足を運びます。少しでも速く、少しでも前へ! そしてこのレースを無事に仲間に繋いでいかなければ…。今、彼自身の中にチーム全体が在り、その手にはチームの命運、バトンが握られています。
前のシンボルで、それぞれにとっての「天の歌声」に包まれたわたし達は、その歌声によって触発された<内的な力>を、今度は自分の責任において全体のために使っていくことを促されます。 まだまだ先が見えないことの方が多いかもしれない。それでも、世界は確実に変容し始めている。 ならば自分というちっぽけな存在だって、人生の小さな一瞬一瞬の選択によって、否応もなくその変容に参加している…。 プリマドンナ、裏方、ひたすら良い結果を祈って声援を送る良き観客。全体の一部であり全体そのものである者。 それを同時に生きることは、類い稀な才能を持つアスリートとして生きるのと同じくらい難しいこと…わたし達はそう考えます。 でも、このエネルギーはわたし達に、「それは可能なんだよ!試してごらん?」 って、声援を送っています。
【わたし】
「え〜、でもいくらひとりで一生懸命頑張ったって、周囲とかチームメイトが何もわかってなくてバラバラだったら無駄骨じゃないの? どうせ負ける勝負なんてしない方がいいよ!」
【満月】
「じゃあ君は、これからも壁に隠れてブルースや恨歌を歌い続けるつもりかい? 隠された聖歌隊になって、美しい歌声を聞かせてみたら? 君の最善の意図と、みんなにとって最善の結果を祈りながら…」
【わたし】
「うーん…でも、それでも負けてしまったら? 誰も歌声を聞いてくれなかったら?」
【満月】
「もし君が試合に負けるようなことがあったとしても、それでも君は勝負に勝つだろう。覚えておいてほしい。どんな結果になろうとも、君の手にはとても貴重なメダルが渡される。それに何て書いてあると思う? "気品と気骨を備えし者" さ」
【わたし】
「へぇ〜、何それ美味しいの?」
【満月】
「あぁ、美味いとも! それどころか、これから混沌を深めていく世界の中で、その二つこそが唯一不変の栄養物なのさ! そのメダルは君の行く道を照らし、君に本物の誇りを与えてくれる。この先、君の行く手には沢山の枝道や獣道が待っているかもしれない。でも、そのメダルをかけて歩く君の目には、きっと正しいゴールにまっすぐ続く道が見えるだろう。さぁ、行くんだ!」
レースはもうすぐ始まります。いえ、もう始まっているのかも。。 わたし達の手には、一本のバトン。そこに込められているものは、きっとひとりひとり違ってる。 けれどその小さなバトンを通して、わたし達は周囲のひとと、社会と、そして全てと繋がっているのかもしれません。わたしにとって、あなたにとって、そのバトンは何を意味しているでしょうか? 誰にそのバトンを渡そうとして走るのでしょう? 長距離レースの途上で、わたし達はどんな虹を見るでしょうか…?
★アスペクトから少し★
今回の満月図は4月のカーディナル・グランドスクエアのフィナーレみたいな感じ。 太陽は、蟹座の最終度数にあってもうすぐ獅子座入りする木星を近くに従え、一方の月は、山羊座の中間部で逆行中の冥王星を従えています。 そして天秤座には満月にスクエアを形成する月のノースノード・火星・ヴェスタ・セレスのコンジャンクション。 対向する牡羊座には月のサウスノードにエリスが貼り付き、もうすぐ逆行に転じる満月のロード、天王星を従えています。 満月の月と太陽に、沢山の感受点が絡み合って創られたグランドクロス。 そして、アセンダントにはケンタウルス族のエケクルスがコンジャンクト中…。
これは、否応の無い変化への促しが押してくると共に、たとえどんな手段を使っても自分の望むことをしたい、望む結果に辿り着きたいという衝動や、注目を浴びたい心理が刺激されやすい配置です。また、人間関係の中で、社会的なゲームのルールをわざと無視したり試したりするような心理が生まれやすいこと、「敵」をただ「敵」としか見ずにより深く知ることを拒否するような姿勢、プライド対プライドの闘いや報復行為、陰湿な策略などの危険も示唆していそうです。
また一方では、新しい自立した精神の獲得に向かう力やファイトが湧いてきたり、変化に直面する中で、自分はいつもスピリットの源泉に繋がっていることを意識している必要があることも暗示しています。
そして、目先の反応に足を取られず、霊と精神の深みにかけて物事を見るー(たとえ今はまだハッキリとは描像出来なくても)ー必要があることも。 それが出来たときわたし達は、周りのひと達と協調しながらその輪の中に自分の「場」を見出し、全員でより良いゴールに向かう可能性を拓けることを示唆しています。
7月16日には木星が獅子座に入り、雰囲気が変わってきます。熱意が戻り、プリマドンナの華やかさに価値を見出すようなムードも少しずつ表面化するかもしれません。また天王星・ジュノーから土星にYODが形成され、月のノード軸と太陽がTスクエアになります。 なので、このあたりで今一度裸の自分自身に立ち戻り、道の選択をし直すひともいるかも? もし迷うことがあったなら、選ぶヒントは自分に対してシンプルであること(つまり本質を外さないってことかな…)、逃げ道を作らないこと、責任を果たすこと…かもしれません。
7月21日には土星が順行に転じ、翌22日には天王星が逆行に転じます。 ここでこれまでの天王星に代わり、潜行中にぐっと力を溜めてきた土星が表舞台に戻ってきます。 土星の逆行中に言いたい放題、やりたい放題でメチャクチャになってしまった部分があれば、彼はそれを立て直し、責任を追求しようとするでしょう。なのでこの満月からはちょっと気を引き締めて、仕事やグループワークでの自分のパートと全体の進行具合を見直すといいかもしれません。
「考える前に飛ぶ」から「動く前に練る」へ。ファクト・チェックを怠らず、伝聞はソースの信憑性も含めて自分の眼でチェック。求められたら説明責任を果たせるよう準備し、何か言われてもそれを個人的に受け取って感情的にならず、改善すべき事実のみに集中して成果を挙げる。そしてじっくり浸透させる..... 全体に、大地に足の着いた物事の進め方が受け入れられるようになりそうです。これに快活さやゴールに待つ"華"が加わったら、強そう。。(^_^;
あ、風が強くなってきました。もうすぐわたしの住む場所にも台風がやってきそうです。(いつもここの上空は何故か静かなことが多いけれど...) でも満月になる頃には台風一過で美しく輝く月が見られるのかな。。 そして、今年も暑い熱い夏がやってくるのかな……。 今、そんな風に思っていられるわたしは、とても恵まれているのだと思います。自然の猛襲で被害を受けた方、亡くなった方やご家族、そしてこれまでも、今この瞬間も、これからも、あらゆる世界の波と炎の中で苦しんでいるひと達と繋がっている、自分自身の根っこにせめて思いを寄せて…静かに満月前夜のエネルギーが満ちていくのを感じていたいと思います。 激しくて、厳しい。そして果てしなく、優しい。 風と雨の音の打ちつける音を、ことばにならない天の音楽として受け入れながら… 行こう。
have a great trek!!!★
hiyoka(^_^
July 06, 2014
レイモンド・メリマン 週間コメント7/7【金融アストロロジー】
http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2014年7月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※今回のコラムは通常とは違う構成の特別編となっています。
≪ 先週をふり返ってーそしてこれから - 特別編 ≫
アメリカ合衆国よ、誕生日おめでとう!君は今や238歳だ。もちろん私達は、君がいつ生まれたのかを正確に掴んではいない。7月2日なのか7月4日なのか、それともまったく別の日付けなのか? まぁ、君が真新しい存在としていつ世界の舞台に飛び出てきたかにかかわらず、国民は君の誕生日を7月4日に祝う。
そしてこの、君の238回目のソーラーリターン(太陽と地球が宇宙において誕生時と同じ位置関係に戻ってくる瞬間)を、米国株式市場はまたもう一つの史上新高値をつけることで祝った。例えば、ダウ工業平均は先週上場以来初めて17,000以上で引けた。それに加えて雇用統計は改善し続け、先月は288,000件の非農業部門雇用者数変化となって予想された215,000件を大きく上回った。これは全くもって、祝賀に値する!
だが、これらが非常にスペシャルなギフトでないなどとは一瞬たりとも考えてはいけない。予測をはるかに上回る雇用統計に加えて株式市場の史上新高値という贈り物に、いったいどれだけの国々がありつけるだろう? とりわけ *最高裁判所による立て続けの邪魔立てのただ中で、国の政府(特にその中枢部)がスキャンダル(でっち上げだろうと真実だろうと)の猛襲に見舞われ、国民からこれほどまでに途方も無く乖離してしまっている時に。 おや、と君は思うかもしれない。その日のニュースで何が起きようと、君 ー と君が仕える人々 ー が心おきなく素晴らしい誕生日を楽しめるように、ルールがちょっと変更されたのかもしれないと。
さてと、この贈り物は誰から来たのだろう? あぁそうだ! 君の優しくも寛大な中央銀行だ。過去5年以上にわたり君の金利をゼロ近い水準に抑え続け、それによって投資家に、過去の保守的な手段ではもはや手の届かない高い収益を上げるためにこれまで以上のリスクを取るよう強いた、彼らだ。
おっと、前回投資コミュニティがこれほどレバレッジを利かせるリスクをとったのは… 確か… トンプソン-ロイターの表によれば、2006年〜2007年だ。 ん、ちょっと待った! これはあの時の直前だ… 2008年に世界中に拡がった米国発の金融危機の原因がこれではなかったか… だからこの種の貸付金で投機させるやり方は “信用バブル” の始まりだと言われている。 あぁ、何てことだ… バブルだと… つまり、アメリカのような大国の誕生パーティを祝う演し物の一部が “バブル” だということではないか?
そんな訳で、私達はもっぱら不思議に思っている。前回その年の上半期に株式、国債、商品市場が上昇をみた1993年以来、いったい何が起きたというのだ? うーむ…… パーティの興を削ぎたくはないが(たとえば最高裁判所がここ2週間でやらかしたようには)、しかし… 1994年は不況ではなかったのか? それに、米国史上最大規模の地方自治体による債務不履行として、オレンジカウンティのデフォルトが起きた年ではなかったか? 実際、株式市場はその年の殆どで下落をみなかったか?(4年サイクルの安値は11月に示現) 国債はその年暴落しなかったか?(確かにした) そして金と銀もまた、その年は値を下げている。
過去から学ぶべきことはあるだろうか? 常にある。だが今のところは、パーティが続く限り楽しめばいい。ちょうど1993年のように。あの年は株式市場に4.25%を超える大きな下落は無く、株価は月ごとに前月の高値を超えて騰がった。唯一前月を超えなかったのは4月だったが、それでもダウ平均で前月高値との差は1ポイント弱だった。
それは2012年6月に起きたことにとても良く似ている。ダウ平均には2011年10月以降、10%の下落が起きたことは無かった。だが2012年6月にはそれも終わった。そしてその時以来、どんな下落も7.5%を超えてはいない。そうだ。ダウ平均が7.5%を上回る下げを経験してから、今やもう2年以上経つのだ。前回、米株史上に2年以上にわたって7.5%を超える下落が起きなかったのはいつのことか? 私には何も言えない。
だが、これだけは言える。現況は並外れた贈り物だ。そして米国が(世界の他の国々も…いや本当に)これについて感謝するなら、自国の中央銀行に対してだ。少なくとも、今のうちは。 つまり、FRBの低金利政策こそが米国人に対して5年以上もの間、こんなにも信じがたいほど穏やかな株価上昇を与えてきたのだ。それはついに世界中の投資界に、金利が今後もまだ長い間低く留まり続けると確信させることになり、その結果、市場は極度に低いボラティリティを示してきた。低いボラティリティは “投資家の安心感” を生み出す。今やこれが “ニュー・ノーマル” だ…何はともあれ私達はそう考える。
現在、投資家による ‘利回り物色’ の傾向が強まっている。彼らはより大きな利益を得るために、借入資本を利用したこれまでに無いほど複雑な債券を探し求めている。このプロセスは ‘利回りバブル’ を発生させ、その直接的な結果が危険な貸付業務の復活だ。これはまさに、2008年〜2009年の金融危機を引き起こす要因となった行為だ。
その上、天王星(突然の変化)はいまだに冥王星(負債と融資業務)へのワクシングスクエアを形成中で、これが2015年の第一四半期まで続く。このアスペクトが始まったのが2012年5月、前回ダウ平均が7.5%の下落に見舞われた時(2012年5月〜6月)だというのは興味深い。ファイナンシャル・アストロロジャーにとって、この宇宙の稀少な現象が終わる前に株式市場がついに天上をつけることも無く、続いて20%〜50%の下落を伴う重要なリバーサルも起きないなどと想像するのは困難なことだ。少なくとも、歴史はそう語っている。
だからアメリカよ、ひょっとして君も同じように不思議に思っているとするなら、今日の君のソーラーリターンについて考えるべきかもしれない。そのテーマは向こう1年間続いていく。いつものように、君のソーラーリターンの太陽は7月4日、蟹座に在る。だが今年、君の月は天秤座に在泊し、この二つが共に、進行中の天王星・冥王星スクエアに対してグランドスクエアを形成している。この2014年のカーディナル・グランドスクエア(君の始原図と今回のソーラーリターン・チャート)、そしてそれが予告する政府と国民間の問題を、君が乗り越えられるようには見えない。
それでもなお、君の株式市場 ー そして世界の株式市場 ー は騰がりに騰がり続けている。それは今後も続くだろうか? 天王星が絡むハードアスペクトの下で、何事であれ長続きするものだろうか? そうはいかないだろう。中央銀行のような存在が君の金融市場に介入し続け、引力に逆らって信用拡大のリスクを負いながら、価格を高く、なお高くと操縦し続けない限りは。 それでも引力の基本原理に基づくなら、騰がったものは下がらなければならないことを私達は知っている。そして、山が高ければ結局のところ、落ち行く谷もまた深いものだ。
さて目先を見るなら、前週は世界の殆どの指数において、2014年2月初めに始まったプライマリー・サイクルの21週目となっていた。プライマリー・サイクルが21週を過ぎてから新高値をつけるというのは、全くもって珍しい。だがこれにもまた特別な状況、すなわち米国が誕生日を迎える週だったことが関連している。FRBが不動産担保証券と国債の月ごとの買い入れを年末までに段階的に縮小していく中で、私達はこれから誕生パーティの後に何が起きるかを見ていくことになる。
では金と銀は? 自国の中央銀行による異端的な金融緩和政策は持続可能な経済成長には繋がらないばかりか、資産インフレ周期の一時的な活況とそれに続く落ち込みを生み出すだけだと投資界がついに理解する時、金と銀は共に舞い上がることになりそうだ。
5年以上にわたってこれら歴史的なゼロ金利政策と数多くの緩和的な企てを続けてきた挙げ句、持続的な経済成長はといえば、いまだにはっきりとしないままだ(実際、前の四半期のGDP確定値は2.9%減だ)。 投資界はこれを理解し始めており、金は2013年6月28日につけた安値を割らずに維持し続けている。これは時間の問題だ。アストロロジーを通して見るなら、それは常に “…時間の問題に過ぎない”。しかもどんな資産や通貨よりもなお、金は時の試練に耐えてきたのだ。
訳文ここまで
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レイモンド・メリマン・コラム 2014年7月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※今回のコラムは通常とは違う構成の特別編となっています。
≪ 先週をふり返ってーそしてこれから - 特別編 ≫
アメリカ合衆国よ、誕生日おめでとう!君は今や238歳だ。もちろん私達は、君がいつ生まれたのかを正確に掴んではいない。7月2日なのか7月4日なのか、それともまったく別の日付けなのか? まぁ、君が真新しい存在としていつ世界の舞台に飛び出てきたかにかかわらず、国民は君の誕生日を7月4日に祝う。
そしてこの、君の238回目のソーラーリターン(太陽と地球が宇宙において誕生時と同じ位置関係に戻ってくる瞬間)を、米国株式市場はまたもう一つの史上新高値をつけることで祝った。例えば、ダウ工業平均は先週上場以来初めて17,000以上で引けた。それに加えて雇用統計は改善し続け、先月は288,000件の非農業部門雇用者数変化となって予想された215,000件を大きく上回った。これは全くもって、祝賀に値する!
だが、これらが非常にスペシャルなギフトでないなどとは一瞬たりとも考えてはいけない。予測をはるかに上回る雇用統計に加えて株式市場の史上新高値という贈り物に、いったいどれだけの国々がありつけるだろう? とりわけ *最高裁判所による立て続けの邪魔立てのただ中で、国の政府(特にその中枢部)がスキャンダル(でっち上げだろうと真実だろうと)の猛襲に見舞われ、国民からこれほどまでに途方も無く乖離してしまっている時に。 おや、と君は思うかもしれない。その日のニュースで何が起きようと、君 ー と君が仕える人々 ー が心おきなく素晴らしい誕生日を楽しめるように、ルールがちょっと変更されたのかもしれないと。
*最高裁と政府:このところオバマ大統領の政策に反する最高裁判断が続いている。大統領と議会は政府高官の人事を巡って対立することが多かったが、最高裁は2012年に大統領が行った全米労働関係委員会の委員3人の任命について、上院の実質的な休会中に大統領権限で決めたことを違憲とする判断を下した。また最高裁はこれに続き、オバマケア(医療保険制度改革)が企業に義務づけた避妊医療負担に関し、宗教に基づく経営方針を持つ企業の信教の自由を認め、義務付けを違法とした。では、2014年の君のバースデー・ギフトについて話をしよう。先週のウォールストリートジャーナルで報じられたように、今回の誕生日は特別だった。君の株式市場が今年上半期に歴史的新高値で取引されたばかりか、国債や商品市場もまた非常に好調というのは1993年以来初めてのことだったからだ。なんと珍しくも素晴らしいことか!
さてと、この贈り物は誰から来たのだろう? あぁそうだ! 君の優しくも寛大な中央銀行だ。過去5年以上にわたり君の金利をゼロ近い水準に抑え続け、それによって投資家に、過去の保守的な手段ではもはや手の届かない高い収益を上げるためにこれまで以上のリスクを取るよう強いた、彼らだ。
おっと、前回投資コミュニティがこれほどレバレッジを利かせるリスクをとったのは… 確か… トンプソン-ロイターの表によれば、2006年〜2007年だ。 ん、ちょっと待った! これはあの時の直前だ… 2008年に世界中に拡がった米国発の金融危機の原因がこれではなかったか… だからこの種の貸付金で投機させるやり方は “信用バブル” の始まりだと言われている。 あぁ、何てことだ… バブルだと… つまり、アメリカのような大国の誕生パーティを祝う演し物の一部が “バブル” だということではないか?
そんな訳で、私達はもっぱら不思議に思っている。前回その年の上半期に株式、国債、商品市場が上昇をみた1993年以来、いったい何が起きたというのだ? うーむ…… パーティの興を削ぎたくはないが(たとえば最高裁判所がここ2週間でやらかしたようには)、しかし… 1994年は不況ではなかったのか? それに、米国史上最大規模の地方自治体による債務不履行として、オレンジカウンティのデフォルトが起きた年ではなかったか? 実際、株式市場はその年の殆どで下落をみなかったか?(4年サイクルの安値は11月に示現) 国債はその年暴落しなかったか?(確かにした) そして金と銀もまた、その年は値を下げている。
過去から学ぶべきことはあるだろうか? 常にある。だが今のところは、パーティが続く限り楽しめばいい。ちょうど1993年のように。あの年は株式市場に4.25%を超える大きな下落は無く、株価は月ごとに前月の高値を超えて騰がった。唯一前月を超えなかったのは4月だったが、それでもダウ平均で前月高値との差は1ポイント弱だった。
それは2012年6月に起きたことにとても良く似ている。ダウ平均には2011年10月以降、10%の下落が起きたことは無かった。だが2012年6月にはそれも終わった。そしてその時以来、どんな下落も7.5%を超えてはいない。そうだ。ダウ平均が7.5%を上回る下げを経験してから、今やもう2年以上経つのだ。前回、米株史上に2年以上にわたって7.5%を超える下落が起きなかったのはいつのことか? 私には何も言えない。
だが、これだけは言える。現況は並外れた贈り物だ。そして米国が(世界の他の国々も…いや本当に)これについて感謝するなら、自国の中央銀行に対してだ。少なくとも、今のうちは。 つまり、FRBの低金利政策こそが米国人に対して5年以上もの間、こんなにも信じがたいほど穏やかな株価上昇を与えてきたのだ。それはついに世界中の投資界に、金利が今後もまだ長い間低く留まり続けると確信させることになり、その結果、市場は極度に低いボラティリティを示してきた。低いボラティリティは “投資家の安心感” を生み出す。今やこれが “ニュー・ノーマル” だ…何はともあれ私達はそう考える。
現在、投資家による ‘利回り物色’ の傾向が強まっている。彼らはより大きな利益を得るために、借入資本を利用したこれまでに無いほど複雑な債券を探し求めている。このプロセスは ‘利回りバブル’ を発生させ、その直接的な結果が危険な貸付業務の復活だ。これはまさに、2008年〜2009年の金融危機を引き起こす要因となった行為だ。
その上、天王星(突然の変化)はいまだに冥王星(負債と融資業務)へのワクシングスクエアを形成中で、これが2015年の第一四半期まで続く。このアスペクトが始まったのが2012年5月、前回ダウ平均が7.5%の下落に見舞われた時(2012年5月〜6月)だというのは興味深い。ファイナンシャル・アストロロジャーにとって、この宇宙の稀少な現象が終わる前に株式市場がついに天上をつけることも無く、続いて20%〜50%の下落を伴う重要なリバーサルも起きないなどと想像するのは困難なことだ。少なくとも、歴史はそう語っている。
だからアメリカよ、ひょっとして君も同じように不思議に思っているとするなら、今日の君のソーラーリターンについて考えるべきかもしれない。そのテーマは向こう1年間続いていく。いつものように、君のソーラーリターンの太陽は7月4日、蟹座に在る。だが今年、君の月は天秤座に在泊し、この二つが共に、進行中の天王星・冥王星スクエアに対してグランドスクエアを形成している。この2014年のカーディナル・グランドスクエア(君の始原図と今回のソーラーリターン・チャート)、そしてそれが予告する政府と国民間の問題を、君が乗り越えられるようには見えない。
それでもなお、君の株式市場 ー そして世界の株式市場 ー は騰がりに騰がり続けている。それは今後も続くだろうか? 天王星が絡むハードアスペクトの下で、何事であれ長続きするものだろうか? そうはいかないだろう。中央銀行のような存在が君の金融市場に介入し続け、引力に逆らって信用拡大のリスクを負いながら、価格を高く、なお高くと操縦し続けない限りは。 それでも引力の基本原理に基づくなら、騰がったものは下がらなければならないことを私達は知っている。そして、山が高ければ結局のところ、落ち行く谷もまた深いものだ。
さて目先を見るなら、前週は世界の殆どの指数において、2014年2月初めに始まったプライマリー・サイクルの21週目となっていた。プライマリー・サイクルが21週を過ぎてから新高値をつけるというのは、全くもって珍しい。だがこれにもまた特別な状況、すなわち米国が誕生日を迎える週だったことが関連している。FRBが不動産担保証券と国債の月ごとの買い入れを年末までに段階的に縮小していく中で、私達はこれから誕生パーティの後に何が起きるかを見ていくことになる。
では金と銀は? 自国の中央銀行による異端的な金融緩和政策は持続可能な経済成長には繋がらないばかりか、資産インフレ周期の一時的な活況とそれに続く落ち込みを生み出すだけだと投資界がついに理解する時、金と銀は共に舞い上がることになりそうだ。
5年以上にわたってこれら歴史的なゼロ金利政策と数多くの緩和的な企てを続けてきた挙げ句、持続的な経済成長はといえば、いまだにはっきりとしないままだ(実際、前の四半期のGDP確定値は2.9%減だ)。 投資界はこれを理解し始めており、金は2013年6月28日につけた安値を割らずに維持し続けている。これは時間の問題だ。アストロロジーを通して見るなら、それは常に “…時間の問題に過ぎない”。しかもどんな資産や通貨よりもなお、金は時の試練に耐えてきたのだ。
訳文ここまで
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