マンデーン・アストロロジー

April 04, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント4/5【金融アストロロジー】 

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年4月5日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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来週12日付のコラムはお休みします。


≪ 先週をふり返って ≫

  “米国労働省が発表した3月の雇用統計によると、雇用者数は91万6千人、2月の雇用者数は46万8千人へと上方修正された。リフィニティブ社が調査したエコノミスト予想では、64万7千人の雇用増加だった。その一方で失業率は6%に低下、昨年3月に COVID-19 の大流行により多くの企業が少なくとも一時的に休業して以来の最低水準となった。失業率は2020年4月に14.7%の過去最高を記録していた。”

  — Jonathan Garber
    “U.S. Economy Adds 916,000 Jobs in March –
     The Unemployment Rate Fell to 6%”
    www.foxbusiness.com 2021年4月2日付

  “バイデン氏は「他の国が企業に強力な最低税率を導入すること」を望んでいるという。そうすれば、アイルランドのような国は、より低い税率で資本を獲得することができなくなる。ワシントンだけが、左派がアメリカの雇用者を罰して、他の国が同じように自滅することを期待しているのだ。”

  — “Here Come the Biden Taxes”
    Opinion Page, Wall Street Journal 2021年4月1日付

  今年、世界の金融市場で何が起こったか、特に2月17日に土星・天王星スクエアの最初の形成が起きてからの状況を手短に振り返ってみよう。参考までに言っておくと、土星・天王星ウェイニングスクエアは2021年に効力を発するジオコズミック・サインのうち最も重要かつ最長の惑星サイクルであることを覚えておいてほしい。これは土星・天王星45年サイクルのうち、11.25年からなる1/4サイクルであり、3/4局面だ。この2つの惑星が2032年6月28日に再びコンジャンクトする時、この周期はリセットされる。土星・天王星サイクルとその1/4サイクルのアスペクトは、金融市場と政治サイクルの長期的な頂点と相関する全アスペクトの中でも(実際の研究に裏付けられた)最も重要なジオコズミック・サインだというのが筆者の見解だ。

まずアジア・環太平洋地域から見ていけば、2月17日に起きた土星・天王星スクエアの重要性がすぐにわかる。その日、あるいはその前後1日以内に、オーストラリアのASXは7207で年初来高値を更新した。中国の上海総合も3731まで上昇し、2015年8月以来の高値を記録した。香港のハンセンは31,183まで上昇し、2018年3月以来の高値を記録した。日本の日経平均は30,714と30年ぶりの高値をつけ、インドのニフティは15,431と史上最高値を記録した。それぞれの天井はすべて、2021年2月17日に土星と天王星とスクエアを形成するとともに2月16日〜18日に示現している。

ヨーロッパの株式指数はアジアやオーストラリアに比べてはるかに不安定だった。私達が追っている市場はいずれも2月17日にはトップアウトしていない。ドイツのDAXとオランダのAEXは上昇し続け、先週4月2日時点でそれぞれ710、15,110と史上最高値を更新している。チューリッヒのSMIは3月26日に11,143まで上昇、1年前となる2020年2月20日につけた史上最高値11,270に迫っている。ロンドンのFTSEは、1月7日に6903と直近の高値をつけたが、これは年初来高値にも満たなかった。英国はヨーロッパ圏内では明らかに立ち遅れを見せているが、COVID-19のワクチン接種に関しては最も進んでおり、米国さえも凌駕しているというのが興味深い。これと対照的なのがドイツで、他のいくつかのヨーロッパ諸国とともに新たなロックダウン措置をとっている。これは土星・天王星ペアがもたらすシナリオの一つ「株価は良いニュースが出て下がり、悪いニュースで上昇する」という筋書きに当てはまっている。

   先週の米国株式市場は非常に好調で、取引日が短縮された週の最終日であった4月1日にはダウ平均とS&Pがともに史上最高値を更新した。一方、ナスダック総合は土星・天王星スクエアの前日だった2月16日につけた史上最高値を保持したままだ。これは天王星がテクノロジーを支配しているという点で重要だ。天王星は、米国の主要な株式指数の中でもナスダック総合との相関性が最も強い。

  先週は、他の金融市場にも注目すべき動きがあった。農業関連では、4月1日に大豆とトウモロコシがそれぞれ数年ぶりの最高値を記録した。トウモロコシは1ブッシェルあたり585ドルと、2013年7月以来の高値を記録、大豆は1456まで上昇し、2014年5月以来の高値を記録している。天王星は、極端な値動きや記録破りの価格といったように「過激性」を支配する惑星だ。その天王星が農業を支配する牡牛座を運行しているため、こうした傾向はもうしばらく続くかもしれない。

  ビットコインは4月2日に再び60,090まで上昇し、3月13日につけた史上最高値61,780にかなり接近した。これはまさに直近の★★ジオコズミック重要変化日の時間帯(3月12日〜15日)に合致している。通貨では、ドル/円がここのところ急激に上昇を見せており、先週は年初来高値となる110.96円を記録している。また同日、ユーロは1.1702に下落し、2020年11月初め以来の安値を記録した。

  米ドルのこの強気トレンドは、政治サイクルに適合している。つまり、米国が民主党の大統領を選出すると、他の世界の通貨に対して米ドルが強気になるという傾向があるのだ。2021年1月20日、民主党のジョー・バイデンが大統領に就任した。米ドルの数年来の安値は、わずか2週間前の1月6日には89.20だった。先週は93.43と数ヶ月ぶりの新高値を記録した。以前、トレーダーの皆さんにお伝えしたことのある「ドル建て以外の資産(たとえば他の通貨)をポートフォリオに加えることで通貨エクスポージャーを分散させる」という戦略は、2021年1月の米国新政権発足後は有効ではなくなっている。その代わりに、ドルが新たな “King of the Currencies” となっており、次の選挙までか、またはその次の選挙まで、数年間はこうした状態が続く可能性がある。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “経済学者達は、法人税率の低下が賃金の上昇につながることを広範囲に渡って示してきた。税引き後の利益が増加すれば企業の投資も増え、生産性の高い労働者が増加する。それにより企業はより多くの給与を支払う余裕が出来る。つまり、バイデン氏の法人税増税は、中間層に大きな打撃を与えることになるのだ。特に今年の COVIDの蔓延 が緩和されて景気が良くなるとするなら、このダメージがただちに表面化することはないだろうが、景気を徐々に蝕んでいくその影響力は、今後数年のうちにさらに増大するだろう。”

 —  “Here Come the Biden Taxes” Opinion Page
    Wall Street Journal 2021年4月1日付


  新たな民主党大統領の就任について考え続けるなら、2つの歴史的な相関関係が注目される。まず、木星・土星のシノディック・サイクルと、土星・天王星のウェイニング・サイクルの両方が、大統領レベルにおける党内リーダーシップの変化を指し示していた。つまり民主党が勝利し、当時の現職大統領だった共和党のドナルド・トランプ氏が敗北するということだ。これらの相関性に関わる研究は、『フォーキャスト2020』及び、2020年9月に開催され1000人以上の参加者が集まったISARの世界的バーチャル会議の両方で論じている。

だが、現職大統領を1期のみで失脚させたことにより、共和党の16年選挙勝利サイクル(2000年、1984年、1968年、1952年)、すなわち通常は再選を目指して勝利するはずの16年/大統領サイクルのパターンも崩れたことになる。当然、民主党にも同じく16年周期(2008年、1992年、1976年、1960年、1944年)の再選パターンが存在するわけだが、この16年サイクルにおける勝者が再選されなかったという出来事は、1904年以来2回しか起きていない。その1つが1980年の選挙で、ロナルド・レーガンが現職の民主党員であるジミー・カーターを破っている。また1932年の選挙では、フランクリン・D・ルーズベルトが共和党のハーバート・フーバーを破った。これは次のような疑問を投げかける。はたして2020年〜2032年は、1932年〜1944年の間続いてきた状況と類似したものになるのだろうか?


  この、それぞれの12年間における土星・天王星のサイクルとそれに含まれる局面には、似通った点がある。もちろん、公転周期84年の天王星が当時も、そして今もまた牡牛座に在泊していることは言うまでもない。牡牛座は安心感や快適さに重きを置く星座宮だ。一方、天王星は安定や安心とは無縁の惑星だ。混乱や予期せぬ突然の出来事を意味する。また、意図せぬ結果を招く可能性のある(そしてしばしばそうなる)政策の大きな変更をも意味する。とりわけ天王星が土星とハードアスペクトを形成する時は、何事も思い通りにはいかない。

  より短期で見れば、楽観的になれるだけの理由がある。まず、私の友人であり同僚でもあるレン・オッペンハイムが指摘するように、米国の株式市場は過去16年間のうち15年間は4月に上昇している。次にワシントンD.C.の春分図では、木星が水瓶座で上昇している。夏至図においても木星が上昇惑星となるが、今度は海王星と共同支配する魚座を運行中だ。この2つの季節を通して、経済は成長のサイクルにあり続ける可能性が高い。しかし9月22日の秋分図になると、冥王星(税金)が山羊座(政府)で上昇することになり、状況は一変する(不況が頭をもたげてくる可能性)。

  直近では4月6日〜29日、特に4月13日〜26日、株式市場の急激な値動きに相関する強力な短期トランシットが数多く訪れる。太陽と金星が冥王星とスクエアを形成するのが4月12日〜16日、金星・天王星コンジャンクションが土星とスクエアを形成するのが4月23日〜25日だ。今週は9日に火星が海王星とスクエアを形成するが、これは原油価格の変動に関連している。社会的にも個人的にも、火星は「勇気」や「自己主張」を意味し、海王星は「回避」や「逃避」を表す。

両者の特質は正反対で、スクエアを形成する時は多くの場合、「立ち向かう必要のある障害物」の存在を意味する。これを避けることは出来ないのだが、避けようとする衝動は立ち向かわなければというニーズよりも強い力を持っている。これはいわゆる「受動攻撃的」な組み合わせだ。したがって、相手が「必要だ」と言ったり「これが欲しい」と言ったり、あるいは何かを「するつもりだ」と言う言葉自体にはあまり注意を払わず「相手が本当に望んでいることを読み解いていく」よう心がけるのが賢明かもしれない。隠された本当の動機はいったい何だろう? これは、本当に何かを必要としている人を援助するためには素晴らしい組み合わせだ。

  とはいえ、一方ではこの同じ組み合わせが「他者に利用されやすい」という側面にも繋がる。だから不誠実な人や感謝の念を持たずあなたを利用するような人物を相手にすれば、せっかくの援助が無駄になってしまう怖れもある。また感染症にかかりやすい時期でもあるので(火星はエネルギーであり、海王星はエネルギーの漏れや喪失を意味する)、マスクをして他者から6フィート離れているのが賢明だろう。

ただし、米国の場合は春分図で水瓶座の木星が上昇惑星となっているため、外に出てパーティーをしたり、自由になりたい、気ままにふるまいたいという衝動がより強くなることが示唆されている。油断しないことだ。







訳文ここまで
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March 21, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント3/22【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年3月22日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今回は ≪先週をふり返って≫ の一部分と ≪短期ジオコズミクス≫ ≪長期的考察≫ の全訳になります。

来週3月29日付はお休みします。m(_”_)m 

来週3月30日 ≪長期的考察2段落目≫「牡牛座」「水瓶座」の部分を修正しました。

≪先週をふり返って≫

先週の世界の株式市場の動きを追った部分は省略します(多くの市場に異市場間弱気ダイバージェンスが顕現していたとのこと)。また、金星・海王星とコンジャンクトの新月 — 多幸症 VS ヒステリー&パニック? — は「逆張りの年」の名に恥じず市場アナリストの予想に反して力強い反騰を見せ、「非合理な活況」が生まれたことに触れていました。
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  幸運なことに、米国の高速道路には長年の放置による穴が豊富に存在し、それを埋めなければならない。こうした案件のために、再び巨額の支出法案を承認するよう議会を説得するのは簡単に違いない。だが、このような考え方にはひとつ問題がある。新しい支出法案は、より多くの負債を意味する。そしてこれらのプロジェクト資金を調達するための米国債は、現在、市場でダブついているのだ。米国債市場は米国株式市場よりも規模が大きいが、すでにこういった新たな負債の重みで崩壊し始めている。またバイデン大統領の出生図では、トランシットの冥王星が負債を意味する8室の木星(アセンダントの支配星)にオポジションを形成している。これは、支出に十分な注意を払わない限り、「破産」を意味する典型的なアスペクト」のひとつだ。こういう時期は、将来に対して自信を持ち楽観的になる可能性がある。だが本当のところ、これは自身の収入や余裕を超えた支出が近い将来の経済的な問題を呼び込む種となることに気付く必要がある時期なのだ。出て行くお金に注意しなければ、破産へと導かれる怖れがある。今回の場合、このトランシットが示唆する「近い将来」とは今から2023年までの間だ。

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≪ 短期ジオコズミクス ≫

“不吉な月が昇ってきた
 厄介事がやってくる
 地震が起こり雷も落ちる
 今は災厄の時代だぜ ”

 — “John Fogarty on the Divil Behind ‘Bad Moon Rising’
   by Creedence Clearwater Revival” 1969年リリース

  2021年3月10付のウォールストリート・ジャーナルに掲載された、マーク・マイヤーズによるインタビュー記事によれば、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(ロックバンド―略称CCR)のジョン・フォガティは、この歌を創るにあたっての曲想の源について聞かれこう答えている。『1967年、サマー・オブ・ラブの全盛期にはヒッピー・ムーブメントが大いに流行していた。アストロロジーも、もの凄く流行っていた。特に「カプリコーン・ライジング(山羊座上昇宮)」や「第7室の月」という言い回しがとても多く使われていたんだ』。



  だが今、私としては「吉兆の月が昇ってくる」と言っておこう。

  予定通り、春分の日のワシントンD.C.には米国に拡がる安堵の気持ち、楽観性、新たな自由といったムードとの相関性が顕れている。これは今年の『フォーキャスト2021』やウェビナーで述べたように、春分図の水瓶座で上昇中の木星が示すテーマだ。その予測では、パンデミックの脅威やそれによる制限は2021年2月±3カ月のうちにピークを過ぎ、春を迎える3月20日の春分までには希望に満ちた新しい季節に呼応して人々の交流が活発になり始める(制限が減る)としていた。そして今ここへ来て、そうした動きが始まっている。

過去数ヶ月にわたる株式市場の急騰は、この自信と自由の新しい波を予見していた。株式市場は3ヵ月〜9ヵ月先の状況を示す優れた先行指標となってきた。常に先を読んでいるのだ。だから去年の厳しい状況のさなかにあっても、アメリカ大陸、ヨーロッパからアジアに至るまで、株式市場は次々と史上最高値を更新し続けている。

  だが、重力の法則からすれば「上がったものは必ず下がる」。急騰した株式市場は後に同様の急落をみるのが常だ。

9月の秋分の日以前に、経済や社会が新たに見出した自信と楽観から後ずさりするようには見えない。夏至には再び木星がワシントンD.C.のチャート上で上昇惑星となり、水瓶座を離れて自ら支配する魚座に移行する。したがって夏の間、巷ではパーティーやお祝いムードが続きそうだ。

しかしながら前述したように、株式市場は一般的に3ヵ月~9ヵ月先を見ている。秋分を迎え、季節が変化するとともに、社会的楽観性とそこから来る自信は再び心配や恐怖へと変化していく可能性がある。それは冥王星が山羊座で上昇し、太陽が8室天秤座に入居する時だ(秋分図)。株式市場は9月21日のかなり前からトラブルの予兆を感じ取っているかもしれない。夏の間は良好な経済データが出続ける可能性があるが、そのデータは遅行性の指標で構成されているのだ。

  株式市場にとっての2020年と2021年は、結局のところ悪いニュースが良いニュースだったという年になるかもしれない。何故なら、経済や社会の向上改善がデータとして記録される前に予見されたからだ。そしてほどなく、株式市場にとっては良いニュースが悪いニュースとなるかもしれない。夏以降、問題が明らかになる以前に投資コミュニティが水面下での動きを察知するからだ。



≪長期的考察≫

  上記の見通しは、土星・天王星サイクルの1/4局面が描いてきた歴史とも合致している。このサイクルの3/4局面は、2021年2月17日から12月24日まで続く。つまり、長期サイクルにおける株式市場はアスペクトの直前、または形成中に天井をつける傾向がある。そしてその後はアスペクトの終了までに急激な下落(またはパニック)が起き、時にそれが1年~3年続くこともあるということだ。

  私達は木星・土星・天王星が以前似たような配置になった時と同様のパターンを見ることになるかもしれない。それは1999年末から2000年初めにかけてのことだった。直近で木星・土星コンジャンクション起きたのは2000年5月だった。このコンジャンクションは牡牛座で起き、どちらも水瓶座の天王星に対しワクシングスクエアを形成していた(1999年7月〜2000年5月)。今回のケースでは、惑星とそれらが在泊する星座宮が逆になっている。木星と土星は2020年12月21日に水瓶座でコンジャンクトし、牡牛座の天王星とスクエアを形成している。土星と天王星のスクエアは2021年12月まで続く。

  1999年から2000年にかけて、ドットコムバブルが崩壊した。ダウ平均(DJIA)は2000年1月中旬に当時の最高値を記録したが、その後2002年10月までに39.7%の下落を記録している。ナスダックはダウ平均の2ヵ月後に当時の史上最高値を記録したが、その後2002年10月に向けて急落し、80%以上の価値を失った。

今回は、ナスダックのほうが先にトップアウトしそうに見える。2021年2月16日につけた史上最高値は2月17日に起きた土星・天王星ウェイニングスクエアの初回形成のちょうど1日前だった。ダウ平均は先週末に至っても史上最高値を更新し続けている。前者のケースでは、株式市場が2000年1月〜3月にトップアウトしたにもかかわらず、それが崩壊し始めたのは2001年5月以降で、とりわけ2001年9月に起きた9.11世界貿易センターへの攻撃の後が顕著だった。

  2000年のドットコムバブル崩壊は誰もが予想していたことだった。だが翌年に米国がテロ攻撃に遭うとは誰も予想していなかった。土星が天王星にスクエアを形成する時は、何事も予測どおりにはいかない。「ショック」や「サプライズ」という言葉がピタリとくる。だから、これからの6ヵ月を出来る限り大いにエンジョイしてほしい。旅に出て楽しみ、再び遠い土地での会議に集い、ずっと会えずにいた友人達と旧交を温めよう。たとえばISAR— the International Society for Astrological Reserce 2021会議 — が8月18日〜22日にデンバーで開催される。これに参加してみてはどうだろう。

しかし同時に、あなたの投資ポートフォリオや人間関係に突如として “不吉な月” が昇ってくる事態に無防備でいてはいけない。突然のショックやサプライズに弱いままでいてはならないのだ。





訳文ここまで
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March 14, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント3/15【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年3月15日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪先週を振り返って≫

  “ジョー・バイデン大統領は木曜午後、1.9兆ドルのコロナウイルス救済策に署名した。大統領としての最優先事項であるこの計画は、最大1400ドルの直接給付、失業保険への週300ドル補填を延長し、子供のいる家族への税額控除拡大、そしてワクチン配布への資金投入が含まれる。予算調整プロセスにおいて、民主党は共和党の投票なしでこの法案を通した。”

 — Jacob Pramuk
   “Biden Signs $1.9 Trillion Covid Relief Bill,
   Clearing Way for Stimulus Checks, Vaccine Aid”
   www.cnbc.com 2021年3月11日付


  “私がモンゴメリー証券で機関投資家向けの営業職に就いてまもなくの80年代初頭、当時のマネージング・パートナーが外部からコンサルタントを招き、市場に影響を与えるマクロ的な考察について私達を指導してくれた。彼が言うには、投資戦略を立てる上で最も重要なのは、流動性サイクルを見極めることだという。流動性が向上していれば、何かをロングすることを考えるべきだし、流動性が低下している場合は、何かをショートすることを考えるべきなのだ。”

 — Len Oppenheim
   “Observations From the Middle End”
   2021年3月7日付



  先週、米国議会がまたしても大規模な景気刺激策を可決したことを受けて、米国の株式市場、そしてナスダックを除く他のいくつかの世界の株式指数が、数年来の最高値を更新した。景気刺激策、失業手当の増額、給与保護のためのローン免除プログラムなど、タダでお金が手に入るのは本当に気分がいい。これは、私たちが税金という形で財務省に納めているすべてのお金をどのように処理するかについて米国政府が決定したバラ捲き策のほんの一部に過ぎない。彼らは私達が苦労して稼いだ収入に税金をかけることによって得たお金をどのように使うかについて、私達より明らかによく知っている。

このひどく気前のよい支出の包括案は、金星・海王星とコンジャンクトした魚座の新月に向けて週末に可決された。2週間前にこのコラムで論じたように、2月26日の満月に向かって起きた株式市場の急落に続いて3月13日の魚座の新月は「不合理な活況」や「根拠のない高揚感」を象徴するように見える。もしそうであれば、「噂を買って(これからそうなる)事実を売る(それはもう過ぎた)」のタイミングかもしれない。流動性サイクルは拡大と爆発を繰り返している。次の段階は国債(債務)市場が制御不能に陥っているかもしれないという認識だ。(下記「短期ジオコズミクス」参照)

  バラ撒かれるお金や高値更新(あるいはそれに近い反騰)にもかかわらず、2月17日の土星・天王星のスクエアから1日以内に示現したそれぞれの高値から、世界の株式市場には多くの異市場間弱気ダイバージェンスのシグナルが点滅し続けている。ヨーロッパでは、太陽が魚座の海王星とコンジャンクションを形成した3月11日木曜にドイツのDAXが史上最高値14,595まで上昇した。これは3月11日〜14日に発効する、ロマンティックだが妄想的でもあるエネルギー構成の中央部だ。オランダのAEXもこの時高値をつけたが、2月16日につけた20年ぶりの高値には届かなかった。ロンドンのFTSEもチューリッヒのSMIも、先週は直近の高値を超えることが出来なかった。

  米国では、ダウ平均が3月12日金曜に史上最高値を更新したが、ナスダック総合は2月16日につけた史上最高値を大きく下回り、異市場間弱気ダイバージェンスがより顕著に示現している。S&P期近物は3月11日木曜、2月16日につけた史上最高値寸前まで騰がったものの、あと1ポイントに満たない差で届かなかった。これは異市場間弱気ダイバージェンスのまたもう一つの例だが、来週S&Pがスマートに上昇すれば払拭される可能性はある。

  アジア極東地域で私達が追っている株式市場は上昇したが、いずれも2月16~18日につけた数年ぶりの高値を大きく下回っている。

  この米国議会による新たな大盤振る舞いの恩恵を受けたのは、株式市場だけではなかった。原油は3月8日月曜、2年ぶりの高値まで急騰した。ビットコインは先月の史上最高値58,000強から26%下落した後、再び最高値近くまで上昇している。米ドルは日本円に対し、1年前のパンデミック危機以来の高値水準まで騰がった。一方、金は先週3月8日月曜に9ヶ月ぶりの安値水準まで下落、その後先週末にはヘリオセントリックの水星が射手座を運行(3月7日~18日)するに従って銀とともに見事な反騰ぶりを見せた。



≪短期ジオコズミクス≫

  “ネッド・デイビス・リサーチによると、債券利回りの上昇によりテクノロジー関連株は一時的に調整局面に入ったが、今後も金利上昇が続くようならさらに厳しい売り場面が展開する可能性があるという。”

 — Yun Li
   “A 2% 10-Year Yield Could Knock 20% Off Tech Stocks,
   Ned Davis Research Calculates”
   www.cnbc.com 2021年3月12日付

さて、どうしたものか?

金星・海王星とコンジャンクトして起きた週末の魚座の新月以降、放射された幸福感が薄れてきたらいったい何が起きるだろうか? ヘリオセントリックの水星が “気前の良い” 射手座から “しらふ” で説明責任を求める星座宮、山羊座に移動し、その支配星たる土星が予測不能で破壊的な天王星と、この1年の間に何度かに及ぶウェイニングスクエアを形成するとなれば、どうだろう? 楽観主義から現実主義への転換は、今週から始まる予定だ。4月には金星が土星・天王星スクエアにタッチし(4月23日)、それに続いて太陽が4月30日から5月第1週にかけて同じ動きをする。その後、6月14日には土星・天王星ウェイニングスクエアの2回目が形成される。

とはいうものの、多くの面に明るい兆しは見えてきている。COVID-19パンデミックの勢いは少なくともここ米国においては衰退しつつあり、このコラムや『フォーキャスト2021』で予測した時期の到来に合致している。私達は本の中で、パンデミックのピークは2021年2月±3ヶ月と予測していた。ワクチン接種プログラムの進捗は加速している。

初めのうち、政府は年末までに米国人の大半にワクチンを接種するよう指示していた。その後、9月に前倒しとなった。そして7月までとなった。そして今週、ホワイトハウスのプレスリリースによれば、全ての米国市民が5月1日までにワクチン接種を受ける要件が整い、7月4日までに平常時に近い状況に戻るとされている。さらにCDCは、ワクチン接種を受けた人々に対する旅行制限を緩和した。木星(自由と旅行)は山羊座を離れ、土星(旅行や移動の制限)からも分離していく。少なくとも人間活動の一部に関しては、生活は「ノーマル」に戻り始めている。休校や休業していた多くの学校や企業が再開の準備に入っている。人々が直接出会うライブ・カンファレンスもまもなく再開されるだろう。

こうした動きは皆、より大きな木星・土星のサイクルの一部であり、グレート・ミューテーション(2020年12月21日)がついに地性のエレメントを離れ、今後140年間の新たな風性のサイクルを始めようとしている現象を映している。まさに 「ニュー・エアラ」なのだ。

  さてここで、もし政治家達が相互に健全な世界貿易への取り組みに再び着手することが出来るなら、世界はこの1年で大幅に増加した債務の返済にもまた着手することが出来るかもしれない。おっと、失礼。これはちょっと言い過ぎだった。どうも私は金星・海王星にコンジャンクトした新月の影響を受けているようだ。不合理な高揚感はまったくもって心地良い。

だが一方で、私の中の山羊座は理解している。私が下した全ての決断、私が取った全ての行動には結果がつきまとうのだ。いや、もしかすると政府は「お金は木になるものだ」という彼らの明らかな信念を正当化し得るハイブリッドな苗木を創造する方法でも考えついて、世界の中央銀行に返済する必要がなくなるのかもしれない。

  いやいや、これではあまりに海王星と魚座そのままの希望的観測ではないか。しかし確かに、このお金が全くのタダで、返さなくてもいいのだと想像するのは楽しいものだ。まぁ『私はいったい何を考えていたのだ?』と心配し始めるのは来週からだろう。






訳文ここまで
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February 28, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント3/1【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年3月1日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は≪先週を振り返って≫ の一部と≪短期ジオコズミクス≫を掲載します。
来週のコラムはお休みします。🙇‍♀️


≪ 先週をふり返って ≫

  “ジェローム・パウエル議長の言葉が与える安心感の効果はここまでだ。パウエル米国連邦準備制度理事会議長が2日間にわたり議会で心配することなど何もないと論じてからたった1日後の木曜、金融市場は突如として心配すべき問題が沢山あることに気付いた。10年物国債利回りが1日にして11月以来最大の上げ幅を記録し、1年ぶりの最高値水準に達したことが原因で株式市場は急落した。”

— “The Markets and Mr. Powell”
  Wall Street Journal Opinion page 2021年2月26日付

  “景気回復の強化を示す新たなデータによる利回りの急騰と米国債売りの波が木曜、株式市場を襲った...投資家はより急速な経済成長とインフレが予測される時に国債を売却する傾向がある。もし利回りが上昇し続けるなら、株式市場を圧迫する可能性がある。”

— Sebastian Pellejero and Sam Goldfarb
  “Treasury Selloff Intensifies”
  Wall Street Journal 2021年2月26日付


  水星は先週末に逆行のサイクル(1月30日〜2月20日)を終えた。土星は2月17日、天王星に対する1/4サイクル(11.25年)となる3回のスクエア形成のうち最初の回を完了した。世界では、これら2つの宇宙的イベントが起きた1週間のうちにほとんどすべての株式市場がピークアウトし、先週末までに激しい下落をみた。

この突然のトレンド転換は、この2つのジオコズミック・サインが持つ力学に沿ったものだ。しかし、水星に関わる逆行と順行、それにともなう滞留への共時性については先週のコラムで詳細に解説している。
“株式指数を代表とする多くの金融市場は、水星逆行前後の3取引日のうちにメジャーサイクルまたはプライマリーサイクル(の高値または安値)を形成する。それらは順行から3取引日のうちにそのカウンタートレンドの動きを完了する。私達は現在、その3日間という地点に在って、1月29日の安値からは多くの株式指数が新たなサイクルに入るか、さらに長期サイクルの高値をつけつつある。ではこれが天井なのか? 水星逆行のサイクルのみを見るなら、その可能性はある。”

  冒頭に引用したWSJの記事で述べられているように、株式市場の暴落は国債の急落が引き金となった。確かにインフレ懸念が高まれば投資家は国債を売り始める。しかし私には、市場のコメンテーター達が何かもっと大きな絵図の一部を見落としているように思える。これだけの規模の下落が起きるのは、大規模な売り手 — 大国(複数かもしれない) — が米国債の保有を解消した結果という可能性もあるのだ。国債のような市場がここまで大きく下落する陰には買い手よりも非常に多くの(あるいは大規模な)売り手を必要とする。この時期に他国が米国の金融システムに大きな混乱(天王星)を引き起こしたいと考えているとすれば、その国際政治的理由は多々考えられる。そして現在進行中の何らかの交渉事に力を及ぼす可能性がある。それは、天王星にスクエアを形成する土星の原理、すなわち政府(土星)の金融基盤(牡牛座の天王星/金融システム)の混乱(天王星)と合致するのだ。

  2月14日の『フォーキャスト2021』ウェビナーで解説したように、この金利上昇は、金利の長期トレンドの反転に相関する32年〜37年の土星・冥王星サイクルが持つ歴史的パターンを反映している。この土星・冥王星サイクルに基づくなら、金利サイクルは2020年に底を打っていることになるが、実際そのように見える。新たな金利上昇のトレンドは、21世紀半ばまで続くかもしれない。土星・冥王星のサイクルは、とある実在が望むものを手に入れるために強制的な手段を取ることの顕れともなり得る。もしそうなら、その実在は残忍かつ荒々しい行動を取る可能性がある。

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・・・以下、先週の米国株式市場を始めとして世界の金融市場の動きを追った文章が続きますが、割愛させていただきます。

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  総じて先週は注目すべき週であった。そして土星・天王星スクエアの働きと完璧に合致していた。このコンビネーションの影響力は、2021年12月24日まで続いていく。私が2021年を「逆張りの年/反逆者の年」と呼ぶ理由がここにある。今年、専門家が経済や市場について予測した物事は外れやすい。おそらく深刻な見直しが必要になるだろう。何事も予想どおりにはいかない。想定外の出来事やサプライズを念頭に入れておこう。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “本当に嘘ばかりだ。トランプ氏が選挙に勝っていただの、議事堂を襲撃したのはアンティファだの、テキサス州の送電網災害を引き起こしたのは環境保護主義者だったなどなど。おっと、そしてトランプJr.は現在、「テキサス州の民主党知事」を非難しているが、偶然にもその人物は右派の共和党員なのだ。”

— Paul Krugman
  New York Times, as quoted in the Arizona Republic
 2021年2月20日付

  次に差し迫る主要なジオコズミック・サインは3月11日〜14日、自ら支配する魚座に在泊する海王星に太陽と金星の両方がコンジャンクトするという事象だ。3月13日は新月でもあり、同時に先週のコラムでも言及した水星逆行のシャドウ・フェーズが終了する日でもある。

  さて、誰もが魚座を愛している。魚座は風変わりで独特な星座宮だ。そして魚座を支配する海王星は、とてつもなく夢見がちだ。それは漂泊者、ミュージシャン、詩人、理想主義者、平和主義者、詐欺師、インチキ宗教家、セラピストやヒーラーの守護聖人と言っていいかもしれない。魚座は非常に想像力に富んでおり、それが昂じれば永遠に希望が湧いてくるような異世界の現実に生きるといった面が出てくる。それは絶望と同時に常に希望に満ちているという組み合わせなのだが、時に『カウガール・ブルース*』のようでもある。あなたは魚座や海王星的な特質を強く持つ人々を愛さずにはいられないだろう。とはいえ、地に足をつけて現実を見ようとしない(または見られない)特質は、その繊細さがわからず無限の可能性を秘めた未来が見えない人々に多大なフラストレーションを与える可能性がある。
原文 “Even Cowgirls Get the Blues” 邦題『カウガール・ブルース』:1993年に制作されたアメリカ映画。原作は1976年のトム・ロビンズの小説。大きな親指を持つ主人公の女性が社会に囚われず、ヒッチハイクをしながら自由な精神と愛を探求していくロード・ムービー (wikipedia )

  何故今、私がこんな話を持ち出すのか? それは私達が再び妄想ドラマの時間帯に入ろうとしているからだ。海王星と魚座の下では、またも多幸症に襲われる可能性がある。そして株式市場はとりたてて明白な理由もないのに急騰し始める。少なくともそこには証明可能な事実や意味をなす物事は存在しない。だが、ここで理解しておかねばならないのは、海王星と魚座が強調される期間が多幸症的な様相を示さない場合に何が起きるのかということだ。現実が襲いかかってきた時、多幸症と希望的観測の反動として起きるのは何だろう? それはヒステリーとパニックだ。

  だから心構えをしておこう。私達はこれから海王星ワンダーランドで集合的なサイキック・アドベンチャーの旅に出ようとしている。新月が魚座の海王星とコンジャンクトして起きるからだ。率直な言い方をするならこうだ。もし物事が突如として素晴らしく、予想より良く見えたなら、それは間違っている。もし物事が急激な災厄に見舞われるように感じられるなら、実際はたいして悪化しない。おそらくこの時間帯は、ビーチに行ったりストレッチやヨガにいそしんだり、あるいは良い本をじっくり読むか、iTunesやCalmアプリで好きな音楽を聴いてリラックスするのに良い時だ。

もしその代わりに何らかのトレードをしようというのなら、常に心しておくと良い。海王星と魚座の下ではとりわけ「噂で買って事実で売る」ことだ。それも、もしその時「事実」と呼ぶべき物事が存在するのなら、だが(その可能性は低い)。

  原油や大麻関連の株は、海王星と魚座が支配している。こういった分野ではきっと何らかのトレード機会を見出せるかもしれない(または別の経験の機会かもしれない)。ただし、常に合法的かつ現実的であることだ。そして自分のポジションがどんなものかを覚えていなければならない。このような惑星力学の下では忘れっぽくなりがちだが、それは高くつくし、恥をかくことにもなりかねない。また、素晴らしくロマンティックになる可能性もあるだろう。3月10日〜20日は、あなた自身の行動次第で結果が大きく違ってくることを肝に銘じておこう。この期間に無知であれば、至福に導かれることはない。だが、至福そのものが無知に繋がることもあるのが難しいところだ。だから常に覚醒し、警戒を怠らずにいよう。

そしていつも言うように、「今年の呪文」を覚えておいてほしい。


 あなたよ、
 幸福であれ
 安全であれ
 健康であれ
 そして平和であれ


これは本当に、魚座の季節にぴったりの呪文なのだから。




訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

February 07, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント2/8【金融アストロロジー】 

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2021年2月8日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今回は ≪先週をふり返って≫の一部と≪短期ジオコズミクス≫ のみの抄訳です。
 来週のコラムはお休みする予定です。


≪先週をふり返って≫

  “議会がバイデン大統領の1.9兆ドルに及ぶ COVID-19 援助パッケージのために道を開き、雇用統計が失業率の低下を示した後、金曜の米国株式市場は記録的な水準で引けた。労働省によれば、失業率が6.3%に低下し、1月には49,000人の雇用が増加した。この良好ともいえない雇用統計にもかかわらず、株式市場は上昇した。一方ワシントンでは金曜の早朝、議会上院でコロナウイルス救済のための予算決議においてカマラ・ハリス副大統領が決定票を投じ、51対-50でこれを採択、その後この措置は同日下院においても可決された。”

— Jonathan Garber
  “S&P 500, NASDAQ Hit Records as Congress Nears $1.9T Coronavirus Relief”
  www.foxbusiness.com 2021年2月5日付


  2021年の「グラウンドホッグ・デー*」に登場するパンクスタウニー・フィルのように、先週は水星逆行という「トリックスター」が中心となる週だった。地リスのパンクスタウニー・フィルは2月2日火曜に彼の影を見て地面に埋もれていた穴に戻り、暗い冬の6週間を予測した。
*グラウンドホッグ・デーは2019年4月のメリマンコラムでも少し触れられていた、北米各地に伝わる伝統行事で地リスの動きによって春の到来を占う祭事。ペンシルベニアのパンクスタウニーの街でその大役を務めるのがフィルと呼ばれ人々に愛されている地リス。ちなみにサビアン・シンボル射手座15°の『自分の影を探す地リス』(14°台のメイン・シンボル&15°台のベース・シンボル)がまさにこの祭りを描いている。ちなみにこのシンボルのキー・ポイントのひとつは「状況を慎重かつ実質的に吟味した上で決断する必要」。
 
  「トリックスター」もまた、先週末の1月30日に天上で反転を開始した。水星の逆行が始まる直前、世界の株式市場は10月下旬以来、テクニカル上最も弱気な1週間の終わりを経験した。1月29日金曜の弱気相場は2月1日月曜に突然否定され、世界の株式指数や他の金融市場はすぐに反転して元のトレンドに戻った。それはまたしても「グラウンドホッグ・デー」のように、予定より1日だけ早く終わった。

  水星が逆行する時期になると、物事はしばしば逆行したり、反転したりするように見える。これは、3ヶ月ごとに3週間(1月30日~2月20日)持続する。そしてすべての領域における “通信(コミュニケーション)” に影響を与える。もちろん私達は、この期間に起きる具合の悪い事の全てが水星逆行のせいにされる現象をアストロロジャーが嫌うことも知っている。

だがここで明確にしておこう:水星逆行は “原因” ではない。だがそこには相関性があり、あなたがマーケット・タイミング研究を取り入れたトレーダーであれば、注意を払う行為に十分値する頻度で発生するのだ。マーケット・タイミングはすべてのトレーダーが求める特別な強みを提供する。そしてそれは、たまたま私たちアストロロジャーにとって適材適所となるところ、つまり私達の専門分野だ。だがアストロロジーが提供しないものもある。それは、この知識に基づいて行動し得る能力や自発性だ。そこは自由意志が介入する領域であり、それらと宇宙現象との相関関係が組み合わさることによって、問題の結果が決定付けられる。

  いずれにしても、前週(1月29日)は3ヶ月間で最も急落し、非常に弱気な状態で終わった。だが、そのすべての損失は、前週の弱気を否定して非常に強気と化した先週の末までに強い反騰を見せながら回復した。トリックスターたる水星の逆行がもたらした、さらなるライブ・エピソードへようこそといったところだ。水星逆行は今も続いている。2月17日には反逆者または裏切り者たる土星・天王星スクエアが起きるが、この水星逆行下でそこに近付きつつあるというのは興味深い。一般に、 突然起きる予想外の出来事や、慌てふためくような方向転換が見られるだろう。

     ~~~中途(先週の各市場の動き概観)略〜〜〜

 アジアと環太平洋地域では、インドのニフティ指数が年初来高値を更新した。インドのニフティ指数は史上最高値を更新し、オーストラリアのASXは昨年3月のパンデミック・ショック後の最高値を更新したが、他の指数は1月14~25日の高値を大きく下回ったままだった。

このように、世界のいくつかの地域では弱気ダイバージェンスが依然として続いている。これは、次の米国の景気刺激策が発動されようとしている今、「噂を買い、事実を売る」という公理を適用する時が来たことを意味しているのだろうか? あり得ることだ。

 これは “ウォールストリート・ベッツ” の群衆に新たな弾薬を提供してくれるはずだ。ヘッジ派は気をつけるか — または(思わぬ動きに備えて)準備しておこう。


           ~~~以下各相場の動き略〜〜〜



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  ”莫大な財政赤字がインフレに関連してきた長い歴史が存在する...通常、必要以上に長く景気刺激策を維持すれば、短期的な連邦バランスシートを超えるコストの発生が起きるのだ。”

— Michael D. Bordo and Mickey D. Levy
  “The Short March Back to Inflation”
  Wall Street Journal 2021年2月4日付


  “本書はもう自分のためにならなくなった知識や意見を手放し、一貫性ではなく柔軟性の中で自分の感覚を支柱としていくことへの誘いである。”

— Adam Grant
  著書『Think Again』より
  reviewed by Phillip Delves Broughton
  Wall Street Journal 2021年2月5日付


  1970年代半ばに見られた様相が、再び形を取ってきたようだ。 それは、45年サイクルの土星・天王星のウェイニングスクエアが直近で起きた時のことだ。当時はリチャード・ニクソンが弾劾を避けてアメリカ大統領を辞任したばかりだった。そしてジミー・カーターと民主党が共和党を破り、アメリカ政府の執行部を引き継いだ。カーターの1期目の任期が終わるまでの間に、爆発的なインフレが進行しようとしていた。彼の任期が始まるとともに株式市場は4年ぶりの高値を記録したのだが、それから18ヶ月の内に約25%の下落を記録している。その後1980年の選挙シーズンには、株価はそれより少し下がってさえいた。

 歴史は繰り返すかもしれない。私から見るとジョー・バイデンはジミー・カーターによく似ており、長い一日の終わりに家のポーチに座りこんで、とりとめもなくしゃべれるような愛想のよい人物のように見える。

  だが、ジオコズミクスの研究者から見れば、土星・天王星スクエアの下では何も期待通りにも計画通りにもいかないのが常だ。 今年は政府のプログラムや金融市場のすべてに混乱や変化が生じるだろう。政府の法や規制と自由市場との間に生じる対立や、大規模ハイテク企業による小規模企業の併呑に関連する確執は、真っ向からぶつかりあう可能性がある。それが天王星(突然の不測の事態や自分の行動への結果)へのハードアスペクトを形成する土星(計画や目標)の持つ特質だ。

このアスペクトは 2021年2月17日から12月24日まで、3回にわたって形成される。これは来週行われる私達の『フォーキャスト2021ウェビナー』において基本テーマとなるだろう。今年はあなたの考え、意見、目標、期待する物事に対して柔軟に対応していくことが推奨される年だ。

天王星は、土星の基本構造や既存システムのガラスを粉々に砕く。多大な注意を払っていないと急上昇したものがさらに急激な下落を起こす可能性がある。

  短期的には、金星が木星と土星にコンジャンクトし、同時に天王星とスクエアを形成する2月6日から11日までの間に、土星と天王星が持つ力学の別の側面を味わうことになるかもしれない。この時間帯のちょうど中央部(2月9日~10日)には、もう一つの「変化」の指標である水星逆行のミッドポイントがあるからだ。

私達は1月20〜29日、ちょうど太陽と火星の両方が木星、土星、天王星にハードアスペクトを形成するという、似たようなハードアスペクトから抜け出てきたばかりだ。だが今は2ラウンドめの準備をするべき時が来ている。

しかし、まだそれだけでは終わらない。翌週2月17日には土星・天王星スクエアが起きる。2月19日〜26日にはニューヨーク証券取引所の設立チャート(1792年5月17日)の太陽・水星をトランシットの火星が通ることになる。続いて2月21日には同取引所のネイタルの天王星にトランシットの木星がオポジションとなる。オーブは±1週間だ。「3月のアイドゥス*」(借金の返済)は、ドナルド・トランプ前大統領の2度目の弾劾裁判が今から始まることを考慮に入れるなら、株式市場とおそらく米国政府にとってはおよそ1ヶ月早めに来るだろう。

* 現代ではローマ皇帝ユリウス・カエサルが暗殺された日(3月15日)として知られている。

  水星逆行の下で、選挙中の不正行為がトランプ防衛の争点となっても驚くにはあたらない。それは再び復活しそうだ(水星逆行)。おそらく人々はある時点において、人生が常に公平ではないこと、何人かの人々が不正をしていること、そしてこうした自明の理を最大限に利用したのはおそらく前大統領自身だったことを認識し始めるかもしれない。2016年の選挙に関しては民主党、そして2020年の選挙に関しては共和党がともに不正の存在を言い立てているが、まもなく両党とも次のステップに移る時が来るはずだ。今日の米国において最多の投票者数を形成する無党派層は、二つの党が互いに潰しあったり、米国における民主主義として知られるようになった基盤を破壊しないよう願いながら辛抱強く待つことになるだろう。

  私が思うに、2021年3月20日の春分、あるいはその後まもなく、冒頭に引用した地リスのフィルが示したように、トンネルの先に光が見えてくるだろう。新しい日、新しい季節が始まり、米国も世界も新しい春の楽観的な感覚を味わえる可能性がある。過去2回にわたる選挙のドラマがついに終わるのかもしれない。

また COVID-19 の物語も徐々に後退し始める可能性もある。米国の最新データの数字を見ると、すでに改善の兆しが見えてきているからだ。だからこうした動きが続いていくこと、皆が互いに楽しい春と夏を過ごせることを胸に描いていこうではないか。私達が互いを気遣い、関心を持ち合い、リスペクトの念を示し合うなら、それは可能だ。あなたにとって信頼し得るガイドラインに従うことだ。

それが、土星・天王星の下で生きる時にありがちなこと — ガイドラインに反する行動をして苦しむ状況 — への解毒剤になる。私達はもうすぐそこまで来ているのだ。






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

January 24, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント1/25【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年1月25日(フリー版より)

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来週のコラムはお休みさせていただきます。🙇‍♀️


≪先週をふり返って≫

  “通信・ハイテク大手企業の堅調な業績への期待が、休日に短縮された週にメガキャップ株* の上昇に拍車をかけ、市場全体を押し上げた (ただし.... と続く)...投資家はジョー・バイデン大統領のCOVID-19に関わる野心的な景気刺激策の見通しを再評価した。一方、これまでとは別の景気対策の必要性、とりわけバイデン大統領が提案した1.9兆ドルに及ぶ刺激策の必要性には疑問を表明する共和党員が増え続けている。”

—  Yun Li and Thomas Frank
   “S&P 500 Slips from All-Time High, NASDAQ Ends Week Up 4% at a Record”
  www.cnbc.com 2021年1月22日付


*一般的に2000億ドル以上の時価総額を持つ企業を指す

  米国ではトランプ時代が終わってバイデン政権がスタートした週に、世界の株式市場ではいくつかの国が史上新高値または数年ぶりの最高値を更新するまで上昇した。新たな史上最高値をつけた国は米国とインド、数年ぶりの新高値に湧いた国はオランダと中国だった。

だが、世界的なパンデミックの最前線から伝えられるニュースはあまりポジティブなものではなかった。COVID-19 の記録的な症例が新たに報告されたからだ。ワクチンの普及に向けての動きが続いているものの、いまだ十分な供給と配布への調整が出来ていないことに加え、関連する膨大な量の事務処理にかかる負担が大きいことは言うまでもない。これらが多くのフラストレーションの原因となっているのだ。

またマーケット・チャーティストの間には、世界的に異市場間弱気ダイバージェンスを示す事例が増加していることについての懸念が生じている。先週までの10日間で史上最高値または数年ぶりの高値を更新したのはドイツのDAX、日本の日経平均、ブラジルのボベスパだが、先週はその勢いを維持することが出来なかった。市場の騰勢は失速しているように見える。私達が1月14日〜28日まで、重要なジオコズミック変化期に在ることを考慮するなら、今週中に上昇モメンタムが戻らない場合、状況はいともたやすく反転する可能性がある。

金と銀にとっては興味深い1週間となった。金は先週の取引初日に1800まで下落したが、その後は再び1850以上で取引された。銀は1ヶ月ぶりに24.00を試すも、2日後には26.00を試すまでに回復、25.50を超えて週を終えた。一方、ビットコインは2週間前に史上最高値となる約42,000を記録した後、週後半には30,000を割り込んだ。同様に、穀物市場もまた乱高下の様相を見せた。前週の1月14日には数年ぶりの高値をつけたが、そのどれもが1月22日金曜までに大幅下落となっている。

過去2週間にわたって強調された天王星の爆発的な特質は、いまだに株式市場には示現していないかもしれない。だがビットコインと穀物市場においてはエンジン全開となっている。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “左派はバイデンに対し、彼には「進歩的な変革を推進する使命がある」と説得を試みるだろう。彼にその資質はない。”

— Jason L. Riley
  “Can the New President Avoid Obama’s First-Term Mistake?”
  Wall Street Journal 2021年1月20日付

  “噂や秘話、擬似統計を根拠として米国の選挙と民主主義の完全性を攻撃するのは愛国的な行為ではない。チェス盤上の闘いでは、私は負けを認めないことで有名だ。だが、いつまでも結果を受け入れず、そこに至った理由を理解しなければ結局負け続けることになると学んだ。”

— Garry Kasparov
  “The GOP Hit Rock Bottom, Can Conservatives Recover”
  Wall Street Journal 2021年1月22日付

  私達は先週、水瓶座(欧米では1月19日、アジア太平洋地域では20日)シーズンに入った。水瓶座は天王星に支配されている。つまり星座宮と惑星の両方が変化や不安定で予期せぬ行動に関連しており、その影響力は市場や世相から一般の人々の心理まで例外なく行き渡る。

株式市場を見るなら、価格は激しい上下動を起こしやすくなる。過去の多くの事例が示すように、たとえ最高値や数ヶ月ぶりの高値を更新した後であっても、突然で急激な下落が起きやすい。

  太陽が運行する全ての星座宮の中で、トレンド、支持帯、あるいは抵抗帯を頼りに市場を予測する際に最も困難なのは水瓶座かもしれない。しかも今年は天王星が土星とスクエアを形成しており、他の惑星達から多くのハードアスペクトも待っている。今年の試練は倍増しそうだ。しかも来週は水星が水瓶座で逆行に転じる。これもまた不規則な性質を持つため、トレーダーにとってはまた別の面倒な期間となりがちだ。ここに向けてのメッセージは、どんなポジションにも固執せず、敏捷に行動することだ*。これは超短期のトレーダーにとっては好ましい市場環境となりそうだが、ポジショントレーダーにとっては容易ではない*
* これはトレードに限らず、通常の生活においての自分の心理的立ち位置や主張、観点に対しても言えることで、状況を見ながら押す、退く、方向転換する、様子見するなどの柔軟さが鍵になりそう。ただし焦ったり焦らせたりはNG。自分も、関係する周囲も、出来る限りひと呼吸の余裕を持てるようなスタンスを取るのが最善かもしれない。

電気的な刺激によって精神が先走りしがちな水瓶座を、天王星とともに共同支配しているのが土星。今その天王星にスクエアを形成している土星は様々な特質を持つ。今のような時期に考えられる対応策の1つとしては、土星の特質である「慎重さ」を「動きの鈍さ」や「怖れに基づいた頑固さ(魚座の海王星の介在)」として使うのではなく、「明確な線引き」という側面を通して自分の中に シンプルな(つまり小難しくない)境界線を設定する。そして、退くにしても、あえて突破するにしても、それを目安にしたうえで臨機応変に対応する...という方法が考えられる。

  もちろんこれもまた、言うは易く...の一例に過ぎない。ただ、厳しいとはいえ、ディグニティから見ても月末からの水星逆行はターム、トリプリシティともに土星の領域から始まり、土星もルーラー+水星のタームを運行中で品位は悪くない(天王星はフォールの位置)。なのでこの期間に日常生活での精神的ストレスを和らげるためのヒントとして、水瓶座入りした土星をどう使うか...これを頭に置いておく価値はあると思う。

  非常に混み合った今週のジオコズミック・サインをより詳しく見てみよう。太陽は土星(1月24日)と木星(1月29日)にコンジャンクトする。また、天王星と火星にスクエアを形成する(1月26日〜2月1日)。その中間点は1月28日だが、その日は金星が冥王星とコンジャンクトする。そして2日後に、水星が逆行に転じる。

上記の期間は投資家心理が変化する危険性が非常に高い。したがってトレーダーは大いに注意する必要がある。この時期は大変に神経質でボラタイルな市場となり、超短期の間に大きな価格変動が起きる可能性がある。また、テクニカルな売買シグナルが一夜のうちに無効化されるような事例も起きる。

今週示唆されている緊張状態は、1月28日(日本時間29日未明)に起きる獅子座の満月によってさらに強調される。同時期に太陽は木星にコンジャンクトし、金星が冥王星にコンジャンクトするのだ。誇張の惑星である木星がいまだに天王星とハードアスペクトを形成していることから、何故このあたりで非常に大きな価格変動の可能性があるかが見て取れる。金星が山羊座の冥王星とコンジャンクトするということは、その変動の原因は世界の指導者達によるお金の問題を巡っての葛藤かもしれない。税金は冥王星の管轄だ。なぜなら税は資産の除去や浄化を意味する。そして金星は資産とそれらを確保し維持したいという願望を表す。たとえアスペクトがコンジャンクションであっても、両惑星は対向する星座宮(牡牛座と蠍座)の支配星だ。したがって誰が何を所有し、また誰がより多い、またはより少ない資産を所有することが適切かについての衝突が起きる可能性が高い。だが冥王星はまた、弾劾や処罰といった問題にも関連している。

  金星と冥王星は山羊座を運行しており、説明責任とそれに付随して相応の結果を求める圧力を喚起する星座宮だ。これら全ては米国新大統領が団結と癒しを呼びかけている時に起きる。冥王星が癒しのための宇宙的なエージェントとなることは可能だ。だが、それはまた復讐にも相関している。だから今週は弾劾、税金、そしておそらくは賠償金に関する事柄まで、“結合” の糸がそれら全てを結び付けようとする作用とともに、対立する両サイドからの強い議論を耳にするのではないかと私は考えている。

  アメリカでは新しい日々が始まった。だからここには希望という感覚も存在する。しかし現実を見るなら、宇宙からのメッセージは政治的にも健康危機の観点からも、すべてが依然として不安定なことを示唆している。だが宇宙はまたこんなことも提示している。2020年の苦難が春の訪れとともに明らかに勢いを失い始め、そこから解放された集合体が安堵のため息をつき始めるという可能性だ。ワシントンD.C.の春分図(3月20日)では水瓶座の木星が上昇している。木星は、はじけることやパーティーが好きだ。

私達の判定は、依然として、パンデミックの勢いもまた5月までには衰え始めると見ている。それはトランシットの海王星が、1965年〜1966年に起きた天王星・冥王星コンジャンクションによってスーパー・チャージされた度数である乙女座15°〜19°へのオポジションから離れ始める時期だ。

  もしそうならなければ、COVID-19の脅威は2024年〜2025年まで続く可能性がある。しかし、この春には水瓶座の木星が米国の首都ワシントンにおいて上昇する。そして水瓶座の木星は楽観性への強い傾向を示す。その背景には然るべき理由が存在するはずだ。これら2つのシグナルがともに結び付いて、3月〜6月についての楽観へと私を導いていく。






訳文ここまで
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January 17, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント1/18【金融アストロロジー】 

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2021年1月18日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は≪短期ジオコズミクス≫の抄訳をUPします。
 今後はやはり時間が許す限り…という感じになりそうで、その都度お知らせしますね。🙇‍♀️

1月18日月曜はマーティン・ルーサー・キング・デイの祝日で米国市場は休場です。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “アストロロジーを予測のための訓練としてその価値を希釈する行為は、その意味を十分に理解していないということだ。また、鼻で笑われるリスクの可能性は、思考の自由や自分の意見を述べる勇気を抑圧する。それはまるで、真実に向かって突き進むよりも馬鹿に見えないようふるまうことのほうが重要だとでもいうようだ。”

— アンドレ・バルボー
  “The Value of Astrology”
  The Astrological Association CIO
  Translated from Éditions du Seuil (French), 2006
  London, 2014年

  「株式市場は経済ではない」という声をしばしば耳にする。それと同様に、宇宙における周期的な動きの関連性(または相関性)は、金融市場とのダイレクトな関係をもたないと言うことも出来る。もちろん相関性は存在する。私がこれまで出版してきた何冊かの本、中でも最も注目すべき『The Ultimate Book on Stock Market Timing』5巻シリーズで公開した調査研究において、それは証明されている。この研究は1928年以来の米国株式市場における日々の動きを調査し、英国株式市場については1690年代以降の月間/年間の動きを追って分析したものだ。

だが、より正確な相関関係を保っているのは宇宙のサイクルと人間活動との間に見られる相関性だ。つまり、非常に頻繁に — 常にではないが十分に頻繁と言い得るほど — 人々の行動サイクルは金融市場におけるトレンドと転換点(リバーサル)に反映されているのだ。

  私達は現在、そんな時期のさなかに在る。5つの太陽系最遠惑星のうち3つが大会合周期(コンジャンクション・サイクル)の1/4局面に来ているのだ。これは大きい。火星をそれらに含めるなら、6つの最遠惑星のうち4つが2020年12月21日〜2021年2月17日までに、互いに重要な数学的/空間的関係を結ぶことになる。私達はこの強力な時間帯について過去数ヶ月の間このコラムにおいて言及してきたし、『フォーキャスト2021』でも解説してきた。

だがここでもう一度繰り返そう。

📌 木星は2020年12月21日に、20年ぶりに土星とコンジャンクトした。
📌 木星は1月17日に天王星にウェイニングスクエア(14年サイクルの1/4局面)を形成した。
📌 土星は2月17日に天王星にウェイニングスクエアを形成するが、これは11.25年、すなわち45年の大会合周期の1/4局面となる。
📌 火星はすでにこの惑星サミットに参加しており、1月13日(弾劾決議の日)に土星とのスクエアを形成し終え、1月20日に天王星とコンジャンクト、1月23日には木星にスクエアを形成する。

したがって今、私達は12月21日〜2月17日という今年最強のジオコズミックな時間帯の真っ只中に、完全に入っていることになる。


  私達のアストロロジーの定義 — 宇宙におけるサイクルは人間活動の周期と相関している — によれば、現在米国と世界が経験している事象はまさに歴史的であり、この仮説に合致していることを疑う余地はない。グローバル・パンデミックに関連して、毎日報告される新たな症例、新規入院や死者の記録的な数。1月6日に起きた米国政府と議事堂への反乱と暴動。1月13日に起きた、米国大統領の2度目の弾劾決議(これまでに一度もなかった事だ)。そして1月20日の新大統領就任式に向けて、米国では今週さらなる大規模な反乱が起きるのではないかとの脅威がある。現在のジオコズミックな配置は、今日の世界、そして米国内に見られる人々の行動(と心理)によく合致している。

だが、こうした人間活動のドラマティックな動きは、金融市場のトレンドを大きく反転させることになるのだろうか? それはまだ断言出来ない。前述したように宇宙の動きと金融市場との関係は、全体としては、宇宙と人間活動全体との関連性ほどダイレクトなものではない。しかしこれは頻繁に起きることでもある。だからトレーダーや投資家として、私達はその可能性に大いに注意を払う必要がある。


  株式市場、ビットコイン、穀物市場のすべてが皆、バブル当時のようなパターンで爆発していることから、私達はこれらの動きに含まれる惑星力学に注意を向け、過去にそれらがどんな動きを見せたかを観察している。

たとえば木星が1/4局面(または1/3局面=トライン・サイクル)のアスペクトを天王星に形成した場合には、9取引日のオーブ内で、米国株式市場のプライマリーサイクルの頂点と惑星ペアサイクルとの間に最高度の一貫性を持つ相関関係が見られる。土星・天王星の1/4局面のアスペクトは、10ヶ月のオーブをもって株式指数の4年サイクルの頂点に最強のジオコズミックな相関性を持っている。実際、土星・天王星ウェイニングスクエアの45年サイクルは、米国史の中で2回の最も急激な株式市場の暴落時にも一貫して見られた惑星サイクルだ。その1つは1835年〜1842年に起きた80%の下落であり、もう1つは1929年〜1932年で、その当時は89%の急落が起きた。今回は、この交互に起きる(ワクシング&ウェイニング)45年サイクル — またの名を「潜在力の90年サイクル」と呼ぶ — が起きる3番目のケースだ。

「今回は事情が違う」そうかもしれない。だがそれは、自分が何も知らないことを知らないまま、自分は知っていると信じたい人々が唱える呪文だ。だが、土星と天王星が1/4局面(コンジャンクション、スクエア、またはオポジション)に入る時は常に、メインストリームの評論家が自らの拠り所とする経済モデルや、彼らが理解するところの経済・社会の動きに基づく予測どおりに物事が動くことはない。だからこそ、私は2021年という年を「逆張りの年(反対行動の年)」と呼んでいるのだ。人々はその意味をまもなく理解するだろう。しかし、アストロロジーの歴史を引用してみせることが、こうした理解への可能性に繋がる重要な鍵になると期待してはならない。まだ時期は至っていない。もしかするとその時期は、冥王星が水瓶座入りして双子座の天王星にトラインを形成する2020年代終盤となる可能性がある。


  このコラムを読んでいる多くの方々の動機は、ジオコズミック・サイクルとの相関性に基づく潜在的な市場動向への洞察を求めてのことだろう。だが今週のコラムで述べたように、より大きな相関関係は人間活動の全般を網羅するものであり、その一部である金融市場は二次的な相関性を持つに過ぎない。むろん相関関係が存在することは確かだ。だがそこに焦点を当てる前に、マクロコズム(大宇宙)とミクロコズム(私達/人間)との間に厳然と存在する、より大きな相関関係を理解しておくことが重要なのだ。

  さて現状だが、金融市場は今のところ人間活動全般と同様に、あなたの精神面にとっても資産面から見ても、非常に不安定であり危険な場所であり得る。今という時期は、トレーダーが最も望んで止まないこと、つまり市場に留まる時間を最小限に抑えて最大の利益を得ることが可能な時間帯だ。今月残りの日々は、火星、木星、天王星が互いに複数のアスペクトで結ばれている。つまり価格は急激かつ超速で動く可能性がある。こういった条件下では、敏捷に動けない人、または “止血” を頭に入れていない人にとって、損失のリスクは通常よりはるかに大きい。


もう一度、「Calm」アプリから次のマントラを最後に引用しておこう。こらからの週にはとりわけ必要になるかもしれない。

あなたが幸せであるように
あなたが安全であるように
あなたが健康であるように

そして

あなたが平和であるように...





訳文ここまで
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January 10, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント1/11【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年1月11日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週はひさびさに≪先週をふり返って≫≪短期ジオコズミクス≫の抄訳をUPします。
来週・再来週の予定は時間の都合により未定です。🙇‍♀️


≪ 先週をふり返って ≫

  “米国経済は12月に14万人の雇用が減少、全国的なCOVID-19の急増を契機としてロックダウンの新たな波が押し寄せ、労働市場の回復を転覆させたため、7ヶ月ぶりの減少となった。失業率は6.7%と現状を保っている。 リフィニティブが調査したエコノミスト予測では、失業率は6.8%に上昇し、経済は7万1000人の雇用増加があると予想されていた。”

— Megan Henney
  “U.S. Economy Slashes 140,000 jobs in December”
  www.foxbusiness.com 2021年1月8日付


  “『我々はアメリカを再び偉大なものにするために署名した。我々は減税と規制緩和に賛同し署名した。大統領は、我々が誇りに思うことのできる成功の長いリストを持っている。しかし昨日、そのすべてが去った。』と、元トランプ政権の首席補佐官参謀長ミック・マルバニーは語った。”

— Amanda Macias
  “’I Can’t Stay Here’ – Mick Mulvaney Resigns from Trump Administration”
  2021年1月7日付

  私達は以前もこう述べた。 だがもう一度言おう。誰一人として無傷で冥王星トランシットを免れることは出来ない。一部の人達によって最も偉大な脱出マジックの名人と呼ばれる米国大統領でさえもだ。もはや逃げ道はない。 米国人や世界中の人々はそれを赦しそうにないし、後の歴史家によっても良い形で描像されることはないだろう*。彼は自分の遺産を著しく傷つけた(彼のネイタルの土星に山羊座を運行する冥王星がオポジション)。言うまでもなく、彼を信じ信頼を寄せてきた多くの支持者に幻滅と失望をもたらしている(トランシットの海王星が彼の太陽と月にスクエアを形成)。これはまったく驚くべきことだ。またこれは、今天上で木星と土星の両方が天王星にスクエアを形成しつつある現状を映してもいる。その中間点は2021年1月だ。私達はまさにそこに在る。

  しかし、ここには実社会と宇宙の両方の領域において、ポジティブな含みもまた存在する。アメリカ合衆国憲法は、それが作成された共和国の民主主義の原則を維持し、持ちこたえている(天秤座の土星)。これらの最近の出来事はまた、米国の建国チャートが国を永らえさせるためのチャートであることを断言するものだ。このチャートはこの国を弱体化させようとする猛烈なフォースに耐えられるように構築されている。それは建国図をハードなトランシットのアスペクトが打ち据えると同時に働く、国の弱体化への試みであり、2020年〜2023年まで続くかもしれない。これが国の建国図に冥王星リターンが訪れる時に見られる事象だ。したがって、まだまだ終わらない可能性がある。

  先週、大統領自身が駆り立て、一方ほとんどのトランプ支持者の価値観を代表しておらず、ルディ・ジュリアーニ(トランプ氏自身の弁護士)の「戦闘的訴訟」を行えという抗議者への誤誘導された勧告をも支持しないような過激派によって実行された暴動にもかかわらず、米国および他のいくつかの国の株式市場は、数年ぶりの高値、あるいは史上新高値まで急騰した。政治的に不安定な状況が続く中で、これは実際、非常に注目すべきことだ。しかし、株式市場は先を見越しており、投資家はこれらの出来事が短期間で終息するだろうと考えている。

  だが本当に短命で終わるのだろうか? そして、世界の株式指数が史上最高値を更新するこの爆発的上昇はいつまで続くのだろうか? バイデン次期政権が更なる景気刺激策の実施を計画していることを考慮すれば、おそらく同政権の増税計画が企業の利益を剥ぎ取るに至り、ついに個人消費の減速と失業率の増加に行き着くまでこの爆発的な高値がしばらく続く可能性はある。だがまた、はるかに迅速な反転を見せる可能性もある。今後2週間のうちに、強力な天王星のトランシットが訪れるからだ。

  他の市場では、牡牛座の天王星が水瓶座の木星にスクエアを形成しようとする動きの関連から、現在ビットコインが4万を超えている。火星が牡牛座入りした1月6日には、金が1960を試して数週間ぶりの新高値をつけ、銀は28.00を試して4ヶ月ぶりの高値をつけた。だが、金曜には両方とも大打撃を受け、銀は2.60(10%近く)を超える下げを見せ、金は80.00を超えて下落した。こうした予想外の大幅な値動きと驚きの反転は、天王星が影響力のオーブに入ってきたことの特徴でもある。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  世界の株式市場の騰勢がまもなく抵抗に遭遇するかもしれないもう一つの理由は、火星が自ら支配する牡羊座を離れて1月6日に次の星座宮である牡牛座に入居し、3月4日まで運行するという事実に基づいている。先週述べたように、自ら支配する星座宮、牡羊座を運行する火星は、世界の株式市場において大変な強気を示す。それは2020年6月28日に始まり、ダウ平均のプライマリーサイクルの安値24,971と同期した。そして1月7日木曜に31,193の新高値を記録した。

  だが、より大きな花火(少なくとも宇宙の領域では)は今週から始まろうとしており、今月末まで続くだろう。これには、天王星の順行、木星・天王星スクエア、火星・天王星コンジャンクションと木星に対するスクエア、太陽・木星および太陽・土星のコンジャンクション、そして両惑星と天王星とのスクエアが含まれる。歴史的に見て、火星(行動)、木星(誇張)と天王星(支持帯や抵抗帯のように期待されたものを犯す行為)を含むハードアスペクトは、金融市場での大きな値動きと相関している。これは多幸症状やヒステリー、興奮やパニックの期間となる可能性がある。この時期は間違いなく、2021年の最も強力なジオコズミックの時間帯だ。

  精神を引き締め、準備しておこう。これは、トレーダーの究極の願望 — 市場に身をさらす時間帯を最小にしながら最大の利益を得る機会 — でもある。だがまた、トレーダーや投資家にとっての最大の恐怖:突然の出来事に十分に素早い反応が出来ないか、または準備ができていないために、最大のリスクを負って想定外の損失を被る機会にもなりかねない。




訳文ここまで
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*(以下 訳者自身の個人的感想として)

  先週末に起きた保守過激派の暴動とされる事件の評価については、異論のあるひとも多いかもしれない。米国内も世界の見方も、まさに現状では分断されており、今後の成り行きも予断を許さない。また後世の歴史は往々にして最終的に勝利を得たほうが「善」として描かれるものだとも思う。ただ、訳者が見た限り — もちろん、狭い範囲に過ぎないので全体を語ることなど出来ないけれど — これまでトランプ氏を熱烈に支持してきた層の中にも、ある種の密やかな失望感(または脱力感)が見られることは確かだった。

ただしその失望感は、議会乱入騒動や一線を超えた暴力に関連するトランプ氏の責任についてのものではなかった。その反対に、彼が発信した『罠にはまらないよう、議会審議にまかせて安全に家に帰るように』という(たぶん日本人から見れば妥当な)呼びかけに対して失望した...という声が意外にも多く見られた。つまりコアな支持者の人々は、たとえトランプ氏が “煽動” などしなくても、もう十分に民主党の不正に対する鬱憤が溜まっていた。ところがその盛り上がりの頂点で、戦いのトップに立つはずのヒーローに梯子を外された ― 裏切られた ― と感じ、少なくとも今のところは「支柱を失った」という気分に陥っているように見える。

それは米国的理想(または建国精神?)の一部として厳然と培われ、今も深みに潜む「いったん戦いを宣言したら最後の最後まで後へ引くな(たとえ命を危険に曝しても)」という一種の “気概” を、トランプ氏のカリスマ性によって無意識のうちに目覚めさせられた大衆の「理屈抜きの気持ち」の現れなのかもしれない。そうした気分は今のところ、集会への参加・不参加を問わず、一部保守派の心中に霧のように拡がり始めているように見える。その人々のほとんどは、けっして過激派ではなく、ごく一般の保守派労働者層であり、地道な生活者だった。彼らは、今後の成り行きと振り上げた手の落としどころを見定めようとしているように見える。まだまだこれから先も何が起きるかわからない星回りが続くことから、バイデン政権が成立しても平穏に続くとは考えられない。共和党支持層も民主党支持層も、この先に内部分裂し始める可能性はありそうに思える。

  いずれにしても、トランプ氏はまさに地殻変動をもたらすリーダーとして、米国という集合体が選んだ「天王星の人」であり、おそらく米国史におけるその役割は十分に果たしていると言えるのではないだろうか(太陽・月のNノード・天王星が10室双子座でコンジャンクト)。

ブロックチェーン技術を使った新しい通貨発行への意欲など、ともすると既得権益を根底から覆しそうなことを構わず推進しようとするのもその顕れかもしれない。アストロロジーの主要な惑星のうちで、天王星ほど評価(または好悪)の分かれる惑星はない(海王星はまた別のニュアンスで評価が分かれるけれど)。またそこには「敵」と妥協しながら上手く事を運ぶイメージもない。極端に言えば、破るべき壁=「敵」を発見すると、即座に電気的な刺激が走って生き生きして見える。だから予測不能ではあるけれど、それがまた、天王星の大きな魅力にもなっている。

おそらくトランプ氏を支持してきた大衆(少なくともその一部)の無意識は、この時代の変わり目にあって自ら選んだ天王星的な指導者が、自分達にとっての「最終決戦的な場」を迎えたタイミングで分別くさく見えたり、一歩退くような印象を残したことに理屈を超えた拒否感を抱いているのではないだろうか(指導者として支持者を護るためには正しい行動なのだとしても)。 年末以来続く非常に厳しい星回りの下でたとえ大統領の座を明け渡しても、今後これまでのレガシーを維持し、人々を味方につけて達成したかったことをある程度成し遂げていくのなら、彼は最後まで折れることのないタフさを人々に見せつけていく必要があるし、その巧みさ(タイミング的な意味でも)にも、より磨きをかけていく必要があるのかもしれない。ちなみにメリマンさんはご自身も認める「土星の人」。なので一国のリーダーを論じるにあたっての結論は、当然ながら、主として土星的(プロフェッショナルな統治能力)な側面から評価してのことではないかと思う。

  なおTwitterでは、元下院議員でリバタリアン党のジャスティン・アマシュ氏が『憲法を重んじる保守派、リバタリアン、クラシック・リベラルの人々よ、新しい政治を皆で創ろう。我々が誇りに思えるような政党を、ともに創ろう。米国の伝統を尊重し、法の支配を護り、個人の権利を護るのだ。そして憎しみではなく、説得していくことに焦点を当てた政党を創ろうではないか。』と呼びかけており、それをクラシック・リベラルの論客で最近はダグラス・マレイ氏(邦題『西洋の自死』著者で英国の政治評論家)との左派・右派対談も行っているブレット・ワインスタイン氏(インテレクチュアル・ダークウェブの一員で進化生物学者、このブログ過去記事『山羊座の土星と冥王星 — WSJドキュメンタリー映像によせて』にも登場している)がRTしてすぐに3万以上の「いいね」が付いていた。コメントには賛否両論あったけれど...。果たしてこうした新たな目論みや要望は、これから先の「新時代」に向けて、米国内で力を持っていくだろうか? 

  最後に、ちょっとした余談として。凍結されていたトランプ大統領のアカウントがTwitterから永久BANされた。またトランプ氏や他の右派論客がアカウントを持つ「検閲なし」が売りのParlerアプリが、そのポリシーを変更しない限りGoogleとAppleから配布を止められるとも耳にした。で、取りあえずTwitter社の創業チャートを見てみた。すると、12月冬至とともに起きた木星・土星コンジャンクションが、ちょうどネイタル10室の太陽(と火神アグニ)の真上で起きていた(水瓶座0°台)。10室には太陽の他に月のSノード・海王星・水星のコンジャンクションが在泊しており、現在土星と木星がコンジャンクト中。獅子座 — 水瓶座0°台の軸はシンボル的に様々な象意を持つが、その中に「伝道者の自負と苛立ち」的なニュアンスが含まれているのは興味深い。またネイタルの8室射手座で冥王星とカイロンがコンジャンクトしており(隠された “力” — への渇望、「何が “人を傷つけるヘイトスピーチ” かを決める力は我にあり」という教条主義)、11室の火星(We,The People's Power)とはスクエア。その火星にトランシットのネッソス(カルマの支払い、報復)がオーブ2°で接近中。

  そして現在、ネイタルのアセンダント(牡牛座5°台)にはトランシットの天王星が来ており、その対向のDC上にはネイタルのフォルス(突然噴出する因果のエネルギー)が在泊する。そしてまもなくこのASCからオーブ1°でトランシットの火星とのコンジャンクションが起きる。たとえ私企業に「言論の自由」を護る法的義務はないとしても、多数の支持者を持つ一国の大統領アカウントを永久BANするという行為は、言論の場としてのSNSプラットフォームが持ち得る力の大胆な誇示とも受け止められる。けれどそれは、Twitterという企業が創業時に与えられた「集合体としての人格」の一側面が顕現した姿として受け取ることも出来る。

ちなみにCEOであるジャック・ドーシー氏のMCと、トランプ氏の太陽(とSノードと天王星)はコンジャンクトしている。去年12月15日に起きた射手座の日蝕が、その対向 — ドーシー氏のICとトランプ氏の月(月蝕)にコンジャンクトする形で発効していた事実は興味深い。テーマは様々にあったけれど、当時のエネルギー・ポイントは『納め、踏みだし、踏み込む』だった。

  木星・土星コンジャンクションから始まって、今後も木星、土星、そして最後の冥王星まで、水瓶座を強調する働きはしばらく続き、一方ではスクエア関係となる牡牛座を天王星が運行している。Twitterも含め、今後様々な種類のプラットフォームを提供するGAFAやビッグテックの寡占化の動きと「言論の自由」の在りようには、注意を払っていく必要があるかもしれない。そしてその場を利用する自分自身のスタンスや拠りどころにも。わたし達が踊り続ける祭りの場で、どこからともなく響き渡る笛の音を濃霧に隠れて奏でているのは、現在ひとびとの心理にひたひたと影響を与え続け、2026年初頭まで続いていく幻惑の源 — 魚座の海王星でもあるのだから..。



hiyoka記🍀


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January 03, 2021

レイモンド・メリマン 週間コメント1/4【金融アストロロジー】 

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レイモンド・メリマン・コラム  2021年1月4日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今回も≪短期ジオコズミクス≫≪長期的考察≫のみの抄訳をUPします。
 今年からはたぶんこんな調子で抄訳やお休みが多くなるかもしれませんが、時間が許す限り続けたいと思っています。🙇‍♀️


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “共和党は、トランプ大統領の選挙人団をめぐるに強引な動きに困惑して然るべきだ。トランプ氏は忠実な副大統領を酷い状況に追い込んでいる。共和党は、もしペンス氏が引き金を引いてバイデン氏の270票が拒否され、下院がトランプ氏を大統領に選んだらどうなると考えているのか? 最低限、路上での暴動頻発は避けられないだろう。”

— “Trump’s Push to Turn 2020 Into 1876”
  Wall Street Journal “Opinion” page
  2020年12月31日付


  今週のビッグイベントは、火星が牡羊座を離れ、1月6日に次の牡牛座に入居することだ。火星は牡羊座の支配星だったこともあり、世界の株式市場はこのところずっと強気だった。これは2020年6月28日に始まり、ダウ工業平均のプライマリーサイクル安値24,971と同期した。それが今では30,600を超えて史上最高値を更新している。火星は9月9日〜11月14日まで牡羊座で逆行した。その間ダウ平均は、3月23日に示現したパンデミックによる安値以来最長かつ最も激しい急落をみた(9月3日〜10月30日)。また、ヨーロッパと米国におけるCOVID−19第二波の発生にも相関していた。

  自ら支配する星座宮を運行する火星には力があり、強気だ。だが支配する星座宮に在って逆行する時、効果も逆転する。つまり強さを失ってより弱気になるのだ。また今週火星が牡羊座を離れると、火星はその後すぐ(またはその直前に)これまで得ていた強さを失うかもしれない。何故なら牡牛座での火星はデトリメントだからだ。

  牡牛座に入った火星はまた、1月20日大統領就任式の日に天王星とコンジャンクトする。そしてどちらもが、木星(誇大・過剰)からスクエアを形成されることになる。1月14日には天王星が順行に転じる。したがって、今月は多くの面で問題が起きやすくなりそうだ。火星と天王星がネガティブな側面でともに働く時は非常に可燃性が高く、怒りとフラストレーションが堆積し、論争や口論が頻発し、それが巷にあふれ出して社会騒乱に繫がりやすい。そして無法行為、危険で不穏な活動と相関する可能性がある。

  牡牛座はどちらかといえば自制的な星座宮に在って、このコンビネーションは偶然(または意図的に)、すでに沸点に達している圧力鍋をより強い火にかけてしまうようなものかもしれない。はたして牡牛座の持つ影響力によって火星と天王星の組み合わせが持つ爆発力を封じ込めることが可能なのか、それとも物事が完全に吹っ飛んでしまうのかを観察するのは興味深いことだろう。何が起きるにしても、1月28日からおそらくは2月17日あたり、すなわち今年形成される全アスペクトの先駆け — 土星・天王星ウェイニングスクエア — が、都合3回のうち最初の1回を形成する時まで、その力学は非常に強力だ。

  社会情勢および市場活動という点で私達が焦点を当てているのは、1月14日〜28日の期間で、間違いなく今年最も強力なジオコズミックな時間帯だと言える。これは株式市場、またひょっとすると他の金融市場においても、息を呑むような相場反転、または新たな高みへの信じがたいほどの騰勢、あるいはその両方に相関する可能性がある。おそらくはオプション取引を検討するべき時期かもしれない。



≪長期的考察:『“逆張り”の年』≫

  今年は土星・天王星ウェイニングスクエアの年だ。このアスペクトは都合3回起きる。2021年2月17日、6月14日、そして12月24日だ。これは45年サイクルの土星・天王星のシノディック・サイクルにおける最後の1/4局面であり、あらかじめ計画されていた活動とその結果の筋道を変えてしまうような、予想外のドラマティックな出来事が起きる可能性をほぼ間違いなく示す、最も重要な惑星コンビネーションだ。物事はおそらくプランどおり、期待どおりにはいかないだろう。

  私達は2021年という年を名付けるにあたって「“逆張り”の年」という呼称を造語した。世界の政治、経済、そして金融市場において、2021年に起きるだろうと大多数の人々が考えている物事はひょっとすると起きないかもしれない。予測どおりに示現する物事は非常に稀だ。その代わりに、誰もが予想だにしなかったような一連の出来事が展開し、決定や決断がなされていく。土星は計画、筋道、伝統を体現する。そして規則、法律、社会的・政治的に引かれた境界線をも意味する。

  一方、天王星は反逆者であり、一匹狼であり、革命家だ。それは境界や制限を試し、それを犯すことも厭わない。土星は私達の歴史であり、天王星は私達の未来だ。そしてウェイニングスクエアは、それぞれに関わる力学の衝突を意味する。これは興奮と混沌の時であり、起きる物事をどう見るかによって全てが異なってくる。だから危険でもあるが、それと同時に発明の才があり「型破りの発想」を怖れない人々にとっては爽快でさえあるだろう。しかし、もしタイミングを間違えたり適切に展開出来なかった場合は非常にリスキーだ。

  交互に起きる(ワクシング&ウェイニング)それぞれの土星・天王星スクエアは、米国と世界の歴史における2回の最も激しい株式市場の急落と同期している。1930年〜1931年と1839年〜1840年の事例だ。これらの時期が90年離れていることに注目しよう。拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing』1巻〜2巻において解説したのがこの潜在力に満ちた90年サイクルだ。

  ここに、私達がこの歴史的に重要な惑星ペアサイクルの時期に向けて進んでいくにあたっての祝福の言葉があるので引用しておこう。

“あなたが幸せで安全でありますように。
 健康でありますように。
 そして何より平和の内にありますように。

— The “Calm” app > Meditate > Inner Peace> Loving Kindness, www.calm.com
   



訳文ここまで
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November 29, 2020

メリマン・コラムのメモと満月・月蝕について少しだけ

⭐️ 今週のメリマンコラムはお休みさせていただきますが、送られて来た原稿を読む限り、たぶんメリマンさんが伝えたいことが書いてあると思ったのでメモ的に、書いておきます。ただざっとなので、完全な翻訳ではありません。エッセンスのみです。その点はどうかご容赦ください。後半は満月についてのメモ書きです。

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メリマン・コラム 11月30日付 ≪ 短期ジオコズミクス ≫ よりのメモ書き


  先週のコラムには、あらゆる政治的志向の読者から多くの反応があった。

  私が引っかかったのは、ドナルド・トランプ氏が起訴されるのか、恩赦が下りるのか、それとも共和党を支配し続けて2024年に再び出馬するのかを知りたいという、リベラル派の質問だった。

まずはジョー・バイデン自身の言葉を参照しよう。
彼は 「癒しの時」の到来を誓った 。

癒やし...か。今週もまた魚座で強調された海王星が方向転換の渦中で影響力を強め、12月14日(日本では15日に入ってまもなく)の重要な日食に近づいていく。まさにその日、米国では選挙人投票が行われ、これによって米国の次期大統領が正式に決まる。


  では、違法行為をしたと自分達が信じているその大統領に恩赦を与えることで、癒やしを 達成できるのか? あるいは、もし彼の行為が違法であることが証明された場合、その罰 — 彼らはそれを「正義」と呼んでいるが ― を厳格に遂行することで米国は癒やされるのか?

  さらに、トランプ支持者も主張しているように、ジョー・バイデンが副大統領時代に息子のハンター・バイデンに金銭的な便宜を図ったことに絡み、彼が潜在的に違法な取引をしていたことはどうなのか? あるいは、ヒラリー・クリントンと政府の機密情報を含む彼女の行方不明の電子メールは? またクリントン財団の違法な取引の疑惑についてはどうか? あるいは、オバマ政権がトランプ陣営に行ったとされるスパイ行為や、証明されることのないロシア陰謀論の捏造を承認するために果たしたオバマ氏の役割はどう考えているのか?

それらは1972年のニクソンによるウォーターゲート事件の選挙への介入と比べて、どこがどう違うというのか? それは合法的で今回は違うのか? また共和党上院議員のリンジー・グラハム氏が、ジョージア州の選挙当局者にトランプ氏の勝利のために何千もの郵送票を捨てさせようとしたとされる告発は合法であり、「法の上にある」ものなのか?

  現在巷で囁かれている、あらゆる疑惑についての意見を求めるメールの数々。それに対する私からの回答と根本的な問いは:

「我々は本当に我が国の基盤をゆるがす分裂状態を癒やす心づもりがあるのか?」だ。

  もし「ある」と言うなら、海王星が持つもう一つ別のテーマ「赦し」から始めねばならないだろう。それにはまず「真実」を認め、(それがどんなに自分の感情に痛みをもたらそうとも)現実をあるがままに見て、自分と合わないものを即座に否定する習慣を捨て、事実を見て見ぬフリをして自分を騙すことで現実そのものも変えられるという迷妄を乗り越えることだ。

  国として、また国際社会としても、米国民としての私達の先には、まだやらねばならない多くの仕事が待っている。


  11月30日には月食が起き、11月28日には金星・天王星オポジション、11月29日には海王星が順行する。これは、投資家の感情が変化するには十分な火力だ(まあ、海王星と月食では、火力によって水分が蒸発するようなものか)。

先週末、ビットコインでそれが目撃された。それは今週、他の市場でも見られる可能性がある。天王星の影響によって、トレンドは出し抜けに、突然変わる可能性がある。

そして、海王星が影響力のオーブを抜けると、非合理な高揚感の幻影はすぐに発作的な警告音に道を譲る可能性があり、さらにヒステリーが起きるかもしれない。特に、次の2週間の間に月食から日食へと移行するのであれば、なおさらその可能性は高まる。

射手座では、すべてが誇張される。だから慈善活動や楽しみに集中してみてはどうか。射手座はそれも大好きだ。


MEMOここまで
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以下は毎週のコラムと『フォーキャスト』シリーズを訳してきての、訳者としての感想です。

  おそらく、メリマンさんに意見を求めるひとびとの多くが、海王星によって厚く張られた煙幕の中で「占い」や「ご託宣」的なニュアンスを含む「断定的見解」を求めていたのではないかと思う。人間は常に自分より “物が分かっているひと” に安心させてもらいたいものだし。それに、断定的見解を披露されれば、それを支持したり従うだけでなく、自分の断定的見解を駆使して反論も出来る。つまり、戦える。論 VS 論で戦っていれば「何かをやっている感」を得られるし、自分を安全な場所に置いたまま、ひととき実人生で起きている物事を忘れられる..というひとも多いと思う。好戦的な今のムードの中では、それを無意識に望むひと達は多いかもしれない。

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これも今週のコラムより:

『海王星は前進のために患部の「治療」を求める。それに気付いていないと、海王星の真の目的を知ることは出来ない。その上に立って生き、行動することが出来なければ、海王星が求める真の「癒やし」も「赦し」も生まれない。皆さんにはその気があるだろうか? もしあなたがその痛みを厭わないのであれば、それは素晴らしい結果を生むだろう...』

引用ここまで
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海王星はあらゆる煙幕を張ってわたし達を誘惑する。

特に強い誘惑は:

「自己憐憫」
「被害者意識」
「加害者的罪悪感」
「同情や共感という名の無自覚な優越感」

または

「わたし(達)の罪は誰かを助ける(尽くす)ことで赦されるという浄罪感覚」
「わたし(達)が犠牲になることで全体が良くなるという期待感」

  これらはすべて「自分」を中心とする意識。なので思い通りにいかないと、救済/援助者→自己憐憫→被害者意識→…と堂々巡りになる場合も多い。魚座も海王星も、その本質は「無私」だとされる。牡羊座に至って生まれ変わる前の、魂的断捨離と言えるだろうか。けれど真の「無私」に辿り着く前に、わたし達が振り払うべき霧はあまりに厚く、広大無辺なのかもしれない。

  これらは政治問題だけでなく、日常の社会や家庭内の人間関係、友情や恋愛関係にもあまねく反映される。そして美しい(または正義の)幻想となって当事者やその周囲を巻き込み、あらゆるドラマを創造していく。けれど実際には何かがそこから生まれたり、進歩や進化が起きるわけではない。生まれるとすれば、それは混沌。悲喜こもごもの、個人的ドラマの集大成が社会の流れを創り出していく。

それに惑わされず、いや惑わされるときがあっても、間違ったと思えば潔く認めて引き返し、初めからやり直す。その繰り返しにめげず、何度でも気を取り直し、生きていく。そういうことが、人間として海王星の霧の中を歩いて行く道なのかもしれない。怒りも痛みも怖がらずに、誤魔化さず、こころを開き、ひとりの人間としての自分が今やるべきことを、淡々と積み重ねていく。

それはまるで、海王星の囁きに反することのようだけれど、それこそがこの惑星の霧の裏側に隠された「真実」なのかもしれない。その「真実」 は、結局はひとりひとり異なるものなのだということもまた十分に知りながら。そしてその上で、もし幻想を幻想として十分に楽しめるひとがいるなら、それはもう十分に「海王星使い」と言っていいのかもしれない。


(..なんかいつにもましてメリマンさんぽい翻訳口調になってるような...-_-;)
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11月30日18:29ごろの満月・月蝕メモ

双子座8°『労働者のストライキ』〜9°『沢山の矢で満たされた矢筒』

  11月30日の双子座の満月・月蝕。度数的には激しいものを秘めている。前回の新月からこの満月期近辺の世界は、いろいろな意味で荒れているけど、そのピークが月曜の月蝕。ただその次も強力な射手座の日蝕ということで、ここしばらくは社会的にも、自然災害、人災の面でも注意が必要だと思う。シンボルの流れとしては、鬱積したエネルギーの暴発、闘争、混乱から少しずつ的が絞られようとする、その手前で迷っているような雰囲気。

環境や自分自身を含め、変化を受け入れて踏み出さないと…と思う気持ちもあるけれど、見えない怖さも同時にあり、抵抗もしてきた。そんな経験をしてきたひと、しているひとにとって、その葛藤は大きいかも。全体的な圧力の高まりは、社会にも人間関係や個人にとっての今後のプランにも、様々なプレッシャーの感覚として顕れるかもしれない。まるで圧力鍋みたいに。それなら、熱とともに圧力鍋の蒸気が勢い良く抜けていく…そんなふうにエネルギーを使えるといいかも。まっすぐ。元気に。好きなこと、好きなイメージに集中して。息を大きく吸って、吸ったら大きく吐いて。ゆっくり、微笑んでみる。ヨシ!と力強く言えなくても、迷いの中で自分が、物事が落ち着いてくるのを待つのもいい。

何か正しいことを言わなくては…なんて気にしない。物事に行き詰まったら、投げ出すのではなく「ひっくり返して眺めてみる」。フライパンでオムレツをつくるときのように。ポンとひっくり返したその瞬間に、何かひらめくかもしれない。自分の中の綱引きにタオルが投げられ、みんな同時に尻もちをつく。そんなときにふと浮かぶ、ほんの小さな、取るに足りないこと。それが、とても価値あるものに育つかもしれないから。

今は潜在的な可能性があらゆる方向に開けている不思議なとき。当然、良くも悪くもいろんな道がある。だから怖れも生じやすい。もしこうなったらイヤだな...とか。起きていないことをあれこれ想像してみる。けれどあえて、沢山ある中から、ひとつの方向に絞ってみるのもいい。真剣に、遊んでみるつもりで。まっすぐに、矢を飛ばす。途中で落ちたら? たぶん落ちた場所にも意味がある。これは双子座満月の思考の遊びと割り切って。でも、双子の柱のど真ん中に、見るべきものが隠れているかも?

今、沢山の声がいろんなことを叫んでる。なんだか忙しい。遠くなんて見えないし。だから今日も間違える。けれど、何を言われてもまぁ、気にしない。もしそれが、螺旋のようにグリグリとねじ込んでくるようなことばなら、なおさら。それは皮下深く入り込み、海王星のネガティブ風味に染まった「わたし」と一体化していくから。

でも、もしそのことばが即座にグサッとくるなら、それって本当は自分で自分に言いたかったことばかもしれない。誰が言ったかは関係ない。まっすぐ矢のように飛んできて、スッと刺さってくることば。
『そうか...サンキュ! 今はまだどうしていいかわからないけど、たぶん、きっと、ちゃんとやれる』

何故なら、圧力鍋から噴き出る蒸気のように、自分の想いもまた沢山のポテンシャルを持って表現されたがっている。いろんな方向に。それをまず、感じてみたい。

太陽は射手座の第1ディーカンを進行中。ここはクセ者ぞろいの度数だし、刺激も強い。それを映す双子座の月は、安定の牡牛座を出て掴めない風となった。こころもとない。掴まるところがない感じ。でも何となく、自由なのかも?? 本当に? 大丈夫かなぁ.... けれど、楽しめるひとはそれを楽しもう。元気のないひとは、出来る限り眠り、好きなものを見て、聴いて、自分を元気にする物語にひたって。疲れた神経を休めたい。

でも、どんな物語の中にも今の自分自身が映ってる。それを忘れずにいたい。自分が立っている、わずか直径30cm足らずの大地。でもどんなときも、そこから全てが始まっていく。自分の中のぶつかりあいも、滅びゆくものの ささやかなぬくもりも。全部が自分の中にあり、ずっと、ともに生きていく。

まっすぐな矢でいっぱいになった矢筒は、わたし達ひとりひとりの姿。幾本もの矢は、これからどこへ飛んでいくだろう? その的は? 決まっているようで、本当はまだ何も決まっていない。ポテンシャル満杯。突然噴き出す力。動き出す何か。予感と予兆。

思い付くままの走り書きになったけれど、この満月・月蝕の位置はこんな感じのエネルギー。 これは破壊的にも創造的にも、どっちにも使える。双子座らしく、どっちもイーブン。かろやかに選んでみるもよし、選ばなくてもよし。でもこれから動き出す何か(外界にも内界にも)があることは確か。だから、目を瞑り、何も見えない闇の中で…やっぱり「ヨシ!」なんて言ってみたい。

これから月蝕、そして強力な日蝕へ。すべてはたぶん、自分が選んだ道。でもその道は、思わぬところに可愛いい花が咲いてるのかもしれない...

と、いうわけで...
この満月、月は風。太陽は火。火の影が、風を隠す。

なら、火を燃やし、火に負けず。
さまよう双子座の思考を貫いて、いこう...不可視の的をめがけて! 😊


Inner_cosmos


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:53|PermalinkComments(0)

November 22, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント11/23【金融アストロロジー】 

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年11月23日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週も≪ 先週をふり返って ≫の一部(今後のジオコズミクスに触れた箇所)と≪短期ジオコズミクス≫(全文)の抄訳になります。

来週はお休みします。それ以降は未定です。🙇‍♀️


≪ 先週を振り返って ≫

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・・・・・・・・・・・
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(先週の各地域の株式市場の動きを受けて)

  ...これらの世界的な指数の大部分は、特筆すべき重要変化日(CRD)になると予測されていた11月9日〜19日までの時間帯に重要な高値をつけた。だが私達は、太陽が射手座を運行することで強気シーズンになりがちな11月21日〜12月21日に株式市場が上昇し続けることができるかどうかを観察すべく待機している。

  他の市場では、金は11月19日木曜に再び1850レベルを試し、それは維持された。2000はおろか、1900以上に戻るのも難しい状況だ。銀は2360と2520の間での取引が続いている。大豆とトウモロコシも先週は1年以上ぶりの高値まで急騰した。大豆は4年ぶりの高値を更新している。だが引き続き大きな話題となったのはビットコインで、現在まさに史上最高値を更新しようかというところで金曜には18,830を突破した。過去の最高値は2017年12月18日につけた19,458だった。ビットコインにとって最もボラティリティが高い時期は、太陽が射手座〜魚座を運行する時(11月21日〜3月21日)だ。これからがまさにそのタイミングなので、急騰や急落が今後4ヶ月〜5ヶ月間続く可能性を示唆している。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “グレート・リセット "は、世界経済フォーラムが2021 年1月に開催するユニークなツイン・サミットのテーマとなる。世界経済フォーラムの創設者でありエグゼクティブ・チェアマンであるクラウス・シュワブは、『グレート・リセットは、すべての人間の尊厳を尊重する新しい社会契約を構築するために必要だ』と語る。『世界的な健康危機は、社会的結束力、機会均等、包括性の欠如という点で、私達の古いシステムにおけるサステナビリティの欠陥を露呈させた。また私達は、人種差別の弊害に背を向けることは出来ない。私達はこの新しい社会契約の中に、私達が若者の期待に応えることを保証する世代間の責任を組み込む必要があるのだ』”

  — Adrian Monck, World Economic Forum   
    “The Great Reset: A Unique Twin Summit to Begin 2021”
    public.affairs@weforum.org 2020年6月3日付

  “ここで取り上げる鍵は、数ヶ月のオーブを考慮しておよそ2020年近辺まで、現在の「ウェイニング時代」に終わりは来ないということだ。経済、社会・政治の領域、そして集合体の統治のあり方は、その時点まで変化しない。その理由はリーダーシップの欠如か、または指導層がそれだけの権能を持たないだ。これが何を意味するかといえば、今世界中で膨らみつつあるフラストレーション、不信と冷笑主義、現況への落胆は、真の改革、新機軸の思考、そして統合を探求する真新しい観点を使うことによって、2020年代の始まりにそれとわかる形で新時代の幕が開くまでは、ずっと存在し続けるということだ。”

  — Raymond Merriman
   「ザ・グレートリセット
     — 土星ウェイニングアスペクトが終わりゆく日々」より
   『フォーキャスト2017』より 2016年11月


  “「アメリカの大統領がこれ以上悪質で非民主的な行為をするとは考えにくい」と、2012年の共和党大統領候補、ミット・ロムニー上院議員(ユタ州)は語った。”

  — Dan Mangan
    “Shame: Protesters Tell Michigan Lawmaker to Certify Vote for Biden
    as He Goes to Meet Trump”
    www.cnbc.com 2020年11月20日付


  さて、今週は少し市場から遠ざかろうと思う(まぁ、これは私が書く私のコラムということでご勘弁願いたい)。米国で政治的に何が起こっているのか、そしてこの状況についての読者からの質問が殺到しているからだ。

  冒頭に掲載した2本の引用文は、このコラムが、ニュース記事や人間活動における重要な動きを、それが起こる前に報告—予測—していることを示すまた一つの例に過ぎない。宇宙のメッセージに関する知識を通して、これらのコラムに書き記した洞察が、後になってまるで自分が考え出したかのように他の人によって「発見」されることは、よくあることだ。 残念なことに、アストロロジャーの仕事が源泉となって生まれたものは、オリジナルのソースとして引用されることはほとんどない。何故かといえば…「占星術」だからだ。

アストロロジーに対する社会的価値観の現状は、社会がこの注目すべきテーマの研究や調査を支援する機会を逸したことによるものであり、それは大きな損失でもある。これまで幾度となく証明されてきたように、アストロロジーは地域、国家、またクローバルな社会のどのレベルにおいても、何かを「計画」するにあたっての重要な機能の大いなるツールとなるからだ。

  私がこれを書いているのは、すべてのプロフェッショナルなアストロロジャーと同様に、ある一つのことを理解しているからだ。それは「自分が犠牲者になった気分」とはいったいどういうものか? についてだ。つまり、あなたが真実だと信じていることに対して、システムが「不正に操作されている」と感じることがどのようなことかを理解しているからだ。あなたがその問題について何を考え、何を感じるかはこの際、問題ではない。

重要なのは、あなたが何を知って、それに対して何をし、どう行動するかなのだ。

あなたは諦めるのか?  泣き言や愚痴を言うのか? 癇癪を起こし、あなたのグループ(または党派)に属する人々のキャリアと幸福を危険に曝すような行為をするのか?

あるいは、不正、差別を正すために働き、常に卓越した仕事をし、自分自身と自分の仕事に自信を持つ人間のモデルとして倫理的かつ正直に行動し、独自の研究や発見を報じることによって、自分が誰であり、何をしているかについての真実を広めるのか? 

あなたのふるまい自体が次の「選択」となる。そしてあなたはその選択の結果に責任がある。その結果が気に入らないからといって文句や泣き言を言ったり、癇癪を起こしても何の役にも立たない。結末は変わらないし、行く末には自分自身を傷つけることになるだろう。

  「自分は被害者だ」「犠牲になっているのだ」という感覚は、海王星の領域に属している。トランシットの海王星の下では、人はしばしば虚偽、噂、または証明が不可能な疑惑の対象となりやすい。それも野放しで荒ぶった糾弾よりも、ただ率直に尋ねるだけで誤解だったことがわかるような疑惑であるケースが多く見られる。あるいはまた、あなた自身が他の誰かを自分の申し立ての犠牲にする加害者なのかもしれない。それもけっして真偽を証明することは出来ないまま、ただ他者の幸福を損なうばかりか、同時に自分は正義の味方だと思い込んでいる人自身さえ傷つける可能性がある。

  この2週間で私が最も頻繁に尋ねられてきた質問は、すべてトランプ大統領の行動、つまり選挙結果の受け入れを拒否するという行動に関わっていた。

“連邦保安当局者は選挙は「米国史上最も安全な選挙」だったと語っている” *(Deanna Paul, "Giuliani Claims Fraud Conspiracy, Wall Street Journal, 2020年11月20日付)という事実が報じられたにもかかわらず、彼は選挙が不正操作されたと主張している。そこでこのコラムでは、すべての読者の皆さんに向けて私に寄せられた質問に答えようと思う。私がアストロロジーのレンズを通して理解した言葉によって、これらの出来事をどう見ているのかを知って欲しいと思ったからだ。

* 目安としては左派中道路線とされる USA TODAY紙 は、FEC(連邦選挙管理委員会)議長トレイ・トレーナー氏が『“この選挙は違法であり、不正が行われた”と言明した』という一部保守系紙のニュースに対し「ファクトチェック」と題する記事を掲載、これを「一部のみ真実」と断定した。別の独立系ジャーナリスト(Tim Pool氏/クラシック(オールド)・リベラル派とされる)によれば、実際の言葉としては『今回、ある程度の不正があった』ことを認めたというのが正しいという解説も。また投票システムを提供したドミニオン社は最初の承諾を突然翻し、ペンシルベニア州公聴会への出頭と証言を拒否したと報じられた。その理由は不明。
今は世界中の報道機関が右派左派を問わずニュース報道というより「党派別機関紙」と化す傾向が以前より際立ってきたようで、何が真実かは本当に見えない。魚座の海王星の下では「真実」という言葉自体が曖昧な意味しか持てないのではないだろうか? いずれにしても、昔ながらのすべての「権威」に疑問符がつく今、報道機関もまたその例に漏れないのかもしれない。 各報道機関に対する “ファクトチェック・サイト” も存在するが、メインストリーム・メディアの大半が信頼度で高得点を得ていることから、特にトランプ支持の中道〜保守派の人々の間ではサイト自体のバイアスに対する疑念も強い。個人でも簡単に使えるディープフェイク技術の発展と一般化もその潮流に拍車をかけ、疑念をより底深いものにしている。

「トランプ氏は現在の選挙結果を覆すことになると思うか?」

 — そうは思わない。

「彼が共和党を支配し続けると思うか?」

 — いや、もうその時は過ぎた。 彼の時間は終わったと信じている。

「あなたは民主党支持か?」「共和党支持か?」

 — そのどちらでもない。

「 あなたは偏見を持っているのか?」

 — 人間なら誰もが偏見を持っている。それは 避けられない。
  だが 結局のところ、それは問題ではない。

  重要なのは、誰もがどう現実に適応するかということだ。そしてそれが、海王星トランシットの厄介なところだ。海王星は現在、トランプ大統領の太陽・天王星と月のオポジションに対し困難なTスクエアを形成している。前の2回の『フォーキャスト』シリーズ、そして最近このコラムでも述べたように、今は大統領にとって、物事の現実をありのままに見ることが非常に難しい時期だ。彼は現実の状況に繋がり続けることに苦労しているだろう。そしてその現実は、けっして喜ばしいものではない(再集計がすべて終わった後、彼は負けるかもしれない。そうならなければ、私は本当に驚くだろう)。何故か? その理由はこの同じ時期に、彼のネイタルの金星・土星コンジャンクションに対し冥王星がオポジションを形成しているからだ。トランシットの冥王星の下では誰も逃げられないし、痛手を受けない者もいない。それが土星とオポジションであれば、本人の義務 — 役割 — は多くの場合終了する。大統領としての彼の責務は、彼自身がどう抗おうとも終わりを迎える可能性が高い。

「彼はホワイトハウスから強制的に追い出されることになるのか?」

 ― 冥王星が関わることから、その可能性はある。

「トランプ氏がクーデターを起こし政府を乗っ取ろうとするのでは?」

 — ここが米国でなければ それも考えられるし、試すかもしれない。 しかし、トランシットの海王星と冥王星が彼のネイタルの惑星達に絡み、プログレスのアセンダントが天秤座から蠍座へと移行することを考慮すれば、乗っ取りに成功するというよりも、十中八九、解任される可能性のほうが高いと思われる。しかし、上昇中の惑星が海王星であることから、そんなアイデアが頭の何処かにふと湧かないかといえば、そうではないだろう。

  去年の9月にISAR(www.isarastrology.org)が開催した大統領選挙に関するウェビナー・ディスカッションにおいて私は、トランプ氏のプログレスのアセンダントが今回の選挙から就任までの間に天秤座から蠍座に移行することを指摘した。これは約30年かかるプログレスだ。ネイタルの木星(幸運)が在泊する天秤座から蠍座へと上昇宮が移ることは、彼の人生の中で居心地の悪い時期の始まりとなる可能性が高いと私は述べた。ネイタルの木星が天秤座に在泊しているため、プログレスのアセンダントが同じ天秤座に在る時なら、彼が望むものは何でも手に入れることが出来た。だが今はもう、その時ほどやすやすと思い通りにはならなだろう。

彼は蠍座には何も持たない。まあ、彼は負債を抱えているかもしれない。蠍座は債務を負うことによって成功することもある。借金をバネにして彼/彼女の欲しいものを手に入れることがあるのだ。蠍座で体験する現実は、木星が在泊する天秤座とは180度異なるものだ。 だから私は、彼は政治家としては終わったと思う。だが蠍座はお金の星座でもあり、他者と取引するのが大好きだ。だから彼は、まだまだトランプの札を配ることが出来る。

「彼がこの難関を乗り越える方法はあるのか?」

 — もちろん、ある。冥王星と直面する時は「避け難いこと」に対する降伏が必須となる。それは現在、トランプ氏の脚本にはない筋書きだろう。まずは変化が起きてしまったことを一旦認識し、固執していた物事を手放すことが必要になる。それから全てを再構築するのだ。それによってこそ、冥王星の力はやわらぐ。そして彼/彼女は生まれ変わる。その時、別の道で新たに体験する成功は、これまで以上に大きいものとなる可能性がある。だがそれまでは、万力の締め付けがどんどん強まっていくばかりだ。

そして最後に
「今回の選挙は操作されていたと思うか?」
「今回の選挙で不正行為が行われたのだろうか?」


  まあ、前述の海王星のトランシットが、米国ネイタルの火星・海王星のスクエアにもTスクエアを形成している。詐欺や不正行為は海王星の庇護と援助の下で行われるのだ。ただしそのチャートの当事者のほうが騙されているのか、それとも詐欺を実行する張本人なのかどうかは、常に疑惑の中にある。

海王星は通常、彼らの主張を支持するに足る確実で説得力のある証拠を提供する力というよりは、より非難がましくなりやすい質を持つ。だからその質問への答は — 「私にはわからない」だ。不正の可能性はある。だが、その疑問への答がトランプ大統領の現在の状況を変えるとは思えない。彼は傷ついたレームダックだ。そして私は彼が一刻も早く癒やされること、そして彼の人生を軌道に乗せるために冥王星が要求する個人的な変革を遂げるよう願ってやまない。


  さて、トレードや投資のための洞察を得るためにこのコラムを読んでくれている皆さんに向けて、ひと言書いておこう。今週やってくる主なジオコズミック・サインは、11月27日〜28日に起きる金星・天王星オポジションと海王星の順行だ。どちらも急激な価格変動やリバーサルとの相関性を持つ。また木曜は感謝祭の祝日で、米国の金融市場は休場となる。

歴史的に見て、株はほとんどの場合このホリデー期間中に上昇することが多く、その後も消費者が多くのお金をプレゼントに費やすような日々が続く。だから全ての読者の皆さんが、この季節に本当に欲しい贈り物を手に入れられることを願っている。ひょっとして、それは『フォーキャスト2021』の本だったりするだろうか? 私が受け取る贈り物はきっと、私がこの本を書き終えた後、内部に残されたものになるだろう。今回、私はこの本を書くという行為を非常に愛している。昨年の本よりもはるかにスムーズだ。そして、素晴らしい内容になりそうだ!





訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:54|PermalinkComments(2)

September 06, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント・番外編【金融アストロロジー】

レイモンド・メリマン・コラム(番外編)  2020年9月7日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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【お知らせ】

今回のコラムは休載ですが、メリマンさんから『フォーキャスト2020』からの抜粋と、それに対しての現況コメント付きの原稿が送られてきましたのでそれを掲載します。(来週はお休みさせていただきます🙇‍♀️)


木星・冥王星コンジャンクション:過激な手段

  “今日、共和党は財政的に無責任な党であり、そして民主党はといえば、財政的に正気とは思えない党だ。”

  ― モナ・シャレン
    “Deficit is the Great Missing Topic”
   Arizona Republic 2019年11月11日付

  カプリコーン・ステリウムの最後のパートは木星と冥王星の13年シノディック・サイクルだ。これは2020年の4月4日、6月30日、そして11月12日の3回にわたって起きる*。
* 逆行と順行運動により最初の2回が山羊座24°台で、最後が山羊座22°台で起きる。
  2020年1月12日に起きる土星・冥王星コンジャンクション、及び2020年12月21日の木星・土星コンジャンクションと結び付けるなら、木星・冥王星コンジャンクションは2020年に起きる外惑星のシノディック・サイクルの3番目だ。木星とそれより以遠の惑星達を含むコンビネーションは10種類しかない。だから10種類ある長期のシノディック・サイクルのうちの三つが同じ年に見られるというのは極度に稀な事象だ。しかも、3回にわたるシリーズとして木星・冥王星のコンジャンクションが見られるのも非常に珍しい。過去160年間でたった2回しか起きていないのだ(1869年7月~1870年5月、1955年11月~1956年6月)。

    木星に関連する原理は楽観、希望に満ちた心理、成長、拡大、誇張、そして過激思想だ。また、世界貿易、教育、そして判決が下される司法裁判所にも関連する。要するに、木星が関わると全てが通常より大きく ― 拡大鏡を通して ―  見えるのだ。
・年明けは世界の多くの株式指数が史上新高値や数年ぶりの高値をつけるなど、2020年に向けて世界の経済見通しも非常に良好であり、大きな希望をもってスタートした。

  だが今回の場合、木星は山羊座に在泊している。山羊座は木星とは正反対の原理を持つ星座宮であり、リアリズム、深刻さ、懐疑論、収縮、限界といった原理に関連している。木星は成長への衝動、何でも緩めようとする動き、リスクを取ろうとする心理だ。だが山羊座では、保守的で安全でリスクを取らず、しっかりした計画に沿って明確に定義され、しっかりと実行可能な目標を達成するために、常識と実務的な方法を使いたいという衝動に出くわす。山羊座はプランに従って何かを実行する。だが木星は、希望と信条に従って何かを実行する。何故ならそれは良いアイデアで、ある意味では成功することが「運命付けられた」また場合によっては「神命によって定められた」物事だからだ。
・この傾向はCOVID-19に関して顕れた。安全と常識を駆使して2月〜4月の第一波の後に有効だった計画に固執していく代わりに、世界はあまりにも早くパンデミックに対し大きなリスクを取った。それはまるで復讐するかのように、晩春〜夏に戻ってきた。

     その最善の顕れでは、山羊座の木星は節度や穏健さを通して獲得する成功を意味する。つまり高い志と、何が実現可能かというリアリティとが共存する状態だ。一方では成長と拡大を望みながら、他方ではその限界と必要な境界線を心得ている。木星と土星は共に上手く連携し、その努力と取り組みによって永続的な成功を収めることも可能だ。それは長期的な観点から、適切で健全な判断を下す良い事例を提示することが出来る。

だがその最悪の顕れは、物事の進展を妨げる遅れや障害物の結果として肥大していくフラストレーションだ。これは物事を前進させる着実な向上と進歩の代わりに、急激な損失と失望、そしてついにはプロジェクトの放棄に至るといった期間となる可能性がある。
・多くの政府がロックダウンを余儀なくされ、また多くの企業では人々が直接会ったり対面での会議を開くことが不可能になった。プロジェクトの保留や倒産が数多く起きた。木星は会議と旅行を支配する。そのどちらもが、2020年は制限と禁止に遭って苦戦している。

  例として挙げるなら、前回木星が山羊座に在泊したのは2007年12月18日~2009年1月5日だった。これは2007年12月~2009年6月の「大不況」のスタート時期となり、政府や企業のリーダー達が望んでいた多くのプロジェクトの実施を遅らせる結果となった。

しかし、山羊座の木星は常に経済不況と同期するわけではない。2007年~2009年の「大不況」は、2007年12月11日に起きた前回の木星・冥王星コンジャンクションに近接、同期していた。それは木星が山羊座へのイングレスを果たすわずか1週間前のことだった。木星・冥王星サイクルは、景気後退と負債により大きな関わりを持つのかもしれない。それは1994年12月2日(オレンジ郡地方債の破綻)と1981年11月2日(1981年10月6日エジプト大統領アンワル・アッ=サダトの暗殺と米国における不況期)の過去2回の事例に見て取ることが出来る。
・2020年、怖ろしい経済不況と株式市場のパニックが木星・冥王星コンジャンクションと再び同期した。それは年明けにはまったく予想もつかなかったことだが、その後木星・冥王星のフォースに打たれると、輝かしい国内と世界の経済も、今後の成長についての楽観論もすべてが打ち砕かれた...

  これは山羊座の木星と冥王星とのコンビネーションが持つ重要性を私達に教えるものだ。以前も論じたように、冥王星は経済における「四つのD」すなわち「dificits(赤字)」「debt(負債)」「downgrade(信用格下げ)」「default(破産)」を支配する。木星が冥王星と結合するということ、そして木星が成長と過激主義を象徴し、それが政府や大企業を支配する山羊座に在るということ。これらが意味するのは、「四つのD」が増大するための力学が整うということだ。米国の財政赤字は、それを減らすことを約束した政党の監視下で7年ぶりに1兆ドルを突破しようとしている。また負債も増加して、2020年に入れば23兆ドルという記録的数字が計上される。米国の信用格付は(まだ)下げられてはいないが、2020年の木星・冥王星コンジャンクションが示唆するのは、いくつか(または多くの)国々が、やはり世界のいくつかの大企業とともに信用格下げに直面する可能性であり、その多くは破産の申し立てに至るまで追い詰められるかもしれない。
・2020年に向けての米国政府の歳出は、パンデミックとそれに付随して行われたロックダウンのために1兆ドルの増加と見込まれたが、実際ははるかに多く、現在7兆ドルの増加と予測されている...

  私達はまた、木星、冥王星、そして山羊座の原理をグローバルな社会政治の領域に当てはめることも出来る。木星を過激主義と「独善的な」信条、山羊座を「従わねばならず、破れば罰される法と規則」、冥王星を力や権力を振りかざす人々の集団(政府とは限らない)と見なすなら、多くの可能性を示唆する設定を見て取れるからだ。その一つは、世界中で増加の一途を辿る「モラル・ポリス」のようなグループで、自分達が良しとする規則や法を破ったと思えば相手が誰であろうと罰したり、投獄さえすべきだと欲する。また別の表現としては、政府(山羊座)の指導者の行動や決定に対する永遠に続くかと思われる調査で、これによりその間の政府機能は制限される。最も極端に顕れた場合、冥王星は解任、弾劾、または政府の首長職からの追放、あるいはその事態に付随する脅威そのもの(冥王星)を意味する。
・ミネアポリス警察官によってジョージ・フロイドが死に至った事件を受けて、市民間の分断と不和は米国全土の主要都市でエスカレートしている。結束した抗議者達は今や暴力的なギャング集団へと変質して日々 略奪や殺人が行われ、いくつかのグループが都市の一部市街地を占拠し、独自の自治区を組織している。こうして法律と規則の星座宮である山羊座の木星(極端な措置)が冥王星(暴力と破壊の可能性)が融合する下で、2020年の米国大統領選挙の主要なキャンペーン・テーマとなっている。

  私がこれを執筆している間にも、米国ではすでにこうした山羊座の木星・冥王星的な活動が進行している。例えばトランプ大統領を弾劾し、大統領職から追放するために策定された調査の進行がその一つだ。また、もう一つの政党(民主党)が犯罪を犯し、ロバート・モラーに命じて2016年大統領選妨害(ロシアン・ゲート)の捜査をさせたのではないかとの疑惑も浮上し、それに関する調査が始まってもいる。これは木星が絡む時の典型的なやり方だが、米国のある政党の政治指導者達が犯罪を犯したかどうかを判断するために行われる調査は一つだけではない。二つの調査が並行して行われ、両方の政党が違法な活動を行って相手方の政党を害するか、一方より大きな制圧力を得る目的の下に彼らの「隠密」行動を「隠蔽」したかどうかを明らかにしようとする。冥王星は、自分の敵方に対する優位性を得るか維持するための「隠蔽工作」と「隠密行動」に関連しているからだ。
・これを執筆してから後にドナルド・トランプ大統領は下院で弾劾されたが、上院の投票では罷免されることはなかった。そして今、2016年に秘密裡かつ不法にトランプ陣営をスパイしていたオバマ政権に対する調査が行われている。

  ポジティブな観点を通して見れば、木星はまた、その3回のコンジャンクションで海王星とは調和的なセクスタイルを形成することになる(2020年2月20日、7月27日、10月12日)。このコンビネーションは、国の歳入が増加する可能性を提示するものだ。冥王星が関税を含む税金一般を支配し、より多くの人々が職を得ることで税金を払うようになったこと、同時に諸外国が購入する米国製品に関税が課されていることを考慮すれば、歳入は増加するかもしれない。おそらくこれは連邦赤字の改革と改善に役立つことだろう。
・これはCOVID-19のパニックが起きた2020年3月までは当てはまった。しかし不思議なことに、株式市場は素晴らしい回復ぶりだ。2020年2月半ば〜3月下旬にダウ平均が38%の損失を被った後、S&Pとナスダックの両方がともに今や史上新高値をつけている。この騰勢は、木星・海王星セクスタイルの最後の形成が終わる10月12日の後も続くのだろうか? ( *木星・海王星セクスタイルは「夢見心地」や「現実とかけ離れた楽観」に対応する)


相場編
『2020年の米国株式』より抜粋
 木星・冥王星コンジャンクション

  2020年、木星と冥王星は3回にわたってコンジャンクトする。4月4日、6月30日、11月12日だ。そしてこの期間全体が「中央時間帯」として知られている。この場合の「中央時間帯」は株式市場の長期的なサイクルと相関するものであるため、前後1ヶ月以上のオーブを考慮する必要はない。このアスペクトもまた株式市場にとって重要なジオコズミック・サインであり、特にこれが3回シリーズで形成される場合はなおのこと重い意味を持つ。

3回のアスペクト形成は、過去160年間に13回となるこのアスペクトの事例のうち今回で3度目となる。拙著『ストックマーケット・タイミング』シリーズ第2巻で述べたように『木星・冥王星コンジャンクションは、米国株式市場の中期サイクルにおいてかなり信頼度の高いジオコズミック・サインだ』。だが、逆行運動によってコンジャンクションが連続3回にわたって展開するような場合は、例えば4年サイクルのようなタイプの長期サイクルと合致する傾向がある。過去2度の事例では、3回のコンジャンクション・シリーズの中央時間帯の中で4年サイクルの天井が示現している。したがって、2020年に株式市場の長期サイクルの天井がこの3回コンジャンクション・シリーズの期間中に再び示現したとしても驚くにはあたらない。
・今これを書いている時点(2020年9月)において、ダウ平均が史上最高値をつけたのは2月12日で、その後市場は3月下旬に暴落した。現在はS&Pとナスダックが史上最高値をつけるなど、市場は順調に回復している。しかしこうした反騰は、過去に見られたように最後の木星・冥王星コンジャンクションから1ヶ月となる2020年12月までに終わるだろうか?

要約すれば、山羊座で3回にわたる木星・冥王星コンジャンクションが起きる2020年は、確かに「過激な手段」の年であり続けたのは明白だ。これがどう顕れ、今後にどう影響するかは2020年12月に発刊予定の『フォーキャスト2021』で詳細にふり返っていく。予約開始を楽しみにお待ちいただきたい。







訳文ここまで
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July 26, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント7/27【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2020年7月27日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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≪ 先週をふり返って ≫

  “銀は週の上げ幅としては2008年のリーマン・ショック以来の最大値を記録したが、金価格の上昇が足りず、その上げ幅は大きく相殺された。より低価値の金属は先週1オンス23ドルと20%上昇、これは3月につけた底値12ドル以下からは94%もの上げ幅となった。”

  — Jonathan Garber
    “Silver Prices Poised to Outshine Gold”
   www.foxbusnessnews.com 2020年7月24日付


  “つまり、この秋にホワイトハウスと上院を掌握する道は、民主党の歳出大盤振る舞いに加わることなのだという見解の下に進行するのがデフォルトというわけだ。実のところ、保守派の有権者はワシントンの救援法案がバランスシートと民間経済の土台の両方に与えつつある継続的なダメージに不満を募らせている... 不可解なのは、彼が取引交渉術においてペロシ氏の薫陶を受けたという完璧な記録を考慮するなら、では誰がムニューシン氏を議会の筆頭特使として任命し続けているのかということだ。”

  — Kimberly A. Strassel
     “The Mnuchin Follies”
    Wall Street Journal 2020年7月24日付

  7月14日〜20日に起きた木星、冥王星、土星を含む「カプリコーン(山羊座)・ステリウム」に対する太陽のトリプル・オポジションによって、貴金属価格は数年ぶりの高値まで爆発的に上昇した。それはまた、いくつかの世界の株式指数におけるサイクルの頂点と推定される値と同期しており、その後は多くが下落し始めた。貴金属価格の急騰と世界の株式市場の一服への一助となったのは、米ドルによる継続的な年初来安値への下落とユーロの年初来高値だった。

  現在、投資家心理の根本的なシフトが再び起きつつある。これは2020年7月1日に山羊座に戻って木星と冥王星に加わり、強力な2020年の「カプリコーン・ステリウム」の一部となった土星からのメッセージだ。そして土星が山羊座を短期間離れて水瓶座入りした3月21日〜7月1日、つまり今年の第1四半期に為された判断、そして(または)決定と再直面し、再評価し、修正する時だ。

これらの多くはもちろん、米国における COVID-19 感染増加の再加速と、このウイルスがもたらす経済的脅威に対処しようと政府が打ち出した追加の財政刺激策と連動する、FRBが創出したお金の洪水と関係している(あるいはその主な目的は11月の選挙のために票を集めることだったのか?)。この「バラ捲き大作戦」は、同時に山羊座の冥王星が象徴する4つのD:負債(debt)、赤字(deficits)、格下げ(downgrades)、デフォルト(defaults)の再訪への恐怖をともなうものだ。これに木星(誇張、過剰)が絡むことによって、金融と財政問題はかつての米国共和党政権下では想像もつかなかったレベルの負債に喘ぎ、みるみるうちにコントロール不能へと陥っている。

そこで疑問が生じる。いったい誰がこの流れで主導権を握っているのか? 彼ら(あるいは彼)は、本当にマネー管理の方法論を理解しているのか? また、米国は自国通貨の深刻な信用失墜を招くことなく、あるいは少なくとも、現在ドルを世界の基軸通貨とみなしている他国からの信頼を失うことなく、どれほどの負債を抱えることが出来るのか?

  では、ここ2週間の米国株式市場を振り返ることから始めよう。太陽のトリプル・オポジションが7月14日〜20日に起きた。7月13日、ナスダック先物は史上新高値をつけ、7月21日に再びこれを試した。実際、現物市場もそこで史上新高値をつけ、先物・現物間の異市場間ダイバージェンスの示現となった。他の指数に史上新高値は見られなかったが、S&Pは7月22日にプライマリーサイクルの新高値をつけた。

一方、DJIAはそうはならなかったものの、それでも7月15日にはメジャーサイクル(プライマリーサイクルの1段階下)の新たな高みに上り、やはり7月22日に再びこれを試している。このプライマリーサイクル高値は、6月8日に示現したままとなっているが、その日は強力な月食が起きてから最初の取引日であり、金星逆行の中間点から2取引日後だった。これらはチャート及びテクニカル理論、そしてジオコズミクス研究とサイクル研究を組み合わせた私達の技法によって、いかに市場タイミングを捉えるかを示す一例だ。

これらの異市場間ダイバージェンスは、世界各国の株式市場に見受けられた。ヨーロッパでは、7月21日(火)にオランダのAEX、ドイツのDAX、チューリヒのSMIが暴落後の高値をつけた。だがその後はどれもが金曜日に向けて大きく下落し、ロンドンのFTSEは週の高値を更新することさえ出来なかった。

  アジア・環太平洋地域では、インドのニフティが7月22日に暴落後の新高値を更新する一方で、中国は7月13日にプライマリーサイクル新高値をつけた。先週はこの地域の他の市場がプライマリーサイクルの新高値をつけることはなかった。

しかしながら、より大きなポイントとなったのは金と銀だった。金は2011年9月の市場最高値以来、初めて1900を超えて取引された。私達は2018年8月の時点で講読者向けに買いプログラムを開始してきたが、おかげで非常に好評を博している。

銀は先週、2013年9月以来の高値、23.67まで急騰した。こうした強気の動向はすべて、先に論じた米政府による疑わしい金融政策とその意図を背景とする米ドルの下落に関連していた。この事はまさに、山羊座の土星に絡む木星と冥王星(過剰債務)の原理を反映している。また、土星が再び水瓶座入りし、来年には天王星との45年サイクルのウェイニングスクエアを形成する時期が間近に迫っているのだが、ここに政府が金融の才人たちによって運営されてはいないのでは?と懸念する理由がある。だが野党の方がマシなのかといえば、そうも言えない。



≪ 短期ジオコズミクス ≫


  現在、私達は注目すべき焦点を8月4日〜24日へと移行させつつある。これは牡羊座を運行中の火星が都合3回起こす、カプリコーン・ステリウムへの初回1/4局面となるスクエア形成の時期だ。その後の2回は今年の終わりまでに完了する。つまり、2020年3月20日〜31日に始まった火星とこれら惑星間のシノディック(合)・サイクルが、今から2020年12月下旬までの間、私達にこのサイクルが始まった当初の社会、政治、政府、経済、そして保健衛生に関わる力学との再直面を促すことになる。

その当時は、COVID-19 が簡単には封じ込めることの出来ない不可視の敵であり、それが現実であろうと想像であろうと、はたまた企図された操作であろうと、私達の生き方そのものを破壊するために生まれたのだという想いに関わるヒステリーのピークだった。だが宇宙はそんなことを気に掛けたり判断したりはしない。ただひたすら人間の活動サイクルの途上で何が起きているかを告げるのみだ。そして、宇宙は当時と同じフォースが今再び訪れ、おそらくは今年終盤まで続くことを示唆している。

もしそれが3月下旬のような様相であれば(そしてジオコズミクスはそうだと示唆している)、金融市場は再び激動し、大きな価格変動に見舞われる可能性がある。さて、今年の残りの期間をさらに興味深いものにしているのは、木星・冥王星・土星に対する火星からのハードアスペクトが、とりわけ8月30日〜10月12日の間に同じカーディナル・サインの同じ度数に在泊するNYSE(ニューヨーク証券取引所)設立図の木星・海王星コンジャンクションに対する土星のオポジションにも触れるという事実だ。火星はその時、NYSE設立図とグランド・カーディナル・クロスを形成する。また、米国、FRB、ジェローム・パウエル、ピーター・ナヴァロ、そしてドナルド・トランプのネイタル・チャート上の惑星とも似たようなパターンを形成していく。

  あなたが刺激的な行為を好むのなら、こうした状況も良いのかもしれない。だがもし安全と安心を望むのなら、宇宙に示されるサイクルと人間活動のサイクルとの符合に気付いていなければ、あまり良い結末にはならないだろう。気付きと知識をもってすれば、あなたが人生で下す決断の結果やその報いに影響する選択を自覚の上で行うことが出来る。そして不注意や衝動に負けない道を選ぶことが出来る。行動を開始する前に(特にその行動が他者から敵対的な反応を引き起こすような時)、あるいはあなた自身、あなたが属する地域の共同体、あなたの国、地球、そして多くの他者を危険に曝すような決断を下す前に、あらゆる側面を熟考した上で選択することが出来る。

今は誰もが本心に立ち帰り、冷静になり、自己制御を心得たうえで、やり過ぎや過剰になる時、まだまだ足りない時、それぞれの時とその違いを理解すべく励むべき時だ。天才である必要はないし、大声で果敢にふるまう必要もない。このような時期は、ただひたすら警戒心を維持し、心を眠らせず、自制心を鍛えて状況や環境(山羊座の土星)および財政を適切に管理することがベストかもしれない。こうしたツールを用いれば、あなたは今年残りの月日のほとんどを費やして私達に働きかけるジオコズミック構造の強力なフォースの原動力を成功裡に過ぎ越すことが出来るだろう。

また個人的なトレードに関しては、上述したような精神的特質が非常に大きな利益へと導いていくはずだ。だがこれらの特質を維持出来なければ、逆効果に陥る可能性がある。あなたが気に掛けているのが健康問題であれ、金銭問題や人間関係であれ、チャンスにしても危険にしても、可能性は非常に高まっているのが今という時だ。

  いや、私は皆さんに説教などするつもりはない。ただ天上で起きている事象を認識しておいてほしいだけだ。何故なら『上なる如く、下もまた然り』だからだ。

そして明けの空に見える、600年というサイクルを経て再び地球に近付いてきた彗星、ネオワイズを忘れないようにしよう。彼は天文学上の驚異であり、美と希望を携えた人類への使者なのだから。



JTK 8728
 Comet Neowise
Jimkerr10 / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)




訳文ここまで
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July 12, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント7/13【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2020年7月13日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週は≪ 先週をふり返って ≫ の一部と ≪ 短期ジオコズミクス ≫ の抄訳になります。

来週7月20日付のコラムはお休みします。🙇‍♀️


≪ 先週をふり返って ≫


  ● 冒頭の引用は「スーパー・シックス」と呼ばれるテック部門の雄(FB,AMZN,AAPL,GOOGL,NFLX,MSFT)が存在しなければ何も残らず、ファンダメンタルズと市場パフォーマンスが食い違っているという米国ヤフーファイナンスの記事。

  ● 2番目の引用は、中国経済がコロナウイルスによる減速から脱却しつつあるという見方が強まり、楽観論によって中国本土株を数年ぶりの高値に押し上げたというWSJの記事。


(以下、本文少しだけ)


それは帰還と出発の1週間だった。

  中国と米国では「非合理的な活況」の帰還となり、そして来週に控える太陽の木星へのオポジション形成ともマッチしている。そしてこの後2週間のうちに、非合理的な活況にかけては右に出る者がいない王者 — 木星と海王星 — が2回目のセクスタイルを形成するために戻って来る。初回の形成は去る2月20日、S&Pの市場最高値の形成と同期した。そこから翌月にかけて、世界の全株式市場が暴落していった。では再び同じことが起きるのだろうか?

さて、当時の暴落の原因はCOVID-19ヒステリーの始まりであり、米国では今それが仕返しでもするように戻って来ている。多くの州や都市(そして国全体)から、連日記録的な感染者数が報告されている。グラフの曲線は、これに関しては望ましい方向に曲がってはいない。

  また今週は宇宙的な出発の週でもある。逆行の水星 — トリックスター — が現行サイクルを終えて7月12日日曜から順行運動を再開するからだ。先週は世界各地でダイバージェンスの兆候が見られるという、非常に予測しにくい期間だった。しかし今後の数週間は、問題がより明確になってきそうだ。いや、必ずしも簡単になったり良くなったりするわけではないが、よりクリアになってくるだろう。私達はこれまでのスコアを知り、闘いはまだ終わっていないことを自覚するのだ。


(この後は各市場の値動きを追う記述が続く)



≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “どちらの判決においても裁判所はトランプ大統領の弁護士および司法省の主張を却下、大統領には免責特権があり、当局が大統領の文書やその証言を求めても完全に手の届かないところにいる存在だとした。”

  — Bryon Tau
    “Ruling Cast Light on the Limits of Presidential Power”
    Wall Street Journal 2020年7月10日付

  先週は大統領にとって良い週ではなかった。最高裁は基本的に、彼が大統領職にあっても法より上に存在するわけではないという判決を下した。そしてその直後、今週発売になる彼の姪、メアリー・トランプ博士(心理学者)の新刊本からの抜粋が発表されたが、その中で彼女は彼の性格、家族、過去についての不穏な真相を暴露している。

彼はその本の出版を差し止めようとしていたが、その闘いにも負けた。彼は負けることに慣れていないが、先週はいくつかの重要な戦いに敗北している。これはすべて、トランシットの冥王星がトランプ大統領のネイタルの金星・土星コンジャンクションにオポジション(自らの過去に関する不利な暴露)であり、なおかつトランシットの海王星がネイタルの太陽と月にTスクエア(スキャンダル)を形成していることに関連している。以前の彼はそんな嵐を乗り切ることが出来た。だが、今回は冥王星が絡んでいる。以前から何度も指摘してきたように、手つかずの無傷なままで冥王星の領域を抜け出すことなど誰にも出来ない。先週は彼にとって深刻な痛手となった。

ところが大統領の個人的な敗北にもかかわらず株式市場は急落もせず、3月半ばに起きた暴落以降の経済的利益は今のところ反転はしていない。だがこうしたカーブは今後2週間のうちに近付いてくるジオコズミック・サインとともに曲がり始める可能性がある。

  前途にたちはだかる最も重要な宇宙のパターンは、7月14日〜20日に起きる太陽のトリプル・オポジションかもしれない。これは太陽はまず木星にオポジションを形成し(7月14日)、次に冥王星とオポジションになり(7月15日)、そしてついには7月20日に土星とオポジションを形成する時間帯だ。このそれぞれがレベル1のジオコズミック・サインであり、10取引日のオーブをもってプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルとは最高度の相関性を見せている。実際、太陽・木星と太陽・土星のオポジションは、50週以上のサイクルに対し50%の歴史的確率を持っているのだ。

これは太陽と他の惑星間のペア・サイクルに対しこの長さの市場サイクルが示す相関性としては非常に高率だ。そしてこれが意味するのは、重要な天井(または二番天井)を現在あるいは直近でつける可能性があるということだ。

株式市場と経済における急激なリバーサルの可能性は、他のチャートでも示唆されている。たとえば山羊座終盤を運行する木星・冥王星・土星ステリウムは、ニューヨーク証券取引所の設立図(“バトンウッド・チャート”1792年5月17日)上の木星・海王星コンジャンクションとそれにオポジションを形成する土星に対し、Tスクエアを形成している。来週はトランシットの太陽が、この組み合わせに加わってカーディナル・グランドスクエアを形成する。そして8月になると、火星が同じ山羊座ステリウムの惑星達にスクエアを形成し、年末まで断続的にそれが続いていく*

*火星は日本時間9月10日に逆行を開始し、11月14日に順行するためアスペクト形成は1回では終わらない。

それはまるで、原動力の薪束に火がついたようなものだ。誰かがまず始めにその炎を消す方法を考え出さない限り、何かが爆発するのは時間の問題かもしれない。


  このコズミックドラマでヒーロー役を演じる者がいるとすれば、それは海王星かもしれない。10月半ばに向かって海王星は木星とセクスタイルを形成する。それはまた、土星と冥王星にハードアスペクトを形成中の他の惑星達の打撃を和らげる可能性があることも意味する。

では、海王星はどうやって爆発の危機を消し去るのだろう? カプリコーン・ステリウムの惑星達を刺激して燃え上がる太陽や火星のようなやり方とは正反対の行動を通してだ。さて、これは興味深い。なぜなら、リーダー(太陽と火星)が自己コントロールを失って周囲の誰も彼もを脅すような時、最も爆発が起きやすいからだ。彼が海王星的な性質、つまり共感、理解、寛大さや温情という海王星的な特質を示す時、爆発の危機は軽減される。

これらはトランプ大統領を特徴づけるような資質ではない。とりわけ、彼が次々に仕掛けられる調査という攻撃を寄せつけまいと闘っているような時に見られるものではない。だからトランプ氏にとって、今回の選挙シーズンは非常に難しいものになりそうだ。一方、ジョー・バイデンがやらねばならないことは、自分が冷静沈着で理解があり、人々を統合するための担い手であって、この国の分断を加速させるような者ではないことを示すだけだ。

  ほとんどの政治評論家のコメントとは裏腹に、彼は自分が大統領として働く際の素晴らしいビジョンを表明したり、しっかりした計画など持っている必要はないのかもしれない。やるべき事はトランプ氏とは真逆のキャラクターを表現するだけだ。これまでとは異なり、私は人々が考えるほど経済問題に重点が置かれるとは思わない。また候補者の政策や意見がモノを言うわけでもない。暗にそれより重要となるのは、集合体が抱えるストレスであり、いったい誰がそれを軽減出来るのか? という問題かもしれない。牡羊座の火星が木星、冥王星、土星にスクエアを形成するという事実が示唆する物事がそれだからだ。ノー・ストレス、ノー・ロス。— “とりあえずノー・ストレスならこれ以上損することもないさ”


  おっと市場に戻ろう。今週はアストロロジーの観点から見て重要だ。実際、今後2週間は重要な時間帯となる。長期的には、6月27日(火星の牡羊座入り/日本時間28日)から私達は再び火星シーズンに入っている。そして8月4日に山羊座ステリウムの惑星達とスクエア形成を開始すれば、火星は非常に活発化する。そしてこの勢いが年末まで発効し続ける。

火星が絡む時、金融市場では多くの動きが生じ、値動きも激しくなる。もしあなたがトレーダーなら、こういったタイプの地合はさぞかしワクワクすることだろう。多くの急激な価格変動が起きそうだ。

これからの10日間、宇宙は私達にその一端をかいま見せてくれるかもしれない。それはダイナミックなアクション全般が好きな人々にとっては好ましい時期だ。だが、もし無謀であれば危険な時期でもある。





訳文ここまで
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April 12, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント4/13【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2020年4月13日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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来週4月20日付のコラムはお休みさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫

  “米国のトップエコノミストの一人で前FRB議長のジャネット・イエレン氏は、今年のGDPが30%縮小すると予測したが、50%に至るモデルをも見てきた。”

 — Megan Henney
   “Coronavirus Unemployment Could Hit Post-Depression Record, Economists Say”
   www.foxnews.com 2020年4月10日付


  “ジェローム・パウエル氏とスティーブン・ムニューヒン財務長官は、この一時封鎖が米国経済の心臓部をどれほど空洞化しているかを過小評価している可能性がある。”

 — Review and Outlook
   “The Fed’s ‘Main Street’ Mistake”
   Wall Street Journal 2020年4月10日付

  “ドナルド・トランプ大統領は金曜『国が健康を取り戻したと判明するまで... 経済活動を再開しない』と述べた。『我々はその日付を注視している。その確かな日付が達成されることを願っているが、国が健全になっていくと解る時までは何もやらない』”

 — Lora Koloday, Sam Meredith, Yelena Dzhanova
   “Coronavirus Live Updates”
   www.cnbc.com 2020年4月10日付


  火星、木星、土星、冥王星を含む4つのコンジャンクションが4月4日までに形成され、今日4月10日の聖金曜日には世界で10万人以上の死者が出ているという最新の報告にもかかわらず、COVID-19のパンデミックにまつわるパニックは衰退し始めている。惑星サイクルも終盤にかかった段階で顕れるポジティブなシフトは、先週、世界中の株式指数においても顕著だった。火星が木星、冥王星、土星の3惑星とコンジャンクションを形成した3月20日〜31日、世界の株式市場の多くが2月12日〜20日に示現した史上最高値または数年ぶりの高値からの歴史的下落に終止符を打った。その大規模な下落のスピードは、これを歴史的なものとするに十分だった。

  たとえばダウ平均は、約1ヵ月で11,355ポイント(38.4%)を失った。3月23日につけた18,213の安値(当時火星が冥王星にコンジャンクト)からダウ平均は4月9日木曜の高値24,009まで上昇、2週間強で5796ポイント(31.8%)の上昇をみた。これもまた歴史的だと言える。これら惑星サイクルの終わり(ウェイニング・フェーズの終わり)から新しい惑星サイクルの始まり(ワクシング・フェーズの始まり)への移行は、市場サイクルの終わり(弱気)から新たな市場サイクルの初期段階(強気)への移行とほぼ完全に同期している。

人間活動(金融市場)におけるこのサイクルと惑星サイクルとの相関関係は、ここ2ヵ月というもの非常にうまく機能してきた。実際、この相関関係はこれ以上と言えるものはなく、アストロロジーの研究が社会にとって素晴らしい価値を持つ理由を示してもいる。また市場のタイミングツールとしては、私が知る中でもリバーサルという点においてはその一貫性と正確さにおいてこれに匹敵するものはない。

  火星、木星、土星、冥王星によるウェイニングからワクシングへのフェーズ・シフトによって示されるこうした変化は、世界の株式市場に見られただけではなかった。金は先週1754.50まで上昇し、7年ぶりの高値を更新した。たった3週間前の3月20日には、金は2019年11月と同水準となる最安値1450を試していた。原油もまたもう一つのスタープレイヤーだった...ある時点までは。

3月30日、まさにウェイニングからワクシングへの移行のまっただ中で、原油は19.27で取引され、18年ぶりの安値を更新した。だが週の取引最終日だった4月9日には28.36まで騰がり、50%近くの上昇となった。ところがその日の引けまでに22.57まで売られ、1日で20%以上の下落をみた。原油は木星と海王星に支配されており、こういった急激な上昇と急激な下落という不規則な動きはおそらく前週末4月4日に起きた木星・冥王星コンジャンクションに関連していたと考えられる。

木星・冥王星は今後数ヵ月の間、こういった主要な惑星がアスペクトを形成するための「ホスト」のような役割を果たす。何故なら2020年12月21日冬至に水瓶座0°台で起きる木星・土星コンジャンクションまでに展開していく惑星サイクルの中ではこの組み合わせが最も長期のものだからだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “米国は新たな時代の計画を立てる喫緊の努めを果たすと同時に国民を疾病から護らねばならない。”

 — Henry Kissinger
   “The Coronavirus Pandemic Will Forever Alter the World Order”
   Wall Street Journal 2020年4月4日—5日付

  “債権投資大手ピムコの最高投資責任者マーク・キーセルは『第一の優先順位は債務の返済となるだろう。我々はV字回復は期待していない。期待しているのはU字回復だ』と語った。”

 — Josh Mitchell and Rebecca Elliot
   “Legacy of Crisis: Debt Surge” 
   Wall Street Journal 2020年4月10日付

  念のために言っておくと、V字やU字型の回復を期待している市場アナリスト達がアルファベットの意味を正しく理解しているとは思えない。彼らが景気回復について語っていることはわかっているが、私は株式市場のパターンについて話している。また私は、「自分は知らない」ということを知っているのを認める。だが私は何十年もを研究に費やしてきた。だから長期サイクルにおける歴史的な市場のパターンについても大変精通している。私はチャートの専門家が株式市場の「W字型」回復と定義するものを見ているのだ。つまり、私達の講読者版リポートや最近開催したウェビナーで概説したように、7週間〜10週間、もしかすると2ヵ月〜6ヵ月間は健全な反騰が続き、その後2021年の土星・天王星スクエアに向かって(そしておそらくはその期間を超えて)もう1つの下落が待ち受けるということだ。

キッシンジャー博士が書いているように、私達は新たな時代、全く新しい世界秩序の崖淵に立っている。これは、2020年12月に起きる木星・土星コンジャンクションが意味する20年、200年、そして800年のサイクルと合致している。つまりこの木星・土星サイクルが1802年以来、主に地性星座宮の組み合わせで起きてきた後で風性星座宮の140年シリーズが始まり、それは1226年以来最初の連続した風性星座宮のサイクル(800年)だということだ。今私達はアルファベットではなく時代の話をしている。そしてほとんどの長期サイクルは底(安値)とともに始まり、その数ヵ月後または数年後に二番底が続く。

  ところで今回はこの新時代、または新しいエポックが始まっていくという観点を裏付けるもう一つの長期的なジオコズミクス研究について話してみよう。私がこれまでに書いた最初の本の中に『進化アストロロジー:ホロスコープを巡る魂の旅』と題されたものがある。(これは、今ではアストロロジーの研究において非常に人気のあるテーマについて書かれた最初の本だった。)その中で私は「帯電ポイント(charged point)」という概念を紹介した。

その本の『惑星ペアサイクル:集合体のパターンを突破する』という章において、私は2惑星がコンジャンクトした位置が黄道上の「帯電ポイント」になると述べた。コンジャンクションが起きた度数は、関わり合う2惑星が持つ原理の合成となる特質を帯び、そしてそれら2惑星の次のサイクルが始まるまで効力を発し続ける。そして別の外惑星がトランシットでこの「帯電ポイント」にアスペクトするたびに、惑星ペアサイクル(同調サイクル)の性質に関連する出来事と同期する可能性がある。これは、次の基本的な仮定へと繋がる。すなわち『2惑星によるペアサイクルの周期が長ければ長いほど、その潜在的な影響は人類の問題に影響を与える可能性が高い』。

  アストロロジーの研究においては通常、多数の生命が失われるか脅かされる健康関連のパンデミックは海王星(病気)と冥王星(生命への脅威)によって表され、多くの場合土星(損失、または損失への怖れ)も関連付けられる。私達は今日のパンデミックが32年~37年サイクルの山羊座の土星・冥王星コンジャンクションに起因すると見るが、それはこのコンビネーションの下で社会、政府、経済の構造が大規模な変容と再構築の時期を通過し、その途上で古くなった構造を放棄(終了)することを余儀なくされ、それに代わる新しい構造を発見・構築する必要に迫られるという結論にアストロロジャー達を導く組み合わせだ。

しかしながら、アストロロジャーとしての私達には、何故このパンデミックの間に起きた主要なハードアスペクトに海王星という存在が見られなかったのか? と疑問に思うことがしばしばあった。だが、ある一つの原理、つまり「帯電ポイント」の原理を使って考えるなら話は別だった。2番目に長い惑星ペアサイクルは天王星と海王星の171年サイクルだが、それは1993年に山羊座18°〜20°で起きている。そしてこれは2020年1月に起きた土星・冥王星コンジャンクションの位置山羊座22°台に非常に近い。実際、山羊座22°台で起きた土星・冥王星コンジャンクションは現在、山羊座18°〜22°の領域を少なくともこれから32年~37年の間、天のスーパー帯電セクターに仕立てている。また1965年〜1966年には、3番目に長い惑星ペアサイクルが健康を司る星座宮、乙女座16°〜17°で起きている。トランシットの海王星は、2019年11月〜2020年2月まで、ちょうどそこに在泊していた(オポジション)。それはまさに虚偽や誤解を招くような報道に満ちた海王星の雲の下で今回のアウトブレークが発生し、致命的な行進を始めた時期にあたる。

  こうして見ると解るとおり、このマンデーン・アストロロジーの概説メソッドに従えば、海王星と冥王星はこのヒステリー、パニック、生命への脅威の爆発においては非常に突出した存在だったのだ。

ここで良いニュースは、海王星が現在この「帯電ポイント」から離れつつあることだ。今年はもう戻ってこない。とはいっても突然ウイルスが消えるわけではないし、社会的背景の中にあって人類の互いへのふるまいが以前の状態に戻るわけでもない。何故なら冥王星が絡む時は、新しい構造が生み出されて新しい方向へと向かい、それが集合体の意識の確固とした基盤となっていくほどの「全面的な降伏」が起きないかぎり、癒やしが完了することはないからだ。

  冥王星の下では以前の状態に戻ることなど出来ない。戻るとしても因に対する果としての「病の再発」だ。冥王星の影響力は、アスペクトのオーブ圏にある時間帯に限定されることはない。発効期にはそのアスペクトが孵化する時間帯も含まれている。これは、もし冥王星がもたらすレッスンや改革への促しが明らかな「治療」やヒーリングへと繋がる「変容した行動パターン」を具現化しなかった場合、後に再びそのフォースを放射するために力を内在させる時だ。

そしてこれが集合体に適用される時、それは私達の個人生活における行動パターンのみならず、集団として互いに相対する際の行動パターンにも影響を及ぼす。また同時に人類と地球や環境との関係性にも適用される。

私は地球温暖化の話をしているのではない。私が言及しているのは汚染や廃棄物、そして地球の特定地域が細菌、バクテリア、ウイルスを収集することを許している不注意さだ。もしあまりに長く無視されるなら、ついにそれらは解き放たれ、私達の健康と存在そのものさえ脅かす原因となる。

  これが現在私達がその渦中に在る冥王星期であり、水瓶座の木星・土星コンジャンクションが今年終盤に起きて大胆で輝かしい新たな世界に突入する寸前の様相だ。だが冥王星は、米国や中国などの主要国、ドナルド・トランプ、ピーター・ナバロ、ジェローム・パウエル(米国)などの世界の重要なリーダー達、またニューヨーク証券取引所、アムステルダム証券取引所(世界最古の取引所)、上海証券取引所、連邦準備制度理事会のような主要機関など、すぐに思いつく例を挙げるだけでもこれだけの数のネイタルチャートに対しあと数年の間ハードアスペクトを形成し続ける。

読者の皆さんは自分自身の想像力を駆使し、これらの実体にどんな改革が行われ、より良い世界の再生にどう繋がっていくのかを思い描いてみてはどうか。何故なら最終的に、冥王星は変容を意味するだけでなく、改善と再生をも意味するからだ。これはアストロロジーが提供する「理解」の一種であり、それはどんな社会にとっても潜在的に非常に価値あるものだ。

  さて、トレーディングを念頭に短期的に天空で起きている事象に簡単に触れて今週のコラムの締めとしよう。

今週は太陽が木星・冥王星コンジャンクション(4月14日〜15日)にスクエアを形成する。木星・冥王星のサイクルとその力学は、今週非常によく働くことになる。来週は太陽が土星にスクエアとなり(4月21日)、その後冥王星が逆行に転じ(4月26日)、太陽が天王星にコンジャンクトする。COVID-19の死亡者の増加率は横ばいにはなってきているが、その角度はまだまだ険しい。トレードの観点から見るなら、太陽・木星と太陽・天王星のアスペクトは市場のリバーサルとは最も強い相関関係を持っている。

そしてそのどちらもが、非常に高い頻度で短期間ではあるが急激なリバーサルと同期している*。だがこの時期と牡牛座の新月(地域により4月22日〜26日/日本時間23日11:25頃)を過ぎれば市場のボラティリティは落ち着くのではないだろうか。また水星も4月10日には魚座を離れ牡羊座に入居する。情報の混乱や不確実性(魚座の水星)は、私達のリーダーが発するより率直かつ効率的なコミュニケーションに道を譲っていくことに期待しよう。これは政治的にも健康に関する領域にも言えることだ。

このパンデミックがどう進行していくかについて提供されたモデルはあらゆる側面に拡がり、個人または企業にとって具体的なプランなど何も立てられない状況となっている。だがそれも変化していくだろう。山羊座の土星と冥王星がそうあれと要求し、牡羊座の水星がそれを生み出す。私としては、これらの学術的モデルが実際に有用で信頼度の高いものとなるように絞り込まれていくことを期待している。

*現在、トランシットの天王星はニューヨーク証券取引所設立図(バトンウッド・チャート)のMCと金星の上に来ている。






訳文ここまで
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March 29, 2020

レイモンド・メリマン 週間コメント3/30【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2020年3月30日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今回も≪ 先週をふり返って ≫ は割愛し抄訳とさせていただきます。


なお、内容は激しい動きとなった各市場の動き、及び惑星の動きに関連しては以下のような文面でした。

  “先週をふり返ると、世界の多くの株式市場は2020年2月につけた史上最高値や数年ぶりの高値から30%〜45%の下落を終え、その後1週間足らずのうちに20%〜30%の反騰を開始した。こうした極端な市場動向(と極端な社会動向)は、火星が木星(3月20日金曜)と冥王星(3月23日月曜)を通過したことが引き金となって立ち現れた、4月4日の木星・冥王星コンジャンクションという強力な惑星コンビネーションの前兆と合致する。世界の株式指数の多くが、これら2つの日付(±1日)のいずれかで底を打ち、その後強力な反騰を開始した。ヨーロッパにおいては、事実上の安値は1週間早く3月16日に示現し、3月20日〜23日に二番底をつけている。”


この後商品市場(金とヘリオセントリックの水星射手座入りの関連、原油と火星・木星コンジャンクション、ユーロ、ビットコイン)の動きが続きます。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “過去最高記録となる328万人の労働者が先週失業給付を申請した... 申請手続きをした米国人はこれまでの記録の5倍近くとなった。3月の時点で米国の雇用主は113ヵ月連続で雇用を増やしてきたが... その後たった数日のうちにそれは止まってしまった。”

— Eric Morath, Jon Hilsenrath, Sarah Chaney
  “U.S. Cases, Jobless Claims Soar”
  Wall Street Journal 2020年3月27日付

  “彼(エコノミスト、アーノルド・クリング)の分析によれば、米国には個人と企業両方に流動性の問題があり、財政や金融刺激策を必要とするような典型的景気後退とは異なるという。喫緊の問題点は、個人や企業が不自然な財政危機に陥り、社会に対し正しい行いをするために必要な収入を失うところまで追い込まれているということだ。”

— Tom Giovanetti
  “Less Stimulus, More Overdraft Protection”
  Wall Street Journal 2020年3月27日付

  “木星のもう一人の兄弟は、悲哀に満ちた青白い顔をしていた。その王国は大地の下、太陽の光は届かず、いつも闇とすすり泣く声、そして哀しみに支配されていた。彼の名は冥王星。彼の国は「影の国」また「ハデス」とも呼ばれていた。人々は言った。誰かが死ぬたびに、冥王星は使者を、または「影の導き手」を送るのだと。それは死者を彼の陰鬱な王国に運び行くための使いだ。だから人々は彼のことを決して良くは言わなかったし、彼を人生の敵としか見なさなかった。”

— James Baldwin, Alan Sklar (narrator)
  “Jupiter and His Mighty Company”
  www.calm.com


  私達は冥王星が支配する日々 — 年 — を生きている。1月12日、その32年〜37年にわたるコンジャンクションサイクル形成のため土星は冥王星と会合した。同じ週のうちに米国は、米国人の殺害を計画していたとされるイランの将軍ガーセム・ソレイマーニー暗殺を実行し、世界中を恐怖で震撼させた。

この、何かの前兆とも感じられる土星・冥王星コンジャンクションの後には、まもなく木星・火星が冥王星と同様の出会いを果たすことになる。いや実際には、今すでにそれは起きているのだ。そして再び不吉な不安の雲が私達の惑星を覆っている。私達は冥王星から逃げることなど出来ない。誰ひとりとしてだ。誰も冥王星の蹄から無傷で抜け出すことは出来ない。

  冥王星は、その裏に破壊と同様に強力な癒やしの強制力 — 再生と新生のフォース — をもたらすが、それを解き放つことを許す前に、私達に降伏することを要求する。それが叶うまでは「物事の終焉」そして「恐怖が支配し論理など存在しない、最も深く暗い領域への突入」という冥王星のプロセスを過ぎ越していかねばならない。冥王星は人間に対し、その信じがたいほどの癒やしのフォースを体験する前に、もうすでに意味をなさず不要な物事を認識し、それらを手放すことを要求してくる。

土星(制限)と木星(極端)の両惑星が冥王星(未知の恐怖)と意見を交わし合う2020年、集合体としての私達は人類にとっての「魂の闇夜」を経験している。しかし、冥王星が与える約束は、私達が変容したり、集合的な再生を経験しさえすれば、その闇が即座に終わるということだ。だが冥王星の場合、通常これら経験するべきエピソードがすぐに終わるということはない。つまり、人々は自分達のやり方、日常の在り方、互いへのふるまいを早々には変えないということだ。したがって、私達集合体そのものや、個人的な資産の安全を脅かす危険をともなうこのパンデミックがすぐに終わる可能性は低い。しかしながら、これらの惑星がコンジャンクトする3月20日〜4月4日は、少なくとも意識レベルにおいて、なにがしかの変化が現れ始める期間を意味している。

  最近、私が人から最もよく尋ねられるのは『これはいつ終わるのか?』という質問だ。そして私が最もよく口にする答は『解らない』だ。だが心の奥ではこう考えている。『私達が変わり、変容し、他者を尊重し、愛し、気遣うようになればすぐに終わるだろう』と。

  そしてそれは、ゆっくりと起き始めるかもしれない。おそらくこれは今進行中の「冥王星的」な状況のせいだ。現在起きているポジティブな事象は、いかに多くの人々が進んで立ち上がり、犠牲を払い、苦しんでいる沢山の人のためにヒーラーとしての役割を果たしているかを目の当たりにすることだろう。だがこういった犠牲、エゴの放棄や自分第一の態度を改める動きは果たして十分だろうか? 私達のリーダーの中に、あるいは恐怖や破壊をその目的とするような集団の中に、その気配を見ることは出来るだろうか? 冥王星が絡む時、それには時間がかかるものだ。

彼は急がないし、急がせることも出来ない。そして人が何も手放すことなく犠牲も払わないまま冥王星のプロセスを短縮させようとすればするほど、苦痛はより大きくなる。何故なら — 象徴的な意味で — 冥王星には力があり、私達にはないからだ。

そのプロセスとはまず

1)何かが間違っている

2)単に望んだり要求したからといってそれが止むことはないという事実を受け入れる
  (私達には — まだ — その力がない)そして

3)再生へのプロセスを開始する

これがまさに冥王星の特質 — そのプロセス — そのものだ。そして、必須の改革と新生を受け入れることを拒むというのはまさに人間の持つ特質だ。

  初回の木星・冥王星コンジャンクションが起きる4月4日はもうすぐそこに迫っている。木星と冥王星のコンビネーションについては『フォーキャスト2020』中、「過激な手段」と題した章において解説した。そして私達は今、その「過激な手段」を経験していると思う。だが3月20日〜4月4日の期間には、惑星間に起きる非常に多くのコンジャンクションが終了する時期でもある。たとえば火星はまず最初に木星にコンジャンクトし(3月20日)、その後冥王星に(3月23日)、そして最後に土星に(3月31日)コンジャンクトして起重機、すなわち木星・冥王星コンジャンクションの準備を整える。こうして私達は3月20日〜4月4日の間に4惑星全てに関わる新しい惑星サイクルのスタートを迎えるのだ。

こんなにも多くの惑星達が現在の時間枠の中でコンジャンクトし、そこから新たなサイクルが始まるという事実には、何か象徴としての希望がある。

  だがこれは都合3回あるうちの最初の木星・冥王星コンジャンクションだ。その後木星は5月14日に逆行し、後ずさりして6月30日に冥王星と2回目のコンジャンクトを果たし、最終の3回目は11月12日、米国大統領選の直後に起きる。

  5月14日〜6月30日の期間も非常に重要だ。おそらく現在展開中の3月20日〜4月4日と同等の重みを持っている。5月14日に逆行する木星は土星と金星に非常に接近しており、金星もまた5月13日に逆行を開始する。金星の逆行期は歴史的に見て、株式のような金融市場の重要なトレンド転換と相関する重要な時期だ。また6月30日に起きる2回目の木星・冥王星コンジャンクションは金星が順行してからちょうど5日後であり、これも歴史的に金融市場の重要な反転と相関するもう1つのシグナルだ。一方、これが都合3回起きる木星・冥王星コンジャンクションのちょうど中央部にあたるということも重要な点だ。それまでにCOVID-19の感染拡大の阻止が見られ始めるような兆候は顕れない可能性がある。


  その時が来るまでは、私達の互いに対するふるまい、そして持続的な集合的変容と癒やしのために必要な変化に適応しようとする意志は言うに及ばず、世界のリーダー達の行いにも真の変化への兆しは見られないかもしれない。






訳文ここまで
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January 05, 2020

1月6日付メリマンコラムより(メモ的に)

今回はお休みする予定でしたが、≪短期ジオコズミクス≫のみ掲載します。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “とはいえ、この軍事関与に否定的な姿勢は、2020年にプログレスの月が米国ネイタルの火星・海王星スクエアにT字スクエアを形成する時に試されるかもしれない。それは2019年12月から2020年3月、そしてその前後に3ヶ月の許容範囲を加えた期間だ。もしここで使っている建国図の時間(1776年7月2日11:45AM, フィラデルフィア)が正しいとすれば、これは軍事的対立の増加と、不確実または矛盾をはらむメッセージが同盟国に送られる可能性を示している。”

— 『フォーキャスト2020』日本語版85〜86頁
  2019年11月執筆

  上記引用はトランシットの火星が射手座入りから山羊座へと進み、それが中東地域を含む軍事衝突の可能性を示唆するが、もう一方では射手座に在泊するプログレスの月が米国建国図(1776年7月2日を使用)の火星・海王星にTスクエアを形成中であることをも示唆するものだった。そしてこれには、米国建国図が実際に独立宣言への投票の完了時点に基づくものであるという前提を支持する相関性が見られる。つまりそれは7月2日正午少し前であり、ジョージ・ワシントン将軍が投票結果を知らされ独立戦争が開始された7月4日ではない。

そのうえ1776年7月2日に射手座に在泊した月は、これまでも述べてきたとおり、イランのチャートの火星・海王星スクエア、そしてトランプ大統領の太陽・天王星と月のオポジションを活性化させる。

この新たに勃発した紛争は、一部のアナリストが考えるほど早急には終わらないかもしれない。火星が射手座を運行するにつれて、これが米国とイランの火星・海王星スクエア、そしてトランプ大統領の太陽・天王星と月のオポジションを1月28日〜2月13日まで強烈に刺激するからだ。この事はいったい何を意味するだろう? これは指導者が衝動的になりがちで考えるより先に行動を起こす可能性、そして思考が過剰反応気味になるか、一方向的な先回りの傾向を帯びることを意味する。つまり非常に強い強制力、行為、そして反応が見られるかもしれないということだ。火星が射手座を運行する時、物事は米国でよく言うところの “Over the top” すなわち「やり過ぎ」な傾向が顕れやすい。

こうしたエネルギーは来週に入ってさえ強力に見られるかもしれない。何故なら天王星 — 驚きと噴出の惑星 — が1月10日に順行するからだ。このジオコズミック・サインが持つ影響力のオーブはすでに発効圏内だ。金融市場の観点から見ると、これは上にも下にも非常に急激な価格変動としばしば関連し、多くの場合、通常の支持帯や抵抗帯を超えて動く。つまり非常に印象的なトレンド・リバーサル、もしくは数年ぶりの新高値または新安値への壮大なブレイクアウトと同期する可能性を持つ。これは世界の一部の株式市場において、すでに史上最高値と同期している。今回、これがリバーサルのシグナルでないとするなら、より多くの事例が続くだろう。

また、火星が11月19日〜1月3日の蠍座運行を終えたことをも指摘しておきたい。これは私達が言うところの「ゴールド・タイム」、金のためにあるような時期で、MMAの各リポート講読者はイングレスの1週間前、安値(1446)をつけた時分に金に買いを入れ、最終ポジションを手仕舞いしたのは1月3日、火星が蠍座を離れる日だった(金は1550を超えていた)。金がトップアウトしたというテクニカルな兆候はまだ顕れていないが、プランを遵守する必要がある。そのプランとは、火星が蠍座入りしてから2週間以内に孤立した安値をつけたら買い(これを実行した)、蠍座運行が終わるまでホールドすることだった(これも実行)。そして過去何度も経験したように、今回も非常に綺麗に決まってくれた。


<メモのメモ>

前の項目で中東での紛争と金相場、それにスイスフランの上昇との関連に触れている

アグレッシブな火星の射手座運行は1月3日〜3月30日。そして1月12日の土星・冥王星コンジャンクションが持つ32年〜37年サイクルは、前後18ヵ月のオーブをもって第一次世界大戦(コンジャンクション)と第二次世界大戦(ウェイニングスクエア/270°)の始まりと同期している。『フォーキャスト2020』において1947年のコンジャンクションは第二次世界大戦終結後の復興期の始まりと指摘されている。

火星は4月1日、水瓶座入りしてすぐに土星とコンジャンクト。そのとき山羊座24°で木星・冥王星・小惑星パラスがコンジャンクトし、牡羊座のエリスとはスクエアを形成している。これも政治が絡んで強圧的かつ一方的なフォースが働く可能性を示すと思われる。そして4月8日(満月)には水瓶座の火星と牡牛座の天王星がスクエアを形成する。これもまた非常に攻撃的な配置。






訳文ここまで
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November 10, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント11/11【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2019年11月11日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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今週のメリマン・コラムは ≪短期ジオコズミクス≫ のみの抄訳です。
なお、来週のコラムはお休みさせていただきます。🙇‍♀️


≪ 短期ジオコズミクス ≫

    “長年にわたり強気論者として知られてきたエドワード・ヤーデニが『株が高くなりすぎている』と懸念している。ヤーデニはS&Pの予想株価収益率(forward earnings multiple)が19〜20まで上昇すれば「酷い修正安」を招く怖れがあると警告する。現在、S&P500指数は17だが歴史的標準値は15〜16だ。”

— Stephanie Landsman
   “A ‘Market Melt Up’ is Becoming a Real Risk as Stocks Hit New Highs”
  https://www.cnbc.com 2019年11月3日付


     誰もが今、市場のメルトダウンならぬ「メルトアップ」を求めてやまないようだ。もちろん多くの著名な市場アナリストもまた、3月〜6月の「メルトアップ」を予測してきた。そして米国(と世界の多くの株式市場)は7月後半に確かに史上新高値まで舞い上がった。これは射手座を運行する木星とダウ工業平均との歴史的相関性に基づいて、2019年8月の前後2ヵ月以内に長期サイクルが天井をつけるのが望ましいという予測によく合致した。

このトランシットは、2018年11月8日〜2019年12月2日まで発効する。木星は8月11日、ちょうど射手座の中盤で滞留〜順行に転じた。歴史的研究を頭に入れた上で、米国株式市場もまた木星が射手座の中盤に在泊した2007年10月11日に史上最高値をつけ、そこから世界大恐慌以来最大の下落が始まったことを考えれば、今回そこで4年サイクルがトップアウトしたとするのは妥当な予測であった。だが、現在この長期サイクルの天井予測にとり理想的な時間帯を過ぎてしまった事実は何を意味するだろう? 木星が射手座を運行するタイムリミットである12月2日まで、サイクルの天井と射手座の木星との相関性は有効なのだろうか?

これに関しては月曜夜に発行するMMAサイクルズリポート月報において、株式市場のスペシャル・リポートとして回答するつもりだ。


     一方、最近の米国株式市場の騰勢を支持する他のジオコズミックな相関性が存在する。一つは射手座を運行する木星が、「バトンウッド・チャート」と呼ばれるニューヨーク証券取引所の設立図(1792年5月17日)の木星、冥王星、土星、海王星と非常に調和的なアスペクトを形成していることだ。トランシットがもたらすこの思いがけない大当たりは10月11日〜11月25日までが発効のオーブ圏内だ。またそれと同じ時期の11月7日〜16日、NYSE設立図の天秤座22°〜27°に在泊する木星・海王星コンジャンクションにトランシットの火星がコンジャンクトしている。火星(熱)と木星(拡大)がこれほど顕著に強調される状況にあっては「メルトアップ」という概念が生まれても不思議はない。だがこれはいつまで続くのか?

まず火星について言うなら、来週はTMI(Trump Mars Indicator)の一つが発効する。11月8日〜14日、火星が大統領のネイタルの金星・土星コンジャンクションにハードなスクエアを形成するのだ。これはすでに発効しているように見える。彼は米国—中国間の貿易戦争に関して中国が発表した関税の段階的撤廃への合意を否定した(火星から金星へのハードアスペクト)。金曜の市場はこれを嫌気したが、これまでのところ、その影響はそこそこといったところだ。市場は大統領の機嫌にもかかわらず、いまだに反騰し得ることを証明したようだ。

     しかしながら、現在水星が蠍座を逆行している(11月20日まで)。だから民主・共和両党から相手側に対する調査や捜査の話が大量に飛び交っている。民主党が大統領弾劾に向けて足並みを揃えているばかりでなく、今や司法長官ウィリアム・バーがコネチカット州検事のジョン・ダーラムを、何故FBIが特別顧問ロバート・ミュラー任命に繋がった2016年の選挙について対情報操作を開始したのか、その理由について捜査するよう任命した。

トランプとその支持者達が申し立てている主張は、クリントンを落選させるためにロシアが選挙に介入したという虚偽の話を民主党(その界隈では“ディープステート”と呼ばれているが)がでっち上げたということだ。もし2016年の選挙介入の発信源を捜査する捜査官を捜査するという話に少し混乱させられたとしても、別段気にする必要はない。今は単に「魔女狩り」の季節... いや、まぁ「トリックスター」たる水星が仄暗い洞窟を走り抜けて地下世界の秘密の隠れ家、蠍座に埋蔵された記録の隠し場所を目指しながらやりたい事をやりたいようにやっているだけだ。

     これら全ての調査から何かが明らかになるかもしれないが、一般の人々が見たいと思うような事柄ではないかもしれない。32年〜37年サイクルを持つ土星と冥王星のコンジャンクションが2020年1月12日に山羊座で起きる、その寸前まで来ている今、事はそう生易しくはない。政治的にはこれが、休火山にも似た何事かが噴火し始めるといった様相に繋がるかもしれない(山羊座の冥王星と共に蠍座も強調されている)。民主、共和両党の指導者達が腐敗と隠蔽の網に絡め取られていると判明するにつれて、それは単に「沼地から水を抜いて何が出るか見る」という以上の状況になる怖れがある。それは好奇心をかき立てる。それはとても複雑怪奇だ。蠍座を逆行するミステリー好きな水星が心惹かれる全てがそこに詰まっている。とりわけ水星逆行の中盤である11月9日〜10日、そして満月が起きる11月12日はそうなるだろう。


     あなたの地域(または国)の調査官から発信される、何か恐ろしいニュースに備えておこう。それと共に、他者の行動や動機に疑問を抱き、問いただしたくなる自分の衝動も抑えたほうが賢明かもしれない。それが彼らに火を点けて、今度はあなたのことを問いただすかもしれないからだ。






訳文ここまで
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March 24, 2019

レイモンド・メリマン 週間コメント3/25【金融アストロロジー】

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レイモンド・メリマン・コラム  2019年3月25日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されるそうですので、そちらもぜひご覧ください。 翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。
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来週4月1日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。🙇


≪ 短期ジオコズミクス ≫

  “『米国経済は依然として強い』というFRB議長ジェローム・パウエルの今週の主張は、金曜に典型的なリセッションの兆しを見せた債券市場によって厳しい試練に直面している。短期債のイールドは現在長期債より優位に進んでおり、2007年以来見られることのなかった強い不況への兆候を表している。3カ月債と10年債とのスプレッド、またはイールドカーブ(利回り曲線)はこれまで長期にわたって続いてきた10ベーシスポイント(0.1パーセンテージポイント)以上という壁を抜けた。前回これらのスプレッドがこの水準を下回ったのは2007年9月のことだった。そして金曜の朝、不況がやって来るというほとんど完璧なシグナルである逆イールドが発生した。イールドの逆転は必ずしも切迫した景気後退を意味するものではないが、来年以降かそのあたりには直面することになりそうだ。”

— Jeff Cox
  “The Bond Market is Flashing Its Biggest Recession Sign
  Since Before the Financial Crisis”
  www.cnbc.com 2019年3月22日付

  “都市設計家、建設業者、エンジニア、そして科学者達は、気候変動が深刻な洪水や危機的状況を生み出す気象条件、極度の高潮の発生と増加をもたらすとして、人々が住宅を建てる新たな方法を見つけ出そうと躍起になっている。”

— Elizabeth Weise
  “The Floods Are Coming; Here’s What You Can Do”
  USA Today 2019年3月22日付


  先週は興味深いジオコズミック活動の重複が見られた。その全てが魚座の水星逆行のサイクル中央部で起きている。この逆行期の実際の中央部はちょうど週末の3月16日〜17日だった。しかしながら、先週中盤の3月20日、春分と同時に稀有な満月が起きた。これは18年〜19年ごとに起きるように見える(そして株式市場の下押しへの先駆けにも見える)事象だった。その翌日となる21日、水瓶座の金星が牡牛座の火星と各23°台で不動宮スクエアを形成した。ニューヨーク証券取引所の設立図(1792年5月17日)では、水星が牡牛座23°台、冥王星が水瓶座23°台に在泊しており、これは現在の金星・火星スクエアと同じ位置だ。となれば、読者の皆さんはこれが世界の株式市場と他の金融市場での重要な動き(リバーサル)と同期したと考えるかもしれない。それはおそらく正しいだろう。

  3月19日〜21日は世界のいくつかの株式指数にサイクル新高値が見られ、その後週末に向けて急落が起きた。米国ではS&Pとナスダック総合に今年の新高値が示現したが、ダウ工業平均(DJIA)にはそれが見られなかった。DJIAは3月19日火曜に26,109をつけたが、2月25日のサイクル高値26,241にはわずかに届かず今年2度目のピークとなった。そして3月22日金曜までに400ポイント以上と厳しい下げを見せて引けには25,500を試している。アナリスト達はヨーロッパと中国の成長が当初の予想より遅れていることも念頭に、即座に米国経済の成長見通しを下げた。これは週の半ばにFRBが、たった2週間前にあと2回の利上げが予測されたにもかかわらず何故中央銀行が2019年内はこれ以上の利上げが出来ないと断念したかを説明したその隊列に加わった寸法だ。

どうして世界経済の見通しが楽観から懸念へと突然転じたのか、誰もその理由を知っているようには見えない。この停滞が何故以前は目に入らなかったのか? それは、その界隈の人々が誰も水星逆行、とりわけ魚座を逆行する水星が魚座の支配星である海王星とコンジャンクトする時に生じる原動力を理解していないという事実と関連するのかもしれない。しかし、ファイナンシャル・アストロロジャーは知っている。実際、これは世界経済が持つリアリティーをリアルに知る者はいないというリアリティーを指し示す典型的なアスペクトなのだ。彼らは自分達が何も知らないという現実に直面するまで自分達が知らないということを知らない。そしてその後でさえも現実を拒絶し、説明責任を負う意志の欠如が見られる。これらは全て、海王星と魚座が持つ暗黒面の特質だ。

  水星は知っている。水星は知識、情報、そして知的/精神的な処理を支配する。だが魚座ではデトリメントであり「ファクト」のような情報を処理するにあたってはひと苦労だ。これにまた、適切な情報を他者にも理解し得る形を通して伝達するために処理していく — あるいはそれを受け入れる — 行為への試練を暗示する逆行運動の重荷が重なる。その結果は、私達が現実だと思った物事(米国と世界経済の「奇蹟」)が現実でも何でもなかったことへの気付きだ。つまりは全てが幻想かあるいは希望的観測の副産物であり、これもまた魚座の海王星が受け持つ領域だ。どちらも想像力、ファンタジー、抽象化した物の見方を支配する。これらの特質はインスピレーションに裏付けられた文言には貴重だし、高まる直観力や創造的な思考にさえも寄与するものだ。だがそれは、世界経済や金融市場が最も有効に機能するような世界においての話ではない。錯覚からなる幻想はついに現実と出会い、あなたは不意の刺々しい声に起こされる。あなたは眠っていたのだ。自己満足に浸り、全てが上手くいっていると信じ、どんな下落も一時的なもので全てが(あなたのポートフォリオを含めて)まもなく正常に戻ると信じてきた。何故なら過去10年間をふり返っても、物事なんてずっとそんな風だったではないか?

そして今 私達は、2007年10月11日の株式市場に示現した史上最高値の後、2007年12月に始まった「2007年〜2009年グレート・リセッション」のちょうど2カ月前に見て以来初となるイールドカーブの逆転現象を目撃している。

  面白いではないか? 2007年10月11日はまた、前回木星が射手座中央部に在泊した時期と関連している。この12年ごとの惑星サイクルは、米国株式市場の長期サイクルの天井との関連性において色濃い歴史を持っているのだ。それは2018年11月8日から2019年12月2日にかけて、再び進行中だ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“あぁ、星々のただ中に素晴らしい知識が発見されようと待ち受けている。最も微細な物事までもがそこには描かれているのだ... もし人がそれを読み取るだけの技術を持ってさえいたならば。”

— ベンジャミン・フランクリンの言葉
  近々刊行予定の書籍中に引用されている一文

  この本は非常に成功したビジネスマンがアストロロジーによるコンサルテーションを受けた後に体験した「覚醒」について自ら書き起こしたもので、将来のコラムでまた触れることになるだろう。


“昨日からのわたしが知る全て...
  それは何もかもが変わってしまったこと”

— テイラー・スイフト&エド・シーラン
  “Everything Has Changed” アルバム“Red”より
  Big Machine Republic 2013年(YouTubeで視聴可能)


  いや、なにも私はテイラー・スイフトの追っかけファンというわけではない。だがこの曲は今週聴いていたパンドラ・ラジオステーションでたまたまかかった時に私の注意を惹いた。それは友人のレコーディング・ミュージシャンでアストロロジーの研究家でもあるリチャード・ハーディとの刺激に満ちた会話の直後のことだった。その時私達は、山羊座において土星・冥王星がコンジャンクトすることの意味と、その原理を個人的な人生の中で最善の形で使うにはどうすればよいかについて論じ合っていた。

特に今回は、共に自ら支配する星座宮に在泊して力を強めつつ人間を夢見心地へと誘う木星・海王星のスクエアがもたらす「甘美な錯乱状態」と、山羊座の土星と冥王星のコンジャンクシャンが「さぁ見よ」とばかりに突き付ける「厳しい現実」の間を行きつ戻りつするような状況下だ。後者には、おおらかとも言える木星・海王星コンビのような寛容さの持ち合わせはない。

  木星・海王星コンビは2019年1月から9月まで発効する。土星・冥王星コンジャンクションのほうは2020年1月12日まで、正確な形成には至らない。だが今でさえ、関連する事象が起きるには十分なほど近付いている。6月いっぱいまでは互いに3°以内のオーブ圏に入っているからだ。時系列で言えば、木星・海王星スクエアがまず先に形成され、その後に土星・冥王星コンジャンクションが続く。しかしその途上、ちょうど今頃から夏を通してこれらがうねり合うように互いの領地を行きつ戻りつするのだ。そしてそれから先は、2019年終盤から2020年を通してほとんどの時間帯が土星・冥王星とカプリコーン・ステリウムの影響下となる。

つまり『昨日からのわたしが知る全て...それは何もかもが変わってしまったこと』という歌詞の世界だ。輝かしい経済、大統領によってどんどん好転していると宣伝されてきた「奇蹟」の経済は、彼が『FRBによる2018年末の金融引き締め政策がこの「経済的奇蹟」を損なった』と宣告した先週までの世界だ。楽観は懸念へと転じた。射手座の木星(楽観性と事実無根の活況)は、山羊座の土星と冥王星(『花は — あるいはお金は — 何処へ行ったの?』)へと変容した*
*『花は何処へ行ったの?』“Where Have All The Flowers Gone?” 1960年代、ピーター・ポール&マリーによって反戦歌として歌われ大ヒットしたフォークソング

  それでも、どんな惑星や天体であれ、それぞれの原動力と原型を持っている。それがたとえ土星・冥王星コンジャンクションのようなハードアスペクトであっても建設的に使うことは可能だ。では、どうすれば山羊座の土星と冥王星を前向きに使えるだろう? 最善の個人的成長を目的として統合し努力するべきその原理とは何だろう?

土星と山羊座は両方とも統制と倫理を象徴する。一方、冥王星は絶大な力(または権力)と変容を意味する。つまりこの時期は、冥王星の「力」が「個としての統制」への脅威として経験される可能性がある。これは個人的な(内的な)倫理規範に逆らってまでも変容することを迫られるように見える時期だ(もっとも、自己の内部に倫理規範を持っているならという話だが)。

ここでの試練はあなたの核となる道義や指針に嘘をつくことなく忠実であり続けることだ。そして他の人々や環境の外圧に負けて、自分の手で「自分自身であること」の核を侵し、自分がするはずのなかった行動を取らないようにすることだ。こうした試練は一般的に見て世界中の大衆に当てはまるが、とりわけカーディナル・サイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の15°〜24°に惑星を持つ人々、特に蟹座と山羊座には強く作用するだろう。読者の方々なら知っていると思うが、1月5日〜16日生まれと7月7日〜18日生まれの人達は年齢に関係なく太陽がその位置に来る。また4月5日〜16日生まれと10月8日〜18日生まれもその影響を受ける。(日本では1日程度ズレる可能性あり)


  燃えさかる石炭とその炎の中に自分の二本の脚で立ち、聖なる核として抱く自らの道義を捨て去ることなく保つことは、あなたを力付け、あなたを強くする。外圧にひれ伏して妥協し、内部の深いところでは正しくないと知りながら何かを行動に移すなら、自分自身であったはずの大切な一部を失うことになる。そしてそれを取り戻すのは難しいだろう。この時期は、自分自身の責任に基づく深い関与のありよう、他者との人間関係、そしてあなた自身の個的な倫理が試される時だ。自分自身を売り渡してはならない。自分を変えることは出来る。だが品位を失うことなく、自分で自分を統御出来ているという感覚を維持していくことだ。

冥王星はまた自己の内部を深く掘り下げ、その深部に個的な変容を起こすための源泉を置きたいという衝動をも象徴する。したがって、これは重要な学びの時期だ。そしてあなたが — より広く見れば世界が — いかにその試練と学びを受け入れ、取り組み、過ぎ越したかの結果がやがて問われる。それが今後数年のあなたを(そして私達を)取り巻く未来の環境を決めるのだ。


  一方、金融市場を短期ベースで見ていくなら、3月22日から4月3日の間は水星が魚座で滞留し海王星とコンジャンクションになる。水星は3月28日に順行に転じるが、逆行の力学はその後も数日は余韻として残るだろう。混乱と不確実性がニュースを支配することになる(たとえばブレクジットを思い起こすといい)。

今は情報や報道が正確さや信頼性を欠きがちな時期だ。人々はとんでもなく荒っぽい(バカげてさえいる)セオリーを考えつき、自分達がしている事から皆の目を逸らし、自分を護ることが出来ない他者(スケープゴート)に注意が向かうよう仕向けて責めを負わせるために、あらぬ噂を流すという誘惑に駆られる。今という時は巧みに「犠牲者カード」を振りかざし、あたかも自分が被害者であるかのようにふるまう人々を目の当たりにする時期だ。しかもそれは驚くほどの信ぴょう性を伴って見える — ただし嘘だということを除けばだが。それは良くても演技にすぎず、悪くすればでっち上げだ。

  おそらく今、市場として熱いのは原油で、魚座の海王星に支配されている。先週、原油は1バレルあたり60ドル以上に舞い上がった。これは11月半ば以来初めてのことだ。穀類もまたニュースを賑わせるかもしれない。何故なら — 木星(誇張)と海王星(降雨)のスクエアに付きものの出来事として — 今や気象予報士が(それに『フォーキャスト2019』では私達も同様に)この季節とその後も記録的な洪水が押し寄せると予測しているからだ。だから驚くことではないが、私達としては今年の降雨量は予想以上となるにしても、その後までは続かないと見ている。







訳文ここまで
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January 26, 2018

「山羊座の土星と冥王星」WSJドキュメンタリー映像によせて

        今週1月22日付のメリマン・コラム ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ で少し触れていた「フェイク・ニュースと検閲」という問題は、天王星・冥王星スクエア(カーディナル・クライマックス)の影響が続く下で山羊座入りし、冥王星とのコンジャンクションに近付いていく土星を念頭に、今後生じる様々な懸念のひとつを浮かび上がらせるものでした。この記事ではそれらに関連し、また補足的な意味も含めて、同じ1月22日に YouTube に公開されたウォールストリートジャーナルの短編ドキュメント・シリーズ『 Moving Upstream 』から

—『 Free Speech : Colleges in the Crossfire 』—
  • 米国で若者達を中心に起きている抵抗運動とその底流に存在するもの
そして
  • それらは何処に行き着く可能性を持つか?
というテーマの一編を取り上げて内容の要約を掲載したいと思います。


  世界に起きる潮流を惑星サイクルの観点から見るといっても、実際には他の惑星サイクル(特に天王星や海王星)や国のチャートが互いに関連しながら及ぼす複雑な要因が絡んでおり、土星と冥王星というたった2つの惑星のみでは捉えきれない要素があります。けれど両惑星が持つ力・怖れ・抑圧・拒否・頑なさ・壁・忍耐・抵抗・抑制・規制・統制・根底からの転覆・破壊と長期の再構築・内なる同調圧力 etc.というキーワードをベースに、反抗と自由と破壊とブレークスルーの惑星である天王星、そして理想、夢、曖昧さ、嘘、欺瞞、異世界、共感、逃避、犠牲 etc.の惑星である海王星との関連をちょこっと頭に置いて、このドキュメンタリーを見てみるのはなかなか興味深いと思います。
 
なお、簡単な備考を付けましたが、アストロロジーの観点から内容を考えるにあたっては、星座宮や惑星のマンデーン的な意味合いについて基本的な理解が必要になると思います(『マンデーン2016』『マンデーン2017』の付録「各サインの集合的心理傾向」も各星座宮と支配星、室区分の傾向など参考になるかと思うので、お持ちの方はぜひ参照してみてください)。 


歴史的な「言論の自由」運動発祥の地、UCバークレーで今何が起きているか?
“Free Speech : Colleges in the Crossfire” 


【キャンパスの変容】
  ー 気に入らない言論をヘイトスピーチとして排除する学生達 ―




啓蒙主義の知的継承者VSポストモダニストの闘争

「言論の自由」論争を考える際に際立つ「三つの "P"」とは
  • Polarization:分極化(対極化)
  • Postmodernism:ポストモダニズム
  • Provocation:挑発/煽動」

ー 以下、内容の要約 ー  
(もし誤訳や下の備考も含めて間違いなどありましたらどうかご指摘ください。なお、要約は番組で語られる順序どおりにはなっていない箇所や省略、意訳があります。)


        『フリースピーチはヘイトスピーチであってはならない』昨今の学生達は「言論の自由」にある程度の制約を設けるべきだと考えている。

カリフォルニア大学バークレー校(米国公立大ランキング1位、リベラルな校風で有名)では2017年2月、「オルト・ライト*」の扇動家でブライトバート・ニュースの編集主幹マイロ・ヤノプルスの講演を学生達が実力阻止した。1960年代をUCバークレーの学生として過ごし、フリースピーチ運動の黎明期に活動した経験を持つジャーナリズムの教授ビル・ドラモンドは語る。

*オルト・ライト(オルタナ右翼)とは何者か
(ニューズウィーク日本版)

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  『60年代当時の運動は(公民権運動とも連動した)政治的なものであり、そういった行為は学内では禁止されていました。だが私達は大学当局と闘い続け、やがて全国の大学が次第に譲歩するようになっていったのです。』 大学構内での政治活動は許可され、自由な言論が交わされるようになった。それは後に、学生達によるベトナム反戦運動への道を拓いたのだった。

  だがドラモンド教授は今、リベラル派の教授の一人として学生達に反対する声をあげている。『学生達は我慢が出来ません。反対意見は自分達にとって居心地悪く、怒りを感じるのです。彼らは自分達と異なる意見を受け入れることが出来ません。』『今の学生達は60年代終盤以来、最も分極化していると思います。』

彼らはあらかじめ自分達のアイデンティティに基づいた "先入観" を持って大学に入って来る。そしてそれぞれに特定の言説に対し非常に不快感を感じて全く聞く耳を持たなくなり、抵抗する。異なる意見を持つ者には「立ち去れ」と言うのだ。ここ数年、米国では全国的に「自分を中道だと見なす学生」の率が急激に低下しており、左も右も、非常に極化しつつある。彼らは大学当局に対し、自分達が嫌悪すべきだと感じる講演者を招くことを拒否し、抵抗するのだ。


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  ポストモダン以降の学生達にとって、啓蒙主義を源流とする「言論の自由」とは「欧州優越主義」(あるいは白人による支配思想)の血脈に他ならない。たとえばワシントン州のエバーグリーン州立カレッジでは、マイノリティの学生達が大学や社会において自分達の存在がどれほど重要かをアピールするため、1年に1日だけキャンパスに顔を見せない日を持つという慣例があった。だが今年の彼らは方針を変え、その日は白人だけがキャンパスを離れるよう要求した。

これに対し、自身を革新主義者であり、大統領選ではバーニー・サンダースを支持したという進化生物学教授ブレット・ワインスタインは『他者への押し付けは自由に反する』と拒否した。彼は言う。『一人の人間として、そしておそらく一人のユダヤ人として、強制的にどこかに行け、行ってはならないと言われることに、ある危機感を抱いた』と。だがその結果、彼の授業中に学生達が乱入する事件が起きた。それは学生達による「つるし上げ」であり、彼に辞職するか謝罪するかの二者択一を迫った。そして後日、彼は辞職した。現在の彼は他の多くの学者達と共に、ポストモダニズムと今日のフリースピーチにまつわる論議とを結び付け、その関係性を考える運動に携わっている。


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  「社会正義」の名の下に動く学生達にとって「自由」はもう昔ほどの価値をもたない。ポストモダニスト達は「伝統的に抑圧されてきた人々」が「現実に何を感じ体験するか」に価値を置く。そして『あなた方の言論は我々の実体験を代表していないし反映もしていない。あなたの言うことは矛盾している』と抗議する。 一方で、そんな彼らを揶揄し挑発する人々(オルト・ライトの扇動家達)が存在する。彼らは「多くの人々が本当に言いたい事」を、自分の命と社会的立場の両方を危険に曝しながら口にする社会的戦士だと自認している。

たとえば彼らはフェミニズムをたちの悪い捻れた男性嫌悪症だと攻撃する。『トランジェンダーの連中は「私とセックスしたくないなんて、それはあなたがトランスフォビア(トランスジェンダー憎悪)だからだ!」と決めつけるしね』と、マイロ・ヤノプルス。 相手を意図的に煽り、意地の悪いジョークで茶化し、侮辱する彼らの話法は、ときに教育的な指導効果を生む場合もあるが、ただセンセーショナルな本を売りたいがためにキャンパスにやって来るケースもあるとNY大学のウルリク・ベア教授は語る。

  今、抵抗する若者達は「フリースピーチ」という概念を「護られるべき言論の場を破壊する脅威」だと見なしている。『私はオルト・ライトに脅されるためにここに来たんじゃない。大学当局は彼らに加担していると思う。』 インタビュアーは問う。『かつてこの大学で生まれたフリースピーチ運動は、実際にキャンパスを破壊してまで言論の自由を護りベトナム戦争に反対しましたが?』 『その当時の運動が人類を包括的に捉え、人権を護るための破壊だったのなら、それは必要な破壊。でも今(オルト・ライトの)連中がやろうとしているのは人間性の抹殺を目的とした破壊にすぎない。目的が全く違います。』と答える新入生。 


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  だが
ウルリク教授はこうした状況を良い事だとも言う。そしてローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉を引用し、人々が抵抗する時は大抵の場合、その水面下に別の重要な問題が隠れていると話す。『私達にとってこの社会はどこかが間違っている・・・と彼らは言います。そしてそのほとんどが、実のところ、米国史を通じてくすぶってきた人種問題に行き着くのです』と。

『移民問題を持ち出すと、学生達はとたんに忍耐力を無くします。そして「もうその問題を再び持ち出す必要はない。もうすでに解決してきたから」と言います。』『え、移民問題ですか!いや、解決していないでしょう?』とインタビュアー。『そのとおり。解決などしていません。それは何も解決していない問題であり、米国が背負う人種的平等という問題への根本的な関与へと導かれる話題なのですよ。』


  今は昔と違い、学生達は人種、民族、宗教、階層など最初からセクト化された状態で大学に入ってくる... セクト化した集合体にとって、議論や耳を傾ける行為は重要ではなく、相容れぬものに抵抗し、それらを排除し、自分達の要求を通すことが重要だ。そして彼らは、敵対する主義主張を持つ者は政府の高官でさえも、キャンパス内で講演することを許さない。彼らと議論する良い機会ではないのか?という問いに『議論したところで彼らの考えを変えさせることなど出来ると思いますか?』と笑う学生。革新派の抗議によって講演を中断させられた人々にはテキサス州共和党議員のジョン・コーニン、元CIA長官ジョン・ブレナン、保守派の論客ベン・シャピロなどがいる。講演者への安全対策コストも莫大な額になりつつあり、シャピロ氏の講演時には60万ドルかかったという。


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  では、キャンパス内で講演することを許されるべきなのは誰なのか...? 新しいルールが必要とされている。一方には過剰に反応する学生達。もう一方にはセンセーショナルな挑発者達が対峙する。どちらの側も完全に誠実だとは言えないだろう。 『おそらく大学を管理する当局側が何らかの取り決めをしなければならないでしょう。』とベア教授は考える。『米国憲法修正第一項(言論の自由)は、どこでもどんな状況でも何でも言える権利を保証しているわけではないのです。』現在、米国では半数以上の州が大学内の言論の自由を護るための新法を成立させたり法案を審議している。

  UCバークレーの教授ビル・ドラモンドは語る。『60年代に学生達に明け渡した規制の力を取り戻し、規範を定めて統制を行う必要が出てくるかもしれません。』たとえば、どんな主張であろうと政治色のあるイベントは再び禁止するなどだ。




要約は以上です。
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【備考1】〜というか、思い付くままに〜

◎公民権運動~ベトナム反戦運動とフリースピーチ運動
 
1960年代中盤〜後半:フリースピーチ運動
土星・冥王星オポジション期
  • 1965年4月 土星/魚座・冥王星/乙女座13°台
  • 1965年8月 魚座・乙女座15°台
  • 1966年2月 魚座・乙女座17°台
  • この時期は乙女座での天王星・冥王星コンジャンクション期と重なる
  • 米国始原図(6室魚座、12室乙女座)
  • 日本戦後始原図(魚座は3室の、乙女座は9室のカスプあたり)
フリースピーチ運動
1960年代後半におけるアメリカの学生反乱の口火を切った学生運動。1964年9月、カリフォルニア大学バークリー校で、大学当局が学生の政治活動を規制する方針を告示したのに対し、学内の学生諸団体はこれに反対してゆるやかな連合を組みフリースピーチ・ムーブメント(FSM)を結成した。運動の過程で大学当局は無権利状態の学生に対して圧制者であることが暴露され、権利の獲得のために決定機関への学生参加を要求した学生たちは、〈知識工場と化した大学〉の〈人格性と感応性を欠いた官僚機構〉を鋭く追及した。コトバンクより)


1980年代中盤:ポストモダニズム最盛期
土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座運行期〜セミスクエア期
  • 1982年11月天秤座27°台でコンジャンクション
  • 1983年6月ニアミス
  • 米国始原図では1室天秤座。10室のネイタル水星と4室のネイタル月・冥王星にTスクエア形成
  • 日本戦後始原図では10室天秤座
  • 当時、天王星は射手座を進行中で1982年に木星がコンジャンクト、海王星は射手座終盤度数
  • その後冥王星は蠍座、海王星は山羊座、土星は蠍座→射手座へ(1988年、射手座最終度数で土星・天王星コンジャンクト。日本ではバブル景気が体感された頃…戦後始原図のアセンダント/山羊座0°台でコンジャンクトが起きた。
  • 1985年4月〜1988年10月まで天王星・冥王星セミスクエアがニアミスを入れて7回起きた。
  • 1988年1月 冥王星蠍座12°台、土星射手座27°台でセミスクエア

現時点での大学生は年齢的にみておおよそ射手座に冥王星、牡羊座(〜牡牛座)に土星、水瓶座に天王星(木星と海王星が加わった年もある)を持つ世代と思われる。(1997年2月に土星・冥王星のトライン)。そしてこれから2001年8月、11月と2002年5月の土星・冥王星オポジションの影響下に生まれた高校生達がキャンパスに入って来る。その後2020年1月には
山羊座22°台で起きる土星・冥王星コンジャンクションが控えている。そのとき、真の「ポスト・ポストモダン的思想」が浮上するのだろうか....?


◎ポストモダニズム


ウィキペディアからの引用によれば、ポストモダニズムとは…
(ここから引用)『ポストモダンの条件』(1979年)を著したリオタールによれば、「ポストモダンとは大きな物語の終焉」なのであった。.....例えばマルクス主義のような壮大なイデオロギーの体系(大きな物語)は終わり、高度情報化社会においてはメディアによる記号・象徴の大量消費が行われる、とされた。この考え方に沿えば、“ポストモダン”とは、民主主義科学技術の発達による一つの帰結と言える、ということだった。

 このような文脈における大きな物語、近代=モダンに特有の、あるいは少なくともそこにおいて顕著なものとなったものとして批判的に俎上に挙げられたものとしては、自立的な理性的主体という理念、整合的で網羅的な体系性、その等質的な還元主義的な要素、道具的理性による世界の抽象的な客体化、中心・周縁といった一面的な階層化など、合理的でヒエラルキー的な思考の態度に対する再考を中心としつつも、重点は論者によってさまざまであった。したがって、ポスト・モダニズムの内容も論者や文脈によってそうとう異なり、明確な定義はないといってよいが、それは近代的な主体を可能とした知、理性、ロゴスといった西洋に伝統的な概念に対する異議を含む、懐疑主義的、反基礎づけ主義的な思想ないし政治的運動というおおまかな特徴をもつということができる。

ー 引用終わり/太字下線はこちらで引いたものです



  …と、ポストモダニズムって...なにやら門外漢にはとても難しくてわかりにくいのだけれど。。 わたしのような素人目に、たとえばポストモダンと言われる建築やアート作品って、まるでモザイクのように様々な文化や事物の特徴を散りばめて、あっちへ飛びこっちへ飛びしながらも何故かひとつにまとまっているという、ごった煮のような「何か」・・・うーん世界観?として映ります。そして、それはそれで面白かったり美しかったり魅力的だったりもするという。。

また、絶対的に賢くて合理的で偉そうな、四角四面の支配的主体をバラバラに解体して見せた、カタルシス的な行為だったのかな?などとも思ったり。。 断片化。セクト化。 ポストモダニズムによって否定されたという「近代の合理精神」が本当はどんなものなのか、専門的な知識を持たないわたしにはわからないけれど。とりあえずスッキリと割り切れる善悪の意識と一点に絞られた理性的ゴールに向かおうとする時代精神が存在していたのだとすれば、1980年代中盤って・・・それまでの端正な道に敷きつめられた赤い絨毯の下に隠されていた、あらゆる欲望や非合理的な暗闇のヘドロ(ナマの人間性)を札束の力で美しく飾りつつ、あれもこれもと引きずり出して見せたようなイメージがあります。そして全てが断片化して風に吹かれて飛んでいったような。。  それでも様々な領域に根付いた小さな種はやがて芽を吹いて、それぞれに「個」の花を咲かせたような。。。 

  長く続いてきた「間違えることのない絶対理性がどこかに存在するはずだ」という信念への反動や破壊の試みとして顕れたのがポストモダニズム的気分なら、それは土星と冥王星の組み合わせ(絶対者の維持と解体)によく似合っていると思います。けれどバラバラに解体されたものは、もう一度生まれ変わることを通し、再び「新たな鋳型」として固まろうとするのかもしれません。エントロピーに逆らおうとする本能的な危機感みたいなものが、わたし達人間には組み込まれている気がします。


代表的なポストモダン建築のひとつとされる
「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」
Kushiro_Fisherman's_Wharf
By 663highland (Own work) [GFDL (), CC-BY-SA-3.0 () or CC BY 2.5 ()], via Wikimedia Commons


  さて、ポストモダニズムのピークはいつ頃かといえば、上記の引用にも出ている1979年の『ポストモダンの条件』出版以降~諸説ありますが、1980年代中盤土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座期)が最盛期だったとも言われているようです。1980年代中盤といえば、好景気に入る時期。米国はレーガン大統領、日本では中曽根康弘首相の時代ですね。

当時は芸術や音楽の世界にも華やかでノリノリのイメージがあふれていたと思うし、キラキラした流行の水面下では様々な分野で「もの言う個」をめぐる冒険的・実験的な試みも数多くなされたのではないかと思います。またMTVの隆盛によってビジュアルを意識したPOPSやROCKが台頭した時期でもありました。そういえば1979年9月に『Video Killed the Radio Star/ラジオスターの悲劇』という曲がリリースされていますが、これはテレビ(ビデオ録画技術)によって仕事を失ったラジオ全盛期の歌手を歌ったものだそうです。面白いことに、この時期は土星・冥王星サイクルが前の周期の枯渇期であるバルサミック・フェーズに入ったタイミングとぴたり同期します。 

また、土星・冥王星コンジャンクション期〜蠍座期はスピリチュアルな世界でもいわゆる「チャネリング・ブーム」が起きるなど、精神世界に新たなスター達が生まれた時代でした。ハリウッド女優のシャーリー・マクレーンが自らのスピリチュアル体験を書き綴った本『アウト・オン・ア・リム』が世界的なベストセラーになり、ニューエイジ・ブームに湧いたのも1980年代中盤です。 またアストロロジーの世界においても、1977年に発見されたカイロンについての研究がゼーン・ステインによって初めて本になり、ジェフリー・ウルフ・グリーンの冥王星だけに的を絞った大著『 Pluto The Evolutionaly Journey of the Soul 』(まさに蠍座の冥王星!)の初版が出版されたのもこの時期でした。そして多くの気鋭のアストロロジャー達が、今まで見向きもされなかった小さな惑星達の研究に手を染めていきました。

こうしてみると全体にこの時期は、天秤座の土星と冥王星による既存コンセンサスの解体に始まり、射手座の天王星(と海王星)っぽい脳天気な楽観性と夢の拡散、そして新しい領域に目標を定め飛び込んでいこうとする気概に満ちてもいた時期であり、その後土星と冥王星が蠍座に入って一度バラバラに飛び散った種子を個々に深く掘り下げ、新たに育てていったようにも思えてきます(
その後山羊座、水瓶座を経て牡羊座に入った天王星がそれぞれのアイデンティティを過激なセクト化に導いていったとしても...)。

もちろん、複雑な世界の様相と惑星サイクルとの関連を、十分な知識もないままに簡単に語ってしまうことは慎まなければならないでしょう。ただ思考を深めるためのひとつのフックとして、自己のあらゆる経験からひとつの仮説を立ててみる。それを深めたり変容させたり、ときには捨てていく。アストロロジーとはそういう繰り返しかもしれません。そして、それはつまるところ自分自身の生をその世界に映していくことでもあります。


  ところでその後、1987年10月19日にはニューヨーク証券取引所を発端とする史上最大の世界的株価大暴落「ブラックマンデー」が起きています。株価は前週末の引け値より22.6%、508ドルも下落しました。

Black_Monday_Dow_Jones


  当時の何が大暴落を引き起こしたのか? その原因は様々に言われているようですが、ウィキペディアによれば... ① レーガノミクスの高金利時代から割安に放置されていた株式市場に80年代に入って金融緩和の追い風を受けた世界中の資金が流入し「行き過ぎた活況」(どこかで聞いたような?)を呈していたこと。 ② プラザ合意と金融緩和によってドル高を克服したと思ったら、今度は行き過ぎたドル安を克服する必要が生じ、G7によるルーブル合意に至ったものの不調に終わったため、金利引き締めの懸念が出てきたこと。 ③交代したばかりの新FRB議長グリーンスパン氏の政策への懸念。 ④ 暴落の直前、イラン・イラク戦争に関連し米国がイランの石油プラットフォームを報復爆撃したことで原油市場への不安が拡がったこと...などが挙げられています。

いずれにしても、様々な要素が重なって投資家心理に大きな不安が膨らみ、いったん売り優勢になれば我先にと出口に殺到するような状況だったのではないでしょうか。。  それに加え、その当時から特に大口資金に関しては高度な金融工学とコンピュータを駆使した取引が行われていたため、その足の速さは以前とは比べものにならなかったかもしれません。今は小口の個人投資家もPCを使い、板を眺めながらトレード出来るけれど、80年代当時はまだまだ対応出来る状況ではなかったのではないでしょうか。。

  では日本の株式市場は?といえば... 日経平均もその日3,836円安と14.9%も下落、21,910.08円をつけて過去最大の暴落となりました。けれど大暴落の嵐だった世界の中で、実は日本が一番回復が早く、翌日には2037.32円高と9.3%も反騰。金融緩和を続けたせいで半年後にはもう下落分を回復していました。そして日本のバブル景気はさらに膨らみ、1989年12月29日に史上最高値38,915.89円をつけています。

ちなみにブラックマンデー当日のニューヨーク証券取引所設立図を見ると、ネイタルの2室乙女座(資金)火星に対し5室(投機)射手座を運行中の土星がスクエア。トランシットの月がネイタルの火星上を朝9時に通っています。またネイタルのアセンダント上の天王星にトランシットの土星とエリスがグランドトラインを形成し、ネイタルの冥王星にトランシットの土星がセクスタイル、そのミッドポイントにネイタルのエリスがすっぽり入っています。また天空では水星・金星・冥王星が蠍座でオーブ1°〜2°と接近、そして射手座の天王星と蠍座の冥王星は正確なセミスクエアからまだ1°も離れていない状態でした。

そしてその後...
土星、天王星、海王星が揃って山羊座を運行中で土星が海王星とコンジャンクトした1989年11月にはベルリンの壁が、土星が水瓶座入りし、山羊座で天王星・海王星がコンジャンクトした1991年12月にはソ連が崩壊しています。 そういえば日本のバブル景気崩壊も1991年3月からとされているようですね。この年の2月終わり〜3月は、ちょうど土星・冥王星サイクルがコンジャンクションを終えて、新しいサイクルの初回クィンタイル*を形成した時期です。また興味深いことに、この時期は日本の戦後始原図の1室(国民総体およびその "気分")で天王星・海王星がほとんどコンジャンクト(ニアミスとして記録される)、MC上のネイタル海王星にスクエアを形成。1991年4月には土星が2室のカスプに乗り、1992年1月初頭から本格的に2室を運行し始めました。

*クィンタイル:72°(360°の5分割)霊的・精神的に深く創造的な意味を持ち、何か重要なことを思い起こす刺激になるとも言われる。ただし注意深く内面を見ることが必要)


  そんなこんなで、備考と言いながらちょっと話が脱線気味になってきた気もするし、ちょっと休憩して...(^_^;。今思うと、1984年に発表された Queen のこの曲も、ある種のポストモダン的表現と言えるかな?
Radio...Someone still love you... ♪




でも、同じ年のヒット曲でポストモダン的な「気分」の一側面を特徴的に表現していたと感じられるものの一つには、こんな曲もありました。
Franky Goes To Hollywood 『 Two Tribes 』
When two tribes go to war, one is all that you can score... ♪




  さてその後。「ポスト・ポストモダニズム」的な思想はいろいろ出ているけれど、世界を席巻するほど流行するものはまだないと思われます。ポストモダニズムの波を経て、昔からのリベラルとか保守とかいう範疇(または境界)を互いに真逆に突き破り、聞く耳を持たなくなってしまった米国の学生達の在りようは、まさに牡羊座の天王星を思わせます。けれどその天王星も終盤度数に来て、来年には本格的に牡牛座入り。そこでの天王星はあらゆるリソース(お金や地球資源から個人的才能まで)の領域で実験的な試みを遂行する、そんな力になるかもしれません。牡牛座特有の頑固なほどの自己保存本能と天王星のテクノロジーが結び付いたとき、どんな思想が生まれてくるのかな? 

もしかすると、暗号通貨や新しいサイバー・セキュリティ技術を含むコンピュータテクノロジー( 牡牛座への天王星イングレス→テクノロジーを通じた「銀行」「資本主義」の変容?)、そしてバイオテクノロジーや脳科学(新エネルギー、気象操作、不老長寿〜不死、デザイン可能な人体、遺伝子操作ベビー、道徳的な脳への矯正法開発 etc.)の進歩と興隆。 …そんな流れに沿うように、こうした技術を用いて国家や世界を管理し統制することをヨシとする思想と(あるいは)それに対抗するような、自然または宗教的な意識への回帰思想が新機軸の衣をまとって浮上し、もてはやされる時代が来るでしょうか。

ただ「思想」が「思想」である限り、やはりそれも人類の文明と共に大きなサイクルの中を巡りながら、季節ごとの変わり目に咲く花々に過ぎないのか...とも思います。集合体としての人類はどこへ向かおうとしているのか? いつの日か、この螺旋運動に終わりが来るのか? いえ実際、本当にどこかに向かっていると言えるだろうか? そしてそれは、果たして「進化」なんだろうか? なんて...ね。

まったくの余談ですが、エリック・フランシスとの対談の中でメラニー・ラインハート女史が、当時はまだ発見されていなかった準惑星エリスを「ポストモダニズム」の惑星だと指摘していました。これは本当に言い得ているように思います。エリスは不和の女神として知られていますが、最初に天文台のカメラに捉えられた時点でのチャートを見ても、様々な不和の体験を通して "ポストモダニズム的自分探し" 、つまり断片化してしまった自己を取り戻すべく見つからないパズルのピースを探し求めて葛藤し続ける心理と関連するのではないかと考えられるからです。



【備考2】

米国始原図(メリマン氏推奨)と戦後日本始原図(戦後主権回復図)
USAM_JAPAN


        遅い惑星達のサイクルが米国と日本のチャートの何室でコンジャンクションやオポジションを形成してきたか、そしてこれから形成するのかを見ていくこと、またパーソナルとオーバーラップさせて、自分のネイタル・チャートではどうかなど…現代史や自分史と照らし合わせながらいろいろ考察してみると面白い発見があるかもしれません。

なお、米国と同様に日本の始原図についても、大日本帝国憲法発布図、現在の日本国憲法成立図などなど、複数のチャートが存在します。けれどわたし自身は主にこの主権回復図を使っています。敗戦後、日本は被占領国としての期間がありました。その間の日本は独立国ではなくあくまで「Occupied Japan」として認識されており、世界との関係性において、国家としての存続性はそこで一度断たれたのだと考えられるからです。もちろんひとりの日本国民としてはまた異なる感覚を持つし、他のチャートもそれぞれに整合性を持つと思います。けれどマンデーン・アストロロジーで世界各国との関係や現代の事象、集合心理のペルソナを見ていくにあたっては、現在のところこのチャートに極めて高い整合性が見られるのではないか?と考えています。


        わたし自身にとってのマンデーン・アストロロジーとは、未来を予測して当たった外れたというよりも(もちろん、アストロロジーをビジネスとする際、それは「力」を示す上で必須の要素になるし、予測には関連分野への個人的意見を超えた高い見識が必要になる、という戒めもありますが..)どちらかというと同時代を生きるひとりの人間として『いったいぜんたい、これは何なのだ?!』と周囲を眺め渡してみる...そして自分の足許をあらためて見直す... そんなことのために学んでいると考えています。なぜなら、常にそこには岐路が存在するから...。

  月と金星(と天王星)がアウト・オブ・バウンズで、プログレスの月がこれから再び太陽のくびきを離れていく身のわたしとしては、これからも、たまには思いつくままにこんなスタンスで記事をUPしていければ...などと思っています(^_^;。



young_galaxies



have great fun!!!★

hiyoka(^_^



hiyoka_blue at 22:45|PermalinkComments(2)

March 31, 2017

☆☆★『マンデーン2017』発売のお知らせ ★☆☆

Mundane2017cover


  本格的なマンデーン・アストロロジーの年刊本として、今年も『マンデーン2017』が Amazon Kindle Store から発売されました(税込¥1,214)。これは投資家の方々には毎年お馴染みのレイモンド・メリマン氏による年刊本『フォーキャスト』シリーズからマンデン・アストロロジーに関する記述部分を抜粋したもので、一般の方にも購入しやすい価格のKindle本として2015年版からスタートした企画です。

星読みのテクニックとしては、どちらかというとアストロロジー中級者~それ以上の方向けの記述が多いかもしれません。それでも、現在ファイナンシャルやマンデンを学んでいらっしゃる方だけでなく、「社会占星学に興味はあるけど敷居が高そう」とか「どう学習してよいかわからない」という方にとってもきっと役立つ本ではないかと思います。何故かというと、メリマンさんは単にテクニカルなセオリーに則って「土星と天王星がトラインを形成するから○○が起きるだろう」と予測を並べるのではなく、世界を俯瞰で眺めるにあたって「惑星達それぞれの関係をどう捉えていくのか?」「何を主軸にしてどうアプローチしていけば良いのか?」という基本的な問題を、噛んで含めるような丁寧さで解説してくれるからです。

たとえば『マンデーン2017』では冒頭部分で「アストロロジカルな時間の捉え方」に言及しています。これはシンプルなことではあるけれど、ファイナンシャルやマンデーンに限らず、パーソナルなアストロロジーにおいても、とても大切な観点のひとつだと思います。

また、今回も後半には毎年投資家の方々が一番最初に読み始めるという『各星座別 個人の運気予測』が掲載され、個人レベルでこの1年のヒントになりそうな情報が詰め込まれています。これはいわゆる太陽占星術の手法ですが、特にアストロロジー学習者の方にとって、メリマンさんがこうした手法を使って何をどのように読み取っているのかを考えながら読み進めていくのはとても面白いと思います。また巻末にはいつものように、アストロロジーの基本的な用語や政治・経済用語集が付録として付いています。

もっと早いうちに出してほしいという要望をいただきながら、色々な事情で3月末になってしまいましたが、今回もアストロロジーを通して世界と米国の「今」を読み解くには最適な本になったと思います。内容の濃い記事がたっぷり掲載されていますので、ぜひご一読ください。m(_"_)m


『マンデーン2017』スペシャル記事について

        この本は今回でシリーズ3冊目になります。既刊の2冊(2015年度と2016年度)は発刊記念として、既存のフォーキャスト・シリーズの中からマンデーン・アストロロジーの学習に役立つ貴重な記述を選び出し、付録の参考記事として付けていただきました。今回からは原則として通常発行となります(但し2015年版の第三章だったメリマンさんをご紹介する記事と「各サインの集合的心理傾向」は今年も残ります)。

毎週のメリマン・コラムを読んでくださっている方はご存知のとおり、現在は2020年+αまで続く「カーディナル・クライマックス」という壮大な歴史の転換点のただ中にあります。その主役…大ボス格ともいえるのが、2008年~2015年まで続いた天王星・冥王星ワクシングスクエアでした。けれどこのアスペクトの根幹について一番トータルに触れられていたのは、このアスペクトの中心部に突入した2012年を描く『フォーキャスト2012』でした。このため、2015年から出版されたマンデーン・シリーズでは残念ながらカバーすることが出来ませんでした。

そこで、今回は投資日報社さんの許諾とご厚意のもとに、『フォーキャスト2012』の中から「天王星・冥王星スクエア」に関する解説の一部をこの紹介記事に続けて転載させていただきます。

ここで提示されたカーディナル・クライマックスの基本概念は、マンデーン・シリーズを2015年版から続けて読んでくださっている方にとっても、今後の世相を見ていく上できっと参考になると思います。記事末には投資日報社さんからのお知らせもありますので、ぜひどうぞ。

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さて『マンデーン2017』ですが、こういう書籍って、その中身は目次を見れば一目瞭然ってところがあると思います。なので以下に各章および見出しを書き出しておきますね。

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『マンデーン2017』
〜2017年の占星学から見た世界と個人の運気予測

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この本で主に使われるジオコスミック(アストロロジー)用語

『マンデーン2017』のハイライト

  (メリマン氏による序文。その年の特筆すべき話題について)

近付くその時:宇宙における一時代の終焉

    (カール・ユングの「時の流れ」に関することばを冒頭に引用。「暦の時間」と「時計の時間」の違いから、アストロロジカルな「時間」と「空間」の基本的な捉え方や考え方について解説。壮大なサイクルの下に今 一つの時代が終わろうとしており、新しい時代の始まりを迎えようとしている(あるいはその移行期にある)…という今年のコンセプトのアウトラインを提示しています。

スペシャル記事の冒頭にもちょっと書いたのですが…フォーキャスト・シリーズのマンデーン・パートを読んでいると、まるで小さな教室に座ってメリマンさんのアストロロジー講義をダイレクトに受講しているような、そんな奇妙な気持ちになることがあります。特に今年は翻訳作業の間中ずっとそんな不思議な気分を味わっていました。もしかしたらそれは「伝えよう」とするメリマンさんの情熱のようなものに触れていたからかもしれません。)

天上の婚儀:惑星達の結合

(コンジャンクション、そして惑星サイクル内各フェーズの重要性を把握する)

ザ・グレートリセット
  ―土星ウェイニングアスペクトが終わりゆく日々―


(ワクシング・フェーズとウェイニング・フェーズの相違。そして来たるべき統治構造の変化とそれまでの覚醒のプロセスを土星・冥王星ウェイニング・フェーズを通して見ていく)

 ・土星・冥王星と経済サイクルの相関関係

 ・現行の土星・冥王星サイクル

 ・土星・冥王星サイクルのバルサミック・フェーズ


悪役よ、さようなら:これからの日々 ― 2017年

(土星・海王星スクエアの季節から土星・天王星トラインへの季節への移行が意味するものは?)

2017年のコスミック・ドラマ

 ・2017年のカーディナルT字スクエア

 ・助っ人としての土星

 ・天王星・海王星ワクシングセミスクエア


2017年の米国始原図に訪れる
  重要なトランシットとプログレッション


 ・プログレスの太陽は魚座に在泊、火星は逆行を続け土星に向かう

 ・米国始原図の火星・海王星にT字スクエアを形成するトランシットの土星
  ―論争、そして戦争への危険な兆候

 ・米国始原図の月と冥王星・水星のオポジションにT字スクエアを
  形成するトランシットの天王星

 ・2017年12月20日山羊座入りするトランシットの土星が
  米国始原図の金星・木星コンジャンクションとオポジションを形成


月のノースノードと米国のビジネス・サイクル

2017年の米国大統領

 (トラブル続きに見えるトランプ大統領とその政権に、いったいどんな星々のエネルギーが影響を与えるべく待っているのかを詳しく解析)

 ・トランプのネイタルの月食に来るトランシットの土星

 ・2017年8月21日の日食

 ・ネイタルの金星・土星と木星に対するトランシットの天王星と冥王星


2017年の水星逆行期

2017年の金星逆行期

2017年の調和の日/試練の日

2017年の季節的なテーマ

(ワシントンD.C.の冬至図、春分図、夏至図、秋分図を使って2017年それぞれの時期、米国に見られそうな傾向、雰囲気と予測される事象を読み解いていく。このパートもチャートを参照しながら読んでいくと非常に面白いです)

 ・冬

 ・春

 ・夏

 ・秋

2017年星座宮別個人の運気予測

(12サインそれぞれについて「全般の流れ」「仕事とお金」「人間関係」をテーマに、今年期待出来ること、注意すべきことなどをメリマンさんがまるで語りかけるように解説しています。フォーキャスト・ブックでは各星座宮につき3〜4ページのボリュームがあり、毎年人気のパートです)

特別付録「パーソナルからマンデーンへ」
 ―Who is Mr. Merriman?


(『マンデーン2015』に掲載した第三章とそれに付随する各星座宮別集合意識の傾向一覧)

用語解説集

(アストロロジー用語と経済・金融の専門用語を簡単に解説したもの)


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引き続き、『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―1へ ↓


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☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―1

  以下に掲載する記事は、2011年の秋に執筆された『フォーキャスト2012』から、天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する基本的知識を解説した部分を抜粋、転載したものです。この年、世界は騒然としており、またアストロロジーの世界でもマヤ暦が終わり、カーディナル・クライマックスが本格的に幕を開ける年として熱い話題になっていました。長い年月を経て発行されてきた年刊本のフォーキャスト・シリーズも、2012年版はおそらく今までで一番ボリュームがあったように記憶しています。そしてメリマンさん自身の文章からも、いよいよカーディナル・クライマックスを迎えるにあたって一つの時代を見据えようとするパイオニアとしての情熱が伝わってくるようでした。(これはわたし自身の印象にすぎませんが、この頃からメリマンさんの書き方が「アストロロジー学習者」を意識したものになってきたようにも感じられます。)

この記事の中で描写された「未来」の中にはそのまま実現しているもの多く見られるし、米国や日本など国・地域・社会によっては今の時点で少し異なる方向に進んでいるか、まだ萌芽の段階にあると見えるものもあります。けれど、ここに描かれた惑星エネルギーの原理には、最近のメリマンさんが影響力のオーブを加味して2008年 ~ 2020年 +α とも表現しているカーディナル・クライマックスの実相と核心部が見事に描写されています。これらの原理を通し、様々な地域で多様な人々がどのような現実を創造しつつあるのか? 今、2017年の時点に立って一考してみたいと思います。

『マンデーン2017』を読んでいただくにあたり、地球を覆う "エネルギーの大ボス" に関する基礎的な知識として何らかのヒントにしていただけましたら幸いです。


記事掲載にあたってざっと原文を見直したため、『フォーキャスト2012』の記述とはわずかに異なる箇所があることをご了承ください。


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天王星が冥王星に対しワクシングスクエア
―全ては天王星と冥王星に尽きる
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     もしあなたが2012年とそれ以降に関するマンデーンアストロロジャー(社会占星学者)の見解を知りたいなら、天王星と冥王星の原理原則を理解する必要がある。この両惑星間に形成される稀な惑星サイクルと、そのクォーター・サイクル(1/4周期)の歴史を理解する必要がある。またさらに、天王星と冥王星が位置している星座宮(サイン)が持つ原理の本質をも理解する必要がある。そして最終的に、世界が今何を体験しようとしているか、今後数年の内にどんな未来が待っているかをあきらかにするために、理解し得た全てを統合し、その結果を最新の世界情勢を背景として適用していく必要がある。

これは簡単な仕事ではない。何故なら天王星が力強く明示するもののうち、1つは「予期せぬ出来事」だからだ。天王星が関連すると何事も計画どおりにはいかない。論理的に進むこともない。実際、この天体の性質は極めて非論理的、かつ不合理でさえある。

天王星の影響下で下された決定は、過去の政治、経済の事例を見るとつじつまが合わない。決定後を見ても、似たような状況で下された過去の決定をもとに当然期待されるはずの結果を考えれば、全くうなづけるようなものではない。天王星・冥王星が主役となる期間は、何かが予想外に勃発し、それが当初の目論みや、すでに進展していた方向性から外れて変化していくような時期に合致するのだ。

     物事の動向、あるいは進路が滞り崩壊する時、変化への推進力(方向転換または新しいトレンドへの変化)は予期していたものをはるかに上回る傾向がある。たとえば金融市場の場合、通常なら一旦下値支持線、あるいは上値抵抗ゾーンに入ればトレンドは止まり反転する。だが天王星が絡んだアスペクトが現れると、価格は上値抵抗線や下値支持線をはるかに超えて変動し、多くの場合、急反騰して新高値レベルまで行くか、急落して相場解説者が言うところの「市場崩壊」の域に達する。天王星のアスペクトは集団的熱狂やパニックと同期する性質を持つ。これが2008年9月、土星が天王星に対してオポジションの状態に接近すると共に「Panic of 2008」として知られる金融危機が拡がっていったその当時に起きたことだ。

当時、このアスペクトの最初の形成があったのは2008年11月4日、大統領選挙の日だった。この選挙以来何もかも、予測通りに行っているものなどない。対立する者同士が、この、見たところどうやっても解決しそうにない米国の信用低下を互いに相手のせいだと言い立てるにつけ、物事は大統領選の直後にあんなにも高まった希望や期待に反する方向へと展開してきている。

     こうしたトレンド ― あるいは長引く低成長というトレンド ― は、天王星・冥王星ワクシングスクエアの下では変わりそうにない。実際、これからトレンドは「サプライズ」と「予想外」の新しいレベルに入ろうとしている。もしあなたが何かを計画しているなら、それを捨て去り新しい環境と予期せぬ出来事に順応していく場合の心構えをしておいた方が良い。変化を受け入れて順応するのが早ければ早いほど、素早く適応出来れば出来るほど、あなたの2012年~2015年はより良い状態になるだろう。だが必要な調整に時間がかかればかかるほど、この期間はより困難なものとなる。

この同じアドバイスは、世界の指導者達、そして2012年~2015年の間に自分達の新しい指導者を選ぶために投票する大衆には特にぴったりと当てはまる。人類が最高の瞬間を迎え、政治及び財政上の問題を正すために力強く舵を切ろうとしているのか、あるいは混乱と絶望のどん底へ突っ込もうとしているのかは、有権者が新しいリーダーを選ぶ意欲と心構え、あるいはそれによって選任されたリーダーが積極的に新しい状況に適応しようとする意欲と心構えによって決まるからだ。これは戦争か平和か、経済改革と救済または財政的な損失か、希望と誇りに満ちた世界環境あるいは恐怖と屈辱感にまみれたそれか、どの方向に向かうかの違いとなって顕現するだろう。

1つだけ、ほぼ確実なことがある。すなわち、リーダーシップに変更がなければ、あるいは現職のリーダーの方向性に変化がなければ、トレンドは変化しないだろう。同時にリーダーシップの変化は状況を悪化させるかもしれないという危険性がある。換言すれば、変化がなければ今よりさらに状況を悪化させる一方で、大幅な変化は良い方向に行くか、もっと悪い方向に向かうか、いずれの方向にも行く可能性があるということだ。反転させるための唯一の希望、それはリーダーシップの交代だ。それでも交代がこういったトレンドを反転させる保証は無いのだ。

     どちらに転んだにせよ、我々はいずれこの状態から脱出するだろう。その違いはトレンドの反転が今(2012年~2015年)起きるのか、あるいは後で起こるのか、だ。投票者の決断(あるいは優柔不断)と、それによって選任されたリーダー達は、まず世界経済を滝落としに落とし込むかもしれない。そこからは丁度マザーグースの童謡に出てくる「ハンプティ・ダンプティ落っこちた♪」のように、バラバラに砕け散ったパーツを拾い上げて元通りにすることが出来ないまま、次のディケード(10年)が来るまで待たねばならないだろう。

天王星と冥王星の影響下では、今が底でここから再び山を登り始めることが出来るのか、あるいはさらにまだ下があって、底など全く見えないようなレベルに落ちていくのかは、誰にもわからない。これは反転なのか、あるいは下放れなのか? 反転は希望をもたらす。そして天王星が関連する時、希望は常に存在する。何故なら天王星は、世界の多くの地域とそこに住む人々に恩恵をもたらす独創的な考え方、すなわち現存の問題に対する、これまで企てられたことの無いような新しい解決策の出現と同期するからだ。

これが人類最高の瞬間になるかもしれないという理由はそこにある。しかし、天王星はまた突出や断絶をも支配する。宇宙人であり、異端者だ。そのアイデア、あるいはアイデアを伝達する者は、多くの場合過激過ぎると受け取られ、それゆえに適切に考慮されることもなく無視されてしまう。こうしてトレンドは反転するかわりに加速され、逆上とパニックが後に続くのだ。

     一部の人達は「我々は非常にエキサイティングで興味深い時を生きている」と言いたがる。確かにそのとおりだ。 だが私達は、同時に非常に危険な時をも生きている。それが冥王星、特に冥王星が天王星とハードアスペクトを形成している時の本質だからだ。もし今後3年の内に、私達が過去3年にわたって辿ってきたコースを反転させることが出来たなら、それは人類にとって最高の瞬間となるだろう。

それは可能だ。何故ならアストロロジーの研究においては、惑星達が私達の選択肢を明示し、それらの行き着く先を明らかにするからだ。 だが、惑星は私達に代わって選択はしてくれない。アストロロジーとは「選択肢の明示者」であり、「選択者」ではないのだ。 そこで為された選択は、それがどの瞬間に為されたものであれ、少なくともその時効力を発している惑星トランシットと、人間活動のサイクルに対するその惑星の注目すべき関連性に見合った結果をもたらすだろう。 たとえ惑星同士のアスペクトがどんなに厳しくても、指導者、そして有権者は、こうした挑戦を前にして自分達の態度を選ぶ自由を持つ。ただしこれは選挙自体が不正に操作されたり投票権の濫用がないことを前提にしている。後に述べるように、これもまた(残念ながら)2012年にまつわる紛れもない可能性なのだ。

     それでは、現在効力を発している天王星・冥王星ワクシングスクエアの本質を十分に理解するために、まずこれを部分分けし、その後、今日の世界にとって意味をなす筋書きへと再構築してみよう。これを行うにあたっては、それぞれのパーツに固有のアストロロジーの原理を分析していくと共に、歴史上の主要な時代で、この特性のうち最も重要なテーマが起きた当時を手短にふり返っていくこととする。


天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する事実

  天王星・冥王星サイクルは、すべての惑星のペアサイクルと同様にコンジャンクションから始まる。コンジャンクションはある時間内に地球から空を見上げた時、2つの惑星が天空上の同じ部分を占めているように見えることを指す。その影響力のオーブ(許容範囲)― そのアスペクトとその1/4サイクルの力学が明確に現れる時間帯 ― は、アスペクト形成の3年~5年前からアスペクト形成の3年~5年後、あるいはそれ以上続くことがある。

今回はこの本の主旨に基づき、影響力のオーブは最初にアスペクトが形成される時(初回の通過)の4年前から始まり、最後にアスペクトが形成される時(最後の通過)の3年後まで及ぶものとする。したがって、2012年~2015年の天王星・冥王星のワクシングスクエアは2008年~2018年までの間、人間活動における諸状況と相関しつつ同じようなインパクトを持つと言えるだろう。この論考の全文にわたって触れているように、この時間帯は他の多くのジオコズミックサイクルと重なり合う。たとえばカーディナルクライマックス(2008年~2015年)及び土星・冥王星サイクルにおける最後の1/4局面(2010年~2020年)などがそれだ。まさに私達は今、他に類を見ない時間帯に生きている。いわば昔のTVドラマ「トワイライト・ゾーン」の現代版のようなものだ。

  ここでまず、天王星・冥王星のコンジャンクションの歴史を調べてみよう。何故ならそれに続く各局面は、コンジャンクションが起きた間に示現したテーマに関連するからだ。現行の天王星・冥王星のサイクルは、これら2惑星がコンジャンクションを形成した1965年~1966年、乙女座の15°~17°で始まった。

それ以前のコンジャンクションは次の通りだ。

1850年~1851年  牡羊座28°~29°
1710年        獅子座28°
1597年~1598年  牡羊座12°~13°
1455年~1456年  獅子座12°~13°
1343年~1344年  牡羊座10°~11°

  このように、天王星・冥王星の周期性は約112年~142年とまちまちだ。それは冥王星が太陽を回る軌道が円形ではなく、どちらかというと楕円形であるためだ。冥王星は乙女座~山羊座を運行する時は非常に速く、それぞれのサインに12年~15年滞在する。しかし、魚座から蟹座への運行では各サインを通過するのに25年~32年かかる。一方、天王星の軌道はより円形に近いので、黄道帯の各星座宮を通過する期間はそれぞれ通常7年(時として8年)だ。

 天王星と冥王星の間にも、興味深い数学的関係がある。冥王星が太陽を1周するのに約246年(244年~248年として)を要する。天王星が太陽を1周するには84年かかる。よって天王星が太陽を3回周回するのと、冥王星が太陽を1回周回する期間はほぼ等しい。これは天王星と冥王星が244年~252年ごとに同じサイン(もしくはすぐ近くのサイン)に位置し、同じ(あるいはそれに非常に近しい)アスペクトを形成することを意味する。この数学的な関係をさらに進めていくなら、海王星の太陽周回軌道は164年だ。したがって、天王星が太陽を2周する時間と、海王星が太陽を1周する時間はほぼ等しくなり、海王星が3周する時間は冥王星が2周する時間とほぼ同じになる。すなわちこれは、500年ごとに天王星、海王星及び冥王星が互いにほぼ同じ「空間的な関係」を結ぶことを意味する。ここで土星の周回軌道が29年で、これが3周でほとんど天王星の周回軌道と同じになることを考慮すると、その興味深さはより一層増してくる。


天王星と冥王星のクォーターサイクル


     アストロロジー ― 特にマンデーン、政治、及びファイナンシャルアストロロジー ― の研究領域では、すべての惑星ペアサイクルの各1/4局面(クォーターサイクル・フェーズ)は非常に重要だ。オーブも含めた1/4局面で起こる出来事は、多くのケースを見ても、コンジャンクション(サイクルのスタート時)あるいはオポジション(サイクルの中間地点)の時より明白な形をとって顕れる。

アストロロジーでは、天体のペアサイクルにおけるそれぞれの1/4局面は「スクエア」アスペクトとして知られている。アストロロジャーは1つの1/4局面(クォーターフェーズ)を、単に1回のコンジャンクションから次のコンジャンクションまでの間に連なる、分割された時間の流れとして測っているのではない。それよりむしろ、2つの惑星が軌道を進んで互いに90度の空間的関係(スクエアアスペクト)に入るのにどのくらい時間を要するか、という視点において測っている。

何故なら、ほとんどの惑星ペアサイクルにおいて、1サイクルにかかる時間の1/4は2つの惑星間の距離が変化していく周期の1/4に非常に近いのだが、冥王星が関わる場合には例外となるからだ。これは冥王星が太陽を廻る軌道が楕円であり、他の惑星のように円形軌道ではないことに由来する。

     たとえば天王星・冥王星の周期性は112年~142年だ。したがって、その平均周期性は約127年だ。時間的には各1/4局面は約32年のはずだ。しかし、2つの惑星間の距離が90°の間隔になるという意味では、1850年の事例以降、以下のような1/4局面が見てとれる。

コンジャンクション(0°) :1850年~1851年
ワクシングスクエア(90°) :1876年~1877年
オポジション(180°) :1901年~1902年
ウエイニングスクエア(270°) :1932年~1932年
コンジャンクション :1965年~1966年
ワクシングスクエア :2012年~2015年

     上に示したとおり、1850年~1851年のコンジャンクションと1876年~1877年最初の1/4スクエア(ワクシングスクエア)の間は比較的短い26年であった。しかし、今回のケースでは1965年~1966年のコンジャンクションから2012年~2015年のワクシングスクエアまではかなり長く、47年かかっている。これは1965年に冥王星は乙女座に位置し、2012年には山羊座に位置するという事実によるものだ。

乙女座~山羊座は冥王星の動きが最速になる黄道帯の領域だ。そこでの冥王星は、各星座宮を通過するにあたってたったの12年~15年しか費やさない。これは天王星が各星座宮を通過するのに要する7年の約2倍だ。しかし、1850年~1876年には、冥王星が牡羊座と牡牛座を通過するのにそれぞれ28年~32年かかっており、これは天王星が各星座宮に滞在する時間の4倍以上になる。2つの惑星が互いにより近いスピードで動く時、太陽を一巡りする周期を完了し、黄道上で再びコンジャンクションとして出会うためにはより長い時間を要する。

したがって、アストロロジーにおいて分数計算を使う場合は、時間はそれほど直線的ではない。サイクルを考えるにあたっては、カレンダーや時計によって測った時間という意味合いよりも、宇宙における空間と距離という概念を通して考えなければならない。サイクルのような事象を見る場合は、異なる視点が必要だ。空間的な現実では時間は伸び縮みする。それは直線的なものではなく、律動的なサイクルの測定に使われる「時間」と同じものだ。

     それでは、前回の天王星と冥王星の初回の1/4局面(ファースト・クォーターサイクル)のタイミングを検討し、何が起こったかを見てみよう。

コンジャンクション         
1965年~1966年 乙女座15°~17°
1850年~1851年 牡羊座28°~29°
1710年       獅子座28°
1597年~1598年 牡羊座19°~20°
1455年~1456年 獅子座12°~13°
1343年~1344年 牡羊座10°~11°

ワクシングスクエア(初回1/4局面)
2012年~2015年 牡羊座~山羊座6°~15°
1876年~1877年 獅子座~牡牛座22°~25°
1755年~1758年 魚座~射手座13°~23°
1623年~1624年 獅子座~牡牛座14°~17°
1496年~1499年 水瓶座~蠍座12°~22°
1370年~1371年 獅子座~牡牛座6°~8°

     ここで気付いてほしいのは、一連の天王星・冥王星のコンジャンクションからの展開が、短い時間と長い時間とで交互になっていることだ。これは冥王星が速く運行する星座宮と非常に遅いスピードで運行する星座宮にその位置を交互に変えるからだ。これはコンジャンクション・サイクルに1回おきの類似性が存在する事を意味する。天王星・冥王星サイクルの現行の初回1/4局面は、その直前に起きた初回1/4局面(1850年~1877年)よりも2サイクル前(1710年~1758年)のそれにより類似しており、その2つ前のサイクル(1455年~1499年)とも似通っている。これは天王星・冥王星サイクルの平均の長さが127年であり、なおかつ冥王星の公転期間がその時間の約2倍であることから理解出来る。したがって、天王星・冥王星サイクルにおいては、各サイクルにおける冥王星の位置が1回おきに天上で同じセクターを占めるということになる。

  なお、印は1455年~1499年の天王星・冥王星のサイクル初回1/4局面だ。このサイクルは1965年~2015年の現行サイクルと特に関連が深い。それは3つの最も遠い天体(天王星、海王星、冥王星)が天上で相互に類似のポジションに戻る、およそ500年前後のサイクルだ。なお、この500年前後のパターンの重要性については次のセクションで考察する。


天王星と冥王星の力学

     マンデーン・アストロロジャーとしての最初の課題とは、出現中のアストロロジカルなシグナルの原理を熟慮・検討することだ。次に、現実の世界で起こり得る事象に当てはまるように、これら原理・原則の様々なコンビネーションを統合していく。こうして「フォーキャスト」― 今という時代に実際に出現しそうな兆し ― を創造していくのだ。

     それではまず、天王星と冥王星の原理を理解することから始め、その後でこうした原理が顕現する可能性のある人間活動のエリアを検討してみよう。下記は天王星と冥王星が包含する力学を示すキーワードの一覧だ。(対照的な特徴を同じアルファベットで示している)

天王星
A. 突然で予想外
B. 変化
C. 革命
D. 発明し新しいものを創り上げる
E. 組織化されていない大衆
F. 混沌(カオス)
G. 現状維持を嫌う
H. 平等を求める大衆運動
I.  テクノロジーと科学
J.  地震と強風
K. 停電
L.  孤立、離散
M. カリスマ性と若さ
N. テクノロジーと科学の進展
O. 新しい運動、ニューエイジ
P.  未来を抱きしめ、過去を忘れる
Q. 自由と独立
R  エコロジーと環境の向上

冥王星 
A. ゆっくりと勢いを強める
B. 改革
C. 変革と混乱/根絶
D. 古きものを壊す、再生と死
E. 目的を持った(組織化された)暴徒
F.  焦点(focus)と意図(intention)
G. 現状維持を嫌う(唯一の天王星との共通点)
H. 何かを終わらせるため、または利得や権力への抗議運動
I.   根源的、感情的な問題
J.  嵐雲、火山噴火
K.  飢饉と干ばつ
L.  のめり込む、息が詰まる、浸入
M. 死、負債、税金
N. 廃棄と撤廃
O. 長期間溜まった不平と怒り
P. 因果応報の時が至る
Q. 抑圧と人の意志に反して働く強制力
R. 公害と毒性

     一瞥してわかるように、天王星と冥王星の力学が潜在的に重なりを見せる人間活動のエリアは数多く存在するが、それらは常に両立して働くわけではない。

ワクシングスクエアの影響下では、その矛盾はますます大きくなりやすい。たとえば天王星は変化を求めるが、今すぐの変化を欲するのみで、すぐに行動して後で考えるというやり方が招く結果は考慮に入れないところがある。冥王星もまた変化を求め、とりわけ山羊座に滞在中はその欲望が強まるのだが、天王星よりは秩序だったやり方を好むし、用意周到だ。

冥王星は現行の息詰まるような状況を改革していく方により多く同調するが、天王星は全く新しいシステムの具現化を望んでおり、旧システムの改革には関心がない。天王星が影響すれば、大衆のデモがどこからともなく突然発生し、国中あるいは世界中に広まるかもしれない。その一方で、冥王星もまた大衆のデモと関連するのだが、それはむしろ特定のアジェンダに対する抗議の形をとる。

天王星の運動は多くの場合、社会的な平等と公正への欲求に基づいており、その参加者は運動自体を「純粋」で無害なものに留めたいと欲している。冥王星の抗議運動は通常は不平に基づくもので、「社会的な力の濫用」が存在するという信条で頭が一杯になっている。そして「個人的」な不正行為や昔から連綿と続いてきた「力の濫用」の加害者側に対する仕返しの手段を要求している。これは因果応報の時だ。誰かが、あるいは何かのグループが、こうした暴虐行為のツケを払わねばならない。天王星は「権力者からの自由」に価値を置くが、冥王星は現在の権力者(例えば政府、大企業のような体制派)から、自分達の個人的嗜好を象徴する別の集団へと力のバランスを変えて、改革をもたらそうとする。

天王星は孤立し超然としている。一方、冥王星は妄想的で他者を息詰まらせるような度合いまでのめり込んでいく可能性がある。冥王星は浸入し、抑圧し、自分の願望を他者に強要するだろう。特に何かの違反を犯して有罪だと考える相手に対してはそうだ。他方、天王星は過去の罪についてはあまり関心がない。頭にあるのは新たにやって来る未来だけだ。天王星のモットーは「新しい未来を抱きしめる」ことであり、冥王星のそれは「因果応報を実現する」なのだ。

     両惑星の原理は共に変化への欲望を有しており、またどちらも現体制を信用していないことから、2つの原理は互いに引き合う。これらは同じゴールを共有しているように見える。だがそこまでだ。「変化」というゴールを達成する手段が全く違っているため、間をおかずしてこれら相互の関係性は緊張含みとなりやすい。

冥王星と天王星がハードアスペクトを形成している場合、必然的に力の衝突が起きる。何故なら、天王星はどんな形であれ、権威を持つ者が自分達の運動に浸入したり、不純さや隠された題目を持つような方向性へ導いていくことに抵抗する。もっと先鋭化すれば、それが暴力を引き付けるからだ。 

だが冥王星が関与する場合は、常に人命に関わる脅威が生じ、暴力という形をとって蜂起する可能性がある。何故なら不平不満をその基盤とした運動はその深奥に怒り、果ては憎しみの感情までを溜め込んでいるからだ。こうした感情を手放すことは困難であり、それを煽り立てるのにさほど時間も手間もかからない。元来未来志向で、過去やいかなる報復の必要性からも切り離された存在である天王星は、このように感情的な力が自分達の運動を支配していくのを嘆き、非難する。冥王星の力を主体とした動きは「憎悪」を基盤とした運動となり得る。天王星では、より多くの場合「未来への希望」に基づいた運動になりやすい。

     今日の世界では、この矛盾したエネルギーの働きがしばしば見られる。これらのエネルギーのルーツはその多くが1960年代、この2惑星がコンジャンクションを形成して現行のサイクルをスタートした時点にある。天王星と冥王星が大規模な社会的、政治的、そして経済的な変革の127年サイクルにおいて、最初の1/4フェーズに入るにつれて、今、1963年~1969年の社会・経済の力学が再び蘇りつつあるのだ。

実際、今の時期と類似性を持つジオコズミック・パターンは歴史上過去3回見られる。これらの時期に発生した問題を再吟味することによって、たった今私達が生きている時間と、そしてこのディケード(10年)の殆どを占めるであろうその時空について、より深い理解を得られるだろう。

1455年~1499年
(天王星、海王星、冥王星の約500年前後のサイクル)

1850年~1877年
(前回の天王星・冥王星最初の1/4局面)

1963年~1969年
(現行天王星・冥王星サイクルのスタート、コンジャンクションの時期)

  これらの3つの期間に1928年~1934年を加えることも出来る。これは天王星・冥王星が最後にスクエアを形成した時で、天王星も牡羊座に位置していた(現行のワクシングスクエアに対してこれはウェイニングスクエアだったが)。 また1710年~1758年のケースを加えても良いだろう。これは今日と同様に冥王星が黄道帯、もしくは天空の同じ領域(乙女座~山羊座)を速いスピードで移動した時に起きた最初の1/4局面としては1つ前にあたる。

     それでは最初に挙げた3つの時期を手短に考察していき、今日蘇ろうとしている社会的、政治的、経済的問題の類似性を見てみよう。手短にと言ったのは、これらがそれぞれ非常に重要な時期であり、下手をすると丸々本1冊を費やしてしまうこと請け合いだからだ。実際、こうした時期のひとつひとつを取り上げて多くの本が出版されている。当時起こった重要な出来事は、その後、人類の必然的な運命を形作ろうとしていたのだ。




(C)2011Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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『フォーキャスト2012』では次に『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』そして『奴隷解放、南北戦争および経済のメルトダウン』という章が続くのですが、今回は割愛させていただき、その次の章を掲載します。下に掲載する章では、天王星・冥王星の現サイクル誕生期である1960年代…1963年~1969年に世界に起きた現象の解説となっています。

(今回割愛したうち『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』は、現在も販売中の『マンデーン2016』に「特別付録」として収録してありますので、よろしければそちらもご参照ください。)
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↓『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―2へ続く


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☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―2

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天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉
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“だからたとえ今日も、明日も、困難に直面していても、それでも私には夢がある。それはアメリカンドリームに深く根ざした夢だ”

“私には夢がある。それはこの国がいつの日か立ち上がり、その信条の真の意味を体現していく事だ。すなわち『全ての人間はみな平等に創られている。それは我々にとって自明の真理である』”

“もしアメリカが偉大な国家になろうとするなら、これを実現しなければならない”

“そして、これが実現した時は、我々が自由の鐘を鳴らした時は、またその自由の音を村から小さな集落へ、州から市へと鳴らし伝えた時は、全ての神の子達、黒人と白人、ユダヤ人と異教徒達、プロテスタントとカトリックが皆手をたずさえてこの古い黒人霊歌を歌うことが出来るのだ”

“遂に自由になった!遂に自由になった!全知全能の神に感謝しよう、我々は遂に自由になった!”

― マーティン・ルーサー・キング
 『ワシントン大行進』での演説から
  1963年8月28日



     2012年~2015年の社会的、経済的、そして政治的な力学を理解しようという私達の探求から3つめの歴史的事例を描くとすれば、それは現在のサイクルの始まりである1963年~1969年、コンジャンクション期だ。アストロロジーの研究、特に私がよく理解し常に使う技術であるマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーにおいては、コンジャンクションの期間がサイクルの始まりとなる。 

それが意味するのはこういうことだ。コンジャンクションにおいてそのサイクルでの人間活動に影響を与える力学が決定される。そしてそこで決定された力学は、これら2つの惑星がそのサイクルの中で特定のアスペクトを形成した時、たとえば非常に重要な1/4サイクル(90°)の時などに、常に再び立ち現れるということだ。 アストロロジーのシンボリズムにおいては、コンジャンクションの時期にスタートした事象はワクシングスクエアを形成した時に具体化してくる。これは「受胎」と「誕生」との関係に似ている。したがって、今日何が「誕生」しつつあるのかを理解するためには、私達は1963年~1969年に何が「受胎」されたかを調べなければならない。

     天王星・冥王星によるワクシングスクエアの局面を迎えた今、1963年~1969年に起こった多くの問題と今日のそれとが、1450年~1500年、そして1845年~1880年の出来事に似ていたとしても、何も驚くにはあたらない。

現代史の中でも1960年代は世界中で、また特に米国において、最も社会が騒然とした時代の1つだ。この時、再び大衆運動と抗議行動が沸き起こり、そのほこ先は権力者 ― ほとんどの場合は政府 ― に向かった。そこには不正と不平等のはびこる施政様式を根絶し、変革しようとする強い力が存在した。

     実のところ、1960年代半ばの米国には2つの大衆運動が展開しており、それぞれの中にはまた対立する分派が存在した。まず最初に「フラワーチルドレン」、後に「ヒッピー」となっていく一団があった。彼らの運動は世代的なもので、親の世代の価値観に対する反抗(すなわち権威「ジ・エスタブリッシュメント/支配者層」に対する反乱)であった。「フラワーチルドレン」は平和と愛を望み、「戦争はもう沢山だ!」と唱えた。彼らは「陶酔し、時代の先端を生き、自身の本質に立ち帰って伝統的な社会から離脱し(turned on, tuned in, and dropped out)」、そのかわりにコミューンに住んで彼らの理想を分かち合う不特定のグループの一員となっていった。

だがその後、戦争 ― ベトナム戦争 ― が起こり、悪評高い徴兵制度がとられた。これは、彼らにとって愛と平和という理想の正反対を意味するものであり、戦うための大儀となるものだった。こうして「愛と平和」の運動は、反戦、反政府、反徴兵制度への抗議運動に変容したのだった。 

彼らの運動は突然、新しく組織されたSDS ― 民主社会学生連合のようなグループによって、より実力行使を伴う方向へと進んでいった。彼らはすでに受身の姿勢ではなかった。「ピースニクス(草食的平和主義者)」の群れは、警察官(当時多くの人が彼らを「pigs/豚」と呼んでいた)との暴力衝突を受けて立つことも厭わない、極めて大規模な活動家集団へと変身していった。

だが、平和運動に浸入して暴力を引き付けたのはひとりSDSのみではなかった。ブラックパワー・ムーブメントのリーダー達、たとえば左翼革命グループとして知られるブラックパンサーズもまたその運動に関わり、政府や権力者、そして警察に対する闘争に加わるよう参加者に働きかけた。

この運動の初期段階では、その典型としてよく集会が開かれ、そこではピート・シガー、ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェルのようなミュージシャンによる平和志向のフォークソングが披露された。それは「クンバヤ(Kumbaya : ジョーン・バエズが歌った黒人霊歌で “come by here” を意味する黒人奴隷の方言)」的体験であった。 参加者はその中にあって、非暴力の精神と集団の連帯を感じていた。

しかし、異なる題目や不平を持つ集団によって浸食されていった後は、こうした集会や歌の集いは、より活動家的な顔を持つ怒れるリーダー達の演説集会へと様相を変えていき、そこでは市民同士の仲間割れや暴力を引き付ける、闘争的なふるまいが奨励された。そして1968年、シカゴの民主党大会において抗議者達と警察の間に暴動が勃発し、その後はワシントンD.C.の「ペンタゴン大行進」(1967年10月に起きた10万人規模の抗議デモ)から派生した多くの活動の中で似たような衝突が起きていった。

     このような別の主義・思想による浸食は、単に「平和」運動の方向性を変えただけではなかった。それは、元々はマーティン・ルーサー・キング牧師によって思い描かれた理想の結実であったはずの公民権運動の内部にも葛藤を引き起こした。根の深い分裂が進み、ブラックパンサーや、ジェシー・ジャクソンらが率いるNAACPなど、幾多のアフリカ系アメリカ人のグループが、平和と非暴力を旨としたキング牧師の指針と袂を分かっていったのだ。

キング牧師の指導の下に動いた1955年~1968年の公民権運動は、雇用や公的宿泊施設での「人種、宗教、国籍」に基づいた差別を禁止する「1964年公民権法」の制定という結果を生み出すまでになった。また翌年には、人種や宗教に関わりなく全ての国民の投票権を保護する「1965年投票権法」が制定された。

マーティン・ルーサー・キング牧師のアメリカに対するビジョンは、米国民に対する法、権利、機会の「人種中立」的な適用であった。こうした法令の批准はその夢を反映していた。だがこの歴史的な法制定にもかかわらず、ブラックパワー・ムーブメントはいまだに過去数世紀に及ぶ白人による迫害に対し、蓄積した怒りを感じていた。公民権運動の目的は、キング牧師による当初の取り組みを超えて拡大していった。ウィキペディアによれば、その主張には「人種的尊厳、経済及び政治的自立、そして "白いアメリカ人" による抑圧からの自由」などが含まれていたという。1960年代終盤に入ると、彼らの怒りは沸点に達し、ニュージャージー州ニューアーク、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルスなど、米国のいくつかの街で人種暴動へと発展した。そして1968年、キング牧師は暗殺された。

現行の天王星・冥王星サイクルは、米国政府の長期にわたる赤字財政支出の暴走が始まった時期と一致している。大衆は、単に市民に対して投票や雇用や十分な教育の機会を保証するだけでなく、彼らが年を取った時に面倒を見てくれるような政策を実施することを通じてもっと思いやりと配慮を示してほしいと政府に望んでいた。その結果として、公民権法と投票権法が成立してからそう遠くない1965年7月30日、議会は2つの新しい制度を制定した。これが高齢者向け医療保険制度(Medicare)と低所得者向け医療費補助制度(Medicaid)だ。

こういった動きがどれだけ合衆国の財政に影響を及ぼしたかを把握出来るよう説明するなら、まず1955年の連邦政府支出は1100億ドルだった。1960年は1510億ドルで、5年で410億ドルの増加となる。1965年、ちょうど社会福祉制度が実施される直前(そしてちょうど米国がベトナム戦争に突入する直前)で、1930億ドル。これは5年で420億ドルの増加となり、基本的に以前の5年間と同じ増加率になっている。それが1970年になると、連邦政府支出の総額は3210億ドルと、過去5年で1280億ドル、66.7パーセントもの増加となっていた。この勢いはその後も止まってはいない。

     政府の新制度が温情的で人道的だったことから、これらは本質的に、政府にとっての新時代を告げる指標となった。1960年代半ばに天王星・冥王星サイクルが始まると共に、政府は大きな計画・大きな支出という方向性へと舵を切っていったのだ。そして今、私達がこの強力な惑星ペアサイクルのファースト・クォーターフェイズ(初回1/4局面)に到達すると共に、当時のテーマの多くが再び立ち現れ、以前下された決断の結果が明確になろうとしている。



天王星と冥王星の力学

“If a Black man’s a racist
    Is it OK?
    If it’s a white man’s racism that made him that way.
Because the bully’s the victim they say
By some sense, they are all the same”

もし 黒人が レイシストだったら
   それは OKなの?
   白人達の人種差別が 彼をそんな風にしたのなら
いじめっ子は 
いじめられっ子のなれの果てだって みんな言うから
ある意味 彼らはみんな同じね


― グルジア出身で英国をベースに活躍する歌手
  ケイティ・メルア(www.katiemelua.com)の歌
 「Spiders Web」より


     過去の出来事を研究することによって多くを学ぶことが出来る。特に、現在発効中の主要なジオコズミックサインと同じ位相が出現した時ならなおさらだ。前章を通して述べてきたように、2012年に起きる主要なジオコズミックサインは112年~142年ごとの天王星・冥王星間のワクシングスクエアだ。このアスペクトは事実上7回形成される。

正確なアスペクト形成の日は以下の通りだ。

2012年6月24日
2012年9月19日
2013年5月20日
2013年11月1日
2014年4月21日
(↑この時はアストロロジーの見地から見ると最も強力)
2014年12月15日
2015年3月17日

  上記すべてのケースにおいて、天王星は牡羊座の6°~15°の間に位置し、冥王星は山羊座の6°~15°に位置する。個人、国、あるいはどんな実体であれ、その誕生図や始原図(ネイタルチャート)上のカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の6°~15°に惑星を持つ場合、今後3年の内に深い影響を受ける可能性がある。それはちょうど、同じカーディナルサインの最初の5度に惑星を持つ者が、同じ2惑星のトランシットを受けて過去2年の間に深く体験してきたのと同様だ。2010年~2015年の間に、職業、パートナーシップ、住居、または健康に関わるライフスタイルなど、人生の方向性は大幅に変わりやすい。あなたが自分自身の人生を自ら統御していくなら、これは確固たる自己信頼の時となり得るし、さもなければ予期せぬ外部事情が押し寄せて、大幅な調整を余儀なくされる時となるかもしれない。あなたは非常に柔軟でなければならず、自らの人生の質が損なわれないよう、いや向上さえするように、気を配っていく必要がある。

このような度数にネイタルの惑星を持つ重要な実体がアメリカ合衆国だ。その太陽は山羊座11°にあり、天秤座14°の土星とはスクエアを形成している。もう1つは1999年1月1日施行のユーロ通貨の始原図で、太陽は山羊座10°だ。

以前述べたとおり、このジオコズミック・コンビネーションの影響は正確なアスペクトが形成される以前からはっきりとそれと解る。アスペクトの第1回目の通過から3年~5年前にはすでに感じられるかもしれない(これは最後の通過から3年~5年までの間も同様だ)。

この2惑星が2011年7月末から8月半ばまで、正確なアスペクトにあと1°というところまで迫り、また離れていったことは興味深い。この時、2012年~2015年に起こり得ることのヒントとなる2つの重要な出来事が経済面に起こった。 7月、米国はその債務によるデフォルトを避けるための債務上限引き上げ問題で、神経をすり減らすような苦いプロセスを味わった。その後8月5日、信用格付機関S&Pが米国の長期信用格付けを投資適格AAAから引き下げた。それは米国にとって史上初の信用格付けの引き下げであった。

     世界の他の地域においても、やはり財政問題に関連する他の主要な出来事があった。ギリシャが危うくデフォルト寸前に陥り、これによってEU全体の支払い能力とユーロ通貨の安定性を脅かした。また中国は厳しい景気後退に見舞われたが、それはちょうど、世界の諸国がおそらく次の主要な経済勢力は中国になるだろうとの考え方に馴染んできた頃だった。

     ではここで、2012年~2015年に予測されるいくつかのテーマを、現在の局面と関連を持つ過去の分析によって示された事をベースにしながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアとの合致を考慮しつつ考察してみよう。


  累積債務危機の爆発的上昇が続き、世界の金融システムを蝕む

     もちろん、歳入以上の歳出を続けるという、このタチの悪い潜行性のトレンドを反転させられる可能性はある。そしてそれが当然の希望だ。しかし天王星が絡む時、流れはエスカレートしてもっと多くの混乱と意図せぬ結果を引き起こす可能性が高い。こうした「意図せぬ結果」を完全に考慮に入れた計画などありはしないだろう。もしこうしたケースが起きれば、世界における米国の政治的、経済的リーダーシップの衰退は加速し始め、警戒水域に入るだろう。これはまた新たな金融パニックとメルトダウンに繋がっていく。リーダーシップの変更か、もしくは既に指導層の地位にある者達の路線変更のみが、今後3年間に流れを反転させるチャンスをもたらすだろう。


  世界の通貨事情を改革するための話し合いが始まる

     米国とヨーロッパが明らかにコントロール不能な債務の泥沼にはまり、その信用価値を格付機関から引き下げられ続けるという所まで追い詰められる状況に至って、各国首脳は新しい国際基軸通貨の可能性について、より真剣な話し合いを始めるだろう。そうなれば当然、米国はそれを防ぎ、国際基準通貨としての米ドルの地位を維持するような提案をひねり出すはずだ。たとえばヨーロッパがギリシャ救済に資金を貸した自らの銀行に提案したのと同様に、「ヘアカット」を行って貸した側が債券の額面価格のたった50%しか受け取らないよう要求するなど、いくつかの過激なアイデアが提示されそうだ。

米国もまたこれと同じことが出来るし、それによってその債務の多くを削減出来る。つまり、米国の債務危機を解決するために、その銀行 ― 特に中央銀行である連邦準備銀行に、彼らが何処からともなく創り出したマネーで購入した米国長期債券の額面価格の50%をヘアカットするよう頼むこともあり得る、ということだ。

もちろんこれは、FRBと米国政府の間に大きな亀裂を生む可能性がある。しかし、冥王星が絡むこのようなアスペクトの下では、古くから存在し続けてきた機関 ― 特に銀行のような金融機関 ― は、彼らの目的とするところが「今や時代遅れで 事実上、全体の(経済的)生き残りのためには弊害になる」と見なされたなら存在そのものが危うくなるかもしれない。

そこで疑問が生じてくる。国家による銀行への債務が、その銀行の持つ、何もないところからお金を刷って創り出す力の結果であり、銀行はその力を使って国の債務を買っているという構図が存在するような時、銀行が生き残って全体が崩壊することにいったいどんな意味があるのか? これは天王星・冥王星スクエアの下で生じる疑問の一例に過ぎない。そして、過去の事例の如く、その結果は金融システムの崩壊となる可能性を秘めている。


抗議運動と社会格差

     2011年終盤に起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」が象徴するような、政府、銀行、大企業の変化を望む大衆の要求は日増しにエスカレートしそうだ。もっと自由を、独立を、人生のあらゆる側面での平等を、そして特に雇用と金銭面でのより多くの機会を求め、駆り立てるような衝動がそこにはある。ごく少数のみが大幅な収入増を満喫し、その一方でその他の人々は横ばいか、悪くすれば返すあてのない巨大な個人負債を抱えて失業しているといった、社会の階級間に存在する富の格差がここにはある。これらは今や米国や中国を含めた世界中の多くの社会に植え付けられた人民主義革命の種子だ。抗議運動 ― そしてそれらが内包する問題 ― は、1960年代に受胎し、今日に至り誕生しようとしている。


銀行と政府を脅かす暴徒

     抗議運動の大集団が異なる流れの浸入を受け、経済格差のシンボル ― 彼らの当然の権利を抑圧していると認識された者 ― に彼らの怒りの照準を合わせるよう仕向けられた時、抗議者は暴徒に変わる。暴徒は自分達が迫害者と見なした対象を壊す破壊行為については正当だと感じるのだ。過去の事例では、これらのアスペクトの影響下で発生した暴徒は銀行や政府の建物、そして権力支配や力の濫用を象徴すると信じられた類似の機関を焼き討ちしてきた。問題の原因だと考えられたものを根絶やしに破壊することは冥王星の持つ特質の一部であり、抵抗し、革命をもたらし、全く新しいことを始めるのは天王星の持つ特質の一部だ。そのどちらもが現体制の存続を望まない。何故なら現体制こそが権力を持つ迫害者と見なされるからだ。


納税者の反乱

     これは冥王星、特に山羊座の冥王星の担当分野だ。多くの抗議者達が「一般市民」と「富裕層」(大企業と銀行)の間に拡がる所得と経済格差への怒りを抱える一方、それと同じくらい強力な運動が政府の課税に反対する人々によって起こっている。米国ではこれが「ティーパーティ」という集団の形を取っていて、これまでのところ議会に影響を与え、誰に対しても ― 富裕層と見なされる人々を含めて ― その所得税の増税に反対させることに成功している。納税者の反乱は他の国々、たとえば中国のような国でも起きている。税金を上げようとするどの国の政府のどんな努力も、より大きな反発と抗議を煽り立てそうだ。だが、これらのアスペクト(そして特に土星・冥王星サイクルのウェイニングフェーズ)の歴史によれば、政府による増税の可能性は非常に高い。


人種にまつわる怒りと人種暴動にまで至る可能性

     1964年~65年の市民権、及び投票権法に導いた1955年~1968年の公民権運動は、そのほとんどの活動が非暴力的なものだったが、その後非常に暴力的になっていった。キング牧師のビジョンでは、全ての米国人の市民権と投票権が保護されるべきであり、その保護は「人種中立」的に施行されねばならない。

しかしながら、内部告発者であるクリストファー・アダムスが彼の本「Injustice : Exposing the Racial Agenda of the Obama Justice Department(不平等:オバマ司法省の人種計略を暴く)」によれば、今日、市民権と投票権の両方を監督する立場にあるアメリカ合衆国司法省(DOJ)ではそれが機能していないと言われている。

一部の人はアダムスを、フィラデルフィアの新ブラックパンサー党による投票者脅迫事件に対する取り扱いが元でDOJを辞めた、白人不満分子だと片付けるだろう。だが本に引用されている証拠のソースは完璧だと思われるし、今に至るまで誰も彼のこの申し立てに反証を挙げることは出来ていない。アダムスの主張は、とりわけ2012年の大統領選で投票権妨害があると知れた時には、米国の黒人社会と白人社会、両方の側から人種暴動を引き起こす可能性のある内容だ。

人種問題と人種暴動は、1960年代後半、天王星・冥王星コンジャンクションが起きた時期に強力に浮上してきた問題だ。それは再び容易にエスカレートするだろう。今日の米国に立ちこめる人種的緊張感と、そして特に、少なくとも1人のアフリカ系アメリカ人が国の最高権力者の椅子をかけて戦うであろう2012年大統領選が近付いて来ることを考えるなら、その可能性はある。冥王星の原理に立って言うなら、おそらく現在権力の側にある人々は、今なお人種によって迫害されていると信じる人々に有利な計らいをするために、選挙結果に影響を及ぼしたいと思っているかもしれない。

     米国における公民権運動は、コンジャンクションの時期に受胎した。現在、それは誕生のプロセスを経験している。それは苦痛の体験だ。しかし、それは新しいものが生まれるプロセスであり、全ての人々にとって正しい決着がつく可能性は高い。時により、それはこうした葛藤を呼び覚まし、受胎時に思い描かれたゴールに辿り着くために必要な変化を生む、「力の濫用」への気付きを促す。状況はどれくらい悪化するだろうか? もしオバマ大統領が選挙に負ければ、人種暴動の勃発は容易に想像出来る。もし彼が勝って、下院と上院では共和党が勝てば、オバマを政権から追い落とすために、共和党主導の議会で大統領を弾劾するとも考えられる。もし彼が引き続き議会の承認無しに大統領命令で政策を実施し続けるなら、特にその可能性は高まるだろう。これもまた米国内にくすぶる火種を燃え上がらせ、人種を基盤とした暴動に駆り立てるかもしれない。

     それに加えて、世界の他の地域では民族紛争が持ち上がる可能性がある。たとえばヨーロッパでは、いくつかの国がイスラム人口の急激な増加に脅かされ、やがては人口の大半を占めるのではないかと怖れている。今後の可能性としては、イスラム系の人々が自らの権利の増大と、彼ら独自の文化が保持する教義を反映した施設の増強を要求することが考えられる。その文化は各国でこれまで支配的だった文化規範と対立するだろう。


自然災害

     今なおカーディナル・クライマックス(2008年~2015年)の中心部にあることから、地震、津波、強風、火山噴火、干ばつ、飢饉そして停電などが予想される。冥王星が関わると、こうした自然現象の激変が多くの人命を脅かす可能性があり、翻ってそれが、困った人々に手を差し伸べたいという深い同情と欲望のほとばしりを引き起こしやすい。こうした無私の行動は、事実上人々をより緊密に結びつける。もしそうなるならこれは、何故この時期が色々な意味で、結果的に人類にとって最も偉大な瞬間になり得るのかについての1つの理由を象徴するかもしれない。言い換えれば、あまたのクォーターフェーズが多くの地域にもたらす危機のただ中で、自然発生的に起こる様々な思いやりの精神や英雄的な行為が大衆を動機づけ、人々は共に絆を結んで世界的危機の時を乗り越えていく。世界が真のリーダシップとはどういうものかを理解するのは、こうした時なのだ。


大量破壊兵器

     今日の最大の懸念の1つがテロリスト、またはテロリズムを支援する国が大量破壊兵器を入手することだ。天王星と冥王星はその可能性を否定しない。たとえば、イランが核爆弾を開発する秘密の計画を本当に持っているのか否かは、この時期に明るみに出るだろう。彼らは開発に成功するかもしれない。過去1年以内にテロとの戦いにおいて収めてきた大きな成功にもかかわらず、このアスペクトは脅威がいまだに終わっていないことを指し示している。

一方、オサマ・ビン・ラディンやカダフィ大佐の排除など、このところいつくかの重要な成果を上げていることからすれば、この先より大きな成功を収めることも考えられる。これはどちらの方向にも行く可能性を持つが、この対テロ戦争がこの1年で大きな成功を収めた事実は、今後3年間の行く末を示す前兆と言える。勿論、そこには危険がある。その1つは、もし米国がイラクとアフガニスタンにおける軍の駐留を止めて撤退すれば、テロリスト達がこの地域の支配力を増し、2012年~2015年にはさらに一層世界の安定を揺るがすだろうということだ。


テクノロジーの進歩と代替エネルギー源

     よりクリーンなエネルギーを開発する動きはけっして終わっていない。天王星の創造力に富んだ性質が、冥王星によって示唆される世界の汚染と毒を除去したいという衝動と結び付いて、この動きは引き続き今後3年、安定して大きな成果を上げていくだろう。スクエアの持つ性質ゆえに、そこには葛藤や対立が生じるはずだ。だが、この動きの多くがコンジャンクションの時期前後に受胎され、昨今その誕生の苦痛を通ってきていることから、様々な障害にもかかわらず、それは期待通り実現するだろう。ワクシングスクエアは、コンジャンクションの時期に受胎されたものが誕生する局面だ。たとえスクエアアスペクトの関係であっても、天王星はエコロジーと清浄な空気を意味する惑星であり、冥王星はやはり改革の惑星なのだ。



     ここで論じてきた天王星と冥王星、そしてそのファースト・クォーターサイクルについての考察は、私達にとって、2012年~2015年に向けての経済的、社会的プランのいわば枠組みを示唆するものとなろう。

この時期は、私達の人生において最も重要なターニングポイントの1つとなることが約束されている。







以上、『フォーキャスト2012』より抜粋
(C)2011 Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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なお、『フォーキャスト2012』および『フォーキャスト2013』についてはまだ少数の在庫があるとのことです。上記の記事の他にも多彩なマンデーン・アストロロジーの分析が掲載されているので、興味のある方は投資日報社さんにお問い合わせください。

投資家さん向けの高価な本(約8000円)ですが、問い合わせの際に「hiyokaのブログで見たよ」と言っていただければ、『マンデーン2017』発売キャンペーンとして半額の卸値で販売してくださるそうです。(^_^

hiyoka_blue at 12:39|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

February 05, 2014

2014年の3惑星逆行ーカーディナルクライマックスへの序章として

2月6日:逆行スケジュールに土星と冥王星逆行の日付けを追記しました。クライマックス第2ピーク後の危険期について少し付け足しました。

        以下は今年1月25日の投資日報社さんの勉強会第三部の歓談タイムに何か参加した方達に役立ちそうなことがあれば…とお声がかかり、ちょこっとお話させていただいた内容をを元に書いています。当日は時間も短く、とっちらかって上手くお伝え出来なかった部分も多かったように思います。なので、もう少し整理して記事にまとめてみることにしました。
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magelan


        以前、今年前半の金星、水星、火星の逆行スケジュールを調べた時のことです。そのとき、個人レベルの感情、思考、行動を司る重要な3つの惑星が、そのエネルギーを相互にグラデーション状に溶け込ませつつ、4月のいわゆる「カーディナル・クライマックス第2局面第2ピーク」へとなだれ込んでいく様を見て、わたしはこう思いました。これは逆行前後のいわゆる「シャドウ期」と、順・逆・順のスイッチ期、そして逆行中間期に、これまでよりは激しい反応が起きてくる可能性があるのでは?と。そして、4月のクライマックス前後がどういう状況であろうと、個人レベルでも、社会レベルでも、そこに至る期間をどう過ぎ越すかがとても大切かもしれないとも。

何故なら、惑星エネルギーが比較的平坦な時であっても、もし逆行時に何か起きるとすれば、その「下地」となるような「物事」や「思い」が、既にシャドウ期に見え隠れしていることが多いからです。そこで、転ばぬ先の杖…じゃないけれど、一種の注意喚起として、逆行とは何か?について、そして3惑星逆行のスケジュールとシャドウ・フェイズ、注意点などについてお話してみたいと思います。実用的?なのは後半部になると思いますが、「逆行」のおおまかな仕組みを理解しているのとそうでないのとでは、そのエネルギーに対応するとき、自分なりの応用が利くかどうかに大きな違いが出そうです。なので、ちと面倒かも知れないけどその仕組みから行ってみますね。(あまり馴染みのない方向けの説明ということで、詳しい方には不要かつ舌っ足らずかもしれませんが…^_^;)


        さて、逆行運動というのは、あくまでわたし達の地球から見た「見かけの運動」で、惑星が公転軌道上で実際に逆に動くわけではない…っていうのは皆さんご存知ですよね。下の2つの図は惑星の見かけの逆行運動を簡略化して作ったものです。(但し、静止画と違って実際には地球も他の惑星も常に動き続けているので、正確なものではありません。あくまで「画像はイメージです」ってことで…^_^;) 
まずは地球より太陽に近い「内惑星」金星と水星に逆行が起きるときのイメージから。地球が自分より内側を公転する水星に追い抜かれる時、水星が逆行して見えます。

各画像をクリックすると大きな画像が別ページで開きます。
retro1

ピンクの直線がわたし達の視線です。(実際には毎回定時に定位置で観測するものとする)わたし達は、無限に拡がる天空を、地球を囲む仮の球面に見立てます。そしてそれを背景として、その上の座標を使い、対象となる水星がその時どこに位置するかを確認しています(例えば一般的なアストロロジーなら、今水星の位置は "黄道12宮の魚座3°だ" とか)。天空上の黄色い線が水星の見かけ上の動きですが、それは背景の恒星や銀河のように、惑星と比べて「不動」とされる目印を頼りに測っているのだと言えます。

次は、地球より外側を公転する惑星達の見え方。火星を例に取ります。地球が外側を廻る火星を追い抜くとき、不動の恒星達をバックに火星が逆行して見えます。(実際には軌道傾斜角のせいでクルリと輪を描く形になりますが、描きにくいので省略します)

retro2

現実には、各惑星の公転軌道には角度の違いや円のいびつさなど、形の違いもあります。実際の星座と星座宮の違いもあれば、恒星も完全に不動ではないし、もっとずっと複雑。でもまぁ、原理としてはこんな感じです。


さて、「逆行現象」というものが……
太陽を中心に閉じられた輪を廻る惑星同士で起きること。
惑星達がお互いを見たときの相互の位置関係が原因で、見る側に生じる見かけの運動
…ってこと、なんとなく掴めたでしょうか?


では…
わたし達の意識にとって惑星逆行運動が意味するものとは?

        銀河の一恒星である太陽を中心に、公転軌道をそれぞれに廻る惑星同士。太陽系(恒星系)というのは、いわば「いくつもの円環によって閉じられた世界」だと言えます。そして、その閉じられた世界の惑星同士に起きる、逆行現象。

それは「それぞれの軌道で公転している惑星と地球が、お互いに追い抜いたり追い越されたりするときに、地球から見て、天空を背景とする進行方向が一定期間逆にずれて見える現象」のことです。

この現象は同じ太陽という「軸」を持つ様々な円環の中の、惑星同士の相対的な位置関係のせいで起きます。そしてその位置関係は、天空に輝く"不動"の恒星と、星々が織りなす星座の世界を座標として判断しています(トロピカル・アストロロジーなら黄道12宮)。

わたし達は太古から、広大なコスモスに拡がる果ての知れない恒星宇宙や銀河宇宙を目印に座標を描き、それを頼りにしてきました。宇宙にもし他の銀河や恒星系が無かったら、例え太陽系が現在考えられているように物凄いスピードで宇宙空間を移動していたとしても、それを測る術はありません。他に何も対象が存在せず、物事を測る基準も無い空間では「動く」とか「位置」とかいう概念そのものが意味を持たなくなってしまうんですね

        では、ここでアストロロジーの原理に沿って、無数の円運動によって閉じられた太陽系を「わたし達の世界=この世の象徴」だと考えてみましょう。

すると、自分自身(地球に立つわたし) と、自分にとっての他者や外界(他の惑星達)  との関係性(位置) を識別するための座標=基準が、黄道12宮(地上から見て○○座の何度というような)だと言えます。わたし達は、意識・無意識を問わず、常に他者を見ています。その位置を測り、外の世界を測り、それと自分との関係性の中で、確固たる自分自身のイメージを常に再確認しています。

けれど、逆行現象によって他の惑星の動きが「現実の動き」と違って見えるとき、通常時に使えていた判断基準は絶対的なものとは言えなくなり、突然、ある種の曖昧さを持ち始めます。

逆行現象は、ジオセントリック(地上に立つ自分の視点中心=わたし達の自我中心)にこの世(太陽系)を見る時にしか起こりません。閉じられた円運動の中で逆行現象が定期的に起きるとき、わたし達は "自分中心の視点" を介することによって、惑星エネルギーの歪みを体験します。その刺激はわたし達に、自我の視点がはらむ矛盾をかいま見せてくれます。まるで、太陽によって捉えられ、閉じこめられ、その代わりに護られてもいる、わたし達の「意識の限界」を象徴しているかのようです。

その時わたし達は、今まで確固たるものに見えていた外界の曖昧さを無意識に感じ取っています。そして、もう一度自己の内面に立ち帰り、自らの来し方を再吟味するよう促されます。


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つまり逆行期は、各惑星の原理に基づいて、精神の試行錯誤が起きる期間だと言えるでしょう。逆行期間中は過去の人物と再会したり、前に進もうとしても行き詰まったりすることがあります。無理に前に進もうとすれば、あまり物事をよく理解しないまま、つい慣性の法則に従って、または流されて、「えぇい、こうだろう!」なんて物事を決めたりしがちです。けれど、逆行期のエネルギーは自分の思考や感情、行動の再吟味のために費やすときには、最も効率良く使えます。


それまでの判断基準が曖昧になりがちな逆行期。その中で始めた物事や決めた約束が、その惑星が順行に転じ、天空の座標と運行する惑星の現実が一致し始めたところで「あれ?」となるケースが多いのは、大抵の場合、こうした意識下の仕組みがその原因であり、その後再び変更する結果に繋がりやすいのです。

        これを逆に考えてみましょう。惑星の逆行現象は、全体の流れの中で前へ前へと進む慣性の法則の日々からひととき切り離されて定期的に我に返り、自分の判断や価値基準を見直すチャンスとして使うことが出来るのではないでしょうか? そして、その経験を意識的に積み重ねていくことでわたし達は、自分の進む道を自分の手で選択し掴み取ることを、もっと容易に出来るようになるのではないでしょうか?  それはやがて、新しい視座と展望に繋がっていくのではないでしょうか?

        木星、土星、天王星、海王星、冥王星…そして小惑星や遠い準惑星達。太陽に捉えられた惑星達は皆、わたし達から見て逆行します。(彼らから見たら、地球もまた逆行しているのでしょう)。わたし達の粗い意識の網目では、遠い惑星ほど、そのエネルギーはクリアに感知しにくいのですが、その分、無意識領域に働きかける力は強大です。また、遠い惑星ほど逆行期は長く、3大外惑星は約4〜5ヶ月と一年の約半分近い日々が逆行状態となります。だから自分の出生図で天王星以遠の惑星が逆行しているひと達が人口に占める割合は、逆行期間の長さに比例して高いと言えるでしょう。ジェフリー・ウルフ・グリーンは、著書「PLUTO, The Evolutionary Journey of The Soul」やいくつかの講義録の中で、この3惑星の逆行を出生図に持つひとを『外界の "現状" に決して同化することのない魂』と呼んでいました。判断基準が曖昧でとてつもない矛盾を抱え、カオスにも見える外界。そこに直面して、こころの深奥で深い違和感を覚え、現世に同化することが出来ない魂達。その数は、一つの世代に必ずある一定の割合を占めている。そして、その事実が人類を進化への衝動へと導き、時を経て次の時代が創られる原動力になっていくのだ、と...。



では、この3惑星逆行期を、実際どんな意識で過ぎ越していけばいいのかな? そこで活用したいのがいわゆる "シャドウ・フェーズ" です。


シャドウ・フェーズについて

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        逆行を前に、その前触れとして逆行時に辿る度数を進んで行くのが前半に起きるシャドウ・フェーズ。そして順行に転じた後、逆行してきた度数を再度運行して逆行が始まった地点まで戻るまでを、後半のシャドウ・フェーズ(またはエコー・フェーズ)と言います。シャドウを入れた逆行期には、同じ星座宮の同じ度数を3回通ることになります。これを、トライ&エラー&トライの時期と言ってもいいかも。シャドウ期は見過ごされがちですが、実際の逆行期をうまく過ぎ越していくためには結構重要です。

最初の方に書きましたが、前半のシャドウの日々は、これから逆行で体験するエネルギー、物事、思いの下地が象徴的に見え隠れする時期です。

その時期はいわば観察期、または疑似体験期。なので、まだ逆行の影響をモロに受けない状態で、自分が抱く考えや感情、仕事上のプラン、他のひととの関係、自分の視点を通して見る世の中の状況、何が起きているか…等々、意識して観察してみてください。何か重要なことがあれば、メモしておくのも良いと思います。逆行の予行演習のような感覚かな。

そして逆行に入ったら、シャドウ期の考えや感覚に変化が出て来るか、状況に何らかの変化があるかについて、いつもよりは気を付けて見てみます。自分だけでなく、周囲のひと達の様子を観察することで、「あぁ、なるほど!」と思うこともあると思います。実は曖昧模糊とした「世界」の中で、ある基準から解き放たれた「自分という自我」が何をしようとしているのか? 見ていくことの全てが発見に繋がっていきます。それは遠い遠い過去の「いつか来た道」かもしれません。忙しい日々の中でも、ちょっとした時間やチャンスがあれば、出来る限り、深く潜行してみましょう。

こうして逆行期への注意力を付けていくことは、現象面においても、期間中のミスを防ぐのに役立ちます。(水星の逆行期はそれでも要注意ですが、意識さえしていれば、ミスから学ぶことも大きいです。筋書きはあらゆるところからアミダ籤のように拡がっています。失敗から「ステキな結末」への筋道だって、たった一つじゃありません。)

        順行に転じたあとは、後半のシャドウに入り、ゆっくりとリハビリが始まります。これは特に水星の逆行時に重要だと言われています。何故ならこの時期に、逆行期間中に決められた物事が変更されたり、誰かの気が変わったり、物事の見え方が変わる事も多いからです。なので、前半のシャドウに入ったあたりから全逆行期を見通すような気持ちでほんの少しでも心の準備をしてみる。節目節目で、物事の推移を意図的に観察していく。これは内的な発見に繋がると同時に、後に起きるかも知れない変化に対応しやすくなるというメリットもありそう。特に今後水星や火星の逆行期に大事なプロジェクトを予定しているひとは、機会をみつけて試してみてほしいな、と思います。

もちろん観察とか意図とか言ったって、何かと忙しい日常で、そんないつもいつもやってられないかもしれません。わたしなど、すぐ忘れてしまいます(^_^;。 それでもシャドウの入り口、シャドウから逆行へ、逆行の中間部、逆行から順行へとスイッチする日の前後はストーム・フェーズと呼ばれ、心理的な乱気流が起きやすい要注意日。その時だけ、フッと歩みを止めて、ひととき目を瞑ってみるのもいいかもしれません。おっと!間一髪、助かった〜・・の体験者として、オススメしますw。


金星、水星、火星逆行のスケジュール

        下の図は、3惑星の逆行期が、4月20日〜22日頃を中心として起きるカーディナル・クライマックスにどんな感じで繋がっていくかをチャートにしてみたものです。金星の逆行が終わり今は水星の色濃いシャドウ&ストームに入り、そして同時に長い火星のシャドウ期にあります。

4月の天王星・冥王星・木星・火星カーディナル・グランドスクエアをどんな風に体験するか? 大きく影響を受けるか、それ程でもないか? 勿論、それは人それぞれ。けれど、もし日本が、世界全体が揺さぶられるとするなら、やはりわたし達にも多かれ少なかれ、影響は生じるでしょう。わたし達みんなにとって、今回の3惑星逆行がクライマックスへの準備期間になるかもしれない…。そう思って過ごしてみるのは、もしかしたら今ある筋書きの選択肢を拡げることになるのではないでしょうか。


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※2月6日追記

        上記に加えて3月3日〜7月21日(火星のシャドウ抜けの日)まで土星が逆行、4月15日〜9月23日まで冥王星が逆行します。これらは通常は殆ど意識に上らないと思います。ただ全体の雰囲気の中で、わたし達の意識の広範囲をカバーする微細な違和感の一要因として深く潜行していくでしょう。

また、日本では4月の後もグランドクロス形成〜火星の順行開始〜シャドウフェーズを抜ける前後まで、何度か重要なポイントを迎えます。それが大きな危機となるかどうか、全体の方向性がどこに向かうかは、水星・火星のシャドウ&逆行期と4月のクライマックス第2ピークを迎える過程で、わたし達がどのような選択をするかに最終的に懸かっていそうに思えます。特にグランドクロス直後の日食(4月29日 牡牛座8°台)前後、そして6月13日の満月(月:射手座22°台)前後、夏至を経て7月あたりまで、緊張感のあるエネルギー構成が続きます。

ただ、社会でも個人レベルでも、折節のクリティカル・ポイントで何か大きな体験をするような場合は、長い目で見れば、時代の、人生の、ブレークスルー・ポイントだと言えます。長く蓋をされてきて、しかも未来のために変化する必要のある何か。そういう物事がもし存在するなら、その時点で徹底的なエネルギー放出があるかもしれません。そして、もし何か足許が揺らぐようなことがあるとすれば、その体験を未来の希望の種子として揺るぎなく捉え直せるかどうかもまた、わたし達にとって価値ある挑戦なのだと思います。


では、個々の逆行について少し

        金星逆行についても書こうかと思ったけど、もう既に記事も長くなってしまったし、とりあえず逆行現象も終わり、ストーム・フェーズもそろそろ抜けつつあるということで、今回は割愛します。ただ、金星がアセンダントの支配星のひと、ネイタルの金星に強いアスペクトが来ているひと等は、水星・火星のフェイズ進行と共にシャドウ抜けの3月3日あたりまでは、感情的な揺り戻しやこころの揺れを体験するかもしれません。やわらかに抱き留めて、出来れば大切に味わってください。今見えているものは、きっと信頼出来ると思います。

毎年刊行されるメリマンさんの『フォーキャスト』シリーズや『マンデーン』シリーズではその年に起きる全逆行についての解説が掲載されているので、読んでみてね。


水星逆行(魚座3°台〜水瓶座18°台、中間点 水瓶座27°台)
1月23日シャドウ入り〜2月7日逆行開始〜2月16日中間地点〜2月28日順行〜3月20日シャドウ抜け


        水星逆行については、もう既に様々なことが言われ尽くしています。いわく…何か大事なことを決めても覆るかもしれない、矛盾したデータが多く何事も不透明感がぬぐえない、気が変わりやすい、伝達ミスや計算間違いが増える、通信機器やコンピュータの故障、交通事故に注意などなど。

どれも究極の原理は一つだけれど、その中で、思考に関連する問題としては、次のようなことが考えられます。

水星は、左脳と右脳間の "スイッチ" を支配しています。逆行現象によって規則性に乱れが生じるとき、一時的にそのスイッチがうまく働かなくなることがあります。左脳を使うべき時なのに右脳がメインに働いて、思考が霧に覆われることも。。

なので、
スイッチの不具合で思考のバランスが崩れる→誤解、思い込み、上の空など、判断基準が曖昧なまま、物事を進めてしまう傾向→後で変更、または後悔…という筋書きにはまりやすいです。

けれどその代わり、右脳的な要素を否定せずにうまく受け止めれば、今まで取るに足りないと見過ごしてきたような水面下の大事な物事にふと気付くかもしれません。金星逆行のリハビリ期でもあり、感性は新しい衣を欲しがっています。自分にとって本当に意味のある物事は何か? 慌てて結論を出す必要はありません。ただ、今まで蓋されてきた地下世界を覗いてみるようなつもりで、些細な変化や感覚の違いを味わってみるのも良いのではないでしょうか。それはきっと、いつもの反応、いつもの思考法を進化させるための再吟味や再設定に繋がっていくと思います。

今回の水星逆行によるインパクトは、先月のシャドウ入りに続き、特に7日の逆行開始日前後数日、14日に魚座から水瓶座に戻る時、16日の中間日前後、そして28日の順行開始日前後に強さを増します。28日順行開始から3月20日までの後半シャドウ期も大事です。この期間は火星の逆行期と重なるので、様々な物事への対応を迫られるひともいると思います。十分注意しつつ観察眼を発揮してみてください。特に2月28日〜3月2日の前後数日のストームフェーズが持つインパクトは大きいかもしれません。

面白いことに、水星がシャドウ入りした1月23日、ESAの研究チームは準惑星セレスから水蒸気が立ち上っているのを発見したと発表しました。これは地球の水が小惑星の衝突でもたらされたという仮説を裏付け、またセレスに海が存在し、もしかしたら生命も認められるかも?という可能性を示唆しているのだそうです(wikiより)。これからどう研究が進むのか、興味深いニュースです。水の世界の発見…そして発見した事実の再吟味。魚座から水瓶座へと逆行する水星シャドウフェーズの幕開けを象徴するのにふさわしい事象だな、と思いました。

        逆行運動の中でも水星の逆行は一番頻繁に起こります。それに水星はわたし達の思考を司る惑星だけに、一番気付きやすく、意識しやすいと思います。特に今回は水の星座である魚座から風の星座である水瓶座への逆行です。魚座の感性の水にたっぷり浸りきる前にもう一度、思考の星座である水瓶座を辿り戻る今回の逆行は、わたし達の思考法をバージョンアップして、火星逆行のただ中に起きる外惑星グランドスクエア/クライマックスに備える良い機会を与えてくれるかもしれません。


火星逆行(天秤座27°台〜天秤座9°台 中間点 天秤座18°台)
12月25日シャドウ入り〜3月2日逆行開始〜4月9日中間点〜5月20順行開始〜7月21日シャドウ抜け


        火星はバイタリティーと行動を司ります。天秤座は「わたし」に対する「あなた」または「あのひと達」。パートナーや同盟関係を司ります。また、公正さ、正義、美の概念=何が正しく、何が美しいか?の判断をも支配しています。天秤座は「バランス」の星座宮と言われますが、そのバランスは、「何が公正か?何が公平か?」に基づいたバランスです。 それって本来、とても難しいことではないでしょうか? なので、天秤座におけるバランスは、どちらかといえば、『 "あなた" と "わたし" との間で公正なバランスを取ろうとする時、双方が直面しなければならない挑戦または学び』として捉えた方が正確かもしれません。特に、対向する牡羊座の支配星である火星が逆行する今回は、それが前面に浮上してきそうです。

例えば人間関係で言えば、天秤座が示す「正しさ」を、人間の行動規範に当てはめて誰かを判断しようとする。もし自分が正しいと感じる規範に合わなければ、相手を裁きたいと欲する。けれど逆行下にある火星の影響で、その判断基準は一貫性の無いものになりやすく、単に心が狭いだけ…という結果に繫がりやすいです。
 
  逆行中の火星は個人の心身に対しても、進行中の物事に対しても、バイタリティ不足をもたらしがちです。別にエネルギーが無いわけではなく、深く潜行する…という感じかな。それが原因で通常、心理面では自己不信や自信喪失、不安、疑念、今一つ後ろ向き…などの気分が生じやすいし、今まで支障なく動いてきた計画やプロジェクトも突然壁にぶつかったり止まったりしがちです。なのでどうしてもこの時期前後に新しいことを始める必要があるなら、あらかじめ何があっても驚かない、まさかのときの準備はしておく...といった心構えはしておいた方が良いでしょう。 また逆に、何かに追い立てられるように「やり過ぎ」たり「過剰反応」を起こし、その結果として疲れ果ててしまう…という例も多く見られます。

また心理面では、いったん何か刺激を受けると ちょっとしたことでも理不尽に攻撃された!と感じやすく、周囲も自分も驚くくらい突然に、深く潜在していた怒りが爆発することがあります。その場合に出て来る怒りはその時だけのものではありません。自分でも忘れているような、遙か以前に受けた仕打ちの記憶から立ちのぼって来る可能性があります。なので、現象としては突然の怒り、短気、暴力的な争いや事件、事故、爆発などが起こりやすいです。また、遠い過去のよすがのように、以前の知り合いにバッタリ会うこともあります。そこには何かヒントが含まれているかもしれません。

        また、溜め込んだ怒りは受動攻撃性として表現されるときもあります。例えば何か頼まれたり命令を受けたとき、「はい。」と受けるけれど、結局サボって何もやらない。または、一応頼まれたことはやるけれど、おざなりなやり方で上手く行かないようにもっていく。そういう場合は、自分が抱えている怒りをストレートに表現するのではなく、ひそやかに、相手に毒杯を飲ませるようなやり方で不満を表します。相手に迷惑はかかるけれど、自分は一応期待に応えようと頑張っているのだ…という形を守りながら。この場合、傍目には「加害者」と「犠牲者」が巧妙に入れ替わって見えることもあり、文句を言う方が罪悪感を感じさせられるケースもあります。というわけで、まともなぶつかり合いが起きにくいため、人間関係は見えないところでこじれる一方。。 その内に相手の方が追い詰められ、結局はいつか、何らかの形で爆発が起きることになります。

面白いのは、火星の逆行に影響されて爆発しやすいのは普段落ち着いて冷静だ、あるいは大人しいと見られている人に意外と多く見られることです。まさか、あの人が…という状況、時々ありますよね。反対に、いつもイケイケ火星タイプのひとは、その間妙に内省的になったりすることもあります。そのひと達は、逆行に応じて必要とされる自分の行動の再吟味や観察を自然に行い始めます。もしかしたら、 常に何らかの形でエネルギーを発散しているひとより、忍耐強く冷静にをモットーとしながら、処理しきれない怒りを奥底に溜めているひとに影響が強く出るのかもしれません。そしてこうした爆発もまた、再吟味とやり直しのために起きてくる事なんですね。ただ、それには危険がつきまといます。なるべくなら爆発を避けて、おだやかなやり方をしたいけれど…。

        どうしようもないエネルギーを抱え続けている時、それをナマの形で外に出してもあまり良い結果にはならないことが多いけど、特にこの時期は要注意。ネジレの入った表現で周囲を巻き込むのも、状況を悪化させるだけです。ではどうすれば? 結局は自分が抱えている怒りに気付くことが先決なのだと思います。そしてそれに一人で直面していくしかありません。心理面でも行動面でも、ボタンの掛け違えが起きた時点に戻って何度も何度もやり直してみること。怒りがどこから来るのか? いつから溜めてきたのか? 何を怖れて、怒りに蓋をして来たのか?

ダイナミックなエネルギーが襲ってきた時、また他者から怒りをぶつけられた時は、そのウェーブに踊らされず、自分を、相手を、状況を、つぶさに見切っていく必要があるでしょう。短気を出してその場で決着を付けるのではなく、なるべく流して時間と距離を置くようにした方が良いケースが多いです。理屈抜きのエネルギー暴発は、それ自体が凶器になり得ます。出来るならその場を去り、自分にも相手にも、公正さや公平さを再吟味するチャンスを与えてください。

また、長く何事かに、または誰かに、精神的あるいは物質的に依存し続けてきた場合。 火星逆行がもたらす体験を通して、確固としたものなど何一つ無い…という体感に至る可能性があります。もしそんな事が起きたなら、きっと辛いと思います。でも。嘆くばかりでは勿体ないです。世界は不確実で当たり前なのだという厳然たる事実を知り、その体感によって、人生のコマを先に進めるための新しい視点を開拓していく。真新しいチャンスがそこにあります。ただ一人、そこに立って自分の呼吸を感じてみてください。何が無くても、誰がいなくても、確実に、わたし達の呼吸はひとつひとつ、完成し完結しています。そこから新たなエネルギーが生まれ、やがて新しい流れとの出逢いが無理なく自然に生じてきます。だからゆっくりと、始めましょう。

他に火星逆行時の注意点があるとすれば、事故、怪我、機械物の故障、戦争やテロ、喧嘩や暴力事件、火事や異常気象など、火星が象徴・支配する物事全般が強調されるということでしょうか。手術もまたこの時期は可能な限り避けた方が良いと言われます。ただ、火星がそのときどきに逆行する星座宮によっても顕れ方は違ってくるし、個人の場合は逆行が自分のネイタルのどのハウスで起きるかにも注目し、そこから考えて行く必要があるでしょう。


        さて今回の火星は、太陽と共に天王星・冥王星のトランスレーションに入ったあたりのタイミングで去年の12月25日、すでにシャドウ入りしています。その日、西ノ島の隣の海面で火山爆発が起こり、新島が生まれました。日本の領海に生まれた島は今でも大きく成長し続けているそうです。その翌日には安倍首相が靖国神社を参拝し、内外に賛否両論の波紋を巻き起こしました。その波紋は今でも拡がり続けています。翌日は沖縄県の辺野古埋め立てを仲井間知事が承認、その後名護市長選挙では反対派の稲嶺氏が当選、基地問題はまだこれから様々な紆余曲折がありそうです。火星のシャドウ入りと共に起きてきたこれらの事象は皆、カーディナル・クライマックスに向かって行きつ戻りつしながら、何らかのゴールを目指して育っていくのかもしれません。去年のクリスマスごろ、みんなにはどんな事があったかな?


        もちろん、今まで話してきたような事が誰にでも起きるわけではありません。それはその人それぞれが生まれ持ってきたネイタル・チャートにもよります。けれど今後周囲を、世界を見渡していけば、大なり小なり逆行現象を象徴するような事が起きてくるのを目撃出来るのではないかと思います。たとえば物が壊れやすい、特に機械類が突然故障したり壊れたりしやすい…というのも、火星逆行を象徴する現象です。意識という側面から見れば、それは本能的な前進力が内側に向けて自己破壊的に働くときの在りようをかいま見せてくれているのかもしれません。

さあ、そんな中で、金星〜水星〜火星の逆行を過ぎ越そうとするわたし達の精神は、いったいどんなことを発見出来るでしょう? 

今回の連続逆行は、カーディナル・クライマックスの第2ピークがもたらす強大な圧力を背景に、もう一度、わたし達の強靱さと冷静さを鍛えるために、宇宙から贈られた訓練期間なのかもしれませんね。やがていつの日か、わたし達人間の精神が閉じられた時の円環から、自我の呪縛から、解き放たれる日が来るように......。


…そんなわけで、この記事と逆行スケジュールの図が 何かの形で "フツウの戦士サン達" のお役に立ったら嬉しいです!!


rNeb




have a great trek!!!★


hiyoka.(^_^)


hiyoka_blue at 01:36|PermalinkComments(6)