March 2020

March 29, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント3/30【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年3月30日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今回も≪ 先週をふり返って ≫ は割愛し抄訳とさせていただきます。


なお、内容は激しい動きとなった各市場の動き、及び惑星の動きに関連しては以下のような文面でした。

  “先週をふり返ると、世界の多くの株式市場は2020年2月につけた史上最高値や数年ぶりの高値から30%〜45%の下落を終え、その後1週間足らずのうちに20%〜30%の反騰を開始した。こうした極端な市場動向(と極端な社会動向)は、火星が木星(3月20日金曜)と冥王星(3月23日月曜)を通過したことが引き金となって立ち現れた、4月4日の木星・冥王星コンジャンクションという強力な惑星コンビネーションの前兆と合致する。世界の株式指数の多くが、これら2つの日付(±1日)のいずれかで底を打ち、その後強力な反騰を開始した。ヨーロッパにおいては、事実上の安値は1週間早く3月16日に示現し、3月20日〜23日に二番底をつけている。”


この後商品市場(金とヘリオセントリックの水星射手座入りの関連、原油と火星・木星コンジャンクション、ユーロ、ビットコイン)の動きが続きます。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “過去最高記録となる328万人の労働者が先週失業給付を申請した... 申請手続きをした米国人はこれまでの記録の5倍近くとなった。3月の時点で米国の雇用主は113ヵ月連続で雇用を増やしてきたが... その後たった数日のうちにそれは止まってしまった。”

— Eric Morath, Jon Hilsenrath, Sarah Chaney
  “U.S. Cases, Jobless Claims Soar”
  Wall Street Journal 2020年3月27日付

  “彼(エコノミスト、アーノルド・クリング)の分析によれば、米国には個人と企業両方に流動性の問題があり、財政や金融刺激策を必要とするような典型的景気後退とは異なるという。喫緊の問題点は、個人や企業が不自然な財政危機に陥り、社会に対し正しい行いをするために必要な収入を失うところまで追い込まれているということだ。”

— Tom Giovanetti
  “Less Stimulus, More Overdraft Protection”
  Wall Street Journal 2020年3月27日付

  “木星のもう一人の兄弟は、悲哀に満ちた青白い顔をしていた。その王国は大地の下、太陽の光は届かず、いつも闇とすすり泣く声、そして哀しみに支配されていた。彼の名は冥王星。彼の国は「影の国」また「ハデス」とも呼ばれていた。人々は言った。誰かが死ぬたびに、冥王星は使者を、または「影の導き手」を送るのだと。それは死者を彼の陰鬱な王国に運び行くための使いだ。だから人々は彼のことを決して良くは言わなかったし、彼を人生の敵としか見なさなかった。”

— James Baldwin, Alan Sklar (narrator)
  “Jupiter and His Mighty Company”
  www.calm.com


  私達は冥王星が支配する日々 — 年 — を生きている。1月12日、その32年〜37年にわたるコンジャンクションサイクル形成のため土星は冥王星と会合した。同じ週のうちに米国は、米国人の殺害を計画していたとされるイランの将軍ガーセム・ソレイマーニー暗殺を実行し、世界中を恐怖で震撼させた。

この、何かの前兆とも感じられる土星・冥王星コンジャンクションの後には、まもなく木星・火星が冥王星と同様の出会いを果たすことになる。いや実際には、今すでにそれは起きているのだ。そして再び不吉な不安の雲が私達の惑星を覆っている。私達は冥王星から逃げることなど出来ない。誰ひとりとしてだ。誰も冥王星の蹄から無傷で抜け出すことは出来ない。

  冥王星は、その裏に破壊と同様に強力な癒やしの強制力 — 再生と新生のフォース — をもたらすが、それを解き放つことを許す前に、私達に降伏することを要求する。それが叶うまでは「物事の終焉」そして「恐怖が支配し論理など存在しない、最も深く暗い領域への突入」という冥王星のプロセスを過ぎ越していかねばならない。冥王星は人間に対し、その信じがたいほどの癒やしのフォースを体験する前に、もうすでに意味をなさず不要な物事を認識し、それらを手放すことを要求してくる。

土星(制限)と木星(極端)の両惑星が冥王星(未知の恐怖)と意見を交わし合う2020年、集合体としての私達は人類にとっての「魂の闇夜」を経験している。しかし、冥王星が与える約束は、私達が変容したり、集合的な再生を経験しさえすれば、その闇が即座に終わるということだ。だが冥王星の場合、通常これら経験するべきエピソードがすぐに終わるということはない。つまり、人々は自分達のやり方、日常の在り方、互いへのふるまいを早々には変えないということだ。したがって、私達集合体そのものや、個人的な資産の安全を脅かす危険をともなうこのパンデミックがすぐに終わる可能性は低い。しかしながら、これらの惑星がコンジャンクトする3月20日〜4月4日は、少なくとも意識レベルにおいて、なにがしかの変化が現れ始める期間を意味している。

  最近、私が人から最もよく尋ねられるのは『これはいつ終わるのか?』という質問だ。そして私が最もよく口にする答は『解らない』だ。だが心の奥ではこう考えている。『私達が変わり、変容し、他者を尊重し、愛し、気遣うようになればすぐに終わるだろう』と。

  そしてそれは、ゆっくりと起き始めるかもしれない。おそらくこれは今進行中の「冥王星的」な状況のせいだ。現在起きているポジティブな事象は、いかに多くの人々が進んで立ち上がり、犠牲を払い、苦しんでいる沢山の人のためにヒーラーとしての役割を果たしているかを目の当たりにすることだろう。だがこういった犠牲、エゴの放棄や自分第一の態度を改める動きは果たして十分だろうか? 私達のリーダーの中に、あるいは恐怖や破壊をその目的とするような集団の中に、その気配を見ることは出来るだろうか? 冥王星が絡む時、それには時間がかかるものだ。

彼は急がないし、急がせることも出来ない。そして人が何も手放すことなく犠牲も払わないまま冥王星のプロセスを短縮させようとすればするほど、苦痛はより大きくなる。何故なら — 象徴的な意味で — 冥王星には力があり、私達にはないからだ。

そのプロセスとはまず

1)何かが間違っている

2)単に望んだり要求したからといってそれが止むことはないという事実を受け入れる
  (私達には — まだ — その力がない)そして

3)再生へのプロセスを開始する

これがまさに冥王星の特質 — そのプロセス — そのものだ。そして、必須の改革と新生を受け入れることを拒むというのはまさに人間の持つ特質だ。

  初回の木星・冥王星コンジャンクションが起きる4月4日はもうすぐそこに迫っている。木星と冥王星のコンビネーションについては『フォーキャスト2020』中、「過激な手段」と題した章において解説した。そして私達は今、その「過激な手段」を経験していると思う。だが3月20日〜4月4日の期間には、惑星間に起きる非常に多くのコンジャンクションが終了する時期でもある。たとえば火星はまず最初に木星にコンジャンクトし(3月20日)、その後冥王星に(3月23日)、そして最後に土星に(3月31日)コンジャンクトして起重機、すなわち木星・冥王星コンジャンクションの準備を整える。こうして私達は3月20日〜4月4日の間に4惑星全てに関わる新しい惑星サイクルのスタートを迎えるのだ。

こんなにも多くの惑星達が現在の時間枠の中でコンジャンクトし、そこから新たなサイクルが始まるという事実には、何か象徴としての希望がある。

  だがこれは都合3回あるうちの最初の木星・冥王星コンジャンクションだ。その後木星は5月14日に逆行し、後ずさりして6月30日に冥王星と2回目のコンジャンクトを果たし、最終の3回目は11月12日、米国大統領選の直後に起きる。

  5月14日〜6月30日の期間も非常に重要だ。おそらく現在展開中の3月20日〜4月4日と同等の重みを持っている。5月14日に逆行する木星は土星と金星に非常に接近しており、金星もまた5月13日に逆行を開始する。金星の逆行期は歴史的に見て、株式のような金融市場の重要なトレンド転換と相関する重要な時期だ。また6月30日に起きる2回目の木星・冥王星コンジャンクションは金星が順行してからちょうど5日後であり、これも歴史的に金融市場の重要な反転と相関するもう1つのシグナルだ。一方、これが都合3回起きる木星・冥王星コンジャンクションのちょうど中央部にあたるということも重要な点だ。それまでにCOVID-19の感染拡大の阻止が見られ始めるような兆候は顕れない可能性がある。


  その時が来るまでは、私達の互いに対するふるまい、そして持続的な集合的変容と癒やしのために必要な変化に適応しようとする意志は言うに及ばず、世界のリーダー達の行いにも真の変化への兆しは見られないかもしれない。






訳文ここまで
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March 24, 2020

🌑3/24の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月24日18:47前後、北海道周辺で 18:53前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は18:28頃、沖縄周辺では17:58前後に牡羊座 04°12’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
(満月のサブテーマはTwitterに投稿しました)
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♈️牡羊座04°~05°― 発効期:3/24~4/22 】

→🌑🌞“Two lovers strolling through a secluded walk”
   『人里離れた道を散策する二人の恋人達
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→🌑🌞“A triangle with wings”
   『翼を持つ三角形

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。

 
→★所属する集団(国/地域/会社/家族etc.)の中で「自分であり続けること」の挑戦
→★肩書きやアイデンティティを捨てて初めて見えてくる人間の本性
→★「仲間」に入りたい気持ち、または「仲間」でないものを排除したい気持ち
→★ひとりで大胆な行動を取る前に いざというときの味方を作っておこうとする心理
→★何か大きなものの一部として護られていたいという強い願望
→★社会の多様な力学が火花を散らす中をひとり手探りで歩む状況
→★エコーチェンバーの中で堂々巡りする、
    またはどこにもフィット出来ない自分を感じる
→★強力な部族主義や同族主義に従うことの安心感と
    非協調主義者として片隅にひっそりと生きる自由
→★どんなに親しくても犯してはならない境界線があることを知る
→★指示や命令、支配力を用いず、自然に他者を導いていく力とは何かを知る
→★個人的な親しさの中で本来の自分を心おきなく表現することのやすらぎ
→★自分のことば、行い、情念、思考、体とのズレを統合していく必要
→★常に自分らしく在ることの出来る場所、状況を保っておく
→★社会からはぐれた状態や放っておかれる状況に安らぎを見出す
→★思わぬところに真の助け手が潜んでいることに気付く
→★「自分であること」と「社会の一員であること」を無理なく両立させる力
→★自分の思考がどれほどユニークであっても
    実は既存の党派性の中にあることに気付く
→★集団としての利益より自分を優先して気ままな行動を取りたくなる心理
→★押すべきとき、引くべきときを正しく判断して行動していく必要
→★傍からどう見えようと自分自身の生への誠実さを保ち続ける挑戦・・・→


★エネルギーのポイント前回の新月『淀みと荒波の中で冷たい月の浄さを保つ』
             ↓
            今回の新月自分を識り、自分で立ち、全てを呼吸する
                   
            
200324NM


3月の星模様に入る前に、まず初めにおさらい的な意味で、前回の新月記事の冒頭に書いた流れを再度挙げておきます。以前 満月のツイートでも言ったように、3月10日からこの新月までの満月期は心理的にも事象的にもある種のピークと言える期間。そしてこの新月期からは、徐々に次のフェーズに入っていくのではないかと考えられます。とはいっても一連の流れが突然変わるという意味ではなく、前回の満月までにある程度決定付けられた方向性に沿って新たな展開が始まる…つまり第1章第2フェーズの始まりということ。相変わらず緊張感を強いる星模様の下で、COVID-19のプレッシャーに喘ぐ世界を俯瞰する中で、あるいは遠く離れて日々の暮らしに集中するうちに...わたし達それぞれの内的世界の中で少しずつ見えてくるもの。芽を出してくるもの。それを少しずつ掴んでいけるといいな。


magelan


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(2月24日の新月記事から)

  今回の新月は火星が2019年12月26日の金環日食の位置に乗ってエネルギーチャージ。その後火星は月のSノードを通って3月20日からカプリコーン・ステリウムに合流。木星、冥王星とのコンジャンクトを終えて4月1日には水瓶座0°台で火星・土星のコンジャンクションが起きる(この位置 ―水瓶座0°台 ― はいくつか存在する中国建国図の一つではアセンダント<水瓶座1°台>の直近となるため、この時期に何らかの事象または変化が起きるかどうか見ておきたい)。

またそのとき同時に山羊座を運行する木星が冥王星とパラスにコンジャンクトしていく。そして蟹座のキラルス、牡羊座のエリスが加わってTスクエアを形成。また乙女座のオルクスとはトールのハンマー/クァドリフォームも形成する*
  *これは今回の新月直前から強く発効し始めている。

  このため、これからの1ヵ月は世界中にかなり強力な出来事が起きてくるかもしれない。この期間は引き続き新型肺炎のような疾病のほか、地震、噴火などの自然災害や事故・事件、火災、テロ行為の危険期。そして激しい政争や、審判と断罪を望む大衆心理が一段と強化されるかも。......

  また太陽が海王星にコンジャンクトし、火星がアセンダントに乗り、水星がアグニ(火の試練)とニアミスしながら順行に転じ、IC近くの3室(コミュニケーション全般)で金星・天王星・ファエトンがコンジャンクトする3月10日の満月期前後も要注意。

真実は非常に見えにくい。引き続き、デマ、流言飛語、フェイクニュース、情報の切り取りや操作は増加傾向。不安を抱えたこころはその不安を増幅させるような情報ばかりを好んで引き寄せる。スケープゴートに石を投げる行為や魔女狩りの松明行列に加わるような誘惑は避けて吉。建設的でない行為は巡り巡っていつか自分に戻ってくるから。

  集合心理でも個人レベルでも感情の起伏は激しくなりがちで、対人関係などちょっとした刺激に喜怒哀楽が増幅されるひとが増えそう。この新月・満月期は、社会的にも個人的にも、今年最初の大きな節目になるかもしれない。なので、この時期の過ごし方と自己の内的世界のありようは、今後数年間のスタートラインとしてとても大切だと思う。冷静さと温かなこころの両方を保ち、内なる力を蓄え続けることが鍵となりそう。前へ出ろ、行動しろ、何か言えと背中を押す力を強く感じるひともいるかもしれないけれど、けっして無理しないこと。基調としては全体の壮大な流れを見ていきたいとき。もし今まで勇気がなくてやれなかったことに一歩踏み出したいと思うなら、水星逆行中に過去の経験をふり返り、再吟味してみる。そして順行に転じても気持ちの変化がなかったら、ウォーミングアップ開始...くらいのつもりでいるといいかも。

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★3月 新月の星模様とチャレンジ ★

(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 ※今回も個々のアスペクトについての解説は省きます。何か思いついたらその都度ツイートするかもしれません😉)

新月図 ASC:天秤座11°42 MC:蟹座12°58

新月とカイロン、BMリリスがコンジャンクト
新月と月のノード軸がTスクエア
  (ムーン・ウォブル/発効期は前後に4日〜10日間)
   山羊座4°のフォルスが新月とスクエアでSノードとコンジャンクト
土星が水瓶座にイングレス
  (5月11日 水瓶座1°57’から逆行、7月2日に山羊座に戻る) 
火星・木星・冥王星(とパラス)がタイトなコンジャンクトで
   水瓶座入りした土星とも星座宮の境界を越えてコンジャンクト
火星・木星・冥王星(とパラス)が牡羊座のエリスとスクエア
   そのスクエアを基底として乙女座のオルクスにクァドリフォーム
牡牛座の金星と水瓶座のセレスがスクエア
   ミッドポイント(MP)に新月が来る
天王星とフォルスがトライン
冥王星とキラルスがオポジション


  さぁ今回の新月も、かなり強力な面々がアスペクト中。今回の新月のテーマはノード軸との関連からすると「どこか奥底ではわかっていながらも、ずっと避けて遠回りしてきたような物事との直面」とも捉えられます。カイロンやBMリリスとコンジャンクトの新月は、前に進もう、勇気を持って出て行こうとする力と、どうしようもなく嫌だ!ここに留まっていたい...と感じる力がぶつかり合うような? なんとなく悩ましく、悶々としているようにも見えます。出て行くのが怖いというよりは、他者、外の世界(または自分自身)に対する一種の不信感のようなものかもしれません。一刻一刻と世界の状況が変化し、あちこちから不安や争いの声が聞こえるとき。少しでもひとりでいられるときを持てるなら、出て来る感情はどんなものでも抑えずに、柔らかく解放していくのが一番。喧噪をひととき離れ、ひっそりと楽しめることを見つけて。本当は殻を破りたがっている何かがそこにいる。でもまだもう少し、いわれのない哀しみや怖れを見てみる必要があるのかもしれない。今きっと、同じように孤独の中でひとり何かを見つめているひと達がいます。もしかしたら、一生会うこともない。それでも同じいのちの流れを持つひと達が。


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  一方土星は一度水瓶座入りし、山羊座とは異なる品位の高さを得て新しい観点から物事をマネジメントする方法をかいま見ています。けれどまだ本格的な動きにはならず、何かふと思うことがあったとしても認識するには至らないまま、もう一度山羊座でやり残したことを片付けに帰っていきます。そして天王星とトラインのフォルス、冥王星とオポジションのキラルスが COVID-19 の止まらない勢いを示す一方で、4室に固まるカプリコーン・ステリウムが牡羊座のエリスに刺激されます。なので内的な怒りや葛藤、何が正しく公正なのか?に対する疑心暗鬼に囚われたまま、鬱屈した想いを抱くひとがいるかもしれません。

安心を得たい。平穏に暮らしたい。けれど今は皆がそれぞれに自己主張を強めるとき。その声は何を主張するのであろうと、本質的には「自分はここにいる!」という、助けを求めるような叫びに似ているようにも思えます。春の陽光の中にひたひたと浸透する薄闇の中で、それがたとえつぶやくような小さな声であっても...。 そんなときのわたし達は多くの場合、外界(社会、または権力や権威的なもの全て)に対して「理解出来ない不条理なわたしの運命」を投影しがちです。そして自分が考える規範に従って整えられた道を求め、何か明確で断固とした言説を望むけれど、実際に断固としたことばを聞いたとたんに疑い始めます。きっと望んだ通りになんかならない。裏切られるかもしれない。ここしばらく、集合体レベルではそんなことの繰り返しが起きそうです。なぜなら年齢や階層に関わりなく、今は誰もが手探りのとき。そして今(とこれからしばらく)は、誰もが望もうと望むまいと、自分で気付こうと気付くまいと、どこかで正直な姿をさらし、それを見ている「わたし」もまた、その姿の中にくっきりと映し出されるときだから。


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  けれど他方では、こんな混沌とした状況の中で、ワクワクと胸を躍らせているひと達だっているかもしれません。こういう時こそ、燃えるひと。あるいは逆に、目前の状況に対応するために必死に動き続けているひと達も。新月図の4室(国土の状況や国民の心理)山羊座の第3ディーカン(と水瓶座0°)に集結したカプリコーン・ステリウムは、社会の集大成のようなエネルギーの中にあって、自分の足で立つこと、課された責任をまっとうすること、客観性の極みに立つことを要求してきます。ここには世の中を構成する全ての要素が象徴として詰まっています。それは社会的、民族・人種的、宗教的、政治的、経済的な物事に対する人間心理の全てとも言えるでしょう。

新月でこの位置に集まった火星、木星、冥王星、パラス、インシデンティア、そして水瓶座の土星。これらは今の時期、縁の下の力持ちとして働く全ての医療関係者や物流を担うひと達、政治や行政、企業の運営などでストレスフルな仕事をこなすひと達、仕事場や自宅で働く全てのひと達、あるいは仕事を失い不安のうちに今出来るかぎりのことをして凌いでいるひと達、そしてこのちょっぴり異次元にワープしてしまったような時をともに過ぎ越そうとしている全ての「わたし達」の姿を物語っているように見えます。


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  この山羊座ステリウムと乙女座のオルクス、蟹座のキラルス、魚座のネッソスとアグニで構成するウォリサムレクタングルは、自分には直接関わりのない物事に巻き込まれがちなエネルギーを象徴するものです。たとえば、他者が抱える問題の面倒を見なくてはならなくなる...そんな感じでしょうか。もちろん、仕事上どうしても必要なケースもあるでしょう。それでも気付かないうちにそれが「過剰」になり、自分を保てる一線を超えてしまわないように気をつけたいと思います。

冥王星族のオルクスもケンタウルス族のキラルスも、そして根深いカルマを意味するネッソスや理屈抜きに燃えさかる「火」の試練のアグニも、感情のとても深い部分に作用してくる小惑星です。ということは、ここでもし何か特別なこと(良くも悪くも)を体験するなら、長期で見れば自分が軽くなれる(自分が濾過されて自在になっていくような感じ)過程の一環かもしれません。それは祝うべきことだと思います。それでも、今はあまり頑張り過ぎると燃え尽きてしまう危険があります。「ほどほど」という感覚を大事にしていきましょう。


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  まぁなんといってもこの新月時は、東の地平線にちょうど小惑星ヘル(文字どおりWhat a hell! ― なんてこった!という経験)がぴたりと貼り付いているし、カプリコーン・ステリウムからオルクス(冥王星の影武者、冥界の渡し守、審判を下したがる)にセスキスクエアが形成されています。なので怖れをかき立てる悲観的な世界観を耳にする機会も少なくないし、過大な主語を使って断罪の斧を振り下ろしたくなるひとも相変わらず多いと思います。でもそんなエネルギーに乗せられて何を言おうと何をしようと、結局は自分自身に引き戻され、自分の中の不条理に直面することになるでしょう。これは対人関係、パートナー関係にも言えること。惑星達がそそのかす、そんなメカニズムに気付けるかどうかが、このチャートの持つ抑圧感を逆転させる鍵になりそうです。今は内的に自立した者同士だけが助け合えるとき。無条件で護ってくれる大人は、自分の内側にしかいない。うずくまってもいい。でも、内的宇宙にぽっかりと口を開けるブラックホールから目を逸らさないで。そこにこそ、「わたし」や「あなた」の全てがあるのだから。

  また、自分を良く見せたいという心理が働きすぎると逆効果になるかもしれません。わからないことは見栄を張らず、素直に聞いてみると良さそう。またもし今 重要な岐路にあると感じるひとがいたなら、やはり素の自分のまま、柔らかで傷つきやすいこころのまま、素直なまま、風のように在るほうが「狭き門」を通れるのではないかと思います。


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  また「自分自身であること」と「親であること」「面倒を見なければならない立場であること」「従うべきルールの中で生きること」の間で葛藤するひとがいるかもしれません。けれど、あまりに自分を抑えすぎると何かのきっかけで爆発するかも(たとえ爆発しても一線を超えずにいれば、それによってボタンを掛け違った場所に気付くケースも多いけれど)。 たとえ自分がやりたいからやっているはずのことであっても、無理が重なればいつか灰色の義務感に変わってしまいます。もしそれが、どうしても捨てられないもの、本当に大切なものなら。あれもこれもやらなくちゃと考えず、必要度の低い物事から切り捨てる。仕分ける。そして、一番大切なポイントひとつに集中する。それだけでも達成出来れば今はOK。それくらいの気持ちで十分かもしれません。疲れ果てて全てが嫌になってしまう前に、自分を縛るあらゆるルールや「べき論」を再吟味してみましょう。何もかも得られるようなときではないし、行き過ぎた使命感は、結果的に自分も自分が関わる相手も弱らせてしまうかもしれません。実際的な目標に狙いを定めて。その範囲で本当に良質なもの、こころを込めたものをひとつ。今はそれでいいと思います。


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★惑星スケジュール★

4月1日:水瓶座入りした火星が0°台で土星とコンジャンクト
4月4日:山羊座24°台で木星・冥王星がコンジャンクト
 (都合3回起きるうちの初回)
月8日:天秤座18°43’で満月!

これから先もかなり凹凸の激しい道程が待つのでもう少し長期的に見てみると…

4月3日~6月2日:牡牛座29°台から金星がアウトオブバウンズ(OOB)
 5月6日にOOB最大角27°48’
 5月13日: 双子座21°台から金星がOOBのまま逆行開始
  夏至を経て6月25日、双子座5°台から順行

5月14日:山羊座27°台から木星が逆行開始

5月17日~6月10日火星が魚座2°台でアウトオブバウンズ(OOB)
6月18日~7月12日水星が逆行開始

 5月17日~6月2日金星と火星のダブルOOB期
 5月25日金星・火星がOOBでパラレル
 月27日:火星がOOB最大角25°40’
 6月18日~夏至~25日金星と水星のダブル逆行期

6月21日:夏至と同日に起きるNノード金環蝕 蟹座0°21’


 ここでちょっと脱線して少し長期的に見てみると... 5月に入ってのこの動きは、それまでにもしもCOVID-19の感染まん延が峠を越したように見えていたと仮定しても、このあたりで再び新たな何かが浮上することを示唆しているように感じられます。それがウイルス感染に関することなのか、または経済に対する打撃が各国内部でより鮮明に形を取りはじめ、不況や恐慌への怖れとそれに対応する景気浮揚策の中身に関心が集まるのかは不明だし、その両方、または別の事柄が浮上する可能性もあるでしょう。いずれにしても、この時期はお金や資産、リソース(「体」に対する意識も含めて)に対するわたし達の価値観が根底から変化していくとば口になっていくのかもしれません。

また6月21日夏至当日は蟹座0°台の新月と重なり、アフリカ~アジア圏で見ることの出来る金環蝕(サロス137)が起きます(日本からは部分日食)。このとき水星は逆行中、金星は順行開始前の滞留期。新月と土星はクインカンクス、そして山羊座の木星・冥王星のコンジャンクションと牡羊座のエリスがタイトなスクエア。詳しくはそのときに書くことになると思うけれど、一連のサロス・シリーズの中で、これはかなり強力に感情面を刺激してくるタイプの食だと思います。

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以下は22日に書いておいた部分ですが、23日になって急展開があったようですね。そして今日24日、オリンピック延期のニュースが出ました。なので後追いのようになってしまったけれど、せっかくなので一応掲載しておきますw。ちなみに仮に2年後に延期となった場合、今年と同様の日付けで見る限りいろいろあるにしても今よりはずっと穏やかです。


  こうした星回りの下で、7月に予定されている東京オリンピックを変更なく開催するのはとても無理だと思うけれど。それでもIOCの収入源の7割はオリンピック競技の放映権であることを考えれば、そう簡単に中止や延期を決めることは出来ないだろうし、現在水面下で様々な可能性を探っているはず。おそらく2013年に開催国として選ばれた日本としては、たとえ内心は無理だと承知していても、自ら率先して中止や延期を言い出すことは出来ないでしょう(日本の経済損失は中止なら7.8兆円、延期でも6000億円を超えるという試算が出ているとか)。


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  世界中が経済的損失の不安を抱く中で、事情はどうあれ国際的組織の巨大な損失を確定させる事実を自ら決定付ければ、コロナ感染拡大を統制しきれず早々に音を上げたと印象を演出され、責めを負う方向に持っていかれる可能性があります(今の星回りの下で各国の雰囲気やメディアの論調を見るかぎり、国際間の政治・経済問題に正当な論理はあまり期待出来ないので)。どんどん手に負えなくなる状況の中で世界が一斉に自国第一となって境界線を引く今。もしそんな雰囲気を醸成されたなら、たとえあからさまな形態をとらなかったとしても、弱さや汚点として日本の立場を損ない、打撃をより大きくする可能性はあると思います。  そしてそれは、国民の生活に直接的・間接的に大きな影響を与えます。

なので今、見えないところで相当の駆け引きや調整が行われているのかもしれません。日本としては「精一杯の努力を払ったけれど最高機関であるIOCが決定したからには、世界の状況と選手達の苦難を鑑み、やむなく延期(または中止)を承諾する」...的な形を取るのが最も傷が少ないだろうと思います。...って、これはもちろん政治的な憶測でしかないけれど。それが今ここまで来て、日本政府や組織委員会が頑なで一点張りの「完全な形での開催(“予定どおり”とは言ってない)」という主張を繰り返す真の理由ではないかと思います。いかにもASC山羊座、MC天秤座に海王星を抱く国の戦略っぽいですね。


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  IOCの設立図を見ると、今現在トランシットのカプリコーン・ステリウムがIOCネイタルの水星とオポジションを形成しています(精度は低いけれどサンライズ・チャートでは水星が2室/資産、カプリコーン・ステリウムが8室/債務)。またトランシットのカイロンがネイタル10室の月のNノードとコンジャンクト。そしてオリンピック開会式予定日にはネイタルの太陽とフォルスがオポジション。うーん... これはちょっと。

日本にとって、オリンピック中止はもちろん、延期にしても、全方向的な困難と損失が予測されます。オリンピック開催地が東京に決まった当初も賛否両論はあったけれど、これで国としての当面の目標が決まったように見えました。けれど今さらながら、決定当日のトランシットを日本の戦後始原図(1952年4月28日午後10時半/サンフランシスコ平和条約発効)に重ねてみると...

選考結果の発表が始まった時(日本時間2013年9月8日午前5時過ぎ)にはトランシットの月がMCと海王星にコンジャンクトしており、同じくトランシットの火星と土星が4室・10室ネイタルの太陽・火星オポジションにタイトなTスクエア、そしてトランシットのノード軸と小惑星レクイエム、グリーヴがそれぞれネイタルの太陽と火星にコンジャンクト。始原図3室(コミュニケーション、メディア、近隣国との関係)の水星(ネイタル6室/国民の健康、医療、労働市場、軍事と9室/外交を支配)にはトランシットの天王星(突然の変化)がコンジャンクト。そしてネイタル1室(国と国民のアイデンティティ)のカイロンにはタイトなTスクエアを形成していました。


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  またネイタル8室(国の負債、死亡率)のカスプにトランシットの火星が乗り、ネイタル7室(同盟国、友好国)の天王星(2室/財政を支配)にはケンタウルス族のキラルス(突然の災い、無辜の死)と木星がコンジャンクト。極めつけはネイタル2室(財政)のNノードと小惑星アグニ(火の試練…)にカルマの精算を意味するケンタウルス族のネッソスが、ネイタル4室(国民の状況やムード)のネッソス(カルマの清算)には小惑星インシデンティア(事のきっかけ)が、それぞれピタリと乗っていたことかもしれません。これは前途に待つ財政や健康医療面での苦難と不安定さ、それらにまつわる予測不能な報道やメッセージに起因する国全体を覆うフラストレーションを示唆していたように読めます。

  それでも、発表のときに始原図ネイタルの8室ヴェスタ(聖なる火)にトランシットのヴェスタがリターンしていたことは、実情はどうあれひとつの「使命」を請け負ったことを象徴するものです。また、このトランシットは突破すべきカルマの訪れと、未来に向けた精神的脱皮を促す構図であるようにも見えます。

中国でCOVIT-19が発生したのは去年の秋~11月ごろと言われるけれど、それが世界に明確に浮上してきたのが12月26日の日蝕と1月12日~13日の土星・冥王星コンジャンクションあたりだとすれば、その影響は少なくとも1年。強力な日蝕なら、徐々に衰えながらも3年は続く(稀に最長6年という例も)と言われます。すでに世界中でリーマンショックを超える規模のレイオフが起きつつある現状で、日本という国がこれをどう耐えて持ちこたえ、古い殻を破っていけるのか? 


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  全てが通るべき道であるなら、とにもかくにも、わたし達は通っていきます。犠牲となった方々が出ているとはいえ、少なくともこれまでのところ、日本は国としても国民総体としても、COVID-19の脅威によく持ちこたえています。もちろん今もいろんなひとがいて、いろんな噂や見通しが流布されているとしても、今とこれから先の数ヵ月が本当に要の時期であることに変わりはありません。国にとってはこれ以上犠牲者を増やさないこと、しかるべき手立てを講じて出来るだけ上手く経済を回していくことが今出来ることの全てかもしれません。それも早急な手当が必要なこと、段階を追いベストのタイミングを見計らって対処すべきことの両方の時宜を睨みながら。ここでタイミングを誤れば、被害はより増大しそうです。

もしかしたら、このCOVID−19 関連の流れには5月半ば〜6月初めあたりに山場、あるいは何らかの変化が訪れるかもしれません。また夏至と同じ日に起きるNノード金環蝕の位置は戦後始原図のDC上です。ノースノード・イクリプス(未来に向かおうとするエネルギー)であるこの蝕がDC上で起きるということは、同盟国である米国(および準同盟国)との関係性や、それに関わる国全体の観点が今後数年をかけて変化していくことを示唆しているようにも思えます。


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  またもう少し先を見るなら、土星の本格的な水瓶座入りを控えた今年12月15日には、とてもスペシャルなサロス142のサウスノード日蝕が起きます。アスペクト的にはこれもかなりの厳しさがあるし、過去との関係性に絡む挑戦的なテーマを持つ度数ではあるけれど。でもサロス142自体が持つ特質からすると、もしかするとこのあたりで何かクリエイティブな発見、またはインスピレーションや深い洞察が大きく働きかけてくるのかもしれません。その結果が本格的に日の目を見るのはもう少し先だとしても。社会としても、個としても、壁を破って一歩外に踏み込むことで道が開けてくるような感じ。何か困難なことやショックな出来事が起きても、それを乗り越え、それをきっかけに大きく転換していくような感じ。その本質は、外に向かって...というよりも、自分の “本来あるべき場所と役割” に向かって目覚めていくような感じに見えます。これは社会的にも、わたし達個人レベルにも作用するでしょう。それが具体的に何を指すのかはまだ見えないとしても...。

いずれにしても今受けている挑戦は、そのフォースが全て衰えるまでけっこうな長期戦になると思います。象意の一部にウイルスの毒性という意味があると考えられるケンタウルス族のフォルスが12月26日の日蝕で強化された度数、山羊座4°台を逆行で抜けるのは、今年5月後半。そして再び戻って順行で抜けるのは2021年の12月末。なので、もしもこのフォルスが他の主要惑星とともにCOVID-19に関連するとすれば、しばらくの間 不安定な状況は続くのかもしれません。けれどそこには山や谷があり、その移り変わりを経ながら影響力は徐々に鎮まっていくでしょう。わたし達人間が、あるときは闘い、あるときは凌ぎ、また右往左往したり踊ったり手探りしているうちに、疫病がもたらすフォースの圧力は徐々に衰え、真新しい力が生まれてきます。だからこそ今は、日常を大切に、適度に肩の力を抜きつつも 慎重に星々と渡り合い、体の声を聴きながら、日々を過ごしていければいい。それが生きることの基本だし、いつだって基本に立ち返ってこそ新しい大地に立てるのだから...。


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  この新月は、特に3月20日〜28日くらいまで特に強い影響を及ぼすとされるムーン・ウォブル(月のノード軸と太陽のTスクエア)です。これは十字路または岐路を意味し、集合的にも個人レベルでも、「これまでわかっていながら出来なかったこと」「変えられなかったこと」を変え、突破するための試練が起きるとされる地点です。そして、ここで必要な調整が行われずに過去からの流れが続いてしまえばもうそれを止めることは出来ず、危機的な状況に向かう...そんな地点だと言われています。とはいっても、ムーン・ウォブル自体は半年に一度は起きるので、本来はそれほど重いものではありません。ただ、他の惑星同士のアスペクトが重なって働くケースでは、ときに大地震や社会騒乱などかなり強い揺れ(ウォブル)を起こすことがあります。今、過去を象徴するSノードとフォルスがコンジャンクトしていることからすれば、やはりこの新月期は現在の世界的なコロナウイルスとの闘いと、これに付随する社会的混乱の中でわたし達が直面すべき「岐路」を意味しているのだと考えざるを得ません。そしてその中で生きるわたし達ひとりひとりの人生の中にも、きっと見つめるべき何かがあるのだと。

あ。気付いたらやっぱりかなり脱線してしまったようです。しかも時間があまりない!😱
では続けてシンボルに行ってみますね。


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★3月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
牡羊座4°『人里離れた道を散策する二人の恋人達』


  ここは街の喧騒から遠く離れた森の小径。生い茂る木々の間をぬうように拓かれた散策路。聞こえるのはただ梢を渡る風の音、鳥達のさえずり、小川のせせらぎ。木々の間からは煌めく陽光が射して、小径に複雑な陰影を描いてる...。そんな中を、今 一組のカップルが散歩しています。うーん、なにかとてもロマンティックな光景に思えるけれど。でも、ここはアグレッシブな牡羊座に入ってまもない位置。ならばそれほどふんわり気分でもないのかな?


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  B.ボヴィはこの情景を対向度数のシンボルと対比させ、「対人関係」という括りの中で「グループ・アイデンティティ」から離れ、「自分自身」をさらけ出したいと欲するこころの動きを強調していると読み解いています。そう、対向度数である天秤座4°のシンボルは『キャンプファイアーを囲むグループ』なんです。じゃ、この恋人達はもともとたき火を囲む集団の一員で、人目を忍んでこっそり抜け出してきたのかも? そう考えてみると、みんなのこころに何かそれぞれのストーリーが浮かんでくるのではないでしょうか?

牡羊座のメイン・テーマは「わたし」の追求です。獅子座もまた「ミー・ファースト」の星座宮だけど、そこには「わたしを囲んで存在する他者」という意識があります。獅子座の「わたし」は、牡牛座で物質の価値を味わい、双子座で知識を追い、蟹座の家やテリトリーの中で自分と向き合った後に、とりあえずてっぺんに上って王様や女王様になった「わたし」という原理。けれど牡羊座の原理は、もっとプリミティブでナマなかたちの「わたし」。自分のアイデンティティを求めて外界に向かい、本能的に手を伸ばしていきます。考えるより先に、飛び出す。立ちはだかるものがあれば向かっていく。それが熱いのか、痛いのか、どんな味がするのかわからない。だから触ってみる。それは知識を求めての行為ではなく、存在の全てを使って「わたし」を体感し、ひとりの人間としての存在意識、自らのアイデンティティを固めていくための行為です。なので獅子座が「ミー・ファースト」なら、牡羊座は「ミー・オール」と言えるかもしれません。


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  これに対し、天秤座の原理は「わたし」が「初めて本格的に他者と直面する」領域です。「わたし」と「あなた」。あるいは社会的な意味では「あなた達」。だからテーマは「バランス」。仲間内での暗黙の了解を理解し、空気を読むことを覚え、全体が上手くいくよう気を配ることが大切になります。そして、そこで初めて「グループとしてのアイデンティティ」が生まれます。マンデーン・アストロロジーでは天秤座のナチュラルハウスである7室を「同盟国」として読みますが、そこにはこうした共通原理が存在するんですね。

  じゃ、人里離れた森の小径を散策する恋人達は何を想っているんだろう? 人目を偲んで愛し合う二人は、今まで他人の前では出さなかった自分の本当の気持ち、本当の顔を相手に見てもらいたいと望んでいるのかもしれません。そして相手の本当の気持ちを知りたいとも思っています。もっと知りたい。もっと知ってほしい!...見つめ合う二人。恋人達は燃える想いに駆られるまま、森の小径をもっと奥へ、未知の領域へと分け入っていきます。キャンプファイアーを囲む仲間達のさんざめきは、もう聞こえない。かき鳴らすギターの音や調子っぱずれの歌声も、なにも聞こえない...。でも、本当の「わたし」は、ここにいる!


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  原文の「secluded walk」(人里離れた散歩道)の「secluded」は、「他の人と交わらない」「隔絶した」という意味を持ちます。また「strolling」はギリシャ語の「strollen」から来ていて、「さすらいびと」を意味するのだそうです。つまりこのシンボルに描かれた恋人達は、自分が属している社会的な集団からひととき抜け出し、もう一度「本当のわたし」を求めてあてどなく彷徨う、わたし達の「自我」を象徴しているのではないでしょうか?

  わたし達は常日頃から、自分が属する社会的集団のアイデンティティを身に纏っています。それは一つとは限りません。母国、人種、民族、地域、家族、性別や性的指向、学歴、職業、社会階層や思想、年齢層... 無数の枠組みから与えられたグループ・アイデンティティ。意識しようとしまいと、わたし達はときにはそれに護られ、ときにはともに闘い、またときにはそれを憎みます。危機のときは一団となってこころを合わせ、助け合う。それが安全な道であり、身を護る術なのもわかってる。けれどそれは、たぶん本当の「わたし」とは違う。互いに沢山の妥協を積み重ね、ときには自分を殺して耐えなければならない。それに、グループの中には不公平にラクをしてるヤツだっている。なぜ自分だけが? 良い人であろうとしてきたけど、もう疲れた...。

そんなふうに感じたとき、わたし達は人里離れた森の小径をさまよう恋人達に憧れます。自分の思うままに、自由にどこへでも飛んでいきたい! 束縛されたくない! 今がどんなときか、どうすべきかなんてわかってる。でも、たまには全ての義務から解放されたい! 


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  今、わたし達の目の前に深い森へと続く小径が見えます。背を向けた後ろから聞こえてくるのは、キャンプファイアーがパチパチと音を立てて燃える音。ひとびとのお喋りや歌声、ときには喧嘩腰の罵声まで。暮れなずむ森。これから夜がやってくる。今なら、誰にも気付かれずにグループから離れ、本当の「わたし」を探しに行けるかもしれない。それは隔絶された、未知の闇へと続く。護るべきものもなければ、護ってくれるものも、ない。さぁ、どうしよう?

じゃ、メインのテーマを覗いてみましょう。


新月のメイン・シンボル:
牡羊座5°『翼を持つ三角形』


  翼を持つ三角形? それって何だろう? 三角形は3本の直線からなる、図形の基本的なかたちです。2本では閉じた図形を創れないし、1本足して3本の直線で創れる平面図形はこのかたちにしかなりません。もし「わたし」というそれぞれの「個」を「閉じたひとつの存在」だとするなら、三角形はこの世界を生きる「自分/自我」の基本的なかたちだと言えそうです。でもこのシンボルでは、厳正な幾何学的条件で成り立っているリジッドな「個」に、なんと翼が生えています。うーん、もしかするとそれは、わたし達それぞれに備わった「思考の翼」を表しているのかも? 右と左、二枚の羽を羽ばたかせて「飛ぶ」能力を持つことの意味。 “wing” はそのルーツが風を意味する “wind” ということばと近い関係にあるそうで、ここには風に乗って気ままに飛び回る手段を得たわたし達の姿、いえ、というよりは こころ=自我 の状態が示されているように思えます。


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  高さが変われば見える風景も変わる。羽があれば、暗い森もひとっ飛び。遠い見知らぬ街にだって飛んで行ける! それは幾何学のように固く厳しく規定されたルールを軽々と飛び越え、まるで今までの自分を超越したような感覚です。これまではあまりに遠くて一生縁なんかない、無理だ...なんて思っていたけど、羽ばたいてみたら本当は何だって出来るのかもしれない。あぁ、もしかしたら...コンピュータ・テクノロジーという羽を得て仮想世界に足を踏み入れたわたし達は、すでにゲームやSNSを通してちょっぴりそんな気分を味わっているのかもしれません。「わたしが考えた素晴らしいわたし」。それが実体を持たない世界のかりそめの自由だったとしても、たとえひとときのゲームに過ぎなかったとしても “電子の世界” では何にでもなることが出来ます。

  でも、だからといって「三角形」そのものが形を変えるわけではありません。リジッドに閉じられた「わたし」はそのまま。イマジネーションの中では、ルールに縛られた世界でキャンプファイアー(みんなで護る聖なる火)を囲むひとびとをはるか下に見ながら自在に飛ぶことは出来ても、実際に社会的な生き物としての形を変えることは出来ません。人間が人間であるための基本的な決まりごとも、社会に護られて生きていくための条件も、たぶん変えることは出来ないし、本当はきっと、変えたいとも思っていない。ならばわたし達は、思考の羽を羽ばたかせて空高く舞いながら、ただ自分が本当にフィット出来る集団、信じることの出来るキャンプファイアー、「聖なる火」を探し続けているのかもしれない...。


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  それでもこの三角形の中身を、自分自身という「知覚」や「概念」の集積を、変容させていくことは出来る。 あるひとはより柔らかく、あるひとはより堅固に。ときには詩的に、透明に。あるいは一瞬、空っぽに。また別のひとは飛び回った場所のデータをきっちり詰め込み、それをいつも咀嚼しながら自分を変容させてる。「自分」という三角形はひととは違う。同じ三角形だけど、みんな違う。そしてみんな、人生の中で何かにぶつかったとき、思考の羽を伸ばし、羽ばたき、考え、感じて、その都度の真実、自分の真実を見つけていく。たぶんそれは、自分だけのもの。たとえみんなが並んで同じ火を見つめていたとしても、見ている火の色は、それぞれに違う。それでいい。もし、みんなが互いにその火から暖を取り、森の獣たちから身を護り、ひとときを無事に楽しく過ごすために集っているのだということさえ知っているのなら。

  それでも、人里離れた森を散策しようと離れていくひとはおそらくいるでしょう。数は少ないけれど。彼らは常に新たな「火」を求め続けるさまよいびとです。彼らは闇にまぎれた獣たちにいのちを捧げることになっても後悔はしないし、誰かに助けを求めることもなく、文句を言ったり恨むこともないでしょう。それもまた、道。それもまた、絶望など突き抜けてしまった生の姿です。


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  では、わたし達はどうでしょう? 自分にフィットしたキャンプファイアーを探し、みんなで囲むか? それには常に経験を通して自我を成長させ、ある理解に達するための努力が要ります。それは三角形の内奥を変容させていくこと。それに疲れてフラフラと小径に出れば、孤独に迷って誰かに助けを求めたり、居心地悪いと感じていたはずの場所に逃げ帰ることになるかもしれません。うーん、考えてみると、どちらも厳しい道かもしれないなぁ。結局、わたし達は「グループ・アイデンティティ」と「本当のわたし」の間を一生揺れ動きながら生きていくのかもしれません。

でも。わたし達は、それぞれに、実はどこかでわかっているはず。自分の本当の居場所がどんなところかを。どんな「火」を求めているかを。

それはもしかしたら、外の世界にも、いえ仮想世界にさえ、有りはしないのかもしれません。このシンボルを補完する対向度数、天秤座5°のシンボルは『真実の内的知識を教えるひと』です。そこに象徴される「真実の内的知識」とは何なのか? もしかすると、そのことばが究極に意味するのは、わたし達の内的宇宙に燃え続ける「永遠の火」ではないでしょうか? たぶんそれは、自我の「わたし」という三角形が燃え尽きたあとに立ちのぼる、微かで透明な炎かもしれません。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^




March 15, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント3/16【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年3月16日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週も≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫のみの抄訳とさせていただきます。

来週のコラムはお休みさせていただきます。

今回の≪先週をふり返って≫ は、先週の盛大なジェットコースターぶりと、パニック的な売買によって生じたサイクルの歪み or ずれ(より長期のサイクルの重なり?)についてさらっと触れていましたが、詳細解説と戦略は講読者向けのリポートに掲載されるとのことで割愛しました。


≪短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


  今回はまず初めに、MMTAの卒業生でMMAの市場アナリストでもあるマーク・シュテイヤマン(現MMTAインターナショナル・サイクルリポート「ICR」編集者)への感謝の言葉から始めたい。木曜夕方、彼は講読者向けにスペシャルアラートを発し、終わり値で米国株を買うよう勧めた。その日市場は終わり値に向かって1日で最大の損失を記録するに至った。そして翌日の金曜、米国株式市場は1日で最大の上げ幅となった。マークの手法は強気オシレーター・ダイバージェンスと重なるMMAのマーケット・タイミング手法と、MMAが重要な反転のタイミングを計るために使用するテクニカル・シグナルとの組み合わせに対する彼の知識に基づいている。よくやった!マーク。ところで次のICRリポートは3月23日〜24日に発行予定で、マークはXAUゴールドとシルバーマイニング指数に関する別のアラートを発信した。もしICRを講読していないなら、検討をお勧めしたい。彼は良い腕を持っている。

  では現在強力に活性化し、3月20日〜4月4日にはそのピークの1つに達する「カプリコーン・ステリウム」の話に戻ろう。この時期は火星が木星、冥王星、そして土星にコンジャンクトし、そして木星・冥王星間の最初のコンジャンクション形成で終わっていく。『フォーキャスト2020』で述べたように、土星・冥王星は潜在的には非常にポジティブな顕れとなる側面をも持っている。そして私は現在、COVID-19との世界規模の戦いにおいてそれが顕現しているのではないかと考えている。この病気を克服するための大きな個的犠牲を自ら進んで払いつつも、米国と世界の諸国がともに刺激しあう姿に私は感銘を受けざるをえない。多くの人々が感染を避けるため、あるいはウイルスの拡散を阻止するために自分自身を隔離している。生存や生活そのものに対するこうした脅威に直面した時、私達に出来得る事には本当に驚くべきものがある。

だが、土星と冥王星がハードアスペクトを形成したのは今世紀において2回の前例がある。その1つは2007年〜2009年の大不況において、FRBがベン・バーナンキ議長の下で金利をゼロまで大幅に引き下げ(ZIRP)、本格的な大恐慌に至る前に世界の金融システムに対する脅威を覆そうという意図をもって大胆かつ新しい量的緩和策(QE)を開始した時だ。

またその前は、世界貿易センターが攻撃され、テロリズムが台頭し始めた2001年夏〜秋だが、こうした脅威は現在かなり抑止されている。これもまた、世界の人々と政府が共通の敵(脅威)と闘うために協調して最終的に成功したもう1つの時期だ。

  昨今は多くの政府や大企業のトップ達が、巨額の利益を生むバスケットボール、ホッケー、野球やコンサート、演劇などの開催をキャンセルしている。思い切った措置(木星と冥王星)が実行されていくさまは、まるでこれが戦争で、この病が打ち負かすべき敵であるかのようだ。また世界の政府と中央銀行は、世界の金融システムの崩壊を防ぐための支援として大規模な刺激策を開始しようとしている。これが出来るということは、誰もが同じ人類という家族の一員としてふるまえるという素晴らしい証しだ。それは、私の見解では山羊座における土星と冥王星の最善の顕れ(スーパーマン/スーパーウーマン)だ。私達の生命は限りあるものだが、時に不滅であるかのように行動することが出来る。これもまた山羊座の土星と冥王星が持つ特質なのだ。

とはいえ、私は山羊座の生まれとしてもちろん米国と世界の債務の継続的爆発状態とこれに対するさらなる金融/財政刺激策による長期的影響(土星・冥王星サイクルの新たな始まり)を懸念している。2008年以降、個人、国、世界レベルの債務は削減されていない。この新たな債務の爆発は、そう遠くない将来にまた別の重大なハードルの要因になる怖れがある。それはベン・バーナンキ(実際には地球上で最も賢い人物かもしれない)が2年前に予測している。これまでの財政刺激策は、それが必要ではなかった時期、つまり間違った時に実施された可能性がある。そして今、これが真に必要とされる時となって、現在の危機に対応するために必須の財政と金融ツールの持ち球は減少している。

そして、今という激動の時代に残された財政刺激策が一時的な後押しとなるにしても、おそらく早ければ土星が天王星にスクエアを形成する2021年にも、それがさらに厳しい犠牲を必要とする長期的な結果をもたらす可能性は高い。土星・天王星間のハードアスペクトを歴史的にふり返って見れば、金融世界、とりわけ株式市場に頻繁に見て取れるまた別のテーマが浮上してくる。

  先週フェイスブックで述べたように、世界のリーダー達が本当にこのウイルスの脅威をもっと迅速に抑えるために人類に備わった全力を注ぎたいなら、この戦いから注意を逸らす大きな物事の全てを減じてはどうだろうか。金利引き下げや財政・金融刺激策を提供するとしても、それだけでは足りないだろう。COVID-19とそれが意味する健康上のリスクに触れることへの恐怖に加え、自分自身の財政的安全を脅かされるリスクに対しても同等の恐怖が生まれている。もちろん、そうは言っても通常の経済的安心感でさえ、誰もが持っているわけではない。多くの人々が給料ぎりぎりの中で暮らしを立てている。しかし、米国人の半数以上は株式、ミューチュアルファンド、貴金属、ビットコインなど、何らかの形で自らの貯蓄を金融商品に投資しているのも事実だ*

*世論調査の大手ギャラップによれば米国人の55%が何らかの金融商品(主に株式)を保持しているという。

  ダウ工業平均と他の世界の株式市場が先週は2〜3取引日のうちに1日で最大の損失を被ったことを見れば、最大の上げ幅を誇る1日がチラホラしても安心感は生み出さない。この状況がいつ終わるか、いつ平常に戻るかわからずに人々がパニックになるにつれ、仕事が危ない、中小企業が危険の淵にある、証券会社の個人口座や退職金口座も危ないということになる。恐怖が恐怖を助長する。そして怖れは人間の精神をどこまでも際限なく追い詰めていく。

火星が山羊座を運行して木星に近付く(恐怖の増大、または何が安全かに対する誤った感覚)今週と、その後木星が山羊座の冥王星にコンジャンクトする4月4日(生活様式または存在そのものを脅かすような極端な措置)は、世界の指導者は市場を休みにすることを検討したほうが賢明かもしれない。そうすることで、人々は急騰や急落するポートフォリオに気を取られることなくCOVID-19との戦いに完全に集中することが出来るだろう。

  このパンデミックをいったん制圧し、新しい感染者が減少するようになれば、私達はよく知り慣れ親しんできた現実に戻ることが出来る。もちろん、もし市場が金曜のように印象的な反騰の連続をスタート出来るなら、休みを入れる必要もない。だがコロナウイルスのパンデミックのせいで、短期間の反騰の後に大きな下落がその都度続くという状況ならどうか。少なくともパニックがピークに達し、その後は減じると思われる4月4日までは、何らかの措置を考慮する必要があると思われる。

こういった事柄は、社会に対してアストロロジーが果たす役割の価値が明白になる領域だ。当然、このような抜本的な措置はかえってパニックを増大させるだけだと信じる人もいるだろう。だがよく考えてほしい。先週目撃した “パニック” 以上のパニックをどう経験出来るというのか? 無論、特別措置による休日が終わり市場が開いた時、価格は急落して始まるかもしれない。しかし、まるで柔らかなバターに熱したナイフを落とすかのような市場を、ただ開いたままに放っておく時の累積的な損失ほどではないだろう。

それに加えて市場を閉鎖した場合、最初の売りが収まった後は多くの場合鮮やかな回復が見られる。12日間の休場の後、コロナウイルスの爆発的まん延とともに2月4日に開場した中国の上海指数を見てみよう。指数は翌日の5日に底を打ち、その後3週にわたる強力な反騰が起きている。これまでのところ上海指数は12日間の休場直後に見られた安値には戻っていない。さらに、中国では株価の急変に国民が気を取られることがなかったせいか、コロナウイルス感染者数の増加が減少し始めている。これは国民と政府がCOVID-19との戦いに焦点を合わせていたということで、こうした中国の状況からは学ぶ事の出来る教訓がある。

  3月24日〜4月4日は、ヒステリー、そして(または)不条理な妄想というこの現状の宇宙的なピークだ。また、多くの金融市場にリバーサルが起き得る時期でもある。これは底となるかもしれないし、それともひょっとすると、カモになる人々が集う反騰の頂点となるかもしれない。もし後者だった場合、それは金星が逆行に転じる5月中旬まで続く可能性がある。こうした状況は、パンデミックが統制されているというデータが顕れる時までは終わらない。

だが、私達は必ずそこに、その時点に行き着く。もし私達が余計な物事に気を取られずに、目前のより重要な物事に集中しようと努めるなら、それが土星・冥王星コンジャンクションが保証する約束なのだ。では重要な物事とは? 私達の健康だ。お金は良いものだし当然必要でもある。しかし、健康(と愛)を差し置いて、果たしてそれに価値などあるだろうか?





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(0)│ │金融アストロロジー 

March 01, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント3/2【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年3月2日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は抄訳として≪ 先週をふり返って ≫ は後半部のメモ、≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫ については全訳を掲載します。

来週は多分お休みすると思います。m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫


【メモ】

『市場は上がる時は一歩一歩階段を昇り、降りる時は一気にエレベーターを使う』 これは私がMMAのクラスで全ての学生に教える古い諺だ。

先週は世界中の株式市場が日次と週次で記録的な下落を経験したため、まるでエレベーターの上昇を支えていた全てのケーブルが一気に切れてしまったかのように見えた。

もしかするとこれらの構造(エレベーター〜建物〜経済〜政府)は皆、砂上の楼閣かトランプのカードだったのか、それとも耐久性のある実体なのか? などと疑問に思われるほどだ。

3月8日〜9日(日本時間10日)の満月が魚座の太陽と海王星のコンジャンクションとともに起き、トリックスターの水星がこのとりわけ危機的な逆行サイクルを終えるとともに、私達は何かを見出すだろう。

激しく下落したのは株式市場だけではなかった。原油、金、銀、米ドルも下落した。何だって? どうして米ドルと一緒に金や銀がこうも激しく下がるのだ? 魚座で水星が逆行する時にだけ、それは起きる。一方、国債と通貨にとっては良い週だった。米国の長期金利は史上最低値まで落ちた。それは『フォーキャスト2020』の中でグラフとともに研究の概要を述べた、土星・冥王星サイクルに依るところが大きい。

だが心配には及ばない。それらの研究によれば、この低金利はそう長くは続かないだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “なんだか水星は我々皆にとんでもないジョークを仕掛けているような感じですね。”

— MMAサイクルズ アナリスト ジャンニ・ディ・ポーチェ
  先週末に送られたR.メリマン宛の e-mailより


  現在、ジオコズミクスとサイクル研究において進行しつつある物事はあまりに多岐にわたるので、適切に解説するには数ページは費やさねばならないだろう。
とはいえ、より重要なジオコズミクスについてここで手短に見ていくとしよう。

これには以下の理由がある。

1)このコラムはジオコズミクスと金融、政治サイクルとの相関性について読者に学んでもらうための場だ。

2)このテーマに関しては現在、誤解を招く可能性のある数多くの情報がネットを介して伝播されている。

  では、アストロロジーによる物事の描写において、基本となる前提から始めよう。

もし、従来のアストロロジーによる解釈を通して1つの可能性が浮上したなら、それは永続的な有効性を持つものかもしれない。しかし、確実性のある地盤に立って予測を立てるには、少なくとも他に同様の可能性を指し示す3つのシグナルを見ておくことだ。

あるいはまた、1つの要素のみを使う場合は、そのシグナルと結果との間に見られる一貫性を実証する過去の出来事をいくつか示すことが出来るなら、それは価値を持つだろう。

特定のジオコズミクスが直近で見られた時の事例のみを、同様の事象が再び起きる可能性を裏付ける「証拠」として提示することは予測として「弱い」。そして通常は信頼出来ない。

あまり批判的になるつもりはないが(何故なら見ているだけなら面白いから)、先週起きた事についてはあまりにもこの手の「観測」がネットを介して巷に溢れている。

  2020年に発効する惑星間の最も重要な現象を見るにあたって、最もふさわしいスタートラインは1月12日に山羊座で起きた32年〜37年サイクルの土星・冥王星コンジャンクションだ。世界情勢に相関するそのオーブは最大前後2年間だ。アストロロジーの研究において、冥王星は人間の生命や、それを維持するために構築された全体的な運用システムへの脅威となる出来事に関連する。

また土星は建築物、政府、世界の金融システム、経済などの基本構造や基盤に関連している。コロナウイルスとそれに関連して現在展開しつつあるドラマは人命と人類の機能に対する、まさにそういった脅威だ。そしてこの長期サイクルの基点となった直近の2回もまた、近いところから言えば1980年代初めのエイズ、そして1940年代半ばから後半にかけてのポリオの流行として人間の生命への脅威と相関している。どちらの場合も後に治療法が発見され、最終的にその脅威は封じ込められた。

  次に、木星の逆行によって2020年には3回発効する木星・冥王星コンジャンクションを検討しよう。最初のコンジャンクションが起きるのは2020年4月4日だ。前回、このコンジャンクションが起きたのは2007年12月11日で、「大不況」が始まったまさにその月であり、2007年10月11日、ダウ工業平均でつけた当時の史上最高値からわずか2ヵ月後のことだった。ダウ平均の現在の史上最高値は2月12日、このアスペクトが起きる日付けからおよそ2ヵ月弱前となる。これは興味深い。だが、もし以前に起きた11回の事例(1860年以来)を顧みるなら、長期サイクルの底または天井がいずれも2ヵ月のうちに示現しており、底よりは天井のほうが多い。

  私達はすでに最近のウェビナーおよびMMAサイクルズ・リポートの最新版において、射手座10°〜山羊座20°を運行する木星の研究内容を提示したが、それは米国の株式指数に示現する長期サイクルの天井に対し90%以上の相関性を示している。今後2週間で木星は山羊座20°に達し、11月に入る前にあと2回それを繰り返す。これは、市場の重要なトップが2020年3月までに示現すると私達が予測した、その要因の1つだった。

つまり、米国株の重要な天井形成と相関し、そして(または) — そのアストロロジー上の意味合いにおいて — 何か大きな出来事(ブラック・スワン*)が世界に起きて人間の活動に重大な混乱を引き起こし、世界の株式指数にその状況が反映される可能性に相関する3つの重要な長期惑星サイクルが頭をもたげていることになる。
*めったに起きないがいざ起きると壊滅的被害をもたらす出来事

  他にも今という時期を狭めてとりわけ重要なものとする、より短期の惑星シグナルが存在する。だが現実問題として、こうした短期のジオコズミック・サインのみに頼って先週見られたような極端なタイプの市場動向を予測しようとするプロのアストロロジャーはいない。それでも、ここまでに述べてきたような、よりスケールの大きな惑星サイクルが示す文脈の中で、より大きな人類の危機が生じるタイミングを示すいくつかの可能性のうちの1つではあるかもしれない。そんな短期的なジオコズミック・サインをほんの少し見てみるとしよう。


  まずは魚座の水星逆行だ。これは2月16日に始まり、今週3月4日から少しの間水瓶座に戻った後、3月9日(日本時間3月10日)に終わる。水星逆行はそれだけで多くの場合、正しい決定を下すための十分な情報を集めるには試練の時だ。だがまた魚座を運行する時は、正しいデータや十分な情報を得るための試練はなおのこと厳しい。それに加え、いったん市場に下落の勢いがつき始めると、このデータの不十分さが不条理な憶測を喚起し、それがヒステリーに拍車をかける。そしてパニックを引き起こしていく。特に山羊座の冥王星(恐怖)に近付いていく木星(誇張)という文脈の中ではそれが強調される。言うまでもないが、当然土星も山羊座に在泊しており、これもまた「恐怖」だ。冥王星と土星は恐怖に関連する主要な惑星なのだ(一方、木星と射手座は「貪欲」に関連する)。

  ここで興味深いポイントは、水星が今週水瓶座に戻り、(逆行から順行に転じて)3月16日まで在泊することだ。この時期は、差し迫った危機に対応する新発見を裏付ける可能性を象徴する。これに続き、土星が3月21日に水瓶座(科学的発見)へのイングレスを果たす。

  また一部のアストロロジャーが先週起きたこの下落の要因として挙げていたのは、トランシットの火星が月のサウスノード(ミーンノード)を通過したことだ。これは2月24日に起きた(日本時間25日)。確かに火星のアスペクトは何が起こるにしてもそれに対してより大きな「燃える怒り」を与える。

だがそれのみでは、これほどの規模の大きな市場の下落を確実に見通せる保証にはならない。このジオコズミックイベントの歴史をふり返って見るなら、その相関性はかなり弱いし一貫性に欠けている。もっとも1987年10月の大規模な下落など、大きな下げが起きた事例はいくつかはある。しかし、このシグナルが18〜22ヵ月ごとに起きることを考慮すれば、これは規則的というより例外的であり、こうした予測を支持するためには少なくとも他のジオコズミック指標があと2〜3個は必要だ。これのみで考えるなら、過去40事例を調べた限り、火星と月のノードが注目すべき株式市場の下落に関与する確率は約20%というところだろう。


  では、現在起きていることに言及して締めくくりとしよう。牡羊座の金星(デトリメントとなる組み合わせ)が「カプリコーン・ステリウム」に対しスクエアを形成し始めた。つまり、2月23日に木星(誇張)にスクエアを形成し、2月28日金曜には冥王星にスクエアを形成した。そして3月3日火曜には土星へのスクエア形成を終える(日本時間4日に日付けが変わるころ)。私達のルールの1つは「金星・土星のハードアスペクトに向けて下落してきた市場は2取引日のうちにリバーサル(反騰)を起こす候補となる」というものだ。

その翌日となる3月4日、金星は自ら支配する星座宮、牡牛座に入居する。そこでの金星は強く、一方水星は発明や発見に対してオープンな態度を示し、魚座よりは情報不足によるヒステリーにもなりにくい水瓶座に戻っている。私の意見では、これは市場に希望をもたらす。その後まもなく、3月8日〜9日(日本時間10日)に魚座で太陽と海王星がコンジャンクトした状態の満月が起きる(いまだに混乱と不信感がある)。そして金星は天王星とコンジャンクトし、水星は3月8日〜9日に逆行運動を終える(日本時間10日昼過ぎ)。

  冒頭に引用したファイナンシャル・アストロロジーの非常に有望な新星、ジャンニ・ディ・ポーチェの言葉は適切だと思う。私達は月曜夕方に発信するスペシャル・リポートにおいて、米国(と世界)の株式市場の見通しとともに、そのアイデアについて詳しく論じるつもりだ。


  その間は冷静さを保ち、正確なデータを探し、他者の取り散らかった思い込みが引き起こすヒステリーを避けるようにしよう。そしてあなた自身の内なる常識を使ってほしい。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:51|PermalinkComments(2)│ │金融アストロロジー