December 2018

December 22, 2018

🌕12/23の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】

東京・関東ローカルで 12月23日03:07前後、北海道周辺で03:13前後、関西方面は02:48頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で02:17前後に 蟹座0°49'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蟹座0°→1° / 太陽 山羊座0°→1°】

  🌕 "Bathing beauties" /
  『水着美人の一団』/
  🌞 "The Pope"
  『ローマ教皇』
        ↓↓↓
  🌕"A furled and unfurled flag displayed from a vessel" /
  『船から提示される巻き上げられたり広げられたりする旗』/
  🌞"An Indian chief demanding recognition"
  『自らの承認を要求するインディアンの族長』

 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~1/5】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★見る者の羨望と欲求、見られる者の昂揚と重圧、両方への想像力の必要
→★矮小な日常の出来事に人生の鍵が隠されていることに気付くための促し
→★手に入らないものを求めながら多くの代替物に埋もれる危険
→★優しさ、愛、慈しみという言葉にまつわる古いイメージを刷新する必要
→★傲慢な言動、見栄のための嘘、計算されたパフォーマンスに注意
→★報いを期待せずに自らの道を淡々と歩む日々への透明な祝福
→★古いものや意識が終わり、新しい何かが台頭してくる光景または予感
→★今まで隠れていた「内的な個の力」のポテンシャルを感じ取る
→★または、これまで覆い隠されていた強い力が突然誇示される
  (目に映る外的な力が虚勢か本物の力かを見極める必要)
→★これまで辿ってきた人生の道が変わる、または変える決断を下す
→★密やかなプランを胸に、今か今かと風が吹くのを待つ心
→★何かに縛られた状態、または自分自身の頑なさが自縄自縛となり動けない状態
→★何かを要求する前に必要十分な条件を満たして正当な理由を証明する必要
→★人も物事も「良い器」と「壊れた器」の違いを明確に識別していく
→★心または体の「流れ」を良くして新陳代謝を図り
             臨機応変の自在さを手に入れる・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『くつろぎながら油断なく目を見開き、
                    耳を澄ましながら肩の力を抜く』
            ↓
            今回の満月
            『静と動の狭間で自己の足許を固めておく』 

181223FM


        今年最後の満月。クリスマスイヴが代休になって、街もネットもクリスマスセールでチラシやらメールが一杯来るけれど。蟹座の満月でもあるし、今年は家族と一緒にゆっくり過ごすひとが多いのかな。 それに、ひととき喧噪を離れて静かに過ごすことが出来るなら、それが一番な星回りじゃないかな...。


  12月22日朝の日本の冬至チャートでは、12室に太陽が在泊し、ケンタウルス族のフォルスとコンジャンクトしています。だから春分までの間は、心理的にも出来事的にも本当に色々なことが水面下で進行していて、それがあるときジャストのタイミングで突然噴出してくる感じがあるかもしれません(政治面では水面下の動きが激しそう) 時間が経ってふり返れば、その全てが決定的な変化への道標だったことに気付く...みたいな。。 で、この満月期は冬至とほとんど時を同じくして起きるので、太陽・フォルスのコンジャンクションとこのコンビへのアスペクトもまさに発効中。世界も日本も、マンデーン的に見れば「え?」というようなことがあちこちで起きています。 

この満月期は、わたし達の内的世界と社会との関わり、距離をとることの難しさなど、自分自身やパートナー、家族、または社会に対して様々に感じる矛盾の蓄積で疲れてしまったこころをゆっくり癒し、もう一度自分のスタンスと重点の置き場所を確かめるような感じがあります。これまで外部に向かって半ば自動的に表現してきた自分像は果たして本当なのか? 実は、何かが少しずつ変化していないか? などなど、ひとそれぞれの「予感」の中で静かに準備が進んでいくとでもいうような。なので、表面で感知出来ることはもう一段深いところに本当の原因があって、それがある時突然浮上して...何かに気付く、なんてこともあるかもしれません。いずれにしても、お正月が明ければ1月6日の超強力な日蝕が控えています。そして、たぶん激動の2019年〜2020年の幕が開けます。最高の波乗りが出来るように、こころも体も、準備を整えておけるといいな。(^_^



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★12月満月の星模様と挑戦(簡単に)★


<満月図で目を引いたアスペクト>

太陽・フォルスがコンジャンクトして月にオポジションの満月
獅子座MC・ニッポニアと牡牛座グリーヴからセミスクエアの満月
MC・ニッポニアとグリーヴからクァドリフォームの太陽・フォルス
太陽・月とGスクエアを形成するヘカテとウラニア
蠍座の金星・魚座の海王星がトライン
木星・水星コンジャンクションにオルクスと海王星がTスクエア
満月図のロード、冥王星とジュノーがトライン
火星・アストライアのコンジャンクションがレクイエムにクインカンクス
カイロン・ハイジーアのコンジャンクションがノード軸を調停
ICにブラックムーンリリスがコンジャンクト
月のノード軸と天王星がTスクエア


  とりあえず、年末年始も政治・経済・社会は内外共にとても流動的で落ち着かない感じが続きそう。そんな中で、この満月が暗示する心理的なことを少しだけピックアップしてみます。

この満月期、どこかで「切り替わりの合図」となるベルの音(または号砲)が聞こえたひとは?
表面で起きてる事が大事じゃないとは言わないし、ショックだったり緊急のことだってあるかもしれない。でも、ある程度の対策を考えたり取ったりした後は、もう思い悩むのを止めて肩の力を抜き、自然に任せたほうが良さそう。身を固くすればするほど、それは後を追ってくる。けれどそれは、自分の人生の上でもっともっと大きな意味を持つ何かから放たれた、注意喚起の「泡」に過ぎないかもしれない。

今、魚座の海王星は自分の生き方と環境を何としても護りたいと願い、それを感知した蠍座の金星は「今」を精一杯生きようとする。ふと哀しみや孤独感が襲ってくることもあるけれど、それでも自分が知る「自分らしさ」を貫くために踏ん張れる。周囲からどう見られようと、もう構わない。もし「嵐」が来るとしても「自分でないもの」とは距離を置きたい。そんなエネルギー。まだ確固とした基盤を持たない危うさがあるけど、それはこれからしっかりと固めていこう。

外部に対しては、底の浅いお節介や型にはまったつまらない言説に対する嫌悪感を強く感じたり、そんな人々に囲まれた環境から離脱していくこと(あるいはその決断)に心地良さを感じたりするかも。または「母であること」「母的な役割を期待されること」に対し反発する気持ちとして顕れるひともいるかもしれない。そしてそれは、この先何か新しく集中すべきことに出会い、そのための余白を意識的に創っていくことへの促しかもしれない。

近しい間柄では、言いたいことがあってもずっと言えなかった何かがあらためて浮上するかも。もしそんなことがあれば、じっくり話し合うには良いチャンス。ただしひょっとしたらそれはかなり核心を突いていて、関係を壊す可能性も含まれる。自分が本当には何を望んでいるのか? 与えること、受け取ることのバランスはどうなのか? など、互いに感情に走らず・走らせず、相手を一方的に責めたりせず、きちんと話し合えるか? それが後悔しないための鍵かもしれない。また、自分が抱える「世界観」を大きく変え、もっと視野を拡げる必要があると気づくひともいそう。

自分に正直でいたいこころと、周囲に対して一番痛いところは上手く誤魔化しておきたいという気持ちが葛藤するかも? 誰のことばにも伏線や含みがあるし、それを鵜呑みにして勝手な思い込みをすると後で相手をバッサリ斬りたくなるかもしれない。自分を護ることも必要だけど、上手く誤魔化そうとすればこじれる可能性がある。話し合うときは「体」に感じる何かの兆しを大事にしてみる。たとえこころに哀しみや痛みを感じていても、同時に体はなぜか気持ちよさを感じてる...なんてこともある。それが一番信頼出来そう。これまでの関係性を新しい観点/概念から捉え直すきっかけになるかもしれない。

とはいえ...
今まで無理をしてきた実感のあるひとは、とにかく休息を。風邪やその他のウイルスに弱くなってるかも。この期間は精神的ストレスが体に来る可能性も示唆されてる。たとえば理想と現実の乖離っぷりを目の当たりにして、自分だけでなく他者にも周囲にもバランスを取り戻そうと頑張り過ぎていると、いつのまにか限界を超えてしまう。どこかに「もう十分。ここまで」という境界線を引いておこう。まだまだこれから先、いろんな波が来るはず。それを予感し、背筋を伸ばして静かに楽しめるように。出来るだけ空白を創り、自分をいたわることから始めたい。


そして...
2019年1月6日 山羊座15°25’で部分日蝕!
 (午前中なので日本で見られます)



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★12月満月のサビアン・シンボル★


  さて今回は、黄道帯の中でも重要な特異点、エリーズ・ポイント(カーディナル・サインの0°〜1°台)で起きる満月です。エリーズ・ポイントとは個人と社会が交差しあい、互いに斬り結び、ときに火花が散る地点だということ、これまでも何度か触れてきました。また、特にこの蟹座/山羊座軸は人生上で一段と成長の加速が促される領域だと言われています。それは主に、個人の領域 VS 社会という側面で起きてきます。

たとえば蟹座(4室のナチュラルサイン)は、そのチャートの室区分と連動しながら、わたし達の一番プライベートな「こころの底(または潜在意識)」が及ぼす効果を司るし、身の回りや家庭の環境、家族的な繫がりへの志向と見る場合もあります。またマンデーン・アストロロジーなら、やはり室区分との連動の中で、国民の志向性やその国の領土への想い、保守や防護への関心を示唆します。一方山羊座(10室のナチュラルサイン)はわたし達の「公的な顔、または関心」を表し、社会性の頂点として、実際にわたし達が全体に対しどんな機能を果たしていくのか、秩序を保ち統御する力はどうか、責任を負うことに対しどんな態度で臨むかなどを示唆します。だからマンデーン・アストロロジーでの山羊座は、10室と共に政府や国の統治者、指導者、機関、またはそのチャートで主題となるテーマのオーソリティー的な役割を持つ何か(誰か)を指し示すことが多いです。



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  じゃ、その始まりのゲートである蟹座/山羊座の0°〜1°のシンボルは、個人としてのわたし達にどんなテーマを告げているでしょう?

おそらくそれは「見る者」VS「見られる者」の認識 →「成長と変化」という流れかもしれません。これは、わたし達の小さなこころの奥底から世界規模の社会的立場を持つ人々に至るまで、社会を構成する全ての人間存在がその内に捉えられている「仕組み」をカバーするテーマだと思います。そしてこのテーマは、もう一組のエリーズ・ポイントである天秤座0°〜1°(直面)と牡羊座0°〜1°(インプット)にも、その底流として流れ込み、わたし達の中で振動し続けています。


  ...なんて、前置きはいいとしてw。では早速いってみましょう(^_^。



🌕 満月のベースとなるシンボル:
  蟹座0°(双子座30°)『水着美人の一団』


  ここは蟹座の入り口であるとともに、情報と知識を司る双子座の集大成の位置でもあります。...けど、ふむむ。これは華やかな絵柄! シンボル自体は「Bathing beauties」なので、単に「水浴びする美女達」としても良さそうです。けれどB.ボヴィによれば、このことばはネイティブの耳には見かけ上の一シーンとして受け取られ、実際には「見られるための水着をまとってにこやかに集う美女達」というニュアンスで伝わるようです。とすると、これはミス・ユニバースなどの世界的なコンテストで見られる水着審査の場面でしょうか? それとも何かの宣伝キャンペーン? 米国でミス・アメリカのコンテストが始まったのは1921年だそうです。なのでチャネラーのエルシの脳裡に描かれたのがそんなシーンだったとしても不思議はありません(当時のコンテストに水着審査があったとしても、今の水着とは全然違うと思うけれど..)。



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  今、国中から集まった美女達は微笑を浮かべながら自慢のボディを見せつけています。ここで彼女達は、自ら進んで「見られる者」として振る舞っています。微笑と投げキッスで見る者達を大いに祝福しながら。この場では「いかに見られるか?」これが重要。でもそれは上辺だけかもしれない。いえ、きっとそう。何故なら彼女達は互いにてっぺんを目指して競いあっているのだから。

でも、だとしたら... 彼女達は単に「見られる者」としてそこに居るわけではありません。同時に「見る者」として、互いを観察しあっています。そして... 自分自身のことも、こころの中に存在する架空の空間から他者の目を借りて観察し、評価し、審査しているはずです。「あぁ、緊張してきた。イヤだ笑顔が引きつってたりしたらどうしよう...」「よし! あの子よりわたしのほうが目立ってる。勝てるかもしれない...」

一方、コンテストを見ている人々はどうでしょう。たとえ互いに上辺だけだとわかっていても、綺麗なものを眺めながらひととき感嘆してみたり、ああでもないこうでもないと論評するのってけっこう楽しいエンターテインメントだし。彼らが女性であれ男性であれトランスジェンダーであれ、美しいひと達の一団から微笑みかけられたら、悪い気はしません。いえ、もしかしたら。「なぜ自分はあんな風に美しく生まれなかったんだろう...」「どうしたらあんなにスタイル良くなれるだろう? 」「自分ももっと努力しなくては...!」「あんな風になりたい。あのメイク真似してみようかな」なんて思うでしょうか。



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  どんな反応が起きるにしても、ここには「見る者」と「見られる者」が互いに承認願望を満たし合おうとする関係、目と頭を通して互いから満足感を得ようとする関係が見てとれます。そしてその関係は、自分自身の中にも再現されていきます。見る自分が見られる自分を想像し「こんな風に見られるようでありたい...」という願望を呼び覚ますという構造。そして、その願望成就をある程度可能にするのが今のネット社会かもしれません。

  インターネットがこんなにも浸透した今の社会では、フェイスブック、Twitter、インスタグラム、Youtubeなどのプラットフォームにアカウントを持つことも一般化しています。そこは架空世界のステージ、幻想の街角に例えられるかもしれません。たとえ水着姿を曝したりはしなくても、そこでわたし達は意見、評論、日記、感想、映像や画像など、様々な形を通して意識的・無意識的に「自分」を表現しているのではないでしょうか。そこではあらゆるニュースが行き交い、刺激が生まれます。それはまるで、多種多様な情報と想いが怒濤のように流れてやまない、地球を覆う壮大な毛細血管のようです(このブログやわたし自身のSNSアカウントもまたその中の一点だけれど)。



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  そこでのわたし達は、見る者であると同時に見られる者(たとえひと言も発言しないとしても)。そしてそこでもまた、見る者から寄せられる承認や羨望、あるいは同意と共感のまなざし。「いいね!」「そうだよね!」そんなほんのささやかな祝福体験が、ささくれ立ったこころを柔らかくほぐしてくれることがあります。そんな、ちょっとした励ましのひと言が、わたし達の明日への支えになることだってあります。ささやかな暮らしを彩る、一輪の花みたいに。

けれど、もし「見られる者」が「見る者」の承認無しでは不安でたまらないとしたら? 一人前の人間として、何かが足りないように感じていたら? 承認を得ること自体がいつのまにか目的になり、執着が生まれるとしたら.....? 

または「見る者」が「見られる者」を醜いと感じ、その不快な気持ちを腹立ちまぎれに投げつけたら? にこやかな微笑みのやり取りだったはずの場は、たちまち硬直した表情に覆われて殺気立ち、石が飛び交う戦いの場になってしまうでしょう。実際、ネット世界を泳いでいると、そんな場面には毎日のように出くわします。政治の世界でも、今やネットは主要な戦場の一つと化しています。見られることを利用するひと、それを見て利用するひと、楽しむひと、怒るひと、それをまた見るひと、伝えるひと、ひと、ひと、ひと。


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  互いの承認と切磋琢磨の志とを暗黙の了解として美を競うハレの場、水着の美女達が集うステージ。その舞台裏には、他者の承認を貪欲に奪い合う激しい競争世界が拡がっているのも事実です。そして自己打擲や不安、怖れでいっぱいのこころが生まれるのもまた、「見る者」「見られる者」の世界です。幻のあなたやわたしはあまりにも大きく、真実のあなたやわたしはあまりにも小さい。でも、本当にそうでしょうか?

  個人と社会が交差点で出逢い、どんとぶつかって、意識・無意識を問わず火花を散らし斬り結ぶと言われるエリーズ・ポイント、蟹座0°...。一番プライベートなこころの奥底に通じる蟹座のゲートは、頭上に社会のてっぺんを見上げながら、自分自身の在りようを探っていく旅の入り口です。そこでわたし達は「社会」と呼ばれる「幻」に自分自身を投影し、その姿を意識します。けれど結局は「鏡」の表面に跳ね返され、気がつけば再び赤裸々な自分のこころに引き戻されてる...... そんな繰り返しが起きる場所。

でも、そこは自分が護りたい世界。どんなに嫌いだと思っても、愛さずには生きられない、自分だけの世界。その底深くに、幻ではない自分が、いる。 それは誰だったろう? どんな想いを抱えて生まれてきたんだろう? 誰かから愛される前に、わたしは、わたしを愛しているだろうか? 自分を承認しているだろうか? 幻には届かない。でも、確かに生きて血の流れる、この魂を。



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  この満月に光を与える太陽のベースは山羊座0°『ローマ教皇』のシンボルです。射手座の集大成であり、山羊座への入り口ともなるこの度数では、射手座的な宗教性や聖なる世界の探求が、ローマンカトリック教会の教皇、生ける「聖性」としての法王様という器に行き着きます。その存在は「絶対」の信頼と帰依の象徴。政治、経済、社会を超越した聖なる統合の器。 みんなが彼を崇敬し、彼のことばに耳を傾けます。彼の言葉は絶対の善以外にあり得ません。その祝福を受けることは、信じるひとにとってこの上ない価値があることでしょう。 その一方で、ローマ教皇はバチカン市国という特殊な構造の中では最高の階位で、枢機卿団の投票によって選ばれる、独立した国家の元首でもあります。つまりここには「絶対の聖性」と「世俗的な階層の最高位」という "二重構造" が存在します。

B.ボヴィは、この教皇が果たす機能は「祝福すること」だと言っています。肉体を持つ "霊的な父" として大衆の前に姿を現し、みんなを祝福する。 そこには「見る者」と「見られる者」の関係が厳然と存在します。教皇は見られ、聞かれる者としての役割を担い、愛と平和と信仰を説きます。見る者としての大衆は、彼の姿を目にすることによって祝福されたと自ら感じ、信心を深めます。宗教的愉悦を感じるひともいるかもしれません。それが「器」となった教皇の主要かつ聖なる役割であることを、このシンボルは示しています。



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  崇敬すること、祝福すること。承認すること、同時に承認されること。その歓び… 射手座と山羊座の狭間にも、どうやら「見る者」と「見られる者」との共犯関係が生まれるようです。 では、教皇は上り詰めた象徴の玉座にあって、何を思うのでしょう? 複雑な階層構造の中で、日々の政治的な役割の中で、ひとり魂の底に降り立ち、黙々と修行する中で得られる法悦と至福。それを変わらずに保ち、宗教哲学の探求を続けながら俗世の政治に采配をふるう。それらを同時にこなしながら "絶対の普遍性" に至ることは出来るのでしょうか? カトリック教徒ではないわたしには想像もつかないことです。けれどこのシンボルが示す「ローマ教皇」の姿は、自由奔放な探求から厳格な社会構造へと入っていく際に必ず通らねばならないゲート... 一種の理想としての幻像、あるいは「しるし/徴」なのかもしれません。そしてその「徴」の光が今、月に放射され、わたし達を照らす満月となっています。。  さぁわたし達はその月面を、自分の鏡として見ることになるのでしょうか?




🌕 満月のメイン・シンボル:
  蟹座1°『船から提示される巻き上げられたり広げられたりする旗』



  では満月のメインのシンボルはどうでしょう。なんだかややこしい訳文になってしまいましたが...。ここに挙げた原文は、チャネラーのエルシィが降ろしたままの『A furled and unfurled flag displayed from a vessel』ということばです。でも面白いことに、マーク・エドモンド・ジョーンズの本ではこれが『A furled and an unfurled flag displayed form a vessel』(unfurledの前に冠詞 "an" が入っている)となっていて、なんとなく、巻き上げられた旗と広げられた旗が一枚ずつあって、両方とも等しく提示されているみたいな印象を受けます。けれどおそらくこのシンボルの場合は、一枚の旗が巻かれたり畳まれたりした状態と、広げられ掲げられている、その状況の違いと移り変わりを示唆しているのではないでしょうか。



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  ではその違いとは? まずこの旗は、船舶のマスト上に掲げられる旗です。"vessel" は船ですが、一般にいくつものコンテナを積んだ商船などの大型船を意味することが多いとされます。とするとその旗は、その船が所属する国、機関、または団体やグループを示す旗なのでしょう。つまり、一方は巻き上げられたり畳まれて、存在はするけれど見えない状態。もう一方は広げられて風を受け、へんぽんとはためいている状態です。

また、"vessel" という単語は他にも意味があって、それは「導管」。動物や植物の体内にあって、「消化管」や「血管」など、いのちを維持するための「流れ」を護り運ぶ管状の器官を指しています。

B.ボヴィは、このシンボルを霊的視線で見るなら『広い無意識の大海原を進む霊の容器(コンテナ)、あるいはいのちのエネルギーを受肉し、格納し、運ぶもの — すなわち人間を暗示している』と示唆していました。もしそうだとすれば、この情景はわたし達人間にとって二種類の状態を示していることになります。たとえば二つの仕事を持つとか? または異なる二種類の才能? あるいはわたし達が人生で経験する、それぞれに全く異なる二つの状況でしょうか? 進んで来た海路も、あてにしてきた海図も見失ったと思ったら...まるで入れ替わるように、海の色も風の匂いも何もかも違う新しい海原に出ていた...というような?



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  一枚の旗が今、船のマストのてっぺんに掲げられようとしています。しずしずと拡がっていく旗。それはまさに、堂々とその船の存在とアイデンティティーを主張するもの。広大な大海原を「自己」として推進していく「力」の象徴でもあります。そして、その船は旗を掲げることによって、陸地からも他の船舶からも「自分」が何処のどんな船であるかを「認識」されます。それが航行の自由を「承認」されることにも繋がっていきます。

では巻き上げられたり畳まれた旗はどうでしょう。自己の所属を明らかにしない船舶は、正体の見えない船と同じ。認識されることもなければ、承認されることもないでしょう。ん...? それじゃ、旗を畳んだ状態と広げる状態では、その船舶にどんな変化があるんだろう? ひとつは自分の真のアイデンティティーを隠し、護らなければならない状況が考えられます。そしてもう一つは、自分自身を明らかにし、胸を張って周囲に示しながら我が道を進む状態ではないでしょうか?

  でも、もしかしたら...その一枚の旗は... 巻かれたときと広げられたときとでは、そこに描かれた「徴」が変化しているのかもしれません。その船 — わたし達 — の内奥で、何か大きな変化が起きるのだとしたら。。 今まで抑圧されていた何かが、大波小波を分け進むうちに臨界点に達し、まるで革命でも起きたかのように、新たな力が台頭してきたとしたら...。きっとそれまでのわたし達を示す「徴」は捨て去られ、真新しい「わたしの徴」を掲げるのではないでしょうか。

古い旗は外されて畳まれ、古い経験のコンテナにしまわれる。そして新しい旗が広げられ、これが自分自身なのだと宣言する。それが認識され、承認されるかどうかはわからない。それでもその行為は、わたし達がまったく異なる人生のステージに入っていくだろうことを意味しています。



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  一方、月に光を与える太陽のメイン・シンボルは、山羊座1°『自らの承認を要求するインディアンの族長』です。ん、ここでもまた「承認」が出てきますね。「正当性の承認を要求する族長」... でも、すでに族長と呼ばれる存在が自らの正当性を承認せよと主張するというのは、どういう状況でしょう?

ネィティブ・アメリカンには沢山の部族が存在しますが、その長を選ぶにあたっては、部族の人々による一種の投票によるもの、シャーマンの託宣が物を言う形式、またイロコイ部族連合のように、族母(クラン・マザー)が族長を推薦し、それを氏族、部族、連邦の公開会議で承認する形式を取るものなどがあったそうです。(星川淳 著『魂の民主主義』より)。とすると、このシンボルに描かれているのはイロコイ族の族長で、彼はクラン・マザーによって新しく推薦された勇者なのかもしれません。そうであれば、彼はこれから並み居る部族や連合の長達を前に、決然と自分の力を主張するはずです。『他に選択肢などない。自分こそが族長にふさわしい存在なのだ。』 新たな長として他者から承認されるには、権威にふさわしいカリスマ性と力量を見せつけなければなりません。



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  一族を率いるからには、彼は口でも力でも、並み居る長老達さえ打ち負かすほどの存在であることを証明しなければならないでしょう。 新しい力の台頭は、古い権力を引きずり下ろすものです。長老達も、そして推薦に漏れた元候補者達も、一斉に彼を試しにかかります。それは、力と力の真剣勝負。でも彼は負けられません。もう長い間、彼の旗は巻き上げられ、人知れず自分の役割を果たしながら力を溜めてきたのです。出過ぎずに自分の力を護りながら着々と経験を積み、自分はここまで昇って来た。だからこそ。試練の全てに打ち勝ったとき、古い旗は巻き上げられ、我が部族の新たな「徴」として私の旗が風に翻るだろう...。

  けれど、ここはまだ蟹座のゲート。わたし達はこれから一枚のささやかな旗を掲げ、大海原に出航していく一艘の船です。これから先は、凪の日もあれば嵐に見舞われる日もあるでしょう。そんなときは、暴風にさらわれたり破れたりしないよう、大切な旗を巻き上げて護らなければならないかもしれません。何故ならその旗は、わたし達の内的宇宙を満たすいのちの流れ、その「徴」だからです。そして......やがて。



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  わたし達の多くが今、自分の中で何かが確実に変化する予兆を感じているかもしれません。これまでにも沢山の変化を乗り超えてきたような気がする。でもまだ先がある。これは新たな自分を識る旅の始まり。新しい「徴」を掲げる旅の始まり。その「徴」は今日、いや明日、突然炎となって顕れるのかもしれない。いえ、それとも.....?


  今年最後のルネーション。エリーズ・ポイントで迎える満月。いくつもの岐路を予感しながら、わたし達はまた新しい船出の朝を迎えようとしています。


みんな、こころ静かに素晴らしい年を迎えられますように...!







have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

December 19, 2018

📕『フォーキャスト2019』&『マンデーン2019』

  今年も『フォーキャスト2019』が投資日報社さんから発売されます。12月25日の販売開始なので、予約していた方の手許にはもうすぐ届くのではないでしょうか。毎年購入する方々も多い本ですし、毎年今更感の中ではあるのですが、まだあまり馴染みのない方、電子本版の『マンデーン2019』(おそらく来年春 — たぶん3月末日 — にAmazonから発売)を楽しみにしてくださる方のために、今年も中身の項目をざっとご紹介しようと思います。

  去年の紹介記事にも『メリマンさんの文章が去年までとは微妙に変わっている』と書いた気がします。『何がどうとは言えない微妙な感じだけど、前へ前へと容赦無く押されるような、それでいて多様なニュアンスが様々に込められているような...』と。一年経ってみると、その感覚は今年2018年をひと言に物語っていたかもしれない..という気がします(もちろん、ひとによって様々だとは思いますが...)。

  さて、今年。『フォーキャスト2019』のマンデーン・パートの翻訳を終えて、ひと言だけことばにするとしたら、それは『うーん、厳しい...』でしょうか。仕事の合間にそんな感想を思わずツイートしたこともあったけれど、それは「厳しくも受けて立ち甲斐のある数年が、いよいよ始まる...」ということでもあります。翻訳作業の間、一文一文の行間からは、メリマンさんがわたし達に対して発する『心してかかれ。油断せず、誠実に自分の道を行け。これからの数年を無事に、賢く乗り超えていけ』という、まるで檄を飛ばしているようなエネルギーと、「使命感」とでもいうような熱が伝わってくるのを感じていました。目次のゲラを見ると、全体の頁数も去年より30頁近く増えているようです。これはあのカーディナル・クライマックスの年を描いた『フォーキャスト2012』と同等か、それより少し多い感じです。なので終わった時、今までで一番グッタリしていたかもしれません。(^_^;

  では早速、目次を追って紹介していきたいと思います。


forecasts2019-m


相場に関する天体の位相

この本に使われているジオコスミック(アストロロジー)用語


-----------ここから★マンデーン・アストロロジー編------------------


2019年春に発売予定のKindle版『マンデーン2019』にはこちらの項目と後半のマンデーン&個人向け項目が収録されます。また巻末にはより詳しい相場用語やアストロロジー用語集が付録として付きます。

『フォーキャスト2019』のハイライト

  ここではこの本のマンデーン・パートで取り上げた「2019年を特徴づける惑星の動き」とそれにともなって「予測し得る世界の動き」の概要を箇条書きにして挙げています。その全ては以下のとおりです。
  2018年11月8日~2019年12月2日木星が自ら支配する星座宮射手座に在泊し、やはり自ら支配する魚座に在泊する海王星にスクエアを形成する。これはあらゆるレベルの過剰支出、国家や企業のダウングレード、破産の潜在的可能性を示唆する。

  2020年に山羊座を運行する木星、土星、冥王星のステリウムは世界の勢力図に重要なシフトが起きて新世界秩序がスタートすることを示唆する。

  2019年1月31日~11月8日土星と海王星がセクスタイルを形成する。共に自ら支配する星座宮、山羊座と魚座に在泊するが、これは広い意味で美徳、犠牲、思いやりを例示する組み合わせだ。

  2019年3月6日天王星が本格的に牡牛座入りし、7年間在泊する。

  2017年6月16日~2019年5月2日天王星・海王星のワクシング・セミスクエア(171年サイクル)が起きる。

  金融・経済バブル、そして金融危機の可能性が高まる。

  2020年~2023年次の金融危機が起きる怖れがある。

  世界的に不正や欺瞞、詐欺行為が増加する可能性がある。

  重大な影響を及ぼす大洪水の怖れがある。

  連邦準備制度理事会(FRB)に対し急進的改革へのプレッシャーが高まる。

  米国における「報道の自由」に対し批判が高まる。

  世界の基軸通貨としての米ドルに引き続き厳しい目が注がれる。

 法と秩序」を要求する声が世界中に拡がり続ける。


宇宙のセットアップ:現代アストロロジーを通して見る2019年

  ここでは、2019年を2020年に控える山羊座の土星・冥王星コンジャンクションのアストロロジー的「セットアップ」であると捉え、その理由を解説するとともに、この重要な一年をどんな心構えで過ぎ越していけばよいかの概要が提示されています。


幻想と幻滅:木星・海王星スクエアのセットアップ

  ここでは2019年の重要なアスペクトである射手座の木星・魚座の海王星のスクエアを分析するにあたり、それぞれの惑星と星座宮の組み合わせがどんなテーマを持ち、それらが相互に干渉することで生まれるフォースが集合心理にどんな影響を与えるか、そしてそれに動かされることによってどんな事象に繋がっていくかを詳しく解説しています。

  射手座の木星
  魚座の海王星
  射手座の木星・魚座の海王星のスクエア — 2019年
  金融市場
   浪費とインフレーション
   金利
   天候
   世界貿易
   マリファナ、向精神薬/サイケデリックス、そして依存症
  宗教スキャンダルと狂信性
   政治家と著名人のスキャンダル、そして責任回避
   善、悪、そして醜悪


(以下、本文から一部を抜粋)
  ......私達がこの「今後2年間」を過ぎ越して2019年を振り返る時、それはまるで「一時的な躁状態」の年だったように感じられるだろう。確かに面白い年だった。そして愉快な日々は唐突に終わりを告げた。それは指導者達による疑わしい(しかもおそらくは愚かな)決定の結果だった。だがそんな行為を可能にしたのは、あまりに自己満足に浸りきって危険な兆候を見逃し、責任を追及することをおろそかにした大衆だった。.....

山羊座のステリウム:断崖の淵と壁の中の煉瓦

  ここからは2019年の「セットアップ」がいったい何に向けての導入口となるのか、わたし達はこの先どんな事態に備えるべきなのかを、アストロロジーの観点から様々な角度で詳しく解説していきます。さながらメリマンさんのマンデーン・アストロロジー講義を間近に受けているような感じではないかと思います。

  土星と山羊座
  1988年〜1993年のカプリコーン・クライマックス


(以下、本文から一部を抜粋)
  .....1988年~1993年のカプリコーン・クライマックスから爆発した世界的な成長は、カーディナル・クライマックス(2008年~2015年)が起きた2008年まで続いた。それは木星、土星、天王星、そして冥王星の全てが強力なカーディナルT字スクエアを形成した時だった。そしてそれは、この本で1994年~2008年の間、その時期に起こり得る事象として毎年のように読者に警告してきた、世界大恐慌以来最悪の金融メルトダウンと同期したのだった。これから私達は、ここに述べた両方の壮大なジオコスミック・クライマックスの中に立ち現れたいくつかの惑星シグナルが、別にもう一つの惑星シグナルを連れて2020年に帰還するのを見ることになる。.....

カプリコーン・ステリウムのゲートとそれからの道:晴れた日は永遠が見える

ここでは前の項目に続き、より具体的に古いサイクルの終わりと新しいサイクルの始まりが、実際にはどういう意味を持つのか? を理解することを念頭に、木星以遠の惑星達の様々な会合周期を取り上げ、過去にそれが起きた時代の特徴とそれぞれの時点にどんなことが起きてきたのかを解説しています。

  会合周期が短時間に集中して起きた直近の時間帯

(以下、本文から一部を抜粋)
  .....つまり人類はここ20年~30年、変わることのない長期天文サイクルの沼にはまってきたと言える。全体の流れそのものが古くよどみつつある。サイクル当初に始動した多くの構想や戦略は今や陳腐化し、集合体は変化を求めて苛立っている。変化は今にも起ころうとしている。しかしながら、古いサイクルが終わり新しいサイクルが始まる時はいつもそうであるように、そこには圧倒的な不確実性が立ちはだかり、変化という言葉の響きには不吉な前兆さえ感じられる。誰もが変化は必要だと認めている。だが同時に、それは変わることへの怖れが最も大きく膨れあがる時でもあるのだ。.....


月のノード軸と経済サイクル:壁に積まれたもう一つの煉瓦

  ここでは月のノースノード・サイクルとビジネスサイクルについて、マクワーター方式とメリマン式調整サイクルのチャートを参照しながら好況と不況の円環運動を解説し、それをどう捉え、どう備えるべきかに言及しています。


(以下、本文から一部を抜粋)
  ......波が来ている間は波乗りを楽しむことだ。そして、この時期が相当量のキャッシュポジションを積み上げていくには有利な時だという可能性を考慮し、計画を立てよう。今から始めることだ。流動性資金を十二分に増やしていくことで、たとえ下降経済の打撃を受けたとしても(または受けたその時)、あなたは以前から手に入れたいと願っていたものを大幅な割引価格で購入し、同時に増大する負債と金融債務を負いきれない人々に資金を拠出し、流動資産を供給する立場になるだろう。...


牡牛座の天王星:アブノーマルと化す「ニューノーマル」

  ここでは2019年に本格的に牡牛座入りして7年間を過ごす天王星を主軸として、その特質とテーマ、社会的な顕れと予測し得る変化の多面的な様相を解説しています。この章も訳していて非常に興味深かったです。

  一時的活況と落ち込み:牛は月を飛び越えるか?
  一時的活況と落ち込み その2:銀行とパン職人は狂い出すか?
  暗号通貨 VS 旧機構
  保証なき社会保障
  快楽探求者の奇妙な冒険
  2019年:天王星・木星・海王星のトライアングル構造


(以下、本文から一部を抜粋)
  ......牡牛座の天王星はまるで「矛盾語法」のようだ。惑星と星座宮のコンビネーションで、天王星と牡牛座ほど正反対のテーマや価値観を意味するものは他にないかもしれない。例えば、天王星は自由と独立への衝動を意味する。慣例に従わず反抗的で、現状を転覆させ、変化を要求する。一方、牡牛座はといえば、安全性、安定性、そして現状の価値に重きを置く。変化は望まない。他の人々が変わらない限り、自分や自分のテリトリーが変化することを好まないのだ。......


2019年の米国

  この章はメリマンさん推奨の米国建国図を例にとり、その選択に何故整合性があると見るか? について簡単に説明するところから始まります。そしてプログレスの技法とトランシットの技法を国家のチャートに当てはめてどう読んでいくかを多岐にわたって詳しく解説しています。国の始原図を読み解くことはマンデーン・アストロロジーの根幹とも言える部分ですが、2019年の米国がどうなっていくのか? という命題に基づいてマンデーン・アストロロジーを学んでいくには格好の章だと思います。

  米国建国の始原図
  米国のプログレス・チャート
  米国始原図に対する2019年のトランシット


(以下、本文から一部を抜粋)
  .....また他にも、米国市民が必要とする医薬品の価格に関して重要な改革が進んでいる。処方薬の値段は長い間あまりにも高額だった。だがそれは、現政権の尽力によって値下がりしつつある。これは米国市民にとって、このアスペクトに関連する事象の中でも歓迎すべきことだ。良い方向への改革は、病院、介護施設、監獄、拘置所に関しても、そう間を置かずに目に見えてくるかもしれない。また米国海軍と世界の海における米国のプレゼンス、そして内国の湖や河川についても改革が進む可能性がある。......


2019年の米国大統領

  この章は、米国大統領ドナルド・トランプ氏の個人チャートをもとに、2019年に彼が経験しそうな事柄、心理状態を詳しく予測しています。2019年のセットアップが2020年への要の分岐点となるなら、世界の大国である米国の大統領の去就はわたし達の国、日本にも大きな影響を及ぼすでしょう。そして2020年は次の大統領選が行われる年でもあります。鋭く分断されていくかに見える世界の様相の中で、米国という一大国を預かるひとりの人間としてのトランプ像を描いていくメリマンさんの今回の予測は、かなり踏み込みながらも公平性を保つものだと思います。これは他の要人を読み解く上でも、様々な政治イデオロギーを超えて広く参考になるのではないでしょうか。

...余談になりますが、訳者はこれまで多くのアストロロジャーによるドナルド・トランプ分析を見てきました。でも残念なことに、その多くが分析するご本人の政治思想のフィルター越しの語り口であり、かなり偏った見方ではないかと感じざるを得ないものがありました。けれど、アストロロジャーも一人の人間に過ぎないわけで、多くの人は「自分と思想が似通った集団」の中で生きており、その集団に語りかけることを意識しながらアストロロジーを使うことが習慣となっているからかもしれません。また米国の昨今の風潮として、少しでもトランプ氏の功績を認めるような発言を公にすると、「人種差別を支持するのか」などと文句を言われかねない...という懸念もあのではないかと思います(実際、訳者自身が観察したところでは、急進左派の活動家がネット上で面白半分の人々を巻き込み、個人レベルの保守派YoutuberなどのSNSや、活動資金援助を得るためのファンディングのプラットフォームに「差別主義者」であるという虚偽の報告を大量に送りつけ、アカウントを閉鎖に追い込むような例が増加しつつあり、米国の「言論の自由」は脅かされつつあるのではないか...という印象を受けます)。

けれどマンデーン・アストロロジーを実践する時は、どこまで偏りのない見方が出来るかが勝負です。それには、政治、経済、社会の知識、そして左派・右派・急進派・保守派・両極をまたいで存在するリバタリアン、セントリスト、そして米国であれば急進リベラルに嫌気がさして共和党に鞍替えしたウォークアウェイ派やオールドスクール・リベラル、今後の世界を左右するかもしれない「ミレニアル」と呼ばれる世代の特徴など、様々な人々や階層の存在とその感覚を、多少なりとも掴んでおくことが大切な鍵になるかもしれません(とはいっても、自分を省みてもやはり限界はあるのですが...)。というわけで、この章は直接会ったことのない著名な人物をひとりの人間としてどう分析するか? に関する、第一級の教材になると思います。

  ネイタル・チャート(出生図)
  ドナルド・トランプのプログレス・チャート 2019年
  ドナルド・トランプの出生図へのトランシット 2019年


(以下、本文冒頭から一部を抜粋)
  .....彼らはトランプが行ったこと、米国経済に彼が与えた変化、そして彼が政治の中枢から物事を揺り動かしたという事実を気に入っている。しかし、必ずしも彼自身の人となりやそのふるまいを好んでいるわけではない。彼らは達成された事を好むが、その結果を生み出すために取った手段を嫌う。そしてそれが、米国の精神に葛藤を創り出す。これほど鉄面皮で、厚かましく、攻撃的でさえある指導者の下で、いったい我々はどう繁栄し安全でいられるというのか? しかし、米国民が望んで止まなかった変化を選挙を通じて政府にもたらすには、おそらくこれが唯一の方法なのだ。......


2019年の水星逆行期

  2019年の内惑星の逆行は水星のみです。ここでは逆行の日取りとその間の注意点について述べられています。

  — 2019年1月14日追記 —

 『フォーキャスト2019』の水星逆行記事(P95)中、日付に間違いがありました。
  誤)7月27日〜31日 
  正)7月7日〜31日

  原文の校正ミスに気付かずそのままになっていました。
  お詫びとともに訂正いたします。




------------ここから★相場編------------------

このパートはわたしの担当ではありませんが、投資家の方なら各項目を見ただけで大体の内容は把握出来るのではないでしょうか。国債、米国株式、日経平均、通貨、金、原油、穀物、大豆に関し、各相場に関連するサイクル理論、テクニカル理論とジオコスミック展望、また必要に応じてキー・パーソンや関連機関のアストロロジー・チャートを駆使したファンダメンタルズ分析などを駆使し、可能性の高い値動き、そして要となりそうな重要変化日を割り出しています。

2019年の米国Tノート(米国10年債)及び金利

 回顧/サイクルズ/ジオコスミックス/連邦準備制度理事会(FRB)/ジェローム・パウエルFRB議長/結論/重要変化日

2019年の米国株式

 回顧/米国株式の長期サイクル/ジオコスミック1/ジオコスミック2/NYSEの始原図/株式セクター/結論/重要変化日

2019年の通貨市場(米ドル指数、ドル/円、ユーロ/ドル)

 米ドル指数:回顧/米ドル指数のサイクル — 16.5年サイクルと16年 "大統領選" サイクル/ドル・円相場:回顧/サイクルズ/ユーロ・ドル相場:回顧/サイクルズ/ジオコスミックス/結論/重要変化日

2019年の日経平均株価

 回顧/サイクルズ/ジオコスミックス/結論/重要変化日

2019年の金相場

 回顧/金のサイクルズ/ジオコスミックス/結論/重要変化日

2019年の原油相場

 回顧/原油の長期サイクル/ジオコスミックス/結論/重要変化日

2019年の天候パターン

 事故及び自然災害が起こりやすい時期/2019年の穀物相場(コーン・大豆)/コーン:回顧/サイクルズ/ジオコスミックス/結論

大豆

 回顧/サイクルズ/ジオコスミックス/結論/重要変化日


------------ ここから再び★マンデーン編&個人編 ------------------


2019年の調和の日/試練の日

  調和の日とは「何かの集まり、祝いごと、パーティーや約束を交わすようなときに幸先の良い援助を与えるエネルギー」が形成される日。試練の日とは「障害や事故、争い、不和を生じるような刺激的なエネルギー」が形成される日のことです。年間で特徴的に調和や試練が示唆される日にちを挙げています。これは個人のネイタルにもよるので全てが良く全てが悪いわけではありませんが、複数の人々が集う場合など、一般的な参考として役立ちます。


2019年の季節的なテーマ

  2018年冬、2019年春、夏、秋、それぞれの四季図を元に、その季節の世相を彩るテーマや雰囲気、個人としての要注意点など、様々なな角度から詳しく分析、解説しています。マンデーン・パートの中でも2019年のパースペクティブを得るには一番の箇所だと思います。

  冬:2018年12月21日~2019年3月20日

   この時期の主なジオコスミック・サイン
   冬至 ― 山羊座へのイングレス


(以下、本文から一部を抜粋)
  .....総じて、私達が2019年の第一四半期にレッテルを貼るとするなら、「聖人と罪人の時」とでもするだろう。この時期には多くの美徳と思いやりの精神、人類愛の見本のような英雄的行為、世界平和運動への大いなる関心の高まりが見られるかもしれない。だがそれと同時に、大衆に対する壮大な欺瞞と不正行為が行われる可能性がある。それはまるで、誰もが催眠術にかかり、何かに取り憑かれ、そして不信感から自己満足の境地まで様々に味わいながらフワフワと超現実の世界を歩いているような感覚だ。もしかすると、国中(連邦レベル)で大麻が合法化されるという話題が一番のフックとして強い印象を与えるのかもしれない。......


  春:2019年3月20日~6月21日

   この時期の主なジオコスミック・サイン
   春分 ― 牡羊座へのイングレス


(以下、本文から一部を抜粋)
  .....政治的な面を見るなら、これは極度の無秩序、混沌、そして、もし指導者達が自らの言動に注意深くなければ、裏切りの感覚が巷を覆う時期と同期しやすい。彼らは複数のファクトチェッカーを必要とするだろう。何故なら、入って来る情報が極端に歪められるために、間違った結論に導かれるからだ。政府の指導者達の言動はそれぞれに矛盾しており、実際には言ってもいないことを相手が言ったことにしたり、間違った印象を広めるためにわざと相手の文脈を無視して言葉を切り取ったりする。真に注意深くしていないと、この時期は侮辱と狼狽の時となりかねない。.....

  夏:2019年6月21日~9月23日

   この時期の主なジオコスミック・サイン
  夏至 ― 蟹座へのイングレス


(以下、本文から一部を抜粋)

  .....この時期は、木星・海王星スクエアが顕著に強調される。実際、都合3回にわたるスクエア形成のうち、2回がこの季節の始まり(6月16日)と終わり(9月21日)に起きるのだ。これが何を示唆するかといえば、今年の夏には大きな希望が生まれ、たとえどんなに小さな可能性であれ、いや、信じるに値する証拠など何もなくても、全ての可能性が最善の形を取って顕れることを信じる意欲だ。用心深くしていないと、いわゆる「盲信」状態に陥るだろう。....

  秋:2019年9月23日~12月22日

  この時期の主なジオコスミック・サイン
   秋分 ― 天秤座へのイングレス


(以下、本文から一部を抜粋)

  .....この時期は、次の事を頭に入れておくことが大切だ。あなたは全員を喜ばすことなど出来ない。あなたがどんなに懸命に頑張ろうと、何もすることなく動きもせず、それでいて重い物を必死に持ち上げている人々の取り組みを批判し、アラ探しする権利は自分達にあると感じる者達は必ず存在するのだ。年も終わりを迎えるにつれて、総体としての集合意識は真面目に考える方向に振れていく。そして国の財政と政局の安定が心配の種となっていくだろう。.....


2019年星座別個人の運気予測

  各星座宮別に、太陽の位置に対する遅い惑星の運行を中心として2019年の主なテーマと星座別の調和の日や試練の日を「仕事とお金」(好機や注意点、力を入れると良い方向性など)「人間関係」(社会的なつき合い、恋愛、友人、家族関係など)に分け、対面で語りかけるように(というか、相場編やマンデーン編とはうって変わって、優しく噛んで含めるような調子?で)解説しています。

特に今回は、2019年全体の惑星テーマの厳しさの影響を強く受けることが予測される星座宮(主にミュータブル・サイン)に対しては、人生の中で「ここに注意せよ」とばかりに、とりわけ率直に指摘しているように感じました。訳者自身も太陽をミュータブル・サインに持つので「え〜?そこまで言わなくても..」と思わないでもなかったけどw、個々のネイタルに見られる他の様々な要素にそれらを加味して考えるとき、この章に提示された太陽からの注意点は、それを一種の「座右の銘」として2019年を渡っていくなら、様々な場面で生きてくるのではないかと思います。

  牡羊座 3月20日~4月20日
  牡牛座 4月20日~5月21日
  双子座 5月21日~6月21日
  蟹座  6月20日~7月22日
  獅子座 7月22日~8月22日
  乙女座 8月22日~9月22日
  天秤座 9月23日~10月24日
  蠍座  10月23日~11月22日
  射手座 11月21日~12月21日
  山羊座 12月21日~1月20日
  水瓶座 1月19日~2月18日
  魚座  2月18日~3月20日

———————————————————

  以上、簡単ではありますが『フォーキャスト2019』と『マンデーン2019』をご紹介してみました。何となく、雰囲気は感じられたでしょうか? アストロロジーや政治経済面など、初学の方には多少難しい概念や聞き慣れない用語が使われているかと思いますが、大抵はネットで調べれば出て来る内容ばかりです(訳者自身もそうやって少しずつ理解してきました。そして今もなお学習中です)。

 『フォーキャスト2019』は税込¥8,100と投資家さん向けの高価な本ですが、金融アストロロジーを学びたい方、本格的なアストロ・トレーダー志望の方にとっては必須の教材になると思います。また、来春発売予定の『マンデーン2019』Kindle版(予価¥1,214)は、特にマンデーン・アストロロジーを学ぶ際にはお薦め出来る内容だと思います。本来ならフォーキャストと同時発売出来るといいですし、もう少し早くとのご要望も頂いているのですが...ボリュームのある印刷原稿を電子本用に編集し直す作業がけっこう大変で、現状ではどうしてもかなりの手間と時間がかかってしまいます。どうかしばらくの間、お待ちください m(_"_)m


hiyoka.

December 16, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント12/17【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年12月17日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ
  メリマン・コラムはこれから2週間休載でフォーキャストの抜粋を掲載と下記にありますが、来週、次の週(大晦日)と新年はお休みさせていただきます。年明け1月7日付のコラムは場合によっては抄訳を掲載するかもしれません。
m(_"_)m


【告知】
  今後2週間のホリデー・シーズンは通常のコラムは休載させていただく。しかし代わりに過去のフォーキャストからの抜粋を掲載するつもりだ。以前からずっとこのコラムをお読み頂いている皆さんの温かい支持に感謝すると共に、皆さんが楽しい休暇と豊かさに満ちた新年を迎えられんことを祈念してやまない。
レイモンド・メリマン



≪ 先週を振り返って ≫

        “株は金曜、予想を下回る中国とヨーロッパの経済データが世界の景気減速への懸念を悪化させた後に急落した。”

— Fred Imbert, Sam Meredith, Yen Nee Lee
  “Dow Dives About 500 Points Amid Rising Fears Over Global Growth”
  www.cnbc.com 2018年12月14日付

        “金は先週金曜に1週間以上にわたる最安値をつけ、ここ1ヶ月以上見られなかった週最大の下落に向かいつつあった。一方米ドルはFRBの会合を来週に控え、米国の健全な経済データを受けて上昇し... 米ドルは米国個人消費支出が勢いを増し11月の工業生産も持ち直したことから19ヶ月ぶりの高値まで上昇した。市場はここで、米国の中央銀行が金利を引き上げると広く予想されている12月18日〜19日の連邦公開市場委員会(FOMC)を待つ形となる。だが、そこで焦点となるのは2019年の見通しはどうかという一点だろう。”

— Reuters
  “Gold Dips to 1-Week Low as Dollar Bounces on Strong Data”
  2018年12月14日付

        先週は世界経済の減速、打ち続く貿易論争、そして欧州連合から離脱する英国を巡る悪戦苦闘で見られたヨーロッパ各国指導者達の自信の欠如によって、世界の株式市場にはまたも困難な週となった。

また先週は、都合5回形成される天王星・海王星セミスクエアの4回目が12月14日金曜に起きている。これは1993年のコンジャンクションから始まった171年サイクルの1/8局面だ。これら2惑星が互いに形成するハードアスペクトは、混沌、乱気流、そして不確実性というテーマを包含する。この強力なアスペクトの中央時間帯は、最初の形成が起きた2017年8月(この当時米国を襲った壊滅的なハリケーンを覚えているだろうか?)に始まり、2019年5月2日に起きる5回目にして最後の形成によって完了する。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “四面楚歌に陥った英国首相テリーザ・メイは、欧州連合からもう少しの譲歩を引き出そうとブリュッセルに駆けつけたが、金曜には手ぶらでロンドンに降り立つことになった。...『欧州連合に課されるどんな新しい法的義務もあり得ない。これは自明の理だ。』木曜、ブリュッセルにおいて欧州委員長ジャンクロード・ユンケルは報道陣にこう語った。英国議会は1月21日までにEU離脱協定に関する投票を行うことが法で定められている。”

— Silvia Amaro
  “EU Refuses to Help British PM Over Brexit”
  www.cnbc.com 2018年12月14日付


        今の時期は注意すべき重要な短期のジオコズミック・サインがないことから、ひと息入れるには良い時だ。この状態は来年1月2日〜5日の土星とコンジャンクトした日蝕が起きるまで続く。それに今週は12月20日の太陽・天王星トラインと21日の金星・海王星トラインという穏やかなアスペクトが起きる。宇宙と同調しながら1年を終えるにあたっては良い感じであり、もし市場もそれに同期するなら、そこそこの年末反騰があるだろう。もっと個人向けに言うなら、これら2種のアスペクトはテクノロジー(太陽・天王星)に関連する贈り物への喜ばしい反応を示唆している。もちろん愛やロマンス(金星・海王星)の香り漂う親密なギフトも喜ばれるだろう。魚座の海王星はファンタジーを強調し、蠍座の金星は官能性が強まる可能性を持つ。だからあなた自身の想像力を大いに使って自分とパートナーのイマジネーションをかき立てるようなプレゼントを選ぶと良いだろう。

問題はその後だ。時計が新年の刻を告げる。すると、ほとんど即座に現実と直面するべき時が始まる。あなたは心の準備をしておかねばならない。


        過去2週間は、2019年に何を予測し得るかをかいま見るような現象が起きてきた。それは集中的な海王星のアスペクト、例えば火星・海王星への太陽によるスクエア(12月2日〜5日)、火星・海王星コンジャンクション(12月7日)、そして都合5回のうち4回目の天王星・海王星セミスクエア(12月14日)、そしてその間に起きた水星逆行の終了(12月6日)の為せる技だ。これらのジオコズミック・サインを集合体の心理に落とし込んで見るなら、これは巨大なスケールで起きる混乱と不確実な感覚として捉えられる。そして投資家達(そして当然ながら株式市場)はそのどちらも嫌う。短期の宇宙的絵図は今後2週間の一時的な休憩モードを指し示してはいるが、その一方で、より大きなジオコズミックの青写真は政治・金融のシステムにおける統制力と視野の喪失が、ビジョン、プラン、そしてよく統御されているという幻想を生み出す危険を示唆している。つまり平たく言って、例えば英国が自らのブレクジットの舵取りをしようと苦闘するのを横目で眺めながら、ヨーロッパがそれに手を貸したがらないのは実際のところ何に起因しているのか?

        過去2週間にわたる海王星アスペクトのヘビーな猛攻は、事態を収拾させなかった。それは来年、木星が海王星にスクエアを形成(1月〜9月)し、同時に天王星が5月2日まで海王星にセミスクエアを形成、そして木星が天王星にセスキコードレイト(またはセスキスクエア、135°)を形成(1月〜10月)する年の前奏曲だった。これは換言すれば、2019年には大半の時が、これら3惑星(木星、天王星、海王星)の間に繰り広げられる葛藤に費やされるだろうということだ。それは3惑星が互いの配置において生じる質の相反性と、分岐し乖離しようとする活動の中で、それぞれのテーマを統合する道を見つけ出そうと試みる過程だ。

        その一例として、海王星を考えてみよう。これはこの宇宙的な糸(意図)を紡ぐにあたって、まず間違いなく最も壊滅的な力を持つ、重要な鍵となる惑星だ。他に理由があろうと無かろうと、1)海王星は自ら支配する星座宮に在泊し 2)他の惑星達が去った後でさえ、まだそこに留まり続ける。海王星が抱えるジレンマを解決するには、常に最善の「正道」を歩むしかない。それは他者の向上のために自らを犠牲にすることを意味する。海王星は与える時、そして他者を助けるという動機付けがある時に、最も強さを発揮する。だが海王星がただ受け取ることのみを欲し、抵抗し、他者を中傷するという手段に出るなど最悪の道を選べば、大規模な無秩序と幻滅へと人々を導いていく。しかし、これが世界を支配するテーマである時に、誰も互いに手助けしようとせず、関わり合いになることさえ誰一人として望んでいない*

        では次に木星を見てみよう。木星は1月13日、6月16日、そして9月21日に海王星にスクエアを形成するが、その影響力のオーブはすでに発効中だ。木星は海王星と同様に、自ら支配する星座宮(射手座)を運行中だ。だからこれは2019年において、二重の重要性を持つ。木星と射手座の特質は、他の惑星に触れた時はそのやり方を踏襲しながら、何であれ増大、拡大、あるいは誇張するというものだ。

だからまさに今、私達の目前には選択肢がある。正道を歩み、他者を助けるために手を貸し、場合によっては犠牲を払うことも厭わない大きく広い心を証するか、集合心理の混沌と幻滅に導く欺瞞、嘘、中傷や侮辱の増大に手を貸して、他者を責め立てる道を歩むかだ。ここで再度言うなら、投資家は混乱と不確実性を嫌う。そしてこれらの力学が増長(木星)していけば、彼らの嫌気もまた共に増大する。そして金融市場をヒステリー症状とパニックに引き込んでいく。

        射手座の木星はまた、貿易も支配する。歴史的に見て、木星が射手座を運行する時は、株式市場と商品市場は高騰する。だが過去の歴史において、魚座の海王星とスクエアを形成していたことはない(これは166年ごとにしか起きない)。直近の米国・中国間の貿易戦争は、より高い関税を通じた不吉な脅しに絡んで起きているが、今やそれが中国経済を減速へと導いている。これは米国大統領が予測した事とは反対の、いやそれ以上の影響をもたらすだろう。

おそらくは新たな関税が中国経済の成長を遅らせ、それが中国を譲歩させることになるとは予測されたかもしれない。だが、こうした中国経済の減速が、翻って米国自身の経済減速に繫がり、ついには不況となって株式市場が不安定になることについて、明確に理解されていただろうか? 

言葉を換えれば、射手座の木星自体は世界の経済と株式市場にとっては好ましい影響を与える。しかし、海王星にスクエアを形成する時、世界の指導者達は、木星と海王星が必要とする努力、すなわち自己犠牲と互いに助け合おうとする意志をもって行動することとは正反対の道を進むように見える。そして敵意を増幅させ、助力を与えることを拒絶して互いの手を振り払い、相手を責めることに終始するかもしれない。たった1ヶ月前には多くのアナリストが世界経済の強さを喧伝し、株式市場の繁栄をうたっていた。その時、彼らの視野には不況の影などなかった。今日、その見通しを信奉し続ける者は誰もいない。

木星・海王星のシグナルの下で起きる深刻な不況の可能性は、天王星が海王星にセミスクエアを形成することによってさらに悪化する。これら3種の不調和なアスペクトは皆、5つの最遠惑星のうち3つを含むものであり、その後にはシリアスな星座宮である山羊座で2020年に起きる、32年〜27年サイクルの土星・冥王星コンジャンクション(残り2つの最遠惑星)が控えている。もしも上記のような直近の流れがまもなく正常化されることがなければ、事態は非常に素早く極めて醜悪な様相を呈するだろう。ひょっとすると、それはもう始まっているかもしれない。

        しかし、2019年という年はそれでも、もし指導者達が — 一般の人々も同様に — 意識的に(あるいは無意識的に)木星、天王星、そして海王星が持つ前向きな原理を互いに統合していくなら、大きな希望をもたらすはずだ。それは宇宙的観点からすれば、それほど複雑なことではない。ただ心から互いに助け合いたいと望み、相手を出し抜いたり利用したりせず、または相手に犠牲を払わせて「勝とうとする」ことのない心根から生じる希望を意味している。世界における私達のコミュニティが前進し、安定を取り戻して世界の株式市場に繁栄をもたらすか、それとも互いに誠意をもって行動することに失敗し、コントロールを失って予期せぬ結果に直面し経済損失を招くことになるか、全ては私達が魚座の海王星にどう対応出来るかにかかっている。

これは、私達が足を踏み入れようとしている季節を貫く真の潮流だ。もし意図して試みるなら、もし本当に望むなら、私達は出来る。あなたの目に映るものが天であれ、惑星であれ、宇宙であれ、それらは何も強制はしない。ただ駆り立てる力となるのみだ。

それでは皆さん、また来年会いましょう。どうか楽しい休暇シーズンを!

 




訳文ここまで
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訳注(...というか、訳者の私見です)

        海王星(と特に木星のハードな組み合わせ)の厄介なところは、海王星の最善の道と最悪の道の2つが完全に分岐しているわけではなく、両方がひとりの人間(または集合体)の中で複雑に重なり合うことが可能なところかもしれない。もちろん、どの惑星にも最善と最悪の道はあるし、そのどちらもが私達のこころの中に混在している。けれど海王星は全てを微細な霧で覆い隠すという特質を持つため、その茫漠とした視界の中で、わたし達の識別力は曖昧になる。

  例えば、他者を助けようと手を差し伸べる意志を持ち、それを言葉や態度で表現する。けれど実際には行動に移さず、見て見ぬふりをしながら気遣って見せる。あるいは自分の代わりに他の誰かを動かそうとする。この場合、自分が出るよりも他の人のほうが上手くやれるから...などの謙遜めいた理由付けが用意されることが多い。けれど、それはあながち嘘というわけではないかもしれない(弱さであるにしても)。特に木星が絡むケースでは、たとえ自分の力量を超えたことでも何となく「出来る」と "信じてしまう" 場面がある。

あるいは...崇高な意志を持つ者の一人として、同じ意志を持たない他者を下に見て優越感を持ち、愚かな他者を哀れむか蔑む形をとって責めるケースも見られる。もし善意で行動したとしても、自分が期待したような成果が得られないか、相手から感謝されなければひどく幻滅し、傷つけられたように感じる。また一方では、奥深くに何かしらの罪悪感を抱えながら、その贖いの代替として自己犠牲を払うケースもある。その場合、相互の信頼のためというよりは、自分が傷つくことによって過去の罪が軽減したように感じられるという期待が主体となる。そのため、状況を精査しないまま、無意識の内に無責任な相手や悪意を抱く相手を助けようとする場合がある(これが集合的な罪悪感として感じられると、聖なる「使命」として同じ行為を集団内の他者にも求めるようになる)。これは助け合いではなく利用し合う行為で、互いに最悪の結果に繋がっていく。

        海王星によって駆り立てられるこれら全ての衝動が、ひとりの人間の中で複雑に入り混じって発現するケースは非常に多いと思われる。海王星にしても木星にしても、あるいは天王星にしても、どんな惑星もその時々に運行する星座宮の特質と連動することで、その顕れは変わっていく。そして個人のネイタルを含め、同時に働く他の全ての惑星達のネットワークを通じて「現実」として感知されていく。

けれど、やはり自ら支配する星座宮を運行するときの惑星は、最善にせよ最悪にせよ、最大の力を発揮する。「自分は十分に醒めている」「わたしは善意で動いている」と信じるとき(木星の自己過信)夢見るとき(海王星のまどろみ)は、すでに海王星・木星の罠にはまっているかもしれない。そうなれば、天王星はセミスクエアのちょっとした刺激によって、いつなんどきでもそれをところ構わず攻撃性へと変換していく。

  例えば冥王星は、象徴的な死と肉体的な死(物質的消滅)を司り、手ひどい打撃の後に再生を促すと言われる。一方海王星は、最善の顕現では「聖性」を体現するとされる。けれどそこに到達するまでに、ひとは無数の「こころの死」を経験するかもしれない。もしかしたら、自分でも気付かないうちに。光輝く善と、より良い生き方を目指しながら。 

あからさまな破壊を意味する冥王星に比べ、優しげに感じられる海王星の挑戦を突破していくことがこんなにも難しいのは、そのわかりにくさ、見通しの悪さにある。「乗り超えるべき壁なんてどこにあるんだろう?」「その気になって見れば、全ては本来美しいのだ」 ...目をこらして見ようとしても、そこに映る景色は幻かもしれない。 ならば目を閉じて、それでも覚醒していられるだろうか? わたし達はそこに何を見るのだろう? 


  海王星は言う。「他者の中に悪を見るのは、あなたの中に悪があるからだ。」「そのとおり。だからそれを知るあなたの中にもまた悪は存在する。」 海王星・木星・天王星が織り上げる幻想と過信と闘争の罠にかからないためには、善を見るだけでなく、他者と同様に自分自身の中にも潜む「悪」を十分に認め、知り尽くしておくことが必要かもしれない。

評価を下したり断罪するためではなく、永劫の二重螺旋として絡み合い、葛藤しながら生を紡いでいく人類普遍の要素の一片として...。



hiyoka.


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

December 09, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント12/10【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年12月10日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週を振り返って ≫

        “経済成長が勢いを失う懸念から11月の雇用拡大は鈍化した。金曜の労働省発表によれば非農業部門雇用者数は155,000人増加し、失業率は変わらず3.7%で1969年以来最低の記録を保った。ダウ・ジョーンズのエコノミスト調査による雇用者数増加予想は198,000人、失業率は変わらずだった。時間平均賃金は再び前年比3.1%の上昇となった。”

— Jeff Cox
  “November’s Jobs Report Falls short of Expectations”
  www.cnbc.com 2018年12月7日付


        “中国のトップ・テクノロジー企業幹部の逮捕によって貿易戦争の危機が高まったことに加え、原油価格の勢いが世界経済の健全性に悪影響を与えるとの懸念を受けて、米国株式市場は大きく急落した。「投資家が多くの疑問を抱えたことからボラティリティが高まった。貿易戦争がエスカレートするのか? FRBは極端な金利引き上げに乗り出すのか? これらが要因となって経済は低迷するのではないか?」コーナーストーン・ウェルス・マネジメントの最高投資責任者アラン・スクライーンカはこう語った。”

— Adam Shell
  “Stocks are Plunging. Here’s What You Can Do”
  USA Today 2018年12月7日付


        “ウォールストリートジャーナルによれば、ドナルド・トランプ大統領は彼の通商政策がこのところの市場を打ちのめすボラティリティの高さの要因かどうかを見極めるよう側近アドバイザーに相談してきたという。株式市場では、大統領が火曜に自分のことを「関税マン」だとツイートしてから直近の下落が起きている。ホワイトハウスは中国との貿易摩擦の渦中にあり、トランプは交渉にあたり厳しい姿勢を取ると誓ってきた。数多くの大統領自身のツイートとそれを報じるメディアで、彼はいまだにFRBの利上げを金融市場に問題を起こす要因として非難している。しかし、FRBが金利引き上げのサイクルを引き延ばすかもしれないとの期待感が増す中、株式市場は今週も滑降が止まらなかった。”

— Jeff Cox
  cnbc.com 2018年12月7日付


        前週末にブエノスアイレスで行われたドナルド・トランプ大統領と習近平のいわゆるポジティブな会合の後、先週は世界の株式市場にとってさらなる厳しい週となった。だがそれは、先週このコラムで報じた宇宙の筋書きにはまさにぴったりの成り行きだった。

        『今週末ブエノスアイレスで開かれるG20において、中国と米国間の貿易摩擦に楔が打たれるとの希望を力に、ダウ平均は先週引けに向かって上昇し続けた。宇宙の観点を通したたった一つの問題は、こうした楽観と希望に満ちた射手座の木星のテーマが今やその輝きを失いつつあることだ..... だから先週の喜びとウキウキ気分は、今週になると、何が真に現実となる可能性を持つかというもっと重苦しい評価に取って代わられるかもしれない..... 市場はどう反応するだろう? それは彼らが演し物とそのセリフを信じるかどうかにかかっている。もし彼らが信じるなら、今週の株式指数は舞い上がるだろう。特に射手座の太陽が火星と海王星にスクエアを形成する時は「非合理な活況」が生まれる。あるいは、もし全てがあまりに抽象的で具体性に欠けており、投資家界隈がこんな話は上手くいかないだろうと感知すれば、同じアスペクトのネガティブな側面が示現して失われた信頼がヒステリーとパニックに導くだろう。』

        先週のスタートは調子良く、ダウ平均は寄付で400ポイント以上上昇した。だが週末までに、ダウ平均は月曜の高値から1700ポイント以上を失った。さらに悪いことには、投資界隈のムードが今や相場は急速に弱気に染まりつつあるという見通しに傾いており、反騰は前の高値に届かず、株価は年初来安値を割る瀬戸際まで来ている。これはすでに多くの市場で起きており、ダウ平均もこの流れからそう後れを取っているわけではない。

       一方、 株価にとっての悪いニュースは金と銀にとって良いニュースだ。金は7月11日以来初めて1250ドル以上で引けた。これは8月に発行したMMAのスペシャル・リポートで述べた、金がおそらく8月16日の1167で長期サイクルの底を打ったという見解をいまだに支持する動きだ。 先週は銀にとっても良い週となり、50セント近く騰げて引けた。だが現プライマリーサイクルの新高値にはまだ届いていない。銀については特別な長期的分析を、月曜夜に発行する今週のMMAサイクルズ・リポートに掲載するつもりだ。銀には今後4週間のうちに重要な何事かがスタートすることを示唆する興味深いマーケット・タイミングのトリガーが顕現しているからだ。

        しかしながら、貴金属にとっての良いニュースはビットコインにとっても上々とはならなかった。ビットコインは金曜にさらなる年初来安値3200ドルまで落ち込んだ。しかし、これもまたMMAビットコイン・ウィークリー・リポートや2018年前半のウェビナーにおいてここ数ヶ月にわたり概説してきた筋書きに沿った動きだ。今は市場に細心の注意を払うべき時だ。私の考えでは、驚くべき機会が待ち受けている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


        先週その存在が際立っていた木星と海王星は、2019年のほとんどの期間に対する予告編とも言うべきものだった。来年は木星が海王星に対して3回にわたるウェイニングスクエアを形成するが、それは1月中旬から始まる。

ファイナンシャル・アストロロジーに照らして見るなら、これは典型的な破産のシグナルだ。国や企業も一般の人々も、深く考えずにお金を使い、自分達が稼ぐ以上の多大な出費を気に掛けなくなる。過度に楽観的な希望と夢を抱くが、そのほとんどは現実的ではない。それは喜劇と悲劇のコンビネーションだ。というのは、一方では山羊座の土星と冥王星、そして1月初めに起きる日蝕が、財政面における規律と注意深さを保つ決意の前兆となる。だがその後、木星・海王星スクエアがやって来て、目前にピカピカの格好いい新車や輝く宝飾品を見つけ、突如として誓ったはずの地道さと銀行口座を守り抜く決意の道を逸れるよう誘うからだ。窓から外に飛び出した後は、即座の満足感を得たいという衝動を満たす道をひた走る。そして、少し後に請求書が届く。その時になって、あなたは考え始めるのだ。『自分はいったい何を考えていたんだろう?』

        これは問題だ。あなたは何も考えなかった。あなたは星に願いを込め、『自分には欲しい物を持つ資格がある』と自分自身を納得させる。今、私はそれが個人的な出来事であるかのように書いているが、その実けっして個人の人生だけに起きる事柄ではない。これは来年の木星・海王星スクエアの影響下で、多くの国々の政府や統治機関に勃発しそうな問題なのだ。そしてその問題は、その後に起きる2020年のカプリコーン・ステリウムに繋がるセットアップでもある。射手座の木星が2018年〜2019年にもし自信過剰で過度にポジティブであれば、その直後に山羊座で起きる木星、土星、冥王星の会合は、この時期に向けてよく考え抜いたプランでも持たない限り、徹底的な懸念と悲観に彩られるだろう。結局のところ、景気が低迷して経済不況に陥るとすれば、その時キャッシュを持つ者が全てをバーゲン価格で手に入れるかもしれないということだ。

        ファイナンシャル・アストロロジャーにとっての重要な挑戦は、2019年の木星・海王星ウェイニングスクエアが本物の金融パニックの始まりとなるのか、あるいはこの低迷期が突然反転して壮大な反騰と株価の「バブル」が示現するのかを見極めることにある。木星・海王星の組み合わせの下では、元FRB議長アラン・グリーンスパンの言葉で有名な「非合理的な活況」となるか、または人々が平静さを失い自分達のリーダーに対する信頼も瓦解してヒステリーとパニックに陥るか、そのどちらも起こり得る。そして今のところは、後者が実現する可能性が高いように見える。

だがとりあえず現在は、私は射手座の木星への期待を諦めてはいない。何といっても歴史的に見てこれは、その運行が終わるまでの間に世界の株式市場に起きる強烈な反騰と同期してきた最強の惑星/星座宮コンビネーションの一つだからだ。もちろん、初期の段階に急落が起きることはあり得る。だがその後の反騰は目覚ましいものがあるかもしれない。

しかし一般的な見方をとれば、株式市場は木星が射手座を運行する間(2018年11月8日〜2019年12月2日)に長期サイクルの高値をつけ、その後、木星が山羊座から水瓶座に向けて進む(2020年〜2021年)ようになると、膨れあがったバブルから空気が抜ける。上がったものは、下がらねばならない。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(4)金融アストロロジー 

December 06, 2018

🌑12/7の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  12月7日16:39前後、北海道周辺で 16:45前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は16:20頃、沖縄周辺では13:48前後に射手座 15°07’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】

*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♐️射手座15°~16°― 発効期:12/7~1/5 】

🌑🌞"The groundhog looking for its shadow"
   『自分の影を探す地リス
                 ↓
🌑🌞"Seagulls watching a ship"
   『船を注視するカモメ

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★来たるべき大きな変化への予感と寄る辺なさ(浮遊感)の共存
→★何かを選ぶことによって何かから別れていくことを自覚する
→★漠としながらも圧倒的な潮流の中で用心深く息をひそめる感覚
→★陰/影の中にこそ豊かな生命力と動因の領域が存在することへの気付き
→★身近な「影」は見えず、外界に投影された「影」を実体と見る危険
→★今に存在し得ていることの証明となる怖れや不安という陰影の彩りを見る
→★自分の内界に存在し続ける "コア" を護りつつ、必要な柔軟性をまとう
→★あらゆる「謎」「ワケのわからなさ」に対しユーモアを持って立ち向かう
→★目的やゴールへの道を阻害し狭める主な要因が
              自己の内部に存在することに気付く
→★あらゆる悪意や欺瞞の中から自分にとっての真実を見分ける挑戦
→★内在する「力」の闘争に勝ち残った「意志」が今後の自己を創っていく
→★何かがおかしいと感じた時、すぐに声を上げてアピールしたくなる衝動
→★人や物事を簡単に判断し一言のもとに断罪する快感への誘惑と危険
→★不可能な物事を可能に見せるもっともらしい話法に注意する必要
→★優位に立ち支配力を高めるために他者や状況を品定めする狡猾な心理
→★その場を支配する「一番大きな声」に無意識に追従してしまう傾向に注意
→★自分の潜在意識下に存在する「ショック」への渇望/願望に気付く
→★自分自身が自己に覚醒する予感とそれを生き抜こうとする意志の確認・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『闘いの前に必要とされる内的シフト』
                    ↓
            今回の新月くつろぎながら油断なく目を見開き、
                     耳を澄ましながら肩の力を抜く

                   
            
181207NM


        とうとう、今年最後の新月になってしまいました。なんだかあっという間に過ぎゆく感のある2018年。
(...って、毎年12月になると同じこと言ってますが...-_-;)

ただ、今年はいつになく感慨深いものがあります。
(たぶん、これから先は毎年そう言うのかもしれないけど...-_-;)

        今、『フォーキャスト2019』は発刊までの秒読み段階に入り、最後の章の校正と、すでに入稿した章のゲラ校正に入っています。なのでたぶん今、わたしの頭は完全に "マンデーン化" しているかもしれません。それほど、今年のフォーキャストのマンデーン・パートは...何かいつになく特別の雰囲気があるように感じられました。 なんていうのかな、行間からズンズンと押してくるある種の「力」に押されつつ、ときにふぅ〜とため息をつきながら。そんなことばにならない感覚を含めて日本語に置き換える作業をしてきた1ヶ月半。そしてあと少し。 それをことばの小さな範疇に押し込めれば、超近未来への「危機感」と言えるかもしれません。けれどもっと大きな意味では、集合体としてのわたし達が、本物の「壮大な変化のトンネル」へと突入していく寸前の緊張感。またはメリマンさんからの「心してかかれよ...!」という暗黙の激励とでも言えば良いでしょうか。「あぁ、いよいよなんだな」って。

『フォーキャスト』と『マンデーン』については、後でまたいつものように紹介記事をUPするつもりですが、もし時間の余裕があれば、初めての方のためにその内容についてもほんの少し、触れられたらなんて思っています。(いつも目次くらいしか紹介出来ないので...)


        さて、そんなこんなの渦中にあって、今パーソナルにはどんなことが書けるのか。前の記事で、11月23日の満月を過ぎ越して新月に入るころには、もしかしたら何かが少し見えてくるかもしれないと言ったような気もします。。12月の新月。では取りいそぎ、行ってみます!
        

★12月新月の星模様とチャレンジ ★

<新月図で目を引いたアスペクト>
新月図のディセンダント(グレートアトラクターとコンジャンクト)
  に乗る新月が魚座の火星・海王星コンジャンクションにスクエア
天王星と月のノースノードから新月にクァドリフォーム
木星・ネッソスがスクエア
 <カルマに基づく関係(性愛が複雑に絡むような)の岐路、選択の問題>
金星・天王星・月のノード軸でゆるいGスクエア
 (正確なGスクエアは12月1日〜2日)

 <後ろ髪を引かれる迷いを断ち切って新しい方向に進む必要>
新月図のロードである水星、月のNノード、カイロン、ヘカテのカイト
 <岐路の暗示。自分自身の本源を探り当て、確かめ、降りていくような促し>

<何らかのインパクトがありそうな惑星スケジュール>
12月7日  06:22 水星順行開始
       (前後数日のストームフェーズに注意)

12月9日  火星・海王星、天王星からパラスに変形YOD
        水星・カイロンがトライン(NノードとでGトライン)

12月11日 フォルス再度山羊座入り
       (来年、最後にもう一度射手座に戻る)

12月12日 金星・アルビオンがオポジション、魚座のネッソスが調停

12月15日 天王星・海王星&火星のワクシングセミスクエア成立

12月19日 水星・ネッソスがスクエア

12月20日 太陽・カイロン・Nノードがラーニングトライアングル
        金星・太陽がセミスクエア



そして...

12月23日 蟹座0°53'で満月!


では、アスペクトまとめて簡単に:


        今回特徴的なのは、新月が対人関係(パートナー、マンデーンなら対同盟国や「同じ側」の国々)を意味するディセンダント上にあってグレートアトラクターとコンジャンクトし、火星・海王星にスクエアを形成していること。そして天王星とNノードから新月へのクァドリフォーム(別名トールのハンマー)。先日もツイートしたように、メリマン・コラムを読んでいるひとにとっては、火星・海王星が「受動攻撃性」に関連することは周知だと思う。

この新月図では、ネガティブに顕れる場合、心理的に何か早急に解決しなければならないと感じる懸案事項があるのに、その明確な解決法や打開策が掴めずにフラストレーションが溜まる、または対立する者同士の利益のバランスを取ることで物事を進めようと思っても、それが上手くいかず、まずい部分を隠して押し進めたりする感じがあるかもしれない。コレ!と思う結論に飛びつきたくなる心理も刺激されるし、思考を深めるのが難しい星回りではあるけれど、ここを通り抜けていくには「よく見る、見据える」「熟考する」そしてもし可能なら「余計な動きは慎んでエネルギーを溜める」ほうが良いかもしれない。そしてメリマンさんが指摘していたように「正直・誠実であること」がその根本に来ると思う。


P1060630



        この新月は射手座の第2ディーカンで起きる。これは前回の満月で水星逆行が始まった位置に近く、前回書いたように、好奇心が極度に強いとされている領域。そして、大きな癒しの要素を強く持ちながらも、そこに到達するまでにあらゆる悪意や欺瞞の壁に立ち向かう試練があるとも言われている。また、一度誘惑の声に取り込まれたら深く嵌まってしまう、綱渡りの道(または戦士の試練)だとする説もある。またこの位置は、射手座領域の特異点のひとつ、わたし達の銀河の数万倍もの質量が集中し、重力異常を起こしている「グレートアトラクター」が存在するとされている領域でもある。(このグレートアトラクターを中心に、わたし達の銀河、乙女座銀河団、うみへび座・ケンタウルス超銀河団を含んで拡がるのが「ラニアケア超銀河団」) 

グレートアトラクターの象意について、アストロロジャー エリック・フランシスは、かつて『二極化』『分極、分断』と説明していた。 つまり、このグレートアトラクターの領域に来た惑星には、その惑星の特質にセンセーショナルな「極性」が加味されるということ。言い換えると、その惑星が持つ象意の領域に「分裂」を招きやすいということになる。そして、二極に分断されたどちらの極にとっても、それぞれの方向性と感情においては全く正しいとしか見えていない。

だから論議は尽きないし、妥協したり溶け合う可能性も極めて低い。このエネルギーに触れるとき、人は感情を非常に強く刺激されるけれど、誰もそれが何故だかわからない。ただ、刺激されてあらわになった各自の執拗なわだかまりが原動力となり、絶えず論議せずにはいられないような感覚(衝動)を呼び起こす。けれど、誰ひとりとして「話題になっている物事の中心部に本当は何があるのか」には気付かないまま、ただ喧噪が続いていく...そんな感じ。だから惑星が通り過ぎた後は、みんなが「あれはいったい何だったのか?」と訝ることさえある。けれど、このフォースはあまりに遠い未知の領域からやってきて、大きく拡がり環境を包み込む。なので、そういうものがあると知った状態でいない限り、とても感知しにくいのではないだろうか。


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        他にもグレートアトラクターの象意を解析しているアストロロジャーはいるけれど、個人的には今のところ、このエリック・フランシスの説に最も注目している。もしこの説が正しいと仮定するなら、おそらくグレートアトラクターという存在の力は理屈を超えたもの。人間存在そのもの、そして人間が創り上げた社会構造の核に潜む「本質的な矛盾とそれがもたらす際限ない運動性」を反映し、繰り返し見せつけてくるフォースかもしれない。エリック・フランシスは『もしこの領域に個人惑星を持っていたり、トランシットでも強力なアスペクト形成があるときは、どんな議論や論争からも距離を置くべきだ。火に油を注がないこと。そして自分はけっして他者の意見によって傷つけられることはないという信頼の下に、自信をもって茶番劇から遠ざかること』と言っていた。きっとそこに燃え上がる「火」は実在ではなく、道から果てしなく逸脱していく鬼火に過ぎないからかもしれない。けれど、ただ逃避するのではなく「静かに自己を貫くこと」は今、必要な気がする。 

では何故そんな力がこの、射手座(自由、希望、宗教、哲学、信条、世界観、誇張、楽観、俯瞰、海外、外交、貿易 etc.)のど真ん中にセットされているのだろう? 目の前の超現実的とも言える喧噪。そこに浸透しつつ操り導く力、何とも形容しがたい不可視の静謐。『この静かな狂気の大元は何処にあるんだろう? それは何なのだろう?』 わたし達をそんな疑問に直面させ、ひたすら人間の本質を注視するような状況にいざなうためだろうか...?



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(あ、ここから先は余談なので、興味ないひとは飛ばしてね)

        "頭がマンデーン" になっている今、個人的に気になるところといえば、来週国連で採択されることになっている「国連移民グローバル・コンパクト」に関わる各国の軋轢かな...。これは加速度的に増加している移民や移住者の問題に関連して、加盟諸国が普遍的人権に基づき「安全で秩序ある正規移住」を促すために協力する...という、それだけ聞けば「素晴らしい。いったい何が問題?」と思うような採択事項 — それはまるで魚座の海王星そのもの(ただし実際にはA4版34頁の英文書類にいくつもの条項が連なり、全部読みこなすのはとても大変だと思うけれど)。 ところが現在、オーストリア、オーストラリア、ブルガリア、チェコ、クロアチア、ハンガリー、イタリア、イスラエル、ポーランド、スロヴァキア、スイスがこれを批准しないと表明している(米国はトランプ大統領の鶴のひと声で、すでに去年の段階で離脱している)。

これについて米国の政治専門メディア、ポリティコあたりは『極右勢力の圧力におもねったポピュリズムのせいでヨーロッパが及び腰』的な報道をしていたけれど、実際には法的な縛りがないはずの合意事項に、取りようによってはかなり危うい条項が含まれているという(けれど当然、大きく報道はされない)。英国エキスプレス紙のサイトでは、オランダ代表欧州議会議員マーセル・デ・グラーフ氏が発言する動画が掲載されていた(エキスプレスはタブロイド紙ではあるけれど、欧州議会議員の発言がそのまま動画になっていることから「実際に話されたことば」としては信用出来ると思う)。
調べたところ、エキスプレス紙の映像は欧州議会の記者会見の一部だった。



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        デ・グラーフ議員の説明によれば『国連移民グローバル・コンパクトは集団移民の合法化を念頭においており、それ自体に法的制約はない。だが、これを批准した参加各国は、法制化に向けて進むという義務を負う。これにより、新たな要素として、普遍的人権に基づき「ヘイトスピーチ」の定義も拡大される。この合意事項では、移民に関するいかなる批判もヘイトスピーチによる攻撃と見なされ、犯罪となる。また、移民への批判や批難を報道することも禁止される。今後は移住の自由を保証する新たな人権の定義に基づき、メルケル首相が提唱する移民歓迎政策を、ヘイトスピーチの罪で投獄される危険を負わずに批判することは一切出来なくなる。』と、ちょっと耳を疑うような内容が含まれている。 ただ、この内容は米国の急進左派が言っていることそのままの論調なので、それが条項に生かされるというのはありそうな事かな...とも思えてしまうところが危うさを増す。

現在、ベルギーではこれを批准するかどうかで連立政権が危うい事態になっており、デ・グラーフ議員のオランダでは、国家の主権に関する何かしらの条件をつけた上で批准することになるかもしれないとのこと。彼自身は反対派とされているので、当該条項をことさら厳しく解釈して伝えている節はありそうに思う。けれど、イデオロギーや政治的立場によって解釈の余地を残す表現を合意事項に含める理由があるとしたら、それはいったい何だろう? その批准は何を意味するのだろう? 火星・海王星コンジャンクションのただ中で、退くも進むも悩ましい各国の首脳達...。

基本的な人権を護るという「最善」を願う行為ひとつをとっても、これだけ大きく根本的な問題が山積し、分裂し、揺れ動く現在進行形の世界。真実は何処にあり、どんな意図が込められているのかなど、誰にもわからないのかもしれない。そして特に世界の政治状況に詳しいわけでもないわたし自身もまた今、わからないながらそれについて何か書いているという、とても興味深い流れがここにある。

  来週、モロッコのマラケシュに全加盟国代表が集まって合意採択するらしいけれど。日本も当然この合意に参加するのだろうな...。


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と、いうわけでシンボルにいきましょう!

★12月新月のサビアン・シンボル ★


        前回11月の新月の位置は、2012年5月に起きた双子座の金環蝕の度数でした。そして今回の新月は、これも当時話題となった2012年6月6日の金星オカルテーション(金星の日面通過)が起きた度数、<双子座15°〜16°>の180°対向に位置します。あの当時はちょうどカーディナル・クライマックスの中心部、天王星・冥王星の正確なスクエアが起きていたとき。そして次に金星オカルテーションが起きるのは、西暦2117年。なので本当に生涯に一度の体験でした。

そういえば当時、チャートから抽出したエネルギー・ポイントは『第三の道・探求の開始』だったかな。あれからちょうど6年半。180°対向の位置で起きるこの新月は、あの日の金星がわたし達に投げかけた謎に、ひとつの答を与えることになるのかもしれません。たとえそれが、小さな気付きだったとしても...。


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        みんな、あの日自分が何をして何を感じていたか思い出せるかな? わたしには一つだけ、強烈に覚えているシーンがあります。それは当日の夕方、道を歩いていたとき。なんとなく『今日は特別な日なんだなぁ...』と考えながら付近の木立に目をやったら、急に何か話しかけられたような気がしたこと。『え、木?』と思って冗談半分に『今、話しかけたのどこの木?何を感じてるの?』と聞いてみたら『....待っている』と返事が返ってきたこと。はっきりと。 

『へ? 何? 何を待ってるの?』と聞いてみたけど、それには答えてくれず。ただ『ずっと待っていた。...再び、待つ』とひとこと。ただ、それだけのことです。でも、何故かとても鮮明に覚えているんです。まるで子供に帰ったような体験。それを解析しようとは思いません。でも、あの木々はいったい何を待っていたんだろう? それとも、あの声の主は木じゃなかったのかな... 


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🌑新月のベースとなるシンボル
 射手座15°『自分の影を探す地リス』


        これは、まさにこれから何かが起きることを予感しながら、五感・六感をフルに研ぎ澄ませて慎重に方向を定めようとしている野性の姿を描いているシンボルです。

        この「地リス」は原語で「ground hog」。そしてグラウンドホッグと言えば、米国やカナダでは誰もが2月2日の「グラウンドホッグデー」を思い起こすと言われます。それは、春の到来を占う祭り。地リスの中でもグラウンドホッグと呼ばれる種類のリスが冬眠から目覚め、巣穴から出てきたとき。彼が自分の影にビックリして穴に戻ってしまったら、その後6週間は冬が続く。でも、影を見ずにそのまま外に出てきたらもう春は間近に迫っている!


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        というわけで、ペンシルベニア州のパンクサトーニーという町をはじめ、北米各地で恒例のお祭りとなっているそうです。過去にはハリウッドから有名人がやって来て、地リスにお伺いを立てるショーをTV中継したりと、とても盛んだったようです。この祭りの由来は、古代ヨーロッパのケルト信仰にキリスト教の行事などが混ざり合って、アメリカ大陸に伝えられたものだとされています。

        けれど、この「地リスが影を探す」という動作について、マーク・エドモンド・ジョーンズが創設したサビアン・アッセンブリーのメンバー・アストロロジャー、ダイアナ・ロッシュはこう言っています。『 彼らはまず大地の水分を感じ取り、それと同時に外界で動き出すために必要な諸条件が整っているかどうかを慎重に見極める。この動作は、彼らの行為が非常に実質的な状況の "吟味" であることを暗に示している』と。

        グラウンドホッグデーのお祭りでは、占いをする「スター地リス」がアメリカ各地にいるのだそうです。代々、襲名する名前まで与えられて大切にされているのだとか。けれど、そうなった彼らはすでに野生ではありません。野生は「現実」。生きていくこと、そのものです。


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        何かが変わる。何かが始まる。この先、どんな道が待っている? 野性の地リスは、持てる感覚の全てを研ぎ澄まし、体全体で「今」を感じ取ろうとしています。巣穴から出るべきか? それとも戻ってもう少し暖かくなるのを待つべきか? 体は覚醒しつつある。空腹も感じる。でも、これからまた再び冷たい霜が降りるかもしれない。大地が雪に埋もれるかもしれない。そうなれば、もう巣穴には戻れないだろう。生死を分けるかもしれない、大事な決断...。

わたし達は、もう地リスのような野性を失っています。そしてもっとずっと複雑な社会の中に生きています。様々な騒音と喧噪、情報の渦の中で、わたし達のマインドは日々大忙し。あれをしなくちゃ。これを忘れないように。こんなことしたらどう思われるだろう? どうすれば優位に立てるだろう? こうしておけば安心かな....... いくら五感を研ぎ澄まそうとしても、そこには漠とした感覚があるだけ。それよりも、もう年末はすぐそこ。目先のことを考えなくては!


        それでも。何かが変わる。何かが始まる。ここに来てわたし達は、ひととき野性の地リスに戻ることは出来るでしょうか? 自分の中に燃え続ける、小さないのちの火そのものに立ち戻って、そこから世界を眺め、吟味し、行くか戻るか。その、とてもシンプルな決断を下すことは出来るでしょうか? 第三の道は、どこにあるんだろう? ん?そもそも、そんなもの存在するんだろうか?



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🌑新月のメイン・シンボル
 射手座16°『船を注視するカモメ』


        そして新月は、地リスからカモメ達へと主人公を移していきます。港に停泊する遊漁船のマストにでも止まっているのかな? 今、何羽ものカモメ達が行き交う船舶をじっと見つめています。


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  「じっと見つめている」と言うと、何だかとても静かで落ち着いたイメージがあるけれど。この状況はそんな感じでもなさそう。。 彼らは日々の糧を得るために目をこらし、耳をそばだてています。もし漁船の甲板に獲れたばかりの魚が光って見えたら。もし遊漁船から狙った釣果ではない "外道" を放るのが見えたら。あるいは、もし誰かが食べ残しのサンドイッチやお菓子を捨てたら。カモメはいっせいに飛び立ち、滑空し、我先にと食べ物に群がるでしょう。キャァ〜ッキャァ〜ッと大きな声で鳴きながら。

        彼らはそのけたたましい声でも知られています。特に、いざ食べ物を求めて争い合ったりするときは...。大きな声で他の鳥達を威嚇し、これは自分の物だと主張する姿... それは空腹を満たすという、いのちの根源的な欲望からほとばしる野性の叫びなのかもしれません。  
 

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  けれど今、カモメはじっと船を見つめています。沈黙し、ただ一点に焦点を合わせ、没頭しています。いつやって来るかわからない「その一瞬」まさに「正しい瞬間」を待ちながら。空気をつんざくようなその声も、躍動する羽ばたきも、全てはその瞬間のために抑えられ、溜め込まれています。今か?今か? 静かに息をひそめて。あたりを万遍なく睥睨しながら。タイミングを間違えば、他のカモメに餌を横取りされてしまう。 だから。自分自身のための、その一瞬の訪れを待っているのです。

        普段、当たり前の暮らしをしているわたし達は、通常はそれほどの緊張感を持って食べ物を探したりはしません。けれどわたし達の身近には、地中でも、空中でも、今この瞬間も、生死をわける糧食の争いが繰り広げられています。 それがこの世界の赤裸々な姿。 じゃ、わたし達は? 食べ物で争うことが無くなったら、いったい何で争っているだろう? 美味しい食事や素敵な衣服や住居、そして安全を得るためのお金? 地位や名誉や尊敬、褒め言葉、それとも... 愛? ぬくもり? わたし達が声を上げて叫ぶのは、何のため? 自分の行く道を妨げる "他の鳥達" を蹴散らすため? それとも... 傷ついた想いをことばに乗せて、誰かに伝えるため?


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        目を瞑って。開く。 今、わたし達は一羽のカモメ。港に停泊した漁船のマストに止まり、忙しく行き交う船を眺めながら、じっと息を凝らしてる...。

羽毛を撫でるように海風が吹き渡り、ざわざわと とめどなく繰り返す波の音。雲がゆっくりと流れていきます。 少し沖からは、遠くに群がる仲間達が餌を争って鳴き交わすカン高い声! 内なる耳にも伝わる、その激しい鼓動! 

それでも、わたし達は一心に見つめています。
自分のいのちを支える一番大事なものを見定めようとして。
いつやって来るかわからない「その一瞬」を待ちながら。

それは... 何だろう? 

        グレートアトラクターの底深い力に触れ、火星と海王星が奏でる物狂おしい調べに包まれて。外界にも内海にも拡がる二元の分断の中で。自分を生かす第三の道、いえ、たったひとつの道を求めて...。 


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^