新月(満月)の星読み

August 10, 2018

○8/11の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

お知らせ

  突然ですが8月13日付のメリマンコラムをUPしたら、約1ヶ月ほどこのブログも夏休みをいただくことにしました。といっても7年前の夏休みのときは引っ越しのために全休だったけれど、今回はただ自分にもう少し時間を与えるためのお休みなので、何か急に思い付いたりすれば唐突に記事をUPする...なんてこともあるかもしれません(まだ全然読めずにいます)。 もしそんなことがあれば TwitterやFBでお知らせすると思いますので、良かったら覗いてみてください。m(_"_)m

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  8月11日19:17前後、北海道周辺で 19:21前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は18:58前後、沖縄周辺では18:27前後に獅子座 18°41’で新月(部分日蝕を観測出来る地域はヨーロッパ北部、アジア北部)となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 獅子座18°~19°― 発効期:8/11~9/9 】
   "A teacher of chemistry"
化学の教師

   "A houseboat party"
ハウスボート上のパーティ

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては1週間〜数日前から前倒しで感じられると思います。

→★「物事に絶対はない」ことを受け入れていくためのレッスン
→★これが "真実" だという "思い込み" を全く別のアングルから精査する
→★あらゆる種類の "欺瞞" が露呈する流れと覆い隠す流れとのせめぎ合い
→★お仕着せの "べき論" に縛られ窒息しそうな自分の一部を見出し癒やす必要
→★安全のために保護色をまとって周囲に溶け込む機転
→★理路整然と説明のつく人間関係の一方で血の繋がりに感じる
  気安さと反発の不思議さ
→★呼吸に注意し頭を冷やして臨機応変に事に当たる
→★感情の暴発を避けるために「建前」を安全弁にして踏み留まる
→★理由や思惑はどうあれ、それぞれの立場にふさわしい
  「正しいこと」をしなくてはならないという強迫観念
→★自分が自ら参加している人間関係の成り立ち、利害の構造、仕組みを
  大きな枠組みで捉え直す必要
→★熱に駆り立てられた信念の言動が一見おだやかな水面に津波を起こす危険
→★不確実な自分を埋めるために仮面としてのアイデンティティを強化する
→★バラバラに断片化しつつある思考、感情、体感の統合を図る必要
→★気のおけない集まりで交わされる軽い会話の中に潜む大切なヒント
→★休み、眺め、感じるとき と 流れ、動き、働きかけるときを区別する
→★「最悪の事態を避けるための虚構」が社会を支えている事実を見る
→★狭くなる視野、頑なな想い、厳然と立ちはだかる障害
→★「何もしないこと」の中に包み隠された「豊かさ」の価値に気付く
→★物事や思考がひしめき合う中で
  自分の進路(または退路)を瞬時に見定めていく・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』
                    ↓
            今回の新月自己の内部で行うカミングアウト
                    ↓
            次回の満月それぞれの狭き門をくぐり抜ける


2013NMFM


        7月13日から始まった3回の蝕の夏。前回の新月 ― 最初の日蝕のとき、こう書きました。

『この時期 ― 今年の夏 ― は、わたし達それぞれにとって今年中盤の大切なチャレンジの時間帯になるかもしれません。 前回の新月期で集合体としてのわたし達がひとつのゲートをくぐったとすれば、その新しい第一歩がここから始まるからです。

けれどその一歩を踏み出すにあたって、ひとによっては何かを失ったり断ち切られたり、あるいは自ら立ち去ったり終止符を打ったりと、厳しい経験や決断の道を通るひと(またはすでに渦中にあるひと)がいるのではないかと思います。そして、手探りながらもより新しい生き方を求め始めるひとも。ここから先は、紆余曲折。高低差のあるトンネルを疾走していくように感じるひともいるでしょう。あるいは、思うにまかせぬ日々をメランコリックな気分で過ごしていたら、ある日突然これまでとは違うところにいる自分を見出したり...または自分の場所を思い出したり(外界からか?内側からか?)。また、海王星の影響が強ければヒタヒタと滲透するような感じでいつのまにか現実感が薄くなっていき、見えない水の中を泳ぐように生きている自分に気付く。けど突然ステンと転んで「あれ?」となったり。

本当にひとそれぞれ、いろんな体験の仕方があると思います。けれどたったひとつ言えるとしたら、もう後ろはふり返れないかも...ってことかな。たとえ後ずさりしているつもりでも。』


partial-solar-eclipse


        そして、もうあと少ししたら... とうとうこの夏最後の部分日蝕がやってきます。といっても日本では土曜の夕刻で、今回も太陽は西の空に沈んだ後です。見ることの出来ない部分食ということで、日蝕といってもあまりピンとは来ないかもしれません。けれどこの最後の蝕は、地味ながらわたし達それぞれにとって大きな意味のある「分岐点」の役割を果たすかもしれません。特にこの夏に入ってから苦しい思いをしてきたひと、環境や状況が一変したひと。あるいは仕事、家庭、恋愛など様々な体験を通して自分自身の立ち位置が不安定に感じられるひと、漠とした不安を抱えているひとにとって、今回の蝕は、静かにアイデンティティの再構築を迫ってくるようなところがあります。

でも、アイデンティティといっても今流行りの「アイデンティティ・ポリティクス」的な意味(人種・性別・性的傾向・国籍・宗教・信条・主義主張やイデオロギー・社会階層・家・社会的役割や立ち位置などによって成り立つ「自分は○○である」)とは違います。

おそらくそれは、もっと素朴で深くて根本的な問い『自分は誰で、何のためにここに生まれ、何をしたいのか?』そして『今、何をしようとしているのか?』に対し、今の時点であらためて明確な答を出してみる行為。そしてそれを、「今の時点での答=自分」としてお腹にきちんと入れ直すこと。それは短くてこれから半年間、長くて2020年~21年、底流の想いとしては2024年まで、わたし達それぞれを芯で支え続ける原動力になっていくでしょう。紆余曲折ある中で、何があっても何もなくても、けっして折れることのない柔らかな存在として在り続けるために。


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  その答は、ひとによっては「ことば」でさえないかもしれません。今はことばではとても言い表せない何か。でも確実に「わたし」の中に存在し、求め続けている何か。これまでの人生や幼時体験の中で得られなかった愛や幸せやそんな種類の何かではなく、そのもっと奥にあって「わたし」を生かしているもの。それが様々に形を変えて人生に立ちはだかり、経験を創り、今ここまで自分の生を導いてきた... そんな何か。あるいは、その中に見え隠れするもの。または、そのしっぽ。そのしっぽの先を、掴んでみる。うん、何だかわからないけど、ある。きっとこれからも、ずっと。それと一緒に、在り続ける。どんなときも。そんな感じ。。

あまり上手くは言えないけれど、なんとなく伝わるでしょうか...?

        ところでこの日蝕のサロス・ファミリーは155。その誕生は1926年6月17日で今回は6度目というまだ若い蝕です。当時のサビアン・シンボルをひとことで表せば「重苦しさや疑念に打ち勝って鍛え上げる人間の素質」。また、このファミリーの特徴をアストロロジャー バーナデット・ブラディは『それまでの人生プランやライフスタイルに突然の混乱、または崩壊が起きやすい。この蝕に影響を受ける当事者にとっては、今まで自分を支えてきた既存の生活構造が壊れ、人生の方向性が変わることに繋がる。だがその混乱が収まった後には長期的な再建の時が始まり、その結果として人生の広範囲にわたる全く新しい形がもたらされる』と評しています。


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        ではこの新月/日蝕図をざっと見て目についたところに少し触れてみます。今回の新月図には前回の満月/月蝕図のような特別に目立つ強力な惑星アスペクトがあるわけではないけれど、興味深い点がいくつかあります。まず、アストロロジャー E.フランシスが「事実上の21世紀の始まり」だったとする1999年8月11日の日蝕と同じ位置で蝕が起きること。サロス・ファミリーは異なるけれど、いずれにしても19年という短い間に全く同じ位置で蝕が起きるのは大変珍しいことだそうです。当時の日蝕は火星、天王星、土星とグランドスクエアを形成する、とてもダイナミックなものでした。そしてそれ以来、獅子座18°〜19°はいわゆる「クリティカル・ディグリー」つまり大きなインパクトと意味を持つ重要な度数とされています。ちなみにこの度数は3.11の東日本大震災のチャート(震源地三陸沖)のアセンダントでした。

また、今回の新月図のアセンダントは今年2月16日に部分日蝕が起きた度数でもあります。なのでこれもまた、半年前に撒かれた何らかの種子が再び発現する要因となるかもしれません。なので興味あるひとは、もう一度当時の記事を読んでみてね。もしかしたら何か思い当たることがあるかも? 『○2/16の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー』 


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★8月新月・日蝕の星模様とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトをちょっぴりかいつまんで。これでも多いかもしれないけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

・小惑星アグニが天頂付近に来るなど火性の要素が多く、天王星とテュフォンのオポジションも継続中なので、引き続き各種の熱や火の気、事故や災害、それらを大事にしがちな固い思い込みや散漫な注意力には気を付けて。

太陽・月・パラス・水星がコンジャンクト(ジュノーと木星にはTスクエア)
 +アスボルスから冥王星にYOD

全ての文脈がポリティカルな雰囲気を帯びる傾向、戦略的なものの捉え方、プロパガンダ、巧みな「共感」の演出で他者のこころを操る、心地良さや快適さに魅了される、または肉体性への回帰を図る必要、自由と自己責任の問題、愚鈍なまでの誠実さ、予兆を感じる能力が身を護る、自分を省みずにやり過ぎる・こだわり過ぎる・尽くし過ぎる・気遣い過ぎる傾向に注意 etc.

金星・土星のスクエア
条件付きの愛情(してもらう・してあげるのバランス)、マウンティング、自分らしさを保つための戦略、公私の区別に関する悩み、壁を乗り越えてオープンマインドを保つ挑戦、ひとりでいることの心地良さと満足感 etc.

土星・天王星のトライン
現実に役立つ新しい機能の発見、アイデアまたは構想を形にする能力や機会、新たな環境に適応していく力、理性と欲望のせめぎ合いに折り合いをつける etc.

木星・海王星のトライン
弱者への共感と同情、善意と寛容さ、遥か先を行くインスピレーションが溢れる、アート、パフォーマンス、何も考えないまま行動してしまう傾向、動かされやすい精神状態、中毒や依存、自分を護るための教条主義、人間性と獣性の共存、奇妙な想いや思想に取り憑かれる  etc.

土星とカイロンから新月にクァドリフォーム
 新月とジュノーから土星にクァドリフォーム

不安定になりがちなこころに秩序を与えるための試練、浅い呼吸に注意、自分自身や自分の言いたいことを上手く表現出来ないというフラストレーション、休息の必要、変化への戸惑い、粗さから精妙さへと移行する際の混乱、ユーモアで乗り切る etc.


≪その他、注目期≫

8月19日 水星順行 獅子座11°32’~(9月2日シャドウ抜け)
       木星・海王星 トライン 蠍座・魚座15°台
8月25日 太陽・土星・天王星 グランドトライン
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8月26日 魚座3°12’で満月! 20時56分 
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8月27日 土星・天王星 トラインのニアミス 山羊座・牡牛座2°台
       木星・アグニ コンジャンクション, イクシオン・カオス オポジション
       OOBの火星順行 23時05分 山羊座28°36’~
9月 3日 木星・土星 セミスクエア
9月 6日 土星順行
9月24日 火星OOB終了!



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★8月新月・日蝕のサビアン・シンボル★


ベースとなるシンボル:獅子座18°『化学の教師』

        化学の教師。それは対象となる物質の、表面からは見ることの出来ない属性・組成、性質や構造を教えてくれる存在です。分子構造から原子へ。また物質と物質が出会い、互いに作用し変容して新しい物質が生まれる「化学反応」の仕組みも教えてくれます。

一方、ウィキペディアの説明を借りるなら『化学とは有限な元素が組み合わさった無限の物質が持つ多様性を取扱い、さらに化学そのものが新たに物質を創造する役割を担うこと。…化学物質は原子・分子・イオンなどが複雑に絡み合いながら作られるため膨大な種類にわたり、その全てを含む壮大な物質世界・生命世界が対象となる』のだそうです。


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        有限な元素の組み合わせによる無限の物質... 多様性... 新たな物質の創造... 複雑な絡み合い...良く考えてみると、それはわたし達のこころの働きそのものかもしれません。そういえば、原語の "chemistry" は化学を指すだけでなく、人間関係に生まれる「相性」とか不思議な親和力を意味することばでもあります。 あるモノ(者)とあるモノ(者)が出会い、表面からは見えない互いの性質や要素が反応しあって何か特別なものが生まれる…。惹き合ったり反発しあったり、ときには対消滅したり。。

ならばきっとこの教師が伝えるレッスンは、「物質」のあらましだけではないはず。わたし達が何か(誰か)に出会い、多様な反応を起こす。思考や感情が浮かぶ。そしてそれは、潜伏する全ての内的・外的要因の刺激を受けながら「ことば」に翻訳されてコミュニケーションが生まれていく。こうして新たな関係が創造されていく。。  そのとき表面下で起きている化学変化、つまり「 わたし」という「意識のシステマティックな働き」とはどういうものなのか? その構造はどうなっているのか? なぜ「わたし」はこういうシステムで成り立っているのか? 化学の教師がわたし達に与える知的挑戦の究極は、こうした視座を学ぶことにあるのかもしれません。

そしてこれは、わたし達が創造している社会構造や人類の営みそのものに関わることでもあります。何故なら... 人間関係も、社会との関わりも、ひいては「人間ってこういうもんだよね」といった、わたし達が何かを認識するときに使う全ての「型」は、わたし達それぞれの意識から始まっているのだから。。


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ところで、サビアン・シンボルは黄道帯360°を巡る意識の曼荼羅とも呼ばれますが、先へ先へと回転していく運動だけではなく、それぞれの度数がみな互いに無数の有機的な繫がりを持っています。その中でもアングル関係(90°、180°、270°)は反発や補填、方向付けや裏付けとなるような意味を隠し持っているとされるのですが、特に180°の対向関係にある度数のシンボルはそれぞれに「同じ軸上の "力" だけど観点が変わるとこう見える」「こんな拡がり方をする」という対称性を見せてくれることから、ペアで見ることによって深みが出てきます。

たとえば... 満月のように一方に月、一方に太陽が在泊するときは、両方が相互に刺激しあってひとつの果実(結果)が月の側に生み出され、今回のような新月のときは、太陽と月が同じ度数のシンボルを分かち合いながら、対向シンボルが含む意味を裏付けとしてひとつの種子を宿す...という感じでしょうか。

なお、この場合の「裏付け」というのは、デーン・ルージャー(ディーン・ルディヤー)のアングル・セオリーで言えば「where to」、つまり「その瞬間に暗示されている向かうべき方向性」を指します。こうしてみると、サビアン・シンボルはわたし達のこころを映して刺激し、動きを共同創造していく惑星力のシステムを「象徴」だけが持つ何重もの深みをもって表現していると言えそうです。そういえば、各アスペクトやグループアスペクトが織りなす様々な図形は化学の構造式にも似ているような気がします。

        では、この新月に対向する度数が示す裏付けって何だろう? ということで水瓶座18°のシンボルを見ると『A man unmasked / 仮面を剥がれた男』が出てきます。"unmasked" は素顔や素性を暴かれるという意味を持っています。また、"dis-covered" つまり「発見される」という意味にも通じます。


psychology



        仮面を着けるとき、わたし達は一時的に自分とは異なる存在に変身することが出来ます。 いつもと違う人間としてふるまいながら、自分の素顔を知られずに周囲を観察し、溶け込むことが出来ます。また、仮面は自分の中に眠っていたもう一つのパーソナリティを呼び覚まし、それを演じさせてくれます。それは自分が思う「あるべき本当の自分」かもしれないし「見てもらいたい自分」かもしれません。ネット上、SNSなどで使うアイコンやハンドルネームもまた一種の仮面だと言えそうです。

でも、このシンボルの男の仮面は剥がれています。ペルソナの下に隠された顔。そこには表面に見えていたものとは異なる「何か」が露出しています。中には一日に数回も自分から仮面を剥がして見せるひとだっています。ならば仮面を被っていた目的は? その下に見える彼の本質は? いや、素顔に見えるけれどそれは本当にスッピンなのか? それとも戦略か? 実はまだ裏があるのでは? 疑惑は深まり、人々は見たいものを求め、様々な憶測が流れます。
 
この度数はグループや共同体、つまり「わたし達」を司る水瓶座の領域で「わたし達」と「わたし」との間に避けがたく顕れる「表」と「裏」、「建前」と「本音」の存在を描いています。だとすれば... それを発見し、その仮面の構造を「わたし」(獅子座)の内側にも見ていくこと。そしてそれを紐解いていくこと。これが『化学の教師』のカリキュラムに組み込まれた方向性の一つだと言えるのではないでしょうか。


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        わたし達は仮面を剥がされた他者の姿をTV画面に、モニタやスマホのスクリーン上に、日常の空間に、そして心象風景の中に見ます。そして好感、嫌悪感、怒り、同情、軽蔑、怖れ... 様々な感情が生まれ、それはひとつの判断となって自分の中に定着していきます。「え!あのひと、こんなひとだったんだ....」 けれどそこに映っているのは本当に他者の赤裸々な姿なのでしょうか? ひょっとしたらそれは、自分の意識が反応し化学変化を起こした末に生み出された、自分のもうひとつの仮面 — 新たな鏡像なのかもしれません。

化学は社会に役立つ新しい物質を生み出すこともあれば、危険な毒物を創り出すこともあります。そして反応を起こすときの「物(者)」は、とても不安定な状態にあります。思いもよらない結果を避けるためには慎重に状況全体を見通して、自分自身と周囲がどんな構造の中で繋がっているかを見極めていく必要がありそうです。


メインのシンボル:獅子座19°『ハウスボート上のパーティ』

        「ハウスボート」を日本語にすると「屋形船」とか「居住用の船」になります。屋形船というと、夕暮れ時の隅田川で船頭さんの揚げる天ぷらを食べながら一杯…とかついつい想像してしまうけれど...。ここで描かれているパーティは、1920年代米国のアッパーなクラス感漂う集いのようです。だとすると、このハウスボートは平坦な筏状の土台に瀟洒な建造物を乗せたり、豪華なテントを立てたような感じでしょうか。普通は「船」というと、船底がV字型になっています。けれどハウスボートはもっと平らで、極端に言うと水面にプカプカと浮いているような感じ。静かな湖面に浮かんだ水上レストランをイメージすると近いのかもしれません。


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        で、このシンボルでは船上でパーティが開かれています。ちょっとリッチな夏の夕べ… 楽団が軽快な音楽を奏で、いくつも吊られたランタンの灯が暗い水面に照り映えています。このシンボルが降ろされた時代からすれば、ときは華やかなローリング・トウェンティーズ。そこに集うのは、アッパークラスの紳士淑女に最新流行の衣装をまとった芸術家や文化人でしょうか。着飾った人々はにこやかにダンスをしたり、グラスを片手に洒落た会話を楽しんだりしています。みんなそれぞれに、そこはかとなく自己主張はしているのだけど、それでもクラス感漂う場の中でいかにも富裕層らしいリラックスしたふるまいが身に付いているようです。

このパーティには、おそらく暗黙の了解がある筈です。参加を許されるのは、この場を乱さずに溶け込めるひと。軽い会話を楽しみ、だらしなく酔っ払ったりせず、どんな話題にも臨機応変に上品なウィットで応えられることが必須。そうやって、同じ世界を分かちあい同じ階級に属する仲間として認めてもらうことが必要。

それは、たとえばワイルドに生きる野良猫達の縄張りをめぐる暗黙の掟みたいなものかもしれません。不躾にみつめたりしないこと。敵意をむき出しにしたり、自分本位に境界線を踏み越えて他者のデリケートな領域を侵したりしないこと。ならばもし、異なる階層や集団の一員としてわたし達がこのパーティに紛れ込むことになったらどうでしょう? しばらくは仮面を被って様子を観察する必要がありそうです。見極めるのは、その場を乱さなくて済む最低限の社交術。必要なのは、全体の構造を掴む冷静さ。コンプレックスとも嫌悪感とも無縁のシンプルな自己信頼。そして忍耐という名の大きなくくりの優しさ。 やがて必要なときが来れば、自ら仮面を剥いで素顔を見せるべき場面が来るかもしれません。万一そんなときが来たら、座の中心にあって、自らの王国の主として微笑むことが出来るように。伝えるべき話に耳を傾けてもらえるように...。化学者の眼差しと静かな呼吸を維持することは、とても大事です。


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        けれど、もしも誰かが熱に駆られて掟を破り、大声で政治議論をふっかけたとしたら? 燃え上がる熱情のままに「こんな下らないパーティなんかやめて、貧しい人々に全てを分け与えるべきだ! 君達はレイシストでナチスでミソジニーでホモフォビアで白人至上主義者でブルジョアの豚だ!」 なんて、今どきの米国急進左派やアンティファ的な自論をまくしたてたとしたら…? その途端にパーティは台無しです。きっと 「まぁ、あの方はどなたですの?」 なんてヒソヒソ話から噂話に尾ひれがついて、思いも寄らない結果になるかもしれません。 彼の言葉は理解されないし、彼の真の目的も決して果たせないでしょう(彼に目的があるかどうかは別として)。いえそれ以前に、船自体がひっくり返るくらいの騒ぎにだってなりかねません。 ハウスボートは平らな底の船です。静かな水面で快適に過ごせるように造られています。だから一度荒波が立って安定感を失ってしまうと、激しい揺れは止まるどころかますます大きくなり、とても危険なことになります。それはまた、船上に集う人それぞれの仮面に隠されたこころ模様にも同じ作用を及ぼすのではないでしょうか?  

ハウスボートの上で、今、男の仮面は剥がれています。自分を中心に起きた騒ぎの渦中にあって、彼はしてやったり…!なんて、昂揚した気分かもしれません。あるいは、正しいひとなら皆 愛と共感で迎えるはずの素晴らしい信条が理解されないことに心底腹を立てているのかもしれません。いずれにしても、彼は自分の理想を実現させる道のひとつを自ら閉ざしてしまいました。彼はそのことに気付いているでしょうか? それとも単に自分が気に入らないものを破壊したかっただけなのでしょうか? 彼はただ、吸いさしのタバコを思うままに投げ捨て、森に火を放ってしまったように見えます。その火はいのちの火ではなく、自らを焼き尽くす憎しみの炎です。 その火を誰が消せるのでしょう?


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        で、この度数の「裏」のシンボルは水瓶座19°『消し止められた森林火災』。B.ボヴィによれば、原語の "forest" は「異質の」とか「馴染みが無い」状態を指すことば "foreign" から来ているそうです。 森林とは、土地を拓き家を建てて暮らすわたし達にとっては確かに「異質」な領域です。人間が飼い慣らした境界の外側、ワイルドな異形の世界に起きる火災…今、世界のあちこちでこの森林火災が猛威をふるっています。 

熱く乾いた大地に風が起これば、森林火災の炎は飽くことを知らず周囲を焼き尽くしていきます。こうした大規模な火災の場合、その被害は延焼によって人命や家屋を失うだけでは済みません。わたし達にとって異質な環境である森林を失うことは、水を生み出す機能の喪失や生態系のバランスの崩れを招きます。それはやがて、わたし達の暮らしにもっと大きな影響を及ぼすでしょう。

また、燃えさかる炎を感情に例えることも出来ます。 愛を求める気持ちが、偶然の出逢いから生まれたケミストリーで一気に燃え上がったり。人々のこころに抑え込まれた怒りが、ある不用意な発言をきっかけに炎上したり…。物事が大きく動くときって、そんなふうに溜まりに溜まったエネルギーが何かの拍子に噴火するときではないでしょうか。


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        けれど、このシンボルでは火災は消し止められたようです。ということは…消防車やヘリで散水したり、消火剤となる化学薬品を撒いたのか? それとも消防士達の人海戦術で懸命に放水したのでしょうか? いずれにしても、火を消すには炎を燃え広がらせる 「悪しき化学反応」を止めなければなりません。火的な力も燃える情熱も、わたし達が生きていくためには必要な力です。けれど、突然燃え上がった火が自分の扱える範囲を超えて拡がってしまったら… わたし達はその炎を、際限なく焼き尽くそうとする火の力を、そして爆発し風を起こし燃え広がるフォースとなる見えない化学反応を、上手くコントロールすることが出来るでしょうか? 

もしそれが出来なければ... 火が消えた後にやって来るのは、絶対の安全を求めて「危険な異世界=自然」を排除し、健全な野性の息の根を止め、全てをコンクリートで塗り固めてAI管理の緑園を創り、集う人々が選別され、一方的な規制と検閲が当たり前に受け入れられるような... 一昔前のSFにも似た未来社会かもしれません。

牡牛座入りした天王星は、11月初めに逆行でひととき牡羊座に戻って「わたし」を確かめ、来年3月には再び牡牛座に戻ってテクノロジーによる「安全」を追求していくでしょう。一方4月に牡羊座に入ったカイロンは9月にいったん魚座に戻ってやり残したこころの整理をつけ、来年2月に再び牡羊座入りして「わたし」とは誰か?の本格的な探求に入ります。そして2019年12月、山羊座には土星に続いて木星が入居し、2019年12月26日に山羊座で起きるダイナミックな金環日食と2020年1月11日の半影月蝕の直後に土星と冥王星が正確なコンジャンクトを形成します。そのとき、木星は山羊座の初期度数で月のサウスノード、小惑星アグニ(火の力)とコンジャンクト、そして牡牛座の天王星は山羊座のフォルス(予兆、突然の噴出)とトライン。

「愛」...「友情」...「家族」や「仕事」... 「わたしの人生」... そして大きく見れば「平和」や「繁栄」という概念。そこから生まれて来る「経験」。今は変化のただ中にあって、一年半も先のことはわからないけれど... ひとつだけ思うのは、2018年の夏にわたし達が選び取った方向性が、そのときのわたし達を創っているだろうということです。


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        この新月/日蝕期(そして満月期)には、世界中の「わたし」が不安定なハウスボートの上でパーティに参加することになるのかもしれません。そして「わたし達」の中の「わたし」とはいったい誰なのか? を問われ、それぞれの日常で試すような場面があるかもしれません。そこには多様な姿、多様な答があるでしょう。でも、それは本当に「多様」なのかな? もしわたし達が、惑星達の織りなすシステムに同期して反応しているだけだとしたら? それを知り、利用して「上手く幸せに生きる」ことは出来るかもしれません。 けれど星々の軛を超えて、「わたし」という胎内宇宙に本当の自由の火をともすことは出来るだろうか? それぞれにたったひとつの、真に多様な宇宙を実現することは可能だろうか? ん.....本当の自由って?


夏休みを前にして、そんな大それたことを考えたりする夜明け前です。(^_^;


さぁ、この夏最後の新月/日蝕。ゆったりと水面に浮かぶハウスボートから花火でも眺めながら。本当に気を許せるひとと。あるいはひとり静かに。 仮面も要らない、護る必要もない。ただひっそりと確かな生が息づいてる。もしかして、そんな夜になったらいいな。。


では、みんな元気で思い出深い夏の刻を過ごせますように...!


eso9948f



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:57|PermalinkComments(0)

July 27, 2018

●7/28の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月28日05:39前後、北海道周辺で05:45前後、関西方面は(日本標準時の場合はこの時間)05:20頃、沖縄周辺で04:50前後に 水瓶座4°44'で満月となります。(月蝕は標準時で03:24から欠け始め04:30ごろには完全に欠けた様子を見られますが、ちょうど月の入りと重なるため、九州・沖縄地方以外では食の最大の様子(満月の時刻)は見ることが出来ないそうです。)

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座04°→05° + 太陽 獅子座04°→05°】
  "A Hindu Healer" +
  "A formally dressed man and a deer with its horns folded"
『ヒンドゥーの治療師』+
 『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』

   "A council of ancestors" +
   "Rock formations at the edge of a precipice"
『先人達の評議会』+
 『断崖の端の岩群』
 

【テーマがもたらす雰囲気と内的挑戦(順不同)テーマ発効期~8/10】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★人間なら誰でもが抱える内なる混沌が「名付けること」を通して拡大していく
→★長い年月を通して自分の中に確立された「観念」からの呪縛や抑圧に気付く必要
→★「名前」「立場」「常識」「伝統」と芽生えつつある「精神の自由」との葛藤
→★押す・引く・丸くする・かわす・包むという柔軟さでこころの自由を護る
→★洗練された手腕や外交術の前に自己への癒しが必要なことに気付く
→★違和感が高まる中で一番シンプルな「自分の始まり」の地点に帰る必要
→★社会的常識では量れない物事(そして人間)の複雑さ、深さ、幾重もの層を見る
→★「わたし」と「わたし達」との葛藤を経てひそやかに「わたし」の道を選ぶ
→★新しい風を入れるために必要な「仕切り直し」と新たな方策
→★「わたし」とは何か?誰だったのか?という素朴な疑問に立ち戻る
→★目前に示された段差に目眩をおぼえるか、覚悟を決めて飛び越えるかの選択
→★「今・ここ」から少し離れ、体を休め、今までにない発想を試みる必要 
→★自分のこころ・魂の根っこに埋もれた遠くかすかな呼び声に耳を傾ける
→★エゴが行き詰まり壁に直面して初めて自分がひとりではないことを知る
→★ひととき目を瞑り雑踏を離れ、深淵へとこころのバンジージャンプを図る・・・→



エネルギーのポイント:新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』
            ↓
            満月『ことばを超えた不可視の支え(芯)を感知する』 

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        近年まれに見る強い影響力を持つのではないかと多くのアストロロジャーが注目してきた皆既月蝕が明日に迫りました。月蝕は月が満ちる極限となる満月に起きるため、その影響力は当日にピークに達するとされます。なので、前回の日蝕から徐々に力の高まり(または刺激)を感じてきたひとも多いのではないかと思います。


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        これまでにも、西日本を中心に甚大な被害をもたらした豪雨からの復旧が急がれる中、 猛暑に襲われた日本では熱中症で2万人が救急搬送され、70人近くの方が命を落としました。またラオスでは建設中のダムが崩壊し、洪水によって7000人近くの方が家を失い、24日現在で何百人もの行方不明者が出ています。一方ロシアでも観測史上最大規模の洪水が起きていると伝えられています。またグリーンランドでは海岸近くまで流れてきた高さ100mの氷山が溶け出して津波の懸念が高まり、住民が避難しているのだとか。

この歴史的な熱波は高地を除くアジア全域、米国、カナダ、そして北欧諸国を含むヨーロッパ、大規模な山火事(発端は放火の可能性ありとのこと)に苦しむギリシャ、中東、北アフリカなど広範囲にわたっており、世界各所に拡がる山火事が人々や動物達の命を襲い、家、建物、森林や作物に大きなダメージを与えているというニュースの数々。。(でも米国のモンタナやアイダホ、ロッキー山脈あたりでは7月初めに季節外れの積雪があったのだとか!)そして昨日は多摩でのビル火災、北京の米国大使館付近の爆発、各地で起きている大きな交通事故、暑さで変形してしまった道路やエンジンから火を噴いた旅客機のニュースも流れました(ここ数日は台風の影響もあってか、かなり過ごしやすくなったけれど)。そして、あの地下鉄サリン事件の実行犯全員の死刑もまたこの蝕の時期に執行されています。

そんなわけでこの2018年。社会的にも、そしておそらくは多くのひとが個人的にも、節目となる「激しい夏」を生きているのではないでしょうか。



        さて、ここであらためておさらいしておきましょう。7月半ばの日蝕から8月11日夕刻の日蝕まで、この夏に3回にわたって起きる蝕の期間には以下のような特徴があります。

1)真夏の火星逆行(水瓶座 → 山羊座終盤 6月27日~8月27日深夜)

2)火星が本来持つ特質(攻撃性、積極性、男性性、能動性、リビドー etc.)に極性を与えるアウトオブバウンズ/OOB(7月7日~9月24日、8月3日~31日最盛期)

3)水瓶座の火星と牡牛座の天王星のウェイニングスクエア

4)蠍座のTNOテュフォンと牡牛座の天王星のオポジション

5)7月31日火曜に起きる火星と地球の最接近

6)7月26日木曜午後からの水星逆行(8月19日まで、8月9日が中日)

7)8月7日火曜からの天王星逆行 牡牛座2°(~2019年1月7日)

8)1993年の天王星・海王星コンジャンクトの位置に在泊する冥王星


        特に7月末~8月初旬をピークとして月末までは不安定なフォースが続きそう。天災、人災、火事、爆発、交通事故、空・陸・海の事故、テロ攻撃、不安定な天候、自然災害(地震、竜巻、干ばつ、洪水、津波、土砂災害、台風 etc.)、暴動、突発的な暴力犯罪、性犯罪、思い込みや信念・怨恨による犯罪、インターネットを介した組織または個人的犯罪 などが起きる可能性が高まる。なるべく危険な状況には足を踏み入れないよう注意したい(今回、日本の月蝕図ではMCに天王星、ICには地震、台風などの自然災害や人間性の暗黒面を見せてくるTNOテュフォンがコンジャンクトしている。またこれは突然の政治的混乱として顕れる可能性も考えられる)。

また忍耐力が欠如しがちな昨今の世界では、「ポリティカル・コレクトネス」を武器として不適切な言動を狩るSJW(ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー)、一部の「MeToo」運動などフェミニズム運動家、その他の社会運動に携わる人々の動きがより一層尖鋭化していくかもしれない(ただし、こうした尖鋭化がより深刻な様相を呈しつつある米国都市部などと日本の現状とでは顕れ方が異なるかもしれない)。

たとえばニューヨークで起きた最近のラディカルなフェミニズム運動グループの例では「古い男性像」「父権」を象徴する存在だと彼女達/彼らが「感じた」ターゲットに対しては、たとえ事実に基づかなくても集団の力で不適切な行動の噂を徹底的に広め、職を奪い人生を破壊するなど、手段を選ばない組織的な攻撃を仕掛ける例が出ている。これにはまた男性側が女性をセクシャルハラスメントで告発する例も含まれる(アストロロジャー エリック・フランシスによる、自らを巻き込んだ事件の調査報告書より)。これもまた水瓶座を逆行する火星がもたらす「わたし達」VS「わたし達」の「戦争」の一部かもしれない。火星逆行下では最終的には仕掛けた方が負ける可能性が高いとされるが、法外な行動の巻き添えを怖れ、ファクトを無視して口をつぐむ人々が増えれば やがて取り返しのつかないところまで行き着くかもしれない。それは本当に虐待を受けたひと達の苦しみを闇に葬る結果に繋がる。


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         個人的な影響としては、人格の癖、思考や感情的な癖が露わになりやすい(SNSなどネット上の言動にも注意)。今まで自分を抑えてきたひとはこの近辺で突然の感情的爆発を体験することがあり得るし、一時的な混乱を経験するかもしれない。それは必要なガス抜きであり、後にそこから得るものも大きい。けれど、もしそんな予兆を感じたなら周囲に危険物(または人物)が存在しないことを確認することが先決かもしれない。 

一方、火星と天王星の影響が強いため、天王星の反抗/突破の衝動と火星OOBのイケイケ精神が発揮され、冒険的な行動に駆り立てられるひともいそう。

また、何かに対して抑えが利かなくなる傾向が出やすい。だからそれが愛情でも憎しみでも買い物でもギャンブルでも食欲でも困った人を世話するのでも、あるいは「これ」と決めた道であっても、手順を無視して走り出したくなるかもしれない。けっして理性が働かないわけではなく、何かをやりながらも「何故ここまでするんだろう?」と疑問を抱き、それでも方向転換や離脱のきっかけを掴めないまま特定の行動をとり続けてしまう怖れもある。またひとによっては、まだオーブ圏内にある木星・海王星トラインの影響を受けて現実感が薄くなり、それがさらなる「やり過ぎ」の傾向を強めるケースも考えられる。ここでの「離脱」のタイミングは大事かもしれない。

        また、逆行の火星は過去の見直しと取捨選択を迫ってくるかもしれない。この時期はやり残したこと、完遂出来なかったことに決着をつけるとき。不必要な思考や感情に基づいて取った行動について「本当にそれでいいのか?」と問われるような感じもあるかもしれない。それは着手した物事のタイミングがズレてギクシャクしたり、苦労した行動が無駄になったり、期待していたモノや成果を得られなかったり、あるいは攻撃のターゲットになったりすることで顕れるかもしれない。そんなときは当然フラストレーションが溜まるけれど、苛立ちや怒りで反応すれば自分が足許をすくわれる。それよりは何故こういうことが起きるのか?の理解にエネルギーを注いでいきたい。


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        逆行でOOBの火星、水星逆行、天王星とのスクエアというトリプル・トラップ状態では、過ぎ去った過去の断片が蘇ったり、実際に過去に関わった人物が帰ってきたりするかもしれない。夢に出て来たり、遠い思い出という形を通して顕れる場合もある。水星逆行や金星逆行のみでも似たような経験をすることがあるが、火星逆行が加わる場合は蘇った記憶や人物のフィギュアが過去に及ぼした自分への影響、現在の自分が取りがちな行動傾向にどんなインパクトを与えたかに対する理解が浮上してくるかもしれない。またこれは遠い過去生の記憶の場合もあり得る。そして「犠牲」や「哀しみ」「深い孤独」の感覚を伴うケースもあると思う。いずれにしても、今回の月蝕は過去からの解放を呼びかけるサウスノード・イクリプス。 

だからきっとこの夏は「自分は誰か」という問いに対し、必要なクリアボタンを押し、未知の自分と出会うために開いていくとき。そして内的断捨離(リセット)やクリーニングを同時に体験していく。そんな時期になりそう。

ただし。強烈な火星の刺激が逆に働いて、必要な行動を起こすにはすでに疲れすぎていたり、ただただ気力が湧かず横たわっていたいと感じるひとも多いのではないかと思う。そんなときは体と頭をゆっくり休めることを第一に考えて。体の声を聞き、体が欲しているものを体内に入れ、デトックスをこころがけ、必要なら専門家の診断を受ける。そして街やネットの雑踏から離れ、静寂という栄養を体に与えよう。


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         次に 8)について少し。
“ 結局のところ、先週起きた冥王星とオポジションの日蝕は、1993年に形成された天王星・海王星コンジャンクションと同じ度数で起きている(山羊座20°近辺)。つまり先週の日蝕は、それらのコンジャンクションが持つ原動力と当時の世界を覆ったエネルギーをも取り込みながら発効したのだ。1993年といえば皆さんも覚えているのではないだろうか? それはインターネットが間口を拡げ、人々が互いに取り合うコミュニケーションの方法やビジネスの在り方に、革命的な大変化をもたらし始めた時であった。”

(今年7月16日付のメリマン・コラムから抜粋)


        1993年当時、天王星・海王星のコンジャンクションは2月、8月、10月の都合3回起きた。2月2日は山羊座19°32'。当時、冥王星は蠍座でTNOイクシオンとコンジャンクトしていた(イクシオンは道徳観や罪悪感の欠如、または縛られない傾向を示唆)。 2回目の8月21日は山羊座18°47'(両惑星は逆行中/冥王星・イクシオンとキュビワノ族のカオスがオポジション)。10月24日は山羊座18°31'(蠍座の冥王星・イクシオン・水星、水瓶座の土星、獅子座のケンタウルス族エケクルス、牡牛座のカオスのグランドスクエア)。つまり全てが山羊座18°~19°台で起きている。

そしてそこには今現在、死と再生、腐敗と解体、権力と規制、霊的葛藤と螺旋運動の王、冥王星が在泊している。そして天王星・海王星は今、まさにセミスクエア=45°の初回1/8局面を迎えている。

『マンデーン2017』や『フォーキャスト2017』を読んでくれたひとは覚えているかもしれないけど、この「1/8局面」は特に遅い惑星同士の周期においてはとても重要な時期。
“強度としてはスクエア(90°)のたった半分の強さとはいえ、これはハードアスペクトだ。もしコンジャンクションがサイクルの始まりを象徴するなら、セミスクエア(1/8または45°)は、コンジャンクションで始まった新しいサイクルを試すポイントを象徴する。したがって、これはまた「中絶ポイント」とも呼ばれ、コンジャンクションで始まった新しい行動方針の存在価値を認めるか、または捨て去る必要があるかを社会が判断し、決めなければならない時期を意味する。”

(『マンデーン2017』および『フォーキャスト2017』より抜粋)


  1993年の天王星・海王星コンジャンクト期が、インターネットとそれに付随する様々なテクノロジーによってわたし達のコミュニケーションが拡大していく黎明期だったとすれば、今これを「中絶」する動きが生じるようには見えない。それどころか、仮想通貨やAI、ロボット、各種の自動化を含めて経済と生活の中枢に滲透しつつある。この動きは誰にも止められないと思う。ならば、ネットを介して繋がるコミュニケーションがこれから先、人間存在にとって本当に素晴らしい可能性を生み出すのだろうか? それとも...ディストピアに向かう急流となっていくのだろうか? 今これを書いている自分にはわからない。

けれど、これだけは言えると思う。もし人類がこのままの形で末長く生き延びるのなら、「今」を知らない魂が生まれて来るだろう。そして「今」を知らない魂にとっては、どんな未来であれそのときの「今」が一番生きやすく、そこから見ればわたし達の「今」はただただ荒々しく感情的で野蛮な時代だったと感じられるのかもしれない。あるいは、遠い花火のようなファンタジーとして魅力的に受け取られるだろうか? 

いずれにしても、アストロロジャー エリック・フランシスが指摘していた「人間がAIを駆使するようになる前に人間の方がロボットのように思考するようになる」という予測が ― 少なくとも2018年の世界を見るかぎり ― 少しずつ形を取り始めているように見える。


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        → 最後に、この月蝕のサロス・ファミリー、またはサロス周期について
“サロス周期とは「太陽と地球と月の位置関係が相対的にほぼ同じような配置になる周期」で、1サロス周期は約18年と10日あるいは11日と8時間。1日の曖昧さがあるのは、その期間中に閏年が5回入るか4回入るかの違いのため。単にサロスと呼ぶこともある。ある日食または月食から1サロスごとに、ほぼ同じ条件の日食または月食が起こる。つまり、1サロス周期ごとに同じファミリーに属する蝕が起こり、それは似たような位置で起きる。一つのファミリーには69回~86回の蝕が含まれ、1226年~1532年続いて「死」を迎える。その間にも新たなファミリーが生まれ続けている。”

ウィキペディアより要約)

  今回の月蝕はサロス・ファミリー129に属し、38番目の蝕となる。このファミリーが生まれたのは1351年6月。恒星の研究でも有名なアストロロジャー バーナデット・ブラディは著書『PREDICTIVE ASTROLOGY The Eagle and the Lark』の中で『ある蝕が持つ特質は、その蝕が属するファミリーの最初の蝕のチャートに顕れる』としている。調べてみると、サロス129の誕生チャートは双子座に主要なステリウムを持ち、月と金星がOOBだった。ではこの蝕ファミリーのおおよそのテーマはといえば…『抑圧や疑念の中で強靱さと柔軟性を発揮し、自分自身をより明らかに "彫り上げていく"』という感じかな。。

興味深いのは、ドナルド・トランプ大統領のネイタルチャート上の月蝕が同じサロス129に属していること。自分のネイタルと同じファミリーの蝕を経験することは、米国大統領に非常に強いインパクトを与えるのではないだろうか? これについてメリマンさんに質問したところ、やはり非常に重要だと指摘されていた。なので、この月蝕前後の大統領が何をするのか(またはしないのか)、興味あるひとにとっては注目に値するかもしれない。遠い日本の末端からは計り知れないことの方が多いとしても...。 



        さぁ、明日は早朝の月蝕です。日本でも未明に見られるはずだけど、残念ながら時間帯が月の入りと重なるために皆既食が見られるのは九州・沖縄地方のみだそう。台風も近付いているし、お天気も悪そう。台風が直撃する地域、そして前回の豪雨災害に見舞われた地域にこれ以上の被害が出ないことを祈りつつ。。 みんな無事で。それぞれに、沢山の実りある蝕となりますように!

(今回は前置きが長くなってしまったので ★アスペクトから★は割愛します。)



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★7月満月・月蝕の サビアン・シンボル★

 満月なので、例によって思いつくまま、メモっぽく。

ベースのシンボル 月 水瓶座4°『ヒンドゥーの治療師』
        ----> 満月に光(テーマ)をチャージする太陽側のベース・シンボルは 獅子座4°『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』

        水瓶座4° の原語は『Hindu Healer』。このシンボルは対向度数とともに、かなりヒネリの利いた複雑な意味を包含している。なのでちとややこしくなるかもしれないけど、ちょっとでも「感じ」が伝わるといいな。。

        まず、ヒーラーとは 病むひとを手当てし、治療するひと。ヒンドゥーとはヒンドゥー教に帰依したひと、そして(または)インドのヒンドゥスターン地方出身のひと。


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        ところで、サビアン・シンボルを伝えてきた源泉と言われる古代メソポタミアの7つの惑星と月の寺院、そしてその血脈を継いでペルシアのサーサーン朝からイスラム帝国の時代に密かに蘇り、寺院の智恵を護り続けたと言われるサビアンズ(サビアン・ブラザーフッド)と呼ばれた預言者達。B.ボヴィの研究によれば、「ヒンドゥー」には彼らの地から見てインダス河の向こう、つまり「あちら側」という含みがあったという。ならばヒンドゥー・ヒーラーとは「あちら側からやってきた治療師」であり、「あちら側」とはこれまで慣れ親しんできた「此処」ではないところ… 「真の手当と癒しが可能な場所」を象徴しているのかもしれない。

一方、ヒンドゥスターン地方出身のひとを指す場合、彼/彼女はインド人、つまり本来なら英語では「インディアン」と呼ばれるべき存在だった。ところがこれは、コロンブスの思い込みと誤解によって北米大陸の先住民族の呼称になってしまった。なのでチャネラーのエルシィがイメージを降ろしたときにインド人の姿を見たのだとしても「インディアン・ヒーラー」とは言えなかったはず。ここには、常に物事の始まりには人間がそれを「こうだ」と認識し「名付ける行為」が存在し、その「名」によって物事が方向付けられ、それに従って紆余曲折が創られていく…そんな人間の意識/行為の法則がひそかに暗示されているかもしれない。


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  また、このシンボルと対向する太陽のシンボル『正装した男と折り曲げられたツノを持つ鹿』には、原語である英語から見て共通のイメージが見え隠れしている*。それは「鹿」。何故なら「Hind」とは英語で「雌鹿」を指すことばだから。対向度数、獅子座4°に出て来る「折り曲げられたツノを持つ鹿」はツノを持つことから当然、雄鹿を意味している。雌と雄。女性性と男性性の対称軸。

        獅子座の雄鹿はツノ、つまり男性性の象徴を折り曲げられている。そして傍らには正装した紳士がひとり。おそらく功成り名を遂げたひと。社会的な勝利の象徴にも見える。けれどもしかすると彼の内的な「ひとりの男」「ひとりのわたし」は... とても複雑かもしれない。社会が織りなす多種多様な編み目をたどり崖をよじ登るために、ときに折れ曲がり、様々に折り畳まれ、ねじれて。混乱と怒りをもはらみながら、芸術的なまでに創造されてきた彼の真実。彼が得てきた知識。それは「わたし達」のただ中で「わたし」が生き抜くための知恵。正装した男はそれを「成功」と名付け、誇りをもってそこに立つ。彼にとってはそれこそが「個」としての勝利だから。...でもその隣には、まだ彼の知らないミステリーがそっと生き続けている。折れ曲がったツノを静かに振り、低く用心深く構える野性の雄鹿が...。


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  一方、「わたし達」を象徴する星座宮、水瓶座の4°には雌鹿が潜んでいる。「此処ではない場所」に。それはもしかしたら、まだ一度も名付けられたことのない場所かもしれない。人生に迷い、疲れ、癒しを求めてヒンドゥーの治療師の門を叩いた「わたし」。 やがて、彼が唱える祈りに誘われた「わたし」は ひととき社会という名の「わたし達」から離れ、深いトランス状態に入る。... 遠くから彼の声が聞こえる。「あなたは誰だ?」「あなたの名前は何だ?」 わたしは、答える。「わたしは... 誰でも...ない」「わたしは... 名を持たない...」

誰でもなく、名も持たない者。あるいは、全てである者。


  それは「わたし」なのか? それとも? けれどその視線を通して眺める「自分」だった者の人生は、まるで初めて見るような新鮮さに満ちていた。誰でもなく、名も無い「わたし」には、あらゆるものを名付ける自由があった。まるで詩人のように。「成功」を「失敗」と名付けてもいい。その反対だって構わない。「死」を「夢」と名付けても、「宇宙」を「穴」と呼んでも「愛」を「風」と言ってもいい。「わたし」は全てを思いのままに名付け、意味を与え、そしてまた消した。「わたし」は全ての「名」を受け入れ、その「名」はわたしを通り抜けていった。

やがて「此処」に帰って来た「わたし」。今まで迷い、打ちのめされてきたはずの問題を自分はどう名付け、どんな意味を与えていただろう? 「わたし」にはそれを思い出すことが出来なかった。代わりに「わたし」の中に「自由」という名だけが残っていた...。


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        水瓶座4°「ヒンドゥーの治療師」。水瓶座とその支配星、天王星の合い言葉には「型破りの発想」というのがあるけれど。自ら「名付けること」によって物事を鋳型にはめ、意味を与え、理屈で固めてその「名」に従って生き続けるなら、きっと型など破れない。硬直した精神からは「型破りの発想」は生まれない。

そしてそれはたぶん、けっして特別な才能なんかじゃない。ただ雌鹿のように柔らかく跳ね、無になることを怖れず、何処でもないところから全てを眺めてみる。正装を脱いで、そこに一度、立ってみる。そこからただ「わたし」と「わたし達」を見直してみる。そして... 破るべき型など何処にもなかったことに気付いたとしたら...。それがこのヒンドゥー・ヒーラーのもたらす「癒し」かもしれない。

*ちなみにデーン・ルージャー版『Astrological Mandara』ではこの「雄鹿」が「紳士が狩猟大会から持ち帰った勝利のトロフィー」に置き換えられている。それは壮大なコズミック・アートとして人間の意識にひとつの霊的方向性を与えるために改変されたルージャー版全体の構成において、とても整合性のある書き換えだと思う。けれど、個人的にはオリジナル版の方が人間存在のミステリーに触れており「象徴」としての豊かさを持つのではないか?とも感じている。


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では次に    
今回のメインのシンボル 月 水瓶座5°『先人達の評議会』
        ----> 満月の光(テーマ)の源となる太陽側のメイン・シンボルは、 獅子座5°『断崖の端の岩群(いわむら)』

        原語の「ancestors」は「先祖」とか「祖先」と訳すことが多いけれど、ここではあえて「先人達」としてみた。たぶんこのシンボルは先祖のような血の繋がりだけを暗示しているのではなく、自分が歩もうと選択した道を遠い昔に切り拓いた多くの先人達をも示唆していると思われるから。では、評議会とは? いったい何を評議するのだろう? 

評議員とは重要な決断を下すために選ばれた人々。そして評議会とは、そこに招喚された「同じ道を行く者」に、貴重なアドバイスを与えるための集まり。目には見えないあまたの先人達の智恵の声が響き渡るところ。それは時の実存の底深い淵から蘇ってくるのかもしれない。


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        さてと。前のシンボルで行き詰まった思いを抱えヒンドゥーの治療師を訪ねた「わたし」は、ここに来てあらためて自分の道を歩み出す。その道は、相変わらず厳しいかもしれない。ひとたび足を踏み外せば、真っ逆さまに転落することだってあり得る。数多くの「わたし」がひしめく「わたし達」の社会では、思いも寄らない思惑に躓くこともあれば、出会い頭にパンチを浴びることだってある。まして火星や天王星が大暴れを企み、ときには木星や海王星の優しげな微笑みの仮面を着けて迫ろうかという今、きっと世界は危険がいっぱい...。

だから「わたし」は時と場所と人々の様子を慎重に計り、装いに気を配って用心深くツノを折り曲げる。そして懸命に険しい道を登っていく。ただ、こころだけはブレずに真っ直ぐ保ちたいと思いながらも。。 けれどとうとう、行き止まりに来てしまった。そこは断崖絶壁。あぁ、これからどう進めばいいんだ?

迷いに迷い、追い詰められたとき。またはイケイケの勢いが何かのショックで突然削がれてしまったとき。空白の真っ只中で、ふと湧き起こるインスピレーション。そんなときが、確かにある。どこからともなく湧いてくる、突拍子もないアイデア。 今まで考えもしなかった道。 それは、胎内宇宙から聞こえてくる声...の、ようなもの。たとえそのとき本を読んでいても、映画を観ていても、ただボーッと風に揺れる木の葉を見ていたのだとしても。その行間から、画面から、葉脈から、わずかに異質な何かが立ちのぼってくる。


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        いや待てよ? 冗談みたいに思えるけど、この考えって実はそれほど非現実的なことではないのかも? やろうとすれば出来ないことはないかもしれない。やり方次第か? 思い切ってやってみようか?

......その一瞬「わたし」は何かを捨てた。ほとんど意識することもなく。そして、まだ名前さえ持たない「何か」を得る。それをカタチにするのは「わたし」。それは「わたし」の意志に委ねられた。

こうして、時を重ねて熟成された古い智恵が新しい衣をまとって「わたし」の中に芽吹いていく。それは、その道を切り拓いたひとつの「意志」が、再び体を持つこと。それは、連綿と続く「ひと」という存在の不可思議さ。

ここに描かれる『先人達の評議会』は、そこに辿り着いた「わたし」を審判するための集まりじゃない。古いルールに縛り付けようとする声でもない。それは、長い年月を経て個々のエゴが洗い流され、やがて細やかな刻の襞に蓄積されていった「壮大な智のデータ」としての「わたし達」。そして、その声を聴き取るのは... たぶん「わたし」の中に生き続ける「余白」。


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        でもそれって.... 現実にはどんな感覚なんだろう? それは、太陽が位置する獅子座5°のシンボルに描かれた『断崖の淵の岩群』のようなもの。 

断崖の淵。それは「危機」や「危険」の象徴。そこは切り立った岩壁の天辺がせり出して、中空にオーバーハングしてる。今「わたし」はその縁に立っている。もし落ちればきっと、いのちはない。でも進みたい道ははるか下方に霞んで見えてる。行くしかないんだ!

「でもこんな恐ろしいところ、綱も鎖もなくていったいどうやって降りればいい?」思わず足がすくむ。目眩がしてくる。 でもよくよく目をこらして見ると、絶壁のところどころに幾つもの岩層がゴロッと頭を出している。もしかして、それが足がかりになるだろうか? 「わたし」はそろそろと慎重に手足を伸ばし、ひとつひとつ岩の突起に触れ、その堅牢さと形を確かめながら降りていく。傍らをボロボロと崩れ落ちる石や小岩。。 手と足と五感の全てを使い、岩の突起を掴み、その確かな声を体で聴き取りながら。

ひとつ、降りた。そしてまたひとつ。またひとつ。その岩のひとつひとつが、先人達の導き、声なき声かもしれない。でも きっと「わたし」はそれに気付かない。


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  それぞれに違う形の岩。それぞれに異なる局面。どの岩相のどの岩を選んで自分のいのちを預けるかは、自分の選択にかかっている。 もうすぐだ。下の道がもうあんなに近くに見えてきた。でも油断するなよ? ここで落ちたら元も子もない。「わたし」は自分に言い聞かせる。

ひとつ。またひとつ。夢中で岸壁に取り付き、必死に手足を動かす。苦しい。疲れた。もうダメかもしれない。あぁもうラクになりたい。。

でも、体のどこかで いのちの力が今もなお沸き立とうとしている。「まだ生きてる!」そして.......そして.......「着いた!」

助かった。やり遂げた。道にへたり込んで、はるか上を見上げる。「うわぁ、あんなところをよく降りてこられたなぁ。。 けっこう凄いことやっちゃったなぁ、自分。。」 

安堵と歓びの中でふと我に返り、ポケットからスマホを取り出す。「画像じゃこの凄さは伝わらないだろうけど、一応下から見上げた絶壁を撮っておこう。ついでにVサインだ!」 もしかして、インスタデビューでもするw?

そう、ここは獅子座の5°。「わたし達」に見まもられながら「わたし」が拡がっていくところ。ひとつひとつの経験が自己肯定と自信に繋がっていくところ。

でも、たとえ気付くことはなくても。それぞれの「わたし」が抱く宇宙には、いつだって遠いあまたの先人達が遺した膨大な智のシステムが生き続けている。そしてそれに繋がる回路 — 余白の響き — も、その受け取り手 — 名を持たぬ者 — を求めて木霊しているのかもしれない。

それは、何気ない小さな物事の中に ある日 ふと顔を覗かせる。


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        …さて。こんな感じ、どうかな? この4°~5°の流れは水瓶座 ― 獅子座軸第1ディーカンで体験する最初の節目です。ここには人生の一局面に顕れるいろいろな要素がきめ細かに暗示されていて、簡単に把握するのは難しいかもしれない。

でも、「わたし」と「わたし達」、「個」と「社会」との関係には、互いに投影しあい反応しあいながら、個と全体の流れを創っていく...というとてもややこしい絡み合いが存在します。今回のシンボル・セットは そんなもつれた絡み合いの一端を、その深みの中に鮮やかに描いてみせてくれるような気がします。


  進行する「グローバル・リセット」がもたらす激動のただ中に起きる水瓶座の満月・月蝕。それは わたし達自身の「パーソナル・リセット」の旅で一つの節目となるかもしれません。たとえささやかな試みであっても、足許を見ながらひとつひとつ丁寧に向き合っていきたいと思います。

そして、たとえ利に聡い思考や浮き沈みの激しい感情に翻弄されたとしても、それでも、自分の中に生きるわずかな「余白」を大切にしていきたい。そこにこそ、思い出すべき「未知」との邂逅が待っているから...。



そして…
8月11日 獅子座18°台で新月・日蝕!



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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July 12, 2018

○7/13の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  7月13日12:07前後、北海道周辺で 12:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:48前後、沖縄周辺では11:19前後に蟹座 20°41’で新月、そして部分日蝕(観測出来る地域はオーストラリア南部、南極)となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蟹座20°~21°― 発効期:7/13~8/10 】
  "Gondoliers in a serenade"
『セレナーデのゴンドリエ』

  "A prima donna singing"
『歌うプリマドンナ』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとにより、数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★頭だけ、感情だけ(胸から上)で日々を生きてしまう危険
→★巧みな演出、言い回し、印象操作による誘導と隠された動機の存在
→★理想やロマンを求める心理、または満たされないフラストレーション
→★現実から目を背け浮遊するように生きていたいという願望
→★ただあらゆるものの中に美醜を超えた「美」を感じ取る挑戦
→★ある物事に対し強力に焦点があてられていく過程を洞察する必要
→★自分が必要とされる状況を考えてあらかじめ備えをしておく
→★演じる者と観衆、出来事とそれを見る者が
     一体となって創り上げるパワー、ときに幻想の行方
→★他者、または自分が属する全体を護るために物事の矢面に立つ
 (または囮となる)
→★他者が自分の味方についてくれることを期待して行動する心理
→★ここぞという時のために力をセーブしておく必要
→★表には見えない様々な力に支えられながら全力を尽くす
→★ひとときひとつの目的の下に集結することがもたらす相乗効果
→★何があろうと受け入れて自分の役割を淡々と果たしていく度量
→★タフさと強靱な精神をもって潜在意識の闇/虚無と対峙する必要・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『断ち切り整理し準備する』
                    
            今回の新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』

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        多くのひと達の命をあっという間に奪い、家屋、インフラに深刻な被害を与えている平成30年7月豪雨...。そのただ中の7月5日、牡羊座に入って間もないカイロンがひっそりと逆行に転じ(12月9日まで)、月が通過していきました。そしてそれに続いてこれから3回の蝕が起きます。この時期 — 今年の夏 — は、わたし達それぞれにとって今年中盤の大切なチャレンジの時間帯になるかもしれません。 前回の新月期で集合体としてのわたし達がひとつのゲートをくぐったとすれば、その新しい第一歩がここから始まる。それをなんとなく感じているひと、いるかな。。


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        けれどその一歩を踏み出すにあたっては、それぞれの蝕の直撃を受けて何かを失ったり断ち切られたり、あるいは自ら立ち去ったり終止符を打ったりと、厳しい経験や決断を迫られる(またはすでにその渦中にある)ひともいるんじゃないかな...と思います。そして手探りながらも、もっと新しい生き方を求め始めるひとも。ここから先は、紆余曲折。高低差のあるトンネルを疾走していくように感じるひともいるでしょう。あるいは、思うにまかせぬ日々をメランコリックな気分で過ごしていたら、ある日突然これまでとは違うところにいる自分を見出したり...もしかしたら、自分が本来居たはずの「場所」を思い出したり(その切っ掛けとなる刺激は外界からか?それとも内側からか?)。

また海王星の影響が強ければ、ヒタヒタと滲透するような感じでいつのまにか現実感が薄くなっていき、見えない水の中を泳ぐように生きている自分に気付く。けど突然ステンと転んで「あれ?」となったり。本当にひとそれぞれ、いろんな体験の仕方があると思います。けれどたったひとつ言えるとしたら、もう後ろはふり返れないかも...ってことかな。たとえ後ずさりしているつもりでも。

        現在、アウトオブバウンズ(OOB)の火星は逆行中、それに加えて土星、海王星、冥王星が逆行中。7月26日には水星が逆行開始。8月7日には天王星も牡牛座2°台から逆行開始。火星のOOB最盛期は8月いっぱいなので、7月7日〜8月27日は火星逆行とOOB(どちらも火星が持つ特質に突発性や反動的な動きを与えやすい)のダブル発効期(7月26日〜8月19日までは水星逆行を加えてメンタル面のトリプル・トラップ状態)。火星はこれから月のサウスノードとコンジャンクトし、牡牛座を逆行する天王星とは8月2日に再びスクエアを形成。そして逆行を前に速度を落として滞留に入っている天王星には蠍座2°台に留まるTNO/SDOテュフォンがオポジションをキープしています。


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  このテュフォンの大元の含意は「溜まりに溜まったあらゆる念と感情の澱が限界を超えて無差別に噴き出す動き」または「地上の地獄を創り出すような原始的なフォースとその力が向かう方向」。これが人間社会に形として顕れるときは、熾烈な権力争いや内部抗争、既存のシステムに対する闘争心、テロや暴動、戦闘行為などに関わるとされます。また特に地性星座宮が関わるときは、人間が自らと地球との関わりを問いなおすような動きに繋がるとされ、あらゆる自然災害(地震、台風、津波、洪水、火山噴火、山火事、竜巻、砂嵐、落雷など)や人災の発生にも関連します。これは最終的に、わたし達があたりまえのこととして長く蓋をしてきた「何か」がもうこれ以上持ちこたえることが出来ないところまで来ていること、そこを突破する痛みの中から新しい選択を見出さなくてはならないという意志を反映しているのかもしれません。

また、もしも個人レベルでこれが顕現するとすれば、「抑えつけてきた感情の激しいうねりが文字通り嵐となり、自由を求めて一気に放出される」ような感じでしょうか。問題はその解放のしかたです。破壊的なウェーブにもっていかれることを許すなら、逆行+OOB火星と天王星の影響も強い今、メリマンコラムでも警告されていた一匹狼的犯罪に走るひとも出てきそうです。そこまで行かなくても、フラストレーションの全てを他の誰か(パートナーから著名人まで)に投影してスケープゴートにしたり、本当に言いたいことは伝えられないまま、売り言葉に買い言葉で全てを修復不可能なほど壊してしまったりするひとがいるかもしれません。


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  今、踏み出した一歩はたぶん後戻り出来ない。きっとやり直しは出来る。けれど内面の方向を変えることはもう出来ないかもしれない。たぶんそこまで来ているひとが沢山いる。でも、だからといって縮こまる必要もないし、たぶんそんなときじゃない。

今回のサビアン・シンボル『歌うプリマドンナ』のように、自分が人生の中で積み重ねてきたありったけのスキルとエネルギーと胆力を全て使い、倒れ伏すまで(いや実際に倒れなくていいのだけど..!)何かを表現出来るか? 愚痴から始まってもいい。吐き出すことが必要なら。誰よりも過去の自分に対して。たとえ観客などひとりも居なくても(居ないほうがいい)。長らく自分を抑えつけてきたものに訣別の歌を唄えるか? 涙でも怒りでも、もしかしたら「今までありがとう」でも。見上げることも見下げることもない、バランス。そして一度空っぽになって、胎内宇宙に微かに響く小さな笑い声に耳を澄ますことが出来るか? 

今回の日蝕・月蝕期、中でも特に天王星・テュフォンのオポジションがネイタルやプログレスに触れるひとには、もしかしたらそんなことが問われるのかもしれません。

このフォーメーションは世界に大きな影響を与えながら徐々に減衰しつつも、少なくとも秋いっぱいまでは続きます。自然災害は増加傾向にあると思うし、特に大雨の被害はこのところ毎年のように出ているなので、念のためもしまだのひとがいたら自治体の防災関連の情報(ハザードマップなど)に一度目を通しておくといいんじゃないかな。


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★7月新月・日蝕の星模様とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトをかいつまんで。これでもかなり多いけれど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

MC上の日蝕とキラルス・EDP・アンティゴネのコンジャンクション、
 ICの冥王星とBMリリスがオポジション

どんな結果を引き受けようとも自分の信念を貫く意志、無辜の犠牲、陰謀、疑念、スケープゴート、自己の不足感を他者に投影する、死の恐怖・突然のショック、全てを白か黒かに分ける心理、社交上の失言、幻滅、行く先への不安、親や身近な権力への反抗、反発またはそれによる喪失、隠されていたことの一部が露呈する、有ることも無いことも暴こうとする行為、権力闘争、著名人の訃報、天に唾して自分に降りかかる、気分の上下動、成長を促される経験、◎ストレスによる疲労、過労に注意 etc. 

蠍座の木星・魚座の海王星の緩いトライン(続行中のアスペクト)
同情心、善や友愛・平和を求めるこころ、チャリティー、優しさの価値、協調と助け合い(またはそれらの政治的背景と効果)純粋さへの憧れ、他者を思いやる行為、無垢さ、死生観の探求、ダークロマンチシズム、こころに秘めた秘密に光を当てる、罪悪感を埋めるための善行、性的な夢想、享楽、目先の楽しみへの逃避行動 etc.

獅子座の水星・レクイエムが双子座のアスボルスとセクスタイル、魚座のカイロンとセスキスクエア
持って生まれた本来の自分を識別する、誤解や屈辱に耐える力、判断/審判、精神的サバイバル、死や喪失を悼むこころ、善意のパフォーマンス etc.

獅子座〜水瓶座のノード軸と牡牛座のジュノー(と天王星)がTスクエア
言いたいことを思い切って伝えたり素早い適応力で物事を収める挑戦、政治力と公正さの天秤 etc.

水瓶座の火星と牡牛座のアルビオンのスクエア
危機を間一髪ですり抜ける知恵、多方からの観察力と洞察力、人心を操作して利用する etc.

乙女座の金星・牡牛座の天王星・山羊座の土星のGトライン
凝り固まった人間関係がゆっくりとほぐれる、新たな形の絆への変容 etc.
 
牡羊座のカイロンが双子座のエケクルスとセクスタイル、山羊座の土星とスクエア
傷つくことを怖れず徹底的にやろうとする精神、自分の限界を超える危険、ストレス、コミュニケーションの在り方やメディアへの疑念と審判 etc.

魚座の海王星・双子座のアスボルスのスクエア
ストレスからの過敏症、アレルギー、不眠(適度な休息が必須)etc.

双子座のニッポニア・カオスと魚座のアグニがトライン
(潜在的な要素として:日本または日本人という集合体の心理的混乱と火的な浄化作用)

7月26日 水星逆行
獅子座23°27~
 水星順行は8月19日 獅子座11°32’~
(7月8日から逆行のシャドウに入り、8月9日中間日、シャドウ抜けは9月2日)

7月28日 水瓶座4°台で皆既月食!(サロス129)
  ※ちなみにトランプ大統領のネイタルの月蝕はこのサロスファミリーに属する


なお、この日蝕は部分日蝕で昼間の時間帯ではあるけれど日本からは欠けた姿を見ることは出来ない(見えるのはオーストラリア南部や南極地域)。また、この蝕が属するファミリーはサロス117で、その誕生は792年7月24日で蟹座5°台だった。バーナデット・ブラディはこの蝕ファミリーを友好関係や連帯における「関係性の終わり」と関連付けている。また、それでも今 一番必要なことを理解し、早めに適切な対応をとることによって将来的にはとても良い結果に繋がるとも言及している。



★7月新月・日蝕のサビアン・シンボル★

 
       今回、ベースとなるシンボルは蟹座20°『セレナーデのゴンドリエ』。ゴンドリエとは、ベニスの運河を行き交うゴンドラの漕ぎ手のこと。そしてセレナーデとは、愛する人や褒め称えたい相手のために、野外で熱情をこめて弾き語りするような曲のことを一般に指します。

満点の星空の下、恋人と二人ゴンドラに寝そべりながらひとときゴンドリエの歌に耳を傾ける...昔の映画にありそうなシーンです。その歌詞はきっと照れくさいほど甘く美しいことでしょう。またゴンドリエとセレナーデと言えば、クラシック音楽が好きなひとならフランスのオペラ「ホフマン物語」で歌われる有名な曲「ホフマンの舟歌」をすぐに思い出すのではないでしょうか?

「ホフマン物語」の完全版は、フランスで1881年に初演後評判となり、翌82年からは米国をはじめ世界各国で上演されたそうです。中でもこの舟歌「Barcarolle」は夢見る恋の歌としてとても愛されたといいます。もしかしたら、このシンボルを降ろしたチャネラーのエルシィもこの歌を耳にしたことがあったかもしれません。きっと曲を聴いたら、みんな知ってるんじゃないかな?



 
       このホフマン物語のストーリーは、主人公の詩人ホフマンが体験する三つの不思議な恋の物語。でも、けっしてハッピーエンドというわけではないようです。少なくとも、彼の恋愛に関しては…。それよりも恋に狂い幻想を見る愚かさや、思いも寄らぬ運命の苦々しさ、お酒や馬鹿騒ぎの滑稽さとその果てに見る冷酷な現実、そして絶望と死の体験が描かれています。けれどホフマンは、そんな人生の旅路の果てにやがて自分の道を見出し「詩人」として生きるべく、ミューズの力で蘇る…そんな筋立ての物語になっています。

ロマンティックな雰囲気、美しい音楽、叶えたい夢。日常を離れた環境で天の音楽を聴き、日々目にせざるを得ない一切の汚れや醜さを忘れることが出来たら...ただ、清く美しいものだけを見ていたい...そんな気持ち。日頃、なかなか思うにまかせない日々を送っているわたし達、特にこのところの厳しいエネルギーの下をかいくぐってきたひとにとっては、そろそろ何かうっとりするようなひとときを持ちたい、せめて心温まる話でほっこりしたい…なんて思いがあっても不思議ではないと思います。ひたすら美しいもの、無垢なものだけに囲まれていられたらどんなにいいだろう。  それが短い間の夢に過ぎないとしても。。 


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        でも、そこにはトラップがあるかもしれない。ホフマン物語のように。彼は目に見える美しさ、耳に訴える心地よい響きを追い続け、その果てに自分自身が創った暗いトンネルに迷いこみました。トンネルの行き着く先は、存在し得ないもの、幻想を追い求めてきた人生への絶望と死。と、まぁこれはロマンティックな物語ではあるけれど。

とはいっても、今を生きるわたし達にも、少なからず「自分が見たいものしか見ない」「信じたいことしか信じない」「聞きたいことばしか聞かない」... そんな傾向があるように思います。けれど、ひとときの幻想が醒めたなら...あるいは突然水を浴びせられて酔いが醒めたら... そこに変わらずあり続ける赤裸々な現実と、その一部である自分自身に幻滅することになるのでしょうか? 

でも、そこまで来るならそれだっていいのかもしれません。逃避や幻想の種も尽きはて、酔い醒めの道をひとり虚しく帰るそのときこそ、「何もないこと」の中から本当に自分だけの熱いいのちの歌が聞こえてくるのかもしれないから。


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        またこのシンボルのもう一つの表れとして、自分の考えや目標を押し進めるために相手(または関わるひと達)をひとつの方向に誘導しようとする心理が生じる可能性もありそうです。

ある目的のために、あくまで目立たずに周到な雰囲気作りをしていくような感じかな。当人にとってその動機は、自分のためというよりもあくまで相手のためを想ってのこと...または自分を含めた全体を底上げし、もっと大きな力に育て鼓舞していくことにあるのかもしれません。それには自分一人だけが目立っては不都合です。あくまで、脇役としてひそやかに。でも、動機はそれだけではないかも? 自分がどうしても実現したいこと、何としてでも勝ち得たい何かのために、ひそかにひとを操るような心理に顕れるケースもあります。 

美しい歌、心地よい語り口。そのどちらもが、二つの側面を持っています。影に隠れて自分自身を護りながら、優しげな微笑みと断乎としたエネルギーによってその場を支配していくことも、蟹座・山羊座ラインのこの段階では可能です(特に冥王星が関わるときは)。

動かす側になるか、動かされる側になるか。それとも、どちらにも立つこともなく、ただ身のうちに美しい歌声を感じ、それとともに在ろうとするのか。このシンボルがもたらすテーマの下でわたし達が選択していく道は結局、自分のこころに潜む動機次第なのだと思います。


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        ではメインのシンボルを見てみましょう。蟹座21°『歌うプリマドンナ』です。同じ歌でも、こちらはベニスの運河を揺蕩うゴンドラから、オペラ座の舞台で大聴衆を前に歌う大スターの歌声へと変化しています。しずしずと現れたプリマドンナが舞台の上で最初の一声を放つとき、聴衆は期待を込めて注目し、息を呑んで聴き入ります。 彼女の声は例えようもなく美しく、テクニックも素晴らしいものを持っています。その歌は人々を夢見心地にさせてくれます。それは個人の才能と研鑽の賜物です。

プリマドンナはその舞台の中心を担う存在として、長い公演期間中の最後まで最高の演技をする責任を負っています。聴衆は彼女を観に、彼女の歌声を聴きにやってくるのですから。だからプリマドンナが最高の演技を出来るように、オペラの一座全員が協力して盛り立てます。 彼女が途中で調子を崩したり気分が落ち込んだりしないよう、もしかしたら多少のワガママだって大目に見るかもしれません。毎日ステージに立ち、他の歌手やオーケストラ、裏方さん達の力を舞台の要となる一点に集中させ、自分自身の最高の力を出し切って観客を魅了し続けること。そして観客の期待と賞賛さえも自分の力として取り込み、芸を磨いていくこと。全体を包みこむ存在になること。それがプリマドンナに課された役割です。だから公演が続く間、彼女はそのことだけに集中することを要求されます。失敗は許されません。

けれど観客にもいろいろなひとがいます。もし自分の期待どおりの声、思ったとおりの歌い方しか認めずにブツブツ文句を言い出すひとがいたら? 聴かせどころのアリアの途中で突然拍手したり、かけ声をかけるひとがいたら? それでもプリマドンナなら、気を散らさずに舞台の中心であり続けねばならないでしょう。すくなくともこのステージの上では、彼女がアカウンタビリティーを負っているのだから。The Show Must Go On! 


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  このシンボルが持つ原動力は、才能や努力の結果として得た成功やその輝かしさを素直に称賛するような心理として顕れる場合もあります。含むところなどない、純粋な期待と注目です。けれど今回は対向に冥王星が位置していたり、その他の惑星配置も一筋縄ではいかない雰囲気。だから少しヒネリを入れて読んだほうが良いのかもしれません。

        ならば今回の日蝕に舞台の奈落からオポジションを形成する冥王星は何を意味するでしょう? プリマドンナを盛り立てる一座の裏方や脇役達でしょうか? それとも、観客席から期待を込めて彼女を見上げる聴衆でしょうか? 冥王星が位置する山羊座でメインとなるシンボルは21°『リレーレース』です。

リレー競争では、ひとりひとりの走者がひとときのプリマドンナであり、裏方であり、そしてときにはチームを見つめ、応援する観客にもなります。彼らのそれぞれが全体の一部であり、全体を見る者であり、そして全体を創りあげる者だから。

沿道につめかけた観衆の大声援の中、一人の走者が走ってきます。次の中継地点まではもうすぐだ! 少し先に競合チームの走者の姿が見え始めました。追いつけるだろうか? 苦しい。でも、彼はもう一度持てる限りの力をふり絞って前へ前へと足を運びます。少しでも速く、少しでも前へ! このレースを、この走りを、無事に仲間に繋いでいかなければ…。今、彼自身の中にチーム全体が在り、その手にはチームの命運、バトンが握られています。


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        蝕が起きる蟹座のシンボルでは、たった一人の輝きに目と耳が集中したけれど... こちらのシンボルではチーム全体が「勝利」の栄光を目指して歯を食いしばる姿が描かれています。各自が引き受けた役割と責任を負いながら。

けど、もし途中で転倒してしまったら? バトンを渡し損なったら? 勝利の女神、プリマドンナはもう歌ってはくれないでしょう。負けた後に残るのは苦い幻滅でしょうか。それとも自責の念、または失敗した誰かの責任を追及する非難の声でしょうか。

では、もしも一世を風靡したプリマドンナの面影が "欠けていく" としたら? 聴衆は「彼女はもうダメだね」「期待したけど頑張って盛り上げるほどの才能じゃなかったんだよ」なんて考えるでしょうか? あるいは夢が壊れたショックと悲しみにくれるでしょうか。。 もし期待したような成果が得られなかったら、わたし達はそれをどう捉え、どう対処するでしょう? 

        前のシンボルで、ひとときそれぞれにとっての「心地よいセレナーデ」を希求したわたし達は、それによって触発される内的ないのちの力を、今度は自分ひとりの責任においてひとつの目標のために使っていくことを促されます(山羊座冥王星→蟹座新月ライン)。

まだまだ先が見えないことの方が多い。それでも、世界は確実に変貌し始めている。潜在的な方向は決まりつつある。たぶん、もう後戻り出来ないほどに。ならば自分というちっぽけな(でも果てしない大きさを孕む)存在だって、人生の一瞬一瞬の小さな選択によって否応もなくその変貌にかたちを与えている…。プリマドンナ、脇役、裏方、ひたすら良い結果を祈って声援を送る、裏切られることを嫌う観客。あるいはそれを横目で眺めつつ密かに策をめぐらすプリマドンナのライバル達...。 皆が全体の一部であり、全体そのものである者。実はわたし達は、それを同時に生きているのではないでしょうか。


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        注目を集め歌うのであろうと、それを支えているのだろうと、期待をこめて聴き入るのだろうと。成長を促され、外に働きかけては内面に引き戻されて脱皮を繰り返していく蟹座の第3ディーカンにおいて、わたし達は欲望と目標、期待と現実、そして社会と自己 — 外側と内側のバランスをどう取っていくのかを試されるのかもしれません。


        世界は日々大きく動き、沢山のことが起きています。水瓶座を逆行する火星は前回の新月でも触れたように、パターン化した「わたし達」と「わたし達」のせめぎ合いを前面に押し出してきます。蠍座で順行に転じた木星は、まだしばらくはこれでもかと世の中のダークな側面に光を当て、直面せよとばかりに突き付けてくるかもしれません。『これからどうなるんだろう? やっていけるのかな...』なんて感じているひとも多いかも? 

でも今、わたし達はゲートをくぐり超特急に乗り込んでトンネルに入ったばかり。そのトンネルとは、もしかしたら、ひとりひとりが通っていくコズミックな産道かもしれません。メリマンさんの唱えるグローバル・リセットの大元は、わたし達自身のパーソナル・リセットでもあるのだから。 


  だから...出来ることを、出来る範囲で。でも精一杯やってみる。そして何があっても生きて、自分が誰だったかを思い出す。そんな、忘れられない夏にしよう。そしてたったひとりのプリマドンナとして、虚空に向かいこころの歌を歌ってみたい。... そんな幻想を抱きながら、はるか南で起きる日蝕に思いを馳せています。。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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June 27, 2018

●6/28の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】

東京・関東ローカルで6月28日14:11前後、北海道周辺で14:17前後、関西方面は13:52頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:23前後に山羊座6°28'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------


サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 山羊座06°→07° ~ 太陽 蟹座06°→07°】

  "A dark archway and ten logs at the bottom" ~
  "Game birds featuring their nest"
『アーチ下の暗い道とその下にある10本の丸太』~
 『巣を羽毛で覆う狩猟鳥』

   "A veiled prophet of power" ~
   "Two fairies on a moonlit night"
『ベールを被った力ある預言者』~
 『月明かりに照らされる二人の妖精』 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/12】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★進もうとこころを決めた道に横たわる障害とフラストレーション
→★自分の中で何かが動き出す、孵化し始めるような切迫した予感
→★優雅で巧みな技をもって自らのゴールを達成する/形にしていく力
→★自分を妨げる/苦しめるものの特徴やパターンを
            見抜いた上で状況を再吟味する必要
→★困難な状況や難しい人間関係に対しじわじわと強まる違和感 or 緊張感
→★成果や創造性を妨げる不必要な二度手間仕事に注意
→★駆け引きや策略をミスして厄介な遅延を引き起こす危険
→★見聞きしたことを歪めて受け取り、本質とは異なる意味を持たせる傾向
→★ミステリアス or 型破りな考え方を取り入れて自己プロデュースする
→★利口で防衛的なふるまいを通して自分が抱く本当の意図を誤魔化す
→★豊かな想像力が湧き出る、またはひらめきや天啓に打たれる経験
→★「真実」の異なる側面、異なる次元のものの見え方を感知する
→★影響力やカリスマを持つ人物との出会いとその体験が引き起こす葛藤
→★理屈や理性ではとても受け入れられない巡り合わせを受け入れる必要
→★浸入してきた他者の「感情」や「念」を自分のものだと思い込む危険
→★何事も見たとおりの物事などひとつも無いという認識で事にあたる
→★今 自分がフォーカスすべきことは何かを確認しながら進む・・・→

エネルギーのポイント:新月『断ち切り整理し準備する』
            
            満月『様々な予感の中で整える姿勢、そしてこころ』 

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★6月満月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトです。かなり多いけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

土星(と小惑星クヴィエ)とコンジャンクションの満月
 (太陽&タンタルスと土星がオポジション)

月・土星・クヴィエのコンジャンクションと魚座のアグニ、エクスカリバーからNノードへYOD
揺れ動くこころ、父権的な保護力(または父性愛)への欲求、または権威への反抗心、アカウンタビリティー(最終責任)の追求、死への想いや不安感、性的要素の絡むスキャンダルや事件の露呈、一見かけ離れた観点を結び付けることで新たな世界観が生まれる傾向、物事に潜む「パターン」を見抜く力、不安や恐怖を超えて全てを透徹した目で視る挑戦 etc.

ASCにTNOティフォン、DCに天王星、MCにNノード、ICにSノードそして火星がコンジャンクト
変わりやすい気分、共通の敵に立ち向かうことによる結束、人間の奥底に潜む原始的なフォースによる暴力的な衝動、エネルギーの「高まり」と「低下」または「凝縮」と「散逸」が顕著に顕れる傾向、関係性のダイナミックな変化、内部抗争や権力争い、大雨・噴火・地震・台風などの自然災害 etc.

水星・ジュノーがスクエア、エリス・BMリリスがスクエア
行き違いを起こしやすいコミュニケーション、「母性」の否定とその反映または反動、パートナーへの疑念、客観性と直感のバランスを取る必要 etc.

6月27日から逆行中の火星が7月7日からOOBに(~9月24日)
 8月3日~31日 火星OOBの最盛期
 (火星逆行は8月27日までなので7月7日〜8月27日は火星力に注意)
  これに関してはひとつ前の新月記事を参照してください。

7月10日 木星順行(蠍座13°)
良くも悪くも物事が拡大する傾向、暴露や露呈に伴う誇張傾向に注意、鋭い直観力の発揮、危険と隣り合わせの冒険、慣例や限界を超える決断、過度に熱狂的な行動へと誘う刺激、自分自身の属性へのこだわりの強調 etc.

7月8日から水星が逆行のシャドウ入り(逆行開始は26日)
水星逆行前の予兆(確定事項を確実に固め、その他はフレキシブルなプランニングで状況を見ておくetc.)

その他長期のアスペクト 
ネッソスとオルクスのオポジション(今回はスサノオが参加)

徹底的な審判や激しいカルマの来訪、闘いを通して到達する一種の悟り、内面に向かう力、新しい境地を目指すための抗争、葬られていたものを掘り起こす etc.

冥王星とキラルスのオポジション(パラスが参加)

無辜のひとびと、若者や子供達の犠牲、カリスマや華やかな存在の突然の喪失、内部抗争の犠牲 etc.
 
そして…

7月13日 蟹座20°台で新月・日蝕!
(MC上でICの冥王星とオポジション)



★6月満月のサビアン・シンボル★

 満月ということで、今回も思いつくままにメモっぽくいってみますね。

ベースのシンボル 山羊座6°『アーチ下の暗い道とその下にある10本の丸太』

        → 原文の「Archway」は、すなわちアーチ道。それはアーチ型の入り口を持つひと筋の道のこと。だから、今 目の前にあるのはパリの凱旋門のようなアーチ型のゲートかもしれない。あるいはそそり立つ岩壁にアーチ型に穿たれた洞穴の入り口かもしれない。または山を貫いて黒い口を開けるトンネルってこともあり得る。わたし達が思い浮かべる「archway」がどんな姿をしているにせよ、そこはとても暗く、入り口の先に何があるのかはまだよく見えない...。


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  でも、わたしはここまで随分歩いてきた。そのゲートをくぐった先にはきっと安全で心地よい場所、ホッと出来るスペースが待つと思ってここまで来た。今まで来た道に未練はない。後戻りするつもりもない。ならばきっと、先に進むしかない。

ん、でも待って。Arch-enemyということばがある。それは「最大の敵」とか「生涯の敵」「仇敵」という意味。 別に、今目の前にあるアーチ型の通路そのものが「敵」というわけじゃない。でも、もしかしたらこのゲートをくぐることは、何かこの先自分の人生に重い意味を持ってくるのかもしれないな...。

でも入り口(または通路)の下の方には大きくて重たい10本の丸太がある。じゃ、その10本の丸太はどんな見え方をしているだろう? 普通に想像するなら、それは入り口に積み上げられた丸太の山。まるで「ここに入るな!」とでも言うかのように。うーん、ここでもう行き詰まりなんだろうか....... 

でも、ひょっとするとそれは、何か意図のある形に組み上げられているのかもしれない。「何だろう?これ」「アート?」「それとも何かの目印?」「まさか、ここは危険だと知らせているのかな?」

前方の暗闇をしばし忘れ、わたし達は首をかしげながら丸太の周囲を回ってみる。この丸太が先へ進むための邪魔になっているのはまぎれもない事実。でもいったいこれって何だろう? 無視して乗り越えようとすれば出来るかもしれない。でも、本当にそれで大丈夫かな? 誰が何故こんなものを置いたんだろう? 


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  行く手を遮る10本の丸太。10という数字は『何かの終わり』そして『過渡期』。それは力強い第一歩へと繋がるゼロの刻。わたし達の中で、何かがシフトしようとしている。それぞれに様々なポテンシャルを秘めながら。 

ならばわたし達は行く手を遮る丸太をどう受けとめ、どう処理していくのかを今、問われているのかもしれない。その丸太はどんなふうに見えるだろう。触ったら、どんな感じだろう? 切り口からどんな匂いを感じるだろう? そしてもし、その丸太を置いたのがもうひとりの自分だったら? わたし達はそれを乗り越えていくんだろうか? それともぐるっと回り道? それとも... 感情に任せて蹴りつけてみる? いずれにしても、アーチをくぐる前にまだひとつ、やり残したことがあるのかもしれない。。

        ---->満月の光(テーマ)の源となる太陽側のベース・シンボルは、蟹座6°『巣を羽毛で覆う狩猟鳥』

  狩猟鳥とは「狩りの獲物」になる鳥のこと。... 鳥達は今、一生懸命巣作りに励んでる。マイホーム! もう枠組みはだいたい出来上がり、あとは卵を安全に孵化させるために、クッションと保温になる羽毛を敷き詰めるだけ。やがて時が来れば、この巣の中で生まれたヒナ達が餌を求めていっせいに鳴き出すだろう。そしてこの森一帯は賑やかな鳥達のコロニーになるはず。

けれど彼らは自分達が狙われる存在だということを本能的に知っている。マイホームの外には危険がいっぱい! だから、一刻も早く巣作りを終えて卵を温めなくちゃ! .....ヒナ達は無事に孵化し、一人前に育つだろうか? 親鳥は、撃ち落とされることなくヒナ達に餌を運んでやれるだろうか?


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  このシンボルは、わたし達が思い描く将来の幸せやプランに「目に見えない大きな力」という影が射してくる...そんな予感を抱きながら何かをしようとする場面を描いている。進みたい方向、生きたい道は、ある。やらなくちゃ。この道を、行かなくちゃ。... でも、そこには何だかよくわからない障害がありそう。慎重にいこう... あぁ、でも急がないと幸せへの入り口=アーチ型の門が今にも閉じてしまいそう。。。

不安は、その源がはっきり見えないときに増大するもの。もし本当に何か障害が存在するなら、それは何で出来ていてどんなカタチをしているか?  そして、何故そこにあると感じるのかを、出来るかぎり正しく見極める必要がありそう。

自分達の安全を、将来の幸福を 脅かす「敵」が本当にいるのなら、まずはその「対象」を知り、それが何であるかをキチンと理解することが大切。そして、それを克服するための実際的な手立てをいろいろ考えてみる必要もある。

何故なら、起き得る物事の全貌を自分なりにはっきりと描くことが出来たとき、そこに何らかの迂回路や、障害を乗り超えて進むための智恵や技術が見えてくるから。そして、もしかしたらその障害物を創っているものの「本体」さえ見えてくるかも? それは何だろう? 重々しい10本の丸太が象徴するのは、何? 漠とした不安を抱えながら、何もないフリをしてひたすら鏡に向かい自分の羽根を繕っているのは、誰?


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  何かを護りたい気持ちが強ければ強いほど、出来ないのでは?という恐怖もそれだけ増幅していく。 不安はわたし達の歩みを遅らせ、疲れさせ、何だかすべてがイヤになってしまうことさえある。何も見たくない。。 こうしてそのモヤモヤした影は、やがて怖れの感情からエネルギーをいっぱい吸収して本物の丸太の山に育つかもしれない。それを育てるのは他の誰でもない、わたし達自身。 そして、この山羊座 — 蟹座ラインで一段と成長を促されるのも、わたし達自身。

今。進むもヨシ。退くもヨシ。ただ日々多様な情報が渦巻く中で、深い深い部分から立ち上がってくる直観とインスピレーションを大切に受けとめながら、落ち着いて見極めていこう。たとえ一時物事が逆流するように見えたとしても...。



メインのシンボル 山羊座7°『ベールを被った力ある預言者』

        これはまたとても山羊座的なシンボルかも。「ベールを被った預言者」は、被り物を透過して聖なる光の視線が漏れ出ている、そんな厳かな姿が描かれている。霊的な感受性を持つひとなら誰もがひれ伏してしまいたくなるような、そんな厳かな力を持つ存在。

けれどひとつ注意が必要なのは、このシンボルが持つ両義性かもしれない。山羊座は社会性の極みとも言われ、権威を象徴する星座宮。そしてその支配星土星は、厳しい「境界線」を引く事とも関わっている。特に山羊座の第1ディーカンは社会的な構造の頂点を目指し、力を駆使して揺るぎないシステムを構築しようとするエネルギーが発動するところ。 


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  なのでそこに投影される「偉大な預言者」像は、ひとびとを導く大きな力(またはカリスマ)と共に、ともすると伝えられたインスピレーションに関わるその「解釈(つまり自分自身)」に絶対的な権威を持たせたり、やみくもに「これが掟だ」と伝えたり、異なる方向性を認めずに排除しようとする要素もまた併せ持つ可能性がある(全てではないけれど、山羊座の持つ暗黒面として)。 それが昂じれば、傍から見て(本人は全くそう思わないままに)エリート意識や一種の霊的ファシズム(いわゆる「被せる」という行為)となる可能性もあることは頭に留めておく必要がありそう。 そして、その権威はやがて預言者を慕って集まったひとびとによって構造化され、組織化され、やがては狂信という悲劇を生んでいく危険も包含している。

        あらゆる啓示やインスピレーションは、受け取る側の使い方次第。異次元のフォースを含むかもしれないこの力を、もしわたし達が受け取ったなら。肩の力を抜いて、まっさらな子供のようなこころで受け止められるかな?

わたし達に啓示を与えてくれる源泉の「呼び声」そのものは、それが他者の念や雑多な想いのひずみから生じたものでない限り、ただひたすら純粋な響きとしてこころに届く。けれどいざわたし達人間の脳裡でそれを翻訳すると、それは必ず自分自身の過去の記憶や馴染んだ世界観のフィルターを通り、変容していく。 あるときはほんの少し。またあるときは大いに歪められて。そしてその「啓示」は伝播し、多かれ少なかれ周囲に影響を与え、様々に変容しながら拡がっていく。


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  それってたとえばわたし達が何かを「ことば」にするときと似ているかもしれない。わたし達が誰かに何かを伝えようとするとき、 ほとんどの場合、どこかで「ことば」にするための恣意的な選択が行われる。 いつもは無意識に。大切なひとに大切なことを伝えようとするときは、懸命に。知っていることばの中から一番フィットしそうなものを選んで。あるいは、相手が一番すんなりと受けとめてくれそうな表現を選んで。

そこには相手を喜ばせたり怒らせたりという「目的」がある。よく考えてみると、それって大本の純粋なエネルギーを狭めていく行為ではあるけれど。でも、それがわたし達の社会。ことばで成り立ち、「名付けること」によって動く社会。 そして「適切な言い回し」も「不適切な表現」も、それを発するひと、聞くひとの目的を通して少しずつ変容しながら拡がっていく。そしてそうすることで、わたし達は常に瞬間・瞬間に訪れる「未知」を、馴染んできた「既知」へと置き換えていく。

そう考えていくと、山羊座第1ディーカンに立ち現れた預言者に見られる「大いなる力」と「聖なる権威」もまた、わたし達が創り上げている社会を機能させるために創出されたひとつの役割に過ぎないのかもしれない。それはわたし達にとって一種のセーフガードの役割を果たすときもあるし、その逆のこともある(迫害、闘争、革命、テロ行為など)。いずれにしても、わたし達人間はそれぞれに大衆の一員として、社会的・政治的・霊的なオーソリティを使って人類の歴史を創り上げてきたんじゃないだろうか? そしてそれと同じ構造は、わたし達が個として自分自身の立ち位置を護るための行為にも見られはしないだろうか?

預言者が被っているベールとは何だろう? 大いなる預言を求めて集まった人々と預言者自身を隔てているその一枚の薄い布とは? 凄まじい異次元の力が乗り移った存在を間近に見ることは、普通の人間には危険なことだから? 内に宿す神のまばゆい光に目が眩んで狂ったり失明するかもしれないから? そうかもしれない。でも... 本当にそうなのだろうか? 


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        ----> 満月の光(テーマ)の源、太陽のメイン・シンボルは、 蟹座7°『月明かりに照らされる二人の妖精』

        月明かりとは、太陽の光が月に当たって反射し、その光が地上の夜の闇を照らすこと。だから光の道が、二つ。そしてその月光が、通常なら目に見えないはずの二人の妖精を照らしてる。 ダブルの光線と、精妙で希薄な存在がこちらもダブルで顕れてる。二つの感覚、二つの道。二つの、対峙する世界。

月夜に月光を浴びすぎると、ルナティーク…精神が錯乱するなどと昔から言われてる。だから「lunatic」は「愚かな」とか「バカげた」という侮蔑的な形容詞としても使われる。

月はただ太陽の光を反射して静かに輝くのみ。それは密やかな死の世界。社会的な現実とは異なる、もうひとつの「現実」がそこには存在するようにも感じられる。だから月を見上げるとき、わたし達は自分の想いをそこに投影し、物思いにふけったりするのかもしれない。


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        何かの念に取り憑かれ、怒りや恨みなど圧倒的な感情に支配されて一時的に常軌を逸した行動を取るひと。 あるいは恋に狂って誰のことばも耳に入らず、破滅してしまうひと。 激しい思い込みによって自ら悪夢をこの世界に創造してしまうひと。 あるいはそんな幻を美しいことばや音楽、絵に変容させてひとつの世界を創り出すひと。 感受性の強い蟹座の第1ディーカンにあって、このシンボルは「現実」と「幻想」または「異次元」の間を隔てるベールがそれほど厚くはないことを示唆しているように思える。

何か普段とは異なる強い想いや思考が湧いて、そこから離れられなくなるとき。それが「聖なる力」だろうと、感情だろうと、欲望だろうと、突然の洞察だろうと「取り憑かれた」状態であることは確か。

それがこの先に待ち受ける障害への不安であれば「こうなったらどうしよう」「あんなことが自分に起きたら...」といろいろな状況が浮かんで眠れなくなったり。 何かステキなものやひとを見かけて、その対象が欲しくて欲しくて堪らなくなり夢にまでみたり。 一方、それが何か今後の人生への素晴らしい思い付きだったら、早くプランを実現したくてワクワクとそればかり考えていたりする。 まぁふとした想いがよぎっても、大抵は日々の忙しさにいつか忘れてしまったりするけれど。それでも人生、たまにはそんなことが起きたりする。


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  このところニュースを賑わせる凄惨な出来事を見聞きして、わたし達は「何故あんなことが...!」と思うけれど。 ふとした拍子に何かに「取り憑かれる」ことって、意外とよく経験しているんじゃないかな。。 二つの世界。二人のわたし。 いわゆる「現実」といわゆる「幻想」。それを隔てるベールから、時折漏れ出る異世界の光線。それにどう触れるかによって、結果は恐怖にもなれば歓びにもなる...悪夢にもなればインスピレーションにもなる。そんな世界をわたし達は創ってる。そして、その舵をとるのは、わたし達自身。もし舵が自分の内なる宇宙の核にあることを知っているなら。

B.ボヴィはこんなことを言っていた。
『輝く月を見つめすぎて狂ってしまったひとは、聖なる源泉に刺激された詩人だったかもしれない。そして「預言者」とは、ベールで変装した「狂えるひと」なのかもしれない』と。

その解釈は、その光景を自らの内に見るわたし達の深いインスピレーションに任されている。


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        土星とコンジャンクションの満月。わたし達は土星の力を使ってこの二元世界の狭間に立ち、護りながら開き、歪まずに刺激を受け入れ、どちらの世界にも固執することなく本来の自分が目指すはずの道をまっすぐ歩いていく.... そんな挑戦を受けるのかもしれません。

土星はアカウンタビリティーの惑星。自分に関わる全てのこと、全ての流れ。直接的にも間接的にも、わたし達が生きる世界はこの大きな「流れ」によって創造されています。そしてその流れの源泉は、実はわたし達ひとりひとりの何気ない想いなのかもしれません。まぁ少なくとも、土星はそう考えているようです。だから、土星はその最終的な責任を負うよう求めてくるんですね。

だからといって、自分の人生に起きる全てのことを把握し、その責任をとるなんてこと、わたし達に出来るはずもありません。仕事がうまく片付かないのはアイツがミスしたからだし、最近パートナーと喧嘩したのは相手がワガママなせいだし、一生懸命やってるのにイマイチ運気は悪いし.......あぁまったくイヤになるよ、ブツブツ。。 わたし達、日々こんなことを感じながら生きてたりして。。 

でも、結局この身に降りかかってくることは自分で引き受けなきゃならない。それもどこかで解ってはいる。 ならば最初からただ「うん、そうか」とだけ思う。ただただワケも無くイヤなことが降りかかってくるのでもなく、ただ相手がおかしなことをしたり、悪意を持ったりするのでもなく。 ただ、「そうなのだ。」と。 そしてその瞬間から、全てのコントロール、全ての流れを自分の内的宇宙に取り戻していけたら。自分の中の「虚」と「実」のベールを見据えていけたら...。


        まずは大きく息を吐いて、肩の力を抜いて。 今 わたしは行くのか? それとも留まるのか? 知ることの出来る全ての手札を前に、未知のスペースを残しながら。慌てずにその都度、こころ静かに決めていこう。そんなふうに感じる、満月前夜です...。



Cats_Eye_Nebula




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

June 13, 2018

○6/14の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  6月14日05:03前後、北海道周辺で 05:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:43前後、沖縄周辺では04:14前後に双子座 22°44’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座22°~23°― 発効期:6/14~7/12 】
  "A barn dance"
『バーン・ダンス』

  "A three fledglings in a nest high in a tree"
『高い樹上の巣にいる3羽のヒナ鳥』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】

※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★シンプルで軽いが踏み出せば戻れない、けっして侮れないワンステップ
→★伝聞、又聞き、思い込みによる相互の誤解や認識のゆがみ、誇張に注意
→★余計な問題に足を踏み入れて他者の足を踏む結果になる危険
→★他者を愚弄したり冷笑的に振る舞うことで自分自身の中身を曝す傾向
→★ペア、または身近な範囲で協調し、手際良く動くことの効果
→★相手とポジションを替えたり違う観点を取り入れながら物事を進める
→★プロジェクト全体をふまえ自分の守備範囲を的確に捉えながら動く必要
→★コミュニケーションにおける「仲介役」が果たす機能の効果と困難さ
→★大きな変化のスタートにあたり、来し方をふり返って必須の調整を行う
→★動と静、運動と休息、蓄積するストレスへの対処が必須となる
→★目前の新しい状況への反動として起きる執拗な抵抗と安全願望
→★漠然と見えながら手の届かない物事にはやる、または焦れる心理
→★自分が心を寄せる集合体、血統、仲間への帰属意識の高まり
→★内外ともに次の一歩への準備が本当に整っているのか?を自問自答する
→★確実な変化を前に計画を再吟味し、動くタイミングを調整する必要
→★社会的慣習に従う生き方から外れたい衝動と
          飛び出した後に待つ厳しさを知っておくことの価値
→★闘う意味のある戦いを見極めて無駄なエネルギーを使わない
→★慣れすぎた安全な囲いから一歩出て未知の世界へ踏み込む勇気
→★表面に顕れることのない「何か」への突然の気付きまたは促し・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『プライドから解放されて透明になる』
                    
            今回の新月『断ち切り整理し準備する』


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★6月新月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトです。かなり多いけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分に関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。


≪長期の大背景として≫



新月とTNO カオスがコンジャンクト、セレスとセクスタイル
新しい状況を生み出すための混乱と葛藤、育む・面倒をみる・抱擁する/される・優しさを与え合う関係、母と子(息子/娘)にまつわる問題、またはバランスを欠いた母性の執着、息詰まるような関係から離れるために必要なスペース、生まれる前から連綿と続いてきた「家族」の物語と自分自身に明確な境界線を引く、優雅さやクラシックな美への志向、ノスタルジー etc.

ネッソス・キラルスのオポジション(長期のアスペクト) 
破壊や暴力による無辜の犠牲、若さや可能性を持つ者の死、驕り高ぶる気持ちへの打撃、突然の喪失、犠牲を払っても職務を果たす必要または姿勢 etc.

火星とSノードがコンジャンクト、レクイエムとNノードがコンジャンクト
 フォルスとヴェスタがコンジャンクト、アグニがMCにコンジャンクト

火山噴火、火事・放火、攻撃的な気分、突然の衝動的な言動、無謀さまたはチャレンジ精神、著名人の死、自死への誘惑、「火」のカルマまたはプレッシャー、ホットフラッシュ、安全のために頭を低く構える、自己防御のために身につける社会性、火の試練 etc.

木星と海王星がトライン(パラスを加えてGトライン)
 BMリリスとエロスがスクエア
 
同情心、善や友愛・平和を求めるこころ、チャリティー、優しさの価値、協調と助け合い(またはそれらの政治的背景と効果)純粋さへの憧れ、性的ファンタジー(または性的報復)、背徳的な歓び(またはセックスへの忌避感)、虚無や表層が強調されゴシップが飛び交う状況 etc.

海王星とアスボルスがスクエア
妄想に近い想像力、精神的サバイバル状況、物狂おしいプレッシャー、ジェリー状の壁の中を歩くような感覚、虚無や死への恐怖、自分が攻撃されたと感じればそれが「事実」だという論理、瀬戸際で危険を回避しながら不透明な日々を生き抜く、プレッシャーをバネにして少しずつ足許を固めていく力、いざというときに頭をもたげる強烈なサバイバル能力 etc.

6月9日~24日 水星OOB 双子座22°~蟹座21°
 (13日~17日最盛期)
型破りの発想または浮世離れした思考、突然のインスピレーションや方向転換、一風変わったユーモア、変わりやすい気分、刺激的(ときに挑発的)、傍目からは理解されにくい言語表現や思考の枠組み etc.

 ひらめきは大切に、コミュニケーションの行き違いや誤解には要注意。集中力が増すときと気が散るときの落差が激しい傾向があるので根を詰めるときと適度な休息とのバランスを。脳のストレスに注意。


昨日ツイートしたように、トランプ大統領はネイタルで水星がOOB。またネイタルの太陽と月のデクリネーションはOOBの数値に近く、これがビジネスマンや政治家としてOOB特有の発想を社会的な文脈に翻訳する助けになっていると思われる。彼の水星はプログレッションではもう人生の終わりまでOOBにはならないと思われるが(P月は約10年後に再びOOBへ)、トランシットのOOB水星には多少なりとも影響は受けそう。

6月9日 フォルスが逆行で射手座に戻る
6月16日 天王星・海王星ワクシングセミスクエア
6月14日~20日 土星・カイロン・ルシファーのスクエア
 (牡羊座入りしたカイロンの長期的影響を背景として)
自然災害(火山噴火、地震、洪水、津波、山火事など)、テロリズム、無差別殺傷事件、妄想やストーキング、予期せぬショック、感情の暴発、家族関係に潜む問題の表面化、無意識の深いアイデンティティ・クライシスを抱え「負けること」=「無に成る」という恐怖から互いに果てしないマウントの取り合いとなる etc.

6月18日~海王星逆行開始~11月24日
 (他の長期のアスペクトを大背景に)
生きることの「実感」「現実感」を得るための試行錯誤期になる可能性、部族主義(志向や意見を同じくする者、環境や立場が似た者同士の帰属意識やセクトの先鋭化として体験されるケースも考えられる)、自己信頼と自己不信が交互に起きる中であらためて問われる「自分とは何か?」

特に逆行・順行開始前後は感受性が強くなりがちなのでサイキックアタックや他者のネガティブな想いに「入りこまれる」状況に注意。

6月20日 Nノードと金星がコンジャンクト
6月21日 金星とNノード・火星とSノードのオポジション、
 土星・ネッソス(アグニ)からノードと金星にYOD、
 太陽・フォルス・ヴェスタがオポジション

恋に恋する状態(セクシャルな衝動も含む)、永遠と刹那の狭間を味わう、突然浮かび上がるカルミックな過去からの誘い(幻想に終わることが多い)、厄介なエゴから解放されたい思いが他者に投影され「危険な愛」に走る可能性、「死と再生」の仮想的な体験、セクシャルハラスメント、報復的な念を捨てる必要 etc.

6月27日 火星逆行開始 水瓶座9°13'~
 (火星順行8月27日 23:05  山羊座28°36〜)
7月7日 火星OOBへ(~9月24日)
7月7日~8月27日はOOB+逆行の火星がダブルで発効
7月27日~31日前後 火星が近日点の衝(火星が地球に最接近)

加えて7月13日に部分日蝕、26日から水星逆行、28日は皆既月蝕、8月7日に天王星逆行開始、8月11日にも部分日蝕という要注意期)

この時期は火星と「火性」的要素が持つあらゆる原理が強調されるので注意。身体能力の向上や旺盛なチャレンジ精神、勇気、リーダーシップなど活力を得るケースもあるけれど「やり過ぎ」るきらいも。

長く蓋をされてきた物事が劇的に表面に浮上してくる可能性、怒りと解放・刷新、事故、怪我には注意。機械的な故障多発の可能性、軍事衝突やサイバー戦争の激化、「火」や衝動性にまつわる出来事や事件、火山や地殻変動などの自然現象 etc.

緊急時は別として、手術(美容関連など)はなるべく避けたほうが良い。

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 7月27日〜31日 火星が近日点の衝に(青:地球 赤:火星)

≪ 水瓶座~山羊座の火星逆行 ≫

  水瓶座の支配星は土星と天王星。つまり、水瓶座はパターン化(土星)したグループや社会に帰属して「わたし達」(天王星)を意識する場。また、そこではグループとして結束(土星)した「わたし達」と「わたし達」が "部族的" な意識をもってせめぎ合いながら、時とともに新たな社会的パターンを構成していく(天王星と土星)場だとも言える。

以前も書いたように、わたし達の思考やことばは今、ネットや電子機器を通して見ず知らずの地球の裏側まで瞬時に届くようになった。日々のコミュニケーションには、必ずしも直接的な体による確認は必要なくなっている。そしてそれに起因して、共同体やグループは地球規模で複雑に絡み合い、大きく拡がりつつある。けれども同時に、細かな志向や見解の相違による細分化もますます際立ち、互いに差異を確認しながら闘いあっているように見える。この傾向は天王星が牡牛座入りした今、より顕著になっていく可能性がある。(一般的に見て水瓶座が生み出す "ローンウルフ" は「一人一党」であり、生来の孤独な放浪者ではない。行動的にも心理的にもあくまで帰属者として社会との接点を保つ「最小単位のセクト」だと捉えておくのがより正確ではないかと思う。)

アストロロジャー E.フランシスは、世界が向かいつつあるこうした傾向を説明するにあたり、親交のあった故エリック・マクルーハン教授(メディア理論の大家マーシャル・マクルーハン教授の子息で『メディアの法則』の共著者)の言葉を例に挙げ、興味深い指摘をしていた。その一部を以下に引用してみる。

----以下引用(抄訳)-----

  “マクルーハン教授はかつてこう言った。『今現在 我々の身体はどこに居ようとも、我々自身が開発してきた全ての新しいメディアからの攻撃を受けている。これにより、我々の知性はひどく方向感覚を失った状態に陥り、長い刻を経て培われてきた世界中の文化に混乱と不安定化が起きている。肉体から遊離したコミュニケーションの時代においては、身体を通した体験の意味も、意義も、その重要性も著しく変容し、歪んでいく。』

突然立ったまま自分のかかとを掻いている自分に気付く瞬間を想像してみよう。 ポケットを探ったら突如5種類もの違う名前の身分証が出て来たらどうだろう? 彼が「ゆがみ」として示唆したのはこういうことだ。いや、状況はもっと悪い。

それは体を持たない経験、または体など大した意味を持たないか、自分の外側を浮遊しているような状態を指す。これはやがて、僕たちの精神に奇妙な順列組み替えを起こしていく。 たとえばもし誰かがあなたにセクシャルな欲望を抱いたとしたら、その瞬間からそれは「レイプ」と同じ性的暴行であるという見解が成り立つのだ*

エロティックかつ健全な欲求と攻撃性を持ち社会秩序に反する行動とが同じ事象だとされる現実(すなわち混同と混乱)こそ、マクルーハン教授が「身体体験の意味と意義が変容し歪む」と指摘した流れの直接的な結果として起きていることだ。”

(E.フランシスはこういった世界的な傾向を(たとえまだ一部のひとびとの見解だとしても)牡羊座の天王星とエリスのコンジャンクションによる「ネットを介した自分探し」にも紐付けて解説している。)
* 見知らぬ女性に心の内で性的欲望を感じること自体が「レイプ」と同様の犯罪的行為だとする言説は欧米フェミニズムの主張に始まり、現在アンティファ(レイシズムを糾弾する急進的アンチ・ファシスト運動)やリベラル左派にも拡がりつつあるそうで、日本においても一部に影響が見られる。また「身体体験」という括りでは、最近米国では女性アスリートの競技会にトランスジェンダー(主に身体的には男性のまま精神は女性であるひと)の競技者を受け入れるようになった結果として上位を独占する事例が出ており『今後は女性がいくら訓練を積んだとしても勝つことは出来ないだろう』という批判(主に右派)も聞かれるという。

------- 引用終わり -------


  「触れる存在」としての体を支配する牡牛座に天王星が入った今、「変容と歪み」の膨大な潮流が創られていくとしたら... 真の自分であり続けるためには、唯一触れて確かめられる「体」という存在に都度立ち還って判断していくことが重要になるかもしれない。けれどその一方で、現在は深い思考力を持つひとでも「真の自分」を掴みかねる、疑う、または誤解したり思い込みしやすい星回りではないかと思う。

けれど「自分」もまたひとつ「自分という名の慣習」であり、エゴの「パターン」に過ぎないのだとすれば...それをあらためて認識し、もっと深く見ていくこと…そして必要なら脱皮していくために、この「水瓶座→山羊座→水瓶座」と戻っていく火星逆行期は絶好の機会になるかもしれないと思う。アストロロジーとは「わたしとは誰か?」「何故ここに居るのか?」を探求するツールだとするならば。



そして…
6月28日 山羊座6°28'で満月!(土星とコンジャンクト)

 ふぅ。。(^_^;


rNeb



★6月新月のサビアン・シンボル★

        今回のサビアン・シンボル、以前から記事を読んでくれているひとは「あれ?前にも体験したっけ…」と思うひとが多いんじゃないかな。そうなんです。このシンボルって、何故かこのところ2年ごとに新月や満月としてやって来るんですね。2012年の天王星・冥王星スクエア期から始まって、これで4回目。他にも重複してやってくるシンボルはあるけれど、これほどリズミカルに重なってくるのはここで記事を書き始めた約8年間ではこのシンボルだけだったと思います。 けれど、2年ごとのルネーションとして体験するのもこれで当面の最後になります。このシンボルの下ではこれまでのルネーションでもけっこう記憶に残る出来事が起きているし、たぶん今のわたし達にとって計り知れない大きな意味を持つのかもしれません。

でもシンボルが持つ原理自体の説明はいつも似たような感じになってしまうし、どうしようかな...と思ったけど。初めてのひともいると思うのでもう一度以前の記述をところどころ少し書き直してUPしておきますね(ぁ、既読のひと、目にタコ?のひとはスキップしてくださいね)。


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        さて今回の新月でベースとなるシンボルは双子座22°『バーン・ダンス』。 直訳すると「納屋の踊り」、つまり日本だと盆踊りみたいなものかな。 西部開拓史の時代から、人々は何かの折節に納屋に集まり、ヨーロッパから持ち込まれたカドリールという集合ダンスやスクエアダンスを楽しんでいたそうです。 それはまだまだ生きることに皆がせいいっぱいの時代に、人々が必要とした「ハレの日」だったのかもしれません。 一張羅を着込んでおめかしして…そこにはきっと素敵な出会いもあったでしょう。でも、一番の目的は近隣の結束を強め、自分達が属する集団の絆を確かめることにあったのではないでしょうか。 

バーン・ダンスではパートナーがどんどん入れ替わり、いわゆる総当たりになります。あらかじめ決められたステップを踏み、決められたルールで踊るのですが、あらためて見てみるとけっこう複雑そう。。 誰かが手順を間違えたら、ミスの連鎖が起こってぶち壊しです。 なので「コーラー」と呼ばれる歌い手兼音頭取りのひとがいて「ハイ、次2人ずつ正面に進んで!」なんて、リズム良くかけ声をかけたのだとか。 コミュニティに受け入れられ、馴染んでいくには、コーラーのかけ声をよく理解し、男性・女性の役割に沿ってなめらかに動けるようになる必要があります。 バーン・ダンスはその地域地域で踊り方は微妙に異なっていたようです。つまり、その踊りを上手に踊れることは、取りも直さずそのコミュニティの一員であることの証明だったのではないでしょうか。

今は米国でも皆と等しく踊らなければならないバーン・ダンスの様式はすっかり廃れ、その伝統は地方の高齢者コミュニティによって細々と守られているのだそうです。

(今、あらためて下の動画を見てみると、トランプ大統領を誕生させた原動力の一部にはこういう方々の存在があったのかもしれない...という気もします。)




  この動画を見ると、コーラー役のひとが重要な役割を負っているのがわかると思います。曲のリズムを乱さず、歌うようになめらかな指令を出す。誰かが聞き違えて逆方向にステップを踏んだり次のパートナーを間違えたりしないように、明確で楽しげに盛り上げていく。そんなふうに皆を上手に誘導出来るコーラーさんはセミプロ級のリーダーとしてもてはやされたとも聞きます。リーダーがいて、ダンサーがいる。それぞれが、コミュニティにおける自分の役割を受け入れ、引き受け、それを楽しみ、存在を認め合っている状態。

それがたとえ窮屈な社会であっても、日常に戻れば誰かとの争いやいがみ合いがあったとしても。 困ったときにはきっと助けあえる。そのためのバーン・ダンス。西部開拓史の時代に一匹狼として生きるよりは、どれほど安全で楽だったことでしょう。

        さて、人々が開拓の苦労をしばし忘れてダンスに打ち興じるその一方では…19世紀中盤〜20世紀初頭、当時荒廃した中国から活路を求めてはるばる移民としてやって来た人々がいました。あからさまな人種差別が普通に行われていた当時、同じ国の言語、同じ文化で結ばれ、異国の地で生きるために最下層の仕事に励んだ人々。 金鉱山を追われて都市部に流れた人々の、路地裏の狭い洗濯工場は家族経営だったのでしょうか。そこでは老若男女がそれぞれに洗うひと、干すひと、アイロンがけをするひとに分かれて汗まみれで立ち働いていたことでしょう。 そう、今回の新月の度数に対向し、補完する射手座22°のシンボルが『中国人の洗濯屋』なんですね。


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        沢山の汚れ物を素早く綺麗に仕上げなければ、食べていくことは出来ません。次から次へと運ばれてくる汚れ物。暑く狭い工場内には中国語が飛び交い、アイロン台の上には見知らぬ白いひと達がハレの日のダンスに着た綺麗な衣装が広げられていたかもしれません。 彼らは暗く狭く蒸気のこもる部屋の中を器用に動き回り、効率良く自分の役割を果たしていきます。きっといつか自分達に陽が当たることを夢見ながら...。こうした日々の営みを積み重ね、それを過ぎ越していったその先に、今アジア系で最大の勢力を持つと言われる中国系米国人社会の姿があるのかもしれません。そしてもしかしたら、今米国と肩を並べる大国となった中国という国家の姿も...。

新しい状況、新しい土地、新しい出会い。その中でわたし達は自分の居場所を求め、受け入れてもらいたいと望みます。 なぜなら、安全と安心を手に入れたいから…それを手に入れて初めて、夢を追うことが出来るから。そして何よりも、何処かに帰属することが自分の存在理由となり、それがアイデンティティにもなるから……。

けれど、ひとの集まるところには様々な矛盾があふれ、誤解が生まれ、疎外や激しい差別さえ生じます。それでも、わたし達はそんな現実と向き合っていかねばなりません。 それがこの世界に "生きること" の赤裸々な第一歩だからです。 生きることの意味、それはもしかしたら、汚れたものを受け取り綺麗に洗って送り返していくこと…そんな小さな行為の積み重ねの中にあるのかもしれません。


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        さて、次はメインのシンボル双子座23°『高い樹上の巣にいる3羽のヒナ鳥』 です。 ヒナ達はまだ飛ぶことは出来ません。 高い木の上に造られた安全な巣の中で、羽根が十分に強く成長するその時を待っているのでしょう(「3」はひとつの図形を構成する最小単位。ヒナ鳥というひとつの段階が完成した姿、次に進まなければならないステージを象徴しているのかもしれません)。 

小鳥達にはそれぞれの種特有のさえずり方があります。 そのさえずりは彼らの縄張りを主張し、種の継続を高らかに歌い上げます。もちろん、餌を求めて鳴くヒナ鳥達にもその片鱗は伺えます。 3羽はそれぞれに、自分が一番先に食べ物にありつこうと必死です。 一日も早く大きくなって、力を付け、巣から飛び立たなくちゃ! 羽根をいっぱいに広げて! まだ見ぬ森へ、草原へ、高く……。それはヒナ達に備わった本能なのかもしれません。内側から自然に湧き起こる何かに押され、ヒナ達はもうすぐ巣を後にすることでしょう...。


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        一方、この度数に対向し補完する* 射手座23°のシンボルを覗いてみると『入国する移民達』が出てきます。一つ前の度数ではすでに米国内で働いている移民の姿が描かれていたのですが、このシンボルではまだ入国手続きは終わっていないようです。 大きな移民船から自由の女神を見上げた人々。 彼らはこれから新しい大地で築いていく暮らしに夢や希望を持っていたことでしょう。 祖国を捨てて新天地に賭けたのです。不安や緊張はあったとしても、目の前には自由の大地が開けている… 今までとは全く違う人生が待っているかもしれない。いえ少なくとも、それを自分の手と器量でつかみ取っていく可能性がここにはあります。下船を待って列を作る彼らのこころは逸ります。早く船を降りて、自分の足を新しい大地に着けたい! 港では当座の仕事や宿を世話するブローカーが屈強な働き手を物色しています。真っ先に降り立つことが出来れば、それだけ有利なチャンスにありつけるかもしれません。
* デーン・ルージャー(ディーン・ルディヤー)のセオリーで言えば「where to」、つまり放射されたエネルギーがわたし達を貫いて向かおうとする方向。ちなみに前後の度数、たとえば双子座22°や24°の並びは人間の意識による共鳴を反映しつつ変容していくエネルギーの方向を示すという考え方。

        移民としてやってきた人々は、所定の手続きを終え、住む場所をみつけ、仕事を手に入れるまでは大きな忍耐を要求されます。知らない土地には未知の危険が待っています。だから最初のうちは、まだか!まだか!とはやる心を抑え、慎重にいかなくてはなりません。けれどそれと同時に、慣れない土地で自分の人生を切り拓いていくには、強烈に燃える炎のようなエネルギーと意志の力も必要だったはずです。 彼らはそれぞれにこの新天地に降りたって、やがてここで第二の故郷を見出すでしょう。けれどその時が来るまで彼らの内なる炎を支えたものがあったとしたら…もしかしたらそれは…捨ててきたはずの故郷、自分が最後に拠り所とする 「私は誰か?」という問いへの答 — 自らの揺るぎないアイデンティティだったかもしれません。


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        ヒナ鳥達にも、移民達にも、まもなく新しい門出のときが訪れます。 馴染みの無い世界でひとり立ちするときが、もうすぐそこに迫っています。これから先のことは誰にもわかりません。ただ、この先にはくぐるべき門があり、越えるべき壁が立ちはだかっている。それが目の前に迫ってきていることだけは、皆が感じています。

はやるこころを抑え、不安を抱えながら、移民達は何を携えて新たな関門に入っていくでしょうか? 家族や故郷の写真? コーランや聖書? 必死で貯めてきた、当座用のお金?… それとも、身一つで入国し、新しい故郷を自分の大地として、底の底から全てを造り上げていくのでしょうか…あるいは、彼らは小さな船に乗って、難民として命からがら異国に辿り着いた者、護るものなどもう何も無いという心境なのでしょうか?  

        一方、3羽のヒナ鳥達は今、体の奥底から湧いてくる本能的な「促し」を感じています。巣立ちのときが迫っている。その予感、そして予兆。

でも、いざとなると不安です。飛び出したとたんに落ちてしまったら? 天敵が襲ってきたら? 彼らはピィピィピョ〜と鳴きながら、こんな会話を交わしているかもしれません。

『さぁ、飛ぼうぜ!ママやパパみたいにさ!』
『うん! そんなに難しくなんかないよね!』
『そうだよ!よ〜し! ..............じゃ、先に行って』


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  このシンボルは、わたし達にとっても今、可視・不可視のゲートが迫っていることを暗示しています。もうまもなく、何かが再び変わる。何かが始まっていく。そのとき、わたし達はいったい何を携えて進んで行くでしょうか?  過去と未来の狭間に立って、あらゆる可能性の渦に直面したとき、わたし達を動かしていくそれぞれの「核」は何処にあるのでしょう?  

新たな旅立ちへの準備をするには、いったん過去から背負ってきた荷物を降ろし、整理することが必要になるでしょう。家族とともに在っても、仲間と一緒でも、究極には独りであることを受け入れることも必要です。それはこれまで自分が帰属してきた「家」や「共同体」が持つ「パターン」からの新たな訣別かもしれないのだから。 

わたし達は天王星・冥王星スクエアに始まったカーディナル・クライマックスの下で、これまでもサイクリックな旅立ちを繰り返し、ここまで来ました。 けれど、本当に最後の最後に自分の中に残るものは何なのか? わたしは何故ここに居るのか? それぞれに用意されているかもしれないその答えは、たぶんまだ見ていません。
 

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  膨大な時代の流れにあって、これから先のわたし達が実際に未知の世界へと踏み出すにせよ、個としての心理的な体験として経験するにせよ、最初の第一歩を踏み出すためにしなければならないこと。それは自分を「魂の移民」として一度見直してみることなのかもしれません。

それとも、やっぱり3羽のヒナ鳥中の1羽としては、誰かが先に飛び立つのを見てから... のほうがいいかも。自分はまだまだだし。まだ準備が出来てない。親鳥と別れて自分で餌を取るなんてきっと出来ないし、兄弟達とも離れたくない。なんとなく怖い。。 

...でも今の自分にとって「親鳥」って何だっけ? 

もっとしっかりした羽根があればな。大きな鷲や鷹を、誰かやっつけてくれないかな。

あぁ、それにしても自由に飛んでみたい... 飛ぶ。 生きる。 きっと生きるって、そういうことだもの。自分が、自分という一羽の鳥になるために。



でもその前に... ちょっとコーヒーでも煎れようかな。。


あれ? 何だろう? 景色が変わってる.......




eo-galaxy





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(4)

May 28, 2018

●5/29の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで5月29日23:38前後、北海道周辺で23:44前後、関西方面は23:19頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で22:40前後に射手座8°10'で満月となります。

*今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出
して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 射手座 8°→9° ~ 太陽 双子座 8°→9°】
  "Rocks and things forming therein" "An industrial strike"
 『内部で形をなしていく岩石やもの達』『工場労働者のストライキ』
  ↓
   "A mother with her children on the stairs" "A quiver filled with arrows"
 『子供達を連れて階段の上にいる母親』 『矢でいっぱいに満たされた矢筒』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~6/13】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★自分自身がこころの内で主観的に創り上げてきたプレッシャーを理解する
→★長く拠り所だった基盤の変化に頑迷に抵抗しエネルギーを使い果たす危険
→★徐々に溜めてきたエネルギーの圧力が破壊・創造両方の意味で解放される
→★個人的な閉塞感が「働くこと」に関わる社会的不公平感と結び付く可能性
→★新しい観点に目を開くか、従来のやり方を強化していくかの選択
→★溜まりに溜まった負のエネルギーを出来る限り健全な形で放出していく必要
→★感情的・物質的な不満を無意識に合理化する手段として
  "正義" の名の下に行われるウサ晴らし
→★あちら立てればこちらが立たずの板挟みの中で目前の現実に即した妥協を探る
→★突然のひらめきを得てそれまでの観点や方向性が全く変わる
→★多くの可能性が潜在する中で理想に固執せず今 最善の道を見出す必要
→★失敗や喪失、トラブルの可能性を思い描いて怖れる気持ちを克服する
→★むやみに動かず最適の手段を通して最もふさわしい対象に働きかけていく
→★やり直したり学び直すために、自分にとって今までより楽な環境を選択する
→★あえて一歩下がり二歩進み、また一歩下がりながら慎重に進む必要
→★他者が言い放つ辛辣な言葉を個人的に受け取り不必要に刺激される危険
→★何かが大きく変わっていく中で自分の足許にしっかり根を張りたい気持ち
→★過渡期にあって重要となる、冷静かつ地道で目配りの利いたガイダンス
→★ひとり新たに自らの足で立つという予兆を感じ、揺れないこころを確かめる・・・→

エネルギーのポイント:新月『プライドから解放されて透明になる』
            
            満月透明への道程に必要な厳しさと慎重さ』 

180529FM


★満月期の注意点ずらっと:アスペクトから★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトです。かなり多いけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

乙女座8°台のオルクス、魚座9°台のネッソスとGスクエアの満月、翌日水星が双子座入り
 これから先のために、溜まりきった歪みに一度区切りをつける。カルミックな澱みの清算または審判。常軌を逸した社会の側面をかいま見る。突然噴出するエネルギーとそれに導かれて起きる出来事に注意 etc.

恒星アンタレスとコンジャンクションの満月
 大きな壁に立ち向かう勇気。剛毅さ。やり過ぎ。好戦的。向こう見ず。thinking fighter。本能的な動き。過度の情緒と衝動性ー火星・天王星スクエアに燃料を与える側面に注意。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」的な状況 etc.

蠍座15°台逆行木星・魚座16°台海王星・蟹座12°台金星のゆるいGトライン
6月1日~2日 木星・海王星トラインにT金星がGトライン、OOBの水星が小惑星ニッポニアとコンジャンクト、火星とトライン
月・Nノード・カイロンのゆるいGトライン
 リジッドになり過ぎずタイミング良く「外す」ことの効用。寛容の精神で互いの思いに耳を傾けることから開ける可能性。フェアなファイティング・スピリットを保つ、根底の思いやりと優しさの発露。過去の痛みを脱して本来の自分に還る。または匿名性に隠れた過剰な尊大さという病の拡がり etc.

乙女座4°台小惑星ニッポニアがIC、射手座3°台小惑星プアーがMC、魚座3°台エクスカリバー、乙女座3°台ケンタウルス族リフォノスがGスクエア
    弱者の側に立とうとする使命感。大風呂敷をひろげる傾向に注意。重荷を背負う巡り合わせを感じる。防御や防衛のために常に醒めている必要。自力本願の精神(または協調性に欠ける態度)で境界線を明確に引く。自己信頼 etc.

6月3日 月が水瓶座のSノード・火星のコンジャンクションを通る。フォルスとルシファー・カイロンのスクエア  ~14日の新月に火星がSノードとコンジャンクト
    非常に流動的で変化しやすい状況。どんでん返し。鬱屈と全方向的なフラストレーション。過去の事物の再燃が新しい状況を生み出す。表面からは見えにくい水面下の重要な動き  etc.

6月6日蟹座のOOB金星・山羊座の冥王星が20°台でオポジション(金星OOBは7日に終了)、〜6日 双子座14°台で太陽・水星コンジャンクト、〜7日 水星がOOB入り ~9日 蟹座・山羊座・牡羊座20°〜23°台で金星・冥王星・エリス・グリーヴ・月がTスクエア
    愛・憎こもごもの強烈な関係。力で相手を従えるまたは操縦する試み。どこからともなく湧いてくる悩ましさや物狂おしさ。強烈な影がもたらす創造性。情緒に絡む自己欺瞞や操縦的な人間関係の泥沼。「二つでひと揃いの何か」が崩壊する。怖れに基づいた人間関係。突然の出来事からのショック。哀しみを脱してシンプルな自分に立ち戻る etc.

6月7日~24日 水星がOOB(アウトオブバウンズ/13日~17日最盛期)
 型破りの思考やインスピレーション。妄想的な発想に注意。多様な思考が一度に浮かんでまとまりにくい傾向。窮地に立って意表を突く発想が浮かぶ (ゲリラ的思考)  etc.

6月16日天王星・海王星セミスクエア(この満月あたりからそろそろ発効)
    大規模自然災害。人災。テロ行為。サイコパス的な犯罪。疎外されたという犠牲者意識がもたらす怨恨とその合理化による無差別攻撃。強化された妄想による他罰的な行為。現実感の喪失。リテラシーのさらなる劣化。コミュニケーション・ブレークダウン etc.

そして…
6月14日 双子座22°台で新月!



★5月満月の サビアン・シンボル★

 今回はちょっとメモっぽく書いてみますね。

ベースのシンボル 月 射手座8°内部で形をなしていく岩石やもの達

  → 原文は "Rocks and things forming therein" で、"therein" を「内部で」としてみたのだけど...("therein" は「その場所に」「その中に」または「そのときに」という意味がある)。ここで言う内部とは何処だろう? 普通に考えれば岩石が形成される地中深く。そこは、あちこちと方向を変えながら軽やかに吹きわたる風性(太陽が位置する対向の双子座領域)とは全く異質の領域。 不動に見える大地の下は、恐るべき火と圧縮の世界。

長い長い時を経て無数の動植物や昆虫達の亡骸 — 死 — をも溶かし込み、マグマは固まる。そしていつしか岩、鉱石、貴金属や宝石の原石、原油や鉱泉などの「もの達」が生成されていく...そんな、圧倒的な力の場所。 けれどそれを指すだけなら、きっと「大地」や「地下」を明確に示すようなことばが出て来てもいいはず。けれど使われているのは微妙に謎な "therein" 「その中」ということば。これはこのことばを発したチャネラー、エルシィの中に「すでに見えている」なんらかの場/領域があって、でもそれを表現する「名前」「名付けることの出来る既視の場」が無かったからではないか?とも思える。

「名前の無い場所」の内部で熱と圧力に曝され、次第に「カタチ」を持つようになる様々なもの達。じゃ、そこに描かれる地下世界という名の圧力釜は、わたし達人間の無意識領域だろうか? だとしても、多分それは水性を帯びた情緒的なこころを指しているんじゃない。無数の記憶の断片が地熱で溶け崩れ、日々の経験の中で強い圧力を受け続ける。そしてそれは、いつしか新しい特質 — 意味 — を持ち始め、新しい形 — 思考 — となって蘇ってくる。それはわたし達が忘れ去ってしまった人生の記憶の全てを原動力として、世界と呼ばれる自己宇宙に新たなカタチと意味を与える私的リソースかもしれない。新たな世界観(射手座)の静かなる生成。

そこにはきっと、限りなく燃え続ける生の様々な可能性が潜在してる。そして、死と破壊と腐敗へと向かう、まるで呪詛のような思考のカタチも。 その力は今、わたし達の中で徐々にある形を取ろうとしている。ならばわたし達は、それをどんな意志を持って迎え、何のための原動力として使っていけるだろう?


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      ----> 満月の光(テーマ)の源となる太陽側のベース・シンボルは、 双子座8°『工場労働者のストライキ』。 工場とは大地の様々なリソースをエネルギーに変え、それを使って人間社会と人々の生活に有用な「もの達」を製造するところ。けれど一旦ストライキが起きれば工場を動かしていたエネルギーは突然止まり、不平等や搾取に対する不満のエネルギーが噴出しそれが人々を動かしていく。鬱積したパワーを止めることは出来ない。異なる地層の重なりが圧力となって地震や地滑りを起こすように、階層間格差の圧力は大きな抵抗力となって暴発しようとしている。

工場の経営者はどう対応するだろう? ストライキのリーダーはどんな結末を求めているのだろう? 工場そのものが崩壊し、多くの人々が路頭に迷う結末なんて、おそらく誰一人望んではいないはず。けれど変化は必須に見える。労働者達は「満額回答」を得るまで岩のように頑として一歩も退かないだろう。 今、抑圧されてきた力は怒りとなって解放された。徹底的な抵抗だ! 

では、経営者は? 彼らは工場を護り維持するための妥協点を探り、懐柔のために様々な提案をするかもしれない。 けれどどんなに交渉を重ねても、会社側の提案は満額回答に満たない可能性がある。そのとき、ストライキのリーダーはどうするだろう? 双方が歩み寄り、新たな展望と目標の下に当座のベストと言える結果を導き出せるだろうか? 

  神経戦。タイムリミットは迫っている。そのラインを超えれば双方がエネルギーの源を失い、大きな痛手を負う怖れがある。時が経ち 経営側が焦りをつのらせれば、裏切りという名の切り崩し作戦に出るかもしれない。そうなれば事はネガティブな方向に突き進むだろう。互いの内に煮えたぎる生々しい怒りと敵対心を乗り越えていけるのか? 過去のやり方や古い価値観に固執せず、新しい方向性と新たな選択肢を見出していくことは可能だろうか? それとも、本当は破壊を通して新たに生まれ変わることを... 皆が密かに望んでいるのだろうか?


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メインのシンボル 射手座9°子供達を連れて階段の上にいる母親

  これはひとりの母親と、彼女が育てているまだ歩き始めたばかりの子供達を描いたシンボル。平地では何とかバランスを取ってヨチヨチ歩きが出来るようになったけれど、何段もの階段を昇ったり降りたりするにはまだ足許がおぼつかない... そんな子供達。初めて経験する階段を前にして、昇るにも降りるにも怖くて固まってしまったり、反対にキャッキャと喜んで飛ぼうとしたり... うかつに目を離すと何が起きるかわからない、幼いながら色んな個性を持った子供達。お母さんとしては、うかつに目を離せない状況かな?  でもこれから先、子供達にとって上手に階段を上り下りする術はどうしても必要。しっかり導いて教えなくちゃ。。

この階段を社会に当てはめるなら、それは様々な階層だと言えるかもしれない。そこは子供達にとって、学習の場。初めての経験を様々に積み重ねながら「これはこういうものだ」という認識を身に付け、その場、その環境、そして自分達が生きる社会の価値観や世界をかたち作っている地形 — 高低差に合わせた行動を身に付けていかなくちゃならない。階段を昇ることは、自分の位置が高くなること。階段を降りることは、自分の位置が低くなること。どの段に立つかによって、見える風景もまた違ってくる。それが、わたし達の社会。

上を見ること。下を眺めること。ひとつの段を選び腰掛けること。高く高くよじ登ること。転げ落ちること。数段飛び降りて、居心地の良い場を見つけること。あるいは、まったく別の階段を探したり、平地に降りて寝そべること。これから子供達には本当にいろんな体験が待っているはず。そして今日は、記念すべきその第一歩!


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  けれど狭い階段の上で、いっぺんに何人もの子供達に上り下りを教えるのは大変なこと。愛情をもって優しく導こうとしても、喧嘩したり泣き出す子もいれば、足が震えて抱きつく子もいる。『あっ 待ちなさい!ダメよ!転げ落ちたらどうするの!』『 あぁ、そっちに行かないの!』『ほら、大丈夫だからしっかり立って!』あぁ、手に負えない...。

今、それぞれの「形」を取り始めた子供達のこころ。彼らに何を教えればいいか、母なるわたしにはそれがわかっているはず。そして同時に、どの子も皆同じように、確かな足取りで自由に階段を上り下り出来るようにしてやりたいと思った。それはわたしにとって、熱く激しいこころからの願い... まるで一本の矢が的をめがけて真っ直ぐ飛んでいくように。

でも...。皆を連れてきて一度に教えようなんて、無理だったかもしれない。早く経験を積ませようとして少し焦っていたのかしら。。 どの子も一律に、平等に扱おうとし過ぎていたのかな。 そうだわ。あの子達はひとりひとり違う。そしてそれぞれに異なる、色んな可能性を秘めている。

だから一度にひとり。その子の「今」に合わせて。それぞれの成長度合いを見ながら、その子に見合った高さ、ちょうどのタイミングを計って。 きっとそれが一番いいのかもしれない。まずわたしが、肩の力を抜かなくちゃ...。


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         ----> 一方、満月の光(テーマ)の源、太陽のメイン・シンボルは、 双子座9°『矢でいっぱいに満たされた矢筒』。 原語の "quiver" には「矢筒」の他に「震える」という意味がある。矢筒が矢で満たされるとき。それはいつ何時でも、弓を射る準備が整っているということ。それは新たな戦いの合図かもしれないし、新しい道の始まりを指し示す合図の鏑矢かもしれない。この矢筒は、沢山の矢で満たされてる。「矢」とは、鋭く尖った尖端を持つ武器。そしてきりきりと引き絞られた弓に溜まったエネルギーを瞬時に纏い、空気を震わせながら的(または獲物)に向かって飛んでいく。

では「満ちる」とは? ある限られたスペースの中で何かがいっぱいになって…もうそれ以上詰め込んだら溢れ出てしまうような状態のこと。詰め込むものが「もの」であろうと「力」であろうと「想い」だろうと、今までどおりにそこに溜めておくことはもう出来ない。 矢は射られようとしてる。ならば矢でいっぱいの矢筒は今、何かが静から動へ、不動から変動への瀬戸際まで来ていることを示唆するのかもしれない...。 

  わたしは弓を背に獲物を追う猟師。 気を静め、耳を澄まし、狙った的に集中する。 一本、そしてまた一本。 ターゲットに向かって弓を引き絞り、放つ。 獲物によってはたった一度で仕留めなければ危険なことさえある。だから怖れず、震えず、気配を感じ、周囲と同化すると同時に醒めながら、焦らずに 焦点を定めていく。 たとえ狙う獲物が無数の鳥達の群だったとしても、今 矢筒を満たす全ての矢をいっぺんに射ることは出来ない。

一本、また一本。一期一会の緊張感を乗せて、わたしが放つ矢は鋭く飛んでいくだろう。 それは誰かに向けたことばかもしれないし、ずっと溜めてきた想いかもしれない。もしかしたら、長い間考えてきたことが確固としたカタチを求めて飛んでいくのかもしれない。あるいはとてもシンプルないのちの力の発露だろうか。 何かが、変わっていく。満たされた不動の静けさを破り、わたしは今、動きだそうとしている...。


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        今回の満月が示すテーマは、一見してなにやら社会的(または政治的)な側面(またはノウハウ的な象意)が色濃く描かれているようにも思えます。けれどそれと同時に、社会という表皮の下に拡がる集合意識の広大な地下鉱脈には、わたし達が創り出す「世界」と「人生」がひとつに溶け合い絡みあう、圧力釜のような宇宙が存在すること。そしてそこには全てをひとつに貫いて躍動し続ける、終わりのないリズムが生きていて、今 そのリズムにまた一つ、大きな節目が来ようとしている... そんなこともまた密かに教えてくれている... ような気がします。

古いものが溶け落ち、新しい芽が再び生成されようとしてる。日々激しく動く世界に。あるいは胎内宇宙に。または、ひとりひとりの人生に。 それぞれのタイミング、それぞれの振幅で。 それらがどう育っていくのか? それが良い芽か悪い芽かなんて、きっと誰にもわからない。本当に。

けれど結局、様々なポテンシャルにその都度「名」を与えて意味を持たせ、それを外界に投影し物語を創っていくのはわたし達自身ではなかったか? 

ならば今はただ...自分の中に住むヨチヨチ歩きの子供達にそっと目を向け、さて階段を上るのか下りるのか? どんな旅がふさわしいだろう? なんて、じっくり考えてみるときなのかもしれません。


  サビアン・シンボル(特に改変前のオリジナル)の不思議なところは、時折そのことばに描かれた通りの光景がふいに姿を現したりすることです。今回は「岩」「鉱物」「地層」「火」「熱」「地下世界」「逃げ場のない圧力」「ロック」「抵抗」... あ、それに「温泉」なんかもそのひとつかな? そして「母」「子供達」「階段」や「階層」「昇降」「導き」。それに「弓」と「矢」「飛ぶもの」、「矢筒」「ゴルフバッグ」("quiver"のドイツ語表現だそう)、猟師などなど... 。他にも描かれる動作や聞こえそうな音を思い描くと、短いシンボルの文中に本当に多様な要素が散りばめられていることがわかります。そして、前後のシンボルや対向するシンボルのそれぞれが縦横無尽に交差しあい、人間存在という宇宙を緻密に描いています。それはまるで、よく磨かれた鏡のよう。ということは、読み手の姿もまたそこにはっきりと映し出されるという怖ろしさ...(^_^;。

この満月は、日常の中に一瞬顔を覗かせるかもしれないそんなシンボルの顕れに注意を向けてみるのも面白いかもしれません。

もし何か見つけたら、あなたはそれにどんな意味を与えるだろう? あるいは、全てを透過して果てしない無へと帰していけるだろうか...? 


わたしの物語の創り方、わたしの可愛い子供達。

さぁ、満月の下で。肩の力をフッと抜いて。

そしてまた...再び。 素敵な旅が始まりますように...!



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:10|PermalinkComments(3)

May 14, 2018

○5/15の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月15日21:07前後、北海道周辺で 21:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:48前後、沖縄周辺では20:18前後に牡牛座 24°36’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座24°~25°― 発効期:5/15~6/13 】
    "A mounted Indian with scalp locks"
『頭髪をスカルプロックにした馬上のインディアン』

    "A large well kept public park"
『手入れの行き届いた大きな公園』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分の能力が地に足の着いた本物であること、信頼に足ることを示す必要
→★ひとがどう見ようと言おうと気にせず自分が選んだ道を登りつめる覚悟
→★ひととは違うという意識の強さによって
    周囲のひとびとに投げかける無意識の「上から目線」に注意
→★誰のためでもなく自分自身のために持てる力を証明する必要
→★柔軟な発想と臨機応変の話し方が大きな違いを生んでいく
→★噂話や中傷に折れることなく真っ向から挑みかかろうとするプライド
→★洗練された振る舞いの影に隠された努力とビジョンを構築する力
→★自分がより大きな何かの一部であることに歓びと力を感じて進む
→★他者に自分の力を証明しなければならないという脅迫観念からの自由
→★社会の目や他のひとびとから投影された自分の姿に気付き呪縛から逃れる
→★外界に見せるペルソナを巧みに使って自分の本当の領域を隠し護る
→★ひとつの集団・集合体として皆を束ねる不可視のエネルギーに気付く
→★舞台上の脚光とそれを可能にする舞台裏のハードワークを見抜く
→★多くの選択肢から行くべき方向とそこに潜在する可能性を見分けていく
→★失敗を怖れる根強い気持ちと戦って克服する必要
→★自分自身が本来いるべき場所は何処かという問いへの集中
→★透徹した目で清濁併せのみ、必要に応じて対処していく知恵・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
                    
            今回の新月『プライドから解放されて透明になる』


2013NMFM


★5月新月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★


セドナ・アルゴル・カプルス・エケクルス・ニッポニア(とバルカン)とコンジャンクト、魚座のルシファー、エロスとセクスタイルの新月
敵意に満ちた環境に対応する必要、女性とのトラブル、または女性ならではの困難な体験、社会的な父性原理との葛藤と怨嗟、他者への無関心、切り離す(される)こと・喪失することで得る再生の歓び、自然に対し敬意を払う、エロティックな想像力への刺激、苦しみからの逃避としての耽溺、自ら創り上げた「宿命感」からの解放 etc. (この新月がドナルド・トランプ大統領のMC上で起きることは興味深い)

天王星が牡牛座最初のイングレス

火星・天王星スクエア
言葉と行動両面の危険期。人災、事故、脊髄反射・衝動性、暴力犯罪、性犯罪、スピード狂、暴徒、軍事衝突 etc.

天王星・フォルスがトライン
火山噴火、地震などの自然災害、困難や不具合を通じて起きる突然の気付き etc.

蠍座の木星・魚座の海王星がトライン
奉仕や全体の役に立とうとする精神の高まり、信じる対象と同一化したいという願望、サイキック能力やアセンションへの願望、美しい死のイメージ etc.

双子座の金星・パラスと魚座のエロス・ルシファーがスクエア
 金星は6月7日までアウトオブバウンズ(OOB)中。19日~25日前後が最盛期
危険な匂いのする出逢いへの誘惑または計算ずくの恋愛、怖れに裏打ちされた不誠実、一般常識や道徳を超えた芸術表現 etc.

5月16日13:55火星が水瓶座に入居
発明・発見・冒険に向かう革新的精神、方向性の違うもの・ひとを切り捨てる、過去を断ち切る、壁を破壊する、正義の旗を振りかざす etc.

5月21日冥王星・キラルスのオポジション
破壊による無辜の犠牲、若さや可能性を持つ者の死、驕り高ぶる気持ちへの打撃、突然の喪失 etc.
ルシファー・エリスのセミセクスタイルのMPにジュノー、ジュノーに土星がスクエア
人間関係の中でどうしても言えずにいたことを伝えるための覚悟と挑戦、対人関係における怖れの克服 etc.



★★牡牛座の天王星★★

        今回はイレギュラーでサビアン・シンボルから導き出したキーワードだけになるはずだったのですが、新月と同じ日に天王星が牡牛座入りすることからふと思い付き、以前から牡牛座の天王星について書きためていたメモを掲載することにしました。でも土曜日に送られて来たメリマン・コラムの原稿にもやはり牡牛座の天王星についての記述が...! なので昨日のコラムで省略した部分をこちらに引用しつつ、一緒にまとめることにします。メモは時間の関係上、コラムの内容と重複する部分や舌っ足らずな箇所も多くあるかと思います。なので余力があるひとは読んでみてください。まずはメリマン・コラムからの引用をどうぞ。


----------ここから2018年5月14付メリマン・コラムの引用-----------

“日々を生きるということは、そこから生きて逃れるすべは無いということだ。”

― Gordon Morino
  “Choose Your Own Adventure”
  ウォールストリートジャーナル2018年5月11日付


  天王星は2段階にわたって牡牛座入りする。最初のイングレスは今週、5月15日の新月、そしてこれも同日の火星による水瓶座イングレスで形成される牡牛座天王星とのハードなスクエア(不動宮スクエア)と同期して起きる。今年夏の天王星(と火星)の逆行運動によって、天王星は11月6日~7日の蠍座の新月時に牡羊座に戻る。そしてその後順行して来年3月初頭、魚座の新月とともに2回目にして最終的な牡牛座入りを果たし、それから約7年の間在泊することになる。 

アストロロジャーにとって、これは非常に重要な力学を示すものだ。何故なら天王星は混乱と崩壊、予期せぬ突然の変化、それと同時に新たな発明を象徴するからだ。牡牛座はたとえば通貨のような「物」とその「価値」に関連するというだけではない。農業と畜産、とりわけ畜牛にも関連している。また山羊座とともに地球、すなわち土地と不動産をも象徴する。これらの原理を結び付けて考える時、エコロジーや農業および農場経営の領域に起きる新たな技術革新、世界通貨の新基準(または変化)、銀行経営の新しい形態(ブロックチェーン?)の可能性が浮上してくる。

だが、この同じ領域において、重要な混乱と(または)変化が起きる可能性も考えられる。たとえば新たな遺伝子操作が食物の育成と加工法に影響を与えたり、既存食品の味を模倣した新しい合成食品が食肉の地位に取って代わるなどだ。また、地震や火山活動の活発化にも関連する。一般的にみて、天王星の原理(突然で破壊的な変化)はそう簡単に牡牛座の原理と溶け合うことはない。牡牛座は堅固さを好み変化を嫌う。とりわけ突然で破壊的な変化などもってのほかだ。それは地震が起きて好みのTV番組が中途で遮断されるようなものだ。物事は一番都合の悪いタイミングで起きる。そんなわけで、特に突然の変化に対応出来ない人々からは、より多くの不平不満の声が聞こえるだろう。「古き良き時代」へ帰れという叫びがこれまでより頻繁に発されるようになり、ここ2~3年は「古いものへの帰還」が新たにもてはやされる一過性のトレンドとなる可能性がある。

----------メリマン・コラムの引用ここまで----------


【以下、hiyokaのメモより】
  (前回の新月時に書いた「カイロン・メモ」も、もし未読でしたらついでにどうぞ)


★牡羊座天王星時代のわたし達をふり返ってみる★


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  天王星が牡羊座0°に入ってきたのは2011年3月12日の朝、日本中を震撼させた東北関東大震災が起きてからおよそ10時間後のこと。直接的にも間接的にも、その日から人生が変わってしまったひと、世界観が大きく変化して今に至るひとは多いかもしれない。天王星が牡羊座を運行したその後の7年間には、天王星・冥王星スクエアを筆頭に、土星・海王星スクエア、天王星・エリスのコンジャンクトなどなど、エポックメイキングなアスペクトが次々に立ち現れ、世界でも日本でも、わたし達は本当に様々な出来事を体験してきた。

けれど「個の精神」という領域でその底流を見ていくと、そこには常に、多くのひと達にとって日常と化したインターネットを介し世界を駆け巡る「自分探し」「アイデンティティーの追求」「自分という存在の再構築」「"わたし"とは誰なのか」という無意識の叫びが渦巻いていたように思える。(天王星は「平等性」を追求する惑星でもあるが、牡羊座に在泊するとき、それは「平等をもたらす(または提唱する)わたし」として無意識のうちに自らを高みに置く傾向がみられる。)


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  アイデンティティーの追求といっても、社会的な縛りの中に在る自己をいくらでも曖昧にすることが可能なネットの世界では、「仮想のわたし」というマスクを被ることも可能になる。そこでは様々に提供されるツールを利用して「なりたいわたし」になることも出来れば、社会の中で抑えられてきた「怒れるわたし」「惨めなわたし」「醜いわたし」を表現することも可能になった。リアルな日常での対人関係は「見ること」「見られること」で成り立っている。

けれど、ネット世界の交流においては「見られる」角度を自分の手で都合良く切り取り、デザインすることも可能になった。画像であれ動画であれ、そこには裏も側面も存在しない。そしてそれは「わたし」が「他者」を見るときも同じ理屈が成り立つ。見知らぬ他者に出くわし、たまたまそのとき表現された平面から都合よく切り取り、即座に判断(または審判)を下す自由とスピードをわたし達は手に入れた。それはインタラクティブなやり取りの中である種の「軽さ」を伴いつつ参加者全員の暗黙の了解となり、多くのひとびとを見えない糸で繋いでいった。

その一方で、ネット世界での体験はリアルな日常にも多大な影響を与えたように見える。電子世界で手に入れる視野の拡がり、自由さ、大胆さ、便利さ~都合の良さ。そこから入ってくる様々な刺激と多様な想念。その量と質は、わたし達の精神(または脳)にとって、おそらくリアルな日常しか体験していなかった時代とは比べものにならないほど大きなインパクトを持っていたのではないだろうか。


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  たとえば関東東北大震災とそれに関連して世界中を駆け巡った多岐にわたる情報の洪水。その衝撃は、真実もフェイクも含め、牡羊座入りした天王星を介して長い年月を経ながら「わたしの人生」に大きな影響を及ぼしていったと思う。「自分」と「世界」、「わたし」と「外側の世界/社会」、そのどうにもならない対立の構図(牡羊座の天王星と山羊座の冥王星)。わたし達人間の脳は、気付かないうちに歴史上これまでにないほどの多大なストレスに曝されてきたと思う。そしてそれは ― ある側面から見れば ― 人類に対するさらなる進化(天王星と冥王星)へのプレッシャーだと言えるかもしれない。

→ 牡羊座(わたし)の天王星(テクノロジー、境界線の破壊、自由、型破り、スピード、志を同じくするグループ、広範囲のコミュニケーション)とそれを待ち受けていた準惑星エリス(断片化した自己を取り戻すための闘争、自分を排除する者への報復)。今後は山羊座冥王星と牡羊座エリスのスクエア期が待ち受けている ― 2019年4月2日ニアミス、正確な形成は2020年1月26日~2021年8月21日まで計4回。2020年1月16日には山羊座の土星がエリスに正確なスクエア形成。このため2020年初頭~春分図には強い緊張感が漂う。)

        一方、天王星と前後して魚座入りした海王星は「何かを信じること」「同情と憐れみの精神」「犠牲者への共感」というテーマを世界に提示した。それは「高邁な理想」「絶対善の追求」とともに「欺瞞への逃避」や「信じ合うことへの憧れと信じることによる依存」を生み出しもする(魚座の海王星が支配するのは事実の積み重ねに基づく「信頼」というよりは両手をひろげた「無条件の信頼」であり、それは「信仰」に限りなく近い)。


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  魚座の海王星の働きは、個人レベルでも想像力や感受性を刺激することで様々な夢や物語を創り出す。けれど残念ながら、特に集合意識レベルでは、往々にしてネガティブな方向に向かいやすい。海王星の魚座入り以来、天秤座から蠍座、射手座へと進行してきた土星が射手座で海王星とスクエアを形成するころ、世界では大規模な「魔女狩り」の動きが顕著に拡がった。牡羊座の天王星と土星・海王星のスクエアがともに働くとき「嘘や欺瞞であるとわたしが信じるもの」、「悪や不道徳なもの」を排除したいという欲望を刺激する。

ネット上では炎上が日常茶飯事になり、「わたし」という存在を突き進め、確認したいと望むひとびとが互いを刺激し、評論しあっている。「炎上商法」と揶揄されるネガティブ軸からのPR手法は、それが故意によるものか無意識の発露かを問わず、当たり前に見られるようになった。また、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス意識向上への声の高まり(山羊座の冥王星、魚座の海王星)は、個的な志向性や個性としての属性/帰属意識の主張(牡羊座の天王星)とぶつかり、また溶け合いながら、大きな社会的プレッシャーとなってわたし達の意識に対し根底からの変革を迫っている。そんな状況の中、ポジとネガの絶妙な境界線(土星)を操るマーケティング技術もまた、個人、企業を問わずネット社会を生き延びるための必須のテクニックになったと言えるかもしれない。

けれどこのような経緯の底流には、限りなく拡散し電子化していく世界に在って、対立する側の一切を不信感というフィルター越しに否定することを通じて「そこに確かに立ち、存在する自己」を強固に確認したいという切ないほどの欲動が存在してきたのではないだろうか?(魚座の海王星、牡羊座の天王星とエリス)


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        こうしてわたし達は様々な壁にぶつかり、闘い、あるいは懸命にもがき、怒り、泣き、笑い、ときには逃避しながら、多くの出来事を過ぎ越してきた。そして今、牡羊座の天王星の時代が過ぎ去ろうとしている。でもわたし達はいまだに真の自己を発見したとは言い難い。それでもこの7年間の体験と様々な出逢いは老若男女を問わず、わたし達を「わたしはここに在る」という根源的な衝動に導き、改めて「個の可能性の果てしない追求」を迫って来たのだと思える。

天王星はこの秋から来年春にかけて、再び牡羊座に戻って来る。天王星の公転周期は約84年。ならばそれがわたし達にとって、おそらく生涯最後の牡羊座天王星体験になる。何かを確実に破壊し、新しい流れを促進していく天王星の下で牡牛座のテーマを探求する旅のとば口で、わたし達はそのときもう一度、自らの原初的な在りようを確認することになるのかもしれない。


★ここで牡牛座が持つ特質を考えてみる★

  • 資産、土地、農業、畜産、銀行、金融機関、美容(健全美)、審美眼、所有や保存という概念、長期の投資などを支配
  • 心身共に地上で生き残るための安全性、安定性の確保、そしてサバイバルに重きをおき、保守的で急激な変化を嫌う(突然の変化に直面するとパニックが起きやすい)
  • 外面的にはゆったりとした落ち着きを持ち、確かな美的センスを携えながら、こうと決めたことには多大な集中力を発揮する(美や心地良さは安定のために必要不可欠な要素)
  • 用心深く、触って確かめられることが重要 ― 自分のテリトリー、自分の物、自分の価値観、自分のペースを護ることが必要
  • 押し付けられることを嫌い、追い詰められると防衛的になって頑固に抵抗する
    →石橋を叩いても渡らず叩きすぎて割ることさえある
  • 特に物質欲が強くなくても、損をする(させられる)ことを嫌う
  • 「こころ」と「体/モノ」が一体であるというこの世界の本質を深い部分(潜在意識)で知っている


  霊性を探求するアストロロジーにおいては、牡牛座の怒りが深み/芯に達したとき、それはマグマとなってこころの地下世界に蓄積されるという。これは対向の蠍座に示唆される具体的な執念というよりは、地下の霊的鍛冶場でひとり働くヴィーナスの夫、火と鍛冶の神バルカンのふいごによって純化され、黒煙とともに燃え上がる地下世界の炎となって人生に何らかの「かたち」を生み出すために使われていく。牡牛座はこの世界に生まれ出るにあたって必要な「かたち」と出会い、それを得て鍛え上げていくというテーマを持っている。このバルカンは未発見の仮想惑星で、水星軌道のわずかな乱れ(近日点移動)が観測されたことから、より内側を周回するはずの未発見の惑星として19世紀に提唱された。しかしその後も発見には至らず、今では存在が否定されている。けれど霊的探求を第一義とするエソテリック・アストロロジーにおいては、牡牛座を支配するのは金星ではなく、この仮想惑星、火と金工と炉の神バルカンだ(軌道計算によるエフェメリスを持つ)。そしてその究極のテーマは、鍛え上げてきた「かたち」をついに離れ、そのエッセンスのみを携えて生きていくのだという。鍵となることばは「意志」だとされている。


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        そんな牡牛座に、全ての壁や境界線を破り、自由と変化を欲する未来志向の天王星が入居するとき、世相には牡羊座天王星(とエリス)のアイデンティティー分裂と模索の時代には見られなかった新たな葛藤が生まれるのではないだろうか。

一方、集合体レベルの雰囲気としては、山羊座の土星と冥王星に対し、牡牛座の天王星が地性トラインの関係であること、2018年6月~2019年5月には牡牛座の天王星と魚座の海王星のセミスクエア(フォーキャスト/マンデーン2018参照)が計3回起き、新しい形のグローバル犯罪や騒乱への不安が高まると考えられることから、安全と安定を志向する傾向が強まるかもしれない。平穏と安全のための保護を求める声は、これまで見られた個の権利への叫びやオーソリティー的存在(または体制)への抵抗など、独立独歩の牡羊座的な反抗衝動に匹敵する勢いを持ち始める可能性がある。人々は的確な統治のためにドラスティックな変化を求める一方で、聞こえの良い机上の理念よりも、実質的な経験知の裏付けを求めるかもしれない。もしそうであれば、良好な経済とともに国内の情勢が「安定」していると見なされることは、国家のブランディング(または国際社会におけるステイタス)にとってこれまで以上に不可欠な要素になると思われる。



★前回の牡牛座天王星時代をかいつまんで
(wikipediaなどを参考に...)


        ところで牡牛座の天王星時代を考えるには、やはり以前の歴史を概観するのが一番ヒントになるかもしれない。前回天王星が牡牛座入りしたのは1934年半ばごろのこと。そして同年10月に一度牡羊座に戻り、1935年春に再び牡牛座入りしている。

        経済的背景としては、1927年(牡羊座の天王星・エリスのコンジャンクション)ごろの予兆を経て1929年秋(10月25日「暗黒の木曜日」)に勃発した株式市場の大暴落に端を発する世界大恐慌がある。そして1934年、この世界的不況を克服するために当時の米国大統領ルーズベルトはニューディール政策へと舵を切った。彼は統率者としての力を最大限に奮って矢継ぎ早に景気回復と雇用確保の新法を成立させ、大胆な金融緩和を行う。ニューディール政策は、それまでアメリカの歴代政権が取ってきた、市場への政府の介入も経済政策も限定的にとどめる古典的な自由主義的経済政策から、政府が市場経済に積極的に関与していく政策へと転換したものであり、第二次世界大戦後の資本主義国がとった経済政策に大きな影響を与えたと言われている。後に元FRB議長ベン・バーナンキは『大恐慌期からの回復・デフレ脱却には、金本位制停止(牡牛座の天王星)による金融緩和の実現可能性が寄与した』としている。これによって政府の財政支出は大きく膨らみ、1934年以降は景気も回復傾向となった。そして連邦政府の権力は強大化していった。


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  けれどその後に実施された増税と金融引き締めにより、1937年には再び景気が落ち込むことになった(現在のFRB による金融引き締めや日本の消費税増税が気になるところ)。 ニューディール政策に否定的なミルトン・フリードマンによれば『1929年〜1933年と1933年〜1941年の期間は別に考えるべきだ。大恐慌をではなく大収縮を終わらせたのが銀行休日、金本位制からの離脱、金・銀の購入計画などの一連の金融政策であったのは間違いない。だが、大恐慌そのものを終わらせたのはつまるところ第二次世界大戦と軍事支出なのだ』と指摘している。

        一方、1934年のドイツではヒトラーが台頭。世界大恐慌による経済の悪化、領土と資源(植民地)、権力と権益を巡る各国の複雑なせめぎ合いの歴史を背景に、世界は第二次世界大戦へと突き進んでいった。第二次世界大戦は1939年9月1日、ドイツ軍のポーランド侵攻によってその口火が切られたとされている。
逆行の天王星が牡牛座21°台で牡羊座の木星とセミスクエア、乙女座の海王星、山羊座の火星とグランドトライン形成、月のノード軸に獅子座の冥王星がTスクエア、月のSノードに土星とネッソスがコンジャンクト、このとき小惑星がらみではカイロンとフォルスのオポジションに小惑星ニッポニアがTスクエア

ちなみに日本は1930年、世界大恐慌の直撃を受けて大量の失業者が出たことを皮切りに、追い討ちをかけるように冷害による凶作が続き、各地で深刻な飢饉が起きていた。農村では大量の餓死者、一家離散、娘達の身売りが相次いだ。そして1934年には歴史に残る「昭和東北大凶作」が起き、満州事変、支那事変など切迫する国際情勢のただ中で国内は疲弊する経済とかさむ国防・軍事費に喘ぐ状況に陥っていた。貧富の差は拡大し、木の実を動物と争うまでに深刻化した飢餓に苦しむ農村では、多くの若者達にとって軍隊に入ることだけが生きのびる道だったと言われる。(これは又聞きなので真実かどうかは不明だけれど、昭和天皇は日本が戦争へと突き進んだ時代を後になってふり返り「あの飢饉さえ無ければ、日本はもっと違う道を歩むことが出来たのではないか」と回顧されたという。)そんな中、1936年2月26日には軍部や政財界の腐敗、農村の困窮を是正するための天皇親政を旗印に、陸軍青年将校達によるクーデター未遂事件、「二・二六事件」が起きている。
牡牛座の天王星と水瓶座の金星がスクエア、蟹座の冥王星と牡羊座のネッソス(カルマ)がスクエア、牡羊座の火星とエリスがコンジャンクト、魚座の土星と牡牛座のニッポニアから天秤座のキラルス(前途ある若者の死)にYOD、牡羊座の火星・エリスと双子座のオルクス(審判)から蠍座のパラス(政治)にYOD etc.

そして1941年12月8日(現地時間7日早朝)日本は真珠湾攻撃に踏み切り、大東亜戦争(太平洋戦争)の幕が開けた。
天王星と土星は牡牛座終盤を逆行中。射手座の太陽と双子座の木星・アスボルス・オルクス・BMリリスが原子力アクシス上でオポジション、月のノード軸に対してはグランドスクエア。太陽と小惑星ニッポニアがセミスクエア、水星(飛行体を示唆)・冥王星がトライン。12月8日当時、天王星・土星はオーブ4°。天王星は8月に双子座に初回イングレス、10月に牡牛座に戻り、1942年5月初頭に牡牛座29°で土星・天王星合、その後天王星と土星は5月中旬に揃って双子座入りしている。この辺は大日本帝国憲法発布時の日本始原図と照らし合わせると非常に興味深い。

        そして1945年8月15日正午。玉音放送により、日本は敗戦の日を迎える。
月のノード軸に対し海王星・カイロンとエリスがグランドスクエア、双子座で火星・天王星がコンジャンクト。太陽とNノードから山羊座のフォルスに変形YOD、木星とアスボルス(サバイバル)がスクエア etc.

        実際には数巻にわたる本でも網羅しきれないほどの激動の歴史を、ものすごく端折ってしまったし、他にも数多くの要素抽出のしかたがあると思う。それでも、前回の牡牛座天王星が(他の遅い惑星達の動きと連動しつつ)当時を生きたひとびとに提示してきたテーマとは何かを考えるヒントはこの中にも埋もれているかもしれない。

けれど当時を肌で感じることの出来ないわたし達は、天王星が牡牛座から双子座へと運行していった過去の時代を軽々に判断して決めつけることは出来ない。歴史を密に見ていけば、現代にも通用する反省点がきっと多く見出せると思う。それでも、おそらくそこには善も悪もない。権力者であろうと庶民であろうと、それぞれに抱いた世界観の内で幸福を願っていたろうと思う。だから今の時点で個人的に出来ることといえば、ただ星々の力に突き動かされる膨大な世界想念のうごめきの中、どうしようもなく"もっていかれる" しかなかったであろう、個々のひとびとの人生と、そこに投影されている今の「わたし」を想うのみだ。


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        とはいえ、同じ星座宮に84年ぶりに同じ惑星が入居したからといって、必ずしも似たような歴史が繰り返されるわけではない。市場や景気の動きは一定の法則に則るとしても、そうした出来事を巡る人々の精神状況は時代によって異なるし、他の様々な惑星のサイクルも異なっている。だから今後、前回と全く異なる経緯を辿っていく可能性は高い。

今現在、世界は6月12日(トランプ大統領の誕生日2日前)にシンガポールで開かれる予定の米国大統領と北朝鮮の最高指導者 金正恩氏との非核化(日本にとっては拉致被害者問題も関わる)会談の行方、米国のイラン核合意離脱、シリアと中東をめぐる問題、独裁体制を強める中国の覇権主義への懸念、保護貿易問題、FRBによる金融引き締めがもたらす経済への懸念、休みなく続くテクノロジー&サイバー戦争、英国のEU離脱問題などなど、全ての要素が複雑に絡み合う問題が山積している。

IMFが4月に出した経済見通しでは、世界経済は今後2年はおおむね堅調な成長が続くという予測だったものの、力強い成長局面が終了する種はすでに蒔かれており、その後2020年代に入ると成長は鈍化する怖れがあり、貿易戦争が激化すれば経済成長は脱線しかねないとされている(Bloomberg 2018年4月17日付)。 夏至から今年の夏に起きる3回の蝕、その前後を中心に集合心理的にも厳しい星回りが続くことから、表面的な平和ムードに期待をかけることは出来ないかもしれない。
(ちなみに6月12日の米朝会談当日の太陽は、朝方から双子座21°台に入る。メインのサビアン・シンボルは『バーン・ダンス』。B.ボヴィは対向度数との関連から「ダブルスタンダード・コミュニケーション」、「互いに異質な観点を持つことからの誤解」という微妙な解釈を与えている。表面上はともかく、後にどう展開していくのか? 一筋縄ではいかない複雑な攻防を感じさせる度数が来たように思う。)


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        けれど、個人レベルのわたし達が世界の行方を考えるときにおそらく一番重要なポイントは、実際の事象がどうなるかというよりも(あるいはどうなるのであれ)、過去の歴史を創り、その後も連綿と受け継がれて今に至る「集合意識のエッセンス」についてまず思いを馳せてみることではないかと思う。

(...ここでちと余談。投資家にとって事象予測は転ばぬ先の杖だけれど、それはファイナンシャル・アストロロジャーの領域となる。また、世界をめぐる経済のシステムや舞台裏の情勢に精通しないまま(つまり自分のこと^_^;)、あれこれとマンデーン・アストロロジーで予測を立てたとしても、居酒屋の政治談義以上のものになるとは考えられない。欧米のアストロロジャーの中にも、自らの政治イデオロギーに引き寄せるような星読みをするひと達は多く存在する。どんなに優秀なアストロロジャーであっても、どんなに尊敬すべき地位にあるひとでも、つまるところひとりの偏った人間に過ぎない。これもまた牡羊座天王星の下、ネット世界という鏡を見ながら学ばせてもらったことのひとつだ。至極あたりまえで、でもとても重いことのひとつ。この世界で人間の肉体をまとって生きる限り、誰ひとりとして完璧にバランスのとれた存在などあり得ない。偏りを引き受けて、わたし達はこの世界にいる。どこかが突出し、どこかが凹み、あり余る何かに翻弄され、足りない何かを欲して苦悩しながら。そんな思いの中、わたし自身はあくまでパーソナルな探求というスタンスを守りつつ、マンデーン的な視座を通して出来る限り "偏らずに" 物事を見ていきたいと願っている。とは言っても、結局は個としてのフィルターがかかることからは逃れられないのだけど...。)


  わたし達が日々を生きながら創り上げる集合意識は、再び同じ惑星テーマの刺激を受けて、似たような領域の葛藤を体験するかもしれない。そしてそこから湧き起こる情動に翻弄されながらも立ち向かい、新たな物語を創っていくことになる。地表をなぞるように生きていくのか? それともわたしという休火山の地下深くに黒煙を噴き上げるたたら場に降り、自らのマグマがどのような「かたち」を取りたがっているのか、その轟々たる音に耳を傾けながら生きるのか? わたし達の中に眠るレイジング・ブルは、これからの約7年間、何を護り何を目指して大地を蹴るのだろう?


★で、とりあえず今回の牡牛座天王星時代を軽く想像してみる
  • 利便性(実用性、自動性)と安全確保、犯罪防止の必要性に付随して富の確保のために巧みに収集される個人情報
  • 心地良さ、健康増進、安全さ、豊かさと利便性向上の目的で駆使されるテクノロジーの力と新しく脚光を浴びる経済分野
  • 経済活動と密接に結び付くSNSの新たな形態と自己表現/コミュニケーションの方法
  • 本人確認や身分証明のさらなる電子化
  • ロボットや電子制御の家事・日用品などを通じても統制が行われる可能性?
  • モノ離れとモノへの回帰、レトロ&ビンテージ志向

        たとえば一般にテクノロジー犯罪の温床という印象を与えてきた暗号通貨は、しかるべき統制または規制強化によって大衆にも受け入れやすくなり、電子マネーの一部として一般化していくかもしれない。銀行の業務形態も大きく変わっていき、日常生活でも。その場合「物の価値」「重さ」がより不可視化されていく結果として集合体の精神もまた影響を受けると考えられる。電子化ネイティブ世代の台頭によって徐々に人間の意識が変革されていくかもしれない。それは新たな「悟り精神」かもしれないし、あるいは人類にとってのある種のゴースト化かもしれない。持っていないのに持っているように錯覚する。持っているのに持っていない不安に駆られる。これはおそらくひととひととの繫がりにも言えそうだ。相手との距離感が瞬時に変化する。軽いとかいうより、微細な電子がランダムに飛び交って瞬時にひとやお金のかたちを取り、瞬時に雲散霧消する...そんな感覚に近いのかもしれない。

天王星が牡牛座を運行する時代に、上記のような不可触から不可視への流れがもし明確に浮上してくるとすれば、ソーシャル・メディアの収益化はより高度に複雑になっていくと思われる。一方その反動として、人々の欲望は自分探しと承認欲求からもっとフィジカルで実際的な欲動へと移行していくかもしれない。バイオテクノロジーによって穀物や野菜の栽培が効率化され、クリーンで味わいも良く、美しくデザインされた品種や収穫量の増加などが見込める一方、昔ながらの有機栽培に戻ろうとする動きが活発化したり、自然の法則に帰ろうという声も高まるのではないだろうか。


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   土地、食物、お金、モノの所有形態(新機軸の発想による共有化?)といった日々の暮らしに不可欠の要素に対する価値観のラディカルな変化の中で、自分の価値観を再確認し護ろうとする心理、個の資産の保全と自他(または自己が帰属する基盤となる社会)の境界線を明確化したいという願望(山羊座の土星との連動)、非物質的なデータによって常に繋がることへの疑問、不安、不満は牡牛座精神を不安定にしやすい。原点回帰、レトロな事物のリノベーション、過疎化し廃村となった地域への集団移住を試みる動きなどが勢いを増していくのかもしれない。


  • 生存の原点部分にまでテクノロジーの力が入り込んで来る(生命科学の実用化)

        牡牛座はリプロダクションとしての生殖行為を司る。ただし対向の蠍座が支配する自・他の死を通した溶融願望としての性行為とは異なり、自己の保存と再生産という意味が強くマスターベーション的な原理であることに留意しておく必要がある。

エコロジーの観点からは、世界的な絶滅危惧種(鳥や動物など)を復活させるために、遺伝子操作技術が駆使されるようになるかもしれない。 その一方で、疾病予防、生まれ持つ資源(美・才能・身体能力・若さなど)の優位性を高める需要の増加から、遺伝子操作(デザイナー・ベビー、またはクローン・ベビー)実用化への流れが一方で加速し、その反動として倫理的規制の強化や統制を望む声が強まるかもしれない。そしてそれに対する抜け道も用意されそう(山羊座の土星・冥王星とのトラインに木星も参加してくる/もし力のある独裁体制国家などで人的資源のテクノロジーによる改良の動きが浮上すれば、世界的な倫理規制が決壊する可能性が出て来るかも?) こうした方向性は今、多くのわたし達にとって抵抗感を強く感じる物事のひとつだと思う。けれど人間の倫理観は長い時を経て変化していく。世代が代わり、それこそが人間にとってサバイバルに繋がる方向だというコンセンサスがもし生まれるなら、それほど意識もしないうちに世界が変わる可能性はあるかもしれない。天王星は科学的思考を支配する。天王星は境界を軽々と越えていこうとする。そして天王星は牡牛座の後、風性と思考の星座宮である双子座へと進んでいく。では、2025年3月まで魚座に留まる海王星は...いったいどんな理想を映していくのだろう?


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  また「精神」と「電子機器」の融合という流れは現在も見られるけれど、天王星牡牛座時代は「体」と「電子機器」の融合という「夢」に向かおうとする本格的な動きも出るのではないだろうか。以前ロボット開発に関するウォールストリートジャーナルのドキュメンタリーを紹介したけれど、まだ実験的とはいえ、すでに社員にマイクロチップを埋め込む企業が存在する現在。資産データや身分証明を体内に融合させることで互いを認知したり、ヴァーチャルリアリティと実在のさらなる融合 ― 人間存在の感覚的電子化、肉体を持つAIとの交流など、近未来SFのような流れを実用化すべく真剣に議論される日はそれほど遠くないのかもしれない。少なくとも今の脳科学の方向性を追求していけば「わたし」という存在の揺らぎをかいま見ることが出来る。牡牛座が望む「触れるリアリティ」の存在を脳に錯覚させることは、今やそれほど難しいことではないという。ならばそれは、さらなる安全と安心、さらなる心地良さと美の追究のために推進されるのかもしれない。

また、永遠の若さや美、健康を求める願望も刺激されやすいことから、薬剤の世界にも新しいテクノロジーによるイノベーションが起きるかもしれない。あるいは牡牛座が畜産や精肉業を支配することから、化学飼料の進化による肉牛や乳牛の「増産」が試みられたり、飢餓を救うための人工食肉が開発されたり、畜牛の飼育法に新たなテクノロジーが応用されるのだろうか。ただし巨大工場化した食肉産業や薬漬けの食品、動物を食べることへの忌避感、エコロジー意識から、ベジタリアンやヴィーガンに転じる人々がさらなるトレンドになりそうな気もする。

ただ、食の問題は人間の生にとって根幹となる問題だけに、それが生理的嫌悪感や未解決の感情と結び付いてイデオロギー化するとき、新たな争いの火種になる可能性もあり得る。何故なら、今のところ米国などを見るかぎり、菜食主義を貫くことが可能なのは生活に余裕のあるリベラルな人々が圧倒的に多く(米国では暗にシャンパン片手の社会主義者とも呼ばれるセレブリティ達がヴィーガンの草の根トレンドを牽引しているとも言われる)、そんな風潮もまた米国内の政治的分断とオーバーラップしているように見える。そこに存在するのは、様々な善良さや多様な正義が互いに死ねとばかりに拳を振り上げる非実在の「戦争」と、欺瞞や冷酷さに満ちた「平和」の姿だ。こうした流れを追い続ける限り、きっと世界に流血が絶えることはないだろう。


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        おそらく「主義」が「主義」であるうちは、何事も解決しないのかもしれない。牡牛座の究極は、ただ「そう生きる」。自分という「かたち」を得てそれを鍛え、やがてはそこからさえも離れていく。燃える風に向かって。美も富も安全さえも、今は自分という胎内宇宙に凝縮されたエッセンスでしかない。押し付けもせず、押し付けられもしない生き方。自らの足許を固め、内在する槌音を聞きながら、モノ・体としての自分を深く感じ、その意味を噛みしめ、味わう。

わたしはここで、一体何をどうしたいのか? この世界特有の、限られたいのちという祝福を、いったいどう使いたいのか? 足下で燃えたぎるマグマは、多分それを知っている。天王星は、自分自身を含めた一切の過去のしがらみからの自由を目指す。そしてその目的に向かうときだけ、歓びをもたらす。

それは牡牛座の天王星が突き付ける分かれ道 ― 固められた地表に座りこみ、そこに自分の名を刻むように生きるのか、溶けてたぎる地下のマグマに触れるような生き方をするのか ―  のいずれかを選択するということなのかもしれない。


        これから約7年間の天王星牡牛座時代。それは大いなるグレート・リセットの時代、その中枢部。ならばきっと、個人としてのわたし達自身にもまた自分をリセットする機会が訪れる。たぶん、捨てるのとは違う。ただ、全てがかたちを持たないエッセンスに還っていくだけ。必要にかられて。あるいは、自らの強固な「意志」によって。ならば旅の醍醐味は、いよいよこれから。

強くて頑固で、それでいて優しい目をした牡牛が抱く、キレッキレの天王星。彼が囁きかける、ときに激しく、ときに奇妙なことばをそっと受けとめたい。さぁ、とにもかくにも、出発しよう。燃えたぎる火の意志とともに。


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have a great trek!!!★



次回の満月記事はきっと超短縮版になると思います。
hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 22:58|PermalinkComments(0)

April 29, 2018

●4/30の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
5月いっぱいはもしかしたらブログ記事を書く時間を取れなくなるかもしれません。

メリマン・コラムも新月・満月も、抄訳や短縮版になったりお休みを入れたりと、イレギュラーな感じになるかと思います。(書きたいことは沢山あるのだけど...)お休みするときはその都度お知らせを入れるつもりです。
楽しみにしてくださる方、すみません! m(_"_)m 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月30日10:17前後、北海道周辺で10:23前後、関西方面は09:58頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:28前後に蠍座9°38'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蠍座9°~10° → 太陽 牡牛座9°~10°】
  "Dental work" "A Christmas tree decorated"
『歯科治療』『飾り付けされたクリスマスツリー』

   "A fellowship supper" "A Red Cross nurse"
『仲間内の夕食会』『赤十字の看護婦』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/14】
満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★目にしたこと耳にしたことをうのみにせず よく咀嚼していく必要
→★自分が今何を言っているか、口から出ることばに自ら耳を傾け把握する
→★歯、骨、食事、栄養、消化に関わる問題に注目し体を休める必要
→★見えにくい重要な問題の核心が見過ごされ真の意味を掴めなくなる危険
→★共通の伝統を分かち合うことの難しさとその渦中で感じる見えない孤独
→★一員として受け入れられるために作る懸命な笑顔
→★つつがない会話の中で創られる無意味な物語と空虚さに気付く
→★「与えること」と「受け取ること」のバランスにまつわる不安の克服
→★過去の共通体験を分かち合うことで共感とわだかまりの解消を図る
→★共に厳しさを乗り越える、または「同じ釜の飯を食う」ことの価値
→★自分が生きていく上でのシンプルな基点に立ち戻って人間関係を見直す必要
→★「血は水よりも濃い」という観念を裏付けるような光景
→★思考も感情も立場や敵味方もなく無条件で手を差し伸べる咄嗟の行動
→★個人~家族~社会~集合体を複雑に繋ぐ不可視の想いの糸を感じ取る
→★様々な差異や世界観の相違を貫いて進む一本の筋道を見出す挑戦・・・→

エネルギーのポイント:新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
            
            満月『人間関係の深みから存在の原点を見つめる』 

180430FM



★4月満月の星模様とチャレンジ★
上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャーになるかも?なアスペクトです。

MCに水星 ノード軸・セレスとGスクエアの満月 太陽・月・レンポ、土星、オルクス(とアラウン)のカイト(オルクス、レンポと月がパラレル)太陽・土星・オルクス・ネッソスのカイト 太陽・月・土星・ネッソスのクレイドル 火星・冥王星コンジャンクションがエリスにスクエア  月、土星から金星(小惑星ピティア)にYOD 金星、オルクスから火星・冥王星にクァドリフォーム 火星・冥王星、エリスからオルクスにクァドリフォーム 火星・冥王星とレクイエムがオポ 火星・冥王星からエケクルスにトライン 海王星とケルベロス、ウツィロポチトリがコンジャンクト カイロン・ジュノーとフォルス・マキャベリがスクエア R土星・ネッソスがセクスタイル 木星・ニッポニアがオポジション

5月15日 牡牛座の新月!(山羊座・牡羊座最終度数で火星・天王星がスクエア ~16日 水瓶座・牡牛座0°台で正確なスクエア)前後はラディカル&暴力的な言動や衝突、アクシデントに注意

アスペクトから抽出したキーワード
(多くなってしまったけど、ざっと見て大体の雰囲気を掴んでみてね)

知力の限りを尽くして暴発しやすい状況を抑え最善のコミュニケーションを図る 怖れのせいで長い間言えなかったわだかまりについて話す、または突然の感情の高まり 目的のために手段を選ばない行動 母性がもたらす優しさと激しさ(聖性と魔性)から自由になる挑戦 自分の思考や感情の癖を徹底的にふり返り調整していく 気分の上がる催眠術的ムードの中で眠らされずに目を見開いていられるかの挑戦 気まぐれで移ろいやすい気分、過去の亡霊が顔を変えて蘇り影響を及ぼす、正義と悪の取り違え、カルマの支払い時、制裁と復讐 こだわり過ぎが生む悲喜劇 集団の暗黙知に従うことで安全を確保する 死、疾病、悲哀、嘆きとそれを悼むこころ 何がなんでもこれだけはやり抜くという決意から生まれる力 裏に隠された妨害、策略、スパイ行為、スケープゴート 本能的衝動と社会的ふるまいとの衝突、マニアック、ねじれたファンタジー サイキック、予感、または薬物やアルコールへの耽溺 踏み込めば後戻りが出来ない隠された(排他的な)境界線 家系にまつわる因縁とその風化を見る 露わになる事実、物事の展開が急加速する、興奮、突然のインスピレーション 心臓発作、不整脈、動悸、血流に注意 自然災害、事故の可能性、自分のこれまでの習性を変える必要(ムーン・ウォブル成立)などなど...


〜白昼のハデス・ムーン〜

        このところ、けっこう厳しいアスペクトのルネーションが続いてきたように思います。そして今回は…上に挙げたように、複雑なアスペクトがてんこ盛り状態の満月図です(チャートには全ての小さな惑星は掲載していません)。ちょっとキーワードを出し過ぎたと思うけれど、社会の動きや日々の暮らしの中、ありとあらゆる物事が見えない蜘蛛の糸で繋がっている感じ。細かい因果の網が張られてるような。。 ある一角で木の葉がちょっと揺れると、一見何の関係もないような遠い街で誰かが石に躓いたり、そしたら何処かで机がひっくり返されたり、突然天から雹が降ってきたりとか...(変な例えだけど)。


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  目に見えない様々な意図と意志がぶつかり合い、相乗効果や反発力となってわたし達の潜在意識に作用し、みんなで全体の雰囲気と流れを創り上げていく。そのメカニズムは常に変わらないとしても、今回はなかなかに濃密です。でも、濃密なのにどこか捉えどころのない、不可思議さもあります。世の中は緑あふれるゴールデンウィーク。久しぶりにのんびりしたり、楽しい旅行に出かけるひとも多いでしょう。けっして真っ暗闇じゃない。明るい陽光だって見える。けど、何だろう?どこかヒタヒタとほの暗さが付きまとってくるような? フッと感じる何ともいえない感覚。。

  よく見ると今回の満月図では、ダークさではお馴染みのエリスやネッソスと共に、冥王星を大ボスとするオルクス、アラウン、レンポ、ケルベロスといった冥界魔界の小惑星達がアスペクトの要所に顔をのぞかせています。なので彼らが強力に月を彩っていることもその一因かもしれません。 遅いモーニング・コーヒーを飲みながらふと視線を感じて見上げる空。そこには居ないはずの月がうっすらと白く映り込んで、わたし達をじっと見下ろしてる... 「あ、居たんだ。。 うん、生きてるから。大丈夫だよ」 ふぅっとひと息吐いて。吸う息とともに、少し微笑んでみた...。


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  この満月期はちょっとサイキックな味わいもあり、ひとによっては何かを予感したり夢を見たり、「気」を感じやすくなることもありそうです。冥界の魔王達は、鬼にもなれば友にもなり得る存在。邪には邪を、透明さには透明さを、じわーんと映し返してきます。邪には、負けない。だからお腹を冷やさないで、食べ物はよく噛んで呑み込もうw。


        ところでレンポって小惑星は初耳...というひとも多いと思います。なのでこの機会にちょこっと紹介しますね。2017年10月5日、今まで名前の無かったカイパーベルト・オブジェクト/冥王星族の二重惑星(または三重惑星)「1999TC36」にとうとう名前が付けられました。それがレンポ(No.47171)です。この小惑星は冥王星と並ぶ準惑星級の大きさを持つとも言われ(おそらく3天体の大きさを1つと見なす説)、主星とほとんど同じ大きさのヒーシという相方と相互に廻りあいながらパハという衛星を持っています。公転周期は245.48年(冥王星は247.7年)で1周期のほとんどを海王星の外側で過ごしますが、一時期海王星の軌道を横切って内側に入り込みます(楕円軌道)。近日点は牡牛座第1ディーカンあたり。


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  ってことは... 今回牡牛座の太陽とコンジャンクトするレンポ(しかも対向の月とパラレル)は、わたし達に一番近付く位置に来ているんですね。また、レンポの発見チャート上の月のノード軸はこの満月のノード軸にオーブ0.5°でコンジャンクト。何だか満を持したようなタイミングでわたし達の前に顕れたような気さえしてきます。


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        じゃ、レンポとは…? それはフィンランド神話に出て来る悪鬼の名です。気まぐれで予測不可能で、意地の悪い危険な存在。仲間のヒーシ、パハと共に英雄ヴァイナムイネンを倒した悪霊でもあり、生き物達に取り憑いて破壊的な存在に変えてしまうとも言われています。けれどレンポの神話をよく調べてみると、その悪名には複雑な経緯が隠されていました。

11世紀に入り新宗教としてのキリスト教が入って来る以前、ペーガンの流れを汲むフィンランドの古代神話において、レンポは空からやってきた「火の女」でした。そして「愛と豊穣の女神」「聖なる火の女」として礼拝されていたそうです(今でもレンボエと呼ばれる地には古代礼拝堂の遺跡があるのだとか)。フィンランドのアストロロジャー、キルスティ・メールトが紹介する神話にはこうあります。

『昔々、目では見ることの出来ない世界から火がやってきた。天から輝く火の玉が地上に打ち込まれた。それは燃え上がる髪を持つ火の女だった。最初のうち、人々は恐れおののいたが、彼女がもたらした恵みを見た後は喜んで「火の人々」となった。彼女は大地を焼いて豊穣の地とし、人々に穀物を与えた。彼女は青銅と鉄を使い、人々に武具を与えた。そして彼女は人々のこころに愛の炎を灯し、多産と繁栄の道を教えた。死者達は彼女に付き添われ、彼岸へ渡った。』


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  けれど13世紀にはキリスト教の十字軍が徹底的に土着の宗教を迫害し、古い神々への信仰は悪魔や魔女の証しとして破壊し尽くされたといいます。こうして火の女レンポはたちの悪い悪霊として性別も男性へと転換され、火の本質も消されて今に至ります。それでもフィンランドではこうした迫害を逃れてカルト化し、変容しながら新しい思想の血を入れて蘇った小さな教団が存在し、ウッコ(天空・雷神)など古い神々を礼拝しながら細々と大昔の歴史を伝えているのだそうです(ただしレンポの神話は書き換えられたままらしいのですが)。

        興味深いことにレンポの発見チャートを調べると、ASC蟹座を支配する月(多産豊穣)が12室でとネッソス(カルマの訪れ)とオポジション、それを牡羊座のエリスが調停していたり(破壊されたアイデンティティを探し求める)、射手座の火星と双子座のルシファー(本能の火を二元論で受けて悪魔化)、牡牛座の土星と蠍座のBMリリス(父性の制圧と母性の否定)がオポジション、射手座の冥王星と乙女座のエロスがスクエア(性愛の宗教・道徳的抑圧)だったりします。また、月と金星がセクスタイルでDCにはYODの形を取っており、そのシンボルは『山路を行く巡礼』。月のノード軸を調停するのはキュビワノ族のアルビオン(原初の人間、辺縁に立つ者、異端者)。うーん、まるで「火の女レンポ」という存在が歴史の中で辿った経緯を象徴するようなホロスコープだなぁ。。

そしてICにはなんと「火」を示唆する二つの小惑星、ヴェスタとアグニ、両方がコンジャンクト。太陽のシンボルは『赤々と燃え上がる暖炉』でした。 ちなみに発見時のレンポの位置は魚座25°40'、月とネッソスにTスクエアを形成しています。そのサビアン・シンボルは『影響力を分かつ新月』― 表面的な集合離散の中に潜む「より深い意味」に気付く必要...。レンポが暗示する本質は本当に「火の女」そのものなのかもしれません。


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  こうして考えてみると、名付けられたことによって これから先じわじわと影響力を発揮してくると思われる冥王星族レンポが示唆する意味は、恐ろしい悪鬼の誘惑という側面だけではないと思われます。それはもしかしたら... 移ろいゆく人類史の流れの中で、変わり目の時代に新たな「正義」とされた思想によって古くからの伝統が否定され、破壊され、やがては本質的な意味をも失って単純な「旧悪」「野蛮」の烙印を押されていく...そして忘れられていく。燃えさかる炎の中で幾度となく繰り返される盛者必衰の螺旋。そんな人間の営みをほの暗く物語っているのかもしれません。

全てを白日の下に曝し、外界に向かってクリーンであれと叫ぶわたし達の飽くなき欲望。その欲望を成就出来るのは、目の前に青白く輝くスクリーンの中だけかもしれない。けれど何か大事なことを忘れているような? ...ん、でも何だろう? 肉体を持つことの聖なる意味? 自分の魂の火の在りか? 何だろう?

2017年秋。今なお続く、歴史の変わり目ともいえる時間帯の入り口。そして、そんなタイミングで名付けられた冥王星型小惑星、No.47171レンポ。みんなのネイタル・チャートで彼女が何処に位置するか、astro.com などで一度調べてみるのも面白いんじゃないかな。 ひょっとしたら...自分の内界に燃える、またもうひとつの「火」の在りようを見出すことが出来るのかも? 


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★4月満月のサビアン・シンボル★


        まず最初のベースとなる月のシンボルは、蠍座9°『歯科治療』、そして月に光を当てる対向の太陽は『飾り付けされたクリスマスツリー』です。

歯医者さんに通うのが好きっていうひとは、あまりいないかもしれませんね。今はクリーンで白い歯が意識高い証しみたいなイメージもあり、定期的にクリーニングするひとも多いと思いますが、親知らずを抜くとか虫歯の治療となると「痛み」というイメージが付きまといます。このシンボルが来たとき、実際に歯や骨の関連で病院通いをするひともいるのがサビアン・シンボルの面白いところなのですが... その底に隠された本質を対向する太陽のシンボルと照らし合わせて考えると、まずはおそらく「口に入れるもの・口から出るもの」→「こころと体に受け入れるもの・放射するもの」というイメージが出て来そうです。


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  英語で "cut teeth" というと「初めての経験を経る・経験を積む」という意味になります。また "tooth and nail" には「あらゆる手段を尽くして必死に…」という意味があります。法曹界で "teeth" と言えば威力のある法を執行し処罰することです。"sink one's teeth into ~" なら、何かに噛みつくことから発展して「熱心に取り組む」「没頭する」という意味です。英語圏で「歯」が暗示するものは、おそらく「人間が積極的に行動し経験を積み重ねて何かを成し遂げること」という、動的なイメージがあるのではないでしょうか。また、もしかするとその底流にはある種の上昇志向や「人生は闘って勝ち取るべきもの」的な観念が潜在しているのかもしれません。 

食物を口に入れ、歯で噛むこと。それを "chew on" と言います。チューインガムのチューですね。このことばは同時に「熟考する」「沈思黙考する」という意味でも使われます。ここで歯が持つ役割と歯科治療に使われる様々な道具を併せて思い起こしてみたら、どんなイメージが湧くでしょう? 世の中や人間の営みを描く象徴としての「歯科治療」。そこには難易度の高さ、困難さ、痛みを生じる辛辣さ、鋭さ、けたたましさ、精細さ、切る、抜く、取り除く、被せる etc. のイメージが付いてまわるのではないでしょうか?


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  仕事や人間関係の中で、歯科治療に見られるような仕事のやり方が必要なケースを考えてみましょう。たとえば何かビジネスの提案が舞い込んできたら? 大筋はOKに見えます。でもその内容の細部については精査し、掘り下げ、熟考する必要がありそうです。付帯条件は辛辣なほど厳しく明確にしておかねばなりません。また、発注/受注の役割分担や提携関係が怪しくなったり、約束と異なる商品が送られてきたなら、契約の原点に立ち戻ってミスや誤解、腐敗を取り除かねばなりません。もし放置していればその関係は終わり、「歯」は痛みを伴って抜かれます。まぁ、現代では麻酔が発達しているけれど、このシンボルが降ろされた1920年代の米国で抜歯するのって、きっと今のわたし達が想像するよりずっと大変だったのではないでしょうか。

  B.ボヴィはこのシンボルが持つ一側面について、以前こんな風に警告していたことがあります。『一見良さげに見える流れ、もの柔らかな雰囲気には注意を要する。何かが隠されているかもしれない。それはまるで取るに足りない些細な物事のように語られる隠された本音、巧妙な言い回しによる微細な人心操縦、あるいは事実の一部のみを覆い隠した報告として顕れるかもしれない。ただし、恨みは毒となる。』


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  「栄養源となる食物を噛み砕く力」 = 「物事をやり抜く力」を損なう毒。それは確かに水面下に潜在する恨みの気持ちかもしれません。もしそんな思いが主役を演じることになれば、芝居じみた文句の応酬は恨みの火を煽って緻密な議論を劣化させます。誤解に基づく裁き合い、笑顔と挑発が入り混じった化かし合いは、やがて関係性を土台から腐らせていくでしょう。必要なのは揺れないこと。目を見開いておくこと。疑問はクリアにしておくこと。正直であること。誤解も思い込みも、まとめてしっかり噛み砕いて呑み込む力。それは、困難を排して目的を遂行しようというゆるぎない意志の力なのだと思います。 あ、でも... もしそれが自分の中に無いとしたら... 相手の中にも無いとしたら... 目の前の関係を続ける理由は何でしょうか?

B.ボヴィはこうも言っていました。『明日になれば皆で卓を囲み、夕食を味わい会話を楽しむためにその歯を使うことになるもしれない。そのためには今、隙間に忍び込む毒や腐敗から自由になっておく必要があるだろう。』


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        この時、太陽が位置するシンボルは『飾り付けされたクリスマスツリー』。米国でクリスマスと言えば、家族や一族が家に集まって祝うのが基本(今は特に大都市ではその基本も崩れていそうですが)。 サビアン・シンボルが降ろされた1925年当時ならなおさら、そんな習慣が当たり前だったのではないでしょうか。独立して遠い街に暮らしている子供達も、クリスマス休暇には年老いた両親が暮らす懐かしい家に帰ってきます。両親、子供達、そして部屋を駆け回る孫達や叔父さん、伯母さんなどの親戚達。久々に集まる顔と顔。 血縁関係と言っても、中には折り合いの良くないひともいます。一家としての長い歴史の中で、触れてはいけないタブーだってあるかもしれません。 

巣立っていった子供達は、大人として様々な体験を経てきました。それぞれが、それぞれの事情を背負っています。血の繋がりがもたらす温もりに、皆がひとときの幸福感を味わった後、ふと誰かの口をついて出た言葉が引き金になって気まずい空気が流れる…アメリカ映画やTVドラマでそんなシーンを見かけたこと、ありませんか? クリスマスツリーの周囲は、過去の思い出が集まる場所です。子供時代の幸福だった思い出、辛く貧しかった思い出... そしてそれぞれが背負っている今...。

        集うこと。集いの一員となること。それぞれの思いを抱きながら、贈り物を与え合うこと。分かち合いの歓び、人生の歓びを味わうこと。 でもそれと同時に、人知れず苦い思いを秘めながらそこに居なければならない…そんな状況もまた、あり得ます。冷たい雪が降りしきる冬の一夜、暖かい部屋には美しく飾られた大きなクリスマスツリー。吊り下げられたオーナメントの輝き。人々はグラスを片手に懐かしく談笑しています。その口元に浮かぶ微笑みは、本物でしょうか? それとも、皆それぞれに秘めた想いを口に出さずにいるのでしょうか? 部屋の隅には、一人離れて物思いに沈む誰かがいるかもしれません。


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  このシンボルは、人間関係の中で何かを引き金として感情が波立つ経験と、それがもたらす痛みをどう過ぎ越していくかをわたし達に問いかけているようです。その痛みは単に過去の幻影の再来かもしれません。でも、もしかしたらそれは、わたし達の今と未来を気付かぬうちに支配している "何か" かもしれないのです。だとすれば、その経験は道の途上で明確に見据え、しっかり受け止めるだけの価値を持つかもしれない。。 たとえば誰かの口から出たことば。あるいは放たれた視線。それを自分に向けたこととして受け止め、痛みを感じる「わたし」。でも、それは果たして「事実」なのか?

外は冷たい雪景色。暖かな部屋の中、美味しい食事。恨んだこともあった。二度と顔を見たくないとも思った。その想いは今もまだ、こころの奥底にわだかまっている。けれどこの特別な日が、一期一会だとしたら...。一度話してみるのも悪くない。正直になってみるのも悪くない。誰よりも自分自身に対して。恨みからではなく、怒りからでもなく、ただ真実を知るために。クリスマス休暇が終われば、皆それぞれが暮らす街へと帰っていく。もしかしたら、それきりもう二度と会えないかもしれないのだから。。 でも、もしかしたら。来年のクリスマスにはこのツリーの下で、互いに歯を見せて思いっきり笑いあえたりするだろうか...?


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        さて月はメインのシンボル『仲間内の夕食会』をとっていきます。このシンボルもまた食べ物関連ですね。仲間内ということは、同じ学校や職場、趣味のグループ、またはOB/OG会のようなものでしょうか? 

仲間 = "fellowship" とは、過去にはそれぞれバラバラな存在だった人々が、ある一定の時期を共に過ごし共通体験を重ねることにより、個々の違いを超えて一本の糸で結ばれた関係と言えるでしょうか。この "fellowship" という単語は英古語の "feolaga" から派生したことばで、元々は資金を出し合うことで結ばれたビジネス・パートナーシップや共通の目的と価値観を分かち合うために結成されたグループという意味だったそうです。前者は互いの努力とその結果としての利益を分かち合い、Win−Winを目指す関係。そして後者は、たとえば個々の利益を超えて人道的な目的のために働く仲間としての関係。おそらく後者の最善の顕現の一つとして顕れているのが、対向する太陽のサビアン・シンボル『赤十字の看護婦』かもしれません(今は「看護師」と呼ぶのが通常だと思いますが、このシンボルはチャネラーが生きた時代性を考え、あえて「看護婦」としますね)。


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  赤々と燃えるキャンプファイヤー。グリルで焼かれるバーベキューの煙。あるいは小洒落たレストランの大テーブルに盛られた大皿料理。そこに集う人々は皆、様々な壁を共に乗り超え、「同じ釜の飯」を分かち合ってきた仲間です。苦しかった失意の日々、輝かしい成功の思い出... ビールやワインを片手に、懐かしい話は尽きることがありません。

でも、もしその仲間内に「派閥」のようなものが作られていたらどうでしょう? それは内密の動機、秘密の合意によって始まります。それが顕著に顕れてくれば、仲間の絆は分断され、不信と反目に支配されます。あるいはそのグループが寄せ集めの窃盗団やギャング、詐欺師集団だったとしたら? 親しげな夕食会といってもその雰囲気はガラリと変わるかもしれません。

「今度の仕事は皆の連携プレイが上手くいって大儲けだったな」「さすがプロだぜ」「しかし分け前はどうなる? まさかお前がゴッソリ持っていくつもり...なんてことはないだろうな? 」「まさか!俺がそんな仁義を欠いたことするわけねーだろが!」「ヘっどうだかな...」部屋の片隅にはさっきからひと言も発することなくポーカーフェイスを決め込み、黙々とウィスキーを空ける男がひとり。 正面には酔った勢いなのか大声で自慢話をし始める男がひとり。。 そして、さっきからソワソワと窓の外をチラ見する男がひとり。。。

彼らは確かにひと仕事終えた仲間だし、これも「仲間内の夕食会」の一種だと言えるでしょう。でもその光景はこころ温まる夕食会というより、大金を賭けてポーカーテーブルや麻雀卓でも囲んでいるかのようです。そこに存在するのは絆ではなく、利害を賭けて常に競い合い、相手を出し抜こうとする人々の姿。派閥の内部でも似たようなことが起こり得ます。そんなとき、人々のこころは常に目に見えない戦場に在るのかもしれません。


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  ところでアメリカという国は、理想や高い志の下に集まった人々の絆 —「フェローシップ」という概念をとても大事にするそうで、国家に命を捧げた退役軍人のために有志が仕事や学ぶ機会、住む家を世話する「フェローシップ・プログラム」が沢山あるのだそうです。

たとえばB.ボヴィはこんな光景を描いていました。... 今、激しい戦場から戻った退役軍人達が有志に招かれ、夕食会に集っています。彼らの中には軍隊内の対立する派閥に属していがみ合ってきた人々も混じっていることでしょう。そんな彼らも今は任務を離れ、こうして一堂に会し、隣り合って共に食事を分かち合っています。それは地元の有志達が命を捧げて国とその理想を護った人々に敬意を払い、もてなそうとするホスピタリティの顕れでもあります。けれど、これと同じようなことは戦場の真っただ中、野戦病院においても見ることが出来たのではないでしょうか(1902年からこのシンボルが降ろされた1925年の前年まで、米国は常に戦争の渦中にありました)。


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  この夕食会に集まった退役軍人達の中には、戦場のテントの下で隣り合ったベッドに傷ついた体を横たえた、そんな共通体験を持つ仲間同士だっていたかもしれません。当時の野戦病院でかいがいしく働く赤十字の看護婦。彼女達の献身無しには、彼らは命を永らえて帰国することさえ出来なかったでしょう。国際法では紛争地域内で赤十字マークを掲げた病院や救護員に対して絶対に攻撃を加えてはならないという定めがあります。けれど実際の戦場でそうした規律が厳格に守られるとは限りません。それでも赤十字マークを胸につけた女性達は最前線に出て傷ついた兵士達の看護をすることを厭いませんでした。そんな彼女達を奮い立たせ、銃弾や爆撃の恐怖に打ち勝たせたのはいったい何だったのでしょう? 傷ついた人々への同情心や慈悲のこころでしょうか? 自らの犠牲さえも厭わない優しさでしょうか? もちろん、それもあるでしょう。でも、それだけではないような気がします。


  彼女達は生死の境目をくぐり抜けるもう一つの戦いの中で、本当の「仲間 = フェローシップ」の意味を、こころと体の両方で学び取ることが出来ていたのかもしれません。たとえ激しい敵意のただ中に在っても、真っ向からの対立があっても、それを抱き留め、ありのままに受け入れる場所。そして人々。体を癒やすという待った無しの業務を通して人間のいのちを、ひいては仲間達の絆を、ながらえさせる行為。それは人間の「はかなさ」と「強さ」その両方を目の当たりに知ることでしか達成出来ないのではないかと思います。あるときは、自らも血を流しながら...。


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        生と死。別れと出逢い。その両極の間にうごめく人間のさまざまな想い。そこにたったひとつの正しい答も無ければ結論もありません。この手の中に、美もあれば醜もある。この存在の内に、清浄もあれば汚濁もある。高みを目指すこころもあれば、果てしなく落ちていくこころもある。出逢いがあれば別離があり、生まれたら、いつか死ぬ。 はかなさと強さ。それが、此処を生きるわたし達のフェローシップ。そしてそれは、もしかしたら「愛」と呼べるものなのかもしれない。

蠍座の満月は、わたし達が放射するありとあらゆる想いと欲望を吸い込みながら、深い深い淵へと溶かし込んでいきます。ならば今は思い切ってその淵に飛び込んでみるのも悪くはないかな? 

そして胎内宇宙に渦巻くささやかないのちの炎が見つかったなら、それをひときわ燃やしてみる。静かに。ひそやかに。。 ひとり。 もしかしたら、あちこちで。そんな小さないのちの燃える音が聞こえるかもしれない...。


今 お休みで旅に出てるひとも、がんばって働いてるひとも。
どうか実りある満月期を過ごせますように...!


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:34|PermalinkComments(2)

April 16, 2018

○4/16の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
4月16日
 後半部にパート2『★4月新月のサビアンシンボル★』を追記しました。

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月16日11:16前後、北海道周辺で 11:22前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は10:57前後、沖縄周辺では10:28前後に牡羊座 26°02’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡羊座26°~27°― 発効期:4/16~5/14 】
 "A man possessed of more gifts than he can hold"
『抱えきれないギフトを持つ男』

 "Lost opportunity regained in the imagination"
『イマジネーションの中で取り戻される失われた機会』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★常に「自分自身」であることを失わない(ブレない)ことの重要性
→★自分の手の内にある物、または能力やキャパシティを極めていく挑戦
→★あれもこれもと選択に迷い、時間や労力を無駄にする傾向
→★先行きに待つ「開花」へのポテンシャル、または達成や変化の予感
→★気分や目的・目標が一貫性なく変わり続ける不安定な心理状態、または状況
→★思考や感情があらゆる方向に同時にほとばしり、麻痺状態になる危険
→★周囲の反応を怖れて自己の能力を隠すことが逆に自・他を傷つける
→★取り憑かれたように何かを追求したり一つの行動を繰り返す暴走に注意
→★一度立ち止まり自分を駆り立てるものの正体を見極める必要
→★「持つ者・持たざる者」に関わる過剰なプライドやコンプレックスの発露
→★空想・想像の世界に浸り現実の方向性を見失う危険
→★過去に失った出会いや夢、好機を何らかの形で取り戻す可能性
→★再生、挽回、再構築への展望、自己の本分を取り戻すきっかけの訪れ
→★アイデアに過ぎなかったものが現実味を帯びて動き始める
→★待った無しの変化のために力と平和、両方のバランスを取る必要
→★能力を無駄に散らさないよう怒りや感情を成熟させる必要
→★必須のものと不要なものを慎重に見極めて次の事態に備える・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『喧噪の中で沈黙に耳を傾ける』
                    ↓
            今回の新月『生来の自分を取り戻し核に回収する

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★4月新月の星模様とチャレンジ★
上記の新月のテーマと連動して瞬間的に意識へのプレッシャーになりそうなアスペクトです。

15日に起きる水星順行前後のストームフェーズ中、互いに近接した天王星とエリスに挟まれる新月
4月13日〜14日の太陽・エリスのコンジャンクションを下地として4月15日 牡羊座4°48’で水星順行〜5月4日水星逆行のシャドウ抜け、4月18日太陽・天王星コンジャンクション

脇道に逸れたと感じたら即刻修正を入れる必要/怒りの投影として増大する魔女狩り精神/自分こそが正義だと感じる無自覚な狂気が深まる可能性/傷付いた感情と自分自身の生存の核が一体化してしまう危険に注意/権力闘争/本来所有など出来ないものをめぐる所有権争い

月のノード軸と小惑星ニッポニアがTスクエア

日本:避け続けてきた課題への直面
 選択のために必要な現実掌握を阻害する障壁/ユートピア願望/「日本のDNA」とは何か?的な概念に関連する問題 or 話題→全体のムードや情報操作からの影響に注意→周囲の環境や社会的価値観を一度遮断した上で、自分が一番豊かな気持ちでいられる状況を考えてみる、またはそこから出直す

火星・土星・冥王星がパラレル
火星が山羊座中央部に在って土星・冥王星のMPに入る
4月26日20時 火星・冥王星コンジャンクト
4月18日土星逆行(木星も逆行中)

衝突/闘争心/攻撃性/不退転/破壊を善と感じる情緒性/強い決意/噴火・地震などの災害・荒天/強い生みの苦しみ/試練としての恐怖/一時停止の利かない状態/良くも悪くも本性が露わになる/やみくもに規制強化を求める声の増大とそれに対する抵抗/声 VS 声の大きさ競争/サド・マゾを含むダークエロス的な夢想またはそれに裏打ちされた行動

『4月から5月中旬までの間は意図的に大胆な行動を避け、危険な地域や不安定な状況には足を踏み入れないことが肝要だ。』(フォーキャスト/マンデーン2018「春」より抜粋)


金星・シラ-ヌナム・ディライラ・エケクルスと木星がオポジション

誠実さや献身的なひとに惹かれる傾向/自分で「正しい」と感じた知識に自分で権威を与え、いつのまにかそれに縛られる危険/エキサイティングまたはスリリングな体験/傷つくことを怖れながら誘惑する、または裏切る/胸躍る体験かひどい混乱かの両極が待つイチバチのアイデア

オルクス・ネッソスがオポジション

長期継続中のアスペクト:過去の決着をつける必要/カルマの清算/常軌を逸した社会的審判/根本原因からの逃走としての魔女狩りに駆り立てられる危険

フォルス・スフィンクス・ヴェスタ・カイロン・アンガー・ブロウ
 のTスクエア


突然の運命的な出来事または遭遇、突然湧き起こる自他への蓄積した怒り、そしてそれを原動力に出来るとすればあなたは何を生み出すのか?という挑戦

4月17日17時過ぎにカイロンが牡羊座イングレス
 (9月26日に魚座に戻り2019年2月に再度イングレス、約9年間滞在する)
 (5月16日0:20ごろ天王星が牡牛座イングレス、約7年間在泊する)


思わぬきっかけ(程度に大小はあっても大抵は驚き、痛み、ショックを伴う出来事が多い)による雪解けの可能性。長期の自己発見。人間関係、または社会(世間)対 自分の立ち位置という関係性の中で起きやすいかもしれない。ただし、自分にも相手にも「正直であること」が全て。

【カイロン・メモ】
(『カイロン異説を未読の方はそちらも併せてどうぞ)

  ギリシャ神話のカイロンは半人半馬のケンタウルス族。けれど、まるで荒くれバイカーズのようにふるまう他の同族達(イクシオンの子孫)とは出自が異なる。彼はゼウスの父クロノスとニンフの子として生まれ、後に文武両道の賢人としてアキレウスやヘラクレス、アスクレピオスなど英雄達のメンター的存在となった。アストロロジーの世界では「傷ついたヒーラー」と呼ばれることも多いが、これは彼の誕生と死に関連して耐えがたい苦痛の暗示があることを示唆している。

  マンデーン的には、全体として本格的な変動の時間帯に入ると思われる。前回カイロンが牡羊座にイングレスしたのは1968年〜1977年。世界中が激動し、闘争と革命の時代とも呼ばれた。1968年だけを見ても数多くの重要な事件が起きている。東大紛争、成田闘争、ベトナム戦争におけるソンミ村虐殺事件、プラハの春、十勝沖地震、3億円事件、反戦運動とヒッピームーブメント、反米運動、キング牧師暗殺、ロバート・ケネディ暗殺事件、国際反戦デーで学生達による「新宿解放区」出現、毛沢東による「文化大革命」の始動(1966年〜1976年。1968年に暴走する紅衛兵達の下放、77年に終結宣言)などなど。。  文化や科学の各分野で新しい発見や発明がなされた創造的な時代でもあったけれど、一方では革命のためなら暴力的手段も辞さないような空気も生まれた。

その後も、大阪万博を経てよど号ハイジャック事件、沖縄返還、あさま山荘事件、オイルショック、ロッキード事件、ウォーターゲート事件、ベトナム和平、イラン革命などなど...そして1977年にはNASAによるヴォイジャー計画の下、2機の無人惑星探査機ヴォイジャー1号と2号が太陽系探索の後、辺縁から外宇宙に出ることを目的として発進していった。そしてその年... 土星の軌道を横切り天王星の軌道近くまで旅をするケンタウルス族、小惑星カイロンが発見されている。ヴォイジャーの打ち上げと現在も続くその旅は、もしかしたら地球のアイデンティティ(牡羊座)を探ろうと試みられた最後の旅だったのかもしれない。

  これは長期的に考えていかなくてはならない問題だけれど、前回のイングレス期を生きた経験のあるひとにとっては、再び過去の思い出が蘇るようなところがあるかもしれない。ただし同じ軌道を通ろうとしても、過去と現在とでは異なる空間に在るのでおそらく上手くはいかないのではないだろうか。もしそれが自分の中では思い出深い「成功体験」だったのだとしても、やみくもに同じ選択をすれば結果はより破壊的になるのが惑星サイクルという螺旋の常だから...。


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『アキレウスに狩猟を教えるカイロン』Bénigne Gagneraux (1756–1795)


  アストロロジャー、E.フランシス・コポリーノは少し前に牡羊座で起きた天王星・エリスのコンジャンクションを『天王星・冥王星スクエアの大背景の影響下、IT革命とインターネットを介して情報の激流(荒れ狂う奔流)に曝されたわたし達に「集合的な体外離脱体験」が起きた』と指摘している。 体外離脱とは、瞑想やその他の手段を通して霊または魂が肉体を抜け、アストラル界と呼ばれる「想念世界」へ入ること。浅い意味で言えば、そこでは思いのままの場所に移動出来るし、見たい現実を見ることも可能。ケースバイケースではあるけれど、肉体を持つ空間から比べれば、はるかに自由な擬似全能空間と言えるかもしれない。でも、アストラル界においての "真実" が現実界の「事実」と同一であるとは限らない。

おそらくわたし達は情報の渦に呑み込まれ、その中で自分が抱える想念に都合の良い現実を恣意的に選択し、その設定値に合った知的世界を見ているだけなのかもしれない。例えば地球上には今この瞬間も、戦争という現実に曝されている地域が確かにある(もちろん、日本を含めて他の地域も絶対にそうならないという保証はない)。けれどそれをスクリーン越しに "見る" 世界の側にいるわたし達にとっては、総じて全てが...よく出来たオンライン・ゲームのように知的に脳内処理されていく。そんな傾向が深まりつつあるのかもしれない。

また、E.フランシスはAIを含めた「ロボット化」が抱える問題も指摘している。これはネットの利便性と、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどSNSのインターフェース、または様々なディバイスを介して思考することによって、AIが全人類の脳を凌駕しきる以前にわたし達自身が「機械的な思考パターン」を身に付け始めているのではないかという示唆だった。 それは人々がそれぞれの属性によって細かく分断され、全ての「個性」に光を当てられ、ひとりひとりの主張が大切にされるように見えて、実は均等に権利を与えて生かすことにより、結局は互いに溶け合うことのない色違いの画一化されたマシーンを創造していく流れだと想像することも出来るだろう。 「ベストな結果を叩き出す機械のように思考し、好まれる確率の高い、機械のようにパターン化されたふるまい」をいつのまにか身に付けること、それがあらゆる「成功」への鍵とされるような世界への潮流は、確かに存在するように思える。

  魚座の精神性、「犠牲」に対する共振性と当事者意識、無へと向かって果てしなく溶け込んでいく流れ(対向する乙女座との関連で、その流れに抗うものとして生まれてくる宗教性)を経て牡羊座に入るカイロンは、牡羊座のテーマである「アイデンティティ」の問題にわたし達を再び直面させる。

天王星とエリスが牡羊座で邂逅したことによる、ITとインターネットを介した「自分探し」。もしかしたら、それによってわたし達の「こころ」は自らの「核」または「重心」を離れ、上へ上へと物質としての「脳」の方向に向かいつつあるのかもしれない。現代の脳科学が示す言説はそんな事実を物語っているように思える。けれど、カイロンはその流れに向かって大きな疑問を突き付けるポテンシャルを持っている。

  カイロンは現実的にも比喩的にも、手で触れるもの、触って確かめることと関連している。そして余計な外皮やマスクを引き剥がし、アストラル幻想を剥落させ、欲望や合理化、誤魔化しを含めた「素の自己」が露わになるような出来事を誘う。それはとても痛い経験であることが多いし、もしかすると牡羊座との結び付きによって「武道家」のような精神の側面(死を背負う生、闘と和、動と静の共存など)に触れてくる、ヒリつくような痛みが生じる可能性もある。けれど、いずれにしても「素の自己」と直面し、引くことなくそれを見るかどうかは個々の選択による。見ようとしなければ、オートマティックな自己はそのまま存続するし、そしてもし幻想を抱きながら生きているとしたら、その結果にも出会う。カイロンが「不都合な吉星」と呼ばれているのは、こころから血を流すような痛みを経ることによって初めて起きてくる「存在そのものとして癒える体験」を意味するからに他ならない。


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 『少年アキレウスに竪琴を教えるカイロン』 古代ローマのフレスコ画


  カイロンが牡羊座に入居し、天王星が牡牛座に入居する新しい時代。わたし達は今、前回のカイロン牡羊座時代に人類が遺した人間活動の結果を清算しきれているだろうか?  狭い日本の片隅から小さな目を見張って眺める限り、形式も集合意識の状況も違うとはいえ、人類の集合意識は再び似たような轍を踏もうとしているようにも見える。わたし達はいつまで惑星サイクルのウェーブに「もっていかれる」体験を積むのだろう? 

ひとりの個として牡羊座のカイロンを体験していくわたし達。過ぎ越していくには本当に幾とおりもの方法があると思う。けれど、必要な社会の枠の中に在りながらも 「一頭の孤独な放れ馬」としての強い感覚を頼りとするひと達。 常にことばのもたらす既存の思考に絡め取られることを拒否しながら生きていこうとするひと達にとっては、牡羊座のカイロンが放射する力はこれからの9年間、迷いの淵にある自分を揺さぶり、支えてくれるメンター的な役割を果たしてくれるかもしれない。まぁ、なかなか厳しいメンターではあるのだけど。。(^_^;



ウォールストリートジャーナルのドキュメンタリー "Moving Upstream" シリーズ
『ロボット革命』編より『ヒューマノイドが持つ可能性』2018年1月29日

人形を愛する歴史をもつわたし達は、確実にヒューマノイドをも愛するようになるだろう。開発者達はロボットに「愛」を教えたいと夢見ている。ではカイロンが牡羊座で真のアイデンティティを模索し、天王星が内的リソースをも支配する牡牛座で革新を目論むとき、ヒューマノイドが自らのアイデンティティに悩む時代が来るのだろうか?



★4月新月のサビアン・シンボル ★


        今回の新月が最初にとっていくベースのシンボルは、牡羊座26°『抱えきれないギフトを持つ男』です。この「ギフト」ということばは、「贈り物」の他に「才能」という意味もあります。 原語は "possess" つまり「所有する」ということばを使っているので、やはり誰かから贈られた物というよりは、どちらかというと、もともと持っている「能力」に焦点が当てられているのかもしれません。

B.ボヴィはこのシンボルを「人間が所有出来るものの量」についてというより「人類が置かれてきた状況」の象徴として見ることを薦めています。つまりこれは「豊かさ」や「有り余ること」への欲望と、それがわたし達人間のこころに与えてきた大きな影響力を象徴するシンボルなんですね。


gift


で、彼はまず次のような挿話を披露していました。

『カイロから来たという貧しい鋳掛け屋は、ある屋敷の広大な部屋に連れて行かれました。そこはあらゆる色とサイズの輝く宝石でいっぱい。その中からたった一つだけを選ぶよう命じられた鋳掛け屋は、驚いて目を見開き、興奮に我を忘れてしまいました。そして宝石の山の全てを確かめたいと思い、手を思いっきり伸ばしてひとつひとつに触れようとしました。彼は中でも一番良い石を手に入れたかったのです。けれど、またたく間に魔法の時は過ぎ、どの宝石もみな掴もうとすると即座に消え、そのたびに鋳掛け屋は元の貧しい小屋に立っている自分に気付くのでした。』

あれもこれも欲しい…だって今の自分にはあれもこれも足りない気がするから。ひとつしか選べないなら、一番、いやせめて二番目に価値あるものくらい手に入れたっていいよね。とりあえず損したくない。え〜と、どうしよう?

        てなわけで、もしかしたら今この瞬間だって、何かチャンスが来てるのかもしれない。迷う。大いに、迷う。 何故迷うかって? 時間もエネルギーも(あるいは資金も)限られてる。もし今ひとつを選んでしまったら、他のもっと良いものを得られる機会を失うかもしれない。どうしよう? どれが一番良い? どれを取れば後になって後悔しないだろう? 

「うーん、とりあえずこれにしようかな...」

「え〜?こんなの絶対後で後悔するの目に見えてるって!
 だからさぁ、悪いこと言わないから、こっちを選んだ方がいいと思うよ?」

「ぁ..それも...そうだね。あなたの方がわたしのことよく解ってるもんね」

(未来の後悔? でもそんなもの、本当にあるんだろうか? 未来なんて自分が創る宇宙の中にしか存在しないのでは?)


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  贈り物。あるいはギフト。フッと湧いたチャンス、思いがけず与えられたステージ、あるいは持って生まれた才能。 例えばその「ギフト」が新しい靴だろうと、新たに訪れる機会だろうと能力だろうと、それを選択して受け入れるってことは…実は「これまでの自分」が今、 自らに捧げ物をするのと同じことではないでしょうか。 

もしそうなら、何故わたし達は選択がもたらす後悔を怖れるのでしょう? 今想像するバッドエンドは、無限の可能性への怖れでしょうか? それとも、いつも失敗を怖れつつ、結局は失敗する自分自分への怖れなのでしょうか? 確かに今の自分が期待するような結果はやってこないかもしれない。でも、今の自分に相応しい体験が待っている。それだけ。そしてそれを生かすも殺すも、これからの自分自身が決める。たとえ転んでも次の瞬間、何が起きるかはまだわからない。ならばわざわざ他者の目から見た惨めな自分を想像する必要もありません。

        確かに、物質においても精神においても、豊かさを維持し続けることってとても困難です。得ることと失うこと。贈ることと貰うこと。そして与えることと受け取ること。その間には常に「=」というパラドックスが存在するのだと思います。


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  ところで物にせよ、何かの力にせよ、「所有する」とはいったいどういうことなのでしょう? それはある一定期間 何かを持ち、使い、手を加える権利。「わたしのもの」だと世界に向かって主張する権利。 その権利を他者に認めさせる権利。いつまで? その何かを売るまで、誰かに贈るまで、捨てたり放棄したり、自分が死んでいなくなるまで。または「それ」そのものが枯渇し、崩壊するまで。 

では結局、この世で所有出来るものとは全てが社会的コンセンサスに支えられた「一時預かり品」にすぎないのでしょうか。 いやいや、そうでないものもある? 誰にも贈ったり譲ったり貰ったり出来ないもの。それは「わたし」。 え、でも... わたしは「わたし」を所有しているんだろうか?


まぁそんなことをツラツラと考えてみた上で…

毎日流れこむCMやDM、新しい情報。
今春のマスト・ハブ!♪ ~誰も知らない勝ち組への近道!♪ ~どんどん差がつく賢い生き方!♪ ~欲しい現実をゲット!♪ ~断捨離で素敵なシンプルライフ!♪ 〜就活婚活終活の鍵はこれだ!♪ 〜あなたの健康を蝕む○○の恐怖!♪ ~なりたい私になる方法!♪

あれもこれも…どうしよう? クズ情報なんか、ゴミ箱へポイ!...いやちょっと待った!コレとアレとソレはとりあえず押さえておいたほうがいいか。。


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        さて今、全ての可能性は仮想現実の中にあります。そしてその世界で実体を持つまでは、こんがらかったコードの羅列の中に光る、あまたの点に過ぎません。それは整理し、育てなければならないもの。その中には、わずかながらもしっかりと掴み取れるものがあるかもしれない。だけどそれは、たったひとつだけかもしれない。 あるいは... 今知る全ての外側にしか存在しないのかもしれない...。


        例えばエクササイズの初心者は、ついつい張り切りすぎて前のめりになり、過呼吸で倒れてしまうことがあります。 生きる。呼吸する。新鮮な空気を吸っては、わたしという今を吐く。可能性を吸い込み、実体を吐き出す。たぶん、この世界を旅するとはそういうこと。

じゃ、失敗するって何だろう? 成功するって何だろう? 数ある可能性の中から、たった一つを選んだ。それはそのとき、わたしがたったひとりの「わたし」を選び、受け入れたこと。その「わたし」を使い、育てる権利を選び取った。未来は、まだない。 ただ常に一瞬一瞬の新たな大気とそれを吸ってかたちを吐いていく、わたしがここに居るだけ。ただ、それだけ... だとしたら?


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        そして...新月はメインのシンボル『イマジネーションの中で取り戻される失われた機会』のテーマを放射してきます。

「至高の創造の源泉」は、わたし達の想像力の中にあるんだろうか?
 
世の中に踏み出す。そしてあちらこちらへと伸びる潜在的可能性を見て、無数のシナリオと不確実性を効率良く調べ上げ、ついには全てを掴み取ることを目標に、コンピュータを使って複雑なシミュレーションを始める。

『俺は全てを上手く操れるぜ!』と彼は言う。
そしてあるとき、全ての計算値に狂いが生じ積み木の家が崩れる。
その驚くべき一撃、その瞬間。

なんて奇妙な瞬間!

失敗した計算値を目の当たりにしたとき、考えに考えた全ての筋書きの崩壊と悲惨な実績を超えて「不可能性」の中に何か凄いものが見えてしまうときがある。観念論だろうか? それとも実行不可能な妄想? うん、確かにそうかもしれない。

ならばそんな可能性には目もくれず、頭を垂れて敗北感に身をゆだね、自分責めに入ろうか? 原因を究明するのはいい。『あのときああすれば良かった。こうすれば何とかなったかも...』でもそれは単に「かもしれない」記憶に過ぎない。だからそれとして胸に収めればいいこと。 

けれどわたし達はショックの中で、失敗原因と思われるひとつひとつを「自分のダメさ加減」にすり替えて新たな記憶に加え、「やっぱりこうなるんだ。私はいつもそうなんだ」と自分にエクスキューズを与えたりする... そんなことをしてはいないでしょうか?


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        訪れるかもしれない、新しいひらめきのとき。それは失われた機会が異なる形をとって復活する兆しかもしれない。壮大過ぎるプランを思い付いた? OK。ただ、今は自由な描線を使ってスケッチしてみるとき。詳細な彩りを決めたり影をつけたりしなくていいとき。 

そのスケッチを一瞬一瞬の「わたし」と照らし合わせ、少しずつ経験を積みながら、漠とした期待感がいつか「理解」に変わっていく。その流れの中に、本物の好機が待っているのだから。

あるいは、もう少しささやかなこと。何か凄いことを思い付いた! 直観がひらめいた!『これはいいな。絶対忘れないでおこうっと』 そして次の瞬間、誰かに声をかけられる。LINEにメッセージが入る。いっとき他のことに気を取られる。....あれ?さっき何か思いついたんだけど...。アイデアは去ってしまう。まるで、夢から覚めて時が経つほどに何を見たのかぼやけてしまうように。。 けれど、それはきっと帰ってくる。少し形を変えて。もしそれが自分の重心から生まれ出たものならば。


        この新月期、わたし達は何かを思い出すのかもしれません。何かが(または誰かが)戻って来るのかもしれません。以前は出来ていたこと。出来そうで出来なかったこと。けどいつか諦めてそのまま忘れていた何か。それが戻って来るのかもしれない。同じ顔をして。または全然違う顔になって。

いえ、もしかしたら... 幼いころからずっと胸に満ちていた ― でもいつしか手放してしまった ― けっしてことばにならない深い想いがもう一度、蘇ってくるのかもしれない。そして、何処にいようと何をしていようと、どれほど年を重ねようと、やはり「それ」をこそ、自分は生きていくんだと気付くのかもしれません...。
花。ほんとに咲くかな? きっと綺麗だろうな....


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        また一部のひとには大きな挑戦がやってきて、不安にかられることもありそうです。アイデンティティが根こそぎ揺らぐような、そんな不安。確かにこの新月期には、全体に重く緊張感のある惑星フォースが生み出されます。でもそのぶん「本来の自分」を取り戻すチャンスも実はとても多く潜んでいるように思います。

もしかしたら、今蘇ってくる記憶の内に過去の激しい怒りが入り混じることもあるでしょう。もしそうなら、それを避けずに全てをテーブルの上にひろげてみてください。まるでタロットカードのスプレッドのように。

怒りのカードにはどんな絵が描かれているんだろう? 自分はその絵の何を憎んでいるのか? そこに見えるのは何かの情景? それとも自分の姿(と、もしかしたら誰か)が描かれている? それがタロットカードなら、どんな物語を象徴しているだろう? 理由が先なのか?それとも怒りが先なのか?

たったひとつの答など存在しない人生の中で、わたしはどんな物語のパターンを生き、そこからどんな思考パターンを紡ぎ出しているのだろう? そこに描かれているのは、本当に「わたし」なのだろうか? 


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もしかしたら。いつか。
この世の全ての生々しさと、その宿命ともいえる滅びが見えたとき。

... 深い内的静寂のうちに、いつしか ことばにならない「解」がひとつ。またひとつ。何処でもないココに在り続けるわたしの中に、澄み切った水音を響かせてそっと落ちてくる。

そんなことが... 起きたりするのかもしれません。



magelan




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:18|PermalinkComments(9)

March 30, 2018

●3/31の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月31日21:55前後、北海道周辺で22:01前後、関西方面は21:36頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:07前後に天秤座10°44'で満月となります。

*今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座10°~11° + 太陽 牡羊座10°~11°】
  "A canoe approaching safety through dangerous waters" +
  "A man teaching new forms for old symbols"
『危険な水域をわたり安全な領域に近付くカヌー』+
 『古いシンボルに新たな形を与え教える人』

   "A professor peering over his glasses" +
   "The president of the country"
『眼鏡ごしに見つめる教授』+
  『一国の大統領』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~4/15】
※満月の場合、ひとによっては1週間ほど前から前倒しで感じられると思います。

→★虚ろに響いていた "声" が自分の内部で真実味を帯びてくる
→★崖っぷちに追い詰められて初めて覚醒する眠っていた力
→★おろそかにしていた重要事のほころびを修繕する必要
→★今の問題の落としどころを探りながら新しい状況に備える
→★感情の嵐や激しい動揺の中に降りてくる一瞬の智恵のひらめき
→★孤独の中で先の景観を見据え危機を乗り切っていく勇気
→★流動的な状況で全ての能力を使い臨機応変の体勢を取る必要
→★一度捨てた希望や考え方、諦めた方法論をもう一度見直す
→★これまで問題にしてきた出来事を見る目が変化してくる
→★やり取りの中で本来の物事の意味や意義が歪む傾向
→★自分の関心事を脇に置いて誰かのために責務を果たす決断
→★相手、または眼前の状況を見極めるために必要な凝視と熟考
→★目の前しか見ない視野の狭さが壁となり前進出来なくなる危険
→★今まで知らなかった他の世界が存在していたことへの気付き
→★「視られる」ことによって力を得た気分になることの罠
→★日常の些事にふと射し込んでくる異界からの囁き
→★自分の感情をなだめながら有利な人間関係を保とうとする
→★本物とニセ物、事実と虚報を識別する能力を使う、または養う必要
→★今はまだはっきりと見えない可能性に賭ける精神の力・・・→


エネルギーのポイント:新月『喧噪の中で沈黙に耳を傾ける』
            ↓
            満月『内なる火を抱いて透明な視線を保つ』 

180331FM


★満月期の注意点ずらっと:アスペクトから★
上記のシンボルのテーマと連動して瞬間的に無意識へのプレッシャーになるかも?なアスペクトです。

太陽・月(満月)と火星・土星コンジャンクション(コントラパラレル)がTスクエア 月とエウリュディケがコンジャンクト 太陽とソリダリティーがコンジャンクト 火星がアウト・オブ・バウンズでカッサンドーラとコンジャンクト水星逆行中で火星・土星とスクエア天王星・イクシオンがトラインカイロンとフォルス・ヴェスタ・マキャベリ・がスクエア ICにルシファーとネッソス、MCにオルクス... etc.

「夜明け前の暗さ」に心身が覆われ固くなる危険→誤解や無理解から傷付くことも
自分のことばに自分で鼓舞される(ただし水星逆行中なので話すこと書くことの正確さには注意)
ネガティブなアジテーター・ゴシップ・大がかりなフェイクニュース・スキャンダル・魔女狩りへの注意続行
他者の不幸でのし上がったりお金にする人物に注意
波風を避けようとするあまりに大事な物事の根幹を破壊する危険
引き返せない一線を越える、または二度と取り戻せないものへの郷愁
臨機応変の身軽さと集中力を求められる可能性
目的は正しいのだから手段は何でもOKという心理に注意(罪悪感を合理化で誤魔化すプロセス)
伝聞は複数回の確認が必要、アイデアは「骨組み」として育てる
可愛さとユーモアが鍵になりそう(ひとによってはロックやパンクな精神またはぶっ飛んだアートに触れるのもいいかも)

4月2日午前3時台:水星逆行の中日、牡羊座11°57’
4月2日〜3日:火星・土星コンジャンクション
4月13日〜14日:太陽・エリスのコンジャンクション
4月15日:水星が牡羊座4°48’で順行
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4月16日:牡羊座の新月!(天王星、エリスとコンジャンクト)
4月18日:太陽・天王星のコンジャンクション
5月4日:水星順行後のシャドウ抜け



★3月満月(2回目)の サビアン・シンボル★


        まず最初のベースとなる月のシンボルは、天秤座10°『危険な水域をわたり安全な領域に近付くカヌー』です。...嵐で水かさの増した急流でしょうか。大荒れの状況の中を、不安定で壊れやすい小さなカヌーが幾度も転覆しそうになりながら切り抜けていく様子を描いています。もう少し先まで行けば早瀬も終わり、流れもゆったりしてくる。そこまで辿り着いたらもう安心。ほら、もうあそこに見える!あの大岩さえ越えられたら.....!


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  カヌーは今でこそ丈夫な樹脂製のものが多く、フラットウォーターと呼ばれるような静かな水面をスイスイと漕いでいくイメージがあるけれど、もともと北米では先住民が大木をくり抜いて作った丸木舟や、木の枝で作った骨組みに樹木の皮を張った舟で、大きなものになると数十人が同乗して鮭や鱒を捕っていたそうです。またその形状から、普通の船では到達不可能な水域まで進入出来るという特徴を持っています。

けれど逆巻く波に隠れた岩、ぶつかり合う水流が渦を巻く荒れ狂った水域を渡っていくときは、その長所がそのまま最大の弱点になり得ます。小気味よいスピードで水面を掻き分けていくための細長い船体は、不規則で狂ったように襲いかかる荒波に揉まれたらひっくり返らないようバランスを取るだけで大変。。 少しでも気を抜けばすぐに転覆したり落水するかもしれません。もし何人も乗っていれば、本当に息を合わせこころを合わせ、ひとりひとりが巧みな操舵力を駆使して切り抜けていく必要があります。なので観光気分の川下りであっても、ライフジャケットの着用は必須なんですね。


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  狂ったように吹き付ける風と視界を遮る水柱。幾度となく岩に叩きつけられそうになりながら...もうどのくらい耐えて頑張ってきたでしょうか。体力も限界に近くなってきました。もうダメかもしれない。。 でも。今、確かに見えました。はるか向こうに、見覚えのある大岩が。あぁ、あそこから先は川幅も拡がるんだっけ。そうしたらもう安全だ。もう少し... 本当に、あともう少し...。


        さて、この満月に光を当てている太陽のベース・シンボルは牡羊座10°『古いシンボルに新たな形を与え教える人』。 わたし達の世界には、文明の黎明期から数多くの「先人の智恵」が遺されています。 それらは文字や図形、絵画、詩やことば、音など、あらゆる象徴形式の中に深遠な意味を抱き込んで、長い歴史を生きながらえてきました。カバラ、錬金術、タロット等に見られる神秘的な象徴や、数多くの古文書、古代文字や経文など…優れた思索とインスピレーションによって生み出された古代のシンボルたち。それらが伝える "本質的な意味合い" は、人間が「人間」である限り永遠に変わることはないのでしょう。


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  それでも、時代の変遷は容赦なく物事の表層を変えていきます。物の見方が変わるとともに、ことば自体が含む意味も変わっていきます。考えてみると「シンボル」って、時代の風雪に打たれて表皮が色褪せるとともに、本来の生命力も見失われがち。。 含まれる内容が複雑な深みを持つものほど、パッと見には意味のとっかかりさえ見出せなくなるという宿命を持つのかもしれません。そこで今回の「シンボル」が描くように、古くなった表皮に 「新しい形」 を与えることで元々の意味を再生させよう、もう一度広く伝えようという意識が芽生えてきます。

        それは古いシンボルに「新しい衣装」を着せること。たとえば商品のパッケージを今風のセンスでデザインし直したり、高級な見てくれにして復刻販売を試みるような感じかな? けれど、主役は常に中身です。 そしてその中身とは、人間としての営みの底流となる「ことばになり得ない不変の何か」です。だから例えばお菓子をスイーツと言い換えるのとは、きっと違う。。 うーん、これ、実はかなり難しいことかもしれません。


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        古い叡智に新たな形を与えようとするひと。その行為は、今の自分の力量と器がそのまんま結果に顕れるということ。生半可な動機ではなかなか出来ないことです。それに、単に外側のカタチを今風に変えたとしてもシンボルに本物の命を吹き込むことにはならないでしょう。全身全霊をこめ、オリジナルの精神と、その背後に連綿とつらなる知の系譜と、斬り結んでいくような献身が必要になりそうです。おそらくそうした土台を経て初めて、様々なインスピレーションを喚起する自在で強靱な「形」を生み出せるのだと思います。彼は心地よい覚悟と決断をもって目の前のシンボルに向かっているのでしょうか。 それは、文字通り身を削る作業。そして常に、貴重な叡智を殺してしまうかもしれないという危険がつきまといます。 

それでも、このままではせっかくの古代の智恵を生き返らせることが出来ない...。どうしてももう一度、蘇らせたい。そして多くの人々に伝え、役立てたい...。いや、どう考えても自分には不可能なのかもしれない。けれど捨てるわけにはいかない。不可能なことをもう一度、もう一度、可能にしなくては! この時代の急流の中で、瀕死の叡智に蘇るチャンスを与えたいんだ。。


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        嵐で増水した渓谷の激流、あるいは変わりゆく時代の急流。その中で様々な思惑や「やっぱりダメかもしれない」という思いと闘いながら、不可能を可能にしていく挑戦。わたし達の人生にも、ときどきそんな場面がやって来ます。もしかしたら、もうすぐ明るい兆しが見えてきそう。けれどまだ気を抜くことは出来ない。油断して集中力を欠けば、そこで全てが終わるかもしれないから。。 

この度数のシンボル「カヌー」は、狭くて危険な水域をわたる間にあちこちぶつかってきました。ならばその外形も歪んだり曲がったり、ボロボロになっているはず。それでも今、舟としての役割を健気に果たしてくれています。さぁ、安全なところまで共に行こう。そこにはまだ見ぬ誰かが ― 何かが ― この舟を待っているかもしれない。だから今自分が持てる限りのスキルを使い、臨機応変の姿勢を崩さずに行く。目標から目を逸らさず、お腹に力を込めて。...でも、肩の力を抜いて。


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        さぁ、次は満月のメインのシンボル、天秤座11°『眼鏡ごしに見つめる教授』です。教授といえば、とりあえず最高学府のえらい先生のこと。いわばオーソリティであり、何かの専門的知識に秀でているひとのはず。そんなひとが、眼鏡ごし(多分老眼鏡?)に何か、または誰かをじっと覗き込んでいます。

彼は何を見ているのかな? 目の前に座っているのは成績や論文のアドバイスを受けにきた学生? 就職先の相談かな? 教授は何かを探るようにじっと凝視しています。もし彼が自分の専門分野の研究対象をみつめているのだとしたら、シンボルはこういう描写にはならなかったかもしれません。他者を意識する天秤座の11°に在って、初期度数から半ばへ向かおうとしているシンボル。これはきっと、責任ある立場のひとが「誰か他のひと」をみつめているという構図ではないでしょうか。もしそうだとすれば、やっぱりみつめられているのは学生かな? でも自分が学生の立場だったら、尊敬する教授から眼鏡越しに凝視されたら何だか見透かされてる感じがしてちょっと緊張しそうです。


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        教授は最高学府の教育者として責任ある立場のひとです。B・ボヴィは原文の "peering over" について、"peer" を超える者、つまり「対等な仲間」という意味の言葉 "peer" を超えた存在として相手を見つめている者という含意がある、と指摘していました。彼は責任を負う立場の人間として、学生の今と未来を気遣っているのかもしれません。この学生は優秀さゆえに期待されているのでしょうか? それとも、落第しかかった困った君なのか...。

教授は自分のための執筆や読書の時間を中断し、教え子の相談に乗ろうとしているのかもしれません。多分彼にとって、学生の面倒をみるためには自分の研究に費やす時間を割いてかからなければならないでしょう。教授という立場であればそれもまた、為すべき仕事です。そして彼はその責務を引き受け、真摯に努めようとしているように見えます。眼鏡ごしにじっと相手を見つめながら、どうすればこの学生を最善の道に導けるか、思いを巡らせているように......。 


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        この満月、わたし達を映す月は 天秤座に来て太陽の意志を真っ向から受け止めます。じゃ、太陽はいったい何て言ってるんだろう? そのシンボルは、え、『一国の大統領』? 大統領... しかもこのイメージはどう考えても米国の大統領だと考えるのが自然です。このシンボルが降ろされた1925年当時の米国大統領は、第30代大統領カルヴァン・クーリッジでした。当時の彼は非常に有能で国民の人気も高かったようです。なので、おそらくチャネラーのエルシィの脳裡には「大統領とその職務」としてクーリッジ氏のイメージが存在していたのではないでしょうか? 

        ちなみに彼は「小さな政府」と経済への国家不介入を標榜する寡黙な保守派で、「(当時の)米国中流階層が持つ自由の精神と希望を体現し、彼らの意見を巧みに政治に翻訳することが出来た(wikipedia)」のだとか。時代はちょうど第一次世界大戦が終わり、平和と希望が戻ったころ。減税と赤字の縮小という一見相反する政策の手綱を巧みに操ったとされる彼の任期中に、米国は大きな経済成長をとげ、(後から見れば)良くも悪くも様々な花が乱れ咲きました。この時代は後に「ローリング・トゥウェンティーズ(狂乱の20年代)」と呼ばれています。


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        けれど、観点を変えれば暗黒の時代とも呼ばれるローリング・トゥウェンティーズに大統領としての職務をまっとうすることは、今のわたし達の想像を絶する責務だったのではないでしょうか。彼が任期を終えた1929年から頭をもたげ、30年に入って爆発した世界大恐慌は、人々の彼に対する評価をがらりと変えました。多くの人々が、米国の経済崩壊をクーリッジ大統領の失政と結び付けて考えるようになったのだとか。徹底した不介入主義で繁栄した経済だったけれど、その影で衰退していく農業セクターを国は救おうとしなかった。そして任期中はもてはやされていたはずの彼の減税政策が、結局のところ富の不公平な配分と市場の供給過多を招き、国民を苦しめたのだと。

実際にそのとおりだったのかどうかは論議が分かれるようです。けれど寡黙な彼はこれについて正面から声をあげて反論することなく、ただ「自由」を第一とする信念に従って生涯を終えたそうです。



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  一国の大統領は、良いときも悪いときも、国の安全と繁栄の舵取りをしなければなりません。彼のプライベートなどあってないようなもの。一挙手一投足を取り沙汰され、ときに称賛され、大抵の場合は批判の矢面に立たされます。見上げるわたし達にとっては最高権力者でも、彼自身にとってみれば、まるで急流に流されまいと必死で荒瀬をわたっていく小さなカヌーのような気分かもしれません。しかもそのカヌーには会ったこともない無数の人々が同乗し、自分の櫂さばきを見つめているとしたら...その重さは想像するに余りあります。権力者の孤独、見上げる側の孤独。両方の、光と影。

それでも、彼はひとの上に立ち、指導者として導いていくことを選択しました。その責任をまっとうするために、彼はリングの中央に立ち続けなければなりません。どんなに頑張ったとしても、人々は彼の能力を批判するかもしれないし、国内外から射かけられる矢が止まることはないでしょう。それでも。

「さぁ、どうする? 連帯や絆を望んでも君の言葉は誰にも届かないかもしれない。さぞ疲れたろう。もうリングを降りてもいいんだよ? それとも献身を続けるか? では聞こう。君の献身とはいったい何に対するものなのだ?」 ......牡羊座の太陽が問いかけているのは、案外そんなことばなのかもしれません。


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        見知らぬ多くの他者、または親しい人々との関係で責任を負うこと。そして正しい判断と決断を下すために、ひととき自分の関心事を差し置いてでも 相手のニーズを掴むために払う努力。ここに来てわたし達は、天秤座が課してくる対人関係の中で、そんなテーマに直面するのかもしれません。それには自分の視野をもっと拡げて、相手と自分を取り巻く周囲の事情を広く見据える必要も出てくるでしょう。

でも、この「俯瞰的な視座」にも落とし穴はあります。自分の目線を高みに持って行くのはいいけど、ひとつ間違えれば自分をその安全な高みに置いたまま、相手を無意識に見下して言いたい放題言ってしまうなんてことも十分起こり得るのだから。その姿はまるで、小さな権力者...。例えば学生にとって、教授は怖い存在です。機嫌をそこねて睨まれたら、もしかして将来真っ暗? 教授のプライドが高すぎれば、気に入らない学生の進路を妨害することだって無いとはいえません。そして殆どの場合、そんな教授の地位がゆらぐことはないでしょう (まぁ、例外はあるとしても…)。これと似たようなことは、わたし達の周囲でもよく起きるのではないでしょうか。


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        また、何か問題を抱えているひとがいても、自分に火の粉がかからないとなれば、わたし達はついつい高みの見物感覚で「プチ評論家」 になったりします。たとえば相手のバックグラウンドや状況をよく理解しようともせずに、一般論を語ったり、焚きつけてみたり。即座に善悪の判断を下して批判したり、あるいは自分でもよくわからないままに好き嫌いの感情で切り捨てたり(その場合は常に心理的「合理化」が起きて何かしらもっともらしい理屈がつくものだけど..)。 また一方、相手の抱える問題と自分の内部に潜む恐怖や不安が突然共鳴してしまうケースもあるでしょう。するとそれが元になって、目にした物事を(自分のために)全否定したり、逆に過度に情緒的になり「救ってあげなくては...」と感じることがあります。それが昂じれば、きっと相手のために「自己犠牲」を払うことだってありそうです。そして、そうした行動はときに「無私の行為」とも呼ばれます。

けれど、もしかしたらそれは...... いつの間にか全ての他者が「ひと」としての意味を失い、 目の前に拡がる「自分の世界」という名のゲーム・スクリーンに流れていく「記号 ― シンボル」に変容していく過程なのかもしれません。巨大な自分が俯瞰で見る世界。そこでは全ての他者は、自分。美しくも醜くも、自分を映す鏡。世界は「わたし」が意味を与える「シンボル」。ならば「他者」は何処にいる? そして「わたし」はいったい何処に?


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        眼鏡ごしに覗き込んでいる教授は今、目の前の学生の姿に自分自身のかつての姿を見ています。自分の過去の経験、失敗と成功、挫折と歓喜、怖れと安堵……あらゆる思いと記憶の中から、教え子に一番フィットする道を探る。彼に伝わることばを探す。世代や経験の差を埋めることが可能な歩み寄りの地点を探り出す。そして、必要十分なところで線を引く。越境は、しない。それが今の彼の仕事であり、責務です。絶妙の、間合い。スキルと知識と忍耐心。それは教授にとっても、この世を長く生きるにしたがっていつの間にかせばまってしまった視野を拡げるという行為に繋がるでしょう。 そしてそれは、自分自身のエゴを少しだけ透明にしていく行為です。

  このシンボルは 今まで自分自身の内面をみつめてきたわたし達に、少しずつ 「無私」 のエネルギーを通して物事を見ていくよう示唆しているのかもしれません。いえ、ひょっとするとその前に...。 殆どエゴが服を着て歩いてるようなわたし達にとって、果たして「無私」とはいったい何なのか? そのような瞬間が人間にはあり得るのか? そう問いかけられているのかもしれないな。。



  この満月は惑星アスペクトだけを見ても、立場の異なる者同士や意見の対立する者同士が歩み寄ることは難しく、ともするとこころも体も固くなりそうなエネルギーが沢山見てとれます。 今年は夏あたりをピークに、惑星達の激しい力が手を替え品を替え、やってきそう。個人差はあるとしても、内的 or 外的な勝負の年になるひとも多いかもしれません。それは得られる喜びも、それを阻む壁も大きいということ。

だから。
自分のペースで、一歩一歩、問いかけながら。
ちゃんと呼吸して、体の声を聞きながら。
ときには小さな炎のように。
ときには一滴の透明なしずくのように。
ひとり、ひとりの嬉しさの中で.....さぁ、胎内宇宙の旅を続けていきましょう。





corn



       

have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:30|PermalinkComments(2)

March 16, 2018

○3/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月17日22:31前後、北海道周辺で 22:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は22:12前後、沖縄周辺では21:45前後に魚座 26°53’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 魚座26°~27°― 発効期:3/17~3/30 】
  "A new moon divides its influence"
影響力を分かつ新月

  "A harvest moon"
ハーヴェスト・ムーン

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★個と個、個と全体 or 集団同士の観点や差異がより明確になっていく
→★長い間くすぶってきた些事がふくらんで全体の方向性を支配する
  力を持ちはじめる傾向
→★表面的な集合離散の中に潜む「より深い意味」に気付く必要
→★フラストレーションや不公平感の鮮明かつ皮相的な発露
→★些末な物事に影響されず自分のモチベーションに集中する必要
→★どうということもない出来事に対する物の見方が大幅に分かれる
→★それぞれの道や価値観が分かれ、交じり合うことが困難になる
→★徐々に拡がりながら淀んだ空気を変えていく新鮮な五感への刺激
→★厳しい状況の中で風を読みながら護るべきものを護る必要
→★気付かないうちに特定の方向に動かされていく危険
→★現世的な「儀式」を通して上も下もひとつになるという社会的幻影
→★細部の正しさにこだわってどうでもいい物事に過剰反応する危険
→★未来のための火を残すために小さな種火を保ち護ろうとする決意
→★他者の努力の結果を収穫として得ることへの感謝と歓び
→★表面的な祭りの中で地下に流れるまったく別の水脈に気付く必要
→★大波の渦中で静けさを保ち肥沃な精神を護る忍耐の力
→★孤独であることと幸福であることの差異を打ち消す透徹した精神
→★自己へのこだわりを捨てて広く全体を見通す眼を養っていく・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『やるべきこと、考えるべきことへの集中』
                    
            今回の新月喧噪の中で沈黙に耳を傾ける

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        3月半ば、魚座も終盤度数の新月を迎えるわたし達。サビアン・シンボルが示す新月のテーマはとても静かで深い意味を問いかけているのですが... それでもアスペクトや惑星達との絡みを見ると、前回の新月記事のメモ(去年の日蝕直前のもの)に書いたような全体像が一歩進む...というよりは、少し浮き足立つような感じのエネルギーになるかもしれません。

集合意識に影響を及ぼすこのような力は、前回の新月・満月のテーマとオーバーラップしつつ少し前からくすぶり続けてきたのではないでしょうか。また人間関係では、そのひとの本音や真の動機が本人も気付かないうちに言動〜表情に色濃く滲み出て、あぁ...と思わされるようなこともありそうです。


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        さて、今回の新月図でまず目立つのは、射手座最終度数に来た火星・イクシオンとのスクエア。そして新月がカイロンとコンジャンクトしていることでしょうか。よく見るとICとコンジャンクションの小惑星ルシファーがセミセクスタイルとセクスタイルで新月と火星に絡んでいます。


  一般的に見て新月と火星のスクエアは競争心を煽りやすいし、何が何でもやり抜いてみせるというファイトを生み出すことも考えられます。また、魚座の月と射手座の火星(と "無頼" のイクシオン)との組み合わせが「どんなことがあっても何かを(または誰かを)護らなくては」という心理に結び付き、犠牲者をかばって攻撃者の前に両手をひろげて立つというような、自己犠牲的な行為に顕れるケースも考えられます。それが全体のためを考え抜いた上での利他的行動であれば、後に何らかの形をとって報われる可能性は多分にあると思います。

また、このアスペクトはともするとイケイケ押せ押せのエネルギーを作り出す可能性もあります。「迫る」「決めつける」「詰め寄る」「べき論を押し付ける」などなど、相手のためだと思ったり効果的だと信じて取る行動には直前の一考が必要かも。。 それは関わり合う必要のないこと、些末なこと、自分がそこまで介入する権利も知識もないことだったりするのでは?と。何故自分はこうも前のめりになっているのか?と。あまりに押し過ぎると相手が閉じてしまったり、第三者に観察され引かれるか利用される可能性もありそうです。


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  一方、射手座の火星と魚座のカイロンというミュータブルスクエアの組み合わせは、陽の力である「自己主張」を弱める働きをするかもしれません。他者のための自己犠牲は払えたとしても、自分を護るための弁明や力を使っての抵抗となると、センシティブになり過ぎる傾向が出るからです。何をすればいいかはわかっている。なのにどうしても面倒で気力がわかない。あるいは次元が低すぎて背を向けたくなる(これは言い訳の可能性も)。または、勇気を持てない。いつもより何故か臆病になっている。それは足許の砂地が常に崩れ去るような感覚と似ているかもしれません。その結果、何か男性的なエネルギーに触れさせてくれる代償行為に時を費やす可能性もあるでしょう(小説、映画、音楽、ゲームや動画、スポーツや勝負事など、ロマン溢れるものからバイオレンス満載なものまでジャンルは多岐にわたります)。あるいはただ全てに背を向けて横たわりたい気持ちに襲われるかもしれません。

けれどこのアスペクトは挑戦状のようなもの。自信があろうとなかろうと、やるべきこととやらなくていいことを淡々と選り分け、最低限のやるべきことだけはやっておく。そうするうちに、きっと空気が変わってくる。生きている自分の体を感じながら、必ず吹いてくる良い風を、待つ。

そんなわけで、進むにしても退くにしても、早急な決断はしないほうが良さそうです。たとえ急かされるようなエネルギーに囲まれても、出来るだけ「事実」のみに目を向け、不必要な行動は控えて呼吸を乱さないこと。特にネイタルの惑星や感受点がこのアスペクトに触れるひとは、そんな気持ちで新月期を過ごせるといいんじゃないかな。


  そうそう、それとカイロンについては2年ほど前の満月記事の中で、一般的に言われているものとは異なる解釈の仕方があることを紹介しました。覚えているひとも多いかな? 今回はこの解説も頭に入れておきたいと思うので、抽出してひとつ下に記事「カイロン異説」としてUPしておきますね。初めてのひとはぜひ読んでみてください。


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        それともう一つ。今回は新月の直後に火星がアウト オブ バウンズ(OOB)になります(3月18日〜4月7日)。しかも4月2日には山羊座8°台で土星とコンジャンクト! メリマン・コラムでもこの春先はボラタイルだと示唆されていましたが、火星がOOBになるということは、社会にとっても個人にとっても心身共にボラティリティの高まりを意味します。

OOBって何?というひともいるかな。。 これは基礎的な天文学の知識がベースになるけれど、超・簡単かついい加減に端折って言うとこんな感じ… 。 地球の中心から見て天の赤道(地球の赤道を天上に投影)を0°とします。そして同じく地球の中心から見て天の赤道から天の北極までの角度を+90°、天の南極までの角度を−90°とします。これを赤道座標系の「赤緯」または「デクリネーション」といいます。 天を巡る惑星達の位置を表す場合、通常アストロロジーでは「○○座XX°」というように、季節の節目によって固定された黄道帯の座標系を使います。これは言ってみれば東京の位置を経度だけで表すようなものかな。つまり黄道面をペシャッとつぶした2D表現です。でも、それに加えて赤緯を使うとその惑星の位置が3D表現になります(乱暴な言い方だけど...)。たとえばデクリネーションが+26°なら、天の赤道から天の北極方面へ26°の位置にあるということです。

地球から見て、太陽は1年をかけて黄道帯をひと巡りします。けれど常に天の赤道上にあるわけではありません。太陽が天の赤道(つまり赤緯0°)に来るのは春分点と秋分点のみ。そして夏至点と冬至点では最大角である+−23°26’(現在の数値)に来ます(この角度は実際には公転する地球の軌道面に対する自転軸の傾斜角)。つまり、地球から見ると天の赤道を中心に+23°26’と−26°26’の間を太陽は一年かけて旅するわけです。

そうしたことから、この帯状の天の領域を「太陽がその統制力を極める帯域」とみなし、地球から見てその帯域を外れた位置(たとえばデクリネーション+28°とか)に在る惑星をアウト オブ バウンズ(OOB)と呼びます。なのでわたしはOOBを「太陽の軛を外れて旅する惑星」「はぐれ狼」…なんて呼んだりしています(^_^;。

遠い惑星ほど、とんでもなくOOBな位置にあることが多いのですが、月、水星、金星、火星までの個人惑星も、一時的にOOBになることがあります。これも長期でまったく太陽の軛を外れない期間と、ひんぱんにOOBになる年とがサイクリックに巡ってきたりするのですが、煩雑になるのでここでは省きますね。

ちなみにこのOOBの考え方を初めて体系的に研究し、まとめたのは米国の著名なアストロロジャー、キャサリン "Kt " ベーラーで、彼女は今も多くのアストロロジャー達に敬愛されています。


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  さて、月のOOB(最も顕著なOOBの特質を持つ)の特徴についてはすでに知識を持っているひとも多いと思います。じゃ、火星がOOBの時はどんな影響力を発揮するでしょう?

アストロロジャー、トニー・ハワードの研究では、その特徴として
  • 生まれながらの自由人
  • 新機軸のアイデアや思考
  • 率先してトレンドを牽引する
  • 仕事でも社会的な顔としても非常に個性的
  • 非常に活発で負けず嫌い、競争や勝負を好む
  • 行動的、攻撃的、自己主張が強い
  • 燃えやすい、または火付け役、扇動者
  • 囲いや壁を突破する力
  • 常識を超えた行動や考え方
  • ノーマルなバランス感覚に欠ける
などが挙げられていたように思います。アスリートや勝負師、その他いわゆる「無頼」と呼ばれるひと達に火星OOB持ちが多いのも頷ける気がします。とても個性的で、いわゆる「物議をかもしやすいひと」"ノーマル"な感覚を当てはめると「お騒がせ」と言われてしまうひとも多いです(アーティストのビョークは月・金星・火星が全てOOBです。もしかしたら小説家の百田尚樹さんも、もし夜の生まれであればOOBの火星を持つかもしれません)。一方、テロや暴力的な犯罪のイベントチャートではトランシットで火星がOOBになり、他のハードアスペクトも同時に形成されるというケースも多く見られます。

ここで重要なのは、OOBの火星はもともと "生まれながらに" 自由であること。「自由」を志向し壁を突破するのは天王星が持つ特質だけど、OOBの火星は志向する必要も感じない…ということかもしれません。だから、OOBの火星にとって「何故ひとは縛られなくてはいけないのかわからない...」という感覚があり、それが周囲との衝突を招いたり、「人を人とも思わない」などという悪評の元になったりするのだと思います。


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  でも、例えばOOBの火星をネイタルに持つひとの全てが暴力的だったり喧嘩好きというわけではありません。当然、ネイタルの場合でもチャートの他の要素が強い場合はOOBが内在化することもあります。そして、ある側面だけにそのユニークさがかいま見えることがあるんですね。その良い例が、メリマンさんです。メリマンさんがOOBの火星を持っているというのは意外に感じませんか? 

でも彼は山羊座が非常に強調された「土星力」の持ち主です(太陽、月、火星が山羊座)。そして土星力とOOB火星の最善の結び付きを体現しているのがメリマンさんではないか? などとわたしは思っています。メリマンさんはファイナンシャル・アストロロジャーとしての長年の仕事を通して信用と地位を築き、ISARの会長としても尊敬される存在です。でも、コラムの中で時折チラリと見せる(最近はあまり無いけど)ファンキーな側面や、常に新しいインスピレーションを得てトレンドに先立つ予測を立てる力、そして様々な勝負(または攻撃)も推測される金融業界の渦のただ中で闘い抜いてきた力は、火星OOBの素晴らしい側面ではないでしょうか。

        おっと,,,,OOB火星の説明が長くなり、しかもネイタル寄りになってしまったけれど。トランシットで火星がOOBになる期間が社会的にも人心にも揺れ動くボラタイルな様相をもたらしやすい...という感じはちょっぴりわかってもらえたかな? (OOB関係も時間が出来たら別記事にまとめようかと思っています...。)


        最後に、今は水星逆行のシャドウ・フェーズに入っています。少し前に「シャドウ中の決定・懸案事項は微調整を重ねつつ、それが今後も価値を持つかどうか確かめる機会になるかも」とツイートしたけれど、水星逆行の注意点についてはこれまでにも書いてきたし、3月28日発売のKindle版『マンデーン2018』にも詳しい解説が載っているので、ここでは省略しますね。


主な惑星スケジュール

3月18日01:41火星が山羊座にイングレスしてOOBに
3月20日:火星・フォルスのコンジャンクション
 (この前後は突然の状況変化に注意)
3月23日09:19 水星逆行 牡羊座16°54
3月26日~28日:OOBの火星が最大角に
3月31日:今月2度目の満月!
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4月2日午前3時台:水星逆行の中日、牡羊座11°57’
4月2日〜3日:火星・土星コンジャンクション
4月13日〜14日:太陽・エリスのコンジャンクション
4月15日:水星が牡羊座4°48’で順行
4月18日:太陽・天王星のコンジャンクション
5月4日:水星順行後のシャドウ抜け


        星々のエネルギーに使われるのではなく、選択肢の中から最善の筋道を選んで使いこなす。口で言うは易しで実際にはそう簡単ではないけど... それでも自分が今どんなタイプの影響力に曝されているかを心しておくことは、新しい季節のスタート地点に立つとき、きっと今を生きるための力になると思います。



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★3月新月のサビアン・シンボル ★


        今回、新月のベースとなるシンボルは魚座26°『その影響力を分かつ新月』です。新月とは太陽と月の1サイクルが終わり、新たに始まるとき。月が地球と太陽の間に割って入り、地上には月の「夜」の顔、つまり影になった部分を見せます。それは新しい種が蒔かれ、そこから「光」と新たな「気配」が少しずつ支配力を強めていくときです。けれど新月がわたし達の目に触れることは殆どありません。だから、明るい!とか紅い!とか大きい!とか小さい!とか... 目視した上で共通の認識を持てるような手掛かりはありません。多くのひとは、月の存在など意識さえしないかもしれません。けれど月がもたらす闇、そしてまだ色を持たない「意味」の宿りは、他の惑星達がもたらす刺激と絡みあいつつ、とても密やかに... けれど確実に... わたし達ひとりひとりがそれまでに紡ぎ上げてきた物語と溶け合い、その後1ヶ月を彩る新たなテーマを「わたし」と共に "創造" していきます。


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  だから新月がもたらす影響のあり方は本当に千差万別。 ひとつのテーマがひとにより、あるいはそのひとが生まれ持ったホロスコープという翻訳器を通して、様々な心理や体験となっていきます。どれひとつとして同じ経験はありません。そしてわたし達が人間である以上、ひととして体を持ちこの地上に生きている以上、そのテーマや影響力を受けて何を「見る」のか、どんな観点を選択し、使っていくか(使われるのではなく)はわたし達自身の手に委ねられています。

このシンボルを含む魚座の最終5°の領域には「別れ」という暗示が埋め込まれているように思います。ただしここでの別れとは、単に誰か親しいひとと別れるとか、これまで属していた集合体から離れるといったような、表面的な実相を指しているわけではありません。ひとによってはそういう現実を互いに選ぶという可能性もあるけれど、それはあくまで結果論なのだと思います。このエネルギーの本質はおそらく、これまで自分を縛ってきたと感じるあらゆる観点からの別れ、またはその始まりではないでしょうか。


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  すべての「こうあるべき」を捨てたら、自分の中にいったい何が残るのか? 固執すればするほど硬直していく自分を見たなら、その自分からそっと離れてみる。魚座の霧の中では、ひととき「誰でもない者」であることはそんなに怖いことじゃない。 もうすぐ晴れようとする魚座の霧の中で。 何もかもが競い合い伸び合う春の新たな光線を浴びる、その前に。 本当はそれほど大切じゃないことにこれ以上捕らわれないように。。


        では今回のメインのテーマとなる魚座27°『ハーヴェスト・ムーン』はどうでしょう。これは日本語だと「中秋の名月」と訳されることも多いですね。けれどシンボルとしては「収穫の時」=「秋」を意味しています。つまり「刈り入れのとき」です。畑を耕し、種を蒔き、草をとり、手入れをして、やっと迎えた収穫。刈り入れた穀物は大きさや出来映えによって子細に区分けされ、整理されます。そのうち、あるものは出荷され、またあるものは長い冬越えの食糧として取り置かれることでしょう。けれど「ハーヴェスト・ムーン」という言葉が定着した昔には、刈り取られた作物は領主や貴婦人への年貢や貢ぎ物として差し出されました。


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        B.ボヴィによれば、古い時代には「Harvest」ということばは「秋」と同義語であり、沢山の単語のルーツとなるものだったそうです。たとえば「敬意を表する」という意味のトリビュート... 「paying tribute」は、忍耐や信仰を試される「苦痛」や「苦難」という意味の「tribulation」から来ていますが、その大本はといえば「ハーヴェスト」= 秋の収穫時に穀物が臼で挽かれることを意味する古代ローマの言葉「tribulum」なのだそうです。

このシンボルが降ろされた1925年の米国では、大規模農業や農場経営が一般化する中、1930年代の大恐慌を前に一足早く急激な農業不況に陥る過程にあったそうです。貧富の差も激しく、白人大規模農場主に対して土地を借りて耕す小作人や季節労働に従事する黒人労働者、そして中国人や日本人ほかアジアからの移民など、多くのひと達がわずかな収入のために過酷な労働に明け暮れていました。ハーヴェスト・ムーンの時期は、この時代を生きた人々にとって、その立場によって悲喜こもごも様々な体験や想いをもたらしたのではないでしょうか。


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        この度数の対向に位置し、補完/対立関係にある乙女座27°のシンボルは『茶会に集う貴婦人達』です。この光景は、英国貴族階級の女性が社交の場やお作法を学ぶ場として集ったお茶の会「アフタヌーン・ティー」や、夕食を兼ねて開かれた「ハイ・ティー」を思い起こさせます。また米国で「ハイ・ティー」 という場合は、かなり気取って儀式張ったお茶会を指すそうで、裕福な女性達がここぞとばかりに最新流行のフォーマルドレスに身を包み、上品な会話を楽しむ...といったイメージです。 アメリカ独立戦争の契機とも言われる「ボストン茶会事件」以来、米国では紅茶よりコーヒーが飲まれるようになったと聞きますが、やはり貴族階級や特権階級のイメージは「紅茶を嗜むこと」 にあるのかもしれません。

おそらくこの茶会に集う貴婦人達は、ハーヴェスト・ムーンの時節が来れば沢山の収穫物やそれに代わる金銭を当然のように受け取る立場にあったはずです。彼女達が嗜むお茶の葉一枚一枚は、それを摘み取った名も無い季節労働者達の苦痛や苦難を通して得られたものかもしれません。1920年代中盤の米国で迎えるハーヴェスト・ムーンを思うとき、この2つのシンボルにはどこまで行っても変わることのないこの世界の光と影がくっきりと投影されているように思えます。


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        一国の社会・経済を織りなすシステムの中で、様々な立場のひと達が様々な人生を送りながら、ひとつの社会としての歴史を共に創りあげている。この新月に対峙する「お茶会」というイメージひとつをとっても、その中には沢山の不公平や偏見、欺瞞が渦巻いているのかもしれません。

それでも香り高い一枚のお茶の葉を通して、秋の満月の優しい光を透過して。 底辺の過酷な労働にあえぐ移民女性から上品な会話を嗜む特権階級の女性まで、あらゆる階層の人々と彼らにまつわる個々の人生の多様な物語が、人類というタピストリーの一部として実は密接に結び付いているのではないでしょうか。そのどれもが、誰もが、欠くことの出来ない一本の貴重な糸。優しさも愚かさも、傲慢さも怒りも恨みも幸も不幸も... 巡り巡ってやがて刈り入れのときは等しくやって来ます。


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        日々の暮らしの中で、わたし達はこの度数がもたらす深い命題に良くも悪くも無意識に触れているかもしれません。

例えば、わたし達は自分が犠牲者であると感じたり、自分が犠牲者を助けなければならないという観点を選んだとき、そこに見た不公平や不正を正すべきだと思い声をあげるかもしれません。または他の誰かを悪の象徴に見立てて(あるいは仕立てて)憎み、不満をぶつけるかもしれません。けれどその行為によって、気付かないうちに誰か見知らぬひとを犠牲にしていたり、誰かを傷付けているかもしれないという可能性は常に存在します。

わたし達は、遠く隔たり自分の意識にも引っかからず名も知らぬ誰かにとっては他ならぬ特権階級であるかもしれないという矛盾。自分の意識がどんなに高いと信じていても、あるいはどれほど底辺に在ると感じていても、一枚の壮大なタピストリーの中では全ての定義が相対的なものでしかないという事実。共存と排除、両方の論理が実は紙一重なのはいったい何故なのか? それでも日々社会は動き、生の営みはまるで果てることなく続いていくように見える。霧の中でしか見ることの出来ない、幻の真実。 

それを知り、その矛盾を真正面から引き受けた上でなお闘うべき理由を見出すなら、それはもしかしたら...そのひとの人生において経験すべき貴重な刈り入れのときとなるのかもしれません。人生の刈り入れのとき。その選択の結果を引き受けるために。


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       12星座宮の最後に控える魚座。それは物質も精神も、全ての鋳型が溶け崩れ、境界を失っていく領域です。その魚座も終わりに差しかかった時点で、まずはスタートラインとなる「新月」のシンボルが顕れ、次の度数27°(この新月のメインのテーマ)には刈り入れの満月のイメージが来ます。そしてそれに続くのは28°『満月の下の肥沃な庭園』という静けさが孕むポテンシャルを暗示するシンボル。「死」をも暗示するとされる月のイメージが3回、立て続けに描かれているんですね。そして最終度数とも言える次の29°は『プリズム』で、ここで本当に分光が起きてきます。最後に来るのは魚座30°であり牡羊座0°でもある『Great Stone Face/人面の大岩』で、これは「完成」と「死」と「潜在する生」を彷彿とさせる象徴です。この、月を主役とした死と再生のダブルイメージは圧巻です。


        だからこそ... 魚座の終盤度数に来ての「収穫の満月」が真に意味するものは、単にこれまで育んできたものを刈り取って収める、あるいは因果応報などという表層的な現実だけではないと思います。 そのイメージの一層も二層も下には、善も悪も救済も犠牲も生も死も、あらゆる差異をその霧に溶かし込んで未だ見ぬ彼岸に届こうと希求するこころ、まやかし抜きの透明な眼差しを得たいと願う、究極の魚座精神がひっそりと息づいているのではないでしょうか...。


あと何日かしたら、春。
みんなにとって、思い出深い季節となりますように...!


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(4)

March 01, 2018

●3/2の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月2日10:10前後、北海道周辺で10:16前後、関西方面は09:51頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:21前後に乙女座11°22'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月乙女座11°~12° + 太陽 魚座11°~12°】
  "A boy molded in his mother's aspirations for him" +
  "Men seeking illumination"

『母親の強い願望の型にはめられた男の子』+
 『光明を探し求める男達』

  "A bride with her veil snatched away" +
  "An examination of initiates"

『ヴェールを剥ぎ取られる花嫁』+
  『新規参入者への試験』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/16】
※ひとによっては1週間ほど前から前倒しで感じられると思います。

→★人生の旅路がここからまた始まる、という分岐点に達する
→★自立した精神はときに冷淡に見えるという現実
→★気付かないうちに他者の強い情念に巻き込まれる危険
→★乳離れしないうちに「長いものに巻かれる」ことを覚える
→★自分の後悔や怖れ、再生願望を他者に投影して "助ける" 行為に注意
→★慣習や伝統に関連して血の繫がりや絆を思い起こさせる出来事
→★一切の外界からの影響に侵されないで済む道を渇望する
→★他者から与えられた道を自分が辿れないことに引け目を感じる
→★全ての「べき論」を捨てて自分が真に求めることは何かを熟考する必要
→★元々「計り知れないもの」に合理的な光を当てて精査しようとする欲望
→★隠されてきたことが明るみに出ることで必要となる方向転換
→★これまでの生をもう一段深く精査し見なかった物事を見ていく
→★手続き、形式、資質、資格、経歴などに拘りすぎる傾向に注意
→★予想外の驚きや躊躇せぬ行動がもたらすユーモア、またはショック
→★光を当てることによって壊してはならなかったものを破壊する危険
→★窮地に追い詰められて曖昧だった自分の真の動機が目覚める
→★覆い隠すものも誇示するものも何も持たずただ「在る」ことの難しさ
→★「今」という生の分岐点に立ち、深い呼吸を携えて進む・・・→


エネルギーのポイント:新月『やるべきこと、考えるべきことへの集中』
            
            満月『それぞれにとっての分岐点』 

2013NMFM


満月期の注意点ずらっと:アスペクトから

ロボットの話題、または親によって半ばロボット化された娘や息子の想い / 怒りとカルマの噴出 / 口先の誤魔化しに注意 / ハッキングやフィッシング、「釣り」行為/ 爆発 / 抑圧された性的エネルギーの捩れとその発露 / 幻想・夢・美・愛らしさへの逃避 / 目先の欲に目が眩んで罠に陥る危険 / 理想のためなら何をしても許されるという考え方 / 「犠牲者」と「救護者」という共依存関係 / 内面的な孤独感が一匹狼的な行動に結び付く傾向 /インスピレーションの流れに浸って何かを掴む!etc.

3月9日〜水星逆行のシャドウフェーズに入る
 (水星逆行は3月23日〜4月15日)


★3月満月(1回目)の サビアン・シンボル★


        今月は1月に続いて1ヶ月のうちに満月が2回あるブルームーン月ですね。もっともこれは1946年に天文雑誌に掲載された誤報が元で世界中に広まった説で、本来のブルームーンは春分・夏至・秋分・冬至の四季の区切りでひとつの季節の中に4回満月があるとき、その3回目の満月を呼ぶのだそうです。次の満月は3月31日だから、春分過ぎ。今年は「本物」のブルームーンは訪れないようです(2016年と、次は2019年)。でも、ひとが名付け、自ら意味を与えることによって「この世の現実」が創られていくというのは、アストロロジー(中でも小惑星の働き)が示唆する真実を追っていくにつれて、ひたひたと実感することのひとつだったりします(もちろん、一生懸命に何かを思い込めばその通りになる…なんてことではありません)。 なので今月末の満月も「ブルームーン」だと認識するひとが多ければ「不吉」だったり「幸福の兆し」だったりするのかもしれません。


boy&moon


        なんて、また前置きが長くなっちゃった(^_^;。さて、この満月が最初にタッチするベースのテーマは乙女座11°『母親の強い願望の型にはめられた少年』です。このシンボル、もし男性が読んだらちょっと息苦しくも感じるかな...? 

原語の「molded」は何か柔らかいものが文字通り鋳型にはめられて「カタチ」を与えられ、「何かに成る」こと。そして「aspiration」は高い目標や達成を思い描きそうありたいと欲することだけど、ほとんどの場合それは並の人間の手が届く範疇を超えている…といった感じです。また動詞の「aspire」の語源は「spirit」、つまり「生気を与える」ということばなのだとか。

たとえば生まれたばかりの赤ちゃんの、この世で最初の呼吸。最初に生気が呼び覚まされる瞬間。けれどときには粘液で息が詰まる赤ちゃんがいます。そんなときは装置を使って勢いよく空気を吹き込んだり吸引したりして邪魔な障壁を取り除き、何事もなく空気を吸い込めるようにしなければなりません。


baby



  母なるひとにとって共通する最初の願いは、自分の子供が男の子であれ女の子であれ、元気な産声を上げてくれること。そしてその後、すくすくと無事に育ってくれることではないでしょうか。それはとても自然なことです。けれどこのシンボルに描かれた母と息子を見る限り、時が経つにつれて彼女の自然でシンプルな願いは...いつのまにか複雑なものに変わってしまったのかもしれません。

幸せになってほしい。もちろん自分も彼と一緒に幸せでありたい。でもまぁ、男の子だし手が離れたらどうなるかわからないけど。とはいっても、彼が幸せになるには... こうあってほしい。ああなってくれたら...。その時々のイマジネーションによって、彼女が感じる幸せの在りようもまた変わります。それもひとつの「愛」のかたち。母なるひとは、小さな男の子をその胸に抱きながら、毎日のように想いをこめて、"自分なりのスタイル" で彼に息を吹き込み、また彼の息を吸い込みます。シンプルないのちのやり取り。教育。 少しでも生気を曇らす障壁を取り除き、彼女から見て立派な「男」へと育ってくれたら。。 女ではなく、男に。もうひとりの「わたし」ではなく、幻のパートナーだったかもしれない「誰か」に。 彼は彼女が自ら自分の血肉を分けた初めての「他者」。このシンボルに描かれた男の子はその想いを栄養にしていっぱいに吸い込み、すくすくと育っていくでしょう。


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  今のわたし達が生きる社会では、(カルミックな例外を除いて)多かれ少なかれ子供に何かしら期待するのが親。一方、一切何も望まれないとしたらラクな反面、気に掛けてもらえてないような気がして寂しい...そんな子だっているかもしれません。けれど人間とは複雑なものです。どんなに「愛」がこもっていようとも、誰かが誰かのために良かれと思って吹き込む強い願望「aspirations」が、結局はそのひとを押しつぶす結果になったり、知らないうちに生気を奪っていた...なんてこと、よくあるのではないでしょうか。

        B.ボヴィはこのシンボルについて、「Educe」という言葉が鍵になると言っています。「Educe」とは「潜在しているものを引き出す」こと。吸引すること。「教育」を意味する「education」のルーツとなる言葉です。他者を教え、導き、相手が持つ最高のポテンシャルを引き出していくこと。そして成長を加速させること。

この世界に生まれ、誰かと家族の絆を結び、友人やパートナーと過ごし、仕事で多くの人々と出会う。あるいは尊敬する同志、先輩や教師、導師と巡り逢って教えを受ける。わたし達は生きていく途上で様々な出会いを体験します。またときにその出会いが契機となり、わたし達はそれまで歩んで来た道を捨てたり、進む方向を変えたりもします。成長の過程は様々な変化の連続。あるときはごく自然な流れで。またあるときは「よし!」と気合いを入れた選択の上で。そして、わたし達は時折ふり返ってこう思います。あのひと達と出会ったことで、自分は拡がり、成長し、ここまで来れた...と。


road


  スピリチュアルな道にもまた同じことが言えます。場合によっては社会的な出会い以上の強烈な経験が待っているかもしれません。ワークショップや特別なトレーニングコースに参加する。または、導師から直々のイニシエーションを受け、今まで知らなかった「真実の智恵」を授かる。目のウロコがポタポタと音を立てて落ちる経験。あるいは、真っ向から自分の世界観を否定されるような体験。それまで抱いてきたアイデンティティの崩壊。ショック。ちょっとした哲学的試練の数々を課されたわたし達は、苦しく辛い思いをすると同時に、まったく未知だった新しい領域に踏み込んでいく興奮と発見の喜びさえ味わうかもしれません。

社会でも霊的な道においても、そんな いわば「開眼」体験をするにあたって必須となるのは、「他者の評価や判断」に照らし、それに対し意志をもって自分自身を曝しながらその規範に従っていくことです。それはテストを受けるに等しい緊張感をともなうことかもしれません。そして、そこにこそ「内的摩擦」が起きてきます。 本当に、これは「自分にとっての真実」なのか? 教えを聞き、諭されればやはり納得してしまう。でも、それが真実だから納得するのか? それとも...感じている痛みや辛さ、怖れや解放感も含めて...今の自分にとって好都合だからなのか? もし与えられた「真実」を受け入れられなかったら... そこからはみ出てしまったら... それは... 悪? それとも絶望なのか?


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  B.ボヴィはこうも言っていました。このシンボルで一番重要な要素は「呼吸」だと。

確かに目の前に開示されたことは真実なのかもしれない。けれどたとえ息を呑むような鮮やかな論理が披露されようと、大いなる愛に包まれようとも、自分の呼吸を忘れてはいけない。その呼吸は他の誰のものでもないから。そしてその呼吸も、また紛れもない真実。

誰かが「わたし」のために語ってくれる「真実」を受け入れられないなら、それこそが今この瞬間の、真実。 吸ったら、吐く。吸ったら、吐く。吸ったら、吐く。ショック? でも息を呑んではいけない。進んで呑み込まれてもいけない。息を奪われてはいけない。 自分の息と共に、自分の中に眠る「わたし」というデーモン — 真実の精霊 — を呼び起こす。その行為の中に、溢れる生気と喜びがある。他者から知らされる「真実」を選択してもいい。しなくてもいい。迷うなら、今はそれが真実。

ただ、一度自分の「呼吸」を取り戻すこと。それが先決。かけがえのない命のもとを。


        母に抱かれて憧れの鋳型にはめられた男の子は今、成長して『光明を探し求める男達』(太陽のシンボル)の一人となりました。彼の探し求める光明とは何でしょう? 母なるひとの強烈な渇望の力が彼の原動力となったのでしょうか? 人生の旅路が始まる瞬間から吸い込み続けてきた母なる他者の切なる願い。彼はそれを、最高の次元に達する道しるべ「光明」を得ることだと解釈し、追い求めているのでしょうか? それとも、もしかしたら自分に投影された「幸せ」の全てから解放されることを切望しながら、何処かにあるはずの道を照らす光明を探し求めているのでしょうか?


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        さて、満月のメインのテーマは乙女座12°『ヴェールを剥ぎ取られる花嫁』です。うーん...なんとなくゴシップのネタになりそうなスキャンダラスなイメージ? またヨーロッパや米国に拡がる、イスラム女性のヒジャブやニカヴ着用を巡っての問題もふと思い起こされたりします。。 

  立派な教会で粛々と執り行われる結婚式。まさに人生の重要な分岐点。荘厳なオルガンの響きに導かれ、家族や友人知人に見守られながらしずしずとヴァージンロードを歩む花嫁。その顔は純白のヴェールに覆われています。そして。突然、誰かの手によって剥ぎ取られるヴェール! 露わになる彼女の顔。。 花嫁自身も周囲の人々も、もうびっくりです。いったい誰がこんなことを?

もしかしたら、せっかちな花婿がいっときも早く花嫁にキスしたいと駆け寄ったのでしょうか? それとも気のおけない友人達がやっかみ半分に仕掛けた悪戯だったのでしょうか? あるいは結婚という重要な人生の分岐点で、何か驚くべき「真実」が露呈するのでしょうか? それは、誰かの「強い願望」によって為された行為だったのでしょうか?


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  「take the veil」(ヴェールを受け入れる)という言葉は「修道院」に入ることを意味するそうです。昔はキリスト教の尼僧になるとき、神の花嫁になることを示す白いドレスをまとって礼拝堂に入り、そこで黒い尼僧服に着替えたのだとか。このシンボルは自らの意志によってヴェールを受け入れる代わりに、剥ぎ取られています。これは本当に驚くような出来事、それこそ息を呑むような一瞬かもしれません。

  ところで、花嫁の顔をヴェールで隠すという慣習は、霊的な儀式に必要とされる神秘性を護るために必要とされたことだったのでしょうか? それとも、ただ新たに花嫁となる女性の「真実の顔」を覆い隠すための布に過ぎなかったのでしょうか? いったい何なのだろう? 人生の途上に幾度か巡りあう大きな岐路に来て、花嫁は皆の好奇の視線が一斉に自分の顔に注がれていることに気付きます。

「わたしの顔? それがどうしたっていうの?」「結婚式なんて、ただの儀式。なのに式を挙げる前のわたしの顔と、その後で予定通りにヴェールを外したわたしの顔が違うとでも?」


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  そのとき、花婿は慌てて花嫁に駆け寄り、おおげさな身振りで彼女にキスを浴びせるかもしれません。「いやぁ、待ちきれなくてね!」 そのひと言で周囲はどっと笑い、その場はなごみます。花嫁もはじらうような微笑を浮かべます。空気を読まない(または悪意の)悪戯にはまった美しい犠牲者と、彼女の困惑をスマートに救ってみせたナイト。なんて素敵なカップル! けれど、それは果たして真実なのでしょうか? もしかしたらこの「アクシデント」は... 「結婚」という道を選択し、新たな人生へと踏み出す彼女に課された最初の「試験」だったのかもしれません。


  このシンボルには、物事の鍵となる事実が巧妙に隠されている...とでもいうようなニュアンスがあります。好奇心をそそられるような何か。目の前の光景が全てではなく、何か語られることのない物事が進行しつつある。一瞬の出来事からおぼろげに感じさせられる、そんな兆候...。 それは本当かもしれないし、単に目撃した人々の妄想や思い過ごしかもしれません。おそらくそれを知っているのは、花嫁自身なのでしょう。

覆い隠すべきものなど何もないとき、そこにはあらゆる選択肢が一瞬のうちに花開きます。どう反応してもいい。感じたことを発散してもかまわない。誰かの救援を期待する必要もない、無条件の自分。イマジネーションを全開にしてその場を創り変え、危機をまったく別の状況に変容させてしまうことも可能になるでしょう。けれどもし、ヴェールの内側に何らかの意図や言えない想いが潜んでいるなら、それは不可能なことです。


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  一度全て吐き出してしまう。怒りでも涙でも恨みでも自己憐憫でも罪悪感でも。そしてその後で、初めて始まる新しい物語があります。それは物語でさえない、自然ないのちの流れかもしれません。

何かを選択したときに訪れる最初の試練。 テストを受けるときのわたし達、大事な局面に立ち向かうときのわたし達は、ともすると結果への不安と緊張で息をするのを忘れてしまうことがあります。そしてそんなときは大抵、空気を吸い込んだまま、息を止めています。吐き出さなければ、吸うことが出来ない。これ、呼吸の鉄則。吐き出すことはリセットすること。吸い込んでしまったあれやこれやから、自由になること。怖れたまま息を呑んで、風船のように膨らみ続けることなんて誰にも出来ない。いつか必ず、何かが思わぬ形を取って突然噴出してくる。。

小さくて、大きなこと。巡り来る岐路の直前、橋の上で一瞬足を止め、立ちすくむわたし達。わたしは、ヴェールを被っている。これまでも、これから先も。そして、一陣の風が吹く。ハッと息を呑む。そこには自分でさえ見たことのないわたしの顔が在る。ここから先は、ヴェールなしで行けと? もうすでに皮膚みたいなものなんだけど? それとも、これからまた新しいヴェールを被るのかな? 自分でプロデュースしたヴェール。誰かから与えられたヴェール。それとも? 

ひとつ大きくため息を吐きだし、気持ち新たにそろそろと足を踏み出す。このままで行けるのかな?  吐いて、吸う。そして一歩。ひと呼吸ごとに、わたしという存在の奥から新しい生気が生まれて来る。 結局は... それが全てなのかもしれません。


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        さて、対向する太陽のシンボルは魚座12°『新規参入者への試験』です。これは一般的には入試や入社試験の場合もあるし、何かの資格試験かもしれません。あるいは何かのプレゼンテーションやプロポーズかもしれません。またこのシンボルが降ろされた背景を考えると、霊的な組織の新規参入者に課された特別な試練を示唆しているとも考えられます。この位置に主要な個人惑星や感受点を持つひとには、スピリチュアルな傾向を持つひとも多いようです。じゃ、最後にこのシンボルにちなんでB.ボヴィが以前書き記した詩的な文章をもとに翻訳?翻案?して...置いておきますね。


魚座12° 自省について:

light-bulb



内なる世界を覗き込み 信じた道を進み続ける私
不十分だ!力不足だ! 突き刺すような声が響く 

荒々しい河の流れは 凍り付いた失敗の数々で膨れあがり
私はただ 悲哀に流されていった 

この先は崖だ 流れにまかれ 滝と共に落ちていく

怖れ、興奮、ほとばしり出る声にならない叫び
だがその瞬間 私は 今までで一番生きていた!

投げ出された水底 漂い沈む私 
無音の永遠 ただ静けさに包まれていく

遠くかすかに 轟音のような唸り声が聞こえたか?

それは辿り着くことさえ出来ない 偉大な力の証し
だがそれは すぐ近くにも聞こえなかったか?

濁流に弄ばれ 水面に顔を出し ただ息を求めて喘ぐ私

私はもう 早瀬に捨てられた小枝でさえ無かった

私は 何者でもなかった 

自作自演のフィルムの色褪せたひとコマに 私はいた
無数に存在する物語の たったひとコマに 私はいた

そのとき わたしは眼だった
眼は 突然一回転し 眩しい反射光を見る

光は散乱し 反射する鏡自身を映し ただ反射し続けていた
全てを映し 止むことのない乱反射 輝き続ける輝き

そこに 比べる基準など何もなかった

私はGoogleに「光」と打ち込む
何処からか また唸り声が響く

「光束最大限! 最高の屈曲率! 1億マイルまで見通せるライト!
 さぁあなたも今すぐ! 誰より先に手に入れて差をつけよう!」

私は息を呑む


あぁ何て旅なんだ!

私の信条は? 私の自己認識は? 私の尺度は? 私の罪は? 
携えていた 私の大事な荷物は?

いったいどうした! 何かが! 渦だ!



そして私は ただ 微笑んだ



eso1424a



have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(4)

February 15, 2018

○2/16の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月16日06:23前後、北海道周辺で 06:30前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は06:04前後、沖縄周辺では05:35前後に水瓶座 27°07’で新月となります。なお、今回の部分日蝕は南米と南極大陸で観測可能です。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 水瓶座27°~28°― 発効期:2/16~3/1 】
  "An ancient pottery bowl filled with violets"
『スミレの花で満たされた古い時代の陶器鉢』

  "A tree felled and sawed"
『伐採され鋸で切られる木』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★何かがやって来る…来たるべきものへの予感と怖れ
→★全てが移り変わる中で自分を活かし続ける力、気力の源泉を再確認する
→★復活と新生へのおぼろげな兆しをかいま見る
→★ごく当たり前の日常の中で気付く「美」とひらめきの価値
→★古くから伝えられてきた智恵を真新しい角度から理解していく必要
→★厳しい人生が落とす影の中にあってもデリカシーを保つ力
→★来るものは拒まず、去るものは追わずという精神、または
    来るものを拒み、去るものを攻撃しようとする精神
→★特に理由もないのに境界線で立ち止まったまま麻痺する
→★少し先をイメージしながら必要と感じた準備に取りかかる
→★未知の領域に踏み込む際に必要な用心深さと平常心
→★まとまりなく浮かぶ思考からたった一つ集中するべき物事を選ぶ
→★知らない内に吸い込む雑多で不要な「思い」や「情報」を避ける必要
→★思考を整理して各自が受け持つべき最終責任を取る必要
→★気が散ったり目先の物事に注意を逸らされて筋道を外れる危険
→★何か重要な岐路となり得る物事が突然浮上、または明るみに出る
→★自分の「核」を鋭く保ち 手探りの状態から一筋の活路を見出していく・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
                    
            今回の新月やるべきこと、考えるべきことへの集中


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        もうすぐ今年2回目の蝕、水瓶座の部分日蝕が起こります。ふり返ってみると、前回1月31日の月蝕あたりから世界の株式市場のボラティリティは急激に高まり、自然現象でも北陸地方を襲った大雪と今も続く被害、台湾の花蓮ではM6強の地震。米国の列車事故、佐賀では陸上自衛隊のヘリが墜落、そしてロシアの旅客機墜落。モルディブでは政府が非常事態宣言、北京では無差別殺傷事件、フロリダではハイスクール銃乱射事件などなど。事故や火災が増える中、韓国では冬季オリンピックが開幕。その間、北朝鮮は軍事パレードを実施。ニュースとして流れてた物事だけを拾おうとしても、世界の表舞台でも舞台裏でも、もうキリが無いほど本当に様々なことが起きています。こうした出来事を日々ニュースとして見ていると、もう日常茶飯事とも感じられるくらい。けど、わたし達が世界だと思っている、この足許の流れは...どこに向かっているんだろう。

そういえば、前回UPしたWSJドキュメンタリーの概要でも説明されていた「フリースピーチ」への攻撃と拒絶は、米国のあらゆる大学に拡がりつつあるようです。名門と言われるイェール大学やブラウン大学でも、マイノリティやフェミニズム、人種問題に絡み、反対意見を「ヘイトスピーチ」として排除する学生達の動きが活発化しており、やはり1960年代からのリベラル派女性教授が「フェミニズムへの不適切な論考」を批難され辞職に追い込まれる事例が出ているというニュースが流れていました。また、そういった活動を行き過ぎだと批難する側も、相手側を「プロ犠牲者」などと名付けて一括りに侮蔑するなど、英語圏の匿名ネット上ではあちこちで容赦無い闘いが見られます。 

議論を経ずに反対意見を排除または審判するような流れは「Iwas offended!/私は不愉快だ!」ということばと共に、今後ますます世界中を席巻していくのでしょうか(天王星・エリス・冥王星・火星と海王星、イクシオン、オルクス、アラウンetc.との相関)。魚座の海王星が求める「思いやり」や「慈愛」、「包括的な世界観」は、海王星のシャドウ・サイドである「欺瞞」や「臭いものに蓋する」心理と共に力をふるおうとしているのかもしれません。


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  天王星が水瓶座入りした1990年代中盤から末期にかけて、急激に発展したインターネット。それは文字通り、世界を繋ぎました。今はことばさえ通じれば(いえ、通じなくても)遠い国の知らない文化について簡単に情報を取れるし、見知らぬ街角も、まるですぐ隣に存在するような錯覚に陥いることがあります。世界中で同じ光景を沢山のみんなが見ている。テレビの時代もそれはあったと思うけど、実際に参加し分かち合っている感覚を与えられ、自己の延長としての世界が目の前に在る…というのは多分インターネットならではな気がします。

もしかしたら人間はいつのまにか、「自分の主観世界」がどこまでも無限に拡がっているように感じ、そこに自分の「常識」から外れた文脈や理解を超える観点を持って生きる存在を発見したとき、ひどく不快で傷つけられたような気分になるのかもしれません。そして簡単に腹を立てます。ネットを介してわたし達は簡単に情報を知ることが出来る。でも、それを肌で感じたり理解しているわけじゃない。頭と喉で感じてはいても、ハートやお腹に入ってはいない。全てが3D化される日が来たとしても、そこは全てがバーチャルなプレイグラウンド。そこで逢えるのは、無数に断片化した自分だけ。 もちろん、そんなことはわかっているつもり。けれど、もしかしたらそんな当たり前の認識が、次第に曖昧なもう一つの現実となってわたし達の実人生を浸蝕し始めているかもしれません(魚座の海王星)。

  土星・冥王星サイクルについては以前も触れましたが、両惑星がバルサミック・フェーズに入ったのは2014年11月。そして2020年1月まで続きます。ひとつの時代の終焉期に入って、メリマンさんの『フォーキャスト』や『マンデーン』シリーズでも触れられていた世界的な「世直しの大衆運動」はいったいどこへ向かうでしょうか? 今、西欧諸国は長い歴史の中で蓋をされてきた人種や宗教のカルミックな問題に直面し、大きく身悶えしているように見えます。そしてその波は、それぞれ微妙に捩れながら、日本を含めた世界各地に生じています。 

人々が分裂し、ネットでも実社会でも、様々な表現規制や統制の強化が声高に叫ばれる今。山羊座の土星と冥王星。2020年にはそこに木星と火星が参加してきます。ヒューマニティって、いったい何なんだろう? 必要な規制や取り締まりと人間としての自由。安全や保護と、生き方の自由。適切な線引き(土星)を決めるのは誰なのか? 社会の基盤となってきたはずの目に見えない「信頼」。これから先もその存続は可能なのか? それとも代わりに新しく見栄えの良い鋳型が生まれてくるのか? わたし達はこれからの2年、そしてその後の10年〜15年という新しい時代に向かって、どんな世界を創ろうとしているのだろう? ...でも、その答はわたし達の無意識領域に今、すでに存在しているのではないでしょうか(冥王星とそれ以遠の惑星達)。


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        さて今回の日蝕ですが、サロス・ファミリーは150。このファミリーが誕生したのは1729年の8月24日、寿命は2973年まで続きます。そのテーマをひと言で言うなら「クロス・ロード」でしょうか。大なり小なり十字路に立ち、真っ直ぐ行くか、どちらかに曲がるか後戻りするか、なにやら選択を迫られるような感じです。またバーナデット・ブラディ女史の研究によれば、このファミリーはアイデアや思考、意見を熱狂的に表現するようなエネルギーを持つとされます。ただし、その流れはかなり急なものかもしれません。でも、もしその速さに乗っていけるなら新しいアイデアをうまく形にしていくことが出来そうです。

それともう一つ。今回の部分日蝕は、去年8月22日に起きた皆既日蝕「グレート・アメリカン・イクリプス」とはオポジションの状態で起こります(オーブ1°)。なので去年の日蝕の影響を受けたひとや集合体、国などについては何らかの形でテーマが連動したり、当時表面化した物事に違う角度から光が当たったりするかもしれません。(去年の日蝕はその強力さから、影響力は半年〜1年、長ければ3年〜6年は続くかもしれないと言われています。)


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  ちなみに今回の蝕(と去年の日蝕)がチャートの主要感受点に触れる国(と人)をざっと挙げると、日本(2室 Nノード・アグニにコンジャンクト)、米国トランプ大統領(ASC・火星にオポジション)、北朝鮮(土星にオポジション/この土星はヌークリア・アクシスと呼ばれる原子力チャートのSノード上に来る)、韓国(土星・水星にオポジション)、イスラエル(火星にオポジション)、EU(土星にコンジャンクション)、ドイツ(土星にオポジション)、シリア(木星にオポジション)、スウェーデン(金星・土星オポジションにTスクエア)、NATO(土星にオポジション)などです。日本の場合、2室は基本的に国の「財政」「資産」「資源」などを意味します。また集合心理的な側面では、「自給自足(自己生産)」「自己防衛」「自立」など、自前のリソースによって安全確保の足固めをしたいという無意識の生存欲を支配すると言われています。

        ところで以下は去年の日蝕の前に書いたメモです。当時どこかに書いたかな? そんな気もするけれど思い出せないので(^_^; …今回の蝕と何らかの関係がありそうな箇所をもう一度記しておきますね。

  • 今年(2017年)8月22日の日蝕は少なくとも1年間の影響範囲の幕開け。
  • フォーキャストに記述されていた天王星・冥王星スクエアによる人種暴動は孵化し、より複雑な様相を見せながら今になって表面化しつつある。今後は移民・難民・ジェンダー・宗教問題などを包含してもっと複雑化していくかもしれない。
  • 心に秘めた罪悪感(神または絶対善からの抑圧?)との対峙を避け続けるうちにそれは反転して憎しみとなり、他者への攻撃にすり替わる怖れがある。
  • メカニカルにもオートマチックにも見える人生と訣別したいという欲望を生み出す六芒星。他者にはわからない理由で自ら去るひとも。
  • 来年はもっと激しい年になる。今怒っているひとは益々怒り、狂っているひとは益々狂うのかもしれない。そして突き進んでるひとは益々進む(倒れなければ)。迷ってるひとは益々迷い、ぼやけてるひとは益々ぼやける。今の状態がたぶん、もっと激しくなる。だから今が大事。怒っていても狂っていてもいい。けれど、いつの間にか気付かぬうちに道から外れてしまっていないか? 少なくとも(他の誰でもなく)自分の中できちんと筋が通っているか? 未解決の情緒に動かされていないかを見ておく必要がある。 戻るも自由、進むも自由。でも実は自由が一番厳しい。それを教えてくれるのが射手座の土星だけれど、もうすぐ山羊座入りする土星は仮面を付け替える。そうなると一度選んだ道から逸れることをなかなか許してくれない。そしてやがて、冥王星と邂逅する。だから、今が大切..。

★2月16日 新月・日蝕の星模様 すこし★
≪ サビアン・シンボルのテーマの下でアスペクトがもたらす行動面の挑戦 ≫
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日~数週間発効します。

日蝕と水星・ジュノーのコンジャンクションが天王星にセクスタイル(ミッドポイントにカイロン)、イクシオンにセクスタイル
  • 様々な欲望への刺激、モラルハザード、ことばの罠、デマや中傷に注意、歯止めが利きにくい状態、移ろいやすい気分、トリッキーな状況、パートナー同士が向く方向性の確認と互いに落ち着いた状況での再調整の必要、バラバラな思考をまとめるための整理能力

アセンダント近くで月のSノードとルシファーがコンジャンクト
  • 偽の希望に注意、何かがシフトしていくときの不安定な状態、幸福な別れ、自分の中の善と悪の線引きを見極める必要

火星・海王星・アスボルスがTスクエア
  • 過度の思い込みによる判断の狂いに注意、過去に関わる何かの露呈、ネガティブな論調に巧みに誘導されやすい状況、火に油を注ぐ行動に注意

金星とネッソスがコンジャンクト
木星に天王星とカオスからYOD
  • 自由奔放さの回復と自らその責任を負う自覚、怒りの増幅や攻撃的な感情に注意、カルマとの遭遇、フラストレーションによる苛立ち、抑圧と反撥、責任の追及または自ら責任を負おうとする行為、突然の出来事が新たな状況を生み出す、疎外感や犠牲になったという感覚を刺激される、保護されたり依存することで失うものへの気付き

セレスに土星と金星・ネッソスからYOD
  • 女であること、母であることに含まれる様々な葛藤に透徹した目を向ける必要、表の仮面に隠れて裏で働く力、内なる規範と規範のぶつかり合い、包括的なスローガンと排他的な実態、社会主義的ファシズムの傾向を帯びた思考

引き続き・・冥王星とキラルスがオポジション(エリス・天王星にスクエア)
  • 自然災害(降雨・降雪・地震・噴火など)、人災、犯罪や集団同士の争い、無辜の人々や若者・子供達の犠牲、暴動やテロの可能性など

≪その他注目期≫

2月16日~18日 火星・海王星スクエア
2月19日 太陽が魚座にイングレス、オルクス・金星がオポジション
2月22日前後 金星・海王星コンジャンクション、水星・ネッソスコンジャンクション(土星がセクスタイル)、月のノード軸と月がTスクエア
2月25日~26日前後 水星・海王星コンジャンクトでアスボルスがスクエア、太陽・ネッソスがコンジャンクト、火星・ヴェスタがコンジャンクト、月・カオスとエリスから木星にYOD
3月1日前後 火星・水星・金星・カオスのTスクエア、エリス・木星のクインカンクス

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2018年3月2日 乙女座11°台で満月!
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★2月新月・日蝕のサビアン・シンボル ★

        今回の新月・日蝕が提示するテーマのベースとなるのは、水瓶座27°『スミレの花で満たされた古い時代の陶器鉢』です。

陶で出来た器はとても壊れやすくデリケート。でもこのシンボルに描かれた鉢は、長い年月に耐えてその姿を保ち、今も日々使われているようです。もしかしたら骨董市で買ったものでしょうか? それとも、その家で代々大切に使われてきた器でしょうか? 長くひとの役に立ってきた陶器には、傷やヒビが入っているかもしれません。はるか昔には鮮やかに彩られていたはずの肌も、今はもうその艶と色を失い、時の流れに曝された「土」の本質をかいま見せています。


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  けれど、そんな古色蒼然とした鉢に新鮮な水をたたえ、スミレの花で満たしたとき... 周囲の空気がサッと変わります。優しいうす紫のスミレ達は、厳しい時の試練を耐えぬいてちょっとくたびれた鉢を無言の微笑みで慰め、静かに称賛しているのかもしれません。この鉢はきっと、数え切れないほどの日々をひとと共に過ごし、沢山の人生を見てきたことでしょう。ひとときの花のいのちをそっと抱きながら。。 

時は変わり、場所も変わり、ひとも変わる。けれど古びた陶器鉢は今も生きている。 たとえどんなに厳しい時を通り抜けなければならなかったとしても、生きてそこに在り続けるかぎり、再び新鮮な「生」そのものとの出逢いは訪れる。幾度となく。優しく。そして無言のうちに、わたし達は満ちる。もし、内なる透明な水を枯らさずにいるなら。。 これもまた、ささやかな奇蹟の光景かもしれません。


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        このシンボルをこころの情景にあてはめるなら.... たとえば何か悩み事を抱えているとき。苦しいこと、心配なこと、腹立たしいことがあるとき。積み重なった不満がこころにうごめくとき。あれこれの思いが錯綜して、夜通し眠れなかった...。そんなとき、わたし達はヒビの入った古鉢のように渇き、くたびれているかもしれません。「あぁ、もう夜が明けてしまう...」疲労感と焦燥感。。 

でもふと思い立ち、重い体を引きずるようにカーテンを開けて空を見上げてみる。 あ、ちょうど高らかに日が昇ろうとする、その寸前! それは夜と朝との識閾。雲も山並みも、遠くにそびえる高層ビルも、全てがうす紫に染まる一瞬、稀有の刻。何もかもが、「無い」と「在る」の両方に溶け込んでいくとき。その優しさと深さに包まれて、わたし達は自分が今この瞬間も「生きて」いることの不思議に気付きます。

くたびれた体とこころ。けれどそこには継続する刻と、常に真新しい刻の両方が生きている。わたし達の中で、二つの刻の交差が起きている。長く続いてきた刻を否定する必要もない。ただ、新しい息吹がいつもそこに在り続けてきたことを、思い出すだけ。そこに初めから在って、待っていることを。ここで。思い乱れる夜でもなく、世事に追われる昼でもなく、この、紫いろの境界の刻に...。


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  もしこのシンボルを社会的な物事にあてはめるなら、古びた陶器鉢は何か伝統的な考え方や、古くから大切にされてきた文化や習慣にたとえることが出来るかもしれません。社会がどんなに変容しようとも、その底流を流れる地下水脈 ― ひととしての感じ方の構造(あるいは集団としてのアイデンティティ) ― が生きている限り、その集合体の本質が変わることはないでしょう。どんなに古びていても、それが今のわたし達を見えないところで支えているなら、それを否定する必要もない。ただ、その器にいつも綺麗な水をはり、真新しく瑞々しいスミレの花を活けていく。それを心がけていけるなら...。


        さて、今回のメインとなるシンボルは水瓶座28°『伐採され鋸で切られる木』です。伐採され鋸で切られる木。もしかして、これから薪や炭になるのかな? それとも建材として使われるのでしょうか。家を建てる材木なら、切った後に乾燥させたり反りを直す工程が必要です。それは使えるようになるまでに長い時間がかかるということ。それにもし薪なら、冬が来て雪に閉ざされる大分前に準備しておかなければならないでしょう。もしかしたら、春のうちに。


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  このシンボルが描いているのは、やがてやってくる未来 ―「今」とは異なる状況や環境 ― に備えて何かを準備しようという想い、または行為です。そしてその行為には未来を築くといった建設的な側面と、将来ふりかかる怖れのある危機を防ぐという防御的な側面も感じられます。またそこには「切る」「落とす」「細かくする」「揃える」「整える」「保存する」といったイメージも含まれるかもしれません。

        何かがやって来る。その「何か」とは、具体的な生活上の変化かもしれないし、目先の分岐点かもしれません。入学、卒業、入社など…新しい仕事や学びのチャンスかもしれないし、人間関係の変化かもしれません。また先の見通しが不明瞭な中で老後の生活をふと思うひともいるのではないでしょうか。今回が長期的な影響力を保つ「蝕」だということを考えるなら、何か社会全体に関わる大きな変化ということもあり得るでしょう。また...もしかしたら外側の何かが変わるのではなく、自分自身の内側に後戻り出来ないほどの変容が起きてくるのかもしれません。あるいはそれらが重複して起きることも考えられます。


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  今はただ、予感だけがあります。「何だろう?とりあえず何かしたほうがいいのかな?」「いや、出たとこ勝負でいいや。だって先のことなんてわからない。」「でも...今やれることはやっておこう。そして何があっても驚いて麻痺しないように、いつもこころの準備だけはしておこう...」なんて(^_^;。

けれど実際に大木を伐採し、倒木の幹を鋸で切るというのは危険も付きまとう大変な仕事です。また、特に閉ざされた場所で作業するときは、木の細かい粉塵が舞い散ることも頭に入れておかねばなりません。安全な作業のためには微細な木屑を吸い込んだりしないようマスクで顔を覆い、体内に出来るだけ新鮮な空気を取り入れることが大切です。それでも、気付かないうちに微量の塵を吸い込んでしまう怖れはあります。過敏なひとにとって、その影響は大きいかもしれません。

        何かがやって来る。何かが待っている。ふとそんな想いにとらわれたとして。 その「何か」とは、ずっと待っていた「あれ」なんじゃないか? そうだ、きっとそうだ。よし! ...こんなふうに、深い部分で明確な確信を持てたなら、思いのままに行動してみるのも悪くない。 どんな結果がついてくるにせよ、必ずそこから得るものはある。 けれど大抵の場合、「何か」が本当に何であるかはそれが来てみるまでハッキリとはわからないものです。それでもわたし達は、来たるべき何かに備えたいと感じます。生きものの、本能として。


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  けれど周囲には微細な粉塵が舞っていることも頭に入れておきましょう。日々様々に流れていく雑多な情報、誰かの声高な意見やことば達。気になるニュースや興味を引かれる話、映像の数々。刺激される感情、あちらこちらと飛び回る思考。そのうち何だかわからないうちにあちこちで何かがソワソワと動き出し、それが何かの「準備」とも思えてくる。モヤモヤとした粉塵に遮られる視界。鋸の軋む音。そしてどこからともなく漂う生々しい倒木の匂い。自分も家を建てなくちゃ!いや待て、薪を集めるほうが先か! そんな中で今、自分の手の中にあるたったひとつの大切なことに集中するのはけっこう大変なことではないでしょうか。

でも。おそらく見出すべき何かはそのモヤの先 … 雑多な情報、他のひと達の意見やゴシップの黄色い粉塵ではなく、完全に真っ白な、そうホワイトアウト状態とも言えるスペースの中に存在しています。それはきっと、これまでもずっとそこに在った。でも、あらためて「発見」される必要のあったもの。自分にとっての来たるべき何かを「見る」ために必要なもの。あるいは「知っている状態」であるために必要なもの。 静かに。閉じた状態で、開きながら。


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  B.ボヴィによれば、この度数は「アストロロジャー・ディグリー」と呼ばれているのだそうです。一葉のチャートから放射されるあまたの可能性とそれらが相互に織りなす無数の物語は、まるで霧の立ちこめた森のような深みを持っています。その霧を見つめ、チャートの持ち主と共に一期一会の個の神話を掴み取る。共に星のことばを聞き取り、伐採し、枝をはらう。これからを決める「今」を知るための、最善の道具となるように。


やがて出逢うべき自分のためのメッセージは、たとえ木を切る作業の喧噪の中でも「ゆらめくわたしのこれから」の姿としてそこに立っています。集中して、手をそっと伸ばす。その透明な行為の中に。



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have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:30|PermalinkComments(5)

January 30, 2018

●1/31の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】次回2月5日付のメリマン・コラムはウェビナーと重なるため休載とのことです。

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月31日22:45前後、北海道周辺で22:51前後、関西方面は22:26頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:57前後に獅子座11°37'で満月となります。

月食のスタートは20:48~皆既食最大は22:29~皆既食終了23:08~部分食終了24:11

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座11°~12° + 太陽 水瓶座11°~12°】
  "Children on a swing in a huge oak tree" +
  "Man tete-a-tete with his inspiration"

『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』+
 『自らのインスピレーションに向き合う男』

  "An evening lawn party" +
  "People on stairs graduated upwards"

『芝地のイブニング・パーティ』+
  『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/15】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★安定した基盤があって初めてあたりまえの自由を満喫出来るという現実
→★激しい浮き沈みの中で内的な平穏を保つための「内なる核」の重要性
→★二元の極性が限りなく分化していく世界の中で全く異なる視点を持つ
→★特定の物事や人物に対して強迫観念にも似たこだわりを持つ危険
→★将来起き得ることに対し早めの警戒心を持ち対応可能な態勢を取る
→★無知や無邪気さが引き起こす子供じみた混乱に注意
→★大自然と人間存在の間に存在する緊張関係への気付き
→★奇妙な確率でふいに頭を叩かれるような体験、または突然のひらめき
→★高い見地からの長期的な視点や指針をスタートさせる必要
→★長い伝統を通して醸成された智恵の今日的な価値を見直す
→★これまでの支配的な力が衰えを見せ、新しい力が台頭する兆し
→★「機会均等の場」にも策略や陰謀の種があることへの気付き
→★パイの切り分けや配分を巡る争いから遠ざかる必要
→★楽しみを分かち合う場においても浮上する党派性の壁
→★決断または選択の時が差し迫っているという感覚を持つ
→★人生の階段を昇ることは時に他者を踏み越えることだという現実
→★自分の選択がどんな願いや欲望に基づくものかを深く明確に知る必要
→★潮目の変化の中で自分自身に回帰し再生していく・・・→


エネルギーのポイント:新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
            ↓
            満月分岐点へ ー 選択と決断』 


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        “今週は1月31日に皆既月食が起きる。株式指数にいくつかの記録的高値が示現したところで月蝕というのは、月末を迎えるにあたって興味深い。月蝕は新しいやり方と古いやり方、そして自由と独立への衝動と安全と防備の欲求との衝突を象徴する。私達は「グレート・リセット」のただ中にある。だが、「変化を強制する抗い難い力」が「ニューノーマル」を要求し、しかも「ニューノーマル」とは何なのかを誰もよくは知らないという時、ある種の人々は物事が以前通りのまま変わらないことを願うに違いない。いや、もしかしたら多くの人がそう願うかもしれない。だがこの月蝕は未来志向だ。後ろ向きになる時ではない。それは新しい日の到来であり、人々の集合心理、世界の経済、そして支配と統治に関し、世界中で「ザ・グレート・リセット」がまさにスタートする時となるのだ。”

— レイモンド・メリマン
  ウィークリーコラム フリー版 2018年1月29日付より



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        毎年1月はなぜか長く感じるのだけど、気付いたらもう今月も最後... そして強力な月蝕の満月です。またこの満月は同じ月のうちに起きる3回目のルネーション、いわゆるブルームーン。しかも1月2日の満月に次いで、近地点からそう遠くないスーパームーン。ブルーなのに赤い、皆既月蝕のスーパーな月です。それだけでも強力と言うには十分だけど... 満月図のICには冥王星が乗り、MC上のケンタウルス族キラルス(突然の喪失や損失)とはオポジションを形成しています。覚えてるかな? 1月17日の新月のチャートでは、これがちょうど対極(MCに冥王星、ICにキラルス)の配置になっていました。前回もアスペクト一覧の中で自然災害の可能性と書いたけれど、これはとても長期のアスペクトで、離れたり近付いたりしながらオーブ1°前後となる時期に、地震、噴火、降雨や降雪その他の天災や異常気象、テロ攻撃などで人命や資産が突然失われたり、理由も関わりもなく若い幼い命が損なわれるようなケースでその背景となることが多かった組み合わせです。

そして今回も、草津白根山の噴火そして厳寒、アラスカ沖でのM7.9の地震、100人を超える犠牲者が出たアフガニスタンの自爆テロが起きています。今回の新月期(ルネーション)は強力な月蝕を含むことから、蝕の影響力が前倒しで来ていたとも考えられるけれど、いずれにしてもまだまだ注意は必要だと思います。


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        この2天体のサイクルは非常に長期でおよそ284年、前回のシリーズで最後のオポジションが形成されたのは・・・1723年2月。 現サイクルの始まりとなるコンジャンクションは1864年8月。これは米国なら南北戦争のさなかであり、日本では幕末の動乱期でした。そして現行のオポジション期は、2007年の9月に2回のニアミス(オーブ15分以内)を終えた後、2008年8月18日(部分月蝕の直後)、射手座と双子座28°台での形成から始まっています。

当時はモーリタニアのクーデター、グルジア(今のジョージア)とロシアとの軍事衝突、そして北京オリンピックの開催、日本では平成20年豪雨の被害が各地に拡がり、9月に入るとすぐに福田首相が辞意表明。そして米国ではリーマン・ブラザーズが経営破綻して金融危機「リーマン・ショック」の発端となりました。また、この年2回目のオポジション形成直後に行われた米国大統領選でバラク・オバマ氏が勝利し、米国初の黒人大統領の誕生が大きな期待を集めたのも印象的でした。(ちなみに投票日の「気分」としては、乙女座の土星と魚座の天王星がオポジション、そして冥王星・キラルスのオポジションと月のノード軸が45°と135°のウォリサム・レクタングル<何かが過剰になっていく懸念>を形成していたのが興味深いです)。 


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        この年以来、冥王星とキラルスの正確なオポジションは毎年2回起きており、2023年の4月に終わります。また今年の正確な形成は3月1日と5月21日です。 冥王星はともかく、キラルスはまだ発見から日も浅く(1998年)完全に象意が固まったとは言えません。けれど2008年〜2023年という2天体のオポジション期が、メリマンさんが以前から指摘してきた広義の「カーディナル・クライマックス」にぴたり当てはまるというのは本当に興味深いと思うし、少なくとも「全体を覆う雰囲気」という側面で、観察に値する何かがあるように思います。


        また今回、月は小惑星セレスとほとんどパータイルなコンジャンクトを形成しています。セレスは地母神であり穀物の女神でもある存在です。獅子座のセレスと月のコンビは、誰をも温かくもてなし、飲み物や食べ物が足りないなんてことが起きないように気を配る、才に長けた女王様や女主人という感じでしょうか。ただ、彼女は自分の気に入るように采配を振らないと気が済まないし、嫌いなゲストや取るに足らないと判断した相手には冷酷です。 母としても厳しく、昔のことわざのように、子供達を谷(または階段の一番下?)に落として這い上がってくるよう命じるようなところがありそう。これはネガティブに顕れると虐待になってしまうけれど。でも今回のセレスの場合、その本質をまっすぐ受け止めて使えるなら「強くあれ!生き延びるために」という純粋な願いとしても顕れます。獅子座のセレスはノーブルで気位高く、上に立つ者の責任をまっとうしたいという欲望を持つからです。


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  けれど太陽と月・セレスにTスクエアを形成するケンタウルス族の乱暴者エケクルスは、良くも悪くも支配的な母という側面を持つセレスには目障りな存在かも? エケクルスが絡むとき、わたし達は自分の内部にダークサイドがあることをある程度はっきりと意識するでしょう。それは相手のダークサイドを感知することもまた可能だということです。そしてその力をどう使うかは、自分次第です。

ダークサイドに魅入られる自分を合理化し、相手のダークサイドもついでに引き出して破壊的になるもよし(いや、良くはないんだけど...)。 自分と相手を結ぶ普遍的な闇を見抜き、踏み留まることによって胎内宇宙に "未知の母" を見出すもよし、です(と、いくぶん獅子座のセレス的に言ってみる)。もし闇を抱えているひとがいるなら、在るものは否定しても始まりません。それを認め受け入れることは、自分にしか出来ないのだから。ところでその闇はどこから来ているんだろう? 自分はそれをどう使うつもりだろう? まだ未知の方法があるんだろうか? 

エケクルスは自分がこう生きようと決めたらそのように生きる、とても強い本能的な力(または意志)を持つと言われます。自分や誰か他のひとの中に存在する「母なるもの」または「女性的なるもの」に対し葛藤を抱えているひとがもしいたなら、この月蝕期は過去をふり返り、今の自分を吟味し、これからの自分と他者との関係性を塗り替えていくひとつの機会をもたらすかもしれません。


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        たぶんもう何日も前からこの月蝕の影響を受け始めてるひと、いるんじゃないかな。。 特に月蝕がネイタルチャートの惑星や感受点をヒットするひと(オーブ6°)は、その可能性が高そうです。 たとえば、なんとなく落ち着かない。何かいてもたってもいられないような物狂おしさ。苛立ちや怒り、または不安を感じやすい。気分の変化や上下動が激しい。胸を張ったと思ったらたちまち落ち込んで自信を無くしたり。人間関係なら、好きなのか嫌いなのか?愛しているのか憎いのか?・・・よくわからないような。そんなつもりもないのになぜか喧嘩になってしまったり。強い態度で言いたいことを言いつつ、同時に失うことを怖れていたり。そして、何かどうしようもなくバカげたことをやってみたいような。。 あるいは、周囲の雰囲気、特に他のひと達が放射する「棘」に対してとても感じやすくなるかもしれません。

また、血圧やアレルギー症状、心臓や呼吸器など、体調に影響が出るケースも考えられます。全般にストレスが高まり疲労しやすいとき。インフルエンザも流行中なので、何事もやり過ぎは避けて十分な睡眠と休養を取るようこころがけましょう。特に睡眠は大切です。(って、わたしもひとのことは言えないのですが...^_^;)


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★1月満月・月蝕のサビアン・シンボル★

        この満月・月蝕の基盤となるシンボルは獅子座11°『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』。巨大な樫の木はほんとうに大きくて堅牢で、頼り甲斐のある木。樫の木は「保護」と「耐久力」のシンボルとされてきました。その枝に吊ったブランコなら、枝がポキッと折れて落ちてしまうこともないでしょう。じゃ、この満月のわたし達はそんな「安心ブランコ」で遊ぶ子供達なのかな?

前へ後ろへ、すごい勢いで振れるブランコ。高く上がり、また素早く下降し、再び後ろに跳ね上がる.... 「楽しい!もっともっと!」そう叫ぶ子供もいれば、「怖いよ!もう降りたい〜!」と泣く子だっているかもしれません。子供達の反応は様々です。 けど何が楽しいんだろう? 何が怖いんだろう? 


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        わたし達は樫の太い枝を中心に、極から極へとスイングします。リズミカルに揺れるわたし達。それは催眠的な高揚感さえ与えてくれます。確かに背の高い木には雷が落ちやすいけど、この樫の木ならきっと大丈夫。樫に落ちる雷は聖なるインスピレーションのシンボルとされてきました。だからこそドルイド教徒は昔、樫の木の下で子供達を教えたとも言われます。きっと大丈夫。きっと大丈夫。 わたし達はここで、どこからか流れてくる妙なる弦楽曲を耳にするかもしれません。その音色はわたし達に歓びと勇気を与えてくれるかもしれません。前へ、後ろへ、高く、低く…心地良いリズムの中で景色は変わり、揺れの勢いは増し、ただ訳もなく楽しくなってきます。このままどこか別の世界に勢い良く飛び出してしまうかも!

でも。飛び出すことはないでしょう(もし万一、自分から手を離してしまうことさえ無ければ)。ブランコは頑丈な樫の木に抱かれています。 わたし達はその樫の木がどれだけ地中深く根を張っているか知りません。どれだけ上方に枝を拡げて傘となってくれているか、意識していません。もしかしたら、揺れることだけに気を取られていて、木の存在など気にもしていないのか? あるいは、もっと大きくて立派な木がどこかにないかな…とか、どうせいつか木は枯れるし、ブランコなんてどこにでも取り付ければそれでいいくらいに思っているのかもしれません。けれど、わたし達がひととき我を忘れて気ままにスイングを楽しめるのは、そのたった一本の大きな樫の木が存在するから。 


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         ならばこの樫の木って、いったい何を象徴しているのでしょう? 月に対向する太陽のシンボルは、水瓶座11°『自らのインスピレーションに向き合う男』です。これは内なる声に集中し、しっかりとそのことばを捉え、真摯に向き合っていくこと、ひらめきを深い理解に変えていくことを促すエネルギーです。

社会にとっての樫の木。自分にとっての樫の木。ぱっと見には全容がわからないほど大きくて、静かで、ゆるがないように見える、何か。雷が落ちても雨が降っても、ここならとりあえずは大丈夫な気がする...そんな存在。そこに抱かれてそこに立ち、そこで揺れ動きながら日々を生き、ときに楽しく笑いころげ、ときに恐怖にかられて泣き叫ぶわたし達。もしそんな樫の木が存在するとしたら、世界にとって、あなたにとって、わたしにとって、その樫の木って何だろう? それは今この瞬間も、わたし達の揺れるこころを知りながら... ただ沈黙のうちにわたし達を抱いているのかもしれません。


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        では満月・月蝕のメインとなるシンボルは? 獅子座12°『芝地のイブニング・パーティ』です。原語の「lawn party」には、リッチな上流階級の集いというイメージがあります。たとえばチャリティ・イベントの立ち上げを祝って広大な芝生の庭園を舞台に開かれるダンスパーティ・・・夕べの園遊会。あるいは前夜祭(実際、芝生の庭園で開かれるパーティは何かの「前夜祭」という名目であることが多かったそうです)。招待客は、富豪や政治家、華やかに着飾ったセレブリティ達。豪華なランタンが灯り、花々が飾られ、あちこちでシャンパンが抜かれる音、笑い声。あるいは意味ありげにひそひそと交わされることば。なんともゴージャスなひととき。楽団が賑やかに奏でるのは最新流行のチャールストンでしょうか...。獅子座らしくなんともゴージャスな光景です。


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  さて、B.ボヴィによると、原語の「Party」ということばはフランス語の「Partir」・・・去ること、分かれることを意味することばから来ているそうです。つまりパーティはもともと、「Party Line/パーティ・ライン」つまりある社会的な境界線によって分かたれた集団やグループの人々がそれぞれの旗印や階層に従って集まることを意味するんですね。だから政党のことも「party」と言うし、意見を異にする二つの集団を指して「both parties」と言ったりします。とすると、この芝地のパーティに招待されているのは、社会的にはトップクラスのひと達のみ...ということなのでしょう。また、芝地というのはもともと「刈られた草地」の一種であり、草や芝生を表す「grass」ということばは低湿地を意味した「glade」や低い溝地を指す「groove」から来ているのだとか。高い地位の人々と低地、そして溝という対照的な取り合わせ。うーん、何だろう?なんだか謎めいています。

じゃ、夕刻を意味する「Evening」は? それは今にも太陽が沈み、これから漆黒の夜を迎えようとするとき。太陽の力がピークを過ぎ、世界を照らした光はその力をみるみる弱め、そしてもうすぐ宵の明星が昇ろうかという時刻。日の入りを追って昇る宵の明星は「聖なる王」の死の刻を映すとも言われるそうです。また宵の明星(金星)を「Vesper」とも呼びますが、これはカトリックでは晩鐘、つまり夕べの勤め「晩課」の時刻を知らせる鐘を意味するそうです。そう、晩鐘は夕べの祈りと歌のとき。そして何かが終わりを告げ、何かが始まろうとするとき。生と死の境界を内部に孕む時間帯です。 


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        華やかな宴は宵の明星が昇ってくると共に佳境に入ります。ホロ酔い気分の紳士淑女達は、上品な社交的スマイルを浮かべつつ、おしゃべりやダンスに興じています。まるで、こんな毎日が永遠に続くかに思える美しい夕べ。

けれど宴はいつか終わります。華やかな衣装をまとったひと達も、やがて帰途に就くときが来ます。それぞれの屋敷に戻る車の後部座席に心地よく疲れた体を沈め、ひとりの人間に還るとき。いったいどんな想いが彼らのこころをよぎるでしょうか? 

激しい競争に勝ち残り、やっとの思いでパーティの招待状を手にした駆け出しの政治家。先祖代々の富を護り、経済戦争に勝利してきた大富豪の紳士。あるいは素晴らしいパトロンに出逢い、名を成すことに成功した才能あるアーティスト。女神のように美しい女優。武勇伝には事欠かない、貴族の血を引く冒険家。 皆、今夜同じパーティ・ラインに集った人々。 さてと、今夜のパーティは終わった。そしてまた明日もこの祭は続くだろう。次は何を着て誰に会い、どんな話をしよう? ....でも、本当に? 明日には真新しいイベントが始まります。その催しは、果たしていつものように始まり、いつものように終わるでしょうか? それは...誰にもわからないことです。

ふとそんな思いがこころをよぎる、夜のしじま。独り葉巻をくゆらす誰かの回想の中で、芝地のイブニング・パーティを彩った楽団の調べはある種の挽歌のようにも感じられたかもしれません。誰にでもいつか岐路はやってくる。もしかしたら...


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        では太陽のシンボルはどうでしょう? 水瓶座12°『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』です。ん、これは水瓶座らしく社会的な構造をそのまま表したようなイメージですね...。「下から上」ということなので、これは一般的な庶民の目線で、それぞれのひとが社会の階層を上を目指して一段ずつ昇っていく...そんな様子を描いているのだと思います。またこれは、ひとりの人間の個としての成長過程を描いているともとれます。いずれにしても、一段一段がそこに立つひとの現在のポジション。そして彼/彼女が属するパーティ・ラインです。そして階段を上がるごとに、眺めが良くなり大きく視野が開けてきます。

階段のトップを目指すのはとても大変なこと。一つ上の段にいるひとを蹴落としたり、下のひとを踏みつけたりする場面だってありそうです。中には二段飛び、三段飛びを狙うひともいるでしょう。また、別に上に昇りたいとは思わないけど、これ以上下がりたくないと考えるひとも多いのではないでしょうか。けれど細かくみれば、同じ段、同じパーティ・ラインに在ったとしても、そこには微妙な格差が存在します。そう考えてみると、この階段は・・・超巨大なフラクタル模様の一部に過ぎないのかもしれません。一番上はどこなのか? 最下部はどんなところなのか? おそらく、わたし達には見えないのだと思います。


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  そして、そんなわたし達もまた、この社会を生きる上でその途上のどこかに立っています。上ろうとするひと。立ち止まるひと。そこが階段の途中であることなど忘れてしまったひと。何かがきっかけとなって下がっていくひと。あるいは、段上からどこかへ...あるいはどこでもないところへ、飛び降りるひと。わたし達は今、どこに立っているでしょう? 階段の途上に在るということは、そこには常になんらかの動きがあるということです。それは自分の能動的な動きかもしれないし、社会全体が変化することによる動きかもしれません。じっと留まっていたくても、いずれは上か下か、または未知の方向に動いていくことでしょう。そしていつか、選択のときが来ます。

それはなにげなく行われる、小さな選択かもしれない。もしかしたら人生を賭けた、とても大きな選択かもしれない。でも、やがてそのひとつひとつが大きな意味を持ち始めるんじゃないかな。。

太陽が沈み、宵の明星が昇るとき。何かが終わり、何かが始まっていく。分化していくパーティ・ラインの狭間で。揺れ動く、社会という名の無限階段の途上で....。

        この、スーパー・ブルームーンの皆既月蝕は日本からも眺められる紅い月です。もしそのとき夜空を眺めることが出来るなら、去りゆくもの達とこれから生まれ来るもの達の境界に立ち、仄暗い月の囁きに耳を傾けてみたいと思います。もしかしたら、凜として優しい声が聞こえてくるのかもしれない.....。

なぜかそんな気がするのです。



sora




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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January 16, 2018

○1/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  1月17日11:37前後、北海道周辺で 11:43前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:18前後、沖縄周辺では10:47前後に山羊座 26°54’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 山羊座26°~27°― 発効期:1/17~2/15 】
    "A water sprite"
『水の精霊』

    "A mountain pilgrimage"
『山路の巡礼者』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★外界の荒い大声や喧噪を避けてひとりそっとくつろぎたい気持ち
→★完全な弛緩を避け突然の出来事に即応できる機敏さを保つ必要
→★義務の先延ばしや一時の逃避願望が引き寄せる落とし穴に注意
→★霊的または肉体的エクスタシーを求めて危険な淵に立つ
→★叙事詩・叙情詩または内的な体験を詩的に表現する力
→★無意識に宿る目に見えない世界への理解と記憶をたどる機会
→★変わりやすい気分 ― 高揚とどん底、興奮と動揺、
   聖性と野卑さ、祝福と嫉妬などこころの両極を体験する可能性
→★曖昧な文言の裏に隠れた本質、本性、揺れ動く尺度の実態に気付く
→★至高のものを求めて自己を歪め高みを見上げることの無意味さ
→★大きな力に呑み込まれて思わぬ早急な言動に走る危険
→★目に見えない自分の "後ろ側" に重要なもの/ことがあると感知する
→★憑かれたようにトップを目指す or 自分はダメだという考えに取り憑かれる
→★なぜ腹立たしさを感じるのか、常にその隠された動機を探る必要
→★依存による「安全・安心」の対価が「力を明け渡すこと」だという気付き
→★突然の感情の嵐、または外的な状況変化が解放への一歩となる
→★なにか抗いがたい熱情が内部に醸成されつつあることへの気付き
→★「内なる指針」と自由さを頼りに山あり谷ありの道を往く・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『眠っていた人格や方向性の再発見・再構築』
                    
            今回の新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』

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        今回はいつものように前置きを考えていたのだけど(山羊座と土星の究極についてなど)、なんだか長くなりそうなのでそれは別の機会に回し、いきなり星模様とサビアン・シンボルに行ってみますね。キーワードが多くなってしまい、アスペクトの事例も多いので、読んでくれるひとは迷ってしまうかな?なんて思ったけれど。。 原則としては、アスペクトはネイタルの惑星や感受点がその惑星フォーメーションに触れたひとに起こりがちな事例、新月全体としては、あくまでサビアン・シンボルの大テーマがメインになる...そんな感じで、自分にフィットすることばから感じ取ってみてね。


★1月17日 新月の星模様 すこし★
≪ サビアン・シンボルのテーマの下でアスペクトがもたらす行動面の挑戦 ≫
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日~数週間発効します。

MCに冥王星(ICにキラルス)、蠍座の木星がセクスタイル 新月と金星(とルシファー)のコンジャンクションが天王星とスクエア、蠍座の火星と魚座のカイロンにセクスタイル 新月と火星がセクスタイル 木星と冥王星・MCセクスタイル

  • 舞台裏で行われる策謀、裏切り、疑わしい材料によって責任ある立場の人物が糾弾されやすい傾向、魔女狩り、事実の一部のみが暴露されるなど
  • 変わりやすい雰囲気や気分。優しさが第一と思う気持ちを利用される可能性。落ち着いて情勢を読み、闘う姿勢を保持する
  • 自分の立ち位置をわきまえずに尻馬に乗って厄介事に巻き込まれる可能性
  • 自然災害(降雨・降雪・地震・噴火など)の可能性
  • 傷やコンプレックスに触れられることによる抵抗や反抗、感情の噴火
  • どこからともなく突然湧き起こる創造性や新しい発見
  • 突然内部から押してくる原初の力を何らかの形で表現していく
  • 後戻り出来ない覚悟を持って事態を収拾する

天王星とオルクスがセスキスクエア
火星と天王星がクインカンクス
  • 溜め込んだ無意識の反発心や復讐心の発動
  • 対象となる物事や人物を裁く行為を通して無意識の欲望が透ける(対象には自分自身も含む)

Nノードにジュノー、Sノードにセレスがコンジャンクト
ノード軸をアスボルスが調停
水星とBMリリス合がノード軸を攪乱
  • 鋭利な刃物のような批評、底意地の悪い"口撃"、ジェラシー
  • 女性性と母性の葛藤、過剰な母性への憎しみ、バランスの模索
  • ジェンダーを超えた「人間力」の希求または予感
  • 感情の起伏を交えずに「正直であること」の価値が高まる

≪その他心理的な注目期≫
( "抑圧と噴火"の刻の始まり)

1月20日金星とルシファーが水瓶座2°台でコンジャンクト
1月21日ケンタウルス族のフォルスが山羊座入り
1月27日~28日、日付が変わるころ火星が射手座入り
イクシオンが銀河中心へ向かう(正確なコンジャンクションは2月13日)
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2018年1月31日 獅子座11°台で満月・皆既月食!
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quasar



★1月新月のサビアン・シンボル ★

        今回の新月が提示するテーマのベースとなるのは山羊座26°『水の精霊』です。水…それはわたし達の生命に欠かせないもの。本来は無色透明でそれ自体の形を持たず、どんなときも、そのときそのときの器のかたちに沿って存在するもの。留まり、流れ、落ちるもの。

水の精霊(または妖精)といえば、神話にも沢山出てきます。たとえばギリシャ神話の海神オケアノスの娘達、オケアニやネーレーイス達。彼女達は神話の中で繰り広げられる様々な葛藤のドラマや因縁話をつむぐ上で、欠くことの出来ない役どころを演じているのですが... それはどれも、わたし達人間から見たときの水の特性 ― 異世界的なとらえどころの無さ、水鏡の幻惑 ― を体現し、それがえも言われぬ魅惑であるような存在として描かれているように思います。


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  B.ボヴィはこのシンボルの解説で、やはりギリシャ神話の中で語られた「ヒュラスの悲運」を挙げていました。ヒュラスは英雄ヘラクレスに愛され、有名なアルゴ遠征隊でも弓矢持ちとしてヘラクレスの側近く仕えた美少年でした。けれども旅の途上で泉に水を汲みにいったヒュラスは、ちょうど祭のために水面に出てきた泉のニンフ達に見初められ、水底に引き込まれて二度とこの世界に帰ることはなかったそうです。

そうそう、美少年と泉といえば、ナルシシズムの語源にもなったナルキッソスのお話を思い出すひとも多いのではないでしょうか。ネメシスの罰を受けて自分のことしか愛せなくなったナルキッソスが、ムーサの山の泉に映った自分の姿を見て恋い焦がれ、そのまま死んでしまうというお話...。どれも主人公の少年にとっては突然降りかかった大きな災難、または不運だったと言えるかもしれません。

これらのお話に共通している事実は彼らが「容姿」、つまり外面の美によって皆に愛された存在だったことです。そしてヒュラスは実体を持たない異世界の存在に引き込まれて別次元の者となり、ナルキッソスは水鏡に映った自分という実体のない姿に魂を奪われ、いのちを失ってしまう... うーん、なんだかそこに存在するはずの精霊達も少年も、水というカタチを持たない境界の狭間で、明確な意志を持つことも出来ずに揺蕩う影のようなイメージがあります。


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  神や精霊、そして悲運の少年達を呑み込んだ「美」っていったい何だったのでしょう?  「水の精霊」はある種のエクスタシーをもたらすとも言われています。 では水面が映す、いのちと引き換えにするほどの美のエクスタシーって...? 自分より大きな力に呑み込まれ、為す術もなく抱擁されて水底に落ちていくエクスタシーって...? ところでナルキッソスは、本当に自分自身を識った上で自分を愛せたでしょうか? それとも外界に自分が愛せる理想の姿を追い求め、ついにその虚無と一体になれたのでしょうか?

        B.ボヴィは水の精霊のシンボルを『影を作らないもの』と言っていました。影を作らない…つまり目に見えないもの、実体を持たないもの。米国の人気作家ジャック・ロンドン(1876年~1916年)の作品に『The Shadow and the Flash』という小説があります。わたし自身その小説は未読で詳しい内容までは知らないのですが、その話の中に同じことばが出てきます。その一節を読む限り、作中では黒髪と金髪である以外は容姿が生き写しの二人の青年による「見えなくなる」ことの探求が描かれていました。一方は「人類が今まで知らなかったほどの本物の漆黒」を追い求め、もう片方は「透明さ」、つまり完璧に「光を避け、反射せず、影を作らない」ものを追い求めている...。

この小説の結末は『影を作らないもの』に魅入られた二人の青年同士の闘い、そして非業の死によって終わるようです。 「完全なもの」「完璧なもの」がもし瞬間的にでも存在するとしたら、それが「美」であろうと「理想」であろうと「夢」であろうと全てが実体を持たないものであり... 水面にも鏡にもけっして映ることがない。だから外界の反応や誰かのことばを鏡として確認したり、投影したり、証明したり出来るようなものじゃない...。 ならば『影を作らないもの』を外界に追い求めても、あやかしのニンフ達や呪いの神ネメシスによって深い水底に誘い込まれるだけかもしれない。そこでわたし達は「運命」と名付けた奔流を自らの手で夢遊病のように創り出していく。そしていつの間にか呑み込まれていく...なんてこともある。それがときに「悲運」と呼ばれるエクスタシーに彩られるとしても。。


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水の精霊はわたし達に問いかけます。

『完璧な漆黒と完璧な透明さの美はどこにあると思う? どこにも映らないものは、どこに存在するか知ってる? ほら、そこに在るじゃない...』

わたし達は答えます。

『え~? 完璧なものなんて全然求めてないよ。人生ってそんなものだって、よくわかってる。ただ毎日、あれがもうちょっと何とかなればいいのに。これがもっとあんな風だったらいいのに…なんて思うだけだよ! もちろん努力だってしてるよ。でもなかなか思うようにいかないんだよね...』

『うん、そうだね。君の言うとおりだね ♪ ところで君は、どこを見てるの?』

精霊はそう言うと軽くウィンクをしてみせ、パシャッと水音を立ててたちまち消えてしまうのでした。。。 なぁんて(^_^;。 


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        でも、社会性の極みとも言える地性星座宮、山羊座も終盤に入ろうというこの度数が、とらえどころの無い「水の精霊」というシンボルを持っていること。そしてこれに対向し補完する力とされる水性星座宮の蟹座26°が『贅沢さに満足と幸福感を覚えながらソファーで読書する人々』という、社会的に功なり名を遂げた人々を描いたシンボルだというのも不思議な気がしませんか? 

実はこれの一つ手前、山羊座25°のシンボルは、社会的な闘いの中で「自信に満ち、断固とした態度で自分の負った責任や役割を世界に表明する」というテーマを持っています。どんと構え、胸を張ったその姿はまさに山羊座第3ディーカンのど真ん中!という感じ。そして対向する蟹座25°は「どんな姿勢を取ったとしても、全ての立ち位置にはそれぞれの影がある」というテーマ。。。 ん?なんだか社会的にも日頃の人間関係にも当てはまりそうな、思わせぶりな組み合わせ。 そして次に直面するのがこの『水の精霊』というシンボルなんです。


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  今、とりあえず自分が持ちあわせているものに護られ、安全と安心の曖昧な境界線の中でそこそこ満足しながらのんびりソファーに横たわるわたし達。あれやこれや、好きな世界に没頭出来るという、実は大いなる贅沢。ひとときの休息や弛緩はけっして悪いことじゃない。だからこそ、遠くはかない美への憧れを感じたり、理想を追い求めたりも出来るわたし達。そんなとき、美しい水の精霊がひょいと水面に上ってくるかもしれません。でも...。 彼らは実体を持たないもの達。影を作らないもの達。居るのに居ないもの達。 

受け取って当然と思ってきた贅沢の中で、けっして捉えられないもの達を追って生きるのか? それとも、捉えられないもの達にいつしか捉えられるのか? 水面の輝きには、無いはずの影が確かに映って見える。そして日々の想いを彩るその曖昧さこそが、居心地良くも感じられる...。

けれどもしわたし達の精神が自己満足の中で弛緩し過ぎてしまうなら、ふいに日常というソファーごと、水底へと誘いこまれるのかもしれません。ならばわたしにとって水面の境界は、果たしてどこに通じているだろう? それはきっと、わたし達の視点がどこにあるか次第なのだと思います。自分が自分であり続けることの難しさ。 この度数は、豊かなインスピレーションを得て見えない世界を感じ取るチャンスも沢山与えてくれるけれど、妄想に囚われて狂った行動に出る危険も含むような、そんな度数かもしれません。


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        ん。。とても面白いシンボルだったので、ついベースのテーマについて文字数を割きすぎてしまいました。

さて、今回のメインのテーマとなる山羊座27°のシンボルは『山路の巡礼』です。今度はなにやら厳しそうなイメージが来ました。巡礼とは宗教者または修行者で、神や聖性を宿すとされる峻厳な山々を巡り歩き、ときにはいのちを賭けて聖地礼拝の旅をする人々のこと。言語の「pilgrimage」の語源は「peregrine」。そう、「ペレグリン」つまり放浪、流浪、遍歴を意味することばです。古典占星術でペレグリンと言えば、ある惑星が在泊する星座宮において、支配星でもなければイグザルトでもなく、トリプリシティやターム、フェイスとしての格も持たない状態を言いますね。その場の何に対しても誰に対しても関わりを持つことのない、常にアウェイな状況を生きる旅人。そこに居るのに、居ない者。それが山路の巡礼者です。


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        彼は自分にとっての聖地を求めて歩き続けます。前人未踏の険しい渓谷をよじ登るのも、聖なるものに近付くための修行に過ぎません。どんなに苦しくても、垂直にそそり立つ急峻な断崖に差しかかっても、彼がひるむことはないでしょう。なぜなら胸の内に明確な目的とゴールがあるから。きっと彼のこころの内には宗教的な想いと情熱が渦巻いているのかもしれない。聖地に辿り着けば得られるという超常体験への渇望でいっぱいになっているのかもしれない。この世の欲にまみれた汚濁と弛緩した精神を嫌い、高次元への旅立ちをひたすら願う。けれどもそんな純粋な願いは、結局は一つのパラドックスを含んでいるとも言えます。この世で人間が抱く最後の贅沢、そして最大の強欲は超越者=神と一体になることを求める修行者としての欲望だということ...。

また、B.ボヴィはこのシンボルの興味深いパラドックスをもう一つ例示しています。山路の巡礼は人も通わない獣道をたどり、切り立つ崖を登っては下り、谷を渡り峠を越えていきます。彼は登りに登って上りつめるほど、物理的にも精神的にも高度を上げていけばいくほど、至高の存在に対して膝を折り腰を曲げ、平伏するようになる。自分の存在はどんどん小さくなり、低くなり、無に近付いていく...。


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  それは聖なる山を支配する至高の存在に圧倒され、呑み込まれることかもしれない。 あるいは、あらゆる草木、蟲や鳥や獣たちの息遣い、渓谷を吹き抜ける風や立ちこめる霧、岩壁をつたい落ちる清水の一滴に溶け込み、ただ我も彼もなく一体となってしまうことかもしれない。 

どちらも人間にとっては一種のエクスタシーかもしれないけど、その味わいは全く異なることでしょう。 また、もし強烈な自我意識を残したまま頂上 — 聖なるフォースの場 — で異次元の力に打たれたなら、その巡礼者の内なる全てが極度に肥大しある種の怪物に変じる可能性もあります。それもまたエクスタシー。そして新たな信念、または妄想が生まれます。

ひとが一旦全てを捨てて巡礼の旅に出るということは、何かの「極み」を求めて流浪することかもしれません。過去を捨てたいとか、忘れたい...という欲望も含めて。 求めるものは、ひとそれぞれ。見出すものも、ひとそれぞれ。でもわたし達は、いつも何かしらの「極み」を求めてやまない存在ではないでしょうか。落ち込みと高揚、汚濁と至高、敗北感と勝利の陶酔、悲哀と歓喜、光と影など、平凡な日常の中でも様々に入れ替わる状況や気分の中に、極から極へと揺れ動く無数の小さなわたし達がいます。求めて...求めて...。


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        社会性の極みとも言える山羊座終盤度数。支配星の土星も山羊座入りして、わたし達は昨日までの人気者があっという間に転落したり、セレブリティが恥辱にまみれて引きずり下ろされたりする光景を沢山見ています。昨日まで元気だったひとが倒れ、無名の誰かが頭角を現す。そして突然の嵐が街や渓谷を襲ったりもする。激しく移り変わっていく風景。この先に何かがある...という予感。それが良いか悪いかはわからない。でも、出来ることなら良くしていきたい...。幸せでありたい。だからこそ怖れ、安全を求める。そんな中で、わたし達はみんな、ある意味 山路の巡礼者かもしれません。たとえ家に引き籠もっているとしても。

自分なりの頂上、自分なりの至高のゴールを目指し、純粋な欲を抱えて歩き出す。贅沢に寝そべっていようと、必死に働いていようと、わたし達は一刻一刻、このいのちを削りながら日々、人生という聖なる山野を巡っている。ならば今、その途上。そこにわたし達は何を見ているのでしょう? 


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  旅路の水鏡に映る自分の姿は水面の揺れとともに刻々と変化します。わたし達は、その鏡を見下ろしながら自分を嫌ったり好きになったりします。そしてその鏡像の自分を通して世界を判断し、嘆いたり微笑んだりします。けれどそこに映る姿は、はたして本当に自分だったのでしょうか? 旅をしているわたしとは、いったい誰なんだろう? 

人生の山路をひたすら歩きながら、刻々と変化する景観の中で。いつしかこの世の汚濁も至高の聖性さえも一切を捨てきった、無のまなざしそのものになる。もしかしたら、わたし達の後ろにはそんな巡礼者の影がそっと付き従っているかもしれません。ふり返っても、誰も居ないけれど。


        山羊座の終盤、水瓶座でガラッと視点が変わっていくその寸前にふっと湧いて出たような水の精霊と巡礼者のシンボル。ここから先、山羊座終わりまでの度数は、再びあらゆる階層の想いが渦巻く社会性の極みのようなテーマで固められています。その前にちょっと歩みを止めて、深く自分をふり返ってみる。一方向に凝り固まった想いがあるなら、解きほぐす時間を与える。いちど大きく息を吐きだし、軽くなっておく。もし出来るなら、「無」に近いほどに。

今回の新月は、次回 皆既月食の強力な満月を控えてこころと体を澄ませておく、そんな機会を与えてくれると思います。新月図の惑星配置を見ると、今はとても忙しいひとが多いと思うけれど。それでもときには目を閉じて、漆黒の巡礼者になってみる。そういう過ごし方が出来たら.........そんな気がします。



redbaby




have a great trek!!!★



hiyoka(^_^

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January 01, 2018

●1/2の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪

REM2018


今回の満月の星読みはお正月休み変則バージョンです!
今週のメリマンコラムは "本家" の方もお休みになりました。

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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月2日11:43前後、北海道周辺で11:49前後、関西方面は11:24頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で10:56前後に蟹座11°37'で満月となります。


今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月蟹座11°~12° + 太陽 山羊座11°~12°】
  "A clown making grimaces" +
  "A large group of pheasants"

『しかめっ面をする道化師』+
 『雉の大群』

  "A Chinese woman nursing a baby with a message" +
  "A student of nature lecturing"

『メッセージを携えた新生児を養う中国人の女』+
  『講義している自然学の学生』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~1/16】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★いつもの日常、何の変哲もない一日の中に隠れた別の現実への気付き

→★派手に注目を浴びる行為の裏側に見える別の目的または素顔

→★目立ち過ぎないために装い、埋もれすぎないために尖る

→★自分、他者、全ての物事にユーモアを見出しゲームのように身を処す力

→★自分自身を賢くカモフラージュしながら周囲を冷静に見極める

→★やがて動くときが来ることを信じて水面下で的を絞っていく

→★虚実取り混ぜた多様な情報から今、真に必要な物事のみを選択する

→★軽んじられる立場だからこそ可能な人間の「裏」を見抜く力

→★「愚者」が「賢者」を密やかに超越するときがあることを知る

→★型にはまった安全さの影で積もる疲弊を意外な行動で突破する

→★政治的な駆け引きで交わされる計算されたやり取りと予想外の結果

→★器の大きさ、度量の広さ、自己の品位が問われるような状況

→★社会的な階層や型にはまった儀礼に風穴を開ける鋭い笑いの効用

→★自分が本当に帰るべき場所、故郷、スペースは何処かを再確認する

→★ひっきりなしのお喋りや無意味な会話を続けることの危険

→★これまで一顧だにしなかったようなちっぽけな物事の大切さに気付く

→★上手い言い回しではなく無心の熱意によって言いたいことが伝わる

→★芽生えたばかりの小さく柔らかく温かい「何か」を大切にしていく

→★予期せぬ源泉から微かに伝えられる智恵やメッセージに耳を傾ける

→★負うべき責任、到達したい目標、見出したい物事に賭ける意志の確認

→★一時的な高揚や満足、または落ち込みに惑わず、弛まずに休む・・・→


エネルギーのポイント:新月『眠っていた人格や方向性の再発見・再構築』
            
            満月『来たるべき"波"に備えて静かに自己を整える』 

180102FM


2018年、あけましておめでとうございます。m(_"_)m
そして明日は...近地点で起きる満月、いわゆる「スーパームーン」です。

厳しい寒さの中、東京は初雪が降ったけれど...もし晴れていれば、大きくてまん丸な月が凍てつく夜空に煌々と輝き、何かをそっと囁きかけてくるでしょうか?

        いつもなら星々のアスペクトやサビアン・シンボルの解説を長々と書くのだけど、今年はわたしもお正月休みを取ることにして、今年最初の満月記事はキーワードだけを抽出した超短縮バージョンになりました。

21個のキーワードに共通する要素、それは上辺の賑やかさや喧噪、日常の喜怒哀楽とは「異なる層に存在している自分」を常に保つことの必要性かもしれません。今はお正月休みでホッとのんびり過ごしているひと、旅に出ているひと、家族や友人、恋人と楽しいときを過ごしているひとも多いと思います。また、お正月も関係なく仕事をしているひともいるでしょう。

けれど2018年のお正月は、きっと思ってる以上に何か特別なとき。あるいは、それぞれのわたし達にとってそれぞれのタイミングでやがて訪れる「特別なとき」に備えて、自分をなるべく「透明」な状態に保つとよいときだと思います。 いつ訪れるかわからないインスピレーションや内なる声をキャッチ出来るように。これからの一年、様々な大波小波、一時的な凪ぎに惑わされず、自分の行くべき道を選択していけるように。

  蟹座の満月はとても繊細で傷付きやすい面が強調され、無意識のうちに誰かを護ることや誰かに護られることを欲するかもしれません。または誰かを(何かを)責めたり断罪したくなるような気持ちを刺激するケースもあるでしょう。良くも悪くも、周囲のひと達が放射する様々な想いの波動が知らないうちに入ってきていつの間にか同化してしまう傾向も強くなりそうです。それが澄みきった優しさに満ちているといいけれど、ともすると聞こえてくることばの裏に蠢く満ち足りない想いや怖れ、抑圧された欲望が、まだことばにならないナマな状態で入ってくることもありそうです。ん?と思ったら下を向いて抱え込む前に、それは本当に自分の中から湧き起こる想いなのか?それとも何かに浸入されたのか?と、表皮直下で吟味してみる必要があるかもしれません。

  この満月は、(ひとや物事との)日常的な型にはまった関係性の中で何かを望み、満足を得ようとするよりも、自分の中に潜む「異質性」に目を向けていくことが鍵になりそうです。異質であることを孤独に感じるひともいるでしょう。けれどそれはひとや物事を、何よりも自分自身を、新しい側面から理解していく力になります。そこに年齢も環境も性別も階層も関係ありません。今までとこれから。その二つの「刻」に引き裂かれることなく存在し続ける「わたし」。それはまだまだ、沢山の可能性を秘めています。出来ればあなた自身が自分に感じる「異質性」をユーモアを持って眺められるといいな。 静かに、ひそやかに。新しい年に待つ、新しい経験。新しい視座。 世界はまた一歩(数歩?)新たな方向に踏み出し、自分もまた新しい方向を見出す。それはときに交差し、斬り結び、ときに乖離しながら、それでも無数の「わたし」がそれぞれに世界を創り上げていく...。

強力なスーパームーンで始まる2018年。この満月期は去年の自分に「よくやったね!」と声をかけつつ、静かな予感、インスピレーション、かすかに聞こえる内なるメッセージに耳を傾ける... そんな時間を意識的に取ってみるといいんじゃないかな...?



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 00:00|PermalinkComments(6)

December 17, 2017

○12/18の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  12月18日15:49前後、北海道周辺で 15:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は15:30前後、沖縄周辺では15:01前後に射手座 26°31’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。


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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 射手座26°~27°― 発効期:12/18~1/16 】
   "A flag bearer"
『旗手』

   "A sculptor"
『彫刻家』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★冷たい風の吹く環境の中にも存在するぬくもりを見出す
→★生きることに対する誠実さとは何かについての自分なりの
   インスピレーション
→★社会に拡がる頭の固さや自己保存本能の中で自分を確立する
→★凝り固まった目標やゴールを設定して進む、またはそれ自体への疑念
→★何かの中心になること、目標や基準として見られることの高揚感
   または自己犠牲を強いる状況や責任への怖れを感じる
→★役割に徹し義務を全うすることで自分や世界を変えようとする
→★超然とした態度の内側に燃える炎のような意志、または妄執
→★雑然とした現実の中からひとつの筋道を選択していく
→★ことばにならない意志の顕れがいつかカタチを取り始める
→★抑圧や憂鬱状態、疑念が自分という人格にとっての試練となる
→★目の前の全てに逆らわず、その中から最善のものを生み出す能力
→★自分の頭にある観念に沿って相手や世界を解釈しようと
   する心理がその通りの結果を生み出す
→★さりげなく気付かないうちに静かに浸潤していく何らかの影響力
→★強引なやり方ではなく繊細で流れを大切にするやり方を取る必要
→★一番大切なもののために必要なこころの柔軟性と優しさ
→★ひとつの事や考えに固執せずに「今」と対話していく・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『変化しつつある視座の再吟味』
                    
            今回の新月眠っていた人格や方向性の再発見・再構築

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★12月18日 新月の星模様 すこし★
※速い惑星のアスペクトは正確な日付の前後2〜3日、遅い惑星同士のアスペクトは前後数週間発効します


新月が「銀河中心」付近で起きる

月のノード軸に木星がTスクエア(ジャストは24日~25日)

 ・これまでの個人的体験をこれからの社会的経験にどう生かすかなど
  過去と未来に関する苦悩や歓びの両方がクローズアップされるかも?
  何であれ直面する気持ちで深く掘り下げてみるには良い機会
  ただしデフォルメされた心象にひっかからないように注意

12月19日 太陽が銀河中心にコンジャンクト

 ・生きとし生けるもの、全ての存在物はやがては壊れ朽ちていく
  けれど「生」はどんな瞬間にも果てしない美を湛えて透明に流れていく

20日13:49 土星が山羊座入り

 ・誠実さ、正直さ、勤勉さ/統制、防衛、境界、責任などの強調
  家父長制的な倫理観の復活、審判の渇望
  (無意識レベルではそれらへの破壊願望が生まれる可能性あり)

20日~21日 太陽がフォルスにコンジャンクト

 ・長い間に少しずつ蓄積してきた小さな要因が良くも悪くも限界点に達する
 (真夏の昼に炭酸飲料の瓶を思いっきり振ってまだ蓋を開けていない状態)
 ・なんとなく予感していた出来事が現実化してくる

21日 冥王星・ルシファーのコンジャンクションを月が通る

 ・伝統VS伝統の戦い、虚勢、冷酷さ、威圧、重責、脅し
  権力争い、様々なハラスメントなどに注意

21日 金星・カイロンのスクエア、金星・イクシオンのコンジャンクト

 ・前進を妨げる過去の記憶を再発見する可能性
 ・人間は時と場合により何にでもなれるし何でも出来ることの
  再確認、または全ての社会的条件付けからの自由を希求する

22日01:28 冬至(太陽 山羊座0°へ)
    06:00 太陽・土星コンジャンクト

23日10:51 水星順行(射手座13°00'~)

 ・1月11日シャドウ抜け!
  順行後も焦らず、足慣らしをしつつ慎重に

23日 金星が銀河中心に合

 ・新月のテーマを再確認する

25日 金星山羊座入り、26日未明 土星と合

 ・現実を見据えた冷徹さを尊ぶ心理
 ・節度を保ち抑制の利いた言動や愛情表現に傾く

28日 火星・海王星 水性トライン

 ・社会や人間関係に存在する目に見えない壁に向かい
  真摯な行動を取ることでステップアップ出来る可能性

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2018年1月2日 蟹座11°台で満月!
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        いつのまにか、今年最後の新月。わたし自身は秋から冬をいつものように(というか、たぶん今年はいつも以上に)『フォーキャスト』翻訳の仕事で引き籠もった状態で過ごし、気付いたら今年もあっという間に終わり...という感じでやり残したことばっかり溜まってしまいました(^_^;。 けど今回は150年ぶりと言われる太陽・土星同時の山羊座入りを2日後に控え、銀河中心付近で起きる新月です。おそらくこの新月あたりが激動期の幕開けになりそうだし、かなり強力な力を放射しそう(とはいっても、これから数年はいつもそんな感じだと思うけれど)。 しかも今回新月が起きる射手座には、今、太陽と月の他に水星、金星、土星、そしてケンタウルス族のフォルス、そしてKBOイクシオンが在泊してステリウム状態。そしてそれらが魚座のカイロンとはスクエア、牡羊座の天王星、エリス、小惑星パラスにトライン。双子座のキュビワノ族カオスにオポジション。なのでこの新月付近の度数生まれのひとはもちろん、ミュータブル・サインの双子座、乙女座、魚座の第3ディーカン〜終盤度数に太陽や主要惑星を持つひとは、もうその圧力を何らかの形で感じ取っているのではないでしょうか。

圧力...圧迫感...抑圧...あるいはムズムズするような感じや何かを促されるような感じ。または今までこんなことしたことなかったのにな...? なんて感じとか。しかも水星は逆行中。「えぇぇ?!なんでこんなことになるの?」とか「自分は何故こんなことをしているんだろう?」なんて思うひとも、もしかしたらいるかもしれません。もしそんな経験をしてるひとがいるなら... あまり結果を気にせず、怖がらず、精一杯やりつつも流れに任せてみるのも良いと思います。もしかしたら期待通りの結果は得られないかもしれない。でも、予期せぬ何かがフッと見つかるかもしれない。そしてそれは、意外と大事なことかもしれない...。


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        銀河中心といえば、最近こんなニュースを目にしました。これまで、銀河がその形状を変える(つまり「進化」する)のは銀河同士が衝突合体することによって起きるのだと考えられていたのが、実はそうでもなかったという話です。。  マックスプランク地球外物理研究所、国立天文台、東北大学のアルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡etc. を使った新たな発見によると、110億光年彼方の銀河の中心部では新しい星が爆発的に生まれていて、その激しい活動が生み出す力だけでも銀河は自らその形を変える(つまり進化する)ことが出来るのだそうです。

恒星研究家や銀河とブラックホールを研究するアストロロジャー達の観点では、銀河は集合体のあらゆる無意識を映したものとされています。そして今、銀河達は自らが生み出す力で形をゆっくりと変えている...。では、わたし達が目にする天の河…この銀河中心もそうなのかな。わたし達ひとりひとりのささやかな意識と意志の膨大な集積。そして銀河中心と呼ばれる何か。それらはどんな風に互いを映し合っているんだろう? そこには本当に触れることの出来る何かが存在しているんだろうか? それとも? なんて...。 いずれにしても、「存在する」ということの果てしない不思議さを感じるニュースでした。わたし達の胎内宇宙に存在する銀河中心もまた、本当に想像を絶するダイナミックな力がありそうです。もしかしたら、漆黒の宇宙空間に見ているものの本体はそこにあるのかもしれません(夥しい数の名称小惑星達の働きを見るたびに、そんなことを感じさせられます)。


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★12月新月のサビアン・シンボル★


        では早速シンボルのテーマにいきましょう。まず新月のベースとなるシンボルは、射手座26°『旗手』です。旗手といってもスポーツ大会やオリンピックの開会式で各選手団の代表となる旗手もいれば、軍楽隊の行進で先頭を行く旗手などいろいろです。でも、共通するのは背後に「競争」や「争い」の要素が存在すること。その源は「戦争」にあるんですね。そして戦いの時に掲げる旗は、昔も今も、その集団や国家の「全て」を象徴する非常に大切なものであり、「証し」です。今の戦争はミサイルや空爆が幅を利かせるようになったけれど、人間対人間が相対した昔の戦いでは、軍旗を掲げて戦場に突っ込んでいく旗手は大変な名誉と共に重大な責任を負っていたといいます。味方の兵士達は自分達がそのために命をかけて闘う全てのもの — 国家、誇り、アイデンティティ、愛する全て — を象徴する旗の下に集い、勇気付けられます。また戦場では味方にとって重要な位置の目印となります。

戦いの最前線には常に自分達の旗が翻っている。そして落とした敵の陣地に自分達の旗を立てる。その歓喜。また、敵の軍旗を目にした兵士達は、その旗を掲げる相手側の旗手を倒して旗を奪おうと奮い立ちます。何故ならそれだけで相手側の士気を削ぐことが出来るから。だから旗手はいつも危険に曝されています。軍旗は常に強く雄々しく翻っていなければなりません。たとえ矢が飛んできても銃口に狙われても、大切な旗=自分達全てのアイデンティティの象徴を護り続け、強靱な旗竿を高く掲げて傲然としている必要があります。危険を察知したり恐怖を感じた時、さっさと旗を捨てて逃げ出すような兵士では務まらなかったでしょう。ならばきっと、旗手に選抜されたのは強く堅固な意志と忍耐心を持つ信頼のおける人物か、少なくともそう見なされたひとだったのではないでしょうか。


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  けれど実際に激しい戦闘のさなかに在って、旗手は何を感じていたのでしょう? 今と違って実際に戦う敵の顔が見えるような戦場での生命のやり取り — 殺し合い — は、想像を絶するものがあります。熱気と狂気、そして凍り付くような戦慄や恐怖...それらを一度に味わうような感じでしょうか? そんな中、ほとんど無防備なまま戦友達の命運を懸けて旗を護らなければならない責任の重大さは、味方を鼓舞することで得られる昂揚感と共に支えきれないほどの重圧を彼に与えたのではないでしょうか...。

        自分だけでなく、他のひと達にとっても大きな意味を持つだろう大切なものごと。その担い手として先頭に立つということの重み。それによって得られる栄誉や満足感とはうらはらに付いて回る、支払うべき自己犠牲や拘束感、薄氷を踏む思い。もしかしたら「本当に自分はこれでいいのか?」「この旗は本当に自分がいのちを懸けるべき旗なのか?」という疑念さえ湧いてくるかもしれません。それでも信頼して任された以上、責任は全うしなければならないでしょう。そしてきっとやり遂げるのだと思います。

でも。 ひょっとしたら、もう一度深く考えてみる必要があるのかもしれない。頑なに「これしかない!」と思い込んではいないか? 本当にその道を最後まで突き進み、持ちこたえるつもりがあるのか? たとえ犠牲を払ってでも、景色がいつの間にか変わっていても。皆の期待に応えて率先する気持ちはあるのか? このシンボルはそれがどんな些細な物事であれ、そんな覚悟の有無をわたし達に問いかけてくるところがあります。 もちろん、流れにまかせていたらここまで自然に来てしまった…なんてことだってあります。だからこのまま流れていく。それもいい。ただ、ここから先はちょっと重みが増してくる可能性があります。 もし進むべき道を進んでいるなら、その重さは気持ちの張りと歓びに繋がるかもしれません。 でも...自分の内的宇宙にはためく旗ってどんな色だろう? そこにはどんな紋章が描かれているだろう? それは自分のキャラクターに合っているんだろうか? おそらく今の時期は、そんなことを一度立ち止まって確かめてみるには良い機会なのかもしれません。


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        さて新月がとっていくメインのシンボルは射手座27°『彫刻家』です。今、彫刻家は素材を前に想を練っています。これから彼は、自分自身の分身とも言える作品を創ろうとしているところ。そのテーマが何であろうと、彫り進むごとに浮かび上がるその像はきっと彼そのものを表すことになるでしょう。彼の人生、彼の生活、彼の世界観、彼の人格、そして魂。。 良い作品って、きっとそういうものだと思います。 今、彼の目の前にあるのは大きな木の株でしょうか? それとも大理石? それとも様々な金属類? 

何かを彫るための素材は数え切れないほど存在します。 まだ何も手を着けられていない原石や木材の中に、彼はまだ見ぬ大きなポテンシャルを感じ取っています。素晴らしい作品になりそうだ。けれど失敗する可能性だってある。とにかく一刀一刀、力を込めて、でも繊細に、素材の声を聞きながら彼は彫り進めていきます。 彼の頭の中には当初から描いていたイメージ、ラフスケッチがあります。でも もしかしたらそれは、彫り進めるに従って、また素材の中に生きていて表現されたがっている姿を持たない「何か」と交流するにつれて、微妙に変化していくかもしれません。彫刻家はかたちを持たない何かをこの世界に召喚する素晴らしいミディアムなのかもしれません。

もちろん、彫刻家もいろいろです。精密な設計図を引いて専門の工場に発注し、その部品を組み立てて作品を仕上げる彫刻家もいます。けれど1920年代に降ろされたこのシンボルに描かれた彫刻家は、おそらくノミや刀で叩いたり削ったりするタイプのアーティストだと思います。けれど、もし全てをコンピュータや機械で制作したとしても、結果として顕れる作品は形を変えた彼自身。分身です。もしかしたら、彼は今この時点での自分自身を違う次元で再生産しているのかもしれません。それは、ことばを介さなくてもそこに置いてあるだけで純化されたメッセージを送り続けることが出来ます。そしてそのメッセージは様々な感性を持ったひとに届き、多様な反応を引き起こすでしょう。


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  それは歓びかもしれないし、哀しみや怒りかもしれない。ホッとしたりこころ温まる慰めかもしれない。いえ、もしかすると疑いや懸念、嫌悪の情でさえあるかもしれません。また、何かを深く考え込むひともいるでしょう。彫刻家の作品は、どんなに彼がことばを尽くしたとしても伝えきれないほどの思考や感情を、存在そのものが放射する「何か」を通して伝えてくれます。 ならばもし、わたし達ひとりひとりが彫刻家だとしたら? わたし達は何を素材にもうひとりの自分を、自分が抱えるテーマを、彫り上げるでしょうか? 一片の木材から、切り出した石から、どんなキャラクターが浮き出してくるでしょう? もし一刀一刀繊細に、目の前の素材が持つ性質に気を配り、そこに潜むポテンシャルと親しく触れあいながら彫り進めていったとしたら?

もしかすると、思っていたのと違う自分が浮上してくるのかもしれない。思ってもいなかったようなメッセージが出て来るかもしれない。あるいは昔夢に見た何かがまだどこかに眠っていて、それが覚醒して姿かたちを持つのかもしれない。彫刻家の素材は今、アトリエの台の上に乗っている。 わたし達の素材は今、わたし達の中に、広大な胎内宇宙に漂っている。じゃ、その素材は隕石かな? 彗星かな? それとも、もうひとつの地球かな? 彫刻家になったわたし達は、素材を前にあらためて考えます。...わたしは...いったい誰だったのだろう...?


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        今回の新月が宿る度数のあたりって、実は恒星世界から見ると無頼な魑魅魍魎がひしめいている領域なのだそうです。でもその魑魅魍魎を創り出すのもわたし達人間の意識とシワザ。けっして宇宙の彼方からやって来るわけじゃない。だから見方を変えるなら、そこは繊細であると同時に豪胆にもなれる場所。あるときは雄々しい旗手に。あるときは孤高の彫刻家に。全ての鍵は、わたし達の中に在る。なのでこのエネルギーは、眠っていた力を呼び覚ます刺激になるかもしれません。


        冬休み。冬至。クリスマス。忘年会やパーティの季節。すぐにやって来そうな大晦日。そして、激動の門口となりそうな2018年へ。みんなもう、慌ただしい毎日になっているかな? けどだからこそ、この新月期はほんのひとときでも...ひとりでゆっくりくつろげるといいな。そしてお風呂にゆっくり浸かりながら、自分が来た道をふり返り「お疲れさま」「頑張ったね」と、もうひとりの自分に言ってあげられるといいな...。

この一年、新月・満月の星読みを読んでくれてありがとう
(ちょっと早いけど)みなさまどうか良いお年を!





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:45|PermalinkComments(0)

December 02, 2017

●12/4の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
今週のメリマン・コラムはやはりお休みになりました。メリマンさんからは別原稿(『フォーキャスト2018』の抜粋)が送られてきたのですが、諸般の事情で休載とさせていただきます。m(_"_)m


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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで12月4日01:06前後、北海道周辺で01:12前後、関西方面は0:47頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で0:16前後に双子座11°40'で満月となります。


今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 双子座11°~12° + 太陽 射手座11°~12°】
  "A new path of realism in experience" +
  "The lamp of physical enlightenment in the left temple"

『経験の中に見出される現実主義の新しい道』+
 『左の寺院に灯る現実的悟りのランプ』

  "A topsy saucily asserting herself" +
  "A flag that turns into an eagle that crows"

『生意気なほど断固とした主張をする黒人奴隷の少女』+
  『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~12/17】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★相手を生かす「情」と逆に蝕んでいく「情」の違いを知る必要
→★個人的感情を通した観点と現実をありのままに見る観点の相違に気付く
→★「強者」と「弱者」という区別に潜在する思い込みの弊害
→★他者がめったに歩まない道をあえて選ぶ(選んだ)ことの確認と決意
→★ゴールを目指す途上でいったん体への負担を量りバランスを正す必要
→★いまだに掴みきれない自分にとっての「真実の存在」をただ信頼していく
→★感情の嵐が明瞭な思考を妨げる危険、早急な決断に注意
→★ただナイーブに怒っても泣いてみても破れない「現実の壁」を見る
→★「壁」の存在とそれを必要としてきた自我との関係に新しい光を当てる
→★ぬくもり、優しさ、勇気、こころを打つ生き方などに触れて力を得る
→★進む方向や見える現実が突然変わる、または変わりそうな予感
→★「事実」「ファクト」と呼ばれるものが「信仰」に近い存在物だと知る
→★抑えてきたものが突然動き出す危険性とそれがもたらす結果に注意
→★断固として護りたい何かをめぐる、勝つか負けるかしかない衝突
→★誇れる物事、または戦うべき相手を見つけて活性化する心理
→★自分自身の人生を自ら引き受けるために発する言葉と行動の力
→★法外な要求や無礼な言いがかりに冷徹に耳を傾け、断固防衛する
→★先入観や偏見を捨て公平であることの難しさ
           そしてそれを認めた上で柔軟に行動する必要性
→★窮鼠猫を噛む…的な出来事(誰が窮鼠で誰が猫か?)
→★あれこれ考えるより生来の「体に備わった智恵」を信じて従う
→★自ら創り上げた不可視のバリヤーを突破していく力を得る・・・→


エネルギーのポイント新月『変化しつつある視座の再吟味』
            ↓
            満月自分が選んだ現実への直面と視座のテスト』 


171204FM


★この時期、ちょっと気になる惑星アスペクトすこし★

※正確なアスペクトの前後数日も影響範囲内に入る

満月と海王星のTスクエア、木星とクインカンクス
月・海王星から火星にクァドリフォーム形成、
 火星はエケクルスとオポジション

  • 何か抗えない強い力が向かってくるという予感に基づく行動
  • 重要な岐路を前に闘うか折れて妥協するかの選択
  • …水星が逆行なのでなるべく拙速な決断は避け、粘り強い交渉を。
    ただし、準備が十分整っていて、避けられない事情の場合は安全弁をよく確認した上で慎重に立ち向かう
  • 考えられないような力を出せる場合もあるが、自己過信や傲慢さが出やすい時でもあるので注意

天王星・ジュノー・オルクスのクァドリフォーム
  • 以前の行いに対する厳しい審判
  • 自己犠牲を払う(スケープゴートのケースも)
  • 不可視のカルマの働きに気付く

12月3日:16:35 射手座29°台~水星逆行

    13日:逆行中日 射手座21°台
    23日:順行 射手座13°台~

  • このところ続いているアスペクトとして、今年の冬至に起きる太陽・土星山羊座入りを控え、射手座終盤度数に来ている土星とTNOイクシオン(善はすべからく悪をはらみ、悪はすべからく善をはらむ)、ケンタウルス族のフォルス(突然噴出する因と果)のコンジャンクションがある。そして今回は水星がその位置から逆行に転じる。

    山羊座の支配星は土星。なので土星は今後その影響力を強めていく。蠍座の木星の影響もあって、様々な不祥事や隠匿されていた物事が明るみに出て来ているけれど、それも原動力のひとつとなって、来年は一層「クリーンな社会」「安全な社会」等を声高なスローガンに、グレイなものを許さないタイトな雰囲気が創られていくかも。そしておそらくそこからは、ヘタをするとクリーンな表皮の下に今まで無かったような何か新種のダークな流れが生まれてくる可能性も...(数年をかけて)。

    冬至から始まる山羊座の土星については『フォーキャスト2018』でメリマンさんが米国社会を例に挙げて詳説しているけれど、日本もまた今後1~3年の内に厳しい選択(覚醒)を迫られるのではないかと思う。ともするとリジッドになっていこうとする流れの中で、西欧社会の正義とはまた異なる日本独自の世界観や哲学を生み出すことは出来るかな? たとえば失われつつあるその優しさと厳しさ、清々しいまでの緩さと途轍もないアナーキーさ。そして不可思議な可笑しみと哀しさと。死さえも友とする主語の無い生命観。そんな精神を再創造し、変容していく地球社会と折り合いをつけていけるのかな? これからの数年、流動するわたし達の精神を映しながら、星達はそんな問いかけをしてくるようにも感じられる。

    日本の戦後始原図(主権回復)はMCに海王星を抱く。海王星ほど使いこなすのが難しい惑星は無いかもしれない。最善の顕れ(美)と最悪の顕現(虚)の落差には凄まじい開きがあり、しかもその境界は曖昧で、人間存在が抱く矛盾の大ボス格。その美のあやしさは霊としての最後の関門とも言われる。そのMCの海王星に今、冥王星がスクエアを形成しつつある(ジャストは来年)。そして土星は現在、戦後始原図の月とオポジションを形成している。始原図の月は「新しい始まり、慣れない旅が始まる兆し」の度数(これは当時の日本が被占領国から主権民主国家として新しい試行錯誤の旅を始めたことに合致している)。 オポジションは満月と同じように、関わり合う惑星同士が創るエネルギーのピーク。だから土星が山羊座入りすると共に、これまでの旅は折返し地点を回りこみ、少しずつ古いアイデンティティを失いながら、次のゴール/出発点へと向かい始める。まだ見えない新しい時代が近付いてくる予感を胸に、移ろいゆく準備をしながら。自分が何者かを掴み、そのアイデンティティを消費しながら...まだ形にもならない新たなアイデンティティの兆しを求めて。たぶんそこには過ぎ越していくべき集合意識の危機が待っている。

      そんな下地を考えると、今回の水星逆行が山羊座入り寸前の土星とコンジャンクトしてから後ずさりする…というのは、集合的に大きな意味を持つかもしれない。この逆行運動によって水星は銀河中心を3回通ることになる。銀河中心とは、わたし達集合体の深み —「コア」を映すものと言われる。たとえば冥王星がうっそりと銀河中心を渡っていったのは、2006年〜2007年終盤にかけてのこと。あの頃、リーマンショックを筆頭に世の中には様々なことが起きたけれど。それと呼応するように、わたし達の精神のどこか深いところで... 何かが溶解し壊れていったのかもしれない。ゆっくりと。染み渡るように。冥王星は個人レベルでは無意識層を映すものだから。

    そして、ケンタウルス族のフォルス。アストロロジャー、E.フランシスはこのフォルスをひと言で表現するなら「アクセラレータ」だと言う。フォルスが刺激されるとき、それまで圧縮され抑圧されてきたものが一斉に噴火し大きなエネルギーを放出すると。そしてそれは解放されたらもう元には戻らない。カタルシスのようなもの。だから、そこに土星がコンジャンクトしたら... バネをぐっと縮めるようなもの。抑圧され、隠されてきたものを噴き出させるために。満月のとき、土星はフォルスにオーブ約3分。ほとんど正確なコンジャンクト。逆行に転じた水星は12月6日〜7日に土星とフォルスにコンジャンクト。そして10日〜11日にはアナーキーなKBOイクシオン(人間はタガさえ外せば善悪どんなことだって出来る)とコンジャンクト。そして23日に順行に転じる水星は、2018年1月上旬にイクシオン、銀河中心、フォルスを通り、山羊座へと入っていく。さぁ、思考とコミュニケーションを司る水星は、この、わたし達のコアに蓄積し土星に踏み固められた様々な想いの澱やそこから噴き上がるガスを、どんなふうに知ることになるだろう? どのように受け止めるだろう?

            と、そんなわけで。個人レベルでも、いつも書くような通常の水星逆行の注意点の他に、もう一度自分が体験してきた人生をふり返ってみる機会があるかもしれない。世界観や人生観の中で曖昧にぶれている部分に気付いたり、どう生きたいのかを再確認したり、あるいは何か大事なことやものに再会したり、ふと思い出してみたり、あっと気付いたり...。ささやかであったとしても「何か」をきっかけとして、ふと。超感覚的に。人生の道筋を(微)調整する。山羊座土星時代に向けて。....もしかしたら、そんなチャンスに恵まれるひとがいるかもしれない...。
  

12月1日~3日:火星・天王星(パラス)オポジション
          木星・海王星トライン

  • 苛立ち、衝突、攻撃性の危険、事故、火災など人災・天災に注意
  • 良かれと思ったことの悪化、支配権争い、フラストレーションの暴発
  • スピード感や闘争本能の解放を求める意識と熱意
  • 見たくないものからの逃避傾向(我関せず)
  • 人間性の美しさ、優しさ、勇気、自己犠牲への感動
  • 感じやすさ、涙もろさ、雰囲気に対して敏感になる
     
12月9日:土星とのセクスタイルを経て火星が蠍座入り(力を増す火星)
  • 狙った物事を徹底的に追求し遂行する(力を求めてどこまでも!)
  • 深く潜行する闘争本能と力の増大への希求
    (「力」の定義はひとにより「愛」「知識」「お金」「権力」「霊力」などなど無限に異なる)
  • 諦めたらそこで終わりだよ...というこころの声
      

12月14日〜17日:太陽がエリス、天王星にトライン
  • 本能的なものを肯定する、またはその開花
  • ミッション・コンプリート!
  • 余計なもの、役立たない考えを捨てて脱皮しようという促し
  • 力や勝利のイメージに駆られて動く、自分を世界に向けて宣言する
    思いのままに気持ち良く突っ走りたい気持ち(心身共に思いがけない衝突に注意)
  • 自分と相手のニーズのバランスを適切にとることによる成功

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12月18日:銀河中心付近で新月!
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★12月満月のサビアン・シンボル★


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今回も、数年前に書いたシンボル解説を今回の満月に合わせて手直ししたものを載せます。


        では早速最初のサビアン・シンボルから。まず月と太陽が取っていく基盤のエネルギー、双子座11°「経験の中に見出される現実主義の新たな道」と射手座11°「左の寺院に灯る現実的悟りのランプ」 の組み合わせについて、B・ボヴィは 『いつもの日常の中で半ばボーッとしながらいつもの部屋を歩いていたら、いきなりテーブルの角に足をぶつけ、あまりの痛さに「アッ」と叫ぶ。その叫び声と共に何かが喉を通り抜け、ひとは自分が今置かれている肉体と物質の総合的な現実に気付く』 という感じの説明をしています。これは意訳すれば、自分の肉体そのものが紛れもない自分の現実そのものだということにあらためて気付く...と言っていいかもしれません。

ともすると、まるで 「今」 が永遠に続いていくような錯覚を起こして半分眠ってしまいがちなわたし達。 あるいは、何かが起きる前から 「今」 を失うのではないかと怖れたりするわたし達。 また、「現実なんて幻影に過ぎない…」なんて、哲学的 or スピリチュアルな概念で何かを納得しようとするわたし達。 きっと、刻々と変化して留まるところを知らない赤裸々なエネルギーから見れば、そのどれもが「思考の寝ぼけ」なのかもしれません。ごく当たり前の日常。感じたことは即アタマでことばに変換され、ひととき意識されては次へと移ろっていく。では、「わたし」はアタマの中に存在するんだろうか? 体はモビルスーツのようなもの? 操縦し、手入れをし、鏡に映し、見たり見せたりするもの? そういえば、脳科学の見地からすると「わたし」という感覚さえも脳が創り出す機能でしかないそうですが...。


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        ところで…太陽が位置するシンボル「左の寺院」って何でしょう? 左が左脳なら、それは演繹的な思考や分析能力、また言語によるコミュニケーション・スキルにも関わります。けれど 「左の道」 と言うときは、右の「正道」に反する方向、または邪道、不謹慎な道、一般のひとが歩かないような隠された道を指します。また政治の世界で「左」と言えば — 基本的には — 国を統御していくための取り組みとして、保守派やリバタリアン(右派)に対する社会主義または共産主義勢力(左派)を意味します(かなり大ざっぱ)。 また「左」は女性性、受容能力、直観力を指す場合もあります。 では寺院は?  

      サビアン・シンボルの創始者マーク・エドモンド・ジョーンズ、そしてその体系に手を入れて独自のコスモスを構築したデーン・ルージャーは、共に神智学徒でした。その神智学の流れをくむアグニ・ヨガでは、肉体を持たないグルのことばとして 『ハートは内的な寺院である』 と教えられています。 「Heart」とは、Soul/魂に繋がる道、「こころ」。 そして、ハート=心臓は自分から見て(通常は)左側に存在します。 うーん・・。ならばハートに灯る現実的な悟りって…… 思考を研ぎ澄まし、曇りなく覚醒した状態を通して "物質的な現実" ="体ごと捉える現実" に触れ、それを深く感じ取り、こころの眼を常に新しくしていくことなのかもしれません。その「火」は今この瞬間も「わたし」という存在全体を照らし、地球と宇宙が奏でる不思議を照らしています。いったいここは何処なのか? わたしは何故「ここ」にいるのか? 同じわたしの体なのに、鼻は「ここ」だけど足の先は「あそこ」と感じるのは何故? この空間認識はいったい何だろう?....なんて。ごく当たり前の日常の一瞬一瞬の隙間に、子供のころに感じたどうしても解けない不可思議の謎が、今もそのまま残っています。でも、わたし達は毎日忙しい。そんなことをのんびり考えてるヒマなんてない。それに、いつもいつもクリアな状態ではいられません。平穏な日常がいつまでも続くという心地良い認識の中であれこれと外界に反応し、眠っていたほうがラクなときだってあります。


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  それでも、ランプはいつもハートの内部で燃えています。そこには小さな炎がチラチラと揺れています。「わたし」という感覚と、精神と、魂を貫いて存在する、ことばに表せないコアな部分だから…。 そして、思考の手が届かない一瞬の経験が起こります。それは「痛いっ!」かもしれないし、「嬉しいっ!」かもしれません。もしかしたら、ゆっくりと体中にぬくもりが伝わるような、温かな涙かもしれません。そんなとき、わたし達のハートの火は激しく、またはゆるやかに、大きく収縮し、そして拡がっていきます。

存在全体で何かを感じ取るとき。体全体で何かを掴み取るとき。そのとき、わたし達は瞬時に目を覚まし、意識しようとしまいと、小さな選択をします。 これでいいのか?違うのか? 白なのか?黒なのか? それともどちらでもない何かか? Yesか?Noか? どこに行くのか? あるいは「あぁ、そうだったのか!あのときはわからなかった。でも今ならわかる気がする。そうだったんだね....」それは目覚めたハートによる新しい現実の認識です。そして、ハートから喉へ。わたし達は、そのささやかな選択をことばに翻訳し、自分に向かってクリアに宣言し、新たな「現実」とコミュニケートしていきます。 

私の左側に存在するハートは、あなたから見れば右側。本来の「現実」には右も左もない。右は左を含み、左は右と共に働いてる。「ハート」はそんな場所にこそ存在する。。でもココは残念ながら二元の世界です。右があって左がある。上があって下がある。だから、わたし達は選択します。自分が行くべき新しい道を求めて。 だって、現実に歩き出すには一度体の均衡を崩し、どちらかの足を前に出さなければいけないもの。『No Time To Lose, I'll Find My Path...』。でも、こころの何処かではきっとわかっているんです。その道は、実は本当の 「ど真ん中」 を 目指しているんだって…。


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       さて、わたし達は何かに促されて(どつかれて?)余計なものをいったんハラリとそぎ落とし、歩き出します。だけどそれにはちょっとしたエネルギーが必要です。そして、胸を張れるだけの自信も。ここで月は双子座12° 「生意気なほど断固とした自己主張をする黒人奴隷の少女」のエネルギーをとっていきます 。 原文の "topsy" は、1852年に出版されたストウ夫人の有名な小説 『アンクル・トムの小屋』 に出て来る黒人少女の名前から来ています。 この物語は、どんなに虐げられてもひたすら自分の良心に従って生きた "トム" という黒人奴隷を中心とした長編小説です。またこの小説は、当時の奴隷解放論議を燃え上がらせ、南北戦争への引き金となったとも言われています。 宗教的理想と良心的な生き方を問う "ことばの力" は、当時多くの人々のこころを深く動かしたのでしょう(当然ながら、そんな影響力に脅かされた奴隷制度維持派の人々からは強烈な批判を受けたそうですが...)。 

この物語の1キャラクターである 「トプシー」は、虐待を受けてきたこころの傷と根強い不信感を抱え、嘘をついたり物を盗ったり、主人の側からは非常に反抗的と見られるような少女でした。 『お前は元々どこの者だ?』 と聞かれ、『わたしはどこの者でもありません。ひとりで大きくなったんです』 と答えたトプシー。 当時の雰囲気は現代日本の片隅に住むわたしの想像を超えるけど、きっと彼女を "買った" 主人はその返答に 『なんて生意気な!奴隷の分際で…』 と目を剥いて怒ったことでしょう。 おそらく当時はそれがごく一般的な米国白人社会の反応だったのだろうし、それを今の観点から安易に悪と決めつけることは出来ないと思います。わたし達が今抱いている観念もまた、時代の奴隷かもしれないのだから。 


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        このトプシーの言動は命がけの挑戦にも見えるけれど、アンクル・トムのような信念に裏付けられた行動ではなかったようです。英語で "topsy-turvy" と言えば、滅茶苦茶になること、上下逆さまなこと、大混乱状態を意味します。このことばの語源ははるか中世まで遡り、"terv"という単語に行き着きます。"terv" には落ちる、投げ捨てられる、打ち倒されるなどの意味がありました。なのでトップ=頂上から谷底に落ちて滅茶苦茶…きっとそんなニュアンスがあるのかもしれません。。 彼女の名前、トプシーは頂上を思い起こさせます。胸を張って、「わたしの中ではわたしがトップよ!」と態度で示す少女。けれどそのハートは、どれほど痛みを感じていたことでしょう。トプシーの傷付いたこころは物語の中では救われています。とはいえ、幼い頃から奴隷として虐待されてきた彼女を単に「自分を主張する勇気ある少女」と見てしまうとすれば、それは今の時代を生きるわたし達の浅さかもしれません。彼女の中には感情的に溜まりに溜まった澱、怒りの瘡蓋のようなものが堆積していたはずです。

        こうして一世を風靡した物語 『アンクル・トムの小屋』 ですが、1960年代の米国で公民権運動が起きてからというもの、ブラック・アメリカンにとっての 「アンクル・トム」 という名は、奴隷解放の象徴から「白人に媚びを売る卑屈な黒人」を表す侮蔑のことばとなってしまったそうです。何故なら、トムは立ち上がらなかったから。こぶしを挙げて闘わなかったから。 白人達に従順なまま殺されていったから…。


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        米国で公民権法が成立し、法的な人種差別が終わった1960年代半ばは、天王星・冥王星コンジャンクションの時代でした。 そして今、天王星・冥王星スクエアが終わり、そのエネルギーが現実となって孵化する時期が始まり、世界は目に見えて緊迫感を増しています。今年8月の日蝕がダイレクトにネイタルチャートに触れたのは、メリマン・コラムでも再三指摘されてきた米国とトランプ大統領ですが、他に北朝鮮とドイツ、そして日本(月のサウスノード)もそのひとつでした。『アンクル・トム』 の物語が内包していた問題 ー 人種差別、宗教的善悪二元論 ー はとても根深く、今後、「差別」という命題は人種だけでなく、国籍、性別、貧富や階層、風貌などあらゆる問題を内包しながら世界中を "topsy-turvy" にするほどの潜在力を秘めているのではないかと思います。そこには長い時を経てひととひと、集合体と集合体相互に醸成されてきた強い不信感が存在しているように見えます。 そして社会に根強い不信感が存在するとき、対立する者の間に建設的な対話が生まれることは殆ど不可能です。「敵」や「悪」と見なした相手を誹謗しながら差別反対を叫ぶ人々が力を握ったとき、差別は無くなるでしょうか? 

そしてもちろん、わたし達個人と個人の間にも同じことが言えます。トプシーは全ての力を握った雇い主に対して傲然と自分の言い分を貫きます。不信と不信のぶつかりあい。正しさと正しさの闘争。傷付いたこころと、脅かされたこころのせめぎ合い。そこには常に、暴力の種子が存在します。それでも、わたし達人間にはときに闘わなくてはならない場面があります。もし、何か護るべきものをもっているのなら。


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        この時、太陽は「高らかに鳴く鷲に姿を変える旗」 のエネルギーを放射します。「旗」 は国家、組織、またはグループの存在や理念を示す静的な象徴です。また、暗黙の内に何かを誰かに伝えるためにも使われます。それが生命を得て高らかに鳴く鷲に変わるということは、無言のシンボリックな主張が、能動的な宣言、または大声の自己主張に変わるということです。 鷲はプライド、捕食者、強さの象徴。 また米国を象徴する鳥でもあることから、このシンボルは米国旗が生命を吹き込まれて白頭鷲に変化し、誇り高く、あるいは尊大さを示しつつ声をあげるというイメージなのかもしれません。発することばには力がこもり、コミュニケーションは影響力を持ち始めます。そこには光と影の両方が宿っています。


        鷲が高々と声をあげて鳴く…"an eagle crows"。 この "crow" には自慢する、得意になる、勝ち誇る、大言壮語する…なんて意味もあるそうです。わたし達が鷲のように声を上げるとき、それはもしかしたら、単に無邪気な自慢かもしれません。あるいは強い立場に立った上でのごり押しの要求かもしれません。または高邁な理想や素晴らしい救済計画のアジテーションかもしれないし、もしかしたらすでに傷だらけのこころを隠し、傲然とふるまっているだけかもしれません。けどその姿には 「我が想いこそが世界の全て」 なんて、一種の万能感さえ漂って見える可能性があります。そしてそんな自分を見つめている誰かの不信に満ちた眼差しは、堂々たる鷲の姿に隠された柔らかいこころには届かないかもしれません。

       … でもそれなら自分が受け入れがたい物事を提示されたとき、いったいどう対処すればいいんだろう? 


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        鷲は強靱な猛禽類です。誇り高い王者の風格があります。でも、けっして不死身じゃありません。 旗は象徴としてのゆるぎない永遠性を持っていたけれど、鷲になった旗は生物になりました。彼は強い能動性と同時に、だからこその弱さもまた持つようになります。彼は傷付き、そして血を流す経験を手に入れるんですね。

何かを選択し、何かを自分のものにしようとするとき、それに向かって手を伸ばし、それは自分の道だと宣言しなければならない局面が人生にはあります。たとえこれまで平穏だった環境を乱すようなことになったとしても。 あちこちから矢が飛んできたとしても。 

双子座・射手座軸の第2ディーカンに入るこのあたりの度数には、経験の中で常に黒白を分けながら選択し、周囲を波立たせ、それによって思考を活性化していくような動きが出てきます。活性化した思考は雄弁にドラマを語り、やがてそのドラマは周囲のこころを巻き込み拡がっていくかもしれません。その雄弁さは、傷付いた自分という現実を見据えた上での、フレキシブルな武器となっていくでしょうか? それとも、ど真ん中に在り続ける問題を覆い尽くす、果てしないドラマへの逃走が始まるのでしょうか?


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       もし周囲との間に不信感が横たわっているとしたら、それを一朝一夕に変えていくのは難しいでしょう。けれど、このエネルギーはたとえ一時期バランスを崩したとしても、進んでいくよう促してきます。わたし達が鷲であれ、鷲に狙われる小動物であれ、あくまで自分がこれと信じた道を行け、とばかりに押してきます。 

なのでこの軸に主要惑星を持つひとは、ひとによっては過去に生じ、そのままずっと解くことのできなかった課題が浮かび上がってくるかもしれません。(水星逆行の促しもあるし...)それは誰かのアイデンティティに関わってくる問題かもしれないし、共依存のような関係をどうすべきかという問題かもしれません。あるいは、過去には気付きもしなかった何かが判明するのかもしれません。そんなときは、もしかしたら後悔の思いに駆られるときもあるでしょう。でも、そのときに選択肢は無かったのです。無かったから、今が在る。そして今、知ることを選択した。じゃ、今から何をするのか、しないのか。 けどいずれにしても、何かが明るみに出るならその方が良い時期だと思います。


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        もし本当に今、信じられる道を行こうとするなら。裸になるのを怖れないこと。 けっして 押し付けず、言いなりにならず、毅然としていること。 自ら創り出したドラマや共同創造した罪悪感に取り込まれないこと。 嘘をつかないこと。ハートを開いて、伝え続けること。 トプシーの傲然と見据える眼の中に宿る哀しみと、鷲の誇らしい姿の影に見え隠れする弱さをきちんと理解しておくこと。そして結果を引き受けること。 

そして。一番大切なものだけを携えてこの二元世界の境界線に立ち、いつもそこから現実を見渡し、あえて黒白二元のシーソーゲームに参加していくこと(もし、「ここ」を自分の生きる場所と決めているのなら)。 その途上でもし援助の手が差し伸べられたなら、こころからの感謝と笑顔で乗ってみる。あるいは、全く新しい世界を探して孤独(孤立ではない)の旅に出る。 

.....それは言うほど簡単じゃないかもしれない。けど少しでもそんな心構えを持てたなら……ちょっぴり世界を変えられるかもしれない。自分の内側に映る荒野が、いつか鷲の舞う雄大な自由の野になっていくかもしれない……。


別に自信なんかなくったって、いい。「わたし」は今、ここに在る。そこから全てが始まる。




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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:43|PermalinkComments(0)

November 18, 2017

○11/18の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  11月18日21:01前後、北海道周辺で 21:07前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:42前後、沖縄周辺では20:33前後に蠍座 26°19’で新月となります。

*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蠍座26°~27°― 発効期:11/18~12/17 】
   "Indians making camp"
『野営するインディアン』

   "A military band on the march"
『行進する軍楽隊』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分に一番フィットする環境、状況、道、帰るべき場所を一心に想う
→★落ち着かない忙しさのさなかにふと感じる「望郷」の想い
→★あらためて自分自身の内面のルーツを探る必要
→★無理を重ねてきた部分がほころび始める危険
→★いまだに慣れない新しい状況に順応/適応していく必要
→★音楽や声のふとした調子に潜む警告、またはヒント
→★心身ともに休息、静寂、静穏、空白を与える必要
→★進行する変化の中で新たな自分の場が「今まで」「今ここ」ではないと知る
→★笑顔の仮面をつけることでそれ以上自分に踏み込まれないよう護る
→★誰かの生き方や考えをそっくり受け入れて反復することの危険
→★自分で選択し受け入れ創り出した「同調圧力」に苦しむ
→★本当のことが言えないためのストレスを解放する必要
→★自分がより大きな何かの一部だという自覚を支柱にして生きる、
   またはふと聞こえる異なる太鼓の調べ
→★個であることを抑えられる環境の中で目の輝きを失わずにいる
→★理屈が通らずとも我が道を行く、というスタンス
→★自分が感知し、捉え、世界と名付けた「現実」を引き受けて生きる意志・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『次局面に向けての現実的な対応』
                    ↓
            今回の新月『変化しつつある視座の再吟味』

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★11月18日 新月の星模様 すこし★
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日〜数週間発効します。

新月が「蠍座最後の4度数」で起きる
 ・本文参照

新月・SDOセドナ・小惑星セレスティア・スピリット・サマディの
   ミュータブル・グランドスクエア
  水星は逆行前のシャドウ・フェーズ

  土星・イクシオン・小惑星イカルス・ケンタウルスのフォルスが合
  火星と小惑星クルースンが合

 ・全てが移ろいゆくことを胸に、ひとときの静寂の中で自分自身を省みる
 ・壮大な宇宙や長い歴史の流れなど、大きな視点で人類という集合体の行く末に
  思いを馳せる
 ・心身を休め、植物や動物達との触れあいの時を持つ
 ・遠い記憶から来る悲しみの在りかを訪ねる
 ・眠りや夢見の効用
 ・優しさ、純粋さ、ぬくもりに触れてこころがほぐれ癒やされる
 ・家族や親戚との血の絆の確認や再会。またはカルマに直面し癒やす必要

18日~12月初旬

 ・あらゆる種類の事故の危険期
 ・地震などの自然災害にも要注意期

11月19日 21:15頃  火星・冥王星スクエア

 ・フラストレーションの高まり
 ・事件、事故、暴力的な言動に注意
 ・徹底した行動力やバイオレントな物語性にカタルシスを感じる
 ・人間関係や交渉事など、最後の最後までやり抜こうとする意志/衝動
 
11月20日夜 冥王星と小惑星アグニがコンジャンクト
 (アグニは新月時、冥王星と同方向のエネルギーを持つアラウンと合)

 ・アグニは純粋な火的エネルギーを象徴し、善悪や黒白の区別はなく
  触れるものが元々持つ方向性を加速すると考えられる(そこから
  道を往く者にとっては「火の試練」と呼ばれる)
 ・火のエネルギーが無意識の深い欲望を刺激する可能性
  (それをつぶさに見てみるのは悪くないかも)

11月22日夜 海王星順行 魚座11°~

 ・前後は海王星が持つあらゆる側面の力が強まる
 ・何気ない優しさやぬくもりにこころが満たされる
 ・夢、理想、イマジネーション、インスピレーション、音楽
  そしてネガティブな場合は欺瞞、逃避行動、倦怠、依存、犠牲など
 ・感情がとても豊かになる反面、境界が薄くなって心身ともに
  外部(人間の感情エネルギーや環境、雰囲気)の影響を受けやすくなる

11月25日 09:42 土星が銀河中心にコンジャンクト

 ・強力な葛藤のエネルギーが噴出する、あるいは将来実現可能な
  ビジョンを掴み取る(無意識層への促し)

11月27~12月3日 火星とエリス~天王星~パラスがオポジション
 (11月30日〜12月1日は月が通る)

 ・欲望が渦巻く社会の裏面に起きる、支配権を巡る闘争
  (スケールと形を変えて小さなグループや家庭内でも起きる可能性)
 ・公正さを追求する心理 (過度のプライドに注意)

12月1日 19:05頃 火星・天王星オポジション

 ・良かれと思ったことの悪化、支配権争い、フラストレーションの暴発に注意
 ・スピード感を求める意識と熱意(事故には注意)
  スポーツなど健全な闘争本能として出る場合も。ミスや怪我に注意

12月3日 16:35 水星逆行 射手座29°~13°(順行12月23日)
       木星・海王星トライン

 ・前後のストーム・フェーズは意識や思考、感情が乱れやすいので注意
  (ただし素晴らしいインスピレーションやを得る場合も)
  誤解、伝達ミス、事故、約束の遅れやキャンセル、契約事項などに注意
 ・幻想的で壮大な絵画や物語性の輝き。純粋で美しいものへの憧憬
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12月4日 0:47 双子座の満月!
12月9日火星蠍座入り
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12月18日 銀河中心で射手座の新月!
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12月20日 土星山羊座入居
12月22日 01:28 冬至
        05:48 太陽・土星コンジャンクション山羊座0°台


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        今回の新月記事は、時間の都合もあっていつもより短縮版になると思います。
  m(_"_)m

        ふと気付いたら家の前の木々がいつのまにか紅や黄色に染まり、いち早く枝先から裸になっていました。草木達はもうすっかり冬の準備を整え終わったようです... 。もうここ何年も、いつも今頃の季節は『フォーキャスト』の翻訳 =「時間との勝負」がたけなわになります。なのでゆっくり外に出る機会など殆ど無くなってしまうのですが... それでも今年は格別な感じがします。内容が一段と濃密になっていること(少なくとも自分にはそう感じられます)、それにこのブログでも以前から触れてきた「変化」— 大きなくくりで見る時代の変化、そしてその中で経験するだろう「個としての道の変容」— が、遅い惑星同士の相関サイクルを通して講義するように語られている...それは変わりないのだけど。いつもの噛んで含めるような解説の中に込められた、迸るような「熱」がいつも以上に行間から立ちのぼり、押してくるのを感じます。それをどう訳文に生かして伝えられるのか、「うーん...」と考えてしまったりします。多分その「熱」は、人類の長い歴史の中に周期的に起きる転換点 — ひとつの「勝負時」を予期するひとが、それを広く皆に伝えようとするときのエネルギーなのかもしれません。それが始まるのは、おそらくこの冬至あたりから。少しずつ、じわじわと日常を通して。または何か大きな出来事を通して。いつのまにかそれぞれの肌に、人生に、感じられてくる。そんな予感。 やはり...と思いながらも、身が引き締まる思いです。とはいえ、本当の山場はまだこれから。『フォーキャスト』だけでなく抜粋版の『マンデーン』シリーズを楽しみに待ってくれてるひとも少しずつ増えていると聞いているし、とにかく出来る限り役割を果たそうと思う毎日です。


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        と、前置きはこのくらいにして(^_^;。いわば変革のスタートラインが間際に迫ったようなこの新月。上に挙げた星回りも相変わらず賑やかです。でも、だからこそ。この新月のテーマは、一度立ち止まって静かに自分を省みるような余裕と静寂さを保つことを勧めている。そんな感じがします。

来年は今年よりもっと激しい年になるかもしれません。今怒っているひとは益々怒り、狂っているひとは益々狂う。突き進んでるひとは益々進む(倒れなければ)。そして迷ってるひとは益々迷い、ぼやけてるひとは益々ぼやける。もし軌道修正が必要かも?と常々感じているなら、着手するのは今。 なぜなら、そのままだと今の状態がたぶん、もっと激しくなる...まぁ、ちとオーバーに言ってしまうとそんな感じかな。。 だから今が大事。

怒っていても狂っていても、それが自分の人生の道標に過ぎないと知っているならそれもいいのかもしれません。ただ、いつの間にか気付かぬうちに、選んだはずの道から外れてしまってはいないか? 少なくとも(他の誰でもなく)自分の中できちんと筋が通っているか? 情緒に動かされていないか? あるいは自分で創り上げた壁にガチガチに閉じ込められていないか? 報われないと半ば解っていることから抜けられないでいるんじゃないか? この新月期は、今一度ふり返って、そんなことを問いただしてみる良い機会になりそうです。 


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  戻るも自由、進むも自由。だけど本当は、自由が一番厳しい。それを誰より厳しく教えてくれるのは、射手座の土星かもしれません。これまで射手座を運行してきた土星は、社会的にも個人的にも、わたし達がひとつの確固とした「世界観」を持てるよう、様々な試練を与えてきました。大きな迷い、足許を確かめながらも突き進もうとするこころ、あるいは足許の崩れを見て見ぬふりするこころに冷水を浴びせるような流れをもたらしたりして。そして、わたし達の内外に立ちはだかる壁の高さと大きさをも感じさせてくれたと思います。

もうすぐ山羊座入りする土星は、そこでおそらく仮面を付け替えるでしょう。たとえば、一度選んだ道から逸れることをなかなか許さない。自分に対しても、他者に対しても、今まで以上にリジッドになって責任追及していくような心理。社会は安全のためという名目で規制が厳しくなり、より窮屈になっていくかもしれません。そして2年後、やがて土星が山羊座の冥王星と邂逅したとき、その結果のひとつが明確になってくると思います。良いとか悪いとかじゃなく、ただひたすら、そんな力が集合体の無意識に働いてくるとしたら。。  今、わたし達はささやかに立ち止まって、自分が生きていきたい「場」とは何だったのか、繋がりたいもの、触れたい精神とはどんなものだったかに思いを馳せるべきときなのかもしれません。


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  壮大な自由の中で一直線に進みたいと願う、気ままな「精神の星座宮」射手座で膨らみすぎる自我の知の調整を迫ってきた土星は今、射手座精神の「悪」とされる要素を体現するようなKBOイクシオン(全ての善は悪をはらみ、全ての悪は善をはらむ…神をも怖れぬ懲りない精神とも言える)、やり過ぎ・飛びすぎ・膨らみすぎを戒める小惑星イカルス、そしてE.フランシス曰く「真夏の日中にコーラ瓶を振っていきなり栓を抜いたような」効果、つまり小さな要因が積み重なっていきなり爆発するような力を持つケンタウルス族フォルスとコンジャンクトしています(もっともフォルスはそれだけじゃなく、将来を予感した上で自己を省みず他者に奉仕していく精神も持つのですが...それは注意していないと自爆に繋がる危険もあります)。 そして今、土星はフォルスと共に銀河中心の位置に達しようとしています。銀河中心は時代を超えた強力なエネルギーを無意識に送ってくると言われます。きっとそれは、ことばにならないような揺さぶりの力。ふと「これで良かったのだっけ...?」と感じさせるようなフォース。 

もしそれをキャッチ出来たら、入れ替わり立ち替わりの思考をちょっと脇に置いて。立ち止まって目を瞑り、大きく深呼吸してみてください。そして自分の胎内宇宙に宿る銀河の渦にダイブしてみましょう。何が聞こえるだろう? 何が見えるだろう? 何も...。ただ、混沌? それとも、止むことのない耳鳴り? うん、それでもいい...というか、それが今のわたしでありあなたであるなら、それをそのまんま感じることが一番素晴らしいのだと思います。だってそれは全て、生きてるってことだもの。

ただ自分の中に熱く燃える銀河の存在を感じられたなら。それを愛せるなら。そこから、「ことばにならない何か」が始まるかもしれません。いつでも。どこでも。


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        今回の新月のシンボルは『野営するインディアン』から『行進する軍楽隊』への流れです。そこに描かれるのはネイティブ・アメリカンのハンター達の一行かな? 一日の狩りをを終えて、ひとときの休息を取るべくテントを立てているのか。それとも、なんらかの理由で部族を遠く離れて旅をしているのかもしれません。このシンボルは遠く離れた所から「ホーム」、つまり自分が一番フィットする場、属していたい絆を渇望するこころを示唆しています。また、自分が負った役割を遂行する中で、どうしてもすり減っていく気持ち、そして諦め、ともすると全体に迎合するような心理への警鐘を鳴らすというテーマも持っています。自分にとって一番大切なものを「売って」いるのではないか? 本当にそれでいい、と覚悟の上なのか? という感じかな。

そして、メインのシンボル『行進する軍楽隊』は、今やっていること、従事していることからもたらされる高揚、そしてプライドと熱狂、心地よい緊張感、そして志を共にする集団に属することの安心感を描く半面... 前のシンボルの警告を継いで、本当にそれでいいのか? 全体が奏でる音色やリズムは本当に自分がこころから従えるものなのか?  行き着く先のビジョンはあるのか? という問いかけもまた含むものです。ドッドッと力強く響き渡る勇壮なドラムの音。ビシッと決まった歩調、立派に整えられた制服姿。沿道で応援する人々からは頼もしく思われ、憧れさえもって見られているかもしれない、そんな心地よい緊張感。でも...。あれ?どこからか、全く異なるリズムを持った音色が聞こえてくる。かすかに。途切れ途切れに。。


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  あれは何だろう? 聞いたことのないリズムだ。でも、体が反応する。どこか懐かしい。あの音の源に行きたい。あのリズムに合わせて、自由に体を動かしてみたい。それはもしかしたら、自分の深いところから湧き出す、いのちのリズム。青い太陽と漆黒の月が巡る、新しくて古い、記憶の奥底から響いてくる鼓動。。。

今、自分が従っているメロディは、リズムは、主題は、果たして本当に自分に合っているんだろうか? でも...だからといって今、行進を離れたりしたら。きっと後で厳しい処罰を受けるかもしれない。軍楽隊をクビになるかもしれない。それは怖い。それは困る。責められたくない。これ以上傷付きたくない。そんなことをあれこれ思い、迷いながら行進する「わたし」。けれど一度「あの音色」を聞いてしまった「わたし」は、自分にフィットしているとは言えない曲の演奏に集中出来るでしょうか? 「異なる何か」を告げるそのリズムは、軍楽隊が無事行進を終えた後もきっと、わたし達のこころの奥深くから聞こえ続けるのではないでしょうか。 


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        では蠍座最後の4度数(26°~29°台)とは何でしょうか? そこから放射されるエネルギーの特徴を締めくくりとして挙げてみますね。過去記事で触れたことがあるので、何となく覚えているひともいるかも?


  今回の新月が宿る位置は、ちょうど蠍座の鋏の部分にあたります。恒星研究家ダイアナ・K・ローゼンバーグによると、これらの度数はケンタウルス座αB、別名ブングラと呼ばれる星に代表される領域です。彼女の研究では、この領域は勇猛果敢な英雄を空に映したヘルクレス座、半人半馬のケンタウルス座、それに蠍座を支配する火星と冥王星の特質を加えたエネルギーを持っています。その特質とは、非常に強烈で、ひとたび攻撃に転じれば嬉々として標的を襲い、情熱的な感情を持って冒険に胸を躍らす...そんな姿。また、自分で設定したゴールに対してはリスクをいとわず確固とした粘り強さを持つと言われます。

けれどもこの力が過剰に働く時は、過酷さや容赦の無さ、妄想、そして絶対論的な態度を生み出します。そして自分が欲した 結果を引き寄せるためなら、どんな事でも構わずやってのけるという苛烈な性質が顕れることも。これは抜け目の無い操縦者やプロパガンダの巧者を生み出します。また、最善の表れをするときは独創的な言語表現を生み出せるけれど、同じエネルギーを自分本位に使えば「既存の言葉の意味」にわざと誤った解釈を加え、聞いたり読んだりするひと達を巧みに誘導して有利に運ぶことに長けるとも。  これって、近頃流行りの「フェイクニュース」や「オルタナティブ・ファクト」を思い出しますね。。

その一方、この領域の影響を受ける人は観察力に秀でており、詳細を語る細部をけっして見逃さず、耳にしたことを巧みに物語る才能を持つと言われています。この力は優れた詩人や小説家、劇作家、コメディアンや俳優、 漫画家、批評家、天文学者やアストロロジャーなどを輩出するとされますが、確かにどれも「ことば」が持つポジ・ネガあらゆる側面を巧みに操る職種と言えるでしょう。また、実際の職業がどんなものであれ、ライターとしての一面を持つようになるとも言われています。

うーん、やはりなかなか強烈なものがありそうですね。この種の激しさを持つエネルギーをがっちり受け止めていくには、けっこう逞しいこころの力が要るかもしれません。


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        さぁもう今年もあと1ヶ月とちょっと。立ち止まる暇さえないかもしれないわたし達の日常で。。  それでも「ちょっと待った!」と語りかけているようなこの新月をどう過ごしましょう? この新月期は、満月の星回りも含めてなかなかクセ者揃いのアスペクトが揃っています。すでにシャドウ・フェーズに入った水星は、満月の1日前から逆行開始。逆行コースとなる射手座29°〜13°は、ちょうど土星を中心としたステリウムが在泊する位置でストーム・フェーズを迎えます。 そこから先は今、あらゆる感情の起伏を刺激し、迷いを生じさせる道になっています。それは「身悶えするような探求の意志を貫くか、妥協に妥協を重ねた逃げの一手を打つか」という問いが埋め込まれた道でもあります。

なので、浅い思考や記憶にある知識だけをナビにバックしようとしても、轍に足を取られがちかも。。 今回はこれまでの自分の来し方をふり返りながら、体ごと感じ、自分のいのちの原動力に響く何かを見出していく...そんな逆行期になるのかもしれません。

自分という存在の内側に拡がる広大な宇宙にひととき野営してみる。深く潜行しながら、出来るかぎりのユーモアと静かな優しさを、忘れずポケットに詰め込んで。テントを張り終えて寝そべり、眺める大空。遠く聞こえる太鼓のリズム。そこに見るのは鏡か宙か? この言わば調整の新月期に…そんな壮大な遊びが出来たらいいな....。


albert-bierstadt




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 01:20|PermalinkComments(5)

November 03, 2017

●11/4の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで11月4日14:41前後、北海道周辺で14:47前後、関西方面は14:22頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:53前後に牡牛座11°58'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡牛座11°~12° + 太陽 蠍座11°~12°】
   "A woman sprinkling flowers" +
   "A drowning man rescued"
『花に水を撒く女』+
 『溺れて救助された男』

   "An embassy ball" +
   "Window shoppers"
『大使館の舞踏会』+
  『ウィンドウショッピングをする人々』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~11/17】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★相手を生かす「情」と蝕む「情」の違いを知っておく必要
→★ほんのささやかな触れあいが大きな影響力を保つ可能性
→★「強者」と「弱者」という区別に潜在する思い込みの弊害
→★徹底的な落ち込みや力の欠乏に達して初めて生に潜む深い永遠性を知る
→★溺れる者が掴む藁の意外な強靱さと藁だけが浮き上がるという事実
→★自分には制御不可能な力によって流されていくような感覚
→★環境、階層、生い立ちなどの違いで見える世界が異なるという不可視の隔壁
→★自分が属する集団、共同体の規範から逃れられないという束縛感
           または 自ら規範に同化することで安全を確保する
→★ただナイーブに挑んでもけっして破れない「ガラスの天井」を見る
→★透明な壁に隔てられることによってどちらの側も護られるという現実
→★自分が持つ権利にふさわしい責任を果たす、または問われる状況
→★手に入らないものや世界への欲望をイマジネーションの世界で満たす
→★眼に見える美の揺るぎなさとその影に隠された凄まじい闘争を知る
→★デリケートな物事を円滑に進めるための儀式を構成する「嘘」の効用
→★この社会を生きるために自分がどんな「顔」を使ってきたかをふり返る
→★厳しい関係や環境の中に感じる一瞬の優しさが全てを変える可能性
→★いろいろな重荷を引き受けて なお静かに笑えることの幸せ
→★自分がこの先どんな音色に合わせて踊るのか、進むのかを熟慮する・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『新局面を象徴する新たな指標を見る』
            ↓
            満月『精神的な目標と赤裸々な社会生活との摺り合わせ』 


171104FM


★満月図でちょっと気になる惑星アスペクトすこし★

金星・天王星オポジション +
 土星&イクシオン・小惑星リリス&カオスのオポジションで
 ミスティックレクタングルを形成

 ・予感、鋭いインスピレーション。先々の大きな可能性を整理していく
 ・強く惹かれるこころと反発するこころ
 ・自分を抑圧する相手とみなした者に対する徹底的抵抗と自己の内部にわだかまる
   自己否定が表裏一体に投影されると精神的混乱に繋がる可能性
 ・モラルを超えて手段を選ばないタイプのアウトローなやり方に惹かれる
 ・以上が内面。けれど外面ではバランスと調和を保つことに腐心し有能に見える傾向


土星・イクシオン・フォルス・ルシファー・カイロン・カオス・リリスのTスクエア
 木星・アマゾーン・ヒュロノメ・アグニ・ファナティカ・ネッソスのスモールトライアングル

 ・カルマの支払いどき。
 ・哀しみや怒り、こころの傷を昇華するために糾弾の声をあげる
  一時的に燃える熱狂の渦
  (ヒュロノメとアマゾーンが絡むので女性の怒り、またはフェミニスト
   運動的な要素も)
 ・衝動を抑え穏やかで交渉力に長けた方法を取る場合も引き時が肝心


天王星・海王星(と小惑星ラケシス)がセミスクエア

 ・精神と体の両面で、健康を損なったり現状の回復予定を遅らせる
  突然の出来事や行為、刺激に注意。やり過ぎによる判断力低下に注意。
  心身を休める必要


月・太陽のオポジションを海王星(と小惑星ラケシス)が調停

 ・高い精神性(あるいは隠し持った意図)を通して身の回りや世の中の出来事を
  厳しく見つめ洞察する。直観や予見


ニッポニアとエリスから火星に変形YOD

 ・非常に複雑で燃え上がりやすい問題に対し硬軟取り混ぜてデリケートな
  対応が必要な状況 憎しみを武器にすればやがて自分に跳ね返る

フォルス・ルシファーがコンジャンクトして銀河中心の位置
 月とセレスからクァドリフォーム

 ・ポジ、ネガ両方の感情や緊張の高まりが突然新しい視野をひらく可能性
  (暗くても明るくても、宇宙からのカツが入る感じなので受け入れるといいかも)


ASCにボラシシ、DCにクルースンが乗る

 ・ひとそれぞれに自分が見たいものだけを見る、信じたいものだけを信じて
  行動する状況
 ・血の絆、家系や血統(または民族性)、部族性、霊統(または人生観・
  世界観の共通項)などが持つ結び付きの強さ、または再会の歓び


(その他注目日)
11月7日:金星が蠍座に入居
11月11日 18:44頃:土星・天王星3回目のウェイニングトライン
       射手座・牡羊座25°台
11月13日:蠍座 7°台で金星・木星コンジャンクト
 11月14日:水星・海王星スクエア 射手座・魚座11°台
11月15日:水星が逆行のシャドウフェーズに入る
11月18日 20:42頃:新月!蠍座26°19'
11月19日 21:15頃:火星・冥王星(とアグニ)スクエア
          天秤座・山羊座17°台
       (この日前後は攻撃的エネルギーや事故に要注意)



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        昼間と夜の寒暖差が少しずつ厳しくなって11月、深まる秋。きっともう少ししたら、窓を開けると急に冷たい冬の匂いのする風が入ってくるんだろうな...。などと思いながら、例年の引き籠もり生活の中、ハロウィーンも過ぎていきました。

        そしてあっという間に牡牛座の満月。この満月はどちらかというと「社会の一員として生きていく」上で経験する、様々なこころの深淵を覗くような雰囲気があります。確かに世の中を見渡せば、前回の新月から本当にいろいろなことが起きています。超大型台風21号の被害はニュースを見る限り7人の犠牲者を出し、被害総額は100億円超えに。。そして矢継ぎ早にやってきた台風22号は激しい雨を降らせ、各地で土砂崩れの被害がありました。新月図では火と水の要素が強調されていたけれど、やはり火事や火に関わる事故のニュースも多かったようです。満月期も引き続き火気には注意したいと思います。


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  そして22日には衆院解散総選挙が行われ、与党が安定多数を獲得しました。前々日だった10月20日の新月は、ドラスティックな変化を望む天王星とオポジションの緊張関係。そして投票日当日の太陽は『失望した大観衆』を基盤として、そこから『唱う天の聖歌隊』というシンボルが示すエネルギーを取っていく流れでした。

なのでこの結果は、集合離散と糾弾のみを繰り返し、戦後の理想主義的感覚の維持を教義とする旧態依然とした野党に対する一般人の失望感が反映されているように思えます。また、第98代内閣総理大臣選出発表時のイベントチャートは、ASCが牡羊座0°、MCが山羊座0°のエリーズポイントに来ており、国民を表す月は選出発表図のASCにコンジャンクト。選挙を支配する5室の支配星も同じく月であることから、この結果は大方の民意の表れと見なすことが出来ます。その後マスコミ各社が最新の内閣支持率が発表されているけれど、魚座の海王星が強く働いて霧を吐き続ける今の世界では、どこの国の「世論調査」もその数字は信じたいひとのもの(満月のASCに乗るTNOボラシシ)。たぶん、あてにならないでしょう。

けれどもしかしたら... 日本という国の集合意識の深層には... 社会・経済の向上安定を希求するだけではなく「日本とは何なのか?」「平和とは何か?」という命題について、戦後70年の間に蓄積してきたねじれや歪みの本質を再評価し、変えるべき部分があれば変えたいという願いが頭をもたげつつあるのかもしれません。こうした潜在意識を受けての選挙結果だと仮定すれば、憲法改正問題など、変化をもたらそうとしているひと達は圧倒的に与党側に多いし、変化を断固阻止しようとしているのはおしなべて左派の野党側に見られることに整合性が感じられます。これは日本という国にとって、天王星・冥王星スクエアを筆頭に2020年過ぎまで続くカーディナル・クライマックスの大命題のひとつだと言えそうです。


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  もちろんこの問題は根が深く、そうすんなり行くとは思えません。他に問題は沢山あるし、これからも予想外のことが起きるでしょう。与党も一枚岩ではないし、いずれにしても前途多難。 ただ、1952年に国としての主権を回復する前年の1951年、米国のマッカーサー元帥によって「まだ民主主義国家としては日が浅く12歳程度の少年に過ぎない」と評された日本...。 それ以来、まるで「少年法」の庇護と束縛と目隠しの下で育ってきた感もある日本が、今後成熟した大人の責任を担い、民主主義国家として自立していこうとするのか? それとも「少年の純粋さ」の価値を世界に認められ、それが激化する世界情勢に平和をもたらす(あるいは背を向けて火の粉を被らずに済む)と信じ続けていけるか? そんな選択に迫られる場面がこの先に待っている可能性はあると思います。 いずれにしても変化の潮流はやって来るし、変わろうとすれば、痛みが伴います。おそらくは内的にも、外的にも。けれど変化を拒めば拒むほど、様々な形を通して危機が訪れ、どういう形にせよ強制的に成長させられるのかもしれません。 ならば、どんなことがあろうともただ座して待つ。流れが来たらただ何も言わず、それに巻かれていく。したたかに。そういう "行き方" だって、きっとありなのかも...。


  日本の戦後始原図(主権回復図)の頂点、MCには海王星が乗っています。今、山羊座の冥王星はオーブ2°で海王星の「曖昧な夢」にスクエアを形成し、揺さぶりをかけています。そして年が明けて2018年1月の月蝕~2月の日蝕前後には正確なスクエアとなります。その後も逆行を挟んで来年夏の日蝕あたり、そして秋にも再び。。 山羊座の冥王星は、成長のための破壊を意味します。今年の冬至に山羊座入りする土星もまた、戦後始原図の土星にワクシングスクエアを形成し、生みの苦しみを超え大人として責任を果たすようプレッシャーをかけてきます。 もしこれが自分自身の人生なら、わたし達はいったいどうするだろう? 怖れずに変化を受け入れ、熟慮の上でより良い道を創造出来るだろうか? 海王星が最善のサバイバルを果たし、成熟するにはどうしたら? ... 星々を見ながらそんなことを考えさせられる選挙結果でした。


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  一方、ハロウィーンの10月31日には、神奈川県の座間市で短期間に少なくとも9人の犠牲者を出した凄惨な殺人事件が発覚し、容疑者が逮捕されました。同じ日、ニューヨークのマンハッタン南部でISIS信奉者によるトラックを使ったテロ事件が起き、8人が犠牲となり重症者11人のうち4人が危険な状態にあるといいます。犯人は2010年にウズベキスタンから米国にやってきた合法的永住者でした。この事件を受けて「ロシア疑惑」と「魔女狩り疑惑」の渦中にあるトランプ大統領からは、これまで年間5万件の永住ビザを発行してきた「移民多様化プログラム」(グリーンカード抽選プログラム)をやめるべきだとの発言があったようで、これもまた論議を呼びそうです。(翌日の11月1日夜にはコロラド州デンバーのスーパーマーケットで銃乱射事件が起きています。)


この事件のイベントチャートは日にちも近いせいで、ちょうど今回の新月をくっきりと先取りするようなアスペクトが目立っていました。  そしてもう一つこのチャートで特徴的だったのは、今年8月22日に米国を横断する形で起きた強力な日蝕の位置、獅子座28°~29°台に「殺傷事件」の兆しとして小惑星遣いのアストロロジャー達が挙げていた星のひとつガンロッドが在泊し、スクエアとなる蠍座28°~29°台には「危機」を意味する小惑星ハザードとパンドラが、牡牛座の同位置にはやはり「殺傷、危険、車をぶっ飛ばす」ことを意味する小惑星ガン、そして小惑星イシス(ISIS)が在泊、オポジションとなる水瓶座の同位置にはケンタウルス族のイダルゴ(社会のバカげた決まり事やダブルスタンダードへの抵抗)が在泊してグランドスクエアを形成していたことです。

何か起きたときに、ピンポイントで事のありようを示唆してくる小惑星にはいつも驚かされますが、今回の事件ではそれ以上に「蝕」が起きた位置の意味とその強力さを感じます。そういえば、座間市の事件現場となったアパートに容疑者が引っ越してきたのも8月22日、蝕の当日でした。 この日蝕が起きてからまだ2ヶ月と少し。少なくとも来年春くらいまでは、その影響力を維持すると見ておいたほうが良いかもしれません。(もし初めて来てくれたひとがいたら、上記のリンクから日蝕時の星読みを見てもらえると、もしかしたら何かしら参考になることがあるかもしれません。)


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        またその一方で、難民問題で大きく揺れるヨーロッパからは、スペインのカタルーニャ州独立問題に絡んで亡命も噂される前首相プチデモン氏に国家反逆罪や煽動罪の適用が検討されているというニュース。 余談ですが、少し前に日本を訪れたイタリア人の友人に「財政問題と難民問題で大変なのでは?」と聞いたら…『イタリアはブラックマネーの国だから全然大丈夫。政府もみんなそう。何か起きてもみんな根っこは極道だから ♪』という答が返ってきて『えぇぇぇぇ〜?』なんてことがありました。もちろん彼自身はマフィアでも何でもなく、ミラノのビジネスマンなのだけど。。 ただ、そのことばが冗談混じりだとしても、南欧、アフリカ、中東に囲まれた地中海にせり出し、古代から複雑な歴史のただ中にあり続け今も生きるひと達の現実感覚って、いろいろと鍛えられてるんだろうなぁ... なんて思ったのでした。


        さて、北朝鮮が追加の核実験を行うかどうかが取り沙汰される中、満月後の11月5日からは米国トランプ大統領のアジア歴訪(日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン)が始まります。そんな中、CNBCは defencenews.com の記事を引き合いに、中国がグァム島に爆撃機を飛ばして島そのものに対する爆撃訓練を行い、ハワイ近くまで接近したという米軍オフィシャルの報告記事を掲載していました。その記事には『...また、中国による日本の防空識別圏の侵犯に対し、自衛隊は過去1年のうちに900回ものスクランブルをかける事態になっており、こうした行動は近年エスカレートする一方だ。中国は日本ばかりでなく米国の防空識別圏をも試す行動に出ていて、米軍機が中国軍機にインターセプトされることもしばしば起きている。米国は南シナ海だけでなく東シナ海から太平洋にも手を伸ばす中国の挑発行為への対応を長期的懸念として非常に憂慮し...etc.』とあります。

こういうニュースは日本ではあまり報道されないみたいだけれど。。 他にも沢山の要素が複雑に絡み合う国益と国益の闘いの中で、この米国大統領のアジア訪問がこの先どんな現実に繋がるのか? きっとわたし達がその全貌を知ることは不可能でしょう。 けれど新月、満月、そして次の新月期と、各ルネーションのテーマをじっくり追いつつ。わたし達の個人生活と互いに交差し、オーバーラップしながら展開していく世界のありようを感じてみるのも(たまには?)いいんじゃないかな。


        と、なんだか出だしから社会的なことばかりになってしまったけれど... 。この時期は結局のところ、周囲や社会に自分を投影し、跳ね返ってくる木霊 — 自分自身の声音 — にじっと耳を澄ます...... そんな感じになるのかもしれません。


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★11月満月のサビアン・シンボル★

        では早速いってみましょう。

  まず月が基盤として取るエネルギーは、牡牛座11°『花に水を撒く女』です。庭の花壇か、それともベランダを美しく飾る鉢植えでしょうか。大好きな花が綺麗に可愛く咲きますように...と愛情をこめて水を撒く女のひと。振りかけるとか撒くという行為を指す原語の「sprinkle」には、「ごく少量の」という意味が含まれています。ということは、これは花の鉢かな? 鉢植えって、良かれと思って水をやり過ぎると根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。表面の土の色や葉っぱの様子を見て、適度な水やりをしないといけません。でもデリケートな花だと、適切な水の量って花の種類により、季節や気温により、様々に変わってきます。

素敵な鉢を選び、土を盛り、種も蒔き終わった。彼女が待ち望むのは、「わたしの窓辺」を飾る大輪の花たち。色とりどりの花たちは、彼女にとって、きっと春を迎えたひとときを咲き誇る、いのちの象徴なのかもしれません。花も「わたし」も... 同じ大地に生きるものだから。早くその日が来ますように。咲いたらその美の絶頂が長持ちしますように。。 ならばあとは、鉢の中に眠る「可能性」の種子に どれだけ注意を払って水やりを続けられるかにかかっています。根っこが水に溺れたりしないように。窒息してしまわないように。けど、カチカチに渇いて干からびてしまってもいけない。その鉢に咲く花の命運を握るのは、もう大自然ではありません。それは、花を夢見て育てる彼女。そのこころと手... そしてその手から与えられる少量の水なのです。じゃ、いつその手を差し伸べ、どんな時に控えたらいいだろう? 彼女はその微妙なさじ加減を知っているでしょうか? 根っこや双葉の声をよく聞き、上手に成長を助けていけるかな? 水をやりすぎて枯らしてしまったり... しないかな? 


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        じゃ、太陽は何を言っているでしょう? 月に光を与える太陽の基盤度数は蠍座11°『溺れて救助された男』です。これは台風やハリケーンで洪水に呑み込まれたひとなのか...それとも船が沈没してしまったのでしょうか? 

自分ではどうすることも出来ない強大な自然の力に翻弄されて、絶体絶命のところを助けられたひと。。  原語の「drowning」という表現は、ほとんどの場合「死に至る」という含みがあるようです。またB.ボヴィによれば「drowning」は海や湖、または酒浸り、そして通常の用法なら「飲む」という行為を指す「drink」に由来することばで、「混乱する」という意味でも使われるそうです。うーん... するとこのシンボルの「溺れた男」はお酒を飲み過ぎたり何か精神的ショックを受けて、深刻な混乱状態に陥ったのかもしれません。深みから湧き起こる感情の水に押し流されて。 あるいは周囲から放射され注ぎ込まれる、激しい感情のバイブレーションに翻弄されて。。

溺れる男は必死です。藁でも小枝でも何でもいい、彼は手に触れるもの全てを掴もうとするけど、彼の重さに耐えられるものは何もありません。逆巻く波は彼を呑み込み、渦となって水底に運びます。

「もうダメだ...」彼は死を覚悟したでしょうか? 死の前には自分の人生が走馬灯のように蘇ると言うけれど、そのとき彼は何を見たでしょう。。 

でも次の瞬間、波はもう一度大きくうねります。何がどうなったのかわからないままに今度は波のてっぺんに運ばれ、見開いたその眼には雲一つない蒼空が飛び込んできました。そして、目の前に投げ込まれた浮き輪。「おーい!大丈夫か?今引き上げてやるぞ!」どこからか、力強い声が聞こえる....。溺れた男は自分が助けられたことを知ります。


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        彼の体験が水の事故ではなく、お酒に溺れて理性の蓋が吹っ飛び、さめざめ泣くとか怒って絡むとかだったとしても、側に誰か彼をよく知るひとがいれば「まぁまぁ...」なんて言って落ち着かせてくれるかもしれません。人事不省に陥った彼を、家まで送り届けてくれるかもしれません。でも、彼は自分がどんなことを言ったか、何を放射し、どんな行動を取ったか、そして誰が混濁の海から助けてくれたかを覚えているかな? 自分がそこまで泥酔した... 本当の理由を思い出せるかな? 

        ここは蠍座の深淵。「運命」と呼ばれる深淵を覗き込むところ。自分ではどうにもコントロール出来ない何かにぶつかってこころ乱れたとき、いったいどうするのか? お酒を飲んで、パッと騒いであぁスッキリ!となるにはちょっとだけ、水たまりが深すぎるかもしれません。 じゃ、しらふのまんま淵に落ち、激情の波にまかれて自分という底の底を覗き込むのか?  それは帰ってこれるかどうかもわからない、賭けのようなものなのに...。けれど水もまた、いのちを運ぶエネルギーです。やがてはそれがあなたを、いのち輝くところに押し上げてくれる。底を見たとき。満ちるとき。そのとき、誰かが投げた無私の浮き輪に気付くかもしれない。そして、もう一度暖かく燃える火のもとへ帰っていくのかもしれない。「底」の記憶を胸に、少しだけ強靱になって。可能性の種子を宿して。。


        牡牛座 — 蠍座11°に見られる月と太陽の対比には、もしかしたら人間関係に見られる「犠牲者」「迫害者」「救済者」という三角関係のパターン、または「共依存」と呼ばれるパターンが潜んでいるかもしれません。わたし達はこの三役を順番に演じることもあれば、一度に二役を演じることもあります。または、特定のひととの関わりでいつも同じ役割を演じるハメになることも。。 もしそういうことがあるとしたら、それはいったい何故起きるのか? 果たしてそのままで良いのか? この度数はそう問いかけているようにも思えます。


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        じゃ、月がとっていくメインの度数『大使館の舞踏会』を見てみましょう。この度数も、もう何年も前に一度経験しています。今回は当然、惑星アスペクトが違うけど。なので微妙に角度を変えつつ根本部分を踏襲...という感じで再掲載しますね。


        さて情景はガラッと変わって豪華なボール・ルーム。世界各国の超エリートや政治家、著名人とそのパートナー達が集う場です。みんなドレスコードにのっとって、きらびやかに着飾っています。上品な音楽が流れ、最高級の料理やお酒、そして上質な会話が交わされています。

このシンボルが降ろされた1920年代の舞踏会はどんなだったかな? きっと今よりずっと優雅だったかも? 今は権力者クラスのひと達も気軽に(ときには気軽過ぎるほど!)ツイートしたり画像を投稿したりするけれど、昔はきっと、もっと雲の上の存在だったはず。大使館の正式な舞踏会なんて、庶民には想像出来ない憧れの場だったかもしれません。(まぁ、今だってそうかもしれないのですが...)

当然、この舞踏会は単なるダンス・パーティではありません。大使館で開かれているということは、そこが公の場であり、激動する政治の裏舞台でもあることを示唆しています。世界の要人が集まり様々なテーマで開かれるサミットなんかでも、表舞台の会議場だけでなく、晩餐会や控え室など、表に見えないところでの折衝が実は重要な筋書きを創っていた、なんてことがあると聞きます。たぶん舞踏会というのは、完全な表舞台と全くの裏舞台の、中間的な位置を占めるものかもしれません。つまり、にこやかに楽しむ風を装いながらも、とてもデリケートな場。 各国大使にとっては緊張感漂う仕事の場であり、場合によっては国同士の力が絡む、暗黙の闘いの場にもなるでしょう。もしかしたら、秘密の別室では盗聴やスパイ行為も当然のように行われているかもしれません。


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        なので、ひとたびその場の整った雰囲気を乱すような事件が起きれば、悪くすると大きな国際問題にもなりかねません。うーん、たとえば政府要人の誰かがうっかりお酒を飲み過ぎてよろけ、高貴なレディのドレスの裾を踏んでステンと転ばせてしまったら… わたし達のパーティなら笑い話で済むけれど、世界のトップが集う舞踏会なら? 今ならすぐさま誰かがスマホで撮った画像をSNSに投稿し、それを各メディアが奪い合う…なんてことが起きそうだし、エレガントな昔の舞踏会でも、噂話に憶測や様々な尾ひれが付いて、世界中にニュースとなって広まるかもしれません。シャンパングラスから漏れた小さな一滴のしずくが、やがては社会の根幹をゆるがす大津波になっていく… 権力を持つひと達の集まりとは、そういうものではないでしょうか。

だからそこには、立ち居振る舞いについても暗黙の社交ルールが存在します。そこに集うエリート達は、それぞれの地位や立場に基づいて、自分の背後に連綿と繋がる目に見えぬ無数の人々に対する重い責任を負っています。 招待されたひと達はそれを熟知した上で、その規範から外れない範囲で、祖国に、自分の属する民族や集団に、または自分自身の立場に、利益を誘導するための駆け引きをしているように見えます。その利益には、自らの生命の安全がかかっている場合もありそうです。地位や階層に見合ったルールの中で、いかに上手く互いの力と利害を溶け合わせ、または奪い去ることが出来るか...。 今のわたし達が暮らしている社会構造を護りながら、その上でデリケートなパワーゲームをするには絶大な社交の力が問われるでしょう。それはまるで、仮面舞踏会。色とりどりの、にこやかな仮面。冷徹な仮面。そしてときには、道化師の仮面。


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        わたし達は今、世界のトップクラスのひと達が集まる会合をネットやテレビの映像でかいま見ることが出来ます。そこで起きてくる様々な出来事も漏れ伝わってきます。でも、そこでにこやかに交わされる会話の全容は知る由もありません。そこで何が本当に起きているのかを、その真実を、こちら側にいるわたし達が知ることはないでしょう。 ただ、ウィンドウショッピングをする時のように、目に付いた物事を褒めそやしたり手厳しく批判したりしながら、まるで映画のワンシーンみたいに、一瞬を楽しんで忘れていくのかもしれません。それは見るひとによって、ミステリーだったり刑事ドラマだったりコメディだったりするけれど、結局はひとときのエンターテインメント。 そこにはこちら側とあちら側を隔てる見えない壁が厳然と存在します。それは社会的階層の壁。だからわたし達は、いつかショウウィンドウのガラスを破り、飾ってある衣装や宝飾品を身につけ、あちら側に行ってみたいと夢みたりもします。太陽が位置する蠍座12°のシンボル『ウィンドウショッピングをする人々』のように。

けれど、あちら側の暗黙のルールもわきまえないまま、壁を破って飛び込んだらどうなるでしょう?  こちら側にいるときは華やかで楽しそうに見えたボールルームなのに、いざ参加してみたら、そこはいきなり思考形態さえ違う異世界。ひと皮剥けば、激しく火花が散る世界。キョロキョロしてたらすぐに怪しげなヤツ!とはじき出されるし、有頂天になればガラスの壁に突き当たります。 その場に溶け込もうと緊張しつつ頑張ったとしても、見えないところで背負わなくてはならない物事の重圧に気付いたとき、それに耐えられるかどうかはわかりません。美しいショウウィンドウの中は、熾烈な大人の戦場かもしれないのだから。


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  『 いやそんなことはないさ!どこに行っても自分は自分、ひとの事なんて関係ない。自分の思い通りにふるまうさ!』

…そう、牡羊座の天王星ならそう言うかも? でも、山羊座の冥王星は見逃さないでしょう。

  『 ここは君の遊び場ではない。 だが、本当に自分が正しいと思うなら、やってみるがいい。今まで社会を、君自身を支えてきた暗黙の社会構造を思いっきり壊してみろ。君はその後のことなど考えもしないし、自分がここに至るまで、自分が壊したものにどれだけ支えられてきたかも考えない。自分のしたことがどんな影響力を持つかなど、想像したことさえないだろう。 だが責任は負わせるぞ。私、山羊座の冥王星と、もうすぐ山羊座にやって来るコワモテの土星が君の軌道を挟んでいることを忘れるな!  さぁ、規制強化だ。コンプライアンスだ。無害な社会だ。 ところで君は、灰になる覚悟は出来ているのか?』 


        壁…。 壁があるとき、わたし達はそれを破りたいと思います。昔、ベルリンの壁が崩壊したように。こちら側とあちら側の人々が手を取り合うのを見たいと思います。 国境や宗教や信条の壁なんか無ければいいのに、と思います。そして、大好きなあのひととの間に立ちはだかる壁を壊して、共に溶け合いたいと願います。 その一方で、何か危険が迫ったときは、わたし達を護ってくれる壁が欲しいと願うのもわたし達です。戦火から護ってくれる壁。貧困や飢餓から守ってくれる壁。 今の自分を、生活のありようを、護ってくれる壁… わたし達が今まで暗黙の内に同意して築きあげた、社会構造という名の壁。 制度や文化という名の壁。

人間関係の中でも、わたし達は時々こんな風に思います…一度は心身ともに溶け合ってひとつになったはずのあのひと。でも、たまには自由が欲しい。ひとりきりの世界に籠もって息をつきたい。それに、自分だけの秘密も護りたい。壁が欲しい………。 わたし達は本当に壁を壊したいのでしょうか? それとも、今存在する壁を護りたいのでしょうか?


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        ここで問題になる「壁」は、そうそうわたし達に都合よく立ったり崩れたりはしてくれません。わたし達の自我は、壁が無ければ成り立たないからです。そして無数の自我の壁が寄り集まって、社会階層を構築する壁になっているからです。だから、どんなに世の中のシステムが変わったとしても、それを完全に壊してしまうことは…まだわたし達の意識レベルでは無理だと思います。今のわたし達がこの壁と付き合っていくには、スキルを必要とします。 それは「社交」という形式を取り、社会的に練成されてきた「儀式」。 儀式と言っても形式的なものではありません。それは、ひとときの間「壁」を通り抜ける「水のマジック」。存在する壁を透過して、こころを明け渡していく行為です。


自分や相手や周囲の中に暗黙の内に存在する、見えない壁を尊重していくこと。 尊重しながら、そっとそっと手を差し出し、相手の土壌に触れていくこと。 少量の適度な水を互いに与え合うこと。他者の力を奪い取るのではなく、相手の弱みを突くのではなく、寄りかかるのでもなく。正直に、自ら少しずつ溶け出していくこと。互いに変容していくプロセスを怖れないこと。でも、手を引くべきときはサッと引く。相手がそれを選択したと信じられるなら、ひととき溺れる自由を侵害しない。そして、自分の弱みを怖れたりしない。でも、いのちの力がそのひとを押し上げるなら、浮き輪を投げることを躊躇はしない。 こんな関係性を、単なる操縦行為やパワーゲームに陥らず、あきらめずに続けることが出来たなら......いつしか互いの堅固な壁が、自分の中の壁が、まったく新しい「何か」に置き換わっていくのかもしれません。


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        大使館の舞踏会でフロアの真ん中に立ち、その場に溶け込みながら、異なる仮面をつけた幾多の壁に囲まれ、そして自らもマナーという仮面をまといつつ、同時に誠実であり続ける。でも何に対して? 自分がここに生まれてきたことに対して。在るということの全てに対して。

あなたとわたし。あのひと達と、わたし。わたしとわたし。社会という名の人々の集まり…無数の見えない壁の集積を、もっとフレキシブルでより良いもの(あるいは何でもないもの)に変容させていく。わたし達に、それが出来るでしょうか? 怖れと拒否と称賛と力への欲望から這い出し、自分を律して真新しい視座から生まれるスキルを身に付けていくことが出来るでしょうか? 


        自分の未来に大輪の花を咲かせ、仮面舞踏会に天の音楽を奏でる。そう言うとなんだか大それた野望?って感じがするけれど。。 

激しく動き始めながらいつもと変わらない、世界の片隅で。 
揺るぎなくも見える、牡牛座の満月の下で。火と水の大地を踏みしめながら...
しばし、そんな夢に遊んでみるのも悪くない...かも?



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:15|PermalinkComments(0)

October 19, 2017

○10/20の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

10/20
 ★新月の星模様すこし★ の2項目目に新月への小惑星アスペクトを加筆しました。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  10月20日04:31前後、北海道周辺で 04:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:12前後、沖縄周辺では03:42前後に天秤座 26°35’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 天秤座26°~27°― 発効期:10/20~11/17
    "An eagle and a large white dove turning one into the other"
『互いに姿を替える鷲と大きな白い鳩』

    "An airplane hovering overhead"
『頭上でホバリングする飛行機』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★あれもこれもと選択に迷い結局は時間や労力を無駄にする傾向
→★郷に入っては郷に従う ― または時と場所に応じて巧みに言動を変える能力
→★突然の状況変化に対処出来るように物心両面で備える必要
→★黒か白か、正か邪か、戦争か平和かなどの極論に走らせる欲求不満に注意
→★気分やムードが刻々と変化する不安定な心理状態、または状況
→★自分が生まれ持つ能力を最も活かす道を探りそれに集中していく必要
→★フレキシブルに構えて目前の現実に対応しながら視界がクリアになるのを待つ
→★先行きに潜むポテンシャルや達成、または変化の予感に興奮を感じる
→★理屈を超えた体験が将来の方向性や世界観/人生観の刷新を促していく
→★想像力の羽ばたきの中で自分自身を再発見するような感覚を味わう
→★眠っていたアイデアや思想が本格的に目覚め始める傾向
→★「目に見えない理」を侵す人間の傲慢さや尊大さへの直面
→★夢や想像力の世界に救い、または新たな啓示を見出す可能性
→★手を伸ばせば届きそうなのに目に見えない壁の存在を感じる
→★「どう見せるか/見られるか」で動く人間世界のシステムを深く認識する
→★再生と贖い、そして挽回への予感と意志を胸に進む・・・→



エネルギーのポイント前回の新月『次局面に向けての現実的な対応』
                    
            今回の新月新局面を象徴する新たな指標を見る』

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★10月20日 新月の星模様 すこし★
 (すでに発効中のものが多い)

新月と天王星がオポジション、近隣に蠍座の木星と水星
 海王星が天王星に45°、新月に135°

・思いがけない出来事、自然災害、大小の事故、電気・電子機器関連の不具合や故障、曖昧な言説による誤魔化しや虚偽、詐欺行為、ストレスによる神経過敏、神経症、アレルギー症状、過剰反応などに注意。不定愁訴や激しい頭痛など。

・けれど大きな物事を成し遂げたり素晴らしいインスピレーションを得る可能性も。なるべく体を休め、必要ならヒーリングや整体などを受けると良さそう。


新月にハウメア、ウツィロポチトリ、HAL、カルマがコンジャンクト
 山羊座のガイアと蟹座のサウロンが新月にスクエア
 牡羊座の天王星を含んでグランドスクエアを形成
(昨夜ツイートで触れたアスペクト、こちらにも書いておきますね。)
小惑星絡みなので現象の強度は測りがたいけれど、かなりピンポイントで — カルミックな出来事 ー を示唆している。

「火」と「水」が象徴する全ての要素が強調されている。
→嵐や洪水、噴火や火に関わる事故、火事、放火、火傷など。
・激しい感情とそれを昇華するなんらかの「火」の洗礼 (中心に存在する揺らがない炎)
・スペキュレーションとしては、人間社会にとって未来の不可避な出来事に関わるAI・IT関連の大きな進展があるのかもしれない 。
・人間存在の根本に存在するダークマターへの直面と挑戦(悪夢など内面への脅しとその防御)地に足を着け、しかもフレキシブルに流せる構えが全て…という覚悟(環境の見直しと再整備)

などが考えられる。


土星・アグニ・ルシファー・イクシオン・フォルス・銀河中心・B M リリスが
 射手座20°〜27°に集合。この集合を頂点にエリス・天王星、月のNノード、
 カオスがカイト形成中。 またセレスとパラスから土星を中心とする集合に
 クァドリフォームを形成中。そして土星と小惑星集合、火星・カイロンがTスクエア

・このところ継続中の重いプレッシャーと内側から噴出しようとする攻撃的なエネルギーのブレンドが無意識領域を刺激しやすいので要注意。リラックス。
(ゲームやスポーツなど種としての攻撃性を楽しみつつ罪悪感無しに発散出来る行為の中に意外な発見があるかも)

・大きな壁を突破するエネルギーとして使えるが、霊的な挑戦の可能性もあり。

・火のエネルギーが強化されるかもしれない。火に関わる事故、火事や噴火、火傷、その他いわゆるクンダリーニ症状など。また過去生にまつわる苦しみや哀しみの再体験や精神的サバイバルを経験するひとがいるかも。(ひとによっては自己崩壊するのではなく能動的な自己解体によって危機を抜けられる可能性もあり)  


10月27日 
 太陽・木星がコンジャンクトしてシャプレー超銀河団(蠍座3°あたり)の位置に入る(火星は24日に乙女座銀河団の位置に入る)

・銀河レベルのエネルギー洪水が火星と木星を通じて収束し新たな能力の開発や全く新しい知識の獲得に向けた探求を促す可能性。

(これは2012年8月と10月に放射されたエネルギーとよく似ているので詳細は
このページを参照してください)

11月2日
 現在も続いている土星・イクシオンとカイロンのスクエアが正確に形成される

・過去生に端を発するアウトロー的な暴力や闘争の記憶、孤独感や深い哀しみ、人間不信など。つぶさに見ることで大きく癒やされる可能性も。

11月4日満月!(14時23分ごろ)牡牛座11°58'



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        2日後に衆院選投票日を控え、なんとなくザワザワと落ち着かない雰囲気のただ中で起きる今回の新月。惑星達が相互に創り出すエネルギーもなかなか強烈で、わたし達の無意識領域を通して感情と思考の両面を刺激してきそう。。何といっても今回の新月は、予測不能でアグレッシブな牡羊座の天王星とタイトなオポジションです。近くには蠍座入りしたばかりの木星と水星も運行中で、そのエネルギーを増幅しそう。それはつまり、遠い世界の裏側でも身近な環境でも、良くも悪くも思いがけない出来事が起きる可能性を秘めているということかな。人間と人間〜集合体と集合体が相互に絡み合う様々な関係性の中で、喜怒哀楽 — というよりきっと全方向的に — あらゆる思いが噴出してくるのかもしれません。

うーん、なんだか感情的に大忙しのエネルギーを放射しそうなこの新月。何かを背負い、重い気持ちを抱えてるひとも。何も見えずに迷っているひとも。楽しくてわくわくと胸を躍らせているひとも。今、ちょっと立ち止まって深〜い呼吸をひとつ。自分の「重心」はどこにあるかな? どーんと下がりすぎて背中が丸まっていないか? シュッと蒸気みたいに上がりすぎてフワフワしていないか? 降り注ぐエネルギーは刻々と変わっても、自分の重心のあるべきところはたったひとつ。目を閉じて頭を一度からっぽにして、今 体が感じていることをよく確かめる。この新月期には、時折そんなチェックを入れてみるといいかもしれません。だいぶ気温も下がってきたし、まずはお腹と背中を温めてみて。

2020年代初頭に向けて、本格的な変化の流れに入ってきた2017年秋。特にこの新月で形成されるハードなアスペクトに触れるひとには、気付かないうちに「何がこうだから」とははっきり説明出来ないタイプのストレスがかかりそう。はぁ..とため息が漏れたら、神経疲労に負けないよう。けっして焦らず無理せず、ゆったりいきましょう。


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★10月新月のサビアン・ンシンボル★

        じゃ、早速サビアン・シンボルを見ていきましょう。まず、今回のベースとなるシンボルは『互いに姿を替える鷲と大きな白い鳩』。「鷲」と「鳩」って、同じ鳥でも「黒と白」とか「北と南」のように正反対のイメージがありますね。鷲は勇猛で荒々しく獲物を狩る肉食の鳥。また強力な王者の象徴として信仰されたり、その絵姿は国や王侯貴族の紋章としても古来から使われてきました。で、鳩 — それも白い鳩といえば、平和の象徴であり優しく愛情深いイメージです。 

鷲は人間の約8倍も遠くを見通せる優れた眼を持つと言われます。それと同時に、遥か下方の小さな動物達の動きを捉える集中力とそれを切らさない忍耐の力も。そして食物となるべき存在を見つけるやいなや、素早く舞い降りて鋭いかぎ爪を使い、獲物を捕らえて安全な食事の場所まで運びます。 


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        じゃ、鳩は? 子供達や人々の住む家を優しく護り、オリーブの枝を加えてやって来る平和の使者。温かいハート...。原語で "dove" と言えば、よく街でも見かけるグレイの土鳩ではなく「白い小さな鳩」のことを指すようです。なのでここであえて「Large white dove」と言っているということは、おそらくその大きさが鷲に匹敵するくらいあるということ。けど、実際には自然界にそんな大きな鳩はいないでしょう(多分)。だからこのシンボルではきっと「鷲」と「白い鳩」が象徴する精神の「原型」または「特質」が、同じ場所に二つの極として同程度の比率で存在していることを暗示しているのだと思います。

鷲と白い鳩。強く冷徹なこころと、優しくやわらかいこころ。この両方の質が矛盾なく溶け合ってひとつの場 — わたし達の精神に宿っているなら、きっと必要なときに必要な特質が必要十分な量だけ自然に内部から立ち現れ、全ての物事は上手くいくのかもしれません。でも、このシンボルでは全く異質の存在である二羽の鳥が互いに姿を入れ替えています。けっして一つに溶け合うことはありません。ひとつの極から、もうひとつの極へ。それぞれに突出した特質がきっぱりと入れ替わるんです。ならば鷲でなければいけないとき — 強い態度で臨み、自らの種を護るために獲物に狙いを定め、確実に仕留めなくてはならないときに、おだやかに微笑みながらオリーブの枝をくわえていたら? 鳩になった鷲は、きっと自分のいのちさえ護れないでしょう。 じゃ、癒しと平安を必要とする場にコワモテの鷲が出て来たら? 争いが新たな争いを生み、取り返しのつかない修羅場になるかもしれません。


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        鷲も鳩も、自然界に生きている種の在りようは全て、この地球が必要としている特質です。けれどその能力の使いどころ、使いどきを間違えれば自らの目的を果たすことは出来ないでしょう。自然界も人間世界も、攻めだけ、守りだけでは立ちゆかないシステム。その両方を使いこなせなければ存在さえ危うくなるかもしれないのだから...。

ところでこの新月とちょうどオポジションの位置にある天王星は今、エリスとのニアミスに向かって対向度数の牡羊座26°台を逆行中です。そのシンボルは『抱えきれないほどのギフトを所有する男』。この場合の「ギフト」が暗示するのは、おそらく原語が持つもう一つの意味「天からの贈り物」。つまり、生まれ持った才能や能力のことを指していそうです。

手からこぼれ落ちるほど沢山の才能を携えて生まれて来たひと。でも、生まれつき何でも簡単にこなせたとしたら、彼は持って生まれた能力の半分も活かせずに終わるのではないでしょうか。何でも出来るなら、選択肢は無限にある。選択肢が無限にあれば、そこには必ず迷いが生じます。途中までは天然自然のままで何とかなっても、いつか内部でせめぎ合う力が彼の歩みを止めるかもしれません。自分の中に潜在する全方向的な力に振り回され、何も選べず何も捨てられないのなら...。


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        自分を生かし、探求したいこと — やりたいこと — をやっていくには、その目的のために必要な力を見極めてそれに集中し、磨き、マスターしていくことが必要になります。天王星に向かって新月が放射する「鷲」と「鳩」の姿は、あらゆる選択肢の中から今、ひとりの人間が生きるために選んだ究極の二元性なのかもしれません。そこには太古から地球上で繰り広げられてきた、いのちのせめぎ合いが象徴されているようです。 たとえば平和をもたらすために赦し、微笑みを浮かべて手を取り合うべきときはいつか? たとえば何かを護るために襲う必要があるのはどんなときなのか? 大きな白い鳩になるべきとき。そして力強い鷲に姿を変えるべきとき。。 無限の可能性の中からその「時」を知り、集中し、シンプルに力を出し切っていく。 

けれどもし優柔不断になって5分おきに鷲と鳩が入れ替わったり、鷲の頭に白い鳩の体なんて、どっちつかずのキャラクターになったら、きっとどんな力も発揮することは出来ないでしょう。 無限の潜在力にひたったまま果てしなく逃げ続ければ、滅びが待つだけかもしれません。 天秤座の旅も終盤に入る度数では、牡羊座の「自分だけの世界」に眠る様々な力をどう活かして人間社会を生きていくか?のテストが待っていそうです。

        あ...でも今回、新月の対向度数に在泊するのは予測不能の天王星です。そして天王星は、一風変わった "天才" を示唆する惑星でもあります。天才と呼ばれるひとの中にはとても気まぐれで変わり身が速く、鷲になったり鳩になったり、感情の起伏が激しいタイプも多いと言います。ならこの二羽の鳥達を制御するのはけっこう難しいかな? 気持ち、ことば、行動、自分の芯を、見る。そして良くも悪くも、あらゆる方向にほとばしり出ようとする力を感じてみる。でも惑わされない。外からの反応として出て来る鷲や鳩じゃない。どちらになるか決めるのはこの自分なのだから。


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        さてエネルギーはメインのシンボル『頭上でホバリングする飛行機』へと向かいます。ん?飛行機ってホバリング出来たっけ? 今ならオスプレイとかがそれに当たるのかな? 上空で留まれる飛行体といえば、まずヘリコプターが頭に浮かびますね。サビアン・シンボルは本来の深い暗示内容とは別に、描かれたモノや情景がそのまま現実として顕れるケースも多く見られるけど、直近では17日夕刻に起きた航空自衛隊所属の救難ヘリの事故など...ここ1週間の間に航空関連の事故に関わるニュースが目立つように思います。そしてそのどれもが鷲と鳩のテーマに関連するような...。やはりこのシンボルが前倒しで顕現しているのかと思わされます。。

ではこのシンボルは何を示唆しているのでしょう? ここで頭に入れておかなくてはならないポイントは、サビアン・シンボルが降ろされたのは1925年の米国だったということです。1903年にライト兄弟が複葉機ライトフライヤーを初めて飛ばしてからまだたった22年。けれどその間、第一次世界大戦を経て飛行機の性能は格段にアップしたと言われます。機体も複葉機から単葉機へと変わり、航行距離も伸びました。でも、チャールズ・リンドバーグが木材と金属の両方で出来た高翼機で大西洋無着陸横断飛行に成功したのは1927年。サビアン・シンボルの誕生から2年も後のことです。まだまだ空の旅は極々少数の選ばれたひと達のもので、今のように飛行機なんて当たり前に見られるという世の中ではありませんでした。だいたいあんなに重いものが空を飛べるなんてこと自体が一般庶民にとっては驚異的で、「とてつもない偉業のたまもの」「次の時代の到来を告げるスーパーな何か」だった... B.ボヴィはそう解説しています。きっと、人類が空を自在に飛ぶ夢の時代を予感させるものがあったのかもしれません。


vintage



        ある日、喧噪に満ちた街中を急ぎ足で歩く「わたし」。... 頭の中は今日のミーティングで持ち出す話のこと、昨夜の恋人が見せた気になる表情、月末の引き落とし、インスタにアップした画像への「いいね!」の数 … そんな気掛かりごとがとりとめもなく浮かんでは消え、無意識に人波をかき分けながら目的地に向かってる。と、そのとき。何かの気配を感じてふと見上げる頭上。「えっ?」「あれは... 何だ?」

何かとてつもない物体が上方にじっと浮かんでる。金属? それは陽光を受けてキラリと輝く外面を持ちながら、物質だと明確に言える特徴がない。初めて見る、何か。重力の法則に逆らって、音も立てずにそこに存在している巨大な何か。もしかしてあれは... 見知らぬ宇宙文明から訪れたU F O ? それとも、どこかの国が技術の粋を集めて密かに建造した最新の飛行物体? その正体はわかりません。本当は、ビルの屋上のモニュメントが燦々と輝いていただけなのかもしれない。でも、そのとき「わたし」はこう思います。「何か今、凄いものを見ている...」 全ての音が止まり、景色は消え、日々頭を離れなかった考えごとも吹っ飛んでしまう。一瞬の静寂。そして。全てが頭上の一点に集中する。


UFO



  他のひと達が同じ物を見たかどうかはわからない。見たとしても、自分と同じように見えたかどうかはわからない。あれは、ただそこに浮かんでいた。静かに、軽々と、ゆるやかに。あれは確かに何かを告げていたような気がする。。。自分が進んでいくだろう「未来」と密接に繋がる何かを...。 

やがて「わたし」は我に返り、チラリと時計を見ながら雑踏の中を歩き始める。きっとすぐに自分は日々変わらぬこの景色に埋没していくだろう。けれど今見たものは忘れない。告げられたことを、これから 少しずつ思い出していくのだから。。。

        では新月にオポジションの天王星が放射している牡羊座27°のシンボルは? それは『想像の中で蘇る失った機会』です。今まで何度となく外してきたタイミング。迷いに迷って決められずに逸してしまった素敵なチャンス。「鷲」にも「白鳩」にもなりきれなかった「わたし」。自分が抱える矛盾に直面することを避け、逃げ続けてきたかもしれない...という苦い思い。そういうのって、人間なら誰でも一つや二つは抱えているのではないでしょうか。それを挽回するチャンスなんて、もう自分には残されていない。過去をふり返り、今という現実をぐるっと見渡して「わたし」は考えます。けれど本当にそうでしょうか? 


area



  リニアな時間の流れの中では確かにそれが正しいかもしれない。けれど、ひととき眼を閉じて、まあるくひろがった自分を感じてみる。ひろがってひろがって、ただ存在そのものとなった自分。それは時間も空間も未分の世界。そこは想像の翼を羽ばたかせて辿り着ける胎内宇宙。言語ではけっして触れることの出来ない世界。そこには失ったはずの全てと、まだ見ぬ全てが誕生前の潜在力として溶け合っている...そんな世界。そこに触れたとき、存在は蘇り、再生していく。。 その中に、小さな「わたし」という自我の領域もきっと含まれてる。その狭い領域に、チラチラと可愛らしく燃えゆらめく感情の炎。。 

それはリニアな時間とリジッドに構築されたシステムの中で、合理的に考え出された「チャンス」の再生ではない。もっと大きな、見知らぬ可能性の源泉。けど、目を開ければ昨日落とした財布が目の前に戻ってる...なんてことじゃない。たぶんその財布は戻らないかもしれない。 でも、財布を落とした...失った...その後悔と困惑と悲しみ。それを通して実は本当に失った何かがある。それが、蘇ってくる。そしてそれが、思いも寄らない次の好機を生み出していく。そんな、奇蹟。


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        もちろん、このシンボルも「まんま」の形で顕現してくるケースがあります。もう会えないと思っていたひとと再会したり、ダメかと諦めていたテストに受かったりとか。 ただ、それには通常の思考では捉えきれないほど大きくひろがる人間の潜在力を「知っている」状態でいるか、少なくともそれに気付いていくことが大切かもしれません。いずれにしても、今回このエネルギーを放射するのは天王星です。型破りな思考のワープを得意とし、上も下も右も左も、全方向的に境界を突き破ろうとする、そんな原動力を持つ天王星が関わるなら、何かを予測しても始まらない。予測不可能なら、ただそうと知っていればいい。何かが起きるのを期待したり怖れたりせずに、自分をまあるくひらいて。重心を保って。

見知らぬひとや遠い他国に起きた出来事は、それとわからないほど形と強度を変えて、自分の中にも同時に起きています。ならば全ての「わたし」が、あるときは誇り高き鷲になり、あるときは優しく微笑む白鳩になれる。そんな力を本当は持っているのかもしれません。はるか上空に... けれど手を伸ばせばさわれそうにも見える「頭上」に留まる、何かとてつもなく大きな「しるし」。それを良いとか悪いとか即座に判断する前に、「しるし」に意味を与え、未来を創るわたし達のポテンシャルを信じてみたい。今、そんなふうに感じています。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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October 04, 2017

●10/6の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで10月6日03:59前後、北海道周辺で04:05前後、関西方面は03:40頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で03:10前後に牡羊座12°42'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡羊座12°~13° + 太陽 天秤座12°~13°】
  "A flock of white geese" +
  "Miners emerge from a mine"
『白い雁の群れ』+
 『坑道から出て来る坑夫達』

  "An unsuccessful bomb explosion" +
  "A Children blowing soap bubbles"
『不発に終わった爆弾』+
  『シャボン玉を吹く子供達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~10/19】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分が進んでいる方向性、向かっている目的の是非を本能的に判断する
→★先頭に立つこと、導くことの重さと責任、自己犠牲や覚悟が問われる出来事
→★目的を滞りなく果たすために必要とされる協調と協働作業への挑戦
→★「通気孔」に溜まった異物を取り除く、または息切れや酸素不足に注意
→★空気と風を敏感に読むことで次に向かうべき方向性を探る必要
→★ドラマチックなシフトを創り出すために本能的な感知力を働かせる
→★閉じ込められ何処にも行けない状態の中で全方向的に反発する力
→★爆発力を秘めたデリケートな状況への対応力が問われる試練
→★大きく響きわたる虚ろな音声が象徴する「何か」を感知する
→★過剰にふくらみきった泡が連続音を立ててはじける光景
→★「虚」であったものを「実」にする(またはそう見せる)ための行為
→★気を逸らすことによって緊張した状況を無事に切り抜ける能力
→★お祭り騒ぎと悲劇、歓びと深刻さの両極端が同時に存在する光景
→★「大山鳴動してネズミ一匹」または
  「良くも悪くも取るに足らない小さな事の積み重ねがやがて大きな結果を生む可能性」
→★「突然の終焉/始まり」を正しい流れに沿って最善のタイミングで起こす手腕
→★コロコロと気が変わりやすい状態、集中力を欠く状況に注意
→★内側に溜めたエネルギーを集約して定めた方向への推力にする必要
→★自分の潜在能力とキャパシティ(または限界)を確認しながら慎重に進む・・・→


エネルギーのポイント:新月『次局面に向けての現実的な対応』
            ↓
            満月『目的の中で自分が自分であり続けることの挑戦』 


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        気付くと今年ももうあと3ヶ月弱。いつもこの季節になると、一年はあっという間だなって気がするものだけど... 2017年は特にそんな感じがします。カーディナル・クライマックスの中枢部を過ぎ越して、本格的な変化期に入った年。沢山のことが同時進行で起きていて、しかも予測のつかない方向にあちこち噴き出てる。毎日のニュースを見聞きしながら色々とセオリーどおりの解釈を当てはめて納得しようとしても、本当にそれで正しいのかなんて誰にもわからない。もしかしたら、わたし達人間の感覚が追い付かないまま、現実の方が先に現象化しているのか?...とも思えるような世界/社会の混迷ぶり。勢いを失ったメルケル首相のドイツに代わってEU改革に意欲を見せるフランスのマクロン大統領だけど...前途多難。そして燃え上がるスペイン・カタルーニャ独立問題。大小のテロが絶えず移民・難民問題で揺れ動くヨーロッパ。そして米国ラスベガスの銃撃事件。外界が凄い勢いで動く中、日本では何が何だかよく見えないままに野党の集合離散が目立つ衆院選挙。株式市場は多幸症みたいにうねうねと騰がり続け、そんな間にも北朝鮮の怪しい動きが続き、18日には中国共産党大会だとか。 


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  今この世界では同じ国籍を持つひと達が互いをレイシストと呼び憎み合い、自分の観点に都合の悪いニュースをフェイクと名付けてる。。 実際、何がフェイクで何が本物かは今、おそらく誰にもわからない。真実はひとつじゃない。幾層にもわたって存在するリアリティ。そんな胎内宇宙を、わたし達はそれと知らずに見始めてる...。

時代の早瀬で知らないうちに変化していくわたし達。 これって単に昔から存在し繰り返されてきた現象をIT技術の進歩が多重情報として浮上させ、地球の隅々に行き渡らせたってことなのか? 多様性の名の下に押し寄せる情報が、はるかに遠い地域や人々の内面までも擬似的に見聞きできる新しい仮想世界の泡を創り上げ、わたし達はその中に... 少なくとも自己の一部を組み入れているのか? 


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        アストロロジーから見れば、今は確かに歴史の節目のただ中。もしかしたらそれは、長い人類史から見て最大とは言えないかもしれない。でも今を生きるほとんどのわたし達にとっては、かなり大きな節目。たぶん何かの分岐点。社会にとっても、ひとりひとりにとっても。これから世界は本当に分かれていくのかもしれない。猛スピードで走る窓の無い電車の中で、変わりない日常を繰り返しながら。いつもの毎日、通り過ぎていく大小いろんな出来事。その都度わたし達は、目の前の現実を既知のことばを通して名付け、意味を与え、それを鏡に映して喜んだり悲しんだり格闘したりしてきた。そんなわたし達の営み。

けど、もしわたし達の現実認識が既知のことばによって成立しているなら、もう足りなくなっているように思える。ことばが。 自分が創る宇宙への新しい認識と、それを表現出来る新しいシステムの "ことば" を、それぞれが見出す時期に入ろうとしているかもしれない。 少し長い目で見るならば。 ......まぁ、そんなことをつらつら考える秋の夜。なんて、なんだかいつもなら記事の終わりに書きそうなことを言ってますが。(^_^;


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        実のところ、10月の満月は9月の新月が提示するテーマを受けて、ますます現実的な対応を迫られそうな雰囲気を持っています。そして、おそらくこのエネルギーはすでに前倒しで来ているのではないでしょうか(特に満月はその傾向が大きいのですが)。
では早速サビアン・シンボルを見てみましょう。



★10月満月のサビアン・シンボル★

        まず月がとっていくベースのシンボルは牡羊座12°『白い雁の群れ』です。雁といえば、やっぱり「渡り鳥」という印象が先に来ますね。雁は候鳥と呼ばれる渡り鳥で、秋には南に渡って冬を過ごし、春には北に帰るのだそうです。これは牡羊座の中盤に出て来るシンボルだから、北に向かう雁の群れかな?とも考えたけれど、北米に野性として生息する白い雁は、冬になると南の生息地へ渡って越冬することで有名らしいのです。なのでこのシンボルはやっぱり『さぁ、南へ!陽光に向かって!』というイメージかもしれません。


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        風が冷たさを増し、高く澄み渡った空にV字型を創りながら飛んでいく白い雁の群れ。一路、南へ…南へ。体の中に備わった本能というセンサーに従い、仲間達とともに飛んでいくその姿は季節の風物詩として日本でも昔から詩歌に詠われてきました。けれど、安全な子育てと食糧確保のために、生まれて初めての長旅に出る幼い仲間達を護りながら長い長い道程を飛び続ける実際の渡りには、数多くの危険が待っています。嵐に見舞われたり、天敵に襲われたり...。

雁行と呼ばれるV字形の飛行フォーメーション。その先頭に立つ鳥の役割は、自分が作った気流によって後続の鳥への空気抵抗を減らし、飛行を助けることだと言われています。その分後ろの鳥達は楽になるけど、リード役はとても難易度が高く、使うエネルギーも半端ではありません。なので雁達は途中で次々と先導役を交代しながら旅をするそうです。B.ボヴィはこれを、ある集団がその本能をひとつにして共通の目標に向かうときの最も効果的なグループ構造だと指摘していました。

旅立ちの季節。彼らは特有の大声で鳴き交わし、出発のときが来たことを互いに確かめあいます。そして、その瞬間に今までの群に存在した階層や利害関係は脇に置かれ、渡りに徹した新たな役割分担に切り替えられます。そして共に目的地を目指すんですね。一直線に。。(この辺りは牡羊座のシンボルらしい感じ)


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        互いに損な役割を交代で受け持ち、少し楽をしてエネルギーを回復した者から率先して先頭に立つ。これが出来るのは、彼らの目標 — 目的地 — が明確に定まっているから。そして何を護らなければならないかについても、暗黙の共通理解があるから。たぶんそれは…全体で、皆で、いのちを繋いでいく。そのため。

とてもシンプルなんだけど、だからこそ、とても強靱。 途上でどんな予想外のことが起きても、精一杯助け合って切り抜けていく。どんなに辛いことがあっても、きっとぶれることはない。 自分はあくまで自分。だけど、そのとき「自分」を貫くもうひとつ別の軸がある。「わたしは全体であり、先頭でもあり、末端でもある」という軸。わたし達が誰かと共に歩むとき、何かを一緒にやろうとする時、または何かに立ち向かうとき......この白雁の群れのようになれるかな...? 


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        では、月に光を送る太陽のベース・シンボルを見てみましょう。天秤座12°『坑道から出て来る坑夫達』です。白い雁の群れは南の陽光へ向かう旅だったけど、こちらは暗い地下世界から地上に戻る人々が描かれています。炭鉱でしょうか? それとも貴金属や貴重な鉱石を掘っているのかな? いずれにしても、危険のつきまとう仕事です。…そういえば国営ブラジル銀行を狙って600mもの地下トンネルを掘っていた銀行窃盗団が2日に逮捕されたというニュースが流れましたね。秘密の暗闇から明るみに引っ張り出された犯人達の姿もまた、この満月の太陽シンボルを体現した例かもしれません。サビアン・シンボルはたまに描かれたイメージそっくりな形で顕現することがあります。


さてこの度数は何年も前に一度体験したエネルギーだけど、覚えてるひといるかな? その時書いた記事の中から少し抜粋してみますね。

        真っ暗な鉱山の坑道から、次々と姿を現す坑夫達。 原文の "emerge" は「出現する」「浮上する」「明らかになる」という意味を含んでいます。 なので、地中深くから文字通り「浮上」してきたのかもしれません。地下深く掘られた坑道から、一日の作業を終えて出てきたところでしょうか? それとも、落盤事故から奇跡的に命を取り留めた人びとが明るい地上に戻ってきたのでしょうか?


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  今や斜陽となってしまった石炭産業ですが、石炭自体は19世紀初めにその利用が始まってから、1918年をピークに1930年代の大恐慌まで、米国エネルギー産業の中枢を担って、凄い勢いで増産され続けてきたのだそうです。 そんな中、20世紀初頭には事故で年間1000人もの炭鉱労働者が命を落としていったのだとか。 そして1907年冬には、後に米国史上最悪の鉱山事故と呼ばれるようになった 「モノンガー炭鉱爆発事故」 が起こりました。この事故では362人が生き埋めとなって亡くなり、1000人以上の子供達が孤児になったとされています。 また、危険で過酷な労働環境を背景に、組合を巡る労働争議が世間を騒がせることも多かったようです。サビアン・シンボルが降ろされた1920年代にも大規模な紛争がいくつかあったようで、1920年に起きた通称「レッドネック・ウォー」 では、銃器で武装した1万人もの労働者が抗議デモを行い、州兵や地元警察、鉱山の警備隊と衝突するという、後に小説にもなった有名な事件が起きています。この "戦争" は取り締まり側の勝利で終わり、労働者側には多くの死者と逮捕者が出たそうです。

        こうしてみると、このシンボルを降ろしたチャネラー、エルシィの脳裏には、そんな時代背景から何らかの印象が埋め込まれていたとしても不思議はないと思えます。彼らが経験した物事が落盤事故であるにせよ、または権利を勝ち取るための闘争だったにせよ、生死のかかった逆境をみんなで切り抜けていくには、互いに頼りあい、信頼し、力を合わせていく必要があったでしょう。そして、リーダー格の人びとの存在も不可欠だったはずです。彼らはみんなをまとめ、必要なら自分のエゴを犠牲にしてでも全体を明るい太陽の下に導かねばなりません。それにはいつだって "peer"…つまり仲間内でありながら、同時にそれを超えた視座と、先を見通す力、勇気や胆力が必要です。そして危険を回避し、自分達が辿り着くべきところに全員で回帰しようとする、優れた本能の力も。


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        とはいっても、誰もがいつでもそんな優れた能力を発揮できるわけじゃありません。それに、本物のリーダーシップがテーマになってくるのは山羊座に入ってから。ここ天秤座では、窮地を脱する、問題を解決する、という場面に直面した時、ひとりでは動かせない壁をみんなでどう乗り超えていくか?というエゴの葛藤とその成長物語を提示していると思います。そして...その物語がとてもシンプルで具体的な結び付きから始まっていくことも。

アメリカの鉱山史は沢山の命の犠牲の歴史でもありました。それでも、生きのびよう、もっとまともな暮らしをしたい…と、ひとときこころを合わせて闘った人びとの物語は今に語り継がれ、人間が ― たとえエゴのぶつかり合いの中であっても — 共に助け合おうとする思いで動くことが出来ると証しています。その行為は時と場所を超えて、見知らぬ人びとのこころを揺さぶる力があります。わたし達は考えます。自分ならいったいどうするだろう…?  咄嗟のとき、本当に危機が訪れたとき、無私の手を差し伸べ合うことが出来るだろうか? 白い雁はおだやかな南の冬へと向かい、坑夫達は明るい陽光の下へ... 彼らは自分達の本来の場所、安全な「ホーム」のある場所へ帰還しようとしています。皆で。全体で。。 

前回の新月のときも、社会的階層や立場を超えて貫かれる人間存在の「軸」というテーマが出て来たけれど。この牡羊座の満月も、やはり人間関係の中で、まずはそこから何をすべきか考えてごらん?と囁いているのかもしれません。


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        ではメインのシンボルは何を告げているでしょう? 牡羊座13°は『不発に終わった爆弾』です。あらら、ちと物騒な感じ。けどこれは潜在的に大きな災いをもたらす力を持った「何か」が、結局のところ空騒ぎに終わっている…というイメージです。今のところは...。

B.ボヴィの解説によると、原語の "Bomb" はギリシャ語で「中が空洞になった物から聞こえる音」を意味することばに由来しているそうです。そして爆弾 — explosive bomb — とは、空洞の容器に爆発性と発火性のある内容物を詰めたもの。それが爆発しないなら、失敗作の不発弾。けれど災いをもたらさないよう上手く設計された "容器" なら、たとえば内燃機関のように、車を前進させ機械を動かすエンジンとして働くこともあります。それが爆弾であるにせよ、内燃機関の一部にせよ、巧く機能させるためには爆発物を包み込む空洞容器が適切な強度と厚みを持っていることが必須条件です。もし泡のように薄く儚いものだったら? もういつ大爆発するかわかりません。


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        一方、月に光を与える太陽はといえば、天秤座13°『シャボン玉を吹く子供達』。こちらはちょっと楽しそうなイメージかな。シャボン玉は石けん液の薄膜にそっと空気を吹き込んで作る、美しい透明の玉。周囲の光景をその薄膜に映し取りながらフワフワと浮かぶ、はかない命の代名詞です。考えてみたらもう長いことシャボン玉遊びなんてしたことなかったけれど。。 久々に時間が出来たら、ちょっと飛ばしてみたいような...。

        このシンボルのことば「blowing」〜「blow」は、空気を吹き込むという意味の他に「爆破する」「吹き飛ばす」という意味も持っています。また「失敗する」とか「しくじる」、「浪費する」「機会をダメにする」「タイヤをバーストさせる」そして「激怒する」なんていう意味も。。 シャボン玉はすぐにはじける運命だけど、なるべく大きな玉を作ってどれだけ長く飛ばせるかを競うのは子供ごころに楽しい遊びだった記憶があります。B.ボヴィは言います。『子供達がシャボン玉遊びをするとき、周囲は笑い声に包まれる。彼らの目的は出来る限り長い間シャボン玉を飛ばし続けることだ。だがはかない泡の玉は、子供達の笑い声と同じように簡単にはじける。いつはじけるのか?それは予測不能だ。初めから長続きするようには考えられていないのだから』と。


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  確かに、ふわふわと飛ぶ綺麗な玉を追いかけ、パチンと割るのも面白かったな。。  誰かが飛ばしたシャボン玉を横からパチンと破裂させて「あはは、ゴメンゴメン!」「えぇ〜?ひどいな、ヨシそれならこっちも!」なんて。子供のころはそんな適度な意地悪のしあいもまた笑いの種だったように思います。 でも、もし今誰かが自分の夢をそっと吹き込んだ薄いはかないシャボン玉を飛ばしていたとして、それを面白半分にパチンと割ったりしたら... そのひとはきっと激怒するかもしれません。

B.ボヴィはこうも指摘しています。『陽気な遊びごころに打ち興じる最中にも、あなたの "裏庭" に不発弾が投げ込まれるかもしれない』と。不発弾は確かに破裂しなかった。でもだからこそ、いつ爆発して大変なことになるかわからない不気味さと不安を感じさせます。 裏庭の不発弾を何とかするには、警察の爆発物処理班か、大がかりなものなら自衛隊に依頼するしか手立てがありません。爆弾処理…それは世界で最も危険な職業のひとつと言われる仕事です。


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        このシンボルは、本当に些細な日常の何気ない鼻歌気分のときにも、まったく予期しない何事かが起きる可能性が常に潜在することを示唆しています。もしかしたら人間関係の中で、何気ない自分のひと言がきっかけで何かが破裂するのかもしれないし、自分の中で長い間密かに蓄積してきた何かのエネルギーが薄膜を破って噴き上がるのかもしれません。また、あるひとにとってはただシャボン玉がはじけたくらいのことでも、別のひとにとっては不発弾がいきなり爆発するほどの衝撃となるのかもしれません。そんなとき、命も惜しまず手を差し伸べてくれる誰かはいるだろうか? 自分は、誰かに手を差し伸べることが出来るだろうか? そしてもしかしたら... わたし達はみんな、自分のこころの底にいつの間にか不発弾を抱え込んではいないだろうか? 忘れられ踏み固められた土の下で、刻々とエネルギーが満ちるのを待つ不穏な不発弾を。


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        うん、あるかもしれない。じっと爆発を待つ何かが。。 この世を生きてきた中でいつしか堆積してきた無明の地層の中に。ならばその潜在的な無法の力を、エンジンに変えて前進することは出来るだろうか? 誰も傷つけず、誰にも依存せず、肩肘も張らずに。ヒリヒリするような薄膜ではなく、美しい鉱石の空洞容器にエネルギーを溜めて。真っ白な渡り鳥のように、無限の胎内宇宙に羽ばたいていけるだろうか? 自分が自分を思い出す場所に、ホームに向かって.....

わたし達が今、現実と感じている時空。そしてわたし達の前に開けようとしているもうひとつの空間。その両方の世界に今、得体の知れない不発弾の中空音がかすかに響きつつあるのかもしれません。



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        金星と火星のコンジャンクションとほぼ時を同じくして起きるこの満月。感情をたっぷり刺激してくれそうな雰囲気です。ICには小惑星ルシファーが乗って、光と影の葛藤を演じそうだし(どちらが光でどちらが影か?)。そして銀河中心に迫る土星・イクシオンとエリス、NノードのGトライン(打たれながらも自分の道を往くしかない)。 海王星とパラスからは太陽へのYOD(おぉ!その政治力は公正さか欺瞞の顕れか?)、キラルスへの土星・SノードのYOD(カルマ、無垢の魂の犠牲)。 そして金星と火星は8日〜11日にかけて順に土星とスクエアに(宴の後の反動)。9日は太陽と水星がコンジャンクト(こころを修復する日)。木星は10日夜に潜水具の水音を大きく立てて蠍座入りするとそこにはTNOティフォンが待ち構え、ハウメアはいまだにエリスとコンジャンクト(様々な自然現象)、11日は金星・カイロン・フォルス・イクシオン、そして月の一時的グランドスクエア(こころに埋まった不発弾を発見するか?)。15日〜16日小惑星ルシファーとアグニがコンジャンクト、火星・カイロン・フォルス・イクシオン・カオス・リリスのグランドスクエア(霊的火花の狂い咲きが見られる?)。そして17日〜18日は火星とフォルスがスクエア(小さな原因大きな結果).....そして20日未明には天王星とオポジションの新月!

  全般に、これから先はなかなかのデコボコ道になりそうな行程だけど、旅立ちの用意は出来ているかな? 南へ向かう鳥達のように。シンプルに、力強く、助け合いながら。けっして自分を失わずに。さぁ風に乗って、いきましょう!!




have a great trek!!!

hiyoka(^_^


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September 19, 2017

○9/20の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  9月20日14:49前後、北海道周辺で 14:55前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は14:30前後、沖縄周辺では14:00前後に乙女座 27°27’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 乙女座27°~28°― 発効期:9/20~10/19 】

   "Grande dames at tea"
『茶会に集う貴婦人達』

   "A bald-headed man"
『禿げ頭の男』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★格差社会を貫いてひとつにまとめ上げている共通の「軸」を見る
→★あらゆる階層のひとびとが現状を肯定していくための「現世的な儀式」
→★時をかけて得てきたものを選別し、統合整理し、分配し消化していく
→★刈り取り、寄せ集め、小分けにして分配するという社会的手段
→★意味のないお喋りや他愛ない噂話の輪の中で感じる疎外感
→★共通点よりも差異に拡大レンズを当てることで増大する不公平感
→★重箱の隅をつつくことによって火を起こし煙を立てる
→★重要な気付きを得る前の一時的な内省状態、または敗北感への対処
→★伝統に培われたもの、奥の深さや優美なものに対し畏敬の念を抱く
→★細かいことを気にし過ぎて不安になる、迷う、または苛立つ
→★「強さ」「支配力」の誇示あるいは称賛 or 周囲を圧倒する独特の風貌
→★未来に潜むあらゆる可能性の中で歓びに満ちた輝きを見ていく
→★何かを成し遂げるために必要な不動・不屈の精神、協調と自己犠牲
  または見解の相違に対する敵対的で自己の非を認めない頑なさ
→★全てに停滞と成長、内省と外向、潜在性と表面化の周期があることを理解する
→★強さと力、自信を少しずつ取り戻していく途上でこころの静けさを守る
→★新たな力の芽生えと変化の予感を前に当面の不安定さを抑える努力・・・→

ネルギーのポイント:前回の新月『変容の予感 ― 移行 ― 勇気と透徹』
                    
            今回の新月 『次局面に向けての現実的な対応』


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 左/新月図  右/秋分図(参考)



★ちょっと気になる惑星アスペクト★


9月20日 新月期全体をいろどるアスペクト:

新月・カイロン・フォルスとTスクエア
 (「傷」との突然の直面を通じて自らの再生に向かう または
  退行や逃避行動、耽溺、中毒症状など)

金星が乙女座入り(段差を上手く超えてグラウンディングをこころがける)

水星が逆行のシャドウを抜けて海王星にオポジション
 (何かの暴露や露呈、または何かが明確になることで変化が起きる)

火星・オルクスのコンジャンクションがルシファーとスクエア
 (怖れや罪悪感の裏返しが他罰的感情や暴力性に繋がる危険)

月のノード軸・イクシオン・カオスのミスティック・レクタングル
 (社会的慣習に沿って問題なくふるまおうとする安全感覚と
  本来の自分が望むとおりに生きたいという衝動のアンビバレンス)

月のノード軸・エリス・イクシオンのカイト
 (妥協と歩み寄りか自分の考えを押し通すかの葛藤による
    フラストレーションに注意)

ICに小惑星パラスがコンジャンクト
 (公正さと自由を求める心理、政治や防衛への関心など)

全体に、社会のメカニカルな仕組みに動かされていく人生から
 抜け出したいという気持ちが強まる傾向が顕れそう。


9月23日05時02分ごろ 太陽が天秤座入り(秋分)
      (エリーズポイントの常で新たな現実への一歩を踏み出す象意)

9月25日未明に火星が海王星にオポジション形成
      (内的な強さと外的な圧力とのぶつかり合い、そこから
      生まれる混沌と気付きの可能性、権威の力とユーモアの力の選択など)

9月26日火星・木星・天王星・海王星のウォリサム・レクタングル
      (本来、直接的には自分に関わりのない物事に自分自身を巻き込む
       ことで問題が思わぬ方向に進み大事になる可能性に注意)       

9月27日月が遠地点を通る
      (社会的通念やモラルに囚われない思考や態度、感性)

9月28日未明に山羊座16°で冥王星が順行開始
      12時25分ごろ木星・天王星が最後のオポジション形成
      (心理的な重さが少し軽減に向かう、引き籠もる心理から
       少しずつ社会に目を向けるような無意識レベルの変化)

9月30日水星が天秤座入り、金星が海王星にオポジション形成
      (創造性、想像力、クリエイティブな力の放射、強靱さの表現)

10月5日
金星・火星が乙女座18°台でコンジャンクション 
      (長い刻をかけた努力への報酬、自己コントロールの問題、
       パートナー間に起きるコミュニケーションの問題・・言いたい
       ことが上手く伝わらない、信頼感の欠如や頑なさ、急所に
       土足で踏み込まれるような感覚、暗黙のデリケートな境界)

10月6日03時40分ごろ 満月!  
   


★9月新月の星模様★

        北朝鮮のミサイルは飛ぶし大型の台風は日本列島を縦断し、抜けた後は気温が10°も上がるフェーン現象。来月22日に衆院解散総選挙との話も出ているし(10月20日は天王星とオポジションの新月)インドネシアのスマトラでは豪雨による洪水が起きて大きな被害が。 英国では地下鉄爆破テロが起き、シャーロッツビルの暴動後まもない米国では度重なるハリケーン被害に加えて人種的対立もなお激化中。極左アンティファやBLMの台頭に対抗する白人超保守派の紛争にトランプ大統領排斥運動が絡むなど…世界の人心が一層不安定になっていそうな今日このごろ。暴力的な歌詞と私生活で知られる黒人ラッパーのXXXTENTACIONがYoutubeにUPしたオフィシャル動画がまたたく間に1000万ビューを超え、賛否両論大きな物議をかもしています。


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        その動画の中には彼が黒人と白人の幼い男の子の手を引き、皆の前で黒人の子にYESと言わせてから白人の子の首にロープをかけて天井から吊す…まるで「奇妙な果実」のように…そんなショッキングなシーンが含まれていました。もちろん創りもののシーンだし、最後に彼自身の体験に基づいた深く赤裸々なメッセージが語られるのだけど...。本物の人種間対立がまだピンと来るとは言えない日本から見るとき(特に初めて見ると)やり過ぎというか、えげつない印象を受けてしまいます。それと同時に、ここまでやらないと良くも悪くもひとの心の奥底に沈む何かをかき立て、深く感じさせることが出来ない状況になっているんだな...とも感じました。わたし達は、いつのまにかこころにこんなにも重い蓋をしてしまったのかもしれない...と。そしてそんな経験もまた、次の刺激とともに一瞬にして消費されてしまうのだろうか?とも。

それは米国の歴史と現代社会のひずみに絡む人種問題の根深さを感じさせられる、そんなプロモ動画でした。ただ同時に、Youtubeやインスタグラムなどネットであらゆる映像や画像を皆が見慣れてしまった今、誰もが簡単に思いや意見を発信し、一夜でスターにもなれれば極悪人の烙印も押されてしまう世界で何かを伝播しようとするときに用いられるテクニカルな側面の怖ろしさ(一瞬の「印象」を最大の武器とする人心の操縦テクニックは加速度を増しながらいったい何処へ行き着くんだろう?的な)も感じたのでした。


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  インターネットの黎明期は、山羊座で天王星と海王星がコンジャンクトした時代でした。それから20年ちょっとの間に技術はすごい勢いで進歩したけれど。わたし達人間のこころがそれに伴って進歩したとは思えません。そして今、天王星はエリスとのコンジャンクション(ネット社会で断片化してしまった個人のアイデンティティを再生するための葛藤とカオス)を3月に終え、来年初めのニアミスが過ぎるまで、わたし達に課題の残りを突き付けています。「どう見えるか? どう見せるかではなく、どう在るかの主権を自分の内部に取り戻せ」と。

そして今、牡羊座の終盤度数に達した天王星は、日本時間28日昼に木星との最後のオポジション。これはメリマン・コラムでも米国株式市場のプライマリーサイクルに影響する最強指標として示唆されていたアスペクトですが、このとき金星は冥王星族の審判者オルクスとコンジャンクトで小惑星ニッポニアとはオポジションを形成しています。

これ、心理的には期待と失望のバランスを取るとでもいうか…もしかしたら、協調性や思考の刷新が必要な場面である種の失望感を味わうと共に、期待とは全然異なる方向から思わぬ救いが来るような感覚として顕れるかもしれません。ただし、たとえ漠然とでも、長期的な見通しを立てておく必要がありそうです。先がよく見えない中で、突き付けられる目の前の現実に手探りで立ち向かっていくときは「少なくともこっちには行かない...」という最低限の消去法さえも次の行動を決めるヒントになるのだから。


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        この日前後の数日は、新月図にも示されている月のノード軸とエリス、土星、イクシオンのカイトを遠地点の月が通るなど、ちょっとこころが騒ぎそうな星回りです。四方八方から欲望を刺激してくる情報の嵐を乗り越え、境界線をきっちり引いて自分の道を行く...それがこの期間を過ぎ越していく鍵となるかもしれません。太陽とコンジャクトするヴェスタの内なる「火」を支えとして。

一方、海王星は2012年、牡羊座入りした天王星と入れ替わるように風性の星座宮(合理性や論理性)水瓶座から水性の星座宮(感情や繊細さ)魚座に入りました(初回の入居は2011年夏)。自ら支配する魚座に入った海王星は本当に強力です。独特のロジックを持つ天王星と共に「インターネットを介して世界中のひとびとを繋ぐ」というステキな夢を支援した海王星のエネルギーは、同時に情緒を刺激する情報の洪水を激化させ、そこから立ちのぼる色とりどりの濃霧はあらゆる欺瞞と幻想、そして自他の境界の曖昧さをもたらしたのではないかと思います。

便利で楽しいし、掃いて捨てるほど多くの「真実」が提供されて気に入ったものを選び放題。なのに、何が本当かはけっしてわからない。地球の裏側を覗くことも出来るし、欲しければ珍しいものを手に入れるのも簡単。フォトショップや映像技術、印象操作で別の人格になることだって可能。好きな音楽もワン・クリックでダウンロード。感動する物語にも出会える。有名人とも気軽に会話するチャンスがあるし、時には思わぬ側面をかいま見られて嬉しくなったりガッカリしたり。見えない誰かと議論も出来る。シャットアウトも自由自在(本当に?)ほんと、便利。でも...おそらく真実だけは手に入らない。少なくとも、そんなに簡単には。。というか、自分にとっての「真実」が何なのか、よく考えてみるとわからない。。


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        もちろんフィジカルな現実は厳然と存在し、毎日汗を流したり泣いたり笑ったり怒ったりしてる自分が存在する。けれどいつのまにか...全てが希薄化し、薄くなっているのかもしれない。現実感が微妙に薄れているような? 魚座に立ちこめる霧が全てを覆っている。自分自身でさえも。ただ常に刺激され、敏感に反応し、それでもなお執拗に手応えを求める飽くなきエゴを除いては。

......なんて。魚座と海王星がそれぞれにネイタルで強調されている日本の戦後始原図2種(主権回復図と現憲法成立図)を見る限り、この国には特にそんな傾向がヒタヒタと増大しつつあるような気がします。

また、もうひとつこころに留めておきたいのは、魚座の海王星はわたし達のオーラの防御壁を希薄にし、触れあう他者の感情にたやすく共振してしまう状態を創り上げる、ということです。良いときは共感や同情、手を差し伸べたいという優しい気持ちが強く顕れるのだけど。。 一方では怖れや怒り、恨み、妬みなどネガティブな感情にも同じように共振してしまいます。共振…というよりは、相手の感情がそのまま浸入してきて自分本来のものと溶け合い、同化してしまう感じかもしれません。その結果、けっして本来の自分のものではない感情に取り憑かれてしまうということが起きてきます。


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        これは面と向かって誰かと話し合うときだけでなく、たまたま電車に乗り合わせたり、ネット上で誰かの書いたものを読んだり、電波を通して何かを見聞きするような場合にも起こり得ます。発された「ことば」や「光景」自体というよりは、そこに込められ放射された感情そのものが入って来て自分自身と混ざり合うような感じでしょうか。たとえば他のひとの側に寄っただけで調子が悪くなったり、体に痛みを感じたりすることもあります。それが自分のせいではないことも多々ある...解決可能な何か具体的な原因(明確な病気とか、年のせいとか、更年期障害とか、誰かとの関係とか...いろいろ)を調べても答が見つからないときは、このことを頭の片隅に入れておきましょう。

たとえば何かのきっかけで「あれ?おかしいな..これは本当に自分の感情だろうか?」と気付けると良いのだけど、無意識でいるうちはなかなか難しいかもしれません。また、知らずに外からの負のエネルギーを吸い込んで蓄積してしまうと、その後実際に体の不調や病気として顕れる場合があるし、環境や食物が含む有毒物質に対して敏感になるケースも指摘されています。

もともとは魚座に主要な惑星や感受点を持っていたり、海王星がネイタルで強調されているひと、8室に主要個人惑星が集中しているひと、4室に冥王星を持つひとなどがそんな傾向を持ちやすいと言われるのですが、海王星が魚座入りして5年以上経った今は、生来の共感体質を持つひとはもちろん、そうでないひとの中にも、自分がここ数年で 良くも悪くもかなりセンシティブになってしまったと感じるひとが増えているかもしれません。


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        何であれ、不安や怖れを煽るような想念が入ってくるとき、それを吸い込んだわたし達の内部は微細に震え、その振動は自分が本来抱えていた自分自身の怖れ — 中毒性を持つ種子 — を呼び覚まし、増大させます。怒りの声はその痛みとともにわたし達のこころをザラつかせ、新たな怒りや侮蔑となって増幅していきます。あるいは自分の中に置き忘れた罪悪感が揺り起こされ、自分が悪いのだから全てを受け入れなければ...というねじれた自己犠牲へと繋がることもあります。それは伝言ゲームのように趣旨を変え対象を変え乱反射しながらも、いつしか全方向的に伝播していく性質を持ちます。そして、再び自分に返ってきます。いつもの光景。もしかしたら、一晩寝れば忘れてしまうような小さな出来事かもしれない。 でも、だからこそ知らない内に繰り返される影のゲーム。

けれど一度滲透を許したネガティブなエネルギーは、表面意識の下でヘドロのように蓄積してしまう可能性があります。 それはいつしか「わたしはこうなんだ」「世の中なんて元々こんなものなんだ」「いや、こうであるべきだ」…などという観念の重い蓋となってわたし達の本質を圧迫し、内部を秘めやかに侵していくかもしれません。その蓋の上で、わたし達の自我はモヤモヤとした霧と同化し、外から取り込んだコスチュームプレイに興じる自分の姿に何の疑問も抱かないようになっていきます。時折、気付かずにあげるうめき声のバイブレーションを周囲に伝播しながら...。

けどもしかしたら「このごろ何をしても楽しめない」「ちょっとしたことで苛立つようになった」「診断を受けても特に病気じゃないのに疲労感が取れない」「最近、なんだか少し雰囲気が変わったね...」なんて遠慮がちに(?)言われる... そんなふとした小さなことが気付きへのきっかけになるかもしれません。うわアヤシイかも?なんて感じたひとは、自分にフィットした、信頼のおける防御法(様々な心理テクニックやスピリチュアル領域の方法論など)を調べてみるのもいいと思います。


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  けれど。魚座の海王星が持つ脆弱な領域を乗り超え、潜在する最善のエネルギーを使うには...対向する乙女座の特質である忍耐強い分析の力と識別力を意識して使うこと、本来の自分に備わった本能と、刺激によって生まれる情緒的な衝動を混同して根こそぎもっていかれないよう、一歩踏みとどまって考える慎重さを失わないこと。これが一番大切なことかもしれません。

想念エネルギーの浸蝕は一瞬のうちに、四方八方から起きてきます。これを感じ分けるには、そういうこともあるんだなっていう概念をまず持つこと、そして慣れるまで意識的に不可侵の境界線を引く訓練をしてみることが一番です。それは何らかの「ことば」でもいいし、想像力やビジョンを使ったり、アロマの類でもかまいません。とりあえず「あ、もしかしたらコレがそうかな?」と認識するだけでも最初の大きな一歩だと思います。(世の中には色んなやり方が存在するけど、わたし自身はたとえオリジナルでも自分が本当に納得出来る方法を見つけることが一番だと思っています。)

そうそう、境界線といえば...。今 射手座を運行している土星が自分の領地 ー 山羊座に入居して、いよいよ本領を発揮し出すのは12月20日。新月と冬至の中間日ですね。 そして2019年〜2020年の冥王星とのコンジャンクション形成へと向かっていきます。 山羊座の土星はきっと、日々の暮らしの中で個人としての自分と 公としての立ち位置(社会性)の境界をいったいどこで引けば良いのか?と自問自答するような体験をもたらすかもしれません。 その意味でも、射手座の特質である「物事を大きな観点から捉える」「自由を希求する」「寛大さ」「スピード」「過度の楽観と拡大主義」などと真っ向から対立する土星の性質を意識して使い、自分なりのバランスを考え、フラストレーションを溜めずにしっかり自分の芯を見つけられたらいいなと思います。

何事にも「お!」と思ったら向かっていく射手座の中での「境界線」というテーマは、魚座の海王星を使うときにもきっと役立つはずだから。


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        今回は魚座の海王星の話、それもどちらかというと危険な側面がメインになってしまったけれど、本来は素晴らしい創造性や深い優しさ、高い精神性を示唆する組み合わせです。けれどそのエネルギーを高度に実現するには、わたし達の胎内宇宙を鍛え、高いハードルをいくつも越えていく必要がありそうです。 現在、魚座の中盤にさしかかった海王星は、まだまだ2025年〜26年までじっくりと自分の領地を旅して回ります。その間にはわたし達人間にとって、サイキックな領域を含めて幾度もの試練や挑戦が待っているのかもしれません。

面白いことに、海王星が牡羊座に入って0°〜1°(エリーズポイント)に来たとき、土星が追い付いてコンジャンクションを形成するんです(2025年7月にオーブ13'の超ニアミス、その後26年2月に正確なコンジャンクション)。 「個」と「社会」が激しく交差する十字路と言われるエリーズポイントで起きるコンジャンクションは、とても強い影響力を持ちます。これは、火星(牡羊座の支配星)・土星・海王星のコンジャンクションとよく似た難易度の高いエネルギーになりそう。。 しかも2025年には、天秤座入りした火星がこの土星・海王星にオポジションを形成します。これ、もしかしたらわたし達個人にとっても、世界全体にとっても、土星・海王星コンビによる長いカリキュラム(約36年サイクル)の卒業&進級試験みたいなものかも?(^_^;

明日のことさえ見えにくい今、10年近く先のことなんてたぶん誰にもわからない。今までは予測通りの道を歩めたとしても、未来はわからない。今とは全然違う豊かさを目指して生きているかもしれない。 でも惑星達はきっと、その時々のわたし達にちょうどの物語を提示してくれるでしょう。

それをどう読み取り、どう現実に創っていくかはわたし達のこころと意志次第です。まだわたし達の誰も知らない「第三の道」があったりするのかもしれません。厳しい顔付きだけど、いざとなれば頼りになるいぶし銀の土星を友とし、青白く深い眼差しの海王星に学びながら...ゆったりと。凜として、歩んでいきましょう。


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★9月新月のサビアン・シンボル★


        では新月が提示するサビアン・シンボルのテーマを見てみましょう。今回のベースとなるのは乙女座27°『茶会に集う貴婦人達』。この光景は、英国貴族階級の女性が社交の場やお作法を学ぶ場として集ったお茶の会「アフタヌーン・ティー」や、夕食を兼ねて開かれた「ハイ・ティー」を思い起こさせます。 また米国で「ハイ・ティー」 と言う場合は、かなり気取って儀式張ったお茶会を指すそうで、裕福な女性達がここぞとばかりに最新流行のフォーマルドレスに身を包んで上品な会話を楽しむ... といったイメージがあります。 アメリカ独立戦争の契機とも言われる「ボストン茶会事件」以来、米国では紅茶よりコーヒーが飲まれるようになったとも聞くけれど、やはり貴族階級や特権階級のイメージは「紅茶を嗜むこと」 にあるのかもしれません。


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        このエネルギーを理解するには、補完関係にある対向度数 魚座27°のシンボルに触れておくのが良さそうです。そのシンボルは『ハーヴェスト・ムーン』。これ、日本語だと「中秋の名月」と訳されることも多いけど、シンボルとしてはまんま 「収穫のとき」 という意味になります。

秋... 頭を垂れるほど実った穀物! いよいよやってきた、刈り入れのとき。畑を耕し、種を蒔き、草をとり、手入れをして、やっと迎えた収穫。 そして、刈り入れた穀物は大きさや出来映えによって子細に区分けされ、整理されます。その内、あるものは出荷され、またあるものは長い冬越えのために取り置かれることでしょう。けれど、「ハーヴェスト・ムーン」という言葉が定着した昔には、刈り取られた作物は領主や貴婦人達への年貢や貢ぎ物として差し出されたと言われます。

ブレイン・ボヴィによれば、古の時代、"Harvest" という言葉は "秋"と同義語で、沢山の単語のルーツとなることばだったそうです。たとえば「敬意を表する」という意味のトリビュート..."paying tribute" は、忍耐や信仰を試される「苦痛」や「苦難」という意味の "tribulation" から来ていて、その大元はハーヴェスト=秋の収穫時に穀物が臼で挽かれることを意味する古代ローマの言葉、"tribulum" なのだそうです。


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  このシンボルが降ろされた1925年の米国では、大規模農業や農場経営が一般化する中で、1930年代の大恐慌を前に一足早く急激な農業不況に陥る過程にあったそうです。貧富の差も激しく、白人大規模農場主に対して土地を借りて耕す小作人や季節労働に従事する黒人労働者、そして中国人や日本人移民など、多くのひと達がわずかな収入のために過酷な労働に明け暮れていました。ハーヴェスト・ムーンの時期は、この時代を生きた人々にとって、その立場によって悲喜こもごも、様々な想いが錯綜する季節だったのではないでしょうか。

秋も深まる中、盛大に催された茶会に集まる貴婦人達は、沢山の収穫物やそれに代わる金銭を当然のように受け取る立場にあったことでしょう。 1920年代中盤の米国で迎えるハーヴェスト・ムーンを思うとき、この2つのシンボルには世の中の光と影がくっきりと投影されているように思えます。 

        一国の社会・経済構造を成り立たせている仕組みの中で、様々な立場のひと達が様々な人生を送りながら、ひとつの社会としてその歴史を織り上げてきました。この「茶会」という優雅な装いのイメージひとつをとっても、その底には沢山の社会的不公平と偏見や欺瞞が渦巻いているように思います。


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  それでもこの光景を俯瞰で見たとき、香り高いお茶の葉を通して... 秋の午後の優しい光を透過して... 底辺の過酷な労働にあえぐ移民女性から、上品な会話を嗜む特権階級の女性まで、あらゆる階層の人々と彼らにまつわる生の物語が、人類というタピストリーの一部として実は密接に結び付いていることが透けて見える気がします。... それがわたし達の住む社会の構造であり、その構造のどこかを支え、どこかに支えられつつ、わたし達は今この瞬間も生きているという事実。 

上流階級の貴婦人達にとって、茶会は社交上必須の儀式とも言えます。階級にふさわしい上品なふるまいの中で、慈善パーティの相談を終えた後はちょっとした噂話やゴシップに花が咲くかもしれません。そこに女性としての本音やため息が漏れることもあったでしょう。また日雇い労働の女性達にもひと休みのお茶は欠かせないひとときだったと言います。彼女達もまた、世間の噂話や雇い主、連れ合いの愚痴話などで慰め合ったり盛り上がったりしたのかもしれません。「一杯のお茶」は単なる飲み物というだけでなく、人間社会の下層から上流までを一筋に結ぶ普遍的な生の営みを象徴しているのではないでしょうか。 お茶会に集う女性達は、今自分が口にしている紅茶がどこでどうして作られ、誰が摘み取った葉なのか…想像したことはあったでしょうか? ちなみに原語の"grand dames"は、貴婦人という意味の他に「何かの分野に秀でて一家言を持つ偉大な女性」という意味もあるのですが...。


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        さて、新月のメインのシンボルは乙女座28°『禿げ頭の男』。これは前のシンボルとはうって変わって男性的なイメージですね。文字通り、頭部を護る髪の毛を持たない男のひと。また原語の「bald」には何も隠していない、飾り気がない、率直で明解であからさまな状態という意味もあります。その意味では茶会の貴婦人とは対照的な姿ですね。またB.ボヴィは「a bald headed man」というフレーズに「急ぐあまりキャップを被るのも忘れて走り去る男」というイメージも被ってくると示唆していました。

ところで米語の俗語で頭のことを「dome」とも言います。頭部は知性、思考力、気付きのドーム。ならば頭頂部の輝きは自己実現の光と言えるかもしれません。また「dome」は家や建物の上部をカバーする丸みのある覆いのことですが、同時に「支配」や「統治」「領有」を意味する「dominion」ということばにも通じる響きがあります。体の一番上部に君臨する頭部は「わたし」という存在、わたしの体を統制する者、人間を人間たらしめる思考の力の源です。


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  ではここで補完し合う対向のシンボルを見てみましょう。魚座28°は『満月の下の肥沃な果樹園』(または菜園)です。このシンボルは前度数の『ハーヴェスト・ムーン』つまり秋の収穫が終わった直後、ひっそりと休んでいる土地の光景ではないでしょうか。この土地が肥沃だということは、多くの果物や野菜を生み出し育むことの出来る「潜在的な力」に満ちているということになります。その力がピークに達するときは過剰なほどの実りが見られるけれど、刈り入れの後は一見して不毛の土地と見分けがつかないかもしれません。その潜在力は今、土の中に隠され、生命の輝きは再び成長の季節がやってくるまで形を持つことなくひっそりと眠っています。。

ならば新月のシンボルである『禿げた頭』は、髪が生えていないという表面的な状態ではなく、わたし達の頭皮の下に眠る「潜在的な力」の全てを物語ろうとしているのかもしれません。B.ボヴィは旧約聖書の物語で歌劇にもなった「サムソンとデリラ」を引き合いに出してこう語っています。「英雄サムソンの強さの基は一度たりとも切られたことのないその豊かな髪にあった。だが裏切りと欺瞞と背信によってその髪を切られると、彼はその強靱さの全てを失ってしまう。しかし、やがて彼の髪が再び生えてきたとき、彼には新たな強さが蘇り裏切り者は自分の行為の結果に直面することになった。髪を切るという行為は、ここでは刈り入れのときとオーバーラップする」と。


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  ある力がピークに達したとき、それは刈り取られる または切られるタイミングが来たとき。そしてその後しばらくの間はただ何もない荒れ地のように見える。けれどやがて時が至れば、力はふたたび大地の下から緑あふれるカタチとなって新しいいのちを豊かに実らせる。 たとえば穀物ならその様相は季節のサイクルに従うし、たとえば相場なら、天井と底を繋いで上下する波動に顕れます。

        わたし達は一般に、力のピークにあるときが最高だと感じます。何かが常に手に入る祝祭のときだから。けれどそれが終わってしまうと意気消沈します。あぁ失ってしまった!...何もかも無くなってしまった...と感じるから。でも、本当にそうでしょうか? 長い人生のサイクルの中で、舞い上がったり落ち込んだりの繰り返しの中で、まだ見ぬ果てしない未来を夢見ながらじっくりと力を溜めているそのとき。そのときこそ、自分の中に潜在する肥沃な力の可能性をしっかりと見つめ、新しい果実の種を蒔くとき。不屈さを通して目に見えない無限の豊かさを感じ取るとき。全てを知る自然の呼び声に耳を傾けるとき。


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  B.ボヴィはこうも言っています。「ケルトの伝承では、王や領主から髪を切られることは一人前の男として認められる時期に入ったことを示唆していた。それは皆に対し、余計な飾りのない自己を証明する季節の訪れとされていた」と。今は男性であることやその魅力を強調するひとつの表現としてスキンヘッドにするひともいるけれど、その表徴の下にはそんな意味が隠されていたのかもしれません。


        茶会の貴婦人から、禿げ頭の男へ。社会的な階層を貫く人びとの営みを俯瞰する刈り入れの季節から、自己の肥沃なポテンシャルを予感する季節へと移りゆく人生のひととき。大きな変化への兆しを前に、巡りゆく現実の中で。わたしは、わたしの道を行く。戦士は、戦士の道を往く。たぶんスキンヘッドは似合わないけど。。 でも、この皮膚の下に眠っている力を信じて....。



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メリマンさんから第一次の原稿が届き、今年も『フォーキャスト2018』に向けて怒濤の日々が始まりました。これから入稿〜脱稿までは時間との闘いになりそうです。新月・満月の記事とコラムの翻訳は例年通り続けるつもりですが、今年は何かと時間が足りなくて少し簡単になってしまうかも? まぁどうなるかやってみないとわからないけれど。とにかく頑張ってみます!

have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 19:48|PermalinkComments(4)

September 05, 2017

●9/6の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで9月6日16:21前後、北海道周辺で16:27前後、関西方面は16:02頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で15:33前後に魚座13°53'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月・日蝕の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 魚座13°~14° + 太陽 乙女座13°~14°】
  "A sword in a museum" +
  "A strong hand supplanting political hysteria"
『博物館に展示された一振りの剣』+
 『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』

  "Lady in a fox fur" +
  "A family tree"
『狐の毛皮をまとうレディ』+
  『家系図』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~9/19】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★感情的混乱や混沌の中で物事の進路を決める力を自己の手に取り戻す必要
→★ファンタジックorノスタルジックな世界への感受性の高まりまたは逃避願望
→★真にパワーが必要な場面に直面することで内に眠っていた力が目覚める
→★シビアな状況分析が必要な時と軽いユーモアでやり過ごすべき時の見極め
→★争ったり傷つけあう必要さえも感じない静かな自信を維持する必要
→★暴走しがちな感情を制御する能力を身に付けて危機をやり過ごす
→★古い伝統に培われた用の美、強い精神性を象徴するものに惹かれる
→★以前は最先端だった物や思考がすでに古くなって役立たないことに気付く
→★自分の身に備わった真の力とは何かを識別し、沈黙の内に護る必要
→★優しさと公平さを追求しながらエリート意識を持つという矛盾を見る
→★独自のスタイルを探求し、その中に自己のアイデンティティを見出す
→★何代にもわたって受け継がれた力を体現する、または家の重圧との葛藤
→★伝統や習慣または血の絆を護るために必要な社会規範への気付き
→★家、立場、習慣によって無意識に創り上げられた自分の鋳型を見る
→★表向きの言説やふるまいが何かのカモフラージュである可能性に注意
→★品良く目立たないふるまいに潜む決して矯められないワイルドな力
→★自分の人生の決定権は自分自身の手の内にあることを確認する
→★余計な気配を消してベストのタイミングを待つ訓練
→★今の自分を創ってきた経験や観念を新たな視座からもう一度見直していく・・・→


エネルギーのポイント:新月・日蝕『変容の予感 ― 移行 — 勇気と透徹』
            ↓
            満月『持てる力の確認と防御』 

170906FM



★ちょっと気になる惑星アスペクト★

9月5日
 ・水星順行(20時30分ごろ)数日はストームフェーズ
 ・太陽・小惑星ウィチロポチトリと海王星がオポジション
 ・火星が乙女座に入居(18時35分ごろ)
 ・火星・水星コンジャンクションが日蝕の位置で起き、満月へと引き継がれる
 (受動攻撃性が自分自身に向く可能性、罪悪感または劣等感、言葉の争い、
  思い込み、事故、電子機器異常などに注意
  →精神の火・霊の火をかけた行動への促し)

9月6日:海王星(+ニッポニア)とコンジャンクションの満月

9月10日午前3時頃
 ・木星・エリス(+月)が2回目最後のオポジション形成
  (キラルス・セレスとTスクエア)
 ・水星が乙女座入居

 3月に終了した天王星・エリスのコンジャンクションは2018年1月まで
  オーブ圏内にあるので、9月28日の木星・天王星オポジションを過ぎる
  までを木星による一種のトランスレーションと考えても良いかもしれない
  (ITの発達により断片化し希薄化してしまったアイデンティティを取り戻したい
  という無意識の欲求が生み出す様々な軋み、匿名性に隠れた自己の肥大化の危険)

9月11日~16日(余韻は新月まで続く)
 ・ダイヤモンド・フォーメーション(六芒星パターン)
  月Sノード・土星(とイクシオン)・月Nノード・カオス・木星・月
 (とエリス、金星)との間に3つのカイトと3つのミスティックレクタングルが成立
 ・15日金星が月Nノードにコンジャンクション
 (現況へのささやかな満足感とそこから逸脱したいという無意識への強い刺激)

9月14日〜15日
 ・火星・ネッソスのオポジション〜水星・ネッソスのオポジション
 ・海王星・ニッポニアがコンジャンクション
 (ネガティブなカルマの精算を促す力、攻撃的衝動の可能性、
  満月のテーマの確認)
 
9月16日
 ・太陽乙女座23°台でイクシオン・カオスとTスクエア
 ・月Sノードとエリスから太陽にYOD形成
 (理想と現実、無垢さと実利主義の葛藤
  こころの弱さがルサンチマンの表出へと繋がる可能性
  全てを抱き留める優しさと強さを持つ)

9月17日乙女座7°台で水星・火星コンジャンクション
 (社会に受け入れられるようなやり方で上手に「境界の縛り」を逸脱していく
  「獲物」を追う、捜索する、戦闘的な探求)

9月17日~20日
 ・水星・火星・オルクスがコンジャンクション
 ・〜水星・海王星オポジション
 (自分や他者に対する度を超えた批判や罪悪感、相手を陥れるための
  欺瞞的な告発、集中力の欠如または直観、審判のフォース、
  強力なインスピレーション、審神者的な能力の冴え、音への感受性など)
  
9月20日: 14時30分頃 新月!🌚

       

        日蝕の新月から早くも約2週間。その間世界にはいつものようにいろいろなことが起きました。中でもわたし達にとって最も大きな「変化」を意味したのは、日本を飛び越えて飛んでいった北朝鮮のミサイル発射とそれに続く3日の核実験のニュースでしょうか。今のところ聞こえてくるのはその規模が70kt級で広島に落とされた原爆の5倍の威力があり、水爆である可能性も今の段階では否定出来ないという話や、あてにならない国連安保理、軍事行動の是非をめぐる相容れることのなさそうな議論、不調に終わるかもしれない経済制裁などなど... 目の前の現実を捉える目もまた様々に分裂し、国内外は混沌の度合いを増しているように見えます。一方、先月末にハリケーン・ハービーで大きな被害を被った米国ですが、今度は同等かそれ以上と予測されるハリケーン・イルマがカリブ海諸国からマイアミに向かっているのだとか。やはり前回の日蝕がネイタルチャートに触れた米国、日本、北朝鮮やドイツなど多くの国々にとって、これから先の数年に向けた大きな正念場がやってくるのかもしれません。


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        今回の魚座の満月は海王星とコンジャンクトしています。これは基本的にかなりドリーミィな雰囲気をもたらしそう... 。また感受性が強くなり、自他の境界を護る壁が薄くなって、あらゆる種類の感情が否応なく高まるかもしれません。音楽やパフォーマンス・アートなど、芸術的なイマジネーションの高まりを経験するひとも多いのではないでしょうか。 けれどそれと同時に、全てが霧となって雲散霧消していくような、寄る辺ない感じのエネルギーも充満しそうです。この、一見捉えどころのない現実の中で身動きが取れないような感覚を持つひと、あるいはふと気付くといつの間にか無為に過ごしてしまった...と感じたり、実際に現実逃避に走ってしまう…なんてことも起きそうです。何かに向かおうとする気持ちは高まっている。たとえば自分の内側には「あそこに辿り着きたい」という強い想いがある。そして、ちゃんとその方向を向いているつもり。なのに近付けない... そこから遠ざかるようなことばかりしている気がする...そんなもどかしさと、ちょっぴり感じる罪悪感。 あるいは、いつもと同じように動いたり話したりしているのに、どこか地に足が着いていないような感覚。物事がただ勝手に進んで行くようで、ちょっと現実感が薄いような、奇妙な気持ち。

新月・日蝕のシンボルだった『人魚』が象徴する「どこにも属さない、属することが出来ない」という、透明なジェリー状の壁に阻まれた状況や感覚に対し、この満月ではひとつの答を出していくことになるのだけど.....。そのままうずくまって水と陸の境界に留まり、ひたすら望郷のうたを唱うのか? それとも執拗な何かを断ち切って自ら二本の脚を生み出し、やがて小さな(でも本当はとても大きい)一歩を踏み出していくのか...? 


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  今週のメリマン・コラムにも、これからの様相を描く次のような一節がありました。『.....それはまるで、何か新しいことを始めたいと心底から望んでいながら、どうしても出来ずにいるような感覚だ。前進し始めるたびに、それは泡と消えるように見える。受動攻撃性が高まるかもしれない。また、何かシンプルなことをしようとするが、その後物事をあまりに複雑にしてしまい、沢山の要素に気を配る(依存する)あまり、最初のシンプルな発想を支持していた人々がその複雑さについて行けない状態になることを意味する可能性もある。』 メリマンさんはこれを、トランプ政権が多様な方向性を持つ法案をひとつの大きな構想の下にまとめて処理しようと焦れば焦るほど手に余り、上手く行かなくなっていく状況として解説していました。けれど似たようなことはわたし達の日常でも起こり得るかもしれません。

強力な海王星の影響を受けて羽ばたいていく魚座の月の想像力。ひとによってはアレも! コレも!なんて、様々なインスピレーションが湧いてくるかもしれません。そのどれもが素適なものに思えます。けれど日蝕 ― 人魚のテーマ ― が起きた度数から順行を開始したばかりの水星は、数日間ストーム状態。それに魚座の海王星と乙女座の火星の要素が加われば、断固としてゆるぎない気持ちや細部の完全性を求める細かさが生まれると同時に、砂山が崩れるような心許なさや不安定な気分がどこからともなくヒタヒタと滲出してきそうです。そうなると、いつもこころのどこかに矛盾と不満を抱えるような状態になりがちです。うーん、全体としてはミステリアスで素適な雰囲気もあるのだけど、そのわりになかなかハードル高そうな満月。...でも、じゃ、どう過ごせばいいんだろう? もしかしたらそのヒントは(注意すべき点も含めて)満月のサビアン・シンボルの中にこそ潜んでいるのかもしれません。


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★9月満月のサビアン・シンボル★


        まず月がとっていくベースのシンボルは『博物館に展示されたひと振りの剣』、そして月に光を与える太陽は『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』です。剣、政治的ヒステリー、制圧... なんとなくアグレッシブというか、不穏な感じを与える言葉が並んでいるけれど。。 このあたりのシンボルが「黄道帯最後のサインであり、人生という螺旋の最終段階を象徴する魚座 / 個としての可能性追求の最終段階を象徴する乙女座」という軸の中間部に顕れていることもちょっぴり頭において見て行く必要がありそうです。


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        今、わたし達は歴史的な遺物が展示された博物館にいます。目の前に飾られている、ひと振りの美しい刀剣。仄暗い展示室の中央で照明を浴びる、その立派な立ち姿...。時を経てもその鋭さは変わらず、凜とした気品さえ漂わせています。それが儀式用の剣なのか、それとも実際に戦で使われ、数多の血を浴びたものなのか? それはわかりません。けれど今、わたし達は確かに歴史を生き抜いてきた「力」の象徴を目の前にしています。 それはゆるぎない自信 — 己を信じる力 — の顕れであり、また一方「敵」と「味方」あるいは目の前の「現実」を明確に識別する力のシンボルでもあります。

博物館の原語「Museum」は、ギリシャ神話の女神ムネモシュネが語源なのだそうです。彼女は「思い出の女神」そして「記憶の女神」。つまりこのシンボルは、はるか昔に使われたひと振りの剣が、今は記憶の女神の胎内深く身を休めていること…そして皆が共有する価値ある遺産として立ち現れていること... そんな情景を物語っています。 博物館に展示されたもの達は、現実の役割を終えたもの達。だからこの刀剣が使われることは二度とないでしょう。わたし達はそれを見ながら『あぁ、戦争や殺し合いなんて嫌だな。今が平和でよかった...』なんて考えるかもしれません。けれど... 美しい剣を目の当たりにしたとき、多くのひとは自分の内側に何かえも言われぬ力が湧いてくるのを感じないでしょうか? 何かこう、背骨が真っ直ぐに正されるような? 


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  おそらく1920年代当時、このシンボルを降ろしたエルシィの潜在意識には、あの有名な「アーサー王物語」の片鱗があったかもしれません。王位の正当な継承者として、自分を証明するためにアーサーが引き抜いたと言われる、石に刺さった魔法の剣エクスカリバー。それはただ凄まじい武力を持つだけでは抜くことが出来ませんでした。それは人々を率いるための何か特別な力を持つ者=ヒーローが、ヒーローであることを証明するための装置でした。ならば博物館に飾られている古の剣は... きっと自分が紛れもなく正当な自分自身であることを証明し、危機のときに覚悟を持って挑むときにだけ引き出すことの出来る..... 存在の奥底に眠った力。そんな内なる「力」の象徴なのかもしれません。

曖昧さと混沌が渦巻くこの世界で。背筋をのばしお腹に力を入れて。空間を、切る。突く。刺す。払う。振り下ろす。識別の力を研ぐ。見えないフォース。そして... 最善の自分を呼び覚ます。 いつか召命の角笛が聞こえるかもしれない。そのときに備えて。 たとえ今がどんな状況だろうと、自分にはまだ引き出せる力がある。潜んでいる。それをきちんと知っておくこと。このシンボルはそれを伝えようとしているように思えます。


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        一方、乙女座の太陽が示すシンボルは『政治的ヒステリー状態を制圧する力強い手』。これはかなり現実的な情景ですよね。天王星・冥王星スクエアに代表されるカーディナル・クライマックスが始まって以来、大きくも小さくも、世界中で日常的に見られる光景になってしまいました。「アラブの春」が希望の象徴のように語られていたときがはるか昔のように感じます。悪い独裁者を正義の民衆が倒して新しい世に…なんて、そんな遠目からの単純な物語はどこかに吹き飛び、政治、経済、宗教、民族、歴史、主義主張、そして長い間に積もりに積もった激しい感情が複雑に絡み合う、大きな混沌へと世界は投げ込まれています。これが赤裸々な人間世界の姿、そのものなのかもしれません。それとも、どこかで間違った? 今もまだ「これが正しい!お前が、アイツが、間違っている!」と論争しあう声があちこちから聞こえてきます。

けれど現実に火の粉が降りかかってきたとき、そんな理屈もまた吹き飛んでしまうかもしれません。 原語の「supplanting」は何かと何かを「すげ替える」という意味を持ちます。また、何かを「根こそぎにする」という意味もあります。このことばは、ラテン語の「suppletare」から来ているそうで、元々の含意は「足をすくって躓かせる」ことなのだそうです。 政治的なコントロールが効かなくなった無政府状態の都市。近未来SFみたいな光景を思い浮かべてしまうけど、今この瞬間も、地球上にはそういう場所がいくつも存在します。 


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  たとえば抗議運動で度を超した感情に翻弄され、攻撃性を増した群衆を放っておいたら何が起きるかわかりません。多くの犠牲者が出て街が破壊される怖れもあります。政治は暗礁に乗り上げ、必要な行政措置も滞るようになれば、国は混乱するし、それに乗じて他国から侵略されるケースも歴史上頻繁に起きています。そんなとき、わたし達は「力強い手」を望みます。自分達に降りかかる暴力を有無を言わせず根こそぎにし、躓かせ、その代わりに平穏を取り戻してくれる手。騒乱に取って代わる、強い力。強力で自信に満ち、責任を持って権威を発動する大きな手を。

では、そんな現実を突き付ける乙女座太陽の光の声に対し、魚座の月は何と答えるでしょう? アーサー王物語の舞台となる時代もまた「王の中の王」の地位を求めて群雄割拠する、いわば政治的ヒステリーの時代でした。そんな混乱と混沌の中、ひとりの英雄が「自分の手」によって石に突き刺さった剣を引き抜き、その事実によって王の中の王となりました。 もちろん、わたし達ひとりひとりはアーサー王でもなければ英雄でもありません。けれど自分自身の内的宇宙が混乱を極めたとき、石に刺さった魔法の剣を引き抜くことが出来る存在は「わたし」しかいません。自己の胎内宇宙を統べる者として。たったひとりの王の中の王として。 それは智の剣かもしれないし、胆力という名の剣かもしれません。もしかしたら、最初のうちは「開き直り」の短剣かもしれません。それでも。 内的な静謐の中で、引き抜いた剣の刃に映し出される外界の混乱をつぶさに見るとき、わたし達にはきっと見えて来るのだと思います。どこを切り裂き、何を払えば、目前の危機を脱することが出来るのかを。。


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        次に月はメイン・テーマとなるシンボル、魚座14°の『狐の毛皮をまとうレディ』をとっていきます。そして太陽が投げかける問いのシンボルは『家系図』です。ゴージャスなフォックスのコートを着たレディ…1920年代当時の裕福なモダン・ガールの姿でしょうか。今なら「イット・ガール」なんて呼ばれるような、小悪魔的な魅力に満ちた女性を彷彿とさせます。 自分が属する社会に溶け込み、気品にあふれながらも自由な精神を保っているような。。 常にどこか冷静で、何をすれば良いか、どうふるまえば良いかをわかっているような。。 

狐は動物の中でも「頭の回転の速さ」「逃げ足の速さ」「敏捷性」そして「狡猾さ」を象徴する存在です。英語でセクシーかつ気性の激しい女性を意味する(性悪女という意味にもなるけど)「vixen」ということばは、もともと「雌狐」を指しています。またB.ボヴィは、古い時代に「fox」ということばが「マントの下に隠せる短剣とその鞘」の名を指していたことも指摘し、「何かを隠す」というテーマがオーバーラップしていることを指摘していました。

マントの下に隠された剣。たとえばブリテン王の血を引きながら格下の貴族の息子として育てられた少年アーサー。その出自は王が亡くなり、彼が十分に成長して自らの定めを引き受けられるようになるまで隠されていたといいます。けれど幼少時の彼は、ふとしたときに「何故かはわからないけれど微妙にフィットしていない感覚」や「自分はここに本当に属しているのだろうか?」という疑問を抱いたりはしなかったでしょうか? 連綿と続く血統の大木に接ぎ木されたような感覚。たとえその暮らしが平穏で幸福な日々だったとしても...。


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  狐が獲物を見つけたとき、彼らはじっと様子を伺いながら、自分の目的と殺気を隠して近付いていきます。もし獲物となる鳥達が巣の近くに狐の洞穴を見つけたら、種族に受け継がれた知恵に従い、気配を隠してそっと飛び立つかもしれません。 狐は狩る者。鳥達は獲物となる者。 その関係は、生の初めから連綿と繰り返されてきました。そして相対したときは両者とも、自分が相手に対し何者であるのかを隠すことが必要になります。互いの生をまっとうするために。

一方、太陽が投げかけるシンボルは『家系図』です。家、種族、民族... 長い刻を経て培われてきた血の絆。祖霊の加護や先祖の名誉。 それは輝かしい歴史かもしれないし、負の遺産かもしれません。誇りに思うひともいれば、家のカルマや家系の持つ重圧に耐えきれないひともいるでしょう。または何かの原因で系譜が断ち切られ、自分が何に、どこに属しているかわからないというひともいると思います。 たとえそうであったとしても、今ここに存在するわたし達のルーツには、何万年も継続してきた人類としての底深い根っこが生きています。それぞれの時代に生きた、無数のひとびとによって刻まれてきた想いの粒子たち。意識しようとしまいと、それは今も大木を支える壮大な地下茎として、末端の小枝であるわたし達の潜在意識に膨大な情報を送り、わたし達を常に「人間」たらしめているのではないでしょうか。


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  家系図を意味する原語の『family tree』は文字通り「家の木」で、日本の家系図なら線で表す家族の関係性を、大木の枝に見立てて描きます。ん?それって...... なんだか前回の新月・日蝕のテーマで浮上した「世界樹・ユグドラシル」を思い起こしませんか? あの、世界全体の構造を貫く「ワールド・トゥリー」です。 天と大地と地下世界を貫いて繁るという無限の大木 ー 世界の支柱。家や家族のルーツとは、突き詰めれば株分けされた世界樹なのかもしれませんね..。では、小枝としてのわたし達は、そのファミリー・トゥリーにどんな想いを遺し、どんな栄養を与えていくのでしょう? 太陽はそんな問いかけを光に託して送っているようです。月はそれを受けてどう答えるのかな?


        狐の毛皮をまとったレディは、自分の力を知っています。知った上で、今はそれを隠しています。その力がどんなものかは、ひとそれぞれ。けれどそれは、わたし達が生まれながらに携えてきた何かです。はるかな時の彼方から受け継ぎ、また自らの想いを重ね、護り、育てていくいのちの力です。 

自らの内に眠る真の力を見出したとき、ひとはそれを見せびらかしたり声高に主張するものではないことも同時に理解するのだと思います。 コートの下に隠した剣は、本当に必要なときが来るまで抜かれることはないでしょう。けれど、やがてその剣を引き抜くときが来るのを彼女は知っています。そしてとのときが来れば、いつでも敏捷に動けることを知っています。 それまで、きっと彼女は騒ぎを起こすこともなく妖艶な微笑を浮かべながら、周囲の喧噪を眺めているのかもしれません。ときに意表を突いたユーモアでその場を支配する緊張感を和らげながら。そして今はまだ、皆と同じ場に属しているかのようにふるまいながら。 


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        じゃ、なぜ彼女はそんな余裕を持てるんだろう? どうして何があっても狼狽したり攻撃したり泣き言を言ったりしないんだろう? なぜ孤独に耐えられるんだろう? 押し寄せる感情に足許をすくわれないんだろう? 

なぜなら、もし自分が望みさえすれば... 強固なファミリー・トゥリーさえも断ち切ることの出来る、鋭い剣を持っているから。もし、自分が本当にそれを望み、独りで歩いていけるならば。それが真の道だと感じるならば。もしかしたら、自ら剣となって「世界樹」の外縁さえも切り裂き、新たな地平に出ていくことだってあり得るのかもしれません。たとえ今はまだ誰にも理解されないとしても。いえ、それとも... 剣をひっそりと抱いたまま、次の小枝に知恵を伝え、未来を託していくのかもしれません。 

今、彼女にはあらゆる可能性と選択肢があります。道を創るのも、獲物に狙いを定めるのも自分自身。そして隠し持った自分という剣。ただ、それを知っていること。心得ていること。 たぶんこれが、自分をひと知れず生かし、支え続けて来た壮大な家系図に遺す、彼女 — 雌狐 — の答ではないでしょうか?


        ひとつ前の獅子座で膨らんだ「個」が、一度ぐっと収縮する乙女座。そこに輝く太陽は、自己の細部を総点検して、具体的な「力」の在りようとその支えとなる家系図を描きました。一方、黄道の最終星座宮、全てを溶かし込む魚座の月は、狐のコートの下に隠し持つ剣を抱いて、冷たい光を放ちます。

夏から秋へと移ろいゆく季節の中で、巡り廻る人間の歴史の混沌の中で。 さぁ、フォックスファーのコートを華麗にまとい、短剣をしのばせながら... まだ見ぬ獲物「終わりの無限」を追いかけていきましょうか!



magelan




have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_b