October 2020

October 25, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント10/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年10月26日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週も ≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫ のみの抄訳になります m(_"_)m


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “もし前副大統領のように多くの重荷を背負って大統領選の終盤に突入するとしたら、おそらく誰であっても大したことは言えないだろう。民主党は左傾しすぎて話にもならず、息子であるハンター・バイデンの闇ものしかかる...”

 — Daniel Henninger
   “Trump, Biden, Hunter, Chaos”
   Wall Street Journal 2020年10月22日付

  “これは彼の家族や私の家族の話じゃない。あなた自身の家族のことで、あなたの家族がひどく傷ついているということなんですよ。”

 — Joe Biden
   トランプ大統領とのディベートより 2020年10月22日


  リアルクリア・ポリティクスの最新の世論調査によると、バイデンの対トランプ支持率は先週の8.9%から7.9%に落ち、先々週からは10%以上落ち込んだ。また私が最も注視しているラスムッセンの調査では、バイデンのリードが2週間前の12%から10月21日水曜には3%に縮小している。来週のコラムでは、長期的な惑星シグナルの歴史と2020年との関連に鑑みて選挙結果についてふり返ることにしたい。

  その間にも、歴史的な市場活動と、おそらくは集合体の心理にも相関関係を持つ二つの重要なジオコズミック・サインがまもなくやって来る。10月27日火曜、水星は逆行運動によって蠍座から天秤座に戻り、その領域を12月1日まで運行する。それ自体は紛争解決のためには調和的な側面だ。だが、土星に対しては11月1日と、順行に転じた直後の6日にスクエアとなる。これは合意や紛争解決への援助となるようなアスペクトではない。決定、すなわち総数計算の完了に至る時期の遅延を示唆する可能性があり、これが米国大統領選のまっただ中に来るのだ。

そして金星もまた、水星と同様に10月27日に天秤座に入り、11月21日まで運行する。これも合意に至るには良いコンビネーションだ。だが同時に関わり合う当事者の全てを喜ばせたいと思うあまり、しばしば優柔不断に陥る場合がある。私達にとってもっと重要なことは、これが銀市場の重要なリバーサルとの相関性を持っていることだ。

10月は31日の強力な満月 — 天王星とコンジャンクションの満月をもって終わる。物事は突如として急激に変化する。人々は気が変わりやすく、そのために予期せぬ混乱が起きやすい。また、短期的だが激しい集団ヒステリーによる激しい衝突と同期する場合もある。それはまるで地震か何かのようだ(比喩的にも文字どおりの意味でも)。

  しかし、次に備えるべき重要な時間帯が来る。それは11月9日〜19日で、やはり二つの強力なジオコズミック・フォースが待ち構えている。まず第一はトランシットの金星が火星にオポジションを形成し、カプリコーン・ステリウム(冥王星、木星、土星)にはスクエアとなる。これはカーディナルTスクエア(活動宮Tスクエア)として知られており、金融関連の全て、とりわけ通貨に影響を与えるほか、穀物市場にも力を及ぼす。

第二に、11月12日に木星が冥王星に対し3回目にして最後のコンジャンクションを形成し、11月13日〜14日には火星が順行する。これについては拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Vol.3 : Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で報告した研究にあるとおり、米国株式市場におけるプライマリーサイクルとの相関性においては最強のレベル1に属するジオコズミック・サインだ。


  このコラムを締めくくるにあたって、皆さんには今が「蠍座の季節」であることを覚えておいてほしいと思う。この時期は、物事がとにかく激しくなりがちだ。だから金融市場はいともたやすく揺れ動く可能性がある。だが同時に調査研究を好む人々にとっては秘密と発見の時期でもある。もしあなたに何か知りたいことがあるなら、今こそそれを深く掘り下げて見出す時だ。だが、気をつけてほしい。もしかすると、知りたくなかったり、知るつもりもなかったような物事を発見してしまうかもしれない。

今は「魔女の季節」だと認識しておこう。または “パンドラの箱 — あるいはハンター・バイデンのハードディスク — を開ける時”、もしくは “数年前にニューヨークはバーニーズの試着室で起きた女性作家とドナルド・トランプの冒険の時” でもいい。もし、来週起きる満月の前に開いた蓋が素早く閉じられないなら、この種の疑惑は厄介なことになる可能性がある(いや、すでに厄介なことの傷が深くなるのかもしれない)。

今から選挙までの間には、露呈する可能性の高い “水面下の物事” があまりにも多く潜んでいる。蠍座の季節は始まったばかりだ。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

October 18, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント10/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年10月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は≪ 先週をふり返って ≫ を割愛し、抄訳とさせていただきます。m(_"_)m


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “もしトランプ大統領が11月3日の選挙に負けるとすれば、その理由の1つは自分と意見を異にする人物が原理原則に基づいて行動していることを彼が理解できないことだろう。トランプ氏は政治の全てを個人的な — 常に自分自身に向けられた — ものとして受け止める。”

— “Trump’s Misguided Swipe at Bill Barr”
  Review and Outlook
  Wall Street Journal 2020年10月12日付

  “彼(バイデン)はもし選挙に負けたらどうかと聞かれて内向きな態度に転じた。『私はお粗末な候補者だと言われるかもしれないし、良い仕事をしなかったから負けたと言われるかもしれない。 しかし、私達が人種的、民族的、宗教的な争いを起こしているとは言えないと思うし、そう望んでいる。大統領は私達がそう見えるよう欲しているようだが。』”

— Jonathan Lemire
  “Trump, Biden Go At It From a Distance in Town Halls”
  Associated Press 2020年10月16日付


肩越しにふり返ったら
何が見えると思う

他の猫が肩越しに
俺を見ているのさ

アイツは奇妙だ
とても とても とても奇妙だ
十分気をつけなくちゃいけない
あのパンク野郎は金持ちになるために出て来たんだ
なんてこった 魔女の季節に違いない

— ドノヴァンの楽曲 “Season of the witch”より歌詞の一部
  Columbia Studios 1966年


  あと2週間で今回の選挙が終わるとは信じがたい。何故かといえば、まるでもう何年も続いているかのように感じられるからだ。11月3日の選挙当日には水星と火星の両方が逆行しているとなれば、余計に信じがたい(水星は現地時間で3日中に順行)。水星と火星が逆行していたり、海王星とのハードアスペクトを形成する時は、読んだり、見たり、聞いたりしたことを信じることは出来ない。またこの逆行下で選挙当日のうちに結果が判明することすらも信じられない。正確で完全な集計に近づくには時間がかかる可能性がある。水星逆行下での郵便投票は、トランプが予想する以上に困難なものになるかもしれない。

Real Clear Politicsの最新の世論調査では、先週の時点でバイデンが8.9%トランプをリードしており、前週の10%以上から減少している。そして私が最も入念に参照しているラスムッセンの世論調査では、バイデンのリードは1週間前の12%から10月14日(水)の時点で5%まで縮小している。

  トリックスターの水星が蠍座で逆行に転じた。太陽は今週10月22日に天秤座から蠍座にイングレスする。水星は情報、ニュース、コミュニケーションを支配している。蠍座の性質は、調査し、深く掘り下げ、長く戦わされてきた議論の筋道を変えてしまうようなショッキングな物事を暴露することだ。今後2週間のうちに、非常に不穏な新事実が発表されても驚くにはあたらない。蠍座が強調されるとともに火星・水星逆行の影響がすこぶる強まるという流れは、志の低い政治家達が敵を追い落として権力を得るために彼ら自身が駆使し得る最も “汚い” トリック、最もネガティブな側面を露わにする状況をもたらすかもしれない(蠍座は力、そして権力に関連する)。

これが金融市場にどのような影響を与えるかもまたトリッキーな様相を呈するだろう。トリックスターの水星は矛盾したメッセージを提示する方法を心得ている。これから選挙までの間、金融市場はまるでシーソーのように上下に跳ね回るかもしれない。あるいは一大ブレークを演じる可能性もある。10月19日月曜に牡羊座の火星が山羊座の木星にスクエアを形成するからだ。ここには2つの鍵がある。まず最初は10月12日月曜につけた高値が現在の重要な抵抗帯となっていることだ。この水準より上の終値は、重要変化日とした期間から除外される。

  次に、私達は現在、今年出現するシグナルの中で3番目に強力なジオコズミック・サインの時間帯に向かって進んでいる。それは11月3日〜19日で、木星・冥王星のコンジャンクション(11月12日)と、火星順行(11月13日〜14日)だ。拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Vol.3 : Geocosmic Correlations to Trading Cycles』に掲載した私達の研究で示したとおり、このどちらもがレベル1のジオコズミック・サインだ。木星・冥王星は、プライマリーサイクルに対し11取引日のうちに88%という相関性を保っている。火星の順行もまた、11取引日のオーブをもってプライマリーサイクル(天井または底)に対し75%の相関性を保っている。これらは非常に高い確率を示す数字だ。

もし株式市場が、1日〜4日ごとに反転したり上を下へとブレークアウトするようなトリックスターの傾向を乗り越えられるなら、私達は次の3週間〜4週間のうちに開いた口が塞がらないほどの驚きの展開を目撃することになるかもしれない。それを起こすには大地を揺るがす “蠍座の啓示” が必要かもしれないが、いずれにせよ今は “魔女の季節” だ。そして “あのパンク*は金持ちになるために出て来た” のだ。そのために犠牲にならないよう “十分気をつけなくちゃならない”。

* punks といえばロックのスタイルや風体として有名なことばだが、ここでは元々の「チンピラ」「悪ガキ」「生意気で役立たずの青二才」という意味で使われているのではないかと思う。ただし1966年にこの曲がリリースされた時の歌詞には「 パンク」ではなく、1950年〜1960年代当時のビート・ジェネレーションの思想に影響を受けたヒッピー達や反体制的で反商業主義的な若者達を指す 「ビートニク」という言葉が使われていた。


  



訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:58|PermalinkComments(0)金融アストロロジー 

October 16, 2020

🌑10/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  10月17日04:42前後、北海道周辺で 04:48前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:31頃、沖縄周辺では04:02前後に天秤座 23°53’ で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月♎️ 天秤座23°~24°― 発効期:10/17~11/14 】

🌑🌞“Chanticleer”
   『雄鶏』
    
🌑🌞“A third wing on the left side of a butterfly”
   『蝶の左側にある三枚目の翅』

【新月のテーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
※シンボルは多くのテーマをはらんでいます。沢山の中からこころに引っかかるものがひとつでもあれば、それが鍵になるかもしれません。

→★自分が自分自身をどう見ているかがおのずと外に顕れていく光景
→★護りたいもの、隠したいことのために目立つことを避け慎重にふるまう
→★ひと、もの、立場など何かを喪失する不安や怖れの感情を克服する訓練
→★一見 取るに足りなく見える表層の下で進む重大な変化の予兆を感じ取る
→★大きな重荷に耐えて立つために必要な、理屈も言葉も不要の
   ただ「存在する」という誇り
→★達成したことや手に入れたものにまつわるプライドが行く手を妨げる危険
→★どうでもいい物や事に囲まれる重さから脱出したいという願望
→★他者の華やかさの中にちらりと見える灰色の苦しみを感じ取る
→★人間関係や所有物にまつわる粘着質で切りにくい絆を整理していく必要
→★自分にとって何が余剰で何が必須かを間違えずに判断していく必要
→★弱いことや無力であることの代償を他者に求め、それを得てバランスを崩す
→★疲れ目や目に関わる異常、または痙攣、痺れなどに注意
→★迂回し放っておいた物事の結果を突き付けられる経験
→★何かの終わりの季節を予感し、慎重に必要な準備と調整を始める…→         

★エネルギーのポイント:

前回の新月『半透明のトンネルの中を心眼を用いて歩く』
             
今回の新月沈思し、区切り、挑戦に備える
                               

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  あっという間にもう10月も半ばを過ぎました。送られてくる『フォーキャスト2021』の原稿に向かいながら、窓辺の秋景色を遠いもののようにチラ見する毎日が続いています。前回の新月から約1ヶ月。その間、故中曽根康弘元総理の合同葬の話題やヨーロッパを襲う COVID-19 の第二波、権威があるとされてきた組織や機関のスキャンダルや劣化の露呈など、前回の新月のベース・シンボル『半旗』に関連しそうなニュースが色々出ているようです。

そういえば ふと思ったのですが...今月初めからよくネットでも話題に上る「日本学術会議」の問題もまた、もしかしたらあのシンボル『半旗』(と裏の『聖職の粛清』)そしてメインの『振り香炉を持つ少年』が示唆したテーマに沿った社会現象のひとつかもしれません。もちろん、わたし自身は組織の詳しい事情も知らない部外者に過ぎませんし、本当の内部事情などわかりません。それでもチャートを作成してみると、やはり強い関連性が感じられます。

日本学術会議の設立図(1949年1月20日東京、時間不明)の太陽は山羊座29°台(シンボルは『秘密のビジネス会議』— 力、知性、権力)で、そこには9月17日新月図のMCがタイトにコンジャンクトしていました。今後はここに次々と土星、木星、冥王星が乗ってきます。そして冬至には、『フォーキャスト2020』でメリマンさんが「グレート・ミューテーションと新時代の始まり」を示唆すると指摘した木星・土星コンジャンクションが直近で起きます。

また、学術会議設立図の天王星には前回の新月がスクエアを形成し、同ネイタルのネッソス(カルマ的清算)には新月図の天王星がピタリとコンジャンクトしていました。

なのでここにもう一度、9月の新月記事から該当するシンボル解説の一部を掲載しておきます。

〜9月の新月記事から〜

  『太古から続いてきた神と人類との仲介者、聖なる長老達。...彼らの組織は長い歴史を刻みつつ大いなる権威を維持する中で、多くの部分が疲弊し、硬直してしまいました。今は全てを洗い流し浄めるとき。だからこそ、組織を解体し、相応しくない者達を外す必要があるのかもしれません

それは立場の喪失、根本的な変化、そして象徴的な死 ―「半旗」と重ね合わせることが出来ます。よくひとは世の中の出来事や風潮を嘆いて『○○はもう死んだ!』なんて言います。翻る半旗を見て、わたし達は哀惜の念に打たれるかもしれません。あるいは怒りに震えるかもしれません。

けれど、それこそが季節の変わり目。この世界に存在する一番の驚異とは「無常」であること。機関や制度の変化も、人生上の立場が変化することも、罰でもなければ報いでもない。今、全てを再編成する促しが来ているだけ...』

そしてその “残り香” は、様々な領域の様々な人生を巻き込みながら、世界の隅々までじわじわと拡がっていきます。

  今って本当に、壮大な通過点なんですね。

さぁ、また新月が巡ってきます。それじゃ始めましょう!


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★10月新月のサビアン・シンボル★

  今回もサビアン・シンボルのテーマからいきます。これは何年か前に満月で体験したシンボルですが、そのときの解説をもとに「今」の状況に合わせて変更・加筆しました。じゃ、以下のテーマを頭に入れて下のアスペクト編も読んでみてね。


🌑 新月のベース・シンボル:
   天秤座23°『雄鶏』


  さて、10月新月。ベースになるのは天秤座23°『雄鶏』というシンボルです。雄鶏は、朝になると思いっきり胸をふくらませ、高々と鳴きます。「コォケコッコー!!!」その大声は、まさに彼の序列が群の中で一番高位にあることの証し。「みんな!朝だぞ!オレ様の声をよく聞け!」 彼は今この瞬間、プライドの頂点を味わっているのかもしれません。まるで自分のひと声が太陽を昇らせ、朝という時を呼び寄せたのだとでもいうように。あるいは、もしかしたら… 上辺のけたたましさや堂々とした態度とは裏腹に、彼のナンバーワンとしての地位は今、若手の雄達に脅かされているのかもしれません。けれど、一度でも弱さを見せたら権力争いは負け。ボスの座は危ういものになります。だから彼はことさらけたたましく、オーバーなほど反っくり返って大声を張り上げているのかもしれません。そう思って見ると、何だかその虚勢を張って強がった姿は滑稽にさえ感じられます。ん? でも。。


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  まるでピエロみたいに思いっきり派手に装ったり、オーバーなふるまいで他者を牽制したりして、傍目には顰蹙を買ったり滑稽にさえ見えるひとがいたとして。その派手で単純に見える大ぶりのふるまいの下にはいったいどんな素顔が隠れているのでしょう? それを正確に見抜けるひとは、果たしているでしょうか?  

もしかしたら、この「雄鶏」が聞かせてくれるけたたましい叫びの裏には、したたかな駆け引きの策略が隠されているのかもしれません。自分を… 自分の優位性と手に入れた立場を護りぬくために。あるいは... 何か大きな目的を抱えながら、上辺の騒ぎにみんなが気を取られているうちに大事な物事を進めようとして? 

雄鶏の声で朝早くから起こされたわたし達は「うるさいなぁ..」と舌打ちします。わたし達には、そのけたたましい声の印象だけが残ります。「え? 雄鶏?あぁ、あの朝から騒いでる迷惑なヤツね。滑稽でバカバカしいパフォーマンスだよ。無視すればいい」。確かにそのとおりかもしれない。雄鶏は、バブルのように膨らんだプライドをせいいっぱい誇示しているだけかもしれない。あるいは内心ビクビクと怖れながら、小心な自分を見せまいとしてせいいっぱい胸を張っているだけかもしれない。けれど...。


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  ここは天秤座の第三ディーカン。次に控えるのは蠍座の深淵。その深みに向かう準備が始まる領域です。おバカで威張った雄鶏の鳴き声を聞いて舌打ちするだけで済むのかな? 本当にそれだけ? 何か見落としてないだろうか? 

  わたし達は社会の中で、日頃の人間関係の中で、様々なひとに出会い、互いに相手を判断します。その判断は何に基づいているのでしょう? まず外見や容貌。声のトーン、仕草や話しぶり。もう少し進んで仕事ぶりや態度、約束を守るかどうか、期待に応えてくれるかどうか...。何かをやってくれる。役立ってくれる。教えてくれる。導いてくれる。または、誉めてくれるとか...愛してくれる?

  それがビジネスの世界なら、ギブアンドテイクの関係です。対価に見合うだけの見返りを互いに求め、受け取ることがお約束。けれど人間対人間としての出会いならどうだろう? 止まり木でけたたましい鳴き声をあげている雄鶏を見て、わたし達は何を感じる取るんだろう...。

これをもう少し深く見ていくには、例によって対向の補完度数を見ていくのが良さそうです。



牡羊座23°
『重く貴重だが隠された荷物を運ぶパステルカラーで装った女』


  『重く貴重だが隠された荷物を持ち運ぶパステルカラーで装った女』。シンプルで視覚化しやすい天秤座側の『雄鶏」とはうって変わり、なにやら謎めいたシンボルです。この度数から(正確にはひとつ手前の22°から)次の24°への流れをひと言で言えば、わたし達が抱える様々な「欲望」に関わっているということを、以前書いたかもしれません。 ひと口に欲望といってもほんとに多様だけど、ここで言う欲望の正体は、わたし達が抱くあらゆる欲望の根っこに潜む、「まず自分」が全て…その追求が全て…という、とてもシンプルでナマで、理屈抜きの叫び。純粋な産声のようなものかもしれません。

このシンボルに出て来る女性は、明るいパステルカラーのドレスに身を包んでいます。何かが芽吹き、育っていく季節、春~夏にかけてのソフトな色合いの装いでしょうか。でも、彼女はとても大切で価値ある荷物を携えていて、それをひっそりと隠しているようです。B.ボヴィによると、原語の "pastel" は "pasta" つまり元々は「柔らかくて糊のように貼り付くもの」という意味を持つことばから派生したものだそうです。そこには淡いピンクやイエローなどの色相が持つ、どこかソフトにまとわりつくようなイメージが投影されているのかもしれません。


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  彼女はとても大切な荷物を重そうに運んでいます。それが何なのか、どんな形をしてどんな意味を持つのか? その答は柔らかい霧のようなベールに包まれて、曖昧なまま。"carrying" は「身ごもっている」という意味も持つことばなので、もしかしたら彼女はお腹の中に「これから生まれ出ようとする子供」という「重い荷物」を隠し持っているのかもしれません。ならば彼女は母として子供を護らねばと思っているでしょう。少しはにかむような気持ちもあるのかもしれません。でもきっとそんな責任感と同時に、内なる幸せもまた噛みしめていそうな気がします。あるいは逆に、何かとても重くて悩ましい物事を抱えていて、でも立場や責務を考えてそれを隠さねばならないのでしょうか..?

  あるいはその荷物は、これから辿り着くだろう新天地で新しい人生を切り拓くのに必要な資産、貴重な金塊? それとも、彼女には何かどうしても秘密裡にやらなければならない事があって、そのための貴重な道具をこっそり運んでいるとか? ならもしかして、彼女は美しい暗殺者?(なんて、想像するとキリがないけど..)いずれにしても、焦点は何か隠すべきものがあるということ。 


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  今は彼女の行動に誰も気付いていないけれど、その行為はやがて芽を吹き、結果となって顕れてくるでしょう。その「荷物」が幸せの種であれ、災いの元であれ、いずれにしても今は他のひと達の目に触れないように護る必要がありそうです。彼女はパステルカラーの曖昧なオーラにまぎれ、人と目を合わせることなく、自分の大切な何かを運んでいきます。それは彼女にとってはとてもヘヴィだけど、この先の人生にとっては必須のことなのかもしれません。きっと自分が… 自分で在り続けるために……。

  ここでひとつ面白いと思うのは、この一見ソフトな中に密やかな謀りごとをも思わせるシンボルが牡羊座側にあり、「わたしが一番だ!」とあからさまに叫ぶ雄鶏が、対人関係をテーマとする天秤座側に出てくることです。なんか逆のほうがしっくり来るなぁと思うけど、これは何を意味しているんだろう? 


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  牡羊座の第三ディーカンは(エボリューショナリー・アストロロジー的に言えば)純粋で手当たり次第の「わたし」の追求もピークに達し、これから牡牛座の物質領域 ― “わたしのもの”との同一化 ― に入る準備が始まるところ。天秤座の第三ディーカンは、「わたし」と「あなた」の支配/被支配関係の学びが最終段階に入り、これから蠍座の力の領域 ― 死と再生を通した究極の力への同化 ― を探求する準備が始まるあたり。なので、この度数軸には表層に描かれる光景から容易にくみ取れる象意の他にも、何かもう一段下に見え隠れする深みがあるのかもしれません。ちなみにこの度数軸とスクエアの関係になる蟹座・山羊座の23°台のシンボルには、共通項として「二重の領域」というイメージが浮上してきます(サビアン・シンボルの構造にはこういう例がよく出て来ます)。

  派手にけたたましく存在を主張する雄鶏。彼は自信に満ちた勇者か、プライドばかりが膨らんだ小心者か? その裏側で、そっと人目をしのんで荷物を持ち運ぶ女。彼女は今ある幸せを護ろうとするヒロインか、それとも何か暗い事情を隠し持つ謎の存在か? いえ、そのどれもが本当の姿かもしれません。


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  人間関係にスポットライトが当たりがちな天秤座の新月期。この構図は今まで気にもとめなかった部分に潜む人生模様と、それを営む人間が持つ複雑な習性の一コマを示唆しているようです。じゃ、あなたは、わたしは、どうだろう? 胸を張って『さぁ見てくれ!』と鳴く雄鶏を見て、何を想うだろう? 自分の判断が、もしも自分自身の期待を映す鏡に過ぎないのだとしたら? これは、来たるべき何かへの予感でもあり、判断を間違えないための警告でもあるのかもしれません。 

じゃ、メインのシンボルに行ってみましょう。
(ベースの説明がずいぶん長くなってしまったけど。。)  



🌑 新月のメイン・シンボル:
 天秤座24°『蝶の左側にある三枚目の翅』


        『蝶の左側にある三枚目の翅』...普通なら蝶って、右と左にそれぞれ前翅と後翅二枚があり、全部で四枚の翅を持つはずです。でも、このシンボルの蝶は左側に三枚目の翅が生えていて、全部で五枚の翅を持っているようです(もしかしたら、この場合は前翅と後翅で一枚の翅と数えているかのもしれません)。B.ボヴィはこのシンボルの情景について、こう言っています。『人生には何か “極めて特別なこと” が起こり得る。それは本当に、まばたきする間にも突然起きるかもしれない。そしてその出来事は、改めて何かを深く考え直してみる要因となるだろう』と。


butterfly


  それは、まばたきする間に起きる。眼を瞬間的に閉じて開ける、そのせつな。強い風に吹かれて窓がパタンと閉まってはまた開く、そんなわずかな合間に。けれど、再び開いた窓 ― こころの眼 ― から見える光景は、今まで認識していた世界とは全く違っていた....。 少しオーバーに言えば、おそらくこんな感じでしょうか?

『えぇ? そんな凄い経験したことないし、出来るものなら味わってみたいな。いろいろあっても結局は毎日同じような日の繰り返し。もう飽き飽きしてるんだから』今、そんなことを思ってるひと、いるでしょうか? 何か凄いこと...うーん。

でも、本当にわたし達の日々には何も起きてないんだろうか? 世界は変わっていないんだろうか? いや、世界は変わってるし、世の中も毎日けたたましい声でいっぱい。だから色んなことが変化してるのは確かだと思う。でも、自分の日常はとりあえず変わりばえしない。だって毎日大変なのはいつものことだし、きっとこれからだってずっと続くんだ.....。でもそれは....実はわたし達が全然変われないだけなのかもしれない。わたし達の「世界をすくい取る目」― 知覚を取り入れる網膜 ― がずっと同じまんまだからかもしれない。
 

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  わたし達はいつだって、「何かとても特別な瞬間」がもたらすエクスタシーを望んでいます。それを楽しみにしています。あるひとは「物」や「美」や「力」「称賛」にそれを感じ、あるひとは誰かとの「繫がり」にそれを求め、またあるひとは何かの「達成」や「成就」や「発見」にエクスタシーを感じ、また別のひと達は世界を徹底的に「拒否」したり、そこから「逃避」することに特別感を抱いたりします。 わたし達は、そんな「特別さ」に自分の確固たるアイデンティティを求め、それにしっかりと繋がって栄養補給されるような状態を望んでいるのかもしれません。それはもしかしたら「アイデンティティ」と呼ばれる、ヘソの緒。

  でもそんな「人生の特別な瞬間」をキャッチしようとしても…稀少で高い価値を持つ美しい蝶を、ホームセンターで売ってる “虫取り網” で捕まえようとしても難しいかもしれません。今持っている虫取り網 ― 「世界をすくい取る眼」は、そのままで本当に大丈夫かな? もしわたし達の網が粗すぎたなら、特別な蝶なんて見つからないかもしれません。たとえ見つかっても、あっという間に逃げてしまうでしょう。いえ、採った!と思ったら全然違う虫だったりするかもしれません。

そして、もしその蝶が本当に探し続けていた特別な存在だったとしたも… もしかしたら、まばたきする間にもそれは… 黒も白も無い曖昧なベールの彼方、「ここ」に在りながらまだ見たことのない「第三の内なる宇宙」へと飛び去ってしまう存在なのかもしれません。


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  それともう一つ、この蝶は一枚だけ余剰な翅を持っています。おそらく飛ぶにはバランスが悪いはず。もしかして..この蝶は「幸運の風」が吹くときにだけ飛べるんだろうか? そう、何か特別なときにだけ...。

またこの蝶の三枚目の翅は左側に生えています。左側。左ってことは...じゃ、何か新しくて理想的な社会主義を意味するのでしょうか? それとも強力なフェミニズム社会の隆盛? けれど、ポストモダンを経て混沌の中にある今の世界では、そもそも○○主義とか○○イズムという概念自体が古びた虫取りネットそのものなのかもしれません。ならばもしかして、何か右脳に通じる新しい感覚や能力を象徴しているのでしょうか? もしそうなら...いつの日か わたし達の身体に、スピリットに、何か真新しい知覚の翅が生えてくるスペシャルな瞬間がやって来るのかな? 

では対向する補完度数は何を示唆しているでしょう?


牡羊座24°
『開かれた窓と風に吹かれて「豊穣の角」の形をとるネットのカーテン』


       『開かれた窓と風に吹かれて “豊穣の角” の形をとるネットのカーテン』...ん? そう、「窓」が出て来ます。「眼はこころの窓」。そしてアストロロジーでは「風」のエレメントは情報や思考を支配します。ならばこれは、わたし達が自分の眼を通して「外界」だと認識する空間から刺激を取り入れ、自分なりの思考を形作っていくその過程を象徴しているのかもしれません。 

窓を通して開かれた「外の世界」とわたし達のこころ ―「内的世界」― を隔てているのは、ネット状に編まれた一枚のカーテンです。ネットとは「網」。つまりレース状のカーテンを指すのでしょう。このカーテンの網模様は、粗かったり微細だったり、ひとそれぞれに異なります。わたし達ひとりひとりが、自分のこれまでの人生を通して編み上げてきたユニークな柄を持っているはず。


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  B.ボヴィによると、面白いことに英語のカーテン  “Curtain” という単語は、ラテン語の “cort” から来て “court” へと変化し、そして “cortex”、つまり「大脳皮質」という意味を持つことばへと繋がっていくのだそうです。 これは “gray matter”、つまり脳や脊髄の「灰白質」を指します。またこのグレイマターは、「頭脳」や「知識」という意味でも使われることばです。

       「網」はまた虫や魚を捕るためにも使われます。つまりわたし達は、それぞれにユニークな模様に編み上げてきた脳ミソの網目を通して「外界」の情報を半ば “自動的に” 取捨選択し、収集し、栄養にしているのかもしれません。

けれどわたし達にとって、「人生」っていつも「グレイエリア」であることが多いと思います。“ネット” を介して(!)無意識に拾ってしまう情報の数々。自分自身が編み上げてきた「人生」や「世界」の模様をすんなり通り抜けてきた風だけを取り入れる、わたし達の内界。そう考えると、自分が知らないこと、いえ、知ろうともしないことがどれだけ多いことだろうと思わされます。


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  また、B.ボヴィはこうも言っていました。『“ネット・プロフィット”と言えば「純利益」を指す。人生という、ともすると曖昧で黒白つけにくい領域から利益を得ようとするなら、常にそれに対する査定や評価が必要になる』と。

じゃ「豊穣の角」って? これはギリシャ神話に出て来る山羊の角。後に神々の王となるゼウスが恐ろしい父クロノスの目を避けて洞窟に隠れていた幼いころ、彼に山羊の乳を与えて育てたアマルティアの物語からのイメージです。アマルティアは山羊の角に沢山の果物や花を入れてゼウスに捧げたそうで、それが「豊富な食糧」「豊かさ」「富」「力/権力」を象徴するシンボルになりました。

       うーん『開かれた窓と風に吹かれて「豊穣の角」の形をとるネットのカーテン』か。ということは… ここでわたし達は、外界から吹き込む風 ― 強い刺激 ― によって、それぞれに自分が「豊かさ」「力」「特別な何か」として認識するイメージを見ていることになります。そして、そのイメージはきっと、わたし達の脳の網目を通してそれぞれの潜在意識に蓄積していくんですね。 でもそれは、本当にこれからのわたし達にとって素晴らしい豊かさの形なのでしょうか? 長い時間をかけて編み上げてきたわたし達の概念。それにともなうわたし達の知覚。 それは本当にこれから先、今までどおりの幸せ模様に沿って、情報の風を取捨選択するカーテンとしてあり続けるのでしょうか? 


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  「豊かさ」と言うとき、この世界では必ず「持つ者」「持たざる者」という両極のイメージがつきまといます。わたし達は幸せになるために「持つ者」になろうとします。そして出来るだけ多くの荷物を持とうとします。その荷物は「お金」かもしれないし、「力」や「人気」「ステイタス」、もしかしたら「愛」かもしれません。または「知識」や「能力」、もしかしたら「容貌」かもしれません。

「荷物なんて要らないよ!」って言うひともいるかな? でも、生きながら全く荷物を持たないひとをわたしは知りません。人間は欲望が無ければ生きてはいけないから。たとえそのひとが至高の道を求める求道者だったとしても、自分がこれだと信じる絶対者との邂逅や悟りを求める彼の深い欲望は計り知れないと思います。それは多かれ少なかれ、荷物ではないでしょうか?

  人間はそれぞれに荷物を持ち、欲望を原動力として生きていきます。けれどその途上で何度も何度も、自分の窓辺にかかったネットのカーテンを調べ直さなくてはならない節目にぶつかります。自分にとって特別な、他のどこにもいない三枚目の翅を持つ蝶に出逢おうとして。何か特別な感覚を味わおうとして。それはもしかしたら、もう一人の「わたし」との出逢いかもしれない。


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  けれどその蝶にとって...この世を生きるためには、三枚目の翅はただひたすら重荷になるだけかもしれません。だって奇蹟の風が吹かなければ、一生飛べないかもしれない。たとえ飛んでも、フラフラと彷徨うしかないかもしれない。三枚目の翅はどこまでいっても変異であって、けっして自然とはいえないのだから。でもそれは、わたし達が求めてやまなかった新しい世界、新しいアイデンティティなのかもしれません。 夢? そうかもしれない。バランスが悪い? そうかもしれない。けれど。バランスを崩しても、一歩踏み出す日がきっと来る。失うことを、出逢えないことを怖れなくなったときに。

  予感の中に。夢の中に。「わたし」はこのカタチでいいのか? この偏った網目のままでいいのか? 編み直す必要はないのか? カタチを持たない全体性の中で、確固としたカタチを求める社会の中で、「自分」というバランスをどう取っていけばいいだろう? 三枚目の翅を持つ蝶は飛べるだろうか? 蠍座の深淵から微かな風が吹いてくる、そんな位置に顕れるこのシンボルは、日々を何げなく生きているわたし達に、そんな根本的な問いを投げかけてくるように思えます。

この新月の度数コンビに見られる「持つ者と持たざる者」「特別であることへの憧れ」。そして「何かを持つことで生まれるプライド」と「喪失への怖れ」。その後ろ側に渦巻く様々な「動機」や「欲望」。それが良いとか悪いとかじゃない。だって全てがわたし達の中にあるのだから。今はただそれを見つめ、この壮大な通過点の先にどんな自分がいるのかについて、深く思いを馳せるときなのかもしれません。

 
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★10月新月の星模様とチャレンジ ★

(主なアスペクトとスケジュールざっと)

ASC:天秤座06°51’
MC:蟹座07°35
 (※惑星の位置は世界共通でもアングルの位置は日本の新月図だけのもの)

  アングルは何かを護りながら進んでいく感じ。どこかうっすらと「死の影」を感じる気配も。ただそれは具体的というより、おそらくイメージとしての「死」かもしれない。正しくあること、細やかなこと、そして何より「ぬくもり」への希求。突然の変化への潜在的な怖れやちょっとしたことが気になって苛立つような感じも。また、MCには今回のサビアン・シンボルが象徴するテーマの一つとも共振する『膨らんだプライドと小心さの対比』が示唆されている。ただ全体の創造性としては、満月から次の新月期への流れの中で「一時的な喧噪の中でどんなに世界や周囲の状況が激変して見えるとしても、変わらぬ自分らしさを追求していこうとするような原動力」へと変化していく可能性がある。コミュニケーションをとるなら細やかに。けれどよく考えた上で、もし不要な繫がりなら断つことも考慮したほうが良いかもしれない。


エリス(火星)とオポジションの新月
カプリコーン・ステリウムとスクエアの新月
 新月とエリス・火星、木星・土星・冥王星のTスクエア

  こういう複雑なグループアスペクトの場合は時によりひとにより、本当に様々な現象が立ち現れる。けれど一つだけ、サビアン・シンボルのテーマを基盤として抽出してみるなら、この新月は壮大な全人類的「自分探し」(バラバラに飛び散ってしまった「自分像」— 全体で考えればたった一つの理想的な社会の枠組み — の断片を手探りしながら混沌の中でもがく感じ)を背景に、足許を見つめながら不要な物事を見極め、自分らしさを再構築していく衝動として翻訳されるかもしれない。

水星と火星がダブルで逆行中なので、ふり返ってみたり、過去の出来事や人物が蘇ったりするかもしれない。自分にとって今、必須のことを明確に。そのためには、仕事や対人関係、時間の使い方を再考し、出来れば自分自身の “空きスペース” をもう少し増やせると良いかもしれない。自分の弱点や傷つきやすさをよく識り、それを全面的に受け入れた上で、なお胸をはって立つ感じ。他者の苦しみを理解しつつも、一体化しないこと。

新月図には表示されていないけれど、土星にはアンティゴネー、フランメウス、ガンロッドなど、確信犯的な抵抗や社会の混乱に関連しがちな小惑星もコンジャンクトしている。それぞれの赤緯も非常に近い。なので相変わらず世の中は騒がしいし、海外、特に選挙を控えた米国では銃撃事件や暴動がさらに悪化するのかもしれない。日本ではそこまでいかないにしても、やはり日常では危険な場所は避け、心理的にも自分と相手(または社会)の間に健全なスペースを保つほうが良いと思う。


恒星アルクトゥルス、スピカとコンジャンクトの新月

  恒星は太陽系外のとても遠い天体。だから社会であれ個人であれ、象意を量るときは他の惑星と区別して考える必要がある。高所からの俯瞰の視線。たとえば「対象となるものの歴史(または人生史)を遠くからふり返って詩にすればこうなる」という感じに近いと思う。つまり、恒星が語る言語は太陽と月、その他の惑星が示唆する象意の大背景に響き渡る「木霊」のようなもの。だから細部は全く異なっているように見えても大筋、または俯瞰で見る場合には納得出来ることが多い。なのでこの違いをふまえた上で:恒星研究に生涯を捧げたダイアナ・K・ローゼンバーグはこの二つの恒星が放つエネルギーをこんな風に語っている。

『…魚座時代の夜明けともいえる3世紀ごろは、この二つの星々が秋分を告げる役割を担った。その意味でアルクトゥルスとスピカは、古代からロイヤル・スターと呼ばれてきたアンタレスよりも「ロイヤル」という意味を強く示唆していると思われる。理想主義、独立独歩への情熱、機知に富んだ戦略を備え、人生の試練を追い求め強力な闘争本能を持つ。だが、その土台には平和や全体の安寧を願う精神が宿っている。ただし意義あることを為しながらも「抵抗と服従」「怠惰と規律」「勇気と小心」「物欲と清貧」「偏見と寛容」「希望や信頼と冷笑主義」「高貴さと卑賤さ」…など、人間の根源に宿る相反する多くの葛藤を常に抱えながら生きるケースが多い。事象としては、荒れる自然現象から戦争、動乱、社会不安、流星群や隕石落下、疫病の流行などに関連する...』
(Secrets of the Ancient Skies Vol.2 より一部を抜粋)


新月と天王星がクインデチレ
 水星・ジュノーのコンジャンクションとエリスがクインデチレ
 水星・ジュノーと天王星がオポジション
 新月とエリスがオポジション
 新月とコロニス(チャート非表示)がオポジション
 天王星・水星(とジュノー)ハイジーアとでTスクエア

金星とパラス・木星がトライン、海王星にオポジション


  新月、天王星、エリス、水星、ジュノーのグループアスペクトは、ちょうどイリテーション・レクタングルを半分に細くしたような長方形を形成している。これは15°と165°(クインデチレ)の組み合わせ。これはマイナーアスペクトということで派手な顕れにはならないかもしれないけれど、自分、または誰かのために、何かを今すぐにでも「補修、修理、改善しなければならない」という強い思いに囚われる可能性を示唆している。何かを強く主張したくなるのかもしれない。お金や体に関わることも考えられる。けれどその思いはちょっと混乱気味で、そのまま突っ走っても効果的な行動はとれない可能性が高い。まず物事の整理が必要。

また新月とオポジションのコロニスは、小惑星研究家のアレックス・ミラーが COVID-19 を象徴する可能性が高いとして最近のニューズレターで検証していた小惑星。これがエリスとコンジャクトして新月とオポジションになっていることは、新型コロナの第二波によって再び危険度が高まったことが確定的となったことを示すものかもしれない。なのでこれもまた、上述のクインデチレで形成されるレクタングルの一部に加わっている。またその一部であるジュノー・水星と天王星のオポジションに獅子座9°からハイジーア(ヒュゲイア)がTスクエアを形成している。ハイジーアは保健衛生を意味するので、これもまた COVID-19 関連で何らかの措置が必要とされるものと思われる。ただし水星逆行中のことなので、今後どう転換するか?


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  そんな中でも金星と木星のトラインの下なら、ちょうど21日〜23日夕暮れまで続く月のOOBとも重なって、人生の明るく楽しい側面を味わえるかも。このとき金星は温かく繊細な感性に彩られるかもしれない。またそれは、目に見えない領域からの後押しをハートに受けて、勇気付けられるような感じかもしれない。イージーな見返りを求めずに、協調しながらも、ひっそりと自分らしくあることが出来たら最高。音楽、アート、パフォーマンスなどから素敵なインスピレーションを得られるかも。ただこのとき、海王星とオポジション、逆行の火星とはクインカンクスも同時に形成するので、曖昧な約束をしたりそれに期待したり、何かを自分に都合よく解釈して後先考えず動いたり、ハメを外したお祭り騒ぎに酔ったりすれば、後で後悔することになりそう。

またこの先はすぐに冥王星とのトライン、土星とのトラインが続く。どちらも牡羊座のエリスとはスクエアなので、ラーニングトライアングルになる。土星の適度な境界線や醒めた現実の見方、冥王星の深淵を浚って探求するような精神を使えれば、新しい視野が開き、バランスを取れるようになるかもしれない。チラチラと胸の古傷にくる痛みをもし感じたら、「あぁまたやってるな、自分w」くらいに流してみて。それはたぶん、もう要らない。


  この先に控える山や谷、谷間を吹き渡る風。何に直面しても、自分らしく飛んでいけるように。繊細な蝶の「三枚目の翅」とは自分にとって何なのか? それを、自分で決めていこう。



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その他、惑星と小さな惑星達の絡み
(微細な味わいとして。関連する惑星を通して何か感じるかも?)

木星を中心に海王星とアグニの小三角

ある種の「火の試練」を通じてスピリチュアルなインスピレーションを得る可能性

水星・ネッソス・ヒプノスのGトライン

寛容さや救いの手に見えるものに注意 
または
幻惑の仮面を盾にして見えない壁を打ち破る
など。


では最後に、次の新月までの簡単なスケジュールを置いておきますね。

★主な惑星スケジュール★

10月18日〜19日 金星・海王星がオポジション
            金星・木星がトライン
10月19日 火星・木星が正確なスクエア
10月21日〜23日夕方 月がわずかに太陽の軛を離れてOOBに!
10月22日 金星・冥王星がトライン
10月23日深夜 太陽が蠍座にイングレス
10月25日 金星・土星がトライン
10月31日夜 牡牛座8°台で満月!(天王星とコンジャンクト) 
11月4日未明 水星が天秤座25°台から順行
11月9日 金星・火星がオポジション
       このあたりから木星・土星・冥王星とパラスがコンジャンクト
11月14日午前10時前 火星が牡羊座15°台から順行
11月15日午後 蠍座23°台で新月!



have a great trek!!!★

hiyoka.(^_^


hiyoka_blue at 19:48|PermalinkComments(7)新月(満月)の星読み | パーソナル・アストロロジー

October 04, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント10/5【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年10月5日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【お知らせ】

  次回10月12日付のコラムはお休みします。
 19日付のコラムについては未定です。m(_”_)m


≪ 先週をふり返って ≫


— 以下は抄訳です—

  雇用統計はかなり失望的な数字だった。その上、木曜の夜遅くには大統領とファーストレディがに COVID-19に感染したと診断された。

木曜日の夜は満月だった。天秤座に太陽が在泊する時に起きる満月と新月は、しばしば世界の株式指数の急激な価格反転と同期する。しかし、より大きな宇宙的観点で俯瞰的に見れば、火星は山羊座の土星、冥王星、木星(2020年の "カプリコーン・ステリウム " または "グランドコンジャンクション")にスクエアを形成し、しかも自ら支配する牡羊座を逆行している。この惑星パターンは潜在的に今年最も困難で不穏な時期の一つとして、最近私達のコラムで何度か取り上げてきたものだ。また先週はこう述べている。「今、宇宙嵐の中心部が始まる」と。

  株式市場の安値は、9月24日(木)に達成された可能性はある。これは、この潜在的に危険な宇宙の配置が中央時間帯に入るわずか2取引日前のことだ。また3取引日という私達のオーブ範囲内でもある。この9月24日は、火星が同じカプリコーン・ステリウム(3月20〜31日)にコンジャンクトしたときに起きた3月23日のパンデミック・パニックの安値以来、米国株式市場における最長かつ最も急な下落の終わりとして記録された。それは間違いなく、2020年の惑星アスペクトにおいて最も強力な組み合わせであり、おそらく世界にとっても今年の最も困難な期間であった。主要な株式指数のほとんどは、わずか1ヶ月でその価値の約40%を失い、何百万人もの雇用が失われた。米国の株式市場(と経済)は、これほど急激な下落を経験したことがなかった。それはまた、COVID-19パンデミックを取り巻くヒステリーと恐怖のピークでもあった。

  そして9月28日から10月19日は、こうしたテーマが再来する時だと予測されていた。そしてここに今、米国大統領とファーストレディが世界史上7番目に致命的なウイルスに感染している("History of the World's Worst Pandemics", www.publichealthonline.org)。ちょうど今週、COVID-19による死者数が100万人を超えたところだった。

原油は大打撃を受け3週間前につけたプライマリーサイクルの安値を再び試すことになった。金と銀は前週の数週間ぶりの安値から見事に反騰した。しかし今の私達は、この9月28日〜10月19日に星々が上げる火炎の真っ只中だ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “初回のトランプ対バイデン討論会は、立候補制度の混沌が蘇った姿をを明示した... それも98分にわたってだ。彼は対戦相手と司会者の両方を侮辱し、底意地悪く非難した。あまりのことに、見ているのが苦痛なほどだった...何よりも、その98分は混沌を体現する候補者としてのトランプが戻ってきたことを示していた。”

  — Philip Wegmann
    “Trump’s Night: The Return of the Chaos Candidate”
    www.realclearpolitics.com 2020年9月30日付

  “火星逆行の下では通常、攻撃を仕掛けた方が敗者となる。”

  — Raymond Merriman(このコラム上での何度かの記述から)


  トランプ大統領は先週火曜日の第1回大統領討論会では攻撃する側であり、保守派のトークショーのホストとして語った壮大な物語にもかかわらず(『彼は剣闘士であり、真の戦士であり、自分が米国人とその権利のためにどう戦うかを皆に示していたのだ!』)、その後に実施されたほとんどの世論調査によると、彼は明らかにそのディベートの敗者であった。

ここで想像してみよう:あなたは自分が愛する大会社の人事部長で、この二人(私は彼らを紳士と呼ぶことにするが、それは誤解を招くかもしれない)があなたの会社(国)の幹部になるべく面接を受けているとする。あなたは自分の会社が過去200年にわたって世界の目に焼き付けてきたイメージと集めてきた敬意を誇りに思っており、今回の新規雇用を通してそのイメージを護り、さらに高めていきたいと考えている。それを念頭に置いた上で、どちらの応募者を信頼するだろうか? 米国の有権者として、これはまさにあなたが置かれている立場だ。彼らはあなたの国を率いるために面接を受けているのだ。

  このコラムの目的は、現在と未来のジオコズミック・サイクルと金融市場の動きとの関係を論じることだ。それを承知の上で、大統領のチャートとその健康状態の推移についてコメントしたい。

米国大統領ドナルド・トランプが COVID-19 に接触したことは、ジオコズミックな観点から見て興味深い。海王星と冥王星が彼のネイタル・チャートにハードアスペクトを形成していること、それに彼の年齢を考えると、これは当初考えられていた以上に深刻な事態になる可能性がある。現在、彼には専門的な治療が必要になるかもしれない。もちろん、傑出した医療従事者が彼の容体を監視しているだろう。こうした展開は、金融市場の値動きに強力な影響を与える可能性がある。

  さらに、この展開は、アストロロジーがどのように機能するかについての洞察を提供する機会となる。私が歴史上最も致命的ないくつかのパンデミックに関わるジオコズミックな要因の研究と、それらが今回のCOVID-19にどんなインパクトを与える可能性があるかに興味のある人達は、今すぐ『フォーキャスト2021』を予約注文したいと考えるかもしれない。何故か? それは、私がこの研究を今週で終えることから、今週中にこの本を予約してくれた皆さんには、本に先行してその記述パートを送付することになっているからだ *。これはタイムリーな資料であり、実際の本の発売までにすでに古くなっているかもしれない。
MMA CYCLESからダイレクトに出版される英語版のみ
  メディカル・アストロロジーの研究において、海王星は疾病とそれに対する脆弱性、とりわけ免疫システムの弱体化に関連している。土星と海王星の組み合わせ(ミッドポイント)は、人の身体の最も弱い部分を強調する。海王星がネイタルチャートの個人的な感受点にハードアスペクトを形成する時、人は通常より疫病や病気に対する抵抗力が弱くなる。また、もし土星と(または)冥王星がトランシットでネイタルチャートの重要な感受点へのハードアスペクトを形成しているなら、通常より危険な状態になる可能性がある。

もちろん、ネイタルの惑星や感受点へのトランシットが活性化した時は、他にも様々な体験が考えられる。しかし、深刻な病気になった場合、これらの要因のコンビネーションが存在する可能性が高いだろう。現在、トランプ大統領のネイタルチャートでは、重要かつ個人的な感受点を活性化する前述のトランシットのすべてが発効している。したがって、アストロロジャーとしての私達は、この状況が深刻になる可能性があることを理解している。しかし、私はまた、これらのジオコズミック要因が他の形で示現するかもしれないケースについても論じてみたい。

  まず、トランシットの海王星は、双子座—射手座の21°〜22°に在泊するトランプ大統領のネイタルの太陽と月の月蝕軸にTスクエアを形成している(彼は月蝕の下で生まれており、この蝕は海王星によって2020年〜2022年に活性化される)。太陽はトランプ氏の支配星であり、彼の健康、特に心臓とバイタリティを支配している。海王星が自分の太陽や支配惑星にハードアスペクトを作るときによくある疲労感を感じると報告されています。彼は疲労感を感じていたと伝えられるが、それは海王星が当事者の太陽か支配星にハードアスペクトを形成する時によく体験される事象だ。

また、注目しておく必要があるのは、12月14日(日本時間15日)の日蝕が射手座23°台で起き、それが彼の月とコンジャンクトし太陽にオポジションとなることだ。日蝕はまた、仕事、人間関係、あるいは健康に関わる重要な変化に強力な相関性を持っている。

このようにヘビーな海王星トランシットの下では、人生の他の領域にも影響を受ける可能性がある。それは精神的、心理的な状態で、まるで(または実際に)現実から切り離されたような感覚に陥る可能性がある(「多くの世論調査の結果、私はディベートに勝利した。ありがとう!」など)。 これは芸術的、音楽的、または霊的傾向のある人には効果的で、強力なビジョンや霊的な啓示を得る時期となる傾向があると同時に、監禁や幽閉状態の時期にもなり得る。また、自分の評判を損なう怖れのある、事実に基づかない虚偽かつ有害な噂の対象となり、被害者になるか、または被害を被ったような感覚を味わう場合がある(加害者となるケースもある)。

  また、今回はトランプ大統領のネイタルの金星・土星(蟹座23°~25°)にトランシットの土星と冥王星がオポジションとなることも影響している。冥王星は2022年11月1日までオポジションの範囲内を運行する。これもやはり、いつも以上に疲労がたまる時期と重なる可能性がある。しかし、冥王星がこのようなアスペクトを形成する時は、以前このコラムでも述べたように「無傷で逃げられる人間など存在しない」。これは人生において、もはや本人の最善の利益とはならず機能もしなくなってしまった以前の行動や習性に関連し、個人的な変容に導かれていく時期なのだ。

ここでは象徴的な「降伏」ともいうべき状態が求められる。それは人生の当該領域において、より良い生活を再構築出来るようになる前に必要とされるものだ。トランプ氏の金星・土星コンジャンクションは蟹座に在泊する。蟹座は家族を支配しており、彼の姪であるメアリー・トランプによる最近の本に詳述された彼の家族のあり方やその精神力学の厳しい暴露に関わる事柄を指しているのかもしれない。

とはいえ、ここでポイントとなるのはトランプ氏がトランシットの海王星、冥王星、土星からハードなアスペクトを形成されていること、そしてCOVID-19に感染していることであり、このアスペクトの組み合わせが健康面など人生の深刻な課題を示唆していることだ。通常、獅子座の火星を上昇惑星に持つ彼は強くて活力に満ちており、その生来の強さをもって人生を上手く乗り切っていくことだろう。しかしながら今の大統領にとっては休息を取りストレスを避けることが最も賢明な方法だ。そして米国の最高権力者らしい品性を伴った立派な議論を国民が再び視聴することが出来るように、一種の啓示を得られるほどに自分自身をオープンにすることが最善策かもしれない。

  その間、私達は複数のジオコズミック・サインが発効する時間帯に入っている。それは世界の株式市場が底を打ち、1ヶ月前に始まったパニックに終止符が打たれた3月20日~31日の状況と非常に高い関連性を持っている。大統領の健康状態が悪化していると発表されれば、株式市場は再び激しく下落するだろう。だが、霊的な啓示を受けていない時、海王星は偽情報や虚偽の惑星だ。一般の人々に提供される情報が、実際に起きている事実を示すものかどうかについて、私には全く確信が持てない。

海王星が介在する時、見るもの、聞いた事、読んだ内容を鵜呑みにすることは出来ない。だがたとえそんな時であっても、祈りの力を信じて大統領を応援している人々にとっては、彼の全面的な回復と幸福を祈るのに適した時期となるだろう。

  一方、祈りや奇跡を信じない人々にとっては、人類への共感や思いやりが溢れ出す時期になるかもしれない。確かに世界はそれをもっと強力に使うことが出来るはずだ。幸いなことに海王星は、それが欺瞞や嘘の網にかかっていない時には、思いやりの心を支配するのだから。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(0)金融アストロロジー