hiyoka

June 18, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

  “18年サイクルの天井からついには底へと至る下落期には、2ヶ月(1987年のケース)から8年までの幅がある。1932年の世界大恐慌以来、天上から底までの下落が2年以上続いたことはなかった。1932年、世界大恐慌における安値への下落でさえ、その期間は3年に満たなかった(2年8ヶ月)。それまでは — 連邦準備制度理事会(FRB)が1913年に設立されるまでは — 全ての下落は4年〜8年間続いたものだった。FRB創立後は、どんな下落もそれほど長くは続かなかった。株式市場に見られる現行の強気相場には、FRBの存在が例外的とも言えるほど強力なフォースとして効いている。とはいえ、株式市場が比較的短期間に急落する事例は見られ….”

— まもなく刊行予定のレイモンド・メリマン著
  “The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 1:
  Cycles and Patterns in the Indexes” より抜粋
  Seek-It Publications, W. Bloomfield, MI, 2017年6月


        先週はとても奇妙な週だった。6月15日の太陽・土星オポジションに続いて海王星が6月16日に逆行に転じ、どの惑星も気まぐれなミュータブルサイン(双子座、射手座、魚座)を運行中という事例の典型という感がある。というのも、世界の一部の株式指数(ダウ工業平均、DAX)は6月15日±1取引日に史上新高値をつけ、他の指数は数ヶ月ぶりの安値に沈むという調子だったからだ。ある株式市場は熱気にあふれ、またある株式市場はお寒い様相を呈したことで、世界中に異市場間弱気ダイバージェンスの複数の事例が示現することとなった。この時間帯は、6月26日に起きる非常に重要な太陽・火星コンジャンクションへと続いていくものだ。以前も述べたように、この太陽・火星コンジャンクションは強力なジオコズミック・サインであり、互いに12°(通常は8°未満が多い)以内に近付いた時に2桁レベルの下落の開始、または終了への高い可能性を持つ。このオーブを時間に換算するなら、正確なコンジャンクションの前後6週間となる。

しかしながら、先週の市場動向がこんなにも奇妙(海王星)だった要因は、米国株式市場 — とりわけダウ工業平均 — が、6月14日水曜のFRBによる再利上げ発表を受けて新たな史上最高値をつけたことだ。予測された発表に向けて反騰したのは株式市場ばかりでなく、国債も同様だった。利上げは国債価格を下落させ、金利上昇への反応として株価も下がるとされている。だが今回は違う。滞留〜逆行によって強調された海王星がFRB設立図の水星・土星オポジションとTスクエアを形成するような場合は違う。水星はコミュニケーション — または「メッセージのやり取り」— と関連している。そしてFRBは何やら投資家に対し、利上げが将来の経済にとってポジティブな高価をもたらすと納得させたようだ。だが本当に?

        私が思うに、海王星(FRB)は全てを話してはいない。それでも、私自身の長年の株式市場研究が示唆するように、FRBが米国株式に対し過去100年にわたって良い影響を与えてきたことには誰も異議を唱えることが出来ない。2回ほど、40%かそれ以上の深刻な下落があったものの これも3年も経たないうちに戻っている。以前であれば、米国株の弱気市場が終わるまでに4年〜8年はかかっていたはずだ。

ここ100年間、FRBは米国経済を支えるにあたって良い仕事をしてきた。ただ近頃は『2017年〜2020年のグレート・リセット』が進行していくにつれて、その仕事が何であるか、あるいは何になろうとしているのかがあまり明確ではない。知ってのとおり、2017年冬至に一旦土星が(太陽とともに)山羊座入りした暁には、この『リセット』にFRBの監査と改革が含まれる可能性がある。

        また先週は、原油市場が今年の最安値を試し、金と銀に急反落が見られた。しかしながら、金と銀における下落は6月3日のウェビナーで私達が予測した動きに非常によく合致している。これらの高値 — そして一部の主要通貨と日経やロンドンのFTSEのような世界の他の株式指数のいくつかの高値 — は、6月2日の★★★重要変化日(CRD)±3取引日以来、その効果が継続中だ。これを言い換えるなら、強力なマーケットタイミング・ツールとしてのジオコズミック・サインがよく働いているということだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “… 我々(リベラル派の友人と私)の論争の多くは、政府というものの適合性と機能性についてだ。彼らは政府という存在は正解であると信じ、一方 私は多くの場合、政府の存在そのものが問題の原因だと信じている。政府の政策はほとんどの場合不十分だ。何故なら想定外の結果という法則が存在するからだ。我々の経済はあまりにも複雑だ。だから経済モデルは現実から乖離しており、まったくと言っていいほど役に立たない…. それは歴史から見ても明らかだろう。資本主義諸国は物理的にも法的にも「壁」を建てねばならない。人々の流入を防ぐためにだ。共産主義国もまた同じことをしなければならない。人々を出さないようにするためにだ。他に何を知る必要があるだろう?”

—  世界の舞台で現在起きている事象に関し述べた匿名希望の友人からの一文より


        今週は特に主要なジオコズミック・サインの展開はない。少なくとも次のグループが発効し始める6月24日土曜日までは。これは通常であれば、株式市場がほとんど一方向への動きしか見せず、重要なリバーサルが起きないことを意味する。しかしながら、6月20日は夏至で太陽が蟹座入りする。その翌日には水星も蟹座に入居して前週6月4日に蟹座に入った火星に加わる。つまりこれらの惑星達は皆、愛国的で、家族主義的で、感情で動き、忠実さを求める星座宮、蟹座に在泊するということだ! 

妄想的で欺瞞的な海王星(と、これより2週間先立って働いたその宇宙的従兄である木星)の影響力が終わろうという今、何が起きようとしているのか?と私達はいぶかる。私達は株式指数がこの期間(6月2日〜16日)に新高値をつけるという多幸症っぷりを大いに楽しんできたかもしれない。しかしこれからの数週間、宇宙から注がれるこれほどの蟹座的エネルギーの下で、その上向きの勢いは続いていくだろうか? この懸念には理由がある。蟹座は安全で護られた状態にあることを望む内的感覚を抱いており、何かが手に負えなくなるのを怖れて利益を確定しがちなのだ。

        最近のコラムにおいて、私は市場が直面する政治リスクについて論じた。米国は蟹座の国家であり、したがって米国内の状況はこの時期の市場を動かしやすい。共和党の政権と連邦議会がいくつかの法案を速やかに可決出来ない限り、彼らへの残り少ない支持を失うだろうという声が多く聞かれる。その機会は、トランシットの木星(幸運、あるいは少なくとも希望と成功への楽観)が順行に転じた6月9日から、米国始原図の土星(法律とその制定)上を通過する7月中旬まで、すなわち今、訪れている。もし共和党が成功したいなら、今後4週間の間に何かを成し遂げねばならない。さもなければ物事が悪化し始める可能性が非常に高く、2018年の中間選挙のみならず2020年の総選挙に至るまでそれが続くだろう。 

木星についてまず理解しておかねばならないのは、それが成功を約束するものではないということだ。木星は単に、自分の努力が成功に繋がるだろうという楽観と自信の訪れを約束する。だが、これは虚の空間 — 現実の代わりに誇張が支配する、どこにも存在しない場所 — をベースとした錯覚である場合が多い。あなたが単に素晴らしいことを言ったからといって皆が同調すると期待することは出来ないのだ。あなたは実際に動き、先頭に立って何かを起こさねばならない。

今は共和党の議員達にとって、何かを実現するためのパーフェクトな時期だ。また逆に、共和党によって模倣された全ての「変化」を拒否し、抵抗することを通してその希望を打ち砕きたい民主党にとってもパーフェクトな時期だ。 もし共和党が今後4週間の内にいくつかの法案を通すことに成功すれば、彼らの未来は約束されるように見える。もし民主党がどんな法案の可決も阻止することに成功すれば、次の選挙では彼らに強い追い風が吹きそうに見える。

        全ては対抗意識を高める太陽・火星コンジャンクションが獅子座で起きる7月26日に向かって進んでいる。そしてその後、8月21日には火星(そしてドナルド・トランプの出生図の火星とアセンダント)とコンジャクトした状態で起きる日蝕が続く。誰かが冷静さをまったく失い、それを受けて市場が反応する。これがこの夏、米国株式市場にとっての最大のリスクが政治要因だという理由だ。そしてドナルド・トランプと共和党が歩む成功、あるいは失敗への道を追って市場が反応する。もし彼らが重要な経済法案(たとえば税制改革など)を通すことに成功すれば、株式市場は舞い上がるだろう。もし民主党がそれを阻止することに成功すれば、株式市場の動きに関連する太陽・火星コンジャンクションの歴史(と可能性)の繰り返しとなり、市場は十中八九、ショックで卒倒せんばかりの足取りとなってそれが8月〜10月まで続く可能性がある。






訳文ここまで
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(以下、飜訳後記として)

        今回の長期的考察で示された米国政界の混乱の様子は、同じ星回りの下で世界中に似たようなせめぎ合いを起こしているように見える。日本では怒号と混乱の中で15日朝、「改正組織犯罪処罰法」または「テロ準備罪法」通称「共謀罪法」が参院本会議で可決成立している。この法案は賛否両論が真っ二つに分かれ、イデオロギー的対立をも含む様々な論争を呼び起こした。けれども議会では内容の細部や運用時の懸念に対する詳細で建設的な審議を尽くす努力よりも、一部の野党側の阻止ありきの姿勢が目立ち、その結果として混乱の内に成立してしまったという残念な印象は否めない。

この法案が可決された時間(報道によると6月15日午前7時46分)のイベントチャートを見ると、天頂(MC)に牡羊座の天王星(大胆な変化)が来ている(約1°のオーブ)。しかし、その天王星より正確にMCに乗っていたのは まぎれもない政治の星、小惑星パラスだった(オーブ21分)。パラスは古代ギリシャにおける「城塞都市の守護神」であり、オリュンポス三大処女神の一柱でもあるパラス・アテーナーから名付けられた。つまりこの小惑星は、公正さを旨とし、都市の安寧を護るためには戦いも辞さず、ときに酷薄な罰も与えたと言われる女神の名とその特質を受け継いでいることになる。その発見チャートにおいても、パラス自身は政府や施政者、社会構造の維持などを意味する10室に在って潔癖な乙女座の終盤度数に在泊しており、ICには月のノースノード(向かうべき目標)がコンジャンクト、国民生活や領土を意味する4室に牡羊座の太陽と金星を持っている。そのことからも、このイベント・チャートにおけるパラスの象意には整合性があると考えられる。

また、法案可決チャートのMCのパラスからは、獅子座1室(国民総体とそのアイデンティティ)のノースノードと射手座(自由、希望、スピード、誇張、大きな視点)5室(大衆それぞれの幸/不幸、快/不快の感情を創り出す物事の総体)に在泊するイクシオン・土星のコンジャンクション(倫理の欠如 VS 倫理による統制)にトラインが形成され、グランドトラインとなっている。パラスがMCに乗るということは、この法案が論議を呼びながらもあくまで「合法的」に可決されたことを意味し、このグランドトラインがこの法案の骨子を支える三角構造となっていることを意味するのかもしれない。

興味深いことに、法案が可決された時の太陽の位置は双子座24°台で、メインのサビアン・シンボルは『椰子の葉を苅って整える男』だった。このテーマをもし一口で言うとすれば「余計な物事、過剰な物事、些末な思考、手順の無駄などを省き、前進するためのマネジメントに集中すること」になる。太陽が議会を示す11室に在泊していたことを見れば、いくら強行採決と言われようが、もし与党側からの視点を取るなら、まさにこのテーマ通りのことが実施されたことになる。 

また、法案可決図の金星(平和と平和のための交渉や歩み寄り、否定的なら平和のための戦争)は、日本の戦後始原図(主権回復図)の4室に在泊する太陽にピタリとコンジャンクトしていた(太陽は国の主体、または施政者を意味する。戦後民主主義の下での日本始原図において国民を示す4室に太陽が在ることは、日本が根本的に主権在民の国家であることを示唆している)。一方、可決図の木星(法と正義)は天秤座13°台で、戦後始原図の9室(法律関連、海外)の土星(法に基づく審判)とは広めのオーブ(4°弱)をもってコンジャンクトしていた。

これを見ると…もし日本の総体としての集合無意識というものがあるなら、それは自らを真に内外の危険から護り今後の国民生活を維持していくために有用な政治の力(MCのパラス)と、それをもたらす大胆な変化(牡羊座の天王星)を求めていた…とも考えられる。おそらくこの法案はこの日、この時に、可決されるべくして可決されたのではないだろうか? 

そのための真摯な論議を尽くす機会はあった筈だった。けれどもそれが行われたようには見えない。これを「全ては敵対する相手側のせいだ」と言い募ったとしても、後ろ向きに閉じた姿勢になるだけで何も良い変化は起きない。というより「どんな変化も否定する」という、不信の壁を築いて自らを弱体化させるだけの回路へと入っていくだろう。その結果として重要な問題は骨抜きにされ、あるべき形は歪められ、やがては「よく見えないもの」(海王星)と化していく。そして「それをどう巧みに利用して上手くやるか」という、矮小化された手段だけが重要な焦点になっていくだろう。

今という時を歴史の新たな分岐点と考えるひとは多い。けれど今回もまた戦後始原図の頂点/MCに乗る海王星は、その最善の顕れである「高い精神性」を体現したようには見えない。では、やはりその対極の顕れ — 「見たいものだけを見るという夢想に逃げ込む」「その曖昧さの内になす術も無く物事が勝手に進んでいくという被害感覚/犠牲者感覚を生み出す」「その影に隠れて待ったなしの現実を忘却していく」そして「潜在的な自己憐憫への道」....そんな方向で働いたことになるだろうか。

けれど、始原図の4室太陽(主権者としての国民)が持つサビアン・シンボルは『飾られたクリスマス・ツリー』だ。 これには対向度数のシンボル『歯科治療』と呼応するテーマがあり、シンボルの華やかなイメージの下に隠された挑戦を示す度数だ。キーワードとしては「与えること・受け取ること/戦う力と平和の微妙なバランスを上手に取っていく必要」「何かが骨抜きになること、威力や尊厳の一時的な喪失」「新たに取り入れる物事に対して慎重な調整や規制を加えていく必要」などが挙げられる。良くも悪くもこれが日本の太陽であり、集合体としてのわたし達は戦後から今までの時代をこうしたテーマの下に生き延びてきたのかもしれない。 

天王星・冥王星スクエアを過ぎ越し、孵化してきた様々な事象が現実的な変化として世界を揺らす時期のただ中に入った今、日本に暮らすわたし達それぞれもまたこの太陽を何らかの形で使いながら、自分達の天頂に輝く海王星をどう高めていけるか?というテストの時期に入ったのではないだろうか。海王星を天頂に抱くということは、いわばクラウン・チャクラ(海王星)からの圧力が常に無意識領域に浸出してくるようなもの。それを生きるにあたっては非常に難度の高いチャートだ。けれど
素晴らしい可能性もまた秘めている。 国体のシステムがまるで別物になるような構造変化でもない限り、このチャートは生き続ける。生き続ける限り、その力に負けることなく活かしていく道はある。まぁ、わたし自身としてはそれをパーソナルに受けとめていくしかないのだけれど。

ちなみに法案可決図の山羊座の冥王星(改革・変革、または破壊)は、この戦後始原図の1室(国と国民の総体、アイデンティティ)に入り、MCの海王星にスクエアを形成していた。現在逆行中の冥王星はその力を内に籠もらせつつ後ずさりし、真冬に再び現在の位置に戻る。そして来年初めごろに再び海王星との正確なスクエアを形成していく。


取り急ぎ思いつくままに…hiyoka(^_^



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※ 以上はあくまで翻訳者個人の現在の見解であり、メリマン氏の記事内容とリンクするものではありません。また、チャートの室区分や星座宮、惑星の象意には他にも多様な読み方の可能性があります。明かな間違いというものは存在するかもしれない、けれどそこに選択肢が存在する限り「たったひとつの正しい答」が存在するわけではないとわたしは考えています。


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June 11, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “金曜午前の株式市場は記録的なザラ場高値に達した。これは投資家が英国総選挙の思いがけない結果を払い落とした形だ。テリーザ・メイ首相の保守党はこの選挙で650議席中318しか獲得出来ず、議会の過半数を割ることとなった。選挙前の保守党は過半数を17議席超えていた。一部の世論調査ではメイ氏の率いる保守党が過半数を維持するとの予測が出ており、また他の調査では議席を増やす可能性もあるとされていた。とはいえ、他のどの政党も明確な過半数には達していない... この結果を受けて英国ポンドは急落し、対ドルで4月18日以来の最弱水準まで落ち込んだ。”

— “NASDAQ Drops 2% as Tech Stocks Tank”
  Fred Imbert,  CNBC.com
  2017年6月9日付

        “『昨今の株式市場を特徴付けるなら「不安発作に悩まされる強気相場」と言えるのではないか』 ストラテジストのエド・ヤーデニは金曜、CNBCのインタビューにこう答えた。『私は2009年3月以来、この手の出来事を日記につけているのだが、これまで56回の不安発作が起きている。その内の一部には10%〜20%という徹底的なトレンド大反転がみられ、他のいくつかは小さな反転だった… 私としては、ブレクジットは小規模なパニック発作に分類している。何故ならたった2日間しか続かなかったからだ。2013年の「財政の崖」が回避されたあたりから気付き始めたのだが、私の顧客達はどうもその頃から「不安疲れ」し始めたようだった。”

— Berkeley Lovelace Jr.
  “We Are in a Bull Market Plagued by Recurring Anxiety Attacks”
  CNBC.com, 2017年6月9日付

        うむ。過去8年にわたって世界を席巻する強気市場を言い表すにあたって何と賢い表現法だろう。そして、まもなく行く手に立ちはだかるかもしれないミニ・パニックに対し投資家を備えさせるにも上手いやり方だ。

        私が思うに、株式市場を暴落させる可能性のある「バッド・ニューズ」に投資家達が麻痺してしまうタイミングがとうとうやってきた。それはちょうど、終わりが来ないどころか増える一方に見えるテロ攻撃に世界中の人々が麻痺してしまい、出来事は急速に古いニュースとなって忘れ去られていくのと同じだ。

私達はまるで「不思議の国のアリス」のように兎の穴に落ち込み、なんと今や、全てがあべこべにひっくり返った新しい現実に気付く。 そこでは王様や女王様が、犯してもいない犯罪(全てではないにせよ)をでっちあげて「あいつを吊せ!首をはねろ!」と執拗な怒鳴り声で命令を下し、警報が鳴り響く中、皆を走り回らせる。だがその後は何もなされず、新たな噂と告発が呪文と共に招喚され、それにつられて誰もがそれまで懸念していた物事を忘れ去る。さぁ新しい犯罪が犯されたぞ(嘘かもしれないが)。

        先週、米国とインドの株式指数は史上新高値に舞い上がった。ドイツのDAXとロンドンのFTSEには前週6月2日にそれがみられた。しかしオーストラリアのASXは4ヶ月ぶりの安値まで下落した。ナスダック総合は6月9日金曜の取引開始早々に6341の記録的高値をつけた後、後場の中盤に200ポイントもの驚くべき崩れ(ヤーデニが言うところのミニ・パニックかもしれない)をみせたが、その後引けまでにその半値を取り戻して終わった。6月2日(日本の日経もこの日に年初来高値が示現)と9日につけた高値の全ては、重要な木星トランシットの発効圏内で起きている。6月2日は太陽が木星に対して調和的なトラインを形成したし、6月9日には木星が順行に転じている。

木星は永遠の楽観主義者のようなところがあり、たとえ現実は楽観を許さない状況であってもお構いなしだ。だから先週、世界の株式市場が新高値に踊っても不思議ではない。結局のところ、前月のリポートで述べたとおり、私達は株式市場が6月2日〜9日に新高値をつけるかどうかに注目していたのであり、それはまさしく木星の株式市場に対する好意的な関わり方に依拠するものだった。ここで次のより大きな疑問は、"幸福な" 木星の時間帯が終わった今、いったい何が起きるかだ。6月16日に逆行に転じる海王星によって、多幸症、またはこの先もっと良い事が待ち受けているという幻想が続くのだろうか?

        一方、貴金属と原油にとって先週はあまり順調ではなかった。金はなかなか良いすべり出しで6月6日火曜には再び1300と、4月17日につけた金星順行時の高値へのダブルトップを試した。だが、6月9日金曜には1270以下で引けている。銀もまたスタートは調子良く、6月6日には17.74に達したが、これは4月17日につけた18.65にははるかに及ばず、週の終わりには17.20以下で取引されていた。以前から私達は、木星の影響下に入ることを金はあまり好まないと述べてきた。木星が好意を示すのは株式であって金属ではない。

また木星は海王星とともに原油を支配する。先週、原油は1バレルあたり45.20に下落して5月5日につけた安値43.76を再び試した。しかしながら、今や木星と海王星のトランシット(6月2日〜16日)の中盤に入っている。したがって、まもなく原油がこれらの安値から反転上昇する可能性はある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “誤解を招かぬように言っておくが、こんなことは今までに起きたことがない。前FBI長官が公然と大統領を嘘つき呼ばわりし、仕返しをしたのだ。”

— Susan Page
  “Comey: Trump Lied About Me: President’s Lawyer Accuses
  Ex-FBI Director of Illegal Leaking”
  USA Today,  2017年6月9日付


        前回のフルバージョン版コラムにおいて私達は、トランシットの土星が射手座の重要セクターである21°〜26°に向かいつつあり、これからの数ヶ月にわたって米国の火星・海王星スクエアとTスクエアを形成すると述べた。そして海王星が絡むことを念頭に、今後100日の間に私達は「情報漏洩」という言葉を数多く読んだり聞いたりするだろうと示唆した。他には「魔女狩り」「背信行為」「虚言」「策略と忠誠への裏切り」といったところだろう。土星が海王星にハードアスペクトを形成する時は、たちの悪い中傷や、噂を巧みに利用して誰かの信用を貶めるような攻撃がしばしば行われる。

2016年の全選挙期間中、トランシットの土星と海王星は天上でスクエアを形成していた。そして、歴史をふり返ってみてもこれまでで最も尊敬に値しない、醜い(だが娯楽としては楽しめる)大統領選となった。候補者が何と呼ばれたかといえば「こじらせヒラリー」「嘘つきテッド」「腑抜けのジェブ」など — 全ては土星・海王星のイメージだった。そして今、土星は米国の海王星に対してスクエアを形成しつつあり、「漏らし屋コミー」の名とともに、まったくもってデジャヴの様相を呈している。こんな事態がどうやって『メイク・アメリカ・グレート・アゲイン』の実現に結びつくのか、理解することは困難だ。このような環境の下で、ドナルド・トランプが掲げてきた改革と経済復興という重要な意図が成就する日が来る — 十分な支持を得られる — などとは思えない。

「麻痺」— もちろんこれは*土星・海王星ハードアスペクトのもう一つの表れだ。何も達成されはしない。土星のエネルギーはいやでも成就に向かわざるをえない。だが、海王星は何処にも向かおうとはしない。海王星が共感の心をもって他者に手を差し伸べるという、より高度な使命に集中して使われない限り、ただゴシップにまみれ狭量になっていくだけだ。こうした道程がすみやかに是正されない限り、危険だ。

それは共に働く指導者間の信頼の欠如を要因として、政府の構造それ自体が崩れ始めることへの大いなる失望感の中に潜んでいる。土星・海王星は、関わる全ての者達が互いに誠実で透明性を保っていない限り(信頼への第一要因)、不信と関連する。そして隠された目的をもって物的証拠を扱い、「裏ルート」「情報漏洩」「操作された噂の流布」「魔女狩り」を通して物事を運ぶ誘惑を避けない限り、そしてこうした全ての病巣のスケープゴートを創ろうという欲望を内に抱く限り、不信は増大する。オバマはこの問題を抱えていた。今、トランプもまた直面している。


        さて私達投資家にとっての懸念は、こうした「毒」が金融市場に莫大な「政治リスク」を創り出すことだ。獅子座で起きる太陽・火星のコンジャンクションが7月26日に迫ると同時に、その発効時期に重複して3つの重要な株式市場サイクルが節目を迎える(これについては先週のウェビナーで詳細を述べた)。株式市場における10%かそれ以上のリバーサルの可能性は非常に高い。実際、私達が現在経験している政治的毒性をはらんだ世界(土星と海王星は文字通り「有毒物」を指す)とそれが市場にもたらす危険性を考慮すれば、10%の下落は少なく見積もりすぎかもしれない。

私達は今、この宇宙的力学の下見期間に入ろうとしている。何故なら、太陽が6月15日に土星とオポジションになり、海王星が6月16日に逆行に転じるからだ。火星はちょうど土星とのオポジションと海王星へのスクエアを5月11日〜29日に終えたばかりだが、その時にこの直近の社会・政治的中毒症状の全貌がはっきりと浮上してきた。そして私達は、今またもう一度 毒杯をあおるわけだが、この状況はまだまだ続くどころか、8月21日の日蝕(ドナルド・トランプの火星・アセンダント上で起きる)と、土星がまさにトランプ出生図の月の上で順行に転じるとともに米国始原図の海王星にスクエアを形成する、8月25日にピークを迎えそうな雲行きだ。


        ここで良いニュースを挙げておこう。7月に起きる獅子座の太陽・火星コンジャンクションは、私達が再び生きる情熱を見出すきっかけとなる可能性を持っている。それまでは、ガスマスク関連にでも投資する方がいいかもしれない。






訳文ここまで
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* ちなみにトランシットの土星は、メリマン氏使用の米国始原図では12室(見えない敵、陰謀)に在泊する海王星(とキュビワノ族カオスのコンジャンクト)に対し3室(メディア、 コミュニケーション、インターネット、教育)からスクエアを形成している。また始原図上で土星は4室(国民の気分、野党、与党内反対派、国民生活の状況全般や国土・領土)を支配し、海王星は6室(労働市場、軍事、警察、公的サービス、ヘルスケア)を支配している。

なお、社会政治的中毒症状は別の形で現在、日本の始原図にも顕れている。戦後始原図(主権回復図)では、天秤座のMCにネイタルの海王星が乗っている。 MC(10室)は国のリーダーシップ、政府を意味するが、その支配星である金星は4室IC近くに在泊、現在エリス(不和の浮上、自己主張、狭量)による長期のトランシットを迎えている。また、海王星は3室の支配星でもある。これは高い精神性と高度な教育水準を保持することで国全体がまとまっていくことを理想 とする形であり、指導層にも当然これが求められるが、MCを支配する金星がICに在ることから、国民を無視し暴走するような行為は極秘裏(海王星)に運んだとしても容易ではなく(特に天王星・冥王星スクエアが3室〜1室で形成された2012年前後から顕著な傾向として)最終的には大衆の状況がそのまま政治に反映されやすいとも考えられる。

一方、MCの海王星が示す理想を実現出来なければ、欺瞞やふわっと した理想主義の霧に包まれて国としての主体性を失う一方、隠された意図による内圧・外圧で動かされ、金融経済面でも利用されやすい国となる危険性をも常にはらむ(8室 冥王星とMCの海王星セクスタイル、Sノード在泊)。 また、3室の支配星である海王星が天上に在泊することは、メディアや報道、出版・教育部門もまたこうした特質とテーマを備えており、ともすると本来の機能を果たすよりも国の進路を誘導する役割を持つと錯覚(海王星)する潜在的危険性を持つと読めるかもしれな い。

そして、2008年あたりから山羊座の冥王星が1室(国と国民全体の状況、アイデンティティ)を運行し始め、現在ネイタルの海王星 (とMC10室)、金星(とIC4室)に対しTスクエアを形成している。これはある意味土星より根深く、足許からじわじわと浸食し崩壊していくような危機を意味する。こうした毒性の危険は、政府(MC)、報道・教育機関(3室)、国民全体の生活と気分、野党及び与党内反政権派(1室と4室)、そしてそれらを繋ぐコミュニケー ション手段全般を通じて浸食してくる可能性を持つ。なお、Tスクエアを形成し続けるトランシットの冥王星は、始原図において11室(議会)の支配星であること、トランシットの土星は始原図の12室(舞台裏の策謀、見えない敵、潜在的敵国)を運行中であることにも注目しておきたい。 また土星とカイロンは現在、安倍首相の太陽にTスクエアを形成し、強靱さへの試練と分裂の危機というテーマでプレッシャーを与えている。

※メリマン・コラムでこのところ再三注意喚起されている今夏の米国横断皆既日蝕(日本時間8月22日未明)は、この主権回復図の8室Sノードにオーブ1°半弱という近さで起き、同時にトランシットの木星がMCと海王星にコンジャンクト。トランシットの火星が8室冥王星にコンジャンクト。その他の要因を考えても、日本への影響もまたかなり大きいのではないかと考えられる。

(以上は翻訳者の限定的な知見に基づいた私的見解であり、メリマン氏の記事内容とリンクするものではありません。)

 


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June 08, 2017

●6/9の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

7月9日 「アスペクト」のパートに少しだけ説明を加筆しました。
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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで6月9日22:28前後、北海道周辺で22:34前後、関西方面は22:09頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:40前後に射手座18°53'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 射手座18°~19° + 太陽 双子座18°~19°】
  "Tiny children in sunbonnets" +
  "Two Chinese men talk Chinese"
『日よけ帽をかぶる小さな子供達』+
 『中国語で話している二人の中国人の男』

  "Pelicans moving their habitat" +
  "A large archaic volume"
『生息地を移すペリカン』+
  『古い大きな書物の一巻』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~6/23】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★まだ固まりきらないイメージや思考、方向性などを大切に護る必要
→★共通の考えや理想を分かち合うことでアイデンティティを確保する
→★新しい考え方や観点に触れ、自分が所属する場のイメージが一新される
→★合理的な思考では理解出来ない異質の何かに脅かされる or 刺激される
→★自分(達)だけの世界を護るためにまとう "訳のわからない" 雰囲気
→★嘘、噂、中傷、またはそれを否定する伝聞があふれて疑心暗鬼におちいる
→★多様なコミュニケーションの中で自分自身のことばを話し続ける勇気
→★新しい段階に移る前に不要なもの、余計なものを整理する必要
→★様々な考え方や観点の洪水の中で自分の立脚点を見失う危険
→★人生の中で何を優先して生きるかを再確認する必要
→★見てくれだけの陳腐さと時を超えて価値を保つものを見分ける
→★カルチャーショック的な出会いとそれを受け入れていく挑戦
→★古いものと新しいもの、廃れ行くものと護るべきもの、
                 二元の世界で揺れ動く心理
→★押し寄せる変化の中で「生きるということのシンプルさ」に目覚める
→★外界の喧噪を避け身の回りに見えないシェルターを創り上げる
→★自制心をもって目的を一つに絞り集中力を保って突破する
→★新しい環境、観点、思考と格闘しながら自分自身の「核」を育てる・・・→


エネルギーのポイント:新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』
            
            満月『掘り出された "ありのまま" を整理していく』 

170609FM


        あっという間に今年ももう6月。そして射手座の満月がやってきます。で、今回もいろいろ気になるアスペクトがてんこもりです。世の中は相変わらず毎日様々なことが起きていて、四方八方から押し寄せる情報は、挙げていけばキリがないほど どれもみな互いに矛盾していて、世界中でフェイクニュースということばが飛び交ってる。。 もう誰も気にしなくなっていくのかもしれない。今年の世界はおそらく後半にいくほど変化の速度やエネルギーの苛烈さが増してきそうだし、それと共にわたし達のこころも それぞれに通るべき経験を経て、大きく、あるいはささやかに、変容していくのだと思います。
 

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        さて今回の満月は、射手座 ― 双子座軸。この軸が司るのは思考、ことばによるコミュニケーション、人生観、世界観、異なる環境や文化との接触...。そして、わたし達が生きる「二元世界」の在りようにスポットライトを当て、その振動や混沌ぶりをこころの状況に投影してくる領域でもあります。なのでおそらくこの新月期(5月26日~6月23日)、特にミュータブル・サインに主要惑星や感受点を持つひとの中には、ちょっと悩ましいこころを抱えるひと、物狂おしさや寄る辺のなさを感じて立ち止まってしまうひと、無力感さえ感じるひとも多いかもしれません。

けれどもし今 そんな状態にあるなら、もしかしたらとても大事な過渡期に差しかかっている可能性があります。だから、立ち止まるなら立ち止まっていい。きっと今は、いつの間にかこころの内部に溜まってしまった「余計な荷物」「不要な観念」「要らない物」を少しずつ整理する時間を持つとき。きっと近い将来、次の段階に踏み出すときが来る。「そのとき」に備えて。

ただ、そうは言っても今の射手座には、銀河中心のすぐ側に逆行の土星、イクシオン、フォルスが陣取って強烈な存在感を放射しています。またスクエア関係となる魚座には水を得た魚の海王星が在泊し、物事を曖昧な霧で包み隠しています。普段なら狙いを定めてまっすぐ飛んでいくはずの射手座の矢も、あちこちから強力なエネルギーの干渉を受けて迷走しがち。集中力を失って失速したり、気が散るままに精神をあちこち彷徨わせたりします。また一貫した精神状態や行動を保ちにくくなるときもあります。


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        でも。射手座第2ディーカンのこのあたりは、何かキッカケを得ればマジカルなパワーで一つのことに突っ込んでいく力も持つと言われる領域です。 今、何をしてる? 何をしようとしてた? それって、今の自分にとって本当に大切なこと? それとも、あえて何もしないでひとり夜空を眺めてみたりすることの方が大事だったりして? とかとか。。。 合理的に考えて「役立つ」とか「前進する」とか「効果的」とかじゃなく、無為の中にひっそりと存在してきた声なき声、ことばにならない何かに耳を傾ける… そんなひととき。よけいな感情の起伏に惑わされたりせずに。 そんな中で、意図せずに出逢う何か。そこにこそ、この射手座満月のエネルギーの最善の使い道が隠されているのかもしれません。


        この満月には遠い小さな惑星(といっても準惑星に迫る大きさのKBO)ヴァルダがコンジャンクトしています。ヴァルダという名称はJ.R.R.トールキンが創造した神話の女神から名付けられました。ヴァルダが発見されたのは比較的最近の2003年ということで、まだその象意が明確に確立しているわけではありません。けれどその神話によれば、ヴァルダという名の意味は「崇高で気高い存在」で、 ことばに出来ないほど美しく、また天の光、星々の創造者でもあったそうです。この "天の光" の下に生まれた賢いエルフ達は、女神ヴァルダを最も敬愛し、崇めていたといいます。彼らは彼女の偉大な力をよく知っていました。けれど面白いことに、彼らがヴァルダの力を求めて助けを乞うのは最後の最後、本当に存在を賭けたイチかバチかの危機が迫るときだけだったそうです。それが賢明な種族と呼ばれた誇り高いエルフ達の矜恃でもあり、崇敬のこころの顕れだったのかもしれません。


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  ヴァルダの発見チャートを見ると、確かに激しい思考の闘いや葛藤が示され、深いこころの傷にスルリと忍び寄る邪心の誘惑さえも見て取れます。けれどそんな経験の中から立ちのぼる強烈なヒーリング・エネルギーやブレークスルーの兆しも同時に示されています。どこからともなくやって来る、新たな道への兆し...。ヴァルダの発見チャートは、けっしてやわなチャートではありませんでした。もしかすると、自分はか弱くて何も出来ない犠牲者だから... と言って女神に助けを求めても、彼女はふり向かないかもしれません。ヴァルダが深い慈愛の眼差しを向けるのは、たとえ誰にも理解されなくても自分自身で決めた規律に従って生きる、そんな覚悟と魂を持った戦士達なのだと思います。

さぁ、この満月に寄り添うヴァルダは、わたし達にどんなエネルギーを降り注ぐんだろう? どんなに迷ったっていい。どれほど悶々としたって、かまわない。ただ、自分の "最善のこころ" を通して決めたことをひとつだけ、守り通してみる。。 ヴァルダはそんなとき、わたし達を支える内なるフォースとなってくれるのではないでしょうか。


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★6月満月のサビアン・シンボル★


        今回、月がベースとしてとっていくシンボルは射手座18°『日よけ帽をかぶる小さな子供達』。ここで言う日よけ帽(sunbonnet)とは、一昔前まで欧米の赤ちゃんやまだ小さな子供がよく被っていた、顔のまわりをぐるっとフリルで囲み顎の下でリボンを結ぶタイプの布製の帽子を指します。

ここは公園か何かかな? 真夏の厳しい日射しの下、沢山の子供達が集まって遊んでいます。お昼寝している子。おぼつかない足取りで何かを追うように歩き出す子。隣の子を叩く子、泣き出す子。「エ~ゥアアア!」と叫びながらニコニコする子。生まれてまもない子供達は、初めて経験する夏の太陽の棘を感じ、花の香りを運ぶ風に触れ、虫達や鳥の声に聞き入っています。そして、内側から湧いてくる何ともいえない気持ちを乗せて、口々に声をあげます。それは(たとえ突然の泣き声だったとしても)生まれて間もない柔らかな感性からほとばしる芽生えの歌なのかもしれません。

そんな彼らを厳しい日射しから守っているのは、花びらのように可愛らしいコットンレースの帽子ひとつ。その姿はまるで咲き始めたばかりの小さな花々のよう。そしてその話し声は... うーん、何を言ってるんだろう? 何を表現しているのかな? きっとその子のママにだけはわかるのかもしれない。けど、通りすがりのわたし達には彼らが何を伝えたいのかわかりません。ただその子の表情を覗き込んで「あ、嬉しいのね?うん、お花綺麗だね。良かったね~♪」なんて、ひたすら自分の経験知と想像に基づいてコミュニケーションをはかるだけです。


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        この子供達は、まだ「ことば」を習得していません。自分が感じていること、伝えたいことを表現する技術はまだまだ持っていません。周囲の大人達のように、自分が置かれている状態を上手に説明したり、感じ取った世界の様子をきちんと伝えたり、相手を納得させるような術は、これから時間をかけて、経験を通して学んでいくでしょう。けど今は、大切な頭を陽光に曝しすぎないよう保護する必要があります。真夏の直射日光を浴びすぎれば、場合によってはいのちに関わるのだから。。 今、彼らが被っている純白の日よけ帽は、まだ生まれたばかりの繊細な存在の子供達... 大切な何かを護る、ただ一つのデリケートな盾なのかもしれません。


        一方、月に光を与える太陽のシンボルは『中国語で話している二人の中国人の男』。これ、以前は『二人の中国人』と訳していたし、その方がスッキリするのだけど。やはりこの場合は「男性」という要素=「能動的な意志」が暗示されることも重要な要素かもしれず、多少しつこいけど『中国人の男』としてみました。さて、彼らはいったい何を話しているのでしょう?

このシンボルが降ろされたとき、チャネラーのエルシィ・ウィーラーは、その境遇から考えても中国語を解したとは思えません。サビアン・シンボルにはいくつか「中国人」というモティーフが出て来るものがあるけれど、1920年代の米国社会で中国人のイメージといえば「大量に渡ってきた移民」であり、既存の白人社会とは溶け合うことのない「別世界の人々」というのが一般市民の感覚だったようです。なのでシンボルの中でも、中国人のイメージは「召使い」や「洗濯屋」など、下層階級の人々や異文化の象徴として度々顕れてきます。


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      たとえば目の前で 異国のひと達が、意味ありげに自分の知らない言葉で喋りはじめたとき。ふと居心地わるく感じることってないでしょうか。「え... 何を話してるんだろう?」なん て。まして人種や階級差別が今のように明確な「悪」とはされず、当たり前に存在したと言われる1920年代当時、召使い同士が他人にわからない自分達だけのことばで話していたら、雇い主達はこころの隅にかすかな不安を感じたり、あからさまに腹を立てたかもしれません。 その大元にあるのは、どうしても理解することが出来ず、けっして溶け込むことの無い異文化への果てしない猜疑心でしょうか? それとも反抗されることへの恐怖でしょうか? もしかしたら、そのまた奥底に潜む、支配することへのことばにさえならないような 無意識の罪悪感が刺激されるのかもしれません。

        一方、中国人の男性二人にとってはどうでしょう。彼らは本当に何気ない、お天気や家族の話をしているのかもしれません。たまたま出会った同郷人同士が、懐かしいことばを話して気晴らししているだけかもしれません。あるいは、雇い主の不当な扱いに対する愚痴かもしれないし、いえ、本当に何か良からぬ相談をしているのかもし れません。もう、何だってあり得ます。けれど、少なくともここで話されている母国語は、慣れない異国で働き、日々緊張を強いられているだろうこのひと達にとって、より自然でリラッ クス出来るものなのだと思います。


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  他者に聞かれ、理解されては困るような内容を身内だけに通じることばで喋るなら... これは自分を守るための防衛手段です。聞かれて困る相手 = 全く信頼出来ない相手であり、場合によっては「敵」になり得ます。けれど、そんなワケのわからないヒソヒソ話をたまたま聞いてしまったら? その相手はますます強い疑いを抱き、あれこれと想像しては腹立たしい思いにかられるかもしれません。

では、どんなことでも太陽の下にさらけ出せばいいのでしょうか? 相手に通じることばを使い、考え方や習慣の違いを事細かに辛抱強く説明すればわかってもらえるでしょうか? 相互理解が生まれるでしょうか? そうかもしれません。けれど、中には聞く耳をもたない相手や、最初から偏見を抱き、その偏った信条を自分のアイデンティティにさえしているひともいます。そんな時はかえって相手を刺激し、痛くもない腹を探られる危険が増大しそうです。あるいはそんな小さな出来事が誰かに利用されて、いつのまにか根も葉もない噂が流れる可能性だってあります(特にこのところの星回りの下では、世界中にそんな光景が見られるのではないでしょうか)。 


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  それとも...? 聞き手にとって二人の中国人が話すことばは、ただの雑音にしか過ぎないのかもしれません。ここに居るのは人間ですらなく、何ら自分には関わりのない風景に過ぎない...。そこには日常的な無関心が存在するのみです。

そしてもうひとつ。自分がはるか異国の地に夢を抱いて渡ってきた当人だとしたらどうでしょう。頑張って働きながらも、なかなか思うようにはいかない孤独の日々に疲れ、ホームシックにかかるかもしれません。そんなとき、街角で懐かしい故郷のことばを聞いたとしたら? 自国に居れば声をかけあうことも無かっただろうひと。そんな異邦人同士の出逢いは、久しぶりに嬉しい時間となるかもしれません。「あぁ、苦しいのは自分だけじゃない。みんな頑張ってるんだな...」なんて。本当に何気ないことばの触れあいが、どんなに長くこみ入った会話よりもずっとこころを温めてくれることがあります。。

       このシンボルには、どんな状況にあっても自分自身の「核をなすもの」に正直でありたい、そんなひとときを持ちたいと願う人間の姿が描かれていると同時に、最初から互いに見えない線を引き、理解することを諦めてしまった人間同士の姿もまた暗示されているように思います。そして、そのことが互いの徹底的な信頼の欠如を露わにし、やがては不毛な争いへと導いていく可能性があること。その種子は、常にわたし達の中に内在していることを示していると思います。 


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  まるで真夏の直射日光のように肌を刺す「赤裸々な現実」。そんな外部のあらゆる混沌とプレッ シャーから身を護り、沈黙の盾を持つこと。あるいは、全ての護りを解いて他者と向き合うこと。または全くの無関心でいること。どんな場合にも、もしそこにデリケートな問題が絡んでいれば、ときにより相応の危険がつきまといます。集団としてのわたし達、個人としてのわたし達が…そんな壁を超えられる日はいつか来るでしょうか? もしかしたら、双方ともに 長い年月のどこかで深く傷付いているのかもしれません...。 

その積み重ねの重さを十分に見抜きながら、それでも自分を失うことなく、垣根を外してなおも語りかけるなんてこと、出来るのかな...? でも、それには誰もが、まず初めの一歩 ... 「今の自分自身」というカタチを創ってきた根源を見出し、その過程を癒やすことから始めなければならないかもしれません。日々のコミュニケーションの中で。ふとした孤独のひとときの中で。。



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       さて、月はメインとなるシンボル『生息地を移すペリカン』のエネルギーをとっていきます。 環境汚染か、人間達の侵入か、様々な理由から生息地を捨て、新たな繁殖地を探して旅に出る 『ペリカンの群』。このシンボルは戦火を逃れて住み慣れない環境へと脱出する大勢の難民のひと達を思い起こさせますね。。 温かく受け入れようという人々もいれば、 社会的混沌や異文化の侵入、テロリストの入国や自国内テロ組織の勢力増大を怖れて受け入れに反対する人々もいます。そのどちらもが、わたし達人間の自然な感情の裏表かもしれません。混沌とした情勢、混沌としたこころ。けれど、先が見えずに一番の混沌に置かれているのは、進むことも戻ることも出来ず、明日をも知れずに移動し続ける「漂流者」ではないでしょうか。 

これは今、現実に起きていること。そしていつもの暮らしを続けているわたし達にも、何らかのカタチを取って起きていることのように思います。それはもしかしたら、今までのままではいられなくなるのでは...という微かな予感かもしれないし、または今居るところを捨てて、何処かもっともっと自分が自分のままでフィット出来る「場」をみつけたいという願望かもしれません。いえ、ひょっとしたら…わたし達のこころの中で、何かが大きく方向転換しようとしているのかもしれません。 ペリカン達は、まだ新天地を見つけてはいないようです。旅は今、始まったばかり。。


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        でも、ペリカンの強みは沢山の食べ物を胃にいれたままでもバランスを崩さずに飛んでいけるところです。彼らの歩き方はペタコンペタコンと独特ですが、それは胃に全体の重心があって、歩くときは頭と両翼で前後左右に上手くバランスを取るからなのだそう。またペリカンは、くちばしの下に大きなのど袋を持っています。彼らはその袋を網のように使っていっぺんに魚を捕り、そのまま丸呑みにして胃に蓄えることが出来るそうです。そして真夏の暑い盛りには、のど袋を揺らすことで血液の温度を下げ、体全体をヒートアップから護ることも出来るのだとか。。 うーん、これなら多少の長旅でも自給自足しながら何とか凌いでいけそうですね。


        食糧はみんなの命を繋ぐために一番大切なもの。 その「一番大切なもの」を自分の重心となる胃にしっかり納め、必要に応じて栄養源を補充する力を持ち、真夏の太陽という厳しい現実から身を護る術を備えたペリカン達。彼らは余計な荷物など持ちません。まだ生まれたばかりの幼い精神…生きのびる術を知らないヒナ達。そのデリケートないのちを護りながら、彼らは次なる生息地を目指します。 

きっときっと、安息の地はみつかる。 大自然の目に見えない流れが導いてくれる。ペリカン達は自然そのものの顕れなのだから。そして、自然はその顕れのひとつひとつが自立した存在であり、同時にひとつに繋がって生きているのだから。生も死も、その一部分に過ぎないのだから。。 ならばわたし達も、根っこはきっと同じなんじゃないかな。ともすると目先のいろんな出来事に気を取られて忘れてしまうけれど。。  もしかして、もう一度、その根っこに帰ることが出来るかな...。 これを読んでくれてるみんなの中には、本当にそんな旅を始めつつあるひとがいるかもしれませんね。



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        では月に光を注ぐ太陽のシンボルはどうでしょう。『古い大きな書物の一巻』。これは...古代の歴史や叡智について書かれた大きな古書か、あるいは巻物でしょうか? 多分そこには、今では考えられないような太古の宇宙観や哲学、信条・習慣や掟が書かれているのかもしれません。

長い歴史の中で、人類は沢山の経験を積み重ねてきました。大昔の生活や考え方が、現代のわたし達とはどんなにかけ離れていたとしても、連綿と培われてきた経験の蓄積のもとにわ たし達が存在していることだけは確かです。 そこに書かれている太古のことばを読み解くことが出来なかったとしても、この体に流れる血の中に、細胞のひとつひとつに、今ここに居る「自分」を創っている深い要因として それは存在しているのだと思います。 太古、この宇宙が生まれたときから今、この瞬間のわたし達にいたるまで、生命の系譜にはいったいどれほどの歴史が織り込まれてきたでしょう。。。


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        もしかしたら、民族、人種、国家、地方、家族、そしてわたし達ひとりひとり... それぞれが、連綿と綴られた『古い大きな書物の一巻』を収める書庫だと言えるかもしれません。 人生の変遷の中で、わたし達がどこに行こうと、どんな環境にあろうと、意識しようとしまいと、それはわたし達をここに存在させ、支えています。わたし達ひとりひとりが、多様な文化、様々な歴史、異なる言語の流れの末裔として、古い智恵に今も新しい経験を積み重ねています。 

初めにことばありき......。 本当にその通りだなって思います。ことば...それは名付け、意味を与えること。あらゆる認知のみなもと。それによって、わたし達はその対象を自分の世界に存在させ、それと交わることが出来ます。そして、そのことがわたし達の思考を規定しているとも言えます。わたし達の自我はことばで出来てる。わたし達の経験が意味するもの、その全てはわたし達がそれを名付けることから起きてる。わたしという存在と、そこから拡がる宇宙に、意味を与えるのは他の誰でもない、わたし達自身。それがどんな意味であろうとも。



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  古い信条を捨てて全く新しいことばを話そうとするひと。古い習慣から栄養をもらって新しいことばを書き加えるひと。そして、古くからの智恵のことばをそのまま生きようとするひと...。ときにより、ひとにより、様々な生き方のるつぼの中で、わたし達は今の自分という存在を支えるひとつの「ことば」を見出そうとして います。

けれど、わたし達は大切なことを伝えようとすればするほど、ぴったりなことばを見つけられずに悩んでしまいます。ことばにならない、気持ち。矛盾した感情。どう思われるか?という不安。全方向的な想いの渦の中で、不安にかられ、立ちすくみます。もしかすると、わたし達が日常使う言語システムにはとても大切な何かが ... デリケートな密度が ... 欠けているのかもしれません。あるいは、古代には存在していたはずの「ことばの魂」、その根っこを忘れてしまっているのかもしれません。。

        このシンボルは、たとえ慣れない状況や余裕の無い中でも、今の自分を芯のところで支え続ける雄大な流れが常に存在していることを知り、そのみなもとに置いてきてしまった魂を見つけ出すこと。その深い智恵のことばを栄養としながらも、自己表現の新しい大地を目指して自分自身を名付けなおすこと、リライトしていくことを暗示しているのかもしれません。そして、太古の書物を内奥に預託された存在のひとりとして、あなたはそのページに何を書き加えていくのか?と問いかけているようにも思えます。


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  もしかしたら…ひと知れず自分を支えてきたことば — そしていつのまにか無意識の彼方へと追いやってしまったかもしれない古い魂 — と、ひょっこり再会するのかもしれません。もしかしたら...ずっと言わずに封印してしまったことばが... まだどこかにひっそりと生きているのかもしれません...。 旅立つペリカン達は、わたし達と同じような複雑なことばは持たない。けれど彼らは暗黙の理解の内に自分達の宇宙を生き、同時に宇宙が彼らという存在を生きています。わたし達は ことばを使って物事を、関係性を、とても複雑にしてしまったかもしれない。でも、ことばには まだ沢山の希望がある。わたし達が、わたし達自身の宇宙を生き、新たに名付け、その意味を生きていくなら。


        大きく、あるいはささやかに、それぞれの旅立ちに向かって羽ばたこうとするわたし達。...この週末は、本棚の整理をしてみる...なんていうのもいいのかもしれませんね。古代の書物は無くても、古い日記やメモ、昔夢中になって読んだ本がゴソッと出て来たりするかも? 長く住んだ家を去るとき、荷造りをしながら部屋の片隅から出てきた懐かしいもの達に見入ってしまうなんてことがあるけれど。それがモノであれ精神であれ、旅立ち前に風をあて、もう一度その魂を認め、鎮めてみる。それは素適なひとときになるかもしれません。万一 それが "黒歴史" だったとしても、ね (^_^;。



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★アスペクトちょっぴり★


        冒頭で月とヴァルダのコンジャンクションに触れたけど、今回の満月は他にもいくつか注意を喚起するアスペクトがあります。ここでは特に小惑星絡みをピックアップして、最後に少しだけ書いておきますね。

月のノード軸(N獅子座26°S水瓶座26°)に対しMCとICがグランドスクエア関係になり、MCに小惑星ルシファーが、ICにデメテールとカッサンドーラが乗る
(ルシファーもデメテールも光と闇、二面の極性を持つことに留意)

満月軸と冥王星がイリテーショントライアングル
月と冥王星が火星に対してクインデチレ形成
(内的エネルギーの滞りが外圧の刺激により衝動的な爆発を誘う可能性。イリテーショントライアングルはどちらかというと一過性のエネルギーを形成するが、クインデチレによるトライアングルは、より持続的で根深いエネルギーを表す)

魚座のカイロンと射手座のフォルスから獅子座のヴェスタにクァドリフォーム形成
(時を経た根深い想いが突然思わぬカタチをとって顕現する、またはブレークスルー)

DCに小惑星アグニがコンジャンクト
(アグニは「火による試練」を示す事例が多く霊的探求者にとっては重要な小惑星だが、一般的・社会的には「怒りによる混沌・混乱」や「欲望の火に油を注ぐ」現象として顕れるケースが多く観察される)


        最初のノード軸絡みのアスペクト。これは小惑星だけの絡みなので、本来はそれほど強いエネルギーではないけど、月のノード軸にスクエアを形成する場合はちょっと注意を要します(ひとによっては どうしても何かのかたちで直面しておかなければならない試練を意味するので)。 おおざっぱに言ってしまうなら、あらゆる邪悪でダークな物事、絶望や憤怒の衝動への誘惑..かな。または本当にドキッとするようなミステリアスな出逢いがあったり、どこからともなく語りかける予兆の声を聞いたりとか。ただし、それが果たして善いものかどうかはわかりません。でもそれが「悪魔の微笑み」かどうかは、よく落ち着いて感じ取ればきっと掴めるはず。

おそらく、成果や報いを求めて焦っているとき。自分が無価値な存在だという烙印(自ら名付ける行為)を受け入れてしまったとき。どう努力しても聞いてもらえない、存在を認めてもらえない、という失望感や絶望感を持つようなとき。または、今の自分が持っているものへの感謝(しみじみ嬉しい気持ち)を忘れてしまったとき。その隙を突いてダークなエネルギーはやってきます。その闇の姿を他者や外界に投影することも、自分自身を闇なんだと思い込むことも、言うなれば闇側の「思うツボ」かな。なので万一そんな闇の訪れを感じたら、お腹に力を入れて「わたしには要らない。去れ」とはっきり言い放ち、囚われないようにしましょう。それでもダークな想いがなかなか抜けないなら、このエネルギーを「創作」に向けて使ってみるのもひとつの手です (闇と関わりなく過ごせるひとであっても、この満月のエネルギーは創造的表現に使えます。集中力を使ってみて)。

上手下手も関係なく、誰かに見せたり何かを意図しての行為でもなく、"純粋な観察のまなざし" そのものとしての行為。そしてクリエィティビティの発露としての儀式。感じ取った「闇」の全てを胎内宇宙で燃えさかる火に変え、昇華し、ワイルドなアートとして表現していく。詩でも文章でも絵でも音楽でも、ダンスでも、何でも。ただひたすら表現されたがっている「何者か」を、まったく新しい創造物として生まれ変わらせることが出来たとき、それはひとつの突破口になり得ると思います。けど、あまり無理しないでね。緩急のリズムってとても大事だから..(^_~)-☆


        6月9日23時過ぎには木星が長かった逆行を終えて順行に入ります。その位置は天秤座13°台。面白いことに、これは3月4日に金星が逆行を開始した時の度数、牡羊座13°に対向する位置です。この度数軸のテーマも少しの間注目かな? 

えっと、それは...『目覚めのときに、君は眠っていたいか?』です。あらら...(^_^;




eso9845d




have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

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May 28, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/29【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月29日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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―【告知】―
5月29日月曜の米国市場はメモリアルデーの休場となるので注意されたい。

なお、来週末は金融市場に関する年央ウェビナーを開催するため、このコラムは休載とさせていただく。


≪ 先週をふり返って ≫

このパートは抄訳とさせていただきます。

        “私は米国の最も重要な同盟国の一つから派遣された大使にこう尋ねた。「米国が世界から "退場" することについて、ヨーロッパは今どう見ていますか?」彼はそれに答えて「あなたの国は今も偉大です」と言ったが、「我々はあなた方が神経衰弱に罹っているのではないかと考えています」と続けた。”

― Peggy Noonan
  ウォールストリートジャーナル 社説
  2017年5月20日〜21日付


        なるほど、米国は神経衰弱だ。そして株式市場は神経症だ。

        先週は前週半ばの急落に続いて世界のいくつかの株式指数で年初来高値や記録的高値がみられた週ではあったが、全てというわけではなかった。また先週5月25日(日本時間26日)は双子座の新月だったが、双子座が示す典型例として一部の指数は前週の急落から回復し、他の指数は力及ばずで異市場間弱気ダイバージェンスの示現が複数みられることとなった。

米国と世界に見られる政治の不確実性のただ中で、いくつかの株式指数が上昇し続け、あるいは年初来高値近辺に留まっていたことは注目に値することだ。しかしながら、世界の多くの中央銀行が非常に低い金利を保つことで緩和政策を維持し、労働市場と企業収益にはまずまずの上昇が続いていることを考慮すれば、結局、少なくとも今のところは、それほど注目すべきことではないかもしれない。

とはいえ、今や太陽は決然と風性の星座宮、双子座入りした(5月20日〜6月20日)。私達は、強い政治風が世界中の市場を吹き荒れ、安定性や確実性といった感覚が生じるのを阻止するだろうと予測している。また火星もそこに参加することから、全ての党派の政治家達から上がる怪気炎と多くの荒々しい言葉も予期することが出来る。したがって、これは合意を示唆するコンビネーションではない。誰もがそれぞれにエキスパートらしく見え、賢そうだ(双子座)。そして挑戦的で傲慢でさえあるかもしれない(火星)。だが、全員に、いや少なくとも大方の人々が状況を受け入れるに足るよう、正確な事実を集め、結び付けることが出来る者はほとんどいないだろう。


以下、各国株式市場(と通貨、貴金属、原油など)の先週の動きを簡単にふり返る記述が続きます。(先週も触れ、コラム後半にも出て来るチャートへのトランシットを鑑みて、トランプ氏が彼のスパイ網に潜り込んだ「イタチ」を追い出さない限り、「リーク」と国内外からの攻撃の熱は高まるだろうとの記述もありました。)



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        現在発効中である火星、土星そして海王星エネルギーによる、ドナルド・トランプと米国始原図への膨大な浸入について、これまでも私達は論じてきた。また私達は、現在 世界の株式市場にとって最大のリスクとなるのは政治領域だとも指摘してきた。これについての詳細は、来週末の「年央金融市場ウェビナー」のテーマとなる。

        そこで今、この時点で述べておきたいことは、既述の惑星に加えてトランシットの天王星と木星の影響が加わるということだ。天王星は牡羊座の王として君臨した座から去る時期に近付きつつある。それは2010年に始まり、行きつ戻りつしながら2018年〜2019年に牡牛座入りする。天王星は非常に破壊的に働く可能性を持つ。なぜなら天王星は、自制を強いたり予測の範疇に留めようとするどんな力も拒否するし、境界や壁など ヘとも思わないからだ。

天王星はワイルドで反抗的だ。金融市場においてこの惑星が活発化する時、価格は抵抗帯や支持帯を突き抜けやすい。したがって、市場アナリスト達の予測は多くの場合外れることになる。とりわけ彼らが通常行うように、直近の動きを顧みて小さな変化を予測するケースではなおさらだ。天王星が働く時、市場は突如として荒々しく反転する可能性を持ち、その変わり身の早さは ほとんどの投資家に資産防衛のための余裕など与えない。

        さて、2017年〜2018年に天王星から強力な影響を受けるだろう3つのチャートについて触れておこう。その1つは米国株式市場設立図(1792年5月17日)で、牡羊座26°に土星、そしてオポジションとなる天秤座22°〜27°に木星・海王星が在泊している。天王星は現在それらの度数を運行中で、その期間は2018年4月10日までだ。つまりこの時期に株式市場において突然ドラマチックな下落が起きる可能性は十分に考えられる。また、唐突で劇的な反騰もあり得るかもしれない。だが、私達は2桁レベルの下落とその後に続く反騰について話しているのであり、それはこのところ1年以上も目にすることのなかった状況だ。

  そして米国始原図もまたトランシットの天王星からの "ハード" アスペクトの影響下にある。これは皆さんが私と同じように1776年7月2日(議会が独立宣言を決議した時)のチャートを使っても、もっと一般的に使われる7月4日独立記念日(ジョージ・ワシントンに議会決議の報告がなされた日)を使っても同じことだ。どちらのチャートにおいても、トランシットの天王星は米国の水星・冥王星オポジションに対し今後10カ月間にわたりTスクエアを形成する。7月2日のチャートでは、月と冥王星が山羊座の25°〜27°に在泊している。

一方でこれはメディアに対する攻撃(「フェイク・ニュース」の申し立て)とその独立性の危機、そして人気の凋落を示唆している。また国民選挙の結果をすり替える目的で行われる非常に破壊的なサイバーアタックにも関連する(またこれは知的財産権やプライバシー侵害の問題にも関連している)。しかし、月が含まれることを考慮するなら、突然に破壊的な形で起きる、集合体の安全と情緒的安定性への脅威をも示唆している。これはヒステリーに留まらず魔女狩りさえも指し示しており、特にトランシットの土星が米国始原図の海王星にスクエアを形成していることもあいまって強調される問題だ。

        3番目のチャートはまたもドナルド・トランプの出生図で、蟹座23°〜25°に在泊する金星・土星のコンジャンクションとトランシットの天王星がスクエアだ。ネイタルの土星にスクエアを形成する天王星は(他の様々な事象の1つとして)、本人のキャラクターと行動原理が攻撃され、痛みを伴う決断を迫られる時期を意味する。つまり、立場を失うことを覚悟して自身の原理のために闘うか、地位を守るために圧力に譲歩し、自分の原理原則に反する何事かを受け入れ従うか、だ。このような場合は多くの人が、自分自身の原理を曲げることを選ぶよりも、それまでの道を追うこと自体をやめて人生における新たな目的を探す方を選択する。

これからの10カ月間、これら全てのフォースが同時にニューヨーク証券取引所、米国、そしてトランプ大統領のチャート上に集中して働いていく。7月26日に起きる太陽・火星のコンジャンクションが近付きつつあり、これが歴史的にみてダウ工業平均における10%かそれ以上のリバーサルと高い相関性を持つことを考えれば、何故これからの100日間が米国株式市場と、おそらくは他国の株式市場にとって特別に重要な期間となり得るかを理解出来るだろう。それは通貨と貴金属市場にとっても明白な影響を及ぼす可能性がある。







訳文ここまで
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May 25, 2017

○5/26の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月26日05:04前後、北海道周辺で 05:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:45前後、沖縄周辺では04:16前後に双子座 04°46’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座4°~5°― 発効期:5/26~6/8 】
 "Holly and mistletoe"
『ヒイラギとヤドリギ』

 "A radical magazine"
『ラディカルな雑誌』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★古いもの、観点、生き方から新しい何かへ移行していく過渡期の混沌
→★すでに確立され何もしなくてもいいという流れに変化をもたらす挑戦
→★変化への促しに抵抗し依存症的な行為や中毒症状に逃げ道を求める
→★何かに支えられながらおずおずと最初の一歩を踏み出す
→★これまで絶対の力や真実だと思っていた物事が揺らぎ、ぼやけ始める
→★新しい挑戦に対する根の深い抵抗と狭量さを自己の内外に見る
→★結局は先に進む(進まねばならない)ことを知りつつ一時の欲望に走る
→★古い知識や観念に今までと異なる光を当てて新しい意味を見出す
→★革新的な考えだったものがもはや古くなっていることに気付く
→★俯瞰的に物事をとらえる視座と深い内的な想いを統合する必要
→★通俗的で誇張された言い回しや雄弁で空虚なスローガンに注意
→★混沌の中で自分の中に未だに眠るより深いルーツを探っていく
→★自分にも世の中にも起きる「またか!」の繰り返しを笑い飛ばしていく
→★レトロな感覚にインスピレーションを得る、または郷愁を感じる
→★疲労による目や首の故障、または足許をよく見ない傾向に注意
→★対等性の中の相違/平等の中に存在する階層/
     そして自由が背負う責任に気付いて受けとめていく必要
→★新しい概念が理解出来ないことへのフラストレーション
→★無意識に浸入する衝動との闘いを克服し自分の道を切り拓く・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『足下に開く岐路のゲート』
                    ↓
            今回の新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』


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        若葉の5月ももうあと少し。お休みモードでのんびりしようと思っていたけど、なんだかあっという間にせわしなく終わってしまいそうです(^_^;。みんなはどうかな? 毎日を楽しめているといいな。

ただ、爽やかな季節ではあるのだけど...探求者タイプのひとや過敏な感性を持つひと達の中には、なんとなくスカッとしないよ... なんてひと、けっこういるかもしれません。もう、耳タコって言われるくらい毎度言ってる "本格的な変化" がわたし達の周囲にもじわじわと顕在化してきている中、星々からのエネルギーもまた一段ギアアップしているし。

なんだか近頃の世界はクラシックなSFでも観てるみたいだ...と誰かが言っていたけど(エリック・フランシスだったかな...)、確かに今、この地球上には一種の多次元宇宙が展開しつつあるのかもしれません。それぞれの集合体、それぞれのわたし達がまるで異なる時空に存在し始めているのに、誰も気付いてないような? 同じ空間で同じことばを話し、同じことを感じて通じ合っているはず。あるいは意見の食い違いで熱くやり合っているはず。。。 なのに互いに無限に遠い。何だろう?この不思議な違和感。



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        もしかしてこれに似たような微妙な感覚を抱くとすれば、それはミュータブルサイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)に主要な惑星や感受点を持つひとかもしれません。ひとによってはカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)もありかな..? なぜなら、今はこの二つの領域にかなり強烈な惑星フォーメーションが起きているから。「終わり」と「始まり」、または「移ろい続けることによって存在を維持するもの」と「一瞬一瞬が新しい始まりであるもの」とのせめぎ合いと等化作用。そんな挑戦。 以前、「これから先は中長期的にそれぞれの "本性" が明確に顕れてきて、それによる分岐が始まる」的なことを書いたけれど、本当に静かに、それは始まっているような気がします。

        さて今回の新月は、ダーク・ゴッデスの小惑星メデューサとぴたりコンジャンクト。位置は双子座第1ディーカンの真ん中あたり。このディーカンは自分自身のダークサイド、または「影」の部分を真っ向から直視し、明確に見ていくというテーマを持つとされています。アストロロジャー、マリナ・マカーリオはこれを「ブギーマン(悪鬼)との直面」と表現していました。この底流には、休むことなく流れ続ける「変化の潮流」が存在するのだけど、その力は絶えず何かを求めて走ろうとする全方向的な衝動を生み出します。そしてその衝動の流れに沿って突き進む途上で、立ちはだかる固い大岩にぶつかったとき。それこそが自分という人間存在の底にひそむダークサイドへの入り口かもしれません。

もしそこに、なにか得体の知れない存在の蠢きがあったなら...蓋をせずに直視出来るかな。。 臆せずに自分の足許を見つめ掘り下げられるかな。 善と悪の区別もなく、規範も基準も存在しない、ナマの生の様相を... 自分に備わったありったけの精神の力で追っていけるかな。。 たとえばこれは、今の社会に蔓延する "ゼロリスク" という名の脅迫的ウィルス ― T4バクテリオファージ(射手座のフォルス+土星)を予防するためにはどうしても通らなければならないゲートだと思うけれど。。。
(ちなみにフォルスが持つ制圧→伝播の働きは本物のウィルス感染にも関連すると言われる...)



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        このテーマの究極を探求するなら、多分そこに極限はありません。それはわたし達が常に立ち戻れるはずの「肉体」という物質的要素さえも突き抜けてその先まで続く、いわばブラックホールです。それってかなり大変なこと。けどおそらくこういうテーマが存在することをどこかで心がけていないと、その障害物=影は、多かれ少なかれ "外側の世界" に投影されるでしょう。「アイツが悪い!」「世の中が憎い!」「あぁもう、どんな手段をとっても構わない。欲しいもの、欲しい状況を手に入れてやる!」などなど、物欲、恋愛、承認や支配願望まで、その顕れは様々だと思います。

また、抵抗があまりに大きくてベクトルが逆に向くと、まるで急流の中で溺れていくような感覚に襲われるケースもあります。鬱々とした重さを感じて無気力になったり、ジリジリするような焦燥感を感じる場合もあるでしょう。また、それが昂じて無謀な恋愛や散財、飲酒など、何か逃避的な行動に走りたい衝動が生まれるかもしれません。

特に今は射手座終盤度数(28°台)のフォルスが魚座のカイロンとスクエアで、月のノード軸を調停するような形。また、射手座を逆行中の土星は何でもアリのイクシオンとコンジャンクトしています(牡羊座の天王星とのトラインはまだ維持されていて、新月図では天王星の野放図さが無意識領域で強調されそう)。そして29日には火星が土星・イクシオンとオポジション。ミュータブルサインの25°近辺に主要惑星や感受点を持つひとは、このあたりも要注意かな。その後6月2日前後は火星とフォルスのオポジションです。


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        フォルスは土星が支配する精神・物質の確固とした安定基盤の領域から出発し、天王星が持つ過去全てを根こそぎ破壊し突破したいという欲望を通り抜け、そして海王星のあらゆる終末的混沌へとダイブしていくケンタウルス族です。それぞれに異なる三つの領域を隔てる壁。それを突き抜けるような促しのエネルギーがわたし達の無意識領域で活発化しているとしたら...。

フォルスは卑近な顕れ方をするならアルコールや薬物で憂さを晴らすような行為〜依存症や突然何かが壊れるような経験、そしてもしかしたら強烈な出逢い(人間とは限らない)による混乱と人生変化とも関連します。けれどその本質はやはりケンタウルス族らしく、何かを失うこと、突然の混乱状態に放り込まれること、そして無我夢中でそこを通り抜けることでまったく新しい視座を獲得していくよう働きかけるんですね。そして深い洞察力を与えてくれます。

        っと、話が横道に逸れてる(^_^;。 さて安定志向の牡牛座領域を抜けて、躍動する精神と好奇心の双子座に入ったばかりのこのあたり。多分、ここで働く精神の質は、良く言えばまだ若々しく瑞々しいし、悪く言うならむき出しの荒削りなエネルギーを持っています。その力をどんなベクトルで使っていくのか? 自分の中に棲む暗黒、怒り哀しみ、飢餓感など、ダークな悪鬼達を見切り、突き抜ける道をみつけ切り拓いていけるか? 探求者にとっても、社会生活を送るにあたっても、そんな命題がこの期間の「鍵」になるかもしれません。


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  そして今回のサビアン・シンボルもまた、先へ先へと駆り立てていくようなテーマを持っています。この度数は確か2013年に起きた月蝕で太陽が位置していたところ。『ヒイラギとヤドリギ』は古いものから新しいものへの移行期をいかに通り抜けていくか?という知恵のテーマを象徴するし、『ラディカルな雑誌』は、この領域の持つダークサイドがはらむ様々な危険性と共に、それでも前に進もうとする革新的な精神の原動力を象徴しています。

なので夢中でダッシュしてたつもりが気付いたら暗いトンネルの中で何も見えなかった...なんてひともいそう。けど、それならそこは通るべくして通る道です。ひとそれぞれ、ありとあらゆる混沌の中。そこには覆い被さる影と共に、無数の輝きが隠れています。意外にも、思わぬ方向に。つまり、灯台もと暗し。とりあえず、足許を掘り下げてみる。おそらく今、力の源はそこにしかない。



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        ところで、3月末の新月の記事で今年の春分図に触れましたよね。そして、今年の春分図は日本にとって大きな曲がり角を示していると思う...なんて書いたけれど。あの時は長くなりすぎて書き切れなかった冥王星とキラルスのオポジションについて少し触れておこうと思います。

このオポジションは、『いたいけな子供達や若者、または無辜の人々が突然犠牲となるような出来事』に関連しています。そして4月からずっとニアミス状態が続いてきました。3月末~4月の満月までのたった2週間をふり返っただけでも、8人の高校生の命を奪った那須茶臼岳の雪崩、行方不明だったベトナム人少女の遺体発見、大分の認定こども園への襲撃など、子供達や若者が犠牲となる出来事が目に付いたように思います。そういえば、格安旅行代理店テルミクラブの倒産にともなって被害を受けた旅行者や就職予定の若者達に関するニュースもありましたね。。

一方当時の世界では、コロンビアのプトマヨを襲った土石流、ロシアの地下鉄で起きた爆発テロ、スウェーデンのトラック突入テロ、そしてシリアの化学兵器による子供達や人々の殺害は米国のシリア軍攻撃へと繋がりました。日本の周辺海域では3月末~4月にかけて竹島周辺で韓国海軍が訓練を続け、尖閣諸島沖の領海には中国の軍船が侵入。そして北朝鮮は再び中距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射。世界が揺れ動く今、まとまらない国連安全保障理事会の存在意義はますます希薄になっているように見えます。また直近でも北朝鮮のミサイル発射実験が続き、4月のパリ銃撃テロ事件があったと思ったら今月22日にはマンチェスターで爆破テロが起き、コンサートに来ていた若者や子供など22人が犠牲となりました。そして、24日にはジャカルタで自爆テロが起きたというニュース。。


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  今回の新月図でいよいよオーブ10分となった冥王星とキラルスのオポジションですが、その正確な形成は5月29日。その後、夏まで有効オーブを保ちます。そして再び、来年3月1日と5月22日に正確なオポジションを形成。その後は最後とな る2020年まで、毎年2回のオポジション形成が続きます(しつこいですね..^_^;)。 このアスペクト、実は2008年(!)から始まっていて、双子座/射手座26°台~蟹座/山羊座 24°台までの軸をカバーしていく一大イベントなんですね。なのでこれもまた天王星・冥王星ペア、土星・天王星ペア、土星・海王星ペアなどと共に、壮大なカーディナル・クライマックスの原理を様々な形で体現する出来事を誘発する、ひとつの 原動力として働いているのだと思います。

        ちなみに前回この2惑星のオポジションが起きたのは1721年〜23年。当時日本では「心中物」の芝居が大流行していて、現実でも幸せな来世を誓って心中を図る男女が激増したといいます。このため、江戸幕府は1723年から情死を扱う筋書きの本や芝居を禁止し、心中の生き残りも厳罰に処すなどして沈静を計ったのだとか。若く美しかったケンタウルス族の若者キラルスとその恋人ヒュロノメの悲しい神話を思い起こすと、これはとても納得のいく歴史世相に思えます。

また、今回のサイクルの始まりとなったコンジャンクションは1864年4月に起きています。当時、米国は南北戦争の真っ只中。日本では尊皇攘夷と開国を巡る争いが激化しその後の大政奉還へと繋がっていく、いわゆる幕末の動乱期と同期しています。これもまた多くの血が流された時代の一つですね。 

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        オポジションは、コンジャ ンクションで始まったサイクルのテーマが結実をみるときとされています。1864年当時、冥王星とキラルスがたった1回だけ黄道上で出会いコンジャンクションとなった位置は、牡牛座 11°台。サビアン・シンボルをみると『「人間が生きるという営み」にまつわる善・悪あらゆる可能性への理解、そしてその理解を阻み続ける不可視の障壁を探り当てる』という大きなテーマが浮かび上がるのです が...。このテーマが示唆する不可視の障壁とはいったい何なのでしょう? 時代の大きな流れの中で、じわじわと同化を促す社会的な階層の内にあって、わたし達の内に見え隠れするガラスの壁。それは集合意識の中で、わたし達個人の精神の内部で、様々な層にわたり多様な表現をまといながら、繰り返し立ち現れているようにも思えます。。

そして今回の新月ではこの冥王星・キラルスのオポジションに新たな参入者達が。。 冥王星にはジュノーが、キラルスにはエロスとアグニが寄り添い、彼らにTスクエアを形成する金星とパラス。うーん、これは複雑。いろんな影響が考えられるけど、やはり牡羊座19°台の金星とパラスが一番声高に物を言いそうかな。『理屈はいいから、とにかく困ってるひとがいるなら手を差し伸べなきゃ!』『最低限、ここを持ちこたえれば何とかなるなら、まずそれが先でしょ』『とにかく、公正に分け隔てなく向き合おうよ』って。みんなが素直な気持ちでそう出来ればいいな。。

けど、冥王星とジュノーには「大人の事情」がいろいろあるみたい。『あぁ、それは良い考えだねぇ』などと言いながら心地良い音楽を奏で、同時に目に見えないところで色々画策している気配も見て取れます。それに対する蟹座のキラルス、エロス、そしてアグニ。彼らは冥王星のプレッシャーを受けて溜まったフラストレーションのはけ口を求めているのかもしれません。負わされた責任や重荷をバーンと投げ捨て、いっそ生々しいエネルギーに身を投じたい...なんて。



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  仕事、家庭、恋愛その他、様々な人間関係を政治的な意図をもって見ていくなら、そして割り切って背伸びさえすれば、きっと社会的にも物質的にも立場が上がって助かるかもしれない。けれど「生命の火」アグニがそこに在るとき、「爆発するまで生きてみたい!」という欲動は抗いがたいものになりそうです。エロスもまた生(と性)の歓びを意味する小惑星です。若いキラルスは、無意識から湧き起こるそんな刺激に対して踏んばれるかな? そして金星とパラスは、双方のにらみ合いに「第三の道」を示すことが出来るかな? 独りよがりの善行ではきっと通じない。罪悪感や義憤にかられて働きかけても物事は悪化する。もっと自然体で、もっと体の底の底から湧き起こる軽やかな動きを通して、何が出来るだろう...? それぞれが本来の自分に少しでも気付けるような、そんな風を起こせるだろうか...? いや、ことばで言うのは簡単だけど、これってかなりの難題ですよね(^_^;(人間関係に例えたけれど、こうした分裂は自分のこころの内部に起きる葛藤としても顕れます)。 

けど、まだプロセスは始まったところ。これから金星は月末にエリスとコンジャンクトし、6月3日には天王星とコンジャンクトします。この期間は金星を中心に月のノード軸や火星、カイロンなどを含む、数多くのアスペクトが形成される時間帯です。触って、味わって、ぶつかって確かめる牡羊座。その後半を旅していく金星が、喜んでスキップしたり凹んで涙を浮かべたりする...そんなエネルギーを使いながら、ゆっくり足許を探っていきましょう。

最後に、今回は(も、というべきか?^_^;)キーワードはちょっと厳しめのフレーズが並んでいるけど。 実はけっこうユーモアが「鍵」だったりします。 日々いろんなことはある。けど、人間って可笑しい存在でもあります。限られたいのちの中で、右往左往しながら舞い上がったり落ち込んだり。温かかったり冷たくなったり。でも、そんな繰り返しをお腹の底から笑い飛ばしていくうちに... 何かまったく新しい宇宙が見えてくることだって...ある...か...も...しれま...せ......ん......あはは。ね!



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★5月新月のサビアン・シンボル★


        このシンボルは上にも書いたように、4年前の月蝕で強調された度数です。あの頃、何をしてたかな...うーん、何を考えていたろう。。 もうずいぶん昔のように感じてしまいます。以前からこのブログを読んでくれているひとも、きっと忘れてしまったかも?

というわけで、当時のシンボル解説を少し変えつつ再掲しておきますね。あのときは月蝕だったので、この新月は当時の太陽の位置で起こります。けれどサビアン・シンボルのイメージは、常に対向する度数と補完しあったり対峙しあったりしながら立ち上がってきます。なので、向かい合う両方の度数を見ていくと、シンボルに含まれる構造がとてもわかりやすくなります。前に読んでくれたひとは、当時の感じを思い出してみてね。では、いってみましょう。



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        まずは『ヒイラギとヤドリギ』。この二つの植物は、樫の木によって結ばれています。ケルト文化では、聖なる樫の木と共にこのヒイラギを「大いなる守護のエネルギーを持つ植物」として用いていました。冬、それはケルト部族にとって神聖な存在だった「賢者の樫の木」が葉を落として裸になるときです。けれどヒイラギはそんな冷たい季節にも青々とした葉を保ち、真っ赤な実をつけます。 このため、ヒイラギは寒々と暗い世界に美をもたらすものだと考えられました。一方、ヤドリギもまた神聖な植物とされていました。特に樫の木に宿ったヤドリギは、宿主の聖なる魂が顕れたものとして扱われました。ここで樫の木は冬至 — 日照時間が一年で最も短く、そこから太陽が成長し始める日 — つまり「太陽の新年」を象徴する木であり、ヒイラギ・ヤドリギ・樫の木の三つ組みは、古い年から新しい年へ、そして古い王から新しい王へと「力」が移行していくさまを象徴 するものとして顕れています。

  では対向するシンボルはといえば...『歩行を学ぶ小さな子供』 です。 この子はつかまり立ちを覚え、そしてまだおぼつかない足取りで歩きだそうとしているようです。好奇心に目をキラキラさせながら...。その危なっかしい姿をみると、周りの大人は思わず手助けをせずにはいられません。



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  B・ボヴィは、2本の足で立ち、歩き始めることを『人類にとって進化への決定的なフェイズ』であり、進化・発展の各エポックごとに、その時点での「革命」が存在すると指摘しています。

2本足で立っている状態はバランスがとれた状態です。けれどそこから歩き始めるには、まず最初に一瞬、そのバランスを崩す必要があります。わたし達のこころ/精 神も、ひとつの段階から次の段階へと成長するとき、一時的にバランスを崩し、葛藤や迷いの中で極端な考えに傾くことが少なくありません。それは古いもの・ 古い状態から、全く新しいもの・新しい状態に移行する際に多かれ少なかれ、必ずくぐり抜けなければならない門だとも言えるでしょう。

       よちよちと歩き始めた子供は、バランスを崩して今にも転んでしまいそうです。葛藤はわたし達を苦しめます。革命の萌芽は社会全体を揺るがせます。それで も、前に進むためにはどうしても一歩一歩、その危機を乗り越えていかねばなりません。太陽から注がれる、成熟した樫の木のエネルギー。成熟した大人は、月 に示される子供を助け教えながら、やがては力を委譲して退くときが来るのを知っています。けれども子供は何処に行くかわからず、その動きはまだまだアテに なりません。大人のやり方で導こうとしても、きっと手を振り払って転び、ついでに大事な置物まで落として割ってしまうかも? 大人はハラハラし、ときには イライラして叱りたくなるけれど、先回りして支えようとしても子供はイヤイヤをします。歩行練習は果たして安全に進むでしょうか? 



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  古く 物慣れた感性と、新たに芽生えた可能性。わたし達のこころの中にもその二つは存在します。 その二重性の狭間で、わたし達は危機を経験し、それに立ち向か い、やがては交互にバランスをとることを覚え、新しい目標に向かって歩き始めます。社会もまたそんなわたし達をなぞるように、危機を迎え、紛糾し、破壊や 反抗、反動と抑圧を体験しながら次の時代へと移り変わっていきます。わたし達が今という移行期をすこやかに乗り越えていくには、自分の足許をしっかりみつめ、その上で新たな感性で周囲を見渡すこと。そして謙虚に、大胆に学んでいくこと。それが必須の挑戦となるのかもしれません。

        さて、新月が放射するメインのエネルギーは『ラディカルな雑誌』です。ラディカルとは急進的、または過激な思想を意味します。保守とか革新とかいうけれど、そのどちらにもラディカルな思想は存在します。「全てを壊し新しくせ よ!」または「堕落した現在を否定し、古き善き時代に還れ!」 …それぞれの思想の根本原理に根ざし、それを極端に純化しフォーカスしていった結果、 常識ではとてもついていけないような主義主張が叫ばれるようになります。この雑誌は月刊誌?それとも季刊でしょうか? いずれにしても特定のサイクルごとに、過激な文面やグラフィックに彩られた誌面が売り出されます。読者達は何を求めてその雑誌を読むのでしょう?



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  ラディカルな雑誌はそれがどんなジャンルであろうと、現体制を舌鋒鋭く批判します。そして支配的立場にある者達を追い落とし、自分達の原理に基づいた思想・運動こそが絶対だと叫びます。その声高な論調は、きっと共感を抱いて読むひとには一種の昂揚感を与えるでしょう。でも...その声は、本当に広い視野で「今」をとらえ、大地に根を張りながら未来を見据えて叫ぶ、魂の声でしょうか? それとも、大して深い考えもなくただ巷の欲求不満を拾い、そのはけ口として借り物の思想や言葉を連 ね、ある事ない事取り混ぜて大言壮語しているだけなのでしょうか? 長い時を経て培われた智恵と謙虚さに裏付けられた、未来へのビジョンはあるでしょうか? それとも、ただ自分達の思い通りにひとびとを操り、力をふるいたいという欲望のはけ口でしかないのでしょうか? いえそれとも... もしかして、単にロックンロール♪してるのかな?


        これに対して対向する射手座5°のシンボルは『木の上のフクロウ』 です。フクロウは智恵の女神、アテーナーの象徴なのだそう。目も眩むような高い樹木の上で、彼はあたりを睥睨しています。フクロウはとても敏捷で、その目は夜の闇をものともしません。その高みに羽を休めてくつろぎながら、ぐるっと首を回して大地の形状を知り、獲物の気配を感じ取ります。 彼が 止まっている一本の枝は太い幹に連なり、その幹は大地に深く根をはっています。女神アテーナーにも擬せられるフクロウ。その真の智恵とは、長い時の流れに培われたもの。年月のもたらす多様な経験を、広大な視野を通してゆるぎなくまとめあげたものなのかもしれません。さぁその智恵をもって狙う獲物は、いったい何なのでしょう? 


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  木の上のフクロウは、状況を変えたい!自分を変えたい!誰かを変えたい!と願う叫びに反応してターゲットを絞り、高い枝から滑空し、鋭いかぎ爪で獲物をとらえるかもしれません。でも、もしその叫びが自己欺瞞や誤魔化しだったら? フクロウはその智恵の適切な使いどころを失い、虚しく宙を掻き風を起こしてホーッ ホーと鳴くかもしれません。英語でフクロウの鳴き声を意味する "hoot" には別の意味があって、それは「不満を表す叫び声」そして「嘲りを秘めたヤジ」なのだそうです。うーん、最近はそういう声を聞くことのほうが多いような。。(^_^;

ともすると狭量になりがちな社会の中にあって、表向きはインサイダーとして生きながら、こころの中は深い森にひそむアウトサイダーと化しているひと、今は多いかもしれません。夜行性のフクロウみたいに。けど、闇の中でも獲物の動きを見極める鋭敏な目を、 ラディカルな喧噪の内に本物の声を聞き分ける鋭い耳を、わたし達は持っているでしょうか? 


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        古い時代から新しい状況へ。古い精神から新しい息吹へ。さぁ、出発!な〜んて、ことばにするのはとても簡単です。でも時代の変わり目、人生の変わり目 の実相は、様々な闇をくぐり抜けていかねばならない、困難な道。 それでも、わたし達を取り巻く社会、世界、そして気象や大地の様相までも確実に、おそらく根底から変化しようとしているのを、多くのひとが感じ始めています。そして何よりわたし達自身の内なる宇宙が変わろうとしている...。 その流れ、その道筋を創ってきたのは、創りつつあるのは、他ならぬ無数の 「わたし」のこころと言葉と行為です。だからこそ。きっと今は、自分自身の胎内宇宙をより深く掘り下げ、視座を移行させていくとき。たとえ転んでも、擦りむいても。そして...わたし達の計り知れない宙の中心に棲む、内なる古い王が......新しい王の力を見出すとき。。



crab_nebula



        お休みモードとか言いながら、結局ずいぶん長くなってしまいました。でもまぁいいかなw。「お休みモード」って、長い間に自分で創り上げてしまった鋳型を外し、少し自由になるためのマジックワードだったのかもしれません。

ならきっと、ずっとお休みモードでいいんだな。書くことも。まなぶことも。誰かに何かを伝えることも。そしてたぶん、生きることでさえも!




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

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May 21, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/22【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫


今回はこちらのコーナーは概略とさせていただきます。

まず、先週の記事にあった以下の記述が念を押すように再掲されていました。

『要するに、今現在 米国株式市場にとって(したがって世界の株式市場にとっても)最大のリスクとなるのは政治リスクということだ。そして、このコラムの冒頭で説明したよう に、私達は今後100日間の内にそのリスクが現実か杞憂かを知ることになると思う。今月はトランプ大統領のネイタルチャートに火星の重要なトランシットが 来るし、8月21日には火星を伴う日蝕が彼のアセンダントで起きる。このオーブは±1カ月だ。』

『実際これは、今後2週間の内にホワイトハウスがもっと攻撃的で思い切った行動を取る前哨戦かもしれない。トランシットの火星(攻撃、自己主張、新しい物事 の開始、論争、好戦的)がトランプ氏のネイタルの太陽・天王星コンジャンクションに近づき、同時に彼の月蝕の月とのオポジションにもなるからだ。 神よ、 今後2週間(5月14日〜27日)彼の道を横切らんとする者達にどうかお慈悲を。』


  その他の内容としては、米国をはじめ各国の株式市場、貴金属、原油、国債、そして通貨市場の動きをふり返り、前回のコラムで触れたトランプ大統領のネイタルへのトランシットと共に高まっている疑惑糾弾などワシントンに起きている騒動、また設立図の水星・土星オポジションへの海王星によるTスクエアが効いて大人しくなっているFRBなどについて触れています。

・ウォールストリートジャーナルの記事は最近FBI長官を解任されたジェームズ・コミーが『…トランプ氏は前国家安全保障担当補佐官マイケル・フリンに対する捜査から手を引くよう私に要請した』との覚書を書いていたという話が最近浮上したと伝えているが、この話が全世界に伝播されたことで今年最も激しい下落のひとつが起きている。

・ダウ平均が史上新高値をつけない限り、米株市場に異市場間弱気ダイバージェンスが示現することになるが、プライマリー・サイクルの早期にあってこれがそれほど問題になるのか?という疑問。
まだ気にするほどではないかもしれないが、ヨーロッパやアジア・環太平洋地域でも似たようなシグナルが出ていることには留意というニュアンス。

・トランプ氏にまつわるスキャンダルが功を奏したのが貴金属市場、原油市場、国債、通貨。

・FRBは設立図の水星・土星オポジションへの海王星によるTスクエアが効いて最近存在感が薄く、果たして本当にあと2回の利上げをやる気があるのかどうか怪しい雰囲気が立ちこめている(海王星の絡むこうしたハードアスペクトでは、「言葉の信頼性」がゆらぐ、または「世間から見えないところでひそかに行動する」などの状況が顕れやすい)。 海王星は「隠された動機」を意味するところから、これは明らかに岩陰に身を潜めてトランプ・スキャンダルの盛り上がりを(満足しながら)注視していることが窺われる。

・ユーロ通貨は米国大統領選および1月のドル高値予測以来の最高値まで上り詰めた。これも例の大統領選16年サイクルと共和党大統領の法則に従った動き。


  そして初の海外ミッションに出る大統領を追うメディア・リポーター達は、国外でまた大いに羽目を外し騒ぐ機会を得るに違いないとも。 また火星のトランシットを受けて新しい人々に出会うトランプ氏は、多くの新しい刺激とアイデアを得て何か非常に独創的な発想が生まれるかもしれない・・・もしかしたらもう米国には戻らないと決めたりして・・・などと結んでいます。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        皆さんは今後も「魔女狩り」「リーク」という言葉に接するだろうし、また問題となる文書との関わりを隠したい「正体不明の情報源」について、数多くの話を読んだり聞いたりすることだろう。また、ドナルド・トランプが彼を弾劾しようというバイアスのかかったメディアや政治勢力によってどれほど「犠牲者」になっているかという話も耳にするだろう。 

「」で括った全ての言葉が海王星と関連している。全ては土星・海王星のウェイニングスクエアの下で私達が記述してきた文言だ。 このアスペクトは2015年11月〜2016年9月に発効したが、その後9カ月間、効力のオーブを保つ可能性を保持している(2017年6月末まで)。 要するに、2016年の選挙シーズンに自分達の敵の評判を地に落とす目的で創り上げられ、蔓延していったネガティブなトーン は いまだに終わっていないということだ。

        海王星のダークサイド(噂、指示ミスまたは意図的誤誘導、信頼に足る証拠を著しく欠いたスキャンダル)が巷に重く垂れ込める時、トランシットの火星が大統領の出生図上で双子座に在泊する太陽・天王星コンジャンクション(カオス)とコンジャンクトして彼の月とはオポジションになり、同時に米国始原図の火星をヒットし海王星とはスクエアを形成する(5月15日〜27日)という事実を総合すれば、今後も彼自身と彼に敵対する側の双方に、これまで以上に混沌として予測不可能なふるまいが観測される期間となることは必須だ。

大統領が「魔女狩り」と呼ぶ、確かなソースを欠いた申し立ても、またそれに伴うヒステリー症状も止みそうにない。それどころかもっとエスカレートするかもしれない。 もしそうなら、先週のミニ版パニック相場は非常に近い将来、もっと長期ベースで起こり得る事態の単なる予告編となるだろう。近付きつつある7月26日には太陽・火星コンジャンクションが起き、8月21日はトランプ氏のネイタルの火星とアセンダントで日蝕が起きるのだから。

        ファンナンシャル・アストロロジー(と一般のアストロロジー)の研究において、100%ネガティブな宇宙シグナルとなるアスペクトやコンビネーションは無い。どんな原動力も、その内部には解決への道とポジティブな結末への潜在的可能性を秘めている。それはそのエネルギーを受ける個人の惑星力学への理解、そして緊張を和らげるかエスカレートさせるか、また関係する全てにとって利益となる共通のゴールへと進む意志を持てるどうかにかかっている。

海王星を最善の形で使うには、ヒステリー状態を乗り超える必要がある。それにはまず内なる平和の場を見出すことが先決で、これによってイマジネーションと洞察力の働きを良くし、自分が進もうとする道に立ちはだかる障害の解決策を明らかにしていくことだ。

しかし、火星と海王星の両方が同時にシグナルに含まれる時は、元来備わった互いの特質が衝突を起こす。 火星は即座の行動を欲するが、海王星は問題が自らほぐれ始め、解決策がおのずと露わになるような状況を、時間の制限無しで忍耐強く待つことを望む。 この火星・海王星のようなコンビネーションの下で衝動的に動けば、通常は失敗に終わって大きな誤解や恥、困惑まで招く結果へと導かれる。

もし十分に忍耐強く、正しいタイミング、あるいは正しい解答を待てるなら、道はひらけるだろう。 それは他者側が問題を解決するような決断をするか、あるいは少なくとも「当事者がやらねばならないことは何か」そして「知るべきことを知った上で出来ることがあればそれは何か」を明確に提示するという形で起きるかもしれない。


        これからの4カ月は興味深いものとなりそうだ。その間、金融市場(とりわけ株式市場)は米国大統領ドナルド・トランプの人生に展開していく物事を反映するように動くだろうと私は考えている。

したがって、金融市場におけるリスクは引き続き政治的なものとなる。経済それ自体は、2017年の大半において木星と土星がセクスタイルを形成することを見ても、悪くない。 だが政治の領域はそうはいかない。何故なら世界の政治は私達のリーダーのチャートへのトランシットを反映するからだ。トランプ氏の場合、そのトランシットは波乱以外の何物でもない。金融市場は今後ますます政治的不安定性とそれがもたらすリスクに重きを置くことになるだろう。







訳文ここまで
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May 14, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/15【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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次回は多分お休みさせていただくかもしれません。m(_"_)m


≪先週をふり返って≫

        先週は金融市場と世界政治にとって大きな意味を持つ満月の週だった。フランスは新たな大統領を選んだが、今回は世論調査どおりの結果が出た。米国大統領ドナルド・トランプはFBI長官ジェームズ・コミーを解任したが、これは突如として地獄の門を開く形となった。大統領選挙期間中のコミーの動きに疑念を抱く人々にとっては遅きに失した感があるし、ロシアによる大統領選介入とトランプ陣営との関係を疑う人々にとっては、昨今急速に進んできた調査の途上というのが疑わしいタイミングに感じられる。

コミーの解任で捜査は一時中断モードになった。このトランプの行動とタイミングの奇妙さに加えて、その理由も非常に奇妙だ。つまり何やらコミーがヒラリー・クリントンに対して意地が悪すぎたとか、そういう類のことなのだ。これは妙だ。トランプ自身も選挙期間中はヒラリーに対してけっして「優しい」とは言えなかったのだから。どんな出来事であれ、蠍座の満月が起きた日に何か発表があったら、それは何事かが終わるか、あるいは誰かを解任するタイミングということだ。

実際これは、今後2週間の内にホワイトハウスがもっと攻撃的で思い切った行動を取る前哨戦かもしれない。トランシットの火星(攻撃、自己主張、新しい物事の開始、論争、好戦的)がトランプ氏のネイタルの太陽・天王星コンジャンクションに近づき、同時に彼の月蝕の月とのオポジションにもなるからだ。 神よ、今後2週間(5月14日〜27日)彼の道を横切らんとする者達にどうかお慈悲を。

そしてまたこの事自体が、今年7月〜9月、天上で火星とコンジャンクトして起きる強力な夏(8月21日)の日蝕と、それが彼の火星とアセンダント上で形成されるという事実の前哨戦となる。しかもそれは、ジャネット・イエレンのネイタルの満月(獅子座・水瓶座)ともオポジションだ。彼の支持者が信じるように、大統領が独創的で賢い天才で、ただ全米国民を護ろうとしているだけなのか、あるいは始末に負えない奇っ怪な男で世界にとっての "危険物" なのかは、これからの100日で明らかにされるだろう。6月3日のウェビナーではこの問題についてより詳細に論じるつもりだ。

  先週の出来事に対する世界の金融市場の反応もまた興味深いものだった。週明けはS&Pとナスダック総合が新高値をつけたが、それは前週の水星順行の直後だった。しかしダウ工業平均(DJIA)はそうならなかった。ヨーロッパとアジアでは史上新高値や数年ぶりの高値が示現し、日本の日経は年初来高値まで舞い上がった。

金と銀は5月8日火曜まで厳しい下落が続き、その後反転した。これはここ2週間にわたって購読者向けに発行した特別リポートどおりの動きだった。原油と国債もまた直近の急落から反転した。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “政治家は常に国を第一に考えると言うが、その言い回しは通常、自分自身が再選されるべきだという意味で使われる… バラク・オバマは大統領になってから1年後、国の成長のために何一つしようとはしなかった。彼は企業に対してただ敵対的なシグナルを送るだけだった。彼が力を注いだのは増税、規制、そして再配分というアジェンダのみに終わった。ドナルド・トランプはまだ主要な仕事は何も成し遂げていないが、それでも投資家、企業、そして消費者に楽観的な雰囲気が戻ったことは明白だ。”

― Holman W. Jenkins, Jr.
  “France is Ripe for Rebirth”
  ウォールストリートジャーナル 2017年5月10日付


        今週、5月19日には45年サイクルを持つ土星・天王星トライン(2016年12月〜2017年11月)の全3回中2回目の形成がある。このアスペクトが起きるのは米国株式指数の歴史において5回目であり、『フォーキャスト2017』でも述べたように、どのケースにおいても株式市場における長期サイクルのピークが示現している。前回これが起きたのは1972年7月〜1973年5月で、ダウ工業平均は1973年1月に史上新高値をつけた。

それは共和党のリチャード・ニクソンが大統領選に勝った直後だった。そしてその後まもない2期目の任期中、ウォーターゲート事件のスキャンダルに火が付いて彼の弾劾を求める声が高まったが、彼は米国史上初めて任期中に辞任した大統領となることによって不可避と言われた弾劾をまぬがれている。この3回のアスペクト形成の中間部で示現した当時の史上新高値の後、ダウ平均は "大不況"(Great Recession)以来最も激烈な2年間の下落に襲われた。1974年12月までに、ダウ平均は1974年の年初来高値から570下げ、36年サイクルの大底にも匹敵する46.6%もの価値を失った。

        では昨今の政治的力学は1973年〜1974年と似ているだろうか? 多くの人々が、ニクソンのウォーターゲート時代と今とは何の類似性もないと言う。だが一人のファイナンシャル・アストロロジャーとして、私にはそう言い切れる確信がない。土星・天王星ウェイニングトラインは、私達にとってまさに無視することの出来ない宇宙的類似性なのだ。現在のところは野党側からの動きのみとはいえ、トランプ弾劾を求める声は日増しに高まっている。

もちろん、野党はビル・クリントンの時もジョージ・W・ブッシュの時もオバマの時でさえ弾劾の声を上げた。ただ今回の違いは、株式市場の史上新高値と関連する土星・天王星トラインが形成され、それに加えて政権の座にある指導層への不満が高まっていることだ。つまり今回は、弾劾の可能性がすこぶる現実味を帯びていた1973年〜1974年により似た状況だ。この類似性を不気味なほどに高めているのは、共和党の議員達もまた弾劾の声を上げ始めていることで、これもニクソン当時と同様だ。

要するに、今現在 米国株式市場にとって(したがって世界の株式市場にとっても)最大のリスクとなるのは政治リスクということだ。そして、このコラムの冒頭で説明したように、私達は今後100日間の内にそのリスクが現実か杞憂かを知ることになると思う。今月はトランプ大統領のネイタルチャートに火星の重要なトランシットが来るし、8月21日には火星を伴う日蝕が彼のアセンダントで起きる。このオーブは±1カ月だ。

  そしてビットコインを注視してきた人々にとってはついに、価格が史上最高値に舞い上がった。今や金価格を大きく超え、先週は1800ドルに届いている。ひょっとするとここには通貨と金融市場操縦術へのメッセージが潜んでいるのかもしれない。








訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 10, 2017

●5/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで5月11日07:01前後、北海道周辺で07:07前後、関西方面は06:42頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で06:13前後に蠍座20°24'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月 蠍座20°~21° + 太陽 牡牛座20°~21°】
  "A woman drawing two dark curtains aside" +
  "Wind, clouds and haste"
『2枚の闇のカーテンを引き開ける女』+『風、雲、その急速な動き』 

  "A soldier derelict in duty" +
  "A finger pointing in an open book"
『職務怠慢の兵士』 + 『開かれた本を指し示す一本の指』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/25】
※数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★未知の領域へと踏み込んでいきたい 気持ち、または覚悟や勇気
→★水面下で進行しつつあった物事が急速に進展/加速していく
→★他者の無意識を操ったり不安や怖れをもてあそぶ心理に注意
→★一時的に姿を隠す、または目立つことを避けて力を溜める必要
→★隠されていた事実に光が当たり目前の事実が陰に隠れる
→★様々な考えや思考をより合わせてひとつの結論を導き出す
→★新しい観点、新しいやり方、新しい力を求めて動き出す
→★これまで慣れ親しんできた限界を超えて異なる世界をかいま見る
→★縛りを破って一線を踏み越えるか、触れずに後退するかという選択の分岐
→★評価の固まった権威を信頼すべきだという心理と内なる自然体との葛藤
→★成果主義が持つ影への不満と不信、そして不服従
→★見ることを避けていた本音があぶり出される
→★自分が本当に従うべき「真実」や「規範」を問われる状況
→★社会の喧噪から離れ、全くの孤独になってみることの効能
→★追い詰められた状況から突然のひらめきや力が湧いてくる
→★自分は何を本当にしたいのか?という問いの回答を再確認する
→★自分の中の暗闇、黒い部分にあえて踏み込み、通り抜けていく必要
→★真の新しさは自らの足許深くに埋もれていることへの気付き・・・→


エネルギーのポイント:新月『足下に開く岐路のゲート』
               
            満月『分岐していく現実/世界を観察する』 

170511FM


        前回新月のお知らせどおり、今月5月は記事もわたし自身もお休みモードでいってみます。
 
  さて、連休もあっという間に過ぎていったけれど... みんな、楽しく過ごせたかな? 日本のほとんどがお休みしてる間、フランスでは大統領選… 一応の決着はついたけれど、EUも含めてこの先まだまだ前途多難そうです。そして休み明けには韓国の大統領選も行われ、親北反日路線と言われる大統領が誕生しました。さて。。 米国ではあのコミーFBI長官が解任され、一方では今にも何かありげに見えながら2009年3月以来騰がり続けている米国株市場。そして日本も進まない憲法論議を筆頭に政治問題から自然現象まで問題山積。。  ひとのこころ、空模様、大地、みな日々揺れ動いています。 そうね、世界は動いてる。そしてたぶん、わたし達ひとりひとりも。それぞれの人生の途上で。それぞれの、節目で...。



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  今回(と、たぶん次の新月)はいつものように長々としたサビアン・シンボルの解説やアスペクト説明はお休みです。でも今日は、全体の雰囲気だけでも触れておこうかな(アスペクトもチャートを見るだけで不思議で面白いのだけど..)。

けれどそれって、満月のシンボルが含む豊かで奥深いイメージと惑星達が織りなす多様なアスペクトの可能性から、たった一枚の絵を炙り出すようなもの。それも、抽象的に。 だから同じエネルギーを使ってわたし達それぞれが創造していく現実は、万華鏡のように色とりどりになるでしょう。けどよく見ていくと、宇宙も世相も個的な "現実" も...実はフラクタルな構造になっている...そんな気がします。


じゃ…わたしはこの満月を一夜の夢としてスケッチしてみよう。これが誰かにとってヒントになるかはわからないけれど。。 さてと、どんなイメージになるかな。みんなも、自分なりのタッチで絵を描いてみてね。

(満月は新月のテーマの中で実る果実のようなもの。なのでもし気が向いたら新月の記事も参考にどうぞ^^)



gate



【2017年5月11日】



どん てん かん! 

どん てん かん! 鋼を打つ音が絶え間なく響き渡り

足許にはマグマが燃えたぎる 


物言わぬ磐座の下に いのちとかたちを生み出す火と熱 
牡牛座の太陽。

しんと潜んで窺いながら ささやかなふるえを映す水鏡 
蠍座の紅い月。


あぁ 今夜は満月だっけ...


見上げれば風雲激しく流れ 銀の雲 灰黒の雲 揺れ惑う樹々の梢
あれは太陽の声か 急げ!急げ! 何かが君を待ってるぞ


そうだ、進まなくては 前に
うれしい たのしい はやる わくわく そう、それでいい


ふと射す影。
でも いったい何処へいくの …?


 惛い。…クラクナッタ…


顔の無い女が  [わたし]という井戸の底に立ち 
赤黒いカーテンを引き開ける

急激な光! 目を刺す光!


 明るい。 白い。 …インチキクサイほどに  

 
それともこれは 仄暗い未知なのか?
あぁ 確かに。


やめて!と言ったのだっけ? 開けろ!と言ったっけ…



ここに [わたし] を足留めする 無数の思考 数多の想い 渦巻。 
じっと 逆巻く 無音の ちから。

それは 茫々と輝き続ける 銀河中心の [わたし] 


足許には いびつな十字架ひとつ

そうか。 十字路...... なんだね


 サァ キミハ イクンダヨ 
 ドッチへイクノ?
 キミガ キメルンダヨ



そこに 厳かな 声ひとつ。
我が兵士よ! 戦士よ!と   誰だ


誰かが 指差してる 白い道を 進めと
誰かが 指差してる 色の無い道を 進めと
誰かが 指差してる 黒い渦の道を 進めと
誰かが 指差してる 見えない未知を 進めと



 サァ キミハ イクンダヨ 

 ネェ ドレガ タダシイノ?

 キミガ キメルンダヨ

 スベテガ タダシイノダカラ......


 

それから [わたし] は 

蠍座の月を映し にやりと微笑むその水鏡を 覗き込んだのだ。




curtain

 



have a great great trek!!!★

hiyoka(^_^

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May 07, 2017

お知らせ

  今週5月8日付のメリマン・コラムは先週の告知どおり通常記事は休載でした。

なお購読者向けには先週、銀についてのスペシャル・リポートを発行。金については現在始まっている時間帯の内で、ある特定のパターンが示現し次第スペシャル・リポートが出されるとのこと。

その他、今夏発刊予定で現在執筆中の書籍 "The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 1: Cycles and Patterns in the Indexes" について、17世紀の英国市場まで遡った研究と新たに改訂を加えた長期サイクルなど、ダウ平均、S&P、日経株式指数についての最も包括的な書籍になるとの経過報告が添えられていました。
 
 
 

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April 30, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/1【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月1日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪先週をふり返って≫


  今週はこのパートを割愛させていただきます。なお、内容的には金星・土星スクエアの終了によって幕を閉じた2月22日〜4月21日の今年最も強力なジオコズミック時間帯を通過し終えると共に騰勢を強めた世界の株式市場、そして金星逆行にまつわる他の市場のトレンド反転についての回顧でした。なお、貴金属(金・銀のどちらか、または両方なのかは特定なし)に関してはアストロロジーとサイクル・タイミング的に買いシグナルに近付きつつあるとか。

※なお、来週のコラムは週末にメリマンさんの息子さんの結婚式があるそうで、休載、または短文になるかもしれないとのことです。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “忠実であるという意味があきらかな真実を言わないことも含むなら、おそらく誤った物事に対して忠実なのだろう。”

― Peggy Noonan
  “Republicans, Learn the Limits of Loyalty”
  ウォールストリートジャーナル 2017年4月22日〜23日付


        “米国における将来の新築住宅購入予定者にとって打撃となる一報だ。米国商務省はカナダ産木材の米国への輸入に平均20%の相殺関税を課す決定をした。こうした展開が何故米国人の懸念となるのか? それは米国の通商政策が住宅取得能力を直撃する怖れがあるからだ。関税など住宅価格にたいした影響を持たないだろうと述べた時、商務長官ウィルバー・ロスは誤りを犯していた。”

― Granger MacDonald
  “U.S. Homebuyers Foot the Bill for Canadian Lumber Tariff”
  The Hill (thehill.com) 2017年4月26日付


        “歴史から学ぶことのない者達はそれを繰り返すことを運命付けられている。”

―  ジョージ・サンタヤーナ


        皆さんは私がいなかったらどうするだろう? いや実際、もっと適切な質問はこうかもしれない:皆さんの存在がなければ私はどうするつもりだろう? そして、予測を立てるためにパズルのピースを正しく置くにあたり、ファイナンシャル・アストロロジーが提供する明白な優位性と、それにより私(と他の人達)が今後の資産計画を決定出来るという事実が無かったら、いったいどうするだろう?

多くのプロフェッショナルなアストロロジャー達は、「予言」はアストロロジーの全体性とそれが持つ誠実さを損なうと考えている。私もまたその観点には同意だ。しかしながら、ジオコズミック・サイクルと市場の動き、そして世界の政治社会的状況との相関性がいかに高水準に達しているかを研究する時、その研究は「予言」というご託宣を扱っているのではない。様々な「可能性」を研究しているのだ。

そしてその「可能性」を基にしてこそ、あなたは(そして私達のほとんどは)、それが投資やトレードの決断であろうと、雇用、結婚、ビジネス関連など他の多くの社会的事柄であろうと、将来の計画を立て、決断することが出来る。私達は常に、人生における自分の方向性を微調整している。日々多くのデータが集まるにつれてそれを評価し、その評価は可能な選択肢それぞれが持つ成功の「可能性」への私達の気付きを加味したものとなる。その気付きが何かを読んだり、研究したり、あるいは個人的な経験に基づくものであれ、だ。

アストロロジーは、こうした相関性(とそれにより浮上する可能性)を描くことが出来る。したがって、それは個人的な意志決定や計画立案における非常に価値ある要因となり得る。これは「予測技術」の基盤であり、「予言」のそれではない。またこれは予言よりもはるかにアストロロジー本来の質を保つ行為でもある。予言はどんな状況においてもその究極の結果を左右する重要な要因である「選択」を完全に無視するものだ。予言は選択を無価値とする。それは予言する者にのみ力を与え、他の全ての人々から力を奪うのだ。

        何故私が今、わざわざこんなことを言うのか? 先週のコラムで戦争の可能性について述べた後で? 先週、私はこう書いた。

『戦争に関して、私は今後数ヶ月の内にその可能性について何度か触れることになると予測している。今年8月21日の日蝕は獅子座終盤度数の火星がコンジャンクトし、米国大統領ドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きるからだ。アストロロジー用語に親しみの無い読者の方々には、これが強力で強制的圧力を持ち、攻撃的な原動力であると言い換えよう。もしこれを抑制しなければ、対立を生み出し、米国を含む世界中を敵対的行為へと導く可能性がある。』

さて、今回私はこの同じジオコズミックな様相と金融市場の相関関係について、皆さんの注意を向けたいと思う。とりわけ米国株式市場との相関性だ。多くのアナリスト達が、今年米国を強力な下落が襲うと予想している。だが彼らはここ数年来、同じことを言い続けてきた。そしてここに来て数週間続いた株価下落の後、新たな強い反騰が起きて世界のいくつかの株式指数を史上新高値に押し上げ、ダウ工業平均もまた同様の瀬戸際に来ているのを私達は目撃している。誰もが同じ事象を予見しているが、誰もそれがいつ、何故起きるのかを知らず、そして今多くの人々が混乱している。またしても、だ。そこに私を必要とする理由 ― いや、というよりも、私達が金融市場サイクルとファイナンシャル・アストロロジーとの相関性を理解することがいかに必要か、という理由がある。

        火星とコンジャンクトして起きる ― 特にトランプ大統領のアセンダントとネイタルの火星上で起きる ― 日蝕は、また西海岸から東海岸まで、米国の中央地域を横断するように闇の道を切り拓いていく。そうだ、これはアストロロジーの研究において、米国が関わる「紛争」を表す伝統的なシグナルであり、軍事衝突や戦争の脅威と同期する。 だが日蝕を脇に置いたとしても、単に太陽・火星のコンジャンクションだけでも、8°(時には12°)のオーブをもって米国株式市場における10%かそれ以上のリバーサルと相関性を持つ、最も重要なジオコズミック・サインの一つなのだ。

太陽・火星のコンジャンクションは7月26日に起きる。オーブを8°とするなら、発効期は6月29日〜8月21日だ。12°とすれば6月14日〜9月5日となる。これが米国株式市場に起きる10%かそれ以上のリバーサルと同期する時間帯だ。また私達の研究では、この時間帯の中で50週かより長期のサイクルが天井または底を打つ確率は67%となる。

もしこの時間帯に向けて市場が新高値をつけていれば、私達はここで10%+αの下落を期待するだろう。 反対にこの時間帯に向けて年初来高値から少なくとも10%下落していれば、私達は底をつけた後に続く10%以上の反騰に期待するだろう。 前回、太陽・火星のコンジャンクションが起きたのは2015年6月14日だった。ダウ平均の史上新高値は、太陽が火星に向かってコンジャンクションまであと7°に迫った5月19日*の18,351だった。それは6.5年サイクルの天井となった。そして下落がスタートし、2015年8月24日、6.5年サイクルの底15,370をつけて完了した。
*この日は新月の翌日で水星逆行開始直後のストームフェーズでもあった。

2017-04-29
 ダウ平均日足 2015年5/13~8/27 www.investing.comより


        こうしてパズルのピースを並べてみると、このように強力な下落の理由はおそらく米国及びその指導層と誰か、または世界のどこか別の国との紛争がエスカレートすることなのかもしれない(通商貿易関連か?)それがカナダではないことを願う。あるいはメキシコかロシアか。または朝鮮半島か。それともイランか(特にイランは強調されているように見える)。

        つまり、親愛なる読者の皆さん、これが私を必要とする理由… おっと、というより、何故私が皆さんを必要とし、私達が互いを必要とするかの理由だ。もし私達が謎の断片を再び一つにすることが出来れば、もしかすると私達は、天上に描かれる詩文がいかに目先の金融市場の動きについて語っているかを理解し始めるかもしれない。翻ってそれが私達に、こうした歴史的相関性に基づいて導かれる予測をツールとして投資やトレード計画を立てることを可能にするのだから。







訳文ここまで
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April 25, 2017

○4/26の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
来月、5月の新月/満月記事は久々のお休みモードで、もしかしたらキーワードだけ…なんてことになるかもしれないし、もしかしたら、その都度気になったことをルネーションに囚われずに書いたりするかもしれません。たぶん完全なお休みにはならないと思いますが、かなり変則的になりそうです。
m(_"_)m

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月26日21:36前後、北海道周辺で 21:42前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は21:16前後、沖縄周辺では20:47前後に牡牛座 06°27’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座6°~7°ー 発効期:4/26~5/25 】
 "A bridge being built across a gorge"
『峡谷に架けられる橋』

 "A woman of Samaria"
『サマリアの女』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★
隔たりを超えて「向こう側」へ行きたい、触れたいという渇望
→★自分本来の生を探し求め、主体性を取り戻そうとする
→★感情と思考に粘着し続ける一定のパターンを見出し具体的に対処する必要
→★必要な要素を手許に残し「現実」に対して建設的に立ち向かう
→★本物とニセ物、欲得ずくと真の優しさを見分ける
→★メイン・ストリームからあえて外れていくことへの覚悟
→★「向こう岸」に気を取られすぎて足許がおろそかになる危険
→★呑み込もうとして呑めない、吐き出そうとして出せない問題に注意
→★障害を越えて問題を解決する際に必要な忍耐と慎重な準備
→★立ちはだかる困難の元凶を見極めて徹底排除をはかろうとする
→★「声」のはらむ「質」が重要な鍵となる可能性
→★虚実半々の曖昧さを許しながら生きることで深みにはまる危険
→★何が本当に信頼すべきものかを何度も再吟味する必要
→★「どんなことをしてでも目的を達する」というやり方の落とし穴
→★人生を変えそうな出逢いが真実への単なるスタートラインだと知る
→★自分はなぜ今これをするのか(またはしないのか)を問う必要
→★慣れない視点や環境の中で依るべき自己の中心を再び探す・・・

エネルギーのポイント:『足下に開く岐路のゲート』

170426NM


        桜色のときもあっという間に過ぎて、4月最終週の新月。世界は相変わらずというか、ますますというか、沢山の波風、出来事の数々が日々のニュースを賑わしています。凶悪な事件、テロ、武力衝突、暴動、政治闘争…それに水星逆行が影響したと思われる事故や遅延。大きなことから小さな出来事まで数え上げたらキリが無いほどです。 


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  そして日本の戦後始原図(主権回復図)のMC/IC軸には現在逆行を始めた冥王星がTスクエアを形成し、MCに乗るネイタルの海王星にスクエア。日本の国政/屋台骨に掲げられた理想(海王星)が、冥王星によって深みから揺さぶりをかけられているという意味で、重大な時期にさしかかっていると思います。 けど、国の始原図でMCに海王星がコンジャンクトするというのはとても珍しいこと。一応、長く安定を保っている主要国のチャートでは、たいていの場合太陽や金星、木星など、理念として「意識しやすい」というか、ある意味わかりやすい(つまり、みんなが共通の「解」を得やすい)惑星が天頂近くに来たりするのだけど。。 遠い惑星であり、無意識レベルを刺激するといわれる海王星。 慈愛と自己犠牲と理想と夢を追いながら、同時に曖昧で現実から乖離しがちで下手をすると果てしない欺瞞や罪悪感へと向かってしまう海王星が国のチャートで天頂に強調されるというのはとても挑戦的...というか超上級レベルの困難さをその国の政治と国民に与えるのではないかと思います。

これを活かすにはきっと、国の依るべき精神とか理念の根本を、本物の霊性にまで高めないと難しそう(本物って何?という疑問は今はさておくとしても)。。 その上で、世界と人間が抱える赤裸々な現実をしっかり見据え、リアルで的確な対応の出来る国になるしかないだろうな…って思います。でも、それは本当に困難を極めることです。わたし達ひとりひとりが自分の抱える海王星と直面し、精錬していくことから始めないといけないのだから。。 


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        この、冥王星による海王星へのスクエア、MC/IC軸へのTスクエアは、冥王星の逆行・順行で行きつ戻りつしながら来年、2018年いっぱいまで続いていきます。そしてその間に、始原図4室(国民の生活、領土、集合体としての国民の雰囲気や精神)の金星へのスクエアにニアミス、天王星は同じく4室の木星にコンジャンクト。2019年から冥王星はいよいよ4室の金星、準惑星セレス、木星への正確なスクエアへと向かって動き始めます。

今も見えない舞台裏の緊張が続く北朝鮮の建国図では、月のノースノードが牡牛座の6°台で、今回の新月が乗ります。火星はDC上でネイタルの月とはオポジション。この刺激が焦りや逸るような行動に繋がらないと良いけれど。5月〜6月にかけても火星・天王星・土星絡みのハードアスペクトが形成されることも懸念のひとつです。一方、フランスの大統領選一回目はおおかたの予想どおりマクロン氏VSルペン氏になったけれど、町では暴動が起きて100人以上の逮捕者が出たとか。けど水星逆行中の勢力図をそのまま受け取れるとも思えないし、まだ来月7日の本戦までフランス有権者の「気分」がどうなるかはわかりません。6月にはEU離脱決定後初の英国の総選挙。ちなみにEUの設立図には天王星・海王星のコンジャンクションがあります。今そこにはやはりトランシットの冥王星がコンジャンクト中。そして2019年春にはMCにトランシットの天王星が乗ります。こちらも大きな変化を迫られている感じ。 

世界はこれからどうなっていくんだろう?という疑問が今、巨大な集合体の脳裡を駆け巡ってるような。。 とはいえ、これを書いてるわたしも、読んでくれてるみんなも、まだ今この瞬間をこうして昨日と変わりなく生きています。もしかしたら、それは集合体の一員としてとても贅沢で幸福なことなのかもしれません。だとすれば、たとえ0.001ミクロンくらいだったとしても…世界、いえ生そのものに対して、何らかの責任を負っているのかな。。 ダイナミックな星回りの下で、わたし達もまた日々いろいろあるとしても…ね (^_^;。


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        けれど最近は何だか不思議な気分を味わってるひともいるかもしれません。日々を変わりなく生きてはいる。自分は自分のままだし、仕事やつき合いも変わりない。 たとえそうであったとしても。同時にどこか別の世界を生きているような? 魚座の海王星の曖昧さの中で、目の前の見慣れた光景が一瞬、超現実の空間のように感じられたり。鏡に映る自分の像や、目の前で動く自分の手を見て奇妙な感覚に襲われたり。 あるいは、これまで当たり前に信じてきたことが何とも茫洋とした捉えどころのないものに見えてきたり。。それはひとによってそれぞれに異なる体験で、なんともことばに表現しにくい奇妙な感覚という以外に共通項は無いかもしれません。

でも、もしそんな感覚を抱くひとがいるなら、それはもしかしたら…何か精神が大きく変容するとば口に立っている兆しかも? それは、おそらく象徴的な「死」との邂逅かもしれません。 あ、でも別に生ける屍=ゾンビになるとかじゃなく(^_^;。二つの全く異なる世界を同時に生きていく...そんな行程が "本格的に" 始まるのかもしれないという意味です。 

それは、やがては明確に分かれていく(かもしれない)世界を、自分自身の自由意志を使って選択していく分岐点に向かう可能性です。 海王星、そして小さな惑星ではカイロンとネッソス。この3つが黄道帯の12番目、最終星座宮の魚座に揃うのは2018年春まで、そして逆行で牡羊座から魚座に帰還するカイロンが在泊する2018年秋〜2019年2月まで。 2014年〜今を含むこの比較的長期の時間帯は、特に霊的な探求者のひと、また鋭い感受性をもって生まれながら、ふだんの生活でそれを持てあまし落ち込むことの多いようなひとにとっては、集合的に見てひとつのチャンス期ではないかと思っています。 


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        それはわたし達の欲望に根ざす日々の喧噪の中で、「自分」という、実は「曖昧な存在」と向き合うチャンス。 支払うべきもの、支払われるべきものを精算し、自らの手で傷を癒やし、自分は何故ここに居るのか?を理解していくための大きなチャンス。 そこには山も谷もトンネルもあるはず。今まで知らなかったようなハードさを含む経験になるかもしれません。それでも。意識して進むことが出来るなら、それはとても挑戦しがいのある日々になると思います。え、何のために? うーん…何と言えばいいんだろう。手垢のついたことばで言えば、やっぱり幸せになるためなのかなぁ。。 けどその「幸せ」って、きっと今思ってる幸せとは全然違うのかもしれないけど。。。

        さて、今回も前置きが長くなってきましたw。 でも、この新月期はやっぱり一度ふり返っていろいろ考えたりすることも必要な気がします。 その理由は水星逆行期間中だから、というのもあるけれど、それだけじゃありません。 このところ何回か、新月・満月のシンボルに以前にも経験したものが来て、まるで過去のおさらいみたい…と言いました。そう、今回も数年前に経験した度数のテーマがもう一度やってきます。面白いことに、このところ追体験してるのって、2012年のカーディナルTスクエアあたりに経験してきたテーマなんですね。

そしてこの新月は…2012年秋の満月、そして2013年春の月蝕でチャージされた度数で起きます(ちなみに次回5月の満月は2012年初冬の日蝕でチャージされたエネルギーです)。 そんなわけで、当時からこのブログを読んでくれているひとにとっては繰り返しになるかもしれないけど… おそらく今の時点で追体験する必要のある重要なテーマだと思うので、シンボル解説をもう一度掲載しますね。(けど、わたし達が立つ「今」という地点に合わせて中身はどこか微妙に変容しているかもしれません。) では、行ってみましょう。


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★4月新月のサビアンシンボル★

        まず、エネルギーのベースとなるシンボルは『峡谷に架けられる橋』。…ってことは、これってまだ工事中の橋なんですね。B・ボヴィはこの橋を潜在的可能性の段階にある「未完成の橋」と言っていました。 「こちら 側」と「あちら側」を隔てる峡谷は目眩がするほど深く、飛び越えるには幅がありすぎます。 でも、わたし達は何としてでも向こう側に行かなくてはなりませ ん。 きっと、ここを超えなければもう先は無い、後戻りも出来ない…そんな感覚がこころの何処かからわき起こってくるのだと思います。 

少し前から、自分の行きたい「あちら側」が視界にちらちらと見える。少なくとも、そんな気がしていた。でもそれは虹のたもとにあるという黄金の壺みたいに、走って近付けば近付くほど遠ざかる…幻みたいなものだった。けれど今は、もっとはっきり見えてきた。そこには峡谷がある。こちら側とあちら側の間には深い谷が走り、はるか眼下には谷川。ごうごうと音を立て岩にあたっては砕け散る水の流れ、その勢いの激しさ。どうしよう。すぐにでも渡らなくちゃ!この道は向こう側に続くはず。。 何故橋が無いんだろう? 橋を架けなきゃ!


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  この牡牛座6°のシンボルと補完関係にあるのが、対向する蠍座6°『ゴールドラッシュ』というシンボルです。このシンボルには、何か「新しいもの」、「新しい境地」を手に入れたい、という純粋な志があります。そのひとにとって不変の「ゴールド」に値するもの。価値あるもの。でも、それと同時に、どこか訳も無くジリジリと燃え立つような焦燥感がついて回ることがあります。きっとその志は理屈を超えたもので、自分が望むものを一刻も早く手に入れたい、飛び込んでその対象と一つになりたい!という強い衝動が刺激されるのかもしれません。ここでの「ゴールド」は、錬金術のように「金なるもの」を自ら生成しよう という欲望ではありません。すでに何処かに存在し、隠されているはずの「価値」を手に入れたいという願望、自分の外側にある(と思っている)ものを求める衝動です。 だから、とにかく動いて手をのばさなくては…という気持が強くなります。

そんな補完的なエネルギーの裏打ちを持つこの度数のシンボルは、峡谷の向こう側=ここじゃないところ(または新しい立場や新しい視座を得られる場所)に橋を架けようとしています。けれど、実際に橋を架けるには、沢山の地道な調査と土木技術が必要です。 それには多くの時間とエネルギーが必要。 あるいは「思い」を「現実」にするための力が…。それは目の前にある実際的な困難がどんなものかを見極めて、ひとつひとつ、方法をみつけ、克服していく、そんな力。。 特に今は水星逆行下でもあるし、とりわけ順行日の5月4日前後数日はストームフェーズで乱れも出やすいときです。「橋なんてまだるっこしい!」なんて、はるか谷底の激流に飛び込んだりしないでね(^_^;。


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        ところで、この峡谷…深い谷とは何を暗示するのでしょう? 「わたし」と「あのひと」、または「自分」と「社会」との間に横たわる深い溝? それとも自分のこころに潜む、普段はのぞき込むこともない深淵? それはもう、ひとそれぞれ。 向こうには何かある。何かあるのはわかってるのに、隔てられてる。はっきりとは見えない。もしかしたら今まで見ようともしなかったのかもしれない。でも、何かある。  いずれにしてもわたし達は、その峡谷をを安全に渡らなければなりません。そうしないと、何かが待っているはずの「向こう側」には行けません。 

けど架橋工事には危険もつきもの。 谷底を見てしまえば怖れも出てきます。…どこかにチラと不安もあるけれど、わたし達はきっと自分なりに橋を架けていくでしょう。 集中力によって架ける橋、 人と話をすることによって架ける橋、、もしかしたら、谷底を "見極める" ことによって架ける橋かも? わたし達の内側にはその「意欲」が湧いてきます。準備が出来ていると感じるなら、Go! 橋を架けましょう。十分な集中力と、明瞭な意図をもって。けれどここでもう一度確認ね。これは危険な賭けに出て良いエネルギーではありません。


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        そして… 新月が次に体現していくエネルギーは『サマリアの女』。このシンボルを脳裡に受け取って言葉にしたとき、透視家エルシィ・ウィーラーの意識には、あの聖書の有名な物語があったろうと思います。 

余談になるけれど、彼女は若いころから重い関節炎で車椅子の生活を強いられていました。 なのでサビアン・シンボルの創始者マーク・エドモンド・ジョーンズに出会うまで は、あまり外に出ることも無かったそうです。しかも、彼と出会ってその世界をよく知るようになるまでは、霊媒や当時流行したスピリチュアリズムなどのサイ キックな物事をとても怖れていて、近付きたいとも思わなかったのだとか。。 今でもキリスト教会が力を持っている米国ですが、時は1920年代の古き良きアメ リカです。そして当時はへんぴな片田舎だったオレンジ・カウンティに彼女は住んでいました。そんな彼女が幼いころから聖書に親しみ、敬虔な信仰を持っていたと しても全く不思議はありません。 だから、このシンボルは聖書のエピソードと、それが当時の一般的な米国人社会にどうイメージされていたかをよく理解していないと、きっとその本当の意味は見えてこないのかもしれません。

       …とはいうものの、わたし自身、昔の米国の雰囲気なんて全然知らない生粋の日本人だし、映画や小説から喚起される想像力にも限度があります。 そこでまず、あまり馴染みのないひとのために、聖書のエピソードを簡単に紹介しますね。 

        ナザレのイエスは教えを伝える旅の途上でサマリアの地を通ります。当時、ユダヤとサマリアは仲が悪い…というより、ユダヤの側から見ればサマリアは「異教徒の地」で、そこに生きるひとびとは被差別民だったそうです。


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        旅に疲れたイエスは、町にあるヤコブの井戸の端で休みます。そこに水くみに来たのはひとりのサマリアの女でした。彼女は 差別されていたサマリアびとの中でも、身持ちが悪いという理由で同胞に蔑まれる存在でした。 イエスは彼女に「水を飲ませてください」と頼みます。女は驚いて「ユダヤ人であるあなたが何故サマリア女のわたしにそんなことを頼むのですか?」と聞き返します。 するとイエスは 「この井戸の水を飲む者は誰でも、またすぐに渇きを覚えるだろう。だが私の命の水を飲む者は永遠に渇くことが無い。」 そう告げたのだそうです。 そして、過去から今までの彼女が辿った人生と境遇をすべて言い当てました。そこでサマリアの女は彼が救世主だと気付き、一瞬にして人生が変わりました。 それからはサマリアの人々にイエスの教えを伝える "エージェント" のような役割を果たすようになったそうです。

彼女はいつもの井戸に、生活のための水をくみに行きました。いつもの、ルーティンワーク。 過去に5人の夫と別れ、今はまた別の男との同棲生活を送る彼女は、傍目からはふしだらな女と見られています。きっと1920年代のアメリカでもそう思われたことでしょう。もう、完全なアウトサイダーです。 希望もなく将来の展望も見えないその日暮らしの日常の中で、いくぶんナナメな投げやりな生活を送っていたのかもしれません。 けれど、思わぬ出会いが彼女を変えました。 ただの水ではなく、自分の人生を根底から変えてしまう「生命の水」と出逢ったのです。 ナザレのイエスは、他のどんな善良な人でもなく偉い人物でもなく、彼女を選んで自らの真の姿を開示しました。


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        このシンボルがもし「神の子イエスの聖性」を強調するものだったら、「サマリアの女に出逢うイエス」となったのではないでしょうか。もちろ ん、信仰者としては聖なる名をシンボルとして口に出すのは憚られるとか、「サマリアの女」というだけで、イエスの素晴らしさが浮き彫りになるのだとか、いろんな理由があ るのかもしれません。けれどこの「サマリアの女」は、マーク・エドモンド・ジョーンズと出会って人生が変わったエルシィ・ウィーラーの境遇とも重なるイメー ジがあります。

彼女は自分の持つ重い障害によって、当時の一般女性とは異なる生活を余儀なくされていました。当時の彼女もまた、一種のアウトサイダー的存在だったんですね。けれど、彼女はそれでも自分の力による自立を望んでいて、その可能性を確かめるためにマーク・エドモンド・ジョーンズにアストロロジーの鑑定を依頼しました。そしてこれが彼女との出会いだったと後にジョーンズは回顧しています。ちなみにその時彼は「君は自立出来る」と彼女に告げたし、もしかしたら何らかの形で後世に名を残すことになるかもしれないと思ったそうですが、まさか透視家として彼自身を助けることになるとは予測していなかったそうです。

        ところで前回の満月のシンボルを覚えていますか?『浜辺に押し寄せる人びと』と『噴水で小鳥に水をやる子供』でしたね。そしてエネルギーのポイントは『欲望の幻影を見切るための挑戦』でした。今回のテーマは、これらのシンボルと根底で繋がっているように思います。 


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        わたし達はいつも、自分にとって本当に価値あるものを求めながら、それが具体的には何なのかをなかなか見極められないまま、自分なりに日々試行錯誤しながら生きているように思います。自分が真に自分らしくあろうとすれば、一般社会のくくりや「こうあるべき」という価値観から外れ、疎外されてアウトサイダーになっていくかもしれません。暗黙の共同体から外れた生き方をすれば、浜辺に押し寄せる人びとに押しのけられ、夢見る場所には辿り着けず、人生の敗者となって生きねばならないかもしれません。わたし達はいつもどこかにそんな不安を抱えながらも…安らぎを求めて懸命に生きてい ます。 

生命にとって無くてはならないもの、水。 わたし達はそれを求め、みんなが集まる井戸に通い続けます。そこに行かなくては手に入らないと思うから。押し合いへし合い。それが楽しいときもある。自分の中に力を感じ、調子良くいっているときは。けれど押しのけられ、力が無いとあざ笑われ、弾き飛ばされたとき。拒絶され、奪われ、蔑まれたとき。わたし達は打ちのめされます。ときにそれは黒い怒りとなって燃えさかり、ときには孤独や哀しみや棘の痛みとなってこころを苛みます。 

けれど結局、わたし達はそれぞれに自分が本当に納得いく生き方しか出来ない。彼や彼女やあのひと達がどんなに素晴らしく見えようと、どんなに素適なところにいようと、彼らにはなれない。 だけど、彼らもまた「わたし」にはなれない。彼らが「今、ここ」「わたしという場」を生きることは出来ない。たとえ望もうと、望むまいと。

……と、そんなふうに性根をすえた まぎれもないその一瞬。突然どこからともなく、尽きない水が溢れてくる。。 自分自身の生と、自分自身の死。その両方を温かく迎え入れたとき。 もしかしたらそれは、谷底をほとばしる涙の川だったかもしれない。でもそれは決して冷たく凍りついたりはしない。 本当のいのちの井戸はそこに…いえ、「ここ」にある。「ここ」から世界が始まった。わたしたちそれぞれが創る、壮大で聖なる世界の物語が。そう、わたし達が今この瞬間に見ているこの世界。その起源はすべて「ここ」にある。この内在の不思議の中に。 このシンボルのエネルギーは、本質的にここを指しているのではないでしょう か。


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        「いのちの水」を求めて架けた橋の向こうには、思わぬ大海原の絶景が待っているかもしれません。 でも、何かを怖れて縮まったこころにはそれが見えず「もっともっと!」というかけ声だけが木霊するばかり。いのちの水音は「もっと走れ!目的に向かってさぁ早く!誰かが先に良い場所を取ってしまう!」と追い立てる声にかき消されてしまう可能性もあります。けれど外界からの声を怖れず、過度な期待感もなく、ただ噴水の栓をひねって小鳥に水をやるように、自然体で自分の「今、ここ」のあるがままを受け入れたとき、 何かが本当に変わるのかもしれません。思わぬ歓びをその鍵として。

サマリアの女はイエスの声を聞きました。わたし達は、誰の声を聞くでしょう? それはきっと内側から響く声。 わたし達の過去を知り、共に今を過ごし、未来を支える声。わたし達が気付かないうちに落としてしまった、たったひとつのボールを「これかな?」と見つけてくれる声。そのボールを受け取って、さぁ今、ここから。また一歩ずつ、歩いて行きましょう。



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★4月新月の星模様★

        はい、今回もアスペクト満載のルネーションですw! けど、特にひとつだけ挙げるとするなら、やはり新月とぴたりコンジャンクトしている小惑星デメテルかな。このデメテルはローマ神話のセレスに対応するギリシャ神話の女神です。となると、やはり穀物とか農作物の豊穣、何かを育むこと、あるいは母と子にまつわる様々な関係性として読まれることが多いと思います。また、セレスよりも精神的、霊的な成長を促すという側面もよく言われます。なので、母と子にまつわる様々な問題が強調されたり、今まで気付かなかった問題を発見したりというエネルギーとなって発現するかもしれません。また、何か農作物に関しても明暗いずれかの話題が出る可能性もあるでしょう。けれど今回は、デメテルが持っているあまり知られていないもう一つの側面についても頭に入れておきたいと思います。

        デメテルという女神は、紀元前3000年〜1100年ごろクレタ島に興った青銅器文明と関連を持っています。ジョセフ・エディ・フォンテンローズの『ピュトン:デルファイ神話とその起源』という本によれば、理想郷の代名詞とされる古代ギリシャのアルカディアにテルプサという町があり、そこには雌馬の女神としての「デメテル・エリーニュス」または「エリーニュスのデメテル」が祀られていたそうです。その神話によれば、彼女がさらわれた娘コレー(ペルセフォネー)を探して彷徨っているとき、ポセイドンが追ってきて言い寄ったのだとか。彼から逃れるためにデメテルは雌馬の姿となってオンコス王の持ち馬の群に紛れ込みました。けれどさすがポセイドン、すかさず彼も種馬に姿を変え、たちまち彼女を見抜いて強引に交尾したのだそうです。このとき、意に反してレイプされたデメテルの怒りは頂点に達し、交合の間中、エリーニュスの姿を顕したとされています。ちなみにエリーニュスは復讐の女神で、その髪は蛇、頭は犬、体は黒くてコウモリの翼を持ち、血走った目の老女という恐ろしい姿です。そしてアルカディア地方では、雌馬形のデメテル、つまり馬の頭と蛇の髪を持つメデューサによく似たデメテルの像を崇拝していたという記録が残っているそうです(このときから「馬神」としてのポセイドン・ヒッピオスの名が生まれたともいわれます)。


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  また、エリーニュスは、クロノス(土星)によって襲われ去勢されたウラノス(天王星)の傷口から流れた血が大地母神に注がれたことで生まれたといわれ、デメテル(慈母)/コレー (清純な乙女)/ペルセフォネー(地下世界の女王)と同じ三相一体の顕れを持つ女神です。(これはセレスもまた同様の「しるし」を持っています)。そしてあらゆる犯罪、殺人(特に父母に対する尊属殺人)、また誓いを破ったり偽証するなどの行為に対しては苛烈な罰を与えるとされます。つまりデメテルもセレスも、深い慈愛と情愛を持っていのちを育む女神であると同時に汚れない乙女の側面も併せ持つ反面、その裏の顔は地下世界の掟の護り手であり、理不尽な行為に対しては激烈な怒りをもって容赦なく報復する、恐ろしい顔を持つということなんです。

この新月に寄り添うデメテルは、慈愛の神と忿怒神、いったいどちらの顔を見せてくれるでしょう? 他に特別メジャーアスペクトを持たない今回の新月では、それはわたし達それぞれのハートと行為にかかっているのかもしれません。

自分にとっての「真実」を貫くこと。受け入れられたくて安易に迎合したり、愛されたくて許すフリをしたり。あるいは理屈をつけて自分の行為を合理化したり、もっともらしい言い訳で自分自身を誤魔化さないこと。他者にもそれを押し付けないこと。 自分の中に棲む、それぞれのデメテルにかけて。

サマリアの女が出逢ったナザレのイエス。 わたし達が本当に必要とするとき、どこからともなく湧き出るいのちの水。。 その出逢いを助けてくれるのは...もしかしたら老若男女を問わずみんなの胎内宇宙に眠る、大地母神の果てしない慈愛かもしれません…。


その他、とりあえずアスペクトいろいろ

ネッソス・オルクスのオポジション (魚座・乙女座7°台)
 …カルミックな支払いのとき。過去の責任を問われる。因果応報のエネルギー

ルシファーと火星が28日~29日前後にオポジション
 …核心を突く鋭い舌鋒の刺激や怒りに注意。消えた筈の火が燃え上がる状況や犯罪行為など

28日:逆行の水星・天王星コンジャンクション、イクシオンとトライン
 …やり過ぎてきたこと、エネルギーを浪費してきたことの整理
  自分の中に埋もれていた能力や才覚の発見
  自分自身でいられることの自由と歓び

28日:月・火星のコンジャンクション
 サウスノードとセレスから木星・グリーヴにクァドリフォーム(30日にジャスト)
 …集中力の発揮、過去を想い吟味する、哀しみを洗い流す
  この日太陽は人生の理不尽さ、どうしようもなさの感覚を乗り超えていくというテーマ

4月30日~5月1日:カイロン・土星スクエア
 ノード軸と双子座入りしたセレスがTスクエア、
 サウスノードとセレスから木星とグリーヴにクァドリフォーム
 ネッソスとオルクスのオポジションに火星がTスクエア
 …このあたりは心理的にも様々な刺激を受けそうな要注意日

5月4日01:33頃:水星順行、牡羊座24°25'
 (エリス・天王星とのコンジャンクションから)
 …自分の思考や感情のクセを顧みるにあたってひとつの結論に至る可能性
  自分自身の場所に留まりながら外界との調和を感じる能力
  突然湧き起こるインスピレーションやヒント
  ただし単に勝つことだけを目的とした無意味な話のすり替えには注意
 …5月4日前後の水星順行ストームフェーズは連休中の交通事故ほか、
  様々な事故や交通機関の乱れなどの可能性に留意

5月10日前後:
 月のノード軸が水瓶座入り
 ネッソス・ニッポニア・オルクスのオポジションにBMリリスがTスクエア
 太陽・ファエトーンのコンジャンクション
 再び水星・天王星とイクシオンのトライン
 …怖れずに何かに立ち向かう勇気、ただし忠告には耳を傾ける必要
  火のような熱情の内面と冷徹なふるまいのバランスを取る必要

その他
 DCにアスボルスとヘカテがコンジャンクト、海王星とスクエア
 …捏造や歪曲を通して誰かを陥れる、またはその状況から逃れる闘い

 冥王星・ジュノー(パートナーシップ、権力/支配権争い)
 にカーリー(忿怒)、フィンク(汚い手段、たれ込み・告げ口など)
 がコンジャンクト、キラルスがオポジション


・・・うーん、天空はあいかわらず賑やかですね(^_^;。これは主に集合体の心理や現象として顕れそう。けど、日々の暮らしの中で一瞬「あれ?」って思うことがあったら、もしかすると星々が何かを語りかけているのかもしれません。


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        ふっとひといき、外を見たらいつのまにか夜になってる。。 窓を開けたら思いのほか冷たい夜気が入ってきました。 でも、もうすぐ5月。緑に圧倒されて立ち尽くすような…そんな季節になるんですね。。 

冒頭にも書いたけれど、5月はひさしぶりに少しゆっくりしようかなと思っています。自分のネイタル・チャートではしばらく前からスローダウンや休息が示唆されていたのに、なかなか踏み切れずに今までひっぱってきたのは…やっぱり「先へ、先へ、未知の景色をもっと見たい〜」なんて欲望が先走ってるせいだわ(^_^;。 何かが起きても起きなくても…今って本当に大事な時期なんだと思います。だから、自分で作り上げたルーティンからちょっとだけ自由になってみようかなんて。けどまぁ、どうなるか。キーワードの他にもきっと何かUPしそうなのでw、よかったら覗いてみてください。




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^       

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April 23, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/24【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】来週5月1日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。また、5月8日付のコラムは抄訳になるかもしれません。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        世界のほとんどの株式指数は前週、金星が順行に転じ(4月15日)、土星への3回目にして最後のワクシングスクエア形成を終了する(4月21日)と共に、数週間続いた下落を終えた。これら(特に金星順行)は多くの金融市場、とりわけ株式市場におけるリバーサルへの一貫した歴史的相関性を持つ強力なジオコズミック・サインだ。

先週のコラムで述べたように
『金星の順行は、12取引日のオーブをもって、世界の株式および他の金融市場におけるプライマリーサイクルの終了と始まりに対する一貫した関連性を持っている。すなわち、金星順行は金融市場におけるトレンド反転に対する最強のジオコズミック・サインの一つということだ。したがって、株式市場の安値、また国債、原油そして貴金属の高値はリバーサルに向かいつつあるかもしれない。』

株式市場がサイクル新安値をつけると共に、金と銀は4月17日にサイクル新高値をつけ、その翌日となる4月18日、Tノートも後を追った。私達の購読者向け日報および週報を通してジオコズミックとシクリカルなマーケットタイミング・シグナルを使うトレードする人々にとっては非常に良い週となった。

私達はまた、4月20日に冥王星が逆行に転じたことにも注意を払っている。これは株式市場に関する限り、歴史的に重要なジオコズミック・サインではない。しかしながら世界の社会世相においては、人類と有機体(作物を含む)の生命が脅かされる怖れとの関連を確実に保持している。先週はその脅威が蔓延していた。北朝鮮は米国や/または韓国の主要都市を壊滅させるとの脅迫を続け、フランスのパリではまた別のテロ攻撃が起きた。だが、北朝鮮の脅しは水星逆行期(4月9日〜5月3日)に起きている。したがって、北朝鮮が先週さらなるミサイル発射を企ててそれが見事な失敗に終わったことは驚くにあたらない。それは彼らに次こそ成功させるとの決意を新たにさせることでしかない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “世界はドナルド・トランプの予測不能の驚くべき外交政策に対応しようと躍起になっている… その非常に速い反応は世界にとって、これまでより幅の広いメッセージをもたらした。 オバマは去った。もう詳細な法的調査の時代ではない。もう崩壊した世界のモラルに対するジレンマに大統領が苦悩する時代ではない。オバマがアフガニスタンで何をすべきかを決めるのに10ヶ月かかった。トランプが化学兵器に関する二枚舌のツケを払わせるのにかかったのは63時間だった… これは世界に対する次のような警告だ:「8年間にわたる夢遊病の時は終わった。あのアメリカが帰ってきたのだ」”

― Charles Krauthammer
  “Trump’s Great Foreign Policy Reversal – the U.S. Has Returned”
  The Arizona Republic 2017年4月18日付


  “自分自身を何としてでも悲嘆から救うために、絶対的孤立という代償を払ってそれを成し遂げることは可能だ。そしてそれは幸福感を味わう能力を締め出すことでもある。”

―  エーリヒ・フロム
  ドイツ系米国人精神分析学者、作家
   Arizona Republic 2017年4月21日付



        戦争に関して、私は今後数ヶ月の内にその可能性について何度か触れることになると予測している。今年8月21日の日蝕は獅子座終盤度数の火星がコンジャンクトし、米国大統領ドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きるからだ。アストロロジー用語に親しみの無い読者の方々には、これが強力で強制的圧力を持ち、攻撃的な原動力であると言い換えよう。もし抑制しなければ対立を生み出し、米国を含む世界中を敵対的行為へと導く可能性がある。

私達はすでにこの原動力が過去2週間の間に頭をもたげた兆しを目撃している。米国によるシリアの空港爆撃とアフガニスタンのISIS地下施設へのMOAB(Mother Of All Bombs)投下がその一例だ。私が考えるに、その下地となるアイデアは凄まじい武力を見せつけることによって米国やその同盟国に対する攻撃を抑止し、それによりテロリストや米国市民と同盟国民に害を与えたいと願う集団に二の足を踏ませることだった。こういったシナリオがもたらす問題の一つは、次のような単純なロジックを勘定に入れていないということだ。すなわち、誰かを殺せばそれは2人の人間(両親)の息子/娘を殺すことになり、平均5人〜7人の人間の兄弟/姉妹(中東地域の場合)を殺すことになる。そしてその人物にはおそらく何人かの子供がおり、また多くの友人達がいるということだ。

犠牲者との関わりを持つ者は今やそれぞれに、攻撃をしかけた側と闘う行為に全てを捧げようとしているかもしれない。したがって、人々が戦いを放棄するという望ましい結果を得るかわりに正反対のことが起きる。一人が殺されるたびに、数人の人間が攻撃者との戦いに参加していく。米国人が攻撃されるなら、指導者達は報復を望む。米国の指導者達が攻撃を仕掛ければ、相手側は米国人への復讐を欲する。どちらもより安全で平和な世界には導かない。攻撃と強制力による人命の無意味な殺戮は将来的な攻撃の抑止にはならない。単に同じ状況が拡大し、より多くの人命が失われるのみだ。

それでもいまだに天王星は牡羊座に在泊し、2019年3月まで断続的にこの領域を運行する*。天王星は元来「論理的」あるいは「思慮深い」エネルギーは持ち合わせない(というより、どちらかというと「過激」だ)。だから世界の指導者達にとって、その発想をより外交的かつ平和的な解決努力へとシフトさせるには凄まじいほどの努力が要ることだろう。だがそれは不可能ではない。海王星(平和)は自ら支配する星座宮魚座(これも平和への願いを示唆している)に2026年まで在泊するからだ。
* 断続的運行:一度牡牛座入りしてから逆行で後戻りするため

        ジオコズミクスと金融市場との関連から見る限り、私達はちょうど「2017年最強のジオコズミック時間帯」を抜けたばかりだ。この、非常に潜在力のあるコズミック期間は2月22日〜4月21日まで続き、刺激的な評判どおりの様相を呈した。世界では多くの株式市場が史上新高値もしくは数年ぶりの高値をつけた。米国と日本では、木星・天王星オポジションの2回目の形成が起きた3月1日〜2日にそれが示現した。この時間帯の終わりに向けて、多くの市場が下落した。この期間中、金星もまた逆行に転じ(3月4日〜4月15日)、そのほとんどの期間で予測通り、世界の株式市場におけるカウンター・トレンドの下落が見られた。そしてまもなく、私達が鍵とするシグナルが示現すればその直後に、金についてのスペシャル・アラートを全購読者向けに発信するつもりだ。

こうした予測の裏付けとなる論理(と歴史的観測)によれば、今や3月初めまで続いていたトレンドが再び戻る時期だ。だがそれはどれだけ続くのか? また次の反騰は米国やドイツ、英国など他の世界の指数に史上新高値を生み出すのか? 結局のところ、土星は2016年12月〜2017年11月まで、天王星へのウェイニングトラインの渦中にある。過去4回の事例全てにおいて、この45年サイクルは長期サイクルの天井と同期してきた。では、それは3月1日に示現したのだろうか? あるいは、まだ天井をつけてはおらず、2017年11月までにそれが起きるのだろうか? これはファイナンシャル・アストロロジャーにとってこれから先に待つ難題だ。5月3日まで水星が逆行している中、これらの疑問への早急な回答は期待するなかれ、だ。何故なら、この期間は誤解や虚偽 ― または事実の欠如 ― が蔓延するからだ。

そして世界の指導者達にとっての今は、攻撃的行動を仕掛けたいという衝動を抑制し理性的にふるまうことが賢明な時期だ。







訳文ここまで
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April 16, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/17【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月17日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米軍は木曜、保有する武器の内最大の非核爆弾の一つを東アフガニスタンに存在するイスラム国のトンネルと地下施設に落としたとペンタゴンが発表… この行動は北朝鮮への警告として役立つか? と問われたトランプ氏はこう答えた。『これがメッセージになるかどうかはわからないが、そんなことはどうでもいい。北朝鮮は問題であり問題は処理されるだろう』”

― Jessica Donati, Ben Kesling, and Dion Nissenbaum
  ウォールストリートジャーナル
  2017年4月14日付


        “米朝両国が戦争に向かうという怖れが高まる中で、北朝鮮は今日ドナルド・トランプに対し、米軍を "徹底的に叩きのめす" という一連の大言壮語による威嚇を強化した。この秘密主義の国は、朝鮮半島で演習中の米軍によってもし自国が脅かされるなら、韓国の首都ソウルと米軍基地を "粉砕" すると誓った。米国の空母打撃群が現在当該領域に向かっている。北朝鮮はもしワシントンが攻撃するなら米国を "無慈悲に破壊する" だろうと述べた。中国は朝鮮半島が "いつ何時でも" 戦争状態に入る怖れがあると警告した。”

― Jessica Chia and David Burke
  “North Korea Makes Menacing Boost It Will Take on Donald Trump”
   www.dailymail.co.uk 2017年4月14日付

        “今の我々には、ジョージ・ワシントンの言葉は厳しく冷酷に聞こえるかもしれない。しかし歴史は彼が正しいことを繰り返し証明してきた。彼はこう言った。『戦争に備えておくことは、平和を守るための最も有効な手段の一つだ』”

― ロナルド・レーガン
  “Address to the Nation on National Security”
  http://www.reagan2020.us 1986年2月26日付



        水星が逆行中で良かった。同じく金星もだ。この逆行コンビネーションが成立するのは4月9日〜15日までで、突如として世界が狂気に覆われるかのような、かなり超現実的な週と同期する。この状況は再び、米国前大統領ジミー・カーターの言葉『世界平和を妨害するたった一つの障壁は世界の指導者達だ』を思い起こさせる。いや、あるいはおそらく、私達はもっとシンプルに、より現代的で人気のある『…平和は軍事的強大さによってのみ維持が可能だ』という思想に従うべきかもしれない。

        先週終盤に起きた世界中の軍事的脅威をめぐる混乱は、いくつかの株式市場を脅かしたが貴金属と米国債市場では歓迎された。多くの株式市場は4月13日までは非常に調子が良かった。たとえばオランダのAEXは4月12日に521.48に舞い上がり、2007年12月以来の最高値水準に達した。そして4月13日木曜、米軍によるISへの超強力爆弾MOAB(Mother of All Bomb/非核爆弾で最も強力なもの)投下が伝えられるとAEXはギャップダウンした。先週はヨーロッパ市場で月初来新高値を記録した市場は他に無く、この地域での異市場間弱気ダイバージェンスの兆候が見られた。一方オーストラリアのASXも非常に調子が良く、先週は8年ぶりの新高値をつけた。

  ロシアと日本では逆の状況が見られた。ロシアのMICEXは4月14日に1913まで下落、去年8月初め以来の最安値水準まで落ち込んだ。これは2017年1月3日につけた史上最高値2293.99を大幅に下回っている。6週間前に金星が逆行に転じるまでは、大方の予想はトランプ新政権がロシアに利するというものだった。だがそれは明確に否定された。だがもしかしたら、今週末に金星が順行すると共にそれは再び変化するかもしれない。日本では日経平均が4月14日金曜に18,285に下落、2016年12月5日以来の最安値を記録した。

        米国では、ダウ工業平均とナスダック総合の両方が、それぞれ3月1日と4月5日につけた史上最高値からの下落を続けた。

        他の市場では金が1290.70、銀が1860まで反騰、大統領選以来の最高値水準に達した。これは2017年1月のウェビナー、および『フォーキャスト2017』において述べた長期的考察の中で提示した今年の高値側の目標価格と合致している。米国債も資金の安全な避難先として、また低金利の維持と米ドルのさらなる下落が望ましいというトランプ大統領の発言を受けてサイクル新高値に舞い上がった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “また、いくつかの別のコメントでプーチンは、アサド政権を貶める目的でシリア国内に化学兵器が仕掛けられる可能性があるという情報をロシアは得ていたと主張した。彼は先週のイドリブ県で起きた疑わしい毒ガス攻撃に対して国連による独自調査が行われるべきだという主張を繰り返した… ウラジーミル・プーチンはなおも、米国によるシリアの化学兵器攻撃という申し立てを過去のイラク侵攻の正当化と関連比較し『我々は以前にも同様の事例を経験している』と記者達に語った。”

― Alexey Eremenko, Alastair Jamieson & Abigail Williams
  “Russia Declares US Relations in ‘Worst Period’ Since the Cold War”
  www.cnbc.com 2017年4月11日付


        先週は意義深いと同時に不確実性(そしておそらく虚偽)に満ちていた...というのは、もしかすると控えめな表現かもしれない。しかしながら、それは水星と金星両惑星の同時逆行が示すテーマ、そして木星・冥王星を含む牡羊座の太陽・天王星のコンジャンクションとのTスクエアが示すテーマとはよく合致していた。「突如としてエスカレートする戦争」というテーマは、当然ながら、牡羊座の太陽・天王星のコンジャンクションに関連している。このコンジャンクションはまた母なる大自然の突然の暴発、たとえば自然火災、地震、火山噴火、竜巻などとも同期する可能性を持つ。

だがコンジャンクションは先週末に終わった。したがって、地球を覆う高レベルの恐怖とストレスは徐々に収まりを見せ始めるかもしれない。魚座に金星が在泊する時、私達は常に平和を希求する。しかしながら、金星は一方で4月21日(正確なアスペクト形成日)まで土星とはスクエアを形成したままだ。だから私達が抱える魚座的願望は、平和や愛については実を結ばないかもしれない。

また、先週末は金星逆行が終わりを迎えた(3月4日〜4月15日)。逆行の終焉は、その惑星の「順行」日としても知られる。これは金星が再び黄道帯を前進し始める日だ。 金星の順行は、12取引日のオーブをもって、世界の株式および他の金融市場におけるプライマリーサイクルの終了、および始まりに対して一貫した関連性を保っている。

すなわち、金星順行は金融市場におけるトレンド反転に対する最強のジオコズミック・サインの一つだということだ。したがって、株式市場の安値、また国債、原油そして貴金属の高値は、リバーサルに向かいつつあるかもしれない。 拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で述べたように、金星が逆行に転じる前後数日の内にそれまでのトレンドが反転し、その後順行日近辺でその動きが終了して以前のトレンドに戻るというのは金融市場においてよく見られる事象だ。


        今回の金星逆行は重要だ。 何故なら牡羊座中盤で始まり、魚座の終盤度数で終わるからで、これは8年ごとの宇宙現象だ。つまり、8年ごとに、金星は黄道帯のほとんど同じ位置で逆行(と順行)に転じる。前回金星が牡羊座中盤で逆行したのは8年前、2009年3月6日のことだった。当時はちょうど「大不況」による株式市場の大底と同期した。『フォーキャスト2017』、そして今年始めにはこのコラムでも仮説として提示したように、牡羊座における前回の金星逆行期の下で始まった壮大な強気相場が、もしも同じ星座宮で起きたこの逆行期 ― 前回から見て次の回にあたる ― で終わるとするなら、これは皮肉なことではないか(そして完璧な対称性をも示す)? 

金星は2017年3月4日に逆行に転じたが、今日に至るまで、史上最高値は2017年3月1日につけたものがそのまま維持されている。ファイナンシャル・アストロロジーとしては悪くない判定だ。

  さて、現在私達は、このプライマリーサイクルが終了し次のサイクルが始まるのを待ちつつ、3月1日の史上最高値記録が次のサイクルに入っても維持されるかどうかを見ようとしている。それが実現するなら、社会におけるアストロロジーの価値は一層明確になるし、とりわけ金融市場のタイミングを計るという重要なタスクにおける有力なツールとしての潜在力を証明することになるだろう。しかし、もし株式市場が史上新高値をつけたとしても、この現行の金星逆行のエネルギーが示唆した習性や反応は、アストロロジーが持つ金融市場の転換点への無視出来ない相関性の好例となるものであり、トレーダーにとっては大きな価値を保持している。







訳文ここまで
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April 10, 2017

●4/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月11日15:27前後、北海道周辺で15:33前後、関西方面は15:08頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で14:31前後に天秤座21°32'45"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座21°~22° + 太陽 牡羊座21°~22°】
  "A crowd upon the beach" +
  "A pugilist entering the ring"
『浜辺に押し寄せる人びと』+
 『リングに上がるボクサー』 

  "A child giving birds a drink at a fountain" +
  "The gate to the garden of desire"
『噴水で小鳥に水をやる子供』 +
  『欲望の庭園へのゲート』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~4/25】
→★社会的な「組織」と「個」とのせめぎ合い
→★ひしめきあう中で自分自身の立場を確立し優位性を得るために競う
→★喧嘩や競争に参加する際の様々な作戦を思いめぐらす
→★公共の場、広い部屋、沢山の人々が集う場所に対する恐怖や緊張
→★多くの称賛と承認を得るための、またはいじめや手荒な扱いに対する闘い
→★群衆心理や大衆的メンタリティの怖さをかいま見る
→★警鐘や刺激的な匂い、または "塩対応" への反応としてのファイティングポーズ
→★自分自身の手で出来ること、扱える限界値を確認しながら行く必要
→★「富や満たされることへの欲望」と「本当に必要なもの」との違いを見る
→★満たされない渇望に気付き「足るを知る」ことの難しさと挑戦
→★今、足許にあるデリケートな幸せに気付き大切に育てていく
→★プライドをかけた闘いの虚しさと何かを失うことへの怖れ
→★いくら求めても足りないという渇きを癒やす大自然への信頼
→★知識、所有物、肩書き、人気や承認という名の重荷を認識する
→★喧噪の中の孤独を使って自分自身を掘り起こしていく
→★なにげない温かみに触れて「生きること」の本質を問い直す
→★此岸(こちら側)から彼岸(あちら側)へ到達する道を真摯に探っていく・・・→

エネルギーのポイント:『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』
                  ↓
            『欲望の幻影を見切るための挑戦』 

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        新月期のエネルギー・ポイントは『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』でした。まだ形にはなってないけど、何かが動き始めそう。手探りながらも少しずつ、自分の中に生まれつつある新しい視点、新しい流れに沿って生きてみよう…そんなふうに感じているひと、きっといるんじゃないかと思います。で、今回のポイントは『欲望の幻影を見切るための挑戦』。うーん、これはちと難題かも?  新月期~満月期のアスペクトを見てもなかなか厳しいものがあるし、惑星達はみんな明暗さまざまに刺激的なエネルギーを放射して、わたし達人間の欲望を毎日のようにつついてきます。天を見上げれば金星逆行、土星逆行、そして今朝からは水星が逆行(4月10日~5月4日)。そんな中だけど、少しずつ、慎重に歩を進めていきましょう。

さて、いつも読んでくれているひとはきっと知ってのとおり…今まではなんとなく世の中のこと、前回の新月から起きてきたことをふり返りながら記事を書き始めるけれど、今はいろいろありすぎて、それをやりだすとあっという間に超長くなってしまいそう(^_^;。なのでとりあえずそういうのは無しで、この満月はいきなりシンボルのテーマからいってみますね。


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★4月満月のサビアン・シンボル★

        この満月、まず月がとっていくベースとなるシンボルは天秤座21°『浜辺に押し寄せる人びと』です。夏休み中のビーチリゾートかな? 人びとが押し寄せるということは、きっと有名な「海水浴場」なのかもしれません。親子連れ、カップル、友人同士や団体など、ひと・ひと・ひと。ビーチハウスやカフェも満員だし、せっかくの美しい白砂も色とりどりのシートやマット、その上に寝そべるひと達で埋め尽くされ、波打ち際まで出るにもひと苦労かもしれません。でも今日はせっかく待ちに待った休日。楽しみにしていた子供達、初めての誘いをOKしてくれた彼女のためにも頑張って良い場所を確保しなくては!

それとも、もしかして。いまどきのイメージだと命からがら祖国を抜け出して異国の海岸に辿り着いた難民船の人びと? みんな船を下りて我先にと岸辺に向かう…安堵と新たな不安を抱えながらそれぞれの新しい居場所、落ち着けるところを求めて。少しでも早く、自分達の場所を確保するために…そんな感じでしょうか?

それとも、これは戦時中の上陸作戦か何かで、専用の特殊船から兵士達の大軍が浜辺に押し寄せてくるのかな?


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  このシンボルが描く光景がどんなものであれ、共通するイメージは押し合いへし合いの混雑の中で「少しでも有利な場所を確保するために我先にと競い合う」状況です。強いひと、要領の良いひと、目端が利いて機敏に動けるひと、作戦を練って他者を出し抜けるひと、集団の力を使えるひと、様々な能力のあるひとが良い場所を確保出来る世界。これはそのまま、わたし達が創り上げてきた社会の傾向、現実の状況そのものかもしれません。また縄張りを持つ野生動物にもこの傾向は見られます。

新月、そして特に満月のエネルギーは前倒しで来ることが多いこと、そしてサビアン・シンボルはテーマの奥深い内容とは別に、シンボルに描かれた光景そのものを彷彿とさせる出来事が起きるケースも多いことを考えると、8日夜に起きた幕張メッセのコンサートで多数のひとが倒れた件もまた、このエネルギーと関連しているかもしれません。 様々な事故に関連しやすい水星逆行とも重なるので、念のため、ひとが集まりやすい場所では危険を避けて慎重な行動をこころがけましょう。

        一方、月に光を与える太陽のシンボルは『リングに上がるボクサー』。ボクサーの行く手、四角いリングの上には、彼が喉から手が出るほど求めてやまなかった栄誉、賞金、観衆の称賛が待っています。もしかしたら命懸けの試合になるかも? それでも彼は自分自身を鼓舞し、今まで払ってきた犠牲や努力の結果を信じて闘いに挑みます。この試合に勝ちさえすれば沢山のひと達に存在を認めてもらえる。尊敬や憧れさえも手に入る。富を得るのも夢じゃない。さぁ、闘わなくては!


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  ここでは、既存の社会システムに存在するルールの中で、何としても自分にフィットした"居場所"を勝ち取ろうとするわたし達のアグレッシブな衝動が描かれています。"居場所" を持つこと。それは最低限の生命の安全を保証します。そして、"居場所" が拡がり、その位置が高くなればなるほど、自分自身もまた大きく感じられ、 得られる物も増えていきます。 そのためにわたし達は自分の得意な能力を磨き、人びとにそれを見てもらい、「いいね!」って 認めてもらうことを必要とします。社会における自分の価値=自分が占める位置。 あるいは憧れと羨望を集め、嫉妬されるような自分。そこで夢見る「豊かな自分」のイメージ、それは常に他者の視線によって支えられている。… わたし達が創り上げた世界には、そんな掟が厳然と存在しているのではないでしょうか? 

このシンボルが持つエネルギーには、何かこれと定めた方向に向かって強くフォーカスしていくような性質があります。じゃ、その方向とは? 自分に本当にフィットした場、自分にふさわしい居場所が待つところかな? けれどわたし達は、どこが自分のための場所なのかを本当に知っているでしょうか? このシンボルに課せられた挑戦はそこにあるのだと思います。

真の居場所を見つけるには、今の自分の「かたち」を見出す必要があります。余計なものを全部剥ぎ取って残る、裸の「かたち」。そして自分の手で自分の「かたち」に栄養を与え堅固にし、その真ん中に一本、芯を通しておく必要があります。 そうでなければ、他のみんなと同じ空きスペースをめぐって競いあい、争い続けることになるでしょう。 それは、自分の「かたち」をいかに狙ったスペースに合わせて変えていくか、変え続けていくかの闘いです。 そしてそのスペース自体の「かたち」は、わたし達を見ている(はずの)他者=観客の視線によって創り上げられたリングそのものです。わたし達はそこで自分自身を探しながら、永遠のシャドウボクシングを続けていくのでしょうか?


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        さて、次に月がとっていくメインのエネルギーは『噴水で小鳥に水をやる子供』です。前のシンボルが喧噪に満ちた光景だったのに比べて、なんかガラッとイメージが変わりますね。純粋で優しい感じ。。 これは何年も前に一度経験したテーマだけど、覚えているひと、いるかな? あれから色んなことが変わってしまったし、初めてのひとも多いと思うのでもう一度説明してみますね。

ここでは「噴水」と訳したけれど、じゃ原語の "Fountain" って、どんな噴水でしょう? B.ボヴィはこう解説しています。「この "噴水"という言葉は自然の湧き水が吹き出す様子をも意味するが、このシンボルの場合は公園の共同水飲み場を指していると考えられる」。 つまり、栓をひねることによって初めて上向きの蛇口から水がチョロチョロ出てくる、アレです。

渇いた小鳥達が水飲み台の淵に止まって水が出てくるのを待っています。それを見た幼い子供がトコトコと歩み寄り、小さな手で栓をひねります。もしかしたら、その子も水を飲みたかったのかもしれませんね。小鳥は逃げ去ったりせずに水を飲んだり浴びたりしています。それを見て、その子のこころはきっと小さな驚きと喜びに満たされたかもしれません。 何気ない日常の、ささやかな光景。 けれどここには、小さな温もりの中にひそむ「生かし合うこと」の本質が見え隠れしているのではないでしょうか。


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        「水」はわたし達の生命に無くてはならないもの。 どんな野望や欲望も、本物の飢えや渇きには勝てません。 それは真の意味で「必要なもの・必須のもの」です。幼い子供は何の気負いもなく特別な意図もなく、それを小鳥達に与えます。多分、触ろうとか捕まえたいとか、そんなこと は一切アタマの中にないまま。ただ、ふと。ただ、なにげなく。小鳥達が逃げなかったのは、その子があまりにも自然体だったからではないでしょうか。 ならば… わたし達が本当に何の疑いも怖れもなく自然体になれるのはどんな時なんだろう? もしかしたら、自分が自分の「かたち」をしているとき。自分が今在るスペースが、すべて自分の胎内宇宙なんだと知っているとき。誰も傷つける必要がなく、誰も自分を傷つけることは出来ないと知っているとき。。。

        そして。この月に光を与える太陽のシンボルは『欲望の庭園へのゲート』です。あれ? いきなり酒池肉林ぽいイメージが来ちゃいましたw。しかも今、牡羊座のこのあたりには悪名高い不和の女神エリスと、彼女との最後のコンジャンクションを先月終えたばかりでまだ十分にカップルとしての余韻を漂わせる天王星が控えています。ちと不穏?(^_^;

このシンボルは文字通り、人間が抱えるありとあらゆる「欲望」の光と闇、そして「何かを自分のものにすること」への渇望を示唆しています。 欲望とは、満たされないから欲望。 愛、富、力、名声、平安、性的充足、知識、承認、解放、脱出 etc.etc.. わたし達はそれぞれに限りなくいろいろな欲を持って生きています。その欲がわたし達を生かし、あるときは前進させ、またあるときは激しく打ちのめします。


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  そんな、いわばわたし達の原動力となる幻の花々が咲き乱れる秘密の園への門。。 その門番は、それぞれのわたし達。 あれ? そういえば門に鍵をかけたっけ?


  準惑星エリスは今現在牡羊座23°に入ったけれど、ほんの少し前まで長い間この度数にいました。そしてその間、懸命に「自分探し」をしていたようです。わたし達が創り上げたリジッドな社会に生きる中で、いつのまにかバラバラに分解してしまったアイデンティティのかけらをかき集め、それでもみつからないパズルのピースを探しながら。。 怒濤のような情報の渦の中、ある日彼女はこうつぶやきます。

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  いまだ出逢えない自己の断片を求めて、彼女は正直に自分の欲望を露わにしてきました。欲しいものは絶対に手に入れたい。だってどうしても必要なんだから。理由なんかない。手に入らないなら、わたしはとことんこじれてやる。・・・その姿は、ある意味子供のように素直なのかもしれません。欲望は事あるごとに刺激され、募っていきます。でも今欲しがってるそれ、本当に本当に必要? 探す場所はそこでいいの?


一方、フツウのわたし達が何か本当に大事なものを手に入れたら…今度はそれを手放すことが怖くなります。 そしてわたし達は「装う」ことを覚えていきます。
 
あるときは軽やかに 「え、別に?」と、何も持っていないフリ。探してないフリ。 またあるときは怖れを隠し、堂々と胸を張り大声で喋るフリ。ついでに世の中を糾弾してみたり、気に入らない誰かを批判してみたり、ひたすら観客のフリをしてみたり。。 そういえばよく、多少自己批判的なトーンで「自分には欲が無いから…」 とか、賞賛をこめて 「あのひとは無欲なひとだ」 なんてわたし達は言います。けれどそれは、もしかしたら欲望が別のベクトルを持っているだけなのかも。。 なんだかんだ言っても、わたし達は自分に少しでも生きる価値があると思いたい。そしてそのためには、誰かにそれを認めてもらいたい。どこかでそう欲しながら生きているのではないでしょうか。だから互いに探り合い、計算しあい、求められることが必要なフリをしているのかもしれません。誰よりも自分自身に対して。。 

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        小鳥に噴水の水を与える小さな子供の姿。本当に必要なものを、本当に必要なときにただ必要なだけ分かち合うことのシンプルさ。そこには特別な期待も何もありません。ただ驚きと歓びがあるだけ。それに対向するのは、あらゆる欲望が鬱蒼と絡みあい生い茂る庭園への門。今この瞬間、わたし達の中にはその両方の光景が存在しています。両方とも、自分。そして結局自分以外にはなれません。

こちら側=此岸=自分。あちら側=彼岸=どこか彼方、または誰かのいる場所。いえ、どちらも今の自分の中に存在する場所です。なぜならわたし達はみな、それぞれの胎内宇宙を生きている。そこにいるのは「わたし」だけ。「あなた」だけ。やがていつか、そんな壮大な宇宙と宇宙が出逢い、火の中で融合する日が来るかもしれない。けれどそれまでは、「わたし」という広大な宇宙の闇を果てしなく旅する経験を積んでいくことになるでしょう。

その旅の途上でぶつかる様々な出来事の中に、あるいは生まれる前の闇の中に、探している「わたし」の破片が顔をのぞかせる。 今、ここに在ることの不思議さ。「必要なもの」を無限に与えあうことの出来る空間が、実は今ここに在ることの不思議。ここにしか無いことの奇蹟。 そんな "不可思議" と出逢う大きな可能性を抱きながら、"純粋な欲望" に導かれるまま、わたし達はいのちの旅を続けていくのだと思います。


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        あなたのハートの中にうずくまる小鳥 ― ひとによっては鷲やフクロウ? ― に気付いたら、目を閉じて。 そしてそっと噴水の栓をひねり、水をあげてください。

水は渇きを癒やすもの。いのちにとって不可欠なもの。ただ、それだけ。でも。わたし達のこころの森の奥深くに棲む小鳥達。 欲望の庭園の中で、彼らが唱う自由への歌が聞こえたとき。その声は、わたし達にとって素晴らしい旅の導き手となってくれるかもしれません。




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 オリオンの花火:500年前の星同士の爆発が宇宙花火となって今地球に届く




★アスペクトについて少し★


        『これは通常の2カ月ではない…』とメリマンさんも言っていた濃密なジオコズミック期間は4月21日まで続きます。

【主なアスペクトのスケジュール】
4月9日未明 逆行金星・逆行土星スクエア 魚座・射手座27°台
4月10日08:15 水星逆行開始 牡牛座4°50〜
 (逆行中日 4月20日 牡牛座0°20
  順行開始 5月4日01:33 牡羊座24°25〜エリス・天王星と合)
4月13日 太陽・エリス合
4月14日〜15日 太陽・天王星合
4月19日0時前後 火星・アグニ合、月・冥王星合、木星・グリーヴ合 
4月20日 冥王星逆行開始
4月21日20:00過ぎ 順行金星・逆行土星スクエア 魚座・射手座27°台


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        この満月図は前回の新月以上にハードで "濃い" アスペクトが沢山形成されています。ただ、満月図には新月の結実が描かれる…ということもあり、3月28日から今までの間に少しずつ前倒しで消化されてきた可能性はあるかもしれません(希望的に)。 みんなはこの2週間をふり返ってみて、どうかな?  では気になったものを以下に挙げてみますね。

月と木星、小惑星グリーヴ(哀しみ)がコンジャンクト

太陽とエリス、天王星、それに小惑星レクイエムがコンジャンクト

上記の満月組と冥王星&キラルス(子供、若者、無辜の人々の犠牲)のオポジション、そして小惑星ヴェスタ(核心となるものor神なるものへの献身)が形成するグランドスクエア。(これも新月に引き続きメメント・モリ的イメージ。喧噪の片隅に死の影を見るような。誰にも頼れない感覚の中、自分に備わった内面の資質をたのみとして障壁を突破していく感じ)

金星・土星(とイクシオン)がスクエア(解放へと向かう否定、自分にとっての"真の豊かさ"への気付きなど)

火星と準惑星セレスがコンジャンクト(不安定で気分が変わりやすく美へのこだわりがつよい)

木星とグリーヴに対して小惑星アグニがクインカンクス、キラルスにセクスタイル(グランドスクエアの一角を強調する希望の火、または傲慢の火炎。物語の増幅と伝播)

そして
オルクス・ネッソス・ルシファーのカルミックなTスクエア
DCに魚座の海王星、MCにアスボルス(サバイバル)、ICに小惑星ワイルド


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        うーん。こうしてざっとアスペクトを見ただけでも、火と水、特に火の要素が強い満月図。心理的に燃えやすく激しいものを感じます。サビアン・シンボルでも闘いや競争のイメージが出て来たけど、アスペクトを見てもそれを裏付けるかのよう。。 一度「敵」認定したら息の根を止めるまで叩き続けるような怒りのエネルギー、何かを軽々しく決めつけて顧みないようなワイルドさ。そんな荒々しい感情と共に、深いところでは傷付きやすく、どうしようもない悲しみや無力感に襲われたり、死への不安に囚われるひともいるかもしれません。満月図のロードである水星は逆行し始めたばかり。全体に不確実で、不安定な要素をはらんでいそう。なので頭で理屈はわかってはいても、ふとネガティブな考えが出て来るなんてこともあるでしょう。けれどそこでイラッときたり、単なる思考のモグラ叩きに走るとかえって疲れてしまいます。水星は静かな覚悟と勇気を与えてくれる位置からソロソロと後ずさりを始めました。空回りさえしなければ、大丈夫。ゆっくりいきましょう。

でもこういうときは、特に内的な道を探求するひとにとっては絶好の機会かもしれません。いや本当に。ちとしんどいけど。あまり危険な領域には近付かないほうが良いときなので、ことばや行動は十分慎重にしたほうが良いでしょう。けれどそのかわり、自分の内部を見て行くと決めれば「出るものは拒まず。断罪もせず」で自分なりに「一生懸命に人間をやってるなぁ…」と感じつつ、粛々と刺さった棘を抜きながら空間へと放っていけるかもしれません。それは自分自身とその宇宙に対する鎮魂の儀式でもあります。


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        MCに昇ったケンタウルス族のアスボルスは肉体の直観とサバイバルの星です。そして地底からそれを支える小さな惑星ワイルド。これは文字通りワイルドな面を指すのだけど、ハメを外し過ぎておバカな行動を取るか、あるいは手綱を付けられることを拒む野性の誇りを目覚めさせるかの二つにひとつ。ICはこころの内奥、または自分のホームを意味します。ここに潜む「まっとうなアウトロー魂」に点火出来るかどうか? たとえ集団の中に、身近な誰かの中に、または自分自身の中に、人間の愚かさや醜さを見てしまったとしても「ケッ」とひとこと「音」を吐き出し、さっさと自分の宇宙を生きていけるか? ワイルドとアスボルスの組み合わせはそんな強靱な精神を示唆しているように思えます。 

もちろん、何がなんでも強ければいいわけじゃありません。どうしようもないときは素直になったほうがいい。自然体がいい。疲れたら出来る限り休む。理不尽なときは怒る。それが縛られない野性の強みでもあります。そして引き際を心得るのも野性の智恵。 そんなときは、思わぬ誰かが通りがかり、そっと噴水の栓をひねって一杯の水を飲ませてくれるかもしれない。そんな何気ない優しさに触れることでふっと重さが抜けることだってあります。 でも、もしかしたら体の中にいつのまにか湧き水が流れているのに気付くのかもしれない。。 今、重大だと感じていることは…実はそうじゃないかもしれない。もしかしたら惑星達のトリックかもしれない。 それはまだ、誰にもわからないことです。

金星の逆行から水星の逆行へ。そして続行中の土星の逆行さらに冥王星の逆行。わたし達はこれからもしばらくの間、ふり返りふり返り、確認しては手放し、ずっと手放さなかったものと訣別し、新たな道を求めて行くでしょう。試行錯誤上等。なるべく転ばないに越したことはないけど、そして転ぶなら軽くがいいけど。それでもドタッと転んだら、まぁエヘヘと笑って起き上がればいい。ときどきすれ違いざまに、いのちの水を分かち合いながら、ね。(^_^



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あ、そうそう。少し前にツイートしたこれ ↓ のイクシオンについて少しだけ補足しておきますね。



  イクシオンの原理を「やりたい放題」「神の否定」と定義したけれど、もちろん実際にはもっと多くの象意を含み持っています。 たとえば「倫理観の欠如」が代表的な解釈かな。。 神話のイクシオンはもう、箸にも棒にもひっかからない極悪人だから(^_^;。 なので、彼の息子達ともいえるケンタウルス族の小惑星と同様に、犯罪や事件のイベントチャートにもよく顔を出します。このところ長く射手座に居座った挙げ句、今は土星(境界、構造)とつるんでいるイクシオンは「無反省」「罪悪感や共感力の欠如」「命を何とも思っていない(自分を含めて)」「タブーとされる境界を破壊し土足で踏み込む無謀な蛮勇...(ときには勇気)」など、サイコパス的なエネルギーが強化されていそう。それがわたし達の精神を通してどう翻訳されるかによって、現実世界に多彩な物語が紡ぎ出されます。つまりこのエネルギーをどう使うかは、本当にわたし達人間次第。

ちなみにイクシオンが射手座入りしたのは1995年末ごろ。 それまでは長いこと蠍座のオカルティックな闇を旅していました。 そこでのイクシオンは「力」を求めて光と闇の両方に触手を伸ばしていくようなイメージだったと思います。そして1994年〜1995年、イクシオンが蠍座最終度数を行きつ戻りつしながら長期にわたって冥王星とコンジャンクトしていたころ。これはちょうどオウム真理教が末期を迎え、地下鉄サリン事件など数々の凶悪な犯罪に走っていった時期、そしてそれが明るみに出た時期と同期します。 当時、蠍座の終盤度数にはケンタウルス族のネッソス(カルマの支払い)も在泊中で、これもまた一連の事件にまつわるダークなエネルギーを強調していたかもしれません。 そして今、イクシオンは射手座終盤。ここでのイクシオンのエネルギーはおそらく...うーん..そうだな...「悪党」ということばの響きに近いイメージかもしれません。射手座的な快楽への欲望を増幅しつつ。(こじらせれば完全にサイコパスなんだけど^_^;)


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  イクシオンの発見チャートには、確かに相当の無頼っぷりが見て取れます。こうと思ったらたとえ全宇宙が否定し、神が永遠の罰を下し、最悪の地獄に落とされようと「好きにするさ」という感じがあります。彼は自分の中にある「核」のみに忠実な存在と言えるかもしれません。

けれどフツウのわたし達がそのエネルギーを "最善" の方法で使うなら、どこかで『どんな結果になろうとこれでいい。あとはなるがままに、運命の扉が開くがままに...』と思い切る必要はありそうです。ただしこれは自暴自棄とは違います。射手座のイクシオンは自暴自棄になるようなタマじゃないからw。どんな窮地に陥っても助かろうとします。土下座もするし「ごめんなさい!もうしません」くらいは舌を出しつついくらでも言うでしょう。どこかで必ず醒めています。もし生き延びることがそのときの焦点であるならば、そこに全集中力を注ぎます。イクシオンのフォーカスの力は強力です。

そしてそんな激しい体験を通していつかカルミックな重圧が燃え尽きたとき、本当の「内的な死」を迎えるのだと思います(それはカイロンを含むケンタウルス族全ての特質でもあり、父親格の彼も同様とされる)。結局、イクシオンはわたし達の中に、そしてわたし達が創り上げた世界の中に、等しく存在する「悪」「愚かさ」「醜さ」をとことん見据えるようプッシュしてくるエネルギーなんですね。 そこで得た視座をいったいどう使うか。それこそがわたし達次第。

もちろん、これはイクシオンのエネルギーをドッカーンと受けてまんま体現するようなチャートのケース。通常はちょっとした「狂気なの?それとも侠気なの?」なんて選択に終わることが多いと思います。 ただ、長い間自分を縛ってきた「神なるもの」の粘着性(実は自分自身のものだけど)を否定するときがもし来たなら、このイクシオンの原理をチラリと思い出してみるのも悪くないかも。 射手座のイクシオンは水を得た魚みたいなものだから、ネガティブな側面だけでなく元気の素として使える場面も沢山あると思います。 たとえば「霊性の壁」を突破していくこと。「悪」にも「善」にも憑依されずに善・悪真っ二つの世界から解放されるには? それにはどんな観念の束縛も拒否する自前の「火」が必要です。ならば怖れずに、ダークな星々、特に射手座のイクシオンの力をちょっぴり借りてみるのもいいんじゃないかな? もし、わたし達が彼を乗りこなせるほど十分に大地に足を着けていられるならば。


ふぅ。ではでは実り多い素適な満月期となりますように!



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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April 02, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/3【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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お知らせ
来週4月10日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫


“ ジャージーじゃ何をしたって合法さ 捕まりさえしなきゃな ♪ ”

― “Tweeter and the Monkey Man,” 1988.
  The Traveling Wilburys
   (Roy Orbison, Jeff Lynn, Bob Dylan, Tom Petty, George Harrison)


        前週、米国株式市場を悩ませたのは、連邦政府医療費負担適正化法(ACA)、通称オバマケア廃止の失敗だった。先週はトランプの選挙運動組織とロシアによる大統領選介入との繫がりに捜査のメスが入ることへの懸念の増大と、これに対してトランプ側が行った、彼の選挙運動をスパイするためにオバマ政権が行った違法な盗聴という申し立てだった。これらに関しておびただしい情報リークはあるが、どれもこれも殆どが匿名であり出所は隠匿されている。 木星・冥王星2度目のウェイニングスクエア形成にようこそ!といったところだ(3月30日)。

ここでは深く掘り進めば進むほど、ミステリーはより巨大でダークになっていく。冥王星が絡む時、落とし穴に底はない。まるで時空に終わりのない虚無の口を開けるブラックホールのようだ。探れば探るほどもっと多くの情報が明るみに出されるが、それはより多くの秘密、スパイ行為、そして袋小路の底なし沼だ。おそらく道すがらには屍体も転がっていれば破壊されたかつての名声もあるだろう。だが秘密は埋もれたまま残る。ちょうど2007年と2008年終盤、これら2惑星のコンジャンクションが現行サイクルを開始した時と同じだ。今日に至るまで、当時起きた世界大恐慌(1929年)以来最大の金融・住宅危機を導いた違法行為によって有罪宣告を受けたり収監された者は一人もいない。単に捕まりさえしなければ、何をしても合法ということだ。

金星もいまだに逆行中(3月4日〜4月15日)なので、株式市場はかなり奇妙な動きをしている。通常、木星が持つ性質とされる博愛主義と幸運の線に沿って、いくつかの株式市場は先週、非常に強気だった。例を挙げればオーストラリアのASXとドイツのDAXで、2015年4月以来の最高値水準まで舞い上がった。しかしながら、日本と米国ではより冥王星の色が濃く見られ、株式市場は1カ月以上前の最安値水準まで下落した。

ところがそれらでさえ、ヴェネズエラ、ブラジル、そして韓国に見られた冥王星体験から比べれば何ほどのこともなかった。ヴェネズエラでは今やインフレ率が400%を超え、大統領は議会からその権限を奪い取った*。ブラジルでは “去年、前大統領ディルマ・ルセフの弾劾を指揮した前下院議長が汚職容疑で懲役15年以上の判決を受けた”(2017年3月31日付ウォールストリートジャーナル)。そして韓国では、前大統領朴槿恵が収賄容疑で逮捕された。

* ヴェネズエラ最高裁は1日、内外の批判と混乱を受けて議会の立法権を剥奪するという決定を取り下げた。

        冥王星にスクエアを形成する木星の下で、先週は確かに堕落、スパイ行為、そして反逆にも似た不正行為の申し立てで賑わう週となった。金星が逆行を続ける中で、こうした状況が突き進むのか覆されるかは疑問だ。今は何事も最終的な決まり事だと思ってはならない。なぜなら金星逆行下では、ストーリーはコロコロ変わるからだ。医療費負担適正化法の廃止を例にとってみよう。前の週にはそれは死に体だと思われていた。先週、それは蘇った ― 金星逆行と木星・冥王星スクエアに関わるパーフェクトなコンビネーションだ。しかしながら最終的には、トータルな医療保障制度が勝利を収めるかもしれない。なぜなら海王星が魚座に在泊するからだ(2026年まで)。ナショナリズムと保守主義に向かう最近のトレンドにもかかわらず、社会主義が包含するテーマは2026年2月に土星と海王星が牡羊座で邂逅するまでは強さにおいて勝るだろう。その後は再び後退していく。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“ 批判を封じることは自由を封じることだ。”

― シドニー・フック
  米国の哲学者・作家(1902年〜1989年)
  The Arizona Republic 2017年3月29日付


“ オバマケアが崩壊しつつある理由はここにある。医療保険規制―法的給付と医療査定の禁止は個人には高くつき健康な人にとっては損な契約となることが明かなことだ。オバマケアの方針は重篤な病人または深刻な問題で高額の補助を受けている人々にとってのみ魅力的なものだった... ライアンケア*の下では、個人向け医療保険市場はオバマケア以上に崩壊したことだろう。”

― Robert Robb
  “Blame the Senate Filibuster Rule for the Demise of GOP Health Bill”
  The Arizona Republic 2017年3月29日付

  * ライアンケア:トランプ大統領とライアン下院議長によって
  推進されたオバマケアの代替案、アメリカン・ヘルス・ケア・アクト


“ 俺には原理原則がある。だがもしそれがダメだというなら、まぁ他のもあるんだが ”

―マルクス・ブラザーズ

 

        なぜオバマケア代替法案が必要とされ、なぜそれが通らなかったのかに首をかしげる人がもしいるならばの話として...。   

もちろん、これもまた金星が逆行して4月2日、同情心あふれる医療保障の星座宮、魚座に戻ることと関連するかもしれない。金星は、現在滞留している逆行(4月6日)前の土星とスクエアを形成した後に、自身が4月15日の順行前の滞留に入る。これら2惑星の正確なスクエア形成は4月8日と4月21日*だ。これは、今後3週間の間、スクエアを形成する金星と土星に関連する問題が強調されることを意味する。この組み合わせが持つ力学は、取り組んだり格闘するにあたってけっして生易しいものではない。実際、この期間は全般に他者と対立したり闘うのに適した時ではない。たやすく勝利を得たりスムーズな解決策がみつかったりはしないからだ。

*金星・土星スクエア:日本時間9日未明と21日夜

        とりわけスクエアのようなハードアスペクトを形成する時、金星が合意や支持の原理を支配し、一方で土星が抑圧、拒否、批判と関連することを考えてみるといい。あなたが仕事を完成するためには他者のサポートが必要だ(土星は取り組んでいることの完遂を欲する)。しかし、あなたは要求が多くて批判的(これも土星)な人々を相手にしなければならない。しかも彼らは必ずしもあなたに成功してほしいとは思っておらず、あなた自身もまたそういった人達と関わり合ったり交流したいとは感じていないように見える。

金星逆行下では、あなたは厳しい選択を迫られる。『私はこの仕事を本当にやりおおせたいのか? このプロジェクトを完遂したいと心から感じているのか? 本当に?』 

その答がもしイエスであるなら、あなたは自分自身のプライド、自分の中の原理原則を抑え込み、あなたとは価値観を分かち合えない人々に妥協する必要があるだろう。あなたは彼らと共に仕事することを楽しめないかもしれない。これは完全主義者や自分の信念に忠実な人にとっては特に困難なことであり、土星はそうした質を持つ人々にとってすこぶる重荷となるだろう。

個々の人間と同様に、市場もまたこれらの惑星コンビの下では苦闘を余儀なくされる。私達の「ルール」の1つは、金星・土星間のハードアスペクト形成に向かって下げてきた市場は底を付けて反転上昇する有望な候補だというものだ。

人生においても同じことが言える。もしあなたがこの期間に打ちのめされ挫折を感じたなら、元気を出してほしい。それがあなたの「底」となるだろう。その時、あなたにはリバーサルと反騰の準備が出来ている。もしそれまで必死に働き、プロジェクトに対して誠実であり続けるなら、あなたは上昇に値する。なぜなら土星はこうした努力に対して最終的に報いるからだ。

自分の努力の対価として何かを獲得することのない者に土星は冷たい。それが土星だ。あなたは自分の努力と、その努力の裏に隠された真の意図の如何によって、自分にふさわしいものを受け取るだろう。今という時は、どんなことがあろうと一歩も引かず、境界線を死守して自分の意見に固執するような時ではない。 忍耐強く、偏見を取り除き、歩み寄りも辞さない心構えが必要な時だ。今後の約2週間を過ぎ越していく渦中ではそう感じられないかもしれないが、今示唆した姿勢を自分の取り組みに適用し、ブレークスルーに向かって両の眼を大きく見開き続けられる人にとっては、この期間は好機となる。

        ひとたび金星が順行に転じ、土星に対する最後のスクエア(4月21日)を形成し終えた時、もし医療費負担適正化法(とその廃止)問題が再び新たな展開と共に戻って来たとしても驚く必要はない。だがその時、水星は逆行に転じており(4月10日〜5月3日)、したがってまだ確かな知識に基づく賢明な判断を下すには全ての事実と情報が不足している。しかしながら賢明であろうとなかろうと、必ずしもそれは衝動的な決断を止めはしない。残念ながら、忍耐力はまだまだ不足している。本来は一番必要とされる時なのだが... 。








訳文ここまで
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March 31, 2017

☆☆★『マンデーン2017』発売のお知らせ ★☆☆

Mundane2017cover


  本格的なマンデーン・アストロロジーの年刊本として、今年も『マンデーン2017』が Amazon Kindle Store から発売されました(税込¥1,214)。これは投資家の方々には毎年お馴染みのレイモンド・メリマン氏による年刊本『フォーキャスト』シリーズからマンデン・アストロロジーに関する記述部分を抜粋したもので、一般の方にも購入しやすい価格のKindle本として2015年版からスタートした企画です。

星読みのテクニックとしては、どちらかというとアストロロジー中級者~それ以上の方向けの記述が多いかもしれません。それでも、現在ファイナンシャルやマンデンを学んでいらっしゃる方だけでなく、「社会占星学に興味はあるけど敷居が高そう」とか「どう学習してよいかわからない」という方にとってもきっと役立つ本ではないかと思います。何故かというと、メリマンさんは単にテクニカルなセオリーに則って「土星と天王星がトラインを形成するから○○が起きるだろう」と予測を並べるのではなく、世界を俯瞰で眺めるにあたって「惑星達それぞれの関係をどう捉えていくのか?」「何を主軸にしてどうアプローチしていけば良いのか?」という基本的な問題を、噛んで含めるような丁寧さで解説してくれるからです。

たとえば『マンデーン2017』では冒頭部分で「アストロロジカルな時間の捉え方」に言及しています。これはシンプルなことではあるけれど、ファイナンシャルやマンデーンに限らず、パーソナルなアストロロジーにおいても、とても大切な観点のひとつだと思います。

また、今回も後半には毎年投資家の方々が一番最初に読み始めるという『各星座別 個人の運気予測』が掲載され、個人レベルでこの1年のヒントになりそうな情報が詰め込まれています。これはいわゆる太陽占星術の手法ですが、特にアストロロジー学習者の方にとって、メリマンさんがこうした手法を使って何をどのように読み取っているのかを考えながら読み進めていくのはとても面白いと思います。また巻末にはいつものように、アストロロジーの基本的な用語や政治・経済用語集が付録として付いています。

もっと早いうちに出してほしいという要望をいただきながら、色々な事情で3月末になってしまいましたが、今回もアストロロジーを通して世界と米国の「今」を読み解くには最適な本になったと思います。内容の濃い記事がたっぷり掲載されていますので、ぜひご一読ください。m(_"_)m


『マンデーン2017』スペシャル記事について

        この本は今回でシリーズ3冊目になります。既刊の2冊(2015年度と2016年度)は発刊記念として、既存のフォーキャスト・シリーズの中からマンデーン・アストロロジーの学習に役立つ貴重な記述を選び出し、付録の参考記事として付けていただきました。今回からは原則として通常発行となります(但し2015年版の第三章だったメリマンさんをご紹介する記事と「各サインの集合的心理傾向」は今年も残ります)。

毎週のメリマン・コラムを読んでくださっている方はご存知のとおり、現在は2020年+αまで続く「カーディナル・クライマックス」という壮大な歴史の転換点のただ中にあります。その主役…大ボス格ともいえるのが、2008年~2015年まで続いた天王星・冥王星ワクシングスクエアでした。けれどこのアスペクトの根幹について一番トータルに触れられていたのは、このアスペクトの中心部に突入した2012年を描く『フォーキャスト2012』でした。このため、2015年から出版されたマンデーン・シリーズでは残念ながらカバーすることが出来ませんでした。

そこで、今回は投資日報社さんの許諾とご厚意のもとに、『フォーキャスト2012』の中から「天王星・冥王星スクエア」に関する解説の一部をこの紹介記事に続けて転載させていただきます。

ここで提示されたカーディナル・クライマックスの基本概念は、マンデーン・シリーズを2015年版から続けて読んでくださっている方にとっても、今後の世相を見ていく上できっと参考になると思います。記事末には投資日報社さんからのお知らせもありますので、ぜひどうぞ。

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さて『マンデーン2017』ですが、こういう書籍って、その中身は目次を見れば一目瞭然ってところがあると思います。なので以下に各章および見出しを書き出しておきますね。

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『マンデーン2017』
〜2017年の占星学から見た世界と個人の運気予測

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この本で主に使われるジオコスミック(アストロロジー)用語

『マンデーン2017』のハイライト

  (メリマン氏による序文。その年の特筆すべき話題について)

近付くその時:宇宙における一時代の終焉

    (カール・ユングの「時の流れ」に関することばを冒頭に引用。「暦の時間」と「時計の時間」の違いから、アストロロジカルな「時間」と「空間」の基本的な捉え方や考え方について解説。壮大なサイクルの下に今 一つの時代が終わろうとしており、新しい時代の始まりを迎えようとしている(あるいはその移行期にある)…という今年のコンセプトのアウトラインを提示しています。

スペシャル記事の冒頭にもちょっと書いたのですが…フォーキャスト・シリーズのマンデーン・パートを読んでいると、まるで小さな教室に座ってメリマンさんのアストロロジー講義をダイレクトに受講しているような、そんな奇妙な気持ちになることがあります。特に今年は翻訳作業の間中ずっとそんな不思議な気分を味わっていました。もしかしたらそれは「伝えよう」とするメリマンさんの情熱のようなものに触れていたからかもしれません。)

天上の婚儀:惑星達の結合

(コンジャンクション、そして惑星サイクル内各フェーズの重要性を把握する)

ザ・グレートリセット
  ―土星ウェイニングアスペクトが終わりゆく日々―


(ワクシング・フェーズとウェイニング・フェーズの相違。そして来たるべき統治構造の変化とそれまでの覚醒のプロセスを土星・冥王星ウェイニング・フェーズを通して見ていく)

 ・土星・冥王星と経済サイクルの相関関係

 ・現行の土星・冥王星サイクル

 ・土星・冥王星サイクルのバルサミック・フェーズ


悪役よ、さようなら:これからの日々 ― 2017年

(土星・海王星スクエアの季節から土星・天王星トラインへの季節への移行が意味するものは?)

2017年のコスミック・ドラマ

 ・2017年のカーディナルT字スクエア

 ・助っ人としての土星

 ・天王星・海王星ワクシングセミスクエア


2017年の米国始原図に訪れる
  重要なトランシットとプログレッション


 ・プログレスの太陽は魚座に在泊、火星は逆行を続け土星に向かう

 ・米国始原図の火星・海王星にT字スクエアを形成するトランシットの土星
  ―論争、そして戦争への危険な兆候

 ・米国始原図の月と冥王星・水星のオポジションにT字スクエアを
  形成するトランシットの天王星

 ・2017年12月20日山羊座入りするトランシットの土星が
  米国始原図の金星・木星コンジャンクションとオポジションを形成


月のノースノードと米国のビジネス・サイクル

2017年の米国大統領

 (トラブル続きに見えるトランプ大統領とその政権に、いったいどんな星々のエネルギーが影響を与えるべく待っているのかを詳しく解析)

 ・トランプのネイタルの月食に来るトランシットの土星

 ・2017年8月21日の日食

 ・ネイタルの金星・土星と木星に対するトランシットの天王星と冥王星


2017年の水星逆行期

2017年の金星逆行期

2017年の調和の日/試練の日

2017年の季節的なテーマ

(ワシントンD.C.の冬至図、春分図、夏至図、秋分図を使って2017年それぞれの時期、米国に見られそうな傾向、雰囲気と予測される事象を読み解いていく。このパートもチャートを参照しながら読んでいくと非常に面白いです)

 ・冬

 ・春

 ・夏

 ・秋

2017年星座宮別個人の運気予測

(12サインそれぞれについて「全般の流れ」「仕事とお金」「人間関係」をテーマに、今年期待出来ること、注意すべきことなどをメリマンさんがまるで語りかけるように解説しています。フォーキャスト・ブックでは各星座宮につき3〜4ページのボリュームがあり、毎年人気のパートです)

特別付録「パーソナルからマンデーンへ」
 ―Who is Mr. Merriman?


(『マンデーン2015』に掲載した第三章とそれに付随する各星座宮別集合意識の傾向一覧)

用語解説集

(アストロロジー用語と経済・金融の専門用語を簡単に解説したもの)


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引き続き、『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―1へ ↓


hiyoka_blue at 12:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―1

  以下に掲載する記事は、2011年の秋に執筆された『フォーキャスト2012』から、天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する基本的知識を解説した部分を抜粋、転載したものです。この年、世界は騒然としており、またアストロロジーの世界でもマヤ暦が終わり、カーディナル・クライマックスが本格的に幕を開ける年として熱い話題になっていました。長い年月を経て発行されてきた年刊本のフォーキャスト・シリーズも、2012年版はおそらく今までで一番ボリュームがあったように記憶しています。そしてメリマンさん自身の文章からも、いよいよカーディナル・クライマックスを迎えるにあたって一つの時代を見据えようとするパイオニアとしての情熱が伝わってくるようでした。(これはわたし自身の印象にすぎませんが、この頃からメリマンさんの書き方が「アストロロジー学習者」を意識したものになってきたようにも感じられます。)

この記事の中で描写された「未来」の中にはそのまま実現しているもの多く見られるし、米国や日本など国・地域・社会によっては今の時点で少し異なる方向に進んでいるか、まだ萌芽の段階にあると見えるものもあります。けれど、ここに描かれた惑星エネルギーの原理には、最近のメリマンさんが影響力のオーブを加味して2008年 ~ 2020年 +α とも表現しているカーディナル・クライマックスの実相と核心部が見事に描写されています。これらの原理を通し、様々な地域で多様な人々がどのような現実を創造しつつあるのか? 今、2017年の時点に立って一考してみたいと思います。

『マンデーン2017』を読んでいただくにあたり、地球を覆う "エネルギーの大ボス" に関する基礎的な知識として何らかのヒントにしていただけましたら幸いです。


記事掲載にあたってざっと原文を見直したため、『フォーキャスト2012』の記述とはわずかに異なる箇所があることをご了承ください。


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天王星が冥王星に対しワクシングスクエア
―全ては天王星と冥王星に尽きる
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     もしあなたが2012年とそれ以降に関するマンデーンアストロロジャー(社会占星学者)の見解を知りたいなら、天王星と冥王星の原理原則を理解する必要がある。この両惑星間に形成される稀な惑星サイクルと、そのクォーター・サイクル(1/4周期)の歴史を理解する必要がある。またさらに、天王星と冥王星が位置している星座宮(サイン)が持つ原理の本質をも理解する必要がある。そして最終的に、世界が今何を体験しようとしているか、今後数年の内にどんな未来が待っているかをあきらかにするために、理解し得た全てを統合し、その結果を最新の世界情勢を背景として適用していく必要がある。

これは簡単な仕事ではない。何故なら天王星が力強く明示するもののうち、1つは「予期せぬ出来事」だからだ。天王星が関連すると何事も計画どおりにはいかない。論理的に進むこともない。実際、この天体の性質は極めて非論理的、かつ不合理でさえある。

天王星の影響下で下された決定は、過去の政治、経済の事例を見るとつじつまが合わない。決定後を見ても、似たような状況で下された過去の決定をもとに当然期待されるはずの結果を考えれば、全くうなづけるようなものではない。天王星・冥王星が主役となる期間は、何かが予想外に勃発し、それが当初の目論みや、すでに進展していた方向性から外れて変化していくような時期に合致するのだ。

     物事の動向、あるいは進路が滞り崩壊する時、変化への推進力(方向転換または新しいトレンドへの変化)は予期していたものをはるかに上回る傾向がある。たとえば金融市場の場合、通常なら一旦下値支持線、あるいは上値抵抗ゾーンに入ればトレンドは止まり反転する。だが天王星が絡んだアスペクトが現れると、価格は上値抵抗線や下値支持線をはるかに超えて変動し、多くの場合、急反騰して新高値レベルまで行くか、急落して相場解説者が言うところの「市場崩壊」の域に達する。天王星のアスペクトは集団的熱狂やパニックと同期する性質を持つ。これが2008年9月、土星が天王星に対してオポジションの状態に接近すると共に「Panic of 2008」として知られる金融危機が拡がっていったその当時に起きたことだ。

当時、このアスペクトの最初の形成があったのは2008年11月4日、大統領選挙の日だった。この選挙以来何もかも、予測通りに行っているものなどない。対立する者同士が、この、見たところどうやっても解決しそうにない米国の信用低下を互いに相手のせいだと言い立てるにつけ、物事は大統領選の直後にあんなにも高まった希望や期待に反する方向へと展開してきている。

     こうしたトレンド ― あるいは長引く低成長というトレンド ― は、天王星・冥王星ワクシングスクエアの下では変わりそうにない。実際、これからトレンドは「サプライズ」と「予想外」の新しいレベルに入ろうとしている。もしあなたが何かを計画しているなら、それを捨て去り新しい環境と予期せぬ出来事に順応していく場合の心構えをしておいた方が良い。変化を受け入れて順応するのが早ければ早いほど、素早く適応出来れば出来るほど、あなたの2012年~2015年はより良い状態になるだろう。だが必要な調整に時間がかかればかかるほど、この期間はより困難なものとなる。

この同じアドバイスは、世界の指導者達、そして2012年~2015年の間に自分達の新しい指導者を選ぶために投票する大衆には特にぴったりと当てはまる。人類が最高の瞬間を迎え、政治及び財政上の問題を正すために力強く舵を切ろうとしているのか、あるいは混乱と絶望のどん底へ突っ込もうとしているのかは、有権者が新しいリーダーを選ぶ意欲と心構え、あるいはそれによって選任されたリーダーが積極的に新しい状況に適応しようとする意欲と心構えによって決まるからだ。これは戦争か平和か、経済改革と救済または財政的な損失か、希望と誇りに満ちた世界環境あるいは恐怖と屈辱感にまみれたそれか、どの方向に向かうかの違いとなって顕現するだろう。

1つだけ、ほぼ確実なことがある。すなわち、リーダーシップに変更がなければ、あるいは現職のリーダーの方向性に変化がなければ、トレンドは変化しないだろう。同時にリーダーシップの変化は状況を悪化させるかもしれないという危険性がある。換言すれば、変化がなければ今よりさらに状況を悪化させる一方で、大幅な変化は良い方向に行くか、もっと悪い方向に向かうか、いずれの方向にも行く可能性があるということだ。反転させるための唯一の希望、それはリーダーシップの交代だ。それでも交代がこういったトレンドを反転させる保証は無いのだ。

     どちらに転んだにせよ、我々はいずれこの状態から脱出するだろう。その違いはトレンドの反転が今(2012年~2015年)起きるのか、あるいは後で起こるのか、だ。投票者の決断(あるいは優柔不断)と、それによって選任されたリーダー達は、まず世界経済を滝落としに落とし込むかもしれない。そこからは丁度マザーグースの童謡に出てくる「ハンプティ・ダンプティ落っこちた♪」のように、バラバラに砕け散ったパーツを拾い上げて元通りにすることが出来ないまま、次のディケード(10年)が来るまで待たねばならないだろう。

天王星と冥王星の影響下では、今が底でここから再び山を登り始めることが出来るのか、あるいはさらにまだ下があって、底など全く見えないようなレベルに落ちていくのかは、誰にもわからない。これは反転なのか、あるいは下放れなのか? 反転は希望をもたらす。そして天王星が関連する時、希望は常に存在する。何故なら天王星は、世界の多くの地域とそこに住む人々に恩恵をもたらす独創的な考え方、すなわち現存の問題に対する、これまで企てられたことの無いような新しい解決策の出現と同期するからだ。

これが人類最高の瞬間になるかもしれないという理由はそこにある。しかし、天王星はまた突出や断絶をも支配する。宇宙人であり、異端者だ。そのアイデア、あるいはアイデアを伝達する者は、多くの場合過激過ぎると受け取られ、それゆえに適切に考慮されることもなく無視されてしまう。こうしてトレンドは反転するかわりに加速され、逆上とパニックが後に続くのだ。

     一部の人達は「我々は非常にエキサイティングで興味深い時を生きている」と言いたがる。確かにそのとおりだ。 だが私達は、同時に非常に危険な時をも生きている。それが冥王星、特に冥王星が天王星とハードアスペクトを形成している時の本質だからだ。もし今後3年の内に、私達が過去3年にわたって辿ってきたコースを反転させることが出来たなら、それは人類にとって最高の瞬間となるだろう。

それは可能だ。何故ならアストロロジーの研究においては、惑星達が私達の選択肢を明示し、それらの行き着く先を明らかにするからだ。 だが、惑星は私達に代わって選択はしてくれない。アストロロジーとは「選択肢の明示者」であり、「選択者」ではないのだ。 そこで為された選択は、それがどの瞬間に為されたものであれ、少なくともその時効力を発している惑星トランシットと、人間活動のサイクルに対するその惑星の注目すべき関連性に見合った結果をもたらすだろう。 たとえ惑星同士のアスペクトがどんなに厳しくても、指導者、そして有権者は、こうした挑戦を前にして自分達の態度を選ぶ自由を持つ。ただしこれは選挙自体が不正に操作されたり投票権の濫用がないことを前提にしている。後に述べるように、これもまた(残念ながら)2012年にまつわる紛れもない可能性なのだ。

     それでは、現在効力を発している天王星・冥王星ワクシングスクエアの本質を十分に理解するために、まずこれを部分分けし、その後、今日の世界にとって意味をなす筋書きへと再構築してみよう。これを行うにあたっては、それぞれのパーツに固有のアストロロジーの原理を分析していくと共に、歴史上の主要な時代で、この特性のうち最も重要なテーマが起きた当時を手短にふり返っていくこととする。


天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する事実

  天王星・冥王星サイクルは、すべての惑星のペアサイクルと同様にコンジャンクションから始まる。コンジャンクションはある時間内に地球から空を見上げた時、2つの惑星が天空上の同じ部分を占めているように見えることを指す。その影響力のオーブ(許容範囲)― そのアスペクトとその1/4サイクルの力学が明確に現れる時間帯 ― は、アスペクト形成の3年~5年前からアスペクト形成の3年~5年後、あるいはそれ以上続くことがある。

今回はこの本の主旨に基づき、影響力のオーブは最初にアスペクトが形成される時(初回の通過)の4年前から始まり、最後にアスペクトが形成される時(最後の通過)の3年後まで及ぶものとする。したがって、2012年~2015年の天王星・冥王星のワクシングスクエアは2008年~2018年までの間、人間活動における諸状況と相関しつつ同じようなインパクトを持つと言えるだろう。この論考の全文にわたって触れているように、この時間帯は他の多くのジオコズミックサイクルと重なり合う。たとえばカーディナルクライマックス(2008年~2015年)及び土星・冥王星サイクルにおける最後の1/4局面(2010年~2020年)などがそれだ。まさに私達は今、他に類を見ない時間帯に生きている。いわば昔のTVドラマ「トワイライト・ゾーン」の現代版のようなものだ。

  ここでまず、天王星・冥王星のコンジャンクションの歴史を調べてみよう。何故ならそれに続く各局面は、コンジャンクションが起きた間に示現したテーマに関連するからだ。現行の天王星・冥王星のサイクルは、これら2惑星がコンジャンクションを形成した1965年~1966年、乙女座の15°~17°で始まった。

それ以前のコンジャンクションは次の通りだ。

1850年~1851年  牡羊座28°~29°
1710年        獅子座28°
1597年~1598年  牡羊座12°~13°
1455年~1456年  獅子座12°~13°
1343年~1344年  牡羊座10°~11°

  このように、天王星・冥王星の周期性は約112年~142年とまちまちだ。それは冥王星が太陽を回る軌道が円形ではなく、どちらかというと楕円形であるためだ。冥王星は乙女座~山羊座を運行する時は非常に速く、それぞれのサインに12年~15年滞在する。しかし、魚座から蟹座への運行では各サインを通過するのに25年~32年かかる。一方、天王星の軌道はより円形に近いので、黄道帯の各星座宮を通過する期間はそれぞれ通常7年(時として8年)だ。

 天王星と冥王星の間にも、興味深い数学的関係がある。冥王星が太陽を1周するのに約246年(244年~248年として)を要する。天王星が太陽を1周するには84年かかる。よって天王星が太陽を3回周回するのと、冥王星が太陽を1回周回する期間はほぼ等しい。これは天王星と冥王星が244年~252年ごとに同じサイン(もしくはすぐ近くのサイン)に位置し、同じ(あるいはそれに非常に近しい)アスペクトを形成することを意味する。この数学的な関係をさらに進めていくなら、海王星の太陽周回軌道は164年だ。したがって、天王星が太陽を2周する時間と、海王星が太陽を1周する時間はほぼ等しくなり、海王星が3周する時間は冥王星が2周する時間とほぼ同じになる。すなわちこれは、500年ごとに天王星、海王星及び冥王星が互いにほぼ同じ「空間的な関係」を結ぶことを意味する。ここで土星の周回軌道が29年で、これが3周でほとんど天王星の周回軌道と同じになることを考慮すると、その興味深さはより一層増してくる。


天王星と冥王星のクォーターサイクル


     アストロロジー ― 特にマンデーン、政治、及びファイナンシャルアストロロジー ― の研究領域では、すべての惑星ペアサイクルの各1/4局面(クォーターサイクル・フェーズ)は非常に重要だ。オーブも含めた1/4局面で起こる出来事は、多くのケースを見ても、コンジャンクション(サイクルのスタート時)あるいはオポジション(サイクルの中間地点)の時より明白な形をとって顕れる。

アストロロジーでは、天体のペアサイクルにおけるそれぞれの1/4局面は「スクエア」アスペクトとして知られている。アストロロジャーは1つの1/4局面(クォーターフェーズ)を、単に1回のコンジャンクションから次のコンジャンクションまでの間に連なる、分割された時間の流れとして測っているのではない。それよりむしろ、2つの惑星が軌道を進んで互いに90度の空間的関係(スクエアアスペクト)に入るのにどのくらい時間を要するか、という視点において測っている。

何故なら、ほとんどの惑星ペアサイクルにおいて、1サイクルにかかる時間の1/4は2つの惑星間の距離が変化していく周期の1/4に非常に近いのだが、冥王星が関わる場合には例外となるからだ。これは冥王星が太陽を廻る軌道が楕円であり、他の惑星のように円形軌道ではないことに由来する。

     たとえば天王星・冥王星の周期性は112年~142年だ。したがって、その平均周期性は約127年だ。時間的には各1/4局面は約32年のはずだ。しかし、2つの惑星間の距離が90°の間隔になるという意味では、1850年の事例以降、以下のような1/4局面が見てとれる。

コンジャンクション(0°) :1850年~1851年
ワクシングスクエア(90°) :1876年~1877年
オポジション(180°) :1901年~1902年
ウエイニングスクエア(270°) :1932年~1932年
コンジャンクション :1965年~1966年
ワクシングスクエア :2012年~2015年

     上に示したとおり、1850年~1851年のコンジャンクションと1876年~1877年最初の1/4スクエア(ワクシングスクエア)の間は比較的短い26年であった。しかし、今回のケースでは1965年~1966年のコンジャンクションから2012年~2015年のワクシングスクエアまではかなり長く、47年かかっている。これは1965年に冥王星は乙女座に位置し、2012年には山羊座に位置するという事実によるものだ。

乙女座~山羊座は冥王星の動きが最速になる黄道帯の領域だ。そこでの冥王星は、各星座宮を通過するにあたってたったの12年~15年しか費やさない。これは天王星が各星座宮を通過するのに要する7年の約2倍だ。しかし、1850年~1876年には、冥王星が牡羊座と牡牛座を通過するのにそれぞれ28年~32年かかっており、これは天王星が各星座宮に滞在する時間の4倍以上になる。2つの惑星が互いにより近いスピードで動く時、太陽を一巡りする周期を完了し、黄道上で再びコンジャンクションとして出会うためにはより長い時間を要する。

したがって、アストロロジーにおいて分数計算を使う場合は、時間はそれほど直線的ではない。サイクルを考えるにあたっては、カレンダーや時計によって測った時間という意味合いよりも、宇宙における空間と距離という概念を通して考えなければならない。サイクルのような事象を見る場合は、異なる視点が必要だ。空間的な現実では時間は伸び縮みする。それは直線的なものではなく、律動的なサイクルの測定に使われる「時間」と同じものだ。

     それでは、前回の天王星と冥王星の初回の1/4局面(ファースト・クォーターサイクル)のタイミングを検討し、何が起こったかを見てみよう。

コンジャンクション         
1965年~1966年 乙女座15°~17°
1850年~1851年 牡羊座28°~29°
1710年       獅子座28°
1597年~1598年 牡羊座19°~20°
1455年~1456年 獅子座12°~13°
1343年~1344年 牡羊座10°~11°

ワクシングスクエア(初回1/4局面)
2012年~2015年 牡羊座~山羊座6°~15°
1876年~1877年 獅子座~牡牛座22°~25°
1755年~1758年 魚座~射手座13°~23°
1623年~1624年 獅子座~牡牛座14°~17°
1496年~1499年 水瓶座~蠍座12°~22°
1370年~1371年 獅子座~牡牛座6°~8°

     ここで気付いてほしいのは、一連の天王星・冥王星のコンジャンクションからの展開が、短い時間と長い時間とで交互になっていることだ。これは冥王星が速く運行する星座宮と非常に遅いスピードで運行する星座宮にその位置を交互に変えるからだ。これはコンジャンクション・サイクルに1回おきの類似性が存在する事を意味する。天王星・冥王星サイクルの現行の初回1/4局面は、その直前に起きた初回1/4局面(1850年~1877年)よりも2サイクル前(1710年~1758年)のそれにより類似しており、その2つ前のサイクル(1455年~1499年)とも似通っている。これは天王星・冥王星サイクルの平均の長さが127年であり、なおかつ冥王星の公転期間がその時間の約2倍であることから理解出来る。したがって、天王星・冥王星サイクルにおいては、各サイクルにおける冥王星の位置が1回おきに天上で同じセクターを占めるということになる。

  なお、印は1455年~1499年の天王星・冥王星のサイクル初回1/4局面だ。このサイクルは1965年~2015年の現行サイクルと特に関連が深い。それは3つの最も遠い天体(天王星、海王星、冥王星)が天上で相互に類似のポジションに戻る、およそ500年前後のサイクルだ。なお、この500年前後のパターンの重要性については次のセクションで考察する。


天王星と冥王星の力学

     マンデーン・アストロロジャーとしての最初の課題とは、出現中のアストロロジカルなシグナルの原理を熟慮・検討することだ。次に、現実の世界で起こり得る事象に当てはまるように、これら原理・原則の様々なコンビネーションを統合していく。こうして「フォーキャスト」― 今という時代に実際に出現しそうな兆し ― を創造していくのだ。

     それではまず、天王星と冥王星の原理を理解することから始め、その後でこうした原理が顕現する可能性のある人間活動のエリアを検討してみよう。下記は天王星と冥王星が包含する力学を示すキーワードの一覧だ。(対照的な特徴を同じアルファベットで示している)

天王星
A. 突然で予想外
B. 変化
C. 革命
D. 発明し新しいものを創り上げる
E. 組織化されていない大衆
F. 混沌(カオス)
G. 現状維持を嫌う
H. 平等を求める大衆運動
I.  テクノロジーと科学
J.  地震と強風
K. 停電
L.  孤立、離散
M. カリスマ性と若さ
N. テクノロジーと科学の進展
O. 新しい運動、ニューエイジ
P.  未来を抱きしめ、過去を忘れる
Q. 自由と独立
R  エコロジーと環境の向上

冥王星 
A. ゆっくりと勢いを強める
B. 改革
C. 変革と混乱/根絶
D. 古きものを壊す、再生と死
E. 目的を持った(組織化された)暴徒
F.  焦点(focus)と意図(intention)
G. 現状維持を嫌う(唯一の天王星との共通点)
H. 何かを終わらせるため、または利得や権力への抗議運動
I.   根源的、感情的な問題
J.  嵐雲、火山噴火
K.  飢饉と干ばつ
L.  のめり込む、息が詰まる、浸入
M. 死、負債、税金
N. 廃棄と撤廃
O. 長期間溜まった不平と怒り
P. 因果応報の時が至る
Q. 抑圧と人の意志に反して働く強制力
R. 公害と毒性

     一瞥してわかるように、天王星と冥王星の力学が潜在的に重なりを見せる人間活動のエリアは数多く存在するが、それらは常に両立して働くわけではない。

ワクシングスクエアの影響下では、その矛盾はますます大きくなりやすい。たとえば天王星は変化を求めるが、今すぐの変化を欲するのみで、すぐに行動して後で考えるというやり方が招く結果は考慮に入れないところがある。冥王星もまた変化を求め、とりわけ山羊座に滞在中はその欲望が強まるのだが、天王星よりは秩序だったやり方を好むし、用意周到だ。

冥王星は現行の息詰まるような状況を改革していく方により多く同調するが、天王星は全く新しいシステムの具現化を望んでおり、旧システムの改革には関心がない。天王星が影響すれば、大衆のデモがどこからともなく突然発生し、国中あるいは世界中に広まるかもしれない。その一方で、冥王星もまた大衆のデモと関連するのだが、それはむしろ特定のアジェンダに対する抗議の形をとる。

天王星の運動は多くの場合、社会的な平等と公正への欲求に基づいており、その参加者は運動自体を「純粋」で無害なものに留めたいと欲している。冥王星の抗議運動は通常は不平に基づくもので、「社会的な力の濫用」が存在するという信条で頭が一杯になっている。そして「個人的」な不正行為や昔から連綿と続いてきた「力の濫用」の加害者側に対する仕返しの手段を要求している。これは因果応報の時だ。誰かが、あるいは何かのグループが、こうした暴虐行為のツケを払わねばならない。天王星は「権力者からの自由」に価値を置くが、冥王星は現在の権力者(例えば政府、大企業のような体制派)から、自分達の個人的嗜好を象徴する別の集団へと力のバランスを変えて、改革をもたらそうとする。

天王星は孤立し超然としている。一方、冥王星は妄想的で他者を息詰まらせるような度合いまでのめり込んでいく可能性がある。冥王星は浸入し、抑圧し、自分の願望を他者に強要するだろう。特に何かの違反を犯して有罪だと考える相手に対してはそうだ。他方、天王星は過去の罪についてはあまり関心がない。頭にあるのは新たにやって来る未来だけだ。天王星のモットーは「新しい未来を抱きしめる」ことであり、冥王星のそれは「因果応報を実現する」なのだ。

     両惑星の原理は共に変化への欲望を有しており、またどちらも現体制を信用していないことから、2つの原理は互いに引き合う。これらは同じゴールを共有しているように見える。だがそこまでだ。「変化」というゴールを達成する手段が全く違っているため、間をおかずしてこれら相互の関係性は緊張含みとなりやすい。

冥王星と天王星がハードアスペクトを形成している場合、必然的に力の衝突が起きる。何故なら、天王星はどんな形であれ、権威を持つ者が自分達の運動に浸入したり、不純さや隠された題目を持つような方向性へ導いていくことに抵抗する。もっと先鋭化すれば、それが暴力を引き付けるからだ。 

だが冥王星が関与する場合は、常に人命に関わる脅威が生じ、暴力という形をとって蜂起する可能性がある。何故なら不平不満をその基盤とした運動はその深奥に怒り、果ては憎しみの感情までを溜め込んでいるからだ。こうした感情を手放すことは困難であり、それを煽り立てるのにさほど時間も手間もかからない。元来未来志向で、過去やいかなる報復の必要性からも切り離された存在である天王星は、このように感情的な力が自分達の運動を支配していくのを嘆き、非難する。冥王星の力を主体とした動きは「憎悪」を基盤とした運動となり得る。天王星では、より多くの場合「未来への希望」に基づいた運動になりやすい。

     今日の世界では、この矛盾したエネルギーの働きがしばしば見られる。これらのエネルギーのルーツはその多くが1960年代、この2惑星がコンジャンクションを形成して現行のサイクルをスタートした時点にある。天王星と冥王星が大規模な社会的、政治的、そして経済的な変革の127年サイクルにおいて、最初の1/4フェーズに入るにつれて、今、1963年~1969年の社会・経済の力学が再び蘇りつつあるのだ。

実際、今の時期と類似性を持つジオコズミック・パターンは歴史上過去3回見られる。これらの時期に発生した問題を再吟味することによって、たった今私達が生きている時間と、そしてこのディケード(10年)の殆どを占めるであろうその時空について、より深い理解を得られるだろう。

1455年~1499年
(天王星、海王星、冥王星の約500年前後のサイクル)

1850年~1877年
(前回の天王星・冥王星最初の1/4局面)

1963年~1969年
(現行天王星・冥王星サイクルのスタート、コンジャンクションの時期)

  これらの3つの期間に1928年~1934年を加えることも出来る。これは天王星・冥王星が最後にスクエアを形成した時で、天王星も牡羊座に位置していた(現行のワクシングスクエアに対してこれはウェイニングスクエアだったが)。 また1710年~1758年のケースを加えても良いだろう。これは今日と同様に冥王星が黄道帯、もしくは天空の同じ領域(乙女座~山羊座)を速いスピードで移動した時に起きた最初の1/4局面としては1つ前にあたる。

     それでは最初に挙げた3つの時期を手短に考察していき、今日蘇ろうとしている社会的、政治的、経済的問題の類似性を見てみよう。手短にと言ったのは、これらがそれぞれ非常に重要な時期であり、下手をすると丸々本1冊を費やしてしまうこと請け合いだからだ。実際、こうした時期のひとつひとつを取り上げて多くの本が出版されている。当時起こった重要な出来事は、その後、人類の必然的な運命を形作ろうとしていたのだ。




(C)2011Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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『フォーキャスト2012』では次に『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』そして『奴隷解放、南北戦争および経済のメルトダウン』という章が続くのですが、今回は割愛させていただき、その次の章を掲載します。下に掲載する章では、天王星・冥王星の現サイクル誕生期である1960年代…1963年~1969年に世界に起きた現象の解説となっています。

(今回割愛したうち『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』は、現在も販売中の『マンデーン2016』に「特別付録」として収録してありますので、よろしければそちらもご参照ください。)
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↓『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―2へ続く


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☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―2

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天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉
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“だからたとえ今日も、明日も、困難に直面していても、それでも私には夢がある。それはアメリカンドリームに深く根ざした夢だ”

“私には夢がある。それはこの国がいつの日か立ち上がり、その信条の真の意味を体現していく事だ。すなわち『全ての人間はみな平等に創られている。それは我々にとって自明の真理である』”

“もしアメリカが偉大な国家になろうとするなら、これを実現しなければならない”

“そして、これが実現した時は、我々が自由の鐘を鳴らした時は、またその自由の音を村から小さな集落へ、州から市へと鳴らし伝えた時は、全ての神の子達、黒人と白人、ユダヤ人と異教徒達、プロテスタントとカトリックが皆手をたずさえてこの古い黒人霊歌を歌うことが出来るのだ”

“遂に自由になった!遂に自由になった!全知全能の神に感謝しよう、我々は遂に自由になった!”

― マーティン・ルーサー・キング
 『ワシントン大行進』での演説から
  1963年8月28日



     2012年~2015年の社会的、経済的、そして政治的な力学を理解しようという私達の探求から3つめの歴史的事例を描くとすれば、それは現在のサイクルの始まりである1963年~1969年、コンジャンクション期だ。アストロロジーの研究、特に私がよく理解し常に使う技術であるマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーにおいては、コンジャンクションの期間がサイクルの始まりとなる。 

それが意味するのはこういうことだ。コンジャンクションにおいてそのサイクルでの人間活動に影響を与える力学が決定される。そしてそこで決定された力学は、これら2つの惑星がそのサイクルの中で特定のアスペクトを形成した時、たとえば非常に重要な1/4サイクル(90°)の時などに、常に再び立ち現れるということだ。 アストロロジーのシンボリズムにおいては、コンジャンクションの時期にスタートした事象はワクシングスクエアを形成した時に具体化してくる。これは「受胎」と「誕生」との関係に似ている。したがって、今日何が「誕生」しつつあるのかを理解するためには、私達は1963年~1969年に何が「受胎」されたかを調べなければならない。

     天王星・冥王星によるワクシングスクエアの局面を迎えた今、1963年~1969年に起こった多くの問題と今日のそれとが、1450年~1500年、そして1845年~1880年の出来事に似ていたとしても、何も驚くにはあたらない。

現代史の中でも1960年代は世界中で、また特に米国において、最も社会が騒然とした時代の1つだ。この時、再び大衆運動と抗議行動が沸き起こり、そのほこ先は権力者 ― ほとんどの場合は政府 ― に向かった。そこには不正と不平等のはびこる施政様式を根絶し、変革しようとする強い力が存在した。

     実のところ、1960年代半ばの米国には2つの大衆運動が展開しており、それぞれの中にはまた対立する分派が存在した。まず最初に「フラワーチルドレン」、後に「ヒッピー」となっていく一団があった。彼らの運動は世代的なもので、親の世代の価値観に対する反抗(すなわち権威「ジ・エスタブリッシュメント/支配者層」に対する反乱)であった。「フラワーチルドレン」は平和と愛を望み、「戦争はもう沢山だ!」と唱えた。彼らは「陶酔し、時代の先端を生き、自身の本質に立ち帰って伝統的な社会から離脱し(turned on, tuned in, and dropped out)」、そのかわりにコミューンに住んで彼らの理想を分かち合う不特定のグループの一員となっていった。

だがその後、戦争 ― ベトナム戦争 ― が起こり、悪評高い徴兵制度がとられた。これは、彼らにとって愛と平和という理想の正反対を意味するものであり、戦うための大儀となるものだった。こうして「愛と平和」の運動は、反戦、反政府、反徴兵制度への抗議運動に変容したのだった。 

彼らの運動は突然、新しく組織されたSDS ― 民主社会学生連合のようなグループによって、より実力行使を伴う方向へと進んでいった。彼らはすでに受身の姿勢ではなかった。「ピースニクス(草食的平和主義者)」の群れは、警察官(当時多くの人が彼らを「pigs/豚」と呼んでいた)との暴力衝突を受けて立つことも厭わない、極めて大規模な活動家集団へと変身していった。

だが、平和運動に浸入して暴力を引き付けたのはひとりSDSのみではなかった。ブラックパワー・ムーブメントのリーダー達、たとえば左翼革命グループとして知られるブラックパンサーズもまたその運動に関わり、政府や権力者、そして警察に対する闘争に加わるよう参加者に働きかけた。

この運動の初期段階では、その典型としてよく集会が開かれ、そこではピート・シガー、ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェルのようなミュージシャンによる平和志向のフォークソングが披露された。それは「クンバヤ(Kumbaya : ジョーン・バエズが歌った黒人霊歌で “come by here” を意味する黒人奴隷の方言)」的体験であった。 参加者はその中にあって、非暴力の精神と集団の連帯を感じていた。

しかし、異なる題目や不平を持つ集団によって浸食されていった後は、こうした集会や歌の集いは、より活動家的な顔を持つ怒れるリーダー達の演説集会へと様相を変えていき、そこでは市民同士の仲間割れや暴力を引き付ける、闘争的なふるまいが奨励された。そして1968年、シカゴの民主党大会において抗議者達と警察の間に暴動が勃発し、その後はワシントンD.C.の「ペンタゴン大行進」(1967年10月に起きた10万人規模の抗議デモ)から派生した多くの活動の中で似たような衝突が起きていった。

     このような別の主義・思想による浸食は、単に「平和」運動の方向性を変えただけではなかった。それは、元々はマーティン・ルーサー・キング牧師によって思い描かれた理想の結実であったはずの公民権運動の内部にも葛藤を引き起こした。根の深い分裂が進み、ブラックパンサーや、ジェシー・ジャクソンらが率いるNAACPなど、幾多のアフリカ系アメリカ人のグループが、平和と非暴力を旨としたキング牧師の指針と袂を分かっていったのだ。

キング牧師の指導の下に動いた1955年~1968年の公民権運動は、雇用や公的宿泊施設での「人種、宗教、国籍」に基づいた差別を禁止する「1964年公民権法」の制定という結果を生み出すまでになった。また翌年には、人種や宗教に関わりなく全ての国民の投票権を保護する「1965年投票権法」が制定された。

マーティン・ルーサー・キング牧師のアメリカに対するビジョンは、米国民に対する法、権利、機会の「人種中立」的な適用であった。こうした法令の批准はその夢を反映していた。だがこの歴史的な法制定にもかかわらず、ブラックパワー・ムーブメントはいまだに過去数世紀に及ぶ白人による迫害に対し、蓄積した怒りを感じていた。公民権運動の目的は、キング牧師による当初の取り組みを超えて拡大していった。ウィキペディアによれば、その主張には「人種的尊厳、経済及び政治的自立、そして "白いアメリカ人" による抑圧からの自由」などが含まれていたという。1960年代終盤に入ると、彼らの怒りは沸点に達し、ニュージャージー州ニューアーク、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルスなど、米国のいくつかの街で人種暴動へと発展した。そして1968年、キング牧師は暗殺された。

現行の天王星・冥王星サイクルは、米国政府の長期にわたる赤字財政支出の暴走が始まった時期と一致している。大衆は、単に市民に対して投票や雇用や十分な教育の機会を保証するだけでなく、彼らが年を取った時に面倒を見てくれるような政策を実施することを通じてもっと思いやりと配慮を示してほしいと政府に望んでいた。その結果として、公民権法と投票権法が成立してからそう遠くない1965年7月30日、議会は2つの新しい制度を制定した。これが高齢者向け医療保険制度(Medicare)と低所得者向け医療費補助制度(Medicaid)だ。

こういった動きがどれだけ合衆国の財政に影響を及ぼしたかを把握出来るよう説明するなら、まず1955年の連邦政府支出は1100億ドルだった。1960年は1510億ドルで、5年で410億ドルの増加となる。1965年、ちょうど社会福祉制度が実施される直前(そしてちょうど米国がベトナム戦争に突入する直前)で、1930億ドル。これは5年で420億ドルの増加となり、基本的に以前の5年間と同じ増加率になっている。それが1970年になると、連邦政府支出の総額は3210億ドルと、過去5年で1280億ドル、66.7パーセントもの増加となっていた。この勢いはその後も止まってはいない。

     政府の新制度が温情的で人道的だったことから、これらは本質的に、政府にとっての新時代を告げる指標となった。1960年代半ばに天王星・冥王星サイクルが始まると共に、政府は大きな計画・大きな支出という方向性へと舵を切っていったのだ。そして今、私達がこの強力な惑星ペアサイクルのファースト・クォーターフェイズ(初回1/4局面)に到達すると共に、当時のテーマの多くが再び立ち現れ、以前下された決断の結果が明確になろうとしている。



天王星と冥王星の力学

“If a Black man’s a racist
    Is it OK?
    If it’s a white man’s racism that made him that way.
Because the bully’s the victim they say
By some sense, they are all the same”

もし 黒人が レイシストだったら
   それは OKなの?
   白人達の人種差別が 彼をそんな風にしたのなら
いじめっ子は 
いじめられっ子のなれの果てだって みんな言うから
ある意味 彼らはみんな同じね


― グルジア出身で英国をベースに活躍する歌手
  ケイティ・メルア(www.katiemelua.com)の歌
 「Spiders Web」より


     過去の出来事を研究することによって多くを学ぶことが出来る。特に、現在発効中の主要なジオコズミックサインと同じ位相が出現した時ならなおさらだ。前章を通して述べてきたように、2012年に起きる主要なジオコズミックサインは112年~142年ごとの天王星・冥王星間のワクシングスクエアだ。このアスペクトは事実上7回形成される。

正確なアスペクト形成の日は以下の通りだ。

2012年6月24日
2012年9月19日
2013年5月20日
2013年11月1日
2014年4月21日
(↑この時はアストロロジーの見地から見ると最も強力)
2014年12月15日
2015年3月17日

  上記すべてのケースにおいて、天王星は牡羊座の6°~15°の間に位置し、冥王星は山羊座の6°~15°に位置する。個人、国、あるいはどんな実体であれ、その誕生図や始原図(ネイタルチャート)上のカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の6°~15°に惑星を持つ場合、今後3年の内に深い影響を受ける可能性がある。それはちょうど、同じカーディナルサインの最初の5度に惑星を持つ者が、同じ2惑星のトランシットを受けて過去2年の間に深く体験してきたのと同様だ。2010年~2015年の間に、職業、パートナーシップ、住居、または健康に関わるライフスタイルなど、人生の方向性は大幅に変わりやすい。あなたが自分自身の人生を自ら統御していくなら、これは確固たる自己信頼の時となり得るし、さもなければ予期せぬ外部事情が押し寄せて、大幅な調整を余儀なくされる時となるかもしれない。あなたは非常に柔軟でなければならず、自らの人生の質が損なわれないよう、いや向上さえするように、気を配っていく必要がある。

このような度数にネイタルの惑星を持つ重要な実体がアメリカ合衆国だ。その太陽は山羊座11°にあり、天秤座14°の土星とはスクエアを形成している。もう1つは1999年1月1日施行のユーロ通貨の始原図で、太陽は山羊座10°だ。

以前述べたとおり、このジオコズミック・コンビネーションの影響は正確なアスペクトが形成される以前からはっきりとそれと解る。アスペクトの第1回目の通過から3年~5年前にはすでに感じられるかもしれない(これは最後の通過から3年~5年までの間も同様だ)。

この2惑星が2011年7月末から8月半ばまで、正確なアスペクトにあと1°というところまで迫り、また離れていったことは興味深い。この時、2012年~2015年に起こり得ることのヒントとなる2つの重要な出来事が経済面に起こった。 7月、米国はその債務によるデフォルトを避けるための債務上限引き上げ問題で、神経をすり減らすような苦いプロセスを味わった。その後8月5日、信用格付機関S&Pが米国の長期信用格付けを投資適格AAAから引き下げた。それは米国にとって史上初の信用格付けの引き下げであった。

     世界の他の地域においても、やはり財政問題に関連する他の主要な出来事があった。ギリシャが危うくデフォルト寸前に陥り、これによってEU全体の支払い能力とユーロ通貨の安定性を脅かした。また中国は厳しい景気後退に見舞われたが、それはちょうど、世界の諸国がおそらく次の主要な経済勢力は中国になるだろうとの考え方に馴染んできた頃だった。

     ではここで、2012年~2015年に予測されるいくつかのテーマを、現在の局面と関連を持つ過去の分析によって示された事をベースにしながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアとの合致を考慮しつつ考察してみよう。


  累積債務危機の爆発的上昇が続き、世界の金融システムを蝕む

     もちろん、歳入以上の歳出を続けるという、このタチの悪い潜行性のトレンドを反転させられる可能性はある。そしてそれが当然の希望だ。しかし天王星が絡む時、流れはエスカレートしてもっと多くの混乱と意図せぬ結果を引き起こす可能性が高い。こうした「意図せぬ結果」を完全に考慮に入れた計画などありはしないだろう。もしこうしたケースが起きれば、世界における米国の政治的、経済的リーダーシップの衰退は加速し始め、警戒水域に入るだろう。これはまた新たな金融パニックとメルトダウンに繋がっていく。リーダーシップの変更か、もしくは既に指導層の地位にある者達の路線変更のみが、今後3年間に流れを反転させるチャンスをもたらすだろう。


  世界の通貨事情を改革するための話し合いが始まる

     米国とヨーロッパが明らかにコントロール不能な債務の泥沼にはまり、その信用価値を格付機関から引き下げられ続けるという所まで追い詰められる状況に至って、各国首脳は新しい国際基軸通貨の可能性について、より真剣な話し合いを始めるだろう。そうなれば当然、米国はそれを防ぎ、国際基準通貨としての米ドルの地位を維持するような提案をひねり出すはずだ。たとえばヨーロッパがギリシャ救済に資金を貸した自らの銀行に提案したのと同様に、「ヘアカット」を行って貸した側が債券の額面価格のたった50%しか受け取らないよう要求するなど、いくつかの過激なアイデアが提示されそうだ。

米国もまたこれと同じことが出来るし、それによってその債務の多くを削減出来る。つまり、米国の債務危機を解決するために、その銀行 ― 特に中央銀行である連邦準備銀行に、彼らが何処からともなく創り出したマネーで購入した米国長期債券の額面価格の50%をヘアカットするよう頼むこともあり得る、ということだ。

もちろんこれは、FRBと米国政府の間に大きな亀裂を生む可能性がある。しかし、冥王星が絡むこのようなアスペクトの下では、古くから存在し続けてきた機関 ― 特に銀行のような金融機関 ― は、彼らの目的とするところが「今や時代遅れで 事実上、全体の(経済的)生き残りのためには弊害になる」と見なされたなら存在そのものが危うくなるかもしれない。

そこで疑問が生じてくる。国家による銀行への債務が、その銀行の持つ、何もないところからお金を刷って創り出す力の結果であり、銀行はその力を使って国の債務を買っているという構図が存在するような時、銀行が生き残って全体が崩壊することにいったいどんな意味があるのか? これは天王星・冥王星スクエアの下で生じる疑問の一例に過ぎない。そして、過去の事例の如く、その結果は金融システムの崩壊となる可能性を秘めている。


抗議運動と社会格差

     2011年終盤に起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」が象徴するような、政府、銀行、大企業の変化を望む大衆の要求は日増しにエスカレートしそうだ。もっと自由を、独立を、人生のあらゆる側面での平等を、そして特に雇用と金銭面でのより多くの機会を求め、駆り立てるような衝動がそこにはある。ごく少数のみが大幅な収入増を満喫し、その一方でその他の人々は横ばいか、悪くすれば返すあてのない巨大な個人負債を抱えて失業しているといった、社会の階級間に存在する富の格差がここにはある。これらは今や米国や中国を含めた世界中の多くの社会に植え付けられた人民主義革命の種子だ。抗議運動 ― そしてそれらが内包する問題 ― は、1960年代に受胎し、今日に至り誕生しようとしている。


銀行と政府を脅かす暴徒

     抗議運動の大集団が異なる流れの浸入を受け、経済格差のシンボル ― 彼らの当然の権利を抑圧していると認識された者 ― に彼らの怒りの照準を合わせるよう仕向けられた時、抗議者は暴徒に変わる。暴徒は自分達が迫害者と見なした対象を壊す破壊行為については正当だと感じるのだ。過去の事例では、これらのアスペクトの影響下で発生した暴徒は銀行や政府の建物、そして権力支配や力の濫用を象徴すると信じられた類似の機関を焼き討ちしてきた。問題の原因だと考えられたものを根絶やしに破壊することは冥王星の持つ特質の一部であり、抵抗し、革命をもたらし、全く新しいことを始めるのは天王星の持つ特質の一部だ。そのどちらもが現体制の存続を望まない。何故なら現体制こそが権力を持つ迫害者と見なされるからだ。


納税者の反乱

     これは冥王星、特に山羊座の冥王星の担当分野だ。多くの抗議者達が「一般市民」と「富裕層」(大企業と銀行)の間に拡がる所得と経済格差への怒りを抱える一方、それと同じくらい強力な運動が政府の課税に反対する人々によって起こっている。米国ではこれが「ティーパーティ」という集団の形を取っていて、これまでのところ議会に影響を与え、誰に対しても ― 富裕層と見なされる人々を含めて ― その所得税の増税に反対させることに成功している。納税者の反乱は他の国々、たとえば中国のような国でも起きている。税金を上げようとするどの国の政府のどんな努力も、より大きな反発と抗議を煽り立てそうだ。だが、これらのアスペクト(そして特に土星・冥王星サイクルのウェイニングフェーズ)の歴史によれば、政府による増税の可能性は非常に高い。


人種にまつわる怒りと人種暴動にまで至る可能性

     1964年~65年の市民権、及び投票権法に導いた1955年~1968年の公民権運動は、そのほとんどの活動が非暴力的なものだったが、その後非常に暴力的になっていった。キング牧師のビジョンでは、全ての米国人の市民権と投票権が保護されるべきであり、その保護は「人種中立」的に施行されねばならない。

しかしながら、内部告発者であるクリストファー・アダムスが彼の本「Injustice : Exposing the Racial Agenda of the Obama Justice Department(不平等:オバマ司法省の人種計略を暴く)」によれば、今日、市民権と投票権の両方を監督する立場にあるアメリカ合衆国司法省(DOJ)ではそれが機能していないと言われている。

一部の人はアダムスを、フィラデルフィアの新ブラックパンサー党による投票者脅迫事件に対する取り扱いが元でDOJを辞めた、白人不満分子だと片付けるだろう。だが本に引用されている証拠のソースは完璧だと思われるし、今に至るまで誰も彼のこの申し立てに反証を挙げることは出来ていない。アダムスの主張は、とりわけ2012年の大統領選で投票権妨害があると知れた時には、米国の黒人社会と白人社会、両方の側から人種暴動を引き起こす可能性のある内容だ。

人種問題と人種暴動は、1960年代後半、天王星・冥王星コンジャンクションが起きた時期に強力に浮上してきた問題だ。それは再び容易にエスカレートするだろう。今日の米国に立ちこめる人種的緊張感と、そして特に、少なくとも1人のアフリカ系アメリカ人が国の最高権力者の椅子をかけて戦うであろう2012年大統領選が近付いて来ることを考えるなら、その可能性はある。冥王星の原理に立って言うなら、おそらく現在権力の側にある人々は、今なお人種によって迫害されていると信じる人々に有利な計らいをするために、選挙結果に影響を及ぼしたいと思っているかもしれない。

     米国における公民権運動は、コンジャンクションの時期に受胎した。現在、それは誕生のプロセスを経験している。それは苦痛の体験だ。しかし、それは新しいものが生まれるプロセスであり、全ての人々にとって正しい決着がつく可能性は高い。時により、それはこうした葛藤を呼び覚まし、受胎時に思い描かれたゴールに辿り着くために必要な変化を生む、「力の濫用」への気付きを促す。状況はどれくらい悪化するだろうか? もしオバマ大統領が選挙に負ければ、人種暴動の勃発は容易に想像出来る。もし彼が勝って、下院と上院では共和党が勝てば、オバマを政権から追い落とすために、共和党主導の議会で大統領を弾劾するとも考えられる。もし彼が引き続き議会の承認無しに大統領命令で政策を実施し続けるなら、特にその可能性は高まるだろう。これもまた米国内にくすぶる火種を燃え上がらせ、人種を基盤とした暴動に駆り立てるかもしれない。

     それに加えて、世界の他の地域では民族紛争が持ち上がる可能性がある。たとえばヨーロッパでは、いくつかの国がイスラム人口の急激な増加に脅かされ、やがては人口の大半を占めるのではないかと怖れている。今後の可能性としては、イスラム系の人々が自らの権利の増大と、彼ら独自の文化が保持する教義を反映した施設の増強を要求することが考えられる。その文化は各国でこれまで支配的だった文化規範と対立するだろう。


自然災害

     今なおカーディナル・クライマックス(2008年~2015年)の中心部にあることから、地震、津波、強風、火山噴火、干ばつ、飢饉そして停電などが予想される。冥王星が関わると、こうした自然現象の激変が多くの人命を脅かす可能性があり、翻ってそれが、困った人々に手を差し伸べたいという深い同情と欲望のほとばしりを引き起こしやすい。こうした無私の行動は、事実上人々をより緊密に結びつける。もしそうなるならこれは、何故この時期が色々な意味で、結果的に人類にとって最も偉大な瞬間になり得るのかについての1つの理由を象徴するかもしれない。言い換えれば、あまたのクォーターフェーズが多くの地域にもたらす危機のただ中で、自然発生的に起こる様々な思いやりの精神や英雄的な行為が大衆を動機づけ、人々は共に絆を結んで世界的危機の時を乗り越えていく。世界が真のリーダシップとはどういうものかを理解するのは、こうした時なのだ。


大量破壊兵器

     今日の最大の懸念の1つがテロリスト、またはテロリズムを支援する国が大量破壊兵器を入手することだ。天王星と冥王星はその可能性を否定しない。たとえば、イランが核爆弾を開発する秘密の計画を本当に持っているのか否かは、この時期に明るみに出るだろう。彼らは開発に成功するかもしれない。過去1年以内にテロとの戦いにおいて収めてきた大きな成功にもかかわらず、このアスペクトは脅威がいまだに終わっていないことを指し示している。

一方、オサマ・ビン・ラディンやカダフィ大佐の排除など、このところいつくかの重要な成果を上げていることからすれば、この先より大きな成功を収めることも考えられる。これはどちらの方向にも行く可能性を持つが、この対テロ戦争がこの1年で大きな成功を収めた事実は、今後3年間の行く末を示す前兆と言える。勿論、そこには危険がある。その1つは、もし米国がイラクとアフガニスタンにおける軍の駐留を止めて撤退すれば、テロリスト達がこの地域の支配力を増し、2012年~2015年にはさらに一層世界の安定を揺るがすだろうということだ。


テクノロジーの進歩と代替エネルギー源

     よりクリーンなエネルギーを開発する動きはけっして終わっていない。天王星の創造力に富んだ性質が、冥王星によって示唆される世界の汚染と毒を除去したいという衝動と結び付いて、この動きは引き続き今後3年、安定して大きな成果を上げていくだろう。スクエアの持つ性質ゆえに、そこには葛藤や対立が生じるはずだ。だが、この動きの多くがコンジャンクションの時期前後に受胎され、昨今その誕生の苦痛を通ってきていることから、様々な障害にもかかわらず、それは期待通り実現するだろう。ワクシングスクエアは、コンジャンクションの時期に受胎されたものが誕生する局面だ。たとえスクエアアスペクトの関係であっても、天王星はエコロジーと清浄な空気を意味する惑星であり、冥王星はやはり改革の惑星なのだ。



     ここで論じてきた天王星と冥王星、そしてそのファースト・クォーターサイクルについての考察は、私達にとって、2012年~2015年に向けての経済的、社会的プランのいわば枠組みを示唆するものとなろう。

この時期は、私達の人生において最も重要なターニングポイントの1つとなることが約束されている。







以上、『フォーキャスト2012』より抜粋
(C)2011 Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
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なお、『フォーキャスト2012』および『フォーキャスト2013』についてはまだ少数の在庫があるとのことです。上記の記事の他にも多彩なマンデーン・アストロロジーの分析が掲載されているので、興味のある方は投資日報社さんにお問い合わせください。

投資家さん向けの高価な本(約8000円)ですが、問い合わせの際に「hiyokaのブログで見たよ」と言っていただければ、『マンデーン2017』発売キャンペーンとして半額の卸値で販売してくださるそうです。(^_^

hiyoka_blue at 12:39|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

March 27, 2017

○3/28の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月28日12:16前後、北海道周辺で 12:25前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:57前後、沖縄周辺では11:28前後に牡羊座 07°37’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡羊座7°~8°ー 発効期:3/28~4/10 】
 "A man successfully expressing himself in two realms at once"
『二つの領域で同時に上手く自分を表現している男』

 "A large hat with streamers flying, facing east"
『リボンを風になびかせながら東に向いている大きな帽子』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★分断された両極の一方に吸収されて一時的な活力を得る無意識の流れ
→★それぞれの「極」が一枚岩ではなくあらゆる方向性をはらむことへの警戒
→★外界の分裂状態への同調が自分自身の内部分裂を増大させる
→★意見の相違の中に共通項、妥協点、調和を見出そうとする努力
→★どこにも取り込まれずにいることで世界の極性から自己の精神を護る
→★右眼と左眼で同時に同じ物事や人物の異なる側面を見ていく注意力
→★一期一会のインスピレーションを掴み取り過ぎ去るままに手放す
→★自分の中の感情や感性と論理的・合理的思考の接点または矛盾に注意
→★何かが向こうからやって来るのをひたすら待ち続けて時間を費やす
→★自己利益に固執するこころが潜在する危機への過剰防衛となる危険
→★自分の思考が何から影響を受けているか、そのルートを探る
→★曖昧な物事に関わる全ての暗示や含意がひとつにまとまるのを待つ
→★まだ固まりきらないアイデアに芯を与え確固たるものに育てる
→★ハートを羅針盤として進むべき方向を定める必要
→★どんな選択にも光と影があることを知った上での準備
→★新しいものの到来古いものとの別れを予感し風通しをよくする・・・→

エネルギーのポイント:『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』


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左から春分図、新月図、左下は満月図


        日蝕の新月~満月期が終わり、春分も越えて、アストロロジーの観点から見れば今回は新年初めての新月ですね。 春分図にはこれから夏至までの約三カ月、そして2017年~2018年の一年を予見するテーマが含まれると言われます。… と思って見てみると、やっぱり今年は怒濤の年になりそうな...。 わたし達それぞれの人生においても、そして世界、日本という国、わたし達が創り上げる社会においても。 特に春分に続く今回の新月期(3月28日~4月25日)は、この春分図との絡みもあって、けっこう重要な節目になるひとが多いかもしれません。というわけで、今回の記事は最初に春分図と今回の新月・満月図についてちょっぴりお話してみたいと思います。


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★春分図と新月そして・・・★

  まず春分図の太陽は6室(労働・雇用環境、労働組合、軍事・警察・防衛関連、官公庁、健康・医療関連、緊急時の救助組織など)に在泊しています。日本には去年あたりからドラスティックな変化の兆しが浮上していますが、今年はいよいよそれが明確に目に見えて来るのかも。その焦点があたるのは、主にこの6室的な領域かもしれません。 


またアングルに絡んだTスクエア(小惑星ヴェスタを入れるとグランドスクエア)が成立しています。アセンダント(ASC)にピタリと乗る木星、ディセンダント(DC)に近い天王星とエリス。そしてIC近くには冥王星。それにMCにはヴェスタ(とキラルス)。けれどここで、各アングルにほとんどオーブ無しで乗る小惑星達を子細に見ていくと・・・

ASC---ヒンズーの破壊神シヴァ(破壊、暴力、新生、聖なる男性性or両性具有)
   と木星がコンジャンクト

DC---ヒンズーの火神アグニ(火による浄化、カルマ)
    →戦後始原図の木星とコンジャンクト

MC---ケンタウルス族の乱暴者テレウス
     →新月図のASCとコンジャンクト

IC---エジプトの獅子神セクメト(心身両面の戦いと保護する者の責任)

と、見るからにダイナミックな顔ぶれが揃っています。また蟹座のヴェスタには、小惑星アトランティス(人間の驕りによる破壊)と大地の女神ガイアがコンジャンクトしているという... なんだかそれなりの役者が揃ったドラマチックな舞台という感じもします。 

春分図を一見して目に付く、MC付近の小惑星ヴェスタ。この女神は「聖なる火」または「自分が信じる大切な何か」への献身を意味します。彼女は天頂近くで高々と松明を掲げているのかな? そのシンボルは華やかな「唱うプリマドンナ」。彼女はどんな「火」を掲げ、どんな歌を唱い上げるのでしょう?その隣には、突然の犠牲を意味することの多いキラルスが控えているけれど。。


  また、日本そのものを示唆することの多い小惑星ニッポニアは、領土や国民の雰囲気、幸福度などを示す4室に在って、上記のグランドスクエアにも関わるケンタウルス族のキラルス(人的被害や犠牲/子供や若年層であることも多い)、そして月のノースノードからそれぞれクインカンクスとクインデチレのハードアスペクトが形成されています。これって、なにやら少しバランスの崩れた神の手 ― 疑似YOD的なグループアスペクト。 このニッポニアの位置は、 「自分が信じる物事をかざして突っ走るあまりにコントロールが利かなくなること」、「コミュニケーションに問題を抱えて行き詰まる危険」「主張の違いを乗り超え全員が一丸となって事にあたる必要性」を示唆する度数です。 これは、地に足を着けて現実を見据えること、冷静沈着なこころ構えを持って対応しなければならない何事かを暗示しているのかもしれません。ただし小惑星絡みということで、今は単に集合心理的な暗示としてこの度数(水瓶座18°台)のエネルギーがチャージされ、その後主要惑星が来たときに発効するという可能性もあります。
 

トンネル


  ちなみに春分図のASC〜DCのテーマを一口で言うとすれば 「個と公の激しいせめぎ合い」「競争の中で自身の立ち位置を確保する戦い」、MC〜ICのテーマは「二者択一の岐路に立つ」「デリケートな物事を破壊しないために必要な保護壁」でしょうか。 そしてこの春分図のASCは、日本の戦後始原図(サンフランシスコ条約発効・主権回復図)のMCとぴたり重なっています。 

しかも今回の新月図のASCは春分図のMCに対してオーブ1°に満たない位置に来るし、新月(太陽・月)そのものは、春分図の6室(労働問題や労働環境、軍事関連/公的奉仕)に在泊する金星にコンジャンクト。 それと同時に日本の戦後始原図では3室(コミュニケーション・交通全般、報道・メディア、近隣国との関係)に在泊するエリス(!)ともコンジャンクトして刺激しあいます。そして現在、トランシットの木星は戦後始原図のMCと海王星(始原図の3室を支配)の上を行ったり来たりで、戦後の日本という国が持つ「曖昧な理想主義」をどうするつもりか?とプレッシャーをかけている様子。。なかなか難しい局面です。

この春分図で最も興味深いのは、MC10室(政府・与党、自国の世界的地位に反映される国内リーダーシップの在りよう、著名or高位の人物)を支配する月と、IC4室(領土、愛国心、国民の気分、野党、国土に発生する天災や大事など)を支配する土星が、3室射手座の銀河中心でコンジャンクトしていることかな。

月は女性を暗示しますが、これを著名な人物、または政府に関わる(10室)女性(月)と見て、国民の関心または野党(4室)を支配する土星(公的施設や土地問題)、そしてメディア(3室)と誇張(射手座)に結び付ければ、このところ巷で話題のニュースにも当てはまりますね。。 もちろん、それが「真実」の姿を描いているかどうかはわかりません。他の読み方も出来るでしょう。けれど、もし自分が「その読み方」を取るのなら、もう一歩進めて、何故自分にはその筋立てがフィットするのかを考えてみるのも一つの道かもしれません。そこには自分という名の世界を支えている、ある構造が反映されているはずだから。


rain


  本来、マンデーン・アストロロジーは政治経済や世界の歴史はもとより、地政学的知見や広範囲の専門的な情報ソースを必要とするものです。特に現代の複雑化した社会では、それは高度な専門家の世界であり、政治的偏見や個的なイデオロギーなどの夾雑物が入ってはならない世界でもあります。…とはいってもアストロロジャーだって人間です。大統領選で米国のアストロロジー界が大騒ぎになった経緯を見ても、透明なフィルターを持つことは人間にとってとても困難なことだと思い知らされます。ついつい自分の主張に合わせて星の象意を拾いあげ、天下国家を論じてしまう…なんてことだってあるかもしれません。けれど今後アストロロジーが社会的信用を得ていくためにも、自分の意見に対しては謙虚に捉え、知らないこと、知り得ないことに対して常にオープンでなければいけないな…と感じる今日この頃です。 あ、でも。社会を集合意識の動きとして見ていくのなら、ごく普通のわたし達にも道が拓けます。 集合体に参加し、創っていく側であるわたし達自身。その意識を、社会を俯瞰する視線を通して研ぎ澄ましていくためのマンデーン・アストロロジー…とでも言えばいいのかな。パーソナル・アストロロジーを主軸にマンデーン・アストロロジーを学ぶというのは結局、そういうことだと思います。 と…あれれ?いつのまにか話が逸れちゃった!スミマセン(^_^;


では続きw。月と土星(そして銀河中心とイクシオン)がコンジャンクトしている春分図の3室は、交通システム全般、コミュニケーション、ネット、メディア、ニュース(の大衆に対するアプローチ)、情報全般、児童教育、そして近隣国との関係を支配します。元々射手座は何か事があればどんな方向であれ、思いっきり大きく振れやすい性質を持ちます。それに加えて銀河中心は、強烈な体験を通じて人生に変革を起こすようなエネルギーが放射されると言われるところ。。 そう考えると、やはり今年どこかの時点で、政府と国民(または野党)がこころを一つにして事にあたるべき状況が起きてくるとも読めるのではないでしょうか?(今だってその必要はあるけれど)  けれど月・土星にはイクシオン(やりたい放題、モラルの欠如)がコンジャンクトしてるし。 政治やイデオロギーを示すことの多い小惑星パラスが、夢見がちな魚座からスクエアを形成しています。やはり、なかなか一筋縄ではいかない感じ。。


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  また天秤座のASCには逆行の木星がピタリと乗っています。ASCと1室は国と国民全般の状況&セルフイメージを表すとされますが、逆行の木星のエネルギーを考えると、手を取り合い公正を求める健全な承認願望が反転し、内向きになりつつ増大するのかもしれません。つまり外の状況(世界情勢)がよく見えないままに、狭い範囲(国内)で皆がより良いポジションと法を求め、あちこちでひしめきあいながら押したり引いたりを続けるような感じでしょうか。 また、外を見るよりまず先に国内を固めて安定しなくては!という思いと需要が高まる可能性もあると思います。この位置の木星は逆行とはいえ品位は高いので、なんとか落としどころを見つける力はありそうだけど。。 そこで目覚ましとなる健全な刺激は3室のメディアが伝えるニュースから…ってなると良いのだけど。 木星とASCにスクエアを形成する3室冥王星のサビアン・シンボルを見ると 「人々を酔わせ誘導する隠れた声」 というテーマが出て来ます。冥王星はこのところずっとこの度数に留まっていますね。 うーん。。 冥王星は破壊と再生、そして変革の惑星でもあるけど、日本のジャーナリズムもまた相応の変容を促されているのではないでしょうか。

とはいっても、今は牡羊座の天王星が力をふるい、木星と冥王星を刺激する季節。情報の売り手側には 『ファクトチェックなどしているヒマはない。誰よりも早く、何よりもウケの良い話題と絵を流さなくては!』という衝動が生まれます。買い手側の天王星は『欲しいものを早くよこせ!今、よこせ!楽しませろ!』と叫びます。エリスは横から 『それには誰かを血祭りに上げるのが一番手っ取り早いし面白いかもね..。だってみんな飢えてるんだもの。ねぇ、お腹を満たしてあげましょうよ!』と微笑み、情報という名の金の林檎を差し出します。金が本物か偽物かなんてどうでもいい。投げ入れて起きる波紋こそが刹那の黄金。そして虚実取り混ぜてせっせと量産される情報が、日々むさぼるように消費され食い尽くされていく。そんな時代。 わたし達もまた大なり小なりそんな祭に参加し、創り上げています。。 どうしてだろう。行き着くところまで行くために?


一方、春分図のDCからオーブ2°〜3°内に位置する天王星とエリスは7室(同盟関係)在泊。そのDCスレスレに位置する小惑星アグニは 「パートナーシップの中で頼れるガイドになれるかどうかの試練」 という位置にあるのですが…。


sora


  木星・冥王星そして天王星が絡むスクエアの下で、実際に何が起きて何が起きないかを予測出来るだけの知見をわたしは持っていません。ただ、とりあえずこれら惑星達の配置を見ていく限り、最初に挙げた、春分図のアングル(カーディナル・クロスのASC、DC、MC、IC)が示す大きなテーマを支持しているように感じられます。(ちなみに米国の春分図では月・土星・銀河中心のコンジャンクションは10室 ― 政府・大統領の領域で起きます。)

また、4月6日に起きる銀河中心からの土星逆行開始、4月10日の水星逆行開始に続いて4月11日に起きる次の満月は、春分図のASC=戦後始原図のMCと海王星にコンジャンクトし、ICと金星にはオポジションを形成します。

ということで…次回の満月図を見ると、太陽と天王星・エリスがコンジャンクト。そして冥王星(と小惑星レクイエム)、月、木星、グリーヴ(哀しみ)、ヴェスタ、アポロ(驕りと怒り)、アトランティスを巻き込んでまたもグランドスクエアの構成に。。 そして4月15日には、魚座を逆行してきた金星が再びこころの傷を確認するように、カイロンとコンジャンクト。そして土星とはスクエアを形成しながら順行開始。。 うーん、こうしてみると、世相もわたし達のこころ模様も、当分はゆったり落ち着く感じにはならないかもしれません。世界にもまだ驚くようなことが起きそう。カーディナル・スクエアの始まりから、ここでもずっと「変化」を言ってきたけれど。 わたし達の住む日本も、いよいよ本格的な変わり目を迎えるのかな? もしかしたら思いもよらない形で? もしそうだすれば… 未来に繋がるその結果は、これまでの小さな選択の積み重ねと、そして今この瞬間のわたし達に託された小さな選択にかかっているのだと思います。


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        そうそう、ちょっと余談になるけれど、今回興味深かったことについて。。 春分図のDCとコンジャンクトしている「アグニ」という惑星は、2010年にNASAの広域赤外線探査衛星によって発見され、最近になって命名が発表された小惑星です。なのでもちろん、まだ確固とした象意を例示出来るだけの研究はなされていません。それでも、惑星の意味を読み取るにあたって非常に重要だとされている発見時のイベントチャートを見る限り、かなり厳しい(それでいて美しい)テーマをはらんでいそうな気がします。ただし小惑星なので、象意の範囲は比較的狭くピンポイントではあるのですが…。

というわけで、現段階での仮説として少し説明しておきますね。アグニはヒンズー教(古くはアーリア人の拝火信仰)の「火」全般を統べる神で、人間と天上の神との仲介者ともされています。このエネルギーの最高の顕現は「霊の火」、つまり縁ある探求者にとっては道標であり、古典的な捉え方をするなら自我の超克(エゴの犠牲を通した霊的上昇)と加護、浄化の火、またはクンダリーニ現象までカバーする可能性がありそうです。発見時に月のノースノードがサビアン・シンボルの「拝火教徒」の位置に来ていたのも象徴的。また火山噴火や爆発火災のチャートでも、けっこうな頻度で主要惑星とアスペクトを形成しているのが見られます。 そして発見時のアグニ自体の在泊位置を見ると、「輪廻を重ねて培ってきた霊的な資産や力を正しく使えるかどうか?に関わる様々な心身への試練」「慎重なプロテクションの必要性」が浮上してきます。


molten


  アグニが二面二臂を持つ神とされているように、そのエネルギーの顕れは準備の出来ていない人間の自我にとってはまた別の顔 ― 危険な影響力を持つのかもしれません。(NASAの資料によると、アグニは二重惑星の可能性が高く、将来的に地球に接近して災害を起こす怖れのある小惑星リストにも含まれているようです。)

たとえば一方で燃えるように輝く何か…いのちの力が持つ大きな磁力を与える。それと共に、他方ではたやすく燃え上がりやすい精神状態、炎上しやすい状況、火に煽られて何かを(あるいは自分自身を)むさぼるように食い尽くしてしまうような貪欲さ、霊的・精神的・感情的狂騒状態としてこのエネルギーが使われることもあると思います。それはある意味、気持ちの良い状態でもあるのだけど…使う側に意識の濁りがある場合には、火の儀式の供物として破壊的な状況の種を地中に埋めるような働きを持つかもしれません。それはやはり新たな再生への促しでもあるとは思うけれど…。


ほらあなとみどり



  ちなみに直近でこのアグニが主要な惑星にコンジャンクトしたのは3月22日~24日、土星が銀河中心(物質/欲望としての "架け橋" の崩壊と生命の永遠性)で逆行前に滞留するさなかに起きた、天王星・エリスとのコンジャンクションでした。

この日、日本では森友学園問題で国会への証人喚問が行われ、政治家、報道関係者、そしてそれを見守る大勢のひとびとを巻き込んで盛大な右往左往と侃々諤々のドラマが繰り広げられました。 一方、ロンドンではウェストミンスター橋と議事堂でテロ事件が起こり、3人の犠牲者と29人もの負傷者が出ています。どちらも異なる側面と意味合いで、天王星(予測不能、異端者、インターネット)とエリス(既存の不和の浮上、怨恨、陰謀)の結び付きに煽られ、アグニが点火剤の役割を果たして燃え上がった事象とは言えるのかもしれません。 特に日本で突出した森友学園問題は、この証人喚問時のイベントチャートを見る限り、天王星・エリス組が煽る「 メディアとネットを介して拡がる暴露と陰謀の祝宴」が見事に現実化された一例のように見えます。ここに実際に大きな問題が潜んでいるとすれば、今表立って騒がれているような事柄ではなさそうですが…。

この問題については、これを書いている3月24日現在、真実は闇の中。ただ証人喚問のイベントチャートを見る限り、アングルがミュータブル・サインでもあり、スッキリした解明には至らないのではないかと思います。けれど今年(または春の状況)を暗示すると言われる春分図に示唆されているのは、緊迫する世界情勢の中に位置する日本が向き合うべきもっと根本的な問題(あるいは危機)かもしれません。ただそれがいったい何なのかは、まだわたし達の日常意識にはうっすらとしか映っていないのではないでしょうか。 

銀河中心でコンジャンクトする月と土星。月をわたし達それぞれの「セルフ」だと見るなら、この春分図はわたし達に「STAY STRONG!」と呼びかけているのかもしれません。たとえ周囲がどれほど狂躁に満ちていたとしても…。


すていすとろんぐ2



        なんて…いつにも増して前置きが長くなってしまいました。ふぅ。。(^_^;  じゃ、最後にひとつだけ。今夜(3月27日)日付けが変わるころ、水星は逆行前のシャドウ・フェーズに入ります。なのでこれから逆行開始の4月10日前までの期間、仕事上の決め事や重要なアポイントメントなどはなるべく早めに固めておいた方が良いでしょう。コンピュータ関連や電子機器なども、気になることがあれば今のうちにメンテナンスしておいた方が良さそう。また、この期間にふと考えたこと、浮かんだ思いや計画など、気になることは書き留めておくのもいいと思います。これから水星が辿る度数は行き・戻り・行きと全部で3回通ることになります。そのアイデアが逆行時にどうなるか? 順行時にどうなるかを観察してみるのも面白いし、いろいろと発見があったりするかもしれません。  なお水星逆行の中日は日本時間で4月20日、順行開始は5月4日、シャドウ抜けは5月21日です。



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★3月・新月のサビアン・シンボル★

        ではでは、新月のサビアン・シンボルに行ってみますね。これは大分前、天王星・冥王星のスクエアがたけなわの頃に一度経験したエネルギーだったと思います。今回はそのおさらいとレベルアップの意味を持つのかも?

ではまずベースとなるシンボルから。『二つの領域で同時に上手く自分を表現している男』です。この原文に使われてる、"realm/領域"には、もともと"kingdom/領地・領土"という意味があるそうです。つまり、二つの領域はそれぞれに異なる、ある一定の「力」によって統治されている場所だということ。そしてこのシンボルに出てくる男は、その二つの領域のどちらにも通じるようなやり方で自分を表 現していることになります。または、それぞれの領域に通じる異なる概念の中に共通性を見出すことによって、一つのこと…「自分」を表現出来ているのかもしれません。でも二つの領域って何だろう? 


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        このエネルギーは、使い方によって結果がまったく違ってきそうだし、とても幅広い解釈が出来ると思います。その本質を見るなら、ひとつの領域は内界=自己の内的宇宙、そしてもう一つの領域は外界=外側に無限に拡がるように見える宇宙。基本的にはここから始まるけれど。 それをわたし達の意識は独自のアミダ籤的回路によって様々に翻訳していきます。たとえば「高い世界」と「低い世界」。「確実な領域」と「不確実な領域」。「危険な場所」と「安全な場所」…などなど。その両極にあって自分を上手く表現出来るということは、どんな極端な状況にあっても常に自分のままでいられる、自然体の自分を保っていられるということではないでしょうか。

       意見や立場の異なるひと達がひしめく分断された世界。そして自分の内的世界の静謐。その両方に同時に注意力を向けな がら、慎重にバランスをとり、自分の芯を失うことなく、より良いコミュニケーションを図っていけるか?  それとも、あらゆる二重性の中で上手くやっていくこと、流れに付いていくことを第一として対応を重ね、疲れ果てていつしか自分自身を見失うことになるのか? 牡羊座0°で新たに生まれた意識は、ここで自分とは全く異なる衝動や感性が溢れる世界に触れ、ちょっとした危機を体験することになるのかもしれません。


棒と岸辺


  たとえば予想もしない出来事が突然起きた時、わたし達は短い時間でフレキシブルに発想を転換し、機敏に動かねばなりません。それには普段から、表面上だけで なく水面下で何かが動いている可能性への注意力を必要とします。 たとえば真実と嘘は、それほど綺麗に分かれてはいないかもしれません。よく理解していな かったり、○○らしい・・・と聞いただけの物事を、自分が気にしていた事柄とマッチするからといって、そのままうのみにして行動すれば、思わぬ結果に直面 することがあります。 また、たとえテクニックや口先で異なる意見を上手にまとめたように見えても、一度予期せぬ出来事が起こればそれは簡単に破綻してし まうでしょう。その結果、欺瞞の責任をとらされるかもしれません。二つの領域でうまく生きることは、諸刃の剣でもあります。 


この度数で与えられる注意力をまっすぐ使っていくには、どんな時にも一番大切な自分の芯、自分が最高の純粋さを保っているところに常に立ち返り、そこから判断していくことが必要になります。前回の満月のシンボル『動物の調教師』が描いてみせたテーマ…「自分の中に棲むけものを飼い慣らす」「湧き起こる感情のうねりや内的な混乱を抑えて中心を保つ必要」そして「自分を支える形を持たない何かに勇気を持って全幅の信頼を寄せる」などは、この新月期のための訓練だったかもしれません。ポイントは「抑制と統御、そして解放のリズム」でしたね。みんな、溜まったものを心地良く解放出来る自分だけのリズムを掴めたかな? もしかしたら一番傷つきやすく、でもだからこそ、一番強くなれる可能性を秘めた内的な闘技場。見つけられたかな? 本物の注意力って、きっとそんなところから生まれるんじゃないかな。。


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        けれどわたし達は、何故そうまでして注意力を使っていく必要があるんだろう? この新月がとっていくエネルギー、牡羊座8°の「帽子」は東を向いています。東は日が昇るところ。新しい一日の始まりを告げる場所。そこでは、新しい息吹を感じさせる「何か」が、今にも生まれ出ようとしています。 あ、何かが動いた…? 風だ!風が生まれる! やがて東方から、リボンをはためかせる風が力強く吹いてきます。 風は、生まれたばかりの小さないのちの火を赤々と燃え上がらせます。。

アストロロジカルな新年。その初めての新月期。わたし達は、周囲の世界にも自分達の内面にも、何か新しい方向性や想いが生まれる可能性を抱いているのかもしれません。いえ、もうすでに生まれつつあるのかも? でもそれはまだタマゴの殻を破って出てきた雛鳥のようにもろく、慎重に護っていかなくてはならない存在です。ここで生まれる新しい「何か」は、たとえ今は小さくてとてもたよりない息吹にすぎなくても、これからわたし達が歩んでいく道に大きな影響を及ぼしていく可能性があるからです。これはちょっとした未知への冒険になるかもしれません…。

        この度数に対向して補完関係にある位置、天秤座8°が持つシンボルには、燃えさかる「暖炉」が出て来ます。帽子は頭=精神を護るもの。そして暖炉(hearth)はハート(heart)の象徴です。 これから先のわたし達は今まで以上に、否応なしに社会の変化に参加していくことになるかもしれません。これまで以上に、社会のありようと自分の人生がオーバーラップし、影響しあうさまを見るのではないかと思います。でも、これからのわたし達の道程 がどんなにデコボコしていても、どんなにジェットコースターだったとしても、「頭」と「腹」、または「スピリット」と「ハート」がしっかり繋がって支えられていれば、どんな変化にだって柔軟に対応出来るはず。耐えていけるはず。 それはわたし達が創り出す世界という名の壮大な鏡なのだから。 ならば未知を不安がるのではなく、それを楽しいと感じることさえ出来るかもしれません。うん、きっと... そんな気がする!


道



        このブログを始めてから、毎回記事を書いていて思うことがあります。それは、ルネーション(新月や満月)でわたし達に提示されるテーマも、季節や一年を彩る四季図のテーマも、そして巡り続ける惑星達の呼び声も、それぞれが本当に有機的に繫がりあい、ホリスティックに響き合いながら、今を生きるわたし達の鏡となってくれていること。これはもちろんわたし達ひとりひとりのネイタルチャートやプログレス、リターン図などにも言えることです。 

複雑で精妙で、計り知れない深みを持つ燦然世界。その曼荼羅から何を読み取っていくのか? 無限に奏でられる和音に合わせ、どんな旋律を紡ぎ出していけるのか? どんな選択をするのか? そこに潜む最善の可能性を浮き彫りにしながら、現実という名の乱反射の中でどう表現していけるか? ひたすら探っていく、そんな作業。おそらくそれが、自分にとってのアストロロジーかもしれない… 新月のテーマを考えながら、そんなことを思いました。何のためにそんなことしてるの? そうね…きっと、未知の地平線から吹いてくる新しい風に向かって立つために、かな。。


岩と海



        さてと。28日昼近くの新月に天頂付近を見上げれば、そこには太陽の輝きに紛れて「鎮魂」を意味する小さな惑星レクイエムが、不可視の旅を続けているのが感じられるかもしれません。これは死者の出る事故や事件、災害のチャートによく顔を覗かせる小惑星です。ただし常に何かが起きるというわけではありません。この小惑星の本質は、文字通り「死者を悼むこころ」メメント・モリ…「死を想え」にあります。

「死」はわたし達人間にとって、たとえ今の境遇がどうあろうといつか必ず訪れる関門。誰もが等しく体験するだろうこの世のゴールです。それはずっと先かもしれないし、明日かもしれない。だから、これが個人的にトランシットやプログレス、ソーラーリターンなどで強調されるときは、「頭を垂れて生と死に思いを馳せる」「この世界に永遠は無く、全ての物事は はかないからこその輝きを持つ。ならばいのちある間は、その強烈な美しさを味わいながらせいいっぱい生きよう...」と思わされるような経験をすることが多く見られます。そのきっかけはひとそれぞれ。死を想うこころもひとそれぞれ。 そしてこの新月でレクイエムが囁く謎の合い言葉は「あなたがそれをどう見ようと、それは正しい。ただし今、あなたのこころが創る世界の中では...」です。

まだ興味深いアスペクトも沢山あるのだけど...今回はこのへんにしておきますね。 今気付いたら、なんだか春分図関連のほうが多くなってしまったし、話があちこちに飛んで説明がややこしかったですね。。(^_^; 

最初にも言ったけれど、今回の新月〜満月期がいろんな意味で何かしら特別な期間になるひとも多いんじゃないかな。。 何かのフックになるような。 金星逆行〜土星逆行〜水星逆行と、ふり返ったり迷ったり再確認したりの日々の中で、背中をそっと押されるひと。爆発しそうなこころを抑えて突破口を探るひと。奇蹟のような巡り合わせの優しさを怖れてふるえるひと。 みんなそれぞれの道で、それぞれの領域で、何かの訪れを待ち、便りを受け取るような。 さぁ、新しい胎内宇宙を生み落とし育てる旅が、再び始まろうとしています...!


Messier78



Twitterでもツイートしましたが、3月末に『マンデーン2017』のkindle本がAmazonから発売される予定です。発売後になるかもしれませんが、近々紹介記事をUPしますので、よかったら読んでみてくださいね!!


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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March 26, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/27【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪先週をふり返って≫

        金星逆行(3月4日〜4月15日)の典型として、「医療費負担適正化法」の廃止と改革は行き詰まった。これを書いている現在に至るまで、共和党はこの法案を通すに十分な支持をかき集めることが出来なかったからだ。これに反応して株式市場は先週、連日安値方向への動きを見せた。ダウ工業平均は火曜だけでも200ポイント下げたが、これは1日の下げ幅としては今年最大だ。この挫折がトランプの唱える計画遂行に影を落とすのではないかというのが懸念で、彼はもう鶴の一声で「契約をまとめる」ことが可能な存在とは見られなくなる。この事はおそらく彼に敵対する側を大いに鼓舞し、彼の経済計画を危うくするだろう。しかしながら、またも思い出すべきは今が金星逆行期であり、性急な結論を出すのは賢明ではない可能性があるということだ。とりわけ今は逆行中日付近であり、トレンドは変わりやすい。

不鮮明な雲行きは貴金属、国債、そして対米ドルの通貨にとってはポジティブだ。金は週明け1225近辺でスタートした(その前の週は1200以下だった)。そして週中には1250ラインを突破し、その後1240〜1250の間でもみ合いとなった。銀は前の週には17.00以下で商われていたが、金曜には17.80の高値まで反騰した。一番の敗者は対円の米ドルで、先週は11月中旬以来の最安値110の支持帯を試した。これはドルにおける16.5年サイクルの高値がまさしく2017年1月、正常に顕現したことを示唆する点滅サインだ。米ドルは16年ごとに、1月前後6カ月の間にトップアウトする傾向を持つ。そしてそれは大統領選における共和党の勝利と同期している(1984年、2000年、そして現在に至る2016年)。



≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫

  “ FRBは "天地を揺るがすほど重大な" 0.25%の金利引き上げ(3月15日)へと市場を注意深く "誘導" しながら、一方では株と債券トレーダーを安心させるキャッシュと引き換えに膨大な量の資産を買い入れることで自らのバランスシートを ― とてつもなく ― 増大させている… その数量たるや、完全に失敗した ― とはいえ金融市場は大いに楽しみ恋しくも感じている ― 量的緩和策の壮大な新ラウンドかと見まごうばかりだ。”

― Dr. Michael Ivanovitch
  “The Fed’s Stealthy QE — $267 Billion of Fresh Liquidity
   Injected Since Mid-January”
  CNBC.com 3月20日付


  上記は単にFRBが3月15日に短期金利を引き上げてなお株価が反騰するのに訝しい思いを抱いている皆さんのための引用だ。

        3月30日〜4月21日までの間に11個の重要なジオコズミック・サインが展開していく。3月30日火曜には、木星が冥王星に対して全3回中2回目のウェイニングスクエアを形成する。これはいくつかの理由から重要だ。

まず、このサイクルの始まり ― 2007年終盤のコンジャンクション ― は、(サブプライムローン危機に端を発した)いわゆる「大不況」と株式の暴落と同期している。多くの株式市場が急落したばかりでなく、多くの国々が莫大な財政支出計画を押し進めて4つの「D」、すなわち負債(Debt)、赤字(Deficits)、デフォルト(Defaults)、ダウングレード(Downgrades)へと導かれていった。これらと同じテーマが浮上し始める。

2番目に、今回は通常の木星・冥王星スクエアではない。カーディナルTスクエアの一部をなすものであり、天王星もまた木星と冥王星に対してスクエアを形成する。ドナルド・トランプは暗礁に乗り上げた医療保険改革問題から今度は税制改革問題へと、素早い切り替えが出来ると考えている。だが冥王星は税金も支配している。これが木星にスクエアであり、金星はいまだに逆行中であることから、手の届く所になっている果実(税制改革)を取るのは簡単だという過信の可能性は、医療保険問題の時と同様に高い。


        4月7日〜14日、太陽がカーディナルTスクエアをトランスレートする時も困難なら、4月5日〜21日、金星が土星に2回の正確なスクエアを形成する時も然りだ。これらは両方とも方向転換する。あるいは4月9日〜5月3日、水星が逆行に転じる時も困難な時期だ。たとえトランプが現在フラストレーションを感じているとしても、物事を熟考した上で(彼はやりそうにないが)取りかかることなくただゴリ押しするだけなら、この時期に彼が経験するだろう抑圧に比べると大したことはないと思えるだろう。

トランシットの土星はいまだに彼のネイタルの月にコンジャンクトしており、それがこの夏の間中、彼の太陽にオポジションであることは以前触れたと思う。土星が影響を及ぼす時、素早く進む物事は何もない。ましてや彼の上昇惑星は獅子座の火星だ。火星は忍耐強い惑星ではない。フラストレーションを抱え(土星)、性急な(火星)トランプ氏は今から8月終わりまでどんな行動を取るだろうか? 8月21日に起きる夏の日蝕は彼のネイタルの火星とアセンダントにコンジャンクトするのだ。


        今週のコラムを締めくくるにあたり、水星逆行(4月9日〜5月3日)と金星逆行(3月4日〜4月15日)の違いについて述べてみようと思う。どちらの逆行も「十分に考えることなく決定を下す傾向」に相関しており、だからこそ、再びエネルギーがスムーズに前進するようになる以前に計画段階に立ち戻り、修正をほどこさなければならない。

しかしながら、何故それが起きるかについては微妙な違いがある。水星逆行の下では、正しい選択を行うための情報や知識が不適当であったり、不十分になりやすい。 金星逆行下では、情報や知識は得られるのだが、どの選択が自分にとってベストなのかを決められない。衝突や混乱はどちらかというと価値観の領域に起きやすい。

「ほとほと失望してきた関係だが、まだ諦めずにもう一度やりなおすか?」または「自分の原理原則をあくまで護り、自分を曲げずに行くべきか?」 

いずれにしてもそれはまた、非現実的な期待をかけることをも意味する。金星逆行下では自分の中に生じる期待感を低めに設定しておき、もし思った以上に物事が上手く運んだら驚きと共に喜ぶ、というくらいがちょうど良いだろう。とりわけ他者との人間関係においては、過剰な期待を抱きその後それが叶わず失望するというケースも多い。

こらからの3〜4週間、私は過剰な期待を抱かないようにするつもりだ。金星が逆行する今、そして今後水星が逆行に転じるにあたり、私にはこの過剰期待への戒めを座右の銘として繰り返し唱える必要がありそうだ。

さて、もしこれが金融市場にどう影響するかを解明出来さえすれば、逆行下の人生はすこぶる楽しくなるだろう。私にはちょっとしたアイデアがあるのだが、皆さんの希望をあまりに膨らませるようなことは本意ではない。結局のところ、金星は逆行するだけでなく、まもなく魚座に後ずさりしていく(4月2日〜28日)。叶わぬ期待についての話をしたばかりだが… これは非常にロマンティックかつ非現実的な組み合わせだ。最近のMMAインベストメント・リトリートで講師を務めたファイナンシャル・アストロロジャーのマリー・ショーペルが語ったように、金星は自らの「乙女の洞窟」に戻って引き籠もる。これがどう大統領に影響するだろう? それはきっと、その「乙女の洞窟」で彼を待つものが何なのかによるのかもしれない。







訳文ここまで
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March 19, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/20【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “連邦準備制度理事会は水曜、短期金利の引き上げを決定、今年はその方向性を維持すると発表し、中央銀行の政策を経済の進展に沿っていわゆるイージーマネーを金融システムから排出するという、より積極的で新しい局面に移行させた。『経済は良好だというのがシンプルなメッセージだ』FRB議長ジャネット・イエレンは2日間にわたる政策会議の後、こう述べた。『我々は米国経済の健全さと打撃からの回復力に自信を持っている』”

― Nick Timiraos and Kate Davidson
  “Fed Raises Rates, Signals Gradual Increase Ahead”
  ウォールストリートジャーナル 2017年3月16日付


        そしてこの発表 ― FRBによる15カ月間で連続して3回目のFF短期金利の引き上げ ― を市場は囃した。ほとんど全ての市場が騰がった。ダウ平均は木曜の安値から2日後の高値まで200ポイント以上も舞い上がった。金は3月15日の発表を前に3月10日につけた安値1194.50を試していたが、その後翌日までに突然40ドル近く飛び跳ねた。銀は水曜の発表前に週の新安値16.82をつけており、前週の安値を割らなかった金に対して異市場間強気ダイバージェンスを示していた。そしてその翌日木曜までに銀は17.58に上昇した。また金利引き上げのニュースを受けて国債までが舞い上がった。これはどうも、経済が強気であるというリポートをFRBがもっともらしい形で売りだし、金利引き上げは経済を頓挫させるのではなく実際に強化するものだというその着想を人々が買ったという様相だ。

金星逆行下のこの種の反応は、結局のところは正しくなかったと判明する可能性を持つ。FRBの言葉とその見積もりの間には辻褄の合わないところがある。たとえば、FRBは一方で経済が2%のインフレ・ターゲットに近付いていると発表した。これに対し市場は再び、FRBが本当に自らのターゲットに向けてインフレをコントロール出来るというその宣伝文句を買いだと受け止めた。だがちょっと待ってほしい。もし経済がそんなに素晴らしい状態なら、何故FRBは今年、来年、そのまた次の年と、たったの2%の成長しか予測していないのか? それははたして成長と言えるのか?

またFRBはこうも言っている。今後2年間、失業率が増加することはないだろうと。つまり失業率が4.5%を割ることはなく、インフレは2%を超えることがない。換言すれば、木曜のウォールストリートジャーナルに掲載された社説によると “見たところ、FRBは米国経済が際限なく続くだろう輝かしい安定期に達したと考えている” ようだ。 本当か? ファイナンシャル・アストロロジーに基づく私達の理解からすれば、それは違う。

FRBに対し市場で開催されたこの愛の祝賀祭の全ては金星逆行下で起きている(金星は愛とお金を支配する)。もしかするとこういった投影された価値(金星)は、いったん金星が順行(4月15日)に転じれば変化するかもしれない。もしかすると遅くとも2〜3カ月後に変化するかもしれないし、早ければ来週にも調子が変わるかもしれない。金星逆行の下では、その間に人間が抱く見解や信じる事、発する主張や宣言などほとんど無制限と言っていいほどコロコロと変わっていく。しかもそれは継ぎ目なく微妙に変化していくので、当の本人は手遅れになるまでその事に気付きさえしない。

        世界の株式市場はFRBによる金利引き上げのニュースを受けて反騰した。ナスダック総合は先週、史上新高値まで舞い上がった。ダウ平均とS&Pもまた調子良く反騰したが、ナスダックの新高値ブレークアウトを追認するほどではなかった。今現在、株式指数は異市場間弱気ダイバージェンスが現れるかどうかを見守っているところで、これはダウ平均とS&Pが3月1日(MMA★★★重要変化日すなわち2月27日〜28日±3営業日)につけた高値を下回ったままであることが要因だ。似たようなダイバージェンスはヨーロッパやアジアにも見られた。たとえばFTSEとNIFTYは史上新高値をつけたが他の地域の指数はそこまでは至らなかった。さて史上新高値組がその他を牽引するリーダーなのか? それともこれらは金星逆行下における異市場間弱気ダイバージェンスの一例だろうか?

        金と銀もまた金星逆行下の投資家による似たような誤判断の可能性を見せた。金と銀の両市場が2月27日〜28日の★★★CRD(ジオコズミック重要変化日)にサイクル新高値をつけた。その後3月10日(金)と3月15日(銀)にいくぶんの急落があった。そしてFRBが金利引き上げを発表した後、両金属とも再び反騰し始めた。だがそれは通常の修正高〜綾戻しゾーン内に留まっており、プライマリーサイクルの最終弱気局面の潜在的可能性を示している。金星が順行に転じる4月15日±1週間の内に、もし金が1240を超えることなく、そして(または)銀が17.90を超えなかったら、両方とも市場センチメントの変化に対して弱いままに留まり、簡単に直近の安値を試すような展開になるかもしれない。しかしながら、先週の安値を割らない限り、とりわけもし直近の抵抗帯を上抜くようなことがあれば、強気トレンドがいまだに発効中であるとの見方もまた排除することは出来ない。金星逆行下において異市場間ダイバージェンスや矛盾したシグナルが浮上するというのは典型的に見られる例だからだ。

        FRB議長イエレンが3月に金利引き上げを決定したことは、このコラムや『フォーキャスト2017』の読者の皆さんにとっては驚きでも何でもないだろう。この期間(2月24日〜4月21日)についてはファイナンシャル・アストロロジーに基づき、数回にわたって「金利引き上げの可能性が高い時期」として強調してきた。それを私達が予測した当時、市場評論家はこれほど早期の金利引き上げに対しては非常に低い可能性しか見ていなかった。だがアストロロジーの研究において、中央銀行によるこの種の発表が金星逆行期の6週間になされるというのはいたって普通のことだ。それだけではない。金星逆行下のこうした発表は、近接した時期に起きる数ヶ月間のトレンドの終了としばしば相関し、多くの金融市場でトレンド反転が見られる。

問題は、2月27日〜3月2日にスタートしたリバーサルはいまだに発効中なのかどうか?だ。 もしそうなら、FRBによる先週の金利引き上げ発表に続くこの反騰は続かない。2月27日〜3月3日に始まった反転の動きは4月中旬、金星が順行に転じる期日に向かって再開するだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “FRBが予測を外せば経済を危うくし、また自由市場が人々を豊かにするという着想そのものを危険に曝す。市場がその役割を果たせるよう、FRBは自らの仕事の質を改革すべきだ。”

― Todd G. Bushholtz
  “A 21st Century Federal Reserve”
  ウォールストリートジャーナル 2017年3月16日付


        “共和党政権によって新しい焦点となった規制撤廃と税制改革を考慮するなら… 「… 米国経済が際限なく続くだろう輝かしい安定期に達した」などとは信じがたい。”

― ウォールストリートジャーナル 社説
  “The Fed’s Era of Contentment”
   2017年3月16日付


        おぉ、今週末は新年の始まり ― 牡羊座から始まる黄道帯における新年、すなわち北半球に住まう人々にとっては春の始まりだ。春がそこまで来ている。まるで冬は永遠に終わらないかのように見えたが、おそらくその本番が来るのは今年の冬至、2017年12月21日に土星が山羊座入りする時(とその後)になるだろう。それは多分2年分に相当するほど本当に長くて寒い冬をもたらすかもしれない。だが今は未来から現在に戻ろう….

        さて今、私達は今後30日間を牡羊座の太陽の下で過ごす(2017年3月20日〜4月19日)。この期間は金星が逆行し続け(3月4日〜4月15日)、その間に2回ほど土星にスクエアを形成する(4月5日と4月21日*)。

* 日本時間:4月9日早朝
     (米国東部時間では8日になるが5日という記述は
      初回形成接近のオーブを含むのかも)
       と4月21日午後8時過ぎ


牡羊座に関連して言えるのは次のような事柄だ:
彼/彼女はせっかちだ。牡羊座は時間をかけるのを嫌がる。性急で直情的だ。それらがしばしば不利益をもたらす。この期間、特に4月5日〜21日*は金星が牡羊座から魚座終盤に戻って土星とスクエアを形成する。牡羊座から魚座に戻るということは、牡羊座から与えられる原初的野性のエネルギーが削がれることを意味する。しかしながら、土星とのスクエアは気の毒にも牡羊座にとってはやりたい事に対する障害、妨害、遅延となり、これは大変なフラストレーションを呼び起こして今すぐにでも抵抗せずにはいられなくなる。

* 金星魚座入り:日本時間4月3日午前中

2月22日〜3月6日が例外的に強力なジオコズミック・サインの時期だったと感じた皆さんは(確かにその通りだったが)、それがまだ終わっていないことを頭に入れておいてほしい。次のラウンドは3月31日〜4月21日で、この22日間に11ものジオコズミック・サインが展開していく。これには金星の順行開始、土星逆行開始、これら両惑星の2回にわたるスクエア形成が含まれる。そしてこれら全てが3月31日に起きる2回目の木星・冥王星スクエアと共に始まるのだ。したがって、この期間の焦点は負債、債務上限、そして税金問題になるだろう。こうした問題は政府指導者達はもちろん市場にフラストレーションをもたらす対立の種だ。

        これらのジオコズミック・サインはまた、個人レベルの人間関係に生じるフラストレーションにも焦点をあてる。逆行の金星は『私を止めないで!』と火の玉になる星座宮牡羊座のエネルギーをすでに溜め込んでいる。だが夢見がちで受動的かつ矛盾を抱えたロマンティックな愛の星座宮、魚座に戻ると 『今はどうか私を追うことを諦めないで。でも私達は別れたほうが良いのかもしれない。だってあなたが背負っている重荷はよくわかるし、私にそれを支えるなんて無理。でもどうしてあなたは本当のことを言ってくれなかったの? そのせいで私はやりたくなかった事をしなけりゃならないの。どうか私の新しいEメールアドレスや電話番号を見つけようなんて思わないで。あぁでもお願い、私を探すのを諦めないでね….』 と言い出す。

来月は政府にとっても個人的関係においても、こんな調子で事が進むだろう。また金融市場も似たようなもので、ある日は上に向かって爆発し、翌日は完全な引き潮が始まって反転する。金星逆行にはよくある事だが、とりわけ金星が「強引な主張」の星座宮、牡羊座から「明け渡しと引き籠もり」の原動力が働く星座宮、魚座へと逆行する時には顕著だ。

そんな状況をあえて一口に表すなら、マルクス・ブラザーズの決まり文句がピッタリだろう。『これが俺の原理原則だ。それが嫌だと言うんなら、まぁ、他のもあるんだが』






訳文ここまで
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March 12, 2017

●3/12の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月13日00:03前後、北海道周辺で00:09前後、関西方面は3月12日23:53頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で23:25前後に乙女座22°13'10"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 乙女座22°~23° + 太陽 魚座22°~23°】
  "A royal coat of arms" +
  "A man bringing down the new law from Mount Sinai"
『王室の紋章』+
 『シナイ山から新たな "法" を持って降りる男』 

  "An animal trainer" +
  "Spiritist phenomena"
『動物の調教師』 +
 『心霊術家が起こす現象』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/27】
→★社会や人間関係に厳然とはたらく「力」と「特権」と「責任」の構造に気付く
→★霊的・精神的なプライドや自己正当化のために思わず取る行動の危険
→★抗えない運命や定めだと考えてきた物事の真偽を再評価する必要
→★立場を護るために威圧的な態度を取る、またはそれを見抜く
→★静かに戦闘態勢を整え、もしもの時に備えておく必要
→★古い伝統に裏打ちされた美と威厳、または剥がれ落ちる偽の紋章
→★自己信頼、自信、責任を引き受ける覚悟が創り出す統率力
→★闘うか逃げ去るか二つにひとつ、という本能的な値踏みが要る状況
→★絶対的服従か徹底抗戦かの岐路に必要な迂回路
→★自己犠牲か、自己犠牲を装った支配かの両極に注意
→★感情~精神~霊的世界など目に見えにくい問題を慎重に扱っていく
→★「物」ではなく非物質的な領域から自分を生き生きさせる生命力を取り込む
→★湧き起こる感情のうねりや内的な混乱を抑えて中心を保つ訓練
→★無理のない「反復」と「持続」と「柔軟性」による自己変革
→★「印象」や情熱的な「確信」もいずれは消えて変化が訪れることを知る
→★自分を支える形を持たない「何か」に勇気を持って全幅の信頼をおく
→★二元のどちらか一方ではなく両極を同時に見る視線を養う・・・→

エネルギーのポイント:『抑制と統御、そして解放のリズム』 

170312FM

        “これは通常の2カ月ではない。この期間は2月22日の火星・冥王星スクエアから始まり、4月5日~21日の金星・土星スクエアを以て終わる。金星と土星の 両方が方向転換する(土星は4月5日に銀河中心が位置する射手座27°から逆行、金星は4月15日に魚座27°から順行)。両惑星は4月8日と21日に正 確なスクエアを形成する。どちらもが方向転換しながらのスクエア形成が前回いつ起きたかについては、私には確信が無い。しかしながら、これが非常に稀な出 来事だという確信はある。”

― 2017.2.20付 メリマン・コラムより


        2月26日の日蝕以来、世の中にはいろいろなことがありました。月のサウス・ノードがクリティカル・ポイントのひとつ魚座3°台に在泊し続け、小惑星ファエトンと火星がコンジャンクトし、木星・天王星・エリス・冥王星のTスクエアにケンタウルス族のキラルスがかなりタイトなグランドスクエアを形成している今日このごろ。 先週だけを見ても... 5日には長野県消防防災ヘリ「アルプス」の墜落事故、6日(ファエトン・火星コンジャンクト)にはTHAAD配備開始に呼応した北朝鮮ミサイル発射、8日にはWikileaksによるCIAハッキングの大規模リーク、10日には韓国大統領の罷免など、世界は騒がしいニュースが流れ、国内もまたあれやこれや問題山積で落ち着く様子もありません。そんな中でユーフォリア状態が続いてきた株式市場だけど、天王星の陰に隠れて膨らみきった風船を割る針を磨ぐエリスが、いつニヤリと笑って立ち上がるのか... 気になるところです。 やはりわたし達は、集合的にも胎内宇宙のトンネルに入ったのかもしれません。 そんな中、新月期のエネルギー・ポイントは『プレッシャーと熱きこころとの相克』でした。そして満月のポイント『抑制と統御、そして解放のリズム』が続きます。うーん、どんな満月期になっていくかな。。 まぁ満月のテーマは新月が生み落とす子供みたいなものなので、毎回かなり前倒しで来ている気もするのですが。。


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        さて、今回の満月は真夜中近く。黄道帯の最高天に丸く輝く月を見ることが出来そうです。月は乙女座、太陽は魚座。 月のベースとなるシンボルは『王室の紋章』、その月に光を与える太陽のベース・シンボルは『シナイ山から下された新たな法を持って降りる男』。 そして月のエネルギーが結実するシンボルは『動物の調教師』、かたや太陽は『心霊術家が起こす現象』です。この二組を良く見ていくと、乙女座のシンボルはひとつの物事を地上的・社会的な視線で捉えているのに対し、魚座のシンボルは同じことを天上的・霊的、または宗教的な側面から捉えているように思えます。

        『王室の紋章』("王家の紋章"でも良いのだけどw)。これは連綿と受け継がれてきた伝統の重さ、積み上げられた地位や血統、そしてそれらがもたらす特権を表すものです。そして、国家やそこに居住する人々を先導する役割を担っていること(担ってきたこと)を意味しています。今は王家による直接的な統治制度を廃した国が多いけれど、それでもこの紋章を受け継いだ人々は世界のどこに行っても、その国が持つ最高権威の継承者として敬意を持って扱われます。


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        この「紋章」はその昔、深い森や荒れ地、険しい山、見渡すかぎりの敵陣の中で郎党を率い、道なき道を切り拓いた人々の血脈の証しです。多くの血を流しながらも、人々の安住の礎を築いた先祖達の偉業の印でもあります。その偉業を果たすには、絶大な権力を持つことが必要でした(戦乱の時代に合議制を敷いていては、一丸となった闘いなど出来なかったでしょう)。王のことばは即ち「法」であり「輝き」でした。また『王室の紋章』は戦いの中で絶対に譲ってはならない一線、護るべき誇りをも意味します。騎士達は自らが仕える王家(国家)の旗印をかかげ、その紋章に託された集団の命運のためにいのちと名誉を懸けて一騎打ちを行いました。もしかしたら近代の戦争でも、たとえば戦闘機のパイロット達の心理には似たような側面があったのかもしれません。


        では太陽のベースとなるシンボル『シナイ山から新たな "法" を持って降りる男』はどうかな? これには旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる有名な老モーセと、 彼らイスラエル民族の神であるヤハウェが彼に託した律法のイメージが濃厚にダブってきますね。長い長い物語をはしょって話してしまうなら... 彼は人生の80年を普通の人として ― それでも数奇な人生を ― 過ごしました。で、普通なら人生はもう終わっていてもおかしくないのだけれど...その後、いくら燃えても燃え尽きない炎の輝きの内に神と出会ったことで、民族救済の父となるべき道を歩み始めます。

その後も紆余曲折を経て、やがて多くの同胞達を連れてエジプトから脱出した後も、もう苦難の連続。そんな中、人々の内からは不平不満も出て来て、不穏な空気が幾度も流れたと言われます。けれど旅の一団がシナイ山のふもとに辿り着いたとき、山上に神が顕れました。そしてモーセにあの有名な「十戒」を授けたんです。このときこそが、イスラエルびとと神との契約が成立したときだと言われています。こうして「神の民の国」イスラエル建国の果てしない闘いとその歴史が始まりました。


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  この二つのシンボルに共通して浮かぶのは「選ばれし者」のイメージ。そして「法」とそれを施行するための「権力」でしょうか。 人々が一団となってまとまり、平穏に生きていくためには「法」が必要です。その下に守るべき「規則」が出来てきます。また、王や貴族の生涯にもモーセの生涯にも、「ノブレス・オブリージュ」として知られる、選ばれし者が負う重い責任がついて回ります。それは「統率者に権力を負託した者達(あるいは神なる存在)への義務」。命を差し出すことを暗黙の了解とした契約でした。これもまた法です。おそらく究極の「法」とは、この世の境界を超えた先に存在する「聖なる意志」を源泉とするものだったのではないかと思います。


        ・・・乙女座22°の月は「人々」から「力」を負託され、魚座22°の太陽は「神」から「力」を負託される。。 そしてそれによって「法」や「規範」を護り、厳しい世界の中で志や人生を共にする共同体を活かし護らなくちゃならない。一方、独裁的王権を持たなくなったわたし達の時代はどうかな? 世の中を見渡すと、沢山の「法」や「ルール」に溢れています。そして皆が口々にこれが正しい、いやそれはおかしいから変えよう。いやこっちこそが正しい。。。 それぞれがより良いと信じる法をかかげ、あちこちで永遠の戦いが続いているようです。(共同体ごとに内輪でせめぎ合っているうちは最大の悲劇は起こらないだろう・・・という考えもあるけれど...^_^;)

じゃ、この満月はわたし達にとって何を象徴しているんだろう? 自分自身にとって、絶対の「法」、消えることのない紋章の「輝き」って何だろう? そして、「譲れない一線」や「力」とは? 宗教者ならすぐに答は出るのかもしれません。また、道を求めて歩むひとも「これだ!」と感じられる何かをこころの内に持っているかもしれません。また、確固とした政治的信条や「こうあるべき何か」を胸の内に秘めているひともいるでしょう。けど、「パッと考えてもすぐには出てこないよ…」というひとも多いのではないでしょうか。 それでも、何か大切なもの、ずっと護っていかなくちゃいけないもの、妥協出来ない物事… わたし達はそれぞれにそんな「とても大切なもの」を、漠然とでも抱えて生きているような気がします。あ、でも「何も無いよ、大切なものなんて。その日を暮らしてるだけ。どうでもいい」とか「ただ虚無を見ているだけ…」ってひともいるかな。 なら、その「虚無」や「どうでもいい」状態こそが大切…ってこともあるのかな。。


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        それが何であれ、このシンボルの組み合わせはこころの中に潜む自分だけの「法」を一度見つけ出してみること、あるいは見直してみること。 そしてそれを社会の中で今、どう表現しているのか(または表現していないのか)を考えてみるよう促している気がします。何が自分にとっての神なのか? または神に代わるほど愛し、あるいは固執しているものなのか? それが毎日の生き方暮らし方、言動にどう顕れているのか? プライドや自信、劣等感や自己卑下はいったいどんな「法」=「こうあるべき何かという観念」からやってくるのか? これは少し前にTwitterで「銀河中心にコンジャンクトした土星」のテーマとしてちょこっとツイートした内容にも不思議と呼応する問題です。

輝かしい王室の紋章は、同時に血塗られた歴史をも物語ります。シナイ山からもたらされた教えとそれによって支えられる預言者の絶対の力は、排他や差別、宗教戦争を引き起こす力にもなり得ます。それはもう良いとか悪いとかを超えて、わたし達人間が幸福を求めながらもがき続け、歴史の中で繰り返してきた営みではなかったでしょうか。

けれどだからこそ、何度でも。そこからまた新たな「譲れない一線」を捉えなおし、見つめてみる。そんな感じ。これもまた、良いとか悪いとかじゃないと思います。ここで必要なのは一度はっきり知っておくこと。自分のたった今を。何故なら今の自分を密かに支えている「法」を把握しておくことによって、これから先にきっと経験するだろう大小の変化に直面したとき、しなやかに対応出来る可能性があるから。。


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        さて次に月がとっていくメインのシンボルは『動物の調教師』です。『動物の調教師』って、犬や猫などのペットに限らず、あらゆる動物を人間の役に立つように躾けますよね。例えばライオンのような猛獣をTVドラマや映画の中で人間と共に演技させることもそうだし、サーカスで象や熊に芸をさせるのもその1つです。 調教師は、もともとは野生であった動物達の性質や生態を熟知した上で、それを操ることによって、人間社会の中で「特定の機能」を果たすように調整していきます。

一方、野生動物は本能を主として生きています。生きぬいて、子孫を残そうとする本能。そこからそれぞれの習性が生まれ、その習性がまた生き残るための「掟」となっていきます。その範囲に従って生きることが彼らの安全に繫がり、種としての繁栄にも繋がるのでしょう。だから、わたし達人間の目からはその生がどんなに厳しく残酷なものに映ろうと、そこには野生としての調和が厳然と存在しているのだと思います。それが彼らの「法」なのだから。

けれど、人類の文明はそんな "野生としての調和" を逸脱するところから始まりました。ただただ生きようとする純粋でナマなエネルギーを、その表現の範囲を、知性を得ることによってどんどん拡大してきたわたし達。そして出来る限りの細部を追求してきたわたし達。・・・そして社会との関わりや対人関係の中で、自分がどう見られ、どう機能していくかを個人として捉え、認識し、思考するまでにそのエネルギーを昇華してきたということかもしれません。


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  それでもわたし達のこころの地下室には、調整や調和を拒むナマなエネルギーが片時も休むことなく働いています。 それは普段は封印されて目に見えないけど、実はわたし達があれこれ悩んだり考えたりするとき、そのマインドや感情を突き動かす純粋な内的原動力として働いているように思えます。その力はわたし達に生きることへの欲望を与えてくれます。 けれど、何かの拍子に理性で固めたこころの壁を突き抜け、地下世界から生々しいマグマとして噴出することがあります。

        飼い慣らされたはずのペットが突然牙を剥いて威嚇してくるとき。競走馬が驚いて騎手を振り落とすとき。虎が飼育係を襲うとき。わたし達は、いったい何が起きたのか?何が大人しく躾けられていたはずの動物をいきなり変えてしまったのか?とショックを感じます。もしかしたら、それは根源的な恐怖に結びつく刺激が原因だったかもしれないし、縄張りを侵された怒りやシンプルな性衝動に由来するものだったかも。。(これらの全ては根源的恐怖に繋がっていそうだけど) けれどそんな荒ぶるエネルギーが頭をもたげるとき、そこに「力の加減」という概念は存在しません。やるかやられるか?です。 咄嗟のときに本能が目覚め、無意識に動いたおかげで九死に一生を得る...なんてことも、だからこそ起きるのかもしれませんね。


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  けれど、こうしたエネルギーがわたし達人間の内部で「服」を着せられているとき。 その力は色々な感情に翻訳されていきます。そしてわたし達のマインドが持つ様々なクセや習性として形を獲得し、その後に理屈づけられていきます。 たとえば... 頭では良 くないとわかっていても、どうしてもどうしても抗えない習慣として身に付いたり。小さなプライドがある瞬間、まるで自分の全存在証明のように感じられて理屈ぬきの怒りが爆発したり。あるいは立場や承認を失う恐怖にかられ、安全のために自分にも周囲にも嘘をついてみたり。。 で、その原因はたとえば幼いころのこんな体験から来ているのかもしれない…など。わたし達の意識のアミダ籤は、人生を重ねると共に複雑な立体構造になっていきます。

でも、その探求で得た答がこころから納得のいくものなら、少なくとも「現時点のわたし」にとってそれは正しいのです。その記憶を探査していくことで、きっと今も光が当たるのを待っている、沢山の物事に巡り逢うことが出来るでしょう。掘り起こされたものがポジであろうとネガであろうと、それは全てわたし達の内的宇宙に眠る資産です。そしてそれは、とてつもなく大きな解放に繋がっていくかもしれません。 

        このシンボルは、わたし達それぞれがこころの何処かに抱えているはずの、暴れ馬のような心的エネルギーを「調教」し、コントロールするよう促しています。社会の中で自分を表現し、それによって全体のために何らかの機能を果たしていくために。本当は自分が世界にとって必要不可欠な存在だということに気付くために。。


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        さてその一方で、月に光を送る太陽は『心霊術家が起こす現象』、つまりサイキックな領域のエネルギーを示唆しています。これは霊的な感受性に対する知識を深めていく必要があることを示唆するとともに、怒りや恨みなど、ネガティブな感情に引きずられて目に見えない「念」や「言霊」を飛ばし合うことに対する注意喚起でもあると思います。 わたし達フツウの人間の思いの力って、想像を超えて強力なときがあります。リアルであれネットであれ、わたし達が発したネガティブな「念」やことばが伝播し増幅していく影響力って、関わる全員が半ば無意識なぶん、始末に負えないことがあります。類は友を呼ぶ的な法則も働いて、重く滞ったサイキック・エネルギーが引き寄せられ、それがあちこち乱反射しながら増幅していく。。 その一端は、ごく普通の日常でもよく見られるのではないでしょうか。

わたしはけっしてその世界の専門家ではありません。けれど、自分の住むリアルの世界(とバーチャル世界)が同時にサイキック空間でもあることに気付き、その現象を内側からよく観察していくだけでも、ネガな影響を防ぐ助けにはなると思っています。少なくとも、健全な思考の磁場を狂わすような念の伝播に無意識に加担するようなことはしないで済むようになるんじゃないかな。。 意志さえあれば。そして、優しく温かいエネルギーを送り出すことも出来ると思います。それは、ひとによっては清らかな祈りの力かもしれません。


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        ただ、いずれにしてもこれにはある種の覚悟が要るでしょう。目に見えないエネルギーと直面し、それを扱うには、ちょうど猛獣使いのような慎重さと剛胆さ、そして相手に対する畏敬の念さえも必要になります。この魚座のエネルギーは、周囲を飛び交う不可視のもの達に対しても、自分が放射するエネルギーに対しても、調教師のようにデリケートな目配りをするように…という、なかなかハードルの高いテーマを含んでいるのではないでしょうか?

        わたし達がこころの階段を降りていくとき。きっと地下一階〜二階くらいまでは説明と理解が可能です。けどそんな地下室の床下には、滔々と流れる地下水脈が存在します。それは紅々と燃えさかる火の河であり、わたし達を生かそうとする得体の知れないエネルギーです。いえ、もしかしたらそれは、善悪も幸不幸も超えて全ての「いのち」を貫く、「この宇宙の法」なのかもしれません。その力は、手つかずのままわたし達の奥底で脈動しています。そしてその「法」を託され、力として使い、ことばへと翻訳し、この世界に表現していくのはわたし達自身。わたし達、ひとりひとりです。

もしわたし達が自分自身を統治する王であり、法の実行を託された預言者であるなら…さぁ今、こころの神殿にはどんな紋章を掲げるでしょうか?


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        と…新月に続いてかなり「訓練」っぽい要素で濃く彩られたこの満月。 とはいっても、このところ魚座と牡羊座に多くの惑星達が集まって一筋縄ではいかないエネルギーを放射してきました。土星は逆行に転じるまでしばらく銀河中心とコンジャクトしたままだし、金星は4月15日夕刻まで逆行を続けます。また3月17日には天王星とエリスが全3回のうち最後の正確なコンジャンクションを形成し、木星・天王星・冥王星・エリス、そしてキラルスのグランドスクエアも続いています。(天王星とエリスは最後のコンジャンクション形成後も5°までしか離れず、来年1月には再び2°まで接近します。まだしばらくは不和の女神エリスの影響力が続きそう。)

この満月期に至るアスペクトを調べてみても、世の中では突然驚くような事実が暴露されたり、事実がどうあろうと エモーショナルなエネルギーが湧き起こって騒然となったり。。 また理解しあえない主張を持つ者同士が延々と火花を散らし続けるかと思えば、目的のためには手段を選ばず後悔もしない自己正当化のエネルギーが力を増しているように見えます。そして女性性の中に埋もれた非常にダークな側面を司る小惑星や、天災・人災・事故を暗示したり、思い込みによる突っ走り、筋の悪い情報に煽られて真実が見過ごされがちなコミュニケーション(または報道)などが浮上してきます。火星が安定した価値観をモットーとする牡牛座入りしたので、地道に解決への意志を貫いて成果を出すという側面も出て来るけど、もうしばらくは表面化しにくいかな。。 うーん、これは知らず知らずのうちにストレスを溜めているひと、多いかも。。


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        新月記事の中で、何かにつけて「ムカつく」経験をするひともいそう…って言ったけど、みんなどうだったでしょう? うまく自分をコントロール出来たかな? 精神的な側面でいろいろと耐えることの多かったひとは、この満月期に少し息抜きを心がけてもいいかもしれません。何か楽しみながら、前向きにバーストしてみるのは悪くなさそう。それは確かに根本原因の解決にはならないかもしれません。けれど貯まったもののガス抜きは大切な作業です。それで隙間をつくって見えて来ることだってあるのだから。 

ガス抜きには高い目標や目的なんか要らない。出来ればシンプルなことの方が良さそうです。何か体を使うようなこと。出来れば人工的な環境よりは、自然な環境のほうがベターかな。たとえば大声で唱う、思いっきり走る、大自然の中で草木に抱かれてみる、手を優しく使って動物達と触れあう…とか。または、思いっきり感傷的・感情的になってひとり泣いたり暴れたりするのだっていいかも?(けど安全に気を配ってね…^_^;) 

たとえ今忙しくても、たまにはエイッとお休みして自分に優しくするのも悪くない。。 もしかしたらこの満月期、自分を生かしてくれてる "何者とも名付けられないもの" と、もう少しだけ...近付けるかもしれないし。。


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        あ、でもアルコールやドラッグ、または甘い物に過度に浸るとか、依存的な行為はこの時期危険なので気を付けて。 なぜなら海王星と小惑星ディオニソスがピタリとコンジャンクトしています。ディオニソスは葡萄とワインの神、復活神話の神とされているけど、本質的には「得体の知れないアウトサイダー」です。道徳や善悪という概念とも縁がありません。そして、顕在意識の領域と「神」の領域との間に存在する境界線を超え、その人間の本質、または物事の本質をむき出しにするような力を持っています。楽しむのはいい。けれど海王星の霧にまかれてディオニソスに征服されてはならない。これ鉄則です。だって自分の本質がむき出しになるのは構わないとしても、それと真っ向から直面し、観察し、制御する力を手放してしまうことの危うさとも紙一重だから。自分自身を統治するという特権を護りましょう。

        また、若くて感受性が強いひとは、何かとても奇妙な考えに惹かれる...取り憑かれる...なんてケースも無いとはいえません。土星・海王星スクエアが形成されたとき、「見るもの、読むもの、聞くこと全てを信用してはいけない」とメリマンさんは警鐘を鳴らしていました。けれどアスペクトが終わった今も、また別の形をとってその傾向は続いています。噂話や報道がアテにならないのはもちろんです。けれどもっとプライベートな内的世界に浸入してくるエネルギーにも注意が必要かもしれません。重心を低めに保ち、ふっと引っ張られておかしな行動に加担しないよう気を付けてね。「心酔」と「信頼」は、二つの全く異なる行為だから。


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  自分の頭に浮かぶ思考がどこから来ているか?自分はその内容に "本当に" 責任を持てるのか?素面で? このエネルギーに触れるときはその二点がとても大切。なので満月のテーマと呼応しながらこの力を使う一番の方法としては、 「醒めた状態で変性意識に移行する」こと。未知への畏怖とコントロールの力を失わないこと。そして戻ってくること。 あるいは、創作と創造のためにイマジ ネーションの力を羽ばたかせること。 わたし達が敬意を払って接するとき、海王星とディオニソスのペアはきっと素晴らしいインスピレーションを与えてくれ ると思うのです。ぜひ試してみて。



  あと24時間足らずで満月か。。 ちょっぴり疲れた脳味噌を抱えつつ、今夜はわたしという存在の内に棲む、さまざまな生きものの息遣いに耳をこらしてみようと思います。 うん、ここには沢山の生が集ってるような気がする。それは何生も前を生きた魂の記憶かもしれないし、未来に繋がる誰かかもしれない。太古の獣の思い出や、体内にうごめく無数の異種のいのち達。。 ここに託された多くの生命の流れ。それを皆、統べていけるだろうか? きっといくんだろうな。  旅が終わるまで。 

あ、今夜は少し雲が出てる。けどその上には、今も無数に輝く天の星々。それはこの世を生きて去った無数のひと達の王者の紋章かもしれないな。。



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have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


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March 05, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】
来週3月13日付のコラムはMMA投資リトリートの開催期間中(3月9日〜13日)にあたるため、休載とさせていただく。


≪ 先週をふり返って ≫


        “「今月開催されるFOMCにおいて雇用とインフレが我々の予想通りに進展しているかどうかを検証する。予想の通りであれば、FF金利を一段と調整していくことが適切となろう」イエレンはこう述べた… 3月14日〜15日の連邦公開市場委員会(FOMC)において金利引き上げが発表される公算は、好調な経済データとFRBのタカ派的な物言いによって昨今、ドラマチックに高まっている。”

― Anmar Frangoul
  “Janet Yellen Hints at Possible March Rate Hike”
  www.cnbc.com 2017年3月3日付


“私の見方ではどちらかといえば、FRBは3月4日〜4月15日の金星逆行期間中に再び金利を引き上げるのではないかと思う。したがって私はこの市場(国債)が再び下げることを予期している。”

― MMAウィークリー・リポート, 及び『フォーキャスト2017』



        FRB議長のイエレンは3月3日金曜のスピーチにおいて、今月中の金利引き上げの公算をより高めた。この3月3日というのは、金星逆行のまさに1日前であり、木星・天王星オポジション形成の1日後だ。だからこのコラムを読んでいる皆さんにとっては驚きでも何でもないだろう。金星が逆行する6週間という時間帯に入り、中央銀行がこのような発表をするというのはざらに起きることだ。

        このイエレンのスピーチ以前でさえ、火星、木星、天王星のハードアスペクト(それに冥王星を含むカーディナルTスクエアについてはこのコラムでも述べてきたが)に通常見られるボラティリティの増大と大幅な価格の上下動は起き始めていた。先週はまた、多くの金融市場における主要なトレンド反転の始まりであったかもしれない。これは、木星・天王星オポジション(3月2日)と金星逆行(3月4日)というレベル1ジオコズミック・サインの形成前後12取引日の範囲で私達が予期していた、もう一つ別の作用だ。

こうして先週はダウ工業平均、S&P、ナスダック総合、そしてロンドンのFTSE指数において史上新高値が記録された。その全ては3月1日または2日、木星・天王星オポジションの効力が最大となった日につけられたものだ。ドイツのDAXはまさに3月2日、12,082まで舞い上がって2015年4月につけた史上最高値12,390に近付いた。同様に、オランダのAEXとスイスのSMIもまた3月2日〜3日にかけて年初来新高値をつけている。

一方、インドのニフティは3月2日、2年ぶりの最高値水準まで反騰、日本の日経と中国の上海指数は3月1日と2日に数ヶ月ぶりの新高値、または新高値を試すところまで来た。だが奇妙なことに、香港、オーストラリア、そしてロシアでは反対の傾向が見られた。これらの株式市場は数週間ぶりの安値に沈んでいる。

        金と銀は、私達の★★★重要変化ゾーン(2月27日〜28日±3取引日)だった2月27日月曜にサイクル新高値をつけたが、その後3月2日〜3日の金星逆行前の滞留に向け、やや急激に売られた。この下落の牽引役となったのはXAU金銀鉱山株価指数だったかもしれない。これは金と銀が天井をつける大分以前の2月8日にトップアウトし、その後3月3日には1月3日以来の最安値水準まで落ち込んだ。 金属の下落に呼応して、米ドルは3月2日に1月11日以来の最高値水準まで反騰、そして同日、ユーロ通貨はやはり1月11日以来の最安水準まで下落した。

これらは私達がこの時間帯に目にしたいと考えていた形の市場動向だ。さてこれからどんなタイプのリバーサルが続くのか、見てみるとしよう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “今日はトランプがホワイトハウスに入って以来、最良の姿を見せた日だった。敵に対する侮辱の言葉を散りばめた煽り演説ではなく、国を一つにまとめたいという熱望を彼が表現したのは初のことだ。彼のスピーチには、怒りと恐怖によって動かされてきた社会の動向に長らく欠けてきた良識が、ささやかながらも表されていた… この内容こそが1月20日の就任式において「米国民の大虐殺」演説の代わりに話されるべきだったのだ。あの時のトランプは小さく怒りっぽい子供のようだった。今日は同じ人物が大統領らしく見えた。”

―  The Arizona Republic Editorial Board
  “The Night That Trump Became Our President”
   Arizona Republic 2017年3月1日付


        先週のコラムの冒頭で私はこう書いた。『これからの1週間に経験するような時を、今までに経験したことがあるだろうか? まぁ、おそらくはあったかもしれない。だが、少なくとも今年中は、もう二度と経験するようなことはないだろう』。これは2月16日〜3月4日に次から次へと発効する惑星シグナルのことを指していたが、そこには5個のレベル1ジオコズミック・サインが含まれており、木星・天王星オポジションと金星逆行もまたその一部だった。それについては今回の冒頭でも触れたし、先週長々と論じたとおりでもある。この2つのシグナルは、多くの金融市場におけるプライマリーサイクルのピークとその後に起きる重要なリバーサルに対し、前後12取引日のオーブをもって最強力と言える相関関係を保持している。

        したがって、これからの1〜2週間は、この時間帯につけつつある重要な安値または高値に対する反応を見ていくことになりそうだ。次に訪れるやや注目すべき日付けは3月25日だ。これは金星逆行の中間日であり、現在まだ反転していない市場のリバーサルと相関するかもしれない。もっと重要なのは3月30日〜4月21日で、これには木星・冥王星ウェイニングスクエアの2回目の形成、そして土星逆行開始日に近接した金星順行が含まれている。そしてその両方が相互に正確なスクエアを形成するのだ(4月8日と21日の2回)。

この期間は、現在展開している時間帯と同程度の重要度を持つかもしれない。完全な対称性を提示する宇宙においては、今始まっているカウンタートレンドの動きが終了し、その時、再び底流に存在する基本的な方向性への活動が再開するからだ。 だが残念なことに、この宇宙においては何事も完璧であることなどほどんどない。だがある種のスピリチュアルかつニューエイジ系の観念を持つ人々なら「いや、宇宙の全ては常に完璧なのだ」と反論するかもしれない。その事自体には、私もおそらく同意するだろう。しかし、私は収支のバランスを保つという経験を重ねてきたし、ロマンスやビジネスを含む個人的人間関係の問題にも携わってきた。この世において物事は常にパーフェクトというわけにはいかない。これは人間の経験においてはよくある事なのだ。

        現在宇宙、市場、そして人間としての経験の内に起きていることの全てを鑑みて、これからおよそ4週間〜7週間の内に何が起き得るかを熟考するなら、今日の惑星研究とサイクル研究における素晴らしい頭脳が集うMMAリトリートを私達が開催するというのは完璧なタイミングだと言えるだろう。それは今週末から来週初めにかけて催される。



≪ トリビュート ≫

        これまでで最も偉大なサイクル・アナリストの一人であったウォルター・ブレッサートの死去を告知しなければならないことは、私にとって大変な悲しみだ。ウォルターはサイクル分析における私のメンターだった。私が彼に初めて会ったのは1980年1月、金と銀のブームの真っ只中だった。その後彼は寛大にも、サイクルに関する深い知識と彼自身の発見について私に教えてくれた。 彼は金融市場分析において、どうサイクル理論を使っていけば良いのかを教えてくれた。そして彼は、自分のサイクル理論と惑星の動きがどう相関するかを、君のアストロロジーの知識を使って調査して欲しいと私に依頼したのだった。 この協働作業が後に、私の初めての著書『The Gold Book: Geocosmic Correlation s to Gold Prices(1982年)』の執筆と出版に導いたのだ。それは惑星の動きと金融市場との定量的な相関性についての最初の本だった(それ以前の調査者の手になる太陽と月を使った研究とは異種のものだった)。 本当に素晴らしいパートナーシップだった。

私はこれからも、彼が私のみならず世界に授けてくれた知識の数々に深く感謝し続けるだろう。彼は紳士であり、学者であり、マーケット技術のマスターだった。そして純粋に他者を思いやる人だった。ウォルターの死は心から惜しまれる。だが彼の市場分析とタイミング技術への先駆的アプローチはこれからも常に私の執筆の中に、称賛と哀惜と共に生き続けるだろう。








訳文ここまで
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February 26, 2017

○2/26の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月27日00:17前後、北海道周辺で 00:24前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は2月26日23:58前後、沖縄周辺では23:30前後に魚座 08°12’で新月となります。

*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 魚座8°~9° ー 発効期:2/26~3/11 】
   "A girl blowing a bugle"
『ラッパを吹く少女』

   "A jockey"
『騎手』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自己の内面の想いや気付きを断固として表明したい気持ち
→★行動やことばを社会的に受け入れられる形に整えていく必要
→★承認または愛情を求めて他者の注意を惹く行動をとる
→★革新的に見えるアイデアの中に受け継がれる古い構造
→★熟考された方法を通し細心の注意を払って「一線を越える」経験
→★競争原理が働く中で気付かないうちに常軌を逸していく心理
→★他者に呼びかけたいという欲望、またはそれに応えたいという欲望
→★自分のイメージの中にだけ存在する究極のゴールを目指して突き進む
→★型破りな生き方、考え方またはヒロイックなイメージの追求
→★社会または周囲に理解されない辛さや苦しみを乗り超える必要
→★「勝つ」ことのみを目標として本来の意図が見えなくなる危険
→★自己利益のために他者を心理的に操る技術、または巧みな印象操作
→★激しやすい状況の中で抑制の利いた態度をとり続ける訓練
→★潜在する未来の「かたち」を見据えながら当面の問題に取り組む
→★体に備わった本能、または直観で活路を見出し道を切り拓いていく
→★単なる利害関係や社交儀礼を踏み越えて触れあう機会を栄養にする
→★霊的インスピレーションや創造の源に触れる一瞬の体験を慎重に扱っていく・・・→

エネルギーのポイント:『プレッシャーと熱きこころとの相克』

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        さぁ、獅子座の月蝕に続いてやってくる魚座の新月・日蝕(金環蝕)です。このところのメリマン・コラムでも触れられてきましたが、今回のアスペクトはなかなかに強烈。。でも、もしかしたらここから先はこのくらい強いエネルギーなんか当たり前に感じてくるのかな? なんて気もしないではありません。

今、落ち着かなかったり不安だったり、色んな側面で苦しい思いを抱えているひとは少しずつ、少しずつ息継ぎをしながらこの「圧」に耐えていくうち、いつのまにか新しい大地に辿り着いてた… きっとそんな感じになるかもしれません。だから、今の緊張感や痛みは貴重(イヤではあるけど)で何かかけがえのない発見をもたらしてくれる、必須のプレッシャーなのだと思います(出来れば避けたいけれど...)。  


eclipse


        「蝕」、特に日蝕はエネルギーの壁に頭から突っ込んでいくような経験です。そしてその壁は、わたし達が感知しようとしまいと、時間と空間を超えて人々の意識に刺激を与えます。魚座8°台と密接なアスペクトを組む惑星をネイタルに持つひと...そうでなくても敏感なひとにとっては、今回の日蝕は何か大きな区切りのひとつになるかもしれません。それはまるでジェットコースターに乗ったと思ったら突然トンネルに入り、上下左右もわからないまま(あるいは気付かないまま)宙返りして見知らぬ出口に辿り着くような感じかも?  もしそれが起きるなら、きっとそれは特別なリニューアルのためのトンネル。あるときは本当に繊細で微細な変化。またあるときは、人生が変わってしまうような体験。 そしてそのトンネルの長さはひとにより意識により、またそのひとがネイタルに持つ惑星達との協働により、半年~数年のスパンを持っています。。

日蝕も月蝕も、年に2回ずつ起こります。そうだとすれば、古代からの長い歴史の中でまだ蝕が起きたことのない黄道上の位置ってあるのかしら...? なんて考えてしまいます。調べたことは無いけれど、もしほとんどの度数で蝕が起きていて、その都度その領域のエネルギーが強化され、全体に大きな、または微細なシフトが起こり、そしてまた長い刻を経て鎮まってきたのだとすれば...。 わたし達人間の意識もその都度、徐々に・・徐々に・・リニューアルを繰り返してきたのかもしれません。(そのわりには似たような歴史の営みが繰り返されてるような気もするけど、それでも。^_^;) 
 

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  今回の日蝕 ― 新月がネイタルの惑星達にアスペクトを形成することでダイレクトに影響を受けるひとはもちろん、そうでないひとも。。それぞれの人生の中で、あるいは人間が織りなす歴史の中で、年に2回の特別なゲートがもたらすユニークなプロセス ― 内面に何が起き、それが外界にどう翻訳されて見えてくるか ― にいつもより意識を向けて、大切に過ごせたらいいなと思います。 ここから先は、たぶん3~5年先を見据えていく時間領域の始まりだと思うから。。



★2月新月・日蝕の星模様 & サビアンシンボル★

        さて、前回の月蝕のエネルギー・ポイントは『アンビバレンスの克服』でした。アンビバレンスって、考えてみればわたし達人間にとっては永遠の課題みたいなものだし、そう軽々と克服出来るようなものじゃないですよね(^_^;。 それでも、まるで二元の両極から引っ張られているような感覚の中でギリギリ踏みとどまって自分の中心を失わずにこれたなら、ミッション・コンプリートかも? 

蝕のエネルギーって、実のところその渦中に在る間は真の実体が曖昧で、どれほど論理的な思考を使っていても、本当には何がおきているかを明確に捉えられないことが多いものです。それでも、感情の動きだけは活発。なので気付いたらやみくもに突っ走ってた...なんてことも起きがちです。

だからこういう特別なゲートをくぐってからの数日間は特に、いつも自分が自分の「中心」にいるか? 重心から外れていないか? ...思いっきり上に舞い上がってエネルギーがダダ漏れになっていたり、お腹より下にどよ~んと垂れ下がって背中が鈍く丸くなっていたり、右や左やナナメにはみ出して青くなったり赤くなったりしていないか...なんてことを意識していることが大切かも。そして衝動ではなく、直観に従って感じ、考え、見ていること。 見続けること。 自分が今 何を言い、何をしているかを、意識のどこかできちんと捉えていること。


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        けど激しくぶつかり合うエネルギーが渦巻くようなときは、知らず知らずに(あるいはわかっていながらも)動かされて「はぁ...やっちまった!」なんてこともよくあります。で、確かにその結果に直面するべきときは必ずやって来るのだけど。 それはもう良いとか悪いとかいう判断を超えた物事の流れです。ただ取るべき責任があればしっかりと取り、必要ならきちんとコミュニケーションをはかる。誤魔化さない。それだけが大事。 結局、痛みをきっちり通り抜けて得られるものの方が後々大きかったりする... たとえいっとき何かを失うように見えても。 それに代わる(もしかしたしたら無形の、でも自分にとってとても大きな)何かを得る、そのスペースを空けるために。 何かが崩れたらまた少しずつ、積み上げていく。それは最初とは違うカタチになるかもしれない。いや、きっとなる。そしてその方がずっと良いかもしれない。 これは蝕の刺激に乗せられてイタイ経験をしたときに思い出してほしい鉄則です。 

あ…とか何とか言い出すと、まるで蝕のときは決まって良くないことが起きそうなイメージになってしまうかも?  けど決してそうじゃありません。何て言ったらいいのかな… 蝕って、多かれ少なかれひとつの区切り、新しい始まりなんですね。何かが大きく...または密やかにささやかに、変化します。 どちらにしても、それは後々大きな違いを生むようなタイプの変化です。

でもわたし達人間って、どこまでいっても深い、深いところで変化を怖れています。予測を超えた変化を。今、自分の手の中にある平穏を失いたくない。絆を。心地良さを。まだ失ってもいないときから怖れたりします。幸せすぎて不安…とか。 あるいは、自分にとって良くないとわかってはいても、あまりに慣れすぎてしまった状況から出て行くことが出来なかったりします。そして何かと理屈をつけて立ち止まります。 蝕、特に今回のようなサウスノードの蝕は、わたし達が変化を嫌うとき、ネガティブな方向性を顕著に見せます。見せるっていうより、たぶんわたし達が真っ先にそう解釈するのかもしれません。 けれど重心を保ち、受け入れる準備を整えた意識にとって、蝕は限りない創造性へのキックとなり得ます。


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       けれど。たとえエネルギーの一撃による痛みを抱えて傷つき、凹んだり孤独を感じるひとがいたとしても。 不思議なことだけど、同時に「えへへ」とか「うふふ」とか。。辛い気持ちとはどこかまったく別の領域に存在しながら微笑む自分も確かにいるんです。 低くたれこめた雲を突き抜け、どこか果てしなく温かい、永遠の広さを持つ場所に。気付こうと気付くまいと。 ただ、存在の全てを開いて、そこにタッチ出来るかどうかだけ。。 

 太陽と月が織りなす変化のリズムを受け入れるのに、もう遅いってことはありません。「やっちまった!」その後でも大丈夫。人生のアミダ籤って、とっても目が細かいんです。いつも選択肢は存在します。誰のホロスコープにも、本当はその360°の円が真っ黒に埋まるほど、多種多様な惑星や星々のエネルギーが詰まっているのだから。 「こうだからこういう傾向が出やすい」とは言えても「あなたは必ずこうなる」なんて誰にも言えないし、言えばそれは暗示になります。でも、選択するのは自分自身。そして自分の胎内宇宙に蓄えていくちから。そう...たったひとつ言い切ることが出来るとすれば、「いつかここにサヨナラするときが来る。それまではココを生きる」それだけかなぁ。

微細なものを含む全ての惑星達が持つ可能性については知らなくても、わたし達が生きる瞬間・瞬間にまだまだ知らない分かれ道が沢山存在し、ひしめきあっていること。囁きかけていること。それをこころの隅に留めながら道を切り拓いていくことって、これからますます大切になるんじゃないかと思うのです。自分を、他のひと達を、もっともっと自由にしていくために。

今回の新月で出て来るエネルギー・ポイント『プレッシャーと熱きこころとの闘い』は、この蝕の時間帯が、アンビバレンスの中で揺れることがあろうと、いつも「自分の中心」(シンボリックに言えば聖なる寺院かな?)に戻っていくための闘技場になることを意味しているのかもしれません。


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        と、例によって前置きが長くなりすぎ…(^_^;。じゃ、今回はまずこの日蝕のサロス・シリーズを見てみましょう。サロス・ファミリーのナンバーは140です。このシリーズが誕生したのは16世紀、1512年。えっと...ヨーロッパではルネサンス盛期でしょうか。日本は室町幕府も末期の戦国時代かな。 また直近でこのシリーズの蝕が起きたのは1963年1981年1999年。 いずれも今年8月の、これまた強烈な蝕サロス145との組み合わせで起きています。 wikipediaの年表をざっと見るだけでも、どの年もエポックメイキングな出来事が起きているのがわかります。そしてその内のいくつかは、今、何らかの因縁めいたものが浮上しつつあるような?(上のリンクから年表をざっと見てみると興味深いかも...。おそらくこの二つのサロス・シリーズの組み合わせが、この春からの一年を彩る大テーマになりそうな気がします。)

一方、いつも言うように、サロス・シリーズはそのファミリーごとに異なる「ニュアンス」を持っています。そしてその性格(特徴)は、そのシリーズの誕生時(初回の日蝕が起きたとき)の様相、つまりその蝕の "ネイタル・チャート" に最も強く顕れるとされています。そのチャートはこんな感じ。。 アストロロジー実践者のひと、学習中のひとは、このチャートからどんな感じを受けるでしょう?


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 1512年4月26日サロス140
 初回日蝕のエリーズチャート



        アスペクトとサビアン・シンボルから、わたしにはこのチャートがこんなことを言っているように感じられます。

 『...一方では何かとても深いところから来るインスピレーションや美の感覚、または「公正さ」に関わる理想やアイデアがふり注ぐ。それはとても強力なもの。けれどそれを物質的な世界にしっかりしたカタチをとって実現しようとしたとき、様々な制約にぶつかる。そのとき、夢や思考の領域からひとつ次元を下げ、固め、カタチを生み出し、自分が実際に持ち合わせている能力やリソースを駆使して現実のものに出来るかどうか? ...諦めることなく、ルサンチマンに陥ることなく、独りよがりにならず、新しい跳躍の道を発見出来るか? これは人格の有りようを含めたテストでもある。

けれど、一番大きな試練はある種の焦燥感かもしれない。 「これしかない!」と思い定めるのはいいけれど、思い描いた幻を目先に追えば、それは執拗にあなたを追い立てる。そして先を急ぐあまり、根底は建設的であるはずの行為が破壊的な結果を生んでしまうかもしれない。 あるいは理想の美と現実の醜さとのギャップに絶望すれば、破壊的な目的を良しとしてしまうかもしれない。功を焦ってはいけない。こちら側とあちら側に橋をかけたいのか? それとも橋を爆破したいのか?  破壊して残るものは何か? 本来の目的は何だったのか? 

  何事も急いで呑み下せば喉につかえる。少しずつ動きながら、時をかけて創造的な迂回路を見つけよう。一度ダメだと感じたことも、まず自分の中で、再び蘇らせてみる。それは何か新しい包装紙を必要としているかもしれない。もう一度、内なる世界で思考の冒険を。それは思わぬ道筋を辿り、新しい岸辺にあなたを導いていくかもしれない。さぁ、テストを... 』なんて。


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★さてここで新月・日蝕のサビアン・シンボル


        では今回の太陽・月が位置する魚座8°〜9°のサビアン・シンボルはどうでしょう? まずベースとなるのは魚座8°『ラッパを吹く少女』です。 この、ラッパにあたる原語の「bugle」は、牛やバッファローなどの角に由来することばだそうです。その大元は獲物を追い求める狩猟用ラッパだったんですね。

まだ大人になる前のいたいけな少女が吹くラッパ。 「吹く」にあたる原語「blow」は、固く閉ざしていた花のつぼみが勢い良く開いていくときに使われることばでもあります。 教室の発表会でしょうか? それとも学校の祝賀行事? 幼い少女は今、誇らしげに自分のラッパを掲げ、習い覚えたばかりのメロディを高々と吹いています。一生懸命です。それは彼女にとって、初めて「個」としての自分を公衆に披露する経験かもしれません。「さぁ、みんな聴いて!これがわたしなの!」  


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  ラッパは人々に対して「集まれ!」と呼びかけるツールでもあります。彼女のアテンション・コールはきっと成功するでしょう。ラッパの音に気付いて集まった人々は感心し、「素晴らしい演奏だね!」と誉めてくれるかもしれません。もしかしたらこころの中に「子供にしては...」というニュアンスを残しながら。 少女の奏でる音色には彼女にしか出せない「何か」が潜んでいます。それは彼女の個性そのもの。けれど息のつき方や運指の技術、そしてそのメロディそのものは、古い伝統に培われ、規則にのっとったものに他なりません。社会の中で揉まれ、受け入れられてきた「美」や「感動」を支えるしっかりした構造が、そこには存在します。 少女はまだ幼く、フレッシュで奇想天外なインスピレーションに満ちているはず。けれど彼女が受け取る称賛=狩りの獲物は、あくまで成熟し練り上げられた技術と作品を通してもたらされるものです。 少女はそれに気付くでしょうか? それを自ら受け入れ、もっと受け入れてもらうために、社会に認められた方法論の中で自分を磨いていこうとするでしょうか? それとも...?

まだ彼女の個性は明確に音に顕れてはいません。人々の注目は彼女の幼さ、可愛らしさの方に注がれています。けれどこれから先、少女が社会の中で様々な人間関係に触れ、愛を求め、成熟していくにつれて、素の彼女自身が何らかの主張をもって表現されてくるでしょう。彼女が演奏家になっていくのか他の道に行くのかは、まだこの時点ではわかりません。けれどこのシンボルの少女は今、連綿と培われた伝統を通して自分という存在を上手に表現することを学んでいます。

問題はこれから先です。人々のこころに真に訴えかける演奏をするには?  若々しい、新しい息吹、他の誰も考え付かなかったような解釈、それでいて誰もがこころの奥底に抱く共感を呼び起こす感性。果たして彼女はそれを磨いていくのでしょうか? それとも、反復練習やルーティンに嫌気がさし、ある日突然思うがままにラッパを吹き鳴らすのでしょうか? ならばそれは、ひとときの馬鹿騒ぎや遊びでしょうか? それとも、何か新鮮な感性を感じさせる管楽器演奏の革命になるでしょうか...?


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        さて、太陽と月が向かう度数、魚座9°のシンボルは『騎手』です。 ここは観衆でいっぱいの競馬場。どの馬が勝つのか? みんな馬券を手に、期待を込めて馬場をみつめています。居並ぶサラブレッドの名馬達。騎手の仕事は彼らにまたがり、馬と一体になって最高の力を出させ、誰よりも早くコースを駆け抜けてレースに勝つことです。ここは勝つか負けるか、速いか遅いか、結果が全ての世界。男性原理がしのぎを削る、激しい競争の場です。 男性原理といえば、原語の「jockey」は男性の名前「John」の愛称のひとつである「Jock」から来ているのだとか。また「jock」は男性器の婉曲的な表現のひとつとしても使われるし、「jockey」を動詞として使えば「出し抜いて優位に立つ」とか「ひっかけて騙す」という意味にもなります。俗語としては「ナンパする」という意味合いも。。 うーん、一見やりたい放題にも思えるけど、自己を証明するためにひとつのゴールを目指して我先にと競う…その原型は、すでに生命誕生のシステムそのものに組み込まれた、生きとし生けるもの全ての営みでもあります。

プロの騎手は体重の軽い、小さな体つきのひとが選ばれます。彼らはその小さな体で何百キロもある大きな馬を巧みに操らねばなりません。ラッパが鳴り響く中をパレードする最中も気を抜かず徐々に集中力を高め、スターティングゲートへと入っていきます。そしていざ出走すれば、それからはゴールまで、ありとあらゆる手段を使った駆け引きとポジション取りの闘いです。けれどいくら騎手が先を急いでも、肝心の馬が闘争本能を発揮して走ってくれなければ結果は出ないでしょう。先行逃げ切りか? それとも差し馬か追い込み馬か? 騎手は自分が騎乗する馬の脚質と性格とを熟知し、鞭の入れ方まで考慮した上で作戦を立てると聞きます。でも、実際のレースでは何が起きるかわかりません。だから騎手達は、短時間で臨機応変に判断を下し、勝ち抜こうとします。それは荒ぶる本能を支配し、定めたゴールに向かって全ての条件を統制する、熟練の技ではないかと思います。

レースが終わり、歓声とファンファーレの中、勝ちを収めた騎手は優勝馬と共に誇らしげです。けれどそこに至るまでの道程には、生来の才能はもちろん、積み上げた経験と鍛錬がどれほど必要なことでしょう。 その途上では、体力作りから始まりあらゆる運動能力を磨き上げる激しい訓練が必要になります。落馬すれば怪我どころか生命に関わるからです。


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        このシンボルが優しげな魚座に存在するのって、なんだか不思議に思いませんか? 確かに魚座はふうわりと霧に覆われ、うつろいやすくはかなげにも見える...女性的な星座宮です。けれどさすがにそこは黄道帯最後のサイン、一筋縄ではいきません。魚座は「こちら側」と「あちら側」の通路、いわば識閾とも言える領域。物質、精神、霊が渾然一体となってフラクタル模様を創っています。 けれどそこでも、生きとし生けるわたし達は肉体を持ち、競争原理が支配する社会の中で生々しい本能を抱えながら歩まなくてはなりません。 では、わたし達はどんな闘いをするのでしょう? もしかしたら、誰かの愛を奪い合うのかな? それとも仕事やお金や名誉や自尊心、あるいはより良いポジションを巡る駆け引き?  社会に蔓延する不公平? それは…もしかしたら他の誰かじゃなくて、霧に巻かれて散漫になってしまいそうな自分との闘い? それともそれとも...霊的闘いでしょうか? 

確かに、競争にはネガティブな側面が付きまといます。平和に穏便に済ませられたらそれに越したことはありません。競争は格差を生み出すのも事実。けれどこの世を生きていれば、どんな競争だろうと闘いだろうと、受けて立ち、勝たねばならない場面もときにはあるのだと思います。それも、限りなくフェアなかたちで。それを怖れて避けるとき、このエネルギーは「YES」と言いながらのらりくらりと動かなかったり、約束をしながら「そうだったかな?」と煙に巻いてひそやかに優位に立つ…そんな方向に意識を導くかもしれません。それは魚座的な冷たさです。または、覚悟がつかないまま状況に先を越されてパニックになる…なんてことだってあるかもしれません。


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  誇らかにラッパを吹いていた少女は、今や手練れの騎手へと成長しなければなりません。感情や気分にまかせるのではなく統御することを覚え、ゴールを見据え、少しずつ。少しずつ。鍛えていく。それにはもう、怖れずに立ち向かうだけではきっと足りない。曖昧なままでは負ける。ここまで来たら、具体的なスキルを身に付けていくことも必要です。そして、やがて自分のスタイルを見出し創造していく。上辺の上品さや優雅さではなく、いつの日か内的宇宙の勝者として本物の品格を身に付けるために。そして何より、自分自身が自分のマスターになることを目指して。。 このシンボルは、そんな大きな挑戦の始まりを示唆しているのではないでしょうか。...ということはつまり、このあたりでひとムチ入るひとも多いのかな?(^_^;



        サロス140ファミリーのネイタル・チャート。そして新月・日蝕のサビアン・シンボル。その両方が干渉し合うことで、自分の中になんとなく浮かび上がるイメージはあるでしょうか? もし何か思い浮かんだなら、それはこの日蝕期...そして今後数ヶ月間を彩る大きな底流のテーマとなるかもしれません...。


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★最後にアスペクトなど

今回の新月図で目を惹くのはやはりこのアスペクトですね。

太陽・月・海王星がコンジャンクト
 これにオルクス(と小惑星カルマ、アヌビス)がオポジション
 (海王星は新月とパラレル、新月には小惑星ソフロシネ、
 アポフィス、ディヴァインがコンジャンクト)

  これには太陽と月が織りなすサビアン・シンボルのテーマに呼応するようなエネルギーが感じられます。うーん、ちょっとポエムっぽく描写してみようかな。 

『…日蝕という強いエネルギーが、魚座の海王星が吐き出す霧の中で得体の知れない「像」を結ぶ。それはまるで濃霧の中にドッペルゲンガーを見るよう。 何が何でも向こう岸に辿り着きたい!という願望があるのに、手を伸ばせばサッと遠のいてしまうような。

けれど、確かに聞こえる。向こう側から自分に呼びかける、美しく聖なる声が微かに。素直な子供のように手を伸ばし、「わたしはここだよ!ここにいるよ!」そう叫びたいのに。 何かが邪魔してる。喉が詰まったみたいに。まるで四方から伸びるジェリー状の触手に引っ張られるみたいに。幾重にも歪んだリアリティ。その中で輝くちっぽけなプライド。こう見られたいという野心。なぜ自分だけが?という疑念。 それは柔らかく密やかににじり寄る「破壊の闇」そのものかもしれない。

けれどたぶん、負けない。意識と、意図とを保つ。迷ったら目を閉じる。そこにはいつだって、偏りの無い場所があるから。 そして夢見に遊び、信じることと信じないこととの狭間で、開く。 起きることは起きる。起きないことは起きない。それでいい。手探りしながら、自分の道を進む。揺らされても、沈着に。ただ、経験を積む。なぜなら審判者オルクスの公正さの下に、やがて本当の勝利者が決まるのだから…』


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 海王星 by Voyager 2, 1999


牡羊座の火星・天王星・エケクルス・エリス
 (と小惑星ファエトン)がコンジャンクト

 これに天秤座の木星がオポジション
 (火星・天王星はパラレルで新月とはコントラパラレル)

 ◎3月3日 木星・天王星が2回目の正確なオポジション形成
 ◎3月17日 天王星・エリス最後の正確なコンジャンクション形成

        牡羊座の天王星・エケクルス・エリスについてはもう何度か触れてきました。今回はこれに闘争的な火星が加わります。これはかなり爆発性を秘めたアスペクトです。世界的に、何か予測のつかないことが起きてくる可能性があります。それは地震や噴火を含むあらゆるタイプの天災かもしれないし、テロや暗殺、暴動、衝動的な殺傷・暴力事件かもしれません。また、新月に海王星が絡むことから、政敵を陥れる陰謀や根拠のない誹謗中傷も考えられます(すでにあちこちで起きつつありますね)。

これは、何より先に自分自身のアイデンティティ、立場、優位性を主張して声高に叫び、認めない相手、意見の違う相手を拒否し糾弾するようなエネルギーとして使われやすい分化・破壊・分裂の組み合わせです。この種のエネルギーはもう以前から発効中だけど、火星が加わること、木星が対峙することでフォースは増大するかもしれません。

心理的には、ちょっとした刺激で通常よりも「ムカつく」ことが多くなりそう。何気ないことばの行き違いや相手の態度が、普段なら考えられないくらい腹立たしく思える。自分が軽んじられているように感じる。そんなことが起きるかもしれません。なので「あ、この感じはもしや!?」と思ったら、一度深呼吸して冷静さを取り戻しましょう。

また新月に海王星が色濃く絡むことから、物事に集中しにくくなったり、頭がボーッとして注意力が欠けてしまうことも考えられます。間違った思い込みで突っ走ってしまうこともあるでしょう。ふとしたミスが大きな事故や火災に繋がりやすいので、いつもよりこまめに休んだり、記憶に間違いがないかなど、よく確認することも大事かな。アルコールやドラッグにも要注意。 またパエトーンが影響範囲内にあるので、バイクや車、自転車など、スピードの出し過ぎにも気を付けてね。


Eris
 準惑星エリス


        天王星とエリスは次回満月後の3月17日に最後のコンジャンクションを形成しますが、その後もしばらくはオーブ圏内に留まります。前回このコンジャンクションが起きたのは1927年と1928年。この組み合わせについては以前、1929年〜の世界恐慌に繋がった根拠のない投機熱の時代に同期していたことを紹介したと思います。(1927年に開かれたジュネーブ会議では、恐慌に備えるための国際的な関税引き下げや独占禁止、生産調整の国際協定など多くの決議がなされました。けれど、そのほとんどは参加国の議会によって否決されたそうです。)

また、それとは異なる要素として注目したいのは、E.フランシスが挙げていた「電子的コミュニケーション」と「エゴ」に関わる問題提起です。彼は1927年〜1928年を「ラジオの時代、そしてテレビの黎明期」と位置づけ、今回のコンジャンクション期を「インターネットに覆われた時代」としています。これら電子的なコミュニケーション・ツールは今、わたし達の生活に欠かせないものとなりました。もう単なる道具以上にわたし達の一部になっています。そしてこのツールは、天王星的なテクノロジーによって成立する 「拡張する自我=重層化するアイデンティティ(エリス)」 という新しい要素をわたし達に突き付けています。この、天王星とエリスによってもたらされた「拡張する自我」は、自己の内外の至るところに潜在し蓋をされてきた、様々な不和を攪拌し浮上させています。


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  ネットを介して世界中を駆け巡り、拡がり続けるわたし達の自我。どんなふうにも変容することが出来る画像技術。そこに新たな実体というべきものは存在するのでしょうか? それは実体ではなく、肥大していく自我の影なのでしょうか?  それとも、実体を超えた新しいわたし達? けれどそれが真に存在するのはネット上ではなく、わたし達の内的宇宙ではなかったかしら…?  もしかするとわたし達がスマホやPCのスクリーンに見ているのは、本来の内的宇宙が完全に反転してしまった "真" の虚像なのかもしれませんね。。 それもまた、はかなくも美しい煌めきに見えるけれど。。

そんなわけで、火星・天王星・エリスetc.の組み合わせは、インターネット上で起きる大きな出来事にも関連するかもしれません。 何か重大なことがネット上に暴露されて大騒ぎになったり、大規模なサイバー戦争が起きたりするのかな。。 いずれにしてもリアルと同様…というより特にネット上では、互いのコミュニケーションに細心の注意を払い、地雷原には近付かないほうが良さそうです。たとえ何を見せられたとしても、それが果たして本当のことかどうかは しばらく時が経つまで(あるいは長い間ずっと)誰にもわからない可能性があります。何かヤバイ感じのフォースが飛んできたら、対処の鍵は「どんな状況にあってもけっして自分で自分の品格を傷つけないこと」だと思います。


        そういえば、お休みさせていただいた今週のメリマン・コラムでは、天王星・木星のオポジションに絡めて2本のニュースが紹介されていました。それは、「水瓶座に属する太陽系近隣の小さな星系に7個の惑星が見つかり、そのうちの6個に生命を育むに足るだけの暖かさと液状の水が存在するかもしれない」 というウォールストリートジャーナルの記事。 そしてもう1本は「NASAの科学者グループが惑星の新しい定義付けを提案。それによって冥王星がもう一度惑星として返り咲くかも?」というUSA Todayの記事です。ふーむ。。




  メリマンさんはこれらの記事に、やはりウォールストリートジャーナルからの引用として、『真理というものは存在しない。何故なら実在は可変だ。』という哲学者ジャック・デリダのことばを沿えていました。。

天王星は新しい発見とテクノロジーを支配する惑星です。「ニュー・フロンティア」ということばも大好き。それに牡羊座の天王星は「こちら側から境界を突破する欲求」、天秤座の木星は「肥沃なあちら側」を意味します。 その対峙が、一連の新たな地球型惑星の発見へと繋がったのでしょうか。けれどまだ地球外生命の可能性については何ひとつわかっていません。今後の観測が待たれるところです。 それに、惑星の定義を再考するんですって? まぁ、アストロロジーの世界から見れば今さら…という気もするのだけれど。

うーん、もしかしたら、これもまた今回の蝕にふさわしい霧に巻かれたようなニュースなのかもしれませんね。。


そして…
山羊座の冥王星・蟹座のキラルスがオポジション
 これに牡羊座の火星・天王星・エリスetcのコンジャンクション、木星で
 ゆるめのグランドスクエア

冥王星・・キラルス・月の両ノードが形成する "ウォリサム・レクタングル"
木星・新月(太陽と月)・火星〜パエトーンの惑星集合・乙女座のオルクスが
 形成する "ウォリサム・レクタングル"


その他:
 3月4日、18:09金星逆行開始
  牡羊座13°08'49 "~
  (4月15日 19:18 金星順行開始魚座26°54~)
 土星・イクシオンのコンジャンクション
 土星とイクシオンが銀河中心へ向かう。小惑星グリーヴとセクスタイル
 新月・オルクス・小惑星ジュノー・セレスでカイト形成
 カイロンと小惑星レクイエムがコンジャンクション etc.


        この通称(というか勝手に名付けたのですが^_^;) "ウォリサム・レクタングル"については、前回の月蝕記事に書きました。今回はこれが二つも形成されています。一つは前と同じレクタングルが依然として発効中(キラルスは若者や年少者の犠牲という意味も持つけれど、子供の虐待などの悲しいニュースはまだまだ続きそう…)。そして新たな一つは新月を巻き込んだカタチ。そして多くの惑星達を含むゆるめグランドスクエア。。 

新月チャートを見ると、黄道帯最高点付近に位置するオルクス(審判者)、そしてカルマ(文字通り…)とアヌビス(真実の秤、責任、慈愛)を頂点に、今回は他にも沢山の小さな惑星達が天上の輪舞に参加しています。こうした星達は皆、今までに書いてきた様々な象意と互いに呼応しながら、わたし達それぞれが主役となる創世神話の素材となってくれるでしょう。無数の光と影を使って、さてどんな物語を創ろうかな? 今夜は海王星に抱かれながら、注意深くダイブしていきましょう。



        ... 日本の新月・日蝕図で黄道帯の頂点に最終的な審判を意味する星々が来るというのは象徴的に思えます。 この日蝕期に全ての物事が決着することはないでしょう。何もかもが曇りガラスに隔てられたように見えるかもしれません。けれど、わたし達は昔からこんなことばを聞かされてきました。「天は見ている」って。そう、天が見てる。 けど天って、誰だろう? わたし達は、何を天と呼んでいるんだろう...?


黄道帯の最低点、IC近くで起きる日蝕。そして広大な宇宙円環の頂点からわたし達を見下ろす、異界の審判者達。過去をクリアにし、リニューアルを迫る蝕のエネルギーと切り結びながら、はるか深奥から呼びかける彼らの声は、きっとこう言ってるんじゃないかな?

『最善の君を。ただ、裸の魂を。それだけが君の生に値するものだ。生きよ。終わりの全てを天に委ね、なおも強く生きよ』 と。


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ふぅ。なんだか今回も、星々のエネルギーは濃密ね。。 けど。
have a great trek!!!★ 素適な蝕の夜を!


hiyoka(^_^

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February 19, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント2/20【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年2月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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★お知らせ 
来週2月27日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
m(_"_)m
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【NOTE】
2月20日月曜は祝日『プレジデント・デー』にあたるため、米国の金融市場は休場となるので注意されたい。


≪ 先週をふり返って ≫

        先週はまたも米国とロシアの株式指数に史上新高値が生まれ、オランダ、スイス、オーストラリア、ブラジルにおいても年初来高値や数年ぶりの高値が見られた。だがヨーロッパやアジアの他の市場ではそうはならなかった。私達は、今週2月22日に始まる今年最も大きな潜在力を秘めるジオコズミック期間に近付いている。

他の市場を眺めるなら、銀は2月16日に11月11日以来の最高値18.14のサイクル新高値に舞い上がった。金はあと一歩というところで、1245.10をつけたものの2月8日のサイクル高値1246.60には僅かに届かなかった。これは異市場間弱気ダイバージェンスの潜在的可能性を示している。このシグナルは金が1220を割って引けた時に確認される。だがそれが起きるまでは、今後反騰して2月25日〜3月10日の重要変化ゾーン(CRD)に再度サイクル新高値をつける可能性を排除出来ない。原油のプライスレンジは低く、52.68〜53.95で取引されていた。だが2月25日〜3月10日のジオコズミック・サインはこの市場(とナスダック)に強い関連性を持っており、今後2週間の内に急激なブレークアウトが起きる可能性は高い。

        全体に様相はワイルドになりつつある。だがこれは始まりに過ぎない。強力な金星逆行によって囃され煽られながら、2月22日〜3月6日、火星、木星、天王星が天上でタンゴを踊り始める...。



≪ 短気ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “『やれカオスだカオスだと言い立てる記事をそこら中に見かける。ところが実際は正反対だ』トランプは言う。『この政権はまるで精妙にチューニングされたマシンのように突っ走っている… まだ大仕事には取りかかってもいないというのにだ』トランプはなおも言った。『大仕事は来週早々にスタートする』”

― William Cummings
  “Trump Accused Media of Generating Fake News”
  USA Today 2017年2月17日


        うむ。まぁ、仰る通りだ。大統領でさえ、このコズミック・エネルギーを感知しているではないか。それは活火山の溶岩のように地中をせり上がり、今世紀初めて噴火しようとしているのだ。

これは通常の2カ月ではない。この期間は2月22日の火星・冥王星スクエアから始まり、4月5日〜21日の金星・土星スクエアを以て終わる。金星と土星の両方が方向転換する(土星は4月5日に銀河中心が位置する射手座27°から逆行、金星は4月15日に魚座27°から順行)。両惑星は4月8日と21日に正確なスクエアを形成する。どちらもが方向転換しながらのスクエア形成が前回いつ起きたかについては、私には確信が無い。しかしながら、これが非常に稀な出来事だという確信はある。

この期間の始まりにおいては、火星のエネルギーが極めて活発だ。2月22日に冥王星とのスクエア形成を終えた後、2月26日には天王星とコンジャンクトし、その後27日には木星とオポジションになる。前回までのコラムで述べたように、短期間の内に火星、木星、天王星が互いにアスペクトを形成する時は、多くの場合、世界の株式市場に大規模な価格変動が見られる。今回の場合、それらの惑星は全てが暴発的なカーディナルTスクエアの一部を成しており、冥王星はそのミッドポイントにあたる。それだけでも十分だと思えるが、2月26日には魚座で日蝕が起こり、そのたった3日後には日蝕を終えたばかりの太陽が魚座を支配する海王星と正確なコンジャンクションになる。

先週、私達は攻撃的な火星と受動的で平和的な性質を持つ魚座及び海王星の結び付きは、衝動に突き動かされての行動や短絡的な決断、または事故を原因として、無辜の人々(そしてひょっとすると動物達)が犠牲となる可能性を示唆すると論じた。起こり得る事象の可能性を象徴する事件としてまず頭に浮かぶのは、BP(ブリティッシュ・ペトロリアム)のオイル漏れ事故で、水の王国である海洋のエコシステムに脅威を及ぼすことだろう。魚座、海王星、木星は全て原油を支配するし、火星は判断や行動上のミス、または他者を実際に害する意図を持つことに関連している。

これは2月26日〜3月1日の日蝕と太陽・海王星コンジャンクションで終わるわけではない。3月2日、プライマリーサイクルかそれ以上のサイクルの頂点に関連する全ジオコズミック・サインの草分けとも言えるシグナルが形成される。それは14年周期を持ち今回は全3回シリーズで起きる木星・天王星のオポジションの2回目で、エネルギーの発効期間は前後12取引日だ。換言すれば、私達はすでにそれを体感していることになる。その2日後、金星が牡羊座13°で逆行に転じる。金星は8年ごとに黄道帯のおおよそ同じ位置から逆行を始める。前回これが起きたのは2009年3月6日で、これは米国株が75年サイクルの底をつけた ― 1932年7月につけた世界大恐慌の安値以来の最も激しい暴落が終わりを告げた ― まさにその日だった。もしも当時から始まった現行の大規模な強気相場が、金星による次の8年サイクルの始まりと共に終わるとすれば、何と共時的なことだろう?

そうだ。だからトランプ大統領、ファイナンシャル及びマンデーン・アストロロジャーは皆あなたに同意するに違いない。

        “『まだ大仕事に取りかかってもいない』トランプはなおも言った。『それは来週早々に始まる』”



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “『すでに8年が経過したが、ゼロ金利と膨れあがったFRBのバランスシートが健全な経済に寄与した証拠など全くのゼロだ』米国下院金融サービス委員会の議長ジェブ・ハンサーリングはイエレンにこう告げた。… イエレンは議会監査が中央銀行に疑いの目を向けることを許すのは、FRBが正しい政策を施行する上で必要な独立性を傷つけることだと答えた… 共和党はイエレンに対し、共和党がホワイトハウスと上院下院の両方を掌握したことで情勢は変化しつつあることをよく理解すべきだとあからさまに言及した。”

― Martin Crutsinger
  “Republicans to Yellen: Change Is Coming”
  Naples Daily News 2017年2月16日付


        過去2週間にわたり、このコラムでは2017年に米国とイランの間にジオコズミックの戦闘的な力学が働くことについて述べてきた。これは『フォーキャスト2017』で詳説した通り、両国の建国図、米国大統領就任式のイベントチャート、ドナルド・トランプの出生図に基づいて導き出されたものだ。そして今週このコラムで私達が指摘するのはFRBの設立図、それに再びドナルド・トランプ、そしてFRB議長ジャネット・イエレンの出生図に2017年から2020年にかけて訪れる重要なジオコズミック・サインについてだ。

2017年12月21日、ジオコズミックにおいて最も際立つ様相が展開し始める。この日は太陽が山羊座入りするだけではなく、土星もまた同行するのだ。これは1870年12月21日以来初めて起きるコンビネーション・シグナルだ(リサーチに当たったダニエル・ゴードンに感謝する)。連邦準備制度理事会法が1913年12月23日に成立し、設立図の太陽が山羊座1°に在って蟹座0°に在泊する冥王星とオポジションを形成していること、そしてトランシットの土星がFRBの太陽にコンジャンクトし冥王星にオポジションとなること、また土星が「説明責任/最終責任」(「監査」もその一種)を支配し2020年まで山羊座を運行することを合わせて考慮すれば、新政権がまもなくFRBをある種の権力闘争に引きずり込むと考えたとしても、それほど突飛な話ではないだろう。

こうしたジオコズミックの様相は事実上、2016年秋にはすでに始まっていた。それは土星が射手座13°〜山羊座27°の領域を運行し始めた時で、FRBチャート上の10惑星の内の8惑星に対してハードアスペクトを形成し、それに加えてディセンダントを越えていく。FRBにとってはまぁ何とも多くの土星的試練に対処しなければならないことか。そしてその試練の多くはトランプへの対応になりそうだ。何故なら彼のチャートにとって、イエレンのチャートとの組み合わせは火に油を注ぐような効果をもたらすからだ。

        これは人間活動のサイクルにおいて私達が名付けた『ザ・グレートリセット ― 2017年〜2020年』で展開するパズルの単なる1枚のピースに過ぎない。他にも数多くのジオコズミック・サインが訪れる。私はこのテーマに関し、世界最高のサイクル・アナリスト達が集結して今後3年の状況分析・研究を分かち合う予定のMMAインベストメント・リトリート(3月10日〜13日, カリフォルニア州サンディエゴにて開催)で解説するが、それは現行の『フォーキャスト2017』とその後のウェビナーで述べた内容を発展させた形の発表となるだろう。

もし私達がこの時期について正確に読んでいるとすれば、まさに展開し始めたばかりのこれら長期のジオコズミック・サイクルに関連して、例外的とも言える投資機会が巡ってくることになる。これはまた世界の指導者達、そして投資家達にとっても、多くの試練と好機がやって来る興奮に満ちた期間となるだろう。



注意
上記のようにMMAインベストメント・リトリートにかかり切りになるため、3月13日付のコラムは休載とさせていただく。







訳文ここまで
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February 12, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント2/13【金融アストロロジー】

2月11日の満月・月食』の星読みは一つ下の記事になります。

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http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年2月13日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “フィラデルフィア連銀総裁パトリック・ハーカーは月曜、3月のFOMCでの利上げは選択肢となると語った。「私は今も今年3回の利上げを支持している。もちろんこれは経済の見通しと財政政策の進展具合にもよるが」「私は3月に再度25ベーシスポイントの利上げを行う可能性を考えておくべきだと思う」ハーカーは金融工学系企業への規制政策の講演を終えた後、記者団に対しこう述べた。”

― “Fed’s Harker Says March ‘Should Be Considered’
   For Next Rate Hike”
  Reuters News 2017年2月7日付


        上記の発表は、迫り来る2月22日〜4月21日という期間、すなわち私達が今年最も重要なジオコズミック・サイン群が集まる重要な時だとして強調した時期に関するもう一つのヒントを与えるものだ。もしハーカーが正しければ、そしてFRBが3月半ばに2回目の利上げを表明するなら、ほとんど全ての金融市場に急激な価格変動が起きることになるだろう。

先週の市場動向は予想通り株式にとって非常に強気だった。実際は2月3日、前週の金曜に始まったトレンドに沿って全米の主要な株式指数が史上最高値に舞い上がった。先週のコラムで述べた様に
“株式市場は強さを見せて週を終え、現在2月6日の木星逆行開始とその後2月11日(週末)に起きる太陽・木星トラインに向かっている。通常であれば、これは株価が上昇し、この時期にそこそこ重要な天井をつける可能性を示唆する。”
そして十分通常通りとなり、ダウ平均は2月10日金曜に今回の最高値20,298まで爆発した。そしてナスダックとS&P先物も史上最高値をつけた。

ヨーロッパでは、オランダのAEXが数年ぶりの高値をつけ、ドイツのDAXは年初来高値を記録した。しかしながら、チューリヒのSMIもロンドンのFTSEも、年初来高値をつけることはなく、異市場間弱気ダイバージェンスの可能性を示唆している。

アジアと環太平洋地域では、日本の日経が反騰したが、年頭1月5日につけた高値には届かなかった。オーストラリアのオールオーディナリーズは6週間ぶりの安値に下落した。インドのニフティ、中国の上海と香港のハンセンは全て数週間ぶりの高値をつけたが、年初来高値には至らなかった。ロシアのMICEXのみが史上新高値をつけた米国と並んだ。

他の市場では、先週の勝者は11月初頭以来の高値17.95をマークした銀だった。金は週中にやはり11月中旬以来の高値1250を試したが、木曜〜金曜には下落している。1月29日のウェビナーで解説したとおり、今なお貴金属は上々のパフォーマンスを見せている。Tノートは金と同様に水曜まで強く、その後下落した。おそらくその理由は、先週月曜に示されたフィラデルフィア連銀総裁ハーカーの見解 ― FRBが3月に再び利上げを行う可能性 ― の現実味を投資家が理解したためだろう。高い金利は低い国債価格を意味する。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        金についてもう一つ注目すべき点は、ヘリオセントリックの水星が射手座の旅(2月1日〜12日)を終えることだ。歴史的に見て75%の確率をもって、この時間帯は金市場における上々の反騰との相関性を持つ。トップアウトはこのトランシットに入って4日~12日前後だ。水曜の高値は1246.60で7日めにマークしており、想定時間どおりだと言えよう。

とはいえ、これら三つのトランシット ― 2月6日〜11日の木星絡みのジオコズミック・サイン、ヘリオセントリックの水星による射手座運行(2月1日〜12日)、今週末の獅子座の月蝕 ― は、これからやって来る(2月22日〜3月6日)シグナルと比べればまだマイルドだ。それは2月22日〜27日に起きる牡羊座の火星の木星・冥王星・天王星Tスクエアによって始まる。火星、木星、天王星が互いにアスペクトを形成する時、株価は通常上下どちらかに向けて爆発する。時には両方向に動くこともある。 またこれは、大自然に不気味な現象が見られることとも相関性を持つ。集合心理的な面では、重要な紛争、戦争、またはテロ行為の危険にも関連している。皆さんには、安全第一を旨として可能な限り危険な状況に足を踏み入れないことを強くお勧めする。

この時期 ― 2月26日〜3月1日 ― は、何かと不気味な感のある時間帯だ。何故ならこの期間に海王星とコンジャンクトした日蝕が起きる。火星は熱、火、怒り、そして過剰に攻撃的な存在によって引き起こされる衝突を意味するが、一方で魚座と海王星は受動性、引き籠もり、湿気や洪水、平和への願いを意味する。ここに象徴されるのは、攻撃者と無垢の、受動的な、犠牲者だ。何かしらの失敗や誤算、見込み違いが他者を害したり、危機を及ぼすことになるかもしれない。

この流れは3月1日に終わるわけではない。3月2日、木星・天王星オポジションの2度目の正確な形成が起き、その後3月4日に金星が逆行を開始する。先週のコラムで述べたように
“ 木星・天王星オポジションの2回目の正確な形成が3月2日に起こり、その後金星が3月4日に逆行に転じる。木星と天王星のオポジションは、米株市場のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルとの相関性においては前後12取引日のオーブをもって最強を誇るアスペクトだ。一方、金星逆行もそれに迫る強度を持ち、やはり前後12取引日をもってプライマリーまたはそれ以上のサイクルとの相関性を見せる5つのシグナルの内の一つだ。これら2種のジオコズミック・サインが互いに時を置かずして起き、それが海王星とコンジャンクト(2月26日~3月1日)して起きる日蝕の週だという事実は、それ自体でもう一つのレベル1ジオコズミック・サインとなる。もし今の私達がカオスと混乱を経験していると言うなら、この時期には何が起きるのか。ただ想像するほかない。”

  この注視すべきジオコズミック期間は、2週間足らずの内にそのオーブ圏内に入る。投資家や読者の皆さんに対し、このエネルギーの宇宙的ピークに備えるためにどれほどのことが出来るか私にはわからない。この後にも4月5日〜21日に2度目の山場が来る。金星と土星が方向転換し、魚座/射手座の27°で正確なスクエアを形成するのだ。そして射手座の土星が位置するこの度数には銀河中心が存在する。これについてはまた追って触れることになるだろう。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “「もし敵が一つでもミスを犯したら、我々が放つミサイルが唸りを上げ彼らを標的として飛んでいくだろう」 防空演習のさなか、イスラム革命防衛隊空軍チーフのアミール・アリ・ハジザデーが語った言葉をイラン国有のファース・ニュース・エージェンシーが報じた。イランはまた、攻撃を受けた場合はバーレーンに司令部を置く米国海軍第五艦隊をミサイルの標的にするだろうとも警告した。これはインド洋とテルアビブをカバーする米国の軍事基地だ。「これらの地点全てがイランのミサイル・システムの攻撃範囲であり、もし敵が一つでもミスを犯せば跡形も無く破壊し尽くされるだろう...」”       

― Oren Dorell
  “Iran Warns U.S. Against Hostile Actions; China Tests Missiles”
  USA Today, 2017年2月7日付

 
       “最近語られたところによると、前国防長官ロバート・ゲイツは新政権にとって最初の安全保障上の危機を生み出しそうな四つの地域を列挙した。ペルシャ湾におけるイランとの衝突、核開発をめぐる北朝鮮との対立、南シナ海における中国との戦闘、バルト海でのロシアとの衝突だ... チーム・トランプが始動して丸三週間となるが、イランとの衝突は確実にリストのトップに躍り出た...”

― Gerald F. Seib
  “Iran Moves Atop Trump’s Confrontation List”
  ウォールストリートジャーナル 2017年2月7日付


        “私達はあまりにも多くの誤りに満ちた思い違いをする。” 

  ― ヨギ・ベラ


        今週はバレンタインデーがやって来るが(2月14日)、イランがトランプ大統領からバレンタインデーのカードを受け取ったり、その逆が起きることはないだろう。ミサイルなら送り合うかもしれないが、それは愛と親しみのミサイルではなさそうだ。

先週論じたテーマの中でも米国とイラン間の緊張は高まっていると述べたが、大統領就任式、米国、そしてドナルド・トランプのチャートに基づいて私達が予測したのは、まさに1月20日の大統領就任日から時を経ずしてそれが始まるということだった。これらのチャートのどれを見てもミュータブルサインの20°〜25°が強調されており、それは正しく就任式の1日前に成立した火星・土星スクエアの位置だったのだ。米国とイランは両方共そこに火星を持っており、それは国の軍隊または軍事的衝突を支配する。ドナルド・トランプの太陽・月のオポジション(彼は月蝕生まれ)もそこに在り、近くには中国の最高指導者である習近平の太陽が在泊している。

これらのジオコズミック・サインに基づくなら、イランと米国大統領トランプ及び彼の政権の間に見られるレトリックを単なる脅しと考えてはならないだろう。これらは重大なアスペクトであり、急速に重大問題へと発展する怖れがある。『フォーキャスト2017』において長きにわたって述べたように、こうした宇宙的様相のみを見ても、トランプは容易に「戦争する大統領」となる可能性がある。これはなにも戦争が必ず起きるというわけではない。何故なら誰も究極の正確さをもって「予言」することなど出来ないからだ(予言者なら別だが、私達はそうではない)。しかしながら、その可能性は通常より高い。それは古代のアストロロジャー達によって好戦的とみなされてきた火星と土星を含む宇宙原理に対する私達の理解に基づいた判断だ。

このような流れを脱する解毒剤は何か? 単純に、戦争を仕掛ける側にならないことだ。自己抑制の訓練を行い、可能なかぎり言い合いや論争を避け、解決策を探る(短気を起こさずに)。ここで言う解決策とは、怒りや報復の念に基づくものであってはならない。火星のエネルギーは戦線布告や攻撃をしかけたり「勝利のための戦い」のみに使われるものではない。それは科学や思索の世界における胸躍るような興奮や、先進的取り組みへと繋がる新しい思考経路をも意味しているのだから。







訳文ここまで
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February 10, 2017

●2/11の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★

エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで2月11日09:51前後、北海道周辺で09:57前後、関西方面は09:32頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:03前後に獅子座22°28'06"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】

*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 獅子座22°~23° + 太陽 水瓶座22°~23°】
  "A carrier pigeon" +
  "A rug placed on a floor for children to play"
『伝書鳩』+
 『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』 

  "A bareback rider" +
  "A big bear sitting down and waving all its paws"
『裸馬の乗り手』 +
  『腰を下ろして両手足を振る大熊』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/25】
→★成熟の過程でステージが上がるごとに新たに必要になる忍耐心と持久力
→★ここまでは安全、ここから先は危険という境界/限界を遵守する必要
→★自分にとっての内的な拠り所、「ホーム」といえる場を再確認する
→★身を護り危険を防ぎ、安全性を高めることに気を配る必要
→★日々の緊張や喧噪を和らげる快活なユーモアや遊び心の大切さ
→★あれこれと気を散らさずに真に重要なことを見極めて進む必要
→★攻撃的な怒りの衝動や性衝動などの本能を抑制する訓練の必要
→★過度の飲酒や薬物の摂取が引き起こす危険に注意
→★自他の「動物性」「人間性」「霊性」の全てを受け入れて成熟していく
→★咄嗟の情動に負けて動くことに起因する重大な結果
→★密やかに遂行される巧みでよく訓練された戦略の存在に注意
→★デリケートで壊れやすい何かを扱うための繊細な注意力
→★気高さや優雅さと真の強靱さの共存を目指す
→★欲望むき出しの態度、または優しげで上品なふるまいの裏に隠された真意
→★あらゆる刺激に耐えて自己の内なる世界を守り育てていく・・・→


エネルギーのポイント:『アンビバレンスの克服』 

170211LEFM


        天王星・冥王星スクエアから本格的に始まったカーディナル・クライマックス。そしてそこから孵化してきた様々な変化が、世界に、そしてわたし達自身の人生や内的世界の中に、目に見える「形」をとって立ち現れようとしています(このところ、毎回同じようなことを言ってる気もするけれど...これ、特に今年はいつも頭の隅に置いておきたいアストロロジー的大前提だったりします)。 ひとによっては毎朝目覚めるたびに新しく生まれ変わっているひともいるかもしれません。それは本当に一瞬、周囲を見回して「あれ?」と感じるか感じないかという、とても微妙な感覚かもしれないけれど。。 もしも最近になってそんな感覚を抱くことがあるとしたら、自分という存在の中で本当に新しい何かが起きているのかもしれません。それはきっと素適なことだと思います。 

また、ひとによっては一つのこと(大抵はちょっとした問題点やテーマ)が頭を離れず、こころの中で絶えずループしながら悶々としている・・なんてこともあるかな。もしそんな経験をしているひとがいるなら、今回の月蝕〜次の日蝕はその問題に正面から取り組むチャンスになるかも? 「蝕」は目前に立ちはだかる巨大な非物質のウェーブに身体ごと突っ込んで通り抜けていくようなもの。外側に起きる事象をコントロールしようと思っても、そう上手くはいかないことが多いです。


P1090083


  なのでダイレクトに蝕のエネルギーを受けるひとは、大波に巻かれていろいろなものが剥がれ落ちていくような経験をする場合もあります。けれどそれは新しい世界に足を踏み入れるための一歩です。自分の視座が変わり、世界が変わり、現実も変わる(多くの場合、わたし達は逆の順序でそれを感じ取るけれど)。あるひとにとってはゴツゴツとリアルに。またあるひとにとっては精妙にデリケートに。けど、どちらのケースもその過程の中で新しく強靱な精神を育むために起こります。人生のブレークスルーはいつだって強烈な悩ましさをとことん通ってみる、その圧力によって起きるものだから。ノースノード・イクリプスの月蝕とサウスノードの日蝕。未来と過去の狭間で今を生きようとするわたし達。この先、どんな大波を通っていくのだとしても、胎内宇宙は永遠の静謐を知っています。

        さて前回の新月記事で、これから次の月蝕に向かって新しい訓練が始まりそう...なんて書いたけれど…いよいよその月蝕の満月ですね。 あ、いよいよ...とはいっても、この月蝕が今年のハイライトというわけではありません。おそらく世界的な影響力という点で最強なのはこの夏、8月に起きる日蝕でしょう。また、今回は半影月食で、蝕としての力はそれほど強いわけではありません。ただ、度数のテーマやアスペクトを見るかぎり、この月蝕と次の新月/日蝕は、今年世界に、そしてわたし達の内面に起きてくることやその課題の一端を明示しているようにも感じられます。なので、しっかり受け止めていきたいと思います。

じゃ、早速サビアン・シンボルを見ていきましょう。


★2月満月・月蝕のサビアン・シンボル★

        今回のベースとなるシンボルは獅子座22°『伝書鳩』。そして月に光を与える太陽のシンボルは水瓶座22°『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』です。これも確か2〜3年前に一度経験したシンボルですね。ただ、その時より今の方がいくぶんエネルギーは厳しくなってるかも。。 この伝書鳩は「帰巣本能」のシンボルです。どんなに遠いところからでも、初めての土地からでも、一度飛び立てば必ず自分の「ホーム」へと帰ってきます。重要なメッセージ、または何か小さくて大切なものを携えて。B.ボヴィは原語の "carrier" が化学の世界で言う "触媒" の意味を持つことに着目していました。まだ現代のように世界を繋ぐ通信環境が整っていなかった当時、伝書鳩は軍事、報道、医療用の物資運搬、そして重要な情報を人知れず伝えるためのツールとして利用されていました。その働き ― 忠実な帰巣本能とそのための飛翔能力 ― は、人間にとって次の行動を起こすための「触媒」の役割を果たしていたと言えるかもしれません。 1000kmも離れた遠隔地からさえ戻ることが出来る伝書鳩。でも、その行程には危険がいっぱいです。鷲や鷹に襲われて命を落としたり、磁気嵐で感覚器官が狂い、戻れなくなってしまう鳩達も沢山いたそうです。


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  わたし達は毎日外界に自分自身を曝して生きています。日々いろいろなことが起こっては消え、飛び交う多くの情報の中で、笑ったり怒ったり、打ちのめされて沈んでみたり。ときにはちょっぴり背伸びして遠くまで足を伸ばし、新しい冒険に挑んだりします。けれど、そんな日々の中で、いつもわたし達の支えになっているのは...「巣」「ホーム」「自分の居場所」だと感じられる何処かや、誰かとの絆ではないでしょうか。そしてそれをもう一歩掘り下げてみると、その場所や絆は...自分の記憶の「原点」として存在し続ける「何か」なのかもしれません。

        たとえ外側からどう見えようと、迷ったときに常に立ち帰ることの出来る原点を自分の内部に持ち、それを信頼するとき、わたし達は元気になります。ときにはそれが窮屈だったり、しんどかったり、我慢しなければならないような状況があったとしても。そこから遠く離れているとき、わたし達はふとその場所を思い出します。支えられてきた。今も、支えられてる...と。それは辛い状況を耐え抜く力を与えてくれるかもしれません。

このシンボルは自分の真の「ホーム」、そこに戻ればいつだってそっと羽根を休めることの出来る場を持つことの大切さ、かけがえの無さを再確認し、それを大切にしていくことを示唆しているように思います。 ん?「そんなの無いよっ!」てひともいるかな? でも、これってことばで説明したり、論理的にどうこう言うようなことじゃありません。きっと誰でもそれを何処かに持ってる。もしかしたら存在という空間の内部に。もしかしたらわたし達の体が今、生きようと頑張っているそのこと自体の中に。それがどんなものであろうと。たとえ誰が何を言おうと。「ホーム」があるからわたし達はココに存在してるんじゃないかな。


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        一方、太陽のベースとなるシンボルは『子供達を遊ばせるため床に敷かれたラグ』。暖かな家の中で遊ぶ子供達の足許には、厚くてフカフカの敷物が敷かれています。ここなら飛び跳ねても大丈夫!  転んだってケガする心配はありません。子供達は、このラグの上なら安全です。もちろん、ラグを敷いてあげた側(親、学校、保護する立場の人々)にとっても、子供達がこの上にいる限り、安心していられます。それに、イタズラな子供達に床を汚される心配だってありません。ラグの上は、誰にとってもホッと安ら げるホームみたいなもの。でも、はたして子供達はおとなしくその中だけで遊んでいられるかな?

ラグの縁は安全と危険の境界線です。そして子供達は、境界や限界をヒラリと飛び越えるのが大好き。どこだって気の向くままに駆け出していきたいのです。 いったん境界を踏み越えれば、転んで痛い思いをするかもしれません。もっと思いがけない危険だって待っているかもしれません。それを理解しておくのはとても大切なことです。でも、経験を積まなければわからないことだって世の中にはあります。 今のようなキツイ星回りの中で、安全地帯を一挙に飛び越えて行くのは暴挙かもしれません。それでも、もしそうしなければならないのなら。この期間は転ぶことも想定した上で冒険に出かけましょう。「今、ラグの外に出ている」それを知った上で慎重に行動するのと意識もせずにただ飛び出していくのとは、結果に大きな違いがあります。そして、常にユーモアや快活さを携えて未知の領域を乗り切っていきましょう。けどもし迷ったら、いつもこころの中に帰るべき場所があることを忘れないで。


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        さて、次に月が取っていくメインのエネルギーは獅子座23°『裸馬の乗り手』です。裸馬は野生の荒々しいエネルギーのシンボル。 馬がまだ馴れないうちは、乗り手と馬の間でクッション役を果たす鞍を装着することなど出来ません。この馬はまだ野性の一団から捕獲されたばかりなのでしょうか? でも、この乗り手は本能のままに荒ぶる馬を巧みに抑え、思い通りに走らせることが出来るようです。「馬を乗りこなす」ことは「自分自身に備わったパワーを統制する」ことだとB.ボヴィは言っていました。きっと裸馬の乗り手は、荒ぶる馬と自分との間に隔てるものを置かず、野性の荒々しさを受け入れ一体化することによって、それを自分のコントロール下に置くことが出来るのかもしれません。それは人間の「精神」と「本能」との闘いでもあります。

このシンボルのイメージは、半人半馬のケンタウルス族を思い起こさせるところがあります。で、ケンタウルス族の小惑星といえば、まずはカイロン。そしてこのところ様々なアスペクトを形成して活躍中?のフォルス、アスボルス、ネッソス、キラルスなど... 天上には現在発見され名付けられている半人半馬達が沢山存在します。 けれどその中で、崇高な精神と荒々しい武闘派的な衝動とを完全に統合することが出来た存在は、ヘラクレスやアスクレピオスなどギリシャ神話に出て来る英雄達の師でもあった、カイロンだけなんですね(元々彼は出自が他のケンタウルス達とは異なるのですが...)。その他のケンタウルス達は、温厚なフォルスでさえ、好奇心に負けて迂闊な行動を取り、あっけない死を迎えることになるし、他は全員が激昂した末に激しい戦いの中で凄惨な死を遂げています。


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  ケンタウルス族の惑星達は皆、「<象徴的な死>を経た末の癒しと解放」というテーマを持っています。死を迎えるまでのいきさつも死に方もそれぞれだけれど、彼らのほとんどは死を通して解放されるまで、怒り、恨み、裏切り、復讐、性的欲望や欲しいものを取らずにいられない欲動など、どちらかというと下半身的な生命力のほとばしりに殉じて生きた存在だったのではないかと思います。その豪快な躍動感は裸馬の持つエネルギーそのものです。 けれど同時に半分は人間でもあった彼らの生は、たとえ一時的な高揚感に胸躍ることがあったとしても、実は恒常的に抱える大きな痛みと哀しみを伴うものだったかもしれません。

ネイタルチャートでケンタウルス族が位置する領域は、そのひとが抱える「暴れ馬」、奥深い「傷」を意味します。何かのきっかけでその傷が疼くとき、わたし達の中の裸馬もまた蘇ります。 何か強い感情的な刺激を受けたとき。湧き起こる衝動に抗えず、傍目からは自暴自棄としか思えない行動を取るとき。 あるいは、思わずひどいことを口走ってしまうようなとき。その傷口は開き、深い開口部からは自分でも驚くほど生々しい粗野な力が湧き起こります。

わたし達は文明社会に生き、日頃はいちおう良識的な生活を送っているけれど。でも一皮剥けば、みんな半人半馬のケンタウルスかもしれません。 たとえ表面的には優雅に振る舞えたとしても、底流では縄張り争いが続いているし、支配と被支配をかけた闘争も後を絶ちません。それは広い社会に見られるだけでなく、身近な家族間にも見られるナマの姿です。 そこに愛が絡み、情がからみ、わたし達は身動きが取れなくなります。 

結局のところ、他の存在 ― 動物や植物の命によって贖われ、支えられているわたし達の生命。 それもまた自然の営み。 わたし達の中には、理性や善に向かうこころだけでなく、必ず動物としての本能が潜んでいます。それを、善・悪という二元性で割り切れるものでしょうか。 肯定と否定、生に向かうこころと死に向かうこころの全てがわたし達であり、人間として今、ここを生きるということではないでしょうか。

  「鞍=Saddle」。これは鶏やアヒルなど家禽類の腰背部の形を示すことばでもあります。 普段は馬の背にやわらかな羽毛のクッションを取り付けて、しずしずと馬を進めるわたし達。中には白馬の騎士然としたひともいます。わたし達の本能なんて、すでに理性によって飼い慣らされたアヒルのようなもの。 けれどふと気が付けば、世界の至るところに攻撃的なエネルギーが溢れています。ゲームやスポーツで「健全」に昇華することの出来ない、何か蠢くものの存在。 それはわたし達の中にも、確かに存在する。たとえそれがあからさまな暴力の形は取っていないとしても...。 それをありのままに見るとき、そこにはシンプルな野性動物の世界よりずっと厄介で、癒やされることのなかった一種の "ねじれ" が存在しているようにも思えます。


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  でも。。 もしもわたし達が裸馬の乗り手になるのなら? それが出来るとすれば、始まりは「鞍」というクッションを通さずに、自分の中に潜む矯められることのない荒々しさと向き合うことかもしれません。上半身と下半身の中間 ― 裸馬との接点 ― に持てる力を込め、意識を持って一体化し、自我を超える力で全てを呑み干す。傷をみとめ、それでもなお生きて前に進む。 語られる術を持たなかったそれぞれの何かを解き放つ。ただ、美を目指して。。  それは孤独な作業を必要とします。

一人の人間の中には、おそらく何層にも分かれた無数の多様性が存在します。その全てを見切るなんてことは、今のわたし達には不可能に思えます。それでも。自我の奥に潜む広大な存在の闇に意識を向けることも無いまま真の多様性を理解することは可能でしょうか? それをこの世界に実現することは出来るでしょうか? わたし達はこの人生で「美女」と「野獣」を統合し、いつの日か新しい人間のカタチを創り上げることが出来るでしょうか? 

…でも獣性と人間性を統合することの出来る裸馬の乗り手って、いったいどんな存在だろう? わたし達の中にそれは在るはず。もしかして...それが霊性? 
でもそれって...誰? 


        一方、対極に位置する太陽のシンボルは『腰を下ろして両手足を振る大熊』です。ぬいぐるみの熊さんは可愛いけど、本物の大熊は恐ろしい力を持つ存在です。いきなり出くわして襲われたら、ひとたまりもありません。けれどこのシンボルの大熊は、座って両方の手足を振っています。何だろう? もしかしたら、サーカスの演し物かな? 恐ろしいはずの熊も、今は観客に向かって懸命に...でもちょっぴり不器用に手足を振り、しきりに愛嬌を振りまいています。いえ、彼自身は別に愛嬌を振りまいているつもりなどないかもしれません。ただ厳しい訓練に耐え、そこで生きるために、自分に課された役割と責任を果たしているだけかもしれません。遠目から見れば愛嬌ある姿に見えても、彼の力は強大です。気軽に握手することなんて出来ません。大熊には悪気や相手を傷つける気持ちなど一切無くても、たとえ穏和な性質だったとしても、わたし達が不注意にも彼を人間と同じように扱えば、彼を怖れさせ、防御の一打を受けて大怪我をしてしまいそう。そしてその結果はいたいけな大熊の生命を奪うことにもなりかねません。。


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        このシンボルは、訓練によって耐えぬく力、衝動に負けない精神力を身に付けることを示すと同時に、相手と自分の違いをよく知り、安全と危険の垣根にデリケートな注意を払いながら共存を図ることを示唆しているように思います。 熊の手足は大きく力に満ち、美しくもあります。けれど彼はテディベアじゃない。別世界に生きるべく生まれた命です。彼には彼の生きる世界 ― ホームがあり、わたし達にはまたそれぞれのホームがあります。

腰を下ろして両手足を振り続ける大きな熊さん。わたし達が彼の内なるホームを理解し、本当の意味でこころを通い合わせることは出来るのかな? もしそんなことが可能だとしたら…..それはわたし達が自分自身の内なる宇宙の原点を見出し、そこに彼の獣性をそのまま包含し得たときなのかもしれません。


  そうそう...余談ですが、ベア・マーケットといえば金融世界では「弱気相場」を意味しますよね。これは『熊を捕らえる前に熊の皮を売るな』という、甘い見通しや安易さを諫める格言から来ていると聞いたことがあります。相場が下がると見込んで高くなったところを空売りする...まだ熊は現れないけど、とりあえず架空の皮を売ってしまうことで儲ける。そんな行為がこの格言と結び付いたのではないでしょうか。うかつな空売りは確かに大怪我のもと。けれどそれは、相場を張るひとにとっては一種の醍醐味かもしれません。けれどこれもまた、 危険と安全の境界線をよく見極めた上で、慎重にトレードプランを立てる必要があります。


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        ここまで読んでくれたひとの中には、『華やかな獅子座の満月だってのに、ずいぶんディープだなぁ...(´・ω・`) 』なんて思うひともいるかな? けど、どんな星座宮でも最後の第3ディーカンになると、成長した意識が次のステージに移行するための準備段階に入ってきます。獅子座の次は乙女座。この流れが象徴するのは、世界の中心に据えた自我を思いっきりふくらませて自分の力を創造的に表現する段階を終えていくこと、そして全体の中の小さな自分を知りつつ、細部の差異を見ながら有効に機能していく。獅子座とは高・低が転倒した「自我」と「全体」の中で、「犠牲」の真の価値を知って癒していく…そんなテーマが浮上してきます。本来なら "白馬の騎士&バラの貴婦人" がお似合いの獅子座。けれど各星座宮に共通して言えることとして、そこまで成長してきた意識に対し大体22°〜23°あたりで「待て。何か忘れてはいないか? 一度ここで立ち止まり、よく考えてごらん」という含みが顕れてきます。 いつも思うのですが、サビアン・シンボルの象徴体系を扱う際に「これで終わり」ということはありません。掘り下げれば果てしなく深く、本当に興味深いです...。


        危険と安全、衝動と忍耐、欲望と理性、強靱さと防御...様々なアンビバレンスを含む月蝕のテーマは、これからわたし達が時をかけて歩むそれぞれの道に、星々が与えてくれるカリキュラムかもしれません。 けど、わたし達はみな草原を、都市を、天空を自由に駆け巡る半人半馬のケンタウルスでもあることを忘れずにいたいと思います。彼らは乱暴者ではあったけど、戦士として豪放に生き、傷もまた生の証しとして引き受け、大いに楽しみ、散っていきました。だから。笑いと自由と胎内に踊るいのちと…やがて訪れる死さえも親しい友として...進んでいけたらいいな。今、こころからそう感じています。


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★2月満月・月蝕の星模様★

        今回の満月・月蝕図には沢山のアスペクトが形成されていて、とても賑やか。その中でまず目に付くのは、太陽・月・木星&エリス・天王星(とエケクルス)を含む長方形のアスペクト・パターン、ミスティック・レクタングル(120°, 60°, 120°, 60°)でしょうか。オポジションとなる太陽・月のテーマはサビアン・シンボルで説明した通りだけど、これに対して木星とエリス・天王星、そしてケンタウルス族の中でも蛮勇を誇るエケクルスのオポジションが、調和的なセクスタイルとトラインで繫がり合っています。じゃ、もしかして...今回のちょっと厄介そうなカリキュラムに何かしら援助のエネルギーが与えられるのかな? うーん、そうとも言えるしそうじゃないとも言えるし... 結局はわたし達次第なのだけど(^_^;。

ところでこの惑星フォーメーションは何故「ミスティック」と呼ばれるのでしょう? それにはいくつか理由があります。まず、まるで閉じられた封筒のように見えるこの形は、外側の調和的なアスペクトによって内側のハードアスペクトが封印されています。なので外から見ると、長方形を組むエネルギーが抵抗なく流れ、使われ、ポジティブな面がまず目に付きます。けれど内側の多大な緊張や葛藤は見えません。これを一人の人間に例えるなら、その場その状況、目的に適した言動が出来て気配りも対応も良く、ホッとさせるような笑いを起こすことも出来る。なので周囲のひと達からもとても信頼されてる。でも、フッと見せるその微笑みの中には不可解な影が宿っているような? 何だろう? 神秘的にさえ見える…そんな感じでしょうか。


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  また、もう一歩掘り下げて内面を見ると、そこには「永遠のアンビバレンス」とも言うべき煩悶を見てとることが出来ます。詩的に表現すれば「世界は困難で醜いことばかり。なのに世界はこんなにも美しい...」みたいな感じかな。この両極性は、永久に続く二元論の戦いになっていく傾向があります。究極の「黒か!白か!」です。その葛藤に気付いた他者が「まぁまぁそう思い詰めないで…」なんて言い、「うん。そうだよね」なんて答えたとしても、内心では聞き入れません。自分の力で謎を解かなくちゃいけないと感じるから。嵐も抑圧も鬱状態も、外側の調和的なアスペクトが衝撃を和らげ、一種の緩衝壁として働きます。だから、葛藤に対する持久力を持っています。まるで不変の防御態勢が整っているかのようです。そして自分なりのやり方で試行錯誤を繰り返し、少しずつ経験を積んでいきます。

このレクタングルはロジックとか内観とか、あるいは本で読んだ知識を役立てるようなフォーメーションではありません。どちらかというと、とりあえず何かをしてみる。その行動を通して貴重な経験を積み、意識を深めていく。...または、外側の調和的な壁に依存し、内側には蓋をして放置を決め込み、忘れる。。  けど、時を置いてこのレクタングルの一角が刺激されるとき、同じ問題が何度もループする。やがて外側から何かが起こり、とにもかくにも経験は積まれていく。 それを回避し続けることは、フォーメーション全体のエネルギーを弱らせることになるから。。。

けれど、時には堆積した緊張と葛藤が外側の調和を破って爆発し、心身共に一種のカオスに陥ることもあります。でもこれは永遠の二元論による封印を解くチャンスです。それは以前こだわっていた全てが剥げ落ちて破壊されていくような体験かもしれません。けれどその後、外側の調和的なアスペクトを通して新たな価値観が孵化していきます。ひとはこの破壊体験を通して霊的に再生する機会を得るとも言われます。これが、このフォーメーションを「ミスティック・レクタングル」と呼ぶ第2の理由です。


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  ...っと、アスペクト自体の説明でかなりの文字数を費やしてしまったけれど。 太陽・月・木星そして天王星とエリス(とケンタウルスのエケクルス)のミスティック・レクタングル。 天王星組は牡羊座(自分)、木星は天秤座(他者)。その位置をサビアン・シンボルで見ると、牡羊座の天王星とエリスが示すテーマは
・自我の解放
・新しいアイデンティティの探求 そして
・実際の必要性ではなく自我の渇きに基づいた欲望を追求する
一方エケクルスは
・世界の中心で "我ここにあり!"と叫ぶ
対する天秤座の木星がもたらす課題は
・社会や対人関係の中でいかにプライドと既得権益を守るか?
・自分に与えられて然るべきものを主張する
そして、シンボル説明で書いてきたような月と太陽のテーマ。。 


  うーん、やっぱりこのあたりの度数はなかなか難易度が高そうです。外側から覗けば二元論的、黒白論的なロジックのバランスを上手くとり、両方がちょっとずつ得をしてちょっとずつ譲るような解決策を探る動き(または心理)が見えそうだし、木星が体現する法律の上でも、行き過ぎを抑えて社会/世界を安定に導くような取り組みがなされるのかもしれません。

けれど木星は逆行に転じています。これから再びエリス(2月23日、9月19日)と天王星(3月3日、9月28日)との正確なオポジションに向かうところです。注意深くしていないと、トライン&セクスタイルが創り出す、無意識にサラサラ流れていくエネルギーに流されて問題が誇張され混乱を生んだり、良かれと思った行為がかえって対立を煽るような結果になる可能性も否めません。「上辺はどう見えようと、実際に根底に存在し続けてきた真の問題はいったい何なのか?」 困難ではあっても、いつもそこから目を離さずにいること。それが一番の鍵なのだと思います。


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        さてこのミスティック・レクタングルに対して射手座25°台の土星がオーブ2°強で小三角…ちょうど閉じられた封筒に屋根が付いたような、家の形のフォーメーションが出来ています。これも本来なら実質的な援助になる調和的なアスペクト。
この度数のテーマはひと言で言うと

「全体を統轄する基準に適い、具体性を持つ発想を通じて世界を、人生を、変容させる」
あるいは
「上に立つ者の冷徹さ/非個人性」

大きな混乱を避けるには、どうしても必要な犠牲を出すことをためらわない、ある種の冷徹さが必要になるのかもしれません。ただ気になるのはこの土星にKBOのイクシオンがタイトにコンジャンクしていることです。カイロンを除くケンタウルス族の父 ― イクシオンの象意については、新月記事のトランプ大統領のパートで触れましたね。
・どんな人間であろうと、状況次第ではどんな事だってやれる
・人間が持つ神をも怖れぬ勇気、そしてそのこと自体がはらむ愚かさ
・どんな結末に襲われても懲りない性分
・そして…「全ての善は悪をはらみ、全ての悪は善をはらむ
何度も言うように、イクシオンを黒白二元論で語ることは出来ません。語れば結論はもう「まっ黒」以外にありえないでしょう。けれどOOBと同様に、イクシオンの究極はそのどちらでもなく、またどちらでもある存在です。 彼はケンタウルス族の父。様々な傷を負い、象徴的な死とも言える体験を強いた後、壮大な癒しをもたらすと言われるケンタウルス族。彼らを生んだ父とは、そんな存在なのだと思います。


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        うーん。。 収縮させ、固め、境界線を引き、護る。射手座の縦横無尽に拡がる思想を手で触れることの出来る現実にしていこうと目論む土星の力を通じて、この月蝕の満月で下される英断、決断、行動はどんな結末を呼ぶでしょう。それは今後3カ月~半年(または1年)を経過しないと結論付けられないかもしれません。政治・社会状況を見ても、わたし達個人の人生をふり返っても、ほぐれることの無い何かしらのアンビバレンスが存在するように見える今。裸馬を勇壮に乗りこなし、すっくと丘に立てる日は来るんだろうか? まぁけど、訓練しなけりゃ何も始まりません。

        木星と月からは、魚座22°台のカイロンに対してYOD―神の指が形成されています。ということは...このカイロンに自分のエネルギーを向けていくことが、ミスティック・レクタングルの葛藤を解くもう一つの鍵になるのかな。(YODが形成されている場合は、月と木星のセミセクスタイルが創り出す、どちらかというとイージーゴーイングな解決策に固執することはあまり良い結果を生まないとされています)。

カイロンが在泊する度数のシンボルは『心霊術師が起こす心霊現象』、そしてこれに対峙する乙女座のシンボルは『動物の調教師』です。  このエネルギーを簡単に言い表すなら
・自分に活力を与える不可視の生命力に意識を集中すること
・こころの問題や精神に入り込んでくる雑多な想念、見えない領域の力に負けず、訓練によってこれを制御する
ということになります。そう、ここでもやっぱり訓練が出て来るんですね。しかも月蝕図で4室のホーム(個人の内面)に在泊する小惑星ヴェスタは、木星・天王星とはTスクエアになるけれど、同時にカイロンには調和的なトラインを形成しています。

この、内なる炎が示すテーマは...
「美しい知の世界と激しく乱れる闘争の世界、その両方に同じように存在する苦悶や葛藤を観察し、見抜き、見据える」です。あは。これもやっぱり訓練?(^_^;

え〜、もう訓練とか耳タコだよ。もういやだ〜〜!というひともいると思います。きっと。(^_^;  けど必要なことはごく自然に起きてくるんじゃないかな? 


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        じゃ、最後にもう一つのグループアスペクトに注目してみたいと思います。これはハードなマイナーアスペクトのみで形成されているレクタングルのため、特別な名称は与えられていないのですが...なんとなく "ウォリサム・レクタングル" とでも呼びたくなるような雰囲気です。その構成はセミスクエア(45°)、セスキスクエア(135°)、セミスクエア、セスキスクエア。そしてその内側に交差する2つのオポジションです。これは行き過ぎた煩悶や苦悩に囚われやすい状態を誘発するフォーメーションとされています。

本来なら、まずはオポジションとなる惑星同士が示すテーマに向かって頑張るのが本筋なのだけど、この場合は四角の外側を結ぶハードアスペクトに引っ張られて、余計な物事を抱え込んで悩んだり、他のひとの問題を自分の問題だと思い込んで巻き込まれたりしやすいと言われます。その結果、考えも行動も真っ直ぐにはいかず、過度に回り道して結局は要点が見えなくなってしまうことも。また、良かれと思って伝えたことが誤った噂を広める結果になる可能性も。。 ミスティック・レクタングルの場合は上手く使えば外側の調和的アスペクトが助けになるけれど、この "ウォリサム・レクタングル" のケースでは、問題やテーマを見極めたらそこから気を逸らさず、強い意志をもって真っ直ぐ「前」を見つめることが肝心です。

この長方形は、月のノード軸(とケンタウルス族のネッソス ― カルマの支払い)、冥王星、ケンタウルス族のキラルスとの間に形成されています。特に冥王星・キラルスのオポジションは日本の月蝕図でMCとICに乗っています。なのでマイナーアスペクトの長方形であっても、かなりの影響力があるかもしれません。そしてこのアスペクトは次の日蝕図においても引き続き成立しています。

というわけで、このフォーメーションに関してはオポジションのテーマを抽出しておこうと思います。まず月のノード軸。ノースノードは乙女座3°台、サウスノードは魚座3°台です。この度数のテーマを簡単にまとめるなら
・多くの挑戦や試練が集中する狭い道を歩むときに必要な懐の深さと忍耐力
・世界も自分も今のありのままを認め、そこに幸福を見出す能力
・物事を十把一絡げにして単純に断定してしまう視野の狭さ... でしょうか。 
ただ、サウスノードのシンボル『狭い地峡に起きる交通渋滞』は、たまに事故に関連して出て来るケースも見られます。今回はマイナーアスペクトながら冥王星とも絡むので、とりあえずこの満月期〜次の新月期は、交通・飛行機・海難その他、様々なアクシデントや誤操作に注意が必要かもしれません。


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        では次に山羊座18°台の冥王星と蟹座18°台のキラルスの軸を見てみましょう。この度数軸のテーマは
・"全体" は個々の存在価値より重要か?
・大事のために小事を犠牲にするか?という問いかけ
そして
・まだ未成熟なうちに重い責任を負うことの是非
・プレッシャーとの戦い
これは山羊座の冥王星と蟹座のキラルスという、惑星の対比にもダブルで顕れているのではないでしょうか。山羊座の冥王星は大所高所から全体を見回し、少数を犠牲にしても全体の存続を図ろうとするでしょう。けれどキラルスは?

神話に描かれるキラルスはケンタウルス族の中でも一番美しく若くハンサムで、黄金色の髪とたてがみをなびかせて走るその姿は多くのニンフ達を虜にしたそうです。けれどある日、ケンタウルス族にとっては日常茶飯事の戦いのさなか、どこからともなく降ってきた矢に射抜かれてあえなく命を落としてしまいました。そして彼を愛したケンタウルス族の娘ヒュロノメもまた、彼を射抜いた矢で自らを刺し貫き、彼の後を追いました。

こうした神話とキラルスの発見チャート、そしてケンタウルス族全体のテーマ性を総合解釈していくと、以下のような物語がシンボルとして浮かび上がります。 
 若々しい野心を抱いてこの世を楽しむ美しくゴージャスな命。そんな、誰からも愛された者が突然失われる。闘いの中で、何の意味もなく理由さえわからないままに。けれど合理的なマインドでその意味を追い求めても、きっと答は出ない。人生には、常に隠された深い意味がある。それは遠い創造の胸に抱かれた祝福だったのかもしれない。カルマを果たしきることが出来たのだから。宇宙と内界の接点を流れる大河にこころと体を預け、失うことによってやっと解放されたのだから...。

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  実際の影響力として顕れやすいキラルスの象意については、TNOやケンタウルス族研究で有名なZ.ステインやP.セジウィック、エリック・フランシスなど、比較的新しく発見された惑星群分析の先達達が、様々な事例を分析し発表しています。

たとえば ...
・個的なアイデンティティやプライド
・血統や人種、階級に関わる問題
・しかるべき理由や理屈が見当たらないのに唐突に浮上する物事
・一見無意味にさえ見えるような「損失」への怖れ
・ちょっとした変化への決断が人間関係や社会、文化全体に及ぼす変化…
などが主な事象として挙げられます。

興味深いことに、冥王星とキラルスのオポジションは2007年秋の2回のニアミスを始まりとして、2008年8月、そして10月に初めて正確な形成を果たしました。そしてその後は年に約2回ずつの正確な形成を続けながら、2020年の2回の形成を最後に全25回(!)の形成を終了し、その後は2022年〜2023年春までオーブ1°弱のニアミスを形成します。(ちなみに現行の惑星サイクルが始まったのは1863年のニアミス、そして1864年4月のたった1回のコンジャンクション形成でした。当時は南北戦争やドイツ統一戦争、日本では新撰組の池田屋事件などがありました。)

2007年〜2008年といえば、サブプライムローン危機に端を発して2008年9月のリーマンショックなど、世界をゆるがせた金融危機が起きたタイミングと重なります。その後中東ではジャスミン革命から「アラブの春」と呼ばれる現象が起き、世界はいよいよ混迷を深めていきました。

カーディナル・クライマックスの中心的役割を果たした天王星・冥王星スクエアの形成は、2012年〜2015年でした。けれどこの現象の提唱者であるメリマンさんも、実際のカーディナル・クライマックスは土星・天王星オポジションが形を取り始めた2007年末〜2008年に始まり、2020年〜2022年ごろまでその余韻は続くだろうと書いています。つまり、冥王星・キラルスのオポジションは、まるで今回のカーディナル・クライマックスのとば口から最終的な出口までを "見届ける" ような形で形成され続けるということになります。


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  なので、この冥王星・キラルスのペアは、「世界を覆う壮大な変化の波」という大背景をまず念頭におき、その文脈の中に生きるわたし達の個人的体験や心理...という見方をしていくのが良さそうです。日本の月蝕図で黄道帯の最高点(MC)と底点(IC)に位置する山羊座の冥王星と蟹座のキラルス。それは日本という国全体を護るための破壊や犠牲に対し、痛みや損失を強いられる側の個としての叫びとも取れるし、また、抗いようのない抑圧にさらされて壊れ、変化し、その結果として成熟を強いられていく、未だいたいけな若い自我のようにも見えます。

このエネルギーが個人に影響するときは、そのひとそれぞれの心理や事情によって様々に翻訳されるでしょう。それは大きなプレッシャーとなってのしかかるかもしれません。もし押し潰されそうになったら、こう考えてください。『押し潰されるのは自分じゃない。自分の内的宇宙にずっと立ちはだかり、進むことを阻んできた見えない壁なんだ』と。


  アラブの春、そしてここ数年世界各地で勃発するテロ事件や銃乱射の犠牲になった数多くの生命。戦いの中で命を落としたひと達。また地震、津波、火山噴火などの自然現象で失われた生命や平穏な生活。集合体として、個として、人生に突如として起きる予測不可能な破壊をいやでも受け入れていかねばならないわたし達。そして... 自我がどれほどへこたれようとも、灰の中から立ち上がることを促してくる内なる生命の火...。この惑星ペアには、人類の旅の壮大さと、その道をひととき共に歩む小さなわたし達の姿が反映されているような気もします。

このクライマックス期間中に他に類を見ないほど何度も形成される冥王星・キラルスのオポジション。はるか彼方の軌道を回る彼らは、もしかしたら、世界が音を立てて変わっていく渦中でふと立ち止まり「個」としての自分自身と「全体」の中のわたし達(We are the world)の折り合いをどうつけていくのか? 何を創造していくのか? という問いかけに耳を傾けるよう、遠い宇宙からわたし達に語りかけているのかもしれません。そして、「受け入れて、なおも逞しく生きよ」と。。


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        ところで。。 ちとおまけの情報です。銀河アストロロジャーのP.セジウィックによれば、1994年に発見された冥王星型の小さな天体が、わりと最近になってやっと名前をもらったそうです。その名はNo.15810『アラウン(アーラウン)』。アラウンはケルト神話に出て来る異界アンヌンの王で、死者の魂を追って飛ぶ地獄の猟犬達を引き連れていて、人間がひとたびその犬の吠え声を聞いたら、もう死すべき運命からは逃れられないのだとか。その吠え声は遠くにいる時は激しく恐ろしく、いよいよ近付いてくると、とても優しく柔らかな声質になるといいます。冥王星との共鳴軌道を持つアラウンは、その誕生もまた冥王星と同じ頃だろうと言われています。

現在そのアラウンが在泊するのは山羊座16°台。あらら、冥王星にすごく近い。。 この2天体の軌道はかなり近接しているので、このコンジャンクションは長期にわたって継続するでしょう。こうして、冥王星は天文学者マイク・ブラウンの言う「もう1つの冥王星」オルクスに加え、またもう1つの仲間(または使者?)を迎え入れたことになります。冥王星、オルクス、アラウンと3人揃った冥界の王様。今後は冥王星的な力がさらに増していくのかもしれません。


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  P.セジウィックはアラウンの持つ惑星ノード(獅子座と射手座)の解析から、その象意を以下の様に説明しています。
・エゴ的な言動と魂レベルの葛藤に関わる問題
・内側に抱える魂レベルの火とそれを現実に活かしていく火のような信条
・人や物事の裏に潜む本当の動機や目的、理由を識別していく必要性
・行間ににじみ出る意図を見破る努力
・良きにつけ悪しきにつけ、こころを騒がせ反応させる物事の真実性に今までよりもっと注意を払う必要

つまり『もっと深く観よ。もっと魂に誠実であれ。』ってことかな。。


  アラウンのように最近発見され名付けられた天体は沢山あります。そしてそのどれもが、ここ数年間の内に様々なアスペクトを組んでその真の象意を顕在化させてくるでしょう。多くの先達者達に学びながら、わたし達もまた自分の体験に照らし合わせ、より深く人生やひとの行く末を考えていければ...そんなふうに思う満月・月蝕の前夜。 

そういえば月蝕図のアセンダントは牡羊座29°台。二つの顔を持つ神、ヤヌス度数です。 後ろに下がりたい。このまんま動きたくない。変わりたくない。そんな圧力も強力で、目前の境界線をまたいで進むにはエネルギーと勇気がいるけれど。でも、この度数はその内奥に不退転の確かな決意を秘めています。

ちょっぴり厳しいエネルギーも放射される月蝕だけど、キツイひとは負けないで。楽しんでるひとは、いっぱいにハートを開いて。獅子座の満月らしく、胸を張っていきましょう!!



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have a great eclipse!!!★

hiyoka(^_^


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February 05, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント2/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年2月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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≪ 先週をふり返って ≫

        “米労働統計局が金曜に発表した1月の非農業部門雇用は227,000増となり、一方失業率は4.8%に上った。ロイターによるエコノミスト調査の予想は12月の57,000に比べて175,000の雇用増だった… しかしながら、賃金上昇は多少抑制気味で、平均時間給の上昇はたったの3%、年間ベースでは2.5%に過ぎなかった。週ベースの平均労働時間は以前と変わらず34.4時間だった。今月は19の州で最低賃金法が成立したにもかかわらず、賃金上昇率は低下した。”

― “US Created 227,000 Jobs in January, vs 175,000 Jobs Expected”
  Jeff Cox, CNBC 2017年2月3日付


        このニュースを受けて、米国株式市場は急上昇で始まった。金曜の発表前は精彩を欠いていたダウ工業平均は、3桁の上昇をみた。その他、世界のいくつかの株式指数は前週1月27日に起きた金星・土星スクエアに向けて数ヶ月ぶり〜数年ぶりの高値をつけた後、先週はほとんどが下落していた。

先週の金と銀は依然として強く、2月2日木曜には両方共に11月以来の最高値水準に達したが、金曜の雇用統計後はわずかに下げている。ユーロも似たような動きを見せ、2月2日に12月8日以来の最高値水準1.0828に達した。原油もまた、1月3日新年最初の取引日以来の最高値に達している。1月3日はMMAの★★★ジオコズミック重要変化日だった。

ふり返れば先週は中国の新年、鶏の年でもあり、市場にとっては良い週だったと言えよう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        とはいえ、天王星に新しい象意「カオス」を与えつつある米国の新大統領にとってはあまり良い週とは言えなかった。前週、彼はその信じがたいほどの働きぶりとエネルギーで多くの人々を驚嘆させた。しかしながら、決定がもたらす結果を見据える目を持って隅々まで考慮を重ね、巧みに遂行すること無しにこうした電撃的試みを実行すれば、そこには負の側面が浮上する可能性が大だ。したがって、先週は彼が公表した特定のイスラム教国に対する渡航禁止を受けて壮大な混乱状態が始まり、木曜のウォールストリートジャーナルに掲載されたカール・ローヴの言葉によれば「… 何百人ものビザ所持者が中間地帯で立ち往生中」だという。ローヴはジョージ・W・ブッシュ政権内で働いた経験を持つ確固たる共和党員だが、自分の記事に『ホワイトハウスの素人演芸会』という表題を付けている。こうした混沌状態が金曜の雇用統計前の弱い市場に影響していたのかもしれない。

株式市場は強さを見せて週を終え、現在2月6日の木星逆行開始とその後2月11日(週末)に起きる太陽・木星トラインに向かっている。通常であれば、これは株価が上昇してこの時期にそこそこ重要な天井をつける可能性を示唆する。しかし、これからの時期は宇宙的構図からすれば通常の時ではない。何故なら今後3週間の内に、今年最強のジオコズミック的展開が控えているからだ。理解を深めるために、先週のコメントでこの時期について言及した箇所を抜粋しておこう。

        “この期間は2月26日に強力な日蝕(サウスノード・イクリプス)が起きる。サウスノードの蝕は通常、ノースノードのそれより困難な事が多いとされ、また今回は火星・天王星コンジャンクションが木星と冥王星にTスクエアを形成する真っ最中に起きる…. これは世界に大きな出来事が持ち上がったり、何かが崩壊や分裂することの象徴であり、母なる大自然に起きる同様の原動力とも同期するかもしれない。潜在的な危機が懸念されるこのような時期にリスクを取るのはあまり良いとは言えない。”

        宇宙からやってくる嵐はこれだけでは終わらない。木星・天王星オポジションの2回目の正確な形成が3月2日に起こり、その後金星が3月4日に逆行に転じる。木星と天王星のオポジションは、米株市場のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルとの相関性においては前後12取引日のオーブをもって最強を誇るアスペクトだ。一方、金星逆行もそれに迫る強度を持ち、やはり前後12取引日をもってプライマリーまたはそれ以上のサイクルとの相関性を見せる5つのシグナルの内の一つだ。これら2種のジオコズミック・サインが互いに時を置かずして起き、それが海王星とコンジャンクト(2月26日~3月1日)して起きる日蝕の週だという事実は、それ自体でもう一つのレベル1ジオコズミック・サインとなる。もし今の私達がカオスと混乱を経験していると言うなら、この時期には何が起きるのか。ただ想像するほかない。

しかしながら、こうした物事は何もホワイトハウス発ばかりとは限らない可能性がある。FRBのような中央銀行による発表が巻き起こす混乱も考え得る。この金星逆行は、黄道帯の同じ領域で逆行が起きる8年サイクルの一部だ。つまり前回これが起きたのは2009年3月6日で、大不況(グレート・リセッション)下の株の底値ポイントだった。そこから現在の強気相場が始まったのだ。もしこの強気相場が2017年3月4日近辺で終わるとすれば、それはこのサイクルの次相の始まりであり、対称性を持って展開するだろう。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “トランプ政権はイランの多数の企業や個人に対する新たな制裁を科して米国とテヘラン間の緊張を高めた。”

― “U.S. to Hit Iran With New Sanctions”
   Jay Solomon, ウォールストリートジャーナル 2017年2月3日付


        これは『フォーキャスト2017』と先週開催したウェビナーの中で私達が取り上げた問題の一つだ。2017年1月20日正午に行われたトランプ大統領の就任式は、射手座・魚座(ミュータブルサイン)23°〜24°の火星・土星スクエアの下だった。火星は戦争の神であり、土星は抵抗を意味する。これらが共に働く時は、地政学的緊張と軍事衝突の潜在性を意味する惑星達となることが知られている。これは就任式のイベントチャートなので、そのエネルギーは今後4年間有効だ。この火星・土星スクエアは、これもミュータブルサイン、双子座と乙女座の20°〜22°に位置する米国始原図の火星・海王星スクエアとグランドスクエアを形成している。国家チャートの火星は戦争と攻撃の能力を反映する。したがって私達は、この政権の第一期目に米国が戦争する通常より大きな可能性を即座に見てとることが出来る。

        イランの現政府は1979年4月1日に "生まれ" た。その日、火星は魚座25°、海王星は射手座20° ― 2017年の米国大統領就任式図、そして米国始原図の両惑星と同様にミュータブルサインに在泊し、互いにオーブ圏内に入る。この比較でも火星が強調されており、米国始原図にはグランドスクエアを形成している。それではまだ足りないとでも言わんばかりに、トランプ大統領の出生図は彼が同じミュータブルサインである双子座・射手座間で成立した月蝕の下に生まれたことを示しており、その度数さえも合致している。だが待てよ?! 2017年の8月21に起きる日蝕は米国の中央部を横切り、火星とコンジャンクトだ ― そしてそれは、ドナルド・トランプ出生図の火星・アセンダントのコンジャンクション、獅子座26°〜29°で起きるのだ。

なんと多くのチャートに多くの火星が強調されていることか。もちろん、だからといって必ず戦争が起きるというわけではない。だがおそらくトランプ氏とイラン指導部は、双方とも後へは引かないことを賢くも理解しているだろう。もし緊張と闘争的な精神が増大すれば、それは容易に沸点に達し、軍事行動への高い可能性が生じる。そこから利益を得るのは武器兵器の製造業者、そして互いをけしかけて闘わせブラックマーケットで暴利を貪る者達のみだ。







訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

January 27, 2017

○1/28の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  1月28日09:26前後、北海道周辺で 09:33前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は09:07前後、沖縄周辺では08:37前後に水瓶座 08°15’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 水瓶座8°~9° ー 発効期:1/28~2/10 】
  "Beautifully gowned wax figures"
『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』

  "A flag turned into an eagle"
『鷲に姿を変えた旗』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★水面下に存在する何かを覆い隠すために取る意図的な態度
→★熱をこめて語られる空疎な理想またはアイデア
→★過去の方法論や成功体験に囚われて目の前の現実を見失う危険
→★思いやりや道徳的な言葉に隠された「自分こそが正しい」という本音
→★失敗と成功、何度も繰り返される試行錯誤を耐えてなおも進む強さ
→★煽り立てる/熱を冷ます、押す/引くのタイミングに注意を払う
→★吹き付ける風の中で刷新の内なる炎を大切に燃やし続ける
→★華やかさにはもろさが共存していることへの気付き
→★感情も理性も超えた特別な意識の高まりを要する事態
→★あらゆる種類の「浅薄さ」を避ける必要
→★自分が拠って立つアイデンティティに新たな生命力を吹き込む必要
→★倒れても息がある内は回復出来るという自信とバネを保ち続ける必要
→★不屈の情熱と柔軟な適応力を駆使して事にあたる
→★見るもの、聞くもの全てが現実とはかけ離れている可能性への気付き
→★衝突や煽り立てるような雰囲気に踊らされる危険
→★抑制の利いたこころで賢く立ち回りデリケートな問題に対処する
→★迷ったり抵抗を感じた時は常に自分の出発点に立ち戻って考える
→★ルールや束縛の中で自分自身が成長していくことへの気付き・・・→


エネルギーのポイント:『内なる反動を創造性に変容させる挑戦』

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        今年に入って初めての新月。けどもうすでに世界は騒然としているようです。長い間世界の大国として影響力を奮ってきた米国に新しい大統領が誕生し、ニュースは連日彼の一挙手一投足を報じ、多くの知識人達が世界の政治、経済、金融、社会情勢に与えるインパクトをあれこれと論じています。その間にも、世界各地では沢山のことが起き、漠とした不安が漂う中でわたし達個人の人生にもそれぞれに、日々新たなチャレンジが…ささやかに、または突然の雷鳴のように、やって来ます。 ここしばらく続いてきた「火・水・分裂・爆発」のテーマは、様々に姿を変えながら今年、ますます現実味を帯びて立ち現れるでしょう。

でもそれは、字面から感じられるような破壊的な物事ばかりではないと思います。天王星・冥王星スクエアから始まったカーディナル・クライマックス。そこからここ数年をかけて孵化していく様々な事象の中で、世界においても、わたし達の内面においても、壊れるものは壊れていきます。その灰の中から何を芽生えさせるのか?  ひとりひとりが選んだ限られた人生の中で、「ここ」に何を創り、何を見ようとして生まれて来たのか?  そんな根本的な問題を、あらためて強く問い直さなければならない日々が始まる。新月前の未明に水星が逆行のシャドウを抜け、新しい思考経験を求めて進もうとする今...そんなことを感じています。


星空



★1月新月のサビアン・シンボル★


        さて、今回の新月は社会的な交流の座である水瓶座8°~9°で起こります。ベースとなる8°のシンボルは『イブニングドレスで着飾ったロウ人形』。 このテーマをわたし達は2015年の夏にも経験しています。 その時のシンボル解説を少し変えつつ、もう一度掲載してみますね。


        …このシンボルで語られるロウ人形は、マダム・タッソーのロウ人形館で見られるような有名人のフィギュアともとれるけれど、おそらくは素敵なドレスを売るためのマネキンではな いかと思います。1925年当時、デパートや大手衣料店のウィンドウを飾っていたのはリアルなロウ人形だったからです(今もEbayあたりでは、ロウ製マ ネキンの頭やトルソがアンティークとして販売されています。それを見ると、ロウ独特の半透明な皮膚感と、時代を感じさせる優しげな笑顔がかえって少し怖 かったりするのですが……^_^;)。



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  マネキンはスタイル抜群! そして、その時々の雰囲気や好みをよく研究し、それに基づいてデザインされた顔を持っています。だからゴージャスなイブニングドレスをまとったその姿を見 て、わたし達はこれが自分だったら…って想像し、ちょっぴり夢をみますw。「いいなぁ、この服。もしかしたら自分が着てもカッコ良く見えるんじゃないか な?」 そして、そんな個人的な願望と売る側の欲望が火花を散らし、カチッとはまったとき、ドレスは売れていきます。。 

ロウは型に流し 込んだり練り上げたりして色々な形に創り上げることが出来ます。そのロウは原語で "Wax"。また、よくアストロロジーでは "ワクシングスクエア" のアスペクトなんていいますよね。これもやはり"Wax"で、「満ちる」という意味を持っています。ワクシング・ムーンは満月に向かってだんだん太り、大 きくなっていく月のことです。そのとき、月はある特定の雰囲気を創り出し、盛り上げ、強い引力でわたし達の想いや感情を特定の色に染めていきます。


  B.ボヴィはこのエネルギーを説明するにあたって「マディソンアベニュー・スマート」という言葉を使っていました。1960年代の広告業界を描いた米国 TVドラマ「マッドメン」を見たことのあるひとには、きっとその雰囲気が伝わるかも? これはいわゆる「広告業界のやり手」または「広告業界ノリ」という 感じの言い回しです。広告って、その商品が持つ魅力をどれだけ多くのひと達に伝えるか、手に入れたい!と思わせるかの勝負。そのために、市場調査会社から 一匹狼のアーティストまで、あらゆるジャンルのプロ達が腕にヨリをかけて創り上げるものです。そして、何度かのプレゼンテーションを経て、幾通りかのパ ターンの中から「これだ!」という「作品」を選び出します(たとえそれが新人スターの売り出しキャンペーンであっても、出来上がったものはひとつの「作品」です)。


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  マーケティングの専門家達は時代がもてはやす外見を感知し、型にとり、理想のヒトガタを創り出します。そしてその時代の要請と生産性、コストに見合ったパターンを創り上げ、ド レスという商品が持つ魅力の粋を多くのひと達に見せつけます。彼らは顧客達のセルフ・プロデュースの夢をかき立てていくビジネス集団です。わたし達に新しいステキなアイデンティティを与えてくれるんです。けど…にこやかに微笑むロウ人形の半透明の皮膚の下には、お金を儲けるという "資本主義の夢" が息づいているんですね(ちなみにこの度数の対向、獅子座8°のシンボルには興味深いことに "共産主義の夢" が描かれています)。

わたし達は、今までに見たこともないような煌びやかな衣装をまとったマネキン人形を見て、こころを奪われるかもしれません。「うわぁ、こんな世界があったんだ!ステキ だなぁ。自分もこんな風でありたい。こんな世界に入ってみたいなぁ。。」子供達はプロの大人達が提供する美しい理想の世界に憧れ、ステキな服を手に入れようと一生懸命頑張るかもしれません。あるいはいつの間にかプロの大人達の世界に入り込み、広告宣伝という、理想世界を提供する 側になっているかもしれません。けれどその夢を、美しいメッセージを、生産し続けているのは誰なのでしょう? わたし達自身の「夢」の核はどこにあるので しょう? ロウ人形はリアルであればあるほど、美しければ美しいほど、その内側に死のイメージを内包します。それは何故なのでしょう?


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        さて太陽と月は次のシンボル、水瓶座9°の『鷲に姿を変えた旗』をとっていきます。あれ?これも前に一度経験したっけ? いえ、このシンボルは初めてです。以前経験したシンボルは射手座12°の『高らかに鳴く鷲に姿を変える旗』でした。この二つのシンボルは本当によく似ていて、その違いは、水瓶座はすでに鷲に変わってしまった旗を指すのに対し、射手座の方は鷲に変化するという旗の性質に重点を置いているように見えること。そして水瓶座がただ「鷲」であるのに対して、射手座の方は「高らかに鳴く鷲」であることでしょうか。

鷲が高らかに声をあげて鳴く "an eagle clows" というとき、この "clow" には「自慢する」「得意になる」「勝ち誇る」「大言壮語する」という意味が含まれます。なので射手座の12°に出て来る鷲は、大きな声をあげて自分を主張したり、外の世界に対してはっきりと意志表示していくようなイメージです。 けれどこの水瓶座 ―  "We the people"  ― に来て再び顕れ出た鷲は、「旗」という抽象的なシンボル ― 理想、スローガン ― から、現実に血の通う生命体へ、獲物を狙う鋭い眼光(冷徹さ)と力強い翼、鋭い爪を持つ、個としてのなまなましい強靱さへの変容そのものを象徴しているようです。ここには王者としてのプライド、勇気、リーダーシップ、ゆるぎない高貴さなど、わたし達が社会の中で生き抜く上でひとつの理想となるイメージを、どう使って生きていくか?という問いかけがあるように思えます。

「旗」、それはわたし達それぞれが抱える夢、理想をイメージ化した「しるし」。国旗や団体旗、部族旗や軍旗のように、自分達が誰であり、何を理想としてどのグループに属しているかの証しです。そして憧れやプライドを喚起するシンボルでもあります。

それと同じように、わたし達ひとりひとりもまた、こころの内にそれぞれの「旗」を掲げて生きているのかもしれません。 あるひとはくっきりと描いた紋章入りの旗。またあるひとは、レースのように繊細で様々に色の変わる捉えどころのない旗。重厚な錦の旗、あるいはくたびれて少し汚れてしまった旗…。 質、素材、色… この世界には、本当に多種多様で無数の旗がはためいています。たとえばSNSなどで使うアバターやアイコンにしても、一種の「旗」だと言えるかもしれません。そしてそれは、わたし達が意識・無意識を問わず選択したアイデンティティでもあります。


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  「理想」はあるときは大きく膨らみ鷲のように空高く舞い上がります。またあるときは失望にうちひしがれ、溶け崩れます。それはある意味、人生の中でわたし達が繰り返す、周期的な精神の運動なのかもしれません。それは時間をかけて大きな螺旋を描きながら、わたし達という存在を形作っていきます。

けれど今 このシンボルに至って、いのちを持たない抽象としての「旗」は、生身の「鷲」へと変化を遂げました。鷲はこの現実を生きる、いのちあるものです。強力な猛禽類の王者として生態系に君臨する捕食者であっても、細心の注意力を払っていなければ厳しい野性の世界で生き抜くことは困難でしょう。自然界は、毎日が命懸けの世界。鷲は大空高く舞いながら下界の状況を見極めます。繊細な知覚と、狙った行動を取るときに必要な決断力、容赦のなさ。(実際、獲物となる生物から見た捕食者はこの上なく非情です)

わたし達は「自分が自分であること」そのものを、この人生を通して現実に創り上げていくために、たぶんここに居る......ずっとずっと手探りしてきたけれど、もしかしたら、そろそろ「鷲」として世界を眺め渡すときが来ているのかもしれない。。 

わたし達人間は、美しく尊い理想を抱いて生きるための知性を発展させてきました。けれどわたし達は同時に、生態系の頂上に君臨する強力な捕食者でもあります。その極北ともいえる両方の性質を存在の内に宿すからこそ、歴史が創られ、今の世界があり、そこから葛藤が生まれ、よりよく生き、よりよく死にたいという願いも生まれるのではないでしょうか。

多様で色とりどりの旗 ― わたし達は、風を受けてはためいたり、半旗のように沈みこんだりしながら、その色と紋章を少しずつ変えていくでしょう。けれど内なる旗の存在は永遠です。何故ならそれは「抽象」だから。でも今、それぞれの小さな旗は、再び新たな鷲へと変容しようとしています。猛々しく賢く、時に繊細で忍耐強く。そして限りある時といのちのはかなさを知る、孤高の存在へ。 一羽の内なる鷲を抱いて、わたし達はこれから全く新しい現実の冒険へと旅立つのかもしれません。そしてそれは、今まで掲げてきた既知の旗を染め変え、創り変えていく作業でもあるのだと思います。

さぁこれから2月11日に控えた月蝕に向けて、新しい訓練が始まるかも?!!(^_^


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★1月新月の星模様 ★

【主な惑星スケジュール】
 1月28日02:14 水星が逆行のシャドウ抜け
 1月28日02:49 金星・土星スクエア
 1月28日14:39 火星が牡羊座入り
 2月6日15:52 木星逆行開始(天秤座23°08〜恒星スピカとコンジャンクト)
 
【アスペクトから浮かび上がるあれこれ】
突然噴出する出来事/女性にまつわる問題と怒り/舞台裏で激しく動く政治的応酬/ゴールに達するための狭き門を巡る闘争/事故や暴力の危険/大衆の分化〜相容れない人々の相違が鮮明になっていく/隠される事実/世界を変えるための偏執的欲望/etc.


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        そうえいばもう随分前に、カーディナルクライマックスで米国のひと達が本当に変化を望むとすればトランプさんが当選するんじゃないかな?なんてツイートしたことがありました。何故ならトランプ氏はまさに天王星そのもの。その彼が大統領職に就くということは、天王星が冥王星の力を使うということ。それはカーディナル・クライマックスの申し子が生まれるようなものだから。世界中が色んな側面で行き詰まっている今、世界に大きな影響力を持つ米国の集合意識は率先して(おそらく無意識の内に)リスクを負ってでも変化と混沌を選ぶことになるのではないか?と。その時点で確信があったわけではないのですが…(^_^;

下馬評では勝ち目の無かったトランプ氏が結果的に勝って(このこと自体が米国の選挙制度が孕む矛盾を浮き彫りにしたわけだけれど ― 天王星・エリス)、世界のメディアは連日大騒ぎです。リベラル・バイアスの強いCNNなど、就任式直前にトランプ暗殺を煽るような報道までして物議を醸していたし、実際就任式当日は黒服に身を固めたアナーキスト集団と見られる人々が暴れまわっていました。

トランプ大統領の誕生後、公約通りこれまでのオバマ政権下の路線を覆す政策が強引かつ矢継ぎ早にサインされていく中、様々なニュースサイトやTwitterでは、平和や融合をうたってきたリベラル派の活動家から『トランプはナチだ。だから新たなヒトラーの台頭を防ぐために暴力的な手段を取るのは良いことだ。何故なら彼らが暴れたおかげでその後に各地で行われた "ウィメンズ・マーチ" が世界中に好い印象で受け入れられた。光を目立たせるためには影が必要なことを私達は考えに入れるべきだ』などという意見が出ていて、うーん…そうなのかと。。 古いものが皆壊れていくかもしれない今、もっと足許を深く掘り下げないまま、手段や戦略の方に目を向けていていいんだろうか?とも。。。


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  ただ、ウィメンズ・マーチの集会で行われたセレブ女性達によるスピーチの中には男性への呪詛に満ちた詩の朗読もあり(大受けしていましたが)、その迫力たっぷりに演じられたパフォーマンスを観ていると、そこに上辺には見えにくい、そして日本とはまた趣を異にする、凄まじい性的闘争(あるいはレイプ・カルチャーと呼ばれる状況)を見て取れるようにも感じました(おそらくそれを演じていた元女優の活動家自身も、その瞬間、自分が人生のその一瞬にこなすべき役割 ― 強力なテーマを秘めた政治的「作品」/美しいロウ人形  ― を演じきっていたのだと思います。)。 そして歓声をあげ、ピンクのプラカードや旗の下に一体化し、アイデンティティを確認し合う参加者達。 そうした怒りが噴出する一方ではまた、「ウィメンズ・マーチへの参加体験はまるでオーガズムにも似た宇宙との統合体験だった」という声も出ていました。その気持ちはなんとなくわかるような気がします。

閉じられていた蓋が開き、それぞれに封じていたものが噴出する。今はそんなとき。でも…その後は? 出すべきものを出すことが出来るハレの日が終わった、その後は? 掲げられたプラカードや旗は、果たして生き生きとした本物の鷲に変わることが出来るでしょうか? それはこの先も、幾度となく訪れる大きなチャレンジとして問われ続けるのだと思います。


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  火星・土星スクエアが終わり、魚座を進んで来た火星がイクシオン、ジュノー、フォルスと立て続けにスクエアを形成してきたここ数日、全体の雰囲気には、怒りが怒りを呼び、たとえどんな正論が声高に叫ばれたとしても、結局のところ「闘争」それ自体が、それに何らかのかたちで関わる自分のアイデンティティ確認や気持ちの拠り所となっていくような危険があると思います。

たとえばヒトラー? たとえばナチス? 自分が憎しみを感じる対象を「悪」のシンボルとされる名称で呼ぶことによって、わたし達は自分の感情や行為を簡単に合理化することが出来ます。現実を見れば、悲惨な物事は身の回りに沢山存在します。けれどその「悪」はいったいどこから来ているんだろう? 人々が目指しているはずの「愛」はどこに生まれるんだろう? いや、いざ現実の悪を排除するためならそんなことは言っていられない! その通りです。わたし達は何か悪いことが起きそうで不安なとき、無意識に記憶をたぐり寄せ、いつか来た道を辿ります。人生の中で。人類の歴史の中で。たぶん、勝つために。そして護るために。たとえそれが結果的には同じことの繰り返しかもしれなくても。確かに闘わなければならない状況は厳然とやってきます。けれど、もうこの足許にはいつか来た道などどこにも存在しない...としたら? 

        トランプというひとは予測不能の天王星タイプであり、幾度も浮沈を繰り返し、修羅場を経験してきたビジネスマンです。それも、かなり異形のビジネスマンではないでしょうか。毀誉褒貶かまびすしい中、今のところ、米国が誇る「民主主義」の中で、渦中の大統領はヒトラーでもなければKKKにもなっていません。ただ彼は、「時代の特異点」となる宿命を負って生まれたかもしれないひとだとは思います。もし彼が米国の政治制度の中で非情で凄惨な独裁者になるのだとすれば、そんな彼自身と彼をそう仕立て上げていく流れに力を貸すのは、反トランプなら何をしても正義だと叫ぶ大衆かもしれません。ナチスにあれだけの力を与えたのは当時のドイツの民衆だったように。賛同や崇拝だけが抑圧や強圧的リーダーを生むのではなく、自分自身を含む人間という存在への深い怖れと不信、その投影と反動もまた、わたし達の行く道に暗い影を落としてきました。


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『善はすべからく悪をはらみ、悪はすべからく善をはらむ』

これは今回の新月で土星がコンジャンクト(オーブ1°強)するイクシオンに見られる深い象意のひとつです。このアスペクトの正確な形成は全3回。2017年2月15日、6月6日、10月30日です。そしてトランプ大統領は、このイクシオンの影響も強く受けています。 わたし達はトランプ騒動で幕を開けたこの2017年から、イクシオンが示唆するこの命題を何度となく意識させられるのかもしれません。



        さてと。こんなタイミングでもあるし、ここでトランプ大統領のネイタル・チャートを見てみましょうか。といっても、いわゆる10惑星を使っての分析は『フォーキャスト2017』や、もう少し後で出版予定の電子本『マンデーン2017』でメリマンさんによる詳しい解説を読むことが出来ます。 なのでここでは、彼のチャートで最も注目すべき他の要素について少しだけ見てみたいと思います。

注目すべき要素のひとつ。それは彼がアセンダント上に「恒星レグルス」を持っていることです。これは古来からロイヤル・スター、または帝王星と呼ばれる星。良くも悪くも歴史に名を残したり、あるジャンルで大きな功績を挙げたり、影響力を誇るビッグネームとなる宿命を持つと言われる星です。

著名アストロロジャーの一人で恒星研究に生涯を捧げたダイアナ・K・ローゼンバーグの研究によれば、ネイタル・チャート上で何らかのかたちでレグルスが強調されている歴史上の人物は多岐にわたり、数多く存在します。


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  たとえば… アレキサンダー大王、徳川家康、オリバー・クロムウェル、カール大帝(フランク王国)、スチュワート朝最後の女王アン、ロマノフ朝のアレクサンドル1世、ロスチャイルド男爵、大正天皇、昭和天皇、マーガレット・サッチャー、リンドン・ジョンソン、イスラエルの軍人宰相シャロンなど、枚挙に暇がありません。

また王侯貴族や政治家だけではなく、軍人や革命家、活動家、世界的な大実業家(ビル・ゲイツ、ロイター通信社を創立したポール・ロイターなど)、宇宙飛行士なども輩出しています。たとえば世界最初のエベレスト登頂者ヒラリー卿、また悪漢として名高いビリー・ザ・キッドやメキシコの革命家パンチョ・ヴィッラも強いレグルスを持っていたそうです。

マンデーン・アストロロジーにおいても、この恒星が強調されるときは歴史上大きな革命や戦争、あるいは世界を変えるような冒険的試みがなされてきたようです(米国独立戦争の契機となったレキシントンの戦いなど)。

私見として、レグルスが放射するエネルギーを簡単に表現するとしたら
 「自分が "王" であることを生まれながらに(自我以前に)"知って"いる状態」
 「権力の本質を良くも悪くも心得ている」
 「常人を超えた(ときに妄想的とも言える)決断力」
 「怖れを知らない」「勇気」「自分が思った事を貫く」
 「破壊的な壁や敵に立ち向かい、破壊する」
 「変革者」 「頑固」 「独自のビジョン」
 「欲するものは必ず手に入れる」「支配かそれとも死かという精神」
 「戦士としての王/リーダー」「不屈さと非情さ」

などと形容出来そうです。おそらくトランプ氏は、幼少時から無意識下でこのレグルスの影響を強く受け続け、その基本的な人格形成期を過ごして来たのではないでしょうか。


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        ここで重要なのは、恒星は惑星と違って1°動くにも長大な時間を要することです。なので、土星以降の遅い惑星は世代的なものと考えられ、レグルスとコンジャンクトしていても、その人の個性にはなり得ません。また、コンジャクトする惑星や感受点、そのアスペクト次第では、上記のような特徴の表れが抑えられるケースもあります。

たとえば、オバマ前大統領もレグルスが強調されたネイタルを持っています。けれど彼の場合、コンジャンクトしているのは月のノース・ノードでした(オーブ2°)。これはどちらかというと今生、努力して目指さなければならない境地を意味します。彼は一生を通じて「王者としての強さと有無を言わせぬ決断力」を発揮しなければならないという「課題」を抱えている…と読めます。

トランプ大統領の場合、レグルスとコンジャンクトしているのは4分に1°動くアセンダント(自我、人格)であり、しかもオーブは1°を切ります。しかも火星ともコンジャンクトです。なのでレグルスの体現度は強力。。 彼はきっと自分のアイデンティティを「王」であると心得ているし、自分が良しと信じる目的のためには破壊も厭わないでしょう。

また、彼のアセンダントとコンジャンクトしているのは帝王星レグルスだけではありません。驚くことに、小惑星アメリカもまたぴたりとそこに来ています。調べれば調べるほど、このタイミングで米国の大統領になるのは彼しかいなかったのだろうと思えてきます。


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        ではもうひとつ、準惑星エリスがトランプ大統領にどんな要素を与えているかを見てみましょう。

牡羊座のエリスが放射するエネルギーを簡単に言ってしまえば、
 「今まですでに存在していながら蓋をされてきた "不和" を浮上させる」
 「自分の存在を無視したり、ないがしろにしてきた者/物事への報復」
 「自分が信じる真のアイデンティティを復活させるための闘い」
 でしょうか。

エリスは冥王星やセレスと共に「準惑星」として分類される惑星です。冥王星が惑星から準惑星に "格下げ" される原因を作った存在としても有名ですよね。現在は牡羊座の22°台で20°台の天王星と長期のコンジャンクト中。 正確な形成は2016年6月、9月、そして今年3月17日に最後のコンジャンクション形成があります。ちなみに前回エリスが天王星とコンジャンクトしたのは1927年〜1928年。世界大恐慌の直前でした。

        トランプ大統領はエリスを牡羊座6°台に持っています。ただエリスは大変遠い星なので、その公転周期は560年。なので、ネイタルでのエリスの位置は広い世代で共有されるものです(サビアン・シンボル的には1°違えばテーマも微妙に異なりますが)。

ですから、エリスも恒星と同じように他の惑星とのアスペクトによって強調されているかどうかがネイタルを観る場合の肝になります。


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  トランプ氏の場合は2室(資産)で海王星とKBOイクシオンがコンジャンクション(オーブ4°強)。それに11室(政府機関etc.)水星と8室(負債)エリスとでTスクエアが形成されています。そして9室(法)牡牛座(物質的リソース)の黒いケンタウルス族ネッソス(カルミックな争い/人種的偏見が絡むケースがある)がクインカンクスとセクスタイルでイクシオン・海王星と水星に絡んでいます。彼がこれまでに幾度も破産し、訴訟沙汰や黒い噂も数限りないというのに、その度に不死鳥のように蘇り今に至ることをエリスの象意と共に考え合わせると、とても大きな意味を持つ星回りだと思います。ちなみにしばしば「サバイバル」を意味するケンタウルス族のアスボルスは、オーブ4°で彼の月蝕の太陽とコンジャンクトしています。

ここでもう一度、イクシオンの象意の代表的なものを挙げておきますね。

 「どんな人間であろうと、状況次第ではどんな事だってやれる」
 「人間が持つ神をも怖れぬ勇気、そしてそのこと自体がはらむ愚かさ」
 「どんな結末に襲われても懲りない性分」
      そして…「全ての善は悪をはらみ、全ての悪は善をはらむ」です。


   それと、もうひとつ覚えておかなければならないのは…彼の水星がアウト・オブ・バウンズ(OOB)だということです。これは彼の思考回路が常識の範疇(くびき)を超えていることを示唆しています。OOBは天才タイプやアウトロー的な人物を輩出しやすいと言われます。水星がOOBだということは、彼の思考経路はともすると誰にも理解されないような筋道を辿る場合があるということ(彼自身にとってはそれが自然です)。ただし、太陽、月、金星という3つの個人惑星のデクリネーションが22°〜23°台でギリギリOOBに近いことから、自分の思考を社会的な枠組みの中で表現するための助けになっています。けれどあくまでOOBはOOB。彼が権力志向であることは間違い無いけれど、ではいわゆるファシストかというと、またちょっと次元が違う気がします。OOB的思考は堅固でリジッドな権力構造にはそれほど価値を感じません。物事の絶頂で、本人にしか理解出来ないような理由で止めてしまうことも起こります。ただ大統領職ともなると、それが果たして可能かどうかは微妙ですが...。

トランプ大統領という存在をこれまでの常識的・政治的枠組みの範囲内で理解しようとすれば、ことごとく的外れになる怖れがあるかもしれません。おそらくトランプ氏は、政治やビジネス世界の「良心」や「道徳」という定義が、いかに矛盾していてインチキくさいものかを理性というより "本能的" に知っており、言いたい放題、やりたい放題の限界を自らの物差しで決めているように思います。その尺度に合わない細かいことなどどうでもいい...と。

だからこそ彼は「破壊者」なのかもしれません。…そしてまた同時に、自らの国家的愛や資産の対象を護るために「壁を打ち立てる者」でもあるという、一見矛盾する二つのベクトルを体現しているようにも思えます。。(11室蟹座の金星・土星・小惑星カルマのコンジャンクション、3室天秤座の小惑星キング・ケンタウルス族キラルス、9室牡羊座のケンタウルス族エケクルス・小惑星ニニギのTスクエア)


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  この水星は11室(議会、国家が抱える目標や国としての欲望)に在泊し、10室(政府と大統領)で太陽とコンジャクトするノースノード(冥王星のメッセンジャー、オルクスとコンジャンクト)の支配星です。だからチャート上でもとても重要な役割を果たしています。小惑星を調べると、面白いことにクシナダヒメとヤマタノオロチがぴたりとこの水星にコンジャンクションなんですね。神話では、怪物に食べられてしまう最後の生贄だったクシナダヒメを救ったのが素戔嗚尊。そしてこのスサノオが怪物ヤマタノオロチとの闘いにクシナダヒメを櫛に変えて伴ったという話が残っていますが…。もし小惑星クシナダヒメが女性に備わった生命力や何かを生み出す力、そしてある種の咒力を意味するとしたら、大統領は政治的にも個人的にも女性の力やエネルギーを活かすことを必要としていて、それを彼独自のやり方で実現しようとするのかもしれません。

けれど、それと同時に自分がその力の「捕食者」であり、「敵」でもあるという矛盾を抱えているように見えます。これは複雑。。  チャートを見るかぎり、彼は自分を破壊者や女性の敵とは全く考えていないし、多くのひとに愛されたいと望んでいるように感じられますが…(深層心理的には、外側に出ている人格面とは全く異なる側面が見て取れます)。

        おそらくトランプ大統領がこころ深く意識する自己のアイデンティティは「選ばれし王」であり、「救済者・保護者」であり「ドラゴンを退治する怒れる戦士」という感じだと思います。きっと彼の内部にはその旗がへんぽんとはためいてきたのではないでしょうか。そして今年、ホワイトハウスにもまた彼の旗が高々と立てられました。米国に、新たな「鷲」が生まれたことになります。

良くも悪くも壊すひとであり、理解されない者であり、降り注ぐ嫌悪もまた原動力にしていくような存在。世界をまったく異なるパースペクティブで観ていながら、細やかな説明や行き届いた配慮など一切しないだろう存在。もしかしたら、ひとつの長いサイクルの終わりにあって、何かの役割を負っているのかもしれない存在。 彼のOOBの水星は、凡庸な理想主義者を最も嫌います。 戯画的・超常的なレベルで自分の理屈を押し通そうとします。それでいて、彼を支持するひとも反対し憎むひとも、彼から目を逸らすことが出来ない、そういう存在、特異点...。 そんな大統領との交渉に直面する各国の首脳は、彼と同等の強さと抜け目なさ、そして自分が是とする目的のためなら手段を選ばないくらいの信念と決断力が必要になりそうです。


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  帝王星レグルスが強調されるひとは、幸不幸や善悪ではかれないところがあります。トランプ大統領への抵抗の度合いによっては、4年の任期を全う出来るかどうかもわかりません。おそらく弾劾への動きや暗殺の企てがあっても不思議ではないでしょう。 ただし、ここに書いてきたのはひとりの公人、ひとりの人間の内界に拡がる広大な可能性のほんの一部にすぎません。でも、たとえそうであっても、やはり米国の新大統領は今という時代、宇宙、そしてわたし達が創り上げる集合意識が選択した結果としての存在だと思うのです。  (「冗談じゃない!! 選んだ覚えなんかないわ!」という沢山の声が聞こえるような気もするけど ^_^;)


  カーディナル・クライマックス期の中央部付近を過ぎようとする今。大国、米国に生まれた新しい荒鷲さんは…もしかしたら女神エリスがわたし達の世界に投げ入れた「金の林檎」かもしれません。それはけっして新たな争いを創るわけではありません。これまでの来し方にすでに潜んでいた歪みや腐敗、不和をえぐり出すのです。そこから生まれる争いは、トロイア戦争に繋がっていくのでしょうか? それとも?

その答の一部は、この新月、わたし達それぞれの小さな旗がどんな鷲に変容していくのか、わたし達がそれをどれだけ大切に扱い、どう育てていくのかにもかかっているような気がします。それは決して小さなことではないと。。。


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  昨今の星回りは、ネットを介して怒濤のように各国の問題が露わになると同時に、集団やそれを構成している個人が抱える人生の問題、こころの澱を噴出させるような働きがあります。今、様々な抗議行動に参加するひと達もまた、何らかのかたちでそれを外界に投影しているのかもしれません。もしそういう要素が存在するとしたら、それは今という時代がはらむ危険性です。

  前にも書いたように、今後の数年は、ショッキングな出来事や変化と混沌の中を通り抜けながら、世界が今までに持てなかった視点を見出していけるかどうかのテスト期間になると思います。ということは、世界を創っている無数のわたし達個人もまた同じこと。徐々に自分の、そしてそれぞれのひとの「本性」がどうしようもなく鮮明に顕れてくる。そこには見たくもない一面だってあるかもしれない。でも、それを含めて今この手にあるものこそが、これから先を創造していくために自分に残されたリソースであり、唯一の素材です。

晴れ晴れと照る歓びと希望の日もあれば、曇る日、嵐の日もあるでしょう。世界を織りなす力の地図が刻々と変化していく中で、わたし達の住む日本もきっと小舟のように揺さぶられるかもしれません。けれどわたし達は、そのタイミングを選んでここに生まれてきたのではないかしら? もしかしたら....生きて、望み......そして視るために。


  大声で振りかざす必要の無い、自分だけの旗を内界に掲げて。目を開いて静かに考えながら生き抜いていくこと。一番大切なことは譲らず、でも責めず、大鷲のように堂々として。 誰も、自分以外の人間には成れないのだから。あのひとは素晴らしいかもしれない。けれどあのひとはどんなに望んだとしても、あなたには成れないのだから…。





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

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January 22, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント1/23【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年1月23日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【お知らせ】
来週1月30日付のメリマン・コラムは月イチのお休みとさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        “トランプ氏は彼の掲げる課題を進展させるための手腕を持つパートナーが必要だ。そして彼は、共和党の議員達が専門知識や助言の源となることを理解しなければならない。もし大統領が彼らを味方につけて共通の利害を打ち出せれば、彼は自らの政権最初の2年間を、レーガン一期目以来の最も意義深い期間にすることが出来るだろう。だがもし彼が腹を立てたり、些細な政治的意見の相違から共和党の議員達と戦争状態になれば、民主党は大喜びでその戦いによって壊された残骸を引き受けるはずだ ― そして遅くとも4年後には彼を政権から追い落とすだろう。”

― ウォールストリートジャーナル 
  Opinion page, “The Audacity of Trump” 2017年1月20日付


        私達は今や非常に天王星的な人格の持ち主であるドナルド・トランプが率いる新たな大統領任期の始まりに来たが、それと時を同じくして、太陽は天王星が支配する星座宮、水瓶座に入居した。新しい日々の始まりだ。それは天王星が持つ力学の典型として、全ての事柄がまた異なった様相を呈し、そして誰も ― トランプ氏でさえも ― 予測しないような展開を見せるような日々だ。多くの事象がこれまでとは異なり、少なからず予測不能であることに誰もが慣れなければならない。ある物事は皆の予想を超えて非常に上手く働き、別の物事は期待するほど上手く運ばない。

私達はこれから新しくエキサイティングな高みの期間、そして新たな懸念の谷間に入っていく。とりわけ今後90日間(4月21日まで)はそういった時期となるだろう。これは十中八九、金融市場にも当てはまりそうで、激しく急激な価格変動の可能性がある。これは短期トレーダーには朗報であり、またいつ急落が終わるかを正しく推測出来て格安資産を買い集めることが出来る長期の投資家にとっても好機となりそうだ。とはいえ、「恐怖」と「貪欲さ」が市場動向を支配すると共に、ジオコズミック・サインは今後90日間、この両方が巷に溢れかえるだろうことを示唆している。

        先週の株式市場はおおかた下げていたが、米国株式市場はトランプ新大統領による前向きな就任演説を期待して金曜に反騰した。しかしながら、これも1月3日の★★★ジオコズミック重要変化日(CRD)に非常に近い新年最初の週につけた史上最高値のはるか下にいまだ留まっている。現在まで続く例外はナスダックで、1月20日金曜にさらなる史上新高値をつけている。

株式とは対照的に、通貨はまさに1月3日の重要変化日にユーロが13年ぶりの安値をつけた後、反騰し続けた(そして米ドルは下がり続けた)。以前このコラムでも述べたように、共和党の候補が大統領に選ばれる1月の前後6カ月の間に米ドルがトップアウトするという16年サイクルが存在する。その16年サイクルが天井をつける時期が現在来ており、それが2017年1月±6カ月ということだ。米ドルはやはり1月3日、2002年12月以来の最高値水準に舞い上がり、その時点から徐々に下がり続けている。

        米ドルが下がるにつれて金と銀は反騰し、どちらも先週は月初来高値をつけた。貴金属と通貨は共に、1月29日に開催する「ザ・グレート・リセット」を主題としたウェビナーの重要テーマだ。このグレート・リセットは米国、FRB、ドナルド・トランプ、ジャネット・イエレンのチャート分析と、これらがトランプの新閣僚や特定の金融市場とどう相互に干渉し合うかに基づいて導き出されている。もしアストロロジーについて全く知識を持たなくても、これは見逃せないウェビナーとなるだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “米国史において最も多数を占める世代が今年、引退後の生活のために資金を引き出さねばならなくなる。これは来たるべき10年で総計数十億ドルになろうかという現金の必須の流れが始まることを意味する。”

― Vipal Monga and Sarah Krouse
  “Boomers To Start Mandatory 401 (K) Exit”
  ウォールストリートジャーナル 2017年1月18日付


        今年からここ何年かの間、退職者が彼らの口座から撤退し始めると共に、株式市場からは資金が吸い出される大音響が響き渡るだろう。それは今年終盤の木星による蠍座(負債)運行とその後2018年に起きる天王星の牡牛座(貯蓄の星座宮)入居への膳立てとなる動きだ。

しかしながら、こうした事象がフルに展開する前に、土星が調和的なトラインを2016年11月〜2017年9月まで形成中だ。この45年サイクルは歴史的に見て、米国株式指数の長期サイクルの天井との同期性を持っているが、これはまだたった4回を数えるのみだ。今回起きれば5回目となる。つまり、私達は今年この長期的天井が示現するかどうかを見守っており、それは土星・天王星トラインのようなジオコズミック要因と共に、あまりに多くの人々が引退年齢という事情から株を売らざるを得なくなるというファンダメンタルな現実の両方に基づくものだということだ。2017年からは、投資計画を進める際にこれらの事柄を常に頭に入れておくことが投資家としての賢明さだろう。

        短期的には、現在1月19日の火星・土星スクエアが終わろうとしており、1月27日の金星・土星スクエア*へと向かいつつある。先週のコラムでは大統領就任日の火星・土星スクエアが米国始原図(ドナルド・トランプとイランのチャートも同様に)に与える影響の重大さについて論じた。金星・土星スクエアもまた興味深いシグナルだ。金星が「価値」を支配し、土星が「収縮」を意味することから、このアスペクト形成に向かって下落してきた市場はその後のリバーサルと反騰の筆頭候補になるというルールがある。

したがって、今週私達がトレーダーとして注目するのはこの動きだ。何故なら、その後まもない2月6日〜11日にはエネルギーの焦点が木星へと移るからだ。木星は2月6日に逆行に転じ*、その後2月11日には太陽と調和的なトラインになる*。これは1月27日前後に安値をつけ、2月6日〜11日の天井に向かう市場を示唆する古典的なジオコズミック・サインだ。もしこれが発効するなら短期トレードを大いに楽しめるだろう。
*金星・土星スクエア:日本時間1月28日02:49
*木星逆行:日本時間2月6日15:53
*太陽・木星トライン:日本時間2月12日0:25
(2月11日午前中には日本からは見えない半影月蝕が起きる)


        その後は2月22日から4月21日まで続く、最強のジオコズミック・サインの時間帯が控えており、いよいよ興味深くなってくる。この期間は2月26日に起きる強力な日蝕(サウスノード・イクリプス)から始まるが、このサウスノード・イクリプスは通常、ノースノードと共に起きる蝕よりも困難をもたらすとされる。そしてこれは、まさに火星・天王星コンジャンクションが木星と冥王星にTスクエアを形成するただ中に起きるのだ。

トランプ氏が名だたる天王星タイプの人物であることを考慮すれば、彼(もしくは同様に天王星タイプの他の人物)がその時点で自他に対するコントロールを利かせられるかを観察するというのが興味深さの最たるものになるだろう。コントロールが不可能であれば、それは世界的な状況における爆発または分裂の象徴となる。そしてまた、母なる大自然における同様の原動力と同期するかもしれない。この時期はリスクを取るのに良い時ではない。潜在的な危険性が懸念されるからだ。






訳文ここまで
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January 15, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント1/16【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2016年1月16日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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【告知】
月曜はマーティン・ルーサー・キング・デイに当たるため、米国市場は休場となる。


≪ 先週をふり返って ≫

        “ダウ平均は20,000ポイントまであと約90ポイントであり、投資家は毎日のように指数がこの捕らえにくい数字を突破することに賭けている。しかし、トランプの政策に関わる不確定性と、水曜の記者会見への失望は投資家の警戒心を強めた。”

― CNBC News
  1月13日金曜朝, www.cnbc.com


        去年12月18日に発行した株式市場スペシャルリポートで論じたように、私達は現在、都合3回形成される木星・天王星オポジションの初回形成のオーブ圏を脱しようとしている。木星・天王星オポジションは前後12取引日のオーブをもって、米国株式指数(ダウ工業平均など)のプライマリーサイクルかそれ以上のサイクルと、1928年以来分析されてきた全ジオコズミック・サイン中歴史的に最も高い相関性を持つ。木星の逆行運動のせいで、時によりこのアスペクトは3回シリーズの形成をみるが、また別の時はたった1回しか形成されないケースもある。今回は3回シリーズの方で、2016年12月26日(日本時間27日)、2017年3月2日(日本時間3日)、9月27日(日本時間28日)だ。12取引日のオーブを考慮すれば、2016年12月26日初回形成で発効した影響力の支配圏は1月12日までだ。これまでのところ、ダウ平均の最高値は1月6日月曜につけた19,999だ。しかしながら、まもなくやってくる2017年3月2日、もう1回の形成が起きる。これは3月4日の金星逆行のたった2日前という理由から、もっと重要だ。

しかし、12月26日前後の12取引日というオーブ圏内でプライマリーサイクルの高値または安値をつけたかもしれない金融市場は株式市場ばかりではない。ユーロとスイスフランは1月3日に数ヶ月ぶりの安値に下落した。同日、米ドルは2002年12月31日以来の最高値水準、103.82に上昇した。その頃原油もまた数ヶ月ぶりの高値をつけ、大豆はその翌日の1月4日に最安値をつけた。国債と金はアスペクト形成の前、12月15日〜16日にプライマリー・サイクルの安値をつけた可能性があるが、アスペクト圏を過ぎるまでの間に活力ある反騰が始まることは無かった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        今週発効するたった一つのジオコズミック・サインは、1月19日木曜に起きる好戦的な火星・土星スクエアで、ちょうどドナルド・トランプが次期米国大統領に就任する日の1日前だ。これは重要な火星・土星スクエアだ。何故なら、魚座と射手座の23°台で形成されるスクエアは、米国の火星・海王星スクエアとグランドスクエアになるからだ。またイランの火星・海王星スクエアとも同じ度数であり、双子座・射手座21°〜22°のドナルド・トランプの太陽・月オポジション(月食)とも近い。ここで懸念されるのは、トランプ氏に対する抵抗運動が暴力化することだ。彼に敵対する側はいまだに、ヒラリー・クリントンに2800万票の差をつけられたにもかかわらず彼が選挙人団の票を獲得し、結果的に選挙に勝ったことを受け入れられずにいる。

        この時期にヨーロッパに滞在しているとなかなか興味深いことがある。ここドイツとオランダで話す機会を得た沢山の人々が、トランプはロシアの大統領ウラジーミル・プーチンの操り人形だと信じているのだ。多くがプーチンを非常に知的能力が高く賢い ― トランプよりも ― と見ている。彼らはプーチンが黒幕、また場合によってはチェスの名人にも匹敵するほどの策謀家と見なしている。しかしながら、多くのトランプ支持者(特に米国において)は全く正反対の受け取り方だ。つまり、トランプの方が知能が高く(ある記事によると彼はIQ171だと言われている)、まるでトランプが黒幕でプーチンが繰り人形であるかのように、プーチンの方がトランプに従っているというわけだ。

私達は、新政権の最初の100日間で多くの事を学ぶことになろう。何故なら私達は12月から3月を通して、初回〜2回目の木星・天王星オポジション中間部に居るだけでなく、木星、冥王星、天王星のカーディナルTスクエアの心臓部に在るからだ。これらは驚愕と予測不可能のジオコズミック・サインであり、しばしば金融市場の激しい価格変動と相関する。そのうえ、株式指数のリバーサルに関わるもう一つの強力なジオコズミック・サイン、金星逆行が3月4日に起きる。これは2009年3月6日、株式市場の75年サイクルがボトムをつけ、現行の強気市場が始まった当時とおおよそ同じ度数で始まる。

この先に待つ興奮に満ちた日々のために備えねばならない。





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訳文ここまで
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January 11, 2017

●1/12の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

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    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
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★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月12日20:53前後、北海道周辺で20:59前後、関西方面は20:34頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で20:05前後に蟹座22°27'22"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

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サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蟹座22°~23° + 太陽 山羊座22°~23°】
  "A woman awaiting a sailboat" +
  "A general accepting defeat gracefully"
→「期待を込めて帆船を待つ女」+
 「潔く敗北を受け入れる将軍」 

  "Meeting of a literary society" +
  "Two awards for bravery in war"
→ 「文芸協会の集まり」 +
  「戦場での勇敢さに対する2つの賞」

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~1/27】
→★期待と不安が拮抗する中で風向きを読もうとする心理
→★自分が価値を置くものに対するプライドを誇示し固執する
→★たとえ犠牲が大きくても為すべき事を徹底しようとする精神
→★あちら立てればこちらが立たずという状況で生じるフラストレーション
→★自己のコントロールが及ばない事柄に忍耐強く対応していく
→★すぐに見えそうで見えない、掴めそうで掴めない新しいビジョン
→★言葉の技巧に囚われてその下に存在する本質を見逃す危険
→★今自分が置かれた立場や立ち位置を明確に受け入れることによる再生の一歩
→★黒か白か、善か悪か、上か下か、左か右か、美か醜か、損か得か…など
    交じり合おうとしない物事をめぐって二つに引き裂かれる状況
→★利害の衝突する闘いの中、大義名分を通し切ることで生き残る術
→★利他的な自己犠牲に憧れながら自分を護ろうとする矛盾
→★優しさと強さ、知性と感情を統合していくことの困難さと挑戦
→★過去におろそかにしてきた物事の露呈とけじめの時
→★人に知られぬ純粋な行いや努力が報われる経験
→★全ての物事が持つ二面性への気付きとその狭間で身動きの取れない状態
→★自己の内部を精査しながら外界の喧噪と内界の空白に耐える・・・→


エネルギーのポイント:『より高度な二元性の認識から始まる新たな訓練』 

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        去年も押し詰まって迎えた新月。そのエネルギー・ポイントは『不確実性の壁を前にした乱反射、逡巡と適応力』でした。外の世界も自己の内部も壮大なトランジッションの渦中に入り、手探りの旅は始まったばかり。みんな、お正月はどうだったかな? 家族や恋人、友人と、あるいはひとりで。毎年変わらぬお正月風景やその営みの中、ふと何かが変わってしまった… と感じたひともいるかもしれません。 変わったのは自分自身なのか? それとも他の何かなのか? もしかしたらそれも判然としないままに。二重の空間を生きているような? 感じ方はひとそれぞれだとしても、もし意識や知覚に微妙な変化を感じるひとがいるとしたら、それはこのタイミングで贈られた宇宙のプレゼントだったかもしれません。


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  去年〜今年の変わり目は、ちょうど水星逆行と重なりました。事故も多かったし、過去に絡んで土星・ヴェスタ・ネッソスが創り出す「火による浄化」の霊的な体験を通過したひと(これからするひと)もいるかな。(火事も多かったですね。。) 過去…それもすっかり忘れていたような過去の想いや経験が蘇ってきたり。また新月図のMCに乗っていた海王星の力添えも受けて、昔はわからなかった物事の様々な断片が今、急に浮上してひとつに繫がり、ハッとわかってしまったり。その他様々なインスピレーションに恵まれたひとも多いのではないでしょうか。 

新月の記事にも書いたように、現在水星は順行しながら来た道を元へ辿るシャドウフェーズの真っ最中。シャドウ抜けは1月28日、次の新月が起きる日です。ということは、逆行中に得た気付きやインスピレーションもまた、意識の中で消化(昇華)運動の真っ最中かも。焦らず、結論を急がず。大切に温めながらいきましょう。それがどんな物事であれ、ゆっくりと自分の中に根付かせることで、きっとこれから先、新たな視座を得るための鍵になるんじゃないかな。。


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        そして…2017年に入ったわたし達は、今年最初の結実、満月を迎えます。満月図はまぁなんともダイナミック。12月27日に初回のオポジション形成を終えた木星・天王星だけど、今回は木星とエリスがオーブ20’強のタイトなオポジションとなり、それに天王星 、そして離れつつあるセレスも十分なオーブ圏内でエネルギーを放射しています。そして今回はこれに満月の月と太陽がグランドスクエアを形成しているんですね。牡羊座の天王星・エリスが高らかに(狂おしいほど)主張する「我らのアイデンティティを尊重せよ!」「何がなんでも自主独立!」「問答無用!」という声が止むことはなさそうです。それを受ける天秤座の木星は本来、外交力に長けた力ではあるけれど。この位置ではプライドを護ったり虚勢に力を注ぐ傾向も強まりそう。狭く深い井戸の底から「自分が王だ!」と空に向かって叫ぶように。。。 

そんなわけで、背反矛盾したエネルギーの綱引きは、蟹座の満月がもたらすディープな感情をともなって最盛期を迎えそう。多くのひと達がセンセーショナルなニュースを巡って右往左往してみたり、一方で情熱的な献身をしたかと思うと同じひと達が冷酷な報復行為を行ったり。気分的にボラタイルというか、固唾を呑んだ緊張感で静まり返った途端にすぐ燃え上がるような感じさえあります。これは広い世界にも身近な社会環境にも、下地として共通するちと不穏な雰囲気かもしれません。


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  また、この満月のエネルギーにダイレクトに触れる惑星や感受点をネイタルに持っている場合など、自分自身の中に背反する思いを抱え、葛藤したり気分が激しく上下するようなひともいるでしょう。それは「あちら立てればこちらが立たず」みたいな感じかもしれないし、ゴージャスさや純粋でロマンティックなものに対する欲求が高まる反面、実世界の醜さが目について立ち向かってみたり意気消沈してしまったりとか。。 あるいは去年〜今年にかけて新たに分け入った意識の謎を抱え、二つの世界の間で判断がつかず立ち往生するような感覚を抱くひともいるかもしれません。それはちょうどこの満月のシンボル『期待をこめて帆船を待つ女』のようでもあるし、また『文芸協会の集まり』に出席し、皆に感動を与える技巧を批評することで、賞をかけたペンの闘いをジャッジする人々から放射されるエネルギーともオーバーラップします。

        わたし達は今、欺瞞と驚きと対立と疑念に満ちた土星・海王星スクエアの2016年から、カーディナルTスクエアと土星・天王星ウェイニングトラインの2017年に入ったばかり。今まで隠されてきた…または薄々わかっていながらも蓋をしてきた様々な社会的・個人的な偽りや思い込みの結果を消化しつつ、疑いと手探りの中で、肌身に感じる現実的な変化を体験していく…そんなトランジッションの渦中にあります。そこではまだまだ慣性の法則が働き、不安や疑いを引き起こすようなことも起きるし、過剰な疑念がかえって破壊的な結果を招く危険も残るでしょう。 

こうしたトランジッションのとば口で必要になるのは、とにもかくにも自分自身の「今」を丸ごと認めて引き受けることかもしれません。帆船がやってくるかどうかは風向き次第。いくら待っても来ないのかもしれない。半分は、わかっている。でも、そこに立ち続ける。水平線を眺め続ける。それだけの毎日かもしれなくても。何を待っているのかわからなくなってさえも。。


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  けれど、やがて船はやってくるのかもしれない。もし船が来なくても、その立ち続けた行為から新たな物語が芽生えるかもしれない。今、自分に出来ること。自分のエネルギーが向いていくことに賭けてみる。 期待に惑わされてではなく、意志と選択の結果として。 たとえ敗軍の将になったとしても、出来ること全てを尽くした上で結果を受け止め呑み込むその姿は、戦場で見られる一番勇敢な姿のひとつではないでしょうか。 『戦場での勇敢さに対する2つの賞』は、目に見える行為と目に見えない内的な高貴さの証しとして与えられるものです。 そして、物語は終わることなく新しい局面へと入っていくでしょう。 もし思い描いていたのと違う船が港に着いたとしても、そこから新しい物語が始まり、文芸協会の面々を沸き立たせるような、新たな感動が生まれてくる可能性があります。 わたし達は潜在意識の中でいつも何かの訪れを待っているような気がします。幸せが、不幸が、素適なことが、嫌なことが...。でも、本当は今のわたし達の理性では見ることの出来ない「何か」の方が、時を超えたその先でわたし達の来訪を今か今かと待っているのかもしれません。

        満月のグランドスクエアの一角をになう天王星とエリスにトラインを形成する土星は小惑星ジュノーとコンジャンクト。言いたくても言えないことを胸に秘めつつ、そのプレッシャーと、もしかしたらちょっぴり怒りさえも抱えながら、新しい挑戦と慣れない状況の中で地にしっかり足を着けようと頑張っています。土星の度数は去年12月14日の満月で太陽が位置していたところ。そのシンボルは『入国する移民達』でした。 不安の中、忍耐と持続する情熱を希望に変えて新しい環境に入っていく人々。「今」を、今ある場所と立ち位置を新たな「ホーム」と思い定め、新たなアイデンティティを求めて岐路に入っていく勇気。もし何かを怖れて言い出せなかったことがあるなら、落ち着いてお腹に力を保ち、肩と首の力を抜いて、一度相手にきちんと伝えることは大切かもしれません。この継続するエネルギーは、この新月・満月期を過ぎ越していくためのひとつのヒントになりそうです。


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        この満月図には、いくつかのセスキスクエアが形成されています。その中でも一番目立つのは、MCに対して太陽・木星スクエアから伸びる形のクァドリフォームと呼ばれるフォーメーションです。図には表示されていないけれど、このMC上には小惑星クシナダヒメ、トゥルース(真実)、キルケーが乗っています。二人の女神と「真実」を意味する小惑星ですね。そしてクァドリフォームが形作る二等辺三角形を貫く形のAscには冥王星のエージェントであるオルクスが乗り、Decには金星と海王星が乗っています。日本の空に形成されるこの形。これは何を意味するのかな? 

クァドリフォームは別名「神の拳」とも呼ばれるかなりハードなアスペクトパターンです。太陽・木星スクエアの緊張状態が創り出す傲慢さや無頓着さ、不用意さ、エネルギー的・物質的な浪費などの傾向は、天王星やエリスが放射する「何が何でも・・!」というナマな欲望とも呼応して、忍耐力不足(煽り耐性の無さにも顕れやすい)、気まぐれや混乱状態、反対のための反対といったエネルギーに変換されていきます。 太陽・木星のエネルギーは、一度神の拳を通して頂点となる双子座7°台の小惑星達に向けて放射され、そこで何とかクリエイティブな解決法を見出す必要があるかもしれません。クシナダヒメのキーワードは「生命の力 ― いのちを受け宿し育てる強力な咒の力、反転の力」。キルケーのキーワードは「自分が持つ力を使ってひとを手助けすること」そしてそこに文字通り「真実」があるということ。。


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  なので日本では、女性性が持つ柔軟な受容力(または咒力)としたたかな強靱さが、一触即発のエネルギーを過ぎ越していくための鍵として役立ちそうです。ただキルケーにはネガティブな側面もあり、自分勝手に他者をコントロールしようとする傾向があります(隠れ女王様?)。またミサンドリー(男性嫌悪)的な側面があるとも言われています。実のところ、キルケーには小惑星モロン(愚かさ)もコンジャンクトしているので、拳を振り上げた怒れるフェミニストを彷彿とさせる好戦的態度には、要注意です。クァドリフォームは頂点となる惑星がネガティブなエネルギーに転じると、とても破壊的な効果を発揮します。これをどう使えるかは、本当にわたし達次第。もし上手く治めることが必要な場面に遭遇したら、この特別な女神のエネルギーを使いこなせるかどうか、ぜひ挑戦してみて。

そしてAsc上のオルクス。それにピタリとコンジャンクトするのは小惑星メンター。これはこの満月期に「わたし達が自分自身をどうジャッジしているのか」あるいは「どんなアイデンティティを保って生きているか」という問題を吟味してみることがちょっとした鍵になる可能性を示唆しています。対向のDecには金星と海王星。なのでおそらくそのための鏡になるのは、理想や夢、ロマン、美に対する感覚。何に惹かれ、何を美と感じるか。それを外界や他者に投影する前に、内なる世界の夢として探査していくこと。移ろいゆく世界、不安定な社会にではなく、今・ココの胎内宇宙にこそ、未来に繋がるヒントが沢山が存在する。。 このAsc/Dec軸は、去年9月1日、やはりAsc/Dec軸上で起きた金環蝕(オルクスとコンジャンクト)の位置なんです。


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  この日蝕は、メリマンさんを始め多くのアストロロジャーが2016年最強の力を持つと示唆していたもので、日本の日蝕図では、天頂近くに昇った土星が蝕と海王星にTスクエアを形成していました。当時の記事にはこの蝕についてこう書いています。「日本という国、そしてその大地に生きる集合体であるわたし達ひとりひとりの精神にとっても、この日蝕とそれを挟む月食の三つ組みは、これから中長期にわたってとても重要なゲートの役割を果たすのではないでしょうか。」

このときDec上で起きた日蝕はオルクスとコンジャンクトし、Asc上の海王星とオポジションでした。そしてこれによって強力にチャージされた度数が再びオルクスとメンター、金星と海王星、アングルによって今、蘇ります。去年の9月ごろ、何をしてたかな? あまりに時が早く進み過ぎてあまり思い出せないくらい(^_^;。 小惑星メンターは、文字通り深い学びを意味します。それは誰かから(あるいは空間から)教えを受け、学び、マスターし、やがて誰かに教えるようになるかもしれない何か、または領域。そしてオルクスの容赦ない審判の力。他者や外界ではなく、まず自分に対して使うべき力。新たなアイデンティティ、未来の自分という存在のために。金星と海王星の最善の力を使って。沢山のインスピレーションをもらって。 これ、この満月と木星・天王星・エリスのグランドスクエアが放射する強力なテンションを使いこなす「冒険」としては、一番の道/未知じゃないかな?


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        今朝の新聞には、2019年元旦に新天皇が即位され、元号が変わる方向で進むというニュースが載っています。これは日本にとって外面の変化には終わらない大きなことだと思います。去年、天皇陛下のお気持ち表明があったのは、木星と小惑星ニッポニアから天王星にYODが形成された8月8日でした。そして今、ニッポニアは太陽にコンジャンクトしようとしています。わたし達の象徴が変わり、時が変わり、認識もまた変わり... そしてわたし達が立つ大地とそれを取り巻く環境も音を立てて変わろうとしています。それを創り出すわたし達自身も、また大きく変化していくことでしょう。

小さな幸せも、大きな夢も、今はまだ不確定な回廊の中。 目を瞑り岸辺に立って良い風が吹くの待ちながら… 文芸協会であれやこれやと議論しながら… 一日、一日を歩む小さなわたし達。 けれどそんなわたし達の内に拡がる広大な海には、すでにいっぱいに帆を張った一艘の船が… 新大陸を目指して航海に出ているのではないでしょうか?  たとえ内なる羅針盤が震えていようとも。風が凪いでいようとも。ありったけの帆を張って。それぞれの美が待つ水平線を目指して。進みましょうか!(^_^





have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

January 08, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント1/9【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年1月9日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
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※お知らせ
今週は都合により ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ のみの抄訳とさせていただきます。また、来週16日付のコラムも抄訳になると思います。
m(_"_)m



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“私は何もかも見通すほど十分若くはない。”

― サー・ジェームス・マシュー・バリー
  スコットランドの小説家、劇作家(『ピーターパン』の作者)
 ( 1860〜1937)


        1月6日〜12日は5つの強力なジオコズミック・サインが展開している短期の非常に重要な時間帯だ。これは水星が逆行に転じた12月19日から1月12日まで、11種のジオコズミック・サインを含む、より長期の時間帯の締めくくりとなるパートだ。

時に市場は、より長い時間帯の中央部で反転する。今回これにあたる日は12月31日(週末のため、重要変化日は12月30日〜1月3日±3取引日)だった。また時に市場はジオコズミック・サイン群の長期の時間枠内に存在する、より短い時間帯の中央部で反転する。今回の場合それは1月9日±3取引日に相当する。多くの場合、どちらの重要変化日も異なる市場に適用することが出来る。例えば、原油は1月3日の重要変化日に55.24まで上昇し、2015年7月6日以来の最高値を記録した。米ドルもまた当時から見ての最高値に達している。だが他の市場は、この1月6日〜12日の期間に向けて大いなるトレンドを継続している。

        1月6日〜12日という時間帯は非常に重要だ。何故ならこれは1月8日の水星順行ばかりでなく、以前から言及している太陽による木星・天王星・冥王星カーディナル・Tスクエアのトランスレーションをも含むからだ。つまり、太陽は居住地域によって1月6日〜7日に冥王星とコンジャンクトする。その後太陽は1月10日に天王星に、居住地域によって1月11日〜12日に木星にスクエアを形成する。これが重要だという理由は、12月26日に起きた木星・天王星オポジションの初回形成のエネルギーの火種を煽り立てるからだ。 

12月18日に発行した株式の購読者向けスペシャル・リポートで述べたように、このアスペクトそれ自体で、私達が発見した中でも最強のプライマリーサイクル(の安値または高値)との相関性を持っている。時間のオーブは前後12取引日だ。もしハーフ・プライマリーサイクルを含めるなら、その相関性は90%をはるかに上回り100%近い。前述のリポートで述べたように、プライマリーまたはハーフプライマリーサイクルに関わるこのアスペクトの時間帯は1月12日まで続く。

        米国株式指数に相関する木星・天王星オポジションの歴史的研究に基づき、私達は12月18日〜1月12日にダウ平均において重要な高値が示現し、おそらくはハーフプライマリーサイクルの天井となるだろうと予測した。現在、私達はこの反騰が今週終わるかどうかを注視しているところだ。もしそうなるなら、株式市場は次回の木星・天王星オポジションが起きる3月2日*±12取引日に向けて急激な下落を開始するだろう。

* 木星・天王星オポジション2回目:日本時間3月3日10:15前後


  3月2日近辺といえば、これはまた8年周期で金星が牡羊座中盤で逆行に転じるタイミングに非常に近い。これが前回起きた2009年3月6日には、75年サイクルの安値と同期している。もし株式が現在の時間帯で下げに転じるなら、10%の下落幅が考えられる。

そして、もしそうなる代わりに1月12日以降も上昇を続けるなら、私達は超・長期サイクルの完了を目撃する可能性がある。それは宇宙の対称性に沿って動く市場の対称性の好例となるかもしれない。すなわち、2009年3月6日に始まり2017年3月4日*に終わりを迎えるとすれば、それはこの逐次的な2つの日付が牡羊座中盤で起きる2回の逐次的な金星逆行と同期することであり、つまりは完璧な宇宙の8年サイクルに合致するということなのだ。 

愛とお金の惑星である金星がそうも信頼に足るとするなら、これは素適なことではないか? この貴婦人は、プライマリーサイクルのリバーサルとの関連においては78%の信頼度を保っている。


*金星逆行開始:日本時間3月4日18時過ぎ






訳文ここまで
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hiyoka_blue at 20:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

January 01, 2017

★A Happy New Year!!!★

2017

あけましておめでとうございます。
2017年、降り注ぐ星々のエネルギーと共にみんなが健やかに歩んでいけますように!(^_^


hiyoka_blue at 00:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

December 28, 2016

○12/29の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

12月29日04:40
 ちょっとだけ言い足りなかったことを加筆しました。
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    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
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★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  12月29日16:12前後、北海道周辺で 16:18前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は15:53前後、沖縄周辺では15:24前後に山羊座 07°59’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

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Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 山羊座7°~8°ー 発効期:12/29~1/27 】
  "A veiled prophet of power"
『ベールを被った有力な預言者』

  "Birds in the house singing happily"
『幸せそうに歌う家の中の鳥達』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★「真実」の異なる側面や他の次元の存在を予感する
→★想像力の豊かさ、またはひらめきや天啓に打たれる
→★発作的な感情やエネルギーが押し寄せて翻弄される経験
→★利口で防衛的なやり方で自分が抱く真の意図を誤魔化す
→★ミステリアス、または型破りな演出による自己プロデュース
→★目に見えているものが全てではないという事実に気付く
→★気の小ささを自慢げな様子、または余裕ある態度で覆い隠す姿
→★内面の脆さ、または繊細さを護るために鉄の規範に依って生きる
→★様々な話題を大げさに伝える、または果てしなく喋り続ける
→★長く置かれてきた環境に知覚能力が飼い慣らされてしまう危険
→★天賦の才能として備わる「隠された美」への独自の嗅覚や感知力
→★閉じこもりながらも自分の見てくれを気にする、または自己賛美に陥る
→★「家」を自分なりの美、プライド、安全の印として捉える傾向
→★美しく清らかな世界と血みどろの闘いの世界との間で感じる葛藤
→★掟、階層、規則、命令、既存の信条の枠内に留まっていたいという願望
→★社会の現状を受け入れ、今自分の手の内にあるものでベストを尽くす
→★厳しさの中で置かれた環境や今の現実に適応していく挑戦・・・→


エネルギーのポイント:『不確実性の壁を前にした乱反射、逡巡と適応力』

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前回の満月は異様に長かったので今回はその反省をこめて(?)というかみんな忙しい年の瀬でもあるし、なるべく短くまとめて....みます(^_^;。


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        2016年。世界には沢山のことが起こり、東アジアの島国に住むわたし達もまた、大きな「変化」の足音を少しずつ身近に感じ始める…そんな年になったのではないでしょうか。そしてもちろん、わたし達個人の人生にも本当に沢山のことがあったと思います。そんな中、いよいよ今年最後の新月ですね。強力な惑星フォーメーションが続くときは、目に見えないエネルギーの怒濤の流れに心身がなかなか追い付けず、時間が加速しているように感じられることがあります。わたし達の意識って、起きている間は間断なく覚醒しているように思うけれど、本当はバッバッと不規則に点滅して周囲を照らすライトに過ぎないのかもしれません。そして抜け落ちた「コマ」を、わたし達はそれぞれの想いや信条を通して出来事の「事実」、つまり「世界」として組み直しているのかも…。


★12月新月の星模様 ★

        さて今年最後の新月は、変化へのプロセスがスタートした2016年を締め括るのにふさわしく、とってもダイナミックです(そしてその結実である来年1月12日の満月も!)。メリマン・コラムでも12月19日の水星逆行〜1月12日の満月までの期間は「数多くのジオコズミック・サインが発効する強力な時間帯」と指摘されていましたね。 こうして新月の瞬間だけを切り取ったチャートを見ても、すでに多くの強力なアスペクトが形成されています。


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  まず目に付くのは新月図のアセンダント(双子座のクリティカル度数!)を支配する逆行の水星が太陽・月にコンジャンクトしていること。そしてMC上に乗る海王星、近接の火星にセクスタイル、ICに乗るオルクスにはトラインを形成していること。これはMC・海王星・火星とIC・オルクスのオポジションを新月と水星が「調停」する形です。この調停というフォーメーションは、オポジションでにらみ合う両者に調和的なエネルギーの流れをもたらすと言われています。ただ、必ず良い方に向くとか、助けになるかというと、そうならないケースもあります。ひとつ言えるのは、ときに相反し矛盾するオポジションのエネルギーを、それぞれに感知し、ひとつに受け止める力が働く…ということかな。けれどそれを上手く処理して前向きなイメージや行動に繋げられるかどうかは、どれだけそのエネルギーを「理解」しているかにかかっています。 相反する引力を受けてそれを感じたとしても、かえって迷ってしまったり、安全第一で内に籠もってしまったり。何となくやり過ごす方向に行きがちで、かえってエネルギーに翻弄される…なんてケースも見られます。

この水星(そして新月)の位置は、キーワードにも出て来るように「強力なインスピレーション」をもたらす度数です。特に山羊座6°台に位置する水星は、そのエネルギーを強く拾うかもしれません。。 ここでもたらされる啓示のソースが何であるかは、ベールに覆われていてわかりません。逆行の水星が関わるということは、「過去」や場合によっては「過去生」に絡む何かがひらめくのかもしれないし、そんな閃きが現状を照らし、何か行く末に関わる「予兆」を感得するひともいるかもしれません。 たとえ些細なことであっても、それは未来に向かうそれぞれのプロセスにとって、とても大切な鍵になり得ると思います。


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        ただここでひとつだけ注意しなければならないのは、サビアン・シンボルに出て来る『ベールを被った有力な預言者』が持つ意味の両義性です。

山羊座は権威を象徴する星座宮です。また厳しい「境界線」を引くこととも関わっています。特に山羊座の第1ディーカンは、社会的な構造の頂点を目指し、力を駆使して揺るぎないシステムを構築しようとするエネルギーが強い領域です。そこに投影される「偉大な預言者」像は、ともすると、伝えられたインスピレーションに絶対的な権威を持たせたり、やみくもに掟を定めたり、異なる方向性を認めず排除しようとする要素もまた併せ持っています。それが昂じると、傍から見て(本人は全くそう思わないままに)エリート意識や一種のファシズム的言動だと感じられたりする場合があります。 エネルギーは受け取る側の使い方次第。異次元のフォースを含むかもしれないこの力を、肩の力を抜いて、まっさらな子供のようなこころで受け止められるかな?

わたし達に啓示を与えてくれる大元のエネルギーそのものは、とても純粋なものです。けれどわたし達人間の脳裡で翻訳されるとき、それは必ず自分自身の過去の記憶や馴染んだ世界観のフィルターを通り、変容します。 わたし達が何かを「ことば」にするときって、ほとんどの場合、どこかで恣意的な選択が行われるのと同じように。。 そして、わたし達は常に「未知」を、馴染んできた「既知」に置き換えようとします。だってそうしないとやっぱり不安だし。。(^_^;

けど水星は逆行中。 ってことは…素晴らしいインスピレーションをキャッチしても、ステキなヒラメキを得ても、焦って動かなくていい。無理に意味付けなんかしなくてもいい。ただしばらく胸に秘めて、楽しみながら(またはあれこれ吟味しながら)温めておくのも手ではないでしょうか。 1月8日、水星は再び射手座の銀河中心とコンジャンクト中のフォルス(突然噴出する過去の蓄積、またはお酒や食物による失敗、疾病などを経て辿り着く癒し)をかすめて順行に転じます。そして1月20日〜21日にはまたこの預言者の度数に戻って来ます。 そのとき、魚座の小惑星パラス(理知)とはセクスタイルに。 またその日の太陽は水瓶座に入居したての0°台で、新たなエネルギーが降り注ぎます。なので順行の水星とパラスの組み合わせは、温めてきたひらめきに形を与え、重要な選択の機会を与えてくれるかもしれません。


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        一方、新月時に魚座9°台のMC上に位置する海王星も、またインスピレーションをもたらす惑星です。そして1月1日の午後にはここに火星が来て正確なコンジャンクションになります(対向には冥王星のエージェント、オルクスが…)。魚座の火星と海王星の組み合わせでは、火星もこの度数ならトリプリシティではあるものの、やはり海王星の天下です。霧のように拡がっていく夢や想像力、美しい理想や犠牲的精神。とめどないクリエイティブな力。。 一方、行動力の火星は曖昧模糊とした物事は苦手です。白い霧のホワイトアウト状態の中で方向が定まらず、不安やフラストレーションを溜めるひともいるかもしれません。そんなとき、何か小さなことでも突然起きたりすると、わたし達はパニックに陥りがちです。力を抜いて流れにまかせながら、そっと目を見開いてさえいれば…何とかなるのに。目を瞑りクローゼットに駆け込もうとしてつまずかないよう、気を付けなくちゃ(^_^;。

それでも、火星が持ち前の性急さや闘争心、溜まった感情の澱を魚座の霧の中でまったりと溶かすことが出来たなら。 溜めた息をふぅっと吐きながら、海王星の深いハートの声に耳を傾けることが出来たなら… もしかしたらこの組み合わせは大きな創造力に変容していくかもしれません。  今、それは何か具体的な成果をともなうものじゃないかもしれない。けれど、魚座が擁する源泉の深みにダイブしていく火星の火は…男性性と女性性(あらゆる二元の源)の最後の壁を溶かし、新しい次元のエネルギーを(一瞬でも)感知していく力となる可能性を秘めています。 それって最高にクリエイティブなことです。何か一歩でも先へ、奥へ。火星の純粋な欲望が、魚座の海王星の最善のエネルギーに触れることが出来さえすれば!!

魚座の9°〜10°は、何かこう、手探りしながら可能性を感じ取っていくような、先の見通しを「見る」のではなく「感じ取る」ような、そんなエネルギーです。そして対向のオルクスは、わたし達の行為に対する審判と結果を突き付けてくる星、常に「因と果」を意識させてくる星です。 社会面でも個人的人生においても厳しい存在だし、今は土星・海王星の下で世界に蔓延した様々な欺瞞の結果を突き付けてきているけれど。。 それでも今、霧の中を行くわたし達にとってのオルクスは ― 自分の行動の責任を全うするこころさえ失わなければ ― もしかすると一種のカーナビみたいな役割を果たしてくれるかもしれません。 だから。たとえ強烈な体験をしたとしても、それを火星の大好きな「冒険」と捉え直し、自分の情緒のジャングルに分け入ってみる。そんな気概を出来るだけ持ち続ける。それもまた、この時期は大切なポイントになると思うのです。


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        そして。太陽と月は山羊座8°のエネルギー『幸せそうに歌う家の中の鳥達』を放射していきます。前のシンボルは立派な預言者がおごそかに何かを予言する感じだったけど、このシンボルはうって変わってドメスティックな雰囲気。鳥達は元々厳しい自然に適応し、自由に木々を飛び回る存在です。彼らの「歌」は求愛であり、餌をねだるヒナの声であり、そして仲間に危険を知らせる警告の叫びです。そのどれもが、生きていく上で大きな意味を持っています。けれど、このシンボルの鳥達は、家の中に置いてあるケージの中で、ただ幸せそうにさえずり、羽をつくろっています。餌を探す心配も要らないし、天敵に襲われる危険もありません。 今家中に響き渡るのは、安泰だと感じているからこそ歌えるメロディではないでしょうか。。 

大いなるインスピレーションを得て、自分なりの未来とその変化を予感したわたし達は、ちょっと怖くなるのかもしれません。まだ何も起きていない。何も顕在化してない。でも、感じる。何かがひたひたと迫って来るかも。どうなるんだろう?  例えばそんな感じ。。ここにはある種の「臆病さ」が見え隠れしています。おそらくその臆病さは、外界では身を護るために絶対に必要な要素のひとつです。けれど、一度異次元のパワーを受け取った身が、ケージの中で身繕いにいそしみ、ただルンルンしていられるんだろうか?  このシンボルにはそんな問いかけがこめられていそうです。。

わたし達は、何か変化を前にすると怖じ気づきます。たとえそれが、自分がこころから望んだものだとしても。そして、今居る場所の居心地の良さを離れたくないと思います。変わりたくない。外に出たくない。どこかでわかっているんです。

『世界は厳しい。一歩外に出れば、そこには血みどろの闘争が繰り広げられているかもしれない。暴力的な世界が拡がっているかもしれない。 または、今まで自分が信じていた世界がたちまち消えて、否定したくなるような現実が待っているかもしれない。内々の楽しい世界に留まっていたほうがずっとマシだし、そんな中にいる自分が好きだ。いつものやり方をしていれば、今まで創り上げてきた「自分」でいられる。周囲の皆もそう受け取めてくれる。だから… 』 
 

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  わたし達はカオスを怖れます。自分でコントロール出来ない状況を嫌います。だから、なるべくなら自分が支配出来る環境の中で、自分好みのコスプレを続けていたいと望みます。自撮りライトを当てて凹凸の飛んだ画像の中で微笑む自分しか許せなくなります。 けれど、もうわたし達を囲うケージは小さくなり過ぎました。このままでは、やがて身動きが取れなくなりそう。 もちろん、それは今すぐじゃないかもしれない。けれど、多分、近い将来。。。  どこかでわかっているんです。何かわからないものが刺激してくるから。 けれどその反動として、「合理化」も起きてきます。わたし達は「現状」に留まるために、いろんな理屈付けをするのが得意です。

いつかは大きな波がやってくる。そしたらわたし達は裸になって、ひとりひとり、その波の中に入っていかねばならない。成長するために。生きるために。 勇気を持って、冒険の旅に出なければならない。この新月はそんな変化への予兆と、それがもたらす戦慄、そして新たな旅へのいざないにどう応えるか? どう適応していけるのか? を問いかけているような気がします。 さらに自分にとって「変化」とはいったい何なのか? 自分の何が変わるのか?という問いかけさえも。。。


       新月図には他にも沢山のアスペクトが形成されています。たとえば12月27日の夜明け前に正確なオポジションとなった木星と天王星。それに絡んで、山羊座の小惑星イカルス、蟹座のケンタウルス族キラルス、そして牡羊座の天王星に寄り添うエリスと小惑星セレスでグランドスクエア。 政治経済や地政学的な側面、自然現象から社会的な事件まで、今までにも沢山の驚くような事件が起きてきました(良くも悪くも多すぎて、すぐに忘れてしまいそうになるほど)。。 今回もそんなエネルギーは十分過ぎるほど発効中です。生命やリソースの犠牲と損失をもたらす物事が起きる可能性はいまだに続いています。また虐待や権威の誤用など、ダークな側面も引き続き尾を引いていて、その発覚も考えられます。 個人的な影響としては、「高く飛びすぎる」「自分を過大評価し過ぎる」「分を超えた言動」に対しては、どうにも身動きが取れない状態に陥ったり、文字通り拘束されるようなことも考えられるかもしれません。。


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  また水星逆行中でうっかりミスや大小の事故が起きやすい時間帯が続いているさなか、魚座に入った火星がネッソス、月のノード、海王星、オルクスと次々にアスペクトを形成してきたことも気になります。それに獅子座に入った小惑星ヴェスタと射手座の土星がセスキスクエアを形成し、魚座のネッソスとはクインカンクス。これは「火による浄化とその結果としての解放」という意味があります。これを「霊的な火」が燃える体験として味わうひともいると思うけれど、念のため。引き続き、火の元には十分注意しましょう。

また、天王星、そしてエリス・セレスの"ダークな女神達"というお騒がせなトリオは現在木星を対向に迎え、さらに射手座の土星とはトラインを形成しています。これに双子座のカオスを加えればミスティック・レクタングルの出来上がり。 しかも射手座の土星・魚座のカイロン・双子座のカオスはTスクエア。これはとてもとても複雑なエネルギーです。がっちり拮抗するグランドスクエアがあり、そして相反するエネルギーが内部をもの凄いスピードで駆け巡る感じのレクタングル。そして「ここまで!」と境界を引くそばから侵害され溶け崩れていくような、ダイナミックな精神の苦悶(土星とカオス)と、その頂点となるカイロンの「権威をめぐる闘争」がもたらす傷、そしてそれを凌駕するブラックアウトの可能性。。。  様々な方向性を持つエネルギーが同時に働くため、わたし達の感覚は日常意識を保ちつつ自動的にふるまうだけで精一杯になるかもしれません。キャッシュを使っていつものように、いつものことをして、いつものようなことをひたすら言い続けるみたいな。それが平和…みたいな(^_^;。 

        でも、わたし達にはそんな状況もときには必要なのかもしれません。だって一昔前なら考えられないくらいの強力なエネルギーに締め上げられているのですから。 もう、これに慣れていくしかありません。 外の嵐はシャットアウト。ただ何も考えず、部屋を整理して一年のホコリを払い、家具を動かし、花を買い...自分が居る鳥かごを綺麗に飾ってホッコリする。スッキリした環境の中で深呼吸し、なんとなくハミングしてみる。これもまた、とっても大事なひととき。(山羊座7°から次の8°への流れを見るなら、心地良いケージで歌う癒しのひとときを過ごした鳥達は、身も心も純粋になって次の冒険へと踏み出していくんですね。。)

ただアンテナを仕舞い込んだまま、夢遊病のようにふるまうのじゃなく。 少し休んで元気が出たら精一杯手を…ハートを…拡げて。 複雑なフォーメーションを組むあまたの星々から降り注ぐエネルギーは、複雑だからこそ、何処からでも、一瞬にして境界を踏み越えて羽ばたくエネルギーに化ける可能性を持ちます。わたし達はいつもその機会を手にしています。 今、ここに居る自分という存在が世界に、宇宙に、何らかの意味を持つこと。あるいは世界に意味を与えていること。その、笑ってしまうほど小っぽけで不思議で大きな謎を、唯一の灯火として、足下深くを見据えながら...。


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        この新月は2016年〜2017年をまたぎ、またもや強力な満月へと結実していきます。「一年の計は元旦にあり」って諺があるけれど、このお正月はわたし達ひとりひとりにとって、意識しようとしまいと、何か特別なプロセスとなるのかもしれません。

苦しいひとも、ウェーイwなひとも、その自分をあらしめ、動かしているエネルギーの実体をほんの少しでも感じられるといいな。 そしてここに存在し生きることの、震えるほどの凄さを感じてちょっと笑ったり出来ますように…。


  今年一年、『言葉のパワースポット』に来てくださった方、星読み記事やメリマン・コラムを読んでくださった方、ありがとうございました。 また来年も、ときどき休んだりしながらきっと続けていくと思います。 

今それぞれの場を生きてる沢山のフツウの戦士さん達。来年もどうか良い旅を!(^_^)/


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have a great trek!!!☆

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 22:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)