July 2018

July 27, 2018

●7/28の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月28日05:39前後、北海道周辺で05:45前後、関西方面は(日本標準時の場合はこの時間)05:20頃、沖縄周辺で04:50前後に 水瓶座4°44'で満月となります。(月蝕は標準時で03:24から欠け始め04:30ごろには完全に欠けた様子を見られますが、ちょうど月の入りと重なるため、九州・沖縄地方以外では食の最大の様子(満月の時刻)は見ることが出来ないそうです。)

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座04°→05° + 太陽 獅子座04°→05°】
  "A Hindu Healer" +
  "A formally dressed man and a deer with its horns folded"
『ヒンドゥーの治療師』+
 『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』

   "A council of ancestors" +
   "Rock formations at the edge of a precipice"
『先人達の評議会』+
 『断崖の端の岩群』
 

【テーマがもたらす雰囲気と内的挑戦(順不同)テーマ発効期~8/10】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★人間なら誰でもが抱える内なる混沌が「名付けること」を通して拡大していく
→★長い年月を通して自分の中に確立された「観念」からの呪縛や抑圧に気付く必要
→★「名前」「立場」「常識」「伝統」と芽生えつつある「精神の自由」との葛藤
→★押す・引く・丸くする・かわす・包むという柔軟さでこころの自由を護る
→★洗練された手腕や外交術の前に自己への癒しが必要なことに気付く
→★違和感が高まる中で一番シンプルな「自分の始まり」の地点に帰る必要
→★社会的常識では量れない物事(そして人間)の複雑さ、深さ、幾重もの層を見る
→★「わたし」と「わたし達」との葛藤を経てひそやかに「わたし」の道を選ぶ
→★新しい風を入れるために必要な「仕切り直し」と新たな方策
→★「わたし」とは何か?誰だったのか?という素朴な疑問に立ち戻る
→★目前に示された段差に目眩をおぼえるか、覚悟を決めて飛び越えるかの選択
→★「今・ここ」から少し離れ、体を休め、今までにない発想を試みる必要 
→★自分のこころ・魂の根っこに埋もれた遠くかすかな呼び声に耳を傾ける
→★エゴが行き詰まり壁に直面して初めて自分がひとりではないことを知る
→★ひととき目を瞑り雑踏を離れ、深淵へとこころのバンジージャンプを図る・・・→



エネルギーのポイント:新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』
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            満月『ことばを超えた不可視の支え(芯)を感知する』 

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        近年まれに見る強い影響力を持つのではないかと多くのアストロロジャーが注目してきた皆既月蝕が明日に迫りました。月蝕は月が満ちる極限となる満月に起きるため、その影響力は当日にピークに達するとされます。なので、前回の日蝕から徐々に力の高まり(または刺激)を感じてきたひとも多いのではないかと思います。


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        これまでにも、西日本を中心に甚大な被害をもたらした豪雨からの復旧が急がれる中、 猛暑に襲われた日本では熱中症で2万人が救急搬送され、70人近くの方が命を落としました。またラオスでは建設中のダムが崩壊し、洪水によって7000人近くの方が家を失い、24日現在で何百人もの行方不明者が出ています。一方ロシアでも観測史上最大規模の洪水が起きていると伝えられています。またグリーンランドでは海岸近くまで流れてきた高さ100mの氷山が溶け出して津波の懸念が高まり、住民が避難しているのだとか。

この歴史的な熱波は高地を除くアジア全域、米国、カナダ、そして北欧諸国を含むヨーロッパ、大規模な山火事(発端は放火の可能性ありとのこと)に苦しむギリシャ、中東、北アフリカなど広範囲にわたっており、世界各所に拡がる山火事が人々や動物達の命を襲い、家、建物、森林や作物に大きなダメージを与えているというニュースの数々。。(でも米国のモンタナやアイダホ、ロッキー山脈あたりでは7月初めに季節外れの積雪があったのだとか!)そして昨日は多摩でのビル火災、北京の米国大使館付近の爆発、各地で起きている大きな交通事故、暑さで変形してしまった道路やエンジンから火を噴いた旅客機のニュースも流れました(ここ数日は台風の影響もあってか、かなり過ごしやすくなったけれど)。そして、あの地下鉄サリン事件の実行犯全員の死刑もまたこの蝕の時期に執行されています。

そんなわけでこの2018年。社会的にも、そしておそらくは多くのひとが個人的にも、節目となる「激しい夏」を生きているのではないでしょうか。



        さて、ここであらためておさらいしておきましょう。7月半ばの日蝕から8月11日夕刻の日蝕まで、この夏に3回にわたって起きる蝕の期間には以下のような特徴があります。

1)真夏の火星逆行(水瓶座 → 山羊座終盤 6月27日~8月27日深夜)

2)火星が本来持つ特質(攻撃性、積極性、男性性、能動性、リビドー etc.)に極性を与えるアウトオブバウンズ/OOB(7月7日~9月24日、8月3日~31日最盛期)

3)水瓶座の火星と牡牛座の天王星のウェイニングスクエア

4)蠍座のTNOテュフォンと牡牛座の天王星のオポジション

5)7月31日火曜に起きる火星と地球の最接近

6)7月26日木曜午後からの水星逆行(8月19日まで、8月9日が中日)

7)8月7日火曜からの天王星逆行 牡牛座2°(~2019年1月7日)

8)1993年の天王星・海王星コンジャンクトの位置に在泊する冥王星


        特に7月末~8月初旬をピークとして月末までは不安定なフォースが続きそう。天災、人災、火事、爆発、交通事故、空・陸・海の事故、テロ攻撃、不安定な天候、自然災害(地震、竜巻、干ばつ、洪水、津波、土砂災害、台風 etc.)、暴動、突発的な暴力犯罪、性犯罪、思い込みや信念・怨恨による犯罪、インターネットを介した組織または個人的犯罪 などが起きる可能性が高まる。なるべく危険な状況には足を踏み入れないよう注意したい(今回、日本の月蝕図ではMCに天王星、ICには地震、台風などの自然災害や人間性の暗黒面を見せてくるTNOテュフォンがコンジャンクトしている。またこれは突然の政治的混乱として顕れる可能性も考えられる)。

また忍耐力が欠如しがちな昨今の世界では、「ポリティカル・コレクトネス」を武器として不適切な言動を狩るSJW(ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー)、一部の「MeToo」運動などフェミニズム運動家、その他の社会運動に携わる人々の動きがより一層尖鋭化していくかもしれない(ただし、こうした尖鋭化がより深刻な様相を呈しつつある米国都市部などと日本の現状とでは顕れ方が異なるかもしれない)。

たとえばニューヨークで起きた最近のラディカルなフェミニズム運動グループの例では「古い男性像」「父権」を象徴する存在だと彼女達/彼らが「感じた」ターゲットに対しては、たとえ事実に基づかなくても集団の力で不適切な行動の噂を徹底的に広め、職を奪い人生を破壊するなど、手段を選ばない組織的な攻撃を仕掛ける例が出ている。これにはまた男性側が女性をセクシャルハラスメントで告発する例も含まれる(アストロロジャー エリック・フランシスによる、自らを巻き込んだ事件の調査報告書より)。これもまた水瓶座を逆行する火星がもたらす「わたし達」VS「わたし達」の「戦争」の一部かもしれない。火星逆行下では最終的には仕掛けた方が負ける可能性が高いとされるが、法外な行動の巻き添えを怖れ、ファクトを無視して口をつぐむ人々が増えれば やがて取り返しのつかないところまで行き着くかもしれない。それは本当に虐待を受けたひと達の苦しみを闇に葬る結果に繋がる。


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         個人的な影響としては、人格の癖、思考や感情的な癖が露わになりやすい(SNSなどネット上の言動にも注意)。今まで自分を抑えてきたひとはこの近辺で突然の感情的爆発を体験することがあり得るし、一時的な混乱を経験するかもしれない。それは必要なガス抜きであり、後にそこから得るものも大きい。けれど、もしそんな予兆を感じたなら周囲に危険物(または人物)が存在しないことを確認することが先決かもしれない。 

一方、火星と天王星の影響が強いため、天王星の反抗/突破の衝動と火星OOBのイケイケ精神が発揮され、冒険的な行動に駆り立てられるひともいそう。

また、何かに対して抑えが利かなくなる傾向が出やすい。だからそれが愛情でも憎しみでも買い物でもギャンブルでも食欲でも困った人を世話するのでも、あるいは「これ」と決めた道であっても、手順を無視して走り出したくなるかもしれない。けっして理性が働かないわけではなく、何かをやりながらも「何故ここまでするんだろう?」と疑問を抱き、それでも方向転換や離脱のきっかけを掴めないまま特定の行動をとり続けてしまう怖れもある。またひとによっては、まだオーブ圏内にある木星・海王星トラインの影響を受けて現実感が薄くなり、それがさらなる「やり過ぎ」の傾向を強めるケースも考えられる。ここでの「離脱」のタイミングは大事かもしれない。

        また、逆行の火星は過去の見直しと取捨選択を迫ってくるかもしれない。この時期はやり残したこと、完遂出来なかったことに決着をつけるとき。不必要な思考や感情に基づいて取った行動について「本当にそれでいいのか?」と問われるような感じもあるかもしれない。それは着手した物事のタイミングがズレてギクシャクしたり、苦労した行動が無駄になったり、期待していたモノや成果を得られなかったり、あるいは攻撃のターゲットになったりすることで顕れるかもしれない。そんなときは当然フラストレーションが溜まるけれど、苛立ちや怒りで反応すれば自分が足許をすくわれる。それよりは何故こういうことが起きるのか?の理解にエネルギーを注いでいきたい。


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        逆行でOOBの火星、水星逆行、天王星とのスクエアというトリプル・トラップ状態では、過ぎ去った過去の断片が蘇ったり、実際に過去に関わった人物が帰ってきたりするかもしれない。夢に出て来たり、遠い思い出という形を通して顕れる場合もある。水星逆行や金星逆行のみでも似たような経験をすることがあるが、火星逆行が加わる場合は蘇った記憶や人物のフィギュアが過去に及ぼした自分への影響、現在の自分が取りがちな行動傾向にどんなインパクトを与えたかに対する理解が浮上してくるかもしれない。またこれは遠い過去生の記憶の場合もあり得る。そして「犠牲」や「哀しみ」「深い孤独」の感覚を伴うケースもあると思う。いずれにしても、今回の月蝕は過去からの解放を呼びかけるサウスノード・イクリプス。 

だからきっとこの夏は「自分は誰か」という問いに対し、必要なクリアボタンを押し、未知の自分と出会うために開いていくとき。そして内的断捨離(リセット)やクリーニングを同時に体験していく。そんな時期になりそう。

ただし。強烈な火星の刺激が逆に働いて、必要な行動を起こすにはすでに疲れすぎていたり、ただただ気力が湧かず横たわっていたいと感じるひとも多いのではないかと思う。そんなときは体と頭をゆっくり休めることを第一に考えて。体の声を聞き、体が欲しているものを体内に入れ、デトックスをこころがけ、必要なら専門家の診断を受ける。そして街やネットの雑踏から離れ、静寂という栄養を体に与えよう。


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         次に 8)について少し。
“ 結局のところ、先週起きた冥王星とオポジションの日蝕は、1993年に形成された天王星・海王星コンジャンクションと同じ度数で起きている(山羊座20°近辺)。つまり先週の日蝕は、それらのコンジャンクションが持つ原動力と当時の世界を覆ったエネルギーをも取り込みながら発効したのだ。1993年といえば皆さんも覚えているのではないだろうか? それはインターネットが間口を拡げ、人々が互いに取り合うコミュニケーションの方法やビジネスの在り方に、革命的な大変化をもたらし始めた時であった。”

(今年7月16日付のメリマン・コラムから抜粋)


        1993年当時、天王星・海王星のコンジャンクションは2月、8月、10月の都合3回起きた。2月2日は山羊座19°32'。当時、冥王星は蠍座でTNOイクシオンとコンジャンクトしていた(イクシオンは道徳観や罪悪感の欠如、または縛られない傾向を示唆)。 2回目の8月21日は山羊座18°47'(両惑星は逆行中/冥王星・イクシオンとキュビワノ族のカオスがオポジション)。10月24日は山羊座18°31'(蠍座の冥王星・イクシオン・水星、水瓶座の土星、獅子座のケンタウルス族エケクルス、牡牛座のカオスのグランドスクエア)。つまり全てが山羊座18°~19°台で起きている。

そしてそこには今現在、死と再生、腐敗と解体、権力と規制、霊的葛藤と螺旋運動の王、冥王星が在泊している。そして天王星・海王星は今、まさにセミスクエア=45°の初回1/8局面を迎えている。

『マンデーン2017』や『フォーキャスト2017』を読んでくれたひとは覚えているかもしれないけど、この「1/8局面」は特に遅い惑星同士の周期においてはとても重要な時期。
“強度としてはスクエア(90°)のたった半分の強さとはいえ、これはハードアスペクトだ。もしコンジャンクションがサイクルの始まりを象徴するなら、セミスクエア(1/8または45°)は、コンジャンクションで始まった新しいサイクルを試すポイントを象徴する。したがって、これはまた「中絶ポイント」とも呼ばれ、コンジャンクションで始まった新しい行動方針の存在価値を認めるか、または捨て去る必要があるかを社会が判断し、決めなければならない時期を意味する。”

(『マンデーン2017』および『フォーキャスト2017』より抜粋)


  1993年の天王星・海王星コンジャンクト期が、インターネットとそれに付随する様々なテクノロジーによってわたし達のコミュニケーションが拡大していく黎明期だったとすれば、今これを「中絶」する動きが生じるようには見えない。それどころか、仮想通貨やAI、ロボット、各種の自動化を含めて経済と生活の中枢に滲透しつつある。この動きは誰にも止められないと思う。ならば、ネットを介して繋がるコミュニケーションがこれから先、人間存在にとって本当に素晴らしい可能性を生み出すのだろうか? それとも...ディストピアに向かう急流となっていくのだろうか? 今これを書いている自分にはわからない。

けれど、これだけは言えると思う。もし人類がこのままの形で末長く生き延びるのなら、「今」を知らない魂が生まれて来るだろう。そして「今」を知らない魂にとっては、どんな未来であれそのときの「今」が一番生きやすく、そこから見ればわたし達の「今」はただただ荒々しく感情的で野蛮な時代だったと感じられるのかもしれない。あるいは、遠い花火のようなファンタジーとして魅力的に受け取られるだろうか? 

いずれにしても、アストロロジャー エリック・フランシスが指摘していた「人間がAIを駆使するようになる前に人間の方がロボットのように思考するようになる」という予測が ― 少なくとも2018年の世界を見るかぎり ― 少しずつ形を取り始めているように見える。


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        → 最後に、この月蝕のサロス・ファミリー、またはサロス周期について
“サロス周期とは「太陽と地球と月の位置関係が相対的にほぼ同じような配置になる周期」で、1サロス周期は約18年と10日あるいは11日と8時間。1日の曖昧さがあるのは、その期間中に閏年が5回入るか4回入るかの違いのため。単にサロスと呼ぶこともある。ある日食または月食から1サロスごとに、ほぼ同じ条件の日食または月食が起こる。つまり、1サロス周期ごとに同じファミリーに属する蝕が起こり、それは似たような位置で起きる。一つのファミリーには69回~86回の蝕が含まれ、1226年~1532年続いて「死」を迎える。その間にも新たなファミリーが生まれ続けている。”

ウィキペディアより要約)

  今回の月蝕はサロス・ファミリー129に属し、38番目の蝕となる。このファミリーが生まれたのは1351年6月。恒星の研究でも有名なアストロロジャー バーナデット・ブラディは著書『PREDICTIVE ASTROLOGY The Eagle and the Lark』の中で『ある蝕が持つ特質は、その蝕が属するファミリーの最初の蝕のチャートに顕れる』としている。調べてみると、サロス129の誕生チャートは双子座に主要なステリウムを持ち、月と金星がOOBだった。ではこの蝕ファミリーのおおよそのテーマはといえば…『抑圧や疑念の中で強靱さと柔軟性を発揮し、自分自身をより明らかに "彫り上げていく"』という感じかな。。

興味深いのは、ドナルド・トランプ大統領のネイタルチャート上の月蝕が同じサロス129に属していること。自分のネイタルと同じファミリーの蝕を経験することは、米国大統領に非常に強いインパクトを与えるのではないだろうか? これについてメリマンさんに質問したところ、やはり非常に重要だと指摘されていた。なので、この月蝕前後の大統領が何をするのか(またはしないのか)、興味あるひとにとっては注目に値するかもしれない。遠い日本の末端からは計り知れないことの方が多いとしても...。 



        さぁ、明日は早朝の月蝕です。日本でも未明に見られるはずだけど、残念ながら時間帯が月の入りと重なるために皆既食が見られるのは九州・沖縄地方のみだそう。台風も近付いているし、お天気も悪そう。台風が直撃する地域、そして前回の豪雨災害に見舞われた地域にこれ以上の被害が出ないことを祈りつつ。。 みんな無事で。それぞれに、沢山の実りある蝕となりますように!

(今回は前置きが長くなってしまったので ★アスペクトから★は割愛します。)



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★7月満月・月蝕の サビアン・シンボル★

 満月なので、例によって思いつくまま、メモっぽく。

ベースのシンボル 月 水瓶座4°『ヒンドゥーの治療師』
        ----> 満月に光(テーマ)をチャージする太陽側のベース・シンボルは 獅子座4°『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』

        水瓶座4° の原語は『Hindu Healer』。このシンボルは対向度数とともに、かなりヒネリの利いた複雑な意味を包含している。なのでちとややこしくなるかもしれないけど、ちょっとでも「感じ」が伝わるといいな。。

        まず、ヒーラーとは 病むひとを手当てし、治療するひと。ヒンドゥーとはヒンドゥー教に帰依したひと、そして(または)インドのヒンドゥスターン地方出身のひと。


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        ところで、サビアン・シンボルを伝えてきた源泉と言われる古代メソポタミアの7つの惑星と月の寺院、そしてその血脈を継いでペルシアのサーサーン朝からイスラム帝国の時代に密かに蘇り、寺院の智恵を護り続けたと言われるサビアンズ(サビアン・ブラザーフッド)と呼ばれた預言者達。B.ボヴィの研究によれば、「ヒンドゥー」には彼らの地から見てインダス河の向こう、つまり「あちら側」という含みがあったという。ならばヒンドゥー・ヒーラーとは「あちら側からやってきた治療師」であり、「あちら側」とはこれまで慣れ親しんできた「此処」ではないところ… 「真の手当と癒しが可能な場所」を象徴しているのかもしれない。

一方、ヒンドゥスターン地方出身のひとを指す場合、彼/彼女はインド人、つまり本来なら英語では「インディアン」と呼ばれるべき存在だった。ところがこれは、コロンブスの思い込みと誤解によって北米大陸の先住民族の呼称になってしまった。なのでチャネラーのエルシィがイメージを降ろしたときにインド人の姿を見たのだとしても「インディアン・ヒーラー」とは言えなかったはず。ここには、常に物事の始まりには人間がそれを「こうだ」と認識し「名付ける行為」が存在し、その「名」によって物事が方向付けられ、それに従って紆余曲折が創られていく…そんな人間の意識/行為の法則がひそかに暗示されているかもしれない。


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  また、このシンボルと対向する太陽のシンボル『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』には、原語である英語から見て共通のイメージが見え隠れしている*。それは「鹿」。何故なら「Hind」とは英語で「雌鹿」を指すことばだから。対向度数、獅子座4°に出て来る「折り曲げられたツノを持つ鹿」はツノを持つことから当然、雄鹿を意味している。雌と雄。女性性と男性性の対称軸。

        獅子座の雄鹿はツノ、つまり男性性の象徴を折り曲げられている。そして傍らには正装した紳士がひとり。おそらく功成り名を遂げたひと。社会的な勝利の象徴にも見える。けれどもしかすると彼の内的な「ひとりの男」「ひとりのわたし」は... とても複雑かもしれない。社会が織りなす多種多様な編み目をたどり崖をよじ登るために、ときに折れ曲がり、様々に折り畳まれ、ねじれて。混乱と怒りをもはらみながら、芸術的なまでに創造されてきた彼の真実。彼が得てきた知識。それは「わたし達」のただ中で「わたし」が生き抜くための知恵。正装した男はそれを「成功」と名付け、誇りをもってそこに立つ。彼にとってはそれこそが「個」としての勝利だから。...でもその隣には、まだ彼の知らないミステリーがそっと生き続けている。折れ曲がったツノを静かに振り、低く用心深く構える野性の雄鹿が...。


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  一方、「わたし達」を象徴する星座宮、水瓶座の4°には雌鹿が潜んでいる。「此処ではない場所」に。それはもしかしたら、まだ一度も名付けられたことのない場所かもしれない。人生に迷い、疲れ、癒しを求めてヒンドゥーの治療師の門を叩いた「わたし」。 やがて、彼が唱える祈りに誘われた「わたし」は ひととき社会という名の「わたし達」から離れ、深いトランス状態に入る。... 遠くから彼の声が聞こえる。「あなたは誰だ?」「あなたの名前は何だ?」 わたしは、答える。「わたしは... 誰でも...ない」「わたしは... 名を持たない...」

誰でもなく、名も持たない者。あるいは、全てである者。


  それは「わたし」なのか? それとも? けれどその視線を通して眺める「自分」だった者の人生は、まるで初めて見るような新鮮さに満ちていた。誰でもなく、名も無い「わたし」には、あらゆるものを名付ける自由があった。まるで詩人のように。「成功」を「失敗」と名付けてもいい。その反対だって構わない。「死」を「夢」と名付けても、「宇宙」を「穴」と呼んでも「愛」を「風」と言ってもいい。「わたし」は全てを思いのままに名付け、意味を与え、そしてまた消した。「わたし」は全ての「名」を受け入れ、その「名」はわたしを通り抜けていった。

やがて「此処」に帰って来た「わたし」。今まで迷い、打ちのめされてきたはずの問題を自分はどう名付け、どんな意味を与えていただろう? 「わたし」にはそれを思い出すことが出来なかった。代わりに「わたし」の中に「自由」という名だけが残っていた...。


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        水瓶座4°「ヒンドゥーの治療師」。水瓶座とその支配星、天王星の合い言葉には「型破りの発想」というのがあるけれど。自ら「名付けること」によって物事を鋳型にはめ、意味を与え、理屈で固めてその「名」に従って生き続けるなら、きっと型など破れない。硬直した精神からは「型破りの発想」は生まれない。

そしてそれはたぶん、けっして特別な才能なんかじゃない。ただ雌鹿のように柔らかく跳ね、無になることを怖れず、何処でもないところから全てを眺めてみる。正装を脱いで、そこに一度、立ってみる。そこからただ「わたし」と「わたし達」を見直してみる。そして... 破るべき型など何処にもなかったことに気付いたとしたら...。それがこのヒンドゥー・ヒーラーのもたらす「癒し」かもしれない。

*ちなみにデーン・ルージャー版『Astrological Mandara』ではこの「雄鹿」が「紳士が狩猟大会から持ち帰った勝利のトロフィー」に置き換えられている。それは壮大なコズミック・アートとして人間の意識にひとつの霊的方向性を与えるために改変されたルージャー版全体の構成において、とても整合性のある書き換えだと思う。けれど、個人的にはオリジナル版の方が人間存在のミステリーに触れており「象徴」としての豊かさを持つのではないか?とも感じている。


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では次に    
今回のメインのシンボル 月 水瓶座5°『先人達の評議会』
        ----> 満月の光(テーマ)の源となる太陽側のメイン・シンボルは、 獅子座5°『断崖の端の岩群(いわむら)』

        原語の「ancestors」は「先祖」とか「祖先」と訳すことが多いけれど、ここではあえて「先人達」としてみた。たぶんこのシンボルは先祖のような血の繋がりだけを暗示しているのではなく、自分が歩もうと選択した道を遠い昔に切り拓いた多くの先人達をも示唆していると思われるから。では、評議会とは? いったい何を評議するのだろう? 

評議員とは重要な決断を下すために選ばれた人々。そして評議会とは、そこに招喚された「同じ道を行く者」に、貴重なアドバイスを与えるための集まり。目には見えないあまたの先人達の智恵の声が響き渡るところ。それは時の実存の底深い淵から蘇ってくるのかもしれない。


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        さてと。前のシンボルで行き詰まった思いを抱えヒンドゥーの治療師を訪ねた「わたし」は、ここに来てあらためて自分の道を歩み出す。その道は、相変わらず厳しいかもしれない。ひとたび足を踏み外せば、真っ逆さまに転落することだってあり得る。数多くの「わたし」がひしめく「わたし達」の社会では、思いも寄らない思惑に躓くこともあれば、出会い頭にパンチを浴びることだってある。まして火星や天王星が大暴れを企み、ときには木星や海王星の優しげな微笑みの仮面を着けて迫ろうかという今、きっと世界は危険がいっぱい...。

だから「わたし」は時と場所と人々の様子を慎重に計り、装いに気を配って用心深くツノを折り曲げる。そして懸命に険しい道を登っていく。ただ、こころだけはブレずに真っ直ぐ保ちたいと思いながらも。。 けれどとうとう、行き止まりに来てしまった。そこは断崖絶壁。あぁ、これからどう進めばいいんだ?

迷いに迷い、追い詰められたとき。またはイケイケの勢いが何かのショックで突然削がれてしまったとき。空白の真っ只中で、ふと湧き起こるインスピレーション。そんなときが、確かにある。どこからともなく湧いてくる、突拍子もないアイデア。 今まで考えもしなかった道。 それは、胎内宇宙から聞こえてくる声...の、ようなもの。たとえそのとき本を読んでいても、映画を観ていても、ただボーッと風に揺れる木の葉を見ていたのだとしても。その行間から、画面から、葉脈から、わずかに異質な何かが立ちのぼってくる。


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        いや待てよ? 冗談みたいに思えるけど、この考えって実はそれほど非現実的なことではないのかも? やろうとすれば出来ないことはないかもしれない。やり方次第か? 思い切ってやってみようか?

......その一瞬「わたし」は何かを捨てた。ほとんど意識することもなく。そして、まだ名前さえ持たない「何か」を得る。それをカタチにするのは「わたし」。それは「わたし」の意志に委ねられた。

こうして、時を重ねて熟成された古い智恵が新しい衣をまとって「わたし」の中に芽吹いていく。それは、その道を切り拓いたひとつの「意志」が、再び体を持つこと。それは、連綿と続く「ひと」という存在の不可思議さ。

ここに描かれる『先人達の評議会』は、そこに辿り着いた「わたし」を審判するための集まりじゃない。古いルールに縛り付けようとする声でもない。それは、長い年月を経て個々のエゴが洗い流され、やがて細やかな刻の襞に蓄積されていった「壮大な智のデータ」としての「わたし達」。そして、その声を聴き取るのは... たぶん「わたし」の中に生き続ける「余白」。


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        でもそれって.... 現実にはどんな感覚なんだろう? それは、太陽が位置する獅子座5°のシンボルに描かれた『断崖の淵の岩群』のようなもの。 

断崖の淵。それは「危機」や「危険」の象徴。そこは切り立った岩壁の天辺がせり出して、中空にオーバーハングしてる。今「わたし」はその縁に立っている。もし落ちればきっと、いのちはない。でも進みたい道ははるか下方に霞んで見えてる。行くしかないんだ!

「でもこんな恐ろしいところ、綱も鎖もなくていったいどうやって降りればいい?」思わず足がすくむ。目眩がしてくる。 でもよくよく目をこらして見ると、絶壁のところどころに幾つもの岩層がゴロッと頭を出している。もしかして、それが足がかりになるだろうか? 「わたし」はそろそろと慎重に手足を伸ばし、ひとつひとつ岩の突起に触れ、その堅牢さと形を確かめながら降りていく。傍らをボロボロと崩れ落ちる石や小岩。。 手と足と五感の全てを使い、岩の突起を掴み、その確かな声を体で聴き取りながら。

ひとつ、降りた。そしてまたひとつ。またひとつ。その岩のひとつひとつが、先人達の導き、声なき声かもしれない。でも きっと「わたし」はそれに気付かない。


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  それぞれに違う形の岩。それぞれに異なる局面。どの岩相のどの岩を選んで自分のいのちを預けるかは、自分の選択にかかっている。 もうすぐだ。下の道がもうあんなに近くに見えてきた。でも油断するなよ? ここで落ちたら元も子もない。「わたし」は自分に言い聞かせる。

ひとつ。またひとつ。夢中で岸壁に取り付き、必死に手足を動かす。苦しい。疲れた。もうダメかもしれない。あぁもうラクになりたい。。

でも、体のどこかで いのちの力が今もなお沸き立とうとしている。「まだ生きてる!」そして.......そして.......「着いた!」

助かった。やり遂げた。道にへたり込んで、はるか上を見上げる。「うわぁ、あんなところをよく降りてこられたなぁ。。 けっこう凄いことやっちゃったなぁ、自分。。」 

安堵と歓びの中でふと我に返り、ポケットからスマホを取り出す。「画像じゃこの凄さは伝わらないだろうけど、一応下から見上げた絶壁を撮っておこう。ついでにVサインだ!」 もしかして、インスタデビューでもするw?

そう、ここは獅子座の5°。「わたし達」に見まもられながら「わたし」が拡がっていくところ。ひとつひとつの経験が自己肯定と自信に繋がっていくところ。

でも、たとえ気付くことはなくても。それぞれの「わたし」が抱く宇宙には、いつだって遠いあまたの先人達が遺した膨大な智のシステムが生き続けている。そしてそれに繋がる回路 — 余白の響き — も、その受け取り手 — 名を持たぬ者 — を求めて木霊しているのかもしれない。

それは、何気ない小さな物事の中に ある日 ふと顔を覗かせる。


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        …さて。こんな感じ、どうかな? この4°~5°の流れは水瓶座 ― 獅子座軸第1ディーカンで体験する最初の節目です。ここには人生の一局面に顕れるいろいろな要素がきめ細かに暗示されていて、簡単に把握するのは難しいかもしれない。

でも、「わたし」と「わたし達」、「個」と「社会」との関係には、互いに投影しあい反応しあいながら、個と全体の流れを創っていく...というとてもややこしい絡み合いが存在します。今回のシンボル・セットは そんなもつれた絡み合いの一端を、その深みの中に鮮やかに描いてみせてくれるような気がします。


  進行する「グローバル・リセット」がもたらす激動のただ中に起きる水瓶座の満月・月蝕。それは わたし達自身の「パーソナル・リセット」の旅で一つの節目となるかもしれません。たとえささやかな試みであっても、足許を見ながらひとつひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います。

そして、たとえ利に聡い思考や浮き沈みの激しい感情に翻弄されたとしても、それでも、自分の中に生きるわずかな「余白」を大切にしていきたい。そこにこそ、思い出すべき「未知」との邂逅が待っているから...。



そして…
8月11日 獅子座18°台で新月・日蝕!



gamma_ray_burst



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

July 22, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/23【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月23日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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来週7月30日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫

        “ドナルド・トランプ大統領は歴代大統領の慣習を破ってFRBへの不満を表し、中央銀行は経済の回復を破壊していると辛辣に非難した... ECBや日銀が緩和的な金融政策を維持する一方でFRBのする事は時宜を外しているのではないかと懸念しているとトランプ氏は表明した... 前ダラス連銀総裁リチャード・フィッシャーはCNBCに対し、トランプ発言は一線を越えて不適切だとし、『我々の偉大な米国経済が誇る特質の一つは連邦準備制度を維持してきたことだ。FRBの業務に口を挟むことなどどんな大統領もすべきではない』と語った。”

— Jeff Cox
  “Trump Lays Into Federal Reserve, Says He’s ‘Not Thrilled’
  About Interest Rates Hikes” 2018年7月19日付

        “ジオコズミック・サインに基づいて考えると、議会もしくはホワイトハウスとの権力闘争も高まる可能性がある。土星(権威)がFRB設立図の冥王星とオポジションの関係になるだけでなく、トランシットの冥王星(権力の掌握)が設立図のディセンダントとコンジャンクションを形成し、ネイタルの火星とはオポジションになるからだ(2017年2月3日〜2018年11月27日)。冥王星が絡む時は、当事者の存亡を賭けた戦いが起こり得る。強烈なフォースが連邦準備銀行の構造そのものを根こそぎにし、変革したいと望むからだ... アセンダントにハードアスペクトを形成する冥王星は(最終的には)FRBという組織の存在そのものへの脅威となり得る。”

—『フォーキャスト2017』および『フォーキャスト2018』より
  MMA Seek-It Publications 2016年11月執筆


        経済回復を破綻させる脅威となっているのはトランプが非難するFRBの金融政策ではない。その元凶は彼自身の手で米国の消費者に税負担を強いたことであり、それは2017年12月21日の税制改革法によって彼が達成し得た効果を失わせるものだ。彼は自分の価値を低下させ、自分自身が決定したリスキーな貿易政策の責を誰か他の人々に負わせるような語り口を駆使している。彼のふるまいは物事をどんどん制御不能な方向に向かわせているのだ。

        火星が逆行に転じた直後の6月終盤から始まった反騰は、先週半ばに至り思わぬ壁にぶつかった。その「壁」とは "アセンダント上の火星持ち" すなわち米国大統領自身で、またもや唐突に、そしておそらくは自分の口から出た言葉の意味と市場がFRBと米国中央銀行に対するその辛辣な非難にどう対応するかをよく考えることもなく喋っている。

FRBの金利政策についての彼のコメントは、中国とヨーロッパ(特にドイツ)に対する追加関税の発表とともに7月18日水曜遅くに流された。すると即座に米ドル、米国株式指数、ドイツのDAX、そして日本の日経が反応し、全てが下落した。これに対し、米国債は反騰した。米ドルが下がるにつれて金、銀、原油の急落は終わり、それぞれに週の終わりに向けて急反騰した。ビットコインと肉牛もまたここ数週間騰げていたが、おそらくそれは大統領の言動に見え隠れするFRBへの攻撃を開始したいという意欲とは別の要因によるものだろう。以前にも言及したことだが、ここでもう一度言っておこう。トランプのDNAにはアンドリュー・ジャクソン*の影がほの見える。

*アンドリュー・ジャクソン:1829年に民主党で初めて就任した米国第7代大統領。政治家で黒人奴隷農場主だった彼は「オールド・ヒッコリー」の愛称で呼ばれた。米英戦争をきっかけに大統領になり、任期中の強権ぶりから「アンドリュー一世」とも揶揄された。アメリカ独立戦争と南北戦争の合間は「エイジ・オブ・ジャクソン」「ジャクソン・エラ」ともしばしば呼ばれた。議会から不信任決議をされた史上唯一の大統領であり、米国大統領史上初の暗殺の標的にもなっている(未遂)。また夫人の急死の原因は政敵ジョン・クインシー・アダムズとその支持者のせいだとして激しい非難を浴びせている。



≪ 短期ジオコズミクス ≫


        私達は現在、二つの強烈な蝕の狭間にある。7月12日(日本時間13日)の日蝕が重要だったのは、冥王星とオポジションであり木星と海王星にグランドトラインを形成したからだった。私達の予測はそのあたりで米国株式市場が高値をつけ、7月27日(日本時間28日)の強力な月蝕に向かって急落するか、あるいは爆発的に上昇して8月1日前後1週間の内に新サイクルの高値(または史上最高値)をつける可能性に傾いていた。

そして7月18日水曜までは後者のケースが濃厚かと見えたが、その後、逆行の火星と天王星のスクエア(またの名を米国大統領と言うべきか)が襲いかかった。8月1日前後の1週間(強力な天王星のシグナルが束になって展開する時期)に史上新高値が示現するという見込みは薄くなり、その代わり、まさに急激な下落の可能性が高まった。

        しかし、株式市場にせよ他の金融市場にせよ、反騰ないし下落の強度はどの程度だろう? 天王星が関わる時、価格を予測するのは常に困難だ。支持帯も抵抗帯も、天王星が破りたくてウズウズする境界線だからだ。天王星はそれが何であろうと境界や制限の尊重など大嫌いだ。それはただ侵害され、驚きを生み出し、ショックさえも与えるためにそこに存在するのだ。

高い可能性としては、どちらの場面においても(反騰でも下落でも)価格変動は誰の予想をも上回るだろうということだ。つまり、次に来るのは月蝕であり、それは1)水星が逆行に転じた翌日に起き 2)不動宮の初期度数で形成される火星・天王星と不動宮Tスクエアになる。火星は3)水星とともに逆行しているばかりではなく、4)火性星座宮の獅子座を運行する太陽とはオポジションだ。それは火の質を持つ火星がやはり火の質である太陽に非常にハードなオポジションを形成しつつ、カオスのマスターとも言える天王星にTスクエアを形成するということだ。

        もちろん、株式市場に特筆すべき事など何も起きないという可能性はある。結局、多くの指数は(ダウ平均のように)2月9日にいくつかの米国株式市場に示現した23ヶ月サイクルの安値への急落以来、一定のレンジを上下動している。惑星配置の激しい力が人間活動における金融という領域の代わりに自然界や地政学的な領域で顕現するかもしれない。これらの惑星サイクルは地震、ハリケーン、竜巻や突風、そして大規模停電との関連性を持つ(送電網の安全度はどの程度だろう?)。

また、これらのシグナルはテロリスト活動やサイバー・スパイ、またはサイバー窃盗をも象徴する。そして、出生時に天王星の強力なシグナルの下にあった人々は、本当に優れた物事、または真にバカげた事をしでかす可能性が最も高い。我が国の大統領は、これまで目にしてきた出生図の中で最強の天王星の配置を持つ者の一人だ。彼はまったく一貫性を持たず、予測もつかず、落ち着きや自己制御、安定性とは程遠い存在だ。この時期の彼は ― まるで選択肢が存在するかのように ― 非常に注意深く監視されるべき人物だろう。何故なら、彼のふるまいと言葉はこれまで見られなかったほど極めて大胆奔放になっていく怖れがあるからだ。そう、これからの2〜3週間は、ここまで来ればもう大概であるはずの彼の言動でさえ、さらなる驚きをもたらすかもしれない。

        一部の人々は、この種のふるまいと心理的傾向(予測不可能な特質)は一種の財産だと言うだろう。他の人々はマイナス要素だと見なすだろう。さらに他の人々は、それが面白いのだと言うだろう。

だが、この全てが2017年12月21日の冬至以来、私達が経験し続けている「グレート・リセット」の一部なのだ。 私達が足を踏み入れた回路は予測不能の混沌が渦巻く新時代であり、2022年まで鎮まることはない。そしてその時、FRBと米ドルは今日占めている位置とは全く異なる地位にあるかもしれない。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0) 金融/マンデーン・アストロロジー 

July 15, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/16【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月16日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今週のコラムは ≪ 先週をふり返って ≫ と ≪ 短期ジオコズミクス ≫  のみの構成になっています。


≪ 先週をふり返って ≫

        “米国の消費者物価(CPI)は6月にはほとんど上昇しなかったものの着実なインフレ圧力を示す基調は変わらず、FRBによる段階的な金利引き上げは続きそうだ。労働省は木曜、消費者物価指数が0.1%と穏やかな上昇を見せたと発表した。これはガソリン価格の上昇が鈍化し、衣料品価格が下がったことに起因する。5月の消費者物価指数の上昇は0.2%だった。この6月までの1年間でCPIは5月の2.8%に続き2.9%まで上昇したことになるが、これは2012年2月以来最大の上げ幅となる。”

— Reuters 2018年7月12日付

        “トランプ大統領が初期に行った関税措置のツケを米国の消費者が払うという状況がいよいよ表面化してきた。昨日出た消費者物価指数の調査データは米国製洗濯機の値上がりを示している。2月の時点で価格は前年同期比で7.6%下落していたが、昨日の段階ではそれが13.1%も上昇している。”

— Paul Donovan
  “U.S. Consumers Are Paying the Price of Trade Taxes”
  www.ubs.com/paruldonovan 2013年7月13日付

        先週は冥王星とオポジションの日蝕(7月12日〜13日)があり、また7月5日〜14日まで連続的に形成された二つのグランドトラインが終了した週でもあった。これら2種類のジオコズミックなイベントは非常に対照的な質を持っていた。だから一部の人達にとってはまるで2つの並行宇宙に生きていて、どちらが本物かわからないような感覚だったかもしれない。

日蝕/冥王星の組み合わせは非常にダークな現実を感じさせ、私達の人生が自分のコントロールを超えた外部の出来事や権力者達に完全に操縦されているように見える可能性がある。一方、グランドトライン、とりわけ今回のように水性星座宮に在泊する木星・海王星トラインを刺激しながら形成されるトラインは「地上の楽園を建設する」というような共通の理想を目指してともに働く者達の「愛の祝祭」のように見えるかもしれない。

        この日蝕/冥王星のテーマは木曜、NATO諸国の代表者間に起きた大きな不協和音を伝えるニュースの中で浮き彫りとなった。加盟国は自国の防衛のためにもっとお金を払い、もうこれ以上米国に依存するなと強く勧告したトランプ大統領の挑戦的な態度に各国が腹を立てて反応したのだ。またその過程で英国の他紙によるインタビュー記事は、彼のコメントはドイツの首相アンゲラ・メルケルと彼を招待した英国首相テリーザ・メイへの侮辱だという論調で描写されていた。そしてその翌日金曜、外宇宙のフォースはなおもその後を受けて働いた。

『NATO首脳会議はかつてないほどの成功裡に終わり、参加国の誰もが同じ立場を分かち合った』とトランプ大統領が公表したのだ。だがメルケルとメイに対し、二人とも類い稀なる指導者であり、彼らとならとても上手くやっていけるだろうと褒め称えた彼の言葉は不正確に切り取られ、引用されたとも言う。そして彼は、もうお馴染みとなったテーマ「フェイク・ニュース」について再び言及した。この「フェイク・ニュース」という現象は、トランシットの冥王星が2年後に迫る米国始原図の水星へのオポジションに向けて進みつつある昨今、非常に大きな懸念の一つとなっている。水星はその国の報道機関とその働き、直近の現象に関わるニュースソース、およびそれに対する分析を意味する。トランシットの冥王星は、注意深くしていないとそれを潰すような取り組みとして顕れる可能性を持っているのだ。だが、これについてはまた別のコラムで論じることにしよう。

そんな状況にもかかわらず(いやもしかするとそんな出来事のせいかもしれないが)、世界の多くの株式市場がこうしたジオコズミック・サインの下でよく騰がり、米国のナスダック総合は再び史上新高値をつけた。これに影響したグランドトラインのうち最初に起きたのは7月5日〜8日の木星と海王星に対する太陽のグランドトラインで、その後7月10日には木星が順行に転じた。

トランシットの木星が強調される時は、しばしば株式市場が非常に良い調子になるのだが、これもそんな時間帯の一つだった。一部の市場、たとえば中国や日本などは、ちょうど7月5日の初回トライン形成と同時に直近の下落を終えた。そしてほとんど全ての指数が先週末に向かって印象的な反騰を続けた。

しかし当然のことながら、木星の影響は貴金属にとってはポジティブではなかった。金は金曜に、2017年7月以来の安値水準であり、2017年12月につけた11ヶ月サイクル安値を下回る1234ドルまで下落した。銀もまた2018年の最安値水準まで売られたが、2017年12月の安値を割ることはなかった。これは異市場間強気ダイバージェンス発現への第一歩だ。私達はこれからの12日間、ヘリオセントリックの水星が射手座を運行するにあたって貴金属がどんな動きを示すか見ようと待ち受けている。多くの場合、金にとってこれは強気を示す時期だ。だが過去の歴史を辿れば20%の割合で非常に弱気なケースが見られる。ビットコインはここ2週間に見られた20%近くの反騰を終え、先週は6000台まで下げて引けている。




≪ 短期ジオコズミクス ≫


  日蝕(新月)と2種のグランドトラインは7月14日に終わった。さぁ次は何だ?

先週のコラムで論じたように、
『... 7月14日以降は宇宙の力学が変わり始める。7月25日~8月1日、太陽が火星と天王星へのTスクエアを形成、8月7日に天王星が方向転換する(逆行開始)。これらも皆、次の水星逆行サイクル(7月25日~8月19日)のさなかに起きる。』

強力な日蝕の新月から、7月27日(日本時間28日早朝)に起きるさらに強力な月蝕へと向かうにつれて、一部の世界の指導者達と、他の様々な人々との「現実」という名の並行宇宙に見られる差異はますます顕著になっていきそうだ。月蝕は水瓶座を逆行する火星とコンジャンクトし、天王星とTスクエアを形成する。天王星は水瓶座の支配星だ。そしてその翌日、水星が獅子座で逆行に転じる。これを理解するにあたって、いったい何処から始めれば良いだろう?

        では7月26日〜8月27日の火星逆行から始めてみよう。火星は何かをスタートさせるのが好きだ。しかしながら逆行中、それも特に一つの星座宮(水瓶座)を離れて別の星座宮(山羊座)に移行するような場合は、スタートさせた道を追求するという贅沢を許されない場合が多い。物事は変わる。人々は考えを変える。火星の関与を考えると、これは最近の北朝鮮の非核化への取り組みに関連するかもしれない。当初、北朝鮮はトランプ提案の全てに合意したと伝えられた(あるいは大統領がそう暗示した)のだが、その後先週になって態度が変わり始めた。

  7月終盤から8月初旬までの期間を潜在的により危険な時間帯にしているのは、逆行の火星による天王星へのスクエアだ。この2惑星は不安定で怒りっぽく、暴力的な傾向も併せ持つが、これが7月27日の月蝕によって点火される。この日はまた天王星が逆行に転じるほんの数日前だ。以前も触れたように、天王星は突然の逆転と驚愕という要素を持つ。そのどちらもが政治面(そしておそらくは経済面)における政策、そして金融市場の動向に関わってくる。そこに安定や安らぎはあり得ない。

あなたがもし、理解してほしい、安心したいから何かを確めたい、保証が欲しいなどと思っているなら、この時期は感情的な支えを得られるタイミングではない。

これは他者を歯に衣着せぬ批判で打ちのめしたい、またはその勢いに加わりたいという誘惑を避け、身を慎むべき時期だ。自分の言動は自分の身に返ってくるからだ。

だが、真の危険は精神的・感情的にタガの外れた人物が起こす行動に潜んでいる。最小限の挑発、あるいは挑発だと "当人が感じた" 言動が、突然の予期せぬ怒りの(そして暴力的でさえある)反応を呼び起こす。この時間帯(8月1日±1週間)は10かそこいらまで数えてゆっくりと息を吸っては吐き、その回数を数え... とまぁどんなやり方であれ、なるべくゆっくりした呼吸を意識してそれを続ける練習をするのに適した時期だ。 深い呼吸が出来ない人々は、平穏とは正反対の出来事に遭遇するかもしれない。ドキドキと高鳴る心臓は体や精神へのプレッシャーとなり、あなた自身を爆発の瀬戸際まで導くかもしれない。

  さぁ、これが宇宙の惑星配置によって警告された危険のあらましだ。ではこの力を建設的な方向に向けていくにはどうすれば良いだろう? 

型破りの発想をすることだ。目の前の問題を見つめ、今まで試したことがないようなやり方でその問題を解決するとしたらどんな行動とどんな反動の可能性があるかを考えてみる。これまでのパターンを打ち破り、今までの自分に見られた何の足しにもならない習慣的な反応を脱し、何か新しいことを考えてみるのだ。これは発明と独創的な思考が物言う時期だ。

        さて、このコラムは主に市場に関する話題を扱うことになっているわけだが、そこで今 心理的なアドバイスをメインに述べつつあることはもちろん、承知している。

では市場のトレーダー諸氏に対するアドバイスを幾つか書いておこう。『予期せぬ出来事が起き、突然の心変わりと政策の変更が発表されることで生じるワイルドな価格変動に備えよ』だ。もはやどんな支持帯も抵抗帯も無効になる可能性から逃れられないと理解しておこう(これは他の社会的事象にも同様に言えることだ)。

7月25日〜8月9日は、多くの市場が想像するよりはるかに激しく下落したり、予想よりずっと派手に反騰したりするかもしれない。そしてその後に逆転するかもしれない。支持帯で買ってはならない。それよりも支持帯を割ってから買うために待つ方が良い。抵抗帯で売ってはならない。それよりも売りが枯れるのを待つべきだ(おそらくかなりの売り疲れが見られるだろう)。テクノロジー関連株、そして小麦価格に起きる強烈な動きとリバーサルを子細に観察し、注意を払おう。

また気候や自然現象における突然の出来事、あるいは配電網に関わる何らかの問題が大惨事を引き起こすかもしれない。 空間は大量の電気を帯びる可能性があり、人々の間には強力な親和力(惹かれあい、磁力)が生じるかもしれない。だがそれは必ずしも安全とは限らないし、慣れ親しんだ筋道など通らない怖れがある。もし相手や出逢いに確信を持てないなら、安全を第一に考えて馴染みのある道を選ぶことだ。

        だが、どんな事にもまして重要なことがある。絶対に不必要な論争をしてはならない(そもそもそんな物事など存在するのか?)。 興奮したり怒り狂ったり、大騒ぎしてはならない。そういう人物と行動をともにしてもいけない。もしあなたがそれを許せば、その日はまさに「狂乱」に支配されてしまうだろう。

この時期はあなた自身の知性の爆発力を使い、新しい能力と新たな発見へと精一杯向かうべき時間帯だ。それは覚醒の時にもなれば、請求書を受け取る報いの時にもなり得る。それを選択するのはあなた自身だ。
 

        結局のところ、先週起きた冥王星とオポジションの日蝕は、1993年に形成された天王星・海王星コンジャンクションと同じ度数で起きている(山羊座20°近辺)。つまり先週の日蝕は、それらのコンジャンクションが持つ原動力と当時の世界を覆ったエネルギーをも取り込みながら発効したのだ。1993年といえば皆さんも覚えているのではないだろうか? それはインターネットが間口を拡げ、人々が互いに取り合うコミュニケーションの方法やビジネスの在り方に、革命的な大変化をもたらし始めた時であった。








訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0) 金融/マンデーン・アストロロジー 

July 12, 2018

○7/13の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  7月13日12:07前後、北海道周辺で 12:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:48前後、沖縄周辺では11:19前後に蟹座 20°41’で新月、そして部分日蝕(観測出来る地域はオーストラリア南部、南極)となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蟹座20°~21°― 発効期:7/13~8/10 】
  "Gondoliers in a serenade"
『セレナーデのゴンドリエ』

  "A prima donna singing"
『歌うプリマドンナ』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとにより、数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★頭だけ、感情だけ(胸から上)で日々を生きてしまう危険
→★巧みな演出、言い回し、印象操作による誘導と隠された動機の存在
→★理想やロマンを求める心理、または満たされないフラストレーション
→★現実から目を背け浮遊するように生きていたいという願望
→★ただあらゆるものの中に美醜を超えた「美」を感じ取る挑戦
→★ある物事に対し強力に焦点があてられていく過程を洞察する必要
→★自分が必要とされる状況を考えてあらかじめ備えをしておく
→★演じる者と観衆、出来事とそれを見る者が
     一体となって創り上げるパワー、ときに幻想の行方
→★他者、または自分が属する全体を護るために物事の矢面に立つ
 (または囮となる)
→★他者が自分の味方についてくれることを期待して行動する心理
→★ここぞという時のために力をセーブしておく必要
→★表には見えない様々な力に支えられながら全力を尽くす
→★ひとときひとつの目的の下に集結することがもたらす相乗効果
→★何があろうと受け入れて自分の役割を淡々と果たしていく度量
→★タフさと強靱な精神をもって潜在意識の闇/虚無と対峙する必要・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『断ち切り整理し準備する』
                    
            今回の新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』

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        多くのひと達の命をあっという間に奪い、家屋、インフラに深刻な被害を与えている平成30年7月豪雨...。そのただ中の7月5日、牡羊座に入って間もないカイロンがひっそりと逆行に転じ(12月9日まで)、月が通過していきました。そしてそれに続いてこれから3回の蝕が起きます。この時期 — 今年の夏 — は、わたし達それぞれにとって今年中盤の大切なチャレンジの時間帯になるかもしれません。 前回の新月期で集合体としてのわたし達がひとつのゲートをくぐったとすれば、その新しい第一歩がここから始まる。それをなんとなく感じているひと、いるかな。。


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        けれどその一歩を踏み出すにあたっては、それぞれの蝕の直撃を受けて何かを失ったり断ち切られたり、あるいは自ら立ち去ったり終止符を打ったりと、厳しい経験や決断を迫られる(またはすでにその渦中にある)ひともいるんじゃないかな...と思います。そして手探りながらも、もっと新しい生き方を求め始めるひとも。ここから先は、紆余曲折。高低差のあるトンネルを疾走していくように感じるひともいるでしょう。あるいは、思うにまかせぬ日々をメランコリックな気分で過ごしていたら、ある日突然これまでとは違うところにいる自分を見出したり...もしかしたら、自分が本来居たはずの「場所」を思い出したり(その切っ掛けとなる刺激は外界からか?それとも内側からか?)。

また海王星の影響が強ければ、ヒタヒタと滲透するような感じでいつのまにか現実感が薄くなっていき、見えない水の中を泳ぐように生きている自分に気付く。けど突然ステンと転んで「あれ?」となったり。本当にひとそれぞれ、いろんな体験の仕方があると思います。けれどたったひとつ言えるとしたら、もう後ろはふり返れないかも...ってことかな。たとえ後ずさりしているつもりでも。

        現在、アウトオブバウンズ(OOB)の火星は逆行中、それに加えて土星、海王星、冥王星が逆行中。7月26日には水星が逆行開始。8月7日には天王星も牡牛座2°台から逆行開始。火星のOOB最盛期は8月いっぱいなので、7月7日〜8月27日は火星逆行とOOB(どちらも火星が持つ特質に突発性や反動的な動きを与えやすい)のダブル発効期(7月26日〜8月19日までは水星逆行を加えてメンタル面のトリプル・トラップ状態)。火星はこれから月のサウスノードとコンジャンクトし、牡牛座を逆行する天王星とは8月2日に再びスクエアを形成。そして逆行を前に速度を落として滞留に入っている天王星には蠍座2°台に留まるTNO/SDOテュフォンがオポジションをキープしています。


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  このテュフォンの大元の含意は「溜まりに溜まったあらゆる念と感情の澱が限界を超えて無差別に噴き出す動き」または「地上の地獄を創り出すような原始的なフォースとその力が向かう方向」。これが人間社会に形として顕れるときは、熾烈な権力争いや内部抗争、既存のシステムに対する闘争心、テロや暴動、戦闘行為などに関わるとされます。また特に地性星座宮が関わるときは、人間が自らと地球との関わりを問いなおすような動きに繋がるとされ、あらゆる自然災害(地震、台風、津波、洪水、火山噴火、山火事、竜巻、砂嵐、落雷など)や人災の発生にも関連します。これは最終的に、わたし達があたりまえのこととして長く蓋をしてきた「何か」がもうこれ以上持ちこたえることが出来ないところまで来ていること、そこを突破する痛みの中から新しい選択を見出さなくてはならないという意志を反映しているのかもしれません。

また、もしも個人レベルでこれが顕現するとすれば、「抑えつけてきた感情の激しいうねりが文字通り嵐となり、自由を求めて一気に放出される」ような感じでしょうか。問題はその解放のしかたです。破壊的なウェーブにもっていかれることを許すなら、逆行+OOB火星と天王星の影響も強い今、メリマンコラムでも警告されていた一匹狼的犯罪に走るひとも出てきそうです。そこまで行かなくても、フラストレーションの全てを他の誰か(パートナーから著名人まで)に投影してスケープゴートにしたり、本当に言いたいことは伝えられないまま、売り言葉に買い言葉で全てを修復不可能なほど壊してしまったりするひとがいるかもしれません。


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  今、踏み出した一歩はたぶん後戻り出来ない。きっとやり直しは出来る。けれど内面の方向を変えることはもう出来ないかもしれない。たぶんそこまで来ているひとが沢山いる。でも、だからといって縮こまる必要もないし、たぶんそんなときじゃない。

今回のサビアン・シンボル『歌うプリマドンナ』のように、自分が人生の中で積み重ねてきたありったけのスキルとエネルギーと胆力を全て使い、倒れ伏すまで(いや実際に倒れなくていいのだけど..!)何かを表現出来るか? 愚痴から始まってもいい。吐き出すことが必要なら。誰よりも過去の自分に対して。たとえ観客などひとりも居なくても(居ないほうがいい)。長らく自分を抑えつけてきたものに訣別の歌を唄えるか? 涙でも怒りでも、もしかしたら「今までありがとう」でも。見上げることも見下げることもない、バランス。そして一度空っぽになって、胎内宇宙に微かに響く小さな笑い声に耳を澄ますことが出来るか? 

今回の日蝕・月蝕期、中でも特に天王星・テュフォンのオポジションがネイタルやプログレスに触れるひとには、もしかしたらそんなことが問われるのかもしれません。

このフォーメーションは世界に大きな影響を与えながら徐々に減衰しつつも、少なくとも秋いっぱいまでは続きます。自然災害は増加傾向にあると思うし、特に大雨の被害はこのところ毎年のように出ているなので、念のためもしまだのひとがいたら自治体の防災関連の情報(ハザードマップなど)に一度目を通しておくといいんじゃないかな。


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★7月新月・日蝕の星模様とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトをかいつまんで。これでもかなり多いけれど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

MC上の日蝕とキラルス・EDP・アンティゴネのコンジャンクション、
 ICの冥王星とBMリリスがオポジション

どんな結果を引き受けようとも自分の信念を貫く意志、無辜の犠牲、陰謀、疑念、スケープゴート、自己の不足感を他者に投影する、死の恐怖・突然のショック、全てを白か黒かに分ける心理、社交上の失言、幻滅、行く先への不安、親や身近な権力への反抗、反発またはそれによる喪失、隠されていたことの一部が露呈する、有ることも無いことも暴こうとする行為、権力闘争、著名人の訃報、天に唾して自分に降りかかる、気分の上下動、成長を促される経験、◎ストレスによる疲労、過労に注意 etc. 

蠍座の木星・魚座の海王星の緩いトライン(続行中のアスペクト)
同情心、善や友愛・平和を求めるこころ、チャリティー、優しさの価値、協調と助け合い(またはそれらの政治的背景と効果)純粋さへの憧れ、他者を思いやる行為、無垢さ、死生観の探求、ダークロマンチシズム、こころに秘めた秘密に光を当てる、罪悪感を埋めるための善行、性的な夢想、享楽、目先の楽しみへの逃避行動 etc.

獅子座の水星・レクイエムが双子座のアスボルスとセクスタイル、魚座のカイロンとセスキスクエア
持って生まれた本来の自分を識別する、誤解や屈辱に耐える力、判断/審判、精神的サバイバル、死や喪失を悼むこころ、善意のパフォーマンス etc.

獅子座〜水瓶座のノード軸と牡牛座のジュノー(と天王星)がTスクエア
言いたいことを思い切って伝えたり素早い適応力で物事を収める挑戦、政治力と公正さの天秤 etc.

水瓶座の火星と牡牛座のアルビオンのスクエア
危機を間一髪ですり抜ける知恵、多方からの観察力と洞察力、人心を操作して利用する etc.

乙女座の金星・牡牛座の天王星・山羊座の土星のGトライン
凝り固まった人間関係がゆっくりとほぐれる、新たな形の絆への変容 etc.
 
牡羊座のカイロンが双子座のエケクルスとセクスタイル、山羊座の土星とスクエア
傷つくことを怖れず徹底的にやろうとする精神、自分の限界を超える危険、ストレス、コミュニケーションの在り方やメディアへの疑念と審判 etc.

魚座の海王星・双子座のアスボルスのスクエア
ストレスからの過敏症、アレルギー、不眠(適度な休息が必須)etc.

双子座のニッポニア・カオスと魚座のアグニがトライン
(潜在的な要素として:日本または日本人という集合体の心理的混乱と火的な浄化作用)

7月26日 水星逆行
獅子座23°27~
 水星順行は8月19日 獅子座11°32’~
(7月8日から逆行のシャドウに入り、8月9日中間日、シャドウ抜けは9月2日)

7月28日 水瓶座4°台で皆既月食!(サロス129)
  ※ちなみにトランプ大統領のネイタルの月蝕はこのサロスファミリーに属する


なお、この日蝕は部分日蝕で昼間の時間帯ではあるけれど日本からは欠けた姿を見ることは出来ない(見えるのはオーストラリア南部や南極地域)。また、この蝕が属するファミリーはサロス117で、その誕生は792年7月24日で蟹座5°台だった。バーナデット・ブラディはこの蝕ファミリーを友好関係や連帯における「関係性の終わり」と関連付けている。また、それでも今 一番必要なことを理解し、早めに適切な対応をとることによって将来的にはとても良い結果に繋がるとも言及している。



★7月新月・日蝕のサビアン・シンボル★

 
       今回、ベースとなるシンボルは蟹座20°『セレナーデのゴンドリエ』。ゴンドリエとは、ベニスの運河を行き交うゴンドラの漕ぎ手のこと。そしてセレナーデとは、愛する人や褒め称えたい相手のために、野外で熱情をこめて弾き語りするような曲のことを一般に指します。

満点の星空の下、恋人と二人ゴンドラに寝そべりながらひとときゴンドリエの歌に耳を傾ける...昔の映画にありそうなシーンです。その歌詞はきっと照れくさいほど甘く美しいことでしょう。またゴンドリエとセレナーデと言えば、クラシック音楽が好きなひとならフランスのオペラ「ホフマン物語」で歌われる有名な曲「ホフマンの舟歌」をすぐに思い出すのではないでしょうか?

「ホフマン物語」の完全版は、フランスで1881年に初演後評判となり、翌82年からは米国をはじめ世界各国で上演されたそうです。中でもこの舟歌「Barcarolle」は夢見る恋の歌としてとても愛されたといいます。もしかしたら、このシンボルを降ろしたチャネラーのエルシィもこの歌を耳にしたことがあったかもしれません。きっと曲を聴いたら、みんな知ってるんじゃないかな?



 
       このホフマン物語のストーリーは、主人公の詩人ホフマンが体験する三つの不思議な恋の物語。でも、けっしてハッピーエンドというわけではないようです。少なくとも、彼の恋愛に関しては…。それよりも恋に狂い幻想を見る愚かさや、思いも寄らぬ運命の苦々しさ、お酒や馬鹿騒ぎの滑稽さとその果てに見る冷酷な現実、そして絶望と死の体験が描かれています。けれどホフマンは、そんな人生の旅路の果てにやがて自分の道を見出し「詩人」として生きるべく、ミューズの力で蘇る…そんな筋立ての物語になっています。

ロマンティックな雰囲気、美しい音楽、叶えたい夢。日常を離れた環境で天の音楽を聴き、日々目にせざるを得ない一切の汚れや醜さを忘れることが出来たら...ただ、清く美しいものだけを見ていたい...そんな気持ち。日頃、なかなか思うにまかせない日々を送っているわたし達、特にこのところの厳しいエネルギーの下をかいくぐってきたひとにとっては、そろそろ何かうっとりするようなひとときを持ちたい、せめて心温まる話でほっこりしたい…なんて思いがあっても不思議ではないと思います。ひたすら美しいもの、無垢なものだけに囲まれていられたらどんなにいいだろう。  それが短い間の夢に過ぎないとしても。。 


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        でも、そこにはトラップがあるかもしれない。ホフマン物語のように。彼は目に見える美しさ、耳に訴える心地よい響きを追い続け、その果てに自分自身が創った暗いトンネルに迷いこみました。トンネルの行き着く先は、存在し得ないもの、幻想を追い求めてきた人生への絶望と死。と、まぁこれはロマンティックな物語ではあるけれど。

とはいっても、今を生きるわたし達にも、少なからず「自分が見たいものしか見ない」「信じたいことしか信じない」「聞きたいことばしか聞かない」... そんな傾向があるように思います。けれど、ひとときの幻想が醒めたなら...あるいは突然水を浴びせられて酔いが醒めたら... そこに変わらずあり続ける赤裸々な現実と、その一部である自分自身に幻滅することになるのでしょうか? 

でも、そこまで来るならそれだっていいのかもしれません。逃避や幻想の種も尽きはて、酔い醒めの道をひとり虚しく帰るそのときこそ、「何もないこと」の中から本当に自分だけの熱いいのちの歌が聞こえてくるのかもしれないから。


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        またこのシンボルのもう一つの表れとして、自分の考えや目標を押し進めるために相手(または関わるひと達)をひとつの方向に誘導しようとする心理が生じる可能性もありそうです。

ある目的のために、あくまで目立たずに周到な雰囲気作りをしていくような感じかな。当人にとってその動機は、自分のためというよりもあくまで相手のためを想ってのこと...または自分を含めた全体を底上げし、もっと大きな力に育て鼓舞していくことにあるのかもしれません。それには自分一人だけが目立っては不都合です。あくまで、脇役としてひそやかに。でも、動機はそれだけではないかも? 自分がどうしても実現したいこと、何としてでも勝ち得たい何かのために、ひそかにひとを操るような心理に顕れるケースもあります。 

美しい歌、心地よい語り口。そのどちらもが、二つの側面を持っています。影に隠れて自分自身を護りながら、優しげな微笑みと断乎としたエネルギーによってその場を支配していくことも、蟹座・山羊座ラインのこの段階では可能です(特に冥王星が関わるときは)。

動かす側になるか、動かされる側になるか。それとも、どちらにも立つこともなく、ただ身のうちに美しい歌声を感じ、それとともに在ろうとするのか。このシンボルがもたらすテーマの下でわたし達が選択していく道は結局、自分のこころに潜む動機次第なのだと思います。


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        ではメインのシンボルを見てみましょう。蟹座21°『歌うプリマドンナ』です。同じ歌でも、こちらはベニスの運河を揺蕩うゴンドラから、オペラ座の舞台で大聴衆を前に歌う大スターの歌声へと変化しています。しずしずと現れたプリマドンナが舞台の上で最初の一声を放つとき、聴衆は期待を込めて注目し、息を呑んで聴き入ります。 彼女の声は例えようもなく美しく、テクニックも素晴らしいものを持っています。その歌は人々を夢見心地にさせてくれます。それは個人の才能と研鑽の賜物です。

プリマドンナはその舞台の中心を担う存在として、長い公演期間中の最後まで最高の演技をする責任を負っています。聴衆は彼女を観に、彼女の歌声を聴きにやってくるのですから。だからプリマドンナが最高の演技を出来るように、オペラの一座全員が協力して盛り立てます。 彼女が途中で調子を崩したり気分が落ち込んだりしないよう、もしかしたら多少のワガママだって大目に見るかもしれません。毎日ステージに立ち、他の歌手やオーケストラ、裏方さん達の力を舞台の要となる一点に集中させ、自分自身の最高の力を出し切って観客を魅了し続けること。そして観客の期待と賞賛さえも自分の力として取り込み、芸を磨いていくこと。全体を包みこむ存在になること。それがプリマドンナに課された役割です。だから公演が続く間、彼女はそのことだけに集中することを要求されます。失敗は許されません。

けれど観客にもいろいろなひとがいます。もし自分の期待どおりの声、思ったとおりの歌い方しか認めずにブツブツ文句を言い出すひとがいたら? 聴かせどころのアリアの途中で突然拍手したり、かけ声をかけるひとがいたら? それでもプリマドンナなら、気を散らさずに舞台の中心であり続けねばならないでしょう。すくなくともこのステージの上では、彼女がアカウンタビリティーを負っているのだから。The Show Must Go On! 


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  このシンボルが持つ原動力は、才能や努力の結果として得た成功やその輝かしさを素直に称賛するような心理として顕れる場合もあります。含むところなどない、純粋な期待と注目です。けれど今回は対向に冥王星が位置していたり、その他の惑星配置も一筋縄ではいかない雰囲気。だから少しヒネリを入れて読んだほうが良いのかもしれません。

        ならば今回の日蝕に舞台の奈落からオポジションを形成する冥王星は何を意味するでしょう? プリマドンナを盛り立てる一座の裏方や脇役達でしょうか? それとも、観客席から期待を込めて彼女を見上げる聴衆でしょうか? 冥王星が位置する山羊座でメインとなるシンボルは21°『リレーレース』です。

リレー競争では、ひとりひとりの走者がひとときのプリマドンナであり、裏方であり、そしてときにはチームを見つめ、応援する観客にもなります。彼らのそれぞれが全体の一部であり、全体を見る者であり、そして全体を創りあげる者だから。

沿道につめかけた観衆の大声援の中、一人の走者が走ってきます。次の中継地点まではもうすぐだ! 少し先に競合チームの走者の姿が見え始めました。追いつけるだろうか? 苦しい。でも、彼はもう一度持てる限りの力をふり絞って前へ前へと足を運びます。少しでも速く、少しでも前へ! このレースを、この走りを、無事に仲間に繋いでいかなければ…。今、彼自身の中にチーム全体が在り、その手にはチームの命運、バトンが握られています。


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        蝕が起きる蟹座のシンボルでは、たった一人の輝きに目と耳が集中したけれど... こちらのシンボルではチーム全体が「勝利」の栄光を目指して歯を食いしばる姿が描かれています。各自が引き受けた役割と責任を負いながら。

けど、もし途中で転倒してしまったら? バトンを渡し損なったら? 勝利の女神、プリマドンナはもう歌ってはくれないでしょう。負けた後に残るのは苦い幻滅でしょうか。それとも自責の念、または失敗した誰かの責任を追及する非難の声でしょうか。

では、もしも一世を風靡したプリマドンナの面影が "欠けていく" としたら? 聴衆は「彼女はもうダメだね」「期待したけど頑張って盛り上げるほどの才能じゃなかったんだよ」なんて考えるでしょうか? あるいは夢が壊れたショックと悲しみにくれるでしょうか。。 もし期待したような成果が得られなかったら、わたし達はそれをどう捉え、どう対処するでしょう? 

        前のシンボルで、ひとときそれぞれにとっての「心地よいセレナーデ」を希求したわたし達は、それによって触発される内的ないのちの力を、今度は自分ひとりの責任においてひとつの目標のために使っていくことを促されます(山羊座冥王星→蟹座新月ライン)。

まだまだ先が見えないことの方が多い。それでも、世界は確実に変貌し始めている。潜在的な方向は決まりつつある。たぶん、もう後戻り出来ないほどに。ならば自分というちっぽけな(でも果てしない大きさを孕む)存在だって、人生の一瞬一瞬の小さな選択によって否応もなくその変貌にかたちを与えている…。プリマドンナ、脇役、裏方、ひたすら良い結果を祈って声援を送る、裏切られることを嫌う観客。あるいはそれを横目で眺めつつ密かに策をめぐらすプリマドンナのライバル達...。 皆が全体の一部であり、全体そのものである者。実はわたし達は、それを同時に生きているのではないでしょうか。


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        注目を集め歌うのであろうと、それを支えているのだろうと、期待をこめて聴き入るのだろうと。成長を促され、外に働きかけては内面に引き戻されて脱皮を繰り返していく蟹座の第3ディーカンにおいて、わたし達は欲望と目標、期待と現実、そして社会と自己 — 外側と内側のバランスをどう取っていくのかを試されるのかもしれません。


        世界は日々大きく動き、沢山のことが起きています。水瓶座を逆行する火星は前回の新月でも触れたように、パターン化した「わたし達」と「わたし達」のせめぎ合いを前面に押し出してきます。蠍座で順行に転じた木星は、まだしばらくはこれでもかと世の中のダークな側面に光を当て、直面せよとばかりに突き付けてくるかもしれません。『これからどうなるんだろう? やっていけるのかな...』なんて感じているひとも多いかも? 

でも今、わたし達はゲートをくぐり超特急に乗り込んでトンネルに入ったばかり。そのトンネルとは、もしかしたら、ひとりひとりが通っていくコズミックな産道かもしれません。メリマンさんの唱えるグローバル・リセットの大元は、わたし達自身のパーソナル・リセットでもあるのだから。 


  だから...出来ることを、出来る範囲で。でも精一杯やってみる。そして何があっても生きて、自分が誰だったかを思い出す。そんな、忘れられない夏にしよう。そしてたったひとりのプリマドンナとして、虚空に向かいこころの歌を歌ってみたい。... そんな幻想を抱きながら、はるか南で起きる日蝕に思いを馳せています。。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

July 08, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/9【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月9日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “ドナルド・トランプ大統領は木曜、北京が報復に出るなら中国製品に対し5000億ドル規模の関税を課すことになるかもしれないと示唆した。金曜の段階で米国は340億ドルに相当する中国製品への追加関税を発動させている。トランプは追加関税の施行前、モンタナの集会に向かうエアフォース・ワンに同乗した記者団に対し、さらなる160億ドル分の追加関税が2週間以内に発効し、最終的には5千億ドルに達する可能性があるとした。まず『340億だ。次にもう一回160億ドル、これが2週間以内。その後知ってのとおり未定の2000億と、その後でまだ3000億の未決分がある。OK? つまり我々は500億プラス2000億プラス約3000億と考えているわけだ。』”

— Chloe Aiello
  www.cnbc.com 2018年7月5日付

        米国は出来高が減少するホリデーウィークだった。だがそれは、前週の火星逆行開始の後、いくつかの市場が興味深いリバーサルを起こす動きを止めはしなかった。火星が逆行しながら8月1日に起きる2回目の天王星とのスクエア形成に向かう途上にあって、金融市場と政治的宣言、両方のタイミングに見られる不安定な性質は今後もますます顕著に続きそうだ。7月26日〜8月19日には水星も逆行に転じることから、物事がもっと円滑に進むようなことにはならないだろう。

        6月26日に火星が逆行に転じるとともに、週明けは殆どの市場がプレッシャーの下で始まり、そして多くが終盤に向けて反騰した。最も目立ったのがオーストラリアのASXで、金曜に10年ぶりの新高値をつけた。ナスダック総合もまた6月28日につけたプライマリーサイクルの底値の可能性を持つ安値の後、週の終わりに向かって印象的な反騰を見せた。しかし、中国では全く話が違った。上海指数は7月6日金曜に下落して2016年1月以来の最安値水準まで落ち込んだ。ドナルド・トランプ大統領による中国への巨額の関税がこの市場を血祭りにあげている。先週は日本と香港の株式市場もおそらくはトランプ関税のあおりを受けて苦しんだ。

  原油は7月3日に3年ぶりの新高値をつけたが、その後すぐ週の終わりに向かって売られた。現在、太陽が原油を支配する木星と海王星へのグランドトライン形成を終えつつあることから、これは重要な徴候を示す動きかもしれない。

  しかしながら、もっと興味深い話が貴金属市場で展開している可能性がある。金は7月3日火曜に1238.80まで下落し、去年12月につけた1238.30の11ヶ月サイクルの安値を事実上再び試すこととなった。その前日、銀は15.80ドルまで下がり、やはり去年12月につけた安値15.63を再度試した。MMAサイクルズリポートの月報では金に関する特別アップデートを月曜夕方に発行する予定だ。そのリポートで詳説するが、ここで何か大きな物事が動いている。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

        7月5日から始まった調和的なアスペクトは、やはり世界の多くの地域で株価の上昇と相関している。現在、7月5日〜8日まで太陽は木星と海王星に対しグランドトラインを形成中で、木星は10日に順行に転じる。その後7月11日〜14日には金星が土星と天王星にグランドトラインを形成する。そしてこれらのアスペクトが成立するそのただ中の12日、冥王星とオポジションの日蝕が起きる。

二つのグランドトラインは両方とも米国建国図の太陽と金星には調和的だ。したがって、米国株式市場が反騰したとしても不思議はない。特にナスダック総合にはそれが見られそうだ。これらのアスペクトに天王星が含まれ、天王星がテクノロジー・セクターを支配するからだ。

        しかしながら、7月14日以降は宇宙の力学が変わり始める。7月25日〜8月1日、太陽が火星と天王星へのTスクエアを形成、8月7日に天王星が方向転換する(逆行開始)。これらも皆、次の水星逆行サイクル(7月25日〜8月19日)のさなかに起きる。水星と火星の逆行期に生じる多くの天王星がらみのアスペクトと方向転換は、全般的ないしは起こるべくして起こる衝撃の典型的組み合わせだ。

前触れもなしに突如プランが変更されたり、あまりのプレッシャーに押し潰されそうな世界の指導者達が突然感情を爆発させたりすれば、世界の金融市場に大混乱を引き起こすかもしれない。注意深くコントロールしていないと、こうしたふるまいはその反動としてパニック状態へと導く。またこの期間はテロリスト攻撃や一匹狼的な人物による狂気に駆られた破滅的行動の危険がすこぶる高まる時だ。そして地震や火山噴火のような自然災害とも相関する。

危険が潜んでいそうな状況、また日頃から人格障害の傾向があり爆発しそうな人物にはけっして近付かないことを読者の皆さんには強くアドバイスしたい。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “今や米国は、世界全体の通商システムの崩壊と世界貿易量の激減へと容易に導くような手段を取っている... 貿易戦争の結果として大量の労働者が解雇される怖れがある。”

— ポール・クルーグマン
  “From Temper Tantrum to Trade War”
  New York Times International 2018年7月4日付

        2018年1月までのところで世界の株式市場は4年サイクルの天井をつけたのだろうか? それが事実だと示唆する弱気トリガーが様々な研究から導き出され、積み上がってきている。

ジオコズミックな観点では、土星・天王星間のウェイニングトラインと相関する歴史的研究がある。これら2惑星は8月25日〜28日の4回目の形成において13’以内に来るものの、実際の中央時間帯と言うべき期間は3回目まで、つまり2016年12月25日〜2017年11月11日の間だった。この45年周期を持つアスペクトが起きた過去4回の事例では、どれも米国と英国の株式市場における史上新高値がその中央時間帯、もしくはたった2ヶ月のオーブをもって顕現している。2018年1月23日〜29日の高値は最後の正確なアスペクト形成から2ヶ月後のことであり、上記の歴史的パターンに合致している。

また政治的・経済的観点から見れば、2017年〜2018年は1929年〜1930年の状況といくつかの相関性を持っている。まず最初に、これは直近で共和党が米国政府および行政機関の二つの立法部門を掌握していた時期だ。前回の事例で大統領だったのは1928年に選出されたハーバート・フーバーで、優秀なビジネスマンではあるが、政治経験は殆どないと考えられていた。彼は自分自身の党内(共和党)では人気がなかった。最初のうち、彼の政権下では経済が繁栄し株式市場も高騰した。そのブームは8ヶ月続き、1929年9月の崩落までに米株市場を史上新高値に導いた。そして政権2年目に入るまでに、フーバーは「スムート・ホーリー法」、すなわち2万点を超える輸入品目に追加関税をかける法律を成立させ、貿易保護政策を実行した。これは世界大恐慌*を悪化させ、第二次世界大戦の勃発を促すこととなった(www.thebalance.com)。

今日、歴史は再び繰り返すのだろうか?
* 世界大恐慌は1929年10月24日のウォール街暴落(暗黒の木曜日)に端を発するが、これは前回の天王星・冥王星スクエア期と合致していた。また当時は両惑星のスクエア形成前に牡羊座初期度数に位置していた準惑星エリスと天王星がコンジャンクトしていることも興味深い(今回のカーディナル・クライマックスでは天王星・冥王星スクエア形成の後にやはり天王星とエリスがコンジャンクトしている)。

        お金の星座宮、牡牛座の天王星に対し都合3回のスクエア形成期中の火星が水瓶座で逆行する今、大統領が進もうとしている方向は危険だ。

確かに彼は、進行中の中国に対する貿易戦争において優位を保っている。それは単に米国が中国に対して輸出よりも輸入の方がずっと多いからだ。中国はその巨額の差に見合うだけの報復が出来ない。多くのアナリストは中国が他の国々への輸出を増やすことで埋め合わせ出来ると考えているが、どの国も米国を凌ぐほどの消費力を持たないこともまた事実だ。いずれにせよ、これが直近の中国元の急落の要因かもしれない。より安い通貨はその国の製品を他国にとってより魅力的にする。翻ってそれが、米国の新関税による潜在的損失をある程度埋め合わせすることになるからだ。

これらのベースにある考え方は、中国との貿易を遮断することによって米国民は今までよりもっと国産品を買うようになり、それがより多くの米国民に仕事を与える結果になるというものだ。しかし、こうした考えには重大な疑いと危険が潜んでいる。まずそれは、米国民にとっても他国の貿易パートナーにとっても製品コストが騰がることを意味する。値上がりした製品を米国人が売ろうとしても、海外の売り上げは上がるのではなく落ちるだけだ。そして米国の輸出企業を痛めつける。中国製品を輸入して国内で売る企業も同様に苦しむだろう。彼らはビジネスを維持するためにより多額の支払いをしなければならない。多くのエコノミストが指摘しているように、こういった貿易戦争で勝利を収める者は誰もいない。輸出業者も輸入業者も傷つき、その結果は市場シェア、売り上げ、そして利益の損失だ。そしてついには多くの企業が倒産に追い込まれ、労働者は解雇される。これが中国と米国の双方に起きるのだ。

コストの上昇はまたインフレの暗示でもある。2018年11月8日〜2019年12月2日、木星が自ら支配する射手座に入居するが、これは両方ともに世界貿易との関連を持つ。これのみを見れば、貿易上の対立が終わって世界貿易は新たな希望と楽観のうちにリバウンドするとも考えられるだろう。だがそれと同時に木星は、やはり自ら支配する星座宮、魚座に在泊する海王星とはスクエアを形成する。海王星と魚座は、行き過ぎ・やり過ぎ、および自分が下した決断とそれに基づいた行動の結果を認めないことによるコントロールの喪失という形で現実化する可能性がある。また木星・海王星の組み合わせは、価格の上昇、予測よりも大規模なインフレーションの戻りと相関する可能性を持つ。とりわけ木星・海王星スクエアが終わってから1ヶ月後の2020年1月に土星と冥王星がコンジャンクトすることを考慮するなら、その可能性は高まる。

        さてこれは、今週~来週に予定されているロシア大統領ウラジーミル・プーチンとドナルド・トランプとの会談へと私達の思考を導いていく。7月12日(日本時間13日)には冥王星とオポジションの日蝕が起き、そして火星は逆行中だ。冥王星にオポジションを形成するということは、そこに潜在的な底意が潜み、それが「トップシークレット」であるという可能性を示唆している。火星逆行は、それが願い通りには実行されないかもしれないこと、つまり実行への支援を得ようとする中で障害が生じたり、計画を進めるために必要な駒が揃わなかったりする可能性を意味するからだ。では誰が、または何が蝕まれ、または除去されるのだろうか? 

チェスの名手プーチンが協調しようとするのは誰でありどの国なのか? 中国かそれとも米国か? そもそも彼は ― 彼は天秤座生まれだが ― 胸の内を決めているのだろうか? 

        日蝕はまた、木星と海王星にグランドトラインをも形成する。そしてこれはノースノード・イクリプス(サウスノードではなく)だ。それはここに、未来に向かっての希望が存在することを意味する。だが海王星が絡む時の典型的な顕れとして、それは現実というよりも幻想に近いものかもしれない。まるで英雄でも出現するかのように前途は有望に見えるし明るい話も聞こえそうだ。しかし、現在世界の耳目を集め怖れさせている貿易戦争の危機に助け船を出し — 救出する — ヒーロー役の操り人形を動かしている影の術師は誰なのか? 私の目には、その主な要因が日蝕にコンジャンクションまたはオポジションを形成する惑星 — 今回のケースでは冥王星 — に顕れており、他のアスペクトは単なるショウウィンドウの飾りで影響力はずっと小さいように見える。

        これからの1週間 — あるいは6週間 — にわたって世界という舞台で繰り広げられる、ある信じがたいほどの戦略的行動に備えよ。8月の終わりには、世界は全く違って見えるかもしれない。それは私達が相互にビジネスを行う方法を様変わりさせる「ザ・グレートリセット」への、また一つの重要なステップとして形をとっていくだろう。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0) 金融/マンデーン・アストロロジー 

July 01, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/2【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月2日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

このパートは土星とコンジャンクトだった満月とその寸前に起きた火星逆行開始に連動して世界の株式市場、貴金属市場に起きた波乱と価格の足取りをふり返っていますが、今回は都合により省略し、後半部分のみとさせていただきます。m(_"_)m
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...しかしながら、もし通貨市場がなにがしかの兆しとなるなら、貴金属にとっての希望が訪れるかもしれない。ユーロは先週の下落でダブルボトムを割ることなく、金曜にはかなりの強気を示して引けた。そして先週終わりには1.1500でトリプルボトムをつけたが、これは時期が到来している新17ヶ月サイクルの始まりにとって弾みとなるかもしれない。

それは先週のコラムで述べた次の一文によく適合している。

        “今週末、6月27日~29日に山羊座で起きる満月までに(またはその少し後から)私達は様子が変化し始めるのを目撃するかもしれない。この満月は火星が逆行に転じた翌日、土星とコンジャンクトして起きる(太陽・土星のオポジション)。既に金星を含むヘヴィなグランドスクエアが発効中で、それに強烈な逆行/滞留の海王星も関わっている。宇宙はこれらに対し、ヘヴィな山羊座の土星と強力な逆行/滞留の火星の影響力をも加えてくるのだ。これは圧力釜が極度の沸騰点に達するさまを思い起こさせる。その後は2週間にわたって月が欠けていき、代わりに木星がその支配力を主張していくに従い、この攻撃的な原動力は徐々に減衰していく。全体のムードはおそらくより軽くなっていくだろう。とはいえ、逆に全てがもっと誇張されてヒステリー症状へと導かれる可能性もあるのだが。だが私が思うには、世の中はひと息ついて、思いやりある良心的な行動と善意をともなう取り組みが目立つようになるのではないだろうか。”



≪ 短期ジオコズミクス ≫


  7月4日は独立記念日で米国市場は休場となるため、今週はおしなべて出来高は減少するだろう。

また、木星・海王星トラインを含む調和的なアスペクトの時間帯でもある。7月5日木曜、太陽が木星に対しウェイングトラインを形成し、その後7月8日には海王星にワクシングトラインを形成する。アストロロジーの研究においてトラインは最も調和的な惑星エネルギーを醸成するとされる。翌週の7月10日には、木星が逆行運動を終えて順行となる。興味深いのは似たような木星の動きが今年3月5日〜13日に見られたことだ。当時は太陽が木星にワクシングトラインを形成した後に木星が滞留から逆行に転じた。そして世界の多くの株式市場にそこそこの反騰が見られ、その後すぐにさらなる急落に見舞われた。この種のパターンが再び起きるかもしれない。

そして金星もグランドトラインを形成する。それは土星・天王星に対する地性グランドトラインで、7月11日〜14日だ。基本的に、もし何かを成し遂げて良い気分を味わいたければこの時期がタイミングだと言える(7月5日〜14日)。これは株式指数にも言えることだが、貴金属に関しては必ずしもそうとも言えない。また、最近世界の株式市場を悩ませている貿易問題に好ましい動きが生じることを示唆する可能性もある。

        6月26日〜28日の満月期を過ぎて、宇宙のプレッシャーはひと息入れている。だがそれも7月13日の新月・日蝕までの話だ。だからこの2週間を出来る限り楽しむといいだろう。その後は28日(日本時間)の強力な月蝕、水星逆行、そして火星・天王星の2度目のスクエア形成(7月27日〜8月1日)が控え、再び危険な時間帯になっていくからだ。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “ドナルド・トランプ大統領は貿易戦争に向かってさらに加速するようだ。だが歴史的に見ても、この種の戦いで勝利を収めた者は非常に稀だ... 1930年代をふり返ってみよう。米国は保護主義政策によって内向きになっており政府は他国との貿易を制限していた。そして米国の製造工場を護る取り組みの過程で二人の議員が一つの法案を提出した。その正式名は「1930年関税法」だが、一般には「スムート・ホーリー関税法」として知られている。法案は多数の反対にあったが、最終的には法として成立した。その結果、米国への輸入関税は記録的なレベルまで上がった。だがそれは経済を蘇らせる代わりに、実際には「大不況」を深刻化させたのだ。”

— Jaden Urbi
  “One of the Biggest US Trade Wars of the Past Had a Tragic Consequence”
  cnbc.com 2018年6月1日付

        “中国が米国の企業に不公正な痛手を負わせる貿易慣行に携わっており、彼らが約束した改革の実現が遅れていると考えるのはもっともだ。だが歴史が証明するとおり、貿易取引での殴り合いによって解決を図ろうとしても、対立の根底にある問題にはほとんど効かない。米国が他国の貿易行為に厳しい立場を取る時、その手段は関税だけではないし、それが最も効果的な方法というわけでもない。もし外交交渉を通じて目的に達するなら、輸出自主規制や国内部品調達がトランプ政権にとってより攻撃性の少ない方法論となるだろう。タイヤ問題*に示されるとおり、二つの国が貿易戦争を始めれば、それはしばしば無関係の国々を利するだけだ。そして貿易の瀬戸際政策の当事国およびそれに巻き込まれた国々にとって、増大する関税は国内生産者と消費者を等しく痛めつける。”

— Sarah Pavlak
  “A Short History of Trade Wars” 
 www.chinabusinessreview.com 2018年5月24日付

* タイヤ問題:2009年、中国からの輸入タイヤに対しオバマ政権が発動した緊急輸入制限としての上乗せ関税を指していると思われる。当時オバマ大統領はこのセーフガード発動が開かれた自由な貿易制度を維持するためのものだとして保護主義の乱用だとの批判を否定していた。

        中国、EU、米国、そしておそらくは日本とNAFTAを含む世界規模の貿易戦争は現在、金融市場にとってのシステミックリスク(制度的リスク)を象徴している。

昨今多くの人々の頭に浮かぶのは、最近のドナルド・トランプ大統領による関税措置をふりかざした脅しが不器用な(または賢い)交渉戦術としてのジャブの打ち合いなのか、あるいは本物の貿易戦争の始まりなのか — つまり金融市場にとってのシステミックリスクの根幹なのかという疑問だ。

マンデーン・アストロロジーの研究において貿易は木星と木星が支配する射手座だが、同時に水星とその支配星座宮である双子座も考慮する必要がある。何故なら両方とも貿易における取引を扱うからだ。戦争は当然ながらその大部分を火星と牡羊座が担う。さらに、「関税」という概念は税金と同種であり、各種の税金は冥王星と蠍座の支配領域だ。したがって、マンデーン・アストロロジャーとしての私達は、今日起きつつある事象、そして今後数年間の流れを理解するためのガイドとしてこれらの惑星と星座宮のコンビネーションが立ち現れていることを予測することになる。

        では射手座の木星から始めてみよう。それは国同士の商取引に関連する最も基本的なジオコズミック・シグナルだ。木星は現在蠍座を運行中で、11月8日まで続く。その後はやはり貿易と強力な関わりを持つ自らの領地、射手座に入居する。私達はここで、最近運行してきた蠍座(関税などの税金)と相互干渉する木星(貿易)を即座に見出す。そしてそれ自体が、貿易戦争へと導く最近の関税関連の脅迫が一時的なものであり、11月8日近辺には終わるという可能性を示唆している。またこのタイミング自体が興味深い。何故ならこれは米国中間選挙のわずか2日後であり、米国による脅しの多くが単なる政治的交渉の策略に過ぎないのではないかという考えの信憑性を高めるからだ。木星の射手座イングレス後(またはその途上)には、世界貿易は事実上再び増大する可能性がある。

木星が自らの支配星座宮である射手座入りし、その両方が増加する商取引と国家間の新たな合意に関連するということは、より活発な世界貿易を意味すると考えられるだろう。木星が射手座入りしその後1年間滞在するということは、それだけでこのイングレスと中間選挙近辺で貿易上の小競り合いが終わることを示唆するものだ。もしそう運んで米国にとってより有利な貿易協定が結ばれるなら、中間選挙前後のトランプは輝いて見えることだろう。

もしそうならなければ、事態は正反対の結果となる。射手座の木星、とりわけ海王星(コントロールと適切な判断力の欠如)とのスクエア形成に入る木星は、国と世界をヒステリー状態および金融パニックへと導く。射手座の木星のポジティブな顕れには、未来に対する楽観と自信がある。それは規模が大きく有益な交易活動をしたいという各国の欲望を指し示す。

しかしながら、このコンビネーションはまた「制御力の欠如」にも導きやすく、それが解決へ向かうというより直近の事態に尾ひれをつけエスカレートさせるという可能性もある。かつて外国との国家間交渉についてロナルド・レーガンはこう言った —『信じよ、だが確認せよ』。これは射手座の木星に適用するにはうってつけの貴重な金言だ。

選挙の翌日であり木星の射手座イングレス前日となる11月7日は蠍座の新月であり、逆行の天王星が来年3月6日まで牡羊座に戻る。新たな戦争が起きるか、もしくは以前の戦争や闘争が再び蒸し返されるのかもしれない。だがそれらが新たな貿易協定下で増大する新たな交易活動の障害になるようには見えない。11月8日に木星が射手座入りする時、月もまた射手座に入る。関税による脅しと貿易戦争が終わり、新しく活発な交易活動が始まるサインを探すとすれば、これは素晴らしい宇宙からのシグナルに見える。ただし、もし他のタイプの衝突や脅威の勃発を終わらせるサインを探しているなら、これはそのタイミングではない。実際、敵対状態や潜在的な戦争状態にある国々の間には新たな脅威が浮上しそうだ。これはイランと(または)北朝鮮との新たな緊張関係を意味するのかもしれない。

        さて、それでは10月〜11月は未来の貿易戦争の脅威が終焉を迎えるのだろうか? 可能性はある。だがそれが長い間続くとは限らない。先を見渡せば2020年4月4日〜11月12日、木星は山羊座で冥王星とコンジャンクトする。再び米国の選挙に向かって貿易(木星)と税金/関税(冥王星)との相互干渉が起きる可能性がある。もしやトランプ氏は、貿易相手国への関税脅迫とペナルティが自分にとっての政治的支援を呼び込むと思っているのか? 米国民は本当に他国への追加関税措置というやり方を好んでおり、自分達の仕事と財布に良い見込みをもたらすと考えているのだろうか?


  ところで、前回木星が冥王星とコンジャンクトしたのは2007年12月11日だ。その後まもなく何が起こったかを私達は皆知っている。それはグレート・リセッション(大不況)の発端であり、株式市場は2007年12月中旬に深刻な下落が進む手前の10月11日にトップアウトしている。







訳文ここまで
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