February 2015

February 18, 2015

○2/19の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで 2月19日 09:05前後、北海道周辺で09:12前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は 08:46 前後、沖縄周辺では 08:17前後に  水瓶座 29°59’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【太陽・月 水瓶座29°~水瓶座30° (魚座0°)ー2 /19~3/19 )】
 "Butterfly emerging from chrysalis"
『サナギから孵化する蝶』

 "The field of Ardath in bloom"
『花盛りのアーダスの野原』

 "A public market"(魚座1°)
『公設市場』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★新しい芽吹きと過去からの脱皮に伴う迷いや繊細さ
→★長い間フタをされてきた深い感情が浮上してくる
→★新たな旅立ちの前の高揚感と怖れる気持ちとのジレンマ
→★古い記憶の断片と共に姿を現す本来の姿(過去生記憶を含む)
→★ちょっとした好奇心が思わぬ発見に繋がる
→★生命や人生には論理や思考を超えたミステリーが存在することへの気付き
→★小さなこだわりや固執を捨てて誰の物でもない創造力に触れる
→★先入観、思い込み、「自分が〜」を一旦手放す必要
→★何処からともなくやってくるメッセージを大切に扱う
→★ 行く手を阻む心の中の騒音との戦い
→★個としての自分と集合体の一員としての自分との葛藤
→★「公」や「みんな」という曖昧な概念を自分の逃げ場にする危険
→★「誰でもない」自分が集合体として世界の現実を作っていることへの気付き
→★自分が真に帰属すべき世界を明確に意識する
→★全体の喧噪の雲からアタマ1つ抜けた視野を保つ必要・・・→

エネルギーのポイント:「自と他、個と公を貫くアイデンティティの確立に向かう」

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        今回の新月は、前回に続いて2度目の水瓶座。それも、29°59’というギリギリの位置で起きます。新月の瞬間からたった2分で月は魚座に入り、続いて4分後には太陽が魚座入りするんですね。 サインとサインの境目にはゲートがあって、そこをくぐるときはけっこうギャップを感じたり、明らかなエネルギー変化を感じたりするものだけど、今回は境となる敷居の上に立って、次の魚座の空気をたっぷりと吸い込むような感じになるかもしれません。水瓶座だけど、十分に魚座。 ネイタルで29°台後半に太陽を持つひとが抱える、どちらの要素も持ちながらどちらにも完全にはフィット出来ないような… 不思議な感覚を持つ新月です。 なので、新月のテーマも水瓶座29°〜30°(魚座0°)〜1°という流れで抽出してみました。 この流れ、もう数日前から先取りして感じてるひともいるんじゃないかな?


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        では、ざっとサビアン・シンボルを見てみましょう。まずは水瓶座29°『サナギから孵化する蝶』が抱える繊細さ、危うさやもろさ、そしてまだ生まれたばかりの大きな潜在力を経て…今回は水瓶座30°(魚座0°)『花盛りのアーダスの野原』 から行ってみますね。 「アーダスの野原」とは、古代バビロニアの古都バビロンを意味する言葉で、それと同時に、古い時代から今に至る長い長い時の流れを経て、霊的な同胞団(ブラザーフッド)の力が衰えることなく花開いているという、神秘的な草原をも指しています (Ardathという言葉そのものが、花でいっぱいの草原を指すヘブライ語から来ているそうです)。 またB.ボヴィによると、これはおそらくゾロアスター教で「祝福」や「報賞」を意味する "ard" という言葉が元になっていて、女の子につける名前としてもわりとポピュラーなのだとか。 また、「アーダスの野原」は「文明の揺り籠」 の同義語としても使われるそうです。 

ゾロアスター教は、古代ペルシャ帝国の東部でひとりの預言者/哲学者によって生み出された教えで、唯一至高の神「アフラ・マズダ」の下で善(前進し成長する精神)と悪(退行し破壊する精神)が常に戦うという、二元の構造になっています。この教えは、後のユダヤ教、キリスト教、グノーシス、イスラム教に大きく影響を与えたと言われます。そして、チャネラーのエルシィを仲立ちにしてサビアン・シンボルをこの世界にもたらしたとされる霊的同胞団、 「サビアン・ブラザーフッド」 もまた、この流れの中に存在します。つまり「アーダスの野原」って…この地球における文明と霊的叡智の揺り籠なんですね。 ならばこのシンボルは、何処か特定の場所や霊的文化というよりも、地球上に栄えてきた全ての文明、そこで生きる全ての人々の中に時を超えて普遍的に存在する "霊的繫がり" ...そして "存在のテーマ" を指すと言っていいのではないでしょうか。


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普遍、遍在… グループごとに思想や世界観の違いが際立ちがちな水瓶座から、さあ魚座に入るという位置にあって、このテーマはピッタリな気がします。決して目に見える統一じゃない。けれど、この世に出現し、ひととき栄え、やがて消えていく、全てのものに遍在する霊的叡智。 その火は誰の中にも常に燃えているけれど、それでもわたし達は「前進と退行」「成長と破壊」の狭間でいつも惑い、葛藤し、闘っています。 

        魚座の霧は、言葉では割り切れない世界です。形ある全てを溶かしこみ、呑み込んでいきます。 わたし達、個々の名前さえも。 固定宮である水瓶座の思考によって、少し頑なになりすぎたわたし達のこころは、この魚座の "何処でもなく、同時に何処でもありうる野原" で満開の花に囲まれ、過去・現在・未来を貫く、霊としての無名性に立ち帰る必要があるのかもしれません。 花盛りの野原には、サナギから孵ったばかりの無数の蝶が舞っています。 蝶達にはまだ名前もありません。 開かれたばかりの未来と生命のミステリーがあるだけ。 「わたし」とは、誰なのか? 一歩進むたびに、どこからともなくメッセージが浮かび、わたし達の中で花開き、瞬時に消えていきます。だからまた一歩、前進するのです。 もし、そんな野原が自分の中に存在することに気付けたら……そこに遊ぶことが出来たなら……そこでこそ、わたし達は "ブラザーフッド" や "シスターフッド"、 または "愛" や "平和"が本当はどんなことなのか?を理解出来るのかもしれません。

水瓶座は、山羊座で構築した社会システムから脱却し、時には壊し、新しい構造をもたらそうと思考します。それはある意味、"非個人的な自我"がもたらすインスピレーション。 グループとしての自我を創り出す力であり、自己完結しています。 水瓶座の支配星、天王星に見られる「反体制的思考」が、ともすると力を握った途端に権力そのものと化すことが多いのは、このグループとしてのエゴに強く帰属しやすいからかもしれません。  でも、固く護ってくれていたサナギの殻はもう不要です。 さぁ、水瓶座の究極から魚座へと一歩入ろうとする今。 わたし達は何かへの帰属意識さえも捨てて、普遍的な「わたし」 …生まれたままの、名も無い素直な自分にひととき帰っていくことが出来るでしょうか?  そこから再び前進が始まろうとしています。 アイデンティティ探求の旅は、ここからもう一段、レベルが上がっていくようです。。


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        そして、太陽と月はまもなく魚座1°の『公設市場』に足を踏み入れます。 パブリックなマーケットでは、ありとあらゆるものが売られています。 品物も色とりどりなら、訪れるひとも色とりどり。 品定めをするひと、売り子の呼び声、値段の交渉をするひと、市場の喧噪は止むことがありません。 そんな混雑の中で買い物をするわたし達。 それぞれに別の人生、別の想いを抱えた個人ではあるけれど、巨大な市場の中では大勢の買い物客の一員に過ぎません。そこでのわたし達は、うごめく大衆の一部であり、群衆の最小公分母としての存在です。

ネットの世界でも、同じようなことが言えるかもしれません。ショッピング・ポータルで、ニュースサイトやブログで、またゲームや動画、SNSで… わたし達は個人でありながら、目に見えない巨大な大衆の一部となります。 個人としての想いや行動は互いに影響しあい、干渉し合い、増幅し合います。そしてそれはやがて、集合意識のうねりとなっていきます。 ネットの世界は、そのものが巨大なマーケットなのかもしれません。そこでは企業ばかりでなく、わたし達個人もまた互いをマーケティングの対象とし、見る者と見られる者、両方の意識を身に付けていきます。それはもしかしたら「群衆」から一歩抜きんでて、「個」であることの価値を得るためかもしれません。 わたし達は買い手にも売り手にもなります。 そこでは互いの 取引が全体を創造します。わたし達が見る者として、見られる者としてそこに集い、個としての「取引」を繰り返すほど、群衆としてのわたし達が創り出す「場」の価値は上がっていきます。 大波小波、巨大な歓喜と怒号と涙とぬくもりと怖れと思いやりと強さと弱さとそれから…それから…あらゆる感情の渦まくこの世界。ここでのわたし達は、システムの一部でもあります。


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公設市場。この度数には、魚座から見た「個」 と 「全体」との関係が集約されているような気がします。 個人としての行動は、そのまま「場」に作用し、集合体の動きの原動力になり、全体を創っていく。。 そしてその「場」に価値を与え、確固たる流れを創り、また乱したり破壊したりもします。 自分が意図しようとしまいと、 「個」と「公」とは常に同時に存在していて、境目の無い関係にあります。 だけど… 魚座の霧の中で、深い海の中で、全ての色がとりどりに揃い、全ての音が同時に聞こえる無指向性の空中庭園の中では…いつしか気付かないうちに市場というシステムに呑み込まれる危険もつきまといます。無名性の心地良さ。個と引き換えの帰属意識。目を瞑りさえすれば楽しげな理想の花園。そしてそれを自分だと思い始めること…。

        例えば投資家やトレーダーは、目先の相場だけでなく、市場を大局的に見る目が必要だと言われます。市場の声を聞いて自分の取引計画を立てる。 それにはきっと、市場を覆う霧から頭ひとつ抜け出して全体を見渡し、その上で個としてのゆるぎない相場観を養う必要があるのでしょう。 成功するには、負けて犠牲を払うことからも学び、それを糧に生き抜くだけの強い個的な力が必要です。全体の声を聞き、よく見て、そこに市場の一員として参加していく。けれど、けっして渦に引き込まれない。どこかでしっかり自己のスタンスを保つことが出来る。そんなひとが生き残っていく…。人生だって同じかもしれません。 

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喧噪に包まれた賑やかな公設市場は、本当はわたし達ひとりひとりのこころの中に存在するのかもしれません。そこでは毎日、あらゆる取引が繰り返されます。「わたし」はいつだって、同じわたしの顔をした群衆のひとりとなってそこに居ます。けれど、そんな「わたし」が本当に依って立つことの出来る何かを見出すとしたら、それは…自分という名の市場の様子を俯瞰で眺めている視線、そしてただ微笑んでいる視線の存在に気付くときかもしれません。 理屈じゃなく。情緒でもなく。 「公」と「個」が単に曖昧な境目によって隔てられているのでもない。マクロとミクロが真の意味で一体となっている世界からの、鋭い一瞥と慈愛に満ちた微笑み。 魚座に足を踏み入れたとき、ふっとかいま見ることが出来る「わたし」の最高のアイデンティティって、そういうものなんじゃないかな…。

        アストロロジーの旅では一年の最終局面となる、魚座に踏み出そうとする新月です。ここから先は、3月6日の満月に続いて17日には天王星・冥王星最後のワクシングスクエアが成立し、20日に日蝕、翌日の春分の後、4月4日の月蝕と、大きなイベントも盛り沢山。きっと世界中の "公設市場" で沢山の大きな "取引" が行われ、物事がジェットコースターのように目まぐるしく動くかもしれません。 それはわたし達のこころも同じことだと思います。 だけど、水星逆行も含めて水瓶座のテーマをたっぷり学んできたわたし達にはそろそろ脱皮が必要かも?  

黄道12宮の最終局面ー魚座は、果てしない優しさと底なしの手強さが共存するゾーンです。まずは鎧を脱いで素直になって、優しい霧に身を浸してみましょう。 どこからか、魅惑的なセイレーンの歌声が聞こえてくるなら、うっとり耳を傾けるのも悪くない。日々のタスクに疲れて、無に帰りたいと思うなら、想像の翼を拡げるのも悪くない。 けれど、目だけは見開いていて。 もしかしたら、世界という市場に響き渡るあらゆる喧噪を超えて、幾層にもわたって貫く1本の「わたし」という視線が、存在の全てと隔てなく繋がっている...そんな宇宙を "見る" ことだって出来るかもしれないから……。


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アスペクトすこし

        水瓶座で起きた風・風・風の水星逆行が2月11日に終わりました。今回の逆行、けっこう強力だったと思います。あらゆるタイプの行き違いや誤解、物忘れやうっかりミス、進行の遅れとそれに伴う苛立ちや不調、交通事故やミスによる火災、通信/電子機器の不具合などなど… 身の回りの小さなことも含めて、何かしら体験したひとも多かったのではないでしょうか? 現在、水星は順行後のシャドウ(エコー)フェーズ、つまり逆行のいわば "リハビリ期" に入っています。 このシャドウから水星が抜けるのは3月4日0時過ぎ。その間、水星は「3度目の正直」って感じで2回通った思考の道を踏み固めていくんですね。なので完全なシャドウ抜けまでは、いきなりアクセル全開で飛び出したりせず、徐々にノーマルスピードまで上げていくような感覚で行った方が良いかもしれません。

        さて、このところずっと取り組んできた水瓶座的なテーマ「公/周囲のみんな」対「個/わたし自身」 という二律背反を抱えながらの新たなアイデンティティの問題は、惑星同士のアスペクトから見ても、もう一段深く進行していきそうです。 魚座の0°台にはケンタウルス族のネッソスが、そして1°台にはエケクルスが太陽と月を待ち構えています…。 ここは、水瓶が壊れて中の水(感情)がほとばしり出るところ。 独特の思考と論理で世界を眺め、新しい方向性を追い求めてきた水瓶座的な視線が、いったん無指向性に戻されるポイントです。 ここでは、時間さえもタガが外れて過去・現在・未来が入り混じります。

魚座に入ったネッソスは、カルマ的な "けじめ" をつけるときが来たことを太陽と月に告げるでしょう。自分がこの手で創りだしてきた現実。 共同創造してきた状況。 ネッソスは、それがどんなものであれ、良くも悪くも両手をあげて受け入れ、取るべき責任は取って決着をつけるよう、促してきます。うーん、平たく言っちゃうと「年貢の納めどき」的なw。 魚座の霧にどっぷり浸かって行く前に、落とし前をつけるべきことがあるのかもしれません。 それは自分のこころの中だけで行う行為かもしれないし、もちろん人との関係の中で体験することもあります。 またネッソスは性的なカルマや裏切りなどに関連することもあります。エケクルスが共に来ていることから、争い事になれば、かなりアグレッシブに攻めの姿勢を取るひとが現れる可能性もあります。  

けれど、もし責任を取る、または追求する…なんてことが起きるのなら、それは多分、ここで何らかの形で浮上すべき問題でありタイミングなんだ…と考えてください。そして、お腹に力を入れて冷静に対応しましょう。 様々な感情が湧いてくるかもしれないけど、押し流されずに勇気をもって。もし辿り着けるなら…究極のゴールは自他共に全てを許せるところまで行き着くことです。それは痛みを伴うかもしれないけど、たとえどんな形であれ、ここでこころのけじめを付けることが出来たなら、そのこと自体がやがて過去・現在・未来を癒やす大きな力になっていく筈です。


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        な〜んて、最初からなんだか重たいことを言ってしまったけど(^_^;。 もちろん、誰もがそんな経験をするわけじゃありません。ただ、新月直後に入っていく魚座の優しげな霧の中にも こうしたエネルギーが入り混じり、世界の何処かで何らかの現象となって顕れる可能性はあると思います。 また個人レベルでは、たとえば何処からともなく古い古い記憶の断片が蘇ったり、強い想いやインスピレーションが湧いてきたり…。 または、取るに足らないようなきっかけで突然、今まで浮かんだことも無いようなイメージが湧いてきたり。。。 哀しみ、歓び、恐怖、緊張、歓喜、懐かしさなど、ひとによって様々な種類の感情を体験する可能性もありそうです。 

また、もしかしたら、一種の過去生記憶と関連するケースも考えられます。そんなときは、どうしちゃったんだろう…?なんて、不安に思うひともいるかもしれません。 でも、それが起きるなら抑え込まず、湧き出すままにイマジネーションを流してあげましょう。 水の流れるままに。流して、流して、解放して。  それもまた、過去・現在・未来を繋ぐ自分の確かな一部です。 ありのままにひととき身を浸し、味わい尽くすことって大切なことだと思います。それが何なのかを気にして解説や説明を求めても、きっと確固とした答など掴めないでしょう。でも、それでOK。 何故なら、必要なことは今現在の自分の中、その深みに「個の神話」として すでに存在するからです。 それが過去生記憶であろうと、別のものであろうと、囚われる必要はありません。 だってそれは、これからの人生のために、真新しい素材として使えるエネルギーなんだから。そこから、きっと新しい創造性が生まれて来ます。 これもまた、ケンタウルス族がもたらす癒やしのひとつの形です。


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        この新月では、魚座の出口付近に金星と火星が寄り添い、今にもコンジャンクト寸前という感じです。実際のコンジャンクションは2月22日14時過ぎに牡羊座1°台で起きますが、その前日朝には月がそこを通っていきます。その対向には、あの壮大な乙女座銀河団! 心中奥深く、「絶対こうしたい! 前に進むんだ!」という気持ちが湧いてくるかもしれません。 けれど金星は「え、ちょっと待ってよ。本当に突っ走っていいの? 他にも気を配るべきことがあるんじゃない? メリットあるの? 本当に大丈夫?」 なんて言いそうです。 金星と火星が合体する位置は、木星のノースノードとはスクエアの関係。 自分の想いに沿って突き進みたいと思う気持ちを遮る 「そんなのダメに決まってる。きっと上手く行かない…」 という怖れも増大しそう。けれど結局は、前進するエネルギーに背中を押されるんじゃないかな。。 

新月図では、木星が冥王星とカイロンからのYODによってハイライトされています。 たとえ葛藤や困難があっても、自分がこの世に生まれて来た意味を証明したいと願う木星の内なる力は、見えない未来を信頼して進んでいくよう促す力になりそうです。 自分で創り出したフェンスを越えて、今までよりもっと大きな視野をもって! 但し…うっかりすると、もっともらしく勿体ぶった言葉のマジックやら、偽物の希望に引っかかる…なんて危険も無いわけじゃありません。 また、誰かに対して口先だけの慰めや気休めを口にするのはNGです。鍵となるのは、希望も癒やしも慰めも、全ては当事者自身の内側から湧いてくるってことを信頼することかな。


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        今年1月1日の新月から、ずっとオポジション関係になっている冥王星とキラルス。ジャストの形成は過ぎたけれど、まだまだタイトなオーブ圏内にあります。 そこに天王星も参加してTスクエアなんですね。この新月期から日蝕までは、これがアングル付近に絡んでくることから、やはり全体の雰囲気としては「死」や「理不尽な喪失」というイメージがつきまとうかもしれません。 その他、エリス・イクシオン・レクイエムのマイナー惑星同士のアスペクトや、月のノード軸を中心とするヴェスタとグリーヴのカイトが成立していて、これもやはり理不尽に命を奪われたり苦しむ人々の存在、そしてそれに対する深い同情や祈りの気持ちを喚起しそうです。 またひとによっては、今まで気付かなかった感情が自分自身の内側に溜まっていたことに突然気付くのかもしれません。 それがどんな想いであれ、良し悪しで判断したりせず、ただ空間に放ってください。これは様々な喧噪の中で固くなってしまった殻をひとつ破ることであり、新たに過去から解放されていく流れの一歩です。

最後に、射手座の土星と双子座のアスボルスは依然としてオポジションを保ち、「情報サバイバル」的状況を創っています。今の自分にとってどうしても必要と思える情報を選り分けて、そこに集中するといいかもしれません。教育、ジャーナリズム、情報収拾や伝達関連の仕事はいつもより少し慎重に事を運びましょう。水星はまだリハビリの途上なので、ミスや事故にも気を付けて。

また、思考力や体力も含めて、全体に持久力が弱まる傾向もあります。生来タフなひとほど無理をしがちな時期なので、なるべくエネルギー温存を心がけましょう。 まとまった休みが取れなくても、こまめな休憩を入れるようにするといいかもしれません。


        そんなこんなで、今回も盛り沢山の新月期!(何だかまとまらず、とっちらかってるかもしれません...m(_"_)m))) でも、とにかくここまでやって来ました。最後の天王星・冥王星スクエアまであと1カ月か…。もちろんその先も旅は続くけど、春が終わるころまでには色々なことがもっと明確に浮かび上がってくるんじゃないかな?って、ちょっと期待します。 全体の変化も、そしてわたし達自身の変容も。 

そして、それがどんなことであれ、まずは全体の一部であるわたし達が、それぞれ「個」として何処へ向かおうとしているのか? 今はそれが一番大切なんだ…って。


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have a great trek!!!★



hiyoka(^_^)


hiyoka_blue at 22:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

February 15, 2015

レイモンド・メリマン 週間コメント2/16【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2015年2月16日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【ご報告】
以前お知らせしたメリマンさんの『マンデーン・アストロロジー版 フォーキャスト2015』キンドル版e-ブックは、風の水星逆行のせいか少し遅れ気味ながら進行しています。価格は1860円の予定だそうです。正式な発売日が決まりましたらまたお知らせしますので、よろしくお願いします。m(_"_)m
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告知1:米国市場は2月16日月曜がプレジデント・デーの祝日で休場となる。

告知2
:カーディナル・クライマックス及び天王星・冥王星スクエアの終了に伴うワールドワイド・ウェビナー “金融市場の状況” の講座準備のため、来週のコラムは休載させて頂く。詳しくはMMAサイトまで。


≪ 先週をふり返って ≫

        読者の皆さん全てに、ハッピー・バレンタインデー! そして米国在住の方々にはハッピー・プレジデントデー!

        ロシアとウクライナからヨーロッパまで、突然革命が起きて米国海兵隊が武力解除を命じられたイエメンから、第二次世界大戦中の戦争犯罪の補償金を(またもや)ドイツに要求したギリシャから、ISILによるテロの脅威が続くシリアとイラクに加えて今やエジプトとアラビア半島まで、またイスラエルにとって脅威となる次期核開発を止めるための包括合意期限が後4週間と迫りながら難航する交渉を続行中のイランと米国まで、はたまたフランスの法廷においてセックス・パーティに自分が長年にわたって参加してきた理由は「私が激務に追われていたからで、こういったパーティはレジャー目的の集まりであり、ちょうど圧抜きのデコンプレッション・バルブのようなものだった」と証言した前IMF(国際通貨基金)専務理事 *ドミニク・ストロスカーン(2月11日付ウォールストリートジャーナル)まで…… 世界を巻き込みつつある全ての厄介事にもかかわらず、先週の市場はホリデー気分だったように見える。
*ドミニク・ストロスカーン:フランスの経済学者、法律家、政治家で国際通貨基金(IMF)の元専務理事。一時はフランスの有力大統領候補とされていたが、2011年5月訪問先のニューヨークで性的暴行容疑で逮捕・訴追された。その後起訴は取り下げられたが、現在フランスで売春斡旋疑惑の裁判が行われている。政治家にピューリタン的な清廉潔白さを求める米国と異なり、元来大人同士の性的関係に関しては奧の深い扱いをするフランスにあって、この事件は内外の政敵による罠説も含めて様々な受け取り方をされている。

そうだ。私達は皆、この目まぐるしい天王星・冥王星の日々がもたらすストレスと付き合うために、このデコンプレッション・バルブを使うことが出来る。

        世界を悩ませるこれら全ての厄介事と “懸念の壁” をよそに、先週は殆どの株式指数が調子良く、いくつかの指数は数年ぶりの新高値を記録したり試したりした。

        ヨーロッパでは、金曜にドイツのDAXが11,000の壁を初めて越え、新たな史上新高値まで舞い上がった。オランダのAEXは2008年6月以来の最高値水準406.06に跳ね上がった。ロンドンのFTSEは6887まで反騰、これは2014年9月3日につけた15年ぶりの高値にはあと少しで届かなかった。後れを取ったのはチューリヒのSMIで、8665まで反騰したが、これはスイス国立銀行はユーロ通貨からスイスフランをデペッグする直前の1月13日につけた9292には遠く及ばなかった。ロシアのMICEXもまた非常に調子良く1839まで騰がったが、これは2014年1月につけた長期サイクルの底1182からは58%の値上がりとなる。しかしそれでも、2007年12月に示現した史上最高値1970には少し足りない。西側の経済沈滞を示す全ての危機をよそに、多くの資産運用会社がロシアを投資に適すると考えているのは明らかだ。こういった事象は、彼の地で ー いや此処で ー 本当は一体何が起きているのか?という疑問を生じさせる。

        極東と環太平洋地域では、オーストラリアのASXが金曜に5850まで舞い上がった。これは2008年5月以来の最高値水準だ。日本の日経は2月12日木曜に瞬間的に18,000の大台を越え、2014年12月に記録した7年ぶりの高値18,030を試した。中国、香港、そしてインドの株式指数は先週後半の4日間反騰し続けたが、どれも史上最高値には未だに遠い。特に香港が一番弱かった。

    南米では、ブラジルのボベスパとアルゼンチンのメルバルの両指数が共に騰がったが、年初来高値にはほど遠い。米国ではナスダック総合が2000年3月につけた史上最高値以来初の最高値水準まで舞い昇った。S&Pは史上新高値を記録したが、ダウ工業平均はわずかに足らず、異市場間弱気ダイバージェンスの可能性を示した。

        先週の金と銀は、金が2月11日に1216.50まで下落したものの、銀は前週の安値1654を割らずに推移し、異市場間強気ダイバージェンスを示唆した。金曜には、銀が1743まで騰がり、金は1235を試したが、引けには1230に下落して終わった。原油は2週間前の1月29日に記録した安値43.58ドルから20%近く騰がった所に控える53~55ドルの抵抗帯を前に、50ドル/バレルのラインで行きつ戻りつだった。

        押しなべて、今年初の風の星座宮で起きた水星逆行の終わりを見た週としては悪くなかった。こうして私達は、2月22日〜3月16日に起きる今年最大の注目すべきジオコズミック・サインの集合に備えることが出来る。また3月16日(日本時間17日)は、2012年6月24日から発効してきた厳粛な天王星・冥王星ワクシングスクエアのの終焉でもある。翻ってこれはまた、2007年1月から発効し続けてきたカーディナル・クライマックスの基幹部の終わりをも意味するのだ。私達はこの事に “ハレルヤ!” と言おう。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        水星は2月11日をもって逆行運動を終了した。金融市場に関して大きな意味を持つジオコズミック・サインの次の時間帯は2月22日〜3月16日だ。今週注目すべきは、2月19日と20日、金星と火星が両方共に牡羊座入りし、2月22日のコンジャンクションに向かうことだ。火星は牡羊座を支配する。だから自己主張が強い人、さらには攻撃的な人までもがエネルギー充填という恩恵に浴するかもしれない。これは新たな戦闘、新たな軍事行動を示唆する可能性がある。

しかし、金星は牡羊座ではあまり居心地が良くない。何故なら金星は平和、愛、そして合意を好むからだ。火星と牡羊座はむしろ闘争の方を選び、自らの剛胆さや勇気を表現する機会を好む。これらが共に働く時は、平和への合意については幸先良いとは言えないのだが、軍事的に優位に立つ者にとっては都合が良い。このエネルギーは感覚としてこう言っているようなものだ。“私は私自身が望んだように行動するという合意に我々が達することを望む”。もしそうならなければ、今週末に巨大な宇宙フォースが生成される時間帯に突入すると共に、こうした態度はより攻撃的かつ戦闘的になるかもしれない。

その一方で、このアスペクトは情熱と、“デコンプレッション” すなわち “圧力の減少” や “復元” といった類いの経験については良い感じに働く。さしずめドミニク・ストロスカーンならこちらを選ぶだろう。考えてみれば、誰が圧力からの解放を嫌うだろう? 金星と火星の下で、私達は更に多くの “デコンプレッション” 的現象を目撃するだろうと私は考えている。



≪ 長期的考察 ≫

       “自らの理想主義の炎がいかにして5歳という年少期に点火されたかについて、アクセルロッド氏は語った。彼は当時ニューヨークで行われたジョンF.ケネ ディの選挙集会に連れて行かれ、そこで語られた「我々の未来の主は我々自身であり、政治はそれを形作るための道具である」というメッセージを何らかの形で 自分の中に取り込んだと言う。ー *デヴィッド・アクセルロッド, Believer : My Forty Years in Politics”
ー 書評 “The Handmaid’s Tale” より, ダニエル・ヘニンガー, ウォールストリートジャーナル Bookshelfコラム, 2015年2月10日
*デヴィッド・アクセルロッド:米国の政治コンサルタント。2004年の上院議員選挙以来バラク・オバマ氏の主席政治アドバイザーとして知られ、2008年米国大統領選では選挙対策主任として活動した。オバマ政権の大統領上級顧問を務めた。オバマ政権を実質支配する4人組の一員として政権イメージ悪化の一因となっていると批判されることがある。(wikipediaより) 「Change」という戦略標語もアクセルロッド氏の考案・演出とされる。批判とはオバマ政権の理想主義・社会主義的一面とそれを実行するための強権的な手法への批判を指していると思われる)


        “*ロナルド・レーガンはそれを理解していた。彼は「国民は政府が制限されない限り自由ではないという事を、人々にもう一度気付いてもらいたいと願う。世の中にはまるで物理法則のように整理され、予測可能で明解な因果の法則が存在 する。すなわち政府が大きくなれば、自由は収縮するのだ」 と述べた。”
ー スコット・カウフマン, ミズーリ州カンサスシティ “ケインズ時代の終焉”より, ウォールストリートジャーナル投稿コーナー, 2015年2月12日
* ロナルド・レーガン:共和党議員で米国第40代大統領。米国では民主党(リベラル)が手厚い保護と社会福祉、中央政府の権限増大による規制と税収という「大きな政府」志向、一方の共和党は政府より民間に権限を委ね、個の自由競争と自己責任の下に税金は軽くという「小さな政府」志向とされるが、彼の採った経済政策「レーガノミクス」は ●軍事支出及び社会保障支出の拡大によって経済を発展させ、強いアメリカを復活させる  ●減税により、労働意欲の向上と貯蓄の増加を促し投資を促進する  ● 規制を緩和し投資を促進する  ● 金融政策によりマネーサプライの伸びを抑制して「通貨高」を誘導し、インフレ率を低下させる…というものだった。(反ケインズ主義を標榜しながら減税、規制緩和と支出拡大のセットによって結果的にケインズ主義的な経済政策となったとも評される場合も)。減税と軍事支出の増大は結果として多大な財政赤字を生み出すことになったが、一方で1990年代の米国経済繁栄の基礎をもたらしたとも評価されている。昨今は米国民の間で「レーガン時代が一番良かった」という声をよく聞くとも報じられている。(wikipedia他,news siteより)

        あらゆるレベルの視線を通して見ても、現在の私達は壮大な過渡期に在る。ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーの観点から言えば、太陽系とその一員である地球の位置からしても、それは確固たる真実だ。2008年1月から2015年3月16(17)日にかけて土星、天王星、冥王星の全てが互いにハードアスペクトを形成し、その殆どがカーディナル・サイン同士である、いわゆる “カーディナル・クライマックス” が展開している。これが前回起きたのは1928年〜1934年のことだ。したがって「七年間の艱難」(実際は7年と2カ月だが)は、あと1カ月で終焉を迎える。

        この惑星トリオが33カ月に及ぶ長期のワクシングスクエアを完了する時、それは終わる。2012年6月24日〜2015年3月16日(日本時間17日)まで続く、牡羊座の天王星と山羊座の冥王星とのスクエアがその締めだ。この鉄人舞踏会の終了が7年にわたるカーディナル・クライマックスの終焉と同期するのだ。まもなく、私達はこの2つの宇宙嵐を “過ぎ越して” いく。私達は生き残った ー だが今や私達はそれぞれに、この集合的なイニシエーション/参入儀式を通過する以前とは異なる者になっている。

        しかしながら、もう一つ宇宙からの高圧力が私達を前にして発効し始めている。現在、土星が冥王星に対して315°のセミスクエアを形成し、天王星に対して225°のセスキコードレート形成圏に在るのだ。言葉を換えれば、2014年11月27日〜2015年の大半にかけて、土星、天王星そして冥王星が今再び互いにハードアスペクトを形成することになる。また、3月16日に天王星・冥王星の正確なスクエアが終わるとしても、2015年末までは、両惑星とも互いに1°のオーブ圏内に在泊し続ける。これは何を意味するだろう? それは、私達が、2010年夏から2011年中盤にかけて経験したのと同じタイプの多くの惑星力学に再び曝されるという事なのだ。

こうした力学がもたらした現象には、EUの存在基盤を揺るがす脅威となった最初のギリシャ救済措置、誰もが終了しつつあると思っていた時に為された量的緩和策(QE2)のリセットと、それに伴って各国が自国通貨を最安値にしようと競う、通貨戦争のスタートが含まれる。またそれは、中流階層の貯蓄者達が経済困窮に陥り、それが彼らを投機的な株投資へと追いやって *ETF(Exchange Traded Funds/上場投資信託)を全体に押し上げる現象の始まりでもあった。今や投資は高度な技術を要し、突如として取引スピードが ー全くもってー 投資家の命運を左右する事となった。
* ETF : 上場投信。受益証券が取引所に上場され、株式と同じように売買される。例えば株価指数(東証株価指数、日経平均株価や海外の株価指数など)に連動した値動きをすることを旨としたシステムになっている。このため、個別の株を売買する必要が無く、文中にあるような不慣れな投資者にも取り組みやすいとされている。
        誰もが米国の経済は強く、しかも上向いていると考える一方で、ヨーロッパ、中国そしてロシアは弱まり、これが続いていくだろうと考えている。インフレーションを生み出すという各国中央銀行の誓いにもかかわらず、デフレーションが世界を支配すると誰もが考えている。中央銀行がこのゴールに到達出来ないと考える理由は何だろう? 彼らは望む物は何でも手に入れる。もしインフレを望むなら、彼らはそれが手に入るまで止まろうとはしない。

しかし、土星(損失)が射手座(自由)を運行する下で、彼らは自分達が望む時にそれを止められるのか? 止まる事は止まるかもしれない。だが、彼らが “望んだ時” にそれが止まるとは思わない。一旦 “力” が働いてしまえば、何か新しい規則が支配的になるまで、それを止めるのは困難だ。そして、新しいルールが大衆(集合体)の振る舞いに変化をもたらすには時間を要する。もっと衝撃的な事は、誰もが予測する以上のスピードで政府(土星)が大きくなる(射手座)につれて進行する自由(射手座)の浸蝕(土星)かもしれない。それに加え、2015年中盤までに、木星(増大)が土星(収縮)に対し困難なスクエアを形成し、こうした原理をダブルで強調していく。もうおわかりのように、これは生易しい事ではない。

        では経済の現状に戻ろう。2008年〜2014年にかけての政府の大型化にもかかわらず、金利が低いままだったことから、株式市場は反騰した。だが経済政策もまた今、移行期に入っている。FRBは月例のQE国債購入プログラムを停止した。そしてそのZIRP(ゼロ金利政策)は終了しようとしていると一般に信じられている(果たして本当か? 私はまだ信じていない)。米国でこれが起きると共に、ヨーロッパと日本は彼ら自身の経済高揚のために、新たな大規模緩和策に乗り出した。この新しいトレンドがスタートするにつれて、米ドルは強さを増し、もう危険なほど弱いとは見なされなくなっている。一方ユーロ、円、ルーブルは通貨安への流れを引き継ぎ、その方向へと急速に向かっている。これら全ては2015年に展開する変遷の一部であり、この地球と相互に然るべき角度を形成する惑星群の織りなすシンボリズムを反映しているのだ。

        今は宇宙からの力が強烈な時だ。特に今現在から3月いっぱいまでは強力だ。だが今年中、そして土星が海王星にスクエアを形成する2016年も、ある程度その強烈さは続いていく。その話は… 次回、次の週2015年2月21日のウェビナーで解説するつもりだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

February 08, 2015

レイモンド・メリマン 週間コメント2/9【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2015年2月9日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が"ファンキー"な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        またやってくれた。ちょうど去年の10月半ばと同じだ。逆行運動のまさに中間地点で “トリックスター” ー 水星逆行は、突然ひっくり返った。いや事実上突如として反転したのは株式市場で、ちょうど水星逆行期(1月21日〜2月11日)の中日にそれが起きたのだ。実際、2月2日(2月1日の水星逆行中日の後最初の取引日)に示現した今回のプライマリーサイクルの底とリバーサルに先行して顕れたパターンは、これも水星逆行期中日に起きた、前回2014年10月15日のプライマリー・サイクルの底とリバーサルに先立つ数週間のパターンとよく似ている。さぁこのパターンが今後も続くかどうかを見ていかねばならない。もし続くなら、ダウ工業平均とその他世界の株式指数は数年ぶりの新高値、または史上新高値をつけに行くかもしれない。 もし続かなければ、今回の市場は厄介な状況を抱えつつ、2月22日〜3月17日というジオコズミック上で最も強烈な時間帯に向かいつつあるということだ(長期的考察を参照)。

        先週調子が良かった金融市場は株式市場だけではない。原油もまた良い動きだった。だが金、銀と米ドルに対する通貨は金曜に急落した。木星はとにかく金が嫌いなのだ。何故ゼウス(木星)とアポロ(太陽)は仲良くなれないのか?という疑問に私は首をかしげるのだが、もう何十年も ー ひょっとすると何百年もの間 ー ずっとこんな調子だ。太陽と木星は金曜にビッグなオポジションを形成したが、それまでは、一部の通貨(英国ポンドetc.)が弱気な価格動向から新たなプライマリー・サイクルをスタートさせつつあるように見えた。これは今なお『フォーキャスト2015』で述べたシナリオによくフィットしている。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        世界の株式指数に示現した先週月曜(2月2日)の安値は、1月30日(金曜)の金星・土星スクエアの影響と水星逆行の中日(週末1月31日〜2月1日)とのコンビネーションによるものだった。また、強力なレベル1のジオコズミック・サインで、米国株式市場のプライマリー・サイクルまたはより長期のサイクルとは10取引日の内に75%の歴史的相関性を持つ太陽・木星のオポジションとも関連していた。先週の月曜は、このジオコズミック・サイン成立のわずか4取引日前のことだ。とすれば、これはプライマリー・サイクルの天井か、または前回の史上最高値を再度試す動きと同期していた可能性がある。

        今週、最も注目に値する宇宙イベントは、2月11日に起きる水星の順行開始だ。逆行開始日と同様に、2月11日は太陽と水星の両方が風性星座宮を運行中だが、このコンビネーションは世界の株価にその後の急落を伴う高値が示現する動きに関連すると以前示唆した。その下落が直ちに起きるかどうかはわからない。それが逆行期の1カ月前に起きることもしばしばで、これまでのところ、12月26日に示現した史上最高値と同期した可能性もある。だが新たなプライマリー・サイクルが始まったばかりなので、今回はそれが起きないというケースもあり得る。全てのプライマリー・サイクルにおいて、そのスタートは強気なのだ。それでもこの反騰が一端終わりを迎えれば、おそらく再び急激な ー もっと激しい ー 下落をみる可能性はあるだろう。2月22日〜3月17日の期間には最も注意を払うことになりそうだ(下記参照)。


≪ 長期的考察 ≫

    ソシエテ・ジェネラルの弱気で有名なストラテジスト、アルバート・エドワーズはこんな警鐘を鳴らしている。このところユーロ圏につきまとうデフレーションの脅威は米国より大きく、株式市場はまもなく “ 粉々に打ち砕かれ… 米国の足下に存在するデフレ断層線もまたユーロ圏に負けず劣らず不安定だ ”。

ーマット・クリンチ 2015年2月5日
 http://www.CNBC.com


        少し先のことまで見通して言うなら、私達は3月5日±2週間という期間に備えたいと思う。この時期は今年一番の激烈さを示す時間帯となるだろう。何故なら、この時期には非常に多くのジオコズミック・サインが展開するからだ。2月22日〜3月17日にかけては、7回目にして最後の天王星・冥王星ワクシングスクエアを含め、14ものアスペクトや惑星滞留が起きる。

以前から何度もこのコラムで述べているように、この33カ月にわたる天王星・冥王星スクエアは私達の人生において最も長く影響し、そしてまず間違いなく最も挑戦的なハードアスペクトだ。この最後のスクエア形成は、2012年6月以来のどの回にも勝るとも劣らない重要度を持ち始めている。この同じ23日間に、金星と火星が互いにコンジャンクトし、そして冥王星とスクエアを形成中の天王星にもコンジャンクトしていく。これは新たな情事の陶酔とも似通っている ー そして 一夜が明け、化粧や上辺の飾りを落とした相手の真の姿を目の当たりにした時、陶酔は突如として酷い体験へと変容する。

        金融市場や世界の指導者達に熱狂することの無い私達にとって、これは何を意味するだろうか? 天王星が絡む時、何が起きるか確かな事は誰にもわからない。天王星は通常、サプライズを意味するからだ。時には (多くの場合)その結果が数週間、いや数ヶ月先まで見えない類いの決定が下される時期となる。また時には何かが起きるものの、それがどの程度重要な事かについては、後々になって物事の化粧が剥げ落ちるまで私達にはわからないこともある。

たとえばこれに似た時期として、2014年4月中旬(グランド・カーディナルスクエア)を思い起こしてみるといい。1カ月の間に、ロシアはウクライナを併合し、ISISのテロリスト(おっと、“武装勢力”という意味だ)が台頭して人質達の斬首ビデオを流布し始めた。こうした危機的兆候は、彼らがイラクにおいていくつかの街を制圧し、イラクとシリアに大きく勢力を伸ばすにつれて、それまでの “二軍” 的な扱いから突如として世界平和に対する本物の脅威として浮上してきた。しかしながら、この時期は金融市場における長期サイクルの完了という意味では特筆するような点は無かった。

        実際、長期の市場サイクルの完成という観点からは、天王星・冥王星スクエアの全期間(2012年6月から)を見ても、特に注目に値する点は無い。おそらく通貨は例外かもしれないのだが。一部のファイナンシャル・アストロロジャー達は、これほど重要な長期の惑星サイクルと株式市場における長期の天井、または貴金属市場における長期の底との間に(これまでのところ)関連性を欠いていることに失望している。だが非常に少数のファイナンシャル・アストロロジャー達は、天王星・冥王星スクエア期の殆どの期間続いたこの強気市場を正しく予測していた。

        この関連で唯一確実に影響を及ぼしたジオコズミックな相関関係は、トランシットの月のノースノードで、2008年〜2009年の一般経済の底と、その後2017年まで続く可能性を持つ回復を正確に予告していた。この相関性は、1930年代に出版された経済と月のノースノードに関する研究書で有名なファイナンシャル・アストロロジャー、ルイーズ・マクワーターにちなんで “マクワーター・スタディ” と呼ばれている。

私を含めて殆どのアストロロジャーは、月のノースノードの星座宮運行よりも、天王星・冥王星間のハードアスペクトにより重きを置いてきたのではないかと思う。天王星・冥王星間のハードアスペクトの歴史は、1931年〜1934年の例を見ても、株式市場の主要な暴落、厳しい景気後退、そして経済不況との相関性において、非常に印象的だ。1930年代の中盤、天王星は冥王星とスクエアを形成しており、月のノースノードは水瓶座にあってマクワーター・経済サイクルの底を示していた。今回、月のノースノードは2008年~2009年に水瓶座を運行しており、土星が天王星にオポジション(これも株式市場の長期サイクルに関連)を形成していた。だが、天王星と冥王星が共にスクエア・ダンスを踊り出した時には、月のノードは既に星座宮の旅路における成長サイクルに入っていた。

        私達ファイナンシャル・アストロロジャーは経験から学ぶ。私達は常に、長期の惑星サイクルと経済や株式市場に見られるような人間活動の長期サイクルとの歴史的相関関係を正しく説明しようと試みる。その点に関しては、私が思うにマンデーン・アストロロジャー達は確かに良い仕事をした。彼らは的確な説明を行ったが、その結果は ー 少なくとも天王星・冥王星スクエアと株式市場の関連性については ー 過去と同じではなかった。しかしながら、月のノースノードの星座宮運行という点から見れば、これらは似ていたのだ。 だがおそらくもっと重要なポイントは、今回の天王星・冥王星が示す社会政治的サイクルが、過去の歴史的事件に示された多くのテーマを反映しながら非常に正確に表出している事だ。

たとえばISISの台頭は、1930年代中盤のナチズムの台頭に似ていないか? 1930年代中盤がそうであったように、今回も経済面においては殆どの人々にとって茨の道だったのではないか? 貯蓄者、高齢者、学生、そして中流階層が押し潰された。テロリズムなど過去の事だという政治指導者達のレトリックをよそに、世界はテロの増加によってますます危険になった。殆どのファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャー達がこれを正しく理解していた。

        それが何故今、重要なのか? その理由は、3月5日±2週間、すなわち今回やって来る最後の天王星・冥王星スクエア形成と、それに結び付いた一連のジオコズミック・サインの猛攻が起きる時、イスラエルの首相ベンジャミン・ネタニヤフが中東の安全保障について米国議会で演説を行う事にある。もしかすると、彼は中東地域における核兵器の普及状況について、諜報機関からの新たな情報を提示する可能性がある。米国はどう反応するだろう? それは、1930年代中盤に台頭した脅威にヨーロッパが示した反応とは異なるものになるだろうか?

        ここにマンデーン・アストロロジーの大いなる価値がある。今回、天王星・冥王星スクエアの最終形成のオーブ範囲内にこのような会合が予定されていることを考慮すれば、世界は中東をその焦点として、平和か戦争かの転換点に至ったことになる。

世界の株式市場は、この天王星・冥王星スクエアに対し、このシグナルが持つ歴史が示すようなドラマチックな反応は(まだ)見せていない。経済においては、世界の多くの地域がデフレのために不安定になっており、特にヨーロッパではこれが重大な懸念だ。 

今、世界の大多数が米国は経済的に力強く活発だと考えているが、それはもしかすると過去数ヶ月間の有望な雇用の伸びにもかかわらず、現実というより神話に近い話かもしれない。実際に起きている現実を粉飾している可能性もある。何故なら、経済がその回復途上でここまで来ている場合…失業者数が不正確か、あるいは…雇用という概念そのものが大きく変更されて(常勤とみなされる労働は週40時間から週30時間に変更された)"従業員数" が極度に誤解を招く内容にでもなっていない限り、賃金の伸びはもっと力強くあってしかるべきだからだ。さて、米国経済はアナリスト達が考えているほど強いのだろうか? あるいは世界の他の地域に足並みを揃え、今にも再び下降する瀬戸際にあるのだろうか?

        これから3カ月の内に、その答が出るだろうと私は考えている。そしてまた、3月に起きる出来事や下される決定は、幾多のレベルを貫いて存在する現実とファンタジーの狭間で、私達の意志力が試されるきっかけになるだろうとも思っている。 結局のところ、土星もまた海王星に対するスクエアのオーブ範囲内にある。そしてそれは、世界の政府の中で大きな力を持つ指導者達、例えば米国大統領バラク・オバマのネイタル・チャートにも触れているのだ。

月のノースノードがいまだにそのサイクルの成長局面にあるとしても、後に続く上昇を伴う急下降はあり得る。各星座宮を巡る月のノースノードの研究は、それが乙女座の中盤度数を運行する時、株式市場が暴落し底が示現しやすいこと示している。それは今から12カ月〜18カ月後のことだ。となれば、下落はその前にスタートするはずだ。

        これについては2月21日のウェビナーで詳しく論じるつもりだ。興味ある方はどうかMMAサイトを参照して頂きたい。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)金融アストロロジー 

February 03, 2015

●2/4の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180°対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのか を、あらためて見せてくれる鏡だと言えるかもしれません。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにそのテーマを消化、エネルギーはゆっくり静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで2月4日08:28前後、北海道周辺で08:34前後、関西方面は08:09頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で07:39前後に獅子座14°47’で満月となります。

今回のベースとなる新月のテーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしてしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座14°~15° + 太陽 水瓶座14°~15° テーマ発効期2/4~2/18】

 "The human soul awaiting opportunity for expression" +
 "A train entering a tunnel"
「表現の機会を待ち構えている人間の魂」 + 
 「トンネルに入る列車」 

"A pageant" + "Two lovebirds singing on a fence"
「ショーアップされたパレード」 + 
  「フェンスの上で歌うボタンインコ(ラブバード)」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自分が信じた物事が自分そのものであることの証明
→★何らかのブレークスルー・ポイントに入っていく
→★"脱皮"または"誕生"を促進する緊張感
→★これまでとは別の次元に出るための心の準備や覚悟
→★産道の先に微かに見える白日の光
→★差し迫った状況の中であえて一息入れ、焦点を絞る必要
→★他者の思惑をかえりみず本音を吐露せざるを得ない状況
→★愉快さ(ハレ)と深刻さ(ケ)の両極が紙一重であることに気付く
→★今までとは根底から異なる物の見方に触れる
→★互いの共通項を探り当てることで状況をフレキシブルに変える
→★深い心の傷跡/トラウマが本能への刺激と共に呼び覚まされる
→★徹底的な自己主張の衝動、それを異なる次元から眺める視線
→★意図した愚かさやバカげた行為に伴う深い優しさ
→★溜め込んできたフラストレーションを昇華させる必要
→★祝祭に闇が宿り、暗黒から光が生まれることを知る・・→

エネルギーのポイント:『 新たな"コア"の芽吹き(その痛みand/or歓び) 』 

150204FM


        2月に入り、刻々と最後の天王星・冥王星スクエア形成に近付いて行く天空の下で、世界は政治面・経済面、地政学的状況を見ても、緊張の色合いを濃くしてきたように感じます。わたし達の日本では2015年から本格的な変化を肌身に感じることになるだろうと予測してきました。そして、新月・満月のテーマもまたそれに呼応するように、去年5回目の天王星・冥王星スクエアが形成されたあたりから徐々に、各自の内面の再生と準備を促すようなサイクルに入ってきました。

そんな中、ISIL(ISIS)による人質殺害事件はわたし達日本人のこころに重く響き、連日の報道は各方面に様々な反応を引き起こしています。 1月20日の新月はこの事件の発覚と共に種子をはらみ、そして、それぞれの意志と情熱を持って生きようとした方々の犠牲を伴い満月を迎えることになります。この事件をマンデーン・アストロロジーから見るなら、カーディナル・クライマックスの下で起きた他の多くの出来事と同じように、わたし達の国がどうしても通らなければならない大きな変化の潮流の中で起きていること… 犠牲になった方々の行動や政府の細かい対応がどうとかいうことを遙かに超えて、歴史的な節目の中で 「わたし達が、日本が、どう変容していくのか?」 を示唆する指標のひとつとして捉えていくことになるでしょう。 (日本の新月・満月図を見ていると、今年前半を通して、社会や生命に対する不安・脅威に曝されやすいことを示唆しているように思えます。)

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それでも、例え触れあう機会が無くても同じ文化、同じ言語、同じ大地に育ったひとをどこかで身近に感じ、ネットやメディアを介してセンセーショナルに伝えられるその死のイメージに心打たれ刺激され、様々な形の思いが湧いてくること。それは人間に備わった自然な本能のように思えます(たとえその本能が、世界を分断する原因のひとつだったとしても…)。  そして、何を感じるかが今の自分をそのまま物語っているのだろうとも。
 
一方、日本に限って見ても、まだ人生これからという時に意志に反して拉致されたり、テロによって無念の死を遂げた方達がこれまでにも沢山いらっしゃいます。 今この瞬間にも、理不尽な理由で命を失う無数の名も知れぬ人たちが…。その全ての死と喪失が持つ重みは、きっと本質的に等しい。 そしてまた、わたし達が生き抜くことの重みも。 …この新月期から満月へと増大する強烈なエネルギーの下に再び起きた、大きなフックとなる出来事。それは、巻き込まれた方々の意図とは関わり無く、舞台の上でライトを浴びます。そして様々な思惑の素材となり、消化され、やがて集合体としてのわたし達が選択した方向への原動力になっていきます。  満月を間近に控え、ただ言葉にならない想いに黙しながら…此処に生まれ先に旅立っていかれた全ての魂達によって描かれた、想像もつかない軌跡の重なりを思います。その上に今、わたし達は居るんだな.......なんて、ふっと思うのでした。


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        さて、1月20日に始まったこの新月期。一連のテーマの下、エネルギーのポイントはわたし達が 『アイデンティティ再生への道程』 に入ったことを示唆していました。 そしてやってきた獅子座中間度数の満月。ちなみに、次の新月は再び水瓶座で起きるんですね。 水瓶座で起きているトリプル・風性の水星逆行に加えて、2回も起きる水瓶座の新月! そんな、風のエレメントが猛威をふるう?中で体験する今回の満月はとても大切な気がします。 この新月期ー1カ月という短期間の問題だけではなく、これからのわたし達が個としてそれぞれにどんな道を選択し、どう進んでいくかについて、何かしら新しい"核"となるような想いや体験をこころに刻んでいくことになるかもしれないから…。

今回、月が位置する度数は、新月に引き続き2013年8月の新月と同じです。 なので、シンボルも同じ。違いは今回が満月(結実)であること、そして惑星配置が強烈さを増していることでしょうか。 なので、シンボルの説明は再び7~8割くらい重複すると思います。それでもこのエネルギーの下でなら、前からこのブログを読んで下さっている方にもきっと新鮮な感じで読んでもらえるかな?と思います(^_^;


full_moon


        では行ってみましょう。まずエネルギーのベースとなるのは獅子座14° 『表現の機会を待ち構えている人間の魂』です。 このイメージは、幾度となく繰り返す輪廻転生のサイクルの中で、次の受肉を今か今かと待ち構えている魂って感じ。。 サビアン・シンボルの祖、マー ク・エドモンド・ジョーンズ、そして独自の世界を構築してサビアン・シンボルの名を世界にひろめたデーン・ルージャー(ルディヤー)も、当時の文化人・知識人として神智学と深い関わりを持っていました。 もちろん、霊能者としての道を歩むためにジョーンズの薫陶を受けていたとされるチャネラーのエルシィ も、その教えの概念を仕事に活かしていたのではないでしょうか。

神智学の教えでは、ひとつの魂が人間として生まれ変わるときは、現在の霊的段階と次の人生テーマにふさわしいアストラル体(霊体/感情体)が用意されるタイミングを待たねばならないと聞いています。

そんな背景をふまえてこのシンボルを感じ取るとき、ひそやかに種子として温められてきたものが、その最初の"出現"をうずうずしながら待っている様子が感じ 取れます。待ち、待たれていたもの。 生まれ出る準備は十分に出来ているはず。何がキッカケになるかはわかりません。その鍵となるのが嬉しいことか辛いことなのかも。でもきっと、何故かどうしても譲れない強い思いが湧くかもしれません。そして…その下には隠された何か別なものが…?


path_of_the_soul


受肉した魂はその瞬間から暗黒時空のトンネルを抜け、ありとあらゆる物質に取り囲まれた「世界」に出現します。その瞬間から、新たな自我の発達に向けて、まっさらな人生に強烈なフォーカスがかかっていきます。常に何かに焦点を合わせ続けること。それが、この世界に新しい「自 分」という存在を固定させることになるからです。 この段階では、まだ「他者」は存在しません。 未知の世界の拡がりと、それを受けとめる未知の自分がいるだけ。初めて経験する外界の光の中で、まだ言葉に ならない期待と昂揚感に導かれ、生まれ出た魂は自分の周囲をじっとみつめます。 まだ、名前はありません。何も持たず、何者にもなっていません。けれど、 確かに、ここに存在するのです….。

        このシンボルは、すぐ目の前に、何らかのカタチを通してこんな経験が待っていること、またはその予感を示唆しています。「受肉する魂」 とは新しいアイデアかもしれないし、輪廻のサイクルを超えて培ってきた魂の"核"に近いものかもしれません。あるいは、長い間溜めて来た想いがあるカタチを求めて噴出してくるのかもしれません。またはずっと抑圧してきた才能や…もしかしたら人生を変えるような出来事かもしれません。 いずれにしても、思いっきり何かにフォーカスして、考え、明確に掴み、そしてたとえまだ稚拙であったとしても、とにかく一歩踏み出して、これが自分だと表現していくようなタイミングがありそうです。嵐の前の静けさ・・・? 準備は出来ているでしょうか? それとも、もう起きてしまったかな? いえ、何かあるとしたら、それは想定外のことかもしれませ ん。それでもきっと、徐々に高まってきた満月のエネルギーに促され、内側からごく自然に動きが生まれてきます。(すでに影響を受けているひとは多いかも?) 壁にぶつかり、火花が散る可能性もあるでしょう。生みの苦しみとして、思いも寄らずこころの傷が浮かび上がるひともいそうです。 けれど、今回はそれが何であるかを今までよりハッキリ見据えるチャンスになりそう。今回の満月には生みの苦しみと共に、強力なヒーリングエネルギーが備わっています。「自分の中に芽吹いてくるものーわたしは誰か?」それを信頼して、突破していきましょう。


Beer-Pageant


        そしてエネルギーは次の度数、『ショーアップされたパレード』 をとっていきます。ページェント・・・それは色とりどりの華やかな行進です。よくアメリカのニュース映像や映画に出てきますよね。記念日や祝日に、賑やかな音楽に乗って移動ステージ/山車がゆっくりと大通りを行進していく・・・ステージ上で踊る着ぐるみのエンターテイナーや、きらびやかな衣装をまとっ た美女達がニッコリと手を振る光景。ディズニーランドのエレクトリカル・パレードなんかもそのひとつかな。ブレイン・ボヴィの解説によると、原語 の"Pageant" は中世ラテン語の"pagina"という語から来ていて、移動する舞台または木で組んだ足場を意味するのだとか。また、「歴史の一ページ」なんて言うときの、"page"(ページ)とも関わりのある言葉なのだそうです。

移動舞台はガタガタと揺れながら、ゆっくり進んでいきます。けれど、沿道を埋め尽くした観衆の目に舞台の骨組みは映りません。その目はステージの装飾や繰り広げられる華やかなショウに釘付けです。これは祝祭。 集まった皆が、浮き立つような気分をわかちあってい ます。街中総出の一体感、ワクワク感、興奮、歓喜...。


sf2


        ミス・ユニバースのようなコンテストもまた、ページェントと呼ばれます。「ミス・アメリカ」のページェントが初めて開催されたのは1921年のことでした。 そして、サビアン・シンボルが創出された1925年には、当時チャネラーのエルシィが住んでいたカリフォルニアから、女優志望のフェイ・ランフィエという女性がミス・アメリカの王冠を勝ち取っています。1924年から、2度目の挑戦だったそうです。州の代表、ミス・カリフォルニアを経て初のアメリカン・ク イーンとなったフェイという女性と、その後彼女を襲った「出来レース疑惑」というスキャンダルは、おそらく当時、全米各地の新聞を賑わせたことと思いま す。もしかしたら、マーク・エドモンド・ジョーンズもエルシィも、この出来事を知っていたかもしれません。

        そういえば、アメリカでページェント・ガールと言えば、1996年のジョンベネちゃん殺害事件で話題となった、全米美少女コンテストに出る少女達を指しま す。このページェントは日本では「美少女コンテスト」と呼ばれていますが、単に綺麗で可愛い女の子が選ばれるわけではありません。 ショーアップした演出に応えられるだけの芸を持ち、突出したキャラとカリスマ性を持ち、完璧なヘアメイクと衣装を着けていなければ王冠を手にすることは出来ません。 こ れを親の強制による児童虐待とみる人も多いのですが、「自分に自信を持つこと」 に価値を置く米国社会では、自ら進んでページェントガールになる少女も少なからずいるようです。

彼女達は幼いころからクイーンを目指して競争の渦に入っていきます。 勝者になれば、ハリウッドに進出したり、自分のTV番組を持てるかもしれません。幼いころからキャリアを積み、ともすると社会からは好奇の目で見られながらも「勝者」を目指す彼女達。そして、そのショウを周囲の皆があれこれ揶揄や批判しながらも楽しんでいるんで すね。 けれど選ばれて得意げにポーズするリトル・クイーンの影には、ドル札で作られた「勝者の扇」や王冠をもらえずに打ちひしがれ、泣き出す沢山の少女達が存在することも確かです。


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        このシンボルは、皆の視線を集める舞台上のキングやクイーンだけでなく、そこに集い参加する全てのひと達が創り上げるセンセーショナルな分かち合いを示唆しています。そこには勝者と敗者が存在し、それを取り巻く観衆が存在します。ページェントはその全員が共同創造することによって起きるマジック。格差も差別も意見の相違もひととき脇に置いて、マジカルな作用の中で互いが自分のありったけをアピールし、これが自分だ!と表現し尽くす… いつもの生活に戻れば、辛い仕事やプレッシャーが待っています。日頃から自分を主張し過ぎれば、どこからか矢が飛んできて傷付けられるかわからない。でも、それでも...今日だけは!

        けれど、そこにはやはり 「見る者」と「見られる者」 を隔てる見えない境界が存在します。舞台の上と、ロープで仕切られた沿道と。舞台の上に見えるのは、みんなで創った夢物語。ガタガタと揺れる移動舞台の電飾は、光を闇に変え、闇を光に変えて瞬きます。今そこに集うわたし達は、どんな夢を見ているでしょう? ひとりの勝者として。敗者として。観衆として。そして同時に、見えない境界をひととき越え、ひとつの集合体となって…どんな物語を見ようとしているのでしょう? 

一方、月にエネルギーを与える太陽のシンボルは『フェンスの上で歌う二羽のラブバード』。ラブバードは日本名ボタンインコと呼ばれるオウムの仲間です。彼らはとても頭が良く、つがいになれば生涯にわたる絆を結び、互いにとっても愛情細やかなのだとか。その華やかな姿は、まるでカーニバルやお祭りで顔を色とりどりにペイントしたひと達を思い起こさせます。。


lovebirds


そしてフェンスとは、「こちら側の世界」と「あちら側の世界」の間に引かれた境界線を意図的に主張するものです。フェンスの高さは「我」と「彼」がどれほど遠く分かたれているか、その度合いを示しています。けれどラブバードは、そんな隔壁の上にちょこんと止まり、優しく愛を歌っているんですね。。 彼らはこちら側にもあちら側にも飛んで行けます。人々を、土地を、権利を隔てる高い壁も、ラブバードにとってはただひととき羽根を休め、愛を表現するための恰好の舞台です。飛翔することによって得られる、何にも隔てられることのない一体感。そして自由。 そんな自由を得た存在のみが、本物の愛の歌を歌えるのかもしれません。わたし達がフェンスに直面したなら、現実的に考えられる行動は「迂回する」「こっそり乗り越える」「壁を破壊する」「交渉する」なんてところかな。。  もしかしたら、それはそれで上手く行くかもしれません。けれど、その結果はラブバードの愛の歌とは異なります。物理的な壁が崩れたとしても、壁を迂回出来たとしても、わたし達の世界には依然として可視・不可視の境界が引かれているからです。 それが本当に消失する可能性があるとすれば、冥王星が示唆するような、過去の徹底的な破壊が必要なのかもしれません。。

徹底的な...破壊? そして、再生? 言うは易しだよなぁ...。でも。その小さな小さな...ミクロとも言える試みなら...わたし達、毎日のように挑戦し続けているのではないでしょうか。凹んだり倒れ伏したりしながら、やがて目を見開き...新しい一日のために再び起き上がって....


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        獅子座の中盤で起きるこの満月。わたし達ひとりひとりがどんなカタチで「ページェント」を経験することになるかはわかりません。 それぞれに、賑やかな祭りの光と影をみることになるのか…またはちょっとした無邪気なバカ騒ぎで終わるのかもしれません。 今、この地球には見えない境界線が様々に引かれています。それは、わたしとあなた、わたしと彼ら、わたし達と彼らとの間にも引かれています。その不可視の境界を必要に応じて臨機応変に飛び越え、新たな物語を創ることの出来る第三の視座を、第三の道を、今世界は求めているように見えます。わたし達は個人の暮らしの中で、あるいは世界として、それをこれから見出すことが出来るでしょうか? それとも...非日常の祝祭の中でこそ、イマジネーションと夢見の中でこそ、わたし達は飛翔を手に入れ、鳥達のような第三の視座を持ち得るのでしょうか......? 


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        この満月には…生と死、闇と光、苦しみと歓び、高く飛翔したい気持ちと恐怖心など、相反する方向に引っ張られるというか、葛藤するようなエネルギーがあります。そして、それが闇であれエクスタシーであれ、通常より増幅され、前倒しで感じられてきたかもしれません。満月図の地底深く大地を支える孤高の小惑星ルシファー。エボリューショナリー・アストロロジーでは、このルシファーを「神なるものと魔なるもの」「善と悪」いえ、あらゆる二律背反を内側に抱えて葛藤するわたし達の「目隠しされた進化への欲望」を指すと言われます。

そんなエネルギーの中で、ハート・チャクラを矢で射貫かれたような痛みを感じるひとがいるかも? あるいは、妥協出来ない本音を抱えながら、「何故これがわからないんだ!伝わらないんだ!?」という、苛立ちや哀しみに顕れるひともいると思います。それが昂じれば、痛みは不寛容へとわたし達を導きます。わたし達のハートを射貫く矢は、純なエロスが放つ愛の矢? それとも傷口を膿ませる毒の鏃かな...?

けれど、もしそんなエネルギーに触れたなら、そこにこそ。探していた鍵 ー 新たに生まれようとしている自分の "核" ー が潜んでいる可能性も!!

それは、長い旅路の中で遠い遠い昔に失った大切な何か...かもしれません。


Inner_cosmos



 ※水星逆行メモ
 2/7  ストーム・フェーズ入り(ミス・事故・誤解etc.要注意期)
 2/11  順行開始 at 水瓶座1°18’、エコー・フェーズ入り(リハビリ期)
 3/4  0時過ぎ 水瓶座17°05到達、エコーフェーズ終わり




have a great trek!!!★


hioyka(^_^)/

hiyoka_blue at 21:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー