マンデーン・アストロロジー

March 24, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント3/25【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年3月25日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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来週4月1日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。🙇


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “『米国経済は依然として強い』というFRB議長ジェローム・パウエルの今週の主張は、金曜に典型的なリセッションの兆しを見せた債券市場によって厳しい試練に直面している。短期債のイールドは現在長期債より優位に進んでおり、2007年以来見られることのなかった強い不況への兆候を表している。3カ月債と10年債とのスプレッド、またはイールドカーブ(利回り曲線)はこれまで長期にわたって続いてきた10ベーシスポイント(0.1パーセンテージポイント)以上という壁を抜けた。前回これらのスプレッドがこの水準を下回ったのは2007年9月のことだった。そして金曜の朝、不況がやって来るというほとんど完璧なシグナルである逆イールドが発生した。イールドの逆転は必ずしも切迫した景気後退を意味するものではないが、来年以降かそのあたりには直面することになりそうだ。”

— Jeff Cox
  “The Bond Market is Flashing Its Biggest Recession Sign
  Since Before the Financial Crisis”
  www.cnbc.com 2019年3月22日付

  “都市設計家、建設業者、エンジニア、そして科学者達は、気候変動が深刻な洪水や危機的状況を生み出す気象条件、極度の高潮の発生と増加をもたらすとして、人々が住宅を建てる新たな方法を見つけ出そうと躍起になっている。”

— Elizabeth Weise
  “The Floods Are Coming; Here’s What You Can Do”
  USA Today 2019年3月22日付


  先週は興味深いジオコズミック活動の重複が見られた。その全てが魚座の水星逆行のサイクル中央部で起きている。この逆行期の実際の中央部はちょうど週末の3月16日〜17日だった。しかしながら、先週中盤の3月20日、春分と同時に稀有な満月が起きた。これは18年〜19年ごとに起きるように見える(そして株式市場の下押しへの先駆けにも見える)事象だった。その翌日となる21日、水瓶座の金星が牡牛座の火星と各23°台で不動宮スクエアを形成した。ニューヨーク証券取引所の設立図(1792年5月17日)では、水星が牡牛座23°台、冥王星が水瓶座23°台に在泊しており、これは現在の金星・火星スクエアと同じ位置だ。となれば、読者の皆さんはこれが世界の株式市場と他の金融市場での重要な動き(リバーサル)と同期したと考えるかもしれない。それはおそらく正しいだろう。

  3月19日〜21日は世界のいくつかの株式指数にサイクル新高値が見られ、その後週末に向けて急落が起きた。米国ではS&Pとナスダック総合に今年の新高値が示現したが、ダウ工業平均(DJIA)にはそれが見られなかった。DJIAは3月19日火曜に26,109をつけたが、2月25日のサイクル高値26,241にはわずかに届かず今年2度目のピークとなった。そして3月22日金曜までに400ポイント以上と厳しい下げを見せて引けには25,500を試している。アナリスト達はヨーロッパと中国の成長が当初の予想より遅れていることも念頭に、即座に米国経済の成長見通しを下げた。これは週の半ばにFRBが、たった2週間前にあと2回の利上げが予測されたにもかかわらず何故中央銀行が2019年内はこれ以上の利上げが出来ないと断念したかを説明したその隊列に加わった寸法だ。

どうして世界経済の見通しが楽観から懸念へと突然転じたのか、誰もその理由を知っているようには見えない。この停滞が何故以前は目に入らなかったのか? それは、その界隈の人々が誰も水星逆行、とりわけ魚座を逆行する水星が魚座の支配星である海王星とコンジャンクトする時に生じる原動力を理解していないという事実と関連するのかもしれない。しかし、ファイナンシャル・アストロロジャーは知っている。実際、これは世界経済が持つリアリティーをリアルに知る者はいないというリアリティーを指し示す典型的なアスペクトなのだ。彼らは自分達が何も知らないという現実に直面するまで自分達が知らないということを知らない。そしてその後でさえも現実を拒絶し、説明責任を負う意志の欠如が見られる。これらは全て、海王星と魚座が持つ暗黒面の特質だ。

  水星は知っている。水星は知識、情報、そして知的/精神的な処理を支配する。だが魚座ではデトリメントであり「ファクト」のような情報を処理するにあたってはひと苦労だ。これにまた、適切な情報を他者にも理解し得る形を通して伝達するために処理していく — あるいはそれを受け入れる — 行為への試練を暗示する逆行運動の重荷が重なる。その結果は、私達が現実だと思った物事(米国と世界経済の「奇蹟」)が現実でも何でもなかったことへの気付きだ。つまりは全てが幻想かあるいは希望的観測の副産物であり、これもまた魚座の海王星が受け持つ領域だ。どちらも想像力、ファンタジー、抽象化した物の見方を支配する。これらの特質はインスピレーションに裏付けられた文言には貴重だし、高まる直観力や創造的な思考にさえも寄与するものだ。だがそれは、世界経済や金融市場が最も有効に機能するような世界においての話ではない。錯覚からなる幻想はついに現実と出会い、あなたは不意の刺々しい声に起こされる。あなたは眠っていたのだ。自己満足に浸り、全てが上手くいっていると信じ、どんな下落も一時的なもので全てが(あなたのポートフォリオを含めて)まもなく正常に戻ると信じてきた。何故なら過去10年間をふり返っても、物事なんてずっとそんな風だったではないか?

そして今 私達は、2007年10月11日の株式市場に示現した史上最高値の後、2007年12月に始まった「2007年〜2009年グレート・リセッション」のちょうど2カ月前に見て以来初となるイールドカーブの逆転現象を目撃している。

  面白いではないか? 2007年10月11日はまた、前回木星が射手座中央部に在泊した時期と関連している。この12年ごとの惑星サイクルは、米国株式市場の長期サイクルの天井との関連性において色濃い歴史を持っているのだ。それは2018年11月8日から2019年12月2日にかけて、再び進行中だ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“あぁ、星々のただ中に素晴らしい知識が発見されようと待ち受けている。最も微細な物事までもがそこには描かれているのだ... もし人がそれを読み取るだけの技術を持ってさえいたならば。”

— ベンジャミン・フランクリンの言葉
  近々刊行予定の書籍中に引用されている一文

  この本は非常に成功したビジネスマンがアストロロジーによるコンサルテーションを受けた後に体験した「覚醒」について自ら書き起こしたもので、将来のコラムでまた触れることになるだろう。


“昨日からのわたしが知る全て...
  それは何もかもが変わってしまったこと”

— テイラー・スイフト&エド・シーラン
  “Everything Has Changed” アルバム“Red”より
  Big Machine Republic 2013年(YouTubeで視聴可能)


  いや、なにも私はテイラー・スイフトの追っかけファンというわけではない。だがこの曲は今週聴いていたパンドラ・ラジオステーションでたまたまかかった時に私の注意を惹いた。それは友人のレコーディング・ミュージシャンでアストロロジーの研究家でもあるリチャード・ハーディとの刺激に満ちた会話の直後のことだった。その時私達は、山羊座において土星・冥王星がコンジャンクトすることの意味と、その原理を個人的な人生の中で最善の形で使うにはどうすればよいかについて論じ合っていた。

特に今回は、共に自ら支配する星座宮に在泊して力を強めつつ人間を夢見心地へと誘う木星・海王星のスクエアがもたらす「甘美な錯乱状態」と、山羊座の土星と冥王星のコンジャンクシャンが「さぁ見よ」とばかりに突き付ける「厳しい現実」の間を行きつ戻りつするような状況下だ。後者には、おおらかとも言える木星・海王星コンビのような寛容さの持ち合わせはない。

  木星・海王星コンビは2019年1月から9月まで発効する。土星・冥王星コンジャンクションのほうは2020年1月12日まで、正確な形成には至らない。だが今でさえ、関連する事象が起きるには十分なほど近付いている。6月いっぱいまでは互いに3°以内のオーブ圏に入っているからだ。時系列で言えば、木星・海王星スクエアがまず先に形成され、その後に土星・冥王星コンジャンクションが続く。しかしその途上、ちょうど今頃から夏を通してこれらがうねり合うように互いの領地を行きつ戻りつするのだ。そしてそれから先は、2019年終盤から2020年を通してほとんどの時間帯が土星・冥王星とカプリコーン・ステリウムの影響下となる。

つまり『昨日からのわたしが知る全て...それは何もかもが変わってしまったこと』という歌詞の世界だ。輝かしい経済、大統領によってどんどん好転していると宣伝されてきた「奇蹟」の経済は、彼が『FRBによる2018年末の金融引き締め政策がこの「経済的奇蹟」を損なった』と宣告した先週までの世界だ。楽観は懸念へと転じた。射手座の木星(楽観性と事実無根の活況)は、山羊座の土星と冥王星(『花は — あるいはお金は — 何処へ行ったの?』)へと変容した*
*『花は何処へ行ったの?』“Where Have All The Flowers Gone?” 1960年代、ピーター・ポール&マリーによって反戦歌として歌われ大ヒットしたフォークソング

  それでも、どんな惑星や天体であれ、それぞれの原動力と原型を持っている。それがたとえ土星・冥王星コンジャンクションのようなハードアスペクトであっても建設的に使うことは可能だ。では、どうすれば山羊座の土星と冥王星を前向きに使えるだろう? 最善の個人的成長を目的として統合し努力するべきその原理とは何だろう?

土星と山羊座は両方とも統制と倫理を象徴する。一方、冥王星は絶大な力(または権力)と変容を意味する。つまりこの時期は、冥王星の「力」が「個としての統制」への脅威として経験される可能性がある。これは個人的な(内的な)倫理規範に逆らってまでも変容することを迫られるように見える時期だ(もっとも、自己の内部に倫理規範を持っているならという話だが)。

ここでの試練はあなたの核となる道義や指針に嘘をつくことなく忠実であり続けることだ。そして他の人々や環境の外圧に負けて、自分の手で「自分自身であること」の核を侵し、自分がするはずのなかった行動を取らないようにすることだ。こうした試練は一般的に見て世界中の大衆に当てはまるが、とりわけカーディナル・サイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の15°〜24°に惑星を持つ人々、特に蟹座と山羊座には強く作用するだろう。読者の方々なら知っていると思うが、1月5日〜16日生まれと7月7日〜18日生まれの人達は年齢に関係なく太陽がその位置に来る。また4月5日〜16日生まれと10月8日〜18日生まれもその影響を受ける。(日本では1日程度ズレる可能性あり)


  燃えさかる石炭とその炎の中に自分の二本の脚で立ち、聖なる核として抱く自らの道義を捨て去ることなく保つことは、あなたを力付け、あなたを強くする。外圧にひれ伏して妥協し、内部の深いところでは正しくないと知りながら何かを行動に移すなら、自分自身であったはずの大切な一部を失うことになる。そしてそれを取り戻すのは難しいだろう。この時期は、自分自身の責任に基づく深い関与のありよう、他者との人間関係、そしてあなた自身の個的な倫理が試される時だ。自分自身を売り渡してはならない。自分を変えることは出来る。だが品位を失うことなく、自分で自分を統御出来ているという感覚を維持していくことだ。

冥王星はまた自己の内部を深く掘り下げ、その深部に個的な変容を起こすための源泉を置きたいという衝動をも象徴する。したがって、これは重要な学びの時期だ。そしてあなたが — より広く見れば世界が — いかにその試練と学びを受け入れ、取り組み、過ぎ越したかの結果がやがて問われる。それが今後数年のあなたを(そして私達を)取り巻く未来の環境を決めるのだ。


  一方、金融市場を短期ベースで見ていくなら、3月22日から4月3日の間は水星が魚座で滞留し海王星とコンジャンクションになる。水星は3月28日に順行に転じるが、逆行の力学はその後も数日は余韻として残るだろう。混乱と不確実性がニュースを支配することになる(たとえばブレクジットを思い起こすといい)。

今は情報や報道が正確さや信頼性を欠きがちな時期だ。人々はとんでもなく荒っぽい(バカげてさえいる)セオリーを考えつき、自分達がしている事から皆の目を逸らし、自分を護ることが出来ない他者(スケープゴート)に注意が向かうよう仕向けて責めを負わせるために、あらぬ噂を流すという誘惑に駆られる。今という時は巧みに「犠牲者カード」を振りかざし、あたかも自分が被害者であるかのようにふるまう人々を目の当たりにする時期だ。しかもそれは驚くほどの信ぴょう性を伴って見える — ただし嘘だということを除けばだが。それは良くても演技にすぎず、悪くすればでっち上げだ。

  おそらく今、市場として熱いのは原油で、魚座の海王星に支配されている。先週、原油は1バレルあたり60ドル以上に舞い上がった。これは11月半ば以来初めてのことだ。穀類もまたニュースを賑わせるかもしれない。何故なら — 木星(誇張)と海王星(降雨)のスクエアに付きものの出来事として — 今や気象予報士が(それに『フォーキャスト2019』では私達も同様に)この季節とその後も記録的な洪水が押し寄せると予測しているからだ。だから驚くことではないが、私達としては今年の降雨量は予想以上となるにしても、その後までは続かないと見ている。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:53|PermalinkComments(0)

January 26, 2018

「山羊座の土星と冥王星」WSJドキュメンタリー映像によせて

        今週1月22日付のメリマン・コラム ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ で少し触れていた「フェイク・ニュースと検閲」という問題は、天王星・冥王星スクエア(カーディナル・クライマックス)の影響が続く下で山羊座入りし、冥王星とのコンジャンクションに近付いていく土星を念頭に、今後生じる様々な懸念のひとつを浮かび上がらせるものでした。この記事ではそれらに関連し、また補足的な意味も含めて、同じ1月22日に YouTube に公開されたウォールストリートジャーナルの短編ドキュメント・シリーズ『 Moving Upstream 』から

—『 Free Speech : Colleges in the Crossfire 』—
  • 米国で若者達を中心に起きている抵抗運動とその底流に存在するもの
そして
  • それらは何処に行き着く可能性を持つか?
というテーマの一編を取り上げて内容の要約を掲載したいと思います。


  世界に起きる潮流を惑星サイクルの観点から見るといっても、実際には他の惑星サイクル(特に天王星や海王星)や国のチャートが互いに関連しながら及ぼす複雑な要因が絡んでおり、土星と冥王星というたった2つの惑星のみでは捉えきれない要素があります。けれど両惑星が持つ力・怖れ・抑圧・拒否・頑なさ・壁・忍耐・抵抗・抑制・規制・統制・根底からの転覆・破壊と長期の再構築・内なる同調圧力 etc.というキーワードをベースに、反抗と自由と破壊とブレークスルーの惑星である天王星、そして理想、夢、曖昧さ、嘘、欺瞞、異世界、共感、逃避、犠牲 etc.の惑星である海王星との関連をちょこっと頭に置いて、このドキュメンタリーを見てみるのはなかなか興味深いと思います。
 
なお、簡単な備考を付けましたが、アストロロジーの観点から内容を考えるにあたっては、星座宮や惑星のマンデーン的な意味合いについて基本的な理解が必要になると思います(『マンデーン2016』『マンデーン2017』の付録「各サインの集合的心理傾向」も各星座宮と支配星、室区分の傾向など参考になるかと思うので、お持ちの方はぜひ参照してみてください)。 


歴史的な「言論の自由」運動発祥の地、UCバークレーで今何が起きているか?
“Free Speech : Colleges in the Crossfire” 


【キャンパスの変容】
  ー 気に入らない言論をヘイトスピーチとして排除する学生達 ―




啓蒙主義の知的継承者VSポストモダニストの闘争

「言論の自由」論争を考える際に際立つ「三つの "P"」とは
  • Polarization:分極化(対極化)
  • Postmodernism:ポストモダニズム
  • Provocation:挑発/煽動」

ー 以下、内容の要約 ー  
(もし誤訳や下の備考も含めて間違いなどありましたらどうかご指摘ください。なお、要約は番組で語られる順序どおりにはなっていない箇所や省略、意訳があります。)


        『フリースピーチはヘイトスピーチであってはならない』昨今の学生達は「言論の自由」にある程度の制約を設けるべきだと考えている。

カリフォルニア大学バークレー校(米国公立大ランキング1位、リベラルな校風で有名)では2017年2月、「オルト・ライト*」の扇動家でブライトバート・ニュースの編集主幹マイロ・ヤノプルスの講演を学生達が実力阻止した。1960年代をUCバークレーの学生として過ごし、フリースピーチ運動の黎明期に活動した経験を持つジャーナリズムの教授ビル・ドラモンドは語る。

*オルト・ライト(オルタナ右翼)とは何者か
(ニューズウィーク日本版)

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  『60年代当時の運動は(公民権運動とも連動した)政治的なものであり、そういった行為は学内では禁止されていました。だが私達は大学当局と闘い続け、やがて全国の大学が次第に譲歩するようになっていったのです。』 大学構内での政治活動は許可され、自由な言論が交わされるようになった。それは後に、学生達によるベトナム反戦運動への道を拓いたのだった。

  だがドラモンド教授は今、リベラル派の教授の一人として学生達に反対する声をあげている。『学生達は我慢が出来ません。反対意見は自分達にとって居心地悪く、怒りを感じるのです。彼らは自分達と異なる意見を受け入れることが出来ません。』『今の学生達は60年代終盤以来、最も分極化していると思います。』

彼らはあらかじめ自分達のアイデンティティに基づいた "先入観" を持って大学に入って来る。そしてそれぞれに特定の言説に対し非常に不快感を感じて全く聞く耳を持たなくなり、抵抗する。異なる意見を持つ者には「立ち去れ」と言うのだ。ここ数年、米国では全国的に「自分を中道だと見なす学生」の率が急激に低下しており、左も右も、非常に極化しつつある。彼らは大学当局に対し、自分達が嫌悪すべきだと感じる講演者を招くことを拒否し、抵抗するのだ。


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  ポストモダン以降の学生達にとって、啓蒙主義を源流とする「言論の自由」とは「欧州優越主義」(あるいは白人による支配思想)の血脈に他ならない。たとえばワシントン州のエバーグリーン州立カレッジでは、マイノリティの学生達が大学や社会において自分達の存在がどれほど重要かをアピールするため、1年に1日だけキャンパスに顔を見せない日を持つという慣例があった。だが今年の彼らは方針を変え、その日は白人だけがキャンパスを離れるよう要求した。

これに対し、自身を革新主義者であり、大統領選ではバーニー・サンダースを支持したという進化生物学教授ブレット・ワインスタインは『他者への押し付けは自由に反する』と拒否した。彼は言う。『一人の人間として、そしておそらく一人のユダヤ人として、強制的にどこかに行け、行ってはならないと言われることに、ある危機感を抱いた』と。だがその結果、彼の授業中に学生達が乱入する事件が起きた。それは学生達による「つるし上げ」であり、彼に辞職するか謝罪するかの二者択一を迫った。そして後日、彼は辞職した。現在の彼は他の多くの学者達と共に、ポストモダニズムと今日のフリースピーチにまつわる論議とを結び付け、その関係性を考える運動に携わっている。


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  「社会正義」の名の下に動く学生達にとって「自由」はもう昔ほどの価値をもたない。ポストモダニスト達は「伝統的に抑圧されてきた人々」が「現実に何を感じ体験するか」に価値を置く。そして『あなた方の言論は我々の実体験を代表していないし反映もしていない。あなたの言うことは矛盾している』と抗議する。 一方で、そんな彼らを揶揄し挑発する人々(オルト・ライトの扇動家達)が存在する。彼らは「多くの人々が本当に言いたい事」を、自分の命と社会的立場の両方を危険に曝しながら口にする社会的戦士だと自認している。

たとえば彼らはフェミニズムをたちの悪い捻れた男性嫌悪症だと攻撃する。『トランジェンダーの連中は「私とセックスしたくないなんて、それはあなたがトランスフォビア(トランスジェンダー憎悪)だからだ!」と決めつけるしね』と、マイロ・ヤノプルス。 相手を意図的に煽り、意地の悪いジョークで茶化し、侮辱する彼らの話法は、ときに教育的な指導効果を生む場合もあるが、ただセンセーショナルな本を売りたいがためにキャンパスにやって来るケースもあるとNY大学のウルリク・ベア教授は語る。

  今、抵抗する若者達は「フリースピーチ」という概念を「護られるべき言論の場を破壊する脅威」だと見なしている。『私はオルト・ライトに脅されるためにここに来たんじゃない。大学当局は彼らに加担していると思う。』 インタビュアーは問う。『かつてこの大学で生まれたフリースピーチ運動は、実際にキャンパスを破壊してまで言論の自由を護りベトナム戦争に反対しましたが?』 『その当時の運動が人類を包括的に捉え、人権を護るための破壊だったのなら、それは必要な破壊。でも今(オルト・ライトの)連中がやろうとしているのは人間性の抹殺を目的とした破壊にすぎない。目的が全く違います。』と答える新入生。 


war


  だが
ウルリク教授はこうした状況を良い事だとも言う。そしてローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉を引用し、人々が抵抗する時は大抵の場合、その水面下に別の重要な問題が隠れていると話す。『私達にとってこの社会はどこかが間違っている・・・と彼らは言います。そしてそのほとんどが、実のところ、米国史を通じてくすぶってきた人種問題に行き着くのです』と。

『移民問題を持ち出すと、学生達はとたんに忍耐力を無くします。そして「もうその問題を再び持ち出す必要はない。もうすでに解決してきたから」と言います。』『え、移民問題ですか!いや、解決していないでしょう?』とインタビュアー。『そのとおり。解決などしていません。それは何も解決していない問題であり、米国が背負う人種的平等という問題への根本的な関与へと導かれる話題なのですよ。』


  今は昔と違い、学生達は人種、民族、宗教、階層など最初からセクト化された状態で大学に入ってくる... セクト化した集合体にとって、議論や耳を傾ける行為は重要ではなく、相容れぬものに抵抗し、それらを排除し、自分達の要求を通すことが重要だ。そして彼らは、敵対する主義主張を持つ者は政府の高官でさえも、キャンパス内で講演することを許さない。彼らと議論する良い機会ではないのか?という問いに『議論したところで彼らの考えを変えさせることなど出来ると思いますか?』と笑う学生。革新派の抗議によって講演を中断させられた人々にはテキサス州共和党議員のジョン・コーニン、元CIA長官ジョン・ブレナン、保守派の論客ベン・シャピロなどがいる。講演者への安全対策コストも莫大な額になりつつあり、シャピロ氏の講演時には60万ドルかかったという。


policemen


  では、キャンパス内で講演することを許されるべきなのは誰なのか...? 新しいルールが必要とされている。一方には過剰に反応する学生達。もう一方にはセンセーショナルな挑発者達が対峙する。どちらの側も完全に誠実だとは言えないだろう。 『おそらく大学を管理する当局側が何らかの取り決めをしなければならないでしょう。』とベア教授は考える。『米国憲法修正第一項(言論の自由)は、どこでもどんな状況でも何でも言える権利を保証しているわけではないのです。』現在、米国では半数以上の州が大学内の言論の自由を護るための新法を成立させたり法案を審議している。

  UCバークレーの教授ビル・ドラモンドは語る。『60年代に学生達に明け渡した規制の力を取り戻し、規範を定めて統制を行う必要が出てくるかもしれません。』たとえば、どんな主張であろうと政治色のあるイベントは再び禁止するなどだ。




要約は以上です。
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【備考1】〜というか、思い付くままに〜

◎公民権運動~ベトナム反戦運動とフリースピーチ運動
 
1960年代中盤〜後半:フリースピーチ運動
土星・冥王星オポジション期
  • 1965年4月 土星/魚座・冥王星/乙女座13°台
  • 1965年8月 魚座・乙女座15°台
  • 1966年2月 魚座・乙女座17°台
  • この時期は乙女座での天王星・冥王星コンジャンクション期と重なる
  • 米国始原図(6室魚座、12室乙女座)
  • 日本戦後始原図(魚座は3室の、乙女座は9室のカスプあたり)
フリースピーチ運動
1960年代後半におけるアメリカの学生反乱の口火を切った学生運動。1964年9月、カリフォルニア大学バークリー校で、大学当局が学生の政治活動を規制する方針を告示したのに対し、学内の学生諸団体はこれに反対してゆるやかな連合を組みフリースピーチ・ムーブメント(FSM)を結成した。運動の過程で大学当局は無権利状態の学生に対して圧制者であることが暴露され、権利の獲得のために決定機関への学生参加を要求した学生たちは、〈知識工場と化した大学〉の〈人格性と感応性を欠いた官僚機構〉を鋭く追及した。コトバンクより)


1980年代中盤:ポストモダニズム最盛期
土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座運行期〜セミスクエア期
  • 1982年11月天秤座27°台でコンジャンクション
  • 1983年6月ニアミス
  • 米国始原図では1室天秤座。10室のネイタル水星と4室のネイタル月・冥王星にTスクエア形成
  • 日本戦後始原図では10室天秤座
  • 当時、天王星は射手座を進行中で1982年に木星がコンジャンクト、海王星は射手座終盤度数
  • その後冥王星は蠍座、海王星は山羊座、土星は蠍座→射手座へ(1988年、射手座最終度数で土星・天王星コンジャンクト。日本ではバブル景気が体感された頃…戦後始原図のアセンダント/山羊座0°台でコンジャンクトが起きた。
  • 1985年4月〜1988年10月まで天王星・冥王星セミスクエアがニアミスを入れて7回起きた。
  • 1988年1月 冥王星蠍座12°台、土星射手座27°台でセミスクエア

現時点での大学生は年齢的にみておおよそ射手座に冥王星、牡羊座(〜牡牛座)に土星、水瓶座に天王星(木星と海王星が加わった年もある)を持つ世代と思われる。(1997年2月に土星・冥王星のトライン)。そしてこれから2001年8月、11月と2002年5月の土星・冥王星オポジションの影響下に生まれた高校生達がキャンパスに入って来る。その後2020年1月には
山羊座22°台で起きる土星・冥王星コンジャンクションが控えている。そのとき、真の「ポスト・ポストモダン的思想」が浮上するのだろうか....?


◎ポストモダニズム


ウィキペディアからの引用によれば、ポストモダニズムとは…
(ここから引用)『ポストモダンの条件』(1979年)を著したリオタールによれば、「ポストモダンとは大きな物語の終焉」なのであった。.....例えばマルクス主義のような壮大なイデオロギーの体系(大きな物語)は終わり、高度情報化社会においてはメディアによる記号・象徴の大量消費が行われる、とされた。この考え方に沿えば、“ポストモダン”とは、民主主義科学技術の発達による一つの帰結と言える、ということだった。

 このような文脈における大きな物語、近代=モダンに特有の、あるいは少なくともそこにおいて顕著なものとなったものとして批判的に俎上に挙げられたものとしては、自立的な理性的主体という理念、整合的で網羅的な体系性、その等質的な還元主義的な要素、道具的理性による世界の抽象的な客体化、中心・周縁といった一面的な階層化など、合理的でヒエラルキー的な思考の態度に対する再考を中心としつつも、重点は論者によってさまざまであった。したがって、ポスト・モダニズムの内容も論者や文脈によってそうとう異なり、明確な定義はないといってよいが、それは近代的な主体を可能とした知、理性、ロゴスといった西洋に伝統的な概念に対する異議を含む、懐疑主義的、反基礎づけ主義的な思想ないし政治的運動というおおまかな特徴をもつということができる。

ー 引用終わり/太字下線はこちらで引いたものです



  …と、ポストモダニズムって...なにやら門外漢にはとても難しくてわかりにくいのだけれど。。 わたしのような素人目に、たとえばポストモダンと言われる建築やアート作品って、まるでモザイクのように様々な文化や事物の特徴を散りばめて、あっちへ飛びこっちへ飛びしながらも何故かひとつにまとまっているという、ごった煮のような「何か」・・・うーん世界観?として映ります。そして、それはそれで面白かったり美しかったり魅力的だったりもするという。。

また、絶対的に賢くて合理的で偉そうな、四角四面の支配的主体をバラバラに解体して見せた、カタルシス的な行為だったのかな?などとも思ったり。。 断片化。セクト化。 ポストモダニズムによって否定されたという「近代の合理精神」が本当はどんなものなのか、専門的な知識を持たないわたしにはわからないけれど。とりあえずスッキリと割り切れる善悪の意識と一点に絞られた理性的ゴールに向かおうとする時代精神が存在していたのだとすれば、1980年代中盤って・・・それまでの端正な道に敷きつめられた赤い絨毯の下に隠されていた、あらゆる欲望や非合理的な暗闇のヘドロ(ナマの人間性)を札束の力で美しく飾りつつ、あれもこれもと引きずり出して見せたようなイメージがあります。そして全てが断片化して風に吹かれて飛んでいったような。。  それでも様々な領域に根付いた小さな種はやがて芽を吹いて、それぞれに「個」の花を咲かせたような。。。 

  長く続いてきた「間違えることのない絶対理性がどこかに存在するはずだ」という信念への反動や破壊の試みとして顕れたのがポストモダニズム的気分なら、それは土星と冥王星の組み合わせ(絶対者の維持と解体)によく似合っていると思います。けれどバラバラに解体されたものは、もう一度生まれ変わることを通し、再び「新たな鋳型」として固まろうとするのかもしれません。エントロピーに逆らおうとする本能的な危機感みたいなものが、わたし達人間には組み込まれている気がします。


代表的なポストモダン建築のひとつとされる
「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」
Kushiro_Fisherman's_Wharf
By 663highland (Own work) [GFDL (), CC-BY-SA-3.0 () or CC BY 2.5 ()], via Wikimedia Commons


  さて、ポストモダニズムのピークはいつ頃かといえば、上記の引用にも出ている1979年の『ポストモダンの条件』出版以降~諸説ありますが、1980年代中盤土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座期)が最盛期だったとも言われているようです。1980年代中盤といえば、好景気に入る時期。米国はレーガン大統領、日本では中曽根康弘首相の時代ですね。

当時は芸術や音楽の世界にも華やかでノリノリのイメージがあふれていたと思うし、キラキラした流行の水面下では様々な分野で「もの言う個」をめぐる冒険的・実験的な試みも数多くなされたのではないかと思います。またMTVの隆盛によってビジュアルを意識したPOPSやROCKが台頭した時期でもありました。そういえば1979年9月に『Video Killed the Radio Star/ラジオスターの悲劇』という曲がリリースされていますが、これはテレビ(ビデオ録画技術)によって仕事を失ったラジオ全盛期の歌手を歌ったものだそうです。面白いことに、この時期は土星・冥王星サイクルが前の周期の枯渇期であるバルサミック・フェーズに入ったタイミングとぴたり同期します。 

また、土星・冥王星コンジャンクション期〜蠍座期はスピリチュアルな世界でもいわゆる「チャネリング・ブーム」が起きるなど、精神世界に新たなスター達が生まれた時代でした。ハリウッド女優のシャーリー・マクレーンが自らのスピリチュアル体験を書き綴った本『アウト・オン・ア・リム』が世界的なベストセラーになり、ニューエイジ・ブームに湧いたのも1980年代中盤です。 またアストロロジーの世界においても、1977年に発見されたカイロンについての研究がゼーン・ステインによって初めて本になり、ジェフリー・ウルフ・グリーンの冥王星だけに的を絞った大著『 Pluto The Evolutionaly Journey of the Soul 』(まさに蠍座の冥王星!)の初版が出版されたのもこの時期でした。そして多くの気鋭のアストロロジャー達が、今まで見向きもされなかった小さな惑星達の研究に手を染めていきました。

こうしてみると全体にこの時期は、天秤座の土星と冥王星による既存コンセンサスの解体に始まり、射手座の天王星(と海王星)っぽい脳天気な楽観性と夢の拡散、そして新しい領域に目標を定め飛び込んでいこうとする気概に満ちてもいた時期であり、その後土星と冥王星が蠍座に入って一度バラバラに飛び散った種子を個々に深く掘り下げ、新たに育てていったようにも思えてきます(
その後山羊座、水瓶座を経て牡羊座に入った天王星がそれぞれのアイデンティティを過激なセクト化に導いていったとしても...)。

もちろん、複雑な世界の様相と惑星サイクルとの関連を、十分な知識もないままに簡単に語ってしまうことは慎まなければならないでしょう。ただ思考を深めるためのひとつのフックとして、自己のあらゆる経験からひとつの仮説を立ててみる。それを深めたり変容させたり、ときには捨てていく。アストロロジーとはそういう繰り返しかもしれません。そして、それはつまるところ自分自身の生をその世界に映していくことでもあります。


  ところでその後、1987年10月19日にはニューヨーク証券取引所を発端とする史上最大の世界的株価大暴落「ブラックマンデー」が起きています。株価は前週末の引け値より22.6%、508ドルも下落しました。

Black_Monday_Dow_Jones


  当時の何が大暴落を引き起こしたのか? その原因は様々に言われているようですが、ウィキペディアによれば... ① レーガノミクスの高金利時代から割安に放置されていた株式市場に80年代に入って金融緩和の追い風を受けた世界中の資金が流入し「行き過ぎた活況」(どこかで聞いたような?)を呈していたこと。 ② プラザ合意と金融緩和によってドル高を克服したと思ったら、今度は行き過ぎたドル安を克服する必要が生じ、G7によるルーブル合意に至ったものの不調に終わったため、金利引き締めの懸念が出てきたこと。 ③交代したばかりの新FRB議長グリーンスパン氏の政策への懸念。 ④ 暴落の直前、イラン・イラク戦争に関連し米国がイランの石油プラットフォームを報復爆撃したことで原油市場への不安が拡がったこと...などが挙げられています。

いずれにしても、様々な要素が重なって投資家心理に大きな不安が膨らみ、いったん売り優勢になれば我先にと出口に殺到するような状況だったのではないでしょうか。。  それに加え、その当時から特に大口資金に関しては高度な金融工学とコンピュータを駆使した取引が行われていたため、その足の速さは以前とは比べものにならなかったかもしれません。今は小口の個人投資家もPCを使い、板を眺めながらトレード出来るけれど、80年代当時はまだまだ対応出来る状況ではなかったのではないでしょうか。。

  では日本の株式市場は?といえば... 日経平均もその日3,836円安と14.9%も下落、21,910.08円をつけて過去最大の暴落となりました。けれど大暴落の嵐だった世界の中で、実は日本が一番回復が早く、翌日には2037.32円高と9.3%も反騰。金融緩和を続けたせいで半年後にはもう下落分を回復していました。そして日本のバブル景気はさらに膨らみ、1989年12月29日に史上最高値38,915.89円をつけています。

ちなみにブラックマンデー当日のニューヨーク証券取引所設立図を見ると、ネイタルの2室乙女座(資金)火星に対し5室(投機)射手座を運行中の土星がスクエア。トランシットの月がネイタルの火星上を朝9時に通っています。またネイタルのアセンダント上の天王星にトランシットの土星とエリスがグランドトラインを形成し、ネイタルの冥王星にトランシットの土星がセクスタイル、そのミッドポイントにネイタルのエリスがすっぽり入っています。また天空では水星・金星・冥王星が蠍座でオーブ1°〜2°と接近、そして射手座の天王星と蠍座の冥王星は正確なセミスクエアからまだ1°も離れていない状態でした。

そしてその後...
土星、天王星、海王星が揃って山羊座を運行中で土星が海王星とコンジャンクトした1989年11月にはベルリンの壁が、土星が水瓶座入りし、山羊座で天王星・海王星がコンジャンクトした1991年12月にはソ連が崩壊しています。 そういえば日本のバブル景気崩壊も1991年3月からとされているようですね。この年の2月終わり〜3月は、ちょうど土星・冥王星サイクルがコンジャンクションを終えて、新しいサイクルの初回クィンタイル*を形成した時期です。また興味深いことに、この時期は日本の戦後始原図の1室(国民総体およびその "気分")で天王星・海王星がほとんどコンジャンクト(ニアミスとして記録される)、MC上のネイタル海王星にスクエアを形成。1991年4月には土星が2室のカスプに乗り、1992年1月初頭から本格的に2室を運行し始めました。

*クィンタイル:72°(360°の5分割)霊的・精神的に深く創造的な意味を持ち、何か重要なことを思い起こす刺激になるとも言われる。ただし注意深く内面を見ることが必要)


  そんなこんなで、備考と言いながらちょっと話が脱線気味になってきた気もするし、ちょっと休憩して...(^_^;。今思うと、1984年に発表された Queen のこの曲も、ある種のポストモダン的表現と言えるかな?
Radio...Someone still love you... ♪




でも、同じ年のヒット曲でポストモダン的な「気分」の一側面を特徴的に表現していたと感じられるものの一つには、こんな曲もありました。
Franky Goes To Hollywood 『 Two Tribes 』
When two tribes go to war, one is all that you can score... ♪




  さてその後。「ポスト・ポストモダニズム」的な思想はいろいろ出ているけれど、世界を席巻するほど流行するものはまだないと思われます。ポストモダニズムの波を経て、昔からのリベラルとか保守とかいう範疇(または境界)を互いに真逆に突き破り、聞く耳を持たなくなってしまった米国の学生達の在りようは、まさに牡羊座の天王星を思わせます。けれどその天王星も終盤度数に来て、来年には本格的に牡牛座入り。そこでの天王星はあらゆるリソース(お金や地球資源から個人的才能まで)の領域で実験的な試みを遂行する、そんな力になるかもしれません。牡牛座特有の頑固なほどの自己保存本能と天王星のテクノロジーが結び付いたとき、どんな思想が生まれてくるのかな? 

もしかすると、暗号通貨や新しいサイバー・セキュリティ技術を含むコンピュータテクノロジー( 牡牛座への天王星イングレス→テクノロジーを通じた「銀行」「資本主義」の変容?)、そしてバイオテクノロジーや脳科学(新エネルギー、気象操作、不老長寿〜不死、デザイン可能な人体、遺伝子操作ベビー、道徳的な脳への矯正法開発 etc.)の進歩と興隆。 …そんな流れに沿うように、こうした技術を用いて国家や世界を管理し統制することをヨシとする思想と(あるいは)それに対抗するような、自然または宗教的な意識への回帰思想が新機軸の衣をまとって浮上し、もてはやされる時代が来るでしょうか。

ただ「思想」が「思想」である限り、やはりそれも人類の文明と共に大きなサイクルの中を巡りながら、季節ごとの変わり目に咲く花々に過ぎないのか...とも思います。集合体としての人類はどこへ向かおうとしているのか? いつの日か、この螺旋運動に終わりが来るのか? いえ実際、本当にどこかに向かっていると言えるだろうか? そしてそれは、果たして「進化」なんだろうか? なんて...ね。

まったくの余談ですが、エリック・フランシスとの対談の中でメラニー・ラインハート女史が、当時はまだ発見されていなかった準惑星エリスを「ポストモダニズム」の惑星だと指摘していました。これは本当に言い得ているように思います。エリスは不和の女神として知られていますが、最初に天文台のカメラに捉えられた時点でのチャートを見ても、様々な不和の体験を通して "ポストモダニズム的自分探し" 、つまり断片化してしまった自己を取り戻すべく見つからないパズルのピースを探し求めて葛藤し続ける心理と関連するのではないかと考えられるからです。



【備考2】

米国始原図(メリマン氏推奨)と戦後日本始原図(戦後主権回復図)
USAM_JAPAN


        遅い惑星達のサイクルが米国と日本のチャートの何室でコンジャンクションやオポジションを形成してきたか、そしてこれから形成するのかを見ていくこと、またパーソナルとオーバーラップさせて、自分のネイタル・チャートではどうかなど…現代史や自分史と照らし合わせながらいろいろ考察してみると面白い発見があるかもしれません。

なお、米国と同様に日本の始原図についても、大日本帝国憲法発布図、現在の日本国憲法成立図などなど、複数のチャートが存在します。けれどわたし自身は主にこの主権回復図を使っています。敗戦後、日本は被占領国としての期間がありました。その間の日本は独立国ではなくあくまで「Occupied Japan」として認識されており、世界との関係性において、国家としての存続性はそこで一度断たれたのだと考えられるからです。もちろんひとりの日本国民としてはまた異なる感覚を持つし、他のチャートもそれぞれに整合性を持つと思います。けれどマンデーン・アストロロジーで世界各国との関係や現代の事象、集合心理のペルソナを見ていくにあたっては、現在のところこのチャートに極めて高い整合性が見られるのではないか?と考えています。


        わたし自身にとってのマンデーン・アストロロジーとは、未来を予測して当たった外れたというよりも(もちろん、アストロロジーをビジネスとする際、それは「力」を示す上で必須の要素になるし、予測には関連分野への個人的意見を超えた高い見識が必要になる、という戒めもありますが..)どちらかというと同時代を生きるひとりの人間として『いったいぜんたい、これは何なのだ?!』と周囲を眺め渡してみる...そして自分の足許をあらためて見直す... そんなことのために学んでいると考えています。なぜなら、常にそこには岐路が存在するから...。

  月と金星(と天王星)がアウト・オブ・バウンズで、プログレスの月がこれから再び太陽のくびきを離れていく身のわたしとしては、これからも、たまには思いつくままにこんなスタンスで記事をUPしていければ...などと思っています(^_^;。



young_galaxies



have great fun!!!★

hiyoka(^_^



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March 31, 2017

☆☆★『マンデーン2017』発売のお知らせ ★☆☆

Mundane2017cover


  本格的なマンデーン・アストロロジーの年刊本として、今年も『マンデーン2017』が Amazon Kindle Store から発売されました(税込¥1,214)。これは投資家の方々には毎年お馴染みのレイモンド・メリマン氏による年刊本『フォーキャスト』シリーズからマンデン・アストロロジーに関する記述部分を抜粋したもので、一般の方にも購入しやすい価格のKindle本として2015年版からスタートした企画です。

星読みのテクニックとしては、どちらかというとアストロロジー中級者~それ以上の方向けの記述が多いかもしれません。それでも、現在ファイナンシャルやマンデンを学んでいらっしゃる方だけでなく、「社会占星学に興味はあるけど敷居が高そう」とか「どう学習してよいかわからない」という方にとってもきっと役立つ本ではないかと思います。何故かというと、メリマンさんは単にテクニカルなセオリーに則って「土星と天王星がトラインを形成するから○○が起きるだろう」と予測を並べるのではなく、世界を俯瞰で眺めるにあたって「惑星達それぞれの関係をどう捉えていくのか?」「何を主軸にしてどうアプローチしていけば良いのか?」という基本的な問題を、噛んで含めるような丁寧さで解説してくれるからです。

たとえば『マンデーン2017』では冒頭部分で「アストロロジカルな時間の捉え方」に言及しています。これはシンプルなことではあるけれど、ファイナンシャルやマンデーンに限らず、パーソナルなアストロロジーにおいても、とても大切な観点のひとつだと思います。

また、今回も後半には毎年投資家の方々が一番最初に読み始めるという『各星座別 個人の運気予測』が掲載され、個人レベルでこの1年のヒントになりそうな情報が詰め込まれています。これはいわゆる太陽占星術の手法ですが、特にアストロロジー学習者の方にとって、メリマンさんがこうした手法を使って何をどのように読み取っているのかを考えながら読み進めていくのはとても面白いと思います。また巻末にはいつものように、アストロロジーの基本的な用語や政治・経済用語集が付録として付いています。

もっと早いうちに出してほしいという要望をいただきながら、色々な事情で3月末になってしまいましたが、今回もアストロロジーを通して世界と米国の「今」を読み解くには最適な本になったと思います。内容の濃い記事がたっぷり掲載されていますので、ぜひご一読ください。m(_"_)m


『マンデーン2017』スペシャル記事について

        この本は今回でシリーズ3冊目になります。既刊の2冊(2015年度と2016年度)は発刊記念として、既存のフォーキャスト・シリーズの中からマンデーン・アストロロジーの学習に役立つ貴重な記述を選び出し、付録の参考記事として付けていただきました。今回からは原則として通常発行となります(但し2015年版の第三章だったメリマンさんをご紹介する記事と「各サインの集合的心理傾向」は今年も残ります)。

毎週のメリマン・コラムを読んでくださっている方はご存知のとおり、現在は2020年+αまで続く「カーディナル・クライマックス」という壮大な歴史の転換点のただ中にあります。その主役…大ボス格ともいえるのが、2008年~2015年まで続いた天王星・冥王星ワクシングスクエアでした。けれどこのアスペクトの根幹について一番トータルに触れられていたのは、このアスペクトの中心部に突入した2012年を描く『フォーキャスト2012』でした。このため、2015年から出版されたマンデーン・シリーズでは残念ながらカバーすることが出来ませんでした。

そこで、今回は投資日報社さんの許諾とご厚意のもとに、『フォーキャスト2012』の中から「天王星・冥王星スクエア」に関する解説の一部をこの紹介記事に続けて転載させていただきます。

ここで提示されたカーディナル・クライマックスの基本概念は、マンデーン・シリーズを2015年版から続けて読んでくださっている方にとっても、今後の世相を見ていく上できっと参考になると思います。記事末には投資日報社さんからのお知らせもありますので、ぜひどうぞ。

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さて『マンデーン2017』ですが、こういう書籍って、その中身は目次を見れば一目瞭然ってところがあると思います。なので以下に各章および見出しを書き出しておきますね。

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『マンデーン2017』
〜2017年の占星学から見た世界と個人の運気予測

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この本で主に使われるジオコスミック(アストロロジー)用語

『マンデーン2017』のハイライト

  (メリマン氏による序文。その年の特筆すべき話題について)

近付くその時:宇宙における一時代の終焉

    (カール・ユングの「時の流れ」に関することばを冒頭に引用。「暦の時間」と「時計の時間」の違いから、アストロロジカルな「時間」と「空間」の基本的な捉え方や考え方について解説。壮大なサイクルの下に今 一つの時代が終わろうとしており、新しい時代の始まりを迎えようとしている(あるいはその移行期にある)…という今年のコンセプトのアウトラインを提示しています。

スペシャル記事の冒頭にもちょっと書いたのですが…フォーキャスト・シリーズのマンデーン・パートを読んでいると、まるで小さな教室に座ってメリマンさんのアストロロジー講義をダイレクトに受講しているような、そんな奇妙な気持ちになることがあります。特に今年は翻訳作業の間中ずっとそんな不思議な気分を味わっていました。もしかしたらそれは「伝えよう」とするメリマンさんの情熱のようなものに触れていたからかもしれません。)

天上の婚儀:惑星達の結合

(コンジャンクション、そして惑星サイクル内各フェーズの重要性を把握する)

ザ・グレートリセット
  ―土星ウェイニングアスペクトが終わりゆく日々―


(ワクシング・フェーズとウェイニング・フェーズの相違。そして来たるべき統治構造の変化とそれまでの覚醒のプロセスを土星・冥王星ウェイニング・フェーズを通して見ていく)

 ・土星・冥王星と経済サイクルの相関関係

 ・現行の土星・冥王星サイクル

 ・土星・冥王星サイクルのバルサミック・フェーズ


悪役よ、さようなら:これからの日々 ― 2017年

(土星・海王星スクエアの季節から土星・天王星トラインへの季節への移行が意味するものは?)

2017年のコスミック・ドラマ

 ・2017年のカーディナルT字スクエア

 ・助っ人としての土星

 ・天王星・海王星ワクシングセミスクエア


2017年の米国始原図に訪れる
  重要なトランシットとプログレッション


 ・プログレスの太陽は魚座に在泊、火星は逆行を続け土星に向かう

 ・米国始原図の火星・海王星にT字スクエアを形成するトランシットの土星
  ―論争、そして戦争への危険な兆候

 ・米国始原図の月と冥王星・水星のオポジションにT字スクエアを
  形成するトランシットの天王星

 ・2017年12月20日山羊座入りするトランシットの土星が
  米国始原図の金星・木星コンジャンクションとオポジションを形成


月のノースノードと米国のビジネス・サイクル

2017年の米国大統領

 (トラブル続きに見えるトランプ大統領とその政権に、いったいどんな星々のエネルギーが影響を与えるべく待っているのかを詳しく解析)

 ・トランプのネイタルの月食に来るトランシットの土星

 ・2017年8月21日の日食

 ・ネイタルの金星・土星と木星に対するトランシットの天王星と冥王星


2017年の水星逆行期

2017年の金星逆行期

2017年の調和の日/試練の日

2017年の季節的なテーマ

(ワシントンD.C.の冬至図、春分図、夏至図、秋分図を使って2017年それぞれの時期、米国に見られそうな傾向、雰囲気と予測される事象を読み解いていく。このパートもチャートを参照しながら読んでいくと非常に面白いです)

 ・冬

 ・春

 ・夏

 ・秋

2017年星座宮別個人の運気予測

(12サインそれぞれについて「全般の流れ」「仕事とお金」「人間関係」をテーマに、今年期待出来ること、注意すべきことなどをメリマンさんがまるで語りかけるように解説しています。フォーキャスト・ブックでは各星座宮につき3〜4ページのボリュームがあり、毎年人気のパートです)

特別付録「パーソナルからマンデーンへ」
 ―Who is Mr. Merriman?


(『マンデーン2015』に掲載した第三章とそれに付随する各星座宮別集合意識の傾向一覧)

用語解説集

(アストロロジー用語と経済・金融の専門用語を簡単に解説したもの)


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引き続き、『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―1へ ↓


hiyoka_blue at 12:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―1

  以下に掲載する記事は、2011年の秋に執筆された『フォーキャスト2012』から、天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する基本的知識を解説した部分を抜粋、転載したものです。この年、世界は騒然としており、またアストロロジーの世界でもマヤ暦が終わり、カーディナル・クライマックスが本格的に幕を開ける年として熱い話題になっていました。長い年月を経て発行されてきた年刊本のフォーキャスト・シリーズも、2012年版はおそらく今までで一番ボリュームがあったように記憶しています。そしてメリマンさん自身の文章からも、いよいよカーディナル・クライマックスを迎えるにあたって一つの時代を見据えようとするパイオニアとしての情熱が伝わってくるようでした。(これはわたし自身の印象にすぎませんが、この頃からメリマンさんの書き方が「アストロロジー学習者」を意識したものになってきたようにも感じられます。)

この記事の中で描写された「未来」の中にはそのまま実現しているもの多く見られるし、米国や日本など国・地域・社会によっては今の時点で少し異なる方向に進んでいるか、まだ萌芽の段階にあると見えるものもあります。けれど、ここに描かれた惑星エネルギーの原理には、最近のメリマンさんが影響力のオーブを加味して2008年 ~ 2020年 +α とも表現しているカーディナル・クライマックスの実相と核心部が見事に描写されています。これらの原理を通し、様々な地域で多様な人々がどのような現実を創造しつつあるのか? 今、2017年の時点に立って一考してみたいと思います。

『マンデーン2017』を読んでいただくにあたり、地球を覆う "エネルギーの大ボス" に関する基礎的な知識として何らかのヒントにしていただけましたら幸いです。


記事掲載にあたってざっと原文を見直したため、『フォーキャスト2012』の記述とはわずかに異なる箇所があることをご了承ください。


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天王星が冥王星に対しワクシングスクエア
―全ては天王星と冥王星に尽きる
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     もしあなたが2012年とそれ以降に関するマンデーンアストロロジャー(社会占星学者)の見解を知りたいなら、天王星と冥王星の原理原則を理解する必要がある。この両惑星間に形成される稀な惑星サイクルと、そのクォーター・サイクル(1/4周期)の歴史を理解する必要がある。またさらに、天王星と冥王星が位置している星座宮(サイン)が持つ原理の本質をも理解する必要がある。そして最終的に、世界が今何を体験しようとしているか、今後数年の内にどんな未来が待っているかをあきらかにするために、理解し得た全てを統合し、その結果を最新の世界情勢を背景として適用していく必要がある。

これは簡単な仕事ではない。何故なら天王星が力強く明示するもののうち、1つは「予期せぬ出来事」だからだ。天王星が関連すると何事も計画どおりにはいかない。論理的に進むこともない。実際、この天体の性質は極めて非論理的、かつ不合理でさえある。

天王星の影響下で下された決定は、過去の政治、経済の事例を見るとつじつまが合わない。決定後を見ても、似たような状況で下された過去の決定をもとに当然期待されるはずの結果を考えれば、全くうなづけるようなものではない。天王星・冥王星が主役となる期間は、何かが予想外に勃発し、それが当初の目論みや、すでに進展していた方向性から外れて変化していくような時期に合致するのだ。

     物事の動向、あるいは進路が滞り崩壊する時、変化への推進力(方向転換または新しいトレンドへの変化)は予期していたものをはるかに上回る傾向がある。たとえば金融市場の場合、通常なら一旦下値支持線、あるいは上値抵抗ゾーンに入ればトレンドは止まり反転する。だが天王星が絡んだアスペクトが現れると、価格は上値抵抗線や下値支持線をはるかに超えて変動し、多くの場合、急反騰して新高値レベルまで行くか、急落して相場解説者が言うところの「市場崩壊」の域に達する。天王星のアスペクトは集団的熱狂やパニックと同期する性質を持つ。これが2008年9月、土星が天王星に対してオポジションの状態に接近すると共に「Panic of 2008」として知られる金融危機が拡がっていったその当時に起きたことだ。

当時、このアスペクトの最初の形成があったのは2008年11月4日、大統領選挙の日だった。この選挙以来何もかも、予測通りに行っているものなどない。対立する者同士が、この、見たところどうやっても解決しそうにない米国の信用低下を互いに相手のせいだと言い立てるにつけ、物事は大統領選の直後にあんなにも高まった希望や期待に反する方向へと展開してきている。

     こうしたトレンド ― あるいは長引く低成長というトレンド ― は、天王星・冥王星ワクシングスクエアの下では変わりそうにない。実際、これからトレンドは「サプライズ」と「予想外」の新しいレベルに入ろうとしている。もしあなたが何かを計画しているなら、それを捨て去り新しい環境と予期せぬ出来事に順応していく場合の心構えをしておいた方が良い。変化を受け入れて順応するのが早ければ早いほど、素早く適応出来れば出来るほど、あなたの2012年~2015年はより良い状態になるだろう。だが必要な調整に時間がかかればかかるほど、この期間はより困難なものとなる。

この同じアドバイスは、世界の指導者達、そして2012年~2015年の間に自分達の新しい指導者を選ぶために投票する大衆には特にぴったりと当てはまる。人類が最高の瞬間を迎え、政治及び財政上の問題を正すために力強く舵を切ろうとしているのか、あるいは混乱と絶望のどん底へ突っ込もうとしているのかは、有権者が新しいリーダーを選ぶ意欲と心構え、あるいはそれによって選任されたリーダーが積極的に新しい状況に適応しようとする意欲と心構えによって決まるからだ。これは戦争か平和か、経済改革と救済または財政的な損失か、希望と誇りに満ちた世界環境あるいは恐怖と屈辱感にまみれたそれか、どの方向に向かうかの違いとなって顕現するだろう。

1つだけ、ほぼ確実なことがある。すなわち、リーダーシップに変更がなければ、あるいは現職のリーダーの方向性に変化がなければ、トレンドは変化しないだろう。同時にリーダーシップの変化は状況を悪化させるかもしれないという危険性がある。換言すれば、変化がなければ今よりさらに状況を悪化させる一方で、大幅な変化は良い方向に行くか、もっと悪い方向に向かうか、いずれの方向にも行く可能性があるということだ。反転させるための唯一の希望、それはリーダーシップの交代だ。それでも交代がこういったトレンドを反転させる保証は無いのだ。

     どちらに転んだにせよ、我々はいずれこの状態から脱出するだろう。その違いはトレンドの反転が今(2012年~2015年)起きるのか、あるいは後で起こるのか、だ。投票者の決断(あるいは優柔不断)と、それによって選任されたリーダー達は、まず世界経済を滝落としに落とし込むかもしれない。そこからは丁度マザーグースの童謡に出てくる「ハンプティ・ダンプティ落っこちた♪」のように、バラバラに砕け散ったパーツを拾い上げて元通りにすることが出来ないまま、次のディケード(10年)が来るまで待たねばならないだろう。

天王星と冥王星の影響下では、今が底でここから再び山を登り始めることが出来るのか、あるいはさらにまだ下があって、底など全く見えないようなレベルに落ちていくのかは、誰にもわからない。これは反転なのか、あるいは下放れなのか? 反転は希望をもたらす。そして天王星が関連する時、希望は常に存在する。何故なら天王星は、世界の多くの地域とそこに住む人々に恩恵をもたらす独創的な考え方、すなわち現存の問題に対する、これまで企てられたことの無いような新しい解決策の出現と同期するからだ。

これが人類最高の瞬間になるかもしれないという理由はそこにある。しかし、天王星はまた突出や断絶をも支配する。宇宙人であり、異端者だ。そのアイデア、あるいはアイデアを伝達する者は、多くの場合過激過ぎると受け取られ、それゆえに適切に考慮されることもなく無視されてしまう。こうしてトレンドは反転するかわりに加速され、逆上とパニックが後に続くのだ。

     一部の人達は「我々は非常にエキサイティングで興味深い時を生きている」と言いたがる。確かにそのとおりだ。 だが私達は、同時に非常に危険な時をも生きている。それが冥王星、特に冥王星が天王星とハードアスペクトを形成している時の本質だからだ。もし今後3年の内に、私達が過去3年にわたって辿ってきたコースを反転させることが出来たなら、それは人類にとって最高の瞬間となるだろう。

それは可能だ。何故ならアストロロジーの研究においては、惑星達が私達の選択肢を明示し、それらの行き着く先を明らかにするからだ。 だが、惑星は私達に代わって選択はしてくれない。アストロロジーとは「選択肢の明示者」であり、「選択者」ではないのだ。 そこで為された選択は、それがどの瞬間に為されたものであれ、少なくともその時効力を発している惑星トランシットと、人間活動のサイクルに対するその惑星の注目すべき関連性に見合った結果をもたらすだろう。 たとえ惑星同士のアスペクトがどんなに厳しくても、指導者、そして有権者は、こうした挑戦を前にして自分達の態度を選ぶ自由を持つ。ただしこれは選挙自体が不正に操作されたり投票権の濫用がないことを前提にしている。後に述べるように、これもまた(残念ながら)2012年にまつわる紛れもない可能性なのだ。

     それでは、現在効力を発している天王星・冥王星ワクシングスクエアの本質を十分に理解するために、まずこれを部分分けし、その後、今日の世界にとって意味をなす筋書きへと再構築してみよう。これを行うにあたっては、それぞれのパーツに固有のアストロロジーの原理を分析していくと共に、歴史上の主要な時代で、この特性のうち最も重要なテーマが起きた当時を手短にふり返っていくこととする。


天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する事実

  天王星・冥王星サイクルは、すべての惑星のペアサイクルと同様にコンジャンクションから始まる。コンジャンクションはある時間内に地球から空を見上げた時、2つの惑星が天空上の同じ部分を占めているように見えることを指す。その影響力のオーブ(許容範囲)― そのアスペクトとその1/4サイクルの力学が明確に現れる時間帯 ― は、アスペクト形成の3年~5年前からアスペクト形成の3年~5年後、あるいはそれ以上続くことがある。

今回はこの本の主旨に基づき、影響力のオーブは最初にアスペクトが形成される時(初回の通過)の4年前から始まり、最後にアスペクトが形成される時(最後の通過)の3年後まで及ぶものとする。したがって、2012年~2015年の天王星・冥王星のワクシングスクエアは2008年~2018年までの間、人間活動における諸状況と相関しつつ同じようなインパクトを持つと言えるだろう。この論考の全文にわたって触れているように、この時間帯は他の多くのジオコズミックサイクルと重なり合う。たとえばカーディナルクライマックス(2008年~2015年)及び土星・冥王星サイクルにおける最後の1/4局面(2010年~2020年)などがそれだ。まさに私達は今、他に類を見ない時間帯に生きている。いわば昔のTVドラマ「トワイライト・ゾーン」の現代版のようなものだ。

  ここでまず、天王星・冥王星のコンジャンクションの歴史を調べてみよう。何故ならそれに続く各局面は、コンジャンクションが起きた間に示現したテーマに関連するからだ。現行の天王星・冥王星のサイクルは、これら2惑星がコンジャンクションを形成した1965年~1966年、乙女座の15°~17°で始まった。

それ以前のコンジャンクションは次の通りだ。

1850年~1851年  牡羊座28°~29°
1710年        獅子座28°
1597年~1598年  牡羊座12°~13°
1455年~1456年  獅子座12°~13°
1343年~1344年  牡羊座10°~11°

  このように、天王星・冥王星の周期性は約112年~142年とまちまちだ。それは冥王星が太陽を回る軌道が円形ではなく、どちらかというと楕円形であるためだ。冥王星は乙女座~山羊座を運行する時は非常に速く、それぞれのサインに12年~15年滞在する。しかし、魚座から蟹座への運行では各サインを通過するのに25年~32年かかる。一方、天王星の軌道はより円形に近いので、黄道帯の各星座宮を通過する期間はそれぞれ通常7年(時として8年)だ。

 天王星と冥王星の間にも、興味深い数学的関係がある。冥王星が太陽を1周するのに約246年(244年~248年として)を要する。天王星が太陽を1周するには84年かかる。よって天王星が太陽を3回周回するのと、冥王星が太陽を1回周回する期間はほぼ等しい。これは天王星と冥王星が244年~252年ごとに同じサイン(もしくはすぐ近くのサイン)に位置し、同じ(あるいはそれに非常に近しい)アスペクトを形成することを意味する。この数学的な関係をさらに進めていくなら、海王星の太陽周回軌道は164年だ。したがって、天王星が太陽を2周する時間と、海王星が太陽を1周する時間はほぼ等しくなり、海王星が3周する時間は冥王星が2周する時間とほぼ同じになる。すなわちこれは、500年ごとに天王星、海王星及び冥王星が互いにほぼ同じ「空間的な関係」を結ぶことを意味する。ここで土星の周回軌道が29年で、これが3周でほとんど天王星の周回軌道と同じになることを考慮すると、その興味深さはより一層増してくる。


天王星と冥王星のクォーターサイクル


     アストロロジー ― 特にマンデーン、政治、及びファイナンシャルアストロロジー ― の研究領域では、すべての惑星ペアサイクルの各1/4局面(クォーターサイクル・フェーズ)は非常に重要だ。オーブも含めた1/4局面で起こる出来事は、多くのケースを見ても、コンジャンクション(サイクルのスタート時)あるいはオポジション(サイクルの中間地点)の時より明白な形をとって顕れる。

アストロロジーでは、天体のペアサイクルにおけるそれぞれの1/4局面は「スクエア」アスペクトとして知られている。アストロロジャーは1つの1/4局面(クォーターフェーズ)を、単に1回のコンジャンクションから次のコンジャンクションまでの間に連なる、分割された時間の流れとして測っているのではない。それよりむしろ、2つの惑星が軌道を進んで互いに90度の空間的関係(スクエアアスペクト)に入るのにどのくらい時間を要するか、という視点において測っている。

何故なら、ほとんどの惑星ペアサイクルにおいて、1サイクルにかかる時間の1/4は2つの惑星間の距離が変化していく周期の1/4に非常に近いのだが、冥王星が関わる場合には例外となるからだ。これは冥王星が太陽を廻る軌道が楕円であり、他の惑星のように円形軌道ではないことに由来する。

     たとえば天王星・冥王星の周期性は112年~142年だ。したがって、その平均周期性は約127年だ。時間的には各1/4局面は約32年のはずだ。しかし、2つの惑星間の距離が90°の間隔になるという意味では、1850年の事例以降、以下のような1/4局面が見てとれる。

コンジャンクション(0°) :1850年~1851年
ワクシングスクエア(90°) :1876年~1877年
オポジション(180°) :1901年~1902年
ウエイニングスクエア(270°) :1932年~1932年
コンジャンクション :1965年~1966年
ワクシングスクエア :2012年~2015年

     上に示したとおり、1850年~1851年のコンジャンクションと1876年~1877年最初の1/4スクエア(ワクシングスクエア)の間は比較的短い26年であった。しかし、今回のケースでは1965年~1966年のコンジャンクションから2012年~2015年のワクシングスクエアまではかなり長く、47年かかっている。これは1965年に冥王星は乙女座に位置し、2012年には山羊座に位置するという事実によるものだ。

乙女座~山羊座は冥王星の動きが最速になる黄道帯の領域だ。そこでの冥王星は、各星座宮を通過するにあたってたったの12年~15年しか費やさない。これは天王星が各星座宮を通過するのに要する7年の約2倍だ。しかし、1850年~1876年には、冥王星が牡羊座と牡牛座を通過するのにそれぞれ28年~32年かかっており、これは天王星が各星座宮に滞在する時間の4倍以上になる。2つの惑星が互いにより近いスピードで動く時、太陽を一巡りする周期を完了し、黄道上で再びコンジャンクションとして出会うためにはより長い時間を要する。

したがって、アストロロジーにおいて分数計算を使う場合は、時間はそれほど直線的ではない。サイクルを考えるにあたっては、カレンダーや時計によって測った時間という意味合いよりも、宇宙における空間と距離という概念を通して考えなければならない。サイクルのような事象を見る場合は、異なる視点が必要だ。空間的な現実では時間は伸び縮みする。それは直線的なものではなく、律動的なサイクルの測定に使われる「時間」と同じものだ。

     それでは、前回の天王星と冥王星の初回の1/4局面(ファースト・クォーターサイクル)のタイミングを検討し、何が起こったかを見てみよう。

コンジャンクション         
1965年~1966年 乙女座15°~17°
1850年~1851年 牡羊座28°~29°
1710年       獅子座28°
1597年~1598年 牡羊座19°~20°
1455年~1456年 獅子座12°~13°
1343年~1344年 牡羊座10°~11°

ワクシングスクエア(初回1/4局面)
2012年~2015年 牡羊座~山羊座6°~15°
1876年~1877年 獅子座~牡牛座22°~25°
1755年~1758年 魚座~射手座13°~23°
1623年~1624年 獅子座~牡牛座14°~17°
1496年~1499年 水瓶座~蠍座12°~22°
1370年~1371年 獅子座~牡牛座6°~8°

     ここで気付いてほしいのは、一連の天王星・冥王星のコンジャンクションからの展開が、短い時間と長い時間とで交互になっていることだ。これは冥王星が速く運行する星座宮と非常に遅いスピードで運行する星座宮にその位置を交互に変えるからだ。これはコンジャンクション・サイクルに1回おきの類似性が存在する事を意味する。天王星・冥王星サイクルの現行の初回1/4局面は、その直前に起きた初回1/4局面(1850年~1877年)よりも2サイクル前(1710年~1758年)のそれにより類似しており、その2つ前のサイクル(1455年~1499年)とも似通っている。これは天王星・冥王星サイクルの平均の長さが127年であり、なおかつ冥王星の公転期間がその時間の約2倍であることから理解出来る。したがって、天王星・冥王星サイクルにおいては、各サイクルにおける冥王星の位置が1回おきに天上で同じセクターを占めるということになる。

  なお、印は1455年~1499年の天王星・冥王星のサイクル初回1/4局面だ。このサイクルは1965年~2015年の現行サイクルと特に関連が深い。それは3つの最も遠い天体(天王星、海王星、冥王星)が天上で相互に類似のポジションに戻る、およそ500年前後のサイクルだ。なお、この500年前後のパターンの重要性については次のセクションで考察する。


天王星と冥王星の力学

     マンデーン・アストロロジャーとしての最初の課題とは、出現中のアストロロジカルなシグナルの原理を熟慮・検討することだ。次に、現実の世界で起こり得る事象に当てはまるように、これら原理・原則の様々なコンビネーションを統合していく。こうして「フォーキャスト」― 今という時代に実際に出現しそうな兆し ― を創造していくのだ。

     それではまず、天王星と冥王星の原理を理解することから始め、その後でこうした原理が顕現する可能性のある人間活動のエリアを検討してみよう。下記は天王星と冥王星が包含する力学を示すキーワードの一覧だ。(対照的な特徴を同じアルファベットで示している)

天王星
A. 突然で予想外
B. 変化
C. 革命
D. 発明し新しいものを創り上げる
E. 組織化されていない大衆
F. 混沌(カオス)
G. 現状維持を嫌う
H. 平等を求める大衆運動
I.  テクノロジーと科学
J.  地震と強風
K. 停電
L.  孤立、離散
M. カリスマ性と若さ
N. テクノロジーと科学の進展
O. 新しい運動、ニューエイジ
P.  未来を抱きしめ、過去を忘れる
Q. 自由と独立
R  エコロジーと環境の向上

冥王星 
A. ゆっくりと勢いを強める
B. 改革
C. 変革と混乱/根絶
D. 古きものを壊す、再生と死
E. 目的を持った(組織化された)暴徒
F.  焦点(focus)と意図(intention)
G. 現状維持を嫌う(唯一の天王星との共通点)
H. 何かを終わらせるため、または利得や権力への抗議運動
I.   根源的、感情的な問題
J.  嵐雲、火山噴火
K.  飢饉と干ばつ
L.  のめり込む、息が詰まる、浸入
M. 死、負債、税金
N. 廃棄と撤廃
O. 長期間溜まった不平と怒り
P. 因果応報の時が至る
Q. 抑圧と人の意志に反して働く強制力
R. 公害と毒性

     一瞥してわかるように、天王星と冥王星の力学が潜在的に重なりを見せる人間活動のエリアは数多く存在するが、それらは常に両立して働くわけではない。

ワクシングスクエアの影響下では、その矛盾はますます大きくなりやすい。たとえば天王星は変化を求めるが、今すぐの変化を欲するのみで、すぐに行動して後で考えるというやり方が招く結果は考慮に入れないところがある。冥王星もまた変化を求め、とりわけ山羊座に滞在中はその欲望が強まるのだが、天王星よりは秩序だったやり方を好むし、用意周到だ。

冥王星は現行の息詰まるような状況を改革していく方により多く同調するが、天王星は全く新しいシステムの具現化を望んでおり、旧システムの改革には関心がない。天王星が影響すれば、大衆のデモがどこからともなく突然発生し、国中あるいは世界中に広まるかもしれない。その一方で、冥王星もまた大衆のデモと関連するのだが、それはむしろ特定のアジェンダに対する抗議の形をとる。

天王星の運動は多くの場合、社会的な平等と公正への欲求に基づいており、その参加者は運動自体を「純粋」で無害なものに留めたいと欲している。冥王星の抗議運動は通常は不平に基づくもので、「社会的な力の濫用」が存在するという信条で頭が一杯になっている。そして「個人的」な不正行為や昔から連綿と続いてきた「力の濫用」の加害者側に対する仕返しの手段を要求している。これは因果応報の時だ。誰かが、あるいは何かのグループが、こうした暴虐行為のツケを払わねばならない。天王星は「権力者からの自由」に価値を置くが、冥王星は現在の権力者(例えば政府、大企業のような体制派)から、自分達の個人的嗜好を象徴する別の集団へと力のバランスを変えて、改革をもたらそうとする。

天王星は孤立し超然としている。一方、冥王星は妄想的で他者を息詰まらせるような度合いまでのめり込んでいく可能性がある。冥王星は浸入し、抑圧し、自分の願望を他者に強要するだろう。特に何かの違反を犯して有罪だと考える相手に対してはそうだ。他方、天王星は過去の罪についてはあまり関心がない。頭にあるのは新たにやって来る未来だけだ。天王星のモットーは「新しい未来を抱きしめる」ことであり、冥王星のそれは「因果応報を実現する」なのだ。

     両惑星の原理は共に変化への欲望を有しており、またどちらも現体制を信用していないことから、2つの原理は互いに引き合う。これらは同じゴールを共有しているように見える。だがそこまでだ。「変化」というゴールを達成する手段が全く違っているため、間をおかずしてこれら相互の関係性は緊張含みとなりやすい。

冥王星と天王星がハードアスペクトを形成している場合、必然的に力の衝突が起きる。何故なら、天王星はどんな形であれ、権威を持つ者が自分達の運動に浸入したり、不純さや隠された題目を持つような方向性へ導いていくことに抵抗する。もっと先鋭化すれば、それが暴力を引き付けるからだ。 

だが冥王星が関与する場合は、常に人命に関わる脅威が生じ、暴力という形をとって蜂起する可能性がある。何故なら不平不満をその基盤とした運動はその深奥に怒り、果ては憎しみの感情までを溜め込んでいるからだ。こうした感情を手放すことは困難であり、それを煽り立てるのにさほど時間も手間もかからない。元来未来志向で、過去やいかなる報復の必要性からも切り離された存在である天王星は、このように感情的な力が自分達の運動を支配していくのを嘆き、非難する。冥王星の力を主体とした動きは「憎悪」を基盤とした運動となり得る。天王星では、より多くの場合「未来への希望」に基づいた運動になりやすい。

     今日の世界では、この矛盾したエネルギーの働きがしばしば見られる。これらのエネルギーのルーツはその多くが1960年代、この2惑星がコンジャンクションを形成して現行のサイクルをスタートした時点にある。天王星と冥王星が大規模な社会的、政治的、そして経済的な変革の127年サイクルにおいて、最初の1/4フェーズに入るにつれて、今、1963年~1969年の社会・経済の力学が再び蘇りつつあるのだ。

実際、今の時期と類似性を持つジオコズミック・パターンは歴史上過去3回見られる。これらの時期に発生した問題を再吟味することによって、たった今私達が生きている時間と、そしてこのディケード(10年)の殆どを占めるであろうその時空について、より深い理解を得られるだろう。

1455年~1499年
(天王星、海王星、冥王星の約500年前後のサイクル)

1850年~1877年
(前回の天王星・冥王星最初の1/4局面)

1963年~1969年
(現行天王星・冥王星サイクルのスタート、コンジャンクションの時期)

  これらの3つの期間に1928年~1934年を加えることも出来る。これは天王星・冥王星が最後にスクエアを形成した時で、天王星も牡羊座に位置していた(現行のワクシングスクエアに対してこれはウェイニングスクエアだったが)。 また1710年~1758年のケースを加えても良いだろう。これは今日と同様に冥王星が黄道帯、もしくは天空の同じ領域(乙女座~山羊座)を速いスピードで移動した時に起きた最初の1/4局面としては1つ前にあたる。

     それでは最初に挙げた3つの時期を手短に考察していき、今日蘇ろうとしている社会的、政治的、経済的問題の類似性を見てみよう。手短にと言ったのは、これらがそれぞれ非常に重要な時期であり、下手をすると丸々本1冊を費やしてしまうこと請け合いだからだ。実際、こうした時期のひとつひとつを取り上げて多くの本が出版されている。当時起こった重要な出来事は、その後、人類の必然的な運命を形作ろうとしていたのだ。




(C)2011Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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『フォーキャスト2012』では次に『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』そして『奴隷解放、南北戦争および経済のメルトダウン』という章が続くのですが、今回は割愛させていただき、その次の章を掲載します。下に掲載する章では、天王星・冥王星の現サイクル誕生期である1960年代…1963年~1969年に世界に起きた現象の解説となっています。

(今回割愛したうち『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』は、現在も販売中の『マンデーン2016』に「特別付録」として収録してありますので、よろしければそちらもご参照ください。)
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↓『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―2へ続く


hiyoka_blue at 12:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―2

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天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉
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“だからたとえ今日も、明日も、困難に直面していても、それでも私には夢がある。それはアメリカンドリームに深く根ざした夢だ”

“私には夢がある。それはこの国がいつの日か立ち上がり、その信条の真の意味を体現していく事だ。すなわち『全ての人間はみな平等に創られている。それは我々にとって自明の真理である』”

“もしアメリカが偉大な国家になろうとするなら、これを実現しなければならない”

“そして、これが実現した時は、我々が自由の鐘を鳴らした時は、またその自由の音を村から小さな集落へ、州から市へと鳴らし伝えた時は、全ての神の子達、黒人と白人、ユダヤ人と異教徒達、プロテスタントとカトリックが皆手をたずさえてこの古い黒人霊歌を歌うことが出来るのだ”

“遂に自由になった!遂に自由になった!全知全能の神に感謝しよう、我々は遂に自由になった!”

― マーティン・ルーサー・キング
 『ワシントン大行進』での演説から
  1963年8月28日



     2012年~2015年の社会的、経済的、そして政治的な力学を理解しようという私達の探求から3つめの歴史的事例を描くとすれば、それは現在のサイクルの始まりである1963年~1969年、コンジャンクション期だ。アストロロジーの研究、特に私がよく理解し常に使う技術であるマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーにおいては、コンジャンクションの期間がサイクルの始まりとなる。 

それが意味するのはこういうことだ。コンジャンクションにおいてそのサイクルでの人間活動に影響を与える力学が決定される。そしてそこで決定された力学は、これら2つの惑星がそのサイクルの中で特定のアスペクトを形成した時、たとえば非常に重要な1/4サイクル(90°)の時などに、常に再び立ち現れるということだ。 アストロロジーのシンボリズムにおいては、コンジャンクションの時期にスタートした事象はワクシングスクエアを形成した時に具体化してくる。これは「受胎」と「誕生」との関係に似ている。したがって、今日何が「誕生」しつつあるのかを理解するためには、私達は1963年~1969年に何が「受胎」されたかを調べなければならない。

     天王星・冥王星によるワクシングスクエアの局面を迎えた今、1963年~1969年に起こった多くの問題と今日のそれとが、1450年~1500年、そして1845年~1880年の出来事に似ていたとしても、何も驚くにはあたらない。

現代史の中でも1960年代は世界中で、また特に米国において、最も社会が騒然とした時代の1つだ。この時、再び大衆運動と抗議行動が沸き起こり、そのほこ先は権力者 ― ほとんどの場合は政府 ― に向かった。そこには不正と不平等のはびこる施政様式を根絶し、変革しようとする強い力が存在した。

     実のところ、1960年代半ばの米国には2つの大衆運動が展開しており、それぞれの中にはまた対立する分派が存在した。まず最初に「フラワーチルドレン」、後に「ヒッピー」となっていく一団があった。彼らの運動は世代的なもので、親の世代の価値観に対する反抗(すなわち権威「ジ・エスタブリッシュメント/支配者層」に対する反乱)であった。「フラワーチルドレン」は平和と愛を望み、「戦争はもう沢山だ!」と唱えた。彼らは「陶酔し、時代の先端を生き、自身の本質に立ち帰って伝統的な社会から離脱し(turned on, tuned in, and dropped out)」、そのかわりにコミューンに住んで彼らの理想を分かち合う不特定のグループの一員となっていった。

だがその後、戦争 ― ベトナム戦争 ― が起こり、悪評高い徴兵制度がとられた。これは、彼らにとって愛と平和という理想の正反対を意味するものであり、戦うための大儀となるものだった。こうして「愛と平和」の運動は、反戦、反政府、反徴兵制度への抗議運動に変容したのだった。 

彼らの運動は突然、新しく組織されたSDS ― 民主社会学生連合のようなグループによって、より実力行使を伴う方向へと進んでいった。彼らはすでに受身の姿勢ではなかった。「ピースニクス(草食的平和主義者)」の群れは、警察官(当時多くの人が彼らを「pigs/豚」と呼んでいた)との暴力衝突を受けて立つことも厭わない、極めて大規模な活動家集団へと変身していった。

だが、平和運動に浸入して暴力を引き付けたのはひとりSDSのみではなかった。ブラックパワー・ムーブメントのリーダー達、たとえば左翼革命グループとして知られるブラックパンサーズもまたその運動に関わり、政府や権力者、そして警察に対する闘争に加わるよう参加者に働きかけた。

この運動の初期段階では、その典型としてよく集会が開かれ、そこではピート・シガー、ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェルのようなミュージシャンによる平和志向のフォークソングが披露された。それは「クンバヤ(Kumbaya : ジョーン・バエズが歌った黒人霊歌で “come by here” を意味する黒人奴隷の方言)」的体験であった。 参加者はその中にあって、非暴力の精神と集団の連帯を感じていた。

しかし、異なる題目や不平を持つ集団によって浸食されていった後は、こうした集会や歌の集いは、より活動家的な顔を持つ怒れるリーダー達の演説集会へと様相を変えていき、そこでは市民同士の仲間割れや暴力を引き付ける、闘争的なふるまいが奨励された。そして1968年、シカゴの民主党大会において抗議者達と警察の間に暴動が勃発し、その後はワシントンD.C.の「ペンタゴン大行進」(1967年10月に起きた10万人規模の抗議デモ)から派生した多くの活動の中で似たような衝突が起きていった。

     このような別の主義・思想による浸食は、単に「平和」運動の方向性を変えただけではなかった。それは、元々はマーティン・ルーサー・キング牧師によって思い描かれた理想の結実であったはずの公民権運動の内部にも葛藤を引き起こした。根の深い分裂が進み、ブラックパンサーや、ジェシー・ジャクソンらが率いるNAACPなど、幾多のアフリカ系アメリカ人のグループが、平和と非暴力を旨としたキング牧師の指針と袂を分かっていったのだ。

キング牧師の指導の下に動いた1955年~1968年の公民権運動は、雇用や公的宿泊施設での「人種、宗教、国籍」に基づいた差別を禁止する「1964年公民権法」の制定という結果を生み出すまでになった。また翌年には、人種や宗教に関わりなく全ての国民の投票権を保護する「1965年投票権法」が制定された。

マーティン・ルーサー・キング牧師のアメリカに対するビジョンは、米国民に対する法、権利、機会の「人種中立」的な適用であった。こうした法令の批准はその夢を反映していた。だがこの歴史的な法制定にもかかわらず、ブラックパワー・ムーブメントはいまだに過去数世紀に及ぶ白人による迫害に対し、蓄積した怒りを感じていた。公民権運動の目的は、キング牧師による当初の取り組みを超えて拡大していった。ウィキペディアによれば、その主張には「人種的尊厳、経済及び政治的自立、そして "白いアメリカ人" による抑圧からの自由」などが含まれていたという。1960年代終盤に入ると、彼らの怒りは沸点に達し、ニュージャージー州ニューアーク、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルスなど、米国のいくつかの街で人種暴動へと発展した。そして1968年、キング牧師は暗殺された。

現行の天王星・冥王星サイクルは、米国政府の長期にわたる赤字財政支出の暴走が始まった時期と一致している。大衆は、単に市民に対して投票や雇用や十分な教育の機会を保証するだけでなく、彼らが年を取った時に面倒を見てくれるような政策を実施することを通じてもっと思いやりと配慮を示してほしいと政府に望んでいた。その結果として、公民権法と投票権法が成立してからそう遠くない1965年7月30日、議会は2つの新しい制度を制定した。これが高齢者向け医療保険制度(Medicare)と低所得者向け医療費補助制度(Medicaid)だ。

こういった動きがどれだけ合衆国の財政に影響を及ぼしたかを把握出来るよう説明するなら、まず1955年の連邦政府支出は1100億ドルだった。1960年は1510億ドルで、5年で410億ドルの増加となる。1965年、ちょうど社会福祉制度が実施される直前(そしてちょうど米国がベトナム戦争に突入する直前)で、1930億ドル。これは5年で420億ドルの増加となり、基本的に以前の5年間と同じ増加率になっている。それが1970年になると、連邦政府支出の総額は3210億ドルと、過去5年で1280億ドル、66.7パーセントもの増加となっていた。この勢いはその後も止まってはいない。

     政府の新制度が温情的で人道的だったことから、これらは本質的に、政府にとっての新時代を告げる指標となった。1960年代半ばに天王星・冥王星サイクルが始まると共に、政府は大きな計画・大きな支出という方向性へと舵を切っていったのだ。そして今、私達がこの強力な惑星ペアサイクルのファースト・クォーターフェイズ(初回1/4局面)に到達すると共に、当時のテーマの多くが再び立ち現れ、以前下された決断の結果が明確になろうとしている。



天王星と冥王星の力学

“If a Black man’s a racist
    Is it OK?
    If it’s a white man’s racism that made him that way.
Because the bully’s the victim they say
By some sense, they are all the same”

もし 黒人が レイシストだったら
   それは OKなの?
   白人達の人種差別が 彼をそんな風にしたのなら
いじめっ子は 
いじめられっ子のなれの果てだって みんな言うから
ある意味 彼らはみんな同じね


― グルジア出身で英国をベースに活躍する歌手
  ケイティ・メルア(www.katiemelua.com)の歌
 「Spiders Web」より


     過去の出来事を研究することによって多くを学ぶことが出来る。特に、現在発効中の主要なジオコズミックサインと同じ位相が出現した時ならなおさらだ。前章を通して述べてきたように、2012年に起きる主要なジオコズミックサインは112年~142年ごとの天王星・冥王星間のワクシングスクエアだ。このアスペクトは事実上7回形成される。

正確なアスペクト形成の日は以下の通りだ。

2012年6月24日
2012年9月19日
2013年5月20日
2013年11月1日
2014年4月21日
(↑この時はアストロロジーの見地から見ると最も強力)
2014年12月15日
2015年3月17日

  上記すべてのケースにおいて、天王星は牡羊座の6°~15°の間に位置し、冥王星は山羊座の6°~15°に位置する。個人、国、あるいはどんな実体であれ、その誕生図や始原図(ネイタルチャート)上のカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の6°~15°に惑星を持つ場合、今後3年の内に深い影響を受ける可能性がある。それはちょうど、同じカーディナルサインの最初の5度に惑星を持つ者が、同じ2惑星のトランシットを受けて過去2年の間に深く体験してきたのと同様だ。2010年~2015年の間に、職業、パートナーシップ、住居、または健康に関わるライフスタイルなど、人生の方向性は大幅に変わりやすい。あなたが自分自身の人生を自ら統御していくなら、これは確固たる自己信頼の時となり得るし、さもなければ予期せぬ外部事情が押し寄せて、大幅な調整を余儀なくされる時となるかもしれない。あなたは非常に柔軟でなければならず、自らの人生の質が損なわれないよう、いや向上さえするように、気を配っていく必要がある。

このような度数にネイタルの惑星を持つ重要な実体がアメリカ合衆国だ。その太陽は山羊座11°にあり、天秤座14°の土星とはスクエアを形成している。もう1つは1999年1月1日施行のユーロ通貨の始原図で、太陽は山羊座10°だ。

以前述べたとおり、このジオコズミック・コンビネーションの影響は正確なアスペクトが形成される以前からはっきりとそれと解る。アスペクトの第1回目の通過から3年~5年前にはすでに感じられるかもしれない(これは最後の通過から3年~5年までの間も同様だ)。

この2惑星が2011年7月末から8月半ばまで、正確なアスペクトにあと1°というところまで迫り、また離れていったことは興味深い。この時、2012年~2015年に起こり得ることのヒントとなる2つの重要な出来事が経済面に起こった。 7月、米国はその債務によるデフォルトを避けるための債務上限引き上げ問題で、神経をすり減らすような苦いプロセスを味わった。その後8月5日、信用格付機関S&Pが米国の長期信用格付けを投資適格AAAから引き下げた。それは米国にとって史上初の信用格付けの引き下げであった。

     世界の他の地域においても、やはり財政問題に関連する他の主要な出来事があった。ギリシャが危うくデフォルト寸前に陥り、これによってEU全体の支払い能力とユーロ通貨の安定性を脅かした。また中国は厳しい景気後退に見舞われたが、それはちょうど、世界の諸国がおそらく次の主要な経済勢力は中国になるだろうとの考え方に馴染んできた頃だった。

     ではここで、2012年~2015年に予測されるいくつかのテーマを、現在の局面と関連を持つ過去の分析によって示された事をベースにしながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアとの合致を考慮しつつ考察してみよう。


  累積債務危機の爆発的上昇が続き、世界の金融システムを蝕む

     もちろん、歳入以上の歳出を続けるという、このタチの悪い潜行性のトレンドを反転させられる可能性はある。そしてそれが当然の希望だ。しかし天王星が絡む時、流れはエスカレートしてもっと多くの混乱と意図せぬ結果を引き起こす可能性が高い。こうした「意図せぬ結果」を完全に考慮に入れた計画などありはしないだろう。もしこうしたケースが起きれば、世界における米国の政治的、経済的リーダーシップの衰退は加速し始め、警戒水域に入るだろう。これはまた新たな金融パニックとメルトダウンに繋がっていく。リーダーシップの変更か、もしくは既に指導層の地位にある者達の路線変更のみが、今後3年間に流れを反転させるチャンスをもたらすだろう。


  世界の通貨事情を改革するための話し合いが始まる

     米国とヨーロッパが明らかにコントロール不能な債務の泥沼にはまり、その信用価値を格付機関から引き下げられ続けるという所まで追い詰められる状況に至って、各国首脳は新しい国際基軸通貨の可能性について、より真剣な話し合いを始めるだろう。そうなれば当然、米国はそれを防ぎ、国際基準通貨としての米ドルの地位を維持するような提案をひねり出すはずだ。たとえばヨーロッパがギリシャ救済に資金を貸した自らの銀行に提案したのと同様に、「ヘアカット」を行って貸した側が債券の額面価格のたった50%しか受け取らないよう要求するなど、いくつかの過激なアイデアが提示されそうだ。

米国もまたこれと同じことが出来るし、それによってその債務の多くを削減出来る。つまり、米国の債務危機を解決するために、その銀行 ― 特に中央銀行である連邦準備銀行に、彼らが何処からともなく創り出したマネーで購入した米国長期債券の額面価格の50%をヘアカットするよう頼むこともあり得る、ということだ。

もちろんこれは、FRBと米国政府の間に大きな亀裂を生む可能性がある。しかし、冥王星が絡むこのようなアスペクトの下では、古くから存在し続けてきた機関 ― 特に銀行のような金融機関 ― は、彼らの目的とするところが「今や時代遅れで 事実上、全体の(経済的)生き残りのためには弊害になる」と見なされたなら存在そのものが危うくなるかもしれない。

そこで疑問が生じてくる。国家による銀行への債務が、その銀行の持つ、何もないところからお金を刷って創り出す力の結果であり、銀行はその力を使って国の債務を買っているという構図が存在するような時、銀行が生き残って全体が崩壊することにいったいどんな意味があるのか? これは天王星・冥王星スクエアの下で生じる疑問の一例に過ぎない。そして、過去の事例の如く、その結果は金融システムの崩壊となる可能性を秘めている。


抗議運動と社会格差

     2011年終盤に起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」が象徴するような、政府、銀行、大企業の変化を望む大衆の要求は日増しにエスカレートしそうだ。もっと自由を、独立を、人生のあらゆる側面での平等を、そして特に雇用と金銭面でのより多くの機会を求め、駆り立てるような衝動がそこにはある。ごく少数のみが大幅な収入増を満喫し、その一方でその他の人々は横ばいか、悪くすれば返すあてのない巨大な個人負債を抱えて失業しているといった、社会の階級間に存在する富の格差がここにはある。これらは今や米国や中国を含めた世界中の多くの社会に植え付けられた人民主義革命の種子だ。抗議運動 ― そしてそれらが内包する問題 ― は、1960年代に受胎し、今日に至り誕生しようとしている。


銀行と政府を脅かす暴徒

     抗議運動の大集団が異なる流れの浸入を受け、経済格差のシンボル ― 彼らの当然の権利を抑圧していると認識された者 ― に彼らの怒りの照準を合わせるよう仕向けられた時、抗議者は暴徒に変わる。暴徒は自分達が迫害者と見なした対象を壊す破壊行為については正当だと感じるのだ。過去の事例では、これらのアスペクトの影響下で発生した暴徒は銀行や政府の建物、そして権力支配や力の濫用を象徴すると信じられた類似の機関を焼き討ちしてきた。問題の原因だと考えられたものを根絶やしに破壊することは冥王星の持つ特質の一部であり、抵抗し、革命をもたらし、全く新しいことを始めるのは天王星の持つ特質の一部だ。そのどちらもが現体制の存続を望まない。何故なら現体制こそが権力を持つ迫害者と見なされるからだ。


納税者の反乱

     これは冥王星、特に山羊座の冥王星の担当分野だ。多くの抗議者達が「一般市民」と「富裕層」(大企業と銀行)の間に拡がる所得と経済格差への怒りを抱える一方、それと同じくらい強力な運動が政府の課税に反対する人々によって起こっている。米国ではこれが「ティーパーティ」という集団の形を取っていて、これまでのところ議会に影響を与え、誰に対しても ― 富裕層と見なされる人々を含めて ― その所得税の増税に反対させることに成功している。納税者の反乱は他の国々、たとえば中国のような国でも起きている。税金を上げようとするどの国の政府のどんな努力も、より大きな反発と抗議を煽り立てそうだ。だが、これらのアスペクト(そして特に土星・冥王星サイクルのウェイニングフェーズ)の歴史によれば、政府による増税の可能性は非常に高い。


人種にまつわる怒りと人種暴動にまで至る可能性

     1964年~65年の市民権、及び投票権法に導いた1955年~1968年の公民権運動は、そのほとんどの活動が非暴力的なものだったが、その後非常に暴力的になっていった。キング牧師のビジョンでは、全ての米国人の市民権と投票権が保護されるべきであり、その保護は「人種中立」的に施行されねばならない。

しかしながら、内部告発者であるクリストファー・アダムスが彼の本「Injustice : Exposing the Racial Agenda of the Obama Justice Department(不平等:オバマ司法省の人種計略を暴く)」によれば、今日、市民権と投票権の両方を監督する立場にあるアメリカ合衆国司法省(DOJ)ではそれが機能していないと言われている。

一部の人はアダムスを、フィラデルフィアの新ブラックパンサー党による投票者脅迫事件に対する取り扱いが元でDOJを辞めた、白人不満分子だと片付けるだろう。だが本に引用されている証拠のソースは完璧だと思われるし、今に至るまで誰も彼のこの申し立てに反証を挙げることは出来ていない。アダムスの主張は、とりわけ2012年の大統領選で投票権妨害があると知れた時には、米国の黒人社会と白人社会、両方の側から人種暴動を引き起こす可能性のある内容だ。

人種問題と人種暴動は、1960年代後半、天王星・冥王星コンジャンクションが起きた時期に強力に浮上してきた問題だ。それは再び容易にエスカレートするだろう。今日の米国に立ちこめる人種的緊張感と、そして特に、少なくとも1人のアフリカ系アメリカ人が国の最高権力者の椅子をかけて戦うであろう2012年大統領選が近付いて来ることを考えるなら、その可能性はある。冥王星の原理に立って言うなら、おそらく現在権力の側にある人々は、今なお人種によって迫害されていると信じる人々に有利な計らいをするために、選挙結果に影響を及ぼしたいと思っているかもしれない。

     米国における公民権運動は、コンジャンクションの時期に受胎した。現在、それは誕生のプロセスを経験している。それは苦痛の体験だ。しかし、それは新しいものが生まれるプロセスであり、全ての人々にとって正しい決着がつく可能性は高い。時により、それはこうした葛藤を呼び覚まし、受胎時に思い描かれたゴールに辿り着くために必要な変化を生む、「力の濫用」への気付きを促す。状況はどれくらい悪化するだろうか? もしオバマ大統領が選挙に負ければ、人種暴動の勃発は容易に想像出来る。もし彼が勝って、下院と上院では共和党が勝てば、オバマを政権から追い落とすために、共和党主導の議会で大統領を弾劾するとも考えられる。もし彼が引き続き議会の承認無しに大統領命令で政策を実施し続けるなら、特にその可能性は高まるだろう。これもまた米国内にくすぶる火種を燃え上がらせ、人種を基盤とした暴動に駆り立てるかもしれない。

     それに加えて、世界の他の地域では民族紛争が持ち上がる可能性がある。たとえばヨーロッパでは、いくつかの国がイスラム人口の急激な増加に脅かされ、やがては人口の大半を占めるのではないかと怖れている。今後の可能性としては、イスラム系の人々が自らの権利の増大と、彼ら独自の文化が保持する教義を反映した施設の増強を要求することが考えられる。その文化は各国でこれまで支配的だった文化規範と対立するだろう。


自然災害

     今なおカーディナル・クライマックス(2008年~2015年)の中心部にあることから、地震、津波、強風、火山噴火、干ばつ、飢饉そして停電などが予想される。冥王星が関わると、こうした自然現象の激変が多くの人命を脅かす可能性があり、翻ってそれが、困った人々に手を差し伸べたいという深い同情と欲望のほとばしりを引き起こしやすい。こうした無私の行動は、事実上人々をより緊密に結びつける。もしそうなるならこれは、何故この時期が色々な意味で、結果的に人類にとって最も偉大な瞬間になり得るのかについての1つの理由を象徴するかもしれない。言い換えれば、あまたのクォーターフェーズが多くの地域にもたらす危機のただ中で、自然発生的に起こる様々な思いやりの精神や英雄的な行為が大衆を動機づけ、人々は共に絆を結んで世界的危機の時を乗り越えていく。世界が真のリーダシップとはどういうものかを理解するのは、こうした時なのだ。


大量破壊兵器

     今日の最大の懸念の1つがテロリスト、またはテロリズムを支援する国が大量破壊兵器を入手することだ。天王星と冥王星はその可能性を否定しない。たとえば、イランが核爆弾を開発する秘密の計画を本当に持っているのか否かは、この時期に明るみに出るだろう。彼らは開発に成功するかもしれない。過去1年以内にテロとの戦いにおいて収めてきた大きな成功にもかかわらず、このアスペクトは脅威がいまだに終わっていないことを指し示している。

一方、オサマ・ビン・ラディンやカダフィ大佐の排除など、このところいつくかの重要な成果を上げていることからすれば、この先より大きな成功を収めることも考えられる。これはどちらの方向にも行く可能性を持つが、この対テロ戦争がこの1年で大きな成功を収めた事実は、今後3年間の行く末を示す前兆と言える。勿論、そこには危険がある。その1つは、もし米国がイラクとアフガニスタンにおける軍の駐留を止めて撤退すれば、テロリスト達がこの地域の支配力を増し、2012年~2015年にはさらに一層世界の安定を揺るがすだろうということだ。


テクノロジーの進歩と代替エネルギー源

     よりクリーンなエネルギーを開発する動きはけっして終わっていない。天王星の創造力に富んだ性質が、冥王星によって示唆される世界の汚染と毒を除去したいという衝動と結び付いて、この動きは引き続き今後3年、安定して大きな成果を上げていくだろう。スクエアの持つ性質ゆえに、そこには葛藤や対立が生じるはずだ。だが、この動きの多くがコンジャンクションの時期前後に受胎され、昨今その誕生の苦痛を通ってきていることから、様々な障害にもかかわらず、それは期待通り実現するだろう。ワクシングスクエアは、コンジャンクションの時期に受胎されたものが誕生する局面だ。たとえスクエアアスペクトの関係であっても、天王星はエコロジーと清浄な空気を意味する惑星であり、冥王星はやはり改革の惑星なのだ。



     ここで論じてきた天王星と冥王星、そしてそのファースト・クォーターサイクルについての考察は、私達にとって、2012年~2015年に向けての経済的、社会的プランのいわば枠組みを示唆するものとなろう。

この時期は、私達の人生において最も重要なターニングポイントの1つとなることが約束されている。







以上、『フォーキャスト2012』より抜粋
(C)2011 Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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なお、『フォーキャスト2012』および『フォーキャスト2013』についてはまだ少数の在庫があるとのことです。上記の記事の他にも多彩なマンデーン・アストロロジーの分析が掲載されているので、興味のある方は投資日報社さんにお問い合わせください。

投資家さん向けの高価な本(約8000円)ですが、問い合わせの際に「hiyokaのブログで見たよ」と言っていただければ、『マンデーン2017』発売キャンペーンとして半額の卸値で販売してくださるそうです。(^_^

hiyoka_blue at 12:39|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

February 05, 2014

2014年の3惑星逆行ーカーディナルクライマックスへの序章として

2月6日:逆行スケジュールに土星と冥王星逆行の日付けを追記しました。クライマックス第2ピーク後の危険期について少し付け足しました。

        以下は今年1月25日の投資日報社さんの勉強会第三部の歓談タイムに何か参加した方達に役立ちそうなことがあれば…とお声がかかり、ちょこっとお話させていただいた内容をを元に書いています。当日は時間も短く、とっちらかって上手くお伝え出来なかった部分も多かったように思います。なので、もう少し整理して記事にまとめてみることにしました。
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magelan


        以前、今年前半の金星、水星、火星の逆行スケジュールを調べた時のことです。そのとき、個人レベルの感情、思考、行動を司る重要な3つの惑星が、そのエネルギーを相互にグラデーション状に溶け込ませつつ、4月のいわゆる「カーディナル・クライマックス第2局面第2ピーク」へとなだれ込んでいく様を見て、わたしはこう思いました。これは逆行前後のいわゆる「シャドウ期」と、順・逆・順のスイッチ期、そして逆行中間期に、これまでよりは激しい反応が起きてくる可能性があるのでは?と。そして、4月のクライマックス前後がどういう状況であろうと、個人レベルでも、社会レベルでも、そこに至る期間をどう過ぎ越すかがとても大切かもしれないとも。

何故なら、惑星エネルギーが比較的平坦な時であっても、もし逆行時に何か起きるとすれば、その「下地」となるような「物事」や「思い」が、既にシャドウ期に見え隠れしていることが多いからです。そこで、転ばぬ先の杖…じゃないけれど、一種の注意喚起として、逆行とは何か?について、そして3惑星逆行のスケジュールとシャドウ・フェイズ、注意点などについてお話してみたいと思います。実用的?なのは後半部になると思いますが、「逆行」のおおまかな仕組みを理解しているのとそうでないのとでは、そのエネルギーに対応するとき、自分なりの応用が利くかどうかに大きな違いが出そうです。なので、ちと面倒かも知れないけどその仕組みから行ってみますね。(あまり馴染みのない方向けの説明ということで、詳しい方には不要かつ舌っ足らずかもしれませんが…^_^;)


        さて、逆行運動というのは、あくまでわたし達の地球から見た「見かけの運動」で、惑星が公転軌道上で実際に逆に動くわけではない…っていうのは皆さんご存知ですよね。下の2つの図は惑星の見かけの逆行運動を簡略化して作ったものです。(但し、静止画と違って実際には地球も他の惑星も常に動き続けているので、正確なものではありません。あくまで「画像はイメージです」ってことで…^_^;) 
まずは地球より太陽に近い「内惑星」金星と水星に逆行が起きるときのイメージから。地球が自分より内側を公転する水星に追い抜かれる時、水星が逆行して見えます。

各画像をクリックすると大きな画像が別ページで開きます。
retro1

ピンクの直線がわたし達の視線です。(実際には毎回定時に定位置で観測するものとする)わたし達は、無限に拡がる天空を、地球を囲む仮の球面に見立てます。そしてそれを背景として、その上の座標を使い、対象となる水星がその時どこに位置するかを確認しています(例えば一般的なアストロロジーなら、今水星の位置は "黄道12宮の魚座3°だ" とか)。天空上の黄色い線が水星の見かけ上の動きですが、それは背景の恒星や銀河のように、惑星と比べて「不動」とされる目印を頼りに測っているのだと言えます。

次は、地球より外側を公転する惑星達の見え方。火星を例に取ります。地球が外側を廻る火星を追い抜くとき、不動の恒星達をバックに火星が逆行して見えます。(実際には軌道傾斜角のせいでクルリと輪を描く形になりますが、描きにくいので省略します)

retro2

現実には、各惑星の公転軌道には角度の違いや円のいびつさなど、形の違いもあります。実際の星座と星座宮の違いもあれば、恒星も完全に不動ではないし、もっとずっと複雑。でもまぁ、原理としてはこんな感じです。


さて、「逆行現象」というものが……
太陽を中心に閉じられた輪を廻る惑星同士で起きること。
惑星達がお互いを見たときの相互の位置関係が原因で、見る側に生じる見かけの運動
…ってこと、なんとなく掴めたでしょうか?


では…
わたし達の意識にとって惑星逆行運動が意味するものとは?

        銀河の一恒星である太陽を中心に、公転軌道をそれぞれに廻る惑星同士。太陽系(恒星系)というのは、いわば「いくつもの円環によって閉じられた世界」だと言えます。そして、その閉じられた世界の惑星同士に起きる、逆行現象。

それは「それぞれの軌道で公転している惑星と地球が、お互いに追い抜いたり追い越されたりするときに、地球から見て、天空を背景とする進行方向が一定期間逆にずれて見える現象」のことです。

この現象は同じ太陽という「軸」を持つ様々な円環の中の、惑星同士の相対的な位置関係のせいで起きます。そしてその位置関係は、天空に輝く"不動"の恒星と、星々が織りなす星座の世界を座標として判断しています(トロピカル・アストロロジーなら黄道12宮)。

わたし達は太古から、広大なコスモスに拡がる果ての知れない恒星宇宙や銀河宇宙を目印に座標を描き、それを頼りにしてきました。宇宙にもし他の銀河や恒星系が無かったら、例え太陽系が現在考えられているように物凄いスピードで宇宙空間を移動していたとしても、それを測る術はありません。他に何も対象が存在せず、物事を測る基準も無い空間では「動く」とか「位置」とかいう概念そのものが意味を持たなくなってしまうんですね

        では、ここでアストロロジーの原理に沿って、無数の円運動によって閉じられた太陽系を「わたし達の世界=この世の象徴」だと考えてみましょう。

すると、自分自身(地球に立つわたし) と、自分にとっての他者や外界(他の惑星達)  との関係性(位置) を識別するための座標=基準が、黄道12宮(地上から見て○○座の何度というような)だと言えます。わたし達は、意識・無意識を問わず、常に他者を見ています。その位置を測り、外の世界を測り、それと自分との関係性の中で、確固たる自分自身のイメージを常に再確認しています。

けれど、逆行現象によって他の惑星の動きが「現実の動き」と違って見えるとき、通常時に使えていた判断基準は絶対的なものとは言えなくなり、突然、ある種の曖昧さを持ち始めます。

逆行現象は、ジオセントリック(地上に立つ自分の視点中心=わたし達の自我中心)にこの世(太陽系)を見る時にしか起こりません。閉じられた円運動の中で逆行現象が定期的に起きるとき、わたし達は "自分中心の視点" を介することによって、惑星エネルギーの歪みを体験します。その刺激はわたし達に、自我の視点がはらむ矛盾をかいま見せてくれます。まるで、太陽によって捉えられ、閉じこめられ、その代わりに護られてもいる、わたし達の「意識の限界」を象徴しているかのようです。

その時わたし達は、今まで確固たるものに見えていた外界の曖昧さを無意識に感じ取っています。そして、もう一度自己の内面に立ち帰り、自らの来し方を再吟味するよう促されます。


road


つまり逆行期は、各惑星の原理に基づいて、精神の試行錯誤が起きる期間だと言えるでしょう。逆行期間中は過去の人物と再会したり、前に進もうとしても行き詰まったりすることがあります。無理に前に進もうとすれば、あまり物事をよく理解しないまま、つい慣性の法則に従って、または流されて、「えぇい、こうだろう!」なんて物事を決めたりしがちです。けれど、逆行期のエネルギーは自分の思考や感情、行動の再吟味のために費やすときには、最も効率良く使えます。


それまでの判断基準が曖昧になりがちな逆行期。その中で始めた物事や決めた約束が、その惑星が順行に転じ、天空の座標と運行する惑星の現実が一致し始めたところで「あれ?」となるケースが多いのは、大抵の場合、こうした意識下の仕組みがその原因であり、その後再び変更する結果に繋がりやすいのです。

        これを逆に考えてみましょう。惑星の逆行現象は、全体の流れの中で前へ前へと進む慣性の法則の日々からひととき切り離されて定期的に我に返り、自分の判断や価値基準を見直すチャンスとして使うことが出来るのではないでしょうか? そして、その経験を意識的に積み重ねていくことでわたし達は、自分の進む道を自分の手で選択し掴み取ることを、もっと容易に出来るようになるのではないでしょうか?  それはやがて、新しい視座と展望に繋がっていくのではないでしょうか?

        木星、土星、天王星、海王星、冥王星…そして小惑星や遠い準惑星達。太陽に捉えられた惑星達は皆、わたし達から見て逆行します。(彼らから見たら、地球もまた逆行しているのでしょう)。わたし達の粗い意識の網目では、遠い惑星ほど、そのエネルギーはクリアに感知しにくいのですが、その分、無意識領域に働きかける力は強大です。また、遠い惑星ほど逆行期は長く、3大外惑星は約4〜5ヶ月と一年の約半分近い日々が逆行状態となります。だから自分の出生図で天王星以遠の惑星が逆行しているひと達が人口に占める割合は、逆行期間の長さに比例して高いと言えるでしょう。ジェフリー・ウルフ・グリーンは、著書「PLUTO, The Evolutionary Journey of The Soul」やいくつかの講義録の中で、この3惑星の逆行を出生図に持つひとを『外界の "現状" に決して同化することのない魂』と呼んでいました。判断基準が曖昧でとてつもない矛盾を抱え、カオスにも見える外界。そこに直面して、こころの深奥で深い違和感を覚え、現世に同化することが出来ない魂達。その数は、一つの世代に必ずある一定の割合を占めている。そして、その事実が人類を進化への衝動へと導き、時を経て次の時代が創られる原動力になっていくのだ、と...。



では、この3惑星逆行期を、実際どんな意識で過ぎ越していけばいいのかな? そこで活用したいのがいわゆる "シャドウ・フェーズ" です。


シャドウ・フェーズについて

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        逆行を前に、その前触れとして逆行時に辿る度数を進んで行くのが前半に起きるシャドウ・フェーズ。そして順行に転じた後、逆行してきた度数を再度運行して逆行が始まった地点まで戻るまでを、後半のシャドウ・フェーズ(またはエコー・フェーズ)と言います。シャドウを入れた逆行期には、同じ星座宮の同じ度数を3回通ることになります。これを、トライ&エラー&トライの時期と言ってもいいかも。シャドウ期は見過ごされがちですが、実際の逆行期をうまく過ぎ越していくためには結構重要です。

最初の方に書きましたが、前半のシャドウの日々は、これから逆行で体験するエネルギー、物事、思いの下地が象徴的に見え隠れする時期です。

その時期はいわば観察期、または疑似体験期。なので、まだ逆行の影響をモロに受けない状態で、自分が抱く考えや感情、仕事上のプラン、他のひととの関係、自分の視点を通して見る世の中の状況、何が起きているか…等々、意識して観察してみてください。何か重要なことがあれば、メモしておくのも良いと思います。逆行の予行演習のような感覚かな。

そして逆行に入ったら、シャドウ期の考えや感覚に変化が出て来るか、状況に何らかの変化があるかについて、いつもよりは気を付けて見てみます。自分だけでなく、周囲のひと達の様子を観察することで、「あぁ、なるほど!」と思うこともあると思います。実は曖昧模糊とした「世界」の中で、ある基準から解き放たれた「自分という自我」が何をしようとしているのか? 見ていくことの全てが発見に繋がっていきます。それは遠い遠い過去の「いつか来た道」かもしれません。忙しい日々の中でも、ちょっとした時間やチャンスがあれば、出来る限り、深く潜行してみましょう。

こうして逆行期への注意力を付けていくことは、現象面においても、期間中のミスを防ぐのに役立ちます。(水星の逆行期はそれでも要注意ですが、意識さえしていれば、ミスから学ぶことも大きいです。筋書きはあらゆるところからアミダ籤のように拡がっています。失敗から「ステキな結末」への筋道だって、たった一つじゃありません。)

        順行に転じたあとは、後半のシャドウに入り、ゆっくりとリハビリが始まります。これは特に水星の逆行時に重要だと言われています。何故ならこの時期に、逆行期間中に決められた物事が変更されたり、誰かの気が変わったり、物事の見え方が変わる事も多いからです。なので、前半のシャドウに入ったあたりから全逆行期を見通すような気持ちでほんの少しでも心の準備をしてみる。節目節目で、物事の推移を意図的に観察していく。これは内的な発見に繋がると同時に、後に起きるかも知れない変化に対応しやすくなるというメリットもありそう。特に今後水星や火星の逆行期に大事なプロジェクトを予定しているひとは、機会をみつけて試してみてほしいな、と思います。

もちろん観察とか意図とか言ったって、何かと忙しい日常で、そんないつもいつもやってられないかもしれません。わたしなど、すぐ忘れてしまいます(^_^;。 それでもシャドウの入り口、シャドウから逆行へ、逆行の中間部、逆行から順行へとスイッチする日の前後はストーム・フェーズと呼ばれ、心理的な乱気流が起きやすい要注意日。その時だけ、フッと歩みを止めて、ひととき目を瞑ってみるのもいいかもしれません。おっと!間一髪、助かった〜・・の体験者として、オススメしますw。


金星、水星、火星逆行のスケジュール

        下の図は、3惑星の逆行期が、4月20日〜22日頃を中心として起きるカーディナル・クライマックスにどんな感じで繋がっていくかをチャートにしてみたものです。金星の逆行が終わり今は水星の色濃いシャドウ&ストームに入り、そして同時に長い火星のシャドウ期にあります。

4月の天王星・冥王星・木星・火星カーディナル・グランドスクエアをどんな風に体験するか? 大きく影響を受けるか、それ程でもないか? 勿論、それは人それぞれ。けれど、もし日本が、世界全体が揺さぶられるとするなら、やはりわたし達にも多かれ少なかれ、影響は生じるでしょう。わたし達みんなにとって、今回の3惑星逆行がクライマックスへの準備期間になるかもしれない…。そう思って過ごしてみるのは、もしかしたら今ある筋書きの選択肢を拡げることになるのではないでしょうか。


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※2月6日追記

        上記に加えて3月3日〜7月21日(火星のシャドウ抜けの日)まで土星が逆行、4月15日〜9月23日まで冥王星が逆行します。これらは通常は殆ど意識に上らないと思います。ただ全体の雰囲気の中で、わたし達の意識の広範囲をカバーする微細な違和感の一要因として深く潜行していくでしょう。

また、日本では4月の後もグランドクロス形成〜火星の順行開始〜シャドウフェーズを抜ける前後まで、何度か重要なポイントを迎えます。それが大きな危機となるかどうか、全体の方向性がどこに向かうかは、水星・火星のシャドウ&逆行期と4月のクライマックス第2ピークを迎える過程で、わたし達がどのような選択をするかに最終的に懸かっていそうに思えます。特にグランドクロス直後の日食(4月29日 牡牛座8°台)前後、そして6月13日の満月(月:射手座22°台)前後、夏至を経て7月あたりまで、緊張感のあるエネルギー構成が続きます。

ただ、社会でも個人レベルでも、折節のクリティカル・ポイントで何か大きな体験をするような場合は、長い目で見れば、時代の、人生の、ブレークスルー・ポイントだと言えます。長く蓋をされてきて、しかも未来のために変化する必要のある何か。そういう物事がもし存在するなら、その時点で徹底的なエネルギー放出があるかもしれません。そして、もし何か足許が揺らぐようなことがあるとすれば、その体験を未来の希望の種子として揺るぎなく捉え直せるかどうかもまた、わたし達にとって価値ある挑戦なのだと思います。


では、個々の逆行について少し

        金星逆行についても書こうかと思ったけど、もう既に記事も長くなってしまったし、とりあえず逆行現象も終わり、ストーム・フェーズもそろそろ抜けつつあるということで、今回は割愛します。ただ、金星がアセンダントの支配星のひと、ネイタルの金星に強いアスペクトが来ているひと等は、水星・火星のフェイズ進行と共にシャドウ抜けの3月3日あたりまでは、感情的な揺り戻しやこころの揺れを体験するかもしれません。やわらかに抱き留めて、出来れば大切に味わってください。今見えているものは、きっと信頼出来ると思います。

毎年刊行されるメリマンさんの『フォーキャスト』シリーズや『マンデーン』シリーズではその年に起きる全逆行についての解説が掲載されているので、読んでみてね。


水星逆行(魚座3°台〜水瓶座18°台、中間点 水瓶座27°台)
1月23日シャドウ入り〜2月7日逆行開始〜2月16日中間地点〜2月28日順行〜3月20日シャドウ抜け


        水星逆行については、もう既に様々なことが言われ尽くしています。いわく…何か大事なことを決めても覆るかもしれない、矛盾したデータが多く何事も不透明感がぬぐえない、気が変わりやすい、伝達ミスや計算間違いが増える、通信機器やコンピュータの故障、交通事故に注意などなど。

どれも究極の原理は一つだけれど、その中で、思考に関連する問題としては、次のようなことが考えられます。

水星は、左脳と右脳間の "スイッチ" を支配しています。逆行現象によって規則性に乱れが生じるとき、一時的にそのスイッチがうまく働かなくなることがあります。左脳を使うべき時なのに右脳がメインに働いて、思考が霧に覆われることも。。

なので、
スイッチの不具合で思考のバランスが崩れる→誤解、思い込み、上の空など、判断基準が曖昧なまま、物事を進めてしまう傾向→後で変更、または後悔…という筋書きにはまりやすいです。

けれどその代わり、右脳的な要素を否定せずにうまく受け止めれば、今まで取るに足りないと見過ごしてきたような水面下の大事な物事にふと気付くかもしれません。金星逆行のリハビリ期でもあり、感性は新しい衣を欲しがっています。自分にとって本当に意味のある物事は何か? 慌てて結論を出す必要はありません。ただ、今まで蓋されてきた地下世界を覗いてみるようなつもりで、些細な変化や感覚の違いを味わってみるのも良いのではないでしょうか。それはきっと、いつもの反応、いつもの思考法を進化させるための再吟味や再設定に繋がっていくと思います。

今回の水星逆行によるインパクトは、先月のシャドウ入りに続き、特に7日の逆行開始日前後数日、14日に魚座から水瓶座に戻る時、16日の中間日前後、そして28日の順行開始日前後に強さを増します。28日順行開始から3月20日までの後半シャドウ期も大事です。この期間は火星の逆行期と重なるので、様々な物事への対応を迫られるひともいると思います。十分注意しつつ観察眼を発揮してみてください。特に2月28日〜3月2日の前後数日のストームフェーズが持つインパクトは大きいかもしれません。

面白いことに、水星がシャドウ入りした1月23日、ESAの研究チームは準惑星セレスから水蒸気が立ち上っているのを発見したと発表しました。これは地球の水が小惑星の衝突でもたらされたという仮説を裏付け、またセレスに海が存在し、もしかしたら生命も認められるかも?という可能性を示唆しているのだそうです(wikiより)。これからどう研究が進むのか、興味深いニュースです。水の世界の発見…そして発見した事実の再吟味。魚座から水瓶座へと逆行する水星シャドウフェーズの幕開けを象徴するのにふさわしい事象だな、と思いました。

        逆行運動の中でも水星の逆行は一番頻繁に起こります。それに水星はわたし達の思考を司る惑星だけに、一番気付きやすく、意識しやすいと思います。特に今回は水の星座である魚座から風の星座である水瓶座への逆行です。魚座の感性の水にたっぷり浸りきる前にもう一度、思考の星座である水瓶座を辿り戻る今回の逆行は、わたし達の思考法をバージョンアップして、火星逆行のただ中に起きる外惑星グランドスクエア/クライマックスに備える良い機会を与えてくれるかもしれません。


火星逆行(天秤座27°台〜天秤座9°台 中間点 天秤座18°台)
12月25日シャドウ入り〜3月2日逆行開始〜4月9日中間点〜5月20順行開始〜7月21日シャドウ抜け


        火星はバイタリティーと行動を司ります。天秤座は「わたし」に対する「あなた」または「あのひと達」。パートナーや同盟関係を司ります。また、公正さ、正義、美の概念=何が正しく、何が美しいか?の判断をも支配しています。天秤座は「バランス」の星座宮と言われますが、そのバランスは、「何が公正か?何が公平か?」に基づいたバランスです。 それって本来、とても難しいことではないでしょうか? なので、天秤座におけるバランスは、どちらかといえば、『 "あなた" と "わたし" との間で公正なバランスを取ろうとする時、双方が直面しなければならない挑戦または学び』として捉えた方が正確かもしれません。特に、対向する牡羊座の支配星である火星が逆行する今回は、それが前面に浮上してきそうです。

例えば人間関係で言えば、天秤座が示す「正しさ」を、人間の行動規範に当てはめて誰かを判断しようとする。もし自分が正しいと感じる規範に合わなければ、相手を裁きたいと欲する。けれど逆行下にある火星の影響で、その判断基準は一貫性の無いものになりやすく、単に心が狭いだけ…という結果に繫がりやすいです。
 
  逆行中の火星は個人の心身に対しても、進行中の物事に対しても、バイタリティ不足をもたらしがちです。別にエネルギーが無いわけではなく、深く潜行する…という感じかな。それが原因で通常、心理面では自己不信や自信喪失、不安、疑念、今一つ後ろ向き…などの気分が生じやすいし、今まで支障なく動いてきた計画やプロジェクトも突然壁にぶつかったり止まったりしがちです。なのでどうしてもこの時期前後に新しいことを始める必要があるなら、あらかじめ何があっても驚かない、まさかのときの準備はしておく...といった心構えはしておいた方が良いでしょう。 また逆に、何かに追い立てられるように「やり過ぎ」たり「過剰反応」を起こし、その結果として疲れ果ててしまう…という例も多く見られます。

また心理面では、いったん何か刺激を受けると ちょっとしたことでも理不尽に攻撃された!と感じやすく、周囲も自分も驚くくらい突然に、深く潜在していた怒りが爆発することがあります。その場合に出て来る怒りはその時だけのものではありません。自分でも忘れているような、遙か以前に受けた仕打ちの記憶から立ちのぼって来る可能性があります。なので、現象としては突然の怒り、短気、暴力的な争いや事件、事故、爆発などが起こりやすいです。また、遠い過去のよすがのように、以前の知り合いにバッタリ会うこともあります。そこには何かヒントが含まれているかもしれません。

        また、溜め込んだ怒りは受動攻撃性として表現されるときもあります。例えば何か頼まれたり命令を受けたとき、「はい。」と受けるけれど、結局サボって何もやらない。または、一応頼まれたことはやるけれど、おざなりなやり方で上手く行かないようにもっていく。そういう場合は、自分が抱えている怒りをストレートに表現するのではなく、ひそやかに、相手に毒杯を飲ませるようなやり方で不満を表します。相手に迷惑はかかるけれど、自分は一応期待に応えようと頑張っているのだ…という形を守りながら。この場合、傍目には「加害者」と「犠牲者」が巧妙に入れ替わって見えることもあり、文句を言う方が罪悪感を感じさせられるケースもあります。というわけで、まともなぶつかり合いが起きにくいため、人間関係は見えないところでこじれる一方。。 その内に相手の方が追い詰められ、結局はいつか、何らかの形で爆発が起きることになります。

面白いのは、火星の逆行に影響されて爆発しやすいのは普段落ち着いて冷静だ、あるいは大人しいと見られている人に意外と多く見られることです。まさか、あの人が…という状況、時々ありますよね。反対に、いつもイケイケ火星タイプのひとは、その間妙に内省的になったりすることもあります。そのひと達は、逆行に応じて必要とされる自分の行動の再吟味や観察を自然に行い始めます。もしかしたら、 常に何らかの形でエネルギーを発散しているひとより、忍耐強く冷静にをモットーとしながら、処理しきれない怒りを奥底に溜めているひとに影響が強く出るのかもしれません。そしてこうした爆発もまた、再吟味とやり直しのために起きてくる事なんですね。ただ、それには危険がつきまといます。なるべくなら爆発を避けて、おだやかなやり方をしたいけれど…。

        どうしようもないエネルギーを抱え続けている時、それをナマの形で外に出してもあまり良い結果にはならないことが多いけど、特にこの時期は要注意。ネジレの入った表現で周囲を巻き込むのも、状況を悪化させるだけです。ではどうすれば? 結局は自分が抱えている怒りに気付くことが先決なのだと思います。そしてそれに一人で直面していくしかありません。心理面でも行動面でも、ボタンの掛け違えが起きた時点に戻って何度も何度もやり直してみること。怒りがどこから来るのか? いつから溜めてきたのか? 何を怖れて、怒りに蓋をして来たのか?

ダイナミックなエネルギーが襲ってきた時、また他者から怒りをぶつけられた時は、そのウェーブに踊らされず、自分を、相手を、状況を、つぶさに見切っていく必要があるでしょう。短気を出してその場で決着を付けるのではなく、なるべく流して時間と距離を置くようにした方が良いケースが多いです。理屈抜きのエネルギー暴発は、それ自体が凶器になり得ます。出来るならその場を去り、自分にも相手にも、公正さや公平さを再吟味するチャンスを与えてください。

また、長く何事かに、または誰かに、精神的あるいは物質的に依存し続けてきた場合。 火星逆行がもたらす体験を通して、確固としたものなど何一つ無い…という体感に至る可能性があります。もしそんな事が起きたなら、きっと辛いと思います。でも。嘆くばかりでは勿体ないです。世界は不確実で当たり前なのだという厳然たる事実を知り、その体感によって、人生のコマを先に進めるための新しい視点を開拓していく。真新しいチャンスがそこにあります。ただ一人、そこに立って自分の呼吸を感じてみてください。何が無くても、誰がいなくても、確実に、わたし達の呼吸はひとつひとつ、完成し完結しています。そこから新たなエネルギーが生まれ、やがて新しい流れとの出逢いが無理なく自然に生じてきます。だからゆっくりと、始めましょう。

他に火星逆行時の注意点があるとすれば、事故、怪我、機械物の故障、戦争やテロ、喧嘩や暴力事件、火事や異常気象など、火星が象徴・支配する物事全般が強調されるということでしょうか。手術もまたこの時期は可能な限り避けた方が良いと言われます。ただ、火星がそのときどきに逆行する星座宮によっても顕れ方は違ってくるし、個人の場合は逆行が自分のネイタルのどのハウスで起きるかにも注目し、そこから考えて行く必要があるでしょう。


        さて今回の火星は、太陽と共に天王星・冥王星のトランスレーションに入ったあたりのタイミングで去年の12月25日、すでにシャドウ入りしています。その日、西ノ島の隣の海面で火山爆発が起こり、新島が生まれました。日本の領海に生まれた島は今でも大きく成長し続けているそうです。その翌日には安倍首相が靖国神社を参拝し、内外に賛否両論の波紋を巻き起こしました。その波紋は今でも拡がり続けています。翌日は沖縄県の辺野古埋め立てを仲井間知事が承認、その後名護市長選挙では反対派の稲嶺氏が当選、基地問題はまだこれから様々な紆余曲折がありそうです。火星のシャドウ入りと共に起きてきたこれらの事象は皆、カーディナル・クライマックスに向かって行きつ戻りつしながら、何らかのゴールを目指して育っていくのかもしれません。去年のクリスマスごろ、みんなにはどんな事があったかな?


        もちろん、今まで話してきたような事が誰にでも起きるわけではありません。それはその人それぞれが生まれ持ってきたネイタル・チャートにもよります。けれど今後周囲を、世界を見渡していけば、大なり小なり逆行現象を象徴するような事が起きてくるのを目撃出来るのではないかと思います。たとえば物が壊れやすい、特に機械類が突然故障したり壊れたりしやすい…というのも、火星逆行を象徴する現象です。意識という側面から見れば、それは本能的な前進力が内側に向けて自己破壊的に働くときの在りようをかいま見せてくれているのかもしれません。

さあ、そんな中で、金星〜水星〜火星の逆行を過ぎ越そうとするわたし達の精神は、いったいどんなことを発見出来るでしょう? 

今回の連続逆行は、カーディナル・クライマックスの第2ピークがもたらす強大な圧力を背景に、もう一度、わたし達の強靱さと冷静さを鍛えるために、宇宙から贈られた訓練期間なのかもしれませんね。やがていつの日か、わたし達人間の精神が閉じられた時の円環から、自我の呪縛から、解き放たれる日が来るように......。


…そんなわけで、この記事と逆行スケジュールの図が 何かの形で "フツウの戦士サン達" のお役に立ったら嬉しいです!!


rNeb




have a great trek!!!★


hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 01:36|PermalinkComments(6)