October 2022

October 02, 2022

レイモンド・メリマン 週間コメント10/3【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2022年10月3日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は ≪短気ジオコズミクスと長期的考察≫ のみの抄訳になります。
 また、現在『フォーキャスト2023』の原稿が届き始めているため、今後しばらくの間はお休みさせていただくかもしれません。🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “被害者意識ってのは怠惰な人間にぴったりフィットするんだよ...(つまり)今やどこでも使える通貨になっちまったからね。”

  — “The Victimhood Olympics”
    from “Real Time with Bill Maher”  HBO 2022年9月23日付


  “重要なのは(ロシアとの間に起きたキューバ・ミサイル危機当時にジョン・F・ケネディが述べた)次の言葉だ。『我々核保有国は何よりも自国の死活的利益を護りながらも、敵対国が屈辱的な撤退か核戦争かの選択を迫られるような対立を避けなければならない』。『そのような道を選ぶのは、“世界に対する集合的死への願望” を抱く証拠となる。核兵器が人類史の現実を変えたというケネディの洞察は、ロナルド・レーガンも共有していた。ケネディと同じように、レーガンもまたロシアの核兵器に敬意を払っていた。レーガンは私的にも公的にもこう言っている。『核戦争に勝利はない。けっして戦ってはならない』と。”

  — Peggy Noonan
    “Enduring Lessons of the Cuban Missile Crisis”
    Wall Street Journal 2022年10月1日〜2日付


  もし私達が純粋にジオコズミック研究にのっとって株式市場の分析やトレードを行っているのであれば、今は買いを考慮するかもしれない。何故なら現在見られる宇宙のセットアップが、ジオコズミックの観点から言えばマーケット・タイミングの基本原理の典型例だからだ。つまり、最も激しい惑星トランシット(アスペクトまたは滞留)の中間点では、市場がそのトレンドを反転させる事例が最も多く見られるということだ。それが今(9月21日〜9月28日±1週間)起きている。

だがこの基本原則には二つの例外がある。水星逆行と、天王星が絡む強力なアスペクトだ。反転する代わりに天王星は、正確なアスペクト形成からおおよそ4〜8取引日にわたって続く、極端になりがちなブレイクアウトと同期することがある。また水星逆行では、1日ないし2日続く反騰でトレンドが変わったように見えるが、実際はトリックスターによってそれらのシグナルが破られ、いわゆるフェイクアウトに終わることがよくある。私達が水星逆行中のポジション・トレードをお勧めしないのは、これが理由だ。このルールはここ3週間にわたって大いに役立ってきた(一方、超短期のトレード戦略の首尾は上々だったが)。

  こうしたトリックスター的なふるまいは、水星が順行に転じてから5日間もの間、続くかもしれない。したがって、実際に今現在多くの市場で底値が示現している可能性があるとしても、この一貫性のない不安定さがあと1週間続く可能性もまたあるのだ。だがその場合も、小休止は束の間のことかもしれない。何故なら10月23日に土星が順行し、10月30日には火星が逆行に転じるからだ。これはまるで、故障した車を修理に出しても再び具合が悪くなり、結局はその原因を解決するまで埒があかず、部品やシステムをまるごと交換しなければならないようなものだ。

  最近私達はツイッターで『風に耐えられないようなら、嵐が過ぎるまで家の中に入ってドアを閉めなさい』と述べた。実のところ、今回の風は単なる風などではなかった。それはハリケーンだった。他のツイートで、私達はこれについて9月21日〜28日±1週間を「宇宙的、そして社会的ハリケーン」の期間と述べている。ハリケーン・イアンがそれに当たる、というよりはそれ以上のものだった。家の中に入ってドアを閉めたとしても、この場合はどうにもならなかっただろう。避難する必要があったのだ。おそらくポジションを閉じて身を引くこと(これがトレーダーに向けての市場のメッセージだった)は、多くの人々にとって役に立ったと思う。しかし、ハリケーン・イアンの進路上に居住する多くの人達が住む家を失ったことは本当に悲劇だ。不運なことに、この悲劇はまた天王星(強風)と土星(損失)のスクエア、そしてそれに対する木星(過剰)からのセミスクエアが織りなす象意にも合致している。

  ここで世界平和を脅かすマンデーン的な脅威について二つほど紹介しておきたい。まず、火星は10月30日に双子座25°36’から逆行する。そして2022年10月12日〜2023年3月15日、双子座23°〜25°で魚座の同度数を運行中のトランシットの海王星と3回にわたりスクエアを形成する。

さて、イランの建国図では火星が魚座25°31’に在泊しており、射手座20°28’の海王星とはスクエアだ。一方、米国の建国図では、火星が双子座19°51’に在泊し、海王星は乙女座22°22’だ。換言すれば今後5ヶ月間、双方の国のチャートを巡って火星・海王星間のグランド・ミュータブルスクエアが形成されることになる。そして逆行期に入った火星はその道程(2022年10月30日〜2023年1月12日)において、米国とイランの間に浮上するこのグランドスクエアに触れていくことになるのだ。

現在イランでは大規模な抗議運動が起きており、現体制存続への脅威となる(あるいは転覆に成功する)可能性がある。そして米国がそれに巻き込まれる可能性もあり、また同時にロシアが点火した核使用の可能性が現実化する瀬戸際にも立たされている。

ロシアがウクライナとの衝突を激化させたのは火星が逆行しようとしている時であり、実のところ今現在は六つの惑星が逆行中だ。私は今年の春からこのコラムにおいて、こうした惑星達の逆行(とりわけ火星)と、木星から土星への1/8セミスクエア・サイクルの影響を鑑みてウクライナに有利な流れとなる可能性が高いと述べてきた。そして今、私達はここに居る。次の重要なシグナル、すなわち火星の逆行が近付くにつれて、ロシアは再びエスカレートしつつある。これが二つ目のポイントだ。もう一度記述しておこう。火星逆行期は通常、攻撃を仕掛けたほうが敗者となる時だ。

  では良いニュースをお届けしよう。これら全てが来春には終わっていく可能性が高い。3月21日に木星と土星による最後のセミスクエアが形成され、その後6月19日には木星が土星と調和的なセクスタイルを形成すべく進んでいく。春はもうすぐやって来る。だがそれまでは、怠けることなく強く生きていく必要がある。火星逆行下では、私達の指導者もまたそうあらねばならない。金星はちょうど9月29日に天秤座入りしたところで、10月23日まで在泊する。これは歩み寄りのための力となり得る。また株式市場にとっても良い兆しとなるかもしれない。だが、銀にとっては下落しがちな期間だ。

この不安定な時期にあっては、自分を犠牲者と見るのではなく、チャンス到来と見てほしい。たとえば銀と(または)原油に取引可能な安値が示現していることを他の研究(ジオコズミクス以外)が示していたなら、それを考慮してみることだ。これら二つの市場は今後3週間、ジオコズミクスを含む歴史的研究において際立つものがあるからだ。

  強靱であれ。健康に気を配り、この冬を暖かく過ごすことだ。冬が近付き火星・海王星スクエアが形成されるとともに、免疫系と血液細胞(赤と白)に関連する疾病が強調されるからだ。

また、困っている人々には手を差し伸べ、助けよう(火星/海王星)。だが、怠け者で被害者意識の強い「悲痛で可哀想な私」を生きるような捕食者の犠牲になってはならない。そして受動攻撃的なふるまい(火星/海王星ペアのもう一つの顕れ)のターゲットにならないよう、気をつけよう。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:54|PermalinkComments(2)金融アストロロジー | マンデーン・アストロロジー