October 2014

October 26, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント10/27【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2014年10月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        世界の殆どの株式市場では10月15日~16日の安値が維持された。以前述べたように、この安値は今週終わりを告げる現行水星逆行サイクルの中間点で示現したものだ。

今回の水星逆行の時間帯(10月4日〜25日/日本時間:26日未明)では、多くの金融市場が荒れ模様となり、そしてまさにそのど真ん中の時点で印象的なリバーサルが起きた。たった1週間前、安値に向かって株価が崩壊した時は、多くのアナリスト達が新しい弱気相場の始まりだと確信した。そして先週になると、その同じアナリスト達が、新たな強気相場が戻ってきたか、実は依然として続いていたのだと確信していた。こうした立場の揺れ動きは水星逆行時の典型だ。来週になって再び意見が変わったとしても驚くにはあたらない。水星は逆行運動を終えるかもしれないが、通常のスピードに戻るまでにはまだあと1週間ほどかかるだろう。

        先週、世界の株式市場がリバウンドするにつれて、貴金属と通貨は後退し始めた。だが水星が逆行を開始した10月初めに各市場がつけた安値はまだ維持されている。その一方で、原油は3年ぶりの安値水準である80.00を維持するのに苦闘し続けている。


≪ 短期ジオコズミクス&長期的考察 ≫

        さぁ 狂乱の時が始まった。

        水星逆行ばかりではない。前回のコラムでその重要性を論じた、水星逆行が水(情緒的)の星座宮で始まりながら風(思考優先)の星座宮で終わるという事実でさえも、またその一部でしかない。次に私達が移行するのは、水星の逆行と順行が両方とも風の星座宮において示現し、その時、太陽自体も風の星座宮にあるという時間帯だ(2015年1月20日から2天体とも水瓶座)。先週論じたように、こういった時間帯は株式市場の急落と景気衰退に相関性を持つと考えられる。この現象は約7年ごとに起きる(前回は2008年)。ある読者から、これが1929年に示現した株式市場の高値、そして1835年、あるいは1857年のそれとも関連するのではないか?という質問を頂いた。全くもって、その通りだ。これは1929年にも1857年にも起きている(但し1835年は該当しない)。

         "狂乱の時" というコンセプトは、市場に急激なリバーサルが起き、新たな弱気トレンドさえ生じてくるような時間帯を指すが、これは天王星が持つ特質だ。ファイナンシャル・アストロロジー(またはモダン・アストロロジー)の研究において、天王星は水星の "1オクターブ高い" 存在だと考えられている。また、両惑星とも風の星座宮を支配している(水星は風性/双子座の支配星であり、天王星も風性/水瓶座の支配星)。風性星座宮の支配星として、これらは精神活動との関わりを持つ。

水星、天王星、そして風性星座宮は「思考力」を統轄している。1オクターブ高い水星としての天王星は、非常に才能豊かで才気渙発な精神に関連するものの、それは必ずしも合理的、あるいは実際的な思考力とは言えない。アイデアは何処からともなく降って湧く。他者の目からは真に独創的で革新的に見えるかもしれないし、はたまた完全に非実用的で奇妙にさえ見える可能性もある。もし彼らが仕事をすれば、その起案者としての彼らは天才だ。だがもし失敗すれば、当人には「精神が錯乱している」とか、「無能だ」とか、いやもっと酷いレッテルが貼られるかもしれない。彼/彼女は自分の思弁的な思考において、あまりにも "ハメを外して" いるのだ。人々は彼らのアイデアを "クレイジー" だとして撥ねつける。だがもし抑制することなく野放しにするなら、その次に起きるのはもっとクレイジーでハメが外れ、危険でさえあるような物事だ。


        私がこの話を持ち出したのは、私達が来年の風性を帯びた水星逆行サイクルに向かっているからというばかりではない。時を同じくして山羊座入りした火星が、牡羊座への旅を開始する時間帯に入ろうとしているからだ。これら2つの星座宮には現在冥王星と天王星が在泊し、カーディナル・スクエアを形成している。この火星による冥王星〜天王星コンジャンクションの旅程は、2014年11月11日〜2015年3月11日となる。これが非常に意義深いのは、12月15日と3月16/17日に起きる、強力な天王星・冥王星ワクシングスクエアの正確な形成と同期するからだ。もうおわかりのように、これは水星逆行の風〜風〜風という逆行/順行のサイクル、そして1月20日に起きる太陽の水瓶座(風性)入居ともオーバーラップしている。

この時期は、世界中でエネルギーがたっぷり充電された時間帯となる潜在力を持っており、金融市場やそのボラティリティーの高まりだけではなく、これまで言及してきた天王星・冥王星の原理を強調し体現するような社会的事象の時期となる可能性も持っている。もし子細に監視していなければ、こうした出来事があらゆる社会にパニックを起こすかもしれない。過去2週間というもの、私達はすでにこのような原理が示され、それに伴う危機が例示されるのををかいま見てきた(エボラ出血熱、カナダのテロ事件 等)。

        ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーとして、私達はジオコズミックな状況が形を取り始めるに従い、金融市場だけでなく、市場を攪乱し得る社会・政治・経済的事象に対しても細心の注意を払っている。私達は11月11日から始まる非常に燃え上がりやすい宇宙的タイムフレームに足を踏み入れようとしているが、たった今でさえ、こうしたジオコズミック・パターンに付随する事件の数々を目撃し始めているのだ。ここでの考え方は、金融市場の反応もまた、社会に起きていることを同じ様に反映してくということだ。

人々が不安定な心理の下に常軌を逸した行動をして社会的な混乱を起こせば、金融市場もまた常軌を逸した動きとなる。特に11月10日〜13日近辺は要注意だ。火星が冥王星にコンジャンクトして天王星にスクエアを形成し、太陽と木星も互いにスクエアとなる。これは社会的、政治的に驚くような出来事(おそらく軍事的色合いを帯びた事件)、投票やスポーツイベントでの番狂わせや騒動、奇妙な自然現象、そして金融市場の大きな価格変動を示唆している。安全性が懸念される場では通常警戒を怠らないことだ。もし注意深くなければ、この時期は世界が集合的ヒステリーに覆われるかもしれない。だがもし上手く管理制御されるなら、素晴らしい見解や思索が生まれ、目を見張る業績が達成される時でもある。

    火星はこの日曜、10月26日に山羊座入りする。これは非常に重要なイングレスだ。何故ならこれがFRBの設立図(1913年12月23日)の太陽にコンジャンクトし、冥王星にオポジションを形成するからだ。10月27日月曜〜28日火曜にはトランシットの太陽と金星が海王星にトラインを形成することから、週明けのスタートとしては上々だ。しかしながら、*10月25日の水星順行と共に進行するジオコズミック・サインのコンビネーションは、金融市場における修正的な値動きの終了と相関している。したがって今週は、株式市場に見られた先週の反騰が新しい弱気相場における修正高の終了となるのか、それとも新しい強気相場の飛翔の始まりなのかを私達に告げる週となりそうだ。
水星順行開始:日本時間10月26日04:27ごろ
 
       さて、来週はとうとう米国の中間選挙が行われる(11月4日)。民主党は上院の主導権を維持するだろうか? あるいは共和党が上院、下院の両方を掌握するのだろうか?  水星の逆行は、世論調査で民主党より共和党への支持が増えたことに同期した。だが、水星が方向転換し、3天体(太陽、金星、火星)がちょうど今、10月23日〜26日に次の星座宮へと移行する。今から投票日までの間に世論調査結果を覆すに足る時間はあるだろうか? 何か新しい驚愕の新事実でも暴露されない限り、そうなるとは思えない。だが、天王星がテーブルの上座に着いていたり、てこの動きを制御している時、物事がどうなるかは誰にもわからない。

金融市場がそうであるように、人々もまた変動期にある。皆が変化を望み、そして彼ら自身もまた自分の立場が変わりつつある。もしも宇宙が今何か言葉を発するなら、その言葉は「変化が来ている」だ。これからの5カ月間は、ワイルドで興奮に満ちたものになるだろう。そしてその後、過去7年間にわたって行われた全ての実験が終わる。

表面上の安定が戻り始める。 問題解決への長期的アプローチを標榜するコンセンサスが再びもてはやされるだろう。 そして人々は破壊的な分断を招くよりも、むしろ創造的な解決策を求めて働き始める。 両極性は統一性に道を譲り始める。 それが浸透するには相応の時間を必要とするはずだ。 だが、7年間にわたるカーディナル・クライマックスの宇宙的パターンが減衰し始めるにつれて、新しい時代がやってくるのだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

October 23, 2014

○10/24の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 10月24日 07:15前後、北海道周辺で 07:21前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 06:57 前後、沖縄周辺では 06:27前後に  蠍座 0°24’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月/月食についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蠍座 0°~1° (10 /24~11 /21 )】
 "A Three mounds of knowledge on a philosopher's head"
『哲学者の頭上にある知識の三つの瘤』

 "A sight-seeing bus"
『観光バス』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★卑近な事柄にも聖なる意図を見出しながら対処していく
→★思い込みや信条によって眩んだ目を見開く必要
→★後に何かを産み出していく悲しみを味わうことの幸せ
→★ごく普通の体験に潜む深い意味への気付きとそこから生まれるユーモア
→★家族または血族の歩みにおける節目となるインスピレーション
→★実現までに時を要するアイデアを大切に保ち熟考する必要
→★共に決められた道を行くか、孤独で自由な道を行くかの選択
→★障害を上手く避けるために現実的な手段をとる必要
→★その場で一番力を握る者が与える影響を見極める
→★友人や同じ志向を持つ人々と共にあることの歓び
→★非日常の新鮮な経験がもたらす楽しさ
→★安全な場所から対岸の火事を見物し評論する傾向
→★見る物全てを自分に引き寄せて考える習性に気付く
→★自分が観察する対象に見つめ返される経験
→★様々な流れを読み、どの流れに参加するかを考える
→★謙虚さもって自分が選び創り出す流れと共に進む・・・→

エネルギーのポイント:『自分の鏡としての外界を理解する』

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        前回の新月の後、日本では二つの大きな台風、それに御嶽山の噴火という痛ましい災害がありました。今も世界のあちこちで季節外れの洪水や日照りが起きています。このところ太陽活動も活発。エボラ出血熱やテロや長引く紛争の拡大、経済や政治の不安定さなど、毎日当たり前のようにいろいろなことが起きています。何だかそういう状態にもどこかですっかり慣れてしまった気もする反面、日増しに強くなる空間のエネルギーに喘ぐように暮らしているひともいるのではないでしょうか。空間に満ちる強力なエネルギーの影響を受ける度合いは同じでも、それを感知するか、どんな風に感じるかはひとそれぞれです。 元気なひとも、そうでないひとも、前回9月の新月から今までの1カ月、何となく未知のサイクルが始まってる感。どこかで感じているんじゃないかな...? 


        さて、今回は時間の都合もあって、新月/日蝕がとっていく蠍座1° 『観光バス』のシンボルのみに触れていきますね(^_^;) 。 それにしても、観光バス。。これまでのことばに比べてかなり素っ気ないシンボルですよね...。ちなみに米国で最初に "観光バス" と呼ばれる乗り物が走り始めたのは、1910年だと言われています。もちろん、今のように快適で長距離を走れるものではなく、一番最初はトラックを改造したものが使われたのだとか。


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 1910年頃の米国の観光バス


        当時の写真を見ると、乗合馬車にホィールが付いたみたいな感じです。 サビアン・シンボルが降ろされた1925年当時、米国では馬と鉄道から自動車へと交通手段の主役が変わり、狂騒の時代とも言われる経済繁栄の下で観光産業が急拡大していきました。バブル景気にも似た派手な世相の中、都市部のひと達にとってはちょっと着飾って観光旅行に繰り出すこと、バスでいろんなところを見物して回るなんてことは、とてもファッショナブルな楽しみだったのかもしれません。

観光バスにはあらかじめ決められたルートがあります。 決められた時間内に効率良く名所や景観を見て回れるよう、意図して設定されたルートです。そして、たとえば 「ソルトレーク体験/豪華ランチ付き!」なんて、目的やテーマ別に分かれています。 個人旅行の気ままさは無いけれど、多少ボケっとしてても道を間違えることも無ければ運転で疲れる心配もありません。添乗員さんが付いていれば案内だってしてくれるし、安心安全、気楽で楽しい! さて、どのバスに乗ろうかな?  わたし達は選んだバスに乗り込みます。隣はどんなひとだろう? 気が合えばますます楽しいかも。。 期待は膨らみます。 


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バスは出発し、綺麗にならされた道を走っていきます。 快適です。窓から外を見ると、個人旅行のドライバーでしょうか、森の中のデコボコ道を跳ねながら走っていく車が見えます。 道無き道を往く、冒険旅行かな? ラクじゃなさそう… でも、あれはあれで凄く楽しそうだなぁ。。。


        何処かに移転するための旅と観光旅行の違いは、いつか必ず出発点に帰ってくることです。出発して目的地に着き、そしてまた元の発着点に帰ってきます。ひと巡りの、円環運動。その円環路でわたし達は色々なものを目にし、様々な体験をします。 珍しい光景に感動したり、ステキな出逢いがあるかもしれません。もしも期待外れの景観や料理にガッカリしたとしても、旅先の気楽さはそれさえもお喋りのネタになります。バスツアーの良いところは徹頭徹尾、お客様でいられる点。けれど未知との出逢いに深く踏み込んでいく時間は殆ど無いでしょう。あくまで、「こちら側」 と 「あちら側」。みんなで行く旅行は、車窓からかいま見た光景を自分達の価値観であれこれ論じられるから楽しいっていうの、あると思います。もしかしたら、 写真を撮ってお気に入りの景色を切り取り、SNSに投稿するのも似たような感じなのかな。。。


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        このシンボルと少し似ているな、と思うのが、150°の関係になる双子座1° 『静かな水面に浮かぶガラス底の遊覧船』 です。2012年5月の新月、サロス128の金環食の時に出てきましたよね。 これも観光旅行の1シーンでした。そのテーマにも、根底には今回と同じような主旋律があります。けれど、今回のシンボルではっきりと違っている点は、そのテーマに「他のひとと共に行動すること」が含まれているところです。 人生の円環路の中で、ある地点を出発し、そしてまた同じ地点=わたし に帰ってくる、小さな旅。 けれどそこには、同じように見えて決して同じではない "わたし"がいます。

旅の途上で出逢ったひと達も、わたしが見た光景も、結局は「わたし」が体験し、「わたし」が定義付けし、創りあげた物語です。 そしてその物語の分だけ知識と経験を積み、引き出しが多くなりました。 出発点に戻れば、皆それぞれに自分自身の物語を抱いて、帰途につきます。 それでも、蠍マークの観光バスにひととき乗り合わせ、みんなで一緒に体験した一巡りの旅は、思い出の中に「わたし達」という感覚を生み落としました。 旅の途上で味わった 「こちら側」と「あちら側」 という意識下の感覚は、今や 「わたし達」 と 「彼ら」 に置き換えることが出来ます。
 

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        ツアーバス蠍号のターミナルで渡された、一枚のチケット。そこに書かれているのは、「 "わたし" から "わたし達" へと向かう旅へようこそ!」 なんてキャッチコピーだったかもしれません。 決められたルート、決められた時間が保証する安心と安全。走る車窓からつぶさに観察し、味わい、気に入ったものを見つけては吸収し、そうでないものは排除しながら限界を拡げていく。 用心深い蠍座にはぴったりなツアーです。それに、趣味の合う者同士の旅なら、いつか究極のソウルメイトに巡り会える可能性だってあるかもしれません!

        「わたし」はそこで、ふと思い出します。旅の最初で見かけた、林道を行く一台の車...。 あのひとはどうしたろう? 無事に帰って来れたろうか? 何も決められていない、まるで山の湧き水が自然に山腹を流れ落ちるような旅。 わたしが踏み出す一歩一歩がルートになる。自分自身の内側から滔々と湧き出る創造の流れに任せ、目の前の道とひとつになって進む旅だってアリなのかもしれない。そりゃ、他のひとの目や評価だって、気にならないわけじゃない。だけど、ハンドルを握っているのはこのわたしだ。 例え宇宙中からNo!と言われても、行けるところまで行ってみよう。いつも誰かと一緒ではないけど、護られてもいないけど、行く先々には強烈な出逢いが待ってるかもしれない。それも悪くない。。 もしかしたら、そこで1週間くらい一緒に過ごしてみたりして?

そう、どちらでもいい。だってどちらも蠍座の旅です。蠍座の旅は、力の旅。 ひととひとが溶け合って、世界とわたしがひとつになる、果てしない深みを目指す旅。 わたし達が選び、創りあげていく人生の旅です。

さぁ、背筋を伸ばして。今度はどっちの旅を選びましょうか?


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        じゃ、少し惑星配置を見てみましょう。今回の日蝕直前、23日午後9時ごろに太陽が蠍座に入居し、金星がその後を追うように24日朝6時頃蠍座入りします。そしてその直後に月が蠍座に入って金星を掩蔽し、太陽と重なります。そのすぐ側には小惑星パラス(戦略的思考、メタ・ジェンダー)。主要天体が間を置かずにイングレスする朝、目に見えて空間の雰囲気が変わりそうです。対向の牡牛座1°には1992QB1。最近政治的にクローズアップされることの多い女性に関する問題の様々な側面が、よりディープに取り沙汰されるのかな? 

これはわたしの個人的な観点に過ぎませんが.....ジェンダーによる差別・逆差別やそれにまつわる怒りの感情にしても、雇用や少子化問題にしても、その根っこでは、わたし達個人の人生とこの国の来し方があらゆる側面で複雑に絡み合って浮上していて、ひとつひとつ別個の案件として解決出来るのかどうか、疑問に感じます。またそこに、既存の「平等」という概念を借りてきて取り入れたとしても、上手くはいかない感じもします。日出ずる国でありながら世界の辺縁として在る日本らしい、地に足の着いた未知のオルタナティヴ(牡牛座のQB1)って感じの方法論を見出せるといいのだけど。。 でも、それには既存のイデオロギーや信条へのこだわりも、プライドや怒りや恨みや自虐・他虐も一度脇に置いてみるという離れ業が必要なのかもしれません。 そして精神的・霊的に、また地政学や経済面、歴史と地球の未来という視点からも、日本という国のアイデンティティを総合的に問い直す姿勢を取るところまで針が振り切れてしまわないといけないのかも…なんて。まぁ、無理そうなことを考えたりします。でも、今のわたし達が集合として抱える問題は、とりも直さず わたし達みんなの今後の生き方そのものになっていくと思うから。その解は、破壊を通じて辿り着くところにしか無いのでしょうか?


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        ちなみに今回の日蝕は、明治改元図ではIC近くの太陽の位置に、日本国憲法衆院可決の始原図では8室水星の位置に、そしてサンフランシスコ条約発効の始原図では10室で、4室木星の対向位置に来ます。複数の始原図にみられる食のコンジャンクションやオポジションは、やはりなんらかの変化を示唆するものです。東京ローカル図で12室の日蝕は政権の弱体化ともとれるけれど、現実的には今の時点で政治が混乱するのはタイミングが悪すぎると思います。出来ればパラスとQB1の力を借りて、縁の下で適切な調整が行われる方向に行ってほしいけれど…うーん、それはなかなか難しいことかも? マンデーン・アストロロジーでの12室はあまりポジティブには捉えません。それは昔から人間の集合心理がどうしてもネガティブなエネルギーを取りやすいからだと思います。 なので、公共の利益に反するような陰謀とか計画犯罪、逮捕や入院、犠牲など、なんだか暗い影さす場所に入るような意味が強調されるんですね。 

ただ、この日蝕はノースノード・イクリプス、つまり喪失よりは "未来志向の変化" をテーマに持つ食です。だから、たとえ水面下で何が進行するのであれ、やがてそれが未来への導線になることを信頼していく方が良さそうです。 特に自分個人のチャートでこれが12室に入るひとは、あまり不安に思わないでください。12室にこれだけ重要な天体が集合した食となれば、潜在意識は活性化します。 今後の重要なヒントが隠された夢を見られるかもしれないし、長期では霊的な転機となるかもしれません。パラレルで海王星が来るので、ちょっとロマンティックなインスピレーションが湧いたり、アート活動にも良さそう。 "戦略的な奉仕" なんて合い言葉も意味を持つかもしれませんね。あ、でもひとを操縦しようとすると、後で自分へのブーメランになるので要注意です。 あと注意点としては、逃避願望やあらゆる種類の依存症かな。そして、たぶんあまり体に無理をかけない方が良いと思います。


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        さて水星は現在、順行前のストームフェーズに入っていて、 10月26日04:17頃に順行に転じます。同じ日の19:43ごろ、火星は山羊座にイングレス。 天王星・冥王星スクエアも現在オーブ3°を切って、12月には6回目の正確なスクエアを形成します。天王星は現在クリティカル・ディグリーと呼ばれる強力な感受点のひとつ、牡羊座13°台に在泊中。 (ちなみに今朝方ニュースが流れたカナダの議事堂銃撃事件は、この天王星に天秤座13°台の11室カスプに乗った月がパータイルなオポジションになった時点で起きています)。 

また、新月図ではMCに木星とブラックムーン・リリス、そして小惑星ニッポニアが乗り、ICには(チャートに出てないけど)オールトの雲に属すると言われるダモクレス族代表の小惑星、その名もダモクレスがコンジャンクトしてオポジションを形成しています。 これもかなり政治的な色合いを帯びた取り合わせかも。 水瓶座のダモクレスは既存のイデオロギーや特定集団の思考に変化へのプレッシャーを与える力を象徴し、変化そのものが管理社会に与えるストレスや不安と、それによって大衆の心理が集合的な欲望の渦に征服されていく傾向を表すとされています。

もともとダモクレスの特質はとても水瓶座的。突然の方向転換や古いものの破壊を促してきます。 これに対するMCの木星は2室(国の財産)を支配していますが、そこには悪名高いフォルス・イクシオン組(誰にも制御出来ないモラルの欠如)と火星が在泊中です。そして3室カスプの際には冥王星が陣取っていて、5室(Look at ME!)牡羊座の天王星とスクエア。火星は8室(税金・負債)のVtx(命運)とグリーヴ(嘆き)にオポジション。Vtxと小惑星グリーヴの組み合わせは、感受点としては弱いけれど、E.フランシスが「破壊性を帯びた特異点」(マンデーンの場合)と呼ぶクリティカル・ディグリーに在泊するというのが気になります。。 そして8室を支配する水星は、12室カスプ近くを逆行・滞留中。 2室8室がらみで今よく話題に上るのは、やはり消費税増税です。変化を余儀なくされるのは税金や国民の購買力でしょうか? それとも国庫や金融市場なのでしょうか…? どちらを取っても平坦な道ではなさそうです。IC=4室は基本的に国民総体の気分を示すけれど、狭義には野党を示すともされています。もしかして、この日蝕で野党の議員さん達はダモクレス色に染まってしまうのでしょうか。。 ダモクレスの剣。カーディナル・スクエアのエネルギーの下では、かばい合っても闘争を仕掛けても、結局勝者は何処にも居ないような気がしてなりません。

これからも色んなことが加速していきそうです。そして時代は変わり、わたし達のこころも変わり、世界も変わっていきそう。(なんかこればっかり言ってますw。渦中にあるときって、ピンと来ないことも多いのだけど。。)  で、そんな中で迎える蠍座の部分日蝕。 残念ながら日本では見られない食ですが、今年の強力なピボットになりそうなエネルギー・イベントです。


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        今回の日蝕はサロス153。まだ比較的新しいシリーズで、生まれたのは1870年7月でした。その時から月蝕のサロス127とはペアで起きているんですね。(サロス127が最初に起きたときの日本は元寇があった時期) これはまだ9回目の若い食です。日本の1870年といえば、1868年の明治改元から2年。歴史に残る時代の変わり目を経て、まだ完全とは言えないけれど、明治政府としての体制が少しずつ整いつつあった頃でしょうか。 平民が苗字を名乗ることが許されたのがこの年だそうです。そして翌年は廃藩置県が行われ、旧大名藩主が華族という身分を得ました。 また、直近でこのシリーズが起きたのは1996年10月、天秤座19°〜20°で、その年の12月にはペルーの日本大使公邸占拠事件がありました。 今から18年前…当時、みんな何してたか覚えてるかな? (もう生まれてましたよね?^_^;)  

食のシリーズ自体が持つ雰囲気やテーマは、最初にそのシリーズが誕生した時に起きた出来事、そして直近の食を調べて浮き上がってくる物事がヒントになると言われています。といっても、歴史的なことはもう少し時間をかけてよく調べてみないと、整合性のある結論は出ないでしょう。 けれど個人の場合は、自分のチャートで同じサロスの直前の食がどのハウスで起きて、当時どんなことがあったかを思い起こしてみると、何か面白いヒントが見つかるかもしれません。今回の位置からは10°程度の開きなので、同じハウスで起きる確率はわりと高いかも? (自分のチャートを持っていないひとは、出生日と時間、出生地をメモして「無料ホロスコープ作成」でネット検索してみてください。)
 

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        1996年秋頃って、日本でパソコンが普及し始め、ダイヤルアップで少しずつインターネットの一般化が始まったころ…だったでしょうか。 これはこの年の早春に水瓶座にイングレスした天王星が、一度逆行して水瓶座0°あたりで順行に転じた頃の食でもあります。 現在こうして当たり前に使っているネット環境も、日蝕の観点から見れば、その時点からひと巡り。日常に欠かせないツールとして、大きく政治・経済をゆるがす力を持ち、時代を創る存在になりました。今、リアルとネットは良くも悪くも緊密に結び付き、互いに融け合おうとしているようです。 こちら側とあちら側、自己と他者の狭間に常に存在するようになったネットという世界空間。 これとどう向き合うのか、人生の道具、世界の道具としてどう使っていくのかって、当たり前になった今だからこそ、もう一度見直してみる必要があるのかもしれません。

        前回の新月で示されたシンボルは『第七根本人種の光に変容する第六根本人種の光線』でした。そして、そのテーマのひとつは「自分が受け、消化し、発するエネルギーの質を(選択することによって)高めていく」 ことでした。イヤも応もなく全てを巻き込んでいく変革の流れの中で、新しいサイクルは始まったばかりです。 もう一度、自分を取り巻く環境と、それがわたし達にもたらす影響に思いを馳せてみるのって、意外と大事なことかもしれませんね。

第六の光線と第七の光線の狭間には、今 ネットという見えない河が流れているのかもしれない…。それが本当には何処から来て何処へいくのか、たぶん誰も知らない。でも、それはきっと輝く光の河であり、そして果てしない影の国の河でもあるから……。


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have a great trek!!!★



hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 17:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み 

October 12, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント10/13【金融アストロロジー】

10月20付けのメリマン・コラムは訳者の都合でお休みしています。投資日報社さんのサイトでは今週分の≪短期・長期ジオコズミクス≫が掲載されていますので、そちらをご参照ください。m(_"_)m

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レイモンド・メリマン・コラム  2014年10月13日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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◆10.14:メリマンさんより訂正が入りましたので、≪短期ジオコズミクス≫ 最終段落の銀価格を修正しました。


【お知らせ】
今回のコラムは時間の都合により ≪先週をふり返って≫ は省略させていただきます。また、来週10月20日付けのコラムはお休みさせていただきます。m(_"_)m

(今後の原稿の出具合によっては『フォーキャスト2015』の翻訳作業終了までこちらのコラムは抄訳となることが多くなるかもしれません。楽しみにしてくださっている方、すみません!)


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        私達の注目の焦点は現在進行している水星逆行期(10月4日〜24日)の中間日、10月14日火曜日にシフトしている。逆行開始日前後(10月3日〜7日)に反転しなかった金融市場はどれも、10月14日前後1取引日の内に突然の反転を見せるかもしれない候補だ。これが、何故長期サイクルが天井を打ち新規の弱気相場が展開中だと単純に見なすことが出来ないかという理由の一つだ。実際その通りかもしれないのだが、これは水星逆行サイクルの一部分であり、そこでは希望(強気の)が再び呼び覚まされる可能性がある。したがって、まもなく株式市場に突然かつ急激だが短期間の反騰が起きるかもしれない。それに加えて、トランシットの金星・天王星・冥王星のTスクエアがこの週末に終わる。これもまた、このところの下落を少なくとも一時的には終わらせる可能性を持つ。

        けれどもこの先にはより大きな懸念が控えている。その一つは、トランシットの土星がニューヨーク証券取引所のバトンウッド・チャート(1792年5月17日)上の水星と太陽、それにスクエアの冥王星とTスクエアを形成しようとしていることだ。もし弱気相場が進行しているなら、短期の急騰があったとしても、アスペクト形成期間である10月24日〜12月4日の内に想定される安値に向けて株価は急落を続けるかもしれない。

        ところで、10月3日〜6日につけた1664〜1666の安値は『フォーキャスト2014』で述べた通りに示現した。本(英語版)の58ページにこう書いてある。“また注目すべき事は、その後、金星が9月29日~10月23日に天秤座に入ることだ。この時,期は銀のPCあるいはハーフPCのボトムと非常に高い相関関係がある。” (日本語版は128ページに記載) これがファイナンシャル・アストロロジーの持つ美しさだ。マーケット・タイミングにおける正確さにかけては比べる物が無い。いやまぁ、他にもサイクル理論、ギャンの研究やフィボナッチ数列のように正確なマーケット・タイミング・ツールは存在する。私達はそれらも使っている。しかしながら、ファイナンシャル・アストロロジーはプライマリー・レベルでの高値と安値をピンポイントで示すことにかけては例外的なまでに信頼性が高いことを繰り返し証明してきたのだ。


≪ 長期的考察 ≫

        “一連の合理的な法律が下院を通ったが、民主党上院議員は由緒正しき憂い顔だ。だが上院院内総務のハリー・リードは、全法案の内からそれが通らなければ消費者にとって激しい打撃になるとして注目されるインターネット非課税法延長法案の議会提出を拒んだ。”

ウォールストリートジャーナル 社説 2014年10月9日付より
        “2013年の平均では42%の米国人が無党派層と判明したが、これはギャロップ社が25年前に電話調査を始めて以来最高の数字だ。一方、共和党支持者は25%に落ちて調査開始以来最低となり、民主党は31%とここ4年ほど変わらないが、2008年の36%と比べるとやはり減少している。”

www.Gallop.com 2014年1月8日付記事より

        ハリー・リードと上院は本当にこの重要な法案を成立させぬまま、12月11日に発効する過重なインターネット税が消費者を打ち据えるのを許すつもりなのか? 
この日はインターネット非課税法が失効する日だ。

    アストロロジーの研究においては天王星がインターネットを支配し、冥王星が税金を支配する。この2惑星は、山羊座の冥王星(政府の権力/抑圧的な行動)から牡羊座の天王星(大衆の独立への要求)へと火星が運行する時、互いの最終的なワクシングスクエアの力を爆発させる。それが起きるのは2014年11月11日〜2015年3月11日だ。

2008年〜2015年のカーディナル・クライマックスが大詰めを迎えるにつれて、世界の力学と論調が変化していくのを観察するのは興味深い。この期間の殆どにおいて、共和党が主導する下院は「妨害団体」というレッテルを貼られてきた。これは2011年と2013年に起きた政府機関閉鎖とその寸前まで行った事件で彼らが果たした役割を思えば当然のことだ。

だが去年はそれが正反対となった。下院が300以上の法案を通したその一方で、上院はリードの指揮の下で法案を採決に持ち込むことを拒否したのだ。この「妨害」というレッテルが11月の中間選挙でどう扱われていくのか、全くもって首をひねるばかりだ。もし共和党が上院と下院両方の主導権を握り、そしてオバマ大統領が自分の許にサインするよう送られて来た法案に拒否権を発動すると決めたら、このレッテルがどう適用されるか、それはもっと興味深いことだろう。

これは全て天王星・冥王星スクエアの最終形成期である2014年12月〜2015年3月に起きようとすることであり、火星が11月初旬にも両惑星の前に存在を表すことから始まっていく。こうだろうと思われていたことが、突如として何か全く異なるものだと判明する。しかしながら、これが個々の政治的イデオロギーに何らかの影響を与えるかといえば、私は疑わしいと思う。人の信念というものは事実とは殆ど関係が無いからだ。極性はそのまま深い溝となって残りやすい。そしてこれが、今日の米国において最も多数を占める人々が持つ政治的親和感が民主党寄りでも共和党寄りでもないことの理由だ。記憶する限りにおいて初めて、米国の有権者の大多数が自分自身を無党派層だと認識している。

うーむ…無党派か。これは天王星のキーワードでもある。特に牡羊座という自主独立の星座宮に在泊する天王星には何とふさわしいことだろう。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

October 07, 2014

●10/8の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで10月8日20:09前後、北海道周辺で20:16前後、
関西方面は19:50頃(日本標準時の場合はこの時間)、
沖縄周辺で19:21前後に牡羊座15°05’で満月/月食となります。
(月食18:15頃~21:34頃)

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月のテーマ ― 10/8~10/23】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしてしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡羊座15°~16° + 太陽 天秤座15°~16°】
  "An Indian weaving a blanket" +
  "Circular Path"
「ブランケットを織るインディアン」+ 「回遊円環路」 

  "Brownies dancing in the setting sun" +
  "A boat landing washed away"
「夕陽に踊る妖精達」 + 
  「波に押し流された陸揚げ場」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★経験からの学びを活かせないことから来るフラストレーション
→★何気ない日常生活の中に常に潜む新たな可能性への気付き
→★ひとつの現実を様々な角度から見つめなおす能力
→★自分で気付かない内に成長していることへの信頼
→★単調な道の一歩一歩を大切に歩む必要
→★大自然の見えない力との個人的な交流を体験する
→★一時的に全体から身を引いて自分のターンを待つ
→★抗えない大きな力に押し流されるような危機
→★細部より全体の模様を見渡しながら一呼吸いれる必要
→★湧き起こる感情や想いの中でアイデンティティを再吟味する
→★人と自然、個と世界の大きなサイクルが必然的に交差する
→★思考による「そうあらねば」を一切捨て去る必要
→★自分の中に起きる魔術的癒やしを忍耐力をもって待つ
→★失ったものを超えて新しく生まれる存在を自己の内に感じる
→★理由付けなど何も要らない明日への純粋な希望・・・→

エネルギーのポイント:『 新しい靴を慣らすための足踏み 』 

141008NMLE


        この記事を書き始めたのは、ちょうどあと数時間で台風が関東に上陸しそう…っていう時間帯でした。大きな雨音、時折雷鳴が聞こえ、稲光も。。 そして今は台風も去り、しーんと静かな夜明け前、澄んだ虫の音が聞こえています。明日の夜は赤みを帯びた月蝕が見られるでしょうか…。

        さて、前回の新月でスタートを切った新しいサイクル。この月蝕(サロス127)、次の日蝕(サロス157)、そして二つの食から数えて半年間(or 長ければじわっと3年程度)は、いよいよ音を立てて世界が、そして日本やわたし達の周辺が変化しつつあることを肌身に感じていくときではないかと思います。今現在、日々強まるエネルギーの中で、葛藤を抱えるひと、特に原因もなく体調が良くないひとも多いかもしれません。何かを止めたくても止められず、深い迷いの中にあるひともいそうです。けど、今、このタイミングで苦しいことを抱えているなら そこにはこの人生を変えていくための大きなチャンスが潜んでいる可能性があります。胸を張って、過去を洗い流す紅色の月を歓迎しましょう(^_^


LunarEclipse


        人生を変えるって一口に言っても、何だか使い古されたキャッチフレーズみたいに感じられるかもしれません。わたし自身、今書いててそう思いましたw。でもこれは、世界の見方・自分の捉え方をまず新しくしていくこと・・・何度同じ轍を踏んでも、諦めずに進んで行くこと。そして、変わってしまった後で、「あぁ!」って気付いたりすること。もちろん、それにはちょっぴり忍耐力が必要だと思います。「えぇ~?もう十分ガマンしてるんですけど!この上まだ耐えろとか、鬼!」な~んて(^_^;。そんなひとには、ある有名バイク・レーサーのことばを贈りますね。『もう限界!は、まだまだ行ける』 まぁ、言うほど簡単には行かないのですが(^_^; 

        でも。牡羊座の月蝕、それも満月となる一時間ほど前にコンジャンクトの天王星を覆い隠し(オカルテーション/掩蔽)、その莫大なフォースをたっぷり吸い込んだ月の食です。これまで培ってきた「自分はこうだから・・・こうでなきゃ」なんて自己イメージやアイデンティティをザーッと洗い流し、いったん寄る辺が無くなって、波間に漂う小舟みたいになってみるのも悪くないと思います。溺れないように全身の力を抜いて、水面に浮かびながら何も考えず大空を眺めてみたり。。結局、世界を創造しているのは創造そのもの。今わたし達が居る時間も空間も、個人の神話さえも、その中から生まれてる。そして癒やしの力もまた、存在するわたし達を通して自ら生まれてくるのだから。

        新月のポイントは『新しいサイクル:それぞれの選択』でした。意図して、または無意識の内に、何かしら選択がなされた感じ、あるかな? で、満月・月蝕のポイントは『リニューアルのための一時休止』。あれ?折角の新しい門出なのに? けどたぶん、だからこそ。大きな変わり目ではGo! Stop! Go! Stop!そしてフェイント!…そんな感じのテスト&調整期間も必要です。今回の新月期、そして次の日蝕からの新月期はとても大切な時間帯になります。背筋を伸ばして、丁寧に、ゆっくり行きましょう。


        じゃ、早速サビアン・シンボルに行ってみますね。まず月は、ベースとなるシンボル『ブランケットを織るインディアン』をとっていきます。 ブランケットとは毛布…主にウール糸で織られた四角い布のこと。ネイティブ・アメリカンのブランケットはナヴァホ族のものが有名ですが、元々は衣服やケープ、乗馬用の垂れ布として織られていたものだそうです。そして後の時代には貴重なハンドメイド品として人気を博すようになりました。アースカラーを主体とした幾何学的な模様は一目でそれとわかるシンメトリーな柄を持っています。 折りの技術は主に母から娘へと伝えられたのですが、その教えでは、こうした特徴ある対称性が崩れないように、事前に十分なプランを練ることも大切な知識とされていたのだとか。 この対称性は「調和」に対する伝統的なイメージを表しているそうです。

NAVAJO_WOMEN


伝統的な織機と日々の積み重ねによるスキルによって、沢山の糸を交差させて出来ていくブランケット。織り上げられた"全体" は調和の象徴。 そして織り手は…B.ボヴィはギリシャ神話の3人の女神を挙げています。運命の糸を紡ぐクロト、それを測るラケシス、糸を大鋏でカットするアトロポス。 彼女達は、わたし達の運命を司る女神です。 紡ぎ、測り、切る。 紡ぎ、測り、切る… 調和を体現するブランケットを完成させるために、織り手は入念な作業を繰り返します。 それは日々変わらぬルーティンワークに見えるけれど、視点を変えれば、交差する一本一本の糸がそれぞれわたし達の日々、わたし達の人生。そして、一回ごとの "呼吸" でもあるのではないでしょうか。

        一方、地球を挟んで月に光を与える太陽のシンボルは 『回遊円環路』です。 固いことばになってしまったけれど、要は下の画像のようにグルッと一回りして同じ場所に戻ってくるような、輪になった道のことです。公園なんかでよく見かけますよね。 歩き続けて辿り着く終点は、いつも同じ場所。そこが、一回ごとの完成。 どこか他の場所に行き着くことなく永遠にグルグル回ってるみたいな…。 でも、この円環回遊路は文字通り、円です。 円は、その線上のどの点を出発点とすることも出来ます。どの点をゴールとすることも出来ます。 自分がここだ!と思ったらそこが始まり。 それは、わたし達の人生がどの瞬間にも未知へと大きく開いているのと同じことではないでしょうか?  それを見出して選択することは、わたし達自身にしか出来ません。 でも、また同じところに戻ってしまうのでは? そうかもしれません。けど、本当にそうなのでしょうか? 

circularpath


円環路はホィール・オブ・ライフ。その一回りは、ひとつの人生です。 ちょうどホロスコープがそうであるように、二次元でみればぐるぐる同じ回路を巡っているようだけど、三次元で見れば星々さえも螺旋運動をしています。ひとつとして同じ点、同じ場所は無く、毎回異なる宇宙空間を輪廻していくんですね。 未知の可能性と希望、夢。そして失意や落胆。その繰り返しの中で、わたし達は知らぬ間に高度を変え、周囲の展望も変わっていきます。 上昇するのか下降するのか、それとも二次元平面に留まるのか?  きっとそれもわたし達の選択次第です。 そして、この円環路をどんな風に見るかなのだと思います。

        一枚の手織りのブランケットでは、全ての糸がダイレクトに、また間接的に、触れあい交差しあってひとつの世界を創りあげています。 どの糸も、見事な色と構図の高価な織物が完成するためには欠かすことの出来ない、最初の一歩となり得ます。 失敗したらほどいて元に戻ればいいのです。 けれどその場所に戻ったとき、わたし達の視界は経験の分だけちょっぴり賢く、やわらかく、広がっているかもしれません…。



        さぁ、次に月がとっていくのは 『夕陽に踊る妖精達』 。 原語の "Browny" というのは、優しくて親切なエルフ族、小妖精です。 彼らは人間が寝ている夜のうちに、やり残した仕事を片付けてくれたりします。 一生懸命真面目に働いてるのに貧乏な靴屋さんと、彼がぐっすり寝ている間にステキな靴を仕上げてくれた妖精達のお話を知っているひとは多いんじゃないかな?  まさに今、西の地平線に沈もうとする夕陽を受けて、妖精達が陽気に踊っています。これから彼らの一日が始まります。 

elf-Pam


一方、人間はハードな仕事を終えて夕食をとっています。カレーかな? シチューかな?それとも、そろそろ鍋物が恋しい季節w? 温かく立ちのぼる湯気が、疲れたこころと体をほわっと包んでくれます。一日を一年に当てはめれば、この時間帯はわたし達人間にとって秋の収穫期と同じです。 よく働き、その日一日の糧を歓びと共にとり、より良い明日を願って眠りにつきます。 そしてわたし達が休むころ、目に見えない精霊達の時間が始まります。 そこでは 「アレか!コレか! いや、ああでもない、こうでもない…」 なんて余計な雑音は入りません。 精霊達の世界は 創造そのものが創造を続ける世界です。妖精達の時間は 癒やしそのものが立ち上がり、自らを癒やしていくひとときです。 彼らは新しい明日のためにキチンと仕事を片付けてくれるでしょう。 わたし達のマインドがふと目を覚まし、彼らの邪魔さえしなければ……(^_^;。

        じゃ、太陽はどうでしょう? エネルギーと光の源が次にとっていくシンボルは 『波に押し流された陸揚げ場』 です。原語の "boat landing"   は船着き場と訳されることも多いし、実際に2つの意味がミックスされたような使い方もされるようです。けれど、B.ボヴィの指摘から色々調べてみると、本来厳密には遊戯船と呼ばれる釣りや観光用の小ぶりなボートを水面から陸揚げするためのスロープ設備のことを指すようです。 ちょうど下の画像のような感じです。

boatlanding


        ボートを陸に揚げるということには2つの意味があります。ひとつは、修理修繕のため。もうひとつ、個人用のボートなら、当分使う予定が無いものを傷まないように陸揚げして休ませるため。 ところが、このシンボルでは船を陸揚げするためのスロープや設備が波に呑まれ、すっかり流されてしまっています。 これでは修理のために工場に入れることも、水から引き揚げて乾かすことも出来ませんね。

きっと激しい嵐が襲ってきたのでしょう。錨を下ろし岸辺の杭にしっかり固定してあったはずのボートも、今は波間に漂うままになっています。外装には傷が付き、水をかぶってエンジンだって損傷してしまったかも? それでも台風一過の青空の下、まもなく陸揚げ場も修復されるでしょう。 破壊と修復。 小さな死と、小さな再生。そうやって人々は、世界は、長い間"存在"という円環のリズムの中で歩んできたのですから。 だから、小さな円環の次のスタートが始まるまで、ボートはいつでも陸に上がれるようにもう一度、岸辺に繋ぎ直されています。 嵐が去り、静謐を取り戻した湖水のさざ波に揺れながら。

        シンボルに「水」が出て来るとき、わたし達はいつも深い感情の澱に触れていくことになります。 頑張ってきたこと…報われなかった想い… 絶たれた道… 失われたものへの愛惜…奪った者への怒り… 良かった頃の思い出… 今までの自分って、いったい何だったんだろう?  これからの自分はどうなるのだろう? そんな想いを抱えたとき、わたし達は皆、陸に上がれない傷付いたボートなのかもしれません。 陸揚げ場の修復が終わりさえずれば、ボートは運ばれて工場入りし、腕のいいエンジニアや塗装職人さんがせっせと仕事をしてくれるはず。それは昼の時、太陽の時、人間達が忙しく立ち働く合理精神の時の始まりです。 けれど今はまだ夜明け前。 きっと湖水の精霊達の時間なのです。

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        圧倒的な大自然の力は、わたし達が創りあげた施設も、道具も、みんな奪い去ってしまいました。 わたし達は、思います。「ああすればよかった…こうすればよかった…何であのときあんなことをしたのか、or しなかったのか! 責任は誰に? 何処に?! 何が間違ってたんだ?」  けれどおそらくこの種の力には抗いようもないし、また防ぎようもないのだと思います。何かを根こそぎ変えてしまうような圧倒的なフォースは、世界という一枚のブランケットに織り込まれた強靱な糸です。 そしてわたし達もまた、人生の何処かでそのパワフルな糸と交差することになる、1本の糸です。 完璧なブランケットを織り上げるためには、どの1本だって、欠かせません。

全ての大いなる調和を映し出すと言われる、宇宙のブランケット。縦糸と横糸が複雑に絡み合い、相互に循環を繰り返すうちに、いつしか壮大で美しいパターンが描かれていきます。そのプロセスで、わたし達は傷付いた小舟にもなれば、意気揚々と湖面を分けて飛んでいくスピードボートにもなります。 それもまた全体と個との、壮大な円環のリズムの中で起きていることを知った上で、わたし達には何が出来るでしょうか?  自由は、あるのでしょうか?

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その答は、謎です。 少なくとも、わたし達の昼の思考にとっては、永遠の謎かもしれません。 けれど、傷付いて湖水に漂う小舟には精霊が宿ります。どこからともなく妖精達がやってきます。 疲れ果てた思考が眠りについたとき、"別世界" から、思考とも感性ともつかない新しい感覚、言葉にならないコトノハがやって来ます。 初めにコトノハありき。 それはもしかしたら、明日からの新たな視線となってわたし達を生きるのかもしれません。

        新しいサイクルの始まり。わたし達はそこから半歩、進みました。 そして迎えた月蝕は、夕陽を背にして踊る妖精達の時間です。 空虚を満々と充たし、満ちあふれたものを空っぽにしていく、歓び。 折りしも水星は次の新月・日蝕あたりまで逆行中です。 夕暮れの波間に揺れながら、自分という湖水の底をもう一度ゆっくり覗いてみるのも良さそうです。 もしかしたら、底に透けて見えるのは…今まで自分だと思っていた顔じゃないかもしれません。 ん? 誰? 誰だろう? それは…… まだ見ぬ未来の新しい自分かもしれない。 けど、もしかしたら、"自分"と呼ばれていた "宇宙" そのものの姿なのかもしれません。


CarinaNebula



アスペクトから……

        この月蝕も、天王星とのコンジャンクションを初めとして重要なアスペクトが盛り沢山です。けど、今回は個々に触れるのはお休みして(一つ前のメリマン・コラムの ≪短期ジオコズミクス≫ は何かの参考になるかと思います)9月23日の秋分図の太陽とそのコンジャンクションについてお話してみたいと思います。

        前回、エリーズポイントの新月が示唆した「個人=政治」の結実として起きるこの満月は、東京ローカル図で11室の月蝕。そして秋分前に射手座に入った火星は、"国境を持たないミリタリズム" という側面を持っています。

元々射手座には銀河中心やグレート・アトラクターなど、壮大な進化エネルギーのヴォルテックスとも言われる特異点が存在します。それに加えて今、20°近辺にはイクシオン(倫理の欠如)、フォルス(小さな原因大きな結果・チャネル・ウィルス性の疫病)、カオス(原初の混沌)、カリクロ(悲運と再生)、クアオアー(血脈の輪舞)、ヒュロノメ(犠牲者の叫び)、ボラシシ(原子力・宗教問題)など強力なTNOやケンタウルス族が集合していて、他の惑星が強力なアスペクトを結ぶたびに、集合的な心理に揺さぶりをかけるような争いや災害を呼び起こしていくのではないかと考えられます。(ただし特にケンタウルス族のエネルギーの行き着く先は究極のヒーリングと呼ばれ、自ら水に沈み火に焼かれた者のみが獲得する新しい視座へと誘う役割を持ちます。)

そんな、特異な小惑星達が集合している射手座を火星が運行すること、そしてメジャー、マイナーと様々なアスペクトを他の惑星と結んでいくことを "ミリタリズム" という観点から見てみたらどうなるでしょうか。きっとこれまでのように右や左、コンサバやリベラルといったシンプルな二元性では捉えきれない、無志向性を帯びた情念と欲望のエネルギーがまず集合心理に充填されていくように思えます。それに加えて、閉塞を打破したいと希求するエネルギーが人間存在の深い部分を刺激し続けた結果として、良くも悪くも今までに表面化したことの無いような重層的な形の闘争が生まれるのかもしれません。

何が真の善で何が真の悪なのか? これは人類が抱えてきた大きな謎です。 その謎自体を、様々な現象として見せつけられるような感じというか...。あと2回を残す天王星・冥王星スクエアですが、これもまた、長い歴史のタピストリーに織り込まれた抑圧や怨念、怒りや哀しみが、一方で押さえがたい報復的な心理と絡み合って発酵し、手近な仮想敵を創っては爆発していく、新時代の闘争に向かう点火剤となり得ます。

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        これは国と国、異なる民族・部族や宗教同士で起きるものとは限りません。抑圧され搾取されてきた善良な人々に対する影の支配者達というような、古くてシンプルな神話を主体とするものとも思えません。それは、わたし達自身が自分の意識に深く埋め込んだ "鏡の世界" へと一旦回帰していくような運動だと思います。その度合いは個々で異なるとしても、わたし達はその本質のところで抑圧され搾取され、同時に抑圧し搾取する者達でもあるからです。

なので、この時点でわたし達が見る闘争の光景は、女と男、大人と子供、貧しき者と富める者、あのひと(達)とわたし(達)・・・そんな、考えられ得るあらゆる "自と他" の間で長いこと蓋されてきた自己矛盾や無理解を根っことして、サイバー空間・物質空間・霊的空間の全ての領域で同時に燃え上がろうとする "火種" の顕現なのだと思います。この意識の火種にに再び蓋をすることは出来るでしょうか? 自分の中に見たものを、見て見ぬふりをして外界を注視し続けることは出来るでしょうか? 身近に起きるささやかなトラブルであれ、集合体をいくつも巻き込んだ大がかりな闘争であれ、こうした争いは、実は人間存在という、より本質的な謎と直面していくための闘いなのかもしれません。


        先月の秋分図で、太陽とは殆どオーブ無しのコンジャンクションだった準惑星マケマケ。マケマケという名は、モアイで有名な小さな火山島、ラパ・ヌイ(イースター島)の人々が伝える神話の中で、人類を創造したとされる神からとられました。 エリック・フランシスによれば、このマケマケが象徴する意味をひと言で表すなら "respect for the mystery of it all"。これを意訳するなら 「"世界"という計り知れない謎そのものへの敬意」 でしょうか。 絶海に位置する孤独な島であったラパ・ヌイ島の文明は、部族同士の競争から青々と茂った樹木を伐採し尽くし、環境を破壊した挙げ句の飢餓による闘争で殆ど消え去ったとされています。けれど小さな閉鎖空間であった島の歴史には、まだ多くの謎が残されています。マケマケが今も語りかける謎は、わたし達に何を伝えようとしているのでしょう。。


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        わたし達は自分が抱える怒り、哀しみ、痛み、どうにも出来ない事実の数々を言語化し、名付け、分類し、それを自分の意見とし、思想化し、政治化し、その結果として善と悪を、自分と世界の対立を先鋭化し、それをまた克服していくことによって世界を変えようとしてきたように思います(あるいは、人生を…)。けれどそれで、それのみで世界は素晴らしいものに変わるのでしょうか? その結果は歴史が証明しているように思えます。「まぁ、世の中そんなもんだよ..」って、対岸の火事のときはそう思えるのだけど。。 

わたし達、何か大切なものを忘れているのかな? それってもしかして、愛でしょうか? でもわたし達の愛には、嫉妬や差別や期待や傷や欲望が付いて回ります。じゃ、そんな感情のもつれさえも、全てを笑って包み込めるような愛に、わたし達は到達出来るのでしょうか? ・・・これもまた、大いなる謎だと思います。「何故ワタシハココニイルノカ?」 って命題と同じくらいに、大いなる謎。でも。

謎が立ちはだかるなら、探求しなくっちゃ。だって火性の雄たる牡羊座の中間度数で起きる月蝕ですものw。しかも、今回はサウスノード・イクリプス。クリアボタンが押され、過去を見切って一掃していくための月蝕。 未知への希望のために、スペースを空けるための月蝕!

けれど…圧倒的な謎を前に立ち上がる粛然とした精神と底深い沈黙を、渇愛の叫びが破ったそのとき、そんな謎さえもまた政治化していく運命にあるのかもしれません…。


        けど何にせよ、わたし達の旅は、まだまだ続きます。この変動期に、わたし達みんなが同じ地上に生まれ、同じ空気を吸って生きていることって、実は凄いことかもしれないって思います。最善のことも、どうしようもなく最悪なことも全部ひっくるめて、壮大な宇宙のブランケットをみんなで織り上げているなら。 その模様がどう完成していくのか、永遠の創造を続ける創造自身がわたし達を通して何を表現したがっているのか。紅い月の下で 混沌に飛び込む勇気を持ち、ひととき創造そのものに溶け込んで、一度それを見てみたいなぁ…なんて、ちょっとばかり大それたことを思ったりする、満月・月蝕前夜です...。


potw1148a




have a great trek!!!★



hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:19|PermalinkComments(4)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

October 05, 2014

レイモンド・メリマン 週間コメント10/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2014年10月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

         10月3日金曜に発表された米国雇用統計では、24万8000人の新規雇用者数を示し、9月の失業率が5.9%に減じたと報じられた。これを受けて米国株式市場は1週間続いた急落をあっという間に終えて反転急騰した。

        しかしながら、この手のホイップソー相場はファイナンシャル・アストロロジーの研究者にとって驚きでも何でもない。先週と先々週の2回にわたって述べたように、
“ 現在私達の注目が10月8日の月食へとシフトしていることを述べておく。この月食は天王星・冥王星ワクシングスクエアとTスクエアを形成することから、何事も落ち着くべきところには収まらない。まもなくこの時間帯に入ろうとする今週でさえ、市場ではなおも大きな価格変動と突然の上下動が起きやすい… 天王星は上だろうと下だろうと、自分を押しとどめるものを嫌う。天王星は全ての境界線を侵犯し、誰も見たことの無いような水準に入っていくのが好きだ。射手座の火星はその火に油を注ぐ。だがもし市場が反転するなら、射手座の火星はそれもまた後押しするかもしれない。何故なら、価格はこれまた誰にも予測不能な力をもって反転するからだ。”
米国株式市場の史上最高値(ダウ工業平均)は9月19日につけた17,350のままに留まっており、さらに日本の日経は木星・天王星トラインの正確な形成日であった9月25日の数年ぶりの高値を抜いてはいない。

        では、火星が射手座入りした9月12日以来、世界の他の株式市場で何が起きたかをふり返ってみよう。火星は10月26日まで射手座に在泊する。すでに急激な反騰と急落が起きていることに要注目だが、それでも現在はまだ射手座の旅路も道半ばだ。

ヨーロッパでは、木星・天王星トラインのわずか4取引日前の9月19日に全ての指数が数年ぶりの新高値またはそれに準じる高値をつけた。それらは皆、10月2日〜3日に向けて急落した。最も深刻な下げに見舞われたのはドイツのDAXで、9月19日には、6月20日につけた史上最高値10,050に準じる9891をつけていた。それが先週の最終取引日であった10月2日、DAXは9195で引けている。これは実に2週間弱で7%を超える下落だ。

        極東地域でも状況は似たようなものだったが、多少の歪みが生じていた。日本の日経は9月25日、木星・天王星トラインの日に2007年11月以来の高値水準である16,374まで舞い上った。だが10月3日金曜には15,559まで下落していた。しかしこれは、9月5日の高値25,356から10月2日の安値22,565まで落ち込んで11%の下げとなった香港のハンセンと比べれば、まだささやかなものだ。それとは対照的に、中国の上海指数は9月30日火曜(先週の最終取引日)に2013年3月以来の最高値水準である2,365まで反騰した。香港の社会不安がもたらす結果について、投資家はどちらが有利と踏んでいるだろう? 民主化を要求している抗議者達か、それとも中国の中央政府か?

        米国ではS&P、ダウ平均、そしてナスダック総合がそれぞれ史上最高値または数年ぶりの高値を9月19日につけた。3指数とも、そこから10月2日の安値に向かって急落(約3.8〜5.4%)し、そして金曜の好調な雇用統計を受けて回復している。ダウ平均は金曜に200ポイント以上騰げて引けた。2日前の水曜には200ポイント以上下げていた。しかしながら、債権者との合意がならずに12年間で2度目の債務不履行へと歩みを進めるアルゼンチンで、メルバル指数が9月30日火曜につけた史上最高値12,847から10月2日の10,541へと、たった2日間で実に18%近くも下落した動きと比べれば、他の市場全ての下げなど色褪せて見えるというものだ。

アルゼンチンの状況は、同様に重い債務を背負った国々にとってこれから訪れる物事の象徴となり得るだろうか? そう、確かに私達はいまだに天王星・冥王星スクエアの下にあり、惑星達の力は火星が冥王星とのコンジャンクションから天王星の位置に至る2014年11月から2015年3月にかけて、ブーストが掛かり加速していく。冥王星は3つの ‘D’ を支配する。すなわち負債(Debt)、債務不履行(Default)、そして信用格下げ(Downgrade)だ。かたや天王星は突然で急激な変化に関連している。株式市場は新高値、そして(または)日々の、週の、月間の安値という極の両方で記録を更新していくかもしれない。

        先週、世界の株式指数が荒れ模様だったのに負けず劣らず、貴金属もまたトレーダーにとってはより大きいと言えるほどの関心事だった。銀は1トロイオンスあたり17.00を割って2010年2月以来の最安値水準に沈んだ。金は1200を割ったが(1190にタッチした)、2013年6月につけた安値1179.40は維持し続けており、今週10月7日〜8日の強力な月食に向けて異市場間強気ダイバージェンスとして示現する可能性を保っている。金属(そして殆どの商品)が何故下落するか、その理由の大部分は米ドルの強さに起因している。たとえば、先週のユーロ通貨は2012年9月以来初めて1.2500以下まで下落した。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        “*ウィン氏は米国と比較して中国のビジネス風土を称賛しながらこう言う。「米国で我々が得る何の価値も無いガラクタと比べれば、中国の規制上の重みなど極くわずかだ」と。”
CNBC(www.cnbc.com), 2014年10月1日 ジェーン・ウェルスによるスティーブ・ウィンのインタビュー「スティーブ・ウィン:私は中国より米国の方が怖ろしい」より
スティーブ・ウィン:ラスベガスを変えた男と呼ばれる米国のホテル王。中国のマカオやラスベガスのカジノ・リゾート経営で莫大な利益を上げている。彼はインタビューの中で、中国の人々は皆個人的にも中央政府を信頼しており、分断など無いと言い切っている。


        今週の焦点は10月8日の月食だ。これは普通の月食ではない。月が天王星にコンジャンクト(そして太陽とオポジション)しており、これは事実上、金融市場がボラタイルであり続けることを保証すると言ってもいいくらいだ。この月食はまた、太陽・月が山羊座の冥王星とTスクエアになっており、ここで再び3つの ‘D’ 、それに加えて税金と規制との関連問題が強調される。

        それでも投資家やトレーダーを混乱させるにはまだ足りないと言わんばかりに、水星が10月4日〜25日まで逆行する。(*日本では26日明け方まで)矛盾したメッセージが世界の政治、経済、双方の指導者達から発信されそうだ。そんな訳で、市場は一方向に向かって進み出したかと思うと1〜4日後に突如として反転するような動きになりがちだ。

        これでもまだ足りないという向きには、金星もまた10月8日〜11日に天王星と冥王星にTスクエアを形成する。したがって、今週私達は2つの天体(太陽と金星)が天王星・冥王星スクエアをトランスレートし、そのどちらもが水星の逆行中に起きるという事実を目撃するわけだ。急激な相場の上下動や突然の驚くべき発表があり、多くの金融市場に主要なリバーサルが起きることを覚悟してかからねばならない。最も注目に値するのはおそらく金利関連市場、例えば米国債や通貨かもしれない。金星が支配する穀物価格もまた、銅や砂糖と同様に影響を受ける可能性がある。

        再びワイルドな1週間になりそうな気配だ。巷では正気と合理性が不足しがちとなるだろう。これらは集合体のヒステリー症状をもたらすシグナルだ。また地震、激しい嵐、テロ行為、コンピュータ・ハッキング、誤動作や機能不全、そしてサイバー空間の狂気をも指し示すシグナルだ。

安全機能を使いこなし、インターネットにログインする時はことに気を付けることだ。彼らはそこいら中に存在し、そしてあなたを探している。時には "動く標的" であった方が、無防備(sitting duck/座り込んだアヒル)であるより、無能力(lame duck/歩けないアヒル)であるよりマシなこともあるのだ。

この月食のTスクエアは、*米国始原図が持つ太陽・土星スクエアとオーバーラップする。また、**ウラジミール・プーチンの出生図が持つ太陽・天王星スクエアにも重なってくる。いったい誰がアヒルで誰が標的なのかは私にはわからないが、一方を攻撃するような行動を取る前に、もし二人の指導者が互いに話し合うことが出来たなら、それが一番ではあるのだが。

米国始原図は蟹座11°台に太陽、天秤座14°台に土星が在泊しスクエアを形成。
**プーチン大統領の出生図では天秤座13°台に太陽、蟹座18°台(または9°台)に天王星が在泊してスクエアを形成。
共に牡羊座15°〜16°台で起きる月食のオーブ範囲内でTスクエアが成立し、また2つのチャートは米国始原図の太陽にプーチン氏の天王星が、プーチン氏の太陽に米国の土星が乗って互いにスクエアとなっている。(一方は人、一方は国として、真の話し合いが困難と思われる反撥しあうアスペクトになる。)







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー