新月(満月)の星読み

August 14, 2019

🌕8/15の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 8月15日21:48前後、北海道周辺で21:54前後、関西方面は21:29頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:00前後に 水瓶座22°24'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月 水瓶座22°→23°/ 太陽 獅子座22°→23°】
  🌕 “A rug placed on a floor for children to play”
  『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』
  🌞 "A carrier pigeon”
  『伝書鳩』
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  🌕"A big bear sitting down and waving all its paws"
  『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』
  🌞“A bareback rider”
  『裸馬の乗り手』

8月30日新月のベース・シンボル
 『メリーゴーランド』に繋がっていく

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~8/29】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★自分にとっての内的な拠り所、「ホーム」といえる場を再確認する
→★自分が生きる家、地域、領域、国の安全と防御や防衛に関わる問題
→★日々の喧噪の中で緊張を和らげるちょっとした遊びごころやユーモア
→★あれこれと気を散らさずに真に重要なことを見極める必要
→★攻撃的な怒りの衝動や性衝動などを抑制する訓練の大切さ
→★過度の飲酒や薬物の摂取、放埒な行動が引き起こす危険に注意
→★派手なパフォーマンスや高揚感よりも地道な生真面目さの価値を見る必要
→★ここまでは安全、この先は危険という境界や限界を知り遵守する必要
→★成熟の過程で必要とされる新たな忍耐心と持久力
→★曖昧な尺度やコンセンサスがとれない状況で問われる自由と責任のバランス
→★訓練や修練を通して自己抑制や自己コントロールを習得していく
→★突然の情動に乗せられて動くことがもたらす重大な結果
→★デリケートで壊れやすく価値ある何かを扱うための繊細な注意力
→★密やかに行われる巧みでよく訓練された戦略の存在に注意
→★欲望むき出しの態度、または優しく包括的なふるまいの裏に隠れた真意
→★様々な刺激に耐え、あくまでも品性を失わず自分らしくあるという挑戦
→★人生の浮き沈みを眺めふり返り、今の自分を再確認していく・・・→

エネルギーのポイント新月
            『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
             
            満月
            『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
            (新月と同じ)

190815FM


★8月満月のサビアン・シンボル ★

  今回は以前も一度経験したことのある度数です。当時は天王星・冥王星のカーディナルスクエアが減衰し始め、ひとつの時代が終わっていく時間帯に入ったときでした。そして今ふたたび同じテーマを満月として経験するというのも、何故かとてもタイムリーな気がします。実は今回、シンボルは割愛しようと思っていました。でもこの満月はシンボルのテーマが大事な気がするのと、以前書いたケンタウルス族の説明も初めて読むひとがいると思うので、以前のものをほんの少しだけ変えて最初に再掲することにしました。ただし以前とは月と太陽の位置が逆なので月の説明が短いです。それでも今回は太陽のパワーが強調されそうなので雰囲気は十分掴んでもらえると思います。


満月のベースとなるシンボル:
『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』


  新月で出て来たかなり政治的なシンボルとはうって変わり、暖かな家の中で遊ぶ子供達の足許には厚くてフカフカの敷物が敷かれています。ここなら飛び跳ねても大丈夫! 転んだってケガする心配はありません。子供達は、このラグの上なら安全です。もちろん、ラグを敷いてあげた側(親、学校、保護する立場の人々)にとっても、子供達がこの上にいる限り、安心していられます。それに、イタズラな子供達に床を汚される心配だってありません。ラグの上は、誰にとってもホッと安らげるホームみたいなもの。でも、はたして子供達はおとなしくその中だけで遊んでいられるかな?


rug2


  ラグの縁は安全と危険の境界線です。そして子供達は、境界や限界をヒラリと飛び越えるのが大好き。どこだって気の向くままに駆け出していきたいのです。 いったん境界を踏み越えれば、転んで痛い思いをするかもしれません。もっと思いがけない危険だって待っているかもしれません。それを理解しておくのはとても大切なことです。でも、経験を積まなければわからないことだって世の中にはあります。 今のような厳しい星回りの中で、安全地帯を一挙に飛び越えて行くのは暴挙でしょう。それでも、もしそうしなければならないと感じるのなら。この期間は転ぶこともきちんと想定した上で冒険に出かけましょう。「今、ラグの外に出ている」それを十分に知った上で慎重に行動するのと意識もせずにただ飛び出していくのとは、結果に大きな違いがあります。そして、常にユーモアや快活さを携えて未知の領域を乗り切っていきましょう。けどもし迷ったら、いつもこころの中に帰るべき場所があることを忘れないで。


満月に光を放射する太陽のベース・シンボル:
『伝書鳩』


  この伝書鳩は「帰巣本能」のシンボルです。どんなに遠いところからでも、初めての土地からでも、一度飛び立てば必ず自分の「ホーム」へと帰ってきます。重要なメッセージ、または何か小さくて大切なものを携えて。B.ボヴィは原語の “carrier” が化学の世界で言う “触媒” の意味を持つことに着目していました。まだ現代のように世界を繋ぐ通信環境が整っていなかった当時、伝書鳩は軍事、報道、医療用の物資運搬、そして重要な情報を人知れず伝えるためのツールとして利用されていました。その働き ― 忠実な帰巣本能とそのための飛翔能力 ― は、人間にとって次の行動を起こすための「触媒」の役割を果たしていたと言えるかもしれません。1000kmも離れた遠隔地からさえ戻ることが出来る伝書鳩。でも、その行程には危険がいっぱいです。鷲や鷹に襲われて命を落としたり、磁気嵐で感覚器官が狂い、戻れなくなってしまう鳩達も沢山いたそうです。


pigeon


  わたし達は毎日外界に自分自身を曝して生きています。日々いろいろなことが起こっては消え、飛び交う多くの情報の中で、笑ったり怒ったり、打ちのめされて沈んでみたり。ときにはちょっぴり背伸びして遠くまで足を伸ばし、新しい冒険に挑んだりします。けれど、そんな日々の中で、いつもわたし達の支えになっているのは...「巣」「ホーム」「自分の居場所」だと感じられる何処かや、誰かとの絆、あるいは「わたし」という存在の核そのものではないでしょうか。そしてそれをもう一歩掘り下げてみると、その場所や絆は...自分の記憶の「原点」として存在し続ける「何か」なのかもしれません。

        たとえ外側からどう見えようと、迷ったときに常に立ち帰ることの出来る原点を自分の内部に持ち、それを信頼するとき、わたし達は元気になります。ときにはそれが窮屈だったり、しんどかったり、我慢しなければならないような状況があったとしても。そこから遠く離れているとき、わたし達はふとその場所を思い出します。支えられてきた。今も、支えられてる...そこにわたしが居ると。それは辛い状況を耐え抜く力を与えてくれるかもしれません。


bird&tree


  この対極をなす2つのシンボルは、自分の真の「ホーム」、そこに戻ればいつだってそっと羽根を休めることの出来る場を持つことの大切さ、かけがえの無さを再確認し、それを大切にしていくことを示唆しているように思います。 ん?「そんなの無いよっ!」てひともいるかな? でも、これってことばで説明したり、論理的にどうこう言うようなことじゃありません。きっと誰でもそれを何処かに持ってる。もしかしたら存在という空間の内部に。もしかしたらわたし達の体が今、生きようと頑張っているそのこと自体の中に。それがどんなものであろうと。たとえ誰が何を言おうと。「ホーム」があるからわたし達は「ここ」に存在してるんじゃないかな?


満月のメイン・シンボル:
『腰を下ろして両手足を振る大きな熊』


  わたし達人間にとってぬいぐるみのクマさんは可愛いけれど、本物の大熊は恐ろしい力を持つ存在です。いきなり出くわして襲われたら、ひとたまりもありません。けれどこのシンボルの大熊は、座って両方の手足を振っています。何だろう? もしかしたら、サーカスの演し物かな? 恐ろしいはずの熊も、今は観客に向かって懸命に...でもちょっぴり不器用に手足を振り、しきりに愛嬌を振りまいています。いえ、彼自身は別に愛嬌を振りまいているつもりなどないかもしれません。ただ厳しい訓練に耐え、そこで生きるために、自分に課された役割と責任を果たしているだけかもしれません。遠目から見れば愛嬌ある姿に見えても、彼の力は強大です。気軽に握手することなんて出来ません。大熊には悪気や相手を傷つける気持ちなど一切無くても、たとえ穏和な性質だったとしても、わたし達が不注意にも彼を人間と同じように扱えば、彼を怖れさせ、防御の一打を受けて大怪我をしてしまいそう。そしてその結果はいたいけな大熊の生命を奪うことにもなりかねません。


bear


       このシンボルは、訓練によって耐えぬく力、衝動に負けない精神力を身に付けることを示すと同時に、相手と自分の違いをよく知り、安全と危険の垣根にデリケートな注意を払いながら共存を図ることを示唆しているように思います。熊の手足は大きく力に満ち、美しくもあります。けれど彼はテディベアじゃない。別世界に生きるべく生まれた命です。彼には彼の生きる世界 — ホーム — があり、わたし達にはまたそれぞれのホームがあります。

腰を下ろして両手足を振り続ける大きな熊さん。わたし達が彼の内なるホームを理解し、本当の意味でこころを通い合わせることは出来るのかな? もしそんなことが可能だとしたら…..それはわたし達が自分自身の内なるいのちの原点を見出し、そこに自分自身=彼の獣性をそのまま包含し得たときではないでしょうか。


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  ところでベア・マーケットといえば金融界では「弱気相場」を意味します。これは『熊を捕らえる前に熊の皮を売るな』という、甘い見通しや安易さを諫める格言から来ていると聞いたことがあります。相場が下がると見込んで高くなったところを空売りする...まだ熊は現れないけど、とりあえず架空の皮を売ってしまうことで儲ける。そんな行為がこの格言と結び付いたのではないでしょうか。うかつな空売りは確かに大怪我のもと。けれどそれは、相場を張るひとにとっては一種の醍醐味かもしれません。けれどこれもまた、 危険と安全の境界線をよく見極めた上で、慎重にトレードプランを立てる必要があります。必要なのは、自己制御。制御しがたい世界を渡っていくための、それは唯一の力なのかもしれません。



満月に光を放射する太陽のメイン・シンボル:
『裸馬の乗り手』


  裸馬は野生の荒々しいエネルギーのシンボルです。馬がまだ馴れないうちは、乗り手と馬の間でクッション役を果たす鞍を装着することなど出来ません。この馬はまだ野性の一団から捕獲されたばかりなのでしょうか? でも、この乗り手は本能のままに荒ぶる馬を巧みに抑え、思い通りに走らせることが出来るようです。「馬を乗りこなす」ことは「自分自身に備わったパワーを統制する」ことだとB.ボヴィは言っていました。きっと裸馬の乗り手は、荒ぶる馬と自分との間に隔てるものを置かず、野性の荒々しさを受け入れ一体化することによって、それを自分のコントロール下に置くことが出来るのかもしれません。それは人間の「精神」と「本能」との闘いでもあります。


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  このシンボルのイメージは、半人半馬のケンタウルス族を思い起こさせるところがあります。で、ケンタウルス族の小惑星といえば、まずはカイロン。そしてこのところ様々なアスペクトを形成して活躍中?のフォルス、アスボルス、ネッソス、キラルス、エケクルスなど... 天上には現在発見され名付けられている半人半馬達が沢山存在します。 けれどその中で、崇高な精神と荒々しい武闘派的な衝動とを完全に統合することが出来た存在は、ヘラクレスやアスクレピオスなどギリシャ神話に出て来る英雄達の師でもあった、カイロンだけなんです(元々彼は出自が他のケンタウルス達とは異なるのですが...)。その他のケンタウルス達は、温厚だったと言われるフォルスでさえ、好奇心に負けてうかつな行動を取ってあっけない死を迎えることになるし、他はほとんどが激昂した末に激しい戦いや復讐の刃に倒れ、凄惨な死を遂げています(例外は一番の美青年キラルス。彼はある日何の理由もなく何処からか飛んできた矢に貫かれ命を落とします)。

  ケンタウルス族の惑星達は皆「<象徴的な死>を経た末の癒しと解放」というテーマを持っています。死を迎えるまでのいきさつも死に方もそれぞれだけれど、彼らのほとんどは死を通して解放されるまで、怒り、恨み、裏切り、復讐、性的欲望や欲しいものを取らずにいられない欲動など、どちらかというと下半身的な生命力のほとばしりに殉じて生きた存在だったのではないかと思います。その豪快な躍動感は裸馬の持つ荒々しいエネルギーそのものです。けれど同時に半分は人間でもあった彼らの生は、たとえ一時的な高揚感に胸躍ることがあったとしても、実は恒常的に抱える大きな痛みと哀しみを伴うものだったかもしれません。


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  ネイタルチャートでケンタウルス族が位置する領域は、そのひとが抱える「暴れ馬」、奥深い「傷」を意味します。何かのきっかけでその傷が疼くとき、わたし達の中の裸馬もまた蘇ります。何か強い感情的な刺激を受けたとき。湧き起こる衝動に抗えず、傍目からは自暴自棄としか思えない行動を取るとき。あるいは、思わずひどいことを口走ってしまうようなとき。その傷口は開き、深い開口部からは鮮血とともに自分でも驚くほど生々しい粗野な力が湧き起こります。

わたし達は文明社会に生き、日頃はいちおう良識的な生活を送っているけれど、実は一皮剥けば、みんな半人半馬のケンタウルスかもしれません。たとえ表面的には優雅にふるまえたとしても、その裏では縄張り争いが続いているし、支配と被支配をかけた闘争も後を絶ちません。それは広い社会に見られるだけでなく、身近な家族間にも見られるナマの姿です。そこに愛が絡み、情がからみ、憎しみが生じ、わたし達は身動きが取れなくなります。 

結局のところ、他の存在 — 動物や植物の命によって贖われ、支えられているわたし達の生命。それもまたこの世界が辿ってきたひとつの営み。わたし達の中には、理性や善に向かおうとするこころだけでなく、必ず動物としての苛酷な本能が潜んでいます。それを、善・悪という二元性で割り切れるものでしょうか。 肯定と否定、生に向かうこころと死に向かうこころの全てがわたし達であり、人間として今、ここを生きるということではないでしょうか。


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  「鞍=Saddle」。これは鶏やアヒルなど家禽類の腰背部の形を示すことばでもあります。普段は馬の背にやわらかな羽毛のクッションを取り付けて、しずしずと馬を進めるわたし達。中には白馬の騎士然としたひともいます。わたし達の本能なんて、すでに理性によって飼い慣らされたアヒルのようなもの。けれどふと気が付けば、世界の至るところに攻撃的なエネルギーが溢れています。ゲームやスポーツで「健全」に昇華することの出来ない、何か永遠に蠢くものの存在。それはわたし達の中にも、確かに存在します。たとえそれがあからさまな暴力の形は取っていないとしても...。それらをありのままに見るとき、そこにはシンプルな野性動物の世界よりずっと厄介で、一度たりとも癒やされることのなかった一種の "ねじれ" が存在しているように思えます。


  でも... 。もしもわたし達が裸馬の乗り手になるのなら? それが出来るとすれば、始まりは「鞍」というクッションを通さずに、自分の中に潜む矯められることのない荒々しさと向き合うことかもしれません。上半身と下半身の中間 ― 裸馬との接点 ― に持てる力を込め、意識を持って一体化し、自我を超える力で全てを呑み干す。傷をみとめ、それでもなお生きて前に進む。 語られる術を持たなかったそれぞれの何かを解き放つ。ただ、無を怖れずに漆黒の記憶へと。それには孤独な作業を必要とします。

一人の人間の中には、おそらく何層にも分かれた無数の多様性が存在するのではないでしょうか。その全てを見切るなんてことは、今のわたし達には不可能に思えます。それでも。自我の奥に潜む広大な存在の闇に意識を向けることも無いまま真の多様性を理解することは可能でしょうか? それをこの世界に実現することは出来るでしょうか? わたし達はこの人生で「美女」と「野獣」を統合し、いつの日か新しい人間のカタチを創り上げることが出来るでしょうか? 今、科学の世界ではその可能性を前提としているけれど? 

…でも獣性と人間性を統合することの出来る裸馬の乗り手って、いったいどんな存在だろう? その可能性はわたし達の中に在るだろうか。もしかして...それが霊性? でもそれって誰? それは、本当に「わたし」だろうか? いえ、それとも... ? 


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  あ、ここまで読んでくれたひとの中には『革新的な水瓶座の満月なのに、ずいぶんディープだなぁ..』なんて思うひともいるかな? けれど、どんな星座宮でも最後の第3ディーカンになると、成長した意識が次のステージに移行するための準備段階に入ってきます。水瓶座の次は魚座。この流れが象徴するのは、対向の獅子座が抱く世界の中心に存在する自我からの転換を終え、今度は世界を包括的に見る自我の集団として志を同じくする仲間が集まり、ともに世界に変革をもたらそうと思いっきり創造的思考を拡げるという段階を終えていくこと。そして彼も我もなく全体に溶け出していく形のない自分を識り、全てがより大きなサイクルの中に吸い込まれていく、その深淵をかいま見ること。または光とも闇ともつかない未知の記憶を思い出していくこと…そんなテーマが浮上してきます。本来なら型破りでちょっと斜めから世界を捉え、新しい風を呼び込む水瓶座の月。そして “白馬の騎士 & バラの貴婦人” がお似合いの獅子座の太陽。けれど、全ての星座宮に共通して言えることとして、そこまで成長してきた意識に対し大体22°〜23°あたりで『待て! 何か忘れてはいないか?  一度ここで立ち止まり、よく考えてごらん』という含みが顕れてきます。 

いつも思うのですが、サビアン・シンボルの象徴体系を扱う際に「これで終わり」ということはありません。掘り下げれば果てしなく深く、尽きることがありません。


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        危険と安全。衝動と忍耐。欲望と理性。強靱さと防御... 様々なアンビバレンスを含む満月のテーマは、これからわたし達が時をかけて歩むそれぞれの道に、星々が与えてくれるカリキュラムのひとつ。 けれど、わたし達はみな山や森に暮らす一匹の大きな熊であり、また草原を、都市を、天空を自由に駆け巡る半人半馬のケンタウルスでもあることを忘れずにいたいと思います。彼らは人間から見ればときには檻の中の見世物であり、また恐ろしい獣として怖れられたり、ときには食用肉や害獣として狩られます。けれどありのままの生を生きています。ケンタウルス族もまた大変な乱暴者ではあったけど、戦士として豪放に生き、傷もまた生の証しとして引き受け、大いに楽しみ、散っていきました。ならば。笑いと自由と胎内に踊るいのちと…やがて訪れる死さえも親しい友としていけたらいい。この生を、せいいっぱいに。今、そんなふうに感じています。


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★8月満月の星模様とチャレンジ ★
   ― 気になるアスペクトいろいろ ―

満月軸と牡牛座のヴェスタがTスクエア
獅子座に太陽、金星、水星、火星、ジュノーが勢揃い(ジュノーは射手座のイクシオンとトライン)
逆行のシャドウを抜けたばかりの獅子座の水星が牡牛座の天王星とスクエア
12日に順行した木星(グレートアトラクターの位置)とアルチラが射手座/双子座軸でオポジション、ノード軸(土星&アグニ)とでイリテーションレクタングル

  さて。12日に木星が順行し、天王星が逆行。惑星が方向転換した当初の前後数日はそのパワーが強まる。また木星はしばらくの間グレートアトラクターの想像を絶するような強大な吸引力に曝されていたため、エネルギーは十分に充填されている。というわけで、この順行当初の木星にはひとびとの思考を極化させていく一方で、あまりにも新しい概念すぎて普通の感覚では掴みきれないような、理解を超える思考がふいに湧いてきたり、そんな類いの思考(思想?)に出くわして何故だかちょっと感動するような傾向がみられるかもしれない。もしかしたら長い間探しあぐねてきた突破口が見つかるかも?とワクワクするような経験をするひともいそう。ただ、常識とはかけ離れた概念はともすると単なる「はぐらかし」だったり、落ち着いてよく考えてみたらどうとでも取れるレトリックだったりする可能性もある。または、どこかに破綻があったり何かが隠されているかもしれない。もしこの期間に新たな “世界観” や “面白いひと” に出逢ったりしたら、「本物」かどうかしっかり見極める必要があることを頭の片隅に入れておきたい。


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  一方、木星が関与するイリテーションレクタングルは深く物事を考えたり、細部に神経を行き届かせながら大きな視野で世界を見渡す機会とも言える。それは自分自身やひとびとの過去と未来を繋ぐ架け橋になるかもしれない。なので上に書いたこととも重複するけれど、ひとつの発想からとめどなくインスピレーションが湧き、どんどん突き詰めていくひとがいると思う。もしそうなら、そのひとはそこで得た着想を大事に育て、将来仕事の関係に活かしていける可能性がある。

けれどもしそこに注意点があるとすれば、一点集中しすぎることかも? レクタングル内部の緊張感が高まれば、そのパワーは背中を押す推進力になる。それはいいのだけど、ともすると誰かに自分の考えや探求する物事を話したくなるかもしれない。そして話しはじめたら止まらなくなったりするかもしれない。けれど自分にとって大切な「真実の探求」も、他のひと達にとっては異なる可能性が高い。怖れることなくどんどん表現していくのは良いけれど、不必要なディベートを仕掛けたり「こんなことがわからないなんて!」などと思い始めたら、たぶん危険信号。周囲のひと達はその話題への関心を失ったり、「うん、うん」と頷きながらこころは別世界に飛んでいたりするかも? 

新しい発想を活かしていくにはコミュニケーションも大切。けれどそれには未完成な自分を抑え、じっくりと物事を育てるための胆力と忍耐力が必要になる。適度なインターバルをとり「物事の根っこ」と自分自身の両方を休ませることも必要。(レクタングルの一角をなすアグニは聖なる火の力そのものだけど、使い方によっては自分の身をジリジリと焼く火にもなる)。それさえ間違わなければ、本当に今までの「精神の牢獄」を突破するひとがいるかもしれない。少なくとも、そのきっかけを掴めるかもしれない。


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  水瓶座の満月は通常、進歩的/革新的なエネルギーを帯びるものだけど、今回Tスクエアとなる牡牛座のヴェスタは『あなた自身が真に “身を捧げる” ことが出来ると思える「感覚」や「理念」て何? あらためて信じる必要もないほど「そのもの」だと感じられる生き方ってどんな感じ?』と問いかけてくるかもしれない。ヴェスタが在泊するのは感性が研ぎ澄まされる位置。そのエネルギーによる知覚範囲は日常の「現実」から「見えない世界」の領域まで拡がってる。けれどそこには同時に「幻に酔うような感じ」や「肉体性の希薄化」という落とし穴も用意されている。それに加えてライ(自己合理化や嘘、欺瞞や詐欺に関連する小惑星)がヴェスタにコンジャンクトしていることにも注意が必要かもしれない。

また、満月図のロード金星が獅子座で太陽とコンジャンクション。太陽は満月に補完的なエネルギーを加味するものだけれど、今回は獅子座側(太陽側)の力が強く顕れそう。火星と水星、それにジュノーも在泊して獅子座的なエネルギーは強い(ジュノーはイクシオンとトラインで胸に秘めていたことをぶちまけるかも?)。

逆行のシャドウから解放された水星と天王星の組み合わせはとてもクリエイティブな発想を生むかもしれない。けれど木星からもある種「ぶっ飛んだ」創造性が放射されてくるとき、獅子座的な『わたしこそクイーン!』『オレ様こそキング!』的な自我をふくらませてしまうとおそらく周囲からは引かれそう。この満月の水星は、ちょうど逆行開始地点だった「断崖」の上に立っている。あちこちから強力なエネルギーが放射されて、ネイタルによってはとっちらかり気味なひともいると思うけど、様々な発想や想いの基盤であるはずの「自分自身の選択」「自分が向かうべき方向」を見失わないよう、しっかり手綱を締めていこう。


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  それと、これは小さな惑星やパーツ構成から導き出される一種のスペキュレーションではあるけれど。太陽・金星にはエマーソンズ・デスポイントというアラビックパーツが重なる。ASCには小惑星フラッド(洪水)DCにはダイシンサイとレクイエムが乗ることから、この期間は自然災害や事故に十分気をつけ、あまり危険な場所には近付かないほうが良いと思う。今後も、いつ何があってもまあこれなら当面は何とか... と思える程度に備えは十分にしておきたいところ。ASC~DCの度数からすると、何か突然の出来事を通して目が覚めたり、何かが解放されるような動きも感じられる。このDCを「関係性」と捉えるなら、過去から引きずってきた「腐れ縁」的な関係を断ち切ったり、背負っていたものを突然投げ出すようなひともいるかもしれない。自己制御がテーマとなる満月ではあるけれど、それはもしかしたら他者に制御された状態から手綱を自分の手に取り戻す行為かもしれない。もしそんなひとがいたら、当座は辛く苦しい思い、または罪悪感や孤独感に悩む可能性はあると思う。でも、これからの数年できっと真新しい人生が開けていく。今は前を向いて、大きく息を吐いて。そして真新しい空気を胸いっぱいに吸ってみるとき。


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MCに冥王星族アラウンがコンジャンクト、2°のオーブで10室に逆行の冥王星、近傍9室に逆行の土星とSノード。IC近傍3室にアグニとNノード
太陽・金星とアスボルスから冥王星にYOD

  政治・経済・社会(仕事)的な面では強力なトップダウンを示唆する冥王星とMC上のアラウンだけれど、現在の在泊位置を見るかぎり様々な側面を見越した上で表面的な「和」や「妥協」、あるいはもしかすると大局を見越す必要から何か論議を呼ぶような決定がなされ、それが賛否両論を呼ぶ感じかもしれない。また「清濁併せ呑む」とか「絶妙の緩衝地帯」を探るようなことかも。「見越した先」が正しいかどうかは当然、決定者(達)とそれを見る側(わたし達)の質による。ただアラウンの象意は良いにつけ悪いにつけ、こころを騒がせ反応を喚起する物事の裏に潜む本当の動機や目的、理由をじっくり識別していく必要があることを示唆する。表から見えない「裏」の存在(それが何かはわたし達にはわからないのだとしても)。また、何事かを決定するにしても、あるいはそれを論評するにしても、調査とコミュニケーションを的確に、周到にしていくことは鍵だと思う。ただどんな結果になるとしても、その経験を通して何か新しい物事(や方向性)が発芽していくかもしれない。


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ネッソスに2種のBMリリス(ミーンとトゥルー)がコンジャンクト、パラスとキラルスからクァドリフォーム。ネッソスにオルクスがオポジションで、クァドリフォームを貫く狭小なカイト状態
イクシオン・ルシファーがオポジション(射手座・双子座軸)

  このあたりは長期にわたって続くアスペクトもあり、このところの世界や世相の刺々しさ、因果応報的な物事の流れに関連したフォーメーションかもしれない。長い間に溜まりきった歴史的なカルマの清算。それに絡む政治的な闘争。あるいはテロや暴力的な抑圧とそれに対する反動。また、イクシオンとルシファーがオポジションでそれにパラスが調停の形となるけれど。調停といってもこれは実際に物事を解決するアスペクトではなく(ある程度調整はするにしても)、ただ根本的な直面や対決で大事になるのを避けるために迂回路を提供する..という程度の力。イクシオンが絡むとき、個人のケースでは「向こう見ずな無頼」くらいの感じで済むし、善悪の常識をくつがえす思想や自由人を輩出するケースもあるのだけど、社会的にルシファーと向き合う場合はやはりネガティブに使われやすいかも。たとえば凶悪でモラルなど意にも介さないサイコパスによる犯罪など。やりたい放題に罪を犯し、捕らえられても何が悪いのか?と気にもしないとか。100%の不信感の中で生きながら、それに代わる核を持たずに存在し続けるような感じだろうか。パラスが絡むクァドリフォームとともに働けば、政敵を陥れるためならフェイクニュースや噂、捏造した書類、画像、映像などどんな手段でも取られる可能性がある。そして人間はそれを「正義」だと信じ込むことが出来る。これは大きな意味で太古からわたし達人間に与えられてきた「霊的な火の試練」となるフォースかもしれない。


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<その他満月に対するパラレルとコントラパラレル>

月とヒブリス、レクイエム(悼む、死への想い)、ティフォン(災害、災厄)、サウロン(魔、またはビッグブラザー)がパラレル
月と金星、ヘラクレス、ハウメア、ニオベ、ヘルがコントラパラレル
太陽と天王星、火星、マグダレーナ(アイデンティティをかけての激しい闘争)、アグニ(火の力)、ベンヌ(生と死、回復力、常に新たな気持ちに切り替える)、ルビコン(引き返せない境界)、クヴィエ(断絶)がパラレル
太陽とソフロシネ(沈着冷静)、クシナダヒメ(いのちが持つ呪術的な力)、カサンドラ(怖れずに明確に何かを伝えることの代償)、アガメムノン(統率力が問われる状況)がコントラパラレル

  特に太陽と火星、天王星のパラレルは物事が想定外の方向に展開したり、不安定な状況を創出しやすいので要注意。小惑星達の働きはおそらく味わいを添える程度だとは思うけれど、それにしてもここにもダイナミックな顔ぶれが揃っている。この夏も沢山の物語が生まれるのかもしれない。

火星は17日に射手座のフォルスとトライン(災害や事故に注意)18日に乙女座入り(獅子座とは全く異なる領域に入るので注意。物事の細部に気を配り、ひと息ついて勤勉さを取り戻す必要があるかも)


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  うーん、勢いに乗って書いてみたけれど、この満月図ではまだまだ拾えば沢山のアスペクトがあって、カバーしきれないほど。それでもやっぱり沢山挙げすぎたかも..😱


  けれどこうしてみると... 今回の満月の下でわたし達は、日常の自分が抱える雑多な想いの層を突き抜け、これからの世界が迎えようとする長期の膨大なシフトに備えて(意識的であれ無意識下であれ)今を生きる自分を確認するよう促されるのかもしれない。そんな気がします。まるで階段を一歩ずつ上がっていく(または深い底へと降りていく)ように。

何故なら今起きていること、今表面化してきつつある現象、わたし達が抱えている想いはみなこれから数年をかけて大きく育ち、それぞれに新しく主要な流れを生み出していくだろうから。そしてそれはやがて思いもよらない「分光」と化して、いつの日か無数の多層宇宙へと流れ込んでいくのかもしれません... 。


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:40|PermalinkComments(2)

July 31, 2019

🌑8/1の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  8月1日12:31前後、北海道周辺で 12:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は12:12頃、沖縄周辺では 11:42前後に獅子座 08°36’ で新月となります。

前回の新月・日蝕のテーマについてはココ、満月・月蝕についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♌️獅子座8°~9°― 発効期:8/1~8/29 】
🌑🌞"A Bolshevik propagandist”
   『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』
            
🌑🌞”Glass blowers”
   『吹きガラスの職人達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)~8月29日】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
またアスペクトについては満月以降を入れるとまた長くなりすぎなので、
新月~満月までにしました。
キーワードは沢山出てきたので、気に掛かるものがあったらひとつだけでも頭に入れてみてね。


→★目に見えない水面下で綿密に練られた計画または策略
→★人々に与える影響力や他者を操縦し “乗せていく” 力に注意
→★空気を読みながらセオリーに則って態度や演技を変えていく能力
→★シンプルでありながら柔らかく奥深い物事を理屈で説明したがる心理
→★冷徹な計算の上で熱く語る、またはクールにふるまう
→★感動的な幻と現実との相違、表と裏の違いに気付く必要
→★包括的に装った外面と異質なものを頑なに拒否する内面の差異に注意
→★炎上を効果的に使ってより重要な社会的課題から目を逸らす
→★共通の仮想敵を創り上げることで集団的なエゴを燃え上がらせる
→★いのちの通わないものを “動かす” ことによって “生命” を与える力
→★「失敗」と「成功」は視点の変化でどうとでも変わるという法則
→★創っては壊し、壊れては再び創り続けていく「内的な熱」の存在を見る
→★複雑でデリケートな問題に対し根気よく巧みに立ち回る力が求められる
→★素早い順応力や適応力で統制や抑圧の力をすり抜けていく
→★かゆい所に手が届く小気味よさで幻想を振りまく行為を見抜く必要
→★してやったりという態度や派手で傲慢な自信過剰さと
          地味ながら不屈の信念や情熱との相違を感知する
→★自分自身を活かし続ける「呼吸の力」を繊細に意識していく必要
→★余計なことを考えず日々淡々と積み重ねることで固めていく力
→★内的にも外的にも今の目的に最も適した“温度”や“リズム”を知っておく
→★「安全性」と「防衛手段」を常に手の内に入れておく必要
→★自己の中に潜む生々しい暴力性を見切って腹に収める訓練
→★どれだけダウンを喫してもけっしてノックアウトされない回復力
→★周囲で主流を占める世界観に呑まれず自分の道を歩む強さを思い出す・・・→


★エネルギーのポイント:
 前回の新月『後ろで扉が閉まり、それを背に最初の呼吸をする』
             
 今回の新月『制御不能な世界を自己制御によって渡る訓練』
                              
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★8月新月の星模様とチャレンジ ★
(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 個々のアスペクトについてはとりあえず満月までです。
 満月については何か思いついたら短いバージョンを書くかツイートするかもしれません
😉

新月(太陽・月)に金星がコンジャンクト(8月14日に正確な合となる)
 ASC/DC軸に対して新月がTスクエアの関係
 →DCとコンジャンクトの天王星がスクエア(セパレート)
 →ASCが蠍座8°台でロードの山羊座冥王星が3室在泊

 新月図の金星の位置はちょうど水星が逆行を開始した度数『絶壁の尖端の岩石層』。ちょうど水星が順行に転じたところで「絶壁から思い切って飛ぶのか?それともこれまでの積み重ねを大事に維持していくのか?」今回の逆行にともなうそんな問いかけが思い出されるかも。今、本当に人生の岐路に来ているひとがいたなら、水星がシャドウを抜ける満月までの間に何かひとつ小さな決め事をしてみるといいかも。ほんの些細な物事でも、一歩前へ踏み出していくきっかけになるかもしれない。

天王星は深い深い水底に映った「真実の自分」を覗き込むような位置。天王星はここから8月12日に逆行を開始。そして来年1月12日まで約5ヵ月間続く。この惑星は抑圧への反抗と解放、そして革新的な思考や物の見方(または飛び出したい気分)を象徴するけれど、これからしばらくの間はどちらかというと外界よりも内的な世界に向けて「過去からの解放」を求めるようなベクトルが生じる。順行に転じるタイミングは2020年を迎えて起きる最初の月蝕の翌日。もしこのタイミングに何か期するところを感じるひとがいるなら、この新月期は「過去」からの脱皮と新しい解放感を得ていくためにじっくり取り組んでいく機会になりそう。

逆行の冥王星は、今の自分の立ち位置を一度キチンと受け入れた上で「何でもない自分、何でもない日々」の貴重さや大切さを意識するよう語りかけているように見える。アセンダントの位置は一時的に「痛い思い(精神的または物理的)」をする可能性を示唆してはいるけれど、それは調整していくうちに結局何かに気付かせてくれたり、プラスになる物事に繋がっていくと思う。社会的なつき合いは無理をしないこと。お金の出入り、ことばの使い方には気をつけて。

新月に小惑星ニオベがコンジャンクト&パラレル
 アラウン、ヒュロノメ、ネッソス、アヌビスetc.がコントラパラレル

オルクス・ネッソスが長期のオポジション、キラルスがハードに絡む
 ニオベは豪雨や自然災害と関連する小惑星。梅雨は明けたけれど、このところ落ち着かない大地の様子からみても台風や地震、噴火などへの警戒は引き続き必要だと思う。また、ニオベは母と子(または親と子)に関わる哀しみや争いごとにも関連すると言われる。CPの小さな惑星達の顔ぶれはクセ者ぞろいだし、オルクスとネッソスのオポジションやキラルスの絡みもあるので、引き続き子供、若者、無辜のひとびとが犠牲になる事件や事故のニュースが報じられるのかもしれない...。

引き続き土星・Sノードがコンジャンクト
 このところ暗さや怖れ、何ともいえない重さを感じるというひとは、この組み合わせの影響を受けているかも? 山羊座/蟹座軸の中間部は本当に強いプレッシャーがセッティングされている領域。それは垂直に上昇していくロケットの打ち上げ時に宇宙飛行士が大きなGに必死で耐えるような感覚かもしれない。それだけ成長が加速される領域に、土星とSノードが逆行のため長期で行きつ戻りつするということは、カーディナル・サインの中間度数に主要惑星や重要な感受点を持つひとにとって苦しく重く感じることが多いのではないかと思う。けれどそれは、本当に深い部分で(もしかしたら生まれてくる前に)「ここで頑張ってみよう」「通り抜けるべきはここなんだ。そして澄んだ空へと向かおう」と計画してきたのかもしれない。ならばきっと踏ん張れる。土星は9月18日に順行し、そこからSノードとも少しずつ離れていく。

グレートアトラクターとコンジャンクトの木星がMCにトライン
 たとえ束の間であっても、華やかさや楽しさを味わうには良い配置。「主役」と「脇役」または「その他大勢」の間に存在する「見えない壁」が強調される場面があるかもしれないけれど、いちいち個人的に受け取らず目の前の光景をエンターテインメントとして楽しむのが一番かも。

逆行の水星とグリーヴ、逆行のエリスがスクエア
獅子座の火星・ジュノーと牡牛座のヴェスタがTスクエア
 内的な「火」と「水」の対峙。浄化。目に見えるものに左右されない「透明さ」の認識。哀しみが絶望に触れたとき、何かがクルッと反転する。憎悪と果てしない許容精神との強烈な両極化に注意。

木星・アルチラがオポジション
 夢見に注意。何か面白いヒントが隠されているかも? ただしあまりに別世界の住人になってしまうと日常の重要な物事を見過ごしたり、上の空になったりしがちなので気をつけて。

冥王星とパラスがスクエア、天王星とパラスがクインデチレ
ネッソス・リリス・イカルスがコンジャンクト
ネッソス・キラルスがセスキスクエア
パラスとルシファー・アスボルスがトライン
 アスボルスとルシファーがぴたり双子座22°台でコンジャンクトということもあり、「ここまで来て何故こんなことが!」などと思うような経験をするひとがいるかもしれない。それはもしかしたら、これまで軽視していた物事が重い意味をもって立ちはだかったり、それを甘く見ていた自分自身の勝手さに対し、何が真実かを知っているもうひとりの自分が後ろからドンと背中を叩くような感じかもしれない。特にミュータブルサインの22°近辺に重要な惑星や感受点を持つひとはちょっと気をつけてみて。

惑星スケジュール少し

8月1日
 水星が順行開始
8月7日~11日
 太陽・金星と木星がトライン
8月8日~10日
 カイロンとアグニがスクエア(8月8日)
 太陽と金星が土星・Sノードにクインカンクス
 8日前後は出来れば喧噪から離れてこころ静かに過ごすことをお薦め!
 ひとりでも、こころ許せるひととでも。そして危険な状況には近付かないこと。
8月11日
 木星が順行開始
8月12日
 天王星が逆行開始
8月14日
 太陽・金星がコンジャンクション
8月14日〜15日
 ルシファーとイクシオンがオポジション
 (火星とパラスが調停する形)
 アグニとNノードがコンジャンクションでSノード・土星とオポジション

 霊的な「火の試練」
 このあたりはちょっとトゲトゲしい雰囲気が生まれやすいかも?

8月15日
 水瓶座22°24’で満月!


Milky-Way's-heart



  7月の日蝕と月蝕を経て梅雨も明け、夏真っ盛りの新月。この間、ヨーロッパを襲った熱波や米国の豪雨による洪水などの異常気象、世界各地で起きた大きな地震や噴火など世界の至るところから地球の変動を感じさせるニュースが伝えられました。日本では月蝕の直後に多くのひとが犠牲となった京都アニメーション放火事件が起き、その後に経済を左右しそうな消費税や様々な格差、言論の自由や緊張する国際問題などがテーマとされた参議院選挙があり、低い投票率の中で与党が改選過半数を得ました。世界を見れば、EU離脱を控えた英国では離脱強行派のボリス・ジョンソン新首相の誕生、米国では来年の大統領選を控え、荒ぶる(?)トランプ大統領に敵対する急進左派の台頭著しい民主党の候補者選びは混戦状態。メディアにはフェイクニュース(国際的に著名な大手メディアでも確認)が溢れ、突き進むポリティカルコレクトネスの中で今や31種類を数えるジェンダー区別は混乱と軋轢と不信感を呼ぶ中、再び起きた銃乱射事件。そして米中の貿易戦争にイラン核合意をめぐる問題、行く先の見えないまま続く香港の抗議運動、日本の輸出管理強化に対しエスカレートする韓国の反日運動、竹島をめぐる中国とロシアの不審な動き、日本の原油タンカーが行き来するオマーン海峡の警備問題、そして先行きに?マークが付く世界経済など、挙げればキリがないほど様々な事象・事件の数々。そのどれもが何か大きな時代のシフトを予告している感があるけれど、実際には日々の生活の中でどんどん感覚が麻痺していくような気がします。

でもそれは、いろいろ深刻な問題が起きているとはいえ、そして個人の人生では大変な思いをしているひとが沢山いるとはいえ… 今この瞬間に起きている海外の “修羅” と比較すれば、まだわたし達の暮らす場が一見して平穏で、どこか当然のように『変わりない明日が来るだろう』と思える状態にあるからかもしれません(主に米国の社会的なトピックを日々追っていると本当にそう感じられてきます)。今、世界全体を覆う雰囲気にはとりあえず「○○○を破壊する/破壊される」という方向性がセットされている気がするけれど... (○○○には各領域/各集団独自のターゲットが入るとして)。


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  わたし自身は今の日本全体を総括して見る目など持ちあわせません。ただ、世界全体の動向と無縁ではいられない以上、わたし達が暮らす環境もきっと大きく変化していくでしょう。それが良いか悪いかは別としても、ダムが決壊するときはあっという間。そしてその決壊はずいぶん前から… 誰も気に留めないような微細なクラックから始まっていきます。それはもう起きているのかもしれません。

もしそのことに気付くひとがいるとしたら、それはきっと日々の生活の中にふと感じる微妙な違和感の中で...。 2020年以降に予測されている「途方もない社会変化」(メリマンさん談)の中で、今まで日本人が享受してきた良くも悪くも『生きることにまつわる伝統的な美意識』が根こそぎに崩れていくのかどうか? もしかして、やがてはミラーワールドの住人としてデジタルな「わたし」という双子とともに、当然のように生きていく — そんな未来へと踏み出していくのか? それを決めるのは、今現在のわたし達自身なのだと思います。

  と、なんとなく日蝕〜月蝕期をふり返って感じたことから書き始めたけれど。じゃ、8月の新月期は?というと... 「個の創造性」を謳いあげる獅子座の第1ディーカンに入り、創造性をめいっぱい楽しめる部分がひとつ。それと同時に、とても社会的な側面 — 個人的な内面と社会とのせめぎ合いの中で、それでも自分の道を歩もうと頑張りながら、自分が自分であることの強さと脆さの両方を味わっていく… そんな側面が示唆されているように感じられます。


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  今月は太陽が火星に少しずつ近付いていく行程にあって、火星とのコンジャンクションで起きる次の新月(8月30日)後の9月2日が太陽・火星の正確なコンジャンクション。そしてまもなく水星がそれに追い付きます。また土星とSノードのコンジャンクション/パラレルも逆行運動のせいで9月末まで続きます。過去をふり返り、確かめながら、来たるべき変化 — 冥王星との会合に備えようと欲する土星。一方、木星もまたこのところ逆行運動によってグレートアトラクターの強大な引力を受け続けながら大衆を極化させつつ「普通でないこと」を誇大に表現したり面白がったりして期待を膨らませ、9月22日の最後の海王星とのスクエアに備えています。 そんなわけで、気象も人間の心理もなかなか落ち着きそうにないし、ときにはひとびと(または誰か)の怒りのパワーが爆発することもあるでしょう。... さて、わたし達は自分が選択したはずの道を、ときには微細な修正をかけながら... それでも揺るぎなく進んでいけるかな? 

  というわけで、今月もなかなかにダイナミックな盛夏となりそうです。そんな中、ほっと落ち着いてひとり「呼吸し続ける体そのもの」を感じる時間ってとても大事。だから頑張るとき、楽しむとき、そして心身ともに休んで栄養補給するとき。出来る限りその3つのバランスを取りながら、ときに立ち止まって「自分らしさ」とは何か?を感じていけたらどんなにいいだろう..(それはたぶん幸せとか不幸とかの判断を超えて、何故ここに生まれ、何故今ここを生きようと決めてきたのか?を深く問うことに繋がっているかもしれません)。

二度と訪れることのない、大切なセットアップの夏。忙しいひとも多いと思うけど、そんな中でも自分が今生きていることが本当にどれほど大きな意味を持つことか。結局は「無」と「有」の狭間にいる今の「わたし」の掛け値ない在りようから全てが始まっていることを、もう一度噛みしめてみる。深い自然のただ中で。あるいは街の雑踏の中で。華やかに散っていく花火の下で、または深夜ひっそりと沈む自室の闇に目を閉じて。... 今年の夏、もしそんなひとときを持てたなら、それはとても素敵なことだと思います。


Helix



おっと前置きが長くなりました。では、サビアン・シンボルにいってみますね。



★8月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
獅子座8°『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』


  これはかなり政治的な意味合いを持つシンボルなので、日本ではすでに参院選の最中から発効していたテーマかもしれませんね。そしてこの度数も、わたし達は今までのルネーションで何回か経験してきています。なので昔から読んでくれているひとは覚えているかも。おそらく繰り返しにはなるけれど、今はまたその中から新たな発見があるかもしれません。

  ではここで、まず獅子座の原型から見てみましょう。 獅子座は「わたし」を行動で表すサイン。その「わたし」は、牡羊座でひとつの「意識」として生まれ、牡牛座では「物質」と「生命」を発見し、双子座で「知的好奇心」と「二面性」を獲得し、蟹座を通じて「精神的子宮の中から外界へ向かい殻を破るためのプレッシャーと意志」を得ました。だから次の獅子座で言う「わたし」とは、いまだ無垢なエゴが意志を持った状態。そして外側の世界 — 人間関係や社会などのプレッシャーを受けて矯正されていく以前の、もって生まれた「自分」、また血の繋がりや輪廻によって受け継がれた一種の「才能」を発揮していく状態でもあります。 


LionHeart


  意志を持ったエゴは果敢に自分を表現していきますが、しっかりとした防御には気が回りません。まだ自分しか目に入っていないのです。だから自分の力を大いに感じ、自分の考えが正しいと思ったときは、世界の中心に立ってドラマティックにアピールします。この力を一番うまく使えるのは、本当に無垢で純粋な「わたし」をおおらかに表現するとき。そこに余計な計算や複雑に錯綜した欲など入る隙はありません。そこにある欲をたとえるなら、世界の中心から宇宙に向かって「我ここにあり!我を見よ!」と叫ぶ、そんな感じかもしれません。そしてそういうときの獅子座には、人々のこころを魅了してやまない独特の華やかさがあります。まるで太陽のように、生命の源が若々しく燃えている... そんな感じかもしれません。

けれどこのドラマティックなアピール力は、物事が自分にとって不利な状況になってきたとき、自己のサバイバルのために使われることもあります。自分の状況が有利になるように表面を取り繕ったり、無理にでも「自分はそんな人間じゃない」と装いながらあくまで輪の中心に居続けたり、周囲の愛や賞賛を得ようとするときです。またその力は小さなプライドを護るためにも使われます。アストロロジャーで幼時のトラウマに関する研究家でもあったアリス・ミラーは『獅子座の子供が抑圧されたりシビアな家庭環境にあるときは、自分の身を護るために周囲から期待された役割を上手に「演じる能力」が発達するケースが多い』と報告しています。 こうして獅子座の精神は、世界の中心に自分自身を置いて果敢に闘いながら、その都度結果と直面し、それによって否応なく成長していくことになります。

今回のサビアン・シンボルのテーマは、獅子座が本質的な挑戦として抱えている「手つかずのエゴ」に関わるもの。それは、この光も影も色濃く射す盛夏のエネルギーをどう受けて立ち、どうクリエィティブに使っていくのか? という挑戦なのかもしれません。 獅子座はその華やかなオーラから「王者のサイン」と呼ばれています。けれど生まれながらの王者は、自らのエゴの扱いとその結果に大きな責任を負う者でもあります。


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  ではそんな王者のサインの8°に顕れた『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』とは? ボリシェヴィキとはロシア社会民主労働党が分裂して形成された左派の一派で、レーニンが率いていた政治集団のことです。「暴力革命」を主張し、徹底した中央集権による組織統制をしいていました(wikipedia)。『プロレタリアの敵に死を!』と謳う彼らは、1917年の十月革命(ボリシェヴィキ革命)からロシア内戦を経て、1922年には史上初の共産主義国家『ソビエト連邦』を誕生させました。そしてそんな彼らの後身が『ソビエト連邦共産党』となったわけです。こうした動きは、このシンボルが降ろされた1925年の米国ではかなり異質の脅威と受け止められていたのではないでしょうか?

こうした極左革命派のプロパガンダ要員がどんな感じであったかは、現代の日本に生きるわたし達にはなかなか想像がつきません。けれど『平和!パン!土地!』というスローガンの下で繰り広げられたボリシェヴィキの宣伝活動は、貧困にあえぐ多くの若者達にとって、きっと魅力的に映ったのではないかと思います。このスローガンを、他の党派は「絶対に守れない約束だ」として非難したそうです。けれど、その非難の内容は経済理論や政治哲学なども絡みあって大衆が理解するには難しく、結局はこの魅力的なスローガンひとつの力によって、非常に多くの支持を得たという話が伝わっています。まさにパワーワードだったのですね。


Lenin


  ただし wikipedia によれば、実際彼らの活動資金は民衆によって支えられていたわけではなく、米国ニューヨークのアメリカン・インターナショナル・コーポレーションから提供されたものだったそうです。出資者はジョン・モルガン、ロックフェラー、ジェームズ・スティルマンなど、米・英の裕福な銀行家達で、この革命は彼らからの巨額の投資による資金力で成功したのだと言われています。このあたりの話を読むと、非常に複雑な歴史の裏側を見る思いがします(ここからまた様々なパターンの「陰謀論」にも繋がっていくようですが…ただ米国のwikipediaにはこれに関する記述は今のところ見当たりません。またドイツの資金が使われたという説もあります)。

もともと「ボリシェヴィキ」とは「多数派/majority」という意味です。とはいっても、大衆の中から多数派として立ち上がったわけではなく、政治上重要な人事と要職を一手に握ったので「多数派」と名乗ったのだそうです。そしてその実態は、ひと握りのエリート達が全ての政策を決定し、下に向かっては厳しい統制を敷くものでした。多くの人々に伝播させるためのメッセージは、まず内部で念入りにアイデアを練り、形にするところから始まります。ボリシェヴィキを構成していた大多数の人々は、党の中枢部を占めるたった数人の思想によって動かされ、その導きに従って懸命に宣伝・勧誘に努めていたことになります。おそらく、上層部のスローガンを信じ切って働いた年若いプロパガンダ要員達は、大いなる情熱をこめて革命の理想と美しい未来を説いてまわったのではないでしょうか? それを後から見るかぎり、一種のカルト宗教にも似た情動があったのではないかと思えます。


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        このエネルギーが示唆しているのは、誰かが声高に何か(大抵の場合、現状への批判や否定とそれに代わるべき夢)を訴えかける → それに刺激されて気持ちが盛り上がり → 『そうだ!そのとおりだー!』の大合唱が起きる → 全体に昂揚した気分の下でいつのまにか物事の流れが決まっていく…という表面のストーリーがひとつ。 そして同時にその水面下では、限られた人々によって周到に準備され計画された筋書きが存在し、それを演じる演者によって実はその筋書きどおりに物事が進行していく…という、裏のストーリーがひとつ。賛同するにせよ、反対するにせよ、それらもまた念入りなシミュレーションに基づく計算された物語の一部かもしれないこと。そして知力と資金力という、今の世界に君臨するために必要とされる、赤裸々な道具の存在です。

ともに手を携え、平等に分かち合う — そんなイメージで語られることの多い共産主義だけれど、実際のボリシェヴィキはひと握りのスター政治家や弁士達のものであり、ロシア~ソビエト連邦の 「エゴの中枢」として、自分達とは相容れない者達を情け容赦なく弾圧し粛清していったという事実。その奥底には資本主義となんら変わるところのない非情な権力欲と富への欲望が存在したのかもしれません。また、こうした流れは歴史という大きなサイクルの中にあって、過去に自分達が受けてきた「抑圧」と同じパターンを新たに繰り返す姿を描いているとも言えそうです。


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  この度数の補完作用を示す対向度数は水瓶座8°『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』です。ロウ人形と聞くと、今のわたし達は観光地のロウ人形館で見るような有名人のフィギュアを想像するけれど、このシンボルではいわゆる「マネキン人形」を指していると考えられます。サビアン・シンボルが降ろされた1925年の米国では、デパートや大手衣料店のウィンドウを飾るマネキンは皆ロウ人形だったからです。最新流行のヘアスタイルに結い上げ、豪華なイブニングドレスをまとったロウ製のマネキン達は、きっと道往くひとびとの注意を惹いたことでしょう。当時の女性達は憧れの眼差しでウィンドウを見つめたかもしれません。『あぁ、あんな素敵なドレスを一度でいいから着てみたいものだわ…』 

ロウは型に流し込んだり練り上げたりして色々な形に創り上げることが出来ます。そのロウは原語で "Wax"。また、アストロロジー用語に出て来る 「ワクシングスクエア」 もやはり "Wax" で、「満ちる」という意味を持っています。ワクシング・ムーンは満月に向かってだんだん太り、大きくなっていく月のこと。そのとき、月はある特定の雰囲気を創り出し、盛り上げ、強い引力でわたし達の想いや感情を特定の色に染めていきます。だから当時のロウ人形は、わたし達が抱く「満たされたい」という個人的な願望や欲望を刺激する存在だったのかもしれません。


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  そしてそんな個人的な願望と売る側の欲望が火花を散らしながらカチッとはまったとき、ドレスは売れていきます。これは現代のネットショッピングでも似たようなものではないでしょうか? 当時のロウ人形はもう跡形もないけれど、今やインスタグラムのインフルエンサー達がそれに代わって憧れの対象となり、称賛されているのだから…。

けれど今も変わらずその火花を創造しているのは、マーケティングや広告の世界。マーケティングの専門家達は、時代がもてはやす外見を感知し、型にとり、クリエイターとともに理想のヒトガタを創り出します。そしてその時代の要請と生産性、コストに見合ったパターンを創り上げ、デザインされたアパレル商品が持つ魅力の粋を多くのひと達に見せつけます。彼らは顧客達のセルフ・プロデュースの夢を、これでもかとかき立てていくビジネス集団。彼らはわたし達に新しく素敵なアイデンティティを与えてくれます。けれど…にこやかに微笑むロウ人形の半透明の皮膚の下に息づいているのは「お金を儲ける」という「資本主義の夢」なんですね。現代のようにデジタルなセルフ・プロデュースの時代には、個人がマーケティング、広告宣伝、マネキンの全てを兼ねたりもするけれど、そこに内在する本質はおそらく変わっていないと思います。でも…ロウ人形はリアルに見えれば見えるほど、美しければ美しいほど、その内側に「死」のイメージを内包します。それは何故なのでしょう?


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  獅子座8°の「共産主義の夢」と水瓶座8°の「資本主義の夢」。これはとても興味深い対比だと思います。何故なら獅子座は「個性」や「自我」を追求する星座宮、そして水瓶座は「グループ」や「全体」に関わる星座宮のはず。なのに、獅子座で国をゆるがした共産主義革命が出て来て、水瓶座で個人の夢を刺激するマネキンが出て来る…。これっていったい何を意味しているのかな?

ボリシェヴィキの革命家達もまたそのスタート当初には、それぞれの想いの中で大空に輝く星々を世界に見立て、そこに個人としての「理想の物語」に合うパターンを見出して思想化していく...という作業を行ったのかもしれません(ひとつ前のシンボル/獅子座7°の『空の星座』)。『国家とはこうあるべきだ!プロレタリアートよ武器を持って立ち上がれ!少数の金持ちどもに死を!』 やがて革命の夢は現実となって成就します。けれどもそれは "多数派" の勝利ではなく、少数のエリート達(と、もしかしたら裕福な銀行家たち)がそれぞれに描いた「自我の夢」の成就でした。

  一方、美しく着飾ったロウ人形をショウウィンドウに置き、客寄せしてドレスを売る行為には、沢山の職人達やマーケティングのプロ、小売業の専門家達が関わります。きっとそんな中で、彼らのひとりひとりが自分の腕と才能をかけてしのぎを削っていたはずです。時は「ローリング・トウェンティーズ/狂躁の20年代」、米国は戦時経済から平和経済へと移り変わり、政治・経済・文化、あらゆる領域で古いものの破壊と新たな視座を求めて皆が “踊り狂った” と言われる時代のまっただ中です。誰もが自ら選んだ道で認められ、高く飛翔したいと望んだことでしょう。「個人の夢」を満たすために、煌びやかな舞台裏で人知れず作業する無数のひとびと。集団を動かしていく「個」と、「個」に働きかける「集団」。この2つのシンボルは、人々を煽り世の中を動かしていく、留まることのない様々な「流れ」や多様な「正しさ」「美しさ」の人為的な創られ方と、それに呼応してどこまでも高く昇ろうとするわたし達の「自我」の動きを見事に提示しているのではないでしょうか。それは、国、社会、仕事、地域コミュニティ、友人、家族など、様々な規模の集団に属しながら生きているわたし達の周囲で、歴史を通し繰り返し起きていることなのだと思います。


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        なのでたとえばこの期間、場合によっては誰かに(または周囲の皆に)何かを熱をこめて訴えたくなったり、そのために少し話を盛ったりするような衝動が生まれるかもしれません。それはとても無意識的な行為かもしれないし、ある程度意図的な場合、目的のためならそれも許されて良いのだという心理も生まれやすいと思います。けれどこの度数が発効している間は、自分や他のひと達の口から出ることばには気をつけて。「このくらいなら言ったってかまわない♪」と思うようなら、他のひとの無責任なことばにも乗せられやすいかもしれません。他に厳しいアスペクトもあるので、仲間内のユーモア程度に収めておくのが安全そう。また、ふと刺激されて何かが無性に欲しくなり、気付いたら大して必要でもないのに衝動買いしてしまったり...なんてこともよく起きます。このところアスペクト的にもフラストレーションが溜まりやすい構造が続いているし、ウサ晴らしが必要なひとだっているかもしれません。でも、後になって後悔しないよう、ほどほどにしておきましょう。



新月のメイン・シンボル:
獅子座8°『吹きガラスの職人達』


  さて今月のメインには、ひとつ前とはうって変わって繊細なガラス工芸を創るひとびとが出て来ました。シンボルに描かれているのはひとりの作家ではなく、複数の職人達であることを考えると、ここはガラス細工の工場でしょうか。猛烈な熱気がこもる作業場で、ひとびとが美しいグラスや花瓶を制作しています。

吹きガラスとは、まず様々なガラスの破片を電気溶解炉に入れて溶かし、それを吹き竿と呼ばれる長い筒状の棒に巻き取って息を吹き込みながら所定の形に生成していく手法です。使われる炉の温度は1400°Cにもなるのだとか。その歴史は古く、wikipediaによれば「紀元前1世紀半ばに東地中海沿岸のフェニキア人によって発明された工法」だそうで、その創り方は古代ローマ時代からほとんど変化していないそうです。



The Amazing Birth Of A Hand Blown Glass Pitcher


  上の動画を見ても、ガラスという素材を使って美しい作品を創るためには、いっときも神経を休めることなく細心の注意を払う必要がありそうに思えます。溶けて吹き竿に巻き付いたガラスはまるで飴のような可塑性を持つけれど、あまりに無造作に息を吹き込んだり竿を回すタイミングが乱れたら、バランスが崩れていびつになるかもしれません。膨らみすぎて、弾けてしまうかもしれません。完成した姿をしっかりとこころに描きながら、少しずつ修正し、色を混ぜこみ、模様を刻み、形を整えていく。そのパワーは彼らの口から吐かれる息となって金属の管を通り、極度に熱したガラスへと伝わっていきます。みるみる形を変える柔らかなガラス。重く溶けた液体から硬くて透明な美しいグラスへと、まるでこともなげに進んでいく行程。その様子はちょっとマジカルにも感じられます。

ところで、B.ボヴィはこの熱したガラス材を “hot, pliable matter” と説明しています。つまりこれは「炎によって熱された、成形しやすい物質」ということ。けれどここにはもうひとつの比喩表現が隠されています。“pliable” は「曲げやすい」という意味とともに「影響されやすい」「言いなりになる」という意味を持つからです。


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  ならばこのシンボルが示唆するエネルギーは、「焼けるような熱の中、クリエイター達の匠の技を通して創造される素晴らしい工芸品」というだけではなくなります。もしかするともうひとつ深いその奥には、あらかじめ「巧みに設計された結果」を生み出すために「情熱」という「空気」を対象に吹き込み、思い通りに「操る」という行程が隠されているのかもしれません。その結果として何が生み出されるかは、専門家である職人達の腕次第です。ときには巧みに影響を与え、思うように曲がるはずが、ついつい吐く息に力が籠もりすぎて破裂してしまったり、思わぬ方向にねじれて収拾がつかなくなったり。あるいは数人が同時に作業を分担しているとき、方向性の違いやちょっとした感情の行き違いから息が合わずにワケのわからないものが出来上がってしまったり…。複数のひと達が絡む協働作業ではよく起きることではないでしょうか。

美しいガラス細工を創るにしても、ひとびとに影響を与えて思い通りに動かしていくにしても、匠の技巧はそれ自体で「ART」と呼ばれます。そしてどんな種類の「ART」であれ、それを完成させるには基盤となる確固とした発想、アイデア、またはインスピレーションが必要です。また、完成した姿かたちやその「想いの型」をしっかりと胸に刻み、関わる全員が忘れずにいることも大切な要素です。いったん始めたら、けっしてブレないこと。たとえそれが、誰かのこころを操るような行為であったとしても…。

こうしてみると、前の度数『ボリシェヴィキのプロパガンダ要員』から『吹きガラスの職人達』へと移行していくその繫がりが、なんとなく浮かび上がってくるのではないでしょうか。


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  ではこの度数を補完する対向度数、水瓶座9°をちょっとだけ見てみましょう。シンボルは『鷲に姿を変えた旗』。これは射手座12°のシンボル『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』と本当によく似ています。その違いは、射手座のシンボルが「鷲の姿を取ろうとする旗の変化」に重点を置いているのに対し、水瓶座では「すでに鷲に変わってしまった旗」を示唆していること。

この水瓶座 ―  "We the people"  ― に至って再び顕れ出た鷲は、「旗」という抽象的なシンボル ― 理想やスローガン ― から、現実に血の通う生命体へと変化しました。それは獲物を狙う鋭い眼光(冷徹さ)と力強い翼、鋭い爪を持つ、個としてのなまなましい強靱さへの変容を象徴しています。ここには王者としてのプライド、勇気、リーダーシップ、ゆるぎない高貴さなど、わたし達が社会の中で生き抜く上でひとつの理想とされるイメージを、どう受けとめ、どう使っていくのか? という問いかけがあるように思えます。

「旗」— それはわたし達それぞれが抱える夢、理想をイメージ化した「しるし」です。国旗や団体旗、部族旗や軍旗のように、自分達が誰であり、何を理想としてどのグループに属しているかの証しです。また、憧れやプライドを喚起するシンボルでもあります。


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  それと同じように、わたし達ひとりひとりもまた、こころの内にそれぞれの「旗」を掲げて生きているのかもしれません。あるひとはくっきりと描かれた紋章入りの旗。またあるひとは、イブニングドレスに飾られた薄絹のように繊細で捉えどころのない旗。重厚な錦の旗、あるいはくたびれて少し汚れてしまった旗…。 質、素材、色、模様… この世界には本当に多種多様で無数の旗が、吹きよせる風に巻かれて様々に形を変えながらはためいています。 たとえばSNSなどで使うアバターやアイコンにしても、一種の「旗」だと言えるかもしれません。そしてそれは、わたし達が意識・無意識を問わず選択したアイデンティティでもあります。

  「理想」はあるときは大きく膨らみ鷲のように空高く舞い上がります。またあるときは思うようにならない人生の中で失望にうちひしがれ、溶け崩れます。それはある意味、人生の中でわたし達が繰り返す、周期的な精神の運動なのかもしれません。それは年月をかけて大きな螺旋を描きながら、「これがわたしなのだ」というアイデンティティを形作っていきます。

けれど今 このシンボルでは、いのちを持たない抽象としての「旗」に生命の息が吹き込まれ、生身の「鷲」へと変身しています。鷲はこの現実を生きる、いのちあるもの。たとえ強力な猛禽類の王者として生態系に君臨する捕食者であっても、細心の注意を払っていなければ厳しい野性の世界で生き抜くことは難しいでしょう。自然界は、毎日が命懸けの世界。 鷲は大空高く舞いながら下界の状況を見極めます。今、彼を動かしているのは繊細な知覚と狙った行動を取るときに必要な決断力、そして何よりもその容赦のなさです...。


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  人間は、美しく尊い理想を抱いて生きたいと願い、その願いのもとに知性を発展させてきました。けれどわたし達は同時に、生態系の頂上に君臨する非情な捕食者でもあります。その極北ともいえる両方の性質を存在の内に宿すからこそ、わたし達は光と影の歴史を紡ぎ、今の世界を創り上げてきました。そして、ここから再びそれぞれの葛藤が生まれ「より良く生き、より良く死にたい」という願いも生まれるのではないでしょうか。

  溶けたガラスの破片から美しいガラス工芸を生み出す職人達。そして、その裏には鷲に生まれ変わった旗。この軸に共通するのは「抽象」から「具体」への「動き」です。外側の力によってはためいたり垂れ下がったり、どうとでも曲がったり膨らんだりする「モノ」や「素材」としてのわたし達から、生命を吹き込まれ、形ある意志として生まれ変わった「存在」へ…。けれどそこに在り続けるのは — 確固としながら繊細であり、果てしなく透明な何かです。そしてそれを創り上げる匠は、わたし達自身です。

  ん? でも、もし失敗してガラスが飛び散ってしまったり、いびつな形になったら? 皆で何かをやろうと盛り上がったのに、裏切られたら? 


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  熱したガラスの持つ「可塑性」は確かに扱いやすく、利用されやすい性質を持ちます。熱に浮かされて他者に期待を抱き、そのことばの抽象を信じ込めば、やがて木星・海王星スクエアが最後に形成された後で期待は失望に変わるかもしれません。あるいは扱いやすい誰かを巻き込んで思うように動かそうとすれば、やがては齟齬が生じてプロジェクトが空中分解するかもしれません。

ガラスはとても脆いもの。うっかり落としただけでも簡単に割れてしまいます。けれど、それでいい。何度割れても飛び散っても。失敗したら再び灼熱の溶解炉で身を溶かし、また新たに創り直す。それでいい。そのとき、本当に創りたかったものが初めて見えてくるのかもしれないから。


  けれど、ひとつだけ覚えておきたいこと。それは「わたし」というガラスに「本当の形」「最後の透明さ」を与えることが出来る、そんな匠がいるのなら、それは「わたし」。他にはいない。それがたとえ「まだ見ぬわたし」だとしても。

ただそれだけは、こころの奥深く留めておきたいのです。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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July 16, 2019

🌕7/17の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 7月17日06:57前後、北海道周辺で07:03前後、関西方面は06:38頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で06:07前後に 山羊座24°04'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 山羊座24°→25°/ 太陽 蟹座24°→25°】
  🌕 "A woman entering a convent"
  『修道院に入る女』
  🌞 "A woman and two men on a bit of sunlit land facing south"
  『日が降り注ぐ小さな土地で南を向く1人の女と2人の男』
     ↓↓↓
  🌕"An oriental-rug dealer"
  『オリエンタル絨毯の商人』
  🌞"A dark shadow or mantle thrown suddenly over right shoulder"
  『突然右肩ごしに投げかけられる濃い影またはマント』

8月1日新月のベース・シンボル
 『ボルシェビキのプロパガンディスト』に繋がっていく

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【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/31】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★自分自身の道を明確に選び定めていく必要
→★どの道を進んでも二者択一か第三の道かという選択を迫られることに気付く
→★何かに焦点を合わせることで他の何かが見えなくなる、または隠される
→★わかりやすい表面ばかりを見て底にある本当の問題に気付かない状況
→★重大な選択に神経を集中したり熟考するために引き籠もろうとする
→★今の自分が居る世界を監獄のように感じ閉じ込められたような感覚を抱く
→★「自由」や「解放への道」という名の下に厳しい決まり事にがんじがらめになる
→★感情を抑え自分の真の気持ちを隠すことで結果的に他者のこころを弄ぶ
→★永遠に続く三角関係(常に存在する第三者という構造)に気付き立ち往生する
→★派手なパフォーマンスで自分自身の立ち位置を提示し希望や期待を集める
→★自分の意見には常に妥協や交渉の余地があることを示していく必要
→★冷たく厳しい結果が待つ怖れのある話を感動や美談にすり替えて見せる傾向
→★自分には力があることを示す一方で、部分的には「傷」があることを認める
→★明らかにされた半分と隠された半分の前に立ち断固とした態度で隠微する
→★巧みに練り上げられた挑戦的なスタンスや自信に満ちた誤誘導に注意
→★目新しいアイデアの陰で取るに足りないと思われた物事が捨て去られる
→★「個の尊重」を主張する主体がそれ自体への帰属と服従を促進する矛盾
→★どんな立場もどんな選択も、虚無以外の全ては「影」を創り出すことを
  知っておく必要・・・→

エネルギーのポイント:新月
            『後ろで扉が閉まり、それを背に最初の呼吸をする』
            
            満月
            『限られた選択肢に潜む差異を吟味する』 


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★7月満月・月蝕の星模様とチャレンジ ★

 ―気になるアスペクト、少しだけ―

MCを挟んで天王星とヴェスタ、獅子座の火星とオーブ3°のスクエア
  獅子座を逆行する水星と火星、ジュノーの組み合わせはエゴが思うように発散出来ないときの怒りに点火しやすいかもしれない。天王星とのスクエアもセパレートではあるもののまだオーブの有効範囲内。周囲の言動がなんとなくムカツクとか、自分がないがしろにされた気分で過剰反応してしまうとか。ここで必要なのは「品性」に近い感覚かも。自分にとって自分はかけがえのない価値を持つ。それは誰でも同じこと。でも価値そのものは移ろっていく。自分に対する感じ方だって実は変わりやすくあやふやなもの。ひとが何と言おうと自分がどう思おうと本当は何も関係ない。ここに居ることそのものが奇蹟で、まだ知らない多くの機会が開かれている。それを知って静かに微笑むことの出来る、そんな品性。

ヴェスタは孤高の位置。自分の異質さをよく見極め、潮が変わるのをじっと待つ。社会的な一切から孤立したとしても超然としている感じ。これも品性。

また、この火星が位置する度数は大雨による被害と相関する場合があるので、注意報が出ている地域のひとは十分気をつけて!

このところ世界各地で地震や噴火、洪水被害が多発しているし、以前ツイートした「Earthquake watch」(ここは震源の深い地震のみ予測)でも日本は依然としてホットスポット。なのでその他の自然災害にも十分注意を。

月(と冥王星、Sノード、土星)・太陽とキラルス・エリス・レクイエムの
 グランドスクエア

  日本では選挙シーズンでもあり、サビアン・シンボルのキーワードでも『選択』というテーマが沢山出て来た。このアスペクトもなんらかの選択と関わるかもしれない。社会的な選択とは別に、何かこころの中で意識的にか無意識的にか「深い選択」がなされるのかも。「永遠の自分の断片」を探し続けるエリスはレクイエムと対峙。メメント・モリ(死を想え)。いつ訪れるかわからない「死」を友として、お酒でも酌み交わすような? そんな感じかもしれない。自分だけが居なくなると思えば恐怖が生まれるけれど、そうではないということ。何だろう?「還る」という感じに近いのかな。何か形のない怖れやカルミックな恐怖と取り組んできたひとは、このあたりでひとつ、ミッション・コンプリートとする機会が訪れるのかもしれない。

また、相変わらず長期でアスペクトを形成する冥王星・キラルスのオポジションがクローズアップされることから、若者や子供、無辜のひとびとが犠牲になるような事件や事故、災害などのニュースが報じられる可能性も。

Nノード・金星・グリーヴ・ガイア、土星・Sノード、パラスがTスクエア
 パラスとルシファーがトライン

  内を見ても外を見ても、感情が織りなすドラマ!ドラマ!になりそうなエネルギー。たとえば刺激を受けて何かがこころの中で発芽。そしてその芽が伸びようとする勢いは何か強烈な情緒性をともなってカミングアウトしようとする。痛みを感じてもいいからここで自分の態度(または立ち位置)を明らかにしたい、高らかに宣言したいという衝動が生まれそう。けれど水星逆行中なので本音と思った気持ちがどこまで続くかは不明。重さも含めて自分の内部に起きるドラマをドラマとして眺めておくことが出来たら、今はそれが一番かも。

内界に生まれた小さな芽は、本来とてもデリケートなもの。それはもしかしたら、自分自身の「根本的な内在」に通じる根っこを持っているかもしれない。それはまだ何処にも属さず、誰のものでもない「いのち」に繋がる可能性。その大切さがわかるひとは、そっと、そっと扱ってね。

その一方で、今まで避けてきたこと、直面しながら微妙に迂回してきたことに取り組む必要が出て来る可能性も。この場合、必要なのは冷静さと冷徹さ。対人関係が絡む場合は感情に流されると足を取られるので、あくまで今の自分に出来る範囲を明確に打ち出して十分に確認を取る。場合によっては明文化。そして、そのライン上できっちり責任を果たしていくことが最上策になりそう。雑音が多くなっても些末なことには左右されず、やるべきことに集中したい。これは後になってやり終えること自体に価値があったと知るような、そんな種類のことかもしれない。

その他、杓子定規な解釈では解決出来ない問題が持ち上がる可能性。ダブルスタンダードの匂いがする変化球を使ったり使われたり...などの行為が見られるかも。また、ひとつのストーリーなのに互いに矛盾した要素が入り混じったりと、すぐには全貌がわからないややこしい出来事、計画の遅延や停止など、水星逆行効果に似た要素が強調されるかもしれない。
 

太陽・レクイエムからBMリリスにクァドリフォーム
  怖れに支配されて感情のままに何かを選択する衝動に注意したいアスペクト。何に怖れを抱くかはひとそれぞれ。けれど自分が抱くその怖れを突き詰めていき、理解し、見切って突き放すことが出来たとき、初めて自分にとって最善の選択を行えるかもしれない。

その他、月蝕に絡む遠い小さな惑星たち
 太陽・月・エリス・ネッソス・レクイエム・オルクスが “石棺”構成

  これの一角がネイタルに触れるひとは、もしかしたら内面にどん詰まりに来たような胸苦しさや重い気持ちを感じているかもしれない。そんなひとがもしいたら、今が自分で自分に課した「テスト」期間中だと知っておいて。それはひとつの「くびき」から解放されて新しい場に出るためのテストみたいなもの。周囲に垂れ込める暗雲は自分自身が創り出した過去からの壁。そこから頭ひとつ抜けてぐるっと視野を回転させ、おぼろげであっても次の着陸地がありそうなところへ飛んでいく。まだ燃料は切れてない。(本当に切れそうなら着陸地のほうからやって来るかも?)カルマを創るのが自分自身なら、それを審判するのも自分だし、その結果を受け取るのも自分。黒雲と霧を晴らすのは自分以外の誰の力でもない。よろけずに、ひとり立つことは出来る。


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水星絶賛逆行中!(木星、土星、冥王星も)

  ...というわけで、社会面でも個人生活や精神面でもいろいろと見直しの時期ではあるのだけど、そんな中でも日々選択を迫られる場面はやってくる...ということで、水星逆行に関する以前のツイートをもう一度、ここに再掲しておきます。

水星は
・前回の新月・日蝕の後7月8日朝に獅子座4°27’から逆行開始
・順行に転じるのは8月1日蟹座23°57’から


今回の満月・月蝕の太陽は「水星の順行位置」からたった7分離れているだけ。そして8月1日の順行日は次の新月が起きる日。しかも水星がシャドウ抜けするのはその次の満月、8月15日。
とすると、今回の水星逆行は日蝕〜月蝕期〜新月期のテーマとも密接に絡みあいながら、わたし達のメンタルに影響を及ぼすのかもしれない。


【以下、過去ツイートより】

(『』内はサビアン・シンボル)

獅子座4°台のメイン・シンボル『絶壁の尖端の岩石層』をかすめてふり返り、蟹座23°台のメイン・シンボル『ひとりの女とふたりの男が陽光に照らされた土地で南を向く』に戻り、ふたたび向き直って、あらためて「絶壁」に向かっていく、そんなこころの変遷をよく見ていくことかも。「絶壁の尖端」はこれから2回の蝕を経て「飛ぶ」か?それとも…→

→岩石層=「これまでの自分の積み重ね」を大事に維持していくか?という二者択一の問いかもしれない。その積み重ねには無数の先達者達、または家や血筋、種の繋がりから受け継いできた経験や智恵も含まれてる。そして負の体験や見聞の蓄積によるこころの傷、不安や防御反応、知らぬ間に備わった人格の癖も。

一方「飛ぶ」というのはそれらを捨て去っていくこと、極端に言えば「安全」を象徴する岩石層を破砕していくことに繋がる。無事にどこかに着地出来る保証はないし、絶壁の尖端から先はたぶん空白に近く、ゼロから何かを描くことになる。またオーブ圏内の木星・海王星90°が影響すれば大きな失望の可能性も。

蟹座23°台のメイン・シンボルは…「ひとりの女とふたりの男」の三角形。明光の中で南を向くのは北に位置する祖霊に支えられた王位の暗示。その権限の下で一組のカップルを誕生させるシステム。この社会を保つ伝統にフィットしながら助け合い良き人生を送るための道のひとつを示しているかもしれない。この度数も獅子座4°台も「選択」を迫る度数。

空白に向かって飛び出す」「王と祖霊の権限により契りを結ぶ」どちらが良いとも言えないし、それが暗示する物事もひとによりいろいろ。でもどんな小さな物事にも、どこか自分の生き方に関わるような決定が先に待つという前提があるかもしれない。だからここで問い直し「それで本当にいいのか?」と確認する意味はありそう。

ただ小さな事でも大きな事でも「決める」ことが「決然とした身振り」に過ぎない可能性も示唆されていて、それがこの度数の難しいところ。たとえば「空白に飛ぶ」というのがカッコよく思えたり他者からウケたり。自分を奮い立たせるだけの蛮勇だったり。それだと自分にも他者にも力の誇示になってしまい、本当の選択ではなくなるという落とし穴がある。

水星に続き7月2日から火星が入る獅子座は、ある種の大胆さ(ときに厚かましいほどの)を備え、それが結果的に際立つ成功に直結するときがある。けれど木星・海王星スクエアの挑戦下で、その大胆さや豪放さがが「自己信頼」の名の下に実は「自己過信」から生まれてないか?も問われるかもしれない。

また伝統、血筋、社会的な智恵、それに付随するプレッシャーや束縛感などを含め、自分の中に堆積した岩石層を大切に維持していくという選択をするにしても、そこに存在する「断層」の確認とそれをどうするか?という問いは不可避になりそう。何らかのリニューアルを意味するNノード日蝕~Sノード月蝕の狭間を繋ぐように起きる水星逆行だから、いつになく深い意味があるかもしれない。

なので今回の水星シャドウ~逆行~順行期のテーマは、自分の中にどうしようもなく存在している揺るがぬ「岩盤の層=積み重ね」って何なのか?(わたし達は今もたぶんそれに依って、あるいは助けられてここに在る)を素のままに見分けて、どうしたい?どこまで行きたい?と問い続け、蝕から起きてくるだろう大小の変化に備えるということになるかもしれない。

今度の蝕は7月3日と17日。なので知の面の準備期間がシャドウ、そして逆行~順行~シャドウ抜けでひとつ確認という感じかな。今年は再び11月1日~21日に水星逆行があり、蠍座の第2~第3ディーカンを行きつ戻りつする。そして12月26日山羊座で金環蝕と翌年1月11日の半影月食を迎える。

だからセットアップとしての2019年半ばに起きるこの水星逆行期には、自分のマインドの在りよう、周囲や世の中を見るときに自分のこころがどんな物事にフォーカスし、何に共振するのか。そしてどんな状態に帰結していくかを、騒音と変化しやすい思いの中でありのままに掴みとっていく…そんな感覚を持ち続けていること、けっこう重要なんじゃないかと思う。





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以上、満月前日 思いつくままに....。

Happy Lunar Eclipse!!!(^_^

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hiyoka_blue at 18:55|PermalinkComments(2)

July 02, 2019

🌑7/3の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
やはり当分は新月と満月を一緒にしたスタイルにしてみます。
ただ月蝕も強力なので、もし追記したい事柄が出て来たら短い記事を
満月・月蝕時に掲載するかもしれません。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  7月3日04:25前後、北海道周辺で 04:31前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:16頃、沖縄周辺では 03:46前後に蟹座 10°37’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♋️蟹座10°~11°― 発効期:7/3~7/31 】
🌑🌞"A large diamond not completely carved"
   『完璧な研磨を施される前の大きなダイヤモンド』
            ↓
🌑🌞"A clown making grimaces"
   『しかめっ面をする道化師』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】

ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
今回は新月から満月を経て次の新月まで共振し続けるキーワードを抽出しています。
 またアスペクトについては月蝕以降を入れるとまた長くなりすぎなので、
 今回は新月~満月までにしました。


→★大きな潜在性を前に、秘められた可能性やその価値を熟考する必要
→★一度波に乗れば終着点まで戻る道はないという可能性を知っておく
→★荒削りで不細工な状態や状況の中に存在する絶対の透明度を見る
→★いまだ発展途上の物事を損なわないためにそっとしておく必要
→★「洗練」させていくうちにいつしか失われる類い稀な特質に注意
→★未完成のものや途中経過に見られるどんな光景にも一抹の美を感じる能力
→★突出したり目立つことを避けるため、場や役割に相応しい外見をまとう智恵
→★単なる頑固さではなく、柔軟でありつつ確固とした意志を問われる状況
→★仮面をつけて自分をカモフラージュしながら真の賢さとは何かを問い続ける
→★いつもの光景、いつもの顔ぶれ、いつものことばの裏に隠された見知らぬ現実
→★膨張と収縮を繰り返す社会的価値観や「格差」の歴史的螺旋運動に気付く
→★ゲーム的またはギリギリのユーモア感覚でその場の雰囲気を変えていく技量や能力
→★知識ではなく、ただ理屈ぬきに感じられる刃のような「現実」への理解
→★高揚感を感じさせて良くも悪くも他者に影響を与える/与えられる
→★「賢明な愚者」として人生に張られたひと筋のロープを渡りきっていく
→★複雑な物事を「こうだ」と判断した瞬間、真実を掴みそこねる可能性に注意
→★人間らしさを否定することなく冷たい水のような冷静さを保つ必要
→★2種の、実は等価の選択肢のうち1つを選ぶか選ばずに去るかの選択
→★どんな選択にもそれぞれの痛みがあることを知った上で
  自己の揺るぎなさを確かめる・・・→

★エネルギーのポイント:
 前回の新月『難路を越えるために必要な重さを感じる』
             ↓
 今回の新月後ろで扉が閉まり、それを背に最初の呼吸をする
                   
            
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★7月新月・日蝕の星模様とチャレンジ ★
(主なアスペクトとスケジュールざっと)
 ※前回長くなりすぎたので個々のアスペクトについての解説は省きます。
 何か思いついたらその都度ツイートするかもしれません😉)

土星・Sノードがコンジャンクト、海王星がノード軸を調停
 冥王星は自身のノードとコンジャンクト
 新月が土星・Sノード・冥王星とオポジションで
 それらに加えて火星とパラレル&コントラパラレル

MCに海王星がコンジャンクト

天王星・ジュノーがスクエア、MPにアスボルスで不調和の小三角

7月8日
 水星逆行開始 午前8時過ぎ〜8月1日まで
 獅子座4°27~蟹座23°57(ほとんど月蝕の太陽の位置)
 (8月15日に水星が逆行のシャドウを抜ける)

 (今回の水星逆行のテーマについては6月20日にTwitterで連続ツイートしていますので、もしまだのひとがいたら覗いてみてください)

7月9日 金星・天王星セクスタイル

9日~10日 
 逆行の水星R・火星がコンジャンクト
 太陽・NノードがコンジャンクトしてSノード・土星とオポジション
 月がレクイエムと冥王星・キラルス・エリスのGスクエアをトランスレート
 イカルスと木星が火星・水星コンジャンクションへクァドリフォーム

11日
 太陽・海王星がトライン、火星・カイロンがトライン

12日
 火星・天王星がスクエア
 海王星・月・ノード軸と太陽がカイト形成

14日〜15日 太陽が冥王星とオポジション

7月17日06:38 山羊座24°04で満月・月蝕!

18日〜22日
 金星がNノードとグリーヴにコンジャンクト
 金星が土星とSノードにオポジション
 金星が冥王星にオポジション

21日〜22日
 逆行の水星が太陽にコンジャンクト(逆行中日)

27日
 火星とエケクルスから土星とSノードにYOD

28日 金星が獅子座にイングレス
30日
 太陽が天王星にスクエア
 土星・ノード軸とインシデンティアがTスクエア
 逆行の水星とエリスがスクエア
 火星・ジュノーとヴェスタがスクエア
 アスボルス・アグニ・ルシファーがコンジャンクト

8月1日12:15 獅子座8°36で新月!


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  6月までのセットアップ準備段階を経て、わたし達はこの日蝕から一段階進んだ領域(と言ってもいいかな)に入っていきそうです。これから月蝕、そして12月の金環蝕(日本では部分蝕が見られる)と2020年1月の半影月食、そして春を迎えるまでの間に、世界の政治・経済・社会、そして日本にも、本当に沢山のことが起きてくると思います。もちろん、わたし達それぞれの人生にも。各自が選んでいる人生の道で、心理的にも現実の状況においても、様々な変化を体験するひとが多いのではないでしょうか。わたし達はとにもかくにも扉を開けて、新しい世界へ一歩踏み出そうとしているところ。突然明日から何かが変わるわけじゃなくても、こころの細胞がリニューアルしていく。そんな とば口に立つ今...

今、ひとつ深~い呼吸をしてみて。自分の体を隅々まで複雑に感じながら。何かが、変わっていく。何かが落ちて、何かが芽生える。数年経ってふり返ったとき「あぁ、あの時期がひとつのきっかけだったのかも...」と感じられるかもしれません。

  さて、今回の新月は皆既日蝕。でも残念ながら日本では日の出前で、見えるのは南太平洋~南米のチリ、アルゼンチンあたりです。また周期はサロス127で、このファミリーが生まれたのは西暦991年。蝕を研究しているアストロロジャーの間では、特に日蝕のサロス・ファミリーが生まれた当初のエネルギーがそのファミリーに属する蝕の特質を決めるという定説があります。つまり蝕のネイタル・チャートのようなものでしょうか。けれどサロス127が生まれたのは今から1000年以上前の10世紀末。日本では藤原氏が摂関政治を行っていた時代ということで、現代にあてはめて考えるのは難しそう。なのでもうひとつの有力な考え方を取るとすれば... 以前起きた同じファミリー内の日蝕のうち、世界の同じ領域を太陽と月が渡っていった年を見ること。

それが1965年5月30日に双子座で起きた日蝕で、これは今回と同様に南太平洋~南米にかけてが可視領域でした。

 2019年7月3日の日蝕
2019
 1965年5月30日の日蝕
1965


  当時のチャートはMCに土星が乗り、ICには冥王星(とエケクルス)、オーブ3°で火星と天王星がコンジャンクト。太陽と月は12室双子座9°13'で木星、ルシファー、ネッソスがコンジャンクト。それまでの指針や権威(太陽)が翳りを帯びて見えにくくなり(12室)、攻撃性や暴力性の台頭が感じられるとてもダイナミックな構図でした。

では、日本を中心に当時の出来事をざっと見てみましょう(wikipediaより抜粋)
(日蝕の有効期は起きた日の前後半年、起きてから6ヶ月~1年または3年と諸説ありますが、ここでは1965年の1年間を見てみました。)

1月  インドネシア国連脱退(翌年復帰)

2月  ベトナム戦争で米国が北爆を開始
    全日空貨物機失踪事件発生(22ヶ月後に墜落機体発見)
    米国で黒人運動指導者マルコム・Xが暗殺される
    夕張鉱業所ガス爆発61人死亡

3月  山陽特殊製鋼倒産
    ソ連 人類初の宇宙遊泳に成功
    チリ大地震発生

4月  米国でのベトナム反戦運動が世界に拡がり、日本でも
    「ベトナムに平和を!市民連合」=「ベ平連」が結成される
   (以降、新左翼思想に基づく暴力的な学生運動の勢いが高まる)

5月  室蘭港ノルウェー船衝突炎上

6月  山野炭鉱ガス爆発237人死亡
    日韓基本条約締結(日韓国交正常化)
    沖縄アメックス銀行22万ドル盗難事件

7月  名神高速道路開通
    少年ライフル魔事件発生

8月  発生から5年間続いた松代群発地震が始まる
    シンガポールがマレーシアから独立

9月  インドとパキスタン軍がカシミールで衝突(第二次印パ戦争勃発)
    日本万博開催決定
    インドネシアでクーデター未遂

10月 朝永振一郎博士ノーベル物理学賞受賞
    台風によるマリアナ海域漁船集団遭難事件 死者行方不明209人
    警察庁広域重要指定105号/西日本連続強盗殺人事件

11月 中国で文化大革命始まる
    ローデシア、独立を宣言
    戦後初の赤字国債発行決定
    コンゴ民主共和国でクーデター、コンゴ動乱の終結

1965年11月23日

    サロス132の日蝕
    (2019年12月26日の蝕と同じサロスファミリー)
    可視領域:アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、
    ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、
    インドネシア、パプアニューギニア

12月 日本が国連安保理事会の非常任理事国に当選
    米国の宇宙船ジェミニ6号と7号が初のランデブー飛行に成功


  どうでしょう? もちろん同じようなことが起きるわけではないけれど、この蝕(と年末の蝕)が持っている独特の雰囲気はなんとなく掴めるでしょうか...。ちなみにサロス127の最初の蝕(991年)は天秤座22°台で、主要なテーマは「プライドと占有権の問題」でした。


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  また英国ウェールズ大学の文化占星学/天文学の博士号を持ち多くの著書でも知られるアストロロジャー、バーナデット・ブラディはこのファミリーの特徴を:
『非常に過敏で過剰な反応が起きやすい。状況を一変させるような大ニュース、または若者(や子供)が関わるニュースが流れ、それが懸念を喚起するか、人々を妄想的にしやすい。また人々は壮大な(または "主語の大きな") 構想に魅了されたりプランを実行しようとするかもしれない。それはポジティブな可能性を持つ。だが調子に乗って足許を見ずに押し進めれば転倒するかもしれない』と記しています。

  じゃ今回の日蝕は? 今回はノースノード・イクリプスで本来「未来志向」という質を持ちます。けれどASCが蟹座6°台でロードが夜明け前の蝕の月、そして7月8日からは次の新月当日(8月1日)まで水星が逆行するとなると、先の見通しはなかなか立ちにくいかもしれません。物事の方向性がハッキリ定まらずに二転三転してみたり、希望が膨らんだりしぼんだりと、矛盾した情報に振り回されて過度に感情的なムードが世の中を覆う傾向も見られそうです。内的世界ではイマジネーションがとても豊かになる反面、様々なプレッシャーに対しても敏感になり、そのために内側(自分のテリトリー)を護ろうとして頑なになってしまったり、何かに囚われて他が見えなくなるひともいそうです。


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  一方、この新月が起きる蟹座10°台は第2ディーカンの始まり。それはこの新月期が人々に「家族的な繫がり」「血統」「伝統」の持つ価値に意識を向けるよう導くことを示しています。メリマンさんは今回のコラムで「愛国的」と表現されていましたね。新月図ではこれが1室に入ることから、これが意味するのは国内で暮らしていれば気にする必要もないような「日本人としてのアイデンティティ」を意識させるということかもしれません。この新月/日蝕に隣接する月のNノードは蟹座17°台。そのテーマは『受け継いだ伝統、遺産、品性を基に立ちそれを護る』。また対向する7室(他者)山羊座17°のSノードのテーマは『新たな天地を求めアイデンティティを賭けて闘う』。

うーん...こうして見ると、この蝕がネイタルの主要な感受点に触れるひとには「自己」と「他者」の間に「自分自身であることの権利」をかけた闘いが起きる...とも考えられます。それはもし勝てなければ自分の根幹が侵害されるような感覚かもしれません。また日本全体として見ても、G20の儀式を終えた今。国外でも、また参院選を水星逆行中に控えた国内でも、様々なパフォーマンスの陰で激しいせめぎ合いや騙し合いが続いているはず。しかも新月図のMCには逆行中の魚座の海王星が乗っています。


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  木星・海王星の2度目のウェイニングスクエアは終わったけれど、まだオーブは2°弱です。獅子座入りしたばかりの火星の勢いを駆って、高々と理想を掲げるのはたやすいこと。それに、感受性豊かでインスピレーションをキャッチしやすく、アートや美への感性も高まりそうです。けれど反面、あらゆる刺激に影響を受けやすく、いつのまにか暗示にかかってしまうような弱さ、優しすぎて利用される危険もはらんでいます。さらに、逆行間近の水星は海王星にセスキスクエアで、曖昧さを増幅しそう。気付かないうちに「いわれのない罪悪感」を引き受けてしまわないよう注意してね。

上昇惑星の金星は明けの明星(ルシファー)で、ぎりぎり双子座28°台。この度数はアストロロジャー、エリック・フランシスが言うところの「アトランティス・ディグリー」(水面下で進行していた変化が前兆として顕れる)です。これは金星なので心理的なことだと思うし、自分自身にとっての「聖なるもの」を瞑想するには良い配置だけど。確かにどの要素をとっても今は上辺に立つ白波だけを見て「事実はこうに違いない」と判断するのは避けたほうが良さそう...。

また、新月に対向する7室の土星・Sノードのコンジャンクションと隣接する冥王星も、ちと厄介な存在かもしれません。逆行中の冥王星は山羊座22°台で、自身の惑星ノードとコンジャンクト中。ヒタヒタと浸入するような破壊力を保持しています。これを新月にオポジション形成とするには一見離れ過ぎにも見えるけど、赤緯で見ると月・土星・ノード軸・冥王星がパラレルとコントラパラレル(コンジャンクション、オポジションと同等)という構成に。そして火星もパラレルでこれに加わります。なんだか世界のあちこちで怒りのパワー(社会や政治、他者の行為に対する)が燃え上がりそう。けれど山羊座の土星・冥王星・Sノードの取り合わせはかなりしたたかで、喰うか喰われるかの世の中を識りぬいた感じもあります。上辺で勝とうと負けようと、最終的に損はしないやり方=政治を心得ているでしょう。特に日本の新月図ではこの組み合わせが1室と7室に入ることから、「自国」と「相手国」、「わたし」「わたし達」VS「彼」「彼ら」との関係が鏡合わせになって、怒りを通して自分自身の立ち位置をあらためて認識し直すというテーマが浮上しそうです。


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  そんな蝕の新月期。今一番必要なのは — 落ち着きと、しなやかさ。けっして攻撃的にならないこと(万一、頑なな底意地の悪さを露呈してしまったら、何処かで重要な誰かがそれをじっと見ているかもしれません...)。そして、物事の本筋がいったいどこにあるのかを冷静に見抜いていく目。何かあったらまず呼吸を整え、思考の筋道を整理して。そのうちに少しこころが透き通り、フッと肩の力が抜けてくるかもしれません。そのとき、様々な選択肢の中で今抱える問題に一番有効な観点と、もし必要なら行動の手段が見えてくると思います。 

あるいは...もしかすると今まで醜く見えていたもの、あるいは美しく見えていたものが少しずつ色褪せてくるかもしれません。そしてそれがまた逆転してみたり。

周囲の物事が、ひとが、少し違って見えてきたら... すぐに打ち消したりせず、それも可能性のひとつとしてこころに取り入れてみる。緊急を要することでないなら、沢山存在するパズルのピースをテーブルに並べたまま、お茶でも飲みながらしばらく眺めてみる...。たとえ周囲が右往左往していても、本当は自分だって揺れているのだとしても。やがて物事は流れ流れて落ち着いていく。たぶん、あるべきところに。そこまで待ってみるのも悪くはない。これからしばらくの間は、焦って判断を下したり脊髄反射的な行動を取るよりも(少し長い目で見ることが出来るなら)きっとその方がベターな結果を得られるでしょう。


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  それでも。もし闘わなければならないのなら、または何か現実的な問題を抱えて対応が手に余るなら、その対応が可能なひとに動いてもらうことも出来るでしょう。ただし感情だけで説得するのは危険です。おそらくそれでは力のあるひとは動いてくれません。もし勢いでひとを動かせたとしても、やがては行き違いで内輪揉めに発展する怖れがあります。繰り返しになるけれど、そのためにも自分がどんな結果を欲しているのか? 護るべきラインは何処までで現実的な落としどころはどのあたりか? それはどんな展望に基づいたもので、なぜそれが必要だと思うのか? そして何よりもまず、自分の真の「動機」はどこにあるのかを、出来るかぎり「こうあるべし」という鋳型を外して赤裸々に見ておくことが今、とても重要だと思います。

そしてこれはおそらく現実の問題だけでなく、自分自身の「生き方」や「人生のゴール」としてイメージする光景、「幸福感」、つまり自分自身の内的宇宙(わたしだけのテリトリー)に存在する個的な事柄についても言えることではないでしょうか。それはいわば、何もかも剥ぎ取ってしまった後に残る「何か」。その「何か」から発する生への「動機」でしょうか。あるいはどんなに絶望していようとも、わたし達に「息すること」をさせ続けている「何か」、その存在。...そんなことばがもしこころに触れるなら、水星逆行のシャドウフェーズからストームフェーズへと移行するここ数日あたりから、ぜひ熟考する時間を持ってみて。やがて逆行期を経て順行のシャドウから抜けるとき(8月15日の満月時)わたし達それぞれの中に今までとは異なる新しい強さが生まれているかもしれません。それは他の誰に対するよりも「自分自身に対する強さ」だと思います。


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  また蝕の期間は夏の行楽シーズンとも重なります。ただ7月〜8月は全般にわたって豪雨、地震、噴火などの自然災害、陸・海・空の事故や火災、暴力的な事件が起きやすいアスペクトが目立ちます。もちろん、そのどれもがここ日本で起きるわけではないし、不安ばかりが先立っては何の意味もないけれど。もしも遠くの地で何かこころ動かされることが起きたら、想いをはせるだけに留めずにもう一歩進んで「こんなことが身近にあったらどんなふうに対処しようかな...」なんて考えたり、誰かと話し合ってみると良いかもしれません。備えって、何もないときにしておくものだから。

今夜の時点で九州〜西日本では激しい雨で危険な状況が迫っていると聞きます。わたしが言うまでもないことだけど...当面は十分注意して、勧告が出たら早めに避難してください。どうかご安全に。また最近のニュースによれば、今ヨーロッパが40°を越す歴史的な猛暑に見舞われる一方で、暑いはずのインドネシア近辺では記録的な低気温だとか。けれど突然に逆の現象が起きないとは限りません。5年前から急激に速度を上げた極移動とともに、長い間わたし達の住む地表を有害な宇宙線から護ってきた磁気フィールドが2000年以降、10年に5%の割合で失われつつあるそうです(ただしNASAは危険が生じるのはもっとずっと先のことだという見解を発表しているようですが)。天地の変化と人間総体の変化はアストロロジーを通して見ればおそらく鏡合わせ。ならばわたし達の心的現象と同様に、自然に関するこれまでの常識にもそろそろリニューアルが必要なのかもしれません。

この夏は出来るだけゆったりしたスケジュールを取って、のんびりくつろいだり、フッと気が向いたときに好きなところに出かけられるよう、自由度の高いプランを立てたいと思います。そして健やかでいられるよう、自分なりのペースで楽しく体を動かせるといいな。


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★7月新月/日蝕のサビアン・シンボル


新月のベースとなるシンボル:
蟹座10°『完璧な研磨を施される前の大きなダイヤモンド』



  ダイヤモンド。今でこそ専門家でもなかなか区別がつかないほど精巧な人工ダイヤが作られるようになったけれど、それでもダイヤモンドはやはり豪華さ、豊かさ、そして永遠に揺るぎない美の象徴として、ひとびとの憧れの宝石と言えるでしょう。けれどこのシンボルのダイヤモンドは完璧に研磨される前の状態です。やがては菱形や三角形が複雑に入り組んだ幾何学的形態をまとうまで削られ、透明な輝きを放つ宝石へと磨かれていくのだとしても、今はまだその過程にあって半分自然な姿を残しています。あるいはそれは、意図して磨き残されたのでしょうか? それとも何か理由があって、放置されているのでしょうか?


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  ダイヤモンドはその硬さで有名です。「金剛」ということばの原義でもあり、大乗仏教の般若経典『金剛般若経』とは「ダイヤモンド(金剛石)のごとく煩悩や執着を裁断する智慧の経典」という意味なのだそうです。それは余計なものを全て落とし、輝く透明な智を身に付けること... 生きている限りわたし達にまとわりつく煩悩や執着は、ダイヤモンドくらい硬い石の刃を使わなければきっと切って捨てることなど出来ないのかもしれません。

また、ダイヤモンドはモース硬度が最高の10、つまりわたし達の世界に存在する天然/人工物の中で一番傷つきにくいとされている鉱物です。だからダイヤモンドを加工するときは割るかレーザーで焼き切るか、イオンビームを照射して炭素原子を飛ばすか、あるいは細かい粒子になるまで互いに摺り合わせたダイヤの粉を固め、それで研磨するかしかありません。屑ダイヤと呼ばれる不純物の多いものは粉にされていろいろな物を切るのに使われるけど、わたし達が思い浮かべるようなダイヤモンドで同じダイヤモンドを「切る」ことは出来ない。摺り合わせればやがて互いに粉になり、ひとびとのイメージする「ダイヤ」としての存在は失われる。それは永遠の絆のシンボルでもなければ、ステイタスを誇示する宝飾品でもない...。


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  「揺るぎない硬さ」は原石だろうと宝飾品だろうと粉だろうと、ダイヤモンドに備わった変わらぬ特質です。けれどその形態が変われば、社会的なイメージもその価値も変わります。今や価格統制されることによってその価値を保つと言われるダイヤモンド。でも、価値を変化させるのはダイヤモンド自体ではなく、わたし達。与えられたシステムによって物事を判断する、わたし達。数々の伝説や物語に彩られ、イマジネーションによって付加価値を与えられたダイヤモンドに、わたし達はひとときの夢を見るのかもしれません。

  今、ダイヤモンドは研磨途上。ところどころに透明さの片鱗を見せながら、いまだ無骨な姿のままで目の前に置かれています。これからどうなっていくのか? そこには様々な可能性が秘められています。では、わたし達はそこに何を見るでしょう? 美しく磨かれ、リングやネックレスの一部となって輝きを放つ姿? それともゼロがいくつも並ぶ請求書? あるいは悠久のときを経て地上に顕れた炭素原子の結合体? それとも....?


  このシンボルを補完する対向度数のシンボルは山羊座10°『人間の手から餌をもらうアホウドリ』です。この度数をわたし達はもう何年も前に一度経験しています。きっと忘れてしまったひとも多いと思うので、もう一度おさらいしてみましょう。

  アホウドリは北太平洋に生息する大型の渡り鳥で、翼を拡げると2~3mにもなり、冬には繁殖のため、鳥島や尖閣諸島のあたりまでやってくるそうです。ただ、陸では動作が緩慢で、羽毛をとるために乱獲されて絶滅寸前まで追い込まれたのだとか。 また、翼を拡げて優雅に滑空し、ほとんど羽ばたかずに数千キロという長距離を飛べることでも知られています。


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  ところが…このアホウドリを意味する原文の "albatross" ですが、ブレイン・ボヴィの説明によれば、英語では「邪魔になるもの」または「行動の制限となる家族や係累」をも意味し、それが転じて「フラストレーションや重荷の原因」という含みでも使われるようになったそうです。その由来は、死んだ水夫の魂がアホウドリになるという伝説。それを殺した水夫の首には罰としてアホウドリの死骸が巻き付けられたという昔の詩からのメタファーなのだそうです。 

ダイヤモンドが宝石の中で最も多くの物語を持つように、アホウドリもまた鳥の中で最も多くの伝説を持つ存在だと言われています。

また、もうひとつ面白いのは、"albatross" はもともとポルトガル語の "alcatraz" が訛って伝わったものだそうで、「アルカトラズ島」といえば、一度収監されたら絶対に逃れられないとして有名だった、米国の監獄島の名前ですよね。羽ばたかないアホウドリは、風が無ければ飛び立つことさえ出来ません。

けれど、いったん風が吹けば、アホウドリは王者です。その滑空力は、航空機の設計者達からも未来へのヒントが潜むとして注目されているくらい。頭も良さそうで、長旅の途上ではシャチの群を追ってその食べ残しでお腹を満たすという効率の良さ。そして人間を怖れず人なつこい性質を持つのだそうです。まぁ、だから欲深な人間に乱獲されてしまったのかもしれません。


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      さて、このシンボルのアホウドリは、人間の手から餌をもらっています。人間の側にも、この伝説の鳥に対する害意は無さそうです。ここは孤島のコロニーでしょうか? アホウドリも、すっかり安心して無心に餌をついばんでいます。狩られる心配もなく、栄養状態も良く、卵から孵ったヒナもすくすく育っています。彼らは、ここではサバイバルの心配をしなくて済みます。けれど、もともと人なつこく怖れを知らない鳥のことです。この暮らしで野生を失うこともないでしょう。 彼らは、ひとたびその時を報せる風が吹けば、また自分達のもう一つの 「ホーム」へと渡っていくのです。 風に乗りシャチを追い、海原に休み、自分達にフィットする気候の移り変わりに悠然と同調しながら…。

何者も、彼らのそんな生き方を変えることは出来ません。陸地では愚鈍であまり動けないアホウドリ。けれど彼らは人の手から餌をもらいながら、それをひとつの「流れ」として受け入れつつ、次の風が吹くのを待っているのかもしれません。そして一陣の風が吹くその時こそアホウドリは、重い枷や足手まといではなく、海原の王者、水夫の魂、そして伝説の鳥となって飛び立ちます。


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  このシンボルは、一見愚鈍で弱く、服従するしかないような存在、または邪魔者とされるような存在の真の姿を物語っているように思えます。彼は自分の生き方がどう見えるかなど気に留めていません。時に不器用にも無様にも見える生き方を、怖れもしません。狩られる危機に瀕したとしても、ただ自然に…自分の道に留まりながら生きていきます。 運命は何処からか突然訪れるのではない・・・かけがえのない運命そのものが 「自分」 を生きているだけ。その赤裸々な事実を、自然体で引き受けているような感覚。 だからこそ、「彼の風」が吹いたときは、ただシンプルにそれを感得し、流れに乗って抵抗なく飛んで行けるのではないでしょうか。 それは創られた価値観よりもずっと古く、揺るぎなく、硬くしなやかないのちの流れ。伝説の大きな鳥が、古代から培ってきたひとつの智恵なのかもしれません。

  さて。研磨途上のダイヤモンドは、これから何に変わろうとしているんだろう? けれどそれは、本当に変化するんだろうか? たとえ割れても粉々になっても、わたし達はそれを、ダイヤモンドという存在の本質を、見抜くことが出来るだろうか...?


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新月のメイン・シンボル:
蟹座11°『しかめっ面をする道化師』


  このシンボルも以前経験した度数ですね。けれど何回も経験する度数のシンボルって、それだけ今というときを過ぎ越すわたし達にとって大切な挑戦になりそう。なので端折らずにもう一度見てみましょう。こちらも対向度数の山羊座11°『キジの大群』とともに考えていくとわかりやすいと思います。何故ならこの2つは本当に鏡面関係だから。


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  で、これもサビアン・シンボルの興味深いところなのですが...暴君として有名だったイングランドのヘンリー八世を描いた肖像画と、彼のお抱え宮廷道化師(愚者)であったウィル・ソマーズの肖像画には、似たような縁なし帽に同じようなキジの羽根を取り付けたものがあるのだそうです。王と愚者…厳格な階級制度の中で、最高位にある王と何も持たない(おそらく身分や地位、家とも切り離された存在としての)「道化師」「愚か者」。ある意味では王の最も身近に在ってプライベートな顔を知り、ご機嫌次第ではフランクな口をきいたり、ときにはからかったりもする...。

  じゃ、対向のシンボル『キジの大群』は...もしかして宮廷にたむろする大勢の貴族達でしょうか? キジにも色々な種類がありますが、ここで描かれるキジは、カラフルな雄キジのようです。B.ボヴィによれば、原語の "pheasant" は、この鳥が古代ギリシャ時代に黒海へと注ぎ込むファシス川の近くで発見されたことから来ているようです。ファシス川の "Phasis" はギリシャ語で「見せること」「外観」という意味があることから、彼はおそらくこの川の色とキジの鮮やかな色彩に共通項が見られたのではないかと推論していました。


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  その昔、キジ撃ちは英国の上流貴族階級の嗜みだったことから、キジは何かにつけて貴族的な要素を揶揄するような暗喩に使われるようになったそうです。たとえば、これみよがしの勿体ぶった態度や見栄はり、気取ったふるまいなどです。当時貴族達がキジ撃ちのために滞在したのは 「権力の家」 とも呼ばれたカントリーハウスで、田園地帯に贅を尽くして建てられた広大な建物は、上流貴族の紳士達の政治的会談の場でもあったそうです。

もしも対向するシンボル『キジの大群』がひとつの「社会」や「グループ」を象徴するのだとしたら、王侯貴族の社会と道化師/愚者の世界 — それは決してひとつになることはない両極の関係です。けれど、それと同時に何処かで激しく交差し、切り結び、笑いや諧謔や皮肉という危うい糸で繋がれた、不可思議な関係でもあります。道化師を演じているのはひとりの人間。けれど、ひと目でそれとわかる衣服を身につけ、ときには仮面や特異な化粧を施して王の側に侍る道化師は、もしかすると「けっしてひとではない何か」だったのかもしれません。それは、リジッドな宮廷社会の中にあって、それだからこそ必要とされた「破調」なのでしょうか?

そして、王と道化師 両者に共通するシンボルがもし、一羽のキジの、華やかな羽根なのだとしたら.....。原語でキジの語源にあたる言葉は 「見せること」 そして 「外観」 。もしかしたら、王と愚者が戯れに入れ替わる...または、その視線において互いに入れ替わる…なんてことが起きていたのかもしれません。


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        カントリーハウス周辺のキジは、遊びや嗜みとしての狩りの対象、社交の道具です。その命はあくまで王侯貴族の胸ひとつ。おそらくお抱え愚者にしても、あるときは王様に至近距離まで寄り添って、言いたいことを言い放てる特権があるとはいえ、それだけに運命の危うさという点では、キジ達と殆ど似たようなものだったかもしれません。だから、彼はありとあらゆる芸で王を楽しませます。顔を色とりどりに塗りたくり、大声でオバカな小話や下品なジョークを飛ばします。でも、それだけでは飽きられてしまうかもしれません。 だから時には風を読んで、主を怒らせるスレスレまで、本質を鋭く突いたことを言ったりします。 けれど、おかしなしかめっ面の下で、愚者の眼には何が映っているでしょうか? もしかしたら、宮廷の全てのひと達が、極彩色のキジの大群に見えているのではないでしょうか。

彼はいわばブラックホールのような存在 — すべてを呑み込み、秘密を隠したまま。常に内的爆発を起こしながら新しい「ことば」や「しぐさ」を生み出していく存在なのかもしれません...。


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  このシンボルは、前の度数のアホウドリの生き方から一歩社会のシステムに踏み込み、階級やお金や信条・文化など、様々な壁を実際にすりぬけ、かわしながら、自分の道を貫いていく強さと冷静さを学んでいくことを示唆しているように思います。 

あるときは羽根をバタつかせ、甲高くケ、ケーンと鳴きながら、同時に静謐な視線をもって周囲を観察する。またあるときは、うずうずワクワクするような興奮や、またふつふつと煮えたぎる怒りを煌びやかな羽根の下に隠して。彼はあくまで「誰でもない者」としてふるまうのです。

 それは、突き詰めていくと高度な社交、そして政治的スキルにも繋がっていきます。でも、何のために? 無骨なアホウドリが、風に乗ってひとり自分の道を歩むところまでせっかく来たというのに?  

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        おそらく、これはこの世界をサバイバルしていくために必要な「智恵」の実地訓練だと思います。 これから先、どうしても避けられない社会との激しい接点。その中で時に険しくなる道を、軽やかに進んでいけるように。道の途上で狩られたりせず、また誰かを狩ったりもせず、周囲の複雑な流れを、咄嗟に、感覚を通して、把握出来るように。 そして、自分にとって浅薄なものをどんどんそぎ落とし、曲げられないものを残してひたすら身軽になれるように。 そして必要なとき、互いに境界に立ちながら、認め合えるように。

蟹座/山羊座というカーディナル・サインの対向軸は、内的世界と外的世界の両極です。どちらも生きる上で「護るべきもの」があるけれど、その方向は両極端(内的極大方向と外的極大方向)。そして、そこで受けるプレッシャーは、この世界を生きるわたし達の成長を加速させるとも言われています。

  職場、家庭、遊び場、SNSや仮想空間…わたし達の人生の場は、ときにアホウドリの棲む絶海の孤島だったり、沢山のキジが鳴きながらひしめく飼育場だったり、様々な思惑がうごめくミニ宮廷だったりするのかもしれません。そんな中を、わたし達はなおも生きて、駆け抜けていきます。喜怒哀楽、いろんな感情を昇華し、その時々で様々な衣や仮面を身につけながら — 自らの生の、ありのままを。在るように在る、その本質を...。



  今回の新月・日蝕は、アスペクトでは「護るべきものとしてのアイデンティティ」が強調されているけれど。それに呼応するサビアン・シンボルと組み合わせてみると、もう一歩踏み込んだかたちで「わたし」を生き続ける「生」の本質そのものに触れ「あなたは誰か?」問いかけてくるような深みを感じさせられます。 そうか...わたしは...誰だったろう? わたしもまた、パタンと閉まった扉を背にして今 自分に問いかけているところです。(^_^



eso1537a





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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May 31, 2019

🌑6/3の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

6月2日 惑星スケジュール5月31日の項目にバージニアビーチの銃乱射事件を追記しました。


【お知らせ】 
都合により今月も新月と満月を一緒にして「6月の星読み」とさせていただきます。
もしかしたら今後はしばらくこのスタイルにして、後は随時気まま星読み記事をUPすることになるかもしれません。そのときは都度、Twitter やFBでお知らせします。
m(_"_)m

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  6月3日19:24前後、北海道周辺で 19:30前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は19:02頃、沖縄周辺では 18:31前後に双子座 12°33’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♊️双子座12°~13°― 発効期:6/3~7/2 】
→🌚🌞"A topsy saucily asserting herself"
   『生意気なほど断固とした主張をする黒人奴隷の少女』
            ↓
→🌚🌞"A great musician at his piano"
   『ピアノを弾く偉大な音楽家』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
※また今回は新月と満月共通のキーワードを抽出してみました。


→★自分が信じる「現実」とは異なる様々なリアリティに直面する
→★社会的な地位とそれに見合う資質とのギャップを知る
→★自分や他者、それぞれのことばに滲み出る人生のありようを感じ取る
→★「正しさ」や「不正」を象徴する「しるし」に感じる歓びと嫌悪の同質性
→★自他を生かす「情」と逆に蝕んでいく「情」の違いを知る必要
→★弱い立場の存在を断固として護ろうとする意志のぶつかり合いを見る
→★単なる辛辣さや無礼さと、不可視の偏見の壁を超えて立つことの違いを知る
→★異なる文脈、異質な文化に生きるひとびとの中で公平さと率直さを保つ難しさ
→★深い感情やダイナミックな情念の動きを制御する力を必要とする状況
→★誇り高く勇ましい姿の影に隠された過去の苦さや哀しみを見る
→★すでに通り抜けたはずの痛みや感情の揺れに再び対処する必要
→★進む方向や見える現実が突然変わる、または変わりそうな予感
→★特定の音楽や楽器の音色、曲調によって喚起される何か強烈な記憶に注意
→★脚光を浴びることにひそむ放埒さや無節操、またはそれへの迎合の危険
→★微妙なニュアンスを排し、明確で調和のとれた論調や状況を選択する傾向
→★窮鼠猫を噛む…的な出来事(誰が窮鼠で誰が猫か?)
→★行きつ戻りつしているうちに溜まりきったフラストレーションに注意
→★待ち受ける壁を知りつつも人生上の何かを変革していくことへのいざない・・・→


★エネルギーのポイント:
 前回の新月『あらゆる"音"の中に自分のビートを聴きとる』
             ↓
 今回の新月難路を越えるために必要な重さを感じる
                   
            
190603NM


★6月新月の星模様とチャレンジ ★
(ざっと見て気になったアスペクト)

  さて今回の新月。夏至を挟んでとてもダイナミックな6月になりそうです。。 そしてその流れはそのまま7月の日蝕と月蝕に繋がっていきます。この夏は2020年に控える大きな変わり目へのセットアップとして最も重要な期間になるんじゃないかな。なので、こころして過ぎ越したいとき。仕事でも人間関係でも、気持ちをふわ~と脇へ逸らす誘惑や、感情を激しく揺らす刺激的な出来事が多く起きるかもしれません。けれど一番大切なのは、自分自身が拠って立つ内的地盤とは何なのかを丁寧に確かめながらいくこと。頑なになるのではなく、「わたし」をしなやかに保つこと。そして、こころと体がホッとするひとときを大切にしながら、慌てずに少しペースを落とすくらいのつもりでいくといいかもしれません。

<新月図のあらまし>

新月とアルチラがコンジャンクト
(これに付随するエケクルスとパラスのトライン)
MC・インシデンティア・乙女座銀河団のコンジャンクションに対してフォルスがスクエア、オキロエがクインカンクス、ルシファーがトラインでトラピーズ・フォーメーション
ASCと銀河中心がコンジャンクト、これに対しアグニがトライン
天王星とアル・シェラタンがコンジャンクト
金星・冥王星がトライン、金星とネッソスがクィンタイル
土星・Sノードのコンジャンクションに海王星がセクスタイル
天王星・海王星がセミスクエア
ノード軸を海王星が調停
2室カスプ周りにSノード、土星、冥王星がコンジャンクト
火星・ネッソス・パラス&リリスがラーニングトライアングル
水星・イクシオンのオポジションをヴェスタが調停
木星・アスボルス・海王星がTスクエア
土星・レクイエム・アスボルスがラーニングトライアングル
冥王星・エリスからオルクスにクァドリフォーム
水星とオルクスがクィンタイル


★惑星スケジュール★
(ざっと見で目に留まった日付けのみです。見落としがあったら後で付け足すかも?)

5月27日~ 
水星がOOB入り。火星とともにダブルOOB期に入る

※この項目ではOOB期を中心に、さらっと全体を眺めてみます。書いてみるとなんだか「要注意」事項が多すぎな気もするけれど...。まぁなんとなく気になるところだけでも頭に入れてもらえたらいいかな。

  この前もツイートしたけれど、OOBに入った惑星は太陽の統制を一時的に逃れ、それぞれの特質が「けた外れ」になるとされています。つまり関わるもの全てに対して「過剰」に働きかけるということ。その過剰さがどう顕れるかは、惑星が運行する星座宮やアスペクト、そして影響を受ける個人のネイタルチャートとの関わりによっていろいろだけど、全般的に言えるのはコミュニケーションや行動に行き過ぎや不注意さ(ボーッとするか、または特定の思考に集中しすぎ)が見られがちということかもしれません。双子座の水星(回転が速くいろいろと思いつくが集中する対象があれこれ変化しやすいので不安定)と蟹座の火星(内側に爆発していく力を防衛的攻撃性として駆使しがち)は互いに矛盾する性質(セミセクスタイルの関係)があるため、相性よく働かせるためにはある程度自分を律していく必要があります。でも、射手座の木星・魚座の海王星が映し出す「あまりよく考えないまま、なんとなく大きくなり霧のように拡散していく」という抵抗しがたい力を受けてのことなので、けっこう難しいかもしれません。


mercuryTransit2003_ESO



  この傾向が顕れたと思われる最近の例では、ちょうど火星・水星のダブルOOBがスタートしたあたりのタイミングでTIME誌のコラムニストでNY大学教授のジャーナリスト、イアン・ブレマー氏(Twitter認証付)がこんなツイートをしました。『東京滞在中のトランプが こう言った。"愚鈍なジョー・バイデンがアメリカ大統領になるくらいなら金正恩がなったほうがよっぽどマシだ" 』そしてこれが大騒ぎになったという一件がありました。

もちろん彼のツイートは根も葉もない嘘だったけれど、即座にジャーナリスト仲間や各界の著名人達がトランプ批判のコメント付きでリツイート。その結果、もの凄い数のリツイートやトランプ氏に対する怒りの声で溢れかえる結果になりました。彼の嘘ツイートに返信したひとびとは、ほとんどがその信ぴょう性を疑うことなく信じたようです。これはあくまで推測に過ぎないけれど、おそらくトランプ嫌いのひとびとには「トランプが言いそうな酷いこと」のイメージがすでに出来上がっているのだと思います。だから身内の左派受けを狙って公的に嘘を流すことについての抵抗感もないし、「トランプは悪い奴だから何を言ってもかまわない、冗談と言えば済むことだ」という感覚があったのではないでしょうか。

けれど驚くほどの反響の大きさと、情報ソースを追った人々からの痛烈な批判を受け、彼は翌々日に『あれは冗談のつもりだった。大統領自身も自らのツイートで "あまりにもバカバカしい"と言っていたが、私もジョークだと明確に表現すべきだった』と謝罪。けれど「書くこと」に責任を負うことで実績を積み上げてきたはずのブレマー氏が、思いつくままにひとびとの攻撃性を喚起するような言動をとったという事実(ここまで分断が進んだ今は確信犯だという見方もアリだけど)。 そしてその後に自分の行為と動機を合理化(双子座の水星)して「誤解を招いた」などと釈明する様子は、世界中でジャーナリストという職業への信頼度が下がり続ける今、その事実を否定しようもなく映し出す一つの出来事でした。今やニュースというのは昔から信じられてきた報道とは異質なものと化しており、ジャーナリストと称するひとそれぞれのイデオロギーに基づくプロパガンダ以上のものではない...くらいに思っておいたほうが安全かもしれません(こうしたエネルギーが世界中を覆う中、少なくとも米国の状況を見る限りこうした傾向が著しく見られるように思います)。

SNSはわたし達の世界を拡げる便利なツールです。でもその反面、ひとが発する「ことば」の重みはどんどん失われてきたように思えます。その現象はおそらくわたし達の実生活にも浸蝕してくるでしょう。木星・海王星ウェイニングスクエア(見るもの、聞くもの、読むものを全て真実だと思ってはならない ― メリマン・コラム)の下でOOB期に入る水星と火星の影響を受け、SNSでもリアルでも、これから「重い意味をもつことばを軽く口にする」行為がより増幅されそうです。

  と、そんな勢いに乗って... 実は熟慮が必要な場面で「うわ、いいこと思いついた!」とばかりに口走ったことが思わぬ結果をもたらす可能性もあります。射手座の木星の影響を受けていれば「まぁ、大丈夫だろう」になるし、魚座の海王星の影響を受けていれば「こうなったのも元々は自分の責任じゃないし...」という気分にもなり得ます。だからこそ。コミュニケーション上のミスや多様な種類の「事故」の増加、そして "悪ノリ" には注意してください。そこには乗せたり踊らされたりの操縦行為が絡む場合もあります。そして、もし「踊らされた」のだとしても、自分がしたことの責任は自分に返ってきます。「なんとかなるさ」という楽天的な精神は持っておきたいけど、特に今の時期、もしそれでいくならある程度「確実で公正な根拠」が必要になるでしょう。


3planetsLaSilla



  一方、火星・水星OOBの相乗効果は他者の言動に過敏に反応しがちな傾向も増幅しそうです。普段なら「やれやれ...世の中にはいろんなひとがいるんだな」的な感覚しか持たなかったような事柄でも、それが何故か自分の中に存在する未解決の問題や傷口に触れる大きな力に感じられ、つい反応したり攻撃したくなるような感じかな。また、水星や火星が先走るときは、聞こえているはずなのに、見ているはずなのに、ことばや文章の一部分しか頭に入ってこないこともあります。人間って、何かが強力にこころの琴線に触れたときは、他の全てがすっ飛んでしまう可能性があるんですね。そして気付くと自分自身も、もともとは実体を持つかどうかもわからない伝聞をファクトとして実体化させるダンスに加担しています。それはやがて、物事の全体像を掴んでいく力を失わせるでしょう。今は大切な岐路とも言えるとき。もしこころをザラつかせる誰かの言動を耳にしたら、一呼吸おいて。自分自身の内的宇宙を癒やし、鍛えることに力を使うほうが良いかもしれません。

また、ひとによっては火星と水星の勢いが増してとても元気になったり、活発になってくるケースも考えられます。頭も体もめぐりが良くなる...という感じかな。理解力の高まりや素晴らしいアイデアが湧くというのもこうした効果によるもの。でも自分にもともと備わった限界を超えてしまったら、後でどっと疲労を感じるかもしれません。勢いに乗ってるときは気づきにくいので、そのあたりは意識しておいてね。


mars



  火星のアスペクトが厳しさを増していく中で、このところ数日、急に気温が上昇しました。けれど2019年の『フォーキャスト』や『マンデーン』シリーズで、メリマンさんは6月に入ってから降雨量が多くなることを示唆しています。米国ではすでに洪水や竜巻をともなう嵐が各地に被害をもたらしているし、日本でも今後、上がったり下がったりと急激な温度変化をともなう不安定な気象が続くのではないでしょうか。なので猛暑による熱中症や寒暖性アレルギーなどにも気をつけてください。

また一方では、こころがジリジリと焼けるような感覚を持つひともいるかもしれません。「精神の熱中症」や燃え尽き症候群など、火星だけでなく「火」的な現象に関わる小惑星が絡むアスペクトが目立つので、現実的にも象徴的にも「火」に煽られて味わう試練を経験するひとがいそう。何事もやり過ぎには注意を。またこのところちょっと神経質になってる双子座のアスボルスは、土星や冥王星とクインカンクスを形成します。疲労やストレスからの自律神経失調症が増えそうなので、少しでも異変を感じたらしかるべき専門家に早めに相談しましょう。

また6月中旬には水星が火星・Nノード、土星・Sノードのオポジションに加わり、木星・海王星スクエアとのラーニングトライアングルを形成。繰り返しになるけれど、何かピンときて面白いアイデアが浮かんでもすぐに走り出さず、まずは肩の力を抜いてリラックス。次から次へと発想が湧くなら、まずはメモ。実現可能なところに的を絞り、手順をよく考えましょう。ものによってはゆっくり時間をかけて育てることを念頭に、大切に扱って。その価値はありそうだから!

乗り物関連の事故も今以上に可能性が高まると思うので、いつも大丈夫だから行ける!...という油断は禁物。無理な計画は出来るだけ避けて、運転は慎重に(自戒をこめて)。

また、この時期は「勇気ある行動」がテーマのひとつに入るかも。皆が感心するような英雄的な行為、優れた技量や精神力を必要とするパフォーマンス、それとも、自分を犠牲にして誰かを助けたりとか...かな。ダブルOOB期に加えて木星・海王星ウェイニングスクエアがともに力をふるう下で、世界に...もしかしたら身近な街の片隅で...そんなこころ温まるストーリーが生まれる可能性もあると思います。


venus



  ところで...もしこれを読んでくれてるひとの中で、愛憎こもごものカルミックな恋愛を経験中のひとがいたら。気持ちを切り替えて「しみじみと通い合う愛の関係」に変えていく機会があるかもしれません(そうでなければ離脱の機会かな)。それは自分自身の観点を変えることによってやって来ます。ひと言で言ってしまうなら「精神的な自立」が鍵です。毎回逢うたびに同じことの繰り返しになっていないか? 同じ望みをかけて、裏切られた気分になっていないか? 自分が相手に投影している「わたしの欲望」とは何なのか? もしその期待を全て捨てたとしたら...相手との間にはいったい何が残るのか? 日々刻々と変化していく自分と彼/彼女の内的な光景。そのどちらもを、自分は許すことが出来るのか? 

恋愛とは、意識していようと無意識のうちであろうと、互いに望むものを与え合う一種の共依存で成り立っています(望んでいるのが「幸福」とは限りません)。けれどいつもいつも、自分の最善の部分と相手の最善の部分が結び合っていられるわけではありません。誰の中にも「どうしようもない部分」が存在します。では、互いに相手と自分の「どうしようもない部分」から得ているものは何なのか? もしそれが怒りや涙だったとしても、それを受け入れている理由は? 

それを見定めるには少しの間、距離を置くことが必要になるかもしれません。寂しい? その寂しさはどこからくるんだろう? 生きものとしてのぬくもり、匂い、触感、聴覚、五感の記憶。それとも、ことば? ことばとともに感じられる、痛みを含めた特有の響き? 共感や激しい反応? それらはいったい...自分の何を満たしてくれるのだろう? もし、痛みや苦しさにさえ魅せられるなら、そうやって自分で自分を罰することの歓びはどこから来るのだろう?

自らの足で立ち続けることの喜びを、感じられるかどうか? 見つめ合わなくても、同じ方向を向いていなくても、まるで背中合わせで反対を向いていても。そのままで、許し合えるだろうか? 相手に特別なことを何も期待しなくなったとき、それでも自分は静かに満たされているだろうか? そしてそこから... 本当の意味で必要なときに、駆け引きなく手を差し伸べることが出来るだろうか?

これは無数に存在する人間関係に見られるひとつの謎を描写したにすぎません。恋愛だけに当てはまる問題でもないでしょう。それは、これから夏を通して星々がわたし達に囁きかける、人間関係への根本的な問いかけのひとつなのだと思います。


BlackHole



では、これからの惑星スケジュール、いってみます!

5月31日 火星が7月の日蝕の度数を通過
この夏に起きる出来事は2020年のプレリュード。日蝕の位置を通過する火星はそのまた予告編をチラリと見せてくれるかな? 身近なことから世界の出来事まで、よく観察してみると興味深いかも。

(6月2日追記)
5月31日、米国バージニア州の観光スポット、バージニアビーチの市庁舎で犠牲者12人を数える銃乱射事件が起きた。米国ではこの種の事件が今年に入ってもう150件を数えるそうで、これほどの犠牲者を出しながらあまり大きなニュースにはならなかったというのも人間の慣れを思うと怖さを感じる。容疑者の動機の詳細はまだわからないものの、以前は市の職員であり、恨みを抱いての犯行ではないかとされているそう。

参考までに事件のイベントチャート:

VirginiaShooting

(備考)
ASCに小惑星レクイエムがコンジャンクト。MCには月のNノード、ジュノー(胸に溜め込んだ想い)、キラルス(理由なき無辜の犠牲)がコンジャンクト、ICに月のSノード、土星、冥王星がコンジャンクトしてASCとレクイエムに対しTスクエアを形成。
 
OOBの蟹座火星が天秤座のパラス(公正さを求める闘い)にスクエア、魚座のネッソス(カルマの精算)とイカルス(無謀な行い)に対してトライン。全体にラーニングトライアングルを形成。

ASCとレクイエム、そして射手座の木星から牡牛座の金星にYOD形成。

太陽はエケクルス(善悪を問わず徹底的にやり抜く衝動)とコンジャンクト。これもネッソスとイカルスにスクエアを形成、パラスにトラインでラーニングトライアングル。

火星・ネッソスのミッドポイントに月が入ろうとしており、その月は乙女座のオルクス(厳しい審判、他罰的)にトライン。天王星はASCとレクイエムにクインデチレ、金星はASCとレクイエムにクインカンクスを形成しながらカイロンにはセミスクエア。

インシデンティア(動機やきっかけ)とフォルス(蓄積したエネルギーの噴出)がスクエア

~~~~~~~~~~~~

6月9日~10日 太陽が木星・海王星スクエアをトランスレート
メリマンコラムでも数回にわたって触れられた、木星・海王星ウェイニングスクエア要注意期の始まり!

6月13日 
アグニ(霊的な物事を含むあらゆる「火」の試練)・エリスが牡羊座24°台でコンジャンクト、そして山羊座の冥王星・蟹座のキラルス・牡羊座のエリスの長期Tスクエアをトランスレート
火星がインバウンドして水星のみOOBに(6月17日まで)
惑星がインバウンドになってもすぐに質が変わるわけではなく、余韻はしばらく続くので注意

冥王星・エリス・キラルスの長期Tスクエアはここ数年のテロ行為や大きな犠牲を出す暴力犯罪に関連してきたフォーメーション。なので今回のアグニの刺激が去った後も、テロや無差別殺人などの危険期は続く。けれどこの長期Tスクエアがより深い部分で示唆している物事は、時代の変わり目を生きるわたし達が意識的にも無意識のうちにも経験する一種の「アイデンティティ・クライシス」に関わるとも考えられる。

ポストモダンから情報テクノロジーの時代を生きていく途上で断片化してしまった「わたし」や「わたし達」、「街~集落」「国」「民族」「人種」...解体されて見えにくくなった境界線とはうらはらに、強固になってしまった透明な壁。その中でバラバラになった自分の断片を求め、根底から再編したいと願う深い部分からの根源的な叫びを映す遠い星々のハードアスペクト。...そんな潜在意識レベルのエネルギーを映すフォーメーションだけに、その顕れはひとによって本当に様々だと思う。自ら血を流すとともに無関係なひと達を傷つけるモンスターもいれば、人間なら誰でもが持つ矛盾に耐えられず、まるで泣き叫ぶ子供のように不和の種をまき散らすひともいる。

エリスは「不和の女神」だけど、いつも言うようにこの女神は「もともとそこに存在していた不和」を可視化する。『見て見ぬふりする聖人ズラは絶対に許さない!』とでもいうように。『あなたにも、わたしの中にも存在するあらゆる「悪」を徹底的に見よ...話はそれからだ!』とでもいうように。そこに比較的足の速い小惑星の火神アグニがやってくる。なのでこのTスクエアに触れるひとは、少なくともその「重さ」やヤケドするようなヒリヒリ感を感じる可能性はあると思う。もしそんなひとがいたら、その重さや人間という存在自体が抱える哀しみ/痛みを感じられることは、長い目で見てとても貴重な経験になるかもしれない。ひとが持つ視座は高みに昇るだけじゃ意味がない。それと同じだけ深くあることが必要だから。

6月14日~15日 
蟹座の火星・山羊座の土星18°台でオポジション
(火星・NノードVS土星・Sノードを海王星が調停)
射手座の木星と蟹座の火星がクインカンクス
射手座の木星と山羊座の土星がセミセクスタイル
双子座の金星と山羊座の冥王星がセスキスクエア
(エリス・キラルス・オルクスのイリテーショントライアングル)
6月16日 水星・Nノードが蟹座16°台でコンジャンクト
特にこのあたりから25日くらいまで、5月20日からの土星とSノードの長期コンジャンクションを背景として、火星が持つ衝動への抑圧や物事の遅延、見通しの悪さ、思い込みの強化が増幅される可能性がある。土星・冥王星・Sノードに対向するNノード、水星、火星、そしてキラルス(子供や若者、無辜のひとびとのいわれなき受難や死)が映し出す激しい怒りの衝動、攻撃性、過去の物事の露呈(または偽の糾弾)、過去に端を発するカルミックな出来事が浮上しやすい時期。苛立ちと暴力性、悪意の噂話、多くの争い事、または極端な気象変化、地震、噴火、豪雨や竜巻など自然災害の危険期でもある。

一方、同情や共感を呼ぶ出来事でひとびとが手を取り合う可能性もあるし、不寛容が支配する昨今の世界でも、寛大で思いやりにあふれた行動が見られるかもしれない。けれど月のノード軸に絡む土星、冥王星、火星の軋轢は厳しいため、そんな中にも実際はそう単純な出来事ではなく、一筋縄ではいかない裏が存在するケースも見られそう(表面化するかどうかは別としても)。

また巷の雰囲気としては、それぞれの内側に溜めた怒りを吐きだすためのパブリックな材料を求める心理が拡がるかもしれない。少しでも悪目立ちすればこぞって叩くような雰囲気が醸成されやすいし、そのためならフェイクニュースや怪しげなソースからの情報も気に掛けず拡散される。そんな傾向はこれまでにも見られたけれど、一層強まるかもしれない。残念ながら、マスメディアにも似たような懸念があるので、ふとした拍子に狐火のような怪しいウェーブに呑み込まれないだけの注意力は必要になるかもしれない。

それでも。中には本当にひっそりと新しい精神が芽生えてくる可能性も感じられる。もし自分のこころに何か新鮮でやわらかな芽吹きを感じたなら、今はそっと大切に扱って...。

6月16日 
日本では深夜~17日にかけて逆行の木星と海王星がスクエア
蟹座の水星・Nノード・火星とラーニングトライアングル
ひとつ前の注意点の他に、ちょっとした好奇心に負けていつのまにか自分を精神的にも物理的にもアンバランスな状態にもっていかないよう注意。クリエイティブなイマジネーションが拡がる時期でもある。けれど、それを活かすには余裕も大事。アイデアの火を絶やさず少しずつ確実に積み上げていく...くらいのつもりでちょうど良いかも。
       
6月17日 17:30 射手座25°53'で満月!

水星インバウンドでOOB期終了
ただし20日前後までは水星・火星ともに余韻の中にあり、太陽の赤緯も6月5日あたりから北限近くなるので注目。(もしかしたら新奇な発想や主張、世界観を一時的に表現(言語化)しやすくなるか、理解を得やすい雰囲気になる可能性も?)

6月18日 蟹座20°~21°台で水星・火星コンジャンクト
6月19日~23日 水星・火星が冥王星とオポジション
この期間も少し6月14日~16日の感じに似ている雰囲気。家族、グループ、社会集団内のマウンティング合戦や主張のぶつかり合いに注意。それは元々存在しながら見て見ぬふりをしてきた未解決の問題を浮上させるかもしれない。過去をふり返り、どこでボタンを掛け違ったかを見るチャンス。本来の物事や人間関係の自然な在り方をみつめ、あらゆる不自然さからは出来るかぎり距離を置くほうが良さそう。中に居続けるなら自他ともに徹底した「整理」と「掃除」が必要になるかもしれない。

また一方で、深く感動するような物語に触れたり、憧れの気持ちを何かに投影することでこころが慰められたり、いろいろと深い想いを喚起される状況も考えられる。それを自分が抱えた哀しみや痛みから立ち上がるきっかけとして使えるひとがいると思う。それは、これから先を生きていくための新たなヒントになるかもしれない。

6月21日 深夜、海王星が魚座18°43'から逆行開始
惑星が逆行または順行を開始する前後はその力が強調される。

イマジネーションの羽ばたき。夢見の力。優しさ、思いやりや共感。
または逃避願望、責任回避、誤魔化し、裏切り行為、見て見ぬふりに注意。木星・海王星ウェイニングスクエアがはらむ希望も危険も、ともに増幅される。相手にも自分にも期待し過ぎたり、反対に侮って低く見積もったりしないよう注意。完全な正確さは求めにくい時期なので、後で十分に修正が利くような心づもりを。話されたことば、書かれたことばに関しては「行間を慎重に読む」必要がありそう。

またこのところ全般に自分を律することが難しい時期が続くので、アルコールや薬物、ネット閲覧その他の逃避行為への耽溺と中毒にも要注意期。もしかして?と感じたら早めに手を打つ必要あり。

6月22日 0:54 夏至!
太陽が蟹座入りしてフォルス(堆積してきた物事の突然の噴出)とオポジション
なかなかに強烈な夏になりそう...。社会的には象徴的な死のイメージが見え隠れする季節になるかもしれない。一方では行き詰まった社会観念を一新するような世界観が生まれてくる可能性も。それが目に見えるようになるまでには時間を要するとしても、そしてもしかしたら、当面は限られたひと達だけに共有されるとしても。この夏は様々に生起する社会的な幻影の大波小波に惑わされず、常に自身の足許をしっかり確かめながら行きたい感じ。

6月23日 
蟹座の火星がキラルスと24°台でコンジャンクト、牡羊座のエリスとスクエア
天王星・ヴェスタ・アグニがコンジャンクト(牡牛座5°台)
時代背景としてテロや大量殺戮の増加を示唆してきた冥王星、キラルス(特に若者や子供の犠牲を暗示するケースが多い)、エリスの長期Tスクエアの近隣に土星と月のノード軸が在泊し、この前後で火星(と水星)が絡む。そして同時に「火」を象徴するアグニとヴェスタが天王星とコンジャンクト。この近辺はまたしても要注意期になりそう。

ヴェスタとアグニは両方ともこころと体に燃える「火」に関連する小惑星。ヴェスタは自分がどんな生き方に「献身」するのか、その究極を問うところがあるし、二面二臂の火神アグニはひとにより様々な「火の試練」をもたらす。それは霊的な側面かもしれないし、自分の中の「悪」との闘争かもしれない。つまり、自分の体内に燃える「いのちの火」をどう扱い、どう表現するのか?という問いかけかな..。だからアグニは火がもたらす自然現象とともに、犯罪チャートにもよく顔を出す。もちろん、場合によっては現実的な「燃えやすさ」に顕れるケースも。今回は天王星が関わるので、火災や爆発など火に関連する事故にも注意。度数を加味してイメージを拡げるなら、喉が締まるような苦痛や熱を帯びてヒリヒリするケースがあるかも。

内的な意味としては... 今まで生きてきた時間が短かろうと、または十分に長かろうと、その重さは同じ。そして自分の体に備わった真実は自分だけのもの。砂時計は今も落ち続ける。胎内宇宙に燃える火を体で感じたら、生きている間その火は絶えることなく燃え続けること、燃やし続けることを再確認しておきたいとき。この日は幸福感も嬉しさも、痛みや辛さも、まったくの等価。「向こう側」に行きたいという欲望は単なる幻影かもしれない。何故なら全部「ここ」にある。全てが自分を生かす火の燃料として使えることを知っておこう。自分の火を正しく矯めることが出来るのは自分だけ。それが本当の架け橋となる。

6月24日 
魚座のオキロエと山羊座のフォルスから獅子座のジュノーへYOD
この前後は全体にかなり神経質な配置が続く。直観は冴えるかもしれない。
深層心理の促しから、怖れて言えなかったことをついに口にする機会が訪れる可能性があるけれど、返ってくる反応は予想より大きいかも。踏み込むチャンスとして使うなら自覚と決意をもって。

6月25日 
天秤座のインシデンティアが牡羊座のカイロンと5°台でオポジション
このあたりで怖れや痛みに直面するならそれはたぶん、今絶対に必要なこと。たとえ今すぐ深い原因を掴めなくても、それを受けとめ、体験することは無駄にはならない。自己憐憫を誘うエネルギーも来そうだけど、そこに嵌まると力を失う。自分の視野をぐいと拡げ、柔らかくほぐしてみる。他のひとと何が違うのか? あまりにも偏った見方をしていないか? 頭やこころが固くなってはいないか? バランスを崩していないか? そしてそれを他者や外の世界に投影してはいないか? などを見直してみるのもひとつの筋道。行き止まりの先には何かがありそう。

6月23日~26日
双子座の金星が射手座の木星にオポジション、魚座の海王星にスクエア、山羊座の土星にクインカンクス
政治・社会・経済面でも日々の心理面でも、最善か最悪か? 思いやり精神か虚偽と悪意か?など、性善説VS性悪説の闘い的な現象が目に見えて顕れやすいフォーメーション。心静かに過ごすには「純粋で素直な感動」と「表に出る事柄にはすべて裏がある」というくらいの慎重な精神との共存/両立が必要かも。自分自身を含め、この矛盾した世界を創り上げている人間という存在に、生きるということそのものに今「YES」と言えるかどうか?

6月27日 水星が獅子座入り
これから月末前後まで、今までの直観と気付きによって得られた視点と自分の内面をことばに託し、真摯に伝えるチャンス(どうしても伝える必要があるならば)。一方でうかつなお喋りは「伝言ゲーム」的な状況に陥りがちなので気をつけよう。この時期にもし気になる夢を見たら、または何かに強い抵抗を感じたら、それはこの人生だけでなく輪廻を通して関わってきた物事に関連しているかも?

6月28日 蟹座の太陽と牡羊座のカイロンが5°台でスクエア
ショックなことが起きたり、どこからともなく湧いてくる一時的な哀しみや重さを感じたら、それはまだことばにならない微かな予感のせいかもしれない。けれど、それはすでに自分が乗り越えようと設定したものとしてやって来るので、心配しないで。内的な力が蓄えられるとき。焦らずに、目の前の流れをよく見て。駆け引きに惑わされないで。

そして...
★7月3日 04:16 蟹座10°37'で皆既日蝕の新月!


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★6月新月のサビアン・シンボル★


新月のベースとなるシンボル:
双子座12°『生意気なほど断固とした主張をする黒人奴隷の少女』

 
  覚えているひともいるかな。わたし達は約1年半前の満月時にこの度数をメイン・シンボルとして一度経験しています。なので今回は割愛しようかな...とも思ったけれど。でも読み返してみると、同じテーマをここへ来て再び吟味してみることには大きな意味があるかもしれないと感じました。なので、ほとんど同じだけど、再掲しておきますね。


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   原文の "topsy" は、1852年に出版されたストウ夫人の有名な小説 『アンクル・トムの小屋』 に出てくる黒人少女の名前から来ています。 この物語は、どんなに虐げられてもひたすら自分の良心に従って生きた "トム" という黒人奴隷を中心に描いた長編小説でした。またこの小説は、当時の米国で交わされていた奴隷解放論議を激しく燃え上がらせ、あの南北戦争への引き金となったとも言われています。 宗教的理想と良心的な生き方を問う「ことばの力」は、当時多くのひとびとのこころを深く動かしたのだと思います(当然ながら、そんな影響力に脅かされた奴隷制度維持派のひと達からは猛烈な批判を受けたそうですが...)。 

  この物語に出てくるキャラクターのひとり 「トプシー」は、幼いときから虐待を受けてきたこころの傷と根強い不信感を抱えています。彼女は嘘をついたり物を盗ったり、主人の側からは非常に反抗的と見られるような少女でした。 『お前は元々どこの生まれだ?』 と聞かれ、『わたしはどこの者でもありません。ひとりで大きくなったんです!』 と答えたトプシー。 当時の米国内の雰囲気や、白人雇い主と黒人奴隷の立場の違いは現代日本の片隅に住むわたしの想像を超えているけれど、きっと彼女を "買った" 主人はその返答に 『なんて生意気な!奴隷の分際で…』 と目を剥いて怒り狂ったことでしょう。 おそらく当時はそんな感覚がごく一般的な米国白人社会の反応として存在したのだと思うし、それを今現在の観点を通して裁いたりは出来ないと思います。何故なら、わたし達が今抱いている「正しさ」という観念もまた、時代の "奴隷" かもしれないのだから。 


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       このトプシーの言動は、下手をすると命に関わる挑戦にも見えます。けれど主人公であるアンクル・トムのような、信念に裏付けられた行動ではなかったようです。英語で "topsy-turvy" と言えば「滅茶苦茶になること」「上下逆さまなこと」「大混乱状態」を意味します。このことばの語源ははるか中世まで遡り、"terv"という単語に行き着きます。"terv" は「落ちる」「投げ捨てられる」「打ち倒される」などの意味を持っていました。ということは...トップ、つまり頂上から谷底に落っこちて滅茶苦茶になる…そんなニュアンスがあるのかもしれません。 彼女の名前「トプシー」は頂上を思い起こさせます。胸を傲然と張って『わたしの中ではわたしがトップよ!』と態度で示す少女。けれどそのハートは、どれほど痛みを感じていたことでしょう。トプシーの傷付いたこころは物語の中では救われています。とはいえ、幼い頃から奴隷として虐待されてきた彼女を単に「自分を主張する勇気ある少女」と見てしまうなら、それは今の時代を生きるわたし達の浅さかもしれません。彼女の中には感情的に溜まりに溜まった澱、怒りの瘡蓋のようなものが堆積していたはずです。

        こうしてその昔、一世を風靡した物語 『アンクル・トムの小屋』 ですが、1960年代の米国で公民権運動が起きてからというもの、ブラック・アメリカンにとっての 「アンクル・トム」 という名は、奴隷解放の象徴から「白人に媚びを売る卑屈な黒人」を表す侮蔑のことばとなってしまったそうです。何故なら、トムは立ち上がらなかったから。こぶしを挙げて闘わなかったから。白人達に従順なまま、悲惨に殺されていったから…。


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        米国で公民権法が成立し、法的な人種差別が終わった1960年代半ばは、天王星・冥王星コンジャンクションの時代でした。 そして今、天王星・冥王星スクエアが終わり、そのエネルギーが現実となって孵化する時期が始まり、世界は目に見えて緊迫感を増しています。2017年8月の日蝕がダイレクトにネイタルチャートに触れたのは、メリマン・コラムでも再三指摘されてきた米国とトランプ大統領でした。けれど、それほど強烈ではないにしても、他もに北朝鮮、ドイツ、そして日本(月のサウスノード)の始原図が影響を受けています。『アンクル・トム』 の物語が内包していた問題 ― 人種差別と構造的格差、白か黒かという一神教的善悪二元論 ― はとても根深く、今後「差別」という命題は人種だけでなく、国籍、民族、性別、貧富や階層、風貌などあらゆる問題を内包しながら世界中を "topsy-turvy" にするほどの潜在力を秘めています。そこには長い時を経てひととひと、集合体と集合体が相互に醸成してきた強い不信感が存在しているように見えます。そして社会にこれほど根強い不信感が存在するとき、対立する者達の間に建設的な対話が生まれることはほとんど不可能です。「敵」や「悪」と見なした相手を誹謗しながら差別反対を叫ぶ人々が力を握ったとして、それで平和な世界は訪れるでしょうか? 

そしてもちろん、わたし達個人と個人の間にも同じことが言えます。トプシーは全ての力を握った雇い主に対して傲然と自分の言い分を貫きます。不信と不信のぶつかりあい。正しさと正しさの闘争。傷付いたこころと、脅かされたこころのせめぎ合い。そこには常に、暴力の種子が存在します。それでも、わたし達人間にはときに闘わなくてはならない場面があります。もし、自分が何か護るべきものを持っているのなら...。


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  このシンボルを理解するにあたっては、互いに補完しあう対向度数、射手座12°を見てみると良いかもしれません。そのシンボルは『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』です。「旗」 は国家、組織、またはグループの存在や理念を示す静的な象徴。また、暗黙の内に何かを誰かに伝えるためにも使われます。それが生命を得て高らかに鳴く鷲に変わるということは、無言のシンボリックな主張が、能動的な宣言、または大声の自己主張に変わるということです。 鷲はプライド、捕食者、強さの象徴。また米国を象徴する鳥でもあることから、このシンボルは米国旗が生命を吹き込まれて白頭鷲に変化し、誇り高く、あるいは尊大さを示しつつ声をあげるというイメージなのかもしれません。発することばには力がこもり、コミュニケーションは影響力を持ち始めます。そこには「光」と「影」の両方が宿っています。

       鷲が高々と声をあげて鳴く…"an eagle crows"。 この "crow" には「自慢する」「得意になる」「勝ち誇る」「大言壮語する」…なんて意味もあります。わたし達が鷲のように高らかな声を上げるとき、それはもしかしたら、単に興奮に満ちた無邪気な自慢かもしれません。あるいは強い立場に立った上でのゴリ押しの要求かもしれません。または高邁な理想や素晴らしい救済計画のアジテーションかもしれないし、もしかしたらすでに傷だらけのこころを隠し、傲然とふるまっているだけかもしれません。けれどその姿には 「我が想いこそが世界の全て」 なんて、一種の万能感さえ漂って見える可能性があります。そしてそんな自分を見つめている誰かの不信に満ちた眼差し。堂々たる鷲の姿に隠された柔らかいこころは、それに気付いているでしょうか?

      誰かが、何かが声をあげれば、必ずそれに対する反応(または反動)が返ってくる。 … でもそんなテーマだとすれば、もし自分にとって受け入れがたい物事を尊大な誰かから提示されたとき、いったいどう対処すればいいんだろう? 


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        鷲は強靱な猛禽類です。誇り高い王者の風格があります。でも、けっして不死身ではありません。不動の旗は、象徴としてのゆるぎない永遠性を持っていました。でも、鷲になった旗は生身の生き物になりました。彼は強力な能動性とともに、だからこその弱さもまた持つようになります。彼は傷付き、血を流す経験を手に入れることになります。

何かを選択し、何かを自分のものにしようとするとき、それに向かって手を伸ばし、それは自分の道だと宣言しなければならない局面が人生にはあります。たとえこれまで平穏だった環境を乱すようなことになったとしても。そのせいであちこちから矢が飛んできたとしても。
 

  双子座・射手座軸の第2ディーカンに入るこのあたりの度数には、経験の中で得る知識をもとに常に黒白を分けながら選択し、周囲を波立たせ、それによって思考を活性化していくような動きが出てきます。活性化した思考は雄弁にドラマを語り、やがてそのドラマは周囲のこころを巻き込み拡がっていくでしょう。わたし達はその雄弁さを「傷付きやすい自分」という現実を見据えた上で、フレキシブルな武器として使えるでしょうか? それともわたし達は、ど真ん中に在り続けてきた問題を覆い隠す果てしないドラマへの逃走を始めるでしょうか?


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      もし周囲との間に不信感が横たわっているとしたら、それを一朝一夕に変えていくのは難しいでしょう。けれど、このエネルギーはたとえ一時期バランスを崩したとしても、結局は進むべき道を進んでいくのだとわたし達に告げています。わたし達がトプシーだったとしても、鷲だったとしても、いえ、鷲に狙われる小動物であったとしても。あくまで自分がこれと信じた道を行け、とばかりに促してきます。おそらく他に道はない。もし、生きていく意志があるのなら...と。


そして....
新月のメイン・シンボル:
双子座13°『ピアノを弾く偉大な音楽家』


  一つ前のシンボルで、わたし達のマインドは高らかに「自分が自分であること」を追求します。そしてわたし達が発したことば、声、音は周囲にこだまして様々な反響を呼び起こしていきます。

そういえば、最近は英語圏のニュース解説などで "echo chamber"という言い方をよく耳にします。「エコーチャンバー」とは反響室のこと。これは自分の周りに同じ意見のひとしかいない状態、またはSNSなどで意見の異なるひとびとをブロックし、心地よい同意の声がいつまでもこだまする、一種の幻想的なバブル環境を創りあげることを指すようです。つまり、自分が創造主であるドラマの中で生きている状態でしょうか。

ドラマといえば、『ピアノを弾く偉大な音楽家』もまた、情感を盛り上げる才能とその鍛え上げられたテクニックによって、聴衆を壮大なドラマに引き込んでいくことが出来る、マスター級のプロフェッショナル。 ステージの上でひとりスポットライトを浴び、静かに座ってひと呼吸。そして... そっと鍵盤の上に指を置く張りつめたその姿...。その瞬間、大勢のひとびとが期待をこめ、息を呑んでこの偉大な音楽家を見つめます。


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  さぁ、彼が奏でようとしているのはクラシックの名曲でしょうか? サビアン・シンボルが降ろされた時代にコンサートで演奏されるピアノ曲なら、きっとそうだったかもしれません。いくつもの時代の波に洗われながら、なおもひとびとに愛されてやまないピアノ曲。それをこの偉大な音楽家は、期待を超える素晴らしい音色で見事なドラマに仕立て上げようとしています。過去の様々な闘いを生き抜いた英雄達の勇壮な物語。いにしえの哀しくも美しい愛の物語。いえ、もしかしたら巡る季節の中でひとり思索する繊細な心象を綴った曲でしょうか。いずれにしても、彼の全身から、彼の鞭のような指先から、過去に創造されたその曲の世界が魂を吹き込まれて活き活きと蘇ります。そしてその音色はひとびとのこころに反響し、それぞれの宇宙の中でそれぞれの人生体験 — 過去の思い出を呼び覚ますかもしれません。もしその中に音楽家を目指す若者がいたなら、その類い稀な音色は彼ら自身の未来像となってひとときの夢を見させてくれるかもしれません。

ここには、過去に創られた名曲から多くのひとびとに共通する「想いのエッセンス」をすくい取り、その瞬間の自分の全存在を類い稀なフィルターに替えて会場全体をエコーチャンバーに替え、コンサートホールに集まった多くのひと達を音のドラマに酔わせる名手の姿が描かれています。彼がそこに至るまでには、生まれついての才能とともに、激しい練習の日々があったかもしれません。あるいは、その天性の才能とはひとびとの間に渦巻く情念を素早く感じ取り、それをドラマティックに操る類い稀な技術にあるのかもしれません。けれど、もしステージを降りた人間としての彼が名声に溺れ、傲慢な気持ちを抱いていたとしたら? 弟子には威張り散らし、まるで奴隷のように扱い、彼らの将来を考えもせずに日々決まりきったスケール練習をさせて小言ばかり言っていたとしたら? 

  偉大な音楽家が偉大な人格者である必要はありません。音楽家の仕事は素晴らしい曲を創り、見事な演奏で大衆をひととき酔わせること。高価なチケットを買い、それに見合う(または上回る)体験への期待を込めて集まったひとびとは、そのひとときを、それぞれが抱く異なる夢のエコーチャンバーの中で過ごすことを望んでいるのだから。


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  ではここで、このシンボルを補完する対向の射手座13°『未亡人の過去が白日の下に曝される』をちょっと覗いてみましょう。ここでもやはり「過去」がキーワードになっています。夫を喪ったひとの驚くべき過去。これもまた、ひとつのドラマです。それは同情の涙を誘う哀しい物語かもしれません。あるいは驚くべき冒険と陰謀のドラマかもしれません。それが映画や舞台であれば、BGMはピアニッシモから突然衝撃的なフォルテッシモに変わり、思わぬ展開に観客はみな息を呑むのかもしれません。

『あのひとにそんな過去があったなんて!』『きっと哀しみと苦しみを乗り越えてきたんだね...』『あぁ、普通の女性とはどことなく違うと思ってたけど、なんて強く素晴らしいひとなんだろう!』あるいはもしかしたら...『気の毒な女だと思ってたのに、なんだよ〜ひどい悪女じゃないか!』または『いや、そう言われてみれば彼女、なんとなく妖しい魅力があるよなぁ』etc., etc....

  明るみに出たひとりの女性の過去。やがてそのドラマはひとびとの間で一人歩きし始めます。そしてそれぞれの過去から引き出された人生観に投影され、様々な感情が生み出されます。衝撃のドラマによって引き起こされた情念。それはきっと、ひとびとの内面で多様な音色を奏で、反響し、増幅していくことでしょう。けれど、主人公であるひとりの寡婦が歩んだ人生の真実は... それを本当に知る者は... 誰ひとりとしていないのかもしれません。

何故なら彼女の物語は、ひとそれぞれの過去が鏡に映ったドラマに過ぎないのだから。ステージの上で観客の耳目を一身に集める音楽家は黒いスーツを身につけ、謎の過去を秘めた未亡人は黒衣をまとっています。全てを呑み込む闇の色に隠された彼らの生の真実は、きっと誰にも見えはしません。ただ美しい音色と物語が紡ぎ上げる、幾多の夢想の泡が生まれては消えていくだけ...。


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  わたし達は日々、いろいろなドラマに曝されています。聞いたり見たり、または読むことによって。またときには自分自身の体験を語ることによって。小さなドラマ。ほっとするようなぬくもりや優しさ。ときに腹立たしい光景や悲惨な物語。そして「衝撃の事実」や驚きの噂話。それぞれのフィルターを通して表現された大小の物語は、その都度一定の範囲に、あるいは思いも寄らないほど広大なスケールで拡がり、反響が返ってきます。これはわたし達が生きる社会、わたし達のマインドと感情が動かしていく世界の一側面です。

双子座の中間部にさしかかり、ここでわたし達はこれまでの人生で知り得た知識と体験を問われ、それを通して揺れ動く感情のドラマをどう扱うつもりか?と問いかけられているのかもしれません。人間と人間が創り上げ、響き合い、増幅しあう多様な想いのうねり。ひとの数だけ存在する過去と過去とがぶつかり合い、その葛藤から生まれるドラマティックなエネルギー。それを巧みな技で操縦することの出来るひともいれば、その技に酔いしれ、それを明日への糧にするひともいる。打ちのめされ、生きることさえ投げだそうとするひともいれば、傲然と自分を主張し、殴られたら殴り返すひともいる。


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  そんな世界に在って、日々のドラマを楽しむ「わたし」がいる。ときにはドラマの主人公になってキラキラと輝きたい「わたし」もいる。コンサート会場でスポットライトを浴びる偉大なピアニストのように。ひとびとの関心を集め、その反応を楽しみ、自分というドラマの価値を味わってみたい「わたし」がいる。 

けれど今の自分は「真のわたし」の居場所を知っているだろうか? 全てのドラマを、マインドの遊びを廃し、ひとり在る場所から眺めた世界の真の光景を、わたしは見たことがあるのだろうか? 


  今の時期は、ちょうどニーチェによる過去からの警句のように『怪物と闘う者はやがて怪物となり、深淵を覗く者を深淵がじっと覗きこむ』ときかもしれません。


  そんな中で迎える6月の新月。そして満月。ちなみに満月のシンボルはベースが射手座25°『木馬で遊ぶぽっちゃりした男の子』、そしてメインのシンボルが射手座26°『旗手』です。サビアン・シンボルが降ろされた1925年、ここは巨大な力の源「銀河中心」が存在する度数でした。新月のテーマと挑戦 — その問いかけを受けて、もしかしたらわたし達は、6月の満月で自分自身の「旗」を掲げるのかもしれません。さぁ、それはどんな旗だろう? どんな「徴」が刻まれているだろう? 2019年初夏。みんなそれぞれの内的宇宙に、力強く繊細な「徴」がはためいているといいな。それは揺らめく感情のドラマではなく、きっと本物の「わたし」や「あなた」だから...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



6月の1ヶ月分をまとめてとはいえ、気付いたらずいぶん長くなってしまいました。うーん、やっぱりダブルOOBの影響を受けて、やりすぎ・喋りすぎコースに入ってるのかもしれません..😅


hiyoka_blue at 20:58|PermalinkComments(0)

May 08, 2019

🌑5/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

もう過ぎちゃったけど、一応。。😅

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月5日08:04前後、北海道周辺で 08:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は07:45頃、沖縄周辺では07:16前後に牡牛座 14°10’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♉️牡牛座14°~15°― 発効期:5/5~6/2 】
🌑🌞"Shellfish grouping and children playing"
   『砂に潜ろうとする貝と遊ぶ子供達』
            ↓
🌑🌞"A man muffled up, with a rakish silk hat"
   『厚着して粋なシルクハットを被った男』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。
また今回は新月と満月共通のキーワードを抽出してみました。

→★この世界でたったひとつの自分だけの道を拓こうとする
→★自らの "異質な傾向" を受け入れ、それを孵化させ核として生きる
→★潮目が変わるまで他者の視線や逆風に惑わず耐える
→★仮面や仮装をそれと知った上で身に付け時が至るまで身を護る
→★くぐもった声、つぶやくようなことばの響きに耳を傾ける
→★移行期にあって既存の社会的認識から惹起される感情から距離を置く
→★崩れゆくもの、生まれ出ようとするものを識別していく必要
→★自分にとっての真実とは何かを見極めそれに沿った生き方を模索する
→★他者の奏でるメロディに合わせて踊り歌う必要を受け入れる
→★無数に存在する現実を見ず型にはまったイメージを通して
   物事や他者を判断する危険
→★言いたくても言えない真実を抱いて微笑を浮かべる
→★深く切望しながらもまだ判然としない未知の領域に向かう
→★過去の様々な感情が一気に押し寄せてこころが洗われる経験
→★自分自身の場所に在り続けること、
   またははるか遠くに羽ばたくことを可能にするマジカルな力
→★ふとした触れあいから自然に生まれる感謝の気持ちを力として歩み続ける
→★時が至り隠され続けてきた過去の物語が突然表面に浮上してくる
→★激しい憧憬と強い不安を同時に抱きながらとにかく踏み出す
→★偽物/嘘の孤独感とそれによってもたらされる自己憐憫に注意
→★自己の資質によって自然に行くべき道に
   引き寄せられていくことへの信頼・・・→

★エネルギーのポイント:
 前回の新月『たぐり寄せ、見つめ、枝を切る』
             
 今回の新月あらゆる"音"の中に自分のビートを聴きとる
                   
            
 5月の新月図と満月図
190505NM190519FM













★5月新月の星模様とチャレンジ ★

— ざっと見て気になった日付けのみ —
双子座の火星がアウト・オブ・バウンズ(OOB/~6月13日)で
 射手座の木星とオポジション、冥王星にクインカンクス、エリスにセクスタイル

OOB自体はポジ・ネガ両面を持ち、火星なら長く躊躇していた新しい行動を起こす勇気や自由な生き方を求めて踏み出す、自分の意見を明確に打ち出すなどのきっかけになり得る。運動やエクササイズを始めるにも良いかも。ただし木星とのオポジションは現在木星自体の赤緯がOOBに近いので相乗効果で過剰な傾向に陥りやすい。冥王星・エリスとのアスペクトも原動力になり得る。

型破りな思考と行動力または自己主張、衝動的行動、競争心、煽動、攻撃性など。(たとえば火星は数日前からトランプ大統領の10室太陽の上を通っているので、これも突然の報復的な対中関税引き上げ表明に結び付いた可能性はあると思う)

(やり過ぎ・行き過ぎ・言い過ぎに注意)
(6月5日あたりから太陽の赤緯がOOBに近くなるので
 型破りの思考が理解を得やすい雰囲気になってくるかどうか注目)
 ただし月末からの水星とのダブルOOBに注意

ノード軸注意。Sノード(過去または噴出口)に土星、そして冥王星がコンジャンクト、Nノード(未来または吸入口)にキラルスがコンジャンクト中。エリスがTスクエア。レクイエムを入れるとGスクエア

MC周りの海王星とアグニ、ネッソス(カルミックな清算)に双子座のグリーヴとアスボルス(限りある命を想う)、セレス、オルクスが緩いGスクエア
海王星とアスボルスのスクエアに対しミッドポイントに天王星

(引き続き全般に事故、事件、災害とそれに起因する変化が起きやすい)
(体調注意。遠い空の虹を描くより足下の小さな炎のぬくもりが大切)
アルチラ・MCとネッソス、カーマとセレスとヒプノスでGスクエア
(過去のカルマや解決していない強い感情に関わる夢、または夢見から得る突飛なアイデア、無意識の情念に動かされる、忘れられた者達の声、やらなければ!という気持ちと裏腹に眠りこけてしまいたいという願望との葛藤など)
アグニがMC(と海王星)にコンジャンクト 
メメント・モリ→目覚めを促す火の力。弱いところを痛いほど突かれる、いい加減なこころを試される経験、場の空気を読まない衝動的言動が危機に繋がる可能性など
5月5日~8日前後 
新月図グランドスクエア最盛期
5月7日 
海王星にアグニがコンジャンクト
5月15日〜16日 
インシデンティアが順行 天秤座1°台
火星が蟹座に入居
太陽・ルシファーがコンジャンクト
(この前後は政治・経済・社会的な動きにも注意)

13日〜23日くらいは火星OOB最盛期
5月18日〜19日
金星・天王星がコンジャンクト 牡牛座3°台
(インスピレーション、見果てぬ夢、宝探し、突然の恋〜実質が伴うかどうかは別。誠実さが試される。足下の青い鳥)
火星・インシデンティア・フォルスがTスクエア
(数日前~5月23日ごろまで影響。事故・事件注意)
水星・ルシファーがコンジャンクト
(クリエイティブな発想や表現、またはデカダンスへの耽溺、弱みを突かれる体験など)

5月19日06:11 蠍座27°38で満月!
新月から引き続き火星OOB、水星とのダブルOOB、そして土星や冥王星、ノード軸との絡みがあるので事故、自然災害やテロ行為、暴力的犯罪にも警戒を要する時期は続くと思う。素晴らしいアイデアが湧く可能性もあるし、「口は禍のもと」を経験するひともいるかもしれない...。周囲を鏡として自分自身の中身をしっかり見ておきたい時期

5月20日 
土星とSノードが正確なコンジャンクト
(土星が逆行なのでこのコンジャンクトは9月18日まで続く) 
5月21日
水星が外合 双子座0°台
セレス・オルクスがスクエア、エリスにクァドリフォーム(名も無き人生への満足感または不満、独立心、アイデンティティに関わるプライドまたは怒り。報復感情には注意)
5月27日 
水星がOOB入りで火星と共にダブルOOB(~6月17日)
水星OOB→新機軸の発想やビジネス、創造力、インスピレーション、書く力、話す力、独自のコミュニケーション能力。または奇妙にねじれた思考、リアリティのない観念、妄想、曲解、脅迫観念、激しすぎる思い込みなど
5月31日 
Nノードとジュノー、Sノードと土星の軸を金星が調停、レクイエムがTスクエア
インシデンティアとフォルスがスクエア
パラスがアグニとオポジション

6月3日19:02 双子座12°33'で新月!


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  日本は令和元年を迎え、お祝いムードの中で新しい時代が始まったばかり。先週の初めと今は時間的には地続きだけど、ここ日本では目で見ることの出来ないひとつの岐路が拓け、少しずつそこに気が流れ始めたようにも思えます。10日間の特別な連休。その間、日々起きる現実という名の物理的事象とは異なる層で、ここに棲む多くのひとびとのこころの内に微妙に精妙に張り巡らされていった新時代という名の薄膜。それが何を意味するのかはまだわからないけど、おそらく今後ますます一種の狂気をはらんでくる(渦中にあるときはそうは思わないとしても)だろう世界とその荒々しいこころ模様の浸蝕を少しでも緩和出来る緩衝壁になればいいな、と思います...。いずれにしても、日本という限られた領域で生まれた新しい時代のいのちはもう少しときが経ったところで孵化してくるかもしれません。その種子はわたし達それぞれのこころに宿っているのだから。


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  そんなこんなで迎えた瑞々しい新緑の季節。でも、連休が明けて次々と飛び込んでくる事故や事件のニュース、荒れる株式市場の様子にお休み気分も吹き飛んで厳しい現実に立ち戻らされたひとも多いのではないでしょうか。5月5日の新月図を見ても依然として厳しいアスペクトが続いているし、提示されたテーマも「新しい季節はもう始まってるよ!いい加減そろそろ切り替えようよ...」とでも言っているよう。けれどそれは同時に、今まで知らなかった新しい世界観(つまり自分自身をどう見て、その視線を外界に向けてどう使うか)に気付いたり、自分という存在の位相を全く変えるような機会が今後次々と訪れるかもしれないという、ひとによっては絶好の季節到来となるかもしれません。

たとえば... 筋張らず、しなやかに。ときには毒を吐いてもいいけど、それなら他者の毒も透過させて。闘わない。でもきっと火の粉は降ってくる。それは自らの手で、はらう。思いっきり、容赦なく。底が浅くて底意地悪い世界では透明な魚になる。溜まった想いは体中の穴という穴から透明な泡になって消えていく。だってみんな行き着くところまで行こうと決めているのだから。打って笑い、打たれて笑う。笑えないなら、しない。あはは。...なんて。


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  確かもう大分前にどこかに書いたけれど、上記は「ニンピニン」への道の一例です。人非人と言うとまるで凶悪なサイコパスみたいだけど。ここでの「ヒトニシテヒトニアラズ」って、 実はわたし達のあらゆる精神状態を映してホロスコープを真っ黒に埋め尽くす無数の星々と、それによって堅固に構築されたシステマチックな「人間という鋳型」から離脱していこうとする行程のことなんです。しかも、生きる上で必要となる一定の社会性を保ち、様々な体験を受け止めながら...。肉体という固着力の権化を維持しながらこんなこと考えるなんて、たぶん無謀ともいえる試みだと思います。反面それは、肉体を持つからこその「冒険」かもしれません。そしてその道程では、徐々に今までとはまったく違う景色が見えてきます。ひとそれぞれの、異質な光景が。ただ、その道を行くには大小の星々がわたし達の何を映し、無数のサイクリックなリズムを通じて何処へ誘っているかを知らないと始まらない。...わたしのアストロロジーの学びはそんなところから始まりました。

けれど、これはたったひとつの例に過ぎません。ひとにはそれぞれの道があるし、この世界にたったひとつの正道などありはしません。たとえばエンターテインメントとして星占いを楽しむのもいいし、今の自分を動かす願望や欲望を叶えるために星読みのアドバイスを利用するのもひとつの方法です。迷ったときのおみくじ替わりだって、良いきっかけになるかもしれない。でも、ひとつだけ言えるのは...まず『自分は誰で、本当はこころの奥深くでいったい何を望んでいるのか』を深く識り、理解しておかないと、どんな金言もあまり役には立たないかもしれない..ということです。


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  もちろん、それを知りたいから星を読む/しかるべきひとに依頼する..というケースは多いでしょう。けれど星読みはご託宣ではありません。精度(確率)の高い資料を提供され、それを自分のこころが精査し、考え、選択し、その時点での結論を導き出すものです。たとえば、そのときの星読みに釈然としなければ、あえて自覚的にNOと言ってみる。そしてその疑問やひっかかりが自分の何処から来るのかを探ってみる。もし欲望や願望が強すぎて「宇宙がどう言おうとそんなの嫌だ〜!」という気持ちが先に立つなら、自覚的にその感情に従ってみる。わたし達はそんなとき、いつもどこかで「何が自分に起きるのか」を見ています。星読みと自分の気持ちのどっちが勝つか...みたいな感じかな。そしてその結果を引き受け、味わってみる。まぁ自分の経験から言えば、結果だけを見るならほとんどは星読みが "正しい" と言えるのだけど。

でも。葛藤しながらも自覚的に選択した道は、結局最後には「自分自身をよく識ること」に繋がります。もしかしたら、最初のこだわりなんて忘れてしまうくらいに。たとえ後悔が残ったとしても、自分の弱さ、もろさ、反面の意外なしぶとさや身に付いたクセを嫌というほど見られるのって、自覚的な選択をしないとなかなか出来ないことではないでしょうか。だからすごく痛くても、実はとても良いこと。今の自分が本当は何を望んでいるかを、掛け値無しに識ることになるのだから。そしてそこから全てが始まるのだから。


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  だからこれから先は、何よりもまずそのこと — 他者からのインプットや先入観抜きの、真の自分の姿 — を大切に生きていけたらいいな、と思っています。 遅い惑星達がそれぞれチャレンジングな星座宮を運行して社会を揺らし、幻を見せる今。本格的に牡牛座入りした天王星のエンジンも温まって、あらゆる「物質」と「価値観」へのテコ入れをスタートした今~夏にかけて。 これまで見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じてきたわたし達が、何も見ず何も聞かず、何も信じることなしに、自分と世界を素のままに感じていくことは出来るでしょうか? それはかなりの挑戦だと思います。けれどダメ元で試してみる価値は大いにありそう。たぶん星々があれやこれやと提示し、ときには誘惑さえする百花繚乱の道筋の中で、一番チャレンジングだけど選び甲斐があるのは、そんな道かもしれません。それは、ひとによっては「わたしであること」の奇蹟に出逢う旅になるでしょう(知ろうと知るまいと)。そしてそのことに気付くかどうか...というより、気付きたいかどうかもわたし達次第です。

  そんなこんなで、5月からの世界はますます混迷を深めていくと思います。根こそぎの変化のための、セットアップ。おそらくそれは、世界がこの時点で必ず通らなければならない道なのでしょう。いつになく長く続くSノードと土星のコンジャンクションは、過去からの木霊を呼び覚まし、結果として世界中に埋もれた様々な秘め事を表面化させるでしょう。日本にも多かれ少なかれそれは起きるかもしれません。けれど世界に蔓延する社会的不公正は、日本の比ではありません。そして腐臭を放つのは体制側だけでもありません。反体制だろうと、アナーキストだろうと、セレブリティや実業家だろうと、人間が関わるシステム — その作用と反作用 — の全てはことごとくその存在価値を問われるのではないかと思います。


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  そして、惑星達が映し放つ膨大な人間存在の原動力は、思考、ことば、肉体が持つ本能的な暴力性を刺激し、数々の抵抗運動や暴力的鎮圧、狂信的行動、あるいは経済・軍事衝突など、多様な形をとってより強く顕れてくるのではないでしょうか。誰かを陥れる陰謀や大衆的な魔女狩りも止まないでしょう。またわたし達の目に見えにくいサイバー世界でも、すでにその激震は始まっていると思います。一方、「死」のイメージを通して「生」を見直していく...というテーマも含まれていることから、一時代を築いた著名人の訃報やテロ事件、災害のニュースもこの先続くのではないかと思います。けれどこうした多様な事象を貫き通す一本の針は、「自分と他者」「こちら側とあちら側」の赤裸々な姿をわたし達にかいま見せてくれそうです。

こうして、その日その日を暮らしていくわたし達がそれと気付かないうちに...時代精神は少しずつ変わっていきます。今、多くのひと達がそれぞれに信じている物事やその正しさも、いつの日か歴史に埋もれていくでしょう。わたし達人間が放つ、ひとときの活き活きとした喜怒哀楽。それはどれほどときが経とうとも変わることはないのだとしても...。

けれどそんな中で、嵐の日も、うららかな日も、たとえ怒ったり泣いていたとしても。ただ自分自身のままでいられることのひっそりと深い幸せを、感じていられたら...もしかしたらそれが全てであり、同時に全ての始まりとなるかもしれません。


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  ところで、今回★5月新月のサビアン・シンボル★は去年11月の新月記事で扱った度数の対向度数になります。去年の記事には互いに補完する意味として今回の新月のシンボルも説明しているので、興味あるひとは読み返してみてください。シンボルはその都度の星々のアスペクトを見ながら多少ニュアンスを変えたりしていますが、この度数に関してはおよその雰囲気が掴めると思います。




★ここから気まま記事!★


  さて今回の記事には、新月のテーマにも方向が合致するOOBという現象について書こうかな(またはツイートするか?)とも思ったけれど、たぶん始めると長くなりそうなのでまたの機会に回すとして。少し前にたまたまある方とお話していて出て来たTNOアルチラ(148780)について、手短にまとめてみようと思います。これは今まであまり追っていなかったカイパーベルト天体ですが、この機会に少し調べ直してみました。


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まずアルチラとは:

2001年に発見されたTNO(KBO)であり、公転周期は約295年。とても遠い惑星です。アルチラという名称は、オーストラリア北方民族であるアレンテ族の神話に出て来るエミューの脚を持つ創造神(または動物達の中でたったひとりの人間)で、この世界を創った後に天に帰還し地上に帰ることはなかったといいます。アレンテ族の神話によれば、人間が本当の意味で「存在」するのはドリームタイムと呼ばれる「夢見の世界」であり、アレンテ族のことばで「アルチラ」は「過去との関わり」または「永遠」と同義なのだそうです。


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  Arrernte welcoming dance, entrance of the strangers, Alice Springs,
  Central Australia, 9 May 1901, photograph


  アルチラはまだ発見から時が経っていないため、その象意は古くから知られている惑星達のように明確な解釈が定まっているわけではありません。けれど現在、およその輪郭についてはコンセンサスが取れているようです。たとえばマーク・アンドリュー・ホームズやエリック・フランシスなどの研究者が様々な事例から、次のような可能性を挙げています。


1.夢見との関連
→夢の解釈でも有名なジグムント・フロイトはASCにアルチラがコンジャンクト
→原型、集合無意識、共時性などの概念を提示した心理学者カール・ユングはMCとアルチラがコンジャンクト、太陽にトライン

2.睡眠や睡眠障害との関連
→フィンランドでは2009年に豚インフルエンザのワクチンによって4歳〜19歳までの子供や若者にナルコレプシーを引き起こした。ナルコレプシーとは何の前触れもなく突然眠ってしまう病気で遺伝性を持つといわれる。この集団予防接種が始まったのは、太陽とアルチラがオポジションを形成したとき。そして水星(若者)はフォルスとカオスのオポジションとのタイトなアスペクトを持ち、火星はカルマと毒を示唆するネッソスとオポジションだった(フォルスは突然の出来事の他に「毒性」を意味する場合もある)。

また、アルチラが双子座入りした近年からは、睡眠障害の問題が取り沙汰されることが増え、多くのひとびとが睡眠薬を服用している。双子座は神経質なことでも知られるが、不眠症の増加はアルチラの双子座運行と何らかの関連性を持つかもしれない。

スー・トンプキンスの『コンテンポラリー・アストロロジャー・ハンドブック』によれば、双子座を運行する惑星は「軽く」見えるようになるが、それと同時にエネルギーはより散乱状態になり、とっちらかって掴んだり手に入れることが困難になるという。双子座のアルチラの下で、人間は質の良い睡眠を手に入れることが難しくなっているのだろうか? 

双子座は情報の収集とそれを共有する活動を支配する。アルチラの双子座入りに連動して「ソーシャル・ドリーミング」と呼ばれるメソッドが近年の欧米社会で多く用いられるようになった。それはひとびとの夢見を社会現象の探求に役立てる試みで、夢を解釈したり、夢を見たひとに焦点を当てるのではなく、見た夢そのものをその場に提供することで社会的に共有し、それに対する自由な連想の交換を通じて異なる観点を理解するための手段とする活動のこと。



1.冷酷、無関心
2.引き籠もる、遠いところ、傍観者、何も気に掛けない
3.大局や全体の構図だけを見てそこに含まれる苦しみには気付かない
4.現実を見ない、現実に気付かない
5.創造性、夢見の力、想像力
6.古代史や民俗学的研究
7.   超自然的な力や現象、サイキック
8.詐欺、ペテン、インチキ宗教との関連


以上、どうでしょうか? 二人のアストロロジャーの解釈だけをみても、やはり睡眠や夢、そしてどこか「夢見心地」でふうわりと現実離れしたような心理状態が透けて見えるような気がします。


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  また、今回アルチラのことをまとめるきっかけとなった方の話では、幼少時に家族からネグレクトされるようなケースも見られたとのこと、他にも殺人などの凶悪犯罪では多くのひとびとに囲まれながら、何故か誰も助けに入らなかったという特異な状況の例がいくつかあるようです。またわたしの知る例では、太陽・月のミッドポイントにアルチラがあるケースで、幼少時に親からの過干渉を受け、遠い世界を夢見て引き籠もりがちな子供時代を過ごしたというケースも見られました。おそらくそれらはどれも、ひとりのひとが精密に織り上げていく人生というタピストリーの重要な要素のひとつかもしれません。けれど見知らぬ他者のひとりに過ぎないアストロロジャーが、限られた機会と時間の中で対象となるひとの生の全体像を掴むことは不可能です。出来ることはただ、当該チャートに示された他の惑星達やアスペクトを精査した上で、そのひとの人生の底流で響き合う複雑な和音をひとつひとつ聴き取るように調べていくこと。対話の中で、輪郭を探っていくこと。けれど何より大切なのは、そのチャートを携えて生まれたひと自身が、自分が見たことのない(または見ようとしなかった)深みを覗き込もうとする意欲を持つこと、あるいはその準備が出来ていることかもしれません。アストロロジーは自分で考え、自分の脚で歩いて行くためのツールだから。

  さて、比較的近年に発見された小さな惑星や遠い惑星達の象意を研究する手掛かりとしては、その名称にまつわる神話とともに、その星が発見されたときの「ディスカバリー・チャート」を惑星のネイタルチャートとして見ていくという技法が先達者達によりその整合性を認められています。これはつまり、この世界においては「認識されること」によって初めて何らかの「関係性」が成立する、という理論に基づいているのだと思います。また、他にもその惑星が持つ独自のノード軸を使う方法や、会合サイクルと社会的事象を照らし合わせて解析するという技法を使うケースもあります(これは主に遠い惑星の場合)。ではアルチラの発見チャートを、アスペクトにサビアン・シンボルを加味しながら見てみましょう。

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  この発見チャートでアルチラ自身は牡牛座23°台に在泊しています。アルチラの場合は幸運なことに発見時間が報告されているので、アングルも正しいと見ていいでしょう。特徴的なのは4室射手座に月と冥王星のタイトなコンジャンクションが見られること。これは内的な領域(4室)に籠もりながら遠く深遠な世界(射手座13°台)を見ている感じ。そして10室双子座の土星とヴェスタ(アンビバレンツ、理解しにくい表現、言語の問題)にはオポジションを形成、12室のジュノー(声にならない想い)が調停、そして魚座のブラックムーン・リリスがTスクエアを形成しています(離れたところからもうひとりの自分がじっと観察している感覚)。

また、牡牛座のアルチラ(主役)からは4室射手座のカイロンとイカルスのコンジャンクション(表面に立つことへの密やかな願望と恐怖)にクインカンクスが形成され、11室蟹座の木星(と小惑星ヒプノス/「睡眠」の擬人化)からは射手座のアスボルスとアグニ(と山羊座0°のSノード)にクインデチレが形成されています。これも表に立つこと、明確に表現することに関する傷と火の試練を物理的に体感する感覚と、それでもなお見えない何かを赤裸々に解明したいと悶えるような感じを受けるフォーメーションです。

木星とヒプノス(チャートには表示されていません)がコンジャンクトしているのは「眠り」によって苦しさや傷の部分を優しくくるみ、触れやすくするような効果をもたらしているのかもしれません。土星・ヴェスタと隠された12室に在泊する声なき声を持つジュノー、そして2室天秤座の水星の小三角も、グルグルと同じところを巡りながら糸口を見つけようと頑張っている感じを受けます。

また、水瓶座の海王星、天王星、そして魚座の小惑星インシデンティア(何事かが起きるきっかけ、または動機)からそれぞれ順にトライン、セスキスクエア、クインデチレを受けているのが2室の金星とルシファーのペアというのも興味深いですね。これはまず自分自身のバランスを保ち、何事もなく過ごすことに難しさを覚える傾向、そのためには海王星(イマジネーションの力、逃避行動)の力を借りる必要があることを示しているようにも思えます。これは「夢見」や「サイキックな力」とも考えられるし、もう一つの要素とされる「無関心」や「無視」という状況にも通じるかもしれません。


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  ただ、一件だけ無関心の例としてマーク・アンドリュー・ホームズのサイトにも挙がっていた事件に関しては、注意が必要です。これは1964年3月13日ニューヨークで起きた有名なキティ・ジェノベーゼ殺人事件で、NYタイムスが「38人もの目撃者がありながら誰ひとりとして助けようとしなかった」と報道して当時ずいぶん話題になったそうですが...。これを英語圏のwikipediaで調べてみると、いわゆる「ガセネタ」だったようです。この件では記事を書いたのが著名な有力記者エイブ・ローゼンタールだったために、当初は誰も指摘しなかったそうですが、ある心理学者が声をあげた後で大きな批判の的となり、NYタイムスは後に「あの記事は目撃者の数をおおげさに誇張した欠陥記事だった」と認めたそうです。そして事実が明らかになり、実際に被害者の叫び声を聞いたのは近隣住民の数人のみで、それも家の中であまりよく聞こえなかったこと、ひとりだけ気付いて犯人に「やめろ!」と声をかけた男性が存在したけれど、すでに遅く、被害者は助からなかったというのが現実だったとのこと。

今でもメディアが話を盛るというのはよくあることだし、最近もNYタイムスやワシントンポストはかなり酷いなと思うことが頻繁にあるけれど、とりわけ過去のイベントを調べるときは何もうのみには出来ないのだな...と思いました。特に本来のマンデーン・アストロロジーの分野では、真摯なジャーナリスト並みのファクトチェック(少なくともその精神)が必要かもしれません。ひとびとの関心を誘う過去の特異な事件はアストロロジー研究の格好の資料にはなるけれど、いつの日もファクトとフィクションの間を右往左往する人間のサガってアストロロジャー泣かせです。そしてアストロロジャー自身もそんな人間のひとり。焦らずうのみにせず、飛びつかない。アヤシイものは潔く手放す。星読みにも人生にも、同じ金言があてはまりそう。。


  おっとまた話が逸れた!!😓 そして...。主役のアルチラが在泊する牡牛座23°台のサビアン・シンボルを見ると、ベースが『宝石店』でメインが『髪をスカルプロックにした馬上のインディアン』です。これは「美の世界や詩的な世界に遊びたいと願いながらも、様々な試練の中で自分を証明していかなければならない道程」を示す度数。

.....さぁどうかな。。 こうしてみると、ドリーム・タイムの創造神、アルチラが提示するテーマの輪郭がなんとなく浮かび上がってくるのではないでしょうか?


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  もちろん、チャートの解釈はひとつではありません。対人であれば当事者と話をしながら修正していけるけれど、惑星自体は何も語ってはくれません。だから様々な事例を研究していくことが全てになります。読み手によっても色々な角度から気付くことが出て来るでしょう。もしあなたがアストロロジー実践者なら、このチャートから何を発見するでしょうか? それは「自分自身を識るためのツール」になり得るでしょうか? もし何か気付いたら、ぜひコメント欄やTwitterで教えてくださいね(^_^。

  最後にひとつだけ、大切なこと。火星と木星の間のいわゆる小惑星帯に属する小さな惑星達と、ケンタウルス族、TNO(太陽系外縁天体)、KBO(エッジワース・カイパーベルト天体)、SDO(散乱円盤天体)と呼ばれる天体とは扱い方が異なります。

小惑星帯の小さな惑星達は、名称惑星を含めて本当にピンポイントで狭い範囲の象意を持つため、主要な惑星が持つ広範囲の象意から「これ」という方向性を選ぶのにとても役立ちます。 けれどアルチラを含めて上に挙げたような遠い惑星達は少し意味が異なります。たとえばアルチラの公転周期は冥王星(約247.7年)とほとんど同じくらい。つまり、彼らは主要惑星のもう一つ深い層に働きかけ、世界規模の出来事に影響する集合無意識を映すものと考えられるからです。だから個人レベルでエネルギーの相関性が生じるのはどちらかというと、潜在意識から無意識層に近い部分。自我意識よりは魂レベルと称されるような領域のもの、または輪廻に関わるような大テーマと考えておいてください。

これをもう少し噛み砕いて言えば、こうした遠い惑星達が担うのは、仕事や家庭生活で起きること、幼時環境の感じ方、出逢いや岐路にあっての決断、そして長い間の人格形成など、人生のときどきに起きる物事そのものというよりも、それらの全てを貫いてはたらく「因」の部分に色濃く関わる領域だということです。だから冥王星をはじめとする外縁の遅い惑星達が持つ象意や傾向は、種子のようなもの。そしていわゆる主要惑星と小惑星帯の小さな惑星達は、目に見える(または意識しやすい)茎、葉、花、そして果実の部分だと考えていいのかもしれません。けれど、全ての種子はポテンシャルとしての果実をすでに内包しています。だから、外縁天体のそれぞれを自分なりに深掘りして意識してみることは、たとえ日々を生きる上で即座に役立つものではないとしても、実はとても大切なことではないかとわたし自身は考えています。


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  また、多くのアストロロジャーが自分独自のチャート解析法を持っていますが、たとえばTNOなどの遠い惑星と小惑星を頻繁に使う先達達は、三重円を使うことが多いようです。まず内円には太陽から冥王星までの通常使う主要天体。その外側に小惑星達、そして一番外側に遠い惑星達を表示するというように。そうすることによって、まず主要惑星のみで物事や人物のアウトラインを掴み、その外側の小惑星でピンポイントの傾向を掴む。そして、その根底の霊的、または潜在的なテーマを見る必要があるときに遠い惑星を見る...というようなやり方です。

もっともわたし自身は色分けするのみで、全てを一つのチャートで見るやり方をしています。単にそれに慣れてしまったというのが理由ですが、結局は自分自身の目的がそのチャートのより深い原動力を知りたいということに尽きるからだと思います。もちろん何かが上手くいくか、いかないかというのも大事だと思うけど、どちらに転ぶにしても、その選択が何故行われ、その行動が何を意味し、自分が何故、どう動かされていくのか? それを理解してみたいのかもしれません。それにはサビアン・シンボルが持つ底知れぬ深みもまた、道しるべになってくれています。


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  5月のテーマと、アルチラのお話。思いつくままに書いてみたけど、何かのヒントになったでしょうか。

ふり返ってみると、このブログを始めたのって2010年の2月だから、もうずいぶん経ちました。もしかしたら、10年が何かの区切りになるのかな...?などと思いつつ、まだ何も明確には見えてはいません。でも、世界は変わりつつあり、そこに生きる自分自身もまた確かに変化しています。いったい何処へ帰ろうとしているんだろう? うーん...それはまだ解らないけれど、きっとだからこそここに居て、生きているのでしょう。

二度と繰り返すことのない、今この一瞬。2019年5月。
みんな大事に。楽しんで。生きようね🔥





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:59|PermalinkComments(2)

April 18, 2019

🌕4/19の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

★お知らせ★
来月、5月は都合によりブログは原則としてお休みさせていただきます。とはいっても、きっと何か思いついて不定期で記事をUPするかもしれません..😅 
メリマン・コラムに関しては(あくまでわたし自身のフィルターを通して)特に興味深い示唆がある場合、メモや抄訳をUPしたり、ツイートするときがあるかもしれません。いずれにしても、そのときはまたTwitterなどでお知らせします😊

4月21日 惑星スケジュールに冥王星逆行を加筆しました。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 4月19日20:31前後、北海道周辺で20:37前後、関西方面は20:12頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で19:32前後に 天秤座29°06'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座29°→30° (蠍座0°)/ 太陽 牡羊座29°→30°(牡牛座0°)】

  🌕 "Humanity seeking to span the bridge of knowledge"
  『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類
  🌞 "A celestial choir singing"
  『唱う天上の聖歌隊』
     ↓↓↓
  🌕"Three mounds of knowledge on a philosopher's head"
  『哲学者の頭上にある三つの知識の堆積
  🌞"A duck pond and its brood"
  『鴨の池とそこで暮らす鴨の家族』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/4】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★世界の全てを自分自身の限度いっぱいまで探り当てたいと欲する
→★物事を正当化するためにこじつけや無理な理屈付けをする傾向を識別していく必要
→★自分自身の限界を知ることでより有効な力の使い方を知る
→★不可視の水底や地底で人知れず生成されていく新しい概念を感知する
→★言語を超えた不可知の領域を頭で理解しようとして葛藤する
→★気になった物事やふと湧いたアイデアを熟考し形あるものに育てる
→★思考や感情の全てをふり返りそのままの自分を認めてくつろぐ力 
→★哀しみの中に在りながらそれでも同時に幸せであるという感覚
→★手探りの中で真新しい領域に足を踏み入れつつあることを知る
→★こころに思い描き、内界で実現し、ふるまいと現実がそれを追っていく
→★慣れたやり方を捨て新たな方法を通して新しい道を見出す
  (もう沢山だ...という内側からの叫び)
→★何もないと思った場所に大きな機会や才覚が眠ることに気付く
→★背反矛盾する複数の流れとそれを包み込むたったひとつの意志を感じる
→★様々な紆余曲折の道が結局は大きなバランスの中にあることへの気付き
→★一瞬の奇妙な..または不可思議な感覚を大切に記憶しておく
→★慣習に従いながらも徹底して自分自身であり続けるという挑戦
→★死にゆく世界から離れ孤立を怖れず超然と立つ・・・→

エネルギーのポイント:新月
            『たぐり寄せ、見つめ、枝を切る』
            ↓
            満月
            『わたしは誰か?の再構築』 

2013NMFM


★4月満月の星模様とチャレンジ ★

―気になるアスペクト、まとめて―
ヤヌス度数(アナレティカル・ディグリー)の満月
月とレクイエムがコンジャンクト
太陽・天王星がコンジャンクト/パラレル(オーブ3°強)
太陽・天王星とパラスがクインデチレ
月・火星がセスキスクエア
月・火星(グリーヴ・アスボルス)・太陽・天王星・セレスの
 ウォリサムレクタングル

水星とカイロンがフォルスとスクエア
水星とカイロンがインシデンティアとオポジション
金星・イクシオンがスクエア
ICにアグニがコンジャンクト、インシデンティアにクインカンクス
火星・グリーヴとセレスがオポジション
Nノード・キラルスとSノード・土星・冥王星(とアーラウン)
 がオポジション(長期アスペクト)



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  日本では月末から連休に入り、その間に元号も変わっていよいよ令和元年。けれど世界は相変わらず騒がしく、このところ続く著名人の訃報など、ひとつの時代が終わっていくことを感じさせる出来事が多いように思います。太陽と天王星のコンジャンクトは20日に牡牛座2°台でジャスト。山羊座で逆行中のフォルスとのトラインも続いています。この満月期は連休前の忙しい時期に重なるけれど、事故や事件が起きやすい星回りなので、出来る限り落ち着きと注意力を保つようにしたいと思います。もし「こころここにあらず」みたいな状況が訪れたら、いろんな意味で要注意。連休中もあまり無鉄砲な冒険は避けたほうが良いかもしれません。 

木星は先週から逆行を開始し、夏の盛りまで続きます。この期間はどちらかというと内省的な意識を保っているほうが充実感を得られそうです。ひとによっては一度はOKと感じたはずの自分に対して再度疑いが生じたり、世界のありようを問い続けるような感覚が続くかもしれません。まだ見ていないものが何かある。この期間は内側にこころを向けていくことで識別力が研ぎ澄まされていくのではないでしょうか。

ただ、外にばかり目を向けて充足感を求めるひとには不満の多い時期になるかも? 人望や人気取りに走ったとしても、思ったほど成功しない可能性が高いです。演じようとしても見透かされやすいから。逆行の木星を何かをゲットするために使うのは、順行時より簡単ではないと思います。けれどこの満月期、自分自身の内界を探求するひとには「内なるいのちの炎」を感じる機会があるかもしれません。注意を向けてみて。また哀しみを抱えるひとには、あえて向き合うことで少しずつぬくもりが戻ってくる可能性も。人混みを避けて、土、そして木々に間近に触れる機会を持つと良いんじゃないかな。


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主な惑星スケジュール

4月11日〜8月11日
 木星逆行中 射手座24°21~射手座14°30
 (降水量の増加にも注意)

4月20日 
 太陽が牡牛座に入居

4月22日~23日(余韻は5月初めまで)
 この前後、エネルギーがキツくなりそう。
 全般に醒めていたい時期

 太陽・天王星がコンジャンクト
 火星・グリーヴがコンジャンクト
 アスボルス・火星・グリーヴと海王星がスクエア、
  そのMPに太陽・天王星コンジャンクション
 天王星・海王星セミスクエア
 天王星・インシデンティアがクインカンクス
 海王星・インシデンティアがクインデチレ
 フォルス・インシデンティアがスクエア、
  月・木星とエリスがトライン

4月25日(滞留は23日から)
 冥王星逆行開始 山羊座23°台〜10月3日山羊座20°台

 強烈な心理的内向性、外界の全てに対する懐疑の心、既存のものを壊して
 新しいものに替えたいという欲望(長所より短所にフォーカスする傾向が増大)
 (再生と復活〜若返りのパワー〜どん底からのヒーリングの可能性)

4月27日〜28日
 火星・海王星がスクエア

 (フラストレーションによる舌禍、言動を巡る軋轢や魔女狩り、
  アイデンティティ・ポリティクスのぶつかりあいなど
  危険を察知したり強い感情が湧いたら一時的な影響と知って回避を)

4月30日
 土星逆行開始 山羊座20°台~9月17日山羊座13°台

 ルールや境界線の見直し
 (行き過ぎや掟破りが起きやすいが誰も気にしないなんてことも)
 何が本当に適切で何が不適切なのか問い直す期間になるかも
 YESとNOを明確に伝えることをこころがけて

5月1日
 ノード軸に水星がTスクエア

 何か行く道に見えない障害物や壁を感じる可能性。
 今設定しているターゲットは本当に正しいのか?
 それは本当に必要なのか? それとも欲望に過ぎないのか?
 義務感に縛られていないか?
 そんな感じのことを問い直す日になるかも。

5月2日
 天王星・海王星 最後のワクシングセミスクエア

 大きな自然災害、突然の哀しみ、陰謀や魔女狩りなど
 世界を加速させる画期的な新発見や新発明の可能性
 ・これについての詳細は『マンデーン2017』
 『フォーキャスト2017』を参照してください。

そして...
5月5日 7時46分頃 牡牛座14°10’で新月!



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★4月満月のサビアン・シンボル★


  前回、新月のメイン・シンボルは『夕陽に踊る妖精達』。一日の仕事に疲れ、小さな軋轢やちょっとした摩擦に傷ついたこころと体を休めて自然の修復作用に身を任せる...そして再生の力を得る。生きる限り幾度となく繰り返される小さな死と、小さな生 — 破壊と修復。わたし達の「昼のこころ」が預かり知らないところで働くこうした「破壊」と「修復」のリズムに身をゆだねていく...そんな感じのテーマでした。

  破壊と修復といえば、つい先日起きたノートルダム寺院の火災も大きな破壊をイメージさせるものでした。いくつもの時代を経て生きながらえ、荘厳さのうちに古い古いときの息吹を伝えてきた美しい建物が燃え落ちていく姿。それはショッキングな映像として世界中を駆け巡りました。イスラム系の移民人口が増加し、宗教的な融和の困難さが各地で緊張を作り出している今。昨日 YouTube で見た火災に関する動画には、この事件を「キリスト教精神」そのものの黄昏と危機の象徴として受け止めた欧米のひと達が多くのコメントを寄せていたことが印象に残りました。幸いノートルダム寺院は内部構造の仕組みが全てデータ化されているということで、現代テクノロジーの力を使えばそれほど遠くない将来、新たに美しい姿が蘇るだろうと言われているけど...それでもあの焼け跡を見ると、修復するにしてもどれほどのエネルギーと資源が要るのだろう?と考えてしまいます。


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   けれどたとえそっくり同じ姿を再現出来たとしても、もう古来からそこに在り続けたノートルダム寺院とは違っているかもしれません。素材もたぶん工具も、創り上げるひとの想いも手も「今」のものだから。無事に残された部分とともに、そこには新しく生まれた何かが映しとる「今のこころ」が宿るのだと思います。これは良いとか悪いとかを超えて「そのとき」が来たということなのかもしれません(たとえ9.11のときのように根強い陰謀論が流布され、万一そこに幾ばくかの真実があったとしても)。火災のイベントチャートを改めて見るにつけ、そう感じます。変わらぬ存在の中で変化していくものがある。破壊 — 修復 — 再生。それはまた、わたし達自身が再び新たなアイデンティティを自己の中に見出していくときの始まりを反映しているように感じられます。

  では今回の満月はその流れの結果としてどんなテーマを示唆しているでしょう? 


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まず月が取っていくのは
満月のベースとなるシンボル:
天秤座29°『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類』


  これは天秤座から蠍座への架け橋となる度数。いわゆるヤヌス度数(アナレティカル・ディグリーとも呼ばれる)です。惑星がひとつの星座宮から次の星座宮へとその境界をまたぐときはいつもそうですが、ゴツンというショックや強い圧力がかかるのが通常です。そこでこころは二つの方向に引っ張られます。ひとつの星座宮のテーマを終えた。でもまだ次に進むには早いんじゃないか? 慣れ覚えたやり方を続けたい。それならきっとうまくやれる。だから進みたいけど進みたくない。捨てたいけど捨てたくない。改めたいところは沢山ある。でも、それでも今までけっこう心地よくやってこれたじゃないか。後ろ髪を引かれる思い。それに...自信が持てない。... でも、何かが背中をぐいぐい押してきます。その力に抗うことなど出来ないでしょう。抵抗すればするほど目の前の段差は大きく拡がり、感じるショックは強くなりそうです。ここでひとは、ある種の「試し」を経験するのかもしれません。ではこの機会に天秤座と蠍座の「段差」について、少し触れてみることにしますね。


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  天秤座は対人関係のバランスを取るのが上手だと言われるけど、本当のところは「バランスを学ぶ」ためのサインです。だからこそ多くの対人関係の中で出会いや別れを繰り返しながら人間同士が関わり合うその「仕組み」を見て、感じてきました。たとえば野生動物だったら、生きていくためには「支配するか、支配されるか」が大切な鍵になります。食べていのちを繋ぐため、自分の子孫を残すために。そこには容赦ない食物連鎖の世界が拡がっています。

一方、わたし達人間はどうでしょう? ずいぶん洗練されてはいるけど、わたし達が創り上げる社会の薄皮を芯までどんどん剥いていったら? やはり「支配」と「被支配」という関係がくっきりと浮上してくるのではないでしょうか? 親と子、学校、友人、仕事やお金、あるいは国家という単位でも。それを乗り越えるべき悪として正し、平等を目指すための試みは、古くから多くの賢者や宗教者、思想家や哲学者達によって様々に考えられてきたはずだけど、根本的な解決が見出されたようには感じられません。真にバランスの取れた公正で公平な社会が今、世界のどこかに存在するでしょうか。確かにわたし達の文明は進歩してきたし、今もそれはどんどん加速しつつあるのに...。


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  だから..この天秤座で、わたし達はこの世界に生きるための術を学びます。より良い生と幸福を願って。社会の中で、身近な対人関係で衝突を避け、せめて心地よく気持ち良く、周囲のひと達と微笑みあって暮らしたい。そしてひととひとを繋いだり、ときにはスルリと身をかわしたり、その場や相手のエネルギーを素早く読んで退いたり押したりを軽やかにこなす術、スマートさを体得します。こうしてわたし達は、本格的に「世界」と出会う最初の星座宮 — 天秤座の旅で、支配するかされるかの闘いをすり抜けるための行き届いたバランス感覚を身に付ける経験を積んでいきます。そしてその最終地点がこの度数です。

じゃ、そこで受けるプレッシャーや挑戦は? これから始まる蠍座の旅、本当の「力」と出会い、自分に無いものを見出してそれを深く深く識るための旅。そこでは万遍なく振り向けられる視線など通用しません。これ!と感じ取った相手、これしかないと思う道はただひとつ。今まで培ってきた美的感覚やスマートさなんか全部かなぐり捨てて、狙いを定めた的に向かい頭から底の見えない暗い淵にダイブしていく旅です。帰ってこれるかどうか? その保証はありません(でも蠍座の魂に諦めということばはないので、ほとんどは絶対に宝を逃さずに抱きしめて無事に戻ってくるし、それを自分で消化した後は次の獲物 — 力 — を探す挑戦に出たりするのだけど)。この、奥底からの欲望こそ、蠍座に備わった磁力をもたらすものかもしれません。


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  ここで蠍座が希求する「力」とは、ひとにより様々です。自分を単なるエゴ的な存在から次の次元に引き上げてくれる不可視の霊的な力を目指すひともいるかもしれないし、皆が知らない「世界の仕組み」を掴みとることで、自分の内部に今まで感じることのなかった充実した力の感覚を得たいと欲するひともいるでしょう。また、ひとによってはその「力」がお金や資産、地位などわかりやすい社会的なパワーとして翻訳され、それを目指す場合もあると思います。そこには磁力に惹かれて向こうから多くのひとが集まってきます。だから、またもや身も蓋もない言い方をするなら... 今度は「支配するかされるか」の闘いではなく「操縦するか、それとも死か」の真剣勝負にも似た挑戦が待っているんですね(この「操縦」というのも、ひとによっては相手を操縦する術だったり、手にした「力」をどう乗りこなすかの勝負だったり、色々です)。... もちろんここでも「死」というのは象徴的なもの。それはエゴがいったん溶け崩れて死に、冥界から力を充填されて新しい存在として生まれ変わるようなもの。蠍座がセックスと関連付けられるのも、自分がその中に「力」を認めた相手とのタントリックな性のありようが関わっています。つまり力の交換です。なので極論を言えば、相手(や状況)と刺し違え、抱き合ったまま死んだって構わない。だってそれによって新しい力をまとって象徴的な転生を経験出来るのだから。


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  こうして天秤座と蠍座の違いを簡単に説明してみたけれど、その境界の段差がどんなものか、何となく感じてもらえるでしょうか? 今回は満月の度数なので、そこまでのギャップを経験するひとは少ないかもしれません。でもこのヤヌス度数のシンボル『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類』がどれだけの深みに橋を架け、どれほどの距離を伸ばし、どれほど切実に何かを知りたいと欲しているか... その促しと前方からの吸引力がどれほど強いものか、それに比例して躊躇するこころの反動もどれほど強いか。わかってもらえるかな?と思います。だけど、行くしかありません。揺れていても、やる気をなくして寝転んでいても。否応なく状況はやって来るし、結局わたし達は一歩を踏み出すことになるでしょう。この世界はそんなふうに動いていく。ならばそれと知った上で。そぉっと。またはドン!と。踏み込んでみましょう。

さて、では月に光を送る太陽のベース・シンボルは
牡羊座29°『唱う天上の聖歌隊』

  天上の聖歌隊...というと、再びノートルダム寺院のイメージが浮かぶのですが...。古い教会の大聖堂には、天井が天球の大ドームを模したかたちに創られているものがあります。そこには父と子と聖霊、三位一体の絵図や天使達、数多の聖人達が描かれ、聖歌隊が唱う聖なる歌がまるで天使の声のようにどこからともなく響きわたります。そんな、牡羊座の旅の最後...。


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  黄道最初の星座宮、牡羊座が持つ原型を例えるなら、まるで生まれたままの赤ちゃんがハイハイしながら目の前のものを手当たり次第に口に入れ、それが何なのかを確かめようとするような旅と言えるかもしれません。口に入れてみなければ、甘いのか苦いのか、固いのか柔らかいのか、それともヤケドしたり喉に刺さったりと危険なものなのかわかりません。大人になれば経験が物を言います。周囲の様子に気を配る余裕も出るでしょう。でも、人生には常に新しい出会いがあります。同じように見えても違うかもしれない。だから何でも直接ぶつかって触れてみないと納得出来ないのです。そうやって、生まれたばかりの自分を試したいのです。だからあちこち頭をぶつけてコブを作ったって構わない(痛いのも怒られるのもイヤだけど、懲りたりはしない)。とにかく自由に動けることが一番大切なのです。

けれどそんな旅の終わりに聞こえる聖なる歌声...。生まれて初めて立ち上がり、ふと上を見上げる。そこにははるか彼方まで拡がる大空。永遠にも見える大宇宙。これは、天球の音楽? もしかしたら、生まれる前に母の子宮に安らぎながら聞いていた聖なる歌声だろうか? それとも? そうだ!次の冒険はあの大空かもしれない。よし、飛ぶぞ! 


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  ...でも。足は地に着いたまま。どんなに飛び上がっても背伸びしても、まだ天には届かない。ワクワクとこころ踊った後の落胆。なんだ、つまらない。もういいや。...でも、一度目に焼き付いた大宇宙の拡がり、こころに響いた聖なる天球の歌声は、彼/彼女のこころを離れることはないでしょう。ここでわたし達は、今の自分の「限界」を知らされることになります。その落胆とショックは、ある繊細な気付きをわたし達にもたらすかもしれません。もうショートカットは出来ない。何かを少しずつ積み上げていかなければ届かないんだ...。

そして。わたし達はもしかしたら初めての戸惑いを感じつつも、牡牛座の領域に入ることを促されます。足許をみつめる。固める。積み上げ、愛でて、自分のものとする。自分という存在の領域を確認し護りながら。そこで豊かになっていこうとする旅。それは、まず自己の限界を見る/見させられるところから始まります。

天秤座29°の『知識の橋をより遠くまで架けようとする人類』を支え補完しているのは、牡羊座29°の『唱う天上の聖歌隊』によって知らされる自分自身の限界 —  今までの方法論 — を捨てるときが来た...という知覚なのかもしれません。


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では、次にメインの度数を見てみましょう。
満月のメイン・シンボル:
蠍座0°(天秤座30°)『哲学者の頭上にある三つの知識の堆積』

  ここでも再び「知識」が出てきます。B.ボヴィはこの哲学者とも賢人とも訳せる人物を、米国で比較的ポピュラーなイメージとされる、頭に三つのコブを持つ道教の神仙になぞらえていました(moundにはコブという意味もあります)。それは天界と地界とのバランスを完璧に心得て自在に行き来出来る覚者の姿です。また、ピタゴラスのことばを例に挙げ、「三」という数字は物事の「始まり」「途上」「終わり」を暗示する完璧な聖数であること、そして三つ組みを意味する「トリニティ」もまた、この世界の至るところで「ボディ」「マインド」「スピリット」や「大地」「水」「空」など、互いに均衡を保って結び付く完全体を意味すものとされているとも指摘していました。それは天秤座の旅で学んできたバランスの極地を意味するものではないでしょうか。


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  ここで哲学者は宇宙や人間の在りようについての深く、重く、重要で多岐にわたる疑問を熟考しています。彼は世界を成り立たせている全ての要素にくまなく考えを巡らせ、その全てを美しく統合してひとつの「解」を導き出したいと欲しているのかもしれません。世界とは何か? 人間とは何か? わたしとは誰なのか? けれどそれは単なる机上の空論であってはならず、天界にも地上の日常茶飯事にも通じる論理を超えた論理でなければなりません。地にしっかりと足を着けていること。同時に、人間の奥底に潜む未知の闇にダイブしてどこまでも深く深く掘り下げていくこと。しかも、ときには鳥のように天高く舞い上がることも出来る、自在な「観」の力。頭上の三つのコブは彼のこれまで積み上げた知識の堆積を暗示しています。その智恵をフルに振り絞り、哲学者は今、じっと黙考し続けています。

一方、月に光を送る太陽のメイン・シンボルは:
牡牛座0°(牡羊座30°)
『鴨の池とそこで暮らす鴨の家族』


  このシンボル、原文の「duck」は通常はアヒルと訳されることが多いけれど、実際「duck」は鴨類全般を指すことばで、アヒルは鴨が家畜化されて飛ぶ能力が退化している存在。そしてこのシンボルのイメージは野性の鴨が描かれている可能性が高い...ということで上記の訳文にしてみました。また「blood」は血族だけど、特に一回の産卵で生まれる「ひとかえりのヒナ鳥達」を指します。なのでこの場合は親鳥がいて、その後をその季節に生まれた子供達がぞろぞろ付いていくような光景を指しているのだと思います。


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  鴨という鳥は、ときに池を泳ぎ、水中にダイブし、またときに湖岸を歩き回り、渡りの季節が来ると大空へと舞い上がっていきます。つまり彼らは「水」「大地」「空」という三つ組みの中を自然なかたちで生きるいのちです。英語に "ducks and drakes" ということばがありますが、それは平らな石をシュッと投げて水面をスキップさせる遊びのこと。これは、鴨が池から飛び立つとき、何度か水面をスキップして勢いをつけながら舞い上がる様子に似ていることからそう呼ばれるようになったそうです。そして、鴨の池。それは鴨達がつがい、卵を産み、孵化したヒナ達を育てながらひとときを安全に過ごせる場。そこはおそらく親鳥にとって、まさに重大なひと仕事をやり遂げる場所ではないでしょうか。

  何かの種子 — あるいは卵 — を宿す。温める。やがてそれが孵化し、殻を破って生まれてくる。今度はそれを護り、育んでいく。そしていつかそれが彼方へ飛び立てるまで育ったとき、飛翔の瞬間が訪れる。それはいのちを繋ぐこと。または深い思考の結実を、見事な実体へと映し取ること...。


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  一見、何の関わりもないように思える哲学者と鴨の親子のイメージですが、その根底には互いに共振しあう深い象徴性が含まれています。ここにもサビアン・シンボルという、ことばによって綿密に織り上げられたシステムの精妙で不可思議な力がかいま見えるのではないでしょうか。

  月は蠍座0°に一歩踏み込みフッと息を吐いて、ひととき立ち止まります。そして天秤座で積み上げてきた「バランス」の力で大地に足を着け、静かに、醒めながら、周囲で起きている様々な出来事を見渡します。何が現実で、何が喧噪の中で踊る幻なのか? 目を閉じ、耳を澄ませて体に響く歌声に聴き入ります。わたしを誘うそのメッセージは本当なのか? わたしのフィルターは古い埃で詰まってはいないか? わたしは裸でダイブする準備が出来ているだろうか? 理屈も上滑りな気遣いも要らない。見たいことや聞きたいことばも もう要らない。本当のことが知りたい。知っているわたしと出会いたい。ここで。この、わたしという宇宙の中で...。


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  ヤヌス度数は脱皮のとき。わたし達は月とともにそれぞれの星座宮を巡りながら、ここに至って何らかのギャップを乗り越えることを促されます。それは小さなことかもしれない。ちょっとしたクセを見直すことかもしれない。あるいは大きな試練を受けて立ち、一歩踏み出すことかもしれない。また、リニューアルのときがやってきました。次の新月ではきっと、新しい領域で何かが見えてくるかもしれない。だから今。終わりと始まりの境界に立って、胎内宇宙に再びダイブしていきましょう。


みんな、安全に楽しく嬉しい連休を!
仕事のひとも、すっきりこころ晴れてうまく運びますように!!


SprialGalaxy





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 23:23|PermalinkComments(0)

April 05, 2019

🌑4/5の新月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月5日18:10前後、北海道周辺で 18:16前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は17:51頃、沖縄周辺では17:20前後に牡羊座 15°17’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♈️牡羊座15°~16°― 発効期:4/5~5/4 】
🌑🌞"An Indian weaving a blanket"
   『ブランケットを織るインディアン
            ↓
🌑🌞"Brownies dancing in the setting sun"
   『夕陽に踊る妖精達

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★無数の出逢いをふり返って常に変わらぬ
             「わたし」という一本の細い糸を見出す
→★ひとつの現実を様々な角度から見つめ直し再構築する能力
→★単調で味気ないと感じられる道の一歩一歩を丁寧に歩んでみる
→★経験から学んだことを活かせない思いから来るフラストレーション
→★わかっているのに自ら自分を追い詰めることを
                 繰り返しそのために苦しむ傾向
→★失敗や喪失の感覚が本当は幻想だったかもしれない
                 という一段深い気付き
→★存在の根底に息づく誰のものでもない純粋な回復の力を信頼する
→★思わぬことが起きたときにそれを理屈抜きに面白いと感じる力
→★見ていながら見えず、触れながら感じることのなかった何かに気付く
→★忘れること、捨てること/忘れられること、
                 捨てられることで開く新たな道
→★深い本能に従った選択と行動で体の内側からの修復力を蘇らせる
→★これから新しく始まる日々に向かい強く静かで温かな想いを抱く
→★人生の山や谷、紆余曲折、その全てを一陣の風と感じる境地
→★新たな自我が孵化する前の擬似停止状態を受け入れる必要
→★救われたいと願い続けるこころが作り出す隙とそれが呼び寄せる危機
→★細部にこだわらず全体の情景を見渡しながら一呼吸いれる
→★今手の内にある全てに沿って顕現する未知の内的宇宙を信頼していく・・・→


★エネルギーのポイント:
前回の新月『全ての内的力が融合する一呼吸への集中』
            ↓
今回の新月『開く(たぐり寄せ、見つめ、枝を切り、目を閉じる)』
                   
            
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★4月新月の星模様とチャレンジ ★


  寒の肌寒さが戻る中、新しい元号が「令和」と発表されました。日本ではニュースを見てもSNSでもおおむね評判が良く、新しい天皇陛下のご即位を1ヶ月後に控えて全体になんとなく「気分一新」的な雰囲気が拡がっていったように感じられます。。新しいスタート。何かが明確に見えたわけじゃない。不確実さやわかりにくさの中で手探りするような状況は変わらない。けれど「時」の呼び名が変わった。単なる数の羅列ではなく、まるで時空のひと区切りを体現するように二つの表意文字が忽然と顕れそこに寄り添う。かつて独自のメディア論で一世を風靡したマーシャル・マクルーハンは、アルファベットなど表音文字の文化と表意文字の文化では人間の意識(宇宙観?)の在りようが全く異なると語っていたそうですが... 今あらためて元号という普段はあまり意識もしなかったような文字の組み合わせが、その大本の成り立ちをひらりと超えて息づき始めたような気がします。


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  そして...そう、確かにこの新月もまたそんなニュアンスを持っています。
ん、「そんな」って言っても漠然としすぎですね。じゃ、今回は様々なアスペクトをまとめてどんな感じかを書いてみることにしますね。


★気になるアスペクトまとめて★

新月にウィズダム、タロス、エクスカリバー(太陽とパラレル)がコンジャンクト
 それにペルセフォネ、ヒュロノメ、オリウスがスクエア
(ヒュロノメとペルセフォネはICにコンジャンクト)

セレスがGアトラクターと合。
木星が銀河中心にオーブ3°と迫って滞留、4月11日に逆行
(8月11日に射手座14°でGアトラクターとコンジャンクトして順行)

水星・海王星コンジャンクションの余韻が続く
(ヘリオセントリックの水星は射手座を逆行中、14日まで)

冥王星・Sノードとエリスがニアミス状態のスクエア、
 キラルス・Nノードとのオポジションが続く中、パラスが加わりGスクエア
(パラスはアグニ、ジュノーとGトライン)

土星・Sノード・冥王星とエリスからオルクスにクァドリフォーム
 オルクスと金星・ネッソスがオポジション

火星とエケクルスがコンジャンクト
海王星・水星とアスボルスがスクエア
カイロン・フォルスがスクエア
天王星とレクイエムがオポジション

4月11日 木星が逆行開始
(射手座24°21’〜14°30’/順行8月11日)


★4月19日 天秤座29°’06で満月!


  春分と同じ日に起きた強烈な満月のウェーブが、寒波の戻りとともに少しずつ勢いを鎮めてきたこの2週間。その間に順行した水星は4月17日のシャドウ抜けに向かってまだ海王星とはコンジャンクションの状態です。満月期の何とも形容しがたい圧力の中を走り抜けてきたひと、頑張ったひとはこのあたりでちょっと疲れが出るころかも? そんな感覚に覚えのあるひとは、突然の体調悪化に気をつけて、栄養バランスに留意しながらゆったりと過ごしてほしいと思います。また水星・海王星から放射されるひんやりした霧の中で、どこか夢の中で生きてるような(スピリチュアル用語で言えば頭半分アストラルプレーンにでも入り込んでいるような)不可思議な気分や、ちょっとした方向性の喪失感を抱いているひともいるかもしれません。

けれどそれと同時に、どこからか湧いてくる「先へ!先へ!」と押されるような、ことばにならない底深い衝動も存在します。それはたぶん、敢然とした感覚。つい先を急ぎたくなるけど、実は敢然としながら一歩、また一歩、ゆるがずに護り、貫いていくような感覚。焦らないで。 


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  そしてもうひとつの感覚。透明な霧の中でゆっくりとふり返り、唯一辿れる自分の過去を遡って確認するような感覚。これまでもふり返ることはあった。そんなこと、嫌と言うほどあったかもしれない。けれど再び。あらためて、ふっとふり返る。そこには確かに、何かがずっと変わらずに存在してきた。それは、人生の雑多な網の目を、まるでアミダ籤のように折れ曲がりながらそれでも続いてきた一本の糸「わたし」。そこにまだ、気付いていない何かがあるのかもしれません。そしてここからは、それがすこしずつ「極化」の傾向を帯びそうな気がします。まるで大自然の力が砂を飛ばし岩を刻み、何か明確な模様が顕れ、ひとつの景観を創り上げていくように。

  でもそれは、全てを自然の流れに託してしまおうということではありません。たとえばわたし達全体を覆う集合体の意識は、移行期に特有のダイナミックな力を持ちます。そして今後、折りに触れてかなりの勢いで攪拌される可能性があります(グレートアトラクターや銀河中心の影響力)。そのフォースが個としてのわたし達に影響を及ぼす力は侮れません。わたし達は皆、それぞれに個としての存在であるとともに、一様に時代の子供達でもあるのだから。

  そしてその力はわたし達の中の漠然とした部分、曖昧なまま蓋をしていた部分に浸潤してきます。それは避けられないことだし、良いとか悪いとか、そんな判断を超えたもの。たぶん、この世界に生きる上での暗黙の了解。けれどわたし達にはひとりひとりに固有の、ひとつの道筋があります。だから大きな時代の流れの中で、もしここで、新たに見えてくる道筋があるとしたら...それはきっと大事なヒントになると思います。抗いがたく組み込まれた集合体の一員として。同時にたったひとつの個を生きる「わたし」として。歩む道の途上で何かの鍵を拾ったとすれば...。


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  じゃ、ふり返ってみたとき、もしあまりにも漠然としてあやふやな部分があったら? もしかしたら、それは仕切り直しが必要なパートかもしれません。道筋を変えてみるときかもしれません。また、社会的には思わぬことに遭遇し、突然の調整を迫られる...そんな形で仕切り直しの機会がやってくる可能性もあるでしょう。OK。出来る。

自分の特質、今手の内にある全てを過不足なく見る。その上で、今 出来る範疇を明確にし、ラフなアイデアをまとめておく。外部に目をこらし状況を把握し、耳を傾ける。そして現実的なゴールを定める。内にも外にも欲張りすぎない。多すぎる注文、混乱した言い回し、操縦桿を握りたいという欲望を抑えて。使い古したステレオタイプを通してひとや物事を判断しない。たぶんそれは誤解や行き違いのもとになる。誰かと上手くやることや、成功を収めることが今の第一義じゃない。自分の道筋を整理して明確にするために、きっとそれは起きているのだから。

  また、ここに来て血縁関係、家族(または家族的な関係性)の問題がクローズアップされるケースも考えられます。家族や血縁と言っても本当に様々なかたちがあるけれど。たとえば親と子に見られるカルミックな絆。あるいは夫と妻、兄弟、親戚。愛憎やセクシャルなカルマが絡んだ関係に焦点が当たることも考えられます。長いときをともに過ごした関係なら、そこには情と反発が絡み合って、切っても切れない一本のよじれた糸が存在しがち。たとえば誰かに、または何かの価値に、こんなにも献身してきた。または献身しなくてはならない、献身してほしいという強い感情があった。だとしたらそこからは、もうそろそろ離脱するときが来ているのではないでしょうか。


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  たとえ一方的な束縛に苦しんでいたとしても、逆に非の打ちどころのない仲良し家族だったとしても、もしそこにもたれ合った共依存の関係があったなら、これから先はそのままではいかない可能性があります。今後は徐々に、無自覚のうちに操縦しあう構造が強化されるか目に余るほどに感じられ、このままじゃいけない...という地点に達するのかも。なぜならこの先その状態が続けば互いに両脚が萎え、力 — 自分の人生を生きる力 — を喪うことも考えられるから。力を喪った者同士のぶつかり合いはともすると泥仕合になります。けれどこの新月は、どこか独立心を刺激してくるような雰囲気があります。ならばその内的力を使い、一度自分の立ち位置から関係性のルーツを辿ってみることにも大きな意味があるかもしれません。もしかして泥仕合に苦しんでいるひとがいたとしても、自分がはまった関係性の構造と仕組みをよく理解すること、一度見切ることは、納得してそこから脱するための大きな助けになると思います。

  また、これからもずっと誰かとともに暮らすのだとしても。生きていればいつかは別れがやってくる。わたし達は誰もがそのことを知りつつ、こころの奥に眠らせています。ならばその前に。古い関係の窓を開け、風を通してみる。流れが味方するなら互いに。あるいは自分だけでも。そしてふり返り、新しい道を開く。または方向を変える。少しずつ。試してみる。喪うことを怖れずに。でもそのとき、勝手に誰かをステレオタイプの敵だと想定し、シャドウボクシングしたりしないこと。 これはけっして表面的な喧嘩や闘いを意味するものではありません。まず最初に自らの内的な景観を再生させる試みです。


この新月には、自分自身の「ナイーブさとの別れ」というニュアンスが色濃くあります。そしてこれが、新月期の物事全般に関わる大きな鍵ではないかと思います。


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  また、このブログを読んでくれているひとの中には「体の声」を聞き分けられるひとがいるかもしれません。ケンタウルス族のアスボルスは灰の賢者、または炭素の賢者とも呼ばれ、理屈ではなく体との対話によって何事かを(危機も含めて)察知する力を司るとされます。なので「体の声」を聞けるひとには強いアスボルスを持つケースが多く見られます。

  ただ、水星・海王星がまだそう離れていない中でのアスボルスとのスクエアは、水星と海王星がクリエイティブな組み合わせだけに、情報にある種の歪みが生じやすくなります。つまり体の真っ直ぐな声を聞きにくくなるということ。または聞こえていても、何かに気を取られて別の物事を優先するのかもしれません。「大丈夫だろう」なんて希望的観測に走らず、体の面倒をきちんとみて、他の声と混同しないように気をつけて。そして疲れを癒やすことを第一に考えましょう。 

また反対に、「死」という概念がとても身近に感じられるひともいるかもしれません。たとえば誰かの死を怖れたり、漠然ともうあまり時間は残されていない...と感じられるような。これもまた水星・海王星の創造性の力によってドラマティックな感覚をもたらしそうです。今までずっと胸の内に抱いてきたことを突然表現したくなったり、今伝えておかなくては...という気持ちが少し前から湧いてきた...なんてひとがいたら、このアスペクトが関わっている可能性があります。ならばその表現、「何かを伝えること」は自分にとって必要なタイミングで起きているのではないでしょうか。そしてその外面的な結果がどうであれ、その行為自体が自分を前へと一歩踏み出させる力になっていくはず。

「体の声」とその促しは、今というときを生きることの根幹に関わる、とても大切な情報源です。それを曇りなく聞けるとしたら、それは素晴らしいギフトです。無視したり疲弊させることなく、どうか大事にしてください。


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  ひとつ、長期のアスペクトでいまだに厳しさを与えるのは魚座の水星・海王星とはセミセクスタイルの関係となる土星・冥王星と、この両惑星にサンドイッチされた月のSノード。そして対向のキラルスとNノード。この軸にスクエアを形成するエリス、そして今回そのグループに加わってGスクエアを構成するパラスです。パラスは公正さや正義を表すとされているけれど、政治的な場面やイデオロギーが関わる論争などにもよく顔を出します。いわゆる政治の世界では、相変わらず揚げ足取りや魔女狩り的な言説、情報統制、虐待やテロ、良きにつけ悪しきにつけ隠れて行われる行為が後を絶たないのではないでしょうか。世相を見ても、矛盾した言説や嘘、不和、内輪もめ、競い合いや立場を賭けた闘争を間近に見たりなど、全般的にプレッシャーの高い状態は続くかもしれません。様々な立ち位置からのまことしやかな陰謀論も、その勢いは当分衰えないでしょう。

このフォースの大本には、どこか身悶えし苦しんでいるようなエネルギーが感じられます。でも同時に、なんだかほがらかな声を立てて笑ってもいるような? 不思議で複雑な力。。 それは時代が大きくそして確実に動いていくときのダイナミズム。それは人間の無数の想いの糸が相互に絡み合いながら浮かび上がらせる、罪と罰、嫌悪と称賛のドラマでもあるのか...そんなことも感じさせられます。はるか未来から見たら、いったい今ってどう見えるんだろう? でも、わたし達は遠い過去の日々がどうだったかなんて、古文書や映像でしか知り得ません。そしてそれはきっと、今というスクリーンに映した昔でしかないのです。


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  ならば今、この日々を生きるわたし達にしか見られない「今」があるはず。それは刻々と脈打つ「今という世界」、「今というわたし」。 たとえその全貌は、誰にも掴めないとしても。 確かにわたし達は、皆それぞれに、大きくも小さくもひとつの岐路に立って、世界を自らの鏡としながらそれと知らずに時代の道筋を創ってる。

世の中のドラマに蠢く嘘や嫉妬や憎しみ、隠匿や矛盾、哀しみ。情愛や憧れや優しさ、ぬくもり。そのどれもがわたし達のこころの中で、自分の、または誰かの顔をしてぶつかり合い、溶け合っています。それを含めて人生だし、たぶん世界の全てがそこから始まってる。星々はそれをこそ、見せてくれているのではないでしょうか?

  気付いた部分からとりとめもなく星模様を描いてみたけれど。ここには始まりの厳しさとともに、何とも言えない瑞々しさがひろがっているように感じられます。それはとても微かで感じられるひとには感じられる...という種類の力かもしれません。その大本はたぶん、純粋な、熱。もしかしたら、いのちの熱。それがゆ〜っくりと拡がっていくときの、微細なウェーブのような? それが何なのかは感じ取ったひと次第だと思います。

ただ、目を閉じて体を満たすその繊細で名付けられない原初の力は、わたし達の目に映る「いつもの風景」を全く異なるものとして見せてくれるかもしれません。静かに。一呼吸ごとに。波のようにゆったりと拡がりながら...。


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★4月新月のサビアン・シンボル ★


新月のベースとなるシンボル:
牡羊座15°『ブランケットを織るインディアン』

  太陽と月は、まずベースとなるシンボル『ブランケットを織るインディアン』をとっていきます。 ブランケットとは毛布…主にウール糸で織られた四角い布のこと。ネイティブ・アメリカンのブランケットはナヴァホ族のものが有名ですが、元々は衣服やケープ、乗馬用の垂れ布として織られていたものだそうです。そして後の時代には貴重なハンドメイド品として人気を博すようになりました。アースカラーを主体とした幾何学的な模様は一目でそれとわかるシンメトリーな柄を持っています。 織りの技術は主に母から娘へと伝えられたのですが、その教えでは、こうした特徴ある対称性が崩れないように、事前に十分なプランを練ることも大切な知識とされていたのだとか。 この対称性は「調和」に対する伝統的なイメージを表しているそうです。


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  伝統的な織機と日々の積み重ねによるスキルによって、沢山の糸を交差させて出来ていくブランケット。織り上げられた"全体" は調和の象徴とされます。ではその織り手は誰なのでしょう? B.ボヴィはギリシャ神話の3人の女神を挙げていました。その3人とは運命の糸を紡ぐクロト、その長さ(寿命)を測るラケシス、糸を大鋏でカットするアトロポス。 彼女達はわたし達の運命を司る女神とされています。紡ぎ、測り、切る。 紡ぎ、測り、切る…生まれ、生きて、死ぬ。生まれ、生きて、死ぬ。その繰り返し。 調和を体現すると言われるブランケットを完成させるために、織り手は入念な作業を繰り返します。 それは日々変わらぬルーティンワーク。でも視点を変えれば交差する一本一本の糸がそれぞれわたし達の日々、わたし達の人生そのものを暗示しているのかもしれません。そしてもしかしたら、一回ごとの「呼吸」であり、一回ごとの「夢」でもあるのかもしれません。

B.ボヴィは仏教思想の観点を用いてこう説明しています。『輪廻とは繰り返される絡みあいのサイクルだ。一回ごとの生はもつれにもつれた網の目のようだ。そこから抜け出すのは難しい。けれど究極には、もつれあって身動きのとれない状況も、完璧な悟りを得る状態も、どちらにも違いはない。生きていくことのどんな一瞬にも覚醒への可能性は常に含まれ、永遠の普遍としてともにそこに常在するからだ』。そう、その一瞬は常にここに在り続けるのかもしれない。タピストリーを織りなす一本の細い糸が、始まりのふちから終わりのふちまで上を下へと絡み合っては別れていく、他の何千、何万もの糸、糸、糸、その出逢いと別れ。その束の間の交差の中に、瞬時の何かが宿っている。ひととも、ものとも、力とも、ひらめきとも、爆発ともつかない何かが。こころを凝らして体で視なければ見えない何かが。


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        一枚の手織りのブランケットでは、全ての糸がダイレクトにまた間接的に、触れあい、交差しあいながら、ひとつの世界を創りあげていきます。ならば無数に織り合わさったどんな糸も、この世界に二つとない織物の色と文様を完成させるためには欠かすことの出来ない存在です。カタン。カタン。リズムよく織り上げられる「わたし」と「世界」の物語。最初のうちはどんなかたちが浮かび上がるかわからない。まだ見えない。もちろん交差する糸にだってわかるはずがない。ただ、一瞬一瞬すれ違い絡み合う他の糸の色や香りや肌触りを感じ、押され、ときに覆い被さり、ときに潰され、ときに拡がっていく。紡ぎ、測り、切る。生まれ、生きて、死ぬ。紡ぎ、測り、切る。...そのときわたし達は細くてはかない一本の糸であり、同時にクロトであり、ラケシスであり、アトロポスです。

ではもし機織りの途中で失敗してしまったら? 美しくなるはずの模様がズレたり、いびつになってしまったら? 本当に失敗したと感じるなら、ただほどいて元に戻る。イマジネーションで時間を戻し、 織り直す。いつだって構わない。だってわたし達は自分の人生とともに、世界という物語そのものを織っているのだから。いつもいつでも、戻って織り直せばいい。けれど元に戻ったとき、そこは元の場所とは違うかもしれない。違う光景が見えてくるかもしれない。そして、カタン。また再び、初めの一歩が始まる。 でももしかしたら、そのまま模様が変わったっていいのかもしれない。出逢った一瞬のスパークが自分の物語を変えてしまったのなら。


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  このシンボルの鏡像となるのは天秤座15°『回遊円環路』です。それは下の画像のようにグルッと一回りして同じ場所に戻ってくる、輪になった道のこと。歩き続けて辿り着く終点は、いつも同じ場所。そこが、一回ごとの完成。だから一見すると、どこか他の場所に行き着くことなく永遠にグルグル回っているような…。ではわたし達の生はその円環に囚われているのでしょうか? 円環路はいわば輪廻の輪のようなもの。一見、同じ道を歩いているように見えても、一瞬一瞬に開かれた出逢いは違う光景が見えるのかもしれません。この円環路を螺旋と見て、上昇したり下降したりするひともいるでしょう。また一瞬の爆発的な体験を経て、日常に潜む因果地平とは関わりのない世界を見るひともいるのかもしれません。けれどひとのことはわからない。ただ、自分が感じ、自分が見る物語の世界がまあるく拡がっているだけ。

牡羊座中盤と天秤座中盤。そこに用意されたシンボル、ブランケットと円環路。出逢う全てにぶつかり、絡みあい、互いに別れて自分の道を進む本能と、幾度も円環を巡りながらバランスを学び、世界を正しく測ることを学ぶ意識の成長と。けれどこの新月のわたし達は、自分が織り上げる物語にこれまでとは異なる視線を注ぐよう促されているのかもしれません。あやかしに彩られた思考でもなく、固い鋳型にはまった感情でもなく。胎内宇宙から放射してくる、自分にしかわからない力を感じて...。


新月のメイン・シンボル:
牡羊座16°『夕陽に踊る妖精達』


  さぁ、次に新月がとっていくのは 『夕陽に踊る妖精達』 。 原語の "Browny" というのは、優しくて親切なエルフ族、つまり小妖精です。 彼らは人間が疲れてぐっすり寝ている夜のうちにどこからともなく顕れて、やり残した仕事を片付けてくれたりするのだとか。一生懸命真面目に働いてるのに貧乏な靴屋さんと、眠りこけている間にステキな靴を仕上げてくれた妖精達のお話を知っているひとも多いのではないでしょうか。まさに今、西の地平線に沈もうとする夕陽を受けて、妖精達が楽しそうに踊っています。ここから彼らの一日が始まるのです。


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  一方人間達は、日中のハードな仕事を終えて夕食をとっている時間帯。家族に囲まれて、愛するパートナーとともに、あるいはひとりで。温かく立ちのぼる湯気が、疲れたこころと体をほわっと包んでくれます。そして昼の緊張を解きほぐしてくれる一杯のお酒も。他愛ない冗談を言って笑い転げたり、好きなものをゆっくり味わったり。このひとときは、わたし達人間にとって疲れた体とこころを休め、回復するためのとき。「あれか? これか? もしこんなことになったら...」なんて余計な想いや雑音は要りません。力をふり絞ったり、有能に見せたりする必要もありません。ビジネスタイムはもう終わり。裸の自分のままでOK。楽しまなきゃ。わたし達はそんなひとときの中で、太陽に焼かれた昼の疲れから回復し、傷ついた自分自身を癒やしていきます。

それは光線の下で見る見られるを繰り返す「人間のとき」と、不可視に遊ぶ「妖精のとき」がオーバーラップする時間帯。この世とあの世が交差する不可思議のとき。やがてわたし達は、深い眠りに落ちていきます。疲れはて、夢も見ずにぐっすりと眠るわたし達。それは対向する天秤座16°のシンボル、『波に押し流された陸揚げ場』に示された姿でもあります。


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  「陸揚げ場」とは、厳密に言えば本来は「遊戯船」と呼ばれる釣りや観光用の小ぶりな船舶を水面に降ろしたり陸揚げしたりするためのスロープ設備のことを指します。けれど、このシンボルではそのスロープ自体が流されてしまったようです。湖岸には、激しい嵐に襲われて錨も外れ、今は波間に揺れている遊覧船の姿。よく見ると船の外装はひどく傷付いているし、水をかぶったエンジンも損傷しているかもしれません。嵐も去ったことだしすぐにも修理したいけど、肝心の陸揚げ場が流されてしまっては、船を引き揚げてドックへ入れることも出来ません。でも、今は青空が拡がっています。まもなくスロープ設備も修復されることでしょう。

  破壊と修復。小さな死と、小さな再生。 わたし達も、わたし達の世界も、そんなふうにして長い間、円環のリズムの中を繰り返し繰り返し歩んできました。だから今、円環の次のスタートが始まるまで、船はいつでも陸に上がれるようにもう一度、岸辺に繋ぎ直されました。嵐が去り、静謐を取り戻した湖水のさざ波に揺れながら。船は何を思っているでしょう。...とりあえず明日は休業だ。観光客も来ない。もうしばらくは波間にユラユラしていよう。こうして漂っていると、この湖に初めて浮かんだとき、皆を乗せて誇らしく湖上を走ったときのことが思い出されるな...。あれからずいぶん経った。花びらが舞う春の湖。子供達の声がはじける夏休み。雨の日、風の日、雪の日もあった。色々なことがあって、今ここに浮かんでるんだな...。ドックに入ったら、新しい外装を身に付けるらしい。エンジンだって新型になるかも? いや、今までのだって悪くない。ひとはわたしを観光船と呼ぶ。それでいい。これからもわたしは一艘の船であり、そしてなによりもわたし自身なのだから...。 


  妖精のとき。それは陽の落ちた夕べの薄闇の中、わたし達の理性があずかり知らないこころの内部にとめどなく流れ続ける、純粋な想いのときを指すのではないでしょうか。

それはもしかしたら、わたし達を生きるしなやかな一本の糸。永劫のときを超えていのちの熱さを運ぶもの。ことばにしようとすると、いつだってするりと思考をすり抜けて姿を隠してしまう。でも確かにここに。今、わたしの中に。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 01:02|PermalinkComments(0)

March 20, 2019

🌕3/21の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 3月21日11:01前後、北海道周辺で11:07前後、関西方面は10:42頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で10:13前後に 天秤座0°09'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座0°→1° / 太陽 牡羊座0°→1°】
  🌕 "A false call unheard in attention to immediate service"
  『差し迫った責務への集中によって耳に届かない虚偽の呼び声
  ☀️ "The Great Stone Face"
  『人面の大岩』
     ↓↓↓
  🌕 "A butterfly made perfect by a dart through it"
  『身を貫く一本の針によって完全な存在となる蝶
  ☀️ "A woman rises out of water, a seal rises and embraces her"
  『水面から女が立ち現れ、アザラシが浮上して彼女を抱きしめる』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~4/4】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★あらゆる雑音に惑わされず最重要な物事に集中する喫緊の必要
→★人生を大きく見た上でけっして妥協出来ないラインを死守する
→★「こうありたい」と感じる人物像が自分自身の何を
    投影して出来上がったものかを識別していく必要
→★もっともらしい理由をつけて実はどうでも良いことにかまける危険
→★聞きたくないことに対して無関心を装い無視するか、または
    必要なときに重要な物事に意志をもって一点集中出来るかの試練
→★他者からのどんな要求や文句にも応えようとして疲れ果てる
→★過度のストイックさが心理的なねじれや抑うつと化していく危険
→★ひとつの信条に盲目的に従い他の多くの可能性を犠牲にする可能性
→★一つの節目に浮上する生々しい感情のほとばしりがその後の生を彩る
→★何かを完全に理解したい、または捉えたいという強い欲望
→★人間の生の「五感に訴える生々しさ」を愛する力、または拒絶する心
→★傷ついたこころを癒やす不可視の力を感じ取るか、
    見せかけの優しさに慰めを求めて足を掬われるかの岐路
→★刺激にむやみに反応せず、平穏を護るためにひととき仮面をつける
→★内界や外界の決定的な一シーンをイメージやことば、音で表現する能力
→★原初の本能的なモチベーションが一時的なエゴを通して翻訳され、
    合理化され、行動化されることの危うさ
→★自分の内部にある物語、または何かの具体的なイメージが見え始める
→★脱皮のときが至り自分自身に新たな楔を打ち込む・・・→


エネルギーのポイント:新月
            『全ての内的力が融合する一呼吸への集中』
            
            満月
            『新たな節目の扉を開くただ一度の呼吸』 

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★3月満月の星模様とチャレンジ ★


  魚座の水星が絶賛逆行中の現在、世界はますます不確実性と不安定さを増しつつあるように見えます。建国以来の歴史を全否定するかのような米国急進左派の台頭と壊れゆくクラシック・リベラルの伝統、行方のわからないブレクジット問題、再び拡大傾向が見え尖鋭化してきたと伝わるフランスのイエローベスト運動と揺れ動くEU、欧米を席巻するカルチャー・ウォーと言論統制への圧力、バチカンではカトリック教会のトップである枢機卿が聖歌隊の少年達への性的虐待で有罪となり、テクノロジー・モンスターと最先端科学の結び付きにはどことなく危うい方向性がかいま見え...そして水星逆行のまさに中日、ニュージーランドで銃撃テロ事件が起き、50人におよぶ無辜の犠牲者が出ました。この事件はフェイスブック上でライブ配信された後、YouTube、Reddit、8chanなどに再掲され、世界に拡がる分断の加速を狙ったかに見える犯人のアジェンダとともに、世界中のミラーサイトに転載されていったとか。ネットとテクノロジーを介したその拡散ぶりも、今の星回りを映していると言えるでしょう。また独立系ニュースサイトの9ニュースによれば、オーストラリアの通信キャリアはこの事件に関連して動画を削除しなかった4chan、8chan、ゼロヘッジ、ライブリークなどをブロック。ボーダフォンは取材に対し、この措置が裁判所または法執行機関の命令によるものだと告げたそうです(検閲 — 山羊座の土星と冥王星)。


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  こうしてテロ事件の衝撃と悲しみはまたたく間に世界を覆ったけれど、米国では何故か怒りの飛び火が「白人特権」という文脈を通じて無関係な人物(ムスリムの女性議員イルハン・オマールによるユダヤ人排斥を批判したチェルシー・クリントンなど)に降り注ぐ事態にもなったようです。また、今の星回りに関連して米国から伝わったニュースとしては、カリフォルニアのデビン・ヌネス共和党下院議員が Twitter 社に対し、保守派アカウントを意図的にターゲットとしたシャドウ・バン(当事者に何の通知もなくひそかにアカウントを削除したりツイートを見えなくするなどの行為)によって被害を被ったとして2億5000万ドルの損害賠償と35万ドルの懲罰的損害賠償を請求する訴訟を起こしたとか。今や重要な政治プラットフォームとなったツイッターは、ジャック・ドーシーCEOが急進左派を含む民主党の支持者であるため、これまでにも右派の論客やトランプ支持者、ウォークアウェイ運動の創始者やラディカルフェミニズムに批判的な言論に対してあからさまな差別行為を行ってきたと言われています。とすればこれは、米国憲法修正第一項「言論の自由」に関わる裁判で、私企業としての自由裁量範囲と公共の言論プラットフォームとしての役割責任とが問われることになるのでしょうか? 

  一方、世界と単純比較すればまだ平和に見える日本も、先の見えない北朝鮮の核や拉致問題、韓国、中国という近隣国との間に積み上がった軋轢、憲法改正問題、少子高齢化や労働・賃金問題、事実上の移民制度とその受け入れ態勢への疑問、経済の先行きへの不安その他、日々浮上する難問や事件は無数に存在します。そしてそのどれについても、今のところ真に納得いく解決の道筋がついているようには感じられません。


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  ネットではあらゆる人々があらゆる言説を放流し、それに対して無数の反応が怒濤のように日々流れては去っていきます。特に政治的な話題がらみで英語圏のネットを見ていると、右派左派を問わず怒りに満ちたことばや侮蔑的な言説が飛び交っていて、その不信感の底深さに日々驚かされます。そこではフェイクも真実も、全てが一緒にミキサーにかけられて大量の調味料が投入され、似ても似つかないインスタント食品に化けて出回っているのではないかと思うほど。また、物事の深みを追っていくのではなく、表層のことばじりや目に映る断片だけで即座に正邪の判断をくだし、それにヒネリを加えた上で自説の強化に利用するという話法も今のネット言論の特徴かもしれません。(そういえば米国内では過剰な分断の進行ぶりに市民戦争の再来を口にするひとも...。もっともサイバー世界では、市民戦争どころか第三次世界大戦さえ見えない舞台裏で始まっていてもおかしくはなさそう。まぁ仮想世界なら直接の被害はないという考え方もあるけれど、それは捨てたほうが良いのかも? そこで起きていることは、物理的現実に顕れる思いもよらない根こそぎの変化の一部分 ― 形を変えた先触れ ― に過ぎない可能性も否定出来ないのだから。)


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  ところで、日本の戦後始原図(被占領国から一つの独立国家として認められたサンフランシスコ条約締結時のチャート)はMCに海王星が乗っています。また現憲法成立時の戦後始原図では太陽と海王星がコンジャンクトしています。ここには「他者(他国)が善なる存在であることを信頼し、忍耐を旨として理想に生きる」という崇高なテーマが浮上するけれど、その反面(というか同時に)「自己欺瞞と自己犠牲の中で夢をみる」、「信頼すべき相手を見誤る」...などという、国としては厄介な傾向も感じられます。

  で、満月を前になんでいきなり世界の話題や戦後始原図の話になったかというと... 今回の満月は春分の日に起きる、エリーズ・ポイントのスペシャルなルネーションだから。 エリーズ・ポイントとは、黄道上に象徴的な十字を描く感受点。今までにも何度か触れてきたし、メリマン・コラムでも重要な感受点として紹介されていた、牡羊座0°(春分)、蟹座0°(夏至)、天秤座0°(秋分)、山羊座0°(冬至)— 季節の変わり目 — を指します。また太陽が牡羊座0°に達する春分は、アストロロジー上の「新年の始まり」です。なので国や社会にとっての今後1年を予測するときは、多くのマンデーン・アストロロジャーが春分図を使います。


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  一方、パーソナル・レベルで見るなら、エリーズ・ポイントはわたし達個々の人生においても新しい季節の始まり。そして個人と社会が鋭く交差しぶつかり合う十字路のようなもの。そこではわたし達それぞれが「社会」という名の「反射光」とダイレクトに出逢い、その体験を通して自分にとっての新しい挑戦や変化の兆しを感じ取る... または兆しが「宿る」とも言われています。いわばアストロロジーという象徴的言語体系においては節目にあたり、一歩踏み出すよう背中を押されるポイントという感じかな。その意味でも、セットアップの年、2019年の春分と重なるこの満月は、わたし達それぞれにとって とても重要な意味を秘めているように思えるのです。

けれど、そうは言ってもまだまだ魚座の水星逆行が猛威をふるう真っ只中。すぐにクリアな視界が開けたりはしないでしょう。それでも、3月7日の新月からこの満月期が終わる4月4日までの約1ヶ月間、太陽と月、そして様々な惑星達が告げる新たな挑戦のテーマを知った上で、さらなる一歩を踏み出すこころの準備をしておくのは悪くなさそう。

何故ならこれから先、2020年とそのあとの数年をかけて、本当に大きな変化がやってくるはずだから。 それはきっと良いとか悪いとかではなく、後戻りのない流れの中で、全人類の集合意識が選択していることだと思います。その流れに立ち会うべくして生まれてきたわたし達は、それぞれに自分ならではの幸福を追い求めながらも、同時に超然と自分自身を生き切っていくよう促されているのではないでしょうか。


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  と。。 また前置きが長くなっちゃって...😅 では星模様、さっそくいってみましょう。以下のアスペクトは全般的な読み方ですが、ネイタルの惑星や感受点に触れている場合は何らかの形で関連する体験があるかもしれません。また、ネイタルチャートで満月が入るハウスの体験にも注目しておくと良いでしょう。


春分の満月

牡羊座の太陽・カイロン(と恒星スキート、小惑星サラシア、ジョディ・フォスター、マーティル、ワイルド、スフィンクス)に天秤座の月(とアヴァンダンティア)、山羊座のフォルス(とボムビッグ)、AC/DC軸がGスクエア
月と天王星・ルシファーがクインカンクス

水星逆行と海王星が猛威をふるう満月らしく、とても濃密でいながら沢山の謎を秘めたアスペクトが見られる。太陽とコンジャンクトになる恒星スキートは魚座側だが、恒星としては荒々しいエネルギーを持ち、場合によっては天災、様々な大事故、死と関わることもある一方、クリエイティブな力を与えるとも言われる。小惑星をざっと眺める限り、全体に表面からは見えにくい部分に要因のある自爆的行動や未成熟さによる盲目的行為(またはそう見える犯罪)なども考えられるが、もしかするとこれは満月の先取りとしてニュージーランドで起きた銃乱射事件と関連したのかもしれない。

天王星・ルシファーの組み合わせもまた、何らかの刺激によって社会常識の一線を越えやすいとされる。ルシファーはとても創造的な一面を持つけれど、特有の弱さを持ち、誘惑や果てしない堕落を止める力には欠け気味。なのであまりに抑圧的な生活や過度のストイックさは避け、無理のない生活を心がけたほうがいいかも。月と天王星の組み合わせは潜在的な「噴火」の可能性を持つ。子供のころから長く抑圧してきた「熱」が風変わりな形をとって突然表出したり、反抗や抵抗運動に繋がることも。それは根底の感性を「誰にも理解されない」というフラストレーションかもしれない。突然の爆発が年齢を問わず「本当の自分探し」の一環として起きる場合もある。気分は変わりやすく、言うことがあれこれ変わったり、空気を読まずに驚くような発言をして攻撃される場合も。

特にこの時期は不安定になりやすいので、出来るだけゆったり過ごしたい。謎や秘密めいた雰囲気、想像力、イメージの構築には助けとなりそう。その他、もし他者との間の「共依存」状態に心当たりがあれば、その問題が具体的な形で浮上する場合があるかもしれない。それがそこから脱するための解決策を模索するきっかけとなる可能性もあるので、水星が逆行のシャドウを抜けるあたりまでよく見ていくと良いかも。

Sノード・冥王星(と土星)& Nノード(とキラルス、エロス、シュレディンガー、コンパッション)のノード軸にエリス(とアストライア)がTスクエア(エリスとパラレルのチャイルドが天秤24°台でGスクエア)
他に牡牛座の火星、射手座の木星、水瓶座の金星が各23°台に在泊。金星・木星のMPにSノード、金星・火星がスクエア

これらのアスペクトも子供の虐待や若者を含む大量殺人やテロ、犠牲者に対する同情や追悼の思い、審判に関連するけれど、ニュージーランドの事件が衝撃的だっただけに、やはり先取りとして起きたように思える。ただいずれにしてもストレスフルなアスペクトが続くので、少し息抜きが必要かも。でも羽目を外し始めると底が抜けそう。追っても虚無の幻影しか見えない可能性があるので火遊びはほどほどに。静かな安らぎを求めるほうがもしかしたら安全かもしれない。また、月のノード軸と冥王星、土星、キラルス、エリス、アストライアなどのTスクエアと火星、木星の関係は、前述のネット接続に対する法執行機関のブロック命令にも関連すると思われる。

火星・Nノードから木星にYOD
新しい生活、新しい領域へ踏み出す機会の示唆。ただし慣れた生活へのこだわりや新しい方向性への不安、またはいくつかの選択肢で迷ったり、自分を護るために社会常識と闘わねばならないなどの予感からなかなか決心がつかないかもしれない。起きることは起きる。肩ひじ張らずに起きたら起きたときのことと割り切れるかどうか。考えどきかも。

火星・冥王星とSノード・ベスタの小三角
骨の折れる作業でも絶対にやり遂げなければ...という意志。内面と外の世界がぶつかる可能性。それでも自分で責任を負うことが出来て、ひとりで続けられる作業であれば完遂出来そう。こころを澄ますことが鍵かも。

海王星とアスボルス・ジュノーのスクエアのMPに天王星・ルシファー
(5月3日に起きる今回最後の天王星・海王星セミスクエアを大背景として)

これもハードなアスペクト。一時的に精神的許容量が狭くなって、いつもなら受け流せることに強い反感を持ったり、相手を糾弾したくなったりするかも(相手がそうなることも)。そんなときは出来るだけ衝突を避けて体をかわすか、もし可能なら相手の話にきちんと耳を傾け、誤解が生じないように話し合いを。双方に落ち着きがあれば、日頃言えなかったことを正直に伝える機会になるかもしれない。ただし失言には気を付けて。ストレスに注意。(天王星・海王星のワクシング・セミスクエアの社会的な影響力についてはフォーキャストやマンデーン・シリーズに詳しく解説されているので参照してください。)


水星逆行関連の注意期
(思考力・注意力・重要ファイルのバックアップなど引き続き慎重に)
 ・例外としてネイタルで水星逆行のひとは逆に冴える場合もある

3月23日ごろから水星は速度がぐっと落ちてくる
(少し長めのストーム・フェーズの始まり)

3月25日 水星逆行で海王星と魚座16°台でコンジャンクト
 
そのまま滞留して...

3月28日 23時頃 魚座16°台で順行
この日Sノードに冥王星が正確なコンジャンクション、Nノードにはキラルスがコンジャンクション、これにエリス・パラスがGスクエア

4月2日 19時頃 海王星と順行の水星がコンジャンクト
同時に月とネッソスがコンジャンクト、ノード軸に冥王星とキラルス、Sノードと冥王星、パラスからグリーヴにクァドリフォーム

 ※この前後もハードなエネルギーになりそうなので要注意

4月17日 水星が逆行のシャドウを抜ける


その他
3月27日深夜 金星が魚座に入居

3月28日 金星・天王星がセクスタイル

3月31日深夜 火星が双子座に入居

4月2日 冥王星・エリスがスクエアのニアミス状態に
(1911年に正確なスクエアが形成され、その余韻となるニアミスが1912年に形成されて以来の、今度は前兆のニアミス。次の正確なスクエアは2020年1月26日から2021年8月28日(UTC)まで計4回起きる)


そして...
4月5日夕刻 牡羊座15°台で新月!


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★3月満月のサビアン・シンボル★


  ではさっそくシンボルを見てみましょう。今回は太陽が2018年秋の満月、そして2015年春、天王星・冥王星最後のスクエア直後に起きた日蝕の位置と半分重なった位置に来ます。なのでシンボルも重なるものがあるけれど。初めて読んでくれるひとのために、もう一度掲載しますね(少しだけ違うところもあるかも?)。


🌕満月のベースとなるシンボル
 天秤座0°(乙女座30°)
『差し迫った責務への集中によって耳に届かない虚偽の呼び声』


  このシンボルは文字どおり、自分自身にとって一番大切な事柄...まはた目の前の喫緊の問題に対して全身全霊で打ち込む姿を描いています。そしてそんな姿勢のせいで、周囲のどうでもよい喧噪がまったく耳に入らないか気にもならない状態。あるいは「騙されない」状態。ただし一番大切な事柄といっても、そこは対人関係やパートナーシップを支配する天秤座の0°です。問題は自分ひとりだけのことではないはず。エリーズ・ポイントらしく、そこには常に「他者」の影があります。それは特定の親しい誰かかもしれないし、「公」という名の不特定のひとびとかもしれません。だからこのシンボルを大きく見れば「公務」や「公共のサービス」というニュアンスもあります。つまり、地に降りたって自分を見つめ、細部にこだわりをもって完璧を目指してきたのが乙女座の旅だったとすれば、ここに来てわたし達は天秤座の風に吹かれ、あらためて他者の存在を強く意識します。そして自分が広くも狭くも「全体」「グループ」または「二人」の中のひとりであり、その「全体」を見回した上でもう一度新たな意識をもって今一番大切なことに集中していくということ。


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 photo by Mabel Amber, still incognito on Pixabay


  原語は「unheard」で「hear/聞く」ということばが使われています。でも、「hear」は積極的に耳を傾けるという意味の「listen」とはニュアンスが異なります。おそらく耳には入っているのです。でも「unheard」...聞こえない。つまり聞こうとはしない状態。何故か? 今自分が必要としていること、または自分が必要とされていると感じる何事かに没頭し、全精力を傾けているから。

  このシンボルは、実際に周囲のために(または自分自身をも含む特定・不特定の誰かを想定して)何かに邁進するというエネルギーとして使われることもあります。でも、どうもそれだけではないようです。では太陽からの放射をみてみましょう。


☀️月に光を放射する太陽のベースのシンボル
 牡羊座0°(魚座30°)『人面の大岩』


  この度数は4年前の2015年、最後の天王星・冥王星スクエアが形成された直後に日蝕が起きた位置(魚座29°〜30°)と半分重なっています。当時のこと、覚えているかな? このシンボルは米国の小説家ナサニエル・ホーソーンの有名な作品のタイトルそのまま...。それは山あいの村に住む少年と、深い谷間のはずれにある、自然によって削り取られた人面そっくりの巨大な岩との物語です。今回、この度数は太陽の側ではあるけれど、黄道360°の最終度数としてとても重要。なのでちょっと長いけど、まずは物語のあらましから(知っているひとも多いとは思うけれど)。

  .......父親のいない少年は、その岩が大好き。慈悲深く、智恵があってひろくて大きくて気高くて、まるでどんな辛さや哀しみも受け止めてくれる、素晴らしいひとがそこに居るようで。 少年はインディアンの古い言い伝えでいつかその谷間に偉大な預言者が生まれ、成長するとその大岩そっくりの顔立ちになるのだと聞きます。 そしてその時から、いつの日かあの大岩の顔を持ったヒーローに会いたいと切望しながら生きていくのです。彼は何人もの自称ヒーローや偽物に出会い、そのつど失望を味わいます。幼いころから偉大な大岩と親しくこころを通わせてきた彼は、偽物を見分ける目を誰よりも持っていました。 やがて時が経ち年老いた彼は、誠実で慈悲に満ちた、つましい平修道士(肉体労働を受け持つ下級修道士)になります。ある時、日没の説教を乞われた彼。 はるかに人面の大岩を臨むその地に立って話し始めた彼の横顔。それは、彼が幼いときからずっと憧れていた、あの "グレート・ストーン・フェース" そのものではありませんか....そう、彼はいつの間にか言い伝え通りの人物、自分が探し求めていたヒーローそのものを体現していました。彼自身も、誰も気付かないうちに…あるひとりの詩人が夕陽に輝くその美しい横顔を見出すまでは..........これはそんな物語。


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        ホーソーンのこの小説が世に出たのは1850年です。その後「真の理想を探求する人間とその気高さ」を主題としたこの物語は米国の人々に広く親しまれ、子供に読ませる本として推薦されたり教室で取り上げられることも多かったようです。なので、マーク・エドモンド・ジョーズばかりでなく、サビアン・シンボルを降ろしたチャネラーのエルシィ自身がこの短編を知っていた、あるいは読んでいた可能性はかなり高いのではないでしょうか。けれど、度数順ではなくランダムに降りてきたこのイメージが黄道一巡りの最後の度数に合致していたなんて、彼女には知る由もなかったでしょう。

この 「人面の大岩」 は、実際に米国のニューハンプシャー州にあるキャノン・マウンテンの崖に実在したものだそうです。長い時をかけて氷河によって刻まれたその顔は、「山の老人」と呼ばれて親しまれてきました。ナサニエル・ホーソーンはこの岩から想を得て、少年と大岩の美しい短編を書き上げたと言われ、そこからこの岩も「グレート・ストーン・フェース」 と呼ばれるようになったのだとか。そして州のコインや切手にもなったそうです。けれど残念なことに、2003年に崩落してしまい、今は見ることが出来ません。


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 2003年4月26日崩落 その7日前に撮られた人面の大岩/山の老人の横顔


  この偉大なる「ストーン・フェイス」について、B.ボヴィは意外にもポーカーに例えてこんなことを言っています。

『ゲームの中では、誰もが目前の持ち札に激しく神経を集中する。ある者は相手を混乱させようと突拍子もないジョークや気に障るようなことを言い散らすし、ある者は持ち手を絶対に悟らせまいと、とことん石のような無表情を貫く。自分を有利に導くために、弱い手しか持っていなくても自信満々の笑みを湛えることもある。相手を陥れるためのブラフやフェイントはゲームの常道だ。何が「真実」で、何が「嘘」か、そして何が一番重要かを仕分けていくには、それなりの能力を要するだろう。』 そう、わたし達の人生にも似たようなことが言えるかもしれません。

  嘘、欺瞞、誤魔化し。おそらく自分の内部にも外部にも、大なり小なり常にそれは存在しています。わたし達は自分の中に嘘があるとき、他のひとの言葉も信用することが出来ません。 けれどまた、自分の中に積み重ねた小さな嘘に気付かずに「わたしは正しい」と思っていれば、羊の皮を被った狼にたやすく騙されることだってあるでしょう。 人面の大岩の実体は、大自然の力が長い長い年月をかけて刻んできた岩山の一部。 ではそれに意味を与え、偉大な預言者の崇高なシンボルに創り上げたのは誰? それはわたし達自身のこころ。真実の偉大さに憧れ、それを求め続けてやまない意識ではないでしょうか。わたし達は、自分がイメージする誠実さ、正直さ、高潔さ、賢さ、美、強さを外側に投影します。そしてそのイメージに少しでも近付こうとします。 あるいは、イヤな部分、憎しみを感じて許せない思いを外部に投影しては、断罪し、叩き落とそうとします。けれど、わたし達が外界に抱くイメージは皆...良くも悪くも、今このときの「わたし」そのものではないでしょうか?


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 photo by Henryk Niestrój on Pixabay


  今、黄道最終度数からの光を受けて半分の道程を終えた月。その月に導かれ、わたし達は人生のポーカーゲームに興じているところです。わたし達は目の前の持ち札に集中し、次の一手をじっと考えています。 ん?他の参加者が何か話しかけているようです。だけどテーブルを囲むひとびとは皆、自分にとっての敵。ならばそれは、わたし達の気を散らすための偽の呼び声「ファルス・コール」かもしれません。『どうせいい加減なこと言ってるんだ。そんなのに構っていられない』 いえ、でも...もしかしたら。その声は、ゲームを見物する高潔な第三者が誰かのインチキを見抜いて教えてくれたのかもしれません。もしかしたら、「ちょっと一枚手札が多くない? ミスしてないか?」なんて言ってるのかもしれません。その声は聞こえてる。でも嘘か? 真実か? ひととき耳を傾けるべきか? いや、聞く耳を持たずに集中し続けるか? その判断はわたし達次第。そして判断の基準となるのは、おそらくわたし達自身の内部で今もせめぎ合う、嘘と真実。それを今、わたしは真っ向から見つめ、識別出来ているだろうか?


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 image by SarahRichterArt on Pixabay


  誰かの世話をするときでさえひとりで完結する作業に集中してきた乙女座から、真っ向から対人関係に取り組んでいく星座宮、天秤座の入り口に至ったわたし達。ここで必要とされるのは、もう一度、自分の内部をよく整理しておくこと。そしてその上で、あらためて自分にとっての嘘と真実、取るに足りない物事と絶対に譲れない大切なこと、欲動の向かうところを確認しておくこと。それが何であれ、断罪したり飾ったりせずありのままにただ見ておくこと。きっとそれは、これから新たに歩むだろう道への杖と標になっていくのだと思います。


  それでは、メインとなるテーマにいきましょう。


🌕 満月のメイン・シンボル 天秤座1°
『身を貫く一本の針によって完全な存在となる蝶』


  これは標本となった蝶の姿。象徴としての「死」とその完全さを描いたシンボルです。いえ、「死」というよりも何かの終わり、そして新しい何かの「始まり」と言ったほうが近いかもしれません。対向する牡羊座1°のシンボルで水面から立ち現れ、この世界に生まれ出たわたし達は、ここで内海(牡羊座〜乙女座)を巡る旅を終えます。そして「他者」との遭遇、または「他者達との世界」(天秤座〜魚座)に分け入っていくことを象徴しているのがこの度数。だからわたし達はこの時点で「世界」という外洋へ出て行くことになります。じゃ、これまで培ってきた内的な体験、「わたし」という感覚、「わたし」を中心に思い描いてきた世界はどうなるだろう? 岬の灯台を過ぎようとするとき、船に乗ったわたし達はふと不安になります。果てしなく拡がる大海原。水面は深く色濃く、波は荒々しく吹く風も強い。遠くにポツポツと見える島影は岩礁だろうか? いったい何を頼りに航海してけばいいだろう? 羅針盤はどこ?


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 Image by kerttu on Pixabay


  このシンボルで、蝶は一本の針に貫かれ完璧な美の「結晶体」となって展示されています。では、完全な美を保つ蝶とは? おそらくそれは、サナギから生まれ出た後に初めていっぱいに翅をを拡げた瞬間、その刹那の蝶の姿かもしれません。何もかもが新しく、珍しく、ことばにならない希望と不安とそれからそれから...ことばにならないその一瞬。蝶としての全ての本能が花開く、二度目の誕生のとき。卵から生まれ、幼虫となりサナギとしてひとり夢を紡いだ時の流れ。その中で培ってきた全てが、今 一匹の美しい蝶の姿となって顕現しました。

もちろん、これからの蝶には険しい生が待っているかもしれません。ここまで生き延びてきたけれど、外界には蜘蛛の巣やら人間の網やら、その他あらゆる捕食動物達が口を開けて待っています。季節外れの暑さや寒さが体を弱らせるかもしれません。やがて美しい翅も色褪せ、破れていくでしょう。でも、今 蝶は一本の針に貫かれ、生まれたばかりの美しい姿を保っています。この蝶とは何でしょう?
 

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  それは、これまでの旅で見てきた全ての「夢」の集大成。知り得たこと、学んだこと、感動したこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、湧いてきた怒り、辛く苦しかったこと、求め続けてきたこと、叶わなかったこと。それでも生きてきた。ここまで来た。その、全てです。

わたし達はここで、その全てを一本の針で貫き、透明なイメージの結晶 — わたし — としてこころに収めます。そしてそれを羅針盤として、これからまた新しい旅を始めることになります。前度数で一度自分を振り返り、整理し、嘘と真実を識別するよう促されたのはきっとこの門出のためだったのではないでしょうか。

  新しい旅...とは言っても、朝起きて周りを見ればいつもと同じ部屋。同じ日課、同じ顔ぶれ。そう思えるかもしれない。けれど、気付こうと気付くまいと、変化は待っている。変わり目はやってくる。新たなこと、思いがけないことに出逢い、波をかぶり、波に乗り、それぞれの海路を進んでいく。何処に行くのか? 

それを決めるのは、その時々のわたし達。日々エゴの葛藤に悩み、迷いながら。それでも。この存在のどこかに収めたはずの「一本の針に貫かれた完全体」としてのわたしが... あるときふいに立ち上がってくる。一番大切なもの。それはきっと「わたし」の生の本質を見つめ、感じ、受け入れ、生きようとするわたしなのだと思います。


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  なお、この度数には何らかの形を通した「イメージへの感応力」が備わっています。何かの折に、インスピレーションとしてことばの代わりに「カタチ」を感じ取るようなケースも見られます。これはそのひとの特質次第で深くも浅くも作用します。なのでここに個人的な惑星や感受点を持つひとに絵画、イラスト、写真、デザインなどビジュアル系の仕事に就くひとが多いのも、そこに理由があるのかもしれませんね。 いずれにしても、海王星が強力に働き、水星が逆行で海王星とのコンジャンクションに向かいつつある今はロジカルな思考が難しいとき。なので包み込むようなサウンドとともに、思いっきり美しいイメージで遊んでみるのも素敵なときの過ごし方になるんじゃないかな?


  では最後に光線の元となる太陽側のシンボルを添えておきます。これも2015年の日蝕、2018年秋の満月で触れた度数。長い解説だし以前と重なる度数のときはいつも迷うのだけど、春分と重なる満月は前の日蝕がもたらしたテーマの開花ともとれることから、あまり変えずに転載します(米国のアストロロジャー、セレステ・ティールの研究によれば強力な蝕は半年〜最長6年間効力を保つそうです)。


☀️月に光を放射する太陽のメイン・シンボル 牡羊座1°
『水面から女が立ち現れ、アザラシが浮上して彼女を抱きしめる』

 
  春分には毎年太陽が黄道360°の中でも最強度数のひとつ、牡羊座の0°の「開始点」に到達します。この度数のサビアン・シンボルは「 水面から女が立ち現れ、アザラシが浮上して彼女を抱擁する 」。ここが全ての始まり —「誕生」です。

これは混沌とした潜在性だけが濃密に存在する無意識世界から人としての意識がカタチをとって誕生しようとするさまを描写したシンボルです。そしてまた、永遠の謎に満ちてもいます。象徴としての受容性を表す女性という形態をとって、無意識の水から生まれてきたわたし達の意識。そしてどこからともなく現れ、それを「優しく抱きとめる(embrace)」アザラシ。このアザラシは何を意味しているのでしょう? アザラシは海棲哺乳類、海に生息しながら陸でも活動する動物です。


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  このアザラシは、地球の大自然を二分する水と地、海と陸という環境の両方をよく知り、どちらにも棲むことの出来る存在です。彼は二つの世界を知る者として、カタチを獲得した新しい仲間、新しい意識の誕生を迎え、受け入れ、優しく祝福しているのでしょうか? 彼女を護っているのでしょうか? エルシー・ウィーラーの伝えたことば「Embrace」の主な意味は、やはり好意を前提としたハグや、親が子供を護るように抱きしめることにあるようです。 

  けれどあるシンボルを読み解くにあたっては、そこから連想出来るあらゆる可能性やダブル・ミーニングを探る必要があります。B.ボヴィはこの重要なシンボルを解釈するにあたり「Seal」のもう一つの意味である「密封する」「封印する」「押印する」を意識におくことを提案しています。 

  わたし達は...生まれた瞬間に、二つの世界の使者であるアザラシに抱きしめられる。...ではもしそこで何かが封印されるのだとしたら?  それは生まれた瞬間のまっさらな意識に「 隠されたアイデンティティ 」の封印がなされることを意味しているのかもしれません。 そして、その隠されたアイデンティティをこそ追い求めて、わたし達は再び人生という未知の旅を続けることになるのかも? 


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  アザラシが持つ野生はその旅路に必要なエネルギーを与え、そこで封印されたアイデンティティは、わたし達の人生に表層意識からは隠されたモチベーションを与えるのかもしれません。これはわたし達の出生の瞬間、この人生の始まりを描くネイタル・チャートという「謎」を読み解くことにも重なるイメージです。 

        一方、サビアン・シンボルの本で一番読まれ、世界中のアストロロジャーが参考にしている 『An Astrological Mandara』を執筆したアストロロジー界の巨人、デーン・ルージャーは、このアザラシを無意識世界(水)から彼女を追って現れ、ぐっと抱き留めている姿として捉える視点を提示しています。つまり、生まれ出て再び確固としたアイデンティティに向かって旅立とうとする意識を、もう一度無意識の水(羊水/夢の母)の温もりとまどろみの中に引き戻そうとする、逆行・退行の運動性がこの哺乳類の中に秘められているという見方です。この場合はどちらかというと、アザラシやアシカというよりも同じ「Seal」という単語で言い表せる「オットセイ」の方がイメージ的に合うような気もします。  象徴としての海棲動物は全般にとてもセクシャルな意味があり、それはヒーリングとも分かちがたく結び付いているとも聞きます。ヒーリング…まどろみ…生の癒やしとして成立するセックス、そしてそこから後ろ髪を引かれつつおずおずと顕現してくる新たな意識たち...という感じでしょうか。アザラシ? アシカ? オットセイ? エルシィの脳裏に映った動物はどんな姿をしていたのでしょう。


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  とはいえ実際この0°のシンボルは、提示されたどちらの要素も含んでいるように思えます。前度数の牡羊座0°(魚座30°)では、人の顔をした大岩の内に人生のあらゆる体験が刻み込まれています。ここではその全てが溶解し、広大な海の元素として溶け込んでいます。そして、そこから今にも...ある「形」をとって現れ出ようとするわたし達の意識。

「生まれたね!生まれたね! ここからは何も持ってはいけないね!
 さぁ生まれたままで、二本の足で歩き出すかい? 
 それとも、沢山の思い出と一緒に
 安らぎとまどろみの子宮に戻りたい?」

「うん。まぁ...時々は戻りたくなる...かも」

  謎のアザラシに与えられた、役割の二重性。けれど、たとえ過去に成就したこと、やり残してきたことの記憶が封印されたとしても、それはわたし達の中に依然として存在します。年月を経た人面の大岩は崩れ去ったとしても、遺された記憶は異なる形をとって常にどこかで働いているのだから。それをたとえば「過去生記憶」のような「具体的な何か」に落とし込んで鋳型にはめる必要もありません。わたし達は存在の何処かに、ことばにならない「核」を持っています。そしてそこから放射されるイメージという個的な神話に従い、また新たなイメージを外界に投影しながら....これからも生きていくのです。


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  ここはエリーズ・ポイント。「公」と「個」、「社会」と「わたし」が交差し、切り結び、互いに影響しあう場所です。E.フランシスはこの度数を「Personal is Political(個であること= 政治的であること)」なポイントだと喝破していました。世界にも、身近なところにも、今まで以上に肌身に感じる変化が起きてくるかもしれません。突然の出来事に驚くこともあるでしょう。それでも、わたし達はこの十字路に来てひと呼吸し、再び新たな日々を生きていくのです。


  3月7日の新月からこの満月までに世界では様々なことが起きてきました。もう随分前からこのブログでは変化とその加速について書いてきたけれど、最近はその量と速度が増してきたように感じられます。今、この瞬間も。まるで地上のあちこちから大きな呼び声や叫び声が聞こえてくるようです。

けれど今 再び迎えるひとつの節目にあって。高鳴る鼓動とともに、新しい第一歩を踏み出したいと思います。

わたし達それぞれの「そこ」に向かって。普通に。

たとえ辿り着けるかどうかは誰にもわからないのだとしても。



Messier78




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:58|PermalinkComments(11)

March 06, 2019

🌑3/7の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して...(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら...)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月7日01:23前後、北海道周辺で 01:29前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は01:04頃、沖縄周辺では0:54前後に魚座 15°47’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♓️魚座15°→16°― 発効期:3/7~4/4 】

 →🌑🌞"An officer preparing to drill his men"
    『兵の軍事教練に備える将校』
            ↓
 →🌑🌞"The flow of inspiration"
    『インスピレーションの流れ』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★いざ、という時に品位と尊厳に満ちた態度を保てるかのテスト
→★渦中に入らず状況をよく見据えながら戦略を立てる必要
→★一定の物事や所作の繰り返しを通して自分をベストな状態に整える
→★手近にある物や簡単に済ませられる事で間に合わせてしまう心理
→★自分の中に共存する「知性」と「獣性」両方のバランスを取る
→★自己の深い内的宇宙から立ち上がる直観とその源泉を信頼する
→★解ってはいても無意識の本能的な欲動に抵抗しがたい状況
→★セクシュアルな衝動をクリエイティブな表現に変換して使う
→★単なるハッタリや虚勢と本物の強さとの違いを明確に見る体験
→★社交的な常識、儀礼的なつき合いの仮面を捨てて率直にふるまう
→★抑圧や閉塞感の中でも「隙間」を見つけて別空間に出るコツを掴む
→★自己を取り巻く環境の「気」の流れを変える、または整える必要
→★よどみない知力を生み出すために生きものとしての生命力を回復させる必要
→★ハッとした拍子に何か(瞬間的に消える)大事なことを思いつく
→★血液の滞りや呼吸器関連の健康に注意
→★思い立ったことを伝える際に適切な表現法を一考する必要
→★深い内的宇宙に眠る原初の力と自我を隔てる壁を越える必要・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『集中し弛緩し集中し突き抜ける』
                    
            今回の新月全ての内的力が融合する一呼吸への集中
                             

190307NM


★3月新月の星模様とチャレンジ ★


牡牛座入りする天王星については前回の満月記事で触れたので、今回は後半のサビアン・シンボル解説を補足する感じでいってみます。

3月6日未明、魚座29°台から水星逆行開始(太陽・ヴェスタ・海王星がほとんどコンジャンクト)、そして同日天王星が最終的な牡牛座入り

太陽・月・海王星・ヴェスタがコンジャンクトでアスボルスにスクエア
 土星にセクスタイル

3月15日 水星逆行の中日(28日に順行に転じる)

その他
水星・カイロンがコンジャンクト
ノード軸にリリスがTスクエア
リリスとSノードからジュノーにクァドリフォーム
火星とパラスがクインデチレ、イクシオンとセスキスクエア
 ヒュロノメとトライン

パラスとルシファーがオポジション
木星からキラルスにクインカンクス
 木星とBMリリスからキラルスにYOD


3月11日 火星・海王星セクスタイル
3月14日 火星・土星トライン
3月20日 火星・冥王星トライン


  今週いっぱいは水星逆行のストームフェーズ。水星逆行は右脳と左脳のスイッチング、または左右を隔てる壁が曖昧になると言われる。特に今回は海王星が強力に働く。だから今までの思考回路が綺麗に舗装された高速道路だったとすれば、水星逆行の瞬間からそれがぬかるんで弾力のある凸凹道に変わり、高低差も激しく道路標識もアテにならないという感じに近い。そんな中で、ハイな状態が続くひとがいるかもしれない。また特に逆行当初のストームフェーズでは水星の持つ欲望が強調される。なのでコミュニケーションや自己表現への欲求、「話したい」という気持ちの高まりによって Twitter や フェイスブックなどのSNSも賑わいそう。ただ無意識の行動が多くなったり、周囲の「気」を知らないうちに吸収して良くも悪くも影響を受けやすくなるので注意は必要かな。けれどそのぶん、感受性は高まり明晰夢を見る機会も。例によってPCや電子機器の不具合、伝達ミス、時間や動作の遅れ、集中力の欠如による事故にも注意。

水星逆行の中日には太陽と逆行の水星がコンジャンクトする(午前11時頃)。これはつまり、地球・水星・太陽が一列に並ぶということ。水星逆行中は思考の筋道がアテにならないことが多いけれど、この日は全体的な「筋」を支配する太陽の影響でひととき社会的な思考への引力が強まり、「滞っていた仕事を早く仕上げなくては」とか「何か意見を言わなくては」などというプレッシャーを感じるかもしれない。ただ逆行運動そのものが変化するわけではないので、コミュニケーションは引き続きゆっくりと確実に、手すりを掴みながら進めたい。相場でも逆行の中日前後は局面が変わったりトレンド転換する市場が出たりすると言われるけれど、このような太陽からの影響もあってのことなのかもしれない。


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  海王星とヴェスタにコンジャンクトの新月はイメージとしては「漆黒」で、内側に炎を秘めながら五感を頼りに大切なものを求めて暗い海を渡っていく...そんな感覚に似ているかもしれない。ダーク・ファンタジーやゴシック・ロマンス、サイバー・パンク的なテイストの表現には向きそう。「孤高の存在」や「ダーク・ヒーロー」といったイメージが魅力的に感じられるかも?

ただし手探りの暗い海はいいのだけど、行動を司る火星がイクシオンやパラスとハードアスペクト。それにハンプティダンプティやスウィンドルといった一癖も二癖もある小惑星とコンジャンクト/パラレルなので、あまりファンタジックな冒険に出すぎるとうっかり塀から落ちて痛い思いをすることも。。 また火星とトラインのヒュロノメは主に自分の中の「喪失感」や「あのとき気付いていれば...」という後悔の念を暗示する。これは人間関係、とりわけパートナーとの関係に影響しやすい。近しい間柄でも侮らず、コミュニケーションはしっかり誠実に取ったほうが良いと思う。リリスがノード軸にTスクエア、そこにキラルスやネッソスが絡むので、産む・産まないの選択という問題に直面するケースも考えられる。(あるいは、これは米国で論議されている中絶保護法に関連しているか、またはこのところ報じられることが増えた子供の虐待に関連するのかも?)


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  3月11日~3月20日の火星による海王星、土星、冥王星へのアスペクトを簡単に言ってしまうと「段々と深みを増してくるプレッシャー」と考えられる。葛藤を抱えつつも注視、静観、当たらず障らずという心がけが社会的には良さそうだけれど、土星とのトラインでは何らかのコミットが必要になりそう。穏やかにエンジンをかけ、暖機運転を十分に。ゼロヨンを仕掛けられてもニッコリ笑い、急発進なんてしない。けれど20日前後の冥王星とのトラインあたり(満月でもある)は小さな山場になるかも。ここでは真剣な対応と集中力が必須になるかもしれない。なのでやはり暖機運転はしておきたい。

その他。この時期はふとした優しさに触れてこころが動いたり、慈愛に満ちた慈善的な行為に感動するかもしれない。けれどその中には利己的な目的を隠し持った企てが混じる可能性もあり、その識別には直観力が必要になる。特に新月のステリウムが双子座のアスボルスとスクエアを形成しているので、思考や感情というよりは「体の声」によく耳を傾け、大切に扱うことが重要なポイントになりそう。


そして...
3月21日 6時59分 春分
3月21日 10時43分 満月!


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★3月新月のサビアン・シンボル ★



  満開の梅の次は桃の花、そしてもうすぐ桜の季節。東京近郊もまだ朝晩は寒いけれど、日射しはずいぶん暖かくなってきました。そしてもうすぐそこに、魚座の新月。毎回、魚座の新月はどことなくミルク色の霧がかかったような雰囲気を持ちますが、とりわけ今回の新月はその霧が濃密になりそうです。霧というよりも、まるでジェリー状の海の中を進むように感じるひともいるかもしれません。なぜなら新月直前に水星が魚座最終度数で逆行を開始し、魚座の中盤度数でその力を全方向的に浸潤させている海王星とのコンジャンクトを目指して後ずさり中だから。つまり、この新月はちょうど水星逆行のストーム・フェーズのさなかに起きるということです。この魚座の水星逆行と海王星とコンジャンクトした新月については、ひとつ前のメリマン・コラムでも触れられていました。そこから一部を引用してみます(主にファイナンシャルとマンデーン・アストロロジーの観点から水星逆行期とその間の人間心理について語られているので、まだのひとはぜひ記事本文を読んでみてください)。

  ‟3月5日火曜(日本時間6日水曜未明)には水星が魚座で3週間にわたる逆行運動をスタートするが、これは奇妙な期間になりそうだ。何故ならこの「トリックスター」が魚座を運行する間に3回も海王星とコンジャンクトするからだ。海王星と魚座はインスピレーションを支配する。だが魚座に在泊する時、水星は働きが弱くなる(デトリメントまたはフォール)。だからこの期間に為される情報伝達の試みはどちらかというと降って湧いたインスピレーションに基づくものか、あるいは説教じみたものに近くなる。ファクトやリアリティに基づいたものとは言い難い。...

  今週は3月6日(日本時間7日午前1時4分前後)に魚座の新月が起きる。これは同じ魚座で水星が逆行を開始した翌日、海王星にコンジャンクトして起きる新月だ。だから物事が新月で明解になるなど期待出来ない。この新月期はたとえどんな人間であれ、次の事柄に気を付けることを強く薦めたい。すなわち、何かを口にする前によくよく考えること。そして喋り終えたら、自分の言った言葉の意味を相手が正しく理解したか確認すること(相手が言った事を自分が正しく理解しているかも当然確認すべきだ)。....”

― メリマン・コラム 3月4日付 ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察より ≫


  では、わたし達個人の心理/精神にとって、この新月期はどんなテーマをもたらすでしょう? 上記のコラムでメリマンさんは、この期間の情報伝達の試みを「インスピレーション」に基づくもの...と表現しています。そして、この新月が在泊するメインのサビアン・シンボルも『インスピレーションの流れ』。これはもう、いかにも魚座のど真ん中らしいフレーズではないでしょうか? では今回はメインのシンボルから見てみましょう。

新月のメイン・シンボル:
魚座16°『インスピレーションの流れ』


  ところで...インスピレーションっていったい何なのでしょう? よく『インスピレーションが降りてきた』なんて言うけれど、そのことばには、まるで天の何処かに発想の源があって、それをたまたまキャッチするか、与えられた...という感じの響きがあります。確かにアストロロジーの観点からすれば、太陽、月や惑星達、小惑星や太陽系辺縁の存在は、わたし達の思考や感情のシステムを様々な方向性から刺激してくるけれど。でもそのこと自体が何か素晴らしい「インスピレーション」を授けてくれるわけじゃない...。具体的な戦略を教えてくれるわけでもなければ、成功の秘訣を囁いてもくれません。


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  たとえば木星がネイタルの金星に "吉角" とされるソフトアスペクトを形成したからといって、別にそれだけで恋愛が成就するわけではないし、寝ていてお金が儲かるなんてこともないでしょう(たぶん)。いわゆる「願望成就」に成功したとすれば、それは木星の拡大する力と金星の調和的な刺激を受けて、そのときの自分が相手や周囲と状況に対して調和的な発想に傾きやすくなるということ。そしてそんな自分が創り出す雰囲気や態度によって、良い結果を導き出す(または引き寄せる)可能性がいつもより高くなるということ。それも、もしポジティブに使えればの話。だから金星や木星のソフトアスペクトが来たからといって「ラッキー♪」とは限りません。そのときの自分自身が惑星達の刺激を活かすだけの器であることが必要だし、ことばや行動の潜在的な力が備わっていなければ何も変わらないかもしれません。そして、集中するべきゴールが明確になっていることも必要です。そうでなければ、せいぜい何となくウキウキするとかそんな程度で終わる可能性が高いと思います(もちろん、それだけでも楽しいことではあるけれど)。

世の中は、星々からわたし達自身に向けて送られるダイレクトな影響力だけでなく、それを受けた人々を介して二次的、三次的にスパークしていく様々な刺激に溢れています。そんな、目に見えない様々な火花のうちのどれかにピッと触れた、そのとき。自分の中に新しい何か ― 視点、発想、イメージ、音 ― が生まれる。音・匂い・ことば… ふとしたきっかけで生まれる発想や思い付き。 あるいは、輪廻の波の底深く忘れ去られていた何かの呼び声を思い出す…。


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  おそらくインスピレーションの流れとは、わたし達の胎内宇宙をひと知れず駆け巡っている「いのちの力」をその大本として指すのではないでしょうか。そしてそれがそのときどき、外界の様々なスパークに呼応して打ち上げる、美しいいのちの花火。

わたし達を「ここ」に存在させ、森羅万象を映し続ける、その大本のエネルギーは、永遠に流れ続けて途切れることがありません。わたし達がその流れにふと触れるとき。それはわたし達が気付こうと気付くまいと、まだここに生まれ出ていない全ての "いのち" に触れるときです。

そして「それ」はわたし達それぞれのアンテナに触れ、思考のシステムに小さな風穴を開け、そしてそれぞれが抱える「物語」に沿って翻訳され、生き生きとしたイメージや思考となって "カタチ" を与えられていきます。 いったんわたし達の体内で認知されたインスピレーションの流れは、今度はわたし達を動かし、進ませ、何かを創り出すためのエネルギーとなって働きます。
 

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  わたし達それぞれの物語…それぞれの、神話。インスピレーションの流れはわたし達の意識の源に触れ、刺激し、そこに眠っている遠い記憶を呼び覚ますかもしれません。それは幼い頃に見た一枚の絵かもしれないし、誰かの呼び声かもしれません。もしかしたら、もっとずっと遠い記憶…わたし達の細胞に眠る、はるか太古の宇宙が生まれたときの「音」かもしれません。 

意識しようとしまいと。 わたし達のふとした思い付きの背後には、信じられないほど無数に積み重ねられてきた人類の "今" の集積が…この手を通して、想いを通じて、蘇り、生まれ変わりたいと待ち望んでいるのだと思います。いのちの流れは、わたし達のこころと体にひっそりと眠る全創造の歴史を知っています。そして、インスピレーションに従って生み出されたもの達は、やがて人々に共有されていきます。たとえそのスケールがとても小さいものでも、あるいは大きくても、生まれたもの、音、ことばは放たれ、見知らぬ何処かで次のインスピレーションの流れに再び加わるべく、影響力を持っていきます。それが愛に満ちたものであろうと、哀しみや怒り、または呪詛に満ちたものであろうと…。


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       ところで、魚座16°に対向し、補完や対照性を表している乙女座16°のシンボルは、『オランウータン』です。オランウータンは別名「森の人」と呼ばれています。「森」ってサビアンシンボルに時折出てくるイメージだけど... 本物の「森」って、わたし達が普段暮らしている街や村とはまったく別の世界です。鬱蒼と茂る木々、下草、菌類、そして様々な虫や動物達の領域。そこにはわたし達とは異なる法が生きています。そんな森に暮らすひと ― オランウータンは、わたし達がとうに失ってしまった野生の本能を持ち、その掟に従って生きています。

では、今のわたし達は本当に野生の本能を失ってしまったのでしょうか? …まぁ、自分をふり返ってみても、現代的な暮らしを享受する日々の中で確かに相当ナマってしまっています。  でも、もし生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされたらどうだろう? 切羽詰まったとき、何かに追いかけられたとき、咄嗟の選択が物を言うとき…わたし達の中で何かが目覚めるなんてこともあるかもしれません。いえ、そんな特別な状況じゃなくても、例えば体中が振動するような太鼓の音を聴いたとき、手が、足が、腰が、ひとりでにリズムを取って動き出したりするのではないでしょうか? こころがワクワクと踊り出すような? 血汐がうねるような? そんなとき、わたし達は自分の中に解放されたがっている「力」があることに気付きます。 普段は気にも留めないでいた、あるいは無視していた、それ自体で自立したナマの「いのち」のエネルギーに。

このシンボルには、わたし達が太古から連綿といのちを繋いで受け継いできたいのちの力、社会の規範に矯められることなく奥底に息づき、生きる本能として働いてきたエネルギーをどう使い、どう表現し、どう解放していくか? という問いかけがこめられているように思えます。 それは内なる存在のエネルギー。長い長い歴史の中で、あるときは抑圧され、あるときは暴走しながら、わたし達を「今・ここ」へと進めてきた、否定することの出来ない原動力です。それが今、新月を支える力となり、インスピレーションの流れの大本としてわたし達に次なる発見を求めています。それをどう受けとめ、どう扱うのか? 決めるのはわたし達自身です。


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        インスピレーションの流れ。その大本となる「いのちの力」には、元々「善」も「悪」も存在しません。だからこのエネルギーは実際、最善から最悪まで、どんな風にも使えます。殆ど考えなしに欲望のままにふるまうような、粗野で暴力的な言動を生み出すこともあるでしょう。それは野生の世界で自分の種を護るために獲物を狩ったり、交尾の権利や群のトップの座を得るために行われる、生死をかけた闘争のカタチを踏襲するものです。そしてわたし達は、今の世界にあっても、そのカタチを飽くことなく繰り返しています。たとえば政治や経済の世界。たとえば学問や言論の世界。ネットの世界でも、街中や学校、家庭内でも、毎日のように小さな闘争が起きています。ときには愛を巡る関係性の中で。あるときは、利他精神の仮面を被りながら。またあるときは、自分自身の中で。わたし達はそれを見て「これは善い」「これは悪い」なんて言います。確かに社会的に見て、または感情面から見ても、社会的な善悪は厳然と存在するように感じられます。ある面においては。けれど子細に見れば、それは単にわたし達が創り上げた社会の中で生きるいのちといのちが、ナナメに交差することで起きるぶつかり合いなのかもしれません。

もちろん、内部から湧き起こるインスピレーションを人生の選択に活かすことだって出来ます。ただし、ひらめいた物事が十分に発酵し、こころの中でさわることの出来る重みを持つまでゆっくり時間をかけたいと思います。今はまだ、細部を詰める時期ではありません。

また音楽や絵画、ダンス、パフォーマンスや詩的な表現など、アートとしてカタチにすることも、この新月期は大いに可能です。というより、「純粋ないのちの表現」としての創造行為を、惑星達は誘っているようです。


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  ただこの時期 — 特に水星が逆行し海王星とのコンジャンクションへと向かうさなかに太陽と月が海王星にコンジャンクトして起きる... そんな新月期。ひとによってはおそらく豊富なインスピレーションに恵まれそうなこの時期だけに、注意しておきたいことはあります。

たとえば、様々に錯綜する不確実な情報の中で、何をどう掴んでいいかわからないままに明確な理由もなく鬱々としてしまうひと。ジェリーの海の中で、疲労感や無力感に苛まれるひと。軽い夢見気分の雰囲気の中で、騙したり騙されたりのドタバタが目に付く世相に嫌気がさし、厭世的な気分になるひと。今回の新月は、とても複雑な力を孕んでいます。なのでネイタルの惑星や感受点でこのエネルギーを受けるひとの中には、その鋭い感受性のために大きなストレスを感じるケースが見られるかもしれません。

けれど、もしインスピレーションが暗い物語を紡ぎ出すなら、避ける、打ち消すというよりも、あえてそれをドラマとして見ていくこともアリだと思います。今見ているのは、固定された過去・現在・未来の物語ではありません。それは自分の物語でさえないかもしれないのです。たとえば、太古から蓄積されてきた人類のデータの断片に触れて、その刺激に自分の「いのちの力」が踊って創り出された一片の物語。今 リアリティーとして見えるものは、おそらく創造の力で何処かが歪められてる。けっして数々のファクトに基づいたものじゃない。とすれば、その想像力を楽しんでしまうのもOKでしょう。ダークなファンタジーを思いっきりゴシック・テイストで装飾してみるのもいい。もしも惨めな物語なら、とことん底が抜けるまで落ちていく物語にするのもいい。もう、ひとりで笑ってしまうしかないほどに。


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  けれどそれはリアリティーとは異なる領域のものだということを覚えておいてください。それはこの時期に向けて、創造そのものが歓んで創造し続ける陽炎遊びのようなもの。けれどそれと知ったうえでその遊びにつき合うなら、また新たなインスピレーションが湧くこともあるでしょう。そこにはランダムに見えても一貫してかいま見える、自分の癖や欲望のありようが顔を覗かせているかもしれません。また、実は今というときが何か大切な過渡期だったと気付くこともありそうです。だからこのことをよく知って、自分の中の「嘘」を罰さずに、ただ楽しみながら見ておくのが一番ではないかと思います。だってそこで踊っている「何か」は「あなたのもの」でも「わたしのもの」でもないのだから。(そういえば、今回の新月図では太陽と月が3室コミュニケーションのハウスに在泊します。これはメディアや報道を支配するハウスです。なのでこの新月期に流されるニュースには、ファクトに基づかないファンタジーや決めつけ、発信者の希望に基づいた憶測記事やゴシップめいた話題がいつもよりずっと多くなるかもしれません...。)

一方、過労気味のひと、悩みやストレスを抱えてここまで来ているひとは、なるべく休息を取り、体調にも気を配りましょう。楽しいものでもダークなものでも、この時期は夢見が促進されそうな星回り。なので、体を休めて睡眠時間をたっぷりとることも、正しい直観力を取り戻すきっかけになるかもしれません。いずれにしてもこの時期に無理を重ねることは避けたほうが良いと思います。

  また水星が海王星に近付くにつれて、今までにないほど音楽やドラマの一シーンにジーンと来て涙もろくなったり、感情が鼓舞されるようなひとが増えてくるかもしれません。たとえそれがひとに聞かせる・見せるための作り物だと知っていても、その中に人生の哀しみや歓びを生き生きと感じ取れる力も増大しそうです。もしそれが自分の人生とはかけ離れた物語だったとしても、そこから感じ取った「何か」は自分だけのもの。そしてその何かは、今まで気付かなかった自分を識るための扉かもしれません。そこには、きっと何かがある。けれどそれは、すぐに思い浮かぶような合理的な理由とはたぶん異なるもの。その後ろにひっそりと隠してきた何か...。遠い記憶の中で散り散りに飛び散ってしまった大事な何か...なのかもしれません。


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  もうひとつ。海王星と抱き合う魚座の新月と水星逆行というダブル効果で考えられるのは、記憶力や認知力の一時的な減退、または乱れです。それとともに、物事をクリアに理解するのに通常時より時間がかかるケースも考えられます。なので、通常の水星逆行に付きものの、思い違い、言い間違い、書き間違い、聞き違いには十分注意しましょう。「思い立ったらすぐ行動」タイプのひとは、踏み出す前にひと呼吸置いて安全確認を。メリマン・コラムにも書かれていましたが、コミュケーションは念入りに、ひとつひとつの細部を確実に抑えながら慎重に運ぶくらいでちょうど良いかもしれません。なんとなく思い当たるひとがいたら、記憶違いやど忘れを防ぐために、こまめにメモを取るようにしてみましょう。

また、場合によっては面倒なことを考えるのがしんどくなって、「こころここにあらず」的な状態になったり、やりたいこと以外に向ける強制的な集中力が落ちて仕事がはかどらない、ミスが出る...なんてこともあるかもしれません。そこは土星の底力に頼りたいところだけど、海王星にセクスタイルを形成する土星はルーティンワークの遂行というより、良くも悪くもクリエイティブな方向に力を奮いそう。たとえば拡がるイマジネーションを「作品」としてまとめる力になったり、その出来映えに感動したり共感を覚えたり。音楽に触発されて眠っていた感情が目を覚まし、何か行動を起こしたくなったり(良くも悪くも)。また、プロパガンダのために歪めた事実を巧みに脚色して広める力として働く場合もあります。

それでもこの時期、自分の状態をなるべく客観的に見て評価し、調子が落ちているならそれを周囲に理解してもらうことは集団の中で仕事をしているひとにとって大事なポイントかもしれません。この土星は、多少不器用ではあっても責任をまっとうするためのコミュニケーションには力になりそう。なのでこの時期にどうしても志向の合わない物事をしなければならないときは、ペースを落として時間配分を考え、インターバルを入れつつこなすようにするか、可能ならいつもより負担を軽くしてもらい、「ここまでは! 」と決めてきっちり責任を果たすようにしましょう。軽い嘘のつもりで誤魔化してしまうと、場合によっては露呈して気まずくなったり、ずるずると泥沼に嵌まってしまう怖れがあります。


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  と...あれ? 気付いたらサビアン・シンボルの話のはずが、いつのまにかアスペクトのほうに踏み込んでしまいました。もしかして、境界線無視の水星逆行&海王星効果に引きずられてしまったかも。。 ではちょっと戻って最後にベースのシンボルに少しだけ触れておきます。

この、メインのシンボルの土台となるベースのシンボルは...

新月のベースとなるシンボル:
魚座15°『兵の軍事教練に備える将校』


  これは一見、優しげな魚座にはあまり似合わない感じのイメージです。けれどここには『インスピレーションの流れ』を支える「いのちの力」をどう制御し、鍛え、整えていけば良いか? それをこれから自分の部下に身をもって伝えようと準備する将校の姿が描かれています。

軍隊は力と統制の世界。部下達は皆、いのちみなぎる屈強な若者達です。彼らを率いる将校はその手本となる存在であり、部隊の「顔」でもあります。戦争とは、基本的にいのちのやり取り。特にサビアン・シンボルが伝えられた時代の米国における戦争のイメージには、ミサイルが飛び交いサイバー・テクノロジーや人工衛星を利用するような現代的なイメージとは違い、もっと生々しい血と硝煙の匂いが立ちこめていたでしょう。人間対人間の、生死を懸けたせめぎ合いという要素が色濃かったのではないでしょうか。権益拡大のため、領土拡張のため、あるいはそれらを侵入者から護るため、または「平和」のための戦い。それは野生動物の縄張りをかけた激闘が複雑化した進化形だと言えるでしょう。(もっとも、今でも日本を一歩出て眺めれば、世界中多くの紛争地域に似たような光景が拡がっていると思いますが...)。


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  さてこのシンボルの将校は、部下の兵達がいつどんな時にどんな敵と戦うことになったとしても、一つの部隊として命令の下に一糸乱れぬ行動を取れるよう訓練しようとしています。戦場では何が起きるかわかりません。おそらく、予期せぬ出来事のほうが多いと思わねばならないでしょう。敵はこちらの都合で動いてはくれないし、裏をかいてくるなら裏の裏まで読まねばなりません。そのあたりは指揮官としての上級将官の責任範囲。けれど一旦前線に出て想定外の事態に直面したとき、兵達は沈着に動けるでしょうか? 日頃の訓練どおり、いえその成果を応用して思わぬ事態に適応し、命令を着実に遂行出来るでしょうか? この将校は、これから新兵達の手本としてその厳しく揺るがぬ軍人らしさを見せようと、今 怠りなく準備しているのかもしれません。

  原文の「drill」ドリルとは、基礎訓練/教練のことです。その中で新兵達は、上官への挨拶の仕方、立ち方、行進の仕方、武器の取扱い、体力訓練、日々の行動規範などを徹底的に厳しく叩き込まれます。これはまだ戦闘訓練にも至らない、基礎中の基礎の段階。けれど、おそらくこの段階で、すでに兵士としての「質」が決まってしまうのかもしれません。それは「いのちの力」を定められた目的に従って乱れることなく使うための訓練。どんな状況にあっても我を忘れることなく、一瞬の迷いや躊躇もなく正しい選択を出来るように自分自身を鍛える訓練。それが出来ていなければ、その兵は自分ばかりか部隊全体を死の淵に追いやるかもしれません。だから兵達は、少なくとも軍隊にいる間は自分のアイデンティティーの第一義を「軍人であること」に置くよう求められるのです。


 基礎教練を洗練されたパフォーマンスに昇華した米国空軍儀仗兵のドリル


  こうして見ると、メインのテーマとなる『インスピレーションの流れ』。そしてその土台となる『兵の軍事教練に備える将校』。この二つのイメージの繫がりはとても明確ではないでしょうか? 

  突然の刺激とそれに応じて湧き起こるインスピレーションの流れ。その流れをキャッチし、識別し、想い、使う主体としての「わたし」。いつ果てるともしれない半透明のジェリーの海に囲まれ、ともすると幻の呼び声や意味ありげな涙、偽物の熱や情の嵐に惑わされそうになりながら、興奮し、駆け巡り、踊ろうとするいのちの力。その力にただ翻弄されることなく、自分で在り続けること。それは理詰めの思考ではなく、爆発する感情でもなく。それはただ「自分であること」そのものを通し、外界の様々なインパクトと溶け合いながら自然に湧き起こるインスピレーションの流れ。それをこそ、生きてみる。遊んでみる。醒めながら。そして同時に「森のひと」でもありながら...。 

もしかしたら、そんな「わたし」を支えるのが日々のドリルなのかもしれない。でも、自分にとってのドリルとは何だろう? 「わたし」が揺るぎなく「わたし」で在り続け、常に「わたし」としての道を歩むために必要な、自分だけの「ドリル」って...? もしそれが「わたし」の「質」を決めるのだとしたら?


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  その答は本当にひとそれぞれだと思います。それは何か具体的な物事を継続してやり続けることかもしれない。またもしかしたら、目に見えずことばにも表せない胎内宇宙のうねりに関わる何かなのかもしれません。

  この濃密な新月期。いつ、どこで、どんなインスピレーションが湧いてくるだろう? 準備は出来ているだろうか? うん。たぶん。きっと。永遠に止まないその流れを体に感じ、味わい、踊らされず。ただわたしの踊りを踊りながら、この道を行く。
 


  .....そしてある日。なにげなく眺めていたミュージックビデオの中に突然、フラッシュが走り、何か違うものが映る。たった一瞬の目の錯覚? そう、それはすぐに消えてしまった。それが何だったかを記憶に留める暇もなく。でも。その瞬間、確かに見た。感じた。「何か」を。

ことばじゃない。カタチでもない。あれは何だったんだろう? もうわからない。でも確かに生きた何かだった。生きていた。それが何を意味するのかわからない。存在? 影? 光? 何とも呼びようのない何か。でもそれはそこに、フッと在った。わたしは何を見たのだろう? それは...たぶん... わたしにしか解らず、わたしにも解らず、永遠に解釈を拒み、それでも「わたし」としか呼びようのない何かだった...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:59|PermalinkComments(0)

February 19, 2019

🌕2/20の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 2月20日1:12前後、北海道周辺で1:18前後、関西方面は0:53頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で0:24前後に 乙女座0°42'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 乙女座0°→1° / 太陽 魚座0°→1°】
  🌕 "An unsealed letter"
  『封をしていない一通の手紙』
  🌞 "The field of Ardath in bloom"
  『花盛りのアーダスの野』
     ↓↓↓
  🌕"A man's head"
  『人間の頭部』
  🌞"A public market"
  『公設市場』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/6】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★理屈や理論に支配された思念ではなく直観を通して物事を視る
→★太古から変わらない普遍の法則をかいま見る、または思いを馳せる
→★自分の中に存在する言語を超えた「原初の想い」を感じる
→★誰にも属さず誰のものでもないソース不明の「話」がひとり歩きする傾向
→★矛盾や逆説をはらんだ出来事や話法を注意深く扱う必要
→★何かが始まる、だが何が始まるかはわからない…という予感
→★社会的必要からまとうキャラクターの内奥で「個」としての視座を保ち続ける
→★大衆の一部としての自分と「名」を持つ「わたし」との行動のギャップに注意
→★個的な競争原理が大衆間の競争原理を生み出し大きな流れとなる様相
→★人間世界において「価値」がどう創られていくかを見切っていく必要
→★一般に流布する「観点」を記録し、描き、増幅する職業やシステムに注意
→★「一般的な観点」を使って自己のアイデンティティーを規定する傾向
→★物事や人物が持つ明確な特徴や突出した側面に子細な注意を払う
→★岐路での決断において予測される危険を正しく識別し身を護る必要
→★自分に備わった力を正しく発揮出来るよう調整し洗練していく
→★目先の状況だけでなくあらゆる方向を見渡して最善の道を探る・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『集中し弛緩し集中し突き抜ける』
            
            今回の満月
            『資質とキャラクターを試す/試される体験』 

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★2月満月の星模様と挑戦★

  今回はアスペクトを見ても、惑星スケジュールを見ても、盛り沢山の要素が詰まった重要な満月期かもしれません。社会的には忙しく騒がしい日々になりそうだけれど、内的には新月に引き続き、様々な側面から自分自身のアイデンティティーを再確認していく要素が強いかも。また、金星が土星とのコンジャンクションを終えた後、冥王星、月のSノードを通って天王星とのスクエアを形成していくので、感情面、そして金融市場においても揺れの激しい期間になるかもしれません。なので特にこの満月が個人的な惑星や感受点に触れるひとは、身体とこころの内側を大切に扱ってほしい時期。そして自分自身の内部に響く物心両面の声に耳を傾けるひとときを持てればいいなと思います。この期間はもしかしたら、けっして埋もれることなく屹立し続ける「個」でありながら、その視線は果てなく深く優しいものへと変容していく...そんな道程のひとつになるかもしれません。


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牡羊座から牡牛座へと移行する天王星についての寓話

  この満月図で、天王星は牡羊座29°24'に在泊しています。これは前と後ろ、双面の顔を持つヤヌス神の度数。あるいはアナレティック・ディグリーとも呼ばれ、各星座宮の29°台がこれに当たります。この度数はどこかに不退転の決意を秘めていながら、後ろ髪を引かれて行きつ戻りつ、あれこれ迷ってなかなか新しい一歩を踏み出せないという質を持つと言われます。たとえば十分に学び、消化してきたはずのそのサインの経験を、あと一歩マスターしきれていない、次の段階へと踏み込みきれない...そんな感覚に近いかもしれません。ここに在泊する惑星は、29°から次の星座宮の0°へと飛び込んでいこうとするエネルギーを持ちます。けれどそれとともに、ここで今一度そのサインと惑星との関係を顧みて、それを自分がどう使っているのかを再確認し、その結果として今ある自分の内的状況をありのままに見て一度全面的に受け入れること。その上で、得られた経験を携えながら一歩先へと勇気を持って進めと促してもいるんですね。


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  そういえば、あの東北大震災が起きた翌日... 2011年3月12日。それは天王星が1927年3月末、金融恐慌の勃発とともに牡羊座入りして以来初めて黄道最後の星座宮である魚座を抜け、約84年の公転サイクルを終えた日。そして、再びアイデンティティーを司る星座宮 ― 牡羊座へと回帰した日でした。つまり人類という大きな集合体にとっては、その時点から、天王星に象徴されるテーマに沿った探求の新しいサイクルが始まったことになります。

ではスタートから30°の行程を経てきたこれまでの8年弱で、わたし達の「体」と「霊 or 精神・こころ」との関係、あるいは「わたし」という存在は、いったいどんなふうに変化してきたでしょう? これにはきっと様々な解釈の仕方があると思います。またわたし達それぞれの個人生活をふり返ってみても、この8年の間に大きく変化した要素から読み取れるものは沢山あるのではないでしょうか。 

今回の満月は、その牡羊座最後となるヤヌス度数、29°に天王星が在泊する最後のルネーションになります(天王星は次回新月の前日に牡牛座入り)。そこで、今回は「マンデーン→個人の内奥」という側面から、ひとつの解釈(と予測めいた観点)の可能性を紹介してみようと思います。


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  ところで、スピリチュアルな世界では「アセンション」ということばがよく口にされてきました。それを簡単に説明するとすれば「わたし達の精神が物質偏重の時代を経て次元上昇し、深い精神性のうちに生きる時代と空間がやってくる」という概念...とでも言えば良いでしょうか。これは今でもチャネリングなどを通じて高次元のエンティティーとされる存在から伝えられていることです。そして、世界のどこかにはすでにそんな「アセンション」を果たしたひとびとが存在するのかもしれません。

けれど、他の惑星と相互に働きつつ、いわば「霊的革命」の尖兵とも見なされる天王星が新サイクルの旅を開始して8年経とうとしている現在も、地球世界は高次元の精神文明を享受しようとする兆しすら見えません(ただし上昇の前には大きな混乱を抜けねばならない...とはずっと言われていることですが)。 


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  今、現実に戻ってこの世界を見るかぎりこの8年間の牡羊座の天王星は、わたし達の精神と体を「アセンション」とは "似て非なる方向" へと進めてきたかもしれません。ん、"似て非なる方向" って? これについてはジャーナリストでもあるアストロロジャー、エリック・フランシスが、コミュニケーション理論家の故エリック・マクルーハンのことばを借りて『メディアを介した体外離脱』の方向性と呼び、以前から警鐘を鳴らしてきました。そのことばが持つ意味合いと「方向性」、そして今後長期の行き先はどんな感じだろう? この8年の間に山羊座入りした冥王星、魚座入りした海王星それぞれからの影響を念頭におきつつ説明を試みるなら、以下のような感じの物語になりそうです。(ただし現在のところは主に欧米文化圏に視点を置いた寓話になりますが...)

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  ......全てが計算され尽くし、予測不能な要素や偶然という概念は排され、盤石な社会基盤を期すというわたし達の欲望に沿ったテクノロジ-の強力な流れがそこには存在した。自動運転、自動案内、探さなくても好みに合った商品が提案され、クリックやタッチ、スワイプで支払いが済み、「モノ」は居ながらにしてドローンに乗ってやって来る。わからないことは日に日に精度を増すSiriやAlexaに聞けば様々なことを即座に答えてくれる。従業員の識別や勤務状態は体に埋め込んだICチップで管理可能だ。街のそこここには監視カメラが設置され、不審な人物のアイデンティティーは中央のデータと照合し即座に割り出すことが出来る。人生でもビジネスでも、誰も過度のリスクを負わずに生きていくことが出来ることを目的として全てが設計されていく。

  人間は、自分で体を動かし自分の頭で考えて何かを操作しなくてもよくなる。単純労働ばかりではなく、話相手や音楽、アート制作までもAIによって肩代わり可能だ。もちろんその流れに反して贅を尽くした手作りブームも生まれる。そしてその成果はたちまちあらゆるメディアに流れ、あらゆるディバイスのスクリーン上に複製されて大衆に共有される。「情報格差をなくして公正な判断を」がスローガンとなり、大多数がそれに賛同の意をとなえた。そればかりか、生殖行為や産むこと/生まれること/育てることさえも、やがてはテクノロジーが代替する時代が来ると考えられた。


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  そこに「苦痛」は介在しない。病気や犯罪気質の心配もなく、美しく利発なデザイナー・ベビーの需用は高まる一方だ。米国ニューヨーク州では宗教原理主義的な抑圧をはねのけて中絶保護法*1 が成立した。この出来事を心理的第一歩として女性にとっての選択肢が拡がった。産む産まないで悩む必要もなくなるし、自分の時間を著しく取られることもなくなる。同性婚は当然として、どんな生物学的性別で生まれたとしても、自らの意志で「社会的な性別」を選べるようにもなっていった。また食糧は実験室からAI管理の清潔な工場生産へと移行するよう計画され、徹底管理によって飢饉や飢餓の心配も激減していくと考えられた。

『その方が効率良く便利でクリーンな社会が得られるのなら、競ってでもそこに行くしかない』多くの指導者や知識人がそう考えた。この流れは引き返すことなど出来ない。太古から人間にまとわりついてきたドロドロとした野卑さなど捨て去るべきだ。そうすれば皆がツルっと清潔で安全な生活を享受出来るし、各自が豊かに生きられるだろう。ひとも物も、全ての「価値」はビットに換算されデータとして共有され、ひとびとの反応によって価値は即座に変化していく。全てのスピードが上がる。重たい物質はその加速度に追いつけない。ならば紙幣やコインを持つ必要もない。物を溜め込む必要もない。そして持たなければ心配する必要もない。自由だ。必要なら最新のテクノロジーで安全管理された環境でスローライフを味わうことだって出来る。全ての経験はマインドで処理されるのだから、そこに何の矛盾もありはしない。ひとびとはスクリーンに映した3次元を友とし、人生を語り、情報を与え、そしてインプットする。争いの元など断ち切れ。社会は利他精神に富んだ美しい存在を創造しなければならない。

壁は立つ。しかし真の壁など存在しない。必要とあれば戦争でさえ、スクリーン上のゲームと同化させることが可能だ。サイバー戦争はすでに昔から世界中で起きていたのだから。誰も、どんな事のためにも死にたくない。だが血や死など見ないで済むならそれは単に数値に過ぎない。こころの傷も残らずに済む。ネガティブな想像力を排し、全てを遊びごころに満ちた軽やかな精神でこなそう。昔なら瞑想を重ね、苦しい修行を経て得られた悟りの境地でさえ、今や脳科学とテクノロジーの力で簡単に安全に到達することが可能だ。全てを「光」で照らし、「闇」や「死」から精神を引き剥がそう。「リアル」は汚い。「リアル」は危険だ。「リアル」はヌルヌルとして気持ちわるい。ならば「リアル」はテクノロジーに任せよう。こうしてひとびとの自我は、いつのまにか見えない電子の船に乗り込んで軽やかに旅立っていく。ひとびとは「物」の重圧から解放され、果てしない軽さと精神の自由を得ようと夢見ていた。


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  ...やがて天王星は牡羊座後半に至り、そこで待っていた準惑星エリスと出逢う。女神エリスは言った。
『わたしはわたしだ。けれどわたしの自我はいまだバラバラに引き裂かれたままだ。わたしがわたしであることを証明するために、アイデンティティ-を再構築しなければならない。失われたパズルのピースを探してぽっかり空いた隙間を埋めるのだ。闘え!』と。

  そこでひとびとは、自らの出自、血脈の歴史、性別、肌の色、仕事、資産、そして果たせなかった欲望や屈辱の記憶を顧みる。そして失われたものを取り戻し、傷ついた感情を癒やし、敗北の歴史を勝利に変えるために『自分が誰であるかを決めるのは自分なのだ』とこころの内に叫ぶ。『自分が晴れやかな自分であることを阻害する社会は許さない』と。やがてそれは徐々に大きな声となって「人種、国籍、出自やジェンダー、国境による区別など存在させてはならない」というイデオロギーへと集束し、それ自体に対する矛盾を孕みつつも「アイデンティティー・ポリティクス」と化して顕在化していった。ひとびとは「正しさ」の鎧をまといながら、自我に対する全ての抑圧に底深い情念的反旗を翻し、あちこちで社会的な軋轢と怒りの連鎖を生み出していく。これは必然の流れだった。 何故なら、準惑星エリスとは「断片化した自我」そのものであり、寄せ集めのポストモダンであり、しかもその本質的な働きは「元々存在しながら蓋をされていた怒りを浮上させ、増幅させ、見せつける」のだから。

  こうして社会に存在するあらゆる矛盾が槍玉にあがっていく。しかし、ITモンスターが持つテクノロジーの力は、そんな多様な声さえも巨大な口を開けて呑み込んでいく。ひとびとは掴むことの出来ない巨大企業という幻像に抵抗し、その頂上に君臨する人物のイメージを嫌って罵倒する。だが、慣れ親しんだテクノロジーを手放すことはない。自分の全てを把握し気持ち良く過ごさせてくれる、見えない電子の力と一体化していく流れには誰も抗えない。


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  冥王星の抑圧の力。海王星の現実逃避的迂回力。その両方を巧みに操りながら、(統轄する人間ではなく)テクノロジーそのものが、ツルっとクリーンで聞こえの良い話法で全てを咀嚼しつつ肥大していく。一方では異なる知見を汚濁として排除し、一方では多様性を尊重し寛大に受け入れよと高らかに理想を掲げ、純粋かつ穏やかな天使の微笑みを浮かべながら。絶対的管理と統制された豊かさと。そこではすでにわたし達の身体さえも、テクノロジーと融合を果たした脳というシステムによって美しく管理される部品に過ぎない。こうして集合体としてのわたし達は、無意識のうちに変容しながらそこそこの満足感をもって、考えもしなかった形での「体外離脱」を果たしていく...。

だからこの物語の究極は、その途上で「主役」が消滅し、存在しなくなる可能性も含まれる。テクノロジー革命の担い手であった巨大企業や知の教祖達でさえ、その例外ではない。何故ならこの筋書きは、その昔 土にまみれ、血を流して生きた人間が意識することさえなかった不可思議な「虚の未来」へと誘う物語なのだから。そしてそれは、もはや幸や不幸という概念で測れるものではないだろう。虚に入れば人類が消したくてもけっして消すことの出来なかった生きることの闇さえも滅する。その時、かつて人間だった存在はまったく新しい概念そのものとなっているかもしれない...。革命は成就した。そしてこれもまた、過去にいくつか存在した選択肢のうちの一つだったのだ。



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   さて。これを書いている今 天上でコンジャンクトしている水星・海王星の影響もあってか、なんだか上の寓話はひと昔前のSFみたいになりました。けれど毎日怒濤のように流れ行く世界のニュースや巷の話題を見聞きしていると、こうした志向性とそれに沿った流れは確実に生まれているような気がします。少なくとも集合体としてのわたし達は、未来への進路(またはその一つ)としてこんな道を選びつつあるのかもしれません。


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  今はまだわたし達ひとりひとりの人生を何とかすることで精一杯なのが現状だし、こんなことをいちいち考えたりするひとは多くないかもしれません。けれど、もし生きていく上での「経験」が自己のアイデンティティー形成を促すのだとすれば、天王星が牡羊座を運行したこの8年間、テクノロジーがわたし達の無意識の領域にじわじわと浸入し、「頭/こころ」と「体」の結合感覚をヒタヒタと侵し乖離させつつあるという可能性を捨て去ることは出来ないと思います。これを書いているわたし自身を省みても、テクノロジーやメディアがもたらす利便性抜きには語れない生活の仕方に慣れてしまっている自分を意識せざるを得ません。

この先も、人間の欲望は留まるところがないでしょう。以前、ある先達からこんなことばを聞いたことがあります。『人間関係を捨て、お金や物を捨て、立場も愛惜の情も、持てる一切を捨てて洞窟に籠もり、瞑想と祈りに明け暮れる修行者の姿は、人間が持つ究極の欲望によって突き動かされている姿に他ならない... だからこそ、最後の最後に真の魔と出逢ってほとんどが灰になる』 それは本当のことかもしれません。 

社会革命によってお金が必要なくなる? みんなが平等になって、それぞれが自分らしく豊かに暮らせる? OK、いいね! じゃ次は何? 永遠の美? 理想の愛? 不老不死? 悟りの境地? それとも、新たな資源と冒険を求めての惑星移住かな? たぶんテクノロジーの世界は、すでにそれらも十分視野に入れているでしょう。新たに始まった、この84年サイクルのうちにどこまで到達出来るだろう?と...。


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  人間活動に付いて回る「経験」の質は、この8年で確かに変わってきました。その途上では、良きにつけ悪しきにつけ様々な物事が浮上するし、その可否を今の時点で決めつけることなど出来ないと思います。けれどそう思うと同時に... 単純な所作の積み重ねや死の危険が付きまとう試行錯誤を経ず、大事なものを失う痛みを避け、自分自身の動きひとつに潜む闇や血の危うさを思い知る機会もなく生きていくことを夢見る...そんな流れに無意識に乗っているかもしれないことに、そこはかとない深い怖ろしさも感じます。

その底流には確かにわたし達人間が抱えてきた「肉体と自我にまつわる苦しみ」への反抗があり、はるか先にはそんな社会と人間存在を変革することに成功した「進化の勝利」の可能性が待っているのだとしても。もしかしたら、太陽系の辺縁から隠然とした力を放射する不和の女神エリスは、天王星の背中を蹴って哄笑しているでしょうか? 『せいぜい自分を探し回るがいいわ。そして何もないところに君の思考の虚像を映すがいい♪』と。

それとも。一足先に虚無の絶望まで辿り着き、そこからエヘヘと笑ってひとり立ち帰って来た者だけを、エリスはニヤリとウィンクしながら迎え入れる...そんな解釈もアリでしょうか? 

  エリスが世界に投げ入れた金の林檎。それを拾って牡羊座の出口まで来た天王星は、これから何と出逢い、どんな旅を続けるでしょう? 84年間の新しい旅は、まだ始まったばかり。でも、一つのサイクルはその始まりのときに新たな方向性を受胎します。


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  この満月図で天王星が在泊する牡羊座の29°台。B.ボヴィが示すそのキーワードのひとつに『Build It And They Will Come』ということばがあります。その意味は『限りある日常の何気ない所作によって何かを築いていく。するとそこにふさわしいものがやって来る』。ビジネスでよく引き合いに出されることばのようですが、1989年公開の映画『フィールド・オブ・ドリームス』の中でも少し異なるニュアンスで使われていました。


今、見えているかな? 天王星とともに歩んできた8年間を通じて浮かび上がる、わたし達の姿。「わたしは誰なのか?」「今どこにいて、何をしているのか?」 「何を築こうとしているのか?」

  この満月期の最終日となる3月6日。天王星は本格的に牡牛座入りします。ならばここからは、いよいよ牡牛座が支配する「肉体とそれを支える自然」「基盤としての物質」「育む大地」「資源や資産と感じるもの」「安全と平穏と保証」「不動の美」「豊かさ」そして「わたしの領分」という概念に対し、天王星が予期せぬテコ入れの一発を喰らわせる7年間の始まりになりそうです。その刺激によって、わたし達の「地下深く燃えたぎるマグマ」は噴火するでしょうか? 足許の大地は揺らぐでしょうか? わたし達は、天王星が象徴する揺さぶりに対抗する手段としての革命を、どんなカタチで実現していくでしょう? 今、この満月期。想像の羽根を伸ばし、自らの胎内宇宙を覗き込んでみるにはとても良い機会かもしれません。


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― その他、目に付いたアスペクト(簡単に)―
この満月期は金融市場の動きにも注意

カイロンが最終的に牡羊座に入居(2月18日)
  天王星が牡羊座を去ろうとする今、入れ替わるように魚座から牡羊座に入居したカイロン。カイロンは2010年4月20日に魚座に一時入居した。このときは同時にメキシコ湾原油流出事故が起き、2011年2月9日に最終的に魚座入りしてから約1ヶ月後に東日本大震災による津波が起きるなど、魚座運行中は洪水や水不足を含めて様々な「水」に関する問題を浮上させた。そして、それから約8年の旅を終えて今、黄道帯のスタート地点に還ってきた。

牡羊座をアイデンティティーという側面で捉えるなら、どちらかというと自己主張と冒険精神をもってあちこち衝突しつつ、テクノロジーを介して「自分とは何か?」を模索するような傾向を促進したのが天王星だったかもしれない。けれどその後を受けて牡羊座に入ったカイロンは、もっと深みに潜りながら、大胆さと沸き立つ血潮の底に隠された、えも言われぬ不安感を掻き出していくような働きをするかもしれない。「不都合な吉星」と呼ばれるカイロンは、一方で「傷ついたヒーラー」とも言われる。ヒーリングを要するところには当然、傷が存在する。カイロンは上辺を繕うような癒やしはもたらさない。だから必要なら傷口を切り開き、大胆な外科手術で膿を出すような出来事を体験することもある。 また、場合によっては「自分は誰なのか?」の答が全く見えない「中空の闇」を体験するケースもあるかもしれない。 あるいは、自分という井戸の底に溜まった瓦礫のような記憶のデータをひとつひとつ拾っては整理し、既読ファイルとしてホルダーに収め、シンプルな階層に構築し直すような作業を促すことも考えられる。

いずれにしてもカイロンは、自分の中の「荒れた階層」を探し出し、整理と決着をつけ、新たな強さとしていく手助けになるだろう。たとえば一度折れた骨が快癒後に太く逞しくなるように。ただし、無意識領域を股にかけて働くところがあり、それと知って意識しておく必要性は他の惑星以上に高い(他のケンタウルス族ほどではないにしても)。 カイロンは2026年6月から、逆行によって次の牡牛座との境界を行きつ戻りつする。そして最終的に2027年4月に牡牛座への入居を果たす。

ちなみに天王星がやはり次サインとの境界を行きつ戻りつしながら牡牛座を最終的に抜けて、情報とコミュニケーションを支配する双子座入りするのは2026年4月末ごろ。

満月と恒星レグルス、小惑星エンタープライズ、ウンディーナがコンジャンクト
満月とエンタープライズがパラレル
 大きくは月・天王星&火星・フォルスのがGトライン
 月・パラスがセクスタイル

  恒星レグルスは2011年11月に獅子座から乙女座に移行した。それまでのレグルスは獅子座の恒星らしく「ロイヤル・スター」として王侯貴族、指導者、スターとなるひとびとに栄誉と豪運とそれにともなう危機をもたらす星だったし、今もその要素は変わらずに備わっていると考えられる。ただし、乙女座に移行してからのレグルスには「個人の上昇のための力」に「全体への貢献や奉仕」という要素、または「条件設定」が加わったと見るアストロロジャーも出て来ている。つまり今後レグルスの支援を受ける指導者や「王者」には、公的な奉仕の要素が強く求められるということ。その器でない者、条件を満たさない者には悲運が待つとされる(ただしトランシットの惑星などとは違い長期的なニュアンスが強いかもしれない)。今回の満月図では月がこのレグルス、小惑星エンタープライズ、ウンディーナとコンジャンクトしている。エンタープライズは文字どおり大事業、起業という意味を持つし、また進取の気性や冒険という意味もある。元々何か大きな目的を持つ、「手の間に何かを取る」という含意がある。またウンディーナは美や優しさ、儚さを持つが、ネガティブに使われるケースでは自己のアイデンティティーを犠牲にして従属的な人間関係を結ぶときに醸成される復讐心や因縁の絡みを意味する。このアスペクトを見るかぎり、今回の満月はやはりある目的の下での「個」と「公」のせめぎ合いというニュアンスを持つのかもしれない。

現在、著名な公人で強力なレグルスを持つ人物の筆頭が米国のトランプ大統領で、彼はアセンダントからオーブ1°以内にこの星を持つ(獅子座29°台)。レグルスが乙女座に入ってその特質を少しでも変えたとすれば、この満月がトランプ大統領にどんな影響を及ぼすかは興味深いと思う。ひょっとして彼のツイートに何かの兆候が顕れるだろうか?
 
ICに海王星と水星がコンジャンクト、土星にセクスタイル、月にクインデチレ
豊かなインスピレーションと表現力/非物質的コミュニケーションの可能性/空気を読めない言動に注意/想像力によって失ったものを取り戻す/振り払っても消えない想念が自分らしくない行動を促す(または煽る)etc.
 
DCにジュノーがコンジャンクト
立場やプライドの問題/一番大切なこと、伝えたいことを言えないもどかしさ/関係性の変化とそれへの怖れ/人間関係で視点や観点を変える必要 etc.

金星・土星がコンジャンクト
自己、他者、そして周囲の現実を醒めた目で見わたす/お金や物事に対する堅実さ/損失を怖れる心理/責任が重すぎると感じる心理/受け継がれてきたものや伝統を重んじる精神 etc.

ノード軸をグリーヴが調停、エリスがTスクエア
(Tスクエアは3月21日の満月あたりでジャストなのでしばらく続く)

 断固たる態度への反動や反撃/富のバランスに関する問題/恵まれた者の軽率さやそれに対する侮蔑/悲しみが憎しみや報復行動に変わる危険 etc.

— ちょっと気になる惑星スケジュール —(項目のみ)

2月18日付メリマン・コラムでは、金星が外惑星同士のアスペクトを次々とトランスレートしていくこの時期に金融市場が荒れる可能性が指摘されている。

2月22日~23日 土星・アグニがコンジャンクト
2月24日 金星・冥王星コンジャンクト
 エリス・ルシファーがコンジャンクトでノード軸にTスクエア
 (ルシファーは28日に正確なスクエアとなる)
 セレス・ネッソスがスクエア
 太陽・ジュノーがスクエア
 月・パラスが天王星にオポジション
 火星・木星がセスキスクエア

2月25日 金星・Sノードがコンジャンクト

2月28日 太陽・ネッソスがコンジャンクト
 (この前後は全体に惑星エネルギーが強く働くかも
 ルシファーがノード軸にTスクエア
 Nノードとルシファーからセレスにクァドリフォーム
 セレスがSノードにセミスクエア

2月28日~3月1日 冥王星・アグニがコンジャンクト

3月1日 太陽・セレスがスクエア
(太陽・ネッソスとセレスからNノードにクァドリフォーム)
 Nノードとルシファーからセレスにクァドリフォーム
 火星・セレスがクインカンクス
 太陽(とネッソス)・火星がセクスタイル
 太陽・ルシファーがセミスクエア

3月1日〜2日 金星・天王星がスクエア
         金星・海王星がセミスクエア


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◎Remember!
満月当日から水星が逆行のシャドウ入り
水星が逆行中に戻ってくる度数を運行する。大事な決め事は逆行までにメドを
逆行時に起きがちな兆候が前倒しで経験される場合もあるので注意。

 次回新月の前日3月6日未明に魚座29°台から水星逆行開始
  このとき太陽・ヴェスタ・海王星がほとんどコンジャンクト

 同日天王星が牡牛座入り
  このあたりはノード軸にリリスとエリスがTスクエア

 3月15日 水星逆行中日

 3月28日 魚座16°台で海王星とコンジャンクトして順行へ
  この日ノード軸、エリス・パラスがグランドスクエア
  金星・天王星がセクスタイル

そして
3月7日 魚座15°台で新月!



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★2月満月のサビアン・シンボル★

  気付いたら「星模様」のパートがかなり長くなってしまったので、今回のシンボル説明は手短に、メインのシンボル中心にいきますね(^_^;。
ではベースを簡単に。

🌕満月のベースとなるシンボル
 乙女座0°(獅子座30°)『封をしていない一通の手紙』

🌞月に光を放射する太陽のシンボル
 魚座0°(水瓶座30°)『花盛りのアーダスの野』


  まずは獅子座の最終度数と水瓶座の最終度数となるこの2組の対向度数を要約してみると(本来はシンボル全体を要約する事など不可能だけど...)、太陽のシンボル『花盛りのアーダスの野』は

『全ての霊統の源に繋がっていく非個人性と遍在性』

または

『怖くてたまらない小さな一歩を踏み出す。それはやがて、全てが "此処" にあったことへの気付きに辿り着く』

...という含みの光を月に放射してきます。


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そして、その光を受け取る月は...

『封をせずに開示を待つメッセージ。そこにはサインもない。それは誰からでもなく誰のものでもない。それは白紙だろうか? だがたとえ白紙であっても、それはクリアボタンを押すことを意味するのかもしれない。もしかしたら、全てのポテンシャルがそこに示されているのかもしれない。虹色の全てが白に還るように。』

『何が書いてあるかわからない手紙はこれから封をされて送られるのか? それとも書きかけてやめたのか? だがメッセージは放たれた。それを開けて見るか? それをどう読み取るか? そのミステリーを携えて進むのはあなた自身だ』

こんな感じのエネルギーで応えると思います。


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では、今回のメインとなるシンボルにいきましょう。


🌕満月のメインのシンボル
 乙女座1°『人間の頭』


  このシンボルは前度数とはうって変わってかなり社会的な意味合いの濃い度数かもしれません。人間の頭部と聞いたとき、わたし達はその人物の「顔」をまず思い描くのではないでしょうか。よく学校や図書館などの公共施設ではその設立に貢献した人物の胸像が飾られたりします。でも、頭部だけというのはあまり見たことがありません。

一方、歴史上の人物や身元不明の頭蓋骨から生前の顔を推定して復元する技術を復顔といいますが、復顔された像にはそのひとが生きていたときのキャラクター・イメージが見事に浮かびあがってきます。犯罪捜査では、それがヒントとなってその頭蓋骨の持ち主が何処の誰であったかを思い出すひとがいることを想定しています。それはそのひとの社会的アイデンティティー — 勤務先、学校や家、家族や交友関係、年齢、そしてどんな生活を送っていたか — が明らかになっていくこと。そう考えてみると、「頭部」とはその人物である「わたし」が誰であるか、社会のどんな領域に属しているかを「外部条件から認識する行為」の対象であり、その存在に投影されるキャラクター・イメージを象徴していると言えそうです。


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  また、わたし達は誰かの顔を見て「このひとは人が良さそうだ」とか「自信に満ちた顔付きだ」などと思います。自分の頭部 — 顔を鏡に映し、「今日は調子が良い」とか「疲れてるな..」などと感じます。あるいはニコッと笑顔をつくり、良し!と自分を鼓舞したりします。それは全て、外界との関係を意識し外側から見る「わたし」の姿を想定した行為です。

疲れているとき、元気いっぱいのとき。本当は鏡を見なくたってわかってる。真っ先に自分の内部にそれを感じるのだから。「わたしは、いつだってわたしだ。」「わたしは見ること、見られることの中心に居るんだ。」... けれど獅子座から乙女座へと移りゆく今、「自分」という宇宙の頂点に立っていた「わたし」は、より大きな社会的ピラミッドの下部から階段を見上げている自分の姿に気付きます。あるいは頂点に立ち続けながらも、身の回りにもっと広大な世界が拡がっていることに気付かされます。それは、「個」が乙女座に至って初めて経験する「公」の始まりの世界かもしれません。


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  では持って生まれた自分の力、元から備わっている自分というキャラクターをどう使い、どう活かしていけばいいのだろう? ひとつ前の度数で「封をしていない手紙」、いわば 開かれたミステリーが象徴する「非個人性」の洗礼を受けた「わたし」は今、外部から見られ、評価される自分自身を象徴する「人間の頭」としての自分をどう表現していくのか?と問われているようです。


🌞月に光を放射する太陽のシンボル
 魚座1°『公設市場』


  パブリックなマーケットでは、ありとあらゆるものが売られています。品物も色とりどりなら、訪れるひとも色とりどり。品定めをするひと、売り子の呼び声、値段の交渉をするひと、市場の喧噪は止むことがありません。 そんな混雑の中で買い物をするわたし達。 それぞれに別の人生、別の想いを抱えた個人ではあるけれど、巨大な市場の中では大勢の買い物客の一員に過ぎません。そこでのわたし達は、うごめく大衆の一部であり、群衆の最小公分母としての存在です。

ネットの世界でも、同じようなことが言えそうです。ショッピング・ポータルで、ニュースサイトや動画サイト、SNSで… わたし達は個人でありながら、目に見えない巨大な大衆の一部となります。 個人としての想いや行動は互いに影響し合い、干渉し合い、増幅し合い、やがて集合意識のうねりとなっていきます。 ネットの世界は、そのものが巨大なマーケットと言えるかもしれません。


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  そこでは企業ばかりでなく、わたし達個人もまた互いをマーケティングの対象とし、見る者と見られる者、両方の意識を身に付けていきます。それはもしかしたら「群衆」から一歩抜きんでて、「個」であることの価値を得るためかもしれません。わたし達は買い手にも売り手にもなります。そこでは互いの取引が全体を創りあげます。わたし達が見る者として、見られる者としてそこに集い、個としての「取引」を繰り返すほど、群衆としてのわたし達が創り出す「場」の価値は上がっていきます。大波小波、歓喜と怒号と涙とぬくもりと怖れと思いやりと強さと弱さとそれから…それから…あらゆる感情の渦巻くこの世界。ここでのわたし達は、巨大なシステムの一部でもあります。

公設市場。この度数には、魚座から見た「個」 と 「全体」との関係が集約されているのかもしれません。個人としての行動は、そのまま「場」に作用し、集合体の動きの原動力になり、全体を創っていく。 そしてその「場」に価値を与え、確固たる流れを創り、同時に乱したり破壊したりもします。自分が意図しようとしまいと、「個」と「公」とは常に同時に存在していて、境目の無い関係にあります。けれど魚座の霧の中で、深い海の中で。全ての色がとりどりに揃い、全ての音が同時に聞こえる無指向性の空中庭園の中では、気付かないうちに市場というシステムに呑み込まれる危険もあるでしょう。無名性をまとって漂う心地良さ。「個」であることと引き換えの帰属意識。そしてそれを自分だと思い始めること…。


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        例えば投資家やトレーダーは、目先の相場だけでなく、市場を大局的に見る目をもつ必要があります。市場の声を聞き、トレンドを見極め、自分の取引計画を立てる。それにはきっと、市場を覆う雲から頭部をもたげ、全体を見渡し、その上で「個」としてのゆるぎない相場観を養う必要があるでしょう。成功するには負けて犠牲を払うことからも学び、それを糧に生き抜くだけの強い個的な力も必要になります。全体の声を聞き、よく見て、そこに市場の一員として参加していく。けれど、けっして渦に引き込まれない。どこかでしっかり自己のスタンスを保つことが出来る。そんなひとが生き残っていく。人生もまた同じかもしれません。

喧噪に包まれた賑やかな公設市場 — パブリック・マーケットは、本当はわたし達ひとりひとりのこころの中に存在するのだとしたら。そこでは毎日、あらゆる取引が繰り返される。そこにうごめくのは、同じわたしの顔をした沢山の群衆。売り手の「わたし」と買い手の「わたし」。どうすれば上手くトレンドをキャッチし、市場の価値を上げることが出来るだろう? 


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  そんな問いかけを受けたわたし達の「頭部」は、外に拡がる世界に向けた「公としての顔」を強く意識するかもしれません。自分が属する場 — ビジネス、グループ、家族、友人、そして世界に対し、その一員として自然なかたちで溶け込んでいくための「共通の目的」という衣装をまとい、投影されたキャラクターをも使いこなしながら、様々な場面で、様々なかたちをした取引にいそしみます。だって「全体」のためになることは、取りもなおさず「わたし」のためにもなるのだから。それはひととき、わたし達の「個」を魚座の霧のように拡散させていくかもしれません。

けれど。それと同時に、何処にいても、どんな喧噪の中にあっても、何処まで行っても「わたし自身であること」を通して見えてくる風景はあります。それは霧の海から頭ひとつ抜けた視座。その景色の全体像を細部までしっかりと見据え「公」の側面に反映していくこと。今しばらくは、どちらの視点も外さないでいること。これからの約1ヶ月、魚座を進む太陽が彩る世界を渡っていくわたし達に必要なのは、そんな乙女座の『始まりの視線』なのかもしれません。


  天空では沢山の新しい旅の始まり。そして煌々と輝く満月の下。さぁ、ひと息ついて。お風呂でゆっくり温まったり、ゆるっと進む時間をつくって。そして頭を支える体の声を優しく聞いて。それぞれに、素敵な満月期となりますように...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^



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注1)
*NY州中絶保護法 

"ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は22日夜、人工中絶の権利を保護する「リプロダクティブヘルス法(RHA)」に署名した。妊娠24週以降、医師以外の医療従事者による判断でも、母体の生命や健康のために必要と判断された場合に中絶を許可する。州議会上下院が可決していた。中絶を違法とする法律を妊婦のプライバシー権の観点から無効とする「ロー対ウェイド事件」判決を適用したもので、共和党多数だった州上院で長年阻まれてきた。" DailySun New York 2019年1月23日付

ちなみに上記中の「妊娠24週を過ぎても母体の健康に必要であれば...」という基準の範疇には、医師ではない医療従事者の判断による「精神的な健康の問題も含む」とされ、それが生命を扱うにはあまりに曖昧な境界線であるとして論議を呼んだ(成立イベント図の土星・海王星がセクスタイル、火星がスクエア。また成立図では小惑星リリスとエリスがオポジションでキラルス(子供や若者、または無辜のひとびとの死)とスクエア。月とネッソス(カルマ)がオポジションだった。英国のアストロロジャーで恒星と小惑星を研究するマリナ・マカーリオは小惑星リリスをBMリリスと同様の「母性の否定」という意味を持つと言う)。 なお、直近ではヴァージニア州において、妊娠40週以降、場合によっては分娩中や分娩直後であっても、女性の体や心の健康に支障があると考えられる場合は両親と医師の話し合いで胎児または新生児の中絶(と呼べるのか?)を可能とするような法案が準備されているとのニュースが伝わり、これも激しい論議の的になっていた。
これはNew York Timesによれば右派の反対論者によるフェイクであるとも伝えられるが、複数のソースで推進派知事のインタビューなどを見る限り、やはりこの法案にも規定や定義に曖昧な部分があるのではないかと思われ、何がファクトかは判然としない。立法行為においてもメディアの報道においても、今やフルスイング状態の魚座の海王星効果が反映されているのかもしれない。


注2)

** テクノロジーと個の融合、そしてメディアとテクノロジーによる自分探し

  こうした動きを牽引しているのは主に米国でミレニアルズと呼ばれる世代だと言われている。これは1980年代〜2000年代初頭に生まれた世代であり、その中心層は1993年ごろの生まれで、山羊座で天王星と海王星がコンジャンクトし、蠍座の冥王星と水瓶座の土星を持つ世代(大きく見るなら、社会主義とテクノロジーによる統制に馴染みやすいと考えてよい星回りではないだろうか?)。その後に生まれた世代は「Z世代(GenerationZ- Zgen)」と呼ばれ、完全なデジタル・ネイティブ世代。射手座の冥王星(一部は山羊座)、水瓶座の海王星、魚座の天王星を持つ。そして今ネット上で発言している年齢域では蟹座〜天秤座に土星を持つことが多い。彼らは全体に独立思考でやや保守的(右派的という意味で)とも評されているが、まだ少年少女期であるため、評価は定めにくい。

hiyoka_blue at 18:56|PermalinkComments(0)

February 04, 2019

🌑2/5の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月5日06:23前後、北海道周辺で 06:29前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は06:04頃、沖縄周辺では05:35前後に水瓶座 15°45’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月・太陽 ♒️水瓶座15°~16°― 発効期:2/5~3/6 】
🌑🌞"Two lovebirds singing on a fence"
   『フェンスの上でさえずる二羽のボタンインコ』
            ↓  ↓  ↓
🌑🌞"A big businessman at his desk"
   『デスクに向かう大物実業家』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★選択を前に「ここ」と「あちら」の境界 ― どこでもない場所 ― に立つ必要
→★他愛の無い笑いや滑稽さに触れて救われる気持ち
→★不可視の「壁」を越えるために必要な全く新しい観点とゴールの変更
→★イメージどおりにいかない現実を糊塗するために仮面を着ける
→★仕事をこなし責任を全うすることから生まれる高揚感
→★他者の期待に沿う成果を挙げるというプレッシャーに耐える必要
→★全体の雰囲気を前向きに変化させるために必要な精神力と視野の拡大
→★別れ行くこと、道を分かつことから生まれる安堵と解放感
→★巧みな駆け引きや何重にも張り巡らされた策略を見抜く必要
→★清濁や光と影を分け隔てなく丸呑みにして複雑な状況と渡り合う
→★思慮の浅いお節介やありきたりなつまらない言葉の羅列に注意
→★余計な物事をシャットアウトして最優先すべき事柄にあたる
→★温かみと希望と折り目正しさによって掴み取る成功、またはペテン
→★無意味な犠牲や身に覚えのないクレームに対し冷静に対応する
→★まだ誰も気付かない非常に重要な第一歩の始まり
→★決して尽きないいのちの火がもたらす予兆を確信に変えて進む・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『「だが、それでいい。」という視点』
                    ↓
            今回の新月集中し弛緩し集中し突き抜ける
                   
            
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★2月新月の星模様とチャレンジ ★


  今回の新月図を見ると、個の極み(4室)と社会性の極み(10室)を軸と見たとき、主要惑星の全てが東半分に在泊しています。これが何かの "しるし" として一種の "味わい" をこの新月のエネルギーに与えるとすれば、「わたし」や「わたし達」にとってのアイデンティティーとは何なのかをどこかで意識させられる... または問われるような感覚があるかもしれません。

また新月図のロードである天王星の状況を見ると、日々のコミュニケーションの中で「乗り超えなければならない壁」または、自分自身に対して何かを証明するために自分の力を目一杯使う、何かに挑戦する... そんな感じもあります。なのでこの新月でもしそんなフォースに触れるなら、自分の手を一杯に伸ばした時の限界がどこら辺にあるかを意識しておくことが大事かもしれません。そして、その範疇で頑張ってみること。もしそれが仕事なら、なるべく過度な責務を負わないよう、責任の範疇を明確にしておきましょう。様々な紆余曲折も考えられるので、いずれにしても負荷はかかりそう。けれど決めた範疇を逸脱しない限りは、直観が冴えて自分が思った以上の力を発揮出来るかもしれません。それは今後の自信になっていくし、長期の視点で新たなアイデンティティーへと繋がるひともいるでしょう。ただし過信、やり過ぎ、走り過ぎは禁物。あくまで自分がここまでなら頑張れる...と感じる、その範囲にフォーカスし、集中力を注ぐイメージです。そしてもし状況が許すなら、自分の位置とともに関わり合う全体の行方を視野に入れておく。これはその行方が自分の意に染むか染まらないかというより、全体がどう動き、どんな光と影を生んでいくのかを見ていく — 自分の本源と、今の自分が「見ること」に使っているフィルターの本質をもっとよく知るために。そんな感じかな。


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  一方、嘘や自己正当化への誘惑も多いし、政治力を使った駆け引きなどもこれまで以上に増加するとき。自分から飛び込んだり巻き込まれたりすると、結局は大事なエネルギーを消耗するだけで良いことは無さそうです。一方、この新月あたりがきっかけになって、これまでの悪癖を改めるチャンスに巡りあうひともいるかもしれません。けっして一筋縄ではいかないけれど、試す価値は大いにあると思います。

  この新月から、満月を挟んで3月の新月までの約1ヶ月間。この時期は、2月に入っていよいよ本格的なセットアップが進行し始めている社会と、それを創り出している集合体の一員としてその流れを目の前に映し見ているわたし達自身、その内的宇宙との対比が再びテーマに浮上してきます。たとえば、ひとによってはこんな感じかもしれません。...リアルな日常でのふとしたやり取り、またはネット上にかいま見る様々な人間模様。ひとりひとりが確かにそこに、何処かに存在し、何かを想い、感じ、生きている。あるひとは必死に想いを伝え、あるひとは冗談めかし、またあるひとは怒りを吐きだし、あるひとは楽しく笑う。そして皆が一瞬一瞬の自分を確かめながら、生きている。けれど同時に、そこには不可思議な「見えない壁」が厳然と存在してる。これはいったい何だろう?...とか。 


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  あるいは仕事に疲れて帰る夜。駅の雑踏を過ぎてふと見上げた夜空。あれやこれやと忙しかった思考が一瞬止まり、ことばにならない想いの感覚がしんと、ふわりと、触れてくる。ん、何だっけ? 思い出せない。あれ? 何かある。自分の中に、まだ何かある。でも掴めない...。やがて行き交う車の音にかき消されるようにその感覚は消え「そうだコンビニに寄るんだった!」と大事なことを思い出す。けれど...。


生きて、見て、感じてきた。その全てが巡り巡って木霊となり、自分という宇宙に還ってくる。そんな瞬間。


それがどんな風に感じられるかはひとそれぞれ。その訪れやタイミングも様々。だから一概には言えないけれど。 この時期の惑星配置には、集合体としての「わたし達」を無意識のうちに分離の方向に引っ張る働きがあるように思います。なので、集合的には細分化やセクト化、もしかしたらエントロピーの増大? とでもいうような運動性が生じるかもしれません。そしてそれでもなお(またはだからこそ?)、わたし達のこころには現実に何かをまとめあげよう、創り出そうとする欲動も生まれてきます。そんな相反する心理的引力が働く中、惑星達はわたし達に、ここでさらに自らのアイデンティティーを深く問い直すよう囁きかけてくるのではないかと思います。

それは果てしない問いでもあり、簡単に答が見つかるようなものでもないでしょう。それでも再び。もう一度。自分の立ち位置(それぞれの今の志向性によって、外面的でも内面的でも、社会的でも霊的・存在論的なものであっても)とその核を探り、現時点での確認をしてみることは有用だと思います。


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  そういえば、よく「将来のビジョンを描く」なんて言われるけど、確かにそれも良いかもしれません。たとえばこれから7年間。天王星が牡牛座を旅するとき。そしてその後、水瓶座に入った冥王星と双子座入りした天王星がトラインを描き、土星と海王星が牡羊座の旅を始めているとき。これから10年後には、世界はまったく変わっているかもしれない。そのとき自分が生きていたら、何をして何を考えているだろう? どうありたいだろう?

けれどおそらく今、宇宙から求められているのは、現時点で明確な構図を描けたり、すらすらとことばに出来るようなアイデンティティーとは別種の... 何かもっとずっと根源的なもの...他者とは共有出来ないような何か...なのかもしれない。そんなふうに思えるのです。



<新月図で目を引いたアスペクト、少しだけ>

土星・アトランティスがコンジャンクション&パラレル、これに海王星がセクスタイル、そのミッドポイントに新月(とアガメムノン)、土星と冥王星がパラレル
直観や予知の力/突然のひらめきや独創力/ネガティブな影響力に敢然と立ち向かう力、またはそれを創造力として使う能力/指揮力・統制力の発揮/カオスの目覚め(人類のDNAに刻まれた文明崩壊への怖れが無意識のうちに動き始める可能性)/未来の悲劇を感知する(現実化するとは限らない)/嫉妬や敵意、悲嘆、理由なき暴力性/カルマの訪れ etc.

金星・アグニ・フォルスがコンジャンクト
突然の出来事による精神的・霊的試練/女性問題やスキャンダル/現実に根ざした根拠を提示する必要/金銭的損失または無駄遣いの危険/統率力や事態収拾の能力を示す etc.

火星・エリスが牡羊座でコンジャンクト、蟹座のキラルスとスクエア
格差に対する代償を求める/隠し事の発覚、または虚偽からの解放/純粋さが試される出来事/フラストレーション/母性の否定、または母性からの解放/無指向性の反抗心/DVや子供の虐待、女性や若者が犠牲となる出来事 etc.

天王星(とスウィンドル)・パラス(とダイシンサイ)がオポジション
(イクシオンが調停、イカルスとタンタルスがTスクエア)

 2月13日15時前後 火星・天王星がコンジャンクト
(月が11日に火星とコンジャンクト)

フェイクニュース/欲望の追求/政治的場面の混乱や分裂/グループの新たなセクト化/損失や特権の剥奪/他者との接触を避けたい心理/開き直り精神で突破する etc.

2月18日 金星・土星がコンジャンクト、夕刻にカイロンが牡羊座に戻る
満月を控えたこのあたりで精神的にまたひとつの節目、あるいは分岐点があるかも?



そして...
2月20日0時53分 乙女座0°台で満月!


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★2月新月のサビアン・シンボル ★

  今回の新月は、引き続き2015年冬、天王星・冥王星スクエア直下の満月の位置をかすり、そして2年前の夏、木星・冥王星スクエアの真っただ中で起きた月蝕の度数で起きます。このところ続いてきたカーディナル・クライマックス当時と同じ度数のルネーションはどうやらこの新月〜満月期で最後かな。ここから先は少しずつ、微妙に微妙にずれていきます。というわけで、今回も引き続き以前の解説をなぞりつつ、惑星配置が告げるニュアンスを加味しながら書いてみたいと思います。


新月のベースとなるシンボル:
水瓶座15°『フェンスの上でさえずる二羽のボタンインコ』


        フェンスの上で鳴き交わす2羽のボタンインコ。 ボタンインコは華やかな色の羽根を持つオウムの仲間でとても頭が良く、つがいになれば生涯にわたる絆を結ぶくらい愛情深い鳥だとされます。なのでフェンスにとまってさえずるメロディも、互いを想いあう愛の歌なのかもしれません。これはなにかとても平和で幸せそうなイメージです。 水瓶座の中間点で至福の愛を唱う小鳥のカップルは、水瓶座の社会的スローガンとも言える愛と平和、自由平等の理想を映すシンボルにも見えます。ひと組のカップル、2羽のインコはグループや社会の最小単位。パートナーとの出会いは、対向する獅子座が追求する個の表現 — てっぺんに立つひとり — とは決定的に異なります。「1」が「2」になり、それがやがて溶け合って新たな領域の「1」となる。それはわたし達が夢見る理想の愛の姿かもしれません。けれどわたし達にとってそこに至るまでの過程は、果てしなく曲がりくねった道が続くことが多く、途中で途切れることも少なくありません。


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  水瓶座の理想は「We Are The World」だとよく言われます。けれど「全てと手を繋ぎ合う」ことの第一歩 — 誰か特別な他者と真に向き合うこと — への道程は、それだけでもわたし達にとって一生をかけた大きな挑戦ではないでしょうか。 それとも、1対1の濃い結び付きは難しいけれど、志向を同じくするグループなら容易に手を繋げるでしょうか? おそらくは。そして、たぶん一時的には。では、志向の合わない者達同士は? 話し合い、現実的な妥協を重ね、歩み寄り、何とか手を繋ぐことが出来るでしょうか? おそらくは。そして、たぶん一時的には。


  今ではペットとしてのイメージが強いボタンインコですが、本来の野生種はアフリカのタンザニアやザンビアなどの高地で小さな群を作って生息しているそうです。近年はペット用に乱獲されて個体数が減っているため、保護区を設けているという話も聞きます。密猟者が中に入れないように、人間が不可視のフェンスを立てているんですね...。そんな中、野性のインコ達はつがいの相手が決まると仲良くともに巣づくりをし、やがて卵を産んで自分達の種を繋いでいきます。

ところで、このシンボルの鳥達がさえずる場所は…どうして家の中じゃないんだろう? どうして林の中や木々の枝じゃないんだろう? 何故、こちら側とあちら側を分け隔てるフェンスの上に? 彼らは共に、これから何処へ向けて飛び立っていくのだろう? 


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  フェンスとは、隔壁。「こちら側の世界」と「あちら側の世界」の間に引かれた境界線を意図的に主張するものです。フェンスの高さは「我/我ら」と「彼/彼ら」がどれほど遠く分かたれているか、その度合いを示しています。「わたし」がこちら側から、見る。そのとき向こうにいる「彼」は見られる者。同時にあちら側から「彼」が見る。そのときこちらにいる「わたし」は、見られる者。ひとつのフェンスを境に、見る者と見られる者が互いを映し合って、対峙してる。フェンスとは、こちらから見ればこちら側に見える。あちらから見れば、あちら側に見える。

けれど本当のフェンスとは... こちらでもあちらでもないところ。実は、何処でもないところ。「見る者」と「見られる者」「投影する者」と「投影される者」という構造が創り上げる、見えていながら見えない境界。それは人間の生というシステムの中でわたし達が見る「夢」の入り口かもしれない。その両側にはいつも勝者と敗者、富める者と貧しい者、美しい者と醜い者、幸せな者と不幸な者、善なる者と悪なる者がいる。


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  けれど今 ボタンインコのつがいは、そんな隔壁の上にちょこんと止まり、優しく愛を歌っています。 彼らはこちら側にもあちら側にも飛び立つことが出来ます。人々を、土地を、権利を隔てる高い壁も、ラブバードと呼ばれる鳥達にとってはただひととき羽根を休め、愛を表現するための恰好の止まり木にすぎません。飛翔することによって得られる、何にも隔てられることのない空間との一体感、そして自由...。 そんな自由を得た存在のみが、本物の愛の歌を歌えるのでしょうか。

もちろん、そんな鳥達でさえ、群となれば種の違いや天敵との間に見えない壁を持つはずです。それでも。鳥達が歌い、ひたすらにいのちを繋ごうとするシンプルな生の在りようは、種や群の境界という壁でさえも本能の領域にまるごと受け入れて、その全てを生き尽くしているのだと思います。


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  でも。そうは言っても家には戸締まりが必要だし、庭にはフェンスが必要。こちら側 — 自分の全て — を護るために。今を生きるほとんどの人間にとってはそれが現実だと思います。水瓶座の「We Are The World」。それは現実に無数のフェンスが存在する世界です。わたし達はそこで、壁を創っては壊し、造っては壊しているのかもしれません。ならば人間にとって「壁」の本質って何なのだろう? もしかしたら今 一番厄介で恐ろしいのは、いつの間にかわたし達ひとりひとりの間に分厚くそそり立とうとしている不可視の壁、あるいは「見ること」と「見られること」がもたらす不信の壁なのかもしれません。

そして次に、エネルギーは今回の主となるテーマを拾っていきます。


新月のメイン・シンボル:
水瓶座16°『デスクに向かう大物実業家』


  デスクに向かう大物実業家という絵図は、いかにも水瓶座の中間ポイント~後半への第一歩らしい構図じゃないかと思います。 彼は厳しいビジネスの世界で「大物」と自他共に認める存在。そのイメージは、視野が広く、ビジネスの手腕はもちろん、ひとを見る目、知識、経験・戦略、財力があって、権力構造にも精通してるような...そして何より運にも持続と忍耐の力にも恵まれてるような...つまり一つ前の星座宮、山羊座とその支配星土星の薫陶をたっぷり受けてここに至っている感じ。とにかく多くのひと達を引っ張っていくだけの理念やビジョンを持つ、スケールの大きな人物像が浮かびます。また、彼に敵対する立場から見れば、手強くて冷徹な存在かもしれません。で、そんな大物の彼は今、デスクに向かって何やら仕事をしているようです。次に展開する新規ビジネスの世界戦略でも考えているのでしょうか? 


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  彼は巨大な責任を負う立場です。仕事が大きくなればなるほど、リーダーとしての責任は重くなります。彼の目前には日々変化する現実が迫り、火急の決断を求められることも少なくありません。ひとつの判断ミスがどんな大損失を招くかわからない今、その影響力は絶大です。ならばまずは自分がやらなければならないことを、やり抜くしかありません。今の彼を創ったのは、実はそんなシンプルな生き方の積み重ねだったのではないでしょうか。

このシンボルに出てくる「デスク/desk」とは、重役室とか大統領執務室などに置いてある、大きくて平らで、大抵は正面を高級木材で覆ってある(つまり他者からは足下を見られない)書き物机です。その平らな天板の上で、今までどれほど重要な物事が決められてきたことでしょう。B.ボヴィによると、この「desk」はラテン語の「discus」がその起源で、二重語としては「disk」もあるそうです。そしてこれは両方とも『円盤状のもの』という意味になります。
 

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  人間が知識を集め、物事を考え、それを記録するための「場」を成す机。広い世界を動かそうと戦略を熟考する大物実業家にとっては、きっと今後の仮想世界が拡がっているだろう机。それを指すことばがもともとは「円盤状」という意味を持つって、とても興味深いと思います。 特に日々円盤状のホロスコープと向き合っているアストロロジャーならば。 その円盤とは、回転するもの。存在ある限り、回り続けるもの。

では、もしかして大物実業家の前に置いてある机の真の姿は… 回転する地球を意味するのでしょうか? いや太陽系? それとも銀河系? それは回り続ける。昼があり夜があり、星が生まれ、星が死ぬ。刻の流れを軸として死と生がめぐりめぐる... わたし達が見ている世界、その「システム」そのもの。

        けれど実際の大物実業家にとっての円盤は、また違って見えているかもしれません。たとえば、この世界をめぐりめぐる、平たい円盤状の何か。貨幣…コイン。  今は物質としての金の価値を基準にした金本位制から不換紙幣の時代になり、さらに形を持たないビットコインなどの仮想通貨や電子決済が一般化してきたけれど、それでもわたし達にとっての貨幣のイメージは昔からあまり変わっていないように思えます。たとえば今、手の平に乗る10円玉... 。世の中をめぐりめぐって多くのひとびとの手に触れてきた、鈍い土色の小さな円盤。普段は気にもしないで気軽に使っているけれど、本当はそこには見知らぬひと達の人生と小さな思いの切片が無数に刻まれているのかもしれません。


coin


  「富」とは、そんなささやかな価値が積み上げられ、膨大にふくれあがったもの。大物実業家は、移ろいゆく世界に対峙して、その富を動かすひと。 だから彼と彼の仕事を支えるデスク=円盤とは、今の社会をその根本で支える経済構造 ― 貨幣・通貨システム ― だと言えるかもしれません。 これもまた、わたし達がけっして無視出来ない現実です。そのこと自体にまつわる善きことも悪しきことも、歓びも哀しみも怒りも悲哀も含めて。けれど円盤は回り続けます。昼があれば夜が来る。光と影を生み出しながら、常に変化して止むことがありません。だからここに描かれた彼の姿は、今のわたし達が創り上げた世界/社会システムを擬人化したものだとも考えられます。

ところで、このシンボルは対向する獅子座16°のシンボルと照らし合わせるととても興味深いものがあります。そのシンボルは『嵐が過ぎた直後の陽光』。ついさっきまで猛威をふるっていた台風が過ぎ去り、激しかった雨も止んで、流れの速い雲の切れ目から一瞬、サーッと射してくる眩しい陽の光。 わたし達は空を見上げ「あぁ嵐が終わった... 無事で良かった!」と思います。たとえ裏山が崩れたり倒木で道路が通れなかったとしても、何とか山場は越えたようです。


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  その光景は本当に、束の間の美に過ぎないのかもしれません。まだ衰えぬ風の勢いに流されて、灰色の雲はすぐに陽光を隠してしまうでしょう。それでもわたし達は、一瞬射してくる明るい輝きに解放の象徴を感じます。どんなに暗黒の雲に覆われていようと、雨や風が猛威をふるおうと、そのはるか上には常に失われることのない輝きがあるのだと。そして、明日も生きていくのだと...。

つまり、対向する獅子座16°から見上げる雲の切れ目にかいま見える陽光が、この大物実業家と彼のデスク(あるいは輝く円盤)...という構造になっているんですね。確かに、大抵のわたし達にとって、彼は「雲の上のひと」かもしれません。(今は大物実業家が逮捕されたりスキャンダルが暴露されればあっという間に世界中に拡がるし、SNSでおかしなことを言えば批判の集中攻撃にあうことも多いけれど、このシンボルが降ろされた時代の庶民にとっては、本当に高い壁に囲まれて手の届かない存在だったろうと思います。)


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  では、わたし達が雲の上に「大物実業家」を見上げたとしたら...不可視の壁を通していったい何を見るでしょう? 世界を覆うシステムの頂上付近に君臨し「新世界秩序」を拡大していこうとする結社的陰謀の中心人物でしょうか? それとも功成り名遂げ、莫大な資産と権力を手中に収める憧れの大成功者でしょうか? それとも天才肌で変わり者で、人格的には問題ありだけど発想力に長け時代の波に乗ったIT長者? あるいは世界経済の未来を牽引する力を備え、貧困を救い、人望あつく包括的でウィンウィンの経営を心がける賢者? その姿にまつわる物語は、きっと見るひとによって十人十色になるでしょう。そしてまことしやかな伝説もそこから生まれてきます。 

けれど真の大物実業家の姿は...そのどれでもあり、どれでもないかもしれません。何故なら束の間の陽光の中に「わたし」が見上げる「大物実業家」は、彼の姿を借りた「わたしの世界」であり、めぐりめぐる「わたし」という円盤 — この眼を通した「世界」というシステムだからです。


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  大物実業家は今、目の前に拡がった自分という名の円盤に向かっています。彼は全神経を集中し、思考をめぐらせ、何かを決断しようとしているのかもしれません。彼の目の前で世界は大きく拡がり、ひたすら回転し続けています。回転は加速し、遠心力は強まり、今にも無限の彼方へと全てが飛び出してしまいそう...。 さて、とりあえず敵を潰さねばならない。味方の裏切りにも用心するべきだ。どこに壁を立て、どの壁を崩すか。どこに資本を集め、どこから吸い上げるか。どの領域が興隆し、どこが沈んでいくのか... 彼はそんなことを考えているのでしょうか。それとも。その一身にかかった多くのひとびとの生の重さを感じながら、自分の「王国」とその理想を護るために全身全霊で人生というビジネスに立ち向かっているのでしょうか? 水瓶座の「友愛」を力に変え、社会のシステムを変革し、雲に隠されることのない永遠の「太陽」になりたいと欲しているのでしょうか? (太陽は彼のはるか足下、獅子座の支配星なのだけど...)

  さて。彼は果たして自分という名の不可視の「フェンス」を越えて飛び立てるでしょうか? 自分自身が課したその道を、全う出来るでしょうか? ...きっとその答は、わたし達ひとりひとりが歩む人生の道、その過程の中にこそあるのかもしれません。


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  あちこちで邪気を払う豆が蒔かれ、冬の区切りがついて春の気が立つという立春の今日。ピンクや白の梅が咲き誇るのも、もうすぐかな。つい数日前まで夜中はしんしんと冷えたのに、伊豆あたりではもう早咲きの桜が咲いているとか。恵方巻きが終わった巷ではバレンタイン・デーの商戦がたけなわです。今年もまた同じ季節がめぐり、過ぎ去ろうとしてる..。でも、同じものも、同じことも、同じひとも、もうなにひとつない。みんな新しい今、ここ。そんな空間に生きてる。生き始めてる。なんだかしみじみとそう思ってしまう、寝不足の夜明けです。。(^_^;



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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January 20, 2019

🌕1/21の満月・皆既月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 1月21日14:35前後、北海道周辺で14:41前後、関西方面は14:16頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:45前後に 獅子座0°51'で満月となります。(今回の月蝕は日本からは見えません)

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座0°→1° / 太陽 水瓶座0°→1°】
  🌕 "A daughter of American Revolution" /
  『アメリカ革命の娘』/
  🌞 "A secret business conference"
  『秘密のビジネス会議』
        ↓↓↓
  🌕"A case of apoplexy" /
  『溢血症状』/
  🌞"An old adobe mission"
  『日干し煉瓦造りの古い伝導所』


【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/4】
※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★密かに進展してきた問題が潜在的圧力の高まりと共に突然動き出す
→★本物の「力」を全方向的に試されるような状況
→★伝統や受け継いできた歴史の価値を護って立つという意志
→★「知ることの重さ」を負って物事を遂行する者が担う重荷を理解する必要
→★些細に見える物事がドラマティックな変化への導火線になる
→★誰かや何事かに対する思いの深さ、本質を見抜く目が試される経験
→★身の回りの愛するものを護りたいという純粋な心根の発動
→★問題解決のために立場を越え力を合わせて合意に至る必要
→★一つの物事を巡って解釈が分かれ批判の応酬となる危険
→★環境、文化、培ってきた世界観の違いに曝されて感じる違和感やショック
→★長い時を経て培われた底力の発揮、または潜伏してきた「病状」の認識
→★自分がまさに真実だと感じる物事を広く伝播したいという衝動
→★「想定外」の事態に陥るような状況を自分自身の手で創り出す傾向
→★楽観と情熱をもって自ら困難や危険な領域へ踏み込もうとする心理
→★思うように進まない物事に突然こみあげる怒りやフラストレーションに注意
→★自分が甘んじてきた「鋳型」を破ろうとする強力な衝動の目覚め
→★さらなる分岐を前に日常の物事に潜む大切なメッセージに気付く・・・→


★エネルギーのポイント:前回の新月『「だが、それでいい。」という視点』
            
            今回の満月・月蝕
            『意志と現実の狭間で確認する内部の力』 


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★1月満月・月蝕の星模様と挑戦(簡単に)★


  1月18日に水星がOOBから太陽の勢力圏内にインバウンド。水星は山羊座に入って少し落ち着きを取り戻したものの、アウトオブバウンズの間はどこか調子が狂い気味だったかもしれません(ネイタルで水星がOOBのひとは勢いが増すことも。ちなみにトランプ大統領は水星OOB持ちです)。 いろいろなことを思いつくものの、凄く集中出来るときとまったく散漫なときの差があり、その一方でいったん話し出したら止まらなくなったり、何気なく無神経なことを言ってしまいがちな、鋭くて少しアサッテな知覚をもたらすOOB的な傾向に「あれ?どうしたんだろう...」と思ったひとがいるかもしれません。でも、そんな感覚は徐々に鎮まってきます。ただし水星は22日に月のサウスノードとコンジャンクト、23日には天王星とスクエア、カイロンとセクスタイルを形成します。そのあたりまではまだアップとダウンの落差を感じそう。そして24日に水瓶座入り。このあたりが精神的にはひとつの区切りになるかもしれません。


満月軸・天王星・レクイエムがGスクエア
(その他パラス、イスラエル、ロシア、カルマ、テスラなど多くの小惑星がこれに加わっている)
予期せぬ出来事または突発的な行動/一線を超えて動く/緊張と解放/生と死の境、または宿命ということについて深く考える体験(メメント・モリ)/取り返しのつかない状況が後になって浮上してくる可能性(たとえば法に触れた場合は過度な懲罰の可能性)/豊かさやファンタジーを求める気持ち、思いやり、共感、ささやかで温かい触れあい etc.

満月・セレス・カイロンがGトライン
何かを護りたいと感じる/自分自身を抱きしめる/親子関係の傷や幼少時のこころの傷の浮上、その癒やしと理解/ジェラシーを手放す etc.

満月のロード水星が月のSノードにコンジャンクト
冥王星・イカルス(と水星・月のSノード)がコンジャンクション 
強い思い込み、一時的な記憶力の減退、混乱、自己過信によるミス/まっとうな姿勢を保つ必要/限界を受け入れる/強迫観念や妄想に注意 etc.

MCにネッソス、DCにイクシオンがコンジャンクト
カルミックな出来事=因果の消化/無頼、またはひとをひととも思わない心理/こっそりと行われる報復 etc.

火星(とルシファー)・土星がスクエア
緊張の高まり、フラストレーションと攻撃性/抗い切れない流れにあえて抵抗する/チャンスを無視して目先の楽しみに耽る傾向 etc.

金星・木星のコンジャンクションが海王星にスクエア
ちょっとした心理の揺れが大きなうねりとなる(期間中は金融市場の動きにも注意)/通常の理解を超えた世界へのファンタジーや憧れ/はっきり視覚化したり言語に表せないようなフォースを感じる/不可思議なコミュニケーション/見て見ぬふり、聞こえないふりが思わぬ結果を招く可能性/不正と楽観、自己満足、虚偽/音楽、アート、エロス、エキセントリック/浮遊感と高揚感 etc.

そして…
2月5日 水瓶座15°45'で新月!



★1月満月・月蝕のサビアン・シンボル★



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  さぁ、今回の月蝕も前回に引き続き、以前経験した度数が出て来ます。このブログを始めたのは2010年あたりからなので、もうずいぶん経ったけれど。それ以来全360°あるシンボルのうち、一度もルネーションが起きなかった度数もあれば、何度も繰り返し出て来る度数もあります。で、この度数は今回で4度目。これって何を意味するのでしょう? もちろん、地球も月もそれぞれが公転している関係上、サイクルには当然ズレが生じるし、細かい数字を計算すればシステマティックなものだという結論にはなるけれど... その一方でジオコズミックのシステムと人間活動との相関性をいやというほど味わってくると、やはり何度も経験しなければならない度数のテーマはそれだけ今のわたし達にとって大事な意味があるように思えます。

で、前回の日蝕がそうであったように、この月蝕も、2015年カーディナル・クライマックスの中央部で起きた天王星・冥王星カーディナルスクエア最後の形成の手前で起きた新月の度数であり、また2017年の木星・冥王星最後のスクエアを目前に控えた満月の度数とも重なっています。2008年から始まり、長期で見れば2020年~2023年~25年まで続くとされるこの大きな変革期のさなか、ここ数年を振り返ってみても、社会的にもまた個人の人生でも、出来事としても内面世界においても、わたし達は沢山の変動 ― 山や谷 ― を経験してきたのではないでしょうか。そして迎える要の年、2020年のセットアップとなる今年初めての皆既月蝕。そのシンボルを今、世界を覆う状況とともにあらためて見直してみると、そこに含まれる意味の深さに慄然としてことばを失うような感じがあります。(いや実際に、自分の感覚をどう表現していいかわからないでいるのですが...)

というわけで...(^_^;
前回同様、以前掲載したシンボル説明に手を加えた形になるとは思いますが、初めて読んでくださる方もいらっしゃるかなと思うので、新しい気持ちでとりかかってみたいと思います。


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🌕満月・月蝕のベースとなるシンボル:
 獅子座0°(蟹座30°)『アメリカ革命の娘』

  『アメリカ革命の娘』… なんだか闘う女達というイメージが真っ先に浮かんできますね。最近なら、主に米国社会を嵐のように(ほんとに見てるとそんな感じ)席巻するフェミニズム・ムーブメントを思い起こします。

この度数は特に、対向する度数の水瓶座0°(山羊座30°)太陽のベースとなるシンボル『秘密のビジネス会議』と照らし合わせながら理解していくとわかりやすいと思います。この2つのシンボルには、米国の建国史が色濃く関わっています。米国の独立戦争は1775年~1783年。その間、フランスとイギリスの争いと密接に関わりながら、「代表なくして課税なし」を合い言葉に、植民地支配からの自由と独立を目指して独立戦争が進められていきました。


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  アメリカ合衆国といえば自由主義、そして共和主義を国の基盤とするとされています。それはこの独立戦争を通じて皆に支持され、やがて国の背骨となった理念で、アメリカ建国の父と呼ばれるひと達(ベンジャミン・フランクリン、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンなど)によって強く信奉されていた思想だったそうです。 もちろん当時の女性達もこれを理解し、革命とその思想を支えるにあたっては大きな役割を果たしたと言われます。地球上のほとんどの国々がそうであるように、アメリカという国もまた、無数のひとびとの血の犠牲と銃弾の雨によって産声を上げた荒々しい歴史を持っているんですね。

(神話の霧に包まれた建国史を抱く日本は、その意味では世界でもとても特異な存在と言えそうです。そして今になってみると、俯瞰で見るならそれはそれで素敵なことのように思えます。明白な史実が露わになったとしても、それを誰が見るか、どの立場で受け取るかによって解釈や想いはまったく違ってくるし、それが今、まるでカルマを呼び覚ますかのように複雑な遺恨、利権、思惑と絡みつき、世界各地で新たな分断と闘争の元になっているのだとすれば...。まぁこれは日本の戦後始原図のMCにピタリと乗る海王星的な観点ではあるけれど..。)


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  さて米国の独立から100年ほど経った1890年、ワシントン・D.C.に 「 アメリカ革命の娘達(DAR)」という女性団体が設立されました。この組織は今なお存在し、活動を続けています。 その趣旨は、独立時に燃え上がったピュアな愛国精神を再び鼓舞すること。そして米国建国の歴史を保持し続け、未来を担う子供達に伝統を引き継ぎ、より良い教育の機会を与えること。 この精神はそのまま、革命当時の女性達が担ったと言われる役割そのものです。このシンボルを降ろした当時、チャネラーのエルシィがこの団体のことを知っていて、その記憶を通じてこのシンボルのイメージが降りてきた可能性は高いだろうと思います。ただ、当時は世界地図を書き換えるほどの革命の後押し役となった闘う女性達の集まりだったはずのDARも、今では良妻賢母型保守派女性の牙城のような立ち位置として見られているように思います。なので現在のアメリカ革命の娘達が、政治的・社会的にどの程度の力を維持しているのかはわかりません。

それに、米国の歴史にまつわる暗部として、やはり奴隷制と人種差別問題は外せない要素だと思います。そしてこの問題は、天王星・冥王星がコンジャンクトした1960年代に沼の底から本格的に浮上し、両惑星のワクシングスクエア形成を中心とするカーディナル・クライマックスに入った2008年〜米国初のアフリカ系アメリカ人大統領、バラク・オバマ氏が就任した2009年以来、再び重いカルマの爆発として米国中を覆っているように見えます。(オバマ前大統領のネイタル・チャートのICにはケンタウルス族のネッソス(黒い馬) — 巡る因果、カルマの支払いどき ― がコンジャンクト) 


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 米国独立記念館/ペンシルベニア州フィラデルフィア


  それでも、夫や恋人、父や兄弟、息子達が命をかけて勝ち取った国を純粋に愛し、この地に辿り着いた祖先が開拓し受け継いだ土地、文化、伝統、家族を護ろうとするこころは、少なくとも保守派が強い州、特に南部の女性達の中に今も生きているのではないでしょうか。トランプ大統領はそういうひと達の危機感とフラストレーションによって生まれ、今も支えられているのではないかと思います。

...とはいえ今の米国では、南部女性の一生を描いた名作といわれる映画『風と共に去りぬ』が人種差別的(奴隷制を批判的に描いていない)で不適切だという理由でリバイバル上映を取りやめる例が出ています。また南部のホーム・フラッグと呼ばれる南軍旗はナチスの紋章と同じ扱いを受けているし、IT企業の雄グーグル社では「家族」を指す「FAMILY」という単語を「父・母・子供という意味を含んで使うこと」が、子供を持たないひとやLGBTQのひと達に対して不快な攻撃となり得るというクレームが出たため、使う際には細心の注意を...という副社長命令が出ているというニュースもありました。そんな雰囲気がメジャーになってきた今の米国で、もしこのシンボルの「革命」に焦点を絞るなら...『アメリカ革命の娘』を現時点で体現しているのは#ME Too運動やウィメンズ・マーチなどを主宰するフェミニズムの闘士達ということになるのかもしれません。ただウィメンズ・マーチに関しては、中枢部ムスリム擁護派の反ユダヤ発言が問題となり内部分裂が起きているようです...。 こうして見ると、女性達による新たな流れの理想も弱点も、蟹座 — 山羊座軸のものとはかけ離れているように感じられます。おそらく、これらの運動が持つ特質と問題点は、次の獅子座 — 水瓶座軸においてもっと色濃く顕れるものかもしれません。


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  一方、対向する太陽のシンボル『秘密のビジネス会議』はアメリカ建国の父といわれるひと達が秘密裡に開いた戦略会議、または独立宣言のための会議というイメージと重なります。ひとによってはいわゆる「陰謀論」に描かれる「陰の支配者達」を思い浮かべるかもしれません。いずれにしても、とてつもなく大きな時代の流れとそれを貫く精神のただ中で、人々の集合体をひとつの運動や組織としてまとめ導いていく目的のためには、あらゆるレベルにおいてそれだけの権力、思考力、行動力が必要だったはずです。そして多分、純粋な理念の裏側では清も濁も呑み干し、秘密を護り、剛柔の駆け引きに長け、必要とあれば冷酷で無慈悲にもなり得るだけの欲動を備えた、大きく複雑な器を持つ人格も…。これはまさに今、世界各国の政治の中枢で良きにつけ悪しきにつけ行われていることだと思います。強くなければ生き残れない。それは今という時代が提示するひとつの真実であり、集合体としての人類を生きるわたし達が背負う現実でもあります。

  建国の歴史はそのまま国と国、集団と集団との利害関係のぶつかり合いです。あるひとにとっては崇高で美しい理想が、他のひとにとっては自分の幸福を脅かす悪そのものにもなり得る。...これって、今もわたし達の歴史の中で、日々の生活の中で、いやというほど繰り返されている事実ではないでしょうか。 もしそのぶつかり合いを「悪」だと言うなら、悪もまた善と同じように、わたし達ひとりひとりの中に存在していることになります。ちょっとしたことで「善」と「悪」は簡単に入れ替わります。何が正しくて何が誤りなのか? それさえも立場や観点によって変化します。特に今は厳しく複雑なエネルギーが充満しつつあるとき。利害や世界観がぶつかりあえば、互いに自分を護ることにせいいっぱいになり、相手を思いやる余裕もなく攻撃のみに終始してしまうかもしれません。


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  けれど、だからといって境界や垣根を無理に消し去ってしまえば溶け合えるかといえば、たぶんそうはいかないでしょう。個人と個人の繫がりであっても、合わない者同士が同じスペースを分かち合えば、お互いにストレスが溜まって結局は争いが激しくなるだけ。

それでも、もし溶け合うことが出来るとすれば、それは互いにまず自分自身の人生の問題を解決し、こころの傷を自らの手で癒やした後のことかもしれません。相手に期待することを止め、自分のこころに線を引き、決定的な違いをありのままに認める。おそらくその前提がなければ手を差し伸べることも出来ないし、たとえ笑って握手したとしても、片手はいつでも相手を殴れるように拳を握りしめているかもしれません。少なくとも、どちらか一方は...。 

もちろん、自己犠牲を払って相手に合わせることも出来ると思います。けれど、それはどんなに美しく見えても、相手が変わることを期待した上での行為に他なりません。もし相手が変わってくれなければ、自分が一切無くなるまで犠牲を払い続けることになるからです。あるいは、自分で創り出した罪悪感とその贖罪に必要な懲罰者として、他者を利用しているのかもしれません。自分ひとりのことであれば、もしかしたらそういう人生を良しとするひともいるでしょう。けれど、もし愛するひとや家族、または集団や国家に対する責任を負い、彼らを護らなければならないのだとしたら...?


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  水瓶座0°(山羊座30°) 『秘密のビジネス会議』 は山羊座の終わりでもあり、水瓶座の入り口でもある度数です。活動宮から不動宮へ。 山羊座の旅の中で、「大人」として究極の責任のもとに秩序と安定の確立へと邁進した精神は、これから水瓶座に入り、経験から得た理想を広く伝え、他の人々や集団に変革をもたらそうとしています。( でも水瓶座は人々の意識を変革しようとはしても、自分のやり方だけは頑固に変えようとしないかもしれません。魚座に至って自分自身を含めた全てが溶け始めるまでは.....)

そして、こうした「個」と「社会」を繋ぐ軸となる意識を内部から支えているのが、獅子座0°(蟹座30°)の『アメリカ革命の娘達』を貫く精神なのだと思います。リベラル的観点から報道されることの多い今の時代、彼女達の姿は保守と伝統の権化のように見られがちだけど、もともとは権力支配に反抗し、自由を求め、自分達の理想の国を創ろうとして闘った「革命精神」でした。その本質的なエネルギーは、不屈のプライドと理想を護り育てようとする強い感情的モチベーションです。『わたし達を見て!わたし達は自由と平和と権利のために闘っている…!』と。 けれど、厳しい現実の日射しに耐え、自分が自分に与えた使命(または人生の目的)を着実に果たして本物の自由を獲得していくには、たとえどんなに正しいと思っていても、その本質論に固執しているだけでは足りないでしょう。 

世界に新しい時代をもたらしたアメリカ革命の精神が、一方では残酷な奴隷制度を長らえさせ、先住民族の集団虐殺という歴史を生み落としたのも事実です。 勝つか負けるか? 敵か味方か? 奪うか奪われるか? こうした心理と現実は、今もわたし達の人生の中で、身近な日常の些細な出来事の中に色濃く見られるように思います。


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        アメリカ建国の影の推進力となった女性達の献身と力と誇り。伝統がもたらす美への郷愁。「仲間」「こちら側のひとびと」に対する共感と深い思いやり。それは「家族」「身内」「仲間」を自分の手で護るという素朴な情熱から始まり、ひとつの大きな力へと育っていきました。それは「母」なる力だったかもしれません。そして閉じた扉の向こうで密やかに行われる 『秘密のビジネス会議』。これはある種の権力、または少数のエリートを象徴するものです。至高の「父」がふるう力。全体が音を立てて動こうとするとき、これらははたして悪か?善か? そのどちらでもない「必要悪」または侵しがたい 人間の「現実」 なのか? 「秘密」はどんな理由があれ、全て明るみに出されるべきなのか? 何が正しくて何が誤りなのか? ...その答はこれから先の、わたし達ひとりひとりの思考レベルと想像力の中にしか存在しないのかもしれません。

野生の動物達は、今この瞬間も地球のどこかで食べ物を得るために、子孫を残すために、種として生き残るために、喰うか喰われるかの闘いを続けています。わたし達はその姿を見て、こころを痛めたり保護したりします。あるいはその自然を生きる姿に崇高さや「美」を感じたりもします。 人間は歴史を重ね、ずいぶん進歩してきました。きっとこれからも進歩し続けるでしょう。でもわたし達、本当に彼らより進化してるのかな.....? 


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  わたし達個々が胸に秘めるモチベーションは様々です。これからしばらく水瓶座を旅する太陽の下、わたし達はそれをエネルギーに変え、アイデアや想いを周りとやり取りしながら何かを変革していく...という大テーマを通ることになります。それはひらめきと理想と革新を求める精神に対する、様々な問いかけや挑戦のひとときになるかもしれません。また同時に、わたし達の内的宇宙の中心部 — 奥まった地下室では、常に最高レベルの秘密会議が開かれています。この会議に必要な資質とは何でしょうか? これらのシンボルを使うにあたって考えられるひとつの希望(そしておそらく求められる条件)は、わたし達の自我が、または集合体としての想いが否応なく抱える、あくなき欲望と矛盾が創り上げたこの世界の真実をあるがままに見極めようとする姿勢。そして、その中でけっして諦めずに自分なりの探求を続けていくことなのかもしれません。


        さて、エネルギーは次のシンボルに向かって行きます。


🌕 満月・月蝕のメインのシンボル:
  獅子座1°『溢血症状』


  溢血って一般に、何らかの原因によって脳や体の血管が破れるか詰まり、神経細胞が阻害される状態を言います。これには脳卒中や脳梗塞も含まれます。それは突然起きる症状で、いのちにも関わる危険な状況。また特に脳出血の場合、一番多く見られる原因は高い血圧だと言われています。猛暑の夏場は血液がドロドロに固まる脳梗塞にも注意が必要だし、今は冬場なので、暖かい部屋から寒いバスルームに入ったとたん血管が収縮し、血圧が急に上がることもあります。なのでおそらくこのシンボルは、血圧に関わるこれら一般的な症状を総合したイメージなのだと思います。

  サビアン・シンボルは時折、描かれた情景がそのままの形で顕れる場合があります。なのでもしかしたら、突然、何らかの発作に見舞われるようなケース、またはそんなシーンに偶然遭遇するひともいるかもしれません。また突然の事故や地震、噴火などの自然災害、何かが溢れたり破れたり覆われたりするような事象と関連するケースも考えられます。


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  けれど、このシンボルが象徴している基本的な原理は、こころや体の内部にいつのまにか溜まりに溜まってしまった不自然な圧力が、何かのきっかけで突然解放され、噴出するような体験だと思います。たとえば今山羊座の1°台に在泊するケンタウルス族のフォルスが持つ特質にも似た感じ。もしかしたらそれは、限界まで蓄積されたフラストレーション、徒労感の噴火かもしれません。それは怒りの形をとって顕れるかもしれないし、突然、全方向的に感情が高まって叫びたくなったり、いつもならあり得ない行動を取る…という形で顕れるかもしれません。それはまるで、小さな子供が怒られたわけでも転んだわけでもないのに突然、ささいなことで激しく(実は力いっぱいに!)泣き出すような感じに似ていると思います。周囲の大人には何が起きたのかさっぱりわからず、困惑するばかり。きっとその子にも本当の理由はわかっていないかもしれません。でも、彼/彼女は確かにその瞬間まで、何かに必死に耐えてきたのだと思います。そして、とにもかくにも解放が必要だったのではないでしょうか。

また、普通に歩いていたのに突然何かに足をすくわれて転んだり、階段から足を滑らせたり...そんなことも考えられます。  これは何かのサイン。そしてどんな形で何が起きてくるにしても、いったん放出されたエネルギーは周囲を巻き込んで拡がっていくでしょう。それが何をもたらすか? たぶん、良いとか悪いとかなんて関係ないのです(もちろん当座はいろいろあるとしても)。何故なら、贈られたサインに気付くこと、そこから新しい経験をスタートさせることが全てだから。


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  ひとつ前のシンボルではアメリカ建国の革命精神を支えた女性の姿が、ここでは突然の溢血症状となって顕れました。では、この流れはいったい何を意味するでしょう? これについても、太陽が位置する対向度数のシンボルを反映させて考えてみましょう。獅子座1°の対向は水瓶座1°『日干し煉瓦造りの古い伝導所』です。

       「日干し煉瓦」とは、強い日射しの下で乾かし固めたブロックのこと。そして「伝導所」とは、ある特定の信念や信条を、まだ馴染みの無い地域に広く流布させるために設けられた拠点を指します。それは特定の宗教かもしれないし、政治的な思想かもしれません。あるいは、新たな世界観を分かち合うコミュニティ作りに関する運動かもしれません。燃えるような日射し、燃えるような情熱。これこそがやるべき正しいことなんだとひたすらに信じ、伝導者は駆り立てられるように進みます。


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  けれど、新たな土地で馴染みのない文化を持つ人々に、馴染みのない信念や新しい世界観を広めようとむやみに立ち入れば、その反動もまた大きいと思わねばなりません。怖れと胡散臭さで誰も耳を貸してくれないかもしれません。馬鹿にされ、怪しまれるだけかもしれません。また、たとえ良かれと思ってその地を訪れたとしても、それが原因となって知らずに新しい病気を持ち込むことだってあり得ます。善いことだからと押し付けるような態度に出れば怒りを買い、悪魔呼ばわりされて危害を加えられることも考えられます。今なら、不用意に危険地域に立ち入れば自爆テロに遭遇したり、拉致されたり、最悪の場合殺されることもあり得ます。(つい最近も、モロッコを旅行中の二人の北欧女性がISISのシンパとされる一団に襲われ、無惨に斬首された事件がありました..) 

そんな、ともすると敵対的になりがちな雰囲気の中で、熱意に満ちた伝導者はことを急がずにじっくり構えていられるでしょうか? 肩の力を抜きながら相手の価値観に立ち、想像力を使い、こころを寄せながらも自分の一線を護り、同時に信頼を勝ちとることは出来るでしょうか? 日干し煉瓦の土地は、とても厳しい環境です。そこに長く生きてきたひとびとの流儀や価値観を理解し、溶け合うことは出来るのでしょうか? 


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  『こんなに正しいことを言っているのに、何故わからないんだ? みんなのために善かれと思ってこんなに苦労してるのに!』 伝導者は頭に血が上る思いを何度も経験するはずです。中には無理がたたって本当に脳溢血を起こすひとだって出るかもしれません。また、疲れ果てて諦めの気持ちとともに、日々憂いを抱えながらもその土地の文化や風習に馴染むか、または埋もれていくひともいたことでしょう。 

古い日干し煉瓦の建物。その風化した壁には、「これは自分にしか出来ないのだ」という使命感と情熱を携えてそこにやって来た、多くのひと達の様々な想いが刻まれています。 彼らの理想は、使命は、その後どうなり、その土地に何を生み出したのでしょう? 伝導者達はどんな運命を辿ったのでしょうか。 そして... 本当に...本当に彼らは自分自身のためではなく、その言葉どおり相手のために、あるいは「神」のために行動したのでしょうか? 伝導し、誰かを教化することの意味とはいったい何なのでしょう? 彼は神を「見た」のでしょうか? それとも神とは、個々の胎内宇宙に描像される「永遠に裏切ることのない至高かつ全能の父」の射影であり、その神に「認められること」が人生の全てだったのでしょうか? 

獅子座 — 水瓶座軸の領域は、自分にとって「至高」と思われる「信条」や「理念」と、それをまとうことで拡がっていこうとする「自我」との危うい関係性が問われる場所でもあります。


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        このシンボルは、ひとつの善意、ひとつの新しいアイデアを他者と分かち合おうとする人間の意識を象徴しています。水瓶座に入ったばかりの時点で、その意識は本来、とても純粋なものです。けれど同時に、その目的のために必要とされる忍耐力(水瓶座の副支配星、土星の領域)も試されるでしょう。ただの勢いではなく、自己陶酔でもなく、自他の境界線を犯さず穏やかに、でも必要なときは強さを見せて自分を護りながら、時間をかけて相手のことばで話し、納得してもらう。そのためには、持続力や深い思考力、そして想像力が必要になるかもしれません。決定的な価値観の違いが明白になれば、身を引くことを考える必要もあるでしょう。

水瓶座の支配星は天王星。束縛を嫌い、変革と革命を象徴する惑星です。でも、その天王星の影には水瓶座のもう1つの支配星である、土星が控えています。天王星と土星。一見、相反する二つの惑星の力をバランス良く使えなければ、水瓶座が示唆する変革と協働のテーマを現実化していくことは難しく、結局は分断を招き、溝を深めて争いを起こすことになります。これは今、世界各地で起きている異文化の衝突の根底にも関わるテーマかもしれません。(実際には歴史的な遺恨やプライド、支配欲や資源争い、階級格差などが複雑に絡み合っているのだとしても。)


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        獅子座の初期度数には、突然の溢血症状というちょっとショッキングなイメージがセットされています。獅子座らしく周囲の注目を浴びそうなシンボルではあるけれど、笑って済むようなことで終わるとしても、ちとお騒がせな感じではあります。 おそらくここには、ひとつの暗示、または警告が含まれていそう..。 獅子座の旅は、自分自身の創造性をめいっぱい追求し、自分がこの世界の王であり女王であるイメージを素直に満喫しながらエゴが持つ力を増大させていく行程です。 獅子座のエネルギーには善意があり、与えることの歓びを感じる力もあります。若々しい純粋さを失うこともないでしょう。 けれどそのためには、常に自分自身の風通しをよくしておく必要があります。ともすると崩れがちなバランスを整え、固く凝り固まろうとする精神の筋肉をほぐして自然な姿勢を保てるようにしておくことが大切な鍵になります。そして、おおらかなユーモアも忘れずに。

  『自分は自分であり、あなたはあなただ。それ以下でも以上でもない。ときに自分は何者でもないかもしれない。それでも構わない。何故なら、わたしという名の胎内宇宙を統べる王は常にわたし自身であり、秘密会議の全責任を負うのもまたわたし自身なのだから。』 『もしあなたがわたしを称賛するなら胸を張って受け入れよう。しかし、それは必須ではない。真の価値と自信は他者の評価に依拠するものではない。何故ならわたしは生まれながらの王であり、そして同時に何者でもないことを知っているから...。』


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  内界と外界とを繋ぐ、精妙でとてもデリケートなバランス。これが崩れたとき、おそらくわたし達は大きなフラストレーションに見舞われます。フラストレーションは怒りを呼び覚まし、頭に血がのぼります。もしかしたら、気付かずに誰かの琴線に触れるようなことを口走ってしまうかもしれないし、突然気が変わって全ての意欲を失ったりするかもしれません。すべてに行き詰まった感覚に襲われ、暴力的な衝動に駆られるひともいるでしょう。症状は突然起こってきます。何が起きたのか、すぐには誰にも理解できないかもしれません。 けれど、本当に必要であればそれは起きます。鋳型を破って何かが出て来ます。たとえそれがまだ靄に包まれて判然としない姿 —「力」だったとしても...それでも。

  だから、もしわたし達が本当に未知の領域へ踏み出していくのなら、この獅子座の初期度数で起きる蝕は、願ってもないスタートラインだと言えそうです。何故ならとにかく滞っているものがあれば全てを一度放出するような力が加わるのだから。たとえばこのエネルギーに強く触れて、いっときカオスに見舞われたとしても、やがて物事も自分自身も、収まるところへ収まっていく。


  余談になるけれど、月蝕が起きる21日、安倍首相はロシアに飛んで翌日プーチン大統領と会談。そして23日からスイスでダボス会議に出席する予定だとか。この流れは今回のサビアン・シンボルが告げるテーマになんとよく合致していることでしょう。今回は国内問題で手一杯の首脳が多く、米国のトランプ大統領、英国のメイ首相とフランスのマクロン大統領は欠席。中国の習近平主席も不参加で副主席が代理参加。ロシアやインドも不参加だそうです。先行きの見えない世界情勢の中、各国首脳の間にはどんな話し合いがもたれるのでしょうか...。


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        この月蝕でわたし達が受ける獅子座のエネルギー。それは、何があろうと、きっとわたし達に再び快活さを与え、やがて背筋を伸ばして真新しい玉座へと向かわせてくれる力だと思います。そしてその玉座は、もしかしたら今までに見たことも考えたこともないような形状をしているかもしれません。いえ、形なんてあるようで無いのかも? ひと呼吸ごとに、目を閉じて開くたびに、全てが変わっていくのだから。どうなるかはわからない。でも、それを楽しみながらいこう。このシンボルはわたし達に、そんな心意気を教えてくれそうな気がします。

何故なら、この強力な月蝕はノースノード・イクリプス。未来に向けて一歩踏み出すためにセットされた、パワフルな蝕です。だから怖れずに。胸を張って。ひとつ朝を迎えるたびに新しい自分がそこに在ることを知り、それを生きてみたいと思うのです。



corn




have a great trek!!!★


hiyoka(^_^


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January 05, 2019

🌑1/6の新月・部分日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
1月中は多忙のためメリマン・コラムはお休みや抄訳、または部分的なツイートのみになるかもしれません。また抄訳の場合も、いつもの日曜夜には間に合わないかもしれません。とりあえず7日付に関しては、遅れるかもしれませんが抄訳はUPするつもりでいます。(ひょっとすると今年からは、余裕のあるときだけ全訳をUPするような形になるかも?です)。楽しみにしてくださる方、すみません!🙇‍

【訂正のお知らせ】昨日、記事の中で <木星・海王星スクエア> の正確な形成日を 1月31日 と記述しましたが、正しくは『1月14日』(日付が変わってまもなく)でした。(1月31日夜は土星・海王星セクスタイルの形成になります。) お詫びして訂正させていただきます。m(_"_)m

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  1月6日10:47前後、北海道周辺で 10:53前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は10:28頃、沖縄周辺では09:58前後に山羊座 15°25’ で新月となります。

(部分食の始まりは9時前ごろ。食の最大は那覇で大体9時40分ごろ~札幌で10時13分ごろ)


前回の新月のテーマについてはココ満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月・太陽 ♑️山羊座15°~16°― 発効期:1/6~2/4 】
→🌑🌞"Many toys in the children's ward of a hospital"
   『病院の小児病棟に備えられた沢山のおもちゃ』
            ↓
→🌑🌞"Boys and girls in gymnasium suits"
   『体操着を着た少年少女達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★「指針に沿った自由な発想」と厳格な「規則」との違いを正しく識別する必要
→★ 生きることの厳しさからしばし離れて息を抜き、心を慰める
→★ 「縛り」や「規範」を曲げてでも大切な何かを生かすためのタイミングを知る
→★ ほんの小さな何気ないギフトや触れあいが心身を癒やし明るい兆しをもたらす
→★ 取るに足りない物事に耽溺して真に取り組むべき人生の問題から目をそむける危険
→★ 何が正しくて何が誤りかについての思い込みに一度クリアボタンを押す必要
→★ 自分に嘘をつくことをやめて赤裸々な人生そのものを愛するために通る試練
→★ 状況は選択次第で常にフレキシブルなものだと気付くための挑戦
→★ 良い変化への内的な勘どころを瞬間的に捉えていく意識を持つ
→★ 断片ではなく全体を見て起きていることを理解していく必要
→★ 複雑な社会環境を渡る上で特定のスキルを磨くためのノウハウを知る
→★ 全てのバランスの中で出来ることを全力でする(自分の中にないことはしない)
→★ 生き抜くための衣装、不必要な摩擦を避けるための知識を身に付けていく
→★ 「真実」とされる物事、または自分がそう「感じる」物事への
           熱情によって動かされていく自分や人々を見ていく
→★ 再び自らのコアに立ち戻って中心に存在する生命の火を確認する・・・→


★エネルギーのポイント:前回の新月『くつろぎながら油断なく目を見開き、
                     耳を澄ましながら肩の力を抜く』
                    
            今回の新月「だが、それでいい。」という視点
                   
            
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        今年最初の新月、部分日蝕がもうすぐ起きます。2019年は始まったばかり。 ところで、去年12月23日の満月は、蟹座 ― 山羊座軸の0°台で起きました。そして今回の新月・部分日蝕は、山羊座 ― 蟹座軸の15°~16°で起きます。


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  前回、直近の位置でルネーションが起きたのはカーディナル・クライマックスの中央部。メリマンさん曰く「一生に一度の巡り合わせ」である強力な天体アスペクト「天王星・冥王星ワクシングスクエア」の7回目にして最後の形成を控えた2015年1月5日、蟹座14°~15°台の満月でした。つまり、この日蝕でベースとなる度数のテーマが当時のメインテーマだったんですね。あの当時はカーディナル・クライマックスの初頭部で起きた「アラブの春」が混迷を深め、今もまだ各地でテロやシンパによる斬首事件を起こしているイスラム過激派組織ISISが台頭した時期でした。こうした流れはアラブ・アフリカ・アジアにも拡がり、難民問題とグローバリズムが引き起こす摩擦となって今、世界の政治・経済・社会を揺り動かしています。

そして、今回は来たるべき2020年の「セットアップ *」となる2019年最初のルネーションであり、自ら支配する星座宮に在泊して強い力を放つ射手座の木星と魚座の海王星(今回は新月図の支配星でもある)のスクエアを含み、また冥王星と、それに続いて支配宮である山羊座入りした土星とのミッドポイント直近で起きる新月でもあります。そしてこの新月期(満月期も含む)には、月末の土星・海王星初回セクスタイル(広い意味での美徳、犠牲、思いやり『フォーキャスト2019』より)も起きます。

なので今回の部分日蝕は、4年前の経験の集大成**としての「今」を見直すようわたし達をいざない、そこから1°ぶん拡がったパースペクティブを提示しながら「さぁ、どうする?」と問いかけているのかもしれません。4年前、当時のエネルギーのポイントは『根本的な内的訓練の開始』でした。でも今回は、あえて心象的な方向から抽出してみました。

* 『フォーキャスト2019』および今春に刊行予定の電子本『マンデーン2019』で詳説されている2019年のテーマ。

**地球と月がそれぞれに公転している関係上、ルネーションのサイクルは少しずつズレていきます。なので新月や満月が4年ごとに同じ度数で起きるわけではありません。


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★1月新月・日蝕の星模様とチャレンジ ★


<新月図で目を引いたアスペクト、サラッと>

土星・冥王星のミッドポイント直近で新月・日蝕
土星・ヒュロノメ・イカルス・冥王星とコンジャンクトの新月・日蝕
力の変換、物事を甘く見ることによる犠牲、喪失の哀しみ、絶望感
落ちることへの怖れ、力への野望と権力闘争、プランと展望、促進される変化
または飛行機などの事故 etc.

新月と海王星がセクスタイル
慈愛、夢、思いやり、美へのあこがれ、アート表現、
受け継いできたものに磨きをかける、正しい力の使い方を学ぶ

木星・海王星がスクエア(正確な形成は1月13日〜14日)
秘密の暴露、嘘・欺瞞、結果を軽く見る傾向に注意
宗教や信条的ファナチズムの発露、過去の感情が生き生きと蘇る経験
(2020年へのセットアップ:ヒステリー、パニック、自己満足、非合理的活況/『フォーキャスト2019』より)etc.

木星に対し月のNノードと天王星からクァドリフォーム
現実の事物に根ざすことのない「ロマン原理主義」や利便性の徹底的追求による自我の肥大の促進、何かの「かたち」が壊れていくプロセス、「弘法も筆の誤り」的な出来事、眠っている感情や情念を掘り起こし統御していく etc.

土星・オルクスがトライン
規範、ルールを尊重する、約束を守る、人知れず手を差し伸べる
説明責任を果たすことの要求や導きetc.

ノード軸・レクイエム・天王星がGスクエア
自分らしさの主張、突然の出来事によって存在のはかなさを知る etc.

OOBの水星・フォルスがコンジャンクト
突然のインスピレーション、コミュニケーション願望、
精神や事物の内部に溜まっていたエネルギーが突然爆発する、
破壊衝動 etc.

MCにイクシオン・インターコスモス・ターディス・クルースン
  がコンジャンクト

放縦、耽溺、抑えの利かない状態
部族的または民族回帰的な信条、または血縁からの働きかけ
一つの立場から全く別の立場へと変化する可能性
異次元的な器、またはコミュニケーションの困難さ etc.

蠍座の金星・牡羊座の天王星がクインカンクス
自分の理解を超える物事をなんとか納得しようとして葛藤する
権力闘争の危険
対立を避け、事をわけて説得にあたる必要 etc.

蠍座の金星・魚座のカイロンがトライン
長く抱いてきた哀しみに静かに折り合いをつけていく
何かが訪れ、ひそやかに拡がっていく予感
巡り会いと別れの中で深まっていく自分への理解 etc.

牡羊座のエリス・天秤座のパラスがオポジション
 国の内外で起きる政治的敵対精神
「正当性」に関わるプライドの衝突、所有権に関する強いこだわりetc.

ASCにオエノーネ(小惑星)がコンジャンクト
(新月図は東京ローカル図でもあり、どれほどの影響力があるかは未知数)
嫉妬や復讐心、プライド、個人的な偏見や悪意に注意
それらを一度明確に捨てた上で行動する必要

1月2日~18日まで水星がOOB入り
(新月のデクリネーションは22°台なのでOOB特有の浅くも深くも
 "飛び気味"の思考は比較的理解しやすいものになるかもしれない)
 8日〜9日 水星が火星にスクエア
 13日〜14日 水星が土星とヒュロノメにコンジャンクト
 15日 水星が海王星にセクスタイル
 18日〜19日 水星が冥王星(とイカルス)にコンジャンクト

水星OOBの影響を受けると頭の中に湧き起こった思考を外に向かって表現する傾向が強まる。普段お喋りなひとは止まらなくなったり、いつもは寡黙な人が突然話し始めたりツイートを連発したりする傾向が見られるかもしれない。またOOBの水星が触れる惑星の特質を水星が思考に翻訳・増幅する働きがあるため、ともすると話が大きくなったり、売り言葉に買い言葉の煽り合いが激化する危険も。デマの流布や集団心理の攻撃性には注意を要する。また集中力が極端に高まったり低下したり、ギャップが激しくなる可能性もあるので事故やミスにも注意を。

山羊座入りした水星は落ち着きを取り戻し、深い思考と現実的なコミュニケーションを促進するかもしれない。火星にスクエアを形成する水星は、大胆な決断を下す勇気をもたら可能性もあるけれど、苛立ちや口論には注意を。また土星とヒュロノメにコンジャンクトする水星は、現状への悲観や批判的な物の見方を促進するかもしれない。海王星とセクスタイルを形成する水星は、クリエイティブな能力に繋がりそう。何かを書いたり表現する良い日になりそう。ただし、やはり嘘や欺瞞に走る面もあるので注意する必要もある。イカルスと冥王星にコンジャンクトする水星はともすると強迫観念に取り憑かれやすい質を帯びると思う。何事もやり過ぎに注意。「イチかバチか、これでなければもうおしまいだ」的な考えが湧くようなら怪しんで。

1月7日 天王星が牡羊座28°台から順行開始
突然の混乱、事故、騒乱、相場の攪乱、権力闘争 etc.


そして...
1月21日 獅子座0°51’で満月・皆既月蝕!



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★1月新月・日蝕のサビアン・シンボル ★


  前回は黄道上の特異点、エリーズ・ポイントで起きた満月でした。で、今回の新月は同じカーディナル・サインのちょうどど真ん中で起きます。エリーズ・ポイントが「個人と社会がぶつかりあう交差点」だとすれば、この15°近辺は一瞬の火花が散った後に立ち止まり、内的な考察を経て次の体験に備える地点、または次の軌道への分岐点だと言えるかもしれません。では、以前書いた解釈に今年らしさを加えて。早速見てみましょう。


🌑 新月のベースとなるシンボル:
山羊座15°『病院の小児病棟に備えられた沢山のおもちゃ』


  ここは大きな病院の小児病棟。病気で辛い思いをしている大勢の子供達が入院しています。病院に入院するということは、厳しい管理の下に生活するということ。朝の回診、投薬、検査、あるいは手術や術後のリハビリ。病状によってはベッドから離れられず、または常に管とともに寝起きし、決まった時間に決まった食事を摂らなければなりません。健康なときの暮らしぶりに比べたら、本当に規則だらけの縛られた生活です。家族から引き離され、学校へ行くことも出来ず、辛い検査や手術に耐えて頑張っている、沢山の子供達。

  だからその一角には、彼らをひととき慰めるために様々なおもちゃが備えられています。  ほんのひとときでも、可愛いぬいぐるみや機関車やゲームで遊ぶことで、彼らの淋しさ、恐怖や辛さを和らげることが出来るかもしれません。 沢山のおもちゃは、寄付されたものでしょうか? あるいは、退院していった子供達が後に残った子達のために置いていったのかもしれません。そこに備えられたおもちゃ達には、そのひとつひとつに、小さなひと達の心細さを思いやる気持ちが託されています。

 

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  今、子供達は辛さを忘れて無心に遊んでいます。それは、ひとときの解放かもしれません。彼らがどんな境遇にあったとしても、たとえそれが大人の目から見たら古く汚れた小さなぬいぐるみであったとしても、そこで触れることが出来たもの、自分の中の「何か」に触れ、繫がりを感じたものによって、ひとのこころは癒やされる可能性を持ちます。そしてそのひとときの安らぎは、人間が本来生まれ持つ回復力にとっては大きな栄養になる可能性があります。

また、こうして無心に遊ぶ子供達の笑顔は周囲で見まもる大人達をもホッと癒やすでしょう。たとえわたし達全員がいつかは死すべき存在だと知っていても。そしてその刻がいつ誰に訪れるかは誰にもわからないのだとしても。今このときは、その子の笑顔が全てです。そして今この時こそが、わたし達の「生」の全てなのです。

わたし達の社会には、厳格なルールに従うべき環境が確かに存在します。山羊座に入ってからここまでの間には、個と社会の間に起きる様々な摩擦や挑戦、希望や自負、そしてふとかいま見る「闇」を象徴する度数が続きます。そしてここで中間点に至り、そんな社会と個のせめぎ合いの中で、重圧に負けず、自らの力を保つための「遊び = スペース 」を持つこと、そしてそれを許すこと、または与えることを描いたテーマが出てくるのはとても面白いと思います。


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  ここは小児病棟。そしてわたし達は、入院患者であり、同時におもちゃで遊ぶ子供達です。ここでは、病気を治すことが第一義。それが「目的」であり「法」であり「ルール」です。どんなに甘いお菓子が欲しくても、我慢しなければならないかもしれません。けれど、確かに人間って張りつめてばかりでは保たない。どんなときでも、疲れを感じたら臨機応変に一瞬の弛緩を自分に許す。「遊び」を許し、こころを癒やす何かに触れる。それが明日への鋭気となっていく。小さなリフレッシュ/リニューアル。その繰り返し。きっとこれからも、その積み重ねはとても大切な栄養になっていくでしょう。たとえ形として残るものは何もなくても。どんなときも自分が、自分であり続けるために。


  ちなみに、このシンボルを補完するオポジションの度数、蟹座15°のシンボルは『満腹するまで食べることを楽しんだ一団の人々』です。そこでは、ただ欲するままに美味しいものを食べ尽くすという一種の放縦さと、それを味わい尽くす楽しみが描かれています。B.ボヴィはこの光景を、山羊座の病院「ホスピタル」と連動する言語イメージ「ホスピタリティ」と関連付けていました。つまり、ここに描かれた人々の陰には常に、彼らが満腹するまで堪能した美食を提供する側の人々もまた存在する、ということです。


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  一団の人々は、自分達のために提供されたものを十二分に楽しみました。『あぁ、美味しかった!もうお腹がいっぱいだし酔いも回ってしまった...』 問題はそれから先です。次に彼らがどんな体験をするかは、そのひと次第。美食であれ、飲酒であれ、他の物事であれ、あまりに欲望のままにふるまい、耽溺してしまえば、行き着く先は病院かもしれないし、社会的な破綻かもしれません。けれど小児病棟の子供達とは違い、この場合は自分がしたことの結果を自分が引き受けるという形になります。それとも、ホストまたはホステス役の人々が彼らを介抱し、家まで送り届けてくれる... そんな思いやりに満ちた幸運に出逢う...なんてことも、あるかな?

  こうして山羊座と蟹座を貫く15°軸に描かれた対照性を俯瞰してみると、どちらにも異なる形を通して「思いやること」「貪ること」の光と影が暗示されているように感じられます。これはどちらが良いとか悪いとかではありません。光と影は常に表裏一体となってわたし達の中に存在し、ともに生を紡いでいるのだから。

子供達は、たとえ病棟に在ったとしても、そこで様々な社会的体験を学んでいます。ときには言うことを聞かずにお菓子を食べて怒られたり、ときには大好きなクマさんをもう一度抱きしめたくて、痛みに耐えて頑張ったり。これらの全てがもう一度、思いっきり野原を駆け回れるその日へと繋がっていきます。


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  だからわたし達も今、社会の頂点である山羊座の中盤に来て、これから自分という宇宙をくまなく駆け巡っていくその日のために。このシンボルに示された、社会を構成するにあたって不可欠の「他者を思いやる精神」の発露を見ると同時に... 今一度、自他を「思いやること」と「貪ること」の狭間に立ってみることを促されているように思えます。それは自分に何を、いつ、どれだけ許し、楽しみ、そして遊びきるかを意図し、ブレずにコントロールしていくことかもしれません。



🌑 新月のメイン・シンボル:
山羊座16°『体操着を着た少年少女達』


  さて、いよいよメインのシンボルですが、前の15°からこの16°では、雰囲気がガラッと変わってきます。前のシンボルには、どちらかというと内省的というか、少しだけ社会の前線を離れて体を引き、自他を顧みるような味わいがありました。でも、このシンボルではなにやら姿勢が前のめりになってくるようです。

原語の「gymnasium」とは体育館のこと。なので「gymnasium suits」は体育や何らかのスポーツを練習するための衣服、日本語では地方によって体操着や体操服、または体育着や運動着と呼ぶようです。また「ギムナジウム」といえばドイツなどに見られる、大学への進学を目指す中等学校を指します。一方、B.ボヴィによれば「Gymnasium」はもともとギリシャ語で戦士達が「裸で鍛錬すること」を意味するのだそうです。


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  つまりこのシンボルでは、少年少女達が「鍛錬」という共通の目的をもち、通常の服装よりも軽快で動きやすい(つまり裸に近い)衣服をまとって "四角い体育館" に集まっている光景を描いていると見ていいでしょう。その体操着はおそらく彼らが所属する学校やチームを示すおそろいのデザインではないでしょうか。

  さてこのシンボルも、対向する蟹座16°と対で見ていくほうが判りやすいかもしれません。その蟹座側のシンボルは『手書きの巻物を手前に置いて正方形の前にいる男』です。ん、ちょっとややこしい構図ですよね。

  これは、ひとりの男が自分の手前に一巻の巻物を置きながら、目前の「四角形」に対峙している光景です。巻物というからには、多分とても古い手稿なのでしょう。そして、目の前にある不可思議な正方形「square」……。 B.ボヴィはこの原語の 「square」から「city square」 や「square board」などへと言語イメージを拡げ、広場を前に古地図を持って立つ光景や、ルールブックを片手にボードゲームに興じるシーンにも通じるとしています。広場を前に、これからどの方向を目指そうかと地図を覗き込む男。または攻略本を前に、20世紀初頭に米国で生まれたという資本主義ゲーム、モノポリーに興じようという男...。そんな風にイメージを拡げてみると、そこにはこの先を左右するような「何か」を読み解こうとする人の姿が浮かび上がってきます。けれどこのシンボルの本質は、やはり「正方形」そのものが体現する原理にあるのではないでしょうか。


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  正方形が象徴するものは沢山あります。たとえば四つ組で表される宇宙、世界、生命の象徴として、まず曼荼羅の基本的な形状を挙げることが出来ます。ただ、曼荼羅の元となるサンスクリット語は「丸い」、つまり円の意味があるそうです。ならば「完全」を象徴するとされる真円を究極の宇宙精神の表れとして描く行為は、ヒンドゥー教や仏教だけでなく、キリスト教にも、イスラム教のアラベスク模様の中にもかいま見られるのではないでしょうか。 

この「円」が、わたし達の四肢では触れることの出来ない崇高な精神の顕れとされるのなら、それを囲む正方形は、円である「精神」を地上に降ろし、「物質」として固めて身近に触れられる概念にするための方便かもしれません。 そう考えると、一枚の紙に描かれたアストロロジーの円形ホロスコープもまた、全体でひとつのコスモス= 人間としての完全なる精神を象徴していると言えそうです。


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 Credit : Luc Viatour / www.Lucnix.be


  けれどアストロロジーで正方形といえば、ハードアスペクトの大ボス格、グランドスクエアです。古代ギリシャのアストロロジーでは、スクエアに火星の持つ性質を当てはめていたそうです。グランドスクエアは4つのスクエアの組み合わせであり、その四隅に置かれた惑星は互いにその勢いと方向性を殺し合う、どうにも動きが取れない一種の安定性を持っています。 けれどそれは、一触即発の暫定的な安定性。 一見動きが無いようにみえる4つの壁の中で、わたし達の精神は大きな抑圧を受けながら葛藤を起こします。そして、それ自体が新たなエネルギーを生みだし、突破口を探して四角い回廊を駆け巡ります。これは確かに苦しいアスペクト。 でも、そのエネルギーがいつの日か大きな反撥力となり、新しい境地へとそのひとを突き動かしていきます。


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        もしも正方形 ― 四角形が物質的な世界の顕れだとすれば、その形状には堅固な力強さとはうらはらに、やがては壊れていく痛み、死する運命への恐怖、そして哀しみの響きもまた包含されているように感じられます。それはわたし達が創り上げている社会そのものにも当てはまるかもしれません。けれど、この世に生まれ落ちたわたし達の精神は、抗いようもなく次の局面へ向かおうとします。そして、やがては完全な円の境地にたどり着くことを夢見て進もうとする衝動を内にたずさえています。その衝動こそが、「人間」としてのわたし達を生かそうとする見えない力の大本なのかもしれません。

としても、この男が前にしているのは正方形です。ならば、もしかすると古い手稿を参照しながら彼が読み解こうとしているのは、この世に存在する物質の究極の原理なのかもしれません。まるで現代の科学者 ― 物理学者のように。 あるいは、この男はこの世界、社会、人間を、今の姿にあらしめている原理を読み解こうとしているのかもしれません。社会を成り立たせているシステム、その中に生きる人間の心理や行動に見られる一定の法則…。そして、その分析から導き出される理想にふさわしい自分のあり方を探求しているのかもしれません。


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  さて、ここで再びメインのシンボル、山羊座側の『体操着を着た少年少女達』を見てみましょう。彼らが集まっている体育館は「四角」い形をした建物の、「四角」く広い一室です。それは世界の中で、彼らがこれから参加しようとしている社会を象ったものかもしれません。この先、少年少女達を待ち受ける社会では、毎日のように無数の競技や試合が様々な形を取って行われています。ならば今、彼らはその競技に参加するためのスキルを身に付けなければなりません。また試合に出るためには、その競技にふさわしい衣服をまとう必要もあるでしょう。それはパーティのドレスコードのようなもの。その場にふさわしいスキル、ふさわしい身なり。飛んだり跳ねたり、走ったり、身を伏せたり、回転したり....臨機応変の対応、話し方、身振り手振りにチームワーク。それを身に付けなければ、試合に負けてしまうかもしれない...。こうしてみると、このシンボルではほとんど社会性の極みを目指す鍛錬が示されているようにも見えてきます。


そう、確かにここは山羊座の中央部。だから社会の中で高みに上っていくためのノウハウを身に付けることが示唆されていることは否定しようもありません。また、全体を統合し、統制が利いてよく機能する集合体の構成員として、チームワークを身に付ける必要も示唆されているでしょう。


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  けれどその一方で、ここに集った少年や少女ひとりひとりに問いかけられているテーマがもうひとつありそうに思えます。それは、彼らがそれぞれに何を目的としてこの訓練に参加するのか?という問いです。

もし彼/彼女が、優れたスキルを身に付けることによって、本当に自分が目指す領域のてっぺんに君臨してみたいのだとしても。物質世界の鍵を握る、マネーゲームのチャンピオンになりたいのだとしても。もしくは、宿命的にも見える四角いシステムを、少しでも「円」に近付けたいという野望を持っているのだとしても...。あるいは適当に社会参加を果たして色々経験しながらも、落ちこぼれずに暮らしていければそれで良いのだとしても。それはいったい何故なのか? 自分は人生に何を望んで固く四角い社会という場に立とうとしているのか? 今の自分にとって、試合に勝つとは何を意味するのか? それとも、ただ流されるままに体育館にやって来て、導かれるままに体操着に着替えただけなのか? 

その問いは、彼/彼女を根底で支えている蟹座(内面)からの問いかけでもあります。その問いは、常識的で当たり前の答など求めてはいません。否応なく個と社会が斬り結ぶ社会という競技場で、その場面にふさわしい衣服と立ち居振る舞いを身につけようとする、個としての明らかな理由を求めています。このシンボルは、自分の中でその当たり前過ぎる答を今一度確認するタイミングが来ていることを意味するのかもしれません。 もしかしたら、全てはカモフラージュでしょうか? 鎧と面を身に付け、鏡に映った自分を影武者として動かしながら、まったく別の人生を探求しようとするひとだっているかもしれません。そしてそれもまた、選択肢のひとつです。


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  いずれにしても、ここから山羊座の後半に向かっては、また新しい側面が視野に入ってくるでしょう。それは否応なく社会の中で生きざるを得ない現代のわたし達がそれぞれに経験する、一種の「発芽」かもしれません。一日、また一日。

どの星座宮同士のオポジション軸にも言えることだけど、この山羊座の中央部もまた、対向の蟹座が放射する深い内的な想いと慈しみによって支えられています。ならば社会性の極みに直面し、前のめりの姿勢への圧力を感じそうなこの度数にあって一度立ち止まり、自分の本当の「気持ち」を慈しんでみるには良いタイミングではないかな?と思います。


  一日、また一日。あっという間に過ぎていく刻の狭間で。 世界の壮大な「リセット」と「セットアップ」の始まりの中で...。 わたし達は、自分という宇宙をどんな視座で捉えているのでしょう?



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:43|PermalinkComments(4)

December 22, 2018

🌕12/23の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】

東京・関東ローカルで 12月23日03:07前後、北海道周辺で03:13前後、関西方面は02:48頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で02:17前後に 蟹座0°49'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蟹座0°→1° / 太陽 山羊座0°→1°】

  🌕 "Bathing beauties" /
  『水着美人の一団』/
  🌞 "The Pope"
  『ローマ教皇』
        ↓↓↓
  🌕"A furled and unfurled flag displayed from a vessel" /
  『船から提示される巻き上げられたり広げられたりする旗』/
  🌞"An Indian chief demanding recognition"
  『自らの承認を要求するインディアンの族長』

 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~1/5】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★見る者の羨望と欲求、見られる者の昂揚と重圧、両方への想像力の必要
→★矮小な日常の出来事に人生の鍵が隠されていることに気付くための促し
→★手に入らないものを求めながら多くの代替物に埋もれる危険
→★優しさ、愛、慈しみという言葉にまつわる古いイメージを刷新する必要
→★傲慢な言動、見栄のための嘘、計算されたパフォーマンスに注意
→★報いを期待せずに自らの道を淡々と歩む日々への透明な祝福
→★古いものや意識が終わり、新しい何かが台頭してくる光景または予感
→★今まで隠れていた「内的な個の力」のポテンシャルを感じ取る
→★または、これまで覆い隠されていた強い力が突然誇示される
  (目に映る外的な力が虚勢か本物の力かを見極める必要)
→★これまで辿ってきた人生の道が変わる、または変える決断を下す
→★密やかなプランを胸に、今か今かと風が吹くのを待つ心
→★何かに縛られた状態、または自分自身の頑なさが自縄自縛となり動けない状態
→★何かを要求する前に必要十分な条件を満たして正当な理由を証明する必要
→★人も物事も「良い器」と「壊れた器」の違いを明確に識別していく
→★心または体の「流れ」を良くして新陳代謝を図り
             臨機応変の自在さを手に入れる・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『くつろぎながら油断なく目を見開き、
                    耳を澄ましながら肩の力を抜く』
            ↓
            今回の満月
            『静と動の狭間で自己の足許を固めておく』 

181223FM


        今年最後の満月。クリスマスイヴが代休になって、街もネットもクリスマスセールでチラシやらメールが一杯来るけれど。蟹座の満月でもあるし、今年は家族と一緒にゆっくり過ごすひとが多いのかな。 それに、ひととき喧噪を離れて静かに過ごすことが出来るなら、それが一番な星回りじゃないかな...。


  12月22日朝の日本の冬至チャートでは、12室に太陽が在泊し、ケンタウルス族のフォルスとコンジャンクトしています。だから春分までの間は、心理的にも出来事的にも本当に色々なことが水面下で進行していて、それがあるときジャストのタイミングで突然噴出してくる感じがあるかもしれません(政治面では水面下の動きが激しそう) 時間が経ってふり返れば、その全てが決定的な変化への道標だったことに気付く...みたいな。。 で、この満月期は冬至とほとんど時を同じくして起きるので、太陽・フォルスのコンジャンクションとこのコンビへのアスペクトもまさに発効中。世界も日本も、マンデーン的に見れば「え?」というようなことがあちこちで起きています。 

この満月期は、わたし達の内的世界と社会との関わり、距離をとることの難しさなど、自分自身やパートナー、家族、または社会に対して様々に感じる矛盾の蓄積で疲れてしまったこころをゆっくり癒し、もう一度自分のスタンスと重点の置き場所を確かめるような感じがあります。これまで外部に向かって半ば自動的に表現してきた自分像は果たして本当なのか? 実は、何かが少しずつ変化していないか? などなど、ひとそれぞれの「予感」の中で静かに準備が進んでいくとでもいうような。なので、表面で感知出来ることはもう一段深いところに本当の原因があって、それがある時突然浮上して...何かに気付く、なんてこともあるかもしれません。いずれにしても、お正月が明ければ1月6日の超強力な日蝕が控えています。そして、たぶん激動の2019年〜2020年の幕が開けます。最高の波乗りが出来るように、こころも体も、準備を整えておけるといいな。(^_^



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★12月満月の星模様と挑戦(簡単に)★


<満月図で目を引いたアスペクト>

太陽・フォルスがコンジャンクトして月にオポジションの満月
獅子座MC・ニッポニアと牡牛座グリーヴからセミスクエアの満月
MC・ニッポニアとグリーヴからクァドリフォームの太陽・フォルス
太陽・月とGスクエアを形成するヘカテとウラニア
蠍座の金星・魚座の海王星がトライン
木星・水星コンジャンクションにオルクスと海王星がTスクエア
満月図のロード、冥王星とジュノーがトライン
火星・アストライアのコンジャンクションがレクイエムにクインカンクス
カイロン・ハイジーアのコンジャンクションがノード軸を調停
ICにブラックムーンリリスがコンジャンクト
月のノード軸と天王星がTスクエア


  とりあえず、年末年始も政治・経済・社会は内外共にとても流動的で落ち着かない感じが続きそう。そんな中で、この満月が暗示する心理的なことを少しだけピックアップしてみます。

この満月期、どこかで「切り替わりの合図」となるベルの音(または号砲)が聞こえたひとは?
表面で起きてる事が大事じゃないとは言わないし、ショックだったり緊急のことだってあるかもしれない。でも、ある程度の対策を考えたり取ったりした後は、もう思い悩むのを止めて肩の力を抜き、自然に任せたほうが良さそう。身を固くすればするほど、それは後を追ってくる。けれどそれは、自分の人生の上でもっともっと大きな意味を持つ何かから放たれた、注意喚起の「泡」に過ぎないかもしれない。

今、魚座の海王星は自分の生き方と環境を何としても護りたいと願い、それを感知した蠍座の金星は「今」を精一杯生きようとする。ふと哀しみや孤独感が襲ってくることもあるけれど、それでも自分が知る「自分らしさ」を貫くために踏ん張れる。周囲からどう見られようと、もう構わない。もし「嵐」が来るとしても「自分でないもの」とは距離を置きたい。そんなエネルギー。まだ確固とした基盤を持たない危うさがあるけど、それはこれからしっかりと固めていこう。

外部に対しては、底の浅いお節介や型にはまったつまらない言説に対する嫌悪感を強く感じたり、そんな人々に囲まれた環境から離脱していくこと(あるいはその決断)に心地良さを感じたりするかも。または「母であること」「母的な役割を期待されること」に対し反発する気持ちとして顕れるひともいるかもしれない。そしてそれは、この先何か新しく集中すべきことに出会い、そのための余白を意識的に創っていくことへの促しかもしれない。

近しい間柄では、言いたいことがあってもずっと言えなかった何かがあらためて浮上するかも。もしそんなことがあれば、じっくり話し合うには良いチャンス。ただしひょっとしたらそれはかなり核心を突いていて、関係を壊す可能性も含まれる。自分が本当には何を望んでいるのか? 与えること、受け取ることのバランスはどうなのか? など、互いに感情に走らず・走らせず、相手を一方的に責めたりせず、きちんと話し合えるか? それが後悔しないための鍵かもしれない。また、自分が抱える「世界観」を大きく変え、もっと視野を拡げる必要があると気づくひともいそう。

自分に正直でいたいこころと、周囲に対して一番痛いところは上手く誤魔化しておきたいという気持ちが葛藤するかも? 誰のことばにも伏線や含みがあるし、それを鵜呑みにして勝手な思い込みをすると後で相手をバッサリ斬りたくなるかもしれない。自分を護ることも必要だけど、上手く誤魔化そうとすればこじれる可能性がある。話し合うときは「体」に感じる何かの兆しを大事にしてみる。たとえこころに哀しみや痛みを感じていても、同時に体はなぜか気持ちよさを感じてる...なんてこともある。それが一番信頼出来そう。これまでの関係性を新しい観点/概念から捉え直すきっかけになるかもしれない。

とはいえ...
今まで無理をしてきた実感のあるひとは、とにかく休息を。風邪やその他のウイルスに弱くなってるかも。この期間は精神的ストレスが体に来る可能性も示唆されてる。たとえば理想と現実の乖離っぷりを目の当たりにして、自分だけでなく他者にも周囲にもバランスを取り戻そうと頑張り過ぎていると、いつのまにか限界を超えてしまう。どこかに「もう十分。ここまで」という境界線を引いておこう。まだまだこれから先、いろんな波が来るはず。それを予感し、背筋を伸ばして静かに楽しめるように。出来るだけ空白を創り、自分をいたわることから始めたい。


そして...
2019年1月6日 山羊座15°25’で部分日蝕!
 (午前中なので日本で見られます)



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★12月満月のサビアン・シンボル★


  さて今回は、黄道帯の中でも重要な特異点、エリーズ・ポイント(カーディナル・サインの0°〜1°台)で起きる満月です。エリーズ・ポイントとは個人と社会が交差しあい、互いに斬り結び、ときに火花が散る地点だということ、これまでも何度か触れてきました。また、特にこの蟹座/山羊座軸は人生上で一段と成長の加速が促される領域だと言われています。それは主に、個人の領域 VS 社会という側面で起きてきます。

たとえば蟹座(4室のナチュラルサイン)は、そのチャートの室区分と連動しながら、わたし達の一番プライベートな「こころの底(または潜在意識)」が及ぼす効果を司るし、身の回りや家庭の環境、家族的な繫がりへの志向と見る場合もあります。またマンデーン・アストロロジーなら、やはり室区分との連動の中で、国民の志向性やその国の領土への想い、保守や防護への関心を示唆します。一方山羊座(10室のナチュラルサイン)はわたし達の「公的な顔、または関心」を表し、社会性の頂点として、実際にわたし達が全体に対しどんな機能を果たしていくのか、秩序を保ち統御する力はどうか、責任を負うことに対しどんな態度で臨むかなどを示唆します。だからマンデーン・アストロロジーでの山羊座は、10室と共に政府や国の統治者、指導者、機関、またはそのチャートで主題となるテーマのオーソリティー的な役割を持つ何か(誰か)を指し示すことが多いです。



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  じゃ、その始まりのゲートである蟹座/山羊座の0°〜1°のシンボルは、個人としてのわたし達にどんなテーマを告げているでしょう?

おそらくそれは「見る者」VS「見られる者」の認識 →「成長と変化」という流れかもしれません。これは、わたし達の小さなこころの奥底から世界規模の社会的立場を持つ人々に至るまで、社会を構成する全ての人間存在がその内に捉えられている「仕組み」をカバーするテーマだと思います。そしてこのテーマは、もう一組のエリーズ・ポイントである天秤座0°〜1°(直面)と牡羊座0°〜1°(インプット)にも、その底流として流れ込み、わたし達の中で振動し続けています。


  ...なんて、前置きはいいとしてw。では早速いってみましょう(^_^。



🌕 満月のベースとなるシンボル:
  蟹座0°(双子座30°)『水着美人の一団』


  ここは蟹座の入り口であるとともに、情報と知識を司る双子座の集大成の位置でもあります。...けど、ふむむ。これは華やかな絵柄! シンボル自体は「Bathing beauties」なので、単に「水浴びする美女達」としても良さそうです。けれどB.ボヴィによれば、このことばはネイティブの耳には見かけ上の一シーンとして受け取られ、実際には「見られるための水着をまとってにこやかに集う美女達」というニュアンスで伝わるようです。とすると、これはミス・ユニバースなどの世界的なコンテストで見られる水着審査の場面でしょうか? それとも何かの宣伝キャンペーン? 米国でミス・アメリカのコンテストが始まったのは1921年だそうです。なのでチャネラーのエルシの脳裡に描かれたのがそんなシーンだったとしても不思議はありません(当時のコンテストに水着審査があったとしても、今の水着とは全然違うと思うけれど..)。



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  今、国中から集まった美女達は微笑を浮かべながら自慢のボディを見せつけています。ここで彼女達は、自ら進んで「見られる者」として振る舞っています。微笑と投げキッスで見る者達を大いに祝福しながら。この場では「いかに見られるか?」これが重要。でもそれは上辺だけかもしれない。いえ、きっとそう。何故なら彼女達は互いにてっぺんを目指して競いあっているのだから。

でも、だとしたら... 彼女達は単に「見られる者」としてそこに居るわけではありません。同時に「見る者」として、互いを観察しあっています。そして... 自分自身のことも、こころの中に存在する架空の空間から他者の目を借りて観察し、評価し、審査しているはずです。「あぁ、緊張してきた。イヤだ笑顔が引きつってたりしたらどうしよう...」「よし! あの子よりわたしのほうが目立ってる。勝てるかもしれない...」

一方、コンテストを見ている人々はどうでしょう。たとえ互いに上辺だけだとわかっていても、綺麗なものを眺めながらひととき感嘆してみたり、ああでもないこうでもないと論評するのってけっこう楽しいエンターテインメントだし。彼らが女性であれ男性であれトランスジェンダーであれ、美しいひと達の一団から微笑みかけられたら、悪い気はしません。いえ、もしかしたら。「なぜ自分はあんな風に美しく生まれなかったんだろう...」「どうしたらあんなにスタイル良くなれるだろう? 」「自分ももっと努力しなくては...!」「あんな風になりたい。あのメイク真似してみようかな」なんて思うでしょうか。



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  どんな反応が起きるにしても、ここには「見る者」と「見られる者」が互いに承認願望を満たし合おうとする関係、目と頭を通して互いから満足感を得ようとする関係が見てとれます。そしてその関係は、自分自身の中にも再現されていきます。見る自分が見られる自分を想像し「こんな風に見られるようでありたい...」という願望を呼び覚ますという構造。そして、その願望成就をある程度可能にするのが今のネット社会かもしれません。

  インターネットがこんなにも浸透した今の社会では、フェイスブック、Twitter、インスタグラム、Youtubeなどのプラットフォームにアカウントを持つことも一般化しています。そこは架空世界のステージ、幻想の街角に例えられるかもしれません。たとえ水着姿を曝したりはしなくても、そこでわたし達は意見、評論、日記、感想、映像や画像など、様々な形を通して意識的・無意識的に「自分」を表現しているのではないでしょうか。そこではあらゆるニュースが行き交い、刺激が生まれます。それはまるで、多種多様な情報と想いが怒濤のように流れてやまない、地球を覆う壮大な毛細血管のようです(このブログやわたし自身のSNSアカウントもまたその中の一点だけれど)。



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  そこでのわたし達は、見る者であると同時に見られる者(たとえひと言も発言しないとしても)。そしてそこでもまた、見る者から寄せられる承認や羨望、あるいは同意と共感のまなざし。「いいね!」「そうだよね!」そんなほんのささやかな祝福体験が、ささくれ立ったこころを柔らかくほぐしてくれることがあります。そんな、ちょっとした励ましのひと言が、わたし達の明日への支えになることだってあります。ささやかな暮らしを彩る、一輪の花みたいに。

けれど、もし「見られる者」が「見る者」の承認無しでは不安でたまらないとしたら? 一人前の人間として、何かが足りないように感じていたら? 承認を得ること自体がいつのまにか目的になり、執着が生まれるとしたら.....? 

または「見る者」が「見られる者」を醜いと感じ、その不快な気持ちを腹立ちまぎれに投げつけたら? にこやかな微笑みのやり取りだったはずの場は、たちまち硬直した表情に覆われて殺気立ち、石が飛び交う戦いの場になってしまうでしょう。実際、ネット世界を泳いでいると、そんな場面には毎日のように出くわします。政治の世界でも、今やネットは主要な戦場の一つと化しています。見られることを利用するひと、それを見て利用するひと、楽しむひと、怒るひと、それをまた見るひと、伝えるひと、ひと、ひと、ひと。


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  互いの承認と切磋琢磨の志とを暗黙の了解として美を競うハレの場、水着の美女達が集うステージ。その舞台裏には、他者の承認を貪欲に奪い合う激しい競争世界が拡がっているのも事実です。そして自己打擲や不安、怖れでいっぱいのこころが生まれるのもまた、「見る者」「見られる者」の世界です。幻のあなたやわたしはあまりにも大きく、真実のあなたやわたしはあまりにも小さい。でも、本当にそうでしょうか?

  個人と社会が交差点で出逢い、どんとぶつかって、意識・無意識を問わず火花を散らし斬り結ぶと言われるエリーズ・ポイント、蟹座0°...。一番プライベートなこころの奥底に通じる蟹座のゲートは、頭上に社会のてっぺんを見上げながら、自分自身の在りようを探っていく旅の入り口です。そこでわたし達は「社会」と呼ばれる「幻」に自分自身を投影し、その姿を意識します。けれど結局は「鏡」の表面に跳ね返され、気がつけば再び赤裸々な自分のこころに引き戻されてる...... そんな繰り返しが起きる場所。

でも、そこは自分が護りたい世界。どんなに嫌いだと思っても、愛さずには生きられない、自分だけの世界。その底深くに、幻ではない自分が、いる。 それは誰だったろう? どんな想いを抱えて生まれてきたんだろう? 誰かから愛される前に、わたしは、わたしを愛しているだろうか? 自分を承認しているだろうか? 幻には届かない。でも、確かに生きて血の流れる、この魂を。



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  この満月に光を与える太陽のベースは山羊座0°『ローマ教皇』のシンボルです。射手座の集大成であり、山羊座への入り口ともなるこの度数では、射手座的な宗教性や聖なる世界の探求が、ローマンカトリック教会の教皇、生ける「聖性」としての法王様という器に行き着きます。その存在は「絶対」の信頼と帰依の象徴。政治、経済、社会を超越した聖なる統合の器。 みんなが彼を崇敬し、彼のことばに耳を傾けます。彼の言葉は絶対の善以外にあり得ません。その祝福を受けることは、信じるひとにとってこの上ない価値があることでしょう。 その一方で、ローマ教皇はバチカン市国という特殊な構造の中では最高の階位で、枢機卿団の投票によって選ばれる、独立した国家の元首でもあります。つまりここには「絶対の聖性」と「世俗的な階層の最高位」という "二重構造" が存在します。

B.ボヴィは、この教皇が果たす機能は「祝福すること」だと言っています。肉体を持つ "霊的な父" として大衆の前に姿を現し、みんなを祝福する。 そこには「見る者」と「見られる者」の関係が厳然と存在します。教皇は見られ、聞かれる者としての役割を担い、愛と平和と信仰を説きます。見る者としての大衆は、彼の姿を目にすることによって祝福されたと自ら感じ、信心を深めます。宗教的愉悦を感じるひともいるかもしれません。それが「器」となった教皇の主要かつ聖なる役割であることを、このシンボルは示しています。



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  崇敬すること、祝福すること。承認すること、同時に承認されること。その歓び… 射手座と山羊座の狭間にも、どうやら「見る者」と「見られる者」との共犯関係が生まれるようです。 では、教皇は上り詰めた象徴の玉座にあって、何を思うのでしょう? 複雑な階層構造の中で、日々の政治的な役割の中で、ひとり魂の底に降り立ち、黙々と修行する中で得られる法悦と至福。それを変わらずに保ち、宗教哲学の探求を続けながら俗世の政治に采配をふるう。それらを同時にこなしながら "絶対の普遍性" に至ることは出来るのでしょうか? カトリック教徒ではないわたしには想像もつかないことです。けれどこのシンボルが示す「ローマ教皇」の姿は、自由奔放な探求から厳格な社会構造へと入っていく際に必ず通らねばならないゲート... 一種の理想としての幻像、あるいは「しるし/徴」なのかもしれません。そしてその「徴」の光が今、月に放射され、わたし達を照らす満月となっています。。  さぁわたし達はその月面を、自分の鏡として見ることになるのでしょうか?




🌕 満月のメイン・シンボル:
  蟹座1°『船から提示される巻き上げられたり広げられたりする旗』



  では満月のメインのシンボルはどうでしょう。なんだかややこしい訳文になってしまいましたが...。ここに挙げた原文は、チャネラーのエルシィが降ろしたままの『A furled and unfurled flag displayed from a vessel』ということばです。でも面白いことに、マーク・エドモンド・ジョーンズの本ではこれが『A furled and an unfurled flag displayed form a vessel』(unfurledの前に冠詞 "an" が入っている)となっていて、なんとなく、巻き上げられた旗と広げられた旗が一枚ずつあって、両方とも等しく提示されているみたいな印象を受けます。けれどおそらくこのシンボルの場合は、一枚の旗が巻かれたり畳まれたりした状態と、広げられ掲げられている、その状況の違いと移り変わりを示唆しているのではないでしょうか。



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  ではその違いとは? まずこの旗は、船舶のマスト上に掲げられる旗です。"vessel" は船ですが、一般にいくつものコンテナを積んだ商船などの大型船を意味することが多いとされます。とするとその旗は、その船が所属する国、機関、または団体やグループを示す旗なのでしょう。つまり、一方は巻き上げられたり畳まれて、存在はするけれど見えない状態。もう一方は広げられて風を受け、へんぽんとはためいている状態です。

また、"vessel" という単語は他にも意味があって、それは「導管」。動物や植物の体内にあって、「消化管」や「血管」など、いのちを維持するための「流れ」を護り運ぶ管状の器官を指しています。

B.ボヴィは、このシンボルを霊的視線で見るなら『広い無意識の大海原を進む霊の容器(コンテナ)、あるいはいのちのエネルギーを受肉し、格納し、運ぶもの — すなわち人間を暗示している』と示唆していました。もしそうだとすれば、この情景はわたし達人間にとって二種類の状態を示していることになります。たとえば二つの仕事を持つとか? または異なる二種類の才能? あるいはわたし達が人生で経験する、それぞれに全く異なる二つの状況でしょうか? 進んで来た海路も、あてにしてきた海図も見失ったと思ったら...まるで入れ替わるように、海の色も風の匂いも何もかも違う新しい海原に出ていた...というような?



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  一枚の旗が今、船のマストのてっぺんに掲げられようとしています。しずしずと拡がっていく旗。それはまさに、堂々とその船の存在とアイデンティティーを主張するもの。広大な大海原を「自己」として推進していく「力」の象徴でもあります。そして、その船は旗を掲げることによって、陸地からも他の船舶からも「自分」が何処のどんな船であるかを「認識」されます。それが航行の自由を「承認」されることにも繋がっていきます。

では巻き上げられたり畳まれた旗はどうでしょう。自己の所属を明らかにしない船舶は、正体の見えない船と同じ。認識されることもなければ、承認されることもないでしょう。ん...? それじゃ、旗を畳んだ状態と広げる状態では、その船舶にどんな変化があるんだろう? ひとつは自分の真のアイデンティティーを隠し、護らなければならない状況が考えられます。そしてもう一つは、自分自身を明らかにし、胸を張って周囲に示しながら我が道を進む状態ではないでしょうか?

  でも、もしかしたら...その一枚の旗は... 巻かれたときと広げられたときとでは、そこに描かれた「徴」が変化しているのかもしれません。その船 — わたし達 — の内奥で、何か大きな変化が起きるのだとしたら。。 今まで抑圧されていた何かが、大波小波を分け進むうちに臨界点に達し、まるで革命でも起きたかのように、新たな力が台頭してきたとしたら...。きっとそれまでのわたし達を示す「徴」は捨て去られ、真新しい「わたしの徴」を掲げるのではないでしょうか。

古い旗は外されて畳まれ、古い経験のコンテナにしまわれる。そして新しい旗が広げられ、これが自分自身なのだと宣言する。それが認識され、承認されるかどうかはわからない。それでもその行為は、わたし達がまったく異なる人生のステージに入っていくだろうことを意味しています。



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  一方、月に光を与える太陽のメイン・シンボルは、山羊座1°『自らの承認を要求するインディアンの族長』です。ん、ここでもまた「承認」が出てきますね。「正当性の承認を要求する族長」... でも、すでに族長と呼ばれる存在が自らの正当性を承認せよと主張するというのは、どういう状況でしょう?

ネィティブ・アメリカンには沢山の部族が存在しますが、その長を選ぶにあたっては、部族の人々による一種の投票によるもの、シャーマンの託宣が物を言う形式、またイロコイ部族連合のように、族母(クラン・マザー)が族長を推薦し、それを氏族、部族、連邦の公開会議で承認する形式を取るものなどがあったそうです。(星川淳 著『魂の民主主義』より)。とすると、このシンボルに描かれているのはイロコイ族の族長で、彼はクラン・マザーによって新しく推薦された勇者なのかもしれません。そうであれば、彼はこれから並み居る部族や連合の長達を前に、決然と自分の力を主張するはずです。『他に選択肢などない。自分こそが族長にふさわしい存在なのだ。』 新たな長として他者から承認されるには、権威にふさわしいカリスマ性と力量を見せつけなければなりません。



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  一族を率いるからには、彼は口でも力でも、並み居る長老達さえ打ち負かすほどの存在であることを証明しなければならないでしょう。 新しい力の台頭は、古い権力を引きずり下ろすものです。長老達も、そして推薦に漏れた元候補者達も、一斉に彼を試しにかかります。それは、力と力の真剣勝負。でも彼は負けられません。もう長い間、彼の旗は巻き上げられ、人知れず自分の役割を果たしながら力を溜めてきたのです。出過ぎずに自分の力を護りながら着々と経験を積み、自分はここまで昇って来た。だからこそ。試練の全てに打ち勝ったとき、古い旗は巻き上げられ、我が部族の新たな「徴」として私の旗が風に翻るだろう...。

  けれど、ここはまだ蟹座のゲート。わたし達はこれから一枚のささやかな旗を掲げ、大海原に出航していく一艘の船です。これから先は、凪の日もあれば嵐に見舞われる日もあるでしょう。そんなときは、暴風にさらわれたり破れたりしないよう、大切な旗を巻き上げて護らなければならないかもしれません。何故ならその旗は、わたし達の内的宇宙を満たすいのちの流れ、その「徴」だからです。そして......やがて。



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  わたし達の多くが今、自分の中で何かが確実に変化する予兆を感じているかもしれません。これまでにも沢山の変化を乗り超えてきたような気がする。でもまだ先がある。これは新たな自分を識る旅の始まり。新しい「徴」を掲げる旅の始まり。その「徴」は今日、いや明日、突然炎となって顕れるのかもしれない。いえ、それとも.....?


  今年最後のルネーション。エリーズ・ポイントで迎える満月。いくつもの岐路を予感しながら、わたし達はまた新しい船出の朝を迎えようとしています。


みんな、こころ静かに素晴らしい年を迎えられますように...!







have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(6)

December 06, 2018

🌑12/7の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  12月7日16:39前後、北海道周辺で 16:45前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は16:20頃、沖縄周辺では13:48前後に射手座 15°07’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】

*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月・太陽 ♐️射手座15°~16°― 発効期:12/7~1/5 】

🌑🌞"The groundhog looking for its shadow"
   『自分の影を探す地リス
                 ↓
🌑🌞"Seagulls watching a ship"
   『船を注視するカモメ

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★来たるべき大きな変化への予感と寄る辺なさ(浮遊感)の共存
→★何かを選ぶことによって何かから別れていくことを自覚する
→★漠としながらも圧倒的な潮流の中で用心深く息をひそめる感覚
→★陰/影の中にこそ豊かな生命力と動因の領域が存在することへの気付き
→★身近な「影」は見えず、外界に投影された「影」を実体と見る危険
→★今に存在し得ていることの証明となる怖れや不安という陰影の彩りを見る
→★自分の内界に存在し続ける "コア" を護りつつ、必要な柔軟性をまとう
→★あらゆる「謎」「ワケのわからなさ」に対しユーモアを持って立ち向かう
→★目的やゴールへの道を阻害し狭める主な要因が
              自己の内部に存在することに気付く
→★あらゆる悪意や欺瞞の中から自分にとっての真実を見分ける挑戦
→★内在する「力」の闘争に勝ち残った「意志」が今後の自己を創っていく
→★何かがおかしいと感じた時、すぐに声を上げてアピールしたくなる衝動
→★人や物事を簡単に判断し一言のもとに断罪する快感への誘惑と危険
→★不可能な物事を可能に見せるもっともらしい話法に注意する必要
→★優位に立ち支配力を高めるために他者や状況を品定めする狡猾な心理
→★その場を支配する「一番大きな声」に無意識に追従してしまう傾向に注意
→★自分の潜在意識下に存在する「ショック」への渇望/願望に気付く
→★自分自身が自己に覚醒する予感とそれを生き抜こうとする意志の確認・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『闘いの前に必要とされる内的シフト』
                    ↓
            今回の新月くつろぎながら油断なく目を見開き、
                     耳を澄ましながら肩の力を抜く

                   
            
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        とうとう、今年最後の新月になってしまいました。なんだかあっという間に過ぎゆく感のある2018年。
(...って、毎年12月になると同じこと言ってますが...-_-;)

ただ、今年はいつになく感慨深いものがあります。
(たぶん、これから先は毎年そう言うのかもしれないけど...-_-;)

        今、『フォーキャスト2019』は発刊までの秒読み段階に入り、最後の章の校正と、すでに入稿した章のゲラ校正に入っています。なのでたぶん今、わたしの頭は完全に "マンデーン化" しているかもしれません。それほど、今年のフォーキャストのマンデーン・パートは...何かいつになく特別の雰囲気があるように感じられました。 なんていうのかな、行間からズンズンと押してくるある種の「力」に押されつつ、ときにふぅ〜とため息をつきながら。そんなことばにならない感覚を含めて日本語に置き換える作業をしてきた1ヶ月半。そしてあと少し。 それをことばの小さな範疇に押し込めれば、超近未来への「危機感」と言えるかもしれません。けれどもっと大きな意味では、集合体としてのわたし達が、本物の「壮大な変化のトンネル」へと突入していく寸前の緊張感。またはメリマンさんからの「心してかかれよ...!」という暗黙の激励とでも言えば良いでしょうか。「あぁ、いよいよなんだな」って。

『フォーキャスト』と『マンデーン』については、後でまたいつものように紹介記事をUPするつもりですが、もし時間の余裕があれば、初めての方のためにその内容についてもほんの少し、触れられたらなんて思っています。(いつも目次くらいしか紹介出来ないので...)


        さて、そんなこんなの渦中にあって、今パーソナルにはどんなことが書けるのか。前の記事で、11月23日の満月を過ぎ越して新月に入るころには、もしかしたら何かが少し見えてくるかもしれないと言ったような気もします。。12月の新月。では取りいそぎ、行ってみます!
        

★12月新月の星模様とチャレンジ ★

<新月図で目を引いたアスペクト>
新月図のディセンダント(グレートアトラクターとコンジャンクト)
  に乗る新月が魚座の火星・海王星コンジャンクションにスクエア
天王星と月のノースノードから新月にクァドリフォーム
木星・ネッソスがスクエア
 <カルマに基づく関係(性愛が複雑に絡むような)の岐路、選択の問題>
金星・天王星・月のノード軸でゆるいGスクエア
 (正確なGスクエアは12月1日〜2日)

 <後ろ髪を引かれる迷いを断ち切って新しい方向に進む必要>
新月図のロードである水星、月のNノード、カイロン、ヘカテのカイト
 <岐路の暗示。自分自身の本源を探り当て、確かめ、降りていくような促し>

<何らかのインパクトがありそうな惑星スケジュール>
12月7日  06:22 水星順行開始
       (前後数日のストームフェーズに注意)

12月9日  火星・海王星、天王星からパラスに変形YOD
        水星・カイロンがトライン(NノードとでGトライン)

12月11日 フォルス再度山羊座入り
       (来年、最後にもう一度射手座に戻る)

12月12日 金星・アルビオンがオポジション、魚座のネッソスが調停

12月15日 天王星・海王星&火星のワクシングセミスクエア成立

12月19日 水星・ネッソスがスクエア

12月20日 太陽・カイロン・Nノードがラーニングトライアングル
        金星・太陽がセミスクエア



そして...

12月23日 蟹座0°53'で満月!


では、アスペクトまとめて簡単に:


        今回特徴的なのは、新月が対人関係(パートナー、マンデーンなら対同盟国や「同じ側」の国々)を意味するディセンダント上にあってグレートアトラクターとコンジャンクトし、火星・海王星にスクエアを形成していること。そして天王星とNノードから新月へのクァドリフォーム(別名トールのハンマー)。先日もツイートしたように、メリマン・コラムを読んでいるひとにとっては、火星・海王星が「受動攻撃性」に関連することは周知だと思う。

この新月図では、ネガティブに顕れる場合、心理的に何か早急に解決しなければならないと感じる懸案事項があるのに、その明確な解決法や打開策が掴めずにフラストレーションが溜まる、または対立する者同士の利益のバランスを取ることで物事を進めようと思っても、それが上手くいかず、まずい部分を隠して押し進めたりする感じがあるかもしれない。コレ!と思う結論に飛びつきたくなる心理も刺激されるし、思考を深めるのが難しい星回りではあるけれど、ここを通り抜けていくには「よく見る、見据える」「熟考する」そしてもし可能なら「余計な動きは慎んでエネルギーを溜める」ほうが良いかもしれない。そしてメリマンさんが指摘していたように「正直・誠実であること」がその根本に来ると思う。


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        この新月は射手座の第2ディーカンで起きる。これは前回の満月で水星逆行が始まった位置に近く、前回書いたように、好奇心が極度に強いとされている領域。そして、大きな癒しの要素を強く持ちながらも、そこに到達するまでにあらゆる悪意や欺瞞の壁に立ち向かう試練があるとも言われている。また、一度誘惑の声に取り込まれたら深く嵌まってしまう、綱渡りの道(または戦士の試練)だとする説もある。またこの位置は、射手座領域の特異点のひとつ、わたし達の銀河の数万倍もの質量が集中し、重力異常を起こしている「グレートアトラクター」が存在するとされている領域でもある。(このグレートアトラクターを中心に、わたし達の銀河、乙女座銀河団、うみへび座・ケンタウルス超銀河団を含んで拡がるのが「ラニアケア超銀河団」) 

グレートアトラクターの象意について、アストロロジャー エリック・フランシスは、かつて『二極化』『分極、分断』と説明していた。 つまり、このグレートアトラクターの領域に来た惑星には、その惑星の特質にセンセーショナルな「極性」が加味されるということ。言い換えると、その惑星が持つ象意の領域に「分裂」を招きやすいということになる。そして、二極に分断されたどちらの極にとっても、それぞれの方向性と感情においては全く正しいとしか見えていない。

だから論議は尽きないし、妥協したり溶け合う可能性も極めて低い。このエネルギーに触れるとき、人は感情を非常に強く刺激されるけれど、誰もそれが何故だかわからない。ただ、刺激されてあらわになった各自の執拗なわだかまりが原動力となり、絶えず論議せずにはいられないような感覚(衝動)を呼び起こす。けれど、誰ひとりとして「話題になっている物事の中心部に本当は何があるのか」には気付かないまま、ただ喧噪が続いていく...そんな感じ。だから惑星が通り過ぎた後は、みんなが「あれはいったい何だったのか?」と訝ることさえある。けれど、このフォースはあまりに遠い未知の領域からやってきて、大きく拡がり環境を包み込む。なので、そういうものがあると知った状態でいない限り、とても感知しにくいのではないだろうか。


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        他にもグレートアトラクターの象意を解析しているアストロロジャーはいるけれど、個人的には今のところ、このエリック・フランシスの説に最も注目している。もしこの説が正しいと仮定するなら、おそらくグレートアトラクターという存在の力は理屈を超えたもの。人間存在そのもの、そして人間が創り上げた社会構造の核に潜む「本質的な矛盾とそれがもたらす際限ない運動性」を反映し、繰り返し見せつけてくるフォースかもしれない。エリック・フランシスは『もしこの領域に個人惑星を持っていたり、トランシットでも強力なアスペクト形成があるときは、どんな議論や論争からも距離を置くべきだ。火に油を注がないこと。そして自分はけっして他者の意見によって傷つけられることはないという信頼の下に、自信をもって茶番劇から遠ざかること』と言っていた。きっとそこに燃え上がる「火」は実在ではなく、道から果てしなく逸脱していく鬼火に過ぎないからかもしれない。けれど、ただ逃避するのではなく「静かに自己を貫くこと」は今、必要な気がする。 

では何故そんな力がこの、射手座(自由、希望、宗教、哲学、信条、世界観、誇張、楽観、俯瞰、海外、外交、貿易 etc.)のど真ん中にセットされているのだろう? 目の前の超現実的とも言える喧噪。そこに浸透しつつ操り導く力、何とも形容しがたい不可視の静謐。『この静かな狂気の大元は何処にあるんだろう? それは何なのだろう?』 わたし達をそんな疑問に直面させ、ひたすら人間の本質を注視するような状況にいざなうためだろうか...?



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(あ、ここから先は余談なので、興味ないひとは飛ばしてね)

        "頭がマンデーン" になっている今、個人的に気になるところといえば、来週国連で採択されることになっている「国連移民グローバル・コンパクト」に関わる各国の軋轢かな...。これは加速度的に増加している移民や移住者の問題に関連して、加盟諸国が普遍的人権に基づき「安全で秩序ある正規移住」を促すために協力する...という、それだけ聞けば「素晴らしい。いったい何が問題?」と思うような採択事項 — それはまるで魚座の海王星そのもの(ただし実際にはA4版34頁の英文書類にいくつもの条項が連なり、全部読みこなすのはとても大変だと思うけれど)。 ところが現在、オーストリア、オーストラリア、ブルガリア、チェコ、クロアチア、ハンガリー、イタリア、イスラエル、ポーランド、スロヴァキア、スイスがこれを批准しないと表明している(米国はトランプ大統領の鶴のひと声で、すでに去年の段階で離脱している)。

これについて米国の政治専門メディア、ポリティコあたりは『極右勢力の圧力におもねったポピュリズムのせいでヨーロッパが及び腰』的な報道をしていたけれど、実際には法的な縛りがないはずの合意事項に、取りようによってはかなり危うい条項が含まれているという(けれど当然、大きく報道はされない)。英国エキスプレス紙のサイトでは、オランダ代表欧州議会議員マーセル・デ・グラーフ氏が発言する動画が掲載されていた(エキスプレスはタブロイド紙ではあるけれど、欧州議会議員の発言がそのまま動画になっていることから「実際に話されたことば」としては信用出来ると思う)。
調べたところ、エキスプレス紙の映像は欧州議会の記者会見の一部だった。



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        デ・グラーフ議員の説明によれば『国連移民グローバル・コンパクトは集団移民の合法化を念頭においており、それ自体に法的制約はない。だが、これを批准した参加各国は、法制化に向けて進むという義務を負う。これにより、新たな要素として、普遍的人権に基づき「ヘイトスピーチ」の定義も拡大される。この合意事項では、移民に関するいかなる批判もヘイトスピーチによる攻撃と見なされ、犯罪となる。また、移民への批判や批難を報道することも禁止される。今後は移住の自由を保証する新たな人権の定義に基づき、メルケル首相が提唱する移民歓迎政策を、ヘイトスピーチの罪で投獄される危険を負わずに批判することは一切出来なくなる。』と、ちょっと耳を疑うような内容が含まれている。 ただ、この内容は米国の急進左派が言っていることそのままの論調なので、それが条項に生かされるというのはありそうな事かな...とも思えてしまうところが危うさを増す。

現在、ベルギーではこれを批准するかどうかで連立政権が危うい事態になっており、デ・グラーフ議員のオランダでは、国家の主権に関する何かしらの条件をつけた上で批准することになるかもしれないとのこと。彼自身は反対派とされているので、当該条項をことさら厳しく解釈して伝えている節はありそうに思う。けれど、イデオロギーや政治的立場によって解釈の余地を残す表現を合意事項に含める理由があるとしたら、それはいったい何だろう? その批准は何を意味するのだろう? 火星・海王星コンジャンクションのただ中で、退くも進むも悩ましい各国の首脳達...。

基本的な人権を護るという「最善」を願う行為ひとつをとっても、これだけ大きく根本的な問題が山積し、分裂し、揺れ動く現在進行形の世界。真実は何処にあり、どんな意図が込められているのかなど、誰にもわからないのかもしれない。そして特に世界の政治状況に詳しいわけでもないわたし自身もまた今、わからないながらそれについて何か書いているという、とても興味深い流れがここにある。

  来週、モロッコのマラケシュに全加盟国代表が集まって合意採択するらしいけれど。日本も当然この合意に参加するのだろうな...。


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と、いうわけでシンボルにいきましょう!

★12月新月のサビアン・シンボル ★


        前回11月の新月の位置は、2012年5月に起きた双子座の金環蝕の度数でした。そして今回の新月は、これも当時話題となった2012年6月6日の金星オカルテーション(金星の日面通過)が起きた度数、<双子座15°〜16°>の180°対向に位置します。あの当時はちょうどカーディナル・クライマックスの中心部、天王星・冥王星の正確なスクエアが起きていたとき。そして次に金星オカルテーションが起きるのは、西暦2117年。なので本当に生涯に一度の体験でした。

そういえば当時、チャートから抽出したエネルギー・ポイントは『第三の道・探求の開始』だったかな。あれからちょうど6年半。180°対向の位置で起きるこの新月は、あの日の金星がわたし達に投げかけた謎に、ひとつの答を与えることになるのかもしれません。たとえそれが、小さな気付きだったとしても...。


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        みんな、あの日自分が何をして何を感じていたか思い出せるかな? わたしには一つだけ、強烈に覚えているシーンがあります。それは当日の夕方、道を歩いていたとき。なんとなく『今日は特別な日なんだなぁ...』と考えながら付近の木立に目をやったら、急に何か話しかけられたような気がしたこと。『え、木?』と思って冗談半分に『今、話しかけたのどこの木?何を感じてるの?』と聞いてみたら『....待っている』と返事が返ってきたこと。はっきりと。 

『へ? 何? 何を待ってるの?』と聞いてみたけど、それには答えてくれず。ただ『ずっと待っていた。...再び、待つ』とひとこと。ただ、それだけのことです。でも、何故かとても鮮明に覚えているんです。まるで子供に帰ったような体験。それを解析しようとは思いません。でも、あの木々はいったい何を待っていたんだろう? それとも、あの声の主は木じゃなかったのかな... 


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🌑新月のベースとなるシンボル
 射手座15°『自分の影を探す地リス』


        これは、まさにこれから何かが起きることを予感しながら、五感・六感をフルに研ぎ澄ませて慎重に方向を定めようとしている野性の姿を描いているシンボルです。

        この「地リス」は原語で「ground hog」。そしてグラウンドホッグと言えば、米国やカナダでは誰もが2月2日の「グラウンドホッグデー」を思い起こすと言われます。それは、春の到来を占う祭り。地リスの中でもグラウンドホッグと呼ばれる種類のリスが冬眠から目覚め、巣穴から出てきたとき。彼が自分の影にビックリして穴に戻ってしまったら、その後6週間は冬が続く。でも、影を見ずにそのまま外に出てきたらもう春は間近に迫っている!


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        というわけで、ペンシルベニア州のパンクサトーニーという町をはじめ、北米各地で恒例のお祭りとなっているそうです。過去にはハリウッドから有名人がやって来て、地リスにお伺いを立てるショーをTV中継したりと、とても盛んだったようです。この祭りの由来は、古代ヨーロッパのケルト信仰にキリスト教の行事などが混ざり合って、アメリカ大陸に伝えられたものだとされています。

        けれど、この「地リスが影を探す」という動作について、マーク・エドモンド・ジョーンズが創設したサビアン・アッセンブリーのメンバー・アストロロジャー、ダイアナ・ロッシュはこう言っています。『 彼らはまず大地の水分を感じ取り、それと同時に外界で動き出すために必要な諸条件が整っているかどうかを慎重に見極める。この動作は、彼らの行為が非常に実質的な状況の "吟味" であることを暗に示している』と。

        グラウンドホッグデーのお祭りでは、占いをする「スター地リス」がアメリカ各地にいるのだそうです。代々、襲名する名前まで与えられて大切にされているのだとか。けれど、そうなった彼らはすでに野生ではありません。野生は「現実」。生きていくこと、そのものです。


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        何かが変わる。何かが始まる。この先、どんな道が待っている? 野性の地リスは、持てる感覚の全てを研ぎ澄まし、体全体で「今」を感じ取ろうとしています。巣穴から出るべきか? それとも戻ってもう少し暖かくなるのを待つべきか? 体は覚醒しつつある。空腹も感じる。でも、これからまた再び冷たい霜が降りるかもしれない。大地が雪に埋もれるかもしれない。そうなれば、もう巣穴には戻れないだろう。生死を分けるかもしれない、大事な決断...。

わたし達は、もう地リスのような野性を失っています。そしてもっとずっと複雑な社会の中に生きています。様々な騒音と喧噪、情報の渦の中で、わたし達のマインドは日々大忙し。あれをしなくちゃ。これを忘れないように。こんなことしたらどう思われるだろう? どうすれば優位に立てるだろう? こうしておけば安心かな....... いくら五感を研ぎ澄まそうとしても、そこには漠とした感覚があるだけ。それよりも、もう年末はすぐそこ。目先のことを考えなくては!


        それでも。何かが変わる。何かが始まる。ここに来てわたし達は、ひととき野性の地リスに戻ることは出来るでしょうか? 自分の中に燃え続ける、小さないのちの火そのものに立ち戻って、そこから世界を眺め、吟味し、行くか戻るか。その、とてもシンプルな決断を下すことは出来るでしょうか? 第三の道は、どこにあるんだろう? ん?そもそも、そんなもの存在するんだろうか?



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🌑新月のメイン・シンボル
 射手座16°『船を注視するカモメ』


        そして新月は、地リスからカモメ達へと主人公を移していきます。港に停泊する遊漁船のマストにでも止まっているのかな? 今、何羽ものカモメ達が行き交う船舶をじっと見つめています。


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  「じっと見つめている」と言うと、何だかとても静かで落ち着いたイメージがあるけれど。この状況はそんな感じでもなさそう。。 彼らは日々の糧を得るために目をこらし、耳をそばだてています。もし漁船の甲板に獲れたばかりの魚が光って見えたら。もし遊漁船から狙った釣果ではない "外道" を放るのが見えたら。あるいは、もし誰かが食べ残しのサンドイッチやお菓子を捨てたら。カモメはいっせいに飛び立ち、滑空し、我先にと食べ物に群がるでしょう。キャァ〜ッキャァ〜ッと大きな声で鳴きながら。

        彼らはそのけたたましい声でも知られています。特に、いざ食べ物を求めて争い合ったりするときは...。大きな声で他の鳥達を威嚇し、これは自分の物だと主張する姿... それは空腹を満たすという、いのちの根源的な欲望からほとばしる野性の叫びなのかもしれません。  
 

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  けれど今、カモメはじっと船を見つめています。沈黙し、ただ一点に焦点を合わせ、没頭しています。いつやって来るかわからない「その一瞬」まさに「正しい瞬間」を待ちながら。空気をつんざくようなその声も、躍動する羽ばたきも、全てはその瞬間のために抑えられ、溜め込まれています。今か?今か? 静かに息をひそめて。あたりを万遍なく睥睨しながら。タイミングを間違えば、他のカモメに餌を横取りされてしまう。 だから。自分自身のための、その一瞬の訪れを待っているのです。

        普段、当たり前の暮らしをしているわたし達は、通常はそれほどの緊張感を持って食べ物を探したりはしません。けれどわたし達の身近には、地中でも、空中でも、今この瞬間も、生死をわける糧食の争いが繰り広げられています。 それがこの世界の赤裸々な姿。 じゃ、わたし達は? 食べ物で争うことが無くなったら、いったい何で争っているだろう? 美味しい食事や素敵な衣服や住居、そして安全を得るためのお金? 地位や名誉や尊敬、褒め言葉、それとも... 愛? ぬくもり? わたし達が声を上げて叫ぶのは、何のため? 自分の行く道を妨げる "他の鳥達" を蹴散らすため? それとも... 傷ついた想いをことばに乗せて、誰かに伝えるため?


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        目を瞑って。開く。 今、わたし達は一羽のカモメ。港に停泊した漁船のマストに止まり、忙しく行き交う船を眺めながら、じっと息を凝らしてる...。

羽毛を撫でるように海風が吹き渡り、ざわざわと とめどなく繰り返す波の音。雲がゆっくりと流れていきます。 少し沖からは、遠くに群がる仲間達が餌を争って鳴き交わすカン高い声! 内なる耳にも伝わる、その激しい鼓動! 

それでも、わたし達は一心に見つめています。
自分のいのちを支える一番大事なものを見定めようとして。
いつやって来るかわからない「その一瞬」を待ちながら。

それは... 何だろう? 

        グレートアトラクターの底深い力に触れ、火星と海王星が奏でる物狂おしい調べに包まれて。外界にも内海にも拡がる二元の分断の中で。自分を生かす第三の道、いえ、たったひとつの道を求めて...。 


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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:10|PermalinkComments(0)

November 22, 2018

🌕11/23の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 11月23日14:59前後、北海道周辺で15:05前後、関西方面は14:39頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で14:10前後に 双子座0°52'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】

*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 双子座0°→1° / 太陽 射手座0°→1°】
  🌕 "A peacock parading on an ancient lawn"
  『古代の芝地を行進する一羽の孔雀
  🌞 "A Halloween jester"
  『ハロウィンの道化師』
        ↓↓↓
  🌕"A glass-bottomed boat in still water"
  『静かな水面に浮かぶガラス底の遊覧船
  🌞"A Grand Army of the Republic campfire"
  『南北戦争退役軍人会のキャンプファイアー』

 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~12/6】
※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★あらゆる「境界線」や「界面」のリジッドな感覚を捨てきれずに
      何もない場所で何かを探し求めている状態への気付き
→★そこそこの自己満足の中で夢をみていたいという気持ち
→★自分や他者の中にうごめく底深い感情から逃れるための行動
→★過度に誘導的な演出、煽るような感情表現など「安いドラマ」を見抜く 
→★苛立ちやどうにも出来ない思いを抱えつつ、全てを笑い包む力の存在に触れる
→★集中力の欠如、変わりやすい気分、留まって足踏みする自分に気付く
→★哀感、同情心、または過去を懐かしむ感情にひととき身を浸す
→★物事や人々の自然で予測不能な集合離散の中に「不変の美」を見る
→★「拡大」と「収縮」を行き来する気分のど真ん中を知り留まる必要
→★他者の目から見て自分が同じ列に並んでいるか、
      付いて行けているかどうかを確認したくなる気持ち
→★極化した二元性がさらに細分化してエントロピーが増大する様子をみる
→★現実とファンタジーの境界が揺らぎ、ガラス越しに世界を眺める
→★攻撃的な雰囲気を避けて自分の安全なテリトリーで栄養を摂る
→★殺伐とした中、焦りを笑いに置き換えるユーモア、
      悲劇の中の可笑しみを感知して切り抜ける
→★自らの二面性ととことんつき合って自分という「システム」を知る・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『闘いの前に必要とされる内的シフト』 
            
            今回の満月
            『呼吸を整え、動かずに、動かす』
 


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★11月満月の星模様と挑戦★ 

今回は前フリなしでいきなりメモっぽくまとめてみます。

<満月図で目を引いたアスペクト>
2012年5月の「金環蝕」の度数で起きる満月
ルシファーが調停する満月
逆行の水星が恒星アンタレスの位置に
火星・冥王星がセミスクエア
金星・イクシオンがセクスタイル
ノード軸と天王星がTスクエア
土星とパラスがスクエア
ノード軸をカイロンが調停
ノード軸と海王星が変形イリテーショントライアングル


        なかなかにダークな満月期。人間社会の醜さ、哀しさ、攻撃性、どうしようもなさetc.を見てしまうひとがいるかもしれない。一方で「だ〜から世の中面白いんだ♪」的な見方でスキップしていくひとも。国、集団、個人を問わず「アイデンティティ・ポリティクス」や「プロフェッショナル犠牲者」的な世渡りも目立ちそうな星々の配置。 人の言うことを聞かずに自分の言いたいことを言って終わる風潮は治まらず、社会的な面ではあまり実りある話し合いは期待出来ないかも(水星逆行中でもあるし)。世界的な傾向としての分断や極性も深まりそう。集合的には、合理的・現実主義的・論理志向かつ是々非々主義的なマインドと、夢想的・理想主義かつ全体主義的で情念的なマインドの闘いで、一部に隠された狂信性を微量ずつ取り込みながら、どちらも未熟で怒りっぽくなり、自分の中のどうしようもなさを映して叩ける相手を常に探してる...そんな感じ。全体に、些細なことで苛立ちやすいのであっと思ったら意識的に深呼吸を。

けれど次の新月ごろには、少しずつ何かが見えてくるかもしれない(少なくとも個人の人生レベルでは)。なので、この満月期は水星逆行とともに、ゆっくりと日々の体験を味わうようなつもりでいくといいかも...。押してくるエネルギーは強いけれど、性急にならず。体とこころの重心をどーんと下げて。

感じる力は敏感になるけれど、それだけでは強い流れに乗せられてしまいそう。ひっそりと、考える時間を大事にしたいとき。たとえ水星の順行で思いが変わってしまうとしても、この逆行期は大事なプロセスとして「考えること」を重視する甲斐はありそう。

        たとえば....何かが、ゆっくりと壊れていこうとしてる。今、天王星・海王星・冥王星、または小さくても遅い強力な惑星達(ケンタウルス族や準惑星、TNOなど)がネイタルの感受点に来ているひとは、様々な形でそんな感覚を受け取っているかも? でも、なら何が壊れていくんだろう? その質問に今、即座にスラッと明確な答が出るひとがいたら...自分のマインドを怪しんだほうがいいかもしれない。人間にとっての新しい「構造」は、まだ片鱗を見せてもいないから。というより、そんなものが果たしてあるのかどうか? そこから始まるのかもしれないな...。

さぁ、前夜祭の始まりです! ♪ 
いろんなひとの、いろんな人生で。まずはゆるりと。



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★主な惑星スケジュール★

17日10:33
 水星 射手座13°29(海王星とスクエア)から逆行(12月7日まで)

        今回の水星逆行が始まった射手座第二ディーカンは、好奇心が過度に強い傾向があるとされている領域。忘れていた自分の過去をゆっくりと辿り、検証することで過去の亡霊から自由になるには良いタイミングかもしれない。ただ、その好奇心が外に向きすぎると他者とのコミュニケーションに波風が立つ怖れも。OOBは20日で終わったけれど、逆行はまだ前半。日常会話や仕事がらみの報告などでは、しっかり確認を取りながらYES/NOなど明確に。言いにくいことがあって肝心の部分をぼやかしたり、誤解を呼ぶような曖昧表現でその場を誤魔化すと、後になって思わぬ波紋が広がりそう。「そんなつもりはなかったのに... 」的なことばをよく耳にする時期かもしれない。ただ、この時期にそのことばをよく使うひとはあまり信用しないほうが良いかも? 

  逆行で射手座第一ディーカンに戻った水星は、逆行中日〜月末あたりで射手座の一番ダークなポイントに入る。そこは、冷たさと熱さが鋭い極性を保ったまま、潜在意識の薄闇に同居してる感じ。あるいは、光と影が色濃く入り混じり、葛藤する場所。

この領域が放つエネルギーは、強い意志と激しい競争心を合わせ持ち、持ち前の想像力から生まれた「バブル」を現実に変える力を持っている。またその内側には手強い秘密主義と目立ちたがりの両側面がいつもしのぎを削っていて、一方の手に粘着力と強いこだわりを抱え、もう一方の手にはひとを和ませるユーモア精神をたずさえている。また、その闘いは奇襲戦法が多く、そのイチかバチかの当たって砕けろ精神は、自分にも、他者に対しても、一種の魔法のような効果をもたらす。つまり、理想を提示し、夢見るような効果を創り出すマジックを使う、そんな能力があるということ。なので、あらゆる創作やアート表現に適したエネルギーでもある。ただし、それは両刃の剣。その同じ力が、激しすぎる思い込みや錯視・幻視を起こさせ、他者を巻き込む強力な呪詛にもなり得るから..。

  このあたりはカルミックなプレッシャーを与えるアスペクトや感情を刺激してくるフォーメーションが多く形成されるので、いつもの水星逆行時より注意深く、ネットやメディアに流れるいろんなフカシやフェイクにも煽られないよう気を付けたい。

また、何かトラップに嵌まったように感じているひとがもしいたら、ひたすら助けを待つよりお腹に力を入れ直して自分の強さを取り戻し、まずは自分で穴から這い出ることを考えるほうが良さそうな時期。犠牲者であることに甘んじてしまうと、助かったと思ったら別の穴に落ちてた..なんて可能性もあり。

木星が息を吹き返して暴れやすいので、何事もやり過ぎに注意ね!(飲み過ぎ・食べ過ぎ・買いすぎ・売りすぎ・遊びすぎ・仕事しすぎ・夢見すぎ・期待しすぎ・ガッカリしすぎ...)目が覚めると現実は全く別のところにあるかもしれないから。

水星逆行で何かアクシデントが起きるとすれば、それが不具合や故障、または行き違いであっても、日頃おろそかにしていたり気にも留めていなかったブラインドスポット的な部分に出ることが多い。そういうことに気付いて修正する機会でもあるので、そこは気を付けつつ有効利用したいところ。

内的世界を探求するひとは、自分なりのワークに集中する時間を持てるといいな。新しいインスピレーションを得られる良いタイミングになるかも?


26日前後
 火星・ネッソスが魚座6°台でコンジャンクト

        カルミックなアスペクト。偏見や偏狭さが生まれやすいので、普段から攻撃的なひととのコミュニケーションには用心を。あるいは、隠遁したい気持ちになるひとも? セレスとアルビオンを調停するような形になるので(微細な力だけど)たとえばへりくだるのではなく、自然体で畏敬の念を感じられるような場所や環境、対象に触れる機会を持てると良さそう。またネッソスが絡むので、セックス絡みのカルミックな出来事や、出自に関わる問題が表面化するケースも考えられる。

27日18:13頃
 水星逆行の中日
 太陽・水星が射手座4°台でコンジャンクト、木星が5°台 

28日0時過ぎ
 射手座4°台で水星・木星が正確なコンジャンクション、獅子座の月とトライン

        事実上、太陽・水星・木星のコンジャンクション。人々のマインドの振れ幅は良くも悪くも大きくなりそう。巷には後に引けないムードや、ちょっとねじれたような想いが漂う感じで、何かあればそのインパクトは強そう。あまり通俗的な内容の物事には触れないほうが吉かも...。

28日
 木星(太陽・水星サンドイッチ状態)と冥王星がセミスクエア

        ちょっとしたパワーゲーム注意報発令?! 様々なタイプの「嘘」に注意。

12月1日
 水星逆行で蠍座入り
12月1日~2日
 金星・アグニが天王星にオポジション、月のノード軸とでGスクエア 

        ここで一段ギアが変わる。逆行開始日あたりからのバタバタで経験してきたことを、ゆっくり、深く、観察していけると良い感じ。1日前後は月のノード軸、金星・アグニ、天王星が参加する短期のグランドスクエア。近未来への揺れる想いや不安とともに迷いが頂点に達したり、「だから結局どうするんだ!?え?」というようなプレッシャーをかけたりかけられたりが起きる可能性。ヤヌス度数のGスクエアは、一旦は八方塞がりになって行くも戻るも出来ずに悶々とするけれど、機が熟していれば、何かが内的爆発を起こして結局は突破する、なんてことも起きる。水星順行をメドに何かから旅立つ決心をするなら、良い機会になるかもしれない。細かいことを気にするより、自分の中にふくらみつつある力がどの方向を指しているか、それを大事にすると良さそう。

12月3日〜4日
 太陽・火星・オルクス Tスクエア

        これも攻撃的&イラッときて裁きたくなるような気持ちを誘発しやすい。

12月3日前後
 ルシファー・ビエノールから金星とアグニにYOD
 水星/天王星 クインカンクス


        ダークで退廃的な想いをクリエイティブに遊ぶか。それに付随する刺激や出来事に足を取られるか。金星とアグニの結び付きは「色&欲地獄」から「生命(または霊)の火」まで、そのひと次第で様々に形を変えて表現される。特にアグニは触れる対象の醜い面を焼き付けるように見せてくるところがあるので... 探求者にとっては厳しいけれど歓迎出来る存在かもしれない。もしかしたら、10月25日の満月時のテーマと再会するひとがいるかも?

12月4日
 Nノード・カイロン・水星のGトライン(数日間続く)
12月6〜7日
 月・木星がネッソスとスクエア(射手座と魚座6°台)

        このあたりはすでに火星・海王星がほとんどコンジャンクション。

12月7日6:22
 水星順行 蠍座27°16から
 魚座13°台で火星・海王星コンジャンクト。天王星にセスキスクエア
 木星・ネッソススクエア、Nノード・カイロン・水星のGトライン


        火星・海王星コンジャンクションはチャレンジングな位置で起きる。逃げようもなく闘いを強いられ、覚悟を決めて受けて立つ。けれど海王星は火星の闘志を霧のように拡散させ、不明瞭にしてしまう。だからなかなか思うようにはいかず、フラストレーションが溜まる(フィジカルにもメンタルにも)。なので意志力と持続力、崩れぬプライドと冷徹さが試されそう。またこの度数のテーマには、戦士・策士的なスピリットがある。

もしかしたら、この星回りで唯一頼りになるのはNノード&逆行の水星とトラインを形成するカイロンかもしれない。カイロンは、魚座の海王星的な混沌を「手」を使ってひとつづつ仕分け、整理し、理解しながら、日常の「見えない流れ」の底を探索し続けるような位置に在る。この時期を過ぎ越すために必要な力の緩急、集中と拡散のタイミングを掴めるかもしれない。体を通して伝えられるサインに注目。

余談だけれど、英国のメイ首相はここ(魚座13°台)に逆行の火星を持つ。そして、この満月は彼女の月のノースノード上で起きる。ノースノードにトランシットで惑星が来るときも、やはり受けて立つべき挑戦が訪れる。その結果として何かを失う可能性はあるけれど、それが新しい道を切り拓くきっかけにもなる(一方サウスノードはもっぱら過去の整理がテーマになることが多い)。メイ首相の場合は他にも、ネイタルの太陽・エリスのオポジションにトランシットの土星がTスクエアを形成中。ひとりの政治家として(人間としても)、本当に勝負所かも...。


そして...

12月7日 射手座15°07で新月!



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★11月新月のサビアン・シンボル ★


        今回の満月は、上にも書いたように2012年5月、当時話題になった双子座の金環蝕が起きた度数です。新月の蝕からから6年半...。あのとき、何を考え、何をしていたか、思い出せるかな? 巡り巡って今度は満月。シンボルのテーマは同じでも、6年分生きたわたし達は、また異なる感覚でそのテーマを受け止めるのではないでしょうか?

というわけで(時間と体力の都合もあり...)今回は端折って月のシンボルのみ、当時書いた内容に少し手を入れたものを掲載しますね。


🌕満月のベースとなるシンボル:
 双子座0°(牡牛座30°)『古代の芝地を行進する一羽の孔雀』

        今回の満月。月は牡牛座の小旅行を終えて双子座に入場したばかり。サビアン・シンボルにも牡牛座と双子座の境目を越える、その意味の大きさがよく出ているように思います。月のテーマの背景になるのは、双子座0°=牡牛座30°の「孔雀」のシンボルです。ここで牡牛座のテーマは一回完結し、次のステージへの予感をはらみます。 



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  古代から大切に手入れされてきた豊かな芝生。その上を堂々と歩む一羽の孔雀。ん?たった一羽のパレード? 孔雀は冠を揺らし、立派な羽根を「ほらほら!これを見てくれ!」とばかりに拡げています。 年若くして車椅子の生活を強いられ、世間をあまり知らなかったと言われる透視家、エルシィ・ウィーラー。彼女の脳裏に舞い降りた孔雀の姿は、きっと雄の立派な姿(雌はちっちゃくて地味なんですよね)。この威風堂々とした雄の孔雀は、過去から連綿と受け継がれてきた「豊かさ」という価値観のシンボルです。色とりどりでバランスの取れた美しさと艶、よく手入れされ、心地よさと安心感に包まれた環境、古代から未来まで永遠に続くかと思われるその安定感。頑張って勝ち取った自己充足がもたらす幸福。いや、こんなもんじゃないはず? まだまだ先がある? このままずっと、もっと、もっと....。孔雀はひたすら羽根を拡げ、自分の領地をゆっくりパレードしていきます。 

ここで牡牛座は、内面にたぎり続ける燃えるようなマグマの表面に固い地表を形成し、その上に豊かな緑の環境を創り上げることに成功しています。それはひとつの完成形です。これ以上何を望むことがあるでしょうか?  この大地ではもう、これ以上何も起こりようがないのです。羽根をいっぱいに拡げてあたりを睥睨しながら歩く一羽の孔雀以外には、もう誰もいない、古代の芝地。この風景を俯瞰で眺める宇宙の「眼」があったら、そこからは「フフッ」というかすかな笑い声が聞こえてくるかもしれません。 



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  「孔雀よ孔雀、うん、よく頑張ったね…。」宇宙は、もうすぐ牡牛座の大地にヒビが入ること、漏れ出る地熱と舞い起こる水蒸気の風が孔雀の羽根を濡らし、彼を新たな生命の冒険へと誘うことを知っています。時を超えた螺旋アルバムの中で、緑濃い芝生や艶めいた孔雀の姿が少しずつセピア色に変じていくのを知りながら、底なしの温かさと可笑しみと、そして限りない愛惜をもって、見知らぬ宇宙はこの風景を眺めているのではないでしょうか...。



🌕満月のメイン・シンボル:
 双子座1°『静かな水面に浮かぶガラス底の遊覧船』


 
             そして、ここで一段大きなギア・チェンジを迎えます。双子座の1° — シンボルは海辺や湖畔の観光地によくある、船底が一部ガラスになっている遊覧船です。波はしんと鎮まって揺れもなく、水の底がよく観察できます。


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        このシンボル、デーン・ル—ジャー版では『 A Glass-Bottmed Boat Reveals Undersea Wonders 』…「 グラス底のボートが海底の驚異を明らかにする 」と説明的な言葉に置き換えられていますが、改変前の原典では 『 A glass-bottomed boat in still water 』 となっています。シンプルですが、実は「静謐な水面」という意味がボートと同じくらいの重みを与えられています(ちなみに、一般的にサビアン・シンボルとして用いられているルージャー版の『 An Astrological Mandala 』では、非常に多くのシンボル(言葉)が、あるものは微妙に、あるものは驚くほどオリジナルとは違う言葉に置き換えられていて、興味深いものがあります)。

さて、英語には『 Still waters run deep 』 という言い方があるけれど、これ、日本語にすると『 音無し川は水深し 』と訳すそうです。静かな水面ほど、表面から見ただけではわからない深淵を持っている...。調べてみると、ネイティブのひと達はこの言葉をポジティブな意味にもネガティブな意味でも使っているようです。しんと静まり返った水面。それは、一枚の巨大なガラス板...まるで..鏡のようです。


        今、孔雀が歩いた芝生の地面は失われ、そのかわりに静かに澄んだ豊かな水が湛えられています。わたし達はこれからその底を覗き込むところです。水、海.... それはわたし達の深層心理、潜在意識や無意識の世界の象徴です。水深が深くなればなるほど、光の届かないダークな世界が拡がっています。 それでもまだここでは、わたし達は安全な遊覧船の中。船底の床にしっかり足をつけて、固い耐圧ガラスに護られながら、深い深い水底を覗くことが出来るのです。

さぁそこに見えるのは、はるか昔に沈没した難破船の残骸? 深く海中に眠る古代都市?熱帯魚が舞う珊瑚礁?…それとも、暗く荒涼とした海底の砂地でしょうか?


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        そこに見える景色は、それを見るわたし達、ひとりひとりのものです。これまで体験してきたそれぞれの個的な物語、その経験の中で破壊されたもの、完成してきたもの、思いや思考や観念や、固く錆びが生じた価値観のあれこれ。新たな冒険が始まる前に、わたし達はそれをガラス越しに、極端な揺れを経験せずに、間近に観察する機会を与えられます。水底に横たわる様々な物達、それはもう自分にとって「過去」となってしまった物達です。でも、彼らはわたし達に、あらためてある感情や感慨を呼び覚ますのではないでしょうか。「 ああ、自分はこんな風に生きてきたんだな…」 「あんなに素晴らしかった日々。イヤだ失いたくない…」あるいは「もう終わりだ。十分だ。違う生き方があるはずだ!」 … 人によってはこれまでも何度となく抱いたかもしれない想いが、再びわき起こってくるかもしれません。

けれどここは遊覧船の中。他にもきっと同じような観光客がいることでしょう。ならばここは、深い深い水に浮かんで静止した、ミニ社会とも言える場です。自分の奥底をみつめている時は遠い喧噪の中の一風景に過ぎない人々。でも彼らもまた、それぞれに自分が創り上げてきた物語を水底に見ているのです。そしてここでは、同じ場を分かち合い、過去、そして内面を振り返るという体験をしたひと達の間に共通の感覚 — ひとときの仮の絆 — が無意識のうちに通い合うかもしれません。皆それぞれに、まったく異なる色を、光景を、人生を、見たに過ぎないのだけれど。


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        双子座はまだ真に他者と向かい合うサインではありません。けれど、自分の中にわき起こる感慨を再びガラス越しに眺め、それをことばにして整理していくためには、他者とのコミュニケーションがどうしても必要になります。だからここでは、同じ船に乗り合わせた観光客同士としての、一種の親しさの感覚が生まれてきます。皆、自分の乗るグラスボートがどんどん進んで新たな景観を映し出すには、互いが言葉を通して鏡となり合うようなコミュニケーションが、そこから生まれるエネルギーが、人間にはどうしても必要だということを本能的に知っているのかもしれません。反射。反映。つぶやき。

そして、もしもそれが十分に強い共鳴運動を引き起こすとしたら、やがては世の中に何らかの影響を与えるような、新たな冒険への志向性に繋がっていく可能性も秘めています。でもここでは、まだガラスを踏み破るところまでは行きません。だから、新たな志向性をかいま見る可能性やアイデアが生まれること、それがこの段階でのギフトだとも言えます。

けれどそれを生み出したのは、反射。反映。つぶやき。本当は、たぶんひとりひとりが全く違うものを見ている。だから何処まで行ってもけっして相容れないのかもしれない。きっと。それでも。



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        ことばを通して、互いに踏み出す。ガラス越しに。静謐さと、安全な距離を保ちながら。たとえ時には解釈の違いでぶつかり合うことがあっても。船を揺らさない程度なら...。感情を分かち合えた、わかり合えた、そんな気持ちを味わえるなら...。そうやって、暗黙のうちにわたし達はこの社会を築いてきた。人間関係を創り上げてきた。ことばと、ことば。知と知。解釈と解釈、ことばになった情と情を摺り合わせながら。けれどそれは、結局自分のための鏡。遊覧船の乗客達は、それを知っているでしょうか? 知った上で、コミュニケーションをとっているのでしょうか? もし本当にそうなら... 今までとは違う、ひととひとの関わりあい、味わい方が出来るでしょうか? 

わたし達は今、水底の鏡に映った一羽の孔雀。自分なりに、せいいっぱい羽根を拡げています。今この瞬間も、懸命に生きて、存在してる。見えない未来に向かおうとしてる。みんなが乗った遊覧船は、これから何処へ行くんだろう? 

無数の胎内宇宙が今、声にならない声で。わたし達という存在の中から、それぞれに「フフッ」と笑いかけてる。それは、ミステリー・ツアーの始まり。そして、もしかしたら... 本当のコミュニケーションとは何なのか?を探す旅の、始まりなのかもしれません...。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(2)

November 07, 2018

🌑11/8の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  11月8日01:21前後、北海道周辺で 01:27前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は01:02前後、沖縄周辺では0:33前後に蠍座 15°11’ で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蠍座15°~16°― 発効期:11/8~12/6 】
  "Children playing around five mounds of sand"
『五つの砂山の周りで遊ぶ子供達』

  "A girl's face breaking into a smile"
『突然微笑が浮かぶ少女の顔』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★社会常識を一旦脇に置いて、自分なりの美意識(歓び)を
  探求しようとする意志
→★新たな一歩を踏み出すにあたり従来とは異質な傾向の何かを求める
→★全体の風向きが変わるまで注意深く自分を護り、耐えて待つ必要
→★危険や変調を感じて進行していた物事を中止する、または逃げ出す
→★自分の生命力を取り戻すために新しい思考、試み、世界観に心を開く
→★試行錯誤や迷い、積み上げては崩れる物事の中で自分を疑わずに進む
→★五感の全てを使って楽しみながら、同時に「変化」に注意を払う必要
→★どう見られたいか、見せたいかというイメージに宿る自分で創った鋳型
→★自分や他者への「こうすべき」「こうあるべき」という固さを打ち砕く必要
→★「数」や「形式」にこだわることのバカバカしさを知る
→★複雑化した思考やよじれて絡み合った関係をシンプルに見直す
→★言葉に出来ない何かを感じとりながら、その証明を虚しく外側に求める
→★誰もが自分のことしか見ず、自分の声しか聴いていないという気付き
→★苦しさの後でこそ感じられる「理解」と「解放」の歓び
→★「人生はわからないから面白い」という一片の真実を体感する
→★不可思議なコミュニケーションの在り方を認め、受け入れていく
→★まだはっきりと孵化していない新たな方向性をひとり信頼して行く・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『休息と再生、突破に備える』
                    ↓
            今回の新月『闘いの前に必要とされる内的シフト』
                   
            
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        今、この記事を書き始めたのがギリギリ新月の24時間前...。さっきちょこっと覗いたCNNは、米国中間選挙速報をまるで内戦中継みたいな勢いで放映していました。確かにこれほど分断された世界では、この選挙が持つ意味は重いはず。流れている世論調査では民主党有利だけれど、CNNはいつも民主党側なので、どうなるかまだ未知数かな? ただ、同じ世論調査で回答者の77%が米国民は分断されていると答えているのはやはり深刻な状況...と思ってしまいます。いずれにしても、この記事をUPする頃には結果が出ているでしょう。何が現実となるにせよ、今後の日本がその影響を受けるのは必至です。そして同じ惑星のテーマと影響力がわたし達それぞれにも放射されています。蠍座の新月、アスペクトはとても複雑に入り組んでいるし、イングレスや方向転換もあるし、水星は絶賛OOB中で、もういろいろ激動の立冬に入ったわたし達。。でも、とりあえず頑張っていきましょう(^_^;。



★11月新月の星模様とチャレンジ ★

新月が海王星とトライン、天王星とクインデチレ
新月図のICに新月のロード水星がコンジャンクト、ASC上のオルクスとスクエア、牡羊座のエリスにセスキスクエア
月のノード軸、金星・セレス、天王星でグランドスクエア(天王星とフォルスがトライン)
月のNノード、木星、カイロン・ルシファーの水性グランドトライン
木星・天王星・月のNノードでドミナント・トライアングル
牡牛座のジュノー・魚座のカイロン、ルシファーから天秤座の金星・セレスにYOD

アスペクトまとめて簡単に:
  新月図のロード水星がIC上に来てオルクスとスクエアというのは強いかもしれない。変化を頑なに拒否する力はすでに使い果たされつつある。この新月からは、次にどこに向けてどう力を使っていくのかを決めねばならないところに来そう。17日から逆行に転じる水星なので、今からこの逆行期(12月7日まで)を通して過去をふり返り、それを探っていくことになるのかも。ただし鋳型にはめようとしてくるプレッシャーはキツイかもしれない。ときには自他ともに、甘えたり甘えさせたりというクッションを意図的に置くことも「戦術」として必要になるかも? いずれにしても、最終的には周囲に惑わされず自分の内奥の真実に目を向け続けることが大切。また、月のノード軸が蟹座 — 山羊座に移行したので、これまでより全体に内向きになり、自分の内面、または身近な環境を整理して秩序を保ちたい、護りたいという気持ちも強くなってきそう。けれどそれ自体が結果的には人生の「変革」や「革命」に繋がっていくかもしれない。

その他:
  予想外の出来事/背後に潜む、理屈や分析には顕れない違和感→自分の世界を変革したいという衝動/不当な物事を裁きたい気持ちが強く刺激される→矛先が自分または他者へ向く危険/イマジネーションが刺激されたり理想や思いやりの気持ち、ファンタジーが拡がる傾向/自分に手の届く範囲を超えた力を夢見る/自己過信へと導く力/女性特有の強さと狡猾さ→母・女としての蓄積した怒りの本源を見るが、そのエネルギーを使い尽くした後でさてどうする?行くか留まるか?全く別の戦法を採るか?という白紙の問いにぶつかるかもしれない/これまでも十分変化に耐えてきた。少しはホッとしたいという気持ち/慣れ親しんだ場所や環境での休息または気晴らし(ただし優しい誘惑者や操縦者との遭遇に注意)

<マイナーな惑星同士のアスペクト>

射手座のイクシオン、魚座のカイロン・ルシファーから獅子座のニッポニアにクァドリフォーム
様々な分断と境界を打破しようとする行動が狭いコミュニティに混乱をもたらす可能性。「みんな違って、みんないい」という考え方を深い意味で捉えるか、浅いスローガンとして用いるかによって結果は異なりそう。日本としては、ハムレット的決断 — いつか来るべきものは来る。何が起きてもどう転んでも準備と覚悟は出来ている...くらいの状態が密かに求められているのかもしれない。ニッポニアとルシファーは小惑星でマイナーな惑星ではあるけれど、ケンタウルス族のカイロンとTNOのイクシオンは遅い惑星なので、大背景として長期的な刻印のように働くかもしれない。

<惑星スケジュール>

11月7日 逆行の天王星が牡羊座に戻る(来年3月まで)
「敵」は何処にいるのか?アグレッシブさをどこに向けるか?の再確認
11月7日 03:09頃 月のNノードが蟹座にイングレス(Sノードは山羊座)
法と秩序、安全と防御への関心
11月8日 21:40頃 木星が射手座にイングレス(来年12月3日まで在泊)
徹底した自由や解放、哲学的軽みへの関心、自分の世界観や信条、道の探求、外交・通商や海外への関心
11月4日~20日 水星がOOB(アウトオブバウンズ)になる

11月16日 19:51頃 金星天秤座25°台から順行

11月17日 10:33頃 水星が射手座13°29から逆行
 11月18日 水星と火星がスクエア
 12月7日  6:22頃 水星が蠍座27°16から順行
金星(感情)に続く逆行なので特に「思考のクセ、論理立てのクセ」→「言葉のクセ」についてよく見直すとき。試行錯誤は覚悟の上で。ここからは「何処かでダメだとわかっているのに固執したり捨てられないもの、者、or 生き方」が今までより支障をきたす形でクローズアップされるかも。

11月21日前後 火星・木星スクエア(双子座のエケクルスを含めてTスクエア)
          太陽・天王星クインカンクス

突発的に力の抗争や攻撃的、または破壊的な衝動が起きやすいので要注意。

11月23日 双子座0°52で満月!


以上、まだまだキリが無いけれど、取りいそぎ思いつくままに...。



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        では、新月のベースとなるシンボルからいってみましょう。まず蠍座15°『五つの砂山の周りで遊ぶ子供達』です。「5」という数字は本当に様々な物事を象徴するし、その数が何を意味するかは、ひとによって全く異なると思います。けれど、おしなべて言えることがあるとすれば、それは「この世界」「人間」そしてその「存在」を端的に表す抽象的な概念... ということになるのかもしれません。ほとんどの人間にとって「存在」の発端は「わたし」です。おそらく「この世界」や「この宇宙」をそれと認識する発端も。そしてそれを感じ取る意識は五感で成り立ってる...。物を触る手の指はもともと5本。2本の腕、2本の足、そして頭が1つでイコール「5」。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚も五つ。そうやって、わたし達は「わたし」の外側と内側を感じ、この世界に存在する自分を感じてる。

で、このシンボルには五つの砂山で遊ぶ子供達が出てきます。蠍座のちょうど中盤度数で「5」が出てくるということは、この砂をかき集めて創り上げた山はやはり人間の五感…「わたし」が使った全ての感覚と、過去に感じ取った記憶の集積を暗示しているのかもしれません。今、子供達は砂山の周囲で無心に遊んでいます。道路を作ったり、四角いビルを建てたり、溝を掘って河に見立てたり、自分のお城や動物達の家、こっちはロケット発射場かな... みんな思い思いに、思いつくままに、自由に自分の世界を創造しようとしています。なんだかとても楽しそう...!


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        きっと、ほとんどのひとは大人になるともう砂遊びをする機会も無いでしょう。子供達と一緒に遊ぶときも、半分は彼らを見守る感じになりそう。でも、もしこの砂遊びに似た体験をするとすれば、それは「箱庭療法」や「砂遊び療法」と呼ばれるセラピーかもしれません。砂や様々なミニチュア玩具(この世界に存在するあらゆるモノの象徴)を使い、箱の中に自由に自分の世界を創り上げていく心理療法です。そこに出来上がったミニ・ワールドには、まだ「ことば」にならない、または言語化しにくい内面の心象が、見たり触ったり動かしたり出来る三次元の世界として顕れるのだそうです。

でも考えてみたら...箱庭療法とは違うけれど、アーティストが創り上げる様々な作品にしても、わたし達が特に目的もなく、ただ白い画面に向かって何気なく描くいたずら書きにしても、根底は同じことなのかもしれません。少なくとも描かれた時点では、その瞬間の五感を使って表現された、その時点のことばにならない「わたし」の内面世界が滲み出ているはずだから。。



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  でも、この五つの砂山で遊んでいるのは「わたし」という子供ひとりではありません。他にも大勢の子供達が思い思いの世界を創ろうとしています。だから、時には喧嘩になることだってあるでしょう。

「せっかく大きなビルを建てたのに、なんで崩すんだよ!」
「だってここは道なんだもん。大きなトラックがいっぱい通るんだもん!」
「違うよぉ...これは川なの...お魚がいっぱい泳いでるの...泣」

その結果は…もし誰かリーダー格の子がいたなら、「世界」がどうなるかは多数決や力関係で決まるのかもしれません。もしみんなバラバラだったら? もしかしたら、誰かがとうとう癇癪を起こして砂山のひとつを蹴り崩してしまうかな?  いえ、もしかしたら... 突然大きな波が打ち寄せて、せっかく創り上げた「世界」を根こそぎ洗い流してしまうかもしれません。。


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        ちなみにこの度数を補完し、深みを与えているのは180°対向の牡牛座15°です。そのシンボルは『重ね着をして粋なシルクハットを被った男』です。この場面でシルクハットは、男が当時の上流階級に属することを意味しています。なので普通なら、わりとお堅い系、または上品で洗練された感じの人物を象徴するはず。けれどこの男性は、どちらかというとストリート系というか、一種のあだっぽさや遊び慣れた感じを意味する「粋(原文rakish)」な帽子の被り方をしているようです。これはちょっと一筋縄ではいかないような、怪しげな感じ...? それに、わざわざ「重ね着」をしているというのも、どこかアンバランスな感じです。もしかして、彼は身軽な衣装の上にタキシードを着込んでシルクハットを被り、何食わぬ顔をして上流階級のパーティーに潜り込んだ泥棒? それとも世間知らずなカモを探しにやってきた詐欺師? 「着込む」を意味する原文の「muffle」には「覆面をする」という意味もあります。

人々は彼に怪しげな印象を抱きます。けれど、もしかしたら彼は本当に貴族階級の出身なのかもしれません。ただ、自分の出自によって当然のように得られる権益や、自分を取り巻くリッチで気取った世界に馴染めずにいる可能性もあります。だから自分らしい生き方を貫くために、あえて女物のストールを巻いてみたり、下町で流行りの崩した帽子の被り方をしているのかもしれません。それは彼なりの「自己表現」です。ひょっとすると、彼は自分が生まれた素晴らしい血統を捨てて、芸術家やミュージシャン、いやもしかしたらギャンブラーの世界に身を置きたいのかも? 彼はそうやって自分の「本当の姿」を、一番フィットする世界を、もがきながら探しているのかもしれません。


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        でも、もしそうだとしても、傍目から見ればただのアヤしい放蕩者。彼が本当に自分が選んだ道で人生を確立するまでは、きっと周囲からの疑念や逆風に耐えていかねばならないでしょう。社会的な視線から見れば、憧れの砂山に遊び外面で自己主張するだけでなく、リアリティーの中で何かを構築してこそ、自分が本物の存在だと証明出来るのだから。。 わたし達が一切の妥協をせずに自分の世界を貫こうとするとき、常に異質な存在を排除しようとする大きな波がやってきます。そして、あれこれと自由に感じ、夢見ながら創り上げた砂山は、もろくも崩れ去ってしまうかもしれません。

        でも...。子供達は楽しげに遊んでいます。五感をめいっぱい使って、今という瞬間をせいいっぱい楽しんでいます。だから。たとえ一瞬先に大波がやってきて、五つの砂山を根こそぎ崩し去ってしまったとしても。「あっ僕の基地が流されちゃった!!!」 そんな一瞬でも、子供達の反応は様々です。「うわ〜!凄い凄い!」と感動してしまう子がいるかもしれません。ショックで泣き出す子、怒って地団駄をふむ子、少し様子を観察し、もうちょっと波打ち際から遠いところでもう一度自分のお城を作ろうと考える子もいるかもしれません。 


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        ...それは五つの砂山。砂のひと粒ひと粒は、わたし達の感性、そして経験の記憶。その山を巡り、そこでわたし達は今も遊んでる。崩したり掘ったり積み上げたりしながら。「わたし」という五角形の箱庭の中で。でも、そんな遊びから生まれた「かたち」はやがて孵化し、「形」となり、リアリティーとして顕れてくるのかもしれません。それはまだ、ことばにもならない遊びの領域にあるのだとしても...。


        では、新月のメインのシンボルにいきましょう。蠍座16°『突然微笑が浮かぶ少女の顔』です。少女の微笑、スマイル...いかにも純粋で可愛らしい気がするけれど。そこは蠍座も中盤から後半に向かおうとするスタートの度数です。これはいろいろな含みのあることばです。サビアン・シンボルに少女が出てくるときは、ほとんどが純粋さや無垢さを暗示していることに間違いはありません。だからこのシンボルの場合も、子猫や子犬をなでている優しい少女の微笑を思い浮かべてOKなのだけど。ただ原文の「girl」は幼い女の子だけを指すわけではありません。17〜18歳くらいのほとんど大人になりかけた少女も含みます。そして「smile」という単語自体も、「顔に笑みを浮かべる」という表現そのものを指していて、その行為に含まれる意味はひとつではありません。たとえば朗らかな気持ち。あるいは優しい気持ち。嬉しい気持ち。または相手や状況を認め、受け入れるという意志表示。ときには自己満足やうぬぼれが混じった自負心...また意地悪く見れば、見えないところでこっそり浮かべる誰かへの皮肉な微笑...。


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        でも。突然、微笑が浮かぶということ。それに、ただ「微笑を浮かべる少女」ではなく「少女の顔」と、顔に焦点を当てた言い方であること。これは、おそらく少女の存在そのものよりも、それまでの雰囲気がガラッと変わることを暗示しています。笑みが浮かぶということは、その前は何かに悩んでいて暗い気持ちだったのかな? それとも周囲が固く緊張していて、張りつめた雰囲気だったのかな? シンボルの訳文では「突然...」と、ひと言で済ませてしまったけれど。原文では「break into smile」と言っていて、いきなり見えない壁をこなごなに粉砕して何かが顕れる...そんなニュアンスが加わっています。ブルドーザーで不可視の壁が壊されるみたいに。だから、気分的にも場面的にも、案外大きな状況変化が示されているようにも思えます。じゃ、それは例えばどんなことが考えられるんだろう? 


        新月のベースとなった度数、蠍座15°では砂山の周囲で子供達が遊んでいました。その子供達は、今はひとりの少女になりました。少女はまだ未成熟な存在で、人生で言えば、これから五感をめいっぱい使って体験を積み重ねていこうとするところです。一方、この度数を補完する対向180°、牡牛座16°を見ると、そこには対照的にひとりの老人が出てきます。『ある秘儀を解き明かそうと虚しく試みる年老いた男』。


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  うーん、これはシリアスな雰囲気だなぁ...。「ある秘儀」というのが何を指すのかは明確にされていないけど、原文では「the Mysteries」と頭が大文字で表記されていて、単なる「謎」とか「不思議話」とは区別されています。つまりこれは、普通の人間には明かされることのない崇高な謎、特定の教え、経文、宗教的古文書のようなものでしょうか。 たとえばカトリックの世界では「ロザリオの十五玄義」とされるものがあって、それを「Mysteries」と呼ぶそうです。その中ではイエス・キリストと聖母マリアに起きたとされる出来事が五つずつ三つのパートに分けられ、それぞれ歓び、哀しみ、そして栄光の「ミステリー」と呼ばれているのだとか。


けれど、古代から秘儀や奥義とされてきたものを解き明かすのは至難の技です。準備の出来ていない者には、その入り口を覗くことさえ許されないとも言われます。だからシンボルでも「虚しい試み」なんて言われてるのかな。それなのに、老人は何のためにそんな努力を続けているのでしょう? この度数は牡牛座後半の最初に位置しています。だから単なる遊びや好奇心なんかじゃないはず。 じゃ、深奥な知識や智恵を自分のものにしたいから? それによって自己の内的力を覚醒させたいから? 世界や物質の、生成の秘密を掴み取りたいから? 

もしかしたら今、自分が拠って立つ大地は震え、ひび割れ始めている… 彼はそんなふうに感じているのかもしれません。もうすぐ地面はぽっかりと大きな口を開け、自分はそれに呑み込まれてしまうかもしれない。そうなったら、今まで営々と積み上げてきた知恵が、プライドが、地位が、財産が…いや自分の全てが虚無に帰してしまうだろう。彼は恐怖にかられ、怯えます。だから自分の知識と知力の全てを賭けて、この世界を司る「道理」という謎に挑みかかります。目の前に立ちはだかる謎の壁を突破し、それを我が物とすることによって、何よりも「自分」という存在を確固たるものと感じるために。


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        あるいは、彼は自分のしていることが虚しい努力だと知っているのかもしれません。それでも、今の自分に備わった最後の力をふり絞って挑戦し続けているのかも。 しょせん、自分に出来ることなどタカが知れている。小さな井戸の底から広大な宇宙の全てを知ろうとするようなもの。 けれど自分にはこれしか出来ない。これが自分の道なのだ。やり続けるしかない。彼のしていることは、きっと砂山を創っては壊し、積み上げては洗い流されるという繰り返しかもしれません。それでも彼は飽くことなく探求し続けます。おそらく、死が訪れるその日まで。。

年老いてさえ、なおも情熱的に我が道を行こうとする老人を、世間のひと達は笑うかもしれません。彼を横目で見て声にならない笑いを浮かべ、「ヘンなひとだから関わらないほうがいいよ」なんて言うのかもしれません。でも、老人の中には今、誰にも見えない、誰にも理解出来ない彼だけの宇宙が拡がっています。それはどんな光景だろう? いつか、彼の顔に刻まれた深い皺の間から、微かな笑いが漏れる日はやって来るでしょうか? それとも。死の瞬間、苦痛から解放される歓びとともに、人生の全てを、幾多の砂粒の全てを抱きしめて、無垢な笑いに包まれるのでしょうか?


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        突然の一瞬。今、少女は向こう岸の老人を見ながら口許をほころばせています。彼女の目に、経典を前に難しい顔をした老人はどう映っているのでしょう? 老人には理解出来ない何かを、彼女は理解しているのでしょうか? そうかもしれません。でも、彼女自身はきっとそれを知らないでしょう。何故なら、それはことばにはならないから。ただ突然、何かが内側から生まれ、不可視の壁を破って微笑みになったから。そしてそれを生み出したのは、年老いた男の存在そのものが発する一瞬の花火のような響きと輝きだったのかもしれません。

少女も老人も、同じように五つの砂山で遊ぶ子供であり、自分にとっての素晴らしい世界を創造しようともがく、小さな「わたし」という存在です。でも今、少女は目の前の砂山だけが自分の世界ではないことを知っているようです。大波が来て全てを失おうと、五感がどんなに虚しく騒ごうと、それを超えたものが常に、ある。何処に? 此処に。わたしの中の、どこか深いところに。きっとあなたの中にも。それは失われることがない。

「だから今、あなたは此処にいるのね...?」 

でも、少女はまだ語ることばを持ちません。これから先も、もしかしたら余計なことばばかりが増えていくのかもしれません。でもたった今、確かに本物のブレークスルーが起きました。それをひとは内的な「シフト」と呼ぶかもしれません。呼び方なんて、何だっていいのです。だってこの少女は、理解したいなんて思っていないから。湧き起こった微笑みが、理解そのものだから...。


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        蠍座は(方向は異なるけど対向の牡牛座も)、最後の最後まで求めたものにこだわりぬく星座宮です。諦めずに追い求め、その手に掴もうとし、放さず、徹底的に探求し続けます。木星の蠍座運行でスキャンダルの露呈が多いのもうなずけます。けれどそんな蠍座が最後の最後に行き着く境地を象徴することばは...サレンダー。心の底から委ね、明け渡し、自分を投げ出し、自我も欲もひっくるめて象徴的な死を経験することを通して最後に勝利を掴む。。 そこに至ったら、もう勝利とか掴むとか、そういうことも関係ないかもしれない...。 

もちろん、太陽を蠍座に持つ生まれのひとがいたとして、誰もがそんな人生を送るわけではありません。でも、それが蠍座の持つ「突破」の構造です。そして、この蠍座中央部の度数には、そんな "奥義" がひっそりと秘密裡に顔を覗かせているのだと思います。

        沢山の惑星や感受点が運行する星座宮を変えたり、方向転換したりするこの新月期。世界の集合意識にも、わたし達の個の意識にも、きっと何らかの変化があることでしょう。五つの巨大な砂山はいつか波に呑まれ、また新たな砂山がゆっくりと構築されていきます。そしてわたし達は、自分の五感を通して再びそれを遊ぶでしょう。でも...。いつだってそれを超えた何かが、ある。それは「わたし」の足許にあるのかもしれないし、深い胎内宇宙のどこかかもしれない。けれどそれはきっと、ことばにならない。ひとりひとりの「今」の中に、響く者として、在るのだから。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:33|PermalinkComments(6)

October 23, 2018

🌕10/25の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

10月25日 ★10月満月の星模様 ★に水星OOB入りの項目を追記しました。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開き実を結ぶときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。それはこの世界に生きるわたし達の意識に与えられたプログラミングの一種かもしれません。そんなシステムをどう使うのか?それとも使われるのか? それはきっとわたし達次第。さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで 10月25日02:04前後、北海道周辺で02:10前後、関西方面は01:45頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で01:15前後に 牡牛座1°13'07"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 牡牛座01°→02° / 太陽 蠍座01°→02°】
  🌕 "A clear mountain stream" /🌞 "A sight seeing bus"
 『山を流れる透明な清水』/『観光バス』

  🌕"An electrical storm" / 🌞"A broken bottle and spilled perfume"
 『電気嵐(激しい雷をともなう嵐)』/
 『割れた瓶とこぼれ出た香水』

 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~11/7】

※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★何かを始めた時/何かが始まるときの無心さと純粋さを思い出す必要
→★独り自由の道を歩む清々しさか、大勢の人々と共に歩む安心感か
  その選択と分かれ道
→★何かを選択した後の道筋と起こり得るプロセスをイメージする必要
→★集団、または群衆にまぎれて目前の障害や衝突を上手く避ける
→★自分が進む方向とゴールへの信頼で得られる安堵、または安定感
→★誰が支配権を握るかの闘争、または座して観察者を装う逃走   
→★自然体を貫くことの難しさと、その経験を通して
  時間と距離を置くことの効用を知る
→★突然の変化、またはショックな出来事で目が覚める経験
→★とっくに忘れていいはずの想いをまだ残していることへの気付き
→★外界からの刺激を受けて溜まりきったエネルギーを解放する必要
→★緊張やプレッシャーによって研ぎ澄まされる感覚や知覚
→★グループや派閥をバラバラに分裂させる力の本質を見る必要
→★一度空っぽになって新たなスタートラインに立ちたいという衝動
→★水面下でくすぶっていた問題が徐々に表面化してくる
→★絶望を通り抜けて初めて知る真実へのとば口(またはその予感)
→★ことばにならない想いはそのままに、全てを笑い包む力の存在を知る・・・→



エネルギーのポイント:前回の新月『休息と再生、突破に備える』 
            
            今回の満月
            『初めの始まり — 自分のバブルに針を刺す』 


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★10月満月の星模様と挑戦★


  世の中はあっという間に10月も終盤に近付いて......今年もあと2ヶ月と少しですね。。 もうずっと、わたしにとっての秋は完璧な引きこもり状態の季節。それでも『フォーキャスト2019』の原文と格闘しながら来たるべき年(特にこれからの2年!)に一足早く直面していると、なにか壮大な時の流れに顕れては消える無数の「時の泡」に、今この瞬間... ここに生きるわたし達全ての想いが映されているような気がして、「外の世界」と内界の境目が崩れていくような不思議な感覚を覚えたりします。

前回の新月に出て来たボートの『陸揚げ場』に続き、この満月のベースにも「水」のイメージが出てきます。「水」は「感情」を象徴するとよく言われるけれど。これからわたし達が迎える大きなターニングポイントとその厳しさを思うとき、「水」はただ「感情」を象徴するだけのものではなく、わたし達人間とは何か?を解くひとつの鍵なのかもしれない...水の形を変えていく「火」と共に。。 なんて、ふと思ったりするのでした。『フォーキャスト』の中で、今後も世界各地に起きるだろうと予測されている「洪水」もまた、わたし達のいのちの変化を象徴するものかもしれません。



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        さてと。このチャートで満月の位置を見る限り、今の期間は出来るだけ地に足をつけて、身の回り(家族、パートナー、近しい友人、目先の務めや仕事)に気を配ったり、無駄遣いせず、衝動的にも放縦にもならず、驕らず、穏やかさを保ち、それでいて芯のところで揺るがずに....そしてピュアに!という暮らし方が一番安全、かつこころ楽しく過ごせそうな感じです。

けれどアスペクトを見ると、月は天王星とコンジャンクトしてるし、他にも刺激的なアスペクトが沢山形成されていて、なかなか穏やかにはさせてくれない感じのエネルギーが満載。気分は変わりやすいけれど、それでいてやるときは徹底的にやってしまうような原動力も感じられます。また、ぶつかり合うエネルギーが目立つ反面、背後では全く異質の方向へ誘う力が働いていて、感受性の強いひとの中には一種の「精神的膠着状態」に入ってしまうひとがいるかもしれません。そうでなくても、知らないうちに何故か緊張感が高まっていて、背中や肩がひどく凝っていた…なんてこともありそうかな。。

ただ、背景には深い哲学的な想いを象徴する精妙なアスペクトもあり、それを感知したひとにはアートや創作、またはスピリチュアルな探求の糧になりそう。厳しかった新月のテーマの中で、この満月は今の時点で得られるひとつの回答になるかもしれません。


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太陽・月、天王星、月のノード軸のグランドスクエア
外界の刺激は毒になりやすい。物事を個人的に受け取らないこと。噂やデマにも注意。自分が今やるべきことに集中するか、そうでなければ体を休めること。大きな話を信じすぎると失望の元かも。

金星(逆行中)・土星からMC・ファエトーン・エケクルスにYOD
深い胸のうちでひっそりと何かを決心するようなエネルギー。煌びやかな王道ではなく、ひととは違うやり方をするような? しっかりと土台を固めることが第一かも。

IC・プシュケ、MC・ヴィクトリア、ネッソス・ネペレーのTスクエア
ネッソスとネペレーはカルマとカルマが出逢うみたいな組み合わせ。特にセクシャルなカルマの要素が強調されるかもしれない。ひととひととが出逢い、惹かれあい、摩擦を起こし、すれ違い、それでもなお続く関係など。もし「運命に翻弄されている」感があるなら、その受け身の妄想を断ち切るために関係を切る時が近いかもしれない。能動的な気持ちが強いなら、上辺よりもう一段深い部分の人間性で相手と自分を吟味するときかもしれない。

グリーヴ・ルシファー・レクイエム、月のノード軸、ターディスのヘキサゴン(グランドセクスタイル、またはダビデの星、またはソロモンの封印。クレイドルが二つ重なるフォーメーションでもある)
「死」または「死の世界」への想い。それは抽象的な死のイメージかもしれないし、何か具体的な現象にまつわるものかもしれない。行動というよりも、静的な背景となる哲学や思想、ふとした想いとして顕れる可能性。それは何らかの形で自分の過去と未来を繋ぐ架け橋になるかもしれない。暗さではなく深みとして経験出来ると良いかも。小惑星ターディスは英国の人気SFドラマ「ドクター・フー」に出て来る異星人のタイムマシン。その象意には、ある意味でアニメ「蟲師」の蟲の存在に通じる別世界の異形性があるかもしれない。このヘキサゴンにはルシファーも絡んでおり、来たるべきハロウィーンの雰囲気もある。感覚の鋭いひとは、この静的なエネルギーをクリエイティブに使えるかも。

10月26日23:25頃、蠍座3°台(カイロン発見度数の対向)のIC上で太陽・金星コンジャンクション。月のノード軸・グリーヴ・月・カイロン・ルシファーでクレイドル形成。金星は明けの明星(ルシファー)になる。
見果てぬ夢や期待感の虚しさに直面する可能性。現実の冷たさ、悲しみ。重さ。ただしカイロンはそのショックや悲しみを受け止めて「正気」に戻るための働きをしそう。この場合、痛みは必須だけれど、そこを通り抜けることがそのまま癒しとなり、目を覚まして自分を取り戻すきっかけとなってくれる。

10月29日午前中に水星が逆行前のシャドウフェーズ入り。木星とコンジャンクト。

11月1日の前後は興味深いチャート。複雑なアスペクトが沢山。月のノード軸・水星・ルシファー・カイロンのカイト。レクイエム・土星・グリーヴのラーニングトライアングル。カイロン・フォルスのスクエア。月・太陽はウェイニングスクエアで下弦の月。

11月4日 土星・準惑星マケマケが3回目最後のスクエア(2018年1月、8月に次ぐ)。カイロン・グリーヴから金星(とセレス)にYOD。金星・海王星セスキスクエア。
地球資源、経済・金融などに関する世界規模の政治的絵空事や人心操縦を目的とした欺瞞的ストーリーへの注意喚起、自然災害などが示唆する「しるし」を読む必要、「人類とは何か?」という問いかけ など。
11月3日〜20日 水星がOOBに。最盛期は12日。射手座を行くOOBの水星は、ひとによっては脳のエンジンを無理矢理ターボ化するようなエネルギー(またはプレッシャ−)として感じられるかも。いつになくインスピレーションが湧いたり、面白いアイデアを思い付いたり、常識から外れた物事に興味を抱いたり、イタズラっ気を起こしたり?(「本当のこと」をズケズケ言いすぎて失言したり、言わなくてもいいこと言って「舌禍」になる傾向も) 水星逆行(とそのシャドウフェーズ)のネガティブな効果(コミュニケーションの行き違い、ミスやエラー、思い込み、乗り物全般の事故、電子機器の不具合etc.)を万遍なく助長する怖れもあるので行き過ぎには要注意。水星逆行スタート前後の滞留期と重なるあたりは特に慎重さが必要。

11月8日 蠍座15°台で新月!

11月16日19:51 金星が天秤座25°台から順行

11月17日10:33 水星が射手座13°台から逆行



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★10月満月のサビアン・シンボル ★


🌕 満月のベースとなるシンボル:
  牡牛座1°『山を流れる透明な清水』


        これは山の至る所に湧く清水が、少しずつ少しずつ・・・地の下、目に見えないところで無数の小さな水路を作り、高所から低地へと流れ下っていく様子を描写しています。 微細な清水の流れはやがては大きな本流として集まり、麓の里では川となって大地をうるおします。それによって沢山のいのちが育まれていきます。そしてついには大河となって海に還り、大海原から再びカタチを変えて天に昇り、雲になり、雨になり、そして地下水となっていく水の輪廻を暗示しています。山の清水は、ひとつの輪廻の始まり。まっさらでまだ汚れを知らない、始まりのときです。


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  清水は高い山の頂から少しずつ流れを集め、低いほうへ低いほうへと流れていきます。B.ボヴィは老子の『道徳経』を引用してこんなふうに言っていました。

『海と大河は全ての山から湧き出る清水の王だ。何故なら最も低い位置に存在するからだ。全ての山の水は己が行き着く先を知り、そこを目指している。それは最も低いところ、なんでもない場所。それが王の居場所だ。』

たぶん、初めて地表にほとばしり出た水滴は、その瞬間からどこをどう流れていくかのあらましを知っているのかもしれません。ときには自分より勢いのある流れに呑み込まれ、ときには小さな流れを併合しながら。自然にまかせ、あるときは真っ直ぐに勢いよく、あるときは堰き止められ、障害物を迂回しながら。水はただ、流れ続けます。その途上では、化学物質が流れ込んで汚染されたり、嵐による土砂崩れで濁り水になることもあるでしょう。もし泥水になって溜まってしまったら、再び澄んでくるまでには相当の時間がかかります。

でも、水そのものが汚れることはありません。水は、水のまま。ただ、旅の途中で様々な経験を経るうちにいろんな「もの」が混じり込んでしまっただけ。けれど動きを止め、流れることをやめた水は、時と共に水蒸気に姿を変えて、再び天に昇っていくでしょう。ショートカット。こうして輪廻の旅は短縮され、混在していた物質だけがここに残って固く乾いていきます。


  初めの始まり。わたし達の始まりは、水だった。山から湧き出る澄んだ清水だった。透明でまっさらで、全てを受け入れながら、ひたすら何かを求め、歓び、流れ落ちてきた。最も低くてなんでもない、でも果てしなく豊かな場所を目指して。でも、じゃ...ここに残された乾いた汚泥は何? 鏡に映る、今の「わたし」だろうか? 水はどこへ行ってしまったんだろう。あれが「わたし」だったはず。ならば今ここに残っているのは誰?


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  いえ、水は消えたわけじゃない。ただ見えないカタチに代わっただけ。ここに、ある。そこにも、ある。雲となって。雨となって。透明な大気となって、わたし達の周囲に。そしてわたし達の中に。ただ見えないだけ。 まずは要らない泥を片付けよう。自分じゃないものを、捨てていこう。 今も見えないところで流れ続ける水の、その「わたし」という流れの道筋を、もう一度信頼出来るように。そして再び、澄んだ清水の流れを自分の中に感じてみよう。外側のカタチに対しては水のように開き、自分を通り抜けるものにけっして動じることなく。ただ水のように、ひたすら凜として流れていこう...。


        🌞月に光を与える太陽のベース・シンボル:
     蠍座1°『観光バス』 

        蠍座は、ひとつ前の天秤座の対人関係よりもう一歩踏み込んだ、深い関わり合いを持つことをテーマとする星座宮です。そのゲートで観光バスに乗り合わせた人々。まだ何の人間関係も生じていない集団。まっさらです。まだ始まってもいない、全てがオープンでこれからの関係。けれど今、たったひとつはっきりしていることは、彼らが自らこの団体旅行を選んで集まって来たことです。このひと達は『これからどんな素敵な場所に行けるだろう? 何を見物出来るだろう? インスタ映えする景色が撮れるかな? 』なんて、ただひたすら心を躍らせ、オープンな気持ちで旅のスタートを待っています。


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  彼らは立ち寄り先も道順も、お土産を買うショップも、全てを既存のプランに沿ってガイドとドライバーに任せ、運ばれていくことを選択しました。同じものを見て、同じ説明を聞き、同じ料理を食べる。時間も場所も、自由は利かない。列を乱さず、統率されることを受け入れる。大人しく、ひたすら観察者として存在していればそれでOK。だって観光バスの旅は、気楽な受け身の旅だもの。

それはおそらく一番安全で、コストパフォーマンスの高い旅行の仕方かもしれません。特に、初めてその土地を旅するようなとき、まだ不慣れで何が安全でどこが危険かもわからないときは。それに、多くのひと達が感動したり絶賛する、有名な場所を効率よく回ることが出来ます。これもまた、ひとつの賢い選択肢です。...でも、それは本当に安全なのでしょうか? バスの中で何か起きたら? 「こうなるはず」という予定調和が突然崩れたとき、わたし達はどうするでしょう? そこに居合わせることを選択した自分を即座に受け入れて、次の的確な行動を取れるかな? 



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🌕満月のメイン・シンボル:
    牡牛座2°『電気嵐(激しい雷をともなう嵐)』
    
    満月のエネルギーが放射するメインのテーマは『電気嵐』です。これは異なる性質を持った大気同士の摩擦で起こる、激しい稲妻をともなう嵐のこと。その真下にいると、超強力静電気のイタズラで髪が逆立ったりすることもあるのだとか...。突然襲ってくる電気嵐は理屈も論理も通じない、大自然が振り下ろすハンマーみたいなものかも?


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  例えば、忙しい日々からちょっぴり解放されたくて、ひとり郊外へ散歩に出かけた「わたし」。澄んだ空気。秋のさわやかな空。美しい紅葉。はぁ...深呼吸してみる。『そう、求めていたのはこれなんだ!』 こころがふうわりと開いてくる。なんだか腕をいっぱいに拡げて、全てを抱きとめてみたくなる。 大きくひろがって、いろんなことを受け入れられる自分...そんな感覚を味わってみる。  あぁ、気持ちいいな。。

......『ん?あれ? なんだろう? あの雲は...?』 

その瞬間。空の一点から突然湧き起こってきた黒雲。バチバチと音を立てて光る稲妻、そして凄まじい音と共に一瞬の落雷! あっという間に激しい雨が降ってきた! うわ、近くの木に雷が! そうだスマホで動画... って、それどころじゃない!ここから離れなきゃ!走れ! 何処へ?

わたし達は突如として大自然のエネルギー放出に曝されます。一瞬、背中をどつかれたようなショック。そのショックはぼんやり夢見ていたわたし達を目覚めさせるほどの威力がありそうです。でも何に目覚めるんだろう? 素敵な散歩を邪魔されて『なんでいつもいつもこうなるんだ!』と怒り、自分の不運に目覚める? それとも、濡れそぼったみじめな自分に気付いて「現実」に目覚める? いやそれとも… 眼を開いて状況を見極め、雨宿りにぴったりな軒下を探すのが先か?! 傘はないし、近くに誰もいないし、さぁどうしよう? 
『もう、こんな結果になるなんて想像もしてなかったよ...。 いや待て、そんなこと思ったってしょうがない。ここはシンプルに考えよう! 何事も経験だし。。』



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        やがて...一軒の小屋を見つけた「わたし」。濡れてしまった体を拭きながら、ひと息つきます。『ふぅ。えらいめに遭っちゃったなぁ。でも考えてみたら、これが自然ってヤツだし。ただそうなるべきときに、そうなってるんだろうな。青空も、黒雲も、雷も、稲妻も、大粒の雨も、何もかも。流れのままに。起きることを知りながら、起きる。ただそれだけなんだ...』

        この度数に見られる大自然の予期せぬ動き。壮大な水と大地のサイクルの中で、地球はときに激しい顔を見せます。そこにたまたま居合わせたわたし達は、ショックを受けて人生の意味を問い直したりするかもしれません。でも。それはもしかしたら、人間だけの、後付けの物語なのかもしれない。ドラマティックな装飾とお仕着せの語り口に彩られた、単なる理由付けに過ぎないのかもしれない。。 『わたしは、生きて、ここにいる』 もしかしたらそれは、小賢しい意味などはるかに超えた、もっとずっとシンプルで透明な「理」なのかもしれません。



        🌞月に光を与える太陽のメイン・シンボル:
     蠍座2°『割れた瓶とこぼれ出た香水』

        さて太陽の側も、2°に入ると突然小さな事件が起きます。割れた香水瓶です。美しい香水瓶が床に落ちて割れるとき…鋭い音と共に飛び散るガラスの破片。そしてあたり一面に立ちこめる濃厚な香り...。 もしそれが大切にしていた香水なら、きっととてもショックです。  香水は、高価な香料を様々にブレンドし、わずかな量をそっと身に付けて楽しむもの。そのひとの体臭と混ざり合い、独自の個性を創り上げるもの。

けれど割れ落ちて床に拡がった香水からは強烈な香りが立ちのぼり、ほのかな香りというより「臭気」というほうが相応しいかもしれません。 その匂いは超強力で、掃除をしてもなかなか取れず、いつまでも残り続けます。当分の間、近寄るとむせてしまいそう。 それが自分の香水だったり、少なくとも好みの香りならまぁ、まだなんとか我慢出来るかもしれないけど、そうじゃなかったら? もしその場所が、多くのひと達が乗り合わせる観光バスの中だったら?


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        バスの中でそんなことが起きたら、それはみんなの生理的な反応や個人的な不快感を刺激する、かなりの挑戦になるでしょう。さぁ、どうしましょう? 『そんなものバスに持って来るなんて、何を考えてるんだ!』怒り狂い、ブツブツ文句を言い続けるひと。黙って席を移るひと。気分が悪くなったりアレルギーが出たりして、せっかく乗り合わせたバスを降りざるを得なくなるひと。顔をしかめながら窓を開けて風に当たり、じっと耐えるひと。 ひたすら恐縮する落とし主を慰め、険悪になった車内の雰囲気をなんとかしようと奮闘するひと。うーん、わたし達はどうするだろう? 

一方、もしわたし達が香水瓶を落としてしまったウッカリさんだったら…? そしてその香水が、自分の大切な思い出の象徴、自分が自分らしくあるための「しるし」だったら? 思わず露わになってしまった自分の強烈な「香り」と、それに対する人々の反応を目の当たりにして、この旅を、自分が選択したその道を、最後に楽しい思い出に変えることは出来るでしょうか?


        ひとり自分の道を歩むことを選択したとき。あるいは、他者と共に歩むことを選んだとき。何を選んだとしても、その道の途上には、きっと驚くようなことが待ち受けているでしょう。何か予期せぬことが起きたときにこそ露わになる「わたし」の姿。そして「他者達」の姿。その気持ちのズレ、その隔たり。それをわたし達はどう捉え、昇華し、身を処していくでしょう? その答は、ひとりであろうと誰か他のひと達と一緒であろうと、実は本質的に変わりはないのかもしれません。なぜなら、自分の内界に見る「真実」はきっとひとつだけだから。


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        牡牛座は自己充足の道。対向する蠍座は溶け合ってひとつになろうとする道。どちらにも、光と影がある。けれどこの牡牛座の満月は、水の輪廻の始まりのとき。何か新しいものの「流れ」が、わたし達のこころの底に湧き出てくるかもしれません。自分が本当に求めている人生、真に価値を置くもの、自分にとっての愛のあり方...。もし何かしら揺さぶられる経験をするとしたら。その時こそ、もう一度自分自身の始まりに立ち戻り、消えることのない「生きるちから」のシンプルな強さを信頼しなおすチャンスではないでしょうか。

        牡牛座は煮えたぎるマグマを大地の鎧で固め、水を濾過し、多くのいのちを生かす土台の力を意味する星座宮です。そして滋味深く栄養となるものを好み、落ち着いた調和を愛する星座宮です。また、自分の価値を知り、自分で自分を満たしていくことを旨とする領域でもあります。『わたしはひとりで生きられる。だからこそ、皆と共に生きることも出来る。わたしは溶け合うことを怖れない。溶け崩れず、カタチを失うこともないから。だから、わたしはあなたと共に生きられる。たったひとりでも生きられる。わたしは自分を生きるいのちの流れ、行き着く先、その全てを知っているから...』これもまた、牡牛座に宿る魂が目指そうとしている境地なのです。


        初めの、始まり。それはとても小さなありふれたスタートかもしれない。でも、わたし達が気付こうと気付くまいと、集合的にも個人的にも、これからの厳しい季節に向かって、今。 ひとつの選択が行われようとしています。『うん、そうかもしれない。言葉にはならないけれど。何故かそんな気がする...』

じゃ、もしそれがあなたなら....なにを選択するだろう?



SC


..........何も選ばないこと。水のように流れに乗って生きることを含めて。。。


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:33|PermalinkComments(4)

October 08, 2018

🌑10/9の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★

願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  10月9日13:06前後、北海道周辺で 13:12前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は12:47前後、沖縄周辺では12:18前後に天秤座 15°48’14”で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【太陽・月 天秤座15°~16°― 発効期:10/9~11/7 】
    "Circular path"
『回遊円環路』

    "A boat landing washed away"
『波に押し流された陸揚げ場』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★経験からの学びを活かせないことから来るフラストレーション
→★何気ない日常生活の一瞬に常に潜む新たな可能性への気付き
→★ひとつの現実を様々な角度から見つめなおす余裕を持つ必要
→★同じ轍を幾度も踏み続けるうちに大きな落とし穴に填まる危険
→★単調な道の一歩一歩を修正と調整を続けながら大切に歩む必要
→★大自然の見えない力に曝されることによる覚醒
→★外界からの刺激と内的承認願望でいつの間にか「自分でない者」
   になっていく危険、または「自分でない者」になりたい気持ち
→★抗えない大きな力に押し流されるような危機からの再生
→★他者の傷をくみ取って癒やす、または自分の利益のために利用する
→★人と自然、個と世界の大きなサイクルが必然的に交差する瞬間
→★思考による「そうあらねば」の一切を一度捨て去る必要
→★波の音、水音や風の声など大自然の音による修復効果を体験する
→★失ったものを超えて新しく生まれようとする存在を自己の内界に感じる
→★痛みを避けるために都合よく過去を創り変え自分を納得させる危険
→★突然のショックを通して溜め込んだ感情を解放するというリズム
→★理由付けなど要らない明日への純粋な信頼と自己過信の違いを知る
→★片時も休むことのない世界から一時的に身を引き自分のターンを待つ・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『石にならずに不動の姿勢を保つ』
                    
            今回の新月『休息と再生、突破に備える』
                   
            
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★10月新月の星模様とチャレンジ ★

新月とセレス(とアグニ)のコンジャンクションが冥王星(とアーラウン)
 にスクエア/長期でダブル冥王星効果
逆行の金星が火星にスクエア
月のノード軸と天王星がTスクエア(中期的アスペクト)
新月と海王星がクインカンクス、天王星がクインデチレ
木星とエリスがクインカンクス
エリス・ヴィクトリア・ファエトーンから木星に変形YOD
土星・月のNノードがクインカンクス
金星とオルクスがセクスタイル

10月12日
 火星が逆行のシャドウ抜け
 太陽・冥王星スクエア、土星・ルシファーがスクエア
10月25日 牡牛座1°台で満月!

— 金星逆行 —

10月6日 0:04 
 蠍座10°台から金星逆行中(宵の明星)
11日 
 火星とスクエア、オルクスとセクスタイル
 そのあたりは土星・ルシファーがスクエア
 (10日〜11日は水星と天王星がオポジション)
23日前後
 土星とセクスタイルで双子座のファエトーンにYOD
26日23:00過ぎ
 太陽とコンジャンクト(逆行中日)
 (ここから明けの明星/エリスの要素が濃くなる)
11月1日 天秤座入り
11月16日19:51 天秤座25°台から順行



        秋は深まってきたけれど、度重なる自然災害、社会や政治的な面でもますます騒がしい世界の中でなかなか落ち着いた気分になれないひとが多いかもしれません。サビアン・シンボルのキーワードにも出て来るけど、今は少しでも時間があれば休息を取ることが大切な時期。様々な物事が去来する中で、ギアは確実にもう一段UPしています。ここから先はまた色々と刺激的なエネルギーが生成されそうなので、この辺で心身ともに栄養を取っておきたいところです。無理せず疲れたら休みましょう。(ひとのことは言えないのですが...;;)


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        さて天秤座の新月。アスペクトをざっと見る限り、この新月の月は「愛したがり/愛されたがり」という性格が強いかもしれません。自分が「愛」と感じるものに対してハングリーな感じです。なので一方では外面が気になる…どう見られているか? ヘンに思われていないか? 周囲のウケはどうか? カッコよく決まってるか? 場違いになってないか? というより自分の本意がちゃんと皆に伝わってるかな? などなど... これは天秤座の一側面でもあるけど、この新月では「受け入れてもらいたい」という願望を強く刺激してくるようなアスペクトが目立つ気がします。

その反対に、軽い批判や反対意見を過剰に自分に引き寄せて人格攻撃のように受け取ったり、相手のひと言を放っておけずに苛立ったりする場合も考えられます。これは自分の誠意を拒絶されたり、せっかく相手のことを思って「してあげた」行為を無視されるか、気に入らない反応が返ってきたときにも生じやすい心理です。

セレスも月も「母なる女」の異なる側面を受け持つ存在ですが、冥王星とスクエアになるときはそのダークな顔が強調されて、独占欲、妄想的な念、相手を操縦しようとする、見捨てられることへの恐怖と怒り...など、ナルシスティックな傾向の強いサイコパス、またはソシオパス的な引力が働くので注意が必要かもしれません。もしこのアスペクトの影をこころに感じたら、出来るだけ個人的に受け取らず、物理的にも精神的にも周囲と自分を切り離すのが一番。 動けるなら外に出て風にあたるとか、こころの中に結界をはるとか... 人間関係で一時的にカオスを通るときの、自分なりのやり方(エネルギーの逸らし方)を編み出す機会に直面したと考えてみてください。想像力が豊かなひとなら、山羊座3°に在泊中の土星の姿を思い浮かべ、この度数の土星が持つ「クールな秩序をもたらす力」に頼るのもいいかも。おそらく今直面しているカオスな出来事には、物事の本質に触れるものなど何もないのだから。自分にとって大事な気付きは、きっと全く別のところ(あるいはもう少し「斜めに切った断面」)に隠れているのだから。


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        と、そうは言っても。新月図では逆行の金星と火星のスクエアも成立しています。なので何かと摩擦が増えてあちこちに火花が飛んだり、過去の痛みに無神経に触れられたように感じるときもあるかもしれません。また、自分の人生で溜めてきた怒りを無意識のうちに政治的な文脈や社会的なフィギュアに投影し、毒を吐かずにいられなくなるひと達も増えて、それがひときわ目立つ...なんてこともありそう(最近はあまり建設的とは言えない石の投げ合いが増えてる気がするけれど)。これは単なる一例だけど、何やら額の真ん中に意識が引き寄せられて寄り眼になりそうな「気分」になってきたらちょっと用心してね。そんな「物の怪フォース」が周囲に寄って来ているかもしれません。

もし、仕事などでどうしても厄介な誰かとの直面を避けられないときは、トゲトゲしたエネルギーに同調しないよう気を付けながら、とりあえず冷静に状況を観察しつつ対応するしかないかも。火星逆行時は「最初に戦争を仕掛けたほうが負け」とされるけど、金星逆行時でも似たようなことが言えると思います。つまり「最初に感情を暴発させたほうが負け」。なのでここでも土星力が物を言いそう。嵐が過ぎ去ったときに何かを掴めるのは、飛んでくる見えない針を出来る限り透過させることが出来た側です。

いずれにしても、腹立ちや非難がましいことばは、そのままそっくり自分を侵す猛毒になりやすい時期。そのことはこころに刻んでおきましょう。金星逆行の今、まずは大きく息を吐いて、心身共に解毒を心がけたいと思います。

        この新月は、魚座の海王星とはクインカンクスで「見せたい自分」が気になるというエネルギーも放射されてきます。金星逆行効果もあり、人間関係では夢見心地の出逢い(再会)や、会った途端に飛び散るスパークに乗せられてあっという間に勇み足状態になるひとだっているかもしれません。人恋しい季節にもなってきたし。たまには誘惑したりされたりなんて、日常を離れたドラマがあってもいいのでは?... でもこの新月にはハザードランプも点灯中。牡羊座で逆行中のエリスと双子座でステリウムとなるエケクルス、ビクトリア、ファエトーン、エロスはセミスクエアで、共に蠍座の木星にハードな変形YODを形成しています。

自分を確かめたくて、自分の影響力を試したくて、または相手の気持ちを確認したくて... つい大胆な行動に出てみたり、刺激するような言動を取ったりするひともいそう。もし一時的に効き目があったように見えても、たとえ勝った!と思っても... それは幻想かもしれません。満たされない気持ちを満たしてくれるのは誰でもない、まだ見つけられないもうひとりの自分だけ。それを誰かに投影しても、相手はそれを迷惑に感じるか、それともそんな想いを利用して束の間を楽しむだけになりそうです。『それでもOK!束の間上等!「肉を切らせて骨を切る」みたいな冒険がしたい! それで少しでも自分のことが解るなら(相手ではなく)どんな結果も自分で引き受けるから』なんてひとがもしいたら?... うん、出来るかぎり土星の覚醒力を使いながら、一夜の素敵な夢を見てね!


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        と、ちょっと派手めな動きをとらえて思いつくままに注意点を書いてきたけれど。この新月の下で蠍座を逆行していく金星は、古い歴史のある街に敷き詰められた石畳を歩きながら、アンダーワールドに繋がるマンホールの蓋をかたっぱしから開けてまわるような感じがあります。その下には何がある? え、下水道? あは。そうかも