May 2020

May 31, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント6/1【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年6月1日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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来週はお休みします。その次の回は抄訳をUPしようと思っています。


≪ 先週をふり返って ≫

  “アルゼンチンは金曜日に海外債権者への利息の支払いを怠り、経済的に包囲された国から再びデフォルトの領域に向かって突出することになった。”

  — Natalie Alcoba
    “Argentina Defaults Again as Debt Talks Progress”
    www.Aljazeera.com 2020年5月22日付

  “中国が企てた香港版国家安全法制に関する米国の対応への懸念によって外国為替市場には慎重なムードが高まり、米ドルは水曜に上昇、中国の人民元はおよそ9ヶ月ぶりの安値を記録した。米国通貨は火曜に急落したが、これは強いリスク志向が投資家をより危険な通貨に向かわせたためだ。”

  — Reuters
    “Yuan Hits 9-Month Low as US-China Tensions Return”
    2020年5月27日付

  “まるでデジャヴが再び蘇ってきたかのようだ。”

  —  Yogi Berra

  世界の株式市場は、金星が逆行に転じた翌日の5月14日に示現したメジャーサイクルの安値を後に上昇を続けた。火星が3月20日〜31日に木星、冥王星、土星との一連のコンジャンクション(すなわち新たな会合サイクルの始まり)を開始するにつれて起きた3月19日〜23日の歴史的な大暴落を受けて、この反騰はほとんどの指数において新高値を更新している。当時私達はこの稀な宇宙現象を、パニックのピークと新型コロナウイルスの感染増加率のピークの可能性が高い時期として予測していた。

また世界の経済活動は、特に米国内のそれは、土星、金星、木星のトリプル逆行期に感染状況がフラットなカーブを描き始めるにつれて再開していく可能性が高い(5月10日~14日)と予想していたが、これもその通りになった。

 世界の経済活動が再び動いていく中、世界の株価は特に5月14日につけた安値から急騰している。米国を含む多くの国では、3月19日~23日の弱気相場の安値から今や40%以上もの上昇をみている。

  ジオコズミック・サインの研究は、この反騰について何を語っているだろう? それは私達にとって何が起きているかを理解し、将来のためにどんなプランを立てればよいかを考えるにあたって役立つだろうか?

まず初めに、この直近の反騰は、いまだに魚座の海王星とスクエアを形成中でしかも双子座で逆行中の金星下で展開していることを理解しなければならない。また、滞留中のトランシットの木星が “バトンウッドチャート” すなわちニューヨーク証券取引所の設立図(1792年5月17日)の海王星に正確なスクエアとなる山羊座27°からその逆行運動を開始するという事象も同時進行だ。

この組み合わせは、デジャヴの再来だと言える。つまり私達は、2019年にまん延していた「非合理な活況」に立ち戻っており、海王星の甘い薬が切れて山羊座に戻る土星(7月1日~12月17日―21日の冬至)が突き付ける現実が今年後半に示現してくる時、かなりの確率でヒステリーとパニックが再び悪化する可能性があるということだ。

  逆行が、その時点からそれほど遠くない以前からその時点までの間に完全には解決されなかったある問題を浮上させ、それが生じた時期に立ち戻ることを意味する可能性があると考えれば、たった4日間(5月10日〜14日)のうちに土星、金星、木星が逆行するというのは興味深い。

私達は本当にもうパンデミックの問題を解決したのだろうか? 経済は本当に危機に襲われる前の状態に戻るだろうか?

金星逆行はしばしば国や中央銀行の金融政策や財政政策の変更に関連し、これが通貨市場の混乱に繋がる可能性があることは以前にも述べた。先週はアルゼンチンが海外債権者への支払い不能によってデフォルトした。中国人民元が9ヶ月ぶりの安値まで下落したのも先週だった。これは中国が経済開放を続けるにあたり、世界貿易で優位に立つために通貨を切り下げようとしているのではないかというアナリストの見解によるものだ。にもかかわらず、株式市場は暴落後の最高値を更新し続けている。

  この明らかに矛盾したふるまいを理解するために、金星逆行が魚座の海王星にスクエアを形成するという主題に戻ろう。

2019年に私達が何度も論じてきたように、海王星と魚座は「非合理な活況」に関連している。特に木星が関与している場合はそれが顕著だ。今回木星は、直近の安値が示現した5月14日に山羊座27°で逆行に転じたことで “バトンウッドチャート” 上の天秤座27°に在泊する海王星に対し正確なスクエアを形成したことをもって関与することになった。

昨年、射手座の木星と魚座の海王星との間で起きた3回にわたるウェイニングスクエアのシリーズ(『フォーキャスト2019』で論じた「セットアップ」〜2020年の「断崖」— 山羊座のステリウム)での体験からも理解出来ると思うが、この3回のシリーズでは、過剰な楽観主義と自己満足の状態が予想外の “ショック” な出来事( “ブラックスワン” またおそらくは選挙結果)に対し、完全に脆弱で対応する準備ができていない状態となる可能性がある。

そして、非合理的な高揚感と妄想が現実(山羊座の冥王星・土星コンジャンクションなど)によって破壊された時、市場は暴落する可能性がある。換言すれば、2019年の木星・海王星スクエア、そしてそれがもたらす「非合理的な活況」によって導かれる「ショックに脆弱な特質」というテーマは、NYSE設立図上の天秤座27°に在泊する海王星と山羊座27°の木星の組み合わせによって再び戻ってきたということだ。

  これは5月のほとんどの期間そこに存在する。そして一つの疑問が生じる:木星が6月にNYSEの海王星とのアスペクトを離れ、土星が7月に山羊座に戻ってから12月のほとんどをそこで過ごす時、何が起こるだろう?

ちょうど2019年のような相場付きが再び示現し、その後に続いて2020年2月〜4月に起きた様相が繰り返されるのだろうか?

その可能性はある。土星が山羊座に戻るということは、今年初めに解決されなかった全ての問題に対する厳しいリアリティ・チェックの時となるかもしれないからだ。

  先週の他の市場を見れば、銀は18.55の数ヶ月ぶりの高値に急騰したが、金は4月14日の7年ぶりの高値1788.80や5月18日のダブルトップ1775.80を超えることができなかった。

先週つけた1684がハーフプライマリー・サイクルの安値でない限りは(その可能性はある)、1750近辺で呻吟した金には銀に対する異市場間弱気ダイバージェンスが継続していると考えられる。

原油は株式市場と同様に先週も好調で、5月29日金曜に35.77に達し、4月21日の安値6.50以来の最高値を更新、1ヶ月で350%の上げを達成した。

一方ビットコインは再び上昇し、5月25日のプライマリーサイクルの安値8630まで下落した後、週末に向けて再び10,000に接近している。

だがより大きな話題の一つは、金星逆行に関連している。金曜に1.1144と、3月27日以来の最高値に急騰したユーロ通貨だ。金星はお金を支配するが、通貨もまた同様だ。

金星はまた、愛をも支配する。お金と愛。その一方が欠けていれば、もう一方を簡単に手にすることは出来ない。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

 ビートは続く ビートは続く
 脳ミソじゃドラムがリズムを刻んで
 ラ・デ ダ デ ディ  ラ・デ ダ デ ダ

 婆ちゃん達は椅子に座って思い出話
 男の子はキスが欲しくて女の子を追いかけまわす
 車はいつだって速く速くと走りまわる

 なのに能なし共はまだ泣きっ面
 「よう、相棒 金持ってねぇか?」

 — Sonny and Cher  “The Beat Goes On” 1967年

  金星逆行(5月13日~6月25日)の中間地点は今週、6月3日~4日だ。これはしばしば金融市場の転換点となるが、とりわけ逆行時点(5月13日)近くに反転しなかった市場がその候補となる。逆行の金星(双子座)が6月2日に火星(魚座)にスクエアを形成し、射手座の月食で週が終わることから、今週はさらなる注目が必要だ。

金星と柔軟宮(双子座、射手座、魚座)に関わる全ての活動は、他者が何を望んでいるか、またはなぜ彼らがそのように行動しているかを理解することが困難な者同士の間に生じる潜在的な誤解や過剰反応が起きやすい、ワイルドな週になることを示唆している。

もしかしたら(おそらく)、彼らには隠している下心や動機があり、それは過去に彼らを引き付けた何かまたは誰かに関連しており、彼らはそれをもう一度燃え上がらせるという幻想を持ったり勘違いをしている。それは前に一度終わったことなのだが、今の彼らはそれを見過ごして無かったことにしたいと思っている。

だが、そのような過去の未解決の問題を見落とすことには注意が必要だ。問題はまだそこに存在し、デジャヴのように繰り返すことになりかねないからだ。金星・火星のスクエアは、ソーシャル・ディスタンシングのガイドラインに関して特に脆弱さをもたらすことになるかもしれない。

人はお互いに繋がりたいと感じており、ハグをしたり、情熱や親密さを表現したいと思っている。だからマスクをつけて6フィートの距離を維持しようとするのは困難に感じられるかもしれない。したがって人々がこうしたガイドラインに違反する可能性は高く、金星が(土星と木星もともに)逆行していることから、その結末に直面することになるかもしれない。

コロナウイルスの新たな感染事例が急増する可能性はある。今週は、社会的なふれ合いにおける安全対策を維持するためには重要な週だ。

  金融市場に関しては、今週終盤までに急落または急反騰が終了し、市場が再び反転するという見通しを立てておきたい。そしてその後私達は、海王星と水星が逆行し、金星が順行に転じる一方で夏至と同期した強力な日食が起きる6月22日±1週間に焦点を合わせることになる。この期間はより長期の市場サイクルが完了する時期であり、来週見られるであろう市場の反転に比べてより大規模で、より持続的な市場反転の可能性が強調されているからだ。


 Sonny and Cher  “The Beat Goes On” 1967




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:59|PermalinkComments(0)│ │金融アストロロジー 

May 24, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント5/25【金融アストロロジー】

<5月23日の新月>は一つ下の記事になります。よろしければそちらもどうぞ🌱

レイモンド・メリマン・コラム  2020年5月25日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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Note:月曜の米国市場は祭日(メモリアルデー)のため休場となる。

≪ 先週をふり返って ≫

  “5月18日月曜、モデナのCOVID-19ワクチン候補 — 米国市場における最有力候補 — が臨床試験フェーズ1被験者に免疫反応を起こさせたようだというニュースで重く沈んだハートが舞い上がった。モデナの株価も急上昇し、評価額は290億ドルに達した。これは今現在、商品を一つも販売していない企業としては驚くべき離れ業だ。しかし、これほどの熱狂に果たして見合うだけの理由はあったのだろうか? モデナはメディアに電撃を走らせたが、情報の中身はほとんど無いに等しかった。彼らが開示したのはデータではなく、そのほとんどが言葉だった。”

— Helen Branswell
  “Vaccine Experts Say Moderna Didn’t Produce Data Critical to Assessing Voved-19 Vaccine”
  www.statnews.com 2020年5月19日付


不確実性。混沌としたシグナル。それが先週起きた逆行の金星から海王星へのスクエアが持つ性質だ。このアスペクトはもうしばらく続く。7月末まで3回にわたって形成されるからだ。現実はどこにも見えず、何事も明確ではない。だから自分自身に、あるいは周囲の人々に余計なストレスをかけることなく、ただゆっくり腰を下ろしてリラックスするように心がけよう。詳細なプランなど立てようもない時だ。だから今、この瞬間に生きる術を学ぶことだ。

  5月18日月曜、COVID-19との戦いにおいてモデナが有望なワクチンを開発したというニュースによって、ダウ工業平均は爆発的上昇をみた。その日のうちに、ダウ平均は金曜の引け値から1000ポイント以上も騰がったが、これは私達のマーケットタイミング・メソッドにとって有意な結果だった。5月17日のウェビナーにおいて「5月13日の強力な金星逆行がサイクルの高値または安値と同期するのか?」という質問を受けた。これに対し、私は「翌日の5月14日にメジャーサイクルの高値または安値が示現する可能性が非常に高い。だがこの時間帯はまだ発効中であり、もしダウ平均が週初めに1000ポイント急騰するなら、おそらくハーフプライマリー・サイクルの天井になる可能性も持っている」と答えた。そして市場はそう動いた。

ダウ平均は5月18日月曜に1000ポイント急騰して24,708の高値をつけ、その後は横ばいとなった。その後ダウ平均は、他の指標とともに5月21日には24,718とわずかに上昇した。しかしながら、他の市場(S&P、ナスダック)とは異なり、先週のダウ平均は4月29日につけたサイクル高値24,764を超えることはなかった。これまでのところ、5月14日の安値は維持されており、5月21日につけたダブルトップの高値もそのままだ。したがって、私達は金星逆行時、とりわけそれが海王星にスクエアを形成する場合に典型的に見られる混ざり合ったシグナルと不確実性の中に在る。

モデナのワクチンがCOVID-19の解決策になるかどうかへの確信など誰も持っていない。あるいは金星逆行と5月15日の★★★CRD(ジオコズミック重要変化日)が世界の株式指数サイクルの安値または高値、またはその両方と合致したかどうかについて、誰も確実なことは知らない。

もちろん私は、多くの読者がある種の占いツールとしてアストロロジーを捉えていることを知っている。だが実際、それはアストロロジーがどう機能するものなのか、あるいはそれが社会にどんな価値を提供するのかを言い得てはいない。アストロロジーとは、人間の活動サイクルと関連して顕れる事象の頻度を歴史的確率に基づいて予測するツールというカテゴリーに属する研究を指す。つまり、100%の確実性をもって事象を予言する「ご託宣」ではない。

  私達は、80%かそれ以上の相関関係を示す研究結果を使用している。市場サイクルの頂点に対し、100%の相関性を示すレベルのジオコズミック・サインは非常に稀だ。もしそれを求める人がいるなら、他を探すべきだろう。熟練したトレーダーなら、どんな市場研究も100%「当たる」などということはなく、調査方法が異なればほとんどの場合、異なるシグナルを得ることを知っている。つまり、ほとんどのケースにおいて、それぞれの市場研究は過去との合致に基づく見通しが互いに相反する結果をもたらす。プロフェッショナルなアストロロジャーも同様で、アストロロジーのシグナルに関して示現するそんな傾向を良く知っている。

たとえば金星逆行だが、これは過去に、12取引日、そして通常は7日以内のオーブをもってプライマリーサイクルに対し80%の相関性を維持してきた。そしてその80%の事例において、2/3が天井であり1/3が底だった。また時に両方が示現することもあった。特定のテクニカル研究と併せて駆使するサイクル内パターンの知識は、アナリストが予測を行いトレード戦略を立てる際の助けとなる。

  だが今は前に進もう。3つの惑星(土星、金星、木星)が揃って逆行した5月10日〜14日を過ぎて、言うは易く行うは難しだ。このセットアップ自体が、ほとんどの金融市場における大規模な反転との高い相関性をもっている。これは先週の金と銀において顕著だった。銀は5月20日水曜、18.16まで急騰した。これは2月24日に18.92をつけて以来の最高値だ。また金は5月18日月曜に1775まで舞い上がったが、現行サイクルの新高値をつけるには至らなかった。4月14日の1788.80がまだ立ちはだかっている。原油も印象的な反騰を続け、5月21日木曜には34.66の高値をつけ、4月21日安値6.50から5倍という上昇を見せた。またビットコインは5月18日に10,000を試し、数ヵ月ぶりの高値を更新しようとしている(サイクル最高値は5月8日につけた10,078だ)。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “コロナ禍によるロックダウンは、毎日の二酸化炭素排出量に対し「極端な」効果を発揮した。ロックダウン実施のピークとなった4月上旬までの間に、世界で17%の減少をもたらしたのだ。このレベルが過去に見られたのは2006年以来のことだ。石油、ガス、石炭などの化石燃料を燃やすことから排出される二酸化炭素は地球温暖化の最大の要因となる温室効果ガスであり、散逸する前に大気中に約100年留まるとされる。”

— Doyle Rice
  “Pollution Falls During Pandemic Peak”
  USA Today 2020年5月20日付

  “「発展期」として知られる1890年〜1920年は、米国の歴史において何回もの変化を経験した時期だ。米西戦争(1898年)は、グローバルな介入に向けてのシフトを象徴する典型例だ。人口増加、押し寄せる移民の波、産業の発展やその他の要因が、多くの米国人を、国家の利益により見合うよう政府のシステムを根本から変える必要があるとの結論に導いた。そして建国時代の伝統的な姿勢とは異なる新たな外交戦略を打ち出した。こうした変化の一つが、海外の紛争において軍事行動を取ることへの意欲の高まりだった”。

— Bill of Rights Institute
  “The Turning Point in U.S. Foreign Policy”
  https://billofrightsinstitute.org

  5月13日の金星逆行は、歴史的にプライマリーサイクルとは80%の相関性を持つにもかかわらず、株式市場ではいまだ明確なサイクル高値または安値が示現していない。ハーフ・プライマリーサイクルを含めれば、相関性の確率は91.3%だ。こうしたサイクルの一つが金星逆行周辺で起きなかった場合はミッドポイント近くでそれが起きるケースが多く、今回の場合はそれが6月3日〜4日だ。また、金星が順行に転じる時期の近辺(6月25日±10取引日)も、プライマリーまたはそれ以上のサイクルと非常に高い相関関係がある。

また6月18日〜30日の時間帯を観察するのは興味深いことだろう。この期間はさらに3つの惑星が方向転換し、その上さらに強力な2回目の木星・冥王星コンジャンクションが起きるからだ。つまり、6月18日に水星が逆行を開始し、その後6月22日に海王星が逆行に転じる。そして6月25日には、金星が順行に転じる。6月30日には木星が冥王星にコンジャンクトするのだ。COVID-19のパンデミックとそれに関わる規制の未来がどうなるか、その不確実性はそれまでは明瞭にならず、見極めることは出来ないだろう。将来の経済についても同様で、水星が順行に転じる7月12日、または3回目にして最後の金星・海王星スクエアが成立する7月27日までは不明瞭だろう。

ではいつになったら私達は、このパンデミックについての明確な見通し — 真のターニングポイント — を得始めるだろうか? 先週のウェビナーで論じたように、海王星が「スーパーチャージ度数」である乙女座15°〜19°へのオポジションのオーブ圏内から脱する2021年2月を過ぎるまでは、おそらくそれは起きないだろう。これは111年〜143年サイクルを持つ天王星・冥王星コンジャンクションが1965年〜1966年に起きた度数だ。

  『フォーキャスト2020』において、私は今年を「チェックメイト」の年、そして「時代の終焉と新時代の始まり」だと描写した。それは木星、土星、冥王星、そして月のサウスノードが山羊座を運行する「カプリコーン・ステリウム」に基づいた分析だった(木星・土星のコンジャンクションは実際には2020年12月21日冬至当日の水瓶座0°で起きる)。当時、その「チェックメイト」は米中間貿易戦争、あるいは米国とイラン間の地政学的緊張を示唆する可能性があると思われた。これらの紛争ではどちらの側も引き下がろうとはせず、誰かが手ひどく傷つき大怪我をする前にウィンウィンの解決をみることは無さそうだった。

そして今、私はこの「チェックメイト」が新型コロナウイルスのパンデミックにも適用出来るのではないかと考え始めている。そうであれば、勝者は母なる大自然とエコロジーだ。そしてひどく傷つき大怪我をしたのは近年、自然とエコロジーに対し「友好的」とは言えなかった当事者で、交通機関(航空、自動車)、製造業、エア・トラベル(観光業)、そしてエネルギー(石油)などがそれに当てはまる。ある意味、これらの産業はCOVID-19のパンデミックを通して母なる自然とエコロジーに「チェックメイト」されてしまった。誰も旅行に行けず、多くが働くことさえ出来なかった。

  ともすると私達は、自分の人生にもたらしたネガティブな物事を通してCOVID-19を見がちだ。この病は多くの人々を苦しめ、死をもたらした。しかし、これには結果としてポジティブな展開もあり、今後も多くの前向きな事象が展開していくだろう。すでに私達は、こうした健康上の問題を解決し、この地球上で生活する際の安全性と護りの力を高める新たな便益を開発するために、創造的で革新的なアイデアが頭をもたげようとする様子を目の当たりにしている。これはまさに、5大最遠惑星のうち3つ(木星、土星、冥王星)が互いにコンジャンクションを形成する新しい時代の始まりだ。1年のうちにこの稀な宇宙的事象が起こり、すでにこの間、突然起きてきた生か死かという状況のさなか、新時代の現実に適応する必要性に押されて新たな発明がもたらされようとしている。これはマンデーン・アストロロジーを研究する人々にとっては驚きではない。何故なら「2020年のカプリコーン・ステリウム」は、私達が生きている間に経験することなどなかった事象だからだ。

直近で10大会合サイクル(木星とそれより外側を公転する惑星達とのコンジャンクション・サイクル)のうち3つが1年以内に起きたのは、1882年〜1883年だった。それは、人類の歴史が辿る方向性を永久に変えてしまうような時代が始まった1890年代の直前のことだ。そしてそれは、経済を牽引する支配的な力であった農業の終わりの始まりであり、交通関連と通信コミュニケーションの分野における全く新しい発明の数々が始まっていった時代だった。また、多くの戦争もそれに付随して起きてきた時だ。

  今、私達は1890年代や1900年代と同じくらい重要な時のポータルに入りつつある。あなたがアストロロジャーなら、天上に形成されるパターンの中にそれを見出すだろう。そしてまた、人間活動の中にそれが生じる様子を見ることが出来る。「上なる如く、下もまた然り」だ。

投資家としての私達は、新しい発明とそれが適用され — そこから利益を生み出す — 可能性が高い人生領域を考慮する必要がある。またアストロロジャーとしては、これらの発明が起きる領域と機会が風性星座宮 — コミュニケーション、テクノロジー、宇宙、そして教育の分野に関連することを知っている。また、地性星座宮(製造業とエネルギー資源として地中を掘り下げる事業、四六時中四角いオフィスの中で働くことなど)の時代が終わりに近付いていることも知っている。燃料を使って動く自動車や飛行機、そして今日のオフィスビルや小売店、ショッピングモールは、次の20年〜200年のうちにはひどく時代遅れに見えるかもしれない。私達は地性から風性に、物質世界から斬新でオリジナルなアイデアの世界へと移行しつつあるのだ。

  次の6年〜12年 — 今から月のノースノードが水瓶座〜山羊座入りし、その後45年サイクルを持つ土星と天王星のコンジャンクションが双子座で起きるまでの間 — は、おそらくこうしたシフトに沿った形の事業を興す人々を見出し、彼らに投資するには最適な時期となりそうだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:59|PermalinkComments(7)│ │金融アストロロジー 

May 22, 2020

🌑5/23の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月23日02:58前後、北海道周辺で 03:04前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は02:39頃、沖縄周辺では02:10前後に双子座 02°04’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
(満月のサブテーマはTwitterに投稿しました)
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♊️ 双子座02°~03°― 発効期:5/23~6/20 】
🌑🌞“Santa Claus filling stockings furtively”
   『こっそりと靴下をいっぱいに満たすサンタクロース
            ↓
🌑🌞“The garden of the Tuileries”
   『テュイルリー公園

【新月のテーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
シンボルは多くのテーマをはらんでいます。沢山の中からこころに引っかかるものがひとつでもあれば、それが鍵になるかもしれません。

 
→★物事の表層からは見えない深い部分に潜む真の問題に気付く必要
→★自分自身をリニューアル、または “革命”したいという密かな衝動
→★騙されているのではないか?という疑念に駆られて動く傾向
→★いかにも正当な、または高潔で寛容な態度の下に存在する動機に注意
→★無私の行為や贈り物と自己利益や損得勘定の行為を見分ける難しさ
→★必要とする時に備えて自分の大切なものをしまっておく必要
→★意味のないやり取りや実現不可能で矛盾した社会的理想への逃避傾向
→★そのときどきの底流を見極めながら富の分配方法を制御する必要
→★安定した社会やスペースを維持するためにルールを遵守する必要
→★社会や文化によって規定された秩序の中で自分の力量を発揮していく
→★政治的なゲームの大詰めで相手を最終的に打ち負かす戦略を練る
→★課された制約に悩まされ、嫌気が差して反乱をもくろむ傾向
→★秘密を護り黙するべき時を知り、胸に抱く戦略を覆い隠す必要
→★規定された物事の範囲内で斬新なアイデアをひねり出していく
→★社会に溶け込みながら存在する得体の知れぬ共同体に留意
→★四角四面の世の中全てを遠目に見て笑っていたい気分
→★共同体の福祉を護るために防御体制を取っておく必要
→★歴史が培った文化からインスピレーションを受けて新しい道を見出す
→★感覚を研ぎ澄ませ、二極化していく流れを用心深く見ていく
→★自分の「影」を通して見る他者は自分自身でもあることを知る…→


エネルギーのポイント:

 前回の新月:『遠方に視線を定めて手の届くところから始める』
             
 今回の新月:『本質は盤上に非ずして表層は全てゲームと知る
                               

200523NM


NGC1300


★5月新月の星模様とチャレンジ ★


🌚 新月:双子座2°04’

~ざっと見のアスペクトあれこれ~

⭐️双子座の新月が逆行の水瓶座土星・パラスとトライン

⭐️双子座の逆行金星・水星(とアスボルス、ワイルド、ライ、エウリュディケ)
 のコンジャンクションが魚座の海王星とスクエア

⭐️魚座の海王星と天秤座の逆行ジュノーがクインデチレ

⭐️魚座の火星とジュノーがクインカンクス

⭐️ASCの牡羊座エリスが山羊座の冥王星・蟹座のキラルスとTスクエア

⭐️山羊座の冥王星と乙女座の逆行オルクスがセスキスクエア

⭐️魚座の火星と乙女座のハザード、双子座のアトロポスがTスクエア
(何かへの依存症、中毒、危険な恋愛に注意。またはカルミックな絆の場合も)

⭐️火星とオルクス(審判)がオポジション(28日ごろ最盛期)

⭐️山羊座の木星とラスト(欲望)がコンジャンクト

⭐️オルクスと水瓶座のインシデンティアがクインカンクス

⭐️IC上のルシファー(自らを試す踏み絵)がネッソス(カルマ)レクイエム(死を想え)パンドラ(情報の黒雲、好奇心と進化への要望を満たすデータ)にトライン

⭐️牡牛座の天王星と蠍座のストーム、ティフォンがオポジション
(これは正確な形成が20日前後なので、18日の豪雨や昨日ミシガン州中部を襲った洪水として現象化したかもしれない)

~スケジュールざっと~

前回の新月で、水星OOBと書いたつもりが誤って火星と書いてしまい、そのまんま頭の中で1ヵ月近く誤変換されていました。謹んで訂正し、お詫びいたします..!🙇‍♀️

5月25日:OOBの金星と火星(これは本当に火星)がパラレル

5月27日:水星がOOB最大角25°40’

6月2日まで:金星がOOB
        金星・水星のダブルOOB

6月2日:水星が逆行のシャドウ入り

6月6日:射手座15°34’で満月・半影月食!

6月10日:水星がOOBを抜ける

6月18日~7月12日:水星が逆行(蟹座14°45’〜5°29’)

6月18日~21日夏至~25日:金星と水星のダブル逆行期

6月21日:夏至と同日に起きるNノード金環蝕! 蟹座0°21’(強力)

6月25日:金星が双子座5°20’から順行


~アスペクト雑観~

  がっしりと物質的な重みを持つ牡牛座から、軽やかさ(言語と思考)がセールスポイントでもある風性サインの双子座に入ってまもなく起きるこの新月。エネルギーの中心が少し上方に移動してくる感じがあるかもしれない。けれど一方ではシンボルのテーマを見てもかなり社会的な面が強調されるので、ちょっと面倒臭そう..なんて感じるひともいるかな..。キーワードに示されたテーマの詳細についてはシンボルの説明を見てほしいけれど、今回形成されるアスペクトだけでもけっこうクセ者揃いに見える。


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  まず金星・水星ダブルOOBは続行中で、過剰になりがちなひとびとの「気」はますますぶっ飛び気味になりそう。コロナ禍の下で皆のストレスが増大する中、このところ世の中では、深掘りすれば色々な事実が絡み合ってひとつの物事が起きているにもかかわらず、表層を切り取ったり端折ったりで「黒」か「白」のどちらかに偏った論調が流布されがち。しかもネットの世界では、識者や政治家、著名人ばかりでなくアノニマスな市井の一員らしい “白い衣” をまといつつ、典型的なプロパガンダ話法や言い回しを駆使した「伝聞」を巧妙に操るひとがいるかと思えば、BOTを駆使したバブル戦法で論調を過剰(OOB)に強化する “非実在歩兵” まで現れ、互いに白熱した言論ゲームを繰り広げている。

それは一見、ひとびとの声が政治を動かしているかに見える。けれど、次々と明るみに出る事実は流れを逆転させたりまた反転したりで、誰が何をどう操っているかさえも判然としなくなっている(魚座の海王星)。またこの新月図ではASCにエリスが来ていることから、譲り合いの精神なく徹底して自分の路線を貫き、相手のことばを聞かない傾向や、もともと古くからくすぶっていた不和をかき混ぜて新たな火種にするような心理に導かれやすいところがある。ASCのエリスと10室の冥王星、4室のキラルスはTスクエアであり、浮上する不和の火種が燃え上がるのがひとびとと施政者との関係だということを示している。それはそのまま、エリスから投影された加害者(冥王星)と犠牲者(キラルス)の像となって印象付けられやすいのではないだろうか。さらに、ICにはルシファーが乗り、魚座のネッソス、レクイエム、パンドラとはトラインを形成している。またMCには小惑星ソフロシネとマニアックがタイトにコンジャンクトしている。

これはまた、それぞれに異なる複数の意識的なプレイヤー、それに連なる義務付けられた要員、そして好みの曲調に合った正義の松明を選び、ともに『納屋のダンス』(金星逆行開始度数のサビアン・シンボル)を延々と踊るわたし達...という構図にも見える。はたして「白か?」それともやっぱり「黒なのか?」 互いに白黒を投影しあい、結局はどちらも交じり合うことのないグレイな文脈。もちろんこれは世界的な傾向でもあり、米国でも秋の大統領選を前にロシアンゲートVSオバマゲートに始まってトランプ大統領への攻撃もいよいよ激しく、対抗するバイデン氏にも様々なスキャンダルが取り沙汰される一方で脇役も次から次へと登場するなど、Twitterを含む政治の大舞台では わけのわからないいくつもの物語が錯綜しながら演じられている。


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  こんなとき、自分自身を大切に扱う方法は「踊らされるのではなく、自ら選んで踊るか、または一切踊らないこと」。たとえば(前にも何かのときに言ったけれど)『なんて酷いんだ!そんなことがあるなんて信じられない。このまま放っておいたら大変だ!』と “感じる”ような出来事に遭遇したら、脊髄反射せずに情報を深掘りしてみるしかない。正反対の情報も集める。可能なら出来事の中枢に近いソースをたぐり寄せる。そして全てのパズルのピースを眺めて思考を巡らし、自分なりの立脚点や疑問点を見出す。べつに早々に結論を出す必要もない。もちろん、昨今は毎日が情報の嵐みたいなものだし、いちいち気にしてはいられないのも事実だけれど。それでも常に自分の想いに責任を負うようにすること(誰に対して? もちろん自分に対して)は、日常の私的体験をより深めるためのウォーミングアップにはなるはず。もしそれを面倒に感じるとすれば、単に溜まりきったフラストレーションがはけ口を求めて何か行動を起こしたがっているだけかも。 情報過多になりがちで、どちらかというとADHD気味な傾向を加速しそうな今回の新月では、精神の疲れを癒やすことに集中していくほうがずっと健全かもしれない。

これは前回も書いたけれど..もう一度念のために触れておくと、ひとびとの「気」が過剰になりやすいときは、大地のエネルギーも活性化しやすい。地震、嵐、豪雨、暴風などの自然現象。事故や火事などの人災、争いやテロ、殺傷事件、冤罪や魔女狩りなど、何でもありの動乱期は今後もしばらく続くと思うので、冷静さと寛容を保てるように気をつけたいとき。神経が興奮しやすいときでもあるので睡眠不足にも気をつけてね。


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  ところでこの新月が起きる双子座2°台は、双子座の第1ディーカンに含まれる。ここはレイジングブルの牡牛座からプレアデス星団、そしてペルセウス座が拡がる領域で、良くも悪くもかなりアグレッシブなエネルギーに満ちているところ。そして無数の過去生の中で、厳しい経験の中から多くを学んできた古い魂が息づくとされている空間でもある。そこでひさびさにダイアナ・K・ローゼンバーグの『Secrets of the Ancient Sky Vol.1』を開いてみると、ここにはペルセウス座の恒星ミルファクが位置していた。

この星は「闘争」「政治」「軍事」に関連しており、しかも「感情的に」それらを必要としているのだそう。また知性に恵まれ「他者を救いたい」「癒やしたい」という強い想いを放射する反面、「徹底的に打ち据える者」でもあるという二面性を持っている。また「嘘」「取引」が絡む事件や物事にも関連すると言われる。

このミルファクの象意を「古い魂」というキーワードに当てはめてみると、やはりここでも政治力を駆使して力の闘争をくぐり抜けてきた、ペルセウス的戦士の姿が浮かび上がってくる。なので「善」VS 「悪」、「白」VS「黒」という苛酷な争いと、実はどちらの側も「質」としては互いに入れ子になっているという二面性を持ち、それゆえに果てしない闘争を必要としてきた... とも考えられる。ただ、すでに数多くの経験を経てきた古い魂は、おおかたのカルマを清算し終えてきたのかもしれない。そしてちょうど「ヤヌス度数」のように、新しい一歩を踏み出す前に立ち止まり、後ろをふり返ってやり残してきた何かを感じ、反芻もしながら、それでも「もう前へと進まねばならない」という強い引力を感じているように思える。

だから逆行の金星・水星のダブルOOBとアスボルス(体の声を聴け)のコンジャンクションが魚座の海王星にスクエアを形成するこの新月では、「古い敵」と再び邂逅し、落ち着きなく騒ぐこころや鋭い舌鋒がもたらす「過去の残像」と直面して「カルミックな因縁」がもうほとんど清算寸前に来ていることを確認する作業が必要になるひとがいるかもしれない。

それは古い傷がもたらす互いの「影」ではあるけれど、暗闇の中で影を識別することは出来ない。とは言っても、この領域でまばゆい光を当てることは困難だと思う。ならば(もし気が向いたら)自分の細胞のひとつひとつに焼き付けられた過去の記憶を辿り、そのなまなましい声を聴くような感覚を試してみるのもいいかもしれない。この新月は水瓶座の土星(とパラス/政治 — 公正さとは何か?)とはトラインを形成している。そしてオーブを多めに取るなら天秤座を逆行中のジュノーを加えてGトラインになる。


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  そのジュノーは魚座の海王星とはクインデチレであり、火星とはクインカンクスを形成中。海王星は『共同体、またはともに働く必要がある状況にあって互いの決定的な違いを認識する、そして(または)全体の目的のために妥協する』というテーマの位置にある。クインデチレなので、見えそうで見えない...ことばは喉まで出かかっているのに、そのことばが何かを思い出せない...というような、もどかしさや悩ましさも感じられそう。また火星は「護ってもらう代わりに妥協を受け入れるか、個を貫くために逃亡するか、あるいは互いに境界線を引くか」という選択の位置にある。ジュノーとはクインカンクスなので、やはり何か細部を調整していく必要がありそう。

E.フランシス・コポリーノはこのジュノーに『(パートナーに対して)言いたいのにけっして口にすることが出来なかったことば』という象意を与えているけれど、それは言い得ているかもしれない。この新月図でのジュノーが位置するのは天秤座5°台で、「全体像を見通すレンズの奥行き」というキーワードを持っている。けれど頑なになってしまえばこのレンズは使えない。心当たりのあるひとは、柔軟で、ある意味 “戦略的” な姿勢を取って相手(または周囲)と向かい合えると良さそう。もし苛立ちから遠い争いの記憶が蘇ってきたとしても、それ自体が突破口になって、最終的には厚い壁を破れる可能性が潜んでいると思う。

  そんなこんなで思いつくままにいろいろ書いてみたけれど。少しでも、ひょっとしたら文脈ではなくたったひとつのワードであっても、何かの参考になれば嬉しいです。ではサビアン・シンボルに行ってみましょう。


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★5月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
双子座2°『こっそりと靴下をいっぱいに満たすサンタクロース』


  今回のベース・シンボルにはちょっと季節外れにも思えるサンタクロースが出て来ます。子供達が眠る夜中、しんしんと降る雪。どこからともなく聞こえてくる鈴の音。空を駆け巡るトナカイ達に引かれた橇... そしてベッドサイドに吊した靴下の中にプレゼントを入れようとこっそりと忍び寄る、まっ白な髭を生やしたサンタクロース...。まるでファンタジックな童話の一シーンですね。でも、ここは双子座の第1ディーカン。ってことは、そんなにスイートなテーマでもなさそう。。


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  サンタクロースとは、子供達の夢の中に存在し、無償の愛でステキなおもちゃをプレゼントしてくれる優しい守護聖人です。富める家の子にも貧しい家の子にも分け隔てなく、愛と優しさをそっと届けてくれます。けれど現実の世界では… 彼は赤と白の衣装に真っ白な付けヒゲをつけて “扮装” した誰か...(もしかしたら両親のどちらか)なのです。だからこそ、幼い子らの無垢な「夢」を壊さないように、子供達がぐっすりと眠っているうちに “こっそりと” 靴下を満たす必要があります。

一方「サンタクロースを信じること」は、親の庇護の下に生きることの出来る子供時代の特権だと言えるかもしれません。文明社会では素朴にサンタさんを信じるようなこころの状態を「卒業」すること=大人への階段を昇ることにもなるからです。ならば「大人になる」ということは、見返りもなにもない夢の贈り物を受け取る歓びと驚きを手放し、無償の愛で包んでもらえる夢の国への架け橋を否定することと引き換えに、虚実の境界線 =「限界」を受け入れ、「不完全な存在のひとりとして共同体をともに支える一員になっていくこと」を意味するのかもしれません。

けれど大人の世界にだって「夢」と「現実」は共存しています。この双生児の世界  ―  二元の世界では、「夢」を紡ぐために秘密裡になされる行為がいつも純粋な動機によるとは限りません。本来の自分とは全く異なる姿に扮装して夜の闇にこっそりとまぎれ、与えるフリをしながら大切な何かを盗んでいくひとびとも沢山存在するからです。...実際、そんな現実世界にわたし達は生きています。


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  イメージの中のサンタクロースは「純粋に与え、純粋に受け取る」無垢な行為の象徴でした。その本質には「義務」も「犠牲」も「恩義」も存在する余地はありません。あるのはただ、相互に通い合う「無記名の信頼」だけ。けれど残念ながらどんどん複雑になっていく実社会において、計算もなければ一点の曇りもない相互信頼のやり取りを見出すのはとても難しくなっています。

一期一会の刻なら、ふとした触れあいのうちにそれが起きる可能性はある。また多くのひと達が余裕のある暮らしをしていれば、その種の行為は自然な所作として自ずと起きてくるのかもしれない。でも、もし何か急に非常事態が起きて、ひとりひとりに他を思いやる余裕がなくなったら? そんなときは、おそらく皆が自分自身や身の回りをまず護ろうとするでしょう。それは厳しい社会を生き延びるために必要な、生き物としての本能だと思います。

けれどそんなとき、もし寛容な精神を発揮して無償の大盤振る舞いをするひと(や集団)が現れたら? 彼/彼らの行為は多くのひと達を感動させ、喝采と称賛を浴びるかもしれません。けれど一方ではその動機を疑ってかかるひと達も出るのではないでしょうか。たとえば「自分の手の内に取り込もうとしているのでは?」「きっと何か思惑か下心があるに違いない」「偽善だ」「売名行為だ」あるいは「あんなもの、少なすぎて何の役にも立たない」「そんなに持っているならもっとよこせ。当然の権利だ」などなど、口さがないひとびとは後を絶たないでしょう。また、もし本当にサンタクロースが現れて靴下にプレゼントを入れてくれたのだとしても、中身が期待したものではなかったり、他のひとより少なかったりしたら? やはり失望したり不満を抱くひとはいるでしょう。だってサンタクロースなら、みんなの夢や欲しいものをちゃんとわかってくれてるはず。アイツはあんなにいい物をもらえたのに、なんで自分にはコレなの? サンタなのに、何もわかっちゃいないじゃないか! 疑惑は次々に別の疑惑を呼び、怒りはどんどん膨らんでいきます。


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  本来は偶発的な想いが生み出す、純粋でシンプルな行為であるはずの「与えること」と「受け取ること」。けれど、人間社会ではそこに余計なシャドウが沢山まとわりついてきます。たとえば...

「それは本当に見たとおり、聞いたとおりの無償行為なのか?」

それとも

「上辺の衣装の下に何か別の考えや目的を隠し持っているのか?」

あるいは

「その両方が半分ずつ混ざったような、複雑な思惑があるのか?」

そして

「何か返礼をしておくべきか?」
「いや、ここで防御しておかないと後が怖いんじゃないか?」

こうした思考はわたし達が生きる取引社会においては身を護るための知恵だとも言えるでしょう。けれど過剰防衛に走れば、社会的な信頼関係を破壊する原因にもなります。だからそれぞれの問いに対し、どこまでを受け入れ、どこから先を拒絶し、どこまで見返りを考えるべきかという問題が出てきます。「与えること」と「受け取ること」が、行く行くは「奪い合うこと」に変わってしまわないように...。


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  「夢の世界に存在する幻像」を実世界に描き出すこと。それは大人の世界では「演じること」に通じるのかもしれません。けれど、たとえ台本どおりに演じるのだとしても、演者はそこに描かれた「ストーリーの本質」を表現し切るだけの術を持つ必要があるでしょう。形ばかりでは本質のない泡のようなものだからです。そして観る側もまた、衣装や表情、声音の下から溢れ出る「物語の本質」をすくい取る必要があります。為される行為の大元の底流には、いったいどんな物語があるのだろう? それこそが、この大人の世界 ― 二元の世界 ― で「演者」と「観客」、「与える者」と「受け取る者」が対等に渡り合い、信頼しあう余地を持つ唯一の領域なのだから。

では、このシンボルのエネルギーが向かう「Where to」または補完度数(相互に底流となって意味を補完しあっている組み合わせ)である対向の射手座2°台を覗いてみましょう。シンボルは『白い波頭に覆われる海』です。このシンボルはちょっと複雑です。


  広い広い海。強い風が吹いて、海面は見渡す限り白い波頭に覆われています。白い波頭...それを細かに見るなら、荒れ狂う風が海水の表面を白く泡立て、波立てている状態ですね。そして「海」はわたし達の無意識を象徴すると言われています。デーン・ルージャーは彼の著作『アストロロジカル・マンダラ』の中で、このシンボルを『白い波頭が風の力を見せつける』という文面に書き換えました。そのシンボルではおそらく風性の双子座を意識してか、どちらかというと「風」=「スピリット」の力が強調されています。けれど実際にエルシィ・ウィーラーがサビアン・ブラザーフッドから託されて降ろしたオリジナルのシンボルは「海」、つまり人間の広大な無意識が主体となっています。そして、その表面を覆い隠す無数の白い泡、泡、泡.....


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  B.ボヴィは「泡で覆われる状態」を指す「covered with froth」という言い回しを例に挙げ、これは「実体を持たない何かによって真の実体が隠される」状況を示唆するものだと指摘していました。

また、米国では19世紀末からこのシンボルが降ろされた20世紀初めにかけて、原文で「白い波頭」を指すことばと一致するホワイトキャップス(White Caps)という名で呼ばれた “秘密組織” が存在したことを指摘しています。この白い衣装をまとった「ホワイトキャップス」という組織は、凄惨な無法ぶりで有名でした。この集団はもともとは農民の集まりで、その土地に生まれ、ともに培ったコミュニティの価値観を支えてきたひと達でした。けれど、やがて国のあちこちから流れ着いてきた無法者が増加するとともに、コミュニティの暗黙の了解や掟を踏みにじる行為が目に余るようになりました。そこで、それに対抗しようとして創られた自衛のための活動組織だったそうです。この運動は貧しい農家のひとびとのこころの内に強い共感を呼び覚ましました。そして組織が南部へと拡がっていくにつれて、その活動内容は劇的に変化していくことになったそうです。

なぜなら、当時はちょうど農業不況のあおりを受けて多くの農家が貧困の苦しみを味わっていました。明日は飢えて死ぬかもしれない... そんな恐怖と不満が溜まりきっていた中で、人々は自分達にお金を貸し付けていた商人達や、その下で働く黒人労働者への妬みと憎しみを募らせていきました。そしてホワイトキャップスの活動は、やがて怒りの炎に煽られるように「諸悪の根源を排斥する運動」へと変化していったと記録されています。


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   彼らは「持たざる者」の特権として陰湿な嫌がらせや人種差別の絡んだひどい集団暴力をふるい、「持つ者」「悪い敵」を痛めつけたといいます。少しでも「富む者」と見なされたひと達は地位や財産を奪われ、鞭打ち、焼き討ち、脅しやリンチによってその土地から追い出されました。そのやり方は中世の魔女狩りにも似たものであり、伝聞さえあれば事実など気にする者はいなかったとされます。そして、やがてこの動きは郡から州ぐるみへと集団ヒステリーとなって拡がったそうです。当時は裁判官の中にさえ組織のシンパが潜入していたため、被害者達は十分な法的な保護も受けられなかったという記録があります。

けれどこうした騒動は、結局は彼らの地域に花開くはずだった新しいビジネスの気運を根絶やしにしてしまいました。そしてその結果、地域全体により大きな貧困の苦しみと衰退をもたらす原因となりました。まるで、深海に棲む大蛸が飢えて自分の脚を喰らい尽くすようなものだったのかもしれません。

  高いモラルを標榜し、互いの助け合い精神から始まったはずの自衛組織が、なぜそんな無法集団になっていったのでしょう? 自分達が抱える苦しみを誰かに転嫁して「何もかもアイツらが悪い、アイツらさえいなければ!」と感じはじめたからでしょうか? それとも誰かが無垢を表す白い衣装に隠れてひとびとの内奥に潜む恐怖と怒りの火種を煽ったのでしょうか? 

このホワイトキャップスの存在をチャネラーのエルシィがどれほど明確に知っていたかは不明です。けれど、取り締まりが厳しくなった20世紀初頭でさえも構成員が存在し続けたという悪名高い組織の名と「白い波頭」のイメージが彼女の意識の中でオーバーラップしたとしても不思議ではないと思えます。


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       「白い波頭で覆われた海」とは… いったい何を指すのでしょう? ホワイトキャップスのメンバーがまとっていた白い衣。その色が象徴する純粋さと無垢さは、結局は表面的なものにしかなり得ませんでした。

「自分達だけが、白いのだ」。その下には「自分が当然受け取ってしかるべきプレゼントが届かない」「信頼を踏みにじられた」「自分へのプレゼントを奪われた」などの深い感情のもつれと抑圧した怒り、そして妬みが渦巻いていたのかもしれません。こうしたエネルギーは、溜めれば溜めるほどあらぬ方向に迸り、噴火しやすくなります。いつも自分の外側に幻の敵 … 自分の内なる不幸を映す幻像を創り出し、それを責め、叩き続けていけばどうなるでしょう。歪んだエネルギーは幻像に反射して気付かぬうちに自分自身に襲いかかってきます。そして結局は自らを弱らせ、自滅していく運命を辿ることになりそうです。

沸き立つ感情、頑なに護ろうとする信条、見せかけの論理やイデオロギーによって支えられるアイデンティティ…。極論は極論を呼び、実体の無い「泡 ― バブル」と化した言論はみるみるうちに拡がって、やがて水面を覆い隠します。そして、より深く豊かな海 ― 未踏の無意識の底流 ― に眠る資源を汲み上げる力、鋭い感性と思考力をにぶらせていくかもしれません。


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  ここは物質の重みと「持てること」の豊かさや安全性を追求してきた牡牛座を離れ、まだ双子座に入ったばかりの2°台です。ズシリとした安定感から切り離された精神は、ここで「風 ― 思考・精神」の作用と力を学んでいくことになります。けれど世の中に吹き荒れる暴風… あるいは荒れ狂う精神さえも、ここではまだ「海の表面を波立たせる力」しか持ち得ません。それを演じること=自己表現とパフォーマンスの力と言い換えてもいいでしょう。

また、その表層に立つ波のそれぞれがわたし達の瞬時の思考、雑多な想いだとすれば、その下に拡がる内奥の「深海」は常に手つかずのまま、ひっそりとダイバーが降りてくるのを待っています。あるいはそれぞれの波と泡がわたし達ひとりひとりの姿だとすれば、その下には集合無意識という膨大な可能性の深海が拡がっています。そこにはどんな光景が拡がっているのでしょう? 

  双子座2°で、闇に隠れてこっそりとプレゼントを配るサンタクロース。もしかしたら、その赤と白に彩られたお決まりの衣装の下には、果てしなく豊かな無垢の闇が拡がっているのかもしれません。では実のところ、そこにはいったい何が隠されているんだろう? 実体のない幻? 嘘にまみれた利己的な企み? 与えあうことによって愛を感じたいという願い? それとも? 

じゃ、「サンタの帽子」と「ホワイト・キャップ」の対比はどうだろう? どちらも帽子を指すけれど、誰がどう被っているのか? 帽子とは「頭」を覆い隠すもの。強烈な日射しから護るもの。または自分の髪色や形が他者から見えないようにするもの。あのひとは、どんな帽子を被っているんだろう? そして、わたし自身は?


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  その正体を見極め、そのときに応じて決定していくのはひとりひとりの「わたし」の力です。なぜなら、プレゼントを贈るのも、それを受け取るのも、あるいは誰かに奪わせるのも...そしてサンタクロースが実は誰なのかを知っているのも... 本当は他ならぬわたし達自身なのですから。


新月のメイン・シンボル:
双子座3°『テュイルリー公園』


  さて、新月がメインで取っていくエネルギーに行きましょう。双子座3°のシンボルは『テュイルリー公園』です。このシンボルにもかなり社会的なイメージがありますね。これはパリ最古と言われ、フランス式の左右対称形を守って造成された広大な公園で、その中には二つの美術館が建っています。

この庭園は、もともとは16~17世紀にかけて王母カトリーヌ・ド・メディシスが長い年月をかけて建造させた壮麗な宮殿の庭として、造園師ル・ノートルによって造られたものでした。けれどその宮殿は、後の19世紀に「パリ・コミューン」(プロレタリアート独裁による自治政府を宣言した革命運動)の蜂起によって戦いの場となり、残念なことに焼失してしまったそうです。


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  パリ・コミューン自体は2ヵ月あまりで鎮圧されました。けれどこの民衆蜂起は、彼らが掲げた共同体の原理と社会主義革命という原則がそれまでの「法と秩序」の原理とはあまりに対照的だったため、大きなインパクトを持って世の中に受け止められました。そしてその後のフランスにおける社会主義と共和制の確立に多大な影響を与えたと言われています。

革命当時に焼失したこの宮殿は、過去の王政の遺物と見なされていたため、再建されることはありませんでした。けれど、噴水や彫刻で飾られたこの美しい庭園はそのまま残され、今は過去の文化の頂点を表現する不動の創造性(このことば自体矛盾を孕んでいるように思えますが)の象徴となって整備され、皆が利用出来る公園としての新しい役割を与えられています。ちなみに「テュイルリー」という名は、以前庭園の一部だった中庭部分に敷き詰められていた「タイル」から来ており、その昔ここにはタイルや瓦(テュイール)を製造する工場が存在したのだそうです。

ではこのシンボルは、世界がバランスを崩して厳しい戦いが始まり、そのことを通して過去が失われていくこと、それでもなお残ったものの中には、伝統によって培われた「均衡の美」が厳然と存在し続けることを語りかけているのでしょうか? 

  このシンボルが暗示する「革命」とは、全てを根こそぎ破壊し尽くす流血と破壊の道ではなく、美は美と認めて新しい光を当て、新たな役割の中に活かしていく道なのでしょうか? もしそうなら、それは善悪、黒白、左右、新旧、貧富、老若、男女…云々という区別を超え、分けへだてない眼で対象の本質を見つめ尽くしたうえで得られるもの。単なる頭の良さではなく、誠実な知性によってのみ成し遂げられるものなのでしょう。

殺すのではなく、より良く生かすための新しい規律。“左右対称” の中庸性。あるいは、やがては必ず滅びゆく建造物としての肉体が持つ身の謙虚さを通して呼び込む、新しい波。変化し続けながらの、不滅。…実際、そんな感じの内的自己革命を何度も何度も体験してみないと、本当は社会の革命など、いえ自分自身を革命することさえ不可能なのかもしれません。


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  では、この度数の「where to」、あるいは補完の働きをする度数である射手座3°はどうでしょう? シンボルは『チェスをする二人の男』です。

チェスとはタイル状、あるいは市松模様の盤上で二人の王が戦うゲームです。その盤面はほとんどの場合、黒と白の四角いタイル状に分けて描かれ、一辺に8枚ずつ正方形が敷き詰められた形状になっています。

さぁ、ここにも「タイル」というキーワードが出て来ます。「タイル」の語源はラテン語の「tegere/テジェーレ」で、「何かを覆う」「カバーする」という意味があります。これは家の壁面をタイル張りにして強化したり、雨風から護るために屋根を葺くといった行為を指すことばになります。またB.ボヴィは、これをラテン語で建築学上の「テクネ」にあたる技術的な原型、つまり「築く」「覆う」「組み上げる」という三つのスキルの軸となるイメージとして解析出来ると指摘していました。

また「覆う」に対し、反対に「覆いを外す」と言えば、「護ること」に対抗して「検出する」「見つけ出す」「さらす」ということばが浮かび上がってきます。そして「タイル」はまた、古い時代のスラングでは「帽子」を意味していました。かなりくだけた言い回しであるこのことばは「家のてっぺんの屋根を覆うタイル」と「体のてっぺんにある頭を覆う帽子」というイメージがオーバーラップして生まれたのだそうです。こうして「ことば」を通したイメージの連鎖が顕れてくるというのは、とても双子座らしい反映の仕方ですね。


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  「覆う」「覆い隠す」「護る」「防ぐ」。そして「築く」「覆う」「組み上げる」。それに対する「見つけ出す」「さらす」、そして「壊す」「さらけ出す」「解体する」または「ほどく」。 さて、これらのことばの群から浮上してくる心理的なイメージとは何でしょう? 何となく...対人関係や政治上の駆け引き、戦い、企み、陰謀なんてことばが浮かんできそうな気がします。また、B.ボヴィは謎めいた組織として語られることの多いフリーメーソンを例に挙げ、「To tile a lodge(ロッジのドアをタイルで固める)」というフレーズには「組織の中枢部に初心者や見知らぬ者が入り込まないようにする」という防衛戦略の意味があるとも指摘していました。

では「チェス」の語源を見てみましょう。これもやはり古い時代(文語調)のフランス語「esches/エッシュ」で、敵方に対して「もう後がないぞ」「危険の淵にいるぞ」と警告するときに発する間投詞、つまり「チェック!= 王手!」という叫びでした。

  チェスは厳格に定められた規則に従って32個の駒を動かしていく、非常に高い練度を必要とする戦いのゲームです。ひとつひとつの駒は、その種類(階級)ごとに動ける範囲が決められています。そんな厳しいルールに基づいてプレイするとき、このゲームはわたし達に、相手を読み、先を見越して戦うための、鋭い知性と深い戦略を要求してきます。また、一度立てた戦略に固執したりせず、相手の出方によって柔軟に戦法を変え、意表を突いたりヒラリとかわしたりする変わり身の早さも必要になるでしょう。おそらくそこには、この対向する射手座の度数が鏡となって映し出す、双子座的な創造性が潜んでいるのかもしれません。

けれど、チェスには厳格なルールがあります。それを無視して勝手に駒を動かすことは出来ません。そんなことをすれば、チェスというゲームの世界自体が崩壊してしまいます。王であり統率者であるプレイヤーの存在は、キングの駒に象徴されています。そのキングに双方のポーン — 歩兵 — が離れたところから一斉に襲いかかってチェックメイトとなれば、それは「革命」です。 そして文化の粋を集めて建造されたテュイルリー宮殿は炎上し、燃え落ちていきます。やりたい放題の混乱の中では、エンドゲームを宣言する者など存在しません。やがては今、公園として残されているテュイルリーの庭園も火炎に包まれて燃え尽きてしまうでしょう。歴史の中で古のひとびとが営々と積み上げてきた優れた文化も芸術も、富も誇りも...全てが消え去った後は、混沌と喪失感だけが残るのかもしれません。そして僅かに残ったリソースを奪い合うむき出しの欲望に鼓舞された(ある意味純粋とも言える)生々しい闘争を経て、全てが新たに始まっていくのかもしれません。


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  「革命」とは、既存のルールや規則、規範、秩序を拒絶し、破壊し、何か全く別の新しい体制を打ち立てようとする企てです。けれどテュイルリー公園には、17世紀に設計された秩序正しく規則にのっとって設計されたバランスの美が、今も残されています。この対比は、わたし達に何を示唆しているでしょうか?

  世界は今、混沌の中にあります。COVID-19の感染者数は落ちてきたように見えるけれど、まだけっして油断出来る状態ではありません。おそらくまだ先がありそうです。他にも、世界ではこれから先に驚くようなことが起きてくる可能性があります。

だからわたし達は今、ある種の戦いの中に在るのかもしれません。コロナ禍の中で、自分や家族が病に倒れたひと。仕事の先が見えず、金銭的な戦いを余儀なくされているひと。目的としていたことが全て取りやめになって、夢が打ち砕かれたひと。怖れや不安との戦い、誹謗中傷との戦い。あるいは隠していた秘密が露呈したひと。または身に覚えのない疑いをかけられているひと。自由が利かなくなって苦しんでいるひと。対人関係や愛情関係のもつれに悩むひと。介護や子供の問題で疲労困憊しているひと。明確な「敵」の出現を前にして、これからの戦い方に頭を悩ませているひと。そして、自分が行くべき道を探りながら、先が見えずに落ち込んでいるひと...。挙げればキリがないほどに。もちろん、どれほど切迫しているかには差があるとしても、みんなそれぞれに通り抜け、切り抜けていかなければならない物事を抱えているのではないでしょうか?


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  この新月のシンボルが指し示すテーマは、「戦い方」です。それはまず、自分自身の内的宇宙に革命を起こしていくことから始まるのかもしれません。そして外の世界に対しては、既存の規範やルールの中で秩序を護りながら、どれだけ柔軟に物事を考えていけるかという勝負になります。何生もの人生で積み上げてきた「わたし」という内的な歴史には、それぞれに見るべき「美」があるはず。そして向かうべき方向があるはず。何を燃やし尽くし、打ち破り、何を大切に遺していくのか?

  今は「敵」を間違えないことがとても重要です。それは「わたし」の内側に、遠い記憶の底流に、この瞬間も息づいている「何者か」です。

だから

プレイヤーとして、内的宇宙の王として、それが何であるかを見極めていきましょう。なぜなら、人生はたったひとつの命をかけた、とても真剣なゲームかもしれない。

ならば...

  遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん

  遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ ♪


この歌は、この新月を迎えるわたしたちに相応しいテーマソングなのかもしれません...



potw2020a



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



May 10, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント5/11【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年5月11日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週のコラムは ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ のみの抄訳になります。また来週と再来週は週末の予定がまだ不明なため、都度Twitterでお知らせします。🙇‍♀️


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “これは護らねばならない繊細かつ微妙な一線だ。ほんの少しでも不注意が過ぎれば感染拡大が再燃する。ほんの少しでも慎重になり過ぎれば経済全体が沈下する。”

— (エドゥアール・フィリップ仏首相の言葉)
  Greg Ip
  “Risk-Based Distancing is Key to Reopen”
  Wall Street Journal 2020年5月6日付

  “財務省は4月〜6月期に2兆9900億ドルの借り入れを行うと発表した。これは2008年の不況で設定された過去最高の四半期借り入れ記録である5690億ドルを軽く吹き飛ばし、2019年を通して債券市場において借り入れた1兆2800億ドルを上回っている。”

— Paul Wiseman and Martin Crutsinger
  “As US Borrows to Aid Economy, Usual Critics Cheer”
  Associated Press 2020年5月6日付

  今週(5月13日)に逆行するのは金星ばかりではない。土星と木星もまた順に、5月10日と14日に逆行に転じる。同じ週のうちに3つの惑星が逆行するというのは宇宙的現象としても珍しく、金融市場に急激なリバーサルを起こすかもしれない重要な物事が発表される可能性を高めている。

私達は金星逆行の歴史に主な焦点を当てているが、それはこの19ヵ月の惑星サイクルがこのところ何度か重要な筋立てを演じてきたからだ。まずは2002年10月10日だが、これはまさに、2000年のドットコムバブルが弾けた後の株式市場の下落が終わった日だった。そしてまた、2009年3月6日の逆行は、2007年~2009年の大不況時に株式市場が大底(72年サイクルの安値)をつけたまさにその日だった。直近で金星が逆行に転じたのは2018年10月5日だったが、それは当時の史上最高値(4年サイクルの天井)が示現してからわずか2日後のことで、その高値からはドラマティックな下落が始まり2018年12月26日に4年サイクルの底を打った。これは大不況以来この年に至るまでに起きた最大の下落だった。

今回の金星逆行は、それほどドラマティックな様相をもたらすことはないかもしれない。何故なら今は、長期サイクルの安値も高値も示現しそうにないからだ。とはいえ80%の確率で、プライマリーサイクルまたはハーフ・プライマリーサイクル(あるいはそれ以上)が金星逆行日の前後12取引日のうちに示現するという傾向がある。そのほとんどは7日以内だ。そして今回もまた、株式市場はプライマリーサイクルまたはハーフ・プライマリーサイクルのいずれかの時間帯に入っている。

  以前からこのコラムで何度も指摘してきたように、金星は愛とお金を支配している。愛なくしては、お金もない。お金がなければ、愛もない。だがお金の面で言うなら、いくつかのケースにおいて株式市場の反転が世界の中央銀行、とりわけ連邦準備制度理事会(FRB)の政策変更に関連していたことに私達は注目している。たとえば2018年10月の株式市場のミニ・パニック(ダウ平均で19%の下落)は、当時FRBの政策として実施された利上げに依るもので、ドナルド・トランプ大統領をひどく怒らせた(彼を怒らせるのは当時も今もひどく簡単なことなのだが)。

  お金がなければ愛もない。金利と金融政策はすでに可能なラインのギリギリまで緩和的な状況であり、今後2週間のうちにがFRB利上げを行うかは疑わしい。だからもしかすると、政策変更するのは他の中央銀行かもしれない。あるいは、どこかの国による通貨介入または切り下げに関連するのかもしれない。

いやあるいはひょっとすると、今回は金融界とは何の関係もないのかもしれない。その代わりに愛に関する“政策”、あるいは方針が上手くいかないといった事柄として顕れるのかもしれない(たとえばジョー・バイデンに関わる最近の状況だ。男性の捕食者的な行いを告発する女性を信じることの重要性に関わる彼の態度の反転ぶりは衆知のことだ *)。

* トランプ大統領がブレット・カバノー氏を連邦最高裁判所判事に指名した2018年当時、カバノー氏が学生時代に起こした性暴力事件の被害者だと名乗り出た女性を巡って大きな疑惑が起こり、民主党とその支持者層、メディアやフェミニストグループが厳しく追及し、上院公聴会での証言も行われた。被害を訴えた女性の証言は曖昧な点が多いとも言われたが「100%確信がある」との証言から、「自らの痛みを乗り越えて告発する女性達が嘘をつくはずがない。全てを信じるべきだ」との論調がメディアにおいても大勢を占めていた。当時バイデン氏もまた「全ての被害女性を信じるべきだ」として徹底的にカバノー氏とトランプ氏を糾弾した。しかし最近になって、大分前に彼自身の下で働いていたタラ・リード氏から性暴力の加害者として告発されたバイデン氏は、彼女の証言を虚偽として真っ向から否定している。

金星が逆行に転じ、数週間にわたって海王星にスクエアを形成する時、あなたは誰を信じるだろう? 海王星がもたらす苦痛の下では、ルールはシンプルだ。あなたは誰のことも信じられない。または読むもの、耳にする物事、あるいは目にする事、全てを信じることなど出来ない(今回 マイケル・フリン事件に関してFBIが隠匿した秘密が明るみに出た件は、見ること、聞くこと、読むことの全てが信じるに値しないというもう1つの典型的な例だ *)。

*2017年当時トランプ大統領のロシア疑惑に関連し、元国家安全保障顧問だったマイケル・フリン氏はロシア駐米大使との接触についてFBIに訴追され、その際に偽証したとして司法取引により有罪を認め辞任した。その後彼はFBIの捜査担当者による不正があったと主張して有罪答弁の撤回を求めていたが、5月7日、米国司法省はこれを認め起訴を取り下げる事態となった。

また(政界スキャンダルのみならず)、金星が強調されていることから愛とセックスに関連する物事がとりわけ問題の核心となるかもしれない。つまり「彼はこう言い、彼女はああ言う」といった状況になりがちだ。そして真実は... まぁ何処かにある。だが何処に? 誰も知らない。真実を知る者は何も話さないし、もし話したとしても誰もそれを信じない。アストロロジーの業界用語で言えば、まさに「ネプチュニアン」そのものだ。


  一方、個人活動や経済活動においても同じようなことが言える。COVID-19による健康への脅威を理由とした社交的な集まりや交流の制限を緩和するという今現在の流れのことだ。予測どおり、今や制限は緩められる傾向にある。多くの政府指導者達が、経済をより正常な状態に戻すことを望んでいる。そして世界はこの動きを支持するか、ショックを受けるかで二分されている。

これはアストロロジャーとしては気掛かりなことだ。何故なら「逆行期の間に決断された物事は、十分な情報やデータを欠いたまま実行に移されることが多い」ため、後で後悔する結果になる可能性があるからだ。海王星が金星とのハードアスペクトを形成している今、こうした可能性はさらに高まっている。

したがって、今は社会的な活動、および金銭が関わる行動には慎重を期することが賢明だろう。借り手や貸し手になるには良い時期ではないし、見知らぬ人々と親密になったり社会的な活動を積極的に行うには最適とは言えない時期だ(まぁこれは常にそうかもしれないが)。

  今という時は、自分の行動に対し「買い主危険負担あり」そして「恋は用心深く」という2つのアプローチが必要な時期だ。愛がなければお金もない。お金なくしては、愛もない。だが互いに惹かれ合い、双方合意の上で戯れの恋をしている相手とオンラインで会話するぶんにはそう悪くないかもしれない。実際、双子座の金星が魚座の海王星にスクエアを形成することの意味は論じてきたとおりだ。おそらく魚座の海王星の下では、この手の活動が増えるだろう。

だが、相手にはあなたが何処に住んでいるか、懐にいくら持っているか、どのくらい稼いでいるのか、またはいくら借りているのかなどは話さないことだ。またもし相手があなたにそんな話をしたなら、まともには受け取らないことだ。感染症や恋の病にかかる可能性を除けば、現実のものなど何処にもない。

世界のほとんどの地域に春がやってきた。そして規制は解かれつつある。春の息吹は十分に承知してはいるのだが、まだ油断は禁物だ。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:58|PermalinkComments(2)│ │金融アストロロジー