August 2019

August 29, 2019

🌑8/30の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  8月30日19:56前後、北海道周辺で 20:02前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は19:37頃、沖縄周辺では 19:07前後に乙女座 06°46’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽♍️乙女座6°~7°― 発効期:8/30~9/28 】
🌑🌞”A merry-go-round”
   『メリーゴーラウンド』
            
🌑🌞”A harem”
   『ハーレム』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)~9月28日】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。

→★人生で味わう山や谷を巡りめぐるサイクルの一環として眺めてみる
→★社会的なシステムの中で自分のポジションや
    しがらみを保とうとするこころのメカニズムに気付く必要
→★一度踏み出したら後戻りは出来ない状況を前にこころを決める
→★人生を社会的な力を強化するための螺旋階段と見るか...
     または流れの外に出て行き交う全てを幻のように眺める
→★気ままな旅を選ぶか目標に向かって進む航路を選ぶかという選択
→★決まり切った安定路線を外れ、欠乏感を満たすために脇道に逸れる
→★現状から抜け出し他者より高みに昇るために特定の集団に加わる
→★必要な利益を得るために自分自身の一部を犠牲にする状況
→★自分の欲望を誰かに投影しその成功や美を歓ぶ、または失敗に落胆し怒る
→★危機を怖れ快適さと安全を願ってひたすら閉じこもりたくなる気持ち
→★自分なりの「緊張」と「弛緩」のリズムを知って活用する
→★外の世界を知らないための偏狭さや「島国根性」的な世界観に注意
→★安全圏に避難する時と
    あえて勇気をふるい打って出るべきタイミングを見分ける
→★「タブー」や「禁断」とされる人生領域へと安易に誘う声に注意
→★危うい物事を「目撃した」または「知っている」と吹聴する行為
→★全体への責任を負わずに保護や特権を当然と感じる傾向とそれへの逆風
→★「平等」や「公平性」ということばの裏にひそむ矛盾を見ていく
→★自らの分を知ってたとえ窮屈でも現状を維持し向上を目指すか
            タブーとされる荒野の冒険に出るかの選択・・・→

魚座21°台の満月へと続く


★エネルギーのポイント:
 前回の新月『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
             
 今回の新月『自分自身の安全神話を書き換える』
                   
            
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  猛暑の8月ももう終わり、明後日からは9月。陽の落ちた木立からは虫の音が聞こえ始めました。いつもならホッと息をつく気分なのだけど。世界/社会では毎日のように物事が新たな展開を見せ、あるいは加速的に進行していて、あぁやはりセットアップの年なんだな… と感じます。


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  そういえば、カーディナル・クライマックスのただ中にあった5年前の秋、このブログにこんなことを書きました。

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…カーディナル・クライマックスが始まって以来、沢山のことが起き、今も様々な波が生まれては寄せています。世界は音を立てて変化しつつあるし、惑星達を見る限り、これは動きがおさまれば元に戻るというような変化ではなさそう。人間も、社会も、大地も。『この世でただ一つ、変わらないのは変化するということだけ…』メリマンさんはだいぶ以前のコラムでカーディナル・クライマックスを評し、こう言っていました。これを本当の意味で体感する5年という月日はもう始まっています(そしてその後に続く4年間の試行期に繋がる道も…)。周囲の状況や出来事が、そしてわたし達自身の内面までもが日々 "変わってしまうこと" を、わたし達はごく普通の日常だと感じ始め、受け入れていくようになるでしょうか?

きっと「良いこと」も起きれば「悪いこと」も起きる。個人的にも、社会的にも。もちろん、これまでもそうでした。けれど今までと決定的に異なるのは、カーディナル・クライマックスの惑星配置を背景として、そこに「根こそぎ」感覚が潜んでいることです。

そのせいもあって、敏感な感受性を持つひと達は、言葉に出来ない大きな不安を感じるのではないかと思います。言葉に出来ない不安。それをわたし達は必死に説明しようとします。『きっと○○がXXだから不安なんだ…それさえ何とかなれば…』 そのひとの信条や人生経験によって、いろんなバージョンの理屈づけが出来るでしょう。けれど、こうした合理化によってこころが本当に休まるかどうかはわかりません。なぜなら、星々がわたし達に示唆しているのは 『解など無い』 という場所からもう一度出発し直すことだから。

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  天王星・冥王星スクエアというカーディナル・クライマックスの中心部が終わり、セットアップの年とされる2019年も2/3が終わろうとしている今。わたし達はすでに物事のとてつもないテンポアップと複雑化に慣れてしまい、それをごく普通の日常として無意識に受け入れているようにも思えます。 それとも、そこはかとない不安が背中に貼り付いたように感じながらも、変わらぬ人生の機微に一喜一憂しながらそれぞれの人生を生きているのかな? 昨日があり、今日があり、そして明日がやってくる。大抵のひとにとってそれは変わらないとしても。わたし達が立つ大地と空間はじわじわと、でも本当に根こそぎシフトしてきたと思うし、これからもそれは続くでしょう。


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  前々回のメリマン・コラムでは、来年起きる土星と木星のコンジャンクション=地性星座宮から風性星座宮へと移りゆく長期の文明シフト「グレート・ミューテーション」について触れられていましたね。けれどこうした文明シフト(人間精神のシフト)は、誰かや何かの力によって一方的に変えられるわけじゃない。宙にひしめく無数の星々のネットワークから放射されるフォースを使い(またはそれとともに踊って)、わたし達ひとりひとりが自分の人生を創りあげていく、その行為の集積が膨大な流れとなり、歴史を創っていくのです。

あ、冒頭からなぜこんな話をするのかというと、今回の月がちょうど近地点に在泊する強力なスーパームーンだから(満月と違って目には見えないけれど)。また今回は前回の金星に代わって新月図のロードとなる火星が月、太陽にコンジャンクト、他に金星、水星、ジュノーも揃って獅子座から乙女座に移行し、乙女座のナチュラルハウスである6室に入ることなどを考えると、この新月がまた新たなシフト・ポイント(またはスイッチ)になるひとがいるんじゃないかな?と思ったからです。 世界という巨大装置の歯車が回る、カチリという音。それに呼応するかのように、こころの内側深くで何かが微かに ピンッ と鳴る。...それはそんな感じで起きるのかもしれません。その音は微かかもしれない。けれど、その余韻は体内に長く響き続けるのではないでしょうか。


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  とはいえ、今回の新月が起きるのは現実派で細部の整合性にこだわるとされる乙女座の第1ディーカン。テーマもかなり社会的な意味を帯びてきそう。ならもしかして、この新月がなんらかの形でネイタルに触れるひとは、社会的な意味での選択を通して新しい一歩を踏み出すのでしょうか? 騒がしく忙しい世の中にあって先行きの見えにくい今、もう一度足許を見つめて。こころの平衡を保ち、今ここに。自分自身がどう在るのかを眺めてみる。行くのか? 留まるのか? うん、決めた。けど、ならばどうやって? 

乙女座の惑星群に相対するのは強力な魚座の海王星が放射し続ける幻の霧。そこには美しい夢もあれば、底知れない怖れや疑念もあります。それは何かが明確に形をとる前に一度溶け崩れていくような混沌。だから無意識を通してやってくる導きは、マインドで掴もうとすれば儚く消えていく。

それでも信頼していくしかない。けれど、いったい何を? 


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魚座の海王星

  1998年11月。海王星は行きつ戻りつの後、本格的に水瓶座の旅を始めました。そこは理性と知をもって『We are the world!』という理想を追求するリベラルな星座宮。そこで天王星とともに多様な世界を結ぶコンピュータ/インターネット・カルチャーを育んできた海王星は、わたし達がカーディナル・クライマックスのゲートをくぐった2012年2月、最終的に魚座入りを果たしました。そして、現在魚座17°台の中間地点を逆行しながら再び行きつ戻りつし、最終的に牡羊座入りする2026年1月まで、自ら支配する魚座に滞在します。この約14年にわたる強烈な魚座の海王星の下で、良くも悪くも日々こころにじわじわと浸潤してくるその力をダイレクトに感知するのはとても難しいと思います。

けれど広く世界を、社会を見渡して「最近なんだかなぁ...」と思うとき。あるいは「人間も捨てたもんじゃないな...」と感じるとき。または日常のさりげないやり取りの中で誰かの無償の優しさに触れてこころが癒やされたり、逆に「自分が(または誰かが)こんな目に遭うなんて許せない!」という情動に駆られるとき。そこにはきっと魚座の海王星がこっそりと...他人の顔をしながら忍び寄っているかもしれません(他の惑星とも連動しつつ)。


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  海王星に関連する主な徴候は、漠とした希望、優しさ、自己犠牲、えも言われぬ魅力、芸術、理想主義、宗教心、傷ついたひとびとに手を差し伸べる行為。逃避行動、言い訳、責任回避、被害者意識。そして形を持たない哀しみ。 あるいは社会(共産)主義、病院、慈善団体、内密の行動、隠蔽、噂話、混濁、錯乱、集中力の欠如、薬物やアルコール、支離滅裂さ、狂信性... etc.

天王星・海王星の水瓶座時代、風の知性をもって「あらゆる違いは乗り越えられる」とばかりに包括的な多様性を押し進めてきた世界。グローバルという夢。けれど魚座の海王星の下ではそんなふうに表層を整えた世界観に対する様々な反動が噴出しているように見えます。

魚座は水性、つまり「感情」が力を持つ領域です。また12星座宮の終着地点であり、スッキリと割り切ることなど出来ない言語化不可能な感情が無意識の層に堆積しながら溶け崩れていく領域でもあります。きっとだからこそ、魚座には人間としての最善から最悪までもが存在し、ときに幻となって噴き出すのではないでしょうか。ならばいくら理性で解決しようとしても、知力で制御しようとしても、人間って最後の最後には感情によってしか動かないと言えるのかもしれません。


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  たとえば米国を見ていると、コンピュータの黎明期を牽引してきた知的リベラル層がいまや目を覆いたくなるほど感情的な急進左派を生み出し、高邁な理想の下に意見の違うひとびとをファシストと名付けて断罪するような流れが目立ちます。反論には即座に傷ついて報復するし、話し合いの余地もないありさま。テックモンスターと呼ばれる巨大IT企業は平和の名の下におおっぴらに個人のプライバシーを覗き検閲を行い、大手メディアは良くて切り取り、ともすれば完全なフェイクニュースを流す(これ、本当に驚くことが沢山あります)。ジャーナリストはクリエイターと化し、思い入れをこめて報道という名の作品作りにいそしみ、性別や出自によって細分化したアイデンティティで断片化されたひとびとは、互いに深い疑心暗鬼に陥っているように見えます。それは同じ国の中で「カルチャー・ウォー」「コールド・シビルウォー」などと呼ばれる状況。これはたまたま米国の社会世相をあれこれと追っていて感じることではあるけれど。今、日本を含めて世界中が多かれ少なかれ似たような情動の渦の中にあるのではないでしょうか。

  そういえば前回の満月、水瓶座22°台のメイン・シンボルは『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』でしたね。そしてテーマのポイントは『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』でした。おそらく鍵となったのは水瓶座の持つ理性や知性だったはず。どうでしょう?上手く使えたでしょうか? で、今回は繊細だけどちょっと手強い乙女座の新月。向こう岸には、ひたひたと冷たい湿り気を帯びて輝く海王星。 理性では御しきれなかったこころのわだかまりを。漠とした不安を、胸に溜まった想いの澱を。魚座の水辺に映りこむ自分を、その自分を動かしている歯車の本体を... ゆっくりと覗き込むようなひと月の旅になるかもしれません。


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  ならば信頼していくしかない。でも、だから、いったい何を? 

  今、ここに在り、生きていることの絶対性を。そう... もしかしたらその原点まで降りてみること。そこには自分が知っていた強さや弱さなどはるかに超えた何かが ひっそりと、何にも惑わされることなくただ呼吸し続けているのかもしれないから.....

海王星が魚座を去り、牡羊座入りする2025年~2026年。世界は再び真新しいアイデンティティを探り求めて激しく動き始めるでしょう。そこからしばらくはおそらく「風」と「火」の時代になります。(土星と海王星が牡羊座入り、その後天王星が双子座入り、冥王星は水瓶座を運行)だから今、魚座の海王星がわたし達のこころに入り込み、人間の感情が持つどうしようもなさ、それがもたらす愚かさや哀しさ、そして幻の彼方にほの見える「美」や「希望」を見せるのなら... それを味わい尽くしてみるというのもまた、これからを生きるわたし達それぞれが選択してきたことなのだと思います。


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★8月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
乙女座6°『メリーゴーラウンド』

(補完、または対象的な位置付けとなるのは対向の魚座6°
 『正装した将校達のパレード』)


  今回もまた、数年前に満月を通して経験した度数です。けれど当時とはまた異なるニュアンスのテーマが強調されているようにも思えます。そのことをふまえながら、もう一度ふり返ってみますね。

  以前、こんな童謡みたいな詩?を書きました。

  回る 回る メリーゴーラウンド
  調子っぱずれな オルガンの調べ
  ぴかぴか光る イルミネーション

  乗るひと 見るひと 賑やかに
  上がって 下がって 下がって 上がる

  木馬は回る どこへも行かず
  ひたすら巡る メリーゴーラウンド♪


merrygoround


  ここはきっと休日の遊園地。親子連れや恋人達、家族や友人同士、沢山のひと達で賑わっています。回転木馬に乗って手を振る子供達。その笑顔を微笑みながら写真に撮るひと。メリーゴーラウンドって本当に昔からある遊具です。それが今でも遊園地の主役のひとつとして生きていて、大人も子供も楽しんでいるって、凄いことかもしれません。ところでメリーゴーラウンドに音楽は付き物だけど、このシンボルが降ろされた1920年代のアメリカの遊園地ではどんな曲が奏でられていたのでしょう? 古い映画の中に見られるメリーゴーラウンドのBGMには、今聴くとどこか懐かしいような、もの悲しいようなイメージがあります。

これは1950年代の曲だけど、なんとなくこんな感じかな?



  曲に合わせて小さく揺れながら、スーッとせり上がってフーッと下がって。ゆっくりゆっくり、ぐるぐると回る木馬たち。

色とりどりの木馬にまたがった子供達は『このまま終わらないといいな。ずっとずっと、永遠に回りつづけたらいいのに..』なんて思うかもしれません。何故だかわからないけど、そこは別世界。上がれば、下がる。昇れば、降りる。まるで人生の浮き沈みのように、永遠に回りつづける別世界。けれど本当の人生とは違う。馬から振り落とされることもないし、そのまま空に向かって駆け出すこともない。たぶん、安全。そして、どこにも辿り着かない。それに本当は、全て機械で動いている世界。カタカタと、回りつづける歯車。

        人生では日々沢山の物事が起き、出逢いがあり、そしてあつれきがあります。わたし達は自分の力を証明しようとして、または相手を説得しようとして、思い通りに生きたくて、日々頑張っています。様々なことばを用い、イメージを使い、怒って見せたり、優しい笑顔で自分をアピールしたり。ときにはじっと耐えたりして。その対象は他者とは限りません。他のひと達に背を向けて、自分の中で、自分に向かってそれをやることだってあります。これ以上傷つかないで済むために。あるいは自分を護るために。その結果として、きっちり片を付けて(またはそう感じて)納得出来ればひとときの安らぎを得るし、状況に負ければ落ち込んで堂々巡り。これはちょっともの悲しいメリーゴーラウンド。この新月の下では、自己批判や他者批判、落ち込みや昂揚感の回転木馬に乗って、上がったり下がったりしながらぐるぐると回り続けるひとが出てくるかもしれません。うん。それもまた、人生。でも...


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  この度数に対向する魚座6°のシンボルは『正装した将校達のパレード』です。本当に対象的ですね。それに、魚座というよりこちらのほうが乙女座で、メリーゴーラウンドのほうが魚座に似つかわしいような気もするけれど?

パレードする将校達はおそらく儀礼装と言われる最高位の制服に身を包んでいるのでしょう。もしかしたら、士官学校の祝賀行進かな? それとも記念日や国賓を迎えての軍事パレードかもしれません。自衛隊観閲式の映像を見たことのあるひとなら、およその雰囲気は掴めるのではないでしょうか。彼らの行進には儀仗兵のドリルに近い厳密さがあります。号令に合わせた機械的なその動き、無表情かつ精悍な顔つき。制服が象徴するエリートっぽさ、責任感、そして強靱な意志力と勇敢さ。ぴたりと同じ方向を見つめる厳しい視線は国威と勇猛な武力のアピールです。これ、ひとりでもしくじって調子を狂わせたらきっと大変。何故ってきらびやかな将校達のパレードが真に目的とするのは、『この軍隊とはけっして戦いたくない....』と見る者に思わせるだけの武力とともに、その武力を担う者達の一歩も退かない決意の固さや意志力を、将来敵となるかもしれないひとびとに誇示することだから。つまりこれは「間接的防衛活動」の一環であり、血みどろの戦争に至る前に持てる力を美にまで昇華させて脅威とし、同時に自国のひとびとに誇りを与える — そんなイメージの戦いでもあるのだそうです。だから将校達は、一糸乱れぬ行進を見せながらも何処かに辿り着こうとしているわけじゃない。ただぐるっと広場を巡りめぐってみせながら、イメージVSイメージの戦闘を続けているんですね。


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  けれど考えてみれば制服は、一種の鋳型とも言えます。社会の中で、わたし達はいつの間にか色とりどりの制服を身に纏います。アイデンティティ、主義主張、どこに生まれ、どこに住みどんな仕事をして暮らしているか。学歴は? 収入は? 認知度は? 意識的にも無意識下でも、わたし達は様々な制服を着込み、それらしくふるまおうとしているのではないでしょうか? 社会人という制服。自由人(ノマドとかかな?)という制服。大人、子供、高齢者、若者、強いひと、弱いひと、マジョリティにマイノリティ、意識高い制服にロウワーな制服。夫や妻。男、女、どちらでもないひと、どっちでもあるひと、異端に鬼畜にハンパ者、宇宙人やら地球市民……もう、数限りない制服。着る制服、着せられる制服。脱いでみせるための制服。そしてまた、同じ制服の中にも自動的に生成される、上下格差をデザインした制服やバッジ。 その究極は「わたし」という一張羅の制服。どこまでもセルフィーをまとって自分の世界を回り続けるわたし達。もしかして、世界という名の遊園地には巨大な鏡の迷路があって、そこに「人生」という名のメリーゴーラウンドが設置されているのかな...?


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  何処にもたどり着かないメリーゴーラウンド。ときには昇り、ときには落ち込む、それは楽しくもあり、哀しくもある円環路。それが良いとか悪いとかじゃない。ただ、きっと今。わたし達は今着ている制服に似合った木馬に乗って、何処かを巡りめぐってる。じゃその制服、またはこころの鋳型を創り上げ、ぐるぐると同じところを回り続ける内的メカニズムっていったい何だろう? 何がわたし達をそうさせるんだろう? 木馬にペンキで描かれた何も見てはいない目。凜々しい将校達の、一切の感情を消し去った目。それぞれの制服を身にまとうことは、たぶんとても安全で、護られることでもあるのだと思う。でも、もうそのままではこの先何処にもたどり着けないとしたら…?

今、もしかしたら... これまで「わたし」を動かしてきたメカニズムにヨレが生じ、ガタついてきてるひとがいるんじゃないかな? もしそうなら、この新月期には『そろそろリニューアルの時期が来たよ!』という呼び声が聞こえるかもしれません(時にはそれが、ちょっと痛い思いをともなうものであったとしても)。

これから先しばらくの間。濃く垂れ込めた雲の切れ目から、微かに聞こえる新しい調べに導かれて。何かことばにならない感覚に動かされて、声高らかに『選択した!』とも言えないほどの精妙さをまといながら。そっと一歩を踏み出すひとがいるのかもしれません。

  さぁ回転木馬は軸から放たれて、駆け出すだろうか? 将校達は新たな戦場へと旅立つのだろうか…?


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では、メインのシンボルにいってみましょう。
新月のメイン・シンボル:
乙女座7°『ハーレム』

(補完、または対象的な位置付けとなるのは対向の魚座7°
 『ゴツゴツした岩に横たわる十字架』)


  『ハーレム』。そしてその対向には『ゴツゴツした岩に横たわる十字架』。ここでも再び「安全」というキーワードが浮かび上がります。今の惑星配置からすると、これは「安全」や「護り」といくばくかの「特権(または不利益の解消)」を確保するために何かを犠牲にしつつ、それでも一方では全体の利益となるために何かしなければと感じて行動してみる…または行動への欲望が高まる...そんな感じのイメージかな。

ハーレムといえば、権力やお金を持つ人々によって部外者と会うことを禁じられ、囲われて暮らす複数の女性達が居住した領域...というのが代表的なイメージでしょうか(もともと「ハーレム」とはアラビア語で「禁断、禁じられたもの」を意味することばだそうです)。


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  ハーレムに「自由」はありません。外に出ることは出来ない… その代わり、不満さえ抱かなければ、大きな力によって護られているという安心感があります。外界での暮らしには付き物の、予想外の出来事や事故・事件に遭うこともないだろうし、暮らしの心配もありません。主にとっての自分の価値(魅力)が下がらないよう努めてさえいれば、きっと戦火からも護ってもらえるでしょう(内部では常に目に見えない競争が付きまとうのだとしても)。

  一般的に見て今のわたし達には考えられないことだけれど、昔の女性にとってそれはある種の特権でもあったようです。ハーレムに留まりその規範に従って生きている限り、食べ物や衣服に困ることは無いし、巷の規範にも縛られることなく贅沢に暮らすことも出来ました(実情はどうあれ、1920年代米国のハーレムのイメージはそうだったようです)。権力者と繋がっていれば、外界に残した家族の生活も保障されていたかもしれません。

そのときどきの、安心、そして安全。生きていく上ではとても大事な要素です。自然災害に襲われたり、何か大きな事件が起きたとき。日頃忘れがちな生きるためのサバイバルに直面するとき、わたし達はその大切さを思い出します。 だから自分の分を知って「安全地帯」に留まることもまた現実的な選択だし、そこに生きながら、時間をかけ、エネルギーを使って力と立場を築いていくことだって不可能ではありません。


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  ハーレムといえばとても特殊な環境に感じられるけど、その構造が象徴する現実を考えてみると、男性・女性に限らず今のわたし達だって「社会」や「国」という名のハーレムの住人だと考えることも出来ます。いくばくかの自由と安定を手に入れるために、妥協しながらも懸命に生活を支えているのだとしたら…。

けれど、世界という大きな括りの中では、個として絶対に譲れないギリギリのラインを保つためにあえて妥協しない、という選択をするひともいるでしょう。もう、それは頑固なまでに。もしそうなるとすれば、自分がその道を選んだように見えても、傍目にそう見えたとしても、本当は選択の余地が無いほど行き詰まった状態に来ていたのかもしれません。他に道は無い。いや本当は、最初から無かった。ならば残された道を行ってみるしかない。たとえそれが危険に満ちた迷いの道だったとしても。禁断の道だったとしても。そしてとどの詰まり、その結果を受け入れるしかない。『必ず新しい道が拓けてくる、きっと何処かに辿り着くんだ』と信じて。同じ道を行くのも選択。新たな道を行くのも選択。いずれにしても、必ず新しい挑戦は待っている。そしてこの新月期、その道を示しているのは『ゴツゴツした岩の上に横たわる十字架』かもしれません。


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  「十字架」というと、やはりキリスト教会の屋根に立つあの十字架をイメージしますよね。でもこのシンボルで描かれる「cross」は、もっと一般化したイメージで「十字形に組まれた標識」を指すと考えられます。魚座は宗教性を帯びた星座宮なので「信じる」という意味ではキリスト教の十字架も含まれるけど、おそらくそれでは意味が狭まってしまうでしょう。このシーンで出て来る原語の「cross」は「crossroad markers」つまり交差点に立つ標識を想起させるとB.ボヴィは指摘しています(たとえば古代ギリシャで旅人の守護や厄除けとして十字路に置かれていた「ヘルマ」と呼ばれる石柱のように)。じゃ、その示唆に沿って、この対向度数もちょっと覗いてみましょうか。


  ……今「わたし」はハーレムの住人。でも、そこから逃げ出したいと思ってる。溜まりに溜まった不満があるから。決まりきった生活の外に出てみたい。自由になりたい。ひとりになりたい。やりたかったことを思う存分やってみたい。誰かのために生きるのはもう嫌だ…。

そんなある日、夢を見た。ふと気付くと「わたし」は険しい山道に立っている。そこにあるのは大きな岩。ゴツゴツした岩肌の上に、十字形の標識が置かれていた。ん? 何処からか落ちてきたのかな? いや違う。岩だらけの険しい道には標識を立てる場がないんだ。最初から、ここにこうして置かれていたんだ。

前方に目をやると、霧の向こうにうっすらと十字路が見える。ならばこの標識が道しるべ? 右か、左か、それともこのまま真っ直ぐ行くのか…それとも戻る? いや、戻るなんてあり得ない。だってふり返っても今来た道はもう消えている。刻の輪とともに生きるなら、きっと前に進むしかないんだ。

自分を護ってくれる壁も、ふかふかの絨毯も、着替えもなければ食べられそうな草も生えていない、そんな荒涼とした山道。全ての虚飾が取り去られたむき出しの岩肌。この先、何があるかは誰にもわからない。ポケットにも何もない。見回しても、今まで自分のものだと思っていたものなど何ひとつなかった。たったひとり。果たして自分は耐えられるだろうか? けれど、そんな風景の中に、ぽつんと置かれた「わたし」のための標識。 

でも人生の選択って、本当はそんなものかもしれない。本気で選ぶなら。考えて、あらゆることを考えぬいて、感じて。踏んばって立って。そして、体に響く微かな音を聴いて。さぁ、どっちへ行こう?


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        このエネルギーは、人生上の大きな決断として顕れるとは限りません。もしかしたら日常のほんの些細なこと、誰かの行動やひとことによって浮上してくる一瞬の感情と、そこから拡がるある種の「気分」として経験することもあると思います。 それでも、何かがひそやかに結実を迎えようとしています。頼るべき基準など何も無いように見えても、心地良さや安心感を手放すことになっても、タイミングが来たひとなら。きっとそこからごく自然に一歩踏み出すでしょう。ならば、自分の背中をどんなエネルギーが押しているのかを知り、どんな想いが溜まっているのかを自覚して歩を進めることには大きな価値があるのではないでしょうか。


  けれど慎重さも忘れないで。『悪魔は細部に宿る』これが乙女座の合い言葉。無謀な冒険と「それしか無い道」 とは決定的に違います。たとえ妥協を許さぬ道を行くにしても、安全や安定を選んで現在の場に留まるにしても、今は本当にいろんな欲望のエネルギーが交錯し、綱引きをする時期であることもこころに留めておきましょう。それが十字路を覆う霧の正体でもあるのだから。

たとえば駆け引きや小さなウソで逃げたくなるエネルギー。自分に対しても、他のひと(または見知らぬ罪びと)に対しても、報復や罰を与えるのが当然だと感じる燃え上がるような原動力(それはおそらく自分自身が経験している「理不尽さ」の投影)。深いこころの傷から目を逸らすための無茶な行動。はかり知れないひとの気持ちや物事の背景を考える余裕を失なわせる無意識の強い衝動。ひそやかにエネルギーを吸い取る寄生者を切りたくても切れないという葛藤。わかっているはずなのにまた同じ事を繰り返してしまう、自分の前に立ちはだかるその壁をどうしても超えられないという感覚。自分の直観を信じられなくなり、疑心暗鬼に落ち込ませるエネルギー。あるいは幻想に基づく強い使命感(ドン・キホーテ的な)、または罪悪感。良かれと思いながらつい犯してしまう誤り。そして限りあるいのちに残された日々を数えながら抱く、この先何かが起きるのではないか?という漠とした不安と期待感。動きたい、何とかしなくちゃ!という衝動。うーん、このところ乙女座 — 魚座間を行き交う惑いのエネルギーは複雑で細やか。何でもアリに見えて、一筋縄ではいきません(ゆったりかまえて想像力の翼を拡げ、思いを巡らすには良いのだけど..)


August


  いえそれでも、だからこそ。ハーレムの素敵なソファーに寝そべって、主の居ない間にひと休み。盛夏から秋への変わり目に、耳を澄ませて見えない月を感じてみる。 

『これでいいんだ』 ふと、呟いてみた。

すると即座にこころが問い返す。『本当か?』

『さぁ...どうだろうね』 

半分本当で半分は嘘。 だってそんなの割り切れやしない。でもそのままが、今のありのまま。そしてありのままが、少しずつ 少しずつ 深まっていく。体中にひろがる霧が、いつしか すっと透明になっていく。 ん。なんか口角、上がってる? 「わたし」の中で、歓んでるのは何?

  そのとき。目の前にひとりの女神が立つ。その名はヘカテー。精霊の集まる十字路に立ち、聖なる岐路を護る月の女神。彼女は地獄の犬を連れ、松明を持って道を照らす。そして道往く者にこう問いかける。
『後戻りはないぞ。本当にこの道を行くのか?』と... 。

さてと。何て答えてやろうかな?♪


(この新月図で、小惑星ヘカテは天秤座11°台のDCにピタリとコンジャンクトしています。だからこのひと月のうちに、何かドラマティックなシフトを経験するひとがいるかもしれませんね。)

みんな、どうか素敵な新月の夜を!







have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

August 25, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント8/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年8月26日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “金曜、米国企業は中国での操業をやめて代替地を探せと要求するドナルド・トランプ大統領の連続ツイートが流れた後で株式市場は下落した。『我々の偉大なアメリカ企業はそのホームであるアメリカ合衆国での生産開始を含め... これによりただちに中国に代わる操業地を探すよう指令する』トランプはこうツイートした。ナショナル・セキュリティーズのチーフ・マーケットストラテジスト、アート・ホーガンはこれを受けて『中国は常に脅威ではあるが、なにも火に油を注ぐことはない』と述べた。『トランプ政権はおそらくFRBがジャクソン・ホールの会合で利下げを発表すると期待していたのだろう。それでパウエルが応えなかったものだから彼はデフコン5* 状態に入ったのだ』” 

— Fed Imbert
  “Trump Orders U.S. Companies to Look for Alternative to China”
  www.cnbc.com 2019年8月23日付


*デフコン5:デフコン(DEFCON)とは戦争への準備態勢を5段階にわけて整えるという米国国防省の規定。「5」は平時における防衛準備態勢を意味する。

  “中央銀行は緩和策のスタートを切ろうとしているとヘッジファンドのマネジャー、カイル・バスは述べた。そして米国金利はどんどん下がる世界の金利を追いかけて下がり続け、ゼロ(あるいはそれ以下)まで行くだろうと予想する。『長期債券利回りが自然数ベースなのは我が国だけだ*。ここには世界の投資適格債の90%がある。事実、我々には法規範があり経済も好調だ。マネーがどんどん流れ込むだろう』 ヘイマン・キャピタルマネジメントの創業者でありチーフ・マネジメントオフィサー、カイル・バスは火曜、CNBCにそう語った。”

—  Fred Imbert
   “Kyle Bass Says U.S. Interest Rates Will Follow the Rest of the World
   to Zero – “This is Insane”
  www.cnbc.com 2019年8月20日付

* 原文は「We’re the only country that has an integer in front of our bond yields.」元記事によればこれは約15兆ドル分の長期国債がマイナス金利で取引されるに至るまで世界主要国(文中ドイツ、フランス、日本、中国を例示)の中央銀行が刺激策を遂行しており、これはもう常軌を逸している...という文脈の中で出て来た言葉。

(“integer” は「整数」または「完全体」という意味になるが、整数にはゼロ以下も含まれる。おそらくこれは値1以上を維持しているという意味ではないかと思う。債券利回りに関する他サイトの記事中で “natural”=自然数というワードが用いられていたため、この訳文にしてみた。ただし訳者は債券取引に詳しいわけではないので、もし誤訳であればご指摘ください。) 

なおバス氏はこの流れにともなって起きる想定外の結果を『富める者はますます富み、中間層はそのまま何も変わらず、貧困層はますます貧困になることだ』とも語っている。


  私達は再びハリケーンを追跡し始めた。素晴らしいライン河クルーズとイタリアはトスカナの豊かな渓谷と葡萄畑に抱かれたハネムーンの日々はこの上ない休養の日々だった。だが、ツイッターの嵐と “狂気じみた” 政治・経済政策が金融市場に引き起こすカオスの世界に突っ込んでいくことこそが結婚生活を離れた自分のやる事だった... だから私は並行するもう一つの世界へと戻って来た。さて、大統領と私は昨今、とある深遠な疑問について考えているかのように見える。その日、大統領はこうツイートした。『我々の最大の敵はいったい誰だ? FRB議長のパウエルか? それとも中国の国家主席習近平か?』(ヒント:答はどちらでもない) 私自身の疑問はもっとシンプルだ。『本当のリアリティーはどちらにあるのだ? トスカナの優しくリラックスしたライフスタイルか、目の前のスクリーンに映し出された世界の株式市場のさらなる雪崩とその誘因となる突然のツイート旋風やニュースという、まぎれもない混沌なのか?』

  金曜までは全てが上手くいっているように見えた。株式市場は木星と天王星がそれぞれ方向転換した8月11日を間に挟む8月7日と15日につけたダブルボトムの後、良い感じに回復しつつあった。だがこうした反騰は太陽が現実的な星座宮乙女座に入居した直後の金曜、突如として終わった。中国が自動車を含む米国製品に対しさらに750億ドルの新関税をかけると発表したのだ。それは数週間前の中国製品に対する米国の追加関税措置への報復だった。中国は報復があり得ると通告していたし、市場はその発表を織り込みつつあった... 大統領がツイッターで怒りを爆発させる前までは。これは惑星の影響と行動が同期する、アストロロジーにおける典型例だ。先週のコラム終盤に書いたように、

『... 今週の主要なジオコズミックの動きは太陽、金星、火星の全てが獅子座から乙女座に移行することだ。これはドナルド・トランプ大統領のチャートにとって重要な出来事だ。何故ならそれぞれの惑星がネイタルの獅子座のアセンダントと火星を通る形になるからだ』。

火星は攻撃的かつ衝動的な闘争本能を通じて闘いたいという欲動を象徴する。それ自体は生きていく上で別に悪い事ではない。しかし、ひとたび怒りや激情に駆られて働けば、そのエネルギーが消耗しきるまで何であれそれを止めることは不可能だ。その時点に至るまで、株式市場にはもう一段の下げやさらなる価格崩壊のような想定外の結果が起こり得る。それは大統領が一番望まない結果だ。 繰り返すが、これは典型的な弱気相場が見せる動向だ。市場は徐々に上昇するが、突如として踵を返し、上げ幅を失ってそれ以上に下落していく。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

ドイツ中央銀行はヨーロッパ最大の経済がこの第三四半期にもリセッションの瀬戸際に立つことになりそうだと警告した。輸出の急激な減少と工業生産の低下がその重石となっている。

— Martin Arnold
  “Bundesbank Adds to Fears of German Recession as Trade Wars and Brexit Hit”
  Financial Times 2019年8月20日付


  これからの3〜4週間は互いに矛盾したジオコズミック・サインで溢れる日々となるため、投資家は非常に混乱するかもしれない。もしかすると彼らは誰が米国の最大の敵なのかというトランプ大統領の問いをじっくり思案するのかもしれない。習主席を彼はしばしば友人として語っていなかったか? ジェローム・パウエルにしても、彼自身が決めて任命したのではないか? ところで、私が中国に滞在していた6月当時、習主席は常ならぬ外交的処遇をもってトランプ大統領を『私の友人』と公的に認めた。だがプーチン大統領に対しては『私の無二の親友』だそうだ。

皆さんはそれが金融市場とどう関係するのかと疑問に思うかもしれない。これは米国との貿易にまつわる不確実性の代わりとして、中国がロシア(や他の国々)との交易関係をより拡大しようと決めたことを物語っている。つまり中国は、以前は安定した通商パートナーとして依存していた米国に代わる新たな売買の市場を見出しつつあるということだ。彼らは世界中の貿易を介した同盟関係が変化しつつあるという(彼らにとって有利な)見込みの下でより長期の戦略を見据え、調整しようとしている。だが米国のリーダーシップは米国企業に対し国内に戻って生産しろと命じるのみで調整も補正もしない。それは賢いやり方だろうか? 現実的だろうか? 私にはわからない。何故なら私自身、何がリアルで何がそうでないかを理解しようと試みている最中だからだ。トスカナはリアルに見えた。だが今、ここで見聞きするものはそう見えない。だが上手くいくのならそれでOKだ。もしそうでなければ、きっと私達はそれぞれに自分自身にとってのトスカナを見つけるべきなのだ。

  いや、短期のジオコズミック解説に戻ろう。金星と火星(恋人達と反目者達)は互いにコンジャンクトしながら完璧主義者の(すなわち批判的な)星座宮、乙女座を運行中で、8月24日〜27日まで天王星と調和的なトラインを形成中だ。また太陽も8月29日には天王星に対し調和的なトラインを形成する。通常ならこれは株式市場の起爆剤であり、交渉事の成功を示唆すると考えるところだ。とりわけこれらの惑星がその後9月1日〜19日に土星と冥王星にもトラインを形成することから、その可能性はある。だがこうしたソフトアスペクトの背後には、より潜在力を秘めたコズミック・フォースが控えている。9月2日の太陽・火星のコンジャンクションと、9月21日に起きる3回目にして最後の木星・海王星ミュータブル・ウェイニングスクエアだ。9月初めの2週間には太陽・金星・火星がこの木星・海王星スクエアに対してTスクエアを形成する。9月が相互に矛盾したメッセージが出やすく非常にややこしい月となるかもしれない理由がこれだ。巷は噂だらけでそれが「非合理な活況」またはヒステリー、もしくはそれらが交互に示現する。事実が噂を否定し、そして(または)生じた希望が事実によって打ち消される。世界の株式市場は9月初めの2〜3週間、ワイルドな上下動を見せるかもしれない。

  より長期の視野で見るなら、木星の射手座運行(2018年11月8日〜2019年12月2日)がすでに市場の天井と合致し終えたか(私は終えたと考えているが、確認はまだ取れていない)、そして(または)太陽・火星のコンジャンクションによる崩落が終了したかという問題が残っている。このコラムでも数回にわたり指摘したように、米国株式指数における長期サイクルの天井と木星の射手座運行には歴史的相関性が存在するが、それは通常、そのトランシットが終わる少なくとも2ヵ月前にはピークアウトする。理想的なのは木星が射手座の中間度数を通過する近辺で最高値が示現するケースだ。2019年8月11日、木星は射手座のほとんど中心部で滞留し順行に転じた。つまり木星は7月〜9月の間、射手座の中間度数(13°〜17°周辺)に在泊するということだ。

この木星の射手座運行に加え、9月2日の太陽・火星コンジャンクションが持つ重要性も加味することが出来る。この日付けから前後の4週間は、世界の株式指数がその間、もしくはその直前につけた高値からの8%かそれ以上の下落に見舞われやすいという歴史的傾向を持つからだ。7月の高値はこのパターンに当てはまる。したがって私達は今もなおこれが示唆する8%またはそれ以上の下落のただ中にあるかもしれない。もしそうなら、これもまたこの時間帯の内に終わる可能性がある。しかしそれが10月までに終わったとしても、12月2日には木星が射手座を離れ山羊座入りする。これは歴史的に見て強気よりは弱気を物語る動きだ。太陽・火星でつけた安値からの反騰はあるかもしれない。だからといって必然的にその後、史上新高値が示現することを意味するわけではない。

  9月の木星・海王星スクエアはまた、ここ3ヵ月ほど50ドル近辺でもみ合っている原油にも関連している。都合3回にわたるこのアスペクト形成のうち初めの2回は金のメジャーサイクルにおける安値にも同期し、それを追って金は強い反騰をみせた。この時期は夏の終わりかもしれないが、金融市場はヒートアップしそうだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:54|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

August 18, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント8/19【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2019年8月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “イールドカーブはリセッションへの警告を声高に告げている。水曜、米国の2年イールドと10年イールドのスプレッドは2007年以来初めて逆イールドに転じた。こうした動きは過去50年にわたり米国に起きた全てのリセッションの前触れとして起き、ときには24ヵ月程度前から顕れてきた。『歴史的に見て、2年・10年のスプレッドは不景気の予測ツールとして株よりも優れた能力を示している』 カリフォルニアのサンタモニカをベースとするスリ・クマール・グローバルストラテジーズの代表取締役スリ・クマールはフォックス・ビジネスにそう語った。”

— Jonathan Garber
  “Recession Indicator, with Perfect Record Flashing Red”
  www.foxbusiness.com

  ...光と影のコントラストは疑いようもなく、鮮明に顕れている。

  イタリアはトスカーナのカステッロ・ディ・モンテグフォニ。トスカーナの丘陵地帯に抱かれた12世紀の古城の部屋でゆったりと腰をかけ、窓の外にたたずむ大木の葉を優しい風がサラサラと揺らす音に耳を傾けるのんびりした午後。窓越しに射し込む薄桃色のやわらかな日射しは壁や天井に描かれた華麗なルネサンス絵画の上に幻想的な光と影を創り出している。その時、私は今という時が自分の人生で本当にけた外れの瞬間なのだと悟った。私は今までで出逢った中で最も美しい女性と結婚したばかりだ。結婚式は最高だった。この特別なイベントのために手配したライン河クルーズの船上で、世界中から集まってくれた140人もの最高の人々 — 家族や友人達 — に囲まれて祝福されたのだ... 。

それから私は携帯電話を取り出し(12世紀建立のフィレンツェの城に寝起きしながら実際は21世紀に生きているという時点ですでに甚だしいコントラストを意味するが)、そしてダウ工業平均が800ポイント下落するのを見る。オフィスに連絡した私は金融界がパニックに陥るのと時を同じくして今回のリポートが休みだったことからクライアントが動揺していると知らされる。無論、その人々は私が今居る場所から速報を出せないことなど知るはずもない。ここでの Wi-Fi は脆弱で、数分ごとに途切れることなしに私のマーケット・ブログラムの数字やチャートを呼び出すことは出来ない。私の心は2つに分かれた。一方では、ローマが今まさに燃えているというのに反応したくても十分なネット環境がなく、クライアントの役に立つことが出来ずに心がかき乱される思いだ。だがもう一方では、結婚したばかりの美しいミューズが私をからかってこう言う。『ねぇ、ミスター・メリマン? 今この惑星上でこれほどシュールで美しい自然に溢れる場所はないわ。あなたはただここに座って何もせずに数日を過ごすの。そしてリラックスして私の魅力を十分に味わったらいかが?』。

『弱ったな… 』私はアンビバレンスの中で考える。『これが2室蠍座に金星と木星のコンジャンクションを持つことの意味するハードさだ。世界の株式市場がクラッシュしている最中に自分を信頼してくれる顧客に向けてリポートを送信することが出来ない。それに失望と苛立ちを感じるか、さもなければ男なら(女性もだが)誰もが夢見るような美と幸運に包まれて大喜びするか、どちらかだ。』 

だがしばらくして私は気付く。生きている限り、誰にでもその人それぞれの季節がある。私にとって今は夢を生きる季節なのだ。来週の私は並行宇宙へと戻るだろう。その時私は中世の城の窓から木々を通り抜けて吹き込むそよ風の中、美しい午睡の幻と戯れながら、太陽神の鋭い光線がそんな私の眠るベッドを素通りしていくこのひとときを...きっと懐かしく思うことだろう。


  考えてみれば、この城はおそらく前回の風性星座宮における木星と土星のコンジャンクション、すなわちグレート・ミューテーションのシリーズが始まったあたりに建てられたものだ。それから800年を経て、このサイクルは再び次の140年〜200年という周期へとフルに踏み込んでいく。これについては年末に刊行する『フォーキャスト2020』の中で詳説するつもりだ。今ひと言だけ言うとしたら、地性星座宮(1802年〜)から風性星座宮へのシフトは全体の状況が物質主義(唯物主義)から知性と美的感覚やその技量がステイタスとなる状況へと戻っていくことを意味する。もしかしたら、私が今パニックに陥らない理由の1つがこれかもしれない。私はお金と中央集権的な政府の統制の重要性にこれからの200年を通してほとんど変化がないとは思わない。このプロセスが展開していくには時間を要するだろう。だが今後20年の間にそれは十分に観察可能な現象となるかもしれない。

カステッロ・ディ・モンテグフォニ。もしかしたらあなた自身もいつの日か “時の流れの何処か” で今私がしているような経験をするかもしれない。もしあなたが通常の責務から短時間でも自分自身を自由に出来るなら、それは本当に歓びとなるだろう。


Montegufoni
 A room in Castello di Montegufoni


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “サイクル研究の見地では、4年サイクルの天井は2019年10月までに、そして場合によっては2019年7月末までに天井をつけると示唆されている… また、このグラフでも見て取れるように、ヘリオセントリックの木星が射手座を運行中に長期サイクルの高値が示現しやすい。これが発効するのは2018年10月6日〜2019年10月19日で… 木星の射手座運行は米国株式市場が2018年10月3日につけた史上最高値を超えて再び新高値をつける可能性を持つと考える理由になる。この研究に基づく可能性を考慮した上で、2018年10月3日の高値を試す展開、そしてそれを2019年中に超える可能性を予測している。”

— レイモンド・メリマン
 『フォーキャスト2019』より
  *( 相場編は担当外のため、訳文は本誌内の記述とは微妙に異なると思います。)



  過去数ヶ月にわたり、私達のリポートは射手座の木星に関連する歴史に基づいてこの強気相場が2019年8月前後の2ヵ月の間に終わる可能性があると読者の皆さんに警告してきた。ダウ平均の史上最高値は7月16日、私達の★★重要変化日だった7月12日〜15日の1日後となる月蝕の日に示現した。S&Pとナスダックはその1週間後に史上最高値をつけたが、その時はダウ平均における天井の裏付けはとれておらず、それは天井をつけた兆候を示すジオコズミックとテクニカル・シグナルだった。しかしながらサイクルとパターン研究では、各市場が2ヵ月前につけたプライマリーサイクルの安値を割るまでは天井示現の裏付けとはならない。

とはいえ、クライアントに強気相場が終わって弱気相場が始まったと思うかと聞かれたら、ジオコズミクスの関連と7月末〜8月初めに顕れたダイバージェンスに基づいて今は『イエス』と答える。そこからの市場動向は典型的な「弱気相場」の動きを示している。つまり、反騰するごとにもっと厳しい下落に見舞われ、短期の買いシグナルが出た後はより強力な短期の売りシグナルが出現する。それに加えて7月の高値はまさにタイミングどおりだった。もちろんダウ平均が24,680以上を維持している限りにおいては木星が射手座を運行している間にさらなる高値をつける時間的余裕が残されていることは確かだし、その可能性はある。だが私はそれに期待するつもりはない。

  射手座の木星と相関する高値に加え、私達は今9月2日に起きる太陽・火星コンジャンクションに対し4週間の時間的オーブの中にある。この時間帯は、世界の株式市場における高値または安値からの8%〜20%のリバーサルとの強力な相関性を保っている。したがって、この種の下落が現在進行中だとしても驚くには当たらない。またこれは、いったん下落が完了すれば8%〜20%の反騰が起きる可能性も示唆している。しかし8%〜20%の上昇は同等の下落と比較してはるかにその価値は低い。

  今週の主要なジオコズミックの動きは太陽、金星、火星の全てが獅子座から乙女座に移行することだ。これはドナルド・トランプ大統領のチャートにとって重要な出来事だ。何故ならそれぞれの惑星がネイタルの獅子座のアセンダントと火星を通る形になるからだ。以前から度々述べてきたように、そしてその都度証明されてきたように、米国および世界の経済と株式市場にとっての主要な脅威は政治的な脅迫だ。私達はこのドラマが10月を通して展開していくのを見ることになりそうだ。中国との貿易問題、そして(または)FRBに関連する何か前向きなニュースが今後1〜2週間(8月24日〜9月1日)のうちに流れるかもしれない。だが中国と米国間の貿易戦争を調和的に解決するための機会はおそらくもう過ぎ去っており、米国株式市場の新たなダウントレンドが確立されたように見える。だがおそらくトレーダー諸氏にとっては別に問題ではないだろう。皆さんは強気相場でロングポジションを取るよりも、弱気相場でショートするほうがより短期で大きな利益を得られるからだ。

  私達は来週8月20日以降から通常のスケジュールに戻る。その間、先週の結婚式とそれに続く祝祭の日々に向けて祝いのメッセージを贈ってくださった方々に私は心の底からの感謝を表したいと願っている。140名の友人や親戚達とともに巡るライン河のクルーズとその後2日間のパーティーは本当に素晴らしい体験だった。そして今ハネムーンのただ中で、それがここ2週間の金融・株式市場の危機と同期している。実のところ、私はこの期間中そこから離れていたこと(そして今週半ばまで離れていること)が残念に思えてならない。私が休みをとる時、いつも市場は爆発したり崩壊したりするように見える。休みの計画を上手く立てすぎるのか、それとも私は奇妙ではあるが反面、素晴らしくもあるカルマを負って生まれたか、どちらかなのだろう。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

August 14, 2019

🌕8/15の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 8月15日21:48前後、北海道周辺で21:54前後、関西方面は21:29頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:00前後に 水瓶座22°24'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月 水瓶座22°→23°/ 太陽 獅子座22°→23°】
  🌕 “A rug placed on a floor for children to play”
  『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』
  🌞 "A carrier pigeon”
  『伝書鳩』
     ↓↓↓
  🌕"A big bear sitting down and waving all its paws"
  『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』
  🌞“A bareback rider”
  『裸馬の乗り手』

8月30日新月のベース・シンボル
 『メリーゴーランド』に繋がっていく

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~8/29】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★自分にとっての内的な拠り所、「ホーム」といえる場を再確認する
→★自分が生きる家、地域、領域、国の安全と防御や防衛に関わる問題
→★日々の喧噪の中で緊張を和らげるちょっとした遊びごころやユーモア
→★あれこれと気を散らさずに真に重要なことを見極める必要
→★攻撃的な怒りの衝動や性衝動などを抑制する訓練の大切さ
→★過度の飲酒や薬物の摂取、放埒な行動が引き起こす危険に注意
→★派手なパフォーマンスや高揚感よりも地道な生真面目さの価値を見る必要
→★ここまでは安全、この先は危険という境界や限界を知り遵守する必要
→★成熟の過程で必要とされる新たな忍耐心と持久力
→★曖昧な尺度やコンセンサスがとれない状況で問われる自由と責任のバランス
→★訓練や修練を通して自己抑制や自己コントロールを習得していく
→★突然の情動に乗せられて動くことがもたらす重大な結果
→★デリケートで壊れやすく価値ある何かを扱うための繊細な注意力
→★密やかに行われる巧みでよく訓練された戦略の存在に注意
→★欲望むき出しの態度、または優しく包括的なふるまいの裏に隠れた真意
→★様々な刺激に耐え、あくまでも品性を失わず自分らしくあるという挑戦
→★人生の浮き沈みを眺めふり返り、今の自分を再確認していく・・・→

エネルギーのポイント新月
            『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
             
            満月
            『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
            (新月と同じ)

190815FM


★8月満月のサビアン・シンボル ★

  今回は以前も一度経験したことのある度数です。当時は天王星・冥王星のカーディナルスクエアが減衰し始め、ひとつの時代が終わっていく時間帯に入ったときでした。そして今ふたたび同じテーマを満月として経験するというのも、何故かとてもタイムリーな気がします。実は今回、シンボルは割愛しようと思っていました。でもこの満月はシンボルのテーマが大事な気がするのと、以前書いたケンタウルス族の説明も初めて読むひとがいると思うので、以前のものをほんの少しだけ変えて最初に再掲することにしました。ただし以前とは月と太陽の位置が逆なので月の説明が短いです。それでも今回は太陽のパワーが強調されそうなので雰囲気は十分掴んでもらえると思います。


満月のベースとなるシンボル:
『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』


  新月で出て来たかなり政治的なシンボルとはうって変わり、暖かな家の中で遊ぶ子供達の足許には厚くてフカフカの敷物が敷かれています。ここなら飛び跳ねても大丈夫! 転んだってケガする心配はありません。子供達は、このラグの上なら安全です。もちろん、ラグを敷いてあげた側(親、学校、保護する立場の人々)にとっても、子供達がこの上にいる限り、安心していられます。それに、イタズラな子供達に床を汚される心配だってありません。ラグの上は、誰にとってもホッと安らげるホームみたいなもの。でも、はたして子供達はおとなしくその中だけで遊んでいられるかな?


rug2


  ラグの縁は安全と危険の境界線です。そして子供達は、境界や限界をヒラリと飛び越えるのが大好き。どこだって気の向くままに駆け出していきたいのです。 いったん境界を踏み越えれば、転んで痛い思いをするかもしれません。もっと思いがけない危険だって待っているかもしれません。それを理解しておくのはとても大切なことです。でも、経験を積まなければわからないことだって世の中にはあります。 今のような厳しい星回りの中で、安全地帯を一挙に飛び越えて行くのは暴挙でしょう。それでも、もしそうしなければならないと感じるのなら。この期間は転ぶこともきちんと想定した上で冒険に出かけましょう。「今、ラグの外に出ている」それを十分に知った上で慎重に行動するのと意識もせずにただ飛び出していくのとは、結果に大きな違いがあります。そして、常にユーモアや快活さを携えて未知の領域を乗り切っていきましょう。けどもし迷ったら、いつもこころの中に帰るべき場所があることを忘れないで。


満月に光を放射する太陽のベース・シンボル:
『伝書鳩』


  この伝書鳩は「帰巣本能」のシンボルです。どんなに遠いところからでも、初めての土地からでも、一度飛び立てば必ず自分の「ホーム」へと帰ってきます。重要なメッセージ、または何か小さくて大切なものを携えて。B.ボヴィは原語の “carrier” が化学の世界で言う “触媒” の意味を持つことに着目していました。まだ現代のように世界を繋ぐ通信環境が整っていなかった当時、伝書鳩は軍事、報道、医療用の物資運搬、そして重要な情報を人知れず伝えるためのツールとして利用されていました。その働き ― 忠実な帰巣本能とそのための飛翔能力 ― は、人間にとって次の行動を起こすための「触媒」の役割を果たしていたと言えるかもしれません。1000kmも離れた遠隔地からさえ戻ることが出来る伝書鳩。でも、その行程には危険がいっぱいです。鷲や鷹に襲われて命を落としたり、磁気嵐で感覚器官が狂い、戻れなくなってしまう鳩達も沢山いたそうです。


pigeon


  わたし達は毎日外界に自分自身を曝して生きています。日々いろいろなことが起こっては消え、飛び交う多くの情報の中で、笑ったり怒ったり、打ちのめされて沈んでみたり。ときにはちょっぴり背伸びして遠くまで足を伸ばし、新しい冒険に挑んだりします。けれど、そんな日々の中で、いつもわたし達の支えになっているのは...「巣」「ホーム」「自分の居場所」だと感じられる何処かや、誰かとの絆、あるいは「わたし」という存在の核そのものではないでしょうか。そしてそれをもう一歩掘り下げてみると、その場所や絆は...自分の記憶の「原点」として存在し続ける「何か」なのかもしれません。

        たとえ外側からどう見えようと、迷ったときに常に立ち帰ることの出来る原点を自分の内部に持ち、それを信頼するとき、わたし達は元気になります。ときにはそれが窮屈だったり、しんどかったり、我慢しなければならないような状況があったとしても。そこから遠く離れているとき、わたし達はふとその場所を思い出します。支えられてきた。今も、支えられてる...そこにわたしが居ると。それは辛い状況を耐え抜く力を与えてくれるかもしれません。


bird&tree


  この対極をなす2つのシンボルは、自分の真の「ホーム」、そこに戻ればいつだってそっと羽根を休めることの出来る場を持つことの大切さ、かけがえの無さを再確認し、それを大切にしていくことを示唆しているように思います。 ん?「そんなの無いよっ!」てひともいるかな? でも、これってことばで説明したり、論理的にどうこう言うようなことじゃありません。きっと誰でもそれを何処かに持ってる。もしかしたら存在という空間の内部に。もしかしたらわたし達の体が今、生きようと頑張っているそのこと自体の中に。それがどんなものであろうと。たとえ誰が何を言おうと。「ホーム」があるからわたし達は「ここ」に存在してるんじゃないかな?


満月のメイン・シンボル:
『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』


  わたし達人間にとってぬいぐるみのクマさんは可愛いけれど、本物の大熊は恐ろしい力を持つ存在です。いきなり出くわして襲われたら、ひとたまりもありません。けれどこのシンボルの大熊は、座って両方の手足を振っています。何だろう? もしかしたら、サーカスの演し物かな? 恐ろしいはずの熊も、今は観客に向かって懸命に...でもちょっぴり不器用に手足を振り、しきりに愛嬌を振りまいています。いえ、彼自身は別に愛嬌を振りまいているつもりなどないかもしれません。ただ厳しい訓練に耐え、そこで生きるために、自分に課された役割と責任を果たしているだけかもしれません。遠目から見れば愛嬌ある姿に見えても、彼の力は強大です。気軽に握手することなんて出来ません。大熊には悪気や相手を傷つける気持ちなど一切無くても、たとえ穏和な性質だったとしても、わたし達が不注意にも彼を人間と同じように扱えば、彼を怖れさせ、防御の一打を受けて大怪我をしてしまいそう。そしてその結果はいたいけな大熊の生命を奪うことにもなりかねません。


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       このシンボルは、訓練によって耐えぬく力、衝動に負けない精神力を身に付けることを示すと同時に、相手と自分の違いをよく知り、安全と危険の垣根にデリケートな注意を払いながら共存を図ることを示唆しているように思います。熊の手足は大きく力に満ち、美しくもあります。けれど彼はテディベアじゃない。別世界に生きるべく生まれた命です。彼には彼の生きる世界 — ホーム — があり、わたし達にはまたそれぞれのホームがあります。

腰を下ろして両手足を振り続ける大きな熊さん。わたし達が彼の内なるホームを理解し、本当の意味でこころを通い合わせることは出来るのかな? もしそんなことが可能だとしたら…..それはわたし達が自分自身の内なるいのちの原点を見出し、そこに自分自身=彼の獣性をそのまま包含し得たときではないでしょうか。


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  ところでベア・マーケットといえば金融界では「弱気相場」を意味します。これは『熊を捕らえる前に熊の皮を売るな』という、甘い見通しや安易さを諫める格言から来ていると聞いたことがあります。相場が下がると見込んで高くなったところを空売りする...まだ熊は現れないけど、とりあえず架空の皮を売ってしまうことで儲ける。そんな行為がこの格言と結び付いたのではないでしょうか。うかつな空売りは確かに大怪我のもと。けれどそれは、相場を張るひとにとっては一種の醍醐味かもしれません。けれどこれもまた、 危険と安全の境界線をよく見極めた上で、慎重にトレードプランを立てる必要があります。必要なのは、自己制御。制御しがたい世界を渡っていくための、それは唯一の力なのかもしれません。



満月に光を放射する太陽のメイン・シンボル:
『裸馬の乗り手』


  裸馬は野生の荒々しいエネルギーのシンボルです。馬がまだ馴れないうちは、乗り手と馬の間でクッション役を果たす鞍を装着することなど出来ません。この馬はまだ野性の一団から捕獲されたばかりなのでしょうか? でも、この乗り手は本能のままに荒ぶる馬を巧みに抑え、思い通りに走らせることが出来るようです。「馬を乗りこなす」ことは「自分自身に備わったパワーを統制する」ことだとB.ボヴィは言っていました。きっと裸馬の乗り手は、荒ぶる馬と自分との間に隔てるものを置かず、野性の荒々しさを受け入れ一体化することによって、それを自分のコントロール下に置くことが出来るのかもしれません。それは人間の「精神」と「本能」との闘いでもあります。


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  このシンボルのイメージは、半人半馬のケンタウルス族を思い起こさせるところがあります。で、ケンタウルス族の小惑星といえば、まずはカイロン。そしてこのところ様々なアスペクトを形成して活躍中?のフォルス、アスボルス、ネッソス、キラルス、エケクルスなど... 天上には現在発見され名付けられている半人半馬達が沢山存在します。 けれどその中で、崇高な精神と荒々しい武闘派的な衝動とを完全に統合することが出来た存在は、ヘラクレスやアスクレピオスなどギリシャ神話に出て来る英雄達の師でもあった、カイロンだけなんです(元々彼は出自が他のケンタウルス達とは異なるのですが...)。その他のケンタウルス達は、温厚だったと言われるフォルスでさえ、好奇心に負けてうかつな行動を取ってあっけない死を迎えることになるし、他はほとんどが激昂した末に激しい戦いや復讐の刃に倒れ、凄惨な死を遂げています(例外は一番の美青年キラルス。彼はある日何の理由もなく何処からか飛んできた矢に貫かれ命を落とします)。

  ケンタウルス族の惑星達は皆「<象徴的な死>を経た末の癒しと解放」というテーマを持っています。死を迎えるまでのいきさつも死に方もそれぞれだけれど、彼らのほとんどは死を通して解放されるまで、怒り、恨み、裏切り、復讐、性的欲望や欲しいものを取らずにいられない欲動など、どちらかというと下半身的な生命力のほとばしりに殉じて生きた存在だったのではないかと思います。その豪快な躍動感は裸馬の持つ荒々しいエネルギーそのものです。けれど同時に半分は人間でもあった彼らの生は、たとえ一時的な高揚感に胸躍ることがあったとしても、実は恒常的に抱える大きな痛みと哀しみを伴うものだったかもしれません。


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  ネイタルチャートでケンタウルス族が位置する領域は、そのひとが抱える「暴れ馬」、奥深い「傷」を意味します。何かのきっかけでその傷が疼くとき、わたし達の中の裸馬もまた蘇ります。何か強い感情的な刺激を受けたとき。湧き起こる衝動に抗えず、傍目からは自暴自棄としか思えない行動を取るとき。あるいは、思わずひどいことを口走ってしまうようなとき。その傷口は開き、深い開口部からは鮮血とともに自分でも驚くほど生々しい粗野な力が湧き起こります。

わたし達は文明社会に生き、日頃はいちおう良識的な生活を送っているけれど、実は一皮剥けば、みんな半人半馬のケンタウルスかもしれません。たとえ表面的には優雅にふるまえたとしても、その裏では縄張り争いが続いているし、支配と被支配をかけた闘争も後を絶ちません。それは広い社会に見られるだけでなく、身近な家族間にも見られるナマの姿です。そこに愛が絡み、情がからみ、憎しみが生じ、わたし達は身動きが取れなくなります。 

結局のところ、他の存在 — 動物や植物の命によって贖われ、支えられているわたし達の生命。それもまたこの世界が辿ってきたひとつの営み。わたし達の中には、理性や善に向かおうとするこころだけでなく、必ず動物としての苛酷な本能が潜んでいます。それを、善・悪という二元性で割り切れるものでしょうか。 肯定と否定、生に向かうこころと死に向かうこころの全てがわたし達であり、人間として今、ここを生きるということではないでしょうか。


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  「鞍=Saddle」。これは鶏やアヒルなど家禽類の腰背部の形を示すことばでもあります。普段は馬の背にやわらかな羽毛のクッションを取り付けて、しずしずと馬を進めるわたし達。中には白馬の騎士然としたひともいます。わたし達の本能なんて、すでに理性によって飼い慣らされたアヒルのようなもの。けれどふと気が付けば、世界の至るところに攻撃的なエネルギーが溢れています。ゲームやスポーツで「健全」に昇華することの出来ない、何か永遠に蠢くものの存在。それはわたし達の中にも、確かに存在します。たとえそれがあからさまな暴力の形は取っていないとしても...。それらをありのままに見るとき、そこにはシンプルな野性動物の世界よりずっと厄介で、一度たりとも癒やされることのなかった一種の "ねじれ" が存在しているように思えます。


  でも... 。もしもわたし達が裸馬の乗り手になるのなら? それが出来るとすれば、始まりは「鞍」というクッションを通さずに、自分の中に潜む矯められることのない荒々しさと向き合うことかもしれません。上半身と下半身の中間 ― 裸馬との接点 ― に持てる力を込め、意識を持って一体化し、自我を超える力で全てを呑み干す。傷をみとめ、それでもなお生きて前に進む。 語られる術を持たなかったそれぞれの何かを解き放つ。ただ、無を怖れずに漆黒の記憶へと。それには孤独な作業を必要とします。

一人の人間の中には、おそらく何層にも分かれた無数の多様性が存在するのではないでしょうか。その全てを見切るなんてことは、今のわたし達には不可能に思えます。それでも。自我の奥に潜む広大な存在の闇に意識を向けることも無いまま真の多様性を理解することは可能でしょうか? それをこの世界に実現することは出来るでしょうか? わたし達はこの人生で「美女」と「野獣」を統合し、いつの日か新しい人間のカタチを創り上げることが出来るでしょうか? 今、科学の世界ではその可能性を前提としているけれど? 

…でも獣性と人間性を統合することの出来る裸馬の乗り手って、いったいどんな存在だろう? その可能性はわたし達の中に在るだろうか。もしかして...それが霊性? でもそれって誰? それは、本当に「わたし」だろうか? いえ、それとも... ? 


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  あ、ここまで読んでくれたひとの中には『革新的な水瓶座の満月なのに、ずいぶんディープだなぁ..』なんて思うひともいるかな? けれど、どんな星座宮でも最後の第3ディーカンになると、成長した意識が次のステージに移行するための準備段階に入ってきます。水瓶座の次は魚座。この流れが象徴するのは、対向の獅子座が抱く世界の中心に存在する自我からの転換を終え、今度は世界を包括的に見る自我の集団として志を同じくする仲間が集まり、ともに世界に変革をもたらそうと思いっきり創造的思考を拡げるという段階を終えていくこと。そして彼も我もなく全体に溶け出していく形のない自分を識り、全てがより大きなサイクルの中に吸い込まれていく、その深淵をかいま見ること。または光とも闇ともつかない未知の記憶を思い出していくこと…そんなテーマが浮上してきます。本来なら型破りでちょっと斜めから世界を捉え、新しい風を呼び込む水瓶座の月。そして “白馬の騎士 & バラの貴婦人” がお似合いの獅子座の太陽。けれど、全ての星座宮に共通して言えることとして、そこまで成長してきた意識に対し大体22°〜23°あたりで『待て! 何か忘れてはいないか?  一度ここで立ち止まり、よく考えてごらん』という含みが顕れてきます。 

いつも思うのですが、サビアン・シンボルの象徴体系を扱う際に「これで終わり」ということはありません。掘り下げれば果てしなく深く、尽きることがありません。


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        危険と安全。衝動と忍耐。欲望と理性。強靱さと防御... 様々なアンビバレンスを含む満月のテーマは、これからわたし達が時をかけて歩むそれぞれの道に、星々が与えてくれるカリキュラムのひとつ。 けれど、わたし達はみな山や森に暮らす一匹の大きな熊であり、また草原を、都市を、天空を自由に駆け巡る半人半馬のケンタウルスでもあることを忘れずにいたいと思います。彼らは人間から見ればときには檻の中の見世物であり、また恐ろしい獣として怖れられたり、ときには食用肉や害獣として狩られます。けれどありのままの生を生きています。ケンタウルス族もまた大変な乱暴者ではあったけど、戦士として豪放に生き、傷もまた生の証しとして引き受け、大いに楽しみ、散っていきました。ならば。笑いと自由と胎内に踊るいのちと…やがて訪れる死さえも親しい友としていけたらいい。この生を、せいいっぱいに。今、そんなふうに感じています。


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★8月満月の星模様とチャレンジ ★
   ― 気になるアスペクトいろいろ ―

満月軸と牡牛座のヴェスタがTスクエア
獅子座に太陽、金星、水星、火星、ジュノーが勢揃い(ジュノーは射手座のイクシオンとトライン)
逆行のシャドウを抜けたばかりの獅子座の水星が牡牛座の天王星とスクエア
12日に順行した木星(グレートアトラクターの位置)とアルチラが射手座/双子座軸でオポジション、ノード軸(土星&アグニ)とでイリテーションレクタングル

  さて。12日に木星が順行し、天王星が逆行。惑星が方向転換した当初の前後数日はそのパワーが強まる。また木星はしばらくの間グレートアトラクターの想像を絶するような強大な吸引力に曝されていたため、エネルギーは十分に充填されている。というわけで、この順行当初の木星にはひとびとの思考を極化させていく一方で、あまりにも新しい概念すぎて普通の感覚では掴みきれないような、理解を超える思考がふいに湧いてきたり、そんな類いの思考(思想?)に出くわして何故だかちょっと感動するような傾向がみられるかもしれない。もしかしたら長い間探しあぐねてきた突破口が見つかるかも?とワクワクするような経験をするひともいそう。ただ、常識とはかけ離れた概念はともすると単なる「はぐらかし」だったり、落ち着いてよく考えてみたらどうとでも取れるレトリックだったりする可能性もある。または、どこかに破綻があったり何かが隠されているかもしれない。もしこの期間に新たな “世界観” や “面白いひと” に出逢ったりしたら、「本物」かどうかしっかり見極める必要があることを頭の片隅に入れておきたい。


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  一方、木星が関与するイリテーションレクタングルは深く物事を考えたり、細部に神経を行き届かせながら大きな視野で世界を見渡す機会とも言える。それは自分自身やひとびとの過去と未来を繋ぐ架け橋になるかもしれない。なので上に書いたこととも重複するけれど、ひとつの発想からとめどなくインスピレーションが湧き、どんどん突き詰めていくひとがいると思う。もしそうなら、そのひとはそこで得た着想を大事に育て、将来仕事の関係に活かしていける可能性がある。

けれどもしそこに注意点があるとすれば、一点集中しすぎることかも? レクタングル内部の緊張感が高まれば、そのパワーは背中を押す推進力になる。それはいいのだけど、ともすると誰かに自分の考えや探求する物事を話したくなるかもしれない。そして話しはじめたら止まらなくなったりするかもしれない。けれど自分にとって大切な「真実の探求」も、他のひと達にとっては異なる可能性が高い。怖れることなくどんどん表現していくのは良いけれど、不必要なディベートを仕掛けたり「こんなことがわからないなんて!」などと思い始めたら、たぶん危険信号。周囲のひと達はその話題への関心を失ったり、「うん、うん」と頷きながらこころは別世界に飛んでいたりするかも? 

新しい発想を活かしていくにはコミュニケーションも大切。けれどそれには未完成な自分を抑え、じっくりと物事を育てるための胆力と忍耐力が必要になる。適度なインターバルをとり「物事の根っこ」と自分自身の両方を休ませることも必要。(レクタングルの一角をなすアグニは聖なる火の力そのものだけど、使い方によっては自分の身をジリジリと焼く火にもなる)。それさえ間違わなければ、本当に今までの「精神の牢獄」を突破するひとがいるかもしれない。少なくとも、そのきっかけを掴めるかもしれない。


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  水瓶座の満月は通常、進歩的/革新的なエネルギーを帯びるものだけど、今回Tスクエアとなる牡牛座のヴェスタは『あなた自身が真に “身を捧げる” ことが出来ると思える「感覚」や「理念」て何? あらためて信じる必要もないほど「そのもの」だと感じられる生き方ってどんな感じ?』と問いかけてくるかもしれない。ヴェスタが在泊するのは感性が研ぎ澄まされる位置。そのエネルギーによる知覚範囲は日常の「現実」から「見えない世界」の領域まで拡がってる。けれどそこには同時に「幻に酔うような感じ」や「肉体性の希薄化」という落とし穴も用意されている。それに加えてライ(自己合理化や嘘、欺瞞や詐欺に関連する小惑星)がヴェスタにコンジャンクトしていることにも注意が必要かもしれない。

また、満月図のロード金星が獅子座で太陽とコンジャンクション。太陽は満月に補完的なエネルギーを加味するものだけれど、今回は獅子座側(太陽側)の力が強く顕れそう。火星と水星、それにジュノーも在泊して獅子座的なエネルギーは強い(ジュノーはイクシオンとトラインで胸に秘めていたことをぶちまけるかも?)。

逆行のシャドウから解放された水星と天王星の組み合わせはとてもクリエイティブな発想を生むかもしれない。けれど木星からもある種「ぶっ飛んだ」創造性が放射されてくるとき、獅子座的な『わたしこそクイーン!』『オレ様こそキング!』的な自我をふくらませてしまうとおそらく周囲からは引かれそう。この満月の水星は、ちょうど逆行開始地点だった「断崖」の上に立っている。あちこちから強力なエネルギーが放射されて、ネイタルによってはとっちらかり気味なひともいると思うけど、様々な発想や想いの基盤であるはずの「自分自身の選択」「自分が向かうべき方向」を見失わないよう、しっかり手綱を締めていこう。


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  それと、これは小さな惑星やパーツ構成から導き出される一種のスペキュレーションではあるけれど。太陽・金星にはエマーソンズ・デスポイントというアラビックパーツが重なる。ASCには小惑星フラッド(洪水)DCにはダイシンサイとレクイエムが乗ることから、この期間は自然災害や事故に十分気をつけ、あまり危険な場所には近付かないほうが良いと思う。今後も、いつ何があってもまあこれなら当面は何とか... と思える程度に備えは十分にしておきたいところ。ASC~DCの度数からすると、何か突然の出来事を通して目が覚めたり、何かが解放されるような動きも感じられる。このDCを「関係性」と捉えるなら、過去から引きずってきた「腐れ縁」的な関係を断ち切ったり、背負っていたものを突然投げ出すようなひともいるかもしれない。自己制御がテーマとなる満月ではあるけれど、それはもしかしたら他者に制御された状態から手綱を自分の手に取り戻す行為かもしれない。もしそんなひとがいたら、当座は辛く苦しい思い、または罪悪感や孤独感に悩む可能性はあると思う。でも、これからの数年できっと真新しい人生が開けていく。今は前を向いて、大きく息を吐いて。そして真新しい空気を胸いっぱいに吸ってみるとき。


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MCに冥王星族アラウンがコンジャンクト、2°のオーブで10室に逆行の冥王星、近傍9室に逆行の土星とSノード。IC近傍3室にアグニとNノード
太陽・金星とアスボルスから冥王星にYOD

  政治・経済・社会(仕事)的な面では強力なトップダウンを示唆する冥王星とMC上のアラウンだけれど、現在の在泊位置を見るかぎり様々な側面を見越した上で表面的な「和」や「妥協」、あるいはもしかすると大局を見越す必要から何か論議を呼ぶような決定がなされ、それが賛否両論を呼ぶ感じかもしれない。また「清濁併せ呑む」とか「絶妙の緩衝地帯」を探るようなことかも。「見越した先」が正しいかどうかは当然、決定者(達)とそれを見る側(わたし達)の質による。ただアラウンの象意は良いにつけ悪いにつけ、こころを騒がせ反応を喚起する物事の裏に潜む本当の動機や目的、理由をじっくり識別していく必要があることを示唆する。表から見えない「裏」の存在(それが何かはわたし達にはわからないのだとしても)。また、何事かを決定するにしても、あるいはそれを論評するにしても、調査とコミュニケーションを的確に、周到にしていくことは鍵だと思う。ただどんな結果になるとしても、その経験を通して何か新しい物事(や方向性)が発芽していくかもしれない。


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ネッソスに2種のBMリリス(ミーンとトゥルー)がコンジャンクト、パラスとキラルスからクァドリフォーム。ネッソスにオルクスがオポジションで、クァドリフォームを貫く狭小なカイト状態
イクシオン・ルシファーがオポジション(射手座・双子座軸)

  このあたりは長期にわたって続くアスペクトもあり、このところの世界や世相の刺々しさ、因果応報的な物事の流れに関連したフォーメーションかもしれない。長い間に溜まりきった歴史的なカルマの清算。それに絡む政治的な闘争。あるいはテロや暴力的な抑圧とそれに対する反動。また、イクシオンとルシファーがオポジションでそれにパラスが調停の形となるけれど。調停といってもこれは実際に物事を解決するアスペクトではなく(ある程度調整はするにしても)、ただ根本的な直面や対決で大事になるのを避けるために迂回路を提供する..という程度の力。イクシオンが絡むとき、個人のケースでは「向こう見ずな無頼」くらいの感じで済むし、善悪の常識をくつがえす思想や自由人を輩出するケースもあるのだけど、社会的にルシファーと向き合う場合はやはりネガティブに使われやすいかも。たとえば凶悪でモラルなど意にも介さないサイコパスによる犯罪など。やりたい放題に罪を犯し、捕らえられても何が悪いのか?と気にもしないとか。100%の不信感の中で生きながら、それに代わる核を持たずに存在し続けるような感じだろうか。パラスが絡むクァドリフォームとともに働けば、政敵を陥れるためならフェイクニュースや噂、捏造した書類、画像、映像などどんな手段でも取られる可能性がある。そして人間はそれを「正義」だと信じ込むことが出来る。これは大きな意味で太古からわたし達人間に与えられてきた「霊的な火の試練」となるフォースかもしれない。


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<その他満月に対するパラレルとコントラパラレル>

月とヒブリス、レクイエム(悼む、死への想い)、ティフォン(災害、災厄)、サウロン(魔、またはビッグブラザー)がパラレル
月と金星、ヘラクレス、ハウメア、ニオベ、ヘルがコントラパラレル
太陽と天王星、火星、マグダレーナ(アイデンティティをかけての激しい闘争)、アグニ(火の力)、ベンヌ(生と死、回復力、常に新たな気持ちに切り替える)、ルビコン(引き返せない境界)、クヴィエ(断絶)がパラレル
太陽とソフロシネ(沈着冷静)、クシナダヒメ(いのちが持つ呪術的な力)、カサンドラ(怖れずに明確に何かを伝えることの代償)、アガメムノン(統率力が問われる状況)がコントラパラレル

  特に太陽と火星、天王星のパラレルは物事が想定外の方向に展開したり、不安定な状況を創出しやすいので要注意。小惑星達の働きはおそらく味わいを添える程度だとは思うけれど、それにしてもここにもダイナミックな顔ぶれが揃っている。この夏も沢山の物語が生まれるのかもしれない。

火星は17日に射手座のフォルスとトライン(災害や事故に注意)18日に乙女座入り(獅子座とは全く異なる領域に入るので注意。物事の細部に気を配り、ひと息ついて勤勉さを取り戻す必要があるかも)


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  うーん、勢いに乗って書いてみたけれど、この満月図ではまだまだ拾えば沢山のアスペクトがあって、カバーしきれないほど。それでもやっぱり沢山挙げすぎたかも..😱


  けれどこうしてみると... 今回の満月の下でわたし達は、日常の自分が抱える雑多な想いの層を突き抜け、これからの世界が迎えようとする長期の膨大なシフトに備えて(意識的であれ無意識下であれ)今を生きる自分を確認するよう促されるのかもしれない。そんな気がします。まるで階段を一歩ずつ上がっていく(または深い底へと降りていく)ように。

何故なら今起きていること、今表面化してきつつある現象、わたし達が抱えている想いはみなこれから数年をかけて大きく育ち、それぞれに新しく主要な流れを生み出していくだろうから。そしてそれはやがて思いもよらない「分光」と化して、いつの日か無数の多層宇宙へと流れ込んでいくのかもしれません... 。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

August 04, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント8/5【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年8月5日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【メリマンさんよりの告知】

  旅行及び私自身がヨーロッパで結婚式を挙げるため、来週8月12日付の無料コラムは休載させていただく。

  2020年は途方もない宇宙の力が働く年だ。それは重要なシフトが起きるということであり、おそらく国際問題、リーダーシップ、そして金融市場に重要なシフトが起きるだろう。これは1年や2年単位のシフトではない。「グレート・クロノクレーター」である木星と土星を含む20年、60年、そして800年サイクルのシフトだ。アストロロジャーにとってこれは『グレート・ミューテーション』という名で知られている事象だ。きっと皆さんは『フォーキャスト2020』を読まずに済ませたいとは思わないだろう。またMMAリポートのアクティブな講読者向けには8月12日から予約特価(MMA直販の英語版)を用意したのでお待ちいただきたい。


≪ 先週をふり返って ≫

  “『市場がジェイ・パウエルとFRBから聞きたかった言葉はこれが長期的で積極的な利下げサイクルの始まりで、中国、EUや他の世界中の国々と足並みを揃えることだった』トランプはこうツイートした。だが市場が得たのは異なる結果だった。決定を受けての記者会見でFRB議長ジェローム・パウエルはこう語った。『はっきり言わせていただきたい。この決定は長期にわたる連続的利下げの始まりではない』。パウエルはまた “たった一度きりの利下げ” とは言わなかったとも付け加えた。”

— Jonathan Garber
  “Trump Bashes Fed’s Rate Cut”
  www.foxbuisiness.com 2019年8月1日付

  7月の米国経済は164,000の雇用増加となり、これはダウ・ジョーンズが推定した165,000をほんのわずかに下回った。雇用増加は米国の労働力を記録的な高みに押し上げた。賃金はアナリストの期待を上回った。前年同期比で3.2%の上昇はダウ・ジョーンズの増加予測0.1%を超えている。強い賃金の数値は投資家にインフレ率上昇のサインと受けとめられる可能性があるため、それがFRBを今年中の複数回の利下げから遠ざける要因となるかもしれない。

— Fred Imbert and Dam Meredith
  “Dow Futures Surge 100 Points in Sudden Reversal”
  www.cnbc.com 2019年8月2日付


  世界の株式市場はどれもが先週のファイナンシャル・アストロロジーが示唆したセオリーどおりの “奇っ怪” な様相を呈した。つまり:1)トリックスター水星が順行前の滞留に入ることで強調された 2)7月29日〜8月2日、太陽と金星が一匹狼の天王星とスクエアを形成した。

  ではダウ工業平均を例にとってみよう。月曜と火曜は投資家が水曜のFRBによる金利引き下げ発表を待って様子見の態勢となり、比較的平穏だった。FRBはたぶん1/2%程度の利下げを行い、今後の利下げについてもハト派的な言説を表明するだろうとの確信の下、ダウ平均はMMAの★★重要変化日の1取引日後につけた7月16日の史上最高値27,398近くの27,300近辺で取引されていた。そしてFRBが1/4%の金利引き下げを発表するとともに、これは1回きりの措置であり今後も順次利下げが続くわけではないと述べた直後、トランプ大統領はこのFRBの決定に対する最初の非難ツイートを撃ち放った。

その後ダウ平均は26,719まで崩れ落ちて500ポイント以上の往って来いとなった。だがそれ自体はあまり問題とはならなかった。翌日の8月1日、ダウ平均は前日の下げのほとんどを埋め、300ポイント以上騰げて27,175まで回復した。そしてその後、トランプは彼の2回目の市場殺しのツイートを放った。中国に対する新たな関税を9月1日から実施するというのだ。市場は素早く反転し、上げ幅の全てを失ってその日の高値から600ポイント以上下落することになった。金曜までにダウ平均は26,249まで下がって7月16日の高値から4%、1149ポイントを失っている。

  世界の投資家達は今一度、突如として先行きに対する不透明さの新ラウンドに直面して確信を持ず、不安定になっている。この事自体は2019年の大半にわたって発効中の強力なジオコズミック・サインの反映だ。それは木星と海王星のウェイニングスクエアであり、9月21日に終わっていく。

その後に訪れる宇宙の象徴的な原動力によって量られる集合心理は、甘い考えと自己満足から醒め、現実には深刻な問題が山積しておりその解決には厳しく深い思考を要するという認識に向かっていくことになる。2019年終盤から2020年いっぱい、そしてそれを超えてもまだ続く『カプリコーン・ステリウム』は足早に近付きつつある。山羊座の特質の1つは「真面目さ」だ。これは木星・海王星スクエアの特質とは正反対だ。木星・海王星スクエアは、社会的な事象に顕れる場合「愚かさ、バカバカしさ」という特質がより目立って表面化する。だがその反面でスピリチュアルな世界、あるいは美学的な思想や物事に関連するケースでは「超越」に向かっていくエネルギーでもある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “ドナルド・トランプ大統領の前トップ経済アドバイザーは、中国との貿易戦争に勝つことは不可能であり、米国経済を傷つけることになると述べた。先日ゲーリー・コーンがBBCに語ったところによれば、高関税は中国から必需品を輸入する際のコストを上昇させ、減税によって経済を刺激するというワシントンのプランを事実上相殺する。『工場設備を建設しようとすれば、鉄鋼を買い、アルミニウムを買うことになる。つまり輸入品だ。そしてそれらに高い関税をかける。これは文字どおり、片手で優遇税制を差し出しながらもう一方の手でそれを奪う行為に他ならない』 コーンはこう述べた。”

— David Reid
  “Gary Cohn: Trump’s Trade War with China is Hurting the U.S. Economy More”
  cnbc.com 2019年7月26日付


  “トランプ大統領は木曜、合意が達成されるまで北京の悩みの種は尽きないだろうと述べて中国から米国に入ってくる3000億ドルの商品に対し新たに10%の関税を課すとの自身の決定を強硬に堅持した。『取引成立の時が来るまで我々は徹底的に中国に関税をかける』 トランプはこう言い放った。この措置への反動として、中国当局筋がFOXビジネスに独占的に語ったところによると、北京の首脳はこれまで米国に依存してきた経済からのデカップリングに向かうという... トランプはその日の朝、対話は “ポジティブ” で未来は “非常に明るい” と貿易問題の議論に関し楽観的な調子で語っていた。”

— Brittany De Lea
  “Trump: ‘We Will Be Taxing the Hell Out of China’ Until a Trade Deal is Reached”
  foxbusinessnews.com 2019年8月2日付



  金融市場に先週起きた突然で急激な変化は、天王星の権化であるトランプ米国大統領によるこれも突然で急激な公式発表とダイレクトに繋がっていた。それはFRBの1/4%の利下げ、そして彼が出した貿易協定の条件に対し不満を露わにする中国への不快感によるものだった。このどちらに対しても、発表後の米国株式市場は厳しい売りの嵐に襲われ、Tノートは2年ぶりの反騰、金期近先物は6年ぶりの高値に沸いた。金とTノートが年初来高値に反騰する時は通常、投資家が世界経済の不穏な先行きへの懸念から安全な逃げ場を求めていることを意味する。

ここで皮肉な事は、これら(FRB批判と関税)が去年11月〜12月に市場を急落させた2つの要因と同じであり、まさにその2点がトランプ大統領の耳に入ったことが2018年終盤の株式市場に19%の急落を引き起こしたということだ。彼がアドバイスを求めて相談しているまさにその人物が、何故当時市場が下落したのか、その原因を彼に告げたところによれば:(1)彼(トランプ)が公的にFRBの政策を批判し、それによって独立性をダイレクトに脅かしたこと (2)彼の関税政策と中国との貿易摩擦が本格的な貿易戦争へと拡大することを怖れる投資家を神経質にしたことだった。これは妙な気にさせられる。彼は全く同じアプローチが今回は違う結果を生むと思ったのか? 彼は現在非常に厳しい海王星トランシットの下にある。これは著しい健忘症になりやすい期間と相関するアスペクトだ。

  事ほどさように何も変わっていない。ただ今回は1つだけ変化したかもしれない事がある。強気市場は終わったかもしれないということだ。通年述べてきたように、木星が射手座を運行する12年サイクルは米国株式市場における長期サイクルの天井と歴史的に強力な相関性を維持している。特に、木星が射手座の中盤度数を運行する時が顕著だ。7月10日〜9月13日、木星は射手座14°〜16°に在泊している(各星座宮は30°構成)。換言すれば、木星は現在射手座半ばの度数に在り、そこは長期サイクルの天井と最高度の関連性を持っているということだ。前回のコラムで私達は8月7日〜11日の期間にこの天井が顕現する可能性が高いと言及した。それはその間に木星と天王星が方向転換し*、同時に木星が太陽と金星に対し調和的なトラインのアスペクトを形成するからだ。しかしその事実があるとしても、私達は常に前後2ヵ月のオーブを許容範囲に入れている。先週起きた下方ブレークを考慮するなら、7月22日〜29日に米国株式指数に見られた各史上最高値がこの天井の顕れだった可能性はある。
* 惑星が方向転換する前後はその惑星の力が通常より強調される。

  今後2週間について言及するなら、これからやって来る重要なジオコズミック・サインは8月7日と8日の太陽・金星と木星のトライン、その後8月11日の木星順行と天王星逆行開始*だ。木星と天王星が同じ日にともに方向転換するというコンビネーションは非常にパワフルな宇宙的セットアップで、前後1週間のうちに金融市場に見られる非常に大きな価格変動としばしば関連する。私達は7月31日水曜からすでにその症状を目撃してきた。木星は誇張、そして通常は楽観の原理と関連する。天王星は支持帯や抵抗帯のような境界を破りたいという衝動を意味する。これら2惑星が同時期に強調される時は大抵の場合、突然の変化と新たな希望が生まれて株価を急騰させることが多い。

しかしながら、正反対に動くケースもある。木星が楽観的でもなく希望に満ちてもいない時は、その代わりにパニックと危機に向かうエネルギーと化すのだ。したがってこれからの2週間は、一部の市場に突然のリバーサルが起きて史上新高値や数年ぶりの高値に上昇するか(私達はすでにTノートと金にそれを目撃している)、あるいは2018年終盤の世界の株式市場に見られたような深刻な価格崩壊が起きるか、どちらかになるかもしれない。
* 日本時間では時差の関係で天王星逆行は12日に入る。


  では2週間後に皆さんと再会しよう。今週やって来る木星・天王星のシグナルを楽しんでほしい。何故ならこれは大いに楽しみを満喫し、そして多くの旧友や新たな友人達とエンジョイするにはうってつけの時間帯だからだ。パーティーにも絶好だし、結婚式にはなお良い日取りだ…まぁ少なくとも私自身はそう思っている。また、この時期は独創的で創意あふれる思考にも適している。もしあなたが何か厄介な物事に足を取られているなら、解決策を思いつくかもしれない。これは停滞から抜け出すには良いタイミングだ。また今まで訪れたことのない土地を旅したり、何かエキサイティングな冒険をしてみるにも良い時期だ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

レイモンド・メリマン 週間コメント7/29【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年7月29日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “今年の米国株式市場は調子良かったが、この四半期が終わるとまもなくそれも終わる可能性があるとJ.Pモルガン・アセットマネジメントのグローバルマーケット・ストラテジストであるジャスリン・イェオは語る。想定される下落は来年の利益見通しが下方修正されることで起きるかもしれないという。『タイミングで言えば、FRBの金利引き下げを控えているからこの2週間はまだ株式市場にとっては良い状況だと思う。』 彼女は続けて、要はFRBが期待に沿って動いたその後で、投資家が株価に影響を及ぼす他の要因、たとえば企業収益に目を向けた時だと述べた。『私達はそれ(収益)が下向きになるリスクの可能性を考えている。』”

— Yen Nee Lee
  “J.P. Morgan Warns of Significant Sell-Off in U.S. Stocks This Quarter,”
  www.cnbc.com 2019年7月26日付


  7月25日は、水星逆行のさなかにも関わらず多くの市場にとって注目に値する日だった。それはおそらく7月8日から始まった水星逆行から8月11日の天王星逆行開始と木星順行開始までの中間日であるとともに、いくつかのジオコズミック・サインが含まれていたことが原因だろう。

水星逆行の典型例は世界中の株式市場に見られた。たとえばナスダック総合やオーストラリアのASXのように、一部の市場は7月25日〜26日史上新高値をつけた。オランダのAEXは2001年6月以来の最高値水準まで舞い上がった。またドイツのDAX、中国の上海総合、そして日本の日経もまた7月25日に向けて見事な反騰を見せた。だが7月の新高値には届いていない。他の市場は先週のほとんどで下げており、インドのニフティやブラジルのボヴェスパ、ロンドンのFTSEなど数週間ぶりの安値をつけた。

似たようなパターンは世界の通貨市場にも見られた。ユーロは7月25日、ECB総裁マリオ・ドラギによるヨーロッパ経済の未来に関する矛盾したメッセージを受けて2年以上ぶりの最安値まで落ち込んだ。スイスフランも同様に下落したが、4月25日と5月6日につけた年初来安値よりははるかに上に留まった。米ドルはFRBが次週に利下げを行うとの観測から下落していたが、ドラギのスピーチの後で突然反転し、今や再び年初来高値に挑戦しつつある。これはどうもトランプとEUがにらみ合い、誰が自分達の通貨を一番安くなるよう導いて自国の地域経済のために世界の市場シェアを勝ち取るかという競争でもしているように見える。それほど遠い過去でもない前回の通貨戦争当時のように、まるでそれが本当に自国の経済を再び活性化させると考えているかのようだ。

この金融市場における特異な水星逆行サイクル(7月7日〜31日)の奇妙さと、そこで起きた異市場間弱気 そして/または 強気ダイバージェンスの様相はそれだけではなかった。

前週、金は6年ぶりの新高値まで爆発的に上昇し、ここ6年で初めて1450ドル以上になった。高値1454.40は、私達が2018年8月26日、最初に発行した金のスペシャル・リポートにおけるターゲット価格だった。当時金は1190以下で取引されており、私達はこう書いた。『…何故ならもし8月16日が30.5ヵ月サイクルの安値であれば、数ヶ月の良好な反騰がすでに始まっていることになる。実際、それは “良好” 以上の素晴らしさになるかもしれない。新たな30.5ヵ月サイクルが持つ上値のポテンシャルは、その天井として1499±54までの見込みがある。』 2018年8月16日の安値と私達の金の買い推奨の後、30.5ヵ月サイクルは31.33ヵ月サイクルに調整された。次のスペシャル・リポートは2019年6月25日に発行、その中で私達はこう述べている。『31.33ヵ月サイクルの内には通常3回の50週サイクルが存在する。このサイクル開始時である2018年8月16日(当時の値1167.10)から見た(最初の50週サイクルの)上値目標は1450±33.50だ。』 うむ、悪くない。私達がスペシャル・リポートを発行する時は、大抵の場合トレンド、価格、タイミングに関して的を外すことがない。前の2回もその例外ではなかった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “金曜の商務省発表によれば第二四半期の成長は減速したが、関税と世界的減速が米国経済に重くのしかかっているわりにはウォールストリートが予測したほどではなかった。この発表を受けてトランプはこうツイートした。『FRBが我々の首にとんでもなく重たい錨を巻き付けているわりには悪くない結果だ。ほとんどインフレは起きていない。米国はこれから急上昇だ!』”

— Jeff Cox
  “Growth Slows to 2.1% in Second Quarter”
  www.cnbc.com 2019年7月19日付

  トリックスター水星の逆行はいつもの矛盾したシグナルの頻発によって、まさにその期間中(7月8日〜31日)に世界の株式指数と金融、商品先物両方の市場に異市場間ダイバージェンスを創出した。だが水星逆行ばかりが今現在お気に入りの宇宙劇場の演し物というわけではない。同時に演じられているのは『FRBウォッチ』というゲームショーで、そこでは今週金利引き下げを1/4%にするのか1/2%にするかで激しいディベートが繰り広げられている。

また、中国 — 米国間の貿易交渉はミステリー仕立てのネバーエンディング・ストーリーとなって断続的に演じられている。今回ドナルドは本当に素晴らしくスーパーな貿易協定を締結出来るのか? 出来ないのか? 彼は何度もそれが起きると言っているが? いや、だいたい彼はそれを本当に望んでいるのか? 彼はスーパー・ディールを望むと言う。また彼は中国も真にそれを望んでいるとも言う。だがこれまでのところ、互いに何の同意もしていないし、同意に達しそうな兆しさえ見えていない。ならばこれは、単に幻想であり、9月21日に終わる木星・海王星ウェイニングスクエアの乱反射ということになる。木星は貿易を支配する。そしてその本来的な表現は常に何か「グレート」な物事であり、一方海王星は幻想、錯覚、失望や誤った方向性に関連する。もしかすると人々は再び自らリスクを負いながら希望を追っているのかもしれない。

それでも、木星(貿易)を含む調和的なジオコズミック・サインのいくつかが8月7日〜11日にやって来る。両者が再び手を結ぶ寸前まで来るのか、あるいはもし宇宙におわす神が人類に微笑みかけるなら、ひょっとして実際に彼らが取引協定に漕ぎ着け、この遅々としながら徐々に進んできた世界的な悲喜劇の終演に至るのかもしれない。これはまさに悲喜劇(木星/海王星)だ。何故ならそれは、貿易赤字は悪だという主張に基づいている。だが事実上、このケースにおける貿易赤字は通常、米国が豊かでその国民が相手側より多く物を購入出来るということを意味している。貿易赤字のバランスを取るために関税を使うというのは、全員に税金を払わせることだ。それ以上の何物でもない。それは誰の成長にも繋がらず、誰も得をしない。したがって、不景気の種が植え込まれていると見るのはそう的外れではない。とりわけいったん木星・海王星が創り上げたファンタジーが終わってしまうことを考慮すれば、人々は煙幕を通し魔法の鏡を貫いて、厳しい様相 — 山羊座ステリウムが支配する「現実」を見ることになるだろう。

  この「シフト」は2019年12月2日の宇宙から始まっていく。それは木星が射手座を離れ、現実に醒めた星座宮、山羊座入りする時だ。そこで木星は土星と冥王星に邂逅することになる。これはなにも12月2日に市場がトップアウト、反転して下落するという意味ではない。株式市場は木星が射手座を運行中にトップアウトする頻度が高い。特に射手座の中間度数に在泊する時が多く、まさに2019年8月11日前後の2ヵ月間がその時期にあたる。火に油を注ぐことになるのは、9月2日に起きる火性の強い太陽・火星コンジャンクションだろう。このジオコズミック・サインはまた多くの株式指数における8%かそれ以上のリバーサルとの高い相関性を持っている。その発効オーブ範囲は互いに8°以内だ(8月と9月のほとんどがその期間にあたる)。

  金融市場に関連する宇宙の指標に沿って見るなら、私達は再び非常にワイルドなジオコズミック活動期に入っていくことになる。これは希望と期待VS失望と厳しい現実の間で非常に素早く変化する地合と、それによってトレンドが突如として反転する時だ。取引もなければ合意もなく、深い関与や責任への献身もない。ついに協定書へのサインが行われるまでは。だがそれは、両サイドが互いを信頼出来ないうちは起こり得ない。もし彼らが真に互いを信じることが出来るなら、これからの2週間は合意達成への例外的な好機となる。

  まぁ実際、私が8月9日(8月7日〜11日)を自分自身の結婚式の日取りとして選んだのもそれが理由だ。このような機会が宇宙から与えられるなど、そうあるものではない。大きなチャンスを逃すことは、取引で重大な損失を経験するのと同じくらい大きな心理的ダメージとなる可能性がある。一度のロスはまた他のダメージを呼びやすい。しかし、どんな瞬間にもその時特有の「質」があり、その瞬間に生まれた事象はどれもその瞬間の特質を帯びる。これを理解することが、アストロロジーを強力なプランニング・ツールとして使うことの基盤だ。周到な計画を成功させるための巧みな技、それはおそらく人類最古の智恵であるアストロロジー研究において最も価値ある特性と言えるだろう。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)金融アストロロジー