September 2018

September 30, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント10/1【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年10月1日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ
来週10月8日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
m(_"_)m


 ≪ 先週をふり返って ≫

        “『私達はイタリアで起きる目先の金融危機を懸念しているのではい。おそらく2021年か2022年には起きると予想される次の不況に私達が見舞われる時、イタリアが直面するだろう深刻な債務危機を懸念しているのだ』ベーレンバーグのエコノミスト、カールステン・ヘッセは金曜にCNBCの番組「Squawk Box Europe」の中でこう述べた。”

— Sylvia Amaro
  “Anti-Establishment Parties Triumph in Italian Battle Over Budget Deficit”
  www.cnbc.com 2018年9月28日付

        “『もし彼(イーロン・マスク)が企業の成功を牽引してきた彼のふるまいを禁じられるなら、その時はテスラ社の株主達こそがこのプロセスの最大の犠牲者となるだろう』現スタンフォード・ロースクール教授で証券取引委員会の元委員だったジョセフ・グランドフェストはこう語る。”

— Dave Michaels,Tim Higgins, and Michael Rapoport
  “SEC Sues to Oust Musk From Tesla Over Tweets”
  ウォールストリートジャーナル 2018年9月28日付


        “フォード/カバノーの公聴会は木曜日の殆どを費やして行われたが、驚くまでもなく、その見世物から我々が新たに得るような事実はなかった。クリスティン・フォードは性的暴行を受けたという自分の告発を裏付ける証拠は何ひとつ集められないままだった。一方ブレット・カバノーは見に受けた疑惑を否定し続けており...”

— Kimberley Strassel
  “The Kavanaugh Stakes”*
  ウォールストリートジャーナル 2018年9月28日付


* 記事タイトルの「ザ・カバノー・ステークス」はおそらく競馬などのレース名である「○×ステークス」と「危険に曝す」という意味の両方に掛けたもので、連邦最高裁判事の任命という国内情勢を左右しかねない大事がメディアやSNSを通して賭け事の対象のように扱われバラエティショー化している現実を皮肉ったものかと思われる。


        先週はカーディナルサインの満月が土星とスクエアを形成する週だった。そして多くの満月がそうであるように、ドラマティックな時間帯だった。土星が絡む時の典型例として、そのドラマは世界中の政府政界にスポットライトを当てた。イタリアは財政赤字目標の削減幅を引き下げたが、これを受けて通貨市場は混乱し、ユーロが急落した。証券取引委員会によるテスラのCEOイーロン・マスクに対する提訴は発表直後に同社の株価を13%近く急落させた。クリスティン・ブレイジー・フォードが連邦最高裁判事候補のブレット・カバノーに対して行った性的暴行の告発は米国中の注目を引き付け、同時にその生々しい分裂状態を世界の目に曝した。

        だがこれらのドラマティックな出来事にもかかわらず、世界の殆どの株式市場は上昇し続けた。

ヨーロッパの株式指数は9月7日〜11日(当時土星が順行に転じた)につけた安値から週の殆どの期間を上昇し続けた。だがこれまでのところは単なる修正高というところで直近の年初来高値にはまだ程遠い。ドイツのDAXは2週間にわたる反騰が泡と消えた9月27日木曜の後、金曜に警報サインが瞬いた。

極東地域と環太平洋地域では騰落こもごもの結果だった。日本の日経は1991年11月以来の最高値水準まで舞い上がったが、インドのニフティは7月9日以来の最安値に沈んだ。また、同地域のその他の市場が上昇する中で日本の日経に続いて最も注目に値する興味深い進展を遂げたのは中国の上海総合で、8週間ぶりの高値に達した。その過程で株価は下降チャネルラインをブレークしたが、これは米国政府による中国製品への重い関税が影響を及ぼしつつあるにもかかわらず、強気相場を暗示するものだ。

        米国市場もまた悲喜こもごもで、ダウ工業平均とS&Pは前週の9月21日につけた史上最高値からは穏やかな下げを見せたがナスダック総合は上昇した。だがこれも史上新高値をつけるには至っていない。したがって、米国市場には異市場間弱気ダイバージェンスが示現している。南米大陸ではブラジルのボヴェスパも騰がったが、より大きな動きはアルゼンチンに見られ、メルヴァルが史上新高値をつけている。


  前述したように、イタリア政府が負債と赤字の重荷を増やした事実は先週終盤、9月24日月曜に3ヶ月ぶりの新高値をつけたばかりのユーロの急落を誘った。これは米ドルのさらなる強化の要因だが、ドルは日本円に対して2018年の新高値まで急上昇した。そしてこの動きから予測し得るように、ドルの強化は金価格にはマイナスとなり、金曜早朝に1184と6週間ぶりの安値をつけた後で同日中に再び反発した。なお金は8月16日につけた安値1167より高い値をいまだに維持している。また金が6週間ぶりの安値まで下落する一方で銀は4週間ぶりの高値まで反騰し、今日世界の多様な市場間に示現し続ける異市場間ダイバージェンスの好例となっている。

現在、世界とその金融、商品、そして通貨市場には同調が見られない。たとえばドルが強くなれば商品価格は落ちるだろうとの予測をしがちだ。ところが先週は銀が強い騰勢を見せたと同時に大豆が5週間ぶりの最高値レベルまで反騰し、肉牛も5ヶ月ぶりの最高値レベルに達した。大豆と銀は来週10月4日に開催する秋のウェビナーの焦点となるだろう。興味ある向きはぜひご参加いただきたい。




≪ 短気ジオコズミクスと長期的マンデーン考察 ≫


        先週、世界各国の政府(米国を含む)を中心に爆発したドラマの数々は、単に土星とTスクエアの満月と相関しただけではなかった。実際、もしあなたがトランシットのTスクエアを米国の始原図に当ててみれば、それがネイタルの9室に在泊する金星・木星コンジャンクションと共にカーディナル・グランドスクエアを形成したことに気付くだろう。私達が使用している米国チャートのデータは「1776年7月2日 11:50AM フィラデルフィア」で、9室は法律、移民問題、外交、世界貿易を支配する。先週米国に起きた出来事 — そして今年起きてきた事の全て — を詳述するにあたってこれ以上正確なチャートはあり得ないだろう。9室のみが上述の事柄を支配するわけではない。木星もまたその支配星なのだ。

しかも、アセンダントを天秤座に持つこのチャートを支配するのは金星だ。つまり社会において女性が果たす役割は中心的テーマとなる。金星とそれが支配する星座宮である天秤座も、とりわけ土星が共に働く時には「その領域を司る法」と関連してくる。トランシットの土星は米国始原図の金星と木星に対し、通年オポジションを形成中だ。これは男性による性的違法行為から自分自身を護らねばならないという女性に課されたプレッシャーや、女性からの性的捕食行為の申し立てから身を護らねばならないという男性側に課されたプレッシャーに相関するだけではない(金星はしばしば「彼がこう言った」「彼女がこう言った」などという分裂状態を示唆する)。

木星に対するオポジションは、関税を巡る緊張状態と貿易に関する国際紛争が通常の交易行為を混乱に陥れることも描写しているのだ。またこれは、米国における「理に適った移民政策」の実現に関わる両極の対立を示している。とはいえ同様の問題は現在、世界の他の国々にとっても非常に悩ましい試練となっているのだが。

セクシャルハラスメントと性的違法行為に関わる女性達の「Me Too 運動」は約1年前、蠍座(セックス)に入った木星がちょうど今現在と同じ度数に来たあたりから始まったという事実は興味深い。しかも、金星(女性)は今週10月5日に同じ蠍座で逆行に転じる。ドラマはまだ終わっていない。だがひょっとすると、まもなくそのピークに達するかもしれない。

        金融市場においては、金星はお金と通貨の価値を支配する。蠍座もまた財政問題に関与するが、中でも注目されるのは負債だ。これはつまり、しばしば中央銀行が自らの金融政策および金利政策について驚くべき発表を行って通貨の値動きに急激な影響を及ぼし、翻ってそれが株価と商品市場、両方の価格に多大な影響を与え得る時期を示唆する。したがって拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』中の調査結果でこの金星滞留が前後12取引日の範囲をもって米国株式市場のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルに最高度の相関性を持つことが示されているとおり、これは驚くに値しないことだ。

  現在、私達はこの時間帯に来ており、その中心部は10月5日金曜だ*。この事に留意しておこう。何故なら金星は価値(お金)と人間関係を支配する。つまり人生において、この両方の領域に相当量の変化が起きようとしている可能性があるからだ。ジオコズミック研究によれば、今週と来週、このどちらの領域も、引き続き強調されることは確実だ。すでに私達は今日のニュースの見出しでそれを目撃している。実際、金星が現在滞留中で10月5日に蠍座で逆行に転じること、そして上院がカバノー判事の最高裁判事の任命投票を1週間延期すると決定したことを考慮するなら、週の初めに確実視されていたことが今や拒絶され、全面的に逆転する可能性が高い。

* 少しややこしいかもしれないので念のため
逆行/順行と滞留の中心部:ある惑星が逆行に転じる場合は、ちょうど信号で停車する車のようにそれまでの速度をぐっと落とす。そして完全に停止はしていないが動いていないように見える時間帯がある。順行に転じる場合も車両の発進時と同様に動きが非常に緩慢で目に見えにくい時間帯がある(車の場合は運転者が上手な場合)。つまり惑星の方向が変化する時はその前後に「滞留」の時間帯が存在し、その中心部(ゼロ地点)とは順行または逆行の瞬間となる。

(日本時間では10月6日未明、位置は蠍座10°台。ちなみにサビアン・シンボルのテーマは「攪拌される感情とその使い方を問われる」「護りと救い」)




訳文ここまで
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<翻訳後記>

— 多層世界をナナメに切った一断面。
      それをかいま見た心象として ー


        今回のコラムで指摘のあった最高裁判事候補カバノー判事と告発者ドクター・クリスティン・ブレイジー・フォードに関わる上院公聴会は全米主要局でTV中継されたが、それは部外者の目から見るとまるでリビングルームから見物出来る魔女裁判ショーのようにも感じられた。どちらの主張も真っ向から対立しているわりにどちらも確固とした証拠を提示出来ないでいる。(30年以上前の出来事なら当然かもしれないけれど、FBIによるカバノー氏への事前調査でも何もそれらしいことは浮かばなかったという。おそらく今後1週間の間に追加調査がなされるのではないだろうか)

けれど、それでいながらどちらの証言も一貫しており、特に告発者側のそれは事細かく、過去に少しでもレイプの恐怖を感じたことのある女性ならきっと心の琴線に触れるだろう感情の機微が語られた。一方のカバノー判事もまた、いわれのない疑いをかけられた無実の人として、妻や幼い娘と共に負わされた苦しみを語り「私は嘘の告発に対しては絶対に屈しない」と涙ながらに明言するなど、それぞれの側に立つ支持者達にとってはどう考えても相手側が虚偽を語って貶めようとしていると感じられそうな場面が大写しの画面でドラマティックに放映された。

また、投票を1週間延期するという民主党の主張を受け入れた共和党のジェフ・フレイク議員は、共和党支持者やウォークアウェイ派の人々から裏切り者として批判されていたが、その彼が公聴会の前に、一般人立ち入り禁止とされていた上院エレベーターの片隅に追い込まれ、興奮した数人のMe Too運動の女性に取り囲まれるという出来事もあった。彼は泣きながら食ってかかる女性達を前に言葉を返す隙もないまま問い詰められ、罵倒されていた。あるいは Twitter上で #Me too のハッシュタグを使って声をあげようと女性達に提案した女優のアリッサ・ミラノが、傍聴席に座りながら禁止されていたスマホでの動画撮影をこっそり行っている最中に警備員に見とがめられ、注意を受けながら笑っている場面。そんな出来事の一部始終が誰かのカメラに収められてSNSに流され、人々からは喝采と批判、両極の反応が寄せられた。

  今週のコラムで引用された記事にもあるように、今のところ何が真実かは全くわからない。けれどおそらくこの出来事で一番問題となるのは、法律上は「確固たる証拠に基づいて有罪となるまでは推定無罪」のはずが、いつのまにか「確固たる証拠に基づいて無罪が証明されるまでは有罪」という「空気」が議会民主党とメディアによって創り上げられたことではないだろうか(これは米国だけに見られる流れではないと思う)。特に今回の件は、何の力も持たず傷つけられた一人の女性が権力を持つ裕福な白人男性を告発するという絵に描いたような構図でもあるせいか(と言っても彼女は幾つもの大学を出た心理学者ではあるけれど)、人々は事実の究明よりも、自分が信じることこそが真実だからその通りに事が進めばそれで良いと考えているように見えた。

これは女性対男性のジェンダー闘争だろうか? それとも虐げられた者達の反権力をテーマとした政治ドラマだろうか? 

政治とは関わりのないコンテンツを提供する、ある日系米国人(三世だったかな)ユーチューバーが以前こんなことを言っていた。

『アメリカで生きるってことは一種の戦いみたいなもんだから。ここでは男女ともハイスクール時代からアルファメール(群のボス格)を筆頭とした厳しい階級社会の存在に気付かされる。だからその中でどう上手く生き延びるか、どうすれば上位クラスのヤツらから一目置かれるのか、それぞれに身の処し方を学んでいくようなところがある。その点では日本で生きるより強くならないとやっていけない 』と。

もしそうだとすれば... 自己実現を目指し、潰されまいともがいてきた米国女性やマイノリティの人達がその内面に鬱積してきた怒りは日本で生きる私達の想像を超えるものがあり、表現方法もより鋭くなるのかもしれない。

また別のyoutubeソースでは、2002年と古いデータではあるがちょっと興味深い経済調査が話題に上っていた。それによると、米国女性の政治的傾向としてはリベラル派が大多数を占めるものの、その内訳は未婚女性、それも若年層ほど圧倒的で、既婚女性になると共和党支持率が若干増えるのだという。それは「生活の安定」を意味するのではないか?とのことだったが、本当のところはわからない。


  Twitterやyoutubeにリアルタイムで流れていくコメント欄を見ていると、民主党支持派やリベラル左派の人々からは、当然ながらカバノー判事の有罪は決まりきったものとし、彼やその家族、ひいてはトランプ大統領に対する怒りに満ちた罵倒やかなり下品なジョークの書き込み、そして「女性よ立ち上がれ!」という声が目立っていた。

また一方の共和党支持派やウォークアウェイの人々は、民主党やその支持者に対する「彼らこそ法を無視して抑圧するナチそのものだ」というような罵倒、「保守派は今こそ結束してリベラル左派に対抗すべきだ」という呼びかけ、そして彼らが無実だと信じる判事とその家族(妻と5歳の娘)に対する同情の声が目立っていた。また「トランプが諸悪の根源だ」という声に対しては「いや、オバマが大統領になった時からアメリカは分断され始めたのだ。トランプはそれに点火したに過ぎない」という声も散見された。


  民主党も共和党も、おそらく有権者達が発するそれぞれの声を意識し、それに合わせたパフォーマンスをせざるを得ないだろう。こうして「空気」が大衆を動かし、連邦最高裁判事という重職を左右し、国を動かしていく。それは民主主義を標榜する法治国家にとっては恐ろしいことではないかとも思う。このまま納得のいく証拠が出ないまま任命、または任命却下となれば、米国内の分断と断絶はもっと決定的なものになるかもしれない。実際、まるで滝のような勢いで流れていくウォークアウェイ組の人々の書き込みの中には「公聴会を見ていて心が決まった。市民戦争になるなら自分は武器をとって闘う」などという声さえ上がっていた。もちろんリアルタイムの興奮状態にあっての言葉ではあるけれど、尋常な雰囲気ではなかった。


        今、米国の保守派やクラシック・リベラル*(従来の米国的価値観を否定する現リベラル左派とは異なり、けっして保守的ではなくトランプ氏を支持もしないが言論の自由や米国の建国精神は大切だと考える "旧リベラル派")と呼ばれる人々の間では「コールド・シビル・ウォー」つまり「冷戦状態にある市民戦争」という言葉が囁かれているという。

軍事歴史家のビクター・デイビス・ハンソン氏は少し前にインタビューで『今は日常のほとんどの出来事や軋轢が "政治的文脈" を通して語られるようになった。これは19世紀の市民戦争当時の空気によく似ているし、また1960年代当時に人々の対話構造が崩壊し「彼らVS我ら」といった気分が支配した時期ともよく似通っている。それがインターネットやスマートフォンの普及により、クイックで強烈な議論が当たり前になったことに起因するのか、それとも民主党自体がリベラルから急進左派やハードコアに転じ、米国政治をその基盤から変容させたことが原因なのかはわからない。だがいずれにせよ米国は全く変わってしまった』と語っている。
* "クラシック・リベラル"という括りは2018年1月の記事『山羊座の土星と冥王星:WSJドキュメンタリーによせての中に埋め込んだ動画『歴史的な「言論の自由」運動発祥の地、UCバークレーで今何が起きているか?』に登場するリベラル派の教授達が当てはまると思う。


  『フォーキャスト2012』から転載した特別記事を読んだひとは思い当たるかもしれない。当時の天王星・冥王星スクエアの解説の中には、こうした分断状況を彷彿とさせるような予測が提示されていたと思う。そして今、コンジャンクション当時(まさに1960年代中盤)に受胎したエネルギーは世界の様々な地域で孵化し、その土地や国が背負った過去の傷と痛みを包含しながら明確な形を取ろうとしている。それらの物事は結局「誰か」のせいでもなく「彼ら」のせいでもなく、この世界全体が創り上げた今を生きる人間への挑戦かもしれない。おそらく社会的にも個にとっても「ポイント・オブ・ノーリターン」の境界は超えた。その同じフォースが、日本ではどう結実していくだろう? 


        たぶん今週のコラムで触れられるかも?と思い、何気なくかいま見ていた公聴会と人々の様子だったけれど、米国から遠く離れた日本の片隅から、専門家でもない部外者としてただ眺めているだけでも、それは心重く胸が悪くなるような政治ショーだった。

そしてもう一つ、とても残念な発見があった。わたしの知る限りではあるけれど、欧米の幾人ものアストロロジャー達が、自らのリベラルなイデオロギーを通してチャートに向かい、出生時間も不明なまま、単に誕生日のみの簡易チャートを使いながらクリスティン・フォード氏を聖女のように扱い、カバノー氏をアルコール中毒のレイピストだと断じていたことだった。彼らの顧客はそれを信じるのだろう。

けれど一枚のネイタルチャートを読むには、アスペクトひとつをとっても最善から最悪まで、無限の可能性を探っていく必要がある。たとえ凶悪犯罪者のチャートであっても、そこにはおそらく目に見えない深みが存在する。星を読むということは、限られた時間の中で妥協を強いられつつ、その深みを掴むために最善を尽くすということに尽きるかもしれない。確かにアストロロジャーであろうと霊能者であろうと、ひとりの人間に過ぎない。限界はある。好き嫌いの感情も湧くし、ビジネスを考える必要もあるだろう。でも、たとえどんな事情があろうと、今の時点で善悪を決めつけ、会ったこともない人物を悪の権化として断定する彼らの行為は、アストロロジャーが最も慎むべき人間性への暴力ではないだろうか? このことは、自戒をこめて覚えておきたいと思った。


  日本時間日曜の朝、ニューヨークでは「グローバル・シチズン・フェスティバル」が開かれ、様々なアーティストがパフォーマンスを披露しながらドクター・クリスティン・フォードと女性達を支援するスピーチを行っている。そこには民主党議員はもちろん、共和党でひとりトランプ大統領に反旗を翻したジェフ・フレイク議員も壇上に姿を見せた。彼は「強烈なプレッシャーを撥ねのけ良心に従い立ち上がった共和党議員」としてドラマティックに紹介され、それを見た人々から「ヒーローの誕生だ!」と称賛を浴びていた。流れてきたニュースによれば、彼は公聴会の時とはうって変わった爽やかな笑顔を見せ「私に会いたければぜひエレベーターまで来てください!」とジョークを飛ばしたという。(それでこそ米国上院議員の器....なのかも?)


  世界は今、この瞬間も大きく動いている。 そして今年は日本を含め、世界各地で大きな自然災害が起きて胸の痛む状況が多発している。無数の人々が自分の人生を生き、幸せを求めて戦い、悩み、怒り、泣き、笑っている。その中で、より良く生きたいと願う人間のひとりとして、また好むと好まざるとにかかわらず、その都度小さな偏見を抱えながら生きるしかない者のひとりとして、出来る限り大勢に流されず、自分の道を探っていきたいと思う。

  先週、9月25日の満月のエネルギー・ポイントは『二元性の狭間に存在する無慈悲の自然体だった。 極性の狭間に立ち続け、怖れることなく正しくあらねばならないとも思わず「慈」も「悲」も求める必要のない真の「無慈悲」に至る道を見出すことは果たして可能だろうか? 来たるべき金星逆行をそのために使うことは出来るだろうか?
 
YES, MAYBE.... ! 




9月30日早朝
 hiyoka記.


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

September 24, 2018

🌕9/25の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 9月25日12:11前後、北海道周辺で12:17前後、関西方面は11:52頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で11:23前後に 牡羊座1°59'49"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡羊座01°→02° + 太陽 天秤座01°→02°】
  "A woman rises out of water, a seal rises and embraces her" +
  "A butterfly made perfect by a dart through it"

 『水面から女が立ち現れ、アザラシが浮上して彼女を抱きしめる』+
 『針に貫かれることで完璧な存在となる蝶』

   "A comedian entertains a group" +
   "Light of the sixth race transmuted to the seventh"

 『一団の人々を楽しませるコメディアン』+
 『第七根本人種の光に変容する第六根本人種の光』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~10/8】

※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★全世界に孵化する新たなサイクルに必要な「自分とは誰か?」の再吟味
→★人生に起きる生と死、集合離散のプロセスを深く見つめる必要
→★意識や認知の混乱、思い込み、衝動的な行動に注意
→★いざという時にエネルギーを集中して使えるよう温存する必要
→★情報を見極める手段としてことばに依らない「肉体の声」を聞く
→★自分の立ち位置が徐々に変化しつつあることに気付く    
→★古いステレオタイプに留めようとする力とそれを破ろうとする力のせめぎ合い
→★人や物事のたった1つの側面を強調することで一時的な混乱を収拾する
→★行くも戻るもままならない宙吊り状態のフラストレーションに耐える
→★肉体的、精神的またはサイキックな感性が過度に繊細になる危険
→★様々な選択の中で自分の中に眠る「戦士」の精神を静かに呼び覚ます必要
→★必要なものは全て「ここ」にあるという感覚を思い出す
→★厳しい状況を「純粋な笑い」の力で癒し切り抜けていく・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『石にならずに不動の姿勢を保つ』 
            
            今回の満月
            『二元性の狭間に存在する無慈悲の自然体』 


180925FM


★9月新月の星模様★

太陽が乙女座銀河団とコンジャンクト
太陽・月がオーブ2°強のパラレル
太陽・月・カイロンと土星・ヴェスタがTスクエア
7月26日の月蝕の度数で火星・Sノードがコンジャンクト
小惑星HELが蟹座3°45でヴェスタ・土星・水星とTスクエア、
 火星とクインカンクス
水星・火星・グリーヴ&エケクルスがGトライン
獅子座のNノードから天秤座の太陽・水星にセクスタイル
ノード軸と天王星がTスクエア(アプライ)
カイロンとファエトーンがクィンタイル
土星・ヴェスタと海王星がクィンタイル
金星とエリスがクインデチレ
フォルスが銀河中心にコンジャンクト
9月26日 カイロンが魚座に一時帰還
10月1日 冥王星順行
10月6日 (日本時間04:04)金星逆行開始 蠍座10°50'~
 (11月16日順行天秤座25°台〜)



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        長かった猛暑と豪雨の夏。けれどその夏も、いつものように突然バタンと扉を閉じて去り、秋がやってきました。満月前夜の今、気付くと色とりどりの虫の声が聞こえてきます。そして遠くの空に響くサイレンの音。

『噴火する火山』から『ウィジャボード』へと移り変わるこの新月期のテーマの中で、太陽は秋分点の天秤座0°を過ぎました。それは「エリーズ・ポイント」と呼ばれる黄道上の特異点(各カーディナルサインの0°〜1°/春分、夏至、秋分、冬至)で、意識・無意識を問わずひとりひとりの「個」と「社会の総体」が否応なく交差して斬り結ぶ... そんなエネルギーが生まれる位置です。そしてその一瞬の交差を通して「わたし」も「わたし達」も「世界」も、再び新しいサイクルに入っていきます。

        今、世界は相変わらず…というよりますます、緊張した雰囲気が漂っているように感じます。ただしそれは自分自身が『フォーキャスト2019』の準備のために日々流れ行くささくれ立つようなニュースを多く追っているせいもあるのですが...。


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  さて、この満月。秋分の直後、つまり「エリーズ・ポイント」の刺激がまだ醒めやらない牡羊座1°〜2°で起きます。月はここで恒星デネブ・カイトスとコンジャンクト、そしてエリーズ・ポイントにはカイロン。一方、月に光を映しわたし達に「意識」を与える太陽は、対向する天秤座1°〜2°で壮大な乙女座銀河団とコンジャンクトし、オーブ3°強でコンジャンクトする隣の水星とともに、膨大なエネルギーを送ってきます。さらにこの太陽・月の満月軸は、山羊座2°台の土星・ヴェスタのコンジャンクションとTスクエア。これはとてもダイナミックなフォースだと思います。もうすでに何かしらの力の放射を感じてるひと、多いんじゃないかな。 それがストレスになってるひとも含めて。。

デネブ・カイトスはどちらかというと土星のような味わいを持っている星で、この星がかかわる時、惑星は制限を受けたり働きを抑制されたりすると言われます。けれど、それは観点を変えれば内側にエネルギーを籠もらせること。この満月にかかる力が比較的穏やかであれば和らげることが出来るけど。わたし達の銀河をその外れに含む巨大引力群の乙女座銀河団を背にして輝く太陽、そして山羊座の初期度数に尽きない篝火を灯すヴェスタを抱いた土星からは、たぶん膨大な圧力がかかってくるはずです。なので、このTスクエアに含まれる惑星達のエネルギーは一旦圧縮され、わたし達の中で抑圧となり、やがて解放を求めて噴出するかもしれません。溜まりに溜まって抑制が外れたときのデネブ・カイトスには、他に「精神障害または強い不安」「短気」「性急」「考える前に駆け出す」そして「そのつもりもないのに誰かを深く傷つける言動」という象意もあります。


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  また土星・ヴェスタとの絡みでは、深い部分で抑圧してきた欲望(たとえば温かく迎え入れられたい、愛されたいという赤子のような衝動)と、それまでの人生経験を通して培われた人間への怖れや不信感がぶつかりあって身動きが取れず、自分で気付かないうちにもう古くなってカビの生えてしまった(または無用の)アイデンティティに頑なにしがみつくような傾向も考えられます。そんなときは、無意識に周囲のひと達を刺激するような行動を取って摩擦を創り出し、焼かれるような(一見)ネガティブな形を通して何かを掴むか... 新しい一歩を踏み出そうとするかもしれません。いずれにしても、かなりヒネリの入った表現になりがちなので、周囲に理解して "もらう" のは難しそう(単なるワガママに見えるかも)。「自分という宇宙」でいったい何が起きているのかについては、自分で理解を深めていくしかありません。

なので特にカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の初期度数に主要惑星や感受点を持つひとで、このところ色々悩みや迷いを抱えているひとがいたら... 怒りや苛立ち、哀しみや失望感を誰か(自分自身も含めて)や何かに投影してぶつける前に、立ち止まって自分に何が起きているのか?よく見てみてね。 ここは新しいサイクルの始まり。その第一歩。今はひとも物事も状況も、全てを鏡として認識出来るとき。そこで起きるプロセスには、これからの自分にとってかけがえのない発見があるかもしれません。


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        その一方で、この月は「独立独歩で行きたい」「ひとには頼りたくない」「誰かの期待に応えるのではなく、自分らしく生きたい」という自立への精神も豊かに持っています。これは裏返すと「誰にも干渉されたくない」「自由でいたい」「押し付けられるのは嫌だ」という欲望でもあります。一匹狼願望と言ってもいいかな。。 そして、たぶんそれを貫くだけのガッツもありそう。だけどもし貫くなら、背筋を真っ直ぐ伸ばし、与えられた分だけは何かの形できっちり返すというタスクからは逃げないことが重要です(ネガティブな意味じゃなく)。

そしてひとの行かない道を行くことの意味をお腹にたたき込み、他者からの称賛を期待しないこと。「傷ついた」「傷つけられた」ということばとは無縁のおおらかな精神で行きましょう。この道を行きたいひとは『所詮、宇宙の全ては一編のコメディかもしれない』くらいの感覚を標榜するといいかもしれません。今、世界をひそやかに覆っていこうとしている「静かに...誰も気付かないうちに...捻れた怒りや正義とともにそっと狂っていく」ような風潮から遠く離れ、我が道の中からユニークな何かを生み出せるといいな。自分を助けられないひとは誰も助けられないから、まずは自分を救ってね。


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        他にも毎度のようにいろいろなアスペクトがこの満月を彩っているけれど。全体に言えるのはエリーズ・ポイントの影響下で感情的な揺れが起こりがちな傾向でしょうか。たとえば今度こそ「腐れ縁を断とう」(ひとでも何かの状況やクセでも)と決心したとしても、すぐに気が変わったり、また思い返して悩んだりということが考えられます。それは広く見れば、今の社会の一員として周囲と手を繋ぎ、仲良く心地よくありたいこころの一方で、徹底的に自分の欲望を満たしたい(何もしたくない...という欲でも)というこころのぶつかり合いでもあります。そして結局同じところをグルグル巡りながら身動きが取れなくなるような..。または、頭は良くて論理も鮮明なのに、その論理の狭間に無限に拡がる人間存在の微妙な機微(差異)を無視して進もうとして知らないうちに袋小路に填まったり。上手くいきそうでいかないフラストレーションが溜まりやすいかもしれません。

また、セクシャルなエネルギーも刺激されやすく、それがねじれて表現されると様々な形のハラスメントとして顕れるかもしれません。男性、女性に限らず相手を「力で圧倒する」ことでダークな快感を得るような感じかな。満たされることのない独裁者願望を他者に投影して引きずり降ろそうとしたり、魔女狩り的な行動が見られることも考えられます。万一そんなひとに出会ってしまったら、ひらりとかわせるならかわし、サッサと立ち去りましょう。つられて腹立ちまぎれに報復してもあまり良いことはないと思います。その行動の結果に見合う相手ではないと見切ってください。また、そんな相手と長い間の縁があるなら、感情を交えず戦略的に動くことでまもなく断ちきり時がやってくると思います。ただし、相手と同じレベルに落ちないよう気をつけてね。


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        ひとそれぞれ、弱いところも強いところも違います。この満月は、自分の強さと弱さをよく知るには良い機会になるのかもしれません。秋の始まりとともに迎える新たなサイクル。いつもどおりの日々の中で、喧噪と静けさの中で。どこにいても。違う音が聞こえるかもしれない。体に触れる風が、何かを伝えてくるかもしれない。そしてやがて。自分自身を含めた全てを、その生と死さえも、温かく笑い飛ばせるといいな...。そのまた先には、まだ知らないことがいっぱいあるのだから。




★9月満月のサビアン・シンボル★

 今回の満月はもうだいぶ前に一度ルネーションで経験したテーマも入っています。なのでその部分は以前書いたものに少し手を入れて掲載します。


ベースのシンボル:月 牡羊座1°
『水面から女が立ち現れ、アザラシが浮上して彼女を抱きしめる


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  これは混沌とした潜在性だけが濃密に存在する無意識世界から、人としての意識が形をとって誕生しようとするさまを描写したシンボルだと言われています。 このシンボルは永遠の謎に満ちてもいます。受容性を表す女性形をとって、無意識の水から生まれてきたわたし達の意識。そして、どこからともなく現れてそれを「優しく抱きとめる(embrace)」アザラシ。このアザラシは何を意味しているのでしょう? アザラシは海棲哺乳類、海に生息しながら陸でも活動する動物です。 

このアザラシ(seal)は世界の大自然を二分する水と地、海と陸という世界の両方をよく知り、棲むことの出来る存在です。彼は2つの世界を知る者として「形」を獲得した新しい仲間、新しい意識の誕生を迎え、受け入れ、優しく祝福しているのでしょうか? 護っているのでしょうか? チャネラーのエルシイ・ウィーラーが伝えたことば「Embrace」の主な意味は、やはり好意を前提としたハグや、親が子供を護るように抱きしめることにあるようです。 

けれどあるシンボルを読み解くにあたっては、そこから連想出来るあらゆる可能性やダブルミーニングを探る必要性もあります。B・ボヴィはこの重要なシンボルを解釈するにあたって「Seal」のもう一つの意味である「密封する」「封印する」「押印する」を意識におくことを提案しています。


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  ...生まれた瞬間に、2つの世界の使者であるアザラシに抱きしめられる...もしそこで何かが封印されるのだとしたら? それは生まれた瞬間のまっさらな意識に「 隠されたアイデンティティ 」の「 印 」が押されることを意味しているのかもしれない。そして、その隠されたアイデンティティをこそ追い求めて、わたし達は人生という苦難の旅を続けることになるのかも...? アザラシの「野生」はその旅路に必要なエネルギーを与え、封印されたアイデンティティはわたし達に人生の隠されたモチベーションを与えるのかもしれません。これは、わたしたちの出生の瞬間、この人生の始まりを描くネイタル・チャート(出生図)という「謎」を読み解くことにも重なるイメージです。 

        一方、サビアン・シンボル本で一番読まれ、世界中のアストロロジャーが参考にしている 「An Astrological Mandara」を執筆した巨匠デーン・ルージャーは、このアザラシを無意識世界(水)から彼女を追って現れ、ぐっと抱き留めている姿として捉える視点を提示しています。つまり、生まれ出て確固としたアイデンティティに向かって旅立とうとする意識を、もう一度無意識の水(羊水)の温もりとまどろみの中に引き戻そうとする、逆行・退行の運動性がこの哺乳類の中に秘められているという見方です。これはどちらかというと、アザラシやアシカというよりオットセイのイメージに近いような気もします。( いや、単なるイメージにすぎないのですが...)

実際、どちらの要素もこのシンボルは含んでいるように思えます。
「生まれた! 生まれた! さぁ行くかい? それとも戻るかい? ところで君は、何を探したいの?」


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  謎のアザラシに与えられた役割の二重性は、まるでトリックスターのよう。そんな謎を含めて、この問いかけそのものが「この世界」という、わたし達が歩むことを運命付けられた場の持つ原理のひとつかもしれません。これが、わたし達のこの世での始まりです。

この大地と、その上に棲むわたし達は、毎年春分を迎え、過去と現在の関門ともいうべきシンボル、「牡羊座1°」のテーマをくぐり抜けていくんですね。けれど、考えようによっては今、生きていくこの一瞬一瞬がこの牡羊座1°の連続なのかもしれません。まるで一つの点の中に全てが存在するかのように..。


        では太陽が位置する対向の天秤座1°はどうでしょう?『針に貫かれることで完璧な存在となる蝶』です。これ、昆虫標本のイメージですよね。ガラス箱の中、敷き詰められた白い台紙の上に美しく彩られた翅をひろげて、蝶がピンで留められています。しっかりと処理を施してあれば、蝶の美しさは時を経ていつまでも保たれ、目を楽しませてくれるでしょう。

自分のことになってしまいますが、わたしは子供のころから昆虫標本を見るたびに濃厚な死の匂いを感じてきたように思います。それはちょうど、博物館に足を踏み入れたときに感じる独特の香華にも似ていました。 今とは異なる時の流れの中で、確かに生まれて生きて役割を終え、そして静けさの中で安らいでいるもの達が辿り着いた場所。ガラス越しにその物達と対面するとき、彼らがまとった古色や傷と共に、失われた時の幻が蘇ってくるように感じます。 けれど、この針で刺された蝶は少し趣きが異なります。死の匂いを放ちながらも、それはもっと抽象的な意味合いをも提示しているように感じられるのです。


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  蝶は卵から幼虫、サナギ、そして成虫と、完全変態を経て最終的な形態…美しい翅を持つ姿に辿り着きます。ある日サナギの中で目覚め、パリパリと殻を破って羽化する蝶。初めのうちは心許なくショボンとしていた弱々しい翅が、少し経つとピンと張ってきます。そして飛ぶのに十分耐えられるくらい固くなったら…さぁ、翅をひろげて未知の世界へ飛び立ちます! …その姿。その、蝶が蝶としての完璧な姿に辿り着いた瞬間を、この針で刺された蝶は永遠に留めているんですね。 蝶としての本質が顕現した、その瞬間を。 長い幼年時代の終わりと引き換えに得た、新たな美しい姿。その誕生の瞬間を。

        このシンボルの対向度数、牡羊座1°もまた「誕生」「出現」という意味を持っています。けれど黄道12宮の旅も天秤座まで来て再び迎える「誕生」は、生まれ出ることと同時に、わたし達の精神にとっての幼年時代、そして少年や少女時代の殻に護られた甘やかな時が終わっていくことも意味しているように思います。これから先は、ひとりの「大人」として翅をひろげ、蜜を探して自由に飛び回るのです。古いサイクルは死を迎え、全く新しいサイクルが始まります。けれど、失われた過去の全てはその美しい姿の中に「核」として生き続けています。
 

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  ピンで留められた蝶の姿には、わたし達のこころが映されています。何かを失うことによって得られる新たな自由、新たな目標。未知の冒険。このシンボルは、まるで待ちに待った赤ちゃんが生まれたとき、その最高の感動を永遠に留めようと描く記念の絵や写真のようなものかもしれません。新しく生まれる精神の「核」。自分が向かうべき本質。自分自身とは「誰」だったのか?という問いへの答。それがどんなに漠としたものであっても、このエネルギーは確かにわたし達の奥底に触れ、それぞれにとっての「鍵」となる何かを浮かび上がらせる働きを持っています。

その「鍵」は変容を終えた蝶の姿であり、わたし達の最終的な本質をかいま見せてくれるもの。これから先も、そのイメージは記憶の中で末永くわたし達の行く道を照らしてくれるでしょう。だから今は、進むべきとき。 心許なくても、不安であっても。ふり返ってみて、もしも慣れ親しんだ甘やかな殻を捨てられずにいて、でも本当はこのままでいいわけがないって、どこかでわかっているなら…。そろそろアレがこうだから、アイツがああだからなんて他に転嫁してる場合じゃないかも? もしかしたら誰も助けてくれないかもしれない。それが生の基本になっていくという自由。でもそれは孤独とか孤立とは違う。自分で自分を引き受けるから、浸蝕することなく繋がれるのかもしれない。

        そろそろ周りの景色が動き出してくるかもしれません。物理的にはすぐ動けなくても、本質に対して前向きでいましょう。さぁ、とにもかくにも、新しいサイクルが始まります!



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  さて、ではメインのシンボルはどうでしょう?

メイン・シンボル:月 牡羊座2°
         『一団の人々を楽しませるコメディアン

        この度数のテーマは、サビアン・シンボルには珍しくとてもシンプルです。 ここは小さな劇場でしょうか? それとも、何かのお祭りかな? スポットライトに照らされたコメディアンは当意即妙のジョークを連発したり、滑稽な仕草をして人々を笑わせます。彼にかかれば、しかめっ面した大学教授も意識高く道を説くSJWの闘士さん達も。ちょっぴり疲れたお父さん、ため息をつくお母さん、走り回る子供達も車椅子のお婆ちゃまも、日々の鬱屈を忘れて大笑い。貧乏話も失恋話も夫婦喧嘩やスキャンダルも、難しい政治の話やちょっぴりダークな皮肉だって、全てがギャグとして笑い飛ばせてしまう不思議さ。人間って、ひと皮剥けばなんて滑稽な存在なんだろう! 人々はきっと、ひとときそんな笑いの解放感を求めてコメディアンの元に集まるのかもしれません。このコメディアンが創り出す「場」の中では、一見とても単純そうでいて実は侮ることの出来ない意識のシフトが生まれます。    『あぁ面白かった!』『久しぶりに笑ったねぇ』『うん、楽しかった』 こうしてひとときを共に過ごし、気持ちが軽くなった人々は三々五々家路をたどります。


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  笑い、ユーモア、ウィット…それは重い荷物を軽くし、精神をフッと高揚させるマジカルな力です。牡羊座1°でこの世に生まれ出たばかりのまだ幼い精神にとって、邪気のない笑いや微笑に身を浸すことはどれほど勇気付けられることでしょう。

日常ではいろんなマインドが邪魔をして素直になれないわたし達。でも、コメディアンの居るその空間では、小さなマジックが生まれます。何故だろう? 観客が笑いたくて集まっているから? 絶望的な現実から一瞬でも目を逸らしたいから? そして、笑わせてくれる誰かを求めているから? 

けれどわたし達は、いつもいつもそんな天才コメディアンのいる劇場に足を運べるわけではありません。昔の王侯貴族みたいに、いつも付き従ってくれる道化師を抱えているわけでもありません。でも、面白がれる気持ちは、確かにわたし達の中にある。生まれたときから。ならば自分をお笑い劇場にしてしまえばいい。え、才能がない? 深刻に考える才能なら...ある? ならば深刻に笑ってみるのもいいかもしれない。コメディアンじゃないから、ひとを笑わすプレッシャーなんて、ない。自分の馬鹿さ加減を、だらしなさを、どうしようもなさを、みっともなさを、とりあえず笑ってみよう... 体ごと。だって馬鹿なんだもの。いやほんとに。



        では太陽が位置する天秤座2°は?『第七根本人種の光に変容する第六根本人種の光』ですって。ほほう...これはまた何やら高級そうな。。


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  このシンボル、何か不思議なことばですよね。第七とか第六の根本人種って、元々はマーク・エドモンド・ジョーンズやデーン・ルージャーが関わっていた神秘主義的な思想哲学、神智学の中で開示された進化論から来ているイメージです。(サビアン・シンボルを降ろしたチャネラーのエルシィは霊能者としてジョーンズの薫陶を受けているので、神智学の素養は当然あったと思います。) その進化論によると、人類には全部で七つの進化段階に応じた人種があって、当時(少なくとも1925年当時)まだ出現していない第七根本人種がその最高形態とされているのだとか。。 

19世紀当時の開祖ブラヴァツキー夫人の思想では、各根本人種に実際の民族や人種名が当てはめられていたようですが、B・ボヴィも指摘しているようにレイシズムということばが敵を殴るための武器として使われがちな今の世相では、特に「人種」ということばの扱いには注意が必要かもしれません。結局のところ、人種というのは全人類の遺伝子プールから溢れ出た支流が複雑に絡み合ったいく筋もの流れに過ぎないとされているのなら、「差別」はナンセンスとしても分類上の「区別」はあるはず。 ただ、このシンボルでは第六の「光」が 第七の「光」に変わる…と言っているんですね。。


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  B・ボヴィは虹の光を例に挙げてこう説明しています。 「可視光線はそれぞれに固有の振動数を持つ色の要素で成り立っている。例えば7番目の色、紫は最高の振動数を持つ色とされる」 と。 紫の光…7番目と言えば、スピリチュアルな世界のひとはきっと頭頂のエネルギー・センター(チャクラ)を思い出すことでしょう。光とは「意識」。 エソテリックな教えでは、頭頂のチャクラが開いて最高の振動率を顕現したひとは人類の封印を破って新たな存在になるなどと言われています。

秘教的な教えでは、霊的な道を歩むひとにとっての六番目の道とは「奉仕と献身と信仰」の道。 そして七番目はことばで表せない「儀式的魔術」の道。それは、あらゆる幾何学のゲートを超えて全ての「裏」と「表」を統合し、「意」を完璧に開き、神聖な宇宙的愛の瞬間に至る道なのだそうです。おそらくそこに「時間」は存在しません。また、マーク・エドモンド・ジョーンズ直系のアストロロジャー、ダイアナ・ロッシュによると、1953年版のサビアン・シンボルでは6番目の人種を 「現代を生きるグローバルな人種」 であると定義した上で、最終形態である七番目の人種の出現は、人類史において最高最善の "質" の顕現を意味するある種のクライマックス的な状況だ…と解説されていたそうです。 

さて…このシンボルは6番目の光が消滅し、そのエネルギーが7番目の実在に変容する様子を描いています。きっと「人間」という存在が、確実にシフトしていくのでしょう。「何か」に向かって。


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  ここでは世界が、宇宙が、いえ、わたし達ひとりひとりが、もう一段のシフトアップを促されます。 何かが終わり、そして、ひとつの真新しいピークを目指して再び未知の冒険が始まります。きっと沢山の危機が待ち受けているかもしれません。それでも、わたし達全てを包含する壮大な流れの中で、ひとりひとりの小さな人生もまた、全体と呼応しながら確かに律動しています。意識しようとしまいと、第六の道はわたし達ひとりひとりを、様々なカタチで生きてきました。そしていつの日か、それは第七の道へと受け継がれていくのかもしれません。 そのシステムを支えてきたのは、そしてこれからも支えていくのは、日々の営みの中に生まれるささやかな笑いの積み重ねではないでしょうか? それは媚びへつらう笑いでもなく、誰かに良く思われたい微笑みでもありません。存在の底からこみ上げてくる、歓びの振動です。

眠って…目覚めて…また眠って…。生きて...死んで...また生きて...。わたし達は毎日のように小さなリニューアルを繰り返しながら生きています。 けれどこのシンボルは、日々の体験の中で真に自分の核となるような部分が変化したこと、あるいは変化しようとしていることを示唆し、古い殻を脱ぎ捨てて、新しい道にそっと歩み出すよう促しているように思えます。


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        また、このシンボルから、スピリチュアルな世界で言ういわゆる "アセンション" を想起するひとも多いでしょう。アセンションに伴う地球の激変や天変地異、戦争を語ることばも多く耳にしてきました。 それは本当に起きるのかもしれません。 いえ、何らかのカタチで、何らかの層で、すでにきっと起きつつあるのでしょう。

けれど、それが果たしてどういうものか? その真実を "本当に" 知っている"人間" はどれほど存在するでしょう? 自我である「わたし」や「あなた」は、アセンションを知ることは出来ないと思います。宇宙の果てを目視することは、肉体を持つ人間には出来ません。霊体を飛ばして見る光景も、自我の壁を抜けることはほとんど不可能です。もし「真実」をかいま見ることが出来たとしても、肉体に戻り物質世界のことばで語ろうとすれば、それは今の地上に見合った振動数を持つ "物語" に変容するだけ。

でも、もしその物語がしっくりフィットするなら、それを受け入れ、それを信じ、それを生き切ってみるのもまた素晴らしい選択だと思います。 けれどその前に、わたし達は自分自身の生の物語をきちんと持ち得ているでしょうか? その核を感じ取り、大切に護ってきたでしょうか? これから先は、他者が提示した物語を生きることは難しくなってくると思います。 今この瞬間も、あらゆるものを創造し続けているのは、「創造」そのもの。そしてその創造そのものが、わたし達として今を生きています。けれどその「創造」ということばでさえ、わたし達ひとりひとりにとって全く違う意味を持っているはず。それを、思い出せるでしょうか?


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        それでも、わたし達は持って生まれた人生を生きていきます。あるひとは仕事に、あるひとは病に、またあるひとは恋や愛憎、お金の問題や細々とした対人関係に、またあるひとはこの世界から去りたいと思い、小さくも大きくも悩み、悶えながら。 そうして生きて、未知にぶつかっていきます。 こんな、ちっぽけに見える人生の小路でさえ、その果てに何があるかは最後の瞬間まで見えません。ならば。 このパワフルな満月の下でひとり立ち、大きく手をひろげ、それぞれに壮大な胎内宇宙の奔流と小さく可愛らしいひとりひとりの血の脈動が緊密に結び合い、ひとつの渦となって歓びと共に踊り続けるそのささやかな振動を、ただ感じてみるのも悪くない。 

誰にも、それぞれの時がある。その時がやってくる。「OK!」体の中からそんな声が聞こえたら、きっとそれが合図。優しさとちょっぴりの笑いを携えて、一歩一歩。 新しいサイクルの「わたし」を生きてみてはどうでしょう?



rNeb




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

September 23, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント9/24【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年9月24日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今回も ≪ 先週をふり返って ≫ は要点の箇条書きとさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫


  ダウ平均が史上最高値を更新したニュース、市場の目が次のFOMCに向かっているというニュースの引用を受けて...

世界の株式市場は金星・火星・天王星のTスクエアの完了後、そのほとんどが急騰した。

多くは土星が順行した9月6日の安値から反騰が始まり、重要変化日(CRD)ゾーン内でつけた下値からいくつかの市場には異市場間強気ダイバージェンスが示現した。

天王星が絡む時の典型例として、9月18日の最後の火星・天王星スクエアの後、反騰は上方ブレークアウトに転じた。

大方の目は史上新高値をつけたダウ平均のパフォーマンスに向けられているが、もっと重要なのはアルゼンチンのメルヴァルで、9月21日金曜に史上新高値38,726をつけている。ダウ平均が8月15日のハーフ・プライマリーサイクルの安値からたった7.2%の上昇だったのに比べ、メルヴァルは3週間で43%強の上昇という印象的な騰勢を見せた。

その他日経、上海総合もなかなか印象的だった。米中間の貿易戦争は結局のところそう大したものではないのか、それとも市場はこれまで述べてきたジオコズミック・サインの示唆、つまり今後の木星絡みの貿易の興隆を予感しているのか。ただしこの木星の爆発的効果は新たな問題を生み出す可能性もある。世界経済のオーバーヒートとインフレだ。

火星・天王星スクエアの終焉に関しては肉牛市場と通貨市場にも注目。2018年5月15日、天王星が1930年以来初めて牡牛座入りした。同5月17日、肉牛は2016年以来の最安値水準だったが、先週は113.97と12.4%騰がっている。これはこの市場にしては大きな動きだ(やはり肉牛市場が強いアルゼンチンの株式市場に比べれば地味だが)。牡牛座は肉牛を支配する。『フォーキャスト2018』で述べたように、これは今後2年間、または4年の間に爆発し得る市場だが、もう前哨戦が始まりつつあるようにも見える。

牡牛座は米ドルのような通貨も支配する。先週のドル指数は三尊のネックラインを割って2ヶ月ぶりの安値に下落した。それに反応してユーロは2ヶ月ぶりの高値まで反騰している。

他の市場では、金と銀はまだレンジ相場の範疇だが、それでも8月16日と9月11日の安値は維持しており、MMAの★★★CRD期間だった9月10日〜12日に示現した異市場間強気ダイバージェンスは消えていない。

原油も9月20日に71.81で2ヶ月ぶりの高値をつけている。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


        天王星のアスペクトは終わったが、その影響力はいまだに色濃く残存している。そしてこの先を見れば、すぐに新たなジオコズミック・サインが控えている。それはまたも世界の株式指数のリバーサルに関連するものだ。ダウ平均を構成するうち1/3の銘柄が新高値に達していない(修正高の範疇)という事実(ナスダックを除く)に鑑みれば、もっと用心深くあるべき時に投資家達がどんどん無関心になってきているという危うさがある。

        ではファイナンシャル・アストロロジャーやマーケット・タイマーなら考慮するだろうジオコズミック要因を拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』を参照しながら見ていこう。9月18日、前回のコラムで述べたように火星が3回目にして最後のスクエアを天王星に対して形成した。上述の本によればこのアスペクトはレベル1(最強)であり、13取引日のオーブをもってプライマリーサイクルとの77%の相関性を持っている。プライマリーサイクルに関わるこの時間帯の有効期は10月5日までだ。

9月25日には太陽が土星にスクエアを形成する。これもまたもう一つのレベル1ジオコズミック・サインであり、11取引日のオーブでプライマリーサイクルとは69%の相関性を持つ。その後10月5日には金星が逆行に転じる。これは他の二つよりもっとインパクトの強いレベル1サインで、プライマリーサイクルに対し12取引日のオーブで78%の相関性を持っている。これを総合すれば、三つのサインが9月25日〜10月5日の間に重なっているのがわかるだろう。

        これが私達のやり方であり、私達がマーケット・タイミングの技術を適用する方法だ。サイクル研究とテクニカル研究をこのようなアプローチを通じて繋げていく時、私達はしばしば神秘的に見えるほどの市場判断を下すことが出来る。そして日報や週報の講読者に向けての投資戦略を開発することが出来る。

こう言ってしまえば非常に簡単に聞こえるだろう。だがおそらく、実際に的確な「時」を割り出し、その上に、売買の入り時と手仕舞い時を示す「価格」を見極めることは、想像し得る限り最も難易度の高いタスクだ。それでも正しい決断を下せた時は、人生においてこのような組み合わせの妙を見出した満足感に勝るものなどそうはないだろうと感じる。

そしてこれらの選択をより正確なものに研ぎ澄ますための道具として、アストロロジーほど的確なものもまた、そうはないだろう。

特に、同じく良い結果を生み出すために研究されてきた他の方法論と共に駆使し、その一致をみた場合はさらにその意を強くするものだ。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

September 16, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント9/17【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年9月17日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今回も≪ 先週をふり返って ≫ は要点の箇条書きとさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫

経済施策の評判の良さにもかかわらず、トランプ氏は国民からも海外の多くの人々からも尊敬を勝ち得ていないようだ。

米国の有権者のほとんどを動かすのは政治家が思い描くような「経済問題」ではなくトランプ氏が支持するような「忠誠心」でもなく、好むと好まざるとに関わらず「人格」「正直さ」「真実への誠意」といった価値観だ。

ジオコズミックでは後者を土星が持つ特質にあてはめる。だが土星が司るのは人格や品位だけではなく、人生の多くの経験に関わっている。

土星に関してこんなルールがある。「土星のトランシットが関わる強力なジオコズミック・サインの成立に向けて下げてきた市場はその後下げ止まって底を打ち反騰に転じる候補となる」。もちろん他の惑星のルールも働くが、先週は土星のルールが顕著に表れた。

土星が逆行を終えて順行に転じたのが9月6日。この土星の滞留は非常に強いレベル1のジオコズミック・サインだ。

先月論じたように、火星順行近辺の時間帯で世界の多くの株式指数がサイクル高値をつけ、その後9月6日〜7日の土星滞留に向けて急落した。

ダウ平均、DAX、上海総合は9月11日火曜に向けて下落を続け、★★★の重要変化日だった9月10日〜12日の中日に異市場間強気ダイバージェンスが示現した。

その後土星のルールが示唆したように、世界のほとんどの株式指数が強力に反転して上向いた。

天王星は規則破りだ。予想を裏切り、予測不可能で型破りだ。支持帯や抵抗帯が側にあれば爆発的な勢いで抜けていく。だがそれは反転しなければの話だ。多くの場合、支持帯や抵抗帯を抜けた後でふり返り、おもむろに反転する。これが今他の市場で起きているかもしれない。現在は天王星も9月12日の金星とのオポジションによって強調されており18日には火星が一匹狼の師匠格である天王星とスクエアを形成する。

金と銀にも★★★の重要変化日圏内で異市場間強気ダイバージェンスが示現。ただし主要な長期トレンドのリバーサルを確認するまでにはまだ至っていないので、連日の観察を続行。金と銀は非常に重要な分岐点に来ている。

他の市場ではビットコインが9月9日にサイクル安値をつけた(9月6日の土星順行時に大幅な急落が起きている)が、金曜には週の高値をつけている。9月18日の火星・天王星スクエアを過ぎて値を上げ続けるかどうかが興味深い。過去2回のスクエア形成ではそれぞれ重要なサイクルの天井を打った後で売られている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的社会考察 ≫

        “『激しさを増す米国・中国間の貿易戦争は、世界第2位の経済大国を否応なく勝利に向けて走らせ、世界各国への影響はより多大なものになるだろう』 世界有数の投資グループのエコノミストはこう指摘する。エリック・フィシウィックによれば、貿易戦争の発端をふり返った時、重要な役割を果たしてきたのは政治だ。交渉が始まった理由の一部は米国が中国の成長力を不快に感じ始めたことにあると彼は言う。『これが真相だ。中国は米国にとって、次の地理経済学的、そして地政学的なライバルであり、米国はこれを不快に思っている』『だから私は、どちらの側にしても特に力を入れて妥協案を模索しているなどとは思わない。これは単に貿易問題というよりは、もっと政治的な問題だからだ』 輸出の伸びはほんの少し鈍化したものの、中国の対米貿易黒字は8月に記録的拡大を見せている。”

— Weizhen Ten
  “Trump’s Trade War Against China May Have a Perverse Reaction”
  www.cnbc.com 2018年9月10日付


        “現在 確かに目の前に見られる経済活況と新しい関税が結び付く時、有害な "インフレーション宇宙" が醸造されていく。 FRBはそれを止めねばならないという衝動に駆られ、何をするかといえば当然ながら、金利引き上げだ。”

— Elizabeth Gurdus
  “(Jim) Cramer’s Game Plan:
  Be Ready for Another Trump Tariff-Fueled Sell-Off”
  www.cnbc.com 2018年9月7日付

        私は今、月に一度のヨーロッパツアー最終週をスペインのマラガで過ごしている。ここは何と興味深い所だろう。時に私は自分がスラム街に居るような気がする。しかしそれは私がこれまで訪れた中で最も居心地の良いスラムだ。ここの人々は本当に正直で信頼が置ける。だがその後自転車に乗って長大な海岸線を走ってみると、そこがスラムではないことに気付く。言ってみれば非常にユニークで型破りなパラダイスだ。ここは多大な投資の可能性を秘めた熱帯性の地中海エリアであり、私の想像の中ではおそらく投資家のために用意された次代の巨大な不動産市場だ。だがそうは言ったものの、今のところ投資家達は他所を見ているだろうと確信している(そうあって欲しい)。マラガの人々は大昔から比較的ひっそりと影に隠されてきた自分達のホームランドが変化することを望んではいないと思う。

私がいつもの市場トークから逸れて旅行の話を書くと多くの皆さんが喜んでくれるのはわかっているが、旅の報告はここまでにしておこう。このコラムを毎回欠かさず読むという方々は、天体と人間の経験、とりわけ金融市場に関わる経験との関わりに私が何を見ているかを知りたいと望んでいるのだから。

        さて、今私が注視しているのは今週(9月18日)起きる火星・天王星スクエアの3回目の形成だ。そしてその後は10月5日に金星が蠍座で逆行に転じる。過去に何度も書いてきたように、金星逆行(と順行)は 前後10日〜12日のゆらぎの範囲内においてプライマリーサイクルの安値または高値との最も強力な相関関係を保っている。では金星逆行と蠍座については何がわかっているだろう? 私達はその両方が中央銀行、そして金利政策が変わる可能性と関係があることを知っている。現在私が抱いている懸念はFRBまたは他の中央銀行が進路を変更することで、それがたとえば株式指数のような金融市場を混乱させる可能性についてだ。従来から当然と見なされてきたような金利にまつわる良識がどんなものであれ、金星逆行時(10月5日〜11月16日)に見られそうな物事の展開とはかけ離れているからだ。

        個人生活に関することで言えば、もし過去に別れた恋人が人生に、あるいはあなたのフェイスブックページに再び出現したとしても驚くなかれ...だ。ただこの事を胸に刻んでおいてほしい。以前上手くいかなかったのには厳然とした理由があったはずだ。そしてそれは、もしかしたら蠍座的な関心事*による過ちのせいではなかったかもしれない。だがもし今回あなたが再びその相手に心惹かれるとすれば、それは蠍座的な要因に動かされている可能性がある。つまり、もし過去の美しくも妖しい生き物によってクモの巣に捉えられても構わない覚悟があるのなら...ということだ。

*蠍座的な関心事:
これにはポジティブ〜ネガティブまで様々な要素が含まれるが、この文脈では蠍座の原型の内でも「セックス」「死」「他者の資産」「力」「恨み」「嫉妬」「復讐」「毒」「(死と紙一重の)痺れるような快感」「底深い情」「自分の中には無いと感じる力(またはその力を持つ誰か)と一体になりたいと願う」「人生の深みを覗いてその構造を知りたいという欲望」「エゴの死への潜在的憧憬」などを指しているように思う。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

September 09, 2018

🌑9/10の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

お知らせ

  勝手に決めた夏休み期間もなんだかあっという間。今日で終わりです。そして早くも『フォーキャスト2019』に向けての怒濤期間が始まってしまいました。そんなわけで、今後もこのまま「気ままモード」を続けようと思います。メリマンコラムも抄訳になったりお休みしたり、要点のツイートのみになる日が増えるかもしれません。『フォーキャスト2019』そして『マンデーン2019』。自分の受け持ちである社会予測と個人向け予測のパートを限られた時間の中でも出来るだけわかりやすく正確に翻訳出来るよう頑張ります。
どうか楽しみにしていてください。m(_"_)m

メリマン・コラムは一つ下の記事になります。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  9月10日03:20前後、北海道周辺で 03:27前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は03:01前後、沖縄周辺では02:32前後に乙女座 17°00’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 乙女座17°~18°― 発効期:9/10~10/9 】
   "A volcano in eruption"
『噴火する火山』

   "A ouija board"
『ウィジャボード』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※特に前半のキーワードはひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
 また、乙女座17°が持つ噴出の力学はもしかしたら地震として顕現したかもしれません。

→★燃えたぎる創造の力が潜在的な危機をもたらす状況
→★無意識に起こす突然の癇癪や溜め込んだ感情の爆発に注意
   または、全てに蓋をされたような奇妙な感覚がもたらす欲求不満
→★自分や他者の中に見える「羊の群」を蹴散らしたくなる衝動
→★内なる熱情を持ちつつ冷静にふるまう、または仮面の下の暴力性
→★荒々しさや粗野なふるまいにどこまで耐えるか、受け入れるかのテスト
→★長期の冷却期間を置いて初めて見えてくる物事や精神の新たな「かたち」
→★自分自身の「いつもの」ペースを乱されたときに起こす反応に注意
→★何かから解放されたい、逃げ出したい、離れたいという衝動
→★先の見えない不安から心惹かれる情報に飛びつきたくなる心情
→★感覚や知覚が過敏になり他者や外界の影響を受けやすくなる
→★腹の探り合い、読み合いによる「軸のブレ」に注意
→★無欲の好奇心が素晴らしい直観力を呼び覚ます
   または、安直な好奇心が思いも寄らない「魔」を呼び起こす
→★自分に直接関わりのない問題に踏み入ることで増大するトラブル
→★大方の物の見方から外れた世界観に触れて刺激を受ける、
    または自分の中にその存在を確認する
→★とりとめの無い思考に突然割り込んでくる不可思議な射影
→★自己の「外部」の出来事を走馬灯のように眺める精神
→★希望や願いが叶えられることに対する過剰な期待と依存に注意
→★圧倒的な力の差に支配されるか良い面を吸収しつつ自己を保つかの岐路
→★自ら目を閉じ何かを「信じ切る」ことで安心を得ようとする危険
→★短期的な状況に対してはおおらかで包括的な視線で向き合う必要
→★無邪気な心で全てを笑い飛ばす力がもたらす変化を知る・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『自己の内部で行うカミングアウト』
                    
            今回の新月『石にならずに不動の姿勢を保つ』
                              

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        8月4日に上陸し関西地方に大きな被害をもたらした台風21号、そして9月6日未明に起きた北海道胆振東部地震。今年は各地の大雪から始まり、4月9日の島根県西部地震、6月18日の大阪府北部地震、7月の全国的な豪雨、8月の猛暑、3回の蝕が終わった後に立て続けにやってきた12号、20号、21号の三つの台風、それに加えて火災や爆発事故など、大規模な災害に見舞われる年となっています。あまりにも突然に旅立ちのときを迎えたひと。被災のただ中にあって頑張っているひと。救助・救援やインフラ復旧作業に懸命なひと。大切な物流を担って不眠不休で動いているひと。その他関わる仕事に携わっているひとみんな、どうかご安全に!  一日も早くホッと安らぐことが出来ますように...。


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        たとえば「ルビコン川を渡る」とか「ポイント・オブ・ノー・リターンを過ぎる」とか、そんなことばを聞くことがあるけれど... おそらくわたし達も、今年に入って(というより去年の冬至あたりから)もう引き返せない境界線をひとつ超えたのだと思います。そして今、いくつかの波をくぐりながらここまでやって来ました。 これから先はグローバル・リセット=パーソナル・リセットが否応なく進んでいく中で、2020年(残響は2024年くらい)まで、まだまだ自然災害を含む様々な紆余曲折と試練がやって来そうです。もちろん、緩急のリズムはあります。楽しいとき、嬉しいとき、ほっこりするときもきっと沢山あるでしょう。 

けど、同じ景色が続いてるようでけっして同じじゃない。自分が今まで「それ」や「あれ」に与えてきた意味が、いつの間にか何か異なるものに変化していることに気付く。「現実」もまた違って見えてくる。説明を求められれば「考えが変わった」とか「観点が変化した」としか言い様がないけれど、本当はそうじゃない気がする。たぶん、物事を捉える主体そのものが変わってしまうようなシフト。それが起きるとき(ひとによっては)まるで別のいのちが「自分」として生きているような不思議な感覚を持つかもしれません。あるいは常に宙ぶらりんで何とも言い様のない感覚。それは自我で制御することの出来ない、とても微細で精妙な感覚だと思います。

もしそんなことばに思い当たるひとがいたら、過去の自分や目の前の現実に固執することなく、必要最低限のことだけをきちんとこなし、後は怖れずに静かに待ってみましょう。自分が何処へ行こうとしているのか、何となく見えてくるまで。日々浮き沈みするこころは吹き渡る風に煽られた海面の大波小波に過ぎません。確かにそれは、それ。けれど本当にダイナミックな地殻変動は今、自我の届かないはるか深い海の底で起きています。今、旅は始まったばかりです。


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        けどもしかしたら「自分は現実派だし、そんなワケのわからんこと言われても...」って思うひともいるかな。。 ならば地中深く躍動するマグマが様々な事象となって、社会的に、政治的に、またはネットや身近な人間模様に噴出してくるとき、それを眺めながら自分のこころがどう動いていくのかを観察してみるのも面白いかもしれません。 こころって、意外とシステマチックなものじゃないでしょうか? で、そんなことをしてもし疲労を感じるなら、いったん全てにクリアボタンを押し、出来るだけシンプルな自分に戻ってみる。 乙女座18°の『ウィジャボード』とは、いわゆる西洋版の「コックリさん」を意味します。子供のころ好奇心にかられ、面白半分で遊んでみたことのあるひと、多いんじゃないかな? 誰かがイタズラごころでこっそりコマを動かしたのか? それとも一般常識からすればワケのわからない不可視の存在が質問に答えたのか? あるいは誰かの潜在意識が運動エネルギーとなって顕れたのか? いや、そもそもそこで与えられた答に何か意味はあるのか? 正しいのか? それは体験する側の捉え方にもよります。

もしサイキックな何かが関わっているのだとしても、これは所詮、遊び。だから無視して忘れてしまっていいくらいのもの。でも、意味ありげなことばがこころに触れて、引っかかってきたら? どうしても気になってしまったら? そんなとき、ウィジャボードは不思議をもたらすように見えるけど、実は単なる道具に過ぎません。それ自体が不思議なのではありません。不思議なのは、それを遊ぶ「人間」のほう。「わたし」や「あなた」という存在。

たとえば「あれが欲しい」「こうありたい」「こうであって欲しい」...「欲しい」があまりに沢山あると、そうでない状況がとてもネガティブに感じられます。だからそれを見なくて済むように視線は内側ではなく、外に向けられます。そしてどんどん複雑な枝葉末節に捉えられていきます。外界が内界より完璧なんてことはあり得ないから。だから視線はおのずと尖り、チクチクと刺すような刺激の中で重箱の隅をつつくような精神にもなりがち。


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        「勝たなくちゃ」「少しでも優位に立たなくちゃ」「そしたら欲しいものが手に入るかも?」「いや、せめて代わりにストレス解消くらいは出来るかも...」 こうしてわたし達は永遠にシンプルになれない道を歩み始めます。こころが欲望でいっぱいのとき。足りないもの、手に入らないものを数えているとき。ウィジャボードからふいに告げられたことばは、わたし達をそれぞれの魔界に誘う強力なフォースになることがあります。

だから、シンプルになる。それは簡単なようでいて、難しいこと。特に今のような星模様の下では、なかなか思うようにいかないかもしれません。それでも。ひとり静かに在るとき。ふと空いた時間に行き交う雲を眺めたり、猛夏を越えた木の葉がくつろいで触れあう音を聴くとき。あるいは今日も何食わぬ顔で吹き渡る風を感じたとき。逆巻く思考や感情の波のはるか下方にしっかりと生きている、無言の「わたし」の存在をただ信頼するとき。ウィジャボードは突然、不思議なインスピレーションを伝えてくるかもしれません。

何故かはわからない。ことばでさえないかもしれない。でも、不可思議な温かさに満ちた瞬間。たとえそれが「ちょ、口角下がってるぞ!?」なんて超シンプルな伝言だったとしても。それは今の「わたし」が「わたし」に伝えられる、一番深く大切なことばなのだと思います。


        さて、強烈だった蝕の期間を過ぎ越して、わたし達はまた新しい季節を迎えようとしています。この新月期はどんなだろう? キーワードのパートがとても多くなってしまったので、ここからは簡単にいってみますね。


horsehead-nebula


★9月新月の星模様とチャレンジ★

新月と海王星が分離のオポジション 新月と天王星がセスキスクエア 新月と木星がセクスタイル  木星・冥王星セクスタイル 新月・天王星・海王星・金星が形成するウォリサムレクタングル 火星・天王星スクエアのMPに海王星 金星・海王星セスキスクエア(小惑星プレイを含めるとクァドリフォーム)土星・天王星・パラスのグランドトライン 火星・海王星のウェイニングセミスクエア 火星とカイロンがセクスタイル 金星・天王星のオポジション(ノード軸を含めるとグランドスクエア)金星・カイロンがクインカンクス 水星・ネッソス・エケクルスのTスクエア MCに冥王星族のレンポ(レムポ)がコンジャンクト 月のノード軸に対しアグニがTスクエア 月のノード軸に対してニケがTスクエア、太陽とニケがパラレル ヴェスタ・フォルス・イクシオンがコンジャンクションからキラルス、オルクス、そしてネッソスへの流れ etc.

9月24日:火星のOOBがやっと終了
 (少しは雰囲気が落ち着いてくるといいけれど...)
9月25日:牡羊座1°59'で満月!


「こうであればいいのに」「あんなことが出来たら」と理想を追って気持ちが逸るひとがいるかも。そこでもし「不自由さと束縛をともなう安全を選ぶか? 」それとも「責任を負い自らの管理・防衛を必須とする自由を選ぶか?」という問題が生じたら、焦らずにじっくり熟考していく必要がありそうです。どちらを取っても何かを捨てる、または犠牲にする必要は生じるでしょう。その場合「どうしてもこうしなければならない」という「べき論」ではなく「今の自分の身の丈+ほんの少し」程度のスケールに見合う方向で考えると良いかもしれません。まだ物事は変化しそうだし、この新月図には先を急ぎすぎると混乱してミスを犯しそうな傾向が感じられます。


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新月期〜満月期にかけて、ちょいセクシャルなウズウズするような感覚を刺激されやすい傾向も。おそらくそれは一過性だし、ちょっとした冒険にはなると思うけど。フラストレーションが溜まっているひと、満たされない想いを抱えているひとは十分注意を。単なる「獲物」として狩られる可能性もあります。いずれにしても自分が狩る側だという思い込みは危険です。相手に何かを託し、依存するような気持ちがあれば即座に見抜かれて利用される怖れがあります。またロマンス以外でも、社会的な力、お金の力、地位や名声などにつられての交流も、当てが外れたり場合によっては単なる信者としてただ支配される結果になるかもしれません。良くも悪くも相手のほうが一枚上かも。目先の欲や願望より、ひとりの人間としてまっとうな判断力を保持すること、そして確かな目的に向かって協働出来る相手(または仲間)かどうかを見ていく姿勢が鍵になると思います。


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同じく新月期〜満月期にかけて。以前からどうしても抜けることが出来ないでいた悪癖や習慣、行動上のクセを持つひとは、それをあらためて見つめ直したり改善していく機会があるかもしれません。だからといって、今すぐサッと変われるとは限りません。ただ、今までとは異なる観点を通して何故それが起きているかを理解する、そんなきっかけに出会う可能性はありそうです。それは、場合によってはある痛みをともなうかもしれません。それでも、その行為が自分にとって何を意味するのか? メリットは何でデメリットは何か? またその行為を続けた場合、自分の人生に与える影響を差し引いた後に残された許容量はどの程度か? それ上回る価値を見出せているか? などを具体的に理解し、その上で少しずつ変化を起こしていく。そんなやり方を頭とこころに刻み込む機会になると思います。もし本当にそこから脱したいと思ったなら、やり抜く力は与えられそうです。この新月で過去と未来を創出する月のノード軸に挑戦を与える女神ニケ。彼女は勝利の女神と呼ばれています。けれど、ニケが体現する真の象意は「克服者」です。闘ってみましょう。焦らずに、何度でも。


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世界は相変わらず不安定で、文字通りの火山噴火や地震、竜巻、台風やハリケーンなどの自然災害、突然の暴力的な事件、テロ行為、事故(火災や爆発事故を含む)などが起きやすい状況が続くと思います。 世の中は分断され、不安や怒りのエネルギーが渦巻いています。

「自分の側に大義名分さえあれば(またはあると自分が思えば)何をしようと何を言おうと正当性が保たれる」という観点や「事実の裏付けなど無くても舌鋒鋭く相手を叩けば目立つし称賛される」という考えは、これから先も人々の間にじわじわと滲透していきそうです。でも、誰かを指差して批難することばも、それに同調して石を投げる行為も、そのまま自分の内面を映す鏡になっているのだけど。。

けどこれは、一度踏み出したらもう元へは戻らないかもしれません。特にネットが日常化した社会では、一度振り上げた手は降りることがなく、口にしたことばも消えることはありません。またたく間に消費されることば、そしてドラマ。けれど、消えたように見えてもデータはどこかに残り、きっと誰かがひっそりと記憶に留めていることでしょう。それでも慌ただしい日々の中では即座の印象だけが一人歩きしていきます。そんな人々の流れが膨大な河となって注ぎ込む先は... ひょっとすると、古い思想に新たな衣を着せた統制社会かもしれません。 それとも、山羊座の冥王星が指揮する破壊を経て、やがては全く異なる社会や経済システムが構築されていくのでしょうか? それはユートピア? ディストピア? どっちに近いのかな? いえ、もしかしたら...


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        ところで、この新月図でトラインを形成している土星と天王星は、ともに水瓶座の支配星です。この2惑星は、似たようなマインドを持つ「わたし達」をまとめてひとつのコミュニティを創るにあたり、新たな旗印の下に現状への抵抗と打破をうたい、他との境界線を明確に引いて基礎を固めるなど、欠くことの出来ない役割を担っています。この新月図では、その土星と天王星に政治の公正さを求める乙女座のパラスが加わり、地性グランドトラインを形成しています。これは現在までの対立的な雰囲気が落ち着くというより、ますます旗幟鮮明になっていく表れかもしれません。いわばアイデンティティ・ポリティクスの尖鋭化でしょうか。

グランドトラインはとても調和的なアスペクトです。それをまずはネガティブな方向で読む理由は、各度数のサビアン・シンボルを読み取ったとき「それぞれに個別の危機を抱えた魂達が確固としたアイデンティティを求めて各自の頑なな信念に固執する」という情動が見て取れるからです。もちろん、ポジティブな方向では「新しい経験を求めてこころを開き、共に手を携えて高い見地から今まで気付かなかった解決策を探る」という風にも使えるのだけど...。 けれど世界や社会、大衆という大きなくくりで見れば、無意識に流れやすいグランドトラインを建設的に使うのは難しそう。

それに、ともに18°台に位置する山羊座の冥王星と蠍座の木星のセクスタイルは、サビアン・シンボルを加味して読むと「力の誤用」や「切り取られた文脈の噂話や報道によって他者に過剰な責任を負わせる」「スケープゴート」「大言壮語」というニュアンスが出て来ます。これも、ポジティブに使われるなら「内なる世界のことばにならない囁きを明確に捉え、それを芯として重荷に耐えて立つ」そんな力になり得るのだけど。うーん。。。 


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        混沌の中で目まぐるしく動く世界。けれどその世界のあちこちで、時折個人が放つ美しい生の火花が飛び散る。大きな花火。小さな花火。 そう、パーソナルな領域なら... これらのアスペクトを最善の形で使える可能性は高いと思います。ん?「自由意志なんて人間には無いんじゃないの?」って? そうかもしれません。脳科学者もまた同じようなことを言っています。でもきっと、自我のわたしがいくら考えてもその答は出ない。何故ならわたし達の自我は、たとえ賢人のことばでさえ、ともすると何かをしたりしなかったりするためのエクスキューズに使ってしまいがちだから。意識的に。または無意識のうちに。

メリマン・コラムで引用されていたラメッシュ・バルセカールはこう言っていました。『もし人が非常に深いレベルの理解をもって、人間には自由意志など無いことを真に受け入れるなら...』って。ならば「自由意志の不在」と「自由」とは、何の矛盾もなくひとつのものとして成立するかもしれない。「わたし」が知っている「わたし」というシステムとは異なる「何か」が本当にあるのだとしたら...。

だから。たとえ日々様々なことが起こり、メディアやネットでこころがザラつくような話題を目にしたとしても。ひととき「それがどうした!?」という感じで。まずは「わたし」というたったひとりの領域から。外ではなく、内界の、そのまた奥底に目を向けて。そこにある、今まで気付かれることのなかった「笑い」と「嬉しさ」と「清冽な涙」をみつけて、それを力に。

その力は、ある「音色」を持っているかもしれません。自分だけが知る音色を。あ、もしかしたら、その音はどこかで小さな火がパチパチと燃える音だったりするかも? 

この新月図のMCには冥王星族の二重惑星レンポ(レムポ)が乗っています。そう、前に紹介した「火の女」です。今、わたし達は深い宙の暗黒に包まれて燃え続ける明々とした火の音色にじっと耳を傾け、彼女がこの時代に何を伝えるために名付けられたのか、わたし達の潜在意識についてもう一度考えてみるよう促されているのかもしれません。

え、レンポ? それ何?...というひとは、以前書いたレンポの解説を読んでみてね。


        ...短くまとめるつもりだったのに、気が付いたら思ったより長くなってしまいました(これ、もしかしたら悪癖かも...)。


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        台風21号が過ぎ去った朝、窓を開けたら空は秋の雲に覆われていました。 暑さの残る中、あんなに叫んでいた蝉の声はパタリと止んで空き地には無数のトンボ! あぁ、そうなんだ...。秋。


  みんな、起きてるひともまどろみの中のひとも、働いてるひとも。周囲の景色がどんなに変化しようとも、それぞれのペースで。誰にも手の届かない「わたし」という異界の中で。ゆったりと、こころ休まる新月を迎えられますように...。




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


レイモンド・メリマン 週間コメント9/10【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年9月10日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今回は≪ 先週をふり返って ≫ を要素のみの箇条書きとさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

8月27日の火星順行から先週9月6日の土星順行までの時期は、世界のほとんどの株式指数、特にヨーロッパの指数にとってハードな日々だった。

アジアと環太平洋地域も同様で、日本の日経は8月30日に23,032でプライマリーサイクルの高値をつけたが9月7日金曜には22,172まで急落した。

インドのニフティだけが元気良く、11,584をつけて8月30日火星順行日近辺に示現した史上最高値に迫っている。

米国では先週、ダウ平均がなかなかの持ちこたえぶりだったがナスダック総合は週を通じてかなり急な売られ方をしている。

現在、私達にとって最も興味深いのは金と銀だ。異市場間強気ダイバージェンスが見て取れる。これについては金・銀のアップデートを発行した際の条件を満たしたため、金のスペシャル・アラートを講読者向けに発行した。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “私は自由や自由意志というものを信じない。ショーペンハウエルが語った『人はやりたいと思うことをやれる。だが意志しようとして意志することは出来ない』という言葉が、私の人生を通じてどんな状況においても私とともに在り、たとえ他者の存在が私にとっての痛みである時でさえ、彼らのふるまいに対する私の想いに和をもたらしてくれるのだ。この、自由意志の欠如への気付きは、行動し決定する個としての自分自身や周囲の人々を過度に深刻に受けとめることから私を護り、頭に血が上るのを防いでくれる。”

— アルバート・アインシュタイン

        “ヒンドゥー教ヴェーダーンタ学派不二一元論における傑出した賢者、ラメッシュ・バルセカールはこう教えている。『もし人が非常に深いレベルの理解をもって人間には自由意志など無いことを真に受け入れるなら、それは人を罪悪感から自由にし、彼/彼女が人を審判したり責めたりすることを防ぐだろう』と。(上記の引用に基づくアインシュタインの言葉より)”

— Len Oppenheim
  “Observations from the Middle End"
  len@lenopp.com



        8月29日〜30日、ちょうど火星が2ヶ月にわたる逆行の旅を27日終えた直後に示現したS&Pとナスダックの史上最高値は先週に入っても依然として有効だった。ナスダック総合の場合、下落はダウ平均やS&Pより深刻で8133から当面の安値7873まで落ち込んでいる。これは5取引日でたった3%の下落ではあるが、マーケット・タイマーにとって重要なことは、強力なジオコズミック・サインの集中期にそれが始まったことだ。当時は火星が順行に転じただけでなく、その少し前に木星・海王星の3回目にして最後のトライン形成が終わっている(8月19日)。さらに、土星・天王星の4回目の形成もまた8月最終週に終了した。これは高値の示現と同期している。

今現在、ファイナンシャル・アストロロジャーにとっての関心事は9月6日の土星滞留が下落を止め、新高値へ向けての新しい反騰が起きるかどうかだ。何故なら強い土星のシグナルに向かって市場が下落する時は、多くの場合その下落が終わることを意味するからだ。あるいはまた、木星・海王星、土星・天王星、そして火星の順行と8月29日〜30日の天井との相関性の方がより強く、スタートした下落が10月5日の金星逆行が近付くにつれて勢いを増していくのか? 

その疑問に対する答は、9月18日、火星が3回目にして最後のウェイニングスクエアを天王星に形成する時までには得られるだろう。このシグナルはワイルドで、前後13取引日の内にプライマリー・サイクル、また場合によっては50週サイクルの底か天井との相関性がしばしば顕れる。8月29日〜30日の高値はこの時間帯の始まりと合致していた。

  さて私達は、5月中旬からこの火星・天王星スクエアの影響下にあるわけだが、このアスペクトは国の内外に起きる地政学的カオスや人心の騒乱というキャッチコピーどおりの様相をもたらしてきた(トルコ、ベネズエラ、アルゼンチン、イラン、カナダ、中国、そして米国を思い起こしてみるといい)。各国の指導者にとって、それは生易しい道ではなかった。それはこうした天王星的力学の生きた体現者である米国大統領ドナルド・トランプが彼らに与えたプレッシャーのせいだ。彼の支持者にとっては、彼は非常に賢い戦略家であり、米国のより良い未来のために大きな変化を生み出す一匹狼だ。彼はこれまで他国との拙い経済取引のせいで米国が耐えねばならなかった多くの不正を正そうとしている。 だが他の人々にとって、彼のふるまいとやり方は紙一重の才気と異常さ、さらには不道徳さとして映る。先週は彼について多くの否定的報道が溢れかえった。

  私は今月の大半をヨーロッパで過ごしているが、ここではトランプ氏は人気がない。ある時、それは何故かと質問したところ、非常に興味深い返答がいくつか返ってきた。一人のハイテク企業幹部はこう説明する。

『トランプであれ誰であれ、勝ちたいと望むからといってその人物を責める者など誰もいない。だが彼は、関係する者全員にとって建設的でウィン-ウィンとなるような状況を作りたがらない。彼にとって真の勝利とは誰かを打ち負かすことであり、それまでは本当の勝ちとはいえないのだ。そしてそれこそが問題だ。彼は誰かが傷つかない限り、勝利の満足を得ることが出来ない。そんな人物を支持するのは困難だ。』

        トランプ氏を巡る昨今の苦々しい評価と彼のチャートの間に見られるジオコズミックな相関性は、トランシットの土星が担っている。今週はそれが滞留から順行へと転じたことから強調された。この数週間、逆行の土星は彼のネイタルの水星とオポジションを形成し、海王星とはスクエアだった。以前このコラムで述べたように、ネイタルの海王星とハードアスペクトを形成するトランシットの土星は、個人の人生においてより厳しい試練の時期となり得る。とりわけ誠実さ、道徳と倫理、そして信頼性が問われるような場合はなおさらだ。この時期はしばしば本人の名誉が傷つけられる。その非難が正しいにせよ間違っているにせよだ。そして、本人は誤解された、事実を曲げられた、中傷されたと感じる。悪くすれば裏切られたり騙されたということになる。

海王星の動きは遅いので、1943年〜1947年生まれの多くの人々が何らかの形で今、こうした状況を現在進行形で経験しているかもしれない。トランプ大統領に関しては、それが過剰に効いてくる。何故なら土星は今 彼のネイタルの水星にもオポジションを形成しており、水星は報道、マスコミ、そしてあらゆる種類のコミュニケーションを支配するからだ。先週のニューヨークタイムズの論説ページでは、トランプによって任命された閣僚達の多くが積極的に大統領の意図を邪魔していると暴露された。それも政権内の匿名の高官によってだ。また、ボン・ウッドワードの新刊本『フィア(恐れ)』の一節を引用したワシントンポストによれば、側近や幹部達がトランプのホワイトハウスは機能不全だと攻撃し、『首席補佐官のジョン・ケリーはトランプをバカ者呼ばわりして大統領は不安定で道を外れていると主張』しているそうだ。

これはまさに、トランシットの土星がネイタルの水星と海王星にスクエアを形成している状況にそっくりだ。

        米国経済は上手くいっているかもしれない。だが先週のメディアの記事を通して行われた大統領個人への人格攻撃の凄まじさは驚くべきものだった。そして11月6日の中間選挙にもちょうど間に合う。これはタイミングについてある種の疑問を抱かせる。果たしてこの動きは政治的なものか、それとも宇宙の計らいなのか? その両方かもしれない。だが私達にとってもっと重要なことは、これが金融市場にどんな影響を及ぼすかだ。ニクソンが報道陣との似たような憎悪の応酬に曝された時、彼の大統領職は奪われ、米国株式市場は崩落して1973年1月の史上最高値から1974年12月の安値まで、50%近くの下落をみている。ところが偶然にも、その高値もまた前回の土星・天王星45年ウェイニングトライン・サイクルの最中だった。そしてS&Pとナスダックが史上最高値をつけた2018年8月31日、ひとつのジオコズミック・サイクルが再び終わりを迎えた。

今週も9月12日に金星が天王星にオポジションを形成することから、市場は非常にボラタイルな様相を呈する可能性がある。つまり、9月12日〜18日に金星と火星の両方が天王星にハードアスペクトを形成するのだ。その意味は皆さんならおわかりになるだろう。支持帯も抵抗帯も破られる可能性がある。天王星はそのどちらにも敬意など払わない。愛においても然り、金融市場においても然りだ。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)金融アストロロジー