June 2016

June 27, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント6/27【金融アストロロジー】

お知らせ
来週7月3日付のメリマン・コラムは訳者の都合によりお休みさせていただきます。
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http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年6月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “元FRB議長は『英国問題のルーツは考えられている以上に幅広く蔓延している』と語った。彼はこの国民投票の結果が「ほとんど確実に」スコットランド国民党による「スコットランドの独立を取り戻そう」という動きに繋がるだろうと話す。グリーンスパンは『ユーロ通貨自体が喫緊の問題をはらむ』としている。ユーロとユーロ圏はヨーロッパの政治的統合に向けての大きなステップだったが、彼は『失敗だ』と語った。『Brexitは一連の問題の終点ではない。私はユーロの始まり以来、常にそう考えて来た。何故ならユーロ圏南部は北部のECBによって資金援助されており、ここにユーロの構造そのものが非常に深刻な問題だという理由があるからだ』と。”

ー Christine Wang
  “This is the Worst” Greenspan Says of the British Break from EU
  CNBC News 2016年6月24日


        『春の驚くべきジオコズミック・サインのラインナップ』が、その時間帯の終焉を前に、またもや的を射る結果となった ― そして今回はハードヒットだ。それは爆発音、それも非常に大きな爆発音と共に噴出したが、そのとどろきは英国ばかりでなく、またEUのみならず、世界中に響き渡った。4編にわたって3月〜6月の強力なジオコズミック・サインについて語った私達のYoutubeビデオ、中でも6月13日〜29日に重点を置いた1編をもしまだ見ていないなら、今見ても遅くないだろう。もうすでに見ているなら、もう一度見たいと思うかもしれない。また、6月5日に開催した「年央の世界的イベントと金融市場」に関するウェビナーの録画を見ていないなら、これもまたお薦めしたい。これら全てのプレゼンテーションにおいて、この春(そして特に過去2週間)世界の政治、金融政策、そして金融市場に起き得ると提示した問題は、ほとんど文字通りに現象化している。

たとえば6月5日のウェビナーにおいて、1つ質問されたのは金融市場をゆるがす「ブラック・スワン(極端な結果をもたらす予測不能な出来事)」の可能性だった。私は、6月中はそれが起きる可能性が通常より高まると答えた。たとえば、暗殺が起きたり暗殺の企てが明るみに出てそれが選挙の結果に影響を及ぼすこともあり得る。あるいはBrexitの国民投票そのものが「ブラック・スワン」的事件となって、6月29日(日本時間30日朝)の火星順行に向けて金融市場を揺るがすこともあると。

そして何が起きたか? 1週間と少し前、ある報道によれば世論調査では「離脱」票はおよそ10ポイントほど「残留」票を上回っていた。そしてその週の終盤に労働党のメンバーだったジョー・コックス議員が暗殺され(6月16日)、Brexitに関する世論調査には彼女が情熱を賭けて戦った「残留」へとドラマチックなシフトが見られた。このシフトが投票日(6月23日、アジアでは24日朝)が迫る中あまりにも劇的だったため、全ての株式指数が急騰し、貴金属は急落した。だがその後 ― 全衝撃中の衝撃として ― またもや世論調査、メディア、ヘッジファンドが間違っていたことが明らかになった(あなたなら火星逆行中に何を期待するだろうか?)。

木曜深夜(米国では23日、ヨーロッパとアジアでは24日朝)に英国がEUからの離脱に票を投じたことが判明した途端、そこここで大混乱が始まった。ダウ先物は700ポイント以上も急落した。金は1トロイオンスあたり100ドル以上も急騰した。ユーロは.0500も下落した(これは大きい)。英国ポンドは叩きに叩かれ、1.5009の高値から1.3246まで売られた(これはもっと強烈だ)。

そして英国首相デヴィッド・キャメロンは辞任した。金融界は大混乱に陥った。当然ながら政界も同様で、ヨーロッパ(他のメンバー国も追随して離脱への国民投票が行われるのではないかという怖れがある)も米国も騒然となった。米国では以前オバマ大統領が英国に対し、もしEUを離れるようなら彼らは『…貿易交渉では最後尾に並ばされるだろう』と警告していたことで、再び彼自身の予測技術の欠如を証明する結果となった。

本当か? 私達の一番の同盟国として常にそこに存在し、米国が必要とする時に背後を見守ってきた国を扱う、それが私達のやり方だというのか? 私はそうは思わない。

もし英国がこの独立を意図する投票結果によって深刻な経済困難に陥るなら、誰が大統領になるのであろうと米国次期政府によって支援が提供されるだろうと私は考えている。もし必要な状況が来れば、米英の連合も将来あり得なくはないとも思う。これは少し拡大解釈が過ぎるとは思うが、もし両国の通貨が深刻な脅威に曝されるような事態があれば、英国ポンドと米ドルの通貨統合さえも視野に入ると考えている。そして、2010年代の終わりまでに、両方または一方の通貨がちょうど今後のユーロと同様の深刻な状況に陥る怖れがあると見ており、それが好機となり得るとも考えている。

これは2012年〜2015年に展開した天王星・冥王星スクエア ― その結果 ― として起きることだ。こんなにも長期にわたり、通貨戦争に明け暮れてきたその結果だ。それは革新的であり、型破りであり、そして時代の人気を集める策だった。だが成功の裏付けとなる実績を持たず、数多くのリスクをはらんでもいた。そして私達は社会的に、政治的に、そして今や金融面で、その予想外の結果のいくつかを目の当たりにしつつある。天王星が示唆してきたように私達は今、カオスの中だ。そして冥王星の下で、これらの種子が孵化期を過ぎてうっそりと頭をもたげる。それは単に時間の問題に過ぎない(冥王星はその監視下でなされた決断と共に孵化期に入り、その後まもなくその激しい全容を露わにする)。

政治に話を移せば、これはヒラリー・クリントンにとっては良くない兆しで、ドナルド・トランプにとっては良い兆しだ。何故ならドルが上昇している。『フォーキャスト』シリーズの本やウェビナーで論じてきたように、もし米ドルが2017年1月前後6ヶ月の間にピークアウトするなら、共和党の候補者が大統領に選ばれるには良い状況となる。そして現在、Brexitの国民投票後、金融資産にとって全ての安全な避難先(米ドル、金、米国債など)は騰がっている。

しかしながら、私は米ドルが強いままでいるとは思わない。何故ならFRBは、金融政策と金融市場の操作をこなすには今や超過勤務状態 ― そしておそらくはやり過ぎ ― だからだ。彼らは金利を上げないだろう(ゼロ金利政策への帰還)。彼らはさらなる緩和策の実行さえするかもしれない(おそらく量的緩和策への回帰)。彼らは金利を抑え続けるためたなら手の内の力を使って何でもするだろう。こうした理由から、ドルの急騰は短命だと私は考える。だが金と米国債の騰勢は、少なくとも大統領選挙日までは続くと見ている。

        今ふり返ってみれば、Youtubeビデオ『春の驚くべきジオコズミック・サインのラインナップ』と最近の『年央の見通し』ウェビナーで述べたように… この2週間は、まったくもって荒れた日々の連続だった。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        直近の主要なジオコズミックの原動力は、6月29日蠍座23°で起きる火星の順行だ。先週のコラムで述べたように、“ 賭けの胴元が発表した賭け率(そしてヘッジファンドのマネージャー達の意見)は残留派が勝つだろうと言っていた。しかしながら、火星は逆行から滞留へと移り、6月29日(日本時間30日朝)には蠍座23°から順行しようとしている。火星は蠍座を支配する。蠍座は終焉、すなわち物事の終わりを支配する星座宮だ ”。

また、火星逆行がこの時期に特定の市場、たとえば株式市場にどう関わるかについても論じた。先週そしてそれ以前にも、ファイナンシャル・アストロロジーのルールをこう説明してきた。『火星逆行の前後10取引日の内に高値または安値をつけた市場はどれも順行日±10取引日の内に反転しやすい…』。現在私達はこのゾーンに入っており、6月29日の火星順行開始に近付くにつれて、世界中の多くの株式指数 ー ダウ平均、ドイツのDAX、オランダのAEX、そして日本の日経など ー が、ここ2ヶ月以上におけるそれぞれの最安値をつけているのを目の当たりにしている。特に後の3指数は4月20日〜25日、火星が逆行に転じてからまもない時点でつけた高値から最安値水準へと落ち込み、ダウ平均もまた当時から見ての最安値に近付きつつある。

        良いニュースはジオコズミック・サイン(火星が逆行を終えつつあること)がこの下落 ー この暴落、この「ブラック・スワン」ー がまもなく終わり、印象的な反騰が続いて起きると示唆していることだ。私達の研究によれば、以前のコラムでも述べたように、蠍座23°の火星はニューヨーク証券取引所設立図(通称バトンウッド・チャート, 1792年5月17日)の水星・冥王星スクエアに対してもTスクエアを形成する。火星は6月18日〜7月11日まで蠍座23°に在泊する。この時間帯のどこかで現在の急落は終わるとこの研究は告げているのだ。ボトムをつけるタイミングの1つの可能性としては、6月30日〜7月7日、トランシットの金星が天王星・冥王星にTスクエアを形成する期間中だろう。お金の面でも個人の人生においても、この米国のホリデー期間は要注意だ。


≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

“『ある程度は金融政策で何とか出来るところはある。だが我々が抱えるのは根本的に財政問題なのだ。』彼はそう言った後でこう続けた。『これは米国と同様にヨーロッパの主要国にもあてはまる真実だ』”

ー アラン・グリーンスパン
  “This is the Worst” Greenspan Says of the British Break from EU”
  story by Christine Wang
  CNBC News, 2016年6月24日付


“我々に真実を語れ。さもなくば消え去れ”

ー ヘキサゴン・マガジン “Saturn in Sagittarius”
  Sebastopol, CA 2016年春号より


        グリーンスパンへのインタビュー記事中、上記に挙げた部分は非常に言い得ており、しかも多くの人々が理解していない点だ。私達が今経験している問題は中央銀行による金融政策とはほとんど関係がない。彼らはただより大きくもっと厄介な現実、すなわち世界の主要国政府、とりわけヨーロッパと米国が抱える制御不能な財政政策に反応して行動しているだけだ。自分達が取った財政政策 ー 実のところ支出政策 ー が将来の世代にもたらす結果よりは、個人的な政治遺産作りの方に関心があるように見える政府指導者達によって、2008年〜2015年のカーディナル・クライマックス期に積み上げられた非常に疑わしい世界の負債は、今やほとんど確実に再燃しようとしている。だがこれが無ければ中央銀行(FRBのような)による異常なほど緩和的な金融政策が実施される必要もなかったのだ。

カーディナル・クライマックスの基幹部が過ぎ去ったとはいえ、2020年±1年の内には2番目のピークが立ちはだかっている。木星、土星、冥王星が山羊座で結合するのだ。先週起きたことは、単に次の負債増大への第一歩に過ぎない。これは世界の多くの政府による新たな散財と増税に急速に導く要因となる怖れがある。そしてより多くの支出とより多くの借入を可能にするために、再び中央銀行に低金利政策競争の続行を強いて、通貨戦争の火に油を注ぐ結果となる。これは新たな国々を破産へと導く怖れがある。

良いニュースは無いかって? 人々は、自分達の代表として選んだ人物が選挙期間中の公約の実現に失敗した場合、彼らに対して行使する力を増しつつある。すなわち「大衆の力」の時だ(山羊座の冥王星)。そして人々の力は、彼らのリーダーに対してより大きな説明責任と行動責任を強制し、要求するだろう。従わなければ英国の首相デヴィッド・キャメロンのように、退陣を強いられる。

これが山羊座の冥王星だ。すなわち『我々に真実を語れ。さもなくば消え去れ!』






訳文ここまで
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June 19, 2016

●6/20の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

メリマン・コラムはひとつ下の記事になります。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで6月20日20:22前後、北海道周辺で20:28前後、関西方面は20:02頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:33前後に射手座29°32’で満月となります。

今回のテーマのベースとなる新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 射手座29°~30° + 太陽 双子座29°~30°】
  "A fat boy mowing the lawn" +
  "The first mockingbird in spring"
「芝を刈る太った少年」 +
  「春一番のマネシツグミ」 

  "The Pope"+
  "Bathing beauties"
「ローマ教皇」 +
  「水着美人の一団」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/3】
→★まだ慣れない試みの中で感じる何かが始まりつつある予感
→★からかったりあざ笑ったりする声とそれに対する反動
→★朗報に聞こえる物事や先の見通しが現実的かどうかを見定める必要
→★曖昧さ、逃げ、甘さを廃して信頼出来る物事や人物を見わけていく
→★不安や敵対心を脇に置いて感謝、温かさ、希望を分かち合う
→★その場や立場にふさわしいことばや態度が周囲に与える良い効果を知る
→★自分の考えに囚われて頑なにならず良い方向性は惜しみなく認める必要
→★思い上がった言動や尊大なパフォーマンス、見栄のための嘘に注意
→★報いを期待せずに自らの役割を果たしていくことの透明な祝福に気付く
→★見る者の羨望と欲求、見られる者の重圧と昂揚、双方への想像力の必要
→★矮小で些細な日常の全てに美と聖性が宿っていることへの気付き
→★優しさ、愛、慈しみにまつわる古いイメージの垢を落とし新しい表現を探す
→★手に入らないものを求めてさまよい続けるか、または
→★今 足許にある幸福に気付いて大きく育てていくかの岐路
→★内的世界に目を見開き、今の自分が持つ最高の輝きを使うための覚悟・・・→


エネルギーのポイント:『見る者と見られる者の狭間に潜む覚醒』 

160620FM


★6月~満月のサビアン・シンボル★

        5日の強力な新月を過ぎ、9日の天王星・エリスのファースト・コンタクトを経て、銃撃やテロ事件、政界の不祥事に爆発や数々の事件、頻発する地震など。。 世界はますます騒々しく、不安定さを増しているように見えます。短い間に沢山のことが起きていて、自分に直接降りかかる物事以外はまるで夢見た後のようにすぐに忘れてしまいそうなくらい。。 さぁ、そんな中で迎える20日の満月。もうすでにチャートに示唆されるエネルギーを先取りして、様々な物事が進んでいるような気がします。

で、いつもは星模様から先に書くけれど、今回は満月(新月のサブ・テーマとして起きる「結果」)でもあるし、まずはシンボルがもたらすテーマが新月からどう育ってきたかを見てみる感じでいってみますね。

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        ・・・新月のエネルギー・ポイントは『世界と自分が持つ二面性の認識』でした。そして、「過去」をふとふり返るようなエネルギー。そんな中で、ダブル・イメージやダブル・スタンダードなど、物事が持つ…または自分や他のひとの内部に存在する、二面性に触れたひともいるかもしれません。この満月のシンボルにも「ダブル」というイメージは潜んでいます。各星座宮の29°台(サビアン・シンボルでは重点を30°に置きつつ29°~1°の流れを読みます)はいわゆる「ヤヌス度数」。

以前Mountain Astrologer誌でミシェル・アドラーが指摘していたように「二つの顔を持つ神」ヤヌス的な性質を帯びた度数なんですね。サインの狭間、境界線に立ち、さぁ新しい領域に入ろうか…という感じ。存在の奥底には不退転の決意を秘めている。だけど、それと同時に常に「退行したい」「保留したい」というこころの声が響きます。特にミュータブル・サインであちこち自由に飛び回りながら様々な思索に遊んできた射手座から、カーディナル・サイン、それも社会性の極みを示唆する山羊座へと入るゲートでは、逡巡への誘惑はかなり強いかもしれません。ここから先に進むには、すでに経験してきた過去、慣れた磁場を離れる必要があります。それって大きなエネルギーと勇気が要ること。この、射手座最後の25°~30°あたりからは徐々にそんな圧迫が加わってきます。


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        ではまず射手座29°『芝を刈る太った少年』を見てみましょう。これってなんとなくアメリカの中流階級を描いた一昔前のTVホームドラマを思わせるようなシーン。でもこのシンボルが降ろされたのは1920年代だったことを考えると、ここに描かれているのはおそらく当時の最先端をいく機械だった芝刈り機(手動だったかも)で、これは広い芝生の庭を持ち美しく整えることがステイタスでもあった裕福な家庭の光景ではないでしょうか。

おそらくあの時代から庶民に広まったという「アメリカン・ドリーム」の典型のような家。なら、この太った少年は誰? サビアン・シンボルで特に人種が特定されていないときは概ね白人と考えて良いので、おそらくその家の子供…とすると、ちょっと甘やかされて何不自由なく育ってきた子かな? いつもなら雇い入れた庭師がする仕事かもしれないけれど、もしかしたら進歩的で厳しいダディから「お前もいつかは家長になるんだから、そろそろ家のことを覚えなくちゃいかん。労働が何たるかを知り家を守ることを学びなさい」とか何とか、言われたのかもしれませんね。


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  一方、月に光を送る太陽のシンボルは双子座29°『春一番のマネシツグミ』です。マネシツグミとは春の訪れを告げる鳥であるとともに、他の鳥の声を巧妙に真似てさえずることでも有名なんですね。なので裏庭の木立から聞こえてくる鳥の声は、本当はどの鳥が鳴いているのか誰にもわかりません。確かに季節は変わりつつある。新しい季節の予兆を感じる… あともう少しで、木々が一斉に芽吹き、花壇には花が咲き乱れるんだ!でも、あの声は本当にマネシツグミなのかな? 

さて少年は広大な庭で芝刈り機を押しながらため息をついています。。「面倒だなぁ、なんで僕がこんなことしなくちゃいけないんだ? あ~ぁ、寝っ転がってコミックの続き読みたいなぁ」。でも少年は言いつけられた仕事を済まさなければなりません。それは伸び放題の芝を刈り取ること。植えられたものが伸びたら刈り入れる、整える。そしてまた種を蒔き、育て、刈り取る。これから少年が出て行かなくてはならない社会には、そんな繰り返しの中に、沢山の新たな経験と成長の機会が待っていることでしょう。青春一歩手前で、まだまだこの先どんな出逢いがあるかを知らない少年。彼は今、広い庭を自分ひとりの手で美しく整え、一人前の男としての仕事を果たす必要があります。週末にはこの庭で盛大なファミリー・パーティが開かれるから。そのときは少年もまた小さな紳士のように着飾り、一丁前に同年代の子達のホスト役を務めるのかもしれません。


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  少年はこころの何処かで子供と大人の間に引かれた線を踏み越えていくときが近いことを予感しています。「さっき確かに聞こえたあの声は本当にマネシツグミだったのかな? それとも、いつものように僕を太っちょとかのろまだってからかう嫌なヤツらが何処かに隠れてて、鳴き真似でもしたのかな?」しばらく少年は鬱々とした気分になります。 でも、やがて彼は自分の状況を受け入れるでしょう。「うん、どっちでもいいや。とにかくこれが今の僕の仕事なんだ。」彼はよけいなアレコレを頭から追い出し、目の前の仕事に精を出します。芝刈り機を押す速度、リズムや力の入れ具合、軽やかな扱い方を自分の体に覚え込ませながら。

新しい道具をきちんと操れるようになり、芝を綺麗に刈り終えた少年。そのとき彼は、きっともう一歩階段を昇ったような誇らしい気持ちになるかもしれません。もしかしたら、新しい自信が芽生えているかもしれません。一歩、一歩。彼が一人前の大人の男として生きていく未来。一家やビジネスのリーダーとなる未来。彼はその未来の種子を今、体とこころに植え始めたところです。これから青年になっていく彼は、きっと本物の春を謳歌し、空想物語ではないリアルな現実の城を築く冒険に出ていくでしょう。種を蒔き、刈り取り、整え、また種を蒔きながら。さぁ、彼は将来自分なりの夢、アメリカン・ドリームを実現出来るでしょうか?  子供と大人。多感な少年と目標に向かい役割を果たす男。今、2つのイメージが分かちがたく混在する彼の中で、何かが始まりつつあります。まだ本当のカタチは見えない。でも、新しい何かが確実に動き始めているのです。 「自分」という名の人生、その流れの中で。。


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        そして、月は射手座30°『ローマ教皇』のエネルギーを取っていきます。ここは射手座の集大成。そして山羊座へのゲートがあるところ。ここでは射手座的な宗教性や哲学的な探求が、ローマンカトリックの教皇、生ける「聖性」の器というイメージに結晶しています。彼の口から出ることばは絶対の善。その祝福を受けることは、教えを信じる人々にとってはこの上ない至福となるでしょう。一方で、ローマ教皇はバチカン市国という特殊な構造の中で最高の階位で、枢機卿団の投票によって選ばれる、独立した国家の元首でもあります。つまりここには「絶対の聖性」と「世俗的な階層の最高位」という "二重構造" があるんですね。聖と俗、宗教と政治の融合。これって本当に、射手座と山羊座の狭間にぴったりなシンボルかもしれません。

B.ボヴィは教皇が果たすこの機能を「祝福すること」だと言っていました。前の度数で太った少年だった存在は、今、肉体を備えた「霊的な父親」としてみんなの前に姿を現し、そこに集まった全てのひと達を祝福しています。 ここには「見る者」と「見られる者」との関係が成立します。教皇は、見られ、耳を傾けられる者としての役割を担い、愛と平和と神への帰依を説きます。彼を見る人々は、その姿を目にすることによって祝福されたと感じ、信仰を深め、宗教的愉悦さえ感じます。


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  ここに見て取れる射手座の集大成の背景には、様々な思索や霊的体験、そして政治的興亡の歴史を通して形成されたある絶対の「世界観」が確固としたカタチを取っています。その世界観を維持していく中で「見る者」と「見られる者」の存在はある種の共犯関係にあると言えるかもしれません。絶対的な聖性を背負うことを受け入れたとき、教皇は自由と引き換えに権威と磁力とカリスマ性を手に入れます。その力は、彼を見て至福を与えて貰おうとする全ての見る者=人々によって支えられます。けれどそれは本来、人々自身のこころから生み出された「力」が「法王」という役割に投影された結果なのかもしれません。

  こうして生み出される宗教的法悦が絶対的な組織によって支えられるとき、そこには常に教義というドグマによる支配の危険性がつきまといます。犯してはならない戒律、言ってはならないことば、一瞥しただけで全ての罪が許されるかもしれないという絶対的な権威や信条。壁の内部には祝福と平穏があり、一方壁の外側にはそこから疎外された人々がいつも存在することの矛盾。聖と邪。神と悪魔。信心と不信。そして一神教の霊性が内包するヒエラルキーと専制政治の逆を行くはずの民主政治。。。 それは、相容れそうにない二つの側面をより合わせた この世的二元性の集大成にも見えます。


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        射手座は自由を愛し精神性を探究することが好きです。でもいつしか確固とした世界観を持ち、その「絶対性」をアイデンティティとして世の中を見始めるとき、そしてそのアイデンティティに基づいて振るまい始めるとき、遠い未来に向けて弓を射る自在のバネは硬直します。そうなれば、基準に合わない者は皆「悪」であり、火に焼かれるべきだと感じるかもしれません。今世界で起きていること、そしてわたし達の日常に目にするちょっとした不和の光景には、根底にこうした心理的硬直が潜んでいるのではないでしょうか。

宗教社会を上り詰めた証の玉座にあって、このシンボルの教皇は何を見つめているのでしょう?  長い間宗教哲学の探究を続け、奉仕と勤労と祈りと瞑想の修行を経てたどりついた至福と法悦。それはたとえ師が付いていようとも、神との直接的対話を求めて進む孤独の道だったのではないでしょうか。けれど、ここ射手座の30°は山羊座の0° ー 社会性の極みへの入り口です。この教皇には、バチカン市国の元首として政治手腕を発揮し、カトリックの長として世界にキリストの愛と平和を広めながら教会の権威を護るという役割が加わります。霊的世界と政治の世界。このあまりにも大きなギャップを内部宇宙に包含したまま、彼は絶対的霊性の「器」として生涯を捧げることになるんですね。

  「器」は、「見ること」と「見られること」の狭間に存在します。けれどそこに「わたし」は存在しません。ただ「名付けることの出来ない霊の火」が燃えているだけ。ローマ教皇という存在は、そんな「人間のカタチをした器」の象徴でもあるのだと思います。


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  なんて言ってても…わたし自身はカトリックでもキリスト教徒でもないし、実際のローマ教皇がどんな方かを知りません。けれど、その役割がどれほど重く大変なものか… 想像するだけでため息が出そう。。

社会性の極み、その始まりの度数にあって、ひたすら「見られる者」として、自己中心的な承認願望を満たす道を追求するのはたやすいことです。あるいは「見る者」となって憧れの対象を仰ぎ、そこに自分の理想を投影するのも簡単なことです。でも、この度数ではこれから旅する山羊座世界で手に入れる様々な経験と力を使い、真の大人として「公」の理想を追求することが求められています。あるときは妥協し、矛盾を丸呑みし、あるときは祝福のことばで周囲をねぎらい、またあるときは渾身の力で闘い主張しながら、自分の足場を固め、何か現実に役立つものを創り上げていく旅。。

その旅を実り多いものにするには、射手座の旅で培ってきた「誰のものでもなく燃え続ける精神の火」、消えることのない炎を、忘れずに携えていくことが必要なのかもしれません。流血と至福、統治と贖罪の膨大な歴史をその背に負って立つローマ教皇のシンボル。射手座最終度数の「火」は、おそらく「見ること」と「見られること」の狭間、「わたし」が存在しない場所に… 永遠に燃え続けているのだと思います。 


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        さてこのシンボルの対向、太陽が位置する双子座のシンボルは『水着美人の一団』です。ビューティ・ページェントの水着審査かな? 国中から集まった美女達はニッコリ笑いながら自慢のボディを見せつけています。ここで彼女達は、自ら進んで「見られる者」として振る舞っています。微笑と投げキッスで見る者達を祝福しながら。ここでは「いかに見られるか?」これが重要。(今のセルフィ・ブームもこれのミニバージョンかも…^_^;)たとえ互いに上辺だけだとわかっていても、綺麗なものを眺めるのはとても楽しいエンターテインメントだし。美女/美男の一団から微笑みかけられたら、誰だってちょっと嬉しくなるんじゃないかな。それって見る者と見られる者が承認願望を満たし合う関係、目と頭を通して満足を得る関係。。 見る者から寄せられる承認や羨望、あるいは同意と共感のまなざし。「いいね!」「そうだよね!」そんなほんのささやかな祝福体験が、ささくれ立ったこころを柔らかくほぐしてくれることがあります。そんな、ちょっとした励ましのひと言が、わたし達の明日への支えになることだってあります。ささやかな暮らしを彩る、一輪の花みたいに。

けど、もし「見られる者」が「見る者」の承認無しでは不安でたまらないとしたら? 一人前の人間として、何かが足りないように感じていたら? 承認を得ること自体がいつのまにか目的になり、執着が生まれてしまったら.....? 

または「見る者」が「見られる者」を醜いと感じ、その不快な気持ちを腹立ちまぎれに投げつけたら? にこやかな ほほ笑みのやり取りだったはずの場はたちまち硬直した表情に覆われ、石が飛び交う戦いの場になってしまうかもしれません。互いの承認と切磋琢磨の志とを暗黙の了解として美を競うハレの場、ビューティ・ページェント。その舞台裏には、他者の承認を貪欲に奪い合う激しい競争世界が拡がっているのも事実です。(そういえばこのところの星回りの下...選挙を控えて沢山の承認=票を集めようとして、これから様々な印象操作や一部だけ事実を含んだ巧妙な嘘情報が溢れるかも。。) ネットのような情報社会を支配する天王星。彼と抱き合う女神エリス。彼女が好んで金の林檎を投げ入れるのは、まさにそういう場かもしれません。 今、わたし達の中には見事に断片化した自己を必死で拾い集めようとする、牡羊座の火の本能もまた燃えさかっているのかもしれません。


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        なら、たとえば 愛って何だったんだろう? あるいは慈しむこころ。優しさ。温かさ。思いやり。ことばとしては昔からさんざん使われてきた、古いフレーズ達。「今さらだけどさw」なんて、ちょっと照れながら使ってみたりするような。でも、これほどまでに世界に拡がってしまった不信の壁を超え、これから先、誰かと。みんなと。まだ見ぬ異なる人々と。どこか見返りを期待するような自己中心的な気持ちもなく、熱狂や狂信でも承認願望の満たし合いでもなく。それでいて、透徹した論理までもその内部に包含するような空間を創り上げて。 ただとてつもなく素直で、晴れ晴れとラクな気持ちになって。そんな感じで自然に手を取り合い、信頼に足る物事を創り上げていくことがもし可能だとするなら…。

使い古されたことば達が本当に意味するもの…「ローマ教皇」というシンボルが象徴する「誰のものでもない精神の火」を通して流れ出るエネルギー「愛」を… 今。もう一度、新しい気持ちで探求してみる機会が訪れているのかもしれません。


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        今回の満月、わたし達は「太った少年」と「ローマ教皇」というあまりにも異なって見える二人の人物像のテーマを経験することになります。でも、もしかしたらこの二つのシンボル、そんなにかけ離れてはいないのかも? 太った少年は老若男女を問わず、きっと誰の中にも生きてるんじゃないかな。そして、ローマ教皇も。 たとえ権力も力も信心深さも何も無くたって、わたしたちひとりひとりの中にはミクロな王国があります。そしてそこでは自分自身が教皇様。なら仕方ない。その任務を果たさないとね。。。えっと。とりあえずは芝刈り…かな (^_~;。


  6月新月から満月へと、起伏が多くスピーディな射手座の旅。厳しいアスペクトを受けて、過去から現在へとジェットコースターのような経験が続いて疲れ果てたり、苦しく激しい思いを抱えてきたひとも多いと思います。この満月はそんなエネルギーのピークのひとつになるかもしれません。

なので…もしそんなひとがいるなら、負けないでいこうね。グダグダでもいい。息さえしてれば勝ちってときもある。降りかかる経験のひとつひとつを呑み込んで、少しずつ少しずつ消化していく。そして、耳を澄まして星々の奏でる音楽を聴いてみよう。たぶん、何かが始まろうとしている。世界にも自分の中にも。けど、一番初めに何かが生まれて来るのはいつだって自分という存在の中だから……。


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★6月~満月の星模様★

        6月9日に起きた天王星・エリスの正確なコンジャンクションは、同日の中国&ロシア軍艦による尖閣接続水域の侵犯によって幕を開けました。

そしてその後も木星・土星・海王星Tスクエア(この満月ではグランドスクエア)という大背景の下で、エリスの林檎はまだまだわたし達を刺激し続けているようです。たとえば日本では参院選を前にしてすったもんだの末、桝添都知事が辞任に追い込まれ、フランスでは警察幹部と家族を狙った残酷なテロ事件。EURO2016のフーリガン同士の乱闘事件が騒がれたと思ったら、日本ではまた中国軍艦による口之永良部島近辺の領海侵入。そしてフロリダ州オーランドの大量殺戮の悲劇、それからそう時を経ずして起きた16日のEU残留派英国議員銃殺事件などなど。。 世の中にも、そしておそらくわたし達のこころにも、本当に沢山のことが起きています。  火・水・爆発・分裂 そして....。この流れは緩・急のリズムを繰り返しながら、もうしばらく続きそうです。


じゃ、今回の主立った星模様を挙げてみますね。
(→は起きそうな現象の一例です)

太陽・月のオポジションにジュノー・ブラックムーンリリスが
 トラインとセクスタイル

→「見る者と見られる者の狭間」そこに本物のアイデンティティがある。ことばには出来ないもどかしさの中に。努力無しに誰かに「わかってもらいたい」という期待をしても無理。自分を理解出来るのはあなただけ。あなたの中に、全てが存在する。その断片を、ひとつひとつ、静かに拾っていこう。

水星(とアスボルスとヴェスタ)・木星と月のNノード・
 土星・海王星と月のSノードのミュータブル・グランドクロス

 (これに冥王星がトラインとセクスタイル)
→ 何かを暴こうとする動き。または発露。ダイナミックな情念のウェーブ(恨みつらみ、怒り、満たされない甘えや責任転嫁、出所不明の罪悪感、方向の定まらない強い欲望 etc.)を何とか乗り切っていく。またはそんな情動を巧みに操ろうとする隠された意図が何処かにあるかも。自分の信条、正義、良いと思うことのためなら多少の嘘は許されるという合理化の心理には注意を。神経疲れしやすいので、息切れや疲労の堆積による無気力、疾病にも気をつけて。休憩と睡眠は大事。鍵は、閉じ込められた「ナマの動物的エネルギー」を穏やかに解放していく「通気孔」をみつけることかな。適度に体を動かして。それは実際に役立つインスピレーションを呼び込むかもしれない。

天王星・エリス・セレスのコンジャンクション
 これに逆行〜滞留の火星がクインカンクス
 そして射手座のイクシオンとトライン

→ 天王星・エリスについてはいろいろ書いてきたけれど、火星がクインカンクスで絡む今は特に闘争的な面が強調されそう。この火星には流れに逆らっても個としての意志を貫きたい感覚も。対人関係、ネット上、ザラっときたら脊髄反射要注意。ネガな油に火を注ぐだけ。イクシオン、特に射手座のイクシオンの合い言葉は「人間は状況によって倫理などヒラリと超えられる」。言い換えればやりたい放題。でもヤケになっているわけじゃない。ただ、良識も倫理も全く気にしないところがある(但しネイタルの場合は当然ながら、他の惑星とのアスペクトや個人惑星の状況によってその度合いに強弱がある)。これはある意味、特異な精神状態かもしれない。このエネルギーを最善の顕れとして使うには、肝を据えて自分を貫き通す覚悟が必要。「崇高な無頼精神」とでも言えばいいかな。ただ、その意図によって それなりの報いや反動は来る。だからその覚悟が無ければ乗せられないほうがいい。

またセレスが加わることで、このエネルギーには女性の声の高まり、または男女にかかわらず内なる女性性の解放への叫びという要素が強化されるかも。
その影には完全なひとり立ちと責任を負う状況を前に感じる恐怖心も付随する。これらは持つ者と持たざる者の格差問題やジェンダー問題、対立する双方が抱く被害者意識、そして満たされない欲望に地団駄を踏むような感情が絡みあって非情な争いを生むかもしれない。でもその一方でセレスの存在は、一種の識閾、または混沌状態を通って新しい時代へと繋がる何かを創り出そうとする原動力も暗示する。そういうものが、人知れず生み落とされるのかもしれない。

(16日の英国会議員銃撃事件で犠牲となったジョー・コックスさんは、ネイタルで牡羊座、天秤座、蟹座の23°台にそれぞれカイロン、天王星、オルクスのTスクエアを持つ。事件の日、牡羊座のカイロンの真上にこのエリスと天王星のコンジャンクションが乗り、トランシットのイクシオンが射手座23°台で絡んでいた。そして火星は彼女の金星とオポジションで小惑星グリーヴ(悲嘆)と共にTスクエアに。今後
英国がどう決断するにせよ、変革への動きは避けられないでしょう。ただ、志半ばで斃れた方のご冥福を祈ると共に、今この瞬間も、全体を覆う大きな変化の流れに身を浸して旅立っていく多くの魂達の道に幸多かれと願う気持ちになります。。)


カイロン・フォルスのスクエア
→ 突然よみがえる古いトラウマの痛み。重さ。ハートを刃物で切られるような感覚。それと共に過ごし、見て、見切ることによって起きる癒やし。熱い涙。または辛さの門を通過することによるヒーリング。死の恐怖を乗り超えるための経験。夢見。体を通して感じる、未来への予感。

乙女座・魚座5°近辺に長期で居座り続けるオルクス・ネッソスのオポジション
(今年11月に最後のニアミスが起き、その後徐々に離れていくが、今後も1年に2回、2024年の魚座16°台まで、合計16回、その後のニアミスを入れると18回のオポジションを形成する。)
→ カルミック・ビジテーション。支払いのとき。けれどこれは何か悪いことをしたから報いを受ける…みたいなシンプルなことじゃない。(そういうことも確かに含まれるけれど)ただ過去の動きや振るまいに対する機械的反動が起きるというふうに受け取っておいたほうが良さそう(システマチックな動きであり、情状酌量は無いとも言える)。そこには「袖すり合うも多生の縁」みたいな、「わたし」には計り知れない遙かな過去の出来事も含まれるかもしれない。ただ、このアスペクトを受けるときは、自分が過去に抱いた意図の善悪にかかわらず、障害と出会ったり、人生に大鉈が振るわれることが多い(個人惑星や重要な感受点とコンジャンクションやTスクエアを形成するときなど)。

とにかく起きることを受け入れて、しっかり見ていこう。その中から今までまったく気付かなかった思考のクセやゆがみを発見することも。どのみち何かを手放すことになりそうなら、潔く思い切って。また一方では突然、衝撃と共に長年の重石から解放され、大きな癒やしを体験する例もある。 ちなみに公人でこのアスペクトをダイレクトに受けている例は都知事を辞職した桝添さん(辞任願提出日、N太陽・N土星のスクエアにTネッソス・Tオルクスが殆ど正確なTスクエア)とヒラリー・クリントンさん(2種類ある出生図のどちらのMC/IC軸にも現在、真逆の形でTネッソスとTオルクスが乗っている。但し大統領選投票日にはオーブ4°程度となり影響力は弱まっていると思われる)。


蟹座の金星と山羊座のヒュロノメのオポジション
→次の新月に先立って蟹座に一番乗りした金星は、太陽とサイン境界をまたいでコンジャンクション。蟹座3°台で山羊座のケンタウルス族ヒュロノメにオポジションを形成。ヒュロノメは発見チャートの位置からワクシングスクエアにあたる度数を現在行きつ戻りつしている。ヒュロノメの象意は「犠牲者」「虐げられた者」「喪失の哀しみ」またはそれらを「訴える声」。また「政治や宗教における救世主願望」と関わるともされる。ネッソス・オルクス軸にアプライでトラインとセクスタイルを形成しつつ、蟹座の金星と鏡面関係になるということ。弱い部分を突かれたり感情的に傷付いたときには自分を犠牲者や被害者の立場に置いて他者を糾弾したいという衝動が生まれやすいかも。可哀想な自分に比べて相手は強く力を持っている。または力のせめぎ合いの中で大事なものを奪われるような感覚かもしれない。「一蓮托生」「十把一絡げ」的な心理も。

またこの度数は争いになったとき「自分は正しい」と自分で信じるための理屈付け(合理化)がとても巧みなことも示している。このパターンにはまると、次は「なんで自分ばかりが責められる?」的な嘆きになりがちなので要注意かな。ただヒュロノメのエネルギーはやはりケンタウルス族共通の「ショックを通じての癒やし」にその本質がある。なので新月のテーマの下で働くこのフォーメーションも、本来はあらゆる感情の波、その水面下に隠された互いのエゴやそれぞれの弱さ、誤魔化しを見抜いていく方向にエネルギーを振り向け、結果的に自分本来の力を取り戻すことにある。


       アスペクトから見る全体の傾向としては、どんどん誤魔化しがきかなくなってくる反面、では何が真実で何を信じれば良いのかは、なかなか判然としない感じ。誤魔化しがきかないというのは、暴露「される」という面もあるけど、自分の中にもともと存在してきた(あるいは隠し持ってきた)資質が露わになってくる感じかな。これからは本当に自分の声に従って生きたい!みたいな。ただ、その資質のうち「ねじれ」た部分もまた殻を破って出ようとしている…出ざるを得なくってくるというダークな側面は無視出来ないかもしれません。だって、それこそがエリスが投げ入れたリンゴだから。

とすれば『そのねじれや拗れを見据えていけるのは自分しかいないよ?』って、遅い星達は囁いているのかも。『君はこの人生でどうしたいの?』これは星々からいつも究極の問いとして投げかけられることばだけど、今回の新月・満月期からは、長期でもう一段のブラッシュアップが求められているような気がします。

ふぅ。ざっとこんな感じかな・・・


百花繚乱(百鬼夜行?)な満月。新月から今までの道程で、出るべきネガなことはもう出尽くしているといいけど。。 でも今ここにいられるって、やっぱり凄いことかも。みんなきっと、今の体験をそれぞれに選んで来てるんだろうな。これから来るひとも、やがて去る予定のひとも。沢山の戦士さん達が実りある月の旅路、星々の道を歩んでいけますように...... これを書きながら、ふとそんなことを思うのでした。。

いつも読んでくれるひとに、感謝です!
(もしかしたら、7月からは夏休みの短縮モードになるかもしれません)


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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


レイモンド・メリマン 週間コメント6/20【金融アストロロジー】

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http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年6月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        私達はこれまでにこれほど暴力的で異様な週を体験したことがあったろうか? 先週はオーランドで起きたゲイクラブでの集団殺戮の後、同じオーランドのディズニー・ワールドでは2歳の男の子がワニによって水中に引きずり込まれた。その後英国の年若い女性国会議員が、迫り来るBrexitの国民投票が要因となって銃殺された(彼女は残留のための活動を行っていたことから、この事件は実際にEU残留に向けての投票に影響を及ぼすかもしれない)。

不幸にもこれらは皆、海王星逆行(6月13日)と6月17日(日本時間では18日)に起きた2度目の土星・海王星スクエアが持つダークサイドに合致している。土星・海王星は不必要かつ予測不能で悲劇的な喪失に関わる可能性を持つ。現在、私達は土星・海王星が社会、政治、経済、そして人類の苦悶を反映する狂気の力を持つことを知っている。今は他者が経験している深い哀しみと苦痛に対する思いやりが要求される時だ。これは人々、政府のシステム、そして神への信仰に課された真の信頼(海王星の最善の顕現)への本当の試練(土星)だ。

        金融市場にもまた、先週は土星と海王星の原理を彷彿とさせる、それぞれ独自の奇妙なふるまいが見られた。たとえば、英国国会議員の殺人事件の前は、株は底知れない淵に沈んでいた。また金はおよそ2年ぶりの高値1318.90へと羽ばたき、私達が重要だと定義したばかりの抵抗線1306〜1308をブレークした。この水準をブレークすると共に、私達は金のスペシャル・アラートを購読者に向けて送信した。ところが約2時間後に銃撃事件が起きると、突如として世論調査はBrexit(EU離脱)から残留へとシフトした。この報道を受けて、木曜の引けまでに金は殆ど40ドル/トロイオンスも下落した。また株式指数は突然反転して強力な反騰を開始した。たとえばダウ工業平均は、その日の引けには安値から300ポイント上昇している。私達のモデルがザラ場中のシグナルよりは引け値に関してベストの結果を出すことの理由がここにある。

先週は他の市場も強力な動きを見せた。米国10年債は、FRBが(予想通り)金利引き上げを行わないと決めたことを受けて限月新高値まで上昇し、ユーロは銃撃事件が起きる前の木曜日早朝にかけて急落した。日本円もまた先週は強力な騰げを見せ、年初来高値を記録した。金融市場にとってはまさに注目すべき週だったし、天上でも海王星が強調された壮観な週となった。そして私達のYoutubeビデオ『春の驚くべきジオコズミック・サインのラインナップ』Part1で示唆した予測とまさに合致した重要な週だった。6月13日〜29日は、あのインタビューの中で論じた宇宙的事由を基に私が強調した4つの期間の内の1つだった。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        私達のYoutubeビデオでも述べてきた、3月〜6月に発効する『春の驚くべきジオコズミック・サインのラインナップ』はあらかた終わりを迎えようとしている。これからやって来るたった一つの重要なジオコズミック・サインは6月29日(日本時間30日)の火星順行だ。火星逆行に関わる予測「火星逆行日の前後10日間に高値または安値をつけた市場はどれも順行日±10取引日の内に反転しやすい」はすでに達成された。私達はこのゾーンに現在入っており、ダウ平均、ドイツのDAX、オランダのAEX、日本の日経など、4月17日近辺で高値をつけた世界の多くの株式指数が今、当時と比べての最安値をつけているのが見て取れる。

蠍座終盤度数での火星逆行は社会、政治、そして金融市場を動かす強力な力の一つではあるが、宇宙で働くフォースはこれだけではない。私達は今も木星・土星・海王星のミュータブルTスクエアの下にあり、先週述べたように「…確かにその定評『変わりやすさ』に沿った働きを示した。何事も一つ所には収まらない。全てが変化する ー しかも素速く。読むもの、見るもの、聞くこと、何も信じることなど出来ない」。

6月20日から始まる今週は、太陽が蟹座入りする夏至であり(日本時間の夏至は21日朝)、同時に満月でもある。蟹座は傷付きやすい気質を持つが、私達はこれを、先週オバマ大統領とドナルド・トランプの間で繰り広げられた口頭での防衛的殴り合いの内に観察することが出来る。言い合いの種は「急進的イスラムのテロリスト」という言葉が持つ重要性(または非重要性)についてだった。

オバマとトランプの両者が共に蟹座に金星を持つというのが興味深い。このコンビネーションはどこか「外皮の厚さ」とでも言うようなものに関連するようだ….つまり、感受性が強すぎて物事を個人的に受け取り、過剰な防衛反応を示して相手を個人攻撃する。ポジティブな面では、このコンビネーションは他者の目から見て物理面において大変洗練されて魅力的に映る。彼らはただひたすら愛されたい。だが時にこれが昂じてまるで飢えてでもいるような感じに表現され、感じやすく怒りっぽい人物となる。

金星は6月17日〜7月12日まで蟹座に在泊する。愛されたいという欲望は、金星が天王星と冥王星にTスクエアを形成していく6月30日〜7月7日の間、厳しく試されるだろう。その時、オバマとトランプがもう一度激しくやり合うのではないかと想像している。また、多くの金融市場がその近辺で反転するだろうとも予測している。6月29日(日本時間では30日朝)に順行する火星が蠍座の23°に在泊し、前後2週間はそこに滞留することから、株式市場が底をつけて新たな反騰ラウンドに入り、その後まもなく史上新高値をつけるというのは大いにあり得ることだ。蟹座の金星は感情的で繊細かもしれないが、お金の儲け方は知っている。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

     “これは現在私達が享受しているインターネットの、まさに死活問題だ。この夏に議会が行動を取らない限り、オバマ政権は長い間米国を含む世界中のウェブの検閲を目指してきたような独裁的な政権に権力を渡し、米国による開かれたインターネットの保護を終わらせるだろう。”

ー L. Gordon Crovitz
 “The Battle Over Obama’s Internet Surrender”
 ウォールストリートジャーナル 2016年6月13日付


        Brexitやジカ熱のような土星・海王星スクエアにまつわる心配事ではまだ足りないとでもいうように、私達は今やインターネットの自由が奪われるかもしれない脅威に直面せざるをえなくなった。

Brexitの場合、英国では6月23日にEUに残留するか離脱するかの国民投票が行われる。土星が海王星に対してウェイニングスクエアを形成していることから、世論調査が示す結果とこの問題に関する賭けのオッズはかけ離れている。6月16日に起きた国会議員殺人事件の前に行われた世論調査では、英国民は離脱に投票するだろうと出ていた。一方、賭けの胴元が発表した賭け率(そしてヘッジファンドのマネージャー達の意見)は、残留派が勝つだろうと示していた。

しかしながら、火星は逆行から滞留へと移り、6月29日には蠍座23°から順行しようとしている。火星は蠍座を支配する。蠍座は終焉、すなわち物事の終わりを支配する星座宮だ。あるいは、もしポジティブに解釈するなら、変化と改革への努力だろう。いずれにしても、EUに対する英国の関係にはこの夏、ある種の変化が訪れそうだ。土星・海王星スクエアの下では、今後の道程はあまり明確ではない。海王星は霧を支配するし、土星は大地と地球を支配する。だからこのコンビネーションは、常に変化するゴール、いや時折視界から消えて見えなくなる目的地に向かってぬかるんだ泥地を走っているようなものだ。だから土星・海王星スクエアの下であなたはこう尋ねなければならない。「混沌や不確実性を最も創り出すのはどっちの決断だろう? 残留か?それとも離脱か?」と。

土星と海王星のハードアスペクトはまた健康への脅威も意味する。たとえばジカ蚊を媒体として南米(ブラジル)から米国や他の国々へと蔓延しつつあるウィルスだ。この蚊は神経学的及び自己免疫性の合併症を引き起こすと言われるが、これは不幸にも『フォーキャスト2016』(と『マンデーン2016』)で述べた土星・海王星アスペクトのテーマに正しく合致するコンビネーションなのだ(健康問題への脅威と伝染病の項目)。

だがまた一方で、もしホワイトハウスが米国の果たしてきたインターネットの監督責任を護るために動かないなら、まもなく私達はこれまで親しんで来たネットの自由の終焉に対応せねばならないかもしれない。マンデーン・アストロロジーに基づいて見る時、この可能性はあるだろうか? 

それは、ある。9月1日、乙女座9°で強力な日蝕が起きるが、これは射手座10°台の土星と14°台の火星のコンジャンクションとスクエアを形成する。しかも魚座10°台に在泊する海王星とはオポジションだ(もう一つのミュータブルTスクエア)。しかもこれは米国始原図の双子座9°台に対しわずか12分しか離れない位置に在泊する天王星に対してグランドスクエアを形成する。天王星はテクノロジー、サイバースペース、そしてインターネットを支配する。火星と土星が米国始原図の天王星とオポジションを形成することから、統制(と解放)に関わる激しい闘争が醸成されるかもしれない。またトランシットの海王星が米国の天王星とスクエアを形成するということは、統率力を失うことに対して誰かに責めを負わせる荒々しい糾弾の声が拡がる(一方で対抗する側は責任や糾弾を避けるために汲々とする)可能性を示唆している。

日蝕が絡む場合は全ての物事がより強調される。ここに展開される構図は米国の政権が、米国の手からインターネットを管理する力が漂い出るにまかせている事実を裏付けている。そしてこの問題に対する米国のリーダーシップの欠如から生まれた「隙間」を突いて、他国の政府がその力を主張することになるだろう。

2度目の土星・海王星スクエア直後の今週、何か良いニュースはあるだろうか? まぁ、あるかもしれない。もしあなたが金投資をしているなら、金は先週1300まで舞い上がった。しかしながら、それは悪いニュースによって世界が苦しみその他の市場が沈んだのが理由だ。

だが真に良いニュースがある。土星・海王星スクエアの2度目の形成が今や終わり、来週は火星の逆行も終わりを告げる。悲嘆は再び希望に道を譲るだろう。希望がある限り、世界にはチャンスがある。アストロロジーの素晴らしいところは、これら集合体の気分 ー そして金融市場のトレンド ー が、いつ変化しやすいかを告げるところにある。

  6月以降は物事が変化しそうだ。そして9月10日以降、木星が天秤座入りし、最後の土星・海王星スクエア形成が完了した後はよりその傾向が強まるだろう。その後私達は、今後2〜3年にわたって天王星が海王星にセミスクエアを形成するという試練に直面することになる。

この天王星・海王星セミスクエアは、1992年〜1993年に始まった天王星・海王星サイクルからちょうど1/8局面にあたることに注目すると興味深い。当時から、インターネットは世界のコミュニケーションやビジネス面において主要な道具になっていった。この時、全てが変わったのだ。このコンジャンクションに象徴される全受胎プロセスは今、これまでの取り組みを無駄にするか、それとも生み落としたものを育て続けるかの選択が世界に提示されるという時の枠組みに入ろうとしている。この問題の解決は、1990年代初頭に始まったインターネットが最初に直面する、存在を賭けた現実的な試練となるだろう。






訳文ここまで
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June 12, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント6/13【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年6月13日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        前回5月30日付のコラムからこれまでの間に、いくつかの金融市場に注目すべきリバーサルが見られた。これは5月22日~6月4日に展開した5個のレベル1(プライマリー・サイクルの成就点に対する最強の相関関係)サインを含む、豊富なジオコズミック・サインを示唆した私達の研究に合致している。この時間の中間点となる5月28日〜29日は、5月30日のメモリアルデー(祝日)で市場が休場となる前の週末だった。その後最初の取引日は5月31日だった。その時、金と銀の両方がプライマリー・サイクルとハーフプライマリー・サイクルの底を(金は5月31日、銀は6月1日)順に1201.50と15.83でつけた。この金曜までに金はすでに1280を試し、銀は17.38まで上昇している。この動きは先週日曜に開催したウェビナー『年央マーケットの見通し』で提示した予測とよく合致している。

またウェビナーでも述べたように、世界の株式市場も先週の大半は足並みを揃えて上昇した。米国では、ダウ工業平均が6月8日水曜、1ヶ月以上ぶりの18,000以上で引けた。しかしながら、全ての株式指数が6月10日金曜には下がり始めた。懸念はダウ平均がもう一つの★★★ジオコズミック重要変化日だった4月20日につけた前サイクルの天井18,167を越えられなかったことで、S&Pは越えていることから、これは異市場間弱気ダイバージェンスの例として捉えられる。今後2週間の間にいくつかのハードアスペクトが展開していくが、その中には6月17日に2度目の正確な形成を果たす土星・海王星ウェイニングスクエアと、6月29日の火星逆行の終焉が含まれる。したがってこの懸念は金融市場にとって整合性がある。

        ファンダメンタルズから見るなら、世界の株式市場はユーロ圏からの英国の離脱に関する懸念によってもまた下落しつつある。皮肉なことに、これに関する投票は6月23日、まさにこれらの強力なジオコズミック・サインの真っ只中で実施されるのだ。英国は実際に離脱を選択するのだろうか? こうした惑星間シグナルを考えれば、その可能性はある。6月13日、海王星が逆行に転じ、6月17日、土星が海王星に正確なスクエアを形成する。海王星要素が盛り沢山で、これは多くの不確実性と混乱を意味する。火星が29日に順行に転じても混乱が減少することは無い。しかし、気分はより苦々しくなり、非難の声が高まるだろう。

火星と海王星の両方が共に強調されるような時間帯は、世界の政治指導者達が受動攻撃性を見せる時だ。誰もが怒っているが、それを表に見せることを怖れる。誰も責任を取りたがらず、しかも多くが素速く他者に責任を転嫁する。しかし実際に起きたことの真の原因については誰も声を上げようとしない。市場はこういった種類の不確実性を嫌う。だから海王星が働く時、私達は本当の境界線がどこに在るか ー 市場の反応の頂点または底がどこなのか、その真実を知ることはないかもしれない。金曜のヨーロッパにおける株式指数の急落は、この種の不確実性、いやパラノイアさえも反映している。

        海王星はまた原油も支配している。原油は6月9日木曜に2015年7月以来の最高値51.67まで舞い上がった。米ドルは週の殆どで弱く、他の通貨は強かった。だがこれら全ては金曜に反転した。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

      “ヒラリー・クリントンのEメール問題に関わる米国務省監察官の報告書が我々にもたらしたもの。それはある大きな物事だ。すなわち彼女が公的に述べた自分の私的サーバーについての話は全て嘘だったという事なのだ。彼女は厚かましくも涼しい顔で嘘をついた。あたかも嘘をつく修練を積んだ者のように、そしてその結果から常に逃げおおせて来た者のように。”

ー Peggy Noonan
  “Clinton Embodies Washington’s Decadence”

  ウォールストリートジャーナル 2016年5月28日、29日付

   “USA TODAY紙が行った共和党の推定大統領候補と彼のビジネスについての訴訟申請に関わる独自徹底調査は、ここ30年で連邦及び州の裁判所において少なくとも3,500件の訴訟が起こされていることを突き止めた… 主要政党の候補者で、トランプが抱えるほどの法廷闘争の数に少しでも近付いた者はいない。彼自身が1年前に立候補を発表した時点から数えても、少なくとも70件の訴訟が申請されている…”

ー Nick Penzenstadler and Susan Page
  “Trump Has Long History in Court”
  USA TODAY 2016年6月2日付


   “ある年齢に達すれば法は性を置き換える”

ー ゴア・ヴィダル
*の言葉の引用として
  “Law Lit: From Atticus Finch to the Practice” 
  セイン・ローゼンバウム
*

  *ゴア・ヴィダル:米国の著名な作家、脚本家、俳優、政治活動家。数々の名言を遺した。性転換を扱った小説『マイラ』『マイロン』は映画化されている。

 * 著者セイン・ローゼンバウムは小説家で法学者。「法の文学:アティカス・フィンチ(アラバマ物語)からザ・プラクティス(米国TVドラマで邦題は「ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル」)まで」(本邦未刊)は、米国の法システムが歴史的に見てどのように作家や読者達のイマジネーションを喚起してきたかを多くの作品例に見て取り、米国の「法」に対する強迫観念を浮き彫りにしている。


        上記で述べたように、6月はおそらくこの年で最も奇妙な月であり、そして最近のYoutubeビデオ・インタビューで触れてきた、3月〜6月に展開する『驚くべきジオコズミック・サインのラインナップ』中、最も異様な月と言えるかもしれない。

木星・土星・海王星のミュータブルTスクエアは、確かにその定評『変わりやすさ』に沿った働きを示した。何事も一つ所には収まらない。全てが変化する ー しかも素速く。読むもの、見るもの、聞くこと、何も信じることなど出来ない。

        たとえば米国大統領選だ。1週間前、6月3日に発表された陰鬱な雇用統計に加えて、私的Eメールサーバの使用を巡るヒラリー・クリントンの嘘を糾弾する厳しい監察報告書が出た直後の世論調査でドナルド・トランプの人気はうなぎ登りだった。しかしながら、ヒラリー・クリントンにまつわる悪いニュースを有利に活用するかわりに、トランプ氏はトランプ大学に対する裁判の担当判事に焦点を当て、彼はメキシコ系だから偏見があるとなじって(判事がインディアナ生まれであることなど知ったこっちゃないというわけだ)自らの政治的見識の無さを露呈した。そんな彼の素晴らしい政治判断の結果としてトランプ人気は急落し、クリントンの支持率低下は急速に回復、現在急騰している。

今やドラマは週ごとに変化している。そしてFRBによる短期金利の引き上げ決定をめぐる心象変化にもまさに同じ事が起きている。3週間前は誰も金利引き上げなど考えなかった。2週間前は多くのFRB幹部が早ければ6月にも引き上げを行う可能性があるという談話を発表した。そして6月3日、無惨な雇用統計の数字を受けて金利引き上げという考えは卓上から引っ込められた。次は何だ? 今月は明確さなど求めてはならない。

昨今は何事も不安定だ。それは大統領候補者や世界的指導者の政治的地位にしても、中央銀行による経済見通しにしても、あなた自身と彼女や彼氏、配偶者や亀*との関係であろうとそれは変わらない。こうした力学は6月中は変わりそうにない。海王星に関わる宇宙的テーマ ー 噂、責任転嫁、嘘、不信、詐欺の疑惑、重要な事実から注意を逸らすためのデマや誤誘導の過剰供給状態が見て取れるからだ。また海王星はロマンス、想像力、エンターテインメントの惑星でもある。だから私達のアドバイスとしては、近付いてくる米国大統領選に対するものと全く変わらない。『ゆったり腰を下ろし、少なくとも9月になるまでは壮観な見世物を楽しもう』。その後は現実が頭をもたげ始めるだろう。しかし今月は、リアルな物事は皆無であり、何事も信じることは出来ない。泳ぎに行ったりボート遊びをしたり、洗練された海王星的スポーツに興じると良いだろう。だがたとえそうしていても、水の事故には気を付けてほしい。過度な陶酔を招く星回りの下では注意が必要だ。

* 詳細は不明だが5月23日は「World Turtle Day」だったこともあり、自宅に無数の亀を飼いながらその保護運動に人生を捧げる夫との暮らしについて述べた記事「True Life : My Husband Needs Turtle Rehab」を念頭に置いてのジョークかもしれない。

        土星・海王星スクエアでは、海王星が今週逆行に転じる。これは洪水や(または)干ばつに関わるシグナルだ。またこれは、真実を述べるか嘘をつくかの選択をも意味する。つまり志の高い道を目指すか、それとも自らを貶める道を行くかの岐路だ。

これだけは覚えておいてほしい。土星が絡む時、そこには必ず自分の選択にふさわしい結果との直面が約束されている。






訳文ここまで
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June 04, 2016

○6/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

今週のメリマンコラムはMMA Cyclesのウェビナー準備のため休載です。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生き るわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々 ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読 みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造してい ると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  6月5日 12:19前後、北海道周辺で  12:25前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:59前後、沖縄周辺では 11:30前後に双子座 14°53’15”で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
* ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・フィーラーの伝えた言葉をそのまま書き 写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座14°~15° ー6/5~7/3 】
  "A conversation by telepathy"
『テレパシーによる会話』

  "Two Dutch children talking"
『話をしている二人のオランダ人の子供』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★理屈を超えてハートに響くことばを信頼して行動する
→★過去の記憶からつむぎあげた人生観にとらわれる危険
→★謎めいたことばや態度に惹かれる、または振り回される
→★常識破りや理解を超えた言動で虚を突き、他者を操る能力
→★未来を先取りする感覚に現実的な基盤を築いていく必要
→★現実には不可能なことをもっともらしい理想に変えて語る
→★こじつけ話法や分を超えて背伸びした会話による失敗に注意
→★仲間内だけに通じるコミュニケーションの内にひきこもりたい気持ち
→★二重性、双極性、ペア、ダブル、表と裏で意味をなす物事に注意
→★「死」を友とする生き方、or 死のイメージや影に引き寄せられる創造性
→★理解を超えた物事や狙いすましたように起きる事への苛立ち
→★今まで考え付きもしなかったような手段で苦境を乗り切る
→★詩的な表現やユーモラスなたとえ話でバランス良く言いにくいことを伝える
→★無意識の淵から押し寄せる感情の波にひととき圧倒され、洗われる
→★「過去」と「未来」を思考によって創造する「今」の大切さを理解する
→★焦点が定まりにくい中で、物事に備わる光と影の両側面を受け入れる
→★常日頃は一体化している自分の「過去からの影」を見切っていく
→★将来の変化への理屈を超えた予感を指針として進む・・・→

エネルギーのポイント:『世界と自分が持つ二面性の認識』 

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★6月新月の星模様★

        G7や米国大統領の広島訪問も終わり、消費税は予定通り延期に。火星が10年ぶりに大接近し、急に暑くなったと思ったら冷たい風が吹いてみたり。そしてそろそろ列島も梅雨入り。世の中はひと息つく間もなく巡っていきます。 米国の大統領選はますます混迷をきわめ、フランスでは労組によるストライキで石油施設や原発が操業の危機に陥り、英国は もうすぐEU離脱の是非を問う国民投票。そしてヨーロッパ各地で豪雨。フランスではセーヌ川が氾濫し、ドイツ南部では数時間で数ヶ月分もの降水量という未 曾有の事態となって洪水が起き、大きな被害が出ているようです。 今回の新月でも、カイロンと小惑星ガイアがオポジションだし、天王星・エリスのコンジャンクションに対するTNOティフォンのオポジションが続くなど、異常気象や自然災害が示唆されています(それほど強力ではないけど、「火」にかかわる要素も)。まだまだ世界中で地震や火山活動、洪水その他、びっくりな出来事が続くかもしれません。 


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        さて、この新月。なかなか強烈なフォーメーションです。 双子座11°台終盤からちょうど15°に至るまでのこの領域は、その本質に闘う意志と勇気を秘め、 分析力に長けて危機的な状況を好み、既存の良識を破るようなエネルギーを持っています。そして洞察力や抜け目の無さと強烈な感情の両方が備わる代わりに忍耐力には欠けがちで、それが災いして問題が起きやすいとも。。 そんな領域で起きる新月は、ちょっと挑戦的な感じ。じゃ、どんな挑戦が待ち受けているんだろう?  ではサラッとアスペクトを見てみましょう。

        まず太陽と月は金星とコンジャンクト。そしてその傍らには小惑星パエトーン(そして隣にはケンタウルス族のアスボルス)。これが射手座の土星とオポジション を形成し、互いにオポジションを形成中の乙女座の木星、魚座の海王星ともスクエア。みんなでミュータブル・グランドクロスを形成しています。この フォーメーションは本当に様々な読み方が出来ますが、簡単に言えば木星・土星・海王星のTスクエアを太陽・月・金星(そしてパエトーン)のカルテットが受けとめて、めまぐるしく回転する思考と感情のブラックライトでバッバッと照らし出すような感じ…と言えばいいかな。。

たとえば木星は、わたし達の こころの内側から外へ外へとふくらみ、果てしなく伸ばしていこうとする圧力。土星は、外側からギュっと縮めていこうとする圧力。両方の圧力は常に戦っていて、いつも緊張がみなぎっています。でもきっとこの2惑星のスクエアだけなら、その高度な緊張感の中からひとつの世界観を創り出し、しっかりした形にまとめあげることの出来る力にもなります。けれど魚座の海王星は、乙女座の木星にこの世の現実とはかけ離れた夢を見させ、射手座の土星には霧を吹きかけて、的を狙うその足許をぐずぐずの沼地に変えてしまうかもしれません。海王星が絡むとき、Tスクエアのハードな緊張感は、焦点を欠いてバランスを崩し、「確かにそこに 何かあるのに、何だかよく見えない」「常に移ろいゆく表層のあれこれに隠されて物事の実体が掴めず、何だかワケのわからない焦燥感に動かされていく」 なんてことが起きがちです。このアスペクトの下では読むもの、見るもの、聞くこと、全てが信用出来ない…とメリマンさんが書いていましたよね。まさにそん な感じだと思います。焦らない。動じない。落ち着いて、ひとつひとつ、物事の「根っこ」を掘っていく。そんな努力が必要なときです。


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  そして今回はこのエネルギーに太陽と月、それに金星が参加します。この組み合わせは本来とてもクリエイティブだし、豊かな愛情や楽しむ能力にも恵まれてい ます。けれど、グランドスクエアを形成する今は、愛も認知願望もまだ満たされない、もっともっと…と飢えたような気持ちがつのったり、フラストレーショ ンが溜まってついお金の使い方が荒くなったりするひとがいるかもしれません。また、パエトーンは今まで抱いてきたアイデンティティが揺らぎはじめ、何か大胆な行動を取ることで自分を確かめたい、証明したいという心理が生まれる可能性を暗示します。サバイバルの星アスボルスや何かに対する熱誠と献身を意味するヴェスタも隣接することから、このエネル ギーに触れたひとは、熱くなって余計な危険に身を曝さないよう、気をつけましょう。

このグランドスクエアをポジティブに過ぎ越すには、全体に浮かび上がる「過去」そして 「死のイメージ」 というテーマに焦点をあててみるといいかもしれません。その「過去」とは、ほんの少し前に体験した印象的な出来事から、 はるか昔… もしかしたら前世記憶まで遡るような、うっすらとしたシャドウまで、ひとにより様々だと思います。「過去」ということばから何を思い出すにしても、それは自分の内部に在って今の「自分という物語」の構造を支えているもの、またはその一部です。そして多分、わたし達のコアな部分にずっとずっと、確かに息づいていて、「わたし」の感情や情念 のパターン、クセ、一定の条件で立ち現れる「質」に影響を与えているもの…その顕れ、またはその源泉かな。 外で起きることに対していつも似たような反応が出て来ることにもし気付いているひとがいたら、そのクセが好きでもキライでも、一度「もう死んでしまった自分」を想定し、そこから「何故これなのか?」を見てみると面白いかもしれません。そんなときは 責める必要も、酔う必要もナシです。「わたし」という名の遊園地に降り立った訪問者として ひととき楽しむ、ただそれだけ。

  もしかして 「もうそんなこと、今まで散々やって来たし…」と思うひともいるかな。。 でも、人間が抱える仄暗い海は果てしなく広大です。まだまだ忘れられた「宝物」 は沢山残っていそう。そんな気分で「自分遊園地」で遊んでみる余裕を持つこと。これって、今のような激しいエネルギーが覆うときこそ大切かも。まだどこかに興味深い廃墟が埋もれているかもしれません。 で、もし何か面白いことを発見して「あぁ!」と思ったら、その "物語のかけら" をよく観察してみて。それは手つかずになっていた自分という物語を鎮魂する行為。こびりついた水苔やサビを落として、透明な記憶に変える行為。そして鎮められた小さな物語は「神話」に格上げしてしまいましょう。こだわる必要もしがみつく必要もない。ただ自分を確かに支える構造としての神話、ただその柱の 一部として。そんなユニークな神話=「わたし」に新しく肉付けをし、面白い物語を紡いでいくこと…それはきっとこれから始まるサイクルの新しい仕事になっていくと思うから。。


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  また、もしタイミングが来ているなら...自分の過去を遡っていくうちに仮の死を通って「全体」という大海原に漂い出ることさえ出来るかもしれません。なの でこの新月期に一種のアイデンティティ・クライシスを経験するとしたら、それはラッキーなチャンスと言えるかも。今の海王星の最善のエネルギーは『混沌の 苦しさの中で、時の始まりから自分独自に備わった強さ、"オリジナルの剣" を胎内から引き出す』ことだから。ここで言われる剣って、もしかしたら後付けのカタチ=意味を持っているかもしれません。けれどその本来の姿は、理屈やこ とばを超えた純粋なエネルギーです。

あ、でも「そんなこころの余裕無いよ〜」と感じたら、ただ昔のアルバムを整理してみたり、こころから ニコッと出来た瞬間を思い返してみたり…そんなことでもきっと何かに気付くチャンスになるんじゃないかな。。 あぁもうそこへは戻れない...と感じて泣けてきたなら…新月のエネルギーは溜まったエネルギーを思いっきり押し出してくれそうです。その波に洗われてみてくださ い。


  冥王星、土星、火星に続いて6月14日には海王星も逆行を開始し、この運動は11月19日まで続きます。また18日には2度目の正確な土星・海王星スクエアが起 き、20日は射手座終盤度数の満月。カルマ界の満月とも言えるネッソス・オルクスのオポジションは相変わらず魚座・乙女座軸で発効しながら隠された真実を暴いているし、東京ローカル図ではASCに小惑星イザナミ、MCにカオス、DCには小惑星イザナギが乗ってTスクエアが成立しています。イザナミとイザナギは日本の大地を創った神様。その二柱が揃って東と西の地平線に立つなんて、とても珍しいことだと思います。む!もしかしたら大地に何か起きてしまうの? いえ、この現象が地震や噴火など何らかの自然現象を意味するかどうかについては検証が足りず、わかりません。それでも... 天上に渦巻く「混沌」を仰ぎながら見つめあう男女ペアの創世神は、わたし達にきっと何かを語りかけているはず。。 ちなみに2つの小惑星が位置する度数のキーワードは『誰にも依存しない自分自身の底力』です。日本中のイザナミさん、イザナギさん達への応援かな?(^_^ 本当にダイナミックなルネーション! 確かに厳しいエネルギーではあるけど、それを知って受けて立つひとには、たとえ苦しい時期を通るとしても、きっといろいろ貴重な発見があるのではないでしょうか。

ダイレクトに影響を受けるひとも、そうでないひとも。この新月期はランチボックスを携えて星々がガイドする胎内遊園地に降り立つのは悪くない過ごし方。勇気と信頼があればちとふんばって、幻のジェットコースターに乗ってみましょうか?(^_^


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        そして。いよいよ天王星・エリスのコンジャンクションが迫ってきました。なので最後に再びこれについて補足しておこうと思います。以前、エリスの象意を 簡単に言うなら『長く疎外され、抑圧されてきた「自分(達)の断片」、「本来なら認められてしかるべき」と感じる「何か」を目の前に突き付けてくる感じ』 だと書きました。それは自分自身のこころの内で、自分に対して湧き起こる「何かが足りない?」という疑念として起きることもあります。たとえば長いこと自 分に対して認めてこなかった「何か」が突き上げてくるような感じ。本来の自分から切り離されてしまった重要な欠片を自分の手に取り戻そうとするような衝 動。またそれを外の世界に投影する形で体験することも多くあります。いずれにしても、あるべき「完全な自己」を取り戻したいという、存在の奥底からの叫び にも似たような感覚がその原理に潜んでいるのだと思います。

では、牡羊座23°台で天王星とコンジャンクトするエリスをサビアン・シンボルから見ていくとどんなことが浮かび上がるでしょう?

それについて話をする前に、ひとつ、気になったことがあります。それはドイツでの難民排斥/批判の声、それも女性達の抗議の声が高まっているらしいこと。このMAPは 2016年に入ってからの5ヶ月間にドイツとその周辺で移民、または難民のひと達(逃亡中の場合は移民または難民と思われる容疑者)によって犯された犯罪 がその場所ごとにピンで示されている地図です。たとえばレイプなどの性犯罪、子供へのいたずらや暴力、窃盗や殺人、放火など、犯罪の種類別に色分けされて いて、ピンをクリックするとその事件を報じた地元紙や警察の情報に飛ぶようになっています。(ドイツ語なのでわたしはGoogle翻訳頼りなのですが…。 また、この地図をどんなひと、または組織が創ったのかまではわかりませんでした。ただ、事件のソースは全て公的な記録や記事ということで、いわゆる難民排斥組織の単なるデマやアジテーションとは一線を画するものだろうと判断しました。)


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  これを見たとき、短期間に起きた事件のあまりの多さに驚くと共に、このMAPが紹介されていたサイト(アストロロジー関係)での議論内容にも考えさせられるものがありました。
「数多く押し寄せてくるひと達は戦火をまぬがれてきた難民ではなく、お金を稼ぐためにやって来た経済難民。だから住み着いた地域の文化や習慣に馴染む気などは 最初から無く、女性に対する認識も全く変えようとしない。もうこうなったら人道や理想より防衛を考えるしかないのでは…」という声。そして「やはりイスラムとは相容れない」という声。。。

そんな意見を読み、そのサイトにコメントを寄せる、今までリベラルな考え方をしてきたと思われる女性達の中にも、厳しい現実に直面することによって、宗教的な対立を孕む意識の変化が生まれつつあるのか…と、少し驚きました。(今まで女性が被害を訴えてもなかなか取り上げてもらえないことが多かったという事実を指摘する声もあり、それがこうした騒動以来変化してきたのかもしれません。この地図に示された犯罪の中にはおそら く恐怖や嫌悪の感情から生まれた冤罪も含まれる可能性はある思うのですが…。) つい先日も、ドイツのロックフェスティバルで何人かの女性が移民男性に 襲われたというニュースを見ましたが、正直言ってまだ日本に住んでいるわたし達にはピンと来ないところがあるかもしれません。

けれど、誰 も対応出来ないような急激な変化が起きつつあるという現実。それが新たな不和の種を蒔き、エリスの「金の林檎」を育てているという事実。この変化はやがて 何らかの形で "こちら側" にもやって来るのではないでしょうか。(現在の日本でも退去命令が出た外国人の送還逃れが3606人と急激に増加しているという報道がありました。) 理想に向かうことはとても大切。けれど美しい夢と待った無しの裸の現実、その落差に直面したとき、そこにはダブルスタンダードという精神の罠が大きく口を開けて待ち構えています。それは社会問題だけでなく、仕事や家庭、恋愛など日常の人間関係にも見られる光景ではないでしょうか。。


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  単なる理想主義ではなく、また一律に区別や差別の目で見るのではなく、皆が穏やかに暮らしていける現実的な道を、わたし達は今から心して探っていく必要がある のかもしれません。(日本もやがて大友克洋描くところの「AKIRA」みたいな世界になるし、それはそれでOK!と予言する声もありますけど… ^_^;)

天王星と エリスのコンジャンクションは6月9日です。1970年代初頭、天王星とエリスがオポジションを形成した時代に台頭した精神のひとつ「ウーマンリブ運動」 (ウィメンズ・リベレーション)に対し、現代では新たなフェミニズムやジェンダーフリーという観点が浮上しています。それはあらゆる差別や格差の問題を内 にはらみながら、わたし達それぞれの自我に内在する美しい理想と赤裸々な欲望を巻き込んでわかちがたく絡みあい、ぶつかり合い分裂し、また再び爆発してい くのかもしれません。そして今、そこには文化や宗教の違いによる壁という問題 ー カルマ ー も絡んできつつあります。

  天王星・エリス が重なる位置は牡羊座23°台です。 そのサビアン・シンボルは 『開かれた窓、そして風に吹かれて「豊穣の角」の形をとるネットのカーテン』。 このシンボルは、「全体の危ういバランスの中に見られる明白な偏りにど う対応するのか?」という挑戦を示唆しています(この「豊穣の角」は豊かさ、権力、独占、富のシンボルです)。 あるいは、「"持つ者" と "持たざる者" との闘争を治めていく責任」。 二者択一ではなく、第三の選択を見出せるか?という厳しい問いかけ。(「豊穣の角」は "cornucopia" ですが、英語で "cornucopia lock horns" というと「闘争ー正面から力で渡り合う」といった意味になります)。

前回のメリマン・コラムの「長期的考察」の中で、メリマンさんは米国の社会主義化について書いていましたね。 この天王星・エリスのコンジャンクションは、きっと カーディナル・クライマックスの元々のテーマに含まれる 「富の分配」 や人間同士の 「格差」 にまつわる欲望や闘争、そしてそれをどう治めていくかについての人類の試行錯誤という側面に、なお一層の光を当てるものではないでしょうか?

けれど、コンジャンクションは「古いサイクルの終わり」と「真新しいサイクルの始まり」を意味します。ならば富の格差にしても文化や宗教、ジェンダーやフェ ミニズムを巡る争いにしても、そして既存の構造に抵抗する言論や行動にしても、きっと今までのような「闘争」の原理では成功しないかもしれません。 けれど、 いまだに現実的な第三の道が見つかっているようには見えません(これまでに試される段階まで来たのはもしかしてベーシックインカムくらいかな? 多分、わたしが知らないだけかもしれないけれど…)。


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  でも、わたし達集合体がこうした挑戦を乗り切るための新しい道を見出せなければ、行き着く先は光速で断片化し浮遊していく個人の自我と、集合的・文化的なエントロピーの増大 かもしれません。 そして、やがては全てが細かいネットに覆われてグレーな状況に紛れ、形やイデオロギーを変えた新たな力の構造の中でもっと厳しい弱肉強 食の世界に帰っていく…。富のための闘争も、平和と共存を掲げた闘争も、行き着く先は同じ。。 この度数に留まって天王星を待ち受けていたエリスはそんな 可能性を示唆しているようにも思えます。。 

女神エリスの投げ入れた金の林檎は、神々の欲望を刺激し、トロイア戦争を引き起こしました。 災いの女神として疎んじられたことを恨むエリスの復讐は、そこにすでに潜在していた「不和」を浮上させることでした。その「不和」は、わたし達ひとりひと りの内側に今も存在しています。誰かを責める。あるいは自分を、責める。では、その「責めているわたし」とはいったい誰なのでしょう?  

         世の中には沢山の優れた方々が存在して、より良い世界のために沢山のことを考えているのだと思います。今、この瞬間も。 けれど、結局はわたし達ひとり ひとりの問題の集積がこの惑星の今を創造しています。権力者と呼ばれるひとも名も無いひとも、皆同じように、どこかにそれぞれの不和を抱えながら必死に生 きています。そしてそれぞれの道でときには躓き、間違いを犯し、その結果に遭遇し、再び立ち上がりあるいは失意に沈み… そしてやがては皆、等しくこの世を旅立って行きます。ならば名も無いわたし達もまた、自分が創造するこの世界、この人生に投げ入れられた金の林檎をどうと らえ、どう名付け、どんな意味を与えていくのか? が問われているはず。

ネット状に織り上げられた、無数のわたし達の意識。そのカーテン を豊穣の角 ー 豊かさへと駆り立てる風。その風は、わたし達の「思考」を象徴しています。型破りな思考を体現する天王星と、エリスの金の林檎の組み合わせは、わたし達に 「あらゆる不和に対する思考の再構築」を促しているのかもしれません。


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        天王星とエリスのコンジャンクションは全3回。最初が6月9日で、このとき水星は逆行の火星とオポジションになります(牡牛座/蠍座軸でシンボルのテー マは「自分の帰り着くべき "ホーム" を見出すこと」)。 けれどおそらく7日あたりから殆ど正確なコンジャンクション状態と考えていいと思います。

7日の朝には太陽と金星が正確なコンジャンクションを形成します(シンボルのテーマは『より良い結果のために何かをほぐし解体していくか、高すぎる理想に よって何かが犠牲になり崩壊に至るか?の岐路』)。 そして、同じ日に太陽が月のノースノードとTスクエアに。これはいわゆる「ムーン・ウォブル」と呼ばれる状態で、一般に何らかの自然現象(災害)が起きやすいと言われるフォーメーションです。ただし常に何かが起きるとは限らないのだけど。。なので一応 心理への様々な刺激も含めて、こころに留めておきたいと思います。

そして、それから約1°半弱しか離れることなく、2回目のコンジャンクションが9月26日、同じ牡羊座23°台で起きます。また、その後も2°程度しか離れないまま、最後のコンジャンクションは来年3月17日、牡羊座22° 台で起きます。 この最終回のシンボルは 『自分の置かれた立場、プライド、所有欲、権利などが関わる様々な問題を、自覚の上でどう扱っていくのか?』 というテーマを持っています…。

・エリスと天王星について、これまでもいろいろ書いてきたけれど。準惑星としてのエリスについてはまだまだこれから数多くのアストロロジャー達による真摯な研究が待たれます。新しい情報をキャッチしたり検証することが出来たら、また報告しますね。


★新月のサビアン・シンボル★

     この度数は数年前にも一度満月で体験しています。そして、2012年に起きた金星の日面通過時の度数とも連なる、高度にエネルギーチャージされた度数です。 以前から読んでくださってるひとは何となく覚えてる...かも? というわけで、以前書いたシンボル解説に少し手を入れて再掲しますね。長くなったので、太陽と月と金星がとっていく双子座15°に焦点をあてていきます。 

   双子座ど真ん中のこのあたりは、双子座の持つ二元性、アンビバレンツな面が強調されます。でもそれと同時に、カストルとポルックス=二元の柱=双子座マークの2本の柱の、それこそど真ん中に存在するもう1本の道…裂け目…がそっと触れてくる領域でもあります。ただしそれは、普段の忙しいマインド次元では決して見ることの出来ない領域に拡がるもの。(二面性というのはミュータブル・サインの特徴でもあり、乙女座、射手座、魚座にもまた、それぞれのエレメントが持つ特徴を通して表現されます。そして、この "裂け目" にも、その星座宮なりの感知の仕方で触れていくことになります。)軽やかなコミュニケーション能力と機知に富んだ受け答え、あちこちに拡がる知的好奇心などを特徴とする双子座のエネルギーですが、その反面、意外と悩ましい感情を抱え、神経質なところがあります。まるで何かから永遠に逃げ続けているみたいに見えることも...。それってもしかしたら、マインドの力では決して突破することの出来ない、何か得体の知れないものの影が時折フッと射してくること、それを表層で理解することは不可能なことを、どこかで知っているからかもしれません...。


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        さて、今回のシンボルは…『話をしている二人のオランダ人の子供達』。 これ、何故ただの子供達じゃなく、オランダ人の子供なんだろう?って思います。  一般的に、わたし達日本人にとってのオランダのイメージって、チューリップとか風車とかチーズとか…海面より低いんだっけ...みたいな感じじゃないかな?

けれど、少なくとも米国語でオランダやオランダ人を指す "Dutch" という言葉には、ひそやかに侮蔑の意味がこめられているという説も。それは、あからさまな差別意識とも異なる、どちらかというと 「チッ いまいましいヤツらめ」 とか「アイツら、何考えてるんだかさっぱりわからんわ」 みたいな感じに近いようです。 

例えば、ダッチ・アカウントと言えば「割り勘」 のこと。 それにダブル・ダッチと言えば、2人で2本のロープを操る中を飛んでいく、トリッキーなチーム縄跳びとして有名です。この縄跳びの技法からの連想で、B.ボヴィは 「ダブル・クロス=裏切り」や「ダブル・アンタンテ=ヒネリのある二重表現」 というイメージを挙げています。また、このダブル・ダッチのもう一つの意味に 「ちんぷんかんぷん」というのがあります。「イン・ダッチ」と言えばトラブったという意味だし、ダッチ・ラックと言えば、「いわれのない(受ける資格も無いのに降ってきた)幸運」。「フライング・ダッチマン」といえば幽霊船だし……うーん、なんかロクなのありませんね。。これって何か因縁がありそう。。


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        と、思ったらやっぱり。ここでアメリカの建国史が出てきます。調べてみると、アメリカ大陸の発見から米国の基盤が造られ、そして独立を経て大国になっていくまでの歴史の中で、このオランダという国が果たした役割はやはりとても複雑で、ひそやかで、ひねりが入ったものだったようです。その内容はとても込み入っていて、簡単にくくれるようなものではありません。

けど、ランダムに要素を挙げていけば何となく…ニュアンスが出て来るかな?  たとえば17世紀の東インド会社のころからオランダ人達は米国史の流れに深く食い込んでいました。でもそれは膨大な数の移民としてではなく、あくまで自由と共和を重んじる商人としてのスタンスが主で、利を求めて臨機応変に立ち回る人々だったということ。 永住する覚悟や宗教的な熱誠を持ってやってきた人々はとても少なかったこと。それが、ある種のこだわりの無さや自由主義の種を米国の建国精神に蒔いたこと。。

その一方で、マンハッタン島を当時の先住民から超安値で買収したことは、米国では「史上最大のバーゲン」と呼ばれて今も歴史上有名な話となっていること。こうした話の積み重ねから、商人的な要素、利にさといイメージが強く残っていること。また、英国や英国人達との争いや確執…。そして、その後英国の支配から独立した米国が、(独立宣言と共に)オランダ的なものを排除していったこと。 米国の歴史には、オランダとの関係と、その光と影を抜きにしては語れない複雑さがあるらしいこと……。

ものすご〜くシンプルに、表層的に並べてもこんな感じですが..…。米国人、それも、このシンボルが降ろされた 1925年頃の米国人の話し言葉を推しはかってみるとき、Dutch ということばの響きが今よりもう少し色濃く、複雑なニュアンスを持っていたのではないかと思えます。それはちょっとアンビバレンツな感情を交えて... 軽く扱うような、声をひそめてクスっと笑ったり肩をすくめたりするような…何かとても双子座的なマインドの二面性ともオーバーラップしてきます。


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      ここは米国の、ある街。ニューヨーク ー 昔のニュー・アムステルダムかな? 二人のオランダ人の子供がオランダ語で話をしています。何を話しているのか、"ちんぷんかんぷん" で、わかりません。謎です。 彼らははるばる母国から旅をしてきました。だからここは、彼らにとっては慣れない外国です。新天地に来て、ちょっと緊張しているのかもしれません。子供同士、母国語でおしゃべり出来るのって、きっとホッとしますよね。大声ではしゃいでいるかもしれません。彼らは商人の子供なのでしょうか。。 そのことばは、聞き慣れない耳にはユーモラスにも聞こえます。 子供がしゃべっているなら、よけいにジベリッシュみたい。 面白おかしく口真似してみたくなります。 

そうそう、ジベリッシュといえば、 「アバアバババ○□△×・・・w」とか、とにかく何でもいいからメチャクチャ語を大声でしゃべり散らし、子供に帰って身振り手振りと共に空間に向かって表現する…というヒーリング法があります。そうやって、自由気ままに人目も何も気にせず、意味の無いことばをノドから出していくひとときが、鬱屈したマインドを 解放させる働きがあるんですね。(もっとも一人のときにやらないと、ドン引きされそうだけど..^_^;)

また一方、不思議なことばで話す二人を疑い深く見始めたら、キリ無く想像が働き始めます。「他愛ないおしゃべりに聞こえるけど、何か子供ながらに商売の相談でもしているんじゃないの?」「例の茶会事件だって、実は愛国者の影にいて糸を引いていたのはオランダ人のお茶の密輸業者だったそうじゃないの…」なんて、こじつけ話にもなり かねません。(おそらく当時は子供といっても、環境によっては今の子供よりずっと大人びていただろうと思います)。それに、すぐ側で誰かと誰かの親しげな コミュニケーションを目撃し、しかもその内容が 全く理解出来ない時、わたし達は妙に気になったりするものです。

  また、 Netherland ー オランダには "アンダー・ワールド" というイメージもあるそうです。国土の26%が海面より下の土地で、最も低いところは海抜がマイナス6.7メートルなのだとか。 堤防に守られた街や村、 耕作地。 そのイメージからは、無意識のシンボル 「海」 に浸され、覆われ、溺れてしまうことから精神という国土を守るために、懸命に、縦横無尽に、知の壁を築こうとする働きさえも見て取れます。なんだか双子座マークの2本の柱が、長い堤防に見えてきそう。。 けれどこの海は、2本の柱の真ん中に開いた穴…その虚無の空間からときおりチラチラと顔を覗かせる暗い海。ときには通常意識の隙間から、ヒタヒタと漏れ出てくることもあるでしょう。 双子座の精神は、その都度忙しく知を働かせ、新しい材料を補填して既知のヒビ割れを修復します。「意味」「名称」とい うパッチを当てて、穴を塞ぐのです。「チッこれ以上はワケわからんわ。つきあってらんないぜ...フタ、フタ!」的にw。


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  けれど広大な "海" は双子座の精神と "共存" することをけっして止めないでしょう。 オランダは風車でも有名です。 風=知の力は、「わたし」という精神の生産性を高めておくために、漏れ出してくる 海水を常に掻き出しています。つまりここで「オランダ」というイメージは、「知」と「無意識」の力が一体となり「常に休みなく運動すること」として成立しているんですね。なんてダイナミックな精神のありようでしょう…。

そして「二人の子供」は…もしかしたら、どんな環境でも、たとえ逆境にあっても、もとは「一つの源から生まれながら二手の方向に分かれた意識同士」が、互いを鏡として対話しあうことによって次の道を切り拓いていく、そんな運動を示唆しているのではないでしょうか。その運動をわたし達はまず精神という宇宙で体験し、そして世界という名の胎内空間において、意味を持った事象として目撃していくことになります。

けれど、それでも折りに触れてこれでもかと漏れ出してくる得体の知れない "何か"。 不安、怒り、哀しみ、恐怖など、あらゆる感情を刺激してくる、遠く未知の記憶の洪水。いつか荒れ狂う海に直面したとき、それが津波のように堤防を越えて襲ってきたとき、そしてそこに自分自身の "ダブル"、またはドッペルゲンガーを見るとき…..「わたしとは誰か?」「わたし達とは何か?」そんな「本物」のカオスの中に放り込まれたとき。双子座にとって、本当の知的突破ー思考による統御への試練がやって来るのかもしれません。 

        アンダーワールドからやって来た二人の子供達は、ヒネリの利いた何重ものダブルイメージをわたし達に見せつけます。この新月期、わたし達それぞれにとっての「二人のオランダ人の子供」って何でしょう? ワケのわからない言葉を耳にして、見えにくい意味を求めて、右と左、 合と否とにくっきり分かれた2本の柱の間で、その間の何とも得体の知れない未来に向かって、何をどう判断すればいいのでしょう? 

世の中はトリッキーな事 だらけに思えます。全てがダブルスタンダートで成り立っているように見えます。 けれどもしかしたらその答は、知の堤防の向こうに存在する、広大な大海原にこそ存在するのかもしれません。わたし達は風の力、知の力、思考の力をふりしぼり、その大海原から新しい智恵の可能性を汲み上げることが出来るでしょう か? YesかNoかじゃない。どうでもいいとも思わない。ただ自分の現実という大地に立って、今まで気付かなかった第三の小道を見出し、それをコツコツと整備していく。わたし達はこの強力な度数の新月から、再びその作業に取りかかるのだと思います。


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        最後に、2012年6月6日に双子座15°台で起きたとても稀有な金星日面通過のテーマも掲載しておきますね。次にこの現象が起きるのは2117年で す。だから、わたし達にとっては本当に一生に一度の出来事でした。これは今もなおこの度数を特別なものにしていると思います。ちなみに、このときチャート上では太陽・金星にキュビワノ族のカオス(新たな創造の巣ー混沌)がコンジャンクトしていました。それが今回の新月ではMCに来て、地上にはイザナギとイザナミの二柱の神が立っているんですね。なんだかとても不思議な気持ちになります...。

金星オカルテーション(金星日面通過)のサビアンシンボル
【金星・太陽 双子座15〜16°】
   "A woman suffragist orating"
「演説する婦人参政権論者」 双子座16°

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 →★自らの内なる変化と現実を創り出す決意
 →★自分が抱えるプライドを乗り超え赤裸々な事実を把握する力
 →★力VS力の危険をどう乗り越えるかの挑戦
 →★男/女、左/右などあらゆるステレオタイプの先鋭化とそこからの自由
 →★煽動に乗る心の動きとそれを鋭くみつめる眼
 →★刺激を前進の力に変容させていく内的な力
 →★この世界にあって自分がどう機能していくかの問いかけ

エネルギーのポイント:『第3の道・探求の開始』


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        ふぅ。いつも長いけど、今回は特別だったかも。 ここまで読んでくれたひと、いるかなぁ?(^_^;  いずれにしても、このルネーションは今年の要となる時期のひとつだと思います。

変化、また変化。。。 この新月期からはそのリズムに一層の拍車がかかっていくかもしれません。そんな中で… 今この瞬間も、世界中で様々な出逢いや別れの物語が生まれ、温かい笑いに包まれたり、怒り、不安、涙やハートの痛みにじっと耐える無数のひと達が生きているんですね...。きっと皆それぞれ、こころのどこかに理屈を超えた変化への予感を抱いて。

ミュータブル・グランドクロス。方向性の相殺を体現する四角形のコズミックフレームを、風、火、水、土、あちらこちらと縦横無尽に駆け抜ける双子の思考。それは幻も不信もぶっ飛ばして胎内宇宙に吹き渡り、わたし達を新しい視座へと誘う 太陽風そのものかもしれません。。






have a great trek!!!★

hiyoka(^_^