April 2020

April 26, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント4/27【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年4月27日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
--------------------------------------------------------------------------

⭐️来週5月4日付のコラムはお休みします ☕

≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ 中の記述に誤りがありましたので修正しました。「太陽・天王星スクエア」→「土星・天王星スクエア」


≪ 先週をふり返って ≫

  “すでに雇用者側は、失業給付金によって働くよりもはるかに多くを稼いでいる一部の従業員を再雇用するにあたって苦労している。コロナウイルスによる生命と生計への被害を上回る最大の脅威となるのは、経済的な痛みを長引かせる政策の誤りだ。民主党はパンデミックを口実に、政府に対し民間経済への責任をより多く負わせようとしている。現在、トランプ氏は米国の人材供給を制限しようとしている。それが成功すれば、我々は2021年にCOVID-19を制圧し、衰退した経済の未来という代償ととも目を覚ますだろう。”

 — “Trump’s Immigration Distraction”
   Wall Street Journal editors 2020年4月22日付

  私達は土星(水瓶座)と天王星(牡牛座)間の3回にわたるウェイニングスクエアのシリーズに基づいて、2021年の米国(と世界)経済に対し警告してきた。今、誰かがそれと同じような見通しを立てているようだ。このアスペクトは2020年1月に形成された土星・冥王星コンジャンクションの後に起きることからとりわけ重要だ。

最近のウェビナーでも説明したように、米国株式市場における過去120年間で最も深刻な7回の下落は、土星・冥王星間と土星・天王星間のハードアスペクトが互いに1暦年以内に形成された時に示現した高値から起きている。それは2000年〜2001年、2008年〜2009年に起きた。そして2020年〜2021年に再び起きている。もしこれが正しければ、私達は2020年2月のしばらくの間、史上最高値の最高峰を見ていたかもしれない。

  先週、あるインタビュアーが私にこう尋ねた。『この先の経済や株式市場がさらに下落していく可能性を怖れているか?』と。その質問に対する私の答は『No』だった。何故か? まず初めに、私達はすでにこの下落がもたらす最大の「ショック」を経験しているわけだが、それは私達の人生における健康面での最大の脅威となったCOVID-19コロナウイルスと闘うために政府が引き起こした不況によるものだ。1918年に起きたスペイン風邪の大流行について書かれた本『The Great Influenza』の著者であるジョン・ベリーは4月17日、フォックス・ビジネス・ニュースのゲリー・ベイカーのインタビューに答えて『このウイルスの致死率はピークに達している』と述べている。それは以前私が予測した『パニックのピークは火星と木星、冥王星、土星のコンジャンクション、さらに木星・冥王星コンジャンクションが起きる3月20日~4月4日の期間になるかもしれない』という見解にも一致している。世界の株式市場は崩壊し、その後重要な底をつけた。

2番目に、私は2021年〜2023年に起き得る経済と株式市場の第2の下落波を、例外的とも言える人生最大の買い場の一つとして見ている。だから恐怖というよりは、チャンスを見据えるような感覚でこの期間に対峙している。同じ将来なら、生涯でもまれな買い場の到来として捉えたほうが、まるで世界が終わるのに脱出も回復も出来ず、さらなる損失を被る悲惨な恐怖の時だと考えるよりもはるかに良いだろう。結局これはサイクルの問題であり、終焉ではないのだ。

  それでも市場の現況の動きは非常に興味深い。特に皆さんが「対称性」というものを理解しているならなおさらだ(アストロロジャーなら皆そう考えるだろう)。世界の株式市場の多くが2月20日近辺で数年ぶりの高値または史上最高値をつけた。そしてその後、1ヵ月後の3月20日近辺の安値に向けて暴落した。それから再び印象的な反騰を見せ始め、1ヵ月後4月20日近辺でトップアウトした(4月17日〜20日)。次回の★★★重要変化日はまた1ヵ月後、週末を挟んだ5月15日〜18日だ。さて、それに向かってまた激しい下落が待っているのだろうか?

その可能性はある。特に4月17日〜20日の高値(MMAの★★重要変化ゾーン)に向けての反騰が、最高値近辺から3月20日前後の危機的な安値への下落のおよそ50%という修正高だったことを考慮すれば、あり得ることだ。しかし、もちろん他にも市場サイクルのように考慮すべき要素がある。『フォーキャスト2020』や、私達の月報、週報、日報など講読者向けリポートでも以前概説したように、多くの市場サイクルは3月20日(特に3月20日〜31日)が底を打つべき日柄だった。

  先週のコラムで予測したとおり、4月21日火曜の太陽・土星スクエアが終わった後で米国議会はまたも大型の景気刺激策を可決した。またこの日は金融市場の分野でも歴史的な日となった。原油価格が1バレルあたり−40ドルまで下落したのだ! 原油価格がゼロ以下になったことなど一度もなかった。だからその日は原油が本質的に無価値だったということになる。単に長期サイクルの底などというものではなかった。誰も想像さえしなかった価格さえ下回ったのだ。それが起きたのは土星とスクエアを形成し、天王星とのコンジャンクションに近付く新月の前日だった。これは、土星が天王星に正確なスクエアを形成する2021年に起き得るカオス(とチャンス)がどんなものか? をかいま見せるプレビューだったのかもしれない。

  原油を除けば、先週のほとんどの金融市場は先週のコラムで概説したジオコズミクスに基づくパターンを踏襲した動きとなり、比較的平穏だった。つまり、株式市場と貴金属市場は火曜に週の安値をつけた後で新月とともに2日間反騰し、26日日曜の太陽・天王星コンジャンクションに向かって金曜の初めには少し下げ、引けまでに再び上昇した。今週は4月28日火曜に水星が土星にスクエアを形成し、その後4月30日には天王星にコンジャンクトするすることから、再び似たような上下動を見ることになるかもしれない。そして5月1日金曜には失業率のリポートが出るだろう。次に金星、木星、そして土星が5月11日〜14日に逆行に転じる。これは多くの金融市場でトレンド反転との相関性を発揮しがちなシグナルだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “いつだろうと、どこであろうと、完璧な安全を享受している人などいない...国は、グループごと、コミュニティごと、セクターごとのプロセスを経て、徐々に安全性の高い正常な状態に移行していく必要があるだろう...大規模な検査が完全に実施可能になる前に通常の社会が穏やかに始動していくことを考えれば、ミスが生じることは避けられない。人々は不完全さを受け入れるだろう。だがそれは、リーダー達が誤りを認めて進路を変更する意思がある場合のみだ。”

 — William A. Galston
   “America Again Faces ‘Fear Itself’”
   Wall Street Journal 2020年4月22日付

  “社会的な距離を取ること(ソーシャル・ディスタンシング)は、何百万年にもわたって学習されてきた人類の行動様式に道を譲るだろう。人々はいつまでも閉じこもったままではいられないからだ... ロックダウン初日から言われたもっとも説得力ある議論は「医療システムの崩壊を避けるために感染グラフの曲線をフラットにする」ということだった。何百万人もの米国人がその感染抑制戦略に従って目標を達成した...  コロナウイルスの感染ピーク後は闘いになるが、それは D-Day すなわち大規模作戦の開始ではない。私達は国の総力を挙げて対コロナウイルスの大規模作戦を繰り広げ、そして生き残った。公的な許可があろうと無かろうと、人々はコロナウイルスがもたらした隔離状態から自部自身を解放し、仕事に戻るだろう。彼らはトランプを支持する暴徒ではない。これは反科学主義の台頭でもない。人類が社会的均衡の在り方を再構築しているのだ。”

 — Daniel Henninger
   “How We’ll Live with Coronavirus”
   Wall Street Journal 2020年4月23日付


  このコラムの目的は教育的なものだ。つまり、宇宙のサイクルと人間の活動サイクルとの相関関係への理解を促すものであり、具体的には金融問題や金融市場のサイクルに直接、間接的に影響を及ぼす人間活動の別の領域(経済、中央銀行の活動、政治など)に関連する様々な物事を理解してもらうことだ。このコラムは金融市場の見通しを予測することを目的とはしていない(その役割はMMAの日報、週報、月報など講読版リポートが果たしている)。だが、このコラムにおいても教育的目的で大切なポイントを伝えるために、こうした分野の相関性を例示することがある。

このことを念頭に置いた上で、宇宙のサイクルと集合体の行動および感情の相関関係を理解する教育的な機会として、先週末の牡牛座で起きた太陽・天王星コンジャンクションを取り上げてみよう。

  4月26日 日曜に、太陽と天王星が牡牛座(星座宮であって実際の星座ではない)でコンジャンクトする。これはおよそ1年(+3日〜5日)に1回起きる宇宙的事象だ。太陽・天王星のコンジャンクションは、拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で解説した研究で述べたように、株式市場のプライマリーサイクルの天井または底に対し、14取引日のオーブをもって83%の相関性を持っている。また、孤立した安値または高値をつけてから4取引日のうちに4%かそれ以上のリバーサルが起きるという事象に対しても83%の相関性を持つことも示している。これは異常に高い頻度だ。金融市場タイミングを計る私達のメソッドの中でも、太陽・天王星コンジャンクションがレベル1(最強で最高確率)のジオコズミック・サインとして扱われるのはこれが理由だ。

  アスペクト、または滞留~逆行~順行によって天王星が強調されている期間の市場研究は、アストロロジャーが長年見なしてきたように、不規則かつ不安定で予測不能な、しばしば混沌とした動向を示す。何の前兆もなく起きる出来事や発表される想定外の声明は、価格の方向性を突然反転させる結果に繋がる。しばしば突如として反騰や下落が起こるが、それは非常に急激であると同時にすこぶる短期で終わる可能性がある。これはポジション・トレーダーにとっては困難な時だ。ある日の市場は非常に強気だが、その翌日には突然非常な弱気になる。とりわけ太陽・天王星コンジャンクション前後4日間のオーブ圏内ではその傾向が強い。私達は現在そのオーブ圏内に在って、市場が前日の引け値から急激に騰げたり下げたりするのを目撃している。先週の市場には「流れ」がないように見えたが、その代わりに突然の変化があり、多くの場合 その変化は寄り付き前の一晩のうちに生じた。

  では、牡牛座という星座宮で形成されるこの特定のコンジャンクションが持つ基本的な力学と、それが今日の集合体にとっての現実にどう相関しているかを見てみよう。

太陽が支配する星座宮は獅子座であり、天王星は獅子座に対向する水瓶座を支配している。つまり、太陽と天王星は本質的に対立(オポジション)する特質を持っており、「衝突の原理」であると同時に、「気付きを促す原理」でもあるのだ。

だが獅子座と水瓶座は両方とも、固く動かぬ信念に基づいたふるまいに関連する不動宮だ。そして太陽と天王星がコンジャンクトするのは牡牛座で、これまた不動宮だ。つまりそれ自体が固定した、または確固とした信条を意味している。

太陽・天王星コンジャンクションが不動宮である牡牛座で起きるということは、アストロロジャーが「不動宮Tスクエア」として認識するパターンに似たふるまいを喚起するということだ。したがって私達は、「期待」と「現実」という本来的な対立の中で高まる緊張をここで目撃することになる。

  今回の場合、喚起されるのは安全(牡牛座)、集会や寄り集まる自由(天王星)、そして何かクリエイティブで楽しいことをしたいという欲望(太陽)との間に起きる衝突や葛藤かもしれない。

社会の多くの人々は、企業や店舗、社交の場の再開を望んでいる。引用文の中でダニエル・ヘニンガーが正しく言い当てているように、人々は人類が社会的な均衡を再構築していくさまを見たいと思っている。人々は旅行のプランを立てたり、出かけて多くの人と会ったり、グループで集まったりしたいと願っているのだ。だが、それと同時に「安全で護られている感覚」(牡牛座)を味わいたがってもいる。

だから彼らは何をするべきかについて葛藤している。何故なら、彼らはいつになったら再び自由(天王星)を味わえるのか、計画を立て、それを変更(天王星)せずに済むようになるのはいつなのかがわからないからだ。牡牛座は一度立てた計画を変更するのが大嫌いだ。天王星にハードアスペクトを形成する太陽は、堂々と大声をあげ、挑戦的な態度で抵抗する。いや、通常の決められた行動に沿って生活しようとする他者を混乱に巻き込むような「安全へのリスク」を進んで企図する可能性さえある。

  とはいえ、この葛藤が私達の将来の計画や活動にどんなインパクトを与えるかという点について言うなら、「柔軟で機敏な対応」が望ましいだろう。これは常に不動宮を苦しめる葛藤にまつわる話であり、今回の牡牛座で起きる太陽・天王星コンジャンクションもまたその例に漏れない。

中でもより「不動性」が高いのは、彼ら(人々)の「期待感」だ。だから「もっと、もっと」と要求し続けたり、自分の制御が効かない状況に合わせて変化したり順応することが出来ないか、拒否したりすれば、内部のストレスはいよいよ高まっていく。そしてそれは外に向けた破壊的なふるまいへと繫がり、それが全体をカオスへと導いていく可能性がある。

  だが幸いなことに、このアスペクトが発効するのは1週間だ。先週、私達はソーシャル・ディスタンシングの義務化や他の制限に反対し、ビジネスや社会活動を再開せよと抗議する運動を目撃した。だがそんな世相とその動きを今、この時点でよくよく観察しておくことは重要だ。

何故ならこれが、似たようなテーマながらはるかに長く発効するジオコズミック・サイン「土星・天王星スクエア」がやはり不動宮(水瓶座と牡牛座)で起きる時 — 2021年 — の予告編かもしれないからだ。

  私がこの事を今この時点で取り上げるのは、数週間のうちに金星(牡牛座の支配星)が逆行に転じるからだ(5月13日〜6月25日)。この時期に、経済や社会全体が「ノーマル」な状態へと一発逆転するようなことは無さそうだ。どちらかといえば2歩進んでは1歩後退するような感覚が、おそらく6月終盤から7月下旬の何処かまでは続きそうに見える。

天王星が強調された新月が牡牛座で起き、それが土星(計画)とスクエアを形成した先週、そして金星が今にも逆行に転じようかという今、どんな社会的な活動(旅行や行楽、エンターテインメント)であれ、プランを立てるのは困難だ。どうなるか、先が見えないのだ。また、経済の再開・始動はそれぞれの国、州、またはコミュニティによって差があり、いずれかが他より早く、または遅く動き出すなどの不均衡が顕れる可能性がある。そしてそれがまた、予期も意図もしなかったような結果を招くことになるかもしれない。

  金星(社交、人間関係、そしてお金)は双子座で海王星にスクエアを形成しながら5月13日、逆行に転じる。これはいつもより大きな混乱、幻滅、そして計画を中止したり変更しなければならないことへの失望感さえも示唆するものだ。ネイタルで多くの惑星を不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)に持つ人達にとって、その悔しさは常ならぬものになるかもしれない。しかし木星(旅、そして社会活動の必要性を示唆するもう1つの指標)と土星(境界線、ルール、制限)もまた逆行に転じる。世界の半分が弛みたいと欲し、もう半分はそうやって規則を破る人々を叱責したい、ツケを払わせたい —(おそらく金銭的な)罰 — を与えたいと欲する。

これが金融市場にどんな影響を与えるかに言及するなら、金星と土星の逆行(5月10日〜13日)は太陽・天王星コンジャンクションに匹敵するレベル1のジオコズミック・サインで、プライマリーサイクルまたはハーフ・プライマリーサイクルの頂点(成就期)と相関している。また金星逆行期は、中央銀行が予想外の発表や政策転換を行うことが多く、それが金融市場に大きな価格変動をもたらす可能性が高い時期でもある。読者の皆さんは、前回金星が逆行に転じた2018年10月5日を覚えているかもしれない。当時はFRBが利上げを開始し、世界の株式市場が2018年12月下旬にミニ・パニックを起こし始めた時期だった。

この19ヵ月ごとのジオコズミック・サイクルは2009年3月6日にも起きたが、それはちょうど「大不況」のただ中にあった株式市場が底を打ち、72年サイクルの底ともなった時だった。また、1932年7月8日の大恐慌当時、株式市場が底を打った時も金星が逆行していた。これは決して100%の確率というわけではないが、プライマリーサイクルかそれ以上のサイクルと相関する頻度は前後12取引日のオーブをもって80%近くとなる。

  では、このような時節にはどうアプローチすべきだろう? とりわけ2021年〜2022年には、良識的かつ価格が手頃で、価値の高いもの(素性が良くて割安なもの)を手に入れる機会を探すことだ。おそらくだが、大規模なマルチ商法のミミズ農法などに投資するのは良いアイデアとは言えないだろう(何が言いたいかはわかってもらえると思うが)。

過剰な恐怖心に心を乗っ取られ、固まって頑なになった人は、チャンスが訪れても掴むことが出来ずに逃してしまうかもしれない。そして、そんな機会が発生した時こそが千載一遇のチャンスであり、それが目の前に訪れたなら、そうとわかる可能性は高い。


だがその時、あなたは行動に移す気概を持っているだろうか?
必要なキャッシュはあるだろうか?






訳文ここまで
———————————————————


hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)│ │金融アストロロジー 

April 22, 2020

🌑4/23の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月23日11:46前後、北海道周辺で 11:52前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:26、沖縄周辺では10:56前後に牡牛座 03°24’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
 (満月のサブテーマはTwitterに投稿しました)
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♉️牡牛座03°~04°― 発効期:4/23~5/22 】

→🌑🌞“Steps up to a lawn blooming with clover”
   『クローバーの花咲く芝地へと昇る階段
            ↓
→🌑🌞“The rainbow’s pot of gold”
   『虹のたもとの黄金入りの壺

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。

 
→★胸に想い描く何かに向かって今出来る努力を続ける
→★今必要不可欠な「協働」のための必要不可欠な忍耐力
→★全員をまとめる、または行動を起こすために必須の明確なプラン
→★自分の奥底に存在する「自然の秩序」との繫がりを大事にする
→★確かな手順を段階的に積み重ねていくことの重要性に気付く
→★共同体が課してくる重圧を乗り越えて自分の視座を転換していく
→★あれこれと落ち着かない状況の中で
    芽生える自然の流れに任せていこうという気持ち
→★胸に理想を抱きながらも常に足許を忘れずに見ていく
→★今すでに自分の手中にあるものが未来を創っていくことへの信頼、
    (または)手が届かないと感じるものへの苛立ち
→★他者とともにおおらかに楽しむことで得られる高揚感と…
    (または)右へ倣えの行動では満たされない自分自身の本質
→★好ましい結果や報いを求める気持ちが生み出す激しいフラストレーション
→★欠乏感への怒りや焦りからの行動で無駄にエネルギーを消費する傾向
→★幾つもの人生を通じて携えてきた自分自身の「精神的伝統」に回帰する
→★本当の夢、真のプランや構想は「その時」が来るまで温めておく必要
→★差し迫った危機をひねくれた観点や歪んだフィルター越しに分析する危険
→★自らの内にともる「火」が示す地図に従って進む…→



★エネルギーのポイント:前回の新月『自分を識り、自分で立ち、全てを呼吸する』
             ↓
            今回の新月遠方に視線を定め手の届くところから始める
                               

200423NM


eso0925a



★4月新月の星模様とチャレンジ ★

(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 ※個々のアスペクトについての解説は省きます。
 何か思いついたらその都度ツイートするかもしれません😉)

新月:牡牛座3°24

〜ざっと見のアスペクトあれこれ〜

 新月が天王星とコンジャンクト 
 ◆新月と水瓶座の土星がスクエア 
 ◆新月と恒星アル・シェラタンがコンジャンクト 
 ◆新月・山羊座のフォルス・乙女座の小惑星ハザードがGトライン 
 ◆双子座の金星と小惑星ハイジーアがコンジャンクト 
 ◆ASCと小惑星グリーヴがコンジャンクト 
 ◆天王星と獅子座のグリーヴがスクエア
 ◆魚座の海王星と双子座のアスボルスがスクエア 
 山羊座の木星・冥王星に乙女座のオルクスと双子座のヴェスタ
  (とハイジーア)からクァドリフォーム 
 月のSノードとイクシオンがコンジャンクト 
 月のノード軸と小惑星コロニスがTスクエア 
 土星と小惑星ウーハン(とパラス)がコンジャンクト 
 フォルス・蟹座のルシファー・牡羊座のカイロンがTスクエア 
 蠍座の小惑星ニッポニアとジュノーから牡羊座のエリス(と水星)に
    クインカンクスとクインデチレの変形YOD etc.
 魚座のネッソスと双子座のヴェスタがスクエア


〜雑感など〜

 COVID-19との闘いはそろそろ落ち着きを見せるか?という雰囲気も出て来てはいるけれど、まだハザードランプは点滅中。今回は小惑星ハイジーアが金星、木星、冥王星に絡んでいることから、この新月期も引き続き衛生・健康面が関心事の中心になりそう。また公正さ、統制力への希求は相変わらず強く、少しでもネガティブなことが出てくれば強い反応が返ってきやすい。天王星と新月、そして土星との関わりは刻々と変化し続ける状況とそれに対する疲労感や拒否感、自分の流儀に反する物事に対する怒り、そして「自粛」や「辞退」といった想いが誘発されることを示すのかも。また何度目かの節目と経済の先行きとのバランスが微妙になる中で、一層のソーシャルディスタンスの徹底が意識されそう。また、山羊座最終度数に在泊するパラスはMC/IC軸とはTスクエアになるので、雇用問題や福祉関連においては一層の公正さが要求されるのかもしれない。世界経済の先行きが大きく懸念される中で、国内外の経済情勢に左右されるこうした問題は、これからますます難しい局面を迎えるのではないだろうか? 今は「コロナ後」の世界に向けて、様々な国の政府や機関が水面下で攻防戦を開始しているのかもしれない。今後、日本独自の社会主義的な構造がどこまで持ち堪え、またはどこまで変容していくのか? (わたし程度の知識では予測もつかないけれど)予断を許さない段階に来ているように感じられる。

  ところで、水瓶座の支配星は天王星と土星。この両方が新月に絡んでスクエアを形成している。天王星は、ともすると自分だけが「わかっている」ような物事を、他者の理解などお構いなしにグイグイと進めたがる。本来なら水瓶座の土星はそんな天王星の質を抑え、あまり飛躍し過ぎず、新しい理想について他者が理解する時間と経験を与えることで、ひとびとの支持を取り付ける働きが出来る。けれど今は牡牛座の天王星とスクエアで、エネルギーが衝突しがち。天王星は自分のやり方やスピードに頑固に固執するし、それを止める者は抑圧者と見なして反抗する。そうなれば水瓶座の土星のほうもサッサと一線を引き、斜め上から目線で「あんな一人よがりじゃどうしようもないね」なんて言うかもしれない。もしこの衝突がわたし達自身の内部で起きるなら、押すのも引くのも、踏み出すことさえも出来ずに頭が堂々巡りになってうずくまる...なんてことが起きるかも? または周囲の理解の無さに「みんな揃いも揃ってバカばっかり!」なんて怒りの呟きを発してみたり。ひとによっては逆に自分の力を疑い、何かが足りない..こんなことではダメなんじゃないか?と不安に駆られるかもしれない。けれど、もしそんなことが起きるとすれば、それは惑星エネルギーに操られて自己の内部に幻想が起きていると思ったほうが良いかもしれない。

このアスペクトに限らずだけど、アストロロジーは「いかに星々の誘惑に踊らされず、それを理解した上で抗いようのない力の使い手になれるか?」という究極の挑戦という側面がある。まぁ使い手というのは極度にハードルが高いし、そんなことが本当に出来ているひとなど存在しないかもしれないけれど...。少なくとも『自分はなぜ今こう感じさせられているのか?』を知ること、そして『あぁ、そういうことなんだな』と理解しておくことは、人生の選択肢を見つける上でとても役に立つと思う。たとえ象意どおりにしか動けなかったとしても、知った上で動くのと動かされるのとでは、訪れる結果にも、自分がそれをどう受け止めるかにも、大きな違いが出るはずだから。なのでいつも『今、どんな惑星が甘いことばを囁いてるのかな? どんな惑星が喧嘩を売ってきてるんだろう?』なんて意識しておくと面白いことが起きてくるように思う。

...そう考えて見ると、水瓶座の土星と牡牛座の天王星による喧嘩 — 横やりの入れあいは、身も蓋もないほど赤裸々な現実と、理論上はこうなるはずだという理想とを、いかに忍耐強く確実に組み合わせて形にしていくかという課題にまつわる葛藤をも意味しているのかもしれない。

  コロニスがノード軸とTスクエアで、ピーク、または節目(何度も今後2週が節目と言われているけれど、2週間ごとというのはルネーション・サイクルとも同期するようで興味深い)。オルクスとヴェスタからの木星・冥王星へのクァドリフォームは、経済金融面と労働市場との舵取りにおいて重要な局面が続く様子を映し出しているように見える。またエリスに対しニッポニアとジュノーが変形YODで、新型コロナとの闘いにおいて「日本方式」を成功させようとする苦闘がここに顕れているとも考えられる。それはポストモダンを経てますます継ぎ接ぎ状態になってしまった日本という国の自我を、目に見えない部分から再生させるための試みでもあるのかもしれない。

他にネッソスとヴェスタとのタイトなスクエアも見られるが、これは現象面よりもこころの領域で発現する「念」としてのカルマの精算(おそらく哀しみや怨念という形、あるいは爆発的な怒りの形をとって無作為に放射される)を指すのかもしれない。また場合によっては自分よりも何かを「持つ者」を見て自分が損をしているのではないかと感じて過剰防衛に走ったり、強欲として表現される場合もあるので、このアスペクトがタイトに個人惑星に触れるような場合はこうした傾向に要注意かも?


〜前回掲載した少し長期的なスケジュールも念のためもう一度挙げておきます〜

4月26日:太陽・天王星がコンジャンクト

 この前後も仕事や対人関係、または社会的な分野で突然の転換や発表があるか、または本当に信頼をおけるものは何なのか(または誰なのか)を深く見通しながら進む必要が出て来るかも。もし壁に突き当たっても、何が何でもこうでなくては…と考えず、少し余裕を持って違う筋道を探してみるなどの観点を保つと良さそう。

4月3日~6月2日:牡牛座29°台から金星がアウトオブバウンズ(OOB)

 5月6日:金星OOB最大角27°48’

  5月に入って金星OOBが最大角になる前後は7日の満月を控えてひとびとの「気」が過剰になりやすいとき。また大地のエネルギーも活性化しやすいのでテロや殺傷事件、事故、地震や嵐その他の自然現象にも注意が必要かもしれない。

 5月11日:水瓶座1°台から土星が逆行開始(小惑星ダイシンサイとコンジャンクト)


 ◆5月13日: 双子座21°台から金星がOOBのまま逆行開始
(6月3日逆行中日。夏至を経て6月25日、双子座5°台から順行)

 ◆5月14日: 山羊座27°台から木星が逆行開始

  13日の金星逆行前後は気持ちのすれ違いや思い込みの強さが原因となって不要な争いが起きる可能性も。フラストレーションが溜まりやすい時期が続くため、対人関係は出来るだけ過剰期待を避けて冷静さと寛容さを心がけたい。金星逆行時には過去の恋愛やロマンスを懐かしく思い出したり、実際に再会したりする可能性がある。これがOOB期と重なるときは、やり過ぎ・行き過ぎ・一線を超える危険も考えられる。この時期は恋愛に限らずロマンティックな感性を使ってクリエイティブに楽しむには良い時期だけど、無意識に「バラ色の眼鏡」をかけている可能性も大なので、そのあたりは注意が必要かも。もしそんな誰かとの再会があったら「戦友」との再会を祝い、互いを讃えてエールを贈り合う感じが一番かもしれない。また、このあたりも突発的に何かが変化したり、隠れていた物事が明るみに出たりするような可能性を持つ。


5月17日~6月10日:火星が魚座2°台でアウトオブバウンズ(00B)

5月23日: 双子座2°04’で新月!


omega-nebula-11053_1280



★4月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
牡牛座3°『クローバーの花咲く芝地へと昇る階段』


  さて前回の新月期のエネルギーポイントは『自分を識り、自分で立ち、全てを呼吸する』。これはどちらかというと、ダイナミックな外界に対して内面をしっかり確立し、しかも四方に向けて開いておく... という、どちらかというと静的なイメージがありました。そして、今回新しく放射されるエネルギーのポイントは『遠方に視線を定め手の届くところから始める』。少しずつ手近なところから動いていくような感じです。この『出来るところから』『自分の足許を固めながら』という感覚は、この新月期の大きな基盤となりそう..。新月図のアングルは不動宮で、太陽と月が入るのは社会性の10室。もちろん個人単位では、それぞれのネイタル・チャートで牡牛座3°台が何室に入るかによって新月のテーマの活かし方が変わってくるけれど、日本社会全体としては、やはり政府や行政機関の動きや在り方に焦点が当たりそうです。


P1150516



  ところで今回の新月は何年か前にも体験したエネルギーです。おそらく何年かごとにルネーションが起きる度数は、今という時代に何度も経験を繰り返す必要のあるテーマなのかもしれません。で、今回の新月が放射する基盤のエネルギーは、階段を昇っていった先に広々と開けているはずの『クローバーの花咲く芝地』。これは豊かさ、そして幸運の象徴でもあります。豊かさや幸運といっても、ひとによって思い描く理想の形は様々。でも、とにかく今よりもっとずっと解放されて、自由に動けて、のんびり寝そべったり走り回ったり歌を歌ったり、何の心配も無く好きなことが出来そうな空間。とても居心地の良い場所。見渡すかぎり可憐な花が咲き乱れる芝地はどこも美しく手入れされた安全な場所です。そこでなら、きっと自分だけの四つ葉のクローバーが見つかるかもしれない…。わたし達は希望をこめて、それぞれに理想の芝地、夢のスペースを思い描いています。『こんなふうだといいのにな...』

けれど今はまだ、この丘の上に開けているはずの美しい庭園に向かい、一歩、また一歩と長い階段を上がっていく途上です。段をひとつ昇るごとに、ほんの少し景色も変わる。この先何段か上がっていくうちに、もしかしたら今とは全然違う風景が見えてくるかもしれないし、頭の中に描いていた花園の景色だって変わってしまう可能性があります。そして、最終的に辿り着く頂上の芝地がどんなところなのかも、本当は誰にもわからないのです。


clover-828698_1280



  それでも、わたし達はその階段を昇ろうとしています。一歩一歩、踏みしめながら。今出来ることを積み重ねて、いつか望みどおり手入れされた、綺麗で安全な芝地に辿り着くことを信頼しながら。どんな物事でも、ゴールに辿り着く途上には苦しいときがあります。忍耐が必要なときもあれば、途中で息切れすることだってあるでしょう(今ちょっと息切れしてるひともいるかも?)。

ではこの階段を昇る前のわたし達はどうだっだでしょう? 確かに時代の大きなシフトのとば口に立っているらしい...とは感じていました。でもそれと同時に自分個人にとっては、このまま今までと同じような道が続くのだろうと思っていたのではないでしょうか? そして突然、この世界はまるごと全く異なる空間へと押し出され、気付いたらわたし達それぞれに、何やら険しい階段を昇っている途中です。段差の大きさも、広さもその質も、わたし達それぞれに違っているのだとしても。それでも、わたし達を包み込んでいるかに見える世界そのものが、一斉に変わってしまいました。まるで夢を見ている途中で突然シーンが変わってしまうみたいに。


P1150742



  そして前回の新月あたりからは、この「時代のシフト」の第1章第2フェーズが始まりました。前回の新月期は毎日のように新しい展開があり、様々な問題が浮上してきました。そして今回、牡牛座の新月を迎えてこの度数のテーマを経験するというのは、そこに「具体的なゴール」があることを意味します。でも、今目指している「クローバーの花が咲く芝地」は、けっしてはるか遠くの「壮大な旅路の果て」ではありません。一段、一段... ひとつ、ひとつ。とにかく自分に出来ることを日々積み重ねていくこと。無理をせず、肩肘はらず、あまり頑固になったりせず。ただひたすら、まだ見ぬ花の大地を目指して足を運び、手を伸ばす。そしてときには階段に腰をかけてひと息つき、今見えている風景と自分自身とを照らし合わせながら。あるいはしばし眼を閉じ、息を整えながら。「わたし」の内側にいつも息づいているはずの、大自然の秩序を取り戻しながら...。

      では、この度数のエネルギーを補完する対向のテーマは何でしょう?... それは蠍座3°の『家の棟上げ』です。この度数は前にも何回か経験していますね。覚えているかな? その昔、まだ開拓時代の米国の家屋は巨大な材木を沢山使う必要がありました。何故なら、まだ釘も使わずに組み立てる工法だったからです。そのために人々は大きな森のある北米東海岸地域に集落を作って住み、コミュニティの誰かが家を必要としたり、教会や大きな納屋を建てるときは、何百人ものひと達が総出で共に働いたそうです。(ちなみに1800年代後半からは2×4工法が発明されて細い木材でも家が建てられるようになり、西部地域にも人が住めるようになったそうです。その頃にはシカゴが木材の集積地兼取引所となり、これが今のシカゴ商品取引所CBTの前身となりました。)


Barn_raising_-_Leckie's_bar



  今回の新月のベースとなる牡牛座側の3°台が個人の歩みを示唆するのに比べ、こちらのシンボルでは明確に一つのコミュニティが出来上がっています。きっと彼らははるか上まで続く階段を見上げてため息をつくことがあっても、諦めてうずくまったりはしないでしょう。また、ここでは生きていくためにもそうするわけにはいかない事情があります。誰もがこころを揃え、必要なときに助け合う。それが厳しい開拓地で犠牲を出さずに暮らしていくための不文律であり、鉄則なのです。

  今、皆が総出で家の棟上げを行っているところです。棟上げとは、基礎作りが終わった段階で柱を立て、一番高いところに水平にわたる棟木を取り付けることを言います。それって家の骨格や構造、建物の一番大切な部分が出来上がるということ。…あとは壁や屋根をつけるだけ、という段階までいくことです。

  つまり、家を建てる ― その大地で生きるための基盤を作るためには、まずしっかりとした「構造」を造り上げることが必要。その途上では、周囲のひと達の力を借りる必要、互いに助け合う必要がどうしても出て来ます。このシンボルは、互いに目的を共有するひと達が力を出し合い助け合うことによって、自然に派生していった集合体がやがてはひとつのまとまったコミュニティへと成長していくことを示唆しています。

もちろん、その過程で経験する物事には面白くないことも沢山ありそうです。嫌なこと、面倒なことを引き受けなくてはならなかったり、ウマの合わないひとと一緒に働いたりすることだってあるかもしれません。割を食ったり不公平感を感じたり...なんてこともありがちです。それに、ルールを守ることで、「個」としての自由を束縛される面もあると思います。どう努力したって必ずどこかに不満は起きてくるし、そのうちリーダーシップを巡って醜い争いが起きるかもしれません。


P1150615



  結局のところ、わたし達がここで面と向かわなくてはならないのは壮大な力を持つ大自然ではなく、それぞれに違う個性、長所、そして欠点を持つ「わたし」の集合体。ナマのちっぽけな人間なんですね。 だからわたし達は、ともすると相手を抑えつけたりコントロール出来ると思いがちです。自分が正しい、という大前提の下で。そしてその意識は争いの種を蒔き、分裂を生み、コミュニティの構造基盤を弱め、気付かないうちに滅びへと導いていきます。

楽しいときもあれば、辛いときもある。互いに楽しみを分かち合うこともあれば、公平に我慢しあうことが必要なときだってある。それでも、とにかく今、この一段を昇るためにはここで、みんなと一緒に生きていかなくちゃならない...。 わたし達は超人じゃない。大なり小なり、ひとつのコミュニティという構造に支えられて生きてる。そしてその小さなコミュニティは、またもう一つ大きな構造によって支えられてる。社会が複雑になればなるほど、建物が立派になればなるほど、わたし達ひとりひとりは全体の構造を掴みきれない。けれど社会とは、そんな積み重ねが織り合わさることで、複雑で強固になっていくもの。だからこそ、人間は厳しい自然となんとか折り合いをつけ、こうして大地に立っていられるのかもしれない。ほころびが出たらその都度、力を合わせて繕い、新しい材料を補填しながら。ときには朽ちて倒れた柱や施行ミスで歪んだ壁を取り除き、手分けして新たな図面を引きながら...この世界で「それぞれのとき」を全うし、新たな旅路に発つまでは。それを解った上で、危機のときは互いに手を取り合っていくこと。社会の階段。目には見えないこころの梯子。それを同時に踏みしめていく作業。誰も崩落しないように、一歩、そしてまた一歩と。


P1150663



  頑固で動き出すのが遅いと言われる牡牛座の第1ディーカンに在って、この度数は今、人間社会に支えられながら生きる、個としてのわたし達それぞれに必要なこころ構えを示唆しているように見えます。


新月のメイン・シンボル:
牡牛座4°『虹のたもとの黄金入りの壺』


       さぁそんなテーマをベースとして、新月はメインのシンボル『虹のたもとの黄金の壺』を拾っていきます。雨上がりの空にかかる美しい虹の架け橋...。 そのたもとに埋まっているという、黄金がたっぷり詰まった壺。こうした言い伝えは世界各地にあるそうですが、ここではおそらくアイルランドの民話からきているイメージが元になっているのではないでしょうか。その民話によると、この金の壺は「レプラコーン」と呼ばれる妖精 — 小人の靴職人が隠したもの。レプラコーン達が壺のありかを教えてくれることもあるけれど、殆どは徒労に終わってしまうのだそうです。なのでそこから「見果てぬ夢」とか「期待しても手に入らないもの」を意味する慣用句になったのだとか。


clouds-863059_1280



  実際、「虹」はこの世のものとして見えながら、この世には無いもの。空気中の水滴が太陽の光を反射して七色に輝く「現象」を、わたし達は虹として見ているんですね。どこまで追いかけても、けっしてそのたもとには辿り着けません。それにもし辿り着いたとしても、それをこの手で掴めたりはしません。それはわたし達が外の世界に思い描く「夢」そのもの。このシンボルを見ていると、メーテルリンクの「青い鳥」の物語が思い出されます。 幸せの青い鳥を探して旅に出た兄妹が、長い旅の結果に理解したのは…青い鳥がもうすでに自分達の鳥かごの中にいたという現実...。 そんな、夢。

たぶん「虹のたもと」は外の世界のどこにもありはしない。なぜなら、虹のたもとは常にわたし達の居るところ、「ここ」でしかないのだから。虹はわたし達のこころの力が創り出す七色の煌めき。わたし達ひとりひとりが持っている潜在的な可能性。それは見果てぬ夢の中で、地球を、宇宙を、ぐるりと駆けめぐってわたし達の足許に再び帰ってくる。今もひとの数だけ無数の見えない虹の帯が、きっとこの惑星を取り巻いてる。あるものは強く、色濃く。あるものは弱くはかなげに漂いながら。片時も休まずさざめき、脈動し続ける、無数の虹の糸。ならばその端に埋まっている黄金の壺もまた、ここにある。わたし達という、存在の中に。その奥深くに。それを見つけ、育み、現実世界に生み出せるのは、おそらく無数の「わたし」達だけ….。


P1150594



       一方、この度数を補完する対向のシンボルは『火を灯した蝋燭を持つ若者』です。蝋燭を持つ少年と言えば、現代に生きるわたし達は何か宗教的な儀式か聖歌隊の少年? なんてイメージが浮かぶかもしれません。もちろんそれも含まれるだろうと思います。けれどサビアン・シンボルが伝えられた1920年代の米国社会を考えると、このシンボルはもう少し広い解釈が必要かもしれません。

当時の米国は薪や灯油の暮らしから電気を駆使した現代的な生活様式への過渡期でした。1908年には世界最初の電気掃除機が発明され、1930年代にかけては様々な家電製品が誕生したけれど、その価格はとても高価で性能も不安定だったために各家庭の隅々まで普及したとは言えず、わたし達が知るような “電化生活” のはしりを満喫出来たのは知識が豊富で新しいもの好きな大都市部の中流~上流の家庭に限られていたそうです。なので一般の人々にとって、日々の暮らしの中ではまだまだランプや蝋燭の出番も多かったのではないでしょうか(サビアン・シンボルを降ろしたチャネラーのエルシィは当時まだへんぴな片田舎だったオレンジ・カウンティに住んでいました)。


candle-light-2199403_1280



  B.ボヴィは原文の「holding a lighted candle」から、「can't hold a candle to ~」という言い回しが「~とは比べものにならない」という、ちょっと一方を卑下する意味があることを示唆していました。これは街灯が一般的になる前の英国で、道行く人の足許をトーチやローソクの灯りで照らすために雇われた「リンクボーイ」と呼ばれる少年達から来たことばだそうです。「can't hold a candle 」「ローソクを持てない」というのは、自分はリンクボーイにさえなれない…自分は「それ」に値しない、ふさわしくない...ということを意味しています。そしてこの習慣は、やがて米国にも伝わってきました。

けれどこのシンボルの少年は、その手にしっかり蝋燭を掴んでいます。じゃ、それは生活を支えるため? そして危険の待つ凸凹道を行こうとする誰かの足許を照らし、安全に導くため? またはひと仕事終えて自分自身の足許を照らし、家族の待つ家に無事帰り着くため? それとも何かの祭りで灯りをともす役割を果たすため? いえ、きっと突然停電になって、あわてて戸棚の隅にしまってあった蝋燭に火を灯したのかも? そう...もしかしたら、その全てかもしれません。


P1150646



  "candle" の語源であるラテン語は「キラリと輝くこと」を意味します。ならば少年がその手に掴んでいるのは、彼が灯した炎のきらめき。ならば、たとえどんな状況であれ、今その手のうちにともる「小さな火」こそが一番大切な意味を持つのかもしれない...。

  少年は胸に抱えたほのかな灯火を大切に護りながら、自分に課された役割を果たそうとしています。でも、彼がもしリンクボーイなら、送り届けた顧客の窓辺から漏れ出る電灯の光を眩しく見上げながら、自分を蝋燭の炎のように小さく役立たない存在だと感じているのかも。

けれどその火は、生きるために必要な日々の糧を得るための小さな炎であり、誰かの足許を照らしながら、少年がひとり歩む道をもまた照らす、確かなともし火です。それはたぶん仄かな明かりに過ぎない。風が吹けば大きく揺らぎ、はかなく消えてしまう小さな炎。

  でも、消してはいけない。それは便利な電気 ― 見えない何処かから知らない誰かによって送られてくる力 ― のように、全てを明るく照らしたりはしない。けれど、それは自分の意志で、自分の手でともした小さな灯り。今の「わたし」が見る必要のある部分だけを照らしてくれる。そして、いつか輝く松明になるかもしれない炎の種子。だから消してはいけない。大切に護り、ちらちらと燃やし続けていこう。この新月期、たぶんそこから新しい一歩が始まるのだから…。


IMG_0109



  ところで、今回牡牛座の新月が放射するエネルギーを補完する蠍座側は、自分の世界と他者の世界とがぶつかり合い、溶け合い、変容していくプロセスを辿ろうとします。一方牡牛座はといえば、足許を固めて安定させてリソースを溜め込み、自給自足しながら価値を高めていこうとする意志を具体化していきます。

特に牡牛座の第1ディーカンは、頑固さと強い意志を持つと言われる激しい領域 ―  怒れる牡牛、レイジングブルの大地です。(余談ですが "Taurus Raging Bull" といえば、ブラジルのトーラス社が開発した強力な大型リボルバー式拳銃の名前です。これは米国で猪狩りにも使われ、重量もスコープ付きで2~3kgあるという本当に大きくて威力のある銃です)。また、今回の満月が起きる牡牛座3°台は、ケンタウルス族のカイロンが発見された当時に位置していた度数でもあります。


P1150630



  それに加え、ここには知るひとぞ知る恒星アル・シェラタン(シャラタン)が在泊しています。 実はこの星は、凶悪犯罪に関わるという悪名が轟いています。たとえばエルスベス・エバーティンは、このシェラタンに『無謀なまでに怖いもの知らず』『衝動的な行動が危機を呼ぶ』という象意を与えています。このあたりの度数には強権的なタイプのリーダーになっていく人が多いと言われるのもこれならうなずけるけど、牡牛座の安全志向とは程遠い感じがします。また、同じく恒星研究に生涯を捧げたダイアナ・K・ローゼンバーグは、やはり膨大なフィールドワークからこの星を「大火」「戦争」「テロ」「地震」などと関連付けています。けれども同時に彼女は『歴史的な伝説になり得る変革的な出来事』『手を使う技』とも関わると書き遺しています。なので、この位置がカイロンのテーマに色濃く関連する発見時の度数だというのは、本当に興味深いです。

カイロンにも様々な象意がありますが、ひとつ共通するのは輪廻の回廊を幾重にも巡る中で溜めてきた澱みをひとつひとつ手ですくい上げ、浮かび上がらせるような働きをするという要素かもしれません。わたし達の深いところに潜む、火に焼かれるよう傷の鋭い痛みに耐える経験。あるいはこれまで積み重ねてきた経験から得た現実への理解が全て崩れ去ってしまうような闇のトンネル。そんな意識の深淵とも言える体験を通して大きな変革をもたらすことを約束する、これは小さくて大きな星です。


P1150518



  カイロンはまた、手を使うヒーリングにも関わるとされています。レイキや気功などもその一種かもしれませんね。ただしカイロンが関わるそうした癒やしの境地に到達するには、一朝一夕にはいきません。うずくような衝動に負けず、背負うものの重みに潰されず、少しずつ、確実に自分の内奥と直面していく作業を必要とします。すべてを空に戻し、新しいエネルギーに変えるために。......それは結局、わたし達自身の中に存在する虹のたもとを、黄金の壺を、はっきりと「見る」ことなのかもしれません。それはたぶん、ただ「信じる」ことなどはるかに超えた行為、ただ「何か」としか表現しようのない体験なのではないでしょうか。


P1150720



  虹と黄金。それを補完する蝋燭の仄かな灯火。見果てぬ夢と、それを支える小さな炎。時代が大きく音を立てて動こうとするこれからの激しい年月を想いながら。ときには夢が破れて絶望に変わることがあっても、わたし達の内部に燃える小さな炎がある限り、それはいつしか絶望を燃やし尽くし、灰の中からまったく新しい光景を見せてくれるのかもしれません。

遠い宇宙の彼方、アル・シェラタンが輝くところ。そして死と不死を等価にすることで自らを永遠に癒やしたカイロンが生まれたところ。

わたし達が気付こうと気付くまいと...この新月は、本当に奥深いフォースを放射しているんじゃないかなぁ...。



eso0005b




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



April 12, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント4/13【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年4月13日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
--------------------------------------------------------------------------

来週4月20日付のコラムはお休みさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫

  “米国のトップエコノミストの一人で前FRB議長のジャネット・イエレン氏は、今年のGDPが30%縮小すると予測したが、50%に至るモデルをも見てきた。”

 — Megan Henney
   “Coronavirus Unemployment Could Hit Post-Depression Record, Economists Say”
   www.foxnews.com 2020年4月10日付


  “ジェローム・パウエル氏とスティーブン・ムニューヒン財務長官は、この一時封鎖が米国経済の心臓部をどれほど空洞化しているかを過小評価している可能性がある。”

 — Review and Outlook
   “The Fed’s ‘Main Street’ Mistake”
   Wall Street Journal 2020年4月10日付

  “ドナルド・トランプ大統領は金曜『国が健康を取り戻したと判明するまで... 経済活動を再開しない』と述べた。『我々はその日付を注視している。その確かな日付が達成されることを願っているが、国が健全になっていくと解る時までは何もやらない』”

 — Lora Koloday, Sam Meredith, Yelena Dzhanova
   “Coronavirus Live Updates”
   www.cnbc.com 2020年4月10日付


  火星、木星、土星、冥王星を含む4つのコンジャンクションが4月4日までに形成され、今日4月10日の聖金曜日には世界で10万人以上の死者が出ているという最新の報告にもかかわらず、COVID-19のパンデミックにまつわるパニックは衰退し始めている。惑星サイクルも終盤にかかった段階で顕れるポジティブなシフトは、先週、世界中の株式指数においても顕著だった。火星が木星、冥王星、土星の3惑星とコンジャンクションを形成した3月20日〜31日、世界の株式市場の多くが2月12日〜20日に示現した史上最高値または数年ぶりの高値からの歴史的下落に終止符を打った。その大規模な下落のスピードは、これを歴史的なものとするに十分だった。

  たとえばダウ平均は、約1ヵ月で11,355ポイント(38.4%)を失った。3月23日につけた18,213の安値(当時火星が冥王星にコンジャンクト)からダウ平均は4月9日木曜の高値24,009まで上昇、2週間強で5796ポイント(31.8%)の上昇をみた。これもまた歴史的だと言える。これら惑星サイクルの終わり(ウェイニング・フェーズの終わり)から新しい惑星サイクルの始まり(ワクシング・フェーズの始まり)への移行は、市場サイクルの終わり(弱気)から新たな市場サイクルの初期段階(強気)への移行とほぼ完全に同期している。

人間活動(金融市場)におけるこのサイクルと惑星サイクルとの相関関係は、ここ2ヵ月というもの非常にうまく機能してきた。実際、この相関関係はこれ以上と言えるものはなく、アストロロジーの研究が社会にとって素晴らしい価値を持つ理由を示してもいる。また市場のタイミングツールとしては、私が知る中でもリバーサルという点においてはその一貫性と正確さにおいてこれに匹敵するものはない。

  火星、木星、土星、冥王星によるウェイニングからワクシングへのフェーズ・シフトによって示されるこうした変化は、世界の株式市場に見られただけではなかった。金は先週1754.50まで上昇し、7年ぶりの高値を更新した。たった3週間前の3月20日には、金は2019年11月と同水準となる最安値1450を試していた。原油もまたもう一つのスタープレイヤーだった...ある時点までは。

3月30日、まさにウェイニングからワクシングへの移行のまっただ中で、原油は19.27で取引され、18年ぶりの安値を更新した。だが週の取引最終日だった4月9日には28.36まで騰がり、50%近くの上昇となった。ところがその日の引けまでに22.57まで売られ、1日で20%以上の下落をみた。原油は木星と海王星に支配されており、こういった急激な上昇と急激な下落という不規則な動きはおそらく前週末4月4日に起きた木星・冥王星コンジャンクションに関連していたと考えられる。

木星・冥王星は今後数ヵ月の間、こういった主要な惑星がアスペクトを形成するための「ホスト」のような役割を果たす。何故なら2020年12月21日冬至に水瓶座0°台で起きる木星・土星コンジャンクションまでに展開していく惑星サイクルの中ではこの組み合わせが最も長期のものだからだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “米国は新たな時代の計画を立てる喫緊の努めを果たすと同時に国民を疾病から護らねばならない。”

 — Henry Kissinger
   “The Coronavirus Pandemic Will Forever Alter the World Order”
   Wall Street Journal 2020年4月4日—5日付

  “債権投資大手ピムコの最高投資責任者マーク・キーセルは『第一の優先順位は債務の返済となるだろう。我々はV字回復は期待していない。期待しているのはU字回復だ』と語った。”

 — Josh Mitchell and Rebecca Elliot
   “Legacy of Crisis: Debt Surge” 
   Wall Street Journal 2020年4月10日付

  念のために言っておくと、V字やU字型の回復を期待している市場アナリスト達がアルファベットの意味を正しく理解しているとは思えない。彼らが景気回復について語っていることはわかっているが、私は株式市場のパターンについて話している。また私は、「自分は知らない」ということを知っているのを認める。だが私は何十年もを研究に費やしてきた。だから長期サイクルにおける歴史的な市場のパターンについても大変精通している。私はチャートの専門家が株式市場の「W字型」回復と定義するものを見ているのだ。つまり、私達の講読者版リポートや最近開催したウェビナーで概説したように、7週間〜10週間、もしかすると2ヵ月〜6ヵ月間は健全な反騰が続き、その後2021年の土星・天王星スクエアに向かって(そしておそらくはその期間を超えて)もう1つの下落が待ち受けるということだ。

キッシンジャー博士が書いているように、私達は新たな時代、全く新しい世界秩序の崖淵に立っている。これは、2020年12月に起きる木星・土星コンジャンクションが意味する20年、200年、そして800年のサイクルと合致している。つまりこの木星・土星サイクルが1802年以来、主に地性星座宮の組み合わせで起きてきた後で風性星座宮の140年シリーズが始まり、それは1226年以来最初の連続した風性星座宮のサイクル(800年)だということだ。今私達はアルファベットではなく時代の話をしている。そしてほとんどの長期サイクルは底(安値)とともに始まり、その数ヵ月後または数年後に二番底が続く。

  ところで今回はこの新時代、または新しいエポックが始まっていくという観点を裏付けるもう一つの長期的なジオコズミクス研究について話してみよう。私がこれまでに書いた最初の本の中に『進化アストロロジー:ホロスコープを巡る魂の旅』と題されたものがある。(これは、今ではアストロロジーの研究において非常に人気のあるテーマについて書かれた最初の本だった。)その中で私は「帯電ポイント(charged point)」という概念を紹介した。

その本の『惑星ペアサイクル:集合体のパターンを突破する』という章において、私は2惑星がコンジャンクトした位置が黄道上の「帯電ポイント」になると述べた。コンジャンクションが起きた度数は、関わり合う2惑星が持つ原理の合成となる特質を帯び、そしてそれら2惑星の次のサイクルが始まるまで効力を発し続ける。そして別の外惑星がトランシットでこの「帯電ポイント」にアスペクトするたびに、惑星ペアサイクル(同調サイクル)の性質に関連する出来事と同期する可能性がある。これは、次の基本的な仮定へと繋がる。すなわち『2惑星によるペアサイクルの周期が長ければ長いほど、その潜在的な影響は人類の問題に影響を与える可能性が高い』。

  アストロロジーの研究においては通常、多数の生命が失われるか脅かされる健康関連のパンデミックは海王星(病気)と冥王星(生命への脅威)によって表され、多くの場合土星(損失、または損失への怖れ)も関連付けられる。私達は今日のパンデミックが32年~37年サイクルの山羊座の土星・冥王星コンジャンクションに起因すると見るが、それはこのコンビネーションの下で社会、政府、経済の構造が大規模な変容と再構築の時期を通過し、その途上で古くなった構造を放棄(終了)することを余儀なくされ、それに代わる新しい構造を発見・構築する必要に迫られるという結論にアストロロジャー達を導く組み合わせだ。

しかしながら、アストロロジャーとしての私達には、何故このパンデミックの間に起きた主要なハードアスペクトに海王星という存在が見られなかったのか? と疑問に思うことがしばしばあった。だが、ある一つの原理、つまり「帯電ポイント」の原理を使って考えるなら話は別だった。2番目に長い惑星ペアサイクルは天王星と海王星の171年サイクルだが、それは1993年に山羊座18°〜20°で起きている。そしてこれは2020年1月に起きた土星・冥王星コンジャンクションの位置山羊座22°台に非常に近い。実際、山羊座22°台で起きた土星・冥王星コンジャンクションは現在、山羊座18°〜22°の領域を少なくともこれから32年~37年の間、天のスーパー帯電セクターに仕立てている。また1965年〜1966年には、3番目に長い惑星ペアサイクルが健康を司る星座宮、乙女座16°〜17°で起きている。トランシットの海王星は、2019年11月〜2020年2月まで、ちょうどそこに在泊していた(オポジション)。それはまさに虚偽や誤解を招くような報道に満ちた海王星の雲の下で今回のアウトブレークが発生し、致命的な行進を始めた時期にあたる。

  こうして見ると解るとおり、このマンデーン・アストロロジーの概説メソッドに従えば、海王星と冥王星はこのヒステリー、パニック、生命への脅威の爆発においては非常に突出した存在だったのだ。

ここで良いニュースは、海王星が現在この「帯電ポイント」から離れつつあることだ。今年はもう戻ってこない。とはいっても突然ウイルスが消えるわけではないし、社会的背景の中にあって人類の互いへのふるまいが以前の状態に戻るわけでもない。何故なら冥王星が絡む時は、新しい構造が生み出されて新しい方向へと向かい、それが集合体の意識の確固とした基盤となっていくほどの「全面的な降伏」が起きないかぎり、癒やしが完了することはないからだ。

  冥王星の下では以前の状態に戻ることなど出来ない。戻るとしても因に対する果としての「病の再発」だ。冥王星の影響力は、アスペクトのオーブ圏にある時間帯に限定されることはない。発効期にはそのアスペクトが孵化する時間帯も含まれている。これは、もし冥王星がもたらすレッスンや改革への促しが明らかな「治療」やヒーリングへと繋がる「変容した行動パターン」を具現化しなかった場合、後に再びそのフォースを放射するために力を内在させる時だ。

そしてこれが集合体に適用される時、それは私達の個人生活における行動パターンのみならず、集団として互いに相対する際の行動パターンにも影響を及ぼす。また同時に人類と地球や環境との関係性にも適用される。

私は地球温暖化の話をしているのではない。私が言及しているのは汚染や廃棄物、そして地球の特定地域が細菌、バクテリア、ウイルスを収集することを許している不注意さだ。もしあまりに長く無視されるなら、ついにそれらは解き放たれ、私達の健康と存在そのものさえ脅かす原因となる。

  これが現在私達がその渦中に在る冥王星期であり、水瓶座の木星・土星コンジャンクションが今年終盤に起きて大胆で輝かしい新たな世界に突入する寸前の様相だ。だが冥王星は、米国や中国などの主要国、ドナルド・トランプ、ピーター・ナバロ、ジェローム・パウエル(米国)などの世界の重要なリーダー達、またニューヨーク証券取引所、アムステルダム証券取引所(世界最古の取引所)、上海証券取引所、連邦準備制度理事会のような主要機関など、すぐに思いつく例を挙げるだけでもこれだけの数のネイタルチャートに対しあと数年の間ハードアスペクトを形成し続ける。

読者の皆さんは自分自身の想像力を駆使し、これらの実体にどんな改革が行われ、より良い世界の再生にどう繋がっていくのかを思い描いてみてはどうか。何故なら最終的に、冥王星は変容を意味するだけでなく、改善と再生をも意味するからだ。これはアストロロジーが提供する「理解」の一種であり、それはどんな社会にとっても潜在的に非常に価値あるものだ。

  さて、トレーディングを念頭に短期的に天空で起きている事象に簡単に触れて今週のコラムの締めとしよう。

今週は太陽が木星・冥王星コンジャンクション(4月14日〜15日)にスクエアを形成する。木星・冥王星のサイクルとその力学は、今週非常によく働くことになる。来週は太陽が土星にスクエアとなり(4月21日)、その後冥王星が逆行に転じ(4月26日)、太陽が天王星にコンジャンクトする。COVID-19の死亡者の増加率は横ばいにはなってきているが、その角度はまだまだ険しい。トレードの観点から見るなら、太陽・木星と太陽・天王星のアスペクトは市場のリバーサルとは最も強い相関関係を持っている。

そしてそのどちらもが、非常に高い頻度で短期間ではあるが急激なリバーサルと同期している*。だがこの時期と牡牛座の新月(地域により4月22日〜26日/日本時間23日11:25頃)を過ぎれば市場のボラティリティは落ち着くのではないだろうか。また水星も4月10日には魚座を離れ牡羊座に入居する。情報の混乱や不確実性(魚座の水星)は、私達のリーダーが発するより率直かつ効率的なコミュニケーションに道を譲っていくことに期待しよう。これは政治的にも健康に関する領域にも言えることだ。

このパンデミックがどう進行していくかについて提供されたモデルはあらゆる側面に拡がり、個人または企業にとって具体的なプランなど何も立てられない状況となっている。だがそれも変化していくだろう。山羊座の土星と冥王星がそうあれと要求し、牡羊座の水星がそれを生み出す。私としては、これらの学術的モデルが実際に有用で信頼度の高いものとなるように絞り込まれていくことを期待している。

*現在、トランシットの天王星はニューヨーク証券取引所設立図(バトンウッド・チャート)のMCと金星の上に来ている。






訳文ここまで
——————————————————