新月(満月)の星読み

December 02, 2017

●12/4の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
今週のメリマン・コラムはやはりお休みになりました。メリマンさんからは別原稿(『フォーキャスト2018』の抜粋)が送られてきたのですが、諸般の事情で休載とさせていただきます。m(_"_)m


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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで12月4日01:06前後、北海道周辺で01:12前後、関西方面は0:47頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で0:16前後に双子座11°40'で満月となります。


今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 双子座11°~12° + 太陽 射手座11°~12°】
  "A new path of realism in experience" +
  "The lamp of physical enlightenment in the left temple"

『経験の中に見出される現実主義の新しい道』+
 『左の寺院に灯る現実的悟りのランプ』

  "A topsy saucily asserting herself" +
  "A flag that turns into an eagle that crows"

『生意気なほど断固とした主張をする黒人奴隷の少女』+
  『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~12/17】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★相手を生かす「情」と逆に蝕んでいく「情」の違いを知る必要
→★個人的感情を通した観点と現実をありのままに見る観点の相違に気付く
→★「強者」と「弱者」という区別に潜在する思い込みの弊害
→★他者がめったに歩まない道をあえて選ぶ(選んだ)ことの確認と決意
→★ゴールを目指す途上でいったん体への負担を量りバランスを正す必要
→★いまだに掴みきれない自分にとっての「真実の存在」をただ信頼していく
→★感情の嵐が明瞭な思考を妨げる危険、早急な決断に注意
→★ただナイーブに怒っても泣いてみても破れない「現実の壁」を見る
→★「壁」の存在とそれを必要としてきた自我との関係に新しい光を当てる
→★ぬくもり、優しさ、勇気、こころを打つ生き方などに触れて力を得る
→★進む方向や見える現実が突然変わる、または変わりそうな予感
→★「事実」「ファクト」と呼ばれるものが「信仰」に近い存在物だと知る
→★抑えてきたものが突然動き出す危険性とそれがもたらす結果に注意
→★断固として護りたい何かをめぐる、勝つか負けるかしかない衝突
→★誇れる物事、または戦うべき相手を見つけて活性化する心理
→★自分自身の人生を自ら引き受けるために発する言葉と行動の力
→★法外な要求や無礼な言いがかりに冷徹に耳を傾け、断固防衛する
→★先入観や偏見を捨て公平であることの難しさ
           そしてそれを認めた上で柔軟に行動する必要性
→★窮鼠猫を噛む…的な出来事(誰が窮鼠で誰が猫か?)
→★あれこれ考えるより生来の「体に備わった智恵」を信じて従う
→★自ら創り上げた不可視のバリヤーを突破していく力を得る・・・→


エネルギーのポイント新月『変化しつつある視座の再吟味』
            ↓
            満月自分が選んだ現実への直面と視座のテスト』 


171204FM


★この時期、ちょっと気になる惑星アスペクトすこし★

※正確なアスペクトの前後数日も影響範囲内に入る

満月と海王星のTスクエア、木星とクインカンクス
月・海王星から火星にクァドリフォーム形成、
 火星はエケクルスとオポジション

  • 何か抗えない強い力が向かってくるという予感に基づく行動
  • 重要な岐路を前に闘うか折れて妥協するかの選択
  • …水星が逆行なのでなるべく拙速な決断は避け、粘り強い交渉を。
    ただし、準備が十分整っていて、避けられない事情の場合は安全弁をよく確認した上で慎重に立ち向かう
  • 考えられないような力を出せる場合もあるが、自己過信や傲慢さが出やすい時でもあるので注意

天王星・ジュノー・オルクスのクァドリフォーム
  • 以前の行いに対する厳しい審判
  • 自己犠牲を払う(スケープゴートのケースも)
  • 不可視のカルマの働きに気付く

12月3日:16:35 射手座29°台~水星逆行

    13日:逆行中日 射手座21°台
    23日:順行 射手座13°台~

  • このところ続いているアスペクトとして、今年の冬至に起きる太陽・土星山羊座入りを控え、射手座終盤度数に来ている土星とTNOイクシオン(善はすべからく悪をはらみ、悪はすべからく善をはらむ)、ケンタウルス族のフォルス(突然噴出する因と果)のコンジャンクションがある。そして今回は水星がその位置から逆行に転じる。

    山羊座の支配星は土星。なので土星は今後その影響力を強めていく。蠍座の木星の影響もあって、様々な不祥事や隠匿されていた物事が明るみに出て来ているけれど、それも原動力のひとつとなって、来年は一層「クリーンな社会」「安全な社会」等を声高なスローガンに、グレイなものを許さないタイトな雰囲気が創られていくかも。そしておそらくそこからは、ヘタをするとクリーンな表皮の下に今まで無かったような何か新種のダークな流れが生まれてくる可能性も...(数年をかけて)。

    冬至から始まる山羊座の土星については『フォーキャスト2018』でメリマンさんが米国社会を例に挙げて詳説しているけれど、日本もまた今後1~3年の内に厳しい選択(覚醒)を迫られるのではないかと思う。ともするとリジッドになっていこうとする流れの中で、西欧社会の正義とはまた異なる日本独自の世界観や哲学を生み出すことは出来るかな? たとえば失われつつあるその優しさと厳しさ、清々しいまでの緩さと途轍もないアナーキーさ。そして不可思議な可笑しみと哀しさと。死さえも友とする主語の無い生命観。そんな精神を再創造し、変容していく地球社会と折り合いをつけていけるのかな? これからの数年、流動するわたし達の精神を映しながら、星達はそんな問いかけをしてくるようにも感じられる。

    日本の戦後始原図(主権回復)はMCに海王星を抱く。海王星ほど使いこなすのが難しい惑星は無いかもしれない。最善の顕れ(美)と最悪の顕現(虚)の落差には凄まじい開きがあり、しかもその境界は曖昧で、人間存在が抱く矛盾の大ボス格。その美のあやしさは霊としての最後の関門とも言われる。そのMCの海王星に今、冥王星がスクエアを形成しつつある(ジャストは来年)。そして土星は現在、戦後始原図の月とオポジションを形成している。始原図の月は「新しい始まり、慣れない旅が始まる兆し」の度数(これは当時の日本が被占領国から主権民主国家として新しい試行錯誤の旅を始めたことに合致している)。 オポジションは満月と同じように、関わり合う惑星同士が創るエネルギーのピーク。だから土星が山羊座入りすると共に、これまでの旅は折返し地点を回りこみ、少しずつ古いアイデンティティを失いながら、次のゴール/出発点へと向かい始める。まだ見えない新しい時代が近付いてくる予感を胸に、移ろいゆく準備をしながら。自分が何者かを掴み、そのアイデンティティを消費しながら...まだ形にもならない新たなアイデンティティの兆しを求めて。たぶんそこには過ぎ越していくべき集合意識の危機が待っている。

      そんな下地を考えると、今回の水星逆行が山羊座入り寸前の土星とコンジャンクトしてから後ずさりする…というのは、集合的に大きな意味を持つかもしれない。この逆行運動によって水星は銀河中心を3回通ることになる。銀河中心とは、わたし達集合体の深み —「コア」を映すものと言われる。たとえば冥王星がうっそりと銀河中心を渡っていったのは、2006年〜2007年終盤にかけてのこと。あの頃、リーマンショックを筆頭に世の中には様々なことが起きたけれど。それと呼応するように、わたし達の精神のどこか深いところで... 何かが溶解し壊れていったのかもしれない。ゆっくりと。染み渡るように。冥王星は個人レベルでは無意識層を映すものだから。

    そして、ケンタウルス族のフォルス。アストロロジャー、E.フランシスはこのフォルスをひと言で表現するなら「アクセラレータ」だと言う。フォルスが刺激されるとき、それまで圧縮され抑圧されてきたものが一斉に噴火し大きなエネルギーを放出すると。そしてそれは解放されたらもう元には戻らない。カタルシスのようなもの。だから、そこに土星がコンジャンクトしたら... バネをぐっと縮めるようなもの。抑圧され、隠されてきたものを噴き出させるために。満月のとき、土星はフォルスにオーブ約3分。ほとんど正確なコンジャンクト。逆行に転じた水星は12月6日〜7日に土星とフォルスにコンジャンクト。そして10日〜11日にはアナーキーなKBOイクシオン(人間はタガさえ外せば善悪どんなことだって出来る)とコンジャンクト。そして23日に順行に転じる水星は、2018年1月上旬にイクシオン、銀河中心、フォルスを通り、山羊座へと入っていく。さぁ、思考とコミュニケーションを司る水星は、この、わたし達のコアに蓄積し土星に踏み固められた様々な想いの澱やそこから噴き上がるガスを、どんなふうに知ることになるだろう? どのように受け止めるだろう?

            と、そんなわけで。個人レベルでも、いつも書くような通常の水星逆行の注意点の他に、もう一度自分が体験してきた人生をふり返ってみる機会があるかもしれない。世界観や人生観の中で曖昧にぶれている部分に気付いたり、どう生きたいのかを再確認したり、あるいは何か大事なことやものに再会したり、ふと思い出してみたり、あっと気付いたり...。ささやかであったとしても「何か」をきっかけとして、ふと。超感覚的に。人生の道筋を(微)調整する。山羊座土星時代に向けて。....もしかしたら、そんなチャンスに恵まれるひとがいるかもしれない...。
  

12月1日~3日:火星・天王星(パラス)オポジション
          木星・海王星トライン

  • 苛立ち、衝突、攻撃性の危険、事故、火災など人災・天災に注意
  • 良かれと思ったことの悪化、支配権争い、フラストレーションの暴発
  • スピード感や闘争本能の解放を求める意識と熱意
  • 見たくないものからの逃避傾向(我関せず)
  • 人間性の美しさ、優しさ、勇気、自己犠牲への感動
  • 感じやすさ、涙もろさ、雰囲気に対して敏感になる
     
12月9日:土星とのセクスタイルを経て火星が蠍座入り(力を増す火星)
  • 狙った物事を徹底的に追求し遂行する(力を求めてどこまでも!)
  • 深く潜行する闘争本能と力の増大への希求
    (「力」の定義はひとにより「愛」「知識」「お金」「権力」「霊力」などなど無限に異なる)
  • 諦めたらそこで終わりだよ...というこころの声
      

12月14日〜17日:太陽がエリス、天王星にトライン
  • 本能的なものを肯定する、またはその開花
  • ミッション・コンプリート!
  • 余計なもの、役立たない考えを捨てて脱皮しようという促し
  • 力や勝利のイメージに駆られて動く、自分を世界に向けて宣言する
    思いのままに気持ち良く突っ走りたい気持ち(心身共に思いがけない衝突に注意)
  • 自分と相手のニーズのバランスを適切にとることによる成功

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12月18日:銀河中心付近で新月!
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★12月満月のサビアン・シンボル★


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今回も、数年前に書いたシンボル解説を今回の満月に合わせて手直ししたものを載せます。


        では早速最初のサビアン・シンボルから。まず月と太陽が取っていく基盤のエネルギー、双子座11°「経験の中に見出される現実主義の新たな道」と射手座11°「左の寺院に灯る現実的悟りのランプ」 の組み合わせについて、B・ボヴィは 『いつもの日常の中で半ばボーッとしながらいつもの部屋を歩いていたら、いきなりテーブルの角に足をぶつけ、あまりの痛さに「アッ」と叫ぶ。その叫び声と共に何かが喉を通り抜け、ひとは自分が今置かれている肉体と物質の総合的な現実に気付く』 という感じの説明をしています。これは意訳すれば、自分の肉体そのものが紛れもない自分の現実そのものだということにあらためて気付く...と言っていいかもしれません。

ともすると、まるで 「今」 が永遠に続いていくような錯覚を起こして半分眠ってしまいがちなわたし達。 あるいは、何かが起きる前から 「今」 を失うのではないかと怖れたりするわたし達。 また、「現実なんて幻影に過ぎない…」なんて、哲学的 or スピリチュアルな概念で何かを納得しようとするわたし達。 きっと、刻々と変化して留まるところを知らない赤裸々なエネルギーから見れば、そのどれもが「思考の寝ぼけ」なのかもしれません。ごく当たり前の日常。感じたことは即アタマでことばに変換され、ひととき意識されては次へと移ろっていく。では、「わたし」はアタマの中に存在するんだろうか? 体はモビルスーツのようなもの? 操縦し、手入れをし、鏡に映し、見たり見せたりするもの? そういえば、脳科学の見地からすると「わたし」という感覚さえも脳が創り出す機能でしかないそうですが...。


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        ところで…太陽が位置するシンボル「左の寺院」って何でしょう? 左が左脳なら、それは演繹的な思考や分析能力、また言語によるコミュニケーション・スキルにも関わります。けれど 「左の道」 と言うときは、右の「正道」に反する方向、または邪道、不謹慎な道、一般のひとが歩かないような隠された道を指します。また政治の世界で「左」と言えば — 基本的には — 国を統御していくための取り組みとして、保守派やリバタリアン(右派)に対する社会主義または共産主義勢力(左派)を意味します(かなり大ざっぱ)。 また「左」は女性性、受容能力、直観力を指す場合もあります。 では寺院は?  

      サビアン・シンボルの創始者マーク・エドモンド・ジョーンズ、そしてその体系に手を入れて独自のコスモスを構築したデーン・ルージャーは、共に神智学徒でした。その神智学の流れをくむアグニ・ヨガでは、肉体を持たないグルのことばとして 『ハートは内的な寺院である』 と教えられています。 「Heart」とは、Soul/魂に繋がる道、「こころ」。 そして、ハート=心臓は自分から見て(通常は)左側に存在します。 うーん・・。ならばハートに灯る現実的な悟りって…… 思考を研ぎ澄まし、曇りなく覚醒した状態を通して "物質的な現実" ="体ごと捉える現実" に触れ、それを深く感じ取り、こころの眼を常に新しくしていくことなのかもしれません。その「火」は今この瞬間も「わたし」という存在全体を照らし、地球と宇宙が奏でる不思議を照らしています。いったいここは何処なのか? わたしは何故「ここ」にいるのか? 同じわたしの体なのに、鼻は「ここ」だけど足の先は「あそこ」と感じるのは何故? この空間認識はいったい何だろう?....なんて。ごく当たり前の日常の一瞬一瞬の隙間に、子供のころに感じたどうしても解けない不可思議の謎が、今もそのまま残っています。でも、わたし達は毎日忙しい。そんなことをのんびり考えてるヒマなんてない。それに、いつもいつもクリアな状態ではいられません。平穏な日常がいつまでも続くという心地良い認識の中であれこれと外界に反応し、眠っていたほうがラクなときだってあります。


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  それでも、ランプはいつもハートの内部で燃えています。そこには小さな炎がチラチラと揺れています。「わたし」という感覚と、精神と、魂を貫いて存在する、ことばに表せないコアな部分だから…。 そして、思考の手が届かない一瞬の経験が起こります。それは「痛いっ!」かもしれないし、「嬉しいっ!」かもしれません。もしかしたら、ゆっくりと体中にぬくもりが伝わるような、温かな涙かもしれません。そんなとき、わたし達のハートの火は激しく、またはゆるやかに、大きく収縮し、そして拡がっていきます。

存在全体で何かを感じ取るとき。体全体で何かを掴み取るとき。そのとき、わたし達は瞬時に目を覚まし、意識しようとしまいと、小さな選択をします。 これでいいのか?違うのか? 白なのか?黒なのか? それともどちらでもない何かか? Yesか?Noか? どこに行くのか? あるいは「あぁ、そうだったのか!あのときはわからなかった。でも今ならわかる気がする。そうだったんだね....」それは目覚めたハートによる新しい現実の認識です。そして、ハートから喉へ。わたし達は、そのささやかな選択をことばに翻訳し、自分に向かってクリアに宣言し、新たな「現実」とコミュニケートしていきます。 

私の左側に存在するハートは、あなたから見れば右側。本来の「現実」には右も左もない。右は左を含み、左は右と共に働いてる。「ハート」はそんな場所にこそ存在する。。でもココは残念ながら二元の世界です。右があって左がある。上があって下がある。だから、わたし達は選択します。自分が行くべき新しい道を求めて。 だって、現実に歩き出すには一度体の均衡を崩し、どちらかの足を前に出さなければいけないもの。『No Time To Lose, I'll Find My Path...』。でも、こころの何処かではきっとわかっているんです。その道は、実は本当の 「ど真ん中」 を 目指しているんだって…。


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       さて、わたし達は何かに促されて(どつかれて?)余計なものをいったんハラリとそぎ落とし、歩き出します。だけどそれにはちょっとしたエネルギーが必要です。そして、胸を張れるだけの自信も。ここで月は双子座12° 「生意気なほど断固とした自己主張をする黒人奴隷の少女」のエネルギーをとっていきます 。 原文の "topsy" は、1852年に出版されたストウ夫人の有名な小説 『アンクル・トムの小屋』 に出て来る黒人少女の名前から来ています。 この物語は、どんなに虐げられてもひたすら自分の良心に従って生きた "トム" という黒人奴隷を中心とした長編小説です。またこの小説は、当時の奴隷解放論議を燃え上がらせ、南北戦争への引き金となったとも言われています。 宗教的理想と良心的な生き方を問う "ことばの力" は、当時多くの人々のこころを深く動かしたのでしょう(当然ながら、そんな影響力に脅かされた奴隷制度維持派の人々からは強烈な批判を受けたそうですが...)。 

この物語の1キャラクターである 「トプシー」は、虐待を受けてきたこころの傷と根強い不信感を抱え、嘘をついたり物を盗ったり、主人の側からは非常に反抗的と見られるような少女でした。 『お前は元々どこの者だ?』 と聞かれ、『わたしはどこの者でもありません。ひとりで大きくなったんです』 と答えたトプシー。 当時の雰囲気は現代日本の片隅に住むわたしの想像を超えるけど、きっと彼女を "買った" 主人はその返答に 『なんて生意気な!奴隷の分際で…』 と目を剥いて怒ったことでしょう。 おそらく当時はそれがごく一般的な米国白人社会の反応だったのだろうし、それを今の観点から安易に悪と決めつけることは出来ないと思います。わたし達が今抱いている観念もまた、時代の奴隷かもしれないのだから。 


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        このトプシーの言動は命がけの挑戦にも見えるけれど、アンクル・トムのような信念に裏付けられた行動ではなかったようです。英語で "topsy-turvy" と言えば、滅茶苦茶になること、上下逆さまなこと、大混乱状態を意味します。このことばの語源ははるか中世まで遡り、"terv"という単語に行き着きます。"terv" には落ちる、投げ捨てられる、打ち倒されるなどの意味がありました。なのでトップ=頂上から谷底に落ちて滅茶苦茶…きっとそんなニュアンスがあるのかもしれません。。 彼女の名前、トプシーは頂上を思い起こさせます。胸を張って、「わたしの中ではわたしがトップよ!」と態度で示す少女。けれどそのハートは、どれほど痛みを感じていたことでしょう。トプシーの傷付いたこころは物語の中では救われています。とはいえ、幼い頃から奴隷として虐待されてきた彼女を単に「自分を主張する勇気ある少女」と見てしまうとすれば、それは今の時代を生きるわたし達の浅さかもしれません。彼女の中には感情的に溜まりに溜まった澱、怒りの瘡蓋のようなものが堆積していたはずです。

        こうして一世を風靡した物語 『アンクル・トムの小屋』 ですが、1960年代の米国で公民権運動が起きてからというもの、ブラック・アメリカンにとっての 「アンクル・トム」 という名は、奴隷解放の象徴から「白人に媚びを売る卑屈な黒人」を表す侮蔑のことばとなってしまったそうです。何故なら、トムは立ち上がらなかったから。こぶしを挙げて闘わなかったから。 白人達に従順なまま殺されていったから…。


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        米国で公民権法が成立し、法的な人種差別が終わった1960年代半ばは、天王星・冥王星コンジャンクションの時代でした。 そして今、天王星・冥王星スクエアが終わり、そのエネルギーが現実となって孵化する時期が始まり、世界は目に見えて緊迫感を増しています。今年8月の日蝕がダイレクトにネイタルチャートに触れたのは、メリマン・コラムでも再三指摘されてきた米国とトランプ大統領ですが、他に北朝鮮とドイツ、そして日本(月のサウスノード)もそのひとつでした。『アンクル・トム』 の物語が内包していた問題 ー 人種差別、宗教的善悪二元論 ー はとても根深く、今後、「差別」という命題は人種だけでなく、国籍、性別、貧富や階層、風貌などあらゆる問題を内包しながら世界中を "topsy-turvy" にするほどの潜在力を秘めているのではないかと思います。そこには長い時を経てひととひと、集合体と集合体相互に醸成されてきた強い不信感が存在しているように見えます。 そして社会に根強い不信感が存在するとき、対立する者の間に建設的な対話が生まれることは殆ど不可能です。「敵」や「悪」と見なした相手を誹謗しながら差別反対を叫ぶ人々が力を握ったとき、差別は無くなるでしょうか? 

そしてもちろん、わたし達個人と個人の間にも同じことが言えます。トプシーは全ての力を握った雇い主に対して傲然と自分の言い分を貫きます。不信と不信のぶつかりあい。正しさと正しさの闘争。傷付いたこころと、脅かされたこころのせめぎ合い。そこには常に、暴力の種子が存在します。それでも、わたし達人間にはときに闘わなくてはならない場面があります。もし、何か護るべきものをもっているのなら。


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        この時、太陽は「高らかに鳴く鷲に姿を変える旗」 のエネルギーを放射します。「旗」 は国家、組織、またはグループの存在や理念を示す静的な象徴です。また、暗黙の内に何かを誰かに伝えるためにも使われます。それが生命を得て高らかに鳴く鷲に変わるということは、無言のシンボリックな主張が、能動的な宣言、または大声の自己主張に変わるということです。 鷲はプライド、捕食者、強さの象徴。 また米国を象徴する鳥でもあることから、このシンボルは米国旗が生命を吹き込まれて白頭鷲に変化し、誇り高く、あるいは尊大さを示しつつ声をあげるというイメージなのかもしれません。発することばには力がこもり、コミュニケーションは影響力を持ち始めます。そこには光と影の両方が宿っています。


        鷲が高々と声をあげて鳴く…"an eagle crows"。 この "crow" には自慢する、得意になる、勝ち誇る、大言壮語する…なんて意味もあるそうです。わたし達が鷲のように声を上げるとき、それはもしかしたら、単に無邪気な自慢かもしれません。あるいは強い立場に立った上でのごり押しの要求かもしれません。または高邁な理想や素晴らしい救済計画のアジテーションかもしれないし、もしかしたらすでに傷だらけのこころを隠し、傲然とふるまっているだけかもしれません。けどその姿には 「我が想いこそが世界の全て」 なんて、一種の万能感さえ漂って見える可能性があります。そしてそんな自分を見つめている誰かの不信に満ちた眼差しは、堂々たる鷲の姿に隠された柔らかいこころには届かないかもしれません。

       … でもそれなら自分が受け入れがたい物事を提示されたとき、いったいどう対処すればいいんだろう? 


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        鷲は強靱な猛禽類です。誇り高い王者の風格があります。でも、けっして不死身じゃありません。 旗は象徴としてのゆるぎない永遠性を持っていたけれど、鷲になった旗は生物になりました。彼は強い能動性と同時に、だからこその弱さもまた持つようになります。彼は傷付き、そして血を流す経験を手に入れるんですね。

何かを選択し、何かを自分のものにしようとするとき、それに向かって手を伸ばし、それは自分の道だと宣言しなければならない局面が人生にはあります。たとえこれまで平穏だった環境を乱すようなことになったとしても。 あちこちから矢が飛んできたとしても。 

双子座・射手座軸の第2ディーカンに入るこのあたりの度数には、経験の中で常に黒白を分けながら選択し、周囲を波立たせ、それによって思考を活性化していくような動きが出てきます。活性化した思考は雄弁にドラマを語り、やがてそのドラマは周囲のこころを巻き込み拡がっていくかもしれません。その雄弁さは、傷付いた自分という現実を見据えた上での、フレキシブルな武器となっていくでしょうか? それとも、ど真ん中に在り続ける問題を覆い尽くす、果てしないドラマへの逃走が始まるのでしょうか?


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       もし周囲との間に不信感が横たわっているとしたら、それを一朝一夕に変えていくのは難しいでしょう。けれど、このエネルギーはたとえ一時期バランスを崩したとしても、進んでいくよう促してきます。わたし達が鷲であれ、鷲に狙われる小動物であれ、あくまで自分がこれと信じた道を行け、とばかりに押してきます。 

なのでこの軸に主要惑星を持つひとは、ひとによっては過去に生じ、そのままずっと解くことのできなかった課題が浮かび上がってくるかもしれません。(水星逆行の促しもあるし...)それは誰かのアイデンティティに関わってくる問題かもしれないし、共依存のような関係をどうすべきかという問題かもしれません。あるいは、過去には気付きもしなかった何かが判明するのかもしれません。そんなときは、もしかしたら後悔の思いに駆られるときもあるでしょう。でも、そのときに選択肢は無かったのです。無かったから、今が在る。そして今、知ることを選択した。じゃ、今から何をするのか、しないのか。 けどいずれにしても、何かが明るみに出るならその方が良い時期だと思います。


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        もし本当に今、信じられる道を行こうとするなら。裸になるのを怖れないこと。 けっして 押し付けず、言いなりにならず、毅然としていること。 自ら創り出したドラマや共同創造した罪悪感に取り込まれないこと。 嘘をつかないこと。ハートを開いて、伝え続けること。 トプシーの傲然と見据える眼の中に宿る哀しみと、鷲の誇らしい姿の影に見え隠れする弱さをきちんと理解しておくこと。そして結果を引き受けること。 

そして。一番大切なものだけを携えてこの二元世界の境界線に立ち、いつもそこから現実を見渡し、あえて黒白二元のシーソーゲームに参加していくこと(もし、「ここ」を自分の生きる場所と決めているのなら)。 その途上でもし援助の手が差し伸べられたなら、こころからの感謝と笑顔で乗ってみる。あるいは、全く新しい世界を探して孤独(孤立ではない)の旅に出る。 

.....それは言うほど簡単じゃないかもしれない。けど少しでもそんな心構えを持てたなら……ちょっぴり世界を変えられるかもしれない。自分の内側に映る荒野が、いつか鷲の舞う雄大な自由の野になっていくかもしれない……。


別に自信なんかなくったって、いい。「わたし」は今、ここに在る。そこから全てが始まる。




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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:43|PermalinkComments(0)

November 18, 2017

○11/18の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  11月18日21:01前後、北海道周辺で 21:07前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:42前後、沖縄周辺では20:33前後に蠍座 26°19’で新月となります。

*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蠍座26°~27°― 発効期:11/18~12/17 】
   "Indians making camp"
『野営するインディアン』

   "A military band on the march"
『行進する軍楽隊』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分に一番フィットする環境、状況、道、帰るべき場所を一心に想う
→★落ち着かない忙しさのさなかにふと感じる「望郷」の想い
→★あらためて自分自身の内面のルーツを探る必要
→★無理を重ねてきた部分がほころび始める危険
→★いまだに慣れない新しい状況に順応/適応していく必要
→★音楽や声のふとした調子に潜む警告、またはヒント
→★心身ともに休息、静寂、静穏、空白を与える必要
→★進行する変化の中で新たな自分の場が「今まで」「今ここ」ではないと知る
→★笑顔の仮面をつけることでそれ以上自分に踏み込まれないよう護る
→★誰かの生き方や考えをそっくり受け入れて反復することの危険
→★自分で選択し受け入れ創り出した「同調圧力」に苦しむ
→★本当のことが言えないためのストレスを解放する必要
→★自分がより大きな何かの一部だという自覚を支柱にして生きる、
   またはふと聞こえる異なる太鼓の調べ
→★個であることを抑えられる環境の中で目の輝きを失わずにいる
→★理屈が通らずとも我が道を行く、というスタンス
→★自分が感知し、捉え、世界と名付けた「現実」を引き受けて生きる意志・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『次局面に向けての現実的な対応』
                    ↓
            今回の新月『変化しつつある視座の再吟味』

171118NM


★11月18日 新月の星模様 すこし★
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日〜数週間発効します。

新月が「蠍座最後の4度数」で起きる
 ・本文参照

新月・SDOセドナ・小惑星セレスティア・スピリット・サマディの
   ミュータブル・グランドスクエア
  水星は逆行前のシャドウ・フェーズ

  土星・イクシオン・小惑星イカルス・ケンタウルスのフォルスが合
  火星と小惑星クルースンが合

 ・全てが移ろいゆくことを胸に、ひとときの静寂の中で自分自身を省みる
 ・壮大な宇宙や長い歴史の流れなど、大きな視点で人類という集合体の行く末に
  思いを馳せる
 ・心身を休め、植物や動物達との触れあいの時を持つ
 ・遠い記憶から来る悲しみの在りかを訪ねる
 ・眠りや夢見の効用
 ・優しさ、純粋さ、ぬくもりに触れてこころがほぐれ癒やされる
 ・家族や親戚との血の絆の確認や再会。またはカルマに直面し癒やす必要

18日~12月初旬

 ・あらゆる種類の事故の危険期
 ・地震などの自然災害にも要注意期

11月19日 21:15頃  火星・冥王星スクエア

 ・フラストレーションの高まり
 ・事件、事故、暴力的な言動に注意
 ・徹底した行動力やバイオレントな物語性にカタルシスを感じる
 ・人間関係や交渉事など、最後の最後までやり抜こうとする意志/衝動
 
11月20日夜 冥王星と小惑星アグニがコンジャンクト
 (アグニは新月時、冥王星と同方向のエネルギーを持つアラウンと合)

 ・アグニは純粋な火的エネルギーを象徴し、善悪や黒白の区別はなく
  触れるものが元々持つ方向性を加速すると考えられる(そこから
  道を往く者にとっては「火の試練」と呼ばれる)
 ・火のエネルギーが無意識の深い欲望を刺激する可能性
  (それをつぶさに見てみるのは悪くないかも)

11月22日夜 海王星順行 魚座11°~

 ・前後は海王星が持つあらゆる側面の力が強まる
 ・何気ない優しさやぬくもりにこころが満たされる
 ・夢、理想、イマジネーション、インスピレーション、音楽
  そしてネガティブな場合は欺瞞、逃避行動、倦怠、依存、犠牲など
 ・感情がとても豊かになる反面、境界が薄くなって心身ともに
  外部(人間の感情エネルギーや環境、雰囲気)の影響を受けやすくなる

11月25日 09:42 土星が銀河中心にコンジャンクト

 ・強力な葛藤のエネルギーが噴出する、あるいは将来実現可能な
  ビジョンを掴み取る(無意識層への促し)

11月27~12月3日 火星とエリス~天王星~パラスがオポジション
 (11月30日〜12月1日は月が通る)

 ・欲望が渦巻く社会の裏面に起きる、支配権を巡る闘争
  (スケールと形を変えて小さなグループや家庭内でも起きる可能性)
 ・公正さを追求する心理 (過度のプライドに注意)

12月1日 19:05頃 火星・天王星オポジション

 ・良かれと思ったことの悪化、支配権争い、フラストレーションの暴発に注意
 ・スピード感を求める意識と熱意(事故には注意)
  スポーツなど健全な闘争本能として出る場合も。ミスや怪我に注意

12月3日 16:35 水星逆行 射手座29°~13°(順行12月23日)
       木星・海王星トライン

 ・前後のストーム・フェーズは意識や思考、感情が乱れやすいので注意
  (ただし素晴らしいインスピレーションやを得る場合も)
  誤解、伝達ミス、事故、約束の遅れやキャンセル、契約事項などに注意
 ・幻想的で壮大な絵画や物語性の輝き。純粋で美しいものへの憧憬
---------------------------------------------------------
12月4日 0:47 双子座の満月!
12月9日火星蠍座入り
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12月18日 銀河中心で射手座の新月!
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12月20日 土星山羊座入居
12月22日 01:28 冬至
        05:48 太陽・土星コンジャンクション山羊座0°台


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        今回の新月記事は、時間の都合もあっていつもより短縮版になると思います。
  m(_"_)m

        ふと気付いたら家の前の木々がいつのまにか紅や黄色に染まり、いち早く枝先から裸になっていました。草木達はもうすっかり冬の準備を整え終わったようです... 。もうここ何年も、いつも今頃の季節は『フォーキャスト』の翻訳 =「時間との勝負」がたけなわになります。なのでゆっくり外に出る機会など殆ど無くなってしまうのですが... それでも今年は格別な感じがします。内容が一段と濃密になっていること(少なくとも自分にはそう感じられます)、それにこのブログでも以前から触れてきた「変化」— 大きなくくりで見る時代の変化、そしてその中で経験するだろう「個としての道の変容」— が、遅い惑星同士の相関サイクルを通して講義するように語られている...それは変わりないのだけど。いつもの噛んで含めるような解説の中に込められた、迸るような「熱」がいつも以上に行間から立ちのぼり、押してくるのを感じます。それをどう訳文に生かして伝えられるのか、「うーん...」と考えてしまったりします。多分その「熱」は、人類の長い歴史の中に周期的に起きる転換点 — ひとつの「勝負時」を予期するひとが、それを広く皆に伝えようとするときのエネルギーなのかもしれません。それが始まるのは、おそらくこの冬至あたりから。少しずつ、じわじわと日常を通して。または何か大きな出来事を通して。いつのまにかそれぞれの肌に、人生に、感じられてくる。そんな予感。 やはり...と思いながらも、身が引き締まる思いです。とはいえ、本当の山場はまだこれから。『フォーキャスト』だけでなく抜粋版の『マンデーン』シリーズを楽しみに待ってくれてるひとも少しずつ増えていると聞いているし、とにかく出来る限り役割を果たそうと思う毎日です。


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        と、前置きはこのくらいにして(^_^;。いわば変革のスタートラインが間際に迫ったようなこの新月。上に挙げた星回りも相変わらず賑やかです。でも、だからこそ。この新月のテーマは、一度立ち止まって静かに自分を省みるような余裕と静寂さを保つことを勧めている。そんな感じがします。

来年は今年よりもっと激しい年になるかもしれません。今怒っているひとは益々怒り、狂っているひとは益々狂う。突き進んでるひとは益々進む(倒れなければ)。そして迷ってるひとは益々迷い、ぼやけてるひとは益々ぼやける。もし軌道修正が必要かも?と常々感じているなら、着手するのは今。 なぜなら、そのままだと今の状態がたぶん、もっと激しくなる...まぁ、ちとオーバーに言ってしまうとそんな感じかな。。 だから今が大事。

怒っていても狂っていても、それが自分の人生の道標に過ぎないと知っているならそれもいいのかもしれません。ただ、いつの間にか気付かぬうちに、選んだはずの道から外れてしまってはいないか? 少なくとも(他の誰でもなく)自分の中できちんと筋が通っているか? 情緒に動かされていないか? あるいは自分で創り上げた壁にガチガチに閉じ込められていないか? 報われないと半ば解っていることから抜けられないでいるんじゃないか? この新月期は、今一度ふり返って、そんなことを問いただしてみる良い機会になりそうです。 


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  戻るも自由、進むも自由。だけど本当は、自由が一番厳しい。それを誰より厳しく教えてくれるのは、射手座の土星かもしれません。これまで射手座を運行してきた土星は、社会的にも個人的にも、わたし達がひとつの確固とした「世界観」を持てるよう、様々な試練を与えてきました。大きな迷い、足許を確かめながらも突き進もうとするこころ、あるいは足許の崩れを見て見ぬふりするこころに冷水を浴びせるような流れをもたらしたりして。そして、わたし達の内外に立ちはだかる壁の高さと大きさをも感じさせてくれたと思います。

もうすぐ山羊座入りする土星は、そこでおそらく仮面を付け替えるでしょう。たとえば、一度選んだ道から逸れることをなかなか許さない。自分に対しても、他者に対しても、今まで以上にリジッドになって責任追及していくような心理。社会は安全のためという名目で規制が厳しくなり、より窮屈になっていくかもしれません。そして2年後、やがて土星が山羊座の冥王星と邂逅したとき、その結果のひとつが明確になってくると思います。良いとか悪いとかじゃなく、ただひたすら、そんな力が集合体の無意識に働いてくるとしたら。。  今、わたし達はささやかに立ち止まって、自分が生きていきたい「場」とは何だったのか、繋がりたいもの、触れたい精神とはどんなものだったかに思いを馳せるべきときなのかもしれません。


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  壮大な自由の中で一直線に進みたいと願う、気ままな「精神の星座宮」射手座で膨らみすぎる自我の知の調整を迫ってきた土星は今、射手座精神の「悪」とされる要素を体現するようなKBOイクシオン(全ての善は悪をはらみ、全ての悪は善をはらむ…神をも怖れぬ懲りない精神とも言える)、やり過ぎ・飛びすぎ・膨らみすぎを戒める小惑星イカルス、そしてE.フランシス曰く「真夏の日中にコーラ瓶を振っていきなり栓を抜いたような」効果、つまり小さな要因が積み重なっていきなり爆発するような力を持つケンタウルス族フォルスとコンジャンクトしています(もっともフォルスはそれだけじゃなく、将来を予感した上で自己を省みず他者に奉仕していく精神も持つのですが...それは注意していないと自爆に繋がる危険もあります)。 そして今、土星はフォルスと共に銀河中心の位置に達しようとしています。銀河中心は時代を超えた強力なエネルギーを無意識に送ってくると言われます。きっとそれは、ことばにならないような揺さぶりの力。ふと「これで良かったのだっけ...?」と感じさせるようなフォース。 

もしそれをキャッチ出来たら、入れ替わり立ち替わりの思考をちょっと脇に置いて。立ち止まって目を瞑り、大きく深呼吸してみてください。そして自分の胎内宇宙に宿る銀河の渦にダイブしてみましょう。何が聞こえるだろう? 何が見えるだろう? 何も...。ただ、混沌? それとも、止むことのない耳鳴り? うん、それでもいい...というか、それが今のわたしでありあなたであるなら、それをそのまんま感じることが一番素晴らしいのだと思います。だってそれは全て、生きてるってことだもの。

ただ自分の中に熱く燃える銀河の存在を感じられたなら。それを愛せるなら。そこから、「ことばにならない何か」が始まるかもしれません。いつでも。どこでも。


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        今回の新月のシンボルは『野営するインディアン』から『行進する軍楽隊』への流れです。そこに描かれるのはネイティブ・アメリカンのハンター達の一行かな? 一日の狩りをを終えて、ひとときの休息を取るべくテントを立てているのか。それとも、なんらかの理由で部族を遠く離れて旅をしているのかもしれません。このシンボルは遠く離れた所から「ホーム」、つまり自分が一番フィットする場、属していたい絆を渇望するこころを示唆しています。また、自分が負った役割を遂行する中で、どうしてもすり減っていく気持ち、そして諦め、ともすると全体に迎合するような心理への警鐘を鳴らすというテーマも持っています。自分にとって一番大切なものを「売って」いるのではないか? 本当にそれでいい、と覚悟の上なのか? という感じかな。

そして、メインのシンボル『行進する軍楽隊』は、今やっていること、従事していることからもたらされる高揚、そしてプライドと熱狂、心地よい緊張感、そして志を共にする集団に属することの安心感を描く半面... 前のシンボルの警告を継いで、本当にそれでいいのか? 全体が奏でる音色やリズムは本当に自分がこころから従えるものなのか?  行き着く先のビジョンはあるのか? という問いかけもまた含むものです。ドッドッと力強く響き渡る勇壮なドラムの音。ビシッと決まった歩調、立派に整えられた制服姿。沿道で応援する人々からは頼もしく思われ、憧れさえもって見られているかもしれない、そんな心地よい緊張感。でも...。あれ?どこからか、全く異なるリズムを持った音色が聞こえてくる。かすかに。途切れ途切れに。。


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  あれは何だろう? 聞いたことのないリズムだ。でも、体が反応する。どこか懐かしい。あの音の源に行きたい。あのリズムに合わせて、自由に体を動かしてみたい。それはもしかしたら、自分の深いところから湧き出す、いのちのリズム。青い太陽と漆黒の月が巡る、新しくて古い、記憶の奥底から響いてくる鼓動。。。

今、自分が従っているメロディは、リズムは、主題は、果たして本当に自分に合っているんだろうか? でも...だからといって今、行進を離れたりしたら。きっと後で厳しい処罰を受けるかもしれない。軍楽隊をクビになるかもしれない。それは怖い。それは困る。責められたくない。これ以上傷付きたくない。そんなことをあれこれ思い、迷いながら行進する「わたし」。けれど一度「あの音色」を聞いてしまった「わたし」は、自分にフィットしているとは言えない曲の演奏に集中出来るでしょうか? 「異なる何か」を告げるそのリズムは、軍楽隊が無事行進を終えた後もきっと、わたし達のこころの奥深くから聞こえ続けるのではないでしょうか。 


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        では蠍座最後の4度数(26°~29°台)とは何でしょうか? そこから放射されるエネルギーの特徴を締めくくりとして挙げてみますね。過去記事で触れたことがあるので、何となく覚えているひともいるかも?


  今回の新月が宿る位置は、ちょうど蠍座の鋏の部分にあたります。恒星研究家ダイアナ・K・ローゼンバーグによると、これらの度数はケンタウルス座αB、別名ブングラと呼ばれる星に代表される領域です。彼女の研究では、この領域は勇猛果敢な英雄を空に映したヘルクレス座、半人半馬のケンタウルス座、それに蠍座を支配する火星と冥王星の特質を加えたエネルギーを持っています。その特質とは、非常に強烈で、ひとたび攻撃に転じれば嬉々として標的を襲い、情熱的な感情を持って冒険に胸を躍らす...そんな姿。また、自分で設定したゴールに対してはリスクをいとわず確固とした粘り強さを持つと言われます。

けれどもこの力が過剰に働く時は、過酷さや容赦の無さ、妄想、そして絶対論的な態度を生み出します。そして自分が欲した 結果を引き寄せるためなら、どんな事でも構わずやってのけるという苛烈な性質が顕れることも。これは抜け目の無い操縦者やプロパガンダの巧者を生み出します。また、最善の表れをするときは独創的な言語表現を生み出せるけれど、同じエネルギーを自分本位に使えば「既存の言葉の意味」にわざと誤った解釈を加え、聞いたり読んだりするひと達を巧みに誘導して有利に運ぶことに長けるとも。  これって、近頃流行りの「フェイクニュース」や「オルタナティブ・ファクト」を思い出しますね。。

その一方、この領域の影響を受ける人は観察力に秀でており、詳細を語る細部をけっして見逃さず、耳にしたことを巧みに物語る才能を持つと言われています。この力は優れた詩人や小説家、劇作家、コメディアンや俳優、 漫画家、批評家、天文学者やアストロロジャーなどを輩出するとされますが、確かにどれも「ことば」が持つポジ・ネガあらゆる側面を巧みに操る職種と言えるでしょう。また、実際の職業がどんなものであれ、ライターとしての一面を持つようになるとも言われています。

うーん、やはりなかなか強烈なものがありそうですね。この種の激しさを持つエネルギーをがっちり受け止めていくには、けっこう逞しいこころの力が要るかもしれません。


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        さぁもう今年もあと1ヶ月とちょっと。立ち止まる暇さえないかもしれないわたし達の日常で。。  それでも「ちょっと待った!」と語りかけているようなこの新月をどう過ごしましょう? この新月期は、満月の星回りも含めてなかなかクセ者揃いのアスペクトが揃っています。すでにシャドウ・フェーズに入った水星は、満月の1日前から逆行開始。逆行コースとなる射手座29°〜13°は、ちょうど土星を中心としたステリウムが在泊する位置でストーム・フェーズを迎えます。 そこから先は今、あらゆる感情の起伏を刺激し、迷いを生じさせる道になっています。それは「身悶えするような探求の意志を貫くか、妥協に妥協を重ねた逃げの一手を打つか」という問いが埋め込まれた道でもあります。

なので、浅い思考や記憶にある知識だけをナビにバックしようとしても、轍に足を取られがちかも。。 今回はこれまでの自分の来し方をふり返りながら、体ごと感じ、自分のいのちの原動力に響く何かを見出していく...そんな逆行期になるのかもしれません。

自分という存在の内側に拡がる広大な宇宙にひととき野営してみる。深く潜行しながら、出来るかぎりのユーモアと静かな優しさを、忘れずポケットに詰め込んで。テントを張り終えて寝そべり、眺める大空。遠く聞こえる太鼓のリズム。そこに見るのは鏡か宙か? この言わば調整の新月期に…そんな壮大な遊びが出来たらいいな....。


albert-bierstadt




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 01:20|PermalinkComments(5)

November 03, 2017

●11/4の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで11月4日14:41前後、北海道周辺で14:47前後、関西方面は14:22頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:53前後に牡牛座11°58'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡牛座11°~12° + 太陽 蠍座11°~12°】
   "A woman sprinkling flowers" +
   "A drowning man rescued"
『花に水を撒く女』+
 『溺れて救助された男』

   "An embassy ball" +
   "Window shoppers"
『大使館の舞踏会』+
  『ウィンドウショッピングをする人々』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~11/17】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★相手を生かす「情」と蝕む「情」の違いを知っておく必要
→★ほんのささやかな触れあいが大きな影響力を保つ可能性
→★「強者」と「弱者」という区別に潜在する思い込みの弊害
→★徹底的な落ち込みや力の欠乏に達して初めて生に潜む深い永遠性を知る
→★溺れる者が掴む藁の意外な強靱さと藁だけが浮き上がるという事実
→★自分には制御不可能な力によって流されていくような感覚
→★環境、階層、生い立ちなどの違いで見える世界が異なるという不可視の隔壁
→★自分が属する集団、共同体の規範から逃れられないという束縛感
           または 自ら規範に同化することで安全を確保する
→★ただナイーブに挑んでもけっして破れない「ガラスの天井」を見る
→★透明な壁に隔てられることによってどちらの側も護られるという現実
→★自分が持つ権利にふさわしい責任を果たす、または問われる状況
→★手に入らないものや世界への欲望をイマジネーションの世界で満たす
→★眼に見える美の揺るぎなさとその影に隠された凄まじい闘争を知る
→★デリケートな物事を円滑に進めるための儀式を構成する「嘘」の効用
→★この社会を生きるために自分がどんな「顔」を使ってきたかをふり返る
→★厳しい関係や環境の中に感じる一瞬の優しさが全てを変える可能性
→★いろいろな重荷を引き受けて なお静かに笑えることの幸せ
→★自分がこの先どんな音色に合わせて踊るのか、進むのかを熟慮する・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『新局面を象徴する新たな指標を見る』
            ↓
            満月『精神的な目標と赤裸々な社会生活との摺り合わせ』 


171104FM


★満月図でちょっと気になる惑星アスペクトすこし★

金星・天王星オポジション +
 土星&イクシオン・小惑星リリス&カオスのオポジションで
 ミスティックレクタングルを形成

 ・予感、鋭いインスピレーション。先々の大きな可能性を整理していく
 ・強く惹かれるこころと反発するこころ
 ・自分を抑圧する相手とみなした者に対する徹底的抵抗と自己の内部にわだかまる
   自己否定が表裏一体に投影されると精神的混乱に繋がる可能性
 ・モラルを超えて手段を選ばないタイプのアウトローなやり方に惹かれる
 ・以上が内面。けれど外面ではバランスと調和を保つことに腐心し有能に見える傾向


土星・イクシオン・フォルス・ルシファー・カイロン・カオス・リリスのTスクエア
 木星・アマゾーン・ヒュロノメ・アグニ・ファナティカ・ネッソスのスモールトライアングル

 ・カルマの支払いどき。
 ・哀しみや怒り、こころの傷を昇華するために糾弾の声をあげる
  一時的に燃える熱狂の渦
  (ヒュロノメとアマゾーンが絡むので女性の怒り、またはフェミニスト
   運動的な要素も)
 ・衝動を抑え穏やかで交渉力に長けた方法を取る場合も引き時が肝心


天王星・海王星(と小惑星ラケシス)がセミスクエア

 ・精神と体の両面で、健康を損なったり現状の回復予定を遅らせる
  突然の出来事や行為、刺激に注意。やり過ぎによる判断力低下に注意。
  心身を休める必要


月・太陽のオポジションを海王星(と小惑星ラケシス)が調停

 ・高い精神性(あるいは隠し持った意図)を通して身の回りや世の中の出来事を
  厳しく見つめ洞察する。直観や予見


ニッポニアとエリスから火星に変形YOD

 ・非常に複雑で燃え上がりやすい問題に対し硬軟取り混ぜてデリケートな
  対応が必要な状況 憎しみを武器にすればやがて自分に跳ね返る

フォルス・ルシファーがコンジャンクトして銀河中心の位置
 月とセレスからクァドリフォーム

 ・ポジ、ネガ両方の感情や緊張の高まりが突然新しい視野をひらく可能性
  (暗くても明るくても、宇宙からのカツが入る感じなので受け入れるといいかも)


ASCにボラシシ、DCにクルースンが乗る

 ・ひとそれぞれに自分が見たいものだけを見る、信じたいものだけを信じて
  行動する状況
 ・血の絆、家系や血統(または民族性)、部族性、霊統(または人生観・
  世界観の共通項)などが持つ結び付きの強さ、または再会の歓び


(その他注目日)
11月7日:金星が蠍座に入居
11月11日 18:44頃:土星・天王星3回目のウェイニングトライン
       射手座・牡羊座25°台
11月13日:蠍座 7°台で金星・木星コンジャンクト
 11月14日:水星・海王星スクエア 射手座・魚座11°台
11月15日:水星が逆行のシャドウフェーズに入る
11月18日 20:42頃:新月!蠍座26°19'
11月19日 21:15頃:火星・冥王星(とアグニ)スクエア
          天秤座・山羊座17°台
       (この日前後は攻撃的エネルギーや事故に要注意)



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        昼間と夜の寒暖差が少しずつ厳しくなって11月、深まる秋。きっともう少ししたら、窓を開けると急に冷たい冬の匂いのする風が入ってくるんだろうな...。などと思いながら、例年の引き籠もり生活の中、ハロウィーンも過ぎていきました。

        そしてあっという間に牡牛座の満月。この満月はどちらかというと「社会の一員として生きていく」上で経験する、様々なこころの深淵を覗くような雰囲気があります。確かに世の中を見渡せば、前回の新月から本当にいろいろなことが起きています。超大型台風21号の被害はニュースを見る限り7人の犠牲者を出し、被害総額は100億円超えに。。そして矢継ぎ早にやってきた台風22号は激しい雨を降らせ、各地で土砂崩れの被害がありました。新月図では火と水の要素が強調されていたけれど、やはり火事や火に関わる事故のニュースも多かったようです。満月期も引き続き火気には注意したいと思います。


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  そして22日には衆院解散総選挙が行われ、与党が安定多数を獲得しました。前々日だった10月20日の新月は、ドラスティックな変化を望む天王星とオポジションの緊張関係。そして投票日当日の太陽は『失望した大観衆』を基盤として、そこから『唱う天の聖歌隊』というシンボルが示すエネルギーを取っていく流れでした。

なのでこの結果は、集合離散と糾弾のみを繰り返し、戦後の理想主義的感覚の維持を教義とする旧態依然とした野党に対する一般人の失望感が反映されているように思えます。また、第98代内閣総理大臣選出発表時のイベントチャートは、ASCが牡羊座0°、MCが山羊座0°のエリーズポイントに来ており、国民を表す月は選出発表図のASCにコンジャンクト。選挙を支配する5室の支配星も同じく月であることから、この結果は大方の民意の表れと見なすことが出来ます。その後マスコミ各社が最新の内閣支持率が発表されているけれど、魚座の海王星が強く働いて霧を吐き続ける今の世界では、どこの国の「世論調査」もその数字は信じたいひとのもの(満月のASCに乗るTNOボラシシ)。たぶん、あてにならないでしょう。

けれどもしかしたら... 日本という国の集合意識の深層には... 社会・経済の向上安定を希求するだけではなく「日本とは何なのか?」「平和とは何か?」という命題について、戦後70年の間に蓄積してきたねじれや歪みの本質を再評価し、変えるべき部分があれば変えたいという願いが頭をもたげつつあるのかもしれません。こうした潜在意識を受けての選挙結果だと仮定すれば、憲法改正問題など、変化をもたらそうとしているひと達は圧倒的に与党側に多いし、変化を断固阻止しようとしているのはおしなべて左派の野党側に見られることに整合性が感じられます。これは日本という国にとって、天王星・冥王星スクエアを筆頭に2020年過ぎまで続くカーディナル・クライマックスの大命題のひとつだと言えそうです。


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  もちろんこの問題は根が深く、そうすんなり行くとは思えません。他に問題は沢山あるし、これからも予想外のことが起きるでしょう。与党も一枚岩ではないし、いずれにしても前途多難。 ただ、1952年に国としての主権を回復する前年の1951年、米国のマッカーサー元帥によって「まだ民主主義国家としては日が浅く12歳程度の少年に過ぎない」と評された日本...。 それ以来、まるで「少年法」の庇護と束縛と目隠しの下で育ってきた感もある日本が、今後成熟した大人の責任を担い、民主主義国家として自立していこうとするのか? それとも「少年の純粋さ」の価値を世界に認められ、それが激化する世界情勢に平和をもたらす(あるいは背を向けて火の粉を被らずに済む)と信じ続けていけるか? そんな選択に迫られる場面がこの先に待っている可能性はあると思います。 いずれにしても変化の潮流はやって来るし、変わろうとすれば、痛みが伴います。おそらくは内的にも、外的にも。けれど変化を拒めば拒むほど、様々な形を通して危機が訪れ、どういう形にせよ強制的に成長させられるのかもしれません。 ならば、どんなことがあろうともただ座して待つ。流れが来たらただ何も言わず、それに巻かれていく。したたかに。そういう "行き方" だって、きっとありなのかも...。


  日本の戦後始原図(主権回復図)の頂点、MCには海王星が乗っています。今、山羊座の冥王星はオーブ2°で海王星の「曖昧な夢」にスクエアを形成し、揺さぶりをかけています。そして年が明けて2018年1月の月蝕~2月の日蝕前後には正確なスクエアとなります。その後も逆行を挟んで来年夏の日蝕あたり、そして秋にも再び。。 山羊座の冥王星は、成長のための破壊を意味します。今年の冬至に山羊座入りする土星もまた、戦後始原図の土星にワクシングスクエアを形成し、生みの苦しみを超え大人として責任を果たすようプレッシャーをかけてきます。 もしこれが自分自身の人生なら、わたし達はいったいどうするだろう? 怖れずに変化を受け入れ、熟慮の上でより良い道を創造出来るだろうか? 海王星が最善のサバイバルを果たし、成熟するにはどうしたら? ... 星々を見ながらそんなことを考えさせられる選挙結果でした。


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  一方、ハロウィーンの10月31日には、神奈川県の座間市で短期間に少なくとも9人の犠牲者を出した凄惨な殺人事件が発覚し、容疑者が逮捕されました。同じ日、ニューヨークのマンハッタン南部でISIS信奉者によるトラックを使ったテロ事件が起き、8人が犠牲となり重症者11人のうち4人が危険な状態にあるといいます。犯人は2010年にウズベキスタンから米国にやってきた合法的永住者でした。この事件を受けて「ロシア疑惑」と「魔女狩り疑惑」の渦中にあるトランプ大統領からは、これまで年間5万件の永住ビザを発行してきた「移民多様化プログラム」(グリーンカード抽選プログラム)をやめるべきだとの発言があったようで、これもまた論議を呼びそうです。(翌日の11月1日夜にはコロラド州デンバーのスーパーマーケットで銃乱射事件が起きています。)


この事件のイベントチャートは日にちも近いせいで、ちょうど今回の新月をくっきりと先取りするようなアスペクトが目立っていました。  そしてもう一つこのチャートで特徴的だったのは、今年8月22日に米国を横断する形で起きた強力な日蝕の位置、獅子座28°~29°台に「殺傷事件」の兆しとして小惑星遣いのアストロロジャー達が挙げていた星のひとつガンロッドが在泊し、スクエアとなる蠍座28°~29°台には「危機」を意味する小惑星ハザードとパンドラが、牡牛座の同位置にはやはり「殺傷、危険、車をぶっ飛ばす」ことを意味する小惑星ガン、そして小惑星イシス(ISIS)が在泊、オポジションとなる水瓶座の同位置にはケンタウルス族のイダルゴ(社会のバカげた決まり事やダブルスタンダードへの抵抗)が在泊してグランドスクエアを形成していたことです。

何か起きたときに、ピンポイントで事のありようを示唆してくる小惑星にはいつも驚かされますが、今回の事件ではそれ以上に「蝕」が起きた位置の意味とその強力さを感じます。そういえば、座間市の事件現場となったアパートに容疑者が引っ越してきたのも8月22日、蝕の当日でした。 この日蝕が起きてからまだ2ヶ月と少し。少なくとも来年春くらいまでは、その影響力を維持すると見ておいたほうが良いかもしれません。(もし初めて来てくれたひとがいたら、上記のリンクから日蝕時の星読みを見てもらえると、もしかしたら何かしら参考になることがあるかもしれません。)


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        またその一方で、難民問題で大きく揺れるヨーロッパからは、スペインのカタルーニャ州独立問題に絡んで亡命も噂される前首相プチデモン氏に国家反逆罪や煽動罪の適用が検討されているというニュース。 余談ですが、少し前に日本を訪れたイタリア人の友人に「財政問題と難民問題で大変なのでは?」と聞いたら…『イタリアはブラックマネーの国だから全然大丈夫。政府もみんなそう。何か起きてもみんな根っこは極道だから ♪』という答が返ってきて『えぇぇぇぇ〜?』なんてことがありました。もちろん彼自身はマフィアでも何でもなく、ミラノのビジネスマンなのだけど。。 ただ、そのことばが冗談混じりだとしても、南欧、アフリカ、中東に囲まれた地中海にせり出し、古代から複雑な歴史のただ中にあり続け今も生きるひと達の現実感覚って、いろいろと鍛えられてるんだろうなぁ... なんて思ったのでした。


        さて、北朝鮮が追加の核実験を行うかどうかが取り沙汰される中、満月後の11月5日からは米国トランプ大統領のアジア歴訪(日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン)が始まります。そんな中、CNBCは defencenews.com の記事を引き合いに、中国がグァム島に爆撃機を飛ばして島そのものに対する爆撃訓練を行い、ハワイ近くまで接近したという米軍オフィシャルの報告記事を掲載していました。その記事には『...また、中国による日本の防空識別圏の侵犯に対し、自衛隊は過去1年のうちに900回ものスクランブルをかける事態になっており、こうした行動は近年エスカレートする一方だ。中国は日本ばかりでなく米国の防空識別圏をも試す行動に出ていて、米軍機が中国軍機にインターセプトされることもしばしば起きている。米国は南シナ海だけでなく東シナ海から太平洋にも手を伸ばす中国の挑発行為への対応を長期的懸念として非常に憂慮し...etc.』とあります。

こういうニュースは日本ではあまり報道されないみたいだけれど。。 他にも沢山の要素が複雑に絡み合う国益と国益の闘いの中で、この米国大統領のアジア訪問がこの先どんな現実に繋がるのか? きっとわたし達がその全貌を知ることは不可能でしょう。 けれど新月、満月、そして次の新月期と、各ルネーションのテーマをじっくり追いつつ。わたし達の個人生活と互いに交差し、オーバーラップしながら展開していく世界のありようを感じてみるのも(たまには?)いいんじゃないかな。


        と、なんだか出だしから社会的なことばかりになってしまったけれど... 。この時期は結局のところ、周囲や社会に自分を投影し、跳ね返ってくる木霊 — 自分自身の声音 — にじっと耳を澄ます...... そんな感じになるのかもしれません。


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★11月満月のサビアン・シンボル★

        では早速いってみましょう。

  まず月が基盤として取るエネルギーは、牡牛座11°『花に水を撒く女』です。庭の花壇か、それともベランダを美しく飾る鉢植えでしょうか。大好きな花が綺麗に可愛く咲きますように...と愛情をこめて水を撒く女のひと。振りかけるとか撒くという行為を指す原語の「sprinkle」には、「ごく少量の」という意味が含まれています。ということは、これは花の鉢かな? 鉢植えって、良かれと思って水をやり過ぎると根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。表面の土の色や葉っぱの様子を見て、適度な水やりをしないといけません。でもデリケートな花だと、適切な水の量って花の種類により、季節や気温により、様々に変わってきます。

素敵な鉢を選び、土を盛り、種も蒔き終わった。彼女が待ち望むのは、「わたしの窓辺」を飾る大輪の花たち。色とりどりの花たちは、彼女にとって、きっと春を迎えたひとときを咲き誇る、いのちの象徴なのかもしれません。花も「わたし」も... 同じ大地に生きるものだから。早くその日が来ますように。咲いたらその美の絶頂が長持ちしますように。。 ならばあとは、鉢の中に眠る「可能性」の種子に どれだけ注意を払って水やりを続けられるかにかかっています。根っこが水に溺れたりしないように。窒息してしまわないように。けど、カチカチに渇いて干からびてしまってもいけない。その鉢に咲く花の命運を握るのは、もう大自然ではありません。それは、花を夢見て育てる彼女。そのこころと手... そしてその手から与えられる少量の水なのです。じゃ、いつその手を差し伸べ、どんな時に控えたらいいだろう? 彼女はその微妙なさじ加減を知っているでしょうか? 根っこや双葉の声をよく聞き、上手に成長を助けていけるかな? 水をやりすぎて枯らしてしまったり... しないかな? 


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        じゃ、太陽は何を言っているでしょう? 月に光を与える太陽の基盤度数は蠍座11°『溺れて救助された男』です。これは台風やハリケーンで洪水に呑み込まれたひとなのか...それとも船が沈没してしまったのでしょうか? 

自分ではどうすることも出来ない強大な自然の力に翻弄されて、絶体絶命のところを助けられたひと。。  原語の「drowning」という表現は、ほとんどの場合「死に至る」という含みがあるようです。またB.ボヴィによれば「drowning」は海や湖、または酒浸り、そして通常の用法なら「飲む」という行為を指す「drink」に由来することばで、「混乱する」という意味でも使われるそうです。うーん... するとこのシンボルの「溺れた男」はお酒を飲み過ぎたり何か精神的ショックを受けて、深刻な混乱状態に陥ったのかもしれません。深みから湧き起こる感情の水に押し流されて。 あるいは周囲から放射され注ぎ込まれる、激しい感情のバイブレーションに翻弄されて。。

溺れる男は必死です。藁でも小枝でも何でもいい、彼は手に触れるもの全てを掴もうとするけど、彼の重さに耐えられるものは何もありません。逆巻く波は彼を呑み込み、渦となって水底に運びます。

「もうダメだ...」彼は死を覚悟したでしょうか? 死の前には自分の人生が走馬灯のように蘇ると言うけれど、そのとき彼は何を見たでしょう。。 

でも次の瞬間、波はもう一度大きくうねります。何がどうなったのかわからないままに今度は波のてっぺんに運ばれ、見開いたその眼には雲一つない蒼空が飛び込んできました。そして、目の前に投げ込まれた浮き輪。「おーい!大丈夫か?今引き上げてやるぞ!」どこからか、力強い声が聞こえる....。溺れた男は自分が助けられたことを知ります。


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        彼の体験が水の事故ではなく、お酒に溺れて理性の蓋が吹っ飛び、さめざめ泣くとか怒って絡むとかだったとしても、側に誰か彼をよく知るひとがいれば「まぁまぁ...」なんて言って落ち着かせてくれるかもしれません。人事不省に陥った彼を、家まで送り届けてくれるかもしれません。でも、彼は自分がどんなことを言ったか、何を放射し、どんな行動を取ったか、そして誰が混濁の海から助けてくれたかを覚えているかな? 自分がそこまで泥酔した... 本当の理由を思い出せるかな? 

        ここは蠍座の深淵。「運命」と呼ばれる深淵を覗き込むところ。自分ではどうにもコントロール出来ない何かにぶつかってこころ乱れたとき、いったいどうするのか? お酒を飲んで、パッと騒いであぁスッキリ!となるにはちょっとだけ、水たまりが深すぎるかもしれません。 じゃ、しらふのまんま淵に落ち、激情の波にまかれて自分という底の底を覗き込むのか?  それは帰ってこれるかどうかもわからない、賭けのようなものなのに...。けれど水もまた、いのちを運ぶエネルギーです。やがてはそれがあなたを、いのち輝くところに押し上げてくれる。底を見たとき。満ちるとき。そのとき、誰かが投げた無私の浮き輪に気付くかもしれない。そして、もう一度暖かく燃える火のもとへ帰っていくのかもしれない。「底」の記憶を胸に、少しだけ強靱になって。可能性の種子を宿して。。


        牡牛座 — 蠍座11°に見られる月と太陽の対比には、もしかしたら人間関係に見られる「犠牲者」「迫害者」「救済者」という三角関係のパターン、または「共依存」と呼ばれるパターンが潜んでいるかもしれません。わたし達はこの三役を順番に演じることもあれば、一度に二役を演じることもあります。または、特定のひととの関わりでいつも同じ役割を演じるハメになることも。。 もしそういうことがあるとしたら、それはいったい何故起きるのか? 果たしてそのままで良いのか? この度数はそう問いかけているようにも思えます。


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        じゃ、月がとっていくメインの度数『大使館の舞踏会』を見てみましょう。この度数も、もう何年も前に一度経験しています。今回は当然、惑星アスペクトが違うけど。なので微妙に角度を変えつつ根本部分を踏襲...という感じで再掲載しますね。


        さて情景はガラッと変わって豪華なボール・ルーム。世界各国の超エリートや政治家、著名人とそのパートナー達が集う場です。みんなドレスコードにのっとって、きらびやかに着飾っています。上品な音楽が流れ、最高級の料理やお酒、そして上質な会話が交わされています。

このシンボルが降ろされた1920年代の舞踏会はどんなだったかな? きっと今よりずっと優雅だったかも? 今は権力者クラスのひと達も気軽に(ときには気軽過ぎるほど!)ツイートしたり画像を投稿したりするけれど、昔はきっと、もっと雲の上の存在だったはず。大使館の正式な舞踏会なんて、庶民には想像出来ない憧れの場だったかもしれません。(まぁ、今だってそうかもしれないのですが...)

当然、この舞踏会は単なるダンス・パーティではありません。大使館で開かれているということは、そこが公の場であり、激動する政治の裏舞台でもあることを示唆しています。世界の要人が集まり様々なテーマで開かれるサミットなんかでも、表舞台の会議場だけでなく、晩餐会や控え室など、表に見えないところでの折衝が実は重要な筋書きを創っていた、なんてことがあると聞きます。たぶん舞踏会というのは、完全な表舞台と全くの裏舞台の、中間的な位置を占めるものかもしれません。つまり、にこやかに楽しむ風を装いながらも、とてもデリケートな場。 各国大使にとっては緊張感漂う仕事の場であり、場合によっては国同士の力が絡む、暗黙の闘いの場にもなるでしょう。もしかしたら、秘密の別室では盗聴やスパイ行為も当然のように行われているかもしれません。


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        なので、ひとたびその場の整った雰囲気を乱すような事件が起きれば、悪くすると大きな国際問題にもなりかねません。うーん、たとえば政府要人の誰かがうっかりお酒を飲み過ぎてよろけ、高貴なレディのドレスの裾を踏んでステンと転ばせてしまったら… わたし達のパーティなら笑い話で済むけれど、世界のトップが集う舞踏会なら? 今ならすぐさま誰かがスマホで撮った画像をSNSに投稿し、それを各メディアが奪い合う…なんてことが起きそうだし、エレガントな昔の舞踏会でも、噂話に憶測や様々な尾ひれが付いて、世界中にニュースとなって広まるかもしれません。シャンパングラスから漏れた小さな一滴のしずくが、やがては社会の根幹をゆるがす大津波になっていく… 権力を持つひと達の集まりとは、そういうものではないでしょうか。

だからそこには、立ち居振る舞いについても暗黙の社交ルールが存在します。そこに集うエリート達は、それぞれの地位や立場に基づいて、自分の背後に連綿と繋がる目に見えぬ無数の人々に対する重い責任を負っています。 招待されたひと達はそれを熟知した上で、その規範から外れない範囲で、祖国に、自分の属する民族や集団に、または自分自身の立場に、利益を誘導するための駆け引きをしているように見えます。その利益には、自らの生命の安全がかかっている場合もありそうです。地位や階層に見合ったルールの中で、いかに上手く互いの力と利害を溶け合わせ、または奪い去ることが出来るか...。 今のわたし達が暮らしている社会構造を護りながら、その上でデリケートなパワーゲームをするには絶大な社交の力が問われるでしょう。それはまるで、仮面舞踏会。色とりどりの、にこやかな仮面。冷徹な仮面。そしてときには、道化師の仮面。


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        わたし達は今、世界のトップクラスのひと達が集まる会合をネットやテレビの映像でかいま見ることが出来ます。そこで起きてくる様々な出来事も漏れ伝わってきます。でも、そこでにこやかに交わされる会話の全容は知る由もありません。そこで何が本当に起きているのかを、その真実を、こちら側にいるわたし達が知ることはないでしょう。 ただ、ウィンドウショッピングをする時のように、目に付いた物事を褒めそやしたり手厳しく批判したりしながら、まるで映画のワンシーンみたいに、一瞬を楽しんで忘れていくのかもしれません。それは見るひとによって、ミステリーだったり刑事ドラマだったりコメディだったりするけれど、結局はひとときのエンターテインメント。 そこにはこちら側とあちら側を隔てる見えない壁が厳然と存在します。それは社会的階層の壁。だからわたし達は、いつかショウウィンドウのガラスを破り、飾ってある衣装や宝飾品を身につけ、あちら側に行ってみたいと夢みたりもします。太陽が位置する蠍座12°のシンボル『ウィンドウショッピングをする人々』のように。

けれど、あちら側の暗黙のルールもわきまえないまま、壁を破って飛び込んだらどうなるでしょう?  こちら側にいるときは華やかで楽しそうに見えたボールルームなのに、いざ参加してみたら、そこはいきなり思考形態さえ違う異世界。ひと皮剥けば、激しく火花が散る世界。キョロキョロしてたらすぐに怪しげなヤツ!とはじき出されるし、有頂天になればガラスの壁に突き当たります。 その場に溶け込もうと緊張しつつ頑張ったとしても、見えないところで背負わなくてはならない物事の重圧に気付いたとき、それに耐えられるかどうかはわかりません。美しいショウウィンドウの中は、熾烈な大人の戦場かもしれないのだから。


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  『 いやそんなことはないさ!どこに行っても自分は自分、ひとの事なんて関係ない。自分の思い通りにふるまうさ!』

…そう、牡羊座の天王星ならそう言うかも? でも、山羊座の冥王星は見逃さないでしょう。

  『 ここは君の遊び場ではない。 だが、本当に自分が正しいと思うなら、やってみるがいい。今まで社会を、君自身を支えてきた暗黙の社会構造を思いっきり壊してみろ。君はその後のことなど考えもしないし、自分がここに至るまで、自分が壊したものにどれだけ支えられてきたかも考えない。自分のしたことがどんな影響力を持つかなど、想像したことさえないだろう。 だが責任は負わせるぞ。私、山羊座の冥王星と、もうすぐ山羊座にやって来るコワモテの土星が君の軌道を挟んでいることを忘れるな!  さぁ、規制強化だ。コンプライアンスだ。無害な社会だ。 ところで君は、灰になる覚悟は出来ているのか?』 


        壁…。 壁があるとき、わたし達はそれを破りたいと思います。昔、ベルリンの壁が崩壊したように。こちら側とあちら側の人々が手を取り合うのを見たいと思います。 国境や宗教や信条の壁なんか無ければいいのに、と思います。そして、大好きなあのひととの間に立ちはだかる壁を壊して、共に溶け合いたいと願います。 その一方で、何か危険が迫ったときは、わたし達を護ってくれる壁が欲しいと願うのもわたし達です。戦火から護ってくれる壁。貧困や飢餓から守ってくれる壁。 今の自分を、生活のありようを、護ってくれる壁… わたし達が今まで暗黙の内に同意して築きあげた、社会構造という名の壁。 制度や文化という名の壁。

人間関係の中でも、わたし達は時々こんな風に思います…一度は心身ともに溶け合ってひとつになったはずのあのひと。でも、たまには自由が欲しい。ひとりきりの世界に籠もって息をつきたい。それに、自分だけの秘密も護りたい。壁が欲しい………。 わたし達は本当に壁を壊したいのでしょうか? それとも、今存在する壁を護りたいのでしょうか?


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        ここで問題になる「壁」は、そうそうわたし達に都合よく立ったり崩れたりはしてくれません。わたし達の自我は、壁が無ければ成り立たないからです。そして無数の自我の壁が寄り集まって、社会階層を構築する壁になっているからです。だから、どんなに世の中のシステムが変わったとしても、それを完全に壊してしまうことは…まだわたし達の意識レベルでは無理だと思います。今のわたし達がこの壁と付き合っていくには、スキルを必要とします。 それは「社交」という形式を取り、社会的に練成されてきた「儀式」。 儀式と言っても形式的なものではありません。それは、ひとときの間「壁」を通り抜ける「水のマジック」。存在する壁を透過して、こころを明け渡していく行為です。


自分や相手や周囲の中に暗黙の内に存在する、見えない壁を尊重していくこと。 尊重しながら、そっとそっと手を差し出し、相手の土壌に触れていくこと。 少量の適度な水を互いに与え合うこと。他者の力を奪い取るのではなく、相手の弱みを突くのではなく、寄りかかるのでもなく。正直に、自ら少しずつ溶け出していくこと。互いに変容していくプロセスを怖れないこと。でも、手を引くべきときはサッと引く。相手がそれを選択したと信じられるなら、ひととき溺れる自由を侵害しない。そして、自分の弱みを怖れたりしない。でも、いのちの力がそのひとを押し上げるなら、浮き輪を投げることを躊躇はしない。 こんな関係性を、単なる操縦行為やパワーゲームに陥らず、あきらめずに続けることが出来たなら......いつしか互いの堅固な壁が、自分の中の壁が、まったく新しい「何か」に置き換わっていくのかもしれません。


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        大使館の舞踏会でフロアの真ん中に立ち、その場に溶け込みながら、異なる仮面をつけた幾多の壁に囲まれ、そして自らもマナーという仮面をまといつつ、同時に誠実であり続ける。でも何に対して? 自分がここに生まれてきたことに対して。在るということの全てに対して。

あなたとわたし。あのひと達と、わたし。わたしとわたし。社会という名の人々の集まり…無数の見えない壁の集積を、もっとフレキシブルでより良いもの(あるいは何でもないもの)に変容させていく。わたし達に、それが出来るでしょうか? 怖れと拒否と称賛と力への欲望から這い出し、自分を律して真新しい視座から生まれるスキルを身に付けていくことが出来るでしょうか? 


        自分の未来に大輪の花を咲かせ、仮面舞踏会に天の音楽を奏でる。そう言うとなんだか大それた野望?って感じがするけれど。。 

激しく動き始めながらいつもと変わらない、世界の片隅で。 
揺るぎなくも見える、牡牛座の満月の下で。火と水の大地を踏みしめながら...
しばし、そんな夢に遊んでみるのも悪くない...かも?



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:15|PermalinkComments(0)

October 19, 2017

○10/20の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

10/20
 ★新月の星模様すこし★ の2項目目に新月への小惑星アスペクトを加筆しました。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  10月20日04:31前後、北海道周辺で 04:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:12前後、沖縄周辺では03:42前後に天秤座 26°35’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 天秤座26°~27°― 発効期:10/20~11/17
    "An eagle and a large white dove turning one into the other"
『互いに姿を替える鷲と大きな白い鳩』

    "An airplane hovering overhead"
『頭上でホバリングする飛行機』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★あれもこれもと選択に迷い結局は時間や労力を無駄にする傾向
→★郷に入っては郷に従う ― または時と場所に応じて巧みに言動を変える能力
→★突然の状況変化に対処出来るように物心両面で備える必要
→★黒か白か、正か邪か、戦争か平和かなどの極論に走らせる欲求不満に注意
→★気分やムードが刻々と変化する不安定な心理状態、または状況
→★自分が生まれ持つ能力を最も活かす道を探りそれに集中していく必要
→★フレキシブルに構えて目前の現実に対応しながら視界がクリアになるのを待つ
→★先行きに潜むポテンシャルや達成、または変化の予感に興奮を感じる
→★理屈を超えた体験が将来の方向性や世界観/人生観の刷新を促していく
→★想像力の羽ばたきの中で自分自身を再発見するような感覚を味わう
→★眠っていたアイデアや思想が本格的に目覚め始める傾向
→★「目に見えない理」を侵す人間の傲慢さや尊大さへの直面
→★夢や想像力の世界に救い、または新たな啓示を見出す可能性
→★手を伸ばせば届きそうなのに目に見えない壁の存在を感じる
→★「どう見せるか/見られるか」で動く人間世界のシステムを深く認識する
→★再生と贖い、そして挽回への予感と意志を胸に進む・・・→



エネルギーのポイント前回の新月『次局面に向けての現実的な対応』
                    
            今回の新月新局面を象徴する新たな指標を見る』

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★10月20日 新月の星模様 すこし★
 (すでに発効中のものが多い)

新月と天王星がオポジション、近隣に蠍座の木星と水星
 海王星が天王星に45°、新月に135°

・思いがけない出来事、自然災害、大小の事故、電気・電子機器関連の不具合や故障、曖昧な言説による誤魔化しや虚偽、詐欺行為、ストレスによる神経過敏、神経症、アレルギー症状、過剰反応などに注意。不定愁訴や激しい頭痛など。

・けれど大きな物事を成し遂げたり素晴らしいインスピレーションを得る可能性も。なるべく体を休め、必要ならヒーリングや整体などを受けると良さそう。


新月にハウメア、ウツィロポチトリ、HAL、カルマがコンジャンクト
 山羊座のガイアと蟹座のサウロンが新月にスクエア
 牡羊座の天王星を含んでグランドスクエアを形成
(昨夜ツイートで触れたアスペクト、こちらにも書いておきますね。)
小惑星絡みなので現象の強度は測りがたいけれど、かなりピンポイントで — カルミックな出来事 ー を示唆している。

「火」と「水」が象徴する全ての要素が強調されている。
→嵐や洪水、噴火や火に関わる事故、火事、放火、火傷など。
・激しい感情とそれを昇華するなんらかの「火」の洗礼 (中心に存在する揺らがない炎)
・スペキュレーションとしては、人間社会にとって未来の不可避な出来事に関わるAI・IT関連の大きな進展があるのかもしれない 。
・人間存在の根本に存在するダークマターへの直面と挑戦(悪夢など内面への脅しとその防御)地に足を着け、しかもフレキシブルに流せる構えが全て…という覚悟(環境の見直しと再整備)

などが考えられる。


土星・アグニ・ルシファー・イクシオン・フォルス・銀河中心・B M リリスが
 射手座20°〜27°に集合。この集合を頂点にエリス・天王星、月のNノード、
 カオスがカイト形成中。 またセレスとパラスから土星を中心とする集合に
 クァドリフォームを形成中。そして土星と小惑星集合、火星・カイロンがTスクエア

・このところ継続中の重いプレッシャーと内側から噴出しようとする攻撃的なエネルギーのブレンドが無意識領域を刺激しやすいので要注意。リラックス。
(ゲームやスポーツなど種としての攻撃性を楽しみつつ罪悪感無しに発散出来る行為の中に意外な発見があるかも)

・大きな壁を突破するエネルギーとして使えるが、霊的な挑戦の可能性もあり。

・火のエネルギーが強化されるかもしれない。火に関わる事故、火事や噴火、火傷、その他いわゆるクンダリーニ症状など。また過去生にまつわる苦しみや哀しみの再体験や精神的サバイバルを経験するひとがいるかも。(ひとによっては自己崩壊するのではなく能動的な自己解体によって危機を抜けられる可能性もあり)  


10月27日 
 太陽・木星がコンジャンクトしてシャプレー超銀河団(蠍座3°あたり)の位置に入る(火星は24日に乙女座銀河団の位置に入る)

・銀河レベルのエネルギー洪水が火星と木星を通じて収束し新たな能力の開発や全く新しい知識の獲得に向けた探求を促す可能性。

(これは2012年8月と10月に放射されたエネルギーとよく似ているので詳細は
このページを参照してください)

11月2日
 現在も続いている土星・イクシオンとカイロンのスクエアが正確に形成される

・過去生に端を発するアウトロー的な暴力や闘争の記憶、孤独感や深い哀しみ、人間不信など。つぶさに見ることで大きく癒やされる可能性も。

11月4日満月!(14時23分ごろ)牡牛座11°58'



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        2日後に衆院選投票日を控え、なんとなくザワザワと落ち着かない雰囲気のただ中で起きる今回の新月。惑星達が相互に創り出すエネルギーもなかなか強烈で、わたし達の無意識領域を通して感情と思考の両面を刺激してきそう。。何といっても今回の新月は、予測不能でアグレッシブな牡羊座の天王星とタイトなオポジションです。近くには蠍座入りしたばかりの木星と水星も運行中で、そのエネルギーを増幅しそう。それはつまり、遠い世界の裏側でも身近な環境でも、良くも悪くも思いがけない出来事が起きる可能性を秘めているということかな。人間と人間〜集合体と集合体が相互に絡み合う様々な関係性の中で、喜怒哀楽 — というよりきっと全方向的に — あらゆる思いが噴出してくるのかもしれません。

うーん、なんだか感情的に大忙しのエネルギーを放射しそうなこの新月。何かを背負い、重い気持ちを抱えてるひとも。何も見えずに迷っているひとも。楽しくてわくわくと胸を躍らせているひとも。今、ちょっと立ち止まって深〜い呼吸をひとつ。自分の「重心」はどこにあるかな? どーんと下がりすぎて背中が丸まっていないか? シュッと蒸気みたいに上がりすぎてフワフワしていないか? 降り注ぐエネルギーは刻々と変わっても、自分の重心のあるべきところはたったひとつ。目を閉じて頭を一度からっぽにして、今 体が感じていることをよく確かめる。この新月期には、時折そんなチェックを入れてみるといいかもしれません。だいぶ気温も下がってきたし、まずはお腹と背中を温めてみて。

2020年代初頭に向けて、本格的な変化の流れに入ってきた2017年秋。特にこの新月で形成されるハードなアスペクトに触れるひとには、気付かないうちに「何がこうだから」とははっきり説明出来ないタイプのストレスがかかりそう。はぁ..とため息が漏れたら、神経疲労に負けないよう。けっして焦らず無理せず、ゆったりいきましょう。


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★10月新月のサビアン・ンシンボル★

        じゃ、早速サビアン・シンボルを見ていきましょう。まず、今回のベースとなるシンボルは『互いに姿を替える鷲と大きな白い鳩』。「鷲」と「鳩」って、同じ鳥でも「黒と白」とか「北と南」のように正反対のイメージがありますね。鷲は勇猛で荒々しく獲物を狩る肉食の鳥。また強力な王者の象徴として信仰されたり、その絵姿は国や王侯貴族の紋章としても古来から使われてきました。で、鳩 — それも白い鳩といえば、平和の象徴であり優しく愛情深いイメージです。 

鷲は人間の約8倍も遠くを見通せる優れた眼を持つと言われます。それと同時に、遥か下方の小さな動物達の動きを捉える集中力とそれを切らさない忍耐の力も。そして食物となるべき存在を見つけるやいなや、素早く舞い降りて鋭いかぎ爪を使い、獲物を捕らえて安全な食事の場所まで運びます。 


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        じゃ、鳩は? 子供達や人々の住む家を優しく護り、オリーブの枝を加えてやって来る平和の使者。温かいハート...。原語で "dove" と言えば、よく街でも見かけるグレイの土鳩ではなく「白い小さな鳩」のことを指すようです。なのでここであえて「Large white dove」と言っているということは、おそらくその大きさが鷲に匹敵するくらいあるということ。けど、実際には自然界にそんな大きな鳩はいないでしょう(多分)。だからこのシンボルではきっと「鷲」と「白い鳩」が象徴する精神の「原型」または「特質」が、同じ場所に二つの極として同程度の比率で存在していることを暗示しているのだと思います。

鷲と白い鳩。強く冷徹なこころと、優しくやわらかいこころ。この両方の質が矛盾なく溶け合ってひとつの場 — わたし達の精神に宿っているなら、きっと必要なときに必要な特質が必要十分な量だけ自然に内部から立ち現れ、全ての物事は上手くいくのかもしれません。でも、このシンボルでは全く異質の存在である二羽の鳥が互いに姿を入れ替えています。けっして一つに溶け合うことはありません。ひとつの極から、もうひとつの極へ。それぞれに突出した特質がきっぱりと入れ替わるんです。ならば鷲でなければいけないとき — 強い態度で臨み、自らの種を護るために獲物に狙いを定め、確実に仕留めなくてはならないときに、おだやかに微笑みながらオリーブの枝をくわえていたら? 鳩になった鷲は、きっと自分のいのちさえ護れないでしょう。 じゃ、癒しと平安を必要とする場にコワモテの鷲が出て来たら? 争いが新たな争いを生み、取り返しのつかない修羅場になるかもしれません。


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        鷲も鳩も、自然界に生きている種の在りようは全て、この地球が必要としている特質です。けれどその能力の使いどころ、使いどきを間違えれば自らの目的を果たすことは出来ないでしょう。自然界も人間世界も、攻めだけ、守りだけでは立ちゆかないシステム。その両方を使いこなせなければ存在さえ危うくなるかもしれないのだから...。

ところでこの新月とちょうどオポジションの位置にある天王星は今、エリスとのニアミスに向かって対向度数の牡羊座26°台を逆行中です。そのシンボルは『抱えきれないほどのギフトを所有する男』。この場合の「ギフト」が暗示するのは、おそらく原語が持つもう一つの意味「天からの贈り物」。つまり、生まれ持った才能や能力のことを指していそうです。

手からこぼれ落ちるほど沢山の才能を携えて生まれて来たひと。でも、生まれつき何でも簡単にこなせたとしたら、彼は持って生まれた能力の半分も活かせずに終わるのではないでしょうか。何でも出来るなら、選択肢は無限にある。選択肢が無限にあれば、そこには必ず迷いが生じます。途中までは天然自然のままで何とかなっても、いつか内部でせめぎ合う力が彼の歩みを止めるかもしれません。自分の中に潜在する全方向的な力に振り回され、何も選べず何も捨てられないのなら...。


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        自分を生かし、探求したいこと — やりたいこと — をやっていくには、その目的のために必要な力を見極めてそれに集中し、磨き、マスターしていくことが必要になります。天王星に向かって新月が放射する「鷲」と「鳩」の姿は、あらゆる選択肢の中から今、ひとりの人間が生きるために選んだ究極の二元性なのかもしれません。そこには太古から地球上で繰り広げられてきた、いのちのせめぎ合いが象徴されているようです。 たとえば平和をもたらすために赦し、微笑みを浮かべて手を取り合うべきときはいつか? たとえば何かを護るために襲う必要があるのはどんなときなのか? 大きな白い鳩になるべきとき。そして力強い鷲に姿を変えるべきとき。。 無限の可能性の中からその「時」を知り、集中し、シンプルに力を出し切っていく。 

けれどもし優柔不断になって5分おきに鷲と鳩が入れ替わったり、鷲の頭に白い鳩の体なんて、どっちつかずのキャラクターになったら、きっとどんな力も発揮することは出来ないでしょう。 無限の潜在力にひたったまま果てしなく逃げ続ければ、滅びが待つだけかもしれません。 天秤座の旅も終盤に入る度数では、牡羊座の「自分だけの世界」に眠る様々な力をどう活かして人間社会を生きていくか?のテストが待っていそうです。

        あ...でも今回、新月の対向度数に在泊するのは予測不能の天王星です。そして天王星は、一風変わった "天才" を示唆する惑星でもあります。天才と呼ばれるひとの中にはとても気まぐれで変わり身が速く、鷲になったり鳩になったり、感情の起伏が激しいタイプも多いと言います。ならこの二羽の鳥達を制御するのはけっこう難しいかな? 気持ち、ことば、行動、自分の芯を、見る。そして良くも悪くも、あらゆる方向にほとばしり出ようとする力を感じてみる。でも惑わされない。外からの反応として出て来る鷲や鳩じゃない。どちらになるか決めるのはこの自分なのだから。


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        さてエネルギーはメインのシンボル『頭上でホバリングする飛行機』へと向かいます。ん?飛行機ってホバリング出来たっけ? 今ならオスプレイとかがそれに当たるのかな? 上空で留まれる飛行体といえば、まずヘリコプターが頭に浮かびますね。サビアン・シンボルは本来の深い暗示内容とは別に、描かれたモノや情景がそのまま現実として顕れるケースも多く見られるけど、直近では17日夕刻に起きた航空自衛隊所属の救難ヘリの事故など...ここ1週間の間に航空関連の事故に関わるニュースが目立つように思います。そしてそのどれもが鷲と鳩のテーマに関連するような...。やはりこのシンボルが前倒しで顕現しているのかと思わされます。。

ではこのシンボルは何を示唆しているのでしょう? ここで頭に入れておかなくてはならないポイントは、サビアン・シンボルが降ろされたのは1925年の米国だったということです。1903年にライト兄弟が複葉機ライトフライヤーを初めて飛ばしてからまだたった22年。けれどその間、第一次世界大戦を経て飛行機の性能は格段にアップしたと言われます。機体も複葉機から単葉機へと変わり、航行距離も伸びました。でも、チャールズ・リンドバーグが木材と金属の両方で出来た高翼機で大西洋無着陸横断飛行に成功したのは1927年。サビアン・シンボルの誕生から2年も後のことです。まだまだ空の旅は極々少数の選ばれたひと達のもので、今のように飛行機なんて当たり前に見られるという世の中ではありませんでした。だいたいあんなに重いものが空を飛べるなんてこと自体が一般庶民にとっては驚異的で、「とてつもない偉業のたまもの」「次の時代の到来を告げるスーパーな何か」だった... B.ボヴィはそう解説しています。きっと、人類が空を自在に飛ぶ夢の時代を予感させるものがあったのかもしれません。


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        ある日、喧噪に満ちた街中を急ぎ足で歩く「わたし」。... 頭の中は今日のミーティングで持ち出す話のこと、昨夜の恋人が見せた気になる表情、月末の引き落とし、インスタにアップした画像への「いいね!」の数 … そんな気掛かりごとがとりとめもなく浮かんでは消え、無意識に人波をかき分けながら目的地に向かってる。と、そのとき。何かの気配を感じてふと見上げる頭上。「えっ?」「あれは... 何だ?」

何かとてつもない物体が上方にじっと浮かんでる。金属? それは陽光を受けてキラリと輝く外面を持ちながら、物質だと明確に言える特徴がない。初めて見る、何か。重力の法則に逆らって、音も立てずにそこに存在している巨大な何か。もしかしてあれは... 見知らぬ宇宙文明から訪れたU F O ? それとも、どこかの国が技術の粋を集めて密かに建造した最新の飛行物体? その正体はわかりません。本当は、ビルの屋上のモニュメントが燦々と輝いていただけなのかもしれない。でも、そのとき「わたし」はこう思います。「何か今、凄いものを見ている...」 全ての音が止まり、景色は消え、日々頭を離れなかった考えごとも吹っ飛んでしまう。一瞬の静寂。そして。全てが頭上の一点に集中する。


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  他のひと達が同じ物を見たかどうかはわからない。見たとしても、自分と同じように見えたかどうかはわからない。あれは、ただそこに浮かんでいた。静かに、軽々と、ゆるやかに。あれは確かに何かを告げていたような気がする。。。自分が進んでいくだろう「未来」と密接に繋がる何かを...。 

やがて「わたし」は我に返り、チラリと時計を見ながら雑踏の中を歩き始める。きっとすぐに自分は日々変わらぬこの景色に埋没していくだろう。けれど今見たものは忘れない。告げられたことを、これから 少しずつ思い出していくのだから。。。

        では新月にオポジションの天王星が放射している牡羊座27°のシンボルは? それは『想像の中で蘇る失った機会』です。今まで何度となく外してきたタイミング。迷いに迷って決められずに逸してしまった素敵なチャンス。「鷲」にも「白鳩」にもなりきれなかった「わたし」。自分が抱える矛盾に直面することを避け、逃げ続けてきたかもしれない...という苦い思い。そういうのって、人間なら誰でも一つや二つは抱えているのではないでしょうか。それを挽回するチャンスなんて、もう自分には残されていない。過去をふり返り、今という現実をぐるっと見渡して「わたし」は考えます。けれど本当にそうでしょうか? 


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  リニアな時間の流れの中では確かにそれが正しいかもしれない。けれど、ひととき眼を閉じて、まあるくひろがった自分を感じてみる。ひろがってひろがって、ただ存在そのものとなった自分。それは時間も空間も未分の世界。そこは想像の翼を羽ばたかせて辿り着ける胎内宇宙。言語ではけっして触れることの出来ない世界。そこには失ったはずの全てと、まだ見ぬ全てが誕生前の潜在力として溶け合っている...そんな世界。そこに触れたとき、存在は蘇り、再生していく。。 その中に、小さな「わたし」という自我の領域もきっと含まれてる。その狭い領域に、チラチラと可愛らしく燃えゆらめく感情の炎。。 

それはリニアな時間とリジッドに構築されたシステムの中で、合理的に考え出された「チャンス」の再生ではない。もっと大きな、見知らぬ可能性の源泉。けど、目を開ければ昨日落とした財布が目の前に戻ってる...なんてことじゃない。たぶんその財布は戻らないかもしれない。 でも、財布を落とした...失った...その後悔と困惑と悲しみ。それを通して実は本当に失った何かがある。それが、蘇ってくる。そしてそれが、思いも寄らない次の好機を生み出していく。そんな、奇蹟。


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        もちろん、このシンボルも「まんま」の形で顕現してくるケースがあります。もう会えないと思っていたひとと再会したり、ダメかと諦めていたテストに受かったりとか。 ただ、それには通常の思考では捉えきれないほど大きくひろがる人間の潜在力を「知っている」状態でいるか、少なくともそれに気付いていくことが大切かもしれません。いずれにしても、今回このエネルギーを放射するのは天王星です。型破りな思考のワープを得意とし、上も下も右も左も、全方向的に境界を突き破ろうとする、そんな原動力を持つ天王星が関わるなら、何かを予測しても始まらない。予測不可能なら、ただそうと知っていればいい。何かが起きるのを期待したり怖れたりせずに、自分をまあるくひらいて。重心を保って。

見知らぬひとや遠い他国に起きた出来事は、それとわからないほど形と強度を変えて、自分の中にも同時に起きています。ならば全ての「わたし」が、あるときは誇り高き鷲になり、あるときは優しく微笑む白鳩になれる。そんな力を本当は持っているのかもしれません。はるか上空に... けれど手を伸ばせばさわれそうにも見える「頭上」に留まる、何かとてつもなく大きな「しるし」。それを良いとか悪いとか即座に判断する前に、「しるし」に意味を与え、未来を創るわたし達のポテンシャルを信じてみたい。今、そんなふうに感じています。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(3)

October 04, 2017

●10/6の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで10月6日03:59前後、北海道周辺で04:05前後、関西方面は03:40頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で03:10前後に牡羊座12°42'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡羊座12°~13° + 太陽 天秤座12°~13°】
  "A flock of white geese" +
  "Miners emerge from a mine"
『白い雁の群れ』+
 『坑道から出て来る坑夫達』

  "An unsuccessful bomb explosion" +
  "A Children blowing soap bubbles"
『不発に終わった爆弾』+
  『シャボン玉を吹く子供達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~10/19】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分が進んでいる方向性、向かっている目的の是非を本能的に判断する
→★先頭に立つこと、導くことの重さと責任、自己犠牲や覚悟が問われる出来事
→★目的を滞りなく果たすために必要とされる協調と協働作業への挑戦
→★「通気孔」に溜まった異物を取り除く、または息切れや酸素不足に注意
→★空気と風を敏感に読むことで次に向かうべき方向性を探る必要
→★ドラマチックなシフトを創り出すために本能的な感知力を働かせる
→★閉じ込められ何処にも行けない状態の中で全方向的に反発する力
→★爆発力を秘めたデリケートな状況への対応力が問われる試練
→★大きく響きわたる虚ろな音声が象徴する「何か」を感知する
→★過剰にふくらみきった泡が連続音を立ててはじける光景
→★「虚」であったものを「実」にする(またはそう見せる)ための行為
→★気を逸らすことによって緊張した状況を無事に切り抜ける能力
→★お祭り騒ぎと悲劇、歓びと深刻さの両極端が同時に存在する光景
→★「大山鳴動してネズミ一匹」または
  「良くも悪くも取るに足らない小さな事の積み重ねがやがて大きな結果を生む可能性」
→★「突然の終焉/始まり」を正しい流れに沿って最善のタイミングで起こす手腕
→★コロコロと気が変わりやすい状態、集中力を欠く状況に注意
→★内側に溜めたエネルギーを集約して定めた方向への推力にする必要
→★自分の潜在能力とキャパシティ(または限界)を確認しながら慎重に進む・・・→


エネルギーのポイント:新月『次局面に向けての現実的な対応』
            ↓
            満月『目的の中で自分が自分であり続けることの挑戦』 


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        気付くと今年ももうあと3ヶ月弱。いつもこの季節になると、一年はあっという間だなって気がするものだけど... 2017年は特にそんな感じがします。カーディナル・クライマックスの中枢部を過ぎ越して、本格的な変化期に入った年。沢山のことが同時進行で起きていて、しかも予測のつかない方向にあちこち噴き出てる。毎日のニュースを見聞きしながら色々とセオリーどおりの解釈を当てはめて納得しようとしても、本当にそれで正しいのかなんて誰にもわからない。もしかしたら、わたし達人間の感覚が追い付かないまま、現実の方が先に現象化しているのか?...とも思えるような世界/社会の混迷ぶり。勢いを失ったメルケル首相のドイツに代わってEU改革に意欲を見せるフランスのマクロン大統領だけど...前途多難。そして燃え上がるスペイン・カタルーニャ独立問題。大小のテロが絶えず移民・難民問題で揺れ動くヨーロッパ。そして米国ラスベガスの銃撃事件。外界が凄い勢いで動く中、日本では何が何だかよく見えないままに野党の集合離散が目立つ衆院選挙。株式市場は多幸症みたいにうねうねと騰がり続け、そんな間にも北朝鮮の怪しい動きが続き、18日には中国共産党大会だとか。 


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  今この世界では同じ国籍を持つひと達が互いをレイシストと呼び憎み合い、自分の観点に都合の悪いニュースをフェイクと名付けてる。。 実際、何がフェイクで何が本物かは今、おそらく誰にもわからない。真実はひとつじゃない。幾層にもわたって存在するリアリティ。そんな胎内宇宙を、わたし達はそれと知らずに見始めてる...。

時代の早瀬で知らないうちに変化していくわたし達。 これって単に昔から存在し繰り返されてきた現象をIT技術の進歩が多重情報として浮上させ、地球の隅々に行き渡らせたってことなのか? 多様性の名の下に押し寄せる情報が、はるかに遠い地域や人々の内面までも擬似的に見聞きできる新しい仮想世界の泡を創り上げ、わたし達はその中に... 少なくとも自己の一部を組み入れているのか? 


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        アストロロジーから見れば、今は確かに歴史の節目のただ中。もしかしたらそれは、長い人類史から見て最大とは言えないかもしれない。でも今を生きるほとんどのわたし達にとっては、かなり大きな節目。たぶん何かの分岐点。社会にとっても、ひとりひとりにとっても。これから世界は本当に分かれていくのかもしれない。猛スピードで走る窓の無い電車の中で、変わりない日常を繰り返しながら。いつもの毎日、通り過ぎていく大小いろんな出来事。その都度わたし達は、目の前の現実を既知のことばを通して名付け、意味を与え、それを鏡に映して喜んだり悲しんだり格闘したりしてきた。そんなわたし達の営み。

けど、もしわたし達の現実認識が既知のことばによって成立しているなら、もう足りなくなっているように思える。ことばが。 自分が創る宇宙への新しい認識と、それを表現出来る新しいシステムの "ことば" を、それぞれが見出す時期に入ろうとしているかもしれない。 少し長い目で見るならば。 ......まぁ、そんなことをつらつら考える秋の夜。なんて、なんだかいつもなら記事の終わりに書きそうなことを言ってますが。(^_^;


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        実のところ、10月の満月は9月の新月が提示するテーマを受けて、ますます現実的な対応を迫られそうな雰囲気を持っています。そして、おそらくこのエネルギーはすでに前倒しで来ているのではないでしょうか(特に満月はその傾向が大きいのですが)。
では早速サビアン・シンボルを見てみましょう。



★10月満月のサビアン・シンボル★

        まず月がとっていくベースのシンボルは牡羊座12°『白い雁の群れ』です。雁といえば、やっぱり「渡り鳥」という印象が先に来ますね。雁は候鳥と呼ばれる渡り鳥で、秋には南に渡って冬を過ごし、春には北に帰るのだそうです。これは牡羊座の中盤に出て来るシンボルだから、北に向かう雁の群れかな?とも考えたけれど、北米に野性として生息する白い雁は、冬になると南の生息地へ渡って越冬することで有名らしいのです。なのでこのシンボルはやっぱり『さぁ、南へ!陽光に向かって!』というイメージかもしれません。


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        風が冷たさを増し、高く澄み渡った空にV字型を創りながら飛んでいく白い雁の群れ。一路、南へ…南へ。体の中に備わった本能というセンサーに従い、仲間達とともに飛んでいくその姿は季節の風物詩として日本でも昔から詩歌に詠われてきました。けれど、安全な子育てと食糧確保のために、生まれて初めての長旅に出る幼い仲間達を護りながら長い長い道程を飛び続ける実際の渡りには、数多くの危険が待っています。嵐に見舞われたり、天敵に襲われたり...。

雁行と呼ばれるV字形の飛行フォーメーション。その先頭に立つ鳥の役割は、自分が作った気流によって後続の鳥への空気抵抗を減らし、飛行を助けることだと言われています。その分後ろの鳥達は楽になるけど、リード役はとても難易度が高く、使うエネルギーも半端ではありません。なので雁達は途中で次々と先導役を交代しながら旅をするそうです。B.ボヴィはこれを、ある集団がその本能をひとつにして共通の目標に向かうときの最も効果的なグループ構造だと指摘していました。

旅立ちの季節。彼らは特有の大声で鳴き交わし、出発のときが来たことを互いに確かめあいます。そして、その瞬間に今までの群に存在した階層や利害関係は脇に置かれ、渡りに徹した新たな役割分担に切り替えられます。そして共に目的地を目指すんですね。一直線に。。(この辺りは牡羊座のシンボルらしい感じ)


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        互いに損な役割を交代で受け持ち、少し楽をしてエネルギーを回復した者から率先して先頭に立つ。これが出来るのは、彼らの目標 — 目的地 — が明確に定まっているから。そして何を護らなければならないかについても、暗黙の共通理解があるから。たぶんそれは…全体で、皆で、いのちを繋いでいく。そのため。

とてもシンプルなんだけど、だからこそ、とても強靱。 途上でどんな予想外のことが起きても、精一杯助け合って切り抜けていく。どんなに辛いことがあっても、きっとぶれることはない。 自分はあくまで自分。だけど、そのとき「自分」を貫くもうひとつ別の軸がある。「わたしは全体であり、先頭でもあり、末端でもある」という軸。わたし達が誰かと共に歩むとき、何かを一緒にやろうとする時、または何かに立ち向かうとき......この白雁の群れのようになれるかな...? 


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        では、月に光を送る太陽のベース・シンボルを見てみましょう。天秤座12°『坑道から出て来る坑夫達』です。白い雁の群れは南の陽光へ向かう旅だったけど、こちらは暗い地下世界から地上に戻る人々が描かれています。炭鉱でしょうか? それとも貴金属や貴重な鉱石を掘っているのかな? いずれにしても、危険のつきまとう仕事です。…そういえば国営ブラジル銀行を狙って600mもの地下トンネルを掘っていた銀行窃盗団が2日に逮捕されたというニュースが流れましたね。秘密の暗闇から明るみに引っ張り出された犯人達の姿もまた、この満月の太陽シンボルを体現した例かもしれません。サビアン・シンボルはたまに描かれたイメージそっくりな形で顕現することがあります。


さてこの度数は何年も前に一度体験したエネルギーだけど、覚えてるひといるかな? その時書いた記事の中から少し抜粋してみますね。

        真っ暗な鉱山の坑道から、次々と姿を現す坑夫達。 原文の "emerge" は「出現する」「浮上する」「明らかになる」という意味を含んでいます。 なので、地中深くから文字通り「浮上」してきたのかもしれません。地下深く掘られた坑道から、一日の作業を終えて出てきたところでしょうか? それとも、落盤事故から奇跡的に命を取り留めた人びとが明るい地上に戻ってきたのでしょうか?


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  今や斜陽となってしまった石炭産業ですが、石炭自体は19世紀初めにその利用が始まってから、1918年をピークに1930年代の大恐慌まで、米国エネルギー産業の中枢を担って、凄い勢いで増産され続けてきたのだそうです。 そんな中、20世紀初頭には事故で年間1000人もの炭鉱労働者が命を落としていったのだとか。 そして1907年冬には、後に米国史上最悪の鉱山事故と呼ばれるようになった 「モノンガー炭鉱爆発事故」 が起こりました。この事故では362人が生き埋めとなって亡くなり、1000人以上の子供達が孤児になったとされています。 また、危険で過酷な労働環境を背景に、組合を巡る労働争議が世間を騒がせることも多かったようです。サビアン・シンボルが降ろされた1920年代にも大規模な紛争がいくつかあったようで、1920年に起きた通称「レッドネック・ウォー」 では、銃器で武装した1万人もの労働者が抗議デモを行い、州兵や地元警察、鉱山の警備隊と衝突するという、後に小説にもなった有名な事件が起きています。この "戦争" は取り締まり側の勝利で終わり、労働者側には多くの死者と逮捕者が出たそうです。

        こうしてみると、このシンボルを降ろしたチャネラー、エルシィの脳裏には、そんな時代背景から何らかの印象が埋め込まれていたとしても不思議はないと思えます。彼らが経験した物事が落盤事故であるにせよ、または権利を勝ち取るための闘争だったにせよ、生死のかかった逆境をみんなで切り抜けていくには、互いに頼りあい、信頼し、力を合わせていく必要があったでしょう。そして、リーダー格の人びとの存在も不可欠だったはずです。彼らはみんなをまとめ、必要なら自分のエゴを犠牲にしてでも全体を明るい太陽の下に導かねばなりません。それにはいつだって "peer"…つまり仲間内でありながら、同時にそれを超えた視座と、先を見通す力、勇気や胆力が必要です。そして危険を回避し、自分達が辿り着くべきところに全員で回帰しようとする、優れた本能の力も。


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        とはいっても、誰もがいつでもそんな優れた能力を発揮できるわけじゃありません。それに、本物のリーダーシップがテーマになってくるのは山羊座に入ってから。ここ天秤座では、窮地を脱する、問題を解決する、という場面に直面した時、ひとりでは動かせない壁をみんなでどう乗り超えていくか?というエゴの葛藤とその成長物語を提示していると思います。そして...その物語がとてもシンプルで具体的な結び付きから始まっていくことも。

アメリカの鉱山史は沢山の命の犠牲の歴史でもありました。それでも、生きのびよう、もっとまともな暮らしをしたい…と、ひとときこころを合わせて闘った人びとの物語は今に語り継がれ、人間が ― たとえエゴのぶつかり合いの中であっても — 共に助け合おうとする思いで動くことが出来ると証しています。その行為は時と場所を超えて、見知らぬ人びとのこころを揺さぶる力があります。わたし達は考えます。自分ならいったいどうするだろう…?  咄嗟のとき、本当に危機が訪れたとき、無私の手を差し伸べ合うことが出来るだろうか? 白い雁はおだやかな南の冬へと向かい、坑夫達は明るい陽光の下へ... 彼らは自分達の本来の場所、安全な「ホーム」のある場所へ帰還しようとしています。皆で。全体で。。 

前回の新月のときも、社会的階層や立場を超えて貫かれる人間存在の「軸」というテーマが出て来たけれど。この牡羊座の満月も、やはり人間関係の中で、まずはそこから何をすべきか考えてごらん?と囁いているのかもしれません。


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        ではメインのシンボルは何を告げているでしょう? 牡羊座13°は『不発に終わった爆弾』です。あらら、ちと物騒な感じ。けどこれは潜在的に大きな災いをもたらす力を持った「何か」が、結局のところ空騒ぎに終わっている…というイメージです。今のところは...。

B.ボヴィの解説によると、原語の "Bomb" はギリシャ語で「中が空洞になった物から聞こえる音」を意味することばに由来しているそうです。そして爆弾 — explosive bomb — とは、空洞の容器に爆発性と発火性のある内容物を詰めたもの。それが爆発しないなら、失敗作の不発弾。けれど災いをもたらさないよう上手く設計された "容器" なら、たとえば内燃機関のように、車を前進させ機械を動かすエンジンとして働くこともあります。それが爆弾であるにせよ、内燃機関の一部にせよ、巧く機能させるためには爆発物を包み込む空洞容器が適切な強度と厚みを持っていることが必須条件です。もし泡のように薄く儚いものだったら? もういつ大爆発するかわかりません。


explosion


        一方、月に光を与える太陽はといえば、天秤座13°『シャボン玉を吹く子供達』。こちらはちょっと楽しそうなイメージかな。シャボン玉は石けん液の薄膜にそっと空気を吹き込んで作る、美しい透明の玉。周囲の光景をその薄膜に映し取りながらフワフワと浮かぶ、はかない命の代名詞です。考えてみたらもう長いことシャボン玉遊びなんてしたことなかったけれど。。 久々に時間が出来たら、ちょっと飛ばしてみたいような...。

        このシンボルのことば「blowing」〜「blow」は、空気を吹き込むという意味の他に「爆破する」「吹き飛ばす」という意味も持っています。また「失敗する」とか「しくじる」、「浪費する」「機会をダメにする」「タイヤをバーストさせる」そして「激怒する」なんていう意味も。。 シャボン玉はすぐにはじける運命だけど、なるべく大きな玉を作ってどれだけ長く飛ばせるかを競うのは子供ごころに楽しい遊びだった記憶があります。B.ボヴィは言います。『子供達がシャボン玉遊びをするとき、周囲は笑い声に包まれる。彼らの目的は出来る限り長い間シャボン玉を飛ばし続けることだ。だがはかない泡の玉は、子供達の笑い声と同じように簡単にはじける。いつはじけるのか?それは予測不能だ。初めから長続きするようには考えられていないのだから』と。


kid


  確かに、ふわふわと飛ぶ綺麗な玉を追いかけ、パチンと割るのも面白かったな。。  誰かが飛ばしたシャボン玉を横からパチンと破裂させて「あはは、ゴメンゴメン!」「えぇ〜?ひどいな、ヨシそれならこっちも!」なんて。子供のころはそんな適度な意地悪のしあいもまた笑いの種だったように思います。 でも、もし今誰かが自分の夢をそっと吹き込んだ薄いはかないシャボン玉を飛ばしていたとして、それを面白半分にパチンと割ったりしたら... そのひとはきっと激怒するかもしれません。

B.ボヴィはこうも指摘しています。『陽気な遊びごころに打ち興じる最中にも、あなたの "裏庭" に不発弾が投げ込まれるかもしれない』と。不発弾は確かに破裂しなかった。でもだからこそ、いつ爆発して大変なことになるかわからない不気味さと不安を感じさせます。 裏庭の不発弾を何とかするには、警察の爆発物処理班か、大がかりなものなら自衛隊に依頼するしか手立てがありません。爆弾処理…それは世界で最も危険な職業のひとつと言われる仕事です。


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        このシンボルは、本当に些細な日常の何気ない鼻歌気分のときにも、まったく予期しない何事かが起きる可能性が常に潜在することを示唆しています。もしかしたら人間関係の中で、何気ない自分のひと言がきっかけで何かが破裂するのかもしれないし、自分の中で長い間密かに蓄積してきた何かのエネルギーが薄膜を破って噴き上がるのかもしれません。また、あるひとにとってはただシャボン玉がはじけたくらいのことでも、別のひとにとっては不発弾がいきなり爆発するほどの衝撃となるのかもしれません。そんなとき、命も惜しまず手を差し伸べてくれる誰かはいるだろうか? 自分は、誰かに手を差し伸べることが出来るだろうか? そしてもしかしたら... わたし達はみんな、自分のこころの底にいつの間にか不発弾を抱え込んではいないだろうか? 忘れられ踏み固められた土の下で、刻々とエネルギーが満ちるのを待つ不穏な不発弾を。


grenade



        うん、あるかもしれない。じっと爆発を待つ何かが。。 この世を生きてきた中でいつしか堆積してきた無明の地層の中に。ならばその潜在的な無法の力を、エンジンに変えて前進することは出来るだろうか? 誰も傷つけず、誰にも依存せず、肩肘も張らずに。ヒリヒリするような薄膜ではなく、美しい鉱石の空洞容器にエネルギーを溜めて。真っ白な渡り鳥のように、無限の胎内宇宙に羽ばたいていけるだろうか? 自分が自分を思い出す場所に、ホームに向かって.....

わたし達が今、現実と感じている時空。そしてわたし達の前に開けようとしているもうひとつの空間。その両方の世界に今、得体の知れない不発弾の中空音がかすかに響きつつあるのかもしれません。



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        金星と火星のコンジャンクションとほぼ時を同じくして起きるこの満月。感情をたっぷり刺激してくれそうな雰囲気です。ICには小惑星ルシファーが乗って、光と影の葛藤を演じそうだし(どちらが光でどちらが影か?)。そして銀河中心に迫る土星・イクシオンとエリス、NノードのGトライン(打たれながらも自分の道を往くしかない)。 海王星とパラスからは太陽へのYOD(おぉ!その政治力は公正さか欺瞞の顕れか?)、キラルスへの土星・SノードのYOD(カルマ、無垢の魂の犠牲)。 そして金星と火星は8日〜11日にかけて順に土星とスクエアに(宴の後の反動)。9日は太陽と水星がコンジャンクト(こころを修復する日)。木星は10日夜に潜水具の水音を大きく立てて蠍座入りするとそこにはTNOティフォンが待ち構え、ハウメアはいまだにエリスとコンジャンクト(様々な自然現象)、11日は金星・カイロン・フォルス・イクシオン、そして月の一時的グランドスクエア(こころに埋まった不発弾を発見するか?)。15日〜16日小惑星ルシファーとアグニがコンジャンクト、火星・カイロン・フォルス・イクシオン・カオス・リリスのグランドスクエア(霊的火花の狂い咲きが見られる?)。そして17日〜18日は火星とフォルスがスクエア(小さな原因大きな結果).....そして20日未明には天王星とオポジションの新月!

  全般に、これから先はなかなかのデコボコ道になりそうな行程だけど、旅立ちの用意は出来ているかな? 南へ向かう鳥達のように。シンプルに、力強く、助け合いながら。けっして自分を失わずに。さぁ風に乗って、いきましょう!!




have a great trek!!!

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:56|PermalinkComments(6)

September 19, 2017

○9/20の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  9月20日14:49前後、北海道周辺で 14:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は14:30前後、沖縄周辺では14:00前後に乙女座 27°27’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 乙女座27°~28°― 発効期:9/20~10/19 】

   "Grande dames at tea"
『茶会に集う貴婦人達』

   "A bald-headed man"
『禿げ頭の男』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★格差社会を貫いてひとつにまとめ上げている共通の「軸」を見る
→★あらゆる階層のひとびとが現状を肯定していくための「現世的な儀式」
→★時をかけて得てきたものを選別し、統合整理し、分配し消化していく
→★刈り取り、寄せ集め、小分けにして分配するという社会的手段
→★意味のないお喋りや他愛ない噂話の輪の中で感じる疎外感
→★共通点よりも差異に拡大レンズを当てることで増大する不公平感
→★重箱の隅をつつくことによって火を起こし煙を立てる
→★重要な気付きを得る前の一時的な内省状態、または敗北感への対処
→★伝統に培われたもの、奥の深さや優美なものに対し畏敬の念を抱く
→★細かいことを気にし過ぎて不安になる、迷う、または苛立つ
→★「強さ」「支配力」の誇示あるいは称賛 or 周囲を圧倒する独特の風貌
→★未来に潜むあらゆる可能性の中で歓びに満ちた輝きを見ていく
→★何かを成し遂げるために必要な不動・不屈の精神、協調と自己犠牲
  または見解の相違に対する敵対的で自己の非を認めない頑なさ
→★全てに停滞と成長、内省と外向、潜在性と表面化の周期があることを理解する
→★強さと力、自信を少しずつ取り戻していく途上でこころの静けさを守る
→★新たな力の芽生えと変化の予感を前に当面の不安定さを抑える努力・・・→

ネルギーのポイント:前回の新月『変容の予感 ― 移行 ― 勇気と透徹』
                    
            今回の新月 『次局面に向けての現実的な対応』


170920NM170923AE

 左/新月図  右/秋分図(参考)



★ちょっと気になる惑星アスペクト★


9月20日 新月期全体をいろどるアスペクト:

新月・カイロン・フォルスとTスクエア
 (「傷」との突然の直面を通じて自らの再生に向かう または
  退行や逃避行動、耽溺、中毒症状など)

金星が乙女座入り(段差を上手く超えてグラウンディングをこころがける)

水星が逆行のシャドウを抜けて海王星にオポジション
 (何かの暴露や露呈、または何かが明確になることで変化が起きる)

火星・オルクスのコンジャンクションがルシファーとスクエア
 (怖れや罪悪感の裏返しが他罰的感情や暴力性に繋がる危険)

月のノード軸・イクシオン・カオスのミスティック・レクタングル
 (社会的慣習に沿って問題なくふるまおうとする安全感覚と
  本来の自分が望むとおりに生きたいという衝動のアンビバレンス)

月のノード軸・エリス・イクシオンのカイト
 (妥協と歩み寄りか自分の考えを押し通すかの葛藤による
    フラストレーションに注意)

ICに小惑星パラスがコンジャンクト
 (公正さと自由を求める心理、政治や防衛への関心など)

全体に、社会のメカニカルな仕組みに動かされていく人生から
 抜け出したいという気持ちが強まる傾向が顕れそう。


9月23日05時02分ごろ 太陽が天秤座入り(秋分)
      (エリーズポイントの常で新たな現実への一歩を踏み出す象意)

9月25日未明に火星が海王星にオポジション形成
      (内的な強さと外的な圧力とのぶつかり合い、そこから
      生まれる混沌と気付きの可能性、権威の力とユーモアの力の選択など)

9月26日火星・木星・天王星・海王星のウォリサム・レクタングル
      (本来、直接的には自分に関わりのない物事に自分自身を巻き込む
       ことで問題が思わぬ方向に進み大事になる可能性に注意)       

9月27日月が遠地点を通る
      (社会的通念やモラルに囚われない思考や態度、感性)

9月28日未明に山羊座16°で冥王星が順行開始
      12時25分ごろ木星・天王星が最後のオポジション形成
      (心理的な重さが少し軽減に向かう、引き籠もる心理から
       少しずつ社会に目を向けるような無意識レベルの変化)

9月30日水星が天秤座入り、金星が海王星にオポジション形成
      (創造性、想像力、クリエイティブな力の放射、強靱さの表現)

10月5日
金星・火星が乙女座18°台でコンジャンクション 
      (長い刻をかけた努力への報酬、自己コントロールの問題、
       パートナー間に起きるコミュニケーションの問題・・言いたい
       ことが上手く伝わらない、信頼感の欠如や頑なさ、急所に
       土足で踏み込まれるような感覚、暗黙のデリケートな境界)

10月6日03時40分ごろ 満月!  
   


★9月新月の星模様★

        北朝鮮のミサイルは飛ぶし大型の台風は日本列島を縦断し、抜けた後は気温が10°も上がるフェーン現象。来月22日に衆院解散総選挙との話も出ているし(10月20日は天王星とオポジションの新月)インドネシアのスマトラでは豪雨による洪水が起きて大きな被害が。 英国では地下鉄爆破テロが起き、シャーロッツビルの暴動後まもない米国では度重なるハリケーン被害に加えて人種的対立もなお激化中。極左アンティファやBLMの台頭に対抗する白人超保守派の紛争にトランプ大統領排斥運動が絡むなど…世界の人心が一層不安定になっていそうな今日このごろ。暴力的な歌詞と私生活で知られる黒人ラッパーのXXXTENTACIONがYoutubeにUPしたオフィシャル動画がまたたく間に1000万ビューを超え、賛否両論大きな物議をかもしています。


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        その動画の中には彼が黒人と白人の幼い男の子の手を引き、皆の前で黒人の子にYESと言わせてから白人の子の首にロープをかけて天井から吊す…まるで「奇妙な果実」のように…そんなショッキングなシーンが含まれていました。もちろん創りもののシーンだし、最後に彼自身の体験に基づいた深く赤裸々なメッセージが語られるのだけど...。本物の人種間対立がまだピンと来るとは言えない日本から見るとき(特に初めて見ると)やり過ぎというか、えげつない印象を受けてしまいます。それと同時に、ここまでやらないと良くも悪くもひとの心の奥底に沈む何かをかき立て、深く感じさせることが出来ない状況になっているんだな...とも感じました。わたし達は、いつのまにかこころにこんなにも重い蓋をしてしまったのかもしれない...と。そしてそんな経験もまた、次の刺激とともに一瞬にして消費されてしまうのだろうか?とも。

それは米国の歴史と現代社会のひずみに絡む人種問題の根深さを感じさせられる、そんなプロモ動画でした。ただ同時に、Youtubeやインスタグラムなどネットであらゆる映像や画像を皆が見慣れてしまった今、誰もが簡単に思いや意見を発信し、一夜でスターにもなれれば極悪人の烙印も押されてしまう世界で何かを伝播しようとするときに用いられるテクニカルな側面の怖ろしさ(一瞬の「印象」を最大の武器とする人心の操縦テクニックは加速度を増しながらいったい何処へ行き着くんだろう?的な)も感じたのでした。


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  インターネットの黎明期は、山羊座で天王星と海王星がコンジャンクトした時代でした。それから20年ちょっとの間に技術はすごい勢いで進歩したけれど。わたし達人間のこころがそれに伴って進歩したとは思えません。そして今、天王星はエリスとのコンジャンクション(ネット社会で断片化してしまった個人のアイデンティティを再生するための葛藤とカオス)を3月に終え、来年初めのニアミスが過ぎるまで、わたし達に課題の残りを突き付けています。「どう見えるか? どう見せるかではなく、どう在るかの主権を自分の内部に取り戻せ」と。

そして今、牡羊座の終盤度数に達した天王星は、日本時間28日昼に木星との最後のオポジション。これはメリマン・コラムでも米国株式市場のプライマリーサイクルに影響する最強指標として示唆されていたアスペクトですが、このとき金星は冥王星族の審判者オルクスとコンジャンクトで小惑星ニッポニアとはオポジションを形成しています。

これ、心理的には期待と失望のバランスを取るとでもいうか…もしかしたら、協調性や思考の刷新が必要な場面である種の失望感を味わうと共に、期待とは全然異なる方向から思わぬ救いが来るような感覚として顕れるかもしれません。ただし、たとえ漠然とでも、長期的な見通しを立てておく必要がありそうです。先がよく見えない中で、突き付けられる目の前の現実に手探りで立ち向かっていくときは「少なくともこっちには行かない...」という最低限の消去法さえも次の行動を決めるヒントになるのだから。


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        この日前後の数日は、新月図にも示されている月のノード軸とエリス、土星、イクシオンのカイトを遠地点の月が通るなど、ちょっとこころが騒ぎそうな星回りです。四方八方から欲望を刺激してくる情報の嵐を乗り越え、境界線をきっちり引いて自分の道を行く...それがこの期間を過ぎ越していく鍵となるかもしれません。太陽とコンジャクトするヴェスタの内なる「火」を支えとして。

一方、海王星は2012年、牡羊座入りした天王星と入れ替わるように風性の星座宮(合理性や論理性)水瓶座から水性の星座宮(感情や繊細さ)魚座に入りました(初回の入居は2011年夏)。自ら支配する魚座に入った海王星は本当に強力です。独特のロジックを持つ天王星と共に「インターネットを介して世界中のひとびとを繋ぐ」というステキな夢を支援した海王星のエネルギーは、同時に情緒を刺激する情報の洪水を激化させ、そこから立ちのぼる色とりどりの濃霧はあらゆる欺瞞と幻想、そして自他の境界の曖昧さをもたらしたのではないかと思います。

便利で楽しいし、掃いて捨てるほど多くの「真実」が提供されて気に入ったものを選び放題。なのに、何が本当かはけっしてわからない。地球の裏側を覗くことも出来るし、欲しければ珍しいものを手に入れるのも簡単。フォトショップや映像技術、印象操作で別の人格になることだって可能。好きな音楽もワン・クリックでダウンロード。感動する物語にも出会える。有名人とも気軽に会話するチャンスがあるし、時には思わぬ側面をかいま見られて嬉しくなったりガッカリしたり。見えない誰かと議論も出来る。シャットアウトも自由自在(本当に?)ほんと、便利。でも...おそらく真実だけは手に入らない。少なくとも、そんなに簡単には。。というか、自分にとっての「真実」が何なのか、よく考えてみるとわからない。。


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        もちろんフィジカルな現実は厳然と存在し、毎日汗を流したり泣いたり笑ったり怒ったりしてる自分が存在する。けれどいつのまにか...全てが希薄化し、薄くなっているのかもしれない。現実感が微妙に薄れているような? 魚座に立ちこめる霧が全てを覆っている。自分自身でさえも。ただ常に刺激され、敏感に反応し、それでもなお執拗に手応えを求める飽くなきエゴを除いては。

......なんて。魚座と海王星がそれぞれにネイタルで強調されている日本の戦後始原図2種(主権回復図と現憲法成立図)を見る限り、この国には特にそんな傾向がヒタヒタと増大しつつあるような気がします。

また、もうひとつこころに留めておきたいのは、魚座の海王星はわたし達のオーラの防御壁を希薄にし、触れあう他者の感情にたやすく共振してしまう状態を創り上げる、ということです。良いときは共感や同情、手を差し伸べたいという優しい気持ちが強く顕れるのだけど。。 一方では怖れや怒り、恨み、妬みなどネガティブな感情にも同じように共振してしまいます。共振…というよりは、相手の感情がそのまま浸入してきて自分本来のものと溶け合い、同化してしまう感じかもしれません。その結果、けっして本来の自分のものではない感情に取り憑かれてしまうということが起きてきます。


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        これは面と向かって誰かと話し合うときだけでなく、たまたま電車に乗り合わせたり、ネット上で誰かの書いたものを読んだり、電波を通して何かを見聞きするような場合にも起こり得ます。発された「ことば」や「光景」自体というよりは、そこに込められ放射された感情そのものが入って来て自分自身と混ざり合うような感じでしょうか。たとえば他のひとの側に寄っただけで調子が悪くなったり、体に痛みを感じたりすることもあります。それが自分のせいではないことも多々ある...解決可能な何か具体的な原因(明確な病気とか、年のせいとか、更年期障害とか、誰かとの関係とか...いろいろ)を調べても答が見つからないときは、このことを頭の片隅に入れておきましょう。

たとえば何かのきっかけで「あれ?おかしいな..これは本当に自分の感情だろうか?」と気付けると良いのだけど、無意識でいるうちはなかなか難しいかもしれません。また、知らずに外からの負のエネルギーを吸い込んで蓄積してしまうと、その後実際に体の不調や病気として顕れる場合があるし、環境や食物が含む有毒物質に対して敏感になるケースも指摘されています。

もともとは魚座に主要な惑星や感受点を持っていたり、海王星がネイタルで強調されているひと、8室に主要個人惑星が集中しているひと、4室に冥王星を持つひとなどがそんな傾向を持ちやすいと言われるのですが、海王星が魚座入りして5年以上経った今は、生来の共感体質を持つひとはもちろん、そうでないひとの中にも、自分がここ数年で 良くも悪くもかなりセンシティブになってしまったと感じるひとが増えているかもしれません。


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        何であれ、不安や怖れを煽るような想念が入ってくるとき、それを吸い込んだわたし達の内部は微細に震え、その振動は自分が本来抱えていた自分自身の怖れ — 中毒性を持つ種子 — を呼び覚まし、増大させます。怒りの声はその痛みとともにわたし達のこころをザラつかせ、新たな怒りや侮蔑となって増幅していきます。あるいは自分の中に置き忘れた罪悪感が揺り起こされ、自分が悪いのだから全てを受け入れなければ...というねじれた自己犠牲へと繋がることもあります。それは伝言ゲームのように趣旨を変え対象を変え乱反射しながらも、いつしか全方向的に伝播していく性質を持ちます。そして、再び自分に返ってきます。いつもの光景。もしかしたら、一晩寝れば忘れてしまうような小さな出来事かもしれない。 でも、だからこそ知らない内に繰り返される影のゲーム。

けれど一度滲透を許したネガティブなエネルギーは、表面意識の下でヘドロのように蓄積してしまう可能性があります。 それはいつしか「わたしはこうなんだ」「世の中なんて元々こんなものなんだ」「いや、こうであるべきだ」…などという観念の重い蓋となってわたし達の本質を圧迫し、内部を秘めやかに侵していくかもしれません。その蓋の上で、わたし達の自我はモヤモヤとした霧と同化し、外から取り込んだコスチュームプレイに興じる自分の姿に何の疑問も抱かないようになっていきます。時折、気付かずにあげるうめき声のバイブレーションを周囲に伝播しながら...。

けどもしかしたら「このごろ何をしても楽しめない」「ちょっとしたことで苛立つようになった」「診断を受けても特に病気じゃないのに疲労感が取れない」「最近、なんだか少し雰囲気が変わったね...」なんて遠慮がちに(?)言われる... そんなふとした小さなことが気付きへのきっかけになるかもしれません。うわアヤシイかも?なんて感じたひとは、自分にフィットした、信頼のおける防御法(様々な心理テクニックやスピリチュアル領域の方法論など)を調べてみるのもいいと思います。


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  けれど。魚座の海王星が持つ脆弱な領域を乗り超え、潜在する最善のエネルギーを使うには...対向する乙女座の特質である忍耐強い分析の力と識別力を意識して使うこと、本来の自分に備わった本能と、刺激によって生まれる情緒的な衝動を混同して根こそぎもっていかれないよう、一歩踏みとどまって考える慎重さを失わないこと。これが一番大切なことかもしれません。

想念エネルギーの浸蝕は一瞬のうちに、四方八方から起きてきます。これを感じ分けるには、そういうこともあるんだなっていう概念をまず持つこと、そして慣れるまで意識的に不可侵の境界線を引く訓練をしてみることが一番です。それは何らかの「ことば」でもいいし、想像力やビジョンを使ったり、アロマの類でもかまいません。とりあえず「あ、もしかしたらコレがそうかな?」と認識するだけでも最初の大きな一歩だと思います。(世の中には色んなやり方が存在するけど、わたし自身はたとえオリジナルでも自分が本当に納得出来る方法を見つけることが一番だと思っています。)

そうそう、境界線といえば...。今 射手座を運行している土星が自分の領地 ー 山羊座に入居して、いよいよ本領を発揮し出すのは12月20日。新月と冬至の中間日ですね。 そして2019年〜2020年の冥王星とのコンジャンクション形成へと向かっていきます。 山羊座の土星はきっと、日々の暮らしの中で個人としての自分と 公としての立ち位置(社会性)の境界をいったいどこで引けば良いのか?と自問自答するような体験をもたらすかもしれません。 その意味でも、射手座の特質である「物事を大きな観点から捉える」「自由を希求する」「寛大さ」「スピード」「過度の楽観と拡大主義」などと真っ向から対立する土星の性質を意識して使い、自分なりのバランスを考え、フラストレーションを溜めずにしっかり自分の芯を見つけられたらいいなと思います。

何事にも「お!」と思ったら向かっていく射手座の中での「境界線」というテーマは、魚座の海王星を使うときにもきっと役立つはずだから。


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        今回は魚座の海王星の話、それもどちらかというと危険な側面がメインになってしまったけれど、本来は素晴らしい創造性や深い優しさ、高い精神性を示唆する組み合わせです。けれどそのエネルギーを高度に実現するには、わたし達の胎内宇宙を鍛え、高いハードルをいくつも越えていく必要がありそうです。 現在、魚座の中盤にさしかかった海王星は、まだまだ2025年〜26年までじっくりと自分の領地を旅して回ります。その間にはわたし達人間にとって、サイキックな領域を含めて幾度もの試練や挑戦が待っているのかもしれません。

面白いことに、海王星が牡羊座に入って0°〜1°(エリーズポイント)に来たとき、土星が追い付いてコンジャンクションを形成するんです(2025年7月にオーブ13'の超ニアミス、その後26年2月に正確なコンジャンクション)。 「個」と「社会」が激しく交差する十字路と言われるエリーズポイントで起きるコンジャンクションは、とても強い影響力を持ちます。これは、火星(牡羊座の支配星)・土星・海王星のコンジャンクションとよく似た難易度の高いエネルギーになりそう。。 しかも2025年には、天秤座入りした火星がこの土星・海王星にオポジションを形成します。これ、もしかしたらわたし達個人にとっても、世界全体にとっても、土星・海王星コンビによる長いカリキュラム(約36年サイクル)の卒業&進級試験みたいなものかも?(^_^;

明日のことさえ見えにくい今、10年近く先のことなんてたぶん誰にもわからない。今までは予測通りの道を歩めたとしても、未来はわからない。今とは全然違う豊かさを目指して生きているかもしれない。 でも惑星達はきっと、その時々のわたし達にちょうどの物語を提示してくれるでしょう。

それをどう読み取り、どう現実に創っていくかはわたし達のこころと意志次第です。まだわたし達の誰も知らない「第三の道」があったりするのかもしれません。厳しい顔付きだけど、いざとなれば頼りになるいぶし銀の土星を友とし、青白く深い眼差しの海王星に学びながら...ゆったりと。凜として、歩んでいきましょう。


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★9月新月のサビアン・シンボル★


        では新月が提示するサビアン・シンボルのテーマを見てみましょう。今回のベースとなるのは乙女座27°『茶会に集う貴婦人達』。この光景は、英国貴族階級の女性が社交の場やお作法を学ぶ場として集ったお茶の会「アフタヌーン・ティー」や、夕食を兼ねて開かれた「ハイ・ティー」を思い起こさせます。 また米国で「ハイ・ティー」 と言う場合は、かなり気取って儀式張ったお茶会を指すそうで、裕福な女性達がここぞとばかりに最新流行のフォーマルドレスに身を包んで上品な会話を楽しむ... といったイメージがあります。 アメリカ独立戦争の契機とも言われる「ボストン茶会事件」以来、米国では紅茶よりコーヒーが飲まれるようになったとも聞くけれど、やはり貴族階級や特権階級のイメージは「紅茶を嗜むこと」 にあるのかもしれません。


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        このエネルギーを理解するには、補完関係にある対向度数 魚座27°のシンボルに触れておくのが良さそうです。そのシンボルは『ハーヴェスト・ムーン』。これ、日本語だと「中秋の名月」と訳されることも多いけど、シンボルとしてはまんま 「収穫のとき」 という意味になります。

秋... 頭を垂れるほど実った穀物! いよいよやってきた、刈り入れのとき。畑を耕し、種を蒔き、草をとり、手入れをして、やっと迎えた収穫。 そして、刈り入れた穀物は大きさや出来映えによって子細に区分けされ、整理されます。その内、あるものは出荷され、またあるものは長い冬越えのために取り置かれることでしょう。けれど、「ハーヴェスト・ムーン」という言葉が定着した昔には、刈り取られた作物は領主や貴婦人達への年貢や貢ぎ物として差し出されたと言われます。

ブレイン・ボヴィによれば、古の時代、"Harvest" という言葉は "秋"と同義語で、沢山の単語のルーツとなることばだったそうです。たとえば「敬意を表する」という意味のトリビュート..."paying tribute" は、忍耐や信仰を試される「苦痛」や「苦難」という意味の "tribulation" から来ていて、その大元はハーヴェスト=秋の収穫時に穀物が臼で挽かれることを意味する古代ローマの言葉、"tribulum" なのだそうです。


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  このシンボルが降ろされた1925年の米国では、大規模農業や農場経営が一般化する中で、1930年代の大恐慌を前に一足早く急激な農業不況に陥る過程にあったそうです。貧富の差も激しく、白人大規模農場主に対して土地を借りて耕す小作人や季節労働に従事する黒人労働者、そして中国人や日本人移民など、多くのひと達がわずかな収入のために過酷な労働に明け暮れていました。ハーヴェスト・ムーンの時期は、この時代を生きた人々にとって、その立場によって悲喜こもごも、様々な想いが錯綜する季節だったのではないでしょうか。

秋も深まる中、盛大に催された茶会に集まる貴婦人達は、沢山の収穫物やそれに代わる金銭を当然のように受け取る立場にあったことでしょう。 1920年代中盤の米国で迎えるハーヴェスト・ムーンを思うとき、この2つのシンボルには世の中の光と影がくっきりと投影されているように思えます。 

        一国の社会・経済構造を成り立たせている仕組みの中で、様々な立場のひと達が様々な人生を送りながら、ひとつの社会としてその歴史を織り上げてきました。この「茶会」という優雅な装いのイメージひとつをとっても、その底には沢山の社会的不公平と偏見や欺瞞が渦巻いているように思います。


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  それでもこの光景を俯瞰で見たとき、香り高いお茶の葉を通して... 秋の午後の優しい光を透過して... 底辺の過酷な労働にあえぐ移民女性から、上品な会話を嗜む特権階級の女性まで、あらゆる階層の人々と彼らにまつわる生の物語が、人類というタピストリーの一部として実は密接に結び付いていることが透けて見える気がします。... それがわたし達の住む社会の構造であり、その構造のどこかを支え、どこかに支えられつつ、わたし達は今この瞬間も生きているという事実。 

上流階級の貴婦人達にとって、茶会は社交上必須の儀式とも言えます。階級にふさわしい上品なふるまいの中で、慈善パーティの相談を終えた後はちょっとした噂話やゴシップに花が咲くかもしれません。そこに女性としての本音やため息が漏れることもあったでしょう。また日雇い労働の女性達にもひと休みのお茶は欠かせないひとときだったと言います。彼女達もまた、世間の噂話や雇い主、連れ合いの愚痴話などで慰め合ったり盛り上がったりしたのかもしれません。「一杯のお茶」は単なる飲み物というだけでなく、人間社会の下層から上流までを一筋に結ぶ普遍的な生の営みを象徴しているのではないでしょうか。 お茶会に集う女性達は、今自分が口にしている紅茶がどこでどうして作られ、誰が摘み取った葉なのか…想像したことはあったでしょうか? ちなみに原語の"grand dames"は、貴婦人という意味の他に「何かの分野に秀でて一家言を持つ偉大な女性」という意味もあるのですが...。


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        さて、新月のメインのシンボルは乙女座28°『禿げ頭の男』。これは前のシンボルとはうって変わって男性的なイメージですね。文字通り、頭部を護る髪の毛を持たない男のひと。また原語の「bald」には何も隠していない、飾り気がない、率直で明解であからさまな状態という意味もあります。その意味では茶会の貴婦人とは対照的な姿ですね。またB.ボヴィは「a bald headed man」というフレーズに「急ぐあまりキャップを被るのも忘れて走り去る男」というイメージも被ってくると示唆していました。

ところで米語の俗語で頭のことを「dome」とも言います。頭部は知性、思考力、気付きのドーム。ならば頭頂部の輝きは自己実現の光と言えるかもしれません。また「dome」は家や建物の上部をカバーする丸みのある覆いのことですが、同時に「支配」や「統治」「領有」を意味する「dominion」ということばにも通じる響きがあります。体の一番上部に君臨する頭部は「わたし」という存在、わたしの体を統制する者、人間を人間たらしめる思考の力の源です。


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  ではここで補完し合う対向のシンボルを見てみましょう。魚座28°は『満月の下の肥沃な果樹園』(または菜園)です。このシンボルは前度数の『ハーヴェスト・ムーン』つまり秋の収穫が終わった直後、ひっそりと休んでいる土地の光景ではないでしょうか。この土地が肥沃だということは、多くの果物や野菜を生み出し育むことの出来る「潜在的な力」に満ちているということになります。その力がピークに達するときは過剰なほどの実りが見られるけれど、刈り入れの後は一見して不毛の土地と見分けがつかないかもしれません。その潜在力は今、土の中に隠され、生命の輝きは再び成長の季節がやってくるまで形を持つことなくひっそりと眠っています。。

ならば新月のシンボルである『禿げた頭』は、髪が生えていないという表面的な状態ではなく、わたし達の頭皮の下に眠る「潜在的な力」の全てを物語ろうとしているのかもしれません。B.ボヴィは旧約聖書の物語で歌劇にもなった「サムソンとデリラ」を引き合いに出してこう語っています。「英雄サムソンの強さの基は一度たりとも切られたことのないその豊かな髪にあった。だが裏切りと欺瞞と背信によってその髪を切られると、彼はその強靱さの全てを失ってしまう。しかし、やがて彼の髪が再び生えてきたとき、彼には新たな強さが蘇り裏切り者は自分の行為の結果に直面することになった。髪を切るという行為は、ここでは刈り入れのときとオーバーラップする」と。


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  ある力がピークに達したとき、それは刈り取られる または切られるタイミングが来たとき。そしてその後しばらくの間はただ何もない荒れ地のように見える。けれどやがて時が至れば、力はふたたび大地の下から緑あふれるカタチとなって新しいいのちを豊かに実らせる。 たとえば穀物ならその様相は季節のサイクルに従うし、たとえば相場なら、天井と底を繋いで上下する波動に顕れます。

        わたし達は一般に、力のピークにあるときが最高だと感じます。何かが常に手に入る祝祭のときだから。けれどそれが終わってしまうと意気消沈します。あぁ失ってしまった!...何もかも無くなってしまった...と感じるから。でも、本当にそうでしょうか? 長い人生のサイクルの中で、舞い上がったり落ち込んだりの繰り返しの中で、まだ見ぬ果てしない未来を夢見ながらじっくりと力を溜めているそのとき。そのときこそ、自分の中に潜在する肥沃な力の可能性をしっかりと見つめ、新しい果実の種を蒔くとき。不屈さを通して目に見えない無限の豊かさを感じ取るとき。全てを知る自然の呼び声に耳を傾けるとき。


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  B.ボヴィはこうも言っています。「ケルトの伝承では、王や領主から髪を切られることは一人前の男として認められる時期に入ったことを示唆していた。それは皆に対し、余計な飾りのない自己を証明する季節の訪れとされていた」と。今は男性であることやその魅力を強調するひとつの表現としてスキンヘッドにするひともいるけれど、その表徴の下にはそんな意味が隠されていたのかもしれません。


        茶会の貴婦人から、禿げ頭の男へ。社会的な階層を貫く人びとの営みを俯瞰する刈り入れの季節から、自己の肥沃なポテンシャルを予感する季節へと移りゆく人生のひととき。大きな変化への兆しを前に、巡りゆく現実の中で。わたしは、わたしの道を行く。戦士は、戦士の道を往く。たぶんスキンヘッドは似合わないけど。。 でも、この皮膚の下に眠っている力を信じて....。



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メリマンさんから第一次の原稿が届き、今年も『フォーキャスト2018』に向けて怒濤の日々が始まりました。これから入稿〜脱稿までは時間との闘いになりそうです。新月・満月の記事とコラムの翻訳は例年通り続けるつもりですが、今年は何かと時間が足りなくて少し簡単になってしまうかも? まぁどうなるかやってみないとわからないけれど。とにかく頑張ってみます!

have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 19:48|PermalinkComments(4)

September 05, 2017

●9/6の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで9月6日16:21前後、北海道周辺で16:27前後、関西方面は16:02頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で15:33前後に魚座13°53'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月・日蝕の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 魚座13°~14° + 太陽 乙女座13°~14°】
  "A sword in a museum" +
  "A strong hand supplanting political hysteria"
『博物館に展示された一振りの剣』+
 『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』

  "Lady in a fox fur" +
  "A family tree"
『狐の毛皮をまとうレディ』+
  『家系図』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~9/19】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★感情的混乱や混沌の中で物事の進路を決める力を自己の手に取り戻す必要
→★ファンタジックorノスタルジックな世界への感受性の高まりまたは逃避願望
→★真にパワーが必要な場面に直面することで内に眠っていた力が目覚める
→★シビアな状況分析が必要な時と軽いユーモアでやり過ごすべき時の見極め
→★争ったり傷つけあう必要さえも感じない静かな自信を維持する必要
→★暴走しがちな感情を制御する能力を身に付けて危機をやり過ごす
→★古い伝統に培われた用の美、強い精神性を象徴するものに惹かれる
→★以前は最先端だった物や思考がすでに古くなって役立たないことに気付く
→★自分の身に備わった真の力とは何かを識別し、沈黙の内に護る必要
→★優しさと公平さを追求しながらエリート意識を持つという矛盾を見る
→★独自のスタイルを探求し、その中に自己のアイデンティティを見出す
→★何代にもわたって受け継がれた力を体現する、または家の重圧との葛藤
→★伝統や習慣または血の絆を護るために必要な社会規範への気付き
→★家、立場、習慣によって無意識に創り上げられた自分の鋳型を見る
→★表向きの言説やふるまいが何かのカモフラージュである可能性に注意
→★品良く目立たないふるまいに潜む決して矯められないワイルドな力
→★自分の人生の決定権は自分自身の手の内にあることを確認する
→★余計な気配を消してベストのタイミングを待つ訓練
→★今の自分を創ってきた経験や観念を新たな視座からもう一度見直していく・・・→


エネルギーのポイント:新月・日蝕『変容の予感 ― 移行 — 勇気と透徹』
            ↓
            満月『持てる力の確認と防御』 

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★ちょっと気になる惑星アスペクト★

9月5日
 ・水星順行(20時30分ごろ)数日はストームフェーズ
 ・太陽・小惑星ウィチロポチトリと海王星がオポジション
 ・火星が乙女座に入居(18時35分ごろ)
 ・火星・水星コンジャンクションが日蝕の位置で起き、満月へと引き継がれる
 (受動攻撃性が自分自身に向く可能性、罪悪感または劣等感、言葉の争い、
  思い込み、事故、電子機器異常などに注意
  →精神の火・霊の火をかけた行動への促し)

9月6日:海王星(+ニッポニア)とコンジャンクションの満月

9月10日午前3時頃
 ・木星・エリス(+月)が2回目最後のオポジション形成
  (キラルス・セレスとTスクエア)
 ・水星が乙女座入居

 3月に終了した天王星・エリスのコンジャンクションは2018年1月まで
  オーブ圏内にあるので、9月28日の木星・天王星オポジションを過ぎる
  までを木星による一種のトランスレーションと考えても良いかもしれない
  (ITの発達により断片化し希薄化してしまったアイデンティティを取り戻したい
  という無意識の欲求が生み出す様々な軋み、匿名性に隠れた自己の肥大化の危険)

9月11日~16日(余韻は新月まで続く)
 ・ダイヤモンド・フォーメーション(六芒星パターン)
  月Sノード・土星(とイクシオン)・月Nノード・カオス・木星・月
 (とエリス、金星)との間に3つのカイトと3つのミスティックレクタングルが成立
 ・15日金星が月Nノードにコンジャンクション
 (現況へのささやかな満足感とそこから逸脱したいという無意識への強い刺激)

9月14日〜15日
 ・火星・ネッソスのオポジション〜水星・ネッソスのオポジション
 ・海王星・ニッポニアがコンジャンクション
 (ネガティブなカルマの精算を促す力、攻撃的衝動の可能性、
  満月のテーマの確認)
 
9月16日
 ・太陽乙女座23°台でイクシオン・カオスとTスクエア
 ・月Sノードとエリスから太陽にYOD形成
 (理想と現実、無垢さと実利主義の葛藤
  こころの弱さがルサンチマンの表出へと繋がる可能性
  全てを抱き留める優しさと強さを持つ)

9月17日乙女座7°台で水星・火星コンジャンクション
 (社会に受け入れられるようなやり方で上手に「境界の縛り」を逸脱していく
  「獲物」を追う、捜索する、戦闘的な探求)

9月17日~20日
 ・水星・火星・オルクスがコンジャンクション
 ・〜水星・海王星オポジション
 (自分や他者に対する度を超えた批判や罪悪感、相手を陥れるための
  欺瞞的な告発、集中力の欠如または直観、審判のフォース、
  強力なインスピレーション、審神者的な能力の冴え、音への感受性など)
  
9月20日: 14時30分頃 新月!🌚

       

        日蝕の新月から早くも約2週間。その間世界にはいつものようにいろいろなことが起きました。中でもわたし達にとって最も大きな「変化」を意味したのは、日本を飛び越えて飛んでいった北朝鮮のミサイル発射とそれに続く3日の核実験のニュースでしょうか。今のところ聞こえてくるのはその規模が70kt級で広島に落とされた原爆の5倍の威力があり、水爆である可能性も今の段階では否定出来ないという話や、あてにならない国連安保理、軍事行動の是非をめぐる相容れることのなさそうな議論、不調に終わるかもしれない経済制裁などなど... 目の前の現実を捉える目もまた様々に分裂し、国内外は混沌の度合いを増しているように見えます。一方、先月末にハリケーン・ハービーで大きな被害を被った米国ですが、今度は同等かそれ以上と予測されるハリケーン・イルマがカリブ海諸国からマイアミに向かっているのだとか。やはり前回の日蝕がネイタルチャートに触れた米国、日本、北朝鮮やドイツなど多くの国々にとって、これから先の数年に向けた大きな正念場がやってくるのかもしれません。


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        今回の魚座の満月は海王星とコンジャンクトしています。これは基本的にかなりドリーミィな雰囲気をもたらしそう... 。また感受性が強くなり、自他の境界を護る壁が薄くなって、あらゆる種類の感情が否応なく高まるかもしれません。音楽やパフォーマンス・アートなど、芸術的なイマジネーションの高まりを経験するひとも多いのではないでしょうか。 けれどそれと同時に、全てが霧となって雲散霧消していくような、寄る辺ない感じのエネルギーも充満しそうです。この、一見捉えどころのない現実の中で身動きが取れないような感覚を持つひと、あるいはふと気付くといつの間にか無為に過ごしてしまった...と感じたり、実際に現実逃避に走ってしまう…なんてことも起きそうです。何かに向かおうとする気持ちは高まっている。たとえば自分の内側には「あそこに辿り着きたい」という強い想いがある。そして、ちゃんとその方向を向いているつもり。なのに近付けない... そこから遠ざかるようなことばかりしている気がする...そんなもどかしさと、ちょっぴり感じる罪悪感。 あるいは、いつもと同じように動いたり話したりしているのに、どこか地に足が着いていないような感覚。物事がただ勝手に進んで行くようで、ちょっと現実感が薄いような、奇妙な気持ち。

新月・日蝕のシンボルだった『人魚』が象徴する「どこにも属さない、属することが出来ない」という、透明なジェリー状の壁に阻まれた状況や感覚に対し、この満月ではひとつの答を出していくことになるのだけど.....。そのままうずくまって水と陸の境界に留まり、ひたすら望郷のうたを唱うのか? それとも執拗な何かを断ち切って自ら二本の脚を生み出し、やがて小さな(でも本当はとても大きい)一歩を踏み出していくのか...? 


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  今週のメリマン・コラムにも、これからの様相を描く次のような一節がありました。『.....それはまるで、何か新しいことを始めたいと心底から望んでいながら、どうしても出来ずにいるような感覚だ。前進し始めるたびに、それは泡と消えるように見える。受動攻撃性が高まるかもしれない。また、何かシンプルなことをしようとするが、その後物事をあまりに複雑にしてしまい、沢山の要素に気を配る(依存する)あまり、最初のシンプルな発想を支持していた人々がその複雑さについて行けない状態になることを意味する可能性もある。』 メリマンさんはこれを、トランプ政権が多様な方向性を持つ法案をひとつの大きな構想の下にまとめて処理しようと焦れば焦るほど手に余り、上手く行かなくなっていく状況として解説していました。けれど似たようなことはわたし達の日常でも起こり得るかもしれません。

強力な海王星の影響を受けて羽ばたいていく魚座の月の想像力。ひとによってはアレも! コレも!なんて、様々なインスピレーションが湧いてくるかもしれません。そのどれもが素適なものに思えます。けれど日蝕 ― 人魚のテーマ ― が起きた度数から順行を開始したばかりの水星は、数日間ストーム状態。それに魚座の海王星と乙女座の火星の要素が加われば、断固としてゆるぎない気持ちや細部の完全性を求める細かさが生まれると同時に、砂山が崩れるような心許なさや不安定な気分がどこからともなくヒタヒタと滲出してきそうです。そうなると、いつもこころのどこかに矛盾と不満を抱えるような状態になりがちです。うーん、全体としてはミステリアスで素適な雰囲気もあるのだけど、そのわりになかなかハードル高そうな満月。...でも、じゃ、どう過ごせばいいんだろう? もしかしたらそのヒントは(注意すべき点も含めて)満月のサビアン・シンボルの中にこそ潜んでいるのかもしれません。


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★9月満月のサビアン・シンボル★


        まず月がとっていくベースのシンボルは『博物館に展示されたひと振りの剣』、そして月に光を与える太陽は『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』です。剣、政治的ヒステリー、制圧... なんとなくアグレッシブというか、不穏な感じを与える言葉が並んでいるけれど。。 このあたりのシンボルが「黄道帯最後のサインであり、人生という螺旋の最終段階を象徴する魚座 / 個としての可能性追求の最終段階を象徴する乙女座」という軸の中間部に顕れていることもちょっぴり頭において見て行く必要がありそうです。


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        今、わたし達は歴史的な遺物が展示された博物館にいます。目の前に飾られている、ひと振りの美しい刀剣。仄暗い展示室の中央で照明を浴びる、その立派な立ち姿...。時を経てもその鋭さは変わらず、凜とした気品さえ漂わせています。それが儀式用の剣なのか、それとも実際に戦で使われ、数多の血を浴びたものなのか? それはわかりません。けれど今、わたし達は確かに歴史を生き抜いてきた「力」の象徴を目の前にしています。 それはゆるぎない自信 — 己を信じる力 — の顕れであり、また一方「敵」と「味方」あるいは目の前の「現実」を明確に識別する力のシンボルでもあります。

博物館の原語「Museum」は、ギリシャ神話の女神ムネモシュネが語源なのだそうです。彼女は「思い出の女神」そして「記憶の女神」。つまりこのシンボルは、はるか昔に使われたひと振りの剣が、今は記憶の女神の胎内深く身を休めていること…そして皆が共有する価値ある遺産として立ち現れていること... そんな情景を物語っています。 博物館に展示されたもの達は、現実の役割を終えたもの達。だからこの刀剣が使われることは二度とないでしょう。わたし達はそれを見ながら『あぁ、戦争や殺し合いなんて嫌だな。今が平和でよかった...』なんて考えるかもしれません。けれど... 美しい剣を目の当たりにしたとき、多くのひとは自分の内側に何かえも言われぬ力が湧いてくるのを感じないでしょうか? 何かこう、背骨が真っ直ぐに正されるような? 


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  おそらく1920年代当時、このシンボルを降ろしたエルシィの潜在意識には、あの有名な「アーサー王物語」の片鱗があったかもしれません。王位の正当な継承者として、自分を証明するためにアーサーが引き抜いたと言われる、石に刺さった魔法の剣エクスカリバー。それはただ凄まじい武力を持つだけでは抜くことが出来ませんでした。それは人々を率いるための何か特別な力を持つ者=ヒーローが、ヒーローであることを証明するための装置でした。ならば博物館に飾られている古の剣は... きっと自分が紛れもなく正当な自分自身であることを証明し、危機のときに覚悟を持って挑むときにだけ引き出すことの出来る..... 存在の奥底に眠った力。そんな内なる「力」の象徴なのかもしれません。

曖昧さと混沌が渦巻くこの世界で。背筋をのばしお腹に力を入れて。空間を、切る。突く。刺す。払う。振り下ろす。識別の力を研ぐ。見えないフォース。そして... 最善の自分を呼び覚ます。 いつか召命の角笛が聞こえるかもしれない。そのときに備えて。 たとえ今がどんな状況だろうと、自分にはまだ引き出せる力がある。潜んでいる。それをきちんと知っておくこと。このシンボルはそれを伝えようとしているように思えます。


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        一方、乙女座の太陽が示すシンボルは『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』。これはかなり現実的な情景ですよね。天王星・冥王星スクエアに代表されるカーディナル・クライマックスが始まって以来、大きくも小さくも、世界中で日常的に見られる光景になってしまいました。「アラブの春」が希望の象徴のように語られていたときがはるか昔のように感じます。悪い独裁者を正義の民衆が倒して新しい世に…なんて、そんな遠目からの単純な物語はどこかに吹き飛び、政治、経済、宗教、民族、歴史、主義主張、そして長い間に積もりに積もった激しい感情が複雑に絡み合う、大きな混沌へと世界は投げ込まれています。これが赤裸々な人間世界の姿、そのものなのかもしれません。それとも、どこかで間違った? 今もまだ「これが正しい!お前が、アイツが、間違っている!」と論争しあう声があちこちから聞こえてきます。

けれど現実に火の粉が降りかかってきたとき、そんな理屈もまた吹き飛んでしまうかもしれません。 原語の「supplanting」は何かと何かを「すげ替える」という意味を持ちます。また、何かを「根こそぎにする」という意味もあります。このことばは、ラテン語の「suppletare」から来ているそうで、元々の含意は「足をすくって躓かせる」ことなのだそうです。 政治的なコントロールが効かなくなった無政府状態の都市。近未来SFみたいな光景を思い浮かべてしまうけど、今この瞬間も、地球上にはそういう場所がいくつも存在します。 


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  たとえば抗議運動で度を超した感情に翻弄され、攻撃性を増した群衆を放っておいたら何が起きるかわかりません。多くの犠牲者が出て街が破壊される怖れもあります。政治は暗礁に乗り上げ、必要な行政措置も滞るようになれば、国は混乱するし、それに乗じて他国から侵略されるケースも歴史上頻繁に起きています。そんなとき、わたし達は「力強い手」を望みます。自分達に降りかかる暴力を有無を言わせず根こそぎにし、躓かせ、その代わりに平穏を取り戻してくれる手。騒乱に取って代わる、強い力。強力で自信に満ち、責任を持って権威を発動する大きな手を。

では、そんな現実を突き付ける乙女座太陽の光の声に対し、魚座の月は何と答えるでしょう? アーサー王物語の舞台となる時代もまた「王の中の王」の地位を求めて群雄割拠する、いわば政治的ヒステリーの時代でした。そんな混乱と混沌の中、ひとりの英雄が「自分の手」によって石に突き刺さった剣を引き抜き、その事実によって王の中の王となりました。 もちろん、わたし達ひとりひとりはアーサー王でもなければ英雄でもありません。けれど自分自身の内的宇宙が混乱を極めたとき、石に刺さった魔法の剣を引き抜くことが出来る存在は「わたし」しかいません。自己の胎内宇宙を統べる者として。たったひとりの王の中の王として。 それは智の剣かもしれないし、胆力という名の剣かもしれません。もしかしたら、最初のうちは「開き直り」の短剣かもしれません。それでも。 内的な静謐の中で、引き抜いた剣の刃に映し出される外界の混乱をつぶさに見るとき、わたし達にはきっと見えて来るのだと思います。どこを切り裂き、何を払えば、目前の危機を脱することが出来るのかを。。


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        次に月はメイン・テーマとなるシンボル、魚座14°の『狐の毛皮をまとうレディ』をとっていきます。そして太陽が投げかける問いのシンボルは『家系図』です。ゴージャスなフォックスのコートを着たレディ…1920年代当時の裕福なモダン・ガールの姿でしょうか。今なら「イット・ガール」なんて呼ばれるような、小悪魔的な魅力に満ちた女性を彷彿とさせます。 自分が属する社会に溶け込み、気品にあふれながらも自由な精神を保っているような。。 常にどこか冷静で、何をすれば良いか、どうふるまえば良いかをわかっているような。。 

狐は動物の中でも「頭の回転の速さ」「逃げ足の速さ」「敏捷性」そして「狡猾さ」を象徴する存在です。英語でセクシーかつ気性の激しい女性を意味する(性悪女という意味にもなるけど)「vixen」ということばは、もともと「雌狐」を指しています。またB.ボヴィは、古い時代に「fox」ということばが「マントの下に隠せる短剣とその鞘」の名を指していたことも指摘し、「何かを隠す」というテーマがオーバーラップしていることを指摘していました。

マントの下に隠された剣。たとえばブリテン王の血を引きながら格下の貴族の息子として育てられた少年アーサー。その出自は王が亡くなり、彼が十分に成長して自らの定めを引き受けられるようになるまで隠されていたといいます。けれど幼少時の彼は、ふとしたときに「何故かはわからないけれど微妙にフィットしていない感覚」や「自分はここに本当に属しているのだろうか?」という疑問を抱いたりはしなかったでしょうか? 連綿と続く血統の大木に接ぎ木されたような感覚。たとえその暮らしが平穏で幸福な日々だったとしても...。


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  狐が獲物を見つけたとき、彼らはじっと様子を伺いながら、自分の目的と殺気を隠して近付いていきます。もし獲物となる鳥達が巣の近くに狐の洞穴を見つけたら、種族に受け継がれた知恵に従い、気配を隠してそっと飛び立つかもしれません。 狐は狩る者。鳥達は獲物となる者。 その関係は、生の初めから連綿と繰り返されてきました。そして相対したときは両者とも、自分が相手に対し何者であるのかを隠すことが必要になります。互いの生をまっとうするために。

一方、太陽が投げかけるシンボルは『家系図』です。家、種族、民族... 長い刻を経て培われてきた血の絆。祖霊の加護や先祖の名誉。 それは輝かしい歴史かもしれないし、負の遺産かもしれません。誇りに思うひともいれば、家のカルマや家系の持つ重圧に耐えきれないひともいるでしょう。または何かの原因で系譜が断ち切られ、自分が何に、どこに属しているかわからないというひともいると思います。 たとえそうであったとしても、今ここに存在するわたし達のルーツには、何万年も継続してきた人類としての底深い根っこが生きています。それぞれの時代に生きた、無数のひとびとによって刻まれてきた想いの粒子たち。意識しようとしまいと、それは今も大木を支える壮大な地下茎として、末端の小枝であるわたし達の潜在意識に膨大な情報を送り、わたし達を常に「人間」たらしめているのではないでしょうか。


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  家系図を意味する原語の『family tree』は文字通り「家の木」で、日本の家系図なら線で表す家族の関係性を、大木の枝に見立てて描きます。ん?それって...... なんだか前回の新月・日蝕のテーマで浮上した「世界樹・ユグドラシル」を思い起こしませんか? あの、世界全体の構造を貫く「ワールド・トゥリー」です。 天と大地と地下世界を貫いて繁るという無限の大木 ー 世界の支柱。家や家族のルーツとは、突き詰めれば株分けされた世界樹なのかもしれませんね..。では、小枝としてのわたし達は、そのファミリー・トゥリーにどんな想いを遺し、どんな栄養を与えていくのでしょう? 太陽はそんな問いかけを光に託して送っているようです。月はそれを受けてどう答えるのかな?


        狐の毛皮をまとったレディは、自分の力を知っています。知った上で、今はそれを隠しています。その力がどんなものかは、ひとそれぞれ。けれどそれは、わたし達が生まれながらに携えてきた何かです。はるかな時の彼方から受け継ぎ、また自らの想いを重ね、護り、育てていくいのちの力です。 

自らの内に眠る真の力を見出したとき、ひとはそれを見せびらかしたり声高に主張するものではないことも同時に理解するのだと思います。 コートの下に隠した剣は、本当に必要なときが来るまで抜かれることはないでしょう。けれど、やがてその剣を引き抜くときが来るのを彼女は知っています。そしてとのときが来れば、いつでも敏捷に動けることを知っています。 それまで、きっと彼女は騒ぎを起こすこともなく妖艶な微笑を浮かべながら、周囲の喧噪を眺めているのかもしれません。ときに意表を突いたユーモアでその場を支配する緊張感を和らげながら。そして今はまだ、皆と同じ場に属しているかのようにふるまいながら。 


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        じゃ、なぜ彼女はそんな余裕を持てるんだろう? どうして何があっても狼狽したり攻撃したり泣き言を言ったりしないんだろう? なぜ孤独に耐えられるんだろう? 押し寄せる感情に足許をすくわれないんだろう? 

なぜなら、もし自分が望みさえすれば... 強固なファミリー・トゥリーさえも断ち切ることの出来る、鋭い剣を持っているから。もし、自分が本当にそれを望み、独りで歩いていけるならば。それが真の道だと感じるならば。もしかしたら、自ら剣となって「世界樹」の外縁さえも切り裂き、新たな地平に出ていくことだってあり得るのかもしれません。たとえ今はまだ誰にも理解されないとしても。いえ、それとも... 剣をひっそりと抱いたまま、次の小枝に知恵を伝え、未来を託していくのかもしれません。 

今、彼女にはあらゆる可能性と選択肢があります。道を創るのも、獲物に狙いを定めるのも自分自身。そして隠し持った自分という剣。ただ、それを知っていること。心得ていること。 たぶんこれが、自分をひと知れず生かし、支え続けて来た壮大な家系図に遺す、彼女 — 雌狐 — の答ではないでしょうか?


        ひとつ前の獅子座で膨らんだ「個」が、一度ぐっと収縮する乙女座。そこに輝く太陽は、自己の細部を総点検して、具体的な「力」の在りようとその支えとなる家系図を描きました。一方、黄道の最終星座宮、全てを溶かし込む魚座の月は、狐のコートの下に隠し持つ剣を抱いて、冷たい光を放ちます。

夏から秋へと移ろいゆく季節の中で、巡り廻る人間の歴史の混沌の中で。 さぁ、フォックスファーのコートを華麗にまとい、短剣をしのばせながら... まだ見ぬ獲物「終わりの無限」を追いかけていきましょうか!



magelan




have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

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August 20, 2017

○8/22の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

8月21日付メリマン・コラムの抄訳は1つ下の記事になります。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  8月22日03:49前後、北海道周辺で 03:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は03:30前後、沖縄周辺では03:00前後に獅子座 28°52’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 獅子座28°~29°― 発効期:8/22~9/19 】
  "Many little birds on the limb of a tree"
『木の大枝に止まる沢山の小鳥』

  "A mermaid"
『人魚』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★まだ見えない地平線の彼方に待つ「何か」を感じ じっと固唾を呑む
→★細心の注意を払いながら未知の領域に向かい用心深く踏み出す
→★境界線を前にして特別な理由もなく感じる怖れやためらいの気持ち
→★潜在意識にささやきかけるメッセージに注意する必要
→★先の展望を掴めないまま、双手を挙げて全て受け入れようとする
→★広く伝播する憶測や粘着性のゴシップに惑わされる危険
→★群衆の中の孤独を貫く、またはそれを楽しむ余裕
→★見果てぬ夢想を断ちきり 今ここに在る自分の現実を認識する必要
→★脱皮していくために必要な心理的・物理的な苦闘の経験
→★厳しい環境や状況にあって自分のベストを尽くすという決意
→★目前の激しい変化ではなく内部の精妙な変容に注目していく
→★何かが生まれつつある予感とこころの深層に感じる時期尚早感
→★新たに生まれ来るもののデリケートさを理解し 勇気を持つ必要
→★どこにも属せない自分という状況を自ら受け入れ 自分の脚で立つ
→★混沌の中で一番無垢で自然な自分に還っていくことの挑戦、沈黙の防御・・・


エネルギーのポイント:前回の新月『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』
                    
            今回の新月 『変容の予感 ― 移行 — 勇気と透徹』

170822NMSE


★主な惑星スケジュール★

8月23日:太陽が乙女座入り、射手座のルシファーとスクエア
      (罪悪感を抱いている場合、その裏返しとしての攻撃性に注意)

8月24日:水星・ネッソスのオポジション、水星逆行/日柄的な中日
      金星・カイロンのトライン

8月25日:金星・天王星スクエア、海王星にセスキスクエア
      (ちょっと待て!そのインスピレーションは誤解かも?)
      土星順行開始 射手座21°〜(伝聞は危険。確かな事実を)

8月26日:深夜 金星獅子座入居(大胆さと小心さの冒険 or 葛藤)
      火星・月ノースノードがコンジャンクト、エリス、土星・
      イクシオンのグランドトライン
      (非情さと混沌と向こう見ずな行動、欲望と抑圧)
      月・アグニのコンジャンクション
      (静謐で安定した情熱を持続すべし)
      木星・土星セクスタイル(「足るを知る」ことの効用) 
 
8月27日:太陽・水星コンジャンクション、水星逆行/度数上の中日 

9月5日 :水星順行 獅子座28°〜 前後ストームフェーズ
     (この日蝕の位置から折り返す/蝕のテーマ再確認)

9月6日 :満月(海王星とコンジャンクト)

        …というわけで、集合意識的にはちと要注意な惑星配置が続きます。



★8月新月・日蝕の星模様★

        世界中のアストロロジャーが固唾を呑んで見守るザ・グレート・アメリカン・イクリプス、米国を横断する皆既日食がやってきます。これは強力な蝕。北朝鮮をめぐる核と戦争の脅威、トランプ大統領をめぐる米国内の政治混乱と『フォーキャスト2012』で示唆された天王星・冥王星スクエアから孵化し拡がってきた人種暴動(それを糾弾するポリティカル・コレクトネス意識も凄まじく狭量化)、また200人以上の死者が出ているインドやネパールの豪雨、バルセロナの連続テロ事件、そして頻発する事故や何かの兆しとも感じられるような地震など、前兆となる月蝕を経た今、すでに世界では色々なことが起きています。気候も人心も、不安定さを増しつつあるかも...。


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        ちなみにこの日蝕が強い影響を与えそうな始原図を持つ国や機関は(前回のメリマン・コラムの追記にも少し書きましたが)米国(とトランプ大統領)を筆頭に、日本、北朝鮮(韓国はオーブ3°で追従)、ドイツ(とメルケル首相—月蝕とネイタルの月がコンジャンクト)、イスラエル、パキスタン、ギリシャ、EU、NATOなどがあります(おそらく他にも沢山存在するはずですが...)。

で、小惑星の配置を見てみると、この新月日蝕図では小惑星アメリカに対し同ルビコン、そして破壊と再生の神シヴァがタイトなオポジションを形成しています。うーん...もしかしたら、米国はここ半年~1年の内に本当にルビコン川を渡ってしまうのでしょうか? もしそうだとしたら、何が破壊され、何が再生されていくのでしょう? 

また、魚座の小惑星ニッポニアと双子座のケンタウルス族、アスボルス(サバイバル)からは、蠍座のアグニに対してクァドリフォームが形成されています。このアグニ、求道的なひとにとってはある種の「火の洗礼」(クンダリーニ現象による破壊体験や心理的苦悶からの新生)を意味するのだけど、一般的には善悪を超えたカルミックな衝動に関連することが多いようで、意外にもかなりの頻度で犯罪チャートに姿を現します。もしかするとある特定のケースでは、人間が原初から持つ怖れ、そしてそこからほとばしる理屈抜きの攻撃性を刺激する力として飜訳される...ということかもしれません。

今回の場合、アグニが在泊する度数は「コミュニティの連帯」を意味するのだけど。これにニッポニアとアスボルスが「神のハンマー」と呼ばれるクァドリフォームで絡むということは… この先、何か突然の出来事が物理的なサバイバルを促し、そのためにコミュニティの連帯感が生まれるということを示唆しているのかもしれません。


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        おそらく今回の日蝕は、世界にとって(そして個人にとってもそれぞれの人生において)ひとつのターニングポイントとなり得る蝕ではないかと思います。その影響範囲は半年~1年。長めに見積もればじんわり2020年くらいまで続くのではないでしょうか。その間、もしかしたら世界はひととき生みの苦しみのような経験を経なければならないかもしれません。けれども同時に個々のわたし達の中には『きっとなんとかなる。手探りでも変化に向かって行こう』という気概も生まれてきそうです。 何がどう変化するのか? それはまだ漠としています(たぶんわたし達自身がまだ漠としているから)。良くも悪くもどちらにも行きそうだし、実際、集合意識が創り上げる現実では、両極の物事が具現化していくのではないでしょうか。それは、うっそりとした「始まりの混沌」とも言えるかもしれません。

では、個としてのわたし達にとってはどうでしょうか。特にこの日蝕がなんらかの形でネイタルやプログレスの惑星、または重要な感受点に触れるひとにとっては、今までよりもっともっと「誤魔化しの利かない自分」になるべく背中を押される(あるいはプレッシャーを受ける)ような体験が待っているかもしれません。たとえば空間が「欺瞞」の層と「赤裸々な自然体」の層とにくっきりわかれているとしたら、今まではその両方の層でなんとか上手く生きることが出来ていたかもしれません。状況や環境に合わせて鏡を見ながら「それらしい」ふるまいをしつつ、ときどき「本当の自分」の層に戻ってひとりハァっと息をつく…みたいな。


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        けれどこれからは徐々にそれが上手くいかなくなってくる... 外側の何かに押されてというよりも、自分の中から生まれてくる新たな力によって、少しずつ何かが変わっていく。隠せない自分が、ふとしたことばや態度、反応の内に浸出してくる。それはネガティブとかポジティブとか、そんな表面的な評論をはるかに超えたもの。一瞬、すべての余分な皮膜がはがれて「たった今の素の自己」がにじみ出てくるような。周囲のひと達から「え?このひと、こんなひとだったっけ?」なんて反応が返ってきたりするような。あるいは、自分で「え?」と意外に思うような。落ちていく自分と、せり上がってくる、自分。

もしそんな傾向が出て来ているようなら、それは注目に値することかもしれません。何故ならそこには、まだ形を持てずに震えている「本来の自分」という卵がきっと隠されているから。たとえそれが、今までの自分から見て「いやな部分」に思えたとしても。そこから目を逸らさないでください。その中にこそ、見つけ、ゆっくり向き合い、渇いていたなら自らの手で水を与え、愛でて、大切に育てる価値のある何かの芽が眠っています。それは実のところ弱味ではなく、新しい強さの基になっていく何かかもしれないから。そしてきっとこれは「自分と世界に対する眼差しの変容」の中で起きることではないかと思います。


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        たとえば「恨み」や「妬み」の感情。そしてもしかしたらその奥に潜む罪悪感。これはけっして自分だけの世界からは発生しないでしょう。かならず誰か他の存在、あるいは外界が介在することによって生まれます。そしてその接点/境界で起きた体験を被害感情を通して自分なりの鋳型の中に受け入れ、そこから生まれる憎悪の火を疑似生命力としてこそ成立します。ならばそれは純粋なエネルギーではありません。まるで何色もの泥絵の具をぐりぐりと混ぜたように、様々な要素が入り混じって自分自身の真の姿を見えなくしている可能性が高いと思います。けれど、もしそれがとても強い感情なら、そこには何かとても貴重なものが隠されているのではないでしょうか。執拗にこびりついた絵の具をこすり落とし、元々の自画像がどんなものであったかを見つけ出すこと。その強い感情と思考が創り出したあらゆる「意味」がごっそり剥げ落ちたとき、そこに残っている純粋ないのちの力とはどんなものでしょう? そこにこそ、「わたし」が生きているのではないでしょうか? 

これは恨みや妬みの感情を抑えたり忘れたりすることとは違います。たぶん、それは無理です。ただ、自分の真の姿を見ること。自分という宇宙を視ること。その暗黒の中に、わたし達が創り上げた恨みや妬みや怒りや愛が、はかなく煌めいていること。それを一度つぶさに見た上で、恨んでみる。妬んでみる。「嫌いだ!」と叫んでみる。 燃やしてみる。この世界が届かないところにいる、わたしの中で。それでいいのではないでしょうか。 もしかしたら、もう何かが少しずつ変容し始めているのかもしれないのだから... 


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        さて、世界中のアストロロジャーが危機と希望を含む様々な予測を立ててきたこの日蝕だけど、ノースノード・イクリプスであるこの蝕は結局のところ、あくまで「未来志向の大波」です。その大波がどんなものかといえば、単に「良いこと」と「悪いこと」とか「善」と「悪」などをお仕着せの鋳型に当てはめて考える(感じる)のではなく、自分自身にとって、あるいは自分を含めた人間という存在にとって、「良いこと」「悪いこと」とはいったい何なのか? またはそんなものが存在し得るのかどうか? などをもう一度深く考えてみる機会が訪れる...ということかもしれません(とても大きな括りで言えば、なのだけど)。

この新月図は、MCに天王星が来ることによって政治・社会全体の変化を示唆しています。この天王星は日蝕とトライン、そして射手座のKBOクァオアーとケンタウルス族のフォルスともトラインで火のグランドトライン。双子座のレクイエムを仲間に入れるなら、カイトが成立します。これはとめどなく回るエネルギーがリズミックな起承転結を創る中で、痛みを伴うプロセスが起き、そこから新しい何かが生まれ、意識が新しい段階に入っていく…そしてまた何かが落ちていき、過去から離れて先へと進む運動が起きる…そんな人生のパターンを示唆しています。このTNOも地震を含む自然現象の猛威(火山や嵐)を示唆するのですが、こうした小惑星が常に地震や災害のイベントチャートに顕れるというわけではありません。ただ、心理的にも物理的にも何かしら危機的な状況や葛藤を示唆する、ということは言えると思います。IC近くに小惑星アグニが在泊することから、心理的または物理的・体感的な「火の洗礼」を通過することも考えられます。


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        また、MCの天王星が小惑星ダイシンサイとタイトにコンジャンクトしており、IC側のTNOティフォンとオポジションというのも興味深いところです。ダイシンサイは著名な日本人アマチュア天文家、大国富丸氏によって1997年に発見された小惑星ですが、偶然その小惑星番号に「311」が含まれていたことから、2011年11月、東日本大震災の犠牲となったひと達の御霊がこの星でゆっくり休めるようにとの願いの下に名付けられたそうです。(驚くべきことに、東日本大震災のイベントチャートではこのダイシンサイが地底となるICにぴたりとコンジャンクトしていました。ご本人に確認したわけではないので断定は出来ないけれど、発見者とアストロロジーとの関連はどうも無さそうなので、これもまた名称小惑星が持つ「名付ける行為」にまつわる謎と言っていいのではないでしょうか。)

またティフォンは大地の女神ガイアと暗黒・奈落の神タルタロスの子、怪物テューポーンを指します。このTNOも地震を含む自然現象の猛威(火山や暴風、嵐)を示唆するのですが、もちろんこうした小惑星達が強調されるときは常に地震や災害の襲来を意味する…というわけではありません。ただ、心理的にも物理的にも何かしら危機的な状況や葛藤を示唆する、ということは言えると思います。


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        ギリシャ神話によると、ゼウスを筆頭とするオリュンポスの神々の専横に怒ったガイアは、末の息子テューポーンに、人間が顕れるずっと以前に地球を支配していた子供達、巨人族タイタンを解放するよう命じたそうです。けれど神話では、結果的にゼウス側(新しくやって来た神々)の勝利に終わっています。これは神々VS暗黒の怪物の戦争と解釈出来ますが、観点を変えれば「地球の子」としてのプリミティブな自己の底深さ 対「神々の子」として果てしない天上を仰ぎ、理想の鏡を求めてやまない自我の闘いとも見ることが出来ます。「古代の生VS近代の生」といったところでしょうか。…なんて考えみると、これもまた、善悪の境界を超えて自分という存在をどう見るか? 人間であるとはいったいどういうことなのか? という認識の洞穴にわたし達の想いを誘うエネルギーなんじゃないかな?

では今回の日蝕でMCに乗る天王星+ダイシンサイとICのティフォンはどんな顕れ方をするでしょう? わたし達は、このエネルギーを "破壊的な方向" 以外にどう使えるでしょうか? ダイシンサイという名に込められた願いを思えば、志半ばに襲いくる大波に否応なくさらわれ、苦悩しもがく全てのひとのこころが、ゆったりと癒やされること。そしてリズミカルに再生していくこと...そんな変容の兆しを自分自身の中に見ていく、意識してみる... こんな試みもまた、ひとつの創造的な使い方になるかもしれません。


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        ところでこの日蝕のサロス・シリーズは145です。このシリーズの蝕が生まれたのは1639年1月4日でした。個々の蝕が持つ特質は、その初回のチャートに顕れるとされています。アストロロジャー、バーナデット・ブラディは著書『Predictive Astrology - The Eagle and the Lark』の中で、この蝕の特徴を『仲間、友人、集団やグループに起きる予期せぬ出来事が個人的な関係性に大きなプレッシャーを与える。この蝕が入る室区分が意味する領域で人間関係の問題が起きやすい。この時期の情報は歪められたり嘘である可能性があり、見聞きした物事をもとに性急な決断をしないように』と警告しています。また、当時の日蝕の度数からは、『非常に頑なに定義された社会規範と自分自身の鋳型の葛藤。そしてそこから自由になるための苦闘』『非情な運命に直面したときも自分の人生に対し"YES"と言える精神』というテーマが浮かび上がってきます。ちなみに1963年7月にもサロス145の日蝕が起きましたが、この年の11月にケネディ大統領が暗殺されています。そしてこのときの日蝕は、大統領のネイタルの10室土星にタイトにコンジャンクトしていました。


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        アグレッシブな火星と共に起きる日蝕。月のノード軸、土星・イクシオン・フォルス、カオス・ファエトンが形成するちょっと悩ましいミスティック・レクタングル。そして月のサウスノード、木星と小惑星グリーヴ(哀しみ)、キュビワノ族のカオス(未生の混沌)と小惑星ファエトーン(アイデンティティへの強い欲求、性急さによる墜落)が創り上げる創造の混沌、グランドトライン。小惑星ニッポニアとサバイバルを意味するアスボルスからのクァドリフォームが刺さる小惑星アグニ。前回の月蝕に続いて成立する六芒星は、これから先もしばらくの間じわじわとわたし達の潜在意識に浸入し、堅固なシステムから逸脱し離脱したいという衝動を刺激し続けるのかもしれません。これは、本当にダイナミックな日蝕だと思います。

そうそう、NASAのサイトではこのグレート・アメリカン・イクリプスのライブが見られるようです。日本時間22日の午前1時から始まり、およそ2時ごろから蝕の中継が始まるらしいので、なかなか無い機会だし、夜更かし出来るひとはぜひどうぞ(^_^
https://www.nasa.gov/eclipselive

nasa




★8月新月・日蝕のサビア・ンシンボル★

        では、新月のサビアン・シンボルを見てみましょう。

  まずベースとなるシンボルは獅子座28°『木の大枝に止まる沢山の小鳥』です。原文の『limb』は大きな枝を意味しますが、他にも肢やヒレという意味があります。また『on a limb』は「枝先に身を乗り出す」とか「危険な状態」「孤立無援」という意味を持ちます。『out on a limb』という言い方もありますね。そういえば1980年代にスピリチュアル・ブームの火付け役を果たしたと言われるハリウッド女優、シャーリー・マックレーンの著書『アウト・オン・ア・リム』もそういう意味のタイトルだったのではないかと思います。

また、『limb』には太陽や月など、「円盤状」に見える天体の「外縁」という意味もあります。巨大な円盤の外縁…なにやら中央の一点からはるかに遠ざかった、因果地平の端っこみたいなイメージ。。 木、大枝、そして世界の外縁。B.ボヴィはここで『limb』ということばが象徴するイメージは、世界全体の構造を貫く「ワールド・トゥリー」という概念に繋がるとしています。これはインド・ヨーロッパ語族やネイティブ・アメリカンの神話に共通して出て来る「世界樹(宇宙樹)」で、天と大地と地下世界を貫いて繁る支柱のような存在の木なのだそうです。


Yggdrasil
 北欧神話の世界樹: ユグドラシル
 From Northern Antiquities, an English translation of the Prose Edda from 1847.



  立派な木の太い幹から伸びる大枝の先に、群がってとまる沢山の小鳥達。鳥は霊性の象徴とも言われるけれど、小さな鳥ということは、まだ飛び立つことに慣れていない幼い霊達の顕れを示しているのでしょうか? 彼らは今、世界を貫く大枝の端 — 不安定な端っこ、つまり見知った領域の境界近く — に止まり、賑やかにさえずっています。きっとこれから未知の冒険へと旅立つのでしょう。けれど枝の先は細く、彼らの重みでたわんでいます。さぁ、飛び立たなくては! でも、何処へ? まだ見ぬ地平線の彼方へ。世界を内包するいのちの樹、ユグドラシルの無限の彼方......すなわち「ここ」へ! 

あぁ、でもまだ鳥達は飛び立とうとしない。何処かで何かが待っているのかな? 飛び出したらわかるのかもしれない。でも、やっぱりまだ早いような気がする。それよりもう少しここに留まって、仲間と唱ったりおしゃべりしていたい。鳥達はなんとなく先行きに確信が持てず、ためらっているようです。けれど枝の先は次々にやってくる彼らの重みで大きくしなり、今にも折れて再び大地に刺さってしまいそう。自分は本当に準備出来てるのかな? もう少し幹に近い場所に戻って、様子を見ようかな? どうしよう... あっ、誰かが飛んだ!


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        そして... 太陽と月はメインのシンボル『人魚』のエネルギーをとっていきます。人魚とは、海にも陸にも確実に属することのない、二つの領域の境界に生きるものです。ここでエリーズ・ポイントである牡羊座の1°のシンボルを思い出してみてください。あれは海の中から立ち現れた女をアザラシが抱擁しているという光景でした。彼女は、人間です。ある意志を持ち、無意識の海からこの世界に人間として立ち上がってきました。彼女は海の生きものであるアザラシの優しい抱擁(溶け合った過去)に別れを告げるところです。おそらくそこには、まだことばにはならなくても確固とした前進の衝動があったと思います。

けれど獅子座のヤヌス度数(最終盤の度数)、29°に描かれた存在はそれとは異なります。彼女の下半身は鱗に覆われ、肢の代わりに尾びれがあります。彼女はどこにも属すことのない者。世界と世界の狭間で、夢見る者。 彼女の上半身は、自分が憧れて切望した姿、人間の美しい女です。けれど彼女の下半身は、いまだに混沌とした情念の渦の中を漂っているのかもしれません。何かになること、何かに生まれ変わることを切望する想いの中で。

この、前後に二つの顔を持つヤヌス神の名を与えられた最終度数は、それがどの星座宮であれ、慣れ親しんだ過去をふり返る気持ちと前進への強い衝動との間で葛藤が起こり得ます。足場を失うことへの深い怖れと、未知へと踏み出さねばならないという強力なプレッシャーが同時に働いて、まるで前と後ろから引っ張られ続けている... そんな感じかも。だからどこに居ても、なんとなく自分が場違いでフィットしきれていない…そんな感覚を抱きやすいのです。


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  それでもきっと、この人魚が無意識の海から立ち上がり、過去に帰るための体 — 尾びれと鱗を脱ぎ捨てて、二本の脚で立つ日が来ると思います。もしそうしなければ、けっして来ない夢の日を、想いの届かない誰かを待ち続ける悲しい物語をつむぐだけになるから。それはまるでサナギから蝶が生まれるようなもの。とても精妙でとてもデリケートな…美しい瞬間。そこには確かに捕食者に襲われる危険だってあるでしょう。でも、この人魚が意志を持ったとき、彼女はもう語ることばを持たないまま生の大波に翻弄されるはかない存在ではなくなります。そして、自分自身の物語を創り上げていくでしょう。自分の出自の全てをオリジナルの神話として受け入れ、自分の意志で一歩ずつ砂浜を踏みしめていく。そんな生の 解放の物語を...。

        世界の外縁に留まって逡巡する鳥達と、情念の海から立ち上がろうともがく人魚。さぁ、これがこのグレート・アメリカン・イクリプスの大いなるテーマです。わたし達は、このテーマをこれから次の新月までの約4週間、いえもしかしたら数年先まで追っていくことになるのかもしれません。これを、どんなふうに使おう? どんな物語を生きられるだろう? 



  星模様からサビアン・シンボルまで、様々な要素を縦糸と横糸に見立てながら一枚のタピストリーを紡いでみたけれど、もしかしたら模様が複雑になりすぎたかもしれません。細やかなグラデーションの中に浮き上がってくる柄ゆきは、きっと読んでくれるひとそれぞれに異なるだろうなと思います。

けれど今、記事の最後にあたって思うことは、この日蝕には「何かとてつもなく透明な力の流れ」があるということ。 透明な水の流れ。 透明な風の流れ。

それがわたし達の内なる火を煽り、根ざす大地を潤しながら...どこまでも続いている。そんな光景。それは、ひとの優しさをはるかに超えてわたし達のからだを満たし そっと 音も無く 透過していく。 本当は、その流れに乗っていくことが全てかもしれません。一度カタチを無くしてしまうことさえも怖れずに。

日蝕を控えて 激しい雷雨に揺れた夜も明け、窓を開けて蝉時雨に包まれながら ふとそんなことを思いました...。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 23:30|PermalinkComments(4)

August 07, 2017

●8/8の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで8月8日03:19前後、北海道周辺で03:25前後、関西方面は03:10頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で02:42前後に水瓶座15°25'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座15°~16° + 太陽 獅子座15°~16°】
  "Two lovebirds singing on a fence" +
  "A pageant"
『フェンスの上で唱う2羽のボタンインコ』+
 『ページェント』

  "A big businessman at his desk" +
  "Sunshine just after a storm"
『デスクに向かう大物実業家』+
  『嵐が過ぎた直後の陽光』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~8/21】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★変化を前に「ここ」と「あちら」の境界 ― どこでもない場所 ― に立つ
→★直面する現実や未解決の悩みを忘れてひととき異なる世界に没頭する
→★溜まった澱を吐き出すための馬鹿騒ぎや耽溺がもたらす思わぬ効用
→★何気ない笑いやふとした滑稽さによって救われる気持ち
→★何をしようと全ては正しい流れに繋がるという深い感覚/確信を持つ
→★仕事をこなし責任を全うすることから生まれる高揚感
→★別れ行くこと、道を分かつことの解放感と幸せを噛みしめる
→★奥の深い駆け引きや目に見えにくい策略に注意する必要
→★光と影の両方を丸呑みにして立ち向かうべき壁に出会う
→★新しい道、新しい希望への瞬間的な閃光をかいま見る
→★無意味な犠牲や身に覚えのない責任追求に対して冷静に対応する必要
→★長い間熟考し準備してきたプランが突然変化し新たな観点が生まれる
→★今、最優先すべき事柄に対する新たな気付きが浮上する
→★長い間使ってきたもの、支えになってきたものとの新たな葛藤と訣別の予感
→★移ろいゆく刻の狭間で二度と戻らない瞬時の輝きをかいま見る
→★捨てるべきものを出来る限り捨て、新たな流れに備える必要・・・→


エネルギーのポイント:新月『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』』
            
            満月・月蝕『精神のギアを切り替える』 


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★この時期の惑星アスペクト★
— 留意すべきものをとりあえず思い付くままに —

天王星とエリス、土星とイクシオンとフォルス、月のノースノード
 のグランドトライン
  ・バランスを欠いた状態に気付かないまま突っ走らないよう注意
  ・自分を貫きたい強い衝動、または内向きに籠もる傾向
  ・ユニークな想いの力を無駄に消費せず持続力を保つ必要

逆行直前の水星と金星、そして小惑星パラスの小三角
  ・安定感と公正さとケアを求める心理的傾向
   (政治全般に対してもこの側面が求められるかも)

8月13日~9月5日 水星逆行(現在シャドウ期)
  ・乙女座11°台~獅子座28°台(日蝕が起きる位置)
  「逆行」の原理やテーマについては3年前の記事に詳しく書いたので良かったらどうぞ

8月11日~13日 天王星・海王星セミスクエア、火星・海王星クインカンクス
  ・「信頼」の欠如、「狭い視野で物事を断定すること」の危険
  ・苛立ちと耽溺、無益なエネルギーの浪費に注意
  ・やるべき事があるなら集中力の新しい維持法を試す価値があるかも

8月16日~18日 金星・木星・冥王Tスクエア
  ・護らねばならないもの(金銭面・精神面または愛情面)や役割の重荷
  (深入りしすぎに注意)
  ・哀しみ、または怒りの衝動を創造的な行為の力に変えていく必要

8月22日 3:30 新月・日蝕


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        さぁ、8月。注目すべき日蝕 ― ザ・グレート・アメリカン・イクリプス ― を迎えるにあたってそのプレリュードとなりそうな月蝕がやって来ます。通常のルネーションなら満月は前回の新月のテーマがそのピークを迎えるタイミングであり、次の新月から真新しいテーマへと移り変わると考えられます。けれど、今回は22日未明の日蝕の影響力がとても強く、いつも以上に前倒しの…というか、どことなく蝕特有の「象徴的な」エネルギーを感じているひともいるかもしれません。身の回りで、あるいは自分自身の内側で。またはわたし達を取り囲む社会 ― あるいは地球で。何がとははっきりと言い切れない、けど底深い変化の兆し。良くも悪くもうっそりと立ち上がってくる何かの感じ。さぁ、どうかな?

ルネーションの原理(あくまで原理でありアスペクト等によって感じられ方は様々だけど)はたとえばこんな感じです。新月で受胎した新たなエネルギー(テーマ)が上弦での孵化を経て成長し、満月でそのピークを迎える。そして下弦での最後の挑戦/調整を経て鎮まっていき、再び次の新月で新たなエネルギー(テーマ)が充填される。月の巡りごとに、寄せては返す大波小波の繰り返し。けれどどんな大岩も長い刻を経てその波に洗われ、少しずつカタチを変えていく。いつのまにか、新しい景観が創られていく。岩であり地球であるわたし達と、星々から寄せ来る大波小波の、いわば共同創造としての変容(または成長)。


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  じゃ「食/蝕」はどうかというと、月蝕から日蝕への流れはこうしたルネーションのリズムの中に生じる特別な「死のプロセス」だと言えそうです。死すべきものが死んでいく。終わっていく。それを感じ取り、訣別していく。または、別れのための準備が進んでいく。特に今回の月蝕はサウスノード・イクリプス、つまり「過去」からの「癖」や「しがらみ」、「執着」が剥がされていくような働きが強調されます。まずは脱皮。そしてその後に新たな薄皮が張ってくるのを待つ。…今、もしそんな兆しを感じているなら、プロセスに抵抗せず何が内側に起きるかを観察してみる。内側でギアが切り替わるのを感じてみる。「死」こそが新しい萌芽をもたらすことを "知って" 変化を受け入れる(その萌芽は日蝕から少しずつカタチを顕すかもしれない)。もし何らかの変化が訪れるなら、それは良いとか悪いとか、多分そんな判断を超えて大元の自分が決めたはずの流れ。それを信頼してみる。 …この月蝕期はおしなべてそんな雰囲気の中を進むことになるかもしれません。

また、この月蝕はフィクスト・サイン(固定宮)のちょうど中間点、水瓶座・獅子座の15°台で起きます。これはアストロロジャー、エリック・フランシスが言うところの「エリーズ・ポイントの中間点」。エリーズ・ポイント(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の各0°~1°)とは「個」と「社会」が互いに斬り結ぶ地点、つまり自我が否応なく社会や集合意識と直面し、意識・無意識の両面で互いに影響しあうホロスコープ上の「交差点」のようなものです。で、各ポイントから45°の位置、つまりそのミッドポイントにあたるのが牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の15°なんですね。なのでこれらの度数は「準エリーズポイント」とも呼ばれます。そしてそこでは「自分が社会とどう関わり合っていくのか?」という点について、おそらく何らかの調整が行われるのではないかと思います(今回のサビアン・シンボルにもそんな感じのテーマが顕れています)。


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        ところでチャートを細かく見てみると、今回の満月図には「ダイヤモンド・フォーメーション」というアスペクトパターンがうっすらと浮かび上がります。これは双子座のアスボルス(サバイバル)・小惑星レクイエム・TNOカオスの三つ組みを入れることで成立するのでそれほど強力ではないけれど、双子座中盤~終盤に主要惑星や感受点を持つひとは、もしかしたら影響を感じられるかも? ダイヤモンド・フォーメーションはとてもしっかりと堅固な構造を持ち、その構造の中でけっこう破綻無くエネルギーが回っていきます。

それ自体は効率的にも良いことなんだけど、たとえばネイタルでこのパターンを持っているひとは、人生のどこかの時点でそれまで歩んできた道から大きく逸脱し、全く別の方向へ進む傾向があると言われています。いくら高効率とはいってもあまりにガチガチに構造化された枠組みがあると、人間ってどうしても息苦しくなりがち。『本当にこれでいいのか?』なんて。だからたとえそれまでが恵まれた環境や状況であったとしても、壁を破って反抗したくなるのかな。。 それは良いとか悪いとかじゃなく、未知を求める人間の原動力のようにも思えます。 なのでもしかしたら、この満月・月蝕図のダイヤモンド・フォーメーションを使って過去と訣別し、新たに羽ばたこうとするひと、今までと違う未来を思い描くひともいそうです。


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  そう思うと、次の日蝕が「ヤヌス度数」、つまり過去と未来の狭間で後ろ向き・前向き2つの顔を常に持つと言われる28°~29°で起きるというのも興味深いですね。新しいテーマ、新しいエネルギーを得たとしても、わたし達人間ってそんなにカチッと変われるわけじゃない。社会全体はそれ以上にゆっくりしたペースになるのかもしれない。けれどそれでも、悩んだり後ずさりしながら、わたし達は新しい領域に足を踏み入れていくのだと思います。そうそう、冥王星にスクエアを形成中の木星には今回、小惑星ルビコンがコンジャンクト中だったっけ。。 そう、あのユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が「もう後へは退けない」と決断して渡ったと言われる「ルビコン川」からとられた名称を持つ小惑星です。つまり「賽は投げられた」ってこと。意識してか無意識の内にか... どんな形をとるのか... それはひとによって様々だけど。わたし達はそれぞれに、この蝕の時間帯のどこかで人知れず…自分自身の手で賽を投げるのかもしれません。その賽の目を、自然体の流れを、信頼していきましょう。


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★8月満月/月蝕のサビアン・シンボル★

        今回のサビアン・シンボルは、月・太陽ペアで進めていきたいと思いいます。まず最初のベースになるペアは月が水瓶座15°の『フェンスの上で唱う2羽のボタンインコ』。そして太陽が獅子座15°の『ページェント』です。ページェントとは、元々歴史的な出来事を祝ったり記念したりするパレードのことを指します。日本で言えば山車やホコが練り歩く、各地方のお祭りの感じに似ているかな。また、今の時代はいわゆる「美人コンテスト」を指すことも多いようです。とても獅子座らしい、華やかなシンボルですよね。

この2つの対極シンボルの共通点を今回の月蝕に的を絞ってひとつだけ挙げるなら、それは『隔てるもの』だと言えるんじゃないかな。一方はこちら側とあちら側を隔てるフェンス。もう一方は「見る者」と「見られる者」を隔てている「見えない垣根」です。


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        フェンスの上で唱う2羽のボタンインコ。。 ボタンインコはとても華やかな色の羽根を持ち、ラブバードと呼ばれるくらい愛情深い鳥だと言われます。なのでフェンスの上で唱う歌も、きっと優しい愛の歌なのかもしれません。なんだかとても平和で楽しげなイメージ。。 水瓶座の中間点で、至福の愛を唱う小鳥のカップルは、水瓶座の社会的スローガンとも言える愛と平和、自由と平等の理想を映したシンボルにも見えます。ひと組のカップル、2羽のインコはグループや社会の最小単位。パートナーとの出会いは、獅子座が追求する個の表現 — てっぺんに立つひとり — とは決定的に異なります。「1」と「2」の間には、果てしなく大きな人生の空間が拡がっています。全てと手を繋ぎ合うことの第一歩 — 誰かと真に向き合うこと — への道程は、わたし達にとって一生をかけた大きな挑戦になるかもしれません。 

けど、この鳥達が唱う場所は…どうして家の中じゃないんだろう? どうして林の中や木々の枝じゃないんだろう? 何故、こちら側とあちら側を分け隔てるフェンスの上に? 彼らは共に、これから何処へ向けて飛び立っていくんだろう...? フェンスとは、こちらから見ればこちら側に見える。あちらから見ればあちら側に見える。 けど本当は... こちらでもあちらでもないところ。実は、何処でもないところ。

        一方、ページェントで大通りを練り歩く移動舞台の上では、様々なコスチュームをまとった役者や美女達が華やかな歴史の一幕を演じています。


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  祭りの演し物を一目見ようとやってきた人々がひしめく沿道。あちこちから起きる歓声。道ばたの群衆と、ゆらゆら揺れながら移動していくステージ。それは見る者達と、見られる者達の空間が交差するところ。同じ場に存在していながら、そこには日々の現実の延長とは全く異なる空間が創られ、人々はひととき、あちら側の空間を見つめることでハレの日の夢を見ます。見る者と見られる者。こちら側とあちら側。その間に横たわる、見えないフェンス ― 境界域。そこは、「どこでもないところ」。どこでもなく、だからこそ、どんな分離も存在しないところ。「拡がっているわたし」が「わたしに映った世界」と出会い、全てのこころを震わせているところ...。

太陽は自我がひときわ膨らむ獅子座の中間点にあって、「見られる者」として派手やかにふるまう「わたし」と、「見る者」として様々な反応を対象にぶつけていく「わたし」とを浮き彫りにしています。もしかしたら、そんな二通りの「わたし」が真に「ひとりのわたし」となって完成するところは…見る者と見られる者の間に存在する見えない境界域なのかもしれません。ゆらゆらと揺れ動きながら移ろっていく日々の中で、わたし達は今、幸せそうに唱うラブバードを見つめています。。

月蝕を迎え、そして日蝕を待つわたし達の多くが今、それぞれの "こちら側" から "あちら側" へと移行しつつあるのなら。今、その狭間にあって。もしかしたら皆それぞれに自分だけが知る「どこでもない領域」に足を踏み入れようとしているのかもしれません。それを単なるいつもの過渡期と捉えてもいいのだけど。でも、知らぬ間にひときわ深く大きなルビコン川を渡りつつあるひとも少なからずいるのではないでしょうか。。


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        さて、月と太陽がとっていくメインのシンボルは、月が水瓶座16°『デスクに向かう大物実業家』、そして太陽は獅子座16°『嵐が過ぎた直後の陽光』です。デスクに向かう大物実業家って、水瓶座の中間ポイント〜後半への第一歩らしい構図だなぁ。厳しいビジネスの世界で「大物」と自他共に認める存在。イメージとしては、視野が広く、ビジネスの手腕はもちろん、ひとを見る目、知識、経験・戦略、財力があって、権力構造にも精通してるような...そして何より運にも持続と忍耐の力にも恵まれてるような...(実際に存在するとしたらほんの一握りだと思うけれど)。とにかく多くのひと達を引っ張っていくだけの理念やビジョンを持つ、スケールの大きな人物像が浮かびます。また彼に敵対する立場から見れば、手強くて冷徹な存在かもしれません。で、そんな大物の彼は今、デスクに向かって何やら仕事をしているようです。次に展開する新規ビジネスの世界戦略でも考えてるのかな? 



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  彼は巨大な責任を負う立場です。仕事が大きくなればなるほど、リーダーとしての責任は重くなります。彼の目前には日々変化する現実が迫り、火急の決断を求められます。ひとつの判断ミスがどんな大損失を招くかわかりません。その影響力は大です。ならばまず自分がやらなければならないことを、やり抜く。今の彼を創ったのは、実はそんなシンプルな生き方の積み重ねだったのではないでしょうか。

このシンボルに出て来る「デスク/desk」とは、重役室とか大統領執務室などに置いてある大きくて平らで、大抵は正面を高級木材で覆ってある(つまり他者からは足下を見られない)書き物机です。その平らな天板の上で、今までどれほど重要な物事が決められてきたことでしょう。B.ボヴィによると、この「desk」はラテン語の「discus」がその起源で、二重語としては「disk」もあるそうです。そしてこれは両方とも『円盤状のもの』という意味です。 


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  人間が知識を集め、物事を考え、それを記録するための「場」を成す机。世界を動かそうと戦略を熟考する大物実業家にとっては、きっと今後の仮想世界が拡がっている机。それを指すことばがもともとは「円盤状」という意味を持つって、とても興味深いと思いませんか? 特に...日々円盤状のホロスコープと向き合っているアストロロジャーならば。。 円盤とは、回転するもの。存在ある限り、回り続けるもの。

じゃ、もしかして大物実業家の前に置いてある机の真の姿は… 回転する地球? いや太陽系? 銀河系? それは回り続ける。昼があり夜があり、星が生まれ、星が死ぬ。刻の流れを軸として死と生がめぐりめぐる... 世界そのもの。

        けれど実際の大物実業家にとっての円盤は、また違って見えているのかもしれません。たとえば、この世界をめぐりめぐる、平たい円盤状の何か。貨幣…コイン。。  今は物質としての金の価値を基準にした金本位制から不換紙幣の時代になり、さらにカタチを持たないビットコインなどの仮想通貨が台頭してきたけれど、それでもわたし達にとっての貨幣のイメージは昔からあまり変わっていないように思えます。たとえば今、手の平に乗る10円玉... 。世の中をめぐりめぐって多くのひとびとの手に触れてきた、鈍い土色の小さな円盤。そこには知らないひと達の人生と小さな思いの切片が無数に刻まれているのかもしれません。


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  「富」とは、そんなささやかな価値が積み上げられ、膨大にふくれあがったもの。大物実業家は、移ろいゆく世界に対峙して、その富を動かすひと。 だから彼と彼の仕事を支えるデスク=円盤とは、今の社会をその根本で支える経済構造 ― 貨幣/通貨システム ― だと言えるかもしれません。 これもまた、わたし達がけっして無視出来ない現実です。そのこと自体にまつわる善きことも悪しきことも、歓びも哀しみも怒りも含めて。けれど円盤は回り続ける。昼があれば夜が来る。光と影を生み出しながら、常に変化して止むことがない......。

        一方、今回地球が部分的に遮る太陽光には、獅子座16°『嵐が過ぎた直後の陽光』というテーマを持ちます。そういえば今、台風5号が来ていますね。すでに九州南部や近畿地方に被害が出ているとか。8月の蝕の期間は特に自然災害も示唆されていることから、進路にあたる地域のひとは十分気を付けてくださいね。。。 


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  さて、このシンボル。ついさっきまで猛威をふるっていた台風が過ぎ去り、激しかった雨も止んで、流れの速い雲の切れ目から一瞬!サーッと射してくる陽の光。。 わたし達はそれを見て「何事も無くてよかった!それにしてもなんて綺麗なんだろう...」なんて思います。いえ、もしかしたら被害は出ているのかもしれない。裏山が崩れたり、木が倒れてるかもしれない。でも、それでも恐ろしい嵐が過ぎ去った後に射す束の間の陽光は、わたし達にひとときの慰めを与えてくれるでしょう。「あぁ、終わったのか...。とにかくひと山越えたんだな...」って。

それは本当に、束の間の美かもしれません。まだ衰えぬ風の勢いに流されて、灰色の雲はすぐに陽光を隠してしまうでしょう。けれどそれでもわたし達は、一瞬射してくる明るい輝きに解放の象徴を感じます。どんなに暗黒の雲に覆われていようと、雨や風が猛威をふるおうと、そのはるか上には常に失われることのない輝きがあるのだと...。そして、明日も生きていくんだなって。


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        嵐の後の陽光。それは「束の間の永遠」の象徴です。それは、わたし達の胎内宇宙に生き続ける「永遠」を反映し、その美しさをかいま見せてくれるもの。まるで嵐雲のように変化し、めぐりめぐって浮沈を繰り返す人生の中で、一瞬、久遠の聖性を思い出させてくれるもの。ゆるぎない富を築いた大物実業家にも、道を求めて彷徨う名も無い戦士にも、幸せを探してもがく無数のわたし達にも、等しく訪れる内からの呼び声。。


この月蝕から日蝕へと続く、稀有なひとときを... みんな、こころ豊かに過ごせますように。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:29|PermalinkComments(2)

July 22, 2017

○7/23の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  7月23日19:04前後、北海道周辺で 19:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は18:45前後、沖縄周辺では18:17前後に獅子座 0°44’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 獅子座0°~1°― 発効期:7/23~8/21 】
  "A daughter of the American revolution"
『アメリカ革命の娘』

  "A case of apoplexy"
『溢血症状』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★影で徐々に進展してきた物事が突然表面化してくる
→★真の責任を負って物事を遂行する者が担う重荷を理解する必要
→★身内や何らかの共通点を持つひとびとの苦境への思いを深める
→★一見つまらない出来事が根底の変化への導火線となっていく
→★自明の理と思える「正しさ」や「正義」が抱える矛盾と魔への気付き
→★古くから継承されてきた問題点への水面下の取り組みが持つ影響力
→★長いときを経て培われた「底力」を認め直す、または「病状」を再認識する
→★自分がまさに真実だと信じる物事を喧伝したいという欲望
→★もっともらしい意見の百花繚乱の中で貫く自己さえも超えていく必要
→★自己の内側に向けた理解力を限界まで拡げ深めていく
→★「想定外」の事態となるような状況を自分自身の手で創り出す傾向
→★楽観と熱心さをもって自ら困難や危険領域へ踏み込もうとする心理
→★進まぬ物事に突然こみあげる怒りやフラストレーションの爆発に注意
→★自分の常識が通じない状況やわかり合えないことから感じるショック
→★自分が甘んじてきた「鋳型」を破ろうとする強力な衝動の目覚め
→★どこからともなく生まれるある種のブレークスルーへの予感・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『過渡期に耐えて自己の姿勢を整える』
                    ↓
            今回の新月 『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』


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        北九州を襲った集中豪雨...そして都内各所に異変を起こした真夏の雹。けれどいつの間にか梅雨も明け、朝早くから鳥達の声とともに蝉の大合唱が始まっています。でも、いつもならひと夏のいのちをこめてギラギラと耳を刺してくる蝉達の声が、今年は何故か、空間に張られた見えない紗幕の向こう側から聞こえてくるような感じも。。不思議だな...。きっと自分のこころの在りようがそう思わせるのだろうけど。 『何がとはハッキリ言えないけど、全体に・何かが・どこかで・確かに・変わりつつある』もしかしたらそんな漠とした感覚。他にも抱いているひとがいるんじゃないかな? とても当たりまえのような感じで...。

さて今回わたし達が迎えるのは、日本時間8月22日未明に起きる、「ザ・グレート・アメリカン・イクリプス(北米大陸横断皆既日食)」と呼ばれる日蝕への明確なプレリュードとなりそうな新月です。このあたりからは次回満月の部分月食を経て、何かあたらしいもの、またはこれまでとは異なる方向性がひっそりと生まれてきそうな感じ。ただそれが「怪物のタマゴ」なのか? それとも(集合)無意識に生まれようとする何らかの精神性なのか? あるいは怪物とも天啓ともつかない真新しい何かなのかは... 今の時点ではわかりません。はっきりとカタチを取るにはまだ時を経る必要があるでしょう。それはきっととても細微で密度の濃いもの。強烈なのに、正体が掴めない... それを表すことばをまだ知らない。だから掴むことが出来ないでいる...何か。 


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  けれどいつもと変わらぬ日常を過ごしながら、まるで隔離された空間にも同時に存在しているような感じを味わってるひとがいたら、そのひとは間違いなくこの不思議な移行期を司るエネルギーの参加者かもしれません。それは「特に何かをする」ということではなく。ことばにならないエネルギーの渦の中で世の中と自分を眺めながら、ただ固唾を呑みつつ時折立ち止まってみるだけであっても。そして別段「精神世界」に生きているようなひとではなくても、あり得ることだと思います。おそらくその感覚は、どこか人智を超えて(つまりただ訳もなく…なんとなく…という感じで)自然に展開していくような種類のものじゃないかな...。

とはいっても、このところの猛暑。わたし達を取り囲むあらゆるエネルギーがその強度を増していく中で、軽微な地震が頻発したり、不穏なほど追い詰められたひとの行動が目立ったり、社会構造を支えてきたものに対する信頼が揺らいだり。目にするもの、耳にする話がわたし達に与え続ける感情や肉体への刺激も、意識するしないの別なく相当に溜まっていそう。不眠または過剰な眠気(この新月は眠気やトランス、夢見を示唆する小惑星ヒプノスともコンジャンクト)や夏バテ・気力減退など心身の変調を経験するひとも増えていると思うので、この夏は例年よりもペースを落として出来るだけのんびり過ごすのが良いかもしれません。 …もちろん、こころから楽しんだり嬉しく感じられるときは思いっきり発散して!  たぶん今は、未来のことを「自分は(またはあれは・あのひとは・彼らは)こうだからああなるかも...どうしよう」なんてあまり思い詰めすぎてもうまくいかない。過去の経験から導き出した狭い予測どおりにいくとは限らない。そんな可能性が高いと思います。体に正直になって、出来る限り自分なりの「自然体」を保ちながら乗り切りましょう(^_^


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★7月新月の星模様★


        ではちょっとチャートを眺めてみましょうか。今回の新月はちょうど西の地平線上。そして獅子座1°台の火星とコンジャンクトしています。また逆行開始(日本時間8月3日)直前の牡羊座の天王星とはスクエア。これだけでもかなり戦闘的なイメージがある上に、新月図のアングルはフィクストサインでイザとなったらテコでも退かない情の強さも暗示しています。DC上で新月が起きるということは、この戦いは 自分のアイデンティティの拠りどころとしての「同族」または 「わたし達」と、敵対する「彼ら」の間に起きやすいのかもしれません。アングルの度数もそれぞれに、何か急に展開する物事とか新しい事態を暗示する位置に来ています。

また新月に寄り添う小惑星をいくつか見てみると、なおいっそう興味深いニュアンスが感じられます。 獅子座0°台で新月とぴたりコンジャンクトしているのは、まず悪名高い小惑星シジフォス(謀りごと、強欲で利己的な屁理屈に基づく行動の繰り返しとその結末)、そして熊狩りで有名なケンタウルス族のテレウスです。以前にも書いたとおり、テレウスは「聖なる動物」と考えられていた熊を狩るその手口があまりに残忍で崇敬の念をみじんも持たなかったため、怪物的なイメージで捉えられていたのだとか。(彼自身も他のケンタウルスと同様に、闘いの中で凄惨な死を遂げることで浄化されていきます。)


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  こんなテレウスも、そのエネルギーを最善の形で使えるなら他のひと達との建設的な協働が出来るし、「仕事そのものに殉じて生きる人生」を全うする助けにもなるとされています。ただ、いずれにしても「目的第一主義」になりやすく、ネガティブな場合はある筋書きの下に実際の顔と周囲に見せるペルソナを巧みに使い分け、ひとの信頼を得て取るものを取ったらサッサと裏切ったり、欲得ずくの無法行為や乱暴、難癖をつけてひとを陥れるような傾向も見られたりします。ある意味 功利主義的マッチョイズムにも見えるけれど、その芯の部分はアストロロジャー、マリナ・マカーリオが言うように「男・女を問わず、どこかで男性性(父性)や雄々しさを間違えて身に付けてしまい、それに殉ずるようなエネルギー」というのが一番近いかもしれません。

そして獅子座1°台で火星とコンジャンクトしているヒプノス。さっきも書いたようにこれは眠りや催眠、夢がもたらす暗示などに関連する一方で「目くらましによるトリックで誤った思い込みを誘う」という象意も持っています。また蟹座29°台には「聖なる海」と「水」を統べる創造神、キュビワノ族のヴァルーナ(審判、批判的態度、狙い撃つ者/全てを覆う者)が控え、ニラミを効かせています。

        今回もうひとつ、あまり聞き慣れない小惑星を挙げるなら...やはり蟹座29°台に在泊するウツィロポチトリかな。これは1993年7月20日(UT5:44, ESO/La Silla観測所)に発見され、つい最近(今年4月)になってアズテック神話の太陽神/軍神/狩猟の神の名を与えられた小惑星です。ウツィロポチトリは地球の軌道を2回横切り、火星の軌道を2回横切って1回かすめるような楕円軌道を持っています。で、この新月はまさに彼が地球の軌道を横切ろうとするタイミング。まだ名付けられたばかりの惑星の象意は時間とデータを積み上げながら徐々に固めていくべきものです。けれどせっかくこの新月に突如浮上してきた星だし…ということで、もし今、スペキュレーションとして仮にその「雰囲気」を覗いてみるなら...発見チャートを見てみるのが一番信頼性が高いかもしれません。発見チャートはその惑星にとって "第二の出生図" とも言うべきものだから。


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  ウツィロポチトリの発見時の位置は、牡羊座0°〜1°あたりです。これは「葛藤と愛惜を突き抜けて新しく生まれ出ようとする衝動」の位置。そして、冥界の審判者オルクスをICに、火神アグニをDCに持つなど、火的な審判の要素を強く持っていることに気付かされます。山羊座の天王星・海王星のコンジャンクションに対して逆行の水星がオポジション。そして牡羊座のエリスがTスクエア。射手座 — 双子座11°台の月のノード軸に対して小惑星ヴェスタ(内なる火, 真の献身)がやはりTスクエア。極端に異なる精神性や価値観のぶつかりあい、自分とはまったくフィットしない生き方との格闘を通し、結局は曲げられない自己の在りかたを護り貫いていくような匂いも感じられます。双子座の金星(「言霊の力」「感情に訴えかける説得話法」の位置)と乙女座の火星(「本能への直面と制御」の位置)がタイトなスクエアなのも興味深いし、水瓶座最終度数の土星と小惑星ルシファーがコンジャンクションというのも、ギリギリの霊的/精神的な闘いをチラと思わせるものがあります。もしかしたら、「父性」がもたらす抑圧や葛藤との関連があるのでしょうか。。 それにしてもダイナミックですね。。


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  このウツィロポチトリという名は「南のハミングバード」という意味を持つそうで、「戦いで死んだ戦士達の魂は4年の間空の太陽を追い続け、その後はハミングバードに変身する」というアズテック神話から来ているのだとか。他にも彼にまつわる神話には数多くのバージョンがあるけれど、特異な受胎によって彼を生んだ母を、名誉を汚したと怒って殺そうとした400人もの兄弟達を大方殺戮してしまったという武勇伝にはなかなかのインパクトがあります。これは太陽神として月や無数の夜の星々と闘い、「夜明け」をもたらすという軍神としての側面ともオーバーラップしているようです(「光」のみを善とする限り、この戦いは永遠に繰り返されるわけだけれど...)。 いずれにしても「心臓を喰う」とされ、生贄の心臓を捧げる儀式があったという伝承は、いかにも獅子座(心臓・ハート・火)の新月にふさわしい、新たな小惑星神の誕生と言えるかもしれません。

さぁ今 まさに地球軌道を横切ろうとするウツィロポチトリさん。彼はこの夏口開けのルネーションで、わたし達にいったい何を囁きかけるでしょう? そんなことをチラリと意識しながら新月を迎えてみるのも面白いかもしれませんね(^_^。


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        もちろん、他にも注目すべきアスペクトは沢山あるけど、この新月に寄り添う星々が持つニュアンスはなんとなく感じてもらえたかな? 星読みのチャートはそれ自体が有機的で、ひとつの要素の中に全体を含み、また全体がひとつひとつの要素を映しそれに呼応しながら動いていく性質があることによく驚かされます。チャートを読めるひとは、ひとつのヒントとして自分なりに考えてみてね。

        そうそう、最後にひとつだけ。新月の翌日7月24日の夕刻から水星が逆行前のシャドウ・フェーズに入ります(実際に逆行を開始するのは8月13日乙女座11°台、順行開始は9月5日の獅子座28°台)。いつも言ってることだけど、仕事上どうしてもやっておかなければいけないこと(アポ取りやプランの仕上げ、コンセンサスを取るなど)は出来るだけ早いうちに終わらせておきましょう。重要なデータはきちんとバックアップを取ることも忘れずに。夏休みのいろんな予約もなるべく早めがベターかもしれません(無理はしないほうがいいけど...)。ちょうど夏休みシーズンを通して水星が逆行することになるので、陸・海・空の事故、そして火と水が関わるアクシデントにも十分気を付けて、心身ともに無理なスケジュールを組まないようにしましょう。要注意期は太陽・月・火星・天王星のスクエアが形成されるこの新月期から始まりそうです。この夏は本当にのんびりモードでいくのが一番かも?


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★7月新月のサビアン・シンボル★


        さてと、この新月のテーマですが... このブログを以前から読んでくれてるひとは、もしかしたらなんとなく覚えがあるかもしれないテーマの再来です。まず太陽と月がとっていくベースのシンボルは『アメリカ革命の娘』。そしてメインのテーマとなるシンボルは『溢血症状』。ただでさえ猛暑なのに、なんか暑苦しいイメージだなぁ…なんて思ったひともいるかな。。(^_^;

けどちょうど蟹座から獅子座への境界線を越えたばかりのこの位置を新月として経験するのって、いろんな意味で自分や世界の「今」を掴むための大きなヒントになりそうな気がします。たぶん、以前より今回の方がずっと身近に感じられるひとが多いかも...。

というわけで以前と重複するけれど、ところどころ今回のチャートを意識しながら書いていきますね。以前は満月だったこともあり対向度数との対比で説明しています。そして今回はDC上に新月が来ていることから、ASCに関わる対向度数も重要な意味を持ちそうです。



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        『アメリカ革命の娘』… なんだか闘う女達というイメージが真っ先に浮かんでくるけれど、これは対向する度数の水瓶座0°(山羊座30°)のシンボル『秘密のビジネス会議』と照らし合わせながら理解していくとわかりやすいと思います。この2つのシンボルには、米国の建国史が色濃く関わっています。米国の独立戦争は1775年~1783年。その間、フランスとイギリスの争いと密接に関わりながら、「代表なくして課税なし」を合い言葉に、植民地支配からの自由と独立を目指して独立戦争が進められていきました。

アメリカといえば自由主義、そして共和主義を国の基盤とすると言われているけど、これはこの独立戦争を通して支持された思想で、アメリカ建国の父と呼ばれるひと達(ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンなど)によって強く信奉されていたのだそうです。 もちろん当時の女性達も、革命とその思想を支えるにあたっては大きな役割を果たしたと言われています。地球上のほとんどの国々がそうであるように、アメリカという国もまた、多くの人々の血の犠牲と銃弾の雨によって産声を上げた、荒々しい歴史を持っているんですね(神話の霧に包まれた建国史を抱く日本はその意味でとても特異な存在と言えるかもしれません)。


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  米国の独立から100年ほど経った1890年、ワシントン・D.C.に 「 アメリカ革命の娘達(DAR)」という女性団体が設立されました。この組織は今なお活動を続けています。 その趣旨は、独立時に燃え上がった純粋な愛国精神を再び鼓舞すること。そして、米国建国の歴史を保持し、未来を担う子供達に伝統を伝えるべく、より良い教育の機会を与えること。 この精神はそのまま、革命当時の女性達が担ったと言われる役割そのものです。このシンボルを降ろした当時、チャネラーのエルシィがこの団体のことを知っていた可能性は高いだろうと思います。

一方、対向度数のシンボル『秘密のビジネス会議』はアメリカ建国の父達が秘密裡に開いた戦略会議や独立宣言のための会議というイメージと重なります。ひとによってはいわゆる「陰謀論」に描かれる "陰の支配者達" を思い浮かべるかもしれませんね。 いずれにしても、とてつもなく大きな時代の流れとそれを貫く精神のただ中で、人々の集合体をひとつの運動や組織としてまとめ導いていく目的のためには、あらゆるレベルにおいてそれだけの権力、思考力、行動力が必要だったはずです。そして多分、純粋な理念の裏側では清も濁も呑み干し、秘密を護り、必要なら冷酷にもなり得るだけの、大きくて複雑な器を持つ人格も…。 


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  建国の歴史はそのまま国と国、集団と集団との利害関係のぶつかり合いでもあります。あるひとにとっては崇高で美しい理想が、他のひとにとっては幸福を脅かす悪そのものにもなり得る。...これって、今もわたし達の歴史の中で、日々の生活の中で、いやというほど繰り返されている事実ではないでしょうか。 もしそのぶつかり合いを「悪」だと言うなら、悪もまた善と同じように、わたし達ひとりひとりの中に存在していることになります。 ちょっとしたことで「善」と「悪」は簡単に入れ替わります。何が正しくて何が誤りなのか? それも立場や観点によって変化します。 特に今のように厳しいエネルギーが充満するようなとき、利害がぶつかりあえば互いに自分を護ることにせいいっぱいになり、相手を思いやる余裕もなく文句を言うことに終始してしまうかもしれません。

水瓶座0°(山羊座30°) 『秘密のビジネス会議』 は山羊座の終わりでもあり、水瓶座の入り口でもある度数です。活動宮から固定宮へ。 山羊座の旅において、「大人」として究極の責任のもとに秩序と安定の確立へと邁進した精神は、これから水瓶座に入って、その理想を広く伝え、他の人々や集団に変革をもたらそうとしています。( でも水瓶座は人々の意識を変革はしても、自分だけは頑固に変わろうとしないかもしれません。魚座に至って自分を含めた全てが溶け始めるまでは...... ^_^;) 


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        こういった「個」と「社会」を繋ぐ意識を内部から支えているのが、獅子座0°(蟹座30°)の『アメリカ革命の娘達』を貫く精神です。 リベラル的観点から報道されることの多い今の時代、彼女達の姿は保守と伝統の権化のように見られているけれど、もともとは権力支配に反抗し、自由を求め、自分達の理想の国を創ろうとして闘った「革命精神」でした。 今も続くその血脈には、不屈のプライドと強い感情的モチベーションが血液となって流れています。「わたし達を見て!わたし達の根底には正義がある…!」と。 けれど、厳しい現実の日射しに耐え、自分が自分に与えた使命(または人生の目的)を着実に果たし、本物の自由を獲得していくには、おそらく持ち前の本質論に固執しているだけでは難しいかもしれません。 

世界に新しい時代をもたらしたアメリカ革命の精神が、一方では奴隷制度を長らえさせ、先住民族の集団虐殺という歴史を生み落としたのも事実です。 敵か味方か? 奪うか奪われるか? こういった心理は今もわたし達の身近に色濃く見られるように思います。

        アメリカ建国の影の推進力となった女性達の献身と力と誇り。伝統がもたらす美への郷愁。それは「家族」「身内」「仲間」を自分の手で護るという素朴な情熱から始まり、ひとつの大きな力へと育っていったのだと思います。それは「母」なる力だったかもしれません。そして閉じた扉の向こうで密やかに行われる 『秘密のビジネス会議』。これはある種の権力、または少数のエリートを象徴するものです。至高の「父」がふるう力。 全体が音を立てて動こうとするとき、これらははたして悪か?善か? そのどちらでもない「必要悪」または侵しがたい 人間の「現実」 なのか? 秘密はどんな理由があれ、全て明るみに出されるべきなのか? 何が正しくて何が誤りなのか? ...その答はこれから先の、わたし達ひとりひとりの思考レベルと想像力の中にしか存在しないのかもしれません。


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  わたし達個々が胸に秘めるモチベーションは様々です。わたし達はそれを使い、これからしばらく獅子座を旅する太陽の下で、自分の創造性を追求していくことになります。それはともすると増大していくエゴに対す様々な問いと挑戦の旅になるかもしれません。 一方、わたし達の内的宇宙の中心部で開かれる、最高レベルの秘密会議に必要な資質とは何でしょうか? これらのシンボルを使うにあたって考えられるひとつの希望(そして求められる条件)は、わたし達の自我が抱える欲望と矛盾が創り上げた世界の真実をあるがままに見極めていくこと、それをけっして諦めずに続けていくことなのかもしれません。


        さて、エネルギーは次のシンボル獅子座1°『溢血症状』に向かっていきます。溢血って一般に、何らかの原因によって脳や体の血管が破れるか詰まって神経細胞が阻害される状態を言います。それは突然起きていのちにも関わる危険な状況です。また特に脳出血の場合、一番多く見られる原因は高い血圧だと言われています。けど猛暑の夏場は血液がドロドロに固まる脳梗塞にも注意が必要とも聞きます。おそらくこのシンボルは、血圧に関わるこれら一般的な症状を総合したイメージなのではないでしょうか。


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  サビアン・シンボルは描かれた情景そのまんまが顕れることも多いので、もしかしたら突然、何らかの発作に見舞われるようなケースや、そんな出来事に偶然遭遇するようなひともいるかもしれません。けれど、このシンボルが象徴している基本的な状況って、こころや体の内部にいつのまにか溜まりに溜まってしまった不自然な圧力が、あるとき突然解放されて噴出するような体験だと思います。もしかしたらそれは、限界まで蓄積されたフラストレーションや徒労感の噴火かもしれません。それは怒りの形をとって顕れるかもしれないし、突然、全方向的に感情が高まって叫びたくなったり、いつもならあり得ない行動を取る…という形で顕れるかもしれません。普通に歩いてたのに、突然何かに足をすくわれて転んだり、階段から足を滑らせたり。そんなことも考えられます。これは何かのサイン。そしてどんな形で何が起きるにしても、いったん放出されたエネルギーは周囲を巻き込んで拡がっていきそうです。

ひとつ前のシンボルではアメリカ建国の革命精神を支えた女性の姿が、ここでは突然の溢血症状となって出て来ました。うーん、これはいったい何を意味するのかな? じゃ、これも対向度数のシンボルを反映させて考えてみましょう。獅子座1°の対向は水瓶座1°の『日干し煉瓦造りの古い伝導所』です。


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        「日干し煉瓦」は強い日射しの下で乾かし固めたブロックのこと。そして「伝導所」とは、ある特定の信念や信条を、まだ馴染みの無い地域に広く流布させるために設けられた拠点を指します。それはある宗教かもしれないし、政治的な思想かもしれません。あるいは、新たな世界観を分かち合うコミュニティ作りに関する運動かもしれません。燃えるような日射し、燃えるような情熱。これこそがやるべき正しいことなんだとひたすらに信じ、伝導者は駆り立てられるように進みます。

けれど、新たな土地で馴染みのない文化を持つ人々に、馴染みのない信念や新しいものの見方を広めようとむやみに立ち入れば、その反動もまた大きいと思わねばなりません。怖れて誰も耳を貸してくれないかもしれません。馬鹿にされ、怪しまれるだけかもしれません。また、たとえ良かれと思ってその地を訪れたとしても、それが原因となって知らずに新しい病気を持ち込むことだってあり得ます。不測の事態が起きて、悪魔呼ばわりされたり阻害されるかもしれません。 

そんなとき、熱意の伝導者はことを急がずにじっくり構えていられるでしょうか? 肩の力を抜きながら相手の価値観に立ち、想像力を使い、こころを寄せながらも自分であることを護り、信頼を勝ちとることは出来るでしょうか? 


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  こんなに正しいことを言っているのに、何故わからないんだ? みんなのためを思ってこんなに苦労してるのに! 伝導者は頭に血が上る思いを何度も経験するはずです。中には無理がたたって本当に脳溢血を起こすひとだって出るかもしれません。古い日干し煉瓦の建物には、「自分にしか出来ない」という使命感を携えてそこにやって来た、多くのひと達の様々な想いが刻まれています。彼らの理想は、使命は、その後どうなり、その地に何を生み出したでしょう? 伝導者達はどんな運命を辿ったのでしょうか。。 そして本当に...本当に彼らは自分自身のためではなく、その言葉どおり相手のために、あるいは「神」のために行動したのでしょうか? 伝導し、誰かを教化することの意味とはいったい何なのでしょう? 彼は神を「見た」のでしょうか? それとも神とは、個々の胎内宇宙に描像される「永遠に裏切ることのない至高かつ全能の父」の射影であり、その神に認められることが全てなのでしょうか?


        獅子座の初期度数には、突然の溢血症状というちとショッキングな光景がセットされています。獅子座らしく周囲の注目を浴びそうなシンボルではあるけれど、笑って済むようなことで終わるとしても、ちょっとお騒がせな感じです。おそらくここにはひとつの警告が含まれていそう。。 獅子座の旅は自分自身の創造性をめいっぱい追求し、自分がこの世界の王であり女王であるイメージを素直に満喫しながらエゴのパワーを増大させていく行程です。 獅子座のエネルギーには善意があり、与えることの歓びを感じる力もあります。若々しい純粋さを失うこともないでしょう。 けれどそのためには、常に自分自身の風通しをよくしておく必要があります。ともすると崩れがちなバランスを整え、固く凝り固まった精神の筋肉をほぐして自然な姿勢でいられることが大切です。


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  自分は自分であり、あなたはあなただ。それ以下でも以上でもない。ときに自分は何者でもないのかもしれない。それでも構わない。自分という名の胎内宇宙を統べる王は常に自分であり、秘密会議の全責任を負うのもまた自分自身なのだから...。 他者が称賛するなら胸を張って受け入れよう。しかし、それは必須ではない。真の価値と自信はそこに依拠するものではない。…内界と外界とを繋ぐ、精妙でとてもデリケートなバランス。 これが崩れたとき、おそらくわたし達は大きなフラストレーションに見舞われます。フラストレーションは怒りを呼び覚まし、頭に血がのぼります。もしかしたら、気付かずに誰かの琴線に触れるようなことを口走ってしまうかもしれないし、突然気が変わって全ての意欲を失ったりするかもしれません。すべてに行き詰まった感覚に襲われ、暴力的な衝動に駆られるひともいるでしょう。症状は突然起こってきます。何が起きたのか、すぐには誰にも理解できません。。


それでも。もしわたし達が本当に未知の領域へ踏み出していくのなら、この獅子座の初期度数は願ってもないスタートラインだと言えるのかもしれません。だって、とにかく滞っているものがあれば全てを一度吐き出すような力が加わるのだから。いっときどんなにハチャメチャに見えたって、やがて物事も自分自身も、収まるところへ収まっていく。たとえその途上ではもう、ペシャッと凹んだとしても。。。 

        ここで受けていく獅子座のエネルギーは、きっとわたし達に再び快活さを与え、背筋を伸ばして真新しい玉座につかせてくれるような気がします。それはもしかしたら、今まで見たことも考えたこともないようなカタチをしているかもしれません。いえ、カタチなんてあるようで無いのかも。わたし達と宇宙の創造性が、もうひとつ奥まったレベルまで行ったりしないかな(望みすぎ?w) どうなるかはわからない。けど、そのわからない何かを楽しみに、この新月期を過ぎ越していきましょう。

蝉達や鳥の声、そして夏草達が奏でる無音のお喋りに耳を澄ませ、強大な日蝕へと誘う宙のプレリュードに聞き入りながら...。



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have a great trek!!!★



hiyoka(^_^

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July 08, 2017

●7/9の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月9日13:49前後、北海道周辺で13:55前後、関西方面は13:06頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で12:35前後に山羊座17°09'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 山羊座17°~18° + 太陽 蟹座17°~18°】
  "A girl surreptitiously bathing in the nude" +
  "The germ grows into knowledge and life"
『こっそりと裸で水浴びする少女』+
 『知識と生命へと成長する胚芽』

  "The Union Jack" +
  "A hen scratching for her chicks"
『ユニオンジャック』+
  『ヒナ達のために地面をつつく雌鶏』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/22】
※数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分という存在の「大元」、物事の「原理」を掘り下げる必要
→★内部にひっそりと起きる、まだ何者ともつかない「発芽」の感覚
→★より繊細になっていくこころを現実の荒々しい日射しから護る必要
→★ひとも物事も、その「存在」自体があらかじめ内包している
       自然の原理に基づいて動いていくということへの気付き
→★「死」への深い想いから新たな「生」のあり方を発見していく
→★注意深さ、慎重さ、秘密を守ること、謙虚であることの必要
→★今の自分を創り上げてきた知識や経験の全てを一度そぎ落としてみる
→★新しい気付きや発想が無事に孵化するまで口を閉ざし守り続ける
→★自他を襲う感情の波にあえて足を踏み入れ、何が起きているかを見る
→★性的な誘因力や切っても切れない絆の不可思議さについて深く思考する
→★本音や本心を誠実に吐露することの苦しさや悩みを乗り超える
→★こっそりと何か新しいことを試みることで得る気付き
→★自分の背骨となるもの(カラー)を確認し、それを明示していこうとする心理
→★自分が羽を休ませることの出来る場所、居るべき・帰るべき場所を認識する
→★「女性嫌悪」または「男性嫌悪」の下に潜む「真の動機」を探る必要
→★外では傍若無人にふるまい、家庭では気を遣う傾向、またはその反対
→★世界のどこかに自分の足跡を残したいというひそやかな願望
→★何かを護ろうとして過度に攻撃的、批判的になる傾向に注意
→★自然な本能としての男性性と女性性を自分の中に見て統合していく必要・・・→


エネルギーのポイント:新月『過渡期に耐えて自己の姿勢を整える』
            ↓
            満月『何かがはがれ、そして何かをまとう』 


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        エリスと月と水星がTスクエアを形成した日に行われた都議会議員選挙も終わり、北朝鮮の大陸間弾道ミサイルは日本の排他的経済水域に落下、首脳間の意見対立を抱えて開かれたG20の開催地ハンブルグでは反資本主義を叫ぶ抗議デモが暴徒化、そして九州北部地方は記録的な豪雨に襲われ、今も多くの地域が孤立、現時点で16人の犠牲者が出るなどとても大きな被害が出ています。。 

フォーキャストやマンデーン・シリーズ、そして「マンデーン2017」発売時にUPしたスペシャル掲載記事(『フォーキャスト2012』から「天王星・冥王星ワクシングスクエア」についての章を抜粋した記事)にも描かれていた大きな変化の潮流が孵化し、他の惑星達の動きとも細かく連動しながら…いよいよ身近な現実として育ち始めたと実感しています。

(もしマンデーン・アストロロジーに興味があってまだ読んでいないひとがいたら、ぜひ一度目を通してみてね。
1- 天王星が冥王星に対しワクシングスクエア―全ては天王星と冥王星に尽きる
2- 天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉』)



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        さて、今回の山羊座の満月。。 チャートを見ての通り、アスペクト的には「カーディナル・グランドスクエア」の復習とでもいうか、もう一度 別な...あるいは多様なカタチを通して個々にそれを追体験していく。そんなニュアンスを秘めているようです。

まずは蟹座の太陽(と火星、そしてケンタウルス族のキラルス/闘争と犠牲、突然襲う不慮の死や喪失)、牡羊座の天王星とエリス(と小惑星ディライラ、アンティオペ、ニオベなど/闘争や裏切り、味方やグループと組む、大切なものを喪う悲しみ)、天秤座の木星(と小惑星アルテミス、ネヴァーランド/完全主義とプライド、妄想やファンタジーの世界)、そして満月が織りなすカーディナル・グランドスクエアです。

おまけに山羊座の満月は冥王星とコンジャンクション...と思ったら、ケルト神話の冥界の王、冥王星族のアーラウンともコンジャンクトしているんですね(オーブ1°)。 アーラウンは海王星との共鳴軌道を持つTNOの中では最大級の星。確か少し前にこの惑星のことは記事に書いたような気がするけど、このところ冥王星とずっと共に働いているアーラウンは、自分自身の拠りどころとなるような「信条、世界観、または信仰」そして「人生哲学」を「冥界や死のイメージ」を通して揺さぶり、自分や他のひと達を動かしていく「深い動機」に気付かせるような働きをします。


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  そのエッセンスは魂レベルの勇気、そして火と炎の輝きではあるのだけど、そこは冥界の王、一筋縄ではいきません。日々この社会や世間を生きていく(または生き延びていく)中で、どこか習慣的だったり浅いレベルで「こんなもんだよ」と自分自身を納得させ、内部の深みにひそむザラッとした違和感に気付かないフリをしているわたし達に「なぜそうする?」「自分で口にするその理由は本当か?」「君の真の動機はいったい何処にある?」と問いかけてきます。わたし達が自分の外側に見るすべての他者、すべての反応、すべての事象が自分自身という存在の「動機」―「なぜわたしは今ここに在るのか?」と深く関わっていることを意識させる... そして自己の内的宇宙に対してもっと真摯であれ!と手厳しく迫る... アーラウンにはそんな働きがあると言われています。

ケルト神話の中で灰色の衣をまとい、地獄の猟犬達を引き連れて死者の魂を追うこの冥界の王アーラウンが発見されたとき、その位置は射手座4°台。小惑星ルシファーとオポジションを形成しながら、常にすべてを自分の信条に都合良く曲げて受け取ったり、見たくないものに蓋をして合理化してしまいがちなわたし達が抱える "内なる悪" を「 じっと見る者」というテーマをを示唆していました。


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  チャート上の冥王星とアーラウンはこのところずっと協働しているけれど、その軌道の距離も今年いっぱい2.7AU(天文単位)と近付いているのだそう。こういう宇宙的状況って、(天王星やエリスとも関連しながら)今年から世界に如実に浮上しつつある沢山の混乱や混沌 ― ひょっとしたら狂気にも近い、人間内部のワケのわからなさ ― をわたし達に突き付けようとしているのかもしれません。…何かがおかしい。以前はこうじゃなかった気がするけど、どこがどうとかはわからない。でも、何かのタガが確実に外れてきている…(射手座の土星・イクシオンの合と双子座のカオスがオポジション。7月13日前後、金星とレクイエムの合にルシファーと土星からそれぞれクインデチレ形成)

夏至図に示されていた月のノード軸と小惑星ルシファーのTスクエアは、この満月図でもタイトに成立しています。前回の新月記事の中で、こう書きました。

        『そんなわけで、2017年の夏は集合体としてのわたし達にも個としてのわたし達にとっても、大なり小なりひとつの「岐路」がやってくるのかもしれません。その分かれ道は 現実面と精神面、どちらに来るだろう? ひとによってはその両方かな?

ここでわたし達が下した選択が小さな流れを創りだし、やがては河となり海に注ぎ、秋~冬・来年にかけて、またひとつのかたちを取って顕れてくる。何かが人知れず...そっと滑り出していくような、夏。』 

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  そして、世界中で沢山のアストロロジャー達が注目している8月の日蝕へと向かうわたし達... 新月で宿ったテーマがピークを迎えるこの満月は、真夏へのプレリュードとして、とても意味ある時間帯になるかもしれません。

魚座14°台の海王星(社会的・政治的・霊的を問わず「力」の正しい使い方を本当に知っているのか?身に付けているのか?という問いの位置)と牡牛座14°台のケンタウルス族エケクルス(超然と孤立して自己を貫こうとする位置、一点集中)から、天秤座14°台の木星に向かって神の指YODが形成されています。木星が位置するシンボルは『円環路』または惑星が持つような『円軌道』と訳すことも出来ます。

たっぷりの「水」と「強烈な集中力」が向かっていく先は、ある種の危機、またはプレッシャーを通してもたらされるターニングポイントです。 またいつもの堂々めぐり、同じことの繰り返しに終わるのか? それとも何かに打たれて目覚め、まったく異なる円環にワープしていくのか? 


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  天秤座14°台はあの9.11テロ事件チャートのアセンダントでもあり、また直近では去年の阿蘇山の噴火チャートで太陽が在泊し、山羊座の冥王星とスクエアを形成した位置です。日々の何気ない暮らしの幸せや楽しみ。一見、当たり前のように続くいつもの道。けれど、それがあることをきっかけに失われる。打ちのめされたわたし達は、やがてもがきながらもそれを乗り超えてく。こうして いつしかひとは、再び元の円軌道を巡る自分を見出す。経験を重ね、成長した姿で。おそらくはそれが人生。哀しみと歓びと、美と小さな驚きの数々を食物として。けど、果たしてわたし達がそこから出ることはあり得るだろうか? この世を旅立ったとしても、その円軌道は永遠に続いていくのだろうか? そんなことを考えながら日常をふり返ってみると、この木星の位置はとても興味深いです。



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        さて、いつもならこの辺でサビアン・シンボルの詳しい説明に入るのだけど。今回は満月(新月のテーマの中での果実)でもあるし、時間も無くなってしまったのでスタイルを変えて短くしますね。まぁ、キーワードも沢山出し過ぎてしまったことだし(^_^;。 

では、この度数の流れを語るとしたら...うーん、今はこんな感じかな。。(抽象的なスケッチを、自分なりの物語に変換して考えてみてね。)


        新月で「すっぽりと毛皮にくるまれ、換毛期の鹿を連れた男」は今、こっそりと裸になって水浴びする いたいけな少女の姿として顕れている...

とても繊細でデリケートな内面 ― 水の世界 ― の中に、まるで元からそこに潜在していたかのように芽生える新しい強さ。けれどそれはまだ、とても純粋で傷付きやすい。そしてその美は、おそらく簡単に凡庸な日常へと変質し、色褪せていく。 

だから静々と。ひそやかに。誰にも知られずに、自分の感覚の深みに足を踏み入れてみよう。それは、目を閉じてまだ生まれる前の「胚芽」であったころを思い出すことかもしれない。自分という存在の本質はそこにあり、膨大な物語「わたしだけの神話」はそこから始まっている。


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  目を閉じてまとった衣を、分厚い毛皮を、全て脱いでいく。裸で、ひらいていく。「本質」とは掴み取るものではなく、それに向かってひらいていくものだから。女であることも男であることも、そこでは丸くなってひとつ。ただ生きようとするいのちの意志が、ひとつ。



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        また少女は少年ジャックでもある。『僕には力があるんだ!そりゃ世の中にはスゲー奴がいっぱいいて落ち込むことだってあるさ。でも負けるもんか。僕には仲間だって沢山いる。みんなで力を合わせれば怖いものなんて無いんだ。クソッ 歯向かうヤツは悪! 正義は勝つ!さぁ、みんな集まれ! この旗印の下に!』 

無邪気で純粋でデリケートなこころを抱える少年ジャック。彼は自分の信じる「正しさ」を求めて走り、ぶつかり、転び、傷付き、そして再び起き上がる。そんな彼の許にはまた多くのジャック達 ― 友や部下が集まり、互いのぶつかり合いの中で 人間の崇高さ、そして下劣さと欲望の両方を学び、身につけ、大人になっていく。ジャック達の団結と同盟 ― ユニオンジャック。船首に掲げる栄光の旗印。やがて彼らは多くの国々を統治する大帝国圏を創り上げるかもしれない。



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  さぁ永遠の少年ジャックはこの先、いったい何を望むだろう? 今も彼を支えている頭上のユニオンジャック。けれど彼の足下には日々、細々とした問題が起きている。それは容易に大きな危機へと発展していくだろう。彼は多くのひとびとに、生き延びる術を伝えなければならない。自らそれを実践して見せねばならない。食欲旺盛なヒナ鳥にミミズの捕り方や種子のつつきかたを教える野性の雌鶏のように。それがユニオンジャックを掲げる大地の礎でもあるのだから。けれど雌鶏は知っているだろうか? 日々つつく地面に眠る種子の中にこそ、すべての理が渦巻いていることを?



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  少女が秘密裡に分け入る「存在のみなもと」。少年が掲げる「理想の旗印」。わたし達の中にはそのどちらもが両輪のように存在する。胚芽と、発芽。円環路の中で、欲望と罪の意識とひとときの歓びを味わい、生を問い求める中で。どちらも、ひとつ。丸くなって、ひとつ。わたしが、ひとつ。 

あれ、何だろう?  旗が立ってる....





〜〜〜〜〜〜〜〜〜

        次回 獅子座の新月は、いよいよ暑い熱い真夏への入り口になりそう。。 

満月をピークに影を増し、少しずつ閉じていく月と共に...みんな、平穏のうちに こころと体をゆっくり休められるといいな。。 しんとした楽しさと、どこからともなく湧いてくる仄かな嬉しさに包まれて...!






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June 23, 2017

○6/24の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  6月24日11:50前後、北海道周辺で 11:56前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:31前後、沖縄周辺では11:01前後に蟹座 02°47’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蟹座2°~3°― 発効期:6/24~7/22 】
  "A man suspended over a vast level place"
『広大な水平面の上に吊られた男』

  "A man all bundled up in fur leading a shaggy deer"
『ボサボサの毛の鹿を連れ毛皮にすっぽり包まれた男』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★
「自分の力」を示す/発揮することで吹き付ける逆風に耐える
→★良いチャンスに見える条件や話、展開に潜む危険
→★なにも決められないどっちつかずの状態におかれる不安
→★手痛い敗北や損失をかろうじて免れ、息をひそめる
→★自分が一体化している信条や社会環境を一度離れて全体を眺める必要
→★縦社会が招く争いと均一化社会の欺瞞の両方を見ていく
→★ある節目を予感して自己や他者の人生の去就を想う
→★先の見えない中途半端な状態に耐えて力をためる必要
→★慣れない状況に手探りで踏み出していくための勇気と智恵
→★危機的な経験を切り抜けることで自分の真の魂をかいま見る
→★自分が歩むための指針が変化していく予感
→★生きるために備わった「本能」の価値を再発見し力を与える
→★与えあい奪い合うこの世界の構造とその理に気付く
→★自己の中に存在するまだ見ぬ精神や感覚領域の芽吹きを予感する・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』
                    
            今回の新月 『過渡期に耐えて姿勢を見極める』

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 左:6月新月図 右:2017年夏至図



        気付いたらあっという間に夏至も過ぎてしまいました。夏至は本当なら日照時間が一年で一番長い日だけど、西日本でもわたしの住んでいる関東地方でも雨と風が強く、ちょっとした嵐のようでした。夏至の日の様相は(それが良いとか悪いとかじゃなく)ひとつのエネルギー的予兆と言えそうです。東京ローカルの夏至図では、魚座の海王星と牡羊座の天王星からそれぞれ天秤座の木星にクインカンクスとクインデチレが形成されていたし(過剰な水分と風、突発性)、当の木星(ジュピター)とその妻の名を持つ小惑星ジュノー(山羊座4室/内面、自己のテリトリー、家庭)がタイトなスクエアで、なんだかひと波乱ありげな様子。社会と個のせめぎ合いの中、人生の山や谷とそれに付随する愛憎も絡んで強い絆を持つこのカップルは、8室牡牛座に在泊する小惑星レクイエムに対し、密かに悩ましげなクァドリフォームを形成していました。


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  また牡牛座の月と山羊座の冥王星はタイトなトラインで、月の度数が示すシンボルは『新たに形成される大陸』。このシンボルは先にかなり大きな動きがありそうなときによく出て来ます。また月とヴェスタ(熱意や献身)フラード(洪水、氾濫)オフィーリア(無力感や拒否または水難)、他にもストーム(嵐)やリュウジン(龍神、水精)などの小惑星がTスクエアとなっていたことを考えれば、ちょっと荒れ気味の夏至もうなずける感じです。 そして月のノード軸を中心に形成された、土星・イクシオン・フォルス・天王星・パラスそして火神アグニのグランドトライン(一癖も二癖もありげな組み合わせ)と、ノード軸に対しタイトなTスクエアとなる小惑星ルシファー(霊的松明の保持者か魔界との契約か、ジェフリー・W・グリーンが魂の勝負の星として重きを置いた小惑星)。うーん、なかなかにアグレッシブな顔ぶれです。どちらも善・悪の境を超然と超え、魂の闘技場へとわたし達を誘う...探求者にとっては武者震いしそうな取り合わせなのだけど。。

そんなわけで、2017年の夏は集合体としてのわたし達にも個としてのわたし達にとっても、大なり小なりひとつの「岐路」がやってくるのかもしれません。その分かれ道は 現実面と精神面、どちらに来るだろう? ひとによってはその両方かな?

ここでわたし達が下した選択が小さな流れを創りだし、やがては河となり海に注ぎ、秋~冬・来年にかけて、またひとつのかたちを取って顕れてくる。何かが人知れず...そっと滑り出していくような、夏。



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        確か以前にも書いたけれど、蟹座/山羊座軸は、アストロロジャー、アリス・ミラー言うところの「グロース・アクシス」...つまり内外の圧力によって成長が急激に加速される領域です。 ことばを換えれば、蟹座では自己の一個人としての内面が、山羊座では大きな社会の一部である自己が、わたし達の精神の内に明確に意識されてくる領域です。「個」と「社会」という二元の枠組みの中で、背中を押されるように様々なことを経験する中で、あるときは個の内に籠もり、あるときは社会の中で大いに主張を試みつつ、自分という存在の外壁を大きく広げていく... そんな衝動がこの軸を貫いていると言えるかもしれません。 

また夏至は、毎年太陽が蟹座0°に入る日。だからこの日に太陽がとっていくサビアン・シンボルも、毎年同じ『船上で巻き上げたり広げられたりする旗』です。ここに描かれる旗は、その船の所属先やアイデンティティを主張するものでしょうか。 また、ときには港や他の船舶に何か特別な意味を伝えるために広げて吊り下げられ、用が済めば畳み込まれる旗もあるでしょう。船の上はきっとその都度大忙し。。 「旗」はいつだって「外」に向けて何かを発信するもの。いつだって船に常備されてる。ここにある。けれどいつも変わらず、誰にでも見えるように掲げられるわけじゃない。


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        ここで「船舶」を指している原語「vessel」は、ときに「ある特質の受け皿としての人間」を指すことがあります。また「海」は人間の無意識のシンボルでもあることから、こんな解釈も出来るかもしれません。 

広大な集合意識の海のただ中で「自分は誰なのか。どこに、または何に帰属する存在なのか?」を明確に主張する。または周囲に何かを報告したり要求を伝えたりする。けれどそうかと思うと、状況によってはその意志や意図をそっと隠したり、取り下げたりもする。つまり、退くべきと感じたら退く。人生の波間を渡りながら危険を回避し、大事な船や積み荷、乗組員を護るために。あるいは海そのものを、護るために。

わたし達の「本当の居場所」を確かめ「個としての力」あるいは「集合としての力」を求めて進む航海。夏はそんな物語が始まる季節とも言えそうです。 春分に太陽が位置する牡羊座0°がとっていくシンボルは「海から現れたアザラシに抱きしめられ、陸に上がろうとする人間の魂/意識」を描いていました。それは水(死)から火(生)への移行でした。それから3ヶ月を経て夏至に辿り着いた意識は、今再び広大な水と出会うために、一艘の船舶に姿を変えています。それは茫漠とした集合無意識の海を進む、小さな閉じられた内的世界。そして、こころ踊る新しい経験を目指す航海の始まり。。


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        けれど今年これからやって来るひと夏の冒険は、今までとはまたひと味違っているかも? あるひとにとっては深く、忘れられない思い出になるかもしれないし、また一部のひと達は二度と引き返すことのない深瀬を渡っていくのかもしれません。 夏至図の太陽には、夜と死者の女神、そして闇の十字路に立ち、道往く者にその進退の決意を問いただす魔女ヘカテが、同じ蟹座0°台でコンジャンクトしています。そして双子座29°には水星が在泊してこれも太陽にコンジャンクト。魚座28°にはカイロンが在泊し、夏至の太陽・水星・ヘカテとタイトなスクエアに。

古い記憶を探り、生と死を深く想い、思考と感情の両方をフルに使いきり、ある日突然 大切なことを思い出すひと。流れの中でまったく新しい領域、状況に足を踏み入れていくひと。。 もうずいぶん前から「火・水・爆発・分裂・そして...」という合い言葉を書いてきた気がするけど、そんなエネルギーが再び新しい衣をまとい、少しずつ自分という存在の内に顕れて来そうな気がします。美しく、こころ拡がる夏の体験を通してそれを味わえるといいな。。


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★6月新月のサビアン・シンボル★


        まず新月がとっていくシンボルは蟹座2°『広大な水平面の上に吊られた男』です。ちなみに同じ度数でもデーン・ルージャー版ではオリジナルから離れ『魔法の絨毯に乗った男が広い土地の上に浮かぶ』と書き換えられています。これだとずいぶん印象が変わりますね。。

さて、では「吊された男」でいきましょう(^_^;。 
果てしなく拡がる水平面にはどんな凸凹も高低も見られません。もう全てが一律・均衡・平等性を保って永遠に拡がっているかのようです。もし今、何の変化も見て取れない二次平面のひろがりを目の前にしたら、何だかとても不安になりそう。だって何かを考えるにしても何のとっかかりも無いんだもの。。 しかもその上に、不安定な体勢で吊られている男。いったい彼は誰だろう?


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        この「吊られた男」を指す原文「suspended man」は、何かの理由で「自分が属していた集団や階層から追放された存在」という意味を含んでいるそうです。では、この男はある種の異端者なのでしょうか? 自分のこころのまま、感じたままに振る舞ったことで、周囲のひとびとが暗黙の内に護っていた共同体としての一線を超えてしまったのでしょうか? 

では下方の果てしない水平面は、男を異端者と見なして追い出した共同体の姿を象徴しているのでしょうか? ならば吊された男の眼には、この状態で 何が映っているだろう? 

下方は平らかで何の動きもありません。 地上にいたときは、山があり谷があった。高い城壁や豪奢な邸宅が建ち並ぶ丘があり、山から低地へと河が流れていた。大地にへばりつくように肩を寄せ合う小さな家々があり、大人、子供、年老いたひとや若者、娘達もいたし、立派なひともいれば泥棒もいた。物にも人にも沢山の「差異」があって、色とりどりのアラベスク模様を創り上げていた。それが日々の喧噪となり、愛や闘いや喜怒哀楽のドラマを創り上げていた。けれど今、はるか高みから見下ろすとき、そこには何の差異もない。ただのっぺりと拡がる均質性が存在するだけ。みな同じ顔、同じ風景。あれほど超えがたく見えた高い低いの差も、ここから見れば何の意味も持たない。これは何だろう? これが…自分が今まで生きて闘ってきた...人の世の姿だというのか......? 吊された男はただ茫然と足下の無機的な水平面を見下ろすばかりです。


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        それともこの男が眺めているのは、自分自身の未来でしょうか? 何の手掛かりもみつからない。何処へ行けばいいかもわからない。何を目標に、何を信じればいいのかも見えない。上手いことやって自分を吊っている縄を切ることが出来たとしても、どこへ落ちるかわからない。落としどころが見えない。。。 「suspend」という単語には「一時的な停止状態」という意味もあります。では、彼は何かを先送りにしたことで宙吊りに... "中途半端な状況" に陥ってしまったのでしょうか? 今、全てがまったりと動きを止めています。男はひとり中空でじっと耐え、何かが起きることを期待して、果てなく拡がる平坦な大地を眺めています。

では、男を吊している縄の上方には何があるのでしょう? 「一時停止」が解けて動きが出たとき、男は力尽きて下に落ち、水平面に呑み込まれてしまうでしょうか? それならそれでいいのかもしれない。そこにはきっと今までどおりの人生が待っている。野心を隠しながらも逸脱せずに掟を護り、少しでも高く、ひろい場所を求めて闘う生とその報酬が。 それとも、目を閉じて何かを見切った男は緊縛の縄を抜け、上方によじ登って新たな冒険へと旅立つのでしょうか? 自分をそこに吊していた縄が、その縄の大元が、本当は何だったのかを見極める旅に...。


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        さて、新月が次にとっていくシンボルは蟹座3°『ボサボサの毛の鹿を連れ毛皮にすっぽり包まれた男』です。なんとなく謎めいた奇妙な取り合わせですよね。この「ボサボサした毛の鹿」の原文 "shaggy deer" は、換毛期の鹿を示しています。殆どの鹿は春と秋に夏毛と冬毛の換毛期を迎えるそうなので、このシンボルの鹿もまた、もうすぐ季節が変わることを暗に示しているのだと思います。けれど、鹿を連れている男は頭のてっぺんから足のつま先まで分厚い毛皮にくるまれているようです。人間にとってはまだまだ寒さ厳しい季節なのかな...。

それとも彼は... 北欧から橇を駆ってやってくるサンタクロースでしょうか? わたし達は普通、サンタクロースと聞くと赤い上着とズボンに白いフワフワの縁取りがついたコスチュームを思い出すけれど、サンタの故郷とも言われている極寒の地、北欧のラップランドでは昔からトナカイの毛皮を防寒に使っていました。毛皮の帽子、毛皮のコート、毛皮の靴… 頭のてっぺんから足の先まで本当にすっぽりくるまれることで、凍てつく大地を駆けまわることが出来たそうです。聖ニコラウスの伝承はさておくとして、昔のサンタクロースは案外こんな出で立ちで良い子たちにプレゼントを届けていたのかも? 


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  いえ、それとも彼は 凍り付いた極地を旅する昔の探検家でしょうか。。 冒険を求めて彼は凍てつく広大な大地を縦走していきます。どこまでも平坦に見える雪原。でも、そこにはどんな危険が待っているかわかりません。クレバスが大きな口を開けているかもしれないし、足を滑らせて大怪我し、動けなくなるかもしれません。それは生命の終わりを意味します。それでも彼は果敢に進んでいきます。耳を澄まし、風の匂いを嗅いで。こころを開き、その肌に触れてくる微かな兆しの全てを感じ取りながら。探求への衝動に導かれて積み重ねた経験を活かしながら。 けれど今、 彼の傍らには唯一の道連れがいます。一頭の鹿... そのボサボサの毛並み。 たとえ今がどれほど吹雪いていようと、鹿のいのちは早くも春萌えの兆しを感じとり、分厚い冬毛を落とそうとしているようです。

今、探検家は孤独な戦いのさなかにいます。でも、もしかしたらいつか…春が訪れて暖かくなるころ…そして身を護るために着込んだ幾重もの毛皮を彼が脱ぎ捨てるころ。帰りを待つ誰かのもとに、沢山の冒険談と珍しい贈り物を届ける日が来るでしょう。いつか、もうすぐ...。


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        面白いことに、このシンボルの絵柄には密かに官能的な要素が埋め込まれているようです。鹿の換毛期である春と秋はまた、彼らの繁殖期でもあります。また、人間同士が性的関係を結ぶときも、動物が毛を落とし昆虫が脱皮するように、体を覆っていた衣服を脱ぎ捨てます。このシンボルに出て来る "shaggy deer(ボサボサ毛の鹿)" のように。英語で セックスを指す "shagging" というスラングは、そのあたりに由来しているそうです。高度に社会化してしまった人間と野性動物では、確かに大きな違いがあるかもしれません。けれど、体の奥から湧き起こる種としての保存本能、そして生存本能 ― 生きようとする欲望 ― は、本来、全ての生き物に通じる純粋な「官能の力」として存在するのではないでしょうか。わたし達人間が使うあらゆる創造への力と欲望もまた、そこから生まれて来るのだと思います。

現代に生きるわたし達は、いろいろ頭でっかちになるよう教育されるせいか、この「官能」が秘める様々な力を脇に追いやり、過小評価しているかもしれません。けれど、蟹座はもともと感応力に優れた星座宮です。そしてその "感応力" の奥底には、魂レベルから湧き起こる"官能の力" が隠されています。蟹座特有の傷つきやすい感受性や、自分のテリトリーを護り育もうとする心理の源泉は、純粋ないのちの力としての官能性の息吹です。でもそれは、純粋であるがゆえにまだ毛が生え替わったばかりの皮膚のようにデリケート。なのでこの段階ではまだ内的に閉じられていて、なかなか表には顕れにくいかもしれません。けど、その呪縛を破る日は近いかもしれない。。


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        たとえ刺すような冷たさに出会いエゴの表層が傷だらけになったとしても、魂はそれさえもまた「理」として粛々と受け入れ、ひるむことはないでしょう。孤独の内にいのちの温もりを抱き続け、育みながら一歩一歩あゆみ、雪解けを待つ。もう春は、すぐそこ。...こうして幾多の経験を積み、傷つくことを怖れなくなった蟹座の魂はとても強靱になります。

あらゆる創造の源としてわたし達に備わった官能性。その発露って本当にいろいろあると思います。このフォースをどう使えるだろう? 体の中に燃え続ける創造性の種火をどう表現していけばいいだろう?  あるときは自己のしるしを告げる旗をはっきりと掲げ、あるときは毛皮にすっぽりくるまれて内なる炎を寒風から護りながら。こころを開く。おずおずと、でも怖れず。裸になる。そんな機会が、きっと巡ってくる。


        この新月は新しい季節の始まり。ダイナミックな夏の盛りに向かう第一歩です。もしかしたら、眠っていた野性の本能を揺り起こすような出逢いが待っているかな? たとえば今、何かが壊れて落ちようとしている。なのにまだ見えないことが沢山あって宙ぶらりん。でも、いのちの流れは片時も休むことなく脈動してる。この地球で、わたし達の広大な胎内宇宙で。

ならば乗っていこう。ささやかな探索の旅を始めてみよう。呪縛の縄を絶ちきり、自分自身の旗を胸に抱いて......。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

June 08, 2017

●6/9の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

7月9日 「アスペクト」のパートに少しだけ説明を加筆しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで6月9日22:28前後、北海道周辺で22:34前後、関西方面は22:09頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:40前後に射手座18°53'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 射手座18°~19° + 太陽 双子座18°~19°】
  "Tiny children in sunbonnets" +
  "Two Chinese men talk Chinese"
『日よけ帽をかぶる小さな子供達』+
 『中国語で話している二人の中国人の男』

  "Pelicans moving their habitat" +
  "A large archaic volume"
『生息地を移すペリカン』+
  『古い大きな書物の一巻』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~6/23】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★まだ固まりきらないイメージや思考、方向性などを大切に護る必要
→★共通の考えや理想を分かち合うことでアイデンティティを確保する
→★新しい考え方や観点に触れ、自分が所属する場のイメージが一新される
→★合理的な思考では理解出来ない異質の何かに脅かされる or 刺激される
→★自分(達)だけの世界を護るためにまとう "訳のわからない" 雰囲気
→★嘘、噂、中傷、またはそれを否定する伝聞があふれて疑心暗鬼におちいる
→★多様なコミュニケーションの中で自分自身のことばを話し続ける勇気
→★新しい段階に移る前に不要なもの、余計なものを整理する必要
→★様々な考え方や観点の洪水の中で自分の立脚点を見失う危険
→★人生の中で何を優先して生きるかを再確認する必要
→★見てくれだけの陳腐さと時を超えて価値を保つものを見分ける
→★カルチャーショック的な出会いとそれを受け入れていく挑戦
→★古いものと新しいもの、廃れ行くものと護るべきもの、
                 二元の世界で揺れ動く心理
→★押し寄せる変化の中で「生きるということのシンプルさ」に目覚める
→★外界の喧噪を避け身の回りに見えないシェルターを創り上げる
→★自制心をもって目的を一つに絞り集中力を保って突破する
→★新しい環境、観点、思考と格闘しながら自分自身の「核」を育てる・・・→


エネルギーのポイント:新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』
            
            満月『掘り出された "ありのまま" を整理していく』 

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        あっという間に今年ももう6月。そして射手座の満月がやってきます。で、今回もいろいろ気になるアスペクトがてんこもりです。世の中は相変わらず毎日様々なことが起きていて、四方八方から押し寄せる情報は、挙げていけばキリがないほど どれもみな互いに矛盾していて、世界中でフェイクニュースということばが飛び交ってる。。 もう誰も気にしなくなっていくのかもしれない。今年の世界はおそらく後半にいくほど変化の速度やエネルギーの苛烈さが増してきそうだし、それと共にわたし達のこころも それぞれに通るべき経験を経て、大きく、あるいはささやかに、変容していくのだと思います。
 

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        さて今回の満月は、射手座 ― 双子座軸。この軸が司るのは思考、ことばによるコミュニケーション、人生観、世界観、異なる環境や文化との接触...。そして、わたし達が生きる「二元世界」の在りようにスポットライトを当て、その振動や混沌ぶりをこころの状況に投影してくる領域でもあります。なのでおそらくこの新月期(5月26日~6月23日)、特にミュータブル・サインに主要惑星や感受点を持つひとの中には、ちょっと悩ましいこころを抱えるひと、物狂おしさや寄る辺のなさを感じて立ち止まってしまうひと、無力感さえ感じるひとも多いかもしれません。

けれどもし今 そんな状態にあるなら、もしかしたらとても大事な過渡期に差しかかっている可能性があります。だから、立ち止まるなら立ち止まっていい。きっと今は、いつの間にかこころの内部に溜まってしまった「余計な荷物」「不要な観念」「要らない物」を少しずつ整理する時間を持つとき。きっと近い将来、次の段階に踏み出すときが来る。「そのとき」に備えて。

ただ、そうは言っても今の射手座には、銀河中心のすぐ側に逆行の土星、イクシオン、フォルスが陣取って強烈な存在感を放射しています。またスクエア関係となる魚座には水を得た魚の海王星が在泊し、物事を曖昧な霧で包み隠しています。普段なら狙いを定めてまっすぐ飛んでいくはずの射手座の矢も、あちこちから強力なエネルギーの干渉を受けて迷走しがち。集中力を失って失速したり、気が散るままに精神をあちこち彷徨わせたりします。また一貫した精神状態や行動を保ちにくくなるときもあります。


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        でも。射手座第2ディーカンのこのあたりは、何かキッカケを得ればマジカルなパワーで一つのことに突っ込んでいく力も持つと言われる領域です。 今、何をしてる? 何をしようとしてた? それって、今の自分にとって本当に大切なこと? それとも、あえて何もしないでひとり夜空を眺めてみたりすることの方が大事だったりして? とかとか。。。 合理的に考えて「役立つ」とか「前進する」とか「効果的」とかじゃなく、無為の中にひっそりと存在してきた声なき声、ことばにならない何かに耳を傾ける… そんなひととき。よけいな感情の起伏に惑わされたりせずに。 そんな中で、意図せずに出逢う何か。そこにこそ、この射手座満月のエネルギーの最善の使い道が隠されているのかもしれません。


        この満月には遠い小さな惑星(といっても準惑星に迫る大きさのKBO)ヴァルダがコンジャンクトしています。ヴァルダという名称はJ.R.R.トールキンが創造した神話の女神から名付けられました。ヴァルダが発見されたのは比較的最近の2003年ということで、まだその象意が明確に確立しているわけではありません。けれどその神話によれば、ヴァルダという名の意味は「崇高で気高い存在」で、 ことばに出来ないほど美しく、また天の光、星々の創造者でもあったそうです。この "天の光" の下に生まれた賢いエルフ達は、女神ヴァルダを最も敬愛し、崇めていたといいます。彼らは彼女の偉大な力をよく知っていました。けれど面白いことに、彼らがヴァルダの力を求めて助けを乞うのは最後の最後、本当に存在を賭けたイチかバチかの危機が迫るときだけだったそうです。それが賢明な種族と呼ばれた誇り高いエルフ達の矜恃でもあり、崇敬のこころの顕れだったのかもしれません。


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  ヴァルダの発見チャートを見ると、確かに激しい思考の闘いや葛藤が示され、深いこころの傷にスルリと忍び寄る邪心の誘惑さえも見て取れます。けれどそんな経験の中から立ちのぼる強烈なヒーリング・エネルギーやブレークスルーの兆しも同時に示されています。どこからともなくやって来る、新たな道への兆し...。ヴァルダの発見チャートは、けっしてやわなチャートではありませんでした。もしかすると、自分はか弱くて何も出来ない犠牲者だから... と言って女神に助けを求めても、彼女はふり向かないかもしれません。ヴァルダが深い慈愛の眼差しを向けるのは、たとえ誰にも理解されなくても自分自身で決めた規律に従って生きる、そんな覚悟と魂を持った戦士達なのだと思います。

さぁ、この満月に寄り添うヴァルダは、わたし達にどんなエネルギーを降り注ぐんだろう? どんなに迷ったっていい。どれほど悶々としたって、かまわない。ただ、自分の "最善のこころ" を通して決めたことをひとつだけ、守り通してみる。。 ヴァルダはそんなとき、わたし達を支える内なるフォースとなってくれるのではないでしょうか。


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★6月満月のサビアン・シンボル★


        今回、月がベースとしてとっていくシンボルは射手座18°『日よけ帽をかぶる小さな子供達』。ここで言う日よけ帽(sunbonnet)とは、一昔前まで欧米の赤ちゃんやまだ小さな子供がよく被っていた、顔のまわりをぐるっとフリルで囲み顎の下でリボンを結ぶタイプの布製の帽子を指します。

ここは公園か何かかな? 真夏の厳しい日射しの下、沢山の子供達が集まって遊んでいます。お昼寝している子。おぼつかない足取りで何かを追うように歩き出す子。隣の子を叩く子、泣き出す子。「エ~ゥアアア!」と叫びながらニコニコする子。生まれてまもない子供達は、初めて経験する夏の太陽の棘を感じ、花の香りを運ぶ風に触れ、虫達や鳥の声に聞き入っています。そして、内側から湧いてくる何ともいえない気持ちを乗せて、口々に声をあげます。それは(たとえ突然の泣き声だったとしても)生まれて間もない柔らかな感性からほとばしる芽生えの歌なのかもしれません。

そんな彼らを厳しい日射しから守っているのは、花びらのように可愛らしいコットンレースの帽子ひとつ。その姿はまるで咲き始めたばかりの小さな花々のよう。そしてその話し声は... うーん、何を言ってるんだろう? 何を表現しているのかな? きっとその子のママにだけはわかるのかもしれない。けど、通りすがりのわたし達には彼らが何を伝えたいのかわかりません。ただその子の表情を覗き込んで「あ、嬉しいのね?うん、お花綺麗だね。良かったね~♪」なんて、ひたすら自分の経験知と想像に基づいてコミュニケーションをはかるだけです。


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        この子供達は、まだ「ことば」を習得していません。自分が感じていること、伝えたいことを表現する技術はまだまだ持っていません。周囲の大人達のように、自分が置かれている状態を上手に説明したり、感じ取った世界の様子をきちんと伝えたり、相手を納得させるような術は、これから時間をかけて、経験を通して学んでいくでしょう。けど今は、大切な頭を陽光に曝しすぎないよう保護する必要があります。真夏の直射日光を浴びすぎれば、場合によってはいのちに関わるのだから。。 今、彼らが被っている純白の日よけ帽は、まだ生まれたばかりの繊細な存在の子供達... 大切な何かを護る、ただ一つのデリケートな盾なのかもしれません。


        一方、月に光を与える太陽のシンボルは『中国語で話している二人の中国人の男』。これ、以前は『二人の中国人』と訳していたし、その方がスッキリするのだけど。やはりこの場合は「男性」という要素=「能動的な意志」が暗示されることも重要な要素かもしれず、多少しつこいけど『中国人の男』としてみました。さて、彼らはいったい何を話しているのでしょう?

このシンボルが降ろされたとき、チャネラーのエルシィ・ウィーラーは、その境遇から考えても中国語を解したとは思えません。サビアン・シンボルにはいくつか「中国人」というモティーフが出て来るものがあるけれど、1920年代の米国社会で中国人のイメージといえば「大量に渡ってきた移民」であり、既存の白人社会とは溶け合うことのない「別世界の人々」というのが一般市民の感覚だったようです。なのでシンボルの中でも、中国人のイメージは「召使い」や「洗濯屋」など、下層階級の人々や異文化の象徴として度々顕れてきます。


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      たとえば目の前で 異国のひと達が、意味ありげに自分の知らない言葉で喋りはじめたとき。ふと居心地わるく感じることってないでしょうか。「え... 何を話してるんだろう?」なん て。まして人種や階級差別が今のように明確な「悪」とはされず、当たり前に存在したと言われる1920年代当時、召使い同士が他人にわからない自分達だけのことばで話していたら、雇い主達はこころの隅にかすかな不安を感じたり、あからさまに腹を立てたかもしれません。 その大元にあるのは、どうしても理解することが出来ず、けっして溶け込むことの無い異文化への果てしない猜疑心でしょうか? それとも反抗されることへの恐怖でしょうか? もしかしたら、そのまた奥底に潜む、支配することへのことばにさえならないような 無意識の罪悪感が刺激されるのかもしれません。

        一方、中国人の男性二人にとってはどうでしょう。彼らは本当に何気ない、お天気や家族の話をしているのかもしれません。たまたま出会った同郷人同士が、懐かしいことばを話して気晴らししているだけかもしれません。あるいは、雇い主の不当な扱いに対する愚痴かもしれないし、いえ、本当に何か良からぬ相談をしているのかもし れません。もう、何だってあり得ます。けれど、少なくともここで話されている母国語は、慣れない異国で働き、日々緊張を強いられているだろうこのひと達にとって、より自然でリラッ クス出来るものなのだと思います。


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  他者に聞かれ、理解されては困るような内容を身内だけに通じることばで喋るなら... これは自分を守るための防衛手段です。聞かれて困る相手 = 全く信頼出来ない相手であり、場合によっては「敵」になり得ます。けれど、そんなワケのわからないヒソヒソ話をたまたま聞いてしまったら? その相手はますます強い疑いを抱き、あれこれと想像しては腹立たしい思いにかられるかもしれません。

では、どんなことでも太陽の下にさらけ出せばいいのでしょうか? 相手に通じることばを使い、考え方や習慣の違いを事細かに辛抱強く説明すればわかってもらえるでしょうか? 相互理解が生まれるでしょうか? そうかもしれません。けれど、中には聞く耳をもたない相手や、最初から偏見を抱き、その偏った信条を自分のアイデンティティにさえしているひともいます。そんな時はかえって相手を刺激し、痛くもない腹を探られる危険が増大しそうです。あるいはそんな小さな出来事が誰かに利用されて、いつのまにか根も葉もない噂が流れる可能性だってあります(特にこのところの星回りの下では、世界中にそんな光景が見られるのではないでしょうか)。 


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  それとも...? 聞き手にとって二人の中国人が話すことばは、ただの雑音にしか過ぎないのかもしれません。ここに居るのは人間ですらなく、何ら自分には関わりのない風景に過ぎない...。そこには日常的な無関心が存在するのみです。

そしてもうひとつ。自分がはるか異国の地に夢を抱いて渡ってきた当人だとしたらどうでしょう。頑張って働きながらも、なかなか思うようにはいかない孤独の日々に疲れ、ホームシックにかかるかもしれません。そんなとき、街角で懐かしい故郷のことばを聞いたとしたら? 自国に居れば声をかけあうことも無かっただろうひと。そんな異邦人同士の出逢いは、久しぶりに嬉しい時間となるかもしれません。「あぁ、苦しいのは自分だけじゃない。みんな頑張ってるんだな...」なんて。本当に何気ないことばの触れあいが、どんなに長くこみ入った会話よりもずっとこころを温めてくれることがあります。。

       このシンボルには、どんな状況にあっても自分自身の「核をなすもの」に正直でありたい、そんなひとときを持ちたいと願う人間の姿が描かれていると同時に、最初から互いに見えない線を引き、理解することを諦めてしまった人間同士の姿もまた暗示されているように思います。そして、そのことが互いの徹底的な信頼の欠如を露わにし、やがては不毛な争いへと導いていく可能性があること。その種子は、常にわたし達の中に内在していることを示していると思います。 


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  まるで真夏の直射日光のように肌を刺す「赤裸々な現実」。そんな外部のあらゆる混沌とプレッ シャーから身を護り、沈黙の盾を持つこと。あるいは、全ての護りを解いて他者と向き合うこと。または全くの無関心でいること。どんな場合にも、もしそこにデリケートな問題が絡んでいれば、ときにより相応の危険がつきまといます。集団としてのわたし達、個人としてのわたし達が…そんな壁を超えられる日はいつか来るでしょうか? もしかしたら、双方ともに 長い年月のどこかで深く傷付いているのかもしれません...。 

その積み重ねの重さを十分に見抜きながら、それでも自分を失うことなく、垣根を外してなおも語りかけるなんてこと、出来るのかな...? でも、それには誰もが、まず初めの一歩 ... 「今の自分自身」というカタチを創ってきた根源を見出し、その過程を癒やすことから始めなければならないかもしれません。日々のコミュニケーションの中で。ふとした孤独のひとときの中で。。



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       さて、月はメインとなるシンボル『生息地を移すペリカン』のエネルギーをとっていきます。 環境汚染か、人間達の侵入か、様々な理由から生息地を捨て、新たな繁殖地を探して旅に出る 『ペリカンの群』。このシンボルは戦火を逃れて住み慣れない環境へと脱出する大勢の難民のひと達を思い起こさせますね。。 温かく受け入れようという人々もいれば、 社会的混沌や異文化の侵入、テロリストの入国や自国内テロ組織の勢力増大を怖れて受け入れに反対する人々もいます。そのどちらもが、わたし達人間の自然な感情の裏表かもしれません。混沌とした情勢、混沌としたこころ。けれど、先が見えずに一番の混沌に置かれているのは、進むことも戻ることも出来ず、明日をも知れずに移動し続ける「漂流者」ではないでしょうか。 

これは今、現実に起きていること。そしていつもの暮らしを続けているわたし達にも、何らかのカタチを取って起きていることのように思います。それはもしかしたら、今までのままではいられなくなるのでは...という微かな予感かもしれないし、または今居るところを捨てて、何処かもっともっと自分が自分のままでフィット出来る「場」をみつけたいという願望かもしれません。いえ、ひょっとしたら…わたし達のこころの中で、何かが大きく方向転換しようとしているのかもしれません。 ペリカン達は、まだ新天地を見つけてはいないようです。旅は今、始まったばかり。。


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        でも、ペリカンの強みは沢山の食べ物を胃にいれたままでもバランスを崩さずに飛んでいけるところです。彼らの歩き方はペタコンペタコンと独特ですが、それは胃に全体の重心があって、歩くときは頭と両翼で前後左右に上手くバランスを取るからなのだそう。またペリカンは、くちばしの下に大きなのど袋を持っています。彼らはその袋を網のように使っていっぺんに魚を捕り、そのまま丸呑みにして胃に蓄えることが出来るそうです。そして真夏の暑い盛りには、のど袋を揺らすことで血液の温度を下げ、体全体をヒートアップから護ることも出来るのだとか。。 うーん、これなら多少の長旅でも自給自足しながら何とか凌いでいけそうですね。


        食糧はみんなの命を繋ぐために一番大切なもの。 その「一番大切なもの」を自分の重心となる胃にしっかり納め、必要に応じて栄養源を補充する力を持ち、真夏の太陽という厳しい現実から身を護る術を備えたペリカン達。彼らは余計な荷物など持ちません。まだ生まれたばかりの幼い精神…生きのびる術を知らないヒナ達。そのデリケートないのちを護りながら、彼らは次なる生息地を目指します。 

きっときっと、安息の地はみつかる。 大自然の目に見えない流れが導いてくれる。ペリカン達は自然そのものの顕れなのだから。そして、自然はその顕れのひとつひとつが自立した存在であり、同時にひとつに繋がって生きているのだから。生も死も、その一部分に過ぎないのだから。。 ならばわたし達も、根っこはきっと同じなんじゃないかな。ともすると目先のいろんな出来事に気を取られて忘れてしまうけれど。。  もしかして、もう一度、その根っこに帰ることが出来るかな...。 これを読んでくれてるみんなの中には、本当にそんな旅を始めつつあるひとがいるかもしれませんね。



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        では月に光を注ぐ太陽のシンボルはどうでしょう。『古い大きな書物の一巻』。これは...古代の歴史や叡智について書かれた大きな古書か、あるいは巻物でしょうか? 多分そこには、今では考えられないような太古の宇宙観や哲学、信条・習慣や掟が書かれているのかもしれません。

長い歴史の中で、人類は沢山の経験を積み重ねてきました。大昔の生活や考え方が、現代のわたし達とはどんなにかけ離れていたとしても、連綿と培われてきた経験の蓄積のもとにわ たし達が存在していることだけは確かです。 そこに書かれている太古のことばを読み解くことが出来なかったとしても、この体に流れる血の中に、細胞のひとつひとつに、今ここに居る「自分」を創っている深い要因として それは存在しているのだと思います。 太古、この宇宙が生まれたときから今、この瞬間のわたし達にいたるまで、生命の系譜にはいったいどれほどの歴史が織り込まれてきたでしょう。。。


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        もしかしたら、民族、人種、国家、地方、家族、そしてわたし達ひとりひとり... それぞれが、連綿と綴られた『古い大きな書物の一巻』を収める書庫だと言えるかもしれません。 人生の変遷の中で、わたし達がどこに行こうと、どんな環境にあろうと、意識しようとしまいと、それはわたし達をここに存在させ、支えています。わたし達ひとりひとりが、多様な文化、様々な歴史、異なる言語の流れの末裔として、古い智恵に今も新しい経験を積み重ねています。 

初めにことばありき......。 本当にその通りだなって思います。ことば...それは名付け、意味を与えること。あらゆる認知のみなもと。それによって、わたし達はその対象を自分の世界に存在させ、それと交わることが出来ます。そして、そのことがわたし達の思考を規定しているとも言えます。わたし達の自我はことばで出来てる。わたし達の経験が意味するもの、その全てはわたし達がそれを名付けることから起きてる。わたしという存在と、そこから拡がる宇宙に、意味を与えるのは他の誰でもない、わたし達自身。それがどんな意味であろうとも。



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  古い信条を捨てて全く新しいことばを話そうとするひと。古い習慣から栄養をもらって新しいことばを書き加えるひと。そして、古くからの智恵のことばをそのまま生きようとするひと...。ときにより、ひとにより、様々な生き方のるつぼの中で、わたし達は今の自分という存在を支えるひとつの「ことば」を見出そうとして います。

けれど、わたし達は大切なことを伝えようとすればするほど、ぴったりなことばを見つけられずに悩んでしまいます。ことばにならない、気持ち。矛盾した感情。どう思われるか?という不安。全方向的な想いの渦の中で、不安にかられ、立ちすくみます。もしかすると、わたし達が日常使う言語システムにはとても大切な何かが ... デリケートな密度が ... 欠けているのかもしれません。あるいは、古代には存在していたはずの「ことばの魂」、その根っこを忘れてしまっているのかもしれません。。

        このシンボルは、たとえ慣れない状況や余裕の無い中でも、今の自分を芯のところで支え続ける雄大な流れが常に存在していることを知り、そのみなもとに置いてきてしまった魂を見つけ出すこと。その深い智恵のことばを栄養としながらも、自己表現の新しい大地を目指して自分自身を名付けなおすこと、リライトしていくことを暗示しているのかもしれません。そして、太古の書物を内奥に預託された存在のひとりとして、あなたはそのページに何を書き加えていくのか?と問いかけているようにも思えます。


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  もしかしたら…ひと知れず自分を支えてきたことば — そしていつのまにか無意識の彼方へと追いやってしまったかもしれない古い魂 — と、ひょっこり再会するのかもしれません。もしかしたら...ずっと言わずに封印してしまったことばが... まだどこかにひっそりと生きているのかもしれません...。 旅立つペリカン達は、わたし達と同じような複雑なことばは持たない。けれど彼らは暗黙の理解の内に自分達の宇宙を生き、同時に宇宙が彼らという存在を生きています。わたし達は ことばを使って物事を、関係性を、とても複雑にしてしまったかもしれない。でも、ことばには まだ沢山の希望がある。わたし達が、わたし達自身の宇宙を生き、新たに名付け、その意味を生きていくなら。


        大きく、あるいはささやかに、それぞれの旅立ちに向かって羽ばたこうとするわたし達。...この週末は、本棚の整理をしてみる...なんていうのもいいのかもしれませんね。古代の書物は無くても、古い日記やメモ、昔夢中になって読んだ本がゴソッと出て来たりするかも? 長く住んだ家を去るとき、荷造りをしながら部屋の片隅から出てきた懐かしいもの達に見入ってしまうなんてことがあるけれど。それがモノであれ精神であれ、旅立ち前に風をあて、もう一度その魂を認め、鎮めてみる。それは素適なひとときになるかもしれません。万一 それが "黒歴史" だったとしても、ね (^_^;。



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★アスペクトちょっぴり★


        冒頭で月とヴァルダのコンジャンクションに触れたけど、今回の満月は他にもいくつか注意を喚起するアスペクトがあります。ここでは特に小惑星絡みをピックアップして、最後に少しだけ書いておきますね。

月のノード軸(N獅子座26°S水瓶座26°)に対しMCとICがグランドスクエア関係になり、MCに小惑星ルシファーが、ICにデメテールとカッサンドーラが乗る
(ルシファーもデメテールも光と闇、二面の極性を持つことに留意)

満月軸と冥王星がイリテーショントライアングル
月と冥王星が火星に対してクインデチレ形成
(内的エネルギーの滞りが外圧の刺激により衝動的な爆発を誘う可能性。イリテーショントライアングルはどちらかというと一過性のエネルギーを形成するが、クインデチレによるトライアングルは、より持続的で根深いエネルギーを表す)

魚座のカイロンと射手座のフォルスから獅子座のヴェスタにクァドリフォーム形成
(時を経た根深い想いが突然思わぬカタチをとって顕現する、またはブレークスルー)

DCに小惑星アグニがコンジャンクト
(アグニは「火による試練」を示す事例が多く霊的探求者にとっては重要な小惑星だが、一般的・社会的には「怒りによる混沌・混乱」や「欲望の火に油を注ぐ」現象として顕れるケースが多く観察される)


        最初のノード軸絡みのアスペクト。これは小惑星だけの絡みなので、本来はそれほど強いエネルギーではないけど、月のノード軸にスクエアを形成する場合はちょっと注意を要します(ひとによっては どうしても何かのかたちで直面しておかなければならない試練を意味するので)。 おおざっぱに言ってしまうなら、あらゆる邪悪でダークな物事、絶望や憤怒の衝動への誘惑..かな。または本当にドキッとするようなミステリアスな出逢いがあったり、どこからともなく語りかける予兆の声を聞いたりとか。ただし、それが果たして善いものかどうかはわかりません。でもそれが「悪魔の微笑み」かどうかは、よく落ち着いて感じ取ればきっと掴めるはず。

おそらく、成果や報いを求めて焦っているとき。自分が無価値な存在だという烙印(自ら名付ける行為)を受け入れてしまったとき。どう努力しても聞いてもらえない、存在を認めてもらえない、という失望感や絶望感を持つようなとき。または、今の自分が持っているものへの感謝(しみじみ嬉しい気持ち)を忘れてしまったとき。その隙を突いてダークなエネルギーはやってきます。その闇の姿を他者や外界に投影することも、自分自身を闇なんだと思い込むことも、言うなれば闇側の「思うツボ」かな。なので万一そんな闇の訪れを感じたら、お腹に力を入れて「わたしには要らない。去れ」とはっきり言い放ち、囚われないようにしましょう。それでもダークな想いがなかなか抜けないなら、このエネルギーを「創作」に向けて使ってみるのもひとつの手です (闇と関わりなく過ごせるひとであっても、この満月のエネルギーは創造的表現に使えます。集中力を使ってみて)。

上手下手も関係なく、誰かに見せたり何かを意図しての行為でもなく、"純粋な観察のまなざし" そのものとしての行為。そしてクリエィティビティの発露としての儀式。感じ取った「闇」の全てを胎内宇宙で燃えさかる火に変え、昇華し、ワイルドなアートとして表現していく。詩でも文章でも絵でも音楽でも、ダンスでも、何でも。ただひたすら表現されたがっている「何者か」を、まったく新しい創造物として生まれ変わらせることが出来たとき、それはひとつの突破口になり得ると思います。けど、あまり無理しないでね。緩急のリズムってとても大事だから..(^_~)-☆


        6月9日23時過ぎには木星が長かった逆行を終えて順行に入ります。その位置は天秤座13°台。面白いことに、これは3月4日に金星が逆行を開始した時の度数、牡羊座13°に対向する位置です。この度数軸のテーマも少しの間注目かな? 

えっと、それは...『目覚めのときに、君は眠っていたいか?』です。あらら...(^_^;




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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

May 25, 2017

○5/26の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月26日05:04前後、北海道周辺で 05:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:45前後、沖縄周辺では04:16前後に双子座 04°46’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座4°~5°― 発効期:5/26~6/8 】
 "Holly and mistletoe"
『ヒイラギとヤドリギ』

 "A radical magazine"
『ラディカルな雑誌』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★古いもの、観点、生き方から新しい何かへ移行していく過渡期の混沌
→★すでに確立され何もしなくてもいいという流れに変化をもたらす挑戦
→★変化への促しに抵抗し依存症的な行為や中毒症状に逃げ道を求める
→★何かに支えられながらおずおずと最初の一歩を踏み出す
→★これまで絶対の力や真実だと思っていた物事が揺らぎ、ぼやけ始める
→★新しい挑戦に対する根の深い抵抗と狭量さを自己の内外に見る
→★結局は先に進む(進まねばならない)ことを知りつつ一時の欲望に走る
→★古い知識や観念に今までと異なる光を当てて新しい意味を見出す
→★革新的な考えだったものがもはや古くなっていることに気付く
→★俯瞰的に物事をとらえる視座と深い内的な想いを統合する必要
→★通俗的で誇張された言い回しや雄弁で空虚なスローガンに注意
→★混沌の中で自分の中に未だに眠るより深いルーツを探っていく
→★自分にも世の中にも起きる「またか!」の繰り返しを笑い飛ばしていく
→★レトロな感覚にインスピレーションを得る、または郷愁を感じる
→★疲労による目や首の故障、または足許をよく見ない傾向に注意
→★対等性の中の相違/平等の中に存在する階層/
     そして自由が背負う責任に気付いて受けとめていく必要
→★新しい概念が理解出来ないことへのフラストレーション
→★無意識に浸入する衝動との闘いを克服し自分の道を切り拓く・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『足下に開く岐路のゲート』
                    ↓
            今回の新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』


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        若葉の5月ももうあと少し。お休みモードでのんびりしようと思っていたけど、なんだかあっという間にせわしなく終わってしまいそうです(^_^;。みんなはどうかな? 毎日を楽しめているといいな。

ただ、爽やかな季節ではあるのだけど...探求者タイプのひとや過敏な感性を持つひと達の中には、なんとなくスカッとしないよ... なんてひと、けっこういるかもしれません。もう、耳タコって言われるくらい毎度言ってる "本格的な変化" がわたし達の周囲にもじわじわと顕在化してきている中、星々からのエネルギーもまた一段ギアアップしているし。

なんだか近頃の世界はクラシックなSFでも観てるみたいだ...と誰かが言っていたけど(エリック・フランシスだったかな...)、確かに今、この地球上には一種の多次元宇宙が展開しつつあるのかもしれません。それぞれの集合体、それぞれのわたし達がまるで異なる時空に存在し始めているのに、誰も気付いてないような? 同じ空間で同じことばを話し、同じことを感じて通じ合っているはず。あるいは意見の食い違いで熱くやり合っているはず。。。 なのに互いに無限に遠い。何だろう?この不思議な違和感。



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        もしかしてこれに似たような微妙な感覚を抱くとすれば、それはミュータブルサイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)に主要な惑星や感受点を持つひとかもしれません。ひとによってはカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)もありかな..? なぜなら、今はこの二つの領域にかなり強烈な惑星フォーメーションが起きているから。「終わり」と「始まり」、または「移ろい続けることによって存在を維持するもの」と「一瞬一瞬が新しい始まりであるもの」とのせめぎ合いと等化作用。そんな挑戦。 以前、「これから先は中長期的にそれぞれの "本性" が明確に顕れてきて、それによる分岐が始まる」的なことを書いたけれど、本当に静かに、それは始まっているような気がします。

        さて今回の新月は、ダーク・ゴッデスの小惑星メデューサとぴたりコンジャンクト。位置は双子座第1ディーカンの真ん中あたり。このディーカンは自分自身のダークサイド、または「影」の部分を真っ向から直視し、明確に見ていくというテーマを持つとされています。アストロロジャー、マリナ・マカーリオはこれを「ブギーマン(悪鬼)との直面」と表現していました。この底流には、休むことなく流れ続ける「変化の潮流」が存在するのだけど、その力は絶えず何かを求めて走ろうとする全方向的な衝動を生み出します。そしてその衝動の流れに沿って突き進む途上で、立ちはだかる固い大岩にぶつかったとき。それこそが自分という人間存在の底にひそむダークサイドへの入り口かもしれません。

もしそこに、なにか得体の知れない存在の蠢きがあったなら...蓋をせずに直視出来るかな。。 臆せずに自分の足許を見つめ掘り下げられるかな。 善と悪の区別もなく、規範も基準も存在しない、ナマの生の様相を... 自分に備わったありったけの精神の力で追っていけるかな。。 たとえばこれは、今の社会に蔓延する "ゼロリスク" という名の脅迫的ウィルス ― T4バクテリオファージ(射手座のフォルス+土星)を予防するためにはどうしても通らなければならないゲートだと思うけれど。。。
(ちなみにフォルスが持つ制圧→伝播の働きは本物のウィルス感染にも関連すると言われる...)



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        このテーマの究極を探求するなら、多分そこに極限はありません。それはわたし達が常に立ち戻れるはずの「肉体」という物質的要素さえも突き抜けてその先まで続く、いわばブラックホールです。それってかなり大変なこと。けどおそらくこういうテーマが存在することをどこかで心がけていないと、その障害物=影は、多かれ少なかれ "外側の世界" に投影されるでしょう。「アイツが悪い!」「世の中が憎い!」「あぁもう、どんな手段をとっても構わない。欲しいもの、欲しい状況を手に入れてやる!」などなど、物欲、恋愛、承認や支配願望まで、その顕れは様々だと思います。

また、抵抗があまりに大きくてベクトルが逆に向くと、まるで急流の中で溺れていくような感覚に襲われるケースもあります。鬱々とした重さを感じて無気力になったり、ジリジリするような焦燥感を感じる場合もあるでしょう。また、それが昂じて無謀な恋愛や散財、飲酒など、何か逃避的な行動に走りたい衝動が生まれるかもしれません。

特に今は射手座終盤度数(28°台)のフォルスが魚座のカイロンとスクエアで、月のノード軸を調停するような形。また、射手座を逆行中の土星は何でもアリのイクシオンとコンジャンクトしています(牡羊座の天王星とのトラインはまだ維持されていて、新月図では天王星の野放図さが無意識領域で強調されそう)。そして29日には火星が土星・イクシオンとオポジション。ミュータブルサインの25°近辺に主要惑星や感受点を持つひとは、このあたりも要注意かな。その後6月2日前後は火星とフォルスのオポジションです。


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        フォルスは土星が支配する精神・物質の確固とした安定基盤の領域から出発し、天王星が持つ過去全てを根こそぎ破壊し突破したいという欲望を通り抜け、そして海王星のあらゆる終末的混沌へとダイブしていくケンタウルス族です。それぞれに異なる三つの領域を隔てる壁。それを突き抜けるような促しのエネルギーがわたし達の無意識領域で活発化しているとしたら...。

フォルスは卑近な顕れ方をするならアルコールや薬物で憂さを晴らすような行為〜依存症や突然何かが壊れるような経験、そしてもしかしたら強烈な出逢い(人間とは限らない)による混乱と人生変化とも関連します。けれどその本質はやはりケンタウルス族らしく、何かを失うこと、突然の混乱状態に放り込まれること、そして無我夢中でそこを通り抜けることでまったく新しい視座を獲得していくよう働きかけるんですね。そして深い洞察力を与えてくれます。

        っと、話が横道に逸れてる(^_^;。 さて安定志向の牡牛座領域を抜けて、躍動する精神と好奇心の双子座に入ったばかりのこのあたり。多分、ここで働く精神の質は、良く言えばまだ若々しく瑞々しいし、悪く言うならむき出しの荒削りなエネルギーを持っています。その力をどんなベクトルで使っていくのか? 自分の中に棲む暗黒、怒り哀しみ、飢餓感など、ダークな悪鬼達を見切り、突き抜ける道をみつけ切り拓いていけるか? 探求者にとっても、社会生活を送るにあたっても、そんな命題がこの期間の「鍵」になるかもしれません。


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  そして今回のサビアン・シンボルもまた、先へ先へと駆り立てていくようなテーマを持っています。この度数は確か2013年に起きた月蝕で太陽が位置していたところ。『ヒイラギとヤドリギ』は古いものから新しいものへの移行期をいかに通り抜けていくか?という知恵のテーマを象徴するし、『ラディカルな雑誌』は、この領域の持つダークサイドがはらむ様々な危険性と共に、それでも前に進もうとする革新的な精神の原動力を象徴しています。

なので夢中でダッシュしてたつもりが気付いたら暗いトンネルの中で何も見えなかった...なんてひともいそう。けど、それならそこは通るべくして通る道です。ひとそれぞれ、ありとあらゆる混沌の中。そこには覆い被さる影と共に、無数の輝きが隠れています。意外にも、思わぬ方向に。つまり、灯台もと暗し。とりあえず、足許を掘り下げてみる。おそらく今、力の源はそこにしかない。



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        ところで、3月末の新月の記事で今年の春分図に触れましたよね。そして、今年の春分図は日本にとって大きな曲がり角を示していると思う...なんて書いたけれど。あの時は長くなりすぎて書き切れなかった冥王星とキラルスのオポジションについて少し触れておこうと思います。

このオポジションは、『いたいけな子供達や若者、または無辜の人々が突然犠牲となるような出来事』に関連しています。そして4月からずっとニアミス状態が続いてきました。3月末~4月の満月までのたった2週間をふり返っただけでも、8人の高校生の命を奪った那須茶臼岳の雪崩、行方不明だったベトナム人少女の遺体発見、大分の認定こども園への襲撃など、子供達や若者が犠牲となる出来事が目に付いたように思います。そういえば、格安旅行代理店テルミクラブの倒産にともなって被害を受けた旅行者や就職予定の若者達に関するニュースもありましたね。。

一方当時の世界では、コロンビアのプトマヨを襲った土石流、ロシアの地下鉄で起きた爆発テロ、スウェーデンのトラック突入テロ、そしてシリアの化学兵器による子供達や人々の殺害は米国のシリア軍攻撃へと繋がりました。日本の周辺海域では3月末~4月にかけて竹島周辺で韓国海軍が訓練を続け、尖閣諸島沖の領海には中国の軍船が侵入。そして北朝鮮は再び中距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射。世界が揺れ動く今、まとまらない国連安全保障理事会の存在意義はますます希薄になっているように見えます。また直近でも北朝鮮のミサイル発射実験が続き、4月のパリ銃撃テロ事件があったと思ったら今月22日にはマンチェスターで爆破テロが起き、コンサートに来ていた若者や子供など22人が犠牲となりました。そして、24日にはジャカルタで自爆テロが起きたというニュース。。


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  今回の新月図でいよいよオーブ10分となった冥王星とキラルスのオポジションですが、その正確な形成は5月29日。その後、夏まで有効オーブを保ちます。そして再び、来年3月1日と5月22日に正確なオポジションを形成。その後は最後とな る2020年まで、毎年2回のオポジション形成が続きます(しつこいですね..^_^;)。 このアスペクト、実は2008年(!)から始まっていて、双子座/射手座26°台~蟹座/山羊座 24°台までの軸をカバーしていく一大イベントなんですね。なのでこれもまた天王星・冥王星ペア、土星・天王星ペア、土星・海王星ペアなどと共に、壮大なカーディナル・クライマックスの原理を様々な形で体現する出来事を誘発する、ひとつの 原動力として働いているのだと思います。

        ちなみに前回この2惑星のオポジションが起きたのは1721年〜23年。当時日本では「心中物」の芝居が大流行していて、現実でも幸せな来世を誓って心中を図る男女が激増したといいます。このため、江戸幕府は1723年から情死を扱う筋書きの本や芝居を禁止し、心中の生き残りも厳罰に処すなどして沈静を計ったのだとか。若く美しかったケンタウルス族の若者キラルスとその恋人ヒュロノメの悲しい神話を思い起こすと、これはとても納得のいく歴史世相に思えます。

また、今回のサイクルの始まりとなったコンジャンクションは1864年4月に起きています。当時、米国は南北戦争の真っ只中。日本では尊皇攘夷と開国を巡る争いが激化しその後の大政奉還へと繋がっていく、いわゆる幕末の動乱期と同期しています。これもまた多くの血が流された時代の一つですね。 

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        オポジションは、コンジャ ンクションで始まったサイクルのテーマが結実をみるときとされています。1864年当時、冥王星とキラルスがたった1回だけ黄道上で出会いコンジャンクションとなった位置は、牡牛座 11°台。サビアン・シンボルをみると『「人間が生きるという営み」にまつわる善・悪あらゆる可能性への理解、そしてその理解を阻み続ける不可視の障壁を探り当てる』という大きなテーマが浮かび上がるのです が...。このテーマが示唆する不可視の障壁とはいったい何なのでしょう? 時代の大きな流れの中で、じわじわと同化を促す社会的な階層の内にあって、わたし達の内に見え隠れするガラスの壁。それは集合意識の中で、わたし達個人の精神の内部で、様々な層にわたり多様な表現をまといながら、繰り返し立ち現れているようにも思えます。。

そして今回の新月ではこの冥王星・キラルスのオポジションに新たな参入者達が。。 冥王星にはジュノーが、キラルスにはエロスとアグニが寄り添い、彼らにTスクエアを形成する金星とパラス。うーん、これは複雑。いろんな影響が考えられるけど、やはり牡羊座19°台の金星とパラスが一番声高に物を言いそうかな。『理屈はいいから、とにかく困ってるひとがいるなら手を差し伸べなきゃ!』『最低限、ここを持ちこたえれば何とかなるなら、まずそれが先でしょ』『とにかく、公正に分け隔てなく向き合おうよ』って。みんなが素直な気持ちでそう出来ればいいな。。

けど、冥王星とジュノーには「大人の事情」がいろいろあるみたい。『あぁ、それは良い考えだねぇ』などと言いながら心地良い音楽を奏で、同時に目に見えないところで色々画策している気配も見て取れます。それに対する蟹座のキラルス、エロス、そしてアグニ。彼らは冥王星のプレッシャーを受けて溜まったフラストレーションのはけ口を求めているのかもしれません。負わされた責任や重荷をバーンと投げ捨て、いっそ生々しいエネルギーに身を投じたい...なんて。



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  仕事、家庭、恋愛その他、様々な人間関係を政治的な意図をもって見ていくなら、そして割り切って背伸びさえすれば、きっと社会的にも物質的にも立場が上がって助かるかもしれない。けれど「生命の火」アグニがそこに在るとき、「爆発するまで生きてみたい!」という欲動は抗いがたいものになりそうです。エロスもまた生(と性)の歓びを意味する小惑星です。若いキラルスは、無意識から湧き起こるそんな刺激に対して踏んばれるかな? そして金星とパラスは、双方のにらみ合いに「第三の道」を示すことが出来るかな? 独りよがりの善行ではきっと通じない。罪悪感や義憤にかられて働きかけても物事は悪化する。もっと自然体で、もっと体の底の底から湧き起こる軽やかな動きを通して、何が出来るだろう...? それぞれが本来の自分に少しでも気付けるような、そんな風を起こせるだろうか...? いや、ことばで言うのは簡単だけど、これってかなりの難題ですよね(^_^;(人間関係に例えたけれど、こうした分裂は自分のこころの内部に起きる葛藤としても顕れます)。 

けど、まだプロセスは始まったところ。これから金星は月末にエリスとコンジャンクトし、6月3日には天王星とコンジャンクトします。この期間は金星を中心に月のノード軸や火星、カイロンなどを含む、数多くのアスペクトが形成される時間帯です。触って、味わって、ぶつかって確かめる牡羊座。その後半を旅していく金星が、喜んでスキップしたり凹んで涙を浮かべたりする...そんなエネルギーを使いながら、ゆっくり足許を探っていきましょう。

最後に、今回は(も、というべきか?^_^;)キーワードはちょっと厳しめのフレーズが並んでいるけど。 実はけっこうユーモアが「鍵」だったりします。 日々いろんなことはある。けど、人間って可笑しい存在でもあります。限られたいのちの中で、右往左往しながら舞い上がったり落ち込んだり。温かかったり冷たくなったり。でも、そんな繰り返しをお腹の底から笑い飛ばしていくうちに... 何かまったく新しい宇宙が見えてくることだって...ある...か...も...しれま...せ......ん......あはは。ね!



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★5月新月のサビアン・シンボル★


        このシンボルは上にも書いたように、4年前の月蝕で強調された度数です。あの頃、何をしてたかな...うーん、何を考えていたろう。。 もうずいぶん昔のように感じてしまいます。以前からこのブログを読んでくれているひとも、きっと忘れてしまったかも?

というわけで、当時のシンボル解説を少し変えつつ再掲しておきますね。あのときは月蝕だったので、この新月は当時の太陽の位置で起こります。けれどサビアン・シンボルのイメージは、常に対向する度数と補完しあったり対峙しあったりしながら立ち上がってきます。なので、向かい合う両方の度数を見ていくと、シンボルに含まれる構造がとてもわかりやすくなります。前に読んでくれたひとは、当時の感じを思い出してみてね。では、いってみましょう。



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        まずは『ヒイラギとヤドリギ』。この二つの植物は、樫の木によって結ばれています。ケルト文化では、聖なる樫の木と共にこのヒイラギを「大いなる守護のエネルギーを持つ植物」として用いていました。冬、それはケルト部族にとって神聖な存在だった「賢者の樫の木」が葉を落として裸になるときです。けれどヒイラギはそんな冷たい季節にも青々とした葉を保ち、真っ赤な実をつけます。 このため、ヒイラギは寒々と暗い世界に美をもたらすものだと考えられました。一方、ヤドリギもまた神聖な植物とされていました。特に樫の木に宿ったヤドリギは、宿主の聖なる魂が顕れたものとして扱われました。ここで樫の木は冬至 — 日照時間が一年で最も短く、そこから太陽が成長し始める日 — つまり「太陽の新年」を象徴する木であり、ヒイラギ・ヤドリギ・樫の木の三つ組みは、古い年から新しい年へ、そして古い王から新しい王へと「力」が移行していくさまを象徴 するものとして顕れています。

  では対向するシンボルはといえば...『歩行を学ぶ小さな子供』 です。 この子はつかまり立ちを覚え、そしてまだおぼつかない足取りで歩きだそうとしているようです。好奇心に目をキラキラさせながら...。その危なっかしい姿をみると、周りの大人は思わず手助けをせずにはいられません。



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  B・ボヴィは、2本の足で立ち、歩き始めることを『人類にとって進化への決定的なフェイズ』であり、進化・発展の各エポックごとに、その時点での「革命」が存在すると指摘しています。

2本足で立っている状態はバランスがとれた状態です。けれどそこから歩き始めるには、まず最初に一瞬、そのバランスを崩す必要があります。わたし達のこころ/精 神も、ひとつの段階から次の段階へと成長するとき、一時的にバランスを崩し、葛藤や迷いの中で極端な考えに傾くことが少なくありません。それは古いもの・ 古い状態から、全く新しいもの・新しい状態に移行する際に多かれ少なかれ、必ずくぐり抜けなければならない門だとも言えるでしょう。

       よちよちと歩き始めた子供は、バランスを崩して今にも転んでしまいそうです。葛藤はわたし達を苦しめます。革命の萌芽は社会全体を揺るがせます。それで も、前に進むためにはどうしても一歩一歩、その危機を乗り越えていかねばなりません。太陽から注がれる、成熟した樫の木のエネルギー。成熟した大人は、月 に示される子供を助け教えながら、やがては力を委譲して退くときが来るのを知っています。けれども子供は何処に行くかわからず、その動きはまだまだアテに なりません。大人のやり方で導こうとしても、きっと手を振り払って転び、ついでに大事な置物まで落として割ってしまうかも? 大人はハラハラし、ときには イライラして叱りたくなるけれど、先回りして支えようとしても子供はイヤイヤをします。歩行練習は果たして安全に進むでしょうか? 



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  古く 物慣れた感性と、新たに芽生えた可能性。わたし達のこころの中にもその二つは存在します。 その二重性の狭間で、わたし達は危機を経験し、それに立ち向か い、やがては交互にバランスをとることを覚え、新しい目標に向かって歩き始めます。社会もまたそんなわたし達をなぞるように、危機を迎え、紛糾し、破壊や 反抗、反動と抑圧を体験しながら次の時代へと移り変わっていきます。わたし達が今という移行期をすこやかに乗り越えていくには、自分の足許をしっかりみつめ、その上で新たな感性で周囲を見渡すこと。そして謙虚に、大胆に学んでいくこと。それが必須の挑戦となるのかもしれません。

        さて、新月が放射するメインのエネルギーは『ラディカルな雑誌』です。ラディカルとは急進的、または過激な思想を意味します。保守とか革新とかいうけれど、そのどちらにもラディカルな思想は存在します。「全てを壊し新しくせ よ!」または「堕落した現在を否定し、古き善き時代に還れ!」 …それぞれの思想の根本原理に根ざし、それを極端に純化しフォーカスしていった結果、 常識ではとてもついていけないような主義主張が叫ばれるようになります。この雑誌は月刊誌?それとも季刊でしょうか? いずれにしても特定のサイクルごとに、過激な文面やグラフィックに彩られた誌面が売り出されます。読者達は何を求めてその雑誌を読むのでしょう?



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  ラディカルな雑誌はそれがどんなジャンルであろうと、現体制を舌鋒鋭く批判します。そして支配的立場にある者達を追い落とし、自分達の原理に基づいた思想・運動こそが絶対だと叫びます。その声高な論調は、きっと共感を抱いて読むひとには一種の昂揚感を与えるでしょう。でも...その声は、本当に広い視野で「今」をとらえ、大地に根を張りながら未来を見据えて叫ぶ、魂の声でしょうか? それとも、大して深い考えもなくただ巷の欲求不満を拾い、そのはけ口として借り物の思想や言葉を連 ね、ある事ない事取り混ぜて大言壮語しているだけなのでしょうか? 長い時を経て培われた智恵と謙虚さに裏付けられた、未来へのビジョンはあるでしょうか? それとも、ただ自分達の思い通りにひとびとを操り、力をふるいたいという欲望のはけ口でしかないのでしょうか? いえそれとも... もしかして、単にロックンロール♪してるのかな?


        これに対して対向する射手座5°のシンボルは『木の上のフクロウ』 です。フクロウは智恵の女神、アテーナーの象徴なのだそう。目も眩むような高い樹木の上で、彼はあたりを睥睨しています。フクロウはとても敏捷で、その目は夜の闇をものともしません。その高みに羽を休めてくつろぎながら、ぐるっと首を回して大地の形状を知り、獲物の気配を感じ取ります。 彼が 止まっている一本の枝は太い幹に連なり、その幹は大地に深く根をはっています。女神アテーナーにも擬せられるフクロウ。その真の智恵とは、長い時の流れに培われたもの。年月のもたらす多様な経験を、広大な視野を通してゆるぎなくまとめあげたものなのかもしれません。さぁその智恵をもって狙う獲物は、いったい何なのでしょう? 


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  木の上のフクロウは、状況を変えたい!自分を変えたい!誰かを変えたい!と願う叫びに反応してターゲットを絞り、高い枝から滑空し、鋭いかぎ爪で獲物をとらえるかもしれません。でも、もしその叫びが自己欺瞞や誤魔化しだったら? フクロウはその智恵の適切な使いどころを失い、虚しく宙を掻き風を起こしてホーッ ホーと鳴くかもしれません。英語でフクロウの鳴き声を意味する "hoot" には別の意味があって、それは「不満を表す叫び声」そして「嘲りを秘めたヤジ」なのだそうです。うーん、最近はそういう声を聞くことのほうが多いような。。(^_^;

ともすると狭量になりがちな社会の中にあって、表向きはインサイダーとして生きながら、こころの中は深い森にひそむアウトサイダーと化しているひと、今は多いかもしれません。夜行性のフクロウみたいに。けど、闇の中でも獲物の動きを見極める鋭敏な目を、 ラディカルな喧噪の内に本物の声を聞き分ける鋭い耳を、わたし達は持っているでしょうか? 


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        古い時代から新しい状況へ。古い精神から新しい息吹へ。さぁ、出発!な〜んて、ことばにするのはとても簡単です。でも時代の変わり目、人生の変わり目 の実相は、様々な闇をくぐり抜けていかねばならない、困難な道。 それでも、わたし達を取り巻く社会、世界、そして気象や大地の様相までも確実に、おそらく根底から変化しようとしているのを、多くのひとが感じ始めています。そして何よりわたし達自身の内なる宇宙が変わろうとしている...。 その流れ、その道筋を創ってきたのは、創りつつあるのは、他ならぬ無数の 「わたし」のこころと言葉と行為です。だからこそ。きっと今は、自分自身の胎内宇宙をより深く掘り下げ、視座を移行させていくとき。たとえ転んでも、擦りむいても。そして...わたし達の計り知れない宙の中心に棲む、内なる古い王が......新しい王の力を見出すとき。。



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        お休みモードとか言いながら、結局ずいぶん長くなってしまいました。でもまぁいいかなw。「お休みモード」って、長い間に自分で創り上げてしまった鋳型を外し、少し自由になるためのマジックワードだったのかもしれません。

ならきっと、ずっとお休みモードでいいんだな。書くことも。まなぶことも。誰かに何かを伝えることも。そしてたぶん、生きることでさえも!




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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May 10, 2017

●5/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで5月11日07:01前後、北海道周辺で07:07前後、関西方面は06:42頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で06:13前後に蠍座20°24'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月 蠍座20°~21° + 太陽 牡牛座20°~21°】
  "A woman drawing two dark curtains aside" +
  "Wind, clouds and haste"
『2枚の闇のカーテンを引き開ける女』+『風、雲、その急速な動き』 

  "A soldier derelict in duty" +
  "A finger pointing in an open book"
『職務怠慢の兵士』 + 『開かれた本を指し示す一本の指』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/25】
※数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★未知の領域へと踏み込んでいきたい 気持ち、または覚悟や勇気
→★水面下で進行しつつあった物事が急速に進展/加速していく
→★他者の無意識を操ったり不安や怖れをもてあそぶ心理に注意
→★一時的に姿を隠す、または目立つことを避けて力を溜める必要
→★隠されていた事実に光が当たり目前の事実が陰に隠れる
→★様々な考えや思考をより合わせてひとつの結論を導き出す
→★新しい観点、新しいやり方、新しい力を求めて動き出す
→★これまで慣れ親しんできた限界を超えて異なる世界をかいま見る
→★縛りを破って一線を踏み越えるか、触れずに後退するかという選択の分岐
→★評価の固まった権威を信頼すべきだという心理と内なる自然体との葛藤
→★成果主義が持つ影への不満と不信、そして不服従
→★見ることを避けていた本音があぶり出される
→★自分が本当に従うべき「真実」や「規範」を問われる状況
→★社会の喧噪から離れ、全くの孤独になってみることの効能
→★追い詰められた状況から突然のひらめきや力が湧いてくる
→★自分は何を本当にしたいのか?という問いの回答を再確認する
→★自分の中の暗闇、黒い部分にあえて踏み込み、通り抜けていく必要
→★真の新しさは自らの足許深くに埋もれていることへの気付き・・・→


エネルギーのポイント:新月『足下に開く岐路のゲート』
               
            満月『分岐していく現実/世界を観察する』 

170511FM


        前回新月のお知らせどおり、今月5月は記事もわたし自身もお休みモードでいってみます。
 
  さて、連休もあっという間に過ぎていったけれど... みんな、楽しく過ごせたかな? 日本のほとんどがお休みしてる間、フランスでは大統領選… 一応の決着はついたけれど、EUも含めてこの先まだまだ前途多難そうです。そして休み明けには韓国の大統領選も行われ、親北反日路線と言われる大統領が誕生しました。さて。。 米国ではあのコミーFBI長官が解任され、一方では今にも何かありげに見えながら2009年3月以来騰がり続けている米国株市場。そして日本も進まない憲法論議を筆頭に政治問題から自然現象まで問題山積。。  ひとのこころ、空模様、大地、みな日々揺れ動いています。 そうね、世界は動いてる。そしてたぶん、わたし達ひとりひとりも。それぞれの人生の途上で。それぞれの、節目で...。



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  今回(と、たぶん次の新月)はいつものように長々としたサビアン・シンボルの解説やアスペクト説明はお休みです。でも今日は、全体の雰囲気だけでも触れておこうかな(アスペクトもチャートを見るだけで不思議で面白いのだけど..)。

けれどそれって、満月のシンボルが含む豊かで奥深いイメージと惑星達が織りなす多様なアスペクトの可能性から、たった一枚の絵を炙り出すようなもの。それも、抽象的に。 だから同じエネルギーを使ってわたし達それぞれが創造していく現実は、万華鏡のように色とりどりになるでしょう。けどよく見ていくと、宇宙も世相も個的な "現実" も...実はフラクタルな構造になっている...そんな気がします。


じゃ…わたしはこの満月を一夜の夢としてスケッチしてみよう。これが誰かにとってヒントになるかはわからないけれど。。 さてと、どんなイメージになるかな。みんなも、自分なりのタッチで絵を描いてみてね。

(満月は新月のテーマの中で実る果実のようなもの。なのでもし気が向いたら新月の記事も参考にどうぞ^^)



gate



【2017年5月11日】



どん てん かん! 

どん てん かん! 鋼を打つ音が絶え間なく響き渡り

足許にはマグマが燃えたぎる 


物言わぬ磐座の下に いのちとかたちを生み出す火と熱 
牡牛座の太陽。

しんと潜んで窺いながら ささやかなふるえを映す水鏡 
蠍座の紅い月。


あぁ 今夜は満月だっけ...


見上げれば風雲激しく流れ 銀の雲 灰黒の雲 揺れ惑う樹々の梢
あれは太陽の声か 急げ!急げ! 何かが君を待ってるぞ


そうだ、進まなくては 前に
うれしい たのしい はやる わくわく そう、それでいい


ふと射す影。
でも いったい何処へいくの …?


 惛い。…クラクナッタ…


顔の無い女が  [わたし]という井戸の底に立ち 
赤黒いカーテンを引き開ける

急激な光! 目を刺す光!


 明るい。 白い。 …インチキクサイほどに  

 
それともこれは 仄暗い未知なのか?
あぁ 確かに。


やめて!と言ったのだっけ? 開けろ!と言ったっけ…



ここに [わたし] を足留めする 無数の思考 数多の想い 渦巻。 
じっと 逆巻く 無音の ちから。

それは 茫々と輝き続ける 銀河中心の [わたし] 


足許には いびつな十字架ひとつ

そうか。 十字路...... なんだね


 サァ キミハ イクンダヨ 
 ドッチへイクノ?
 キミガ キメルンダヨ



そこに 厳かな 声ひとつ。
我が兵士よ! 戦士よ!と   誰だ


誰かが 指差してる 白い道を 進めと
誰かが 指差してる 色の無い道を 進めと
誰かが 指差してる 黒い渦の道を 進めと
誰かが 指差してる 見えない未知を 進めと



 サァ キミハ イクンダヨ 

 ネェ ドレガ タダシイノ?

 キミガ キメルンダヨ

 スベテガ タダシイノダカラ......


 

それから [わたし] は 

蠍座の月を映し にやりと微笑むその水鏡を 覗き込んだのだ。




curtain

 



have a great great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

April 25, 2017

○4/26の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
来月、5月の新月/満月記事は久々のお休みモードで、もしかしたらキーワードだけ…なんてことになるかもしれないし、もしかしたら、その都度気になったことをルネーションに囚われずに書いたりするかもしれません。たぶん完全なお休みにはならないと思いますが、かなり変則的になりそうです。
m(_"_)m

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月26日21:36前後、北海道周辺で 21:42前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は21:16前後、沖縄周辺では20:47前後に牡牛座 06°27’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座6°~7°ー 発効期:4/26~5/25 】
 "A bridge being built across a gorge"
『峡谷に架けられる橋』

 "A woman of Samaria"
『サマリアの女』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★
隔たりを超えて「向こう側」へ行きたい、触れたいという渇望
→★自分本来の生を探し求め、主体性を取り戻そうとする
→★感情と思考に粘着し続ける一定のパターンを見出し具体的に対処する必要
→★必要な要素を手許に残し「現実」に対して建設的に立ち向かう
→★本物とニセ物、欲得ずくと真の優しさを見分ける
→★メイン・ストリームからあえて外れていくことへの覚悟
→★「向こう岸」に気を取られすぎて足許がおろそかになる危険
→★呑み込もうとして呑めない、吐き出そうとして出せない問題に注意
→★障害を越えて問題を解決する際に必要な忍耐と慎重な準備
→★立ちはだかる困難の元凶を見極めて徹底排除をはかろうとする
→★「声」のはらむ「質」が重要な鍵となる可能性
→★虚実半々の曖昧さを許しながら生きることで深みにはまる危険
→★何が本当に信頼すべきものかを何度も再吟味する必要
→★「どんなことをしてでも目的を達する」というやり方の落とし穴
→★人生を変えそうな出逢いが真実への単なるスタートラインだと知る
→★自分はなぜ今これをするのか(またはしないのか)を問う必要
→★慣れない視点や環境の中で依るべき自己の中心を再び探す・・・

エネルギーのポイント:『足下に開く岐路のゲート』

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        桜色のときもあっという間に過ぎて、4月最終週の新月。世界は相変わらずというか、ますますというか、沢山の波風、出来事の数々が日々のニュースを賑わしています。凶悪な事件、テロ、武力衝突、暴動、政治闘争…それに水星逆行が影響したと思われる事故や遅延。大きなことから小さな出来事まで数え上げたらキリが無いほどです。 


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  そして日本の戦後始原図(主権回復図)のMC/IC軸には現在逆行を始めた冥王星がTスクエアを形成し、MCに乗るネイタルの海王星にスクエア。日本の国政/屋台骨に掲げられた理想(海王星)が、冥王星によって深みから揺さぶりをかけられているという意味で、重大な時期にさしかかっていると思います。 けど、国の始原図でMCに海王星がコンジャンクトするというのはとても珍しいこと。一応、長く安定を保っている主要国のチャートでは、たいていの場合太陽や金星、木星など、理念として「意識しやすい」というか、ある意味わかりやすい(つまり、みんなが共通の「解」を得やすい)惑星が天頂近くに来たりするのだけど。。 遠い惑星であり、無意識レベルを刺激するといわれる海王星。 慈愛と自己犠牲と理想と夢を追いながら、同時に曖昧で現実から乖離しがちで下手をすると果てしない欺瞞や罪悪感へと向かってしまう海王星が国のチャートで天頂に強調されるというのはとても挑戦的...というか超上級レベルの困難さをその国の政治と国民に与えるのではないかと思います。

これを活かすにはきっと、国の依るべき精神とか理念の根本を、本物の霊性にまで高めないと難しそう(本物って何?という疑問は今はさておくとしても)。。 その上で、世界と人間が抱える赤裸々な現実をしっかり見据え、リアルで的確な対応の出来る国になるしかないだろうな…って思います。でも、それは本当に困難を極めることです。わたし達ひとりひとりが自分の抱える海王星と直面し、精錬していくことから始めないといけないのだから。。 


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        この、冥王星による海王星へのスクエア、MC/IC軸へのTスクエアは、冥王星の逆行・順行で行きつ戻りつしながら来年、2018年いっぱいまで続いていきます。そしてその間に、始原図4室(国民の生活、領土、集合体としての国民の雰囲気や精神)の金星へのスクエアにニアミス、天王星は同じく4室の木星にコンジャンクト。2019年から冥王星はいよいよ4室の金星、準惑星セレス、木星への正確なスクエアへと向かって動き始めます。

今も見えない舞台裏の緊張が続く北朝鮮の建国図では、月のノースノードが牡牛座の6°台で、今回の新月が乗ります。火星はDC上でネイタルの月とはオポジション。この刺激が焦りや逸るような行動に繋がらないと良いけれど。5月〜6月にかけても火星・天王星・土星絡みのハードアスペクトが形成されることも懸念のひとつです。一方、フランスの大統領選一回目はおおかたの予想どおりマクロン氏VSルペン氏になったけれど、町では暴動が起きて100人以上の逮捕者が出たとか。けど水星逆行中の勢力図をそのまま受け取れるとも思えないし、まだ来月7日の本戦までフランス有権者の「気分」がどうなるかはわかりません。6月にはEU離脱決定後初の英国の総選挙。ちなみにEUの設立図には天王星・海王星のコンジャンクションがあります。今そこにはやはりトランシットの冥王星がコンジャンクト中。そして2019年春にはMCにトランシットの天王星が乗ります。こちらも大きな変化を迫られている感じ。 

世界はこれからどうなっていくんだろう?という疑問が今、巨大な集合体の脳裡を駆け巡ってるような。。 とはいえ、これを書いてるわたしも、読んでくれてるみんなも、まだ今この瞬間をこうして昨日と変わりなく生きています。もしかしたら、それは集合体の一員としてとても贅沢で幸福なことなのかもしれません。だとすれば、たとえ0.001ミクロンくらいだったとしても…世界、いえ生そのものに対して、何らかの責任を負っているのかな。。 ダイナミックな星回りの下で、わたし達もまた日々いろいろあるとしても…ね (^_^;。


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        けれど最近は何だか不思議な気分を味わってるひともいるかもしれません。日々を変わりなく生きてはいる。自分は自分のままだし、仕事やつき合いも変わりない。 たとえそうであったとしても。同時にどこか別の世界を生きているような? 魚座の海王星の曖昧さの中で、目の前の見慣れた光景が一瞬、超現実の空間のように感じられたり。鏡に映る自分の像や、目の前で動く自分の手を見て奇妙な感覚に襲われたり。 あるいは、これまで当たり前に信じてきたことが何とも茫洋とした捉えどころのないものに見えてきたり。。それはひとによってそれぞれに異なる体験で、なんともことばに表現しにくい奇妙な感覚という以外に共通項は無いかもしれません。

でも、もしそんな感覚を抱くひとがいるなら、それはもしかしたら…何か精神が大きく変容するとば口に立っている兆しかも? それは、おそらく象徴的な「死」との邂逅かもしれません。 あ、でも別に生ける屍=ゾンビになるとかじゃなく(^_^;。二つの全く異なる世界を同時に生きていく...そんな行程が "本格的に" 始まるのかもしれないという意味です。 

それは、やがては明確に分かれていく(かもしれない)世界を、自分自身の自由意志を使って選択していく分岐点に向かう可能性です。 海王星、そして小さな惑星ではカイロンとネッソス。この3つが黄道帯の12番目、最終星座宮の魚座に揃うのは2018年春まで、そして逆行で牡羊座から魚座に帰還するカイロンが在泊する2018年秋〜2019年2月まで。 2014年〜今を含むこの比較的長期の時間帯は、特に霊的な探求者のひと、また鋭い感受性をもって生まれながら、ふだんの生活でそれを持てあまし落ち込むことの多いようなひとにとっては、集合的に見てひとつのチャンス期ではないかと思っています。 


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        それはわたし達の欲望に根ざす日々の喧噪の中で、「自分」という、実は「曖昧な存在」と向き合うチャンス。 支払うべきもの、支払われるべきものを精算し、自らの手で傷を癒やし、自分は何故ここに居るのか?を理解していくための大きなチャンス。 そこには山も谷もトンネルもあるはず。今まで知らなかったようなハードさを含む経験になるかもしれません。それでも。意識して進むことが出来るなら、それはとても挑戦しがいのある日々になると思います。え、何のために? うーん…何と言えばいいんだろう。手垢のついたことばで言えば、やっぱり幸せになるためなのかなぁ。。 けどその「幸せ」って、きっと今思ってる幸せとは全然違うのかもしれないけど。。。

        さて、今回も前置きが長くなってきましたw。 でも、この新月期はやっぱり一度ふり返っていろいろ考えたりすることも必要な気がします。 その理由は水星逆行期間中だから、というのもあるけれど、それだけじゃありません。 このところ何回か、新月・満月のシンボルに以前にも経験したものが来て、まるで過去のおさらいみたい…と言いました。そう、今回も数年前に経験した度数のテーマがもう一度やってきます。面白いことに、このところ追体験してるのって、2012年のカーディナルTスクエアあたりに経験してきたテーマなんですね。

そしてこの新月は…2012年秋の満月、そして2013年春の月蝕でチャージされた度数で起きます(ちなみに次回5月の満月は2012年初冬の日蝕でチャージされたエネルギーです)。 そんなわけで、当時からこのブログを読んでくれているひとにとっては繰り返しになるかもしれないけど… おそらく今の時点で追体験する必要のある重要なテーマだと思うので、シンボル解説をもう一度掲載しますね。(けど、わたし達が立つ「今」という地点に合わせて中身はどこか微妙に変容しているかもしれません。) では、行ってみましょう。


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★4月新月のサビアンシンボル★

        まず、エネルギーのベースとなるシンボルは『峡谷に架けられる橋』。…ってことは、これってまだ工事中の橋なんですね。B・ボヴィはこの橋を潜在的可能性の段階にある「未完成の橋」と言っていました。 「こちら 側」と「あちら側」を隔てる峡谷は目眩がするほど深く、飛び越えるには幅がありすぎます。 でも、わたし達は何としてでも向こう側に行かなくてはなりませ ん。 きっと、ここを超えなければもう先は無い、後戻りも出来ない…そんな感覚がこころの何処かからわき起こってくるのだと思います。 

少し前から、自分の行きたい「あちら側」が視界にちらちらと見える。少なくとも、そんな気がしていた。でもそれは虹のたもとにあるという黄金の壺みたいに、走って近付けば近付くほど遠ざかる…幻みたいなものだった。けれど今は、もっとはっきり見えてきた。そこには峡谷がある。こちら側とあちら側の間には深い谷が走り、はるか眼下には谷川。ごうごうと音を立て岩にあたっては砕け散る水の流れ、その勢いの激しさ。どうしよう。すぐにでも渡らなくちゃ!この道は向こう側に続くはず。。 何故橋が無いんだろう? 橋を架けなきゃ!


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  この牡牛座6°のシンボルと補完関係にあるのが、対向する蠍座6°『ゴールドラッシュ』というシンボルです。このシンボルには、何か「新しいもの」、「新しい境地」を手に入れたい、という純粋な志があります。そのひとにとって不変の「ゴールド」に値するもの。価値あるもの。でも、それと同時に、どこか訳も無くジリジリと燃え立つような焦燥感がついて回ることがあります。きっとその志は理屈を超えたもので、自分が望むものを一刻も早く手に入れたい、飛び込んでその対象と一つになりたい!という強い衝動が刺激されるのかもしれません。ここでの「ゴールド」は、錬金術のように「金なるもの」を自ら生成しよう という欲望ではありません。すでに何処かに存在し、隠されているはずの「価値」を手に入れたいという願望、自分の外側にある(と思っている)ものを求める衝動です。 だから、とにかく動いて手をのばさなくては…という気持が強くなります。

そんな補完的なエネルギーの裏打ちを持つこの度数のシンボルは、峡谷の向こう側=ここじゃないところ(または新しい立場や新しい視座を得られる場所)に橋を架けようとしています。けれど、実際に橋を架けるには、沢山の地道な調査と土木技術が必要です。 それには多くの時間とエネルギーが必要。 あるいは「思い」を「現実」にするための力が…。それは目の前にある実際的な困難がどんなものかを見極めて、ひとつひとつ、方法をみつけ、克服していく、そんな力。。 特に今は水星逆行下でもあるし、とりわけ順行日の5月4日前後数日はストームフェーズで乱れも出やすいときです。「橋なんてまだるっこしい!」なんて、はるか谷底の激流に飛び込んだりしないでね(^_^;。


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        ところで、この峡谷…深い谷とは何を暗示するのでしょう? 「わたし」と「あのひと」、または「自分」と「社会」との間に横たわる深い溝? それとも自分のこころに潜む、普段はのぞき込むこともない深淵? それはもう、ひとそれぞれ。 向こうには何かある。何かあるのはわかってるのに、隔てられてる。はっきりとは見えない。もしかしたら今まで見ようともしなかったのかもしれない。でも、何かある。  いずれにしてもわたし達は、その峡谷をを安全に渡らなければなりません。そうしないと、何かが待っているはずの「向こう側」には行けません。 

けど架橋工事には危険もつきもの。 谷底を見てしまえば怖れも出てきます。…どこかにチラと不安もあるけれど、わたし達はきっと自分なりに橋を架けていくでしょう。 集中力によって架ける橋、 人と話をすることによって架ける橋、、もしかしたら、谷底を "見極める" ことによって架ける橋かも? わたし達の内側にはその「意欲」が湧いてきます。準備が出来ていると感じるなら、Go! 橋を架けましょう。十分な集中力と、明瞭な意図をもって。けれどここでもう一度確認ね。これは危険な賭けに出て良いエネルギーではありません。


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        そして… 新月が次に体現していくエネルギーは『サマリアの女』。このシンボルを脳裡に受け取って言葉にしたとき、透視家エルシィ・ウィーラーの意識には、あの聖書の有名な物語があったろうと思います。 

余談になるけれど、彼女は若いころから重い関節炎で車椅子の生活を強いられていました。 なのでサビアン・シンボルの創始者マーク・エドモンド・ジョーンズに出会うまで は、あまり外に出ることも無かったそうです。しかも、彼と出会ってその世界をよく知るようになるまでは、霊媒や当時流行したスピリチュアリズムなどのサイ キックな物事をとても怖れていて、近付きたいとも思わなかったのだとか。。 今でもキリスト教会が力を持っている米国ですが、時は1920年代の古き良きアメ リカです。そして当時はへんぴな片田舎だったオレンジ・カウンティに彼女は住んでいました。そんな彼女が幼いころから聖書に親しみ、敬虔な信仰を持っていたと しても全く不思議はありません。 だから、このシンボルは聖書のエピソードと、それが当時の一般的な米国人社会にどうイメージされていたかをよく理解していないと、きっとその本当の意味は見えてこないのかもしれません。

       …とはいうものの、わたし自身、昔の米国の雰囲気なんて全然知らない生粋の日本人だし、映画や小説から喚起される想像力にも限度があります。 そこでまず、あまり馴染みのないひとのために、聖書のエピソードを簡単に紹介しますね。 

        ナザレのイエスは教えを伝える旅の途上でサマリアの地を通ります。当時、ユダヤとサマリアは仲が悪い…というより、ユダヤの側から見ればサマリアは「異教徒の地」で、そこに生きるひとびとは被差別民だったそうです。


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        旅に疲れたイエスは、町にあるヤコブの井戸の端で休みます。そこに水くみに来たのはひとりのサマリアの女でした。彼女は 差別されていたサマリアびとの中でも、身持ちが悪いという理由で同胞に蔑まれる存在でした。 イエスは彼女に「水を飲ませてください」と頼みます。女は驚いて「ユダヤ人であるあなたが何故サマリア女のわたしにそんなことを頼むのですか?」と聞き返します。 するとイエスは 「この井戸の水を飲む者は誰でも、またすぐに渇きを覚えるだろう。だが私の命の水を飲む者は永遠に渇くことが無い。」 そう告げたのだそうです。 そして、過去から今までの彼女が辿った人生と境遇をすべて言い当てました。そこでサマリアの女は彼が救世主だと気付き、一瞬にして人生が変わりました。 それからはサマリアの人々にイエスの教えを伝える "エージェント" のような役割を果たすようになったそうです。

彼女はいつもの井戸に、生活のための水をくみに行きました。いつもの、ルーティンワーク。 過去に5人の夫と別れ、今はまた別の男との同棲生活を送る彼女は、傍目からはふしだらな女と見られています。きっと1920年代のアメリカでもそう思われたことでしょう。もう、完全なアウトサイダーです。 希望もなく将来の展望も見えないその日暮らしの日常の中で、いくぶんナナメな投げやりな生活を送っていたのかもしれません。 けれど、思わぬ出会いが彼女を変えました。 ただの水ではなく、自分の人生を根底から変えてしまう「生命の水」と出逢ったのです。 ナザレのイエスは、他のどんな善良な人でもなく偉い人物でもなく、彼女を選んで自らの真の姿を開示しました。


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        このシンボルがもし「神の子イエスの聖性」を強調するものだったら、「サマリアの女に出逢うイエス」となったのではないでしょうか。もちろ ん、信仰者としては聖なる名をシンボルとして口に出すのは憚られるとか、「サマリアの女」というだけで、イエスの素晴らしさが浮き彫りになるのだとか、いろんな理由があ るのかもしれません。けれどこの「サマリアの女」は、マーク・エドモンド・ジョーンズと出会って人生が変わったエルシィ・ウィーラーの境遇とも重なるイメー ジがあります。

彼女は自分の持つ重い障害によって、当時の一般女性とは異なる生活を余儀なくされていました。当時の彼女もまた、一種のアウトサイダー的存在だったんですね。けれど、彼女はそれでも自分の力による自立を望んでいて、その可能性を確かめるためにマーク・エドモンド・ジョーンズにアストロロジーの鑑定を依頼しました。そしてこれが彼女との出会いだったと後にジョーンズは回顧しています。ちなみにその時彼は「君は自立出来る」と彼女に告げたし、もしかしたら何らかの形で後世に名を残すことになるかもしれないと思ったそうですが、まさか透視家として彼自身を助けることになるとは予測していなかったそうです。

        ところで前回の満月のシンボルを覚えていますか?『浜辺に押し寄せる人びと』と『噴水で小鳥に水をやる子供』でしたね。そしてエネルギーのポイントは『欲望の幻影を見切るための挑戦』でした。今回のテーマは、これらのシンボルと根底で繋がっているように思います。 


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        わたし達はいつも、自分にとって本当に価値あるものを求めながら、それが具体的には何なのかをなかなか見極められないまま、自分なりに日々試行錯誤しながら生きているように思います。自分が真に自分らしくあろうとすれば、一般社会のくくりや「こうあるべき」という価値観から外れ、疎外されてアウトサイダーになっていくかもしれません。暗黙の共同体から外れた生き方をすれば、浜辺に押し寄せる人びとに押しのけられ、夢見る場所には辿り着けず、人生の敗者となって生きねばならないかもしれません。わたし達はいつもどこかにそんな不安を抱えながらも…安らぎを求めて懸命に生きてい ます。 

生命にとって無くてはならないもの、水。 わたし達はそれを求め、みんなが集まる井戸に通い続けます。そこに行かなくては手に入らないと思うから。押し合いへし合い。それが楽しいときもある。自分の中に力を感じ、調子良くいっているときは。けれど押しのけられ、力が無いとあざ笑われ、弾き飛ばされたとき。拒絶され、奪われ、蔑まれたとき。わたし達は打ちのめされます。ときにそれは黒い怒りとなって燃えさかり、ときには孤独や哀しみや棘の痛みとなってこころを苛みます。 

けれど結局、わたし達はそれぞれに自分が本当に納得いく生き方しか出来ない。彼や彼女やあのひと達がどんなに素晴らしく見えようと、どんなに素適なところにいようと、彼らにはなれない。 だけど、彼らもまた「わたし」にはなれない。彼らが「今、ここ」「わたしという場」を生きることは出来ない。たとえ望もうと、望むまいと。

……と、そんなふうに性根をすえた まぎれもないその一瞬。突然どこからともなく、尽きない水が溢れてくる。。 自分自身の生と、自分自身の死。その両方を温かく迎え入れたとき。 もしかしたらそれは、谷底をほとばしる涙の川だったかもしれない。でもそれは決して冷たく凍りついたりはしない。 本当のいのちの井戸はそこに…いえ、「ここ」にある。「ここ」から世界が始まった。わたしたちそれぞれが創る、壮大で聖なる世界の物語が。そう、わたし達が今この瞬間に見ているこの世界。その起源はすべて「ここ」にある。この内在の不思議の中に。 このシンボルのエネルギーは、本質的にここを指しているのではないでしょう か。


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        「いのちの水」を求めて架けた橋の向こうには、思わぬ大海原の絶景が待っているかもしれません。 でも、何かを怖れて縮まったこころにはそれが見えず「もっともっと!」というかけ声だけが木霊するばかり。いのちの水音は「もっと走れ!目的に向かってさぁ早く!誰かが先に良い場所を取ってしまう!」と追い立てる声にかき消されてしまう可能性もあります。けれど外界からの声を怖れず、過度な期待感もなく、ただ噴水の栓をひねって小鳥に水をやるように、自然体で自分の「今、ここ」のあるがままを受け入れたとき、 何かが本当に変わるのかもしれません。思わぬ歓びをその鍵として。

サマリアの女はイエスの声を聞きました。わたし達は、誰の声を聞くでしょう? それはきっと内側から響く声。 わたし達の過去を知り、共に今を過ごし、未来を支える声。わたし達が気付かないうちに落としてしまった、たったひとつのボールを「これかな?」と見つけてくれる声。そのボールを受け取って、さぁ今、ここから。また一歩ずつ、歩いて行きましょう。



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★4月新月の星模様★

        はい、今回もアスペクト満載のルネーションですw! けど、特にひとつだけ挙げるとするなら、やはり新月とぴたりコンジャンクトしている小惑星デメテルかな。このデメテルはローマ神話のセレスに対応するギリシャ神話の女神です。となると、やはり穀物とか農作物の豊穣、何かを育むこと、あるいは母と子にまつわる様々な関係性として読まれることが多いと思います。また、セレスよりも精神的、霊的な成長を促すという側面もよく言われます。なので、母と子にまつわる様々な問題が強調されたり、今まで気付かなかった問題を発見したりというエネルギーとなって発現するかもしれません。また、何か農作物に関しても明暗いずれかの話題が出る可能性もあるでしょう。けれど今回は、デメテルが持っているあまり知られていないもう一つの側面についても頭に入れておきたいと思います。

        デメテルという女神は、紀元前3000年〜1100年ごろクレタ島に興った青銅器文明と関連を持っています。ジョセフ・エディ・フォンテンローズの『ピュトン:デルファイ神話とその起源』という本によれば、理想郷の代名詞とされる古代ギリシャのアルカディアにテルプサという町があり、そこには雌馬の女神としての「デメテル・エリーニュス」または「エリーニュスのデメテル」が祀られていたそうです。その神話によれば、彼女がさらわれた娘コレー(ペルセフォネー)を探して彷徨っているとき、ポセイドンが追ってきて言い寄ったのだとか。彼から逃れるためにデメテルは雌馬の姿となってオンコス王の持ち馬の群に紛れ込みました。けれどさすがポセイドン、すかさず彼も種馬に姿を変え、たちまち彼女を見抜いて強引に交尾したのだそうです。このとき、意に反してレイプされたデメテルの怒りは頂点に達し、交合の間中、エリーニュスの姿を顕したとされています。ちなみにエリーニュスは復讐の女神で、その髪は蛇、頭は犬、体は黒くてコウモリの翼を持ち、血走った目の老女という恐ろしい姿です。そしてアルカディア地方では、雌馬形のデメテル、つまり馬の頭と蛇の髪を持つメデューサによく似たデメテルの像を崇拝していたという記録が残っているそうです(このときから「馬神」としてのポセイドン・ヒッピオスの名が生まれたともいわれます)。


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  また、エリーニュスは、クロノス(土星)によって襲われ去勢されたウラノス(天王星)の傷口から流れた血が大地母神に注がれたことで生まれたといわれ、デメテル(慈母)/コレー (清純な乙女)/ペルセフォネー(地下世界の女王)と同じ三相一体の顕れを持つ女神です。(これはセレスもまた同様の「しるし」を持っています)。そしてあらゆる犯罪、殺人(特に父母に対する尊属殺人)、また誓いを破ったり偽証するなどの行為に対しては苛烈な罰を与えるとされます。つまりデメテルもセレスも、深い慈愛と情愛を持っていのちを育む女神であると同時に汚れない乙女の側面も併せ持つ反面、その裏の顔は地下世界の掟の護り手であり、理不尽な行為に対しては激烈な怒りをもって容赦なく報復する、恐ろしい顔を持つということなんです。

この新月に寄り添うデメテルは、慈愛の神と忿怒神、いったいどちらの顔を見せてくれるでしょう? 他に特別メジャーアスペクトを持たない今回の新月では、それはわたし達それぞれのハートと行為にかかっているのかもしれません。

自分にとっての「真実」を貫くこと。受け入れられたくて安易に迎合したり、愛されたくて許すフリをしたり。あるいは理屈をつけて自分の行為を合理化したり、もっともらしい言い訳で自分自身を誤魔化さないこと。他者にもそれを押し付けないこと。 自分の中に棲む、それぞれのデメテルにかけて。

サマリアの女が出逢ったナザレのイエス。 わたし達が本当に必要とするとき、どこからともなく湧き出るいのちの水。。 その出逢いを助けてくれるのは...もしかしたら老若男女を問わずみんなの胎内宇宙に眠る、大地母神の果てしない慈愛かもしれません…。


その他、とりあえずアスペクトいろいろ

ネッソス・オルクスのオポジション (魚座・乙女座7°台)
 …カルミックな支払いのとき。過去の責任を問われる。因果応報のエネルギー

ルシファーと火星が28日~29日前後にオポジション
 …核心を突く鋭い舌鋒の刺激や怒りに注意。消えた筈の火が燃え上がる状況や犯罪行為など

28日:逆行の水星・天王星コンジャンクション、イクシオンとトライン
 …やり過ぎてきたこと、エネルギーを浪費してきたことの整理
  自分の中に埋もれていた能力や才覚の発見
  自分自身でいられることの自由と歓び

28日:月・火星のコンジャンクション
 サウスノードとセレスから木星・グリーヴにクァドリフォーム(30日にジャスト)
 …集中力の発揮、過去を想い吟味する、哀しみを洗い流す
  この日太陽は人生の理不尽さ、どうしようもなさの感覚を乗り超えていくというテーマ

4月30日~5月1日:カイロン・土星スクエア
 ノード軸と双子座入りしたセレスがTスクエア、
 サウスノードとセレスから木星とグリーヴにクァドリフォーム
 ネッソスとオルクスのオポジションに火星がTスクエア
 …このあたりは心理的にも様々な刺激を受けそうな要注意日

5月4日01:33頃:水星順行、牡羊座24°25'
 (エリス・天王星とのコンジャンクションから)
 …自分の思考や感情のクセを顧みるにあたってひとつの結論に至る可能性
  自分自身の場所に留まりながら外界との調和を感じる能力
  突然湧き起こるインスピレーションやヒント
  ただし単に勝つことだけを目的とした無意味な話のすり替えには注意
 …5月4日前後の水星順行ストームフェーズは連休中の交通事故ほか、
  様々な事故や交通機関の乱れなどの可能性に留意

5月10日前後:
 月のノード軸が水瓶座入り
 ネッソス・ニッポニア・オルクスのオポジションにBMリリスがTスクエア
 太陽・ファエトーンのコンジャンクション
 再び水星・天王星とイクシオンのトライン
 …怖れずに何かに立ち向かう勇気、ただし忠告には耳を傾ける必要
  火のような熱情の内面と冷徹なふるまいのバランスを取る必要

その他
 DCにアスボルスとヘカテがコンジャンクト、海王星とスクエア
 …捏造や歪曲を通して誰かを陥れる、またはその状況から逃れる闘い

 冥王星・ジュノー(パートナーシップ、権力/支配権争い)
 にカーリー(忿怒)、フィンク(汚い手段、たれ込み・告げ口など)
 がコンジャンクト、キラルスがオポジション


・・・うーん、天空はあいかわらず賑やかですね(^_^;。これは主に集合体の心理や現象として顕れそう。けど、日々の暮らしの中で一瞬「あれ?」って思うことがあったら、もしかすると星々が何かを語りかけているのかもしれません。


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        ふっとひといき、外を見たらいつのまにか夜になってる。。 窓を開けたら思いのほか冷たい夜気が入ってきました。 でも、もうすぐ5月。緑に圧倒されて立ち尽くすような…そんな季節になるんですね。。 

冒頭にも書いたけれど、5月はひさしぶりに少しゆっくりしようかなと思っています。自分のネイタル・チャートではしばらく前からスローダウンや休息が示唆されていたのに、なかなか踏み切れずに今までひっぱってきたのは…やっぱり「先へ、先へ、未知の景色をもっと見たい〜」なんて欲望が先走ってるせいだわ(^_^;。 何かが起きても起きなくても…今って本当に大事な時期なんだと思います。だから、自分で作り上げたルーティンからちょっとだけ自由になってみようかなんて。けどまぁ、どうなるか。キーワードの他にもきっと何かUPしそうなのでw、よかったら覗いてみてください。




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^       

hiyoka_blue at 22:10|PermalinkComments(5)TrackBack(0)

April 10, 2017

●4/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月11日15:27前後、北海道周辺で15:33前後、関西方面は15:08頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で14:31前後に天秤座21°32'45"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座21°~22° + 太陽 牡羊座21°~22°】
  "A crowd upon the beach" +
  "A pugilist entering the ring"
『浜辺に押し寄せる人びと』+
 『リングに上がるボクサー』 

  "A child giving birds a drink at a fountain" +
  "The gate to the garden of desire"
『噴水で小鳥に水をやる子供』 +
  『欲望の庭園へのゲート』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~4/25】
→★社会的な「組織」と「個」とのせめぎ合い
→★ひしめきあう中で自分自身の立場を確立し優位性を得るために競う
→★喧嘩や競争に参加する際の様々な作戦を思いめぐらす
→★公共の場、広い部屋、沢山の人々が集う場所に対する恐怖や緊張
→★多くの称賛と承認を得るための、またはいじめや手荒な扱いに対する闘い
→★群衆心理や大衆的メンタリティの怖さをかいま見る
→★警鐘や刺激的な匂い、または "塩対応" への反応としてのファイティングポーズ
→★自分自身の手で出来ること、扱える限界値を確認しながら行く必要
→★「富や満たされることへの欲望」と「本当に必要なもの」との違いを見る
→★満たされない渇望に気付き「足るを知る」ことの難しさと挑戦
→★今、足許にあるデリケートな幸せに気付き大切に育てていく
→★プライドをかけた闘いの虚しさと何かを失うことへの怖れ
→★いくら求めても足りないという渇きを癒やす大自然への信頼
→★知識、所有物、肩書き、人気や承認という名の重荷を認識する
→★喧噪の中の孤独を使って自分自身を掘り起こしていく
→★なにげない温かみに触れて「生きること」の本質を問い直す
→★此岸(こちら側)から彼岸(あちら側)へ到達する道を真摯に探っていく・・・→

エネルギーのポイント:『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』
                  ↓
            『欲望の幻影を見切るための挑戦』 

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        新月期のエネルギー・ポイントは『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』でした。まだ形にはなってないけど、何かが動き始めそう。手探りながらも少しずつ、自分の中に生まれつつある新しい視点、新しい流れに沿って生きてみよう…そんなふうに感じているひと、きっといるんじゃないかと思います。で、今回のポイントは『欲望の幻影を見切るための挑戦』。うーん、これはちと難題かも?  新月期~満月期のアスペクトを見てもなかなか厳しいものがあるし、惑星達はみんな明暗さまざまに刺激的なエネルギーを放射して、わたし達人間の欲望を毎日のようにつついてきます。天を見上げれば金星逆行、土星逆行、そして今朝からは水星が逆行(4月10日~5月4日)。そんな中だけど、少しずつ、慎重に歩を進めていきましょう。

さて、いつも読んでくれているひとはきっと知ってのとおり…今まではなんとなく世の中のこと、前回の新月から起きてきたことをふり返りながら記事を書き始めるけれど、今はいろいろありすぎて、それをやりだすとあっという間に超長くなってしまいそう(^_^;。なのでとりあえずそういうのは無しで、この満月はいきなりシンボルのテーマからいってみますね。


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★4月満月のサビアン・シンボル★

        この満月、まず月がとっていくベースとなるシンボルは天秤座21°『浜辺に押し寄せる人びと』です。夏休み中のビーチリゾートかな? 人びとが押し寄せるということは、きっと有名な「海水浴場」なのかもしれません。親子連れ、カップル、友人同士や団体など、ひと・ひと・ひと。ビーチハウスやカフェも満員だし、せっかくの美しい白砂も色とりどりのシートやマット、その上に寝そべるひと達で埋め尽くされ、波打ち際まで出るにもひと苦労かもしれません。でも今日はせっかく待ちに待った休日。楽しみにしていた子供達、初めての誘いをOKしてくれた彼女のためにも頑張って良い場所を確保しなくては!

それとも、もしかして。いまどきのイメージだと命からがら祖国を抜け出して異国の海岸に辿り着いた難民船の人びと? みんな船を下りて我先にと岸辺に向かう…安堵と新たな不安を抱えながらそれぞれの新しい居場所、落ち着けるところを求めて。少しでも早く、自分達の場所を確保するために…そんな感じでしょうか?

それとも、これは戦時中の上陸作戦か何かで、専用の特殊船から兵士達の大軍が浜辺に押し寄せてくるのかな?


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  このシンボルが描く光景がどんなものであれ、共通するイメージは押し合いへし合いの混雑の中で「少しでも有利な場所を確保するために我先にと競い合う」状況です。強いひと、要領の良いひと、目端が利いて機敏に動けるひと、作戦を練って他者を出し抜けるひと、集団の力を使えるひと、様々な能力のあるひとが良い場所を確保出来る世界。これはそのまま、わたし達が創り上げてきた社会の傾向、現実の状況そのものかもしれません。また縄張りを持つ野生動物にもこの傾向は見られます。

新月、そして特に満月のエネルギーは前倒しで来ることが多いこと、そしてサビアン・シンボルはテーマの奥深い内容とは別に、シンボルに描かれた光景そのものを彷彿とさせる出来事が起きるケースも多いことを考えると、8日夜に起きた幕張メッセのコンサートで多数のひとが倒れた件もまた、このエネルギーと関連しているかもしれません。 様々な事故に関連しやすい水星逆行とも重なるので、念のため、ひとが集まりやすい場所では危険を避けて慎重な行動をこころがけましょう。

        一方、月に光を与える太陽のシンボルは『リングに上がるボクサー』。ボクサーの行く手、四角いリングの上には、彼が喉から手が出るほど求めてやまなかった栄誉、賞金、観衆の称賛が待っています。もしかしたら命懸けの試合になるかも? それでも彼は自分自身を鼓舞し、今まで払ってきた犠牲や努力の結果を信じて闘いに挑みます。この試合に勝ちさえすれば沢山のひと達に存在を認めてもらえる。尊敬や憧れさえも手に入る。富を得るのも夢じゃない。さぁ、闘わなくては!


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  ここでは、既存の社会システムに存在するルールの中で、何としても自分にフィットした"居場所"を勝ち取ろうとするわたし達のアグレッシブな衝動が描かれています。"居場所" を持つこと。それは最低限の生命の安全を保証します。そして、"居場所" が拡がり、その位置が高くなればなるほど、自分自身もまた大きく感じられ、 得られる物も増えていきます。 そのためにわたし達は自分の得意な能力を磨き、人びとにそれを見てもらい、「いいね!」って 認めてもらうことを必要とします。社会における自分の価値=自分が占める位置。 あるいは憧れと羨望を集め、嫉妬されるような自分。そこで夢見る「豊かな自分」のイメージ、それは常に他者の視線によって支えられている。… わたし達が創り上げた世界には、そんな掟が厳然と存在しているのではないでしょうか? 

このシンボルが持つエネルギーには、何かこれと定めた方向に向かって強くフォーカスしていくような性質があります。じゃ、その方向とは? 自分に本当にフィットした場、自分にふさわしい居場所が待つところかな? けれどわたし達は、どこが自分のための場所なのかを本当に知っているでしょうか? このシンボルに課せられた挑戦はそこにあるのだと思います。

真の居場所を見つけるには、今の自分の「かたち」を見出す必要があります。余計なものを全部剥ぎ取って残る、裸の「かたち」。そして自分の手で自分の「かたち」に栄養を与え堅固にし、その真ん中に一本、芯を通しておく必要があります。 そうでなければ、他のみんなと同じ空きスペースをめぐって競いあい、争い続けることになるでしょう。 それは、自分の「かたち」をいかに狙ったスペースに合わせて変えていくか、変え続けていくかの闘いです。 そしてそのスペース自体の「かたち」は、わたし達を見ている(はずの)他者=観客の視線によって創り上げられたリングそのものです。わたし達はそこで自分自身を探しながら、永遠のシャドウボクシングを続けていくのでしょうか?


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        さて、次に月がとっていくメインのエネルギーは『噴水で小鳥に水をやる子供』です。前のシンボルが喧噪に満ちた光景だったのに比べて、なんかガラッとイメージが変わりますね。純粋で優しい感じ。。 これは何年も前に一度経験したテーマだけど、覚えているひと、いるかな? あれから色んなことが変わってしまったし、初めてのひとも多いと思うのでもう一度説明してみますね。

ここでは「噴水」と訳したけれど、じゃ原語の "Fountain" って、どんな噴水でしょう? B.ボヴィはこう解説しています。「この "噴水"という言葉は自然の湧き水が吹き出す様子をも意味するが、このシンボルの場合は公園の共同水飲み場を指していると考えられる」。 つまり、栓をひねることによって初めて上向きの蛇口から水がチョロチョロ出てくる、アレです。

渇いた小鳥達が水飲み台の淵に止まって水が出てくるのを待っています。それを見た幼い子供がトコトコと歩み寄り、小さな手で栓をひねります。もしかしたら、その子も水を飲みたかったのかもしれませんね。小鳥は逃げ去ったりせずに水を飲んだり浴びたりしています。それを見て、その子のこころはきっと小さな驚きと喜びに満たされたかもしれません。 何気ない日常の、ささやかな光景。 けれどここには、小さな温もりの中にひそむ「生かし合うこと」の本質が見え隠れしているのではないでしょうか。


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        「水」はわたし達の生命に無くてはならないもの。 どんな野望や欲望も、本物の飢えや渇きには勝てません。 それは真の意味で「必要なもの・必須のもの」です。幼い子供は何の気負いもなく特別な意図もなく、それを小鳥達に与えます。多分、触ろうとか捕まえたいとか、そんなこと は一切アタマの中にないまま。ただ、ふと。ただ、なにげなく。小鳥達が逃げなかったのは、その子があまりにも自然体だったからではないでしょうか。 ならば… わたし達が本当に何の疑いも怖れもなく自然体になれるのはどんな時なんだろう? もしかしたら、自分が自分の「かたち」をしているとき。自分が今在るスペースが、すべて自分の胎内宇宙なんだと知っているとき。誰も傷つける必要がなく、誰も自分を傷つけることは出来ないと知っているとき。。。

        そして。この月に光を与える太陽のシンボルは『欲望の庭園へのゲート』です。あれ? いきなり酒池肉林ぽいイメージが来ちゃいましたw。しかも今、牡羊座のこのあたりには悪名高い不和の女神エリスと、彼女との最後のコンジャンクションを先月終えたばかりでまだ十分にカップルとしての余韻を漂わせる天王星が控えています。ちと不穏?(^_^;

このシンボルは文字通り、人間が抱えるありとあらゆる「欲望」の光と闇、そして「何かを自分のものにすること」への渇望を示唆しています。 欲望とは、満たされないから欲望。 愛、富、力、名声、平安、性的充足、知識、承認、解放、脱出 etc.etc.. わたし達はそれぞれに限りなくいろいろな欲を持って生きています。その欲がわたし達を生かし、あるときは前進させ、またあるときは激しく打ちのめします。


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  そんな、いわばわたし達の原動力となる幻の花々が咲き乱れる秘密の園への門。。 その門番は、それぞれのわたし達。 あれ? そういえば門に鍵をかけたっけ?


  準惑星エリスは今現在牡羊座23°に入ったけれど、ほんの少し前まで長い間この度数にいました。そしてその間、懸命に「自分探し」をしていたようです。わたし達が創り上げたリジッドな社会に生きる中で、いつのまにかバラバラに分解してしまったアイデンティティのかけらをかき集め、それでもみつからないパズルのピースを探しながら。。 怒濤のような情報の渦の中、ある日彼女はこうつぶやきます。

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  いまだ出逢えない自己の断片を求めて、彼女は正直に自分の欲望を露わにしてきました。欲しいものは絶対に手に入れたい。だってどうしても必要なんだから。理由なんかない。手に入らないなら、わたしはとことんこじれてやる。・・・その姿は、ある意味子供のように素直なのかもしれません。欲望は事あるごとに刺激され、募っていきます。でも今欲しがってるそれ、本当に本当に必要? 探す場所はそこでいいの?


一方、フツウのわたし達が何か本当に大事なものを手に入れたら…今度はそれを手放すことが怖くなります。 そしてわたし達は「装う」ことを覚えていきます。
 
あるときは軽やかに 「え、別に?」と、何も持っていないフリ。探してないフリ。 またあるときは怖れを隠し、堂々と胸を張り大声で喋るフリ。ついでに世の中を糾弾してみたり、気に入らない誰かを批判してみたり、ひたすら観客のフリをしてみたり。。 そういえばよく、多少自己批判的なトーンで「自分には欲が無いから…」 とか、賞賛をこめて 「あのひとは無欲なひとだ」 なんてわたし達は言います。けれどそれは、もしかしたら欲望が別のベクトルを持っているだけなのかも。。 なんだかんだ言っても、わたし達は自分に少しでも生きる価値があると思いたい。そしてそのためには、誰かにそれを認めてもらいたい。どこかでそう欲しながら生きているのではないでしょうか。だから互いに探り合い、計算しあい、求められることが必要なフリをしているのかもしれません。誰よりも自分自身に対して。。 

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        小鳥に噴水の水を与える小さな子供の姿。本当に必要なものを、本当に必要なときにただ必要なだけ分かち合うことのシンプルさ。そこには特別な期待も何もありません。ただ驚きと歓びがあるだけ。それに対向するのは、あらゆる欲望が鬱蒼と絡みあい生い茂る庭園への門。今この瞬間、わたし達の中にはその両方の光景が存在しています。両方とも、自分。そして結局自分以外にはなれません。

こちら側=此岸=自分。あちら側=彼岸=どこか彼方、または誰かのいる場所。いえ、どちらも今の自分の中に存在する場所です。なぜならわたし達はみな、それぞれの胎内宇宙を生きている。そこにいるのは「わたし」だけ。「あなた」だけ。やがていつか、そんな壮大な宇宙と宇宙が出逢い、火の中で融合する日が来るかもしれない。けれどそれまでは、「わたし」という広大な宇宙の闇を果てしなく旅する経験を積んでいくことになるでしょう。

その旅の途上でぶつかる様々な出来事の中に、あるいは生まれる前の闇の中に、探している「わたし」の破片が顔をのぞかせる。 今、ここに在ることの不思議さ。「必要なもの」を無限に与えあうことの出来る空間が、実は今ここに在ることの不思議。ここにしか無いことの奇蹟。 そんな "不可思議" と出逢う大きな可能性を抱きながら、"純粋な欲望" に導かれるまま、わたし達はいのちの旅を続けていくのだと思います。


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        あなたのハートの中にうずくまる小鳥 ― ひとによっては鷲やフクロウ? ― に気付いたら、目を閉じて。 そしてそっと噴水の栓をひねり、水をあげてください。

水は渇きを癒やすもの。いのちにとって不可欠なもの。ただ、それだけ。でも。わたし達のこころの森の奥深くに棲む小鳥達。 欲望の庭園の中で、彼らが唱う自由への歌が聞こえたとき。その声は、わたし達にとって素晴らしい旅の導き手となってくれるかもしれません。




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 オリオンの花火:500年前の星同士の爆発が宇宙花火となって今地球に届く




★アスペクトについて少し★


        『これは通常の2カ月ではない…』とメリマンさんも言っていた濃密なジオコズミック期間は4月21日まで続きます。

【主なアスペクトのスケジュール】
4月9日未明 逆行金星・逆行土星スクエア 魚座・射手座27°台
4月10日08:15 水星逆行開始 牡牛座4°50〜
 (逆行中日 4月20日 牡牛座0°20
  順行開始 5月4日01:33 牡羊座24°25〜エリス・天王星と合)
4月13日 太陽・エリス合
4月14日〜15日 太陽・天王星合
4月19日0時前後 火星・アグニ合、月・冥王星合、木星・グリーヴ合 
4月20日 冥王星逆行開始
4月21日20:00過ぎ 順行金星・逆行土星スクエア 魚座・射手座27°台


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        この満月図は前回の新月以上にハードで "濃い" アスペクトが沢山形成されています。ただ、満月図には新月の結実が描かれる…ということもあり、3月28日から今までの間に少しずつ前倒しで消化されてきた可能性はあるかもしれません(希望的に)。 みんなはこの2週間をふり返ってみて、どうかな?  では気になったものを以下に挙げてみますね。

月と木星、小惑星グリーヴ(哀しみ)がコンジャンクト

太陽とエリス、天王星、それに小惑星レクイエムがコンジャンクト

上記の満月組と冥王星&キラルス(子供、若者、無辜の人々の犠牲)のオポジション、そして小惑星ヴェスタ(核心となるものor神なるものへの献身)が形成するグランドスクエア。(これも新月に引き続きメメント・モリ的イメージ。喧噪の片隅に死の影を見るような。誰にも頼れない感覚の中、自分に備わった内面の資質をたのみとして障壁を突破していく感じ)

金星・土星(とイクシオン)がスクエア(解放へと向かう否定、自分にとっての"真の豊かさ"への気付きなど)

火星と準惑星セレスがコンジャンクト(不安定で気分が変わりやすく美へのこだわりがつよい)

木星とグリーヴに対して小惑星アグニがクインカンクス、キラルスにセクスタイル(グランドスクエアの一角を強調する希望の火、または傲慢の火炎。物語の増幅と伝播)

そして
オルクス・ネッソス・ルシファーのカルミックなTスクエア
DCに魚座の海王星、MCにアスボルス(サバイバル)、ICに小惑星ワイルド


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        うーん。こうしてざっとアスペクトを見ただけでも、火と水、特に火の要素が強い満月図。心理的に燃えやすく激しいものを感じます。サビアン・シンボルでも闘いや競争のイメージが出て来たけど、アスペクトを見てもそれを裏付けるかのよう。。 一度「敵」認定したら息の根を止めるまで叩き続けるような怒りのエネルギー、何かを軽々しく決めつけて顧みないようなワイルドさ。そんな荒々しい感情と共に、深いところでは傷付きやすく、どうしようもない悲しみや無力感に襲われたり、死への不安に囚われるひともいるかもしれません。満月図のロードである水星は逆行し始めたばかり。全体に不確実で、不安定な要素をはらんでいそう。なので頭で理屈はわかってはいても、ふとネガティブな考えが出て来るなんてこともあるでしょう。けれどそこでイラッときたり、単なる思考のモグラ叩きに走るとかえって疲れてしまいます。水星は静かな覚悟と勇気を与えてくれる位置からソロソロと後ずさりを始めました。空回りさえしなければ、大丈夫。ゆっくりいきましょう。

でもこういうときは、特に内的な道を探求するひとにとっては絶好の機会かもしれません。いや本当に。ちとしんどいけど。あまり危険な領域には近付かないほうが良いときなので、ことばや行動は十分慎重にしたほうが良いでしょう。けれどそのかわり、自分の内部を見て行くと決めれば「出るものは拒まず。断罪もせず」で自分なりに「一生懸命に人間をやってるなぁ…」と感じつつ、粛々と刺さった棘を抜きながら空間へと放っていけるかもしれません。それは自分自身とその宇宙に対する鎮魂の儀式でもあります。


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        MCに昇ったケンタウルス族のアスボルスは肉体の直観とサバイバルの星です。そして地底からそれを支える小さな惑星ワイルド。これは文字通りワイルドな面を指すのだけど、ハメを外し過ぎておバカな行動を取るか、あるいは手綱を付けられることを拒む野性の誇りを目覚めさせるかの二つにひとつ。ICはこころの内奥、または自分のホームを意味します。ここに潜む「まっとうなアウトロー魂」に点火出来るかどうか? たとえ集団の中に、身近な誰かの中に、または自分自身の中に、人間の愚かさや醜さを見てしまったとしても「ケッ」とひとこと「音」を吐き出し、さっさと自分の宇宙を生きていけるか? ワイルドとアスボルスの組み合わせはそんな強靱な精神を示唆しているように思えます。 

もちろん、何がなんでも強ければいいわけじゃありません。どうしようもないときは素直になったほうがいい。自然体がいい。疲れたら出来る限り休む。理不尽なときは怒る。それが縛られない野性の強みでもあります。そして引き際を心得るのも野性の智恵。 そんなときは、思わぬ誰かが通りがかり、そっと噴水の栓をひねって一杯の水を飲ませてくれるかもしれない。そんな何気ない優しさに触れることでふっと重さが抜けることだってあります。 でも、もしかしたら体の中にいつのまにか湧き水が流れているのに気付くのかもしれない。。 今、重大だと感じていることは…実はそうじゃないかもしれない。もしかしたら惑星達のトリックかもしれない。 それはまだ、誰にもわからないことです。

金星の逆行から水星の逆行へ。そして続行中の土星の逆行さらに冥王星の逆行。わたし達はこれからもしばらくの間、ふり返りふり返り、確認しては手放し、ずっと手放さなかったものと訣別し、新たな道を求めて行くでしょう。試行錯誤上等。なるべく転ばないに越したことはないけど、そして転ぶなら軽くがいいけど。それでもドタッと転んだら、まぁエヘヘと笑って起き上がればいい。ときどきすれ違いざまに、いのちの水を分かち合いながら、ね。(^_^



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あ、そうそう。少し前にツイートしたこれ ↓ のイクシオンについて少しだけ補足しておきますね。



  イクシオンの原理を「やりたい放題」「神の否定」と定義したけれど、もちろん実際にはもっと多くの象意を含み持っています。 たとえば「倫理観の欠如」が代表的な解釈かな。。 神話のイクシオンはもう、箸にも棒にもひっかからない極悪人だから(^_^;。 なので、彼の息子達ともいえるケンタウルス族の小惑星と同様に、犯罪や事件のイベントチャートにもよく顔を出します。このところ長く射手座に居座った挙げ句、今は土星(境界、構造)とつるんでいるイクシオンは「無反省」「罪悪感や共感力の欠如」「命を何とも思っていない(自分を含めて)」「タブーとされる境界を破壊し土足で踏み込む無謀な蛮勇...(ときには勇気)」など、サイコパス的なエネルギーが強化されていそう。それがわたし達の精神を通してどう翻訳されるかによって、現実世界に多彩な物語が紡ぎ出されます。つまりこのエネルギーをどう使うかは、本当にわたし達人間次第。

ちなみにイクシオンが射手座入りしたのは1995年末ごろ。 それまでは長いこと蠍座のオカルティックな闇を旅していました。 そこでのイクシオンは「力」を求めて光と闇の両方に触手を伸ばしていくようなイメージだったと思います。そして1994年〜1995年、イクシオンが蠍座最終度数を行きつ戻りつしながら長期にわたって冥王星とコンジャンクトしていたころ。これはちょうどオウム真理教が末期を迎え、地下鉄サリン事件など数々の凶悪な犯罪に走っていった時期、そしてそれが明るみに出た時期と同期します。 当時、蠍座の終盤度数にはケンタウルス族のネッソス(カルマの支払い)も在泊中で、これもまた一連の事件にまつわるダークなエネルギーを強調していたかもしれません。 そして今、イクシオンは射手座終盤。ここでのイクシオンのエネルギーはおそらく...うーん..そうだな...「悪党」ということばの響きに近いイメージかもしれません。射手座的な快楽への欲望を増幅しつつ。(こじらせれば完全にサイコパスなんだけど^_^;)


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  イクシオンの発見チャートには、確かに相当の無頼っぷりが見て取れます。こうと思ったらたとえ全宇宙が否定し、神が永遠の罰を下し、最悪の地獄に落とされようと「好きにするさ」という感じがあります。彼は自分の中にある「核」のみに忠実な存在と言えるかもしれません。

けれどフツウのわたし達がそのエネルギーを "最善" の方法で使うなら、どこかで『どんな結果になろうとこれでいい。あとはなるがままに、運命の扉が開くがままに...』と思い切る必要はありそうです。ただしこれは自暴自棄とは違います。射手座のイクシオンは自暴自棄になるようなタマじゃないからw。どんな窮地に陥っても助かろうとします。土下座もするし「ごめんなさい!もうしません」くらいは舌を出しつついくらでも言うでしょう。どこかで必ず醒めています。もし生き延びることがそのときの焦点であるならば、そこに全集中力を注ぎます。イクシオンのフォーカスの力は強力です。

そしてそんな激しい体験を通していつかカルミックな重圧が燃え尽きたとき、本当の「内的な死」を迎えるのだと思います(それはカイロンを含むケンタウルス族全ての特質でもあり、父親格の彼も同様とされる)。結局、イクシオンはわたし達の中に、そしてわたし達が創り上げた世界の中に、等しく存在する「悪」「愚かさ」「醜さ」をとことん見据えるようプッシュしてくるエネルギーなんですね。 そこで得た視座をいったいどう使うか。それこそがわたし達次第。

もちろん、これはイクシオンのエネルギーをドッカーンと受けてまんま体現するようなチャートのケース。通常はちょっとした「狂気なの?それとも侠気なの?」なんて選択に終わることが多いと思います。 ただ、長い間自分を縛ってきた「神なるもの」の粘着性(実は自分自身のものだけど)を否定するときがもし来たなら、このイクシオンの原理をチラリと思い出してみるのも悪くないかも。 射手座のイクシオンは水を得た魚みたいなものだから、ネガティブな側面だけでなく元気の素として使える場面も沢山あると思います。 たとえば「霊性の壁」を突破していくこと。「悪」にも「善」にも憑依されずに善・悪真っ二つの世界から解放されるには? それにはどんな観念の束縛も拒否する自前の「火」が必要です。ならば怖れずに、ダークな星々、特に射手座のイクシオンの力をちょっぴり借りてみるのもいいんじゃないかな? もし、わたし達が彼を乗りこなせるほど十分に大地に足を着けていられるならば。


ふぅ。ではでは実り多い素適な満月期となりますように!



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:16|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

March 27, 2017

○3/28の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月28日12:16前後、北海道周辺で 12:25前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:57前後、沖縄周辺では11:28前後に牡羊座 07°37’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡羊座7°~8°ー 発効期:3/28~4/10 】
 "A man successfully expressing himself in two realms at once"
『二つの領域で同時に上手く自分を表現している男』

 "A large hat with streamers flying, facing east"
『リボンを風になびかせながら東に向いている大きな帽子』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★分断された両極の一方に吸収されて一時的な活力を得る無意識の流れ
→★それぞれの「極」が一枚岩ではなくあらゆる方向性をはらむことへの警戒
→★外界の分裂状態への同調が自分自身の内部分裂を増大させる
→★意見の相違の中に共通項、妥協点、調和を見出そうとする努力
→★どこにも取り込まれずにいることで世界の極性から自己の精神を護る
→★右眼と左眼で同時に同じ物事や人物の異なる側面を見ていく注意力
→★一期一会のインスピレーションを掴み取り過ぎ去るままに手放す
→★自分の中の感情や感性と論理的・合理的思考の接点または矛盾に注意
→★何かが向こうからやって来るのをひたすら待ち続けて時間を費やす
→★自己利益に固執するこころが潜在する危機への過剰防衛となる危険
→★自分の思考が何から影響を受けているか、そのルートを探る
→★曖昧な物事に関わる全ての暗示や含意がひとつにまとまるのを待つ
→★まだ固まりきらないアイデアに芯を与え確固たるものに育てる
→★ハートを羅針盤として進むべき方向を定める必要
→★どんな選択にも光と影があることを知った上での準備
→★新しいものの到来古いものとの別れを予感し風通しをよくする・・・→

エネルギーのポイント:『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』


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左から春分図、新月図、左下は満月図


        日蝕の新月~満月期が終わり、春分も越えて、アストロロジーの観点から見れば今回は新年初めての新月ですね。 春分図にはこれから夏至までの約三カ月、そして2017年~2018年の一年を予見するテーマが含まれると言われます。… と思って見てみると、やっぱり今年は怒濤の年になりそうな...。 わたし達それぞれの人生においても、そして世界、日本という国、わたし達が創り上げる社会においても。 特に春分に続く今回の新月期(3月28日~4月25日)は、この春分図との絡みもあって、けっこう重要な節目になるひとが多いかもしれません。というわけで、今回の記事は最初に春分図と今回の新月・満月図についてちょっぴりお話してみたいと思います。


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★春分図と新月そして・・・★

  まず春分図の太陽は6室(労働・雇用環境、労働組合、軍事・警察・防衛関連、官公庁、健康・医療関連、緊急時の救助組織など)に在泊しています。日本には去年あたりからドラスティックな変化の兆しが浮上していますが、今年はいよいよそれが明確に目に見えて来るのかも。その焦点があたるのは、主にこの6室的な領域かもしれません。 


またアングルに絡んだTスクエア(小惑星ヴェスタを入れるとグランドスクエア)が成立しています。アセンダント(ASC)にピタリと乗る木星、ディセンダント(DC)に近い天王星とエリス。そしてIC近くには冥王星。それにMCにはヴェスタ(とキラルス)。けれどここで、各アングルにほとんどオーブ無しで乗る小惑星達を子細に見ていくと・・・

ASC---ヒンズーの破壊神シヴァ(破壊、暴力、新生、聖なる男性性or両性具有)
   と木星がコンジャンクト

DC---ヒンズーの火神アグニ(火による浄化、カルマ)
    →戦後始原図の木星とコンジャンクト

MC---ケンタウルス族の乱暴者テレウス
     →新月図のASCとコンジャンクト

IC---エジプトの獅子神セクメト(心身両面の戦いと保護する者の責任)

と、見るからにダイナミックな顔ぶれが揃っています。また蟹座のヴェスタには、小惑星アトランティス(人間の驕りによる破壊)と大地の女神ガイアがコンジャンクトしているという... なんだかそれなりの役者が揃ったドラマチックな舞台という感じもします。 

春分図を一見して目に付く、MC付近の小惑星ヴェスタ。この女神は「聖なる火」または「自分が信じる大切な何か」への献身を意味します。彼女は天頂近くで高々と松明を掲げているのかな? そのシンボルは華やかな「唱うプリマドンナ」。彼女はどんな「火」を掲げ、どんな歌を唱い上げるのでしょう?その隣には、突然の犠牲を意味することの多いキラルスが控えているけれど。。


  また、日本そのものを示唆することの多い小惑星ニッポニアは、領土や国民の雰囲気、幸福度などを示す4室に在って、上記のグランドスクエアにも関わるケンタウルス族のキラルス(人的被害や犠牲/子供や若年層であることも多い)、そして月のノースノードからそれぞれクインカンクスとクインデチレのハードアスペクトが形成されています。これって、なにやら少しバランスの崩れた神の手 ― 疑似YOD的なグループアスペクト。 このニッポニアの位置は、 「自分が信じる物事をかざして突っ走るあまりにコントロールが利かなくなること」、「コミュニケーションに問題を抱えて行き詰まる危険」「主張の違いを乗り超え全員が一丸となって事にあたる必要性」を示唆する度数です。 これは、地に足を着けて現実を見据えること、冷静沈着なこころ構えを持って対応しなければならない何事かを暗示しているのかもしれません。ただし小惑星絡みということで、今は単に集合心理的な暗示としてこの度数(水瓶座18°台)のエネルギーがチャージされ、その後主要惑星が来たときに発効するという可能性もあります。
 

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  ちなみに春分図のASC〜DCのテーマを一口で言うとすれば 「個と公の激しいせめぎ合い」「競争の中で自身の立ち位置を確保する戦い」、MC〜ICのテーマは「二者択一の岐路に立つ」「デリケートな物事を破壊しないために必要な保護壁」でしょうか。 そしてこの春分図のASCは、日本の戦後始原図(サンフランシスコ条約発効・主権回復図)のMCとぴたり重なっています。 

しかも今回の新月図のASCは春分図のMCに対してオーブ1°に満たない位置に来るし、新月(太陽・月)そのものは、春分図の6室(労働問題や労働環境、軍事関連/公的奉仕)に在泊する金星にコンジャンクト。 それと同時に日本の戦後始原図では3室(コミュニケーション・交通全般、報道・メディア、近隣国との関係)に在泊するエリス(!)ともコンジャンクトして刺激しあいます。そして現在、トランシットの木星は戦後始原図のMCと海王星(始原図の3室を支配)の上を行ったり来たりで、戦後の日本という国が持つ「曖昧な理想主義」をどうするつもりか?とプレッシャーをかけている様子。。なかなか難しい局面です。

この春分図で最も興味深いのは、MC10室(政府・与党、自国の世界的地位に反映される国内リーダーシップの在りよう、著名or高位の人物)を支配する月と、IC4室(領土、愛国心、国民の気分、野党、国土に発生する天災や大事など)を支配する土星が、3室射手座の銀河中心でコンジャンクトしていることかな。

月は女性を暗示しますが、これを著名な人物、または政府に関わる(10室)女性(月)と見て、国民の関心または野党(4室)を支配する土星(公的施設や土地問題)、そしてメディア(3室)と誇張(射手座)に結び付ければ、このところ巷で話題のニュースにも当てはまりますね。。 もちろん、それが「真実」の姿を描いているかどうかはわかりません。他の読み方も出来るでしょう。けれど、もし自分が「その読み方」を取るのなら、もう一歩進めて、何故自分にはその筋立てがフィットするのかを考えてみるのも一つの道かもしれません。そこには自分という名の世界を支えている、ある構造が反映されているはずだから。


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  本来、マンデーン・アストロロジーは政治経済や世界の歴史はもとより、地政学的知見や広範囲の専門的な情報ソースを必要とするものです。特に現代の複雑化した社会では、それは高度な専門家の世界であり、政治的偏見や個的なイデオロギーなどの夾雑物が入ってはならない世界でもあります。…とはいってもアストロロジャーだって人間です。大統領選で米国のアストロロジー界が大騒ぎになった経緯を見ても、透明なフィルターを持つことは人間にとってとても困難なことだと思い知らされます。ついつい自分の主張に合わせて星の象意を拾いあげ、天下国家を論じてしまう…なんてことだってあるかもしれません。けれど今後アストロロジーが社会的信用を得ていくためにも、自分の意見に対しては謙虚に捉え、知らないこと、知り得ないことに対して常にオープンでなければいけないな…と感じる今日この頃です。 あ、でも。社会を集合意識の動きとして見ていくのなら、ごく普通のわたし達にも道が拓けます。 集合体に参加し、創っていく側であるわたし達自身。その意識を、社会を俯瞰する視線を通して研ぎ澄ましていくためのマンデーン・アストロロジー…とでも言えばいいのかな。パーソナル・アストロロジーを主軸にマンデーン・アストロロジーを学ぶというのは結局、そういうことだと思います。 と…あれれ?いつのまにか話が逸れちゃった!スミマセン(^_^;


では続きw。月と土星(そして銀河中心とイクシオン)がコンジャンクトしている春分図の3室は、交通システム全般、コミュニケーション、ネット、メディア、ニュース(の大衆に対するアプローチ)、情報全般、児童教育、そして近隣国との関係を支配します。元々射手座は何か事があればどんな方向であれ、思いっきり大きく振れやすい性質を持ちます。それに加えて銀河中心は、強烈な体験を通じて人生に変革を起こすようなエネルギーが放射されると言われるところ。。 そう考えると、やはり今年どこかの時点で、政府と国民(または野党)がこころを一つにして事にあたるべき状況が起きてくるとも読めるのではないでしょうか?(今だってその必要はあるけれど)  けれど月・土星にはイクシオン(やりたい放題、モラルの欠如)がコンジャンクトしてるし。 政治やイデオロギーを示すことの多い小惑星パラスが、夢見がちな魚座からスクエアを形成しています。やはり、なかなか一筋縄ではいかない感じ。。


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  また天秤座のASCには逆行の木星がピタリと乗っています。ASCと1室は国と国民全般の状況&セルフイメージを表すとされますが、逆行の木星のエネルギーを考えると、手を取り合い公正を求める健全な承認願望が反転し、内向きになりつつ増大するのかもしれません。つまり外の状況(世界情勢)がよく見えないままに、狭い範囲(国内)で皆がより良いポジションと法を求め、あちこちでひしめきあいながら押したり引いたりを続けるような感じでしょうか。 また、外を見るよりまず先に国内を固めて安定しなくては!という思いと需要が高まる可能性もあると思います。この位置の木星は逆行とはいえ品位は高いので、なんとか落としどころを見つける力はありそうだけど。。 そこで目覚ましとなる健全な刺激は3室のメディアが伝えるニュースから…ってなると良いのだけど。 木星とASCにスクエアを形成する3室冥王星のサビアン・シンボルを見ると 「人々を酔わせ誘導する隠れた声」 というテーマが出て来ます。冥王星はこのところずっとこの度数に留まっていますね。 うーん。。 冥王星は破壊と再生、そして変革の惑星でもあるけど、日本のジャーナリズムもまた相応の変容を促されているのではないでしょうか。

とはいっても、今は牡羊座の天王星が力をふるい、木星と冥王星を刺激する季節。情報の売り手側には 『ファクトチェックなどしているヒマはない。誰よりも早く、何よりもウケの良い話題と絵を流さなくては!』という衝動が生まれます。買い手側の天王星は『欲しいものを早くよこせ!今、よこせ!楽しませろ!』と叫びます。エリスは横から 『それには誰かを血祭りに上げるのが一番手っ取り早いし面白いかもね..。だってみんな飢えてるんだもの。ねぇ、お腹を満たしてあげましょうよ!』と微笑み、情報という名の金の林檎を差し出します。金が本物か偽物かなんてどうでもいい。投げ入れて起きる波紋こそが刹那の黄金。そして虚実取り混ぜてせっせと量産される情報が、日々むさぼるように消費され食い尽くされていく。そんな時代。 わたし達もまた大なり小なりそんな祭に参加し、創り上げています。。 どうしてだろう。行き着くところまで行くために?


一方、春分図のDCからオーブ2°〜3°内に位置する天王星とエリスは7室(同盟関係)在泊。そのDCスレスレに位置する小惑星アグニは 「パートナーシップの中で頼れるガイドになれるかどうかの試練」 という位置にあるのですが…。


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  木星・冥王星そして天王星が絡むスクエアの下で、実際に何が起きて何が起きないかを予測出来るだけの知見をわたしは持っていません。ただ、とりあえずこれら惑星達の配置を見ていく限り、最初に挙げた、春分図のアングル(カーディナル・クロスのASC、DC、MC、IC)が示す大きなテーマを支持しているように感じられます。(ちなみに米国の春分図では月・土星・銀河中心のコンジャンクションは10室 ― 政府・大統領の領域で起きます。)

また、4月6日に起きる銀河中心からの土星逆行開始、4月10日の水星逆行開始に続いて4月11日に起きる次の満月は、春分図のASC=戦後始原図のMCと海王星にコンジャンクトし、ICと金星にはオポジションを形成します。

ということで…次回の満月図を見ると、太陽と天王星・エリスがコンジャンクト。そして冥王星(と小惑星レクイエム)、月、木星、グリーヴ(哀しみ)、ヴェスタ、アポロ(驕りと怒り)、アトランティスを巻き込んでまたもグランドスクエアの構成に。。 そして4月15日には、魚座を逆行してきた金星が再びこころの傷を確認するように、カイロンとコンジャンクト。そして土星とはスクエアを形成しながら順行開始。。 うーん、こうしてみると、世相もわたし達のこころ模様も、当分はゆったり落ち着く感じにはならないかもしれません。世界にもまだ驚くようなことが起きそう。カーディナル・スクエアの始まりから、ここでもずっと「変化」を言ってきたけれど。 わたし達の住む日本も、いよいよ本格的な変わり目を迎えるのかな? もしかしたら思いもよらない形で? もしそうだすれば… 未来に繋がるその結果は、これまでの小さな選択の積み重ねと、そして今この瞬間のわたし達に託された小さな選択にかかっているのだと思います。


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        そうそう、ちょっと余談になるけれど、今回興味深かったことについて。。 春分図のDCとコンジャンクトしている「アグニ」という惑星は、2010年にNASAの広域赤外線探査衛星によって発見され、最近になって命名が発表された小惑星です。なのでもちろん、まだ確固とした象意を例示出来るだけの研究はなされていません。それでも、惑星の意味を読み取るにあたって非常に重要だとされている発見時のイベントチャートを見る限り、かなり厳しい(それでいて美しい)テーマをはらんでいそうな気がします。ただし小惑星なので、象意の範囲は比較的狭くピンポイントではあるのですが…。

というわけで、現段階での仮説として少し説明しておきますね。アグニはヒンズー教(古くはアーリア人の拝火信仰)の「火」全般を統べる神で、人間と天上の神との仲介者ともされています。このエネルギーの最高の顕現は「霊の火」、つまり縁ある探求者にとっては道標であり、古典的な捉え方をするなら自我の超克(エゴの犠牲を通した霊的上昇)と加護、浄化の火、またはクンダリーニ現象までカバーする可能性がありそうです。発見時に月のノースノードがサビアン・シンボルの「拝火教徒」の位置に来ていたのも象徴的。また火山噴火や爆発火災のチャートでも、けっこうな頻度で主要惑星とアスペクトを形成しているのが見られます。 そして発見時のアグニ自体の在泊位置を見ると、「輪廻を重ねて培ってきた霊的な資産や力を正しく使えるかどうか?に関わる様々な心身への試練」「慎重なプロテクションの必要性」が浮上してきます。


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  アグニが二面二臂を持つ神とされているように、そのエネルギーの顕れは準備の出来ていない人間の自我にとってはまた別の顔 ― 危険な影響力を持つのかもしれません。(NASAの資料によると、アグニは二重惑星の可能性が高く、将来的に地球に接近して災害を起こす怖れのある小惑星リストにも含まれているようです。)

たとえば一方で燃えるように輝く何か…いのちの力が持つ大きな磁力を与える。それと共に、他方ではたやすく燃え上がりやすい精神状態、炎上しやすい状況、火に煽られて何かを(あるいは自分自身を)むさぼるように食い尽くしてしまうような貪欲さ、霊的・精神的・感情的狂騒状態としてこのエネルギーが使われることもあると思います。それはある意味、気持ちの良い状態でもあるのだけど…使う側に意識の濁りがある場合には、火の儀式の供物として破壊的な状況の種を地中に埋めるような働きを持つかもしれません。それはやはり新たな再生への促しでもあるとは思うけれど…。


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  ちなみに直近でこのアグニが主要な惑星にコンジャンクトしたのは3月22日~24日、土星が銀河中心(物質/欲望としての "架け橋" の崩壊と生命の永遠性)で逆行前に滞留するさなかに起きた、天王星・エリスとのコンジャンクションでした。

この日、日本では森友学園問題で国会への証人喚問が行われ、政治家、報道関係者、そしてそれを見守る大勢のひとびとを巻き込んで盛大な右往左往と侃々諤々のドラマが繰り広げられました。 一方、ロンドンではウェストミンスター橋と議事堂でテロ事件が起こり、3人の犠牲者と29人もの負傷者が出ています。どちらも異なる側面と意味合いで、天王星(予測不能、異端者、インターネット)とエリス(既存の不和の浮上、怨恨、陰謀)の結び付きに煽られ、アグニが点火剤の役割を果たして燃え上がった事象とは言えるのかもしれません。 特に日本で突出した森友学園問題は、この証人喚問時のイベントチャートを見る限り、天王星・エリス組が煽る「 メディアとネットを介して拡がる暴露と陰謀の祝宴」が見事に現実化された一例のように見えます。ここに実際に大きな問題が潜んでいるとすれば、今表立って騒がれているような事柄ではなさそうですが…。

この問題については、これを書いている3月24日現在、真実は闇の中。ただ証人喚問のイベントチャートを見る限り、アングルがミュータブル・サインでもあり、スッキリした解明には至らないのではないかと思います。けれど今年(または春の状況)を暗示すると言われる春分図に示唆されているのは、緊迫する世界情勢の中に位置する日本が向き合うべきもっと根本的な問題(あるいは危機)かもしれません。ただそれがいったい何なのかは、まだわたし達の日常意識にはうっすらとしか映っていないのではないでしょうか。 

銀河中心でコンジャンクトする月と土星。月をわたし達それぞれの「セルフ」だと見るなら、この春分図はわたし達に「STAY STRONG!」と呼びかけているのかもしれません。たとえ周囲がどれほど狂躁に満ちていたとしても…。


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        なんて…いつにも増して前置きが長くなってしまいました。ふぅ。。(^_^;  じゃ、最後にひとつだけ。今夜(3月27日)日付けが変わるころ、水星は逆行前のシャドウ・フェーズに入ります。なのでこれから逆行開始の4月10日前までの期間、仕事上の決め事や重要なアポイントメントなどはなるべく早めに固めておいた方が良いでしょう。コンピュータ関連や電子機器なども、気になることがあれば今のうちにメンテナンスしておいた方が良さそう。また、この期間にふと考えたこと、浮かんだ思いや計画など、気になることは書き留めておくのもいいと思います。これから水星が辿る度数は行き・戻り・行きと全部で3回通ることになります。そのアイデアが逆行時にどうなるか? 順行時にどうなるかを観察してみるのも面白いし、いろいろと発見があったりするかもしれません。  なお水星逆行の中日は日本時間で4月20日、順行開始は5月4日、シャドウ抜けは5月21日です。



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★3月・新月のサビアン・シンボル★

        ではでは、新月のサビアン・シンボルに行ってみますね。これは大分前、天王星・冥王星のスクエアがたけなわの頃に一度経験したエネルギーだったと思います。今回はそのおさらいとレベルアップの意味を持つのかも?

ではまずベースとなるシンボルから。『二つの領域で同時に上手く自分を表現している男』です。この原文に使われてる、"realm/領域"には、もともと"kingdom/領地・領土"という意味があるそうです。つまり、二つの領域はそれぞれに異なる、ある一定の「力」によって統治されている場所だということ。そしてこのシンボルに出てくる男は、その二つの領域のどちらにも通じるようなやり方で自分を表 現していることになります。または、それぞれの領域に通じる異なる概念の中に共通性を見出すことによって、一つのこと…「自分」を表現出来ているのかもしれません。でも二つの領域って何だろう? 


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        このエネルギーは、使い方によって結果がまったく違ってきそうだし、とても幅広い解釈が出来ると思います。その本質を見るなら、ひとつの領域は内界=自己の内的宇宙、そしてもう一つの領域は外界=外側に無限に拡がるように見える宇宙。基本的にはここから始まるけれど。 それをわたし達の意識は独自のアミダ籤的回路によって様々に翻訳していきます。たとえば「高い世界」と「低い世界」。「確実な領域」と「不確実な領域」。「危険な場所」と「安全な場所」…などなど。その両極にあって自分を上手く表現出来るということは、どんな極端な状況にあっても常に自分のままでいられる、自然体の自分を保っていられるということではないでしょうか。

       意見や立場の異なるひと達がひしめく分断された世界。そして自分の内的世界の静謐。その両方に同時に注意力を向けな がら、慎重にバランスをとり、自分の芯を失うことなく、より良いコミュニケーションを図っていけるか?  それとも、あらゆる二重性の中で上手くやっていくこと、流れに付いていくことを第一として対応を重ね、疲れ果てていつしか自分自身を見失うことになるのか? 牡羊座0°で新たに生まれた意識は、ここで自分とは全く異なる衝動や感性が溢れる世界に触れ、ちょっとした危機を体験することになるのかもしれません。


棒と岸辺


  たとえば予想もしない出来事が突然起きた時、わたし達は短い時間でフレキシブルに発想を転換し、機敏に動かねばなりません。それには普段から、表面上だけで なく水面下で何かが動いている可能性への注意力を必要とします。 たとえば真実と嘘は、それほど綺麗に分かれてはいないかもしれません。よく理解していな かったり、○○らしい・・・と聞いただけの物事を、自分が気にしていた事柄とマッチするからといって、そのままうのみにして行動すれば、思わぬ結果に直面 することがあります。 また、たとえテクニックや口先で異なる意見を上手にまとめたように見えても、一度予期せぬ出来事が起こればそれは簡単に破綻してし まうでしょう。その結果、欺瞞の責任をとらされるかもしれません。二つの領域でうまく生きることは、諸刃の剣でもあります。 


この度数で与えられる注意力をまっすぐ使っていくには、どんな時にも一番大切な自分の芯、自分が最高の純粋さを保っているところに常に立ち返り、そこから判断していくことが必要になります。前回の満月のシンボル『動物の調教師』が描いてみせたテーマ…「自分の中に棲むけものを飼い慣らす」「湧き起こる感情のうねりや内的な混乱を抑えて中心を保つ必要」そして「自分を支える形を持たない何かに勇気を持って全幅の信頼を寄せる」などは、この新月期のための訓練だったかもしれません。ポイントは「抑制と統御、そして解放のリズム」でしたね。みんな、溜まったものを心地良く解放出来る自分だけのリズムを掴めたかな? もしかしたら一番傷つきやすく、でもだからこそ、一番強くなれる可能性を秘めた内的な闘技場。見つけられたかな? 本物の注意力って、きっとそんなところから生まれるんじゃないかな。。


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        けれどわたし達は、何故そうまでして注意力を使っていく必要があるんだろう? この新月がとっていくエネルギー、牡羊座8°の「帽子」は東を向いています。東は日が昇るところ。新しい一日の始まりを告げる場所。そこでは、新しい息吹を感じさせる「何か」が、今にも生まれ出ようとしています。 あ、何かが動いた…? 風だ!風が生まれる! やがて東方から、リボンをはためかせる風が力強く吹いてきます。 風は、生まれたばかりの小さないのちの火を赤々と燃え上がらせます。。

アストロロジカルな新年。その初めての新月期。わたし達は、周囲の世界にも自分達の内面にも、何か新しい方向性や想いが生まれる可能性を抱いているのかもしれません。いえ、もうすでに生まれつつあるのかも? でもそれはまだタマゴの殻を破って出てきた雛鳥のようにもろく、慎重に護っていかなくてはならない存在です。ここで生まれる新しい「何か」は、たとえ今は小さくてとてもたよりない息吹にすぎなくても、これからわたし達が歩んでいく道に大きな影響を及ぼしていく可能性があるからです。これはちょっとした未知への冒険になるかもしれません…。

        この度数に対向して補完関係にある位置、天秤座8°が持つシンボルには、燃えさかる「暖炉」が出て来ます。帽子は頭=精神を護るもの。そして暖炉(hearth)はハート(heart)の象徴です。 これから先のわたし達は今まで以上に、否応なしに社会の変化に参加していくことになるかもしれません。これまで以上に、社会のありようと自分の人生がオーバーラップし、影響しあうさまを見るのではないかと思います。でも、これからのわたし達の道程 がどんなにデコボコしていても、どんなにジェットコースターだったとしても、「頭」と「腹」、または「スピリット」と「ハート」がしっかり繋がって支えられていれば、どんな変化にだって柔軟に対応出来るはず。耐えていけるはず。 それはわたし達が創り出す世界という名の壮大な鏡なのだから。 ならば未知を不安がるのではなく、それを楽しいと感じることさえ出来るかもしれません。うん、きっと... そんな気がする!


道



        このブログを始めてから、毎回記事を書いていて思うことがあります。それは、ルネーション(新月や満月)でわたし達に提示されるテーマも、季節や一年を彩る四季図のテーマも、そして巡り続ける惑星達の呼び声も、それぞれが本当に有機的に繫がりあい、ホリスティックに響き合いながら、今を生きるわたし達の鏡となってくれていること。これはもちろんわたし達ひとりひとりのネイタルチャートやプログレス、リターン図などにも言えることです。 

複雑で精妙で、計り知れない深みを持つ燦然世界。その曼荼羅から何を読み取っていくのか? 無限に奏でられる和音に合わせ、どんな旋律を紡ぎ出していけるのか? どんな選択をするのか? そこに潜む最善の可能性を浮き彫りにしながら、現実という名の乱反射の中でどう表現していけるか? ひたすら探っていく、そんな作業。おそらくそれが、自分にとってのアストロロジーかもしれない… 新月のテーマを考えながら、そんなことを思いました。何のためにそんなことしてるの? そうね…きっと、未知の地平線から吹いてくる新しい風に向かって立つために、かな。。


岩と海



        さてと。28日昼近くの新月に天頂付近を見上げれば、そこには太陽の輝きに紛れて「鎮魂」を意味する小さな惑星レクイエムが、不可視の旅を続けているのが感じられるかもしれません。これは死者の出る事故や事件、災害のチャートによく顔を覗かせる小惑星です。ただし常に何かが起きるというわけではありません。この小惑星の本質は、文字通り「死者を悼むこころ」メメント・モリ…「死を想え」にあります。

「死」はわたし達人間にとって、たとえ今の境遇がどうあろうといつか必ず訪れる関門。誰もが等しく体験するだろうこの世のゴールです。それはずっと先かもしれないし、明日かもしれない。だから、これが個人的にトランシットやプログレス、ソーラーリターンなどで強調されるときは、「頭を垂れて生と死に思いを馳せる」「この世界に永遠は無く、全ての物事は はかないからこその輝きを持つ。ならばいのちある間は、その強烈な美しさを味わいながらせいいっぱい生きよう...」と思わされるような経験をすることが多く見られます。そのきっかけはひとそれぞれ。死を想うこころもひとそれぞれ。 そしてこの新月でレクイエムが囁く謎の合い言葉は「あなたがそれをどう見ようと、それは正しい。ただし今、あなたのこころが創る世界の中では...」です。

まだ興味深いアスペクトも沢山あるのだけど...今回はこのへんにしておきますね。 今気付いたら、なんだか春分図関連のほうが多くなってしまったし、話があちこちに飛んで説明がややこしかったですね。。(^_^; 

最初にも言ったけれど、今回の新月〜満月期がいろんな意味で何かしら特別な期間になるひとも多いんじゃないかな。。 何かのフックになるような。 金星逆行〜土星逆行〜水星逆行と、ふり返ったり迷ったり再確認したりの日々の中で、背中をそっと押されるひと。爆発しそうなこころを抑えて突破口を探るひと。奇蹟のような巡り合わせの優しさを怖れてふるえるひと。 みんなそれぞれの道で、それぞれの領域で、何かの訪れを待ち、便りを受け取るような。 さぁ、新しい胎内宇宙を生み落とし育てる旅が、再び始まろうとしています...!


Messier78



Twitterでもツイートしましたが、3月末に『マンデーン2017』のkindle本がAmazonから発売される予定です。発売後になるかもしれませんが、近々紹介記事をUPしますので、よかったら読んでみてくださいね!!


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 22:53|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

March 12, 2017

●3/12の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月13日00:03前後、北海道周辺で00:09前後、関西方面は3月12日23:53頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で23:25前後に乙女座22°13'10"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 乙女座22°~23° + 太陽 魚座22°~23°】
  "A royal coat of arms" +
  "A man bringing down the new law from Mount Sinai"
『王室の紋章』+
 『シナイ山から新たな "法" を持って降りる男』 

  "An animal trainer" +
  "Spiritist phenomena"
『動物の調教師』 +
 『心霊術家が起こす現象』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/27】
→★社会や人間関係に厳然とはたらく「力」と「特権」と「責任」の構造に気付く
→★霊的・精神的なプライドや自己正当化のために思わず取る行動の危険
→★抗えない運命や定めだと考えてきた物事の真偽を再評価する必要
→★立場を護るために威圧的な態度を取る、またはそれを見抜く
→★静かに戦闘態勢を整え、もしもの時に備えておく必要
→★古い伝統に裏打ちされた美と威厳、または剥がれ落ちる偽の紋章
→★自己信頼、自信、責任を引き受ける覚悟が創り出す統率力
→★闘うか逃げ去るか二つにひとつ、という本能的な値踏みが要る状況
→★絶対的服従か徹底抗戦かの岐路に必要な迂回路
→★自己犠牲か、自己犠牲を装った支配かの両極に注意
→★感情~精神~霊的世界など目に見えにくい問題を慎重に扱っていく
→★「物」ではなく非物質的な領域から自分を生き生きさせる生命力を取り込む
→★湧き起こる感情のうねりや内的な混乱を抑えて中心を保つ訓練
→★無理のない「反復」と「持続」と「柔軟性」による自己変革
→★「印象」や情熱的な「確信」もいずれは消えて変化が訪れることを知る
→★自分を支える形を持たない「何か」に勇気を持って全幅の信頼をおく
→★二元のどちらか一方ではなく両極を同時に見る視線を養う・・・→

エネルギーのポイント:『抑制と統御、そして解放のリズム』 

170312FM

        “これは通常の2カ月ではない。この期間は2月22日の火星・冥王星スクエアから始まり、4月5日~21日の金星・土星スクエアを以て終わる。金星と土星の 両方が方向転換する(土星は4月5日に銀河中心が位置する射手座27°から逆行、金星は4月15日に魚座27°から順行)。両惑星は4月8日と21日に正 確なスクエアを形成する。どちらもが方向転換しながらのスクエア形成が前回いつ起きたかについては、私には確信が無い。しかしながら、これが非常に稀な出 来事だという確信はある。”

― 2017.2.20付 メリマン・コラムより


        2月26日の日蝕以来、世の中にはいろいろなことがありました。月のサウス・ノードがクリティカル・ポイントのひとつ魚座3°台に在泊し続け、小惑星ファエトンと火星がコンジャンクトし、木星・天王星・エリス・冥王星のTスクエアにケンタウルス族のキラルスがかなりタイトなグランドスクエアを形成している今日このごろ。 先週だけを見ても... 5日には長野県消防防災ヘリ「アルプス」の墜落事故、6日(ファエトン・火星コンジャンクト)にはTHAAD配備開始に呼応した北朝鮮ミサイル発射、8日にはWikileaksによるCIAハッキングの大規模リーク、10日には韓国大統領の罷免など、世界は騒がしいニュースが流れ、国内もまたあれやこれや問題山積で落ち着く様子もありません。そんな中でユーフォリア状態が続いてきた株式市場だけど、天王星の陰に隠れて膨らみきった風船を割る針を磨ぐエリスが、いつニヤリと笑って立ち上がるのか... 気になるところです。 やはりわたし達は、集合的にも胎内宇宙のトンネルに入ったのかもしれません。 そんな中、新月期のエネルギー・ポイントは『プレッシャーと熱きこころとの相克』でした。そして満月のポイント『抑制と統御、そして解放のリズム』が続きます。うーん、どんな満月期になっていくかな。。 まぁ満月のテーマは新月が生み落とす子供みたいなものなので、毎回かなり前倒しで来ている気もするのですが。。


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        さて、今回の満月は真夜中近く。黄道帯の最高天に丸く輝く月を見ることが出来そうです。月は乙女座、太陽は魚座。 月のベースとなるシンボルは『王室の紋章』、その月に光を与える太陽のベース・シンボルは『シナイ山から下された新たな法を持って降りる男』。 そして月のエネルギーが結実するシンボルは『動物の調教師』、かたや太陽は『心霊術家が起こす現象』です。この二組を良く見ていくと、乙女座のシンボルはひとつの物事を地上的・社会的な視線で捉えているのに対し、魚座のシンボルは同じことを天上的・霊的、または宗教的な側面から捉えているように思えます。

        『王室の紋章』("王家の紋章"でも良いのだけどw)。これは連綿と受け継がれてきた伝統の重さ、積み上げられた地位や血統、そしてそれらがもたらす特権を表すものです。そして、国家やそこに居住する人々を先導する役割を担っていること(担ってきたこと)を意味しています。今は王家による直接的な統治制度を廃した国が多いけれど、それでもこの紋章を受け継いだ人々は世界のどこに行っても、その国が持つ最高権威の継承者として敬意を持って扱われます。


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        この「紋章」はその昔、深い森や荒れ地、険しい山、見渡すかぎりの敵陣の中で郎党を率い、道なき道を切り拓いた人々の血脈の証しです。多くの血を流しながらも、人々の安住の礎を築いた先祖達の偉業の印でもあります。その偉業を果たすには、絶大な権力を持つことが必要でした(戦乱の時代に合議制を敷いていては、一丸となった闘いなど出来なかったでしょう)。王のことばは即ち「法」であり「輝き」でした。また『王室の紋章』は戦いの中で絶対に譲ってはならない一線、護るべき誇りをも意味します。騎士達は自らが仕える王家(国家)の旗印をかかげ、その紋章に託された集団の命運のためにいのちと名誉を懸けて一騎打ちを行いました。もしかしたら近代の戦争でも、たとえば戦闘機のパイロット達の心理には似たような側面があったのかもしれません。


        では太陽のベースとなるシンボル『シナイ山から新たな "法" を持って降りる男』はどうかな? これには旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる有名な老モーセと、 彼らイスラエル民族の神であるヤハウェが彼に託した律法のイメージが濃厚にダブってきますね。長い長い物語をはしょって話してしまうなら... 彼は人生の80年を普通の人として ― それでも数奇な人生を ― 過ごしました。で、普通なら人生はもう終わっていてもおかしくないのだけれど...その後、いくら燃えても燃え尽きない炎の輝きの内に神と出会ったことで、民族救済の父となるべき道を歩み始めます。

その後も紆余曲折を経て、やがて多くの同胞達を連れてエジプトから脱出した後も、もう苦難の連続。そんな中、人々の内からは不平不満も出て来て、不穏な空気が幾度も流れたと言われます。けれど旅の一団がシナイ山のふもとに辿り着いたとき、山上に神が顕れました。そしてモーセにあの有名な「十戒」を授けたんです。このときこそが、イスラエルびとと神との契約が成立したときだと言われています。こうして「神の民の国」イスラエル建国の果てしない闘いとその歴史が始まりました。


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  この二つのシンボルに共通して浮かぶのは「選ばれし者」のイメージ。そして「法」とそれを施行するための「権力」でしょうか。 人々が一団となってまとまり、平穏に生きていくためには「法」が必要です。その下に守るべき「規則」が出来てきます。また、王や貴族の生涯にもモーセの生涯にも、「ノブレス・オブリージュ」として知られる、選ばれし者が負う重い責任がついて回ります。それは「統率者に権力を負託した者達(あるいは神なる存在)への義務」。命を差し出すことを暗黙の了解とした契約でした。これもまた法です。おそらく究極の「法」とは、この世の境界を超えた先に存在する「聖なる意志」を源泉とするものだったのではないかと思います。


        ・・・乙女座22°の月は「人々」から「力」を負託され、魚座22°の太陽は「神」から「力」を負託される。。 そしてそれによって「法」や「規範」を護り、厳しい世界の中で志や人生を共にする共同体を活かし護らなくちゃならない。一方、独裁的王権を持たなくなったわたし達の時代はどうかな? 世の中を見渡すと、沢山の「法」や「ルール」に溢れています。そして皆が口々にこれが正しい、いやそれはおかしいから変えよう。いやこっちこそが正しい。。。 それぞれがより良いと信じる法をかかげ、あちこちで永遠の戦いが続いているようです。(共同体ごとに内輪でせめぎ合っているうちは最大の悲劇は起こらないだろう・・・という考えもあるけれど...^_^;)

じゃ、この満月はわたし達にとって何を象徴しているんだろう? 自分自身にとって、絶対の「法」、消えることのない紋章の「輝き」って何だろう? そして、「譲れない一線」や「力」とは? 宗教者ならすぐに答は出るのかもしれません。また、道を求めて歩むひとも「これだ!」と感じられる何かをこころの内に持っているかもしれません。また、確固とした政治的信条や「こうあるべき何か」を胸の内に秘めているひともいるでしょう。けど、「パッと考えてもすぐには出てこないよ…」というひとも多いのではないでしょうか。 それでも、何か大切なもの、ずっと護っていかなくちゃいけないもの、妥協出来ない物事… わたし達はそれぞれにそんな「とても大切なもの」を、漠然とでも抱えて生きているような気がします。あ、でも「何も無いよ、大切なものなんて。その日を暮らしてるだけ。どうでもいい」とか「ただ虚無を見ているだけ…」ってひともいるかな。 なら、その「虚無」や「どうでもいい」状態こそが大切…ってこともあるのかな。。


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        それが何であれ、このシンボルの組み合わせはこころの中に潜む自分だけの「法」を一度見つけ出してみること、あるいは見直してみること。 そしてそれを社会の中で今、どう表現しているのか(または表現していないのか)を考えてみるよう促している気がします。何が自分にとっての神なのか? または神に代わるほど愛し、あるいは固執しているものなのか? それが毎日の生き方暮らし方、言動にどう顕れているのか? プライドや自信、劣等感や自己卑下はいったいどんな「法」=「こうあるべき何かという観念」からやってくるのか? これは少し前にTwitterで「銀河中心にコンジャンクトした土星」のテーマとしてちょこっとツイートした内容にも不思議と呼応する問題です。

輝かしい王室の紋章は、同時に血塗られた歴史をも物語ります。シナイ山からもたらされた教えとそれによって支えられる預言者の絶対の力は、排他や差別、宗教戦争を引き起こす力にもなり得ます。それはもう良いとか悪いとかを超えて、わたし達人間が幸福を求めながらもがき続け、歴史の中で繰り返してきた営みではなかったでしょうか。

けれどだからこそ、何度でも。そこからまた新たな「譲れない一線」を捉えなおし、見つめてみる。そんな感じ。これもまた、良いとか悪いとかじゃないと思います。ここで必要なのは一度はっきり知っておくこと。自分のたった今を。何故なら今の自分を密かに支えている「法」を把握しておくことによって、これから先にきっと経験するだろう大小の変化に直面したとき、しなやかに対応出来る可能性があるから。。


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        さて次に月がとっていくメインのシンボルは『動物の調教師』です。『動物の調教師』って、犬や猫などのペットに限らず、あらゆる動物を人間の役に立つように躾けますよね。例えばライオンのような猛獣をTVドラマや映画の中で人間と共に演技させることもそうだし、サーカスで象や熊に芸をさせるのもその1つです。 調教師は、もともとは野生であった動物達の性質や生態を熟知した上で、それを操ることによって、人間社会の中で「特定の機能」を果たすように調整していきます。

一方、野生動物は本能を主として生きています。生きぬいて、子孫を残そうとする本能。そこからそれぞれの習性が生まれ、その習性がまた生き残るための「掟」となっていきます。その範囲に従って生きることが彼らの安全に繫がり、種としての繁栄にも繋がるのでしょう。だから、わたし達人間の目からはその生がどんなに厳しく残酷なものに映ろうと、そこには野生としての調和が厳然と存在しているのだと思います。それが彼らの「法」なのだから。

けれど、人類の文明はそんな "野生としての調和" を逸脱するところから始まりました。ただただ生きようとする純粋でナマなエネルギーを、その表現の範囲を、知性を得ることによってどんどん拡大してきたわたし達。そして出来る限りの細部を追求してきたわたし達。・・・そして社会との関わりや対人関係の中で、自分がどう見られ、どう機能していくかを個人として捉え、認識し、思考するまでにそのエネルギーを昇華してきたということかもしれません。


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  それでもわたし達のこころの地下室には、調整や調和を拒むナマなエネルギーが片時も休むことなく働いています。 それは普段は封印されて目に見えないけど、実はわたし達があれこれ悩んだり考えたりするとき、そのマインドや感情を突き動かす純粋な内的原動力として働いているように思えます。その力はわたし達に生きることへの欲望を与えてくれます。 けれど、何かの拍子に理性で固めたこころの壁を突き抜け、地下世界から生々しいマグマとして噴出することがあります。

        飼い慣らされたはずのペットが突然牙を剥いて威嚇してくるとき。競走馬が驚いて騎手を振り落とすとき。虎が飼育係を襲うとき。わたし達は、いったい何が起きたのか?何が大人しく躾けられていたはずの動物をいきなり変えてしまったのか?とショックを感じます。もしかしたら、それは根源的な恐怖に結びつく刺激が原因だったかもしれないし、縄張りを侵された怒りやシンプルな性衝動に由来するものだったかも。。(これらの全ては根源的恐怖に繋がっていそうだけど) けれどそんな荒ぶるエネルギーが頭をもたげるとき、そこに「力の加減」という概念は存在しません。やるかやられるか?です。 咄嗟のときに本能が目覚め、無意識に動いたおかげで九死に一生を得る...なんてことも、だからこそ起きるのかもしれませんね。


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  けれど、こうしたエネルギーがわたし達人間の内部で「服」を着せられているとき。 その力は色々な感情に翻訳されていきます。そしてわたし達のマインドが持つ様々なクセや習性として形を獲得し、その後に理屈づけられていきます。 たとえば... 頭では良 くないとわかっていても、どうしてもどうしても抗えない習慣として身に付いたり。小さなプライドがある瞬間、まるで自分の全存在証明のように感じられて理屈ぬきの怒りが爆発したり。あるいは立場や承認を失う恐怖にかられ、安全のために自分にも周囲にも嘘をついてみたり。。 で、その原因はたとえば幼いころのこんな体験から来ているのかもしれない…など。わたし達の意識のアミダ籤は、人生を重ねると共に複雑な立体構造になっていきます。

でも、その探求で得た答がこころから納得のいくものなら、少なくとも「現時点のわたし」にとってそれは正しいのです。その記憶を探査していくことで、きっと今も光が当たるのを待っている、沢山の物事に巡り逢うことが出来るでしょう。掘り起こされたものがポジであろうとネガであろうと、それは全てわたし達の内的宇宙に眠る資産です。そしてそれは、とてつもなく大きな解放に繋がっていくかもしれません。 

        このシンボルは、わたし達それぞれがこころの何処かに抱えているはずの、暴れ馬のような心的エネルギーを「調教」し、コントロールするよう促しています。社会の中で自分を表現し、それによって全体のために何らかの機能を果たしていくために。本当は自分が世界にとって必要不可欠な存在だということに気付くために。。


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        さてその一方で、月に光を送る太陽は『心霊術家が起こす現象』、つまりサイキックな領域のエネルギーを示唆しています。これは霊的な感受性に対する知識を深めていく必要があることを示唆するとともに、怒りや恨みなど、ネガティブな感情に引きずられて目に見えない「念」や「言霊」を飛ばし合うことに対する注意喚起でもあると思います。 わたし達フツウの人間の思いの力って、想像を超えて強力なときがあります。リアルであれネットであれ、わたし達が発したネガティブな「念」やことばが伝播し増幅していく影響力って、関わる全員が半ば無意識なぶん、始末に負えないことがあります。類は友を呼ぶ的な法則も働いて、重く滞ったサイキック・エネルギーが引き寄せられ、それがあちこち乱反射しながら増幅していく。。 その一端は、ごく普通の日常でもよく見られるのではないでしょうか。

わたしはけっしてその世界の専門家ではありません。けれど、自分の住むリアルの世界(とバーチャル世界)が同時にサイキック空間でもあることに気付き、その現象を内側からよく観察していくだけでも、ネガな影響を防ぐ助けにはなると思っています。少なくとも、健全な思考の磁場を狂わすような念の伝播に無意識に加担するようなことはしないで済むようになるんじゃないかな。。 意志さえあれば。そして、優しく温かいエネルギーを送り出すことも出来ると思います。それは、ひとによっては清らかな祈りの力かもしれません。


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        ただ、いずれにしてもこれにはある種の覚悟が要るでしょう。目に見えないエネルギーと直面し、それを扱うには、ちょうど猛獣使いのような慎重さと剛胆さ、そして相手に対する畏敬の念さえも必要になります。この魚座のエネルギーは、周囲を飛び交う不可視のもの達に対しても、自分が放射するエネルギーに対しても、調教師のようにデリケートな目配りをするように…という、なかなかハードルの高いテーマを含んでいるのではないでしょうか?

        わたし達がこころの階段を降りていくとき。きっと地下一階〜二階くらいまでは説明と理解が可能です。けどそんな地下室の床下には、滔々と流れる地下水脈が存在します。それは紅々と燃えさかる火の河であり、わたし達を生かそうとする得体の知れないエネルギーです。いえ、もしかしたらそれは、善悪も幸不幸も超えて全ての「いのち」を貫く、「この宇宙の法」なのかもしれません。その力は、手つかずのままわたし達の奥底で脈動しています。そしてその「法」を託され、力として使い、ことばへと翻訳し、この世界に表現していくのはわたし達自身。わたし達、ひとりひとりです。

もしわたし達が自分自身を統治する王であり、法の実行を託された預言者であるなら…さぁ今、こころの神殿にはどんな紋章を掲げるでしょうか?


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        と…新月に続いてかなり「訓練」っぽい要素で濃く彩られたこの満月。 とはいっても、このところ魚座と牡羊座に多くの惑星達が集まって一筋縄ではいかないエネルギーを放射してきました。土星は逆行に転じるまでしばらく銀河中心とコンジャクトしたままだし、金星は4月15日夕刻まで逆行を続けます。また3月17日には天王星とエリスが全3回のうち最後の正確なコンジャンクションを形成し、木星・天王星・冥王星・エリス、そしてキラルスのグランドスクエアも続いています。(天王星とエリスは最後のコンジャンクション形成後も5°までしか離れず、来年1月には再び2°まで接近します。まだしばらくは不和の女神エリスの影響力が続きそう。)

この満月期に至るアスペクトを調べてみても、世の中では突然驚くような事実が暴露されたり、事実がどうあろうと エモーショナルなエネルギーが湧き起こって騒然となったり。。 また理解しあえない主張を持つ者同士が延々と火花を散らし続けるかと思えば、目的のためには手段を選ばず後悔もしない自己正当化のエネルギーが力を増しているように見えます。そして女性性の中に埋もれた非常にダークな側面を司る小惑星や、天災・人災・事故を暗示したり、思い込みによる突っ走り、筋の悪い情報に煽られて真実が見過ごされがちなコミュニケーション(または報道)などが浮上してきます。火星が安定した価値観をモットーとする牡牛座入りしたので、地道に解決への意志を貫いて成果を出すという側面も出て来るけど、もうしばらくは表面化しにくいかな。。 うーん、これは知らず知らずのうちにストレスを溜めているひと、多いかも。。


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        新月記事の中で、何かにつけて「ムカつく」経験をするひともいそう…って言ったけど、みんなどうだったでしょう? うまく自分をコントロール出来たかな? 精神的な側面でいろいろと耐えることの多かったひとは、この満月期に少し息抜きを心がけてもいいかもしれません。何か楽しみながら、前向きにバーストしてみるのは悪くなさそう。それは確かに根本原因の解決にはならないかもしれません。けれど貯まったもののガス抜きは大切な作業です。それで隙間をつくって見えて来ることだってあるのだから。 

ガス抜きには高い目標や目的なんか要らない。出来ればシンプルなことの方が良さそうです。何か体を使うようなこと。出来れば人工的な環境よりは、自然な環境のほうがベターかな。たとえば大声で唱う、思いっきり走る、大自然の中で草木に抱かれてみる、手を優しく使って動物達と触れあう…とか。または、思いっきり感傷的・感情的になってひとり泣いたり暴れたりするのだっていいかも?(けど安全に気を配ってね…^_^;) 

たとえ今忙しくても、たまにはエイッとお休みして自分に優しくするのも悪くない。。 もしかしたらこの満月期、自分を生かしてくれてる "何者とも名付けられないもの" と、もう少しだけ...近付けるかもしれないし。。


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        あ、でもアルコールやドラッグ、または甘い物に過度に浸るとか、依存的な行為はこの時期危険なので気を付けて。 なぜなら海王星と小惑星ディオニソスがピタリとコンジャンクトしています。ディオニソスは葡萄とワインの神、復活神話の神とされているけど、本質的には「得体の知れないアウトサイダー」です。道徳や善悪という概念とも縁がありません。そして、顕在意識の領域と「神」の領域との間に存在する境界線を超え、その人間の本質、または物事の本質をむき出しにするような力を持っています。楽しむのはいい。けれど海王星の霧にまかれてディオニソスに征服されてはならない。これ鉄則です。だって自分の本質がむき出しになるのは構わないとしても、それと真っ向から直面し、観察し、制御する力を手放してしまうことの危うさとも紙一重だから。自分自身を統治するという特権を護りましょう。

        また、若くて感受性が強いひとは、何かとても奇妙な考えに惹かれる...取り憑かれる...なんてケースも無いとはいえません。土星・海王星スクエアが形成されたとき、「見るもの、読むもの、聞くこと全てを信用してはいけない」とメリマンさんは警鐘を鳴らしていました。けれどアスペクトが終わった今も、また別の形をとってその傾向は続いています。噂話や報道がアテにならないのはもちろんです。けれどもっとプライベートな内的世界に浸入してくるエネルギーにも注意が必要かもしれません。重心を低めに保ち、ふっと引っ張られておかしな行動に加担しないよう気を付けてね。「心酔」と「信頼」は、二つの全く異なる行為だから。


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  自分の頭に浮かぶ思考がどこから来ているか?自分はその内容に "本当に" 責任を持てるのか?素面で? このエネルギーに触れるときはその二点がとても大切。なので満月のテーマと呼応しながらこの力を使う一番の方法としては、 「醒めた状態で変性意識に移行する」こと。未知への畏怖とコントロールの力を失わないこと。そして戻ってくること。 あるいは、創作と創造のためにイマジ ネーションの力を羽ばたかせること。 わたし達が敬意を払って接するとき、海王星とディオニソスのペアはきっと素晴らしいインスピレーションを与えてくれ ると思うのです。ぜひ試してみて。



  あと24時間足らずで満月か。。 ちょっぴり疲れた脳味噌を抱えつつ、今夜はわたしという存在の内に棲む、さまざまな生きものの息遣いに耳をこらしてみようと思います。 うん、ここには沢山の生が集ってるような気がする。それは何生も前を生きた魂の記憶かもしれないし、未来に繋がる誰かかもしれない。太古の獣の思い出や、体内にうごめく無数の異種のいのち達。。 ここに託された多くの生命の流れ。それを皆、統べていけるだろうか? きっといくんだろうな。  旅が終わるまで。 

あ、今夜は少し雲が出てる。けどその上には、今も無数に輝く天の星々。それはこの世を生きて去った無数のひと達の王者の紋章かもしれないな。。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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February 26, 2017

○2/26の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月27日00:17前後、北海道周辺で 00:24前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は2月26日23:58前後、沖縄周辺では23:30前後に魚座 08°12’で新月となります。

*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 魚座8°~9° ー 発効期:2/26~3/11 】
   "A girl blowing a bugle"
『ラッパを吹く少女』

   "A jockey"
『騎手』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自己の内面の想いや気付きを断固として表明したい気持ち
→★行動やことばを社会的に受け入れられる形に整えていく必要
→★承認または愛情を求めて他者の注意を惹く行動をとる
→★革新的に見えるアイデアの中に受け継がれる古い構造
→★熟考された方法を通し細心の注意を払って「一線を越える」経験
→★競争原理が働く中で気付かないうちに常軌を逸していく心理
→★他者に呼びかけたいという欲望、またはそれに応えたいという欲望
→★自分のイメージの中にだけ存在する究極のゴールを目指して突き進む
→★型破りな生き方、考え方またはヒロイックなイメージの追求
→★社会または周囲に理解されない辛さや苦しみを乗り超える必要
→★「勝つ」ことのみを目標として本来の意図が見えなくなる危険
→★自己利益のために他者を心理的に操る技術、または巧みな印象操作
→★激しやすい状況の中で抑制の利いた態度をとり続ける訓練
→★潜在する未来の「かたち」を見据えながら当面の問題に取り組む
→★体に備わった本能、または直観で活路を見出し道を切り拓いていく
→★単なる利害関係や社交儀礼を踏み越えて触れあう機会を栄養にする
→★霊的インスピレーションや創造の源に触れる一瞬の体験を慎重に扱っていく・・・→

エネルギーのポイント:『プレッシャーと熱きこころとの相克』

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        さぁ、獅子座の月蝕に続いてやってくる魚座の新月・日蝕(金環蝕)です。このところのメリマン・コラムでも触れられてきましたが、今回のアスペクトはなかなかに強烈。。でも、もしかしたらここから先はこのくらい強いエネルギーなんか当たり前に感じてくるのかな? なんて気もしないではありません。

今、落ち着かなかったり不安だったり、色んな側面で苦しい思いを抱えているひとは少しずつ、少しずつ息継ぎをしながらこの「圧」に耐えていくうち、いつのまにか新しい大地に辿り着いてた… きっとそんな感じになるかもしれません。だから、今の緊張感や痛みは貴重(イヤではあるけど)で何かかけがえのない発見をもたらしてくれる、必須のプレッシャーなのだと思います(出来れば避けたいけれど...)。  


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        「蝕」、特に日蝕はエネルギーの壁に頭から突っ込んでいくような経験です。そしてその壁は、わたし達が感知しようとしまいと、時間と空間を超えて人々の意識に刺激を与えます。魚座8°台と密接なアスペクトを組む惑星をネイタルに持つひと...そうでなくても敏感なひとにとっては、今回の日蝕は何か大きな区切りのひとつになるかもしれません。それはまるでジェットコースターに乗ったと思ったら突然トンネルに入り、上下左右もわからないまま(あるいは気付かないまま)宙返りして見知らぬ出口に辿り着くような感じかも?  もしそれが起きるなら、きっとそれは特別なリニューアルのためのトンネル。あるときは本当に繊細で微細な変化。またあるときは、人生が変わってしまうような体験。 そしてそのトンネルの長さはひとにより意識により、またそのひとがネイタルに持つ惑星達との協働により、半年~数年のスパンを持っています。。

日蝕も月蝕も、年に2回ずつ起こります。そうだとすれば、古代からの長い歴史の中でまだ蝕が起きたことのない黄道上の位置ってあるのかしら...? なんて考えてしまいます。調べたことは無いけれど、もしほとんどの度数で蝕が起きていて、その都度その領域のエネルギーが強化され、全体に大きな、または微細なシフトが起こり、そしてまた長い刻を経て鎮まってきたのだとすれば...。 わたし達人間の意識もその都度、徐々に・・徐々に・・リニューアルを繰り返してきたのかもしれません。(そのわりには似たような歴史の営みが繰り返されてるような気もするけど、それでも。^_^;) 
 

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  今回の日蝕 ― 新月がネイタルの惑星達にアスペクトを形成することでダイレクトに影響を受けるひとはもちろん、そうでないひとも。。それぞれの人生の中で、あるいは人間が織りなす歴史の中で、年に2回の特別なゲートがもたらすユニークなプロセス ― 内面に何が起き、それが外界にどう翻訳されて見えてくるか ― にいつもより意識を向けて、大切に過ごせたらいいなと思います。 ここから先は、たぶん3~5年先を見据えていく時間領域の始まりだと思うから。。



★2月新月・日蝕の星模様 & サビアンシンボル★

        さて、前回の月蝕のエネルギー・ポイントは『アンビバレンスの克服』でした。アンビバレンスって、考えてみればわたし達人間にとっては永遠の課題みたいなものだし、そう軽々と克服出来るようなものじゃないですよね(^_^;。 それでも、まるで二元の両極から引っ張られているような感覚の中でギリギリ踏みとどまって自分の中心を失わずにこれたなら、ミッション・コンプリートかも? 

蝕のエネルギーって、実のところその渦中に在る間は真の実体が曖昧で、どれほど論理的な思考を使っていても、本当には何がおきているかを明確に捉えられないことが多いものです。それでも、感情の動きだけは活発。なので気付いたらやみくもに突っ走ってた...なんてことも起きがちです。

だからこういう特別なゲートをくぐってからの数日間は特に、いつも自分が自分の「中心」にいるか? 重心から外れていないか? ...思いっきり上に舞い上がってエネルギーがダダ漏れになっていたり、お腹より下にどよ~んと垂れ下がって背中が鈍く丸くなっていたり、右や左やナナメにはみ出して青くなったり赤くなったりしていないか...なんてことを意識していることが大切かも。そして衝動ではなく、直観に従って感じ、考え、見ていること。 見続けること。 自分が今 何を言い、何をしているかを、意識のどこかできちんと捉えていること。


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        けど激しくぶつかり合うエネルギーが渦巻くようなときは、知らず知らずに(あるいはわかっていながらも)動かされて「はぁ...やっちまった!」なんてこともよくあります。で、確かにその結果に直面するべきときは必ずやって来るのだけど。 それはもう良いとか悪いとかいう判断を超えた物事の流れです。ただ取るべき責任があればしっかりと取り、必要ならきちんとコミュニケーションをはかる。誤魔化さない。それだけが大事。 結局、痛みをきっちり通り抜けて得られるものの方が後々大きかったりする... たとえいっとき何かを失うように見えても。 それに代わる(もしかしたしたら無形の、でも自分にとってとても大きな)何かを得る、そのスペースを空けるために。 何かが崩れたらまた少しずつ、積み上げていく。それは最初とは違うカタチになるかもしれない。いや、きっとなる。そしてその方がずっと良いかもしれない。 これは蝕の刺激に乗せられてイタイ経験をしたときに思い出してほしい鉄則です。 

あ…とか何とか言い出すと、まるで蝕のときは決まって良くないことが起きそうなイメージになってしまうかも?  けど決してそうじゃありません。何て言ったらいいのかな… 蝕って、多かれ少なかれひとつの区切り、新しい始まりなんですね。何かが大きく...または密やかにささやかに、変化します。 どちらにしても、それは後々大きな違いを生むようなタイプの変化です。

でもわたし達人間って、どこまでいっても深い、深いところで変化を怖れています。予測を超えた変化を。今、自分の手の中にある平穏を失いたくない。絆を。心地良さを。まだ失ってもいないときから怖れたりします。幸せすぎて不安…とか。 あるいは、自分にとって良くないとわかってはいても、あまりに慣れすぎてしまった状況から出て行くことが出来なかったりします。そして何かと理屈をつけて立ち止まります。 蝕、特に今回のようなサウスノードの蝕は、わたし達が変化を嫌うとき、ネガティブな方向性を顕著に見せます。見せるっていうより、たぶんわたし達が真っ先にそう解釈するのかもしれません。 けれど重心を保ち、受け入れる準備を整えた意識にとって、蝕は限りない創造性へのキックとなり得ます。


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       けれど。たとえエネルギーの一撃による痛みを抱えて傷つき、凹んだり孤独を感じるひとがいたとしても。 不思議なことだけど、同時に「えへへ」とか「うふふ」とか。。辛い気持ちとはどこかまったく別の領域に存在しながら微笑む自分も確かにいるんです。 低くたれこめた雲を突き抜け、どこか果てしなく温かい、永遠の広さを持つ場所に。気付こうと気付くまいと。 ただ、存在の全てを開いて、そこにタッチ出来るかどうかだけ。。 

 太陽と月が織りなす変化のリズムを受け入れるのに、もう遅いってことはありません。「やっちまった!」その後でも大丈夫。人生のアミダ籤って、とっても目が細かいんです。いつも選択肢は存在します。誰のホロスコープにも、本当はその360°の円が真っ黒に埋まるほど、多種多様な惑星や星々のエネルギーが詰まっているのだから。 「こうだからこういう傾向が出やすい」とは言えても「あなたは必ずこうなる」なんて誰にも言えないし、言えばそれは暗示になります。でも、選択するのは自分自身。そして自分の胎内宇宙に蓄えていくちから。そう...たったひとつ言い切ることが出来るとすれば、「いつかここにサヨナラするときが来る。それまではココを生きる」それだけかなぁ。

微細なものを含む全ての惑星達が持つ可能性については知らなくても、わたし達が生きる瞬間・瞬間にまだまだ知らない分かれ道が沢山存在し、ひしめきあっていること。囁きかけていること。それをこころの隅に留めながら道を切り拓いていくことって、これからますます大切になるんじゃないかと思うのです。自分を、他のひと達を、もっともっと自由にしていくために。

今回の新月で出て来るエネルギー・ポイント『プレッシャーと熱きこころとの闘い』は、この蝕の時間帯が、アンビバレンスの中で揺れることがあろうと、いつも「自分の中心」(シンボリックに言えば聖なる寺院かな?)に戻っていくための闘技場になることを意味しているのかもしれません。


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        と、例によって前置きが長くなりすぎ…(^_^;。じゃ、今回はまずこの日蝕のサロス・シリーズを見てみましょう。サロス・ファミリーのナンバーは140です。このシリーズが誕生したのは16世紀、1512年。えっと...ヨーロッパではルネサンス盛期でしょうか。日本は室町幕府も末期の戦国時代かな。 また直近でこのシリーズの蝕が起きたのは1963年1981年1999年。 いずれも今年8月の、これまた強烈な蝕サロス145との組み合わせで起きています。 wikipediaの年表をざっと見るだけでも、どの年もエポックメイキングな出来事が起きているのがわかります。そしてその内のいくつかは、今、何らかの因縁めいたものが浮上しつつあるような?(上のリンクから年表をざっと見てみると興味深いかも...。おそらくこの二つのサロス・シリーズの組み合わせが、この春からの一年を彩る大テーマになりそうな気がします。)

一方、いつも言うように、サロス・シリーズはそのファミリーごとに異なる「ニュアンス」を持っています。そしてその性格(特徴)は、そのシリーズの誕生時(初回の日蝕が起きたとき)の様相、つまりその蝕の "ネイタル・チャート" に最も強く顕れるとされています。そのチャートはこんな感じ。。 アストロロジー実践者のひと、学習中のひとは、このチャートからどんな感じを受けるでしょう?


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 1512年4月26日サロス140
 初回日蝕のエリーズチャート



        アスペクトとサビアン・シンボルから、わたしにはこのチャートがこんなことを言っているように感じられます。

 『...一方では何かとても深いところから来るインスピレーションや美の感覚、または「公正さ」に関わる理想やアイデアがふり注ぐ。それはとても強力なもの。けれどそれを物質的な世界にしっかりしたカタチをとって実現しようとしたとき、様々な制約にぶつかる。そのとき、夢や思考の領域からひとつ次元を下げ、固め、カタチを生み出し、自分が実際に持ち合わせている能力やリソースを駆使して現実のものに出来るかどうか? ...諦めることなく、ルサンチマンに陥ることなく、独りよがりにならず、新しい跳躍の道を発見出来るか? これは人格の有りようを含めたテストでもある。

けれど、一番大きな試練はある種の焦燥感かもしれない。 「これしかない!」と思い定めるのはいいけれど、思い描いた幻を目先に追えば、それは執拗にあなたを追い立てる。そして先を急ぐあまり、根底は建設的であるはずの行為が破壊的な結果を生んでしまうかもしれない。 あるいは理想の美と現実の醜さとのギャップに絶望すれば、破壊的な目的を良しとしてしまうかもしれない。功を焦ってはいけない。こちら側とあちら側に橋をかけたいのか? それとも橋を爆破したいのか?  破壊して残るものは何か? 本来の目的は何だったのか? 

  何事も急いで呑み下せば喉につかえる。少しずつ動きながら、時をかけて創造的な迂回路を見つけよう。一度ダメだと感じたことも、まず自分の中で、再び蘇らせてみる。それは何か新しい包装紙を必要としているかもしれない。もう一度、内なる世界で思考の冒険を。それは思わぬ道筋を辿り、新しい岸辺にあなたを導いていくかもしれない。さぁ、テストを... 』なんて。


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★さてここで新月・日蝕のサビアン・シンボル


        では今回の太陽・月が位置する魚座8°〜9°のサビアン・シンボルはどうでしょう? まずベースとなるのは魚座8°『ラッパを吹く少女』です。 この、ラッパにあたる原語の「bugle」は、牛やバッファローなどの角に由来することばだそうです。その大元は獲物を追い求める狩猟用ラッパだったんですね。

まだ大人になる前のいたいけな少女が吹くラッパ。 「吹く」にあたる原語「blow」は、固く閉ざしていた花のつぼみが勢い良く開いていくときに使われることばでもあります。 教室の発表会でしょうか? それとも学校の祝賀行事? 幼い少女は今、誇らしげに自分のラッパを掲げ、習い覚えたばかりのメロディを高々と吹いています。一生懸命です。それは彼女にとって、初めて「個」としての自分を公衆に披露する経験かもしれません。「さぁ、みんな聴いて!これがわたしなの!」  


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  ラッパは人々に対して「集まれ!」と呼びかけるツールでもあります。彼女のアテンション・コールはきっと成功するでしょう。ラッパの音に気付いて集まった人々は感心し、「素晴らしい演奏だね!」と誉めてくれるかもしれません。もしかしたらこころの中に「子供にしては...」というニュアンスを残しながら。 少女の奏でる音色には彼女にしか出せない「何か」が潜んでいます。それは彼女の個性そのもの。けれど息のつき方や運指の技術、そしてそのメロディそのものは、古い伝統に培われ、規則にのっとったものに他なりません。社会の中で揉まれ、受け入れられてきた「美」や「感動」を支えるしっかりした構造が、そこには存在します。 少女はまだ幼く、フレッシュで奇想天外なインスピレーションに満ちているはず。けれど彼女が受け取る称賛=狩りの獲物は、あくまで成熟し練り上げられた技術と作品を通してもたらされるものです。 少女はそれに気付くでしょうか? それを自ら受け入れ、もっと受け入れてもらうために、社会に認められた方法論の中で自分を磨いていこうとするでしょうか? それとも...?

まだ彼女の個性は明確に音に顕れてはいません。人々の注目は彼女の幼さ、可愛らしさの方に注がれています。けれどこれから先、少女が社会の中で様々な人間関係に触れ、愛を求め、成熟していくにつれて、素の彼女自身が何らかの主張をもって表現されてくるでしょう。彼女が演奏家になっていくのか他の道に行くのかは、まだこの時点ではわかりません。けれどこのシンボルの少女は今、連綿と培われた伝統を通して自分という存在を上手に表現することを学んでいます。

問題はこれから先です。人々のこころに真に訴えかける演奏をするには?  若々しい、新しい息吹、他の誰も考え付かなかったような解釈、それでいて誰もがこころの奥底に抱く共感を呼び起こす感性。果たして彼女はそれを磨いていくのでしょうか? それとも、反復練習やルーティンに嫌気がさし、ある日突然思うがままにラッパを吹き鳴らすのでしょうか? ならばそれは、ひとときの馬鹿騒ぎや遊びでしょうか? それとも、何か新鮮な感性を感じさせる管楽器演奏の革命になるでしょうか...?


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        さて、太陽と月が向かう度数、魚座9°のシンボルは『騎手』です。 ここは観衆でいっぱいの競馬場。どの馬が勝つのか? みんな馬券を手に、期待を込めて馬場をみつめています。居並ぶサラブレッドの名馬達。騎手の仕事は彼らにまたがり、馬と一体になって最高の力を出させ、誰よりも早くコースを駆け抜けてレースに勝つことです。ここは勝つか負けるか、速いか遅いか、結果が全ての世界。男性原理がしのぎを削る、激しい競争の場です。 男性原理といえば、原語の「jockey」は男性の名前「John」の愛称のひとつである「Jock」から来ているのだとか。また「jock」は男性器の婉曲的な表現のひとつとしても使われるし、「jockey」を動詞として使えば「出し抜いて優位に立つ」とか「ひっかけて騙す」という意味にもなります。俗語としては「ナンパする」という意味合いも。。 うーん、一見やりたい放題にも思えるけど、自己を証明するためにひとつのゴールを目指して我先にと競う…その原型は、すでに生命誕生のシステムそのものに組み込まれた、生きとし生けるもの全ての営みでもあります。

プロの騎手は体重の軽い、小さな体つきのひとが選ばれます。彼らはその小さな体で何百キロもある大きな馬を巧みに操らねばなりません。ラッパが鳴り響く中をパレードする最中も気を抜かず徐々に集中力を高め、スターティングゲートへと入っていきます。そしていざ出走すれば、それからはゴールまで、ありとあらゆる手段を使った駆け引きとポジション取りの闘いです。けれどいくら騎手が先を急いでも、肝心の馬が闘争本能を発揮して走ってくれなければ結果は出ないでしょう。先行逃げ切りか? それとも差し馬か追い込み馬か? 騎手は自分が騎乗する馬の脚質と性格とを熟知し、鞭の入れ方まで考慮した上で作戦を立てると聞きます。でも、実際のレースでは何が起きるかわかりません。だから騎手達は、短時間で臨機応変に判断を下し、勝ち抜こうとします。それは荒ぶる本能を支配し、定めたゴールに向かって全ての条件を統制する、熟練の技ではないかと思います。

レースが終わり、歓声とファンファーレの中、勝ちを収めた騎手は優勝馬と共に誇らしげです。けれどそこに至るまでの道程には、生来の才能はもちろん、積み上げた経験と鍛錬がどれほど必要なことでしょう。 その途上では、体力作りから始まりあらゆる運動能力を磨き上げる激しい訓練が必要になります。落馬すれば怪我どころか生命に関わるからです。


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        このシンボルが優しげな魚座に存在するのって、なんだか不思議に思いませんか? 確かに魚座はふうわりと霧に覆われ、うつろいやすくはかなげにも見える...女性的な星座宮です。けれどさすがにそこは黄道帯最後のサイン、一筋縄ではいきません。魚座は「こちら側」と「あちら側」の通路、いわば識閾とも言える領域。物質、精神、霊が渾然一体となってフラクタル模様を創っています。 けれどそこでも、生きとし生けるわたし達は肉体を持ち、競争原理が支配する社会の中で生々しい本能を抱えながら歩まなくてはなりません。 では、わたし達はどんな闘いをするのでしょう? もしかしたら、誰かの愛を奪い合うのかな? それとも仕事やお金や名誉や自尊心、あるいはより良いポジションを巡る駆け引き?  社会に蔓延する不公平? それは…もしかしたら他の誰かじゃなくて、霧に巻かれて散漫になってしまいそうな自分との闘い? それともそれとも...霊的闘いでしょうか? 

確かに、競争にはネガティブな側面が付きまといます。平和に穏便に済ませられたらそれに越したことはありません。競争は格差を生み出すのも事実。けれどこの世を生きていれば、どんな競争だろうと闘いだろうと、受けて立ち、勝たねばならない場面もときにはあるのだと思います。それも、限りなくフェアなかたちで。それを怖れて避けるとき、このエネルギーは「YES」と言いながらのらりくらりと動かなかったり、約束をしながら「そうだったかな?」と煙に巻いてひそやかに優位に立つ…そんな方向に意識を導くかもしれません。それは魚座的な冷たさです。または、覚悟がつかないまま状況に先を越されてパニックになる…なんてことだってあるかもしれません。


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  誇らかにラッパを吹いていた少女は、今や手練れの騎手へと成長しなければなりません。感情や気分にまかせるのではなく統御することを覚え、ゴールを見据え、少しずつ。少しずつ。鍛えていく。それにはもう、怖れずに立ち向かうだけではきっと足りない。曖昧なままでは負ける。ここまで来たら、具体的なスキルを身に付けていくことも必要です。そして、やがて自分のスタイルを見出し創造していく。上辺の上品さや優雅さではなく、いつの日か内的宇宙の勝者として本物の品格を身に付けるために。そして何より、自分自身が自分のマスターになることを目指して。。 このシンボルは、そんな大きな挑戦の始まりを示唆しているのではないでしょうか。...ということはつまり、このあたりでひとムチ入るひとも多いのかな?(^_^;



        サロス140ファミリーのネイタル・チャート。そして新月・日蝕のサビアン・シンボル。その両方が干渉し合うことで、自分の中になんとなく浮かび上がるイメージはあるでしょうか? もし何か思い浮かんだなら、それはこの日蝕期...そして今後数ヶ月間を彩る大きな底流のテーマとなるかもしれません...。


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★最後にアスペクトなど

今回の新月図で目を惹くのはやはりこのアスペクトですね。

太陽・月・海王星がコンジャンクト
 これにオルクス(と小惑星カルマ、アヌビス)がオポジション
 (海王星は新月とパラレル、新月には小惑星ソフロシネ、
 アポフィス、ディヴァインがコンジャンクト)

  これには太陽と月が織りなすサビアン・シンボルのテーマに呼応するようなエネルギーが感じられます。うーん、ちょっとポエムっぽく描写してみようかな。 

『…日蝕という強いエネルギーが、魚座の海王星が吐き出す霧の中で得体の知れない「像」を結ぶ。それはまるで濃霧の中にドッペルゲンガーを見るよう。 何が何でも向こう岸に辿り着きたい!という願望があるのに、手を伸ばせばサッと遠のいてしまうような。

けれど、確かに聞こえる。向こう側から自分に呼びかける、美しく聖なる声が微かに。素直な子供のように手を伸ばし、「わたしはここだよ!ここにいるよ!」そう叫びたいのに。 何かが邪魔してる。喉が詰まったみたいに。まるで四方から伸びるジェリー状の触手に引っ張られるみたいに。幾重にも歪んだリアリティ。その中で輝くちっぽけなプライド。こう見られたいという野心。なぜ自分だけが?という疑念。 それは柔らかく密やかににじり寄る「破壊の闇」そのものかもしれない。

けれどたぶん、負けない。意識と、意図とを保つ。迷ったら目を閉じる。そこにはいつだって、偏りの無い場所があるから。 そして夢見に遊び、信じることと信じないこととの狭間で、開く。 起きることは起きる。起きないことは起きない。それでいい。手探りしながら、自分の道を進む。揺らされても、沈着に。ただ、経験を積む。なぜなら審判者オルクスの公正さの下に、やがて本当の勝利者が決まるのだから…』


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 海王星 by Voyager 2, 1999


牡羊座の火星・天王星・エケクルス・エリス
 (と小惑星ファエトン)がコンジャンクト

 これに天秤座の木星がオポジション
 (火星・天王星はパラレルで新月とはコントラパラレル)

 ◎3月3日 木星・天王星が2回目の正確なオポジション形成
 ◎3月17日 天王星・エリス最後の正確なコンジャンクション形成

        牡羊座の天王星・エケクルス・エリスについてはもう何度か触れてきました。今回はこれに闘争的な火星が加わります。これはかなり爆発性を秘めたアスペクトです。世界的に、何か予測のつかないことが起きてくる可能性があります。それは地震や噴火を含むあらゆるタイプの天災かもしれないし、テロや暗殺、暴動、衝動的な殺傷・暴力事件かもしれません。また、新月に海王星が絡むことから、政敵を陥れる陰謀や根拠のない誹謗中傷も考えられます(すでにあちこちで起きつつありますね)。

これは、何より先に自分自身のアイデンティティ、立場、優位性を主張して声高に叫び、認めない相手、意見の違う相手を拒否し糾弾するようなエネルギーとして使われやすい分化・破壊・分裂の組み合わせです。この種のエネルギーはもう以前から発効中だけど、火星が加わること、木星が対峙することでフォースは増大するかもしれません。

心理的には、ちょっとした刺激で通常よりも「ムカつく」ことが多くなりそう。何気ないことばの行き違いや相手の態度が、普段なら考えられないくらい腹立たしく思える。自分が軽んじられているように感じる。そんなことが起きるかもしれません。なので「あ、この感じはもしや!?」と思ったら、一度深呼吸して冷静さを取り戻しましょう。

また新月に海王星が色濃く絡むことから、物事に集中しにくくなったり、頭がボーッとして注意力が欠けてしまうことも考えられます。間違った思い込みで突っ走ってしまうこともあるでしょう。ふとしたミスが大きな事故や火災に繋がりやすいので、いつもよりこまめに休んだり、記憶に間違いがないかなど、よく確認することも大事かな。アルコールやドラッグにも要注意。 またパエトーンが影響範囲内にあるので、バイクや車、自転車など、スピードの出し過ぎにも気を付けてね。


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 準惑星エリス


        天王星とエリスは次回満月後の3月17日に最後のコンジャンクションを形成しますが、その後もしばらくはオーブ圏内に留まります。前回このコンジャンクションが起きたのは1927年と1928年。この組み合わせについては以前、1929年〜の世界恐慌に繋がった根拠のない投機熱の時代に同期していたことを紹介したと思います。(1927年に開かれたジュネーブ会議では、恐慌に備えるための国際的な関税引き下げや独占禁止、生産調整の国際協定など多くの決議がなされました。けれど、そのほとんどは参加国の議会によって否決されたそうです。)

また、それとは異なる要素として注目したいのは、E.フランシスが挙げていた「電子的コミュニケーション」と「エゴ」に関わる問題提起です。彼は1927年〜1928年を「ラジオの時代、そしてテレビの黎明期」と位置づけ、今回のコンジャンクション期を「インターネットに覆われた時代」としています。これら電子的なコミュニケーション・ツールは今、わたし達の生活に欠かせないものとなりました。もう単なる道具以上にわたし達の一部になっています。そしてこのツールは、天王星的なテクノロジーによって成立する 「拡張する自我=重層化するアイデンティティ(エリス)」 という新しい要素をわたし達に突き付けています。この、天王星とエリスによってもたらされた「拡張する自我」は、自己の内外の至るところに潜在し蓋をされてきた、様々な不和を攪拌し浮上させています。


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  ネットを介して世界中を駆け巡り、拡がり続けるわたし達の自我。どんなふうにも変容することが出来る画像技術。そこに新たな実体というべきものは存在するのでしょうか? それは実体ではなく、肥大していく自我の影なのでしょうか?  それとも、実体を超えた新しいわたし達? けれどそれが真に存在するのはネット上ではなく、わたし達の内的宇宙ではなかったかしら…?  もしかするとわたし達がスマホやPCのスクリーンに見ているのは、本来の内的宇宙が完全に反転してしまった "真" の虚像なのかもしれませんね。。 それもまた、はかなくも美しい煌めきに見えるけれど。。

そんなわけで、火星・天王星・エリスetc.の組み合わせは、インターネット上で起きる大きな出来事にも関連するかもしれません。 何か重大なことがネット上に暴露されて大騒ぎになったり、大規模なサイバー戦争が起きたりするのかな。。 いずれにしてもリアルと同様…というより特にネット上では、互いのコミュニケーションに細心の注意を払い、地雷原には近付かないほうが良さそうです。たとえ何を見せられたとしても、それが果たして本当のことかどうかは しばらく時が経つまで(あるいは長い間ずっと)誰にもわからない可能性があります。何かヤバイ感じのフォースが飛んできたら、対処の鍵は「どんな状況にあってもけっして自分で自分の品格を傷つけないこと」だと思います。


        そういえば、お休みさせていただいた今週のメリマン・コラムでは、天王星・木星のオポジションに絡めて2本のニュースが紹介されていました。それは、「水瓶座に属する太陽系近隣の小さな星系に7個の惑星が見つかり、そのうちの6個に生命を育むに足るだけの暖かさと液状の水が存在するかもしれない」 というウォールストリートジャーナルの記事。 そしてもう1本は「NASAの科学者グループが惑星の新しい定義付けを提案。それによって冥王星がもう一度惑星として返り咲くかも?」というUSA Todayの記事です。ふーむ。。




  メリマンさんはこれらの記事に、やはりウォールストリートジャーナルからの引用として、『真理というものは存在しない。何故なら実在は可変だ。』という哲学者ジャック・デリダのことばを沿えていました。。

天王星は新しい発見とテクノロジーを支配する惑星です。「ニュー・フロンティア」ということばも大好き。それに牡羊座の天王星は「こちら側から境界を突破する欲求」、天秤座の木星は「肥沃なあちら側」を意味します。 その対峙が、一連の新たな地球型惑星の発見へと繋がったのでしょうか。けれどまだ地球外生命の可能性については何ひとつわかっていません。今後の観測が待たれるところです。 それに、惑星の定義を再考するんですって? まぁ、アストロロジーの世界から見れば今さら…という気もするのだけれど。

うーん、もしかしたら、これもまた今回の蝕にふさわしい霧に巻かれたようなニュースなのかもしれませんね。。


そして…
山羊座の冥王星・蟹座のキラルスがオポジション
 これに牡羊座の火星・天王星・エリスetcのコンジャンクション、木星で
 ゆるめのグランドスクエア

冥王星・・キラルス・月の両ノードが形成する "ウォリサム・レクタングル"
木星・新月(太陽と月)・火星〜パエトーンの惑星集合・乙女座のオルクスが
 形成する "ウォリサム・レクタングル"


その他:
 3月4日、18:09金星逆行開始
  牡羊座13°08'49 "~
  (4月15日 19:18 金星順行開始魚座26°54~)
 土星・イクシオンのコンジャンクション
 土星とイクシオンが銀河中心へ向かう。小惑星グリーヴとセクスタイル
 新月・オルクス・小惑星ジュノー・セレスでカイト形成
 カイロンと小惑星レクイエムがコンジャンクション etc.


        この通称(というか勝手に名付けたのですが^_^;) "ウォリサム・レクタングル"については、前回の月蝕記事に書きました。今回はこれが二つも形成されています。一つは前と同じレクタングルが依然として発効中(キラルスは若者や年少者の犠牲という意味も持つけれど、子供の虐待などの悲しいニュースはまだまだ続きそう…)。そして新たな一つは新月を巻き込んだカタチ。そして多くの惑星達を含むゆるめグランドスクエア。。 

新月チャートを見ると、黄道帯最高点付近に位置するオルクス(審判者)、そしてカルマ(文字通り…)とアヌビス(真実の秤、責任、慈愛)を頂点に、今回は他にも沢山の小さな惑星達が天上の輪舞に参加しています。こうした星達は皆、今までに書いてきた様々な象意と互いに呼応しながら、わたし達それぞれが主役となる創世神話の素材となってくれるでしょう。無数の光と影を使って、さてどんな物語を創ろうかな? 今夜は海王星に抱かれながら、注意深くダイブしていきましょう。



        ... 日本の新月・日蝕図で黄道帯の頂点に最終的な審判を意味する星々が来るというのは象徴的に思えます。 この日蝕期に全ての物事が決着することはないでしょう。何もかもが曇りガラスに隔てられたように見えるかもしれません。けれど、わたし達は昔からこんなことばを聞かされてきました。「天は見ている」って。そう、天が見てる。 けど天って、誰だろう? わたし達は、何を天と呼んでいるんだろう...?


黄道帯の最低点、IC近くで起きる日蝕。そして広大な宇宙円環の頂点からわたし達を見下ろす、異界の審判者達。過去をクリアにし、リニューアルを迫る蝕のエネルギーと切り結びながら、はるか深奥から呼びかける彼らの声は、きっとこう言ってるんじゃないかな?

『最善の君を。ただ、裸の魂を。それだけが君の生に値するものだ。生きよ。終わりの全てを天に委ね、なおも強く生きよ』 と。


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ふぅ。なんだか今回も、星々のエネルギーは濃密ね。。 けど。
have a great trek!!!★ 素適な蝕の夜を!


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 10:17|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

February 10, 2017

●2/11の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★

エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで2月11日09:51前後、北海道周辺で09:57前後、関西方面は09:32頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:03前後に獅子座22°28'06"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】

*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 獅子座22°~23° + 太陽 水瓶座22°~23°】
  "A carrier pigeon" +
  "A rug placed on a floor for children to play"
『伝書鳩』+
 『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』 

  "A bareback rider" +
  "A big bear sitting down and waving all its paws"
『裸馬の乗り手』 +
  『腰を下ろして両手足を振る大熊』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/25】
→★成熟の過程でステージが上がるごとに新たに必要になる忍耐心と持久力
→★ここまでは安全、ここから先は危険という境界/限界を遵守する必要
→★自分にとっての内的な拠り所、「ホーム」といえる場を再確認する
→★身を護り危険を防ぎ、安全性を高めることに気を配る必要
→★日々の緊張や喧噪を和らげる快活なユーモアや遊び心の大切さ
→★あれこれと気を散らさずに真に重要なことを見極めて進む必要
→★攻撃的な怒りの衝動や性衝動などの本能を抑制する訓練の必要
→★過度の飲酒や薬物の摂取が引き起こす危険に注意
→★自他の「動物性」「人間性」「霊性」の全てを受け入れて成熟していく
→★咄嗟の情動に負けて動くことに起因する重大な結果
→★密やかに遂行される巧みでよく訓練された戦略の存在に注意
→★デリケートで壊れやすい何かを扱うための繊細な注意力
→★気高さや優雅さと真の強靱さの共存を目指す
→★欲望むき出しの態度、または優しげで上品なふるまいの裏に隠された真意
→★あらゆる刺激に耐えて自己の内なる世界を守り育てていく・・・→


エネルギーのポイント:『アンビバレンスの克服』 

170211LEFM


        天王星・冥王星スクエアから本格的に始まったカーディナル・クライマックス。そしてそこから孵化してきた様々な変化が、世界に、そしてわたし達自身の人生や内的世界の中に、目に見える「形」をとって立ち現れようとしています(このところ、毎回同じようなことを言ってる気もするけれど...これ、特に今年はいつも頭の隅に置いておきたいアストロロジー的大前提だったりします)。 ひとによっては毎朝目覚めるたびに新しく生まれ変わっているひともいるかもしれません。それは本当に一瞬、周囲を見回して「あれ?」と感じるか感じないかという、とても微妙な感覚かもしれないけれど。。 もしも最近になってそんな感覚を抱くことがあるとしたら、自分という存在の中で本当に新しい何かが起きているのかもしれません。それはきっと素適なことだと思います。 

また、ひとによっては一つのこと(大抵はちょっとした問題点やテーマ)が頭を離れず、こころの中で絶えずループしながら悶々としている・・なんてこともあるかな。もしそんな経験をしているひとがいるなら、今回の月蝕〜次の日蝕はその問題に正面から取り組むチャンスになるかも? 「蝕」は目前に立ちはだかる巨大な非物質のウェーブに身体ごと突っ込んで通り抜けていくようなもの。外側に起きる事象をコントロールしようと思っても、そう上手くはいかないことが多いです。


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  なのでダイレクトに蝕のエネルギーを受けるひとは、大波に巻かれていろいろなものが剥がれ落ちていくような経験をする場合もあります。けれどそれは新しい世界に足を踏み入れるための一歩です。自分の視座が変わり、世界が変わり、現実も変わる(多くの場合、わたし達は逆の順序でそれを感じ取るけれど)。あるひとにとってはゴツゴツとリアルに。またあるひとにとっては精妙にデリケートに。けど、どちらのケースもその過程の中で新しく強靱な精神を育むために起こります。人生のブレークスルーはいつだって強烈な悩ましさをとことん通ってみる、その圧力によって起きるものだから。ノースノード・イクリプスの月蝕とサウスノードの日蝕。未来と過去の狭間で今を生きようとするわたし達。この先、どんな大波を通っていくのだとしても、胎内宇宙は永遠の静謐を知っています。

        さて前回の新月記事で、これから次の月蝕に向かって新しい訓練が始まりそう...なんて書いたけれど…いよいよその月蝕の満月ですね。 あ、いよいよ...とはいっても、この月蝕が今年のハイライトというわけではありません。おそらく世界的な影響力という点で最強なのはこの夏、8月に起きる日蝕でしょう。また、今回は半影月食で、蝕としての力はそれほど強いわけではありません。ただ、度数のテーマやアスペクトを見るかぎり、この月蝕と次の新月/日蝕は、今年世界に、そしてわたし達の内面に起きてくることやその課題の一端を明示しているようにも感じられます。なので、しっかり受け止めていきたいと思います。

じゃ、早速サビアン・シンボルを見ていきましょう。


★2月満月・月蝕のサビアン・シンボル★

        今回のベースとなるシンボルは獅子座22°『伝書鳩』。そして月に光を与える太陽のシンボルは水瓶座22°『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』です。これも確か2〜3年前に一度経験したシンボルですね。ただ、その時より今の方がいくぶんエネルギーは厳しくなってるかも。。 この伝書鳩は「帰巣本能」のシンボルです。どんなに遠いところからでも、初めての土地からでも、一度飛び立てば必ず自分の「ホーム」へと帰ってきます。重要なメッセージ、または何か小さくて大切なものを携えて。B.ボヴィは原語の "carrier" が化学の世界で言う "触媒" の意味を持つことに着目していました。まだ現代のように世界を繋ぐ通信環境が整っていなかった当時、伝書鳩は軍事、報道、医療用の物資運搬、そして重要な情報を人知れず伝えるためのツールとして利用されていました。その働き ― 忠実な帰巣本能とそのための飛翔能力 ― は、人間にとって次の行動を起こすための「触媒」の役割を果たしていたと言えるかもしれません。 1000kmも離れた遠隔地からさえ戻ることが出来る伝書鳩。でも、その行程には危険がいっぱいです。鷲や鷹に襲われて命を落としたり、磁気嵐で感覚器官が狂い、戻れなくなってしまう鳩達も沢山いたそうです。


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  わたし達は毎日外界に自分自身を曝して生きています。日々いろいろなことが起こっては消え、飛び交う多くの情報の中で、笑ったり怒ったり、打ちのめされて沈んでみたり。ときにはちょっぴり背伸びして遠くまで足を伸ばし、新しい冒険に挑んだりします。けれど、そんな日々の中で、いつもわたし達の支えになっているのは...「巣」「ホーム」「自分の居場所」だと感じられる何処かや、誰かとの絆ではないでしょうか。そしてそれをもう一歩掘り下げてみると、その場所や絆は...自分の記憶の「原点」として存在し続ける「何か」なのかもしれません。

        たとえ外側からどう見えようと、迷ったときに常に立ち帰ることの出来る原点を自分の内部に持ち、それを信頼するとき、わたし達は元気になります。ときにはそれが窮屈だったり、しんどかったり、我慢しなければならないような状況があったとしても。そこから遠く離れているとき、わたし達はふとその場所を思い出します。支えられてきた。今も、支えられてる...と。それは辛い状況を耐え抜く力を与えてくれるかもしれません。

このシンボルは自分の真の「ホーム」、そこに戻ればいつだってそっと羽根を休めることの出来る場を持つことの大切さ、かけがえの無さを再確認し、それを大切にしていくことを示唆しているように思います。 ん?「そんなの無いよっ!」てひともいるかな? でも、これってことばで説明したり、論理的にどうこう言うようなことじゃありません。きっと誰でもそれを何処かに持ってる。もしかしたら存在という空間の内部に。もしかしたらわたし達の体が今、生きようと頑張っているそのこと自体の中に。それがどんなものであろうと。たとえ誰が何を言おうと。「ホーム」があるからわたし達はココに存在してるんじゃないかな。


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        一方、太陽のベースとなるシンボルは『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』。暖かな家の中で遊ぶ子供達の足許には、厚くてフカフカの敷物が敷かれています。ここなら飛び跳ねても大丈夫!  転んだってケガする心配はありません。子供達は、このラグの上なら安全です。もちろん、ラグを敷いてあげた側(親、学校、保護する立場の人々)にとっても、子供達がこの上にいる限り、安心していられます。それに、イタズラな子供達に床を汚される心配だってありません。ラグの上は、誰にとってもホッと安ら げるホームみたいなもの。でも、はたして子供達はおとなしくその中だけで遊んでいられるかな?

ラグの縁は安全と危険の境界線です。そして子供達は、境界や限界をヒラリと飛び越えるのが大好き。どこだって気の向くままに駆け出していきたいのです。 いったん境界を踏み越えれば、転んで痛い思いをするかもしれません。もっと思いがけない危険だって待っているかもしれません。それを理解しておくのはとても大切なことです。でも、経験を積まなければわからないことだって世の中にはあります。 今のようなキツイ星回りの中で、安全地帯を一挙に飛び越えて行くのは暴挙かもしれません。それでも、もしそうしなければならないのなら。この期間は転ぶことも想定した上で冒険に出かけましょう。「今、ラグの外に出ている」それを知った上で慎重に行動するのと意識もせずにただ飛び出していくのとは、結果に大きな違いがあります。そして、常にユーモアや快活さを携えて未知の領域を乗り切っていきましょう。けどもし迷ったら、いつもこころの中に帰るべき場所があることを忘れないで。


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        さて、次に月が取っていくメインのエネルギーは獅子座23°『裸馬の乗り手』です。裸馬は野生の荒々しいエネルギーのシンボル。 馬がまだ馴れないうちは、乗り手と馬の間でクッション役を果たす鞍を装着することなど出来ません。この馬はまだ野性の一団から捕獲されたばかりなのでしょうか? でも、この乗り手は本能のままに荒ぶる馬を巧みに抑え、思い通りに走らせることが出来るようです。「馬を乗りこなす」ことは「自分自身に備わったパワーを統制する」ことだとB.ボヴィは言っていました。きっと裸馬の乗り手は、荒ぶる馬と自分との間に隔てるものを置かず、野性の荒々しさを受け入れ一体化することによって、それを自分のコントロール下に置くことが出来るのかもしれません。それは人間の「精神」と「本能」との闘いでもあります。

このシンボルのイメージは、半人半馬のケンタウルス族を思い起こさせるところがあります。で、ケンタウルス族の小惑星といえば、まずはカイロン。そしてこのところ様々なアスペクトを形成して活躍中?のフォルス、アスボルス、ネッソス、キラルスなど... 天上には現在発見され名付けられている半人半馬達が沢山存在します。 けれどその中で、崇高な精神と荒々しい武闘派的な衝動とを完全に統合することが出来た存在は、ヘラクレスやアスクレピオスなどギリシャ神話に出て来る英雄達の師でもあった、カイロンだけなんですね(元々彼は出自が他のケンタウルス達とは異なるのですが...)。その他のケンタウルス達は、温厚なフォルスでさえ、好奇心に負けて迂闊な行動を取り、あっけない死を迎えることになるし、他は全員が激昂した末に激しい戦いの中で凄惨な死を遂げています。


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  ケンタウルス族の惑星達は皆、「<象徴的な死>を経た末の癒しと解放」というテーマを持っています。死を迎えるまでのいきさつも死に方もそれぞれだけれど、彼らのほとんどは死を通して解放されるまで、怒り、恨み、裏切り、復讐、性的欲望や欲しいものを取らずにいられない欲動など、どちらかというと下半身的な生命力のほとばしりに殉じて生きた存在だったのではないかと思います。その豪快な躍動感は裸馬の持つエネルギーそのものです。 けれど同時に半分は人間でもあった彼らの生は、たとえ一時的な高揚感に胸躍ることがあったとしても、実は恒常的に抱える大きな痛みと哀しみを伴うものだったかもしれません。

ネイタルチャートでケンタウルス族が位置する領域は、そのひとが抱える「暴れ馬」、奥深い「傷」を意味します。何かのきっかけでその傷が疼くとき、わたし達の中の裸馬もまた蘇ります。 何か強い感情的な刺激を受けたとき。湧き起こる衝動に抗えず、傍目からは自暴自棄としか思えない行動を取るとき。 あるいは、思わずひどいことを口走ってしまうようなとき。その傷口は開き、深い開口部からは自分でも驚くほど生々しい粗野な力が湧き起こります。

わたし達は文明社会に生き、日頃はいちおう良識的な生活を送っているけれど。でも一皮剥けば、みんな半人半馬のケンタウルスかもしれません。 たとえ表面的には優雅に振る舞えたとしても、底流では縄張り争いが続いているし、支配と被支配をかけた闘争も後を絶ちません。それは広い社会に見られるだけでなく、身近な家族間にも見られるナマの姿です。 そこに愛が絡み、情がからみ、わたし達は身動きが取れなくなります。 

結局のところ、他の存在 ― 動物や植物の命によって贖われ、支えられているわたし達の生命。 それもまた自然の営み。 わたし達の中には、理性や善に向かうこころだけでなく、必ず動物としての本能が潜んでいます。それを、善・悪という二元性で割り切れるものでしょうか。 肯定と否定、生に向かうこころと死に向かうこころの全てがわたし達であり、人間として今、ここを生きるということではないでしょうか。

  「鞍=Saddle」。これは鶏やアヒルなど家禽類の腰背部の形を示すことばでもあります。 普段は馬の背にやわらかな羽毛のクッションを取り付けて、しずしずと馬を進めるわたし達。中には白馬の騎士然としたひともいます。わたし達の本能なんて、すでに理性によって飼い慣らされたアヒルのようなもの。 けれどふと気が付けば、世界の至るところに攻撃的なエネルギーが溢れています。ゲームやスポーツで「健全」に昇華することの出来ない、何か蠢くものの存在。 それはわたし達の中にも、確かに存在する。たとえそれがあからさまな暴力の形は取っていないとしても...。 それをありのままに見るとき、そこにはシンプルな野性動物の世界よりずっと厄介で、癒やされることのなかった一種の "ねじれ" が存在しているようにも思えます。


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  でも。。 もしもわたし達が裸馬の乗り手になるのなら? それが出来るとすれば、始まりは「鞍」というクッションを通さずに、自分の中に潜む矯められることのない荒々しさと向き合うことかもしれません。上半身と下半身の中間 ― 裸馬との接点 ― に持てる力を込め、意識を持って一体化し、自我を超える力で全てを呑み干す。傷をみとめ、それでもなお生きて前に進む。 語られる術を持たなかったそれぞれの何かを解き放つ。ただ、美を目指して。。  それは孤独な作業を必要とします。

一人の人間の中には、おそらく何層にも分かれた無数の多様性が存在します。その全てを見切るなんてことは、今のわたし達には不可能に思えます。それでも。自我の奥に潜む広大な存在の闇に意識を向けることも無いまま真の多様性を理解することは可能でしょうか? それをこの世界に実現することは出来るでしょうか? わたし達はこの人生で「美女」と「野獣」を統合し、いつの日か新しい人間のカタチを創り上げることが出来るでしょうか? 

…でも獣性と人間性を統合することの出来る裸馬の乗り手って、いったいどんな存在だろう? わたし達の中にそれは在るはず。もしかして...それが霊性? 
でもそれって...誰? 


        一方、対極に位置する太陽のシンボルは『腰を下ろして両手足を振る大熊』です。ぬいぐるみの熊さんは可愛いけど、本物の大熊は恐ろしい力を持つ存在です。いきなり出くわして襲われたら、ひとたまりもありません。けれどこのシンボルの大熊は、座って両方の手足を振っています。何だろう? もしかしたら、サーカスの演し物かな? 恐ろしいはずの熊も、今は観客に向かって懸命に...でもちょっぴり不器用に手足を振り、しきりに愛嬌を振りまいています。いえ、彼自身は別に愛嬌を振りまいているつもりなどないかもしれません。ただ厳しい訓練に耐え、そこで生きるために、自分に課された役割と責任を果たしているだけかもしれません。遠目から見れば愛嬌ある姿に見えても、彼の力は強大です。気軽に握手することなんて出来ません。大熊には悪気や相手を傷つける気持ちなど一切無くても、たとえ穏和な性質だったとしても、わたし達が不注意にも彼を人間と同じように扱えば、彼を怖れさせ、防御の一打を受けて大怪我をしてしまいそう。そしてその結果はいたいけな大熊の生命を奪うことにもなりかねません。。


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        このシンボルは、訓練によって耐えぬく力、衝動に負けない精神力を身に付けることを示すと同時に、相手と自分の違いをよく知り、安全と危険の垣根にデリケートな注意を払いながら共存を図ることを示唆しているように思います。 熊の手足は大きく力に満ち、美しくもあります。けれど彼はテディベアじゃない。別世界に生きるべく生まれた命です。彼には彼の生きる世界 ― ホームがあり、わたし達にはまたそれぞれのホームがあります。

腰を下ろして両手足を振り続ける大きな熊さん。わたし達が彼の内なるホームを理解し、本当の意味でこころを通い合わせることは出来るのかな? もしそんなことが可能だとしたら…..それはわたし達が自分自身の内なる宇宙の原点を見出し、そこに彼の獣性をそのまま包含し得たときなのかもしれません。


  そうそう...余談ですが、ベア・マーケットといえば金融世界では「弱気相場」を意味しますよね。これは『熊を捕らえる前に熊の皮を売るな』という、甘い見通しや安易さを諫める格言から来ていると聞いたことがあります。相場が下がると見込んで高くなったところを空売りする...まだ熊は現れないけど、とりあえず架空の皮を売ってしまうことで儲ける。そんな行為がこの格言と結び付いたのではないでしょうか。うかつな空売りは確かに大怪我のもと。けれどそれは、相場を張るひとにとっては一種の醍醐味かもしれません。けれどこれもまた、 危険と安全の境界線をよく見極めた上で、慎重にトレードプランを立てる必要があります。


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        ここまで読んでくれたひとの中には、『華やかな獅子座の満月だってのに、ずいぶんディープだなぁ...(´・ω・`) 』なんて思うひともいるかな? けど、どんな星座宮でも最後の第3ディーカンになると、成長した意識が次のステージに移行するための準備段階に入ってきます。獅子座の次は乙女座。この流れが象徴するのは、世界の中心に据えた自我を思いっきりふくらませて自分の力を創造的に表現する段階を終えていくこと、そして全体の中の小さな自分を知りつつ、細部の差異を見ながら有効に機能していく。獅子座とは高・低が転倒した「自我」と「全体」の中で、「犠牲」の真の価値を知って癒していく…そんなテーマが浮上してきます。本来なら "白馬の騎士&バラの貴婦人" がお似合いの獅子座。けれど各星座宮に共通して言えることとして、そこまで成長してきた意識に対し大体22°〜23°あたりで「待て。何か忘れてはいないか? 一度ここで立ち止まり、よく考えてごらん」という含みが顕れてきます。 いつも思うのですが、サビアン・シンボルの象徴体系を扱う際に「これで終わり」ということはありません。掘り下げれば果てしなく深く、本当に興味深いです...。


        危険と安全、衝動と忍耐、欲望と理性、強靱さと防御...様々なアンビバレンスを含む月蝕のテーマは、これからわたし達が時をかけて歩むそれぞれの道に、星々が与えてくれるカリキュラムかもしれません。 けど、わたし達はみな草原を、都市を、天空を自由に駆け巡る半人半馬のケンタウルスでもあることを忘れずにいたいと思います。彼らは乱暴者ではあったけど、戦士として豪放に生き、傷もまた生の証しとして引き受け、大いに楽しみ、散っていきました。だから。笑いと自由と胎内に踊るいのちと…やがて訪れる死さえも親しい友として...進んでいけたらいいな。今、こころからそう感じています。


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★2月満月・月蝕の星模様★

        今回の満月・月蝕図には沢山のアスペクトが形成されていて、とても賑やか。その中でまず目に付くのは、太陽・月・木星&エリス・天王星(とエケクルス)を含む長方形のアスペクト・パターン、ミスティック・レクタングル(120°, 60°, 120°, 60°)でしょうか。オポジションとなる太陽・月のテーマはサビアン・シンボルで説明した通りだけど、これに対して木星とエリス・天王星、そしてケンタウルス族の中でも蛮勇を誇るエケクルスのオポジションが、調和的なセクスタイルとトラインで繫がり合っています。じゃ、もしかして...今回のちょっと厄介そうなカリキュラムに何かしら援助のエネルギーが与えられるのかな? うーん、そうとも言えるしそうじゃないとも言えるし... 結局はわたし達次第なのだけど(^_^;。

ところでこの惑星フォーメーションは何故「ミスティック」と呼ばれるのでしょう? それにはいくつか理由があります。まず、まるで閉じられた封筒のように見えるこの形は、外側の調和的なアスペクトによって内側のハードアスペクトが封印されています。なので外から見ると、長方形を組むエネルギーが抵抗なく流れ、使われ、ポジティブな面がまず目に付きます。けれど内側の多大な緊張や葛藤は見えません。これを一人の人間に例えるなら、その場その状況、目的に適した言動が出来て気配りも対応も良く、ホッとさせるような笑いを起こすことも出来る。なので周囲のひと達からもとても信頼されてる。でも、フッと見せるその微笑みの中には不可解な影が宿っているような? 何だろう? 神秘的にさえ見える…そんな感じでしょうか。


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  また、もう一歩掘り下げて内面を見ると、そこには「永遠のアンビバレンス」とも言うべき煩悶を見てとることが出来ます。詩的に表現すれば「世界は困難で醜いことばかり。なのに世界はこんなにも美しい...」みたいな感じかな。この両極性は、永久に続く二元論の戦いになっていく傾向があります。究極の「黒か!白か!」です。その葛藤に気付いた他者が「まぁまぁそう思い詰めないで…」なんて言い、「うん。そうだよね」なんて答えたとしても、内心では聞き入れません。自分の力で謎を解かなくちゃいけないと感じるから。嵐も抑圧も鬱状態も、外側の調和的なアスペクトが衝撃を和らげ、一種の緩衝壁として働きます。だから、葛藤に対する持久力を持っています。まるで不変の防御態勢が整っているかのようです。そして自分なりのやり方で試行錯誤を繰り返し、少しずつ経験を積んでいきます。

このレクタングルはロジックとか内観とか、あるいは本で読んだ知識を役立てるようなフォーメーションではありません。どちらかというと、とりあえず何かをしてみる。その行動を通して貴重な経験を積み、意識を深めていく。...または、外側の調和的な壁に依存し、内側には蓋をして放置を決め込み、忘れる。。  けど、時を置いてこのレクタングルの一角が刺激されるとき、同じ問題が何度もループする。やがて外側から何かが起こり、とにもかくにも経験は積まれていく。 それを回避し続けることは、フォーメーション全体のエネルギーを弱らせることになるから。。。

けれど、時には堆積した緊張と葛藤が外側の調和を破って爆発し、心身共に一種のカオスに陥ることもあります。でもこれは永遠の二元論による封印を解くチャンスです。それは以前こだわっていた全てが剥げ落ちて破壊されていくような体験かもしれません。けれどその後、外側の調和的なアスペクトを通して新たな価値観が孵化していきます。ひとはこの破壊体験を通して霊的に再生する機会を得るとも言われます。これが、このフォーメーションを「ミスティック・レクタングル」と呼ぶ第2の理由です。


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  ...っと、アスペクト自体の説明でかなりの文字数を費やしてしまったけれど。 太陽・月・木星そして天王星とエリス(とケンタウルスのエケクルス)のミスティック・レクタングル。 天王星組は牡羊座(自分)、木星は天秤座(他者)。その位置をサビアン・シンボルで見ると、牡羊座の天王星とエリスが示すテーマは
・自我の解放
・新しいアイデンティティの探求 そして
・実際の必要性ではなく自我の渇きに基づいた欲望を追求する
一方エケクルスは
・世界の中心で "我ここにあり!"と叫ぶ
対する天秤座の木星がもたらす課題は
・社会や対人関係の中でいかにプライドと既得権益を守るか?
・自分に与えられて然るべきものを主張する
そして、シンボル説明で書いてきたような月と太陽のテーマ。。 


  うーん、やっぱりこのあたりの度数はなかなか難易度が高そうです。外側から覗けば二元論的、黒白論的なロジックのバランスを上手くとり、両方がちょっとずつ得をしてちょっとずつ譲るような解決策を探る動き(または心理)が見えそうだし、木星が体現する法律の上でも、行き過ぎを抑えて社会/世界を安定に導くような取り組みがなされるのかもしれません。

けれど木星は逆行に転じています。これから再びエリス(2月23日、9月19日)と天王星(3月3日、9月28日)との正確なオポジションに向かうところです。注意深くしていないと、トライン&セクスタイルが創り出す、無意識にサラサラ流れていくエネルギーに流されて問題が誇張され混乱を生んだり、良かれと思った行為がかえって対立を煽るような結果になる可能性も否めません。「上辺はどう見えようと、実際に根底に存在し続けてきた真の問題はいったい何なのか?」 困難ではあっても、いつもそこから目を離さずにいること。それが一番の鍵なのだと思います。


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        さてこのミスティック・レクタングルに対して射手座25°台の土星がオーブ2°強で小三角…ちょうど閉じられた封筒に屋根が付いたような、家の形のフォーメーションが出来ています。これも本来なら実質的な援助になる調和的なアスペクト。
この度数のテーマはひと言で言うと

「全体を統轄する基準に適い、具体性を持つ発想を通じて世界を、人生を、変容させる」
あるいは
「上に立つ者の冷徹さ/非個人性」

大きな混乱を避けるには、どうしても必要な犠牲を出すことをためらわない、ある種の冷徹さが必要になるのかもしれません。ただ気になるのはこの土星にKBOのイクシオンがタイトにコンジャンクしていることです。カイロンを除くケンタウルス族の父 ― イクシオンの象意については、新月記事のトランプ大統領のパートで触れましたね。
・どんな人間であろうと、状況次第ではどんな事だってやれる
・人間が持つ神をも怖れぬ勇気、そしてそのこと自体がはらむ愚かさ
・どんな結末に襲われても懲りない性分
・そして…「全ての善は悪をはらみ、全ての悪は善をはらむ
何度も言うように、イクシオンを黒白二元論で語ることは出来ません。語れば結論はもう「まっ黒」以外にありえないでしょう。けれどOOBと同様に、イクシオンの究極はそのどちらでもなく、またどちらでもある存在です。 彼はケンタウルス族の父。様々な傷を負い、象徴的な死とも言える体験を強いた後、壮大な癒しをもたらすと言われるケンタウルス族。彼らを生んだ父とは、そんな存在なのだと思います。


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        うーん。。 収縮させ、固め、境界線を引き、護る。射手座の縦横無尽に拡がる思想を手で触れることの出来る現実にしていこうと目論む土星の力を通じて、この月蝕の満月で下される英断、決断、行動はどんな結末を呼ぶでしょう。それは今後3カ月~半年(または1年)を経過しないと結論付けられないかもしれません。政治・社会状況を見ても、わたし達個人の人生をふり返っても、ほぐれることの無い何かしらのアンビバレンスが存在するように見える今。裸馬を勇壮に乗りこなし、すっくと丘に立てる日は来るんだろうか? まぁけど、訓練しなけりゃ何も始まりません。

        木星と月からは、魚座22°台のカイロンに対してYOD―神の指が形成されています。ということは...このカイロンに自分のエネルギーを向けていくことが、ミスティック・レクタングルの葛藤を解くもう一つの鍵になるのかな。(YODが形成されている場合は、月と木星のセミセクスタイルが創り出す、どちらかというとイージーゴーイングな解決策に固執することはあまり良い結果を生まないとされています)。

カイロンが在泊する度数のシンボルは『心霊術師が起こす心霊現象』、そしてこれに対峙する乙女座のシンボルは『動物の調教師』です。  このエネルギーを簡単に言い表すなら
・自分に活力を与える不可視の生命力に意識を集中すること
・こころの問題や精神に入り込んでくる雑多な想念、見えない領域の力に負けず、訓練によってこれを制御する
ということになります。そう、ここでもやっぱり訓練が出て来るんですね。しかも月蝕図で4室のホーム(個人の内面)に在泊する小惑星ヴェスタは、木星・天王星とはTスクエアになるけれど、同時にカイロンには調和的なトラインを形成しています。

この、内なる炎が示すテーマは...
「美しい知の世界と激しく乱れる闘争の世界、その両方に同じように存在する苦悶や葛藤を観察し、見抜き、見据える」です。あは。これもやっぱり訓練?(^_^;

え〜、もう訓練とか耳タコだよ。もういやだ〜〜!というひともいると思います。きっと。(^_^;  けど必要なことはごく自然に起きてくるんじゃないかな? 


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        じゃ、最後にもう一つのグループアスペクトに注目してみたいと思います。これはハードなマイナーアスペクトのみで形成されているレクタングルのため、特別な名称は与えられていないのですが...なんとなく "ウォリサム・レクタングル" とでも呼びたくなるような雰囲気です。その構成はセミスクエア(45°)、セスキスクエア(135°)、セミスクエア、セスキスクエア。そしてその内側に交差する2つのオポジションです。これは行き過ぎた煩悶や苦悩に囚われやすい状態を誘発するフォーメーションとされています。

本来なら、まずはオポジションとなる惑星同士が示すテーマに向かって頑張るのが本筋なのだけど、この場合は四角の外側を結ぶハードアスペクトに引っ張られて、余計な物事を抱え込んで悩んだり、他のひとの問題を自分の問題だと思い込んで巻き込まれたりしやすいと言われます。その結果、考えも行動も真っ直ぐにはいかず、過度に回り道して結局は要点が見えなくなってしまうことも。また、良かれと思って伝えたことが誤った噂を広める結果になる可能性も。。 ミスティック・レクタングルの場合は上手く使えば外側の調和的アスペクトが助けになるけれど、この "ウォリサム・レクタングル" のケースでは、問題やテーマを見極めたらそこから気を逸らさず、強い意志をもって真っ直ぐ「前」を見つめることが肝心です。

この長方形は、月のノード軸(とケンタウルス族のネッソス ― カルマの支払い)、冥王星、ケンタウルス族のキラルスとの間に形成されています。特に冥王星・キラルスのオポジションは日本の月蝕図でMCとICに乗っています。なのでマイナーアスペクトの長方形であっても、かなりの影響力があるかもしれません。そしてこのアスペクトは次の日蝕図においても引き続き成立しています。

というわけで、このフォーメーションに関してはオポジションのテーマを抽出しておこうと思います。まず月のノード軸。ノースノードは乙女座3°台、サウスノードは魚座3°台です。この度数のテーマを簡単にまとめるなら
・多くの挑戦や試練が集中する狭い道を歩むときに必要な懐の深さと忍耐力
・世界も自分も今のありのままを認め、そこに幸福を見出す能力
・物事を十把一絡げにして単純に断定してしまう視野の狭さ... でしょうか。 
ただ、サウスノードのシンボル『狭い地峡に起きる交通渋滞』は、たまに事故に関連して出て来るケースも見られます。今回はマイナーアスペクトながら冥王星とも絡むので、とりあえずこの満月期〜次の新月期は、交通・飛行機・海難その他、様々なアクシデントや誤操作に注意が必要かもしれません。


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        では次に山羊座18°台の冥王星と蟹座18°台のキラルスの軸を見てみましょう。この度数軸のテーマは
・"全体" は個々の存在価値より重要か?
・大事のために小事を犠牲にするか?という問いかけ
そして
・まだ未成熟なうちに重い責任を負うことの是非
・プレッシャーとの戦い
これは山羊座の冥王星と蟹座のキラルスという、惑星の対比にもダブルで顕れているのではないでしょうか。山羊座の冥王星は大所高所から全体を見回し、少数を犠牲にしても全体の存続を図ろうとするでしょう。けれどキラルスは?

神話に描かれるキラルスはケンタウルス族の中でも一番美しく若くハンサムで、黄金色の髪とたてがみをなびかせて走るその姿は多くのニンフ達を虜にしたそうです。けれどある日、ケンタウルス族にとっては日常茶飯事の戦いのさなか、どこからともなく降ってきた矢に射抜かれてあえなく命を落としてしまいました。そして彼を愛したケンタウルス族の娘ヒュロノメもまた、彼を射抜いた矢で自らを刺し貫き、彼の後を追いました。

こうした神話とキラルスの発見チャート、そしてケンタウルス族全体のテーマ性を総合解釈していくと、以下のような物語がシンボルとして浮かび上がります。 
 若々しい野心を抱いてこの世を楽しむ美しくゴージャスな命。そんな、誰からも愛された者が突然失われる。闘いの中で、何の意味もなく理由さえわからないままに。けれど合理的なマインドでその意味を追い求めても、きっと答は出ない。人生には、常に隠された深い意味がある。それは遠い創造の胸に抱かれた祝福だったのかもしれない。カルマを果たしきることが出来たのだから。宇宙と内界の接点を流れる大河にこころと体を預け、失うことによってやっと解放されたのだから...。

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  実際の影響力として顕れやすいキラルスの象意については、TNOやケンタウルス族研究で有名なZ.ステインやP.セジウィック、エリック・フランシスなど、比較的新しく発見された惑星群分析の先達達が、様々な事例を分析し発表しています。

たとえば ...
・個的なアイデンティティやプライド
・血統や人種、階級に関わる問題
・しかるべき理由や理屈が見当たらないのに唐突に浮上する物事
・一見無意味にさえ見えるような「損失」への怖れ
・ちょっとした変化への決断が人間関係や社会、文化全体に及ぼす変化…
などが主な事象として挙げられます。

興味深いことに、冥王星とキラルスのオポジションは2007年秋の2回のニアミスを始まりとして、2008年8月、そして10月に初めて正確な形成を果たしました。そしてその後は年に約2回ずつの正確な形成を続けながら、2020年の2回の形成を最後に全25回(!)の形成を終了し、その後は2022年〜2023年春までオーブ1°弱のニアミスを形成します。(ちなみに現行の惑星サイクルが始まったのは1863年のニアミス、そして1864年4月のたった1回のコンジャンクション形成でした。当時は南北戦争やドイツ統一戦争、日本では新撰組の池田屋事件などがありました。)

2007年〜2008年といえば、サブプライムローン危機に端を発して2008年9月のリーマンショックなど、世界をゆるがせた金融危機が起きたタイミングと重なります。その後中東ではジャスミン革命から「アラブの春」と呼ばれる現象が起き、世界はいよいよ混迷を深めていきました。

カーディナル・クライマックスの中心的役割を果たした天王星・冥王星スクエアの形成は、2012年〜2015年でした。けれどこの現象の提唱者であるメリマンさんも、実際のカーディナル・クライマックスは土星・天王星オポジションが形を取り始めた2007年末〜2008年に始まり、2020年〜2022年ごろまでその余韻は続くだろうと書いています。つまり、冥王星・キラルスのオポジションは、まるで今回のカーディナル・クライマックスのとば口から最終的な出口までを "見届ける" ような形で形成され続けるということになります。


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  なので、この冥王星・キラルスのペアは、「世界を覆う壮大な変化の波」という大背景をまず念頭におき、その文脈の中に生きるわたし達の個人的体験や心理...という見方をしていくのが良さそうです。日本の月蝕図で黄道帯の最高点(MC)と底点(IC)に位置する山羊座の冥王星と蟹座のキラルス。それは日本という国全体を護るための破壊や犠牲に対し、痛みや損失を強いられる側の個としての叫びとも取れるし、また、抗いようのない抑圧にさらされて壊れ、変化し、その結果として成熟を強いられていく、未だいたいけな若い自我のようにも見えます。

このエネルギーが個人に影響するときは、そのひとそれぞれの心理や事情によって様々に翻訳されるでしょう。それは大きなプレッシャーとなってのしかかるかもしれません。もし押し潰されそうになったら、こう考えてください。『押し潰されるのは自分じゃない。自分の内的宇宙にずっと立ちはだかり、進むことを阻んできた見えない壁なんだ』と。


  アラブの春、そしてここ数年世界各地で勃発するテロ事件や銃乱射の犠牲になった数多くの生命。戦いの中で命を落としたひと達。また地震、津波、火山噴火などの自然現象で失われた生命や平穏な生活。集合体として、個として、人生に突如として起きる予測不可能な破壊をいやでも受け入れていかねばならないわたし達。そして... 自我がどれほどへこたれようとも、灰の中から立ち上がることを促してくる内なる生命の火...。この惑星ペアには、人類の旅の壮大さと、その道をひととき共に歩む小さなわたし達の姿が反映されているような気もします。

このクライマックス期間中に他に類を見ないほど何度も形成される冥王星・キラルスのオポジション。はるか彼方の軌道を回る彼らは、もしかしたら、世界が音を立てて変わっていく渦中でふと立ち止まり「個」としての自分自身と「全体」の中のわたし達(We are the world)の折り合いをどうつけていくのか? 何を創造していくのか? という問いかけに耳を傾けるよう、遠い宇宙からわたし達に語りかけているのかもしれません。そして、「受け入れて、なおも逞しく生きよ」と。。


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        ところで。。 ちとおまけの情報です。銀河アストロロジャーのP.セジウィックによれば、1994年に発見された冥王星型の小さな天体が、わりと最近になってやっと名前をもらったそうです。その名はNo.15810『アラウン(アーラウン)』。アラウンはケルト神話に出て来る異界アンヌンの王で、死者の魂を追って飛ぶ地獄の猟犬達を引き連れていて、人間がひとたびその犬の吠え声を聞いたら、もう死すべき運命からは逃れられないのだとか。その吠え声は遠くにいる時は激しく恐ろしく、いよいよ近付いてくると、とても優しく柔らかな声質になるといいます。冥王星との共鳴軌道を持つアラウンは、その誕生もまた冥王星と同じ頃だろうと言われています。

現在そのアラウンが在泊するのは山羊座16°台。あらら、冥王星にすごく近い。。 この2天体の軌道はかなり近接しているので、このコンジャンクションは長期にわたって継続するでしょう。こうして、冥王星は天文学者マイク・ブラウンの言う「もう1つの冥王星」オルクスに加え、またもう1つの仲間(または使者?)を迎え入れたことになります。冥王星、オルクス、アラウンと3人揃った冥界の王様。今後は冥王星的な力がさらに増していくのかもしれません。


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  P.セジウィックはアラウンの持つ惑星ノード(獅子座と射手座)の解析から、その象意を以下の様に説明しています。
・エゴ的な言動と魂レベルの葛藤に関わる問題
・内側に抱える魂レベルの火とそれを現実に活かしていく火のような信条
・人や物事の裏に潜む本当の動機や目的、理由を識別していく必要性
・行間ににじみ出る意図を見破る努力
・良きにつけ悪しきにつけ、こころを騒がせ反応させる物事の真実性に今までよりもっと注意を払う必要

つまり『もっと深く観よ。もっと魂に誠実であれ。』ってことかな。。


  アラウンのように最近発見され名付けられた天体は沢山あります。そしてそのどれもが、ここ数年間の内に様々なアスペクトを組んでその真の象意を顕在化させてくるでしょう。多くの先達者達に学びながら、わたし達もまた自分の体験に照らし合わせ、より深く人生やひとの行く末を考えていければ...そんなふうに思う満月・月蝕の前夜。 

そういえば月蝕図のアセンダントは牡羊座29°台。二つの顔を持つ神、ヤヌス度数です。 後ろに下がりたい。このまんま動きたくない。変わりたくない。そんな圧力も強力で、目前の境界線をまたいで進むにはエネルギーと勇気がいるけれど。でも、この度数はその内奥に不退転の確かな決意を秘めています。

ちょっぴり厳しいエネルギーも放射される月蝕だけど、キツイひとは負けないで。楽しんでるひとは、いっぱいにハートを開いて。獅子座の満月らしく、胸を張っていきましょう!!



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have a great eclipse!!!★

hiyoka(^_^


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January 27, 2017

○1/28の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  1月28日09:26前後、北海道周辺で 09:33前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は09:07前後、沖縄周辺では08:37前後に水瓶座 08°15’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 水瓶座8°~9° ー 発効期:1/28~2/10 】
  "Beautifully gowned wax figures"
『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』

  "A flag turned into an eagle"
『鷲に姿を変えた旗』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★水面下に存在する何かを覆い隠すために取る意図的な態度
→★熱をこめて語られる空疎な理想またはアイデア
→★過去の方法論や成功体験に囚われて目の前の現実を見失う危険
→★思いやりや道徳的な言葉に隠された「自分こそが正しい」という本音
→★失敗と成功、何度も繰り返される試行錯誤を耐えてなおも進む強さ
→★煽り立てる/熱を冷ます、押す/引くのタイミングに注意を払う
→★吹き付ける風の中で刷新の内なる炎を大切に燃やし続ける
→★華やかさにはもろさが共存していることへの気付き
→★感情も理性も超えた特別な意識の高まりを要する事態
→★あらゆる種類の「浅薄さ」を避ける必要
→★自分が拠って立つアイデンティティに新たな生命力を吹き込む必要
→★倒れても息がある内は回復出来るという自信とバネを保ち続ける必要
→★不屈の情熱と柔軟な適応力を駆使して事にあたる
→★見るもの、聞くもの全てが現実とはかけ離れている可能性への気付き
→★衝突や煽り立てるような雰囲気に踊らされる危険
→★抑制の利いたこころで賢く立ち回りデリケートな問題に対処する
→★迷ったり抵抗を感じた時は常に自分の出発点に立ち戻って考える
→★ルールや束縛の中で自分自身が成長していくことへの気付き・・・→


エネルギーのポイント:『内なる反動を創造性に変容させる挑戦』

170128NM


        今年に入って初めての新月。けどもうすでに世界は騒然としているようです。長い間世界の大国として影響力を奮ってきた米国に新しい大統領が誕生し、ニュースは連日彼の一挙手一投足を報じ、多くの知識人達が世界の政治、経済、金融、社会情勢に与えるインパクトをあれこれと論じています。その間にも、世界各地では沢山のことが起き、漠とした不安が漂う中でわたし達個人の人生にもそれぞれに、日々新たなチャレンジが…ささやかに、または突然の雷鳴のように、やって来ます。 ここしばらく続いてきた「火・水・分裂・爆発」のテーマは、様々に姿を変えながら今年、ますます現実味を帯びて立ち現れるでしょう。

でもそれは、字面から感じられるような破壊的な物事ばかりではないと思います。天王星・冥王星スクエアから始まったカーディナル・クライマックス。そこからここ数年をかけて孵化していく様々な事象の中で、世界においても、わたし達の内面においても、壊れるものは壊れていきます。その灰の中から何を芽生えさせるのか?  ひとりひとりが選んだ限られた人生の中で、「ここ」に何を創り、何を見ようとして生まれて来たのか?  そんな根本的な問題を、あらためて強く問い直さなければならない日々が始まる。新月前の未明に水星が逆行のシャドウを抜け、新しい思考経験を求めて進もうとする今...そんなことを感じています。


星空



★1月新月のサビアン・シンボル★


        さて、今回の新月は社会的な交流の座である水瓶座8°~9°で起こります。ベースとなる8°のシンボルは『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』。 このテーマをわたし達は2015年の夏にも経験しています。 その時のシンボル解説を少し変えつつ、もう一度掲載してみますね。


        …このシンボルで語られるロウ人形は、マダム・タッソーのロウ人形館で見られるような有名人のフィギュアともとれるけれど、おそらくは素敵なドレスを売るためのマネキンではな いかと思います。1925年当時、デパートや大手衣料店のウィンドウを飾っていたのはリアルなロウ人形だったからです(今もEbayあたりでは、ロウ製マ ネキンの頭やトルソがアンティークとして販売されています。それを見ると、ロウ独特の半透明な皮膚感と、時代を感じさせる優しげな笑顔がかえって少し怖 かったりするのですが……^_^;)。



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  マネキンはスタイル抜群! そして、その時々の雰囲気や好みをよく研究し、それに基づいてデザインされた顔を持っています。だからゴージャスなイブニングドレスをまとったその姿を見 て、わたし達はこれが自分だったら…って想像し、ちょっぴり夢をみますw。「いいなぁ、この服。もしかしたら自分が着てもカッコ良く見えるんじゃないか な?」 そして、そんな個人的な願望と売る側の欲望が火花を散らし、カチッとはまったとき、ドレスは売れていきます。。 

ロウは型に流し 込んだり練り上げたりして色々な形に創り上げることが出来ます。そのロウは原語で "Wax"。また、よくアストロロジーでは "ワクシングスクエア" のアスペクトなんていいますよね。これもやはり"Wax"で、「満ちる」という意味を持っています。ワクシング・ムーンは満月に向かってだんだん太り、大 きくなっていく月のことです。そのとき、月はある特定の雰囲気を創り出し、盛り上げ、強い引力でわたし達の想いや感情を特定の色に染めていきます。


  B.ボヴィはこのエネルギーを説明するにあたって「マディソンアベニュー・スマート」という言葉を使っていました。1960年代の広告業界を描いた米国 TVドラマ「マッドメン」を見たことのあるひとには、きっとその雰囲気が伝わるかも? これはいわゆる「広告業界のやり手」または「広告業界ノリ」という 感じの言い回しです。広告って、その商品が持つ魅力をどれだけ多くのひと達に伝えるか、手に入れたい!と思わせるかの勝負。そのために、市場調査会社から 一匹狼のアーティストまで、あらゆるジャンルのプロ達が腕にヨリをかけて創り上げるものです。そして、何度かのプレゼンテーションを経て、幾通りかのパ ターンの中から「これだ!」という「作品」を選び出します(たとえそれが新人スターの売り出しキャンペーンであっても、出来上がったものはひとつの「作品」です)。


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  マーケティングの専門家達は時代がもてはやす外見を感知し、型にとり、理想のヒトガタを創り出します。そしてその時代の要請と生産性、コストに見合ったパターンを創り上げ、ド レスという商品が持つ魅力の粋を多くのひと達に見せつけます。彼らは顧客達のセルフ・プロデュースの夢をかき立てていくビジネス集団です。わたし達に新しいステキなアイデンティティを与えてくれるんです。けど…にこやかに微笑むロウ人形の半透明の皮膚の下には、お金を儲けるという "資本主義の夢" が息づいているんですね(ちなみにこの度数の対向、獅子座8°のシンボルには興味深いことに "共産主義の夢" が描かれています)。

わたし達は、今までに見たこともないような煌びやかな衣装をまとったマネキン人形を見て、こころを奪われるかもしれません。「うわぁ、こんな世界があったんだ!ステキ だなぁ。自分もこんな風でありたい。こんな世界に入ってみたいなぁ。。」子供達はプロの大人達が提供する美しい理想の世界に憧れ、ステキな服を手に入れようと一生懸命頑張るかもしれません。あるいはいつの間にかプロの大人達の世界に入り込み、広告宣伝という、理想世界を提供する 側になっているかもしれません。けれどその夢を、美しいメッセージを、生産し続けているのは誰なのでしょう? わたし達自身の「夢」の核はどこにあるので しょう? ロウ人形はリアルであればあるほど、美しければ美しいほど、その内側に死のイメージを内包します。それは何故なのでしょう?


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        さて太陽と月は次のシンボル、水瓶座9°の『鷲に姿を変えた旗』をとっていきます。あれ?これも前に一度経験したっけ? いえ、このシンボルは初めてです。以前経験したシンボルは射手座12°の『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』でした。この二つのシンボルは本当によく似ていて、その違いは、水瓶座はすでに鷲に変わってしまった旗を指すのに対し、射手座の方は鷲に変化するという旗の性質に重点を置いているように見えること。そして水瓶座がただ「鷲」であるのに対して、射手座の方は「高らかに鳴く鷲」であることでしょうか。

鷲が高らかに声をあげて鳴く "an eagle clows" というとき、この "clow" には「自慢する」「得意になる」「勝ち誇る」「大言壮語する」という意味が含まれます。なので射手座の12°に出て来る鷲は、大きな声をあげて自分を主張したり、外の世界に対してはっきりと意志表示していくようなイメージです。 けれどこの水瓶座 ―  "We the people"  ― に来て再び顕れ出た鷲は、「旗」という抽象的なシンボル ― 理想、スローガン ― から、現実に血の通う生命体へ、獲物を狙う鋭い眼光(冷徹さ)と力強い翼、鋭い爪を持つ、個としてのなまなましい強靱さへの変容そのものを象徴しているようです。ここには王者としてのプライド、勇気、リーダーシップ、ゆるぎない高貴さなど、わたし達が社会の中で生き抜く上でひとつの理想となるイメージを、どう使って生きていくか?という問いかけがあるように思えます。

「旗」、それはわたし達それぞれが抱える夢、理想をイメージ化した「しるし」。国旗や団体旗、部族旗や軍旗のように、自分達が誰であり、何を理想としてどのグループに属しているかの証しです。そして憧れやプライドを喚起するシンボルでもあります。

それと同じように、わたし達ひとりひとりもまた、こころの内にそれぞれの「旗」を掲げて生きているのかもしれません。 あるひとはくっきりと描いた紋章入りの旗。またあるひとは、レースのように繊細で様々に色の変わる捉えどころのない旗。重厚な錦の旗、あるいはくたびれて少し汚れてしまった旗…。 質、素材、色… この世界には、本当に多種多様で無数の旗がはためいています。たとえばSNSなどで使うアバターやアイコンにしても、一種の「旗」だと言えるかもしれません。そしてそれは、わたし達が意識・無意識を問わず選択したアイデンティティでもあります。


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  「理想」はあるときは大きく膨らみ鷲のように空高く舞い上がります。またあるときは失望にうちひしがれ、溶け崩れます。それはある意味、人生の中でわたし達が繰り返す、周期的な精神の運動なのかもしれません。それは時間をかけて大きな螺旋を描きながら、わたし達という存在を形作っていきます。

けれど今 このシンボルに至って、いのちを持たない抽象としての「旗」は、生身の「鷲」へと変化を遂げました。鷲はこの現実を生きる、いのちあるものです。強力な猛禽類の王者として生態系に君臨する捕食者であっても、細心の注意力を払っていなければ厳しい野性の世界で生き抜くことは困難でしょう。自然界は、毎日が命懸けの世界。鷲は大空高く舞いながら下界の状況を見極めます。繊細な知覚と、狙った行動を取るときに必要な決断力、容赦のなさ。(実際、獲物となる生物から見た捕食者はこの上なく非情です)

わたし達は「自分が自分であること」そのものを、この人生を通して現実に創り上げていくために、たぶんここに居る......ずっとずっと手探りしてきたけれど、もしかしたら、そろそろ「鷲」として世界を眺め渡すときが来ているのかもしれない。。 

わたし達人間は、美しく尊い理想を抱いて生きるための知性を発展させてきました。けれどわたし達は同時に、生態系の頂上に君臨する強力な捕食者でもあります。その極北ともいえる両方の性質を存在の内に宿すからこそ、歴史が創られ、今の世界があり、そこから葛藤が生まれ、よりよく生き、よりよく死にたいという願いも生まれるのではないでしょうか。

多様で色とりどりの旗 ― わたし達は、風を受けてはためいたり、半旗のように沈みこんだりしながら、その色と紋章を少しずつ変えていくでしょう。けれど内なる旗の存在は永遠です。何故ならそれは「抽象」だから。でも今、それぞれの小さな旗は、再び新たな鷲へと変容しようとしています。猛々しく賢く、時に繊細で忍耐強く。そして限りある時といのちのはかなさを知る、孤高の存在へ。 一羽の内なる鷲を抱いて、わたし達はこれから全く新しい現実の冒険へと旅立つのかもしれません。そしてそれは、今まで掲げてきた既知の旗を染め変え、創り変えていく作業でもあるのだと思います。

さぁこれから2月11日に控えた月蝕に向けて、新しい訓練が始まるかも?!!(^_^


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★1月新月の星模様 ★

【主な惑星スケジュール】
 1月28日02:14 水星が逆行のシャドウ抜け
 1月28日02:49 金星・土星スクエア
 1月28日14:39 火星が牡羊座入り
 2月6日15:52 木星逆行開始(天秤座23°08〜恒星スピカとコンジャンクト)
 
【アスペクトから浮かび上がるあれこれ】
突然噴出する出来事/女性にまつわる問題と怒り/舞台裏で激しく動く政治的応酬/ゴールに達するための狭き門を巡る闘争/事故や暴力の危険/大衆の分化〜相容れない人々の相違が鮮明になっていく/隠される事実/世界を変えるための偏執的欲望/etc.


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        そうえいばもう随分前に、カーディナルクライマックスで米国のひと達が本当に変化を望むとすればトランプさんが当選するんじゃないかな?なんてツイートしたことがありました。何故ならトランプ氏はまさに天王星そのもの。その彼が大統領職に就くということは、天王星が冥王星の力を使うということ。それはカーディナル・クライマックスの申し子が生まれるようなものだから。世界中が色んな側面で行き詰まっている今、世界に大きな影響力を持つ米国の集合意識は率先して(おそらく無意識の内に)リスクを負ってでも変化と混沌を選ぶことになるのではないか?と。その時点で確信があったわけではないのですが…(^_^;

下馬評では勝ち目の無かったトランプ氏が結果的に勝って(このこと自体が米国の選挙制度が孕む矛盾を浮き彫りにしたわけだけれど ― 天王星・エリス)、世界のメディアは連日大騒ぎです。リベラル・バイアスの強いCNNなど、就任式直前にトランプ暗殺を煽るような報道までして物議を醸していたし、実際就任式当日は黒服に身を固めたアナーキスト集団と見られる人々が暴れまわっていました。

トランプ大統領の誕生後、公約通りこれまでのオバマ政権下の路線を覆す政策が強引かつ矢継ぎ早にサインされていく中、様々なニュースサイトやTwitterでは、平和や融合をうたってきたリベラル派の活動家から『トランプはナチだ。だから新たなヒトラーの台頭を防ぐために暴力的な手段を取るのは良いことだ。何故なら彼らが暴れたおかげでその後に各地で行われた "ウィメンズ・マーチ" が世界中に好い印象で受け入れられた。光を目立たせるためには影が必要なことを私達は考えに入れるべきだ』などという意見が出ていて、うーん…そうなのかと。。 古いものが皆壊れていくかもしれない今、もっと足許を深く掘り下げないまま、手段や戦略の方に目を向けていていいんだろうか?とも。。。


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  ただ、ウィメンズ・マーチの集会で行われたセレブ女性達によるスピーチの中には男性への呪詛に満ちた詩の朗読もあり(大受けしていましたが)、その迫力たっぷりに演じられたパフォーマンスを観ていると、そこに上辺には見えにくい、そして日本とはまた趣を異にする、凄まじい性的闘争(あるいはレイプ・カルチャーと呼ばれる状況)を見て取れるようにも感じました(おそらくそれを演じていた元女優の活動家自身も、その瞬間、自分が人生のその一瞬にこなすべき役割 ― 強力なテーマを秘めた政治的「作品」/美しいロウ人形  ― を演じきっていたのだと思います。)。 そして歓声をあげ、ピンクのプラカードや旗の下に一体化し、アイデンティティを確認し合う参加者達。 そうした怒りが噴出する一方ではまた、「ウィメンズ・マーチへの参加体験はまるでオーガズムにも似た宇宙との統合体験だった」という声も出ていました。その気持ちはなんとなくわかるような気がします。

閉じられていた蓋が開き、それぞれに封じていたものが噴出する。今はそんなとき。でも…その後は? 出すべきものを出すことが出来るハレの日が終わった、その後は? 掲げられたプラカードや旗は、果たして生き生きとした本物の鷲に変わることが出来るでしょうか? それはこの先も、幾度となく訪れる大きなチャレンジとして問われ続けるのだと思います。


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  火星・土星スクエアが終わり、魚座を進んで来た火星がイクシオン、ジュノー、フォルスと立て続けにスクエアを形成してきたここ数日、全体の雰囲気には、怒りが怒りを呼び、たとえどんな正論が声高に叫ばれたとしても、結局のところ「闘争」それ自体が、それに何らかのかたちで関わる自分のアイデンティティ確認や気持ちの拠り所となっていくような危険があると思います。

たとえばヒトラー? たとえばナチス? 自分が憎しみを感じる対象を「悪」のシンボルとされる名称で呼ぶことによって、わたし達は自分の感情や行為を簡単に合理化することが出来ます。現実を見れば、悲惨な物事は身の回りに沢山存在します。けれどその「悪」はいったいどこから来ているんだろう? 人々が目指しているはずの「愛」はどこに生まれるんだろう? いや、いざ現実の悪を排除するためならそんなことは言っていられない! その通りです。わたし達は何か悪いことが起きそうで不安なとき、無意識に記憶をたぐり寄せ、いつか来た道を辿ります。人生の中で。人類の歴史の中で。たぶん、勝つために。そして護るために。たとえそれが結果的には同じことの繰り返しかもしれなくても。確かに闘わなければならない状況は厳然とやってきます。けれど、もうこの足許にはいつか来た道などどこにも存在しない...としたら? 

        トランプというひとは予測不能の天王星タイプであり、幾度も浮沈を繰り返し、修羅場を経験してきたビジネスマンです。それも、かなり異形のビジネスマンではないでしょうか。毀誉褒貶かまびすしい中、今のところ、米国が誇る「民主主義」の中で、渦中の大統領はヒトラーでもなければKKKにもなっていません。ただ彼は、「時代の特異点」となる宿命を負って生まれたかもしれないひとだとは思います。もし彼が米国の政治制度の中で非情で凄惨な独裁者になるのだとすれば、そんな彼自身と彼をそう仕立て上げていく流れに力を貸すのは、反トランプなら何をしても正義だと叫ぶ大衆かもしれません。ナチスにあれだけの力を与えたのは当時のドイツの民衆だったように。賛同や崇拝だけが抑圧や強圧的リーダーを生むのではなく、自分自身を含む人間という存在への深い怖れと不信、その投影と反動もまた、わたし達の行く道に暗い影を落としてきました。


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『善はすべからく悪をはらみ、悪はすべからく善をはらむ』

これは今回の新月で土星がコンジャンクト(オーブ1°強)するイクシオンに見られる深い象意のひとつです。このアスペクトの正確な形成は全3回。2017年2月15日、6月6日、10月30日です。そしてトランプ大統領は、このイクシオンの影響も強く受けています。 わたし達はトランプ騒動で幕を開けたこの2017年から、イクシオンが示唆するこの命題を何度となく意識させられるのかもしれません。



        さてと。こんなタイミングでもあるし、ここでトランプ大統領のネイタル・チャートを見てみましょうか。といっても、いわゆる10惑星を使っての分析は『フォーキャスト2017』や、もう少し後で出版予定の電子本『マンデーン2017』でメリマンさんによる詳しい解説を読むことが出来ます。 なのでここでは、彼のチャートで最も注目すべき他の要素について少しだけ見てみたいと思います。

注目すべき要素のひとつ。それは彼がアセンダント上に「恒星レグルス」を持っていることです。これは古来からロイヤル・スター、または帝王星と呼ばれる星。良くも悪くも歴史に名を残したり、あるジャンルで大きな功績を挙げたり、影響力を誇るビッグネームとなる宿命を持つと言われる星です。

著名アストロロジャーの一人で恒星研究に生涯を捧げたダイアナ・K・ローゼンバーグの研究によれば、ネイタル・チャート上で何らかのかたちでレグルスが強調されている歴史上の人物は多岐にわたり、数多く存在します。


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  たとえば… アレキサンダー大王、徳川家康、オリバー・クロムウェル、カール大帝(フランク王国)、スチュワート朝最後の女王アン、ロマノフ朝のアレクサンドル1世、ロスチャイルド男爵、大正天皇、昭和天皇、マーガレット・サッチャー、リンドン・ジョンソン、イスラエルの軍人宰相シャロンなど、枚挙に暇がありません。

また王侯貴族や政治家だけではなく、軍人や革命家、活動家、世界的な大実業家(ビル・ゲイツ、ロイター通信社を創立したポール・ロイターなど)、宇宙飛行士なども輩出しています。たとえば世界最初のエベレスト登頂者ヒラリー卿、また悪漢として名高いビリー・ザ・キッドやメキシコの革命家パンチョ・ヴィッラも強いレグルスを持っていたそうです。

マンデーン・アストロロジーにおいても、この恒星が強調されるときは歴史上大きな革命や戦争、あるいは世界を変えるような冒険的試みがなされてきたようです(米国独立戦争の契機となったレキシントンの戦いなど)。

私見として、レグルスが放射するエネルギーを簡単に表現するとしたら
 「自分が "王" であることを生まれながらに(自我以前に)"知って"いる状態」
 「権力の本質を良くも悪くも心得ている」
 「常人を超えた(ときに妄想的とも言える)決断力」
 「怖れを知らない」「勇気」「自分が思った事を貫く」
 「破壊的な壁や敵に立ち向かい、破壊する」
 「変革者」 「頑固」 「独自のビジョン」
 「欲するものは必ず手に入れる」「支配かそれとも死かという精神」
 「戦士としての王/リーダー」「不屈さと非情さ」

などと形容出来そうです。おそらくトランプ氏は、幼少時から無意識下でこのレグルスの影響を強く受け続け、その基本的な人格形成期を過ごして来たのではないでしょうか。


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        ここで重要なのは、恒星は惑星と違って1°動くにも長大な時間を要することです。なので、土星以降の遅い惑星は世代的なものと考えられ、レグルスとコンジャンクトしていても、その人の個性にはなり得ません。また、コンジャクトする惑星や感受点、そのアスペクト次第では、上記のような特徴の表れが抑えられるケースもあります。

たとえば、オバマ前大統領もレグルスが強調されたネイタルを持っています。けれど彼の場合、コンジャンクトしているのは月のノース・ノードでした(オーブ2°)。これはどちらかというと今生、努力して目指さなければならない境地を意味します。彼は一生を通じて「王者としての強さと有無を言わせぬ決断力」を発揮しなければならないという「課題」を抱えている…と読めます。

トランプ大統領の場合、レグルスとコンジャンクトしているのは4分に1°動くアセンダント(自我、人格)であり、しかもオーブは1°を切ります。しかも火星ともコンジャンクトです。なのでレグルスの体現度は強力。。 彼はきっと自分のアイデンティティを「王」であると心得ているし、自分が良しと信じる目的のためには破壊も厭わないでしょう。

また、彼のアセンダントとコンジャンクトしているのは帝王星レグルスだけではありません。驚くことに、小惑星アメリカもまたぴたりとそこに来ています。調べれば調べるほど、このタイミングで米国の大統領になるのは彼しかいなかったのだろうと思えてきます。


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        ではもうひとつ、準惑星エリスがトランプ大統領にどんな要素を与えているかを見てみましょう。

牡羊座のエリスが放射するエネルギーを簡単に言ってしまえば、
 「今まですでに存在していながら蓋をされてきた "不和" を浮上させる」
 「自分の存在を無視したり、ないがしろにしてきた者/物事への報復」
 「自分が信じる真のアイデンティティを復活させるための闘い」
 でしょうか。

エリスは冥王星やセレスと共に「準惑星」として分類される惑星です。冥王星が惑星から準惑星に "格下げ" される原因を作った存在としても有名ですよね。現在は牡羊座の22°台で20°台の天王星と長期のコンジャンクト中。 正確な形成は2016年6月、9月、そして今年3月17日に最後のコンジャンクション形成があります。ちなみに前回エリスが天王星とコンジャンクトしたのは1927年〜1928年。世界大恐慌の直前でした。

        トランプ大統領はエリスを牡羊座6°台に持っています。ただエリスは大変遠い星なので、その公転周期は560年。なので、ネイタルでのエリスの位置は広い世代で共有されるものです(サビアン・シンボル的には1°違えばテーマも微妙に異なりますが)。

ですから、エリスも恒星と同じように他の惑星とのアスペクトによって強調されているかどうかがネイタルを観る場合の肝になります。


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  トランプ氏の場合は2室(資産)で海王星とKBOイクシオンがコンジャンクション(オーブ4°強)。それに11室(政府機関etc.)水星と8室(負債)エリスとでTスクエアが形成されています。そして9室(法)牡牛座(物質的リソース)の黒いケンタウルス族ネッソス(カルミックな争い/人種的偏見が絡むケースがある)がクインカンクスとセクスタイルでイクシオン・海王星と水星に絡んでいます。彼がこれまでに幾度も破産し、訴訟沙汰や黒い噂も数限りないというのに、その度に不死鳥のように蘇り今に至ることをエリスの象意と共に考え合わせると、とても大きな意味を持つ星回りだと思います。ちなみにしばしば「サバイバル」を意味するケンタウルス族のアスボルスは、オーブ4°で彼の月蝕の太陽とコンジャンクトしています。

ここでもう一度、イクシオンの象意の代表的なものを挙げておきますね。

 「どんな人間であろうと、状況次第ではどんな事だってやれる」
 「人間が持つ神をも怖れぬ勇気、そしてそのこと自体がはらむ愚かさ」
 「どんな結末に襲われても懲りない性分」
      そして…「全ての善は悪をはらみ、全ての悪は善をはらむ」です。


   それと、もうひとつ覚えておかなければならないのは…彼の水星がアウト・オブ・バウンズ(OOB)だということです。これは彼の思考回路が常識の範疇(くびき)を超えていることを示唆しています。OOBは天才タイプやアウトロー的な人物を輩出しやすいと言われます。水星がOOBだということは、彼の思考経路はともすると誰にも理解されないような筋道を辿る場合があるということ(彼自身にとってはそれが自然です)。ただし、太陽、月、金星という3つの個人惑星のデクリネーションが22°〜23°台でギリギリOOBに近いことから、自分の思考を社会的な枠組みの中で表現するための助けになっています。けれどあくまでOOBはOOB。彼が権力志向であることは間違い無いけれど、ではいわゆるファシストかというと、またちょっと次元が違う気がします。OOB的思考は堅固でリジッドな権力構造にはそれほど価値を感じません。物事の絶頂で、本人にしか理解出来ないような理由で止めてしまうことも起こります。ただ大統領職ともなると、それが果たして可能かどうかは微妙ですが...。

トランプ大統領という存在をこれまでの常識的・政治的枠組みの範囲内で理解しようとすれば、ことごとく的外れになる怖れがあるかもしれません。おそらくトランプ氏は、政治やビジネス世界の「良心」や「道徳」という定義が、いかに矛盾していてインチキくさいものかを理性というより "本能的" に知っており、言いたい放題、やりたい放題の限界を自らの物差しで決めているように思います。その尺度に合わない細かいことなどどうでもいい...と。

だからこそ彼は「破壊者」なのかもしれません。…そしてまた同時に、自らの国家的愛や資産の対象を護るために「壁を打ち立てる者」でもあるという、一見矛盾する二つのベクトルを体現しているようにも思えます。。(11室蟹座の金星・土星・小惑星カルマのコンジャンクション、3室天秤座の小惑星キング・ケンタウルス族キラルス、9室牡羊座のケンタウルス族エケクルス・小惑星ニニギのTスクエア)


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  この水星は11室(議会、国家が抱える目標や国としての欲望)に在泊し、10室(政府と大統領)で太陽とコンジャクトするノースノード(冥王星のメッセンジャー、オルクスとコンジャンクト)の支配星です。だからチャート上でもとても重要な役割を果たしています。小惑星を調べると、面白いことにクシナダヒメとヤマタノオロチがぴたりとこの水星にコンジャンクションなんですね。神話では、怪物に食べられてしまう最後の生贄だったクシナダヒメを救ったのが素戔嗚尊。そしてこのスサノオが怪物ヤマタノオロチとの闘いにクシナダヒメを櫛に変えて伴ったという話が残っていますが…。もし小惑星クシナダヒメが女性に備わった生命力や何かを生み出す力、そしてある種の咒力を意味するとしたら、大統領は政治的にも個人的にも女性の力やエネルギーを活かすことを必要としていて、それを彼独自のやり方で実現しようとするのかもしれません。

けれど、それと同時に自分がその力の「捕食者」であり、「敵」でもあるという矛盾を抱えているように見えます。これは複雑。。  チャートを見るかぎり、彼は自分を破壊者や女性の敵とは全く考えていないし、多くのひとに愛されたいと望んでいるように感じられますが…(深層心理的には、外側に出ている人格面とは全く異なる側面が見て取れます)。

        おそらくトランプ大統領がこころ深く意識する自己のアイデンティティは「選ばれし王」であり、「救済者・保護者」であり「ドラゴンを退治する怒れる戦士」という感じだと思います。きっと彼の内部にはその旗がへんぽんとはためいてきたのではないでしょうか。そして今年、ホワイトハウスにもまた彼の旗が高々と立てられました。米国に、新たな「鷲」が生まれたことになります。

良くも悪くも壊すひとであり、理解されない者であり、降り注ぐ嫌悪もまた原動力にしていくような存在。世界をまったく異なるパースペクティブで観ていながら、細やかな説明や行き届いた配慮など一切しないだろう存在。もしかしたら、ひとつの長いサイクルの終わりにあって、何かの役割を負っているのかもしれない存在。 彼のOOBの水星は、凡庸な理想主義者を最も嫌います。 戯画的・超常的なレベルで自分の理屈を押し通そうとします。それでいて、彼を支持するひとも反対し憎むひとも、彼から目を逸らすことが出来ない、そういう存在、特異点...。 そんな大統領との交渉に直面する各国の首脳は、彼と同等の強さと抜け目なさ、そして自分が是とする目的のためなら手段を選ばないくらいの信念と決断力が必要になりそうです。


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  帝王星レグルスが強調されるひとは、幸不幸や善悪ではかれないところがあります。トランプ大統領への抵抗の度合いによっては、4年の任期を全う出来るかどうかもわかりません。おそらく弾劾への動きや暗殺の企てがあっても不思議ではないでしょう。 ただし、ここに書いてきたのはひとりの公人、ひとりの人間の内界に拡がる広大な可能性のほんの一部にすぎません。でも、たとえそうであっても、やはり米国の新大統領は今という時代、宇宙、そしてわたし達が創り上げる集合意識が選択した結果としての存在だと思うのです。  (「冗談じゃない!! 選んだ覚えなんかないわ!」という沢山の声が聞こえるような気もするけど ^_^;)


  カーディナル・クライマックス期の中央部付近を過ぎようとする今。大国、米国に生まれた新しい荒鷲さんは…もしかしたら女神エリスがわたし達の世界に投げ入れた「金の林檎」かもしれません。それはけっして新たな争いを創るわけではありません。これまでの来し方にすでに潜んでいた歪みや腐敗、不和をえぐり出すのです。そこから生まれる争いは、トロイア戦争に繋がっていくのでしょうか? それとも?

その答の一部は、この新月、わたし達それぞれの小さな旗がどんな鷲に変容していくのか、わたし達がそれをどれだけ大切に扱い、どう育てていくのかにもかかっているような気がします。それは決して小さなことではないと。。。


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  昨今の星回りは、ネットを介して怒濤のように各国の問題が露わになると同時に、集団やそれを構成している個人が抱える人生の問題、こころの澱を噴出させるような働きがあります。今、様々な抗議行動に参加するひと達もまた、何らかのかたちでそれを外界に投影しているのかもしれません。もしそういう要素が存在するとしたら、それは今という時代がはらむ危険性です。

  前にも書いたように、今後の数年は、ショッキングな出来事や変化と混沌の中を通り抜けながら、世界が今までに持てなかった視点を見出していけるかどうかのテスト期間になると思います。ということは、世界を創っている無数のわたし達個人もまた同じこと。徐々に自分の、そしてそれぞれのひとの「本性」がどうしようもなく鮮明に顕れてくる。そこには見たくもない一面だってあるかもしれない。でも、それを含めて今この手にあるものこそが、これから先を創造していくために自分に残されたリソースであり、唯一の素材です。

晴れ晴れと照る歓びと希望の日もあれば、曇る日、嵐の日もあるでしょう。世界を織りなす力の地図が刻々と変化していく中で、わたし達の住む日本もきっと小舟のように揺さぶられるかもしれません。けれどわたし達は、そのタイミングを選んでここに生まれてきたのではないかしら? もしかしたら....生きて、望み......そして視るために。


  大声で振りかざす必要の無い、自分だけの旗を内界に掲げて。目を開いて静かに考えながら生き抜いていくこと。一番大切なことは譲らず、でも責めず、大鷲のように堂々として。 誰も、自分以外の人間には成れないのだから。あのひとは素晴らしいかもしれない。けれどあのひとはどんなに望んだとしても、あなたには成れないのだから…。





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

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January 11, 2017

●1/12の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月12日20:53前後、北海道周辺で20:59前後、関西方面は20:34頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で20:05前後に蟹座22°27'22"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蟹座22°~23° + 太陽 山羊座22°~23°】
  "A woman awaiting a sailboat" +
  "A general accepting defeat gracefully"
→「期待を込めて帆船を待つ女」+
 「潔く敗北を受け入れる将軍」 

  "Meeting of a literary society" +
  "Two awards for bravery in war"
→ 「文芸協会の集まり」 +
  「戦場での勇敢さに対する2つの賞」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~1/27】
→★期待と不安が拮抗する中で風向きを読もうとする心理
→★自分が価値を置くものに対するプライドを誇示し固執する
→★たとえ犠牲が大きくても為すべき事を徹底しようとする精神
→★あちら立てればこちらが立たずという状況で生じるフラストレーション
→★自己のコントロールが及ばない事柄に忍耐強く対応していく
→★すぐに見えそうで見えない、掴めそうで掴めない新しいビジョン
→★言葉の技巧に囚われてその下に存在する本質を見逃す危険
→★今自分が置かれた立場や立ち位置を明確に受け入れることによる再生の一歩
→★黒か白か、善か悪か、上か下か、左か右か、美か醜か、損か得か…など
    交じり合おうとしない物事をめぐって二つに引き裂かれる状況
→★利害の衝突する闘いの中、大義名分を通し切ることで生き残る術
→★利他的な自己犠牲に憧れながら自分を護ろうとする矛盾
→★優しさと強さ、知性と感情を統合していくことの困難さと挑戦
→★過去におろそかにしてきた物事の露呈とけじめの時
→★人に知られぬ純粋な行いや努力が報われる経験
→★全ての物事が持つ二面性への気付きとその狭間で身動きの取れない状態
→★自己の内部を精査しながら外界の喧噪と内界の空白に耐える・・・→


エネルギーのポイント:『より高度な二元性の認識から始まる新たな訓練』 

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        去年も押し詰まって迎えた新月。そのエネルギー・ポイントは『不確実性の壁を前にした乱反射、逡巡と適応力』でした。外の世界も自己の内部も壮大なトランジッションの渦中に入り、手探りの旅は始まったばかり。みんな、お正月はどうだったかな? 家族や恋人、友人と、あるいはひとりで。毎年変わらぬお正月風景やその営みの中、ふと何かが変わってしまった… と感じたひともいるかもしれません。 変わったのは自分自身なのか? それとも他の何かなのか? もしかしたらそれも判然としないままに。二重の空間を生きているような? 感じ方はひとそれぞれだとしても、もし意識や知覚に微妙な変化を感じるひとがいるとしたら、それはこのタイミングで贈られた宇宙のプレゼントだったかもしれません。


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  去年〜今年の変わり目は、ちょうど水星逆行と重なりました。事故も多かったし、過去に絡んで土星・ヴェスタ・ネッソスが創り出す「火による浄化」の霊的な体験を通過したひと(これからするひと)もいるかな。(火事も多かったですね。。) 過去…それもすっかり忘れていたような過去の想いや経験が蘇ってきたり。また新月図のMCに乗っていた海王星の力添えも受けて、昔はわからなかった物事の様々な断片が今、急に浮上してひとつに繫がり、ハッとわかってしまったり。その他様々なインスピレーションに恵まれたひとも多いのではないでしょうか。 

新月の記事にも書いたように、現在水星は順行しながら来た道を元へ辿るシャドウフェーズの真っ最中。シャドウ抜けは1月28日、次の新月が起きる日です。ということは、逆行中に得た気付きやインスピレーションもまた、意識の中で消化(昇華)運動の真っ最中かも。焦らず、結論を急がず。大切に温めながらいきましょう。それがどんな物事であれ、ゆっくりと自分の中に根付かせることで、きっとこれから先、新たな視座を得るための鍵になるんじゃないかな。。


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        そして…2017年に入ったわたし達は、今年最初の結実、満月を迎えます。満月図はまぁなんともダイナミック。12月27日に初回のオポジション形成を終えた木星・天王星だけど、今回は木星とエリスがオーブ20’強のタイトなオポジションとなり、それに天王星 、そして離れつつあるセレスも十分なオーブ圏内でエネルギーを放射しています。そして今回はこれに満月の月と太陽がグランドスクエアを形成しているんですね。牡羊座の天王星・エリスが高らかに(狂おしいほど)主張する「我らのアイデンティティを尊重せよ!」「何がなんでも自主独立!」「問答無用!」という声が止むことはなさそうです。それを受ける天秤座の木星は本来、外交力に長けた力ではあるけれど。この位置ではプライドを護ったり虚勢に力を注ぐ傾向も強まりそう。狭く深い井戸の底から「自分が王だ!」と空に向かって叫ぶように。。。 

そんなわけで、背反矛盾したエネルギーの綱引きは、蟹座の満月がもたらすディープな感情をともなって最盛期を迎えそう。多くのひと達がセンセーショナルなニュースを巡って右往左往してみたり、一方で情熱的な献身をしたかと思うと同じひと達が冷酷な報復行為を行ったり。気分的にボラタイルというか、固唾を呑んだ緊張感で静まり返った途端にすぐ燃え上がるような感じさえあります。これは広い世界にも身近な社会環境にも、下地として共通するちと不穏な雰囲気かもしれません。


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  また、この満月のエネルギーにダイレクトに触れる惑星や感受点をネイタルに持っている場合など、自分自身の中に背反する思いを抱え、葛藤したり気分が激しく上下するようなひともいるでしょう。それは「あちら立てればこちらが立たず」みたいな感じかもしれないし、ゴージャスさや純粋でロマンティックなものに対する欲求が高まる反面、実世界の醜さが目について立ち向かってみたり意気消沈してしまったりとか。。 あるいは去年〜今年にかけて新たに分け入った意識の謎を抱え、二つの世界の間で判断がつかず立ち往生するような感覚を抱くひともいるかもしれません。それはちょうどこの満月のシンボル『期待をこめて帆船を待つ女』のようでもあるし、また『文芸協会の集まり』に出席し、皆に感動を与える技巧を批評することで、賞をかけたペンの闘いをジャッジする人々から放射されるエネルギーともオーバーラップします。

        わたし達は今、欺瞞と驚きと対立と疑念に満ちた土星・海王星スクエアの2016年から、カーディナルTスクエアと土星・天王星ウェイニングトラインの2017年に入ったばかり。今まで隠されてきた…または薄々わかっていながらも蓋をしてきた様々な社会的・個人的な偽りや思い込みの結果を消化しつつ、疑いと手探りの中で、肌身に感じる現実的な変化を体験していく…そんなトランジッションの渦中にあります。そこではまだまだ慣性の法則が働き、不安や疑いを引き起こすようなことも起きるし、過剰な疑念がかえって破壊的な結果を招く危険も残るでしょう。 

こうしたトランジッションのとば口で必要になるのは、とにもかくにも自分自身の「今」を丸ごと認めて引き受けることかもしれません。帆船がやってくるかどうかは風向き次第。いくら待っても来ないのかもしれない。半分は、わかっている。でも、そこに立ち続ける。水平線を眺め続ける。それだけの毎日かもしれなくても。何を待っているのかわからなくなってさえも。。


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  けれど、やがて船はやってくるのかもしれない。もし船が来なくても、その立ち続けた行為から新たな物語が芽生えるかもしれない。今、自分に出来ること。自分のエネルギーが向いていくことに賭けてみる。 期待に惑わされてではなく、意志と選択の結果として。 たとえ敗軍の将になったとしても、出来ること全てを尽くした上で結果を受け止め呑み込むその姿は、戦場で見られる一番勇敢な姿のひとつではないでしょうか。 『戦場での勇敢さに対する2つの賞』は、目に見える行為と目に見えない内的な高貴さの証しとして与えられるものです。 そして、物語は終わることなく新しい局面へと入っていくでしょう。 もし思い描いていたのと違う船が港に着いたとしても、そこから新しい物語が始まり、文芸協会の面々を沸き立たせるような、新たな感動が生まれてくる可能性があります。 わたし達は潜在意識の中でいつも何かの訪れを待っているような気がします。幸せが、不幸が、素適なことが、嫌なことが...。でも、本当は今のわたし達の理性では見ることの出来ない「何か」の方が、時を超えたその先でわたし達の来訪を今か今かと待っているのかもしれません。

        満月のグランドスクエアの一角をになう天王星とエリスにトラインを形成する土星は小惑星ジュノーとコンジャンクト。言いたくても言えないことを胸に秘めつつ、そのプレッシャーと、もしかしたらちょっぴり怒りさえも抱えながら、新しい挑戦と慣れない状況の中で地にしっかり足を着けようと頑張っています。土星の度数は去年12月14日の満月で太陽が位置していたところ。そのシンボルは『入国する移民達』でした。 不安の中、忍耐と持続する情熱を希望に変えて新しい環境に入っていく人々。「今」を、今ある場所と立ち位置を新たな「ホーム」と思い定め、新たなアイデンティティを求めて岐路に入っていく勇気。もし何かを怖れて言い出せなかったことがあるなら、落ち着いてお腹に力を保ち、肩と首の力を抜いて、一度相手にきちんと伝えることは大切かもしれません。この継続するエネルギーは、この新月・満月期を過ぎ越していくためのひとつのヒントになりそうです。


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        この満月図には、いくつかのセスキスクエアが形成されています。その中でも一番目立つのは、MCに対して太陽・木星スクエアから伸びる形のクァドリフォームと呼ばれるフォーメーションです。図には表示されていないけれど、このMC上には小惑星クシナダヒメ、トゥルース(真実)、キルケーが乗っています。二人の女神と「真実」を意味する小惑星ですね。そしてクァドリフォームが形作る二等辺三角形を貫く形のAscには冥王星のエージェントであるオルクスが乗り、Decには金星と海王星が乗っています。日本の空に形成されるこの形。これは何を意味するのかな? 

クァドリフォームは別名「神の拳」とも呼ばれるかなりハードなアスペクトパターンです。太陽・木星スクエアの緊張状態が創り出す傲慢さや無頓着さ、不用意さ、エネルギー的・物質的な浪費などの傾向は、天王星やエリスが放射する「何が何でも・・!」というナマな欲望とも呼応して、忍耐力不足(煽り耐性の無さにも顕れやすい)、気まぐれや混乱状態、反対のための反対といったエネルギーに変換されていきます。 太陽・木星のエネルギーは、一度神の拳を通して頂点となる双子座7°台の小惑星達に向けて放射され、そこで何とかクリエイティブな解決法を見出す必要があるかもしれません。クシナダヒメのキーワードは「生命の力 ― いのちを受け宿し育てる強力な咒の力、反転の力」。キルケーのキーワードは「自分が持つ力を使ってひとを手助けすること」そしてそこに文字通り「真実」があるということ。。


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  なので日本では、女性性が持つ柔軟な受容力(または咒力)としたたかな強靱さが、一触即発のエネルギーを過ぎ越していくための鍵として役立ちそうです。ただキルケーにはネガティブな側面もあり、自分勝手に他者をコントロールしようとする傾向があります(隠れ女王様?)。またミサンドリー(男性嫌悪)的な側面があるとも言われています。実のところ、キルケーには小惑星モロン(愚かさ)もコンジャンクトしているので、拳を振り上げた怒れるフェミニストを彷彿とさせる好戦的態度には、要注意です。クァドリフォームは頂点となる惑星がネガティブなエネルギーに転じると、とても破壊的な効果を発揮します。これをどう使えるかは、本当にわたし達次第。もし上手く治めることが必要な場面に遭遇したら、この特別な女神のエネルギーを使いこなせるかどうか、ぜひ挑戦してみて。

そしてAsc上のオルクス。それにピタリとコンジャンクトするのは小惑星メンター。これはこの満月期に「わたし達が自分自身をどうジャッジしているのか」あるいは「どんなアイデンティティを保って生きているか」という問題を吟味してみることがちょっとした鍵になる可能性を示唆しています。対向のDecには金星と海王星。なのでおそらくそのための鏡になるのは、理想や夢、ロマン、美に対する感覚。何に惹かれ、何を美と感じるか。それを外界や他者に投影する前に、内なる世界の夢として探査していくこと。移ろいゆく世界、不安定な社会にではなく、今・ココの胎内宇宙にこそ、未来に繋がるヒントが沢山が存在する。。 このAsc/Dec軸は、去年9月1日、やはりAsc/Dec軸上で起きた金環蝕(オルクスとコンジャンクト)の位置なんです。


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  この日蝕は、メリマンさんを始め多くのアストロロジャーが2016年最強の力を持つと示唆していたもので、日本の日蝕図では、天頂近くに昇った土星が蝕と海王星にTスクエアを形成していました。当時の記事にはこの蝕についてこう書いています。「日本という国、そしてその大地に生きる集合体であるわたし達ひとりひとりの精神にとっても、この日蝕とそれを挟む月食の三つ組みは、これから中長期にわたってとても重要なゲートの役割を果たすのではないでしょうか。」

このときDec上で起きた日蝕はオルクスとコンジャンクトし、Asc上の海王星とオポジションでした。そしてこれによって強力にチャージされた度数が再びオルクスとメンター、金星と海王星、アングルによって今、蘇ります。去年の9月ごろ、何をしてたかな? あまりに時が早く進み過ぎてあまり思い出せないくらい(^_^;。 小惑星メンターは、文字通り深い学びを意味します。それは誰かから(あるいは空間から)教えを受け、学び、マスターし、やがて誰かに教えるようになるかもしれない何か、または領域。そしてオルクスの容赦ない審判の力。他者や外界ではなく、まず自分に対して使うべき力。新たなアイデンティティ、未来の自分という存在のために。金星と海王星の最善の力を使って。沢山のインスピレーションをもらって。 これ、この満月と木星・天王星・エリスのグランドスクエアが放射する強力なテンションを使いこなす「冒険」としては、一番の道/未知じゃないかな?


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        今朝の新聞には、2019年元旦に新天皇が即位され、元号が変わる方向で進むというニュースが載っています。これは日本にとって外面の変化には終わらない大きなことだと思います。去年、天皇陛下のお気持ち表明があったのは、木星と小惑星ニッポニアから天王星にYODが形成された8月8日でした。そして今、ニッポニアは太陽にコンジャンクトしようとしています。わたし達の象徴が変わり、時が変わり、認識もまた変わり... そしてわたし達が立つ大地とそれを取り巻く環境も音を立てて変わろうとしています。それを創り出すわたし達自身も、また大きく変化していくことでしょう。

小さな幸せも、大きな夢も、今はまだ不確定な回廊の中。 目を瞑り岸辺に立って良い風が吹くの待ちながら… 文芸協会であれやこれやと議論しながら… 一日、一日を歩む小さなわたし達。 けれどそんなわたし達の内に拡がる広大な海には、すでにいっぱいに帆を張った一艘の船が… 新大陸を目指して航海に出ているのではないでしょうか?  たとえ内なる羅針盤が震えていようとも。風が凪いでいようとも。ありったけの帆を張って。それぞれの美が待つ水平線を目指して。進みましょうか!(^_^





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

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December 28, 2016

○12/29の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

12月29日04:40
 ちょっとだけ言い足りなかったことを加筆しました。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  12月29日16:12前後、北海道周辺で 16:18前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は15:53前後、沖縄周辺では15:24前後に山羊座 07°59’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 山羊座7°~8°ー 発効期:12/29~1/27 】
  "A veiled prophet of power"
『ベールを被った有力な預言者』

  "Birds in the house singing happily"
『幸せそうに歌う家の中の鳥達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★「真実」の異なる側面や他の次元の存在を予感する
→★想像力の豊かさ、またはひらめきや天啓に打たれる
→★発作的な感情やエネルギーが押し寄せて翻弄される経験
→★利口で防衛的なやり方で自分が抱く真の意図を誤魔化す
→★ミステリアス、または型破りな演出による自己プロデュース
→★目に見えているものが全てではないという事実に気付く
→★気の小ささを自慢げな様子、または余裕ある態度で覆い隠す姿
→★内面の脆さ、または繊細さを護るために鉄の規範に依って生きる
→★様々な話題を大げさに伝える、または果てしなく喋り続ける
→★長く置かれてきた環境に知覚能力が飼い慣らされてしまう危険
→★天賦の才能として備わる「隠された美」への独自の嗅覚や感知力
→★閉じこもりながらも自分の見てくれを気にする、または自己賛美に陥る
→★「家」を自分なりの美、プライド、安全の印として捉える傾向
→★美しく清らかな世界と血みどろの闘いの世界との間で感じる葛藤
→★掟、階層、規則、命令、既存の信条の枠内に留まっていたいという願望
→★社会の現状を受け入れ、今自分の手の内にあるものでベストを尽くす
→★厳しさの中で置かれた環境や今の現実に適応していく挑戦・・・→


エネルギーのポイント:『不確実性の壁を前にした乱反射、逡巡と適応力』

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前回の満月は異様に長かったので今回はその反省をこめて(?)というかみんな忙しい年の瀬でもあるし、なるべく短くまとめて....みます(^_^;。


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