hiyoka

August 13, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント8/14【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年8月14日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】

来週8月21日付のコラムはお休みさせていただきます。ただ警戒期でもあるため、もし何か新しい情報があれば抄訳またはメモの形で記述するかもしれません。


≪ 先週をふり返って ≫

        “米国株式の長期サイクルは2017年に入っても依然として上昇局面にある。したがって、私達はまだ史上最高値の更新が続くと予測している。2017年の最高値目標は19,500〜23,500だ。また相場が非常にボラタイルになる(大規模なリバーサルが始まる)可能性を持つ時間帯がある。2月22日〜4月21日、5月19日〜6月16日、7月17日〜8月25日....”

— 2016年11月執筆の『フォーキャスト2017』より


        8月8日、ダウ工業平均は22,179の史上新高値をつけた。それ以前の市場新高値は3月1日、そして上記6月16日を過ぎた後の6月19日〜20日につけられている。ダウ平均の史上新高値が顕れやすいとして挙げたこれら3つの時間帯だが、そこに顕れたものは事実上、重要な下落の直前に示現した新高値であった。

“来月に入っても新高値更新が続く可能性は高い。ジオコズミック・サインに基づくなら、天井は7月19日〜8月7日、または8月21日〜28日に示現する可能性が最も高いだろう。この(S&P)上値目標は2485±20または2509.25±19.50だ。”

— MMAサイクルズ・リポート#7より
  2017年7月18日付


        直近の最高値は8月7日につけた。8月8日、S&P先物のザラ場高値は2488.50だったが、その後下落して金曜までに2430.25の安値をつけている。


  金融市場に間接的に — あるいは直接的にも — 影響を及ぼす人間の活動とジオコズミックな現象との間には何の関係性もないと言い張る向きは注意されたい。ここ数ヶ月にわたってこのコラムで注意喚起してきたように、7月17日〜8月25日の期間は火星がもたらす宇宙的テーマが満載だ。火星は戦争を支配する。近づきつつある皆既日蝕はずばり火性の星座宮、獅子座で火星とコンジャンクションだ。そしてその日蝕は、トランプのネイタルのアセンダントと火星の上で起きる。先週、まさに戦争の脅威はエスカレートし、予測どおりトランプ大統領は嵐のど真ん中に立つこととなった。

米国および他地域の株式指数に続いていた強気相場は月蝕の翌日だった8月8日、突然の打撃を受けた。ドナルド・トランプが北朝鮮の金正恩に対して『世界が今まで見たこともないような炎と怒りに会うだろう』と言い放ち、典型的な火星的警告を放ったのだ。これに対して金正恩は、北朝鮮が日本を越えてグアムへのミサイル発射を検討するとやり返した。このニュースを受けて強気相場は急停止し、ダウ平均はその後2日の内に300ポイント近く下落、木曜だけでも204ポイント下げた。ダウ平均にとって先週は今年始まって以来2番目に弱い週となった。

しかしながら、こうした火星的イベントは貴金属と債券相場にとっては良いニュースで、どちらもサイクル新高値まで舞い上がった。

ところで私達の同業者で3月に開催されたMMA投資リトリートの講演者の一人でもあったマリア・ショッペルは、北朝鮮を含むこうした衝突が起きる可能性について正確に予測していた。詳細は彼女の手になる7月18日付の記事 *North Korea's Nuclear Ambitions』を参照されたい。このリポートは北朝鮮の建国図の土星が今回の皆既日食と同じ度数に在泊していることを指摘しており、今の現実と直結するものだ。つまり北朝鮮の土星はドナルド・トランプのアセンダントと火星にコンジャンクトしているわけで、これは相性が良いとは言えない(というより、どうしようもなく相容れない)。

* 末尾に関連の飜訳後記あり



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


        先週の市場動向は最近このコラムで幾度か指摘してきたこと、すなわち市場にとって最大のリスクは政治リスクであり、それがネイタルのアセンダントと火星を日蝕に焼かれるトランプ大統領に関わるものだという事実を再び立証することとなった。これは北朝鮮(あるいはイラン)に対する彼の態度が正しいとか間違っているということではない。彼は単に火星の人だということ — つまり彼が怒っており、自分が正しいと信じることのために闘いたいと感じていることを意味する。今の彼にとって正しいこととは、当然ながら米国市民を護ることを意味するはずだ。私が思うに、彼はそれが自分の最優先の義務だと考えている。だから皆さんがそれを支持しようとしまいと、今月の世界は火星 — 「交戦地帯」というテーマ — の下に在る。

もちろん、宇宙は単に火星が強調されているというだけでなく、他にも動きが見られる。実際、今後の2週間は宇宙の活動がひしめき合っている。まず、私達の旧知の友人たる水星が今週末8月12日(日本時間13日午前中)に逆行に転じ、それが9月5日まで続く。逆行に転じるのは乙女座で、魚座の海王星とはオポジションとなる位置だ。これはこのサイクルがおそらくはこのトリックスターがもたらす影響の中でも最も混乱に満ちたものの1つになる怖れを意味するものだ。

水星の逆行はその典型として、情報の与え方、受け取り方が矛盾しており、したがって混乱を招く — たとえば中央銀行が何かをコメントするが政治リーダーはそれとまったく反対のことを口にするといった具合だ。一方、海王星は混乱 — そして誤った思い込み、妄想、誤魔化し(混乱を招いてその場を言い逃れるような欺瞞)を支配する惑星だ。だからトリックスターたる水星が、注意逸らしと散漫の神たる海王星とパートナーを組む時、いったい何が起きるだろう? 私にもそれはわからない。私が知っていることの全てはただ、それらが提示するものを自分は信じないということだけだ。

このオポジションに続いて、木星、冥王星、天王星とカーディナル・グランドスクエアを形成するトランシットの金星がもたらす非理性的・非合理的なエネルギーの流れが生まれる。この、腕、脚、そして体のほとんどの部位に「宿命的邂逅」とか「命取りの引力」と記してある(それは単にインクで描かれた絵に過ぎないのだが)誰かとの出会いを示唆する致命的な組み合わせは、それに加えて金融市場でのホイップソー、すなわち激しい上下動とも関連している。まず最初に価格が急上昇し、あなたは『お!次の上げ基調の到来だ』と思うだろう。だがその後突如として反転が起こり、あなたはこう思う。『おっといけない、これは崩れてきたぞ』。そして結局のところ、買ったら下がり売ったら騰がるという鞭打ち症状に見舞われる。これはグランドスクエアの金星、そしてトリックスター水星の逆行と奇術的騙しの天才、海王星とのオポジションのなせる業だ。これはまるでマジックだ!

  しかし、本物のマジックは8月21日(日本時間22日午前3時ごろ)、この狂える時期のちょうど中央時間帯に太陽・地球の間を月が横切り、昼が夜に転じる時に起きる。

さぁ、ショーを楽しみたまえ。2017年8月に私達が経験するコズミック・ドラマはそう頻繁に見られるものではない。だが、自分がリクエストした芝居が悲劇ではなくコメディであることを忘れずにいることだ。そしてこの事も覚えておいたほうが良い。アストロロジーはけっして何かの原因ではなく、地球上に起きる出来事との相関関係を示すものだ。私達は皆、避けられない出来事がどんなものになるかを選択する自由意志を持っているのだ。







訳文ここまで
-------------------------------------------------

*飜訳後記

  この記事は北朝鮮建国図(ジェミー・パートリッジのレクティファイ・チャート)、米国、トランプ大統領、そして中国のネイタル、プログレッション、トランシット等を検討し、8月の日蝕がいかに2017年~2020年にかけての戦争の危機を浮き彫りにしているかを示唆するものとなっている。

ここで気になるのは当事者の一人である金正恩氏のチャートだが、誕生した年にも異説があり、翻訳者の知る限りでも3種類の出生データが存在する。その中でも特に注目に値すると思われるのは、アストロロジャー、ポール・サンダースの調査とレクティファイによるチャートで、1984年1月8日朝の生まれとするもの。このチャートでは、他の2つのチャートと同様にネイタルの太陽に現在トランシットの冥王星が乗っている。ネイタル、プログレスとの連動があれば、これだけでも最悪の場合は人生の崩壊、または徹底的変容を決定付ける出来事を示唆するケースも見られるが、さらにこのチャートでは、MCに乗るネイタルの火星が現在IC上に来ているトランシットの天王星とオポジションを形成し(暴力的衝動をどう昇華するかの挑戦)、日蝕とはそれぞれセクスタイルとトラインを形成してエネルギーを回す形となり、同時にネイタルのカイロン(潜在的な "傷" の痛み)とはスクエアを形成している。

またプログレスの火星は10室ネイタルの土星にコンジャンクト、月はネイタルのカイロンの上に来ており、破壊的な衝動や何らかのコンプレックスによる葛藤を示唆している。その他にもプログレスの木星が彼の人格的なテーマ「フラストレーション」を意味するアセンダントに来てエネルギ―を増大させるなど、小惑星絡みを含めて多くの鋭利なアスペクトが形成されており、現在~数年中に訪れる大きな危機/挑戦を示唆するものとなっている。このネイタルチャートはいわゆる「核アクシス」と呼ばれる射手座・双子座軸に月のノード軸と金星、木星、天王星、海王星が在泊しているが、現在はトランシットの土星(とフォルス、イクシオン)が射手座を運行中で、核を持つことに対する彼の執着に現実の重みを加えていることも特筆に値する。土星はこのチャートではアセンダントの支配星であるため、核開発は自分自身のアイデンティティを象徴するものとなっているのかもしれない。

  また、今回の日蝕は日本の戦後始原図にもその影響をはっきりと顕している。戦後始原図(主権回復図)では現在プログレスの太陽がネイタル7室の天王星とコンジャンクト(同盟・近隣国との関係変革か)。 そして日蝕は8室ネイタルの月のサウスノード上で起き(つまり北朝鮮の土星、そしてトランプ大統領のアセンダント+火星と日本の月のサウスノードはコンジャンクトで、カルミックなしがらみとエネルギー放出を示す)、同時に蠍座終盤度数のプログレスの月とはスクエアを形成する。そしてトランシットの火星はネイタルの8室冥王星にコンジャンクト。これは何らかの強い力が働いて脱皮や過去との訣別が起きてくること、あるいはそうするべき時が至ったことを示唆すると思われる。

8室はマンデーン・アストロロジーの場合、主に金融経済、負債または主立った破壊や死、崩壊を象徴するとされるが、これが北朝鮮を中心とした現在の不安定な世界情勢に絡んでこれからの数年間、どんな筋道を意味するかは予断を許さない。また、この日蝕ではトランシットの木星が主権回復図MC上のネイタル海王星とコンジャンクト、これに対しトランシットの冥王星がスクエアを形成している。木星・冥王星スクエアは、しばしば熱心かつ執拗で妄想的な魔女狩りとも関連する(土星・海王星ペアより表面と内実のギャップは深いかもしれない)が、これが天頂に輝くネイタルの海王星(これを最善の形で使うことは可能だし、大いなる希望でもあるが、上記コラムにも解説されているとおり、現状の集合意識にとっては非常に難しい)とハードアスペクトを形成して政治の停滞と混迷を助長しているとも見ることが出来る。

天頂に海王星を持つということは、国のチャートとしてとても挑戦的かつハードルが高いかもしれない。現実逃避や幻想への誘惑も多く、優しさの影に無力感と拒絶をはらみ、たとえ正当な理由があっても闘いを避けるためには欺瞞も使うという矛盾した傾向も顕れやすい。おそらく他者(諸外国)にはまるで "ヌエ" のように見えがちで、理解しにくい部分が多いのではないだろうか。けれどこうしたチャートを持つ以上、現実的世界情勢への対応と高度な精神性追求という、ある意味両極の領域を模索していくしかないのかもしれない。(もう1つの戦後始原図、現憲法衆院可決図では、海王星が国総体と国民性を示すアセンダントの支配星となっている。また、今回の日蝕は12室の月とオポジションで起きる。)

けれどこの日蝕には物事や観点を一新していくにあたって強い力を持つという側面では非常にポジティブでもある。これはまず、集合意識より先に個人レベルで起きていくのではないだろうか。もし、表面的な喧噪に惑うことなく混沌を通り抜ける力がありさえすれば...。


(以上の記述はあくまで飜訳者hiyokaの個人的見解です。)


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(2)

August 07, 2017

●8/8の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで8月8日03:19前後、北海道周辺で03:25前後、関西方面は03:10頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で02:42前後に水瓶座15°25'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 水瓶座15°~16° + 太陽 獅子座15°~16°】
  "Two lovebirds singing on a fence" +
  "A pageant"
『フェンスの上で唱う2羽のボタンインコ』+
 『ページェント』

  "A big businessman at his desk" +
  "Sunshine just after a storm"
『デスクに向かう大物実業家』+
  『嵐が過ぎた直後の陽光』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~8/21】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★変化を前に「ここ」と「あちら」の境界 ― どこでもない場所 ― に立つ
→★直面する現実や未解決の悩みを忘れてひととき異なる世界に没頭する
→★溜まった澱を吐き出すための馬鹿騒ぎや耽溺がもたらす思わぬ効用
→★何気ない笑いやふとした滑稽さによって救われる気持ち
→★何をしようと全ては正しい流れに繋がるという深い感覚/確信を持つ
→★仕事をこなし責任を全うすることから生まれる高揚感
→★別れ行くこと、道を分かつことの解放感と幸せを噛みしめる
→★奥の深い駆け引きや目に見えにくい策略に注意する必要
→★光と影の両方を丸呑みにして立ち向かうべき壁に出会う
→★新しい道、新しい希望への瞬間的な閃光をかいま見る
→★無意味な犠牲や身に覚えのない責任追求に対して冷静に対応する必要
→★長い間熟考し準備してきたプランが突然変化し新たな観点が生まれる
→★今、最優先すべき事柄に対する新たな気付きが浮上する
→★長い間使ってきたもの、支えになってきたものとの新たな葛藤と訣別の予感
→★移ろいゆく刻の狭間で二度と戻らない瞬時の輝きをかいま見る
→★捨てるべきものを出来る限り捨て、新たな流れに備える必要・・・→


エネルギーのポイント:新月『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』』
            
            満月・月蝕『精神のギアを切り替える』 


170808FMLE


★この時期の惑星アスペクト★
— 留意すべきものをとりあえず思い付くままに —

天王星とエリス、土星とイクシオンとフォルス、月のノースノード
 のグランドトライン
  ・バランスを欠いた状態に気付かないまま突っ走らないよう注意
  ・自分を貫きたい強い衝動、または内向きに籠もる傾向
  ・ユニークな想いの力を無駄に消費せず持続力を保つ必要

逆行直前の水星と金星、そして小惑星パラスの小三角
  ・安定感と公正さとケアを求める心理的傾向
   (政治全般に対してもこの側面が求められるかも)

8月13日~9月5日 水星逆行(現在シャドウ期)
  ・乙女座11°台~獅子座28°台(日蝕が起きる位置)
  「逆行」の原理やテーマについては3年前の記事に詳しく書いたので良かったらどうぞ

8月11日~13日 天王星・海王星セミスクエア、火星・海王星クインカンクス
  ・「信頼」の欠如、「狭い視野で物事を断定すること」の危険
  ・苛立ちと耽溺、無益なエネルギーの浪費に注意
  ・やるべき事があるなら集中力の新しい維持法を試す価値があるかも

8月16日~18日 金星・木星・冥王Tスクエア
  ・護らねばならないもの(金銭面・精神面または愛情面)や役割の重荷
  (深入りしすぎに注意)
  ・哀しみ、または怒りの衝動を創造的な行為の力に変えていく必要

8月22日 3:30 新月・日蝕


lunar-eclipse-767808_1280



        さぁ、8月。注目すべき日蝕 ― ザ・グレート・アメリカン・イクリプス ― を迎えるにあたってそのプレリュードとなりそうな月蝕がやって来ます。通常のルネーションなら満月は前回の新月のテーマがそのピークを迎えるタイミングであり、次の新月から真新しいテーマへと移り変わると考えられます。けれど、今回は22日未明の日蝕の影響力がとても強く、いつも以上に前倒しの…というか、どことなく蝕特有の「象徴的な」エネルギーを感じているひともいるかもしれません。身の回りで、あるいは自分自身の内側で。またはわたし達を取り囲む社会 ― あるいは地球で。何がとははっきりと言い切れない、けど底深い変化の兆し。良くも悪くもうっそりと立ち上がってくる何かの感じ。さぁ、どうかな?

ルネーションの原理(あくまで原理でありアスペクト等によって感じられ方は様々だけど)はたとえばこんな感じです。新月で受胎した新たなエネルギー(テーマ)が上弦での孵化を経て成長し、満月でそのピークを迎える。そして下弦での最後の挑戦/調整を経て鎮まっていき、再び次の新月で新たなエネルギー(テーマ)が充填される。月の巡りごとに、寄せては返す大波小波の繰り返し。けれどどんな大岩も長い刻を経てその波に洗われ、少しずつカタチを変えていく。いつのまにか、新しい景観が創られていく。岩であり地球であるわたし達と、星々から寄せ来る大波小波の、いわば共同創造としての変容(または成長)。


P1100376


  じゃ「食/蝕」はどうかというと、月蝕から日蝕への流れはこうしたルネーションのリズムの中に生じる特別な「死のプロセス」だと言えそうです。死すべきものが死んでいく。終わっていく。それを感じ取り、訣別していく。または、別れのための準備が進んでいく。特に今回の月蝕はサウスノード・イクリプス、つまり「過去」からの「癖」や「しがらみ」、「執着」が剥がされていくような働きが強調されます。まずは脱皮。そしてその後に新たな薄皮が張ってくるのを待つ。…今、もしそんな兆しを感じているなら、プロセスに抵抗せず何が内側に起きるかを観察してみる。内側でギアが切り替わるのを感じてみる。「死」こそが新しい萌芽をもたらすことを "知って" 変化を受け入れる(その萌芽は日蝕から少しずつカタチを顕すかもしれない)。もし何らかの変化が訪れるなら、それは良いとか悪いとか、多分そんな判断を超えて大元の自分が決めたはずの流れ。それを信頼してみる。 …この月蝕期はおしなべてそんな雰囲気の中を進むことになるかもしれません。

また、この月蝕はフィクスト・サイン(固定宮)のちょうど中間点、水瓶座・獅子座の15°台で起きます。これはアストロロジャー、エリック・フランシスが言うところの「エリーズ・ポイントの中間点」。エリーズ・ポイント(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の各0°~1°)とは「個」と「社会」が互いに斬り結ぶ地点、つまり自我が否応なく社会や集合意識と直面し、意識・無意識の両面で互いに影響しあうホロスコープ上の「交差点」のようなものです。で、各ポイントから45°の位置、つまりそのミッドポイントにあたるのが牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の15°なんですね。なのでこれらの度数は「準エリーズポイント」とも呼ばれます。そしてそこでは「自分が社会とどう関わり合っていくのか?」という点について、おそらく何らかの調整が行われるのではないかと思います(今回のサビアン・シンボルにもそんな感じのテーマが顕れています)。


P1100290



        ところでチャートを細かく見てみると、今回の満月図には「ダイヤモンド・フォーメーション」というアスペクトパターンがうっすらと浮かび上がります。これは双子座のアスボルス(サバイバル)・小惑星レクイエム・TNOカオスの三つ組みを入れることで成立するのでそれほど強力ではないけれど、双子座中盤~終盤に主要惑星や感受点を持つひとは、もしかしたら影響を感じられるかも? ダイヤモンド・フォーメーションはとてもしっかりと堅固な構造を持ち、その構造の中でけっこう破綻無くエネルギーが回っていきます。

それ自体は効率的にも良いことなんだけど、たとえばネイタルでこのパターンを持っているひとは、人生のどこかの時点でそれまで歩んできた道から大きく逸脱し、全く別の方向へ進む傾向があると言われています。いくら高効率とはいってもあまりにガチガチに構造化された枠組みがあると、人間ってどうしても息苦しくなりがち。『本当にこれでいいのか?』なんて。だからたとえそれまでが恵まれた環境や状況であったとしても、壁を破って反抗したくなるのかな。。 それは良いとか悪いとかじゃなく、未知を求める人間の原動力のようにも思えます。 なのでもしかしたら、この満月・月蝕図のダイヤモンド・フォーメーションを使って過去と訣別し、新たに羽ばたこうとするひと、今までと違う未来を思い描くひともいそうです。


sky-1209481_1280



  そう思うと、次の日蝕が「ヤヌス度数」、つまり過去と未来の狭間で後ろ向き・前向き2つの顔を常に持つと言われる28°~29°で起きるというのも興味深いですね。新しいテーマ、新しいエネルギーを得たとしても、わたし達人間ってそんなにカチッと変われるわけじゃない。社会全体はそれ以上にゆっくりしたペースになるのかもしれない。けれどそれでも、悩んだり後ずさりしながら、わたし達は新しい領域に足を踏み入れていくのだと思います。そうそう、冥王星にスクエアを形成中の木星には今回、小惑星ルビコンがコンジャンクト中だったっけ。。 そう、あのユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が「もう後へは退けない」と決断して渡ったと言われる「ルビコン川」からとられた名称を持つ小惑星です。つまり「賽は投げられた」ってこと。意識してか無意識の内にか... どんな形をとるのか... それはひとによって様々だけど。わたし達はそれぞれに、この蝕の時間帯のどこかで人知れず…自分自身の手で賽を投げるのかもしれません。その賽の目を、自然体の流れを、信頼していきましょう。


milky-way-923801_1280



★8月満月/月蝕のサビアン・シンボル★

        今回のサビアン・シンボルは、月・太陽ペアで進めていきたいと思いいます。まず最初のベースになるペアは月が水瓶座15°の『フェンスの上で唱う2羽のボタンインコ』。そして太陽が獅子座15°の『ページェント』です。ページェントとは、元々歴史的な出来事を祝ったり記念したりするパレードのことを指します。日本で言えば山車やホコが練り歩く、各地方のお祭りの感じに似ているかな。また、今の時代はいわゆる「美人コンテスト」を指すことも多いようです。とても獅子座らしい、華やかなシンボルですよね。

この2つの対極シンボルの共通点を今回の月蝕に的を絞ってひとつだけ挙げるなら、それは『隔てるもの』だと言えるんじゃないかな。一方はこちら側とあちら側を隔てるフェンス。もう一方は「見る者」と「見られる者」を隔てている「見えない垣根」です。


parrot-1271428_1280


        フェンスの上で唱う2羽のボタンインコ。。 ボタンインコはとても華やかな色の羽根を持ち、ラブバードと呼ばれるくらい愛情深い鳥だと言われます。なのでフェンスの上で唱う歌も、きっと優しい愛の歌なのかもしれません。なんだかとても平和で楽しげなイメージ。。 水瓶座の中間点で、至福の愛を唱う小鳥のカップルは、水瓶座の社会的スローガンとも言える愛と平和、自由と平等の理想を映したシンボルにも見えます。ひと組のカップル、2羽のインコはグループや社会の最小単位。パートナーとの出会いは、獅子座が追求する個の表現 — てっぺんに立つひとり — とは決定的に異なります。「1」と「2」の間には、果てしなく大きな人生の空間が拡がっています。全てと手を繋ぎ合うことの第一歩 — 誰かと真に向き合うこと — への道程は、わたし達にとって一生をかけた大きな挑戦になるかもしれません。 

けど、この鳥達が唱う場所は…どうして家の中じゃないんだろう? どうして林の中や木々の枝じゃないんだろう? 何故、こちら側とあちら側を分け隔てるフェンスの上に? 彼らは共に、これから何処へ向けて飛び立っていくんだろう...? フェンスとは、こちらから見ればこちら側に見える。あちらから見ればあちら側に見える。 けど本当は... こちらでもあちらでもないところ。実は、何処でもないところ。

        一方、ページェントで大通りを練り歩く移動舞台の上では、様々なコスチュームをまとった役者や美女達が華やかな歴史の一幕を演じています。


beer-car-922676_1280



  祭りの演し物を一目見ようとやってきた人々がひしめく沿道。あちこちから起きる歓声。道ばたの群衆と、ゆらゆら揺れながら移動していくステージ。それは見る者達と、見られる者達の空間が交差するところ。同じ場に存在していながら、そこには日々の現実の延長とは全く異なる空間が創られ、人々はひととき、あちら側の空間を見つめることでハレの日の夢を見ます。見る者と見られる者。こちら側とあちら側。その間に横たわる、見えないフェンス ― 境界域。そこは、「どこでもないところ」。どこでもなく、だからこそ、どんな分離も存在しないところ。「拡がっているわたし」が「わたしに映った世界」と出会い、全てのこころを震わせているところ...。

太陽は自我がひときわ膨らむ獅子座の中間点にあって、「見られる者」として派手やかにふるまう「わたし」と、「見る者」として様々な反応を対象にぶつけていく「わたし」とを浮き彫りにしています。もしかしたら、そんな二通りの「わたし」が真に「ひとりのわたし」となって完成するところは…見る者と見られる者の間に存在する見えない境界域なのかもしれません。ゆらゆらと揺れ動きながら移ろっていく日々の中で、わたし達は今、幸せそうに唱うラブバードを見つめています。。

月蝕を迎え、そして日蝕を待つわたし達の多くが今、それぞれの "こちら側" から "あちら側" へと移行しつつあるのなら。今、その狭間にあって。もしかしたら皆それぞれに自分だけが知る「どこでもない領域」に足を踏み入れようとしているのかもしれません。それを単なるいつもの過渡期と捉えてもいいのだけど。でも、知らぬ間にひときわ深く大きなルビコン川を渡りつつあるひとも少なからずいるのではないでしょうか。。


P1100357



        さて、月と太陽がとっていくメインのシンボルは、月が水瓶座16°『デスクに向かう大物実業家』、そして太陽は獅子座16°『嵐が過ぎた直後の陽光』です。デスクに向かう大物実業家って、水瓶座の中間ポイント〜後半への第一歩らしい構図だなぁ。厳しいビジネスの世界で「大物」と自他共に認める存在。イメージとしては、視野が広く、ビジネスの手腕はもちろん、ひとを見る目、知識、経験・戦略、財力があって、権力構造にも精通してるような...そして何より運にも持続と忍耐の力にも恵まれてるような...(実際に存在するとしたらほんの一握りだと思うけれど)。とにかく多くのひと達を引っ張っていくだけの理念やビジョンを持つ、スケールの大きな人物像が浮かびます。また彼に敵対する立場から見れば、手強くて冷徹な存在かもしれません。で、そんな大物の彼は今、デスクに向かって何やら仕事をしているようです。次に展開する新規ビジネスの世界戦略でも考えてるのかな? 



business



  彼は巨大な責任を負う立場です。仕事が大きくなればなるほど、リーダーとしての責任は重くなります。彼の目前には日々変化する現実が迫り、火急の決断を求められます。ひとつの判断ミスがどんな大損失を招くかわかりません。その影響力は大です。ならばまず自分がやらなければならないことを、やり抜く。今の彼を創ったのは、実はそんなシンプルな生き方の積み重ねだったのではないでしょうか。

このシンボルに出て来る「デスク/desk」とは、重役室とか大統領執務室などに置いてある大きくて平らで、大抵は正面を高級木材で覆ってある(つまり他者からは足下を見られない)書き物机です。その平らな天板の上で、今までどれほど重要な物事が決められてきたことでしょう。B.ボヴィによると、この「desk」はラテン語の「discus」がその起源で、二重語としては「disk」もあるそうです。そしてこれは両方とも『円盤状のもの』という意味です。 


P1100342



  人間が知識を集め、物事を考え、それを記録するための「場」を成す机。世界を動かそうと戦略を熟考する大物実業家にとっては、きっと今後の仮想世界が拡がっている机。それを指すことばがもともとは「円盤状」という意味を持つって、とても興味深いと思いませんか? 特に...日々円盤状のホロスコープと向き合っているアストロロジャーならば。。 円盤とは、回転するもの。存在ある限り、回り続けるもの。

じゃ、もしかして大物実業家の前に置いてある机の真の姿は… 回転する地球? いや太陽系? 銀河系? それは回り続ける。昼があり夜があり、星が生まれ、星が死ぬ。刻の流れを軸として死と生がめぐりめぐる... 世界そのもの。

        けれど実際の大物実業家にとっての円盤は、また違って見えているのかもしれません。たとえば、この世界をめぐりめぐる、平たい円盤状の何か。貨幣…コイン。。  今は物質としての金の価値を基準にした金本位制から不換紙幣の時代になり、さらにカタチを持たないビットコインなどの仮想通貨が台頭してきたけれど、それでもわたし達にとっての貨幣のイメージは昔からあまり変わっていないように思えます。たとえば今、手の平に乗る10円玉... 。世の中をめぐりめぐって多くのひとびとの手に触れてきた、鈍い土色の小さな円盤。そこには知らないひと達の人生と小さな思いの切片が無数に刻まれているのかもしれません。


coin-1549079_1280


  「富」とは、そんなささやかな価値が積み上げられ、膨大にふくれあがったもの。大物実業家は、移ろいゆく世界に対峙して、その富を動かすひと。 だから彼と彼の仕事を支えるデスク=円盤とは、今の社会をその根本で支える経済構造 ― 貨幣/通貨システム ― だと言えるかもしれません。 これもまた、わたし達がけっして無視出来ない現実です。そのこと自体にまつわる善きことも悪しきことも、歓びも哀しみも怒りも含めて。けれど円盤は回り続ける。昼があれば夜が来る。光と影を生み出しながら、常に変化して止むことがない......。

        一方、今回地球が部分的に遮る太陽光には、獅子座16°『嵐が過ぎた直後の陽光』というテーマを持ちます。そういえば今、台風5号が来ていますね。すでに九州南部や近畿地方に被害が出ているとか。8月の蝕の期間は特に自然災害も示唆されていることから、進路にあたる地域のひとは十分気を付けてくださいね。。。 


storm-642571_1280


  さて、このシンボル。ついさっきまで猛威をふるっていた台風が過ぎ去り、激しかった雨も止んで、流れの速い雲の切れ目から一瞬!サーッと射してくる陽の光。。 わたし達はそれを見て「何事も無くてよかった!それにしてもなんて綺麗なんだろう...」なんて思います。いえ、もしかしたら被害は出ているのかもしれない。裏山が崩れたり、木が倒れてるかもしれない。でも、それでも恐ろしい嵐が過ぎ去った後に射す束の間の陽光は、わたし達にひとときの慰めを与えてくれるでしょう。「あぁ、終わったのか...。とにかくひと山越えたんだな...」って。

それは本当に、束の間の美かもしれません。まだ衰えぬ風の勢いに流されて、灰色の雲はすぐに陽光を隠してしまうでしょう。けれどそれでもわたし達は、一瞬射してくる明るい輝きに解放の象徴を感じます。どんなに暗黒の雲に覆われていようと、雨や風が猛威をふるおうと、そのはるか上には常に失われることのない輝きがあるのだと...。そして、明日も生きていくんだなって。


P1100352-3


        嵐の後の陽光。それは「束の間の永遠」の象徴です。それは、わたし達の胎内宇宙に生き続ける「永遠」を反映し、その美しさをかいま見せてくれるもの。まるで嵐雲のように変化し、めぐりめぐって浮沈を繰り返す人生の中で、一瞬、久遠の聖性を思い出させてくれるもの。ゆるぎない富を築いた大物実業家にも、道を求めて彷徨う名も無い戦士にも、幸せを探してもがく無数のわたし達にも、等しく訪れる内からの呼び声。。


この月蝕から日蝕へと続く、稀有なひとときを... みんな、こころ豊かに過ごせますように。


space1



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:29|PermalinkComments(2)

August 06, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント8/7【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年8月7日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “7月の米国経済は非農業就業者数が20万9000人の増加となり、予測の18万3000人を大きく超えた。失業率は4.4%から4.3%とわずかに低下、就労率は62.8%から62.9%へと僅少だが増加している。時間あたり平均賃金は9セント上がった... 労働統計局の調査によれば、トランプ大統領の就任以来新たに職を得た就労者数は100万人を超え、その波は今後も続きそうだという。”

— Adam Shapiro and Suzanne O’Halloran
  “U.S. Adds More Jobs in July than Expected”
  foxbusiness.com 2017年8月4日付


        “ポップ・カルチャー時代の大統領職がはらむ危険性は、政治的地雷を含む現実について実際のところ何も知らされないことだ。今週、トランプ政権は臨死体験を味わった。トランプ氏にとって注目に値する出来事は、ロシア、イラン、そして北朝鮮に対する制裁措置を課すために行われた上院と下院の議会投票だった...  巷の話題になったのは桁外れの投票結果で、下院では賛成419票に対し反対3票、上院では同98票対2票で法案が可決している...  これは現職大統領への不信任投票だ。ある共和党議員が匿名で語った言葉によれば『我々はロシアに関しては彼をまったく信用していない』そうだ。”

— Daniel Henninger
  “The White House C-Words”
  ウォールストリートジャーナル 2017年8月3日付


        先週はドナルド・トランプにとって良い週ではなかった。議会において彼を支えるはずの仲間が、政権剥奪への流れを作るいくつかの重要な手段を取ったのだ。さらに、ロバート・ミュラー特別検察官は、2016年の米国大統領選に介入したロシアとの共謀疑惑について、起訴するかどうかを決める大陪審を選出した。これらの出来事や他の多くのイザコザに対する彼の反応を表現するために先週多く使われたキーワードは「激怒」だった。ドナルド・トランプは議会に「激怒」し、共和党に、民主党に、そしておそらくはホワイトハウス広報部長としての最初の10日間の内にメディアへの攻撃的な態度によって解任されたアンソニー "ザ・ムーチ"・スカラムーチに「激怒」している。

アストロロジー研究者にとって「激怒する」というのはまさに火星が持つ象意の1つであり、トランプ氏は彼の出生図の火星とアセンダントが位置する獅子座の度数に8月21日の日蝕という大波が刻一刻と近付いてくるにつれて、自分自身の内に在る火星の生々しくも大いなる力を感じつつあるはずだ。火星とアセンダントは両方とも個人のホロスコープでは主要なパートを占めるものだ。もしかしたら彼の目は血走り、いやひょっとすると体の他の穴からも血がほとばしるという光景さえ見られるのかもしれない。

まったくもって先週は、ドナルド・トランプ(または米国とヴェネズエラの政府)にとって良い週ではなかった。だが世界の多くの株式市場にとっては非常に良い週だった。ダウ工業平均は次々に史上新高値を更新した。だが、それにもかかわらず奇妙なことにナスダック総合やS&Pとは足並みが揃っていない。インドのニフティにはまたも史上新高値が示現した。チューリヒのSMIと香港のハンセンも数年ぶりの高値をつけた。ロンドンのFTSE、ロシアのMICEX、中国の上海指数は数ヶ月ぶりの高値を記録した。しかしながら、ドイツのDAXは反対に、4月中旬の金星順行以来の最安値水準に落ち込んでいる。

  多くの株式指数に見られた新高値へのブレークアウトは、8月2日天王星逆行開始と関連付けられる。惑星が逆行運動を開始または終了する時、その惑星が持つ力学は人間活動の分野において数日の間強調される。天王星が逆行前の滞留に入っている間、あらゆる境界や期待感は脅かされる。そしてしばしば侵される。天王星が絡む時は、市場がブレークアウトするのかダウンするのか、または反転するのかは誰にもわからない。その結果として、いくつかの株式市場が既存の抵抗帯を突き破って新高値をつけることで境界を侵した。

しかし他の市場、たとえば金や銀は、8月2日には数週間ぶりの高値水準まで舞い上がっていたが、天王星が方向を転換したその日の内に反転し、金曜に向けて急落している。これと同じリバーサル・パターンが起きたのはユーロ通貨で、まさに8月2日には30日ぶりの新高値をつけ、その後反転して金曜まで急落してきている。米ドルはその反対に、やはり8月2日に2016年5月以来の最安値レベルに落ち込み、その後急激に反転上昇して週末を迎えた。原油は8月1日にここ2ヶ月で初めてバレルあたり50.00ドル以上まで再反騰したが、金曜には再びその水準のはるか下まで落ち込んだ。ところで、原油は今や夏至(6月20日)につけた安値42.05から反騰して8月1日には50.43と、20%の反騰をしてきている。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “巨大な債券ポートフォリオを削減しようというFRBによる不気味な企てには酷い実績がある。事実上、中央銀行が過去にこれを試みたケースでは、その後 毎回景気後退が起きている... FRBは以前にこの削減計画を6回実行に移している。1921年〜1922年、1928年〜1930年、1937年、1941年、1948年〜1950年、そして2000年だ。MKMパートナーズのチーフエコノミスト/マーケットストラテジストのマイケル・ダーダによれば、なんとその内の5回が景気後退を迎えて終わっている。”

— Jeff Cox
  “The Fed’s About to Try Something that Almost Always Has Ended in Recession”
  cnbc.com 2017年8月2日付

        “元FRB議長アラン・グリーンスパンは金曜、債券市場が崩壊の崖っぷちに来ており、それが株価の今後にとっても脅威になるとして大いに警鐘を鳴らした... 長年にわたって議長を務めた氏はこうも語る。『長期に及ぶ低金利が今にも終わろうとしており、それと共にかれこれ30年以上も続いた債券の強気市場も終わる。現行レベルの金利は異常に低く、行き着く先はたった1つだ。これが始まればその進行は恐ろしく速いだろう』”

― Jeff Cox
  “Greenspan: Bond Bubble About to Break Because of ‘Abnormally Low’ Interest Rates”
  cnbc.com 2017年8月4日付

        さぁ、2017年の強大な「蝕」のゾーンへようこそ。8月7日月曜(日本時間8日未明)、水瓶座 — 獅子座軸の15°台で月蝕が起きる。太陽はいまだに獅子座で火星とコンジャンクトしているため、一部の人々にとっては引き続き憤然と色をなす「激怒」の時となるかもしれない。だが一方で太陽と火星は木星に対しセクスタイルを形成しているため、他の人々はいまだにパーティに酔いしれており、何事も単にエンターテインメントかスポーツのように楽しんでいる。そして次が8月21日の強力な日蝕で、オレゴンからサウスカロライナまで、米国中部を暗い影が横切る形となる。

この日蝕も火星はとはコンジャンクションだ。だから一部の人々は真っ赤になって「激怒」するか、または真っ赤になって激怒する人を批難しながら同時にパーティを続行し、直近の出来事をあたかもスポーツでも観戦するように楽しむことだろう。その競技の勝者となるのは、一番鉄面皮で — しかも危険なほど意地悪く — ふるまうことで皆を楽しませた者だ。

一方で、腫れ上がった火星と獅子座の日蝕は威勢のいい脅しやハッタリの時となる。また一方では、トップであること、または最も偉大であることを自負する時となるかもしれない。とは言っても、私達は株式市場のようにはなれない。あるいは、グリーンスパンによれば —  債券市場にもなれない。この時期はグリーンスパンが言うように、膨らみきったバブルの風船に針が刺される可能性を持つからだ。もしかするとこれらのバブルは最後の木星・天王星オポジションが起きる9月終盤まで続くかもしれない。だがそれまでに、現行の強力な火性エネルギー(日蝕、火性、月のノースノードが全てが獅子座に在って射手座の土星と牡羊座の天王星に火のグランドトラインを形成)は終わりを告げる。温度をどんどん上げていけるのは物が燃え始めるまでの間であり、それは火性星座宮に在泊する惑星達が、それに続くより冷えた領域の地性星座宮に移行するまでの間ということだ。移行は獅子座の日蝕の直後から始まる。

ジオコズミックな観点からは、直近で注目に値する2つの時期がある。その1つはたった今だ。私達は現在、天王星逆行(8月2日)、3度目にして最後の木星・冥王星スクエア(8月4日)、8月7日の月蝕のただ中にある。そして次は8月15日〜25日だ。これは8月21日に日蝕が起きるからだけではない。8月25日には土星が順行に転じる。一方、蟹座の金星(お金と愛情生活)は天秤座の木星(パートナー関係)、山羊座の冥王星(政府を転覆し人民に権力を!)、牡羊座の天王星(一番優秀な核兵器を持つのは誰だ)とカーディナルグランドスクエアを形成する。

そうだ。株式市場は他のハードアスペクトをかいくぐって反騰してきたし、今回もそうなるかもしれない。しかし、土星が順行前の滞留に入ると同時に、この獅子座(火性)のエネルギーの全てが乙女座の地性エネルギーに主役の座を譲り始めることを考えれば、私はこのパーティが終わらないと想定することはないだろう。長く続いた二大政党(party)である共和党や民主党でさえ、終わらないとは言えないだろう。結局のところ、世界の集合意識は膨大なリセットのただ中にあるのだ。そして皆さん自身の意識の在りようによっては、それは胸躍るような物事になるかもしれない。








訳文ここまで
-------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

July 30, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント7/31【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年7月31日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

7月30日 22:15
≪短期ジオコズミクスとと長期的考察≫ 本文2段落目の文中、政治・経済・金融リセットの最終段階についての記述に抜けがありました。その後に「それは2020年いっぱいまで続いていく。」という一文を追記しました。

≪先週をふり返って≫

        “米国経済はロイターの予測どおり年率2.6%の成長となった。一方、7月の消費者信頼感指数は93.4と予測を上回った。これは想定通りの経済進展を基としてFRBが9月を念頭に4.5兆ドルという巨大なバランスシートを縮小する可能性があると示唆したちょうど翌日に発表された。”

— Fred Imbert
  “Dow Post Record Close as Wall Street Shakes Off Amazon’s Fall”
  cnbc.com 2017年7月28日付


        26ヶ月サイクルの太陽・火星コンジャンクションがついに先週、7月26日に起きた。火性で楽観的な特質を持つ獅子座にあって、それはパーティが続くことを願う人々を失望させることは無かった。しかしながら、ナスダック総合は7月27日木曜の朝に史上最高値をつけた後、ひどい下落に見舞われている。先週はインドのニフティにも史上最高値が見られ、また香港ではハンセン指数が2015年6月以来の最高値水準まで舞い上がった。

だがヨーロッパは少々様相を異にしていた。金星が順行に転じて間もない7月28日金曜、ドイツのDAXは4月21日以来の最安値水準である12,098まで下落している。わずか数週間前 — ちょうど夏至の6月20日、DAXは12,951の史上最高値をつけていたのだ。これは今の時点まででおよそ6.5%の下げであり、太陽・火星コンジャンクションの正確なアスペクト形成日から前後6週間の間に重要なサイクル安値または高値をつけるという歴史的事実に基づいて導き出された私達のターゲットに近い。そのターゲットとは、10月終わりまでに多くの株式指数が高値から少なくとも8.5%下げるというものだ。

先週は金と銀、そしてユーロ通貨も急反騰した。これもまた火性の星座宮獅子座における燃え上がりやすい太陽と火星の働きに関連していた。もともと獅子座は金を支配しているが、それよりもっと重要な事実は、ヘリオセントリックの水星による射手座運行(もう1つの火性星座宮)と金が相関性を持っており、これが同時期の7月26日に始まったことだった。金12月限(現在の中心限月)は1277まで急上昇したが、わずか2週間前には1200を試している。また銀もまた印象的な動きを見せ、16.81まで騰がった。これも2週間前には2016年4月以来の最安値水準15.14で取引されていた。"悪者" となったのはまたしても下落した米ドルで、FRBによる利上げ見送りがそのまま後押しとなった形でユーロは1.1800近くに迫った。これは2015年1月以来の最高値レベルだ。この事については先週のコラムにおいても論じたが、私達の年央ウェビナーにおける予測どおりの結果となった。そしてまた米国株上昇のもうひとつの原因でもある。安いドルは米国産商品に対する世界の需要増加を意味するからだ。




≪短期ジオコズミクスと長期的考察 — トランプ編≫


        “皆さんは今後も「魔女狩り」「リーク」という言葉に接するだろうし、また問題となる文書との関わりを隠したい「正体不明の情報源」について、数多くの話を読んだり聞いたりすることだろう。また、ドナルド・トランプが彼を弾劾せんとするバイアスのかかったメディアや政治勢力によってどれほど「犠牲者」になっているかという話も耳にするだろう。この「」で括った全ての言葉が海王星と関連している。”

— 2017年5月22日付 当コラムより


        “ここでのポイントは、トランプ氏は8月いっぱい深刻な火星トランシットの影響下にあり、その間彼は「理性を失う」状況に非常に弱く、彼自身とおそらくは国家を傷つける結果を招くような衝動的な行動に走りやすくなる。”

— 2017年7月3日付 当コラムより


        “『もしジェフ・セッションズが更迭された場合、その代償はひどく高いものになるだろう』リンジー・グラハム上院議員(共和党)はこう語った。『ミュラー解任と同じ事をしようとするならトランプ政権は終わりの始まりだ』”

— Byron Tan
  ウォールストリートジャーナル 2017年7月28日付


        “元々ドラマチックな政権ではあるにしても、この7日間は桁外れの異様さだった... 混乱する数々の出来事の中で、*チーム・トランプはスカラムッチ氏のホワイトハウス広報部長任命をこれまでの流れに対する重要なリセットになると説明したが... トランプ氏の支持率は彼の部下達ではなく彼自身が発したメッセージと行動によって急降下している。”

— Karl Rove
  “How Long Can the Trump Tumult Go On?”
  ウォールストリートジャーナル 2017年7月27日付

* ホワイトハウスの新たな広報部長として任命されたばかりのアンソニー・スカラムッチ氏が、事実上更迭の決まった政権発足以来の主席補佐官、ラインス・プリ—バス氏を政権内の情報リークに関わっているとして公然と批難。スカラムッチ氏の任命に反対したスパイサー報道官がすでに辞任するなど、トランプ政権内の混迷が深まっている。


        それはトランシットの火星が彼のネイタル(出生図)の太陽・天王星コンジャンクション上に来て、やはりネイタルの月とオポジションを形成した5月から始まった。そして日蝕が起き、トランシットの火星が彼の火星とアセンダントを通過していく9月初旬までは終わらないと予測される。以前のコラムにも書いたように、この時期に「トランプ政権とは何か」が定義され、同時に彼の任期中がどんな様相を呈するかも決定付けられるのだ。何度かこのコラムで示唆したとおり、もし彼が自己の衝動をコントロールすることに成功し、国家にとっての重要事項に集中出来るとしたら、彼は単に米国のみならず、世界中に真の革命的変化をもたらす革新的なアイデアと政策のパイオニアとなるだろう。

だがもしそれが出来なければ、彼の政権は短期に終わるか、もしくは2018年にも派手で大々的な挫折を味わう道を進むことになる。いずれの場合でも、世界の政治、金融、そして経済における主要なリセットの第二段階が始まっていくだろう(私達の年央ウェビナーにおいてタイトルとしたこの「リセット」という言葉を現在他の人々がいかに使っていることか)。その第三段階、そして最終段階の始まりは2017年12月20日の冬至に起きる太陽・土星コンジャンクションになるかもしれない。それは2020年いっぱいまで続いていく。 これがマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーに基づいた上での私の見解だ。そしてドナルド・トランプにとって最も危険な時期が今現在 — 第二段階であり、とりわけ2017年8月はその山場となるだろう。

  獅子座の太陽・火星コンジャンクションがついに形成された週 —7月26日 — 米国株式市場は史上新高値に舞い上がった。だがそれと時を同じくして、ワシントンD.C.の政治環境を汚染する泥沼は新たな底の深さを露呈することとなった。これはマンデーン・アストロロジーの研究者にとっては驚くにあたらない。何故なら8月21日の日蝕が駆け足で近付いているだけでなく、土星もまた8月25日に滞留から順行へと転じる(逆行期を終える)からだ。これら2つのジオコズミック・サインをこうも重要なものにしているのは、この日蝕が皆既日食であり、米国の中央部をスパッと切り裂くように伸びる闇の道を創るという現象だ。その道はオレゴンからサウスカロライナまで続き、順行直前で滞留する土星が米国始原図の火星・海王星スクエアに対しTスクエアを形成する。

国土が持つ幅の全てを呑み込む皆既日食は、その国のリーダーシップに主要なシフトが起きることを示唆する。それはあたかも未来への道(太陽)、すなわちその国のペルソナ — 人格・役割 — として定義されてきたものが突如として闇にかき消される(月)ようなものだ。それは変容する。いや最も暗く最も深い感情的な疾患に直面し対応することを強いられさえする。最善の顕れをするなら、それは「ダーク・フォース」や「ネガティブ・エネルギー(現実的な存在であろうと想像上であろうと)」の完全な除去に導かれ、その途上において 新生、新たな方向性、そしてより善く公正な社会 — 世界の再建 — へと繋がっていく。マンデーン・アストロロジャーにとってそれは、土星・天王星・冥王星の3惑星全てが一度にコンジャンクトするようなものだ。

このようなコズミック・ドラマの渦中で、ドナルド・トランプはまさにその中心部に存在している。何故なら、日蝕は獅子座29°で起きるからだ。つまり、獅子座26°〜29°に在泊する彼のネイタルの火星とアセンダントの上で起きるということだ。火星とアセンダントはチャート上、最も根本的で自律的かつ自発的な創造性を持つ部分だ(いわゆる "自分ファースト" )。

彼の支持者が信じるように、もし彼が偉大な男であれば、彼はこの挑戦を受けて立ち、素晴らしいリーダーシップを発揮するだろう。しかしながら、彼の敵が言うようにもし彼が全くの自己中心主義でナルシスト的人格を持つのであれば、この種の宇宙的刺激はおそらく彼の周囲を巻き込みながら無視出来ないほどの自己破壊的なものになっていく。 世界中の数多のアストロロジャーがこの時期を固唾を呑んで凝視している理由がこれだ。長年の間、世界の指導者のチャートにこのようなことが起きた試しはなかった(歴史の上ではあったとしても)。しかもトランプ氏は予測されるタイプのドラマの中で、彼の役どころをきっちり演じつつある。だが、その結果はどうなる? 偉大さか、あるいは手痛い敗北の恥辱か? もしくは何か全く違うものになるのか? 彼はいったい何を為し、どう行動し、そしていかなる反応を見せるのか?

        日蝕とほとんど時を同じくする*土星の滞留は、米国の火星と海王星に対してスクエアを形成する。これはトランプが警告してきた「魔女狩り」のシグナルだ。「魔女狩り」は彼の身に向けられ、そしてジェフ・セッションズの事例に見られるように、彼自身が他者に対して行ってもいる(公的に侮辱し名誉を毀損)。またそれはホワイトハウスを悩ませ続けて来た「情報リーク」にも関連しており、金曜の首席補佐官ラインス・プリ—バス解任に繋がった(これは始まりに過ぎなかった)。だが土星はまた「当然の結果」にも関連する。『自分でまいた種は自分で刈り取らねばならない』だ。先週を通して彼が任命した司法長官ジェフ・セッションズを侮辱し続け十字架にかけたことによって、トランプは他の人々が彼に向けるのと同じ照準を自分自身にあてることになる、一連の出来事の口火を切ったのだ。
* 土星滞留の影響を受けているのは米国だけでなく日本も(米国ほどではないにせよ)同様で、戦後始原図(主権回復図)では3室(コミュニケーション、メディア、教育、文書etc.)在泊の主要小惑星パラス(政治意識、公正さetc.)に対し、現在12室(秘密、隠れた敵、舞台裏etc.)で滞留に入った土星がスクエアを形成している。これは見えない部分で様々な工作が進行中であることを示唆すると思われる。

また、もう一つの戦後始原図(現憲法衆院通過図)では4室(領土、国民の雰囲気や気分etc.)に在泊の天王星(変革、反抗etc.)とオルクス(審判)のコンジャンクションに対して土星がオポジションを形成中であることにも留意。

ちなみに8月に起きる日蝕は、戦後始原図の8室(金融経済、債務、死亡率etc.)に在泊する月のサウスノード(過去からの力、または過去からの呪縛etc.)の上で起きる。また、もう一つの戦後始原図(現憲法衆院通過図)では12室の月とオポジションで起きることも興味深い。なお、ピンポイントで日本を指すことの多い小惑星ニッポニアは現在魚座(主権回復図では3〜2室、憲法通過図では1室)を逆行中で、順行に転じるのは10月末となる。

        トランプが求めていた大衆の同情(海王星)は、犠牲者の役どころに祭り上げられたセッションズの身に集まった。これは今回の滞留の土星がまさにトランプのネイタルの月の上に来て、太陽・天王星コンジャンクションに対しオポジションを形成していることから起きている。ある面でトランプは彼のキャリアの絶頂にある(太陽に対し土星がオポジション)。別の側面で彼は押し寄せる苛酷な要求の犠牲者であり、それが膨大な重圧だと信じてそれを終わらせたいと願ってもいる。だがどうやって? 

土星が月の上に来るということは、多くの支持が集まらないということだ。かろうじて残っている支持も、彼が意志をもって心を開き、自分が置かれた状況に対し自ら責任を負い説明義務を果たさない限り、徐々に少なくなっていく。自分自身を自らの行為ではなく何か外からの力の犠牲者として表現してはならないのだ。これが果たされない限り、彼に自由はない。彼は自分自身の欲望の囚人だ。彼は再生のためにその全てから自由になり、主観を外して物事を明確に見定める必要がある。だがそれは簡単には起きない。特に獅子座の火星が彼のネイタルのアセンダントと火星に向かって近付こうという今の時期は難しい。今は自分自身を止められないだろう。深刻な物事の新展開が彼の地位に影響を与えることがないまま、ひと息ついたりゆったりと夏季休暇を取れるような可能性もない。

        先週が異様な週であったように、今週もそこから大きく解放されるようなことはないだろう。もしかすると、もっと沢山の興奮が待っているかもしれない(本当に? いや本当だ)。牡羊座の天王星が8月2日に逆行に転じる。これは事実上、ワシントンD.C.と金融市場の両方にもっと多くのドラマが起きることを保証するものだ。8月4日には木星もまた、冥王星に対する3度目にして最後のウェイニングスクエア形成を果たす。このアスペクトは物事を誇張したり、周囲の反対者達の勢いに火をつけるような、何か非常に派手な行動に出やすいという傾向を持つ。 今回の場合、それはほとんど誰にでも当てはまる。平常心を失いやすく、言動は下品になりがちで少しばかりショッキングかもしれない(先週などはまだその小さな予告編だ)。しかし、もし皆さんの意識がそれら全てを超越し、そしてもし... 非常に活動的かつ無秩序にうごめく人々の姿をあたかも部屋の上から見下ろすように観察出来るなら、それを楽しめるかもしれない。

        私達は以前からずっと政治的危機の中を通ってきた。それもいずれは終わる... だが今回に限っては、おそらく何かが変化するか、あるいは少なくとも集合的な変容が起きつつあるという、ある種の気付きが高まるかもしれない。そしてその気付きは、私達皆が抱くことの出来る際立ってポジティブな要素なのだ。







訳文ここまで
-------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(2)

July 23, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント7/24【金融アストロロジー】

新月の星読みはひとつ下の記事になります。

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年7月24日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪先週をふり返って≫


  “ECBがこの秋にも資産買い入れの段階的縮小について協議を開始する可能性があると伝えた後、米ドルは対ユーロで2年ぶりの安値をつけた。ドルはまたロシア疑惑の捜査がトランプ政権の税制改正と経済成長政策を停滞させるかもしれないとの懸念からプレッシャーに曝されている。”

— Patti Domm
  Bottom Falling Out of US Dollar:
  Drops to Near 2-Year Low vs the Euro, 2017 Loss Now 10%”
  www.cnbc.com 2017年7月20日付


  “今じゃもう5セントは10セントの価値もないんだ”

— ヨギ・ベラ


        ファイナンシャル・アストロロジーに関してよく見られる一般的な誤解のひとつは、ある特定のジオコズミック・リバーサル・シグナル(すなわち重要変化日/CRD)が起きる時は、常に株式市場にも何事かが起きるという考え方だ。まるで株式市場だけが、価格の動きに関連するリバーサルやその他の現象が見られる領域の中で一番重要だとでもいうように。しかしこれは単純に間違った思い込みだ。惑星サイクルは金融市場の世界で繰り広げられる人間活動のサイクルに対し、確かに大変強い関連性を持っている。しかし必ずしもそれは、米国株式指数(または世界の他の指数)といった、たった1つの市場の動きに変換されるとは限らない。

        先週、7月17日〜20日に起きた強力な太陽・火星と天王星のスクエアを例に挙げてみよう。全てのアストロロジャー達 — とりわけファイナンシャル・アストロロジャー — は、この組み合わせがすこぶるエキサイティングで潜在的なドラマ性を帯びたものであり、警戒心、パニック、ヒステリーといった感覚と連動することを知っている。金融市場との関わりで言えば、これらは突然で非常に急激な価格変動と同期する可能性があり、その時は支持帯や抵抗帯がしばしば破られる。それはボラティリティのシグナルであり、投資家にとっては手を引けという警告でもある。

また、短期の投機家(デイトレーダーも含む)にとっては超短期の利ザヤ取りというちょっとした楽しみを味わうために準備するきっかけにもなる。ここで頭に入れておいて欲しいのは、成功するトレーダーのゴールとは「最小の投資リスク(マーケット・エクスポージャー)で最大利益のポテンシャル」を得られるタイミングで動くことだ。先週のジオコズミック・サイン(非常にホットで爆発性を秘めた火星・天王星・太陽を含む)の構成は短期トレーダーの大好物だ。また多くの場合、これは定義された支持/抵抗帯を超えるブレークアウトを伴ったトレンドリバーサルと関連する。

        先週の宇宙ラインナップが持つ爆発性は、米国株式市場にはそれほど影響しなかった。だがダウ工業平均という導因抜きでナスダックとS&Pに史上新高値が示現したというのは注目に値する。これは「ジオコズミック重要変化日ゾーンにおける異市場間弱気ダイバージェンス」として知られ、多くの場合、そのセクターにおけるリバーサルと関連する。しかしながら、太陽・火星と天王星間のハード・アスペクト、そしてスクエアによって示唆される荒っぽさや爆発性は、通貨市場においては非常に明白に顕れた。ユーロは23ヶ月ぶりの高値までブレークアウトし、米ドルは2年ぶりの新安値に落ち込んでいる。そのニュースを受けて、金と銀は鮮やかにリバウンドし、他の全ての商品相場もドル安の恩恵にあずかった。

しかしながら、ここでの要点はこれだ。もし米国中央銀行が利上げを進めており、欧州中央銀行がもしかすると10月にも金融引き締めを開始するかもしれないという話が出ているなら、何故ユーロが対ドルでこれほど強い必然性があるのか? 彼らは両方とも引き締めの途上にある — もしドラギが本当に彼自身の "イージーマネー" 依存症から脱するのなら、の話だが。ドナルド・トランプ、そしてロシアによる米国選挙介入への関与を疑われる彼の家族へのFBI操作(これまでのところ、確たる証拠は出ていないが)にまつわる狂乱が、米ドル下落の原因となるなどということがあるのだろうか?

        以前からこのコラムで何度も指摘してきたように、私達にとってその原因ははるかに単純(それにおそらくはもっと深遠)だ。米国の選挙に関連して米ドルには16年サイクルの天井が存在し、ユーロには16年サイクルの底が存在する。16年ごとに共和党の大統領が選ばれ、新しい大統領が任命される1月前後の6ヶ月の間にドルはトップアウトする。同じように、民主党にもそれに換わる16年期が存在し、それにともなって米ドルが底値をつける(直近では2009年1月、そして16年後の2025年1月に期日が来る)。米ドルの高値とユーロの安値の示現はまさに時間通り — 2017年1月3日だった。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  数週間にわたる準備期間を終えて、私達はついに7月26日、獅子座の太陽・火星コンジャンクションに辿り着いた。以前論じたように、この28ヶ月周期のアスペクトは、形成前後6週間の内にダウ工業平均に顕れる重要な安値または安値からの、8.5%かそれ以上のリバーサルと相関する。今回の場合は高値からとなるだろう。直近でこれが起きた2015年6月14日の事例も高値からのケースだったが、その3週間前5月19日につけた当時の史上最高値に相関し、その後16%下落して2015年8月24日に4年および6.5年サイクルの安値をつけた。

現在は他にも重要なジオコズミック・サインが発効中で、これもまた6週間という時間帯の内に示現するリバーサルと関連している。先週の太陽・火星による天王星へのスクエア、そして太陽・火星コンジャンクション(7月26日)に加えて、ヘリオセントリックの水星が7月26日〜8月7日に射手座を運行するのだ。火性の星座宮、獅子座の太陽・火星コンジャンクションと、これまた火性の牡羊座終盤度数の天王星とのスクエアによって、すでに宇宙からの過剰刺激は十分な域に達しているが、その上さらに、非常に興奮度の高まる期間が加わる。

もちろんこれは、いずれかの方向への爆発的な価格変動、またはリバーサルを生み出すに十分な顔ぶれだ。こうした火のパワーの全てが大きな自信、いや過剰と言えるほどの自信と無分別な威力誇示に拍車をかける。これが一時的に株価上昇の支えとなる可能性はある。市場が騰がるためには投資家やトレーダーの自信を必要とするからだ。とはいえ、もし物事がほころび始めて人々が自制心を失うようなことがあれば、手仕舞いへと向かう動きが殺到して「一刻も早く逃げろ!」という状況に導かれる怖れがある。

こうしたジオコズミック・サインは大胆さと勇気のシグナルとなる可能性はあるが、結果をふまえた事前の熟慮や制御不能に陥った場合を考えての計画立案とは縁遠いものだ。つまりこれらは物事が想定外の動きとなった場合の代替シナリオの準備や警戒よりも、「希望」— そこには「貪欲さ」さえも含む — の方に軸足を置くエネルギーだと言える。何が起きるにせよ、また特定の(あるいは全ての)市場がどう動くにせよ、それは過剰(射手座)になりやすく、過度に炎上する傾向を持ち、過反応を引き起こしやすい。これは燃える熱情と競い合いには向いている。だが思慮に富み、注意深く、バランスの取れた判断を下すのはなかなか困難だ。だがもし注意深くしていなければ、結局最後は自らの愚かさを曝すことになるかもしれない。

7月24日月曜、双子座の金星が土星に対しオポジションを形成する。これはもう一つのレベル1(最強の)リバーサル・シグナルであり、株式市場、または大豆、銅、砂糖などの商品市場にインパクトを与える可能性を持つ。8月最初の4日間にはもっと重大な宇宙的状況がやって来るし、その後は当然ながら、1918年以来初めて米国を横断して闇をもたらす8月21日(日本時間22日未明)の稀な日蝕が続く(歴史リサーチを担当してくれたベルグラード在住のアレクサンダー・イムシラジクに感謝する)。だがこれについてはまた来週論じるとしよう。

今のうちは、獅子座初期度数の太陽・火星コンジャンクションの下で楽しい時間をエンジョイ出来るようトライしてみると良いだろう。パーティやスポーツには素晴らしい期間だ。だが、たき火の炎をあまり大きくし過ぎないように気を付けてほしい。さもないと隣近所まで延焼して全てが燃え落ちてしまうかもしれない。






訳文ここまで
-------------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

July 22, 2017

○7/23の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  7月23日19:04前後、北海道周辺で 19:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は18:45前後、沖縄周辺では18:17前後に獅子座 0°44’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 獅子座0°~1°― 発効期:7/23~8/21 】
  "A daughter of the American revolution"
『アメリカ革命の娘』

  "A case of apoplexy"
『溢血症状』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★影で徐々に進展してきた物事が突然表面化してくる
→★真の責任を負って物事を遂行する者が担う重荷を理解する必要
→★身内や何らかの共通点を持つひとびとの苦境への思いを深める
→★一見つまらない出来事が根底の変化への導火線となっていく
→★自明の理と思える「正しさ」や「正義」が抱える矛盾と魔への気付き
→★古くから継承されてきた問題点への水面下の取り組みが持つ影響力
→★長いときを経て培われた「底力」を認め直す、または「病状」を再認識する
→★自分がまさに真実だと信じる物事を喧伝したいという欲望
→★もっともらしい意見の百花繚乱の中で貫く自己さえも超えていく必要
→★自己の内側に向けた理解力を限界まで拡げ深めていく
→★「想定外」の事態となるような状況を自分自身の手で創り出す傾向
→★楽観と熱心さをもって自ら困難や危険領域へ踏み込もうとする心理
→★進まぬ物事に突然こみあげる怒りやフラストレーションの爆発に注意
→★自分の常識が通じない状況やわかり合えないことから感じるショック
→★自分が甘んじてきた「鋳型」を破ろうとする強力な衝動の目覚め
→★どこからともなく生まれるある種のブレークスルーへの予感・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『過渡期に耐えて自己の姿勢を整える』
                    ↓
            今回の新月 『圧縮し、噴出し、無になり、軽くなる』


2013NMFM


        北九州を襲った集中豪雨...そして都内各所に異変を起こした真夏の雹。けれどいつの間にか梅雨も明け、朝早くから鳥達の声とともに蝉の大合唱が始まっています。でも、いつもならひと夏のいのちをこめてギラギラと耳を刺してくる蝉達の声が、今年は何故か、空間に張られた見えない紗幕の向こう側から聞こえてくるような感じも。。不思議だな...。きっと自分のこころの在りようがそう思わせるのだろうけど。 『何がとはハッキリ言えないけど、全体に・何かが・どこかで・確かに・変わりつつある』もしかしたらそんな漠とした感覚。他にも抱いているひとがいるんじゃないかな? とても当たりまえのような感じで...。

さて今回わたし達が迎えるのは、日本時間8月22日未明に起きる、「ザ・グレート・アメリカン・イクリプス(北米大陸横断皆既日食)」と呼ばれる日蝕への明確なプレリュードとなりそうな新月です。このあたりからは次回満月の部分月食を経て、何かあたらしいもの、またはこれまでとは異なる方向性がひっそりと生まれてきそうな感じ。ただそれが「怪物のタマゴ」なのか? それとも(集合)無意識に生まれようとする何らかの精神性なのか? あるいは怪物とも天啓ともつかない真新しい何かなのかは... 今の時点ではわかりません。はっきりとカタチを取るにはまだ時を経る必要があるでしょう。それはきっととても細微で密度の濃いもの。強烈なのに、正体が掴めない... それを表すことばをまだ知らない。だから掴むことが出来ないでいる...何か。 


P1100257



  けれどいつもと変わらぬ日常を過ごしながら、まるで隔離された空間にも同時に存在しているような感じを味わってるひとがいたら、そのひとは間違いなくこの不思議な移行期を司るエネルギーの参加者かもしれません。それは「特に何かをする」ということではなく。ことばにならないエネルギーの渦の中で世の中と自分を眺めながら、ただ固唾を呑みつつ時折立ち止まってみるだけであっても。そして別段「精神世界」に生きているようなひとではなくても、あり得ることだと思います。おそらくその感覚は、どこか人智を超えて(つまりただ訳もなく…なんとなく…という感じで)自然に展開していくような種類のものじゃないかな...。

とはいっても、このところの猛暑。わたし達を取り囲むあらゆるエネルギーがその強度を増していく中で、軽微な地震が頻発したり、不穏なほど追い詰められたひとの行動が目立ったり、社会構造を支えてきたものに対する信頼が揺らいだり。目にするもの、耳にする話がわたし達に与え続ける感情や肉体への刺激も、意識するしないの別なく相当に溜まっていそう。不眠または過剰な眠気(この新月は眠気やトランス、夢見を示唆する小惑星ヒプノスともコンジャンクト)や夏バテ・気力減退など心身の変調を経験するひとも増えていると思うので、この夏は例年よりもペースを落として出来るだけのんびり過ごすのが良いかもしれません。 …もちろん、こころから楽しんだり嬉しく感じられるときは思いっきり発散して!  たぶん今は、未来のことを「自分は(またはあれは・あのひとは・彼らは)こうだからああなるかも...どうしよう」なんてあまり思い詰めすぎてもうまくいかない。過去の経験から導き出した狭い予測どおりにいくとは限らない。そんな可能性が高いと思います。体に正直になって、出来る限り自分なりの「自然体」を保ちながら乗り切りましょう(^_^


P1100230



★7月新月の星模様★


        ではちょっとチャートを眺めてみましょうか。今回の新月はちょうど西の地平線上。そして獅子座1°台の火星とコンジャンクトしています。また逆行開始(日本時間8月3日)直前の牡羊座の天王星とはスクエア。これだけでもかなり戦闘的なイメージがある上に、新月図のアングルはフィクストサインでイザとなったらテコでも退かない情の強さも暗示しています。DC上で新月が起きるということは、この戦いは 自分のアイデンティティの拠りどころとしての「同族」または 「わたし達」と、敵対する「彼ら」の間に起きやすいのかもしれません。アングルの度数もそれぞれに、何か急に展開する物事とか新しい事態を暗示する位置に来ています。

また新月に寄り添う小惑星をいくつか見てみると、なおいっそう興味深いニュアンスが感じられます。 獅子座0°台で新月とぴたりコンジャンクトしているのは、まず悪名高い小惑星シジフォス(謀りごと、強欲で利己的な屁理屈に基づく行動の繰り返しとその結末)、そして熊狩りで有名なケンタウルス族のテレウスです。以前にも書いたとおり、テレウスは「聖なる動物」と考えられていた熊を狩るその手口があまりに残忍で崇敬の念をみじんも持たなかったため、怪物的なイメージで捉えられていたのだとか。(彼自身も他のケンタウルスと同様に、闘いの中で凄惨な死を遂げることで浄化されていきます。)


P1100215



  こんなテレウスも、そのエネルギーを最善の形で使えるなら他のひと達との建設的な協働が出来るし、「仕事そのものに殉じて生きる人生」を全うする助けにもなるとされています。ただ、いずれにしても「目的第一主義」になりやすく、ネガティブな場合はある筋書きの下に実際の顔と周囲に見せるペルソナを巧みに使い分け、ひとの信頼を得て取るものを取ったらサッサと裏切ったり、欲得ずくの無法行為や乱暴、難癖をつけてひとを陥れるような傾向も見られたりします。ある意味 功利主義的マッチョイズムにも見えるけれど、その芯の部分はアストロロジャー、マリナ・マカーリオが言うように「男・女を問わず、どこかで男性性(父性)や雄々しさを間違えて身に付けてしまい、それに殉ずるようなエネルギー」というのが一番近いかもしれません。

そして獅子座1°台で火星とコンジャンクトしているヒプノス。さっきも書いたようにこれは眠りや催眠、夢がもたらす暗示などに関連する一方で「目くらましによるトリックで誤った思い込みを誘う」という象意も持っています。また蟹座29°台には「聖なる海」と「水」を統べる創造神、キュビワノ族のヴァルーナ(審判、批判的態度、狙い撃つ者/全てを覆う者)が控え、ニラミを効かせています。

        今回もうひとつ、あまり聞き慣れない小惑星を挙げるなら...やはり蟹座29°台に在泊するウツィロポチトリかな。これは1993年7月20日(UT5:44, ESO/La Silla観測所)に発見され、つい最近(今年4月)になってアズテック神話の太陽神/軍神/狩猟の神の名を与えられた小惑星です。ウツィロポチトリは地球の軌道を2回横切り、火星の軌道を2回横切って1回かすめるような楕円軌道を持っています。で、この新月はまさに彼が地球の軌道を横切ろうとするタイミング。まだ名付けられたばかりの惑星の象意は時間とデータを積み上げながら徐々に固めていくべきものです。けれどせっかくこの新月に突如浮上してきた星だし…ということで、もし今、スペキュレーションとして仮にその「雰囲気」を覗いてみるなら...発見チャートを見てみるのが一番信頼性が高いかもしれません。発見チャートはその惑星にとって "第二の出生図" とも言うべきものだから。


52387Huitzilopochtli



  ウツィロポチトリの発見時の位置は、牡羊座0°〜1°あたりです。これは「葛藤と愛惜を突き抜けて新しく生まれ出ようとする衝動」の位置。そして、冥界の審判者オルクスをICに、火神アグニをDCに持つなど、火的な審判の要素を強く持っていることに気付かされます。山羊座の天王星・海王星のコンジャンクションに対して逆行の水星がオポジション。そして牡羊座のエリスがTスクエア。射手座 — 双子座11°台の月のノード軸に対して小惑星ヴェスタ(内なる火, 真の献身)がやはりTスクエア。極端に異なる精神性や価値観のぶつかりあい、自分とはまったくフィットしない生き方との格闘を通し、結局は曲げられない自己の在りかたを護り貫いていくような匂いも感じられます。双子座の金星(「言霊の力」「感情に訴えかける説得話法」の位置)と乙女座の火星(「本能への直面と制御」の位置)がタイトなスクエアなのも興味深いし、水瓶座最終度数の土星と小惑星ルシファーがコンジャンクションというのも、ギリギリの霊的/精神的な闘いをチラと思わせるものがあります。もしかしたら、「父性」がもたらす抑圧や葛藤との関連があるのでしょうか。。 それにしてもダイナミックですね。。


humming



  このウツィロポチトリという名は「南のハミングバード」という意味を持つそうで、「戦いで死んだ戦士達の魂は4年の間空の太陽を追い続け、その後はハミングバードに変身する」というアズテック神話から来ているのだとか。他にも彼にまつわる神話には数多くのバージョンがあるけれど、特異な受胎によって彼を生んだ母を、名誉を汚したと怒って殺そうとした400人もの兄弟達を大方殺戮してしまったという武勇伝にはなかなかのインパクトがあります。これは太陽神として月や無数の夜の星々と闘い、「夜明け」をもたらすという軍神としての側面ともオーバーラップしているようです(「光」のみを善とする限り、この戦いは永遠に繰り返されるわけだけれど...)。 いずれにしても「心臓を喰う」とされ、生贄の心臓を捧げる儀式があったという伝承は、いかにも獅子座(心臓・ハート・火)の新月にふさわしい、新たな小惑星神の誕生と言えるかもしれません。

さぁ今 まさに地球軌道を横切ろうとするウツィロポチトリさん。彼はこの夏口開けのルネーションで、わたし達にいったい何を囁きかけるでしょう? そんなことをチラリと意識しながら新月を迎えてみるのも面白いかもしれませんね(^_^。


P1100255



        もちろん、他にも注目すべきアスペクトは沢山あるけど、この新月に寄り添う星々が持つニュアンスはなんとなく感じてもらえたかな? 星読みのチャートはそれ自体が有機的で、ひとつの要素の中に全体を含み、また全体がひとつひとつの要素を映しそれに呼応しながら動いていく性質があることによく驚かされます。チャートを読めるひとは、ひとつのヒントとして自分なりに考えてみてね。

        そうそう、最後にひとつだけ。新月の翌日7月24日の夕刻から水星が逆行前のシャドウ・フェーズに入ります(実際に逆行を開始するのは8月13日乙女座11°台、順行開始は9月5日の獅子座28°台)。いつも言ってることだけど、仕事上どうしてもやっておかなければいけないこと(アポ取りやプランの仕上げ、コンセンサスを取るなど)は出来るだけ早いうちに終わらせておきましょう。重要なデータはきちんとバックアップを取ることも忘れずに。夏休みのいろんな予約もなるべく早めがベターかもしれません(無理はしないほうがいいけど...)。ちょうど夏休みシーズンを通して水星が逆行することになるので、陸・海・空の事故、そして火と水が関わるアクシデントにも十分気を付けて、心身ともに無理なスケジュールを組まないようにしましょう。要注意期は太陽・月・火星・天王星のスクエアが形成されるこの新月期から始まりそうです。この夏は本当にのんびりモードでいくのが一番かも?


antennae-galaxies-913777_12




★7月新月のサビアン・シンボル★


        さてと、この新月のテーマですが... このブログを以前から読んでくれてるひとは、もしかしたらなんとなく覚えがあるかもしれないテーマの再来です。まず太陽と月がとっていくベースのシンボルは『アメリカ革命の娘』。そしてメインのテーマとなるシンボルは『溢血症状』。ただでさえ猛暑なのに、なんか暑苦しいイメージだなぁ…なんて思ったひともいるかな。。(^_^;

けどちょうど蟹座から獅子座への境界線を越えたばかりのこの位置を新月として経験するのって、いろんな意味で自分や世界の「今」を掴むための大きなヒントになりそうな気がします。たぶん、以前より今回の方がずっと身近に感じられるひとが多いかも...。

というわけで以前と重複するけれど、ところどころ今回のチャートを意識しながら書いていきますね。以前は満月だったこともあり対向度数との対比で説明しています。そして今回はDC上に新月が来ていることから、ASCに関わる対向度数も重要な意味を持ちそうです。



P1100240



        『アメリカ革命の娘』… なんだか闘う女達というイメージが真っ先に浮かんでくるけれど、これは対向する度数の水瓶座0°(山羊座30°)のシンボル『秘密のビジネス会議』と照らし合わせながら理解していくとわかりやすいと思います。この2つのシンボルには、米国の建国史が色濃く関わっています。米国の独立戦争は1775年~1783年。その間、フランスとイギリスの争いと密接に関わりながら、「代表なくして課税なし」を合い言葉に、植民地支配からの自由と独立を目指して独立戦争が進められていきました。

アメリカといえば自由主義、そして共和主義を国の基盤とすると言われているけど、これはこの独立戦争を通して支持された思想で、アメリカ建国の父と呼ばれるひと達(ベンジャミン・フランクリンやジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンなど)によって強く信奉されていたのだそうです。 もちろん当時の女性達も、革命とその思想を支えるにあたっては大きな役割を果たしたと言われています。地球上のほとんどの国々がそうであるように、アメリカという国もまた、多くの人々の血の犠牲と銃弾の雨によって産声を上げた、荒々しい歴史を持っているんですね(神話の霧に包まれた建国史を抱く日本はその意味でとても特異な存在と言えるかもしれません)。


constitution-1486010_1280


  米国の独立から100年ほど経った1890年、ワシントン・D.C.に 「 アメリカ革命の娘達(DAR)」という女性団体が設立されました。この組織は今なお活動を続けています。 その趣旨は、独立時に燃え上がった純粋な愛国精神を再び鼓舞すること。そして、米国建国の歴史を保持し、未来を担う子供達に伝統を伝えるべく、より良い教育の機会を与えること。 この精神はそのまま、革命当時の女性達が担ったと言われる役割そのものです。このシンボルを降ろした当時、チャネラーのエルシィがこの団体のことを知っていた可能性は高いだろうと思います。

一方、対向度数のシンボル『秘密のビジネス会議』はアメリカ建国の父達が秘密裡に開いた戦略会議や独立宣言のための会議というイメージと重なります。ひとによってはいわゆる「陰謀論」に描かれる "陰の支配者達" を思い浮かべるかもしれませんね。 いずれにしても、とてつもなく大きな時代の流れとそれを貫く精神のただ中で、人々の集合体をひとつの運動や組織としてまとめ導いていく目的のためには、あらゆるレベルにおいてそれだけの権力、思考力、行動力が必要だったはずです。そして多分、純粋な理念の裏側では清も濁も呑み干し、秘密を護り、必要なら冷酷にもなり得るだけの、大きくて複雑な器を持つ人格も…。 


P1100213



  建国の歴史はそのまま国と国、集団と集団との利害関係のぶつかり合いでもあります。あるひとにとっては崇高で美しい理想が、他のひとにとっては幸福を脅かす悪そのものにもなり得る。...これって、今もわたし達の歴史の中で、日々の生活の中で、いやというほど繰り返されている事実ではないでしょうか。 もしそのぶつかり合いを「悪」だと言うなら、悪もまた善と同じように、わたし達ひとりひとりの中に存在していることになります。 ちょっとしたことで「善」と「悪」は簡単に入れ替わります。何が正しくて何が誤りなのか? それも立場や観点によって変化します。 特に今のように厳しいエネルギーが充満するようなとき、利害がぶつかりあえば互いに自分を護ることにせいいっぱいになり、相手を思いやる余裕もなく文句を言うことに終始してしまうかもしれません。

水瓶座0°(山羊座30°) 『秘密のビジネス会議』 は山羊座の終わりでもあり、水瓶座の入り口でもある度数です。活動宮から固定宮へ。 山羊座の旅において、「大人」として究極の責任のもとに秩序と安定の確立へと邁進した精神は、これから水瓶座に入って、その理想を広く伝え、他の人々や集団に変革をもたらそうとしています。( でも水瓶座は人々の意識を変革はしても、自分だけは頑固に変わろうとしないかもしれません。魚座に至って自分を含めた全てが溶け始めるまでは...... ^_^;) 


P1100245



        こういった「個」と「社会」を繋ぐ意識を内部から支えているのが、獅子座0°(蟹座30°)の『アメリカ革命の娘達』を貫く精神です。 リベラル的観点から報道されることの多い今の時代、彼女達の姿は保守と伝統の権化のように見られているけれど、もともとは権力支配に反抗し、自由を求め、自分達の理想の国を創ろうとして闘った「革命精神」でした。 今も続くその血脈には、不屈のプライドと強い感情的モチベーションが血液となって流れています。「わたし達を見て!わたし達の根底には正義がある…!」と。 けれど、厳しい現実の日射しに耐え、自分が自分に与えた使命(または人生の目的)を着実に果たし、本物の自由を獲得していくには、おそらく持ち前の本質論に固執しているだけでは難しいかもしれません。 

世界に新しい時代をもたらしたアメリカ革命の精神が、一方では奴隷制度を長らえさせ、先住民族の集団虐殺という歴史を生み落としたのも事実です。 敵か味方か? 奪うか奪われるか? こういった心理は今もわたし達の身近に色濃く見られるように思います。

        アメリカ建国の影の推進力となった女性達の献身と力と誇り。伝統がもたらす美への郷愁。それは「家族」「身内」「仲間」を自分の手で護るという素朴な情熱から始まり、ひとつの大きな力へと育っていったのだと思います。それは「母」なる力だったかもしれません。そして閉じた扉の向こうで密やかに行われる 『秘密のビジネス会議』。これはある種の権力、または少数のエリートを象徴するものです。至高の「父」がふるう力。 全体が音を立てて動こうとするとき、これらははたして悪か?善か? そのどちらでもない「必要悪」または侵しがたい 人間の「現実」 なのか? 秘密はどんな理由があれ、全て明るみに出されるべきなのか? 何が正しくて何が誤りなのか? ...その答はこれから先の、わたし達ひとりひとりの思考レベルと想像力の中にしか存在しないのかもしれません。


P1100214



  わたし達個々が胸に秘めるモチベーションは様々です。わたし達はそれを使い、これからしばらく獅子座を旅する太陽の下で、自分の創造性を追求していくことになります。それはともすると増大していくエゴに対す様々な問いと挑戦の旅になるかもしれません。 一方、わたし達の内的宇宙の中心部で開かれる、最高レベルの秘密会議に必要な資質とは何でしょうか? これらのシンボルを使うにあたって考えられるひとつの希望(そして求められる条件)は、わたし達の自我が抱える欲望と矛盾が創り上げた世界の真実をあるがままに見極めていくこと、それをけっして諦めずに続けていくことなのかもしれません。


        さて、エネルギーは次のシンボル獅子座1°『溢血症状』に向かっていきます。溢血って一般に、何らかの原因によって脳や体の血管が破れるか詰まって神経細胞が阻害される状態を言います。それは突然起きていのちにも関わる危険な状況です。また特に脳出血の場合、一番多く見られる原因は高い血圧だと言われています。けど猛暑の夏場は血液がドロドロに固まる脳梗塞にも注意が必要とも聞きます。おそらくこのシンボルは、血圧に関わるこれら一般的な症状を総合したイメージなのではないでしょうか。


epilepsy-623346_1280



  サビアン・シンボルは描かれた情景そのまんまが顕れることも多いので、もしかしたら突然、何らかの発作に見舞われるようなケースや、そんな出来事に偶然遭遇するようなひともいるかもしれません。けれど、このシンボルが象徴している基本的な状況って、こころや体の内部にいつのまにか溜まりに溜まってしまった不自然な圧力が、あるとき突然解放されて噴出するような体験だと思います。もしかしたらそれは、限界まで蓄積されたフラストレーションや徒労感の噴火かもしれません。それは怒りの形をとって顕れるかもしれないし、突然、全方向的に感情が高まって叫びたくなったり、いつもならあり得ない行動を取る…という形で顕れるかもしれません。普通に歩いてたのに、突然何かに足をすくわれて転んだり、階段から足を滑らせたり。そんなことも考えられます。これは何かのサイン。そしてどんな形で何が起きるにしても、いったん放出されたエネルギーは周囲を巻き込んで拡がっていきそうです。

ひとつ前のシンボルではアメリカ建国の革命精神を支えた女性の姿が、ここでは突然の溢血症状となって出て来ました。うーん、これはいったい何を意味するのかな? じゃ、これも対向度数のシンボルを反映させて考えてみましょう。獅子座1°の対向は水瓶座1°の『日干し煉瓦造りの古い伝導所』です。


1ec61155



        「日干し煉瓦」は強い日射しの下で乾かし固めたブロックのこと。そして「伝導所」とは、ある特定の信念や信条を、まだ馴染みの無い地域に広く流布させるために設けられた拠点を指します。それはある宗教かもしれないし、政治的な思想かもしれません。あるいは、新たな世界観を分かち合うコミュニティ作りに関する運動かもしれません。燃えるような日射し、燃えるような情熱。これこそがやるべき正しいことなんだとひたすらに信じ、伝導者は駆り立てられるように進みます。

けれど、新たな土地で馴染みのない文化を持つ人々に、馴染みのない信念や新しいものの見方を広めようとむやみに立ち入れば、その反動もまた大きいと思わねばなりません。怖れて誰も耳を貸してくれないかもしれません。馬鹿にされ、怪しまれるだけかもしれません。また、たとえ良かれと思ってその地を訪れたとしても、それが原因となって知らずに新しい病気を持ち込むことだってあり得ます。不測の事態が起きて、悪魔呼ばわりされたり阻害されるかもしれません。 

そんなとき、熱意の伝導者はことを急がずにじっくり構えていられるでしょうか? 肩の力を抜きながら相手の価値観に立ち、想像力を使い、こころを寄せながらも自分であることを護り、信頼を勝ちとることは出来るでしょうか? 


mission


  こんなに正しいことを言っているのに、何故わからないんだ? みんなのためを思ってこんなに苦労してるのに! 伝導者は頭に血が上る思いを何度も経験するはずです。中には無理がたたって本当に脳溢血を起こすひとだって出るかもしれません。古い日干し煉瓦の建物には、「自分にしか出来ない」という使命感を携えてそこにやって来た、多くのひと達の様々な想いが刻まれています。彼らの理想は、使命は、その後どうなり、その地に何を生み出したでしょう? 伝導者達はどんな運命を辿ったのでしょうか。。 そして本当に...本当に彼らは自分自身のためではなく、その言葉どおり相手のために、あるいは「神」のために行動したのでしょうか? 伝導し、誰かを教化することの意味とはいったい何なのでしょう? 彼は神を「見た」のでしょうか? それとも神とは、個々の胎内宇宙に描像される「永遠に裏切ることのない至高かつ全能の父」の射影であり、その神に認められることが全てなのでしょうか?


        獅子座の初期度数には、突然の溢血症状というちとショッキングな光景がセットされています。獅子座らしく周囲の注目を浴びそうなシンボルではあるけれど、笑って済むようなことで終わるとしても、ちょっとお騒がせな感じです。おそらくここにはひとつの警告が含まれていそう。。 獅子座の旅は自分自身の創造性をめいっぱい追求し、自分がこの世界の王であり女王であるイメージを素直に満喫しながらエゴのパワーを増大させていく行程です。 獅子座のエネルギーには善意があり、与えることの歓びを感じる力もあります。若々しい純粋さを失うこともないでしょう。 けれどそのためには、常に自分自身の風通しをよくしておく必要があります。ともすると崩れがちなバランスを整え、固く凝り固まった精神の筋肉をほぐして自然な姿勢でいられることが大切です。


P1100323



  自分は自分であり、あなたはあなただ。それ以下でも以上でもない。ときに自分は何者でもないのかもしれない。それでも構わない。自分という名の胎内宇宙を統べる王は常に自分であり、秘密会議の全責任を負うのもまた自分自身なのだから...。 他者が称賛するなら胸を張って受け入れよう。しかし、それは必須ではない。真の価値と自信はそこに依拠するものではない。…内界と外界とを繋ぐ、精妙でとてもデリケートなバランス。 これが崩れたとき、おそらくわたし達は大きなフラストレーションに見舞われます。フラストレーションは怒りを呼び覚まし、頭に血がのぼります。もしかしたら、気付かずに誰かの琴線に触れるようなことを口走ってしまうかもしれないし、突然気が変わって全ての意欲を失ったりするかもしれません。すべてに行き詰まった感覚に襲われ、暴力的な衝動に駆られるひともいるでしょう。症状は突然起こってきます。何が起きたのか、すぐには誰にも理解できません。。


それでも。もしわたし達が本当に未知の領域へ踏み出していくのなら、この獅子座の初期度数は願ってもないスタートラインだと言えるのかもしれません。だって、とにかく滞っているものがあれば全てを一度吐き出すような力が加わるのだから。いっときどんなにハチャメチャに見えたって、やがて物事も自分自身も、収まるところへ収まっていく。たとえその途上ではもう、ペシャッと凹んだとしても。。。 

        ここで受けていく獅子座のエネルギーは、きっとわたし達に再び快活さを与え、背筋を伸ばして真新しい玉座につかせてくれるような気がします。それはもしかしたら、今まで見たことも考えたこともないようなカタチをしているかもしれません。いえ、カタチなんてあるようで無いのかも。わたし達と宇宙の創造性が、もうひとつ奥まったレベルまで行ったりしないかな(望みすぎ?w) どうなるかはわからない。けど、そのわからない何かを楽しみに、この新月期を過ぎ越していきましょう。

蝉達や鳥の声、そして夏草達が奏でる無音のお喋りに耳を澄ませ、強大な日蝕へと誘う宙のプレリュードに聞き入りながら...。



eso0925a




have a great trek!!!★



hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:30|PermalinkComments(2)

July 16, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント7/17【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年7月17日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “JPモルガンチェイスのCEOジェイミー・ダイモンは、金曜に行われた決算会議会見において米国連邦政府へのフラストレーションを露わにした。『もうほとんど米国人であることが恥ずかしい域に入っている... 米国内で対応しなければならない馬鹿者共の言葉を聞くことさえ厄介だ』ダイモンはあるアナリストの質問にこう答えた。『グレート・リセッションからかれこれ8年経つ間に、政治的愚かさや行き詰まりにもかかわらず我々は1.5〜2%の成長を遂げてきた。米国のビジネス界には力があり強靱なのだ』彼はなおも言った。『私が言っているのは、もしもっと賢明な決定がなされ、政治の膠着状態が壁になりさえしなかったら、もっと強力な成長を遂げられたということだ』”

— Evelyn Cheng
  “Jamie Dimon Blows Up at DC Dysfunction”

  cnbc.com 2017年7月14日付


        2016年の米国大統領選に影響を及ぼす目的のロシアとトランプ一家を結び付けようと試みる「明白な証拠」にもかかわらず、米国株式市場は先週新たな高値水準まで舞い上がった。ドナルド・トランプJr. がロシアの弁護士と防諜機関エージェントに会っていたという先週のニュースが示したように、株式市場にとっての最大のリスクが政治領域であることに変わりはないが、投資家達の興味はこの時節に発表される収益報告の強含みの見通しの方により集中した。その期待を受けて、金曜にはダウ工業平均とS&Pの両方が新高値まで噴いた。ナスダックはこの浮かれ騒ぎに参加するにはあとほんの20ポイントというところだった。また、インドのCNXも新高値をつけた。香港のハンセンは2年ぶりの最高値水準に跳ね上がった。他のほとんどの指数も先週は騰がったが、これらが突出していた。

        先週目立った他の市場は米ドルとオーストラリア・ドルだった。米ドルは去年9月以来の最安値水準への継続的な下落が目立ったが、これはまさに、2017年1月前後の6ヶ月の間に — 特にもし共和党が選挙に勝った場合 — ドルがトップアウトするという私達の2年間にわたる主張を明確に裏付けている。ここ10年の天井は2017年1月3日に示現した。またオーストラリア・ドルもまた先週は注目に値した。ついに重要な下降トレンドラインを突き破り1年以上ぶりの高値水準に噴き上がった。これも過去のいくつかのMMTAインターナショナル・サイクルズ・リポートで提示した私達の予測とよく一致している。オーストラリア・ドルに加えて、英国ポンドも先週は10ヶ月ぶりの最高値レベルまで鮮やかに反騰した。これはどうも、観光旅行に出かけるにあたって最も重要な夏休みに間に合うよう戻ったという感がある。英国人はなかなか賢い!


米ドルの下落を受けて、ほとんどの商品相場もまた反騰した。金と銀は7月10日月曜には数ヶ月ぶりの最安値水準まで落ち込んでいたが、その後の週後半には調子良く反騰した。この反騰は本物なのか? これは今週発行予定のMMAサイクルズ・リポートにおいて、私達が詳細に解説するポイントの1つだ。また、ダウ平均とS&Pに示現した史上新高値についても解説し、これらのより長期のサイクルを通した観点からその重要性について分析していく。

まもなく発刊予定の改訂版『The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 1: Cycles and Patterns in the Indexes』のために行った研究を終えたばかりの私には今、分かち合うべき情報が沢山ある。サイクルを理解するにあたっては、最新の調査が非常に重要だ。これらのサイクルについての過去の研究がなされた12年前と比べてどれだけの事が変化したかは、全く信じがたいほどだ。 同時に、当時なされた研究の多くもまた今なお効力を維持していることについても、信じがたいほどの驚きだ。だが全てというわけではない。いくつかの事例においては、僅かではあるが重要な改変が必要となった。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “国際通貨基金専務理事クリスティーヌ・ラガルドは、FRB議長ジャネット・イエレンによる最近の所感は時期尚早だったかもしれないと示唆し、自分の人生の中で今一度の金融危機が訪れる可能性は排除しないだろうと述べた。『いつかある日、もう一つの危機がやって来るかもしれない... 私は末永い人生計画を立てているし、彼女(イエレン)もそうであることを願っている。だからこそ私はその計画自体に全てを賭けたりはしない。何故ならここ10年以上の間、私達は複数のサイクルが動いているのを見てきたし、それを排除するつもりはないからだ。』ラガルドはこう語る。”

— Karen Gilchrist, Karen Tso
  “I Wouldn't Rule Out Another Financial Crisis, Says IMF’s Lagarde”

  www.cnbc.com 2017年7月12日付

        “FRBが遂行してきた施策が功を奏したせいで "我々の人生が続く間に" もう一度金融危機が起きることはあり得ないだろうとイエレンは予測した。”

— Jeff Cox
  “Yellen: Banks 'Very Much Stronger';
  Another Financial Crisis Not Likely 'In Our Lifetime'”

  cnbc.com 2017年6月27日


        金融危機がもう起こらないという可能性は、人生の中で二度と戦争は起きないという可能性と同じだ。どちらの見解も見通しとしては有りだが、それは異なるサイクルのどれを採るか、そして「金融危機」と「戦争」をどう定義するかにかかっている。

たとえば私達独自の株式市場研究において、米国株式市場には長期72年サイクルが存在し、その中で50%〜90%の下落が起きることが明らかにされている。これは実際4つの歴史的事例において73年〜77年の幅を持ち、直近では2009年に底を付けた。それ以前では1932年と1857年だった。また1784年には英国市場にこれが見られた。このサイクルを基に考えるなら、私達が8年前に目撃したような市場崩壊が私達の存命中に株式市場に見られることはないだろう。

しかしながら、他にも株式市場には90年サイクルが存在する。これは1761年、1842年、1932年につけた歴史的安値に基づいて測定されるものだ。どちらが支配力として優勢かを決めるにはまだ歴史的データが足りない。だが、もし90年サイクルがより強力なのであれば、次回は2022年(±15年)の内に訪れる。

        こうした「暴落」はまた、土星、天王星そして(または)冥王星が、互いにハードアスペクトを形成する時 — とりわけ土星と天王星のコンジャンクションとオポジションの時に発生する(1987年〜1988年、2008年〜2010年)。土星と天王星がコンジャンクションやオポジションを形成する時期は2032年6月28日まで来ない。しかしながら、両惑星は2021年にウェイニングスクエアを3回形成し、その前年となる2020年には土星・冥王星がコンジャンクションを迎える。これは継続中と見られる90年サイクルの中間部に近い。それはおよそ84年±7年ごとにやって来る。

それにしても、イエレン — 彼女はポジティブで楽観的な獅子座だが — 72年サイクルが示唆するように私達の残りの人生にもう金融危機は起こり得ないと考え、翻ってより心配性の山羊座であるラガルドが90年サイクルの暴落が起きる可能性を見ているというのは興味深い。思うに、ラガルドはサイクル理論を研究しているのではあるまいか。歴史を通して一定の間隔で起きてくる特定のテーマの反復に魅せられるのは、太陽を山羊座に持つ人間(私自身もそうだが)にとってはごく自然なことだ。

        来週 — そして再来週 — もまた、ジオコズミックな見地からすれば "魅惑的" だ。7月17日と20日に太陽と火星が天王星に対してカーディナルスクエアを形成する。これは非常に燃え上がりやすい取り合わせで、長期にわたって継続してきた支持帯や抵抗帯を破壊するような、突然で(または)急激な価格変動としばしば同期する。言葉を換えて言えば、非常に短い間に市場は予測したレベルを超えて動き、その後また反転して予測するよりもっと激しく反対方向に動く可能性があるということだ。

どちらのアスペクトもレベル1タイプ — 市場のリバーサルおよびプライマリーサイクルの天井または底に相関するジオコズミック・サイン中、最も強力なグループだ。そして次の週もまた同等の重要性を帯びている。7月24日に金星が土星にオポジションを形成し、これを追って26日には獅子座の初期度数で太陽・火星コンジャンクションが起きるからだ。しかも、それでも市場の尻を突くにはまだ足りないとばかりに、ヘリオセントリックの水星が7月26日からボラタイルな星座宮、射手座を12日間にわたって運行し始める。

それからあまり間を置かずにやって来るのが、8月21日の火星とコンジャンクトした獅子座の日蝕だ。この食はドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きる。私達は宇宙地震のただ中に入ろうとしているのだ。米国中央部をその暗部に包み込む食が起きるのは、1918年以来初のことだ。これを乗り超えていくのはおそらく奇妙な体験だろう(私達は皆、乗り超えていくだろうが)。来月の私達は文字どおり、ドラマチックな大自然の攪乱と共に、個々のサイコパス的人物や組織的テロリストグループなどの非常に異様な(そしておそらくは危険な)人間行動を目の当たりにすることになるかもしれない。したがって当然ながら、特別な警戒と危険認知が必要となる。

また同じエネルギーを前向きな観点で見るなら、太陽・火星コンジャンクションの歴史に基づいた10%の下落が始まる前に、企業収益の発表が世界のいくつかの市場をより高値へと推進するかもしれない。その高値が示現する期間は7月26日の前後6週間であり、そしてやはりサイクルに基づくなら、安値は10月中旬までに終了するはずだ。







訳文ここまで
-----------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

July 08, 2017

●7/9の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで7月9日13:49前後、北海道周辺で13:55前後、関西方面は13:06頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で12:35前後に山羊座17°09'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 山羊座17°~18° + 太陽 蟹座17°~18°】
  "A girl surreptitiously bathing in the nude" +
  "The germ grows into knowledge and life"
『こっそりと裸で水浴びする少女』+
 『知識と生命へと成長する胚芽』

  "The Union Jack" +
  "A hen scratching for her chicks"
『ユニオンジャック』+
  『ヒナ達のために地面をつつく雌鶏』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/22】
※数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分という存在の「大元」、物事の「原理」を掘り下げる必要
→★内部にひっそりと起きる、まだ何者ともつかない「発芽」の感覚
→★より繊細になっていくこころを現実の荒々しい日射しから護る必要
→★ひとも物事も、その「存在」自体があらかじめ内包している
       自然の原理に基づいて動いていくということへの気付き
→★「死」への深い想いから新たな「生」のあり方を発見していく
→★注意深さ、慎重さ、秘密を守ること、謙虚であることの必要
→★今の自分を創り上げてきた知識や経験の全てを一度そぎ落としてみる
→★新しい気付きや発想が無事に孵化するまで口を閉ざし守り続ける
→★自他を襲う感情の波にあえて足を踏み入れ、何が起きているかを見る
→★性的な誘因力や切っても切れない絆の不可思議さについて深く思考する
→★本音や本心を誠実に吐露することの苦しさや悩みを乗り超える
→★こっそりと何か新しいことを試みることで得る気付き
→★自分の背骨となるもの(カラー)を確認し、それを明示していこうとする心理
→★自分が羽を休ませることの出来る場所、居るべき・帰るべき場所を認識する
→★「女性嫌悪」または「男性嫌悪」の下に潜む「真の動機」を探る必要
→★外では傍若無人にふるまい、家庭では気を遣う傾向、またはその反対
→★世界のどこかに自分の足跡を残したいというひそやかな願望
→★何かを護ろうとして過度に攻撃的、批判的になる傾向に注意
→★自然な本能としての男性性と女性性を自分の中に見て統合していく必要・・・→


エネルギーのポイント:新月『過渡期に耐えて自己の姿勢を整える』
            ↓
            満月『何かがはがれ、そして何かをまとう』 


170709FM
 

        エリスと月と水星がTスクエアを形成した日に行われた都議会議員選挙も終わり、北朝鮮の大陸間弾道ミサイルは日本の排他的経済水域に落下、首脳間の意見対立を抱えて開かれたG20の開催地ハンブルグでは反資本主義を叫ぶ抗議デモが暴徒化、そして九州北部地方は記録的な豪雨に襲われ、今も多くの地域が孤立、現時点で16人の犠牲者が出るなどとても大きな被害が出ています。。 

フォーキャストやマンデーン・シリーズ、そして「マンデーン2017」発売時にUPしたスペシャル掲載記事(『フォーキャスト2012』から「天王星・冥王星ワクシングスクエア」についての章を抜粋した記事)にも描かれていた大きな変化の潮流が孵化し、他の惑星達の動きとも細かく連動しながら…いよいよ身近な現実として育ち始めたと実感しています。

(もしマンデーン・アストロロジーに興味があってまだ読んでいないひとがいたら、ぜひ一度目を通してみてね。
1- 天王星が冥王星に対しワクシングスクエア―全ては天王星と冥王星に尽きる
2- 天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉』)



moon-1859616_1280



        さて、今回の山羊座の満月。。 チャートを見ての通り、アスペクト的には「カーディナル・グランドスクエア」の復習とでもいうか、もう一度 別な...あるいは多様なカタチを通して個々にそれを追体験していく。そんなニュアンスを秘めているようです。

まずは蟹座の太陽(と火星、そしてケンタウルス族のキラルス/闘争と犠牲、突然襲う不慮の死や喪失)、牡羊座の天王星とエリス(と小惑星ディライラ、アンティオペ、ニオベなど/闘争や裏切り、味方やグループと組む、大切なものを喪う悲しみ)、天秤座の木星(と小惑星アルテミス、ネヴァーランド/完全主義とプライド、妄想やファンタジーの世界)、そして満月が織りなすカーディナル・グランドスクエアです。

おまけに山羊座の満月は冥王星とコンジャンクション...と思ったら、ケルト神話の冥界の王、冥王星族のアーラウンともコンジャンクトしているんですね(オーブ1°)。 アーラウンは海王星との共鳴軌道を持つTNOの中では最大級の星。確か少し前にこの惑星のことは記事に書いたような気がするけど、このところ冥王星とずっと共に働いているアーラウンは、自分自身の拠りどころとなるような「信条、世界観、または信仰」そして「人生哲学」を「冥界や死のイメージ」を通して揺さぶり、自分や他のひと達を動かしていく「深い動機」に気付かせるような働きをします。


P1100071



  そのエッセンスは魂レベルの勇気、そして火と炎の輝きではあるのだけど、そこは冥界の王、一筋縄ではいきません。日々この社会や世間を生きていく(または生き延びていく)中で、どこか習慣的だったり浅いレベルで「こんなもんだよ」と自分自身を納得させ、内部の深みにひそむザラッとした違和感に気付かないフリをしているわたし達に「なぜそうする?」「自分で口にするその理由は本当か?」「君の真の動機はいったい何処にある?」と問いかけてきます。わたし達が自分の外側に見るすべての他者、すべての反応、すべての事象が自分自身という存在の「動機」―「なぜわたしは今ここに在るのか?」と深く関わっていることを意識させる... そして自己の内的宇宙に対してもっと真摯であれ!と手厳しく迫る... アーラウンにはそんな働きがあると言われています。

ケルト神話の中で灰色の衣をまとい、地獄の猟犬達を引き連れて死者の魂を追うこの冥界の王アーラウンが発見されたとき、その位置は射手座4°台。小惑星ルシファーとオポジションを形成しながら、常にすべてを自分の信条に都合良く曲げて受け取ったり、見たくないものに蓋をして合理化してしまいがちなわたし達が抱える "内なる悪" を「 じっと見る者」というテーマをを示唆していました。


P1090890



  チャート上の冥王星とアーラウンはこのところずっと協働しているけれど、その軌道の距離も今年いっぱい2.7AU(天文単位)と近付いているのだそう。こういう宇宙的状況って、(天王星やエリスとも関連しながら)今年から世界に如実に浮上しつつある沢山の混乱や混沌 ― ひょっとしたら狂気にも近い、人間内部のワケのわからなさ ― をわたし達に突き付けようとしているのかもしれません。…何かがおかしい。以前はこうじゃなかった気がするけど、どこがどうとかはわからない。でも、何かのタガが確実に外れてきている…(射手座の土星・イクシオンの合と双子座のカオスがオポジション。7月13日前後、金星とレクイエムの合にルシファーと土星からそれぞれクインデチレ形成)

夏至図に示されていた月のノード軸と小惑星ルシファーのTスクエアは、この満月図でもタイトに成立しています。前回の新月記事の中で、こう書きました。

        『そんなわけで、2017年の夏は集合体としてのわたし達にも個としてのわたし達にとっても、大なり小なりひとつの「岐路」がやってくるのかもしれません。その分かれ道は 現実面と精神面、どちらに来るだろう? ひとによってはその両方かな?

ここでわたし達が下した選択が小さな流れを創りだし、やがては河となり海に注ぎ、秋~冬・来年にかけて、またひとつのかたちを取って顕れてくる。何かが人知れず...そっと滑り出していくような、夏。』 

P1100112



  そして、世界中で沢山のアストロロジャー達が注目している8月の日蝕へと向かうわたし達... 新月で宿ったテーマがピークを迎えるこの満月は、真夏へのプレリュードとして、とても意味ある時間帯になるかもしれません。

魚座14°台の海王星(社会的・政治的・霊的を問わず「力」の正しい使い方を本当に知っているのか?身に付けているのか?という問いの位置)と牡牛座14°台のケンタウルス族エケクルス(超然と孤立して自己を貫こうとする位置、一点集中)から、天秤座14°台の木星に向かって神の指YODが形成されています。木星が位置するシンボルは『円環路』または惑星が持つような『円軌道』と訳すことも出来ます。

たっぷりの「水」と「強烈な集中力」が向かっていく先は、ある種の危機、またはプレッシャーを通してもたらされるターニングポイントです。 またいつもの堂々めぐり、同じことの繰り返しに終わるのか? それとも何かに打たれて目覚め、まったく異なる円環にワープしていくのか? 


P1090936



  天秤座14°台はあの9.11テロ事件チャートのアセンダントでもあり、また直近では去年の阿蘇山の噴火チャートで太陽が在泊し、山羊座の冥王星とスクエアを形成した位置です。日々の何気ない暮らしの幸せや楽しみ。一見、当たり前のように続くいつもの道。けれど、それがあることをきっかけに失われる。打ちのめされたわたし達は、やがてもがきながらもそれを乗り超えてく。こうして いつしかひとは、再び元の円軌道を巡る自分を見出す。経験を重ね、成長した姿で。おそらくはそれが人生。哀しみと歓びと、美と小さな驚きの数々を食物として。けど、果たしてわたし達がそこから出ることはあり得るだろうか? この世を旅立ったとしても、その円軌道は永遠に続いていくのだろうか? そんなことを考えながら日常をふり返ってみると、この木星の位置はとても興味深いです。



P1100067



        さて、いつもならこの辺でサビアン・シンボルの詳しい説明に入るのだけど。今回は満月(新月のテーマの中での果実)でもあるし、時間も無くなってしまったのでスタイルを変えて短くしますね。まぁ、キーワードも沢山出し過ぎてしまったことだし(^_^;。 

では、この度数の流れを語るとしたら...うーん、今はこんな感じかな。。(抽象的なスケッチを、自分なりの物語に変換して考えてみてね。)


        新月で「すっぽりと毛皮にくるまれ、換毛期の鹿を連れた男」は今、こっそりと裸になって水浴びする いたいけな少女の姿として顕れている...

とても繊細でデリケートな内面 ― 水の世界 ― の中に、まるで元からそこに潜在していたかのように芽生える新しい強さ。けれどそれはまだ、とても純粋で傷付きやすい。そしてその美は、おそらく簡単に凡庸な日常へと変質し、色褪せていく。 

だから静々と。ひそやかに。誰にも知られずに、自分の感覚の深みに足を踏み入れてみよう。それは、目を閉じてまだ生まれる前の「胚芽」であったころを思い出すことかもしれない。自分という存在の本質はそこにあり、膨大な物語「わたしだけの神話」はそこから始まっている。


abcd



  目を閉じてまとった衣を、分厚い毛皮を、全て脱いでいく。裸で、ひらいていく。「本質」とは掴み取るものではなく、それに向かってひらいていくものだから。女であることも男であることも、そこでは丸くなってひとつ。ただ生きようとするいのちの意志が、ひとつ。



seedling-1284663_1280



        また少女は少年ジャックでもある。『僕には力があるんだ!そりゃ世の中にはスゲー奴がいっぱいいて落ち込むことだってあるさ。でも負けるもんか。僕には仲間だって沢山いる。みんなで力を合わせれば怖いものなんて無いんだ。クソッ 歯向かうヤツは悪! 正義は勝つ!さぁ、みんな集まれ! この旗印の下に!』 

無邪気で純粋でデリケートなこころを抱える少年ジャック。彼は自分の信じる「正しさ」を求めて走り、ぶつかり、転び、傷付き、そして再び起き上がる。そんな彼の許にはまた多くのジャック達 ― 友や部下が集まり、互いのぶつかり合いの中で 人間の崇高さ、そして下劣さと欲望の両方を学び、身につけ、大人になっていく。ジャック達の団結と同盟 ― ユニオンジャック。船首に掲げる栄光の旗印。やがて彼らは多くの国々を統治する大帝国圏を創り上げるかもしれない。



union-jack-1722045_1280



  さぁ永遠の少年ジャックはこの先、いったい何を望むだろう? 今も彼を支えている頭上のユニオンジャック。けれど彼の足下には日々、細々とした問題が起きている。それは容易に大きな危機へと発展していくだろう。彼は多くのひとびとに、生き延びる術を伝えなければならない。自らそれを実践して見せねばならない。食欲旺盛なヒナ鳥にミミズの捕り方や種子のつつきかたを教える野性の雌鶏のように。それがユニオンジャックを掲げる大地の礎でもあるのだから。けれど雌鶏は知っているだろうか? 日々つつく地面に眠る種子の中にこそ、すべての理が渦巻いていることを?



chicken-1607408_1280



  少女が秘密裡に分け入る「存在のみなもと」。少年が掲げる「理想の旗印」。わたし達の中にはそのどちらもが両輪のように存在する。胚芽と、発芽。円環路の中で、欲望と罪の意識とひとときの歓びを味わい、生を問い求める中で。どちらも、ひとつ。丸くなって、ひとつ。わたしが、ひとつ。 

あれ、何だろう?  旗が立ってる....





〜〜〜〜〜〜〜〜〜

        次回 獅子座の新月は、いよいよ暑い熱い真夏への入り口になりそう。。 

満月をピークに影を増し、少しずつ閉じていく月と共に...みんな、平穏のうちに こころと体をゆっくり休められるといいな。。 しんとした楽しさと、どこからともなく湧いてくる仄かな嬉しさに包まれて...!






icypenitent





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 23:16|PermalinkComments(5)

July 02, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント7/3【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年7月3日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
来週7月10日付のメリマン・コラムは都合によりお休みさせていただきます。
m(_"_)m

--------------------------------------------------------------------------

告知:7月4日は独立記念日の休日のため米国市場は休場となることに留意されたい。


≪ 先週をふり返って ≫

“大統領として成功するためには、トランプ氏は自分に統制力があることを示さねばならない。そしてそれには統治に何の関心も持たない恒久的な少数勢力によって機能出来なくなった共和党から自分自身を引き離す必要があるように見える。”

— Daniel Henninger
  “Should Trump Abandon the GOP?”
  ウォールストリートジャーナル 2017年6月29日付


“ならば低能でどアホのミカとサイコのジョーが大晦日前後に3晩も立て続けにマララーゴにやって来て、私に会わせろと要求したのはいったいどういうわけなんだ。彼女はたるみを整形したせいで顔が血だらけだったぞ…”

— ドナルドJ.トランプ@realDonaldTrump 2017年6月29日


“『大統領、あなたのツイートは公職に値しないし米国政治の偉大さではなく悪い部分を象徴している。』リンゼイ・グラハム(共和党、サウスカロライナ)はそのツイートでこう語った。ミカ・ブレジンスキー氏はツイッターを通じて彼女自身の反応を提示したが、それはシリアルに手を伸ばす幼児を描いたチーリオス(リング状のシリアル)の箱で、そこには「小さな手*専用」とキャプションが付けられていた。”
(*大統領の手が小さいことは有名で、彼はそれを言われるのを非常に嫌がる)

— Eli Stokols
  “Trump Tweet Prompts Backlash”
  ウォールストリートジャーナル 2017年6月30日付


        先週はジオコズミック・パターンの理解に基づいた想定どおり、想定外の異常さが顕れた。株式市場が急落し、その後騰がり、また下がっては騰がり、これがしばしば同じ日の内に起きている。ファイナンシャル・アストロロジーの研究において、これはグランド・カーディナルスクエアに起因しており、先週のコラムでもこう述べた。

“先週は度しがたいような物事はこれといってなかった。だがそれも、6月25日〜7月20日に太陽と火星が蟹座を運行し、トランシットの木星(天秤座)、冥 王星(山羊座)、そして天王星(牡羊座)との間にワイドな(オーブが広めの)カーディナル・グランドスクエアを形成することによって変わり始める。しかも これは、7月26日の太陽・火星コンジャンクションとそれに続く8月21日の火星を伴う日蝕のプレリュードに過ぎない。”

しかし、これも先週論じたように『これからの数ヶ月はトランプが動けば市場が動く』 だ。先週まで2週間近く、トランプ大統領はその性格にも似合わずどっしり構えていた — 大統領らしくさえあった。だが先週終盤までに、彼はMSNBCの共同司会者であるミカ・ブレジンスキーとジョー・スカボローをターゲットに奇妙で不安定ではあるが、面白くもあるツイッター上の暴言を発し始めていた。心理学的に見て、私達はこのふるまいを「投影」の一例と呼ぶことが出来るだろう。一部の人々は女性の血液への強迫観念だとさえ考えるかもしれない。これは2016年のディベートでミーガン・ケリーに向けて放たれたものと同じイメージだ。

ここでのポイントは1)トランプ氏は8月いっぱい深刻な火星トランシットの影響下にあり、その間彼は「理性を失う」状況に非常に弱く、彼自身とおそらくは国家を傷つける結果を招くような衝動的な行動に走りやすくなる。そして2)これは非常に不安定な市場動向と結び付きそうだ。私達はその両方を先週目撃したが、まだ今後約2ヶ月間はこのじわじわと襲い来るサーカスじみた政治的空気に対応してやっていかねばならない期間がある。大統領が政治的リスクであることは、現況の株式市場にとっての最大のリスクだ。

これは彼の宇宙的青写真(出生図)を台無しにする火星のメッセージの否定的な側面だ。だが同時に、経済改革への彼のビジョンは株式市場にとっての大きな希望でもある。どちらが優勢になるのか? 成長と規制撤廃に向けた彼の楽観的な経済ビジョンか、あるいは彼の不安定で奔放な個人的ふるまいの方か? 市場はこれまでのところ前者に期待をかけてきたが、その信頼は今後2ヶ月の間に後者の罪過によって厳しく試されることになるかもしれない。

        他の市場を見るなら、ユーロ通貨は今年の最高値に舞い上がった。金と銀は6月26日月曜朝、米国時市場が開く前に急落して月の最低水準に沈んだが、これは売り注文の誤発注によるものと言われている。しかし、これが海王星逆行開始の直後に起きたことを考慮するなら、その説明が正しいとも思えない。私はこれが誤発注云々よりもむしろ中央銀行の動向に関連しており、先週FRB当局者達がもっとインフレ率が高まることが必要との論戦を試みた事の方により起因していると考えている。

この種の話は金にとって強気であり、これが何らかの牽引力を持ち始める前に素早く問題の芽を摘み取るために中央銀行が「誤発注」に加担した可能性もあるということだ。彼らは金が強くなる事を望まない — 絶対にだ。それは連邦準備券(米ドル)の価値を損なう。そして、先週論じたように、FRBはその設立図上の水星・土星オポジションに対しトランシットの海王星から形成されたTスクエアの影響下にある。だから私は彼らが何をしているかについての彼ら自身の発言には懐疑的で、彼らが本当には何をしているかに注目している。

さて、7月20日まで — そしておそらくは2017年8月21日に起きる、火星とコンジャンクトしつつまたトランプ氏の出生図上の火星とアセンダントにも触れる大いなる日蝕まで、ずっと続くかもしれない金融市場の突然の変化とトランプ大統領の常軌を逸したふるまい、そしてそれに同期して展開していく宇宙の遊戯をゆっくり腰掛けて見物しようではないか。太陽・火星コンジャンクションが見せてくれる過去の歴史の厚意によれば、ここら辺のどこかが相場の天井となり、そこから高い可能性として10%の下落が始まることになる(時間のオーブは±6週間)。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“世界の負債額は今年第一四半期で記録的な水準に達した。この結果は新興市場が主な要因となっており、近い将来に再び経済危機が訪れるのではとの疑問が頭をもたげている。火曜の www.cnbc.com/janet-yellen によれば、イベントでロンドン訪問中の米国FRB議長ジャネット・イエレンは聴衆に対し、銀行の基盤は以前より「非常に強固に」なっており、「我々の時代に」さらなる金融危機は起こりそうにないと述べた。しかしイエレンの所見は同意出来るものではない。もし私がイエレンのコメントを正しく飜訳するなら、思うにこれは、運命に対して莫大な人質を差し出したようなものだ。不沈船と呼ばれたタイタニックの名が私の脳裡をよぎった。”
 
— CNBCのメール・インタビューに答えて
  Erik Jones
  professor of international political economy at Johns Hopkins University
  Silvia Amaro
  “China’s Debt Surpasses 300% of GDP, IIF Says,
      Raising Doubts Over Yellen’s Crisis Remarks”
  www.cmbc.com, 2017年6月28日付



        アメリカ合衆国は今週、241回目の誕生日を祝う。米国も私もほとんど変わらないくらい年を取った。今でも思い出すが… ん、待てよ? 以前、読者の皆さんには私の上昇惑星が海王星だと言った気がするが? そうなのだ。私には大いなる想像力があり — いや、記憶力もある。

        さて、米国とそのソーラーリターンに話を戻すことにして、私が使うチャートによれば、これが起きるのは7月2日の日曜、午後6:17にワシントンD.C.だ。    ここで7月2日という日付けについて議論をふっかけるのは無しにしてほしい。私はそこに居たし(まぁ、それを読んだという意味だが)1776年のその日、ちょうど正午前に独立宣言への署名が行われたのだ。その2日後にジョージ・ワシントンにメッセージが届けられ(あの当時はケータイもスマホも持っていなかったのを思い出す)、それが独立戦争の始まりとなった。

しかし「自由」という、当時は型破りの思想のために戦争することを支持する投票行動自体はすでに戦前から始まっていた。私は時折、果たしてそれだけの価値があったろうかと首をかしげたくなる。たとえばツイッターやフェイスブックに流れる一部のメッセージを読むような時がそれだ。いや、またも話の要点がズレてきたようだ… これは私のように上昇惑星に海王星を持つ人々には非常によく見られる傾向なのだ。もし私が地に足の着いた山羊座に太陽、金星、火星を持っていなかったら、いったい何が私の身に起こるか全くわからない。確信を持って言えるが、241年前どころかきっと24時間前の出来事さえも思い出すのにひどく苦労するだろう。実際のところ、私にはかなりの記憶力がある(ただし物事にもよるが、市場のことなら確かだ)。

いずれにしても、今年の米国のソーラーリターンはカーディナル・グランドスクエアが最大の力を奮う。蟹座には太陽、火星、水星、対向となる山羊座には冥王星、それらに対してスクエアとなる天秤座には木星(米国始原図の土星の上に来る)が在泊し、これが牡羊座を運行する天王星と広めのオーブでオポジションとなるのだ。この組み合わせは急進的で大胆な変化を約束するものだ。そしてそれは多くの米国人がドナルド・トランプを大統領に選んだ理由として信じているものだ。彼らは変化を求めている。しかしながら、それは型破りで異様なものともなり得る。

それにしても彼らは負債を望んだろうか? 危険度が高まる世界を望んだのだろうか? 彼らはそのために投票したのではなく、選挙運動中に公約されたものでもない。だが、これがソーラーリターン・チャート — 今後12ヶ月を示唆するチャート — の告げる内容なのだ。

まず始めに、7月2日、メリマン推奨日時の米国ソーラーリターン図では火星が冥王星に対しオポジションとなる(蟹座/山羊座の各18°)。血の象徴(火星)だ… 天秤座の木星と非常にタイトなTスクエアを形成するこのアスペクトは、おびただしい(木星)血を想起させる。冥王星が絡む時、そこに中立の場はない。存在するのは地下世界のみだ。戦い(火星)は歩み寄りもウィンウィンへの道筋も一切なく終わりを迎える。 

また冥王星は負債も支配する。このチャートにおいて月は蠍座に在泊するが、これもまた負債 — 内国債 — を司ることで支配星たる冥王星を強調するものだ。ずばり、冥王星はマネーと金融のハウス(2室)に在泊し、火星は負債(8室)に在泊している。

これは一体何を意味するのか? 2つの事が脳裡に浮かぶ。まず、民主党と共和党が歩み寄ることはないだろう。彼らは権力を賭けて真っ向から闘う。「死が(選挙が)互いを分かつまで」だ。彼らはデフォルトのリスクを利用することも厭わないので、債務上限が期限切れとなる9月は戦争状態になるだろう。 また2つめとして私は、外交術としての威嚇的かつ攻撃的なレトリックの主張にもかかわらず(あるいはそれに起因して)火星・冥王星の組み合わせがより大きな危険の増大(減少ではなく)の前触れになるかもしれないと思う。

それでも、このチャートには前向きな主要アスペクトがある。それは魚座の海王星で(皆さんが信じようと信じまいと)、蟹座の太陽と火星にトラインを形成している。つまり、このチャート上で最強のポジティブな力は、ともすると見くびられがちな側面 — 外交力だ。 海王星は「善意」が関わるかぎり何でも丸く収める。だが火星・冥王星の尺度で計れば善意の価値は低い。そこでは代わりに圧力と闘争力が支配的だ。しかし今回のケースでは、癒やす力(海王星と冥王星)と破壊の力(怒りと復讐心に燃える火星と冥王星)、どちらかの選択となる。

        前述のごとく海王星が上昇惑星である私は、全ての人々にとっての善を信じたいし、楽観的な可能性を信じたいというのが究極の願いだ。だから米国とそのリーダーシップがその素晴らしい力を活用し、今年のソーラーリターン図に示唆されたその力を、この分断された国家を癒やすために使うこと、そして全世界が負った傷を癒やすために働くことを選択するという希望を持っている。考えるに、ほとんどの米国人が独立記念日に自分達の大統領に見せてもらいたいと思っているのは、そんなツイート — そして行動への道程ではないだろうか。







訳文ここまで
------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(4)

June 25, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/26【金融アストロロジー】

(6月の新月星読みはひとつ下の記事になります)

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月26日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

今週はこのパート冒頭の引用文と世界各相場の動きを追った箇所を割愛し、抄訳とさせていただきます。m(_"_)m


        総じて、先週は前回のコラムで述べたような動きだった。

        『今週は特に主要なジオコズミック・サインの展開はない… しかしながら、6月20日は夏至で太陽が蟹座入りする。その翌日には水星も蟹座に入居して前週6月4日に蟹座に入った火星に加わる。… 私達は株式指数がこの期間(6月2日~16日)に新高値をつけるという多幸症っぷりを大いに楽しんできたかもしれない。しかしこれから(6月20日〜)の数週間、宇宙から注がれるこれほどの蟹座的エネルギーの下で、その上向きの勢いは続いていくだろうか? この懸念には理由がある。蟹座は安全で護られた状態にあることを望む内的感覚を抱いており、何かが手に負えなくなるのを怖れて利益を確定しがちなのだ。』

さらに言えば、先週は度しがたいような物事はこれといってなかった。だがそれも、6月25日〜7月20日に太陽と火星が蟹座を運行し、トランシットの木星(天秤座)、冥王星(山羊座)、そして天王星(牡羊座)との間にワイドな(オーブが広めの)カーディナル・グランドスクエアを形成することによって変わり始める。しかもこれは、7月26日の太陽・火星コンジャンクションとそれに続く8月21日の火星を伴う日蝕のプレリュードに過ぎない。こんなにも強力な火星のエネルギーが、今後も株価を新高値に押し上げるのだろうか? それとも蟹座を進む火星は他の惑星達と相互に影響しながらまずは投資家の手仕舞いを、そして手控えを誘うだろうか? その両方が見られるのかもしれない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “西側諸国の政治がここ10年の経済危機と不況にゆらぐ間、G3(米国、ユーロゾーン、日本の経済圏)の量的緩和策が急速かつ継続的に拡大してきたことを背景に資産価格は急上昇し続けている。「根本的不確実性」の時代にあって、病に罹り無力と化した政治システムに文句を言うことにも疲れた怒れる大衆が、彼らの貧困を招いた主犯 —  選挙で選ばれたわけでもなく事実上何の責任も負わない中央銀行総裁達 — を攻撃するまでどれほどの間があるだろう? 私が予期するところでは、現在の政治混乱において次の犠牲となるのは中央銀行の独立性だろう。”

— Albert Edwards
  Societe Generale, Global Strategy market letter, Singapore


        さて、ミスター・エドワーズ(彼は卓越したアナリストだ)。私が思うに、あなたの見通しが実現するまでそう長くはないかもしれない。『フォーキャスト2017』と直近の「年央ウェビナー」で論じたように、これは2017年12月20日〜21日、太陽と土星の両方が山羊座0°にイングレスする時点から始まる「グレート・リセット」において、非常に重要なパート(第三のパート)だ。連邦中央銀行を被告席に座らせて、このところの決定や行動の責任を取るよう要求するというこの発想は、ここから始まり2020年を通して続いていく。

冬至の日に起きる太陽・土星のイングレスは、蟹座/山羊座に在泊するFRB設立図の太陽・冥王星オポジションにコンジャンクトする(FRBは1913年12月23日、所得税法が施行された日に "生まれた")。土星がネイタルの太陽をクロスする時、それは当事者の成功が

1)過去の行動に対してどれだけ責任を負えるか 
2)5年計画を成功させるための基盤を整えるにあたってどれだけ忍耐力を使えるか 

に大きくかかっていることを意味する。もし彼/彼女がビジョンを持ち、忍耐強く、そして正しい基盤を築くために必要な時間とエネルギーを投資する意志を持つなら、結果は上々だ。だがもし性急に動いて時間とリソースを現実的な5年計画のために割くことをしなかったり、自分が過去に行ったことや下した決断の責任を取れなかった場合は、物事が非常に悪化する。そして土星がトランシットであることから、行為の精算を要求するのは多くの場合政府の側だ。

獅子座28°で起きる8月21日の日蝕がトランプ大統領の出生図で獅子座26°〜29°に在泊する火星とアセンダントをヒットすること、また同じ日蝕が水瓶座29°あたりにあるイエレン氏のネイタルの月とオポジションになることを考慮すれば、まもなくトランプと彼のチームがFRBとその指導層を狙うという話には宇宙的根拠があると私は思う。まさにエドワーズ氏が洞察したごとく、現在 潜在的可能性を持つこの攻撃が大衆の支持を得るのはたやすいことだろう。

このシナリオに最大限のバックアップを与える存在は金かもしれない。何故ならこのシナリオにおいて、次のステップは米国通貨が金と(または)銀によって裏付けされることへの要求になるからだ(連邦準備券の場合は異なるかもしれない)。私はまずはじめに米ドルが卒倒して気絶し、金の価値が騰がるだろうと思う。しかしながら、万一こういった着想の法案が成立でもすれば、その後ドルは強力に反騰し、金にとっては反対に作用する可能性がある。だがそれは数年先、金の22.5年サイクルが底をつけるタイミング(2020年より後)がやって来る時の話だ。

現在のところ、私達は7月26日に起きる太陽・火星コンジャンクション前後の6週間に注目している。ダウ平均において、その期間中につけた高値からの2桁レベルの下落という可能性を支持する重要な過去の実績があるからだ。さらに、このアスペクト形成の後には、サイクルの底を示唆する少なくとも3つの重要な時間帯が続く。私達は今、太陽・火星の時間帯に入った。後はこれら市場サイクルの展開と同期しながら下落を示唆するチャートが形成されることと(または)テクニカルなシグナルの示現を待つのみだ。これらは現在進行し始めているが、今から8月中までの間いつ何時でも起こり得る(これについては先週の月間MMAサイクルズ・リポート、または直近のMMA年央セミナーでの見通しを参照されたい)。

それと同様に興味深いのはドナルド・トランプ大統領の状況を観察することで、彼は日蝕と火星のトランシットに真っ向から叩かれている(それに加えて土星、天王星等々…. 彼はまるで熱した石炭を越えて進もうとする "人間ピニャータ*" のような気分に違いない)。これからの数ヶ月はトランプが動けば市場が動くという展開だ。米国は去年11月の選挙で金星か火星かの選択肢を持っていた。人々の過半数は金星を選んだが、選挙人投票の過半数は火星の道を選んだ。そして今私達は、それが何を意味しているかを今後の2ヶ月~4ヶ月の間に政治的猛攻を通して理解することになるだろう。宇宙にみられるサイクルと人間活動との相関性を研究する者にとって、この『ザ・グレート・リセット』(5月〜10月)の第2フェーズのほとんどは火星に彩られている。彼は戦争の神であり、開拓者にインスピレーションを与える宇宙の源泉だ。
*ピニャータ:中米・メキシコのクリスマス行事で、ピニャータと呼ばれる厚紙人形の中にお菓子を入れて吊るす。それを子供達が棒で叩き、割れて出て来たお菓子を奪い合う。人形を人間の邪悪な心と見立ててそれを叩くと厄払いになるという説もある。







訳文ここまで
-----------------------------------------

hiyoka_blue at 17:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

June 23, 2017

○6/24の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】

東京・関東ローカルで  6月24日11:50前後、北海道周辺で 11:56前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:31前後、沖縄周辺では11:01前後に蟹座 02°47’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蟹座2°~3°― 発効期:6/24~7/22 】
  "A man suspended over a vast level place"
『広大な水平面の上に吊られた男』

  "A man all bundled up in fur leading a shaggy deer"
『ボサボサの毛の鹿を連れ毛皮にすっぽり包まれた男』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★
「自分の力」を示す/発揮することで吹き付ける逆風に耐える
→★良いチャンスに見える条件や話、展開に潜む危険
→★なにも決められないどっちつかずの状態におかれる不安
→★手痛い敗北や損失をかろうじて免れ、息をひそめる
→★自分が一体化している信条や社会環境を一度離れて全体を眺める必要
→★縦社会が招く争いと均一化社会の欺瞞の両方を見ていく
→★ある節目を予感して自己や他者の人生の去就を想う
→★先の見えない中途半端な状態に耐えて力をためる必要
→★慣れない状況に手探りで踏み出していくための勇気と智恵
→★危機的な経験を切り抜けることで自分の真の魂をかいま見る
→★自分が歩むための指針が変化していく予感
→★生きるために備わった「本能」の価値を再発見し力を与える
→★与えあい奪い合うこの世界の構造とその理に気付く
→★自己の中に存在するまだ見ぬ精神や感覚領域の芽吹きを予感する・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』
                    
            今回の新月 『過渡期に耐えて姿勢を見極める』

170624NM2017SS










 左:6月新月図 右:2017年夏至図



        気付いたらあっという間に夏至も過ぎてしまいました。夏至は本当なら日照時間が一年で一番長い日だけど、西日本でもわたしの住んでいる関東地方でも雨と風が強く、ちょっとした嵐のようでした。夏至の日の様相は(それが良いとか悪いとかじゃなく)ひとつのエネルギー的予兆と言えそうです。東京ローカルの夏至図では、魚座の海王星と牡羊座の天王星からそれぞれ天秤座の木星にクインカンクスとクインデチレが形成されていたし(過剰な水分と風、突発性)、当の木星(ジュピター)とその妻の名を持つ小惑星ジュノー(山羊座4室/内面、自己のテリトリー、家庭)がタイトなスクエアで、なんだかひと波乱ありげな様子。社会と個のせめぎ合いの中、人生の山や谷とそれに付随する愛憎も絡んで強い絆を持つこのカップルは、8室牡牛座に在泊する小惑星レクイエムに対し、密かに悩ましげなクァドリフォームを形成していました。


P1100028



  また牡牛座の月と山羊座の冥王星はタイトなトラインで、月の度数が示すシンボルは『新たに形成される大陸』。このシンボルは先にかなり大きな動きがありそうなときによく出て来ます。また月とヴェスタ(熱意や献身)フラード(洪水、氾濫)オフィーリア(無力感や拒否または水難)、他にもストーム(嵐)やリュウジン(龍神、水精)などの小惑星がTスクエアとなっていたことを考えれば、ちょっと荒れ気味の夏至もうなずける感じです。 そして月のノード軸を中心に形成された、土星・イクシオン・フォルス・天王星・パラスそして火神アグニのグランドトライン(一癖も二癖もありげな組み合わせ)と、ノード軸に対しタイトなTスクエアとなる小惑星ルシファー(霊的松明の保持者か魔界との契約か、ジェフリー・W・グリーンが魂の勝負の星として重きを置いた小惑星)。うーん、なかなかにアグレッシブな顔ぶれです。どちらも善・悪の境を超然と超え、魂の闘技場へとわたし達を誘う...探求者にとっては武者震いしそうな取り合わせなのだけど。。

そんなわけで、2017年の夏は集合体としてのわたし達にも個としてのわたし達にとっても、大なり小なりひとつの「岐路」がやってくるのかもしれません。その分かれ道は 現実面と精神面、どちらに来るだろう? ひとによってはその両方かな?

ここでわたし達が下した選択が小さな流れを創りだし、やがては河となり海に注ぎ、秋~冬・来年にかけて、またひとつのかたちを取って顕れてくる。何かが人知れず...そっと滑り出していくような、夏。



P1090871



        確か以前にも書いたけれど、蟹座/山羊座軸は、アストロロジャー、アリス・ミラー言うところの「グロース・アクシス」...つまり内外の圧力によって成長が急激に加速される領域です。 ことばを換えれば、蟹座では自己の一個人としての内面が、山羊座では大きな社会の一部である自己が、わたし達の精神の内に明確に意識されてくる領域です。「個」と「社会」という二元の枠組みの中で、背中を押されるように様々なことを経験する中で、あるときは個の内に籠もり、あるときは社会の中で大いに主張を試みつつ、自分という存在の外壁を大きく広げていく... そんな衝動がこの軸を貫いていると言えるかもしれません。 

また夏至は、毎年太陽が蟹座0°に入る日。だからこの日に太陽がとっていくサビアン・シンボルも、毎年同じ『船上で巻き上げたり広げられたりする旗』です。ここに描かれる旗は、その船の所属先やアイデンティティを主張するものでしょうか。 また、ときには港や他の船舶に何か特別な意味を伝えるために広げて吊り下げられ、用が済めば畳み込まれる旗もあるでしょう。船の上はきっとその都度大忙し。。 「旗」はいつだって「外」に向けて何かを発信するもの。いつだって船に常備されてる。ここにある。けれどいつも変わらず、誰にでも見えるように掲げられるわけじゃない。


pirates-587988_1280



        ここで「船舶」を指している原語「vessel」は、ときに「ある特質の受け皿としての人間」を指すことがあります。また「海」は人間の無意識のシンボルでもあることから、こんな解釈も出来るかもしれません。 

広大な集合意識の海のただ中で「自分は誰なのか。どこに、または何に帰属する存在なのか?」を明確に主張する。または周囲に何かを報告したり要求を伝えたりする。けれどそうかと思うと、状況によってはその意志や意図をそっと隠したり、取り下げたりもする。つまり、退くべきと感じたら退く。人生の波間を渡りながら危険を回避し、大事な船や積み荷、乗組員を護るために。あるいは海そのものを、護るために。

わたし達の「本当の居場所」を確かめ「個としての力」あるいは「集合としての力」を求めて進む航海。夏はそんな物語が始まる季節とも言えそうです。 春分に太陽が位置する牡羊座0°がとっていくシンボルは「海から現れたアザラシに抱きしめられ、陸に上がろうとする人間の魂/意識」を描いていました。それは水(死)から火(生)への移行でした。それから3ヶ月を経て夏至に辿り着いた意識は、今再び広大な水と出会うために、一艘の船舶に姿を変えています。それは茫漠とした集合無意識の海を進む、小さな閉じられた内的世界。そして、こころ踊る新しい経験を目指す航海の始まり。。


P1080042



        けれど今年これからやって来るひと夏の冒険は、今までとはまたひと味違っているかも? あるひとにとっては深く、忘れられない思い出になるかもしれないし、また一部のひと達は二度と引き返すことのない深瀬を渡っていくのかもしれません。 夏至図の太陽には、夜と死者の女神、そして闇の十字路に立ち、道往く者にその進退の決意を問いただす魔女ヘカテが、同じ蟹座0°台でコンジャンクトしています。そして双子座29°には水星が在泊してこれも太陽にコンジャンクト。魚座28°にはカイロンが在泊し、夏至の太陽・水星・ヘカテとタイトなスクエアに。

古い記憶を探り、生と死を深く想い、思考と感情の両方をフルに使いきり、ある日突然 大切なことを思い出すひと。流れの中でまったく新しい領域、状況に足を踏み入れていくひと。。 もうずいぶん前から「火・水・爆発・分裂・そして...」という合い言葉を書いてきた気がするけど、そんなエネルギーが再び新しい衣をまとい、少しずつ自分という存在の内に顕れて来そうな気がします。美しく、こころ拡がる夏の体験を通してそれを味わえるといいな。。


hs-2005-12-e-full_jpg




★6月新月のサビアン・シンボル★


        まず新月がとっていくシンボルは蟹座2°『広大な水平面の上に吊られた男』です。ちなみに同じ度数でもデーン・ルージャー版ではオリジナルから離れ『魔法の絨毯に乗った男が広い土地の上に浮かぶ』と書き換えられています。これだとずいぶん印象が変わりますね。。

さて、では「吊された男」でいきましょう(^_^;。 
果てしなく拡がる水平面にはどんな凸凹も高低も見られません。もう全てが一律・均衡・平等性を保って永遠に拡がっているかのようです。もし今、何の変化も見て取れない二次平面のひろがりを目の前にしたら、何だかとても不安になりそう。だって何かを考えるにしても何のとっかかりも無いんだもの。。 しかもその上に、不安定な体勢で吊られている男。いったい彼は誰だろう?


level



        この「吊られた男」を指す原文「suspended man」は、何かの理由で「自分が属していた集団や階層から追放された存在」という意味を含んでいるそうです。では、この男はある種の異端者なのでしょうか? 自分のこころのまま、感じたままに振る舞ったことで、周囲のひとびとが暗黙の内に護っていた共同体としての一線を超えてしまったのでしょうか? 

では下方の果てしない水平面は、男を異端者と見なして追い出した共同体の姿を象徴しているのでしょうか? ならば吊された男の眼には、この状態で 何が映っているだろう? 

下方は平らかで何の動きもありません。 地上にいたときは、山があり谷があった。高い城壁や豪奢な邸宅が建ち並ぶ丘があり、山から低地へと河が流れていた。大地にへばりつくように肩を寄せ合う小さな家々があり、大人、子供、年老いたひとや若者、娘達もいたし、立派なひともいれば泥棒もいた。物にも人にも沢山の「差異」があって、色とりどりのアラベスク模様を創り上げていた。それが日々の喧噪となり、愛や闘いや喜怒哀楽のドラマを創り上げていた。けれど今、はるか高みから見下ろすとき、そこには何の差異もない。ただのっぺりと拡がる均質性が存在するだけ。みな同じ顔、同じ風景。あれほど超えがたく見えた高い低いの差も、ここから見れば何の意味も持たない。これは何だろう? これが…自分が今まで生きて闘ってきた...人の世の姿だというのか......? 吊された男はただ茫然と足下の無機的な水平面を見下ろすばかりです。


P1090980



        それともこの男が眺めているのは、自分自身の未来でしょうか? 何の手掛かりもみつからない。何処へ行けばいいかもわからない。何を目標に、何を信じればいいのかも見えない。上手いことやって自分を吊っている縄を切ることが出来たとしても、どこへ落ちるかわからない。落としどころが見えない。。。 「suspend」という単語には「一時的な停止状態」という意味もあります。では、彼は何かを先送りにしたことで宙吊りに... "中途半端な状況" に陥ってしまったのでしょうか? 今、全てがまったりと動きを止めています。男はひとり中空でじっと耐え、何かが起きることを期待して、果てなく拡がる平坦な大地を眺めています。

では、男を吊している縄の上方には何があるのでしょう? 「一時停止」が解けて動きが出たとき、男は力尽きて下に落ち、水平面に呑み込まれてしまうでしょうか? それならそれでいいのかもしれない。そこにはきっと今までどおりの人生が待っている。野心を隠しながらも逸脱せずに掟を護り、少しでも高く、ひろい場所を求めて闘う生とその報酬が。 それとも、目を閉じて何かを見切った男は緊縛の縄を抜け、上方によじ登って新たな冒険へと旅立つのでしょうか? 自分をそこに吊していた縄が、その縄の大元が、本当は何だったのかを見極める旅に...。


P1100001



        さて、新月が次にとっていくシンボルは蟹座3°『ボサボサの毛の鹿を連れ毛皮にすっぽり包まれた男』です。なんとなく謎めいた奇妙な取り合わせですよね。この「ボサボサした毛の鹿」の原文 "shaggy deer" は、換毛期の鹿を示しています。殆どの鹿は春と秋に夏毛と冬毛の換毛期を迎えるそうなので、このシンボルの鹿もまた、もうすぐ季節が変わることを暗に示しているのだと思います。けれど、鹿を連れている男は頭のてっぺんから足のつま先まで分厚い毛皮にくるまれているようです。人間にとってはまだまだ寒さ厳しい季節なのかな...。

それとも彼は... 北欧から橇を駆ってやってくるサンタクロースでしょうか? わたし達は普通、サンタクロースと聞くと赤い上着とズボンに白いフワフワの縁取りがついたコスチュームを思い出すけれど、サンタの故郷とも言われている極寒の地、北欧のラップランドでは昔からトナカイの毛皮を防寒に使っていました。毛皮の帽子、毛皮のコート、毛皮の靴… 頭のてっぺんから足の先まで本当にすっぽりくるまれることで、凍てつく大地を駆けまわることが出来たそうです。聖ニコラウスの伝承はさておくとして、昔のサンタクロースは案外こんな出で立ちで良い子たちにプレゼントを届けていたのかも? 


santa-claus-587633_1280



  いえ、それとも彼は 凍り付いた極地を旅する昔の探検家でしょうか。。 冒険を求めて彼は凍てつく広大な大地を縦走していきます。どこまでも平坦に見える雪原。でも、そこにはどんな危険が待っているかわかりません。クレバスが大きな口を開けているかもしれないし、足を滑らせて大怪我し、動けなくなるかもしれません。それは生命の終わりを意味します。それでも彼は果敢に進んでいきます。耳を澄まし、風の匂いを嗅いで。こころを開き、その肌に触れてくる微かな兆しの全てを感じ取りながら。探求への衝動に導かれて積み重ねた経験を活かしながら。 けれど今、 彼の傍らには唯一の道連れがいます。一頭の鹿... そのボサボサの毛並み。 たとえ今がどれほど吹雪いていようと、鹿のいのちは早くも春萌えの兆しを感じとり、分厚い冬毛を落とそうとしているようです。

今、探検家は孤独な戦いのさなかにいます。でも、もしかしたらいつか…春が訪れて暖かくなるころ…そして身を護るために着込んだ幾重もの毛皮を彼が脱ぎ捨てるころ。帰りを待つ誰かのもとに、沢山の冒険談と珍しい贈り物を届ける日が来るでしょう。いつか、もうすぐ...。


svalbard-reindeer-2144689_1



        面白いことに、このシンボルの絵柄には密かに官能的な要素が埋め込まれているようです。鹿の換毛期である春と秋はまた、彼らの繁殖期でもあります。また、人間同士が性的関係を結ぶときも、動物が毛を落とし昆虫が脱皮するように、体を覆っていた衣服を脱ぎ捨てます。このシンボルに出て来る "shaggy deer(ボサボサ毛の鹿)" のように。英語で セックスを指す "shagging" というスラングは、そのあたりに由来しているそうです。高度に社会化してしまった人間と野性動物では、確かに大きな違いがあるかもしれません。けれど、体の奥から湧き起こる種としての保存本能、そして生存本能 ― 生きようとする欲望 ― は、本来、全ての生き物に通じる純粋な「官能の力」として存在するのではないでしょうか。わたし達人間が使うあらゆる創造への力と欲望もまた、そこから生まれて来るのだと思います。

現代に生きるわたし達は、いろいろ頭でっかちになるよう教育されるせいか、この「官能」が秘める様々な力を脇に追いやり、過小評価しているかもしれません。けれど、蟹座はもともと感応力に優れた星座宮です。そしてその "感応力" の奥底には、魂レベルから湧き起こる"官能の力" が隠されています。蟹座特有の傷つきやすい感受性や、自分のテリトリーを護り育もうとする心理の源泉は、純粋ないのちの力としての官能性の息吹です。でもそれは、純粋であるがゆえにまだ毛が生え替わったばかりの皮膚のようにデリケート。なのでこの段階ではまだ内的に閉じられていて、なかなか表には顕れにくいかもしれません。けど、その呪縛を破る日は近いかもしれない。。


P1090743



        たとえ刺すような冷たさに出会いエゴの表層が傷だらけになったとしても、魂はそれさえもまた「理」として粛々と受け入れ、ひるむことはないでしょう。孤独の内にいのちの温もりを抱き続け、育みながら一歩一歩あゆみ、雪解けを待つ。もう春は、すぐそこ。...こうして幾多の経験を積み、傷つくことを怖れなくなった蟹座の魂はとても強靱になります。

あらゆる創造の源としてわたし達に備わった官能性。その発露って本当にいろいろあると思います。このフォースをどう使えるだろう? 体の中に燃え続ける創造性の種火をどう表現していけばいいだろう?  あるときは自己のしるしを告げる旗をはっきりと掲げ、あるときは毛皮にすっぽりくるまれて内なる炎を寒風から護りながら。こころを開く。おずおずと、でも怖れず。裸になる。そんな機会が、きっと巡ってくる。


        この新月は新しい季節の始まり。ダイナミックな夏の盛りに向かう第一歩です。もしかしたら、眠っていた野性の本能を揺り起こすような出逢いが待っているかな? たとえば今、何かが壊れて落ちようとしている。なのにまだ見えないことが沢山あって宙ぶらりん。でも、いのちの流れは片時も休むことなく脈動してる。この地球で、わたし達の広大な胎内宇宙で。

ならば乗っていこう。ささやかな探索の旅を始めてみよう。呪縛の縄を絶ちきり、自分自身の旗を胸に抱いて......。


P1080056




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

June 18, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

  “18年サイクルの天井からついには底へと至る下落期には、2ヶ月(1987年のケース)から8年までの幅がある。1932年の世界大恐慌以来、天上から底までの下落が2年以上続いたことはなかった。1932年、世界大恐慌における安値への下落でさえ、その期間は3年に満たなかった(2年8ヶ月)。それまでは — 連邦準備制度理事会(FRB)が1913年に設立されるまでは — 全ての下落は4年〜8年間続いたものだった。FRB創立後は、どんな下落もそれほど長くは続かなかった。株式市場に見られる現行の強気相場には、FRBの存在が例外的とも言えるほど強力なフォースとして効いている。とはいえ、株式市場が比較的短期間に急落する事例は見られ….”

— まもなく刊行予定のレイモンド・メリマン著
  “The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 1:
  Cycles and Patterns in the Indexes” より抜粋
  Seek-It Publications, W. Bloomfield, MI, 2017年6月


        先週はとても奇妙な週だった。6月15日の太陽・土星オポジションに続いて海王星が6月16日に逆行に転じ、どの惑星も気まぐれなミュータブルサイン(双子座、射手座、魚座)を運行中という事例の典型という感がある。というのも、世界の一部の株式指数(ダウ工業平均、DAX)は6月15日±1取引日に史上新高値をつけ、他の指数は数ヶ月ぶりの安値に沈むという調子だったからだ。ある株式市場は熱気にあふれ、またある株式市場はお寒い様相を呈したことで、世界中に異市場間弱気ダイバージェンスの複数の事例が示現することとなった。この時間帯は、6月26日に起きる非常に重要な太陽・火星コンジャンクションへと続いていくものだ。以前も述べたように、この太陽・火星コンジャンクションは強力なジオコズミック・サインであり、互いに12°(通常は8°未満が多い)以内に近付いた時に2桁レベルの下落の開始、または終了への高い可能性を持つ。このオーブを時間に換算するなら、正確なコンジャンクションの前後6週間となる。

しかしながら、先週の市場動向がこんなにも奇妙(海王星)だった要因は、米国株式市場 — とりわけダウ工業平均 — が、6月14日水曜のFRBによる再利上げ発表を受けて新たな史上最高値をつけたことだ。予測された発表に向けて反騰したのは株式市場ばかりでなく、国債も同様だった。利上げは国債価格を下落させ、金利上昇への反応として株価も下がるとされている。だが今回は違う。滞留〜逆行によって強調された海王星がFRB設立図の水星・土星オポジションとTスクエアを形成するような場合は違う。水星はコミュニケーション — または「メッセージのやり取り」— と関連している。そしてFRBは何やら投資家に対し、利上げが将来の経済にとってポジティブな高価をもたらすと納得させたようだ。だが本当に?

        私が思うに、海王星(FRB)は全てを話してはいない。それでも、私自身の長年の株式市場研究が示唆するように、FRBが米国株式に対し過去100年にわたって良い影響を与えてきたことには誰も異議を唱えることが出来ない。2回ほど、40%かそれ以上の深刻な下落があったものの これも3年も経たないうちに戻っている。以前であれば、米国株の弱気市場が終わるまでに4年〜8年はかかっていたはずだ。

ここ100年間、FRBは米国経済を支えるにあたって良い仕事をしてきた。ただ近頃は『2017年〜2020年のグレート・リセット』が進行していくにつれて、その仕事が何であるか、あるいは何になろうとしているのかがあまり明確ではない。知ってのとおり、2017年冬至に一旦土星が(太陽とともに)山羊座入りした暁には、この『リセット』にFRBの監査と改革が含まれる可能性がある。

        また先週は、原油市場が今年の最安値を試し、金と銀に急反落が見られた。しかしながら、金と銀における下落は6月3日のウェビナーで私達が予測した動きに非常によく合致している。これらの高値 — そして一部の主要通貨と日経やロンドンのFTSEのような世界の他の株式指数のいくつかの高値 — は、6月2日の★★★重要変化日(CRD)±3取引日以来、その効果が継続中だ。これを言い換えるなら、強力なマーケットタイミング・ツールとしてのジオコズミック・サインがよく働いているということだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “… 我々(リベラル派の友人と私)の論争の多くは、政府というものの適合性と機能性についてだ。彼らは政府という存在は正解であると信じ、一方 私は多くの場合、政府の存在そのものが問題の原因だと信じている。政府の政策はほとんどの場合不十分だ。何故なら想定外の結果という法則が存在するからだ。我々の経済はあまりにも複雑だ。だから経済モデルは現実から乖離しており、まったくと言っていいほど役に立たない…. それは歴史から見ても明らかだろう。資本主義諸国は物理的にも法的にも「壁」を建てねばならない。人々の流入を防ぐためにだ。共産主義国もまた同じことをしなければならない。人々を出さないようにするためにだ。他に何を知る必要があるだろう?”

—  世界の舞台で現在起きている事象に関し述べた匿名希望の友人からの一文より


        今週は特に主要なジオコズミック・サインの展開はない。少なくとも次のグループが発効し始める6月24日土曜日までは。これは通常であれば、株式市場がほとんど一方向への動きしか見せず、重要なリバーサルが起きないことを意味する。しかしながら、6月20日は夏至で太陽が蟹座入りする。その翌日には水星も蟹座に入居して前週6月4日に蟹座に入った火星に加わる。つまりこれらの惑星達は皆、愛国的で、家族主義的で、感情で動き、忠実さを求める星座宮、蟹座に在泊するということだ! 

妄想的で欺瞞的な海王星(と、これより2週間先立って働いたその宇宙的従兄である木星)の影響力が終わろうという今、何が起きようとしているのか?と私達はいぶかる。私達は株式指数がこの期間(6月2日〜16日)に新高値をつけるという多幸症っぷりを大いに楽しんできたかもしれない。しかしこれからの数週間、宇宙から注がれるこれほどの蟹座的エネルギーの下で、その上向きの勢いは続いていくだろうか? この懸念には理由がある。蟹座は安全で護られた状態にあることを望む内的感覚を抱いており、何かが手に負えなくなるのを怖れて利益を確定しがちなのだ。

        最近のコラムにおいて、私は市場が直面する政治リスクについて論じた。米国は蟹座の国家であり、したがって米国内の状況はこの時期の市場を動かしやすい。共和党の政権と連邦議会がいくつかの法案を速やかに可決出来ない限り、彼らへの残り少ない支持を失うだろうという声が多く聞かれる。その機会は、トランシットの木星(幸運、あるいは少なくとも希望と成功への楽観)が順行に転じた6月9日から、米国始原図の土星(法律とその制定)上を通過する7月中旬まで、すなわち今、訪れている。もし共和党が成功したいなら、今後4週間の間に何かを成し遂げねばならない。さもなければ物事が悪化し始める可能性が非常に高く、2018年の中間選挙のみならず2020年の総選挙に至るまでそれが続くだろう。 

木星についてまず理解しておかねばならないのは、それが成功を約束するものではないということだ。木星は単に、自分の努力が成功に繋がるだろうという楽観と自信の訪れを約束する。だが、これは虚の空間 — 現実の代わりに誇張が支配する、どこにも存在しない場所 — をベースとした錯覚である場合が多い。あなたが単に素晴らしいことを言ったからといって皆が同調すると期待することは出来ないのだ。あなたは実際に動き、先頭に立って何かを起こさねばならない。

今は共和党の議員達にとって、何かを実現するためのパーフェクトな時期だ。また逆に、共和党によって模倣された全ての「変化」を拒否し、抵抗することを通してその希望を打ち砕きたい民主党にとってもパーフェクトな時期だ。 もし共和党が今後4週間の内にいくつかの法案を通すことに成功すれば、彼らの未来は約束されるように見える。もし民主党がどんな法案の可決も阻止することに成功すれば、次の選挙では彼らに強い追い風が吹きそうに見える。

        全ては対抗意識を高める太陽・火星コンジャンクションが獅子座で起きる7月26日に向かって進んでいる。そしてその後、8月21日には火星(そしてドナルド・トランプの出生図の火星とアセンダント)とコンジャクトした状態で起きる日蝕が続く。誰かが冷静さをまったく失い、それを受けて市場が反応する。これがこの夏、米国株式市場にとっての最大のリスクが政治要因だという理由だ。そしてドナルド・トランプと共和党が歩む成功、あるいは失敗への道を追って市場が反応する。もし彼らが重要な経済法案(たとえば税制改革など)を通すことに成功すれば、株式市場は舞い上がるだろう。もし民主党がそれを阻止することに成功すれば、株式市場の動きに関連する太陽・火星コンジャンクションの歴史(と可能性)の繰り返しとなり、市場は十中八九、ショックで卒倒せんばかりの足取りとなってそれが8月〜10月まで続く可能性がある。






訳文ここまで
------------------------------------------------------

(以下、飜訳後記として)

        今回の長期的考察で示された米国政界の混乱の様子は、同じ星回りの下で世界中に似たようなせめぎ合いを起こしているように見える。日本では怒号と混乱の中で15日朝、「改正組織犯罪処罰法」または「テロ準備罪法」通称「共謀罪法」が参院本会議で可決成立している。この法案は賛否両論が真っ二つに分かれ、イデオロギー的対立をも含む様々な論争を呼び起こした。けれども議会では内容の細部や運用時の懸念に対する詳細で建設的な審議を尽くす努力よりも、一部の野党側の阻止ありきの姿勢が目立ち、その結果として混乱の内に成立してしまったという残念な印象は否めない。

この法案が可決された時間(報道によると6月15日午前7時46分)のイベントチャートを見ると、天頂(MC)に牡羊座の天王星(大胆な変化)が来ている(約1°のオーブ)。しかし、その天王星より正確にMCに乗っていたのは まぎれもない政治の星、小惑星パラスだった(オーブ21分)。パラスは古代ギリシャにおける「城塞都市の守護神」であり、オリュンポス三大処女神の一柱でもあるパラス・アテーナーから名付けられた。つまりこの小惑星は、公正さを旨とし、都市の安寧を護るためには戦いも辞さず、ときに酷薄な罰も与えたと言われる女神の名とその特質を受け継いでいることになる。その発見チャートにおいても、パラス自身は政府や施政者、社会構造の維持などを意味する10室に在って潔癖な乙女座の終盤度数に在泊しており、ICには月のノースノード(向かうべき目標)がコンジャンクト、国民生活や領土を意味する4室に牡羊座の太陽と金星を持っている。そのことからも、このイベント・チャートにおけるパラスの象意には整合性があると考えられる。

また、法案可決チャートのMCのパラスからは、獅子座1室(国民総体とそのアイデンティティ)のノースノードと射手座(自由、希望、スピード、誇張、大きな視点)5室(大衆それぞれの幸/不幸、快/不快の感情を創り出す物事の総体)に在泊するイクシオン・土星のコンジャンクション(倫理の欠如 VS 倫理による統制)にトラインが形成され、グランドトラインとなっている。パラスがMCに乗るということは、この法案が論議を呼びながらもあくまで「合法的」に可決されたことを意味し、このグランドトラインがこの法案の骨子を支える三角構造となっていることを意味するのかもしれない。

興味深いことに、法案が可決された時の太陽の位置は双子座24°台で、メインのサビアン・シンボルは『椰子の葉を苅って整える男』だった。このテーマをもし一口で言うとすれば「余計な物事、過剰な物事、些末な思考、手順の無駄などを省き、前進するためのマネジメントに集中すること」になる。太陽が議会を示す11室に在泊していたことを見れば、いくら強行採決と言われようが、もし与党側からの視点を取るなら、まさにこのテーマ通りのことが実施されたことになる。 

また、法案可決図の金星(平和と平和のための交渉や歩み寄り、否定的なら平和のための戦争)は、日本の戦後始原図(主権回復図)の4室に在泊する太陽にピタリとコンジャンクトしていた(太陽は国の主体、または施政者を意味する。戦後民主主義の下での日本始原図において国民を示す4室に太陽が在ることは、日本が根本的に主権在民の国家であることを示唆している)。一方、可決図の木星(法と正義)は天秤座13°台で、戦後始原図の9室(法律関連、海外)の土星(法に基づく審判)とは広めのオーブ(4°弱)をもってコンジャンクトしていた。

これを見ると…もし日本の総体としての集合無意識というものがあるなら、それは自らを真に内外の危険から護り今後の国民生活を維持していくために有用な政治の力(MCのパラス)と、それをもたらす大胆な変化(牡羊座の天王星)を求めていた…とも考えられる。おそらくこの法案はこの日、この時に、可決されるべくして可決されたのではないだろうか? 

そのための真摯な論議を尽くす機会はあった筈だった。けれどもそれが行われたようには見えない。これを「全ては敵対する相手側のせいだ」と言い募ったとしても、後ろ向きに閉じた姿勢になるだけで何も良い変化は起きない。というより「どんな変化も否定する」という、不信の壁を築いて自らを弱体化させるだけの回路へと入っていくだろう。その結果として重要な問題は骨抜きにされ、あるべき形は歪められ、やがては「よく見えないもの」(海王星)と化していく。そして「それをどう巧みに利用して上手くやるか」という、矮小化された手段だけが重要な焦点になっていくだろう。

今という時を歴史の新たな分岐点と考えるひとは多い。けれど今回もまた戦後始原図の頂点/MCに乗る海王星は、その最善の顕れである「高い精神性」を体現したようには見えない。では、やはりその対極の顕れ — 「見たいものだけを見るという夢想に逃げ込む」「その曖昧さの内になす術も無く物事が勝手に進んでいくという被害感覚/犠牲者感覚を生み出す」「その影に隠れて待ったなしの現実を忘却していく」そして「潜在的な自己憐憫への道」....そんな方向で働いたことになるだろうか。

けれど、始原図の4室太陽(主権者としての国民)が持つサビアン・シンボルは『飾られたクリスマス・ツリー』だ。 これには対向度数のシンボル『歯科治療』と呼応するテーマがあり、シンボルの華やかなイメージの下に隠された挑戦を示す度数だ。キーワードとしては「与えること・受け取ること/戦う力と平和の微妙なバランスを上手に取っていく必要」「何かが骨抜きになること、威力や尊厳の一時的な喪失」「新たに取り入れる物事に対して慎重な調整や規制を加えていく必要」などが挙げられる。良くも悪くもこれが日本の太陽であり、集合体としてのわたし達は戦後から今までの時代をこうしたテーマの下に生き延びてきたのかもしれない。 

天王星・冥王星スクエアを過ぎ越し、孵化してきた様々な事象が現実的な変化として世界を揺らす時期のただ中に入った今、日本に暮らすわたし達それぞれもまたこの太陽を何らかの形で使いながら、自分達の天頂に輝く海王星をどう高めていけるか?というテストの時期に入ったのではないだろうか。海王星を天頂に抱くということは、いわばクラウン・チャクラ(海王星)からの圧力が常に無意識領域に浸出してくるようなもの。それを生きるにあたっては非常に難度の高いチャートだ。けれど
素晴らしい可能性もまた秘めている。 国体のシステムがまるで別物になるような構造変化でもない限り、このチャートは生き続ける。生き続ける限り、その力に負けることなく活かしていく道はある。まぁ、わたし自身としてはそれをパーソナルに受けとめていくしかないのだけれど。

ちなみに法案可決図の山羊座の冥王星(改革・変革、または破壊)は、この戦後始原図の1室(国と国民の総体、アイデンティティ)に入り、MCの海王星にスクエアを形成していた。現在逆行中の冥王星はその力を内に籠もらせつつ後ずさりし、真冬に再び現在の位置に戻る。そして来年初めごろに再び海王星との正確なスクエアを形成していく。


取り急ぎ思いつくままに…hiyoka(^_^



----------------------------------------------------
※ 以上はあくまで翻訳者個人の現在の見解であり、メリマン氏の記事内容とリンクするものではありません。また、チャートの室区分や星座宮、惑星の象意には他にも多様な読み方の可能性があります。明かな間違いというものは存在するかもしれない、けれどそこに選択肢が存在する限り「たったひとつの正しい答」が存在するわけではないとわたしは考えています。


hiyoka_blue at 20:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

June 11, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント6/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2017年6月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “金曜午前の株式市場は記録的なザラ場高値に達した。これは投資家が英国総選挙の思いがけない結果を払い落とした形だ。テリーザ・メイ首相の保守党はこの選挙で650議席中318しか獲得出来ず、議会の過半数を割ることとなった。選挙前の保守党は過半数を17議席超えていた。一部の世論調査ではメイ氏の率いる保守党が過半数を維持するとの予測が出ており、また他の調査では議席を増やす可能性もあるとされていた。とはいえ、他のどの政党も明確な過半数には達していない... この結果を受けて英国ポンドは急落し、対ドルで4月18日以来の最弱水準まで落ち込んだ。”

— “NASDAQ Drops 2% as Tech Stocks Tank”
  Fred Imbert,  CNBC.com
  2017年6月9日付

        “『昨今の株式市場を特徴付けるなら「不安発作に悩まされる強気相場」と言えるのではないか』 ストラテジストのエド・ヤーデニは金曜、CNBCのインタビューにこう答えた。『私は2009年3月以来、この手の出来事を日記につけているのだが、これまで56回の不安発作が起きている。その内の一部には10%〜20%という徹底的なトレンド大反転がみられ、他のいくつかは小さな反転だった… 私としては、ブレクジットは小規模なパニック発作に分類している。何故ならたった2日間しか続かなかったからだ。2013年の「財政の崖」が回避されたあたりから気付き始めたのだが、私の顧客達はどうもその頃から「不安疲れ」し始めたようだった。”

— Berkeley Lovelace Jr.
  “We Are in a Bull Market Plagued by Recurring Anxiety Attacks”
  CNBC.com, 2017年6月9日付

        うむ。過去8年にわたって世界を席巻する強気市場を言い表すにあたって何と賢い表現法だろう。そして、まもなく行く手に立ちはだかるかもしれないミニ・パニックに対し投資家を備えさせるにも上手いやり方だ。

        私が思うに、株式市場を暴落させる可能性のある「バッド・ニューズ」に投資家達が麻痺してしまうタイミングがとうとうやってきた。それはちょうど、終わりが来ないどころか増える一方に見えるテロ攻撃に世界中の人々が麻痺してしまい、出来事は急速に古いニュースとなって忘れ去られていくのと同じだ。

私達はまるで「不思議の国のアリス」のように兎の穴に落ち込み、なんと今や、全てがあべこべにひっくり返った新しい現実に気付く。 そこでは王様や女王様が、犯してもいない犯罪(全てではないにせよ)をでっちあげて「あいつを吊せ!首をはねろ!」と執拗な怒鳴り声で命令を下し、警報が鳴り響く中、皆を走り回らせる。だがその後は何もなされず、新たな噂と告発が呪文と共に招喚され、それにつられて誰もがそれまで懸念していた物事を忘れ去る。さぁ新しい犯罪が犯されたぞ(嘘かもしれないが)。

        先週、米国とインドの株式指数は史上新高値に舞い上がった。ドイツのDAXとロンドンのFTSEには前週6月2日にそれがみられた。しかしオーストラリアのASXは4ヶ月ぶりの安値まで下落した。ナスダック総合は6月9日金曜の取引開始早々に6341の記録的高値をつけた後、後場の中盤に200ポイントもの驚くべき崩れ(ヤーデニが言うところのミニ・パニックかもしれない)をみせたが、その後引けまでにその半値を取り戻して終わった。6月2日(日本の日経もこの日に年初来高値が示現)と9日につけた高値の全ては、重要な木星トランシットの発効圏内で起きている。6月2日は太陽が木星に対して調和的なトラインを形成したし、6月9日には木星が順行に転じている。

木星は永遠の楽観主義者のようなところがあり、たとえ現実は楽観を許さない状況であってもお構いなしだ。だから先週、世界の株式市場が新高値に踊っても不思議ではない。結局のところ、前月のリポートで述べたとおり、私達は株式市場が6月2日〜9日に新高値をつけるかどうかに注目していたのであり、それはまさしく木星の株式市場に対する好意的な関わり方に依拠するものだった。ここで次のより大きな疑問は、"幸福な" 木星の時間帯が終わった今、いったい何が起きるかだ。6月16日に逆行に転じる海王星によって、多幸症、またはこの先もっと良い事が待ち受けているという幻想が続くのだろうか?

        一方、貴金属と原油にとって先週はあまり順調ではなかった。金はなかなか良いすべり出しで6月6日火曜には再び1300と、4月17日につけた金星順行時の高値へのダブルトップを試した。だが、6月9日金曜には1270以下で引けている。銀もまたスタートは調子良く、6月6日には17.74に達したが、これは4月17日につけた18.65にははるかに及ばず、週の終わりには17.20以下で取引されていた。以前から私達は、木星の影響下に入ることを金はあまり好まないと述べてきた。木星が好意を示すのは株式であって金属ではない。

また木星は海王星とともに原油を支配する。先週、原油は1バレルあたり45.20に下落して5月5日につけた安値43.76を再び試した。しかしながら、今や木星と海王星のトランシット(6月2日〜16日)の中盤に入っている。したがって、まもなく原油がこれらの安値から反転上昇する可能性はある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

  “誤解を招かぬように言っておくが、こんなことは今までに起きたことがない。前FBI長官が公然と大統領を嘘つき呼ばわりし、仕返しをしたのだ。”

— Susan Page
  “Comey: Trump Lied About Me: President’s Lawyer Accuses
  Ex-FBI Director of Illegal Leaking”
  USA Today,  2017年6月9日付


        前回のフルバージョン版コラムにおいて私達は、トランシットの土星が射手座の重要セクターである21°〜26°に向かいつつあり、これからの数ヶ月にわたって米国の火星・海王星スクエアとTスクエアを形成すると述べた。そして海王星が絡むことを念頭に、今後100日の間に私達は「情報漏洩」という言葉を数多く読んだり聞いたりするだろうと示唆した。他には「魔女狩り」「背信行為」「虚言」「策略と忠誠への裏切り」といったところだろう。土星が海王星にハードアスペクトを形成する時は、たちの悪い中傷や、噂を巧みに利用して誰かの信用を貶めるような攻撃がしばしば行われる。

2016年の全選挙期間中、トランシットの土星と海王星は天上でスクエアを形成していた。そして、歴史をふり返ってみてもこれまでで最も尊敬に値しない、醜い(だが娯楽としては楽しめる)大統領選となった。候補者が何と呼ばれたかといえば「こじらせヒラリー」「嘘つきテッド」「腑抜けのジェブ」など — 全ては土星・海王星のイメージだった。そして今、土星は米国の海王星に対してスクエアを形成しつつあり、「漏らし屋コミー」の名とともに、まったくもってデジャヴの様相を呈している。こんな事態がどうやって『メイク・アメリカ・グレート・アゲイン』の実現に結びつくのか、理解することは困難だ。このような環境の下で、ドナルド・トランプが掲げてきた改革と経済復興という重要な意図が成就する日が来る — 十分な支持を得られる — などとは思えない。

「麻痺」— もちろんこれは*土星・海王星ハードアスペクトのもう一つの表れだ。何も達成されはしない。土星のエネルギーはいやでも成就に向かわざるをえない。だが、海王星は何処にも向かおうとはしない。海王星が共感の心をもって他者に手を差し伸べるという、より高度な使命に集中して使われない限り、ただゴシップにまみれ狭量になっていくだけだ。こうした道程がすみやかに是正されない限り、危険だ。

それは共に働く指導者間の信頼の欠如を要因として、政府の構造それ自体が崩れ始めることへの大いなる失望感の中に潜んでいる。土星・海王星は、関わる全ての者達が互いに誠実で透明性を保っていない限り(信頼への第一要因)、不信と関連する。そして隠された目的をもって物的証拠を扱い、「裏ルート」「情報漏洩」「操作された噂の流布」「魔女狩り」を通して物事を運ぶ誘惑を避けない限り、そしてこうした全ての病巣のスケープゴートを創ろうという欲望を内に抱く限り、不信は増大する。オバマはこの問題を抱えていた。今、トランプもまた直面している。


        さて私達投資家にとっての懸念は、こうした「毒」が金融市場に莫大な「政治リスク」を創り出すことだ。獅子座で起きる太陽・火星のコンジャンクションが7月26日に迫ると同時に、その発効時期に重複して3つの重要な株式市場サイクルが節目を迎える(これについては先週のウェビナーで詳細を述べた)。株式市場における10%かそれ以上のリバーサルの可能性は非常に高い。実際、私達が現在経験している政治的毒性をはらんだ世界(土星と海王星は文字通り「有毒物」を指す)とそれが市場にもたらす危険性を考慮すれば、10%の下落は少なく見積もりすぎかもしれない。

私達は今、この宇宙的力学の下見期間に入ろうとしている。何故なら、太陽が6月15日に土星とオポジションになり、海王星が6月16日に逆行に転じるからだ。火星はちょうど土星とのオポジションと海王星へのスクエアを5月11日〜29日に終えたばかりだが、その時にこの直近の社会・政治的中毒症状の全貌がはっきりと浮上してきた。そして私達は、今またもう一度 毒杯をあおるわけだが、この状況はまだまだ続くどころか、8月21日の日蝕(ドナルド・トランプの火星・アセンダント上で起きる)と、土星がまさにトランプ出生図の月の上で順行に転じるとともに米国始原図の海王星にスクエアを形成する、8月25日にピークを迎えそうな雲行きだ。


        ここで良いニュースを挙げておこう。7月に起きる獅子座の太陽・火星コンジャンクションは、私達が再び生きる情熱を見出すきっかけとなる可能性を持っている。それまでは、ガスマスク関連にでも投資する方がいいかもしれない。






訳文ここまで
------------------------------------------

* ちなみにトランシットの土星は、メリマン氏使用の米国始原図では12室(見えない敵、陰謀)に在泊する海王星(とキュビワノ族カオスのコンジャンクト)に対し3室(メディア、 コミュニケーション、インターネット、教育)からスクエアを形成している。また始原図上で土星は4室(国民の気分、野党、与党内反対派、国民生活の状況全般や国土・領土)を支配し、海王星は6室(労働市場、軍事、警察、公的サービス、ヘルスケア)を支配している。

なお、社会政治的中毒症状は別の形で現在、日本の始原図にも顕れている。戦後始原図(主権回復図)では、天秤座のMCにネイタルの海王星が乗っている。 MC(10室)は国のリーダーシップ、政府を意味するが、その支配星である金星は4室IC近くに在泊、現在エリス(不和の浮上、自己主張、狭量)による長期のトランシットを迎えている。また、海王星は3室の支配星でもある。これは高い精神性と高度な教育水準を保持することで国全体がまとまっていくことを理想 とする形であり、指導層にも当然これが求められるが、MCを支配する金星がICに在ることから、国民を無視し暴走するような行為は極秘裏(海王星)に運んだとしても容易ではなく(特に天王星・冥王星スクエアが3室〜1室で形成された2012年前後から顕著な傾向として)最終的には大衆の状況がそのまま政治に反映されやすいとも考えられる。

一方、MCの海王星が示す理想を実現出来なければ、欺瞞やふわっと した理想主義の霧に包まれて国としての主体性を失う一方、隠された意図による内圧・外圧で動かされ、金融経済面でも利用されやすい国となる危険性をも常にはらむ(8室 冥王星とMCの海王星セクスタイル、Sノード在泊)。 また、3室の支配星である海王星が天上に在泊することは、メディアや報道、出版・教育部門もまたこうした特質とテーマを備えており、ともすると本来の機能を果たすよりも国の進路を誘導する役割を持つと錯覚(海王星)する潜在的危険性を持つと読めるかもしれな い。

そして、2008年あたりから山羊座の冥王星が1室(国と国民全体の状況、アイデンティティ)を運行し始め、現在ネイタルの海王星 (とMC10室)、金星(とIC4室)に対しTスクエアを形成している。これはある意味土星より根深く、足許からじわじわと浸食し崩壊していくような危機を意味する。こうした毒性の危険は、政府(MC)、報道・教育機関(3室)、国民全体の生活と気分、野党及び与党内反政権派(1室と4室)、そしてそれらを繋ぐコミュニケー ション手段全般を通じて浸食してくる可能性を持つ。なお、Tスクエアを形成し続けるトランシットの冥王星は、始原図において11室(議会)の支配星であること、トランシットの土星は始原図の12室(舞台裏の策謀、見えない敵、潜在的敵国)を運行中であることにも注目しておきたい。 また土星とカイロンは現在、安倍首相の太陽にTスクエアを形成し、強靱さへの試練と分裂の危機というテーマでプレッシャーを与えている。

※メリマン・コラムでこのところ再三注意喚起されている今夏の米国横断皆既日蝕(日本時間8月22日未明)は、この主権回復図の8室Sノードにオーブ1°半弱という近さで起き、同時にトランシットの木星がMCと海王星にコンジャンクト。トランシットの火星が8室冥王星にコンジャンクト。その他の要因を考えても、日本への影響もまたかなり大きいのではないかと考えられる。

(以上は翻訳者の限定的な知見に基づいた私的見解であり、メリマン氏の記事内容とリンクするものではありません。)

 


hiyoka_blue at 20:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

June 08, 2017

●6/9の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

7月9日 「アスペクト」のパートに少しだけ説明を加筆しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで6月9日22:28前後、北海道周辺で22:34前後、関西方面は22:09頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:40前後に射手座18°53'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 射手座18°~19° + 太陽 双子座18°~19°】
  "Tiny children in sunbonnets" +
  "Two Chinese men talk Chinese"
『日よけ帽をかぶる小さな子供達』+
 『中国語で話している二人の中国人の男』

  "Pelicans moving their habitat" +
  "A large archaic volume"
『生息地を移すペリカン』+
  『古い大きな書物の一巻』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~6/23】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★まだ固まりきらないイメージや思考、方向性などを大切に護る必要
→★共通の考えや理想を分かち合うことでアイデンティティを確保する
→★新しい考え方や観点に触れ、自分が所属する場のイメージが一新される
→★合理的な思考では理解出来ない異質の何かに脅かされる or 刺激される
→★自分(達)だけの世界を護るためにまとう "訳のわからない" 雰囲気
→★嘘、噂、中傷、またはそれを否定する伝聞があふれて疑心暗鬼におちいる
→★多様なコミュニケーションの中で自分自身のことばを話し続ける勇気
→★新しい段階に移る前に不要なもの、余計なものを整理する必要
→★様々な考え方や観点の洪水の中で自分の立脚点を見失う危険
→★人生の中で何を優先して生きるかを再確認する必要
→★見てくれだけの陳腐さと時を超えて価値を保つものを見分ける
→★カルチャーショック的な出会いとそれを受け入れていく挑戦
→★古いものと新しいもの、廃れ行くものと護るべきもの、
                 二元の世界で揺れ動く心理
→★押し寄せる変化の中で「生きるということのシンプルさ」に目覚める
→★外界の喧噪を避け身の回りに見えないシェルターを創り上げる
→★自制心をもって目的を一つに絞り集中力を保って突破する
→★新しい環境、観点、思考と格闘しながら自分自身の「核」を育てる・・・→


エネルギーのポイント:新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』
            
            満月『掘り出された "ありのまま" を整理していく』 

170609FM


        あっという間に今年ももう6月。そして射手座の満月がやってきます。で、今回もいろいろ気になるアスペクトがてんこもりです。世の中は相変わらず毎日様々なことが起きていて、四方八方から押し寄せる情報は、挙げていけばキリがないほど どれもみな互いに矛盾していて、世界中でフェイクニュースということばが飛び交ってる。。 もう誰も気にしなくなっていくのかもしれない。今年の世界はおそらく後半にいくほど変化の速度やエネルギーの苛烈さが増してきそうだし、それと共にわたし達のこころも それぞれに通るべき経験を経て、大きく、あるいはささやかに、変容していくのだと思います。
 

DramaticMoonset



        さて今回の満月は、射手座 ― 双子座軸。この軸が司るのは思考、ことばによるコミュニケーション、人生観、世界観、異なる環境や文化との接触...。そして、わたし達が生きる「二元世界」の在りようにスポットライトを当て、その振動や混沌ぶりをこころの状況に投影してくる領域でもあります。なのでおそらくこの新月期(5月26日~6月23日)、特にミュータブル・サインに主要惑星や感受点を持つひとの中には、ちょっと悩ましいこころを抱えるひと、物狂おしさや寄る辺のなさを感じて立ち止まってしまうひと、無力感さえ感じるひとも多いかもしれません。

けれどもし今 そんな状態にあるなら、もしかしたらとても大事な過渡期に差しかかっている可能性があります。だから、立ち止まるなら立ち止まっていい。きっと今は、いつの間にかこころの内部に溜まってしまった「余計な荷物」「不要な観念」「要らない物」を少しずつ整理する時間を持つとき。きっと近い将来、次の段階に踏み出すときが来る。「そのとき」に備えて。

ただ、そうは言っても今の射手座には、銀河中心のすぐ側に逆行の土星、イクシオン、フォルスが陣取って強烈な存在感を放射しています。またスクエア関係となる魚座には水を得た魚の海王星が在泊し、物事を曖昧な霧で包み隠しています。普段なら狙いを定めてまっすぐ飛んでいくはずの射手座の矢も、あちこちから強力なエネルギーの干渉を受けて迷走しがち。集中力を失って失速したり、気が散るままに精神をあちこち彷徨わせたりします。また一貫した精神状態や行動を保ちにくくなるときもあります。


P1100098



        でも。射手座第2ディーカンのこのあたりは、何かキッカケを得ればマジカルなパワーで一つのことに突っ込んでいく力も持つと言われる領域です。 今、何をしてる? 何をしようとしてた? それって、今の自分にとって本当に大切なこと? それとも、あえて何もしないでひとり夜空を眺めてみたりすることの方が大事だったりして? とかとか。。。 合理的に考えて「役立つ」とか「前進する」とか「効果的」とかじゃなく、無為の中にひっそりと存在してきた声なき声、ことばにならない何かに耳を傾ける… そんなひととき。よけいな感情の起伏に惑わされたりせずに。 そんな中で、意図せずに出逢う何か。そこにこそ、この射手座満月のエネルギーの最善の使い道が隠されているのかもしれません。


        この満月には遠い小さな惑星(といっても準惑星に迫る大きさのKBO)ヴァルダがコンジャンクトしています。ヴァルダという名称はJ.R.R.トールキンが創造した神話の女神から名付けられました。ヴァルダが発見されたのは比較的最近の2003年ということで、まだその象意が明確に確立しているわけではありません。けれどその神話によれば、ヴァルダという名の意味は「崇高で気高い存在」で、 ことばに出来ないほど美しく、また天の光、星々の創造者でもあったそうです。この "天の光" の下に生まれた賢いエルフ達は、女神ヴァルダを最も敬愛し、崇めていたといいます。彼らは彼女の偉大な力をよく知っていました。けれど面白いことに、彼らがヴァルダの力を求めて助けを乞うのは最後の最後、本当に存在を賭けたイチかバチかの危機が迫るときだけだったそうです。それが賢明な種族と呼ばれた誇り高いエルフ達の矜恃でもあり、崇敬のこころの顕れだったのかもしれません。


varda_orbit


  ヴァルダの発見チャートを見ると、確かに激しい思考の闘いや葛藤が示され、深いこころの傷にスルリと忍び寄る邪心の誘惑さえも見て取れます。けれどそんな経験の中から立ちのぼる強烈なヒーリング・エネルギーやブレークスルーの兆しも同時に示されています。どこからともなくやって来る、新たな道への兆し...。ヴァルダの発見チャートは、けっしてやわなチャートではありませんでした。もしかすると、自分はか弱くて何も出来ない犠牲者だから... と言って女神に助けを求めても、彼女はふり向かないかもしれません。ヴァルダが深い慈愛の眼差しを向けるのは、たとえ誰にも理解されなくても自分自身で決めた規律に従って生きる、そんな覚悟と魂を持った戦士達なのだと思います。

さぁ、この満月に寄り添うヴァルダは、わたし達にどんなエネルギーを降り注ぐんだろう? どんなに迷ったっていい。どれほど悶々としたって、かまわない。ただ、自分の "最善のこころ" を通して決めたことをひとつだけ、守り通してみる。。 ヴァルダはそんなとき、わたし達を支える内なるフォースとなってくれるのではないでしょうか。


eso0603a



★6月満月のサビアン・シンボル★


        今回、月がベースとしてとっていくシンボルは射手座18°『日よけ帽をかぶる小さな子供達』。ここで言う日よけ帽(sunbonnet)とは、一昔前まで欧米の赤ちゃんやまだ小さな子供がよく被っていた、顔のまわりをぐるっとフリルで囲み顎の下でリボンを結ぶタイプの布製の帽子を指します。

ここは公園か何かかな? 真夏の厳しい日射しの下、沢山の子供達が集まって遊んでいます。お昼寝している子。おぼつかない足取りで何かを追うように歩き出す子。隣の子を叩く子、泣き出す子。「エ~ゥアアア!」と叫びながらニコニコする子。生まれてまもない子供達は、初めて経験する夏の太陽の棘を感じ、花の香りを運ぶ風に触れ、虫達や鳥の声に聞き入っています。そして、内側から湧いてくる何ともいえない気持ちを乗せて、口々に声をあげます。それは(たとえ突然の泣き声だったとしても)生まれて間もない柔らかな感性からほとばしる芽生えの歌なのかもしれません。

そんな彼らを厳しい日射しから守っているのは、花びらのように可愛らしいコットンレースの帽子ひとつ。その姿はまるで咲き始めたばかりの小さな花々のよう。そしてその話し声は... うーん、何を言ってるんだろう? 何を表現しているのかな? きっとその子のママにだけはわかるのかもしれない。けど、通りすがりのわたし達には彼らが何を伝えたいのかわかりません。ただその子の表情を覗き込んで「あ、嬉しいのね?うん、お花綺麗だね。良かったね~♪」なんて、ひたすら自分の経験知と想像に基づいてコミュニケーションをはかるだけです。


girls


        この子供達は、まだ「ことば」を習得していません。自分が感じていること、伝えたいことを表現する技術はまだまだ持っていません。周囲の大人達のように、自分が置かれている状態を上手に説明したり、感じ取った世界の様子をきちんと伝えたり、相手を納得させるような術は、これから時間をかけて、経験を通して学んでいくでしょう。けど今は、大切な頭を陽光に曝しすぎないよう保護する必要があります。真夏の直射日光を浴びすぎれば、場合によってはいのちに関わるのだから。。 今、彼らが被っている純白の日よけ帽は、まだ生まれたばかりの繊細な存在の子供達... 大切な何かを護る、ただ一つのデリケートな盾なのかもしれません。


        一方、月に光を与える太陽のシンボルは『中国語で話している二人の中国人の男』。これ、以前は『二人の中国人』と訳していたし、その方がスッキリするのだけど。やはりこの場合は「男性」という要素=「能動的な意志」が暗示されることも重要な要素かもしれず、多少しつこいけど『中国人の男』としてみました。さて、彼らはいったい何を話しているのでしょう?

このシンボルが降ろされたとき、チャネラーのエルシィ・ウィーラーは、その境遇から考えても中国語を解したとは思えません。サビアン・シンボルにはいくつか「中国人」というモティーフが出て来るものがあるけれど、1920年代の米国社会で中国人のイメージといえば「大量に渡ってきた移民」であり、既存の白人社会とは溶け合うことのない「別世界の人々」というのが一般市民の感覚だったようです。なのでシンボルの中でも、中国人のイメージは「召使い」や「洗濯屋」など、下層階級の人々や異文化の象徴として度々顕れてきます。


sculpture-2196139_1280


 
      たとえば目の前で 異国のひと達が、意味ありげに自分の知らない言葉で喋りはじめたとき。ふと居心地わるく感じることってないでしょうか。「え... 何を話してるんだろう?」なん て。まして人種や階級差別が今のように明確な「悪」とはされず、当たり前に存在したと言われる1920年代当時、召使い同士が他人にわからない自分達だけのことばで話していたら、雇い主達はこころの隅にかすかな不安を感じたり、あからさまに腹を立てたかもしれません。 その大元にあるのは、どうしても理解することが出来ず、けっして溶け込むことの無い異文化への果てしない猜疑心でしょうか? それとも反抗されることへの恐怖でしょうか? もしかしたら、そのまた奥底に潜む、支配することへのことばにさえならないような 無意識の罪悪感が刺激されるのかもしれません。

        一方、中国人の男性二人にとってはどうでしょう。彼らは本当に何気ない、お天気や家族の話をしているのかもしれません。たまたま出会った同郷人同士が、懐かしいことばを話して気晴らししているだけかもしれません。あるいは、雇い主の不当な扱いに対する愚痴かもしれないし、いえ、本当に何か良からぬ相談をしているのかもし れません。もう、何だってあり得ます。けれど、少なくともここで話されている母国語は、慣れない異国で働き、日々緊張を強いられているだろうこのひと達にとって、より自然でリラッ クス出来るものなのだと思います。


P1100068



  他者に聞かれ、理解されては困るような内容を身内だけに通じることばで喋るなら... これは自分を守るための防衛手段です。聞かれて困る相手 = 全く信頼出来ない相手であり、場合によっては「敵」になり得ます。けれど、そんなワケのわからないヒソヒソ話をたまたま聞いてしまったら? その相手はますます強い疑いを抱き、あれこれと想像しては腹立たしい思いにかられるかもしれません。

では、どんなことでも太陽の下にさらけ出せばいいのでしょうか? 相手に通じることばを使い、考え方や習慣の違いを事細かに辛抱強く説明すればわかってもらえるでしょうか? 相互理解が生まれるでしょうか? そうかもしれません。けれど、中には聞く耳をもたない相手や、最初から偏見を抱き、その偏った信条を自分のアイデンティティにさえしているひともいます。そんな時はかえって相手を刺激し、痛くもない腹を探られる危険が増大しそうです。あるいはそんな小さな出来事が誰かに利用されて、いつのまにか根も葉もない噂が流れる可能性だってあります(特にこのところの星回りの下では、世界中にそんな光景が見られるのではないでしょうか)。 


P1100090



  それとも...? 聞き手にとって二人の中国人が話すことばは、ただの雑音にしか過ぎないのかもしれません。ここに居るのは人間ですらなく、何ら自分には関わりのない風景に過ぎない...。そこには日常的な無関心が存在するのみです。

そしてもうひとつ。自分がはるか異国の地に夢を抱いて渡ってきた当人だとしたらどうでしょう。頑張って働きながらも、なかなか思うようにはいかない孤独の日々に疲れ、ホームシックにかかるかもしれません。そんなとき、街角で懐かしい故郷のことばを聞いたとしたら? 自国に居れば声をかけあうことも無かっただろうひと。そんな異邦人同士の出逢いは、久しぶりに嬉しい時間となるかもしれません。「あぁ、苦しいのは自分だけじゃない。みんな頑張ってるんだな...」なんて。本当に何気ないことばの触れあいが、どんなに長くこみ入った会話よりもずっとこころを温めてくれることがあります。。

       このシンボルには、どんな状況にあっても自分自身の「核をなすもの」に正直でありたい、そんなひとときを持ちたいと願う人間の姿が描かれていると同時に、最初から互いに見えない線を引き、理解することを諦めてしまった人間同士の姿もまた暗示されているように思います。そして、そのことが互いの徹底的な信頼の欠如を露わにし、やがては不毛な争いへと導いていく可能性があること。その種子は、常にわたし達の中に内在していることを示していると思います。 


P1090727



  まるで真夏の直射日光のように肌を刺す「赤裸々な現実」。そんな外部のあらゆる混沌とプレッ シャーから身を護り、沈黙の盾を持つこと。あるいは、全ての護りを解いて他者と向き合うこと。または全くの無関心でいること。どんな場合にも、もしそこにデリケートな問題が絡んでいれば、ときにより相応の危険がつきまといます。集団としてのわたし達、個人としてのわたし達が…そんな壁を超えられる日はいつか来るでしょうか? もしかしたら、双方ともに 長い年月のどこかで深く傷付いているのかもしれません...。 

その積み重ねの重さを十分に見抜きながら、それでも自分を失うことなく、垣根を外してなおも語りかけるなんてこと、出来るのかな...? でも、それには誰もが、まず初めの一歩 ... 「今の自分自身」というカタチを創ってきた根源を見出し、その過程を癒やすことから始めなければならないかもしれません。日々のコミュニケーションの中で。ふとした孤独のひとときの中で。。



P1090930


 
       さて、月はメインとなるシンボル『生息地を移すペリカン』のエネルギーをとっていきます。 環境汚染か、人間達の侵入か、様々な理由から生息地を捨て、新たな繁殖地を探して旅に出る 『ペリカンの群』。このシンボルは戦火を逃れて住み慣れない環境へと脱出する大勢の難民のひと達を思い起こさせますね。。 温かく受け入れようという人々もいれば、 社会的混沌や異文化の侵入、テロリストの入国や自国内テロ組織の勢力増大を怖れて受け入れに反対する人々もいます。そのどちらもが、わたし達人間の自然な感情の裏表かもしれません。混沌とした情勢、混沌としたこころ。けれど、先が見えずに一番の混沌に置かれているのは、進むことも戻ることも出来ず、明日をも知れずに移動し続ける「漂流者」ではないでしょうか。 

これは今、現実に起きていること。そしていつもの暮らしを続けているわたし達にも、何らかのカタチを取って起きていることのように思います。それはもしかしたら、今までのままではいられなくなるのでは...という微かな予感かもしれないし、または今居るところを捨てて、何処かもっともっと自分が自分のままでフィット出来る「場」をみつけたいという願望かもしれません。いえ、ひょっとしたら…わたし達のこころの中で、何かが大きく方向転換しようとしているのかもしれません。 ペリカン達は、まだ新天地を見つけてはいないようです。旅は今、始まったばかり。。


b9dd84c5


        でも、ペリカンの強みは沢山の食べ物を胃にいれたままでもバランスを崩さずに飛んでいけるところです。彼らの歩き方はペタコンペタコンと独特ですが、それは胃に全体の重心があって、歩くときは頭と両翼で前後左右に上手くバランスを取るからなのだそう。またペリカンは、くちばしの下に大きなのど袋を持っています。彼らはその袋を網のように使っていっぺんに魚を捕り、そのまま丸呑みにして胃に蓄えることが出来るそうです。そして真夏の暑い盛りには、のど袋を揺らすことで血液の温度を下げ、体全体をヒートアップから護ることも出来るのだとか。。 うーん、これなら多少の長旅でも自給自足しながら何とか凌いでいけそうですね。


        食糧はみんなの命を繋ぐために一番大切なもの。 その「一番大切なもの」を自分の重心となる胃にしっかり納め、必要に応じて栄養源を補充する力を持ち、真夏の太陽という厳しい現実から身を護る術を備えたペリカン達。彼らは余計な荷物など持ちません。まだ生まれたばかりの幼い精神…生きのびる術を知らないヒナ達。そのデリケートないのちを護りながら、彼らは次なる生息地を目指します。 

きっときっと、安息の地はみつかる。 大自然の目に見えない流れが導いてくれる。ペリカン達は自然そのものの顕れなのだから。そして、自然はその顕れのひとつひとつが自立した存在であり、同時にひとつに繋がって生きているのだから。生も死も、その一部分に過ぎないのだから。。 ならばわたし達も、根っこはきっと同じなんじゃないかな。ともすると目先のいろんな出来事に気を取られて忘れてしまうけれど。。  もしかして、もう一度、その根っこに帰ることが出来るかな...。 これを読んでくれてるみんなの中には、本当にそんな旅を始めつつあるひとがいるかもしれませんね。



P1090746



        では月に光を注ぐ太陽のシンボルはどうでしょう。『古い大きな書物の一巻』。これは...古代の歴史や叡智について書かれた大きな古書か、あるいは巻物でしょうか? 多分そこには、今では考えられないような太古の宇宙観や哲学、信条・習慣や掟が書かれているのかもしれません。

長い歴史の中で、人類は沢山の経験を積み重ねてきました。大昔の生活や考え方が、現代のわたし達とはどんなにかけ離れていたとしても、連綿と培われてきた経験の蓄積のもとにわ たし達が存在していることだけは確かです。 そこに書かれている太古のことばを読み解くことが出来なかったとしても、この体に流れる血の中に、細胞のひとつひとつに、今ここに居る「自分」を創っている深い要因として それは存在しているのだと思います。 太古、この宇宙が生まれたときから今、この瞬間のわたし達にいたるまで、生命の系譜にはいったいどれほどの歴史が織り込まれてきたでしょう。。。


book-863418_1280


        もしかしたら、民族、人種、国家、地方、家族、そしてわたし達ひとりひとり... それぞれが、連綿と綴られた『古い大きな書物の一巻』を収める書庫だと言えるかもしれません。 人生の変遷の中で、わたし達がどこに行こうと、どんな環境にあろうと、意識しようとしまいと、それはわたし達をここに存在させ、支えています。わたし達ひとりひとりが、多様な文化、様々な歴史、異なる言語の流れの末裔として、古い智恵に今も新しい経験を積み重ねています。 

初めにことばありき......。 本当にその通りだなって思います。ことば...それは名付け、意味を与えること。あらゆる認知のみなもと。それによって、わたし達はその対象を自分の世界に存在させ、それと交わることが出来ます。そして、そのことがわたし達の思考を規定しているとも言えます。わたし達の自我はことばで出来てる。わたし達の経験が意味するもの、その全てはわたし達がそれを名付けることから起きてる。わたしという存在と、そこから拡がる宇宙に、意味を与えるのは他の誰でもない、わたし達自身。それがどんな意味であろうとも。



P1100102



  古い信条を捨てて全く新しいことばを話そうとするひと。古い習慣から栄養をもらって新しいことばを書き加えるひと。そして、古くからの智恵のことばをそのまま生きようとするひと...。ときにより、ひとにより、様々な生き方のるつぼの中で、わたし達は今の自分という存在を支えるひとつの「ことば」を見出そうとして います。

けれど、わたし達は大切なことを伝えようとすればするほど、ぴったりなことばを見つけられずに悩んでしまいます。ことばにならない、気持ち。矛盾した感情。どう思われるか?という不安。全方向的な想いの渦の中で、不安にかられ、立ちすくみます。もしかすると、わたし達が日常使う言語システムにはとても大切な何かが ... デリケートな密度が ... 欠けているのかもしれません。あるいは、古代には存在していたはずの「ことばの魂」、その根っこを忘れてしまっているのかもしれません。。

        このシンボルは、たとえ慣れない状況や余裕の無い中でも、今の自分を芯のところで支え続ける雄大な流れが常に存在していることを知り、そのみなもとに置いてきてしまった魂を見つけ出すこと。その深い智恵のことばを栄養としながらも、自己表現の新しい大地を目指して自分自身を名付けなおすこと、リライトしていくことを暗示しているのかもしれません。そして、太古の書物を内奥に預託された存在のひとりとして、あなたはそのページに何を書き加えていくのか?と問いかけているようにも思えます。


P1090938



  もしかしたら…ひと知れず自分を支えてきたことば — そしていつのまにか無意識の彼方へと追いやってしまったかもしれない古い魂 — と、ひょっこり再会するのかもしれません。もしかしたら...ずっと言わずに封印してしまったことばが... まだどこかにひっそりと生きているのかもしれません...。 旅立つペリカン達は、わたし達と同じような複雑なことばは持たない。けれど彼らは暗黙の理解の内に自分達の宇宙を生き、同時に宇宙が彼らという存在を生きています。わたし達は ことばを使って物事を、関係性を、とても複雑にしてしまったかもしれない。でも、ことばには まだ沢山の希望がある。わたし達が、わたし達自身の宇宙を生き、新たに名付け、その意味を生きていくなら。


        大きく、あるいはささやかに、それぞれの旅立ちに向かって羽ばたこうとするわたし達。...この週末は、本棚の整理をしてみる...なんていうのもいいのかもしれませんね。古代の書物は無くても、古い日記やメモ、昔夢中になって読んだ本がゴソッと出て来たりするかも? 長く住んだ家を去るとき、荷造りをしながら部屋の片隅から出てきた懐かしいもの達に見入ってしまうなんてことがあるけれど。それがモノであれ精神であれ、旅立ち前に風をあて、もう一度その魂を認め、鎮めてみる。それは素適なひとときになるかもしれません。万一 それが "黒歴史" だったとしても、ね (^_^;。



eso1237a



★アスペクトちょっぴり★


        冒頭で月とヴァルダのコンジャンクションに触れたけど、今回の満月は他にもいくつか注意を喚起するアスペクトがあります。ここでは特に小惑星絡みをピックアップして、最後に少しだけ書いておきますね。

月のノード軸(N獅子座26°S水瓶座26°)に対しMCとICがグランドスクエア関係になり、MCに小惑星ルシファーが、ICにデメテールとカッサンドーラが乗る
(ルシファーもデメテールも光と闇、二面の極性を持つことに留意)

満月軸と冥王星がイリテーショントライアングル
月と冥王星が火星に対してクインデチレ形成
(内的エネルギーの滞りが外圧の刺激により衝動的な爆発を誘う可能性。イリテーショントライアングルはどちらかというと一過性のエネルギーを形成するが、クインデチレによるトライアングルは、より持続的で根深いエネルギーを表す)

魚座のカイロンと射手座のフォルスから獅子座のヴェスタにクァドリフォーム形成
(時を経た根深い想いが突然思わぬカタチをとって顕現する、またはブレークスルー)

DCに小惑星アグニがコンジャンクト
(アグニは「火による試練」を示す事例が多く霊的探求者にとっては重要な小惑星だが、一般的・社会的には「怒りによる混沌・混乱」や「欲望の火に油を注ぐ」現象として顕れるケースが多く観察される)


        最初のノード軸絡みのアスペクト。これは小惑星だけの絡みなので、本来はそれほど強いエネルギーではないけど、月のノード軸にスクエアを形成する場合はちょっと注意を要します(ひとによっては どうしても何かのかたちで直面しておかなければならない試練を意味するので)。 おおざっぱに言ってしまうなら、あらゆる邪悪でダークな物事、絶望や憤怒の衝動への誘惑..かな。または本当にドキッとするようなミステリアスな出逢いがあったり、どこからともなく語りかける予兆の声を聞いたりとか。ただし、それが果たして善いものかどうかはわかりません。でもそれが「悪魔の微笑み」かどうかは、よく落ち着いて感じ取ればきっと掴めるはず。

おそらく、成果や報いを求めて焦っているとき。自分が無価値な存在だという烙印(自ら名付ける行為)を受け入れてしまったとき。どう努力しても聞いてもらえない、存在を認めてもらえない、という失望感や絶望感を持つようなとき。または、今の自分が持っているものへの感謝(しみじみ嬉しい気持ち)を忘れてしまったとき。その隙を突いてダークなエネルギーはやってきます。その闇の姿を他者や外界に投影することも、自分自身を闇なんだと思い込むことも、言うなれば闇側の「思うツボ」かな。なので万一そんな闇の訪れを感じたら、お腹に力を入れて「わたしには要らない。去れ」とはっきり言い放ち、囚われないようにしましょう。それでもダークな想いがなかなか抜けないなら、このエネルギーを「創作」に向けて使ってみるのもひとつの手です (闇と関わりなく過ごせるひとであっても、この満月のエネルギーは創造的表現に使えます。集中力を使ってみて)。

上手下手も関係なく、誰かに見せたり何かを意図しての行為でもなく、"純粋な観察のまなざし" そのものとしての行為。そしてクリエィティビティの発露としての儀式。感じ取った「闇」の全てを胎内宇宙で燃えさかる火に変え、昇華し、ワイルドなアートとして表現していく。詩でも文章でも絵でも音楽でも、ダンスでも、何でも。ただひたすら表現されたがっている「何者か」を、まったく新しい創造物として生まれ変わらせることが出来たとき、それはひとつの突破口になり得ると思います。けど、あまり無理しないでね。緩急のリズムってとても大事だから..(^_~)-☆


        6月9日23時過ぎには木星が長かった逆行を終えて順行に入ります。その位置は天秤座13°台。面白いことに、これは3月4日に金星が逆行を開始した時の度数、牡羊座13°に対向する位置です。この度数軸のテーマも少しの間注目かな? 

えっと、それは...『目覚めのときに、君は眠っていたいか?』です。あらら...(^_^;




eso9845d




have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:50|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

May 28, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/29【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月29日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧でき ますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さ んでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

―【告知】―
5月29日月曜の米国市場はメモリアルデーの休場となるので注意されたい。

なお、来週末は金融市場に関する年央ウェビナーを開催するため、このコラムは休載とさせていただく。


≪ 先週をふり返って ≫

このパートは抄訳とさせていただきます。

        “私は米国の最も重要な同盟国の一つから派遣された大使にこう尋ねた。「米国が世界から "退場" することについて、ヨーロッパは今どう見ていますか?」彼はそれに答えて「あなたの国は今も偉大です」と言ったが、「我々はあなた方が神経衰弱に罹っているのではないかと考えています」と続けた。”

― Peggy Noonan
  ウォールストリートジャーナル 社説
  2017年5月20日〜21日付


        なるほど、米国は神経衰弱だ。そして株式市場は神経症だ。

        先週は前週半ばの急落に続いて世界のいくつかの株式指数で年初来高値や記録的高値がみられた週ではあったが、全てというわけではなかった。また先週5月25日(日本時間26日)は双子座の新月だったが、双子座が示す典型例として一部の指数は前週の急落から回復し、他の指数は力及ばずで異市場間弱気ダイバージェンスの示現が複数みられることとなった。

米国と世界に見られる政治の不確実性のただ中で、いくつかの株式指数が上昇し続け、あるいは年初来高値近辺に留まっていたことは注目に値することだ。しかしながら、世界の多くの中央銀行が非常に低い金利を保つことで緩和政策を維持し、労働市場と企業収益にはまずまずの上昇が続いていることを考慮すれば、結局、少なくとも今のところは、それほど注目すべきことではないかもしれない。

とはいえ、今や太陽は決然と風性の星座宮、双子座入りした(5月20日〜6月20日)。私達は、強い政治風が世界中の市場を吹き荒れ、安定性や確実性といった感覚が生じるのを阻止するだろうと予測している。また火星もそこに参加することから、全ての党派の政治家達から上がる怪気炎と多くの荒々しい言葉も予期することが出来る。したがって、これは合意を示唆するコンビネーションではない。誰もがそれぞれにエキスパートらしく見え、賢そうだ(双子座)。そして挑戦的で傲慢でさえあるかもしれない(火星)。だが、全員に、いや少なくとも大方の人々が状況を受け入れるに足るよう、正確な事実を集め、結び付けることが出来る者はほとんどいないだろう。


以下、各国株式市場(と通貨、貴金属、原油など)の先週の動きを簡単にふり返る記述が続きます。(先週も触れ、コラム後半にも出て来るチャートへのトランシットを鑑みて、トランプ氏が彼のスパイ網に潜り込んだ「イタチ」を追い出さない限り、「リーク」と国内外からの攻撃の熱は高まるだろうとの記述もありました。)



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        現在発効中である火星、土星そして海王星エネルギーによる、ドナルド・トランプと米国始原図への膨大な浸入について、これまでも私達は論じてきた。また私達は、現在 世界の株式市場にとって最大のリスクとなるのは政治領域だとも指摘してきた。これについての詳細は、来週末の「年央金融市場ウェビナー」のテーマとなる。

        そこで今、この時点で述べておきたいことは、既述の惑星に加えてトランシットの天王星と木星の影響が加わるということだ。天王星は牡羊座の王として君臨した座から去る時期に近付きつつある。それは2010年に始まり、行きつ戻りつしながら2018年〜2019年に牡牛座入りする。天王星は非常に破壊的に働く可能性を持つ。なぜなら天王星は、自制を強いたり予測の範疇に留めようとするどんな力も拒否するし、境界や壁など ヘとも思わないからだ。

天王星はワイルドで反抗的だ。金融市場においてこの惑星が活発化する時、価格は抵抗帯や支持帯を突き抜けやすい。したがって、市場アナリスト達の予測は多くの場合外れることになる。とりわけ彼らが通常行うように、直近の動きを顧みて小さな変化を予測するケースではなおさらだ。天王星が働く時、市場は突如として荒々しく反転する可能性を持ち、その変わり身の早さは ほとんどの投資家に資産防衛のための余裕など与えない。

        さて、2017年〜2018年に天王星から強力な影響を受けるだろう3つのチャートについて触れておこう。その1つは米国株式市場設立図(1792年5月17日)で、牡羊座26°に土星、そしてオポジションとなる天秤座22°〜27°に木星・海王星が在泊している。天王星は現在それらの度数を運行中で、その期間は2018年4月10日までだ。つまりこの時期に株式市場において突然ドラマチックな下落が起きる可能性は十分に考えられる。また、唐突で劇的な反騰もあり得るかもしれない。だが、私達は2桁レベルの下落とその後に続く反騰について話しているのであり、それはこのところ1年以上も目にすることのなかった状況だ。

  そして米国始原図もまたトランシットの天王星からの "ハード" アスペクトの影響下にある。これは皆さんが私と同じように1776年7月2日(議会が独立宣言を決議した時)のチャートを使っても、もっと一般的に使われる7月4日独立記念日(ジョージ・ワシントンに議会決議の報告がなされた日)を使っても同じことだ。どちらのチャートにおいても、トランシットの天王星は米国の水星・冥王星オポジションに対し今後10カ月間にわたりTスクエアを形成する。7月2日のチャートでは、月と冥王星が山羊座の25°〜27°に在泊している。

一方でこれはメディアに対する攻撃(「フェイク・ニュース」の申し立て)とその独立性の危機、そして人気の凋落を示唆している。また国民選挙の結果をすり替える目的で行われる非常に破壊的なサイバーアタックにも関連する(またこれは知的財産権やプライバシー侵害の問題にも関連している)。しかし、月が含まれることを考慮するなら、突然に破壊的な形で起きる、集合体の安全と情緒的安定性への脅威をも示唆している。これはヒステリーに留まらず魔女狩りさえも指し示しており、特にトランシットの土星が米国始原図の海王星にスクエアを形成していることもあいまって強調される問題だ。

        3番目のチャートはまたもドナルド・トランプの出生図で、蟹座23°〜25°に在泊する金星・土星のコンジャンクションとトランシットの天王星がスクエアだ。ネイタルの土星にスクエアを形成する天王星は(他の様々な事象の1つとして)、本人のキャラクターと行動原理が攻撃され、痛みを伴う決断を迫られる時期を意味する。つまり、立場を失うことを覚悟して自身の原理のために闘うか、地位を守るために圧力に譲歩し、自分の原理原則に反する何事かを受け入れ従うか、だ。このような場合は多くの人が、自分自身の原理を曲げることを選ぶよりも、それまでの道を追うこと自体をやめて人生における新たな目的を探す方を選択する。

これからの10カ月間、これら全てのフォースが同時にニューヨーク証券取引所、米国、そしてトランプ大統領のチャート上に集中して働いていく。7月26日に起きる太陽・火星のコンジャンクションが近付きつつあり、これが歴史的にみてダウ工業平均における10%かそれ以上のリバーサルと高い相関性を持つことを考えれば、何故これからの100日間が米国株式市場と、おそらくは他国の株式市場にとって特別に重要な期間となり得るかを理解出来るだろう。それは通貨と貴金属市場にとっても明白な影響を及ぼす可能性がある。







訳文ここまで
--------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 25, 2017

○5/26の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月26日05:04前後、北海道周辺で 05:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:45前後、沖縄周辺では04:16前後に双子座 04°46’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座4°~5°― 発効期:5/26~6/8 】
 "Holly and mistletoe"
『ヒイラギとヤドリギ』

 "A radical magazine"
『ラディカルな雑誌』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★古いもの、観点、生き方から新しい何かへ移行していく過渡期の混沌
→★すでに確立され何もしなくてもいいという流れに変化をもたらす挑戦
→★変化への促しに抵抗し依存症的な行為や中毒症状に逃げ道を求める
→★何かに支えられながらおずおずと最初の一歩を踏み出す
→★これまで絶対の力や真実だと思っていた物事が揺らぎ、ぼやけ始める
→★新しい挑戦に対する根の深い抵抗と狭量さを自己の内外に見る
→★結局は先に進む(進まねばならない)ことを知りつつ一時の欲望に走る
→★古い知識や観念に今までと異なる光を当てて新しい意味を見出す
→★革新的な考えだったものがもはや古くなっていることに気付く
→★俯瞰的に物事をとらえる視座と深い内的な想いを統合する必要
→★通俗的で誇張された言い回しや雄弁で空虚なスローガンに注意
→★混沌の中で自分の中に未だに眠るより深いルーツを探っていく
→★自分にも世の中にも起きる「またか!」の繰り返しを笑い飛ばしていく
→★レトロな感覚にインスピレーションを得る、または郷愁を感じる
→★疲労による目や首の故障、または足許をよく見ない傾向に注意
→★対等性の中の相違/平等の中に存在する階層/
     そして自由が背負う責任に気付いて受けとめていく必要
→★新しい概念が理解出来ないことへのフラストレーション
→★無意識に浸入する衝動との闘いを克服し自分の道を切り拓く・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『足下に開く岐路のゲート』
                    ↓
            今回の新月『耳を澄まし自己の足許を掘る』


170526NM


        若葉の5月ももうあと少し。お休みモードでのんびりしようと思っていたけど、なんだかあっという間にせわしなく終わってしまいそうです(^_^;。みんなはどうかな? 毎日を楽しめているといいな。

ただ、爽やかな季節ではあるのだけど...探求者タイプのひとや過敏な感性を持つひと達の中には、なんとなくスカッとしないよ... なんてひと、けっこういるかもしれません。もう、耳タコって言われるくらい毎度言ってる "本格的な変化" がわたし達の周囲にもじわじわと顕在化してきている中、星々からのエネルギーもまた一段ギアアップしているし。

なんだか近頃の世界はクラシックなSFでも観てるみたいだ...と誰かが言っていたけど(エリック・フランシスだったかな...)、確かに今、この地球上には一種の多次元宇宙が展開しつつあるのかもしれません。それぞれの集合体、それぞれのわたし達がまるで異なる時空に存在し始めているのに、誰も気付いてないような? 同じ空間で同じことばを話し、同じことを感じて通じ合っているはず。あるいは意見の食い違いで熱くやり合っているはず。。。 なのに互いに無限に遠い。何だろう?この不思議な違和感。



P1090730



        もしかしてこれに似たような微妙な感覚を抱くとすれば、それはミュータブルサイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)に主要な惑星や感受点を持つひとかもしれません。ひとによってはカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)もありかな..? なぜなら、今はこの二つの領域にかなり強烈な惑星フォーメーションが起きているから。「終わり」と「始まり」、または「移ろい続けることによって存在を維持するもの」と「一瞬一瞬が新しい始まりであるもの」とのせめぎ合いと等化作用。そんな挑戦。 以前、「これから先は中長期的にそれぞれの "本性" が明確に顕れてきて、それによる分岐が始まる」的なことを書いたけれど、本当に静かに、それは始まっているような気がします。

        さて今回の新月は、ダーク・ゴッデスの小惑星メデューサとぴたりコンジャンクト。位置は双子座第1ディーカンの真ん中あたり。このディーカンは自分自身のダークサイド、または「影」の部分を真っ向から直視し、明確に見ていくというテーマを持つとされています。アストロロジャー、マリナ・マカーリオはこれを「ブギーマン(悪鬼)との直面」と表現していました。この底流には、休むことなく流れ続ける「変化の潮流」が存在するのだけど、その力は絶えず何かを求めて走ろうとする全方向的な衝動を生み出します。そしてその衝動の流れに沿って突き進む途上で、立ちはだかる固い大岩にぶつかったとき。それこそが自分という人間存在の底にひそむダークサイドへの入り口かもしれません。

もしそこに、なにか得体の知れない存在の蠢きがあったなら...蓋をせずに直視出来るかな。。 臆せずに自分の足許を見つめ掘り下げられるかな。 善と悪の区別もなく、規範も基準も存在しない、ナマの生の様相を... 自分に備わったありったけの精神の力で追っていけるかな。。 たとえばこれは、今の社会に蔓延する "ゼロリスク" という名の脅迫的ウィルス ― T4バクテリオファージ(射手座のフォルス+土星)を予防するためにはどうしても通らなければならないゲートだと思うけれど。。。
(ちなみにフォルスが持つ制圧→伝播の働きは本物のウィルス感染にも関連すると言われる...)



P1100051



        このテーマの究極を探求するなら、多分そこに極限はありません。それはわたし達が常に立ち戻れるはずの「肉体」という物質的要素さえも突き抜けてその先まで続く、いわばブラックホールです。それってかなり大変なこと。けどおそらくこういうテーマが存在することをどこかで心がけていないと、その障害物=影は、多かれ少なかれ "外側の世界" に投影されるでしょう。「アイツが悪い!」「世の中が憎い!」「あぁもう、どんな手段をとっても構わない。欲しいもの、欲しい状況を手に入れてやる!」などなど、物欲、恋愛、承認や支配願望まで、その顕れは様々だと思います。

また、抵抗があまりに大きくてベクトルが逆に向くと、まるで急流の中で溺れていくような感覚に襲われるケースもあります。鬱々とした重さを感じて無気力になったり、ジリジリするような焦燥感を感じる場合もあるでしょう。また、それが昂じて無謀な恋愛や散財、飲酒など、何か逃避的な行動に走りたい衝動が生まれるかもしれません。

特に今は射手座終盤度数(28°台)のフォルスが魚座のカイロンとスクエアで、月のノード軸を調停するような形。また、射手座を逆行中の土星は何でもアリのイクシオンとコンジャンクトしています(牡羊座の天王星とのトラインはまだ維持されていて、新月図では天王星の野放図さが無意識領域で強調されそう)。そして29日には火星が土星・イクシオンとオポジション。ミュータブルサインの25°近辺に主要惑星や感受点を持つひとは、このあたりも要注意かな。その後6月2日前後は火星とフォルスのオポジションです。


P1090937


        フォルスは土星が支配する精神・物質の確固とした安定基盤の領域から出発し、天王星が持つ過去全てを根こそぎ破壊し突破したいという欲望を通り抜け、そして海王星のあらゆる終末的混沌へとダイブしていくケンタウルス族です。それぞれに異なる三つの領域を隔てる壁。それを突き抜けるような促しのエネルギーがわたし達の無意識領域で活発化しているとしたら...。

フォルスは卑近な顕れ方をするならアルコールや薬物で憂さを晴らすような行為〜依存症や突然何かが壊れるような経験、そしてもしかしたら強烈な出逢い(人間とは限らない)による混乱と人生変化とも関連します。けれどその本質はやはりケンタウルス族らしく、何かを失うこと、突然の混乱状態に放り込まれること、そして無我夢中でそこを通り抜けることでまったく新しい視座を獲得していくよう働きかけるんですね。そして深い洞察力を与えてくれます。

        っと、話が横道に逸れてる(^_^;。 さて安定志向の牡牛座領域を抜けて、躍動する精神と好奇心の双子座に入ったばかりのこのあたり。多分、ここで働く精神の質は、良く言えばまだ若々しく瑞々しいし、悪く言うならむき出しの荒削りなエネルギーを持っています。その力をどんなベクトルで使っていくのか? 自分の中に棲む暗黒、怒り哀しみ、飢餓感など、ダークな悪鬼達を見切り、突き抜ける道をみつけ切り拓いていけるか? 探求者にとっても、社会生活を送るにあたっても、そんな命題がこの期間の「鍵」になるかもしれません。


P1090944



  そして今回のサビアン・シンボルもまた、先へ先へと駆り立てていくようなテーマを持っています。この度数は確か2013年に起きた月蝕で太陽が位置していたところ。『ヒイラギとヤドリギ』は古いものから新しいものへの移行期をいかに通り抜けていくか?という知恵のテーマを象徴するし、『ラディカルな雑誌』は、この領域の持つダークサイドがはらむ様々な危険性と共に、それでも前に進もうとする革新的な精神の原動力を象徴しています。

なので夢中でダッシュしてたつもりが気付いたら暗いトンネルの中で何も見えなかった...なんてひともいそう。けど、それならそこは通るべくして通る道です。ひとそれぞれ、ありとあらゆる混沌の中。そこには覆い被さる影と共に、無数の輝きが隠れています。意外にも、思わぬ方向に。つまり、灯台もと暗し。とりあえず、足許を掘り下げてみる。おそらく今、力の源はそこにしかない。



P1090952


        ところで、3月末の新月の記事で今年の春分図に触れましたよね。そして、今年の春分図は日本にとって大きな曲がり角を示していると思う...なんて書いたけれど。あの時は長くなりすぎて書き切れなかった冥王星とキラルスのオポジションについて少し触れておこうと思います。

このオポジションは、『いたいけな子供達や若者、または無辜の人々が突然犠牲となるような出来事』に関連しています。そして4月からずっとニアミス状態が続いてきました。3月末~4月の満月までのたった2週間をふり返っただけでも、8人の高校生の命を奪った那須茶臼岳の雪崩、行方不明だったベトナム人少女の遺体発見、大分の認定こども園への襲撃など、子供達や若者が犠牲となる出来事が目に付いたように思います。そういえば、格安旅行代理店テルミクラブの倒産にともなって被害を受けた旅行者や就職予定の若者達に関するニュースもありましたね。。

一方当時の世界では、コロンビアのプトマヨを襲った土石流、ロシアの地下鉄で起きた爆発テロ、スウェーデンのトラック突入テロ、そしてシリアの化学兵器による子供達や人々の殺害は米国のシリア軍攻撃へと繋がりました。日本の周辺海域では3月末~4月にかけて竹島周辺で韓国海軍が訓練を続け、尖閣諸島沖の領海には中国の軍船が侵入。そして北朝鮮は再び中距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射。世界が揺れ動く今、まとまらない国連安全保障理事会の存在意義はますます希薄になっているように見えます。また直近でも北朝鮮のミサイル発射実験が続き、4月のパリ銃撃テロ事件があったと思ったら今月22日にはマンチェスターで爆破テロが起き、コンサートに来ていた若者や子供など22人が犠牲となりました。そして、24日にはジャカルタで自爆テロが起きたというニュース。。


P1090974



  今回の新月図でいよいよオーブ10分となった冥王星とキラルスのオポジションですが、その正確な形成は5月29日。その後、夏まで有効オーブを保ちます。そして再び、来年3月1日と5月22日に正確なオポジションを形成。その後は最後とな る2020年まで、毎年2回のオポジション形成が続きます(しつこいですね..^_^;)。 このアスペクト、実は2008年(!)から始まっていて、双子座/射手座26°台~蟹座/山羊座 24°台までの軸をカバーしていく一大イベントなんですね。なのでこれもまた天王星・冥王星ペア、土星・天王星ペア、土星・海王星ペアなどと共に、壮大なカーディナル・クライマックスの原理を様々な形で体現する出来事を誘発する、ひとつの 原動力として働いているのだと思います。

        ちなみに前回この2惑星のオポジションが起きたのは1721年〜23年。当時日本では「心中物」の芝居が大流行していて、現実でも幸せな来世を誓って心中を図る男女が激増したといいます。このため、江戸幕府は1723年から情死を扱う筋書きの本や芝居を禁止し、心中の生き残りも厳罰に処すなどして沈静を計ったのだとか。若く美しかったケンタウルス族の若者キラルスとその恋人ヒュロノメの悲しい神話を思い起こすと、これはとても納得のいく歴史世相に思えます。

また、今回のサイクルの始まりとなったコンジャンクションは1864年4月に起きています。当時、米国は南北戦争の真っ只中。日本では尊皇攘夷と開国を巡る争いが激化しその後の大政奉還へと繋がっていく、いわゆる幕末の動乱期と同期しています。これもまた多くの血が流された時代の一つですね。 

P1090924


        オポジションは、コンジャ ンクションで始まったサイクルのテーマが結実をみるときとされています。1864年当時、冥王星とキラルスがたった1回だけ黄道上で出会いコンジャンクションとなった位置は、牡牛座 11°台。サビアン・シンボルをみると『「人間が生きるという営み」にまつわる善・悪あらゆる可能性への理解、そしてその理解を阻み続ける不可視の障壁を探り当てる』という大きなテーマが浮かび上がるのです が...。このテーマが示唆する不可視の障壁とはいったい何なのでしょう? 時代の大きな流れの中で、じわじわと同化を促す社会的な階層の内にあって、わたし達の内に見え隠れするガラスの壁。それは集合意識の中で、わたし達個人の精神の内部で、様々な層にわたり多様な表現をまといながら、繰り返し立ち現れているようにも思えます。。

そして今回の新月ではこの冥王星・キラルスのオポジションに新たな参入者達が。。 冥王星にはジュノーが、キラルスにはエロスとアグニが寄り添い、彼らにTスクエアを形成する金星とパラス。うーん、これは複雑。いろんな影響が考えられるけど、やはり牡羊座19°台の金星とパラスが一番声高に物を言いそうかな。『理屈はいいから、とにかく困ってるひとがいるなら手を差し伸べなきゃ!』『最低限、ここを持ちこたえれば何とかなるなら、まずそれが先でしょ』『とにかく、公正に分け隔てなく向き合おうよ』って。みんなが素直な気持ちでそう出来ればいいな。。

けど、冥王星とジュノーには「大人の事情」がいろいろあるみたい。『あぁ、それは良い考えだねぇ』などと言いながら心地良い音楽を奏で、同時に目に見えないところで色々画策している気配も見て取れます。それに対する蟹座のキラルス、エロス、そしてアグニ。彼らは冥王星のプレッシャーを受けて溜まったフラストレーションのはけ口を求めているのかもしれません。負わされた責任や重荷をバーンと投げ捨て、いっそ生々しいエネルギーに身を投じたい...なんて。



P1090956


  仕事、家庭、恋愛その他、様々な人間関係を政治的な意図をもって見ていくなら、そして割り切って背伸びさえすれば、きっと社会的にも物質的にも立場が上がって助かるかもしれない。けれど「生命の火」アグニがそこに在るとき、「爆発するまで生きてみたい!」という欲動は抗いがたいものになりそうです。エロスもまた生(と性)の歓びを意味する小惑星です。若いキラルスは、無意識から湧き起こるそんな刺激に対して踏んばれるかな? そして金星とパラスは、双方のにらみ合いに「第三の道」を示すことが出来るかな? 独りよがりの善行ではきっと通じない。罪悪感や義憤にかられて働きかけても物事は悪化する。もっと自然体で、もっと体の底の底から湧き起こる軽やかな動きを通して、何が出来るだろう...? それぞれが本来の自分に少しでも気付けるような、そんな風を起こせるだろうか...? いや、ことばで言うのは簡単だけど、これってかなりの難題ですよね(^_^;(人間関係に例えたけれど、こうした分裂は自分のこころの内部に起きる葛藤としても顕れます)。 

けど、まだプロセスは始まったところ。これから金星は月末にエリスとコンジャンクトし、6月3日には天王星とコンジャンクトします。この期間は金星を中心に月のノード軸や火星、カイロンなどを含む、数多くのアスペクトが形成される時間帯です。触って、味わって、ぶつかって確かめる牡羊座。その後半を旅していく金星が、喜んでスキップしたり凹んで涙を浮かべたりする...そんなエネルギーを使いながら、ゆっくり足許を探っていきましょう。

最後に、今回は(も、というべきか?^_^;)キーワードはちょっと厳しめのフレーズが並んでいるけど。 実はけっこうユーモアが「鍵」だったりします。 日々いろんなことはある。けど、人間って可笑しい存在でもあります。限られたいのちの中で、右往左往しながら舞い上がったり落ち込んだり。温かかったり冷たくなったり。でも、そんな繰り返しをお腹の底から笑い飛ばしていくうちに... 何かまったく新しい宇宙が見えてくることだって...ある...か...も...しれま...せ......ん......あはは。ね!



Planet-forming-disc




★5月新月のサビアン・シンボル★


        このシンボルは上にも書いたように、4年前の月蝕で強調された度数です。あの頃、何をしてたかな...うーん、何を考えていたろう。。 もうずいぶん昔のように感じてしまいます。以前からこのブログを読んでくれているひとも、きっと忘れてしまったかも?

というわけで、当時のシンボル解説を少し変えつつ再掲しておきますね。あのときは月蝕だったので、この新月は当時の太陽の位置で起こります。けれどサビアン・シンボルのイメージは、常に対向する度数と補完しあったり対峙しあったりしながら立ち上がってきます。なので、向かい合う両方の度数を見ていくと、シンボルに含まれる構造がとてもわかりやすくなります。前に読んでくれたひとは、当時の感じを思い出してみてね。では、いってみましょう。



mistletoe


        まずは『ヒイラギとヤドリギ』。この二つの植物は、樫の木によって結ばれています。ケルト文化では、聖なる樫の木と共にこのヒイラギを「大いなる守護のエネルギーを持つ植物」として用いていました。冬、それはケルト部族にとって神聖な存在だった「賢者の樫の木」が葉を落として裸になるときです。けれどヒイラギはそんな冷たい季節にも青々とした葉を保ち、真っ赤な実をつけます。 このため、ヒイラギは寒々と暗い世界に美をもたらすものだと考えられました。一方、ヤドリギもまた神聖な植物とされていました。特に樫の木に宿ったヤドリギは、宿主の聖なる魂が顕れたものとして扱われました。ここで樫の木は冬至 — 日照時間が一年で最も短く、そこから太陽が成長し始める日 — つまり「太陽の新年」を象徴する木であり、ヒイラギ・ヤドリギ・樫の木の三つ組みは、古い年から新しい年へ、そして古い王から新しい王へと「力」が移行していくさまを象徴 するものとして顕れています。

  では対向するシンボルはといえば...『歩行を学ぶ小さな子供』 です。 この子はつかまり立ちを覚え、そしてまだおぼつかない足取りで歩きだそうとしているようです。好奇心に目をキラキラさせながら...。その危なっかしい姿をみると、周りの大人は思わず手助けをせずにはいられません。



tiny



  B・ボヴィは、2本の足で立ち、歩き始めることを『人類にとって進化への決定的なフェイズ』であり、進化・発展の各エポックごとに、その時点での「革命」が存在すると指摘しています。

2本足で立っている状態はバランスがとれた状態です。けれどそこから歩き始めるには、まず最初に一瞬、そのバランスを崩す必要があります。わたし達のこころ/精 神も、ひとつの段階から次の段階へと成長するとき、一時的にバランスを崩し、葛藤や迷いの中で極端な考えに傾くことが少なくありません。それは古いもの・ 古い状態から、全く新しいもの・新しい状態に移行する際に多かれ少なかれ、必ずくぐり抜けなければならない門だとも言えるでしょう。

       よちよちと歩き始めた子供は、バランスを崩して今にも転んでしまいそうです。葛藤はわたし達を苦しめます。革命の萌芽は社会全体を揺るがせます。それで も、前に進むためにはどうしても一歩一歩、その危機を乗り越えていかねばなりません。太陽から注がれる、成熟した樫の木のエネルギー。成熟した大人は、月 に示される子供を助け教えながら、やがては力を委譲して退くときが来るのを知っています。けれども子供は何処に行くかわからず、その動きはまだまだアテに なりません。大人のやり方で導こうとしても、きっと手を振り払って転び、ついでに大事な置物まで落として割ってしまうかも? 大人はハラハラし、ときには イライラして叱りたくなるけれど、先回りして支えようとしても子供はイヤイヤをします。歩行練習は果たして安全に進むでしょうか? 



P1090932



  古く 物慣れた感性と、新たに芽生えた可能性。わたし達のこころの中にもその二つは存在します。 その二重性の狭間で、わたし達は危機を経験し、それに立ち向か い、やがては交互にバランスをとることを覚え、新しい目標に向かって歩き始めます。社会もまたそんなわたし達をなぞるように、危機を迎え、紛糾し、破壊や 反抗、反動と抑圧を体験しながら次の時代へと移り変わっていきます。わたし達が今という移行期をすこやかに乗り越えていくには、自分の足許をしっかりみつめ、その上で新たな感性で周囲を見渡すこと。そして謙虚に、大胆に学んでいくこと。それが必須の挑戦となるのかもしれません。

        さて、新月が放射するメインのエネルギーは『ラディカルな雑誌』です。ラディカルとは急進的、または過激な思想を意味します。保守とか革新とかいうけれど、そのどちらにもラディカルな思想は存在します。「全てを壊し新しくせ よ!」または「堕落した現在を否定し、古き善き時代に還れ!」 …それぞれの思想の根本原理に根ざし、それを極端に純化しフォーカスしていった結果、 常識ではとてもついていけないような主義主張が叫ばれるようになります。この雑誌は月刊誌?それとも季刊でしょうか? いずれにしても特定のサイクルごとに、過激な文面やグラフィックに彩られた誌面が売り出されます。読者達は何を求めてその雑誌を読むのでしょう?



magazines



  ラディカルな雑誌はそれがどんなジャンルであろうと、現体制を舌鋒鋭く批判します。そして支配的立場にある者達を追い落とし、自分達の原理に基づいた思想・運動こそが絶対だと叫びます。その声高な論調は、きっと共感を抱いて読むひとには一種の昂揚感を与えるでしょう。でも...その声は、本当に広い視野で「今」をとらえ、大地に根を張りながら未来を見据えて叫ぶ、魂の声でしょうか? それとも、大して深い考えもなくただ巷の欲求不満を拾い、そのはけ口として借り物の思想や言葉を連 ね、ある事ない事取り混ぜて大言壮語しているだけなのでしょうか? 長い時を経て培われた智恵と謙虚さに裏付けられた、未来へのビジョンはあるでしょうか? それとも、ただ自分達の思い通りにひとびとを操り、力をふるいたいという欲望のはけ口でしかないのでしょうか? いえそれとも... もしかして、単にロックンロール♪してるのかな?


        これに対して対向する射手座5°のシンボルは『木の上のフクロウ』 です。フクロウは智恵の女神、アテーナーの象徴なのだそう。目も眩むような高い樹木の上で、彼はあたりを睥睨しています。フクロウはとても敏捷で、その目は夜の闇をものともしません。その高みに羽を休めてくつろぎながら、ぐるっと首を回して大地の形状を知り、獲物の気配を感じ取ります。 彼が 止まっている一本の枝は太い幹に連なり、その幹は大地に深く根をはっています。女神アテーナーにも擬せられるフクロウ。その真の智恵とは、長い時の流れに培われたもの。年月のもたらす多様な経験を、広大な視野を通してゆるぎなくまとめあげたものなのかもしれません。さぁその智恵をもって狙う獲物は、いったい何なのでしょう? 


owl-50267_1280



  木の上のフクロウは、状況を変えたい!自分を変えたい!誰かを変えたい!と願う叫びに反応してターゲットを絞り、高い枝から滑空し、鋭いかぎ爪で獲物をとらえるかもしれません。でも、もしその叫びが自己欺瞞や誤魔化しだったら? フクロウはその智恵の適切な使いどころを失い、虚しく宙を掻き風を起こしてホーッ ホーと鳴くかもしれません。英語でフクロウの鳴き声を意味する "hoot" には別の意味があって、それは「不満を表す叫び声」そして「嘲りを秘めたヤジ」なのだそうです。うーん、最近はそういう声を聞くことのほうが多いような。。(^_^;

ともすると狭量になりがちな社会の中にあって、表向きはインサイダーとして生きながら、こころの中は深い森にひそむアウトサイダーと化しているひと、今は多いかもしれません。夜行性のフクロウみたいに。けど、闇の中でも獲物の動きを見極める鋭敏な目を、 ラディカルな喧噪の内に本物の声を聞き分ける鋭い耳を、わたし達は持っているでしょうか? 


P1090918



        古い時代から新しい状況へ。古い精神から新しい息吹へ。さぁ、出発!な〜んて、ことばにするのはとても簡単です。でも時代の変わり目、人生の変わり目 の実相は、様々な闇をくぐり抜けていかねばならない、困難な道。 それでも、わたし達を取り巻く社会、世界、そして気象や大地の様相までも確実に、おそらく根底から変化しようとしているのを、多くのひとが感じ始めています。そして何よりわたし達自身の内なる宇宙が変わろうとしている...。 その流れ、その道筋を創ってきたのは、創りつつあるのは、他ならぬ無数の 「わたし」のこころと言葉と行為です。だからこそ。きっと今は、自分自身の胎内宇宙をより深く掘り下げ、視座を移行させていくとき。たとえ転んでも、擦りむいても。そして...わたし達の計り知れない宙の中心に棲む、内なる古い王が......新しい王の力を見出すとき。。



crab_nebula



        お休みモードとか言いながら、結局ずいぶん長くなってしまいました。でもまぁいいかなw。「お休みモード」って、長い間に自分で創り上げてしまった鋳型を外し、少し自由になるためのマジックワードだったのかもしれません。

ならきっと、ずっとお休みモードでいいんだな。書くことも。まなぶことも。誰かに何かを伝えることも。そしてたぶん、生きることでさえも!




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:35|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

May 21, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/22【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫


今回はこちらのコーナーは概略とさせていただきます。

まず、先週の記事にあった以下の記述が念を押すように再掲されていました。

『要するに、今現在 米国株式市場にとって(したがって世界の株式市場にとっても)最大のリスクとなるのは政治リスクということだ。そして、このコラムの冒頭で説明したよう に、私達は今後100日間の内にそのリスクが現実か杞憂かを知ることになると思う。今月はトランプ大統領のネイタルチャートに火星の重要なトランシットが 来るし、8月21日には火星を伴う日蝕が彼のアセンダントで起きる。このオーブは±1カ月だ。』

『実際これは、今後2週間の内にホワイトハウスがもっと攻撃的で思い切った行動を取る前哨戦かもしれない。トランシットの火星(攻撃、自己主張、新しい物事 の開始、論争、好戦的)がトランプ氏のネイタルの太陽・天王星コンジャンクションに近づき、同時に彼の月蝕の月とのオポジションにもなるからだ。 神よ、 今後2週間(5月14日〜27日)彼の道を横切らんとする者達にどうかお慈悲を。』


  その他の内容としては、米国をはじめ各国の株式市場、貴金属、原油、国債、そして通貨市場の動きをふり返り、前回のコラムで触れたトランプ大統領のネイタルへのトランシットと共に高まっている疑惑糾弾などワシントンに起きている騒動、また設立図の水星・土星オポジションへの海王星によるTスクエアが効いて大人しくなっているFRBなどについて触れています。

・ウォールストリートジャーナルの記事は最近FBI長官を解任されたジェームズ・コミーが『…トランプ氏は前国家安全保障担当補佐官マイケル・フリンに対する捜査から手を引くよう私に要請した』との覚書を書いていたという話が最近浮上したと伝えているが、この話が全世界に伝播されたことで今年最も激しい下落のひとつが起きている。

・ダウ平均が史上新高値をつけない限り、米株市場に異市場間弱気ダイバージェンスが示現することになるが、プライマリー・サイクルの早期にあってこれがそれほど問題になるのか?という疑問。
まだ気にするほどではないかもしれないが、ヨーロッパやアジア・環太平洋地域でも似たようなシグナルが出ていることには留意というニュアンス。

・トランプ氏にまつわるスキャンダルが功を奏したのが貴金属市場、原油市場、国債、通貨。

・FRBは設立図の水星・土星オポジションへの海王星によるTスクエアが効いて最近存在感が薄く、果たして本当にあと2回の利上げをやる気があるのかどうか怪しい雰囲気が立ちこめている(海王星の絡むこうしたハードアスペクトでは、「言葉の信頼性」がゆらぐ、または「世間から見えないところでひそかに行動する」などの状況が顕れやすい)。 海王星は「隠された動機」を意味するところから、これは明らかに岩陰に身を潜めてトランプ・スキャンダルの盛り上がりを(満足しながら)注視していることが窺われる。

・ユーロ通貨は米国大統領選および1月のドル高値予測以来の最高値まで上り詰めた。これも例の大統領選16年サイクルと共和党大統領の法則に従った動き。


  そして初の海外ミッションに出る大統領を追うメディア・リポーター達は、国外でまた大いに羽目を外し騒ぐ機会を得るに違いないとも。 また火星のトランシットを受けて新しい人々に出会うトランプ氏は、多くの新しい刺激とアイデアを得て何か非常に独創的な発想が生まれるかもしれない・・・もしかしたらもう米国には戻らないと決めたりして・・・などと結んでいます。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        皆さんは今後も「魔女狩り」「リーク」という言葉に接するだろうし、また問題となる文書との関わりを隠したい「正体不明の情報源」について、数多くの話を読んだり聞いたりすることだろう。また、ドナルド・トランプが彼を弾劾しようというバイアスのかかったメディアや政治勢力によってどれほど「犠牲者」になっているかという話も耳にするだろう。 

「」で括った全ての言葉が海王星と関連している。全ては土星・海王星のウェイニングスクエアの下で私達が記述してきた文言だ。 このアスペクトは2015年11月〜2016年9月に発効したが、その後9カ月間、効力のオーブを保つ可能性を保持している(2017年6月末まで)。 要するに、2016年の選挙シーズンに自分達の敵の評判を地に落とす目的で創り上げられ、蔓延していったネガティブなトーン は いまだに終わっていないということだ。

        海王星のダークサイド(噂、指示ミスまたは意図的誤誘導、信頼に足る証拠を著しく欠いたスキャンダル)が巷に重く垂れ込める時、トランシットの火星が大統領の出生図上で双子座に在泊する太陽・天王星コンジャンクション(カオス)とコンジャンクトして彼の月とはオポジションになり、同時に米国始原図の火星をヒットし海王星とはスクエアを形成する(5月15日〜27日)という事実を総合すれば、今後も彼自身と彼に敵対する側の双方に、これまで以上に混沌として予測不可能なふるまいが観測される期間となることは必須だ。

大統領が「魔女狩り」と呼ぶ、確かなソースを欠いた申し立ても、またそれに伴うヒステリー症状も止みそうにない。それどころかもっとエスカレートするかもしれない。 もしそうなら、先週のミニ版パニック相場は非常に近い将来、もっと長期ベースで起こり得る事態の単なる予告編となるだろう。近付きつつある7月26日には太陽・火星コンジャンクションが起き、8月21日はトランプ氏のネイタルの火星とアセンダントで日蝕が起きるのだから。

        ファンナンシャル・アストロロジー(と一般のアストロロジー)の研究において、100%ネガティブな宇宙シグナルとなるアスペクトやコンビネーションは無い。どんな原動力も、その内部には解決への道とポジティブな結末への潜在的可能性を秘めている。それはそのエネルギーを受ける個人の惑星力学への理解、そして緊張を和らげるかエスカレートさせるか、また関係する全てにとって利益となる共通のゴールへと進む意志を持てるどうかにかかっている。

海王星を最善の形で使うには、ヒステリー状態を乗り超える必要がある。それにはまず内なる平和の場を見出すことが先決で、これによってイマジネーションと洞察力の働きを良くし、自分が進もうとする道に立ちはだかる障害の解決策を明らかにしていくことだ。

しかし、火星と海王星の両方が同時にシグナルに含まれる時は、元来備わった互いの特質が衝突を起こす。 火星は即座の行動を欲するが、海王星は問題が自らほぐれ始め、解決策がおのずと露わになるような状況を、時間の制限無しで忍耐強く待つことを望む。 この火星・海王星のようなコンビネーションの下で衝動的に動けば、通常は失敗に終わって大きな誤解や恥、困惑まで招く結果へと導かれる。

もし十分に忍耐強く、正しいタイミング、あるいは正しい解答を待てるなら、道はひらけるだろう。 それは他者側が問題を解決するような決断をするか、あるいは少なくとも「当事者がやらねばならないことは何か」そして「知るべきことを知った上で出来ることがあればそれは何か」を明確に提示するという形で起きるかもしれない。


        これからの4カ月は興味深いものとなりそうだ。その間、金融市場(とりわけ株式市場)は米国大統領ドナルド・トランプの人生に展開していく物事を反映するように動くだろうと私は考えている。

したがって、金融市場におけるリスクは引き続き政治的なものとなる。経済それ自体は、2017年の大半において木星と土星がセクスタイルを形成することを見ても、悪くない。 だが政治の領域はそうはいかない。何故なら世界の政治は私達のリーダーのチャートへのトランシットを反映するからだ。トランプ氏の場合、そのトランシットは波乱以外の何物でもない。金融市場は今後ますます政治的不安定性とそれがもたらすリスクに重きを置くことになるだろう。







訳文ここまで
-------------------------------------------------


hiyoka_blue at 21:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 14, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/15【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月15日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

次回は多分お休みさせていただくかもしれません。m(_"_)m


≪先週をふり返って≫

        先週は金融市場と世界政治にとって大きな意味を持つ満月の週だった。フランスは新たな大統領を選んだが、今回は世論調査どおりの結果が出た。米国大統領ドナルド・トランプはFBI長官ジェームズ・コミーを解任したが、これは突如として地獄の門を開く形となった。大統領選挙期間中のコミーの動きに疑念を抱く人々にとっては遅きに失した感があるし、ロシアによる大統領選介入とトランプ陣営との関係を疑う人々にとっては、昨今急速に進んできた調査の途上というのが疑わしいタイミングに感じられる。

コミーの解任で捜査は一時中断モードになった。このトランプの行動とタイミングの奇妙さに加えて、その理由も非常に奇妙だ。つまり何やらコミーがヒラリー・クリントンに対して意地が悪すぎたとか、そういう類のことなのだ。これは妙だ。トランプ自身も選挙期間中はヒラリーに対してけっして「優しい」とは言えなかったのだから。どんな出来事であれ、蠍座の満月が起きた日に何か発表があったら、それは何事かが終わるか、あるいは誰かを解任するタイミングということだ。

実際これは、今後2週間の内にホワイトハウスがもっと攻撃的で思い切った行動を取る前哨戦かもしれない。トランシットの火星(攻撃、自己主張、新しい物事の開始、論争、好戦的)がトランプ氏のネイタルの太陽・天王星コンジャンクションに近づき、同時に彼の月蝕の月とのオポジションにもなるからだ。 神よ、今後2週間(5月14日〜27日)彼の道を横切らんとする者達にどうかお慈悲を。

そしてまたこの事自体が、今年7月〜9月、天上で火星とコンジャンクトして起きる強力な夏(8月21日)の日蝕と、それが彼の火星とアセンダント上で形成されるという事実の前哨戦となる。しかもそれは、ジャネット・イエレンのネイタルの満月(獅子座・水瓶座)ともオポジションだ。彼の支持者が信じるように、大統領が独創的で賢い天才で、ただ全米国民を護ろうとしているだけなのか、あるいは始末に負えない奇っ怪な男で世界にとっての "危険物" なのかは、これからの100日で明らかにされるだろう。6月3日のウェビナーではこの問題についてより詳細に論じるつもりだ。

  先週の出来事に対する世界の金融市場の反応もまた興味深いものだった。週明けはS&Pとナスダック総合が新高値をつけたが、それは前週の水星順行の直後だった。しかしダウ工業平均(DJIA)はそうならなかった。ヨーロッパとアジアでは史上新高値や数年ぶりの高値が示現し、日本の日経は年初来高値まで舞い上がった。

金と銀は5月8日火曜まで厳しい下落が続き、その後反転した。これはここ2週間にわたって購読者向けに発行した特別リポートどおりの動きだった。原油と国債もまた直近の急落から反転した。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “政治家は常に国を第一に考えると言うが、その言い回しは通常、自分自身が再選されるべきだという意味で使われる… バラク・オバマは大統領になってから1年後、国の成長のために何一つしようとはしなかった。彼は企業に対してただ敵対的なシグナルを送るだけだった。彼が力を注いだのは増税、規制、そして再配分というアジェンダのみに終わった。ドナルド・トランプはまだ主要な仕事は何も成し遂げていないが、それでも投資家、企業、そして消費者に楽観的な雰囲気が戻ったことは明白だ。”

― Holman W. Jenkins, Jr.
  “France is Ripe for Rebirth”
  ウォールストリートジャーナル 2017年5月10日付


        今週、5月19日には45年サイクルを持つ土星・天王星トライン(2016年12月〜2017年11月)の全3回中2回目の形成がある。このアスペクトが起きるのは米国株式指数の歴史において5回目であり、『フォーキャスト2017』でも述べたように、どのケースにおいても株式市場における長期サイクルのピークが示現している。前回これが起きたのは1972年7月〜1973年5月で、ダウ工業平均は1973年1月に史上新高値をつけた。

それは共和党のリチャード・ニクソンが大統領選に勝った直後だった。そしてその後まもない2期目の任期中、ウォーターゲート事件のスキャンダルに火が付いて彼の弾劾を求める声が高まったが、彼は米国史上初めて任期中に辞任した大統領となることによって不可避と言われた弾劾をまぬがれている。この3回のアスペクト形成の中間部で示現した当時の史上新高値の後、ダウ平均は "大不況"(Great Recession)以来最も激烈な2年間の下落に襲われた。1974年12月までに、ダウ平均は1974年の年初来高値から570下げ、36年サイクルの大底にも匹敵する46.6%もの価値を失った。

        では昨今の政治的力学は1973年〜1974年と似ているだろうか? 多くの人々が、ニクソンのウォーターゲート時代と今とは何の類似性もないと言う。だが一人のファイナンシャル・アストロロジャーとして、私にはそう言い切れる確信がない。土星・天王星ウェイニングトラインは、私達にとってまさに無視することの出来ない宇宙的類似性なのだ。現在のところは野党側からの動きのみとはいえ、トランプ弾劾を求める声は日増しに高まっている。

もちろん、野党はビル・クリントンの時もジョージ・W・ブッシュの時もオバマの時でさえ弾劾の声を上げた。ただ今回の違いは、株式市場の史上新高値と関連する土星・天王星トラインが形成され、それに加えて政権の座にある指導層への不満が高まっていることだ。つまり今回は、弾劾の可能性がすこぶる現実味を帯びていた1973年〜1974年により似た状況だ。この類似性を不気味なほどに高めているのは、共和党の議員達もまた弾劾の声を上げ始めていることで、これもニクソン当時と同様だ。

要するに、今現在 米国株式市場にとって(したがって世界の株式市場にとっても)最大のリスクとなるのは政治リスクということだ。そして、このコラムの冒頭で説明したように、私達は今後100日間の内にそのリスクが現実か杞憂かを知ることになると思う。今月はトランプ大統領のネイタルチャートに火星の重要なトランシットが来るし、8月21日には火星を伴う日蝕が彼のアセンダントで起きる。このオーブは±1カ月だ。

  そしてビットコインを注視してきた人々にとってはついに、価格が史上最高値に舞い上がった。今や金価格を大きく超え、先週は1800ドルに届いている。ひょっとするとここには通貨と金融市場操縦術へのメッセージが潜んでいるのかもしれない。








訳文ここまで
-----------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 10, 2017

●5/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで5月11日07:01前後、北海道周辺で07:07前後、関西方面は06:42頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で06:13前後に蠍座20°24'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています


【月 蠍座20°~21° + 太陽 牡牛座20°~21°】
  "A woman drawing two dark curtains aside" +
  "Wind, clouds and haste"
『2枚の闇のカーテンを引き開ける女』+『風、雲、その急速な動き』 

  "A soldier derelict in duty" +
  "A finger pointing in an open book"
『職務怠慢の兵士』 + 『開かれた本を指し示す一本の指』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/25】
※数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★未知の領域へと踏み込んでいきたい 気持ち、または覚悟や勇気
→★水面下で進行しつつあった物事が急速に進展/加速していく
→★他者の無意識を操ったり不安や怖れをもてあそぶ心理に注意
→★一時的に姿を隠す、または目立つことを避けて力を溜める必要
→★隠されていた事実に光が当たり目前の事実が陰に隠れる
→★様々な考えや思考をより合わせてひとつの結論を導き出す
→★新しい観点、新しいやり方、新しい力を求めて動き出す
→★これまで慣れ親しんできた限界を超えて異なる世界をかいま見る
→★縛りを破って一線を踏み越えるか、触れずに後退するかという選択の分岐
→★評価の固まった権威を信頼すべきだという心理と内なる自然体との葛藤
→★成果主義が持つ影への不満と不信、そして不服従
→★見ることを避けていた本音があぶり出される
→★自分が本当に従うべき「真実」や「規範」を問われる状況
→★社会の喧噪から離れ、全くの孤独になってみることの効能
→★追い詰められた状況から突然のひらめきや力が湧いてくる
→★自分は何を本当にしたいのか?という問いの回答を再確認する
→★自分の中の暗闇、黒い部分にあえて踏み込み、通り抜けていく必要
→★真の新しさは自らの足許深くに埋もれていることへの気付き・・・→


エネルギーのポイント:新月『足下に開く岐路のゲート』
               
            満月『分岐していく現実/世界を観察する』 

170511FM


        前回新月のお知らせどおり、今月5月は記事もわたし自身もお休みモードでいってみます。
 
  さて、連休もあっという間に過ぎていったけれど... みんな、楽しく過ごせたかな? 日本のほとんどがお休みしてる間、フランスでは大統領選… 一応の決着はついたけれど、EUも含めてこの先まだまだ前途多難そうです。そして休み明けには韓国の大統領選も行われ、親北反日路線と言われる大統領が誕生しました。さて。。 米国ではあのコミーFBI長官が解任され、一方では今にも何かありげに見えながら2009年3月以来騰がり続けている米国株市場。そして日本も進まない憲法論議を筆頭に政治問題から自然現象まで問題山積。。  ひとのこころ、空模様、大地、みな日々揺れ動いています。 そうね、世界は動いてる。そしてたぶん、わたし達ひとりひとりも。それぞれの人生の途上で。それぞれの、節目で...。



P1050937


  今回(と、たぶん次の新月)はいつものように長々としたサビアン・シンボルの解説やアスペクト説明はお休みです。でも今日は、全体の雰囲気だけでも触れておこうかな(アスペクトもチャートを見るだけで不思議で面白いのだけど..)。

けれどそれって、満月のシンボルが含む豊かで奥深いイメージと惑星達が織りなす多様なアスペクトの可能性から、たった一枚の絵を炙り出すようなもの。それも、抽象的に。 だから同じエネルギーを使ってわたし達それぞれが創造していく現実は、万華鏡のように色とりどりになるでしょう。けどよく見ていくと、宇宙も世相も個的な "現実" も...実はフラクタルな構造になっている...そんな気がします。


じゃ…わたしはこの満月を一夜の夢としてスケッチしてみよう。これが誰かにとってヒントになるかはわからないけれど。。 さてと、どんなイメージになるかな。みんなも、自分なりのタッチで絵を描いてみてね。

(満月は新月のテーマの中で実る果実のようなもの。なのでもし気が向いたら新月の記事も参考にどうぞ^^)



gate



【2017年5月11日】



どん てん かん! 

どん てん かん! 鋼を打つ音が絶え間なく響き渡り

足許にはマグマが燃えたぎる 


物言わぬ磐座の下に いのちとかたちを生み出す火と熱 
牡牛座の太陽。

しんと潜んで窺いながら ささやかなふるえを映す水鏡 
蠍座の紅い月。


あぁ 今夜は満月だっけ...


見上げれば風雲激しく流れ 銀の雲 灰黒の雲 揺れ惑う樹々の梢
あれは太陽の声か 急げ!急げ! 何かが君を待ってるぞ


そうだ、進まなくては 前に
うれしい たのしい はやる わくわく そう、それでいい


ふと射す影。
でも いったい何処へいくの …?


 惛い。…クラクナッタ…


顔の無い女が  [わたし]という井戸の底に立ち 
赤黒いカーテンを引き開ける

急激な光! 目を刺す光!


 明るい。 白い。 …インチキクサイほどに  

 
それともこれは 仄暗い未知なのか?
あぁ 確かに。


やめて!と言ったのだっけ? 開けろ!と言ったっけ…



ここに [わたし] を足留めする 無数の思考 数多の想い 渦巻。 
じっと 逆巻く 無音の ちから。

それは 茫々と輝き続ける 銀河中心の [わたし] 


足許には いびつな十字架ひとつ

そうか。 十字路...... なんだね


 サァ キミハ イクンダヨ 
 ドッチへイクノ?
 キミガ キメルンダヨ



そこに 厳かな 声ひとつ。
我が兵士よ! 戦士よ!と   誰だ


誰かが 指差してる 白い道を 進めと
誰かが 指差してる 色の無い道を 進めと
誰かが 指差してる 黒い渦の道を 進めと
誰かが 指差してる 見えない未知を 進めと



 サァ キミハ イクンダヨ 

 ネェ ドレガ タダシイノ?

 キミガ キメルンダヨ

 スベテガ タダシイノダカラ......


 

それから [わたし] は 

蠍座の月を映し にやりと微笑むその水鏡を 覗き込んだのだ。




curtain

 



have a great great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:50|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

May 07, 2017

お知らせ

  今週5月8日付のメリマン・コラムは先週の告知どおり通常記事は休載でした。

なお購読者向けには先週、銀についてのスペシャル・リポートを発行。金については現在始まっている時間帯の内で、ある特定のパターンが示現し次第スペシャル・リポートが出されるとのこと。

その他、今夏発刊予定で現在執筆中の書籍 "The Ultimate Book on Stock Market Timing, Volume 1: Cycles and Patterns in the Indexes" について、17世紀の英国市場まで遡った研究と新たに改訂を加えた長期サイクルなど、ダウ平均、S&P、日経株式指数についての最も包括的な書籍になるとの経過報告が添えられていました。
 
 
 

hiyoka_blue at 20:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 30, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント5/1【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年5月1日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪先週をふり返って≫


  今週はこのパートを割愛させていただきます。なお、内容的には金星・土星スクエアの終了によって幕を閉じた2月22日〜4月21日の今年最も強力なジオコズミック時間帯を通過し終えると共に騰勢を強めた世界の株式市場、そして金星逆行にまつわる他の市場のトレンド反転についての回顧でした。なお、貴金属(金・銀のどちらか、または両方なのかは特定なし)に関してはアストロロジーとサイクル・タイミング的に買いシグナルに近付きつつあるとか。

※なお、来週のコラムは週末にメリマンさんの息子さんの結婚式があるそうで、休載、または短文になるかもしれないとのことです。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “忠実であるという意味があきらかな真実を言わないことも含むなら、おそらく誤った物事に対して忠実なのだろう。”

― Peggy Noonan
  “Republicans, Learn the Limits of Loyalty”
  ウォールストリートジャーナル 2017年4月22日〜23日付


        “米国における将来の新築住宅購入予定者にとって打撃となる一報だ。米国商務省はカナダ産木材の米国への輸入に平均20%の相殺関税を課す決定をした。こうした展開が何故米国人の懸念となるのか? それは米国の通商政策が住宅取得能力を直撃する怖れがあるからだ。関税など住宅価格にたいした影響を持たないだろうと述べた時、商務長官ウィルバー・ロスは誤りを犯していた。”

― Granger MacDonald
  “U.S. Homebuyers Foot the Bill for Canadian Lumber Tariff”
  The Hill (thehill.com) 2017年4月26日付


        “歴史から学ぶことのない者達はそれを繰り返すことを運命付けられている。”

―  ジョージ・サンタヤーナ


        皆さんは私がいなかったらどうするだろう? いや実際、もっと適切な質問はこうかもしれない:皆さんの存在がなければ私はどうするつもりだろう? そして、予測を立てるためにパズルのピースを正しく置くにあたり、ファイナンシャル・アストロロジーが提供する明白な優位性と、それにより私(と他の人達)が今後の資産計画を決定出来るという事実が無かったら、いったいどうするだろう?

多くのプロフェッショナルなアストロロジャー達は、「予言」はアストロロジーの全体性とそれが持つ誠実さを損なうと考えている。私もまたその観点には同意だ。しかしながら、ジオコズミック・サイクルと市場の動き、そして世界の政治社会的状況との相関性がいかに高水準に達しているかを研究する時、その研究は「予言」というご託宣を扱っているのではない。様々な「可能性」を研究しているのだ。

そしてその「可能性」を基にしてこそ、あなたは(そして私達のほとんどは)、それが投資やトレードの決断であろうと、雇用、結婚、ビジネス関連など他の多くの社会的事柄であろうと、将来の計画を立て、決断することが出来る。私達は常に、人生における自分の方向性を微調整している。日々多くのデータが集まるにつれてそれを評価し、その評価は可能な選択肢それぞれが持つ成功の「可能性」への私達の気付きを加味したものとなる。その気付きが何かを読んだり、研究したり、あるいは個人的な経験に基づくものであれ、だ。

アストロロジーは、こうした相関性(とそれにより浮上する可能性)を描くことが出来る。したがって、それは個人的な意志決定や計画立案における非常に価値ある要因となり得る。これは「予測技術」の基盤であり、「予言」のそれではない。またこれは予言よりもはるかにアストロロジー本来の質を保つ行為でもある。予言はどんな状況においてもその究極の結果を左右する重要な要因である「選択」を完全に無視するものだ。予言は選択を無価値とする。それは予言する者にのみ力を与え、他の全ての人々から力を奪うのだ。

        何故私が今、わざわざこんなことを言うのか? 先週のコラムで戦争の可能性について述べた後で? 先週、私はこう書いた。

『戦争に関して、私は今後数ヶ月の内にその可能性について何度か触れることになると予測している。今年8月21日の日蝕は獅子座終盤度数の火星がコンジャンクトし、米国大統領ドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きるからだ。アストロロジー用語に親しみの無い読者の方々には、これが強力で強制的圧力を持ち、攻撃的な原動力であると言い換えよう。もしこれを抑制しなければ、対立を生み出し、米国を含む世界中を敵対的行為へと導く可能性がある。』

さて、今回私はこの同じジオコズミックな様相と金融市場の相関関係について、皆さんの注意を向けたいと思う。とりわけ米国株式市場との相関性だ。多くのアナリスト達が、今年米国を強力な下落が襲うと予想している。だが彼らはここ数年来、同じことを言い続けてきた。そしてここに来て数週間続いた株価下落の後、新たな強い反騰が起きて世界のいくつかの株式指数を史上新高値に押し上げ、ダウ工業平均もまた同様の瀬戸際に来ているのを私達は目撃している。誰もが同じ事象を予見しているが、誰もそれがいつ、何故起きるのかを知らず、そして今多くの人々が混乱している。またしても、だ。そこに私を必要とする理由 ― いや、というよりも、私達が金融市場サイクルとファイナンシャル・アストロロジーとの相関性を理解することがいかに必要か、という理由がある。

        火星とコンジャンクトして起きる ― 特にトランプ大統領のアセンダントとネイタルの火星上で起きる ― 日蝕は、また西海岸から東海岸まで、米国の中央地域を横断するように闇の道を切り拓いていく。そうだ、これはアストロロジーの研究において、米国が関わる「紛争」を表す伝統的なシグナルであり、軍事衝突や戦争の脅威と同期する。 だが日蝕を脇に置いたとしても、単に太陽・火星のコンジャンクションだけでも、8°(時には12°)のオーブをもって米国株式市場における10%かそれ以上のリバーサルと相関性を持つ、最も重要なジオコズミック・サインの一つなのだ。

太陽・火星のコンジャンクションは7月26日に起きる。オーブを8°とするなら、発効期は6月29日〜8月21日だ。12°とすれば6月14日〜9月5日となる。これが米国株式市場に起きる10%かそれ以上のリバーサルと同期する時間帯だ。また私達の研究では、この時間帯の中で50週かより長期のサイクルが天井または底を打つ確率は67%となる。

もしこの時間帯に向けて市場が新高値をつけていれば、私達はここで10%+αの下落を期待するだろう。 反対にこの時間帯に向けて年初来高値から少なくとも10%下落していれば、私達は底をつけた後に続く10%以上の反騰に期待するだろう。 前回、太陽・火星のコンジャンクションが起きたのは2015年6月14日だった。ダウ平均の史上新高値は、太陽が火星に向かってコンジャンクションまであと7°に迫った5月19日*の18,351だった。それは6.5年サイクルの天井となった。そして下落がスタートし、2015年8月24日、6.5年サイクルの底15,370をつけて完了した。
*この日は新月の翌日で水星逆行開始直後のストームフェーズでもあった。

2017-04-29
 ダウ平均日足 2015年5/13~8/27 www.investing.comより


        こうしてパズルのピースを並べてみると、このように強力な下落の理由はおそらく米国及びその指導層と誰か、または世界のどこか別の国との紛争がエスカレートすることなのかもしれない(通商貿易関連か?)それがカナダではないことを願う。あるいはメキシコかロシアか。または朝鮮半島か。それともイランか(特にイランは強調されているように見える)。

        つまり、親愛なる読者の皆さん、これが私を必要とする理由… おっと、というより、何故私が皆さんを必要とし、私達が互いを必要とするかの理由だ。もし私達が謎の断片を再び一つにすることが出来れば、もしかすると私達は、天上に描かれる詩文がいかに目先の金融市場の動きについて語っているかを理解し始めるかもしれない。翻ってそれが私達に、こうした歴史的相関性に基づいて導かれる予測をツールとして投資やトレード計画を立てることを可能にするのだから。







訳文ここまで
-----------------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 25, 2017

○4/26の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
来月、5月の新月/満月記事は久々のお休みモードで、もしかしたらキーワードだけ…なんてことになるかもしれないし、もしかしたら、その都度気になったことをルネーションに囚われずに書いたりするかもしれません。たぶん完全なお休みにはならないと思いますが、かなり変則的になりそうです。
m(_"_)m

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月26日21:36前後、北海道周辺で 21:42前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は21:16前後、沖縄周辺では20:47前後に牡牛座 06°27’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座6°~7°ー 発効期:4/26~5/25 】
 "A bridge being built across a gorge"
『峡谷に架けられる橋』

 "A woman of Samaria"
『サマリアの女』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
 ※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★
隔たりを超えて「向こう側」へ行きたい、触れたいという渇望
→★自分本来の生を探し求め、主体性を取り戻そうとする
→★感情と思考に粘着し続ける一定のパターンを見出し具体的に対処する必要
→★必要な要素を手許に残し「現実」に対して建設的に立ち向かう
→★本物とニセ物、欲得ずくと真の優しさを見分ける
→★メイン・ストリームからあえて外れていくことへの覚悟
→★「向こう岸」に気を取られすぎて足許がおろそかになる危険
→★呑み込もうとして呑めない、吐き出そうとして出せない問題に注意
→★障害を越えて問題を解決する際に必要な忍耐と慎重な準備
→★立ちはだかる困難の元凶を見極めて徹底排除をはかろうとする
→★「声」のはらむ「質」が重要な鍵となる可能性
→★虚実半々の曖昧さを許しながら生きることで深みにはまる危険
→★何が本当に信頼すべきものかを何度も再吟味する必要
→★「どんなことをしてでも目的を達する」というやり方の落とし穴
→★人生を変えそうな出逢いが真実への単なるスタートラインだと知る
→★自分はなぜ今これをするのか(またはしないのか)を問う必要
→★慣れない視点や環境の中で依るべき自己の中心を再び探す・・・

エネルギーのポイント:『足下に開く岐路のゲート』

170426NM


        桜色のときもあっという間に過ぎて、4月最終週の新月。世界は相変わらずというか、ますますというか、沢山の波風、出来事の数々が日々のニュースを賑わしています。凶悪な事件、テロ、武力衝突、暴動、政治闘争…それに水星逆行が影響したと思われる事故や遅延。大きなことから小さな出来事まで数え上げたらキリが無いほどです。 


P1090582


  そして日本の戦後始原図(主権回復図)のMC/IC軸には現在逆行を始めた冥王星がTスクエアを形成し、MCに乗るネイタルの海王星にスクエア。日本の国政/屋台骨に掲げられた理想(海王星)が、冥王星によって深みから揺さぶりをかけられているという意味で、重大な時期にさしかかっていると思います。 けど、国の始原図でMCに海王星がコンジャンクトするというのはとても珍しいこと。一応、長く安定を保っている主要国のチャートでは、たいていの場合太陽や金星、木星など、理念として「意識しやすい」というか、ある意味わかりやすい(つまり、みんなが共通の「解」を得やすい)惑星が天頂近くに来たりするのだけど。。 遠い惑星であり、無意識レベルを刺激するといわれる海王星。 慈愛と自己犠牲と理想と夢を追いながら、同時に曖昧で現実から乖離しがちで下手をすると果てしない欺瞞や罪悪感へと向かってしまう海王星が国のチャートで天頂に強調されるというのはとても挑戦的...というか超上級レベルの困難さをその国の政治と国民に与えるのではないかと思います。

これを活かすにはきっと、国の依るべき精神とか理念の根本を、本物の霊性にまで高めないと難しそう(本物って何?という疑問は今はさておくとしても)。。 その上で、世界と人間が抱える赤裸々な現実をしっかり見据え、リアルで的確な対応の出来る国になるしかないだろうな…って思います。でも、それは本当に困難を極めることです。わたし達ひとりひとりが自分の抱える海王星と直面し、精錬していくことから始めないといけないのだから。。 


P1090632


        この、冥王星による海王星へのスクエア、MC/IC軸へのTスクエアは、冥王星の逆行・順行で行きつ戻りつしながら来年、2018年いっぱいまで続いていきます。そしてその間に、始原図4室(国民の生活、領土、集合体としての国民の雰囲気や精神)の金星へのスクエアにニアミス、天王星は同じく4室の木星にコンジャンクト。2019年から冥王星はいよいよ4室の金星、準惑星セレス、木星への正確なスクエアへと向かって動き始めます。

今も見えない舞台裏の緊張が続く北朝鮮の建国図では、月のノースノードが牡牛座の6°台で、今回の新月が乗ります。火星はDC上でネイタルの月とはオポジション。この刺激が焦りや逸るような行動に繋がらないと良いけれど。5月〜6月にかけても火星・天王星・土星絡みのハードアスペクトが形成されることも懸念のひとつです。一方、フランスの大統領選一回目はおおかたの予想どおりマクロン氏VSルペン氏になったけれど、町では暴動が起きて100人以上の逮捕者が出たとか。けど水星逆行中の勢力図をそのまま受け取れるとも思えないし、まだ来月7日の本戦までフランス有権者の「気分」がどうなるかはわかりません。6月にはEU離脱決定後初の英国の総選挙。ちなみにEUの設立図には天王星・海王星のコンジャンクションがあります。今そこにはやはりトランシットの冥王星がコンジャンクト中。そして2019年春にはMCにトランシットの天王星が乗ります。こちらも大きな変化を迫られている感じ。 

世界はこれからどうなっていくんだろう?という疑問が今、巨大な集合体の脳裡を駆け巡ってるような。。 とはいえ、これを書いてるわたしも、読んでくれてるみんなも、まだ今この瞬間をこうして昨日と変わりなく生きています。もしかしたら、それは集合体の一員としてとても贅沢で幸福なことなのかもしれません。だとすれば、たとえ0.001ミクロンくらいだったとしても…世界、いえ生そのものに対して、何らかの責任を負っているのかな。。 ダイナミックな星回りの下で、わたし達もまた日々いろいろあるとしても…ね (^_^;。


P1090629


        けれど最近は何だか不思議な気分を味わってるひともいるかもしれません。日々を変わりなく生きてはいる。自分は自分のままだし、仕事やつき合いも変わりない。 たとえそうであったとしても。同時にどこか別の世界を生きているような? 魚座の海王星の曖昧さの中で、目の前の見慣れた光景が一瞬、超現実の空間のように感じられたり。鏡に映る自分の像や、目の前で動く自分の手を見て奇妙な感覚に襲われたり。 あるいは、これまで当たり前に信じてきたことが何とも茫洋とした捉えどころのないものに見えてきたり。。それはひとによってそれぞれに異なる体験で、なんともことばに表現しにくい奇妙な感覚という以外に共通項は無いかもしれません。

でも、もしそんな感覚を抱くひとがいるなら、それはもしかしたら…何か精神が大きく変容するとば口に立っている兆しかも? それは、おそらく象徴的な「死」との邂逅かもしれません。 あ、でも別に生ける屍=ゾンビになるとかじゃなく(^_^;。二つの全く異なる世界を同時に生きていく...そんな行程が "本格的に" 始まるのかもしれないという意味です。 

それは、やがては明確に分かれていく(かもしれない)世界を、自分自身の自由意志を使って選択していく分岐点に向かう可能性です。 海王星、そして小さな惑星ではカイロンとネッソス。この3つが黄道帯の12番目、最終星座宮の魚座に揃うのは2018年春まで、そして逆行で牡羊座から魚座に帰還するカイロンが在泊する2018年秋〜2019年2月まで。 2014年〜今を含むこの比較的長期の時間帯は、特に霊的な探求者のひと、また鋭い感受性をもって生まれながら、ふだんの生活でそれを持てあまし落ち込むことの多いようなひとにとっては、集合的に見てひとつのチャンス期ではないかと思っています。 


P1090696


        それはわたし達の欲望に根ざす日々の喧噪の中で、「自分」という、実は「曖昧な存在」と向き合うチャンス。 支払うべきもの、支払われるべきものを精算し、自らの手で傷を癒やし、自分は何故ここに居るのか?を理解していくための大きなチャンス。 そこには山も谷もトンネルもあるはず。今まで知らなかったようなハードさを含む経験になるかもしれません。それでも。意識して進むことが出来るなら、それはとても挑戦しがいのある日々になると思います。え、何のために? うーん…何と言えばいいんだろう。手垢のついたことばで言えば、やっぱり幸せになるためなのかなぁ。。 けどその「幸せ」って、きっと今思ってる幸せとは全然違うのかもしれないけど。。。

        さて、今回も前置きが長くなってきましたw。 でも、この新月期はやっぱり一度ふり返っていろいろ考えたりすることも必要な気がします。 その理由は水星逆行期間中だから、というのもあるけれど、それだけじゃありません。 このところ何回か、新月・満月のシンボルに以前にも経験したものが来て、まるで過去のおさらいみたい…と言いました。そう、今回も数年前に経験した度数のテーマがもう一度やってきます。面白いことに、このところ追体験してるのって、2012年のカーディナルTスクエアあたりに経験してきたテーマなんですね。

そしてこの新月は…2012年秋の満月、そして2013年春の月蝕でチャージされた度数で起きます(ちなみに次回5月の満月は2012年初冬の日蝕でチャージされたエネルギーです)。 そんなわけで、当時からこのブログを読んでくれているひとにとっては繰り返しになるかもしれないけど… おそらく今の時点で追体験する必要のある重要なテーマだと思うので、シンボル解説をもう一度掲載しますね。(けど、わたし達が立つ「今」という地点に合わせて中身はどこか微妙に変容しているかもしれません。) では、行ってみましょう。


eso0650a



★4月新月のサビアンシンボル★

        まず、エネルギーのベースとなるシンボルは『峡谷に架けられる橋』。…ってことは、これってまだ工事中の橋なんですね。B・ボヴィはこの橋を潜在的可能性の段階にある「未完成の橋」と言っていました。 「こちら 側」と「あちら側」を隔てる峡谷は目眩がするほど深く、飛び越えるには幅がありすぎます。 でも、わたし達は何としてでも向こう側に行かなくてはなりませ ん。 きっと、ここを超えなければもう先は無い、後戻りも出来ない…そんな感覚がこころの何処かからわき起こってくるのだと思います。 

少し前から、自分の行きたい「あちら側」が視界にちらちらと見える。少なくとも、そんな気がしていた。でもそれは虹のたもとにあるという黄金の壺みたいに、走って近付けば近付くほど遠ざかる…幻みたいなものだった。けれど今は、もっとはっきり見えてきた。そこには峡谷がある。こちら側とあちら側の間には深い谷が走り、はるか眼下には谷川。ごうごうと音を立て岩にあたっては砕け散る水の流れ、その勢いの激しさ。どうしよう。すぐにでも渡らなくちゃ!この道は向こう側に続くはず。。 何故橋が無いんだろう? 橋を架けなきゃ!


river-1740973_1280


  この牡牛座6°のシンボルと補完関係にあるのが、対向する蠍座6°『ゴールドラッシュ』というシンボルです。このシンボルには、何か「新しいもの」、「新しい境地」を手に入れたい、という純粋な志があります。そのひとにとって不変の「ゴールド」に値するもの。価値あるもの。でも、それと同時に、どこか訳も無くジリジリと燃え立つような焦燥感がついて回ることがあります。きっとその志は理屈を超えたもので、自分が望むものを一刻も早く手に入れたい、飛び込んでその対象と一つになりたい!という強い衝動が刺激されるのかもしれません。ここでの「ゴールド」は、錬金術のように「金なるもの」を自ら生成しよう という欲望ではありません。すでに何処かに存在し、隠されているはずの「価値」を手に入れたいという願望、自分の外側にある(と思っている)ものを求める衝動です。 だから、とにかく動いて手をのばさなくては…という気持が強くなります。

そんな補完的なエネルギーの裏打ちを持つこの度数のシンボルは、峡谷の向こう側=ここじゃないところ(または新しい立場や新しい視座を得られる場所)に橋を架けようとしています。けれど、実際に橋を架けるには、沢山の地道な調査と土木技術が必要です。 それには多くの時間とエネルギーが必要。 あるいは「思い」を「現実」にするための力が…。それは目の前にある実際的な困難がどんなものかを見極めて、ひとつひとつ、方法をみつけ、克服していく、そんな力。。 特に今は水星逆行下でもあるし、とりわけ順行日の5月4日前後数日はストームフェーズで乱れも出やすいときです。「橋なんてまだるっこしい!」なんて、はるか谷底の激流に飛び込んだりしないでね(^_^;。


P1090643



        ところで、この峡谷…深い谷とは何を暗示するのでしょう? 「わたし」と「あのひと」、または「自分」と「社会」との間に横たわる深い溝? それとも自分のこころに潜む、普段はのぞき込むこともない深淵? それはもう、ひとそれぞれ。 向こうには何かある。何かあるのはわかってるのに、隔てられてる。はっきりとは見えない。もしかしたら今まで見ようともしなかったのかもしれない。でも、何かある。  いずれにしてもわたし達は、その峡谷をを安全に渡らなければなりません。そうしないと、何かが待っているはずの「向こう側」には行けません。 

けど架橋工事には危険もつきもの。 谷底を見てしまえば怖れも出てきます。…どこかにチラと不安もあるけれど、わたし達はきっと自分なりに橋を架けていくでしょう。 集中力によって架ける橋、 人と話をすることによって架ける橋、、もしかしたら、谷底を "見極める" ことによって架ける橋かも? わたし達の内側にはその「意欲」が湧いてきます。準備が出来ていると感じるなら、Go! 橋を架けましょう。十分な集中力と、明瞭な意図をもって。けれどここでもう一度確認ね。これは危険な賭けに出て良いエネルギーではありません。


P1090724



        そして… 新月が次に体現していくエネルギーは『サマリアの女』。このシンボルを脳裡に受け取って言葉にしたとき、透視家エルシィ・ウィーラーの意識には、あの聖書の有名な物語があったろうと思います。 

余談になるけれど、彼女は若いころから重い関節炎で車椅子の生活を強いられていました。 なのでサビアン・シンボルの創始者マーク・エドモンド・ジョーンズに出会うまで は、あまり外に出ることも無かったそうです。しかも、彼と出会ってその世界をよく知るようになるまでは、霊媒や当時流行したスピリチュアリズムなどのサイ キックな物事をとても怖れていて、近付きたいとも思わなかったのだとか。。 今でもキリスト教会が力を持っている米国ですが、時は1920年代の古き良きアメ リカです。そして当時はへんぴな片田舎だったオレンジ・カウンティに彼女は住んでいました。そんな彼女が幼いころから聖書に親しみ、敬虔な信仰を持っていたと しても全く不思議はありません。 だから、このシンボルは聖書のエピソードと、それが当時の一般的な米国人社会にどうイメージされていたかをよく理解していないと、きっとその本当の意味は見えてこないのかもしれません。

       …とはいうものの、わたし自身、昔の米国の雰囲気なんて全然知らない生粋の日本人だし、映画や小説から喚起される想像力にも限度があります。 そこでまず、あまり馴染みのないひとのために、聖書のエピソードを簡単に紹介しますね。 

        ナザレのイエスは教えを伝える旅の途上でサマリアの地を通ります。当時、ユダヤとサマリアは仲が悪い…というより、ユダヤの側から見ればサマリアは「異教徒の地」で、そこに生きるひとびとは被差別民だったそうです。


church-1704811_1280


        旅に疲れたイエスは、町にあるヤコブの井戸の端で休みます。そこに水くみに来たのはひとりのサマリアの女でした。彼女は 差別されていたサマリアびとの中でも、身持ちが悪いという理由で同胞に蔑まれる存在でした。 イエスは彼女に「水を飲ませてください」と頼みます。女は驚いて「ユダヤ人であるあなたが何故サマリア女のわたしにそんなことを頼むのですか?」と聞き返します。 するとイエスは 「この井戸の水を飲む者は誰でも、またすぐに渇きを覚えるだろう。だが私の命の水を飲む者は永遠に渇くことが無い。」 そう告げたのだそうです。 そして、過去から今までの彼女が辿った人生と境遇をすべて言い当てました。そこでサマリアの女は彼が救世主だと気付き、一瞬にして人生が変わりました。 それからはサマリアの人々にイエスの教えを伝える "エージェント" のような役割を果たすようになったそうです。

彼女はいつもの井戸に、生活のための水をくみに行きました。いつもの、ルーティンワーク。 過去に5人の夫と別れ、今はまた別の男との同棲生活を送る彼女は、傍目からはふしだらな女と見られています。きっと1920年代のアメリカでもそう思われたことでしょう。もう、完全なアウトサイダーです。 希望もなく将来の展望も見えないその日暮らしの日常の中で、いくぶんナナメな投げやりな生活を送っていたのかもしれません。 けれど、思わぬ出会いが彼女を変えました。 ただの水ではなく、自分の人生を根底から変えてしまう「生命の水」と出逢ったのです。 ナザレのイエスは、他のどんな善良な人でもなく偉い人物でもなく、彼女を選んで自らの真の姿を開示しました。


P1090721


        このシンボルがもし「神の子イエスの聖性」を強調するものだったら、「サマリアの女に出逢うイエス」となったのではないでしょうか。もちろ ん、信仰者としては聖なる名をシンボルとして口に出すのは憚られるとか、「サマリアの女」というだけで、イエスの素晴らしさが浮き彫りになるのだとか、いろんな理由があ るのかもしれません。けれどこの「サマリアの女」は、マーク・エドモンド・ジョーンズと出会って人生が変わったエルシィ・ウィーラーの境遇とも重なるイメー ジがあります。

彼女は自分の持つ重い障害によって、当時の一般女性とは異なる生活を余儀なくされていました。当時の彼女もまた、一種のアウトサイダー的存在だったんですね。けれど、彼女はそれでも自分の力による自立を望んでいて、その可能性を確かめるためにマーク・エドモンド・ジョーンズにアストロロジーの鑑定を依頼しました。そしてこれが彼女との出会いだったと後にジョーンズは回顧しています。ちなみにその時彼は「君は自立出来る」と彼女に告げたし、もしかしたら何らかの形で後世に名を残すことになるかもしれないと思ったそうですが、まさか透視家として彼自身を助けることになるとは予測していなかったそうです。

        ところで前回の満月のシンボルを覚えていますか?『浜辺に押し寄せる人びと』と『噴水で小鳥に水をやる子供』でしたね。そしてエネルギーのポイントは『欲望の幻影を見切るための挑戦』でした。今回のテーマは、これらのシンボルと根底で繋がっているように思います。 


P1090703


        わたし達はいつも、自分にとって本当に価値あるものを求めながら、それが具体的には何なのかをなかなか見極められないまま、自分なりに日々試行錯誤しながら生きているように思います。自分が真に自分らしくあろうとすれば、一般社会のくくりや「こうあるべき」という価値観から外れ、疎外されてアウトサイダーになっていくかもしれません。暗黙の共同体から外れた生き方をすれば、浜辺に押し寄せる人びとに押しのけられ、夢見る場所には辿り着けず、人生の敗者となって生きねばならないかもしれません。わたし達はいつもどこかにそんな不安を抱えながらも…安らぎを求めて懸命に生きてい ます。 

生命にとって無くてはならないもの、水。 わたし達はそれを求め、みんなが集まる井戸に通い続けます。そこに行かなくては手に入らないと思うから。押し合いへし合い。それが楽しいときもある。自分の中に力を感じ、調子良くいっているときは。けれど押しのけられ、力が無いとあざ笑われ、弾き飛ばされたとき。拒絶され、奪われ、蔑まれたとき。わたし達は打ちのめされます。ときにそれは黒い怒りとなって燃えさかり、ときには孤独や哀しみや棘の痛みとなってこころを苛みます。 

けれど結局、わたし達はそれぞれに自分が本当に納得いく生き方しか出来ない。彼や彼女やあのひと達がどんなに素晴らしく見えようと、どんなに素適なところにいようと、彼らにはなれない。 だけど、彼らもまた「わたし」にはなれない。彼らが「今、ここ」「わたしという場」を生きることは出来ない。たとえ望もうと、望むまいと。

……と、そんなふうに性根をすえた まぎれもないその一瞬。突然どこからともなく、尽きない水が溢れてくる。。 自分自身の生と、自分自身の死。その両方を温かく迎え入れたとき。 もしかしたらそれは、谷底をほとばしる涙の川だったかもしれない。でもそれは決して冷たく凍りついたりはしない。 本当のいのちの井戸はそこに…いえ、「ここ」にある。「ここ」から世界が始まった。わたしたちそれぞれが創る、壮大で聖なる世界の物語が。そう、わたし達が今この瞬間に見ているこの世界。その起源はすべて「ここ」にある。この内在の不思議の中に。 このシンボルのエネルギーは、本質的にここを指しているのではないでしょう か。


P1090701



        「いのちの水」を求めて架けた橋の向こうには、思わぬ大海原の絶景が待っているかもしれません。 でも、何かを怖れて縮まったこころにはそれが見えず「もっともっと!」というかけ声だけが木霊するばかり。いのちの水音は「もっと走れ!目的に向かってさぁ早く!誰かが先に良い場所を取ってしまう!」と追い立てる声にかき消されてしまう可能性もあります。けれど外界からの声を怖れず、過度な期待感もなく、ただ噴水の栓をひねって小鳥に水をやるように、自然体で自分の「今、ここ」のあるがままを受け入れたとき、 何かが本当に変わるのかもしれません。思わぬ歓びをその鍵として。

サマリアの女はイエスの声を聞きました。わたし達は、誰の声を聞くでしょう? それはきっと内側から響く声。 わたし達の過去を知り、共に今を過ごし、未来を支える声。わたし達が気付かないうちに落としてしまった、たったひとつのボールを「これかな?」と見つけてくれる声。そのボールを受け取って、さぁ今、ここから。また一歩ずつ、歩いて行きましょう。



eso1109a



★4月新月の星模様★

        はい、今回もアスペクト満載のルネーションですw! けど、特にひとつだけ挙げるとするなら、やはり新月とぴたりコンジャンクトしている小惑星デメテルかな。このデメテルはローマ神話のセレスに対応するギリシャ神話の女神です。となると、やはり穀物とか農作物の豊穣、何かを育むこと、あるいは母と子にまつわる様々な関係性として読まれることが多いと思います。また、セレスよりも精神的、霊的な成長を促すという側面もよく言われます。なので、母と子にまつわる様々な問題が強調されたり、今まで気付かなかった問題を発見したりというエネルギーとなって発現するかもしれません。また、何か農作物に関しても明暗いずれかの話題が出る可能性もあるでしょう。けれど今回は、デメテルが持っているあまり知られていないもう一つの側面についても頭に入れておきたいと思います。

        デメテルという女神は、紀元前3000年〜1100年ごろクレタ島に興った青銅器文明と関連を持っています。ジョセフ・エディ・フォンテンローズの『ピュトン:デルファイ神話とその起源』という本によれば、理想郷の代名詞とされる古代ギリシャのアルカディアにテルプサという町があり、そこには雌馬の女神としての「デメテル・エリーニュス」または「エリーニュスのデメテル」が祀られていたそうです。その神話によれば、彼女がさらわれた娘コレー(ペルセフォネー)を探して彷徨っているとき、ポセイドンが追ってきて言い寄ったのだとか。彼から逃れるためにデメテルは雌馬の姿となってオンコス王の持ち馬の群に紛れ込みました。けれどさすがポセイドン、すかさず彼も種馬に姿を変え、たちまち彼女を見抜いて強引に交尾したのだそうです。このとき、意に反してレイプされたデメテルの怒りは頂点に達し、交合の間中、エリーニュスの姿を顕したとされています。ちなみにエリーニュスは復讐の女神で、その髪は蛇、頭は犬、体は黒くてコウモリの翼を持ち、血走った目の老女という恐ろしい姿です。そしてアルカディア地方では、雌馬形のデメテル、つまり馬の頭と蛇の髪を持つメデューサによく似たデメテルの像を崇拝していたという記録が残っているそうです(このときから「馬神」としてのポセイドン・ヒッピオスの名が生まれたともいわれます)。


furies-pursuing-orestes



  また、エリーニュスは、クロノス(土星)によって襲われ去勢されたウラノス(天王星)の傷口から流れた血が大地母神に注がれたことで生まれたといわれ、デメテル(慈母)/コレー (清純な乙女)/ペルセフォネー(地下世界の女王)と同じ三相一体の顕れを持つ女神です。(これはセレスもまた同様の「しるし」を持っています)。そしてあらゆる犯罪、殺人(特に父母に対する尊属殺人)、また誓いを破ったり偽証するなどの行為に対しては苛烈な罰を与えるとされます。つまりデメテルもセレスも、深い慈愛と情愛を持っていのちを育む女神であると同時に汚れない乙女の側面も併せ持つ反面、その裏の顔は地下世界の掟の護り手であり、理不尽な行為に対しては激烈な怒りをもって容赦なく報復する、恐ろしい顔を持つということなんです。

この新月に寄り添うデメテルは、慈愛の神と忿怒神、いったいどちらの顔を見せてくれるでしょう? 他に特別メジャーアスペクトを持たない今回の新月では、それはわたし達それぞれのハートと行為にかかっているのかもしれません。

自分にとっての「真実」を貫くこと。受け入れられたくて安易に迎合したり、愛されたくて許すフリをしたり。あるいは理屈をつけて自分の行為を合理化したり、もっともらしい言い訳で自分自身を誤魔化さないこと。他者にもそれを押し付けないこと。 自分の中に棲む、それぞれのデメテルにかけて。

サマリアの女が出逢ったナザレのイエス。 わたし達が本当に必要とするとき、どこからともなく湧き出るいのちの水。。 その出逢いを助けてくれるのは...もしかしたら老若男女を問わずみんなの胎内宇宙に眠る、大地母神の果てしない慈愛かもしれません…。


その他、とりあえずアスペクトいろいろ

ネッソス・オルクスのオポジション (魚座・乙女座7°台)
 …カルミックな支払いのとき。過去の責任を問われる。因果応報のエネルギー

ルシファーと火星が28日~29日前後にオポジション
 …核心を突く鋭い舌鋒の刺激や怒りに注意。消えた筈の火が燃え上がる状況や犯罪行為など

28日:逆行の水星・天王星コンジャンクション、イクシオンとトライン
 …やり過ぎてきたこと、エネルギーを浪費してきたことの整理
  自分の中に埋もれていた能力や才覚の発見
  自分自身でいられることの自由と歓び

28日:月・火星のコンジャンクション
 サウスノードとセレスから木星・グリーヴにクァドリフォーム(30日にジャスト)
 …集中力の発揮、過去を想い吟味する、哀しみを洗い流す
  この日太陽は人生の理不尽さ、どうしようもなさの感覚を乗り超えていくというテーマ

4月30日~5月1日:カイロン・土星スクエア
 ノード軸と双子座入りしたセレスがTスクエア、
 サウスノードとセレスから木星とグリーヴにクァドリフォーム
 ネッソスとオルクスのオポジションに火星がTスクエア
 …このあたりは心理的にも様々な刺激を受けそうな要注意日

5月4日01:33頃:水星順行、牡羊座24°25'
 (エリス・天王星とのコンジャンクションから)
 …自分の思考や感情のクセを顧みるにあたってひとつの結論に至る可能性
  自分自身の場所に留まりながら外界との調和を感じる能力
  突然湧き起こるインスピレーションやヒント
  ただし単に勝つことだけを目的とした無意味な話のすり替えには注意
 …5月4日前後の水星順行ストームフェーズは連休中の交通事故ほか、
  様々な事故や交通機関の乱れなどの可能性に留意

5月10日前後:
 月のノード軸が水瓶座入り
 ネッソス・ニッポニア・オルクスのオポジションにBMリリスがTスクエア
 太陽・ファエトーンのコンジャンクション
 再び水星・天王星とイクシオンのトライン
 …怖れずに何かに立ち向かう勇気、ただし忠告には耳を傾ける必要
  火のような熱情の内面と冷徹なふるまいのバランスを取る必要

その他
 DCにアスボルスとヘカテがコンジャンクト、海王星とスクエア
 …捏造や歪曲を通して誰かを陥れる、またはその状況から逃れる闘い

 冥王星・ジュノー(パートナーシップ、権力/支配権争い)
 にカーリー(忿怒)、フィンク(汚い手段、たれ込み・告げ口など)
 がコンジャンクト、キラルスがオポジション


・・・うーん、天空はあいかわらず賑やかですね(^_^;。これは主に集合体の心理や現象として顕れそう。けど、日々の暮らしの中で一瞬「あれ?」って思うことがあったら、もしかすると星々が何かを語りかけているのかもしれません。


P1090712



        ふっとひといき、外を見たらいつのまにか夜になってる。。 窓を開けたら思いのほか冷たい夜気が入ってきました。 でも、もうすぐ5月。緑に圧倒されて立ち尽くすような…そんな季節になるんですね。。 

冒頭にも書いたけれど、5月はひさしぶりに少しゆっくりしようかなと思っています。自分のネイタル・チャートではしばらく前からスローダウンや休息が示唆されていたのに、なかなか踏み切れずに今までひっぱってきたのは…やっぱり「先へ、先へ、未知の景色をもっと見たい〜」なんて欲望が先走ってるせいだわ(^_^;。 何かが起きても起きなくても…今って本当に大事な時期なんだと思います。だから、自分で作り上げたルーティンからちょっとだけ自由になってみようかなんて。けどまぁ、どうなるか。キーワードの他にもきっと何かUPしそうなのでw、よかったら覗いてみてください。




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^       

hiyoka_blue at 22:10|PermalinkComments(5)TrackBack(0)

April 23, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/24【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月24日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】来週5月1日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。また、5月8日付のコラムは抄訳になるかもしれません。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        世界のほとんどの株式指数は前週、金星が順行に転じ(4月15日)、土星への3回目にして最後のワクシングスクエア形成を終了する(4月21日)と共に、数週間続いた下落を終えた。これら(特に金星順行)は多くの金融市場、とりわけ株式市場におけるリバーサルへの一貫した歴史的相関性を持つ強力なジオコズミック・サインだ。

先週のコラムで述べたように
『金星の順行は、12取引日のオーブをもって、世界の株式および他の金融市場におけるプライマリーサイクルの終了と始まりに対する一貫した関連性を持っている。すなわち、金星順行は金融市場におけるトレンド反転に対する最強のジオコズミック・サインの一つということだ。したがって、株式市場の安値、また国債、原油そして貴金属の高値はリバーサルに向かいつつあるかもしれない。』

株式市場がサイクル新安値をつけると共に、金と銀は4月17日にサイクル新高値をつけ、その翌日となる4月18日、Tノートも後を追った。私達の購読者向け日報および週報を通してジオコズミックとシクリカルなマーケットタイミング・シグナルを使うトレードする人々にとっては非常に良い週となった。

私達はまた、4月20日に冥王星が逆行に転じたことにも注意を払っている。これは株式市場に関する限り、歴史的に重要なジオコズミック・サインではない。しかしながら世界の社会世相においては、人類と有機体(作物を含む)の生命が脅かされる怖れとの関連を確実に保持している。先週はその脅威が蔓延していた。北朝鮮は米国や/または韓国の主要都市を壊滅させるとの脅迫を続け、フランスのパリではまた別のテロ攻撃が起きた。だが、北朝鮮の脅しは水星逆行期(4月9日〜5月3日)に起きている。したがって、北朝鮮が先週さらなるミサイル発射を企ててそれが見事な失敗に終わったことは驚くにあたらない。それは彼らに次こそ成功させるとの決意を新たにさせることでしかない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “世界はドナルド・トランプの予測不能の驚くべき外交政策に対応しようと躍起になっている… その非常に速い反応は世界にとって、これまでより幅の広いメッセージをもたらした。 オバマは去った。もう詳細な法的調査の時代ではない。もう崩壊した世界のモラルに対するジレンマに大統領が苦悩する時代ではない。オバマがアフガニスタンで何をすべきかを決めるのに10ヶ月かかった。トランプが化学兵器に関する二枚舌のツケを払わせるのにかかったのは63時間だった… これは世界に対する次のような警告だ:「8年間にわたる夢遊病の時は終わった。あのアメリカが帰ってきたのだ」”

― Charles Krauthammer
  “Trump’s Great Foreign Policy Reversal – the U.S. Has Returned”
  The Arizona Republic 2017年4月18日付


  “自分自身を何としてでも悲嘆から救うために、絶対的孤立という代償を払ってそれを成し遂げることは可能だ。そしてそれは幸福感を味わう能力を締め出すことでもある。”

―  エーリヒ・フロム
  ドイツ系米国人精神分析学者、作家
   Arizona Republic 2017年4月21日付



        戦争に関して、私は今後数ヶ月の内にその可能性について何度か触れることになると予測している。今年8月21日の日蝕は獅子座終盤度数の火星がコンジャンクトし、米国大統領ドナルド・トランプのネイタルの火星とアセンダント上で起きるからだ。アストロロジー用語に親しみの無い読者の方々には、これが強力で強制的圧力を持ち、攻撃的な原動力であると言い換えよう。もし抑制しなければ対立を生み出し、米国を含む世界中を敵対的行為へと導く可能性がある。

私達はすでにこの原動力が過去2週間の間に頭をもたげた兆しを目撃している。米国によるシリアの空港爆撃とアフガニスタンのISIS地下施設へのMOAB(Mother Of All Bombs)投下がその一例だ。私が考えるに、その下地となるアイデアは凄まじい武力を見せつけることによって米国やその同盟国に対する攻撃を抑止し、それによりテロリストや米国市民と同盟国民に害を与えたいと願う集団に二の足を踏ませることだった。こういったシナリオがもたらす問題の一つは、次のような単純なロジックを勘定に入れていないということだ。すなわち、誰かを殺せばそれは2人の人間(両親)の息子/娘を殺すことになり、平均5人〜7人の人間の兄弟/姉妹(中東地域の場合)を殺すことになる。そしてその人物にはおそらく何人かの子供がおり、また多くの友人達がいるということだ。

犠牲者との関わりを持つ者は今やそれぞれに、攻撃をしかけた側と闘う行為に全てを捧げようとしているかもしれない。したがって、人々が戦いを放棄するという望ましい結果を得るかわりに正反対のことが起きる。一人が殺されるたびに、数人の人間が攻撃者との戦いに参加していく。米国人が攻撃されるなら、指導者達は報復を望む。米国の指導者達が攻撃を仕掛ければ、相手側は米国人への復讐を欲する。どちらもより安全で平和な世界には導かない。攻撃と強制力による人命の無意味な殺戮は将来的な攻撃の抑止にはならない。単に同じ状況が拡大し、より多くの人命が失われるのみだ。

それでもいまだに天王星は牡羊座に在泊し、2019年3月まで断続的にこの領域を運行する*。天王星は元来「論理的」あるいは「思慮深い」エネルギーは持ち合わせない(というより、どちらかというと「過激」だ)。だから世界の指導者達にとって、その発想をより外交的かつ平和的な解決努力へとシフトさせるには凄まじいほどの努力が要ることだろう。だがそれは不可能ではない。海王星(平和)は自ら支配する星座宮魚座(これも平和への願いを示唆している)に2026年まで在泊するからだ。
* 断続的運行:一度牡牛座入りしてから逆行で後戻りするため

        ジオコズミクスと金融市場との関連から見る限り、私達はちょうど「2017年最強のジオコズミック時間帯」を抜けたばかりだ。この、非常に潜在力のあるコズミック期間は2月22日〜4月21日まで続き、刺激的な評判どおりの様相を呈した。世界では多くの株式市場が史上新高値もしくは数年ぶりの高値をつけた。米国と日本では、木星・天王星オポジションの2回目の形成が起きた3月1日〜2日にそれが示現した。この時間帯の終わりに向けて、多くの市場が下落した。この期間中、金星もまた逆行に転じ(3月4日〜4月15日)、そのほとんどの期間で予測通り、世界の株式市場におけるカウンター・トレンドの下落が見られた。そしてまもなく、私達が鍵とするシグナルが示現すればその直後に、金についてのスペシャル・アラートを全購読者向けに発信するつもりだ。

こうした予測の裏付けとなる論理(と歴史的観測)によれば、今や3月初めまで続いていたトレンドが再び戻る時期だ。だがそれはどれだけ続くのか? また次の反騰は米国やドイツ、英国など他の世界の指数に史上新高値を生み出すのか? 結局のところ、土星は2016年12月〜2017年11月まで、天王星へのウェイニングトラインの渦中にある。過去4回の事例全てにおいて、この45年サイクルは長期サイクルの天井と同期してきた。では、それは3月1日に示現したのだろうか? あるいは、まだ天井をつけてはおらず、2017年11月までにそれが起きるのだろうか? これはファイナンシャル・アストロロジャーにとってこれから先に待つ難題だ。5月3日まで水星が逆行している中、これらの疑問への早急な回答は期待するなかれ、だ。何故なら、この期間は誤解や虚偽 ― または事実の欠如 ― が蔓延するからだ。

そして世界の指導者達にとっての今は、攻撃的行動を仕掛けたいという衝動を抑制し理性的にふるまうことが賢明な時期だ。







訳文ここまで
---------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 16, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/17【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月17日(フリー版より)
翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “米軍は木曜、保有する武器の内最大の非核爆弾の一つを東アフガニスタンに存在するイスラム国のトンネルと地下施設に落としたとペンタゴンが発表… この行動は北朝鮮への警告として役立つか? と問われたトランプ氏はこう答えた。『これがメッセージになるかどうかはわからないが、そんなことはどうでもいい。北朝鮮は問題であり問題は処理されるだろう』”

― Jessica Donati, Ben Kesling, and Dion Nissenbaum
  ウォールストリートジャーナル
  2017年4月14日付


        “米朝両国が戦争に向かうという怖れが高まる中で、北朝鮮は今日ドナルド・トランプに対し、米軍を "徹底的に叩きのめす" という一連の大言壮語による威嚇を強化した。この秘密主義の国は、朝鮮半島で演習中の米軍によってもし自国が脅かされるなら、韓国の首都ソウルと米軍基地を "粉砕" すると誓った。米国の空母打撃群が現在当該領域に向かっている。北朝鮮はもしワシントンが攻撃するなら米国を "無慈悲に破壊する" だろうと述べた。中国は朝鮮半島が "いつ何時でも" 戦争状態に入る怖れがあると警告した。”

― Jessica Chia and David Burke
  “North Korea Makes Menacing Boost It Will Take on Donald Trump”
   www.dailymail.co.uk 2017年4月14日付

        “今の我々には、ジョージ・ワシントンの言葉は厳しく冷酷に聞こえるかもしれない。しかし歴史は彼が正しいことを繰り返し証明してきた。彼はこう言った。『戦争に備えておくことは、平和を守るための最も有効な手段の一つだ』”

― ロナルド・レーガン
  “Address to the Nation on National Security”
  http://www.reagan2020.us 1986年2月26日付



        水星が逆行中で良かった。同じく金星もだ。この逆行コンビネーションが成立するのは4月9日〜15日までで、突如として世界が狂気に覆われるかのような、かなり超現実的な週と同期する。この状況は再び、米国前大統領ジミー・カーターの言葉『世界平和を妨害するたった一つの障壁は世界の指導者達だ』を思い起こさせる。いや、あるいはおそらく、私達はもっとシンプルに、より現代的で人気のある『…平和は軍事的強大さによってのみ維持が可能だ』という思想に従うべきかもしれない。

        先週終盤に起きた世界中の軍事的脅威をめぐる混乱は、いくつかの株式市場を脅かしたが貴金属と米国債市場では歓迎された。多くの株式市場は4月13日までは非常に調子が良かった。たとえばオランダのAEXは4月12日に521.48に舞い上がり、2007年12月以来の最高値水準に達した。そして4月13日木曜、米軍によるISへの超強力爆弾MOAB(Mother of All Bomb/非核爆弾で最も強力なもの)投下が伝えられるとAEXはギャップダウンした。先週はヨーロッパ市場で月初来新高値を記録した市場は他に無く、この地域での異市場間弱気ダイバージェンスの兆候が見られた。一方オーストラリアのASXも非常に調子が良く、先週は8年ぶりの新高値をつけた。

  ロシアと日本では逆の状況が見られた。ロシアのMICEXは4月14日に1913まで下落、去年8月初め以来の最安値水準まで落ち込んだ。これは2017年1月3日につけた史上最高値2293.99を大幅に下回っている。6週間前に金星が逆行に転じるまでは、大方の予想はトランプ新政権がロシアに利するというものだった。だがそれは明確に否定された。だがもしかしたら、今週末に金星が順行すると共にそれは再び変化するかもしれない。日本では日経平均が4月14日金曜に18,285に下落、2016年12月5日以来の最安値を記録した。

        米国では、ダウ工業平均とナスダック総合の両方が、それぞれ3月1日と4月5日につけた史上最高値からの下落を続けた。

        他の市場では金が1290.70、銀が1860まで反騰、大統領選以来の最高値水準に達した。これは2017年1月のウェビナー、および『フォーキャスト2017』において述べた長期的考察の中で提示した今年の高値側の目標価格と合致している。米国債も資金の安全な避難先として、また低金利の維持と米ドルのさらなる下落が望ましいというトランプ大統領の発言を受けてサイクル新高値に舞い上がった。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “また、いくつかの別のコメントでプーチンは、アサド政権を貶める目的でシリア国内に化学兵器が仕掛けられる可能性があるという情報をロシアは得ていたと主張した。彼は先週のイドリブ県で起きた疑わしい毒ガス攻撃に対して国連による独自調査が行われるべきだという主張を繰り返した… ウラジーミル・プーチンはなおも、米国によるシリアの化学兵器攻撃という申し立てを過去のイラク侵攻の正当化と関連比較し『我々は以前にも同様の事例を経験している』と記者達に語った。”

― Alexey Eremenko, Alastair Jamieson & Abigail Williams
  “Russia Declares US Relations in ‘Worst Period’ Since the Cold War”
  www.cnbc.com 2017年4月11日付


        先週は意義深いと同時に不確実性(そしておそらく虚偽)に満ちていた...というのは、もしかすると控えめな表現かもしれない。しかしながら、それは水星と金星両惑星の同時逆行が示すテーマ、そして木星・冥王星を含む牡羊座の太陽・天王星のコンジャンクションとのTスクエアが示すテーマとはよく合致していた。「突如としてエスカレートする戦争」というテーマは、当然ながら、牡羊座の太陽・天王星のコンジャンクションに関連している。このコンジャンクションはまた母なる大自然の突然の暴発、たとえば自然火災、地震、火山噴火、竜巻などとも同期する可能性を持つ。

だがコンジャンクションは先週末に終わった。したがって、地球を覆う高レベルの恐怖とストレスは徐々に収まりを見せ始めるかもしれない。魚座に金星が在泊する時、私達は常に平和を希求する。しかしながら、金星は一方で4月21日(正確なアスペクト形成日)まで土星とはスクエアを形成したままだ。だから私達が抱える魚座的願望は、平和や愛については実を結ばないかもしれない。

また、先週末は金星逆行が終わりを迎えた(3月4日〜4月15日)。逆行の終焉は、その惑星の「順行」日としても知られる。これは金星が再び黄道帯を前進し始める日だ。 金星の順行は、12取引日のオーブをもって、世界の株式および他の金融市場におけるプライマリーサイクルの終了、および始まりに対して一貫した関連性を保っている。

すなわち、金星順行は金融市場におけるトレンド反転に対する最強のジオコズミック・サインの一つだということだ。したがって、株式市場の安値、また国債、原油そして貴金属の高値は、リバーサルに向かいつつあるかもしれない。 拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』で述べたように、金星が逆行に転じる前後数日の内にそれまでのトレンドが反転し、その後順行日近辺でその動きが終了して以前のトレンドに戻るというのは金融市場においてよく見られる事象だ。


        今回の金星逆行は重要だ。 何故なら牡羊座中盤で始まり、魚座の終盤度数で終わるからで、これは8年ごとの宇宙現象だ。つまり、8年ごとに、金星は黄道帯のほとんど同じ位置で逆行(と順行)に転じる。前回金星が牡羊座中盤で逆行したのは8年前、2009年3月6日のことだった。当時はちょうど「大不況」による株式市場の大底と同期した。『フォーキャスト2017』、そして今年始めにはこのコラムでも仮説として提示したように、牡羊座における前回の金星逆行期の下で始まった壮大な強気相場が、もしも同じ星座宮で起きたこの逆行期 ― 前回から見て次の回にあたる ― で終わるとするなら、これは皮肉なことではないか(そして完璧な対称性をも示す)? 

金星は2017年3月4日に逆行に転じたが、今日に至るまで、史上最高値は2017年3月1日につけたものがそのまま維持されている。ファイナンシャル・アストロロジーとしては悪くない判定だ。

  さて、現在私達は、このプライマリーサイクルが終了し次のサイクルが始まるのを待ちつつ、3月1日の史上最高値記録が次のサイクルに入っても維持されるかどうかを見ようとしている。それが実現するなら、社会におけるアストロロジーの価値は一層明確になるし、とりわけ金融市場のタイミングを計るという重要なタスクにおける有力なツールとしての潜在力を証明することになるだろう。しかし、もし株式市場が史上新高値をつけたとしても、この現行の金星逆行のエネルギーが示唆した習性や反応は、アストロロジーが持つ金融市場の転換点への無視出来ない相関性の好例となるものであり、トレーダーにとっては大きな価値を保持している。







訳文ここまで
----------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

April 10, 2017

●4/11の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月11日15:27前後、北海道周辺で15:33前後、関西方面は15:08頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で14:31前後に天秤座21°32'45"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座21°~22° + 太陽 牡羊座21°~22°】
  "A crowd upon the beach" +
  "A pugilist entering the ring"
『浜辺に押し寄せる人びと』+
 『リングに上がるボクサー』 

  "A child giving birds a drink at a fountain" +
  "The gate to the garden of desire"
『噴水で小鳥に水をやる子供』 +
  『欲望の庭園へのゲート』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~4/25】
→★社会的な「組織」と「個」とのせめぎ合い
→★ひしめきあう中で自分自身の立場を確立し優位性を得るために競う
→★喧嘩や競争に参加する際の様々な作戦を思いめぐらす
→★公共の場、広い部屋、沢山の人々が集う場所に対する恐怖や緊張
→★多くの称賛と承認を得るための、またはいじめや手荒な扱いに対する闘い
→★群衆心理や大衆的メンタリティの怖さをかいま見る
→★警鐘や刺激的な匂い、または "塩対応" への反応としてのファイティングポーズ
→★自分自身の手で出来ること、扱える限界値を確認しながら行く必要
→★「富や満たされることへの欲望」と「本当に必要なもの」との違いを見る
→★満たされない渇望に気付き「足るを知る」ことの難しさと挑戦
→★今、足許にあるデリケートな幸せに気付き大切に育てていく
→★プライドをかけた闘いの虚しさと何かを失うことへの怖れ
→★いくら求めても足りないという渇きを癒やす大自然への信頼
→★知識、所有物、肩書き、人気や承認という名の重荷を認識する
→★喧噪の中の孤独を使って自分自身を掘り起こしていく
→★なにげない温かみに触れて「生きること」の本質を問い直す
→★此岸(こちら側)から彼岸(あちら側)へ到達する道を真摯に探っていく・・・→

エネルギーのポイント:『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』
                  ↓
            『欲望の幻影を見切るための挑戦』 

170411FM
 
        新月期のエネルギー・ポイントは『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』でした。まだ形にはなってないけど、何かが動き始めそう。手探りながらも少しずつ、自分の中に生まれつつある新しい視点、新しい流れに沿って生きてみよう…そんなふうに感じているひと、きっといるんじゃないかと思います。で、今回のポイントは『欲望の幻影を見切るための挑戦』。うーん、これはちと難題かも?  新月期~満月期のアスペクトを見てもなかなか厳しいものがあるし、惑星達はみんな明暗さまざまに刺激的なエネルギーを放射して、わたし達人間の欲望を毎日のようにつついてきます。天を見上げれば金星逆行、土星逆行、そして今朝からは水星が逆行(4月10日~5月4日)。そんな中だけど、少しずつ、慎重に歩を進めていきましょう。

さて、いつも読んでくれているひとはきっと知ってのとおり…今まではなんとなく世の中のこと、前回の新月から起きてきたことをふり返りながら記事を書き始めるけれど、今はいろいろありすぎて、それをやりだすとあっという間に超長くなってしまいそう(^_^;。なのでとりあえずそういうのは無しで、この満月はいきなりシンボルのテーマからいってみますね。


P1090592



★4月満月のサビアン・シンボル★

        この満月、まず月がとっていくベースとなるシンボルは天秤座21°『浜辺に押し寄せる人びと』です。夏休み中のビーチリゾートかな? 人びとが押し寄せるということは、きっと有名な「海水浴場」なのかもしれません。親子連れ、カップル、友人同士や団体など、ひと・ひと・ひと。ビーチハウスやカフェも満員だし、せっかくの美しい白砂も色とりどりのシートやマット、その上に寝そべるひと達で埋め尽くされ、波打ち際まで出るにもひと苦労かもしれません。でも今日はせっかく待ちに待った休日。楽しみにしていた子供達、初めての誘いをOKしてくれた彼女のためにも頑張って良い場所を確保しなくては!

それとも、もしかして。いまどきのイメージだと命からがら祖国を抜け出して異国の海岸に辿り着いた難民船の人びと? みんな船を下りて我先にと岸辺に向かう…安堵と新たな不安を抱えながらそれぞれの新しい居場所、落ち着けるところを求めて。少しでも早く、自分達の場所を確保するために…そんな感じでしょうか?

それとも、これは戦時中の上陸作戦か何かで、専用の特殊船から兵士達の大軍が浜辺に押し寄せてくるのかな?


pier-440339_1280


  このシンボルが描く光景がどんなものであれ、共通するイメージは押し合いへし合いの混雑の中で「少しでも有利な場所を確保するために我先にと競い合う」状況です。強いひと、要領の良いひと、目端が利いて機敏に動けるひと、作戦を練って他者を出し抜けるひと、集団の力を使えるひと、様々な能力のあるひとが良い場所を確保出来る世界。これはそのまま、わたし達が創り上げてきた社会の傾向、現実の状況そのものかもしれません。また縄張りを持つ野生動物にもこの傾向は見られます。

新月、そして特に満月のエネルギーは前倒しで来ることが多いこと、そしてサビアン・シンボルはテーマの奥深い内容とは別に、シンボルに描かれた光景そのものを彷彿とさせる出来事が起きるケースも多いことを考えると、8日夜に起きた幕張メッセのコンサートで多数のひとが倒れた件もまた、このエネルギーと関連しているかもしれません。 様々な事故に関連しやすい水星逆行とも重なるので、念のため、ひとが集まりやすい場所では危険を避けて慎重な行動をこころがけましょう。

        一方、月に光を与える太陽のシンボルは『リングに上がるボクサー』。ボクサーの行く手、四角いリングの上には、彼が喉から手が出るほど求めてやまなかった栄誉、賞金、観衆の称賛が待っています。もしかしたら命懸けの試合になるかも? それでも彼は自分自身を鼓舞し、今まで払ってきた犠牲や努力の結果を信じて闘いに挑みます。この試合に勝ちさえすれば沢山のひと達に存在を認めてもらえる。尊敬や憧れさえも手に入る。富を得るのも夢じゃない。さぁ、闘わなくては!


boxer


  ここでは、既存の社会システムに存在するルールの中で、何としても自分にフィットした"居場所"を勝ち取ろうとするわたし達のアグレッシブな衝動が描かれています。"居場所" を持つこと。それは最低限の生命の安全を保証します。そして、"居場所" が拡がり、その位置が高くなればなるほど、自分自身もまた大きく感じられ、 得られる物も増えていきます。 そのためにわたし達は自分の得意な能力を磨き、人びとにそれを見てもらい、「いいね!」って 認めてもらうことを必要とします。社会における自分の価値=自分が占める位置。 あるいは憧れと羨望を集め、嫉妬されるような自分。そこで夢見る「豊かな自分」のイメージ、それは常に他者の視線によって支えられている。… わたし達が創り上げた世界には、そんな掟が厳然と存在しているのではないでしょうか? 

このシンボルが持つエネルギーには、何かこれと定めた方向に向かって強くフォーカスしていくような性質があります。じゃ、その方向とは? 自分に本当にフィットした場、自分にふさわしい居場所が待つところかな? けれどわたし達は、どこが自分のための場所なのかを本当に知っているでしょうか? このシンボルに課せられた挑戦はそこにあるのだと思います。

真の居場所を見つけるには、今の自分の「かたち」を見出す必要があります。余計なものを全部剥ぎ取って残る、裸の「かたち」。そして自分の手で自分の「かたち」に栄養を与え堅固にし、その真ん中に一本、芯を通しておく必要があります。 そうでなければ、他のみんなと同じ空きスペースをめぐって競いあい、争い続けることになるでしょう。 それは、自分の「かたち」をいかに狙ったスペースに合わせて変えていくか、変え続けていくかの闘いです。 そしてそのスペース自体の「かたち」は、わたし達を見ている(はずの)他者=観客の視線によって創り上げられたリングそのものです。わたし達はそこで自分自身を探しながら、永遠のシャドウボクシングを続けていくのでしょうか?


P1090686



        さて、次に月がとっていくメインのエネルギーは『噴水で小鳥に水をやる子供』です。前のシンボルが喧噪に満ちた光景だったのに比べて、なんかガラッとイメージが変わりますね。純粋で優しい感じ。。 これは何年も前に一度経験したテーマだけど、覚えているひと、いるかな? あれから色んなことが変わってしまったし、初めてのひとも多いと思うのでもう一度説明してみますね。

ここでは「噴水」と訳したけれど、じゃ原語の "Fountain" って、どんな噴水でしょう? B.ボヴィはこう解説しています。「この "噴水"という言葉は自然の湧き水が吹き出す様子をも意味するが、このシンボルの場合は公園の共同水飲み場を指していると考えられる」。 つまり、栓をひねることによって初めて上向きの蛇口から水がチョロチョロ出てくる、アレです。

渇いた小鳥達が水飲み台の淵に止まって水が出てくるのを待っています。それを見た幼い子供がトコトコと歩み寄り、小さな手で栓をひねります。もしかしたら、その子も水を飲みたかったのかもしれませんね。小鳥は逃げ去ったりせずに水を飲んだり浴びたりしています。それを見て、その子のこころはきっと小さな驚きと喜びに満たされたかもしれません。 何気ない日常の、ささやかな光景。 けれどここには、小さな温もりの中にひそむ「生かし合うこと」の本質が見え隠れしているのではないでしょうか。


robin-4


        「水」はわたし達の生命に無くてはならないもの。 どんな野望や欲望も、本物の飢えや渇きには勝てません。 それは真の意味で「必要なもの・必須のもの」です。幼い子供は何の気負いもなく特別な意図もなく、それを小鳥達に与えます。多分、触ろうとか捕まえたいとか、そんなこと は一切アタマの中にないまま。ただ、ふと。ただ、なにげなく。小鳥達が逃げなかったのは、その子があまりにも自然体だったからではないでしょうか。 ならば… わたし達が本当に何の疑いも怖れもなく自然体になれるのはどんな時なんだろう? もしかしたら、自分が自分の「かたち」をしているとき。自分が今在るスペースが、すべて自分の胎内宇宙なんだと知っているとき。誰も傷つける必要がなく、誰も自分を傷つけることは出来ないと知っているとき。。。

        そして。この月に光を与える太陽のシンボルは『欲望の庭園へのゲート』です。あれ? いきなり酒池肉林ぽいイメージが来ちゃいましたw。しかも今、牡羊座のこのあたりには悪名高い不和の女神エリスと、彼女との最後のコンジャンクションを先月終えたばかりでまだ十分にカップルとしての余韻を漂わせる天王星が控えています。ちと不穏?(^_^;

このシンボルは文字通り、人間が抱えるありとあらゆる「欲望」の光と闇、そして「何かを自分のものにすること」への渇望を示唆しています。 欲望とは、満たされないから欲望。 愛、富、力、名声、平安、性的充足、知識、承認、解放、脱出 etc.etc.. わたし達はそれぞれに限りなくいろいろな欲を持って生きています。その欲がわたし達を生かし、あるときは前進させ、またあるときは激しく打ちのめします。


P1090641


  そんな、いわばわたし達の原動力となる幻の花々が咲き乱れる秘密の園への門。。 その門番は、それぞれのわたし達。 あれ? そういえば門に鍵をかけたっけ?


  準惑星エリスは今現在牡羊座23°に入ったけれど、ほんの少し前まで長い間この度数にいました。そしてその間、懸命に「自分探し」をしていたようです。わたし達が創り上げたリジッドな社会に生きる中で、いつのまにかバラバラに分解してしまったアイデンティティのかけらをかき集め、それでもみつからないパズルのピースを探しながら。。 怒濤のような情報の渦の中、ある日彼女はこうつぶやきます。

tweet


  いまだ出逢えない自己の断片を求めて、彼女は正直に自分の欲望を露わにしてきました。欲しいものは絶対に手に入れたい。だってどうしても必要なんだから。理由なんかない。手に入らないなら、わたしはとことんこじれてやる。・・・その姿は、ある意味子供のように素直なのかもしれません。欲望は事あるごとに刺激され、募っていきます。でも今欲しがってるそれ、本当に本当に必要? 探す場所はそこでいいの?


一方、フツウのわたし達が何か本当に大事なものを手に入れたら…今度はそれを手放すことが怖くなります。 そしてわたし達は「装う」ことを覚えていきます。
 
あるときは軽やかに 「え、別に?」と、何も持っていないフリ。探してないフリ。 またあるときは怖れを隠し、堂々と胸を張り大声で喋るフリ。ついでに世の中を糾弾してみたり、気に入らない誰かを批判してみたり、ひたすら観客のフリをしてみたり。。 そういえばよく、多少自己批判的なトーンで「自分には欲が無いから…」 とか、賞賛をこめて 「あのひとは無欲なひとだ」 なんてわたし達は言います。けれどそれは、もしかしたら欲望が別のベクトルを持っているだけなのかも。。 なんだかんだ言っても、わたし達は自分に少しでも生きる価値があると思いたい。そしてそのためには、誰かにそれを認めてもらいたい。どこかでそう欲しながら生きているのではないでしょうか。だから互いに探り合い、計算しあい、求められることが必要なフリをしているのかもしれません。誰よりも自分自身に対して。。 

P1090652


        小鳥に噴水の水を与える小さな子供の姿。本当に必要なものを、本当に必要なときにただ必要なだけ分かち合うことのシンプルさ。そこには特別な期待も何もありません。ただ驚きと歓びがあるだけ。それに対向するのは、あらゆる欲望が鬱蒼と絡みあい生い茂る庭園への門。今この瞬間、わたし達の中にはその両方の光景が存在しています。両方とも、自分。そして結局自分以外にはなれません。

こちら側=此岸=自分。あちら側=彼岸=どこか彼方、または誰かのいる場所。いえ、どちらも今の自分の中に存在する場所です。なぜならわたし達はみな、それぞれの胎内宇宙を生きている。そこにいるのは「わたし」だけ。「あなた」だけ。やがていつか、そんな壮大な宇宙と宇宙が出逢い、火の中で融合する日が来るかもしれない。けれどそれまでは、「わたし」という広大な宇宙の闇を果てしなく旅する経験を積んでいくことになるでしょう。

その旅の途上でぶつかる様々な出来事の中に、あるいは生まれる前の闇の中に、探している「わたし」の破片が顔をのぞかせる。 今、ここに在ることの不思議さ。「必要なもの」を無限に与えあうことの出来る空間が、実は今ここに在ることの不思議。ここにしか無いことの奇蹟。 そんな "不可思議" と出逢う大きな可能性を抱きながら、"純粋な欲望" に導かれるまま、わたし達はいのちの旅を続けていくのだと思います。


P1090605


        あなたのハートの中にうずくまる小鳥 ― ひとによっては鷲やフクロウ? ― に気付いたら、目を閉じて。 そしてそっと噴水の栓をひねり、水をあげてください。

水は渇きを癒やすもの。いのちにとって不可欠なもの。ただ、それだけ。でも。わたし達のこころの森の奥深くに棲む小鳥達。 欲望の庭園の中で、彼らが唱う自由への歌が聞こえたとき。その声は、わたし達にとって素晴らしい旅の導き手となってくれるかもしれません。




orion500
 オリオンの花火:500年前の星同士の爆発が宇宙花火となって今地球に届く




★アスペクトについて少し★


        『これは通常の2カ月ではない…』とメリマンさんも言っていた濃密なジオコズミック期間は4月21日まで続きます。

【主なアスペクトのスケジュール】
4月9日未明 逆行金星・逆行土星スクエア 魚座・射手座27°台
4月10日08:15 水星逆行開始 牡牛座4°50〜
 (逆行中日 4月20日 牡牛座0°20
  順行開始 5月4日01:33 牡羊座24°25〜エリス・天王星と合)
4月13日 太陽・エリス合
4月14日〜15日 太陽・天王星合
4月19日0時前後 火星・アグニ合、月・冥王星合、木星・グリーヴ合 
4月20日 冥王星逆行開始
4月21日20:00過ぎ 順行金星・逆行土星スクエア 魚座・射手座27°台


eso1403a



        この満月図は前回の新月以上にハードで "濃い" アスペクトが沢山形成されています。ただ、満月図には新月の結実が描かれる…ということもあり、3月28日から今までの間に少しずつ前倒しで消化されてきた可能性はあるかもしれません(希望的に)。 みんなはこの2週間をふり返ってみて、どうかな?  では気になったものを以下に挙げてみますね。

月と木星、小惑星グリーヴ(哀しみ)がコンジャンクト

太陽とエリス、天王星、それに小惑星レクイエムがコンジャンクト

上記の満月組と冥王星&キラルス(子供、若者、無辜の人々の犠牲)のオポジション、そして小惑星ヴェスタ(核心となるものor神なるものへの献身)が形成するグランドスクエア。(これも新月に引き続きメメント・モリ的イメージ。喧噪の片隅に死の影を見るような。誰にも頼れない感覚の中、自分に備わった内面の資質をたのみとして障壁を突破していく感じ)

金星・土星(とイクシオン)がスクエア(解放へと向かう否定、自分にとっての"真の豊かさ"への気付きなど)

火星と準惑星セレスがコンジャンクト(不安定で気分が変わりやすく美へのこだわりがつよい)

木星とグリーヴに対して小惑星アグニがクインカンクス、キラルスにセクスタイル(グランドスクエアの一角を強調する希望の火、または傲慢の火炎。物語の増幅と伝播)

そして
オルクス・ネッソス・ルシファーのカルミックなTスクエア
DCに魚座の海王星、MCにアスボルス(サバイバル)、ICに小惑星ワイルド


P1010293


        うーん。こうしてざっとアスペクトを見ただけでも、火と水、特に火の要素が強い満月図。心理的に燃えやすく激しいものを感じます。サビアン・シンボルでも闘いや競争のイメージが出て来たけど、アスペクトを見てもそれを裏付けるかのよう。。 一度「敵」認定したら息の根を止めるまで叩き続けるような怒りのエネルギー、何かを軽々しく決めつけて顧みないようなワイルドさ。そんな荒々しい感情と共に、深いところでは傷付きやすく、どうしようもない悲しみや無力感に襲われたり、死への不安に囚われるひともいるかもしれません。満月図のロードである水星は逆行し始めたばかり。全体に不確実で、不安定な要素をはらんでいそう。なので頭で理屈はわかってはいても、ふとネガティブな考えが出て来るなんてこともあるでしょう。けれどそこでイラッときたり、単なる思考のモグラ叩きに走るとかえって疲れてしまいます。水星は静かな覚悟と勇気を与えてくれる位置からソロソロと後ずさりを始めました。空回りさえしなければ、大丈夫。ゆっくりいきましょう。

でもこういうときは、特に内的な道を探求するひとにとっては絶好の機会かもしれません。いや本当に。ちとしんどいけど。あまり危険な領域には近付かないほうが良いときなので、ことばや行動は十分慎重にしたほうが良いでしょう。けれどそのかわり、自分の内部を見て行くと決めれば「出るものは拒まず。断罪もせず」で自分なりに「一生懸命に人間をやってるなぁ…」と感じつつ、粛々と刺さった棘を抜きながら空間へと放っていけるかもしれません。それは自分自身とその宇宙に対する鎮魂の儀式でもあります。


P1090563


        MCに昇ったケンタウルス族のアスボルスは肉体の直観とサバイバルの星です。そして地底からそれを支える小さな惑星ワイルド。これは文字通りワイルドな面を指すのだけど、ハメを外し過ぎておバカな行動を取るか、あるいは手綱を付けられることを拒む野性の誇りを目覚めさせるかの二つにひとつ。ICはこころの内奥、または自分のホームを意味します。ここに潜む「まっとうなアウトロー魂」に点火出来るかどうか? たとえ集団の中に、身近な誰かの中に、または自分自身の中に、人間の愚かさや醜さを見てしまったとしても「ケッ」とひとこと「音」を吐き出し、さっさと自分の宇宙を生きていけるか? ワイルドとアスボルスの組み合わせはそんな強靱な精神を示唆しているように思えます。 

もちろん、何がなんでも強ければいいわけじゃありません。どうしようもないときは素直になったほうがいい。自然体がいい。疲れたら出来る限り休む。理不尽なときは怒る。それが縛られない野性の強みでもあります。そして引き際を心得るのも野性の智恵。 そんなときは、思わぬ誰かが通りがかり、そっと噴水の栓をひねって一杯の水を飲ませてくれるかもしれない。そんな何気ない優しさに触れることでふっと重さが抜けることだってあります。 でも、もしかしたら体の中にいつのまにか湧き水が流れているのに気付くのかもしれない。。 今、重大だと感じていることは…実はそうじゃないかもしれない。もしかしたら惑星達のトリックかもしれない。 それはまだ、誰にもわからないことです。

金星の逆行から水星の逆行へ。そして続行中の土星の逆行さらに冥王星の逆行。わたし達はこれからもしばらくの間、ふり返りふり返り、確認しては手放し、ずっと手放さなかったものと訣別し、新たな道を求めて行くでしょう。試行錯誤上等。なるべく転ばないに越したことはないけど、そして転ぶなら軽くがいいけど。それでもドタッと転んだら、まぁエヘヘと笑って起き上がればいい。ときどきすれ違いざまに、いのちの水を分かち合いながら、ね。(^_^



P1090567



あ、そうそう。少し前にツイートしたこれ ↓ のイクシオンについて少しだけ補足しておきますね。



  イクシオンの原理を「やりたい放題」「神の否定」と定義したけれど、もちろん実際にはもっと多くの象意を含み持っています。 たとえば「倫理観の欠如」が代表的な解釈かな。。 神話のイクシオンはもう、箸にも棒にもひっかからない極悪人だから(^_^;。 なので、彼の息子達ともいえるケンタウルス族の小惑星と同様に、犯罪や事件のイベントチャートにもよく顔を出します。このところ長く射手座に居座った挙げ句、今は土星(境界、構造)とつるんでいるイクシオンは「無反省」「罪悪感や共感力の欠如」「命を何とも思っていない(自分を含めて)」「タブーとされる境界を破壊し土足で踏み込む無謀な蛮勇...(ときには勇気)」など、サイコパス的なエネルギーが強化されていそう。それがわたし達の精神を通してどう翻訳されるかによって、現実世界に多彩な物語が紡ぎ出されます。つまりこのエネルギーをどう使うかは、本当にわたし達人間次第。

ちなみにイクシオンが射手座入りしたのは1995年末ごろ。 それまでは長いこと蠍座のオカルティックな闇を旅していました。 そこでのイクシオンは「力」を求めて光と闇の両方に触手を伸ばしていくようなイメージだったと思います。そして1994年〜1995年、イクシオンが蠍座最終度数を行きつ戻りつしながら長期にわたって冥王星とコンジャンクトしていたころ。これはちょうどオウム真理教が末期を迎え、地下鉄サリン事件など数々の凶悪な犯罪に走っていった時期、そしてそれが明るみに出た時期と同期します。 当時、蠍座の終盤度数にはケンタウルス族のネッソス(カルマの支払い)も在泊中で、これもまた一連の事件にまつわるダークなエネルギーを強調していたかもしれません。 そして今、イクシオンは射手座終盤。ここでのイクシオンのエネルギーはおそらく...うーん..そうだな...「悪党」ということばの響きに近いイメージかもしれません。射手座的な快楽への欲望を増幅しつつ。(こじらせれば完全にサイコパスなんだけど^_^;)


P1080990


  イクシオンの発見チャートには、確かに相当の無頼っぷりが見て取れます。こうと思ったらたとえ全宇宙が否定し、神が永遠の罰を下し、最悪の地獄に落とされようと「好きにするさ」という感じがあります。彼は自分の中にある「核」のみに忠実な存在と言えるかもしれません。

けれどフツウのわたし達がそのエネルギーを "最善" の方法で使うなら、どこかで『どんな結果になろうとこれでいい。あとはなるがままに、運命の扉が開くがままに...』と思い切る必要はありそうです。ただしこれは自暴自棄とは違います。射手座のイクシオンは自暴自棄になるようなタマじゃないからw。どんな窮地に陥っても助かろうとします。土下座もするし「ごめんなさい!もうしません」くらいは舌を出しつついくらでも言うでしょう。どこかで必ず醒めています。もし生き延びることがそのときの焦点であるならば、そこに全集中力を注ぎます。イクシオンのフォーカスの力は強力です。

そしてそんな激しい体験を通していつかカルミックな重圧が燃え尽きたとき、本当の「内的な死」を迎えるのだと思います(それはカイロンを含むケンタウルス族全ての特質でもあり、父親格の彼も同様とされる)。結局、イクシオンはわたし達の中に、そしてわたし達が創り上げた世界の中に、等しく存在する「悪」「愚かさ」「醜さ」をとことん見据えるようプッシュしてくるエネルギーなんですね。 そこで得た視座をいったいどう使うか。それこそがわたし達次第。

もちろん、これはイクシオンのエネルギーをドッカーンと受けてまんま体現するようなチャートのケース。通常はちょっとした「狂気なの?それとも侠気なの?」なんて選択に終わることが多いと思います。 ただ、長い間自分を縛ってきた「神なるもの」の粘着性(実は自分自身のものだけど)を否定するときがもし来たなら、このイクシオンの原理をチラリと思い出してみるのも悪くないかも。 射手座のイクシオンは水を得た魚みたいなものだから、ネガティブな側面だけでなく元気の素として使える場面も沢山あると思います。 たとえば「霊性の壁」を突破していくこと。「悪」にも「善」にも憑依されずに善・悪真っ二つの世界から解放されるには? それにはどんな観念の束縛も拒否する自前の「火」が必要です。ならば怖れずに、ダークな星々、特に射手座のイクシオンの力をちょっぴり借りてみるのもいいんじゃないかな? もし、わたし達が彼を乗りこなせるほど十分に大地に足を着けていられるならば。


ふぅ。ではでは実り多い素適な満月期となりますように!



eso1238a


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:16|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

April 02, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント4/3【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年4月3日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

お知らせ
来週4月10日付のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。
m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫


“ ジャージーじゃ何をしたって合法さ 捕まりさえしなきゃな ♪ ”

― “Tweeter and the Monkey Man,” 1988.
  The Traveling Wilburys
   (Roy Orbison, Jeff Lynn, Bob Dylan, Tom Petty, George Harrison)


        前週、米国株式市場を悩ませたのは、連邦政府医療費負担適正化法(ACA)、通称オバマケア廃止の失敗だった。先週はトランプの選挙運動組織とロシアによる大統領選介入との繫がりに捜査のメスが入ることへの懸念の増大と、これに対してトランプ側が行った、彼の選挙運動をスパイするためにオバマ政権が行った違法な盗聴という申し立てだった。これらに関しておびただしい情報リークはあるが、どれもこれも殆どが匿名であり出所は隠匿されている。 木星・冥王星2度目のウェイニングスクエア形成にようこそ!といったところだ(3月30日)。

ここでは深く掘り進めば進むほど、ミステリーはより巨大でダークになっていく。冥王星が絡む時、落とし穴に底はない。まるで時空に終わりのない虚無の口を開けるブラックホールのようだ。探れば探るほどもっと多くの情報が明るみに出されるが、それはより多くの秘密、スパイ行為、そして袋小路の底なし沼だ。おそらく道すがらには屍体も転がっていれば破壊されたかつての名声もあるだろう。だが秘密は埋もれたまま残る。ちょうど2007年と2008年終盤、これら2惑星のコンジャンクションが現行サイクルを開始した時と同じだ。今日に至るまで、当時起きた世界大恐慌(1929年)以来最大の金融・住宅危機を導いた違法行為によって有罪宣告を受けたり収監された者は一人もいない。単に捕まりさえしなければ、何をしても合法ということだ。

金星もいまだに逆行中(3月4日〜4月15日)なので、株式市場はかなり奇妙な動きをしている。通常、木星が持つ性質とされる博愛主義と幸運の線に沿って、いくつかの株式市場は先週、非常に強気だった。例を挙げればオーストラリアのASXとドイツのDAXで、2015年4月以来の最高値水準まで舞い上がった。しかしながら、日本と米国ではより冥王星の色が濃く見られ、株式市場は1カ月以上前の最安値水準まで下落した。

ところがそれらでさえ、ヴェネズエラ、ブラジル、そして韓国に見られた冥王星体験から比べれば何ほどのこともなかった。ヴェネズエラでは今やインフレ率が400%を超え、大統領は議会からその権限を奪い取った*。ブラジルでは “去年、前大統領ディルマ・ルセフの弾劾を指揮した前下院議長が汚職容疑で懲役15年以上の判決を受けた”(2017年3月31日付ウォールストリートジャーナル)。そして韓国では、前大統領朴槿恵が収賄容疑で逮捕された。

* ヴェネズエラ最高裁は1日、内外の批判と混乱を受けて議会の立法権を剥奪するという決定を取り下げた。

        冥王星にスクエアを形成する木星の下で、先週は確かに堕落、スパイ行為、そして反逆にも似た不正行為の申し立てで賑わう週となった。金星が逆行を続ける中で、こうした状況が突き進むのか覆されるかは疑問だ。今は何事も最終的な決まり事だと思ってはならない。なぜなら金星逆行下では、ストーリーはコロコロ変わるからだ。医療費負担適正化法の廃止を例にとってみよう。前の週にはそれは死に体だと思われていた。先週、それは蘇った ― 金星逆行と木星・冥王星スクエアに関わるパーフェクトなコンビネーションだ。しかしながら最終的には、トータルな医療保障制度が勝利を収めるかもしれない。なぜなら海王星が魚座に在泊するからだ(2026年まで)。ナショナリズムと保守主義に向かう最近のトレンドにもかかわらず、社会主義が包含するテーマは2026年2月に土星と海王星が牡羊座で邂逅するまでは強さにおいて勝るだろう。その後は再び後退していく。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

“ 批判を封じることは自由を封じることだ。”

― シドニー・フック
  米国の哲学者・作家(1902年〜1989年)
  The Arizona Republic 2017年3月29日付


“ オバマケアが崩壊しつつある理由はここにある。医療保険規制―法的給付と医療査定の禁止は個人には高くつき健康な人にとっては損な契約となることが明かなことだ。オバマケアの方針は重篤な病人または深刻な問題で高額の補助を受けている人々にとってのみ魅力的なものだった... ライアンケア*の下では、個人向け医療保険市場はオバマケア以上に崩壊したことだろう。”

― Robert Robb
  “Blame the Senate Filibuster Rule for the Demise of GOP Health Bill”
  The Arizona Republic 2017年3月29日付

  * ライアンケア:トランプ大統領とライアン下院議長によって
  推進されたオバマケアの代替案、アメリカン・ヘルス・ケア・アクト


“ 俺には原理原則がある。だがもしそれがダメだというなら、まぁ他のもあるんだが ”

―マルクス・ブラザーズ

 

        なぜオバマケア代替法案が必要とされ、なぜそれが通らなかったのかに首をかしげる人がもしいるならばの話として...。   

もちろん、これもまた金星が逆行して4月2日、同情心あふれる医療保障の星座宮、魚座に戻ることと関連するかもしれない。金星は、現在滞留している逆行(4月6日)前の土星とスクエアを形成した後に、自身が4月15日の順行前の滞留に入る。これら2惑星の正確なスクエア形成は4月8日と4月21日*だ。これは、今後3週間の間、スクエアを形成する金星と土星に関連する問題が強調されることを意味する。この組み合わせが持つ力学は、取り組んだり格闘するにあたってけっして生易しいものではない。実際、この期間は全般に他者と対立したり闘うのに適した時ではない。たやすく勝利を得たりスムーズな解決策がみつかったりはしないからだ。

*金星・土星スクエア:日本時間9日未明と21日夜

        とりわけスクエアのようなハードアスペクトを形成する時、金星が合意や支持の原理を支配し、一方で土星が抑圧、拒否、批判と関連することを考えてみるといい。あなたが仕事を完成するためには他者のサポートが必要だ(土星は取り組んでいることの完遂を欲する)。しかし、あなたは要求が多くて批判的(これも土星)な人々を相手にしなければならない。しかも彼らは必ずしもあなたに成功してほしいとは思っておらず、あなた自身もまたそういった人達と関わり合ったり交流したいとは感じていないように見える。

金星逆行下では、あなたは厳しい選択を迫られる。『私はこの仕事を本当にやりおおせたいのか? このプロジェクトを完遂したいと心から感じているのか? 本当に?』 

その答がもしイエスであるなら、あなたは自分自身のプライド、自分の中の原理原則を抑え込み、あなたとは価値観を分かち合えない人々に妥協する必要があるだろう。あなたは彼らと共に仕事することを楽しめないかもしれない。これは完全主義者や自分の信念に忠実な人にとっては特に困難なことであり、土星はそうした質を持つ人々にとってすこぶる重荷となるだろう。

個々の人間と同様に、市場もまたこれらの惑星コンビの下では苦闘を余儀なくされる。私達の「ルール」の1つは、金星・土星間のハードアスペクト形成に向かって下げてきた市場は底を付けて反転上昇する有望な候補だというものだ。

人生においても同じことが言える。もしあなたがこの期間に打ちのめされ挫折を感じたなら、元気を出してほしい。それがあなたの「底」となるだろう。その時、あなたにはリバーサルと反騰の準備が出来ている。もしそれまで必死に働き、プロジェクトに対して誠実であり続けるなら、あなたは上昇に値する。なぜなら土星はこうした努力に対して最終的に報いるからだ。

自分の努力の対価として何かを獲得することのない者に土星は冷たい。それが土星だ。あなたは自分の努力と、その努力の裏に隠された真の意図の如何によって、自分にふさわしいものを受け取るだろう。今という時は、どんなことがあろうと一歩も引かず、境界線を死守して自分の意見に固執するような時ではない。 忍耐強く、偏見を取り除き、歩み寄りも辞さない心構えが必要な時だ。今後の約2週間を過ぎ越していく渦中ではそう感じられないかもしれないが、今示唆した姿勢を自分の取り組みに適用し、ブレークスルーに向かって両の眼を大きく見開き続けられる人にとっては、この期間は好機となる。

        ひとたび金星が順行に転じ、土星に対する最後のスクエア(4月21日)を形成し終えた時、もし医療費負担適正化法(とその廃止)問題が再び新たな展開と共に戻って来たとしても驚く必要はない。だがその時、水星は逆行に転じており(4月10日〜5月3日)、したがってまだ確かな知識に基づく賢明な判断を下すには全ての事実と情報が不足している。しかしながら賢明であろうとなかろうと、必ずしもそれは衝動的な決断を止めはしない。残念ながら、忍耐力はまだまだ不足している。本来は一番必要とされる時なのだが... 。








訳文ここまで
--------------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 31, 2017

☆☆★『マンデーン2017』発売のお知らせ ★☆☆

Mundane2017cover


  本格的なマンデーン・アストロロジーの年刊本として、今年も『マンデーン2017』が Amazon Kindle Store から発売されました(税込¥1,214)。これは投資家の方々には毎年お馴染みのレイモンド・メリマン氏による年刊本『フォーキャスト』シリーズからマンデン・アストロロジーに関する記述部分を抜粋したもので、一般の方にも購入しやすい価格のKindle本として2015年版からスタートした企画です。

星読みのテクニックとしては、どちらかというとアストロロジー中級者~それ以上の方向けの記述が多いかもしれません。それでも、現在ファイナンシャルやマンデンを学んでいらっしゃる方だけでなく、「社会占星学に興味はあるけど敷居が高そう」とか「どう学習してよいかわからない」という方にとってもきっと役立つ本ではないかと思います。何故かというと、メリマンさんは単にテクニカルなセオリーに則って「土星と天王星がトラインを形成するから○○が起きるだろう」と予測を並べるのではなく、世界を俯瞰で眺めるにあたって「惑星達それぞれの関係をどう捉えていくのか?」「何を主軸にしてどうアプローチしていけば良いのか?」という基本的な問題を、噛んで含めるような丁寧さで解説してくれるからです。

たとえば『マンデーン2017』では冒頭部分で「アストロロジカルな時間の捉え方」に言及しています。これはシンプルなことではあるけれど、ファイナンシャルやマンデーンに限らず、パーソナルなアストロロジーにおいても、とても大切な観点のひとつだと思います。

また、今回も後半には毎年投資家の方々が一番最初に読み始めるという『各星座別 個人の運気予測』が掲載され、個人レベルでこの1年のヒントになりそうな情報が詰め込まれています。これはいわゆる太陽占星術の手法ですが、特にアストロロジー学習者の方にとって、メリマンさんがこうした手法を使って何をどのように読み取っているのかを考えながら読み進めていくのはとても面白いと思います。また巻末にはいつものように、アストロロジーの基本的な用語や政治・経済用語集が付録として付いています。

もっと早いうちに出してほしいという要望をいただきながら、色々な事情で3月末になってしまいましたが、今回もアストロロジーを通して世界と米国の「今」を読み解くには最適な本になったと思います。内容の濃い記事がたっぷり掲載されていますので、ぜひご一読ください。m(_"_)m


『マンデーン2017』スペシャル記事について

        この本は今回でシリーズ3冊目になります。既刊の2冊(2015年度と2016年度)は発刊記念として、既存のフォーキャスト・シリーズの中からマンデーン・アストロロジーの学習に役立つ貴重な記述を選び出し、付録の参考記事として付けていただきました。今回からは原則として通常発行となります(但し2015年版の第三章だったメリマンさんをご紹介する記事と「各サインの集合的心理傾向」は今年も残ります)。

毎週のメリマン・コラムを読んでくださっている方はご存知のとおり、現在は2020年+αまで続く「カーディナル・クライマックス」という壮大な歴史の転換点のただ中にあります。その主役…大ボス格ともいえるのが、2008年~2015年まで続いた天王星・冥王星ワクシングスクエアでした。けれどこのアスペクトの根幹について一番トータルに触れられていたのは、このアスペクトの中心部に突入した2012年を描く『フォーキャスト2012』でした。このため、2015年から出版されたマンデーン・シリーズでは残念ながらカバーすることが出来ませんでした。

そこで、今回は投資日報社さんの許諾とご厚意のもとに、『フォーキャスト2012』の中から「天王星・冥王星スクエア」に関する解説の一部をこの紹介記事に続けて転載させていただきます。

ここで提示されたカーディナル・クライマックスの基本概念は、マンデーン・シリーズを2015年版から続けて読んでくださっている方にとっても、今後の世相を見ていく上できっと参考になると思います。記事末には投資日報社さんからのお知らせもありますので、ぜひどうぞ。

---------------------------------------------------------------------------------------

さて『マンデーン2017』ですが、こういう書籍って、その中身は目次を見れば一目瞭然ってところがあると思います。なので以下に各章および見出しを書き出しておきますね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『マンデーン2017』
〜2017年の占星学から見た世界と個人の運気予測

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


この本で主に使われるジオコスミック(アストロロジー)用語

『マンデーン2017』のハイライト

  (メリマン氏による序文。その年の特筆すべき話題について)

近付くその時:宇宙における一時代の終焉

    (カール・ユングの「時の流れ」に関することばを冒頭に引用。「暦の時間」と「時計の時間」の違いから、アストロロジカルな「時間」と「空間」の基本的な捉え方や考え方について解説。壮大なサイクルの下に今 一つの時代が終わろうとしており、新しい時代の始まりを迎えようとしている(あるいはその移行期にある)…という今年のコンセプトのアウトラインを提示しています。

スペシャル記事の冒頭にもちょっと書いたのですが…フォーキャスト・シリーズのマンデーン・パートを読んでいると、まるで小さな教室に座ってメリマンさんのアストロロジー講義をダイレクトに受講しているような、そんな奇妙な気持ちになることがあります。特に今年は翻訳作業の間中ずっとそんな不思議な気分を味わっていました。もしかしたらそれは「伝えよう」とするメリマンさんの情熱のようなものに触れていたからかもしれません。)

天上の婚儀:惑星達の結合

(コンジャンクション、そして惑星サイクル内各フェーズの重要性を把握する)

ザ・グレートリセット
  ―土星ウェイニングアスペクトが終わりゆく日々―


(ワクシング・フェーズとウェイニング・フェーズの相違。そして来たるべき統治構造の変化とそれまでの覚醒のプロセスを土星・冥王星ウェイニング・フェーズを通して見ていく)

 ・土星・冥王星と経済サイクルの相関関係

 ・現行の土星・冥王星サイクル

 ・土星・冥王星サイクルのバルサミック・フェーズ


悪役よ、さようなら:これからの日々 ― 2017年

(土星・海王星スクエアの季節から土星・天王星トラインへの季節への移行が意味するものは?)

2017年のコスミック・ドラマ

 ・2017年のカーディナルT字スクエア

 ・助っ人としての土星

 ・天王星・海王星ワクシングセミスクエア


2017年の米国始原図に訪れる
  重要なトランシットとプログレッション


 ・プログレスの太陽は魚座に在泊、火星は逆行を続け土星に向かう

 ・米国始原図の火星・海王星にT字スクエアを形成するトランシットの土星
  ―論争、そして戦争への危険な兆候

 ・米国始原図の月と冥王星・水星のオポジションにT字スクエアを
  形成するトランシットの天王星

 ・2017年12月20日山羊座入りするトランシットの土星が
  米国始原図の金星・木星コンジャンクションとオポジションを形成


月のノースノードと米国のビジネス・サイクル

2017年の米国大統領

 (トラブル続きに見えるトランプ大統領とその政権に、いったいどんな星々のエネルギーが影響を与えるべく待っているのかを詳しく解析)

 ・トランプのネイタルの月食に来るトランシットの土星

 ・2017年8月21日の日食

 ・ネイタルの金星・土星と木星に対するトランシットの天王星と冥王星


2017年の水星逆行期

2017年の金星逆行期

2017年の調和の日/試練の日

2017年の季節的なテーマ

(ワシントンD.C.の冬至図、春分図、夏至図、秋分図を使って2017年それぞれの時期、米国に見られそうな傾向、雰囲気と予測される事象を読み解いていく。このパートもチャートを参照しながら読んでいくと非常に面白いです)

 ・冬

 ・春

 ・夏

 ・秋

2017年星座宮別個人の運気予測

(12サインそれぞれについて「全般の流れ」「仕事とお金」「人間関係」をテーマに、今年期待出来ること、注意すべきことなどをメリマンさんがまるで語りかけるように解説しています。フォーキャスト・ブックでは各星座宮につき3〜4ページのボリュームがあり、毎年人気のパートです)

特別付録「パーソナルからマンデーンへ」
 ―Who is Mr. Merriman?


(『マンデーン2015』に掲載した第三章とそれに付随する各星座宮別集合意識の傾向一覧)

用語解説集

(アストロロジー用語と経済・金融の専門用語を簡単に解説したもの)


---------------------------------------------------------------------------------------

引き続き、『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―1へ ↓


hiyoka_blue at 12:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―1

  以下に掲載する記事は、2011年の秋に執筆された『フォーキャスト2012』から、天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する基本的知識を解説した部分を抜粋、転載したものです。この年、世界は騒然としており、またアストロロジーの世界でもマヤ暦が終わり、カーディナル・クライマックスが本格的に幕を開ける年として熱い話題になっていました。長い年月を経て発行されてきた年刊本のフォーキャスト・シリーズも、2012年版はおそらく今までで一番ボリュームがあったように記憶しています。そしてメリマンさん自身の文章からも、いよいよカーディナル・クライマックスを迎えるにあたって一つの時代を見据えようとするパイオニアとしての情熱が伝わってくるようでした。(これはわたし自身の印象にすぎませんが、この頃からメリマンさんの書き方が「アストロロジー学習者」を意識したものになってきたようにも感じられます。)

この記事の中で描写された「未来」の中にはそのまま実現しているもの多く見られるし、米国や日本など国・地域・社会によっては今の時点で少し異なる方向に進んでいるか、まだ萌芽の段階にあると見えるものもあります。けれど、ここに描かれた惑星エネルギーの原理には、最近のメリマンさんが影響力のオーブを加味して2008年 ~ 2020年 +α とも表現しているカーディナル・クライマックスの実相と核心部が見事に描写されています。これらの原理を通し、様々な地域で多様な人々がどのような現実を創造しつつあるのか? 今、2017年の時点に立って一考してみたいと思います。

『マンデーン2017』を読んでいただくにあたり、地球を覆う "エネルギーの大ボス" に関する基礎的な知識として何らかのヒントにしていただけましたら幸いです。


記事掲載にあたってざっと原文を見直したため、『フォーキャスト2012』の記述とはわずかに異なる箇所があることをご了承ください。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
天王星が冥王星に対しワクシングスクエア
―全ては天王星と冥王星に尽きる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     もしあなたが2012年とそれ以降に関するマンデーンアストロロジャー(社会占星学者)の見解を知りたいなら、天王星と冥王星の原理原則を理解する必要がある。この両惑星間に形成される稀な惑星サイクルと、そのクォーター・サイクル(1/4周期)の歴史を理解する必要がある。またさらに、天王星と冥王星が位置している星座宮(サイン)が持つ原理の本質をも理解する必要がある。そして最終的に、世界が今何を体験しようとしているか、今後数年の内にどんな未来が待っているかをあきらかにするために、理解し得た全てを統合し、その結果を最新の世界情勢を背景として適用していく必要がある。

これは簡単な仕事ではない。何故なら天王星が力強く明示するもののうち、1つは「予期せぬ出来事」だからだ。天王星が関連すると何事も計画どおりにはいかない。論理的に進むこともない。実際、この天体の性質は極めて非論理的、かつ不合理でさえある。

天王星の影響下で下された決定は、過去の政治、経済の事例を見るとつじつまが合わない。決定後を見ても、似たような状況で下された過去の決定をもとに当然期待されるはずの結果を考えれば、全くうなづけるようなものではない。天王星・冥王星が主役となる期間は、何かが予想外に勃発し、それが当初の目論みや、すでに進展していた方向性から外れて変化していくような時期に合致するのだ。

     物事の動向、あるいは進路が滞り崩壊する時、変化への推進力(方向転換または新しいトレンドへの変化)は予期していたものをはるかに上回る傾向がある。たとえば金融市場の場合、通常なら一旦下値支持線、あるいは上値抵抗ゾーンに入ればトレンドは止まり反転する。だが天王星が絡んだアスペクトが現れると、価格は上値抵抗線や下値支持線をはるかに超えて変動し、多くの場合、急反騰して新高値レベルまで行くか、急落して相場解説者が言うところの「市場崩壊」の域に達する。天王星のアスペクトは集団的熱狂やパニックと同期する性質を持つ。これが2008年9月、土星が天王星に対してオポジションの状態に接近すると共に「Panic of 2008」として知られる金融危機が拡がっていったその当時に起きたことだ。

当時、このアスペクトの最初の形成があったのは2008年11月4日、大統領選挙の日だった。この選挙以来何もかも、予測通りに行っているものなどない。対立する者同士が、この、見たところどうやっても解決しそうにない米国の信用低下を互いに相手のせいだと言い立てるにつけ、物事は大統領選の直後にあんなにも高まった希望や期待に反する方向へと展開してきている。

     こうしたトレンド ― あるいは長引く低成長というトレンド ― は、天王星・冥王星ワクシングスクエアの下では変わりそうにない。実際、これからトレンドは「サプライズ」と「予想外」の新しいレベルに入ろうとしている。もしあなたが何かを計画しているなら、それを捨て去り新しい環境と予期せぬ出来事に順応していく場合の心構えをしておいた方が良い。変化を受け入れて順応するのが早ければ早いほど、素早く適応出来れば出来るほど、あなたの2012年~2015年はより良い状態になるだろう。だが必要な調整に時間がかかればかかるほど、この期間はより困難なものとなる。

この同じアドバイスは、世界の指導者達、そして2012年~2015年の間に自分達の新しい指導者を選ぶために投票する大衆には特にぴったりと当てはまる。人類が最高の瞬間を迎え、政治及び財政上の問題を正すために力強く舵を切ろうとしているのか、あるいは混乱と絶望のどん底へ突っ込もうとしているのかは、有権者が新しいリーダーを選ぶ意欲と心構え、あるいはそれによって選任されたリーダーが積極的に新しい状況に適応しようとする意欲と心構えによって決まるからだ。これは戦争か平和か、経済改革と救済または財政的な損失か、希望と誇りに満ちた世界環境あるいは恐怖と屈辱感にまみれたそれか、どの方向に向かうかの違いとなって顕現するだろう。

1つだけ、ほぼ確実なことがある。すなわち、リーダーシップに変更がなければ、あるいは現職のリーダーの方向性に変化がなければ、トレンドは変化しないだろう。同時にリーダーシップの変化は状況を悪化させるかもしれないという危険性がある。換言すれば、変化がなければ今よりさらに状況を悪化させる一方で、大幅な変化は良い方向に行くか、もっと悪い方向に向かうか、いずれの方向にも行く可能性があるということだ。反転させるための唯一の希望、それはリーダーシップの交代だ。それでも交代がこういったトレンドを反転させる保証は無いのだ。

     どちらに転んだにせよ、我々はいずれこの状態から脱出するだろう。その違いはトレンドの反転が今(2012年~2015年)起きるのか、あるいは後で起こるのか、だ。投票者の決断(あるいは優柔不断)と、それによって選任されたリーダー達は、まず世界経済を滝落としに落とし込むかもしれない。そこからは丁度マザーグースの童謡に出てくる「ハンプティ・ダンプティ落っこちた♪」のように、バラバラに砕け散ったパーツを拾い上げて元通りにすることが出来ないまま、次のディケード(10年)が来るまで待たねばならないだろう。

天王星と冥王星の影響下では、今が底でここから再び山を登り始めることが出来るのか、あるいはさらにまだ下があって、底など全く見えないようなレベルに落ちていくのかは、誰にもわからない。これは反転なのか、あるいは下放れなのか? 反転は希望をもたらす。そして天王星が関連する時、希望は常に存在する。何故なら天王星は、世界の多くの地域とそこに住む人々に恩恵をもたらす独創的な考え方、すなわち現存の問題に対する、これまで企てられたことの無いような新しい解決策の出現と同期するからだ。

これが人類最高の瞬間になるかもしれないという理由はそこにある。しかし、天王星はまた突出や断絶をも支配する。宇宙人であり、異端者だ。そのアイデア、あるいはアイデアを伝達する者は、多くの場合過激過ぎると受け取られ、それゆえに適切に考慮されることもなく無視されてしまう。こうしてトレンドは反転するかわりに加速され、逆上とパニックが後に続くのだ。

     一部の人達は「我々は非常にエキサイティングで興味深い時を生きている」と言いたがる。確かにそのとおりだ。 だが私達は、同時に非常に危険な時をも生きている。それが冥王星、特に冥王星が天王星とハードアスペクトを形成している時の本質だからだ。もし今後3年の内に、私達が過去3年にわたって辿ってきたコースを反転させることが出来たなら、それは人類にとって最高の瞬間となるだろう。

それは可能だ。何故ならアストロロジーの研究においては、惑星達が私達の選択肢を明示し、それらの行き着く先を明らかにするからだ。 だが、惑星は私達に代わって選択はしてくれない。アストロロジーとは「選択肢の明示者」であり、「選択者」ではないのだ。 そこで為された選択は、それがどの瞬間に為されたものであれ、少なくともその時効力を発している惑星トランシットと、人間活動のサイクルに対するその惑星の注目すべき関連性に見合った結果をもたらすだろう。 たとえ惑星同士のアスペクトがどんなに厳しくても、指導者、そして有権者は、こうした挑戦を前にして自分達の態度を選ぶ自由を持つ。ただしこれは選挙自体が不正に操作されたり投票権の濫用がないことを前提にしている。後に述べるように、これもまた(残念ながら)2012年にまつわる紛れもない可能性なのだ。

     それでは、現在効力を発している天王星・冥王星ワクシングスクエアの本質を十分に理解するために、まずこれを部分分けし、その後、今日の世界にとって意味をなす筋書きへと再構築してみよう。これを行うにあたっては、それぞれのパーツに固有のアストロロジーの原理を分析していくと共に、歴史上の主要な時代で、この特性のうち最も重要なテーマが起きた当時を手短にふり返っていくこととする。


天王星・冥王星ワクシングスクエアに関する事実

  天王星・冥王星サイクルは、すべての惑星のペアサイクルと同様にコンジャンクションから始まる。コンジャンクションはある時間内に地球から空を見上げた時、2つの惑星が天空上の同じ部分を占めているように見えることを指す。その影響力のオーブ(許容範囲)― そのアスペクトとその1/4サイクルの力学が明確に現れる時間帯 ― は、アスペクト形成の3年~5年前からアスペクト形成の3年~5年後、あるいはそれ以上続くことがある。

今回はこの本の主旨に基づき、影響力のオーブは最初にアスペクトが形成される時(初回の通過)の4年前から始まり、最後にアスペクトが形成される時(最後の通過)の3年後まで及ぶものとする。したがって、2012年~2015年の天王星・冥王星のワクシングスクエアは2008年~2018年までの間、人間活動における諸状況と相関しつつ同じようなインパクトを持つと言えるだろう。この論考の全文にわたって触れているように、この時間帯は他の多くのジオコズミックサイクルと重なり合う。たとえばカーディナルクライマックス(2008年~2015年)及び土星・冥王星サイクルにおける最後の1/4局面(2010年~2020年)などがそれだ。まさに私達は今、他に類を見ない時間帯に生きている。いわば昔のTVドラマ「トワイライト・ゾーン」の現代版のようなものだ。

  ここでまず、天王星・冥王星のコンジャンクションの歴史を調べてみよう。何故ならそれに続く各局面は、コンジャンクションが起きた間に示現したテーマに関連するからだ。現行の天王星・冥王星のサイクルは、これら2惑星がコンジャンクションを形成した1965年~1966年、乙女座の15°~17°で始まった。

それ以前のコンジャンクションは次の通りだ。

1850年~1851年  牡羊座28°~29°
1710年        獅子座28°
1597年~1598年  牡羊座12°~13°
1455年~1456年  獅子座12°~13°
1343年~1344年  牡羊座10°~11°

  このように、天王星・冥王星の周期性は約112年~142年とまちまちだ。それは冥王星が太陽を回る軌道が円形ではなく、どちらかというと楕円形であるためだ。冥王星は乙女座~山羊座を運行する時は非常に速く、それぞれのサインに12年~15年滞在する。しかし、魚座から蟹座への運行では各サインを通過するのに25年~32年かかる。一方、天王星の軌道はより円形に近いので、黄道帯の各星座宮を通過する期間はそれぞれ通常7年(時として8年)だ。

 天王星と冥王星の間にも、興味深い数学的関係がある。冥王星が太陽を1周するのに約246年(244年~248年として)を要する。天王星が太陽を1周するには84年かかる。よって天王星が太陽を3回周回するのと、冥王星が太陽を1回周回する期間はほぼ等しい。これは天王星と冥王星が244年~252年ごとに同じサイン(もしくはすぐ近くのサイン)に位置し、同じ(あるいはそれに非常に近しい)アスペクトを形成することを意味する。この数学的な関係をさらに進めていくなら、海王星の太陽周回軌道は164年だ。したがって、天王星が太陽を2周する時間と、海王星が太陽を1周する時間はほぼ等しくなり、海王星が3周する時間は冥王星が2周する時間とほぼ同じになる。すなわちこれは、500年ごとに天王星、海王星及び冥王星が互いにほぼ同じ「空間的な関係」を結ぶことを意味する。ここで土星の周回軌道が29年で、これが3周でほとんど天王星の周回軌道と同じになることを考慮すると、その興味深さはより一層増してくる。


天王星と冥王星のクォーターサイクル


     アストロロジー ― 特にマンデーン、政治、及びファイナンシャルアストロロジー ― の研究領域では、すべての惑星ペアサイクルの各1/4局面(クォーターサイクル・フェーズ)は非常に重要だ。オーブも含めた1/4局面で起こる出来事は、多くのケースを見ても、コンジャンクション(サイクルのスタート時)あるいはオポジション(サイクルの中間地点)の時より明白な形をとって顕れる。

アストロロジーでは、天体のペアサイクルにおけるそれぞれの1/4局面は「スクエア」アスペクトとして知られている。アストロロジャーは1つの1/4局面(クォーターフェーズ)を、単に1回のコンジャンクションから次のコンジャンクションまでの間に連なる、分割された時間の流れとして測っているのではない。それよりむしろ、2つの惑星が軌道を進んで互いに90度の空間的関係(スクエアアスペクト)に入るのにどのくらい時間を要するか、という視点において測っている。

何故なら、ほとんどの惑星ペアサイクルにおいて、1サイクルにかかる時間の1/4は2つの惑星間の距離が変化していく周期の1/4に非常に近いのだが、冥王星が関わる場合には例外となるからだ。これは冥王星が太陽を廻る軌道が楕円であり、他の惑星のように円形軌道ではないことに由来する。

     たとえば天王星・冥王星の周期性は112年~142年だ。したがって、その平均周期性は約127年だ。時間的には各1/4局面は約32年のはずだ。しかし、2つの惑星間の距離が90°の間隔になるという意味では、1850年の事例以降、以下のような1/4局面が見てとれる。

コンジャンクション(0°) :1850年~1851年
ワクシングスクエア(90°) :1876年~1877年
オポジション(180°) :1901年~1902年
ウエイニングスクエア(270°) :1932年~1932年
コンジャンクション :1965年~1966年
ワクシングスクエア :2012年~2015年

     上に示したとおり、1850年~1851年のコンジャンクションと1876年~1877年最初の1/4スクエア(ワクシングスクエア)の間は比較的短い26年であった。しかし、今回のケースでは1965年~1966年のコンジャンクションから2012年~2015年のワクシングスクエアまではかなり長く、47年かかっている。これは1965年に冥王星は乙女座に位置し、2012年には山羊座に位置するという事実によるものだ。

乙女座~山羊座は冥王星の動きが最速になる黄道帯の領域だ。そこでの冥王星は、各星座宮を通過するにあたってたったの12年~15年しか費やさない。これは天王星が各星座宮を通過するのに要する7年の約2倍だ。しかし、1850年~1876年には、冥王星が牡羊座と牡牛座を通過するのにそれぞれ28年~32年かかっており、これは天王星が各星座宮に滞在する時間の4倍以上になる。2つの惑星が互いにより近いスピードで動く時、太陽を一巡りする周期を完了し、黄道上で再びコンジャンクションとして出会うためにはより長い時間を要する。

したがって、アストロロジーにおいて分数計算を使う場合は、時間はそれほど直線的ではない。サイクルを考えるにあたっては、カレンダーや時計によって測った時間という意味合いよりも、宇宙における空間と距離という概念を通して考えなければならない。サイクルのような事象を見る場合は、異なる視点が必要だ。空間的な現実では時間は伸び縮みする。それは直線的なものではなく、律動的なサイクルの測定に使われる「時間」と同じものだ。

     それでは、前回の天王星と冥王星の初回の1/4局面(ファースト・クォーターサイクル)のタイミングを検討し、何が起こったかを見てみよう。

コンジャンクション         
1965年~1966年 乙女座15°~17°
1850年~1851年 牡羊座28°~29°
1710年       獅子座28°
1597年~1598年 牡羊座19°~20°
1455年~1456年 獅子座12°~13°
1343年~1344年 牡羊座10°~11°

ワクシングスクエア(初回1/4局面)
2012年~2015年 牡羊座~山羊座6°~15°
1876年~1877年 獅子座~牡牛座22°~25°
1755年~1758年 魚座~射手座13°~23°
1623年~1624年 獅子座~牡牛座14°~17°
1496年~1499年 水瓶座~蠍座12°~22°
1370年~1371年 獅子座~牡牛座6°~8°

     ここで気付いてほしいのは、一連の天王星・冥王星のコンジャンクションからの展開が、短い時間と長い時間とで交互になっていることだ。これは冥王星が速く運行する星座宮と非常に遅いスピードで運行する星座宮にその位置を交互に変えるからだ。これはコンジャンクション・サイクルに1回おきの類似性が存在する事を意味する。天王星・冥王星サイクルの現行の初回1/4局面は、その直前に起きた初回1/4局面(1850年~1877年)よりも2サイクル前(1710年~1758年)のそれにより類似しており、その2つ前のサイクル(1455年~1499年)とも似通っている。これは天王星・冥王星サイクルの平均の長さが127年であり、なおかつ冥王星の公転期間がその時間の約2倍であることから理解出来る。したがって、天王星・冥王星サイクルにおいては、各サイクルにおける冥王星の位置が1回おきに天上で同じセクターを占めるということになる。

  なお、印は1455年~1499年の天王星・冥王星のサイクル初回1/4局面だ。このサイクルは1965年~2015年の現行サイクルと特に関連が深い。それは3つの最も遠い天体(天王星、海王星、冥王星)が天上で相互に類似のポジションに戻る、およそ500年前後のサイクルだ。なお、この500年前後のパターンの重要性については次のセクションで考察する。


天王星と冥王星の力学

     マンデーン・アストロロジャーとしての最初の課題とは、出現中のアストロロジカルなシグナルの原理を熟慮・検討することだ。次に、現実の世界で起こり得る事象に当てはまるように、これら原理・原則の様々なコンビネーションを統合していく。こうして「フォーキャスト」― 今という時代に実際に出現しそうな兆し ― を創造していくのだ。

     それではまず、天王星と冥王星の原理を理解することから始め、その後でこうした原理が顕現する可能性のある人間活動のエリアを検討してみよう。下記は天王星と冥王星が包含する力学を示すキーワードの一覧だ。(対照的な特徴を同じアルファベットで示している)

天王星
A. 突然で予想外
B. 変化
C. 革命
D. 発明し新しいものを創り上げる
E. 組織化されていない大衆
F. 混沌(カオス)
G. 現状維持を嫌う
H. 平等を求める大衆運動
I.  テクノロジーと科学
J.  地震と強風
K. 停電
L.  孤立、離散
M. カリスマ性と若さ
N. テクノロジーと科学の進展
O. 新しい運動、ニューエイジ
P.  未来を抱きしめ、過去を忘れる
Q. 自由と独立
R  エコロジーと環境の向上

冥王星 
A. ゆっくりと勢いを強める
B. 改革
C. 変革と混乱/根絶
D. 古きものを壊す、再生と死
E. 目的を持った(組織化された)暴徒
F.  焦点(focus)と意図(intention)
G. 現状維持を嫌う(唯一の天王星との共通点)
H. 何かを終わらせるため、または利得や権力への抗議運動
I.   根源的、感情的な問題
J.  嵐雲、火山噴火
K.  飢饉と干ばつ
L.  のめり込む、息が詰まる、浸入
M. 死、負債、税金
N. 廃棄と撤廃
O. 長期間溜まった不平と怒り
P. 因果応報の時が至る
Q. 抑圧と人の意志に反して働く強制力
R. 公害と毒性

     一瞥してわかるように、天王星と冥王星の力学が潜在的に重なりを見せる人間活動のエリアは数多く存在するが、それらは常に両立して働くわけではない。

ワクシングスクエアの影響下では、その矛盾はますます大きくなりやすい。たとえば天王星は変化を求めるが、今すぐの変化を欲するのみで、すぐに行動して後で考えるというやり方が招く結果は考慮に入れないところがある。冥王星もまた変化を求め、とりわけ山羊座に滞在中はその欲望が強まるのだが、天王星よりは秩序だったやり方を好むし、用意周到だ。

冥王星は現行の息詰まるような状況を改革していく方により多く同調するが、天王星は全く新しいシステムの具現化を望んでおり、旧システムの改革には関心がない。天王星が影響すれば、大衆のデモがどこからともなく突然発生し、国中あるいは世界中に広まるかもしれない。その一方で、冥王星もまた大衆のデモと関連するのだが、それはむしろ特定のアジェンダに対する抗議の形をとる。

天王星の運動は多くの場合、社会的な平等と公正への欲求に基づいており、その参加者は運動自体を「純粋」で無害なものに留めたいと欲している。冥王星の抗議運動は通常は不平に基づくもので、「社会的な力の濫用」が存在するという信条で頭が一杯になっている。そして「個人的」な不正行為や昔から連綿と続いてきた「力の濫用」の加害者側に対する仕返しの手段を要求している。これは因果応報の時だ。誰かが、あるいは何かのグループが、こうした暴虐行為のツケを払わねばならない。天王星は「権力者からの自由」に価値を置くが、冥王星は現在の権力者(例えば政府、大企業のような体制派)から、自分達の個人的嗜好を象徴する別の集団へと力のバランスを変えて、改革をもたらそうとする。

天王星は孤立し超然としている。一方、冥王星は妄想的で他者を息詰まらせるような度合いまでのめり込んでいく可能性がある。冥王星は浸入し、抑圧し、自分の願望を他者に強要するだろう。特に何かの違反を犯して有罪だと考える相手に対してはそうだ。他方、天王星は過去の罪についてはあまり関心がない。頭にあるのは新たにやって来る未来だけだ。天王星のモットーは「新しい未来を抱きしめる」ことであり、冥王星のそれは「因果応報を実現する」なのだ。

     両惑星の原理は共に変化への欲望を有しており、またどちらも現体制を信用していないことから、2つの原理は互いに引き合う。これらは同じゴールを共有しているように見える。だがそこまでだ。「変化」というゴールを達成する手段が全く違っているため、間をおかずしてこれら相互の関係性は緊張含みとなりやすい。

冥王星と天王星がハードアスペクトを形成している場合、必然的に力の衝突が起きる。何故なら、天王星はどんな形であれ、権威を持つ者が自分達の運動に浸入したり、不純さや隠された題目を持つような方向性へ導いていくことに抵抗する。もっと先鋭化すれば、それが暴力を引き付けるからだ。 

だが冥王星が関与する場合は、常に人命に関わる脅威が生じ、暴力という形をとって蜂起する可能性がある。何故なら不平不満をその基盤とした運動はその深奥に怒り、果ては憎しみの感情までを溜め込んでいるからだ。こうした感情を手放すことは困難であり、それを煽り立てるのにさほど時間も手間もかからない。元来未来志向で、過去やいかなる報復の必要性からも切り離された存在である天王星は、このように感情的な力が自分達の運動を支配していくのを嘆き、非難する。冥王星の力を主体とした動きは「憎悪」を基盤とした運動となり得る。天王星では、より多くの場合「未来への希望」に基づいた運動になりやすい。

     今日の世界では、この矛盾したエネルギーの働きがしばしば見られる。これらのエネルギーのルーツはその多くが1960年代、この2惑星がコンジャンクションを形成して現行のサイクルをスタートした時点にある。天王星と冥王星が大規模な社会的、政治的、そして経済的な変革の127年サイクルにおいて、最初の1/4フェーズに入るにつれて、今、1963年~1969年の社会・経済の力学が再び蘇りつつあるのだ。

実際、今の時期と類似性を持つジオコズミック・パターンは歴史上過去3回見られる。これらの時期に発生した問題を再吟味することによって、たった今私達が生きている時間と、そしてこのディケード(10年)の殆どを占めるであろうその時空について、より深い理解を得られるだろう。

1455年~1499年
(天王星、海王星、冥王星の約500年前後のサイクル)

1850年~1877年
(前回の天王星・冥王星最初の1/4局面)

1963年~1969年
(現行天王星・冥王星サイクルのスタート、コンジャンクションの時期)

  これらの3つの期間に1928年~1934年を加えることも出来る。これは天王星・冥王星が最後にスクエアを形成した時で、天王星も牡羊座に位置していた(現行のワクシングスクエアに対してこれはウェイニングスクエアだったが)。 また1710年~1758年のケースを加えても良いだろう。これは今日と同様に冥王星が黄道帯、もしくは天空の同じ領域(乙女座~山羊座)を速いスピードで移動した時に起きた最初の1/4局面としては1つ前にあたる。

     それでは最初に挙げた3つの時期を手短に考察していき、今日蘇ろうとしている社会的、政治的、経済的問題の類似性を見てみよう。手短にと言ったのは、これらがそれぞれ非常に重要な時期であり、下手をすると丸々本1冊を費やしてしまうこと請け合いだからだ。実際、こうした時期のひとつひとつを取り上げて多くの本が出版されている。当時起こった重要な出来事は、その後、人類の必然的な運命を形作ろうとしていたのだ。




(C)2011Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
--------------------------------------------------

『フォーキャスト2012』では次に『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』そして『奴隷解放、南北戦争および経済のメルトダウン』という章が続くのですが、今回は割愛させていただき、その次の章を掲載します。下に掲載する章では、天王星・冥王星の現サイクル誕生期である1960年代…1963年~1969年に世界に起きた現象の解説となっています。

(今回割愛したうち『天王星・海王星、そして冥王星:500年のル ネサンス・サイクル』は、現在も販売中の『マンデーン2016』に「特別付録」として収録してありますので、よろしければそちらもご参照ください。)
--------------------------------------------------

↓『マンデーン2017』スペシャル記事:「カーディナル・スクエア」―2へ続く


hiyoka_blue at 12:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

☆『マンデーン2017』スペシャル記事:カーディナル・スクエア―2

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜
天王星と冥王星:今回のクォーターサイクルの終焉
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜

“だからたとえ今日も、明日も、困難に直面していても、それでも私には夢がある。それはアメリカンドリームに深く根ざした夢だ”

“私には夢がある。それはこの国がいつの日か立ち上がり、その信条の真の意味を体現していく事だ。すなわち『全ての人間はみな平等に創られている。それは我々にとって自明の真理である』”

“もしアメリカが偉大な国家になろうとするなら、これを実現しなければならない”

“そして、これが実現した時は、我々が自由の鐘を鳴らした時は、またその自由の音を村から小さな集落へ、州から市へと鳴らし伝えた時は、全ての神の子達、黒人と白人、ユダヤ人と異教徒達、プロテスタントとカトリックが皆手をたずさえてこの古い黒人霊歌を歌うことが出来るのだ”

“遂に自由になった!遂に自由になった!全知全能の神に感謝しよう、我々は遂に自由になった!”

― マーティン・ルーサー・キング
 『ワシントン大行進』での演説から
  1963年8月28日



     2012年~2015年の社会的、経済的、そして政治的な力学を理解しようという私達の探求から3つめの歴史的事例を描くとすれば、それは現在のサイクルの始まりである1963年~1969年、コンジャンクション期だ。アストロロジーの研究、特に私がよく理解し常に使う技術であるマンデーン・アストロロジーとファイナンシャル・アストロロジーにおいては、コンジャンクションの期間がサイクルの始まりとなる。 

それが意味するのはこういうことだ。コンジャンクションにおいてそのサイクルでの人間活動に影響を与える力学が決定される。そしてそこで決定された力学は、これら2つの惑星がそのサイクルの中で特定のアスペクトを形成した時、たとえば非常に重要な1/4サイクル(90°)の時などに、常に再び立ち現れるということだ。 アストロロジーのシンボリズムにおいては、コンジャンクションの時期にスタートした事象はワクシングスクエアを形成した時に具体化してくる。これは「受胎」と「誕生」との関係に似ている。したがって、今日何が「誕生」しつつあるのかを理解するためには、私達は1963年~1969年に何が「受胎」されたかを調べなければならない。

     天王星・冥王星によるワクシングスクエアの局面を迎えた今、1963年~1969年に起こった多くの問題と今日のそれとが、1450年~1500年、そして1845年~1880年の出来事に似ていたとしても、何も驚くにはあたらない。

現代史の中でも1960年代は世界中で、また特に米国において、最も社会が騒然とした時代の1つだ。この時、再び大衆運動と抗議行動が沸き起こり、そのほこ先は権力者 ― ほとんどの場合は政府 ― に向かった。そこには不正と不平等のはびこる施政様式を根絶し、変革しようとする強い力が存在した。

     実のところ、1960年代半ばの米国には2つの大衆運動が展開しており、それぞれの中にはまた対立する分派が存在した。まず最初に「フラワーチルドレン」、後に「ヒッピー」となっていく一団があった。彼らの運動は世代的なもので、親の世代の価値観に対する反抗(すなわち権威「ジ・エスタブリッシュメント/支配者層」に対する反乱)であった。「フラワーチルドレン」は平和と愛を望み、「戦争はもう沢山だ!」と唱えた。彼らは「陶酔し、時代の先端を生き、自身の本質に立ち帰って伝統的な社会から離脱し(turned on, tuned in, and dropped out)」、そのかわりにコミューンに住んで彼らの理想を分かち合う不特定のグループの一員となっていった。

だがその後、戦争 ― ベトナム戦争 ― が起こり、悪評高い徴兵制度がとられた。これは、彼らにとって愛と平和という理想の正反対を意味するものであり、戦うための大儀となるものだった。こうして「愛と平和」の運動は、反戦、反政府、反徴兵制度への抗議運動に変容したのだった。 

彼らの運動は突然、新しく組織されたSDS ― 民主社会学生連合のようなグループによって、より実力行使を伴う方向へと進んでいった。彼らはすでに受身の姿勢ではなかった。「ピースニクス(草食的平和主義者)」の群れは、警察官(当時多くの人が彼らを「pigs/豚」と呼んでいた)との暴力衝突を受けて立つことも厭わない、極めて大規模な活動家集団へと変身していった。

だが、平和運動に浸入して暴力を引き付けたのはひとりSDSのみではなかった。ブラックパワー・ムーブメントのリーダー達、たとえば左翼革命グループとして知られるブラックパンサーズもまたその運動に関わり、政府や権力者、そして警察に対する闘争に加わるよう参加者に働きかけた。

この運動の初期段階では、その典型としてよく集会が開かれ、そこではピート・シガー、ジョーン・バエズ、ジョニ・ミッチェルのようなミュージシャンによる平和志向のフォークソングが披露された。それは「クンバヤ(Kumbaya : ジョーン・バエズが歌った黒人霊歌で “come by here” を意味する黒人奴隷の方言)」的体験であった。 参加者はその中にあって、非暴力の精神と集団の連帯を感じていた。

しかし、異なる題目や不平を持つ集団によって浸食されていった後は、こうした集会や歌の集いは、より活動家的な顔を持つ怒れるリーダー達の演説集会へと様相を変えていき、そこでは市民同士の仲間割れや暴力を引き付ける、闘争的なふるまいが奨励された。そして1968年、シカゴの民主党大会において抗議者達と警察の間に暴動が勃発し、その後はワシントンD.C.の「ペンタゴン大行進」(1967年10月に起きた10万人規模の抗議デモ)から派生した多くの活動の中で似たような衝突が起きていった。

     このような別の主義・思想による浸食は、単に「平和」運動の方向性を変えただけではなかった。それは、元々はマーティン・ルーサー・キング牧師によって思い描かれた理想の結実であったはずの公民権運動の内部にも葛藤を引き起こした。根の深い分裂が進み、ブラックパンサーや、ジェシー・ジャクソンらが率いるNAACPなど、幾多のアフリカ系アメリカ人のグループが、平和と非暴力を旨としたキング牧師の指針と袂を分かっていったのだ。

キング牧師の指導の下に動いた1955年~1968年の公民権運動は、雇用や公的宿泊施設での「人種、宗教、国籍」に基づいた差別を禁止する「1964年公民権法」の制定という結果を生み出すまでになった。また翌年には、人種や宗教に関わりなく全ての国民の投票権を保護する「1965年投票権法」が制定された。

マーティン・ルーサー・キング牧師のアメリカに対するビジョンは、米国民に対する法、権利、機会の「人種中立」的な適用であった。こうした法令の批准はその夢を反映していた。だがこの歴史的な法制定にもかかわらず、ブラックパワー・ムーブメントはいまだに過去数世紀に及ぶ白人による迫害に対し、蓄積した怒りを感じていた。公民権運動の目的は、キング牧師による当初の取り組みを超えて拡大していった。ウィキペディアによれば、その主張には「人種的尊厳、経済及び政治的自立、そして "白いアメリカ人" による抑圧からの自由」などが含まれていたという。1960年代終盤に入ると、彼らの怒りは沸点に達し、ニュージャージー州ニューアーク、ミシガン州デトロイト、カリフォルニア州ロサンゼルスなど、米国のいくつかの街で人種暴動へと発展した。そして1968年、キング牧師は暗殺された。

現行の天王星・冥王星サイクルは、米国政府の長期にわたる赤字財政支出の暴走が始まった時期と一致している。大衆は、単に市民に対して投票や雇用や十分な教育の機会を保証するだけでなく、彼らが年を取った時に面倒を見てくれるような政策を実施することを通じてもっと思いやりと配慮を示してほしいと政府に望んでいた。その結果として、公民権法と投票権法が成立してからそう遠くない1965年7月30日、議会は2つの新しい制度を制定した。これが高齢者向け医療保険制度(Medicare)と低所得者向け医療費補助制度(Medicaid)だ。

こういった動きがどれだけ合衆国の財政に影響を及ぼしたかを把握出来るよう説明するなら、まず1955年の連邦政府支出は1100億ドルだった。1960年は1510億ドルで、5年で410億ドルの増加となる。1965年、ちょうど社会福祉制度が実施される直前(そしてちょうど米国がベトナム戦争に突入する直前)で、1930億ドル。これは5年で420億ドルの増加となり、基本的に以前の5年間と同じ増加率になっている。それが1970年になると、連邦政府支出の総額は3210億ドルと、過去5年で1280億ドル、66.7パーセントもの増加となっていた。この勢いはその後も止まってはいない。

     政府の新制度が温情的で人道的だったことから、これらは本質的に、政府にとっての新時代を告げる指標となった。1960年代半ばに天王星・冥王星サイクルが始まると共に、政府は大きな計画・大きな支出という方向性へと舵を切っていったのだ。そして今、私達がこの強力な惑星ペアサイクルのファースト・クォーターフェイズ(初回1/4局面)に到達すると共に、当時のテーマの多くが再び立ち現れ、以前下された決断の結果が明確になろうとしている。



天王星と冥王星の力学

“If a Black man’s a racist
    Is it OK?
    If it’s a white man’s racism that made him that way.
Because the bully’s the victim they say
By some sense, they are all the same”

もし 黒人が レイシストだったら
   それは OKなの?
   白人達の人種差別が 彼をそんな風にしたのなら
いじめっ子は 
いじめられっ子のなれの果てだって みんな言うから
ある意味 彼らはみんな同じね


― グルジア出身で英国をベースに活躍する歌手
  ケイティ・メルア(www.katiemelua.com)の歌
 「Spiders Web」より


     過去の出来事を研究することによって多くを学ぶことが出来る。特に、現在発効中の主要なジオコズミックサインと同じ位相が出現した時ならなおさらだ。前章を通して述べてきたように、2012年に起きる主要なジオコズミックサインは112年~142年ごとの天王星・冥王星間のワクシングスクエアだ。このアスペクトは事実上7回形成される。

正確なアスペクト形成の日は以下の通りだ。

2012年6月24日
2012年9月19日
2013年5月20日
2013年11月1日
2014年4月21日
(↑この時はアストロロジーの見地から見ると最も強力)
2014年12月15日
2015年3月17日

  上記すべてのケースにおいて、天王星は牡羊座の6°~15°の間に位置し、冥王星は山羊座の6°~15°に位置する。個人、国、あるいはどんな実体であれ、その誕生図や始原図(ネイタルチャート)上のカーディナルサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)の6°~15°に惑星を持つ場合、今後3年の内に深い影響を受ける可能性がある。それはちょうど、同じカーディナルサインの最初の5度に惑星を持つ者が、同じ2惑星のトランシットを受けて過去2年の間に深く体験してきたのと同様だ。2010年~2015年の間に、職業、パートナーシップ、住居、または健康に関わるライフスタイルなど、人生の方向性は大幅に変わりやすい。あなたが自分自身の人生を自ら統御していくなら、これは確固たる自己信頼の時となり得るし、さもなければ予期せぬ外部事情が押し寄せて、大幅な調整を余儀なくされる時となるかもしれない。あなたは非常に柔軟でなければならず、自らの人生の質が損なわれないよう、いや向上さえするように、気を配っていく必要がある。

このような度数にネイタルの惑星を持つ重要な実体がアメリカ合衆国だ。その太陽は山羊座11°にあり、天秤座14°の土星とはスクエアを形成している。もう1つは1999年1月1日施行のユーロ通貨の始原図で、太陽は山羊座10°だ。

以前述べたとおり、このジオコズミック・コンビネーションの影響は正確なアスペクトが形成される以前からはっきりとそれと解る。アスペクトの第1回目の通過から3年~5年前にはすでに感じられるかもしれない(これは最後の通過から3年~5年までの間も同様だ)。

この2惑星が2011年7月末から8月半ばまで、正確なアスペクトにあと1°というところまで迫り、また離れていったことは興味深い。この時、2012年~2015年に起こり得ることのヒントとなる2つの重要な出来事が経済面に起こった。 7月、米国はその債務によるデフォルトを避けるための債務上限引き上げ問題で、神経をすり減らすような苦いプロセスを味わった。その後8月5日、信用格付機関S&Pが米国の長期信用格付けを投資適格AAAから引き下げた。それは米国にとって史上初の信用格付けの引き下げであった。

     世界の他の地域においても、やはり財政問題に関連する他の主要な出来事があった。ギリシャが危うくデフォルト寸前に陥り、これによってEU全体の支払い能力とユーロ通貨の安定性を脅かした。また中国は厳しい景気後退に見舞われたが、それはちょうど、世界の諸国がおそらく次の主要な経済勢力は中国になるだろうとの考え方に馴染んできた頃だった。

     ではここで、2012年~2015年に予測されるいくつかのテーマを、現在の局面と関連を持つ過去の分析によって示された事をベースにしながら、天王星・冥王星ワクシングスクエアとの合致を考慮しつつ考察してみよう。


  累積債務危機の爆発的上昇が続き、世界の金融システムを蝕む

     もちろん、歳入以上の歳出を続けるという、このタチの悪い潜行性のトレンドを反転させられる可能性はある。そしてそれが当然の希望だ。しかし天王星が絡む時、流れはエスカレートしてもっと多くの混乱と意図せぬ結果を引き起こす可能性が高い。こうした「意図せぬ結果」を完全に考慮に入れた計画などありはしないだろう。もしこうしたケースが起きれば、世界における米国の政治的、経済的リーダーシップの衰退は加速し始め、警戒水域に入るだろう。これはまた新たな金融パニックとメルトダウンに繋がっていく。リーダーシップの変更か、もしくは既に指導層の地位にある者達の路線変更のみが、今後3年間に流れを反転させるチャンスをもたらすだろう。


  世界の通貨事情を改革するための話し合いが始まる

     米国とヨーロッパが明らかにコントロール不能な債務の泥沼にはまり、その信用価値を格付機関から引き下げられ続けるという所まで追い詰められる状況に至って、各国首脳は新しい国際基軸通貨の可能性について、より真剣な話し合いを始めるだろう。そうなれば当然、米国はそれを防ぎ、国際基準通貨としての米ドルの地位を維持するような提案をひねり出すはずだ。たとえばヨーロッパがギリシャ救済に資金を貸した自らの銀行に提案したのと同様に、「ヘアカット」を行って貸した側が債券の額面価格のたった50%しか受け取らないよう要求するなど、いくつかの過激なアイデアが提示されそうだ。

米国もまたこれと同じことが出来るし、それによってその債務の多くを削減出来る。つまり、米国の債務危機を解決するために、その銀行 ― 特に中央銀行である連邦準備銀行に、彼らが何処からともなく創り出したマネーで購入した米国長期債券の額面価格の50%をヘアカットするよう頼むこともあり得る、ということだ。

もちろんこれは、FRBと米国政府の間に大きな亀裂を生む可能性がある。しかし、冥王星が絡むこのようなアスペクトの下では、古くから存在し続けてきた機関 ― 特に銀行のような金融機関 ― は、彼らの目的とするところが「今や時代遅れで 事実上、全体の(経済的)生き残りのためには弊害になる」と見なされたなら存在そのものが危うくなるかもしれない。

そこで疑問が生じてくる。国家による銀行への債務が、その銀行の持つ、何もないところからお金を刷って創り出す力の結果であり、銀行はその力を使って国の債務を買っているという構図が存在するような時、銀行が生き残って全体が崩壊することにいったいどんな意味があるのか? これは天王星・冥王星スクエアの下で生じる疑問の一例に過ぎない。そして、過去の事例の如く、その結果は金融システムの崩壊となる可能性を秘めている。


抗議運動と社会格差

     2011年終盤に起こった「オキュパイ・ウォールストリート運動」が象徴するような、政府、銀行、大企業の変化を望む大衆の要求は日増しにエスカレートしそうだ。もっと自由を、独立を、人生のあらゆる側面での平等を、そして特に雇用と金銭面でのより多くの機会を求め、駆り立てるような衝動がそこにはある。ごく少数のみが大幅な収入増を満喫し、その一方でその他の人々は横ばいか、悪くすれば返すあてのない巨大な個人負債を抱えて失業しているといった、社会の階級間に存在する富の格差がここにはある。これらは今や米国や中国を含めた世界中の多くの社会に植え付けられた人民主義革命の種子だ。抗議運動 ― そしてそれらが内包する問題 ― は、1960年代に受胎し、今日に至り誕生しようとしている。


銀行と政府を脅かす暴徒

     抗議運動の大集団が異なる流れの浸入を受け、経済格差のシンボル ― 彼らの当然の権利を抑圧していると認識された者 ― に彼らの怒りの照準を合わせるよう仕向けられた時、抗議者は暴徒に変わる。暴徒は自分達が迫害者と見なした対象を壊す破壊行為については正当だと感じるのだ。過去の事例では、これらのアスペクトの影響下で発生した暴徒は銀行や政府の建物、そして権力支配や力の濫用を象徴すると信じられた類似の機関を焼き討ちしてきた。問題の原因だと考えられたものを根絶やしに破壊することは冥王星の持つ特質の一部であり、抵抗し、革命をもたらし、全く新しいことを始めるのは天王星の持つ特質の一部だ。そのどちらもが現体制の存続を望まない。何故なら現体制こそが権力を持つ迫害者と見なされるからだ。


納税者の反乱

     これは冥王星、特に山羊座の冥王星の担当分野だ。多くの抗議者達が「一般市民」と「富裕層」(大企業と銀行)の間に拡がる所得と経済格差への怒りを抱える一方、それと同じくらい強力な運動が政府の課税に反対する人々によって起こっている。米国ではこれが「ティーパーティ」という集団の形を取っていて、これまでのところ議会に影響を与え、誰に対しても ― 富裕層と見なされる人々を含めて ― その所得税の増税に反対させることに成功している。納税者の反乱は他の国々、たとえば中国のような国でも起きている。税金を上げようとするどの国の政府のどんな努力も、より大きな反発と抗議を煽り立てそうだ。だが、これらのアスペクト(そして特に土星・冥王星サイクルのウェイニングフェーズ)の歴史によれば、政府による増税の可能性は非常に高い。


人種にまつわる怒りと人種暴動にまで至る可能性

     1964年~65年の市民権、及び投票権法に導いた1955年~1968年の公民権運動は、そのほとんどの活動が非暴力的なものだったが、その後非常に暴力的になっていった。キング牧師のビジョンでは、全ての米国人の市民権と投票権が保護されるべきであり、その保護は「人種中立」的に施行されねばならない。

しかしながら、内部告発者であるクリストファー・アダムスが彼の本「Injustice : Exposing the Racial Agenda of the Obama Justice Department(不平等:オバマ司法省の人種計略を暴く)」によれば、今日、市民権と投票権の両方を監督する立場にあるアメリカ合衆国司法省(DOJ)ではそれが機能していないと言われている。

一部の人はアダムスを、フィラデルフィアの新ブラックパンサー党による投票者脅迫事件に対する取り扱いが元でDOJを辞めた、白人不満分子だと片付けるだろう。だが本に引用されている証拠のソースは完璧だと思われるし、今に至るまで誰も彼のこの申し立てに反証を挙げることは出来ていない。アダムスの主張は、とりわけ2012年の大統領選で投票権妨害があると知れた時には、米国の黒人社会と白人社会、両方の側から人種暴動を引き起こす可能性のある内容だ。

人種問題と人種暴動は、1960年代後半、天王星・冥王星コンジャンクションが起きた時期に強力に浮上してきた問題だ。それは再び容易にエスカレートするだろう。今日の米国に立ちこめる人種的緊張感と、そして特に、少なくとも1人のアフリカ系アメリカ人が国の最高権力者の椅子をかけて戦うであろう2012年大統領選が近付いて来ることを考えるなら、その可能性はある。冥王星の原理に立って言うなら、おそらく現在権力の側にある人々は、今なお人種によって迫害されていると信じる人々に有利な計らいをするために、選挙結果に影響を及ぼしたいと思っているかもしれない。

     米国における公民権運動は、コンジャンクションの時期に受胎した。現在、それは誕生のプロセスを経験している。それは苦痛の体験だ。しかし、それは新しいものが生まれるプロセスであり、全ての人々にとって正しい決着がつく可能性は高い。時により、それはこうした葛藤を呼び覚まし、受胎時に思い描かれたゴールに辿り着くために必要な変化を生む、「力の濫用」への気付きを促す。状況はどれくらい悪化するだろうか? もしオバマ大統領が選挙に負ければ、人種暴動の勃発は容易に想像出来る。もし彼が勝って、下院と上院では共和党が勝てば、オバマを政権から追い落とすために、共和党主導の議会で大統領を弾劾するとも考えられる。もし彼が引き続き議会の承認無しに大統領命令で政策を実施し続けるなら、特にその可能性は高まるだろう。これもまた米国内にくすぶる火種を燃え上がらせ、人種を基盤とした暴動に駆り立てるかもしれない。

     それに加えて、世界の他の地域では民族紛争が持ち上がる可能性がある。たとえばヨーロッパでは、いくつかの国がイスラム人口の急激な増加に脅かされ、やがては人口の大半を占めるのではないかと怖れている。今後の可能性としては、イスラム系の人々が自らの権利の増大と、彼ら独自の文化が保持する教義を反映した施設の増強を要求することが考えられる。その文化は各国でこれまで支配的だった文化規範と対立するだろう。


自然災害

     今なおカーディナル・クライマックス(2008年~2015年)の中心部にあることから、地震、津波、強風、火山噴火、干ばつ、飢饉そして停電などが予想される。冥王星が関わると、こうした自然現象の激変が多くの人命を脅かす可能性があり、翻ってそれが、困った人々に手を差し伸べたいという深い同情と欲望のほとばしりを引き起こしやすい。こうした無私の行動は、事実上人々をより緊密に結びつける。もしそうなるならこれは、何故この時期が色々な意味で、結果的に人類にとって最も偉大な瞬間になり得るのかについての1つの理由を象徴するかもしれない。言い換えれば、あまたのクォーターフェーズが多くの地域にもたらす危機のただ中で、自然発生的に起こる様々な思いやりの精神や英雄的な行為が大衆を動機づけ、人々は共に絆を結んで世界的危機の時を乗り越えていく。世界が真のリーダシップとはどういうものかを理解するのは、こうした時なのだ。


大量破壊兵器

     今日の最大の懸念の1つがテロリスト、またはテロリズムを支援する国が大量破壊兵器を入手することだ。天王星と冥王星はその可能性を否定しない。たとえば、イランが核爆弾を開発する秘密の計画を本当に持っているのか否かは、この時期に明るみに出るだろう。彼らは開発に成功するかもしれない。過去1年以内にテロとの戦いにおいて収めてきた大きな成功にもかかわらず、このアスペクトは脅威がいまだに終わっていないことを指し示している。

一方、オサマ・ビン・ラディンやカダフィ大佐の排除など、このところいつくかの重要な成果を上げていることからすれば、この先より大きな成功を収めることも考えられる。これはどちらの方向にも行く可能性を持つが、この対テロ戦争がこの1年で大きな成功を収めた事実は、今後3年間の行く末を示す前兆と言える。勿論、そこには危険がある。その1つは、もし米国がイラクとアフガニスタンにおける軍の駐留を止めて撤退すれば、テロリスト達がこの地域の支配力を増し、2012年~2015年にはさらに一層世界の安定を揺るがすだろうということだ。


テクノロジーの進歩と代替エネルギー源

     よりクリーンなエネルギーを開発する動きはけっして終わっていない。天王星の創造力に富んだ性質が、冥王星によって示唆される世界の汚染と毒を除去したいという衝動と結び付いて、この動きは引き続き今後3年、安定して大きな成果を上げていくだろう。スクエアの持つ性質ゆえに、そこには葛藤や対立が生じるはずだ。だが、この動きの多くがコンジャンクションの時期前後に受胎され、昨今その誕生の苦痛を通ってきていることから、様々な障害にもかかわらず、それは期待通り実現するだろう。ワクシングスクエアは、コンジャンクションの時期に受胎されたものが誕生する局面だ。たとえスクエアアスペクトの関係であっても、天王星はエコロジーと清浄な空気を意味する惑星であり、冥王星はやはり改革の惑星なのだ。



     ここで論じてきた天王星と冥王星、そしてそのファースト・クォーターサイクルについての考察は、私達にとって、2012年~2015年に向けての経済的、社会的プランのいわば枠組みを示唆するものとなろう。

この時期は、私達の人生において最も重要なターニングポイントの1つとなることが約束されている。







以上、『フォーキャスト2012』より抜粋
(C)2011 Raymond Merriman, 株式会社投資日報社
---------------------------------------------------------------

なお、『フォーキャスト2012』および『フォーキャスト2013』についてはまだ少数の在庫があるとのことです。上記の記事の他にも多彩なマンデーン・アストロロジーの分析が掲載されているので、興味のある方は投資日報社さんにお問い合わせください。

投資家さん向けの高価な本(約8000円)ですが、問い合わせの際に「hiyokaのブログで見たよ」と言っていただければ、『マンデーン2017』発売キャンペーンとして半額の卸値で販売してくださるそうです。(^_^

hiyoka_blue at 12:39|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

March 27, 2017

○3/28の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月28日12:16前後、北海道周辺で 12:25前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:57前後、沖縄周辺では11:28前後に牡羊座 07°37’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡羊座7°~8°ー 発効期:3/28~4/10 】
 "A man successfully expressing himself in two realms at once"
『二つの領域で同時に上手く自分を表現している男』

 "A large hat with streamers flying, facing east"
『リボンを風になびかせながら東に向いている大きな帽子』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★分断された両極の一方に吸収されて一時的な活力を得る無意識の流れ
→★それぞれの「極」が一枚岩ではなくあらゆる方向性をはらむことへの警戒
→★外界の分裂状態への同調が自分自身の内部分裂を増大させる
→★意見の相違の中に共通項、妥協点、調和を見出そうとする努力
→★どこにも取り込まれずにいることで世界の極性から自己の精神を護る
→★右眼と左眼で同時に同じ物事や人物の異なる側面を見ていく注意力
→★一期一会のインスピレーションを掴み取り過ぎ去るままに手放す
→★自分の中の感情や感性と論理的・合理的思考の接点または矛盾に注意
→★何かが向こうからやって来るのをひたすら待ち続けて時間を費やす
→★自己利益に固執するこころが潜在する危機への過剰防衛となる危険
→★自分の思考が何から影響を受けているか、そのルートを探る
→★曖昧な物事に関わる全ての暗示や含意がひとつにまとまるのを待つ
→★まだ固まりきらないアイデアに芯を与え確固たるものに育てる
→★ハートを羅針盤として進むべき方向を定める必要
→★どんな選択にも光と影があることを知った上での準備
→★新しいものの到来古いものとの別れを予感し風通しをよくする・・・→

エネルギーのポイント:『変化への予感、精神の地固めとしての勇気』


2017VE170328NM170411FM
左から春分図、新月図、左下は満月図


        日蝕の新月~満月期が終わり、春分も越えて、アストロロジーの観点から見れば今回は新年初めての新月ですね。 春分図にはこれから夏至までの約三カ月、そして2017年~2018年の一年を予見するテーマが含まれると言われます。… と思って見てみると、やっぱり今年は怒濤の年になりそうな...。 わたし達それぞれの人生においても、そして世界、日本という国、わたし達が創り上げる社会においても。 特に春分に続く今回の新月期(3月28日~4月25日)は、この春分図との絡みもあって、けっこう重要な節目になるひとが多いかもしれません。というわけで、今回の記事は最初に春分図と今回の新月・満月図についてちょっぴりお話してみたいと思います。


あみのめのき2



★春分図と新月そして・・・★

  まず春分図の太陽は6室(労働・雇用環境、労働組合、軍事・警察・防衛関連、官公庁、健康・医療関連、緊急時の救助組織など)に在泊しています。日本には去年あたりからドラスティックな変化の兆しが浮上していますが、今年はいよいよそれが明確に目に見えて来るのかも。その焦点があたるのは、主にこの6室的な領域かもしれません。 


またアングルに絡んだTスクエア(小惑星ヴェスタを入れるとグランドスクエア)が成立しています。アセンダント(ASC)にピタリと乗る木星、ディセンダント(DC)に近い天王星とエリス。そしてIC近くには冥王星。それにMCにはヴェスタ(とキラルス)。けれどここで、各アングルにほとんどオーブ無しで乗る小惑星達を子細に見ていくと・・・

ASC---ヒンズーの破壊神シヴァ(破壊、暴力、新生、聖なる男性性or両性具有)
   と木星がコンジャンクト

DC---ヒンズーの火神アグニ(火による浄化、カルマ)
    →戦後始原図の木星とコンジャンクト

MC---ケンタウルス族の乱暴者テレウス
     →新月図のASCとコンジャンクト

IC---エジプトの獅子神セクメト(心身両面の戦いと保護する者の責任)

と、見るからにダイナミックな顔ぶれが揃っています。また蟹座のヴェスタには、小惑星アトランティス(人間の驕りによる破壊)と大地の女神ガイアがコンジャンクトしているという... なんだかそれなりの役者が揃ったドラマチックな舞台という感じもします。 

春分図を一見して目に付く、MC付近の小惑星ヴェスタ。この女神は「聖なる火」または「自分が信じる大切な何か」への献身を意味します。彼女は天頂近くで高々と松明を掲げているのかな? そのシンボルは華やかな「唱うプリマドンナ」。彼女はどんな「火」を掲げ、どんな歌を唱い上げるのでしょう?その隣には、突然の犠牲を意味することの多いキラルスが控えているけれど。。


  また、日本そのものを示唆することの多い小惑星ニッポニアは、領土や国民の雰囲気、幸福度などを示す4室に在って、上記のグランドスクエアにも関わるケンタウルス族のキラルス(人的被害や犠牲/子供や若年層であることも多い)、そして月のノースノードからそれぞれクインカンクスとクインデチレのハードアスペクトが形成されています。これって、なにやら少しバランスの崩れた神の手 ― 疑似YOD的なグループアスペクト。 このニッポニアの位置は、 「自分が信じる物事をかざして突っ走るあまりにコントロールが利かなくなること」、「コミュニケーションに問題を抱えて行き詰まる危険」「主張の違いを乗り超え全員が一丸となって事にあたる必要性」を示唆する度数です。 これは、地に足を着けて現実を見据えること、冷静沈着なこころ構えを持って対応しなければならない何事かを暗示しているのかもしれません。ただし小惑星絡みということで、今は単に集合心理的な暗示としてこの度数(水瓶座18°台)のエネルギーがチャージされ、その後主要惑星が来たときに発効するという可能性もあります。
 

トンネル


  ちなみに春分図のASC〜DCのテーマを一口で言うとすれば 「個と公の激しいせめぎ合い」「競争の中で自身の立ち位置を確保する戦い」、MC〜ICのテーマは「二者択一の岐路に立つ」「デリケートな物事を破壊しないために必要な保護壁」でしょうか。 そしてこの春分図のASCは、日本の戦後始原図(サンフランシスコ条約発効・主権回復図)のMCとぴたり重なっています。 

しかも今回の新月図のASCは春分図のMCに対してオーブ1°に満たない位置に来るし、新月(太陽・月)そのものは、春分図の6室(労働問題や労働環境、軍事関連/公的奉仕)に在泊する金星にコンジャンクト。 それと同時に日本の戦後始原図では3室(コミュニケーション・交通全般、報道・メディア、近隣国との関係)に在泊するエリス(!)ともコンジャンクトして刺激しあいます。そして現在、トランシットの木星は戦後始原図のMCと海王星(始原図の3室を支配)の上を行ったり来たりで、戦後の日本という国が持つ「曖昧な理想主義」をどうするつもりか?とプレッシャーをかけている様子。。なかなか難しい局面です。

この春分図で最も興味深いのは、MC10室(政府・与党、自国の世界的地位に反映される国内リーダーシップの在りよう、著名or高位の人物)を支配する月と、IC4室(領土、愛国心、国民の気分、野党、国土に発生する天災や大事など)を支配する土星が、3室射手座の銀河中心でコンジャンクトしていることかな。

月は女性を暗示しますが、これを著名な人物、または政府に関わる(10室)女性(月)と見て、国民の関心または野党(4室)を支配する土星(公的施設や土地問題)、そしてメディア(3室)と誇張(射手座)に結び付ければ、このところ巷で話題のニュースにも当てはまりますね。。 もちろん、それが「真実」の姿を描いているかどうかはわかりません。他の読み方も出来るでしょう。けれど、もし自分が「その読み方」を取るのなら、もう一歩進めて、何故自分にはその筋立てがフィットするのかを考えてみるのも一つの道かもしれません。そこには自分という名の世界を支えている、ある構造が反映されているはずだから。


rain


  本来、マンデーン・アストロロジーは政治経済や世界の歴史はもとより、地政学的知見や広範囲の専門的な情報ソースを必要とするものです。特に現代の複雑化した社会では、それは高度な専門家の世界であり、政治的偏見や個的なイデオロギーなどの夾雑物が入ってはならない世界でもあります。…とはいってもアストロロジャーだって人間です。大統領選で米国のアストロロジー界が大騒ぎになった経緯を見ても、透明なフィルターを持つことは人間にとってとても困難なことだと思い知らされます。ついつい自分の主張に合わせて星の象意を拾いあげ、天下国家を論じてしまう…なんてことだってあるかもしれません。けれど今後アストロロジーが社会的信用を得ていくためにも、自分の意見に対しては謙虚に捉え、知らないこと、知り得ないことに対して常にオープンでなければいけないな…と感じる今日この頃です。 あ、でも。社会を集合意識の動きとして見ていくのなら、ごく普通のわたし達にも道が拓けます。 集合体に参加し、創っていく側であるわたし達自身。その意識を、社会を俯瞰する視線を通して研ぎ澄ましていくためのマンデーン・アストロロジー…とでも言えばいいのかな。パーソナル・アストロロジーを主軸にマンデーン・アストロロジーを学ぶというのは結局、そういうことだと思います。 と…あれれ?いつのまにか話が逸れちゃった!スミマセン(^_^;


では続きw。月と土星(そして銀河中心とイクシオン)がコンジャンクトしている春分図の3室は、交通システム全般、コミュニケーション、ネット、メディア、ニュース(の大衆に対するアプローチ)、情報全般、児童教育、そして近隣国との関係を支配します。元々射手座は何か事があればどんな方向であれ、思いっきり大きく振れやすい性質を持ちます。それに加えて銀河中心は、強烈な体験を通じて人生に変革を起こすようなエネルギーが放射されると言われるところ。。 そう考えると、やはり今年どこかの時点で、政府と国民(または野党)がこころを一つにして事にあたるべき状況が起きてくるとも読めるのではないでしょうか?(今だってその必要はあるけれど)  けれど月・土星にはイクシオン(やりたい放題、モラルの欠如)がコンジャンクトしてるし。 政治やイデオロギーを示すことの多い小惑星パラスが、夢見がちな魚座からスクエアを形成しています。やはり、なかなか一筋縄ではいかない感じ。。


P1090236


  また天秤座のASCには逆行の木星がピタリと乗っています。ASCと1室は国と国民全般の状況&セルフイメージを表すとされますが、逆行の木星のエネルギーを考えると、手を取り合い公正を求める健全な承認願望が反転し、内向きになりつつ増大するのかもしれません。つまり外の状況(世界情勢)がよく見えないままに、狭い範囲(国内)で皆がより良いポジションと法を求め、あちこちでひしめきあいながら押したり引いたりを続けるような感じでしょうか。 また、外を見るよりまず先に国内を固めて安定しなくては!という思いと需要が高まる可能性もあると思います。この位置の木星は逆行とはいえ品位は高いので、なんとか落としどころを見つける力はありそうだけど。。 そこで目覚ましとなる健全な刺激は3室のメディアが伝えるニュースから…ってなると良いのだけど。 木星とASCにスクエアを形成する3室冥王星のサビアン・シンボルを見ると 「人々を酔わせ誘導する隠れた声」 というテーマが出て来ます。冥王星はこのところずっとこの度数に留まっていますね。 うーん。。 冥王星は破壊と再生、そして変革の惑星でもあるけど、日本のジャーナリズムもまた相応の変容を促されているのではないでしょうか。

とはいっても、今は牡羊座の天王星が力をふるい、木星と冥王星を刺激する季節。情報の売り手側には 『ファクトチェックなどしているヒマはない。誰よりも早く、何よりもウケの良い話題と絵を流さなくては!』という衝動が生まれます。買い手側の天王星は『欲しいものを早くよこせ!今、よこせ!楽しませろ!』と叫びます。エリスは横から 『それには誰かを血祭りに上げるのが一番手っ取り早いし面白いかもね..。だってみんな飢えてるんだもの。ねぇ、お腹を満たしてあげましょうよ!』と微笑み、情報という名の金の林檎を差し出します。金が本物か偽物かなんてどうでもいい。投げ入れて起きる波紋こそが刹那の黄金。そして虚実取り混ぜてせっせと量産される情報が、日々むさぼるように消費され食い尽くされていく。そんな時代。 わたし達もまた大なり小なりそんな祭に参加し、創り上げています。。 どうしてだろう。行き着くところまで行くために?


一方、春分図のDCからオーブ2°〜3°内に位置する天王星とエリスは7室(同盟関係)在泊。そのDCスレスレに位置する小惑星アグニは 「パートナーシップの中で頼れるガイドになれるかどうかの試練」 という位置にあるのですが…。


sora


  木星・冥王星そして天王星が絡むスクエアの下で、実際に何が起きて何が起きないかを予測出来るだけの知見をわたしは持っていません。ただ、とりあえずこれら惑星達の配置を見ていく限り、最初に挙げた、春分図のアングル(カーディナル・クロスのASC、DC、MC、IC)が示す大きなテーマを支持しているように感じられます。(ちなみに米国の春分図では月・土星・銀河中心のコンジャンクションは10室 ― 政府・大統領の領域で起きます。)

また、4月6日に起きる銀河中心からの土星逆行開始、4月10日の水星逆行開始に続いて4月11日に起きる次の満月は、春分図のASC=戦後始原図のMCと海王星にコンジャンクトし、ICと金星にはオポジションを形成します。

ということで…次回の満月図を見ると、太陽と天王星・エリスがコンジャンクト。そして冥王星(と小惑星レクイエム)、月、木星、グリーヴ(哀しみ)、ヴェスタ、アポロ(驕りと怒り)、アトランティスを巻き込んでまたもグランドスクエアの構成に。。 そして4月15日には、魚座を逆行してきた金星が再びこころの傷を確認するように、カイロンとコンジャンクト。そして土星とはスクエアを形成しながら順行開始。。 うーん、こうしてみると、世相もわたし達のこころ模様も、当分はゆったり落ち着く感じにはならないかもしれません。世界にもまだ驚くようなことが起きそう。カーディナル・スクエアの始まりから、ここでもずっと「変化」を言ってきたけれど。 わたし達の住む日本も、いよいよ本格的な変わり目を迎えるのかな? もしかしたら思いもよらない形で? もしそうだすれば… 未来に繋がるその結果は、これまでの小さな選択の積み重ねと、そして今この瞬間のわたし達に託された小さな選択にかかっているのだと思います。


eso1106a


        そうそう、ちょっと余談になるけれど、今回興味深かったことについて。。 春分図のDCとコンジャンクトしている「アグニ」という惑星は、2010年にNASAの広域赤外線探査衛星によって発見され、最近になって命名が発表された小惑星です。なのでもちろん、まだ確固とした象意を例示出来るだけの研究はなされていません。それでも、惑星の意味を読み取るにあたって非常に重要だとされている発見時のイベントチャートを見る限り、かなり厳しい(それでいて美しい)テーマをはらんでいそうな気がします。ただし小惑星なので、象意の範囲は比較的狭くピンポイントではあるのですが…。

というわけで、現段階での仮説として少し説明しておきますね。アグニはヒンズー教(古くはアーリア人の拝火信仰)の「火」全般を統べる神で、人間と天上の神との仲介者ともされています。このエネルギーの最高の顕現は「霊の火」、つまり縁ある探求者にとっては道標であり、古典的な捉え方をするなら自我の超克(エゴの犠牲を通した霊的上昇)と加護、浄化の火、またはクンダリーニ現象までカバーする可能性がありそうです。発見時に月のノースノードがサビアン・シンボルの「拝火教徒」の位置に来ていたのも象徴的。また火山噴火や爆発火災のチャートでも、けっこうな頻度で主要惑星とアスペクトを形成しているのが見られます。 そして発見時のアグニ自体の在泊位置を見ると、「輪廻を重ねて培ってきた霊的な資産や力を正しく使えるかどうか?に関わる様々な心身への試練」「慎重なプロテクションの必要性」が浮上してきます。


molten


  アグニが二面二臂を持つ神とされているように、そのエネルギーの顕れは準備の出来ていない人間の自我にとってはまた別の顔 ― 危険な影響力を持つのかもしれません。(NASAの資料によると、アグニは二重惑星の可能性が高く、将来的に地球に接近して災害を起こす怖れのある小惑星リストにも含まれているようです。)

たとえば一方で燃えるように輝く何か…いのちの力が持つ大きな磁力を与える。それと共に、他方ではたやすく燃え上がりやすい精神状態、炎上しやすい状況、火に煽られて何かを(あるいは自分自身を)むさぼるように食い尽くしてしまうような貪欲さ、霊的・精神的・感情的狂騒状態としてこのエネルギーが使われることもあると思います。それはある意味、気持ちの良い状態でもあるのだけど…使う側に意識の濁りがある場合には、火の儀式の供物として破壊的な状況の種を地中に埋めるような働きを持つかもしれません。それはやはり新たな再生への促しでもあるとは思うけれど…。


ほらあなとみどり



  ちなみに直近でこのアグニが主要な惑星にコンジャンクトしたのは3月22日~24日、土星が銀河中心(物質/欲望としての "架け橋" の崩壊と生命の永遠性)で逆行前に滞留するさなかに起きた、天王星・エリスとのコンジャンクションでした。

この日、日本では森友学園問題で国会への証人喚問が行われ、政治家、報道関係者、そしてそれを見守る大勢のひとびとを巻き込んで盛大な右往左往と侃々諤々のドラマが繰り広げられました。 一方、ロンドンではウェストミンスター橋と議事堂でテロ事件が起こり、3人の犠牲者と29人もの負傷者が出ています。どちらも異なる側面と意味合いで、天王星(予測不能、異端者、インターネット)とエリス(既存の不和の浮上、怨恨、陰謀)の結び付きに煽られ、アグニが点火剤の役割を果たして燃え上がった事象とは言えるのかもしれません。 特に日本で突出した森友学園問題は、この証人喚問時のイベントチャートを見る限り、天王星・エリス組が煽る「 メディアとネットを介して拡がる暴露と陰謀の祝宴」が見事に現実化された一例のように見えます。ここに実際に大きな問題が潜んでいるとすれば、今表立って騒がれているような事柄ではなさそうですが…。

この問題については、これを書いている3月24日現在、真実は闇の中。ただ証人喚問のイベントチャートを見る限り、アングルがミュータブル・サインでもあり、スッキリした解明には至らないのではないかと思います。けれど今年(または春の状況)を暗示すると言われる春分図に示唆されているのは、緊迫する世界情勢の中に位置する日本が向き合うべきもっと根本的な問題(あるいは危機)かもしれません。ただそれがいったい何なのかは、まだわたし達の日常意識にはうっすらとしか映っていないのではないでしょうか。 

銀河中心でコンジャンクトする月と土星。月をわたし達それぞれの「セルフ」だと見るなら、この春分図はわたし達に「STAY STRONG!」と呼びかけているのかもしれません。たとえ周囲がどれほど狂躁に満ちていたとしても…。


すていすとろんぐ2



        なんて…いつにも増して前置きが長くなってしまいました。ふぅ。。(^_^;  じゃ、最後にひとつだけ。今夜(3月27日)日付けが変わるころ、水星は逆行前のシャドウ・フェーズに入ります。なのでこれから逆行開始の4月10日前までの期間、仕事上の決め事や重要なアポイントメントなどはなるべく早めに固めておいた方が良いでしょう。コンピュータ関連や電子機器なども、気になることがあれば今のうちにメンテナンスしておいた方が良さそう。また、この期間にふと考えたこと、浮かんだ思いや計画など、気になることは書き留めておくのもいいと思います。これから水星が辿る度数は行き・戻り・行きと全部で3回通ることになります。そのアイデアが逆行時にどうなるか? 順行時にどうなるかを観察してみるのも面白いし、いろいろと発見があったりするかもしれません。  なお水星逆行の中日は日本時間で4月20日、順行開始は5月4日、シャドウ抜けは5月21日です。



eso1039a




★3月・新月のサビアン・シンボル★

        ではでは、新月のサビアン・シンボルに行ってみますね。これは大分前、天王星・冥王星のスクエアがたけなわの頃に一度経験したエネルギーだったと思います。今回はそのおさらいとレベルアップの意味を持つのかも?

ではまずベースとなるシンボルから。『二つの領域で同時に上手く自分を表現している男』です。この原文に使われてる、"realm/領域"には、もともと"kingdom/領地・領土"という意味があるそうです。つまり、二つの領域はそれぞれに異なる、ある一定の「力」によって統治されている場所だということ。そしてこのシンボルに出てくる男は、その二つの領域のどちらにも通じるようなやり方で自分を表 現していることになります。または、それぞれの領域に通じる異なる概念の中に共通性を見出すことによって、一つのこと…「自分」を表現出来ているのかもしれません。でも二つの領域って何だろう? 


eiskristalle-1997288_1280


        このエネルギーは、使い方によって結果がまったく違ってきそうだし、とても幅広い解釈が出来ると思います。その本質を見るなら、ひとつの領域は内界=自己の内的宇宙、そしてもう一つの領域は外界=外側に無限に拡がるように見える宇宙。基本的にはここから始まるけれど。 それをわたし達の意識は独自のアミダ籤的回路によって様々に翻訳していきます。たとえば「高い世界」と「低い世界」。「確実な領域」と「不確実な領域」。「危険な場所」と「安全な場所」…などなど。その両極にあって自分を上手く表現出来るということは、どんな極端な状況にあっても常に自分のままでいられる、自然体の自分を保っていられるということではないでしょうか。

       意見や立場の異なるひと達がひしめく分断された世界。そして自分の内的世界の静謐。その両方に同時に注意力を向けな がら、慎重にバランスをとり、自分の芯を失うことなく、より良いコミュニケーションを図っていけるか?  それとも、あらゆる二重性の中で上手くやっていくこと、流れに付いていくことを第一として対応を重ね、疲れ果てていつしか自分自身を見失うことになるのか? 牡羊座0°で新たに生まれた意識は、ここで自分とは全く異なる衝動や感性が溢れる世界に触れ、ちょっとした危機を体験することになるのかもしれません。


棒と岸辺


  たとえば予想もしない出来事が突然起きた時、わたし達は短い時間でフレキシブルに発想を転換し、機敏に動かねばなりません。それには普段から、表面上だけで なく水面下で何かが動いている可能性への注意力を必要とします。 たとえば真実と嘘は、それほど綺麗に分かれてはいないかもしれません。よく理解していな かったり、○○らしい・・・と聞いただけの物事を、自分が気にしていた事柄とマッチするからといって、そのままうのみにして行動すれば、思わぬ結果に直面 することがあります。 また、たとえテクニックや口先で異なる意見を上手にまとめたように見えても、一度予期せぬ出来事が起こればそれは簡単に破綻してし まうでしょう。その結果、欺瞞の責任をとらされるかもしれません。二つの領域でうまく生きることは、諸刃の剣でもあります。 


この度数で与えられる注意力をまっすぐ使っていくには、どんな時にも一番大切な自分の芯、自分が最高の純粋さを保っているところに常に立ち返り、そこから判断していくことが必要になります。前回の満月のシンボル『動物の調教師』が描いてみせたテーマ…「自分の中に棲むけものを飼い慣らす」「湧き起こる感情のうねりや内的な混乱を抑えて中心を保つ必要」そして「自分を支える形を持たない何かに勇気を持って全幅の信頼を寄せる」などは、この新月期のための訓練だったかもしれません。ポイントは「抑制と統御、そして解放のリズム」でしたね。みんな、溜まったものを心地良く解放出来る自分だけのリズムを掴めたかな? もしかしたら一番傷つきやすく、でもだからこそ、一番強くなれる可能性を秘めた内的な闘技場。見つけられたかな? 本物の注意力って、きっとそんなところから生まれるんじゃないかな。。


hats-58563_1280


        けれどわたし達は、何故そうまでして注意力を使っていく必要があるんだろう? この新月がとっていくエネルギー、牡羊座8°の「帽子」は東を向いています。東は日が昇るところ。新しい一日の始まりを告げる場所。そこでは、新しい息吹を感じさせる「何か」が、今にも生まれ出ようとしています。 あ、何かが動いた…? 風だ!風が生まれる! やがて東方から、リボンをはためかせる風が力強く吹いてきます。 風は、生まれたばかりの小さないのちの火を赤々と燃え上がらせます。。

アストロロジカルな新年。その初めての新月期。わたし達は、周囲の世界にも自分達の内面にも、何か新しい方向性や想いが生まれる可能性を抱いているのかもしれません。いえ、もうすでに生まれつつあるのかも? でもそれはまだタマゴの殻を破って出てきた雛鳥のようにもろく、慎重に護っていかなくてはならない存在です。ここで生まれる新しい「何か」は、たとえ今は小さくてとてもたよりない息吹にすぎなくても、これからわたし達が歩んでいく道に大きな影響を及ぼしていく可能性があるからです。これはちょっとした未知への冒険になるかもしれません…。

        この度数に対向して補完関係にある位置、天秤座8°が持つシンボルには、燃えさかる「暖炉」が出て来ます。帽子は頭=精神を護るもの。そして暖炉(hearth)はハート(heart)の象徴です。 これから先のわたし達は今まで以上に、否応なしに社会の変化に参加していくことになるかもしれません。これまで以上に、社会のありようと自分の人生がオーバーラップし、影響しあうさまを見るのではないかと思います。でも、これからのわたし達の道程 がどんなにデコボコしていても、どんなにジェットコースターだったとしても、「頭」と「腹」、または「スピリット」と「ハート」がしっかり繋がって支えられていれば、どんな変化にだって柔軟に対応出来るはず。耐えていけるはず。 それはわたし達が創り出す世界という名の壮大な鏡なのだから。 ならば未知を不安がるのではなく、それを楽しいと感じることさえ出来るかもしれません。うん、きっと... そんな気がする!


道



        このブログを始めてから、毎回記事を書いていて思うことがあります。それは、ルネーション(新月や満月)でわたし達に提示されるテーマも、季節や一年を彩る四季図のテーマも、そして巡り続ける惑星達の呼び声も、それぞれが本当に有機的に繫がりあい、ホリスティックに響き合いながら、今を生きるわたし達の鏡となってくれていること。これはもちろんわたし達ひとりひとりのネイタルチャートやプログレス、リターン図などにも言えることです。 

複雑で精妙で、計り知れない深みを持つ燦然世界。その曼荼羅から何を読み取っていくのか? 無限に奏でられる和音に合わせ、どんな旋律を紡ぎ出していけるのか? どんな選択をするのか? そこに潜む最善の可能性を浮き彫りにしながら、現実という名の乱反射の中でどう表現していけるか? ひたすら探っていく、そんな作業。おそらくそれが、自分にとってのアストロロジーかもしれない… 新月のテーマを考えながら、そんなことを思いました。何のためにそんなことしてるの? そうね…きっと、未知の地平線から吹いてくる新しい風に向かって立つために、かな。。


岩と海



        さてと。28日昼近くの新月に天頂付近を見上げれば、そこには太陽の輝きに紛れて「鎮魂」を意味する小さな惑星レクイエムが、不可視の旅を続けているのが感じられるかもしれません。これは死者の出る事故や事件、災害のチャートによく顔を覗かせる小惑星です。ただし常に何かが起きるというわけではありません。この小惑星の本質は、文字通り「死者を悼むこころ」メメント・モリ…「死を想え」にあります。

「死」はわたし達人間にとって、たとえ今の境遇がどうあろうといつか必ず訪れる関門。誰もが等しく体験するだろうこの世のゴールです。それはずっと先かもしれないし、明日かもしれない。だから、これが個人的にトランシットやプログレス、ソーラーリターンなどで強調されるときは、「頭を垂れて生と死に思いを馳せる」「この世界に永遠は無く、全ての物事は はかないからこその輝きを持つ。ならばいのちある間は、その強烈な美しさを味わいながらせいいっぱい生きよう...」と思わされるような経験をすることが多く見られます。そのきっかけはひとそれぞれ。死を想うこころもひとそれぞれ。 そしてこの新月でレクイエムが囁く謎の合い言葉は「あなたがそれをどう見ようと、それは正しい。ただし今、あなたのこころが創る世界の中では...」です。

まだ興味深いアスペクトも沢山あるのだけど...今回はこのへんにしておきますね。 今気付いたら、なんだか春分図関連のほうが多くなってしまったし、話があちこちに飛んで説明がややこしかったですね。。(^_^; 

最初にも言ったけれど、今回の新月〜満月期がいろんな意味で何かしら特別な期間になるひとも多いんじゃないかな。。 何かのフックになるような。 金星逆行〜土星逆行〜水星逆行と、ふり返ったり迷ったり再確認したりの日々の中で、背中をそっと押されるひと。爆発しそうなこころを抑えて突破口を探るひと。奇蹟のような巡り合わせの優しさを怖れてふるえるひと。 みんなそれぞれの道で、それぞれの領域で、何かの訪れを待ち、便りを受け取るような。 さぁ、新しい胎内宇宙を生み落とし育てる旅が、再び始まろうとしています...!


Messier78



Twitterでもツイートしましたが、3月末に『マンデーン2017』のkindle本がAmazonから発売される予定です。発売後になるかもしれませんが、近々紹介記事をUPしますので、よかったら読んでみてくださいね!!


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 22:53|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

March 26, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/27【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月27日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪先週をふり返って≫

        金星逆行(3月4日〜4月15日)の典型として、「医療費負担適正化法」の廃止と改革は行き詰まった。これを書いている現在に至るまで、共和党はこの法案を通すに十分な支持をかき集めることが出来なかったからだ。これに反応して株式市場は先週、連日安値方向への動きを見せた。ダウ工業平均は火曜だけでも200ポイント下げたが、これは1日の下げ幅としては今年最大だ。この挫折がトランプの唱える計画遂行に影を落とすのではないかというのが懸念で、彼はもう鶴の一声で「契約をまとめる」ことが可能な存在とは見られなくなる。この事はおそらく彼に敵対する側を大いに鼓舞し、彼の経済計画を危うくするだろう。しかしながら、またも思い出すべきは今が金星逆行期であり、性急な結論を出すのは賢明ではない可能性があるということだ。とりわけ今は逆行中日付近であり、トレンドは変わりやすい。

不鮮明な雲行きは貴金属、国債、そして対米ドルの通貨にとってはポジティブだ。金は週明け1225近辺でスタートした(その前の週は1200以下だった)。そして週中には1250ラインを突破し、その後1240〜1250の間でもみ合いとなった。銀は前の週には17.00以下で商われていたが、金曜には17.80の高値まで反騰した。一番の敗者は対円の米ドルで、先週は11月中旬以来の最安値110の支持帯を試した。これはドルにおける16.5年サイクルの高値がまさしく2017年1月、正常に顕現したことを示唆する点滅サインだ。米ドルは16年ごとに、1月前後6カ月の間にトップアウトする傾向を持つ。そしてそれは大統領選における共和党の勝利と同期している(1984年、2000年、そして現在に至る2016年)。



≪短期ジオコズミクスと長期的考察≫

  “ FRBは "天地を揺るがすほど重大な" 0.25%の金利引き上げ(3月15日)へと市場を注意深く "誘導" しながら、一方では株と債券トレーダーを安心させるキャッシュと引き換えに膨大な量の資産を買い入れることで自らのバランスシートを ― とてつもなく ― 増大させている… その数量たるや、完全に失敗した ― とはいえ金融市場は大いに楽しみ恋しくも感じている ― 量的緩和策の壮大な新ラウンドかと見まごうばかりだ。”

― Dr. Michael Ivanovitch
  “The Fed’s Stealthy QE — $267 Billion of Fresh Liquidity
   Injected Since Mid-January”
  CNBC.com 3月20日付


  上記は単にFRBが3月15日に短期金利を引き上げてなお株価が反騰するのに訝しい思いを抱いている皆さんのための引用だ。

        3月30日〜4月21日までの間に11個の重要なジオコズミック・サインが展開していく。3月30日火曜には、木星が冥王星に対して全3回中2回目のウェイニングスクエアを形成する。これはいくつかの理由から重要だ。

まず、このサイクルの始まり ― 2007年終盤のコンジャンクション ― は、(サブプライムローン危機に端を発した)いわゆる「大不況」と株式の暴落と同期している。多くの株式市場が急落したばかりでなく、多くの国々が莫大な財政支出計画を押し進めて4つの「D」、すなわち負債(Debt)、赤字(Deficits)、デフォルト(Defaults)、ダウングレード(Downgrades)へと導かれていった。これらと同じテーマが浮上し始める。

2番目に、今回は通常の木星・冥王星スクエアではない。カーディナルTスクエアの一部をなすものであり、天王星もまた木星と冥王星に対してスクエアを形成する。ドナルド・トランプは暗礁に乗り上げた医療保険改革問題から今度は税制改革問題へと、素早い切り替えが出来ると考えている。だが冥王星は税金も支配している。これが木星にスクエアであり、金星はいまだに逆行中であることから、手の届く所になっている果実(税制改革)を取るのは簡単だという過信の可能性は、医療保険問題の時と同様に高い。


        4月7日〜14日、太陽がカーディナルTスクエアをトランスレートする時も困難なら、4月5日〜21日、金星が土星に2回の正確なスクエアを形成する時も然りだ。これらは両方とも方向転換する。あるいは4月9日〜5月3日、水星が逆行に転じる時も困難な時期だ。たとえトランプが現在フラストレーションを感じているとしても、物事を熟考した上で(彼はやりそうにないが)取りかかることなくただゴリ押しするだけなら、この時期に彼が経験するだろう抑圧に比べると大したことはないと思えるだろう。

トランシットの土星はいまだに彼のネイタルの月にコンジャンクトしており、それがこの夏の間中、彼の太陽にオポジションであることは以前触れたと思う。土星が影響を及ぼす時、素早く進む物事は何もない。ましてや彼の上昇惑星は獅子座の火星だ。火星は忍耐強い惑星ではない。フラストレーションを抱え(土星)、性急な(火星)トランプ氏は今から8月終わりまでどんな行動を取るだろうか? 8月21日に起きる夏の日蝕は彼のネイタルの火星とアセンダントにコンジャンクトするのだ。


        今週のコラムを締めくくるにあたり、水星逆行(4月9日〜5月3日)と金星逆行(3月4日〜4月15日)の違いについて述べてみようと思う。どちらの逆行も「十分に考えることなく決定を下す傾向」に相関しており、だからこそ、再びエネルギーがスムーズに前進するようになる以前に計画段階に立ち戻り、修正をほどこさなければならない。

しかしながら、何故それが起きるかについては微妙な違いがある。水星逆行の下では、正しい選択を行うための情報や知識が不適当であったり、不十分になりやすい。 金星逆行下では、情報や知識は得られるのだが、どの選択が自分にとってベストなのかを決められない。衝突や混乱はどちらかというと価値観の領域に起きやすい。

「ほとほと失望してきた関係だが、まだ諦めずにもう一度やりなおすか?」または「自分の原理原則をあくまで護り、自分を曲げずに行くべきか?」 

いずれにしてもそれはまた、非現実的な期待をかけることをも意味する。金星逆行下では自分の中に生じる期待感を低めに設定しておき、もし思った以上に物事が上手く運んだら驚きと共に喜ぶ、というくらいがちょうど良いだろう。とりわけ他者との人間関係においては、過剰な期待を抱きその後それが叶わず失望するというケースも多い。

こらからの3〜4週間、私は過剰な期待を抱かないようにするつもりだ。金星が逆行する今、そして今後水星が逆行に転じるにあたり、私にはこの過剰期待への戒めを座右の銘として繰り返し唱える必要がありそうだ。

さて、もしこれが金融市場にどう影響するかを解明出来さえすれば、逆行下の人生はすこぶる楽しくなるだろう。私にはちょっとしたアイデアがあるのだが、皆さんの希望をあまりに膨らませるようなことは本意ではない。結局のところ、金星は逆行するだけでなく、まもなく魚座に後ずさりしていく(4月2日〜28日)。叶わぬ期待についての話をしたばかりだが… これは非常にロマンティックかつ非現実的な組み合わせだ。最近のMMAインベストメント・リトリートで講師を務めたファイナンシャル・アストロロジャーのマリー・ショーペルが語ったように、金星は自らの「乙女の洞窟」に戻って引き籠もる。これがどう大統領に影響するだろう? それはきっと、その「乙女の洞窟」で彼を待つものが何なのかによるのかもしれない。







訳文ここまで
------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

March 19, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/20【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月20日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “連邦準備制度理事会は水曜、短期金利の引き上げを決定、今年はその方向性を維持すると発表し、中央銀行の政策を経済の進展に沿っていわゆるイージーマネーを金融システムから排出するという、より積極的で新しい局面に移行させた。『経済は良好だというのがシンプルなメッセージだ』FRB議長ジャネット・イエレンは2日間にわたる政策会議の後、こう述べた。『我々は米国経済の健全さと打撃からの回復力に自信を持っている』”

― Nick Timiraos and Kate Davidson
  “Fed Raises Rates, Signals Gradual Increase Ahead”
  ウォールストリートジャーナル 2017年3月16日付


        そしてこの発表 ― FRBによる15カ月間で連続して3回目のFF短期金利の引き上げ ― を市場は囃した。ほとんど全ての市場が騰がった。ダウ平均は木曜の安値から2日後の高値まで200ポイント以上も舞い上がった。金は3月15日の発表を前に3月10日につけた安値1194.50を試していたが、その後翌日までに突然40ドル近く飛び跳ねた。銀は水曜の発表前に週の新安値16.82をつけており、前週の安値を割らなかった金に対して異市場間強気ダイバージェンスを示していた。そしてその翌日木曜までに銀は17.58に上昇した。また金利引き上げのニュースを受けて国債までが舞い上がった。これはどうも、経済が強気であるというリポートをFRBがもっともらしい形で売りだし、金利引き上げは経済を頓挫させるのではなく実際に強化するものだというその着想を人々が買ったという様相だ。

金星逆行下のこの種の反応は、結局のところは正しくなかったと判明する可能性を持つ。FRBの言葉とその見積もりの間には辻褄の合わないところがある。たとえば、FRBは一方で経済が2%のインフレ・ターゲットに近付いていると発表した。これに対し市場は再び、FRBが本当に自らのターゲットに向けてインフレをコントロール出来るというその宣伝文句を買いだと受け止めた。だがちょっと待ってほしい。もし経済がそんなに素晴らしい状態なら、何故FRBは今年、来年、そのまた次の年と、たったの2%の成長しか予測していないのか? それははたして成長と言えるのか?

またFRBはこうも言っている。今後2年間、失業率が増加することはないだろうと。つまり失業率が4.5%を割ることはなく、インフレは2%を超えることがない。換言すれば、木曜のウォールストリートジャーナルに掲載された社説によると “見たところ、FRBは米国経済が際限なく続くだろう輝かしい安定期に達したと考えている” ようだ。 本当か? ファイナンシャル・アストロロジーに基づく私達の理解からすれば、それは違う。

FRBに対し市場で開催されたこの愛の祝賀祭の全ては金星逆行下で起きている(金星は愛とお金を支配する)。もしかするとこういった投影された価値(金星)は、いったん金星が順行(4月15日)に転じれば変化するかもしれない。もしかすると遅くとも2〜3カ月後に変化するかもしれないし、早ければ来週にも調子が変わるかもしれない。金星逆行の下では、その間に人間が抱く見解や信じる事、発する主張や宣言などほとんど無制限と言っていいほどコロコロと変わっていく。しかもそれは継ぎ目なく微妙に変化していくので、当の本人は手遅れになるまでその事に気付きさえしない。

        世界の株式市場はFRBによる金利引き上げのニュースを受けて反騰した。ナスダック総合は先週、史上新高値まで舞い上がった。ダウ平均とS&Pもまた調子良く反騰したが、ナスダックの新高値ブレークアウトを追認するほどではなかった。今現在、株式指数は異市場間弱気ダイバージェンスが現れるかどうかを見守っているところで、これはダウ平均とS&Pが3月1日(MMA★★★重要変化日すなわち2月27日〜28日±3営業日)につけた高値を下回ったままであることが要因だ。似たようなダイバージェンスはヨーロッパやアジアにも見られた。たとえばFTSEとNIFTYは史上新高値をつけたが他の地域の指数はそこまでは至らなかった。さて史上新高値組がその他を牽引するリーダーなのか? それともこれらは金星逆行下における異市場間弱気ダイバージェンスの一例だろうか?

        金と銀もまた金星逆行下の投資家による似たような誤判断の可能性を見せた。金と銀の両市場が2月27日〜28日の★★★CRD(ジオコズミック重要変化日)にサイクル新高値をつけた。その後3月10日(金)と3月15日(銀)にいくぶんの急落があった。そしてFRBが金利引き上げを発表した後、両金属とも再び反騰し始めた。だがそれは通常の修正高〜綾戻しゾーン内に留まっており、プライマリーサイクルの最終弱気局面の潜在的可能性を示している。金星が順行に転じる4月15日±1週間の内に、もし金が1240を超えることなく、そして(または)銀が17.90を超えなかったら、両方とも市場センチメントの変化に対して弱いままに留まり、簡単に直近の安値を試すような展開になるかもしれない。しかしながら、先週の安値を割らない限り、とりわけもし直近の抵抗帯を上抜くようなことがあれば、強気トレンドがいまだに発効中であるとの見方もまた排除することは出来ない。金星逆行下において異市場間ダイバージェンスや矛盾したシグナルが浮上するというのは典型的に見られる例だからだ。

        FRB議長イエレンが3月に金利引き上げを決定したことは、このコラムや『フォーキャスト2017』の読者の皆さんにとっては驚きでも何でもないだろう。この期間(2月24日〜4月21日)についてはファイナンシャル・アストロロジーに基づき、数回にわたって「金利引き上げの可能性が高い時期」として強調してきた。それを私達が予測した当時、市場評論家はこれほど早期の金利引き上げに対しては非常に低い可能性しか見ていなかった。だがアストロロジーの研究において、中央銀行によるこの種の発表が金星逆行期の6週間になされるというのはいたって普通のことだ。それだけではない。金星逆行下のこうした発表は、近接した時期に起きる数ヶ月間のトレンドの終了としばしば相関し、多くの金融市場でトレンド反転が見られる。

問題は、2月27日〜3月2日にスタートしたリバーサルはいまだに発効中なのかどうか?だ。 もしそうなら、FRBによる先週の金利引き上げ発表に続くこの反騰は続かない。2月27日〜3月3日に始まった反転の動きは4月中旬、金星が順行に転じる期日に向かって再開するだろう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “FRBが予測を外せば経済を危うくし、また自由市場が人々を豊かにするという着想そのものを危険に曝す。市場がその役割を果たせるよう、FRBは自らの仕事の質を改革すべきだ。”

― Todd G. Bushholtz
  “A 21st Century Federal Reserve”
  ウォールストリートジャーナル 2017年3月16日付


        “共和党政権によって新しい焦点となった規制撤廃と税制改革を考慮するなら… 「… 米国経済が際限なく続くだろう輝かしい安定期に達した」などとは信じがたい。”

― ウォールストリートジャーナル 社説
  “The Fed’s Era of Contentment”
   2017年3月16日付


        おぉ、今週末は新年の始まり ― 牡羊座から始まる黄道帯における新年、すなわち北半球に住まう人々にとっては春の始まりだ。春がそこまで来ている。まるで冬は永遠に終わらないかのように見えたが、おそらくその本番が来るのは今年の冬至、2017年12月21日に土星が山羊座入りする時(とその後)になるだろう。それは多分2年分に相当するほど本当に長くて寒い冬をもたらすかもしれない。だが今は未来から現在に戻ろう….

        さて今、私達は今後30日間を牡羊座の太陽の下で過ごす(2017年3月20日〜4月19日)。この期間は金星が逆行し続け(3月4日〜4月15日)、その間に2回ほど土星にスクエアを形成する(4月5日と4月21日*)。

* 日本時間:4月9日早朝
     (米国東部時間では8日になるが5日という記述は
      初回形成接近のオーブを含むのかも)
       と4月21日午後8時過ぎ


牡羊座に関連して言えるのは次のような事柄だ:
彼/彼女はせっかちだ。牡羊座は時間をかけるのを嫌がる。性急で直情的だ。それらがしばしば不利益をもたらす。この期間、特に4月5日〜21日*は金星が牡羊座から魚座終盤に戻って土星とスクエアを形成する。牡羊座から魚座に戻るということは、牡羊座から与えられる原初的野性のエネルギーが削がれることを意味する。しかしながら、土星とのスクエアは気の毒にも牡羊座にとってはやりたい事に対する障害、妨害、遅延となり、これは大変なフラストレーションを呼び起こして今すぐにでも抵抗せずにはいられなくなる。

* 金星魚座入り:日本時間4月3日午前中

2月22日〜3月6日が例外的に強力なジオコズミック・サインの時期だったと感じた皆さんは(確かにその通りだったが)、それがまだ終わっていないことを頭に入れておいてほしい。次のラウンドは3月31日〜4月21日で、この22日間に11ものジオコズミック・サインが展開していく。これには金星の順行開始、土星逆行開始、これら両惑星の2回にわたるスクエア形成が含まれる。そしてこれら全てが3月31日に起きる2回目の木星・冥王星スクエアと共に始まるのだ。したがって、この期間の焦点は負債、債務上限、そして税金問題になるだろう。こうした問題は政府指導者達はもちろん市場にフラストレーションをもたらす対立の種だ。

        これらのジオコズミック・サインはまた、個人レベルの人間関係に生じるフラストレーションにも焦点をあてる。逆行の金星は『私を止めないで!』と火の玉になる星座宮牡羊座のエネルギーをすでに溜め込んでいる。だが夢見がちで受動的かつ矛盾を抱えたロマンティックな愛の星座宮、魚座に戻ると 『今はどうか私を追うことを諦めないで。でも私達は別れたほうが良いのかもしれない。だってあなたが背負っている重荷はよくわかるし、私にそれを支えるなんて無理。でもどうしてあなたは本当のことを言ってくれなかったの? そのせいで私はやりたくなかった事をしなけりゃならないの。どうか私の新しいEメールアドレスや電話番号を見つけようなんて思わないで。あぁでもお願い、私を探すのを諦めないでね….』 と言い出す。

来月は政府にとっても個人的関係においても、こんな調子で事が進むだろう。また金融市場も似たようなもので、ある日は上に向かって爆発し、翌日は完全な引き潮が始まって反転する。金星逆行にはよくある事だが、とりわけ金星が「強引な主張」の星座宮、牡羊座から「明け渡しと引き籠もり」の原動力が働く星座宮、魚座へと逆行する時には顕著だ。

そんな状況をあえて一口に表すなら、マルクス・ブラザーズの決まり文句がピッタリだろう。『これが俺の原理原則だ。それが嫌だと言うんなら、まぁ、他のもあるんだが』






訳文ここまで
------------------------------------

hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 12, 2017

●3/12の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月13日00:03前後、北海道周辺で00:09前後、関西方面は3月12日23:53頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で23:25前後に乙女座22°13'10"で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 乙女座22°~23° + 太陽 魚座22°~23°】
  "A royal coat of arms" +
  "A man bringing down the new law from Mount Sinai"
『王室の紋章』+
 『シナイ山から新たな "法" を持って降りる男』 

  "An animal trainer" +
  "Spiritist phenomena"
『動物の調教師』 +
 『心霊術家が起こす現象』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/27】
→★社会や人間関係に厳然とはたらく「力」と「特権」と「責任」の構造に気付く
→★霊的・精神的なプライドや自己正当化のために思わず取る行動の危険
→★抗えない運命や定めだと考えてきた物事の真偽を再評価する必要
→★立場を護るために威圧的な態度を取る、またはそれを見抜く
→★静かに戦闘態勢を整え、もしもの時に備えておく必要
→★古い伝統に裏打ちされた美と威厳、または剥がれ落ちる偽の紋章
→★自己信頼、自信、責任を引き受ける覚悟が創り出す統率力
→★闘うか逃げ去るか二つにひとつ、という本能的な値踏みが要る状況
→★絶対的服従か徹底抗戦かの岐路に必要な迂回路
→★自己犠牲か、自己犠牲を装った支配かの両極に注意
→★感情~精神~霊的世界など目に見えにくい問題を慎重に扱っていく
→★「物」ではなく非物質的な領域から自分を生き生きさせる生命力を取り込む
→★湧き起こる感情のうねりや内的な混乱を抑えて中心を保つ訓練
→★無理のない「反復」と「持続」と「柔軟性」による自己変革
→★「印象」や情熱的な「確信」もいずれは消えて変化が訪れることを知る
→★自分を支える形を持たない「何か」に勇気を持って全幅の信頼をおく
→★二元のどちらか一方ではなく両極を同時に見る視線を養う・・・→

エネルギーのポイント:『抑制と統御、そして解放のリズム』 

170312FM

        “これは通常の2カ月ではない。この期間は2月22日の火星・冥王星スクエアから始まり、4月5日~21日の金星・土星スクエアを以て終わる。金星と土星の 両方が方向転換する(土星は4月5日に銀河中心が位置する射手座27°から逆行、金星は4月15日に魚座27°から順行)。両惑星は4月8日と21日に正 確なスクエアを形成する。どちらもが方向転換しながらのスクエア形成が前回いつ起きたかについては、私には確信が無い。しかしながら、これが非常に稀な出 来事だという確信はある。”

― 2017.2.20付 メリマン・コラムより


        2月26日の日蝕以来、世の中にはいろいろなことがありました。月のサウス・ノードがクリティカル・ポイントのひとつ魚座3°台に在泊し続け、小惑星ファエトンと火星がコンジャンクトし、木星・天王星・エリス・冥王星のTスクエアにケンタウルス族のキラルスがかなりタイトなグランドスクエアを形成している今日このごろ。 先週だけを見ても... 5日には長野県消防防災ヘリ「アルプス」の墜落事故、6日(ファエトン・火星コンジャンクト)にはTHAAD配備開始に呼応した北朝鮮ミサイル発射、8日にはWikileaksによるCIAハッキングの大規模リーク、10日には韓国大統領の罷免など、世界は騒がしいニュースが流れ、国内もまたあれやこれや問題山積で落ち着く様子もありません。そんな中でユーフォリア状態が続いてきた株式市場だけど、天王星の陰に隠れて膨らみきった風船を割る針を磨ぐエリスが、いつニヤリと笑って立ち上がるのか... 気になるところです。 やはりわたし達は、集合的にも胎内宇宙のトンネルに入ったのかもしれません。 そんな中、新月期のエネルギー・ポイントは『プレッシャーと熱きこころとの相克』でした。そして満月のポイント『抑制と統御、そして解放のリズム』が続きます。うーん、どんな満月期になっていくかな。。 まぁ満月のテーマは新月が生み落とす子供みたいなものなので、毎回かなり前倒しで来ている気もするのですが。。


moonjpg



        さて、今回の満月は真夜中近く。黄道帯の最高天に丸く輝く月を見ることが出来そうです。月は乙女座、太陽は魚座。 月のベースとなるシンボルは『王室の紋章』、その月に光を与える太陽のベース・シンボルは『シナイ山から下された新たな法を持って降りる男』。 そして月のエネルギーが結実するシンボルは『動物の調教師』、かたや太陽は『心霊術家が起こす現象』です。この二組を良く見ていくと、乙女座のシンボルはひとつの物事を地上的・社会的な視線で捉えているのに対し、魚座のシンボルは同じことを天上的・霊的、または宗教的な側面から捉えているように思えます。

        『王室の紋章』("王家の紋章"でも良いのだけどw)。これは連綿と受け継がれてきた伝統の重さ、積み上げられた地位や血統、そしてそれらがもたらす特権を表すものです。そして、国家やそこに居住する人々を先導する役割を担っていること(担ってきたこと)を意味しています。今は王家による直接的な統治制度を廃した国が多いけれど、それでもこの紋章を受け継いだ人々は世界のどこに行っても、その国が持つ最高権威の継承者として敬意を持って扱われます。


coat-of-arm


        この「紋章」はその昔、深い森や荒れ地、険しい山、見渡すかぎりの敵陣の中で郎党を率い、道なき道を切り拓いた人々の血脈の証しです。多くの血を流しながらも、人々の安住の礎を築いた先祖達の偉業の印でもあります。その偉業を果たすには、絶大な権力を持つことが必要でした(戦乱の時代に合議制を敷いていては、一丸となった闘いなど出来なかったでしょう)。王のことばは即ち「法」であり「輝き」でした。また『王室の紋章』は戦いの中で絶対に譲ってはならない一線、護るべき誇りをも意味します。騎士達は自らが仕える王家(国家)の旗印をかかげ、その紋章に託された集団の命運のためにいのちと名誉を懸けて一騎打ちを行いました。もしかしたら近代の戦争でも、たとえば戦闘機のパイロット達の心理には似たような側面があったのかもしれません。


        では太陽のベースとなるシンボル『シナイ山から新たな "法" を持って降りる男』はどうかな? これには旧約聖書の「出エジプト記」に出てくる有名な老モーセと、 彼らイスラエル民族の神であるヤハウェが彼に託した律法のイメージが濃厚にダブってきますね。長い長い物語をはしょって話してしまうなら... 彼は人生の80年を普通の人として ― それでも数奇な人生を ― 過ごしました。で、普通なら人生はもう終わっていてもおかしくないのだけれど...その後、いくら燃えても燃え尽きない炎の輝きの内に神と出会ったことで、民族救済の父となるべき道を歩み始めます。

その後も紆余曲折を経て、やがて多くの同胞達を連れてエジプトから脱出した後も、もう苦難の連続。そんな中、人々の内からは不平不満も出て来て、不穏な空気が幾度も流れたと言われます。けれど旅の一団がシナイ山のふもとに辿り着いたとき、山上に神が顕れました。そしてモーセにあの有名な「十戒」を授けたんです。このときこそが、イスラエルびとと神との契約が成立したときだと言われています。こうして「神の民の国」イスラエル建国の果てしない闘いとその歴史が始まりました。


st-catherines-monastery-174


  この二つのシンボルに共通して浮かぶのは「選ばれし者」のイメージ。そして「法」とそれを施行するための「権力」でしょうか。 人々が一団となってまとまり、平穏に生きていくためには「法」が必要です。その下に守るべき「規則」が出来てきます。また、王や貴族の生涯にもモーセの生涯にも、「ノブレス・オブリージュ」として知られる、選ばれし者が負う重い責任がついて回ります。それは「統率者に権力を負託した者達(あるいは神なる存在)への義務」。命を差し出すことを暗黙の了解とした契約でした。これもまた法です。おそらく究極の「法」とは、この世の境界を超えた先に存在する「聖なる意志」を源泉とするものだったのではないかと思います。


        ・・・乙女座22°の月は「人々」から「力」を負託され、魚座22°の太陽は「神」から「力」を負託される。。 そしてそれによって「法」や「規範」を護り、厳しい世界の中で志や人生を共にする共同体を活かし護らなくちゃならない。一方、独裁的王権を持たなくなったわたし達の時代はどうかな? 世の中を見渡すと、沢山の「法」や「ルール」に溢れています。そして皆が口々にこれが正しい、いやそれはおかしいから変えよう。いやこっちこそが正しい。。。 それぞれがより良いと信じる法をかかげ、あちこちで永遠の戦いが続いているようです。(共同体ごとに内輪でせめぎ合っているうちは最大の悲劇は起こらないだろう・・・という考えもあるけれど...^_^;)

じゃ、この満月はわたし達にとって何を象徴しているんだろう? 自分自身にとって、絶対の「法」、消えることのない紋章の「輝き」って何だろう? そして、「譲れない一線」や「力」とは? 宗教者ならすぐに答は出るのかもしれません。また、道を求めて歩むひとも「これだ!」と感じられる何かをこころの内に持っているかもしれません。また、確固とした政治的信条や「こうあるべき何か」を胸の内に秘めているひともいるでしょう。けど、「パッと考えてもすぐには出てこないよ…」というひとも多いのではないでしょうか。 それでも、何か大切なもの、ずっと護っていかなくちゃいけないもの、妥協出来ない物事… わたし達はそれぞれにそんな「とても大切なもの」を、漠然とでも抱えて生きているような気がします。あ、でも「何も無いよ、大切なものなんて。その日を暮らしてるだけ。どうでもいい」とか「ただ虚無を見ているだけ…」ってひともいるかな。 なら、その「虚無」や「どうでもいい」状態こそが大切…ってこともあるのかな。。


P1080807


        それが何であれ、このシンボルの組み合わせはこころの中に潜む自分だけの「法」を一度見つけ出してみること、あるいは見直してみること。 そしてそれを社会の中で今、どう表現しているのか(または表現していないのか)を考えてみるよう促している気がします。何が自分にとっての神なのか? または神に代わるほど愛し、あるいは固執しているものなのか? それが毎日の生き方暮らし方、言動にどう顕れているのか? プライドや自信、劣等感や自己卑下はいったいどんな「法」=「こうあるべき何かという観念」からやってくるのか? これは少し前にTwitterで「銀河中心にコンジャンクトした土星」のテーマとしてちょこっとツイートした内容にも不思議と呼応する問題です。

輝かしい王室の紋章は、同時に血塗られた歴史をも物語ります。シナイ山からもたらされた教えとそれによって支えられる預言者の絶対の力は、排他や差別、宗教戦争を引き起こす力にもなり得ます。それはもう良いとか悪いとかを超えて、わたし達人間が幸福を求めながらもがき続け、歴史の中で繰り返してきた営みではなかったでしょうか。

けれどだからこそ、何度でも。そこからまた新たな「譲れない一線」を捉えなおし、見つめてみる。そんな感じ。これもまた、良いとか悪いとかじゃないと思います。ここで必要なのは一度はっきり知っておくこと。自分のたった今を。何故なら今の自分を密かに支えている「法」を把握しておくことによって、これから先にきっと経験するだろう大小の変化に直面したとき、しなやかに対応出来る可能性があるから。。


P1080922



        さて次に月がとっていくメインのシンボルは『動物の調教師』です。『動物の調教師』って、犬や猫などのペットに限らず、あらゆる動物を人間の役に立つように躾けますよね。例えばライオンのような猛獣をTVドラマや映画の中で人間と共に演技させることもそうだし、サーカスで象や熊に芸をさせるのもその1つです。 調教師は、もともとは野生であった動物達の性質や生態を熟知した上で、それを操ることによって、人間社会の中で「特定の機能」を果たすように調整していきます。

一方、野生動物は本能を主として生きています。生きぬいて、子孫を残そうとする本能。そこからそれぞれの習性が生まれ、その習性がまた生き残るための「掟」となっていきます。その範囲に従って生きることが彼らの安全に繫がり、種としての繁栄にも繋がるのでしょう。だから、わたし達人間の目からはその生がどんなに厳しく残酷なものに映ろうと、そこには野生としての調和が厳然と存在しているのだと思います。それが彼らの「法」なのだから。

けれど、人類の文明はそんな "野生としての調和" を逸脱するところから始まりました。ただただ生きようとする純粋でナマなエネルギーを、その表現の範囲を、知性を得ることによってどんどん拡大してきたわたし達。そして出来る限りの細部を追求してきたわたし達。・・・そして社会との関わりや対人関係の中で、自分がどう見られ、どう機能していくかを個人として捉え、認識し、思考するまでにそのエネルギーを昇華してきたということかもしれません。


P1090243


  それでもわたし達のこころの地下室には、調整や調和を拒むナマなエネルギーが片時も休むことなく働いています。 それは普段は封印されて目に見えないけど、実はわたし達があれこれ悩んだり考えたりするとき、そのマインドや感情を突き動かす純粋な内的原動力として働いているように思えます。その力はわたし達に生きることへの欲望を与えてくれます。 けれど、何かの拍子に理性で固めたこころの壁を突き抜け、地下世界から生々しいマグマとして噴出することがあります。

        飼い慣らされたはずのペットが突然牙を剥いて威嚇してくるとき。競走馬が驚いて騎手を振り落とすとき。虎が飼育係を襲うとき。わたし達は、いったい何が起きたのか?何が大人しく躾けられていたはずの動物をいきなり変えてしまったのか?とショックを感じます。もしかしたら、それは根源的な恐怖に結びつく刺激が原因だったかもしれないし、縄張りを侵された怒りやシンプルな性衝動に由来するものだったかも。。(これらの全ては根源的恐怖に繋がっていそうだけど) けれどそんな荒ぶるエネルギーが頭をもたげるとき、そこに「力の加減」という概念は存在しません。やるかやられるか?です。 咄嗟のときに本能が目覚め、無意識に動いたおかげで九死に一生を得る...なんてことも、だからこそ起きるのかもしれませんね。


P1090262


  けれど、こうしたエネルギーがわたし達人間の内部で「服」を着せられているとき。 その力は色々な感情に翻訳されていきます。そしてわたし達のマインドが持つ様々なクセや習性として形を獲得し、その後に理屈づけられていきます。 たとえば... 頭では良 くないとわかっていても、どうしてもどうしても抗えない習慣として身に付いたり。小さなプライドがある瞬間、まるで自分の全存在証明のように感じられて理屈ぬきの怒りが爆発したり。あるいは立場や承認を失う恐怖にかられ、安全のために自分にも周囲にも嘘をついてみたり。。 で、その原因はたとえば幼いころのこんな体験から来ているのかもしれない…など。わたし達の意識のアミダ籤は、人生を重ねると共に複雑な立体構造になっていきます。

でも、その探求で得た答がこころから納得のいくものなら、少なくとも「現時点のわたし」にとってそれは正しいのです。その記憶を探査していくことで、きっと今も光が当たるのを待っている、沢山の物事に巡り逢うことが出来るでしょう。掘り起こされたものがポジであろうとネガであろうと、それは全てわたし達の内的宇宙に眠る資産です。そしてそれは、とてつもなく大きな解放に繋がっていくかもしれません。 

        このシンボルは、わたし達それぞれがこころの何処かに抱えているはずの、暴れ馬のような心的エネルギーを「調教」し、コントロールするよう促しています。社会の中で自分を表現し、それによって全体のために何らかの機能を果たしていくために。本当は自分が世界にとって必要不可欠な存在だということに気付くために。。


bulldog


        さてその一方で、月に光を送る太陽は『心霊術家が起こす現象』、つまりサイキックな領域のエネルギーを示唆しています。これは霊的な感受性に対する知識を深めていく必要があることを示唆するとともに、怒りや恨みなど、ネガティブな感情に引きずられて目に見えない「念」や「言霊」を飛ばし合うことに対する注意喚起でもあると思います。 わたし達フツウの人間の思いの力って、想像を超えて強力なときがあります。リアルであれネットであれ、わたし達が発したネガティブな「念」やことばが伝播し増幅していく影響力って、関わる全員が半ば無意識なぶん、始末に負えないことがあります。類は友を呼ぶ的な法則も働いて、重く滞ったサイキック・エネルギーが引き寄せられ、それがあちこち乱反射しながら増幅していく。。 その一端は、ごく普通の日常でもよく見られるのではないでしょうか。

わたしはけっしてその世界の専門家ではありません。けれど、自分の住むリアルの世界(とバーチャル世界)が同時にサイキック空間でもあることに気付き、その現象を内側からよく観察していくだけでも、ネガな影響を防ぐ助けにはなると思っています。少なくとも、健全な思考の磁場を狂わすような念の伝播に無意識に加担するようなことはしないで済むようになるんじゃないかな。。 意志さえあれば。そして、優しく温かいエネルギーを送り出すことも出来ると思います。それは、ひとによっては清らかな祈りの力かもしれません。


phenomenon


        ただ、いずれにしてもこれにはある種の覚悟が要るでしょう。目に見えないエネルギーと直面し、それを扱うには、ちょうど猛獣使いのような慎重さと剛胆さ、そして相手に対する畏敬の念さえも必要になります。この魚座のエネルギーは、周囲を飛び交う不可視のもの達に対しても、自分が放射するエネルギーに対しても、調教師のようにデリケートな目配りをするように…という、なかなかハードルの高いテーマを含んでいるのではないでしょうか?

        わたし達がこころの階段を降りていくとき。きっと地下一階〜二階くらいまでは説明と理解が可能です。けどそんな地下室の床下には、滔々と流れる地下水脈が存在します。それは紅々と燃えさかる火の河であり、わたし達を生かそうとする得体の知れないエネルギーです。いえ、もしかしたらそれは、善悪も幸不幸も超えて全ての「いのち」を貫く、「この宇宙の法」なのかもしれません。その力は、手つかずのままわたし達の奥底で脈動しています。そしてその「法」を託され、力として使い、ことばへと翻訳し、この世界に表現していくのはわたし達自身。わたし達、ひとりひとりです。

もしわたし達が自分自身を統治する王であり、法の実行を託された預言者であるなら…さぁ今、こころの神殿にはどんな紋章を掲げるでしょうか?


switzerland-2051448_1280



        と…新月に続いてかなり「訓練」っぽい要素で濃く彩られたこの満月。 とはいっても、このところ魚座と牡羊座に多くの惑星達が集まって一筋縄ではいかないエネルギーを放射してきました。土星は逆行に転じるまでしばらく銀河中心とコンジャクトしたままだし、金星は4月15日夕刻まで逆行を続けます。また3月17日には天王星とエリスが全3回のうち最後の正確なコンジャンクションを形成し、木星・天王星・冥王星・エリス、そしてキラルスのグランドスクエアも続いています。(天王星とエリスは最後のコンジャンクション形成後も5°までしか離れず、来年1月には再び2°まで接近します。まだしばらくは不和の女神エリスの影響力が続きそう。)

この満月期に至るアスペクトを調べてみても、世の中では突然驚くような事実が暴露されたり、事実がどうあろうと エモーショナルなエネルギーが湧き起こって騒然となったり。。 また理解しあえない主張を持つ者同士が延々と火花を散らし続けるかと思えば、目的のためには手段を選ばず後悔もしない自己正当化のエネルギーが力を増しているように見えます。そして女性性の中に埋もれた非常にダークな側面を司る小惑星や、天災・人災・事故を暗示したり、思い込みによる突っ走り、筋の悪い情報に煽られて真実が見過ごされがちなコミュニケーション(または報道)などが浮上してきます。火星が安定した価値観をモットーとする牡牛座入りしたので、地道に解決への意志を貫いて成果を出すという側面も出て来るけど、もうしばらくは表面化しにくいかな。。 うーん、これは知らず知らずのうちにストレスを溜めているひと、多いかも。。


P1090228


        新月記事の中で、何かにつけて「ムカつく」経験をするひともいそう…って言ったけど、みんなどうだったでしょう? うまく自分をコントロール出来たかな? 精神的な側面でいろいろと耐えることの多かったひとは、この満月期に少し息抜きを心がけてもいいかもしれません。何か楽しみながら、前向きにバーストしてみるのは悪くなさそう。それは確かに根本原因の解決にはならないかもしれません。けれど貯まったもののガス抜きは大切な作業です。それで隙間をつくって見えて来ることだってあるのだから。 

ガス抜きには高い目標や目的なんか要らない。出来ればシンプルなことの方が良さそうです。何か体を使うようなこと。出来れば人工的な環境よりは、自然な環境のほうがベターかな。たとえば大声で唱う、思いっきり走る、大自然の中で草木に抱かれてみる、手を優しく使って動物達と触れあう…とか。または、思いっきり感傷的・感情的になってひとり泣いたり暴れたりするのだっていいかも?(けど安全に気を配ってね…^_^;) 

たとえ今忙しくても、たまにはエイッとお休みして自分に優しくするのも悪くない。。 もしかしたらこの満月期、自分を生かしてくれてる "何者とも名付けられないもの" と、もう少しだけ...近付けるかもしれないし。。


P1090253


        あ、でもアルコールやドラッグ、または甘い物に過度に浸るとか、依存的な行為はこの時期危険なので気を付けて。 なぜなら海王星と小惑星ディオニソスがピタリとコンジャンクトしています。ディオニソスは葡萄とワインの神、復活神話の神とされているけど、本質的には「得体の知れないアウトサイダー」です。道徳や善悪という概念とも縁がありません。そして、顕在意識の領域と「神」の領域との間に存在する境界線を超え、その人間の本質、または物事の本質をむき出しにするような力を持っています。楽しむのはいい。けれど海王星の霧にまかれてディオニソスに征服されてはならない。これ鉄則です。だって自分の本質がむき出しになるのは構わないとしても、それと真っ向から直面し、観察し、制御する力を手放してしまうことの危うさとも紙一重だから。自分自身を統治するという特権を護りましょう。

        また、若くて感受性が強いひとは、何かとても奇妙な考えに惹かれる...取り憑かれる...なんてケースも無いとはいえません。土星・海王星スクエアが形成されたとき、「見るもの、読むもの、聞くこと全てを信用してはいけない」とメリマンさんは警鐘を鳴らしていました。けれどアスペクトが終わった今も、また別の形をとってその傾向は続いています。噂話や報道がアテにならないのはもちろんです。けれどもっとプライベートな内的世界に浸入してくるエネルギーにも注意が必要かもしれません。重心を低めに保ち、ふっと引っ張られておかしな行動に加担しないよう気を付けてね。「心酔」と「信頼」は、二つの全く異なる行為だから。


milky-way-923738_1280


  自分の頭に浮かぶ思考がどこから来ているか?自分はその内容に "本当に" 責任を持てるのか?素面で? このエネルギーに触れるときはその二点がとても大切。なので満月のテーマと呼応しながらこの力を使う一番の方法としては、 「醒めた状態で変性意識に移行する」こと。未知への畏怖とコントロールの力を失わないこと。そして戻ってくること。 あるいは、創作と創造のためにイマジ ネーションの力を羽ばたかせること。 わたし達が敬意を払って接するとき、海王星とディオニソスのペアはきっと素晴らしいインスピレーションを与えてくれ ると思うのです。ぜひ試してみて。



  あと24時間足らずで満月か。。 ちょっぴり疲れた脳味噌を抱えつつ、今夜はわたしという存在の内に棲む、さまざまな生きものの息遣いに耳をこらしてみようと思います。 うん、ここには沢山の生が集ってるような気がする。それは何生も前を生きた魂の記憶かもしれないし、未来に繋がる誰かかもしれない。太古の獣の思い出や、体内にうごめく無数の異種のいのち達。。 ここに託された多くの生命の流れ。それを皆、統べていけるだろうか? きっといくんだろうな。  旅が終わるまで。 

あ、今夜は少し雲が出てる。けどその上には、今も無数に輝く天の星々。それはこの世を生きて去った無数のひと達の王者の紋章かもしれないな。。



Messier78


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 00:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

March 05, 2017

レイモンド・メリマン 週間コメント3/6【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム  2017年3月6日(フリー版より)
翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されていますので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【告知】
来週3月13日付のコラムはMMA投資リトリートの開催期間中(3月9日〜13日)にあたるため、休載とさせていただく。


≪ 先週をふり返って ≫


        “「今月開催されるFOMCにおいて雇用とインフレが我々の予想通りに進展しているかどうかを検証する。予想の通りであれば、FF金利を一段と調整していくことが適切となろう」イエレンはこう述べた… 3月14日〜15日の連邦公開市場委員会(FOMC)において金利引き上げが発表される公算は、好調な経済データとFRBのタカ派的な物言いによって昨今、ドラマチックに高まっている。”

― Anmar Frangoul
  “Janet Yellen Hints at Possible March Rate Hike”
  www.cnbc.com 2017年3月3日付


“私の見方ではどちらかといえば、FRBは3月4日〜4月15日の金星逆行期間中に再び金利を引き上げるのではないかと思う。したがって私はこの市場(国債)が再び下げることを予期している。”

― MMAウィークリー・リポート, 及び『フォーキャスト2017』



        FRB議長のイエレンは3月3日金曜のスピーチにおいて、今月中の金利引き上げの公算をより高めた。この3月3日というのは、金星逆行のまさに1日前であり、木星・天王星オポジション形成の1日後だ。だからこのコラムを読んでいる皆さんにとっては驚きでも何でもないだろう。金星が逆行する6週間という時間帯に入り、中央銀行がこのような発表をするというのはざらに起きることだ。

        このイエレンのスピーチ以前でさえ、火星、木星、天王星のハードアスペクト(それに冥王星を含むカーディナルTスクエアについてはこのコラムでも述べてきたが)に通常見られるボラティリティの増大と大幅な価格の上下動は起き始めていた。先週はまた、多くの金融市場における主要なトレンド反転の始まりであったかもしれない。これは、木星・天王星オポジション(3月2日)と金星逆行(3月4日)というレベル1ジオコズミック・サインの形成前後12取引日の範囲で私達が予期していた、もう一つ別の作用だ。

こうして先週はダウ工業平均、S&P、ナスダック総合、そしてロンドンのFTSE指数において史上新高値が記録された。その全ては3月1日または2日、木星・天王星オポジションの効力が最大となった日につけられたものだ。ドイツのDAXはまさに3月2日、12,082まで舞い上がって2015年4月につけた史上最高値12,390に近付いた。同様に、オランダのAEXとスイスのSMIもまた3月2日〜3日にかけて年初来新高値をつけている。

一方、インドのニフティは3月2日、2年ぶりの最高値水準まで反騰、日本の日経と中国の上海指数は3月1日と2日に数ヶ月ぶりの新高値、または新高値を試すところまで来た。だが奇妙なことに、香港、オーストラリア、そしてロシアでは反対の傾向が見られた。これらの株式市場は数週間ぶりの安値に沈んでいる。

        金と銀は、私達の★★★重要変化ゾーン(2月27日〜28日±3取引日)だった2月27日月曜にサイクル新高値をつけたが、その後3月2日〜3日の金星逆行前の滞留に向け、やや急激に売られた。この下落の牽引役となったのはXAU金銀鉱山株価指数だったかもしれない。これは金と銀が天井をつける大分以前の2月8日にトップアウトし、その後3月3日には1月3日以来の最安値水準まで落ち込んだ。 金属の下落に呼応して、米ドルは3月2日に1月11日以来の最高値水準まで反騰、そして同日、ユーロ通貨はやはり1月11日以来の最安水準まで下落した。

これらは私達がこの時間帯に目にしたいと考えていた形の市場動向だ。さてこれからどんなタイプのリバーサルが続くのか、見てみるとしよう。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “今日はトランプがホワイトハウスに入って以来、最良の姿を見せた日だった。敵に対する侮辱の言葉を散りばめた煽り演説ではなく、国を一つにまとめたいという熱望を彼が表現したのは初のことだ。彼のスピーチには、怒りと恐怖によって動かされてきた社会の動向に長らく欠けてきた良識が、ささやかながらも表されていた… この内容こそが1月20日の就任式において「米国民の大虐殺」演説の代わりに話されるべきだったのだ。あの時のトランプは小さく怒りっぽい子供のようだった。今日は同じ人物が大統領らしく見えた。”

―  The Arizona Republic Editorial Board
  “The Night That Trump Became Our President”
   Arizona Republic 2017年3月1日付


        先週のコラムの冒頭で私はこう書いた。『これからの1週間に経験するような時を、今までに経験したことがあるだろうか? まぁ、おそらくはあったかもしれない。だが、少なくとも今年中は、もう二度と経験するようなことはないだろう』。これは2月16日〜3月4日に次から次へと発効する惑星シグナルのことを指していたが、そこには5個のレベル1ジオコズミック・サインが含まれており、木星・天王星オポジションと金星逆行もまたその一部だった。それについては今回の冒頭でも触れたし、先週長々と論じたとおりでもある。この2つのシグナルは、多くの金融市場におけるプライマリーサイクルのピークとその後に起きる重要なリバーサルに対し、前後12取引日のオーブをもって最強力と言える相関関係を保持している。

        したがって、これからの1〜2週間は、この時間帯につけつつある重要な安値または高値に対する反応を見ていくことになりそうだ。次に訪れるやや注目すべき日付けは3月25日だ。これは金星逆行の中間日であり、現在まだ反転していない市場のリバーサルと相関するかもしれない。もっと重要なのは3月30日〜4月21日で、これには木星・冥王星ウェイニングスクエアの2回目の形成、そして土星逆行開始日に近接した金星順行が含まれている。そしてその両方が相互に正確なスクエアを形成するのだ(4月8日と21日の2回)。

この期間は、現在展開している時間帯と同程度の重要度を持つかもしれない。完全な対称性を提示する宇宙においては、今始まっているカウンタートレンドの動きが終了し、その時、再び底流に存在する基本的な方向性への活動が再開するからだ。 だが残念なことに、この宇宙においては何事も完璧であることなどほどんどない。だがある種のスピリチュアルかつニューエイジ系の観念を持つ人々なら「いや、宇宙の全ては常に完璧なのだ」と反論するかもしれない。その事自体には、私もおそらく同意するだろう。しかし、私は収支のバランスを保つという経験を重ねてきたし、ロマンスやビジネスを含む個人的人間関係の問題にも携わってきた。この世において物事は常にパーフェクトというわけにはいかない。これは人間の経験においてはよくある事なのだ。

        現在宇宙、市場、そして人間としての経験の内に起きていることの全てを鑑みて、これからおよそ4週間〜7週間の内に何が起き得るかを熟考するなら、今日の惑星研究とサイクル研究における素晴らしい頭脳が集うMMAリトリートを私達が開催するというのは完璧なタイミングだと言えるだろう。それは今週末から来週初めにかけて催される。



≪ トリビュート ≫

        これまでで最も偉大なサイクル・アナリストの一人であったウォルター・ブレッサートの死去を告知しなければならないことは、私にとって大変な悲しみだ。ウォルターはサイクル分析における私のメンターだった。私が彼に初めて会ったのは1980年1月、金と銀のブームの真っ只中だった。その後彼は寛大にも、サイクルに関する深い知識と彼自身の発見について私に教えてくれた。 彼は金融市場分析において、どうサイクル理論を使っていけば良いのかを教えてくれた。そして彼は、自分のサイクル理論と惑星の動きがどう相関するかを、君のアストロロジーの知識を使って調査して欲しいと私に依頼したのだった。 この協働作業が後に、私の初めての著書『The Gold Book: Geocosmic Correlation s to Gold Prices(1982年)』の執筆と出版に導いたのだ。それは惑星の動きと金融市場との定量的な相関性についての最初の本だった(それ以前の調査者の手になる太陽と月を使った研究とは異種のものだった)。 本当に素晴らしいパートナーシップだった。

私はこれからも、彼が私のみならず世界に授けてくれた知識の数々に深く感謝し続けるだろう。彼は紳士であり、学者であり、マーケット技術のマスターだった。そして純粋に他者を思いやる人だった。ウォルターの死は心から惜しまれる。だが彼の市場分析とタイミング技術への先駆的アプローチはこれからも常に私の執筆の中に、称賛と哀惜と共に生き続けるだろう。








訳文ここまで
---------------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 26, 2017

○2/26の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月27日00:17前後、北海道周辺で 00:24前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は2月26日23:58前後、沖縄周辺では23:30前後に魚座 08°12’で新月となります。

*前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 魚座8°~9° ー 発効期:2/26~3/11 】
   "A girl blowing a bugle"
『ラッパを吹く少女』

   "A jockey"
『騎手』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)】
→★自己の内面の想いや気付きを断固として表明したい気持ち
→★行動やことばを社会的に受け入れられる形に整えていく必要
→★承認または愛情を求めて他者の注意を惹く行動をとる
→★革新的に見えるアイデアの中に受け継がれる古い構造
→★熟考された方法を通し細心の注意を払って「一線を越える」経験
→★競争原理が働く中で気付かないうちに常軌を逸していく心理
→★他者に呼びかけたいという欲望、またはそれに応えたいという欲望
→★自分のイメージの中にだけ存在する究極のゴールを目指して突き進む
→★型破りな生き方、考え方またはヒロイックなイメージの追求
→★社会または周囲に理解されない辛さや苦しみを乗り超える必要
→★「勝つ」ことのみを目標として本来の意図が見えなくなる危険
→★自己利益のために他者を心理的に操る技術、または巧みな印象操作
→★激しやすい状況の中で抑制の利いた態度をとり続ける訓練
→★潜在する未来の「かたち」を見据えながら当面の問題に取り組む
→★体に備わった本能、または直観で活路を見出し道を切り拓いていく
→★単なる利害関係や社交儀礼を踏み越えて触れあう機会を栄養にする
→★霊的インスピレーションや創造の源に触れる一瞬の体験を慎重に扱っていく・・・→

エネルギーのポイント:『プレッシャーと熱きこころとの相克』

170226SENM


        さぁ、獅子座の月蝕に続いてやってくる魚座の新月・日蝕(金環蝕)です。このところのメリマン・コラムでも触れられてきましたが、今回のアスペクトはなかなかに強烈。。でも、もしかしたらここから先はこのくらい強いエネルギーなんか当たり前に感じてくるのかな? なんて気もしないではありません。

今、落ち着かなかったり不安だったり、色んな側面で苦しい思いを抱えているひとは少しずつ、少しずつ息継ぎをしながらこの「圧」に耐えていくうち、いつのまにか新しい大地に辿り着いてた… きっとそんな感じになるかもしれません。だから、今の緊張感や痛みは貴重(イヤではあるけど)で何かかけがえのない発見をもたらしてくれる、必須のプレッシャーなのだと思います(出来れば避けたいけれど...)。  


eclipse


        「蝕」、特に日蝕はエネルギーの壁に頭から突っ込んでいくような経験です。そしてその壁は、わたし達が感知しようとしまいと、時間と空間を超えて人々の意識に刺激を与えます。魚座8°台と密接なアスペクトを組む惑星をネイタルに持つひと...そうでなくても敏感なひとにとっては、今回の日蝕は何か大きな区切りのひとつになるかもしれません。それはまるでジェットコースターに乗ったと思ったら突然トンネルに入り、上下左右もわからないまま(あるいは気付かないまま)宙返りして見知らぬ出口に辿り着くような感じかも?  もしそれが起きるなら、きっとそれは特別なリニューアルのためのトンネル。あるときは本当に繊細で微細な変化。またあるときは、人生が変わってしまうような体験。 そしてそのトンネルの長さはひとにより意識により、またそのひとがネイタルに持つ惑星達との協働により、半年~数年のスパンを持っています。。

日蝕も月蝕も、年に2回ずつ起こります。そうだとすれば、古代からの長い歴史の中でまだ蝕が起きたことのない黄道上の位置ってあるのかしら...? なんて考えてしまいます。調べたことは無いけれど、もしほとんどの度数で蝕が起きていて、その都度その領域のエネルギーが強化され、全体に大きな、または微細なシフトが起こり、そしてまた長い刻を経て鎮まってきたのだとすれば...。 わたし達人間の意識もその都度、徐々に・・徐々に・・リニューアルを繰り返してきたのかもしれません。(そのわりには似たような歴史の営みが繰り返されてるような気もするけど、それでも。^_^;) 
 

NGC3783


  今回の日蝕 ― 新月がネイタルの惑星達にアスペクトを形成することでダイレクトに影響を受けるひとはもちろん、そうでないひとも。。それぞれの人生の中で、あるいは人間が織りなす歴史の中で、年に2回の特別なゲートがもたらすユニークなプロセス ― 内面に何が起き、それが外界にどう翻訳されて見えてくるか ― にいつもより意識を向けて、大切に過ごせたらいいなと思います。 ここから先は、たぶん3~5年先を見据えていく時間領域の始まりだと思うから。。



★2月新月・日蝕の星模様 & サビアンシンボル★

        さて、前回の月蝕のエネルギー・ポイントは『アンビバレンスの克服』でした。アンビバレンスって、考えてみればわたし達人間にとっては永遠の課題みたいなものだし、そう軽々と克服出来るようなものじゃないですよね(^_^;。 それでも、まるで二元の両極から引っ張られているような感覚の中でギリギリ踏みとどまって自分の中心を失わずにこれたなら、ミッション・コンプリートかも? 

蝕のエネルギーって、実のところその渦中に在る間は真の実体が曖昧で、どれほど論理的な思考を使っていても、本当には何がおきているかを明確に捉えられないことが多いものです。それでも、感情の動きだけは活発。なので気付いたらやみくもに突っ走ってた...なんてことも起きがちです。

だからこういう特別なゲートをくぐってからの数日間は特に、いつも自分が自分の「中心」にいるか? 重心から外れていないか? ...思いっきり上に舞い上がってエネルギーがダダ漏れになっていたり、お腹より下にどよ~んと垂れ下がって背中が鈍く丸くなっていたり、右や左やナナメにはみ出して青くなったり赤くなったりしていないか...なんてことを意識していることが大切かも。そして衝動ではなく、直観に従って感じ、考え、見ていること。 見続けること。 自分が今 何を言い、何をしているかを、意識のどこかできちんと捉えていること。


P1080967


        けど激しくぶつかり合うエネルギーが渦巻くようなときは、知らず知らずに(あるいはわかっていながらも)動かされて「はぁ...やっちまった!」なんてこともよくあります。で、確かにその結果に直面するべきときは必ずやって来るのだけど。 それはもう良いとか悪いとかいう判断を超えた物事の流れです。ただ取るべき責任があればしっかりと取り、必要ならきちんとコミュニケーションをはかる。誤魔化さない。それだけが大事。 結局、痛みをきっちり通り抜けて得られるものの方が後々大きかったりする... たとえいっとき何かを失うように見えても。 それに代わる(もしかしたしたら無形の、でも自分にとってとても大きな)何かを得る、そのスペースを空けるために。 何かが崩れたらまた少しずつ、積み上げていく。それは最初とは違うカタチになるかもしれない。いや、きっとなる。そしてその方がずっと良いかもしれない。 これは蝕の刺激に乗せられてイタイ経験をしたときに思い出してほしい鉄則です。 

あ…とか何とか言い出すと、まるで蝕のときは決まって良くないことが起きそうなイメージになってしまうかも?  けど決してそうじゃありません。何て言ったらいいのかな… 蝕って、多かれ少なかれひとつの区切り、新しい始まりなんですね。何かが大きく...または密やかにささやかに、変化します。 どちらにしても、それは後々大きな違いを生むようなタイプの変化です。

でもわたし達人間って、どこまでいっても深い、深いところで変化を怖れています。予測を超えた変化を。今、自分の手の中にある平穏を失いたくない。絆を。心地良さを。まだ失ってもいないときから怖れたりします。幸せすぎて不安…とか。 あるいは、自分にとって良くないとわかってはいても、あまりに慣れすぎてしまった状況から出て行くことが出来なかったりします。そして何かと理屈をつけて立ち止まります。 蝕、特に今回のようなサウスノードの蝕は、わたし達が変化を嫌うとき、ネガティブな方向性を顕著に見せます。見せるっていうより、たぶんわたし達が真っ先にそう解釈するのかもしれません。 けれど重心を保ち、受け入れる準備を整えた意識にとって、蝕は限りない創造性へのキックとなり得ます。


P1090166

 
       けれど。たとえエネルギーの一撃による痛みを抱えて傷つき、凹んだり孤独を感じるひとがいたとしても。 不思議なことだけど、同時に「えへへ」とか「うふふ」とか。。辛い気持ちとはどこかまったく別の領域に存在しながら微笑む自分も確かにいるんです。 低くたれこめた雲を突き抜け、どこか果てしなく温かい、永遠の広さを持つ場所に。気付こうと気付くまいと。 ただ、存在の全てを開いて、そこにタッチ出来るかどうかだけ。。 

 太陽と月が織りなす変化のリズムを受け入れるのに、もう遅いってことはありません。「やっちまった!」その後でも大丈夫。人生のアミダ籤って、とっても目が細かいんです。いつも選択肢は存在します。誰のホロスコープにも、本当はその360°の円が真っ黒に埋まるほど、多種多様な惑星や星々のエネルギーが詰まっているのだから。 「こうだからこういう傾向が出やすい」とは言えても「あなたは必ずこうなる」なんて誰にも言えないし、言えばそれは暗示になります。でも、選択するのは自分自身。そして自分の胎内宇宙に蓄えていくちから。そう...たったひとつ言い切ることが出来るとすれば、「いつかここにサヨナラするときが来る。それまではココを生きる」それだけかなぁ。

微細なものを含む全ての惑星達が持つ可能性については知らなくても、わたし達が生きる瞬間・瞬間にまだまだ知らない分かれ道が沢山存在し、ひしめきあっていること。囁きかけていること。それをこころの隅に留めながら道を切り拓いていくことって、これからますます大切になるんじゃないかと思うのです。自分を、他のひと達を、もっともっと自由にしていくために。

今回の新月で出て来るエネルギー・ポイント『プレッシャーと熱きこころとの闘い』は、この蝕の時間帯が、アンビバレンスの中で揺れることがあろうと、いつも「自分の中心」(シンボリックに言えば聖なる寺院かな?)に戻っていくための闘技場になることを意味しているのかもしれません。


P1090085



        と、例によって前置きが長くなりすぎ…(^_^;。じゃ、今回はまずこの日蝕のサロス・シリーズを見てみましょう。サロス・ファミリーのナンバーは140です。このシリーズが誕生したのは16世紀、1512年。えっと...ヨーロッパではルネサンス盛期でしょうか。日本は室町幕府も末期の戦国時代かな。 また直近でこのシリーズの蝕が起きたのは1963年1981年1999年。 いずれも今年8月の、これまた強烈な蝕サロス145との組み合わせで起きています。 wikipediaの年表をざっと見るだけでも、どの年もエポックメイキングな出来事が起きているのがわかります。そしてその内のいくつかは、今、何らかの因縁めいたものが浮上しつつあるような?(上のリンクから年表をざっと見てみると興味深いかも...。おそらくこの二つのサロス・シリーズの組み合わせが、この春からの一年を彩る大テーマになりそうな気がします。)

一方、いつも言うように、サロス・シリーズはそのファミリーごとに異なる「ニュアンス」を持っています。そしてその性格(特徴)は、そのシリーズの誕生時(初回の日蝕が起きたとき)の様相、つまりその蝕の "ネイタル・チャート" に最も強く顕れるとされています。そのチャートはこんな感じ。。 アストロロジー実践者のひと、学習中のひとは、このチャートからどんな感じを受けるでしょう?


Saros140

 1512年4月26日サロス140
 初回日蝕のエリーズチャート



        アスペクトとサビアン・シンボルから、わたしにはこのチャートがこんなことを言っているように感じられます。

 『...一方では何かとても深いところから来るインスピレーションや美の感覚、または「公正さ」に関わる理想やアイデアがふり注ぐ。それはとても強力なもの。けれどそれを物質的な世界にしっかりしたカタチをとって実現しようとしたとき、様々な制約にぶつかる。そのとき、夢や思考の領域からひとつ次元を下げ、固め、カタチを生み出し、自分が実際に持ち合わせている能力やリソースを駆使して現実のものに出来るかどうか? ...諦めることなく、ルサンチマンに陥ることなく、独りよがりにならず、新しい跳躍の道を発見出来るか? これは人格の有りようを含めたテストでもある。

けれど、一番大きな試練はある種の焦燥感かもしれない。 「これしかない!」と思い定めるのはいいけれど、思い描いた幻を目先に追えば、それは執拗にあなたを追い立てる。そして先を急ぐあまり、根底は建設的であるはずの行為が破壊的な結果を生んでしまうかもしれない。 あるいは理想の美と現実の醜さとのギャップに絶望すれば、破壊的な目的を良しとしてしまうかもしれない。功を焦ってはいけない。こちら側とあちら側に橋をかけたいのか? それとも橋を爆破したいのか?  破壊して残るものは何か? 本来の目的は何だったのか? 

  何事も急いで呑み下せば喉につかえる。少しずつ動きながら、時をかけて創造的な迂回路を見つけよう。一度ダメだと感じたことも、まず自分の中で、再び蘇らせてみる。それは何か新しい包装紙を必要としているかもしれない。もう一度、内なる世界で思考の冒険を。それは思わぬ道筋を辿り、新しい岸辺にあなたを導いていくかもしれない。さぁ、テストを... 』なんて。


P1090124



★さてここで新月・日蝕のサビアン・シンボル


        では今回の太陽・月が位置する魚座8°〜9°のサビアン・シンボルはどうでしょう? まずベースとなるのは魚座8°『ラッパを吹く少女』です。 この、ラッパにあたる原語の「bugle」は、牛やバッファローなどの角に由来することばだそうです。その大元は獲物を追い求める狩猟用ラッパだったんですね。

まだ大人になる前のいたいけな少女が吹くラッパ。 「吹く」にあたる原語「blow」は、固く閉ざしていた花のつぼみが勢い良く開いていくときに使われることばでもあります。 教室の発表会でしょうか? それとも学校の祝賀行事? 幼い少女は今、誇らしげに自分のラッパを掲げ、習い覚えたばかりのメロディを高々と吹いています。一生懸命です。それは彼女にとって、初めて「個」としての自分を公衆に披露する経験かもしれません。「さぁ、みんな聴いて!これがわたしなの!」  


narcissus-pseudonarcissus-2


  ラッパは人々に対して「集まれ!」と呼びかけるツールでもあります。彼女のアテンション・コールはきっと成功するでしょう。ラッパの音に気付いて集まった人々は感心し、「素晴らしい演奏だね!」と誉めてくれるかもしれません。もしかしたらこころの中に「子供にしては...」というニュアンスを残しながら。 少女の奏でる音色には彼女にしか出せない「何か」が潜んでいます。それは彼女の個性そのもの。けれど息のつき方や運指の技術、そしてそのメロディそのものは、古い伝統に培われ、規則にのっとったものに他なりません。社会の中で揉まれ、受け入れられてきた「美」や「感動」を支えるしっかりした構造が、そこには存在します。 少女はまだ幼く、フレッシュで奇想天外なインスピレーションに満ちているはず。けれど彼女が受け取る称賛=狩りの獲物は、あくまで成熟し練り上げられた技術と作品を通してもたらされるものです。 少女はそれに気付くでしょうか? それを自ら受け入れ、もっと受け入れてもらうために、社会に認められた方法論の中で自分を磨いていこうとするでしょうか? それとも...?

まだ彼女の個性は明確に音に顕れてはいません。人々の注目は彼女の幼さ、可愛らしさの方に注がれています。けれどこれから先、少女が社会の中で様々な人間関係に触れ、愛を求め、成熟していくにつれて、素の彼女自身が何らかの主張をもって表現されてくるでしょう。彼女が演奏家になっていくのか他の道に行くのかは、まだこの時点ではわかりません。けれどこのシンボルの少女は今、連綿と培われた伝統を通して自分という存在を上手に表現することを学んでいます。

問題はこれから先です。人々のこころに真に訴えかける演奏をするには?  若々しい、新しい息吹、他の誰も考え付かなかったような解釈、それでいて誰もがこころの奥底に抱く共感を呼び起こす感性。果たして彼女はそれを磨いていくのでしょうか? それとも、反復練習やルーティンに嫌気がさし、ある日突然思うがままにラッパを吹き鳴らすのでしょうか? ならばそれは、ひとときの馬鹿騒ぎや遊びでしょうか? それとも、何か新鮮な感性を感じさせる管楽器演奏の革命になるでしょうか...?


P1080844



        さて、太陽と月が向かう度数、魚座9°のシンボルは『騎手』です。 ここは観衆でいっぱいの競馬場。どの馬が勝つのか? みんな馬券を手に、期待を込めて馬場をみつめています。居並ぶサラブレッドの名馬達。騎手の仕事は彼らにまたがり、馬と一体になって最高の力を出させ、誰よりも早くコースを駆け抜けてレースに勝つことです。ここは勝つか負けるか、速いか遅いか、結果が全ての世界。男性原理がしのぎを削る、激しい競争の場です。 男性原理といえば、原語の「jockey」は男性の名前「John」の愛称のひとつである「Jock」から来ているのだとか。また「jock」は男性器の婉曲的な表現のひとつとしても使われるし、「jockey」を動詞として使えば「出し抜いて優位に立つ」とか「ひっかけて騙す」という意味にもなります。俗語としては「ナンパする」という意味合いも。。 うーん、一見やりたい放題にも思えるけど、自己を証明するためにひとつのゴールを目指して我先にと競う…その原型は、すでに生命誕生のシステムそのものに組み込まれた、生きとし生けるもの全ての営みでもあります。

プロの騎手は体重の軽い、小さな体つきのひとが選ばれます。彼らはその小さな体で何百キロもある大きな馬を巧みに操らねばなりません。ラッパが鳴り響く中をパレードする最中も気を抜かず徐々に集中力を高め、スターティングゲートへと入っていきます。そしていざ出走すれば、それからはゴールまで、ありとあらゆる手段を使った駆け引きとポジション取りの闘いです。けれどいくら騎手が先を急いでも、肝心の馬が闘争本能を発揮して走ってくれなければ結果は出ないでしょう。先行逃げ切りか? それとも差し馬か追い込み馬か? 騎手は自分が騎乗する馬の脚質と性格とを熟知し、鞭の入れ方まで考慮した上で作戦を立てると聞きます。でも、実際のレースでは何が起きるかわかりません。だから騎手達は、短時間で臨機応変に判断を下し、勝ち抜こうとします。それは荒ぶる本能を支配し、定めたゴールに向かって全ての条件を統制する、熟練の技ではないかと思います。

レースが終わり、歓声とファンファーレの中、勝ちを収めた騎手は優勝馬と共に誇らしげです。けれどそこに至るまでの道程には、生来の才能はもちろん、積み上げた経験と鍛錬がどれほど必要なことでしょう。 その途上では、体力作りから始まりあらゆる運動能力を磨き上げる激しい訓練が必要になります。落馬すれば怪我どころか生命に関わるからです。


horse-racing-1577292_1280



        このシンボルが優しげな魚座に存在するのって、なんだか不思議に思いませんか? 確かに魚座はふうわりと霧に覆われ、うつろいやすくはかなげにも見える...女性的な星座宮です。けれどさすがにそこは黄道帯最後のサイン、一筋縄ではいきません。魚座は「こちら側」と「あちら側」の通路、いわば識閾とも言える領域。物質、精神、霊が渾然一体となってフラクタル模様を創っています。 けれどそこでも、生きとし生けるわたし達は肉体を持ち、競争原理が支配する社会の中で生々しい本能を抱えながら歩まなくてはなりません。 では、わたし達はどんな闘いをするのでしょう? もしかしたら、誰かの愛を奪い合うのかな? それとも仕事やお金や名誉や自尊心、あるいはより良いポジションを巡る駆け引き?  社会に蔓延する不公平? それは…もしかしたら他の誰かじゃなくて、霧に巻かれて散漫になってしまいそうな自分との闘い? それともそれとも...霊的闘いでしょうか? 

確かに、競争にはネガティブな側面が付きまといます。平和に穏便に済ませられたらそれに越したことはありません。競争は格差を生み出すのも事実。けれどこの世を生きていれば、どんな競争だろうと闘いだろうと、受けて立ち、勝たねばならない場面もときにはあるのだと思います。それも、限りなくフェアなかたちで。それを怖れて避けるとき、このエネルギーは「YES」と言いながらのらりくらりと動かなかったり、約束をしながら「そうだったかな?」と煙に巻いてひそやかに優位に立つ…そんな方向に意識を導くかもしれません。それは魚座的な冷たさです。または、覚悟がつかないまま状況に先を越されてパニックになる…なんてことだってあるかもしれません。


P1080996


  誇らかにラッパを吹いていた少女は、今や手練れの騎手へと成長しなければなりません。感情や気分にまかせるのではなく統御することを覚え、ゴールを見据え、少しずつ。少しずつ。鍛えていく。それにはもう、怖れずに立ち向かうだけではきっと足りない。曖昧なままでは負ける。ここまで来たら、具体的なスキルを身に付けていくことも必要です。そして、やがて自分のスタイルを見出し創造していく。上辺の上品さや優雅さではなく、いつの日か内的宇宙の勝者として本物の品格を身に付けるために。そして何より、自分自身が自分のマスターになることを目指して。。 このシンボルは、そんな大きな挑戦の始まりを示唆しているのではないでしょうか。...ということはつまり、このあたりでひとムチ入るひとも多いのかな?(^_^;



        サロス140ファミリーのネイタル・チャート。そして新月・日蝕のサビアン・シンボル。その両方が干渉し合うことで、自分の中になんとなく浮かび上がるイメージはあるでしょうか? もし何か思い浮かんだなら、それはこの日蝕期...そして今後数ヶ月間を彩る大きな底流のテーマとなるかもしれません...。


eso1320a



★最後にアスペクトなど

今回の新月図で目を惹くのはやはりこのアスペクトですね。

太陽・月・海王星がコンジャンクト
 これにオルクス(と小惑星カルマ、アヌビス)がオポジション
 (海王星は新月とパラレル、新月には小惑星ソフロシネ、
 アポフィス、ディヴァインがコンジャンクト)

  これには太陽と月が織りなすサビアン・シンボルのテーマに呼応するようなエネルギーが感じられます。うーん、ちょっとポエムっぽく描写してみようかな。 

『…日蝕という強いエネルギーが、魚座の海王星が吐き出す霧の中で得体の知れない「像」を結ぶ。それはまるで濃霧の中にドッペルゲンガーを見るよう。 何が何でも向こう岸に辿り着きたい!という願望があるのに、手を伸ばせばサッと遠のいてしまうような。

けれど、確かに聞こえる。向こう側から自分に呼びかける、美しく聖なる声が微かに。素直な子供のように手を伸ばし、「わたしはここだよ!ここにいるよ!」そう叫びたいのに。 何かが邪魔してる。喉が詰まったみたいに。まるで四方から伸びるジェリー状の触手に引っ張られるみたいに。幾重にも歪んだリアリティ。その中で輝くちっぽけなプライド。こう見られたいという野心。なぜ自分だけが?という疑念。 それは柔らかく密やかににじり寄る「破壊の闇」そのものかもしれない。

けれどたぶん、負けない。意識と、意図とを保つ。迷ったら目を閉じる。そこにはいつだって、偏りの無い場所があるから。 そして夢見に遊び、信じることと信じないこととの狭間で、開く。 起きることは起きる。起きないことは起きない。それでいい。手探りしながら、自分の道を進む。揺らされても、沈着に。ただ、経験を積む。なぜなら審判者オルクスの公正さの下に、やがて本当の勝利者が決まるのだから…』


PIA02210-1280x800
 海王星 by Voyager 2, 1999


牡羊座の火星・天王星・エケクルス・エリス
 (と小惑星ファエトン)がコンジャンクト

 これに天秤座の木星がオポジション
 (火星・天王星はパラレルで新月とはコントラパラレル)

 ◎3月3日 木星・天王星が2回目の正確なオポジション形成
 ◎3月17日 天王星・エリス最後の正確なコンジャンクション形成

        牡羊座の天王星・エケクルス・エリスについてはもう何度か触れてきました。今回はこれに闘争的な火星が加わります。これはかなり爆発性を秘めたアスペクトです。世界的に、何か予測のつかないことが起きてくる可能性があります。それは地震や噴火を含むあらゆるタイプの天災かもしれないし、テロや暗殺、暴動、衝動的な殺傷・暴力事件かもしれません。また、新月に海王星が絡むことから、政敵を陥れる陰謀や根拠のない誹謗中傷も考えられます(すでにあちこちで起きつつありますね)。

これは、何より先に自分自身のアイデンティティ、立場、優位性を主張して声高に叫び、認めない相手、意見の違う相手を拒否し糾弾するようなエネルギーとして使われやすい分化・破壊・分裂の組み合わせです。この種のエネルギーはもう以前から発効中だけど、火星が加わること、木星が対峙することでフォースは増大するかもしれません。

心理的には、ちょっとした刺激で通常よりも「ムカつく」ことが多くなりそう。何気ないことばの行き違いや相手の態度が、普段なら考えられないくらい腹立たしく思える。自分が軽んじられているように感じる。そんなことが起きるかもしれません。なので「あ、この感じはもしや!?」と思ったら、一度深呼吸して冷静さを取り戻しましょう。

また新月に海王星が色濃く絡むことから、物事に集中しにくくなったり、頭がボーッとして注意力が欠けてしまうことも考えられます。間違った思い込みで突っ走ってしまうこともあるでしょう。ふとしたミスが大きな事故や火災に繋がりやすいので、いつもよりこまめに休んだり、記憶に間違いがないかなど、よく確認することも大事かな。アルコールやドラッグにも要注意。 またパエトーンが影響範囲内にあるので、バイクや車、自転車など、スピードの出し過ぎにも気を付けてね。


Eris
 準惑星エリス


        天王星とエリスは次回満月後の3月17日に最後のコンジャンクションを形成しますが、その後もしばらくはオーブ圏内に留まります。前回このコンジャンクションが起きたのは1927年と1928年。この組み合わせについては以前、1929年〜の世界恐慌に繋がった根拠のない投機熱の時代に同期していたことを紹介したと思います。(1927年に開かれたジュネーブ会議では、恐慌に備えるための国際的な関税引き下げや独占禁止、生産調整の国際協定など多くの決議がなされました。けれど、そのほとんどは参加国の議会によって否決されたそうです。)

また、それとは異なる要素として注目したいのは、E.フランシスが挙げていた「電子的コミュニケーション」と「エゴ」に関わる問題提起です。彼は1927年〜1928年を「ラジオの時代、そしてテレビの黎明期」と位置づけ、今回のコンジャンクション期を「インターネットに覆われた時代」としています。これら電子的なコミュニケーション・ツールは今、わたし達の生活に欠かせないものとなりました。もう単なる道具以上にわたし達の一部になっています。そしてこのツールは、天王星的なテクノロジーによって成立する 「拡張する自我=重層化するアイデンティティ(エリス)」 という新しい要素をわたし達に突き付けています。この、天王星とエリスによってもたらされた「拡張する自我」は、自己の内外の至るところに潜在し蓋をされてきた、様々な不和を攪拌し浮上させています。


P1080496


  ネットを介して世界中を駆け巡り、拡がり続けるわたし達の自我。どんなふうにも変容することが出来る画像技術。そこに新たな実体というべきものは存在するのでしょうか? それは実体ではなく、肥大していく自我の影なのでしょうか?  それとも、実体を超えた新しいわたし達? けれどそれが真に存在するのはネット上ではなく、わたし達の内的宇宙ではなかったかしら…?  もしかするとわたし達がスマホやPCのスクリーンに見ているのは、本来の内的宇宙が完全に反転してしまった "真" の虚像なのかもしれませんね。。 それもまた、はかなくも美しい煌めきに見えるけれど。。

そんなわけで、火星・天王星・エリスetc.の組み合わせは、インターネット上で起きる大きな出来事にも関連するかもしれません。 何か重大なことがネット上に暴露されて大騒ぎになったり、大規模なサイバー戦争が起きたりするのかな。。 いずれにしてもリアルと同様…というより特にネット上では、互いのコミュニケーションに細心の注意を払い、地雷原には近付かないほうが良さそうです。たとえ何を見せられたとしても、それが果たして本当のことかどうかは しばらく時が経つまで(あるいは長い間ずっと)誰にもわからない可能性があります。何かヤバイ感じのフォースが飛んできたら、対処の鍵は「どんな状況にあってもけっして自分で自分の品格を傷つけないこと」だと思います。


        そういえば、お休みさせていただいた今週のメリマン・コラムでは、天王星・木星のオポジションに絡めて2本のニュースが紹介されていました。それは、「水瓶座に属する太陽系近隣の小さな星系に7個の惑星が見つかり、そのうちの6個に生命を育むに足るだけの暖かさと液状の水が存在するかもしれない」 というウォールストリートジャーナルの記事。 そしてもう1本は「NASAの科学者グループが惑星の新しい定義付けを提案。それによって冥王星がもう一度惑星として返り咲くかも?」というUSA Todayの記事です。ふーむ。。




  メリマンさんはこれらの記事に、やはりウォールストリートジャーナルからの引用として、『真理というものは存在しない。何故なら実在は可変だ。』という哲学者ジャック・デリダのことばを沿えていました。。

天王星は新しい発見とテクノロジーを支配する惑星です。「ニュー・フロンティア」ということばも大好き。それに牡羊座の天王星は「こちら側から境界を突破する欲求」、天秤座の木星は「肥沃なあちら側」を意味します。 その対峙が、一連の新たな地球型惑星の発見へと繋がったのでしょうか。けれどまだ地球外生命の可能性については何ひとつわかっていません。今後の観測が待たれるところです。 それに、惑星の定義を再考するんですって? まぁ、アストロロジーの世界から見れば今さら…という気もするのだけれど。

うーん、もしかしたら、これもまた今回の蝕にふさわしい霧に巻かれたようなニュースなのかもしれませんね。。


そして…
山羊座の冥王星・蟹座のキラルスがオポジション
 これに牡羊座の火星・天王星・エリスetcのコンジャンクション、木星で
 ゆるめのグランドスクエア

冥王星・・キラルス・月の両ノードが形成する "ウォリサム・レクタングル"
木星・新月(太陽と月)・火星〜パエトーンの惑星集合・乙女座のオルクスが
 形成する "ウォリサム・レクタングル"


その他:
 3月4日、18:09金星逆行開始
  牡羊座13°08'49 "~
  (4月15日 19:18 金星順行開始魚座26°54~)
 土星・イクシオンのコンジャンクション
 土星とイクシオンが銀河中心へ向かう。小惑星グリーヴとセクスタイル
 新月・オルクス・小惑星ジュノー・セレスでカイト形成
 カイロンと小惑星レクイエムがコンジャンクション etc.


        この通称(というか勝手に名付けたのですが^_^;) "ウォリサム・レクタングル"については、前回の月蝕記事に書きました。今回はこれが二つも形成されています。一つは前と同じレクタングルが依然として発効中(キラルスは若者や年少者の犠牲という意味も持つけれど、子供の虐待などの悲しいニュースはまだまだ続きそう…)。そして新たな一つは新月を巻き込んだカタチ。そして多くの惑星達を含むゆるめグランドスクエア。。 

新月チャートを見ると、黄道帯最高点付近に位置するオルクス(審判者)、そしてカルマ(文字通り…)とアヌビス(真実の秤、責任、慈愛)を頂点に、今回は他にも沢山の小さな惑星達が天上の輪舞に参加しています。こうした星達は皆、今までに書いてきた様々な象意と互いに呼応しながら、わたし達それぞれが主役となる創世神話の素材となってくれるでしょう。無数の光と影を使って、さてどんな物語を創ろうかな? 今夜は海王星に抱かれながら、注意深くダイブしていきましょう。



        ... 日本の新月・日蝕図で黄道帯の頂点に最終的な審判を意味する星々が来るというのは象徴的に思えます。 この日蝕期に全ての物事が決着することはないでしょう。何もかもが曇りガラスに隔てられたように見えるかもしれません。けれど、わたし達は昔からこんなことばを聞かされてきました。「天は見ている」って。そう、天が見てる。 けど天って、誰だろう? わたし達は、何を天と呼んでいるんだろう...?


黄道帯の最低点、IC近くで起きる日蝕。そして広大な宇宙円環の頂点からわたし達を見下ろす、異界の審判者達。過去をクリアにし、リニューアルを迫る蝕のエネルギーと切り結びながら、はるか深奥から呼びかける彼らの声は、きっとこう言ってるんじゃないかな?

『最善の君を。ただ、裸の魂を。それだけが君の生に値するものだ。生きよ。終わりの全てを天に委ね、なおも強く生きよ』 と。


LASTuhd_img_8535pv2-cc_eq




ふぅ。なんだか今回も、星々のエネルギーは濃密ね。。 けど。
have a great trek!!!★ 素適な蝕の夜を!


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 10:17|PermalinkComments(6)TrackBack(0)