金融/マンデーン・アストロロジー

June 18, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

  “18年サイクルの天井からついには底へと至る下落期には、2ヶ月(1987年のケース)から8年までの幅がある。1932年の世界大恐慌以来、天上から底までの下落が2年以上続いたことはなかった。1932年、世界大恐慌における安値への下落でさえ、その期間は3年に満たなかった(2年8ヶ月)。それまでは — 連邦準備制度理事会(FRB)が1913年に設立されるまでは — 全ての下落は4年〜8年間続いたものだった。FRB創立後は、どんな下落もそれほど長くは続かなかった。株式市場に見られる現行の強気相場には、FRBの存在が例外的とも言えるほど強力なフォースとして効いている。とはいえ、株式市場が比較的短期間に急落する事例は見られ….”

— まもなく刊行予定のレイモンド・メリマン著
  “The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 1:
  Cycles and Patterns in the Indexes” より抜粋
  Seek-It Publications, W. Bloomfield, MI, 2017年6月


        先週はとても奇妙な週だった。6月15日の太陽・土星オポジションに続いて海王星が6月16日に逆行に転じ、どの惑星も気まぐれなミュータブルサイン(双子座、射手座、魚座)を運行中という事例の典型という感がある。というのも、世界の一部の株式指数(ダウ工業平均、DAX)は6月15日±1取引日に史上新高値をつけ、他の指数は数ヶ月ぶりの安値に沈むという調子だったからだ。ある株式市場は熱気にあふれ、またある株式市場はお寒い様相を呈したことで、世界中に異市場間弱気ダイバージェンスの複数の事例が示現することとなった。この時間帯は、6月26日に起きる非常に重要な太陽・火星コンジャンクションへと続いていくものだ。以前も述べたように、この太陽・火星コンジャンクションは強力なジオコズミック・サインであり、互いに12°(通常は8°未満が多い)以内に近付いた時に2桁レベルの下落の開始、または終了への高い可能性を持つ。このオーブを時間に換算するなら、正確なコンジャンクションの前後6週間となる。

しかしながら、先週の市場動向がこんなにも奇妙(海王星)だった要因は、米国株式市場 — とりわけダウ工業平均 — が、6月14日水曜のFRBによる再利上げ発表を受けて新たな史上最高値をつけたことだ。予測された発表に向けて反騰したのは株式市場ばかりでなく、国債も同様だった。利上げは国債価格を下落させ、金利上昇への反応として株価も下がるとされている。だが今回は違う。滞留〜逆行によって強調された海王星がFRB設立図の水星・土星オポジションとTスクエアを形成するような場合は違う。水星はコミュニケーション — または「メッセージのやり取り」— と関連している。そしてFRBは何やら投資家に対し、利上げが将来の経済にとってポジティブな高価をもたらすと納得させたようだ。だが本当に?

        私が思うに、海王星(FRB)は全てを話してはいない。それでも、私自身の長年の株式市場研究が示唆するように、FRBが米国株式に対し過去100年にわたって良い影響を与えてきたことには誰も異議を唱えることが出来ない。2回ほど、40%かそれ以上の深刻な下落があったものの これも3年も経たないうちに戻っている。以前であれば、米国株の弱気市場が終わるまでに4年〜8年はかかっていたはずだ。

ここ100年間、FRBは米国経済を支えるにあたって良い仕事をしてきた。ただ近頃は『2017年〜2020年のグレート・リセット』が進行していくにつれて、その仕事が何であるか、あるいは何になろうとしているのかがあまり明確ではない。知ってのとおり、2017年冬至に一旦土星が(太陽とともに)山羊座入りした暁には、この『リセット』にFRBの監査と改革が含まれる可能性がある。

        また先週は、原油市場が今年の最安値を試し、金と銀に急反落が見られた。しかしながら、金と銀における下落は6月3日のウェビナーで私達が予測した動きに非常によく合致している。これらの高値 — そして一部の主要通貨と日経やロンドンのFTSEのような世界の他の株式指数のいくつかの高値 — は、6月2日の★★★重要変化日(CRD)±3取引日以来、その効果が継続中だ。これを言い換えるなら、強力なマーケットタイミング・ツールとしてのジオコズミック・サインがよく働いているということだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “… 我々(リベラル派の友人と私)の論争の多くは、政府というものの適合性と機能性についてだ。彼らは政府という存在は正解であると信じ、一方 私は多くの場合、政府の存在そのものが問題の原因だと信じている。政府の政策はほとんどの場合不十分だ。何故なら想定外の結果という法則が存在するからだ。我々の経済はあまりにも複雑だ。だから経済モデルは現実から乖離しており、まったくと言っていいほど役に立たない…. それは歴史から見ても明らかだろう。資本主義諸国は物理的にも法的にも「壁」を建てねばならない。人々の流入を防ぐためにだ。共産主義国もまた同じことをしなければならない。人々を出さないようにするためにだ。他に何を知る必要があるだろう?”

—  世界の舞台で現在起きている事象に関し述べた匿名希望の友人からの一文より


        今週は特に主要なジオコズミック・サインの展開はない。少なくとも次のグループが発効し始める6月24日土曜日までは。これは通常であれば、株式市場がほとんど一方向への動きしか見せず、重要なリバーサルが起きないことを意味する。しかしながら、6月20日は夏至で太陽が蟹座入りする。その翌日には水星も蟹座に入居して前週6月4日に蟹座に入った火星に加わる。つまりこれらの惑星達は皆、愛国的で、家族主義的で、感情で動き、忠実さを求める星座宮、蟹座に在泊するということだ! 

妄想的で欺瞞的な海王星(と、これより2週間先立って働いたその宇宙的従兄である木星)の影響力が終わろうという今、何が起きようとしているのか?と私達はいぶかる。私達は株式指数がこの期間(6月2日〜16日)に新高値をつけるという多幸症っぷりを大いに楽しんできたかもしれない。しかしこれからの数週間、宇宙から注がれるこれほどの蟹座的エネルギーの下で、その上向きの勢いは続いていくだろうか? この懸念には理由がある。蟹座は安全で護られた状態にあることを望む内的感覚を抱いており、何かが手に負えなくなるのを怖れて利益を確定しがちなのだ。

        最近のコラムにおいて、私は市場が直面する政治リスクについて論じた。米国は蟹座の国家であり、したがって米国内の状況はこの時期の市場を動かしやすい。共和党の政権と連邦議会がいくつかの法案を速やかに可決出来ない限り、彼らへの残り少ない支持を失うだろうという声が多く聞かれる。その機会は、トランシットの木星(幸運、あるいは少なくとも希望と成功への楽観)が順行に転じた6月9日から、米国始原図の土星(法律とその制定)上を通過する7月中旬まで、すなわち今、訪れている。もし共和党が成功したいなら、今後4週間の間に何かを成し遂げねばならない。さもなければ物事が悪化し始める可能性が非常に高く、2018年の中間選挙のみならず2020年の総選挙に至るまでそれが続くだろう。 

木星についてまず理解しておかねばならないのは、それが成功を約束するものではないということだ。木星は単に、自分の努力が成功に繋がるだろうという楽観と自信の訪れを約束する。だが、これは虚の空間 — 現実の代わりに誇張が支配する、どこにも存在しない場所 — をベースとした錯覚である場合が多い。あなたが単に素晴らしいことを言ったからといって皆が同調すると期待することは出来ないのだ。あなたは実際に動き、先頭に立って何かを起こさねばならない。

今は共和党の議員達にとって、何かを実現するためのパーフェクトな時期だ。また逆に、共和党によって模倣された全ての「変化」を拒否し、抵抗することを通してその希望を打ち砕きたい民主党にとってもパーフェクトな時期だ。 もし共和党が今後4週間の内にいくつかの法案を通すことに成功すれば、彼らの未来は約束されるように見える。もし民主党がどんな法案の可決も阻止することに成功すれば、次の選挙では彼らに強い追い風が吹きそうに見える。

        全ては対抗意識を高める太陽・火星コンジャンクションが獅子座で起きる7月26日に向かって進んでいる。そしてその後、8月21日には火星(そしてドナルド・トランプの出生図の火星とアセンダント)とコンジャクトした状態で起きる日蝕が続く。誰かが冷静さをまったく失い、それを受けて市場が反応する。これがこの夏、米国株式市場にとっての最大のリスクが政治要因だという理由だ。そしてドナルド・トランプと共和党が歩む成功、あるいは失敗への道を追って市場が反応する。もし彼らが重要な経済法案(たとえば税制改革など)を通すことに成功すれば、株式市場は舞い上がるだろう。もし民主党がそれを阻止することに成功すれば、株式市場の動きに関連する太陽・火星コンジャンクションの歴史(と可能性)の繰り返しとなり、市場は十中八九、ショックで卒倒せんばかりの足取りとなってそれが8月〜10月まで続く可能性がある。






訳文ここまで
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(以下、飜訳後記として)

        今回の長期的考察で示された米国政界の混乱の様子は、同じ星回りの下で世界中に似たようなせめぎ合いを起こしているように見える。日本では怒号と混乱の中で15日朝、「改正組織犯罪処罰法」または「テロ準備罪法」通称「共謀罪法」が参院本会議で可決成立している。この法案は賛否両論が真っ二つに分かれ、イデオロギー的対立をも含む様々な論争を呼び起こした。けれども議会では内容の細部や運用時の懸念に対する詳細で建設的な審議を尽くす努力よりも、一部の野党側の阻止ありきの姿勢が目立ち、その結果として混乱の内に成立してしまったという残念な印象は否めない。

この法案が可決された時間(報道によると6月15日午前7時46分)のイベントチャートを見ると、天頂(MC)に牡羊座の天王星(大胆な変化)が来ている(約1°のオーブ)。しかし、その天王星より正確にMCに乗っていたのは まぎれもない政治の星、小惑星パラスだった(オーブ21分)。パラスは古代ギリシャにおける「城塞都市の守護神」であり、オリュンポス三大処女神の一柱でもあるパラス・アテーナーから名付けられた。つまりこの小惑星は、公正さを旨とし、都市の安寧を護るためには戦いも辞さず、ときに酷薄な罰も与えたと言われる女神の名とその特質を受け継いでいることになる。その発見チャートにおいても、パラス自身は政府や施政者、社会構造の維持などを意味する10室に在って潔癖な乙女座の終盤度数に在泊しており、ICには月のノースノード(向かうべき目標)がコンジャンクト、国民生活や領土を意味する4室に牡羊座の太陽と金星を持っている。そのことからも、このイベント・チャートにおけるパラスの象意には整合性があると考えられる。

また、法案可決チャートのMCのパラスからは、獅子座1室(国民総体とそのアイデンティティ)のノースノードと射手座(自由、希望、スピード、誇張、大きな視点)5室(大衆それぞれの幸/不幸、快/不快の感情を創り出す物事の総体)に在泊するイクシオン・土星のコンジャンクション(倫理の欠如 VS 倫理による統制)にトラインが形成され、グランドトラインとなっている。パラスがMCに乗るということは、この法案が論議を呼びながらもあくまで「合法的」に可決されたことを意味し、このグランドトラインがこの法案の骨子を支える三角構造となっていることを意味するのかもしれない。

興味深いことに、法案が可決された時の太陽の位置は双子座24°台で、メインのサビアン・シンボルは『椰子の葉を苅って整える男』だった。このテーマをもし一口で言うとすれば「余計な物事、過剰な物事、些末な思考、手順の無駄などを省き、前進するためのマネジメントに集中すること」になる。太陽が議会を示す11室に在泊していたことを見れば、いくら強行採決と言われようが、もし与党側からの視点を取るなら、まさにこのテーマ通りのことが実施されたことになる。 

また、法案可決図の金星(平和と平和のための交渉や歩み寄り、否定的なら平和のための戦争)は、日本の戦後始原図(主権回復図)の4室に在泊する太陽にピタリとコンジャンクトしていた(太陽は国の主体、または施政者を意味する。戦後民主主義の下での日本始原図において国民を示す4室に太陽が在ることは、日本が根本的に主権在民の国家であることを示唆している)。一方、可決図の木星(法と正義)は天秤座13°台で、戦後始原図の9室(法律関連、海外)の土星(法に基づく審判)とは広めのオーブ(4°弱)をもってコンジャンクトしていた。

これを見ると…もし日本の総体としての集合無意識というものがあるなら、それは自らを真に内外の危険から護り今後の国民生活を維持していくために有用な政治の力(MCのパラス)と、それをもたらす大胆な変化(牡羊座の天王星)を求めていた…とも考えられる。おそらくこの法案はこの日、この時に、可決されるべくして可決されたのではないだろうか? 

そのための真摯な論議を尽くす機会はあった筈だった。けれどもそれが行われたようには見えない。これを「全ては敵対する相手側のせいだ」と言い募ったとしても、後ろ向きに閉じた姿勢になるだけで何も良い変化は起きない。というより「どんな変化も否定する」という、不信の壁を築いて自らを弱体化させるだけの回路へと入っていくだろう。その結果として重要な問題は骨抜きにされ、あるべき形は歪められ、やがては「よく見えないもの」(海王星)と化していく。そして「それをどう巧みに利用して上手くやるか」という、矮小化された手段だけが重要な焦点になっていくだろう。

今という時を歴史の新たな分岐点と考えるひとは多い。けれど今回もまた戦後始原図の頂点/MCに乗る海王星は、その最善の顕れである「高い精神性」を体現したようには見えない。では、やはりその対極の顕れ — 「見たいものだけを見るという夢想に逃げ込む」「その曖昧さの内になす術も無く物事が勝手に進んでいくという被害感覚/犠牲者感覚を生み出す」「その影に隠れて待ったなしの現実を忘却していく」そして「潜在的な自己憐憫への道」....そんな方向で働いたことになるだろうか。

けれど、始原図の4室太陽(主権者としての国民)が持つサビアン・シンボルは『飾られたクリスマス・ツリー』だ。 これには対向度数のシンボル『歯科治療』と呼応するテーマがあり、シンボルの華やかなイメージの下に隠された挑戦を示す度数だ。キーワードとしては「与えること・受け取ること/戦う力と平和の微妙なバランスを上手に取っていく必要」「何かが骨抜きになること、威力や尊厳の一時的な喪失」「新たに取り入れる物事に対して慎重な調整や規制を加えていく必要」などが挙げられる。良くも悪くもこれが日本の太陽であり、集合体としてのわたし達は戦後から今までの時代をこうしたテーマの下に生き延びてきたのかもしれない。 

天王星・冥王星スクエアを過ぎ越し、孵化してきた様々な事象が現実的な変化として世界を揺らす時期のただ中に入った今、日本に暮らすわたし達それぞれもまたこの太陽を何らかの形で使いながら、自分達の天頂に輝く海王星をどう高めていけるか?というテストの時期に入ったのではないだろうか。海王星を天頂に抱くということは、いわばクラウン・チャクラ(海王星)からの圧力が常に無意識領域に浸出してくるようなもの。それを生きるにあたっては非常に難度の高いチャートだ。けれど
素晴らしい可能性もまた秘めている。 国体のシステムがまるで別物になるような構造変化でもない限り、このチャートは生き続ける。生き続ける限り、その力に負けることなく活かしていく道はある。まぁ、わたし自身としてはそれをパーソナルに受けとめていくしかないのだけれど。

ちなみに法案可決図の山羊座の冥王星(改革・変革、または破壊)は、この戦後始原図の1室(国と国民の総体、アイデンティティ)に入り、MCの海王星にスクエアを形成していた。現在逆行中の冥王星はその力を内に籠もらせつつ後ずさりし、真冬に再び現在の位置に戻る。そして来年初めごろに再び海王星との正確なスクエアを形成していく。


取り急ぎ思いつくままに…hiyoka(^_^



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※ 以上はあくまで翻訳者個人の現在の見解であり、メリマン氏の記事内容とリンクするものではありません。また、チャートの室区分や星座宮、惑星の象意には他にも多様な読み方の可能性があります。明かな間違いというものは存在するかもしれない、けれどそこに選択肢が存在する限り「たったひとつの正しい答」が存在するわけではないとわたしは考えています。


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June 11, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/12【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “金曜午前の株式市場は記録的なザラ場高値に達した。これは投資家が英国総選挙の思いがけない結果を払い落とした形だ。テリーザ・メイ首相の保守党はこの選挙で650議席中318しか獲得出来ず、議会の過半数を割ることとなった。選挙前の保守党は過半数を17議席超えていた。一部の世論調査ではメイ氏の率いる保守党が過半数を維持するとの予測が出ており、また他の調査では議席を増やす可能性もあるとされていた。とはいえ、他のどの政党も明確な過半数には達していない... この結果を受けて英国ポンドは急落し、対ドルで4月18日以来の最弱水準まで落ち込んだ。”

— “NASDAQ Drops 2% as Tech Stocks Tank”
  Fred Imbert,  CNBC.com
  2017年6月9日付

        “『昨今の株式市場を特徴付けるなら「不安発作に悩まされる強気相場」と言えるのではないか』 ストラテジストのエド・ヤーデニは金曜、CNBCのインタビューにこう答えた。『私は2009年3月以来、この手の出来事を日記につけているのだが、これまで56回の不安発作が起きている。その内の一部には10%〜20%という徹底的なトレンド大反転がみられ、他のいくつかは小さな反転だった… 私としては、ブレクジットは小規模なパニック発作に分類している。何故ならたった2日間しか続かなかったからだ。2013年の「財政の崖」が回避されたあたりから気付き始めたのだが、私の顧客達はどうもその頃から「不安疲れ」し始めたようだった。”

— Berkeley Lovelace Jr.
  “We Are in a Bull Market Plagued by Recurring Anxiety Attacks”
  CNBC.com, 2017年6月9日付

        うむ。過去8年にわたって世界を席巻する強気市場を言い表すにあたって何と賢い表現法だろう。そして、まもなく行く手に立ちはだかるかもしれないミニ・パニックに対し投資家を備えさせるにも上手いやり方だ。

        私が思うに、株式市場を暴落させる可能性のある「バッド・ニューズ」に投資家達が麻痺してしまうタイミングがとうとうやってきた。それはちょうど、終わりが来ないどころか増える一方に見えるテロ攻撃に世界中の人々が麻痺してしまい、出来事は急速に古いニュースとなって忘れ去られていくのと同じだ。

私達はまるで「不思議の国のアリス」のように兎の穴に落ち込み、なんと今や、全てがあべこべにひっくり返った新しい現実に気付く。 そこでは王様や女王様が、犯してもいない犯罪(全てではないにせよ)をでっちあげて「あいつを吊せ!首をはねろ!」と執拗な怒鳴り声で命令を下し、警報が鳴り響く中、皆を走り回らせる。だがその後は何もなされず、新たな噂と告発が呪文と共に招喚され、それにつられて誰もがそれまで懸念していた物事を忘れ去る。さぁ新しい犯罪が犯されたぞ(嘘かもしれないが)。

        先週、米国とインドの株式指数は史上新高値に舞い上がった。ドイツのDAXとロンドンのFTSEには前週6月2日にそれがみられた。しかしオーストラリアのASXは4ヶ月ぶりの安値まで下落した。ナスダック総合は6月9日金曜の取引開始早々に6341の記録的高値をつけた後、後場の中盤に200ポイントもの驚くべき崩れ(ヤーデニが言うところのミニ・パニックかもしれない)をみせたが、その後引けまでにその半値を取り戻して終わった。6月2日(日本の日経もこの日に年初来高値が示現)と9日につけた高値の全ては、重要な木星トランシットの発効圏内で起きている。6月2日は太陽が木星に対して調和的なトラインを形成したし、6月9日には木星が順行に転じている。

木星は永遠の楽観主義者のようなところがあり、たとえ現実は楽観を許さない状況であってもお構いなしだ。だから先週、世界の株式市場が新高値に踊っても不思議ではない。結局のところ、前月のリポートで述べたとおり、私達は株式市場が6月2日〜9日に新高値をつけるかどうかに注目していたのであり、それはまさしく木星の株式市場に対する好意的な関わり方に依拠するものだった。ここで次のより大きな疑問は、"幸福な" 木星の時間帯が終わった今、いったい何が起きるかだ。6月16日に逆行に転じる海王星によって、多幸症、またはこの先もっと良い事が待ち受けているという幻想が続くのだろうか?

        一方、貴金属と原油にとって先週はあまり順調ではなかった。金はなかなか良いすべり出しで6月6日火曜には再び1300と、4月17日につけた金星順行時の高値へのダブルトップを試した。だが、6月9日金曜には1270以下で引けている。銀もまたスタートは調子良く、6月6日には17.74に達したが、これは4月17日につけた18.65にははるかに及ばず、週の終わりには17.20以下で取引されていた。以前から私達は、木星の影響下に入ることを金はあまり好まないと述べてきた。木星が好意を示すのは株式であって金属ではない。

また木星は海王星とともに原油を支配する。先週、原油は1バレルあたり45.20に下落して5月5日につけた安値43.76を再び試した。しかしながら、今や木星と海王星のトランシット(6月2日〜16日)の中盤に入っている。したがって、まもなく原油がこれらの安値から反転上昇する可能性はある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “誤解を招かぬように言っておくが、こんなことは今までに起きたことがない。前FBI長官が公然と大統領を嘘つき呼ばわりし、仕返しをしたのだ。”

— Susan Page
  “Comey: Trump Lied About Me: President’s Lawyer Accuses
  Ex-FBI Director of Illegal Leaking”
  USA Today,  2017年6月9日付


        前回のフルバージョン版コラムにおいて私達は、トランシットの土星が射手座の重要セクターである21°〜26°に向かいつつあり、これからの数ヶ月にわたって米国の火星・海王星スクエアとTスクエアを形成すると述べた。そして海王星が絡むことを念頭に、今後100日の間に私達は「情報漏洩」という言葉を数多く読んだり聞いたりするだろうと示唆した。他には「魔女狩り」「背信行為」「虚言」「策略と忠誠への裏切り」といったところだろう。土星が海王星にハードアスペクトを形成する時は、たちの悪い中傷や、噂を巧みに利用して誰かの信用を貶めるような攻撃がしばしば行われる。

2016年の全選挙期間中、トランシットの土星と海王星は天上でスクエアを形成していた。そして、歴史をふり返ってみてもこれまでで最も尊敬に値しない、醜い(だが娯楽としては楽しめる)大統領選となった。候補者が何と呼ばれたかといえば「こじらせヒラリー」「嘘つきテッド」「腑抜けのジェブ」など — 全ては土星・海王星のイメージだった。そして今、土星は米国の海王星に対してスクエアを形成しつつあり、「漏らし屋コミー」の名とともに、まったくもってデジャヴの様相を呈している。こんな事態がどうやって『メイク・アメリカ・グレート・アゲイン』の実現に結びつくのか、理解することは困難だ。このような環境の下で、ドナルド・トランプが掲げてきた改革と経済復興という重要な意図が成就する日が来る — 十分な支持を得られる — などとは思えない。

「麻痺」— もちろんこれは*土星・海王星ハードアスペクトのもう一つの表れだ。何も達成されはしない。土星のエネルギーはいやでも成就に向かわざるをえない。だが、海王星は何処にも向かおうとはしない。海王星が共感の心をもって他者に手を差し伸べるという、より高度な使命に集中して使われない限り、ただゴシップにまみれ狭量になっていくだけだ。こうした道程がすみやかに是正されない限り、危険だ。

それは共に働く指導者間の信頼の欠如を要因として、政府の構造それ自体が崩れ始めることへの大いなる失望感の中に潜んでいる。土星・海王星は、関わる全ての者達が互いに誠実で透明性を保っていない限り(信頼への第一要因)、不信と関連する。そして隠された目的をもって物的証拠を扱い、「裏ルート」「情報漏洩」「操作された噂の流布」「魔女狩り」を通して物事を運ぶ誘惑を避けない限り、そしてこうした全ての病巣のスケープゴートを創ろうという欲望を内に抱く限り、不信は増大する。オバマはこの問題を抱えていた。今、トランプもまた直面している。


        さて私達投資家にとっての懸念は、こうした「毒」が金融市場に莫大な「政治リスク」を創り出すことだ。獅子座で起きる太陽・火星のコンジャンクションが7月26日に迫ると同時に、その発効時期に重複して3つの重要な株式市場サイクルが節目を迎える(これについては先週のウェビナーで詳細を述べた)。株式市場における10%かそれ以上のリバーサルの可能性は非常に高い。実際、私達が現在経験している政治的毒性をはらんだ世界(土星と海王星は文字通り「有毒物」を指す)とそれが市場にもたらす危険性を考慮すれば、10%の下落は少なく見積もりすぎかもしれない。

私達は今、この宇宙的力学の下見期間に入ろうとしている。何故なら、太陽が6月15日に土星とオポジションになり、海王星が6月16日に逆行に転じるからだ。火星はちょうど土星とのオポジションと海王星へのスクエアを5月11日〜29日に終えたばかりだが、その時にこの直近の社会・政治的中毒症状の全貌がはっきりと浮上してきた。そして私達は、今またもう一度 毒杯をあおるわけだが、この状況はまだまだ続くどころか、8月21日の日蝕(ドナルド・トランプの火星・アセンダント上で起きる)と、土星がまさにトランプ出生図の月の上で順行に転じるとともに米国始原図の海王星にスクエアを形成する、8月25日にピークを迎えそうな雲行きだ。


        ここで良いニュースを挙げておこう。7月に起きる獅子座の太陽・火星コンジャンクションは、私達が再び生きる情熱を見出すきっかけとなる可能性を持っている。それまでは、ガスマスク関連にでも投資する方がいいかもしれない。






訳文ここまで
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* ちなみにトランシットの土星は、メリマン氏使用の米国始原図では12室(見えない敵、陰謀)に在泊する海王星(とキュビワノ族カオスのコンジャンクト)に対し3室(メディア、 コミュニケーション、インターネット、教育)からスクエアを形成している。また始原図上で土星は4室(国民の気分、野党、与党内反対派、国民生活の状況全般や国土・領土)を支配し、海王星は6室(労働市場、軍事、警察、公的サービス、ヘルスケア)を支配している。

なお、社会政治的中毒症状は別の形で現在、日本の始原図にも顕れている。戦後始原図(主権回復図)では、天秤座のMCにネイタルの海王星が乗っている。 MC(10室)は国のリーダーシップ、政府を意味するが、その支配星である金星は4室IC近くに在泊、現在エリス(不和の浮上、自己主張、狭量)による長期のトランシットを迎えている。また、海王星は3室の支配星でもある。これは高い精神性と高度な教育水準を保持することで国全体がまとまっていくことを理想 とする形であり、指導層にも当然これが求められるが、MCを支配する金星がICに在ることから、国民を無視し暴走するような行為は極秘裏(海王星)に運んだとしても容易ではなく(特に天王星・冥王星スクエアが3室〜1室で形成された2012年前後から顕著な傾向として)最終的には大衆の状況がそのまま政治に反映されやすいとも考えられる。

一方、MCの海王星が示す理想を実現出来なければ、欺瞞やふわっと した理想主義の霧に包まれて国としての主体性を失う一方、隠された意図による内圧・外圧で動かされ、金融経済面でも利用されやすい国となる危険性をも常にはらむ(8室 冥王星とMCの海王星セクスタイル、Sノード在泊)。 また、3室の支配星である海王星が天上に在泊することは、メディアや報道、出版・教育部門もまたこうした特質とテーマを備えており、ともすると本来の機能を果たすよりも国の進路を誘導する役割を持つと錯覚(海王星)する潜在的危険性を持つと読めるかもしれな い。

そして、2008年あたりから山羊座の冥王星が1室(国と国民全体の状況、アイデンティティ)を運行し始め、現在ネイタルの海王星 (とMC10室)、金星(とIC4室)に対しTスクエアを形成している。これはある意味土星より根深く、足許からじわじわと浸食し崩壊していくような危機を意味する。こうした毒性の危険は、政府(MC)、報道・教育機関(3室)、国民全体の生活と気分、野党及び与党内反政権派(1室と4室)、そしてそれらを繋ぐコミュニケー ション手段全般を通じて浸食してくる可能性を持つ。なお、Tスクエアを形成し続けるトランシットの冥王星は、始原図において11室(議会)の支配星であること、トランシットの土星は始原図の12室(舞台裏の策謀、見えない敵、潜在的敵国)を運行中であることにも注目しておきたい。 また土星とカイロンは現在、安倍首相の太陽にTスクエアを形成し、強靱さへの試練と分裂の危機というテーマでプレッシャーを与えている。

※メリマン・コラムでこのところ再三注意喚起されている今夏の米国横断皆既日蝕(日本時間8月22日未明)は、この主権回復図の8室Sノードにオーブ1°半弱という近さで起き、同時にトランシットの木星がMCと海王星にコンジャンクト。トランシットの火星が8室冥王星にコンジャンクト。その他の要因を考えても、日本への影響もまたかなり大きいのではないかと考えられる。

(以上は翻訳者の限定的な知見に基づいた私的見解であり、メリマン氏の記事内容とリンクするものではありません。)

 


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May 28, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/29【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月29日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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―【告知】―
5月29日月曜の米国市場はメモリアルデーの休場となるので注意されたい。

なお、来週末は金融市場に関する年央ウェビナーを開催するため、このコラムは休載とさせていただく。


≪ 先週をふり返って ≫

このパートは抄訳とさせていただきます。

        “私は米国の最も重要な同盟国の一つから派遣された大使にこう尋ねた。「米国が世界から "退場" することについて、ヨーロッパは今どう見ていますか?」彼はそれに答えて「あなたの国は今も偉大です」と言ったが、「我々はあなた方が神経衰弱に罹っているのではないかと考えています」と続けた。”

― Peggy Noonan
  ウォールストリートジャーナル 社説
  2017年5月20日〜21日付


        なるほど、米国は神経衰弱だ。そして株式市場は神経症だ。

        先週は前週半ばの急落に続いて世界のいくつかの株式指数で年初来高値や記録的高値がみられた週ではあったが、全てというわけではなかった。また先週5月25日(日本時間26日)は双子座の新月だったが、双子座が示す典型例として一部の指数は前週の急落から回復し、他の指数は力及ばずで異市場間弱気ダイバージェンスの示現が複数みられることとなった。

米国と世界に見られる政治の不確実性のただ中で、いくつかの株式指数が上昇し続け、あるいは年初来高値近辺に留まっていたことは注目に値することだ。しかしながら、世界の多くの中央銀行が非常に低い金利を保つことで緩和政策を維持し、労働市場と企業収益にはまずまずの上昇が続いていることを考慮すれば、結局、少なくとも今のところは、それほど注目すべきことではないかもしれない。

とはいえ、今や太陽は決然と風性の星座宮、双子座入りした(5月20日〜6月20日)。私達は、強い政治風が世界中の市場を吹き荒れ、安定性や確実性といった感覚が生じるのを阻止するだろうと予測している。また火星もそこに参加することから、全ての党派の政治家達から上がる怪気炎と多くの荒々しい言葉も予期することが出来る。したがって、これは合意を示唆するコンビネーションではない。誰もがそれぞれにエキスパートらしく見え、賢そうだ(双子座)。そして挑戦的で傲慢でさえあるかもしれない(火星)。だが、全員に、いや少なくとも大方の人々が状況を受け入れるに足るよう、正確な事実を集め、結び付けることが出来る者はほとんどいないだろう。


以下、各国株式市場(と通貨、貴金属、原油など)の先週の動きを簡単にふり返る記述が続きます。(先週も触れ、コラム後半にも出て来るチャートへのトランシットを鑑みて、トランプ氏が彼のスパイ網に潜り込んだ「イタチ」を追い出さない限り、「リーク」と国内外からの攻撃の熱は高まるだろうとの記述もありました。)



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        現在発効中である火星、土星そして海王星エネルギーによる、ドナルド・トランプと米国始原図への膨大な浸入について、これまでも私達は論じてきた。また私達は、現在 世界の株式市場にとって最大のリスクとなるのは政治領域だとも指摘してきた。これについての詳細は、来週末の「年央金融市場ウェビナー」のテーマとなる。

        そこで今、この時点で述べておきたいことは、既述の惑星に加えてトランシットの天王星と木星の影響が加わるということだ。天王星は牡羊座の王として君臨した座から去る時期に近付きつつある。それは2010年に始まり、行きつ戻りつしながら2018年〜2019年に牡牛座入りする。天王星は非常に破壊的に働く可能性を持つ。なぜなら天王星は、自制を強いたり予測の範疇に留めようとするどんな力も拒否するし、境界や壁など ヘとも思わないからだ。

天王星はワイルドで反抗的だ。金融市場においてこの惑星が活発化する時、価格は抵抗帯や支持帯を突き抜けやすい。したがって、市場アナリスト達の予測は多くの場合外れることになる。とりわけ彼らが通常行うように、直近の動きを顧みて小さな変化を予測するケースではなおさらだ。天王星が働く時、市場は突如として荒々しく反転する可能性を持ち、その変わり身の早さは ほとんどの投資家に資産防衛のための余裕など与えない。

        さて、2017年〜2018年に天王星から強力な影響を受けるだろう3つのチャートについて触れておこう。その1つは米国株式市場設立図(1792年5月17日)で、牡羊座26°に土星、そしてオポジションとなる天秤座22°〜27°に木星・海王星が在泊している。天王星は現在それらの度数を運行中で、その期間は2018年4月10日までだ。つまりこの時期に株式市場において突然ドラマチックな下落が起きる可能性は十分に考えられる。また、唐突で劇的な反騰もあり得るかもしれない。だが、私達は2桁レベルの下落とその後に続く反騰について話しているのであり、それはこのところ1年以上も目にすることのなかった状況だ。

  そして米国始原図もまたトランシットの天王星からの "ハード" アスペクトの影響下にある。これは皆さんが私と同じように1776年7月2日(議会が独立宣言を決議した時)のチャートを使っても、もっと一般的に使われる7月4日独立記念日(ジョージ・ワシントンに議会決議の報告がなされた日)を使っても同じことだ。どちらのチャートにおいても、トランシットの天王星は米国の水星・冥王星オポジションに対し今後10カ月間にわたりTスクエアを形成する。7月2日のチャートでは、月と冥王星が山羊座の25°〜27°に在泊している。

一方でこれはメディアに対する攻撃(「フェイク・ニュース」の申し立て)とその独立性の危機、そして人気の凋落を示唆している。また国民選挙の結果をすり替える目的で行われる非常に破壊的なサイバーアタックにも関連する(またこれは知的財産権やプライバシー侵害の問題にも関連している)。しかし、月が含まれることを考慮するなら、突然に破壊的な形で起きる、集合体の安全と情緒的安定性への脅威をも示唆している。これはヒステリーに留まらず魔女狩りさえも指し示しており、特にトランシットの土星が米国始原図の海王星にスクエアを形成していることもあいまって強調される問題だ。

        3番目のチャートはまたもドナルド・トランプの出生図で、蟹座23°〜25°に在泊する金星・土星のコンジャンクションとトランシットの天王星がスクエアだ。ネイタルの土星にスクエアを形成する天王星は(他の様々な事象の1つとして)、本人のキャラクターと行動原理が攻撃され、痛みを伴う決断を迫られる時期を意味する。つまり、立場を失うことを覚悟して自身の原理のために闘うか、地位を守るために圧力に譲歩し、自分の原理原則に反する何事かを受け入れ従うか、だ。このような場合は多くの人が、自分自身の原理を曲げることを選ぶよりも、それまでの道を追うこと自体をやめて人生における新たな目的を探す方を選択する。

これからの10カ月間、これら全てのフォースが同時にニューヨーク証券取引所、米国、そしてトランプ大統領のチャート上に集中して働いていく。7月26日に起きる太陽・火星のコンジャンクションが近付きつつあり、これが歴史的にみてダウ工業平均における10%かそれ以上のリバーサルと高い相関性を持つことを考えれば、何故これからの100日間が米国株式市場と、おそらくは他国の株式市場にとって特別に重要な期間となり得るかを理解出来るだろう。それは通貨と貴金属市場にとっても明白な影響を及ぼす可能性がある。







訳文ここまで
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May 21, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/22【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫


今回はこちらのコーナーは概略とさせていただきます。

まず、先週の記事にあった以下の記述が念を押すように再掲されていました。

『要するに、今現在 米国株式市場にとって(したがって世界の株式市場にとっても)最大のリスクとなるのは政治リスクということだ。そして、このコラムの冒頭で説明したよう に、私達は今後100日間の内にそのリスクが現実か杞憂かを知ることになると思う。今月はトランプ大統領のネイタルチャートに火星の重要なトランシットが 来るし、8月21日には火星を伴う日蝕が彼のアセンダントで起きる。このオーブは±1カ月だ。』

『実際これは、今後2週間の内にホワイトハウスがもっと攻撃的で思い切った行動を取る前哨戦かもしれない。トランシットの火星(攻撃、自己主張、新しい物事 の開始、論争、好戦的)がトランプ氏のネイタルの太陽・天王星コンジャンクションに近づき、同時に彼の月蝕の月とのオポジションにもなるからだ。 神よ、 今後2週間(5月14日〜27日)彼の道を横切らんとする者達にどうかお慈悲を。』


  その他の内容としては、米国をはじめ各国の株式市場、貴金属、原油、国債、そして通貨市場の動きをふり返り、前回のコラムで触れたトランプ大統領のネイタルへのトランシットと共に高まっている疑惑糾弾などワシントンに起きている騒動、また設立図の水星・土星オポジションへの海王星によるTスクエアが効いて大人しくなっているFRBなどについて触れています。

・ウォールストリートジャーナルの記事は最近FBI長官を解任されたジェームズ・コミーが『…トランプ氏は前国家安全保障担当補佐官マイケル・フリンに対する捜査から手を引くよう私に要請した』との覚書を書いていたという話が最近浮上したと伝えているが、この話が全世界に伝播されたことで今年最も激しい下落のひとつが起きている。

・ダウ平均が史上新高値をつけない限り、米株市場に異市場間弱気ダイバージェンスが示現することになるが、プライマリー・サイクルの早期にあってこれがそれほど問題になるのか?という疑問。
まだ気にするほどではないかもしれないが、ヨーロッパやアジア・環太平洋地域でも似たようなシグナルが出ていることには留意というニュアンス。

・トランプ氏にまつわるスキャンダルが功を奏したのが貴金属市場、原油市場、国債、通貨。

・FRBは設立図の水星・土星オポジションへの海王星によるTスクエアが効いて最近存在感が薄く、果たして本当にあと2回の利上げをやる気があるのかどうか怪しい雰囲気が立ちこめている(海王星の絡むこうしたハードアスペクトでは、「言葉の信頼性」がゆらぐ、または「世間から見えないところでひそかに行動する」などの状況が顕れやすい)。 海王星は「隠された動機」を意味するところから、これは明らかに岩陰に身を潜めてトランプ・スキャンダルの盛り上がりを(満足しながら)注視していることが窺われる。

・ユーロ通貨は米国大統領選および1月のドル高値予測以来の最高値まで上り詰めた。これも例の大統領選16年サイクルと共和党大統領の法則に従った動き。


  そして初の海外ミッションに出る大統領を追うメディア・リポーター達は、国外でまた大いに羽目を外し騒ぐ機会を得るに違いないとも。 また火星のトランシットを受けて新しい人々に出会うトランプ氏は、多くの新しい刺激とアイデアを得て何か非常に独創的な発想が生まれるかもしれない・・・もしかしたらもう米国には戻らないと決めたりして・・・などと結んでいます。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        皆さんは今後も「魔女狩り」「リーク」という言葉に接するだろうし、また問題となる文書との関わりを隠したい「正体不明の情報源」について、数多くの話を読んだり聞いたりすることだろう。また、ドナルド・トランプが彼を弾劾しようというバイアスのかかったメディアや政治勢力によってどれほど「犠牲者」になっているかという話も耳にするだろう。 

「」で括った全ての言葉が海王星と関連している。全ては土星・海王星のウェイニングスクエアの下で私達が記述してきた文言だ。 このアスペクトは2015年11月〜2016年9月に発効したが、その後9カ月間、効力のオーブを保つ可能性を保持している(2017年6月末まで)。 要するに、2016年の選挙シーズンに自分達の敵の評判を地に落とす目的で創り上げられ、蔓延していったネガティブなトーン は いまだに終わっていないということだ。

        海王星のダークサイド(噂、指示ミスまたは意図的誤誘導、信頼に足る証拠を著しく欠いたスキャンダル)が巷に重く垂れ込める時、トランシットの火星が大統領の出生図上で双子座に在泊する太陽・天王星コンジャンクション(カオス)とコンジャンクトして彼の月とはオポジションになり、同時に米国始原図の火星をヒットし海王星とはスクエアを形成する(5月15日〜27日)という事実を総合すれば、今後も彼自身と彼に敵対する側の双方に、これまで以上に混沌として予測不可能なふるまいが観測される期間となることは必須だ。

大統領が「魔女狩り」と呼ぶ、確かなソースを欠いた申し立ても、またそれに伴うヒステリー症状も止みそうにない。それどころかもっとエスカレートするかもしれない。 もしそうなら、先週のミニ版パニック相場は非常に近い将来、もっと長期ベースで起こり得る事態の単なる予告編となるだろう。近付きつつある7月26日には太陽・火星コンジャンクションが起き、8月21日はトランプ氏のネイタルの火星とアセンダントで日蝕が起きるのだから。

        ファンナンシャル・アストロロジー(と一般のアストロロジー)の研究において、100%ネガティブな宇宙シグナルとなるアスペクトやコンビネーションは無い。どんな原動力も、その内部には解決への道とポジティブな結末への潜在的可能性を秘めている。それはそのエネルギーを受ける個人の惑星力学への理解、そして緊張を和らげるかエスカレートさせるか、また関係する全てにとって利益となる共通のゴールへと進む意志を持てるどうかにかかっている。

海王星を最善の形で使うには、ヒステリー状態を乗り超える必要がある。それにはまず内なる平和の場を見出すことが先決で、これによってイマジネーションと洞察力の働きを良くし、自分が進もうとする道に立ちはだかる障害の解決策を明らかにしていくことだ。

しかし、火星と海王星の両方が同時にシグナルに含まれる時は、元来備わった互いの特質が衝突を起こす。 火星は即座の行動を欲するが、海王星は問題が自らほぐれ始め、解決策がおのずと露わになるような状況を、時間の制限無しで忍耐強く待つことを望む。 この火星・海王星のようなコンビネーションの下で衝動的に動けば、通常は失敗に終わって大きな誤解や恥、困惑まで招く結果へと導かれる。

もし十分に忍耐強く、正しいタイミング、あるいは正しい解答を待てるなら、道はひらけるだろう。 それは他者側が問題を解決するような決断をするか、あるいは少なくとも「当事者がやらねばならないことは何か」そして「知るべきことを知った上で出来ることがあればそれは何か」を明確に提示するという形で起きるかもしれない。


        これからの4カ月は興味深いものとなりそうだ。その間、金融市場(とりわけ株式市場)は米国大統領ドナルド・トランプの人生に展開していく物事を反映するように動くだろうと私は考えている。

したがって、金融市場におけるリスクは引き続き政治的なものとなる。経済それ自体は、2017年の大半において木星と土星がセクスタイルを形成することを見ても、悪くない。 だが政治の領域はそうはいかない。何故なら世界の政治は私達のリーダーのチャートへのトランシットを反映するからだ。トランプ氏の場合、そのトランシットは波乱以外の何物でもない。金融市場は今後ますます政治的不安定性とそれがもたらすリスクに重きを置くことになるだろう。







訳文ここまで
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May 14, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/15【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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次回は多分お休みさせていただくかもしれません。m(_"_)m


≪先週をふり返って≫

        先週は金融市場と世界政治にとって大きな意味を持つ満月の週だった。フランスは新たな大統領を選んだが、今回は世論調査どおりの結果が出た。米国大統領ドナルド・トランプはFBI長官ジェームズ・コミーを解任したが、これは突如として地獄の門を開く形となった。大統領選挙期間中のコミーの動きに疑念を抱く人々にとっては遅きに失した感があるし、ロシアによる大統領選介入とトランプ陣営との関係を疑う人々にとっては、昨今急速に進んできた調査の途上というのが疑わしいタイミングに感じられる。

コミーの解任で捜査は一時中断モードになった。このトランプの行動とタイミングの奇妙さに加えて、その理由も非常に奇妙だ。つまり何やらコミーがヒラリー・クリントンに対して意地が悪すぎたとか、そういう類のことなのだ。これは妙だ。トランプ自身も選挙期間中はヒラリーに対してけっして「優しい」とは言えなかったのだから。どんな出来事であれ、蠍座の満月が起きた日に何か発表があったら、それは何事かが終わるか、あるいは誰かを解任するタイミングということだ。

実際これは、今後2週間の内にホワイトハウスがもっと攻撃的で思い切った行動を取る前哨戦かもしれない。トランシットの火星(攻撃、自己主張、新しい物事の開始、論争、好戦的)がトランプ氏のネイタルの太陽・天王星コンジャンクションに近づき、同時に彼の月蝕の月とのオポジションにもなるからだ。 神よ、今後2週間(5月14日〜27日)彼の道を横切らんとする者達にどうかお慈悲を。

そしてまたこの事自体が、今年7月〜9月、天上で火星とコンジャンクトして起きる強力な夏(8月21日)の日蝕と、それが彼の火星とアセンダント上で形成されるという事実の前哨戦となる。しかもそれは、ジャネット・イエレンのネイタルの満月(獅子座・水瓶座)ともオポジションだ。彼の支持者が信じるように、大統領が独創的で賢い天才で、ただ全米国民を護ろうとしているだけなのか、あるいは始末に負えない奇っ怪な男で世界にとっての "危険物" なのかは、これからの100日で明らかにされるだろう。6月3日のウェビナーではこの問題についてより詳細に論じるつもりだ。

  先週の出来事に対する世界の金融市場の反応もまた興味深いものだった。週明けはS&Pとナスダック総合が新高値をつけたが、それは前週の水星順行の直後だった。しかしダウ工業平均(DJIA)はそうならなかった。ヨーロッパとアジアでは史上新高値や数年ぶりの高値が示現し、日本の日経は年初来高値まで舞い上がった。

金と銀は5月8日火曜まで厳しい下落が続き、その後反転した。これはここ2週間にわたって購読者向けに発行した特別リポートどおりの動きだった。原油と国債もまた直近の急落から反転した。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “政治家は常に国を第一に考えると言うが、その言い回しは通常、自分自身が再選されるべきだという意味で使われる… バラク・オバマは大統領になってから1年後、国の成長のために何一つしようとはしなかった。彼は企業に対してただ敵対的なシグナルを送るだけだった。彼が力を注いだのは増税、規制、そして再配分というアジェンダのみに終わった。ドナルド・トランプはまだ主要な仕事は何も成し遂げていないが、それでも投資家、企業、そして消費者に楽観的な雰囲気が戻ったことは明白だ。”

― Holman W. Jenkins, Jr.
  “France is Ripe for Rebirth”
  ウォールストリートジャーナル 2017年5月10日付


        今週、5月19日には45年サイクルを持つ土星・天王星トライン(2016年12月〜2017年11月)の全3回中2回目の形成がある。このアスペクトが起きるのは米国株式指数の歴史において5回目であり、『フォーキャスト2017』でも述べたように、どのケースにおいても株式市場における長期サイクルのピークが示現している。前回これが起きたのは1972年7月〜1973年5月で、ダウ工業平均は1973年1月に史上新高値をつけた。

それは共和党のリチャード・ニクソンが大統領選に勝った直後だった。そしてその後まもない2期目の任期中、ウォーターゲート事件のスキャンダルに火が付いて彼の弾劾を求める声が高まったが、彼は米国史上初めて任期中に辞任した大統領となることによって不可避と言われた弾劾をまぬがれている。この3回のアスペクト形成の中間部で示現した当時の史上新高値の後、ダウ平均は "大不況"(Great Recession)以来最も激烈な2年間の下落に襲われた。1974年12月までに、ダウ平均は1974年の年初来高値から570下げ、36年サイクルの大底にも匹敵する46.6%もの価値を失った。

        では昨今の政治的力学は1973年〜1974年と似ているだろうか? 多くの人々が、ニクソンのウォーターゲート時代と今とは何の類似性もないと言う。だが一人のファイナンシャル・アストロロジャーとして、私にはそう言い切れる確信がない。土星・天王星ウェイニングトラインは、私達にとってまさに無視することの出来ない宇宙的類似性なのだ。現在のところは野党側からの動きのみとはいえ、トランプ弾劾を求める声は日増しに高まっている。

もちろん、野党はビル・クリントンの時もジョージ・W・ブッシュの時もオバマの時でさえ弾劾の声を上げた。ただ今回の違いは、株式市場の史上新高値と関連する土星・天王星トラインが形成され、それに加えて政権の座にある指導層への不満が高まっていることだ。つまり今回は、弾劾の可能性がすこぶる現実味を帯びていた1973年〜1974年により似た状況だ。この類似性を不気味なほどに高めているのは、共和党の議員達もまた弾劾の声を上げ始めていることで、これもニクソン当時と同様だ。

要するに、今現在 米国株式市場にとって(したがって世界の株式市場にとっても)最大のリスクとなるのは政治リスクということだ。そして、このコラムの冒頭で説明したように、私達は今後100日間の内にそのリスクが現実か杞憂かを知ることになると思う。今月はトランプ大統領のネイタルチャートに火星の重要なトランシットが来るし、8月21日には火星を伴う日蝕が彼のアセンダントで起きる。このオーブは±1カ月だ。

  そしてビットコインを注視してきた人々にとってはついに、価格が史上最高値に舞い上がった。今や金価格を大きく超え、先週は1800ドルに届いている。ひょっとするとここには通貨と金融市場操縦術へのメッセージが潜んでいるのかもしれない。








訳文ここまで
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May 07, 2017

お知らせ

  今週5月8日付のメリマン・コラムは先週の告知どおり通常記事は休載でした。

なお購読者向けには先週、銀についてのスペシャル・リポートを発行。金については現在始まっている時間帯の内で、ある特定のパターンが示現し次第スペシャル・リポートが出されるとのこと。

その他、今夏発刊予定で現在執筆中の書籍 "The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 1: Cycles and Patterns in the Indexes" について、17世紀の英国市場まで遡った研究と新たに改訂を加えた長期サイクルなど、ダウ平均、S&P、日経株式指数についての最も包括的な書籍になるとの経過報告が添えられていました。
 
 
 

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April 30, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/1【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月1日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪先週をふり返って≫


  今週はこのパートを割愛させていただきます。なお、内容的には金星・土星スクエアの終了によって幕を閉じた2月22日〜4月21日の今年最も強力なジオコズミック時間帯を通過し終えると共に騰勢を強めた世界の株式市場、そして金星逆行にまつわる他の市場のトレンド反転についての回顧でした。なお、貴金属(金・銀のどちらか、または両方なのかは特定なし)に関してはアストロロジーとサイクル・タイミング的に買いシグナルに近付きつつあるとか。

※なお、来週のコラムは週末にメリマンさんの息子さんの結婚式があるそうで、休載、または短文になるかもしれないとのことです。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “忠実であるという意味があきらかな真実を言わないことも含むなら、おそらく誤った物事に対して忠実なのだろう。”

― Peggy Noonan
  “Republicans, Learn the Limits of Loyalty”
  ウォールストリートジャーナル 2017年4月22日〜23日付


        “米国における将来の新築住宅購入予定者にとって打撃となる一報だ。米国商務省はカナダ産木材の米国への輸入に平均20%の相殺関税を課す決定をした。こうした展開が何故米国人の懸念となるのか? それは米国の通商政策が住宅取得能力を直撃する怖れがあるからだ。関税など住宅価格にたいした影響を持たないだろうと述べた時、商務長官ウィルバー・ロスは誤りを犯していた。”

― Granger MacDonald
  “U.S. Homebuyers Foot the Bill for Canadian Lumber Tariff”
  The Hill (thehill.com) 2017年4月26日付


        “歴史から学ぶことのない者達はそれを繰り返すことを運命付けられている。”

―  ジョージ・サンタヤーナ


        皆さんは私がいなかったらどうするだろう? いや実際、もっと適切な質問はこうかもしれない:皆さんの存在がなければ私はどうするつもりだろう? そして、予測を立てるためにパズルのピースを正しく置くにあたり、ファイナンシャル・アストロロジーが提供する明白な優位性と、それにより私(と他の人達)が今後の資産計画を決定出来るという事実が無かったら、いったいどうするだろう?

多くのプロフェッショナルなアストロロジャー達は、「予言」はアストロロジーの全体性とそれが持つ誠実さを損なうと考えている。私もまたその観点には同意だ。しかしながら、ジオコズミック・サイクルと市場の動き、そして世界の政治社会的状況との相関性がいかに高水準に達しているかを研究する時、その研究は「予言」というご託宣を扱っているのではない。様々な「可能性」を研究しているのだ。

そしてその「可能性」を基にしてこそ、あなたは(そして私達のほとんどは)、それが投資やトレードの決断であろうと、雇用、結婚、ビジネス関連など他の多くの社会的事柄であろうと、将来の計画を立て、決断することが出来る。私達は常に、人生における自分の方向性を微調整している。日々多くのデータが集まるにつれてそれを評価し、その評価は可能な選択肢それぞれが持つ成功の「可能性」への私達の気付きを加味したものとなる。その気付きが何かを読んだり、研究したり、あるいは個人的な経験に基づくものであれ、だ。

アストロロジーは、こうした相関性(とそれにより浮上する可能性)を描くことが出来る。したがって、それは個人的な意志決定や計画立案における非常に価値ある要因となり得る。これは「予測技術」の基盤であり、「予言」のそれではない。またこれは予言よりもはるかにアストロロジー本来の質を保つ行為でもある。予言はどんな状況においてもその究極の結果を左右する重要な要因である「選択」を完全に無視するものだ。予言は選択を無価値とする。それは予言する者にのみ力を与え、他の全ての人々から力を奪うのだ。

        何故私が今、わざわざこんなことを言うのか? 先週のコラムで戦争の可能性について述べた後で? 先週、私はこう書いた。

『戦争に関して、私は今後数ヶ月の内にその可能性について何度か触れることになると予測している。今年8月21日の日蝕は獅子座終盤度数の火星がコンジャンクトし、米国大統領ドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きるからだ。アストロロジー用語に親しみの無い読者の方々には、これが強力で強制的圧力を持ち、攻撃的な原動力であると言い換えよう。もしこれを抑制しなければ、対立を生み出し、米国を含む世界中を敵対的行為へと導く可能性がある。』

さて、今回私はこの同じジオコズミックな様相と金融市場の相関関係について、皆さんの注意を向けたいと思う。とりわけ米国株式市場との相関性だ。多くのアナリスト達が、今年米国を強力な下落が襲うと予想している。だが彼らはここ数年来、同じことを言い続けてきた。そしてここに来て数週間続いた株価下落の後、新たな強い反騰が起きて世界のいくつかの株式指数を史上新高値に押し上げ、ダウ工業平均もまた同様の瀬戸際に来ているのを私達は目撃している。誰もが同じ事象を予見しているが、誰もそれがいつ、何故起きるのかを知らず、そして今多くの人々が混乱している。またしても、だ。そこに私を必要とする理由 ― いや、というよりも、私達が金融市場サイクルとファイナンシャル・アストロロジーとの相関性を理解することがいかに必要か、という理由がある。

        火星とコンジャンクトして起きる ― 特にトランプ大統領のアセンダントとネイタルの火星上で起きる ― 日蝕は、また西海岸から東海岸まで、米国の中央地域を横断するように闇の道を切り拓いていく。そうだ、これはアストロロジーの研究において、米国が関わる「紛争」を表す伝統的なシグナルであり、軍事衝突や戦争の脅威と同期する。 だが日蝕を脇に置いたとしても、単に太陽・火星のコンジャンクションだけでも、8°(時には12°)のオーブをもって米国株式市場における10%かそれ以上のリバーサルと相関性を持つ、最も重要なジオコズミック・サインの一つなのだ。

太陽・火星のコンジャンクションは7月26日に起きる。オーブを8°とするなら、発効期は6月29日〜8月21日だ。12°とすれば6月14日〜9月5日となる。これが米国株式市場に起きる10%かそれ以上のリバーサルと同期する時間帯だ。また私達の研究では、この時間帯の中で50週かより長期のサイクルが天井または底を打つ確率は67%となる。

もしこの時間帯に向けて市場が新高値をつけていれば、私達はここで10%+αの下落を期待するだろう。 反対にこの時間帯に向けて年初来高値から少なくとも10%下落していれば、私達は底をつけた後に続く10%以上の反騰に期待するだろう。 前回、太陽・火星のコンジャンクションが起きたのは2015年6月14日だった。ダウ平均の史上新高値は、太陽が火星に向かってコンジャンクションまであと7°に迫った5月19日*の18,351だった。それは6.5年サイクルの天井となった。そして下落がスタートし、2015年8月24日、6.5年サイクルの底15,370をつけて完了した。
*この日は新月の翌日で水星逆行開始直後のストームフェーズでもあった。

2017-04-29
 ダウ平均日足 2015年5/13~8/27 www.investing.comより


        こうしてパズルのピースを並べてみると、このように強力な下落の理由はおそらく米国及びその指導層と誰か、または世界のどこか別の国との紛争がエスカレートすることなのかもしれない(通商貿易関連か?)それがカナダではないことを願う。あるいはメキシコかロシアか。または朝鮮半島か。それともイランか(特にイランは強調されているように見える)。

        つまり、親愛なる読者の皆さん、これが私を必要とする理由… おっと、というより、何故私が皆さんを必要とし、私達が互いを必要とするかの理由だ。もし私達が謎の断片を再び一つにすることが出来れば、もしかすると私達は、天上に描かれる詩文がいかに目先の金融市場の動きについて語っているかを理解し始めるかもしれない。翻ってそれが私達に、こうした歴史的相関性に基づいて導かれる予測をツールとして投資やトレード計画を立てることを可能にするのだから。







訳文ここまで
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April 23, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/24【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】来週5月1日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。また、5月8日付のコラムは抄訳になるかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

        世界のほとんどの株式指数は前週、金星が順行に転じ(4月15日)、土星への3回目にして最後のワクシングスクエア形成を終了する(4月21日)と共に、数週間続いた下落を終えた。これら(特に金星順行)は多くの金融市場、とりわけ株式市場におけるリバーサルへの一貫した歴史的相関性を持つ強力なジオコズミック・サインだ。

先週のコラムで述べたように
『金星の順行は、12取引日のオーブをもって、世界の株式および他の金融市場におけるプライマリーサイクルの終了と始まりに対する一貫した関連性を持っている。すなわち、金星順行は金融市場におけるトレンド反転に対する最強のジオコズミック・サインの一つということだ。したがって、株式市場の安値、また国債、原油そして貴金属の高値はリバーサルに向かいつつあるかもしれない。』

株式市場がサイクル新安値をつけると共に、金と銀は4月17日にサイクル新高値をつけ、その翌日となる4月18日、Tノートも後を追った。私達の購読者向け日報および週報を通してジオコズミックとシクリカルなマーケットタイミング・シグナルを使うトレードする人々にとっては非常に良い週となった。

私達はまた、4月20日に冥王星が逆行に転じたことにも注意を払っている。これは株式市場に関する限り、歴史的に重要なジオコズミック・サインではない。しかしながら世界の社会世相においては、人類と有機体(作物を含む)の生命が脅かされる怖れとの関連を確実に保持している。先週はその脅威が蔓延していた。北朝鮮は米国や/または韓国の主要都市を壊滅させるとの脅迫を続け、フランスのパリではまた別のテロ攻撃が起きた。だが、北朝鮮の脅しは水星逆行期(4月9日〜5月3日)に起きている。したがって、北朝鮮が先週さらなるミサイル発射を企ててそれが見事な失敗に終わったことは驚くにあたらない。それは彼らに次こそ成功させるとの決意を新たにさせることでしかない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “世界はドナルド・トランプの予測不能の驚くべき外交政策に対応しようと躍起になっている… その非常に速い反応は世界にとって、これまでより幅の広いメッセージをもたらした。 オバマは去った。もう詳細な法的調査の時代ではない。もう崩壊した世界のモラルに対するジレンマに大統領が苦悩する時代ではない。オバマがアフガニスタンで何をすべきかを決めるのに10ヶ月かかった。トランプが化学兵器に関する二枚舌のツケを払わせるのにかかったのは63時間だった… これは世界に対する次のような警告だ:「8年間にわたる夢遊病の時は終わった。あのアメリカが帰ってきたのだ」”

― Charles Krauthammer
  “Trump’s Great Foreign Policy Reversal – the U.S. Has Returned”
  The Arizona Republic 2017年4月18日付


  “自分自身を何としてでも悲嘆から救うために、絶対的孤立という代償を払ってそれを成し遂げることは可能だ。そしてそれは幸福感を味わう能力を締め出すことでもある。”

―  エーリヒ・フロム
  ドイツ系米国人精神分析学者、作家
   Arizona Republic 2017年4月21日付



        戦争に関して、私は今後数ヶ月の内にその可能性について何度か触れることになると予測している。今年8月21日の日蝕は獅子座終盤度数の火星がコンジャンクトし、米国大統領ドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きるからだ。アストロロジー用語に親しみの無い読者の方々には、これが強力で強制的圧力を持ち、攻撃的な原動力であると言い換えよう。もし抑制しなければ対立を生み出し、米国を含む世界中を敵対的行為へと導く可能性がある。

私達はすでにこの原動力が過去2週間の間に頭をもたげた兆しを目撃している。米国によるシリアの空港爆撃とアフガニスタンのISIS地下施設へのMOAB(Mother Of All Bombs)投下がその一例だ。私が考えるに、その下地となるアイデアは凄まじい武力を見せつけることによって米国やその同盟国に対する攻撃を抑止し、それによりテロリストや米国市民と同盟国民に害を与えたいと願う集団に二の足を踏ませることだった。こういったシナリオがもたらす問題の一つは、次のような単純なロジックを勘定に入れていないということだ。すなわち、誰かを殺せばそれは2人の人間(両親)の息子/娘を殺すことになり、平均5人〜7人の人間の兄弟/姉妹(中東地域の場合)を殺すことになる。そしてその人物にはおそらく何人かの子供がおり、また多くの友人達がいるということだ。

犠牲者との関わりを持つ者は今やそれぞれに、攻撃をしかけた側と闘う行為に全てを捧げようとしているかもしれない。したがって、人々が戦いを放棄するという望ましい結果を得るかわりに正反対のことが起きる。一人が殺されるたびに、数人の人間が攻撃者との戦いに参加していく。米国人が攻撃されるなら、指導者達は報復を望む。米国の指導者達が攻撃を仕掛ければ、相手側は米国人への復讐を欲する。どちらもより安全で平和な世界には導かない。攻撃と強制力による人命の無意味な殺戮は将来的な攻撃の抑止にはならない。単に同じ状況が拡大し、より多くの人命が失われるのみだ。

それでもいまだに天王星は牡羊座に在泊し、2019年3月まで断続的にこの領域を運行する*。天王星は元来「論理的」あるいは「思慮深い」エネルギーは持ち合わせない(というより、どちらかというと「過激」だ)。だから世界の指導者達にとって、その発想をより外交的かつ平和的な解決努力へとシフトさせるには凄まじいほどの努力が要ることだろう。だがそれは不可能ではない。海王星(平和)は自ら支配する星座宮魚座(これも平和への願いを示唆している)に2026年まで在泊するからだ。
* 断続的運行:一度牡牛座入りしてから逆行で後戻りするため

        ジオコズミクスと金融市場との関連から見る限り、私達はちょうど「2017年最強のジオコズミック時間帯」を抜けたばかりだ。この、非常に潜在力のあるコズミック期間は2月22日〜4月21日まで続き、刺激的な評判どおりの様相を呈した。世界では多くの株式市場が史上新高値もしくは数年ぶりの高値をつけた。米国と日本では、木星・天王星オポジションの2回目の形成が起きた3月1日〜2日にそれが示現した。この時間帯の終わりに向けて、多くの市場が下落した。この期間中、金星もまた逆行に転じ(3月4日〜4月15日)、そのほとんどの期間で予測通り、世界の株式市場におけるカウンター・トレンドの下落が見られた。そしてまもなく、私達が鍵とするシグナルが示現すればその直後に、金についてのスペシャル・アラートを全購読者向けに発信するつもりだ。

こうした予測の裏付けとなる論理(と歴史的観測)によれば、今や3月初めまで続いていたトレンドが再び戻る時期だ。だがそれはどれだけ続くのか? また次の反騰は米国やドイツ、英国など他の世界の指数に史上新高値を生み出すのか? 結局のところ、土星は2016年12月〜2017年11月まで、天王星へのウェイニングトラインの渦中にある。過去4回の事例全てにおいて、この45年サイクルは長期サイクルの天井と同期してきた。では、それは3月1日に示現したのだろうか? あるいは、まだ天井をつけてはおらず、2017年11月までにそれが起きるのだろうか? これはファイナンシャル・アストロロジャーにとってこれから先に待つ難題だ。5月3日まで水星が逆行している中、これらの疑問への早急な回答は期待するなかれ、だ。何故なら、この期間は誤解や虚偽 ― または事実の欠如 ― が蔓延するからだ。

そして世界の指導者達にとっての今は、攻撃的行動を仕掛けたいという衝動を抑制し理性的にふるまうことが賢明な時期だ。







訳文ここまで
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April 16, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/17【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月17日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米軍は木曜、保有する武器の内最大の非核爆弾の一つを東アフガニスタンに存在するイスラム国のトンネルと地下施設に落としたとペンタゴンが発表… この行動は北朝鮮への警告として役立つか? と問われたトランプ氏はこう答えた。『これがメッセージになるかどうかはわからないが、そんなことはどうでもいい。北朝鮮は問題であり問題は処理されるだろう』”

― Jessica Donati, Ben Kesling, and Dion Nissenbaum
  ウォールストリートジャーナル
  2017年4月14日付


        “米朝両国が戦争に向かうという怖れが高まる中で、北朝鮮は今日ドナルド・トランプに対し、米軍を "徹底的に叩きのめす" という一連の大言壮語による威嚇を強化した。この秘密主義の国は、朝鮮半島で演習中の米軍によってもし自国が脅かされるなら、韓国の首都ソウルと米軍基地を "粉砕" すると誓った。米国の空母打撃群が現在当該領域に向かっている。北朝鮮はもしワシントンが攻撃するなら米国を "無慈悲に破壊する" だろうと述べた。中国は朝鮮半島が "いつ何時でも" 戦争状態に入る怖れがあると警告した。”

― Jessica Chia and David Burke
  “North Korea Makes Menacing Boost It Will Take on Donald Trump”
   www.dailymail.co.uk 2017年4月14日付

        “今の我々には、ジョージ・ワシントンの言葉は厳しく冷酷に聞こえるかもしれない。しかし歴史は彼が正しいことを繰り返し証明してきた。彼はこう言った。『戦争に備えておくことは、平和を守るための最も有効な手段の一つだ』”

― ロナルド・レーガン
  “Address to the Nation on National Security”
  http://www.reagan2020.us 1986年2月26日付



        水星が逆行中で良かった。同じく金星もだ。この逆行コンビネーションが成立するのは4月9日〜15日までで、突如として世界が狂気に覆われるかのような、かなり超現実的な週と同期する。この状況は再び、米国前大統領ジミー・カーターの言葉『世界平和を妨害するたった一つの障壁は世界の指導者達だ』を思い起こさせる。いや、あるいはおそらく、私達はもっとシンプルに、より現代的で人気のある『…平和は軍事的強大さによってのみ維持が可能だ』という思想に従うべきかもしれない。

        先週終盤に起きた世界中の軍事的脅威をめぐる混乱は、いくつかの株式市場を脅かしたが貴金属と米国債市場では歓迎された。多くの株式市場は4月13日までは非常に調子が良かった。たとえばオランダのAEXは4月12日に521.48に舞い上がり、2007年12月以来の最高値水準に達した。そして4月13日木曜、米軍によるISへの超強力爆弾MOAB(Mother of All Bomb/非核爆弾で最も強力なもの)投下が伝えられるとAEXはギャップダウンした。先週はヨーロッパ市場で月初来新高値を記録した市場は他に無く、この地域での異市場間弱気ダイバージェンスの兆候が見られた。一方オーストラリアのASXも非常に調子が良く、先週は8年ぶりの新高値をつけた。

  ロシアと日本では逆の状況が見られた。ロシアのMICEXは4月14日に1913まで下落、去年8月初め以来の最安値水準まで落ち込んだ。これは2017年1月3日につけた史上最高値2293.99を大幅に下回っている。6週間前に金星が逆行に転じるまでは、大方の予想はトランプ新政権がロシアに利するというものだった。だがそれは明確に否定された。だがもしかしたら、今週末に金星が順行すると共にそれは再び変化するかもしれない。日本では日経平均が4月14日金曜に18,285に下落、2016年12月5日以来の最安値を記録した。

        米国では、ダウ工業平均とナスダック総合の両方が、それぞれ3月1日と4月5日につけた史上最高値からの下落を続けた。

        他の市場では金が1290.70、銀が1860まで反騰、大統領選以来の最高値水準に達した。これは2017年1月のウェビナー、および『フォーキャスト2017』において述べた長期的考察の中で提示した今年の高値側の目標価格と合致している。米国債も資金の安全な避難先として、また低金利の維持と米ドルのさらなる下落が望ましいというトランプ大統領の発言を受けてサイクル新高値に舞い上がった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “また、いくつかの別のコメントでプーチンは、アサド政権を貶める目的でシリア国内に化学兵器が仕掛けられる可能性があるという情報をロシアは得ていたと主張した。彼は先週のイドリブ県で起きた疑わしい毒ガス攻撃に対して国連による独自調査が行われるべきだという主張を繰り返した… ウラジーミル・プーチンはなおも、米国によるシリアの化学兵器攻撃という申し立てを過去のイラク侵攻の正当化と関連比較し『我々は以前にも同様の事例を経験している』と記者達に語った。”

― Alexey Eremenko, Alastair Jamieson & Abigail Williams
  “Russia Declares US Relations in ‘Worst Period’ Since the Cold War”
  www.cnbc.com 2017年4月11日付


        先週は意義深いと同時に不確実性(そしておそらく虚偽)に満ちていた...というのは、もしかすると控えめな表現かもしれない。しかしながら、それは水星と金星両惑星の同時逆行が示すテーマ、そして木星・冥王星を含む牡羊座の太陽・天王星のコンジャンクションとのTスクエアが示すテーマとはよく合致していた。「突如としてエスカレートする戦争」というテーマは、当然ながら、牡羊座の太陽・天王星のコンジャンクションに関連している。このコンジャンクションはまた母なる大自然の突然の暴発、たとえば自然火災、地震、火山噴火、竜巻などとも同期する可能性を持つ。

だがコンジャンクションは先週末に終わった。したがって、地球を覆う高レベルの恐怖とストレスは徐々に収まりを見せ始めるかもしれない。魚座に金星が在泊する時、私達は常に平和を希求する。しかしながら、金星は一方で4月21日(正確なアスペクト形成日)まで土星とはスクエアを形成したままだ。だから私達が抱える魚座的願望は、平和や愛については実を結ばないかもしれない。

また、先週末は金星逆行が終わりを迎えた(3月4日〜4月15日)。逆行の終焉は、その惑星の「順行」日としても知られる。これは金星が再び黄道帯を前進し始める日だ。 金星の順行は、12取引日のオーブをもって、世界の株式および他の金融市場におけるプライマリーサイクルの終了、および始まりに対して一貫した関連性を保っている。

すなわち、金星順行は金融市場におけるトレンド反転に対する最強のジオコズミック・サインの一つだということだ。したがって、株式市場の安値、また国債、原油そして貴金属の高値は、リバーサルに向かいつつあるかもしれない。 拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で述べたように、金星が逆行に転じる前後数日の内にそれまでのトレンドが反転し、その後順行日近辺でその動きが終了して以前のトレンドに戻るというのは金融市場においてよく見られる事象だ。


        今回の金星逆行は重要だ。 何故なら牡羊座中盤で始まり、魚座の終盤度数で終わるからで、これは8年ごとの宇宙現象だ。つまり、8年ごとに、金星は黄道帯のほとんど同じ位置で逆行(と順行)に転じる。前回金星が牡羊座中盤で逆行したのは8年前、2009年3月6日のことだった。当時はちょうど「大不況」による株式市場の大底と同期した。『フォーキャスト2017』、そして今年始めにはこのコラムでも仮説として提示したように、牡羊座における前回の金星逆行期の下で始まった壮大な強気相場が、もしも同じ星座宮で起きたこの逆行期 ― 前回から見て次の回にあたる ― で終わるとするなら、これは皮肉なことではないか(そして完璧な対称性をも示す)? 

金星は2017年3月4日に逆行に転じたが、今日に至るまで、史上最高値は2017年3月1日につけたものがそのまま維持されている。ファイナンシャル・アストロロジーとしては悪くない判定だ。

  さて、現在私達は、このプライマリーサイクルが終了し次のサイクルが始まるのを待ちつつ、3月1日の史上最高値記録が次のサイクルに入っても維持されるかどうかを見ようとしている。それが実現するなら、社会におけるアストロロジーの価値は一層明確になるし、とりわけ金融市場のタイミングを計るという重要なタスクにおける有力なツールとしての潜在力を証明することになるだろう。しかし、もし株式市場が史上新高値をつけたとしても、この現行の金星逆行のエネルギーが示唆した習性や反応は、アストロロジーが持つ金融市場の転換点への無視出来ない相関性の好例となるものであり、トレーダーにとっては大きな価値を保持している。







訳文ここまで
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April 02, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/3【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ
来週4月10日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
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≪ 先週をふり返って ≫


“ ジャージーじゃ何をしたって合法さ 捕まりさえしなきゃな ♪ ”

― “Tweeter and the Monkey Man,” 1988.
  The Traveling Wilburys
   (Roy Orbison, Jeff Lynn, Bob Dylan, Tom Petty, George Harrison)


        前週、米国株式市場を悩ませたのは、連邦政府医療費負担適正化法(ACA)、通称オバマケア廃止の失敗だった。先週はトランプの選挙運動組織とロシアによる大統領選介入との繫がりに捜査のメスが入ることへの懸念の増大と、これに対してトランプ側が行った、彼の選挙運動をスパイするためにオバマ政権が行った違法な盗聴という申し立てだった。これらに関しておびただしい情報リークはあるが、どれもこれも殆どが匿名であり出所は隠匿されている。 木星・冥王星2度目のウェイニングスクエア形成にようこそ!といったところだ(3月30日)。

ここでは深く掘り進めば進むほど、ミステリーはより巨大でダークになっていく。冥王星が絡む時、落とし穴に底はない。まるで時空に終わりのない虚無の口を開けるブラックホールのようだ。探れば探るほどもっと多くの情報が明るみに出されるが、それはより多くの秘密、スパイ行為、そして袋小路の底なし沼だ。おそらく道すがらには屍体も転がっていれば破壊されたかつての名声もあるだろう。だが秘密は埋もれたまま残る。ちょうど2007年と2008年終盤、これら2惑星のコンジャンクションが現行サイクルを開始した時と同じだ。今日に至るまで、当時起きた世界大恐慌(1929年)以来最大の金融・住宅危機を導いた違法行為によって有罪宣告を受けたり収監された者は一人もいない。単に捕まりさえしなければ、何をしても合法ということだ。

金星もいまだに逆行中(3月4日〜4月15日)なので、株式市場はかなり奇妙な動きをしている。通常、木星が持つ性質とされる博愛主義と幸運の線に沿って、いくつかの株式市場は先週、非常に強気だった。例を挙げればオーストラリアのASXとドイツのDAXで、2015年4月以来の最高値水準まで舞い上がった。しかしながら、日本と米国ではより冥王星の色が濃く見られ、株式市場は1カ月以上前の最安値水準まで下落した。

ところがそれらでさえ、ヴェネズエラ、ブラジル、そして韓国に見られた冥王星体験から比べれば何ほどのこともなかった。ヴェネズエラでは今やインフレ率が400%を超え、大統領は議会からその権限を奪い取った*。ブラジルでは “去年、前大統領ディルマ・ルセフの弾劾を指揮した前下院議長が汚職容疑で懲役15年以上の判決を受けた”(2017年3月31日付ウォールストリートジャーナル)。そして韓国では、前大統領朴槿恵が収賄容疑で逮捕された。

* ヴェネズエラ最高裁は1日、内外の批判と混乱を受けて議会の立法権を剥奪するという決定を取り下げた。

        冥王星にスクエアを形成する木星の下で、先週は確かに堕落、スパイ行為、そして反逆にも似た不正行為の申し立てで賑わう週となった。金星が逆行を続ける中で、こうした状況が突き進むのか覆されるかは疑問だ。今は何事も最終的な決まり事だと思ってはならない。なぜなら金星逆行下では、ストーリーはコロコロ変わるからだ。医療費負担適正化法の廃止を例にとってみよう。前の週にはそれは死に体だと思われていた。先週、それは蘇った ― 金星逆行と木星・冥王星スクエアに関わるパーフェクトなコンビネーションだ。しかしながら最終的には、トータルな医療保障制度が勝利を収めるかもしれない。なぜなら海王星が魚座に在泊するからだ(2026年まで)。ナショナリズムと保守主義に向かう最近のトレンドにもかかわらず、社会主義が包含するテーマは2026年2月に土星と海王星が牡羊座で邂逅するまでは強さにおいて勝るだろう。その後は再び後退していく。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“ 批判を封じることは自由を封じることだ。”

― シドニー・フック
  米国の哲学者・作家(1902年〜1989年)
  The Arizona Republic 2017年3月29日付


“ オバマケアが崩壊しつつある理由はここにある。医療保険規制―法的給付と医療査定の禁止は個人には高くつき健康な人にとっては損な契約となることが明かなことだ。オバマケアの方針は重篤な病人または深刻な問題で高額の補助を受けている人々にとってのみ魅力的なものだった... ライアンケア*の下では、個人向け医療保険市場はオバマケア以上に崩壊したことだろう。”

― Robert Robb
  “Blame the Senate Filibuster Rule for the Demise of GOP Health Bill”
  The Arizona Republic 2017年3月29日付

  * ライアンケア:トランプ大統領とライアン下院議長によって
  推進されたオバマケアの代替案、アメリカン・ヘルス・ケア・アクト


“ 俺には原理原則がある。だがもしそれがダメだというなら、まぁ他のもあるんだが ”

―マルクス・ブラザーズ

 

        なぜオバマケア代替法案が必要とされ、なぜそれが通らなかったのかに首をかしげる人がもしいるならばの話として...。   

もちろん、これもまた金星が逆行して4月2日、同情心あふれる医療保障の星座宮、魚座に戻ることと関連するかもしれない。金星は、現在滞留している逆行(4月6日)前の土星とスクエアを形成した後に、自身が4月15日の順行前の滞留に入る。これら2惑星の正確なスクエア形成は4月8日と4月21日*だ。これは、今後3週間の間、スクエアを形成する金星と土星に関連する問題が強調されることを意味する。この組み合わせが持つ力学は、取り組んだり格闘するにあたってけっして生易しいものではない。実際、この期間は全般に他者と対立したり闘うのに適した時ではない。たやすく勝利を得たりスムーズな解決策がみつかったりはしないからだ。

*金星・土星スクエア:日本時間9日未明と21日夜

        とりわけスクエアのようなハードアスペクトを形成する時、金星が合意や支持の原理を支配し、一方で土星が抑圧、拒否、批判と関連することを考えてみるといい。あなたが仕事を完成するためには他者のサポートが必要だ(土星は取り組んでいることの完遂を欲する)。しかし、あなたは要求が多くて批判的(これも土星)な人々を相手にしなければならない。しかも彼らは必ずしもあなたに成功してほしいとは思っておらず、あなた自身もまたそういった人達と関わり合ったり交流したいとは感じていないように見える。

金星逆行下では、あなたは厳しい選択を迫られる。『私はこの仕事を本当にやりおおせたいのか? このプロジェクトを完遂したいと心から感じているのか? 本当に?』 

その答がもしイエスであるなら、あなたは自分自身のプライド、自分の中の原理原則を抑え込み、あなたとは価値観を分かち合えない人々に妥協する必要があるだろう。あなたは彼らと共に仕事することを楽しめないかもしれない。これは完全主義者や自分の信念に忠実な人にとっては特に困難なことであり、土星はそうした質を持つ人々にとってすこぶる重荷となるだろう。

個々の人間と同様に、市場もまたこれらの惑星コンビの下では苦闘を余儀なくされる。私達の「ルール」の1つは、金星・土星間のハードアスペクト形成に向かって下げてきた市場は底を付けて反転上昇する有望な候補だというものだ。

人生においても同じことが言える。もしあなたがこの期間に打ちのめされ挫折を感じたなら、元気を出してほしい。それがあなたの「底」となるだろう。その時、あなたにはリバーサルと反騰の準備が出来ている。もしそれまで必死に働き、プロジェクトに対して誠実であり続けるなら、あなたは上昇に値する。なぜなら土星はこうした努力に対して最終的に報いるからだ。

自分の努力の対価として何かを獲得することのない者に土星は冷たい。それが土星だ。あなたは自分の努力と、その努力の裏に隠された真の意図の如何によって、自分にふさわしいものを受け取るだろう。今という時は、どんなことがあろうと一歩も引かず、境界線を死守して自分の意見に固執するような時ではない。 忍耐強く、偏見を取り除き、歩み寄りも辞さない心構えが必要な時だ。今後の約2週間を過ぎ越していく渦中ではそう感じられないかもしれないが、今示唆した姿勢を自分の取り組みに適用し、ブレークスルーに向かって両の眼を大きく見開き続けられる人にとっては、この期間は好機となる。

        ひとたび金星が順行に転じ、土星に対する最後のスクエア(4月21日)を形成し終えた時、もし医療費負担適正化法(とその廃止)問題が再び新たな展開と共に戻って来たとしても驚く必要はない。だがその時、水星は逆行に転じており(4月10日〜5月3日)、したがってまだ確かな知識に基づく賢明な判断を下すには全ての事実と情報が不足している。しかしながら賢明であろうとなかろうと、必ずしもそれは衝動的な決断を止めはしない。残念ながら、忍耐力はまだまだ不足している。本来は一番必要とされる時なのだが... 。








訳文ここまで
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March 31, 2017

☆☆★『マンデーン2017』発売のお知らせ ★☆☆

Mundane2017cover


  本格的なマンデーン・アストロロジーの年刊本として、今年も『マンデーン2017』が Amazon Kindle Store から発売されました(税込¥1,214)。これは投資家の方々には毎年お馴染みのレイモンド・メリマン氏による年刊本『フォーキャスト』シリーズからマンデン・アストロロジーに関する記述部分を抜粋したもので、一般の方にも購入しやすい価格のKindle本として2015年版からスタートした企画です。

星読みのテクニックとしては、どちらかというとアストロロジー中級者~それ以上の方向けの記述が多いかもしれません。それでも、現在ファイナンシャルやマンデンを学んでいらっしゃる方だけでなく、「社会占星学に興味はあるけど敷居が高そう」とか「どう学習してよいかわからない」という方にとってもきっと役立つ本ではないかと思います。何故かというと、メリマンさんは単にテクニカルなセオリーに則って「土星と天王星がトラインを形成するから○○が起きるだろう」と予測を並べるのではなく、世界を俯瞰で眺めるにあたって「惑星達それぞれの関係をどう捉えていくのか?」「何を主軸にしてどうアプローチしていけば良いのか?」という基本的な問題を、噛んで含めるような丁寧さで解説してくれるからです。

たとえば『マンデーン2017』では冒頭部分で「アストロロジカルな時間の捉え方」に言及しています。これはシンプルなことではあるけれど、ファイナンシャルやマンデーンに限らず、パーソナルなアストロロジーにおいても、とても大切な観点のひとつだと思います。

また、今回も後半には毎年投資家の方々が一番最初に読み始めるという『各星座別 個人の運気予測』が掲載され、個人レベルでこの1年のヒントになりそうな情報が詰め込まれています。これはいわゆる太陽占星術の手法ですが、特にアストロロジー学習者の方にとって、メリマンさんがこうした手法を使って何をどのように読み取っているのかを考えながら読み進めていくのはとても面白いと思います。また巻末にはいつものように、アストロロジーの基本的な用語や政治・経済用語集が付録として付いています。

もっと早いうちに出してほしいという要望をいただきながら、色々な事情で3月末になってしまいましたが、今回もアストロロジーを通して世界と米国の「今」を読み解くには最適な本になったと思います。内容の濃い記事がたっぷり掲載されていますので、ぜひご一読ください。m(_"_)m


『マンデーン2017』スペシャル記事について

        この本は今回でシリーズ3冊目になります。既刊の2冊(2015年度と2016年度)は発刊記念として、既存のフォーキャスト・シリーズの中からマンデーン・アストロロジーの学習に役立つ貴重な記述を選び出し、付録の参考記事として付けていただきました。今回からは原則として通常発行となります(但し2015年版の第三章だったメリマンさんをご紹介する記事と「各サインの集合的心理傾向」は今年も残ります)。

毎週のメリマン・コラムを読んでくださっている方はご存知のとおり、現在は2020年+αまで続く「カーディナル・クライマックス」という壮大な歴史の転換点のただ中にあります。その主役…大ボス格ともいえるのが、2008年~2015年まで続いた天王星・冥王星ワクシングスクエアでした。けれどこのアスペクトの根幹について一番トータルに触れられていたのは、このアスペクトの中心部に突入した2012年を描く『フォーキャスト2012』でした。このため、2015年から出版されたマンデーン・シリーズでは残念ながらカバーすることが出来ませんでした。

そこで、今回は投資日報社さんの許諾とご厚意のもとに、『フォーキャスト2012』の中から「天王星・冥王星スクエア」に関する解説の一部をこの紹介記事に続けて転載させていただきます。

ここで提示されたカーディナル・クライマックスの基本概念は、マンデーン・シリーズを2015年版から続けて読んでくださっている方にとっても、今後の世相を見ていく上できっと参考になると思います。記事末には投資日報社さんからのお知らせもありますので、ぜひどうぞ。

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さて『マンデーン2017』ですが、こういう書籍って、その中身は目次を見れば一目瞭然ってところがあると思います。なので以下に各章および見出しを書き出しておきますね。

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『マンデーン2017』
〜2017年の占星学から見た世界と個人の運気予測

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この本で主に使われるジオコスミック(アストロロジー)用語

『マンデーン2017』のハイライト

  (メリマン氏による序文。その年の特筆すべき話題について)

近付くその時:宇宙における一時代の終焉

    (カール・ユングの「時の流れ」に関することばを冒頭に引用。「暦の時間」と「時計の時間」の違いから、アストロロジカルな「時間」と「空間」の基本的な捉え方や考え方について解説。壮大なサイクルの下に今 一つの時代が終わろうとしており、新しい時代の始まりを迎えようとしている(あるいはその移行期にある)…という今年のコンセプトのアウトラインを提示しています。

スペシャル記事の冒頭にもちょっと書いたのですが…フォーキャスト・シリーズのマンデーン・パートを読んでいると、まるで小さな教室に座ってメリマンさんのアストロロジー講義をダイレクトに受講しているような、そんな奇妙な気持ちになることがあります。特に今年は翻訳作業の間中ずっとそんな不思議な気分を味わっていました。もしかしたらそれは「伝えよう」とするメリマンさんの情熱のようなものに触れていたからかもしれません。)

天上の婚儀:惑星達の結合

(コンジャンクション、そして惑星サイクル内各フェーズの重要性を把握する)

ザ・グレートリセット
  ―土星ウェイニングアスペクトが終わりゆく日々―


(ワクシング・フェーズとウェイニング・フェーズの相違。そして来たるべき統治構造の変化とそれまでの覚醒のプロセスを土星・冥王星ウェイニング・フェーズを通して見ていく)

 ・土星・冥王星と経済サイクルの相関関係

 ・現行の土星・冥王星サイクル

 ・土星・冥王星サイクルのバルサミック・フェーズ


悪役よ、さようなら:これからの日々 ― 2017年

(土星・海王星スクエアの季節から土星・天王星トラインへの季節への移行が意味するものは?)

2017年のコスミック・ドラマ

 ・2017年のカーディナルT字スクエア

 ・助っ人としての土星

 ・天王星・海王星ワクシングセミスクエア


2017年の米国始原図に訪れる
  重要なトランシットとプログレッション


 ・プログレスの太陽は魚座に在泊、火星は逆行を続け土星に向かう

 ・米国始原図の火星・海王星にT字スクエアを形成するトランシットの土星
  ―論争、そして戦争への危険な兆候

 ・米国始原図の月と冥王星・水星のオポジションにT字スクエアを
  形成するトランシットの天王星

 ・2017年12月20日山羊座入りするトランシットの土星が
  米国始原図の金星・木星コンジャンクションとオポジションを形成


月のノースノードと米国のビジネス・サイクル

2017年の米国大統領

 (トラブル続きに見えるトランプ大統領とその政権に、いったいどんな星々のエネルギーが影響を与えるべく待っているのかを詳しく解析)

 ・トランプのネイタルの月食に来るトランシットの土星

 ・2017年8月21日の日食

 ・ネイタルの金星・土星と木星に対するトランシットの天王星と冥王星


2017年の水星逆行期

2017年の金星逆行期

2017年の調和の日/試練の日

2017年の季節的なテーマ

(ワシントンD.C.の冬至図、春分図、夏至図、秋分図を使って2017年それぞれの時期、米国に見られそうな傾向、雰囲気と予測される事象を読み解いていく。このパートもチャートを参照しながら読んでいくと非常に面白いです)

 ・冬

 ・春

 ・夏

 ・秋

2017年星座宮別個人の運気予測

(12サインそれぞれについて「全般の流れ」「仕事とお金」「人間関係」をテーマに、今年期待出来ること、注意すべきことなどをメリマンさんがまるで語りかけるように解説しています。フォーキャスト・ブックでは各星座宮につき3〜4ページのボリュームがあり、毎年人気のパートです)

特別付録「パーソナルからマンデーンへ」
 ―Who is Mr. Merriman?


(『マンデーン2015』に掲載した第三章とそれに付随する各星座宮別集合意識の傾向一覧)

用語解説集

(アストロロジー用語と経済・金融の専門用語を簡単に解説したもの)


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引き続き、『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―1へ ↓


hiyoka_blue at 12:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―1

  以下に掲載する記事は、2011年の秋に執筆された『フォーキャスト2012』から、天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する基本的知識を解説した部分を抜粋、転載したものです。この年、世界は騒然としており、またアストロロジーの世界でもマヤ暦が終わり、カーディナル・クライマックスが本格的に幕を開ける年として熱い話題になっていました。長い年月を経て発行されてきた年刊本のフォーキャスト・シリーズも、2012年版はおそらく今までで一番ボリュームがあったように記憶しています。そしてメリマンさん自身の文章からも、いよいよカーディナル・クライマックスを迎えるにあたって一つの時代を見据えようとするパイオニアとしての情熱が伝わってくるようでした。(これはわたし自身の印象にすぎませんが、この頃からメリマンさんの書き方が「アストロロジー学習者」を意識したものになってきたようにも感じられます。)

この記事の中で描写された「未来」の中にはそのまま実現しているもの多く見られるし、米国や日本など国・地域・社会によっては今の時点で少し異なる方向に進んでいるか、まだ萌芽の段階にあると見えるものもあります。けれど、ここに描かれた惑星エネルギーの原理には、最近のメリマンさんが影響力のオーブを加味して2008年 ~ 2020年 +α とも表現しているカーディナル・クライマックスの実相と核心部が見事に描写されています。これらの原理を通し、様々な地域で多様な人々がどのような現実を創造しつつあるのか? 今、2017年の時点に立って一考してみたいと思います。

『マンデーン2017』を読んでいただくにあたり、地球を覆う "エネルギーの大ボス" に関する基礎的な知識として何らかのヒントにしていただけましたら幸いです。


記事掲載にあたってざっと原文を見直したため、『フォーキャスト2012』の記述とはわずかに異なる箇所があることをご了承ください。


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天王星が冥王星に対しワクシングスクエア
―全ては天王星と冥王星に尽きる
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     もしあなたが2012年とそれ以降に関するマンデーンアストロロジャー(社会占星学者)の見解を知りたいなら、天王星と冥王星の原理原則を理解する必要がある。この両惑星間に形成される稀な惑星サイクルと、そのクォーター・サイクル(1/4周期)の歴史を理解する必要がある。またさらに、天王星と冥王星が位置している星座宮(サイン)が持つ原理の本質をも理解する必要がある。そして最終的に、世界が今何を体験しようとしているか、今後数年の内にどんな未来が待っているかをあきらかにするために、理解し得た全てを統合し、その結果を最新の世界情勢を背景として適用していく必要がある。

これは簡単な仕事ではない。何故なら天王星が力強く明示するもののうち、1つは「予期せぬ出来事」だからだ。天王星が関連すると何事も計画どおりにはいかない。論理的に進むこともない。実際、この天体の性質は極めて非論理的、かつ不合理でさえある。

天王星の影響下で下された決定は、過去の政治、経済の事例を見るとつじつまが合わない。決定後を見ても、似たような状況で下された過去の決定をもとに当然期待されるはずの結果を考えれば、全くうなづけるようなものではない。天王星・冥王星が主役となる期間は、何かが予想外に勃発し、それが当初の目論みや、すでに進展していた方向性から外れて変化していくような時期に合致するのだ。

     物事の動向、あるいは進路が滞り崩壊する時、変化への推進力(方向転換または新しいトレンドへの変化)は予期していたものをはるかに上回る傾向がある。たとえば金融市場の場合、通常なら一旦下値支持線、あるいは上値抵抗ゾーンに入ればトレンドは止まり反転する。だが天王星が絡んだアスペクトが現れると、価格は上値抵抗線や下値支持線をはるかに超えて変動し、多くの場合、急反騰して新高値レベルまで行くか、急落して相場解説者が言うところの「市場崩壊」の域に達する。天王星のアスペクトは集団的熱狂やパニックと同期する性質を持つ。これが2008年9月、土星が天王星に対してオポジションの状態に接近すると共に「Panic of 2008」として知られる金融危機が拡がっていったその当時に起きたことだ。

当時、このアスペクトの最初の形成があったのは2008年11月4日、大統領選挙の日だった。この選挙以来何もかも、予測通りに行っているものなどない。対立する者同士が、この、見たところどうやっても解決しそうにない米国の信用低下を互いに相手のせいだと言い立てるにつけ、物事は大統領選の直後にあんなにも高まった希望や期待に反する方向へと展開してきている。

     こうしたトレンド ― あるいは長引く低成長というトレンド ― は、天王星・冥王星ワクシングスクエアの下では変わりそうにない。実際、これからトレンドは「サプライズ」と「予想外」の新しいレベルに入ろうとしている。もしあなたが何かを計画しているなら、それを捨て去り新しい環境と予期せぬ出来事に順応していく場合の心構えをしておいた方が良い。変化を受け入れて順応するのが早ければ早いほど、素早く適応出来れば出来るほど、あなたの2012年~2015年はより良い状態になるだろう。だが必要な調整に時間がかかればかかるほど、この期間はより困難なものとなる。

この同じアドバイスは、世界の指導者達、そして2012年~2015年の間に自分達の新しい指導者を選ぶために投票する大衆には特にぴったりと当てはまる。人類が最高の瞬間を迎え、政治及び財政上の問題を正すために力強く舵を切ろうとしているのか、あるいは混乱と絶望のどん底へ突っ込もうとしているのかは、有権者が新しいリーダーを選ぶ意欲と心構え、あるいはそれによって選任されたリーダーが積極的に新しい状況に適応しようとする意欲と心構えによって決まるからだ。これは戦争か平和か、経済改革と救済または財政的な損失か、希望と誇りに満ちた世界環境あるいは恐怖と屈辱感にまみれたそれか、どの方向に向かうかの違いとなって顕現するだろう。

1つだけ、ほぼ確実なことがある。すなわち、リーダーシップに変更がなければ、あるいは現職のリーダーの方向性に変化がなければ、トレンドは変化しないだろう。同時にリーダーシップの変化は状況を悪化させるかもしれないという危険性がある。換言すれば、変化がなければ今よりさらに状況を悪化させる一方で、大幅な変化は良い方向に行くか、もっと悪い方向に向かうか、いずれの方向にも行く可能性があるということだ。反転させるための唯一の希望、それはリーダーシップの交代だ。それでも交代がこういったトレンドを反転させる保証は無いのだ。

     どちらに転んだにせよ、我々はいずれこの状態から脱出するだろう。その違いはトレンドの反転が今(2012年~2015年)起きるのか、あるいは後で起こるのか、だ。投票者の決断(あるいは優柔不断)と、それによって選任されたリーダー達は、まず世界経済を滝落としに落とし込むかもしれない。そこからは丁度マザーグースの童謡に出てくる「ハンプティ・ダンプティ落っこちた♪」のように、バラバラに砕け散ったパーツを拾い上げて元通りにすることが出来ないまま、次のディケード(10年)が来るまで待たねばならないだろう。

天王星と冥王星の影響下では、今が底でここから再び山を登り始めることが出来るのか、あるいはさらにまだ下があって、底など全く見えないようなレベルに落ちていくのかは、誰にもわからない。これは反転なのか、あるいは下放れなのか? 反転は希望をもたらす。そして天王星が関連する時、希望は常に存在する。何故なら天王星は、世界の多くの地域とそこに住む人々に恩恵をもたらす独創的な考え方、すなわち現存の問題に対する、これまで企てられたことの無いような新しい解決策の出現と同期するからだ。

これが人類最高の瞬間になるかもしれないという理由はそこにある。しかし、天王星はまた突出や断絶をも支配する。宇宙人であり、異端者だ。そのアイデア、あるいはアイデアを伝達する者は、多くの場合過激過ぎると受け取られ、それゆえに適切に考慮されることもなく無視されてしまう。こうしてトレンドは反転するかわりに加速され、逆上とパニックが後に続くのだ。

     一部の人達は「我々は非常にエキサイティングで興味深い時を生きている」と言いたがる。確かにそのとおりだ。 だが私達は、同時に非常に危険な時をも生きている。それが冥王星、特に冥王星が天王星とハードアスペクトを形成している時の本質だからだ。もし今後3年の内に、私達が過去3年にわたって辿ってきたコースを反転させることが出来たなら、それは人類にとって最高の瞬間となるだろう。

それは可能だ。何故ならアストロロジーの研究においては、惑星達が私達の選択肢を明示し、それらの行き着く先を明らかにするからだ。 だが、惑星は私達に代わって選択はしてくれない。アストロロジーとは「選択肢の明示者」であり、「選択者」ではないのだ。 そこで為された選択は、それがどの瞬間に為されたものであれ、少なくともその時効力を発している惑星トランシットと、人間活動のサイクルに対するその惑星の注目すべき関連性に見合った結果をもたらすだろう。 たとえ惑星同士のアスペクトがどんなに厳しくても、指導者、そして有権者は、こうした挑戦を前にして自分達の態度を選ぶ自由を持つ。ただしこれは選挙自体が不正に操作されたり投票権の濫用がないことを前提にしている。後に述べるように、これもまた(残念ながら)2012年にまつわる紛れもない可能性なのだ。

     それでは、現在効力を発している天王星・冥王星ワクシングスクエアの本質を十分に理解するために、まずこれを部分分けし、その後、今日の世界にとって意味をなす筋書きへと再構築してみよう。これを行うにあたっては、それぞれのパーツに固有のアストロロジーの原理を分析していくと共に、歴史上の主要な時代で、この特性のうち最も重要なテーマが起きた当時を手短にふり返っていくこととする。


天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する事実

  天王星・冥王星サイクルは、すべての惑星のペアサイクルと同様にコンジャンクションから始まる。コンジャンクションはある時間内に地球から空を見上げた時、2つの惑星が天空上の同じ部分を占めているように見えることを指す。その影響力のオーブ(許容範囲)― そのアスペクトとその1/4サイクルの力学が明確に現れる時間帯 ― は、アスペクト形成の3年~5年前からアスペクト形成の3年~5年後、あるいはそれ以上続くことがある。

今回はこの本の主旨に基づき、影響力のオーブは最初にアスペクトが形成される時(初回の通過)の4年前から始まり、最後にアスペクトが形成される時(最後の通過)の3年後まで及ぶものとする。したがって、2012年~2015年の天王星・冥王星のワクシングスクエアは2008年~2018年までの間、人間活動における諸状況と相関しつつ同じようなインパクトを持つと言えるだろう。この論考の全文にわたって触れているように、この時間帯は他の多くのジオコズミックサイクルと重なり合う。たとえばカーディナルクライマックス(2008年~2015年)及び土星・冥王星サイクルにおける最後の1/4局面(2010年~2020年)などがそれだ。まさに私達は今、他に類を見ない時間帯に生きている。いわば昔のTVドラマ「トワイライト・ゾーン」の現代版のようなものだ。

  ここでまず、天王星・冥王星のコンジャンクションの歴史を調べてみよう。何故ならそれに続く各局面は、コンジャンクションが起きた間に示現したテーマに関連するからだ。現行の天王星・冥王星のサイクルは、これら2惑星がコンジャンクションを形成した1965年~1966年、乙女座の15°~17°で始まった。

それ以前のコンジャンクションは次の通りだ。

1850年~1851年  牡羊座28°~29°
1710年        獅子座28°
1597年~1598年  牡羊座12°~13°
1455年~1456年  獅子座12°~13°
1343年~1344年  牡羊座10°~11°

  このように、天王星・冥王星の周期性は約112年~142年とまちまちだ。それは冥王星が太陽を回る軌道が円形ではなく、どちらかというと楕円形であるためだ。冥王星は乙女座~山羊座を運行する時は非常に速く、それぞれのサインに12年~15年滞在する。しかし、魚座から蟹座への運行では各サインを通過するのに25年~32年かかる。一方、天王星の軌道はより円形に近いので、黄道帯の各星座宮を通過する期間はそれぞれ通常7年(時として8年)だ。

 天王星と冥王星の間にも、興味深い数学的関係がある。冥王星が太陽を1周するのに約246年(244年~248年として)を要する。天王星が太陽を1周するには84年かかる。よって天王星が太陽を3回周回するのと、冥王星が太陽を1回周回する期間はほぼ等しい。これは天王星と冥王星が244年~252年ごとに同じサイン(もしくはすぐ近くのサイン)に位置し、同じ(あるいはそれに非常に近しい)アスペクトを形成することを意味する。この数学的な関係をさらに進めていくなら、海王星の太陽周回軌道は164年だ。したがって、天王星が太陽を2周する時間と、海王星が太陽を1周する時間はほぼ等しくなり、海王星が3周する時間は冥王星が2周する時間とほぼ同じになる。すなわちこれは、500年ごとに天王星、海王星及び冥王星が互いにほぼ同じ「空間的な関係」を結ぶことを意味する。ここで土星の周回軌道が29年で、これが3周でほとんど天王星の周回軌道と同じになることを考慮すると、その興味深さはより一層増してくる。


天王星と冥王星のクォーターサイクル


     アストロロジー ― 特にマンデーン、政治、及びファイナンシャルアストロロジー ― の研究領域では、すべての惑星ペアサイクルの各1/4局面(クォーターサイクル・フェーズ)は非常に重要だ。オーブも含めた1/4局面で起こる出来事は、多くのケースを見ても、コンジャンクション(サイクルのスタート時)あるいはオポジション(サイクルの中間地点)の時より明白な形をとって顕れる。

アストロロジーでは、天体のペアサイクルにおけるそれぞれの1/4局面は「スクエア」アスペクトとして知られている。アストロロジャーは1つの1/4局面(クォーターフェーズ)を、単に1回のコンジャンクションから次のコンジャンクションまでの間に連なる、分割された時間の流れとして測っているのではない。それよりむしろ、2つの惑星が軌道を進んで互いに90度の空間的関係(スクエアアスペクト)に入るのにどのくらい時間を要するか、という視点において測っている。

何故なら、ほとんどの惑星ペアサイクルにおいて、1サイクルにかかる時間の1/4は2つの惑星間の距離が変化していく周期の1/4に非常に近いのだが、冥王星が関わる場合には例外となるからだ。これは冥王星が太陽を廻る軌道が楕円であり、他の惑星のように円形軌道ではないことに由来する。

     たとえば天王星・冥王星の周期性は112年~142年だ。したがって、その平均周期性は約127年だ。時間的には各1/4局面は約32年のはずだ。しかし、2つの惑星間の距離が90°の間隔になるという意味では、1850年の事例以降、以下のような1/4局面が見てとれる。

コンジャンクション(0°) :1850年~1851年
ワクシングスクエア(90°) :1876年~1877年
オポジション(180°) :1901年~1902年
ウエイニングスクエア(270°) :1932年~1932年
コンジャンクション :1965年~1966年
ワクシングスクエア :2012年~2015年

     上に示したとおり、1850年~1851年のコンジャンクションと1876年~1877年最初の1/4スクエア(ワクシングスクエア)の間は比較的短い26年であった。しかし、今回のケースでは1965年~1966年のコンジャンクションから2012年~2015年のワクシングスクエアまではかなり長く、47年かかっている。これは1965年に冥王星は乙女座に位置し、2012年には山羊座に位置するという事実によるものだ。

乙女座~山羊座は冥王星の動きが最速になる黄道帯の領域だ。そこでの冥王星は、各星座宮を通過するにあたってたったの12年~15年しか費やさない。これは天王星が各星座宮を通過するのに要する7年の約2倍だ。しかし、1850年~1876年には、冥王星が牡羊座と牡牛座を通過するのにそれぞれ28年~32年かかっており、これは天王星が各星座宮に滞在する時間の4倍以上になる。2つの惑星が互いにより近いスピードで動く時、太陽を一巡りする周期を完了し、黄道上で再びコンジャンクションとして出会うためにはより長い時間を要する。

したがって、アストロロジーにおいて分数計算を使う場合は、時間はそれほど直線的ではない。サイクルを考えるにあたっては、カレンダーや時計によって測った時間という意味合いよりも、宇宙における空間と距離という概念を通して考えなければならない。サイクルのような事象を見る場合は、異なる視点が必要だ。空間的な現実では時間は伸び縮みする。それは直線的なものではなく、律動的なサイクルの測定に使われる「時間」と同じものだ。

     それでは、前回の天王星と冥王星の初回の1/4局面(ファースト・クォーターサイクル)のタイミングを検討し、何が起こったかを見てみよう。

コンジャンクション         
1965年~1966年 乙女座15°~17°
1850年~1851年 牡羊座28°~29°
1710年       獅子座28°
1597年~1598年 牡羊座19°~20°
1455年~1456年 獅子座12°~13°
1343年~1344年 牡羊座10°~11°

ワクシングスクエア(初回1/4局面)
2012年~2015年 牡羊座~山羊座6°~15°
1876年~1877年 獅子座~牡牛座22°~25°
1755年~1758年 魚座~射手座13°~23°
1623年~1624年 獅子座~牡牛座14°~17°
1496年~1499年 水瓶座~蠍座12°~22°
1370年~1371年 獅子座~牡牛座6°~8°

     ここで気付いてほしいのは、一連の天王星・冥王星のコンジャンクションからの展開が、短い時間と長い時間とで交互になっていることだ。これは冥王星が速く運行する星座宮と非常に遅いスピードで運行する星座宮にその位置を交互に変えるからだ。これはコンジャンクション・サイクルに1回おきの類似性が存在する事を意味する。天王星・冥王星サイクルの現行の初回1/4局面は、その直前に起きた初回1/4局面(1850年~1877年)よりも2サイクル前(1710年~1758年)のそれにより類似しており、その2つ前のサイクル(1455年~1499年)とも似通っている。これは天王星・冥王星サイクルの平均の長さが127年であり、なおかつ冥王星の公転期間がその時間の約2倍であることから理解出来る。したがって、天王星・冥王星サイクルにおいては、各サイクルにおける冥王星の位置が1回おきに天上で同じセクターを占めるということになる。

  なお、印は1455年~1499年の天王星・冥王星のサイクル初回1/4局面だ。このサイクルは1965年~2015年の現行サイクルと特に関連が深い。それは3つの最も遠い天体(天王星、海王星、冥王星)が天上で相互に類似のポジションに戻る、およそ500年前後のサイクルだ。なお、この500年前後のパターンの重要性については次のセクションで考察する。


天王星と冥王星の力学

     マンデーン・アストロロジャーとしての最初の課題とは、出現中のアストロロジカルなシグナルの原理を熟慮・検討することだ。次に、現実の世界で起こり得る事象に当てはまるように、これら原理・原則の様々なコンビネーションを統合していく。こうして「フォーキャスト」― 今という時代に実際に出現しそうな兆し ― を創造していくのだ。

     それではまず、天王星と冥王星の原理を理解することから始め、その後でこうした原理が顕現する可能性のある人間活動のエリアを検討してみよう。下記は天王星と冥王星が包含する力学を示すキーワードの一覧だ。(対照的な特徴を同じアルファベットで示している)

天王星
A. 突然で予想外
B. 変化
C. 革命
D. 発明し新しいものを創り上げる
E. 組織化されていない大衆
F. 混沌(カオス)
G. 現状維持を嫌う
H. 平等を求める大衆運動
I.  テクノロジーと科学
J.  地震と強風
K. 停電
L.  孤立、離散
M. カリスマ性と若さ
N. テクノロジーと科学の進展
O. 新しい運動、ニューエイジ
P.  未来を抱きしめ、過去を忘れる
Q. 自由と独立
R  エコロジーと環境の向上

冥王星 
A. ゆっくりと勢いを強める
B. 改革
C. 変革と混乱/根絶
D. 古きものを壊す、再生と死
E. 目的を持った(組織化された)暴徒
F.  焦点(focus)と意図(intention)
G. 現状維持を嫌う(唯一の天王星との共通点)
H. 何かを終わらせるため、または利得や権力への抗議運動
I.   根源的、感情的な問題
J.  嵐雲、火山噴火
K.  飢饉と干ばつ
L.  のめり込む、息が詰まる、浸入
M. 死、負債、税金
N. 廃棄と撤廃
O. 長期間溜まった不平と怒り
P. 因果応報の時が至る
Q. 抑圧と人の意志に反して働く強制力
R. 公害と毒性

     一瞥してわかるように、天王星と冥王星の力学が潜在的に重なりを見せる人間活動のエリアは数多く存在するが、それらは常に両立して働くわけではない。

ワクシングスクエアの影響下では、その矛盾はますます大きくなりやすい。たとえば天王星は変化を求めるが、今すぐの変化を欲するのみで、すぐに行動して後で考えるというやり方が招く結果は考慮に入れないところがある。冥王星もまた変化を求め、とりわけ山羊座に滞在中はその欲望が強まるのだが、天王星よりは秩序だったやり方を好むし、用意周到だ。

冥王星は現行の息詰まるような状況を改革していく方により多く同調するが、天王星は全く新しいシステムの具現化を望んでおり、旧システムの改革には関心がない。天王星が影響すれば、大衆のデモがどこからともなく突然発生し、国中あるいは世界中に広まるかもしれない。その一方で、冥王星もまた大衆のデモと関連するのだが、それはむしろ特定のアジェンダに対する抗議の形をとる。

天王星の運動は多くの場合、社会的な平等と公正への欲求に基づいており、その参加者は運動自体を「純粋」で無害なものに留めたいと欲している。冥王星の抗議運動は通常は不平に基づくもので、「社会的な力の濫用」が存在するという信条で頭が一杯になっている。そして「個人的」な不正行為や昔から連綿と続いてきた「力の濫用」の加害者側に対する仕返しの手段を要求している。これは因果応報の時だ。誰かが、あるいは何かのグループが、こうした暴虐行為のツケを払わねばならない。天王星は「権力者からの自由」に価値を置くが、冥王星は現在の権力者(例えば政府、大企業のような体制派)から、自分達の個人的嗜好を象徴する別の集団へと力のバランスを変えて、改革をもたらそうとする。

天王星は孤立し超然としている。一方、冥王星は妄想的で他者を息詰まらせるような度合いまでのめり込んでいく可能性がある。冥王星は浸入し、抑圧し、自分の願望を他者に強要するだろう。特に何かの違反を犯して有罪だと考える相手に対してはそうだ。他方、天王星は過去の罪についてはあまり関心がない。頭にあるのは新たにやって来る未来だけだ。天王星のモットーは「新しい未来を抱きしめる」ことであり、冥王星のそれは「因果応報を実現する」なのだ。

     両惑星の原理は共に変化への欲望を有しており、またどちらも現体制を信用していないことから、2つの原理は互いに引き合う。これらは同じゴールを共有しているように見える。だがそこまでだ。「変化」というゴールを達成する手段が全く違っているため、間をおかずしてこれら相互の関係性は緊張含みとなりやすい。

冥王星と天王星がハードアスペクトを形成している場合、必然的に力の衝突が起きる。何故なら、天王星はどんな形であれ、権威を持つ者が自分達の運動に浸入したり、不純さや隠された題目を持つような方向性へ導いていくことに抵抗する。もっと先鋭化すれば、それが暴力を引き付けるからだ。 

だが冥王星が関与する場合は、常に人命に関わる脅威が生じ、暴力という形をとって蜂起する可能性がある。何故なら不平不満をその基盤とした運動はその深奥に怒り、果ては憎しみの感情までを溜め込んでいるからだ。こうした感情を手放すことは困難であり、それを煽り立てるのにさほど時間も手間もかからない。元来未来志向で、過去やいかなる報復の必要性からも切り離された存在である天王星は、このように感情的な力が自分達の運動を支配していくのを嘆き、非難する。冥王星の力を主体とした動きは「憎悪」を基盤とした運動となり得る。天王星では、より多くの場合「未来への希望」に基づいた運動になりやすい。

     今日の世界では、この矛盾したエネルギーの働きがしばしば見られる。これらのエネルギーのルーツはその多くが1960年代、この2惑星がコンジャンクションを形成して現行のサイクルをスタートした時点にある。天王星と冥王星が大規模な社会的、政治的、そして経済的な変革の127年サイクルにおいて、最初の1/4フェーズに入るにつれて、今、1963年~1969年の社会・経済の力学が再び蘇りつつあるのだ。

実際、今の時期と類似性を持つジオコズミック・パターンは歴史上過去3回見られる。これらの時期に発生した問題を再吟味することによって、たった今私達が生きている時間と、そしてこのディケード(10年)の殆どを占めるであろうその時空について、より深い理解を得られるだろう。

1455年~1499年
(天王星、海王星、冥王星の約500年前後のサイクル)

1850年~1877年
(前回の天王星・冥王星最初の1/4局面)

1963年~1969年
(現行天王星・冥王星サイクルのスタート、コンジャンクションの時期)

  これらの3つの期間に1928年~1934年を加えることも出来る。これは天王星・冥王星が最後にスクエアを形成した時で、天王星も牡羊座に位置していた(現行のワクシングスクエアに対してこれはウェイニングスクエアだったが)。 また1710年~1758年のケースを加えても良いだろう。これは今日と同様に冥王星が黄道帯、もしくは天空の同じ領域(乙女座~山羊座)を速いスピードで移動した時に起きた最初の1/4局面としては1つ前にあたる。

     それでは最初に挙げた3つの時期を手短に考察していき、今日蘇ろうとしている社会的、政治的、経済的問題の類似性を見てみよう。手短にと言ったのは、これらがそれぞれ非常に重要な時期であり、下手をすると丸々本1冊を費やしてしまうこと請け合いだからだ。実際、こうした時期のひとつひとつを取り上げて多くの本が出版されている。当時起こった重要な出来事は、その後、人類の必然的な運命を形作ろうとしていたのだ。




(C)2011Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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『フォーキャスト2012』では次に『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』そして『奴隷解放、南北戦争および経済のメルトダウン』という章が続くのですが、今回は割愛させていただき、その次の章を掲載します。下に掲載する章では、天王星・冥王星の現サイクル誕生期である1960年代…1963年~1969年に世界に起きた現象の解説となっています。

(今回割愛したうち『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』は、現在も販売中の『マンデーン2016』に「特別付録」として収録してありますので、よろしければそちらもご参照ください。)
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↓『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―2へ続く


hiyoka_blue at 12:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―2

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天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉
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“だからたとえ今日も、明日も、困難に直面していても、それでも私には夢がある。それはアメリカンドリームに深く根ざした夢だ”

“私には夢がある。それはこの国がいつの日か立ち上がり、その信条の真の意味を体現していく事だ。すなわち『全ての人間はみな平等に創られている。それは我々にとって自明の真理である』”

“もしアメリカが偉大な国家になろうとするなら、これを実現しなければならない”

“そして、これが実現した時は、我々が自由の鐘を鳴らした時は、またその自由の音を村から小さな集落へ、州から市へと鳴らし伝えた時は、全ての神の子達、黒人と白人、ユダヤ人と異教徒達、プロテスタントとカトリックが皆手をたずさえてこの古い黒人霊歌を歌うことが出来るのだ”

“遂に自由になった!遂に自由になった!全知全能の神に感謝しよう、我々は遂に自由になった!”

― マーティン・ルーサー・キング
 『ワシントン大行進』での演説から
  1963年8月28日



     2012年~2015年の社会的、経済的、そして政治的な力学を理解しようという私達の探求から3つめの歴史的事例を描くとすれば、それは現在のサイクルの始まりである1963年~1969年、コンジャンクション期だ。アストロロジーの研究、特に私がよく理解し常に使う技術であるマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーにおいては、コンジャンクションの期間がサイクルの始まりとなる。 

それが意味するのはこういうことだ。コンジャンクションにおいてそのサイクルでの人間活動に影響を与える力学が決定される。そしてそこで決定された力学は、これら2つの惑星がそのサイクルの中で特定のアスペクトを形成した時、たとえば非常に重要な1/4サイクル(90°)の時などに、常に再び立ち現れるということだ。 アストロロジーのシンボリズムにおいては、コンジャンクションの時期にスタートした事象はワクシングスクエアを形成した時に具体化してくる。これは「受胎」と「誕生」との関係に似ている。したがって、今日何が「誕生」しつつあるのかを理解するためには、私達は1963年~1969年に何が「受胎」されたかを調べなければならない。

     天王星・冥王星によるワクシングスクエアの局面を迎えた今、1963年~1969年に起こった多くの問題と今日のそれとが、1450年~1500年、そして1845年~1880年の出来事に似ていたとしても、何も驚くにはあたらない。

現代史の中でも1960年代は世界中で、また特に米国において、最も社会が騒然とした時代の1つだ。この時、再び大衆運動と抗議行動が沸き起こり、そのほこ先は権力者 ― ほとんどの場合は政府 ― に向かった。そこには不正と不平等のはびこる施政様式を根絶し、変革しようとする強い力が存在した。

     実のところ、1960年代半ばの米国には2つの大衆運動が展開しており、それぞれの中にはまた対立する分派が存在した。まず最初に「フラワーチルドレン」、後に「ヒッピー」となっていく一団があった。彼らの運動は世代的なもので、親の世代の価値観に対する反抗(すなわち権威「ジ・エスタブリッシュメント/支配者層」に対する反乱)であった。「フラワーチルドレン」は平和と愛を望み、「戦争はもう沢山だ!」と唱えた。彼らは「陶酔し、時代の先端を生き、自身の本質に立ち帰って伝統的な社会から離脱し(turned on, tuned in, and dropped out)」、そのかわりにコミューンに住んで彼らの理想を分かち合う不特定のグループの一員となっていった。

だがその後、戦争 ― ベトナム戦争 ― が起こり、悪評高い徴兵制度がとられた。これは、彼らにとって愛と平和という理想の正反対を意味するものであり、戦うための大儀となるものだった。こうして「愛と平和」の運動は、反戦、反政府、反徴兵制度への抗議運動に変容したのだった。 

彼らの運動は突然、新しく組織されたSDS ― 民主社会学生連合のようなグループによって、より実力行使を伴う方向へと進んでいった。彼らはすでに受身の姿勢ではなかった。「ピースニクス(草食的平和主義者)」の群れは、警察官(当時多くの人が彼らを「pigs/豚」と呼んでいた)との暴力衝突を受けて立つことも厭わない、極めて大規模な活動家集団へと変身していった。

だが、平和運動に浸入して暴力を引き付けたのはひとりSDSのみではなかった。ブラックパワー・ムーブメントのリーダー達、たとえば左翼革命グループとして知られるブラックパンサーズもまたその運動に関わり、政府や権力者、そして警察に対する闘争に加わるよう参加者に働きかけた。

この運動の初期段階では、その典型としてよく集会が開かれ、そこではピート・シガー、ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェルのようなミュージシャンによる平和志向のフォークソングが披露された。それは「クンバヤ(Kumbaya : ジョーン・バエズが歌った黒人霊歌で “come by here” を意味する黒人奴隷の方言)」的体験であった。 参加者はその中にあって、非暴力の精神と集団の連帯を感じていた。

しかし、異なる題目や不平を持つ集団によって浸食されていった後は、こうした集会や歌の集いは、より活動家的な顔を持つ怒れるリーダー達の演説集会へと様相を変えていき、そこでは市民同士の仲間割れや暴力を引き付ける、闘争的なふるまいが奨励された。そして1968年、シカゴの民主党大会において抗議者達と警察の間に暴動が勃発し、その後はワシントンD.C.の「ペンタゴン大行進」(1967年10月に起きた10万人規模の抗議デモ)から派生した多くの活動の中で似たような衝突が起きていった。

     このような別の主義・思想による浸食は、単に「平和」運動の方向性を変えただけではなかった。それは、元々はマーティン・ルーサー・キング牧師によって思い描かれた理想の結実であったはずの公民権運動の内部にも葛藤を引き起こした。根の深い分裂が進み、ブラックパンサーや、ジェシー・ジャクソンらが率いるNAACPなど、幾多のアフリカ系アメリカ人のグループが、平和と非暴力を旨としたキング牧師の指針と袂を分かっていったのだ。

キング牧師の指導の下に動いた1955年~1968年の公民権運動は、雇用や公的宿泊施設での「人種、宗教、国籍」に基づいた差別を禁止する「1964年公民権法」の制定という結果を生み出すまでになった。また翌年には、人種や宗教に関わりなく全ての国民の投票権を保護する「1965年投票権法」が制定された。

マーティン・ルーサー・キング牧師のアメリカに対するビジョンは、米国民に対する法、権利、機会の「人種中立」的な適用であった。こうした法令の批准はその夢を反映していた。だがこの歴史的な法制定にもかかわらず、ブラックパワー・ムーブメントはいまだに過去数世紀に及ぶ白人による迫害に対し、蓄積した怒りを感じていた。公民権運動の目的は、キング牧師による当初の取り組みを超えて拡大していった。ウィキペディアによれば、その主張には「人種的尊厳、経済及び政治的自立、そして "白いアメリカ人" による抑圧からの自由」などが含まれていたという。1960年代終盤に入ると、彼らの怒りは沸点に達し、ニュージャージー州ニューアーク、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルスなど、米国のいくつかの街で人種暴動へと発展した。そして1968年、キング牧師は暗殺された。

現行の天王星・冥王星サイクルは、米国政府の長期にわたる赤字財政支出の暴走が始まった時期と一致している。大衆は、単に市民に対して投票や雇用や十分な教育の機会を保証するだけでなく、彼らが年を取った時に面倒を見てくれるような政策を実施することを通じてもっと思いやりと配慮を示してほしいと政府に望んでいた。その結果として、公民権法と投票権法が成立してからそう遠くない1965年7月30日、議会は2つの新しい制度を制定した。これが高齢者向け医療保険制度(Medicare)と低所得者向け医療費補助制度(Medicaid)だ。

こういった動きがどれだけ合衆国の財政に影響を及ぼしたかを把握出来るよう説明するなら、まず1955年の連邦政府支出は1100億ドルだった。1960年は1510億ドルで、5年で410億ドルの増加となる。1965年、ちょうど社会福祉制度が実施される直前(そしてちょうど米国がベトナム戦争に突入する直前)で、1930億ドル。これは5年で420億ドルの増加となり、基本的に以前の5年間と同じ増加率になっている。それが1970年になると、連邦政府支出の総額は3210億ドルと、過去5年で1280億ドル、66.7パーセントもの増加となっていた。この勢いはその後も止まってはいない。

     政府の新制度が温情的で人道的だったことから、これらは本質的に、政府にとっての新時代を告げる指標となった。1960年代半ばに天王星・冥王星サイクルが始まると共に、政府は大きな計画・大きな支出という方向性へと舵を切っていったのだ。そして今、私達がこの強力な惑星ペアサイクルのファースト・クォーターフェイズ(初回1/4局面)に到達すると共に、当時のテーマの多くが再び立ち現れ、以前下された決断の結果が明確になろうとしている。



天王星と冥王星の力学

“If a Black man’s a racist
    Is it OK?
    If it’s a white man’s racism that made him that way.
Because the bully’s the victim they say
By some sense, they are all the same”

もし 黒人が レイシストだったら
   それは OKなの?
   白人達の人種差別が 彼をそんな風にしたのなら
いじめっ子は 
いじめられっ子のなれの果てだって みんな言うから
ある意味 彼らはみんな同じね


― グルジア出身で英国をベースに活躍する歌手
  ケイティ・メルア(www.katiemelua.com)の歌
 「Spiders Web」より


     過去の出来事を研究することによって多くを学ぶことが出来る。特に、現在発効中の主要なジオコズミックサインと同じ位相が出現した時ならなおさらだ。前章を通して述べてきたように、2012年に起きる主要なジオコズミックサインは112年~142年ごとの天王星・冥王星間のワクシングスクエアだ。このアスペクトは事実上7回形成される。

正確なアスペクト形成の日は以下の通りだ。

2012年6月24日
2012年9月19日
2013年5月20日
2013年11月1日
2014年4月21日
(↑この時はアストロロジーの見地から見ると最も強力)
2014年12月15日
2015年3月17日

  上記すべてのケースにおいて、天王星は牡羊座の6°~15°の間に位置し、冥王星は山羊座の6°~15°に位置する。個人、国、あるいはどんな実体であれ、その誕生図や始原図(ネイタルチャート)上のカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の6°~15°に惑星を持つ場合、今後3年の内に深い影響を受ける可能性がある。それはちょうど、同じカーディナルサインの最初の5度に惑星を持つ者が、同じ2惑星のトランシットを受けて過去2年の間に深く体験してきたのと同様だ。2010年~2015年の間に、職業、パートナーシップ、住居、または健康に関わるライフスタイルなど、人生の方向性は大幅に変わりやすい。あなたが自分自身の人生を自ら統御していくなら、これは確固たる自己信頼の時となり得るし、さもなければ予期せぬ外部事情が押し寄せて、大幅な調整を余儀なくされる時となるかもしれない。あなたは非常に柔軟でなければならず、自らの人生の質が損なわれないよう、いや向上さえするように、気を配っていく必要がある。

このような度数にネイタルの惑星を持つ重要な実体がアメリカ合衆国だ。その太陽は山羊座11°にあり、天秤座14°の土星とはスクエアを形成している。もう1つは1999年1月1日施行のユーロ通貨の始原図で、太陽は山羊座10°だ。

以前述べたとおり、このジオコズミック・コンビネーションの影響は正確なアスペクトが形成される以前からはっきりとそれと解る。アスペクトの第1回目の通過から3年~5年前にはすでに感じられるかもしれない(これは最後の通過から3年~5年までの間も同様だ)。

この2惑星が2011年7月末から8月半ばまで、正確なアスペクトにあと1°というところまで迫り、また離れていったことは興味深い。この時、2012年~2015年に起こり得ることのヒントとなる2つの重要な出来事が経済面に起こった。 7月、米国はその債務によるデフォルトを避けるための債務上限引き上げ問題で、神経をすり減らすような苦いプロセスを味わった。その後8月5日、信用格付機関S&Pが米国の長期信用格付けを投資適格AAAから引き下げた。それは米国にとって史上初の信用格付けの引き下げであった。

     世界の他の地域においても、やはり財政問題に関連する他の主要な出来事があった。ギリシャが危うくデフォルト寸前に陥り、これによってEU全体の支払い能力とユーロ通貨の安定性を脅かした。また中国は厳しい景気後退に見舞われたが、それはちょうど、世界の諸国がおそらく次の主要な経済勢力は中国になるだろうとの考え方に馴染んできた頃だった。

     ではここで、2012年~2015年に予測されるいくつかのテーマを、現在の局面と関連を持つ過去の分析によって示された事をベースにしながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアとの合致を考慮しつつ考察してみよう。


  累積債務危機の爆発的上昇が続き、世界の金融システムを蝕む

     もちろん、歳入以上の歳出を続けるという、このタチの悪い潜行性のトレンドを反転させられる可能性はある。そしてそれが当然の希望だ。しかし天王星が絡む時、流れはエスカレートしてもっと多くの混乱と意図せぬ結果を引き起こす可能性が高い。こうした「意図せぬ結果」を完全に考慮に入れた計画などありはしないだろう。もしこうしたケースが起きれば、世界における米国の政治的、経済的リーダーシップの衰退は加速し始め、警戒水域に入るだろう。これはまた新たな金融パニックとメルトダウンに繋がっていく。リーダーシップの変更か、もしくは既に指導層の地位にある者達の路線変更のみが、今後3年間に流れを反転させるチャンスをもたらすだろう。


  世界の通貨事情を改革するための話し合いが始まる

     米国とヨーロッパが明らかにコントロール不能な債務の泥沼にはまり、その信用価値を格付機関から引き下げられ続けるという所まで追い詰められる状況に至って、各国首脳は新しい国際基軸通貨の可能性について、より真剣な話し合いを始めるだろう。そうなれば当然、米国はそれを防ぎ、国際基準通貨としての米ドルの地位を維持するような提案をひねり出すはずだ。たとえばヨーロッパがギリシャ救済に資金を貸した自らの銀行に提案したのと同様に、「ヘアカット」を行って貸した側が債券の額面価格のたった50%しか受け取らないよう要求するなど、いくつかの過激なアイデアが提示されそうだ。

米国もまたこれと同じことが出来るし、それによってその債務の多くを削減出来る。つまり、米国の債務危機を解決するために、その銀行 ― 特に中央銀行である連邦準備銀行に、彼らが何処からともなく創り出したマネーで購入した米国長期債券の額面価格の50%をヘアカットするよう頼むこともあり得る、ということだ。

もちろんこれは、FRBと米国政府の間に大きな亀裂を生む可能性がある。しかし、冥王星が絡むこのようなアスペクトの下では、古くから存在し続けてきた機関 ― 特に銀行のような金融機関 ― は、彼らの目的とするところが「今や時代遅れで 事実上、全体の(経済的)生き残りのためには弊害になる」と見なされたなら存在そのものが危うくなるかもしれない。

そこで疑問が生じてくる。国家による銀行への債務が、その銀行の持つ、何もないところからお金を刷って創り出す力の結果であり、銀行はその力を使って国の債務を買っているという構図が存在するような時、銀行が生き残って全体が崩壊することにいったいどんな意味があるのか? これは天王星・冥王星スクエアの下で生じる疑問の一例に過ぎない。そして、過去の事例の如く、その結果は金融システムの崩壊となる可能性を秘めている。


抗議運動と社会格差

     2011年終盤に起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」が象徴するような、政府、銀行、大企業の変化を望む大衆の要求は日増しにエスカレートしそうだ。もっと自由を、独立を、人生のあらゆる側面での平等を、そして特に雇用と金銭面でのより多くの機会を求め、駆り立てるような衝動がそこにはある。ごく少数のみが大幅な収入増を満喫し、その一方でその他の人々は横ばいか、悪くすれば返すあてのない巨大な個人負債を抱えて失業しているといった、社会の階級間に存在する富の格差がここにはある。これらは今や米国や中国を含めた世界中の多くの社会に植え付けられた人民主義革命の種子だ。抗議運動 ― そしてそれらが内包する問題 ― は、1960年代に受胎し、今日に至り誕生しようとしている。


銀行と政府を脅かす暴徒

     抗議運動の大集団が異なる流れの浸入を受け、経済格差のシンボル ― 彼らの当然の権利を抑圧していると認識された者 ― に彼らの怒りの照準を合わせるよう仕向けられた時、抗議者は暴徒に変わる。暴徒は自分達が迫害者と見なした対象を壊す破壊行為については正当だと感じるのだ。過去の事例では、これらのアスペクトの影響下で発生した暴徒は銀行や政府の建物、そして権力支配や力の濫用を象徴すると信じられた類似の機関を焼き討ちしてきた。問題の原因だと考えられたものを根絶やしに破壊することは冥王星の持つ特質の一部であり、抵抗し、革命をもたらし、全く新しいことを始めるのは天王星の持つ特質の一部だ。そのどちらもが現体制の存続を望まない。何故なら現体制こそが権力を持つ迫害者と見なされるからだ。


納税者の反乱

     これは冥王星、特に山羊座の冥王星の担当分野だ。多くの抗議者達が「一般市民」と「富裕層」(大企業と銀行)の間に拡がる所得と経済格差への怒りを抱える一方、それと同じくらい強力な運動が政府の課税に反対する人々によって起こっている。米国ではこれが「ティーパーティ」という集団の形を取っていて、これまでのところ議会に影響を与え、誰に対しても ― 富裕層と見なされる人々を含めて ― その所得税の増税に反対させることに成功している。納税者の反乱は他の国々、たとえば中国のような国でも起きている。税金を上げようとするどの国の政府のどんな努力も、より大きな反発と抗議を煽り立てそうだ。だが、これらのアスペクト(そして特に土星・冥王星サイクルのウェイニングフェーズ)の歴史によれば、政府による増税の可能性は非常に高い。


人種にまつわる怒りと人種暴動にまで至る可能性

     1964年~65年の市民権、及び投票権法に導いた1955年~1968年の公民権運動は、そのほとんどの活動が非暴力的なものだったが、その後非常に暴力的になっていった。キング牧師のビジョンでは、全ての米国人の市民権と投票権が保護されるべきであり、その保護は「人種中立」的に施行されねばならない。

しかしながら、内部告発者であるクリストファー・アダムスが彼の本「Injustice : Exposing the Racial Agenda of the Obama Justice Department(不平等:オバマ司法省の人種計略を暴く)」によれば、今日、市民権と投票権の両方を監督する立場にあるアメリカ合衆国司法省(DOJ)ではそれが機能していないと言われている。

一部の人はアダムスを、フィラデルフィアの新ブラックパンサー党による投票者脅迫事件に対する取り扱いが元でDOJを辞めた、白人不満分子だと片付けるだろう。だが本に引用されている証拠のソースは完璧だと思われるし、今に至るまで誰も彼のこの申し立てに反証を挙げることは出来ていない。アダムスの主張は、とりわけ2012年の大統領選で投票権妨害があると知れた時には、米国の黒人社会と白人社会、両方の側から人種暴動を引き起こす可能性のある内容だ。

人種問題と人種暴動は、1960年代後半、天王星・冥王星コンジャンクションが起きた時期に強力に浮上してきた問題だ。それは再び容易にエスカレートするだろう。今日の米国に立ちこめる人種的緊張感と、そして特に、少なくとも1人のアフリカ系アメリカ人が国の最高権力者の椅子をかけて戦うであろう2012年大統領選が近付いて来ることを考えるなら、その可能性はある。冥王星の原理に立って言うなら、おそらく現在権力の側にある人々は、今なお人種によって迫害されていると信じる人々に有利な計らいをするために、選挙結果に影響を及ぼしたいと思っているかもしれない。

     米国における公民権運動は、コンジャンクションの時期に受胎した。現在、それは誕生のプロセスを経験している。それは苦痛の体験だ。しかし、それは新しいものが生まれるプロセスであり、全ての人々にとって正しい決着がつく可能性は高い。時により、それはこうした葛藤を呼び覚まし、受胎時に思い描かれたゴールに辿り着くために必要な変化を生む、「力の濫用」への気付きを促す。状況はどれくらい悪化するだろうか? もしオバマ大統領が選挙に負ければ、人種暴動の勃発は容易に想像出来る。もし彼が勝って、下院と上院では共和党が勝てば、オバマを政権から追い落とすために、共和党主導の議会で大統領を弾劾するとも考えられる。もし彼が引き続き議会の承認無しに大統領命令で政策を実施し続けるなら、特にその可能性は高まるだろう。これもまた米国内にくすぶる火種を燃え上がらせ、人種を基盤とした暴動に駆り立てるかもしれない。

     それに加えて、世界の他の地域では民族紛争が持ち上がる可能性がある。たとえばヨーロッパでは、いくつかの国がイスラム人口の急激な増加に脅かされ、やがては人口の大半を占めるのではないかと怖れている。今後の可能性としては、イスラム系の人々が自らの権利の増大と、彼ら独自の文化が保持する教義を反映した施設の増強を要求することが考えられる。その文化は各国でこれまで支配的だった文化規範と対立するだろう。


自然災害

     今なおカーディナル・クライマックス(2008年~2015年)の中心部にあることから、地震、津波、強風、火山噴火、干ばつ、飢饉そして停電などが予想される。冥王星が関わると、こうした自然現象の激変が多くの人命を脅かす可能性があり、翻ってそれが、困った人々に手を差し伸べたいという深い同情と欲望のほとばしりを引き起こしやすい。こうした無私の行動は、事実上人々をより緊密に結びつける。もしそうなるならこれは、何故この時期が色々な意味で、結果的に人類にとって最も偉大な瞬間になり得るのかについての1つの理由を象徴するかもしれない。言い換えれば、あまたのクォーターフェーズが多くの地域にもたらす危機のただ中で、自然発生的に起こる様々な思いやりの精神や英雄的な行為が大衆を動機づけ、人々は共に絆を結んで世界的危機の時を乗り越えていく。世界が真のリーダシップとはどういうものかを理解するのは、こうした時なのだ。


大量破壊兵器

     今日の最大の懸念の1つがテロリスト、またはテロリズムを支援する国が大量破壊兵器を入手することだ。天王星と冥王星はその可能性を否定しない。たとえば、イランが核爆弾を開発する秘密の計画を本当に持っているのか否かは、この時期に明るみに出るだろう。彼らは開発に成功するかもしれない。過去1年以内にテロとの戦いにおいて収めてきた大きな成功にもかかわらず、このアスペクトは脅威がいまだに終わっていないことを指し示している。

一方、オサマ・ビン・ラディンやカダフィ大佐の排除など、このところいつくかの重要な成果を上げていることからすれば、この先より大きな成功を収めることも考えられる。これはどちらの方向にも行く可能性を持つが、この対テロ戦争がこの1年で大きな成功を収めた事実は、今後3年間の行く末を示す前兆と言える。勿論、そこには危険がある。その1つは、もし米国がイラクとアフガニスタンにおける軍の駐留を止めて撤退すれば、テロリスト達がこの地域の支配力を増し、2012年~2015年にはさらに一層世界の安定を揺るがすだろうということだ。


テクノロジーの進歩と代替エネルギー源

     よりクリーンなエネルギーを開発する動きはけっして終わっていない。天王星の創造力に富んだ性質が、冥王星によって示唆される世界の汚染と毒を除去したいという衝動と結び付いて、この動きは引き続き今後3年、安定して大きな成果を上げていくだろう。スクエアの持つ性質ゆえに、そこには葛藤や対立が生じるはずだ。だが、この動きの多くがコンジャンクションの時期前後に受胎され、昨今その誕生の苦痛を通ってきていることから、様々な障害にもかかわらず、それは期待通り実現するだろう。ワクシングスクエアは、コンジャンクションの時期に受胎されたものが誕生する局面だ。たとえスクエアアスペクトの関係であっても、天王星はエコロジーと清浄な空気を意味する惑星であり、冥王星はやはり改革の惑星なのだ。



     ここで論じてきた天王星と冥王星、そしてそのファースト・クォーターサイクルについての考察は、私達にとって、2012年~2015年に向けての経済的、社会的プランのいわば枠組みを示唆するものとなろう。

この時期は、私達の人生において最も重要なターニングポイントの1つとなることが約束されている。







以上、『フォーキャスト2012』より抜粋
(C)2011 Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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なお、『フォーキャスト2012』および『フォーキャスト2013』についてはまだ少数の在庫があるとのことです。上記の記事の他にも多彩なマンデーン・アストロロジーの分析が掲載されているので、興味のある方は投資日報社さんにお問い合わせください。

投資家さん向けの高価な本(約8000円)ですが、問い合わせの際に「hiyokaのブログで見たよ」と言っていただければ、『マンデーン2017』発売キャンペーンとして半額の卸値で販売してくださるそうです。(^_^

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March 26, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/27【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪先週をふり返って≫

        金星逆行(3月4日〜4月15日)の典型として、「医療費負担適正化法」の廃止と改革は行き詰まった。これを書いている現在に至るまで、共和党はこの法案を通すに十分な支持をかき集めることが出来なかったからだ。これに反応して株式市場は先週、連日安値方向への動きを見せた。ダウ工業平均は火曜だけでも200ポイント下げたが、これは1日の下げ幅としては今年最大だ。この挫折がトランプの唱える計画遂行に影を落とすのではないかというのが懸念で、彼はもう鶴の一声で「契約をまとめる」ことが可能な存在とは見られなくなる。この事はおそらく彼に敵対する側を大いに鼓舞し、彼の経済計画を危うくするだろう。しかしながら、またも思い出すべきは今が金星逆行期であり、性急な結論を出すのは賢明ではない可能性があるということだ。とりわけ今は逆行中日付近であり、トレンドは変わりやすい。

不鮮明な雲行きは貴金属、国債、そして対米ドルの通貨にとってはポジティブだ。金は週明け1225近辺でスタートした(その前の週は1200以下だった)。そして週中には1250ラインを突破し、その後1240〜1250の間でもみ合いとなった。銀は前の週には17.00以下で商われていたが、金曜には17.80の高値まで反騰した。一番の敗者は対円の米ドルで、先週は11月中旬以来の最安値110の支持帯を試した。これはドルにおける16.5年サイクルの高値がまさしく2017年1月、正常に顕現したことを示唆する点滅サインだ。米ドルは16年ごとに、1月前後6カ月の間にトップアウトする傾向を持つ。そしてそれは大統領選における共和党の勝利と同期している(1984年、2000年、そして現在に至る2016年)。



≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫

  “ FRBは "天地を揺るがすほど重大な" 0.25%の金利引き上げ(3月15日)へと市場を注意深く "誘導" しながら、一方では株と債券トレーダーを安心させるキャッシュと引き換えに膨大な量の資産を買い入れることで自らのバランスシートを ― とてつもなく ― 増大させている… その数量たるや、完全に失敗した ― とはいえ金融市場は大いに楽しみ恋しくも感じている ― 量的緩和策の壮大な新ラウンドかと見まごうばかりだ。”

― Dr. Michael Ivanovitch
  “The Fed’s Stealthy QE — $267 Billion of Fresh Liquidity
   Injected Since Mid-January”
  CNBC.com 3月20日付


  上記は単にFRBが3月15日に短期金利を引き上げてなお株価が反騰するのに訝しい思いを抱いている皆さんのための引用だ。

        3月30日〜4月21日までの間に11個の重要なジオコズミック・サインが展開していく。3月30日火曜には、木星が冥王星に対して全3回中2回目のウェイニングスクエアを形成する。これはいくつかの理由から重要だ。

まず、このサイクルの始まり ― 2007年終盤のコンジャンクション ― は、(サブプライムローン危機に端を発した)いわゆる「大不況」と株式の暴落と同期している。多くの株式市場が急落したばかりでなく、多くの国々が莫大な財政支出計画を押し進めて4つの「D」、すなわち負債(Debt)、赤字(Deficits)、デフォルト(Defaults)、ダウングレード(Downgrades)へと導かれていった。これらと同じテーマが浮上し始める。

2番目に、今回は通常の木星・冥王星スクエアではない。カーディナルTスクエアの一部をなすものであり、天王星もまた木星と冥王星に対してスクエアを形成する。ドナルド・トランプは暗礁に乗り上げた医療保険改革問題から今度は税制改革問題へと、素早い切り替えが出来ると考えている。だが冥王星は税金も支配している。これが木星にスクエアであり、金星はいまだに逆行中であることから、手の届く所になっている果実(税制改革)を取るのは簡単だという過信の可能性は、医療保険問題の時と同様に高い。


        4月7日〜14日、太陽がカーディナルTスクエアをトランスレートする時も困難なら、4月5日〜21日、金星が土星に2回の正確なスクエアを形成する時も然りだ。これらは両方とも方向転換する。あるいは4月9日〜5月3日、水星が逆行に転じる時も困難な時期だ。たとえトランプが現在フラストレーションを感じているとしても、物事を熟考した上で(彼はやりそうにないが)取りかかることなくただゴリ押しするだけなら、この時期に彼が経験するだろう抑圧に比べると大したことはないと思えるだろう。

トランシットの土星はいまだに彼のネイタルの月にコンジャンクトしており、それがこの夏の間中、彼の太陽にオポジションであることは以前触れたと思う。土星が影響を及ぼす時、素早く進む物事は何もない。ましてや彼の上昇惑星は獅子座の火星だ。火星は忍耐強い惑星ではない。フラストレーションを抱え(土星)、性急な(火星)トランプ氏は今から8月終わりまでどんな行動を取るだろうか? 8月21日に起きる夏の日蝕は彼のネイタルの火星とアセンダントにコンジャンクトするのだ。


        今週のコラムを締めくくるにあたり、水星逆行(4月9日〜5月3日)と金星逆行(3月4日〜4月15日)の違いについて述べてみようと思う。どちらの逆行も「十分に考えることなく決定を下す傾向」に相関しており、だからこそ、再びエネルギーがスムーズに前進するようになる以前に計画段階に立ち戻り、修正をほどこさなければならない。

しかしながら、何故それが起きるかについては微妙な違いがある。水星逆行の下では、正しい選択を行うための情報や知識が不適当であったり、不十分になりやすい。 金星逆行下では、情報や知識は得られるのだが、どの選択が自分にとってベストなのかを決められない。衝突や混乱はどちらかというと価値観の領域に起きやすい。

「ほとほと失望してきた関係だが、まだ諦めずにもう一度やりなおすか?」または「自分の原理原則をあくまで護り、自分を曲げずに行くべきか?」 

いずれにしてもそれはまた、非現実的な期待をかけることをも意味する。金星逆行下では自分の中に生じる期待感を低めに設定しておき、もし思った以上に物事が上手く運んだら驚きと共に喜ぶ、というくらいがちょうど良いだろう。とりわけ他者との人間関係においては、過剰な期待を抱きその後それが叶わず失望するというケースも多い。

こらからの3〜4週間、私は過剰な期待を抱かないようにするつもりだ。金星が逆行する今、そして今後水星が逆行に転じるにあたり、私にはこの過剰期待への戒めを座右の銘として繰り返し唱える必要がありそうだ。

さて、もしこれが金融市場にどう影響するかを解明出来さえすれば、逆行下の人生はすこぶる楽しくなるだろう。私にはちょっとしたアイデアがあるのだが、皆さんの希望をあまりに膨らませるようなことは本意ではない。結局のところ、金星は逆行するだけでなく、まもなく魚座に後ずさりしていく(4月2日〜28日)。叶わぬ期待についての話をしたばかりだが… これは非常にロマンティックかつ非現実的な組み合わせだ。最近のMMAインベストメント・リトリートで講師を務めたファイナンシャル・アストロロジャーのマリー・ショーペルが語ったように、金星は自らの「乙女の洞窟」に戻って引き籠もる。これがどう大統領に影響するだろう? それはきっと、その「乙女の洞窟」で彼を待つものが何なのかによるのかもしれない。







訳文ここまで
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March 19, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/20【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “連邦準備制度理事会は水曜、短期金利の引き上げを決定、今年はその方向性を維持すると発表し、中央銀行の政策を経済の進展に沿っていわゆるイージーマネーを金融システムから排出するという、より積極的で新しい局面に移行させた。『経済は良好だというのがシンプルなメッセージだ』FRB議長ジャネット・イエレンは2日間にわたる政策会議の後、こう述べた。『我々は米国経済の健全さと打撃からの回復力に自信を持っている』”

― Nick Timiraos and Kate Davidson
  “Fed Raises Rates, Signals Gradual Increase Ahead”
  ウォールストリートジャーナル 2017年3月16日付


        そしてこの発表 ― FRBによる15カ月間で連続して3回目のFF短期金利の引き上げ ― を市場は囃した。ほとんど全ての市場が騰がった。ダウ平均は木曜の安値から2日後の高値まで200ポイント以上も舞い上がった。金は3月15日の発表を前に3月10日につけた安値1194.50を試していたが、その後翌日までに突然40ドル近く飛び跳ねた。銀は水曜の発表前に週の新安値16.82をつけており、前週の安値を割らなかった金に対して異市場間強気ダイバージェンスを示していた。そしてその翌日木曜までに銀は17.58に上昇した。また金利引き上げのニュースを受けて国債までが舞い上がった。これはどうも、経済が強気であるというリポートをFRBがもっともらしい形で売りだし、金利引き上げは経済を頓挫させるのではなく実際に強化するものだというその着想を人々が買ったという様相だ。

金星逆行下のこの種の反応は、結局のところは正しくなかったと判明する可能性を持つ。FRBの言葉とその見積もりの間には辻褄の合わないところがある。たとえば、FRBは一方で経済が2%のインフレ・ターゲットに近付いていると発表した。これに対し市場は再び、FRBが本当に自らのターゲットに向けてインフレをコントロール出来るというその宣伝文句を買いだと受け止めた。だがちょっと待ってほしい。もし経済がそんなに素晴らしい状態なら、何故FRBは今年、来年、そのまた次の年と、たったの2%の成長しか予測していないのか? それははたして成長と言えるのか?

またFRBはこうも言っている。今後2年間、失業率が増加することはないだろうと。つまり失業率が4.5%を割ることはなく、インフレは2%を超えることがない。換言すれば、木曜のウォールストリートジャーナルに掲載された社説によると “見たところ、FRBは米国経済が際限なく続くだろう輝かしい安定期に達したと考えている” ようだ。 本当か? ファイナンシャル・アストロロジーに基づく私達の理解からすれば、それは違う。

FRBに対し市場で開催されたこの愛の祝賀祭の全ては金星逆行下で起きている(金星は愛とお金を支配する)。もしかするとこういった投影された価値(金星)は、いったん金星が順行(4月15日)に転じれば変化するかもしれない。もしかすると遅くとも2〜3カ月後に変化するかもしれないし、早ければ来週にも調子が変わるかもしれない。金星逆行の下では、その間に人間が抱く見解や信じる事、発する主張や宣言などほとんど無制限と言っていいほどコロコロと変わっていく。しかもそれは継ぎ目なく微妙に変化していくので、当の本人は手遅れになるまでその事に気付きさえしない。

        世界の株式市場はFRBによる金利引き上げのニュースを受けて反騰した。ナスダック総合は先週、史上新高値まで舞い上がった。ダウ平均とS&Pもまた調子良く反騰したが、ナスダックの新高値ブレークアウトを追認するほどではなかった。今現在、株式指数は異市場間弱気ダイバージェンスが現れるかどうかを見守っているところで、これはダウ平均とS&Pが3月1日(MMA★★★重要変化日すなわち2月27日〜28日±3営業日)につけた高値を下回ったままであることが要因だ。似たようなダイバージェンスはヨーロッパやアジアにも見られた。たとえばFTSEとNIFTYは史上新高値をつけたが他の地域の指数はそこまでは至らなかった。さて史上新高値組がその他を牽引するリーダーなのか? それともこれらは金星逆行下における異市場間弱気ダイバージェンスの一例だろうか?

        金と銀もまた金星逆行下の投資家による似たような誤判断の可能性を見せた。金と銀の両市場が2月27日〜28日の★★★CRD(ジオコズミック重要変化日)にサイクル新高値をつけた。その後3月10日(金)と3月15日(銀)にいくぶんの急落があった。そしてFRBが金利引き上げを発表した後、両金属とも再び反騰し始めた。だがそれは通常の修正高〜綾戻しゾーン内に留まっており、プライマリーサイクルの最終弱気局面の潜在的可能性を示している。金星が順行に転じる4月15日±1週間の内に、もし金が1240を超えることなく、そして(または)銀が17.90を超えなかったら、両方とも市場センチメントの変化に対して弱いままに留まり、簡単に直近の安値を試すような展開になるかもしれない。しかしながら、先週の安値を割らない限り、とりわけもし直近の抵抗帯を上抜くようなことがあれば、強気トレンドがいまだに発効中であるとの見方もまた排除することは出来ない。金星逆行下において異市場間ダイバージェンスや矛盾したシグナルが浮上するというのは典型的に見られる例だからだ。

        FRB議長イエレンが3月に金利引き上げを決定したことは、このコラムや『フォーキャスト2017』の読者の皆さんにとっては驚きでも何でもないだろう。この期間(2月24日〜4月21日)についてはファイナンシャル・アストロロジーに基づき、数回にわたって「金利引き上げの可能性が高い時期」として強調してきた。それを私達が予測した当時、市場評論家はこれほど早期の金利引き上げに対しては非常に低い可能性しか見ていなかった。だがアストロロジーの研究において、中央銀行によるこの種の発表が金星逆行期の6週間になされるというのはいたって普通のことだ。それだけではない。金星逆行下のこうした発表は、近接した時期に起きる数ヶ月間のトレンドの終了としばしば相関し、多くの金融市場でトレンド反転が見られる。

問題は、2月27日〜3月2日にスタートしたリバーサルはいまだに発効中なのかどうか?だ。 もしそうなら、FRBによる先週の金利引き上げ発表に続くこの反騰は続かない。2月27日〜3月3日に始まった反転の動きは4月中旬、金星が順行に転じる期日に向かって再開するだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “FRBが予測を外せば経済を危うくし、また自由市場が人々を豊かにするという着想そのものを危険に曝す。市場がその役割を果たせるよう、FRBは自らの仕事の質を改革すべきだ。”

― Todd G. Bushholtz
  “A 21st Century Federal Reserve”
  ウォールストリートジャーナル 2017年3月16日付


        “共和党政権によって新しい焦点となった規制撤廃と税制改革を考慮するなら… 「… 米国経済が際限なく続くだろう輝かしい安定期に達した」などとは信じがたい。”

― ウォールストリートジャーナル 社説
  “The Fed’s Era of Contentment”
   2017年3月16日付


        おぉ、今週末は新年の始まり ― 牡羊座から始まる黄道帯における新年、すなわち北半球に住まう人々にとっては春の始まりだ。春がそこまで来ている。まるで冬は永遠に終わらないかのように見えたが、おそらくその本番が来るのは今年の冬至、2017年12月21日に土星が山羊座入りする時(とその後)になるだろう。それは多分2年分に相当するほど本当に長くて寒い冬をもたらすかもしれない。だが今は未来から現在に戻ろう….

        さて今、私達は今後30日間を牡羊座の太陽の下で過ごす(2017年3月20日〜4月19日)。この期間は金星が逆行し続け(3月4日〜4月15日)、その間に2回ほど土星にスクエアを形成する(4月5日と4月21日*)。

* 日本時間:4月9日早朝
     (米国東部時間では8日になるが5日という記述は
      初回形成接近のオーブを含むのかも)
       と4月21日午後8時過ぎ


牡羊座に関連して言えるのは次のような事柄だ:
彼/彼女はせっかちだ。牡羊座は時間をかけるのを嫌がる。性急で直情的だ。それらがしばしば不利益をもたらす。この期間、特に4月5日〜21日*は金星が牡羊座から魚座終盤に戻って土星とスクエアを形成する。牡羊座から魚座に戻るということは、牡羊座から与えられる原初的野性のエネルギーが削がれることを意味する。しかしながら、土星とのスクエアは気の毒にも牡羊座にとってはやりたい事に対する障害、妨害、遅延となり、これは大変なフラストレーションを呼び起こして今すぐにでも抵抗せずにはいられなくなる。

* 金星魚座入り:日本時間4月3日午前中

2月22日〜3月6日が例外的に強力なジオコズミック・サインの時期だったと感じた皆さんは(確かにその通りだったが)、それがまだ終わっていないことを頭に入れておいてほしい。次のラウンドは3月31日〜4月21日で、この22日間に11ものジオコズミック・サインが展開していく。これには金星の順行開始、土星逆行開始、これら両惑星の2回にわたるスクエア形成が含まれる。そしてこれら全てが3月31日に起きる2回目の木星・冥王星スクエアと共に始まるのだ。したがって、この期間の焦点は負債、債務上限、そして税金問題になるだろう。こうした問題は政府指導者達はもちろん市場にフラストレーションをもたらす対立の種だ。

        これらのジオコズミック・サインはまた、個人レベルの人間関係に生じるフラストレーションにも焦点をあてる。逆行の金星は『私を止めないで!』と火の玉になる星座宮牡羊座のエネルギーをすでに溜め込んでいる。だが夢見がちで受動的かつ矛盾を抱えたロマンティックな愛の星座宮、魚座に戻ると 『今はどうか私を追うことを諦めないで。でも私達は別れたほうが良いのかもしれない。だってあなたが背負っている重荷はよくわかるし、私にそれを支えるなんて無理。でもどうしてあなたは本当のことを言ってくれなかったの? そのせいで私はやりたくなかった事をしなけりゃならないの。どうか私の新しいEメールアドレスや電話番号を見つけようなんて思わないで。あぁでもお願い、私を探すのを諦めないでね….』 と言い出す。

来月は政府にとっても個人的関係においても、こんな調子で事が進むだろう。また金融市場も似たようなもので、ある日は上に向かって爆発し、翌日は完全な引き潮が始まって反転する。金星逆行にはよくある事だが、とりわけ金星が「強引な主張」の星座宮、牡羊座から「明け渡しと引き籠もり」の原動力が働く星座宮、魚座へと逆行する時には顕著だ。

そんな状況をあえて一口に表すなら、マルクス・ブラザーズの決まり文句がピッタリだろう。『これが俺の原理原則だ。それが嫌だと言うんなら、まぁ、他のもあるんだが』






訳文ここまで
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March 05, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】
来週3月13日付のコラムはMMA投資リトリートの開催期間中(3月9日〜13日)にあたるため、休載とさせていただく。


≪ 先週をふり返って ≫


        “「今月開催されるFOMCにおいて雇用とインフレが我々の予想通りに進展しているかどうかを検証する。予想の通りであれば、FF金利を一段と調整していくことが適切となろう」イエレンはこう述べた… 3月14日〜15日の連邦公開市場委員会(FOMC)において金利引き上げが発表される公算は、好調な経済データとFRBのタカ派的な物言いによって昨今、ドラマチックに高まっている。”

― Anmar Frangoul
  “Janet Yellen Hints at Possible March Rate Hike”
  www.cnbc.com 2017年3月3日付


“私の見方ではどちらかといえば、FRBは3月4日〜4月15日の金星逆行期間中に再び金利を引き上げるのではないかと思う。したがって私はこの市場(国債)が再び下げることを予期している。”

― MMAウィークリー・リポート, 及び『フォーキャスト2017』



        FRB議長のイエレンは3月3日金曜のスピーチにおいて、今月中の金利引き上げの公算をより高めた。この3月3日というのは、金星逆行のまさに1日前であり、木星・天王星オポジション形成の1日後だ。だからこのコラムを読んでいる皆さんにとっては驚きでも何でもないだろう。金星が逆行する6週間という時間帯に入り、中央銀行がこのような発表をするというのはざらに起きることだ。

        このイエレンのスピーチ以前でさえ、火星、木星、天王星のハードアスペクト(それに冥王星を含むカーディナルTスクエアについてはこのコラムでも述べてきたが)に通常見られるボラティリティの増大と大幅な価格の上下動は起き始めていた。先週はまた、多くの金融市場における主要なトレンド反転の始まりであったかもしれない。これは、木星・天王星オポジション(3月2日)と金星逆行(3月4日)というレベル1ジオコズミック・サインの形成前後12取引日の範囲で私達が予期していた、もう一つ別の作用だ。

こうして先週はダウ工業平均、S&P、ナスダック総合、そしてロンドンのFTSE指数において史上新高値が記録された。その全ては3月1日または2日、木星・天王星オポジションの効力が最大となった日につけられたものだ。ドイツのDAXはまさに3月2日、12,082まで舞い上がって2015年4月につけた史上最高値12,390に近付いた。同様に、オランダのAEXとスイスのSMIもまた3月2日〜3日にかけて年初来新高値をつけている。

一方、インドのニフティは3月2日、2年ぶりの最高値水準まで反騰、日本の日経と中国の上海指数は3月1日と2日に数ヶ月ぶりの新高値、または新高値を試すところまで来た。だが奇妙なことに、香港、オーストラリア、そしてロシアでは反対の傾向が見られた。これらの株式市場は数週間ぶりの安値に沈んでいる。

        金と銀は、私達の★★★重要変化ゾーン(2月27日〜28日±3取引日)だった2月27日月曜にサイクル新高値をつけたが、その後3月2日〜3日の金星逆行前の滞留に向け、やや急激に売られた。この下落の牽引役となったのはXAU金銀鉱山株価指数だったかもしれない。これは金と銀が天井をつける大分以前の2月8日にトップアウトし、その後3月3日には1月3日以来の最安値水準まで落ち込んだ。 金属の下落に呼応して、米ドルは3月2日に1月11日以来の最高値水準まで反騰、そして同日、ユーロ通貨はやはり1月11日以来の最安水準まで下落した。

これらは私達がこの時間帯に目にしたいと考えていた形の市場動向だ。さてこれからどんなタイプのリバーサルが続くのか、見てみるとしよう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “今日はトランプがホワイトハウスに入って以来、最良の姿を見せた日だった。敵に対する侮辱の言葉を散りばめた煽り演説ではなく、国を一つにまとめたいという熱望を彼が表現したのは初のことだ。彼のスピーチには、怒りと恐怖によって動かされてきた社会の動向に長らく欠けてきた良識が、ささやかながらも表されていた… この内容こそが1月20日の就任式において「米国民の大虐殺」演説の代わりに話されるべきだったのだ。あの時のトランプは小さく怒りっぽい子供のようだった。今日は同じ人物が大統領らしく見えた。”

―  The Arizona Republic Editorial Board
  “The Night That Trump Became Our President”
   Arizona Republic 2017年3月1日付


        先週のコラムの冒頭で私はこう書いた。『これからの1週間に経験するような時を、今までに経験したことがあるだろうか? まぁ、おそらくはあったかもしれない。だが、少なくとも今年中は、もう二度と経験するようなことはないだろう』。これは2月16日〜3月4日に次から次へと発効する惑星シグナルのことを指していたが、そこには5個のレベル1ジオコズミック・サインが含まれており、木星・天王星オポジションと金星逆行もまたその一部だった。それについては今回の冒頭でも触れたし、先週長々と論じたとおりでもある。この2つのシグナルは、多くの金融市場におけるプライマリーサイクルのピークとその後に起きる重要なリバーサルに対し、前後12取引日のオーブをもって最強力と言える相関関係を保持している。

        したがって、これからの1〜2週間は、この時間帯につけつつある重要な安値または高値に対する反応を見ていくことになりそうだ。次に訪れるやや注目すべき日付けは3月25日だ。これは金星逆行の中間日であり、現在まだ反転していない市場のリバーサルと相関するかもしれない。もっと重要なのは3月30日〜4月21日で、これには木星・冥王星ウェイニングスクエアの2回目の形成、そして土星逆行開始日に近接した金星順行が含まれている。そしてその両方が相互に正確なスクエアを形成するのだ(4月8日と21日の2回)。

この期間は、現在展開している時間帯と同程度の重要度を持つかもしれない。完全な対称性を提示する宇宙においては、今始まっているカウンタートレンドの動きが終了し、その時、再び底流に存在する基本的な方向性への活動が再開するからだ。 だが残念なことに、この宇宙においては何事も完璧であることなどほどんどない。だがある種のスピリチュアルかつニューエイジ系の観念を持つ人々なら「いや、宇宙の全ては常に完璧なのだ」と反論するかもしれない。その事自体には、私もおそらく同意するだろう。しかし、私は収支のバランスを保つという経験を重ねてきたし、ロマンスやビジネスを含む個人的人間関係の問題にも携わってきた。この世において物事は常にパーフェクトというわけにはいかない。これは人間の経験においてはよくある事なのだ。

        現在宇宙、市場、そして人間としての経験の内に起きていることの全てを鑑みて、これからおよそ4週間〜7週間の内に何が起き得るかを熟考するなら、今日の惑星研究とサイクル研究における素晴らしい頭脳が集うMMAリトリートを私達が開催するというのは完璧なタイミングだと言えるだろう。それは今週末から来週初めにかけて催される。



≪ トリビュート ≫

        これまでで最も偉大なサイクル・アナリストの一人であったウォルター・ブレッサートの死去を告知しなければならないことは、私にとって大変な悲しみだ。ウォルターはサイクル分析における私のメンターだった。私が彼に初めて会ったのは1980年1月、金と銀のブームの真っ只中だった。その後彼は寛大にも、サイクルに関する深い知識と彼自身の発見について私に教えてくれた。 彼は金融市場分析において、どうサイクル理論を使っていけば良いのかを教えてくれた。そして彼は、自分のサイクル理論と惑星の動きがどう相関するかを、君のアストロロジーの知識を使って調査して欲しいと私に依頼したのだった。 この協働作業が後に、私の初めての著書『The Gold Book: Geocosmic Correlation s to Gold Prices(1982年)』の執筆と出版に導いたのだ。それは惑星の動きと金融市場との定量的な相関性についての最初の本だった(それ以前の調査者の手になる太陽と月を使った研究とは異種のものだった)。 本当に素晴らしいパートナーシップだった。

私はこれからも、彼が私のみならず世界に授けてくれた知識の数々に深く感謝し続けるだろう。彼は紳士であり、学者であり、マーケット技術のマスターだった。そして純粋に他者を思いやる人だった。ウォルターの死は心から惜しまれる。だが彼の市場分析とタイミング技術への先駆的アプローチはこれからも常に私の執筆の中に、称賛と哀惜と共に生き続けるだろう。








訳文ここまで
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February 19, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント2/20【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年2月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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★お知らせ 
来週2月27日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
m(_"_)m
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【NOTE】
2月20日月曜は祝日『プレジデント・デー』にあたるため、米国の金融市場は休場となるので注意されたい。


≪ 先週をふり返って ≫

        先週はまたも米国とロシアの株式指数に史上新高値が生まれ、オランダ、スイス、オーストラリア、ブラジルにおいても年初来高値や数年ぶりの高値が見られた。だがヨーロッパやアジアの他の市場ではそうはならなかった。私達は、今週2月22日に始まる今年最も大きな潜在力を秘めるジオコズミック期間に近付いている。

他の市場を眺めるなら、銀は2月16日に11月11日以来の最高値18.14のサイクル新高値に舞い上がった。金はあと一歩というところで、1245.10をつけたものの2月8日のサイクル高値1246.60には僅かに届かなかった。これは異市場間弱気ダイバージェンスの潜在的可能性を示している。このシグナルは金が1220を割って引けた時に確認される。だがそれが起きるまでは、今後反騰して2月25日〜3月10日の重要変化ゾーン(CRD)に再度サイクル新高値をつける可能性を排除出来ない。原油のプライスレンジは低く、52.68〜53.95で取引されていた。だが2月25日〜3月10日のジオコズミック・サインはこの市場(とナスダック)に強い関連性を持っており、今後2週間の内に急激なブレークアウトが起きる可能性は高い。

        全体に様相はワイルドになりつつある。だがこれは始まりに過ぎない。強力な金星逆行によって囃され煽られながら、2月22日〜3月6日、火星、木星、天王星が天上でタンゴを踊り始める...。



≪ 短気ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “『やれカオスだカオスだと言い立てる記事をそこら中に見かける。ところが実際は正反対だ』トランプは言う。『この政権はまるで精妙にチューニングされたマシンのように突っ走っている… まだ大仕事には取りかかってもいないというのにだ』トランプはなおも言った。『大仕事は来週早々にスタートする』”

― William Cummings
  “Trump Accused Media of Generating Fake News”
  USA Today 2017年2月17日


        うむ。まぁ、仰る通りだ。大統領でさえ、このコズミック・エネルギーを感知しているではないか。それは活火山の溶岩のように地中をせり上がり、今世紀初めて噴火しようとしているのだ。

これは通常の2カ月ではない。この期間は2月22日の火星・冥王星スクエアから始まり、4月5日〜21日の金星・土星スクエアを以て終わる。金星と土星の両方が方向転換する(土星は4月5日に銀河中心が位置する射手座27°から逆行、金星は4月15日に魚座27°から順行)。両惑星は4月8日と21日に正確なスクエアを形成する。どちらもが方向転換しながらのスクエア形成が前回いつ起きたかについては、私には確信が無い。しかしながら、これが非常に稀な出来事だという確信はある。

この期間の始まりにおいては、火星のエネルギーが極めて活発だ。2月22日に冥王星とのスクエア形成を終えた後、2月26日には天王星とコンジャンクトし、その後27日には木星とオポジションになる。前回までのコラムで述べたように、短期間の内に火星、木星、天王星が互いにアスペクトを形成する時は、多くの場合、世界の株式市場に大規模な価格変動が見られる。今回の場合、それらの惑星は全てが暴発的なカーディナルTスクエアの一部を成しており、冥王星はそのミッドポイントにあたる。それだけでも十分だと思えるが、2月26日には魚座で日蝕が起こり、そのたった3日後には日蝕を終えたばかりの太陽が魚座を支配する海王星と正確なコンジャンクションになる。

先週、私達は攻撃的な火星と受動的で平和的な性質を持つ魚座及び海王星の結び付きは、衝動に突き動かされての行動や短絡的な決断、または事故を原因として、無辜の人々(そしてひょっとすると動物達)が犠牲となる可能性を示唆すると論じた。起こり得る事象の可能性を象徴する事件としてまず頭に浮かぶのは、BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)のオイル漏れ事故で、水の王国である海洋のエコシステムに脅威を及ぼすことだろう。魚座、海王星、木星は全て原油を支配するし、火星は判断や行動上のミス、または他者を実際に害する意図を持つことに関連している。

これは2月26日〜3月1日の日蝕と太陽・海王星コンジャンクションで終わるわけではない。3月2日、プライマリーサイクルかそれ以上のサイクルの頂点に関連する全ジオコズミック・サインの草分けとも言えるシグナルが形成される。それは14年周期を持ち今回は全3回シリーズで起きる木星・天王星のオポジションの2回目で、エネルギーの発効期間は前後12取引日だ。換言すれば、私達はすでにそれを体感していることになる。その2日後、金星が牡羊座13°で逆行に転じる。金星は8年ごとに黄道帯のおおよそ同じ位置から逆行を始める。前回これが起きたのは2009年3月6日で、これは米国株が75年サイクルの底をつけた ― 1932年7月につけた世界大恐慌の安値以来の最も激しい暴落が終わりを告げた ― まさにその日だった。もしも当時から始まった現行の大規模な強気相場が、金星による次の8年サイクルの始まりと共に終わるとすれば、何と共時的なことだろう?

そうだ。だからトランプ大統領、ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーは皆あなたに同意するに違いない。

        “『まだ大仕事に取りかかってもいない』トランプはなおも言った。『それは来週早々に始まる』”



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “『すでに8年が経過したが、ゼロ金利と膨れあがったFRBのバランスシートが健全な経済に寄与した証拠など全くのゼロだ』米国下院金融サービス委員会の議長ジェブ・ハンサーリングはイエレンにこう告げた。… イエレンは議会監査が中央銀行に疑いの目を向けることを許すのは、FRBが正しい政策を施行する上で必要な独立性を傷つけることだと答えた… 共和党はイエレンに対し、共和党がホワイトハウスと上院下院の両方を掌握したことで情勢は変化しつつあることをよく理解すべきだとあからさまに言及した。”

― Martin Crutsinger
  “Republicans to Yellen: Change Is Coming”
  Naples Daily News 2017年2月16日付


        過去2週間にわたり、このコラムでは2017年に米国とイランの間にジオコズミックの戦闘的な力学が働くことについて述べてきた。これは『フォーキャスト2017』で詳説した通り、両国の建国図、米国大統領就任式のイベントチャート、ドナルド・トランプの出生図に基づいて導き出されたものだ。そして今週このコラムで私達が指摘するのはFRBの設立図、それに再びドナルド・トランプ、そしてFRB議長ジャネット・イエレンの出生図に2017年から2020年にかけて訪れる重要なジオコズミック・サインについてだ。

2017年12月21日、ジオコズミックにおいて最も際立つ様相が展開し始める。この日は太陽が山羊座入りするだけではなく、土星もまた同行するのだ。これは1870年12月21日以来初めて起きるコンビネーション・シグナルだ(リサーチに当たったダニエル・ゴードンに感謝する)。連邦準備制度理事会法が1913年12月23日に成立し、設立図の太陽が山羊座1°に在って蟹座0°に在泊する冥王星とオポジションを形成していること、そしてトランシットの土星がFRBの太陽にコンジャンクトし冥王星にオポジションとなること、また土星が「説明責任/最終責任」(「監査」もその一種)を支配し2020年まで山羊座を運行することを合わせて考慮すれば、新政権がまもなくFRBをある種の権力闘争に引きずり込むと考えたとしても、それほど突飛な話ではないだろう。

こうしたジオコズミックの様相は事実上、2016年秋にはすでに始まっていた。それは土星が射手座13°〜山羊座27°の領域を運行し始めた時で、FRBチャート上の10惑星の内の8惑星に対してハードアスペクトを形成し、それに加えてディセンダントを越えていく。FRBにとってはまぁ何とも多くの土星的試練に対処しなければならないことか。そしてその試練の多くはトランプへの対応になりそうだ。何故なら彼のチャートにとって、イエレンのチャートとの組み合わせは火に油を注ぐような効果をもたらすからだ。

        これは人間活動のサイクルにおいて私達が名付けた『ザ・グレートリセット ― 2017年〜2020年』で展開するパズルの単なる1枚のピースに過ぎない。他にも数多くのジオコズミック・サインが訪れる。私はこのテーマに関し、世界最高のサイクル・アナリスト達が集結して今後3年の状況分析・研究を分かち合う予定のMMAインベストメント・リトリート(3月10日〜13日, カリフォルニア州サンディエゴにて開催)で解説するが、それは現行の『フォーキャスト2017』とその後のウェビナーで述べた内容を発展させた形の発表となるだろう。

もし私達がこの時期について正確に読んでいるとすれば、まさに展開し始めたばかりのこれら長期のジオコズミック・サイクルに関連して、例外的とも言える投資機会が巡ってくることになる。これはまた世界の指導者達、そして投資家達にとっても、多くの試練と好機がやって来る興奮に満ちた期間となるだろう。



注意
上記のようにMMAインベストメント・リトリートにかかり切りになるため、3月13日付のコラムは休載とさせていただく。







訳文ここまで
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February 12, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント2/13【金融アストロロジー】

2月11日の満月・月食』の星読みは一つ下の記事になります。

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http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年2月13日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “フィラデルフィア連銀総裁パトリック・ハーカーは月曜、3月のFOMCでの利上げは選択肢となると語った。「私は今も今年3回の利上げを支持している。もちろんこれは経済の見通しと財政政策の進展具合にもよるが」「私は3月に再度25ベーシスポイントの利上げを行う可能性を考えておくべきだと思う」ハーカーは金融工学系企業への規制政策の講演を終えた後、記者団に対しこう述べた。”

― “Fed’s Harker Says March ‘Should Be Considered’
   For Next Rate Hike”
  Reuters News 2017年2月7日付


        上記の発表は、迫り来る2月22日〜4月21日という期間、すなわち私達が今年最も重要なジオコズミック・サイン群が集まる重要な時だとして強調した時期に関するもう一つのヒントを与えるものだ。もしハーカーが正しければ、そしてFRBが3月半ばに2回目の利上げを表明するなら、ほとんど全ての金融市場に急激な価格変動が起きることになるだろう。

先週の市場動向は予想通り株式にとって非常に強気だった。実際は2月3日、前週の金曜に始まったトレンドに沿って全米の主要な株式指数が史上最高値に舞い上がった。先週のコラムで述べた様に
“株式市場は強さを見せて週を終え、現在2月6日の木星逆行開始とその後2月11日(週末)に起きる太陽・木星トラインに向かっている。通常であれば、これは株価が上昇し、この時期にそこそこ重要な天井をつける可能性を示唆する。”
そして十分通常通りとなり、ダウ平均は2月10日金曜に今回の最高値20,298まで爆発した。そしてナスダックとS&P先物も史上最高値をつけた。

ヨーロッパでは、オランダのAEXが数年ぶりの高値をつけ、ドイツのDAXは年初来高値を記録した。しかしながら、チューリヒのSMIもロンドンのFTSEも、年初来高値をつけることはなく、異市場間弱気ダイバージェンスの可能性を示唆している。

アジアと環太平洋地域では、日本の日経が反騰したが、年頭1月5日につけた高値には届かなかった。オーストラリアのオールオーディナリーズは6週間ぶりの安値に下落した。インドのニフティ、中国の上海と香港のハンセンは全て数週間ぶりの高値をつけたが、年初来高値には至らなかった。ロシアのMICEXのみが史上新高値をつけた米国と並んだ。

他の市場では、先週の勝者は11月初頭以来の高値17.95をマークした銀だった。金は週中にやはり11月中旬以来の高値1250を試したが、木曜〜金曜には下落している。1月29日のウェビナーで解説したとおり、今なお貴金属は上々のパフォーマンスを見せている。Tノートは金と同様に水曜まで強く、その後下落した。おそらくその理由は、先週月曜に示されたフィラデルフィア連銀総裁ハーカーの見解 ― FRBが3月に再び利上げを行う可能性 ― の現実味を投資家が理解したためだろう。高い金利は低い国債価格を意味する。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        金についてもう一つ注目すべき点は、ヘリオセントリックの水星が射手座の旅(2月1日〜12日)を終えることだ。歴史的に見て75%の確率をもって、この時間帯は金市場における上々の反騰との相関性を持つ。トップアウトはこのトランシットに入って4日~12日前後だ。水曜の高値は1246.60で7日めにマークしており、想定時間どおりだと言えよう。

とはいえ、これら三つのトランシット ― 2月6日〜11日の木星絡みのジオコズミック・サイン、ヘリオセントリックの水星による射手座運行(2月1日〜12日)、今週末の獅子座の月蝕 ― は、これからやって来る(2月22日〜3月6日)シグナルと比べればまだマイルドだ。それは2月22日〜27日に起きる牡羊座の火星の木星・冥王星・天王星Tスクエアによって始まる。火星、木星、天王星が互いにアスペクトを形成する時、株価は通常上下どちらかに向けて爆発する。時には両方向に動くこともある。 またこれは、大自然に不気味な現象が見られることとも相関性を持つ。集合心理的な面では、重要な紛争、戦争、またはテロ行為の危険にも関連している。皆さんには、安全第一を旨として可能な限り危険な状況に足を踏み入れないことを強くお勧めする。

この時期 ― 2月26日〜3月1日 ― は、何かと不気味な感のある時間帯だ。何故ならこの期間に海王星とコンジャンクトした日蝕が起きる。火星は熱、火、怒り、そして過剰に攻撃的な存在によって引き起こされる衝突を意味するが、一方で魚座と海王星は受動性、引き籠もり、湿気や洪水、平和への願いを意味する。ここに象徴されるのは、攻撃者と無垢の、受動的な、犠牲者だ。何かしらの失敗や誤算、見込み違いが他者を害したり、危機を及ぼすことになるかもしれない。

この流れは3月1日に終わるわけではない。3月2日、木星・天王星オポジションの2度目の正確な形成が起き、その後3月4日に金星が逆行を開始する。先週のコラムで述べたように
“ 木星・天王星オポジションの2回目の正確な形成が3月2日に起こり、その後金星が3月4日に逆行に転じる。木星と天王星のオポジションは、米株市場のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルとの相関性においては前後12取引日のオーブをもって最強を誇るアスペクトだ。一方、金星逆行もそれに迫る強度を持ち、やはり前後12取引日をもってプライマリーまたはそれ以上のサイクルとの相関性を見せる5つのシグナルの内の一つだ。これら2種のジオコズミック・サインが互いに時を置かずして起き、それが海王星とコンジャンクト(2月26日~3月1日)して起きる日蝕の週だという事実は、それ自体でもう一つのレベル1ジオコズミック・サインとなる。もし今の私達がカオスと混乱を経験していると言うなら、この時期には何が起きるのか。ただ想像するほかない。”

  この注視すべきジオコズミック期間は、2週間足らずの内にそのオーブ圏内に入る。投資家や読者の皆さんに対し、このエネルギーの宇宙的ピークに備えるためにどれほどのことが出来るか私にはわからない。この後にも4月5日〜21日に2度目の山場が来る。金星と土星が方向転換し、魚座/射手座の27°で正確なスクエアを形成するのだ。そして射手座の土星が位置するこの度数には銀河中心が存在する。これについてはまた追って触れることになるだろう。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “「もし敵が一つでもミスを犯したら、我々が放つミサイルが唸りを上げ彼らを標的として飛んでいくだろう」 防空演習のさなか、イスラム革命防衛隊空軍チーフのアミール・アリ・ハジザデーが語った言葉をイラン国有のファース・ニュース・エージェンシーが報じた。イランはまた、攻撃を受けた場合はバーレーンに司令部を置く米国海軍第五艦隊をミサイルの標的にするだろうとも警告した。これはインド洋とテルアビブをカバーする米国の軍事基地だ。「これらの地点全てがイランのミサイル・システムの攻撃範囲であり、もし敵が一つでもミスを犯せば跡形も無く破壊し尽くされるだろう...」”       

― Oren Dorell
  “Iran Warns U.S. Against Hostile Actions; China Tests Missiles”
  USA Today, 2017年2月7日付

 
       “最近語られたところによると、前国防長官ロバート・ゲイツは新政権にとって最初の安全保障上の危機を生み出しそうな四つの地域を列挙した。ペルシャ湾におけるイランとの衝突、核開発をめぐる北朝鮮との対立、南シナ海における中国との戦闘、バルト海でのロシアとの衝突だ... チーム・トランプが始動して丸三週間となるが、イランとの衝突は確実にリストのトップに躍り出た...”

― Gerald F. Seib
  “Iran Moves Atop Trump’s Confrontation List”
  ウォールストリートジャーナル 2017年2月7日付


        “私達はあまりにも多くの誤りに満ちた思い違いをする。” 

  ― ヨギ・ベラ


        今週はバレンタインデーがやって来るが(2月14日)、イランがトランプ大統領からバレンタインデーのカードを受け取ったり、その逆が起きることはないだろう。ミサイルなら送り合うかもしれないが、それは愛と親しみのミサイルではなさそうだ。

先週論じたテーマの中でも米国とイラン間の緊張は高まっていると述べたが、大統領就任式、米国、そしてドナルド・トランプのチャートに基づいて私達が予測したのは、まさに1月20日の大統領就任日から時を経ずしてそれが始まるということだった。これらのチャートのどれを見てもミュータブルサインの20°〜25°が強調されており、それは正しく就任式の1日前に成立した火星・土星スクエアの位置だったのだ。米国とイランは両方共そこに火星を持っており、それは国の軍隊または軍事的衝突を支配する。ドナルド・トランプの太陽・月のオポジション(彼は月蝕生まれ)もそこに在り、近くには中国の最高指導者である習近平の太陽が在泊している。

これらのジオコズミック・サインに基づくなら、イランと米国大統領トランプ及び彼の政権の間に見られるレトリックを単なる脅しと考えてはならないだろう。これらは重大なアスペクトであり、急速に重大問題へと発展する怖れがある。『フォーキャスト2017』において長きにわたって述べたように、こうした宇宙的様相のみを見ても、トランプは容易に「戦争する大統領」となる可能性がある。これはなにも戦争が必ず起きるというわけではない。何故なら誰も究極の正確さをもって「予言」することなど出来ないからだ(予言者なら別だが、私達はそうではない)。しかしながら、その可能性は通常より高い。それは古代のアストロロジャー達によって好戦的とみなされてきた火星と土星を含む宇宙原理に対する私達の理解に基づいた判断だ。

このような流れを脱する解毒剤は何か? 単純に、戦争を仕掛ける側にならないことだ。自己抑制の訓練を行い、可能なかぎり言い合いや論争を避け、解決策を探る(短気を起こさずに)。ここで言う解決策とは、怒りや報復の念に基づくものであってはならない。火星のエネルギーは戦線布告や攻撃をしかけたり「勝利のための戦い」のみに使われるものではない。それは科学や思索の世界における胸躍るような興奮や、先進的取り組みへと繋がる新しい思考経路をも意味しているのだから。







訳文ここまで
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February 05, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント2/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年2月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米労働統計局が金曜に発表した1月の非農業部門雇用は227,000増となり、一方失業率は4.8%に上った。ロイターによるエコノミスト調査の予想は12月の57,000に比べて175,000の雇用増だった… しかしながら、賃金上昇は多少抑制気味で、平均時間給の上昇はたったの3%、年間ベースでは2.5%に過ぎなかった。週ベースの平均労働時間は以前と変わらず34.4時間だった。今月は19の州で最低賃金法が成立したにもかかわらず、賃金上昇率は低下した。”

― “US Created 227,000 Jobs in January, vs 175,000 Jobs Expected”
  Jeff Cox, CNBC 2017年2月3日付


        このニュースを受けて、米国株式市場は急上昇で始まった。金曜の発表前は精彩を欠いていたダウ工業平均は、3桁の上昇をみた。その他、世界のいくつかの株式指数は前週1月27日に起きた金星・土星スクエアに向けて数ヶ月ぶり〜数年ぶりの高値をつけた後、先週はほとんどが下落していた。

先週の金と銀は依然として強く、2月2日木曜には両方共に11月以来の最高値水準に達したが、金曜の雇用統計後はわずかに下げている。ユーロも似たような動きを見せ、2月2日に12月8日以来の最高値水準1.0828に達した。原油もまた、1月3日新年最初の取引日以来の最高値に達している。1月3日はMMAの★★★ジオコズミック重要変化日だった。

ふり返れば先週は中国の新年、鶏の年でもあり、市場にとっては良い週だったと言えよう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        とはいえ、天王星に新しい象意「カオス」を与えつつある米国の新大統領にとってはあまり良い週とは言えなかった。前週、彼はその信じがたいほどの働きぶりとエネルギーで多くの人々を驚嘆させた。しかしながら、決定がもたらす結果を見据える目を持って隅々まで考慮を重ね、巧みに遂行すること無しにこうした電撃的試みを実行すれば、そこには負の側面が浮上する可能性が大だ。したがって、先週は彼が公表した特定のイスラム教国に対する渡航禁止を受けて壮大な混乱状態が始まり、木曜のウォールストリートジャーナルに掲載されたカール・ローヴの言葉によれば「… 何百人ものビザ所持者が中間地帯で立ち往生中」だという。ローヴはジョージ・W・ブッシュ政権内で働いた経験を持つ確固たる共和党員だが、自分の記事に『ホワイトハウスの素人演芸会』という表題を付けている。こうした混沌状態が金曜の雇用統計前の弱い市場に影響していたのかもしれない。

株式市場は強さを見せて週を終え、現在2月6日の木星逆行開始とその後2月11日(週末)に起きる太陽・木星トラインに向かっている。通常であれば、これは株価が上昇してこの時期にそこそこ重要な天井をつける可能性を示唆する。しかし、これからの時期は宇宙的構図からすれば通常の時ではない。何故なら今後3週間の内に、今年最強のジオコズミック的展開が控えているからだ。理解を深めるために、先週のコメントでこの時期について言及した箇所を抜粋しておこう。

        “この期間は2月26日に強力な日蝕(サウスノード・イクリプス)が起きる。サウスノードの蝕は通常、ノースノードのそれより困難な事が多いとされ、また今回は火星・天王星コンジャンクションが木星と冥王星にTスクエアを形成する真っ最中に起きる…. これは世界に大きな出来事が持ち上がったり、何かが崩壊や分裂することの象徴であり、母なる大自然に起きる同様の原動力とも同期するかもしれない。潜在的な危機が懸念されるこのような時期にリスクを取るのはあまり良いとは言えない。”

        宇宙からやってくる嵐はこれだけでは終わらない。木星・天王星オポジションの2回目の正確な形成が3月2日に起こり、その後金星が3月4日に逆行に転じる。木星と天王星のオポジションは、米株市場のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルとの相関性においては前後12取引日のオーブをもって最強を誇るアスペクトだ。一方、金星逆行もそれに迫る強度を持ち、やはり前後12取引日をもってプライマリーまたはそれ以上のサイクルとの相関性を見せる5つのシグナルの内の一つだ。これら2種のジオコズミック・サインが互いに時を置かずして起き、それが海王星とコンジャンクト(2月26日~3月1日)して起きる日蝕の週だという事実は、それ自体でもう一つのレベル1ジオコズミック・サインとなる。もし今の私達がカオスと混乱を経験していると言うなら、この時期には何が起きるのか。ただ想像するほかない。

しかしながら、こうした物事は何もホワイトハウス発ばかりとは限らない可能性がある。FRBのような中央銀行による発表が巻き起こす混乱も考え得る。この金星逆行は、黄道帯の同じ領域で逆行が起きる8年サイクルの一部だ。つまり前回これが起きたのは2009年3月6日で、大不況(グレート・リセッション)下の株の底値ポイントだった。そこから現在の強気相場が始まったのだ。もしこの強気相場が2017年3月4日近辺で終わるとすれば、それはこのサイクルの次相の始まりであり、対称性を持って展開するだろう。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “トランプ政権はイランの多数の企業や個人に対する新たな制裁を科して米国とテヘラン間の緊張を高めた。”

― “U.S. to Hit Iran With New Sanctions”
   Jay Solomon, ウォールストリートジャーナル 2017年2月3日付


        これは『フォーキャスト2017』と先週開催したウェビナーの中で私達が取り上げた問題の一つだ。2017年1月20日正午に行われたトランプ大統領の就任式は、射手座・魚座(ミュータブルサイン)23°〜24°の火星・土星スクエアの下だった。火星は戦争の神であり、土星は抵抗を意味する。これらが共に働く時は、地政学的緊張と軍事衝突の潜在性を意味する惑星達となることが知られている。これは就任式のイベントチャートなので、そのエネルギーは今後4年間有効だ。この火星・土星スクエアは、これもミュータブルサイン、双子座と乙女座の20°〜22°に位置する米国始原図の火星・海王星スクエアとグランドスクエアを形成している。国家チャートの火星は戦争と攻撃の能力を反映する。したがって私達は、この政権の第一期目に米国が戦争する通常より大きな可能性を即座に見てとることが出来る。

        イランの現政府は1979年4月1日に "生まれ" た。その日、火星は魚座25°、海王星は射手座20° ― 2017年の米国大統領就任式図、そして米国始原図の両惑星と同様にミュータブルサインに在泊し、互いにオーブ圏内に入る。この比較でも火星が強調されており、米国始原図にはグランドスクエアを形成している。それではまだ足りないとでも言わんばかりに、トランプ大統領の出生図は彼が同じミュータブルサインである双子座・射手座間で成立した月蝕の下に生まれたことを示しており、その度数さえも合致している。だが待てよ?! 2017年の8月21に起きる日蝕は米国の中央部を横切り、火星とコンジャンクトだ ― そしてそれは、ドナルド・トランプ出生図の火星・アセンダントのコンジャンクション、獅子座26°〜29°で起きるのだ。

なんと多くのチャートに多くの火星が強調されていることか。もちろん、だからといって必ず戦争が起きるというわけではない。だがおそらくトランプ氏とイラン指導部は、双方とも後へは引かないことを賢くも理解しているだろう。もし緊張と闘争的な精神が増大すれば、それは容易に沸点に達し、軍事行動への高い可能性が生じる。そこから利益を得るのは武器兵器の製造業者、そして互いをけしかけて闘わせブラックマーケットで暴利を貪る者達のみだ。







訳文ここまで
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January 22, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント1/23【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年1月23日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】
来週1月30日付のメリマン・コラムは月イチのお休みとさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        “トランプ氏は彼の掲げる課題を進展させるための手腕を持つパートナーが必要だ。そして彼は、共和党の議員達が専門知識や助言の源となることを理解しなければならない。もし大統領が彼らを味方につけて共通の利害を打ち出せれば、彼は自らの政権最初の2年間を、レーガン一期目以来の最も意義深い期間にすることが出来るだろう。だがもし彼が腹を立てたり、些細な政治的意見の相違から共和党の議員達と戦争状態になれば、民主党は大喜びでその戦いによって壊された残骸を引き受けるはずだ ― そして遅くとも4年後には彼を政権から追い落とすだろう。”

― ウォールストリートジャーナル 
  Opinion page, “The Audacity of Trump” 2017年1月20日付


        私達は今や非常に天王星的な人格の持ち主であるドナルド・トランプが率いる新たな大統領任期の始まりに来たが、それと時を同じくして、太陽は天王星が支配する星座宮、水瓶座に入居した。新しい日々の始まりだ。それは天王星が持つ力学の典型として、全ての事柄がまた異なった様相を呈し、そして誰も ― トランプ氏でさえも ― 予測しないような展開を見せるような日々だ。多くの事象がこれまでとは異なり、少なからず予測不能であることに誰もが慣れなければならない。ある物事は皆の予想を超えて非常に上手く働き、別の物事は期待するほど上手く運ばない。

私達はこれから新しくエキサイティングな高みの期間、そして新たな懸念の谷間に入っていく。とりわけ今後90日間(4月21日まで)はそういった時期となるだろう。これは十中八九、金融市場にも当てはまりそうで、激しく急激な価格変動の可能性がある。これは短期トレーダーには朗報であり、またいつ急落が終わるかを正しく推測出来て格安資産を買い集めることが出来る長期の投資家にとっても好機となりそうだ。とはいえ、「恐怖」と「貪欲さ」が市場動向を支配すると共に、ジオコズミック・サインは今後90日間、この両方が巷に溢れかえるだろうことを示唆している。

        先週の株式市場はおおかた下げていたが、米国株式市場はトランプ新大統領による前向きな就任演説を期待して金曜に反騰した。しかしながら、これも1月3日の★★★ジオコズミック重要変化日(CRD)に非常に近い新年最初の週につけた史上最高値のはるか下にいまだ留まっている。現在まで続く例外はナスダックで、1月20日金曜にさらなる史上新高値をつけている。

株式とは対照的に、通貨はまさに1月3日の重要変化日にユーロが13年ぶりの安値をつけた後、反騰し続けた(そして米ドルは下がり続けた)。以前このコラムでも述べたように、共和党の候補が大統領に選ばれる1月の前後6カ月の間に米ドルがトップアウトするという16年サイクルが存在する。その16年サイクルが天井をつける時期が現在来ており、それが2017年1月±6カ月ということだ。米ドルはやはり1月3日、2002年12月以来の最高値水準に舞い上がり、その時点から徐々に下がり続けている。

        米ドルが下がるにつれて金と銀は反騰し、どちらも先週は月初来高値をつけた。貴金属と通貨は共に、1月29日に開催する「ザ・グレート・リセット」を主題としたウェビナーの重要テーマだ。このグレート・リセットは米国、FRB、ドナルド・トランプ、ジャネット・イエレンのチャート分析と、これらがトランプの新閣僚や特定の金融市場とどう相互に干渉し合うかに基づいて導き出されている。もしアストロロジーについて全く知識を持たなくても、これは見逃せないウェビナーとなるだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “米国史において最も多数を占める世代が今年、引退後の生活のために資金を引き出さねばならなくなる。これは来たるべき10年で総計数十億ドルになろうかという現金の必須の流れが始まることを意味する。”

― Vipal Monga and Sarah Krouse
  “Boomers To Start Mandatory 401 (K) Exit”
  ウォールストリートジャーナル 2017年1月18日付


        今年からここ何年かの間、退職者が彼らの口座から撤退し始めると共に、株式市場からは資金が吸い出される大音響が響き渡るだろう。それは今年終盤の木星による蠍座(負債)運行とその後2018年に起きる天王星の牡牛座(貯蓄の星座宮)入居への膳立てとなる動きだ。

しかしながら、こうした事象がフルに展開する前に、土星が調和的なトラインを2016年11月〜2017年9月まで形成中だ。この45年サイクルは歴史的に見て、米国株式指数の長期サイクルの天井との同期性を持っているが、これはまだたった4回を数えるのみだ。今回起きれば5回目となる。つまり、私達は今年この長期的天井が示現するかどうかを見守っており、それは土星・天王星トラインのようなジオコズミック要因と共に、あまりに多くの人々が引退年齢という事情から株を売らざるを得なくなるというファンダメンタルな現実の両方に基づくものだということだ。2017年からは、投資計画を進める際にこれらの事柄を常に頭に入れておくことが投資家としての賢明さだろう。

        短期的には、現在1月19日の火星・土星スクエアが終わろうとしており、1月27日の金星・土星スクエア*へと向かいつつある。先週のコラムでは大統領就任日の火星・土星スクエアが米国始原図(ドナルド・トランプとイランのチャートも同様に)に与える影響の重大さについて論じた。金星・土星スクエアもまた興味深いシグナルだ。金星が「価値」を支配し、土星が「収縮」を意味することから、このアスペクト形成に向かって下落してきた市場はその後のリバーサルと反騰の筆頭候補になるというルールがある。

したがって、今週私達がトレーダーとして注目するのはこの動きだ。何故なら、その後まもない2月6日〜11日にはエネルギーの焦点が木星へと移るからだ。木星は2月6日に逆行に転じ*、その後2月11日には太陽と調和的なトラインになる*。これは1月27日前後に安値をつけ、2月6日〜11日の天井に向かう市場を示唆する古典的なジオコズミック・サインだ。もしこれが発効するなら短期トレードを大いに楽しめるだろう。
*金星・土星スクエア:日本時間1月28日02:49
*木星逆行:日本時間2月6日15:53
*太陽・木星トライン:日本時間2月12日0:25
(2月11日午前中には日本からは見えない半影月蝕が起きる)


        その後は2月22日から4月21日まで続く、最強のジオコズミック・サインの時間帯が控えており、いよいよ興味深くなってくる。この期間は2月26日に起きる強力な日蝕(サウスノード・イクリプス)から始まるが、このサウスノード・イクリプスは通常、ノースノードと共に起きる蝕よりも困難をもたらすとされる。そしてこれは、まさに火星・天王星コンジャンクションが木星と冥王星にTスクエアを形成するただ中に起きるのだ。

トランプ氏が名だたる天王星タイプの人物であることを考慮すれば、彼(もしくは同様に天王星タイプの他の人物)がその時点で自他に対するコントロールを利かせられるかを観察するというのが興味深さの最たるものになるだろう。コントロールが不可能であれば、それは世界的な状況における爆発または分裂の象徴となる。そしてまた、母なる大自然における同様の原動力と同期するかもしれない。この時期はリスクを取るのに良い時ではない。潜在的な危険性が懸念されるからだ。






訳文ここまで
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January 15, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント1/16【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年1月16日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】
月曜はマーティン・ルーサー・キング・デイに当たるため、米国市場は休場となる。


≪ 先週をふり返って ≫

        “ダウ平均は20,000ポイントまであと約90ポイントであり、投資家は毎日のように指数がこの捕らえにくい数字を突破することに賭けている。しかし、トランプの政策に関わる不確定性と、水曜の記者会見への失望は投資家の警戒心を強めた。”

― CNBC News
  1月13日金曜朝, www.cnbc.com


        去年12月18日に発行した株式市場スペシャルリポートで論じたように、私達は現在、都合3回形成される木星・天王星オポジションの初回形成のオーブ圏を脱しようとしている。木星・天王星オポジションは前後12取引日のオーブをもって、米国株式指数(ダウ工業平均など)のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルと、1928年以来分析されてきた全ジオコズミック・サイン中歴史的に最も高い相関性を持つ。木星の逆行運動のせいで、時によりこのアスペクトは3回シリーズの形成をみるが、また別の時はたった1回しか形成されないケースもある。今回は3回シリーズの方で、2016年12月26日(日本時間27日)、2017年3月2日(日本時間3日)、9月27日(日本時間28日)だ。12取引日のオーブを考慮すれば、2016年12月26日初回形成で発効した影響力の支配圏は1月12日までだ。これまでのところ、ダウ平均の最高値は1月6日月曜につけた19,999だ。しかしながら、まもなくやってくる2017年3月2日、もう1回の形成が起きる。これは3月4日の金星逆行のたった2日前という理由から、もっと重要だ。

しかし、12月26日前後の12取引日というオーブ圏内でプライマリーサイクルの高値または安値をつけたかもしれない金融市場は株式市場ばかりではない。ユーロとスイスフランは1月3日に数ヶ月ぶりの安値に下落した。同日、米ドルは2002年12月31日以来の最高値水準、103.82に上昇した。その頃原油もまた数ヶ月ぶりの高値をつけ、大豆はその翌日の1月4日に最安値をつけた。国債と金はアスペクト形成の前、12月15日〜16日にプライマリー・サイクルの安値をつけた可能性があるが、アスペクト圏を過ぎるまでの間に活力ある反騰が始まることは無かった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        今週発効するたった一つのジオコズミック・サインは、1月19日木曜に起きる好戦的な火星・土星スクエアで、ちょうどドナルド・トランプが次期米国大統領に就任する日の1日前だ。これは重要な火星・土星スクエアだ。何故なら、魚座と射手座の23°台で形成されるスクエアは、米国の火星・海王星スクエアとグランドスクエアになるからだ。またイランの火星・海王星スクエアとも同じ度数であり、双子座・射手座21°〜22°のドナルド・トランプの太陽・月オポジション(月食)とも近い。ここで懸念されるのは、トランプ氏に対する抵抗運動が暴力化することだ。彼に敵対する側はいまだに、ヒラリー・クリントンに2800万票の差をつけられたにもかかわらず彼が選挙人団の票を獲得し、結果的に選挙に勝ったことを受け入れられずにいる。

        この時期にヨーロッパに滞在しているとなかなか興味深いことがある。ここドイツとオランダで話す機会を得た沢山の人々が、トランプはロシアの大統領ウラジーミル・プーチンの操り人形だと信じているのだ。多くがプーチンを非常に知的能力が高く賢い ― トランプよりも ― と見ている。彼らはプーチンが黒幕、また場合によってはチェスの名人にも匹敵するほどの策謀家と見なしている。しかしながら、多くのトランプ支持者(特に米国において)は全く正反対の受け取り方だ。つまり、トランプの方が知能が高く(ある記事によると彼はIQ171だと言われている)、まるでトランプが黒幕でプーチンが繰り人形であるかのように、プーチンの方がトランプに従っているというわけだ。

私達は、新政権の最初の100日間で多くの事を学ぶことになろう。何故なら私達は12月から3月を通して、初回〜2回目の木星・天王星オポジション中間部に居るだけでなく、木星、冥王星、天王星のカーディナルTスクエアの心臓部に在るからだ。これらは驚愕と予測不可能のジオコズミック・サインであり、しばしば金融市場の激しい価格変動と相関する。そのうえ、株式指数のリバーサルに関わるもう一つの強力なジオコズミック・サイン、金星逆行が3月4日に起きる。これは2009年3月6日、株式市場の75年サイクルがボトムをつけ、現行の強気市場が始まった当時とおおよそ同じ度数で始まる。

この先に待つ興奮に満ちた日々のために備えねばならない。





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訳文ここまで
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January 08, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント1/9【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年1月9日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※お知らせ
今週は都合により ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ のみの抄訳とさせていただきます。また、来週16日付のコラムも抄訳になると思います。
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≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“私は何もかも見通すほど十分若くはない。”

― サー・ジェームス・マシュー・バリー
  スコットランドの小説家、劇作家(『ピーターパン』の作者)
 ( 1860〜1937)


        1月6日〜12日は5つの強力なジオコズミック・サインが展開している短期の非常に重要な時間帯だ。これは水星が逆行に転じた12月19日から1月12日まで、11種のジオコズミック・サインを含む、より長期の時間帯の締めくくりとなるパートだ。

時に市場は、より長い時間帯の中央部で反転する。今回これにあたる日は12月31日(週末のため、重要変化日は12月30日〜1月3日±3取引日)だった。また時に市場はジオコズミック・サイン群の長期の時間枠内に存在する、より短い時間帯の中央部で反転する。今回の場合それは1月9日±3取引日に相当する。多くの場合、どちらの重要変化日も異なる市場に適用することが出来る。例えば、原油は1月3日の重要変化日に55.24まで上昇し、2015年7月6日以来の最高値を記録した。米ドルもまた当時から見ての最高値に達している。だが他の市場は、この1月6日〜12日の期間に向けて大いなるトレンドを継続している。

        1月6日〜12日という時間帯は非常に重要だ。何故ならこれは1月8日の水星順行ばかりでなく、以前から言及している太陽による木星・天王星・冥王星カーディナル・Tスクエアのトランスレーションをも含むからだ。つまり、太陽は居住地域によって1月6日〜7日に冥王星とコンジャンクトする。その後太陽は1月10日に天王星に、居住地域によって1月11日〜12日に木星にスクエアを形成する。これが重要だという理由は、12月26日に起きた木星・天王星オポジションの初回形成のエネルギーの火種を煽り立てるからだ。 

12月18日に発行した株式の購読者向けスペシャル・リポートで述べたように、このアスペクトそれ自体で、私達が発見した中でも最強のプライマリーサイクル(の安値または高値)との相関性を持っている。時間のオーブは前後12取引日だ。もしハーフ・プライマリーサイクルを含めるなら、その相関性は90%をはるかに上回り100%近い。前述のリポートで述べたように、プライマリーまたはハーフプライマリーサイクルに関わるこのアスペクトの時間帯は1月12日まで続く。

        米国株式指数に相関する木星・天王星オポジションの歴史的研究に基づき、私達は12月18日〜1月12日にダウ平均において重要な高値が示現し、おそらくはハーフプライマリーサイクルの天井となるだろうと予測した。現在、私達はこの反騰が今週終わるかどうかを注視しているところだ。もしそうなるなら、株式市場は次回の木星・天王星オポジションが起きる3月2日*±12取引日に向けて急激な下落を開始するだろう。

* 木星・天王星オポジション2回目:日本時間3月3日10:15前後


  3月2日近辺といえば、これはまた8年周期で金星が牡羊座中盤で逆行に転じるタイミングに非常に近い。これが前回起きた2009年3月6日には、75年サイクルの安値と同期している。もし株式が現在の時間帯で下げに転じるなら、10%の下落幅が考えられる。

そして、もしそうなる代わりに1月12日以降も上昇を続けるなら、私達は超・長期サイクルの完了を目撃する可能性がある。それは宇宙の対称性に沿って動く市場の対称性の好例となるかもしれない。すなわち、2009年3月6日に始まり2017年3月4日*に終わりを迎えるとすれば、それはこの逐次的な2つの日付が牡羊座中盤で起きる2回の逐次的な金星逆行と同期することであり、つまりは完璧な宇宙の8年サイクルに合致するということなのだ。 

愛とお金の惑星である金星がそうも信頼に足るとするなら、これは素適なことではないか? この貴婦人は、プライマリーサイクルのリバーサルとの関連においては78%の信頼度を保っている。


*金星逆行開始:日本時間3月4日18時過ぎ






訳文ここまで
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December 25, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント12/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年12月26日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ
来週のメリマン・コラムはホリデー・シーズンの休載です。
また、来年1月9日付のコラムは抄訳になると思います。
m(_"_)m


【告知】
来週のコラムは休載とさせていただく。私達にとってもホリデーの休暇だ。親愛なる読者の皆さんもどうか良いお年を。2017年が皆さんに多くの歓びと幸福をもたらしますように!

Raymond Merriman


≪ 先週をふり返って ≫

        今回は今年最後のコラムとなる。しかし、それにつけても世界とその国々にとって何という年だったろう。全てをふり返ってみたくはあるが、その多くを今年の『フォーキャスト2017』でやりおおせたところだ。ファイナンシャル・アストロロジャーにとって、今年は永遠に土星・海王星ウェイニングスクエアの年として記憶されるだろう。それは1)支持率より不支持率の方が高い二人の候補者を擁し、それが元で候補者を選ぶよりは候補者への反対票を投じる結果となった、私達が生きる時代で最も汚い大統領選、2)底を打った金利、3)底を打った原油価格 との相関関係を持っていた。

        ホリデーシーズン前の先週、いくつかの株式指数が史上新高値まで舞い上がるか、少なくとも数ヶ月ぶりの高値まで上昇した。例えばダウ工業平均は20,000近くまで騰がったが、12月20日に19,987で止まっている。これは前回のスペシャル・リポートで概要を述べた、12月26日の木星・天王星オポジションに関わるプライマリーまたはハーフ・プライマリーサイクルの天井が顕現しそうな時間帯の範囲内だ。

実際、木星・天王星オポジションを含むこの期間は、貴金属、原油、通貨、国債を含む全ての市場にとって重要性を持つ。ダウ平均が史上新高値をつけたにもかかわらず、S&P先物はそうならなかったことから、異市場間弱気ダイバージェンスの可能性が出て来ていることは興味深い。同様に、銀は同じ日の12月20日に4月11日以来の最安値水準15.67に下落したが、金はその前の週につけた数ヶ月ぶりの安値1124.30より上に留まっている。こちらは異市場間強気ダイバージェンスが顕れている。しかしながら、今はホリデーシーズンの相場であり、水星が逆行している(12月19日〜1月8日)ことを考慮するなら、これらのシグナルは確実とは言えない可能性がある。私達は1月最初の週がどんな様相を見せるかを待たねばならないだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        今後1〜2週間の間にもし市場にそれほど動きが無かったとしても、それはジオコズミック・サインの不足によるものではない。また、もしかなりの動きを見せるなら、それは12月19日〜1月12に発効する数多くのジオコズミック・サインに沿ったものだ。この時期はトレーダー達が休暇を取ることが多く、取引高は減少し、値動きも鈍くなりがちだ。とはいえ、この期間は強烈なジオコズミック活動が  ― 通常の市場においては ― トレンドの重要なリバーサルに関連し、なおかつ世界では予測不能でおそらくは破壊的な自然現象や地政学的状況に関わる時間帯だ。

        私達はすでに、これらのジオコズミック・サインに関連する一連のテロリスト活動が再び活発になっているのを目撃している。こうしたシグナルの内、最も注目すべきは12月29日に起きる牡羊座の天王星の方向転換と結び付いた木星・天王星オポジションで、前後12日のオーブを持っている。牡羊座の天王星は危険だ。その一方で非常にエキサイティングでもあり、新しいアイデア、新しい希望、未来に向けての新たなビジョンをもたらす可能性を持つ。そのアイデアはラディカルだが、同時に非常に優れたものかもしれない。

したがって、私達は「次に何が起きるのか?」についての期待をともなう興奮と恐怖の感覚、その両方を抱えながら2017年に足を踏み入れることになる。11月末〜1月12日、そして再び2月22日〜4月21日に発効するカーディナル・Tスクエアが現在発効していることから、何事にも慣れるなど不可能だという考えに慣れておく必要がある。これらは何か質的に非常に未知な物事が進行しているというシグナルだ。私達は希望を持つことが出来る。そして変化と驚くような出来事を予測することも出来る。だが私達は、それらの変化や出来事がどんな形を取るのかを知らない。世界中が高度の警戒態勢に入り、何か新しい物事やどこか間違っている物事は無いかと見守ることになる。警戒心は天王星に関連するキーワード、「自由」と「解放」に焦点をあてるだろう。それは拡大するのか? それとも踏みにじられるのか? もし後者であれば、誰がそれに対して物を言う勇気(牡羊座)を持つのか?

        私の人生に起きた素晴らしい出来事の一つは、世界と経済、金融に対する独特の視点を持つ卓越した思想家達に出会えたことだが、その内の一人がテッド・リー・フィッシャーだ。今週彼と電話で話したのだが、その時の会話は私自身のジオコズミック・サイクルとリズムの知識とも考えあわせて今後1年〜3年の間に何が予測し得るかについてのより明確なアイデアへと導いてくれた。テッドは来年3月9日〜13日にサンディエゴで開催する「MMAインベストメント・リトリート」のメイン・ゲストとなる予定だ。彼は現在タイのプーケットに在住しているため、参加予定の方々にとってこれは得がたい機会になると思う。彼が公的な講演会やインタビューに出ることはそう多くない。彼の参加によって、この商品市場における伝説的なトレーダーと4日間起居を共にしながら学ぶ機会を作れたことは、私にとって光栄なことだ。

さて、テッドと私の会話で来年について私の頭をクリアにしてくれた話題とは何か? 皆さんはこのサイトに掲載された内容と、『フォーキャスト2017』で私が論じたアイデアを結び付けることによって、それについてのヒントを得られるだろう。このコラムで論じるにはあまりに大きく広範な主題だが、とりあえずはそれが土星・冥王星バルザミック・フェーズ(2016年〜2020年)と「グレート・リセット」に関わるとだけ言っておこう。これらは2017年12月21日に起きる太陽と土星(コンジャンクション)の山羊座入居を機に完全なフォースとしての船出となると私は考えている。またこれは、FRB設立図に対する2017年のソーラーリターンとも同じタイミングだ。私は来年1月13日にスイスのチューリヒで開かれる会議の講演でもこの問題について論じるつもりでいる。

  新時代の誕生となる2020年±1年を前に、土星・冥王星サイクルの「ダーク・ステージ」に私達が入っていくにつれて、世界は政治、政府と行政機関、経済金融における大々的な「初期化」への動きを身籠もることになるだろう。そう私は考えている。

この時を生き抜く。それは素晴らしいことだ。とりわけあなたが宇宙の遊戯を理解しているなら、なおさらそう感じることだろう。








訳文ここまで
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December 18, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント12/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年12月19日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “FRBが水曜にベンチマークを25ベーシスポイント引き上げ、来年は予想を上回る速いペースで引き締めに向かうというシグナルを点灯した後、米国政府債務の価格は木曜に下落し、もっぱら下り坂を進み続けている…. 水曜、FRBは来年に向けて、予想されていた2回ではなく3回にわたって金利を引き上げるかもしれないとの予測を出して市場を驚かせた。”

― Anmar Frangoul
  “U.S. Treasury Yields Spike Amid Economic Data, Fed Rate Hike”
  CNBC.com 2016年12月15日
        “米国大統領選後のドル上昇は、今週のFRBによる金利引き上げ発表によって加速したが、これは今後の世界経済に与える影響への報いが待つという潜在的可能性を暗示している... ドルの急騰は経済において長期にわたる重大な因果関係を持つ。例えば米国収益の改善を妨げ、また何兆にものぼる世界中のドル建て債務の返済がより高く付く潜在的可能性を秘めている。”

― Chelsey Delaney
  “Dollar Rise Triggers Global Turmoil”
  ウォールストリートジャーナル 2016年12月16日

        36年周期の土星・海王星ウェイニングスクエアが離れ行くと共に、金利は上がりつつある。12月14日水曜、FRBは予測通り短期金利を0.25%引き上げた。その直前となる12月13日、米国株市場はダウ平均が19,966にタッチして更なる史上新高値をつけた。それに続く下落は、火星がNYSEチャートの冥王星に触れ、水星にスクエアを形成したわりには予想より穏やかなものだった(今までのところは)。通常、このようなトランシットはダウ平均で数百ポイントの下落を引き起こす。今回の場合、下落は(今までのところ)200ポイントに満たず、単に大統領選後の反騰の勢いを削いだ程度だ。選挙期間中の11月4日につけた安値17,883以来、まるで走り続ける貨物列車のように2000ポイント以上も騰がっている。おまけに、木曜夜に購読者向けに発行した米国株市場のスペシャルリポートによれば、この貨物列車は今後約2週間の間に到着する次の天王星駅に至るまでは、スピードを落とすことなど無いかもしれない。しかしながら、12月8日にはすでにピークとなる時間のオーブ圏内に入っている。

金利引き上げのニュースは、他の金融及び商品市場では快く受け取られなかった。金利上昇はドルの上昇を意味し、米ドル扱いの商品には厄介の種だ。金は下落して12月15日木曜に2月3日以来の最安値水準1124.30をつけた。銀は同日15.92まで下落、これは6月1日以来の最安値水準だ。米国10年債も同じ日に122/14に落ち込み、2014年4月以来の最安値を記録した。だがもっと重要なことは、ユーロ通貨が1.0364に落ち込んだことだ。ユーロは2003年1月以来、そこまで下がったことは無い。しかし、こうしたトレンドはそろそろリバーサルの時間帯に入りつつある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        12月19日月曜からは非常に多くのジオコズミック活動がスタートし、1月12日まで続く。ファイナンシャル・アストロロジャーにとって、その間に考え得る全ての可能性を想像しようとすれば、その圧倒的情報量に気が遠くなるほどだ。しかし、それが私のしていることであり ― 皆さんが私に求めることであり ― そして最近、私の精神が驚いてばかりであることの原因かもしれない。実際、私は起きようとしていることにいたく興奮を感じている。どれもこれもあまりに新奇で… あまりにも天王星的だ。

        まず、水星が4度目にして2016年最後の逆行期を12月19日月曜、山羊座15°から開始する。これは山羊座16°の冥王星とは非常に近い位置だ。山羊座に在泊する水星・冥王星の取り合わせは機密情報、秘密裡に行われる機密情報収集、そしておそらくは、ロシアが米国大統領選の結果に影響を与えようとして政党のコンピュータ・システムをハッキングしたという話についての新事実(または申し立て)に関する政府の議論にスポットライトを当てるものだ。これらの懸念は物的証拠に基づくものなのか、それともトランプの勝利を覆すためにまたも流布された陰謀論なのか? 冥王星が関わるからには、私達が筋書きの全てを知る日は来ないかもしれない。山羊座の水星・冥王星が放射するエネルギーは発見というより隠匿に軸足が置かれており、重要情報や人物(とその痕跡)は突如として消失する。

トリックスターたる水星は20日間逆行するが、これもまたコミュニケーションにおいて矛盾したメッセージが混在したり、矛盾する経済データが発表されることと関わっている。発表された経済データが株式市場の強気を促進させる一方で、弱気要因となるようなニュースが流れるといった具合だ。水星逆行単体では、市場に起きるウィップソーと呼ばれる値動き、すなわち1日〜4日の間隔で突然上下どちらかに振れたかと思うと次は急激に反対方向に振れるような動きと同期しやすい。そして冥王星が加わると、これに二つの重要なポイント、税制改革と国の負債という関心事が交じり合う。実際には国の負債というより世界の負債だろう。ギリシャは前回合意された緊縮政策の遵守を中断すると決定し、突如としてニュースの焦点に返り咲いてきた。ユーロが対ドルで同等近くまで落ち込みつつある中、ギリシャ人は解放されたいと欲し、一方のIMFとドイツは合意の遵守と財政規律を求めている。これはなにやら冥王星的匂いがする。

        この水星逆行期がもたらす潜在的ボラティリティは、その後に展開する天王星を含んだジオコズミック・サインの数々によって悪化していくかもしれない。冥王星に近接する水星逆行だけでも十分にややこしいが、強度から見れば(損害から見ても)天王星のシグナルは水星逆行の3倍になる。12月24日、土星が全3回の内最初の天王星に対するトラインを形成する。その2日後、木星が天王星に対し全3回の内初回のオポジションを形成する。12月29日、天王星が逆行運動を終えて順行に転じる。これら全てが重要ではあるが、中でも際立つのが木星・天王星オポジションで、拙著『The Ultimate Book of Stock Market Timing Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で解説した研究の通り、前後12取引日のオーブをもってダウ平均のプライマリーまたはより長期のサイクルに関連する惑星アスペクトの中で最高ランクに位置づけられている。1934年からの各事例を分析した結果、少なくともこの時間帯にはハーフ・プライマリーサイクルが展開しており、その83%以上がプライマリーまたはより長期サイクルの頂点を示していた。これが木曜の夜に株式市場のスペシャルリポートを発行した理由で、その中ではこれまでの市場動向の足跡 ― と今後3週間の予測 ― を分析している。

        12月19日〜2017年1月12日の期間はまもなく訪れる重要なジオコズミック時間帯の最初の二つで、天秤座の木星、山羊座の冥王星、牡羊座の天王星によるカーディナル・Tスクエアを含む。もう一つは2月22日〜4月21日に起きるカーディナル・Tスクエアだ。これには3月4日から始まる非常に重要な金星逆行が含まれる。

先週述べたように、
『 これは2017年で最も重要なジオコズミック期間になるかもしれない。これについては12月6日にアップロードした以下のYoutubeビデオで詳しく述べた(12月12日付のコラム参照)。 
金星逆行は19ヶ月ごとに起きるが、5回目ごと ― または8年ごとに ― 黄道帯の同じ領域での逆行を繰り返す。今回は牡羊座13°からだ。前回は8年前の2009年3月6日に起きた。この時ダウ平均が6469まで下落し、当時 の株式市場暴落の底となったことを覚えておられるだろう。それはダウ平均が54.4%を失った弱気市場の終わりだった。それ以来強気市場が続き、株価は今 や205%騰がっている。さて、金星逆行の下でこれが再び反転し、新たな弱気市場が始まるのだろうか? 私達が『フォーキャスト2017』で詳説した分析 の概要を示すYoutubeビデオを制作し、また3月初めにサンディエゴで「MMA2017投資リトリート」を開催するのもこれが理由だ。私達は長期投資 に影響を与える重要な変化について心得ておきたいと考えるし、また金融市場に強力に作用すると私達が信じる、金融・経済政策の変化に対しても準備しておき たいと願っている。』






訳文ここまで
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December 11, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント12/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年12月12日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “『今は素晴らしい時だ。誰もが楽しんでいる。だが、強気相場が悲観の内に終わるのではないことを覚えておく必要がある。幸福感に包まれて終わるのだ。皆さんにはあまり楽観的にならない方が良いと言っておこう』ペーサー・ファイナンシャルのショーン・オハラはこう言う。また『株は税金が安くなるかもしれないという考えを人々は植え付けられている。そして将来もっと良い経済データが出るだろうと』とはフォート・ピット・キャピタルの株式シニア・アナリストのキム・フォレストの言葉だ。”

― Frank Imbert
  “Stocks Close at All-Time High: Post Best Week Since Election”
  CNBC.com, 2016年12月9日


     “「ECBは、資産買い入れの規模は縮小するものの、量的緩和プログラムを少なくとも9ヶ月は続行すると発表して驚かせた」INGのチーフ・エコノミスト、カースティン・ブレスキーはこう記している。「これをテーパリングとは呼ばないとしても、ECBはまさにテーパリングを表明している。これは債券利回りの根拠無き上昇のリスクがあることから、まだ起きることはないだろうと我々が考えていた延長措置とテーパリングとのコンビネーションだ」 一方、ユーロはQEプログラムのペース縮小というECBの決定後、即座に急騰した。そしてドルに対して1ヶ月ぶりの高値をつけたものの、ロンドン時間午後1:15近辺には上昇分の全てを失っていた。”

― Sam Meredith
  “ECB Surprises by 'Tapering' its Massive Bond-Buying Program From Next April”
  CNBC.com,  2016年12月8日


         選挙後の反騰は、投資家達が今後のトランプ政権の下で、より低い税金とより緩やかな政府規制という成長促進型経済の可能性を見続けると共に、大きな音を立てて道を進んでいる。今週に控えているように見えるFRBの短期金利引き上げさえも、株式市場における先週の騰勢を止めることは出来なかった。これはファイナンシャル・アストロロジャーにとっては驚くようなことではない。何故なら現在、木星とそれが支配する射手座が強調されているからだ。つまり、私達は射手座の季節(11月21日〜12月21日)にあり、木星は土星に対し調和的なセクスタイル(60°)を形成している。同様に、週末に射手座でコンジャンクトした太陽と土星の両方が、天王星に対してトラインを形成する。言葉を換えれば、太陽はこれから形成される土星・天王星トラインをトランスレートしている最中ということになる。これは株式にとっては非常に調和的だと理解されている。金星も10月29日〜11月5日に同様のトランスレーションを行い、11月4日、米国株式市場に示現したプライマリー・ボトムと相関した。では今、12月9日〜12日の次のトランスレーション(太陽)に伴いそれが反転し、反落するのだろうか?

        世界の他の指数も先導する米国を追った。例えば日経は騰がって今年初めて19,000を上回り、ドイツのDAXは放物線状の爆発を見せて金曜には11,231と、2015年12月以来の最高値水準に達した。先週は世界の株式市場にとってまたも良い週となった。

        ECBが火曜、現行のQEプログラムを予測されていた4月に終えるのではなくこの先9ヶ月延長すると発表して皆を驚かせた先週のニュースは、ユーロ通貨にとってはあまり良い報せではなかった。ユーロは再び激しく下落し、天王星が冥王星に対し最後の正確なスクエアを形成下2015年3月16日につけた、数年ぶりの安値を試している。この発表はまた金にも急落を起こし、金曜には1157.60と10ヶ月ぶりの最安値に沈んだ。しかしながら、この急落をあまり深刻に考え過ぎないほうが良いだろう。何故なら2017年3月〜4月には金星が逆行する。したがってECBは再び気が変わるかもしれない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        現在発効中の主要なジオコズミック・サインは、12月9日〜12日に形成される土星・天王星トラインへの太陽によるトランスレーションだ。つまり、太陽が土星とコンジャンクトし、後に天王星にトラインを形成するということだ。これら二つはやや重要なシグナルだが、通常はプライマリー・サイクルの天井を示す十分な理由とはならない。もう一つ別の重要なトランシットが展開しており、先週のコラムではそれについてこう述べた。

『短期的には、もしかするとトランシットの火星がNYSEのバトンウッド・チャート(1792年5月17日)に重要なアスペクトを形成する12月9日~16日、何か市場に興味深い動きがあるかもしれない。』

まだ急落は起きていないが、このジオコズミック・サインは始まったばかりだ。だから今週前半にもそれは起きるかもしれない。また、火曜夕刻(日本時間は水曜朝9:05)には満月が起きるが、このフォーメーションにはミュータブル・サインの土星が含まれている(太陽とコンジャンクト)。これもまた急激だが短期で終わるリバーサルとの相関関係を持っていることに注目しておこう。


        しかしながら今、私達の視線は年末の2週間に訪れる、もっと強力なリバーサルのシグナルに注がれている。先週述べたように、

『次回の★★★重要変化日は、水星が逆行に転じる12月19日までは来ない。だがそこからは1月12日まで続くラッシュアワーの時間帯で、合わせて11の重要なジオコズミック・サインがひしめいている。まずは土星・天王星による長期ウェイニングトラインの初回形成(2016年12月24日~2017年11月11日)で、もうすぐ刊行される『フォーキャスト2017』で詳説したように、米国株式における長期サイクルの高値とは高い関連性を持っている。また、他にも強力な中期サイクルである木星・天王星のオポジションが12月26日に起き、12月29日には天王星が順行する。ちょうど重なるホリデー・シーズンは通常なら世界政治と金融市場にとっては静穏な時期なのだが、今年は爆発性を秘めているようにも見える。』

        そこにはまた、事実上2番目に重要で強力なジオコズミック・サインの時間帯が存在する。2017年2月22日〜4月21日で、これには3月4日から始まる金星逆行が含まれている。これは2017年で最も重要なジオコズミック期間になるかもしれない。これについては12月6日にアップロードした以下のYoutubeビデオで詳しく述べた。



  金星逆行は19ヶ月ごとに起きるが、5回目ごと ― または8年ごとに ― 黄道帯の同じ領域での逆行を繰り返す。今回は牡羊座13°からだ。前回は8年前の2009年3月6日に起きた。この時ダウ平均が6469まで下落し、当時の株式市場暴落の底となったことを覚えておられるだろう。それはダウ平均が54.4%を失った弱気市場の終わりだった。それ以来強気市場が続き、株価は今や205%騰がっている。さて、金星逆行の下でこれが再び反転し、新たな弱気市場が始まるのだろうか? 私達が『フォーキャスト2017』で詳説した分析の概要を示すYoutubeビデオを制作し、また3月初めにサンディエゴで「MMA2017投資リトリート」を開催するのもこれが理由だ。私達は長期投資に影響を与える重要な変化について心得ておきたいと考えるし、また金融市場に強力に作用すると私達が信じる、金融・経済政策の変化に対しても準備しておきたいと願っている。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

December 04, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント12/5【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2016年12月5日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※今回も都合により抄訳とさせていただきます。
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米国経済は先月178,000人の雇用増を記録し、失業率は4.6%に下落したと労働省は発表した。ロイターのエコノミスト調査によれば、予想値は175,000の雇用増で失業率は4.9%に手堅く留まるとの見込みだった。しかしながら、「雇用統計は過去数年間の労働市場の状況を再確認する結果となった」とSEIの最高投資責任者ビル・ローレンスは語る。「確かに仕事はある。だがその質はあまり良くない」”

― Anmar Frangoul
  “US Treasury Prices Hold Higher After Jobs Report Beat”
  CNBC, 2016年12月2日


  金曜の雇用統計は、殆どのアナリスト予想を裏付けるものだった。仕事があり、より多くの人々が就労したが、それは決して正規フルタイムの仕事ではない。このニュースを受けて、世界の株式市場は勢いを失い、国債はそこそこの反騰を始めた。

とはいうものの、世界の株式市場には2種の流れが存在する ― いや、もし世界の地平を太陽系まで拡げれば3種かもしれない。世界の一部では、11月のドナルド・トランプの勝利を受けて勢い付き、他の地域はそれほど元気がない。いずれにしても、殆どの金融・商品市場が重要変化日の11月25日前後3取引日に同期して反転した。いくつかの市場はまさに変化日当日にトレンド転換し、他は11月29日の金星トランスレーション、または11月30日〜12月1日に起きた海王星にスクエアを形成する射手座の新月を待って反転している。

以下、世界の株式市場の動きについての寸評が続きます

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        実際、先週は11月25日の★★★重要変化日の1日前となる11月24日につけた13年ぶりの高値102.05手前に留まる米ドルに対して全ての通貨が反騰し始めた。円に対してドルは12月1日に114.82をつけ、9カ月ぶりの新高値を記録した。一方ユーロは11月24日、天王星・冥王星スクエア最後の形成が起きた2015年3月16日以来の最安値水準1.0515まで下落した。

12月1日に示現したのはドル/円の高値ばかりではなく、金は9ヶ月ぶりの安値1162まで下落した。これはもっともな話で、この日は火星が木星にトラインを形成したが、このコラムでも幾度となく述べたように、金は木星が嫌いなのだ。だがドルは木星が好きだ。12月1日は別の意味でも重要だった。何故なら銀は週の新安値さえつけなかったからだ。銀のサイクル安値は11月25日の重要変化日当日につけた16.15に留まっており、ジオコズミックな重要変化日における異市場間強気ダイバージェンスの潜在的可能性を示している。このシグナルが今週、抵抗ラインを少し上回ることによって有効になるかどうかを見てみよう。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        以前述べたように、主要なジオコズミック・サインは現在、11月19日〜12月1日の重要時間帯から抜け出ようとしている。次回の★★★重要変化日は、水星が逆行に転じる12月19日までは来ない。だがそこからは1月12日まで続くラッシュアワーの時間帯で、合わせて11の重要なジオコズミック・サインがひしめいている。まずは土星・天王星による長期ウェイニングトラインの初回形成(2016年12月24日〜2017年11月11日)で、もうすぐ刊行される『フォーキャスト2017』で詳説したように、米国株式における長期サイクルの高値とは高い関連性を持っている。また、他にも強力な中期サイクルである木星・天王星のオポジションが12月26日に起き、12月29日には天王星が順行する。ちょうど重なるホリデー・シーズンは通常なら世界政治と金融市場にとっては静穏な時期なのだが、今年は爆発性を秘めているようにも見える。

短期的には、もしかするとトランシットの火星がNYSEのバトンウッド・チャート(1792年5月17日)に重要なアスペクトを形成する12月9日~16日、何か市場に興味深い動きがあるかもしれない。通常はこのアスペクトが生じる時、米国株式市場に(短期で終わる可能性が高いものの)急激な下落が起きる。


≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        『フォーキャスト2017』を書き上げた今、私は来年がいかにドナルド・トランプ自身のホロスコープに密接に結びついているかに感銘を受けている。まるで2017年はトランプに支配される年になるかのようだ。彼に起きることは世界中に影響を及ぼすし、その反対も成立する。良きにつけ悪しきにつけ、いやおそらくはその両方の意味で、2017年とトランプには「ノーマル」とか「平均」などという言葉は当てはまらない。報道陣や他の人々が彼を「標準化」しようとする試みは失敗するだろう。

彼の太陽・天王星コンジャンクションはネイタルの月蝕(射手座/双子座)の一部をなすが、これは卓越した洞察力と同時に不安定で、予測不能で、期待通りには動かず、時に破壊的でさえある行動パターンを示す。天王星は境界や規則が大嫌いだ。天王星にとってそれらは良きにつけ悪しきにつけ、破られるために存在する。多くの場合、両方だ。選挙運動のさなかに公約した「約束」についてもおそらく同じことで、それらは今まで言ってきたこととは矛盾して見えるような新しいアイデアに変容しつつあるように見える。だが彼の中では、約束を破るつもりはないのだろう。それよりむしろ「より良いアイデア」を提示しているつもりなのだ。こういう行き方の全て、そして「より良いアイデア」が孵化する時にフレキシブルでいることが許されること、これが双子座にとっての「より良いアイデア」なのだ。

        2017年という年がドナルド・トランプとよく似ているというのは、2016年11月〜2017年8月にかけて、天上に木星・天王星・冥王星のカーディナルTスクエアが存在するからだ。またしても天王星だ。このTスクエアには3回のピーク期があり、その内の2回はまもなく起きる。12月19日〜1月12日と2月22日〜4月21日だ。新大統領がこれらの時期にどう動くかによって、世界は真に現実の厳しさを味わうかもしれない。私達の多くにとってもっと重要なのは、世界の金融市場がこの時期の不安定さと(または)暴発的行動に沿って似たような反応を見せることだ。株式市場には新高値に向けた強力なブレークアウトか厳しい下落が起きて世界の金融システムを混乱に陥れるかもしれない。


以下、米国の選挙結果を正しく予想していたアストロロジャーについての報告がメリマンさんの所に世界中から「洪水のように」寄せられたそうで、その方々のお名前を挙げて祝福する文章が続きますが、都合により省略させていただきます。

ちなみにメリマンさんの最後の締めの言葉は「さて、トランプが明日何をするかを誰が予測出来るか見てみようではないか。」でした(^_^;。






訳文ここまで
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November 20, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント11/21【金融アストロロジー】

今回のコラムは ≪先週をふり返って≫ を割愛し、≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫ のみとさせて頂きます。

来週のコラムは都合によりお休みさせて頂きます。
m(_"_)m


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レイモンド・メリマン・コラム  2016年11月21日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“「白人男性特権」という概念について考えてみるといい。それが何を意味するものかはわかる。富裕層の白人 学生には多くのコネがあり、投資のチャンスにも恵まれるが、有色人種の貧しい学生はそれを得られない。しかし、「白人男性特権」というものを、厳しい経済 状況に苦しむ低学歴の白人男性にどう説明するのか.... これは以前からずっと明確になるべきだった。そして今は明確だ。アイデンティティ政治* はこの国にとって善いものではない。それは善い政策でさえない。”

― From a Harrod “Democrats Must Drop Identity Politics”
  アリゾナ・リパブリック 2016年11月17日付

“ISARの12人のパネリストが10月中旬にヒラリー・クリントンの勝利を予測したことについて、多くのことが言われた。最新のクック・ポリティカル・リポートの集計では彼女は143万票と、ドナルド・トランプより多くの票を獲得している。だから彼らは正しかったのか? あるいはドナルド・トランプが選挙人団獲得で勝ったのだから彼らは間違っていたのか? その後の総括では、ISARの一人の海外招待パネリストが正しい予測をしていたことがわかった。英国のクリスティーン・スキナーは、選挙当日にヒラリーが勝つかもしれないが、大統領に就任することは出来ないだろう、そしてその原因は健康問題や身の安全の問題ではないと予測していた。おめでとう、クリスティーン!素晴らしい仕事だ。ヒラリーは過半数の票を得たが、選挙人団投票では勝てず、したがって確かに1月20日に大統領に就任することは出来なかった。”

― ISAR Ezine
  www.isarastrology.org. 2016年11月20日
*Identity Politics:アイデンティティ政治。主に社会的不公正の犠牲になっているジェンダー、人種、民族、性的指向、障害などの特定のアイデンティティに基づく集団の利益を代弁して行う政治活動。(Wikipedia)



        いくつかの市場では、驚きの選挙結果の後、ヘリオセントリックの水星の射手座離脱がジオセントリックの水星の同星座宮入りと同期する誇張の暗示からも予測し得る、またもドラマチックな週となった。

さて11月21日月曜、太陽は射手座の水星(と土星)にコンジャンクトする。米国では祝日の休みを含むホリデー・ウィーク(11月24日の感謝祭)だが、金融市場ではいまだにワイルドなサプライズが起きる可能性がある。何故ならこの時間帯が、これから起きようとする沢山の重要なジオコズミック・サインを含むからだ。11月19日、魚座の海王星が逆行運動を終えて順行に転じる。これは海王星に関連するテーマを強調する。たとえば不確実性、希望的または妄想的な思考、そして未来に対する大きな希望だ。また、ハイライトの当たる市場は海王星が支配する医療、調剤、医薬品、雨、洪水、そして原油関連だ。海王星の滞留期に株価が急に上昇するのはよくあることで、それは元FRB議長アラン・グリーンスパン言うところの「不合理な活況」を示唆している。

11月24日には、都合3回起きる木星・冥王星ウェイニングスクエアの初回が起きる。これはこの2惑星がコンジャンクトした2007年12月のテーマの再来となるだろう。当時は大不況(グレート・リセッション)が公的に始まった最初の月だった。そして4つのD、負債(Debt)、赤字(Defisits)、デフォルト(Default)、信用格下げ(Downgrades)に関連している。これらのテーマが3回のアスペクト形成の全期間において浮上しやすく、それが2017年8月まで続く。その途上でこのスクエアは天王星とカーディナルTスクエアを形成するが、2017年3月±2ヶ月には最強の力を発揮する。このタイプのカーディナルTスクエアは、突然の金融危機または株価の急落が起きる時にしばしば発効する。

今週はまた金星のトランスレーションも起きる。11月25日、金星が冥王星にコンジャンクトし、木星に対してスクエアとなる。その4日後、金星は天王星にスクエアを形成し、もう一つのカーディナルTスクエアが起きるのだ。これらは皆、強力なジオコズミックの反転のシグナルで、11月30日に起きる太陽・海王星ウェイニングスクエアもまた同様だ。金融界、またもしかすると大衆の政治的見通しを変化させるような新情報が突然出て来ることで、多くの金融市場が直近の動きに対する反転を起こしやすい。しかしながら今は新たなプラマリー・サイクルに入っているので、たとえ激しく動いたとしても、どんなリバーサルであれ短期で終わるかもしれない。


  さて、どう話したものか… 米国に住む私達は、11月8日の衝撃からいまだに立ち直っていない。立ち上がって前進するべきだが、私達はそうしていない。もしかするとそれは、太陽がまだ降伏を拒否する蠍座に在泊しているせいかもしれない。もしかすると、これから9カ月間発効する木星と冥王星(冥王星は蠍座を支配)のハードアスペクトの影響を受けているのかもしれない。米国人がまだ立ち直っていないというだけではなく、反ドナルド・トランプのデモ参加者達は色々な物を破壊したがっているようだ(彼らの多くが投票さえしていないのだが)。最近の投票結果が入ってくるにつれ、アンチ・トランプの抗議者達にとって状況はどんどん受け入れがたいものになっている。クリントンの人気度がドナルド・トランプのそれを大きく上回っているからだ。

選挙日前夜、彼女はトランプに60万票を超える差をつけていた。無党派のクック・ポリティカル・リポートによれば、現在のところ公式な集票結果ではその差が140万票を超えており、一般投票全てを集計した場合の見積もりでは、クリントン票が選挙人団による投票の勝者であるトランプより200万票上回るとの結果が出ている。米国の大統領選は国内でも唯一、大衆から最も多くの票を獲得した候補者に勝利を与える制度ではないことから、何故クリントン夫人に投票した多くの若者達が選挙人団による投票結果に抗議するかは理解出来る。ドナルド・トランプ自身でさえ、以前は一般投票と異なる結果を生む場合の選挙人団制度に反対していた(彼は選挙前、それを「大惨事」と呼んでいたくらいだ)。

この一般投票と選挙人団投票との食い違いをアストロロジーがどう告げていたかを有りていに言うなら、ここに一つ、私が前回のコラムの段階では明瞭に考え付いていなかった解答がある。それは、クリントンとケイン(副大統領候補)のネイタルの太陽が調和的なグランドトラインを米国の金星・木星コンジャンクションに形成していたことだ。金星と木星は「人気」に関わっており、彼らは一般投票で驚くほど大きな差をつけて勝っていた。しかしドナルド・トランプのチャートでは、プログレスの太陽が彼のネイタルのアセンダントに来ている。これは個人的な栄誉とおそらくは勝利の時を意味しており、一方のクリントンのチャートではトランシットの土星が天底(もし2:18が彼女の正しい出生時間とするなら)に来ている。これは個人の人生で最も波の低い時期だ。


  選挙は終わった。そして、法の下ではトランプが次の大統領だ。個人としての私達には、好ましくない状況の時、二つの選択肢がある。もし可能なら状況を変えるために努力するか、または結果を受け入れ、適応し、潔く前へ進むかだ。考え得る限り最悪の選択はどちらもしないことで、これは生涯を通じて起きる対立と不幸に繋がる定番の行為だ。さて今、木星(幸福と楽観)は、もしあなたが人生から彼を閉め出すことを選ぶなら、きっとそれを不快に思うだろう。

私達は選挙結果を100%の正確さで予測することは出来ないかもしれない。だが一つだけ保証出来るとすれば、太陽は明日も昇って来るということだ。困っている誰かを助けたり役に立ったりする機会は訪れる。そして人生は絶えず続く変化の連続だ。それを頭に入れながら、その日その時を精一杯やっていくのが賢明な道だ。畢竟、人生で経験するリアリティを創造するのは自分自身の決断と行動なのだ。






訳文ここまで
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今回の≪短期ジオコズミクス≫の冒頭には、実はもう一つ、KKKの総司令デヴィッド・デュークスが新聞のインタビューに答えて語った、「トランプ大統領の誕生には確かに我々の力が働いた…」というような短い一節が入っていました。 アストロロジーの世界はリベラル派が多く、どちらかというとヒラリー寄りの言論が多いのは確か(というか、サンダース支持かな)。 おそらくそんな中、「トランプ支持者なんてならず者のような人間ばかりだ」という意見を反映するような一文と、「民主党のアイデンティティ政治は行き過ぎだ。だからこそトランプ大統領を生んだのだ」という意見を裏付けるような一文を併記して、引用文のバランスを取ったのかと思います。 

けれどもそれをMMAのサイトで見てショックを受けたトランプ支持者のひと達から、デュークスなんか出さないで欲しいというかなり必死なメールが複数来たようです。MMAを閲覧するひとは多いとは思うけれど、殆どが投資家さんだと思うので、そこまでの反応があるとは少し意外な気もしました。(KKKがトランプ氏を支持していたのは周知の事実ですが...でも確かに米国史を考えればデリケート。かなりインパクトがあるかもしれません。 寝た子を起こすな的な意味でも。。) ここは日本なので「あらま...」と思うくらいで、単なる新聞からの引用に過ぎないひと言がそこまで話題になることもないと思います。ただ即座にそういう反応が来るほど今の米国は皆の神経がヒリヒリと尖っているのだな…と思わせる一件でした。というわけで、早朝の差し替え指示の作業と共に そんなムードの一端をちょっぴりシェアしたいと思いました。

メリマンさんは、「私達は誰も攻撃するつもりはない......いや、もしかしたら今、全ての集団の攻撃的姿勢を提示したいとは思っているかもしれない...」と、結んでいました。(^_^;

hiyoka


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November 13, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント11/14【メモ】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年11月14日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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今回は都合により≪短期ジオコズミクス≫とその後半のメモとさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    “AccuWeatherのマーク・パケットによれば「スーパームーン」という言葉は1979年にアストロロジャーのリチャード・ノールによって創られた。ノールは、月が地球に最も近い時に起きる新月または満月を指すためにこの言葉を使う… 正確な満月の瞬間は6:52AM(MST)だ。月は近地点 ― 月が地球に最も近接するポイントで、時間にして約90分の出来事だ… この11月の満月は、1948年以来最も地球に近い満月となる”

― Doyle Rice
  “Supermoon to be Closest Since 1948”
  Arizona Republic, November 11, 2016. 


    ワイルドな週だった。そして高揚感または絶望感から来る極端な感情を伴うものだった。おそらくアストロロジャーなら十分予測出来たことだろう。これらはヘリオセントリックの水星が射手座を運行中であることから来ている(11月5日〜16日)。射手座は何でも誇張するのだ。

今週はジオセントリックの水星が射手座入り(11月12日〜12月2日)する。感情のボラティリティ(月)は、1948年以来最も明るく輝くスーパームーンに向かってこれからピークに達するだろう。

そのスーパームーンが前回起きたのは、奇しくも米国で同じような驚くべき国政選挙が行われた年だった。その年、ハリー・トルーマンがトマス・デューイを破って大統領になったのだ。誰もそれを予測出来なかった。誰もがショックを受けた ― 高揚感、または将来への不安による錯乱状態だ。誰もがそのショックを生き延び、もちろん国も滅びなかった。とはいえ、世論調査会社は非難の的となった。それでも人々はそれ以来ずっと世論調査をアテにし続けている。それは時々結果を間違えるにもかかわらずだ。アストロロジャーも似たようなものかもしれないが。

では、いったい何が起きたのか? 何故信頼のおけるプロフェッショナルな多くのアストロロジャー達がこの選挙結果を正しく予測出来なかったのか? その答はそう難しくない。世論調査会社と同様に、アストロロジャー達は彼らの予測モデルにおける様々な要因を重く見積もりすぎたか、または軽く見積もりすぎたのだ。アストロロジーは正しい結果を指し示していた。だがアストロロジャー達は(世論調査会社のように)これらの要因を量る上でミスをした。この事は全ての宇宙サイエンスの研究者達にとって良い学習体験となるものだった。

実際、ジオコズミックとサイクル研究においては、トランプの勝利の可能性を示すいくつかの相関性が存在した。その多くについてはこのコラムでも述べたが、クリントンの勝利を指し示す他の要因に比べて重きを置いてはこなかった。

それは多くの場合、個人的判断の問題だ。また、クリントンが一般投票では勝っているという事実を見落とさないようにしなくてはならない。それは分析を目的とするアストロロジーによる予測がはらむ限界を真に意味している。私は選挙結果の可能性を量ったり推定する上で、一般投票以外のケースにおいてより予測整合性の高いアストロロジカル・モデルは一つとして思い付かない。アストロロジーは対象となる人物(候補者のような)が特定の日や人生の一時期におおよそどんな気分でいるかについては高い確率で予測することが出来る。そしてそれにより、特定の候補者の成功や挫折を推定することが出来るのだ。たとえば歓喜や高揚感なら勝利、悲嘆なら破れることを前提とする。今回もそうなっていたのかもしれない。


ここでメリマン氏は4つのレッスンを挙げています。(これよりメモ)

1.出生時間問題

以前のコラム(10月31日付)で触れていたヒラリーさんの出生時間問題について。選挙結果を受けて、これはやはり午前2時18分説が一番有力だと結論付けられるのではないか…と。(これについては米国アストロロジー界でも大騒ぎが起こり、色々としこりを残したのではないかと思います)けれども今となってはあまり使い道が無いかもしれないと残念そうでした。

2.共和党とドルの16年サイクル

これについては米ドルの16年サイクルの天井と共和党の勝利の相関性に触れてきたが、ドルが騰がって喜ぶ側は果たしてどちらか?について今回は考え過ぎてしまったことが反省点だとしています。(これも乙女座が上昇宮の悪癖か?などともw)

3.共和党は火星で民主党は金星が支配する

大統領と副大統領候補のペアを比べて、米国始原図とどちらがマッチするかで予測を立てていたが、火星と金星の分析を誤っていたと。たとえば火星は怒り、闘争心、戦闘的行動と関連するが、同時に一番になること、ベストであることも目指す。トランプの戦いは不和と闘争の連続だったが、彼のモットーは『Make America Great Again』であり、これは火星のポジティブな一面(競争的ではあるが)を物語っている。「私が犯したミスは、殆どの米国人が融和的で平和的な道に投票するだろうという前提で判断し、金星・木星が関わる民主党ペアが勝つとしたことだ。米国民は現状維持よりもワシントンの腐敗を排除する道を選んだ」etc.

4.プログレッションの威力

今年セカンダリー・プログレッションの太陽は恒星レグルスとコンジャンクトしていたこと、それは彼のネイタルのアセンダントでもあった。これを判断するに、トランプが当初の泡沫扱いから特別なメディア露出に恵まれ、追い風を受けてどんどん知名度を上げていったことに関連する程度だろうと考えたが、これがミスだった…etc.


そして
さて、これから彼のリーダーシップが米国を統合していけるか、そして現在の分断の傷を癒やしていけるかどうかを見ていかねばならない。これらは来たるべき『フォーキャスト2017』の中で論じよう… と結ばれています。

また、「今回の選挙ではもっと多くの学びがあった。スピリチュアルな領域は言うに及ばず、アストロロジー的にも、心理学的にも、沢山得るところがあった。だが、今回の選挙で得られた一番重要なことは、アストロロジーは正しい示唆を与えていたということだった。」とも最後に書かれていました。






メモ及び訳文ここまで
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November 06, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント11/7【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年11月7日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

“10月の米国経済は予想を下回る161,000の雇用増と4.9%の失業率を数え... しかし雇用統計でより目立った数字は賃金で、労働統計局の発表によると、時間あたりの平均賃金は10セント上昇し、年間上昇率2.8%に達した。この数字はFRBによる12月の利上げを確実なものにする可能性がありそうだ。”

― Jeff Cox
  CNBC, 2016年11月4日


        先週は米国において単に選挙前の週というだけではなく、金曜には10月の雇用統計が発表された。非農業部門の雇用者数変化は161,000人増加となり、予想の175,000をわずかに下回った。しかしながら賃金は ― 驚くべきことに ― 時間当たり10セントの増加という大ジャンプを遂げていた。これは現政権の失政のせいで経済、雇用拡大と賃金の見通しは暗いというドナルド・トランプの主張を打ち砕くものだ。したがって、このコラムと3月〜5月にYoutubeにアップしたビデオで述べたとおり、最後の最後までFRBは短期金利を引き上げることはしなかったし、その代わりに政府の経済報告は好況 ― とりわけ、大統領選に向かってより多くの人々が働いて賃金が上がったこと ― を示した。彼らの目的は、有権者の気分に「富の効果」を植え付けることだった。彼らは成功した。虚偽によってではなく、緩和的な財政政策によって…(少なくとも私はそうであって欲しいと願う)。とはいえ、もし来月か再来月、選挙がすっかり終わった後にこれらの数字が下方修正されたとしても驚くなかれだ。

        有望な雇用と時間給の数字にもかかわらず、株式市場は下落した。おそらくこれはFRBが12月に短期金利の引き上げを行うという説の信憑性が上がったことが要因だろう。だが、先週は国債と貴金属の価格が騰がった。米ドルが他の殆どの通貨に対して下げたのに対して、金は10月4日に崩落して以来の最高値水準1300以上に戻して引けた。その一方、原油は株式と共に下落し、9月20日につけたメジャーサイクルの底以来の最安値水準まで落ち込んだ。



≪ 短期ジオコズミクスとより長期の考察 ≫

“記録破りのスーパームーンが今月半ば(11月14日)夜空に輝く。11月の満月は2016年で最も地球に近いというだけではなく、1948年以来最も近接して起きる。”

― Doyle Rice
  “November Supermoon to be Biggest in Nearly 70 Years”
  The Arizona Republic, 2016年11月4日付


        1948年以来だって? それは大統領選で共和党のトマス・デューイに対し、どの世論調査でも一致して勝ち目が無いと出ていたハリー・トルーマンが世界をあっと言わせた年ではなかったか?

今週は、おそらく11月8日火曜の米国大統領選が行われた直後に全市場に急激な価格の上下動が起きやすくなるだろう。今週、金融市場の動きが荒れる可能性をさらに増大させるのは、ヘリオセントリックの水星が11月5日〜16日まで射手座入りするという事実だ。その数日後の11月12日〜12月2日には、ジオセントリックの水星がやはり射手座を運行する。これらの水星の動きは両方とも、多くの市場、特に貴金属と通貨市場における激しい価格変動との強い相関関係を持っている。通常は最初に上昇し、その後終盤に向かって下落する形となる。しかしながら、一つが終わるとすぐにもう一つが始まる場合は、2〜3週間続く花火大会になるかもしれない。

        火星と金星もまた今週は星座宮を移行する。火星は山羊座ではイグザルトでよく統御されるが、そこを離れて大統領選の翌日に水瓶座に入居する。 そうなると物事は突然混乱状態になるかもしれない。選挙結果が出るのが予想より遅れる(11月8日中ではなく)か、集計の終わりが驚きの展開となるという可能性もある。金星もまた11月11日に射手座から山羊座へと居場所を変え、12月7日まで滞在する。1週間の内にこれらのサイン・チェンジが起きるということは、状況が極めて流動的で変わり身が早いことを示しており、金融市場にも似たようなふるまいが見られるだろう。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

“ペテン師でなければ政界で金持ちにはなれない。”

― ハリー・トルーマン, 米国大統領(1948年〜1952年)
  “Letter to Editor”
  Jim Dunlap of Newport Beach, CA
  ウォールストリートジャーナル 2016年11月3日付


        ハリー・トルーマンが大統領だった時代から長い時が経ち、政治は人々に奉仕する職業から、個人とその友人達が莫大な富を得るための道へと根本的な変化を遂げた。私はそれをつくづく皮肉な事だと感じる。だが、得られる機会と利得が民間セクターよりはるかに多く期待出来る政府関連の職業には人々がどんどん群がるということのようだ。政府関連職の安定度にしても、自営業などよりずっと高い。 となれば若者達にとって、自分で事業を始め起業家になるための誘因は非常にわずかだ。こうしたサイクルは「不信の時代」としてこの2010年代の残りの日々を通して続き、政府に対する冷笑的不信感はそのピークに達しそうだ。

2017年は、世界の指導者達と政治プロセスに見られるこの冷笑と不信が小休止するかもしれない。『フォーキャスト2017』のために行った私の研究によれば、今週米国で行われる選挙で誰が勝つのであろうと、その人物は失われた信頼を任期一年目で取り戻すにあたり、かなり良い仕事をすることが示唆されている。それはちょうど、彼らが「安全策」を取り、腐敗や利益の衝突が露わになるのを避けるというような感じだ。 だが残念なことにこの同じ研究と分析は、この状態が単に一時的なものであって、大衆を不信と疑惑に導く古い悪習のパターンが2017年後半〜終盤には舞い戻り、それが2020年まで続くだろうことも示唆している。人間はそう長いこと違う自分を演じることは出来ない。

この小休止を楽しめるうちに楽しむことだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

October 30, 2016

<MEMO>10月31日付メリマンコラムより

10月31日付コラムからの抜粋メモです。

≪先週をふり返って≫より

金曜の米国株は民主党大統領候補ヒラリー・クリントンに関連して新たなEメール問題の調査をFBIが発表したことを受けて早期の上昇分を失った。

火星による冥王星・天王星スクエアのトランスレーションは、世界的な暴力や自然災害の他にも、2005年のトランプの女性蔑視発言暴露に続いてやはりウィキリークスによるヒラリー・クリントン関連の暴露(トランプ攻撃のために使われた裏金、バーニー・サンダースを民主党大統領候補戦から引きずり下ろすための不正な手口)に関連した。

先週は金融市場にとってまたもうひとつの奇妙な週となった。日経は4月の年初来高値を試し、上海は2ヶ月ぶりの高値に沸いた。だが香港やオーストラリアでは週の殆どで値を下げていた。ヨーロッパや南米でもマチマチで、先週のジオコズミック重要変化日に合致して複数の異市場間弱気ダイバージェンスが顕現した。

10月25日の重要変化日はユーロにとっても重要で、その日に数ヶ月ぶりの安値1.0848をつけた。

≪短期ジオコズミクス≫より

火星による冥王星と天王星のトランスレーションは先週、予測通りの爆発。自然災害(イタリアの地震)や政治上の動き(クリントンに対するFBIの調査再開)が起きたが、またもう一つ興味深いジオコズミック・トランスレーションがある。10月29日土曜、金星が土星にコンジャンクトし、その後11月5日に今度は天王星にトラインを形成する。

これは今年の12月4日〜2017年11月まで主要発効期となる土星・天王星トラインに関する早期の予告編になるだろう。歴史的に見て、この超長期の惑星サイクル局面は長期サイクルの天井との関連性を持つ。したがって今週株価が反騰するかどうかが見ものだ。

その可能性はある。金星・土星のハードアスペクトに向けて下落してきた市場は、そこで反転し反騰を開始する有力な候補になるというのがルールだからだ。

いくつかの株式市場と原油は先週終わりの金星・土星コンジャンクションに向けて下落してきた。

土星・金星はまたストレスで疲れた女性像を象徴する(金星/女性、土星/ストレス)。このアスペクトが起きた金曜夜のヒラリー・クリントンはさぞかし疲れを感じたことだろう。



メモは以上です。
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≪ 長期的考察 ≫も、以前から示唆されてきた「ドルの上昇と大統領選との関連」その後 〜「アストロロジー界に論争を巻き起こしたクリントン氏の新たな出生データ問題」についてのメリマン氏の見解など、アストロロジー的には非常に興味深いものでした。なので思い付くままにまとめてみます。
()内はわたし自身の私見です。


ドルは依然として上昇し、重要なトレンドラインを上抜けた→となるとやはり共和党大統領誕生の法則が生き返るのか? 高いドルがクリントンの追い風になる要素としては、ドル下落で得をする多国籍企業からの寄付を資金としてきたのは共和党候補だという話もある。ところが今回彼らはクリントン支援にまわっている。

(クリントン財団が以前から行ってきたことがウィキリークスによって暴露されているが、選挙に関してもかなり "えげつない" 手法をとったと見られている。これが真実とすれば、以前までなら大統領候補辞退に追い込まれてもおかしくないほどの大スキャンダル。それでも世論調査はクリントン氏の絶対優位を伝え、CNNなどキャンペーンに必死な感じさえする。)

メリマン氏は8月の内にクリントン勝利を予測した。先日のISARでも12人の著名アストロロジャーの結論は全員がクリントン勝利だった。

(ISAR総会ではひとりだけ、ヴェーディック・アストロロジャーが「クリントンが勝つかもしれないが、大統領にはなれないか、または任期を全う出来ないのではないか?」と述べている。わたし自身もそんな気がしてならないのだけれど..。ただし、今の時期に英語圏のアストロロジャーがそれを明言するのはかなりの勇気が必要だとも思った。英国人のあるアストロロジャーはクリントン氏に対する疑問を提示する星読みを自身のサイトで発表したけれど、コメント欄でクリントン支持者の占星術ファンから罵詈雑言を浴びせられていた。トランプ支持者も熱狂的だけれど、今はクリントン支持者にも熱に浮かされたような怖さを感じる。もちろん、わたしが目撃したのはごく一部ではあるけれど。)

ヒラリー・クリントンの出生時間
最近のアストロロジー界で非常に大きな論争となっているのが、新たに提示された1947年10月26日午前2時18分というデータ。これは少しばかりいわくのあるデータで、あるアストロロジャーが2009年に、彼女の出生証明書を1990年に見た(またはそれを見た役所の担当者から聞いた)として開示した出生時間。 今回はあらためて別のアストロロジャーが、イリノイ州所轄の公文書管理課に電話し、一般的な調査技術を使って担当者に問いただした。その手法は、いくつかのデータを告げて間違っていれば「No」と言ってもらい、合っていれば無言…というもの。そしていくつかの時刻を提示した末に、02:18と言ったとき担当者は初めて黙ったという。

多くのアストロロジャーがこの手法に反撥してその出生時間を否定した。そしてそのデータを基にしたホロスコープなどあり得ないと言った。だが、一般に使われている08:02や20:00と比べて、本当にそれほど否定すべきデータなのか? とメリマン氏は疑問を投げかけている。
何故なら・・・

ヴェーディック・アストロロジャー達はもう何年も02:18を使っている。

フェニックスの著名なアストロロジャーであるAZの手によって、尊敬すべきアストロロジャー、バーナデット・ブラディ女史が開発したレクティフィケーション・ソフトウェアにクリントン氏の履歴のうちめぼしい日付けを入れて計算するという実験が行われた。すると、最終的にはじきだされた日時は1947年10月26日02:20だった。この結果はアングルにしてオーブ1°の差異だ。

尊敬に値するアストロロジャーのひとりに「そんなものは何の意味も無い」と言われたが、私は意見を異にする。なぜなら、これは信頼のおけるアストロロジャーのメソッドを基に開発された信頼のおけるソフトウェアであり、何よりも人間が陥りがちな偏見や主観的なバイアスを排除して事実に迫るために開発されたものだからだ。これを通して計算された出生時間は、出生証明書に書かれていたとされる時刻とはたった2分の相違だ。私はこれを統計上有意なデータだと考える。

アストロロジャーを自認する人々からの刺々しい反論の中のひとつに「02:18のチャートでは重要な地位に上り詰める人物像とは合わない」というものがあった。私はその人のアストロロジャーとしての見識を疑わねばならない。何故なら、その当日のどの時間帯に生まれようと、蠍座の太陽と獅子座の火星と冥王星はミューチュアル・リセプションとなり、ファイナル・ディスポジターとなる。太陽がファイナル・ディスポジターということは、それ一つだけをとっても、十分に輝かしい存在となる潜在的可能性を持ちうるということだ。これはネイタル解析の基本中の基本のはずだ。

また2:18のチャートではトランシットの土星が彼女のICをまたいで4室ナディールを行ったり来たりする。これは29年の土星サイクルで最も重要な期間で、試練の時だ。個人的なジレンマを抱え、為してきたことの責任を問われる時だ。このような状況に逃げ場はない。土星はタイム・キーパーであり、チャートのどこを通っているかは、今、人生で何を問われるかを示す。これもまた現在彼女が置かれている状況と合致している。

スピリチュアルなセンスで見れば、これは人生の中でもカルマ的訪れの季節だと言える。だがそれのみで彼女が大統領選に落選するとは言えない。

しかし、もし彼女が落選するようなことがあれば、それはこの出生時間を価値あるデータとして将来的に扱っていく十分な根拠になるだろう。

そして私自身は3種の時間の内、今まで使って来た08:02とこの02:18の二つが私の知る限り、彼女のキャラクターをよく描像していると考えている。また自分自身の偏見を通してみるなら、やはり彼女が選挙では有利だろうと考えている。実際、3種の出生時間の内どれが一番正しいかについての確信が今の私にあるわけではない。もし02:18が正しいなら、それは彼女が選挙で負けるという物語に一番ふさわしい時刻だろう。

(以上、おおまかにまとめたもの。この問題はマウンテン・アストロロジャー誌のサイト上でも論争になっていて、ISAR会長として、アストロロジーのテクニカルな観点からこの出生時間も十分吟味する価値があるとしたメリマン氏を糾弾するような口調の感情的な意見も多く見受けられた。ただし、わたし自身の感覚からすると、反論は技術的な指摘というより、それぞれのアストロロジャーが抱くヒラリーさんへの印象論や、自分自身の手法が否定されるかもしれないことへの反感という面が強い感じがした。中には新しい時間を提唱した本人を法律違反の疑いありとして役所に通報し、彼に協力した担当者を割り出そうとしたひとまで現れて驚いた。本物の出生証明書が無ければ一切無視、というのも一つの見識だとは思うけれど、そうであるなら他の出生時間も使えないはず。やはり今の星回りが人間をそんな論争に導いているのか?などと外野的な感想を抱いてしまったのだけれど。…そういう背景もあっての今回のコラムだったと思う。ただ、アストロロジーを学び実践していこうとする者のひとりとして、こうした論争を通しても色々なことを学ばせてもらっているような気がする。)


hiyoka

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October 23, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント10/24【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年10月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※お知らせ
来週10月31日付けのメリマン・コラムは都合によりお休みか、または重要と思われる情報があればメモ程度の抄訳とさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

“もちろん独り言は言うさ。たまに(自分という)エキスパートの助言が必要な時にね”

  ― Scorpioquotes.com.より


“もちろん選挙結果は受け入れるさ ― もし勝てばね”

  ― ドナルド・トランプ
    水曜に開催されたヒラリー・クリントンとのディベート後の発言


        先週、投資家マインドの内に存在したのは米国大統領選ばかりではなかった。太陽が天秤座の旅を終え、蠍座の魔術的な季節が始まろうとしている現在、世界中を覆っている市場の不確実性について簡潔に表現するなら、この季節は思考が非常にダークな色彩を帯び、ひどく陰謀論的になる可能性を持つということに尽きる。世界の株式市場を見ると、一部の市場は先週終わりに史上新高値をつけたが、一方で他の市場は月間の新安値に沈んでいる。

以下3ブロック分の抄訳です。

ヨーロッパ各市場に見られた株価の動きから複数の異市場間弱気ダイバージェンスへのシグナルが出ていることへの警戒を示唆。

環太平洋地域では日経や上海市場は良かったもののハンセンやNifty、MICEXはふるわず。他には殆ど動かなかった市場もあった。

アメリカ大陸では二都物語ならぬ二大陸物語。北米ではダウの苦闘に比べてS&Pは堅調で異市場間強気ダイバージェンスを示したものの、シグナルとしては8月に見られたほど強いものではない。ナスダックは弱気のダブルトップをつけるなどもっとパターンを外れた動きだった。一方南米ではアルゼンチンのメルヴァルが史上最高値をつけ、ブラジルのボベスパは2012年4月以来の高値を記録した。


        世界のどの株式指数が魅力的でどれがそうでないかを投資家達が把握しようと試みている一方で、通貨市場には重要な動きが続いている。米ドルは大統領選に近付くにつれて数ヶ月ぶりの新高値へとブレークアウトし、ユーロは数ヶ月ぶりの新安値に落ち込んでいる。これは歴史的に見て共和党がホワイトハウスを奪還するシグナルだ(16年サイクルの高値は1900年の1例を除いて全て共和党の勝利に合致してきた)。この法則は再び発効するだろうか? 以前論じたいくつかの観点から見て、私はそうは考えていない。これについては今年刊行する『フォーキャスト2017』において多くの事に触れていくつもりだ。

        興味深いことに、米ドルの印象的な反騰が、金と銀を10月7日につけた直近の安値からなおも落ち込ませるようなことは起きなかった。貴金属と米ドルは両方とも反騰している。これは、投資家達が彼らの資金を、株式と国債から貴金属へと移す準備をしていることのシグナルかもしれない。もし金利が上がり、株と国債が下がるとすれば、どこか別に資金を働かせる場所を見つける必要がある。あるいは、ひょっとすると彼らはエネルギーセクターを注視しているのかもしれない。何故ならここに来て、先週 原油が7月15日以来の最高値水準まで反騰しているからだ。原油か…うーむ… ダークで濁った物質だ。蠍座もまたそんな風に描かれることが多いようだが。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “彼女は自分の政権になれば全く斬新な政策プログラムを1銭の負債も増やすこと無く策定することが出来るだろうと言った ― 極めてバカげた主張だ”

  ― Kimberly Strassel
    ウォールストリートジャーナル 2016年10月21日付


        先週カリフォルニア州コスタ・メサで開催されたISARの大統領選公開討論会において述べたように、これは誰も望まない選挙であり、なおかつ誰もが話題にすることを止められない選挙だ。あまりにも多くの実行不可能な主張や、守れない約束が口にされている。そこで皆が、いったい候補者達は真正の真実を誇張や全くの作り事無しに述べる資質があるのかと疑い始めている。ファイナンシャルとマンデーン・アストロロジャー達にとって、これは全て土星・海王星ウェイニングスクエアがもたらすテーマの一部であり、その影響下では断じて読む物、聞く事、見たままを信じることは出来ない。この36年周期のアスペクトは、厳密には9月10日に終わったとしても、その力学自体は今後9ヶ月発効し続ける可能性がある。

        また私達は、10月19日〜28日に起きる、火星による冥王星・天王星トランスレーション期のただ中にある。この時期は「数々のショック」すなわち地震、ハリケーン、台風、火山噴火、そして… テロリスト攻撃やサイバーアタックが世界を襲う時だ。私達はそのいくつかを既に目撃している。その通り、これは危険な状況と相関する潜在性を持っているのだ。 

だがこのアスペクト単体で働く時は、事象は一時的なものだ。これはマーケット・タイマーである私達にとっては興味深い。というのは、この火星が同時に、ニューヨーク証券取引所のチャートに対してハードなTスクエアを形成するという関連性を持っているからだ。10月18日付のスペシャルコラムで述べたように、「火星はNYSEのチャート上に在泊する重要な惑星群に対してTスクエアを形成する。そのチャート上では、月と土星が牡羊座20°〜26°でコンジャンクトしており、天秤座22°〜27°の木星・海王星のコンジャンクションとはオポジションを形成している。トランシットの火星は山羊座20°〜27°を運行しながら10月22日と11月4日の間にこのNYSEチャート上の2組をもトランスレートするわけだ。」 つまり今週、私達は 市場の動き、自然災害、あるいは地政学的ショックについて警戒しておく必要がある。

        しかしながら、私達の抱える懸念は今週を過ぎても続くだろう。何故なら今年も終わりを迎えようという週に、木星が全3回の内最初のオポジションを天王星に対して形成し、そして土星が全3回中最初のトラインを天王星に対して形成するからだ。しかもこれは天王星が滞留から順行へと転換する、その同じ週に起きる。これは天王星絡みの大きなエネルギーだ。今週は今年の最終週にいったい何があるのか、予測し得る物事を下見するような週になるかもしれない。

        これらのハードなジオコズミック・アスペクトが近付いているにもかかわらず、一方で木星が現在天秤座を運行(2016年9月〜2017年10月)していることに、私達は注目する必要がある。宇宙の法則に見られる通り、ショッキングな出来事が起きる怖れはある。だが、人類の知的能力がそれら全てを緩和し、未来と互いの関係について、より前向きな思考が生まれる...という潜在的可能性もまた天秤座(パートナーを組むこと、歩み寄り)の木星(哲学と楽観性)が持つ力学なのだ。アストロロジーについての私の理解に依れば、より一層世界を平和へと導き、テロリストの脅威を取り除くよう企図された世界的な協調関係の新しいウェーブがすでに進行しているように思う。

        さて、もしその同じフォースの下で動く人々が、意味ある内容など何も無いバカげた主張の代わりに米国や世界を負債から離脱させる試みに焦点を当て、具体的で誠実な構想をもって実行するならどんなに良いだろう。そうなればまた、平和が真に現実として形になるチャンスも生まれるだろう。

どんな戦争にも、その裏には経済的苦痛が潜んでいる。そしてどんな経済的苦痛も、その裏に拒絶、非難、抵抗や暴動の種を宿しているのだ。





訳文ここまで
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October 09, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント10/10【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年10月10日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※お知らせ:
 下にメリマンさんからの告知がありますが、来週は翻訳者自身の予定もつかないため、コラムはお休みさせていただくつもりです。m(_"_)m
また、『フォーキャスト2017』の作業が始まっているため、次週以降も都合によりお休みや抄訳とさせていただく場合があります。

【告知】
10月13日〜17日はカリフォルニア州コスタ・メサで開催される2016年ISARシンポジウムの監督指揮にあたる予定だ。このため、来週のコラムは休載させていただく可能性がある。あるいは非常に短いバージョンになるかもしれない。来週多くの読者の皆さんにお会い出来ることを楽しみにしている。


≪ 先週をふり返って ≫

        “英国ポンドは金曜、アジア地域の取引開始後まもなく一時的に6.1%下落し、31年ぶりの安値をつけてその後回復した。アジアでの下落はトレーダーのミスタイプかアルゴリズム取引システムの暴走に起因すると見られる。しかしながら、フランス大統領フランソワ・オランドによる、BREXITに関わる交渉に際してEUは断固とした態度を示すべきとの呼びかけもまたその一因かもしれない… ブルームバーグによれば、ポンドはアジアの取引時間中、「2分間のカオス」の中で1985年3月以来の安値1.1841ドルまで下がった。ポンドは火曜にも、英国はEUからの離脱交渉を2017年3月末までに開始するだろうとの英国首相テリーザ・メイの声明後に下落している。英国ポンドは2016年6月23日、BREXITに関する国民投票が行われた日につけた年初来高値1.50ドルから17%下落したことになる。”

― Jane Onyanga-Omara
  USA TODAY 2016年10月7日付


        先週はいくつかのビッグ・ストーリーが市場に展開した。おそらくその中で最も耳目を集めたのは金曜朝、米国市場が開く大分前に起きた英国ポンドの動きだろう。これは米ドル指数を短時間、重要な3ポイント下降プライマリー・トレンドラインである96.76の上まで押し上げた。金曜、米ドルは97.18まで騰がり、後に下げてその日の安値近くである96.50で週を終えている。

米ドルの強さは金と銀を凍り付かせた。火曜には急落してその後も安値に留まっている。その前の週、金は1350を試していた。金曜には1240を試している。修羅場は銀も似たようなもので、週の初めは19.38をつけたものの、金曜にはその日の安値17.00をつけた後17.50近辺で引けている。これらは6月以来の最安値水準だ。

        通貨におけるボラティリティの高さはBREXITのみが要因ではない。もっと懸念されたのは、FRBが自らを窮地に追い込んだことだった。そこから抜け出る唯一の道は、短期金利の引き上げだ。金曜の雇用統計が予想を下回ったことで、FRBの悩みは少しだけ軽減された。予想を下回ったといっても、米国の雇用が増え続けているという主張を否定するほどではない。これはバラク・オバマとヒラリー・クリントンにとっては良いニュースだ。

しかしながら、米ドルが強含みのまま選挙になだれ込むことは、共和党大統領候補の勝利に関わる16年サイクルを生き返らせることに繋がる。つまり、共和党の大統領候補が勝つ時と、米ドルが16年ごとに大統領選の前後9ヶ月以内に高値をつけるサイクルが合致するということだ。今年はその16年目にあたる(2000年のブッシュ、1984年のレーガン、1968年のニクソン、1952年のアイゼンハワーなど)。また米ドルは16年ごとに安値もつける。その時は民主党が勝っている。これは2008年のオバマの時に示現したし、それ以前では1992年のビル・クリントン、1976年のカーター、1960年のケネディ、そして1944年のルーズベルトなどの例がある。

過去において何故このサイクルがこうも良く働いたかには訳がある。またこのサイクルが1928年と1936年には破られたというのが面白い。そして、1928年〜1944年という時期の特性を考慮しつつ、今回もそうなるかもしれない理由を考えてみるのも興味深い。この問題は10月15日土曜にカリフォルニアのコスタ・メサで開催されるISAR会議で私の講演の主題とするつもりだ。

        強いドルが商品に与える弱気傾向に真っ向から逆らったのは原油だった。価格は1バレルあたり50.00と、6月以来の高値に反騰した。いや、待てよ?… 原油が6月以来の最高値水準まで騰がり、金が6月以来の最安値をつけている。いったいこのダイバージェンスはどれくらい続くのか? 私が思うに、そんなに長くは続かないだろう。

        株式市場は9月14日〜16日(MMAの直近★★★重要変化日9月15日を含む)につけた安値以来、レンジ相場が続いている。だがブラジルのボベスパのような例外もあり、これは2014年9月以来の最高値水準まで舞い上がった。アルゼンチンのメルバルもまた先週急騰し、事実上史上新高値をつけている。投資機会は南米に浮上してきている。急落した英国ポンドもまた英国株市場に強気の反応を起こし、ロンドンのFTSEは10月4日、7121と2015年4月27日以来の最高値をつけた。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

        英国ポンドの極端な下落は、アストロロジーの観点からは先週の火星・木星スクエアに関連付けることが出来る。前回のコラムで「今週半ば(10月5日水曜)、山羊座の火星が同じカーディナル・サインである天秤座の木星にワクシングスクエアを形成する。火星は挑発的で物事を荒立てる。ニュースへの反応は素早くなりそうだ。木星は誇張の原動力を象徴する。」と述べた通りだ。この「誇張」という側面はポンドと貴金属の両方に見られた。

だが今月は、他の金融市場にも強い価格変動が見られる可能性がある。先週も論じたが、これがいまだに発効している。「太陽は冥王星と天王星に対し、それぞれ*10月7日と15日にTスクエアを形成する。同様に火星、木星、そして天王星が、そう多くの日を置かずに互いにアスペクトを形成するが、これはしばしば大きな価格変動に同期する。いずれにしても10月は価格に大幅な動きが出がちなことで知られているが、今年はいつもより強力かもしれない。一旦太陽が天王星と冥王星に対するトランスレーションを完了すると、次に火星がそれを追って冥王星にコンジャンクションとなり、その後天王星にスクエアを形成する。これが10月19日〜28日だ。価格変動は非常に大きくなるかもしれない。もし市場が転じて下がるなら、下落は激しいものになるだろう。」

冥王星と天王星を含むこうしたジオコズミック・サインは強力な自然現象、または多くの人命を危うくするテロ活動と同期する怖れもある。現在、カリブ海諸島を襲った後、米国東海岸を北上中のハリケーン「マシュー」を私達は目撃している。このエネルギーは約1週間の内にクライマックスを迎えるだろう。10月16日には満月*が起きるが、この時は10月7日〜28日に起きる2惑星の全トランスレーション期間のすでに半ばに来ているのだ。
*10月8日 日本時間で太陽・冥王星がスクエアを形成した時、自然現象では阿蘇山が噴火
*10月16日の満月は天王星(とエリス)にコンジャンクトして起きる


≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “民主主義に対する最高の反対論を知りたければ平均的有権者と5分間会話すれば良い”

― Lee Pollack(ウィンストン・チャーチルの言葉を引用して)
  “Churchill on Trump and Clinton”
  ウォールストリートジャーナル 2016年10月7日付


  “偉大な人物は大きな失敗を犯す。そしてその後彼らはその失敗を受け止め、それを素晴らしい結果へと変えていく”

― Sara Randazzo(前ニューヨーク市長Rudy Giulianiの言葉を引用して)
  “Giuliani Sharpens Focus on Election”
  ウォールストリートジャーナル 2016年10月7日付


  “今年になって、私は特に政治とジャーナリズムの世界に生きる若者達の特徴として見られる物事を理解した。彼らは政治史に関する知識の殆どをスクリーンを通して得るのだ…. キューバのミサイル危機をテーマとした映画を観て得られるのはドラマだ。だがそれに関して何かを読み込む時、そこにはジレンマが提示されている…. もし深い読み方が出来なければ、より深い思考もおぼつかない。より深い思考が出来なければ、優れた指導も出来なければ優れた記事も書けないだろう。”

― Peggy Noonan
  “The Politics of ‘The Shallows’”
  ウォールストリートジャーナル 2016年10月1日〜2日付


        まもなくいくつかの重要な中期ジオコズミック・サインが展開する。今週のコラムでまず挙げておきたい一つは11月24日に起きるもので、木星が全3回の内最初のウェイニングスクエアを冥王星に対して形成する。これは2007年12月11日にたった1度だけ起きたコンジャンクションからスタートしたサイクルの3/4局面だ。全ての局面は、そのサイクルが始まった時点で提示されたテーマを反映することが多い。したがって、私達は2007年12月近辺をふり返ることによって今年終盤から2017年の大半を覆うテーマの片鱗をかいま見ることが出来る。

2007年12月といえば、2007年10月11日にダウ平均が当時の史上最高値であり2013年まで見られることの無かった高値14,198をつけてまもなくの頃だ。冥王星の政治・財政・金融領域のテーマは3つのD(負債、赤字、デフォルト)に関連すると見られる。これは当時サブプライム住宅ローン危機が2007年夏に勃発し、その後2008年1月に制御不能に陥って、この惑星サイクルがスタートして数週間の内に「グレート・リセッション」に繋がっていったことにより顕著に浮上した問題だ。現行の木星・冥王星ウェイニングスクエアの時間帯中心部は2016年11月24日〜2017年8月4日で、その期間中これらのテーマが発効し続ける。

もう一歩踏み込むなら、この全期間中、宇宙ではもう一つのカーディナルTスクエア、木星・冥王星・天王星Tスクエアが形成される。これは土星が加わっていた2008年〜2010年当時経験されたほどには強力ではない。しかしながら、当時働いた4惑星の内3つ(75%)が再び力を放射するのだ。これは2017年の金融・経済領域に浮上し得る問題について、予測し得る可能性の一般的概念を私達に与えてくれるものだ。すなわち、2008年〜2010年の状況との比較において約75%の強度を保ちながら、当時持ち上がった問題の多くが再び頭をもたげるということだ。

結局のところ、米国政府は今日オバマ・ケアとして知られる米国史上初めての国民皆保険制度を施行した。ん… 待てよ? この制度は今や崩壊の崖っぷちに立たされている。ならば3つのDの餌食になるのは別の何かか。 いや、もしかしたら冥王星が持つ最善の側面である3つのRが顕現するのかもしれない。すなわち改革(Reform)、修繕(Repair)、そしてリサイクル(Recycle)だ。

何か変化が起きなければならず、事態は差し迫っている。これが冥王星の持つ特質であり、また3/4サイクル局面が顕す性質でもある。サイクルのスタート時、そのテーマに基づいて開示されたニーズがすでに時代遅れとなり、今、全面的な見直しを必要としているのだ。






訳文ここまで
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October 02, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント10/3【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2016年10月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        現在、私達は天秤座の木星が金融市場にどう影響するかを目撃し始めている。それは優柔不断だ。先々週、私達はダウ平均における1日で3桁に及ぶ価格の上下動について触れたが、それが先週も続いたことに注目している。月曜のダウ平均は166ポイント下げ、翌火曜には134ポイント騰がり、水曜にはもう110ポイント騰げたと思えば木曜には196ポイント下落した。そして金曜には165ポイント騰げている。これら全ての動きをまとめて結果を見れば、週間の値動きは50ポイントを下回る上昇だ。以前も述べたように、天秤座が抱える問題は自分が優柔不断かどうかさえ決められないことにある。

しかしながら、金にとっては優柔不断は示現しなかった。1週間を通して決然と下げ続けたのだ。週の初めに金は1350を試していた。だが金曜の引けには1320を下回り、まるで1300水準を再び試したがっているように見えた。これは今も強気の主張にとっての重大なサポートラインだ。銀はもう少しましと言える動きだったが、もっと興味深かったのは、9月28日水曜に18.97まで下落したものの、その後強力な反騰を見せて金曜の場中に19.77まで騰げたことだ。しかしながら、その勢いを維持は出来ず、引けには下げ戻して19.25周辺で終わった。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        今週半ば(10月5日水曜)、山羊座の火星が同じカーディナル・サインである天秤座の木星にワクシングスクエアを形成する。火星は挑発的で物事を荒立てる。ニュースへの反応は素早くなりそうだ。木星は誇張の原動力を象徴する。今週、米国で繰り広げられる政治論議にこれがどう影響するかは想像に難くない(筆頭候補者同士の奇妙な言いがかりや主張など)。考える前に喋りたいという衝動は抑えたほうが賢明だろう。さもないと結果は狼狽ものだ。

太陽は冥王星と天王星に対し、それぞれ10月7日と15日にTスクエアを形成する。同様に火星、木星、そして天王星が、そう多くの日を置かずに互いにアスペクトを形成するが、これはしばしば大きな価格変動に同期する。いずれにしても10月は価格に大幅な動きが出がちなことで知られているが、今年はいつもより強力かもしれない。一旦太陽が天王星と冥王星に対するトランスレーションを完了すると、次に火星がそれを追って冥王星にコンジャンクションとなり、その後天王星にスクエアを形成する。これが10月19日〜28日だ。価格変動は非常に大きくなるかもしれない。もし市場が転じて下がるなら、下落は激しいものになるだろう。しかし大統領選が迫って来ている。2008年の例を除いて、普通ならこのような時に株式市場の厳しい下落は起こらない。下がりはするかもしれないが、パニックが起きるほどではないというのが通常だ。

        先週の株式市場における下落がドイツ銀行の経営不安(米国による重い和解金)に関わるものだったというのは興味深い。一部のアナリスト達は2008年9月〜10月のパニックの発端となったリーマン・ブラザースの経営破綻を引き合いに出していた。2016年のアスペクトは2008年の秋ほど強烈なものではない。とはいえ、首尾良く舵取りしていくために忍耐と先を見越した計画を必要とするジオコズミック・サイン群がこの先に控えている。

もう一つ、注意しておくべきポイントがある。土曜日に天秤座で起きた新月の前日だった金曜に、市場は騰げていた。この反騰が来週初めまで維持出来なければ、市場は10月16日の満月期に向けて下落する可能性がある。太陽が天秤座に在泊する時に起きる新月と満月は、他の新月満月に比べて非常に重要であることが多い。


≪長期的考察とマンデーン・アストロロジー≫

     “米国史のページをめくっていくにつれて、財政バランスや支出の抑制によって褒め称えられた政治家は一人としていないことがわかる。指導者達は倹約によってではなく、彼らの盛大な支出によって不朽の名声を与えられるのだ。”

― Bruce Burke
  “Letters to the Editor”
  ウオールストリートジャーナル 2016年9月19日


     “自分が誰を支持するかを明らかにすることは、まるで他人に魂をくまなく調べられるような感じがするとでもいうようだ… 有権者はクリントンに怒っている。何故なら彼女は真実を言えないからだ。そして彼らはトランプを怖れている。何故なら彼が戦争を始めるのが怖いからだ。彼女の不正直さの重要性が、彼の戦争に繋がる過剰反応のそれを上回る時が幾度もある。行ったり来たりだ。”

― Peggy Noonan (世論調査専門家 Glen Bolgarの言葉を引用して)
  “The Year of the Reticent Voter”
  ウォールストリートジャーナル 2016年9月24日〜25日

        非常に重要な36年サイクルの土星・海王星ウェイニングスクエアは、テクニカル上は9月10日をもって終了した。だが、この期間に蔓延した不信感という問題はあまりにも大きく、今もくすぶり続けている。それに加えて、今や木星が13ヶ月にわたる天秤座の旅を開始した。これは大衆が合理性と礼儀正しさ ― 天秤座の光の側面 ― を取り戻すエネルギーとして我々アストロロジャー達が心待ちにしていたものだ。しかしながら、それは優柔不断、すなわち天秤座の影の側面として顕現しているように見える。「これが本当に起きているなんて信じられない。誰に投票すればいいんだ? 誰に反対すればいいんだ?」といった調子だ。

普段なら快適なはずの天秤座と木星のコンビがたとえ今発効しているにせよ、当の天秤座の木星は、山羊座の冥王星と牡羊座の天王星に対して今後数ヶ月以上にわたってカーディナルTスクエアを形成していく。その象意は大きな ― 巨大な(木星) ― 問題が表面化するということだ。冥王星はこれらの発覚を抑え込もうとするかもしれない。だが天王星はそれらが突発的発生をみるまで休ませはしないだろう。

これらのアスペクトは木星が冥王星と2007年12月にコンジャンクションを形成してその14年サイクルを開始した2007年終盤と2008年当時にある意味で似たところがある。ダウ工業平均が史上最高値をつけた2007年10月11日はそのわずか2ヶ月前だった。その後サブプライム問題という金融上の大失敗に収拾がつかなくなり、世界中の債務危機が爆発した。これは木星が冥王星とハードアスペクトを形成する時に起きる象徴的な出来事だ。*2016年11月24日はこのサイクルにおけるウェイニングスクエア形成の初回(全3回)となる。おそらくはこの時、木星・冥王星のコンジャンクション期間(2007年〜2008年)に孕まれたテーマが明らかになりそうだ。それはこれまでに述べてきた3つのD、すなわち負債(debt)、赤字(deficits)、そしてデフォルト(default)かもしれない。それに税金を加えてもいいだろう。冥王星はそれら全てを支配するし、木星は誇張またはおびただしさに関連している。
* 日本時間11月25日朝7時ごろ(その時金星が冥王星にコンジャンクトしている)

        今後数ヶ月間はこれらの問題を注視しておくべきだ。そして再びその報道価値が益々上がるにつれて、それを受けて株式市場が示す反応に注意しなければならない。ちょうど2007年〜2008年のように、破産と救済措置、そしておそらくは非常にワイルドな株価変動の日々が帰ってくる可能性がある。しかしながら、たとえ世界の金融システムに圧力がかかるとしても、私自身はそれが2008年より悪化するという話には疑いを持っている。

そしてまた、こうも考えるのだ。“もし政治家達が使ったお金によって不朽の名声を与えられる(のではなく)巧みな財政バランスや支出の抑制によって褒め称えられていたなら…”と。


 



訳文ここまで
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September 18, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント9/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年9月19日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】
 来週のコラムは月イチのお休みとさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫

        あなたは9月1日から16日までの日蝕期のエネルギーを十分味わったろうか?

        8月30日〜9月22日までの水星逆行サイクルのエネルギーはどうだろう?

   あるいは9月11日〜18日の冥王星〜天王星への金星トランスレーションは?


        ここ2週間で、この "嘆かわしい*" ジオコズミック・サインのエネルギーを十分に味わったのは誰か? それはヒラリー・クリントンだ。たった1ヶ月前には7ポイント以上のリードを保っていたクリントン夫人は、最近いくつもの世論調査でドナルド・トランプの後塵を拝した。全体ではリアルクリア・ポリティクス(RCP)の調査でいまだに1.1%上回ってはいる。だが、いかにして状況が変わったのか ー それは、これらのジオコズミック・サインの性質を考えればそう驚くことでもない。
* 嘆かわしい(極めてひどい,あさましい):原文 "deplorable" クリントン氏がトランプ氏の支持者達をこの言葉を使って非難し話題となった

        まず、8月30日に水星が逆行に転じた。これは政治の世界でしばしば候補者の支持率が逆転する時間帯のようだ。たとえば2008年9月にはジョン・マケインの支持率反転と関連した。また2012年の予備選ではハーマン・ケインが首位から滑り落ちた件とも関連している。

        月蝕  ― 魚座の満月 ― は、アストロロジャーによって常に「狂気の時」と考えられている。今回も例外ではなく、また9月11日〜18日に金星が冥王星にスクエア、天王星にオポジションを形成することによってその力が誇張された。天王星が関わる時、どんな事も完全に「ノーマル」とはならない。魚座の月蝕と水星逆行をプラスすれば、あら不思議! 党利に沿って大統領然とした態度を取るドナルド・トランプを見かけたと思えば、肺炎を病むヒラリー・クリントンは「ドナルド・トランプの支持者はその半数が "嘆かわしい" 人々だ」とののしる ― そしてトランプの支持者はその侮辱を進んで利用する。まぁ、ほれぼれするほど嘆かわしい! 水星逆行、そしてTスクエアの一部として脚光を浴びる天王星によって、全てが逆噴射を起こす。目に見えるとおりの物事など何も無い。

        この宇宙のトリックスターにやられてクラクラしたのはヒラリーばかりではなかった。金融市場も気まぐれだった。たとえばダウ工業平均だ。9月9日金曜に394ポイント下落した後、9月12日月曜には239ポイント騰がった。ところが火曜には258ポイント下落している。いや、待ってくれ… 金曜に再び88ポイント下がる前に木曜は177ポイント騰がっている。トリックスター水星はまるで鳥のミチバシリのようだ。最初に右へ行ったかと思えばすぐ左へ行く。ある日急騰したかと思うと翌日には急落する。どっちへ行った?これからどっちへ行くつもりだ? 誰もそれを知らないように見える。だがこれが水星逆行、魚座の月蝕、それに冥王星と天王星にTスクエアを形成する金星の在りようなのだ。カイロドクターには良い週だったろう。

        先週は数週間ぶりの安値に沈んだ原油や貴金属にも決して良い週とは言えなかった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        ここで良いニュースに触れるなら、これら狂気じみた宇宙力学はオーブ外に去ろうとしている。土星は9月10日に海王星に対する3回目にして最後のウェイニングスクエアを完了した。2週間にわたる日蝕期は9月16に終わった。天王星・冥王星に対する金星トランスレーションは9月18日に終わる。水星は9月22日に逆行運動を終える。

        さらに、多くの惑星が新たな星座宮に移行する。木星は13ヶ月にわたる天秤座の旅を9月9日に開始した。太陽も9月22日、木星に続いて1ヶ月間天秤座を運行し始める。これは水星順行と同じ日だ。金星は自ら支配する天秤座を離れ、9月23日から蠍座の旅を開始する。火星は9月27日に射手座を離れてイグザルテーションとなる山羊座に移り、米国大統領選の翌日まで6週間の旅に出発する。全てが変わりつつあり、人々のふるまいもまた変化していく。

        今週、FRBは9月21日水曜に予定されているミーティングで重要な決定を行うだろう。この日は水星逆行最後の日であり、太陽が乙女座に在泊する最終日でもある。そして双子座の月、すなわち金融市場、特に金利関連の市場にとってボラタイルな配置が強調される日だ。また天秤座初期度数に在泊する木星は、FRB設立図の山羊座太陽・蟹座冥王星オポジションにTスクエアを形成する。通常はこのような木星運行の下でFRBの立ち位置はより緩和的になる。もしそうなれば、株式市場と貴金属市場はそれを囃すだろう。

        もう一つ頭に入れておきたいのは『フォーキャスト2016』で指摘したように、天秤座の金星がしばしば銀の重要な安値に関連することだ。山羊座の火星は多くの場合、射手座に在泊する時よりも金にとっては強気だ。FRBが短期金利の引き上げを発表するだろうとの見通しを受けて、誰もが金属は期待薄だと見ている。だが宇宙においては、少しばかり事情が異なっている。

全てが流動的であり、流動的な時は投資家マインドも変化する。物事は皆がこうあるべきだと考えるとおりには動かない。今にも新たな語り口が提示されようとしている。今週は非常に注意深く、臨機応変であるべき時だ。ここ2週間の様相を基盤とした観点にこだわり続けてよい時ではない。

        ファイナンシャル・アストロロジャーにとっての要点を挙げるなら、これは多くの新しいコズミック・サイクルが始まる時だ。だから金融、経済、金融政策において新しい方向性が生まれても驚くにはあたらない。また政治の世界でも、重要な振り子のシフトがスタートしたとしても驚いてはいけない。それはちょうど霧が晴れ始め、私達を取り巻くシュールな世界がもう一度現実と入れ替わっていくようなものだ。おそらく金融市場は再び売買シグナルと歩調を合わせ始めるだろう。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

September 11, 2016

レイモンド・メリマン 週間コメント9/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年9月12日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “FRBによる驚くべきスピーチを受けて市場は7月以来最もボラタイルな1日と化した… いまだにFRBが9月の利上げを断行するだろうと考える人々は林檎をもう一囓りしつつある”

― CNBC.com 2016年9月9日金曜


        市場のクラッシュが始まっているのだろうか? あるいはこれもまた水星逆行のなせる技で、このトリックスターが演出するフェイクアウトなのか?

        またぞろ何処かで見た光景だ。先月、保養地ジャクソンホールの会合で幾人かのFRB当局者が金利引き上げへのラッパを吹き始めた。株式市場は差し迫った金利引き上げ論議に反応し、8月末に急落した。それから1週間後、8月の雇用統計が発表されたが内容は失望させるものだった。市場は実際、前週(9月2日金曜)に出された良くない数字を囃した。何故ならそれは、FRBが結局は9月の引き上げを行わないという観測を強めるものだったからだ。少なくとも私達はそう思った。しかしながら、水星が逆行に転じ、その後日蝕が起きて土星・海王星スクエアに強力なミュータブルTスクエアを形成した8月31日と9月1日以来、物事は以前見えた通りではなくなっている。

        それから1週間を経て、一部のFRB当局者が再びマイクのボリュームを上げながら喫緊の金利引き上げを主張し、長期の遅延は米国中央銀行の信頼性を損なうと警告した。その新たな警告によって株式市場は再び売られ、下げ幅は8月末を超えた。9月9日金曜、ダウ工業平均(DJIA)は400ポイント近く下げて、ここ2ヶ月間の最低水準に落ち込んだ(18,085)。それは伝染性を持っていた。次回FOMCが予定される9月21日にも0.25%の利上げがあるのではないかとの怖れが拡がり、世界の株式市場も米国を追うように売られた。1/4%はそう大した数字でもないようだが、以前12月にFRBがここ数年来で初めて実際にFFレートを1/4%上げた時に起きたことを皆さんは覚えておられるだろう。それは非常に急激な株価の下落(DJIAで15%以上)を呼び、これが2月初頭まで続いたのだ。

        ここで自らにこう問わねばならない。『果たしてFRBは、米国大統領選までゆうに続く可能性を持つ市場の下落を起こしたいのか?』『何人かの当局者が皆を信じさせようと繰り出す甘言の通りに、市場へのリスク無しに金利を上げられるとFRBは本当に考えているのか?』 ここで以前私達が、海王星を含むハードアスペクトがあまりにも多くひしめきあうこの期間について言ったことを思い出して欲しい。『あなたが読むもの、聞く事、見るもの、全てを信じるな』だ。

これと似たような市場パニックが2008年に起きているが、当時はそれが大統領選に立候補していたバラク・オバマにとって良いニュースとなった。今回はそれがドナルド・トランプにとってラッキーな要素となる。2008年の大統領選を控えた9月当時の急落と2016年選挙前となる9月のそれとのジオコズミックな類似性は、ファイナンシャル・アストロロジャーにとって注目に値するものだ。当時も現在と同様に、水星が逆行していた。当時も現在も、土星がミュータブル・サイン(当時は乙女座、現在は射手座)の第2ディーカンに在泊していた。そして当時も今も、土星がそれ以遠の軌道を持つ惑星とのハードアスペクトに非常に近いところに在る(当時は天王星とのオポジションに向かっており、現在は海王星とのウェイニングスクエアの終焉を迎える)。市場はパニックに陥るのだろうか? 当然だ。特にFRBが金利をこの時点で上げるなら、そうなる。

        FRBによる金利引き上げの見通しは、先週、他の市場にも影響を与えた。高い金利は高い米ドルと商品価格の下落を意味する。金と銀は9月7日水曜に向かって見事な反騰を見せていた。原油の反騰も木曜まで続いていた。だが木曜と金曜に再びFRBのタカ派が飛来して、高い金利を支持する持論を展開しを始めると、全てが踵を返し下降した。パニックへの恐怖心が形を取り始めていることを皆さんも感じるだろう。結局のところ、金曜(9月9日)は土星・海王星スクエアの最終形成の前日だったのだ。あからさまな恐怖の感覚(現実ではなく)を象徴するにあたり、これ以上に完璧な惑星コンビネーションは存在するだろうか? 私が知る限りそれは無い。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        もちろん、ファイナンシャル・アストロロジャーとして私達は、FRB当局者達によるこれら怖ろしげな警告は水星逆行中に出されたことをよく知っている。また、この週末すなわち9月10日〜11日が水星逆行サイクルの中間部に位置し、そしてこの中間部が、過去3年にわたり目撃してきたように、しばしば株式市場の急落の時となることに気付いてもいる。こうして現在、私達はこれら「トリックスター水星の特技」が披露される期間のただ中に在るということだ。

私達は常々、水星逆行期に下された決定(もしくは暗黙の意思表示)に対して懐疑的な見方をする。通常こうした決定への過程においては、的確な材料を元に導き出した正しい行動を取る前に、もっと多くの情報 ― より多くのデータ ― を必要とする。水星逆行下(8月30日〜9月22日)で起こされた行動は未成熟であり、だからこそ賢いとは言えないものになりやすい。この時期は議論するための時であり、事実とそれに基づく情報を収集するための時だ。この時期は、予期せぬ結果を招くような一連の行動とそれに対する反動を予期し、準備してかからない限り、普通なら重大な決断を下して良い時ではない。今決める事は、今後まもなく より的を射た情報が得られた時に再び検討しなければならない可能性を持つ。もちろん、水星逆行自体は、それのみで約束事の成立を妨げるような致命的な問題だと考えるべきではない。 それでも最良の結果を得ようとするなら、この時期は多くの場合、忍耐と優れた識別力を必要とする。

        現在は他にも重要なジオコズミック・サインが展開中だ。たとえば、木星が9月9日から13ヶ月にわたる天秤座の旅を開始した。ほとんどのアストロロジャーは、これを宇宙からのポジティブなメッセージだと考えるだろう。何故なら木星は正義に関心があり、天秤座はバランスと公正さを司る星座宮だからだ。また木星は機会と成長の惑星で天秤座はパートナーや同盟の星座宮だとも考えられている。したがって、特に貿易(木星)に関する問題を扱うにあたり、新たな合意に達するには調和的だ。土星・海王星スクエアが終わるのとほとんど時を同じくして木星が天秤座入りすることは、恐ろしい時期の終わりと同時に、新しく理に適い計算された思考の時期の始まりのように見えるかもしれない。土星と海王星のハードアスペクトはヘヴィであり、不確実な未来への恐怖として感じられる傾向がある。だが天秤座の木星は、まるで大いなる楽しみが約束されたパーティへの招待状のように見えるかもしれない。そこでは新たに沢山の魅力的な人々に出逢う機会があるのだ。

とはいえ、集合体が創り出す雰囲気の変化は一夜にしては起こらない。暗雲をもたらす土星と海王星が今週から離れ始めたとしても、私達にはまだ9月11日〜18日、金星による天王星・冥王星とのTスクエアとの出会いがある。これは、先週市場の急落を起こしたFRB当局者による不吉な発表を考えれば理に適っている。金星と冥王星は負債、税金、金利、そして通貨価値との非常に高い親和性を持っているからだ。つまり、金利引き上げの脅威とそれが引き起こすかもしれない急激な通貨の価格変動だ(米ドルは強くなり貴金属と外国通貨は弱くなる)。しかし、水星逆行下でしかも大統領選まで2ヶ月を切ったこの時点で、本当にそれが起きるだろうか? 私はそうは思わない。だが浮上した脅威 ― 怖れ ― は、今週の大半を覆う可能性はある。さらに、9月13日には太陽が火星にスクエアを形成する。これは国家間に醸成される闘争的な雰囲気 ― 戦争の危機さえも ― 示唆するものだ。

したがって、もっと穏やかでより合意の余地のある年を前にしてその準備段階に入ったからといって、それが大いなる祝福のファンファーレと共に始まるようには見えない。まだだ。だがそれはやって来る。これについては9月24日のウェビナー、及び今週発行予定のMMAサイクルズ・リポート月報(講読版)で論じるつもりだ。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0)