July 2020

July 26, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント7/27【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年7月27日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “銀は週の上げ幅としては2008年のリーマン・ショック以来の最大値を記録したが、金価格の上昇が足りず、その上げ幅は大きく相殺された。より低価値の金属は先週1オンス23ドルと20%上昇、これは3月につけた底値12ドル以下からは94%もの上げ幅となった。”

  — Jonathan Garber
    “Silver Prices Poised to Outshine Gold”
   www.foxbusnessnews.com 2020年7月24日付


  “つまり、この秋にホワイトハウスと上院を掌握する道は、民主党の歳出大盤振る舞いに加わることなのだという見解の下に進行するのがデフォルトというわけだ。実のところ、保守派の有権者はワシントンの救援法案がバランスシートと民間経済の土台の両方に与えつつある継続的なダメージに不満を募らせている... 不可解なのは、彼が取引交渉術においてペロシ氏の薫陶を受けたという完璧な記録を考慮するなら、では誰がムニューシン氏を議会の筆頭特使として任命し続けているのかということだ。”

  — Kimberly A. Strassel
     “The Mnuchin Follies”
    Wall Street Journal 2020年7月24日付

  7月14日〜20日に起きた木星、冥王星、土星を含む「カプリコーン(山羊座)・ステリウム」に対する太陽のトリプル・オポジションによって、貴金属価格は数年ぶりの高値まで爆発的に上昇した。それはまた、いくつかの世界の株式指数におけるサイクルの頂点と推定される値と同期しており、その後は多くが下落し始めた。貴金属価格の急騰と世界の株式市場の一服への一助となったのは、米ドルによる継続的な年初来安値への下落とユーロの年初来高値だった。

  現在、投資家心理の根本的なシフトが再び起きつつある。これは2020年7月1日に山羊座に戻って木星と冥王星に加わり、強力な2020年の「カプリコーン・ステリウム」の一部となった土星からのメッセージだ。そして土星が山羊座を短期間離れて水瓶座入りした3月21日〜7月1日、つまり今年の第1四半期に為された判断、そして(または)決定と再直面し、再評価し、修正する時だ。

これらの多くはもちろん、米国における COVID-19 感染増加の再加速と、このウイルスがもたらす経済的脅威に対処しようと政府が打ち出した追加の財政刺激策と連動する、FRBが創出したお金の洪水と関係している(あるいはその主な目的は11月の選挙のために票を集めることだったのか?)。この「バラ捲き大作戦」は、同時に山羊座の冥王星が象徴する4つのD:負債(debt)、赤字(deficits)、格下げ(downgrades)、デフォルト(defaults)の再訪への恐怖をともなうものだ。これに木星(誇張、過剰)が絡むことによって、金融と財政問題はかつての米国共和党政権下では想像もつかなかったレベルの負債に喘ぎ、みるみるうちにコントロール不能へと陥っている。

そこで疑問が生じる。いったい誰がこの流れで主導権を握っているのか? 彼ら(あるいは彼)は、本当にマネー管理の方法論を理解しているのか? また、米国は自国通貨の深刻な信用失墜を招くことなく、あるいは少なくとも、現在ドルを世界の基軸通貨とみなしている他国からの信頼を失うことなく、どれほどの負債を抱えることが出来るのか?

  では、ここ2週間の米国株式市場を振り返ることから始めよう。太陽のトリプル・オポジションが7月14日〜20日に起きた。7月13日、ナスダック先物は史上新高値をつけ、7月21日に再びこれを試した。実際、現物市場もそこで史上新高値をつけ、先物・現物間の異市場間ダイバージェンスの示現となった。他の指数に史上新高値は見られなかったが、S&Pは7月22日にプライマリーサイクルの新高値をつけた。

一方、DJIAはそうはならなかったものの、それでも7月15日にはメジャーサイクル(プライマリーサイクルの1段階下)の新たな高みに上り、やはり7月22日に再びこれを試している。このプライマリーサイクル高値は、6月8日に示現したままとなっているが、その日は強力な月食が起きてから最初の取引日であり、金星逆行の中間点から2取引日後だった。これらはチャート及びテクニカル理論、そしてジオコズミクス研究とサイクル研究を組み合わせた私達の技法によって、いかに市場タイミングを捉えるかを示す一例だ。

これらの異市場間ダイバージェンスは、世界各国の株式市場に見受けられた。ヨーロッパでは、7月21日(火)にオランダのAEX、ドイツのDAX、チューリヒのSMIが暴落後の高値をつけた。だがその後はどれもが金曜日に向けて大きく下落し、ロンドンのFTSEは週の高値を更新することさえ出来なかった。

  アジア・環太平洋地域では、インドのニフティが7月22日に暴落後の新高値を更新する一方で、中国は7月13日にプライマリーサイクル新高値をつけた。先週はこの地域の他の市場がプライマリーサイクルの新高値をつけることはなかった。

しかしながら、より大きなポイントとなったのは金と銀だった。金は2011年9月の市場最高値以来、初めて1900を超えて取引された。私達は2018年8月の時点で講読者向けに買いプログラムを開始してきたが、おかげで非常に好評を博している。

銀は先週、2013年9月以来の高値、23.67まで急騰した。こうした強気の動向はすべて、先に論じた米政府による疑わしい金融政策とその意図を背景とする米ドルの下落に関連していた。この事はまさに、山羊座の土星に絡む木星と冥王星(過剰債務)の原理を反映している。また、土星が再び水瓶座入りし、来年には天王星との45年サイクルのウェイニングスクエアを形成する時期が間近に迫っているのだが、ここに政府が金融の才人たちによって運営されてはいないのでは?と懸念する理由がある。だが野党の方がマシなのかといえば、そうも言えない。



≪ 短期ジオコズミクス ≫


  現在、私達は注目すべき焦点を8月4日〜24日へと移行させつつある。これは牡羊座を運行中の火星が都合3回起こす、カプリコーン・ステリウムへの初回1/4局面となるスクエア形成の時期だ。その後の2回は今年の終わりまでに完了する。つまり、2020年3月20日〜31日に始まった火星とこれら惑星間のシノディック(合)・サイクルが、今から2020年12月下旬までの間、私達にこのサイクルが始まった当初の社会、政治、政府、経済、そして保健衛生に関わる力学との再直面を促すことになる。

その当時は、COVID-19 が簡単には封じ込めることの出来ない不可視の敵であり、それが現実であろうと想像であろうと、はたまた企図された操作であろうと、私達の生き方そのものを破壊するために生まれたのだという想いに関わるヒステリーのピークだった。だが宇宙はそんなことを気に掛けたり判断したりはしない。ただひたすら人間の活動サイクルの途上で何が起きているかを告げるのみだ。そして、宇宙は当時と同じフォースが今再び訪れ、おそらくは今年終盤まで続くことを示唆している。

もしそれが3月下旬のような様相であれば(そしてジオコズミクスはそうだと示唆している)、金融市場は再び激動し、大きな価格変動に見舞われる可能性がある。さて、今年の残りの期間をさらに興味深いものにしているのは、木星・冥王星・土星に対する火星からのハードアスペクトが、とりわけ8月30日〜10月12日の間に同じカーディナル・サインの同じ度数に在泊するNYSE(ニューヨーク証券取引所)設立図の木星・海王星コンジャンクションに対する土星のオポジションにも触れるという事実だ。火星はその時、NYSE設立図とグランド・カーディナル・クロスを形成する。また、米国、FRB、ジェローム・パウエル、ピーター・ナヴァロ、そしてドナルド・トランプのネイタル・チャート上の惑星とも似たようなパターンを形成していく。

  あなたが刺激的な行為を好むのなら、こうした状況も良いのかもしれない。だがもし安全と安心を望むのなら、宇宙に示されるサイクルと人間活動のサイクルとの符合に気付いていなければ、あまり良い結末にはならないだろう。気付きと知識をもってすれば、あなたが人生で下す決断の結果やその報いに影響する選択を自覚の上で行うことが出来る。そして不注意や衝動に負けない道を選ぶことが出来る。行動を開始する前に(特にその行動が他者から敵対的な反応を引き起こすような時)、あるいはあなた自身、あなたが属する地域の共同体、あなたの国、地球、そして多くの他者を危険に曝すような決断を下す前に、あらゆる側面を熟考した上で選択することが出来る。

今は誰もが本心に立ち帰り、冷静になり、自己制御を心得たうえで、やり過ぎや過剰になる時、まだまだ足りない時、それぞれの時とその違いを理解すべく励むべき時だ。天才である必要はないし、大声で果敢にふるまう必要もない。このような時期は、ただひたすら警戒心を維持し、心を眠らせず、自制心を鍛えて状況や環境(山羊座の土星)および財政を適切に管理することがベストかもしれない。こうしたツールを用いれば、あなたは今年残りの月日のほとんどを費やして私達に働きかけるジオコズミック構造の強力なフォースの原動力を成功裡に過ぎ越すことが出来るだろう。

また個人的なトレードに関しては、上述したような精神的特質が非常に大きな利益へと導いていくはずだ。だがこれらの特質を維持出来なければ、逆効果に陥る可能性がある。あなたが気に掛けているのが健康問題であれ、金銭問題や人間関係であれ、チャンスにしても危険にしても、可能性は非常に高まっているのが今という時だ。

  いや、私は皆さんに説教などするつもりはない。ただ天上で起きている事象を認識しておいてほしいだけだ。何故なら『上なる如く、下もまた然り』だからだ。

そして明けの空に見える、600年というサイクルを経て再び地球に近付いてきた彗星、ネオワイズを忘れないようにしよう。彼は天文学上の驚異であり、美と希望を携えた人類への使者なのだから。



JTK 8728
 Comet Neowise
Jimkerr10 / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)




訳文ここまで
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July 20, 2020

🌑7/21の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  7月21日02:52前後、北海道周辺で 02:58前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は02:33頃、沖縄周辺では02:02前後に蟹座 28°26’ で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♋️ 蟹座28°~29°― 発効期:7/21~8/18 】


→🌑🌞“A modern Pocahontas”
   『現代のポカホンタス』
             ↓
→🌑🌞“A muse weighing twins”
   『双子の重さを量るミューズ』

【新月のテーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
※シンボルは多くのテーマをはらんでいます。沢山の中からこころに引っかかるものがひとつでもあれば、それが鍵になるかもしれません。

 
→★活気と自由奔放な屈託のなさで厳しい状況を突破していく
→★自分の正当性、優越性、見栄、または利益や利得のために吹聴する
   ポジショントークや美談に注意
→★文化や習慣、種族主義や世界観の違いを乗り超えることの厳しさと挑戦
→★ある種の高揚感や勝利の感覚とそれが過ぎ去った後の現実とのギャップが
   失望感や幻滅を招く危険
→★社会的モラルや倫理から解き放たれて見知らぬ地に向かおうとする精神
→★新しい脅威に対抗するために共通の利害だけで性急に妥協し合うことの危険
→★各自の差異を大きく包み込むような意識を持って他者と交流する
→★物事を十把一からげに単純化して語る論調を見破る知恵や視野を持つ
→★異質で見慣れない物事やひと、新たな状況を怖れず素直に受け止める
→★これだ!と感じる物事に出会うために客観的に流れを読む必要
→★必要な準備や熟考なしに目先の流れに飛びつき行き詰まる危険
→★外界の動きに目を奪われて動揺し「心の眼」で見ることを忘れる
→★相手の無知に付けいって自分の思う通りに導こうとする無知
→★秤にかけて善悪や優劣を決める行為は公正さを保つ手段であり
   正義そのものではないことを知っておく必要
→★自分自身のルーツをふり返り、新たな方向に向けて選択を行う…→

             

★エネルギーのポイント

  前回の新月『内的宇宙に生まれる力の葛藤を制する』
   ↓
  今回の新月『後戻り出来ない地点を超えて進む』

                               
200721NM


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★7月新月の星模様とチャレンジ ★

〜主なアスペクトとスケジュールざっと〜

新月:蟹座28°26’
新月・キラルスと逆行の土星がオポジション
ネッソス・セレス&ヘカテから新月にクァドリフォーム
(ネッソス・ハイジーア・ニッポニアのGトライン)
新月図のASCが6月の日蝕の位置
ICにオルクスがコンジャンクト

  新月と土星とのオポジションはちょっと憂鬱な気分になったりこころが重くなったりしがちなアスペクト。ケンタウルス族のキラルスが絡む場合は社会的なニュースや日常の見聞の中でいのちの儚さや「いつなんどき何が起きるかわからない」という不安がより強調される傾向がある。それに新月の度数のテーマを考え合わせると、何かの境界を越える選択をしたり、後戻り出来ない地点を過ぎていくという暗示も感じられる。これは集合体としての選択かもしれないけれど、個人レベルでも無意識領域にかなりのストレスがかかりやすいと思う。暗示的な夢を見るひともいそう。なので心身ともになるべく無理をせず、活動と休息のバランスをこころがけたいとき。睡眠と深い呼吸は大切。早め早めに休息を取りたいとき。なるべく自然に触れる機会を持つといいかも。


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  また、新月図のASCが蟹座0°台で前回の日蝕の位置に来ること、ICにオルクス、MC直近にネッソスとセレスが来ることから、社会的にも、個人レベルでも、カルマの支払い的な出来事が(引き続き)起こりそう。おそらく前回の日蝕の余韻が通常よりも強く世界を覆っていて、そのまま8月の厳しいアスペクトに繋がっていくのかもしれない。今月〜来月は牡羊座を運行する火星がエリスにコンジャンクトし、山羊座のステリウムに次々とスクエアを形成していく。これは攻撃性として顕れやすい要注意のアスペクトで、事件や事故が頻発しやすく、火山活動の活発化、猛暑など気候や気温の変動も考えられる。国内や海外の政治的対立も激しくなりそう。SNSで流されるデマや中傷、こころ痛む(または怒りをかき立てられる)情報には注意したい。楽しめないなら距離を置こう。ひとによってはしばらく電子デバイスを離れるか、少なくともSNSから少し離れたほうがいい場合もあると思う。けれど、そんな中にも何か「新しい物事のきざし」や「新たなプロセスの進行」が感じられる期間になるかもしれない。それは、個人レベルでは「新しいわたし」「もう一枚脱皮しようとする自分」として感じられる場合もあると思う。


火星とエリス

  最近、識者が『今の私達はウイルスという目に見えない敵との戦時下にある』と新聞のコラムに書いていたけれど、それは山羊座ステリウム(木星、土星、冥王星)、そして牡牛座の天王星、魚座の海王星という遅い惑星からの影響力を見ても確かに言えることだと思う。でも、魚座の海王星に浸されたこの時代の戦争 — COVID-19 との戦いは、一般的な兵器を使う戦争とは異なり、宣戦布告もなければ戦況もよく見えない。わたし達は、たぶん目に見える「敵」と闘うとき、よく結束することが出来る。そしてゆずり合い、励まし合い、協力しあう気運も生まれやすい。9.11当時の米国がそうだったように。けれど今、現場としての「戦場」は経済、生活様式、国際関係など多岐にわたり、「何かが徐々に崩されていく」という不穏な感覚だけが強調されていく。ニュースでは日々、新たな感染者数が報道されるけれど、いったい何がどう浸蝕されているのかはとても見えにくくなっている。『皆で  “彼ら” と闘っている』という意識が生まれにくいコロナ禍との戦いは、長引くにつれてひとびとの分断を拡げていくかもしれない。今、世界はいつ果てるとも知れない「霧」との戦いに入っていること、隠された非常時という特異な状況にあることを認められないまま、平時の感覚(またはゼロリスク)を求め続ければ、非常時に対応せざるを得ない側のひとびとを徐々に追い詰めていくのではないだろうか? 不和を司る女神エリスは、苛烈な戦いを起こすことで自分という存在を確認し、微笑む。まだ本当の自分を何も識らないままに。

わたし達は今 執拗な惑星グリッドの網目に立っている。そしてその繊細なアミダ籤のような網目を、自分自身の舵取りの力で「わたしの道」に変えていこうとしてる。これからしばらくは主要惑星だけでなく、このエリスにも注意を払っておきたい。


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  今、牡羊座を運行している火星は8月18日にエリスと24°台でコンジャンクトする。エリスは非常に遅い準惑星なので、今からコンジャンクトする日までの間、1950年前後生まれから始まって全年代のネイタル・エリスと次々にコンジャンクトしていく。その影響はNエリスを何度&何室に持つかにもよるけれど、心理的には相手や状況をナナメに見て「ケッ」と思ったり、理由は二の次でただただ反抗したくなったり、自己肯定感が膨らんだりしぼんだり、このままじゃダメと感じて何かを壊したくなったり。または「こんなところに居たくない」と感じたり、やたら毒を吐きたくなってみたり…環境や内面にひどく不調和を感じ「どいつもこいつもバカばっかり!」なんて苛立ちも生まれやすい。

あるいは、なんとなく「全体」から切り離されてしまったような感覚。家族や仕事仲間、友達...人間関係も社会との関係も変わっていないのに、どことなく異なる世界に存在しているようなもどかしさや、見えない壁や、ことばにならない非・存在感。あるいは『自分はここにいるんだ!』と主張したくなる感じなど。なので、派手に口論するひともいれば、ヒタヒタと陰謀?を巡らしたり、声高に誰かの悪口を言うひともいそう。7月13日〜16日にはカイロンと火星がコンジャンクトしたので、それに触れたひとは前哨戦としての落ち込みや強いフラストレーションを感じたかも? これもまた、無意識の内に存在する深い怖れや傷を「何かの衝動」に変えてゆさぶろうとする深いこころの衝動かもしれない。


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  なのでT火星とTカイロン~Nエリスの合は要注意ではあるのだけど、同時に人生のどこか(または誕生前)に置き忘れてきた自分自身の「失った欠片」を取り戻す(またはそれに気付く)良いきっかけにもなりそう。少なくともバラバラな自我を繋ぐ本当の糸をかいま見たり、ハッと気付いたりする可能性はあると思う。だからもしこのフォースに触れたと感じたなら、脊髄反射的な言動に出る前に一拍置いて「これは何だ?自分は何を求めてる?」とふり返ってみたい。たとえば日常のぬくもりの中に一瞬、冷たく固く触れてくる得体の知れない違和感は何だろう?とか。そういう感覚がやがて大きなヒントになっていくかもしれないから。

火星は8月13日に冥王星とスクエアを形成、17日~18日にエリスとコンジャンクト、続いて25日〜26日ごろに土星にスクエア。そして9月10日に逆行し、再び9月30日に土星とスクエア、10月9日に冥王星とスクエア、19日に木星とスクエア。11月14日に順行して12月23日、またエリスとコンジャンクトすると同時に冥王星にスクエアを形成する。

そして来年1月13日、今度は水瓶座入りした土星と牡牛座2°台でスクエア。1月21日~23日には天王星とコンジャンクト、木星とスクエアを形成する。なのでこの夏から来年初めにかけて、世界も日本の世相も一層動きが激しくなると思う。メリマンさんお得意のフレーズを借りるなら『今後のワイルドライドを過ぎ越していくためにもシートベルトをしっかり締めて、ときに眼を閉じ、ときに見開き、絶叫マシンを楽しもう』という感じかな。でも、これは長丁場になる変革期。なので絶叫ばかりじゃ疲れてしまう。だから、緩と急のバランスを大切にしていきたい。


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  おそらく牡羊座のカイロン、エリスと火星の邂逅は、変革の実際的序章として他の惑星よりもダイレクトに個人的な領域を刺激してくるのではないかと思う。だからこそ、そこで与えられるチャンスを大切に扱い、自分自身の芯を確かめながらやっていけたらいいな。

これから先も驚くことがいっぱいあるかもしれない。それぞれに大変なときもあると思う。でも、それをちゃんと過ぎ越して、生き延びて、後からふり返って、何かとてもいとおしい日々に思えるかどうかは本当に自分次第。笑って怒って、たまにベソをかくときがあったとしても。惑星たちの誘惑に負けず、魚座海王星の闇の顔 — 「自分可哀想メンタリティ」にも囚われず、しっかり使いこなして乗り切っていこう。🍀


その他小惑星関係…

蟹座の水星・カルマ・ルビコンがコンジャンクションで牡羊座のカイロンとスクエア 牡羊座の火星とジュノー・へーべ&ハイジーアがTスクエア 山羊座の冥王星・牡羊座のエリスがスクエア 海王星・ヴェスタがトライン 天王星・アルビオンがコンジャンクト MC・天王星・オルクス・IC・ニッポニアがミスティックレクタングル Sノード・イクシオンが合 etc.


〜主な惑星スケジュール〜

7月25日〜26日 天王星・海王星のMPに牡羊座の火星
7月28日 双子座の金星・魚座の海王星がスクエア
      蟹座の水星・牡羊座の火星がスクエア
8月2日 太陽・天王星がスクエア
8月4日〜5日 牡羊座の火星・山羊座の木星がスクエア
8月5日 水星が獅子座入り
8月6日 双子座28°台で金星・Sノードがコンジャンクト

8月4日 水瓶座11°45’で満月!

8月13日〜15日 火星・冥王星がスクエア
8月15日~18日 火星・エリスがコンジャンクト
8月17日 太陽・水星コンジャンクション
       火星・エリスにトライン

8月19日 獅子座26°35’で新月!

8月25日 火星・土星スクエア
       火星・土星からオルクスにクァドリフォーム


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★7月新月のサビアン・シンボル★


🌑 新月のベース・シンボル:
   蟹座28°『現代のポカホンタス』



  さて今回の新月、テーマの基盤となるのは『現代のポカホンタス』。もちろん「現代」といっても、サビアン・シンボルが降ろされたのは1925年だということを頭に入れておく必要はあると思います。ただ当時の米国、それも一般白人社会で「ポカホンタス」と聞いて浮かぶイメージは、史実の中の彼女とは全く異なるものでした。たとえばデーン・ルージャー版の『An Astrological Mandala/アストロロジカル・マンダラ』では、このシンボルが『集まった部族の前に白人の恋人を紹介するインディアンの少女』となっています。

これは白人側の物語として伝えられたポカホンタスの姿であり、当然、白人側の視線に基づいています。そして、そのキーワードは「自然に還る」こと。これは少女ポカホンタスではなく、その恋人である「文明社会の白人男性」としての視点だったと言えるでしょう。なのでこのシンボルを解釈するにあたってはちょっぴりややこしい部分もあります。けれど、おそらくサビアン・シンボルを伝えてきたと言われる “サビアン・ブラザーフッド” が、バビロニアのアストラル・マジックの継承者であったとされることを考慮すれば、やはり「時空の中で起きた事実」に出来るだけ沿った解釈を試みるのが良いように思えます。なので、それを踏まえたうえで解釈してみますね。


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  「ポカホンタス」といえばディズニーのアニメ映画を通じて今や世界中で多くのひと達が知る名前ですよね。わたし自身は「ポカホンタス」の映画は観ていません。ただ、おそらくストーリーの粗筋はきっと今どきの映画らしく、ポカホンタス像には「自立して賢く強く、それでいて可愛い先住民族の女性」のイメージを与え、ジョン・スミスとの伝説的ロマンスを美しく描いていたのではないかな?と想像しています。ポカホンタスは実在の人物ですが、シンボルが降ろされた当時も、そしてたぶん今でさえも、米国の伝説上のネイティブ・アメリカン・ヒロインとして物語的な存在になってしまっているのだと思います。

また以前、民主党の大統領候補選に名乗りを上げていたエリザベス・ウォレン氏が『自分にはネイティブ・アメリカンの血が流れている』と言ったとき、トランプ大統領がすかさず彼女を皮肉混じりに「ポカホンタス」と呼んで物議をかもしたこともありました。それほど米国では有名で、しかもちょっとデリケートなニュアンスを秘めた名称のようです。今の米国に見られる激しい人種問題の突き上げを見るにつけても、やはり蟹座 ― 山羊座軸の最終度数にあたるこのシンボルには、人間という生き物にまつわる異種族融和の困難さという厳しいテーマが隠されているように思えます。


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  彼女の本名はマトアカ。「小さな雪の羽根」という意味だそうです。彼女はポウハタン族(またはヴァージニア・アルゴンキン族)の族長の娘で、アルゴンキン族の言い伝えによれば「敵」に本名を知られると良くない事が起きるという理由で「ポカホンタス」という幼いころのニックネームで呼ばれていました。これはお転婆で元気ないたずらっ子..的な意味だそうです。でも実際、彼女を巡る状況はネイティブ・アメリカンの土地に入植してきた白人達との出会いと融和、そして貪欲さと裏切りと闘争という複雑な歴史が絡んでいて、とてもロマンティックとは言えないものでした。

現代に至る「ポカホンタス」のイメージの源泉となったのは、当時の植民請負人であり、後には部族に対する脅迫や略奪を行ったとされるジョン・スミスという人物によって書かれた物語でした。そしてそれは、彼が後の世に自分を飾り立てるために書き上げたロマン溢れる武勇伝であり、真実とはかけ離れていました。ある伝承によれば、彼女自身が亡くなる前にその話を全く否定していたそうです。


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  けれど文字を持たなかったネイティブ・アメリカン側には文献というものがなく、本当は彼女がどんな女性で何を想って生きていたのかは知る由もありません。ただ記録として残っているのは、争いの中で人質として白人側に拉致され、その後通訳として用いるために英語を教えられ、キリスト教に改宗させられたこと、そしてタバコ会社の設立者だったジョン・ロルフと結婚、レベッカ・ロルフとなって「入植英国人と“インディアン”の絆」を体現する絶好の「看板」として利用されたということのみです。wikipediaによれば(おそらく入植事業やタバコ産業の宣伝のために)英国に連れていかれたロルフ夫妻は、妻のレベッカが「新世界 ― アメリカ ― の “王女”」だと紹介されたために好奇の一大旋風を巻き起こし、今で言うセレブリティー的に扱われたのだとか。けれど、英国から帰る船旅の途中でレベッカは流行り病に倒れ、帰らぬひととなりました。享年23歳前後だったそうです...。

  16世紀末に生まれ17世紀初めまで、確かにこの世を生きたマトアカ/ポカホンタス/レベッカ。3つの名前を持つこの女性には、まだ年端もいかないうちに(たぶん10代前半)拉致され、思わぬ運命に翻弄されて遠い異郷で命を落としたという記録しか残っていません。その他の物語はみな他者の都合に合わせて創り上げられたファンタジーでした。そしてそのファンタジーは、大航海時代の西欧諸国による植民地支配と統治にからむ政治経済の発展から独立戦争を経てアメリカ合衆国の建国へ...という壮大な歴史的タピストリーの隅にほどこされた絵巻の一部となっています。


Pocahontassm
 ※マトアカ、またの名をレベッカ、ポウハタンの強大なエンペラー、プリンスの娘
 クリスチャンに改宗して妻となる...といった記述が見えるポカホンタスの肖像画


  そして今。米国史の片隅に影を落としていたあらゆる「染み」が一斉に噴き出したかのように見える今。この「ポカホンタス」という名が孕むテーマもまた、北アメリカの大地に染みついたカルマの一部として浮上しているように見えます。

  ならば『現代のポカホンタス』っていったい何だろう? このシンボルが降ろされた1925年代なら、きっとポカホンタスとジョン・スミスのロマンティックな冒険物語はそのまま事実として一般大衆に受け入れられていたかもしれません。だから「小さな雪の羽根/マトアカ」、そして「ポカホンタス」本来の意味である「お転婆でイタズラ好きで好奇心旺盛なインディアンの少女」というイメージがエルシィ・ウィーラーの脳裡にあったとしても不思議はないと思います。それは唯一彼女自身の本当の素顔をかいま見ることの出来る名前でした。けれどその後名前は変えられ、彼女のアイデンティティは外からは窺い知れないものになってしまいました。西欧の美女風に描かれ、王女のように着飾ったポカホンタスの肖像画。この絵をいくら見つめても、彼女の息遣いは聞こえてきません。空っぽ...。


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  それでも、たとえ一時であったとしても。彼女の存在こそがポウハタン族と入植者達との間に束の間の平和を創り出したこともまた確かでした。

「ポカホンタス」と名付けられた物語。でもそこには誰もいない。ただ周辺を生きたひと達の欲望と時代の想念が表皮となってまとわりついている。そんな肖像。「現代のポカホンタス」とは、もしかしたら激動する世界の中で、いつのまにか確固としたアイデンティティを見失ってしまったわたし達人間の姿なのでしょうか?

  では念のため、この度数を補完する対向の山羊座28°も見てみましょう。


山羊座28°『大きな飼鳥園』

  原文は「Large aviary」。aviaryというと「鳥小屋」ですが、ここでは動物園などにあるかなり大きくて飼育場的な役割も兼ねるネットの付いた檻を指しているようです。もしかしたらかなり大規模で、内側には自然に近い環境で暮らす鳥達を観察するための道があって様々な木が繁っているのかもしれません。そには多様な種類の鳥達が飛び交っていて、いつも賑やかです。始終飛び回り、甲高い声で鳴き交わす色とりどりの小鳥達。時折大きな叫び声を上げる、目つきの鋭い大きな鳥。じっと木に止まって辺りを見回す黒い鳥。園内はそれぞれの種に特有の歌声が入り混じり、ときに調和のとれた心地よい音色を奏でるけれど、耳を塞ぎたくなるような不協和音として聞こえるときもあります。


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  もしかするとこの鳥達はみな人間の赤裸々な姿であり、本性の一側面かもしれない...とB.ボヴィは言っていました。ひとは慣れない場所に集められると、自分と似通ったものを持つ者同士で何となく集まります。たぶん、そのほうが本能的に安心出来るから。たとえば人種や肌の色、または信じる宗教や話すことば、国籍や文化の違いによってひとびとは自然に集まり、園内の一定の場所にそれぞれの集団を作るかもしれません。そして、一見同じ人間であること以外は何の共通点も持たない他の見慣れない集団のひとびとについて、いろいろな話し合いが内輪で始まります。何故なら自分達の平穏を護るためには他の集団の力を値踏みせざるを得ないから。

『誰だ、あれ? 見たこともないヤツらだな』『何あのひと達? ヘンな顔してるしおかしな格好してるけど、近寄っても大丈夫かしら...』『いや、側を通らないほうがいいよ。前に一度見たことがあるけど、なんか野蛮そうだったし』『うわ、あっちのヤツらは奇声上げてる!ヤバイやつに違いない!』

…こうしてそれぞれの集団の中で一定の筋書きや物語が創られていきます。それはおそらくその集団に共通する道徳観や習慣を通じて都合よく創られる偏見の物語であり、外部の存在に対して無意識のうちに押す烙印としての物語です。それは、自己の存在を脅かされることへの本能的な恐怖心の投影かもしれません。


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  それでも、現代に生きるわたし達はもっと洗練されているはず。地球には様々な人種、文化、言語が存在し、習慣も感覚も異なることを知っているし、「異なる人種や考え方のひとびととも仲良く手を携え、みんな平等に、平和にこの大地を分かち合うべきだ」「異なる考え方にも耳を傾け、理解し合おう」これが人類の理想であることも理解しています。

  けれど、今。すでに原始人の時代から100万年とも200万年とも言われる人類史の上で、種族、部族、国や集合体同士の戦いが地上から消えたことはありません。わたし達個人のレベルでさえ、日々争いの種は尽きません。自分自身のこころの中でさえ、過去と今の「わたし」、異なる欲望に引き裂かれた「わたし」と「わたし」が争ったりしています。


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  そして争いの後は常に、一方がもう一方にとっての「侵略者」となり、その「侵略者」 ― 戦いに勝利した側 ― は自分達のことを、野蛮な種族に「光明」と「文明」をもたらす「入植者」または「開拓者」だと見なします。侵略する者と侵略される者、開拓者と教化される者。それは時を経て互いに入れ替わることもあるし、互いの身内や同じ種族の中でも裏切りや疑心暗鬼が生じ、新たに骨肉の争いとなるケースもあります。こうして同じ種族の集団内部にも分裂が生じていきます。それはバラバラに分断され、不安と怖れに支配された傷つきやすいアイデンティティのぶつかり合いでしょうか。

安心な繁殖地とより良い餌場を確保するために、縄張りを主張してさえずる無数の鳥達。出自や思考や性向によって身内とよそ者を区別し、理解を拒み、互いに大声で相手を圧する人間達。大きな飼鳥園は今の世界そのものにも見えます。TVなどのメディアや昨今のSNSもまた、似たような側面を持つのかもしれません。そこは無数の物語が生息するけたたましい飼鳥園。けれど広々とした大自然も、本物の大地も存在しません。


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  でも。たとえひとときであったとしても、ポウハタン族と英国の入植者達との間に平穏な時期があったのも事実。それはマトアカ ― ポカホンタスという、ひとりの少女の存在によるものでした。外からやってきた白人達と彼女が初めて出会ったのは、彼女が10歳か11歳ごろだったそうです。無邪気で好奇心旺盛で、イタズラ好きで、まだ偏見に染まることもなかった素朴な少女。

『わたしは、わたし。ポカホンタスと呼ばれてるの。あなたは、誰?』 

その姿は大自然に生きる、怖れを知らない一羽の小鳥だったかもしれません。出会いのとき、その笑顔に癒やされた白人達もいたことでしょう。まるで、キャンプしていたら野生の小動物がテントを覗きに来たみたいに。そしてそんな出会いから、はからずもひとときの「異種間外交」が芽を吹きました。...ポカホンタスが人質として拉致され、レベッカという名を生きるようになるまでは。


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  その後の彼女に関しては漠とした足跡を知ることは出来ても、そのこころの軌跡を辿ることは出来ません。レベッカとしてエキゾチックなプリンセスの仮面をつけ、歴史の小さな1ページを飾る人生。そこで窮屈なドレスをまとい、他者のための物語を生きた彼女は...ポカホンタスとしての「わたし」を少しでも保てたでしょうか? 餌場や分け前を取り合ってけたたましい声をあげる異種の鳥達の中で。でも、もし彼女の中で「無垢のわたし」がずっと生きていたのだとすれば...  

『どこにいても、たとえどん底にいても、わたしは、わたし』
『どこにいても、たとえ夢見心地のときも、わたしはわたしでしかなかった』
『それでも世界は面白いことでいっぱい!』

逆らえない運命を生き、自分の役割を果たしながら、こころのどこかで。 期待と失望のバランスをはかり、生まれ故郷の部族を想い、気持ちをなだめて現実という枠を知り、自分に出来ることをやりながら。 最後まで、絶対に妥協できない「わたし」という一線を守り抜き、それを尊厳として異郷に死んでいったのかもしれません。実のところ、苛酷な運命を生きたポカホンタスの物語に象徴されるこの度数には、強力なヒーリングの力や回復力も暗示されています。予想もしなかった瞬間にふと訪れる至福のとき。それは、誰かの指示や期待からするりと抜け出す自由な魂を取り戻すときなのかもしれません。


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  余談ですが、小惑星にも「ポカホンタス」という名を持つものがあります。発見時の位置は牡羊座5°台。ここは「これしかない」という無意識の感じ方をアイデンティティとする、文字通り「わたしは、わたしだ!」という度数です。そして今、ポカホンタスは乙女座6°台。自由を犠牲にして安全を取るか? 結果を引き受ける覚悟で外に出ていくか?その選択を問う「ハーレム」の度数です。またポカホンタスの発見チャートでは、この新月が起きる蟹座28°台に小惑星ファンテージア(幻想)が在泊。ならば新月の夜は、どこか儚い幻や夢見の中で「死なないわたし」をかいま見られるのかな?

  あ、気付いたらベースのシンボル解説が長くなってしまいましたね。では新月のメイン・シンボルに行ってみましょう。



🌑 新月のメイン・シンボル:
   蟹座29°『双子の重さを量るミューズ』


  急激な成長を促される蟹座 — 山羊座軸のルネーションも、いよいよ最終段階の度数に来ました(30°は獅子座0°でもある「ヤヌス度数」)。ということは...もしかしたら何か挑戦のテーマになるのかな?

ところでミューズとは:芸術と科学を司る9人の女神。カリオペ/叙事詩、クリオ/歴史、オイテルペ/フルート演奏と抒情詩、テルプシコーレ/合唱とダンスと歌、エラト/竪琴演奏と抒情詩、メルポメネ/悲劇、タリア/喜劇と軽詩、ポリヒムニア/賛美歌、パントマイム、ウラニア/天文学を指します(wikipedia)。 つまり「ことばと記録」「物語」「感じ取る音」「歓びや哀しみの感情」「動き」「壮大なシステムの知識」そしてその全てを包含する「スキル」。...彼女達は五感の全てを通して受け取るインスピレーションの源です。


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  今、そんなミューズのひとりが秤を持って、注意深く双子の重さを量ろうとしています。重さを量るってことは、どちらがより重いか軽いのか、そのどちらかに何らかの価値を置いているということ。でも目の前の双子は体も顔付きもそっくり。ぱっと見では両方が同等に見えます。だからよほど慎重に量らなければなりません。また量る女神といえば、アストライアを思い起こすひとも多いのではないでしょうか。彼女は目隠しをして秤を持ち、対立する2つの要素 ― 人間、集団、物事の良し悪しを公平に公正に量ろうとします。今、米国を中心に吹き荒れているBlack Lives Matter 運動もまた、公正さ ― ジャスティスを求める声の高まりから始まりました。けれどこの世界に絶対の「公正さ」や「正義」は存在するでしょうか? それらは人間の概念に過ぎず、ことばにするのは簡単でも実際には必ず何かしらのバイアスがかかるものではないでしょうか?


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  B.ボヴィはポカホンタスの子孫であるネイティブ・アメリカンのひとびとが祖先の土地を奪われ、痩せた荒れ地の保留地へと追いやられた歴史を例に挙げています。一部のひと達はそれを「詩的正義」、つまり自業自得に近い結果として見ます。なぜなら、ポウハタン族と白人達の間には幾度もの争いがあり、入植者側も何百人もが虐殺されたり畑を焼かれたり、女性達がさらわれて奴隷にされたりという事実もあったからです。それは報復に対する報復のような様相だったと記録されています。

また和平のときも、ポウハタン族からの贈り物は彼らが聖なるものとして大切にしていたタバコの葉だったけれど、白人達にはその価値がわからなかったため、こうしたの成り行きは当然の報いだと考える向きもあったそうです。結局、人間同士の争いにはその背後に無数の行き違いや誤解、やり過ぎや行き過ぎが複雑に積み重なり、それがまた互いの集合記憶に深い傷を残して取り返しのつかないところまで行くのかもしれません。

  現代のわたし達はわりと簡単に「公平」「公正」「正義」を求め、それを口にします。けれどナマモノである人間が関わるとき、掛け値ない本物の公平さ、どんな状況にも当てはまる公正さや正義など存在し得ないのではないでしょうか? それでもわたし達は、社会生活を営むために公正さを必要とします。だから「法」があるんですね。法とは約束事。集団内部の平和を保つためには、それを遵守するという共通の取り決めの下で何事も判断していくしかありません。もちろん、それが複雑な人間の感情に見合うものではないとしても。


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  けれど今、公正さをもって双子=切っても切れない2つの物事を量ろうとしているのはインスピレーションの女神です。彼女はいったい何を尺度にして、どんな決断を下すでしょうか?

では、互いに補完する対向度数のシンボルを少し見てみましょう。


山羊座29°『茶葉を読み取る女』


  これは茶葉を使った占いの一種。一杯のお茶を楽しんだ後ですっかり開ききった葉を残し、カップを空けます。そして残った茶葉が偶然によって残す「かたち」を見て、それが象徴する物事を読み取り、未来への理解を深めていくというものです。おそらく判断の鍵は、一瞬のインスピレーションかもしれません。これは気軽なティータイムの知的な遊びとしても十分に楽しめますが、もし深めていくのなら、占いの中でもとりわけ絶対的な集中力と研ぎ澄まされた感性を必要とする技なのだそうです。まだ試したことはないけれど、たぶん茶葉をひと目見た瞬間に自分の記憶の奥に眠るあらゆる象徴のうごめく森に入り、そこから何か確かなイメージを掴んでくるような感じかもしれませんね。


 Tea Leaf Reading by Ms.Lindel Barker-Revell


  彼自身がサイキックでもあるB.ボヴィはここで、興奮させたり酔うような含有物を一切排除した飲み物しか摂らないことを意味する「teetotaling = 絶対禁酒主義」ということば、そしてフラつくことを意味する「teetering」ということばを源語に対応する “音声的同族語” として “抽出” し、この占いに必須なのは「絶対的意志」と「フラつかないこころ」だと示唆していました(この行為自体が “ことのは”からひと繫がりの意味をすくい取るという「Tea Leaf Reading」的行為なのかもしれません)。


  何かの想いに駆られて興奮したり感情的になっているひとは、何を目にしても今 取り憑かれている物事を出発点として対象を把握しようとします。また願望や欲望がほんの少しでも膨らんでいれば、その欲望に沿った「物語」を通して見たいものだけを目にし、聞きたい音だけを耳にします(それが常にポジティブなものとは限りません。自分を罰するためにネガティブな物事を見ようとするひとも多いです)。そして、それ以外は全てが背景。全てが雑音。なのでもし真の「兆し」となる調べがすぐ側で奏でられても、その音色はあまりにも微かで聴き取ることが出来ません。もしそんな状態であれば、きっとこころの錘は歪められた情報に反応してあちこち揺れ動き、公正に物事を量ることなど出来ないはず。 茶葉のかたちを願望のスプーンで歪めることなく、まっさらで素直な「わたし」としてそのまま受け入れ、自分の中の「何か」と「それ」が自然に溶け合い立ち上がる光景を確かに見切る。あまりにも豊かな「意味の奔流」の中で、その行為は歩むべき道の鍵を知るのと同時に ゆるぎない信頼の体験となるかもしれません。だって誰でもない、「わたし」が選んだことなのだから。


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  ナチュラルハウスでは社会的頂点を象徴する10室に対応する山羊座。その山羊座終盤に出現する『茶葉を読み取る女』に求められる「絶対的意志」は、対向の蟹座 ― ナチュラルハウス4室(わたしの内面/家、家族、身内、国民、領土)― 終盤に出現する「ミューズ」の核心部に備わるべき資質だと考えられます。

  さぁ今、ミューズは双子のうちどちらかを選ぼうとしています。研ぎ澄ました注意力で。眼を閉じ、揺るぎないこころの眼を開いて。均衡は大事。でも実際には、まったくの均衡なんてこの世界にはあり得ません。前に踏み出すにしても、後ろに下がるにしても、わたし達は一瞬バランスを崩さないと動くことさえ出来ないのですから。ならばどちらか一方を選ばなければならないときがある。

…うーん、でも、どっちを選んだって長い目で見れば同じなんじゃないの? そうね、究極はひとつなんだから。迷いも生まれてきます。だけど、同じに見えても本当はそうじゃないんだ。今、通るべき道、自分が本当に経験したがっていること。今、それはたったひとつ。本物の「わたし」と「本物によく似たわたし」。ひとによってはそれは「ひとりでも双子であるわたし」と「欠けているから双子になりたいわたし」という双子かもしれない。ずっとこのままだっていいのに。でも、このままでは居られない。たぶん岐路ってそういうもの。またひとつ、ほんのささやかな、あるいはとてつもなく大きな、選択のときを迎えようとしてる。 それは 目の前の一線を越えていくとき。自分だけが知っている、その境界線を超えていくとき。


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  じゃ、最後の判断を下すための錘って何だろう? その秤には、どんな目盛りがついている? 

それはやっぱり...何もかも剥ぎ取ったあとの「わたし」じゃないだろうか? 短い一生を必死に生きただろうポカホンタスは、どんな「わたし」を抱えていただろう? ことばもない、うごめく感情でもない。それでも吸って吐く息の狭間に確かに在ると言えるわたし。

そのわたしを、そっと押し出す。ただの出がらしだった茶葉がある一瞬、はっきりと世界に向かってかたちを取るように。そのとき「わたし」は茶葉であり、また「双子」でもあるのかもしれません。

  さてと。新月の夜は静かな部屋の中で、ゆっくりお茶でも煎れてみましょうか...。



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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^



July 12, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント7/13【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年7月13日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は≪ 先週をふり返って ≫ の一部と ≪ 短期ジオコズミクス ≫ の抄訳になります。

来週7月20日付のコラムはお休みします。🙇‍♀️


≪ 先週をふり返って ≫


  ● 冒頭の引用は「スーパー・シックス」と呼ばれるテック部門の雄(FB,AMZN,AAPL,GOOGL,NFLX,MSFT)が存在しなければ何も残らず、ファンダメンタルズと市場パフォーマンスが食い違っているという米国ヤフーファイナンスの記事。

  ● 2番目の引用は、中国経済がコロナウイルスによる減速から脱却しつつあるという見方が強まり、楽観論によって中国本土株を数年ぶりの高値に押し上げたというWSJの記事。


(以下、本文少しだけ)


それは帰還と出発の1週間だった。

  中国と米国では「非合理的な活況」の帰還となり、そして来週に控える太陽の木星へのオポジション形成ともマッチしている。そしてこの後2週間のうちに、非合理的な活況にかけては右に出る者がいない王者 — 木星と海王星 — が2回目のセクスタイルを形成するために戻って来る。初回の形成は去る2月20日、S&Pの市場最高値の形成と同期した。そこから翌月にかけて、世界の全株式市場が暴落していった。では再び同じことが起きるのだろうか?

さて、当時の暴落の原因はCOVID-19ヒステリーの始まりであり、米国では今それが仕返しでもするように戻って来ている。多くの州や都市(そして国全体)から、連日記録的な感染者数が報告されている。グラフの曲線は、これに関しては望ましい方向に曲がってはいない。

  また今週は宇宙的な出発の週でもある。逆行の水星 — トリックスター — が現行サイクルを終えて7月12日日曜から順行運動を再開するからだ。先週は世界各地でダイバージェンスの兆候が見られるという、非常に予測しにくい期間だった。しかし今後の数週間は、問題がより明確になってきそうだ。いや、必ずしも簡単になったり良くなったりするわけではないが、よりクリアになってくるだろう。私達はこれまでのスコアを知り、闘いはまだ終わっていないことを自覚するのだ。


(この後は各市場の値動きを追う記述が続く)



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “どちらの判決においても裁判所はトランプ大統領の弁護士および司法省の主張を却下、大統領には免責特権があり、当局が大統領の文書やその証言を求めても完全に手の届かないところにいる存在だとした。”

  — Bryon Tau
    “Ruling Cast Light on the Limits of Presidential Power”
    Wall Street Journal 2020年7月10日付

  先週は大統領にとって良い週ではなかった。最高裁は基本的に、彼が大統領職にあっても法より上に存在するわけではないという判決を下した。そしてその直後、今週発売になる彼の姪、メアリー・トランプ博士(心理学者)の新刊本からの抜粋が発表されたが、その中で彼女は彼の性格、家族、過去についての不穏な真相を暴露している。

彼はその本の出版を差し止めようとしていたが、その闘いにも負けた。彼は負けることに慣れていないが、先週はいくつかの重要な戦いに敗北している。これはすべて、トランシットの冥王星がトランプ大統領のネイタルの金星・土星コンジャンクションにオポジション(自らの過去に関する不利な暴露)であり、なおかつトランシットの海王星がネイタルの太陽と月にTスクエア(スキャンダル)を形成していることに関連している。以前の彼はそんな嵐を乗り切ることが出来た。だが、今回は冥王星が絡んでいる。以前から何度も指摘してきたように、手つかずの無傷なままで冥王星の領域を抜け出すことなど誰にも出来ない。先週は彼にとって深刻な痛手となった。

ところが大統領の個人的な敗北にもかかわらず株式市場は急落もせず、3月半ばに起きた暴落以降の経済的利益は今のところ反転はしていない。だがこうしたカーブは今後2週間のうちに近付いてくるジオコズミック・サインとともに曲がり始める可能性がある。

  前途にたちはだかる最も重要な宇宙のパターンは、7月14日〜20日に起きる太陽のトリプル・オポジションかもしれない。これは太陽はまず木星にオポジションを形成し(7月14日)、次に冥王星とオポジションになり(7月15日)、そしてついには7月20日に土星とオポジションを形成する時間帯だ。このそれぞれがレベル1のジオコズミック・サインであり、10取引日のオーブをもってプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルとは最高度の相関性を見せている。実際、太陽・木星と太陽・土星のオポジションは、50週以上のサイクルに対し50%の歴史的確率を持っているのだ。

これは太陽と他の惑星間のペア・サイクルに対しこの長さの市場サイクルが示す相関性としては非常に高率だ。そしてこれが意味するのは、重要な天井(または二番天井)を現在あるいは直近でつける可能性があるということだ。

株式市場と経済における急激なリバーサルの可能性は、他のチャートでも示唆されている。たとえば山羊座終盤を運行する木星・冥王星・土星ステリウムは、ニューヨーク証券取引所の設立図(“バトンウッド・チャート”1792年5月17日)上の木星・海王星コンジャンクションとそれにオポジションを形成する土星に対し、Tスクエアを形成している。来週はトランシットの太陽が、この組み合わせに加わってカーディナル・グランドスクエアを形成する。そして8月になると、火星が同じ山羊座ステリウムの惑星達にスクエアを形成し、年末まで断続的にそれが続いていく*

*火星は日本時間9月10日に逆行を開始し、11月14日に順行するためアスペクト形成は1回では終わらない。

それはまるで、原動力の薪束に火がついたようなものだ。誰かがまず始めにその炎を消す方法を考え出さない限り、何かが爆発するのは時間の問題かもしれない。


  このコズミックドラマでヒーロー役を演じる者がいるとすれば、それは海王星かもしれない。10月半ばに向かって海王星は木星とセクスタイルを形成する。それはまた、土星と冥王星にハードアスペクトを形成中の他の惑星達の打撃を和らげる可能性があることも意味する。

では、海王星はどうやって爆発の危機を消し去るのだろう? カプリコーン・ステリウムの惑星達を刺激して燃え上がる太陽や火星のようなやり方とは正反対の行動を通してだ。さて、これは興味深い。なぜなら、リーダー(太陽と火星)が自己コントロールを失って周囲の誰も彼もを脅すような時、最も爆発が起きやすいからだ。彼が海王星的な性質、つまり共感、理解、寛大さや温情という海王星的な特質を示す時、爆発の危機は軽減される。

これらはトランプ大統領を特徴づけるような資質ではない。とりわけ、彼が次々に仕掛けられる調査という攻撃を寄せつけまいと闘っているような時に見られるものではない。だからトランプ氏にとって、今回の選挙シーズンは非常に難しいものになりそうだ。一方、ジョー・バイデンがやらねばならないことは、自分が冷静沈着で理解があり、人々を統合するための担い手であって、この国の分断を加速させるような者ではないことを示すだけだ。

  ほとんどの政治評論家のコメントとは裏腹に、彼は自分が大統領として働く際の素晴らしいビジョンを表明したり、しっかりした計画など持っている必要はないのかもしれない。やるべき事はトランプ氏とは真逆のキャラクターを表現するだけだ。これまでとは異なり、私は人々が考えるほど経済問題に重点が置かれるとは思わない。また候補者の政策や意見がモノを言うわけでもない。暗にそれより重要となるのは、集合体が抱えるストレスであり、いったい誰がそれを軽減出来るのか? という問題かもしれない。牡羊座の火星が木星、冥王星、土星にスクエアを形成するという事実が示唆する物事がそれだからだ。ノー・ストレス、ノー・ロス。— “とりあえずノー・ストレスならこれ以上損することもないさ”


  おっと市場に戻ろう。今週はアストロロジーの観点から見て重要だ。実際、今後2週間は重要な時間帯となる。長期的には、6月27日(火星の牡羊座入り/日本時間28日)から私達は再び火星シーズンに入っている。そして8月4日に山羊座ステリウムの惑星達とスクエア形成を開始すれば、火星は非常に活発化する。そしてこの勢いが年末まで発効し続ける。

火星が絡む時、金融市場では多くの動きが生じ、値動きも激しくなる。もしあなたがトレーダーなら、こういったタイプの地合はさぞかしワクワクすることだろう。多くの急激な価格変動が起きそうだ。

これからの10日間、宇宙は私達にその一端をかいま見せてくれるかもしれない。それはダイナミックなアクション全般が好きな人々にとっては好ましい時期だ。だが、もし無謀であれば危険な時期でもある。





訳文ここまで
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July 05, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント7/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年7月6日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週も≪ 先週をふり返って ≫を割愛し、≪ 短期ジオコズミクス ≫ のみの抄訳になります。また引き続き≪ 長期的考察 ≫ はありませんでした。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “複数にわたる危機 — パンデミック、経済への深刻なダメージ、人種を巡る社会混乱 — のただ中で、米国人は国家が直面する挑戦に匹敵する能力と、第2期への大胆なアジェンダを見出す必要がある。それを欠いた物事 — 不必要なツイート、重要度の低い話題や確執への集中など — は何であれ、トランプ氏の大統領職が1期限りで終わる可能性を高めるだけだ。”

— Karl Rove
  “The Trump Campaign Needs to Hit ‘Reset’”
  Wall Street Journal 2020年7月2日付

  “まるで大地を擦り潰すような金利の在りかたは、貯蓄者を投機家へと変え、隔離されたミレニアル世代をデイトレーダーに変貌させる。彼らは過剰借入を促進して市場のシグナルを抑圧し、投資されたドルを誤った方向に誘導することで資金力のある公共企業を莫大な負債を抱える民間企業に変えるという怪しげなビジネスを奨励している。”

— James Grant
  “Powell Has Become the Fed’s Dr. Feelgood”
  Wall Street Journal 2020年6月29日付


  私達は今水星逆行のただ中にあり、7月1日の逆行中間点から順行までという、神経を “擦り潰す” ような局面に入っている。これは、将来何をすべきかを誰も確信出来ないような期間であり、特定のデータに関わる重要な点に欠けが生じたり、または予測に使用する他の測定基準との矛盾が見られる時間帯だ。

今週の重要なアスペクトは、滞留する水星から7月8日に形成される火星へのスクエアで、これは7月27日に再び戻ってくる。この全期間を通じ、このスクエアの力学はすべての意図と目的とに関わりながら働き続けていくだろう。水星・火星の組み合わせは、冷静で合理的かつ成熟した精神が力をふるうような時ではない。

金融市場においても、この力は突然の急激な動きと同期する可能性がある。それはおそらく誰かの衝動的で軽率な言動の結果として起きるのかもしれない。つまり例えるなら「考える前に口が動く」ような時だ。世界の舞台を指揮するリーダー達は、今何かを口にする前に、自分が本当は何を伝えたいのかをよく考えてから発言するのが最善の身の処し方だ。

個人の皆さんに対するアドバイスもまた同じだ。口論や喧嘩をしたくないなら、相手を攻撃したいという衝動を出来る限り抑えておこう。衝突、炎上、失態や後悔を避けたいなら自らの言動に気を抜いてはならない。


  おっと、市場の話に戻ろう。通常、水星逆行の終わりは労多くして神経が擦り減る時期だ。だが水星・火星スクエアの場合、価格の急騰もあり得る。これはもしかすると、噂や突発的な騰げが急に火を噴いた後でそれに対する逆張りトレードをするのも一手かもしれない。

だがそれよりも気になるのは来週、まずは水星が順行に転じ、すぐに太陽が木星、冥王星、土星とオポジションを形成していく7月12日~20日だ。

先週のコラムでも述べたように、

  『このコンビネーションは、状況がより明確になり始め、新たな気付きの下に意志決定が行われる可能性が高いことを示唆している。これらのオポジションは、それぞれにプライマリーサイクルの高値または安値の示現に対しレベル1の相関性を持っている。したがって、市場はそのタイミングで反転しやすい。だがそれはまた、新しい政治的方向性が顕れる時期にもなりそうだ。経済や金融市場に影響を与える決定がなされる可能性が高い。またおそらく「法と秩序」を重んじる側からの声が非常に大きくなるのかもしれない。』

ではその「声」はどれほど大きいのか?

まぁ、先週は火星が牡羊座入りし(6月27日)これが2021年1月6日まで続くことから、今はかなりの大声になっている。

  火星は牡羊座を支配するが、この惑星と星座宮のどちらもが「行動」と(または)「攻撃性」の原理を分かち合っている。両方とも戦争、紛争、軍事的・政治的対立の可能性を支配しているのだ。米国における今回の選挙シーズンが非常にたちの悪い戦闘的なものになると予測する宇宙的な理由がこれだ。火星は通常、1つの星座宮におよそ6週間在泊する。だが今回の牡羊座運行では9月9日から逆行に転じるため、結果として在泊期間が非常に長い。そしてこの期間中に、木星、土星、冥王星のカプリコーン・ステリウムに対しワクシングスクエアを3回形成する。

このワクシングスクエアは、コロナウイルス・パニックのピークと重なった2020年3月20日~31日にこれら4つの惑星のコンジャンクションで始まった、より大きなサイクルの最初の1/4局面となる。この初回1/4局面が近づくにつれて私達は、この恐怖またはヒステリーが再び頭をもたげて来るのを見ることになる。

ここでの懸念は、世界の株式市場にもまた、このサイクルが始まった3月当時のフラッシュバックが起きるのではないかということだ。とりわけ今は、逆行の土星も3月21日に短期で水瓶座に足を踏み入れたものの7月1日には山羊座に戻っており、そのまま12月17日まで在泊するのだ。これはあたかも私達に、2020年3月の2週間のみではまだ決着のつかない仕事が残っているから着手しろとでも言っているようだ。

  だが良いニュースもある。それは、今回こそ私達はその中途半端な仕事をやり遂げる可能性が高いということだ。結局のところこれは、木星、冥王星、土星への火星サイクルの初回1/4局面となるワクシングスクエアなのだ。ワクシングスクエアはウェイニングスクエアと同様に「危機」と同期する。

だがウェイニングスクエアとは違い、ワクシングスクエアは通常、危機を解決した上で前進の勢いを保ち続ける。これは「行動においての危機」であり、大抵の場合は「生存の危機」とはならない。つまりアプローチの仕方や方向性を変えることを要求されるのだが、その方向性自体を終わらせる必要はないのだ。言い換えるなら、私達は口論や不快な対立を経験するかもしれないが、それが必ずしも戦争や革命へと繋がるわけではない。..まぁいずれにせよ今年中はないだろう。


そして最後に...ハッピーバースデイ、アメリカ!

これから先も、(再び)ワイルドな1年になりそうだ。だがこれが癒やしの時となり、互いに理解と寛容の精神を深め、そして世界の他の国々ともそれを分かち合えるよう祈ろうではないか。





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:58|PermalinkComments(0)│ │金融アストロロジー