September 2019

September 28, 2019

🌑9/29の新月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  9月29日03:45前後、北海道周辺で 03:51前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は03:26頃、沖縄周辺では 02:54前後に天秤座 05°20’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽♎️天秤座5°~6°― 発効期:9/29~10/27 】
🌑🌞“A man teaching the true inner knowledge”
   『真実の内的知識を教える男』
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🌑🌞“The ideals of a man abundantly crystalized”
   『十分に結晶化したひとりの男の理想』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)~10月27日】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
 またアスペクトについては満月以降を入れるとまた長くなりすぎなので、
 新月~満月までにしました。
 キーワードは沢山出てきたので、気に掛かるものがあったらひとつだけでも頭に入れてみてね。


→★自分自身の本当の気持ちやこころの叫びを表現したいという衝動
→★これまで気付かなかった新たな創造性の芽を自分の中に見る
→★他者との交流の中であらためて自分とは誰だったのか?と自問する 
→★自分の想い、ことば、行い、体、精神が互いにはらむ矛盾に気付く必要
→★外界の規定に従わず内側から立ちのぼる自然な「わたし」を表す
→★他者を支配することとガイド役を務めることの違いを知る
→★国、社会、文化、人種や性別など無意識のステレオタイプ化に注意
→★自分本来のアイデンティティと社会的アイデンティティとのバランスを取る
→★自分だけの「詩的な表現」と「正確な描写」を場に応じて使い分ける必要
→★社会構造の中からはみ出てしまった自分の一部を大切にしていく
→★各々の人間が持つ個性、世界観、理想を形作る“抗しがたい感覚”に気付く
→★凝り固まったそれぞれの「美」「夢」「理想」が異なる観点を排除する傾向
→★一粒の砂を見て世界を語る、またはレンズごしに誇張された世界を見る
→★あやふやで曖昧な現実を掴んで自己満足に浸る傾向に注意
→★自分自身に満足しながらも同時に社会に対する不満を抱く傾向
→★現実の突出した一面だけを見てそれにこころを奪われる危険
→★それぞれのニーズを知りそれに合わせた話法やガイドラインを提示する
→★社会と個の軋轢の中で自分自身のスペースを保ちながら力を蓄える・・・→

牡羊座20°台の満月へと続く


★エネルギーのポイント:
 前回の新月『自分自身の安全神話を書き換える』
            
 今回の新月『進む、退く、かわすという所作の内に静けさを見る』
                             
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  今回の新月は時間の都合もあってアスペクト編は割愛します(場合によっては満月をお休みするかもしれません)。でも、シンボルそのもののテーマもアスペクトと被る部分があるので、それを意識しながら書いていきますね。

<新月時に形成されるアスペクトいろいろ>

⭐️新月・天王星がクインカンクス ⭐️新月・カイロンがオポジション ⭐️水星・エリスがオポジション ⭐️木星・海王星とBMリリスがセパレートでスクエア ⭐️金星・木星がセクスタイル ⭐️金星・海王星がクインカンクス ⭐️海王星とアグニ・ジュノーが オポジション ⭐️火星・イクシオン・銀河中心がコンジャンクト ⭐️ネッソス・イクシオンがクィンタイル ⭐️グリーヴ・パラスがスクエア ⭐️ヴェスタとキラルスからイクシオンにYOD

⭐️10月3日 夕刻 水星が蠍座入り
⭐️10月4日 午後 火星が天秤座入り
⭐️10月6日 太陽が月のノード軸にTスクエア
⭐️10月9日 金星が蠍座入り
⭐️10月14日 牡羊座の満月
⭐️10月23日 火星が月のノード軸にTスクエア
⭐️10月28日 蠍座の新月  火星が土星にスクエア


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★ 9月新月のサビアン・シンボル ★


新月のベースとなるシンボル:天秤座5°
『真実の内的知識を教える男』



  まず新月がベースとしてとるエネルギーは『真実の内的知識を教える男』。これ、日本語でこう訳すとなんとなく厳かな感じがして、いわゆる「グル」とか「霊的教師」と呼ばれるひとのようにもとれます。その場合は「智識」という感じに近いかな。別にスピリチュアルな意味ではないとしても、単に社会的な知識や技術的なノウハウを教えるのではなく、より精神的な深みのある内容、もしかしたら哲学的な世界観を教えるひとなのかもしれません。おそらく「内的知識」とは、彼自身の人生そのものを通して得た智恵、知識、または世界観。そして彼はそれを伝えることで、弟子または学生達に一種のガイダンスを与えていることになります。


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  でも、「真実の内的知識」って何だろう? たとえば禅の世界で師から出された公案を解くために脳ミソから血が出るくらい必死に考え続けてもどうにもならず、疲れ果てる...けれど、あるとき何かの拍子に突然ひらめいて、ただ「わかって」しまう...なんて話を読んだことがあるけれど。そんな悟りの世界までいかなくても、実はひとからひとへと「真実」を伝えることほど難しいものはないかもしれません。まして「内的な真実」となれば、どうしても伝える本人の個人的な体験の集積に影響を受けます。アストロロジーを実践しているひとなら、精神の回路ともいえる出生チャートの惑星配置によって、そのひとが「世界をどんなふうに知覚する可能性があるか」についてのヒントが掴めることを知っています(もちろん、どこまで行ってもキリがないほど奥は深いけれど)。

あるひとに備わった独自の意識が、そのひと自身の個人的な体験や記憶と共鳴しあい、何か「響き」のようなものが生まれる。そこからまた余計な夾雑物や雑多な音色をそぎ落としていって、最後に残る 何か純粋な「視点」のようなもの。もしかしたら「感じ方」。それは単なる「情報」とはどこか決定的に異なるもの。...このシンボルでひとりの男が教えようとしているのは、そういうものでしょうか? 


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  また「教える」→「教わる」という関係性が示唆されているということは、その「何か」が教える本人だけでなく、他のひと達にも共通して役立つ知識なのだという前提がありそうです。でもそれは、物事を客観的に見たときに「現実」だとか「リアリティー」と呼ばれるものとは異なります。「これは正しい」「確実だ」「明確な証拠に裏打ちされている」そんな世界とはまったく異なる層に働きかけ、しかも相手が「現実」を感知する基盤に影響を与えるかもしれない、そんな何か。しかもこれは、「そうである」ということを、ただ「知っている」状態。理屈抜きに「わかっている」状態。 時間も空間も介することなく、ただそこに「智識がある/あった/あり続ける」もの... それと同時に、個でありながらけっして「個」の中に閉じられないもの。大声で主張することも、押し頂いて追随することも出来ないもの。なのに、確かに受け渡される「何か」。「真実の内的智識」とは、もしかするとそんな感覚に近いのかもしれません。 

けれどもしこのシンボルがそこまでの物事を暗示しているとすれば、天秤座の第一ディーカン、それもど真ん中の5°に出て来るというのはちょっと違和感がある気もします。なぜなら、このあたりでわたし達が受け取るエネルギーの原型には「他者と出会い交流することから受ける刺激」「相手と自分を比較したり投影したりすることで浮かび上がる自己のアイデンティティの問題」そしてその結果として起きる「優劣の判断」などが絡んでくるからです。こうして互いを秤にかけた結果、「公正さ」や「正邪」の判別が生まれ、そんな経験を重ねることによって、わたし達は「バランス取り」を身に付けていくんですね。ならばこのシンボルが示唆する行為には、その深奥と表層との間にかなりの「幅」が存在しそうです。


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  このシンボルに対向し、補完する形となるのが牡羊座5°の『翼の生えた三角形』です。三角形は3本の直線からなる、図形の基本的なかたち。2本では閉じた図形を創れないし、1本足して3本の直線で創れる平面図形はこのかたちにしかなりません。もし「わたし」というそれぞれの「個」を「閉じたひとつの存在」だとするなら、三角形はこの世界を生きる「自分」「わたし」の基本的なかたちだと言えるかもしれません。でもこのシンボルでは、そんな厳正な幾何学的条件で成り立っているリジッドな「個」に、翼が生えています。それはきっと、わたし達に備わった思考の翼。右と左、二枚の羽を羽ばたかせて「飛ぶ」能力を持っているということ。“wing” はそのルーツが風を意味する “wind” ということばと近い関係にあるそうで、ここには風に乗って自由に飛び回る手段を得たわたし達の姿、いえ、こころ/思考の状態が示されているように思えます。

  高さが変われば見える風景も変わる。羽があれば遠い見知らぬ土地にだって飛んで行ける! それは幾何学のように固く厳しく規定されたルールを軽々と飛び越え、まるで今までの自分を超越したような感覚。これまではあまりに遠くて縁なんかない、無理だ...なんて思っていたけど、羽ばたいてみたら本当は何だって出来るのかもしれない。あぁ、もしかしたらコンピュータ・テクノロジーという羽を得て仮想世界に足を踏み入れたわたし達は、ゲームやSNSを通してちょっぴりそんな気分を味わったりしているのかもしれませんね。それが実体を持たない世界のかりそめの自由だったとしても、電子の世界では何にでもなることが出来ます。


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  でも、だからといって三角形そのものがかたちを変えたわけではありません。リジッドに閉じられた「わたし」はそのまま。イマジネーションの中ではルールで縛られた世界をはるか下に見て自在に飛ぶことは出来ても、実際に社会的な生き物としてのカタチは変えられない。人間が人間であるための基本的な決まりごとも、社会に護られて生きていくための条件も、たぶん変えることは出来ないし、きっと変えたいとも思わない。ただ三角形の中身を、自分自身という「知覚」や「概念」の集積を、変容させていくことは出来る。あるひとはより柔らかく、あるひとはより堅固に。ときには詩的に、透明に。あるいは一瞬、空っぽに。また別のひとは飛び回った場所のデータをきっちり詰め込んで、それをいつも咀嚼しながら飛び回ってる。「自分」という三角形はひとと違う。同じ三角だけど、みんな違う。だから人生の中で何かにぶつかり、思考の羽を伸ばし、考えて、感じて、そして得た真実はひとつ。自分だけのもの。たとえみんな並んで同じものを見ていたとしても。

  わたし達にとっての「真実の内的知識」。そしてそれを誰かに伝えようとするとき。あるいは誰かから彼/彼女自身の「真の内的知識」を伝えられたとき。わたし達はどうするでしょう? そこに生まれるのは共感か、それとも反発か? 時と場合により、または相手によってもその反応は異なると思います。でも、即座に「そうだよね...」と感じられるような内容じゃなかったとしても。話されていることばの意味がよくわからなかったとしても。 もし相手が本当に正直に、そのひとの「真の内的知識」を伝えようとしているのなら。ことばではないその “エネルギーそのもの” に触発されて、自分もまた自分自身の「真の内的知識」を伝えたいという気持ちになるかもしれません。そして、その知識の内容が互いに溶け合うにせよ、交じり合わずに終わるにせよ、互いに違う世界を生きる同じ「三角形」としての理解の上に向かいあう、そんなコミュニケーションが可能になるのではないでしょうか。


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  『真実の内的知識を教える男』が何を教えようとしているのか? そのガイダンスはきっと、単なる “ことば” を超えたもの。もしかしたらわたし達が相手のことばを聞いて思考の翼をひろげる前に、すでに自分という三角形の内部にそのひとの内部と同じ波形が伝わってくるような。その波形の刺激から、自分もまた「本当のことば」が思わずあふれ出てくるような...。相手や自分が言ったことよりも、まずその存在そのものを認めてしまうような。...もしかしたら、世界観の違いさえも超えた、生き・在るものとしての信頼。それは「声」かもしれないし「うた」かもしれない。もしかしたら、その存在そのものかもしれない...

  パートナーシップを支配する天秤座に来て遭遇するのは、誰かとのより深いコミュニケーション体験です。こんなにもコミュニケーションのツールが発達し、これからますます即座のやり取りが可能になっていく時代なのに、本当にわかり合うなんて経験はますます稀有になっている気がするのは何故だろう? 便利になればなるほどひとびとは分断され、同じような言説が飛び交う共鳴室の中で似たような色の三角形として生きようとしているのかもしれません。護るために。でも、何を?


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  さて。ちょっと説明が理屈っぽくなってしまった気もするけれど... この<天秤座 ― 牡羊座軸の5°>は、<他者とのコミュニケーション ― 自己のアイデンティティ>という対比の中で「コンセプト」が見えてきた段階だと言えます。そしてそれが、次の6°から少しずつ「実践」の段階に踏み込んでいく感じかな..。ではそろそろメインのシンボルに行ってみましょう。



新月のメイン・シンボル:天秤座6°
『十分に結晶化したひとりの男の理想』


  天秤座6°『十分に結晶化したひとりの男の理想』。結晶…クリスタライズ…クリスタル…これはやはり水晶を連想させますよね。水晶は固くて透徹していて、うまく使いさえすれば好ましいエネルギーを増大させ、悪しきエネルギーを浄化させるとも言われています。そういえば、2015年に大村智博士がノーベル生理学・医学賞を受賞したとき、博士のプログレスの太陽がここに来ていました。そんなことからも、十分に結晶化された理想ってなんだかとても美しいものに思えます。


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  でも「ある男の結晶化した理想」は、それがもしも膨らみきった自我の結晶であれば別の人にとっては悪夢となる可能性だってあります。たとえば今も存在する独裁的な政権が行う迫害や抑圧。とりあえず犯罪性を帯びていない限り、互いに言いたいことを言い放てる今の日本の環境からは想像もつかないような厳しい人生の在りようが世界には数多く存在しているという事実。こうしてPCに向かってこんなことを書いてる今、この瞬間も。独裁者達による統治の理想がそのままこの世界を覆って結晶化したら、生きることはとても恐ろしいものになるでしょう。こうしたことは歴史の中で沢山繰り返されてきたし、イデオロギーや利害のぶつかり合いを、人間はイヤというほど経験してきています。

もちろん世界規模なんて大きなことでなくても、わたし達の周囲では今も日々「こうあるべきだ」的な思いこみや外界(と自分自身)に対する期待感、自分が正しいと感じる物事とは異なる意見を全否定して悪や劣等と決めつける、とても硬直した言説が溢れているように感じます。いくら平和を叫んでみても、その思いの中に『今すぐデリートボタンを押して “敵” を消してやりたい』という思いが固く結晶していたら、結局は思い描いていたはずの平和な暮らしは遠のくばかり。闘争も戦争も永久に無くなりません。そしてもしそんなふうに思い定めれば、場合によっては開き直って自分を閉ざし、悪や憎しみに徹するひとも出て来るでしょう。これも相当なエネルギーが要ることだし特異な例ではあるけれど、もしそれが自分を護るための唯一最強の精神的な盾=合理化だとするならば...。


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  でも、そんなことはたぶん誰だってわかってる。けれど日々の喜怒哀楽の中で、多少なりともそんなちょっと捻れた開き直りに似た気分を味わった経験は、実は多くのひと達が持っているのではないでしょうか。あれこれともっともな理由をつけて自分を納得させながら。その思いの針の痛みを結局は自分自身にも向けながら。うん、それでも明日は来ると感じるから。だからわたし達はがんばって生きています。

とても厄介なのは、わたし達人間の中には平和や思いやりや愛を望む気持ちとともに、勝つための争いや、怒りにまかせた復讐の快感を欲する衝動が確かに存在するということです。たとえそれが、誰も(自分さえも)気付かないくらい本当に些細な受動攻撃性だったとしても。わたし達はそういった情動を「悪」と名付けて忌避し蓋をしようとします。何のために? 平和に生きるために。多くのひと達と仲良くつき合うために。けれど人間である以上、生きものとしての荒々しい血は(その激しさと顕れに差はあるとしても)どんな優しいひとの中にも流れています。そしてこれは同時に、わたし達人間を生きながらえさせ、この世界の食物連鎖の頂に押し上げてきた力でもあります。「善」と「悪」。「プラス」と「マイナス」。「ポジティブ」と「ネガティブ」。その対比がはらむ大いなる矛盾。そして相対する両極のど真ん中に屹立する、わたし達の生。それは「三角形」の三つの頂点。


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  また「最高度に結晶化した理想」を完全なる神の存在に見るひともいます。神の戒めの下で自分自身を律する。それによって、よりよい人生を生きることが出来る。計り知れないほど大きな神の愛に包まれて、自分だけでなく、他のひとのために犠牲を払うことも躊躇なく出来る。そして皆で幸せになる。矛盾に満ちたこの世を離れ、哀しみも怒りもないところへ行ける。神、または何か絶大な知性の存在に導かれるなら、それはきっと本当かもしれません。

それでも、この世界では神を奉る宗教が争いの種にもなっています。人間が集まり、組織となり、政治やビジネスが絡んで蠢きはじめたとき。またはリーダーの強大な自我とその磁力が結晶し、それが「神」に成りかわって集合体を覆い尽くしたとき。そこには下部のひとびとの間に、そして他の集合体との間に、競争原理が働くようになります。そして、自分が信じる善なるものを認めない相手を悪として排斥し、蔑むという心理が働きます。何のために? おそらく「神の教え」ではなく、自我とそれが拠って立つ立脚点を護るために。 

  中世の宗教裁判や魔女狩り、そしてその処刑はひとびとへの見せしめであるとともに、また民衆の娯楽でもありました。今は(少なくとも経済発展した先進国と言われる国々では)そこまでのことが公然と行われることはないと思うけど、形を変えた魔女狩りは今も変わらず、メディアやネットの世界で目撃することが出来ます。無実のひとをグレイにし、グレイなひとは黒にして即座に叩きのめす行為として。あるいは遠い過去の些細な染みを暴き、築き上げてきた「今」を気軽に破壊する行為として。ひとびとは即座に判断を下し、詳細な疑問点は無視されがちです。また、敵対する者同士は自分達の意見を補強する共鳴室に閉じこもり、自分達のアイデンティティをますます堅固に護ろうとします。

昨今の米国では、両極に位置するひと達が互いの「真の知識」を分かち合う機会を作ろうとしても、組織的な噂や脅しによって潰され、公人でも著名人でもないひとびとがそんな行為の犠牲となってネットやリアルなコミュニティーから排除されいくという例がいくつも出始めているようです。そんな風潮をひとびとは「キャンセル・カルチャー」と呼んでうんざりだと批判しているけれど...。もしかしたら、そこには迫り来るカプリコーン・ステリウムの重さ、そして魚座の海王星が創り出す濃霧の中でぼんやりと感じられる時代の岐路(または崖?)に対する無意識の怯えがあるのでしょうか? 同じエネルギーはおそらく世界中に浸透しつつあります。


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  わたし達は中世の残酷な異端審問官でもなければ処刑をはやす民衆でもありません。でも...思うようにはいかない人生の中で、自分の気に入らない物事や狡く立ち回った(と思える)者達を裁ける環境が与えられたとしたら。その対象を排除する行為の中に、少しでも快感が生まれたりはしないでしょうか? わずかでも自分の中に「力」を感じないでしょうか? 正義と力。それは虐げられた側こそが持つべき権利。だからそれは「善」だ。でも、わたし達はその「魔女」が本当は誰なのかをどれだけ知っているのだろう? 知らなくたってかまわない。だって魔女はわたし達と同じ場に立つ人間じゃない。そう、人間じゃないんだ。彼らは厳正なルールを破り、幾何学に縛られた三角形の身でありながら現世の高みに飛翔した「悪」なのだから......  

この天秤座 ― 牡羊座軸には、他者と自己が出会い、自他を見比べ、交流し、「互いに自立した対等なバランス」を探りながら、「期待」ではなく「信頼」を学んでいくという挑戦が待っています。その第一ディーカンの後半に至って出て来るテーマは『自分自身の中に固く結晶化していく理想や願望は、ひとつ間違えるといつしか他のひと達を、そして自分自身をも鋭く切り裂く固い刃になっていく可能性も秘めていることを知る』そんな経験かもしれません。


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        大きな理想、小さな願い。…こんなだったらいいのにな…という想い。「正しさ」「公正さ」を求める心の大元は、きっと美しかったはずなのに。 何故わたし達は、ともするとそれを闘いや怒りに変えてしまうのでしょうか? 『自分は一生懸命に “本物の内的知恵” を教えようとしてるのに、ぜんぜん聞く耳を持たない相手が悪い』。確かにそうかもしれない。それだったらやっぱりムカつく。もしその気持ちの半分以上が、本当は自分のアイデンティティを護るための合理化でないのなら。 でも、わたし達は互いの「真の内的知恵」を本当の意味で教える — 伝え合うことは出来るのでしょうか? 

  「理想」っていうと何だか高邁な政治理念とか人類全体の幸福とか、大上段に構えたイメージもあるけれど。実際その中身はひとそれぞれ千差万別です。...家族が困らずに幸せに生きられること。仕事で成功して認知されたり豊かになること。社会や共同体に役立つような人生を送ること。持って生まれた才能を活かして自立出来ること。何でもいいけど思い描いたとおりの人生をまっとうすること...などなど、想像し始めたらキリがありません。個人の場合は人生の理想を「夢」と言い換えてもいいのかもしれませんね。けれど「理想」という、いわば “抽象 ― コンセプト” に過ぎないものを「現実」として歪みなく堅固に結晶化させるには、大きな忍耐と地道な努力が必要になるでしょう。そしてきっと、集中力に加えてしなやかでフレキシブルな強靱さも。

  ちなみにこの度数の対向となる牡羊座6°のシンボルは『一角が明るく照らされている四角形』です。ん? ベースのシンボルの対向は「三角形」でしたよね。今度は直線が一本増えて「四角形」になりました。しかもその一角が明るく照らされて光ってるって? 何だろう?


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  B.ボヴィは『一角だけが明るく照らされている四角形』の本質を、『物事を組織化や構造化していくことの基本的な原理(四角形)の一側面のみが特に強調されている状態』だとしています。うーん、何だかややこしい~。 つまり、バラバラなグループや集団を組織として機能するようにまとめていくために必要な、基本的な原理を象徴するのが四角形。そして、その原理の一部だけに光が当てられている状態です(他の角は暗くてよく見えないという含意もあるかも?)。

そして彼は原語の “square” に関連して、四つの角を持つ幾何学形態は「曼荼羅」の原理に通じており、また 円を十字で四つに区切ったシンボルは、生命、宇宙、人間精神の構造を表しているとも説明していました(これ、ホロスコープの「スクエア」そして「アングル」を思い起こさせますね)*
*曼荼羅の種類は無数にあるけれど、多くのものが明確な中心を持ち、その周囲にまるで蓮の花弁のように小さな四角が集まって、全体には円形をなしているものが多い気がします。中でもチベット密教の曼荼羅は抽象性が高く、その構図は「構造体」そのものを描いているように感じられます。サビアン・シンボルが降ろされた1925年、マーク・エドモンド・ジョーンズは神智学教会員でした。なので彼の薫陶を受けたチャネラーのエルシィ・ウィーラーの記憶に素養としてのチベット曼荼羅があった可能性はあるかもしれません。


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  曼荼羅って、完全な「全体」を意味するといいます。全ての、全て。広大な宇宙を含む、存在する全て。そしてもともと原語の “square” にも、「完全」という意味があります。たとえば “square meal” と言えば「栄養的にも味の上でも完全にバランスの取れた完璧な食事」を意味するように。また他にも「街が徐々に形成されていく中心となる四角い広場」とか、「誠実」「公平」「正当」なんて意味もあります。じゃ、その一角だけが強調されているというのは... バランスが崩れているということ?

  前の度数では三角形だったわたし達。でも今は一歩進み、社会構造の中で実際に他のひと達と出会うことで「四角形」になっています。この世を生きていくために。家族や友人や社会という構造体をともに創り上げていくために。あるいは、自分の中に潜在する「完全性」を、触れることの出来る物質として見事に結晶化したくて。

「世界」という名の四角形。「わたし」という名の四角形。そのどちらにも、原型としての四つ組の構造(90°)がある。そしてその深みの中心を貫いて、それを見ている「わたし」という感覚が立ちのぼってくる..... そこから見えるものは、全てが「わたし」。そして「わたし」の鏡像。「わたし」と「あなた」というミクロの関係性に映し出される、マクロの大宇宙。そこには様々な原型 ― 知者、手品師、芸術家、愛人、活動家、戦士、王者がいて、光を当てられるのを待っている。ならば完全な四角形とは、きっとその全てのバランスが取れているということ。


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  でも、ここで四角形の一角だけに光をあてて輝かせているということは、ひとつの想い(理想)に集中し過ぎて他の角を忘れているということなのかもしれません。それは偏った想いや世界観を頑なに結晶化させ、互いに傷ついたり欠けたりしながら旅をしていくわたし達の姿でしょうか? それとも... こころに乱反射する無数の想いを濾過しながら全てが欲しいと感じる愛惜の気持ちを断ちきり、一瞬一瞬の選択を繰り返しながら懸命に何かを追求していった先人達 ― そしてわたし達 ― が手に入れた「個性のかたち」なのでしょうか?

  もしかしたら、そのどちらでもあるのかもしれません。人間ってどんなにヤサグレていても、どこかに希望があるから生きているんだと思います。 もしかしたら出逢えるかもしれない。もしかしたら辿り着けるかもしれない。とにかくやってみよう、やるしかないって。そしてこうも思います。四角形は、そのままではただ静かにそこに存在するだけ。わたし達もまた、ただ立っているだけ。思い切って一歩を踏み出そうとすれば、必ずバランスを崩す瞬間がある。その前に、踏み出した足を地に着ける。歩いていくということは、その繰り返し。そうやって、出逢いと別れを繰り返しながら、どこまでも歩いて行こうとする。前後左右上下、どの方角にでも。

本当はただ立っているだけで、そこに居るだけで、初めの始まりから自分も世界も全てが完成しているのだとしても。それをただ感じればいいのだとしても。わたし達が鏡を見る。そこに映った世界は動いてる。だからわたし達も、動いていく。四角形の一角を輝かせ、それを道しるべとして。全てを見られる、そのときまで。

  天秤座6°でわたし達は、たぶん小さな一歩を踏み出すのではないでしょうか。あるひとは、新たな現実に向かって。あるひとは、新しい出逢いに向かって。それは自分を識るために、相手を、物事を、世界を、秤にかける旅。 でも、忘れないで。「わたし」という感覚の深奥、そのどこかに、まだ見たことのない永遠の完成形が生きているかもしれないことを。


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  人間が抱く理想や夢が透明な結晶となって顕現する可能性。そして頑ななこころの刃が大切な未来を切り裂く危険。 「わたし/達」と「あなた/達」が出逢うところ。抽象的で奥深い意味合いを沢山含んだ天秤座 ― 牡羊座軸の5°~6°。そして次の7°から先は、対人関係や社会的なコミュニケーションでどんどん実践的な挑戦のテーマが出て来ます。なので気持ちがどどーんと重くなってみたり、また何かの拍子に昂揚したりと気分の波が激しくなるひとがいるかもしれません。でも、そのときそのときの気持ちが向く対象に集中し過ぎると、ストレスで本当に心身のバランスを崩してしまうかも?

10月14日の牡羊座の満月は、牡羊座らしくかなりアグレッシブな(火星的な)度数で起きます。そのエネルギーもたぶん前倒しで来ると思うので、対人関係では上辺のやり取りなどあまり細かいことは気にしないで行きたいと思います。もしそれがその場限りのことなら『あぁ、これって四角の一角だけを結晶化させてるシーンだな...』とか思いつつ、軽やかにバランスを取っていきましょう。そして、今自分が「わたし」という内的宇宙の片隅で何を結晶化させようとしているのか、それを見ていたいと思います。


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have a great trek!!!

hiyoka(^_^


September 22, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント9/23【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年9月23日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週も抄訳とし、来週は都合によりお休みさせていただきます。🙇‍♀️


≪ 先週をふり返って ≫


<米中間の貿易戦争にまつわる行きつ戻りつのニュースを2本引用>

  いよいよ迫ってきた。世界の株式市場は先週再び上昇してその多くが年初来高値に近づきつつある。頂上の大部分はこれまでの史上最高値だ。

9月21日の木星・海王星スクエア(2019年に発効する最長期の惑星アスペクト)の「非合理な活況」と、9月18日の土星順行(株式市場のリバーサルに関連する強力なレベル1のジオコズミック・サインで心配、不安、抵抗を示唆する)の間に起きた典型的な宇宙間の争いは、木星・海王星がより支配的だったように見える。株式市場は1ヵ月にわたる反騰を続行したからだ。しかしながら、新高値には届いていない。近付くほどに抵抗に突き当たる(土星)。

金曜も引け近く、米国株式指数はヨーロッパの市場が退けた後に、上昇分を全て失った。それは今や中国人が米国の農産物をどれほど買っているかをトランプが記者会見で誇らしげに喋ったすぐ後、中国の代表団が米国の農業州を来週訪問する予定をキャンセルしたという報道の後だった。それでも世界の株式市場にとっては良い週だった... (この後に世界の株式市場の詳細が続く)

その他、ビットコインが土星順行当日に下げた件、重要変化日の範囲内で金と銀に異市場間強気ダイバージェンスが示現していること、先週末の石油施設攻撃を受けて月曜に5月20日以来の高値へと爆発した原油は再び下がったが現サイクルの新安値まではつけていないことなど。木星と海王星はともに原油を支配しているので重要な市場だとしている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “身動きの取れない状況からデトロイトでこの夏始まった交渉は、日曜にUAW(自動車労働者組合)の声がけでGMで起こされた、ここ10年来で最初の全米規模となるストライキによって決裂をみた。何万人もの工場労働者がピケを張り、30箇所にわたる米国の工場を操業停止に追い込んだ。”

— Mike Colias and Nora Naughton
  “GM Strike Pits Combatants with Something to Prove:
  An Automaker with Memories of Bankruptcy, a Union Facing Scandal”
 Wall Street Journal 2019年9月20日付

  “12時間で2フィート(約601mm)を超える降雨がテキサス州南東部の街を襲った。”

— Elizabeth Findell
  Wall Street Journal 2019年9月20日付

  “今日(金曜)は国中から集まった何万人もの高校生が学校を休み「地球の気候を護るストライキ」に参加、気候変動を終わらせるために早急な行動をと呼びかける。これは彼らによると「この惑星の破壊行為を無視している大人達」に向かってダイレクトに抗議する世界的な共同抗議の一環として行われるという。”

— Elizabeth Weise
  “Students Skip School to Fight Climate Change”
  The Arizona Republic 2019年9月20日付

  “森林育成のために使える土地を最も広く持つのはロシア、中国、カナダ、オーストラリア、ブラジル、そして米国だ。スイスに拠点を置く研究者集団は1.2兆本の樹木を新たに植栽すれば、 有害ガス10年分を帳消しにする効果が生まれると発表した。その一人であるクローザ—によれば、ここ10年以上にわたりこうした木々は大気から2000億トンの炭素を吸い込んだという。”

— Kathleen Parker
  “Want to Stop Climate Change? Start by Planting a Trillion Trees”
  Washington Post 2019年7月23日付

  上記の引用に共通するテーマは何だろう? これらは今発効中のジオコズミック・サインのテーマを映し出している。GM(英国航空もそうだが)の労働者ストライキは乙女座の太陽・火星コンジャンクションの反映だ。これについては2回ほど前(9月2日付/当ブログでは休載)のコラムで『今週は乙女座で太陽と火星がコンジャンクトするところから始まる... そして世界の労働者(乙女座)はストライキに入る準備が出来ているかもしれない』と書いたとおりだ。

他の3つの引用記事は、木星・海王星アスペクトに付き物のテーマと関連している。海王星は水と降雨を支配するが、木星と関わる時はとりわけ大量の雨が降る。このアスペクトが形成される近辺で洪水が起きても驚くにはあたらない。また木星と海王星は利他的な行為とも関連している。何か壮大で高潔な行為 — たとえば地球を救うなど — をしたいという衝動だ。木星は他にも教育を支配するので「何万人もの学生」が気候変動を終わらせるために抗議運動を起こすのも意外なことではない。ひょっとすると彼らはもっと大きなこと、たとえば1.2兆本の植林を促すための運動を促進するかもしれない。

  しかしながら、記事からは読み取れない内容と情報がある。それは他の惑星とハードアスペクトを形成する海王星が持つ3つの基本ターム、すなわち「混乱」「錯覚」「妄想」だ。これは、自分自身の責任を回避するために物語を創り上げ、他者をスケープゴートに仕立てようとその相手に対する噂話を広める人物(達)のせいで、誰かが不当に告発される怖れがある時期だ。こうしたやり方をすれば、噂を流した張本人は自分を省みる必要がなくなるか、または自分(達)がした事の裏に隠された真実を見なくて済む。彼らは自分達が選んだスケープゴートの評判がいかに傷つこうとも気にもかけない。少なくとも「自分自身」には火の粉がかからなくて済む。「真実」は “必要に迫られて生み出された巻き添え被害” へと成り果てるが、土星が滞留から順行に移るとともに、相手側の意図または役割を拒絶するか、直接または間接的に攻撃して弱体化させるなどのダメージ・コントロールが重要になってくる。

  では、こうしたタイプのふるまいの影響を最も受けやすいのは誰だろう? 相手の評判を落とそうとする企てを実行する側、そして仕掛けられる側は? 専門的・実践的なアストロロジーの観点からすると、おそらくミュータブル・サイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)の16°〜18°にネイタルの惑星を持ち、トランシットの木星・海王星スクエアとハードアスペクトを形成している人々だ。これは本人の太陽星座宮である必要はない。だがもちろん、そうであれば話はシンプルだ。何故なら太陽 — 地球の関係は、毎年おおよそ同じ星座宮の同じ度数で成立する。

たとえば現在、3月6日〜8日生まれ、6月6日〜8日生まれ、9月9日〜11日生まれ、12月9日〜11日生まれの人達はこの渦中にある。彼らの出生時の太陽は、おそらくミュータブル・サインの16°〜18°に在泊するからだ。この人々は、自分に向けて仕掛けられるこの種の企てに特別の注意を払う必要があるだろう。だが、この度数に位置するのがどんな惑星であっても、こうした原動力が働いているのを “感知” するかもしれない。一例を挙げればトランプ大統領が現在このアスペクトを受けている。彼はネイタルで双子座17°台に天王星を持つ(これは世代的な位置であり、1946年〜47年生まれの多くの人々がここに天王星を持っている)。そして彼の天王星は、同じくネイタルの太陽と月のノースノードに近接している(しかもネイタルの月とはオポジションだ)。実際、彼のチャートへの海王星からのアスペクトは今後2年間、強い力を持つ。彼はいともたやすくいくつかの「噂」の犠牲者だと感じるだろう。彼はそれが自分を貶めるためのものだと考える。また同時に、彼自身が一部の噂を流す張本人にもなり得る。そしてターゲットになった人物はそれを彼が仕組んだ事だとみなすかもしれない。

  こうして私達は、昨今の宇宙的配列として「混乱」「錯覚」「妄想」の原理が蠢くのを見ている。今 人々と市場は混乱し、少々途方に暮れているように見える。新高値まで舞い上がると信じたいが、節目に近付くたびに抵抗線に阻まれる。現在、土星は順行に転じ、今週後半〜来週、金星と太陽の両方が土星に対し厳しいスクエアを形成する(9月25日〜10月7日)。数週間前までは確かなことに見えた物事が、今やむくむくと湧き起こる疑惑の対象となるかもしれない。これは国際関係の争いを意味する可能性がある。一方株価にとっては、おそらくシンプルな反応でセットアップはそう困難ではないかもしれない*

* 原文の最後の1行におそらくタイプミスと思われる箇所が含まれていました。問い合わせの時間がなく、訳文は推測であることをご承知おきください。🙇‍♀️





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

September 15, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント9/16【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年9月16日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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お知らせ
『フォーキャスト2020』の作業が始まったため、これからしばらくの間は抄訳とさせていただきます。またお休みも増えるかもしれません。🙇‍♀️

≪ 先週をふり返って ≫

 — 要約 —

  「米国の負債がここ7年以来初めて1兆ドルを超え、連邦政府の赤字は2000億ドルから1兆670億ドルに上った」という Fox Business のニュース、「ECBが新たな金融緩和策を発表した」という cnbc のニュース」を引用して先週の世界の各種マーケットが示した動きを追い、こうした動きの影に木星・海王星スクエア、太陽・水星・金星・火星が揃って木星・海王星スクエアにTスクエアを形成することで「霧の中」「多幸症」状態を創り上げている状況があると示唆。

そして再びこうした星回りの下では読んだこと、聞いたこと、見たことの全てを信用することは出来ないと念を押している。ポジティブな態度でいることは良いが、楽観的なメッセージの正体が実際には人々を操縦するための情報(たとえば相場を上げるためなど)だった時に深刻な状況になるかもしれないとしている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “モーゲージ・ニューズ・デイリーによれば現在、米国30年債の利回りは月曜の水準から20ベーシスポイント上昇、9月4日につけた最低水準からは36ベーシスポイントの上昇となった。これはドナルド・トランプ氏が大統領に選出された直後の週以来、短期で最大の上げ幅になる。”

— Diana Olick
  “This Was the Worst Week for Mortgage Rates in 3 Years
   – And It May Be Just the Beginning”
  www.cnbc.com 2019年9月13日付

  先週のコラムでは、今現在から9月21日までの間に発効するいくつかの矛盾を孕んだシグナルについて述べた。この部分だ。『太陽と火星の両方が木星に対しスクエアを形成する。木星は「誇張」を象徴することから、上下どちらにも非常に強力な価格変動が起きるかもしれない。もし「非合理な活況」が支配的になれば、上値追いが継続するはずだ。だが9月18日から始まる土星の滞留〜順行の力がもし勝るなら、市場心理はたちどころにヒステリーとパニックに変わるだろう。これは木星と海王星が現実に直面した時に見られるもう一つの顔であり、希望と願望は幻滅と失望へと変わる。これまでのところ、9月18日〜21日の土星順行(米国始原図の太陽・土星スクエアにTスクエアを形成)、および3度目にして最後の木星・海王星スクエア形成が足早に近付く中で優勢なのは「非合理な活況」の方だ。だが全体のムードはヒステリーとパニックに近付いているように見える。木星と海王星が持つ別の顔が、国債と貴金属市場に展開しつつあるかもしれない。

今週は他にも興味深いジオコズミック・サインが展開する。9月14日には土曜に水星と金星が天秤座入りする。これは金星が支配する星座宮だが、通常、これは株式市場には強気で貴金属には弱気のシグナルだ。両惑星は、水星が10月3日、金星は10月8日まで天秤座を運行する。通常はその期間中、常に株が反騰し続けるわけではないし、貴金属も下がり続けるわけではない。その期間中は特に高値または安値からの重要なリバーサルが起きやすいということだ。

心理面から言えば、天秤座の水星と金星は通常なら歩み寄りが起きやすい期間と関連する。だから米国と中国が貿易協定に漕ぎ着けるという希望が浮上する。しかし射手座の木星が魚座の海王星にスクエアという事実は、これに関しあまりに楽観的であることへの警鐘を鳴らすものだ。おそらく話し合いの場は持たれるだろう。だが決裂するか、もしくはひょっとすると、投資家にとって想定外の内容で合意がなされるのかもしれない。9月25日〜30日には金星が山羊座の土星と冥王星の両方にスクエアを形成する。これは交渉が決裂しそうな雰囲気を映し出すシグナルだ。

  この期間に合わせて私達は新たな「TMIマーケット・インディケータ*」を機能させている。昨今のスラングで “TMI” と言えば「情報過多(Too Much Inforomation)」という意味だが、私達のそれは少しばかり異なる意味合いを持つ。つまりこれは「トランプ・マーズ・インディケータ(Trump Mars Indicator)」だ。この指標はトランシットの火星がトランプ大統領のチャートにハードアスペクトを形成するタイミングで発動する。それは彼が煽りに反応しやすい状態になり、FRBや中国などの他、その時点で彼を苛立たせる相手なら誰にでもツイッター・ミサイルを打ち込むのを目撃する時間帯だ。そしてその時市場はしばしば崩壊の憂き目にあう。このTMIインディケータが今、9月12日〜22日まで発効中だ。乙女座を運行中の火星がトランプ大統領の双子座に在泊する太陽・天王星と射手座に在泊する月のオポジションに対しTスクエアを形成するからだ(彼は月蝕の下に生まれている)。これからの10日間に高波が来るかどうか観察してみよう。
* 9日付のブルームバーグ・ニュースによれば、JPモルガンが「ヴォルフェフェ・インデックス」と名付けた似たような指標を発表している。「ヴォルフェフェ」は「ボラタイル(volatile)」と「コヴフェフェ(covfefe)」を併せた造語。「コブフェフェ」とはトランプ大統領が過去のツイートで皮肉まじりに使った「小グループ」を指すアフリカの言語だそうだが、その謎のワードを理解する人がほとんどいなかったため「指が太すぎてキーボードを打ち間違えた」という説がネット上ではデフォルトの解釈となって出回り、そこからまた多くのインターネット・ミームが生まれた。この「ヴォルフェフェ・インデックス」では2017年5月以来の統計をとっているが、これまでのトランプ氏のツイートで市場に大きなインパクトを与えたワードのベスト5は :
1. China 2. Billion 3. Products 4. Democrats 5. Great だそう。

ちなみに以前『フォーキャスト』シリーズの中でも名前の挙がったアストロロジャーでW.D.ギャンの後継者とも言われるオルガ・モラーレス氏もまたアストロロジーを使った「トランプ・ツイート・インデックス」を発表している。

  テクニカルとチャート分析の上では、今は全てが株にとって素晴らしく見える。だがジオコズミクスは、爆発や洪水に突然襲われるかもしれないと厳しい警鐘を鳴らしている。そして米国債市場 — 株式よりもはるかに大きな市場 — には少々常軌を逸した動きが見られ、もし特定のファンドないし政府*が大規模で継続的な売りオペに加わっているとすれば、この先より大きな問題となって立ちはだかる怖れがある。

* 原文は両方とも複数表記





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

September 13, 2019

🌕9/14の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 9月14日13:56前後、北海道周辺で14:02前後、関西方面は13:37頃(日本標準時ではこの時間)、沖縄周辺で13:25前後に 魚座21°05'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 魚座21°→22°/ 太陽 乙女座21°→22°】
  🌕 “A little white lamb, a child, and a Chinese servant”
  『小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い』
  🌞 “A girls’ basketball team”
  『少女達のバスケットボール・チーム』
     ↓↓↓
  🌕"A man bringing down the new law from Mount Sinai”
  『シナイ山から新たな “法” を持って下りる男』
  🌞“A royal coat of arms”
  『王室の紋章』

9月29日新月のベース・シンボル 天秤座5°台
 『真実の内的智識を教える男』に繋がっていく

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~9/28】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★護られた環境下での無垢さと無知の違いを認識する必要
→★導くこと、教えるという役割に付きまとう責任の重さ
→★プライドや権威を護るために自分を正当化しようとする心理
→★自分が属する集団のアイデンティティを通して全てを判断する危険
→★抗えない運命や定めと思ってきた物事の真偽を再評価する必要
→★“公平な条件” が立場の違いにより不公平を生む現実を見る
→★未熟さゆえの傲慢さや不機嫌で侮蔑的な態度を
    広いこころで受けとめていなす経験豊富な目
    または 上手く利用するためにすり寄る欺瞞に満ちた目
→★他者や自分自身の“内なる子供”を導くために必要な持続力と忍耐力
→★個人的な権利や利益を放棄し、全体のために尽くそうとする精神
→★新たな状況や物事の中で慣れない感覚を抱きながら何かを達成していく
→★社会や人間関係の「権力」や「特権」に付随する膨大な「責任」の重さ
→★正当な義憤と単なる悪意やウサ晴らしの言動との相違が結果として出る
→★自己犠牲か、それを装った支配か、その両極を見抜く必要
→★古い伝統に裏打ちされた美と威厳、または剥がれ落ちる偽の紋章
→★感情/精神/霊的世界など目に見えにくい領域を慎重に見定める
→★おおげさな権威や神秘性でゴリ押しまたは魅了する存在に注意
→★「印象」や「確信」も足早に消えて変化していく人間のサガを見る
→★もの静かに戦闘態勢を整え、もしもの時に備えておく必要
→★ちぐはぐになりがちな感情・精神・行動を整え自分自身に立ち帰る・・・→


★エネルギーのポイント:新月
            『自分自身の安全神話を書き換える』
             
            満月
            『書き換えた安全神話に沿って行動する』

            
190914FM



moon



  伊豆東部から関東首都圏を襲った台風15号は各地に大きな爪痕を残し、横浜では海沿いの工業団地に集まる中小企業に甚大な被害が出たと聞いています。また特に千葉県では家屋の被害の他にも道路の遮断、停電や断水、固定電話や携帯も不通に。。 今はずいぶん復旧してきたとはいえ、まだまだ厳しい生活を余儀なくされているひと達が沢山... そして直後から不眠不休で復旧に力を注いでいる大勢のひと達も...。台風一過で猛暑は収まり急に秋めいてきたけれど、心身の疲れやストレスはホッとひといきついた後に出やすいもの。無理せずどうかご安全に!

  ただ星をみる限り、これから先も日本は災害に気をつける必要はありそうです。とりあえず何があっても最低限数日くらいはしのいでいけるだけの準備はしておきたいです。世界は凄まじい勢いで動いているし、局地的な武力衝突や内乱、テロや暗殺事件など、不安定な状況は2020年にかけてしばらく続くでしょう。ひとのこころも大地も、噴き上げたり揺れ続けることで、長い間に様々に溜まった埃や澱が浮上する — 全ては人間が創造したものなら、それを何らかのかたちで収めなければならないのも人間。そんな時代を生きるべくして生まれてきたことにも大きな意味があるような気がします。


akari



  さて、新月は目には見えないスーパー・ムーンでしたね。それは月が近地点に来ていたから。今回の満月はブラックムーン・リリス(BMリリス)とゆるいコンジャンクト(オーブ5°30’程度)なので、遠地点に近い月。なので今夜の中秋の名月は少しだけ小さく見えるかな? この、遠地点の月は比較的力が弱いという説もあります。けれど実際は弱いというよりも「少し俯瞰して自分自身を見つめる機会」と言ったほうが良いかもしれません。

月はあらゆる惑星から送られる様々なエネルギーを感知し、わたし達それぞれに「自分の気持ち」として感じさせる働きを持ちます。なので火星とともに燃え上った新月の強力なスーパー・ムーンは、総体的にひとびとの怒りやこらえ性のなさ、様々なこころの叫びとなって空間に木霊していたような気がします。そして明日はその結実となる満月。今回の満月でもアスペクトを見るとなかなかの厳しさがあるし、テーマも社会や人間の本質を突いてくるところがあって侮れません。海王星ともコンジャンクトで、現実に追われる中でふと夢見心地に誘われる可能性も高いし、BMリリスもちょっぴり「隠れ離人症」みたいな性質があり、放っておくと悪さをしかけてくることがあります。でも、たとえ海王星の霧のただ中にあったとしても、明晰夢めいた現実の中で意識して自分と周囲を見渡し、「これは何なのだろう?」と問うてみる。それはもしかしたら、まだ見ぬ山河を越えていくための強力な羅針盤になっていくかもしれません。

沢山のアスペクトが形成されている今回の満月ですが、時間の都合で今回の星読みもサビアン・シンボルのみになります。また余裕が出来たらアスペクト編も再開しますね。m(_”_)m


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★9月満月のサビアン・シンボル ★


満月のベースとなるシンボル:魚座21°
『小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い』


        ではさっそくサビアン・シンボルをみてみましょう。この組み合わせも何年か前にルネーションで経験した度数ではあるけれど、やはり今年は同じテーマの内にも微妙に異なるニュアンスが浮上している気がします。

今回のシンボル、まずベースとなるのは『 小さな白い子羊、子供、そして中国人の召使い』という、ちょっと謎めいた光景です。このシンボルには三つの異なる要素がひとつのシーンに収められています。
 

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  by EM Framing, Pixabay


  「小さな白い子羊」― イメージとしては、ただただ無垢で可愛らしい存在。「子供」― こちらもイメージとしては無垢で可愛い存在だけれど、このシンボルではそれに加えて、まだ幼く社会的な規範を知らない存在としても描かれているようです。また、特になんのことわりもないことから、この子はおそらくM・E・ジョーンズやエルシィ・ウィーラーと同じ白人の子供ではないでしょうか。

そして「中国人の召使い」― サビアン・シンボルには折りに触れて「中国人」のシンボルが出てきます。これは全て1920年代当時の米国における「移民」という立場を表していると見ていいでしょう。もともとアメリカという国自体が移民の国です。けれど、世界各国から新大陸で成功を手にするという夢を求めて大量の移民が押し寄せるようになると、旧移民(アングロサクソン系プロテスタントや開拓移民など)と新移民(東・南ヨーロッパ系、アジア、南アメリカ系・カトリックその他異宗教・出稼ぎ移民など)との溝が深まり、社会や経済面で人種や民族差別があらわになっていきました。特に大量に渡ってきた中国のひとびとは、当時の一般的な白人米国社会では「米国に溶け込もうとしない異文化の侵入者」「下層の仕事をする人々」などのイメージがあったと言われています。以前もシンボルに出てきた「洗濯屋」「超低賃金の工場労働者」「召使い」などは、そんなひとびとの代表的職業だったようです。このような移民問題と、それにまつわる様々な立場からの不平不満は、これまでもアメリカに渦巻く大きな問題のひとつでした。そしてここ数年は、まるで歴史が一斉に反動期にでも入ったように、あらゆるマイノリティ(そして抑圧されていると感じるひとびと)からの声が高まり、それが極まった現在はマイノリティ同士の間にさえも新たな亀裂が生じ始めています。


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  By Capri23auto, Pixabay


        では、このシンボルに出てくる「中国人の召使い」は、真っ白な子羊や子供に対してどのような思いを抱いているのでしょうか? そして子羊は、子供は、どう感じているのでしょう?

  子羊は無垢でか弱い存在のシンボルです。けれどいつも側に寄り添っているはずのお母さん羊の姿は見えません。この子は群からはぐれてしまったのでしょうか? ならば、誰かが世話をしなければ生きていけません。子供はふわふわして温かく、可愛い目をした羊をきっと気に入るでしょう。純粋な気持ちで子羊と友達になりたい、ペットにして可愛がりたいと思うかもしれません。けれど、それにはきちんと世話をする方法を知り、身に付けなければなりません。ここでそれを教える役目を果たすのは、きっと人生経験を積んだ中国人の召使いなのだと思います。

この真っ白な子羊は、魚座が包含する「霊性/魂」の一番純粋な顕れ ―「無垢さ」を暗示しているのかもしれません。そして人間の子供は、まだ手つかずの生き生きした感情と未発達な自我、そして好奇心に満ちあふれたナマの肉体的欲求(何でも触って口に入れてしまうような)をも表しているように見えます。子供は純粋であると同時に、邪悪さや危険が至るところに(自分の中にさえも!)潜むことをまだ知らず、やりたい放題のワガママにもなってしまいます。ならば、かしずきながらも教師の役割を果たさねばならない中国人の召使いは、苦労と経験を積んできた人間の精神、そして成長した自我を顕しているのでしょうか...。


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  こう考えてみると、このシンボルには人間世界に見られる二つの道が示されているように見えます。まず一つの道筋はこんな感じかな。

…→ 魚座の最高の顕れとされる、自分の「霊性」を守り育てるためには、まずその存在に気付き、慈しむこころが必要。そして同時に、騒々しい社会の中で、純粋な感性をどう護り、どう育てていくかを知り、そのためにどうしても必要となる「自己規範」を確立する必要がある。

…→ それには自分にとって人生で何が一番大切か?という問いに対する自分なりの答を「核」として経験を積み、大人としての忍耐力を身に付ける必要がある。自分を生きる「霊性」または「わたしと呼ばれるいのち」に仕え、護れるように。ゆるぎない感性を鍛えていくための自立した精神性を保てるように...。

  小さな白い子羊は、あどけない子供をひたすら慕います。子供はそんな子羊が可愛くてたまらず、召使いに助力を求めます。『ねぇねぇ、この羊、飼ってもいいよね?』 召使いはおそらく主人筋にあたるだろう子供を、人種・文化の壁や差別という世間の波を乗り越えて慈しみ、これまでの人生で蓄積してきた智恵を用いて導くかもしれません。たとえば、こんなふうに言うかな?『きっとそれはお父様がお許しにならないでしょう。でも、わたしの所で面倒をみることは出来ますよ。坊ちゃんは内緒で遊びにいらっしゃい。どうしたら羊と仲良く出来るか教えてあげましょう』なんて...。


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  中国人の召使いはそのとき、弱々しく見える真っ白な子羊が実は彼/彼女にとってもかけがえのない存在 ―「普遍的な魂の象徴」であることを深く理解しているのかもしれません。ここではわたし達「人間」という存在を構成する「霊」―「肉体」―「精神」という三つ組(または三角関係)の象徴と、その間をスムーズに流れていこうとするエネルギーの構図を見てとることが出来ます。

  けれど、それはあくまでも「理想」としてのカタチです。魚座の霧はそうすんなりと晴れてはくれません。もうひとつ、今という現実をふまえて考えられる道があります。

  可愛い子羊を見て子供は『ボクが世話をする!』と言い張るかもしれません。『ぬくぬくした羊を抱っこしてボクのベッドで一緒に寝るんだ!』 なんて言い出すかもしれないし、おやつのキャンディを子羊にあげようと思うかもしれません。でもそんなことを許したら、召使いは雇い主である子供の親に厳しく叱責されるでしょう。何も知らない子供の思いどおりに子羊を扱わせるのは、その子にとっても子羊にとっても危険なことかもしれないのです。そしてまた別の側面も考えられます。当時の米国社会で召使いにかしずかれた子供なら、やがて責任ある地位に就き、広い世界に立ち向かってひとびとを導かねばならない運命の下に生まれている可能性があります。だとすれば、きっと幼いうちに、自分が生まれた世界の厳しい一面を学んでおく必要があるでしょう。無垢と無知はまったく違う。天真爛漫とやりたい放題も違う。生き物を友とすること、関係をもつことは、相手が動物であれ人間であれ、自らの選択に対し責任を引き受けること...。


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  けれどもしここで、召使いが自分の虐げられた境遇を恨み、天真爛漫な子供の恵まれた境遇を妬ましく感じていたらどうでしょう? きっと子羊に対しても『お前はいいよね。たまたま真っ白な子羊に生まれたってだけで何の心配もなく可愛がってもらえるんだから... ふん、 世の中は本当に不公平だよ!』なんて考えていたとしたら? ...そこには果てしない鬱屈と羨望、そして自分自身のこころが生み出す分断の淵からふつふつと湧き起こる怒りと抑圧が見てとれます。それは、たとえ一瞬の想いであったとしても、いつ頭をもたげるかわからない凄惨な闘争の芽となり得るでしょう。つまりここに描かれるもうひとつの光景は、「霊」―「肉体」―「精神」の三つ組みが逆流を起こし、精神が病み衰え、闘争が肉体を蝕み、やがては霊の死が訪れることを暗示する道です。

けれど...大なり小なりこういう構造や意識の流れって、わたし達のこころの中で、社会や人間関係のただ中で、大きくは集合体の総意として、わりと普通に起きていることじゃないでしょうか...?

 
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満月に光を放射する太陽のベース・シンボル:乙女座21°
『少女達のバスケットボール・チーム』


       一方、月に光(人間意識)を与える太陽側のベース・シンボル、乙女座21°『少女達のバスケットボール・チーム』はどうでしょう。 この度数は4年前に日蝕が起きた位置でもあり、最長6年と言われる蝕の効果で強化されているかもしれません。

  米国の女子バスケットボールの歴史は19世紀末から大学対抗試合として始まりました。参加者はモダンでお転婆で裕福なお嬢様方だったようです。当時はまだまだ「飛んだり跳ねたりするのはレディのする事ではない!」という風潮が強く、チームを作るだけでも社会的な偏見と闘い、まずは「互いに競い合う権利」を勝ち取る必要があったそうです。だからきっと、このチームの選手達はそれぞれに個性が強く、自分の意見や主張をはっきり持っていたのではないでしょうか。


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  先進的な考えを持つ彼女達は、抑えつけられるような状態を良しとはしなかったと思います。必死にドリブルの練習を続ける子、恋の悩みに気もそぞろな子、親にも兄弟にも内緒で参加した子、戦うことがそのまま自己表現になっている子…それぞれの想いを抱えた勝ち気な少女達。誰かが笛を吹いたとしても、最初から足並みを揃えるなんて、とても無理だったかもしれません。けれど、試合が決まれば話は別。だってやっと勝ち取った「試合する権利」です。それぞれの悩みをひととき忘れ、自分自身のプライドとアイデンティティをかけて「敵チームに勝つ」という共通の目的の下に集まり、それぞれに割り当てられた役割を果たさねばなりません。

  参加した目的はそれぞれ異なるかもしれない。それに最初から上手な子
もいれば、どんなに練習しても上手くいかない子もいます。そうでなくても少ないメンバーです。技量の差が歴然としていても、チームに期待することが全然違っていても、カバーしあって共に働く必要があります。その過程では沢山の問題が起きてくるでしょう。『あの子は自分が目立つことばかり考えている』とか『せっかく頑張ってるのに足を引っ張らないで!』とか。。 未熟さからくる口論や喧嘩、葛藤。そんなときの少女達は、ひとりひとりが自分だけの「子羊」を抱きしめて地団駄をふみながらイヤイヤする子供なのかもしれません。今抱きしめている子羊が本当は何なのかもまったく知らないままに...。


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  外部(親・周囲・世間や社会)から押し付けられた「純白のレディ」という衣装を脱ぎ捨て、自分の体で、自分の力と技で、自分だけのアイデンティティをつかみ取りたいと願う……これは日々を生きるわたし達の姿でもあります。それと同時にわたし達は、チームとして、集団や集合体の一部として、競合社会の中でそれぞれの役割や責任を果たすことも求められます。これもまた、何かに属すことによって得られるアイデンティティや身分であり、わたし達はそれに支えられることによって、自分という存在を護り育てる基盤を得てもいるからです。それはわたし達のほとんどが普段は気付くこともない「特権」なのかもしれません。

想いや期待や意見の違い、力の格差を乗り越えてひとつにまとまること。そして「敵」― 試練や危機、災難とせいいっぱい戦い、耐えて打ち勝つこと。あるいはチームの一員として黒でも白でもなく渾然一体となり、その中でひたすら自分の本質を出し切ること。白いドレスを脱ぎ捨てて、少女達は元気はつらつ!... けれどまだまだ未熟な彼女達を導くコーチはきっと大変だったのではないでしょうか。コーチは無垢なこころを持つ少女達のひとりひとりを、自分自身の人生経験に照らして判断し、導こうとします。おそらくその方法論は、子羊や子供の無垢さとは異なる、彼/彼女自身が紡ぎ上げた個人的・社会的・文化的な世界観で成り立っていたでしょう。ではもしそれが、度重なる苦い体験の印象から「こうでなければならない」と堅苦しく凝り固まっていたら? 当時の米国で大学教育まで受けられた「上流女性」達の “文化的特権” や、格差への不公平感で歪められていたとしたら...?


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  ...最善と最悪が極小の粒子となって、ふうわりと優しい混沌の霧を創り出す魚座。...極大と極小、見る者と見られる者がひとつの存在として重なり合い、解釈の違いによってどうにでもなる “シュレディンガーの小箱” みたいな魚座。 そんな魚座の行程を2/3ほど過ぎた最終ディーカンで起きるこの満月。ここで浮き彫りにされる二つの道 ― 光景は、そのときどきで下すわたし達の判断が、大きくも小さくも、それまで自分達が目にし、耳にしてきた物事から紡ぎ出された「印象」の集積に過ぎないことをさりげなく気付かせてくれる気もします。

みんながこころを開いて互いを受け入れ智恵を出し合えば、それは大きな経験として共有していけるかもしれない。これは社会的な理想です。でも、わたし達ひとりひとりの経験は、広大な世界から見ればとても狭くプライベートなもの。だからもし本当の意味で共有出来るものがあるとすれば、それは個としての経験や記憶の後ろに茫漠と拡がる漆黒の闇だけかもしれない。生と死が入り混じり、生きとし生けるもの達の夢がまどろむ深く豊かな存在の闇。そしてそれが何なのかを本当に識っている存在は、もしかしたら...ことばを知らぬ小さな子羊だけ。 わたし達は自分が抱きしめている子羊を通してその深く豊かな闇を互いに覗き込み、ただ受け入れていくことが出来るでしょうか?


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満月のメイン・シンボル:魚座22°
『シナイ山から新たな “法” を持って下りる男』


        さて次に満月のエネルギーが向かう先は、メインのシンボル『シナイ山から新たな “法” を持って下りる男』です。これには旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる有名なモーセと、神が彼に託したといわれる「律法」のイメージが濃厚に重なります。このシンボルはモーセの話と密接に繋がるものなので、そのお話から始めてみますね(とは言ってもわたしも詳しいわけではないので、もしも間違いなどありまたらご指摘ください)。

        モーセは120才まで生きたと言われています。彼の人生は前のシンボルと共通する「数の要素」を持っています。つまり、三つの時期に分かれているんです。そして、そのうち最初の40年はエジプトのハトシェプスト王女の庇護のもとで育てられ、安楽に過ごしました。当時エジプトではイスラエルの民は奴隷化され、迫害されていました。そんな中でも彼の場合は殺されそうなところを奇蹟的に助けられるなど、とても幸運な巡り合わせで生き延びていました。ところがある日、彼はイスラエルびとを打ち据えていたエジプト人を怒りにまかせて殺してしまったのだそうです。そこから、彼の失意と逃亡の40年が始まります。


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 シナイ山麓 聖カタリナ修道院


  その後、彼は遠い砂漠の地でひとりの羊飼いとしてひっそりと暮らし、結婚もして、腰を落ち着けて時が過ぎました。ある日、タベラと呼ばれる地を通ったモーセは、燃えても燃えても燃え尽きない枯れ柴を見て不思議に思い、近寄りました。すると神の声が聞こえてきて、彼ら民族の神である「ヤハウェ」であると名乗ったのだそうです。そして、虐げられて苦しむイスラエルの民をエジプトから脱出させよと命じられました。その時、神は彼に『ここには土足では入れない、靴を脱げ』と告げました。その言葉は彼に「人生の全てを捨ててかかれ」という暗示でした。 

  ここでモーセがすぐさまその通りに出来たかと言えば、そんなことはありませんでした。全てを捨ててまで自分が属する民族を救うなんて大それたことを、何故自分がしなければならないのか? せっかくここまで生き延びてきたのに...と迷いに迷い、何度神に促されてもなかなか腰を上げられなかったそうです。その意味では、彼は人生の2/3を「普通のひと」として生きたのかもしれません。

  けれどやがて、彼は神の声に従ってエジプトに戻り、ファラオにイスラエルの民を脱出させる交渉をすることになります。彼の最後の40年です。神の助けもあって運良くエジプトを離れられても、大勢の民を連れて旅することは当然ながら苦難の連続でした。ファラオの軍勢に追われて食べ物や水にも事欠き、やがては『これならエジプトにいた方が良かったじゃないか! 上手いこと言いやがって、騙された!』なんて不平不満をもらしてモーセを非難する人々が出て、かなり不穏な雰囲気にもなります(これは国のリーダーや政治家と大衆、プロジェクトのリーダーと下部のひとびととの関わりで今も世界中で見られる光景かもしれません)。


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  けれどその都度「神の奇蹟」を顕したモーセは、すでにベールで顔を隠さないと輝く光でまともに見ることも出来ないとされたほどの宗教的英雄になっていたと伝えられます。やがて旅の一団がシナイ山のふもとに辿り着いたとき、神が山の上に顕れ、モーセを招きました。山上に登った彼は、そこで神から十戒を授かり、ひとり下りてきました。そしてこの時「イスラエルびと」と「神」との「契約」が成立したのだそうです。

  その後も「神の民」の歴史は長く続いてきました。それは建国の闘いの歴史でした。ユダヤ教からはキリスト教が生まれ、またイスラム教も源は同じでした。けれど今も、それぞれに宗教的、政治的、それに経済の問題も複雑に絡んで闘争を孕み、世界をゆるがす問題の根源ともなって尽きることがありません。イスラエル/パレスチナ問題、そして最近は特に米国急進左派層にも拡がる親イスラム&反イスラエル主義とユダヤ人差別。またユダヤ/シオニスト絡みの陰謀論も絶えることがありません。一方、キリスト教の最高権威として長く世界に君臨してきたバチカンの威光も度重なるスキャンダルによって衰えを隠せない今、至高であるはずの神に関しても、ひとびとの周囲は濃霧に覆われているように見えます。地球規模で見ても、いったい何が真実で何がウソなのか、 “適正” なグレーゾーンはどこなのかさえもわからないような状況だと言えるかもしれません。


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  至高で純粋な力であるはずの「神」という存在。けれど、もし神が存在したとしても、その力が生身の人間に託され、それが聖化されて権威となり、ひとびとによって都合良く解釈され始めたとき。そこにはまた別の、とても “人間的な” 「魔の力」が入りこむのだと思います。

わたし達人間はこの長い闘いの歴史を終わらせることが出来るでしょうか? 長く水面下に隠されてきた過去は、これからも次々と浮上してきます。社会的にも、個の経験としても。現ローマ法王を決めたコンクラーベは、ちょうどこの度数で新月が起きたときに開かれました。キリスト教社会に大きな影響力を持つバチカンの指導者方は、この宇宙からの挑戦を知っていたでしょうか?

        このシンボルには、ごく普通の人間でしかないわたし達が、ある機会を得て「力」を持ったとき、または身近にそれを感じたとき、その「力」と「特権」をどう扱うのか?という問いかけが含まれています。それは、わたし達それぞれの中に住む、純粋で真っ白な子羊をどう育てていけるのか? 純粋な “Calling”(自分自身を存在たらしめている「核」から微かに響いてくる「声」または「音」)にどう応えるのか? という問いでもあります。

旧約聖書やモーセの物語、そして宗教絡みの闘争という問題は、世界規模のスケールで展開していきます。けれど、その話の中に潜む本質は、実はわたし達の日常にも姿形を変えて常に起きていることではないでしょうか? 
 

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  ここで「力」とされているものが、民族や国を救う力でも、職場のゴタゴタをまとめる力でも、パートナーや家族との絆を確かなものにする力でも、またはSNSや動画サイト、ブログで自分の意見や気持ちを発信する力だったとしても。 その力によって本当に大切なものを護り生かしていこうとすれば、そこには常に大きな忍耐と、ある種の犠牲がつきまといます。けれどその覚悟を持たないとき、責任を負いたくないとき、わたし達は自分を安全な場所に置いてひとを動かそうとします。そして気に入らなければ批判し、不平不満をもらします。

そこに在るとき、ひとは自分が「犠牲者」であることさえも、他者より優位に立つための盾とすることが出来ます。そしてそんな盾と盾の隙間から、内部に溜まった澱を世界に向かって吐き出すことも出来ます。けれどそれは、見知らぬひとびとの中に新たな怒り、妬み、恨みを呼び、力と力のぶつかりあいを生み出していくでしょう。あるときは派手に、あるときは密やかに。互いに自分の、自分達だけの、力や正当性や特権を護ろうとして…。これは日々、ネットやメディアで、あるいは日常の暮らしの中にもよく見られる光景です。そこに勝者はひとりもいない、そんな闘い。そしてその闘いのさ中で真っ先に傷付き喪われていくのは、小さな白い子羊の姿、わたし達の内なる霊性の種子なのかもしれません。


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満月に光を放射する太陽のメイン・シンボル:乙女座22°
『王室の紋章』


  では月に光を与える太陽のメイン・シンボルを見てみましょう。『王室の紋章』。この月と太陽・表裏二組のシンボルをよく見ていくと、この乙女座のシンボルはひとつの物事を地上的・社会的な視線で捉えているのに対し、魚座のシンボルは同じことを天上的・霊的、または宗教的な側面から捉えているように思えます。

        『王室の紋章』( “王家の紋章” でも良いのですが)。これは連綿と受け継がれてきた伝統の重さ、積み上げられた地位や血統、そしてそれらがもたらす特権を表すものです。そして、国家やそこに居住する人々を先導する役割を担っていること(担ってきたこと)を意味しています。今は王家による直接的な統治制度を廃した国が多いけれど、それでもこの紋章を受け継いだ人々は、友好国である限り世界のどこに行ってもその国が持つ最高権威の継承者(または象徴)として最大の敬意を持って扱われます。


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        この「紋章」はその昔、深い森や荒れ地、険しい山、見渡すかぎりの敵陣の中で郎党を率い、道なき道を切り拓いた人々の血脈の証しです。多くの血を流しながらも、人々の安住の礎を築いた先祖達の偉業の印ともされるものです。その偉業を果たすには、絶大な権力を持つことが必要でした(戦乱の時代にもし合議制を敷いていたら一丸となった闘いなど出来ないし、奇襲に即応することも出来なかったでしょう)。 王のことばは即ち「法」であり「輝き」でした。また『王室の紋章』は戦いの中で絶対に譲ってはならない一線、護るべき誇りをも意味します。騎士達は自らが仕える王家(国家)の旗印をかかげ、その紋章に託された集団の命運のためにいのちと名誉を懸けて一騎打ちを行いました。もしかしたら近代の戦争でも、たとえば戦闘機のパイロット達の心理には似たような側面があったかもしれません。現代でも勇壮な国歌や軍歌にその片鱗が色濃く見られる国は沢山ありますね。

       さて、魚座22°の月は「神」から「力」を負託され、乙女座22°の太陽は「ひとびと」から「力」を負託される。。 この二つのシンボルに共通して浮かぶのは「選ばれし者」のイメージです。そして「法」と、それを施行するための「権力」でしょうか。善と悪とが混沌と入り混じる人間社会では、人々が一団となってまとまりながら平穏に生きていくために「法」が必要になります。そしてその下に守るべき「規則」や「規範」そして文化的・局所的な「社会常識」が出来てきます。


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  また、特権階級である王や貴族の生涯にもモーセの生涯にも「ノブレス・オブリージュ」として知られる、選ばれし者が負う重い責任がついて回ります。それは「統率者に権力を負託した者達(国民や大衆、または神なる存在)に対する義務」。命を差し出すことを暗黙の了解とした「契約」でした。これもまた「法」です。おそらく究極の「法」とは、この世の境界を超えた先に存在するはずの「聖なる意志」を源泉とするものだったのかもしれません。

  一方、独裁的王権を持たなくなったわたし達の時代はどうでしょう? 世の中を見渡すと、沢山の「法」や「ルール」に溢れています。そして皆が口々に『これが正しい』『いやそれはおかしい。完全に間違ってる!』『いやこっちこそが正しい。 そんなことも理解出来ないなんて頭が悪い証拠だ!』などと、国境を越えて罵り合ったりしています。

それぞれがより良いと信じる「法」をかかげて自らのアイデンティティとし、あちこちに様々な主義主張が溢れるさまは、まるで意識の世界で永遠の戦いが始まっているかのよう...。昔なら、イデオロギーを広めるためのツールは活字やダイレクトな集会や対人関係、あるいはせいぜい拡声器くらいだったかもしれないけれど、今はネットの世界で誰もが自分の「意見」自分の「法」を発信するようになりました。そしてカーディナル・クライマックスから昨今の木星・海王星の下、それぞれの多様な文脈を、より発信力を持つ著名人やメディアが汲み上げてさらに誇張(木星)と欺瞞、誤読、誤解(海王星)を混在させながら拡散するというシステムが成立してしまったように見受けられます。そんな中では以前メリマンさんが書いていたように「信じられるものなど何ひとつない」ということだけが真実なのかもしれません。


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  こんなときは、なおさら統率者が「ノブレス・オブリージュ」を果たす姿を示すことが重要になりそうです。けれど、もし彼らが責務を果たしていたとしても、今、便利に見えながら複雑になってしまった社会の中で、それを明確に、しかも信頼に足るかたちを通して示すのはかえって困難かもしれません。加速していく世界の中で、わたし達は1秒でも早く結果を知りたがります。そしてチラリと見てはすぐに忘れていきます。そんな現代社会で『王室の紋章』はどんな輝きを放てるでしょうか? リアルと幻影の区別が曖昧な今、声高なパフォーマンスや受けの良いレトリックが主流になれば、その反動は暴力という形をとって顕現するかもしれません。その兆しは比較的平穏に見えた世界においても見え始めています。...そういえば、1950年〜1960年台にテレビが普及して以来、電気や電磁気、電波や電子を介したメディアがひとびとの認知の道筋を全く別物に変化させるだろうと、当時のメディア理論家/文明評論家のマーシャル・マクルーハンは50年以上前に予測していました。そして、その流れは今も留まるところを知らない勢いで進化しつつあるようです(あ、話が横道に逸れてるかな…😓)

  うーん...じゃ、この満月はわたし達にとって何を象徴しているんだろう? 自分自身にとって絶対の「法」、消えることのない紋章の「重さ」や「輝き」って何だろう? そして「譲れない一線」や「力」とは何を指すのだろう? 宗教者ならすぐに答は出るのかもしれません。また、道を求めて歩むひとも「これだ!」と感じられる何かをこころの内に持っているかもしれません。確固とした政治的信条や「こうあるべき何か」を明確に描いているひともいるでしょう。けれど漠然とした不満を抱えながら、これまで培ってきた自分の世界観を護るために使える目新しい「法」を盾とし、その隙間から人生の不満や鬱屈した想いを槍のように突き出しているひともいるかもしれません。まるで『こんな世界に誰がした!』とでもいうように...。けれどそんなひとのこころの奥底にも、まだ純白の子羊はきっと生きているのではないでしょうか。そして、見出され、抱きしめられるそのときを、じっと待っているのかもしれません。


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  何か本当に大切なもの。ずっと護っていかなくちゃいけないもの。絶対に妥協出来ない物事… わたし達はそれぞれにそんな「とても大切なもの」を、漠然とでも抱えて生きているような気がします。たとえそれが「ことば」で表現し得ないものであったとしても。でも『何もないよ、大切なものなんて。その日その日をただ生き暮らしてるだけ。どうでもいい』とか『ただ虚無を見ているだけ…』なんてひともいるかな。ならばその「虚無」や「どうでもいい」状態こそが、今 自分の内部で真正面から対峙すべき大切なものなのかもしれません。そんなタイミングに来ているかもしれません。「自分なりの安全神話」が崩壊し、それを書き換えるとき。そして、これからはきっと、それを生きてみるとき。

       こうしてみると、今回の魚座の新月の度数は両方とも、いかにも魚座らしい「挑戦」を提示しているように思えます。そして、魚座のミルク色の霧の中には途方も無い激しさが隠れ潜んでいることを暗示しているのだとも。

魚座ってもともと、究極の理想や慈愛、平和を希求する星座宮です。でもわたし達がその境地を現実に手にするには、いくつかの関門を通り抜けていかなくてはなりません。それを避けて通れば、手に入るのははかない夢や幻想、そして意識の海底に横たわるかすかな罪悪感と、永遠に逃避し続ける自我の深い眠りです。


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  海王星とBMリリスが近くに控えるこの満月の前後で、わたし達は身近な対人関係や集団、いえ、もしかしたら自分自身の中にも、ある種の狡猾さや無責任さを見て怒りや嫌悪を感じることになるかもしれません。または本当に虚無や孤独を感じて身動きが取れず、うずくまるひとがいるかもしれません。なぜなら今、満月のロード土星は月のSノードとコンジャンクトし、そこに小惑星アグニ(焼き尽くす霊の火)とヴェスタ(燃え続ける霊の火)からクァドリフォームが形成されているから。これは「トールのハンマー」または「神拳」と呼ばれるグループアスペクトで、頂点となる惑星に強烈なフォーカスを当ててきます。今回はその拳を打ち込むのが、小惑星とはいえピンポイントで来ればじりじりと燃え立つ炎で対象を照らす「火」の星達です。なので感受性の強いひと、ネイタルで霊の火の要素が強いひとなら、何かを感じ取るかもしれません。

また、今回は牡羊座のエリスに対しても、オルクスとジュノー、そしてセレスからクァドリフォームが形成されています。エリスの原型には、加速する世界の中で断片化し、継ぎはぎと穴だらけになってしまった「自分」をあちこち探し回って次々と不和を創り出しながら、その中で自分を確かめようとする働きがあります。そんなエリスに焦点を当てるオルクスとジュノーの働きを放っておくと、やたらに誰かを批判したり喧嘩をふっかけたいような気分にさせられるかもしれません。

でも、このフォーメーションをもう一歩踏み込んで受けとめるなら、オルクスが「理解を深めて相手に通じることばを発するために、目の前の問題を熟考する必要があること」を示唆し、そしてセレスは「実りある対人関係のためには互いの着地点を探る必要があること」と囁いているのがわかるかもしれません。ただし、それは事なかれ主義や周囲の期待をくみ取って迎合することではありません。エリスは不和の星という要素を持ちながらも、「互いに分かち合うことで得られる深い満足感を探求する」という位置に在ります。事実は事実として明確にねばり強く伝えていくことも必要。鍵となるのは社交辞令でもスマートさでもなく、目前のリアリティに対し真摯に取り組む姿勢。その結果としてそこから何が得られるか?  たとえそれが思わぬ道筋だったとしても、オルクスが漕ぐ冥界の渡し船に乗る勇気を持つなら、少なくとも悔いはなさそう。このアスペクトがヒットするひとには、たぶんこれがヒントになるかも? だから、もし上に書いたような経験をしたとしても、自分も、誰のことも、責めないでください。このシンボルには、身を焼く火の壁を突破するための「門」もまた暗示されているのだから。


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  シナイ山から下りてきた男は、自分にとっての「神」なるもの、つまり「純粋で至高なる存在」の下で、履き物を脱ぎ捨てました。その時彼は自分の人生の全てを、とても大切な何かに託す覚悟を持ったのだと思います。そしてその時から、それが「自分の意志」=「力」となり、また同時に「それ以外の全て」ともなりました。これを「今見知っている “自分” 以外の全て」…って、言い換えてもいいのかな。 

これは真っ白な子羊を通して預託された力であり、究極の問いです。『見る覚悟はあるかい? それを負う覚悟はあるかい?』って...。大きな覚悟、そして小さな小さな、ささやかな覚悟。ひとによっては「覚悟」なんてことばでは表現出来ない、もしかしたら意識さえ出来ないほど微細でありながら、それでいて強靱な何かへの意志かもしれないけれど。

今は見る影も無くなってしまったように思える『王室の紋章』。けれど、わたし達の内界を統べているのは他ならぬ「わたし自身」です。それは、誰? 自分という存在を率いる「王」は、誰? 「紋章」はたぶん、ひとりひとりの中に刻まれてる。だからわたし達は、自分に対して「ノブレス・オブリージュ」を果たしていく。自分自身の生に対して。それはきっと、まだ見ぬ「白い子羊」なのかもしれない...。


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  本当に色とりどりのわたし達。でも。きっと、満月の下に抱くそれぞれの小さな想いこそが、今 感じるべき大切な「法」への一歩、小さな結実なのかもしれません。

  これから先のルネーションにも、新たに創造的ともいえる挑戦のテーマがどんどん出て来ます。そろそろセットアップも佳境に入るころ。けれど、だからこそ。無理に力を入れることなく、一番シンプルな自分に立ち戻ってみて。深く、深く。頭もこころもその瞬間まっ白にして、ひと呼吸いれて。

で、『何だろう?これ』って。実は「法」には何も書いてなかったりして。そして本当は今、それが一番大切なことだったりするのかも...?😊



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have a great trek!!!★
hiyoka(^_^

September 01, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント9/2【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年9月2日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて「講読版」をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は ≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫ のみの抄訳になります。

  また来週9月9日付のコラムはお休みさせていただきます。

米国市場はレイバーデーの祝日のため月曜は休場です。


≪短期ジオコズミクスと長期的考察

    ジオコズミックな相関性から見て、9月は世界の株式指数にとって非常に重要な月になろうとしている。というのは、9月2日〜30日の間に50週サイクルに対して40%かそれ以上の相関性を持つ5つのジオコズミック・サインが展開するからだ。これはかなりの数だ。以下に拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Vol 3: Geocosmic Correlation toTradeing Cycles』からその日付けと相関性のパーセンテージをピックアップした。
9月2日  太陽・火星コンジャンクト(43%)
9月10日 太陽・海王星オポジション(43%)
9月18日 土星順行(43%)
9月21日 木星・海王星スクエア(40%)
9月30日 金星・冥王星スクエア(55%)

  上記と比較すれば8月と10月は、50週サイクルの天井または底に対し40%かそれ以上の相関性を持つジオコズミック・サインはそれぞれたった1つしか形成されない。9月に形成されるジオコズミック・サインの中間点は9月16日で、私達はこの日±1週間以内をこのサイン群のピークと見て注視している。

これらサイン群のそれぞれは、アストロロジーにおいて「ハードアスペクト」と認識されるもので、世界の集合意識のムードがある種のストレスに曝されることを示唆している。それでも過去をふり返れば、私達は「非合理な活況」をもたらす木星・海王星のアスペクトが形成されるにつれて株価が史上最高値に舞い上がるのを見てきた。9月21日はこのアスペクトの今年3回目の形成日だ。過去2回のケース(2019年1月13日と6月16日)において、株価は非常に強い反騰を見せた。厳しい下げが8月26日、この最後のアスペクト形成まで3週間弱というところで終わったことから、これが再び示現するように見える。

  しかしながら、この木星・海王星スクエア最終形成のちょうど3日前、9月18日に順行する土星の存在が異なる結果の予兆となるかもしれない。木星(誇張)と海王星(希望と切望)が象徴する膨大な多幸症状態の中、何か良いニュース(たとえば貿易協定など)の発表に世界が期待を寄せるものの、それが現実にならず結局は失望する筋書きを私達は過去の観察結果から知っている。今回もまた同じことだろう。ただ反動としての失望の度合いはより深まる可能性がある。何故なら土星は失意と損失の原動力に関連するからだ。

もちろん、土星が持つ最もポジティブな象意には、関わり合う全ての側がフェアプレイ精神を遵守しながらゴールに向かうことに専念した結果、重要な物事を達成するという可能性も含まれる。だが「ルールを遵守し続けること」や「達成」という状況は、木星と海王星が互いにスクエアを形成する時、自然に見られる状況ではない。このコラムで以前から何度も述べているように、木星・海王星が互いに関わり合う時は読む事、見る事、聞く事、全て信じることが出来ない。むしろそれらは単なる噂や偽の希望に過ぎないことが多いのだ。世界でポジティブな話題、たとえば貿易協定が取り交わされる寸前に来ているなどと取り沙汰される度にそれは起きてきた。貿易協議が再開されるだろうとの見通しが発表されるたびに、投資コミュニティーが株価をせり上げる。そんな事が続くというのも不可解な話ではある。だがもしかすると、今度こそ進展があるのかもしれない。そしてこうした想いこそが、木星・海王星下での共通感覚なのだ。

  9月2日〜14日に太陽、金星、火星の全てが木星・海王星スクエアにTスクエアを形成し、一方9月6日〜19日には土星・冥王星コンジャンクションにトラインを形成することを考えれば、話し合いのテンポは進むと思えば後ずさりという調子で揺れ動きそうだ。後者はすこぶる建設的で、長期的な合意との同期が可能なシグナルだが前者は異なる。9月の株式市場が、人を惑わす噂と正確なニュースやファクトの間を行きつ戻りつする新しいニュースやらプレスリリースが出る度に上下するかもしれないというのはこれが理由だ。何がどんな状況にあるか、それを突き止めるのは困難になる、それが9月だ。これはなにも米国 — 中国間の貿易戦争に限ったことではない。ブレグジットの行方にも当てはまることだ。

今月は話し合いの場が用意されて進展が伝えられる限り、株価は騰がる。だがこれも再び偽の希望と「非合理な活況」という木星と海王星の話法に沿った話かもしれない。そうした話し合いが物別れに終わったとたん — 私が予測するとおり再度相容れずに終わるとすれば — 株価は下落するし、おそらくそれは非常に激しいだろう。射手座の木星がもたらす天井をもってこのサイクルは終わっていく。そしてその後2020年~2022年、木星は山羊座、水瓶座、そして魚座を運行していく。それは長期サイクルの安値が示現するサイクルとして歴史に刻まれている時間帯だ。または楽観的に見るなら、それは勇気 — とキャッシュ — を持つ者にとって、あえて闘技場に参加することによって株価(とおそらく不動産価格)がとてつもない価値を生み出す時期となるだろう。

  視点を今週に戻せば、宇宙は乙女座にコンジャンクトする太陽と火星に彩られて始まる。これは以前、株式市場が8%かそれ以上下落し、それが終わって反騰が始まると述べたアスペクトだ。下落は先週8月26日に終了したように見える。しかし戦いはまだ終わっていない。世界の労働者(乙女座)はストライキ決行への準備を整えている可能性がある。

また米国ではカレッジフットボール・シーズンの始まりでもある。太陽・火星が競争のシグナルでもあることから、多くの記録が破られこれまでの金字塔が砕かれるエキサイティングなシーズンになりそうだ。だが願わくは、骨を砕く事故が沢山起きないよう祈りたい。これは新しいプロジェクト(または新たな抵抗運動)をスタートさせるには幸先の良い時期だ。乙女座の火星は完璧主義の傾向があり、喜ばせるのが難しい組み合わせだ。だが分析的なスキル、または運動技能に優れた人々には追い風になるだろう。

今週は楽しんでほしい。だが最初は慎重に考えぬくことだ。慌てて急な行動に走らないよう気をつけねばならない。あまりにジリジリして衝動的になれば、それはミスや事故に繋がる。軽挙妄動を慎み、忍耐強く、思慮深くあるべきだ。その上で取り組んでいる物事に情熱的になれるなら、それは今回、きっとあなたを成功に導くだろう。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)金融アストロロジー