hiyoka

July 15, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/16【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月16日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

今週のコラムは ≪ 先週をふり返って ≫ と ≪ 短期ジオコズミクス ≫  のみの構成になっています。


≪ 先週をふり返って ≫

        “米国の消費者物価(CPI)は6月にはほとんど上昇しなかったものの着実なインフレ圧力を示す基調は変わらず、FRBによる段階的な金利引き上げは続きそうだ。労働省は木曜、消費者物価指数が0.1%と穏やかな上昇を見せたと発表した。これはガソリン価格の上昇が鈍化し、衣料品価格が下がったことに起因する。5月の消費者物価指数の上昇は0.2%だった。この6月までの1年間でCPIは5月の2.8%に続き2.9%まで上昇したことになるが、これは2012年2月以来最大の上げ幅となる。”

— Reuters 2018年7月12日付

        “トランプ大統領が初期に行った関税措置のツケを米国の消費者が払うという状況がいよいよ表面化してきた。昨日出た消費者物価指数の調査データは米国製洗濯機の値上がりを示している。2月の時点で価格は前年同期比で7.6%下落していたが、昨日の段階ではそれが13.1%も上昇している。”

— Paul Donovan
  “U.S. Consumers Are Paying the Price of Trade Taxes”
  www.ubs.com/paruldonovan 2013年7月13日付

        先週は冥王星とオポジションの日蝕(7月12日〜13日)があり、また7月5日〜14日まで連続的に形成された二つのグランドトラインが終了した週でもあった。これら2種類のジオコズミックなイベントは非常に対照的な質を持っていた。だから一部の人達にとってはまるで2つの並行宇宙に生きていて、どちらが本物かわからないような感覚だったかもしれない。

日蝕/冥王星の組み合わせは非常にダークな現実を感じさせ、私達の人生が自分のコントロールを超えた外部の出来事や権力者達に完全に操縦されているように見える可能性がある。一方、グランドトライン、とりわけ今回のように水性星座宮に在泊する木星・海王星トラインを刺激しながら形成されるトラインは「地上の楽園を建設する」というような共通の理想を目指してともに働く者達の「愛の祝祭」のように見えるかもしれない。

        この日蝕/冥王星のテーマは木曜、NATO諸国の代表者間に起きた大きな不協和音を伝えるニュースの中で浮き彫りとなった。加盟国は自国の防衛のためにもっとお金を払い、もうこれ以上米国に依存するなと強く勧告したトランプ大統領の挑戦的な態度に各国が腹を立てて反応したのだ。またその過程で英国の他紙によるインタビュー記事は、彼のコメントはドイツの首相アンゲラ・メルケルと彼を招待した英国首相テリーザ・メイへの侮辱だという論調で描写されていた。そしてその翌日金曜、外宇宙のフォースはなおもその後を受けて働いた。

『NATO首脳会議はかつてないほどの成功裡に終わり、参加国の誰もが同じ立場を分かち合った』とトランプ大統領が公表したのだ。だがメルケルとメイに対し、二人とも類い稀なる指導者であり、彼らとならとても上手くやっていけるだろうと褒め称えた彼の言葉は不正確に切り取られ、引用されたとも言う。そして彼は、もうお馴染みとなったテーマ「フェイク・ニュース」について再び言及した。この「フェイク・ニュース」という現象は、トランシットの冥王星が2年後に迫る米国始原図の水星へのオポジションに向けて進みつつある昨今、非常に大きな懸念の一つとなっている。水星はその国の報道機関とその働き、直近の現象に関わるニュースソース、およびそれに対する分析を意味する。トランシットの冥王星は、注意深くしていないとそれを潰すような取り組みとして顕れる可能性を持っているのだ。だが、これについてはまた別のコラムで論じることにしよう。

そんな状況にもかかわらず(いやもしかするとそんな出来事のせいかもしれないが)、世界の多くの株式市場がこうしたジオコズミック・サインの下でよく騰がり、米国のナスダック総合は再び史上新高値をつけた。これに影響したグランドトラインのうち最初に起きたのは7月5日〜8日の木星と海王星に対する太陽のグランドトラインで、その後7月10日には木星が順行に転じた。

トランシットの木星が強調される時は、しばしば株式市場が非常に良い調子になるのだが、これもそんな時間帯の一つだった。一部の市場、たとえば中国や日本などは、ちょうど7月5日の初回トライン形成と同時に直近の下落を終えた。そしてほとんど全ての指数が先週末に向かって印象的な反騰を続けた。

しかし当然のことながら、木星の影響は貴金属にとってはポジティブではなかった。金は金曜に、2017年7月以来の安値水準であり、2017年12月につけた11ヶ月サイクル安値を下回る1234ドルまで下落した。銀もまた2018年の最安値水準まで売られたが、2017年12月の安値を割ることはなかった。これは異市場間強気ダイバージェンス発現への第一歩だ。私達はこれからの12日間、ヘリオセントリックの水星が射手座を運行するにあたって貴金属がどんな動きを示すか見ようと待ち受けている。多くの場合、金にとってこれは強気を示す時期だ。だが過去の歴史を辿れば20%の割合で非常に弱気なケースが見られる。ビットコインはここ2週間に見られた20%近くの反騰を終え、先週は6000台まで下げて引けている。




≪ 短期ジオコズミクス ≫


  日蝕(新月)と2種のグランドトラインは7月14日に終わった。さぁ次は何だ?

先週のコラムで論じたように、
『... 7月14日以降は宇宙の力学が変わり始める。7月25日~8月1日、太陽が火星と天王星へのTスクエアを形成、8月7日に天王星が方向転換する(逆行開始)。これらも皆、次の水星逆行サイクル(7月25日~8月19日)のさなかに起きる。』

強力な日蝕の新月から、7月27日(日本時間28日早朝)に起きるさらに強力な月蝕へと向かうにつれて、一部の世界の指導者達と、他の様々な人々との「現実」という名の並行宇宙に見られる差異はますます顕著になっていきそうだ。月蝕は水瓶座を逆行する火星とコンジャンクトし、天王星とTスクエアを形成する。天王星は水瓶座の支配星だ。そしてその翌日、水星が獅子座で逆行に転じる。これを理解するにあたって、いったい何処から始めれば良いだろう?

        では7月26日〜8月27日の火星逆行から始めてみよう。火星は何かをスタートさせるのが好きだ。しかしながら逆行中、それも特に一つの星座宮(水瓶座)を離れて別の星座宮(山羊座)に移行するような場合は、スタートさせた道を追求するという贅沢を許されない場合が多い。物事は変わる。人々は考えを変える。火星の関与を考えると、これは最近の北朝鮮の非核化への取り組みに関連するかもしれない。当初、北朝鮮はトランプ提案の全てに合意したと伝えられた(あるいは大統領がそう暗示した)のだが、その後先週になって態度が変わり始めた。

  7月終盤から8月初旬までの期間を潜在的により危険な時間帯にしているのは、逆行の火星による天王星へのスクエアだ。この2惑星は不安定で怒りっぽく、暴力的な傾向も併せ持つが、これが7月27日の月蝕によって点火される。この日はまた天王星が逆行に転じるほんの数日前だ。以前も触れたように、天王星は突然の逆転と驚愕という要素を持つ。そのどちらもが政治面(そしておそらくは経済面)における政策、そして金融市場の動向に関わってくる。そこに安定や安らぎはあり得ない。

あなたがもし、理解してほしい、安心したいから何かを確めたい、保証が欲しいなどと思っているなら、この時期は感情的な支えを得られるタイミングではない。

これは他者を歯に衣着せぬ批判で打ちのめしたい、またはその勢いに加わりたいという誘惑を避け、身を慎むべき時期だ。自分の言動は自分の身に返ってくるからだ。

だが、真の危険は精神的・感情的にタガの外れた人物が起こす行動に潜んでいる。最小限の挑発、あるいは挑発だと "当人が感じた" 言動が、突然の予期せぬ怒りの(そして暴力的でさえある)反応を呼び起こす。この時間帯(8月1日±1週間)は10かそこいらまで数えてゆっくりと息を吸っては吐き、その回数を数え... とまぁどんなやり方であれ、なるべくゆっくりした呼吸を意識してそれを続ける練習をするのに適した時期だ。 深い呼吸が出来ない人々は、平穏とは正反対の出来事に遭遇するかもしれない。ドキドキと高鳴る心臓は体や精神へのプレッシャーとなり、あなた自身を爆発の瀬戸際まで導くかもしれない。

  さぁ、これが宇宙の惑星配置によって警告された危険のあらましだ。ではこの力を建設的な方向に向けていくにはどうすれば良いだろう? 

型破りの発想をすることだ。目の前の問題を見つめ、今まで試したことがないようなやり方でその問題を解決するとしたらどんな行動とどんな反動の可能性があるかを考えてみる。これまでのパターンを打ち破り、今までの自分に見られた何の足しにもならない習慣的な反応を脱し、何か新しいことを考えてみるのだ。これは発明と独創的な思考が物言う時期だ。

        さて、このコラムは主に市場に関する話題を扱うことになっているわけだが、そこで今 心理的なアドバイスをメインに述べつつあることはもちろん、承知している。

では市場のトレーダー諸氏に対するアドバイスを幾つか書いておこう。『予期せぬ出来事が起き、突然の心変わりと政策の変更が発表されることで生じるワイルドな価格変動に備えよ』だ。もはやどんな支持帯も抵抗帯も無効になる可能性から逃れられないと理解しておこう(これは他の社会的事象にも同様に言えることだ)。

7月25日〜8月9日は、多くの市場が想像するよりはるかに激しく下落したり、予想よりずっと派手に反騰したりするかもしれない。そしてその後に逆転するかもしれない。支持帯で買ってはならない。それよりも支持帯を割ってから買うために待つ方が良い。抵抗帯で売ってはならない。それよりも売りが枯れるのを待つべきだ(おそらくかなりの売り疲れが見られるだろう)。テクノロジー関連株、そして小麦価格に起きる強烈な動きとリバーサルを子細に観察し、注意を払おう。

また気候や自然現象における突然の出来事、あるいは配電網に関わる何らかの問題が大惨事を引き起こすかもしれない。 空間は大量の電気を帯びる可能性があり、人々の間には強力な親和力(惹かれあい、磁力)が生じるかもしれない。だがそれは必ずしも安全とは限らないし、慣れ親しんだ筋道など通らない怖れがある。もし相手や出逢いに確信を持てないなら、安全を第一に考えて馴染みのある道を選ぶことだ。

        だが、どんな事にもまして重要なことがある。絶対に不必要な論争をしてはならない(そもそもそんな物事など存在するのか?)。 興奮したり怒り狂ったり、大騒ぎしてはならない。そういう人物と行動をともにしてもいけない。もしあなたがそれを許せば、その日はまさに「狂乱」に支配されてしまうだろう。

この時期はあなた自身の知性の爆発力を使い、新しい能力と新たな発見へと精一杯向かうべき時間帯だ。それは覚醒の時にもなれば、請求書を受け取る報いの時にもなり得る。それを選択するのはあなた自身だ。
 

        結局のところ、先週起きた冥王星とオポジションの日蝕は、1993年に形成された天王星・海王星コンジャンクションと同じ度数で起きている(山羊座20°近辺)。つまり先週の日蝕は、それらのコンジャンクションが持つ原動力と当時の世界を覆ったエネルギーをも取り込みながら発効したのだ。1993年といえば皆さんも覚えているのではないだろうか? それはインターネットが間口を拡げ、人々が互いに取り合うコミュニケーションの方法やビジネスの在り方に、革命的な大変化をもたらし始めた時であった。








訳文ここまで
----------------------------------------


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

July 12, 2018

○7/13の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  7月13日12:07前後、北海道周辺で 12:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:48前後、沖縄周辺では11:19前後に蟹座 20°41’で新月、そして部分日蝕(観測出来る地域はオーストラリア南部、南極)となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 蟹座20°~21°― 発効期:7/13~8/10 】
  "Gondoliers in a serenade"
『セレナーデのゴンドリエ』

  "A prima donna singing"
『歌うプリマドンナ』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとにより、数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★頭だけ、感情だけ(胸から上)で日々を生きてしまう危険
→★巧みな演出、言い回し、印象操作による誘導と隠された動機の存在
→★理想やロマンを求める心理、または満たされないフラストレーション
→★現実から目を背け浮遊するように生きていたいという願望
→★ただあらゆるものの中に美醜を超えた「美」を感じ取る挑戦
→★ある物事に対し強力に焦点があてられていく過程を洞察する必要
→★自分が必要とされる状況を考えてあらかじめ備えをしておく
→★演じる者と観衆、出来事とそれを見る者が
     一体となって創り上げるパワー、ときに幻想の行方
→★他者、または自分が属する全体を護るために物事の矢面に立つ
 (または囮となる)
→★他者が自分の味方についてくれることを期待して行動する心理
→★ここぞという時のために力をセーブしておく必要
→★表には見えない様々な力に支えられながら全力を尽くす
→★ひとときひとつの目的の下に集結することがもたらす相乗効果
→★何があろうと受け入れて自分の役割を淡々と果たしていく度量
→★タフさと強靱な精神をもって潜在意識の闇/虚無と対峙する必要・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『断ち切り整理し準備する』
                    
            今回の新月『踏みだし、整える。踏みだし、整える』

2013NMFM


        多くのひと達の命をあっという間に奪い、家屋、インフラに深刻な被害を与えている平成30年7月豪雨...。そのただ中の7月5日、牡羊座に入って間もないカイロンがひっそりと逆行に転じ(12月9日まで)、月が通過していきました。そしてそれに続いてこれから3回の蝕が起きます。この時期 — 今年の夏 — は、わたし達それぞれにとって今年中盤の大切なチャレンジの時間帯になるかもしれません。 前回の新月期で集合体としてのわたし達がひとつのゲートをくぐったとすれば、その新しい第一歩がここから始まる。それをなんとなく感じているひと、いるかな。。


304-171-blend_0



        けれどその一歩を踏み出すにあたっては、それぞれの蝕の直撃を受けて何かを失ったり断ち切られたり、あるいは自ら立ち去ったり終止符を打ったりと、厳しい経験や決断を迫られる(またはすでにその渦中にある)ひともいるんじゃないかな...と思います。そして手探りながらも、もっと新しい生き方を求め始めるひとも。ここから先は、紆余曲折。高低差のあるトンネルを疾走していくように感じるひともいるでしょう。あるいは、思うにまかせぬ日々をメランコリックな気分で過ごしていたら、ある日突然これまでとは違うところにいる自分を見出したり...もしかしたら、自分が本来居たはずの「場所」を思い出したり(その切っ掛けとなる刺激は外界からか?それとも内側からか?)。

また海王星の影響が強ければ、ヒタヒタと滲透するような感じでいつのまにか現実感が薄くなっていき、見えない水の中を泳ぐように生きている自分に気付く。けど突然ステンと転んで「あれ?」となったり。本当にひとそれぞれ、いろんな体験の仕方があると思います。けれどたったひとつ言えるとしたら、もう後ろはふり返れないかも...ってことかな。たとえ後ずさりしているつもりでも。

        現在、アウトオブバウンズ(OOB)の火星は逆行中、それに加えて土星、海王星、冥王星が逆行中。7月26日には水星が逆行開始。8月7日には天王星も牡牛座2°台から逆行開始。火星のOOB最盛期は8月いっぱいなので、7月7日〜8月27日は火星逆行とOOB(どちらも火星が持つ特質に突発性や反動的な動きを与えやすい)のダブル発効期(7月26日〜8月19日までは水星逆行を加えてメンタル面のトリプル・トラップ状態)。火星はこれから月のサウスノードとコンジャンクトし、牡牛座を逆行する天王星とは8月2日に再びスクエアを形成。そして逆行を前に速度を落として滞留に入っている天王星には蠍座2°台に留まるTNO/SDOテュフォンがオポジションをキープしています。


P1110828


  このテュフォンの大元の含意は「溜まりに溜まったあらゆる念と感情の澱が限界を超えて無差別に噴き出す動き」または「地上の地獄を創り出すような原始的なフォースとその力が向かう方向」。これが人間社会に形として顕れるときは、熾烈な権力争いや内部抗争、既存のシステムに対する闘争心、テロや暴動、戦闘行為などに関わるとされます。また特に地性星座宮が関わるときは、人間が自らと地球との関わりを問いなおすような動きに繋がるとされ、あらゆる自然災害(地震、台風、津波、洪水、火山噴火、山火事、竜巻、砂嵐、落雷など)や人災の発生にも関連します。これは最終的に、わたし達があたりまえのこととして長く蓋をしてきた「何か」がもうこれ以上持ちこたえることが出来ないところまで来ていること、そこを突破する痛みの中から新しい選択を見出さなくてはならないという意志を反映しているのかもしれません。

また、もしも個人レベルでこれが顕現するとすれば、「抑えつけてきた感情の激しいうねりが文字通り嵐となり、自由を求めて一気に放出される」ような感じでしょうか。問題はその解放のしかたです。破壊的なウェーブにもっていかれることを許すなら、逆行+OOB火星と天王星の影響も強い今、メリマンコラムでも警告されていた一匹狼的犯罪に走るひとも出てきそうです。そこまで行かなくても、フラストレーションの全てを他の誰か(パートナーから著名人まで)に投影してスケープゴートにしたり、本当に言いたいことは伝えられないまま、売り言葉に買い言葉で全てを修復不可能なほど壊してしまったりするひとがいるかもしれません。


P1110869


  今、踏み出した一歩はたぶん後戻り出来ない。きっとやり直しは出来る。けれど内面の方向を変えることはもう出来ないかもしれない。たぶんそこまで来ているひとが沢山いる。でも、だからといって縮こまる必要もないし、たぶんそんなときじゃない。

今回のサビアン・シンボル『歌うプリマドンナ』のように、自分が人生の中で積み重ねてきたありったけのスキルとエネルギーと胆力を全て使い、倒れ伏すまで(いや実際に倒れなくていいのだけど..!)何かを表現出来るか? 愚痴から始まってもいい。吐き出すことが必要なら。誰よりも過去の自分に対して。たとえ観客などひとりも居なくても(居ないほうがいい)。長らく自分を抑えつけてきたものに訣別の歌を唄えるか? 涙でも怒りでも、もしかしたら「今までありがとう」でも。見上げることも見下げることもない、バランス。そして一度空っぽになって、胎内宇宙に微かに響く小さな笑い声に耳を澄ますことが出来るか? 

今回の日蝕・月蝕期、中でも特に天王星・テュフォンのオポジションがネイタルやプログレスに触れるひとには、もしかしたらそんなことが問われるのかもしれません。

このフォーメーションは世界に大きな影響を与えながら徐々に減衰しつつも、少なくとも秋いっぱいまでは続きます。自然災害は増加傾向にあると思うし、特に大雨の被害はこのところ毎年のように出ているなので、念のためもしまだのひとがいたら自治体の防災関連の情報(ハザードマップなど)に一度目を通しておくといいんじゃないかな。


earth-11595_1280



★7月新月・日蝕の星模様とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトをかいつまんで。これでもかなり多いけれど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

MC上の日蝕とキラルス・EDP・アンティゴネのコンジャンクション、
 ICの冥王星とBMリリスがオポジション

どんな結果を引き受けようとも自分の信念を貫く意志、無辜の犠牲、陰謀、疑念、スケープゴート、自己の不足感を他者に投影する、死の恐怖・突然のショック、全てを白か黒かに分ける心理、社交上の失言、幻滅、行く先への不安、親や身近な権力への反抗、反発またはそれによる喪失、隠されていたことの一部が露呈する、有ることも無いことも暴こうとする行為、権力闘争、著名人の訃報、天に唾して自分に降りかかる、気分の上下動、成長を促される経験、◎ストレスによる疲労、過労に注意 etc. 

蠍座の木星・魚座の海王星の緩いトライン(続行中のアスペクト)
同情心、善や友愛・平和を求めるこころ、チャリティー、優しさの価値、協調と助け合い(またはそれらの政治的背景と効果)純粋さへの憧れ、他者を思いやる行為、無垢さ、死生観の探求、ダークロマンチシズム、こころに秘めた秘密に光を当てる、罪悪感を埋めるための善行、性的な夢想、享楽、目先の楽しみへの逃避行動 etc.

獅子座の水星・レクイエムが双子座のアスボルスとセクスタイル、魚座のカイロンとセスキスクエア
持って生まれた本来の自分を識別する、誤解や屈辱に耐える力、判断/審判、精神的サバイバル、死や喪失を悼むこころ、善意のパフォーマンス etc.

獅子座〜水瓶座のノード軸と牡牛座のジュノー(と天王星)がTスクエア
言いたいことを思い切って伝えたり素早い適応力で物事を収める挑戦、政治力と公正さの天秤 etc.

水瓶座の火星と牡牛座のアルビオンのスクエア
危機を間一髪ですり抜ける知恵、多方からの観察力と洞察力、人心を操作して利用する etc.

乙女座の金星・牡牛座の天王星・山羊座の土星のGトライン
凝り固まった人間関係がゆっくりとほぐれる、新たな形の絆への変容 etc.
 
牡羊座のカイロンが双子座のエケクルスとセクスタイル、山羊座の土星とスクエア
傷つくことを怖れず徹底的にやろうとする精神、自分の限界を超える危険、ストレス、コミュニケーションの在り方やメディアへの疑念と審判 etc.

魚座の海王星・双子座のアスボルスのスクエア
ストレスからの過敏症、アレルギー、不眠(適度な休息が必須)etc.

双子座のニッポニア・カオスと魚座のアグニがトライン
(潜在的な要素として:日本または日本人という集合体の心理的混乱と火的な浄化作用)

7月26日 水星逆行
獅子座23°27~
 水星順行は8月19日 獅子座11°32’~
(7月8日から逆行のシャドウに入り、8月9日中間日、シャドウ抜けは9月2日)

7月28日 水瓶座4°台で皆既月食!(サロス129)
  ※ちなみにトランプ大統領のネイタルの月蝕はこのサロスファミリーに属する


なお、この日蝕は部分日蝕で昼間の時間帯ではあるけれど日本からは欠けた姿を見ることは出来ない(見えるのはオーストラリア南部や南極地域)。また、この蝕が属するファミリーはサロス117で、その誕生は792年7月24日で蟹座5°台だった。バーナデット・ブラディはこの蝕ファミリーを友好関係や連帯における「関係性の終わり」と関連付けている。また、それでも今 一番必要なことを理解し、早めに適切な対応をとることによって将来的にはとても良い結果に繋がるとも言及している。



★7月新月・日蝕のサビアン・シンボル★

 
       今回、ベースとなるシンボルは蟹座20°『セレナーデのゴンドリエ』。ゴンドリエとは、ベニスの運河を行き交うゴンドラの漕ぎ手のこと。そしてセレナーデとは、愛する人や褒め称えたい相手のために、野外で熱情をこめて弾き語りするような曲のことを一般に指します。

満点の星空の下、恋人と二人ゴンドラに寝そべりながらひとときゴンドリエの歌に耳を傾ける...昔の映画にありそうなシーンです。その歌詞はきっと照れくさいほど甘く美しいことでしょう。またゴンドリエとセレナーデと言えば、クラシック音楽が好きなひとならフランスのオペラ「ホフマン物語」で歌われる有名な曲「ホフマンの舟歌」をすぐに思い出すのではないでしょうか?

「ホフマン物語」の完全版は、フランスで1881年に初演後評判となり、翌82年からは米国をはじめ世界各国で上演されたそうです。中でもこの舟歌「Barcarolle」は夢見る恋の歌としてとても愛されたといいます。もしかしたら、このシンボルを降ろしたチャネラーのエルシィもこの歌を耳にしたことがあったかもしれません。きっと曲を聴いたら、みんな知ってるんじゃないかな?



 
       このホフマン物語のストーリーは、主人公の詩人ホフマンが体験する三つの不思議な恋の物語。でも、けっしてハッピーエンドというわけではないようです。少なくとも、彼の恋愛に関しては…。それよりも恋に狂い幻想を見る愚かさや、思いも寄らぬ運命の苦々しさ、お酒や馬鹿騒ぎの滑稽さとその果てに見る冷酷な現実、そして絶望と死の体験が描かれています。けれどホフマンは、そんな人生の旅路の果てにやがて自分の道を見出し「詩人」として生きるべく、ミューズの力で蘇る…そんな筋立ての物語になっています。

ロマンティックな雰囲気、美しい音楽、叶えたい夢。日常を離れた環境で天の音楽を聴き、日々目にせざるを得ない一切の汚れや醜さを忘れることが出来たら...ただ、清く美しいものだけを見ていたい...そんな気持ち。日頃、なかなか思うにまかせない日々を送っているわたし達、特にこのところの厳しいエネルギーの下をかいくぐってきたひとにとっては、そろそろ何かうっとりするようなひとときを持ちたい、せめて心温まる話でほっこりしたい…なんて思いがあっても不思議ではないと思います。ひたすら美しいもの、無垢なものだけに囲まれていられたらどんなにいいだろう。  それが短い間の夢に過ぎないとしても。。 


gondolier-2018052_1280


        でも、そこにはトラップがあるかもしれない。ホフマン物語のように。彼は目に見える美しさ、耳に訴える心地よい響きを追い続け、その果てに自分自身が創った暗いトンネルに迷いこみました。トンネルの行き着く先は、存在し得ないもの、幻想を追い求めてきた人生への絶望と死。と、まぁこれはロマンティックな物語ではあるけれど。

とはいっても、今を生きるわたし達にも、少なからず「自分が見たいものしか見ない」「信じたいことしか信じない」「聞きたいことばしか聞かない」... そんな傾向があるように思います。けれど、ひとときの幻想が醒めたなら...あるいは突然水を浴びせられて酔いが醒めたら... そこに変わらずあり続ける赤裸々な現実と、その一部である自分自身に幻滅することになるのでしょうか? 

でも、そこまで来るならそれだっていいのかもしれません。逃避や幻想の種も尽きはて、酔い醒めの道をひとり虚しく帰るそのときこそ、「何もないこと」の中から本当に自分だけの熱いいのちの歌が聞こえてくるのかもしれないから。


P1110850


        またこのシンボルのもう一つの表れとして、自分の考えや目標を押し進めるために相手(または関わるひと達)をひとつの方向に誘導しようとする心理が生じる可能性もありそうです。

ある目的のために、あくまで目立たずに周到な雰囲気作りをしていくような感じかな。当人にとってその動機は、自分のためというよりもあくまで相手のためを想ってのこと...または自分を含めた全体を底上げし、もっと大きな力に育て鼓舞していくことにあるのかもしれません。それには自分一人だけが目立っては不都合です。あくまで、脇役としてひそやかに。でも、動機はそれだけではないかも? 自分がどうしても実現したいこと、何としてでも勝ち得たい何かのために、ひそかにひとを操るような心理に顕れるケースもあります。 

美しい歌、心地よい語り口。そのどちらもが、二つの側面を持っています。影に隠れて自分自身を護りながら、優しげな微笑みと断乎としたエネルギーによってその場を支配していくことも、蟹座・山羊座ラインのこの段階では可能です(特に冥王星が関わるときは)。

動かす側になるか、動かされる側になるか。それとも、どちらにも立つこともなく、ただ身のうちに美しい歌声を感じ、それとともに在ろうとするのか。このシンボルがもたらすテーマの下でわたし達が選択していく道は結局、自分のこころに潜む動機次第なのだと思います。


P1110737



        ではメインのシンボルを見てみましょう。蟹座21°『歌うプリマドンナ』です。同じ歌でも、こちらはベニスの運河を揺蕩うゴンドラから、オペラ座の舞台で大聴衆を前に歌う大スターの歌声へと変化しています。しずしずと現れたプリマドンナが舞台の上で最初の一声を放つとき、聴衆は期待を込めて注目し、息を呑んで聴き入ります。 彼女の声は例えようもなく美しく、テクニックも素晴らしいものを持っています。その歌は人々を夢見心地にさせてくれます。それは個人の才能と研鑽の賜物です。

プリマドンナはその舞台の中心を担う存在として、長い公演期間中の最後まで最高の演技をする責任を負っています。聴衆は彼女を観に、彼女の歌声を聴きにやってくるのですから。だからプリマドンナが最高の演技を出来るように、オペラの一座全員が協力して盛り立てます。 彼女が途中で調子を崩したり気分が落ち込んだりしないよう、もしかしたら多少のワガママだって大目に見るかもしれません。毎日ステージに立ち、他の歌手やオーケストラ、裏方さん達の力を舞台の要となる一点に集中させ、自分自身の最高の力を出し切って観客を魅了し続けること。そして観客の期待と賞賛さえも自分の力として取り込み、芸を磨いていくこと。全体を包みこむ存在になること。それがプリマドンナに課された役割です。だから公演が続く間、彼女はそのことだけに集中することを要求されます。失敗は許されません。

けれど観客にもいろいろなひとがいます。もし自分の期待どおりの声、思ったとおりの歌い方しか認めずにブツブツ文句を言い出すひとがいたら? 聴かせどころのアリアの途中で突然拍手したり、かけ声をかけるひとがいたら? それでもプリマドンナなら、気を散らさずに舞台の中心であり続けねばならないでしょう。すくなくともこのステージの上では、彼女がアカウンタビリティーを負っているのだから。The Show Must Go On! 


opera-67497_1280


  このシンボルが持つ原動力は、才能や努力の結果として得た成功やその輝かしさを素直に称賛するような心理として顕れる場合もあります。含むところなどない、純粋な期待と注目です。けれど今回は対向に冥王星が位置していたり、その他の惑星配置も一筋縄ではいかない雰囲気。だから少しヒネリを入れて読んだほうが良いのかもしれません。

        ならば今回の日蝕に舞台の奈落からオポジションを形成する冥王星は何を意味するでしょう? プリマドンナを盛り立てる一座の裏方や脇役達でしょうか? それとも、観客席から期待を込めて彼女を見上げる聴衆でしょうか? 冥王星が位置する山羊座でメインとなるシンボルは21°『リレーレース』です。

リレー競争では、ひとりひとりの走者がひとときのプリマドンナであり、裏方であり、そしてときにはチームを見つめ、応援する観客にもなります。彼らのそれぞれが全体の一部であり、全体を見る者であり、そして全体を創りあげる者だから。

沿道につめかけた観衆の大声援の中、一人の走者が走ってきます。次の中継地点まではもうすぐだ! 少し先に競合チームの走者の姿が見え始めました。追いつけるだろうか? 苦しい。でも、彼はもう一度持てる限りの力をふり絞って前へ前へと足を運びます。少しでも速く、少しでも前へ! このレースを、この走りを、無事に仲間に繋いでいかなければ…。今、彼自身の中にチーム全体が在り、その手にはチームの命運、バトンが握られています。


P1110726


        蝕が起きる蟹座のシンボルでは、たった一人の輝きに目と耳が集中したけれど... こちらのシンボルではチーム全体が「勝利」の栄光を目指して歯を食いしばる姿が描かれています。各自が引き受けた役割と責任を負いながら。

けど、もし途中で転倒してしまったら? バトンを渡し損なったら? 勝利の女神、プリマドンナはもう歌ってはくれないでしょう。負けた後に残るのは苦い幻滅でしょうか。それとも自責の念、または失敗した誰かの責任を追及する非難の声でしょうか。

では、もしも一世を風靡したプリマドンナの面影が "欠けていく" としたら? 聴衆は「彼女はもうダメだね」「期待したけど頑張って盛り上げるほどの才能じゃなかったんだよ」なんて考えるでしょうか? あるいは夢が壊れたショックと悲しみにくれるでしょうか。。 もし期待したような成果が得られなかったら、わたし達はそれをどう捉え、どう対処するでしょう? 

        前のシンボルで、ひとときそれぞれにとっての「心地よいセレナーデ」を希求したわたし達は、それによって触発される内的ないのちの力を、今度は自分ひとりの責任においてひとつの目標のために使っていくことを促されます(山羊座冥王星→蟹座新月ライン)。

まだまだ先が見えないことの方が多い。それでも、世界は確実に変貌し始めている。潜在的な方向は決まりつつある。たぶん、もう後戻り出来ないほどに。ならば自分というちっぽけな(でも果てしない大きさを孕む)存在だって、人生の一瞬一瞬の小さな選択によって否応もなくその変貌にかたちを与えている…。プリマドンナ、脇役、裏方、ひたすら良い結果を祈って声援を送る、裏切られることを嫌う観客。あるいはそれを横目で眺めつつ密かに策をめぐらすプリマドンナのライバル達...。 皆が全体の一部であり、全体そのものである者。実はわたし達は、それを同時に生きているのではないでしょうか。


P1110798


        注目を集め歌うのであろうと、それを支えているのだろうと、期待をこめて聴き入るのだろうと。成長を促され、外に働きかけては内面に引き戻されて脱皮を繰り返していく蟹座の第3ディーカンにおいて、わたし達は欲望と目標、期待と現実、そして社会と自己 — 外側と内側のバランスをどう取っていくのかを試されるのかもしれません。


        世界は日々大きく動き、沢山のことが起きています。水瓶座を逆行する火星は前回の新月でも触れたように、パターン化した「わたし達」と「わたし達」のせめぎ合いを前面に押し出してきます。蠍座で順行に転じた木星は、まだしばらくはこれでもかと世の中のダークな側面に光を当て、直面せよとばかりに突き付けてくるかもしれません。『これからどうなるんだろう? やっていけるのかな...』なんて感じているひとも多いかも? 

でも今、わたし達はゲートをくぐり超特急に乗り込んでトンネルに入ったばかり。そのトンネルとは、もしかしたら、ひとりひとりが通っていくコズミックな産道かもしれません。メリマンさんの唱えるグローバル・リセットの大元は、わたし達自身のパーソナル・リセットでもあるのだから。 


  だから...出来ることを、出来る範囲で。でも精一杯やってみる。そして何があっても生きて、自分が誰だったかを思い出す。そんな、忘れられない夏にしよう。そしてたったひとりのプリマドンナとして、虚空に向かいこころの歌を歌ってみたい。... そんな幻想を抱きながら、はるか南で起きる日蝕に思いを馳せています。。



orion-nebula-11107_1280



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:00|PermalinkComments(0)

July 08, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/9【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月9日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “ドナルド・トランプ大統領は木曜、北京が報復に出るなら中国製品に対し5000億ドル規模の関税を課すことになるかもしれないと示唆した。金曜の段階で米国は340億ドルに相当する中国製品への追加関税を発動させている。トランプは追加関税の施行前、モンタナの集会に向かうエアフォース・ワンに同乗した記者団に対し、さらなる160億ドル分の追加関税が2週間以内に発効し、最終的には5千億ドルに達する可能性があるとした。まず『340億だ。次にもう一回160億ドル、これが2週間以内。その後知ってのとおり未定の2000億と、その後でまだ3000億の未決分がある。OK? つまり我々は500億プラス2000億プラス約3000億と考えているわけだ。』”

— Chloe Aiello
  www.cnbc.com 2018年7月5日付

        米国は出来高が減少するホリデーウィークだった。だがそれは、前週の火星逆行開始の後、いくつかの市場が興味深いリバーサルを起こす動きを止めはしなかった。火星が逆行しながら8月1日に起きる2回目の天王星とのスクエア形成に向かう途上にあって、金融市場と政治的宣言、両方のタイミングに見られる不安定な性質は今後もますます顕著に続きそうだ。7月26日〜8月19日には水星も逆行に転じることから、物事がもっと円滑に進むようなことにはならないだろう。

        6月26日に火星が逆行に転じるとともに、週明けは殆どの市場がプレッシャーの下で始まり、そして多くが終盤に向けて反騰した。最も目立ったのがオーストラリアのASXで、金曜に10年ぶりの新高値をつけた。ナスダック総合もまた6月28日につけたプライマリーサイクルの底値の可能性を持つ安値の後、週の終わりに向かって印象的な反騰を見せた。しかし、中国では全く話が違った。上海指数は7月6日金曜に下落して2016年1月以来の最安値水準まで落ち込んだ。ドナルド・トランプ大統領による中国への巨額の関税がこの市場を血祭りにあげている。先週は日本と香港の株式市場もおそらくはトランプ関税のあおりを受けて苦しんだ。

  原油は7月3日に3年ぶりの新高値をつけたが、その後すぐ週の終わりに向かって売られた。現在、太陽が原油を支配する木星と海王星へのグランドトライン形成を終えつつあることから、これは重要な徴候を示す動きかもしれない。

  しかしながら、もっと興味深い話が貴金属市場で展開している可能性がある。金は7月3日火曜に1238.80まで下落し、去年12月につけた1238.30の11ヶ月サイクルの安値を事実上再び試すこととなった。その前日、銀は15.80ドルまで下がり、やはり去年12月につけた安値15.63を再度試した。MMAサイクルズリポートの月報では金に関する特別アップデートを月曜夕方に発行する予定だ。そのリポートで詳説するが、ここで何か大きな物事が動いている。



≪ 短期ジオコズミクス ≫

        7月5日から始まった調和的なアスペクトは、やはり世界の多くの地域で株価の上昇と相関している。現在、7月5日〜8日まで太陽は木星と海王星に対しグランドトラインを形成中で、木星は10日に順行に転じる。その後7月11日〜14日には金星が土星と天王星にグランドトラインを形成する。そしてこれらのアスペクトが成立するそのただ中の12日、冥王星とオポジションの日蝕が起きる。

二つのグランドトラインは両方とも米国建国図の太陽と金星には調和的だ。したがって、米国株式市場が反騰したとしても不思議はない。特にナスダック総合にはそれが見られそうだ。これらのアスペクトに天王星が含まれ、天王星がテクノロジー・セクターを支配するからだ。

        しかしながら、7月14日以降は宇宙の力学が変わり始める。7月25日〜8月1日、太陽が火星と天王星へのTスクエアを形成、8月7日に天王星が方向転換する(逆行開始)。これらも皆、次の水星逆行サイクル(7月25日〜8月19日)のさなかに起きる。水星と火星の逆行期に生じる多くの天王星がらみのアスペクトと方向転換は、全般的ないしは起こるべくして起こる衝撃の典型的組み合わせだ。

前触れもなしに突如プランが変更されたり、あまりのプレッシャーに押し潰されそうな世界の指導者達が突然感情を爆発させたりすれば、世界の金融市場に大混乱を引き起こすかもしれない。注意深くコントロールしていないと、こうしたふるまいはその反動としてパニック状態へと導く。またこの期間はテロリスト攻撃や一匹狼的な人物による狂気に駆られた破滅的行動の危険がすこぶる高まる時だ。そして地震や火山噴火のような自然災害とも相関する。

危険が潜んでいそうな状況、また日頃から人格障害の傾向があり爆発しそうな人物にはけっして近付かないことを読者の皆さんには強くアドバイスしたい。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “今や米国は、世界全体の通商システムの崩壊と世界貿易量の激減へと容易に導くような手段を取っている... 貿易戦争の結果として大量の労働者が解雇される怖れがある。”

— ポール・クルーグマン
  “From Temper Tantrum to Trade War”
  New York Times International 2018年7月4日付

        2018年1月までのところで世界の株式市場は4年サイクルの天井をつけたのだろうか? それが事実だと示唆する弱気トリガーが様々な研究から導き出され、積み上がってきている。

ジオコズミックな観点では、土星・天王星間のウェイニングトラインと相関する歴史的研究がある。これら2惑星は8月25日〜28日の4回目の形成において13’以内に来るものの、実際の中央時間帯と言うべき期間は3回目まで、つまり2016年12月25日〜2017年11月11日の間だった。この45年周期を持つアスペクトが起きた過去4回の事例では、どれも米国と英国の株式市場における史上新高値がその中央時間帯、もしくはたった2ヶ月のオーブをもって顕現している。2018年1月23日〜29日の高値は最後の正確なアスペクト形成から2ヶ月後のことであり、上記の歴史的パターンに合致している。

また政治的・経済的観点から見れば、2017年〜2018年は1929年〜1930年の状況といくつかの相関性を持っている。まず最初に、これは直近で共和党が米国政府および行政機関の二つの立法部門を掌握していた時期だ。前回の事例で大統領だったのは1928年に選出されたハーバート・フーバーで、優秀なビジネスマンではあるが、政治経験は殆どないと考えられていた。彼は自分自身の党内(共和党)では人気がなかった。最初のうち、彼の政権下では経済が繁栄し株式市場も高騰した。そのブームは8ヶ月続き、1929年9月の崩落までに米株市場を史上新高値に導いた。そして政権2年目に入るまでに、フーバーは「スムート・ホーリー法」、すなわち2万点を超える輸入品目に追加関税をかける法律を成立させ、貿易保護政策を実行した。これは世界大恐慌*を悪化させ、第二次世界大戦の勃発を促すこととなった(www.thebalance.com)。

今日、歴史は再び繰り返すのだろうか?
* 世界大恐慌は1929年10月24日のウォール街暴落(暗黒の木曜日)に端を発するが、これは前回の天王星・冥王星スクエア期と合致していた。また当時は両惑星のスクエア形成前に牡羊座初期度数に位置していた準惑星エリスと天王星がコンジャンクトしていることも興味深い(今回のカーディナル・クライマックスでは天王星・冥王星スクエア形成の後にやはり天王星とエリスがコンジャンクトしている)。

        お金の星座宮、牡牛座の天王星に対し都合3回のスクエア形成期中の火星が水瓶座で逆行する今、大統領が進もうとしている方向は危険だ。

確かに彼は、進行中の中国に対する貿易戦争において優位を保っている。それは単に米国が中国に対して輸出よりも輸入の方がずっと多いからだ。中国はその巨額の差に見合うだけの報復が出来ない。多くのアナリストは中国が他の国々への輸出を増やすことで埋め合わせ出来ると考えているが、どの国も米国を凌ぐほどの消費力を持たないこともまた事実だ。いずれにせよ、これが直近の中国元の急落の要因かもしれない。より安い通貨はその国の製品を他国にとってより魅力的にする。翻ってそれが、米国の新関税による潜在的損失をある程度埋め合わせすることになるからだ。

これらのベースにある考え方は、中国との貿易を遮断することによって米国民は今までよりもっと国産品を買うようになり、それがより多くの米国民に仕事を与える結果になるというものだ。しかし、こうした考えには重大な疑いと危険が潜んでいる。まずそれは、米国民にとっても他国の貿易パートナーにとっても製品コストが騰がることを意味する。値上がりした製品を米国人が売ろうとしても、海外の売り上げは上がるのではなく落ちるだけだ。そして米国の輸出企業を痛めつける。中国製品を輸入して国内で売る企業も同様に苦しむだろう。彼らはビジネスを維持するためにより多額の支払いをしなければならない。多くのエコノミストが指摘しているように、こういった貿易戦争で勝利を収める者は誰もいない。輸出業者も輸入業者も傷つき、その結果は市場シェア、売り上げ、そして利益の損失だ。そしてついには多くの企業が倒産に追い込まれ、労働者は解雇される。これが中国と米国の双方に起きるのだ。

コストの上昇はまたインフレの暗示でもある。2018年11月8日〜2019年12月2日、木星が自ら支配する射手座に入居するが、これは両方ともに世界貿易との関連を持つ。これのみを見れば、貿易上の対立が終わって世界貿易は新たな希望と楽観のうちにリバウンドするとも考えられるだろう。だがそれと同時に木星は、やはり自ら支配する星座宮、魚座に在泊する海王星とはスクエアを形成する。海王星と魚座は、行き過ぎ・やり過ぎ、および自分が下した決断とそれに基づいた行動の結果を認めないことによるコントロールの喪失という形で現実化する可能性がある。また木星・海王星の組み合わせは、価格の上昇、予測よりも大規模なインフレーションの戻りと相関する可能性を持つ。とりわけ木星・海王星スクエアが終わってから1ヶ月後の2020年1月に土星と冥王星がコンジャンクトすることを考慮するなら、その可能性は高まる。

        さてこれは、今週~来週に予定されているロシア大統領ウラジーミル・プーチンとドナルド・トランプとの会談へと私達の思考を導いていく。7月12日(日本時間13日)には冥王星とオポジションの日蝕が起き、そして火星は逆行中だ。冥王星にオポジションを形成するということは、そこに潜在的な底意が潜み、それが「トップシークレット」であるという可能性を示唆している。火星逆行は、それが願い通りには実行されないかもしれないこと、つまり実行への支援を得ようとする中で障害が生じたり、計画を進めるために必要な駒が揃わなかったりする可能性を意味するからだ。では誰が、または何が蝕まれ、または除去されるのだろうか? 

チェスの名手プーチンが協調しようとするのは誰でありどの国なのか? 中国かそれとも米国か? そもそも彼は ― 彼は天秤座生まれだが ― 胸の内を決めているのだろうか? 

        日蝕はまた、木星と海王星にグランドトラインをも形成する。そしてこれはノースノード・イクリプス(サウスノードではなく)だ。それはここに、未来に向かっての希望が存在することを意味する。だが海王星が絡む時の典型的な顕れとして、それは現実というよりも幻想に近いものかもしれない。まるで英雄でも出現するかのように前途は有望に見えるし明るい話も聞こえそうだ。しかし、現在世界の耳目を集め怖れさせている貿易戦争の危機に助け船を出し — 救出する — ヒーロー役の操り人形を動かしている影の術師は誰なのか? 私の目には、その主な要因が日蝕にコンジャンクションまたはオポジションを形成する惑星 — 今回のケースでは冥王星 — に顕れており、他のアスペクトは単なるショウウィンドウの飾りで影響力はずっと小さいように見える。

        これからの1週間 — あるいは6週間 — にわたって世界という舞台で繰り広げられる、ある信じがたいほどの戦略的行動に備えよ。8月の終わりには、世界は全く違って見えるかもしれない。それは私達が相互にビジネスを行う方法を様変わりさせる「ザ・グレートリセット」への、また一つの重要なステップとして形をとっていくだろう。






訳文ここまで
-----------------------------------


hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

July 01, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント7/2【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年7月2日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

このパートは土星とコンジャンクトだった満月とその寸前に起きた火星逆行開始に連動して世界の株式市場、貴金属市場に起きた波乱と価格の足取りをふり返っていますが、今回は都合により省略し、後半部分のみとさせていただきます。m(_"_)m
---------------

...しかしながら、もし通貨市場がなにがしかの兆しとなるなら、貴金属にとっての希望が訪れるかもしれない。ユーロは先週の下落でダブルボトムを割ることなく、金曜にはかなりの強気を示して引けた。そして先週終わりには1.1500でトリプルボトムをつけたが、これは時期が到来している新17ヶ月サイクルの始まりにとって弾みとなるかもしれない。

それは先週のコラムで述べた次の一文によく適合している。

        “今週末、6月27日~29日に山羊座で起きる満月までに(またはその少し後から)私達は様子が変化し始めるのを目撃するかもしれない。この満月は火星が逆行に転じた翌日、土星とコンジャンクトして起きる(太陽・土星のオポジション)。既に金星を含むヘヴィなグランドスクエアが発効中で、それに強烈な逆行/滞留の海王星も関わっている。宇宙はこれらに対し、ヘヴィな山羊座の土星と強力な逆行/滞留の火星の影響力をも加えてくるのだ。これは圧力釜が極度の沸騰点に達するさまを思い起こさせる。その後は2週間にわたって月が欠けていき、代わりに木星がその支配力を主張していくに従い、この攻撃的な原動力は徐々に減衰していく。全体のムードはおそらくより軽くなっていくだろう。とはいえ、逆に全てがもっと誇張されてヒステリー症状へと導かれる可能性もあるのだが。だが私が思うには、世の中はひと息ついて、思いやりある良心的な行動と善意をともなう取り組みが目立つようになるのではないだろうか。”



≪ 短期ジオコズミクス ≫


  7月4日は独立記念日で米国市場は休場となるため、今週はおしなべて出来高は減少するだろう。

また、木星・海王星トラインを含む調和的なアスペクトの時間帯でもある。7月5日木曜、太陽が木星に対しウェイングトラインを形成し、その後7月8日には海王星にワクシングトラインを形成する。アストロロジーの研究においてトラインは最も調和的な惑星エネルギーを醸成するとされる。翌週の7月10日には、木星が逆行運動を終えて順行となる。興味深いのは似たような木星の動きが今年3月5日〜13日に見られたことだ。当時は太陽が木星にワクシングトラインを形成した後に木星が滞留から逆行に転じた。そして世界の多くの株式市場にそこそこの反騰が見られ、その後すぐにさらなる急落に見舞われた。この種のパターンが再び起きるかもしれない。

そして金星もグランドトラインを形成する。それは土星・天王星に対する地性グランドトラインで、7月11日〜14日だ。基本的に、もし何かを成し遂げて良い気分を味わいたければこの時期がタイミングだと言える(7月5日〜14日)。これは株式指数にも言えることだが、貴金属に関しては必ずしもそうとも言えない。また、最近世界の株式市場を悩ませている貿易問題に好ましい動きが生じることを示唆する可能性もある。

        6月26日〜28日の満月期を過ぎて、宇宙のプレッシャーはひと息入れている。だがそれも7月13日の新月・日蝕までの話だ。だからこの2週間を出来る限り楽しむといいだろう。その後は28日(日本時間)の強力な月蝕、水星逆行、そして火星・天王星の2度目のスクエア形成(7月27日〜8月1日)が控え、再び危険な時間帯になっていくからだ。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫

        “ドナルド・トランプ大統領は貿易戦争に向かってさらに加速するようだ。だが歴史的に見ても、この種の戦いで勝利を収めた者は非常に稀だ... 1930年代をふり返ってみよう。米国は保護主義政策によって内向きになっており政府は他国との貿易を制限していた。そして米国の製造工場を護る取り組みの過程で二人の議員が一つの法案を提出した。その正式名は「1930年関税法」だが、一般には「スムート・ホーリー関税法」として知られている。法案は多数の反対にあったが、最終的には法として成立した。その結果、米国への輸入関税は記録的なレベルまで上がった。だがそれは経済を蘇らせる代わりに、実際には「大不況」を深刻化させたのだ。”

— Jaden Urbi
  “One of the Biggest US Trade Wars of the Past Had a Tragic Consequence”
  cnbc.com 2018年6月1日付

        “中国が米国の企業に不公正な痛手を負わせる貿易慣行に携わっており、彼らが約束した改革の実現が遅れていると考えるのはもっともだ。だが歴史が証明するとおり、貿易取引での殴り合いによって解決を図ろうとしても、対立の根底にある問題にはほとんど効かない。米国が他国の貿易行為に厳しい立場を取る時、その手段は関税だけではないし、それが最も効果的な方法というわけでもない。もし外交交渉を通じて目的に達するなら、輸出自主規制や国内部品調達がトランプ政権にとってより攻撃性の少ない方法論となるだろう。タイヤ問題*に示されるとおり、二つの国が貿易戦争を始めれば、それはしばしば無関係の国々を利するだけだ。そして貿易の瀬戸際政策の当事国およびそれに巻き込まれた国々にとって、増大する関税は国内生産者と消費者を等しく痛めつける。”

— Sarah Pavlak
  “A Short History of Trade Wars” 
 www.chinabusinessreview.com 2018年5月24日付

* タイヤ問題:2009年、中国からの輸入タイヤに対しオバマ政権が発動した緊急輸入制限としての上乗せ関税を指していると思われる。当時オバマ大統領はこのセーフガード発動が開かれた自由な貿易制度を維持するためのものだとして保護主義の乱用だとの批判を否定していた。

        中国、EU、米国、そしておそらくは日本とNAFTAを含む世界規模の貿易戦争は現在、金融市場にとってのシステミックリスク(制度的リスク)を象徴している。

昨今多くの人々の頭に浮かぶのは、最近のドナルド・トランプ大統領による関税措置をふりかざした脅しが不器用な(または賢い)交渉戦術としてのジャブの打ち合いなのか、あるいは本物の貿易戦争の始まりなのか — つまり金融市場にとってのシステミックリスクの根幹なのかという疑問だ。

マンデーン・アストロロジーの研究において貿易は木星と木星が支配する射手座だが、同時に水星とその支配星座宮である双子座も考慮する必要がある。何故なら両方とも貿易における取引を扱うからだ。戦争は当然ながらその大部分を火星と牡羊座が担う。さらに、「関税」という概念は税金と同種であり、各種の税金は冥王星と蠍座の支配領域だ。したがって、マンデーン・アストロロジャーとしての私達は、今日起きつつある事象、そして今後数年間の流れを理解するためのガイドとしてこれらの惑星と星座宮のコンビネーションが立ち現れていることを予測することになる。

        では射手座の木星から始めてみよう。それは国同士の商取引に関連する最も基本的なジオコズミック・シグナルだ。木星は現在蠍座を運行中で、11月8日まで続く。その後はやはり貿易と強力な関わりを持つ自らの領地、射手座に入居する。私達はここで、最近運行してきた蠍座(関税などの税金)と相互干渉する木星(貿易)を即座に見出す。そしてそれ自体が、貿易戦争へと導く最近の関税関連の脅迫が一時的なものであり、11月8日近辺には終わるという可能性を示唆している。またこのタイミング自体が興味深い。何故ならこれは米国中間選挙のわずか2日後であり、米国による脅しの多くが単なる政治的交渉の策略に過ぎないのではないかという考えの信憑性を高めるからだ。木星の射手座イングレス後(またはその途上)には、世界貿易は事実上再び増大する可能性がある。

木星が自らの支配星座宮である射手座入りし、その両方が増加する商取引と国家間の新たな合意に関連するということは、より活発な世界貿易を意味すると考えられるだろう。木星が射手座入りしその後1年間滞在するということは、それだけでこのイングレスと中間選挙近辺で貿易上の小競り合いが終わることを示唆するものだ。もしそう運んで米国にとってより有利な貿易協定が結ばれるなら、中間選挙前後のトランプは輝いて見えることだろう。

もしそうならなければ、事態は正反対の結果となる。射手座の木星、とりわけ海王星(コントロールと適切な判断力の欠如)とのスクエア形成に入る木星は、国と世界をヒステリー状態および金融パニックへと導く。射手座の木星のポジティブな顕れには、未来に対する楽観と自信がある。それは規模が大きく有益な交易活動をしたいという各国の欲望を指し示す。

しかしながら、このコンビネーションはまた「制御力の欠如」にも導きやすく、それが解決へ向かうというより直近の事態に尾ひれをつけエスカレートさせるという可能性もある。かつて外国との国家間交渉についてロナルド・レーガンはこう言った —『信じよ、だが確認せよ』。これは射手座の木星に適用するにはうってつけの貴重な金言だ。

選挙の翌日であり木星の射手座イングレス前日となる11月7日は蠍座の新月であり、逆行の天王星が来年3月6日まで牡羊座に戻る。新たな戦争が起きるか、もしくは以前の戦争や闘争が再び蒸し返されるのかもしれない。だがそれらが新たな貿易協定下で増大する新たな交易活動の障害になるようには見えない。11月8日に木星が射手座入りする時、月もまた射手座に入る。関税による脅しと貿易戦争が終わり、新しく活発な交易活動が始まるサインを探すとすれば、これは素晴らしい宇宙からのシグナルに見える。ただし、もし他のタイプの衝突や脅威の勃発を終わらせるサインを探しているなら、これはそのタイミングではない。実際、敵対状態や潜在的な戦争状態にある国々の間には新たな脅威が浮上しそうだ。これはイランと(または)北朝鮮との新たな緊張関係を意味するのかもしれない。

        さて、それでは10月〜11月は未来の貿易戦争の脅威が終焉を迎えるのだろうか? 可能性はある。だがそれが長い間続くとは限らない。先を見渡せば2020年4月4日〜11月12日、木星は山羊座で冥王星とコンジャンクトする。再び米国の選挙に向かって貿易(木星)と税金/関税(冥王星)との相互干渉が起きる可能性がある。もしやトランプ氏は、貿易相手国への関税脅迫とペナルティが自分にとっての政治的支援を呼び込むと思っているのか? 米国民は本当に他国への追加関税措置というやり方を好んでおり、自分達の仕事と財布に良い見込みをもたらすと考えているのだろうか?


  ところで、前回木星が冥王星とコンジャンクトしたのは2007年12月11日だ。その後まもなく何が起こったかを私達は皆知っている。それはグレート・リセッション(大不況)の発端であり、株式市場は2007年12月中旬に深刻な下落が進む手前の10月11日にトップアウトしている。







訳文ここまで
------------------------------------


hiyoka_blue at 20:47|PermalinkComments(0)

June 27, 2018

●6/28の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】

東京・関東ローカルで6月28日14:11前後、北海道周辺で14:17前後、関西方面は13:52頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で13:23前後に山羊座6°28'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------


サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 山羊座06°→07° ~ 太陽 蟹座06°→07°】

  "A dark archway and ten logs at the bottom" ~
  "Game birds featuring their nest"
『アーチ下の暗い道とその下にある10本の丸太』~
 『巣を羽毛で覆う狩猟鳥』

   "A veiled prophet of power" ~
   "Two fairies on a moonlit night"
『ベールを被った力ある預言者』~
 『月明かりに照らされる二人の妖精』 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~7/12】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★進もうとこころを決めた道に横たわる障害とフラストレーション
→★自分の中で何かが動き出す、孵化し始めるような切迫した予感
→★優雅で巧みな技をもって自らのゴールを達成する/形にしていく力
→★自分を妨げる/苦しめるものの特徴やパターンを
            見抜いた上で状況を再吟味する必要
→★困難な状況や難しい人間関係に対しじわじわと強まる違和感 or 緊張感
→★成果や創造性を妨げる不必要な二度手間仕事に注意
→★駆け引きや策略をミスして厄介な遅延を引き起こす危険
→★見聞きしたことを歪めて受け取り、本質とは異なる意味を持たせる傾向
→★ミステリアス or 型破りな考え方を取り入れて自己プロデュースする
→★利口で防衛的なふるまいを通して自分が抱く本当の意図を誤魔化す
→★豊かな想像力が湧き出る、またはひらめきや天啓に打たれる経験
→★「真実」の異なる側面、異なる次元のものの見え方を感知する
→★影響力やカリスマを持つ人物との出会いとその体験が引き起こす葛藤
→★理屈や理性ではとても受け入れられない巡り合わせを受け入れる必要
→★浸入してきた他者の「感情」や「念」を自分のものだと思い込む危険
→★何事も見たとおりの物事などひとつも無いという認識で事にあたる
→★今 自分がフォーカスすべきことは何かを確認しながら進む・・・→

エネルギーのポイント:新月『断ち切り整理し準備する』
            
            満月『様々な予感の中で整える姿勢、そしてこころ』 

180628FM


★6月満月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトです。かなり多いけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

土星(と小惑星クヴィエ)とコンジャンクションの満月
 (太陽&タンタルスと土星がオポジション)

月・土星・クヴィエのコンジャンクションと魚座のアグニ、エクスカリバーからNノードへYOD
揺れ動くこころ、父権的な保護力(または父性愛)への欲求、または権威への反抗心、アカウンタビリティー(最終責任)の追求、死への想いや不安感、性的要素の絡むスキャンダルや事件の露呈、一見かけ離れた観点を結び付けることで新たな世界観が生まれる傾向、物事に潜む「パターン」を見抜く力、不安や恐怖を超えて全てを透徹した目で視る挑戦 etc.

ASCにTNOティフォン、DCに天王星、MCにNノード、ICにSノードそして火星がコンジャンクト
変わりやすい気分、共通の敵に立ち向かうことによる結束、人間の奥底に潜む原始的なフォースによる暴力的な衝動、エネルギーの「高まり」と「低下」または「凝縮」と「散逸」が顕著に顕れる傾向、関係性のダイナミックな変化、内部抗争や権力争い、大雨・噴火・地震・台風などの自然災害 etc.

水星・ジュノーがスクエア、エリス・BMリリスがスクエア
行き違いを起こしやすいコミュニケーション、「母性」の否定とその反映または反動、パートナーへの疑念、客観性と直感のバランスを取る必要 etc.

6月27日から逆行中の火星が7月7日からOOBに(~9月24日)
 8月3日~31日 火星OOBの最盛期
 (火星逆行は8月27日までなので7月7日〜8月27日は火星力に注意)
  これに関してはひとつ前の新月記事を参照してください。

7月10日 木星順行(蠍座13°)
良くも悪くも物事が拡大する傾向、暴露や露呈に伴う誇張傾向に注意、鋭い直観力の発揮、危険と隣り合わせの冒険、慣例や限界を超える決断、過度に熱狂的な行動へと誘う刺激、自分自身の属性へのこだわりの強調 etc.

7月8日から水星が逆行のシャドウ入り(逆行開始は26日)
水星逆行前の予兆(確定事項を確実に固め、その他はフレキシブルなプランニングで状況を見ておくetc.)

その他長期のアスペクト 
ネッソスとオルクスのオポジション(今回はスサノオが参加)

徹底的な審判や激しいカルマの来訪、闘いを通して到達する一種の悟り、内面に向かう力、新しい境地を目指すための抗争、葬られていたものを掘り起こす etc.

冥王星とキラルスのオポジション(パラスが参加)

無辜のひとびと、若者や子供達の犠牲、カリスマや華やかな存在の突然の喪失、内部抗争の犠牲 etc.
 
そして…

7月13日 蟹座20°台で新月・日蝕!
(MC上でICの冥王星とオポジション)



★6月満月のサビアン・シンボル★

 満月ということで、今回も思いつくままにメモっぽくいってみますね。

ベースのシンボル 山羊座6°『アーチ下の暗い道とその下にある10本の丸太』

        → 原文の「Archway」は、すなわちアーチ道。それはアーチ型の入り口を持つひと筋の道のこと。だから、今 目の前にあるのはパリの凱旋門のようなアーチ型のゲートかもしれない。あるいはそそり立つ岩壁にアーチ型に穿たれた洞穴の入り口かもしれない。または山を貫いて黒い口を開けるトンネルってこともあり得る。わたし達が思い浮かべる「archway」がどんな姿をしているにせよ、そこはとても暗く、入り口の先に何があるのかはまだよく見えない...。


emergence-5696_1280



  でも、わたしはここまで随分歩いてきた。そのゲートをくぐった先にはきっと安全で心地よい場所、ホッと出来るスペースが待つと思ってここまで来た。今まで来た道に未練はない。後戻りするつもりもない。ならばきっと、先に進むしかない。

ん、でも待って。Arch-enemyということばがある。それは「最大の敵」とか「生涯の敵」「仇敵」という意味。 別に、今目の前にあるアーチ型の通路そのものが「敵」というわけじゃない。でも、もしかしたらこのゲートをくぐることは、何かこの先自分の人生に重い意味を持ってくるのかもしれないな...。

でも入り口(または通路)の下の方には大きくて重たい10本の丸太がある。じゃ、その10本の丸太はどんな見え方をしているだろう? 普通に想像するなら、それは入り口に積み上げられた丸太の山。まるで「ここに入るな!」とでも言うかのように。うーん、ここでもう行き詰まりなんだろうか....... 

でも、ひょっとするとそれは、何か意図のある形に組み上げられているのかもしれない。「何だろう?これ」「アート?」「それとも何かの目印?」「まさか、ここは危険だと知らせているのかな?」

前方の暗闇をしばし忘れ、わたし達は首をかしげながら丸太の周囲を回ってみる。この丸太が先へ進むための邪魔になっているのはまぎれもない事実。でもいったいこれって何だろう? 無視して乗り越えようとすれば出来るかもしれない。でも、本当にそれで大丈夫かな? 誰が何故こんなものを置いたんだろう? 


P1110833



  行く手を遮る10本の丸太。10という数字は『何かの終わり』そして『過渡期』。それは力強い第一歩へと繋がるゼロの刻。わたし達の中で、何かがシフトしようとしている。それぞれに様々なポテンシャルを秘めながら。 

ならばわたし達は行く手を遮る丸太をどう受けとめ、どう処理していくのかを今、問われているのかもしれない。その丸太はどんなふうに見えるだろう。触ったら、どんな感じだろう? 切り口からどんな匂いを感じるだろう? そしてもし、その丸太を置いたのがもうひとりの自分だったら? わたし達はそれを乗り越えていくんだろうか? それともぐるっと回り道? それとも... 感情に任せて蹴りつけてみる? いずれにしても、アーチをくぐる前にまだひとつ、やり残したことがあるのかもしれない。。

        ---->満月の光(テーマ)の源となる太陽側のベース・シンボルは、蟹座6°『巣を羽毛で覆う狩猟鳥』

  狩猟鳥とは「狩りの獲物」になる鳥のこと。... 鳥達は今、一生懸命巣作りに励んでる。マイホーム! もう枠組みはだいたい出来上がり、あとは卵を安全に孵化させるために、クッションと保温になる羽毛を敷き詰めるだけ。やがて時が来れば、この巣の中で生まれたヒナ達が餌を求めていっせいに鳴き出すだろう。そしてこの森一帯は賑やかな鳥達のコロニーになるはず。

けれど彼らは自分達が狙われる存在だということを本能的に知っている。マイホームの外には危険がいっぱい! だから、一刻も早く巣作りを終えて卵を温めなくちゃ! .....ヒナ達は無事に孵化し、一人前に育つだろうか? 親鳥は、撃ち落とされることなくヒナ達に餌を運んでやれるだろうか?


bird-2556409_1280


  このシンボルは、わたし達が思い描く将来の幸せやプランに「目に見えない大きな力」という影が射してくる...そんな予感を抱きながら何かをしようとする場面を描いている。進みたい方向、生きたい道は、ある。やらなくちゃ。この道を、行かなくちゃ。... でも、そこには何だかよくわからない障害がありそう。慎重にいこう... あぁ、でも急がないと幸せへの入り口=アーチ型の門が今にも閉じてしまいそう。。。

不安は、その源がはっきり見えないときに増大するもの。もし本当に何か障害が存在するなら、それは何で出来ていてどんなカタチをしているか?  そして、何故そこにあると感じるのかを、出来るかぎり正しく見極める必要がありそう。

自分達の安全を、将来の幸福を 脅かす「敵」が本当にいるのなら、まずはその「対象」を知り、それが何であるかをキチンと理解することが大切。そして、それを克服するための実際的な手立てをいろいろ考えてみる必要もある。

何故なら、起き得る物事の全貌を自分なりにはっきりと描くことが出来たとき、そこに何らかの迂回路や、障害を乗り超えて進むための智恵や技術が見えてくるから。そして、もしかしたらその障害物を創っているものの「本体」さえ見えてくるかも? それは何だろう? 重々しい10本の丸太が象徴するのは、何? 漠とした不安を抱えながら、何もないフリをしてひたすら鏡に向かい自分の羽根を繕っているのは、誰?


P1110845



  何かを護りたい気持ちが強ければ強いほど、出来ないのでは?という恐怖もそれだけ増幅していく。 不安はわたし達の歩みを遅らせ、疲れさせ、何だかすべてがイヤになってしまうことさえある。何も見たくない。。 こうしてそのモヤモヤした影は、やがて怖れの感情からエネルギーをいっぱい吸収して本物の丸太の山に育つかもしれない。それを育てるのは他の誰でもない、わたし達自身。 そして、この山羊座 — 蟹座ラインで一段と成長を促されるのも、わたし達自身。

今。進むもヨシ。退くもヨシ。ただ日々多様な情報が渦巻く中で、深い深い部分から立ち上がってくる直観とインスピレーションを大切に受けとめながら、落ち着いて見極めていこう。たとえ一時物事が逆流するように見えたとしても...。



メインのシンボル 山羊座7°『ベールを被った力ある預言者』

        これはまたとても山羊座的なシンボルかも。「ベールを被った預言者」は、被り物を透過して聖なる光の視線が漏れ出ている、そんな厳かな姿が描かれている。霊的な感受性を持つひとなら誰もがひれ伏してしまいたくなるような、そんな厳かな力を持つ存在。

けれどひとつ注意が必要なのは、このシンボルが持つ両義性かもしれない。山羊座は社会性の極みとも言われ、権威を象徴する星座宮。そしてその支配星土星は、厳しい「境界線」を引く事とも関わっている。特に山羊座の第1ディーカンは社会的な構造の頂点を目指し、力を駆使して揺るぎないシステムを構築しようとするエネルギーが発動するところ。 


prophet



  なのでそこに投影される「偉大な預言者」像は、ひとびとを導く大きな力(またはカリスマ)と共に、ともすると伝えられたインスピレーションに関わるその「解釈(つまり自分自身)」に絶対的な権威を持たせたり、やみくもに「これが掟だ」と伝えたり、異なる方向性を認めずに排除しようとする要素もまた併せ持つ可能性がある(全てではないけれど、山羊座の持つ暗黒面として)。 それが昂じれば、傍から見て(本人は全くそう思わないままに)エリート意識や一種の霊的ファシズム(いわゆる「被せる」という行為)となる可能性もあることは頭に留めておく必要がありそう。 そして、その権威はやがて預言者を慕って集まったひとびとによって構造化され、組織化され、やがては狂信という悲劇を生んでいく危険も包含している。

        あらゆる啓示やインスピレーションは、受け取る側の使い方次第。異次元のフォースを含むかもしれないこの力を、もしわたし達が受け取ったなら。肩の力を抜いて、まっさらな子供のようなこころで受け止められるかな?

わたし達に啓示を与えてくれる源泉の「呼び声」そのものは、それが他者の念や雑多な想いのひずみから生じたものでない限り、ただひたすら純粋な響きとしてこころに届く。けれどいざわたし達人間の脳裡でそれを翻訳すると、それは必ず自分自身の過去の記憶や馴染んだ世界観のフィルターを通り、変容していく。 あるときはほんの少し。またあるときは大いに歪められて。そしてその「啓示」は伝播し、多かれ少なかれ周囲に影響を与え、様々に変容しながら拡がっていく。


P1110789



  それってたとえばわたし達が何かを「ことば」にするときと似ているかもしれない。わたし達が誰かに何かを伝えようとするとき、 ほとんどの場合、どこかで「ことば」にするための恣意的な選択が行われる。 いつもは無意識に。大切なひとに大切なことを伝えようとするときは、懸命に。知っていることばの中から一番フィットしそうなものを選んで。あるいは、相手が一番すんなりと受けとめてくれそうな表現を選んで。

そこには相手を喜ばせたり怒らせたりという「目的」がある。よく考えてみると、それって大本の純粋なエネルギーを狭めていく行為ではあるけれど。でも、それがわたし達の社会。ことばで成り立ち、「名付けること」によって動く社会。 そして「適切な言い回し」も「不適切な表現」も、それを発するひと、聞くひとの目的を通して少しずつ変容しながら拡がっていく。そしてそうすることで、わたし達は常に瞬間・瞬間に訪れる「未知」を、馴染んできた「既知」へと置き換えていく。

そう考えていくと、山羊座第1ディーカンに立ち現れた預言者に見られる「大いなる力」と「聖なる権威」もまた、わたし達が創り上げている社会を機能させるために創出されたひとつの役割に過ぎないのかもしれない。それはわたし達にとって一種のセーフガードの役割を果たすときもあるし、その逆のこともある(迫害、闘争、革命、テロ行為など)。いずれにしても、わたし達人間はそれぞれに大衆の一員として、社会的・政治的・霊的なオーソリティを使って人類の歴史を創り上げてきたんじゃないだろうか? そしてそれと同じ構造は、わたし達が個として自分自身の立ち位置を護るための行為にも見られはしないだろうか?

預言者が被っているベールとは何だろう? 大いなる預言を求めて集まった人々と預言者自身を隔てているその一枚の薄い布とは? 凄まじい異次元の力が乗り移った存在を間近に見ることは、普通の人間には危険なことだから? 内に宿す神のまばゆい光に目が眩んで狂ったり失明するかもしれないから? そうかもしれない。でも... 本当にそうなのだろうか? 


P1060081


        
        ----> 満月の光(テーマ)の源、太陽のメイン・シンボルは、 蟹座7°『月明かりに照らされる二人の妖精』

        月明かりとは、太陽の光が月に当たって反射し、その光が地上の夜の闇を照らすこと。だから光の道が、二つ。そしてその月光が、通常なら目に見えないはずの二人の妖精を照らしてる。 ダブルの光線と、精妙で希薄な存在がこちらもダブルで顕れてる。二つの感覚、二つの道。二つの、対峙する世界。

月夜に月光を浴びすぎると、ルナティーク…精神が錯乱するなどと昔から言われてる。だから「lunatic」は「愚かな」とか「バカげた」という侮蔑的な形容詞としても使われる。

月はただ太陽の光を反射して静かに輝くのみ。それは密やかな死の世界。社会的な現実とは異なる、もうひとつの「現実」がそこには存在するようにも感じられる。だから月を見上げるとき、わたし達は自分の想いをそこに投影し、物思いにふけったりするのかもしれない。


unicorn-1999549_1280



        何かの念に取り憑かれ、怒りや恨みなど圧倒的な感情に支配されて一時的に常軌を逸した行動を取るひと。 あるいは恋に狂って誰のことばも耳に入らず、破滅してしまうひと。 激しい思い込みによって自ら悪夢をこの世界に創造してしまうひと。 あるいはそんな幻を美しいことばや音楽、絵に変容させてひとつの世界を創り出すひと。 感受性の強い蟹座の第1ディーカンにあって、このシンボルは「現実」と「幻想」または「異次元」の間を隔てるベールがそれほど厚くはないことを示唆しているように思える。

何か普段とは異なる強い想いや思考が湧いて、そこから離れられなくなるとき。それが「聖なる力」だろうと、感情だろうと、欲望だろうと、突然の洞察だろうと「取り憑かれた」状態であることは確か。

それがこの先に待ち受ける障害への不安であれば「こうなったらどうしよう」「あんなことが自分に起きたら...」といろいろな状況が浮かんで眠れなくなったり。 何かステキなものやひとを見かけて、その対象が欲しくて欲しくて堪らなくなり夢にまでみたり。 一方、それが何か今後の人生への素晴らしい思い付きだったら、早くプランを実現したくてワクワクとそればかり考えていたりする。 まぁふとした想いがよぎっても、大抵は日々の忙しさにいつか忘れてしまったりするけれど。それでも人生、たまにはそんなことが起きたりする。


P1110853



  このところニュースを賑わせる凄惨な出来事を見聞きして、わたし達は「何故あんなことが...!」と思うけれど。 ふとした拍子に何かに「取り憑かれる」ことって、意外とよく経験しているんじゃないかな。。 二つの世界。二人のわたし。 いわゆる「現実」といわゆる「幻想」。それを隔てるベールから、時折漏れ出る異世界の光線。それにどう触れるかによって、結果は恐怖にもなれば歓びにもなる...悪夢にもなればインスピレーションにもなる。そんな世界をわたし達は創ってる。そして、その舵をとるのは、わたし達自身。もし舵が自分の内なる宇宙の核にあることを知っているなら。

B.ボヴィはこんなことを言っていた。
『輝く月を見つめすぎて狂ってしまったひとは、聖なる源泉に刺激された詩人だったかもしれない。そして「預言者」とは、ベールで変装した「狂えるひと」なのかもしれない』と。

その解釈は、その光景を自らの内に見るわたし達の深いインスピレーションに任されている。


P1010524



        土星とコンジャンクションの満月。わたし達は土星の力を使ってこの二元世界の狭間に立ち、護りながら開き、歪まずに刺激を受け入れ、どちらの世界にも固執することなく本来の自分が目指すはずの道をまっすぐ歩いていく.... そんな挑戦を受けるのかもしれません。

土星はアカウンタビリティーの惑星。自分に関わる全てのこと、全ての流れ。直接的にも間接的にも、わたし達が生きる世界はこの大きな「流れ」によって創造されています。そしてその流れの源泉は、実はわたし達ひとりひとりの何気ない想いなのかもしれません。まぁ少なくとも、土星はそう考えているようです。だから、土星はその最終的な責任を負うよう求めてくるんですね。

だからといって、自分の人生に起きる全てのことを把握し、その責任をとるなんてこと、わたし達に出来るはずもありません。仕事がうまく片付かないのはアイツがミスしたからだし、最近パートナーと喧嘩したのは相手がワガママなせいだし、一生懸命やってるのにイマイチ運気は悪いし.......あぁまったくイヤになるよ、ブツブツ。。 わたし達、日々こんなことを感じながら生きてたりして。。 

でも、結局この身に降りかかってくることは自分で引き受けなきゃならない。それもどこかで解ってはいる。 ならば最初からただ「うん、そうか」とだけ思う。ただただワケも無くイヤなことが降りかかってくるのでもなく、ただ相手がおかしなことをしたり、悪意を持ったりするのでもなく。 ただ、「そうなのだ。」と。 そしてその瞬間から、全てのコントロール、全ての流れを自分の内的宇宙に取り戻していけたら。自分の中の「虚」と「実」のベールを見据えていけたら...。


        まずは大きく息を吐いて、肩の力を抜いて。 今 わたしは行くのか? それとも留まるのか? 知ることの出来る全ての手札を前に、未知のスペースを残しながら。慌てずにその都度、こころ静かに決めていこう。そんなふうに感じる、満月前夜です...。



Cats_Eye_Nebula




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

June 24, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント6/25【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年6月25日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

  コンサル&リサーチ会社のローディアムによる火曜の報告によれば、今年に入ってから5ヶ月間における中国の対米投資およびMMA活動はわずか18億ドルに落ち込み前年同期と比べて92%減少した。また既存投資の処分を含めると中国から米国への同時期の流入額は78億ドルの減少だという。この下落は北京とトランプ政権の双方が最近のクロスボーダー投資の興隆に制限を加えた去年の下半期に続くものだ。

— Evelyn Cheng
  “Chinese Investment in US Drops 90% Amid Political Pressure”
  www.cnbc.com 2018年6月20日付

  米国は手当たり次第の銃乱射とも言うべき無意味な関税を止めて別の道を選ぶべきだ。さもなければ酷いことになる。全ての関税を引き下げるべきなのだ。たとえ他国がそれに追従しないとしても...  自由貿易を推進する国ほど国民1人あたりの収入と生産性の伸びの両方が向上するからだ。経済学者による数多の研究がそれを示している。国内労働者を助けるために設けられた貿易障壁は結局のところ常に国内消費者を苦しめる罰となることは経済専門家なら古くから理解してきたことだ。

— Veronique de Rugy
  “A Case for Unilateral Tariff Disarmament”
  The New York Times International 2018年 6月21日付


        ますます盛大な貿易戦争に向かっていくように見える昨今の関税威嚇ゲームに対し、世界の株式市場が嫌気していることはどんなに覆い隠そうとしても明白だ。

先週、トランプ大統領はその威嚇の度合いをもう一段階アップした。そして予想されたとおり、株式市場は再び息も絶え絶えになった。6月21日の夏至図に見られた金星・火星オポジションは、株式市場の天井の代わりに安値と同期しそうに見える。実際、それは単に金星(歩み寄り)と火星(争い)のオポジション(パートナーシップや同盟への脅威)というだけではない。金星は木星と天王星に対しても不動宮グランドスクエア(強情、頑迷、誰も後へ引きたがらない)を形成中だ。多くの物事の成否がこれに懸かっており、誰が最初に態度を変えるかというチキンゲームの様相を再び呈しているように見える。だが不動宮グランドスクエアの下でどちらの側もまだ態度を変えるシグナルを示してはいない。

さらに、金星の不動宮グランドスクエア形成だけではまだ終わらない。現在逆行開始(6月18日)直後の滞留中である海王星もまた強調されており、天王星にセミスクエアを形成している。したがって、これが現実にはいったい何処へ向かうのか誰にも確信がない。参加者にしてみればそう簡単にはゲームを降りられないことから、これは終わりのない試合のように見える。

そしてファイナンシャル・アストロロジャーは次の疑問を抱えることになる。今週6月26日に火星が水瓶座で逆行に転じる時、こうした事態とどう相関するだろうか? 火星逆行はこの言葉と脅しの闘いを始めた者達が退却しだすことを意味するのだろうか? それはあり得る。 一方、その火星がエキセントリックで「自分は何でも知っている」と思いがちな星座宮、水瓶座を運行していることから、これは攻撃する側がその要求と喧嘩腰をより強め、自分達の言い分に従えと相手に強要することを意味するのではないか? それもまたあり得る。

        今週末、6月27日〜29日に山羊座で起きる満月までに(またはその少し後から)私達は様子が変化し始めるのを目撃するかもしれない。この満月は火星が逆行に転じた翌日、土星とコンジャンクトして起きる(太陽・土星のオポジション)。既に金星を含むヘヴィなグランドスクエアが発効中で、それに強烈な逆行/滞留の海王星も関わっている。宇宙はこれらに対し、ヘヴィな山羊座の土星と強力な逆行/滞留の火星の影響力をも加えてくるのだ。これは圧力釜が極度の沸騰点に達するさまを思い起こさせる。

だがその後は2週間にわたって月が欠けていき、代わりに木星がその支配力を主張していく*に従い、この攻撃的な原動力は徐々に減衰していく。全体のムードはおそらくより軽くなっていくだろう。しかし逆に全てがもっと誇張されてヒステリー症状へと導かれる可能性もある。 とはいえ、世の中はひと息ついて、思いやりある良心的な行動と善意をともなう取り組みが目立つようになるのではないかと私は考えている。
* 日本時間7月10日に木星が逆行から順行に転じる

        ではこれらが金融市場にどう影響するだろう? この期間(6月20日〜27日)にサイクル安値に向かう市場はボトムをつけて反騰しやすい。これはパニックになる時ではない。他の人々がそうしたいなら放っておけば良いだけだ。この時期は新たな期間、新たなトレンドを探すのに適した時期だ。それは木星・海王星と土星・天王星トラインが強調される8月中盤〜終盤まで続くだろう。たった1つの伏兵は火星・天王星スクエアで、これは9月中旬まで続き、いまだに市場(と投資家)を狂気に駆り立てるような予期せぬ出来事や発表との相関性を保っている。とりわけ8月1日±1週間が危険期だ。

  先週リバーサルが起きたかもしれない興味深い市場はユーロだ。ユーロはサイクル新安値まで下落したがスイスフランはそうならなかった。つまり異市場間強気ダイバージェンスが顕現した可能性がある。金と銀も同じ関係性を提示した。またナスダック総合は史上新高値をつけたが他の株式指数はそうは動かなかった。実際、下落している。つまり、6月20日〜21日の★★★重要変化日前後の期間に異市場間弱気ダイバージェンスと強気ダイバージェンスが複数顕れていることになる。これについては先週発行したMMAサイクルズ・リポートの月報で論じている。


        来週はこのコラムも通常の形式に戻るはずだ。だがこの週末、私は英国で終日ワークショップとウェビナーを行う予定で、そのテーマはサイクル(律動性及び宇宙的観点から)と金融市場との関係性だ。この催事を収録したビデオは次の週末には用意出来るだろう。もし全てが上手く運べば、講読者の皆さんにはMMAから報せが行くと思う。こうした話題に興味ある人にとっては多くの新しいアイデアと調査研究が披露されるこのワークショップは見過ごせないものとなるはずだ。






訳文ここまで
--------------------------------


hiyoka_blue at 20:54|PermalinkComments(0)

June 13, 2018

○6/14の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  6月14日05:03前後、北海道周辺で 05:10前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は04:43前後、沖縄周辺では04:14前後に双子座 22°44’で新月となります。


前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 双子座22°~23°― 発効期:6/14~7/12 】
  "A barn dance"
『バーン・ダンス』

  "A three fledglings in a nest high in a tree"
『高い樹上の巣にいる3羽のヒナ鳥』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】

※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★シンプルで軽いが踏み出せば戻れない、けっして侮れないワンステップ
→★伝聞、又聞き、思い込みによる相互の誤解や認識のゆがみ、誇張に注意
→★余計な問題に足を踏み入れて他者の足を踏む結果になる危険
→★他者を愚弄したり冷笑的に振る舞うことで自分自身の中身を曝す傾向
→★ペア、または身近な範囲で協調し、手際良く動くことの効果
→★相手とポジションを替えたり違う観点を取り入れながら物事を進める
→★プロジェクト全体をふまえ自分の守備範囲を的確に捉えながら動く必要
→★コミュニケーションにおける「仲介役」が果たす機能の効果と困難さ
→★大きな変化のスタートにあたり、来し方をふり返って必須の調整を行う
→★動と静、運動と休息、蓄積するストレスへの対処が必須となる
→★目前の新しい状況への反動として起きる執拗な抵抗と安全願望
→★漠然と見えながら手の届かない物事にはやる、または焦れる心理
→★自分が心を寄せる集合体、血統、仲間への帰属意識の高まり
→★内外ともに次の一歩への準備が本当に整っているのか?を自問自答する
→★確実な変化を前に計画を再吟味し、動くタイミングを調整する必要
→★社会的慣習に従う生き方から外れたい衝動と
          飛び出した後に待つ厳しさを知っておくことの価値
→★闘う意味のある戦いを見極めて無駄なエネルギーを使わない
→★慣れすぎた安全な囲いから一歩出て未知の世界へ踏み込む勇気
→★表面に顕れることのない「何か」への突然の気付きまたは促し・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『プライドから解放されて透明になる』
                    
            今回の新月『断ち切り整理し準備する』


180614NM


★6月新月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトです。かなり多いけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分に関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。


≪長期の大背景として≫



新月とTNO カオスがコンジャンクト、セレスとセクスタイル
新しい状況を生み出すための混乱と葛藤、育む・面倒をみる・抱擁する/される・優しさを与え合う関係、母と子(息子/娘)にまつわる問題、またはバランスを欠いた母性の執着、息詰まるような関係から離れるために必要なスペース、生まれる前から連綿と続いてきた「家族」の物語と自分自身に明確な境界線を引く、優雅さやクラシックな美への志向、ノスタルジー etc.

ネッソス・キラルスのオポジション(長期のアスペクト) 
破壊や暴力による無辜の犠牲、若さや可能性を持つ者の死、驕り高ぶる気持ちへの打撃、突然の喪失、犠牲を払っても職務を果たす必要または姿勢 etc.

火星とSノードがコンジャンクト、レクイエムとNノードがコンジャンクト
 フォルスとヴェスタがコンジャンクト、アグニがMCにコンジャンクト

火山噴火、火事・放火、攻撃的な気分、突然の衝動的な言動、無謀さまたはチャレンジ精神、著名人の死、自死への誘惑、「火」のカルマまたはプレッシャー、ホットフラッシュ、安全のために頭を低く構える、自己防御のために身につける社会性、火の試練 etc.

木星と海王星がトライン(パラスを加えてGトライン)
 BMリリスとエロスがスクエア
 
同情心、善や友愛・平和を求めるこころ、チャリティー、優しさの価値、協調と助け合い(またはそれらの政治的背景と効果)純粋さへの憧れ、性的ファンタジー(または性的報復)、背徳的な歓び(またはセックスへの忌避感)、虚無や表層が強調されゴシップが飛び交う状況 etc.

海王星とアスボルスがスクエア
妄想に近い想像力、精神的サバイバル状況、物狂おしいプレッシャー、ジェリー状の壁の中を歩くような感覚、虚無や死への恐怖、自分が攻撃されたと感じればそれが「事実」だという論理、瀬戸際で危険を回避しながら不透明な日々を生き抜く、プレッシャーをバネにして少しずつ足許を固めていく力、いざというときに頭をもたげる強烈なサバイバル能力 etc.

6月9日~24日 水星OOB 双子座22°~蟹座21°
 (13日~17日最盛期)
型破りの発想または浮世離れした思考、突然のインスピレーションや方向転換、一風変わったユーモア、変わりやすい気分、刺激的(ときに挑発的)、傍目からは理解されにくい言語表現や思考の枠組み etc.

 ひらめきは大切に、コミュニケーションの行き違いや誤解には要注意。集中力が増すときと気が散るときの落差が激しい傾向があるので根を詰めるときと適度な休息とのバランスを。脳のストレスに注意。


昨日ツイートしたように、トランプ大統領はネイタルで水星がOOB。またネイタルの太陽と月のデクリネーションはOOBの数値に近く、これがビジネスマンや政治家としてOOB特有の発想を社会的な文脈に翻訳する助けになっていると思われる。彼の水星はプログレッションではもう人生の終わりまでOOBにはならないと思われるが(P月は約10年後に再びOOBへ)、トランシットのOOB水星には多少なりとも影響は受けそう。

6月9日 フォルスが逆行で射手座に戻る
6月16日 天王星・海王星ワクシングセミスクエア
6月14日~20日 土星・カイロン・ルシファーのスクエア
 (牡羊座入りしたカイロンの長期的影響を背景として)
自然災害(火山噴火、地震、洪水、津波、山火事など)、テロリズム、無差別殺傷事件、妄想やストーキング、予期せぬショック、感情の暴発、家族関係に潜む問題の表面化、無意識の深いアイデンティティ・クライシスを抱え「負けること」=「無に成る」という恐怖から互いに果てしないマウントの取り合いとなる etc.

6月18日~海王星逆行開始~11月24日
 (他の長期のアスペクトを大背景に)
生きることの「実感」「現実感」を得るための試行錯誤期になる可能性、部族主義(志向や意見を同じくする者、環境や立場が似た者同士の帰属意識やセクトの先鋭化として体験されるケースも考えられる)、自己信頼と自己不信が交互に起きる中であらためて問われる「自分とは何か?」

特に逆行・順行開始前後は感受性が強くなりがちなのでサイキックアタックや他者のネガティブな想いに「入りこまれる」状況に注意。

6月20日 Nノードと金星がコンジャンクト
6月21日 金星とNノード・火星とSノードのオポジション、
 土星・ネッソス(アグニ)からノードと金星にYOD、
 太陽・フォルス・ヴェスタがオポジション

恋に恋する状態(セクシャルな衝動も含む)、永遠と刹那の狭間を味わう、突然浮かび上がるカルミックな過去からの誘い(幻想に終わることが多い)、厄介なエゴから解放されたい思いが他者に投影され「危険な愛」に走る可能性、「死と再生」の仮想的な体験、セクシャルハラスメント、報復的な念を捨てる必要 etc.

6月27日 火星逆行開始 水瓶座9°13'~
 (火星順行8月27日 23:05  山羊座28°36〜)
7月7日 火星OOBへ(~9月24日)
7月7日~8月27日はOOB+逆行の火星がダブルで発効
7月27日~31日前後 火星が近日点の衝(火星が地球に最接近)

加えて7月13日に部分日蝕、26日から水星逆行、28日は皆既月蝕、8月7日に天王星逆行開始、8月11日にも部分日蝕という要注意期)

この時期は火星と「火性」的要素が持つあらゆる原理が強調されるので注意。身体能力の向上や旺盛なチャレンジ精神、勇気、リーダーシップなど活力を得るケースもあるけれど「やり過ぎ」るきらいも。

長く蓋をされてきた物事が劇的に表面に浮上してくる可能性、怒りと解放・刷新、事故、怪我には注意。機械的な故障多発の可能性、軍事衝突やサイバー戦争の激化、「火」や衝動性にまつわる出来事や事件、火山や地殻変動などの自然現象 etc.

緊急時は別として、手術(美容関連など)はなるべく避けたほうが良い。

180727UTCmars
 7月27日〜31日 火星が近日点の衝に(青:地球 赤:火星)

≪ 水瓶座~山羊座の火星逆行 ≫

  水瓶座の支配星は土星と天王星。つまり、水瓶座はパターン化(土星)したグループや社会に帰属して「わたし達」(天王星)を意識する場。また、そこではグループとして結束(土星)した「わたし達」と「わたし達」が "部族的" な意識をもってせめぎ合いながら、時とともに新たな社会的パターンを構成していく(天王星と土星)場だとも言える。

以前も書いたように、わたし達の思考やことばは今、ネットや電子機器を通して見ず知らずの地球の裏側まで瞬時に届くようになった。日々のコミュニケーションには、必ずしも直接的な体による確認は必要なくなっている。そしてそれに起因して、共同体やグループは地球規模で複雑に絡み合い、大きく拡がりつつある。けれども同時に、細かな志向や見解の相違による細分化もますます際立ち、互いに差異を確認しながら闘いあっているように見える。この傾向は天王星が牡牛座入りした今、より顕著になっていく可能性がある。(一般的に見て水瓶座が生み出す "ローンウルフ" は「一人一党」であり、生来の孤独な放浪者ではない。行動的にも心理的にもあくまで帰属者として社会との接点を保つ「最小単位のセクト」だと捉えておくのがより正確ではないかと思う。)

アストロロジャー E.フランシスは、世界が向かいつつあるこうした傾向を説明するにあたり、親交のあった故エリック・マクルーハン教授(メディア理論の大家マーシャル・マクルーハン教授の子息で『メディアの法則』の共著者)の言葉を例に挙げ、興味深い指摘をしていた。その一部を以下に引用してみる。

----以下引用(抄訳)-----

  “マクルーハン教授はかつてこう言った。『今現在 我々の身体はどこに居ようとも、我々自身が開発してきた全ての新しいメディアからの攻撃を受けている。これにより、我々の知性はひどく方向感覚を失った状態に陥り、長い刻を経て培われてきた世界中の文化に混乱と不安定化が起きている。肉体から遊離したコミュニケーションの時代においては、身体を通した体験の意味も、意義も、その重要性も著しく変容し、歪んでいく。』

突然立ったまま自分のかかとを掻いている自分に気付く瞬間を想像してみよう。 ポケットを探ったら突如5種類もの違う名前の身分証が出て来たらどうだろう? 彼が「ゆがみ」として示唆したのはこういうことだ。いや、状況はもっと悪い。

それは体を持たない経験、または体など大した意味を持たないか、自分の外側を浮遊しているような状態を指す。これはやがて、僕たちの精神に奇妙な順列組み替えを起こしていく。 たとえばもし誰かがあなたにセクシャルな欲望を抱いたとしたら、その瞬間からそれは「レイプ」と同じ性的暴行であるという見解が成り立つのだ*

エロティックかつ健全な欲求と攻撃性を持ち社会秩序に反する行動とが同じ事象だとされる現実(すなわち混同と混乱)こそ、マクルーハン教授が「身体体験の意味と意義が変容し歪む」と指摘した流れの直接的な結果として起きていることだ。”

(E.フランシスはこういった世界的な傾向を(たとえまだ一部のひとびとの見解だとしても)牡羊座の天王星とエリスのコンジャンクションによる「ネットを介した自分探し」にも紐付けて解説している。)
* 見知らぬ女性に心の内で性的欲望を感じること自体が「レイプ」と同様の犯罪的行為だとする言説は欧米フェミニズムの主張に始まり、現在アンティファ(レイシズムを糾弾する急進的アンチ・ファシスト運動)やリベラル左派にも拡がりつつあるそうで、日本においても一部に影響が見られる。また「身体体験」という括りでは、最近米国では女性アスリートの競技会にトランスジェンダー(主に身体的には男性のまま精神は女性であるひと)の競技者を受け入れるようになった結果として上位を独占する事例が出ており『今後は女性がいくら訓練を積んだとしても勝つことは出来ないだろう』という批判(主に右派)も聞かれるという。

------- 引用終わり -------


  「触れる存在」としての体を支配する牡牛座に天王星が入った今、「変容と歪み」の膨大な潮流が創られていくとしたら... 真の自分であり続けるためには、唯一触れて確かめられる「体」という存在に都度立ち還って判断していくことが重要になるかもしれない。けれどその一方で、現在は深い思考力を持つひとでも「真の自分」を掴みかねる、疑う、または誤解したり思い込みしやすい星回りではないかと思う。

けれど「自分」もまたひとつ「自分という名の慣習」であり、エゴの「パターン」に過ぎないのだとすれば...それをあらためて認識し、もっと深く見ていくこと…そして必要なら脱皮していくために、この「水瓶座→山羊座→水瓶座」と戻っていく火星逆行期は絶好の機会になるかもしれないと思う。アストロロジーとは「わたしとは誰か?」「何故ここに居るのか?」を探求するツールだとするならば。



そして…
6月28日 山羊座6°28'で満月!(土星とコンジャンクト)

 ふぅ。。(^_^;


rNeb



★6月新月のサビアン・シンボル★

        今回のサビアン・シンボル、以前から記事を読んでくれているひとは「あれ?前にも体験したっけ…」と思うひとが多いんじゃないかな。そうなんです。このシンボルって、何故かこのところ2年ごとに新月や満月としてやって来るんですね。2012年の天王星・冥王星スクエア期から始まって、これで4回目。他にも重複してやってくるシンボルはあるけれど、これほどリズミカルに重なってくるのはここで記事を書き始めた約8年間ではこのシンボルだけだったと思います。 けれど、2年ごとのルネーションとして体験するのもこれで当面の最後になります。このシンボルの下ではこれまでのルネーションでもけっこう記憶に残る出来事が起きているし、たぶん今のわたし達にとって計り知れない大きな意味を持つのかもしれません。

でもシンボルが持つ原理自体の説明はいつも似たような感じになってしまうし、どうしようかな...と思ったけど。初めてのひともいると思うのでもう一度以前の記述をところどころ少し書き直してUPしておきますね(ぁ、既読のひと、目にタコ?のひとはスキップしてくださいね)。


P1070527



        さて今回の新月でベースとなるシンボルは双子座22°『バーン・ダンス』。 直訳すると「納屋の踊り」、つまり日本だと盆踊りみたいなものかな。 西部開拓史の時代から、人々は何かの折節に納屋に集まり、ヨーロッパから持ち込まれたカドリールという集合ダンスやスクエアダンスを楽しんでいたそうです。 それはまだまだ生きることに皆がせいいっぱいの時代に、人々が必要とした「ハレの日」だったのかもしれません。 一張羅を着込んでおめかしして…そこにはきっと素敵な出会いもあったでしょう。でも、一番の目的は近隣の結束を強め、自分達が属する集団の絆を確かめることにあったのではないでしょうか。 

バーン・ダンスではパートナーがどんどん入れ替わり、いわゆる総当たりになります。あらかじめ決められたステップを踏み、決められたルールで踊るのですが、あらためて見てみるとけっこう複雑そう。。 誰かが手順を間違えたら、ミスの連鎖が起こってぶち壊しです。 なので「コーラー」と呼ばれる歌い手兼音頭取りのひとがいて「ハイ、次2人ずつ正面に進んで!」なんて、リズム良くかけ声をかけたのだとか。 コミュニティに受け入れられ、馴染んでいくには、コーラーのかけ声をよく理解し、男性・女性の役割に沿ってなめらかに動けるようになる必要があります。 バーン・ダンスはその地域地域で踊り方は微妙に異なっていたようです。つまり、その踊りを上手に踊れることは、取りも直さずそのコミュニティの一員であることの証明だったのではないでしょうか。

今は米国でも皆と等しく踊らなければならないバーン・ダンスの様式はすっかり廃れ、その伝統は地方の高齢者コミュニティによって細々と守られているのだそうです。

(今、あらためて下の動画を見てみると、トランプ大統領を誕生させた原動力の一部にはこういう方々の存在があったのかもしれない...という気もします。)




  この動画を見ると、コーラー役のひとが重要な役割を負っているのがわかると思います。曲のリズムを乱さず、歌うようになめらかな指令を出す。誰かが聞き違えて逆方向にステップを踏んだり次のパートナーを間違えたりしないように、明確で楽しげに盛り上げていく。そんなふうに皆を上手に誘導出来るコーラーさんはセミプロ級のリーダーとしてもてはやされたとも聞きます。リーダーがいて、ダンサーがいる。それぞれが、コミュニティにおける自分の役割を受け入れ、引き受け、それを楽しみ、存在を認め合っている状態。

それがたとえ窮屈な社会であっても、日常に戻れば誰かとの争いやいがみ合いがあったとしても。 困ったときにはきっと助けあえる。そのためのバーン・ダンス。西部開拓史の時代に一匹狼として生きるよりは、どれほど安全で楽だったことでしょう。

        さて、人々が開拓の苦労をしばし忘れてダンスに打ち興じるその一方では…19世紀中盤〜20世紀初頭、当時荒廃した中国から活路を求めてはるばる移民としてやって来た人々がいました。あからさまな人種差別が普通に行われていた当時、同じ国の言語、同じ文化で結ばれ、異国の地で生きるために最下層の仕事に励んだ人々。 金鉱山を追われて都市部に流れた人々の、路地裏の狭い洗濯工場は家族経営だったのでしょうか。そこでは老若男女がそれぞれに洗うひと、干すひと、アイロンがけをするひとに分かれて汗まみれで立ち働いていたことでしょう。 そう、今回の新月の度数に対向し、補完する射手座22°のシンボルが『中国人の洗濯屋』なんですね。


P1070317


        沢山の汚れ物を素早く綺麗に仕上げなければ、食べていくことは出来ません。次から次へと運ばれてくる汚れ物。暑く狭い工場内には中国語が飛び交い、アイロン台の上には見知らぬ白いひと達がハレの日のダンスに着た綺麗な衣装が広げられていたかもしれません。 彼らは暗く狭く蒸気のこもる部屋の中を器用に動き回り、効率良く自分の役割を果たしていきます。きっといつか自分達に陽が当たることを夢見ながら...。こうした日々の営みを積み重ね、それを過ぎ越していったその先に、今アジア系で最大の勢力を持つと言われる中国系米国人社会の姿があるのかもしれません。そしてもしかしたら、今米国と肩を並べる大国となった中国という国家の姿も...。

新しい状況、新しい土地、新しい出会い。その中でわたし達は自分の居場所を求め、受け入れてもらいたいと望みます。 なぜなら、安全と安心を手に入れたいから…それを手に入れて初めて、夢を追うことが出来るから。そして何よりも、何処かに帰属することが自分の存在理由となり、それがアイデンティティにもなるから……。

けれど、ひとの集まるところには様々な矛盾があふれ、誤解が生まれ、疎外や激しい差別さえ生じます。それでも、わたし達はそんな現実と向き合っていかねばなりません。 それがこの世界に "生きること" の赤裸々な第一歩だからです。 生きることの意味、それはもしかしたら、汚れたものを受け取り綺麗に洗って送り返していくこと…そんな小さな行為の積み重ねの中にあるのかもしれません。


P1110659



        さて、次はメインのシンボル双子座23°『高い樹上の巣にいる3羽のヒナ鳥』 です。 ヒナ達はまだ飛ぶことは出来ません。 高い木の上に造られた安全な巣の中で、羽根が十分に強く成長するその時を待っているのでしょう(「3」はひとつの図形を構成する最小単位。ヒナ鳥というひとつの段階が完成した姿、次に進まなければならないステージを象徴しているのかもしれません)。 

小鳥達にはそれぞれの種特有のさえずり方があります。 そのさえずりは彼らの縄張りを主張し、種の継続を高らかに歌い上げます。もちろん、餌を求めて鳴くヒナ鳥達にもその片鱗は伺えます。 3羽はそれぞれに、自分が一番先に食べ物にありつこうと必死です。 一日も早く大きくなって、力を付け、巣から飛び立たなくちゃ! 羽根をいっぱいに広げて! まだ見ぬ森へ、草原へ、高く……。それはヒナ達に備わった本能なのかもしれません。内側から自然に湧き起こる何かに押され、ヒナ達はもうすぐ巣を後にすることでしょう...。


birds



        一方、この度数に対向し補完する* 射手座23°のシンボルを覗いてみると『入国する移民達』が出てきます。一つ前の度数ではすでに米国内で働いている移民の姿が描かれていたのですが、このシンボルではまだ入国手続きは終わっていないようです。 大きな移民船から自由の女神を見上げた人々。 彼らはこれから新しい大地で築いていく暮らしに夢や希望を持っていたことでしょう。 祖国を捨てて新天地に賭けたのです。不安や緊張はあったとしても、目の前には自由の大地が開けている… 今までとは全く違う人生が待っているかもしれない。いえ少なくとも、それを自分の手と器量でつかみ取っていく可能性がここにはあります。下船を待って列を作る彼らのこころは逸ります。早く船を降りて、自分の足を新しい大地に着けたい! 港では当座の仕事や宿を世話するブローカーが屈強な働き手を物色しています。真っ先に降り立つことが出来れば、それだけ有利なチャンスにありつけるかもしれません。
* デーン・ルージャー(ディーン・ルディヤー)のセオリーで言えば「where to」、つまり放射されたエネルギーがわたし達を貫いて向かおうとする方向。ちなみに前後の度数、たとえば双子座22°や24°の並びは人間の意識による共鳴を反映しつつ変容していくエネルギーの方向を示すという考え方。

        移民としてやってきた人々は、所定の手続きを終え、住む場所をみつけ、仕事を手に入れるまでは大きな忍耐を要求されます。知らない土地には未知の危険が待っています。だから最初のうちは、まだか!まだか!とはやる心を抑え、慎重にいかなくてはなりません。けれどそれと同時に、慣れない土地で自分の人生を切り拓いていくには、強烈に燃える炎のようなエネルギーと意志の力も必要だったはずです。 彼らはそれぞれにこの新天地に降りたって、やがてここで第二の故郷を見出すでしょう。けれどその時が来るまで彼らの内なる炎を支えたものがあったとしたら…もしかしたらそれは…捨ててきたはずの故郷、自分が最後に拠り所とする 「私は誰か?」という問いへの答 — 自らの揺るぎないアイデンティティだったかもしれません。


P1040284



        ヒナ鳥達にも、移民達にも、まもなく新しい門出のときが訪れます。 馴染みの無い世界でひとり立ちするときが、もうすぐそこに迫っています。これから先のことは誰にもわかりません。ただ、この先にはくぐるべき門があり、越えるべき壁が立ちはだかっている。それが目の前に迫ってきていることだけは、皆が感じています。

はやるこころを抑え、不安を抱えながら、移民達は何を携えて新たな関門に入っていくでしょうか? 家族や故郷の写真? コーランや聖書? 必死で貯めてきた、当座用のお金?… それとも、身一つで入国し、新しい故郷を自分の大地として、底の底から全てを造り上げていくのでしょうか…あるいは、彼らは小さな船に乗って、難民として命からがら異国に辿り着いた者、護るものなどもう何も無いという心境なのでしょうか?  

        一方、3羽のヒナ鳥達は今、体の奥底から湧いてくる本能的な「促し」を感じています。巣立ちのときが迫っている。その予感、そして予兆。

でも、いざとなると不安です。飛び出したとたんに落ちてしまったら? 天敵が襲ってきたら? 彼らはピィピィピョ〜と鳴きながら、こんな会話を交わしているかもしれません。

『さぁ、飛ぼうぜ!ママやパパみたいにさ!』
『うん! そんなに難しくなんかないよね!』
『そうだよ!よ〜し! ..............じゃ、先に行って』


P1060500


  このシンボルは、わたし達にとっても今、可視・不可視のゲートが迫っていることを暗示しています。もうまもなく、何かが再び変わる。何かが始まっていく。そのとき、わたし達はいったい何を携えて進んで行くでしょうか?  過去と未来の狭間に立って、あらゆる可能性の渦に直面したとき、わたし達を動かしていくそれぞれの「核」は何処にあるのでしょう?  

新たな旅立ちへの準備をするには、いったん過去から背負ってきた荷物を降ろし、整理することが必要になるでしょう。家族とともに在っても、仲間と一緒でも、究極には独りであることを受け入れることも必要です。それはこれまで自分が帰属してきた「家」や「共同体」が持つ「パターン」からの新たな訣別かもしれないのだから。 

わたし達は天王星・冥王星スクエアに始まったカーディナル・クライマックスの下で、これまでもサイクリックな旅立ちを繰り返し、ここまで来ました。 けれど、本当に最後の最後に自分の中に残るものは何なのか? わたしは何故ここに居るのか? それぞれに用意されているかもしれないその答えは、たぶんまだ見ていません。
 

P1030386



  膨大な時代の流れにあって、これから先のわたし達が実際に未知の世界へと踏み出すにせよ、個としての心理的な体験として経験するにせよ、最初の第一歩を踏み出すためにしなければならないこと。それは自分を「魂の移民」として一度見直してみることなのかもしれません。

それとも、やっぱり3羽のヒナ鳥中の1羽としては、誰かが先に飛び立つのを見てから... のほうがいいかも。自分はまだまだだし。まだ準備が出来てない。親鳥と別れて自分で餌を取るなんてきっと出来ないし、兄弟達とも離れたくない。なんとなく怖い。。 

...でも今の自分にとって「親鳥」って何だっけ? 

もっとしっかりした羽根があればな。大きな鷲や鷹を、誰かやっつけてくれないかな。

あぁ、それにしても自由に飛んでみたい... 飛ぶ。 生きる。 きっと生きるって、そういうことだもの。自分が、自分という一羽の鳥になるために。



でもその前に... ちょっとコーヒーでも煎れようかな。。


あれ? 何だろう? 景色が変わってる.......




eo-galaxy





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(4)

June 10, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント6/11【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年6月11日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

来週のメリマンコラムはお休みさせていただきます。m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        “EU、メキシコ、カナダからの鉄鋼やアルミニウムへの高関税を敢行するというドナルド・トランプ大統領の決定を受けて、金曜にカナダのケベックで開幕するG7会合には冷ややかな空気が漂いそうだ...  EUは既に3月の段階で示唆していたように、クランベリー、オレンジジュースからバーボンやバイクに至るまで標的として報復措置をとり、7月1日には課税が発効するかもしれないとしている。メキシコは水曜、米国からの輸入豚肉に対し20%の関税を掛けると発表した。一方、カナダはトランプ関税への対応に関しEUと足並みを揃えることを検討している。また中国も先週末、トランプによる中国製品への関税引き上げが推進されるようなら貿易摩擦の軽減をふまえて取引を破棄するかもしれないと示唆した。”

— Holly Ellyatt
  “Trump Vs. World: Tariff Dispute Likely to
  Cast a Chill Over G-7 Summit” 
  www.cnbc.com 2018年6月8日付

        先週、世界の株式指数はかなり調子良く、『フォーキャスト2018』で提示したMMAの★★★重要変化日(CRD)だった5月29日〜30日の安値から見事に上昇した。しかしながら、トランプが同盟国に関税を課すかもしれないという金曜のニュースを受けて下落する前に全ての指数が5月21日の高値を超えて反騰したわけではない。その結果として、これは異市場間弱気ダイバージェンスにより近いシグナルとなっている。

アメリカ大陸においては様々な様相が見られた。ナスダック総合は金曜に下がる前の6月7日に史上新高値となる7697まで舞い上がった。ダウ工業平均もまた先週遅めにサイクル新高値をつけたが、ナスダックのような史上新高値とはいかなかった。だがブラジルではかなり様子が異なり、ボベスパは6月7日に半年以上ぶりの最安値71,161まで落ち込んだ。アルゼンチンのメルバルは世界の多くの指数と同様に先週終盤にかけて反騰したが、それも5月18日の高値と6月1日の安値の中間に留まった。

似たようなダイバージェンスはヨーロッパでも見られた。ロンドンのFTSE、ドイツのDAX、オランダのAEXは反騰したものの、金曜に下落するまでに5月22日の高値を超えることはなかった。だがスイスでは、SMIが年初来安値だった5月31日の安値を試して週を終えた。

        奇妙な動きはアジアと環太平洋地域にも見られた。オーストラリア、香港、日本、インドは全て活発に反騰したが、5月15日〜21日にかけてつけた直近の高値には届かなかった。だが中国の上海指数は金曜に3053まで下落し、5月30日につけた年初来安値3041を試した。これはおそらくトランプ大統領による中国製品への新関税への反応と見られる。

ひょっとするとトランプ氏は自らの行動 — 目前に迫った北朝鮮との話し合い — が、中国やその他の同盟国を何らかの協調姿勢の受容に向かわせると考えているのかもしれない。それは非常に大きなリスクに見えるし、今後も3ヶ月は続く火星・天王星スクエアとも合致している。他方、もし彼が世界一賢い男だとすれば... もしかしたら上手くいくのかもしれない。あるいは、彼はこのところの自分の保護主義的貿易政策に苦虫を噛みつぶしている皆から素敵な誕生日プレゼントを貰えるだろうと思っている可能性もある。彼の72回目の誕生日は今週、6月14日だ。そのソーラーリターン図に金星(協力)・天王星(非協力)スクエアが形成されるということは、誕生日に彼が望んでいる、またはある程度期待している(金星)ものを得る惑星エネルギー的可能性はそう高くないだろう(彼が腎臓結石でも望んでいない限りは)。

        他の市場では、原油が6月5日につけた数週間ぶりの安値64.22から見事な回復を見せた。銀は6月7日に6週間ぶりの高値16.93まで舞い上がった(だが金とビットコインは静かなままだった)。ユーロは5月29日に17ヶ月サイクルの新安値1.1500まで下落した後急上昇し、1.1800を上回った。だが最も目を引く上昇を見せたのは、『フォーキャスト2018』とウェビナー以外ではあまり触れたことのない生牛市場だった。生牛は5月17日の安値101.37から今や牡牛座天王星による押し上げが始まり、金曜には110.45まで騰がった。最近のウェビナーや本で示唆したように、肉好きにとって今後2年ほどは日増しに懐が痛むことになりそうだ



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “最近催したクライエントとのディナー形式の座談会では、拍車のかかる米国の賃金上昇が目先の市場安定性に対する最大のリスクだという点でほとんどの参加者が一致した。もし米国内の賃金インフレが膨らめば、FRBは引き締めを続行するだろう。彼らは通常、何かを壊すところまでやり続ける。1950年以来、FRBが金利引き締めを行った13回にわたるサイクルの内、10回は不況を招いて終わっている。残り3回の引き締めサイクルでは、1994年に起きたメキシコのペソ危機などの市場爆発が起きている。”

— Albert Young
  Société Générale, Global Strategy
  www.sgresearch.com 2018年6月6日付

先週のコラムで述べたように、
『原油は5月22日の3年ぶりの高値(72.83)から6月1日まで、かなり急激に下落した。これが示唆するのは、今週ないし来週には一時的、または最初のボトムをつけつつあるかもしれないということだ。今後、6月7日木曜に起きる太陽・海王星のワクシングスクエアとその後6月18日に起きる海王星逆行によってもそれは支持されている(私自身の研究においては海王星は原油の支配星だ)』

この下落はついに64.22で止まり、たった2週間のうちに12パーセント近くを失うことになった。もしこれが長期サイクルの底であれば、原油の新高値への上昇はインフレ率を押し上げ始めるだろう。

しかしながら、インフレ要因へのもっと大きな惑星ファクターは2020年1月12日に起きる土星・冥王星コンジャンクションだ。つまり、この時期に向けて金利とインフレーション両方の上昇トレンドが加速する可能性があり、それは上昇する金利が回復を妨げ始め、おそらく2020年〜2023年までに深刻な不況へと導くまで続くかもしれないということだ。これは土星・冥王星と土星・天王星のハードアスペクトがそれぞれ1年を置かずに形成される状況の歴史的相関性を基に導き出される予測であり『フォーキャスト2018』および直近のウェビナーでも触れているが、6月22日に英国ロンドンから放映するウェビナーにおいて再びその詳細を論じるつもりだ。

  今週はもう1つ、重要な長期のアスペクトが展開する。6月16日、天王星が海王星に対し3回目の45°セミスクエアを形成する。それは太陽系において2番目に長い惑星ペアサイクルの一部だ(全サイクル171年)。

天王星が海王星にこのようなアスペクトを形成する時は、洪水や津波、地震、火山噴火などの自然災害に関連する。またサイバー空間での窃盗やスパイ行為、さらには精神障害や "壊れた人格" が現実との接点を失うことで他者の生命を脅かす、または企図する一匹狼的犯罪にも相関している。この時期の「リアリティ」は疑わしいものと化す。海王星自体が逆行に転じるからだ。あなたが見たり聞いたりする物事は、おそらく現実や真実に近いものでさえないかもしれない(それが究極の霊的真実でもない限りは)。もし私達が言われたことをそのまま何でも信じるほど十分にナイーヴだとすれば、それは奇術の類い、はたまた人類の感情を刺激する病的な騙しのトリックだ。ではどうすれば良いのだろう? その明らかな対抗手段は究極の真実を探求し、メディアや報道、または世界の指導者によって公表される陳腐な考えに甘んじないことだ。トランプ・金正恩の平和交渉は何と奇妙なタイミングで行われるのだろう。これからの2週間、いったい誰が誰を騙すのか?

まぁ、これほどまでに面妖かつ不確かなシグナルの下で私のクライエントに伝えたい持論は『希望を持って最善の結果を祈りつつ、最悪の結果に備えよ』ということだ。そして、喧噪を避けて静養するには良い時期となるだろう。







訳文ここまで
-------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

June 03, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント6/4【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年6月4日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

“労働統計局によれば、5月の米国経済は雇用増加が堅調に進み、非農業部門雇用者数は22万3千人増となる一方、失業率は3.8%と18年ぶりの低下を見せた。エコノミスト予想は雇用数変化が18万8千人増、失業率は3.9%だった。”

— Jeff Cox
  www.cnbc.com 2018年6月1日付

        ふーむ... 前回、失業率がこれほど低かったのは確か18年前の... 2000年8月だったか? また当時つけたダウ工業平均の史上最高値は2000年1月で、2000年3月につけたナスダックの史上最高値5000+ がそれに続いた。その後ドットコム・バブルが弾けるとともに、2002年10月、後者は80%の下落をみている。45年サイクルの土星・天王星ウェイニングトラインの下でダウ平均がまたしても史上新高値をつけようとしている今日、以前と似たような怖れを私達は抱いている。2000年には土星・天王星がワクシングスクエアを形成していた。

土星と天王星がある特定のメジャー・アスペクトを形成する周期は45年だが、これは長期サイクルの天井と底に関してはどの惑星ペア・サイクルと比べてもより顕著な関連性を持つ。直近のケースでは、このアスペクトは2016年12月〜2018年8月まで続く。4年またはそれ以上の株式市場サイクルについては、当該サイクルの長さにより10ヶ月のタイムラグの可能性はあるものの、この期間に新たな展開を見せる例が最も多い。株式市場の長期サイクルにおける天井への動きが2018年、遅くとも2019年半ばまでには完了すると私達が予測する理由もここにある。

        短期的には、先週の世界の株式市場は非常に不安定だった。前回のコラム以来、太陽が牡牛座から双子座へと移行したことをあなたは意識しているだろうか? 双子座は水星に支配されている。このトリックスターはアニメのロードランナー* のごとくこちらに向かって矢のように突進して来たかと思うとクルッと向きを変えてあちらに走り去り、また突然あらぬ方向に走り出す。彼がどちらに方向を変えるかなど誰にもわからない ― わかっているのはただ、彼がやっと落ち着いてどちらに行くか心を決めたと見えたその一瞬後には、驚くべき落ち着きの無さを見せて走り去ることだ。彼は常に上へ下へ、右へ左へとひたすら転回し、走り続ける。この典型的パターンが先週の市場活動に見られた。そしてそれは世界の指導者達... の、何だ? 彼らの本能的直観か? ... に追従して起きたものだった。
*ロードランナー:ビューっと走って逃げるのが得意な鳥、ミチバシリをモデルにした漫画/アニメのキャラクターで米国の子供達に絶大な人気があった。

  まず北朝鮮との首脳会談が決まり、立ち消えとなり、結局のところおそらく開催することになった。関税をかけることになり、その後止めになり、そして再び課税が生き返った。だがまもなくそれもまた止めになるかもしれない... 何だ? 本能的直観によってか? 

こうした様相を受けて先週のダウ平均は400ポイント下げて始まり、翌日は300ポイント騰がり、その後木曜には250ポイント下げ、金曜には200+ 上昇して引け、週を終えた。ちょうどモンスター級のジェットコースターに乗ったようなワイルドな週だったが、これをアストロロジーの観点から描写するなら、まさに太陽が双子座を運行し、火星と天王星がスクエアを形成する時の感覚だろう。これらの惑星コンビネーションはワイルドだ。重要変化ゾーンに入って市場は(世界の指導者達とともに)その法則どおりに動いた。だがストレスに押し潰される必要はない。何故なら太陽は6月21日に双子座を出る。その先は9月中旬までただ火星・天王星スクエアと闘うだけで済む。それはまるで、ジェットコースターからティルタホィール*に乗り換えるようなものだ。
*日本の遊園地にある「コーヒーカップ」に似た米国のクラシックな遊具

        先週、米国の株式市場がアップダウンを繰り返したのに引き比べ、他のいくつかの市場は下がり続け、そのほとんどが4週間ぶりの最安値水準まで落ち込んだ。しかしながら中国の上海指数とブラジルのボヴェスパは今年の最安値レベルに下落している。例外はインドで、実際ニフティは週のほとんどで反騰した。これはMMTAの卒業生でアナリストのニティン・バンダーリによる『MMAインド株式市場週刊リポート』で予測したとおりの動きだった。

        他の市場では、米ドルが6週間ぶりの最高値水準まで騰がったことに伴い、金と銀が苦闘した。またイタリアの政治混乱とトランプ大統領の関税(新税)に関する行きつ戻りつのポリシー豹変を受けて、安全を求めた投資家が米ドルと米国債に向かったため、これもまた先週急騰した。原油は5月22日に3年ぶりの高値72.83をつけた後、試練の週を迎えた。高値をつけたのは、2度目の木星・海王星ウェイニングトライン形成のちょうど3取引日前のことだった。

このコラムでも何回か詳細を述べたように、私は木星と海王星を魚座の共同支配星として見ている。そして魚座は原油を支配する。しかし、先週シカゴで開催されたファンタスティックなUACカンファレンスにおいて、他のファイナンシャル・アストロロジャー達が原油の支配星を土星と冥王星だと考えていることを聞いた。私の考えでは、冥王星は掘削に関連し、土星および土星が支配する山羊座は堅固な事物、たとえばセメントや石炭に関連する。オイルは液体で魚座とその共同支配星である木星と、とりわけ海王星の領域となる。

しかしながら、同業者による相関研究の内容は興味深く、もっと注目されて然るべきものだった。いくら私が山羊座だとはいえ、自分自身の研究と信念にそれほど固執しているわけではない。そんな風では異なる視点を持つ他者から学ぶことなど出来ないだろう。とりわけ彼らが自分達の信条を裏付けるだけの研究結果を論証しているならなおさらのことだ。


*ロードランナー


*ティルタホィール



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “一方、米国のトランプ大統領は以前自らツイートで否定した消費者に対する増税を決めた。一部に中国からの輸入品を使って製造される製品500億ドル分に25%の追加関税が上乗せされる(これは貿易戦争でさえない)。結局は自分達が課税されたことに消費者が気付かないような増税の仕方は、トランプにとってこれがおそらく最後になるだろう。”

— Paul Donovan
  UBS Morning Comment 2018年5月30日付

        “米国の迅速な経済成長ぶりが取り沙汰されていたさなかに世界規模のトラブル勃発の懸念が生じたことにともない、株式市場は火曜(と木曜)に真っ逆さまに墜落した。ユーロに対するイタリアの政治不安に加えて中国からの500億ドル規模にわたる輸入品に対するドナルド・トランプの一方的な追加関税の決定は、投資家をリスク資産から退避させた。ダウ平均はイタリアの混乱とイタリア、スペイン両国の債券利回り上昇によって1.6%下落し... トランプ関税がヨーロッパの経済と政治に危険な状況をもたらし... それはバラク・オバマ時代に専制的に制定された法令からの大きな教訓だ。そしてこれこそトランプ氏が破壊しようと働いてきたもののはずだ。しかるに今や、彼はオバマ政権によって創り上げられた不確実性を、専制的な関税によって彼自身のものにしつつある。”

— “America First Meets Mr. Market”
  from Opinion Page
  ウォールストリートジャーナル 2018年5月30日付


        木星・海王星トラインに金星がグランドトラインを形成するにつれて、原油は5月22日の3年ぶりの高値から6月1日まで、かなり急激に下落した。これが示唆するのは、今週ないし来週には一時的な底、またはプライマリーボトムをつけつつあるかもしれないということだ。今後、6月7日木曜に起きる太陽・海王星のワクシングスクエアとその後6月18日に起きる海王星逆行によってもそれは支持されている(私自身の研究においては海王星は原油の支配星だ)。

今後2週間にわたって強調される海王星はまた、「信頼 対 不信」というテーマを最前面に浮上させる。これはまさにトランプ大統領が北朝鮮の指導者、金正恩と会うタイミングだ。この会談で話し合われる何かがダイレクトに外部に伝えられるだろうか? おそらくそれはあるまい。

海王星に何かを明らかにする力はない。ただ想像し希望を抱くだけだ。彼らは先々に拡がるこの惑星の素晴らしい未来について話すかもしれない... つまり、もし彼らが本当に会うのならの話だ。何故なら海王星には直前になって「約束をすっぽかす」傾向もあるからだ。 海王星が絡む時、全ては「絵」として描かれたイメージだ。そしてそれは、誰かをとても魅力的(現実の当人よりずっと素晴らしい姿)に見せるための物語か、または極悪人(現実の当人よりずっと悪辣な人非人)に仕立てるための筋書きを創り出す。

海王星が関わる時、リアリティーなどというものは交渉次第でどうとでもなる。海王星の「現実」とは何か? それは「それそのもの」ではなく「それではないもの」を、最も魅力的で面白く、抵抗しがたいほど心惹かれる(または感動する)絵として描く能力を持つ者が手にする「何か」だ。

だからあなたは首をかしげてこう思うだろう。『リアリティーとは何だろう?』 ではついに天王星が牡牛座入りした今、リアルな「お金」「通貨」そして「安全」とはいったい何なのだろうか? 

だがこれについてはまた別のコラムで論じるとしよう。







訳文ここまで
---------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

May 28, 2018

●5/29の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで5月29日23:38前後、北海道周辺で23:44前後、関西方面は23:19頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で22:40前後に射手座8°10'で満月となります。

*今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出
して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。

【月 射手座 8°→9° ~ 太陽 双子座 8°→9°】
  "Rocks and things forming therein" "An industrial strike"
 『内部で形をなしていく岩石やもの達』『工場労働者のストライキ』
  ↓
   "A mother with her children on the stairs" "A quiver filled with arrows"
 『子供達を連れて階段の上にいる母親』 『矢でいっぱいに満たされた矢筒』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~6/13】
 ※満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★自分自身がこころの内で主観的に創り上げてきたプレッシャーを理解する
→★長く拠り所だった基盤の変化に頑迷に抵抗しエネルギーを使い果たす危険
→★徐々に溜めてきたエネルギーの圧力が破壊・創造両方の意味で解放される
→★個人的な閉塞感が「働くこと」に関わる社会的不公平感と結び付く可能性
→★新しい観点に目を開くか、従来のやり方を強化していくかの選択
→★溜まりに溜まった負のエネルギーを出来る限り健全な形で放出していく必要
→★感情的・物質的な不満を無意識に合理化する手段として
  "正義" の名の下に行われるウサ晴らし
→★あちら立てればこちらが立たずの板挟みの中で目前の現実に即した妥協を探る
→★突然のひらめきを得てそれまでの観点や方向性が全く変わる
→★多くの可能性が潜在する中で理想に固執せず今 最善の道を見出す必要
→★失敗や喪失、トラブルの可能性を思い描いて怖れる気持ちを克服する
→★むやみに動かず最適の手段を通して最もふさわしい対象に働きかけていく
→★やり直したり学び直すために、自分にとって今までより楽な環境を選択する
→★あえて一歩下がり二歩進み、また一歩下がりながら慎重に進む必要
→★他者が言い放つ辛辣な言葉を個人的に受け取り不必要に刺激される危険
→★何かが大きく変わっていく中で自分の足許にしっかり根を張りたい気持ち
→★過渡期にあって重要となる、冷静かつ地道で目配りの利いたガイダンス
→★ひとり新たに自らの足で立つという予兆を感じ、揺れないこころを確かめる・・・→

エネルギーのポイント:新月『プライドから解放されて透明になる』
            
            満月透明への道程に必要な厳しさと慎重さ』 

180529FM


★満月期の注意点ずらっと:アスペクトから★

  上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャー、または力付けになるかも?なアスペクトです。かなり多いけど、実際にはもっと複雑。ここはざっと見て大体の雰囲気を感じつつ、もし自分のネイタルに関連しそうな項目があればこころに留めてみてね。

乙女座8°台のオルクス、魚座9°台のネッソスとGスクエアの満月、翌日水星が双子座入り
 これから先のために、溜まりきった歪みに一度区切りをつける。カルミックな澱みの清算または審判。常軌を逸した社会の側面をかいま見る。突然噴出するエネルギーとそれに導かれて起きる出来事に注意 etc.

恒星アンタレスとコンジャンクションの満月
 大きな壁に立ち向かう勇気。剛毅さ。やり過ぎ。好戦的。向こう見ず。thinking fighter。本能的な動き。過度の情緒と衝動性ー火星・天王星スクエアに燃料を与える側面に注意。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」的な状況 etc.

蠍座15°台逆行木星・魚座16°台海王星・蟹座12°台金星のゆるいGトライン
6月1日~2日 木星・海王星トラインにT金星がGトライン、OOBの水星が小惑星ニッポニアとコンジャンクト、火星とトライン
月・Nノード・カイロンのゆるいGトライン
 リジッドになり過ぎずタイミング良く「外す」ことの効用。寛容の精神で互いの思いに耳を傾けることから開ける可能性。フェアなファイティング・スピリットを保つ、根底の思いやりと優しさの発露。過去の痛みを脱して本来の自分に還る。または匿名性に隠れた過剰な尊大さという病の拡がり etc.

乙女座4°台小惑星ニッポニアがIC、射手座3°台小惑星プアーがMC、魚座3°台エクスカリバー、乙女座3°台ケンタウルス族リフォノスがGスクエア
    弱者の側に立とうとする使命感。大風呂敷をひろげる傾向に注意。重荷を背負う巡り合わせを感じる。防御や防衛のために常に醒めている必要。自力本願の精神(または協調性に欠ける態度)で境界線を明確に引く。自己信頼 etc.

6月3日 月が水瓶座のSノード・火星のコンジャンクションを通る。フォルスとルシファー・カイロンのスクエア  ~14日の新月に火星がSノードとコンジャンクト
    非常に流動的で変化しやすい状況。どんでん返し。鬱屈と全方向的なフラストレーション。過去の事物の再燃が新しい状況を生み出す。表面からは見えにくい水面下の重要な動き  etc.

6月6日蟹座のOOB金星・山羊座の冥王星が20°台でオポジション(金星OOBは7日に終了)、〜6日 双子座14°台で太陽・水星コンジャンクト、〜7日 水星がOOB入り ~9日 蟹座・山羊座・牡羊座20°〜23°台で金星・冥王星・エリス・グリーヴ・月がTスクエア
    愛・憎こもごもの強烈な関係。力で相手を従えるまたは操縦する試み。どこからともなく湧いてくる悩ましさや物狂おしさ。強烈な影がもたらす創造性。情緒に絡む自己欺瞞や操縦的な人間関係の泥沼。「二つでひと揃いの何か」が崩壊する。怖れに基づいた人間関係。突然の出来事からのショック。哀しみを脱してシンプルな自分に立ち戻る etc.

6月7日~24日 水星がOOB(アウトオブバウンズ/13日~17日最盛期)
 型破りの思考やインスピレーション。妄想的な発想に注意。多様な思考が一度に浮かんでまとまりにくい傾向。窮地に立って意表を突く発想が浮かぶ (ゲリラ的思考)  etc.

6月16日天王星・海王星セミスクエア(この満月あたりからそろそろ発効)
    大規模自然災害。人災。テロ行為。サイコパス的な犯罪。疎外されたという犠牲者意識がもたらす怨恨とその合理化による無差別攻撃。強化された妄想による他罰的な行為。現実感の喪失。リテラシーのさらなる劣化。コミュニケーション・ブレークダウン etc.

そして…
6月14日 双子座22°台で新月!



★5月満月の サビアン・シンボル★

 今回はちょっとメモっぽく書いてみますね。

ベースのシンボル 月 射手座8°内部で形をなしていく岩石やもの達

  → 原文は "Rocks and things forming therein" で、"therein" を「内部で」としてみたのだけど...("therein" は「その場所に」「その中に」または「そのときに」という意味がある)。ここで言う内部とは何処だろう? 普通に考えれば岩石が形成される地中深く。そこは、あちこちと方向を変えながら軽やかに吹きわたる風性(太陽が位置する対向の双子座領域)とは全く異質の領域。 不動に見える大地の下は、恐るべき火と圧縮の世界。

長い長い時を経て無数の動植物や昆虫達の亡骸 — 死 — をも溶かし込み、マグマは固まる。そしていつしか岩、鉱石、貴金属や宝石の原石、原油や鉱泉などの「もの達」が生成されていく...そんな、圧倒的な力の場所。 けれどそれを指すだけなら、きっと「大地」や「地下」を明確に示すようなことばが出て来てもいいはず。けれど使われているのは微妙に謎な "therein" 「その中」ということば。これはこのことばを発したチャネラー、エルシィの中に「すでに見えている」なんらかの場/領域があって、でもそれを表現する「名前」「名付けることの出来る既視の場」が無かったからではないか?とも思える。

「名前の無い場所」の内部で熱と圧力に曝され、次第に「カタチ」を持つようになる様々なもの達。じゃ、そこに描かれる地下世界という名の圧力釜は、わたし達人間の無意識領域だろうか? だとしても、多分それは水性を帯びた情緒的なこころを指しているんじゃない。無数の記憶の断片が地熱で溶け崩れ、日々の経験の中で強い圧力を受け続ける。そしてそれは、いつしか新しい特質 — 意味 — を持ち始め、新しい形 — 思考 — となって蘇ってくる。それはわたし達が忘れ去ってしまった人生の記憶の全てを原動力として、世界と呼ばれる自己宇宙に新たなカタチと意味を与える私的リソースかもしれない。新たな世界観(射手座)の静かなる生成。

そこにはきっと、限りなく燃え続ける生の様々な可能性が潜在してる。そして、死と破壊と腐敗へと向かう、まるで呪詛のような思考のカタチも。 その力は今、わたし達の中で徐々にある形を取ろうとしている。ならばわたし達は、それをどんな意志を持って迎え、何のための原動力として使っていけるだろう?


columnar-joint


      ----> 満月の光(テーマ)の源となる太陽側のベース・シンボルは、 双子座8°『工場労働者のストライキ』。 工場とは大地の様々なリソースをエネルギーに変え、それを使って人間社会と人々の生活に有用な「もの達」を製造するところ。けれど一旦ストライキが起きれば工場を動かしていたエネルギーは突然止まり、不平等や搾取に対する不満のエネルギーが噴出しそれが人々を動かしていく。鬱積したパワーを止めることは出来ない。異なる地層の重なりが圧力となって地震や地滑りを起こすように、階層間格差の圧力は大きな抵抗力となって暴発しようとしている。

工場の経営者はどう対応するだろう? ストライキのリーダーはどんな結末を求めているのだろう? 工場そのものが崩壊し、多くの人々が路頭に迷う結末なんて、おそらく誰一人望んではいないはず。けれど変化は必須に見える。労働者達は「満額回答」を得るまで岩のように頑として一歩も退かないだろう。 今、抑圧されてきた力は怒りとなって解放された。徹底的な抵抗だ! 

では、経営者は? 彼らは工場を護り維持するための妥協点を探り、懐柔のために様々な提案をするかもしれない。 けれどどんなに交渉を重ねても、会社側の提案は満額回答に満たない可能性がある。そのとき、ストライキのリーダーはどうするだろう? 双方が歩み寄り、新たな展望と目標の下に当座のベストと言える結果を導き出せるだろうか? 

  神経戦。タイムリミットは迫っている。そのラインを超えれば双方がエネルギーの源を失い、大きな痛手を負う怖れがある。時が経ち 経営側が焦りをつのらせれば、裏切りという名の切り崩し作戦に出るかもしれない。そうなれば事はネガティブな方向に突き進むだろう。互いの内に煮えたぎる生々しい怒りと敵対心を乗り越えていけるのか? 過去のやり方や古い価値観に固執せず、新しい方向性と新たな選択肢を見出していくことは可能だろうか? それとも、本当は破壊を通して新たに生まれ変わることを... 皆が密かに望んでいるのだろうか?


power-station



メインのシンボル 射手座9°子供達を連れて階段の上にいる母親

  これはひとりの母親と、彼女が育てているまだ歩き始めたばかりの子供達を描いたシンボル。平地では何とかバランスを取ってヨチヨチ歩きが出来るようになったけれど、何段もの階段を昇ったり降りたりするにはまだ足許がおぼつかない... そんな子供達。初めて経験する階段を前にして、昇るにも降りるにも怖くて固まってしまったり、反対にキャッキャと喜んで飛ぼうとしたり... うかつに目を離すと何が起きるかわからない、幼いながら色んな個性を持った子供達。お母さんとしては、うかつに目を離せない状況かな?  でもこれから先、子供達にとって上手に階段を上り下りする術はどうしても必要。しっかり導いて教えなくちゃ。。

この階段を社会に当てはめるなら、それは様々な階層だと言えるかもしれない。そこは子供達にとって、学習の場。初めての経験を様々に積み重ねながら「これはこういうものだ」という認識を身に付け、その場、その環境、そして自分達が生きる社会の価値観や世界をかたち作っている地形 — 高低差に合わせた行動を身に付けていかなくちゃならない。階段を昇ることは、自分の位置が高くなること。階段を降りることは、自分の位置が低くなること。どの段に立つかによって、見える風景もまた違ってくる。それが、わたし達の社会。

上を見ること。下を眺めること。ひとつの段を選び腰掛けること。高く高くよじ登ること。転げ落ちること。数段飛び降りて、居心地の良い場を見つけること。あるいは、まったく別の階段を探したり、平地に降りて寝そべること。これから子供達には本当にいろんな体験が待っているはず。そして今日は、記念すべきその第一歩!


little-explorers



  けれど狭い階段の上で、いっぺんに何人もの子供達に上り下りを教えるのは大変なこと。愛情をもって優しく導こうとしても、喧嘩したり泣き出す子もいれば、足が震えて抱きつく子もいる。『あっ 待ちなさい!ダメよ!転げ落ちたらどうするの!』『 あぁ、そっちに行かないの!』『ほら、大丈夫だからしっかり立って!』あぁ、手に負えない...。

今、それぞれの「形」を取り始めた子供達のこころ。彼らに何を教えればいいか、母なるわたしにはそれがわかっているはず。そして同時に、どの子も皆同じように、確かな足取りで自由に階段を上り下り出来るようにしてやりたいと思った。それはわたしにとって、熱く激しいこころからの願い... まるで一本の矢が的をめがけて真っ直ぐ飛んでいくように。

でも...。皆を連れてきて一度に教えようなんて、無理だったかもしれない。早く経験を積ませようとして少し焦っていたのかしら。。 どの子も一律に、平等に扱おうとし過ぎていたのかな。 そうだわ。あの子達はひとりひとり違う。そしてそれぞれに異なる、色んな可能性を秘めている。

だから一度にひとり。その子の「今」に合わせて。それぞれの成長度合いを見ながら、その子に見合った高さ、ちょうどのタイミングを計って。 きっとそれが一番いいのかもしれない。まずわたしが、肩の力を抜かなくちゃ...。


P1110801



         ----> 一方、満月の光(テーマ)の源、太陽のメイン・シンボルは、 双子座9°『矢でいっぱいに満たされた矢筒』。 原語の "quiver" には「矢筒」の他に「震える」という意味がある。矢筒が矢で満たされるとき。それはいつ何時でも、弓を射る準備が整っているということ。それは新たな戦いの合図かもしれないし、新しい道の始まりを指し示す合図の鏑矢かもしれない。この矢筒は、沢山の矢で満たされてる。「矢」とは、鋭く尖った尖端を持つ武器。そしてきりきりと引き絞られた弓に溜まったエネルギーを瞬時に纏い、空気を震わせながら的(または獲物)に向かって飛んでいく。

では「満ちる」とは? ある限られたスペースの中で何かがいっぱいになって…もうそれ以上詰め込んだら溢れ出てしまうような状態のこと。詰め込むものが「もの」であろうと「力」であろうと「想い」だろうと、今までどおりにそこに溜めておくことはもう出来ない。 矢は射られようとしてる。ならば矢でいっぱいの矢筒は今、何かが静から動へ、不動から変動への瀬戸際まで来ていることを示唆するのかもしれない...。 

  わたしは弓を背に獲物を追う猟師。 気を静め、耳を澄まし、狙った的に集中する。 一本、そしてまた一本。 ターゲットに向かって弓を引き絞り、放つ。 獲物によってはたった一度で仕留めなければ危険なことさえある。だから怖れず、震えず、気配を感じ、周囲と同化すると同時に醒めながら、焦らずに 焦点を定めていく。 たとえ狙う獲物が無数の鳥達の群だったとしても、今 矢筒を満たす全ての矢をいっぺんに射ることは出来ない。

一本、また一本。一期一会の緊張感を乗せて、わたしが放つ矢は鋭く飛んでいくだろう。 それは誰かに向けたことばかもしれないし、ずっと溜めてきた想いかもしれない。もしかしたら、長い間考えてきたことが確固としたカタチを求めて飛んでいくのかもしれない。あるいはとてもシンプルないのちの力の発露だろうか。 何かが、変わっていく。満たされた不動の静けさを破り、わたしは今、動きだそうとしている...。


arrows-462557_1280



        今回の満月が示すテーマは、一見してなにやら社会的(または政治的)な側面(またはノウハウ的な象意)が色濃く描かれているようにも思えます。けれどそれと同時に、社会という表皮の下に拡がる集合意識の広大な地下鉱脈には、わたし達が創り出す「世界」と「人生」がひとつに溶け合い絡みあう、圧力釜のような宇宙が存在すること。そしてそこには全てをひとつに貫いて躍動し続ける、終わりのないリズムが生きていて、今 そのリズムにまた一つ、大きな節目が来ようとしている... そんなこともまた密かに教えてくれている... ような気がします。

古いものが溶け落ち、新しい芽が再び生成されようとしてる。日々激しく動く世界に。あるいは胎内宇宙に。または、ひとりひとりの人生に。 それぞれのタイミング、それぞれの振幅で。 それらがどう育っていくのか? それが良い芽か悪い芽かなんて、きっと誰にもわからない。本当に。

けれど結局、様々なポテンシャルにその都度「名」を与えて意味を持たせ、それを外界に投影し物語を創っていくのはわたし達自身ではなかったか? 

ならば今はただ...自分の中に住むヨチヨチ歩きの子供達にそっと目を向け、さて階段を上るのか下りるのか? どんな旅がふさわしいだろう? なんて、じっくり考えてみるときなのかもしれません。


  サビアン・シンボル(特に改変前のオリジナル)の不思議なところは、時折そのことばに描かれた通りの光景がふいに姿を現したりすることです。今回は「岩」「鉱物」「地層」「火」「熱」「地下世界」「逃げ場のない圧力」「ロック」「抵抗」... あ、それに「温泉」なんかもそのひとつかな? そして「母」「子供達」「階段」や「階層」「昇降」「導き」。それに「弓」と「矢」「飛ぶもの」、「矢筒」「ゴルフバッグ」("quiver"のドイツ語表現だそう)、猟師などなど... 。他にも描かれる動作や聞こえそうな音を思い描くと、短いシンボルの文中に本当に多様な要素が散りばめられていることがわかります。そして、前後のシンボルや対向するシンボルのそれぞれが縦横無尽に交差しあい、人間存在という宇宙を緻密に描いています。それはまるで、よく磨かれた鏡のよう。ということは、読み手の姿もまたそこにはっきりと映し出されるという怖ろしさ...(^_^;。

この満月は、日常の中に一瞬顔を覗かせるかもしれないそんなシンボルの顕れに注意を向けてみるのも面白いかもしれません。

もし何か見つけたら、あなたはそれにどんな意味を与えるだろう? あるいは、全てを透過して果てしない無へと帰していけるだろうか...? 


わたしの物語の創り方、わたしの可愛い子供達。

さぁ、満月の下で。肩の力をフッと抜いて。

そしてまた...再び。 素敵な旅が始まりますように...!



hs-2010-13-c


have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:10|PermalinkComments(3)

May 20, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント5/21【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年5月21日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
 来週5月28日付のメリマン・コラムは23日〜29日にシカゴで開催されるUACカンファレンス(United Astrology Conference)のためお休みになります。


≪ 先週をふり返って ≫

        “ブリークリー・アドバイザリーグループの最高投資責任者ピーター・ブーカバーによれば「市場はFRBが今年さらなる金利引き上げを行うだろうことを既に知っている(https://www.cnbc.com/id/105137294)。「ただ市場参加者はまだそれがどれほど打撃となるかについてはピンときていない」 ブーカバーはこうも言う。「過去13回にわたる金利引き上げのサイクルにおいて、うち10回は結果としてリセッションを招いた」。CMEのFF金利先物に基づき、この6月の会合でFRBが再び25ベーシスポイントの利上げを行うのはほぼ確実だと市場は受けとめている。FRBが前回金利を上げたのは3月の会合だった。次回が年内いつになるかはまだ定かではない。2018年3回目の利上げが9月になる可能性はあるが、4回目が12月に行われる確率は41%以下だ。”

— Karis Lahiff
  “The Fed is About to Deliver a ‘Punch in the Face,’
  that Markets are not Prepared For”
  cnbc.com 2018年5月12日付

        宇宙的な調和を語る木星・海王星と、土星・天王星のウェイニングトラインの間の相反するエネルギー、そして厳しく破壊的な火星・天王星スクエアは、先週、世界に大きくその全容を描いて見せた。これら3種のジオコズミック・サインはそれぞれに重要だが互いに矛盾するシグナルであり、どれもが今後3〜4ヶ月間発効し続ける。

宇宙的観点から言って、先週はとりわけ重要な時間帯だった。何故なら火星と天王星の両方が運行する星座宮を変えたからだ。天王星は5月15日、牡牛座への最初のイングレスを果たした。天王星はそこで今後7年の大半を過ごすことになる。一方、火星は同日水瓶座に居を移し、翌日の5月16日には火星と天王星が互いに90°、すなわち不動宮スクエアを形成した。これは破壊、そして非常に動揺させられる突然の出来事を象徴する。たとえばハワイで起きた火山噴火や、5月18日に起きた10人の高校生が犠牲となったテキサスの銃乱射事件などがそれにあたる。

先週述べたように、こうした事件は火星・天王星スクエアに象徴されるものだ。
『火星・天王星スクエアは、世界がいまだに安全からは程遠く、全ての人々が壮大な理想を披瀝するわけではなく、その代わりに非合理的で奇矯なふるまいを見せ、多くの場合それは彼らの日頃の言葉とは相反する行動となる。火星・天王星のアスペクト下では、サイコパス的な怒りが暴力となって顕れるというのがその一例だ。だからこの時期は危険な状況や怪しげな人物には近付かないほうが良い。それも、もし状況が悪化する前にあなたがそれを察知出来ればの話なのだが。』
この警告は9月18日まで有効であり、正反対の原動力であり世界平和を求め続ける木星・海王星トラインとは真っ向から対立する。だがその努力さえも先週は後ずさりした。北朝鮮の指導者金正恩が唐突に、もし北朝鮮が核兵器を放棄するだけの一方的な内容になるなら来月に迫ったドナルド・トランプ大統領との会見をキャンセルするとの脅しに出たのだ。だが米国はそれで... いったい何を諦めるというのか?

        ジオコズミックな配列の影響によるこうした地政学的な逆流にもかかわらず、世界の大方の株式指数には3月26日〜4月3日に示現した歪んだプライマリーサイクルの安値以来、印象的な反騰が続いている。これは私達が追うヨーロッパの4指数の中でも特に3指数において顕著だった。ロンドンのFTSEは5月18日金曜に史上最高値7791に届いた。またAEXとDAXは同じ日にそれぞれの史上最高値近くまで騰がった。しかしながら、チューリヒのSMIは火星・天王星のイングレスとスクエア形成の1日前となる5月14日月曜に1月の高値よりはるか下でトップアウトしている。SMIはその後他の指数とは進路を異にし、週の残りの日々を下げで通している。

アジアと環太平洋地域でも、非常に相反する動きが見られた。日本の日経は5月18日金曜にサイクル新高値まで舞い昇った。8週間前の3月26日につけたプライマリーサイクルの安値からは、今や13%近い反騰となっている。中国の上海指数もまた反騰し、同日5週間ぶりの最高値水準まで来ている。だがインドのニフティ、オーストラリアのASX、香港のハンセンは皆5月15日にトップアウトし、その後下げ続けた。重要な選挙への懸念が生じたインドの下落が最も厳しく、一方オーストラリアにとって5月15日は1月10日の10年ぶりの高値に対するダブルトップに近いものとなっている。

アメリカ大陸もまた矛盾するパターンを示した。ダウ工業平均とナスダック総合は両方とも5月14日月曜にサイクル新高値をつけ、その後天王星が火曜に打撃を与えると下げに転じた。アルゼンチンではメルヴァルが週を通じて騰げた。だがブラジルでは週を通して下落し続けている。

        今週5月25日には木星・海王星2回目のトラインが起きることから、原油が3年ぶりの新高値へと飛翔し続けても不思議はない。これらは両方とも原油を共同支配しており、120°のトラインは全ジオコズミック・アスペクトの中で最も調和的だと考えられている。原油に関しては金星が木星・海王星トラインに対しグランドトラインを形成する6月1日〜2日までこの騰げ基調が続く可能性はある。この期間はまた結婚やパートナーシップ、あるいは少なくとも人生における特別な愛の体験を — 原油や株式市場以外の — 誰かと持つにも良い時間帯だ。そして現在安値に甘んじている金または銀を買うにあたっても確実に良いと言える。そして愛する人に素晴らしいジュエリーを創って贈るには絶好の時だろう。興味深いことに、先週5月17日に金は1285まで下落してサイクル新安値をつけたが銀はそうならなかった。つまり、重要なジオコズミック重要変化ゾーンである5月14日〜6月2日に異市場間強気ダイバージェンスが展開している可能性がある。

        他の市場ではTノートが6年サイクルの新安値まで下落、ユーロもサイクル新安値をつけ、ビットコインは金曜、ここ4週間で初めて8000ドルを割った。このビットコインの下落は、3週間前のウェビナーで紹介した各星座宮と太陽・月を巡る研究と、それに基づいた私達のビットコイン専用リポートの予測に合致しており、この手法は非常にうまく機能している。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “何十年もの間、世界は大量の外貨準備金をドルで持ってきた... 各中央銀行が去年末にドルで保持する外貨準備高はおよそ63%でここ4年間の最低水準だった。一方、ユーロの配分は20%に増加し、日本円の比率も4.9%まで上昇している。”

— Chelsea Dulaney and Joshua Zumbrun
  “Dollar Reign Faces Threat”
  ウォールストリートジャーナル 2018年5月14日付

        “アメリカ女性が子供を産む率は過去最低を記録し、去年の米国における新生児の総数は30年ぶりの少なさだった。”

— Janet Adamy
  “Births Hit Lowest Number Since 1987”
  ウォールストリートジャーナル 2018年5月17日付


        1987年に株価に何が起きたか、皆さんは知っているだろう。その年の8月、ダウ平均は史上最高値をつけ、その後10月中旬までに40%下落した。さて、これは一度きりの興味深い相関性であり、市場に関連するサイクルであるという保証はない。おそらくもっと重要なのは、これらの変化が将来に対してどういう意味を持つかだ。そして人間活動とこうした宇宙のサイクルとの繫がりに関する私の見方は、それらがここ2年の間広範囲にわたって著述してきた『ザ・グレート・リセット』の指標だということだ。

これらのサイクルは2016年11月にスタートし、2017年12月20日〜21日に起きた太陽・土星コンジャンクションの冬至とともに表面化した。そして少なくとも2020年まで、おそらくは2026年±1年、土星と海王星が同時に境界を越えて牡羊座入りする時まで目に見えて成長しながら影響を及ぼす。これらのトレンド — 米ドルが持つ重要性の減少と米国における出生率の低下 — はその時点まで続き、その結果として世界的な事象における勢力図に強力なシフトが起きる。特に世界の金融構造においてはそれが顕著になるだろう。またこれは、世界通貨という観点で貴金属の存在がどんどん重要性を帯びてくること、それは多分暗号通貨のような通貨の新しい形の台頭と連動するという見方を支持する理由でもある。私は銀の60年サイクルが2040年±5年であること、それはおそらく金とも連動していることを頭に置いている。この件は5月27日にシカゴで開催されるUACカンファレンスにおいて講演する私の主題だ。会場で多くの皆さんに会えることを願っている。

        短期的には、5月25日の木星・海王星トラインに注目している。そして上述した6月1日〜2日の金星による木星・海王星へのグランドトライン形成だ。これらに最も関連するのが原油と株式市場だが、通貨と国債も同様の可能性は持っている。ひるがえってそれが、貴金属のサイクルにリバーサルを起こすかもしれない。非常に素晴らしいニュースが多く流れる見込みのある2週間で、もしかすると北朝鮮と米国の首脳会談が成功裡に終わる可能性だけでなく、ヨーロッパの指導者達、ロシア、米国の首脳会議の潜在的可能性もあるのかもしれない。これは「平和に機会を」与える時だ。あるいは結婚の時、もしくは子供を作るべき時だ。







訳文ここまで
-------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

May 14, 2018

○5/15の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  5月15日21:07前後、北海道周辺で 21:13前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は20:48前後、沖縄周辺では20:18前後に牡牛座 24°36’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡牛座24°~25°― 発効期:5/15~6/13 】
    "A mounted Indian with scalp locks"
『頭髪をスカルプロックにした馬上のインディアン』

    "A large well kept public park"
『手入れの行き届いた大きな公園』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★自分の能力が地に足の着いた本物であること、信頼に足ることを示す必要
→★ひとがどう見ようと言おうと気にせず自分が選んだ道を登りつめる覚悟
→★ひととは違うという意識の強さによって
    周囲のひとびとに投げかける無意識の「上から目線」に注意
→★誰のためでもなく自分自身のために持てる力を証明する必要
→★柔軟な発想と臨機応変の話し方が大きな違いを生んでいく
→★噂話や中傷に折れることなく真っ向から挑みかかろうとするプライド
→★洗練された振る舞いの影に隠された努力とビジョンを構築する力
→★自分がより大きな何かの一部であることに歓びと力を感じて進む
→★他者に自分の力を証明しなければならないという脅迫観念からの自由
→★社会の目や他のひとびとから投影された自分の姿に気付き呪縛から逃れる
→★外界に見せるペルソナを巧みに使って自分の本当の領域を隠し護る
→★ひとつの集団・集合体として皆を束ねる不可視のエネルギーに気付く
→★舞台上の脚光とそれを可能にする舞台裏のハードワークを見抜く
→★多くの選択肢から行くべき方向とそこに潜在する可能性を見分けていく
→★失敗を怖れる根強い気持ちと戦って克服する必要
→★自分自身が本来いるべき場所は何処かという問いへの集中
→★透徹した目で清濁併せのみ、必要に応じて対処していく知恵・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
                    
            今回の新月『プライドから解放されて透明になる』


2013NMFM


★5月新月の星模様(アスペクト)とチャレンジ★


セドナ・アルゴル・カプルス・エケクルス・ニッポニア(とバルカン)とコンジャンクト、魚座のルシファー、エロスとセクスタイルの新月
敵意に満ちた環境に対応する必要、女性とのトラブル、または女性ならではの困難な体験、社会的な父性原理との葛藤と怨嗟、他者への無関心、切り離す(される)こと・喪失することで得る再生の歓び、自然に対し敬意を払う、エロティックな想像力への刺激、苦しみからの逃避としての耽溺、自ら創り上げた「宿命感」からの解放 etc. (この新月がドナルド・トランプ大統領のMC上で起きることは興味深い)

天王星が牡牛座最初のイングレス

火星・天王星スクエア
言葉と行動両面の危険期。人災、事故、脊髄反射・衝動性、暴力犯罪、性犯罪、スピード狂、暴徒、軍事衝突 etc.

天王星・フォルスがトライン
火山噴火、地震などの自然災害、困難や不具合を通じて起きる突然の気付き etc.

蠍座の木星・魚座の海王星がトライン
奉仕や全体の役に立とうとする精神の高まり、信じる対象と同一化したいという願望、サイキック能力やアセンションへの願望、美しい死のイメージ etc.

双子座の金星・パラスと魚座のエロス・ルシファーがスクエア
 金星は6月7日までアウトオブバウンズ(OOB)中。19日~25日前後が最盛期
危険な匂いのする出逢いへの誘惑または計算ずくの恋愛、怖れに裏打ちされた不誠実、一般常識や道徳を超えた芸術表現 etc.

5月16日13:55火星が水瓶座に入居
発明・発見・冒険に向かう革新的精神、方向性の違うもの・ひとを切り捨てる、過去を断ち切る、壁を破壊する、正義の旗を振りかざす etc.

5月21日冥王星・キラルスのオポジション
破壊による無辜の犠牲、若さや可能性を持つ者の死、驕り高ぶる気持ちへの打撃、突然の喪失 etc.
ルシファー・エリスのセミセクスタイルのMPにジュノー、ジュノーに土星がスクエア
人間関係の中でどうしても言えずにいたことを伝えるための覚悟と挑戦、対人関係における怖れの克服 etc.



★★牡牛座の天王星★★

        今回はイレギュラーでサビアン・シンボルから導き出したキーワードだけになるはずだったのですが、新月と同じ日に天王星が牡牛座入りすることからふと思い付き、以前から牡牛座の天王星について書きためていたメモを掲載することにしました。でも土曜日に送られて来たメリマン・コラムの原稿にもやはり牡牛座の天王星についての記述が...! なので昨日のコラムで省略した部分をこちらに引用しつつ、一緒にまとめることにします。メモは時間の関係上、コラムの内容と重複する部分や舌っ足らずな箇所も多くあるかと思います。なので余力があるひとは読んでみてください。まずはメリマン・コラムからの引用をどうぞ。


----------ここから2018年5月14付メリマン・コラムの引用-----------

“日々を生きるということは、そこから生きて逃れるすべは無いということだ。”

― Gordon Morino
  “Choose Your Own Adventure”
  ウォールストリートジャーナル2018年5月11日付


  天王星は2段階にわたって牡牛座入りする。最初のイングレスは今週、5月15日の新月、そしてこれも同日の火星による水瓶座イングレスで形成される牡牛座天王星とのハードなスクエア(不動宮スクエア)と同期して起きる。今年夏の天王星(と火星)の逆行運動によって、天王星は11月6日~7日の蠍座の新月時に牡羊座に戻る。そしてその後順行して来年3月初頭、魚座の新月とともに2回目にして最終的な牡牛座入りを果たし、それから約7年の間在泊することになる。 

アストロロジャーにとって、これは非常に重要な力学を示すものだ。何故なら天王星は混乱と崩壊、予期せぬ突然の変化、それと同時に新たな発明を象徴するからだ。牡牛座はたとえば通貨のような「物」とその「価値」に関連するというだけではない。農業と畜産、とりわけ畜牛にも関連している。また山羊座とともに地球、すなわち土地と不動産をも象徴する。これらの原理を結び付けて考える時、エコロジーや農業および農場経営の領域に起きる新たな技術革新、世界通貨の新基準(または変化)、銀行経営の新しい形態(ブロックチェーン?)の可能性が浮上してくる。

だが、この同じ領域において、重要な混乱と(または)変化が起きる可能性も考えられる。たとえば新たな遺伝子操作が食物の育成と加工法に影響を与えたり、既存食品の味を模倣した新しい合成食品が食肉の地位に取って代わるなどだ。また、地震や火山活動の活発化にも関連する。一般的にみて、天王星の原理(突然で破壊的な変化)はそう簡単に牡牛座の原理と溶け合うことはない。牡牛座は堅固さを好み変化を嫌う。とりわけ突然で破壊的な変化などもってのほかだ。それは地震が起きて好みのTV番組が中途で遮断されるようなものだ。物事は一番都合の悪いタイミングで起きる。そんなわけで、特に突然の変化に対応出来ない人々からは、より多くの不平不満の声が聞こえるだろう。「古き良き時代」へ帰れという叫びがこれまでより頻繁に発されるようになり、ここ2~3年は「古いものへの帰還」が新たにもてはやされる一過性のトレンドとなる可能性がある。

----------メリマン・コラムの引用ここまで----------


【以下、hiyokaのメモより】
  (前回の新月時に書いた「カイロン・メモ」も、もし未読でしたらついでにどうぞ)


★牡羊座天王星時代のわたし達をふり返ってみる★


potw1714a



  天王星が牡羊座0°に入ってきたのは2011年3月12日の朝、日本中を震撼させた東北関東大震災が起きてからおよそ10時間後のこと。直接的にも間接的にも、その日から人生が変わってしまったひと、世界観が大きく変化して今に至るひとは多いかもしれない。天王星が牡羊座を運行したその後の7年間には、天王星・冥王星スクエアを筆頭に、土星・海王星スクエア、天王星・エリスのコンジャンクトなどなど、エポックメイキングなアスペクトが次々に立ち現れ、世界でも日本でも、わたし達は本当に様々な出来事を体験してきた。

けれど「個の精神」という領域でその底流を見ていくと、そこには常に、多くのひと達にとって日常と化したインターネットを介し世界を駆け巡る「自分探し」「アイデンティティーの追求」「自分という存在の再構築」「"わたし"とは誰なのか」という無意識の叫びが渦巻いていたように思える。(天王星は「平等性」を追求する惑星でもあるが、牡羊座に在泊するとき、それは「平等をもたらす(または提唱する)わたし」として無意識のうちに自らを高みに置く傾向がみられる。)


P1110744



  アイデンティティーの追求といっても、社会的な縛りの中に在る自己をいくらでも曖昧にすることが可能なネットの世界では、「仮想のわたし」というマスクを被ることも可能になる。そこでは様々に提供されるツールを利用して「なりたいわたし」になることも出来れば、社会の中で抑えられてきた「怒れるわたし」「惨めなわたし」「醜いわたし」を表現することも可能になった。リアルな日常での対人関係は「見ること」「見られること」で成り立っている。

けれど、ネット世界の交流においては「見られる」角度を自分の手で都合良く切り取り、デザインすることも可能になった。画像であれ動画であれ、そこには裏も側面も存在しない。そしてそれは「わたし」が「他者」を見るときも同じ理屈が成り立つ。見知らぬ他者に出くわし、たまたまそのとき表現された平面から都合よく切り取り、即座に判断(または審判)を下す自由とスピードをわたし達は手に入れた。それはインタラクティブなやり取りの中である種の「軽さ」を伴いつつ参加者全員の暗黙の了解となり、多くのひとびとを見えない糸で繋いでいった。

その一方で、ネット世界での体験はリアルな日常にも多大な影響を与えたように見える。電子世界で手に入れる視野の拡がり、自由さ、大胆さ、便利さ~都合の良さ。そこから入ってくる様々な刺激と多様な想念。その量と質は、わたし達の精神(または脳)にとって、おそらくリアルな日常しか体験していなかった時代とは比べものにならないほど大きなインパクトを持っていたのではないだろうか。


P1110121



  たとえば関東東北大震災とそれに関連して世界中を駆け巡った多岐にわたる情報の洪水。その衝撃は、真実もフェイクも含め、牡羊座入りした天王星を介して長い年月を経ながら「わたしの人生」に大きな影響を及ぼしていったと思う。「自分」と「世界」、「わたし」と「外側の世界/社会」、そのどうにもならない対立の構図(牡羊座の天王星と山羊座の冥王星)。わたし達人間の脳は、気付かないうちに歴史上これまでにないほどの多大なストレスに曝されてきたと思う。そしてそれは ― ある側面から見れば ― 人類に対するさらなる進化(天王星と冥王星)へのプレッシャーだと言えるかもしれない。

→ 牡羊座(わたし)の天王星(テクノロジー、境界線の破壊、自由、型破り、スピード、志を同じくするグループ、広範囲のコミュニケーション)とそれを待ち受けていた準惑星エリス(断片化した自己を取り戻すための闘争、自分を排除する者への報復)。今後は山羊座冥王星と牡羊座エリスのスクエア期が待ち受けている ― 2019年4月2日ニアミス、正確な形成は2020年1月26日~2021年8月21日まで計4回。2020年1月16日には山羊座の土星がエリスに正確なスクエア形成。このため2020年初頭~春分図には強い緊張感が漂う。)

        一方、天王星と前後して魚座入りした海王星は「何かを信じること」「同情と憐れみの精神」「犠牲者への共感」というテーマを世界に提示した。それは「高邁な理想」「絶対善の追求」とともに「欺瞞への逃避」や「信じ合うことへの憧れと信じることによる依存」を生み出しもする(魚座の海王星が支配するのは事実の積み重ねに基づく「信頼」というよりは両手をひろげた「無条件の信頼」であり、それは「信仰」に限りなく近い)。


P1110407


  魚座の海王星の働きは、個人レベルでも想像力や感受性を刺激することで様々な夢や物語を創り出す。けれど残念ながら、特に集合意識レベルでは、往々にしてネガティブな方向に向かいやすい。海王星の魚座入り以来、天秤座から蠍座、射手座へと進行してきた土星が射手座で海王星とスクエアを形成するころ、世界では大規模な「魔女狩り」の動きが顕著に拡がった。牡羊座の天王星と土星・海王星のスクエアがともに働くとき「嘘や欺瞞であるとわたしが信じるもの」、「悪や不道徳なもの」を排除したいという欲望を刺激する。

ネット上では炎上が日常茶飯事になり、「わたし」という存在を突き進め、確認したいと望むひとびとが互いを刺激し、評論しあっている。「炎上商法」と揶揄されるネガティブ軸からのPR手法は、それが故意によるものか無意識の発露かを問わず、当たり前に見られるようになった。また、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンス意識向上への声の高まり(山羊座の冥王星、魚座の海王星)は、個的な志向性や個性としての属性/帰属意識の主張(牡羊座の天王星)とぶつかり、また溶け合いながら、大きな社会的プレッシャーとなってわたし達の意識に対し根底からの変革を迫っている。そんな状況の中、ポジとネガの絶妙な境界線(土星)を操るマーケティング技術もまた、個人、企業を問わずネット社会を生き延びるための必須のテクニックになったと言えるかもしれない。

けれどこのような経緯の底流には、限りなく拡散し電子化していく世界に在って、対立する側の一切を不信感というフィルター越しに否定することを通じて「そこに確かに立ち、存在する自己」を強固に確認したいという切ないほどの欲動が存在してきたのではないだろうか?(魚座の海王星、牡羊座の天王星とエリス)


P1110755


        こうしてわたし達は様々な壁にぶつかり、闘い、あるいは懸命にもがき、怒り、泣き、笑い、ときには逃避しながら、多くの出来事を過ぎ越してきた。そして今、牡羊座の天王星の時代が過ぎ去ろうとしている。でもわたし達はいまだに真の自己を発見したとは言い難い。それでもこの7年間の体験と様々な出逢いは老若男女を問わず、わたし達を「わたしはここに在る」という根源的な衝動に導き、改めて「個の可能性の果てしない追求」を迫って来たのだと思える。

天王星はこの秋から来年春にかけて、再び牡羊座に戻って来る。天王星の公転周期は約84年。ならばそれがわたし達にとって、おそらく生涯最後の牡羊座天王星体験になる。何かを確実に破壊し、新しい流れを促進していく天王星の下で牡牛座のテーマを探求する旅のとば口で、わたし達はそのときもう一度、自らの原初的な在りようを確認することになるのかもしれない。


★ここで牡牛座が持つ特質を考えてみる★

  • 資産、土地、農業、畜産、銀行、金融機関、美容(健全美)、審美眼、所有や保存という概念、長期の投資などを支配
  • 心身共に地上で生き残るための安全性、安定性の確保、そしてサバイバルに重きをおき、保守的で急激な変化を嫌う(突然の変化に直面するとパニックが起きやすい)
  • 外面的にはゆったりとした落ち着きを持ち、確かな美的センスを携えながら、こうと決めたことには多大な集中力を発揮する(美や心地良さは安定のために必要不可欠な要素)
  • 用心深く、触って確かめられることが重要 ― 自分のテリトリー、自分の物、自分の価値観、自分のペースを護ることが必要
  • 押し付けられることを嫌い、追い詰められると防衛的になって頑固に抵抗する
    →石橋を叩いても渡らず叩きすぎて割ることさえある
  • 特に物質欲が強くなくても、損をする(させられる)ことを嫌う
  • 「こころ」と「体/モノ」が一体であるというこの世界の本質を深い部分(潜在意識)で知っている


  霊性を探求するアストロロジーにおいては、牡牛座の怒りが深み/芯に達したとき、それはマグマとなってこころの地下世界に蓄積されるという。これは対向の蠍座に示唆される具体的な執念というよりは、地下の霊的鍛冶場でひとり働くヴィーナスの夫、火と鍛冶の神バルカンのふいごによって純化され、黒煙とともに燃え上がる地下世界の炎となって人生に何らかの「かたち」を生み出すために使われていく。牡牛座はこの世界に生まれ出るにあたって必要な「かたち」と出会い、それを得て鍛え上げていくというテーマを持っている。このバルカンは未発見の仮想惑星で、水星軌道のわずかな乱れ(近日点移動)が観測されたことから、より内側を周回するはずの未発見の惑星として19世紀に提唱された。しかしその後も発見には至らず、今では存在が否定されている。けれど霊的探求を第一義とするエソテリック・アストロロジーにおいては、牡牛座を支配するのは金星ではなく、この仮想惑星、火と金工と炉の神バルカンだ(軌道計算によるエフェメリスを持つ)。そしてその究極のテーマは、鍛え上げてきた「かたち」をついに離れ、そのエッセンスのみを携えて生きていくのだという。鍵となることばは「意志」だとされている。


P1100166


        そんな牡牛座に、全ての壁や境界線を破り、自由と変化を欲する未来志向の天王星が入居するとき、世相には牡羊座天王星(とエリス)のアイデンティティー分裂と模索の時代には見られなかった新たな葛藤が生まれるのではないだろうか。

一方、集合体レベルの雰囲気としては、山羊座の土星と冥王星に対し、牡牛座の天王星が地性トラインの関係であること、2018年6月~2019年5月には牡牛座の天王星と魚座の海王星のセミスクエア(フォーキャスト/マンデーン2018参照)が計3回起き、新しい形のグローバル犯罪や騒乱への不安が高まると考えられることから、安全と安定を志向する傾向が強まるかもしれない。平穏と安全のための保護を求める声は、これまで見られた個の権利への叫びやオーソリティー的存在(または体制)への抵抗など、独立独歩の牡羊座的な反抗衝動に匹敵する勢いを持ち始める可能性がある。人々は的確な統治のためにドラスティックな変化を求める一方で、聞こえの良い机上の理念よりも、実質的な経験知の裏付けを求めるかもしれない。もしそうであれば、良好な経済とともに国内の情勢が「安定」していると見なされることは、国家のブランディング(または国際社会におけるステイタス)にとってこれまで以上に不可欠な要素になると思われる。



★前回の牡牛座天王星時代をかいつまんで
(wikipediaなどを参考に...)


        ところで牡牛座の天王星時代を考えるには、やはり以前の歴史を概観するのが一番ヒントになるかもしれない。前回天王星が牡牛座入りしたのは1934年半ばごろのこと。そして同年10月に一度牡羊座に戻り、1935年春に再び牡牛座入りしている。

        経済的背景としては、1927年(牡羊座の天王星・エリスのコンジャンクション)ごろの予兆を経て1929年秋(10月25日「暗黒の木曜日」)に勃発した株式市場の大暴落に端を発する世界大恐慌がある。そして1934年、この世界的不況を克服するために当時の米国大統領ルーズベルトはニューディール政策へと舵を切った。彼は統率者としての力を最大限に奮って矢継ぎ早に景気回復と雇用確保の新法を成立させ、大胆な金融緩和を行う。ニューディール政策は、それまでアメリカの歴代政権が取ってきた、市場への政府の介入も経済政策も限定的にとどめる古典的な自由主義的経済政策から、政府が市場経済に積極的に関与していく政策へと転換したものであり、第二次世界大戦後の資本主義国がとった経済政策に大きな影響を与えたと言われている。後に元FRB議長ベン・バーナンキは『大恐慌期からの回復・デフレ脱却には、金本位制停止(牡牛座の天王星)による金融緩和の実現可能性が寄与した』としている。これによって政府の財政支出は大きく膨らみ、1934年以降は景気も回復傾向となった。そして連邦政府の権力は強大化していった。


P1110428



  けれどその後に実施された増税と金融引き締めにより、1937年には再び景気が落ち込むことになった(現在のFRB による金融引き締めや日本の消費税増税が気になるところ)。 ニューディール政策に否定的なミルトン・フリードマンによれば『1929年〜1933年と1933年〜1941年の期間は別に考えるべきだ。大恐慌をではなく大収縮を終わらせたのが銀行休日、金本位制からの離脱、金・銀の購入計画などの一連の金融政策であったのは間違いない。だが、大恐慌そのものを終わらせたのはつまるところ第二次世界大戦と軍事支出なのだ』と指摘している。

        一方、1934年のドイツではヒトラーが台頭。世界大恐慌による経済の悪化、領土と資源(植民地)、権力と権益を巡る各国の複雑なせめぎ合いの歴史を背景に、世界は第二次世界大戦へと突き進んでいった。第二次世界大戦は1939年9月1日、ドイツ軍のポーランド侵攻によってその口火が切られたとされている。
逆行の天王星が牡牛座21°台で牡羊座の木星とセミスクエア、乙女座の海王星、山羊座の火星とグランドトライン形成、月のノード軸に獅子座の冥王星がTスクエア、月のSノードに土星とネッソスがコンジャンクト、このとき小惑星がらみではカイロンとフォルスのオポジションに小惑星ニッポニアがTスクエア

ちなみに日本は1930年、世界大恐慌の直撃を受けて大量の失業者が出たことを皮切りに、追い討ちをかけるように冷害による凶作が続き、各地で深刻な飢饉が起きていた。農村では大量の餓死者、一家離散、娘達の身売りが相次いだ。そして1934年には歴史に残る「昭和東北大凶作」が起き、満州事変、支那事変など切迫する国際情勢のただ中で国内は疲弊する経済とかさむ国防・軍事費に喘ぐ状況に陥っていた。貧富の差は拡大し、木の実を動物と争うまでに深刻化した飢餓に苦しむ農村では、多くの若者達にとって軍隊に入ることだけが生きのびる道だったと言われる。(これは又聞きなので真実かどうかは不明だけれど、昭和天皇は日本が戦争へと突き進んだ時代を後になってふり返り「あの飢饉さえ無ければ、日本はもっと違う道を歩むことが出来たのではないか」と回顧されたという。)そんな中、1936年2月26日には軍部や政財界の腐敗、農村の困窮を是正するための天皇親政を旗印に、陸軍青年将校達によるクーデター未遂事件、「二・二六事件」が起きている。
牡牛座の天王星と水瓶座の金星がスクエア、蟹座の冥王星と牡羊座のネッソス(カルマ)がスクエア、牡羊座の火星とエリスがコンジャンクト、魚座の土星と牡牛座のニッポニアから天秤座のキラルス(前途ある若者の死)にYOD、牡羊座の火星・エリスと双子座のオルクス(審判)から蠍座のパラス(政治)にYOD etc.

そして1941年12月8日(現地時間7日早朝)日本は真珠湾攻撃に踏み切り、大東亜戦争(太平洋戦争)の幕が開けた。
天王星と土星は牡牛座終盤を逆行中。射手座の太陽と双子座の木星・アスボルス・オルクス・BMリリスが原子力アクシス上でオポジション、月のノード軸に対してはグランドスクエア。太陽と小惑星ニッポニアがセミスクエア、水星(飛行体を示唆)・冥王星がトライン。12月8日当時、天王星・土星はオーブ4°。天王星は8月に双子座に初回イングレス、10月に牡牛座に戻り、1942年5月初頭に牡牛座29°で土星・天王星合、その後天王星と土星は5月中旬に揃って双子座入りしている。この辺は大日本帝国憲法発布時の日本始原図と照らし合わせると非常に興味深い。

        そして1945年8月15日正午。玉音放送により、日本は敗戦の日を迎える。
月のノード軸に対し海王星・カイロンとエリスがグランドスクエア、双子座で火星・天王星がコンジャンクト。太陽とNノードから山羊座のフォルスに変形YOD、木星とアスボルス(サバイバル)がスクエア etc.

        実際には数巻にわたる本でも網羅しきれないほどの激動の歴史を、ものすごく端折ってしまったし、他にも数多くの要素抽出のしかたがあると思う。それでも、前回の牡牛座天王星が(他の遅い惑星達の動きと連動しつつ)当時を生きたひとびとに提示してきたテーマとは何かを考えるヒントはこの中にも埋もれているかもしれない。

けれど当時を肌で感じることの出来ないわたし達は、天王星が牡牛座から双子座へと運行していった過去の時代を軽々に判断して決めつけることは出来ない。歴史を密に見ていけば、現代にも通用する反省点がきっと多く見出せると思う。それでも、おそらくそこには善も悪もない。権力者であろうと庶民であろうと、それぞれに抱いた世界観の内で幸福を願っていたろうと思う。だから今の時点で個人的に出来ることといえば、ただ星々の力に突き動かされる膨大な世界想念のうごめきの中、どうしようもなく"もっていかれる" しかなかったであろう、個々のひとびとの人生と、そこに投影されている今の「わたし」を想うのみだ。


P1110119


        とはいえ、同じ星座宮に84年ぶりに同じ惑星が入居したからといって、必ずしも似たような歴史が繰り返されるわけではない。市場や景気の動きは一定の法則に則るとしても、そうした出来事を巡る人々の精神状況は時代によって異なるし、他の様々な惑星のサイクルも異なっている。だから今後、前回と全く異なる経緯を辿っていく可能性は高い。

今現在、世界は6月12日(トランプ大統領の誕生日2日前)にシンガポールで開かれる予定の米国大統領と北朝鮮の最高指導者 金正恩氏との非核化(日本にとっては拉致被害者問題も関わる)会談の行方、米国のイラン核合意離脱、シリアと中東をめぐる問題、独裁体制を強める中国の覇権主義への懸念、保護貿易問題、FRBによる金融引き締めがもたらす経済への懸念、休みなく続くテクノロジー&サイバー戦争、英国のEU離脱問題などなど、全ての要素が複雑に絡み合う問題が山積している。

IMFが4月に出した経済見通しでは、世界経済は今後2年はおおむね堅調な成長が続くという予測だったものの、力強い成長局面が終了する種はすでに蒔かれており、その後2020年代に入ると成長は鈍化する怖れがあり、貿易戦争が激化すれば経済成長は脱線しかねないとされている(Bloomberg 2018年4月17日付)。 夏至から今年の夏に起きる3回の蝕、その前後を中心に集合心理的にも厳しい星回りが続くことから、表面的な平和ムードに期待をかけることは出来ないかもしれない。
(ちなみに6月12日の米朝会談当日の太陽は、朝方から双子座21°台に入る。メインのサビアン・シンボルは『バーン・ダンス』。B.ボヴィは対向度数との関連から「ダブルスタンダード・コミュニケーション」、「互いに異質な観点を持つことからの誤解」という微妙な解釈を与えている。表面上はともかく、後にどう展開していくのか? 一筋縄ではいかない複雑な攻防を感じさせる度数が来たように思う。)


P1110705


        けれど、個人レベルのわたし達が世界の行方を考えるときにおそらく一番重要なポイントは、実際の事象がどうなるかというよりも(あるいはどうなるのであれ)、過去の歴史を創り、その後も連綿と受け継がれて今に至る「集合意識のエッセンス」についてまず思いを馳せてみることではないかと思う。

(...ここでちと余談。投資家にとって事象予測は転ばぬ先の杖だけれど、それはファイナンシャル・アストロロジャーの領域となる。また、世界をめぐる経済のシステムや舞台裏の情勢に精通しないまま(つまり自分のこと^_^;)、あれこれとマンデーン・アストロロジーで予測を立てたとしても、居酒屋の政治談義以上のものになるとは考えられない。欧米のアストロロジャーの中にも、自らの政治イデオロギーに引き寄せるような星読みをするひと達は多く存在する。どんなに優秀なアストロロジャーであっても、どんなに尊敬すべき地位にあるひとでも、つまるところひとりの偏った人間に過ぎない。これもまた牡羊座天王星の下、ネット世界という鏡を見ながら学ばせてもらったことのひとつだ。至極あたりまえで、でもとても重いことのひとつ。この世界で人間の肉体をまとって生きる限り、誰ひとりとして完璧にバランスのとれた存在などあり得ない。偏りを引き受けて、わたし達はこの世界にいる。どこかが突出し、どこかが凹み、あり余る何かに翻弄され、足りない何かを欲して苦悩しながら。そんな思いの中、わたし自身はあくまでパーソナルな探求というスタンスを守りつつ、マンデーン的な視座を通して出来る限り "偏らずに" 物事を見ていきたいと願っている。とは言っても、結局は個としてのフィルターがかかることからは逃れられないのだけど...。)


  わたし達が日々を生きながら創り上げる集合意識は、再び同じ惑星テーマの刺激を受けて、似たような領域の葛藤を体験するかもしれない。そしてそこから湧き起こる情動に翻弄されながらも立ち向かい、新たな物語を創っていくことになる。地表をなぞるように生きていくのか? それともわたしという休火山の地下深くに黒煙を噴き上げるたたら場に降り、自らのマグマがどのような「かたち」を取りたがっているのか、その轟々たる音に耳を傾けながら生きるのか? わたし達の中に眠るレイジング・ブルは、これからの約7年間、何を護り何を目指して大地を蹴るのだろう?


★で、とりあえず今回の牡牛座天王星時代を軽く想像してみる
  • 利便性(実用性、自動性)と安全確保、犯罪防止の必要性に付随して富の確保のために巧みに収集される個人情報
  • 心地良さ、健康増進、安全さ、豊かさと利便性向上の目的で駆使されるテクノロジーの力と新しく脚光を浴びる経済分野
  • 経済活動と密接に結び付くSNSの新たな形態と自己表現/コミュニケーションの方法
  • 本人確認や身分証明のさらなる電子化
  • ロボットや電子制御の家事・日用品などを通じても統制が行われる可能性?
  • モノ離れとモノへの回帰、レトロ&ビンテージ志向

        たとえば一般にテクノロジー犯罪の温床という印象を与えてきた暗号通貨は、しかるべき統制または規制強化によって大衆にも受け入れやすくなり、電子マネーの一部として一般化していくかもしれない。銀行の業務形態も大きく変わっていき、日常生活でも。その場合「物の価値」「重さ」がより不可視化されていく結果として集合体の精神もまた影響を受けると考えられる。電子化ネイティブ世代の台頭によって徐々に人間の意識が変革されていくかもしれない。それは新たな「悟り精神」かもしれないし、あるいは人類にとってのある種のゴースト化かもしれない。持っていないのに持っているように錯覚する。持っているのに持っていない不安に駆られる。これはおそらくひととひととの繫がりにも言えそうだ。相手との距離感が瞬時に変化する。軽いとかいうより、微細な電子がランダムに飛び交って瞬時にひとやお金のかたちを取り、瞬時に雲散霧消する...そんな感覚に近いのかもしれない。

天王星が牡牛座を運行する時代に、上記のような不可触から不可視への流れがもし明確に浮上してくるとすれば、ソーシャル・メディアの収益化はより高度に複雑になっていくと思われる。一方その反動として、人々の欲望は自分探しと承認欲求からもっとフィジカルで実際的な欲動へと移行していくかもしれない。バイオテクノロジーによって穀物や野菜の栽培が効率化され、クリーンで味わいも良く、美しくデザインされた品種や収穫量の増加などが見込める一方、昔ながらの有機栽培に戻ろうとする動きが活発化したり、自然の法則に帰ろうという声も高まるのではないだろうか。


P1100072


   土地、食物、お金、モノの所有形態(新機軸の発想による共有化?)といった日々の暮らしに不可欠の要素に対する価値観のラディカルな変化の中で、自分の価値観を再確認し護ろうとする心理、個の資産の保全と自他(または自己が帰属する基盤となる社会)の境界線を明確化したいという願望(山羊座の土星との連動)、非物質的なデータによって常に繋がることへの疑問、不安、不満は牡牛座精神を不安定にしやすい。原点回帰、レトロな事物のリノベーション、過疎化し廃村となった地域への集団移住を試みる動きなどが勢いを増していくのかもしれない。


  • 生存の原点部分にまでテクノロジーの力が入り込んで来る(生命科学の実用化)

        牡牛座はリプロダクションとしての生殖行為を司る。ただし対向の蠍座が支配する自・他の死を通した溶融願望としての性行為とは異なり、自己の保存と再生産という意味が強くマスターベーション的な原理であることに留意しておく必要がある。

エコロジーの観点からは、世界的な絶滅危惧種(鳥や動物など)を復活させるために、遺伝子操作技術が駆使されるようになるかもしれない。 その一方で、疾病予防、生まれ持つ資源(美・才能・身体能力・若さなど)の優位性を高める需要の増加から、遺伝子操作(デザイナー・ベビー、またはクローン・ベビー)実用化への流れが一方で加速し、その反動として倫理的規制の強化や統制を望む声が強まるかもしれない。そしてそれに対する抜け道も用意されそう(山羊座の土星・冥王星とのトラインに木星も参加してくる/もし力のある独裁体制国家などで人的資源のテクノロジーによる改良の動きが浮上すれば、世界的な倫理規制が決壊する可能性が出て来るかも?) こうした方向性は今、多くのわたし達にとって抵抗感を強く感じる物事のひとつだと思う。けれど人間の倫理観は長い時を経て変化していく。世代が代わり、それこそが人間にとってサバイバルに繋がる方向だというコンセンサスがもし生まれるなら、それほど意識もしないうちに世界が変わる可能性はあるかもしれない。天王星は科学的思考を支配する。天王星は境界を軽々と越えていこうとする。そして天王星は牡牛座の後、風性と思考の星座宮である双子座へと進んでいく。では、2025年3月まで魚座に留まる海王星は...いったいどんな理想を映していくのだろう?


P1110720


  また「精神」と「電子機器」の融合という流れは現在も見られるけれど、天王星牡牛座時代は「体」と「電子機器」の融合という「夢」に向かおうとする本格的な動きも出るのではないだろうか。以前ロボット開発に関するウォールストリートジャーナルのドキュメンタリーを紹介したけれど、まだ実験的とはいえ、すでに社員にマイクロチップを埋め込む企業が存在する現在。資産データや身分証明を体内に融合させることで互いを認知したり、ヴァーチャルリアリティと実在のさらなる融合 ― 人間存在の感覚的電子化、肉体を持つAIとの交流など、近未来SFのような流れを実用化すべく真剣に議論される日はそれほど遠くないのかもしれない。少なくとも今の脳科学の方向性を追求していけば「わたし」という存在の揺らぎをかいま見ることが出来る。牡牛座が望む「触れるリアリティ」の存在を脳に錯覚させることは、今やそれほど難しいことではないという。ならばそれは、さらなる安全と安心、さらなる心地良さと美の追究のために推進されるのかもしれない。

また、永遠の若さや美、健康を求める願望も刺激されやすいことから、薬剤の世界にも新しいテクノロジーによるイノベーションが起きるかもしれない。あるいは牡牛座が畜産や精肉業を支配することから、化学飼料の進化による肉牛や乳牛の「増産」が試みられたり、飢餓を救うための人工食肉が開発されたり、畜牛の飼育法に新たなテクノロジーが応用されるのだろうか。ただし巨大工場化した食肉産業や薬漬けの食品、動物を食べることへの忌避感、エコロジー意識から、ベジタリアンやヴィーガンに転じる人々がさらなるトレンドになりそうな気もする。

ただ、食の問題は人間の生にとって根幹となる問題だけに、それが生理的嫌悪感や未解決の感情と結び付いてイデオロギー化するとき、新たな争いの火種になる可能性もあり得る。何故なら、今のところ米国などを見るかぎり、菜食主義を貫くことが可能なのは生活に余裕のあるリベラルな人々が圧倒的に多く(米国では暗にシャンパン片手の社会主義者とも呼ばれるセレブリティ達がヴィーガンの草の根トレンドを牽引しているとも言われる)、そんな風潮もまた米国内の政治的分断とオーバーラップしているように見える。そこに存在するのは、様々な善良さや多様な正義が互いに死ねとばかりに拳を振り上げる非実在の「戦争」と、欺瞞や冷酷さに満ちた「平和」の姿だ。こうした流れを追い続ける限り、きっと世界に流血が絶えることはないだろう。


P1110360


        おそらく「主義」が「主義」であるうちは、何事も解決しないのかもしれない。牡牛座の究極は、ただ「そう生きる」。自分という「かたち」を得てそれを鍛え、やがてはそこからさえも離れていく。燃える風に向かって。美も富も安全さえも、今は自分という胎内宇宙に凝縮されたエッセンスでしかない。押し付けもせず、押し付けられもしない生き方。自らの足許を固め、内在する槌音を聞きながら、モノ・体としての自分を深く感じ、その意味を噛みしめ、味わう。

わたしはここで、一体何をどうしたいのか? この世界特有の、限られたいのちという祝福を、いったいどう使いたいのか? 足下で燃えたぎるマグマは、多分それを知っている。天王星は、自分自身を含めた一切の過去のしがらみからの自由を目指す。そしてその目的に向かうときだけ、歓びをもたらす。

それは牡牛座の天王星が突き付ける分かれ道 ― 固められた地表に座りこみ、そこに自分の名を刻むように生きるのか、溶けてたぎる地下のマグマに触れるような生き方をするのか ―  のいずれかを選択するということなのかもしれない。


        これから約7年間の天王星牡牛座時代。それは大いなるグレート・リセットの時代、その中枢部。ならばきっと、個人としてのわたし達自身にもまた自分をリセットする機会が訪れる。たぶん、捨てるのとは違う。ただ、全てがかたちを持たないエッセンスに還っていくだけ。必要にかられて。あるいは、自らの強固な「意志」によって。ならば旅の醍醐味は、いよいよこれから。

強くて頑固で、それでいて優しい目をした牡牛が抱く、キレッキレの天王星。彼が囁きかける、ときに激しく、ときに奇妙なことばをそっと受けとめたい。さぁ、とにもかくにも、出発しよう。燃えたぎる火の意志とともに。


eso1320a





have a great trek!!!★



次回の満月記事はきっと超短縮版になると思います。
hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 22:58|PermalinkComments(0)

May 13, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント5/14【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年5月14日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
今週もメリマン・コラムは抄訳とさせていただきます。m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫


引用記事:
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットへの検察当局の家宅捜査によって、主要な仮想通貨が急落したことを伝える cnbc.com の5月11日付の記事

・先週、世界の株式市場は3月終盤~4月初旬の安値以来となる情熱的な反騰を続けた。その前週にはダウ平均のように、重要な太陽・木星オポジションのちょうど3取引日前となる5月3日にその安値に向かって下落した市場も出た。このアスペクトは米国株式市場のプライマリーサイクルかそれ以上に対し強い相関性を持っている。

・このアスペクトは原油の重要なリバーサルとも強い歴史的相関性を持っている。原油はサウジアラビアが80ドル/バレルを予測するとともに、トランプ大統領のイラン核合意離脱の発表を受けて3年ぶりの新高値を5月10日につけた。今週水曜以降にもし新高値が出るようなら、サウジアラビアはその願いを叶えることになるだろう。次の重要なアスペクトは5月25日に起きる木星・海王星トラインで、どちらの惑星も原油を共同支配しているからだ。

・4月28日のウェビナーでも述べたように、原油は今、長期サイクルの天井をつける時間帯に来ている。これは5月25日に起きる木星・海王星のウェイニングトラインの前後2週間の内に起きそうだ。

・太陽と木星のオポジションはそれが通り過ぎて見事な反騰が起きるまでの間、貴金属には予想通り芳しくなかった。ただし銀は、金のように前週つけたプライマリーサイクルの安値(仮)を再び試すことにはなっていない。

・通貨にも先週は印象的な転換が起きた。米ドルは5月10日木曜に数週間ぶりの新高値をつけた後、そこそこの急落をみている。これも重要なポイントの一つだ。何故ならユーロは現在17ヶ月サイクルの底をつけるレンジに来ており、その時間帯は2018年6月±3ヶ月だからだ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


  ビットコインは先週の注目ニュースとなった。それは主に、直近のウェビナーにおいて月の運行との関連で示唆したように数週間にわたる反騰が5月6日に9985で終わったことによる。韓国の政府機関による取り締まりは先週末のビットコインを急落させた。これは興味深い。何故なら、これが重要なトランシットである天王星の牡牛座入り(5月15日)のオーブ圏内で起きたからだ。

この後に天王星の牡牛座入りの記述が続きますが、時間の都合で割愛させていただきます。なお、この部分は もし間に合えば、月曜夜または火曜夕刻までにU P予定の新月の星読み記事の中でちょっとしたメモを添えて掲載する...かもしれません。

  短期的な見通しとしては、5月18日〜9月18日に火星が4ヶ月にわたる天王星へのスクエアアスペクト形成に入る。そして5月25日には木星が海王星に対し2回目のウェイニングトラインを形成する。3回目にして最後の形成は8月19日だ。これら2種のアスペクトは互いに相反するテーマを孕んでいる。

それはちょうど牡牛座の天王星にも似ており、ぶつかり合う力が作用して世界規模の出来事が起こり、それが金融市場に対し今後4ヶ月にわたって影響を及ぼすという非常にワイルドな時期を示唆している。海王星にアスペクトする木星は平和を探求しようとする。

このコンビネーションの影響下で、人々はこの惑星の将来に対する壮大な理想を描きがちだ。だがその後、この世界はまだ安全には程遠く、大衆が壮大な理想を体現するようなこともなく、代わりに著しく不合理で不安定で、しばしば自分達のふるまいと言葉が矛盾するという現実を火星・天王星ペアが思い出させてくれる。つまり『私は平和を絶対に支持する。だがそのために私達はまず戦わねばならない』といった調子だ。

精神に異常をきたすほどの激情が暴力に繋がるという事象もまた火星・天王星アスペクト期の一例だ。だからこの時期は、危険な状況や怪しげな人物には近付かないほうが良い。それも、もし状況が悪化する前にあなたがそれを察知出来ればの話なのだが。

  市場に関しては、木星と海王星は「非合理的な活況」のさなかで上昇する株価と相関する。しかしながら、火星・天王星が象徴するのは金融市場における突然の混乱と急激なリバーサルだ。私達は今週から月末までの間にその症例を目撃することになるかもしれない。何故ならこうしたジオコズミック・サインが両方とも作用するからだ(5月18日と5月25日)。





抄訳ここまで
--------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:53|PermalinkComments(0)

May 06, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント5/7【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年5月7日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
前回の満月記事でお知らせしたとおり、5月は時間の都合で記事のUPがイレギュラーになると思います。今回のコラムは ≪ 先週をふり返って ≫ を省略、≪ 短期ジオコズミクス ≫ の本文全体と ≪ 長期的考察 ≫ の本文内容をなるべく正確に箇条書きに抽出した記事とさせていただきます。


≪ 短期ジオコズミクス ≫

        今週は一つ、非常に重要なジオコズミック・サインが形成され、すでに発効しつつある。5月8日の太陽・木星オポジションだ。これは前後10取引日のオーブをもってプライマリーサイクルの天井か底に対し75%、また50週かそれ以上のサイクルの天井か底に対しては50%の歴史的相関性を保っている。そこでダウ平均を見ると、このオポジションからわずか3日前となる5月3日木曜がトリプルボトムの安値だった可能性がある。もしそうでなければ、今後2週間の内につける新たな安値をもってこのサイクルが完了するかもしれない。またこのシグナルは原油のリバーサルとも同期する可能性がある。

来週はまた別の意味でも非常に重要だ。1)天王星が5月15日の新月に牡牛座入りする 2)火星が5月18日〜9月18日、4ヶ月にわたる天王星とのスクエア期に入る。 後者のアスペクト期間は予期せぬ出来事が満載で市場には突然の転換が起きやすい。全体の雰囲気としてもあまり合理的とは言えない時期だ。実際、ちょうどロボットとエイリアンのレスリング試合でも見ているかのように、奇妙で熱狂的になりやすく、もしかすると非常にエキサイティングかもしれない。



≪ 長期的考察とマンデーン・アストロロジー ≫


(引用文:5月4日付ウォールストリートジャーナルの論説ページより『ストーミー・ダニエルズ関連の醜聞がもたらした効果』)

—以下本文内容—

先週起きた出来事の内で最も重要性を帯びているのはトランプ大統領がロバート・ミュラー特別検察官に会って聴取に応じ(または応じず)、49問の問いに答えると決めたことだ。これは惑星の動きによく沿った成り行きで「上なる如く下もまた然り」というアストロロジーの鉄則に適っている。

これが金融市場にどう影響するかだが、この件に関する大統領の選択如何によっては重大な影響を及ぼす可能性は高い。

世界の株式市場は去年示された米国とその大統領による経済的リーダーシップの下で大いに騰がり、強かった。

だが米国と世界経済、当然ながら株式市場への最大のリスクもまたトランプ自身によって創られる政治危機に依るところが大きい。

私が考える一番の懸念は彼の保護貿易主義で、NAFTAとTPPのような重要な貿易協定への参加を無用として切り捨てることだ。これはトランシットの土星が米国ネイタルの木星(貿易)にオポジションを形成することに示されている。

世界貿易が米国に与えてきた強い経済的影響力の維持なくしては世界的リーダーシップの構図が変化する。ひいては現在米国が享受している生活の質が落ちるだろう。

二番目の懸念はトランプ自身の人格への信頼だ。世界経済の牽引役としての米国の地位を再び向上させる、または少なくとも今までよりはマシにするという側面では、今現在は対企業の規制と税制の改革によって上手くやっている。人々は仕事に戻り、賃金も上がり、将来に対しても明るい見通しを抱くようになった。トランプのプログレスの金星が2室ネイタルの木星とコンジャンクト。金星も2室もお金を支配し、木星は成功と成長を支配する。 短期間の内に彼はその全てを自分が統轄する国にもたらし、株式市場もそれによく応えた。

トランシットの土星は米国建国図の金星・木星にオポジションを形成しており、まもなく太陽(大統領)とオポジションになる。土星が持つ原理の顕れとしてトランプ大統領に対しミュラー特別検察官は49箇条の質問に答えるよう要請している。

だがその内、元々ミュラー氏が任じられた特別検察の目的である選挙戦中のロシア疑惑に関する質問は非常に少ない。多くの質問内容はトランプ大統領のふるまいと思考プロセスに関するものだ。土星は常に過去における本人の誠実さと行動に対する責任を問う。もしこれに率直に対応しなければ、耐えねばならない厳しい結果が待つことになる。

しかもドナルド・トランプ自身もまたトランシットの土星がネイタルの水星(コミュニケーションと言葉)・海王星(誤った指示または最悪の場合、誤魔化し)とTスクエアになる。

水星・海王星間のハードアスペクトにおける主要な試練の一つはコミュニケーションと自分が発する言葉の正確さと真実に関するものだ。はぐらかしや回避、誤誘導、嘘、誤魔化しの誘惑を避けねばならない。

もちろん、このアスペクトを持つ人の全てが意図的に嘘をついたりするわけではない。だがもしもこの手の誘惑に負ければ、それは人生における主要な人間関係のほとんどにわたって重大な信頼の問題を示唆するものとなる。

最も重要なのは土星がネイタルの海王星にハードアスペクトを形成する時(とりわけネイタルの水星がすでに他の惑星の敵対的包囲網の中にある時)で、過去の欺瞞が本人の一般的評価に対し重要な結果をもたらす時期となりやすい。これが起きれば行き着くべき所(地位)へ行き着くしかない。それは土星・海王星が人生に記す結実の時期だ。

こうして現在から11月まで、土星はトランプに自分自身のふるまい、言葉、主張への責任を取ることを要求する。ミュラーは面談で49の質問に答えるよう要求しているが、もしトランプが弁護士達のアドバイスどおりそれを拒否したら何が起きるだろう? 彼と彼の弁護団はこれが犯してもいない罪を自白させるための罠だと信じている。

トランプは自分が無実であると信じ、自分は大衆に真実、すなわち聴取自体が偽りに満ちた魔女狩りであることを開示したいと心から望むタフな人間だとしている。

これが魔女狩りだという可能性はある。トランシットの土星がネイタルの海王星にスクエアを形成する時は、不当な告発によって評判を傷つけられる傾向もあるからだ。

2016年の選挙戦のさなか、トランシットの土星とトランシットの海王星が天上でスクエアだった。この時、ドナルド・トランプのふるまいによって多くの人々が評価を手ひどく傷つけられた。そして今、同種の破壊的(そしておそらく真実かもしれない)申し立てによって、同じことが彼に起きている。したがって、彼が自分自身を護らなければ、米国と世界における彼の立場は大いに影響を受ける。

これがトランシットの土星がネイタルの海王星にスクエアを形成する時の試練と挑戦だ。自分の評判が危機に曝される。それを無視するか防御するかだ。

もし攻撃者が非論理的で不合理であれば、無視することも可能だ。攻撃は時と共に鎮まる。

だがもし重々しい厳粛さを備えた誰かから告発された時は、自分を支えてくれる人々と共に一丸となって自身を防衛し、真実を掴み取らねばならない。そうしなければ終わりだ。

もしトランプがミュラーと会って質問に答えなければ、3つの事が考えられる。1)一連の捜査に関して大衆に自分の潔白を証明したいと心から望んでいるとすれば、自分の行動を防衛するための大きなチャンスを逃すことになる 2)彼は内心、そうしようと思えば大衆に対して事実を明確に出来たはずの時にそうせず、自分を護らなかったことを悔やむことになり、これが彼の心の奥で弱さや臆病さのシグナルとして働く可能性がある。そして一人の人間としての個性を打ち出しにくくなる(このような思考は獅子座で火星が上昇する人物にとって果たして可能だろうか?) 3)もし弁護団のアドバイスに逆らうことなくミュラーと会うことを避けるなら、彼が最も知られることを怖れるこうした心の真実を他の人々も感知することになるだろう。

つまり、彼の上昇する獅子座火星は自分を護り、ミュラーを懐に招き入れたいと欲している。何故なら彼は自分が本当に世界一頭の良い人間だと信じたいし、他者にもそう信じてほしいと欲している。

唯一の障害は、土星が海王星にスクエアを形成する時というのは人生の内で最も体力的に、そして精神的に弱い時期だということだ。中傷者と真っ向から対決するのが遅れれば遅れるほどあなたは弱くなり、最悪の場合、病に倒れることもある。敏速に危機に対応し、素早く自分自身と現実の軌道を修正すれば即座に強くなることが出来る。だがそれにはあくまで誠実にふるまい、真実を告げる必要がある。解決の鍵は真実のみだからだ。

ドナルド・トランプはおそらく弁護団に逆らってミュラーと会うのではないかと思う。

そこで彼はミスを犯し、ばつの悪い思いをすることになるだろう。だが自信を失うことはなさそうだ。何故なら彼は戦いのさなかに身を置いている。彼は戦いを避けるより闘争に身を投じている時の方がより強くなるタイプだ。特に自分が正しいと信じるケースにおいてはそうだし、獅子座上昇惑星の火星を持つ彼はいつだって自分が正しいと信じている。

それに加えて、ネイタルで滞留中の木星とプログレスの金星はコンジャンクト中だ。そして彼の太陽と天王星に調和的なトラインを形成している。彼はパンチを浴びせられた。だが、聴取を避ける(海王星)ような状況に比べたらずっと軽傷で立ち直るだろう。

聴取を拒否することは、受けて立つよりずっと彼の名声を傷つけるかもしれない。それは自分の強さ、賢さ、タフさに対する彼の自信を疑わしいものに変える。

おそらくそのあたりがトランプにとっての最重要ポイントで、これを彼自身の手で危機に曝すとは思えない。トランプがミュラーと会うだろうと私が考える要因はそこにある。






抄訳ここまで
----------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

April 29, 2018

●4/30の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
5月いっぱいはもしかしたらブログ記事を書く時間を取れなくなるかもしれません。

メリマン・コラムも新月・満月も、抄訳や短縮版になったりお休みを入れたりと、イレギュラーな感じになるかと思います。(書きたいことは沢山あるのだけど...)お休みするときはその都度お知らせを入れるつもりです。
楽しみにしてくださる方、すみません! m(_"_)m 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで4月30日10:17前後、北海道周辺で10:23前後、関西方面は09:58頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:28前後に蠍座9°38'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 蠍座9°~10° → 太陽 牡牛座9°~10°】
  "Dental work" "A Christmas tree decorated"
『歯科治療』『飾り付けされたクリスマスツリー』

   "A fellowship supper" "A Red Cross nurse"
『仲間内の夕食会』『赤十字の看護婦』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~5/14】
満月の場合、1週間~数日前から前倒しで感じられると思います。

→★目にしたこと耳にしたことをうのみにせず よく咀嚼していく必要
→★自分が今何を言っているか、口から出ることばに自ら耳を傾け把握する
→★歯、骨、食事、栄養、消化に関わる問題に注目し体を休める必要
→★見えにくい重要な問題の核心が見過ごされ真の意味を掴めなくなる危険
→★共通の伝統を分かち合うことの難しさとその渦中で感じる見えない孤独
→★一員として受け入れられるために作る懸命な笑顔
→★つつがない会話の中で創られる無意味な物語と空虚さに気付く
→★「与えること」と「受け取ること」のバランスにまつわる不安の克服
→★過去の共通体験を分かち合うことで共感とわだかまりの解消を図る
→★共に厳しさを乗り越える、または「同じ釜の飯を食う」ことの価値
→★自分が生きていく上でのシンプルな基点に立ち戻って人間関係を見直す必要
→★「血は水よりも濃い」という観念を裏付けるような光景
→★思考も感情も立場や敵味方もなく無条件で手を差し伸べる咄嗟の行動
→★個人~家族~社会~集合体を複雑に繋ぐ不可視の想いの糸を感じ取る
→★様々な差異や世界観の相違を貫いて進む一本の筋道を見出す挑戦・・・→

エネルギーのポイント:新月『生来の自分を取り戻し核に回収する』
            
            満月『人間関係の深みから存在の原点を見つめる』 

180430FM



★4月満月の星模様とチャレンジ★
上記シンボルのテーマを背景として、瞬間的に個人や集合体の無意識へのプレッシャーになるかも?なアスペクトです。

MCに水星 ノード軸・セレスとGスクエアの満月 太陽・月・レンポ、土星、オルクス(とアラウン)のカイト(オルクス、レンポと月がパラレル)太陽・土星・オルクス・ネッソスのカイト 太陽・月・土星・ネッソスのクレイドル 火星・冥王星コンジャンクションがエリスにスクエア  月、土星から金星(小惑星ピティア)にYOD 金星、オルクスから火星・冥王星にクァドリフォーム 火星・冥王星、エリスからオルクスにクァドリフォーム 火星・冥王星とレクイエムがオポ 火星・冥王星からエケクルスにトライン 海王星とケルベロス、ウツィロポチトリがコンジャンクト カイロン・ジュノーとフォルス・マキャベリがスクエア R土星・ネッソスがセクスタイル 木星・ニッポニアがオポジション

5月15日 牡牛座の新月!(山羊座・牡羊座最終度数で火星・天王星がスクエア ~16日 水瓶座・牡牛座0°台で正確なスクエア)前後はラディカル&暴力的な言動や衝突、アクシデントに注意

アスペクトから抽出したキーワード
(多くなってしまったけど、ざっと見て大体の雰囲気を掴んでみてね)

知力の限りを尽くして暴発しやすい状況を抑え最善のコミュニケーションを図る 怖れのせいで長い間言えなかったわだかまりについて話す、または突然の感情の高まり 目的のために手段を選ばない行動 母性がもたらす優しさと激しさ(聖性と魔性)から自由になる挑戦 自分の思考や感情の癖を徹底的にふり返り調整していく 気分の上がる催眠術的ムードの中で眠らされずに目を見開いていられるかの挑戦 気まぐれで移ろいやすい気分、過去の亡霊が顔を変えて蘇り影響を及ぼす、正義と悪の取り違え、カルマの支払い時、制裁と復讐 こだわり過ぎが生む悲喜劇 集団の暗黙知に従うことで安全を確保する 死、疾病、悲哀、嘆きとそれを悼むこころ 何がなんでもこれだけはやり抜くという決意から生まれる力 裏に隠された妨害、策略、スパイ行為、スケープゴート 本能的衝動と社会的ふるまいとの衝突、マニアック、ねじれたファンタジー サイキック、予感、または薬物やアルコールへの耽溺 踏み込めば後戻りが出来ない隠された(排他的な)境界線 家系にまつわる因縁とその風化を見る 露わになる事実、物事の展開が急加速する、興奮、突然のインスピレーション 心臓発作、不整脈、動悸、血流に注意 自然災害、事故の可能性、自分のこれまでの習性を変える必要(ムーン・ウォブル成立)などなど...


〜白昼のハデス・ムーン〜

        このところ、けっこう厳しいアスペクトのルネーションが続いてきたように思います。そして今回は…上に挙げたように、複雑なアスペクトがてんこ盛り状態の満月図です(チャートには全ての小さな惑星は掲載していません)。ちょっとキーワードを出し過ぎたと思うけれど、社会の動きや日々の暮らしの中、ありとあらゆる物事が見えない蜘蛛の糸で繋がっている感じ。細かい因果の網が張られてるような。。 ある一角で木の葉がちょっと揺れると、一見何の関係もないような遠い街で誰かが石に躓いたり、そしたら何処かで机がひっくり返されたり、突然天から雹が降ってきたりとか...(変な例えだけど)。


moon-3059861_1280



  目に見えない様々な意図と意志がぶつかり合い、相乗効果や反発力となってわたし達の潜在意識に作用し、みんなで全体の雰囲気と流れを創り上げていく。そのメカニズムは常に変わらないとしても、今回はなかなかに濃密です。でも、濃密なのにどこか捉えどころのない、不可思議さもあります。世の中は緑あふれるゴールデンウィーク。久しぶりにのんびりしたり、楽しい旅行に出かけるひとも多いでしょう。けっして真っ暗闇じゃない。明るい陽光だって見える。けど、何だろう?どこかヒタヒタとほの暗さが付きまとってくるような? フッと感じる何ともいえない感覚。。

  よく見ると今回の満月図では、ダークさではお馴染みのエリスやネッソスと共に、冥王星を大ボスとするオルクス、アラウン、レンポ、ケルベロスといった冥界魔界の小惑星達がアスペクトの要所に顔をのぞかせています。なので彼らが強力に月を彩っていることもその一因かもしれません。 遅いモーニング・コーヒーを飲みながらふと視線を感じて見上げる空。そこには居ないはずの月がうっすらと白く映り込んで、わたし達をじっと見下ろしてる... 「あ、居たんだ。。 うん、生きてるから。大丈夫だよ」 ふぅっとひと息吐いて。吸う息とともに、少し微笑んでみた...。


P1110674


  この満月期はちょっとサイキックな味わいもあり、ひとによっては何かを予感したり夢を見たり、「気」を感じやすくなることもありそうです。冥界の魔王達は、鬼にもなれば友にもなり得る存在。邪には邪を、透明さには透明さを、じわーんと映し返してきます。邪には、負けない。だからお腹を冷やさないで、食べ物はよく噛んで呑み込もうw。


        ところでレンポって小惑星は初耳...というひとも多いと思います。なのでこの機会にちょこっと紹介しますね。2017年10月5日、今まで名前の無かったカイパーベルト・オブジェクト/冥王星族の二重惑星(または三重惑星)「1999TC36」にとうとう名前が付けられました。それがレンポ(No.47171)です。この小惑星は冥王星と並ぶ準惑星級の大きさを持つとも言われ(おそらく3天体の大きさを1つと見なす説)、主星とほとんど同じ大きさのヒーシという相方と相互に廻りあいながらパハという衛星を持っています。公転周期は245.48年(冥王星は247.7年)で1周期のほとんどを海王星の外側で過ごしますが、一時期海王星の軌道を横切って内側に入り込みます(楕円軌道)。近日点は牡牛座第1ディーカンあたり。


1999TC36-Trujillo-HST
 47171Lempo Trujillo-HST


  ってことは... 今回牡牛座の太陽とコンジャンクトするレンポ(しかも対向の月とパラレル)は、わたし達に一番近付く位置に来ているんですね。また、レンポの発見チャート上の月のノード軸はこの満月のノード軸にオーブ0.5°でコンジャンクト。何だか満を持したようなタイミングでわたし達の前に顕れたような気さえしてきます。


Lempo-1



        じゃ、レンポとは…? それはフィンランド神話に出て来る悪鬼の名です。気まぐれで予測不可能で、意地の悪い危険な存在。仲間のヒーシ、パハと共に英雄ヴァイナムイネンを倒した悪霊でもあり、生き物達に取り憑いて破壊的な存在に変えてしまうとも言われています。けれどレンポの神話をよく調べてみると、その悪名には複雑な経緯が隠されていました。

11世紀に入り新宗教としてのキリスト教が入って来る以前、ペーガンの流れを汲むフィンランドの古代神話において、レンポは空からやってきた「火の女」でした。そして「愛と豊穣の女神」「聖なる火の女」として礼拝されていたそうです(今でもレンボエと呼ばれる地には古代礼拝堂の遺跡があるのだとか)。フィンランドのアストロロジャー、キルスティ・メールトが紹介する神話にはこうあります。

『昔々、目では見ることの出来ない世界から火がやってきた。天から輝く火の玉が地上に打ち込まれた。それは燃え上がる髪を持つ火の女だった。最初のうち、人々は恐れおののいたが、彼女がもたらした恵みを見た後は喜んで「火の人々」となった。彼女は大地を焼いて豊穣の地とし、人々に穀物を与えた。彼女は青銅と鉄を使い、人々に武具を与えた。そして彼女は人々のこころに愛の炎を灯し、多産と繁栄の道を教えた。死者達は彼女に付き添われ、彼岸へ渡った。』


flames-2765680_1280



  けれど13世紀にはキリスト教の十字軍が徹底的に土着の宗教を迫害し、古い神々への信仰は悪魔や魔女の証しとして破壊し尽くされたといいます。こうして火の女レンポはたちの悪い悪霊として性別も男性へと転換され、火の本質も消されて今に至ります。それでもフィンランドではこうした迫害を逃れてカルト化し、変容しながら新しい思想の血を入れて蘇った小さな教団が存在し、ウッコ(天空・雷神)など古い神々を礼拝しながら細々と大昔の歴史を伝えているのだそうです(ただしレンポの神話は書き換えられたままらしいのですが)。

        興味深いことにレンポの発見チャートを調べると、ASC蟹座を支配する月(多産豊穣)が12室でとネッソス(カルマの訪れ)とオポジション、それを牡羊座のエリスが調停していたり(破壊されたアイデンティティを探し求める)、射手座の火星と双子座のルシファー(本能の火を二元論で受けて悪魔化)、牡牛座の土星と蠍座のBMリリス(父性の制圧と母性の否定)がオポジション、射手座の冥王星と乙女座のエロスがスクエア(性愛の宗教・道徳的抑圧)だったりします。また、月と金星がセクスタイルでDCにはYODの形を取っており、そのシンボルは『山路を行く巡礼』。月のノード軸を調停するのはキュビワノ族のアルビオン(原初の人間、辺縁に立つ者、異端者)。うーん、まるで「火の女レンポ」という存在が歴史の中で辿った経緯を象徴するようなホロスコープだなぁ。。

そしてICにはなんと「火」を示唆する二つの小惑星、ヴェスタとアグニ、両方がコンジャンクト。太陽のシンボルは『赤々と燃え上がる暖炉』でした。 ちなみに発見時のレンポの位置は魚座25°40'、月とネッソスにTスクエアを形成しています。そのサビアン・シンボルは『影響力を分かつ新月』― 表面的な集合離散の中に潜む「より深い意味」に気付く必要...。レンポが暗示する本質は本当に「火の女」そのものなのかもしれません。


P1110473



  こうして考えてみると、名付けられたことによって これから先じわじわと影響力を発揮してくると思われる冥王星族レンポが示唆する意味は、恐ろしい悪鬼の誘惑という側面だけではないと思われます。それはもしかしたら... 移ろいゆく人類史の流れの中で、変わり目の時代に新たな「正義」とされた思想によって古くからの伝統が否定され、破壊され、やがては本質的な意味をも失って単純な「旧悪」「野蛮」の烙印を押されていく...そして忘れられていく。燃えさかる炎の中で幾度となく繰り返される盛者必衰の螺旋。そんな人間の営みをほの暗く物語っているのかもしれません。

全てを白日の下に曝し、外界に向かってクリーンであれと叫ぶわたし達の飽くなき欲望。その欲望を成就出来るのは、目の前に青白く輝くスクリーンの中だけかもしれない。けれど何か大事なことを忘れているような? ...ん、でも何だろう? 肉体を持つことの聖なる意味? 自分の魂の火の在りか? 何だろう?

2017年秋。今なお続く、歴史の変わり目ともいえる時間帯の入り口。そして、そんなタイミングで名付けられた冥王星型小惑星、No.47171レンポ。みんなのネイタル・チャートで彼女が何処に位置するか、astro.com などで一度調べてみるのも面白いんじゃないかな。 ひょっとしたら...自分の内界に燃える、またもうひとつの「火」の在りようを見出すことが出来るのかも? 


star-clusters-67616_1280



★4月満月のサビアン・シンボル★


        まず最初のベースとなる月のシンボルは、蠍座9°『歯科治療』、そして月に光を当てる対向の太陽は『飾り付けされたクリスマスツリー』です。

歯医者さんに通うのが好きっていうひとは、あまりいないかもしれませんね。今はクリーンで白い歯が意識高い証しみたいなイメージもあり、定期的にクリーニングするひとも多いと思いますが、親知らずを抜くとか虫歯の治療となると「痛み」というイメージが付きまといます。このシンボルが来たとき、実際に歯や骨の関連で病院通いをするひともいるのがサビアン・シンボルの面白いところなのですが... その底に隠された本質を対向する太陽のシンボルと照らし合わせて考えると、まずはおそらく「口に入れるもの・口から出るもの」→「こころと体に受け入れるもの・放射するもの」というイメージが出て来そうです。


dentist-428646_1280



  英語で "cut teeth" というと「初めての経験を経る・経験を積む」という意味になります。また "tooth and nail" には「あらゆる手段を尽くして必死に…」という意味があります。法曹界で "teeth" と言えば威力のある法を執行し処罰することです。"sink one's teeth into ~" なら、何かに噛みつくことから発展して「熱心に取り組む」「没頭する」という意味です。英語圏で「歯」が暗示するものは、おそらく「人間が積極的に行動し経験を積み重ねて何かを成し遂げること」という、動的なイメージがあるのではないでしょうか。また、もしかするとその底流にはある種の上昇志向や「人生は闘って勝ち取るべきもの」的な観念が潜在しているのかもしれません。 

食物を口に入れ、歯で噛むこと。それを "chew on" と言います。チューインガムのチューですね。このことばは同時に「熟考する」「沈思黙考する」という意味でも使われます。ここで歯が持つ役割と歯科治療に使われる様々な道具を併せて思い起こしてみたら、どんなイメージが湧くでしょう? 世の中や人間の営みを描く象徴としての「歯科治療」。そこには難易度の高さ、困難さ、痛みを生じる辛辣さ、鋭さ、けたたましさ、精細さ、切る、抜く、取り除く、被せる etc. のイメージが付いてまわるのではないでしょうか?


 P1110550


  仕事や人間関係の中で、歯科治療に見られるような仕事のやり方が必要なケースを考えてみましょう。たとえば何かビジネスの提案が舞い込んできたら? 大筋はOKに見えます。でもその内容の細部については精査し、掘り下げ、熟考する必要がありそうです。付帯条件は辛辣なほど厳しく明確にしておかねばなりません。また、発注/受注の役割分担や提携関係が怪しくなったり、約束と異なる商品が送られてきたなら、契約の原点に立ち戻ってミスや誤解、腐敗を取り除かねばなりません。もし放置していればその関係は終わり、「歯」は痛みを伴って抜かれます。まぁ、現代では麻酔が発達しているけれど、このシンボルが降ろされた1920年代の米国で抜歯するのって、きっと今のわたし達が想像するよりずっと大変だったのではないでしょうか。

  B.ボヴィはこのシンボルが持つ一側面について、以前こんな風に警告していたことがあります。『一見良さげに見える流れ、もの柔らかな雰囲気には注意を要する。何かが隠されているかもしれない。それはまるで取るに足りない些細な物事のように語られる隠された本音、巧妙な言い回しによる微細な人心操縦、あるいは事実の一部のみを覆い隠した報告として顕れるかもしれない。ただし、恨みは毒となる。』


P1110511



  「栄養源となる食物を噛み砕く力」 = 「物事をやり抜く力」を損なう毒。それは確かに水面下に潜在する恨みの気持ちかもしれません。もしそんな思いが主役を演じることになれば、芝居じみた文句の応酬は恨みの火を煽って緻密な議論を劣化させます。誤解に基づく裁き合い、笑顔と挑発が入り混じった化かし合いは、やがて関係性を土台から腐らせていくでしょう。必要なのは揺れないこと。目を見開いておくこと。疑問はクリアにしておくこと。正直であること。誤解も思い込みも、まとめてしっかり噛み砕いて呑み込む力。それは、困難を排して目的を遂行しようというゆるぎない意志の力なのだと思います。 あ、でも... もしそれが自分の中に無いとしたら... 相手の中にも無いとしたら... 目の前の関係を続ける理由は何でしょうか?

B.ボヴィはこうも言っていました。『明日になれば皆で卓を囲み、夕食を味わい会話を楽しむためにその歯を使うことになるもしれない。そのためには今、隙間に忍び込む毒や腐敗から自由になっておく必要があるだろう。』


P1110488



        この時、太陽が位置するシンボルは『飾り付けされたクリスマスツリー』。米国でクリスマスと言えば、家族や一族が家に集まって祝うのが基本(今は特に大都市ではその基本も崩れていそうですが)。 サビアン・シンボルが降ろされた1925年当時ならなおさら、そんな習慣が当たり前だったのではないでしょうか。独立して遠い街に暮らしている子供達も、クリスマス休暇には年老いた両親が暮らす懐かしい家に帰ってきます。両親、子供達、そして部屋を駆け回る孫達や叔父さん、伯母さんなどの親戚達。久々に集まる顔と顔。 血縁関係と言っても、中には折り合いの良くないひともいます。一家としての長い歴史の中で、触れてはいけないタブーだってあるかもしれません。 

巣立っていった子供達は、大人として様々な体験を経てきました。それぞれが、それぞれの事情を背負っています。血の繋がりがもたらす温もりに、皆がひとときの幸福感を味わった後、ふと誰かの口をついて出た言葉が引き金になって気まずい空気が流れる…アメリカ映画やTVドラマでそんなシーンを見かけたこと、ありませんか? クリスマスツリーの周囲は、過去の思い出が集まる場所です。子供時代の幸福だった思い出、辛く貧しかった思い出... そしてそれぞれが背負っている今...。

        集うこと。集いの一員となること。それぞれの思いを抱きながら、贈り物を与え合うこと。分かち合いの歓び、人生の歓びを味わうこと。 でもそれと同時に、人知れず苦い思いを秘めながらそこに居なければならない…そんな状況もまた、あり得ます。冷たい雪が降りしきる冬の一夜、暖かい部屋には美しく飾られた大きなクリスマスツリー。吊り下げられたオーナメントの輝き。人々はグラスを片手に懐かしく談笑しています。その口元に浮かぶ微笑みは、本物でしょうか? それとも、皆それぞれに秘めた想いを口に出さずにいるのでしょうか? 部屋の隅には、一人離れて物思いに沈む誰かがいるかもしれません。


christmas-2994875_1280



  このシンボルは、人間関係の中で何かを引き金として感情が波立つ経験と、それがもたらす痛みをどう過ぎ越していくかをわたし達に問いかけているようです。その痛みは単に過去の幻影の再来かもしれません。でも、もしかしたらそれは、わたし達の今と未来を気付かぬうちに支配している "何か" かもしれないのです。だとすれば、その経験は道の途上で明確に見据え、しっかり受け止めるだけの価値を持つかもしれない。。 たとえば誰かの口から出たことば。あるいは放たれた視線。それを自分に向けたこととして受け止め、痛みを感じる「わたし」。でも、それは果たして「事実」なのか?

外は冷たい雪景色。暖かな部屋の中、美味しい食事。恨んだこともあった。二度と顔を見たくないとも思った。その想いは今もまだ、こころの奥底にわだかまっている。けれどこの特別な日が、一期一会だとしたら...。一度話してみるのも悪くない。正直になってみるのも悪くない。誰よりも自分自身に対して。恨みからではなく、怒りからでもなく、ただ真実を知るために。クリスマス休暇が終われば、皆それぞれが暮らす街へと帰っていく。もしかしたら、それきりもう二度と会えないかもしれないのだから。。 でも、もしかしたら。来年のクリスマスにはこのツリーの下で、互いに歯を見せて思いっきり笑いあえたりするだろうか...?


P1110456



        さて月はメインのシンボル『仲間内の夕食会』をとっていきます。このシンボルもまた食べ物関連ですね。仲間内ということは、同じ学校や職場、趣味のグループ、またはOB/OG会のようなものでしょうか? 

仲間 = "fellowship" とは、過去にはそれぞれバラバラな存在だった人々が、ある一定の時期を共に過ごし共通体験を重ねることにより、個々の違いを超えて一本の糸で結ばれた関係と言えるでしょうか。この "fellowship" という単語は英古語の "feolaga" から派生したことばで、元々は資金を出し合うことで結ばれたビジネス・パートナーシップや共通の目的と価値観を分かち合うために結成されたグループという意味だったそうです。前者は互いの努力とその結果としての利益を分かち合い、Win−Winを目指す関係。そして後者は、たとえば個々の利益を超えて人道的な目的のために働く仲間としての関係。おそらく後者の最善の顕現の一つとして顕れているのが、対向する太陽のサビアン・シンボル『赤十字の看護婦』かもしれません(今は「看護師」と呼ぶのが通常だと思いますが、このシンボルはチャネラーが生きた時代性を考え、あえて「看護婦」としますね)。


red-wine-2443699_1280



  赤々と燃えるキャンプファイヤー。グリルで焼かれるバーベキューの煙。あるいは小洒落たレストランの大テーブルに盛られた大皿料理。そこに集う人々は皆、様々な壁を共に乗り超え、「同じ釜の飯」を分かち合ってきた仲間です。苦しかった失意の日々、輝かしい成功の思い出... ビールやワインを片手に、懐かしい話は尽きることがありません。

でも、もしその仲間内に「派閥」のようなものが作られていたらどうでしょう? それは内密の動機、秘密の合意によって始まります。それが顕著に顕れてくれば、仲間の絆は分断され、不信と反目に支配されます。あるいはそのグループが寄せ集めの窃盗団やギャング、詐欺師集団だったとしたら? 親しげな夕食会といってもその雰囲気はガラリと変わるかもしれません。

「今度の仕事は皆の連携プレイが上手くいって大儲けだったな」「さすがプロだぜ」「しかし分け前はどうなる? まさかお前がゴッソリ持っていくつもり...なんてことはないだろうな? 」「まさか!俺がそんな仁義を欠いたことするわけねーだろが!」「ヘっどうだかな...」部屋の片隅にはさっきからひと言も発することなくポーカーフェイスを決め込み、黙々とウィスキーを空ける男がひとり。 正面には酔った勢いなのか大声で自慢話をし始める男がひとり。。 そして、さっきからソワソワと窓の外をチラ見する男がひとり。。。

彼らは確かにひと仕事終えた仲間だし、これも「仲間内の夕食会」の一種だと言えるでしょう。でもその光景はこころ温まる夕食会というより、大金を賭けてポーカーテーブルや麻雀卓でも囲んでいるかのようです。そこに存在するのは絆ではなく、利害を賭けて常に競い合い、相手を出し抜こうとする人々の姿。派閥の内部でも似たようなことが起こり得ます。そんなとき、人々のこころは常に目に見えない戦場に在るのかもしれません。


P1110423



  ところでアメリカという国は、理想や高い志の下に集まった人々の絆 —「フェローシップ」という概念をとても大事にするそうで、国家に命を捧げた退役軍人のために有志が仕事や学ぶ機会、住む家を世話する「フェローシップ・プログラム」が沢山あるのだそうです。

たとえばB.ボヴィはこんな光景を描いていました。... 今、激しい戦場から戻った退役軍人達が有志に招かれ、夕食会に集っています。彼らの中には軍隊内の対立する派閥に属していがみ合ってきた人々も混じっていることでしょう。そんな彼らも今は任務を離れ、こうして一堂に会し、隣り合って共に食事を分かち合っています。それは地元の有志達が命を捧げて国とその理想を護った人々に敬意を払い、もてなそうとするホスピタリティの顕れでもあります。けれど、これと同じようなことは戦場の真っただ中、野戦病院においても見ることが出来たのではないでしょうか(1902年からこのシンボルが降ろされた1925年の前年まで、米国は常に戦争の渦中にありました)。


nurse-920318_1280



  この夕食会に集まった退役軍人達の中には、戦場のテントの下で隣り合ったベッドに傷ついた体を横たえた、そんな共通体験を持つ仲間同士だっていたかもしれません。当時の野戦病院でかいがいしく働く赤十字の看護婦。彼女達の献身無しには、彼らは命を永らえて帰国することさえ出来なかったでしょう。国際法では紛争地域内で赤十字マークを掲げた病院や救護員に対して絶対に攻撃を加えてはならないという定めがあります。けれど実際の戦場でそうした規律が厳格に守られるとは限りません。それでも赤十字マークを胸につけた女性達は最前線に出て傷ついた兵士達の看護をすることを厭いませんでした。そんな彼女達を奮い立たせ、銃弾や爆撃の恐怖に打ち勝たせたのはいったい何だったのでしょう? 傷ついた人々への同情心や慈悲のこころでしょうか? 自らの犠牲さえも厭わない優しさでしょうか? もちろん、それもあるでしょう。でも、それだけではないような気がします。


  彼女達は生死の境目をくぐり抜けるもう一つの戦いの中で、本当の「仲間 = フェローシップ」の意味を、こころと体の両方で学び取ることが出来ていたのかもしれません。たとえ激しい敵意のただ中に在っても、真っ向からの対立があっても、それを抱き留め、ありのままに受け入れる場所。そして人々。体を癒やすという待った無しの業務を通して人間のいのちを、ひいては仲間達の絆を、ながらえさせる行為。それは人間の「はかなさ」と「強さ」その両方を目の当たりに知ることでしか達成出来ないのではないかと思います。あるときは、自らも血を流しながら...。


P1110475



        生と死。別れと出逢い。その両極の間にうごめく人間のさまざまな想い。そこにたったひとつの正しい答も無ければ結論もありません。この手の中に、美もあれば醜もある。この存在の内に、清浄もあれば汚濁もある。高みを目指すこころもあれば、果てしなく落ちていくこころもある。出逢いがあれば別離があり、生まれたら、いつか死ぬ。 はかなさと強さ。それが、此処を生きるわたし達のフェローシップ。そしてそれは、もしかしたら「愛」と呼べるものなのかもしれない。

蠍座の満月は、わたし達が放射するありとあらゆる想いと欲望を吸い込みながら、深い深い淵へと溶かし込んでいきます。ならば今は思い切ってその淵に飛び込んでみるのも悪くはないかな? 

そして胎内宇宙に渦巻くささやかないのちの炎が見つかったなら、それをひときわ燃やしてみる。静かに。ひそやかに。。 ひとり。 もしかしたら、あちこちで。そんな小さないのちの燃える音が聞こえるかもしれない...。


今 お休みで旅に出てるひとも、がんばって働いてるひとも。
どうか実りある満月期を過ごせますように...!


meteor-3129573_1280





have a great trek!!!★

hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:34|PermalinkComments(2)

April 22, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント4/23【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年4月23日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【告知】
来週の無料コラムは4月28日開催のMMAウェビナーの準備のため休載させていただく。


≪ 先週をふり返って ≫

        “米国10年債の利回りが金曜、2.96%となり、2014年1月10日以来の最高水準に達した。2年債の利回りは2.461%で、2.542%を記録した2008年9月8日以来の最高水準だった。金利上昇も株価には悪い要因となり得る。ある時点では高金利投資の方がより魅力的になるかもしれないからだ。”

— www.cnbc.com 2018年4月20日付


        4月17日〜18日に起きた土星の逆行と太陽・天王星のコンジャンクションは、MMAの★★ジオコズミック重要変化日(CRD)と同期し、先週終盤にいくつかの株式および商品市場を打ち据えた。世界の殆どの株式指数は3月26日〜4月2日の安値からの強力な反騰のさなかだった。そしてその反騰はMMA重要変化ゾーンのただ中である4月18日〜19日に終わりを告げた。これはこのコラムの読者を除いては、多くの投資家を驚かせたかもしれない。先週も述べたように『故障して暴走する機関車を止められるのはスーパーマン以外にいないだろう。だが例外は山羊座を逆行する土星だ。待てよ?!土星逆行の翌日、4月18日には太陽が牡羊座の天王星とコンジャンクトする。もし山羊座の土星が拠って立つセメントのように堅固でガチガチに固まった土台から彼を動かせる者がいるとしたら、それは火性星座宮たる牡羊座で燃える太陽と天王星の "惑星コンビ"* だ。』 

*ジオセントリック(地球中心)・アストロロジーにおいては恒星である太陽も(最重要視するものの)他と同じ惑星として扱う。

こうして4月17日〜18日に土星はその軌道上で前進の動きを止め、その後太陽・天王星コンジャンクションが木曜と金曜、4月18日〜20日に株式市場の下降リバーサルと同期した。


  同じ筋書きは商品市場でも演じられた。原油は4月19日木曜に69.55と2014年11月以来の最高値水準まで舞い上がり、その後勢いが止まった。銀は2週間前につけた16.15という安値から木曜に2月1日以来の最高値17.36まで爆発的上昇をみたが、その後止まった。金は銀ほど強くはなく、4月18日に1359まで反騰したものの、それは4月11日(前回の★★★重要変化日4月10日の前日)につけた高値1369.40を大分下回っていた。先週見られた両金属、特に銀の反騰は、先週のコラムでも触れたヘリオセントリックの水星による射手座運行が持つ歴史的パターンに沿ったものだ。しかしながらこれは、今週に入りヘリオの水星による射手座運行後半部に向かうにつれて、貴金属の間に異市場間弱気ダイバージェンスが浮上しているということであり、それはしばしば弱気を意味する。

先週のビットコインは強く、4月20日金曜には3月30日の安値6427からの33%高で3週間ぶりの新高値、8565に上昇した。先週一番の敗者は米国債で、期近物のTノート(中期国債)は119/15に下落、2011年4月以来の最安値を記録した。Tノートの価格が下がれば金利が上昇する。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “FRBは現在の利上げがスタートした2015年終盤以来、金利を150ベーシスポイント(1.5%)上げている。したがって、銀行が付与する定期性預金やCD(譲渡性預金)の金利も似たような調子で上がることが期待されるだろう。しかし、それは間違いだ。FDIC(連邦預金保険公社)によれば、預金口座利息の全国平均は2015年9月以来、0.06%から0.07%とたった0.01%上がっただけだ。”

— Matthew Frankel
  “Banks Don’t Always Follow Fed Rate Hikes”
  The Motley Fool, USA Today 2018年4月18日付


        牡牛座の天王星が、その初期段階では銀行にとって「一時的活況期」となり、その後に「破綻」がやってくると私が考えるのは何故か? その根本的な理由が上記の引用にある。またそれは、何故私が2018年〜2025年の天王星牡牛座運行期を『狂い出す銀行』と形容したかの理由でもある(『フォーキャスト/マンデーン2018』)。

その中身は次のような流れだ。FRBが過去18ヶ月の間に政策金利を6倍(0.25%~1.5%)に引き上げたことを受けて、傘下の銀行もまたそれに従って貸付金利を引き上げている。つまり、もし変動金利型住宅ローン、住宅担保ローンまたはライン・オブ・クレジットを使っていれば、政策金利が上がるにつれて支払うべき利息も急騰してきたということだ。しかし、銀行に預金口座やCD口座を開設している場合、銀行があなたに支払う利息は全くと言っていいほど上がらない。

銀行は大儲けしているし、金利が上昇する状況で今後も盛大に利益をあげるだろう。それは彼らが貸付であなたに請求する利息と、あなたの資金を預け入れることで彼らがあなたに支払う利息との間に増大しつつある格差のせいだ。こういった状況は銀行の株価急騰として反映されるだろう。またこれは銀行に対する預金者(と借入者)の憂慮すべき抗議行動とも相関し、それが後に新たな銀行規則へと導いて天王星の牡牛座運行が終わる前に株価は急落する。天王星が入る星座宮によって支配されるセクターは、最初の2年〜5年の間に価値を上げ、その後トランシットの終了に向かって天井から下落するのが典型例だ。トランシット終了後もそれが続くケースさえある。

  ジオコズミック要因に基づいて、私は以下の様な筋書きを論証することが出来る。銀行株は2020年前後に向けて騰がっていく。その後、山羊座で起きる土星・冥王星コンジャンクションが襲いかかる。大衆が銀行と銀行家に背を向け、彼らが顧客である自分達を扱うやり方、とりわけ貯蓄口座を持つ人々への仕打ちを変えるよう要求して敵対的になる可能性は高い。

木星と土星が水瓶座入りし(2020年12月17日〜19日)、両惑星が牡牛座の天王星にスクエアを形成する2021年までに、銀行の取り付け騒ぎに火がつく。銀行は狂い出す — それまでに彼らが自分達の預金者をもっと公正に扱わない限りは。預金者や借入者を犠牲にしながら激しく歪んだ利益を得て自らの企業欲を満たすよりも、顧客満足度に気を遣おうと決断しない限りは。

木星と土星が含まれることから、こうしたフラストレーションは単に銀行と関連事業のみに留まらず、それを越えて拡大するかもしれない。深刻な社会/政治的な問題に発展する怖れが潜在している。

そして、もしそこに何らかの巡り合わせで(あるいは星々の影響により)国内の、またはグローバルな規模の金融危機が起きるなら、この流れはもっと誇張されていく。これは十分に考えられることだ。2020年〜2021年のように、土星・天王星間のハードアスペクトが成立してから1年以内に土星・冥王星間にハードアスペクトが形成されるようなケースでは、このような危機が起こりやすいのだ。

  短期的に見れば、今週は山羊座の冥王星に焦点が当たる。4月22日に冥王星が逆行に転じ、26日には火星が冥王星とコンジャンクトする。つまり冥王星力の満載期だ。冥王星は「脅威」「脅迫」「危険」を支配する。自然の猛威による穀物への脅威、テロリズム、または戦争行為による生命の危険などだ。また冥王星は「負債」をも支配することから、政府の債務問題が最前線の話題として蘇る可能性もある。もしそうなれば株、通貨、国債価格に影響を及ぼして各市場への下押し圧力となるのが典型例だ(通貨は対米ドル)。

しかし、来週開催する『MMA金融市場ウェビナー』でも論じるつもりだが、この下押し圧力は一時的なものとなるかもしれない。何故なら多くの金融、および商品市場はいまだに長期サイクルの早期段階にあり、この段階は強気だからだ。


それでは皆さんどうか良い週を!
週末のウェビナーで多くの方々と繋がりを持てることを楽しみにしている。なお、MMAの無料コラムは5月7日の週に再開するつもりだ。







訳文ここまで
___________________________

hiyoka_blue at 20:53|PermalinkComments(2)

April 16, 2018

○4/16の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】
4月16日
 後半部にパート2『★4月新月のサビアンシンボル★』を追記しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つのではないでしょうか。
    例えば... シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  4月16日11:16前後、北海道周辺で 11:22前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は10:57前後、沖縄周辺では10:28前後に牡羊座 26°02’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 牡羊座26°~27°― 発効期:4/16~5/14 】
 "A man possessed of more gifts than he can hold"
『抱えきれないギフトを持つ男』

 "Lost opportunity regained in the imagination"
『イマジネーションの中で取り戻される失われた機会』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられると思います。

→★常に「自分自身」であることを失わない(ブレない)ことの重要性
→★自分の手の内にある物、または能力やキャパシティを極めていく挑戦
→★あれもこれもと選択に迷い、時間や労力を無駄にする傾向
→★先行きに待つ「開花」へのポテンシャル、または達成や変化の予感
→★気分や目的・目標が一貫性なく変わり続ける不安定な心理状態、または状況
→★思考や感情があらゆる方向に同時にほとばしり、麻痺状態になる危険
→★周囲の反応を怖れて自己の能力を隠すことが逆に自・他を傷つける
→★取り憑かれたように何かを追求したり一つの行動を繰り返す暴走に注意
→★一度立ち止まり自分を駆り立てるものの正体を見極める必要
→★「持つ者・持たざる者」に関わる過剰なプライドやコンプレックスの発露
→★空想・想像の世界に浸り現実の方向性を見失う危険
→★過去に失った出会いや夢、好機を何らかの形で取り戻す可能性
→★再生、挽回、再構築への展望、自己の本分を取り戻すきっかけの訪れ
→★アイデアに過ぎなかったものが現実味を帯びて動き始める
→★待った無しの変化のために力と平和、両方のバランスを取る必要
→★能力を無駄に散らさないよう怒りや感情を成熟させる必要
→★必須のものと不要なものを慎重に見極めて次の事態に備える・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『喧噪の中で沈黙に耳を傾ける』
                    ↓
            今回の新月『生来の自分を取り戻し核に回収する

180416NM


★4月新月の星模様とチャレンジ★
上記の新月のテーマと連動して瞬間的に意識へのプレッシャーになりそうなアスペクトです。

15日に起きる水星順行前後のストームフェーズ中、互いに近接した天王星とエリスに挟まれる新月
4月13日〜14日の太陽・エリスのコンジャンクションを下地として4月15日 牡羊座4°48’で水星順行〜5月4日水星逆行のシャドウ抜け、4月18日太陽・天王星コンジャンクション

脇道に逸れたと感じたら即刻修正を入れる必要/怒りの投影として増大する魔女狩り精神/自分こそが正義だと感じる無自覚な狂気が深まる可能性/傷付いた感情と自分自身の生存の核が一体化してしまう危険に注意/権力闘争/本来所有など出来ないものをめぐる所有権争い

月のノード軸と小惑星ニッポニアがTスクエア

日本:避け続けてきた課題への直面
 選択のために必要な現実掌握を阻害する障壁/ユートピア願望/「日本のDNA」とは何か?的な概念に関連する問題 or 話題→全体のムードや情報操作からの影響に注意→周囲の環境や社会的価値観を一度遮断した上で、自分が一番豊かな気持ちでいられる状況を考えてみる、またはそこから出直す

火星・土星・冥王星がパラレル
火星が山羊座中央部に在って土星・冥王星のMPに入る
4月26日20時 火星・冥王星コンジャンクト
4月18日土星逆行(木星も逆行中)

衝突/闘争心/攻撃性/不退転/破壊を善と感じる情緒性/強い決意/噴火・地震などの災害・荒天/強い生みの苦しみ/試練としての恐怖/一時停止の利かない状態/良くも悪くも本性が露わになる/やみくもに規制強化を求める声の増大とそれに対する抵抗/声 VS 声の大きさ競争/サド・マゾを含むダークエロス的な夢想またはそれに裏打ちされた行動

『4月から5月中旬までの間は意図的に大胆な行動を避け、危険な地域や不安定な状況には足を踏み入れないことが肝要だ。』(フォーキャスト/マンデーン2018「春」より抜粋)


金星・シラ-ヌナム・ディライラ・エケクルスと木星がオポジション

誠実さや献身的なひとに惹かれる傾向/自分で「正しい」と感じた知識に自分で権威を与え、いつのまにかそれに縛られる危険/エキサイティングまたはスリリングな体験/傷つくことを怖れながら誘惑する、または裏切る/胸躍る体験かひどい混乱かの両極が待つイチバチのアイデア

オルクス・ネッソスがオポジション

長期継続中のアスペクト:過去の決着をつける必要/カルマの清算/常軌を逸した社会的審判/根本原因からの逃走としての魔女狩りに駆り立てられる危険

フォルス・スフィンクス・ヴェスタ・カイロン・アンガー・ブロウ
 のTスクエア


突然の運命的な出来事または遭遇、突然湧き起こる自他への蓄積した怒り、そしてそれを原動力に出来るとすればあなたは何を生み出すのか?という挑戦

4月17日17時過ぎにカイロンが牡羊座イングレス
 (9月26日に魚座に戻り2019年2月に再度イングレス、約9年間滞在する)
 (5月16日0:20ごろ天王星が牡牛座イングレス、約7年間在泊する)


思わぬきっかけ(程度に大小はあっても大抵は驚き、痛み、ショックを伴う出来事が多い)による雪解けの可能性。長期の自己発見。人間関係、または社会(世間)対 自分の立ち位置という関係性の中で起きやすいかもしれない。ただし、自分にも相手にも「正直であること」が全て。

【カイロン・メモ】
(『カイロン異説を未読の方はそちらも併せてどうぞ)

  ギリシャ神話のカイロンは半人半馬のケンタウルス族。けれど、まるで荒くれバイカーズのようにふるまう他の同族達(イクシオンの子孫)とは出自が異なる。彼はゼウスの父クロノスとニンフの子として生まれ、後に文武両道の賢人としてアキレウスやヘラクレス、アスクレピオスなど英雄達のメンター的存在となった。アストロロジーの世界では「傷ついたヒーラー」と呼ばれることも多いが、これは彼の誕生と死に関連して耐えがたい苦痛の暗示があることを示唆している。

  マンデーン的には、全体として本格的な変動の時間帯に入ると思われる。前回カイロンが牡羊座にイングレスしたのは1968年〜1977年。世界中が激動し、闘争と革命の時代とも呼ばれた。1968年だけを見ても数多くの重要な事件が起きている。東大紛争、成田闘争、ベトナム戦争におけるソンミ村虐殺事件、プラハの春、十勝沖地震、3億円事件、反戦運動とヒッピームーブメント、反米運動、キング牧師暗殺、ロバート・ケネディ暗殺事件、国際反戦デーで学生達による「新宿解放区」出現、毛沢東による「文化大革命」の始動(1966年〜1976年。1968年に暴走する紅衛兵達の下放、77年に終結宣言)などなど。。  文化や科学の各分野で新しい発見や発明がなされた創造的な時代でもあったけれど、一方では革命のためなら暴力的手段も辞さないような空気も生まれた。

その後も、大阪万博を経てよど号ハイジャック事件、沖縄返還、あさま山荘事件、オイルショック、ロッキード事件、ウォーターゲート事件、ベトナム和平、イラン革命などなど...そして1977年にはNASAによるヴォイジャー計画の下、2機の無人惑星探査機ヴォイジャー1号と2号が太陽系探索の後、辺縁から外宇宙に出ることを目的として発進していった。そしてその年... 土星の軌道を横切り天王星の軌道近くまで旅をするケンタウルス族、小惑星カイロンが発見されている。ヴォイジャーの打ち上げと現在も続くその旅は、もしかしたら地球のアイデンティティ(牡羊座)を探ろうと試みられた最後の旅だったのかもしれない。

  これは長期的に考えていかなくてはならない問題だけれど、前回のイングレス期を生きた経験のあるひとにとっては、再び過去の思い出が蘇るようなところがあるかもしれない。ただし同じ軌道を通ろうとしても、過去と現在とでは異なる空間に在るのでおそらく上手くはいかないのではないだろうか。もしそれが自分の中では思い出深い「成功体験」だったのだとしても、やみくもに同じ選択をすれば結果はより破壊的になるのが惑星サイクルという螺旋の常だから...。


Chiron2
『アキレウスに狩猟を教えるカイロン』Bénigne Gagneraux (1756–1795)


  アストロロジャー、E.フランシス・コポリーノは少し前に牡羊座で起きた天王星・エリスのコンジャンクションを『天王星・冥王星スクエアの大背景の影響下、IT革命とインターネットを介して情報の激流(荒れ狂う奔流)に曝されたわたし達に「集合的な体外離脱体験」が起きた』と指摘している。 体外離脱とは、瞑想やその他の手段を通して霊または魂が肉体を抜け、アストラル界と呼ばれる「想念世界」へ入ること。浅い意味で言えば、そこでは思いのままの場所に移動出来るし、見たい現実を見ることも可能。ケースバイケースではあるけれど、肉体を持つ空間から比べれば、はるかに自由な擬似全能空間と言えるかもしれない。でも、アストラル界においての "真実" が現実界の「事実」と同一であるとは限らない。

おそらくわたし達は情報の渦に呑み込まれ、その中で自分が抱える想念に都合の良い現実を恣意的に選択し、その設定値に合った知的世界を見ているだけなのかもしれない。例えば地球上には今この瞬間も、戦争という現実に曝されている地域が確かにある(もちろん、日本を含めて他の地域も絶対にそうならないという保証はない)。けれどそれをスクリーン越しに "見る" 世界の側にいるわたし達にとっては、総じて全てが...よく出来たオンライン・ゲームのように知的に脳内処理されていく。そんな傾向が深まりつつあるのかもしれない。

また、E.フランシスはAIを含めた「ロボット化」が抱える問題も指摘している。これはネットの利便性と、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどSNSのインターフェース、または様々なディバイスを介して思考することによって、AIが全人類の脳を凌駕しきる以前にわたし達自身が「機械的な思考パターン」を身に付け始めているのではないかという示唆だった。 それは人々がそれぞれの属性によって細かく分断され、全ての「個性」に光を当てられ、ひとりひとりの主張が大切にされるように見えて、実は均等に権利を与えて生かすことにより、結局は互いに溶け合うことのない色違いの画一化されたマシーンを創造していく流れだと想像することも出来るだろう。 「ベストな結果を叩き出す機械のように思考し、好まれる確率の高い、機械のようにパターン化されたふるまい」をいつのまにか身に付けること、それがあらゆる「成功」への鍵とされるような世界への潮流は、確かに存在するように思える。

  魚座の精神性、「犠牲」に対する共振性と当事者意識、無へと向かって果てしなく溶け込んでいく流れ(対向する乙女座との関連で、その流れに抗うものとして生まれてくる宗教性)を経て牡羊座に入るカイロンは、牡羊座のテーマである「アイデンティティ」の問題にわたし達を再び直面させる。

天王星とエリスが牡羊座で邂逅したことによる、ITとインターネットを介した「自分探し」。もしかしたら、それによってわたし達の「こころ」は自らの「核」または「重心」を離れ、上へ上へと物質としての「脳」の方向に向かいつつあるのかもしれない。現代の脳科学が示す言説はそんな事実を物語っているように思える。けれど、カイロンはその流れに向かって大きな疑問を突き付けるポテンシャルを持っている。

  カイロンは現実的にも比喩的にも、手で触れるもの、触って確かめることと関連している。そして余計な外皮やマスクを引き剥がし、アストラル幻想を剥落させ、欲望や合理化、誤魔化しを含めた「素の自己」が露わになるような出来事を誘う。それはとても痛い経験であることが多いし、もしかすると牡羊座との結び付きによって「武道家」のような精神の側面(死を背負う生、闘と和、動と静の共存など)に触れてくる、ヒリつくような痛みが生じる可能性もある。けれど、いずれにしても「素の自己」と直面し、引くことなくそれを見るかどうかは個々の選択による。見ようとしなければ、オートマティックな自己はそのまま存続するし、そしてもし幻想を抱きながら生きているとしたら、その結果にも出会う。カイロンが「不都合な吉星」と呼ばれているのは、こころから血を流すような痛みを経ることによって初めて起きてくる「存在そのものとして癒える体験」を意味するからに他ならない。


Chiron1
 『少年アキレウスに竪琴を教えるカイロン』 古代ローマのフレスコ画


  カイロンが牡羊座に入居し、天王星が牡牛座に入居する新しい時代。わたし達は今、前回のカイロン牡羊座時代に人類が遺した人間活動の結果を清算しきれているだろうか?  狭い日本の片隅から小さな目を見張って眺める限り、形式も集合意識の状況も違うとはいえ、人類の集合意識は再び似たような轍を踏もうとしているようにも見える。わたし達はいつまで惑星サイクルのウェーブに「もっていかれる」体験を積むのだろう? 

ひとりの個として牡羊座のカイロンを体験していくわたし達。過ぎ越していくには本当に幾とおりもの方法があると思う。けれど、必要な社会の枠の中に在りながらも 「一頭の孤独な放れ馬」としての強い感覚を頼りとするひと達。 常にことばのもたらす既存の思考に絡め取られることを拒否しながら生きていこうとするひと達にとっては、牡羊座のカイロンが放射する力はこれからの9年間、迷いの淵にある自分を揺さぶり、支えてくれるメンター的な役割を果たしてくれるかもしれない。まぁ、なかなか厳しいメンターではあるのだけど。。(^_^;



ウォールストリートジャーナルのドキュメンタリー "Moving Upstream" シリーズ
『ロボット革命』編より『ヒューマノイドが持つ可能性』2018年1月29日

人形を愛する歴史をもつわたし達は、確実にヒューマノイドをも愛するようになるだろう。開発者達はロボットに「愛」を教えたいと夢見ている。ではカイロンが牡羊座で真のアイデンティティを模索し、天王星が内的リソースをも支配する牡牛座で革新を目論むとき、ヒューマノイドが自らのアイデンティティに悩む時代が来るのだろうか?



★4月新月のサビアン・シンボル ★


        今回の新月が最初にとっていくベースのシンボルは、牡羊座26°『抱えきれないギフトを持つ男』です。この「ギフト」ということばは、「贈り物」の他に「才能」という意味もあります。 原語は "possess" つまり「所有する」ということばを使っているので、やはり誰かから贈られた物というよりは、どちらかというと、もともと持っている「能力」に焦点が当てられているのかもしれません。

B.ボヴィはこのシンボルを「人間が所有出来るものの量」についてというより「人類が置かれてきた状況」の象徴として見ることを薦めています。つまりこれは「豊かさ」や「有り余ること」への欲望と、それがわたし達人間のこころに与えてきた大きな影響力を象徴するシンボルなんですね。


gift


で、彼はまず次のような挿話を披露していました。

『カイロから来たという貧しい鋳掛け屋は、ある屋敷の広大な部屋に連れて行かれました。そこはあらゆる色とサイズの輝く宝石でいっぱい。その中からたった一つだけを選ぶよう命じられた鋳掛け屋は、驚いて目を見開き、興奮に我を忘れてしまいました。そして宝石の山の全てを確かめたいと思い、手を思いっきり伸ばしてひとつひとつに触れようとしました。彼は中でも一番良い石を手に入れたかったのです。けれど、またたく間に魔法の時は過ぎ、どの宝石もみな掴もうとすると即座に消え、そのたびに鋳掛け屋は元の貧しい小屋に立っている自分に気付くのでした。』

あれもこれも欲しい…だって今の自分にはあれもこれも足りない気がするから。ひとつしか選べないなら、一番、いやせめて二番目に価値あるものくらい手に入れたっていいよね。とりあえず損したくない。え〜と、どうしよう?

        てなわけで、もしかしたら今この瞬間だって、何かチャンスが来てるのかもしれない。迷う。大いに、迷う。 何故迷うかって? 時間もエネルギーも(あるいは資金も)限られてる。もし今ひとつを選んでしまったら、他のもっと良いものを得られる機会を失うかもしれない。どうしよう? どれが一番良い? どれを取れば後になって後悔しないだろう? 

「うーん、とりあえずこれにしようかな...」

「え〜?こんなの絶対後で後悔するの目に見えてるって!
 だからさぁ、悪いこと言わないから、こっちを選んだ方がいいと思うよ?」

「ぁ..それも...そうだね。あなたの方がわたしのことよく解ってるもんね」

(未来の後悔? でもそんなもの、本当にあるんだろうか? 未来なんて自分が創る宇宙の中にしか存在しないのでは?)


P1110440


  贈り物。あるいはギフト。フッと湧いたチャンス、思いがけず与えられたステージ、あるいは持って生まれた才能。 例えばその「ギフト」が新しい靴だろうと、新たに訪れる機会だろうと能力だろうと、それを選択して受け入れるってことは…実は「これまでの自分」が今、 自らに捧げ物をするのと同じことではないでしょうか。 

もしそうなら、何故わたし達は選択がもたらす後悔を怖れるのでしょう? 今想像するバッドエンドは、無限の可能性への怖れでしょうか? それとも、いつも失敗を怖れつつ、結局は失敗する自分自分への怖れなのでしょうか? 確かに今の自分が期待するような結果はやってこないかもしれない。でも、今の自分に相応しい体験が待っている。それだけ。そしてそれを生かすも殺すも、これからの自分自身が決める。たとえ転んでも次の瞬間、何が起きるかはまだわからない。ならばわざわざ他者の目から見た惨めな自分を想像する必要もありません。

        確かに、物質においても精神においても、豊かさを維持し続けることってとても困難です。得ることと失うこと。贈ることと貰うこと。そして与えることと受け取ること。その間には常に「=」というパラドックスが存在するのだと思います。


P1110555



  ところで物にせよ、何かの力にせよ、「所有する」とはいったいどういうことなのでしょう? それはある一定期間 何かを持ち、使い、手を加える権利。「わたしのもの」だと世界に向かって主張する権利。 その権利を他者に認めさせる権利。いつまで? その何かを売るまで、誰かに贈るまで、捨てたり放棄したり、自分が死んでいなくなるまで。または「それ」そのものが枯渇し、崩壊するまで。 

では結局、この世で所有出来るものとは全てが社会的コンセンサスに支えられた「一時預かり品」にすぎないのでしょうか。 いやいや、そうでないものもある? 誰にも贈ったり譲ったり貰ったり出来ないもの。それは「わたし」。 え、でも... わたしは「わたし」を所有しているんだろうか?


まぁそんなことをツラツラと考えてみた上で…

毎日流れこむCMやDM、新しい情報。
今春のマスト・ハブ!♪ ~誰も知らない勝ち組への近道!♪ ~どんどん差がつく賢い生き方!♪ ~欲しい現実をゲット!♪ ~断捨離で素敵なシンプルライフ!♪ 〜就活婚活終活の鍵はこれだ!♪ 〜あなたの健康を蝕む○○の恐怖!♪ ~なりたい私になる方法!♪

あれもこれも…どうしよう? クズ情報なんか、ゴミ箱へポイ!...いやちょっと待った!コレとアレとソレはとりあえず押さえておいたほうがいいか。。


P1110436



        さて今、全ての可能性は仮想現実の中にあります。そしてその世界で実体を持つまでは、こんがらかったコードの羅列の中に光る、あまたの点に過ぎません。それは整理し、育てなければならないもの。その中には、わずかながらもしっかりと掴み取れるものがあるかもしれない。だけどそれは、たったひとつだけかもしれない。 あるいは... 今知る全ての外側にしか存在しないのかもしれない...。


        例えばエクササイズの初心者は、ついつい張り切りすぎて前のめりになり、過呼吸で倒れてしまうことがあります。 生きる。呼吸する。新鮮な空気を吸っては、わたしという今を吐く。可能性を吸い込み、実体を吐き出す。たぶん、この世界を旅するとはそういうこと。

じゃ、失敗するって何だろう? 成功するって何だろう? 数ある可能性の中から、たった一つを選んだ。それはそのとき、わたしがたったひとりの「わたし」を選び、受け入れたこと。その「わたし」を使い、育てる権利を選び取った。未来は、まだない。 ただ常に一瞬一瞬の新たな大気とそれを吸ってかたちを吐いていく、わたしがここに居るだけ。ただ、それだけ... だとしたら?


P1110441



        そして...新月はメインのシンボル『イマジネーションの中で取り戻される失われた機会』のテーマを放射してきます。

「至高の創造の源泉」は、わたし達の想像力の中にあるんだろうか?
 
世の中に踏み出す。そしてあちらこちらへと伸びる潜在的可能性を見て、無数のシナリオと不確実性を効率良く調べ上げ、ついには全てを掴み取ることを目標に、コンピュータを使って複雑なシミュレーションを始める。

『俺は全てを上手く操れるぜ!』と彼は言う。
そしてあるとき、全ての計算値に狂いが生じ積み木の家が崩れる。
その驚くべき一撃、その瞬間。

なんて奇妙な瞬間!

失敗した計算値を目の当たりにしたとき、考えに考えた全ての筋書きの崩壊と悲惨な実績を超えて「不可能性」の中に何か凄いものが見えてしまうときがある。観念論だろうか? それとも実行不可能な妄想? うん、確かにそうかもしれない。

ならばそんな可能性には目もくれず、頭を垂れて敗北感に身をゆだね、自分責めに入ろうか? 原因を究明するのはいい。『あのときああすれば良かった。こうすれば何とかなったかも...』でもそれは単に「かもしれない」記憶に過ぎない。だからそれとして胸に収めればいいこと。 

けれどわたし達はショックの中で、失敗原因と思われるひとつひとつを「自分のダメさ加減」にすり替えて新たな記憶に加え、「やっぱりこうなるんだ。私はいつもそうなんだ」と自分にエクスキューズを与えたりする... そんなことをしてはいないでしょうか?


imagination



        訪れるかもしれない、新しいひらめきのとき。それは失われた機会が異なる形をとって復活する兆しかもしれない。壮大過ぎるプランを思い付いた? OK。ただ、今は自由な描線を使ってスケッチしてみるとき。詳細な彩りを決めたり影をつけたりしなくていいとき。 

そのスケッチを一瞬一瞬の「わたし」と照らし合わせ、少しずつ経験を積みながら、漠とした期待感がいつか「理解」に変わっていく。その流れの中に、本物の好機が待っているのだから。

あるいは、もう少しささやかなこと。何か凄いことを思い付いた! 直観がひらめいた!『これはいいな。絶対忘れないでおこうっと』 そして次の瞬間、誰かに声をかけられる。LINEにメッセージが入る。いっとき他のことに気を取られる。....あれ?さっき何か思いついたんだけど...。アイデアは去ってしまう。まるで、夢から覚めて時が経つほどに何を見たのかぼやけてしまうように。。 けれど、それはきっと帰ってくる。少し形を変えて。もしそれが自分の重心から生まれ出たものならば。


        この新月期、わたし達は何かを思い出すのかもしれません。何かが(または誰かが)戻って来るのかもしれません。以前は出来ていたこと。出来そうで出来なかったこと。けどいつか諦めてそのまま忘れていた何か。それが戻って来るのかもしれない。同じ顔をして。または全然違う顔になって。

いえ、もしかしたら... 幼いころからずっと胸に満ちていた ― でもいつしか手放してしまった ― けっしてことばにならない深い想いがもう一度、蘇ってくるのかもしれない。そして、何処にいようと何をしていようと、どれほど年を重ねようと、やはり「それ」をこそ、自分は生きていくんだと気付くのかもしれません...。
花。ほんとに咲くかな? きっと綺麗だろうな....


P1110418


        また一部のひとには大きな挑戦がやってきて、不安にかられることもありそうです。アイデンティティが根こそぎ揺らぐような、そんな不安。確かにこの新月期には、全体に重く緊張感のある惑星フォースが生み出されます。でもそのぶん「本来の自分」を取り戻すチャンスも実はとても多く潜んでいるように思います。

もしかしたら、今蘇ってくる記憶の内に過去の激しい怒りが入り混じることもあるでしょう。もしそうなら、それを避けずに全てをテーブルの上にひろげてみてください。まるでタロットカードのスプレッドのように。

怒りのカードにはどんな絵が描かれているんだろう? 自分はその絵の何を憎んでいるのか? そこに見えるのは何かの情景? それとも自分の姿(と、もしかしたら誰か)が描かれている? それがタロットカードなら、どんな物語を象徴しているだろう? 理由が先なのか?それとも怒りが先なのか?

たったひとつの答など存在しない人生の中で、わたしはどんな物語のパターンを生き、そこからどんな思考パターンを紡ぎ出しているのだろう? そこに描かれているのは、本当に「わたし」なのだろうか? 


P1090749



もしかしたら。いつか。
この世の全ての生々しさと、その宿命ともいえる滅びが見えたとき。

... 深い内的静寂のうちに、いつしか ことばにならない「解」がひとつ。またひとつ。何処でもないココに在り続けるわたしの中に、澄み切った水音を響かせてそっと落ちてくる。

そんなことが... 起きたりするのかもしれません。



magelan




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:18|PermalinkComments(9)

April 08, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント4/9【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年4月9日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
 来週4月16日付のメリマンコラムはお休みさせていただきます。
 m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        “雇用統計によれば3月の非農業部門雇用者数のは+103,000人で、+193,000人というエコノミスト予想を大きく下回った。しかし、2月の雇用者数はより高く修正されており、強い成長という長期トレンドは依然として続いているようだ。”

— Jeff Cox
  “Nonfarm Payrolls Increase by 103,000 in March,
   vs 193,00 Jobs Expected”
  www.cnbc.com 2018年4月6日付


        “本来、貿易にまつわる論争それ自体を「貿易戦争」とは呼べない。貿易戦争には当然ながら貿易による取引量の低下が含まれる。米国大統領トランプの経済政策は米国経常収支の赤字、ひいては貿易量を増加させる計算になる(赤字が膨らめば同時発生的に米国の生活水準もまた膨らむ)。”

— Paul Donovan
  “The Media Headline War”
  www.ubs.com/pauldonovan


        “ドナルド・トランプ大統領は木曜、中国からの輸入に対し新たに1000億ドルの関税をかける用意があるとして北京との貿易摩擦を増大する威嚇に出た。大統領はこの摩擦の激化は北京による「不公正な報復」が招いたものであり、それは「我が国の農場経営者と製造業者を痛めつける」ものだとした。”

— Bob Davis
  “Trump Eyes $100 Billion in Added Tariffs”
  Wall Street Journal 2018年4月6日付



        先週は現行の水星逆行(3月22日〜4月14日)における中間部だったが、世界の多くの株式指数が水星逆行日付近から始まった反騰を終えた。控えめに描写しても、トレーダーや投資家は一様に大統領とその側近(その多くは彼が新しい政策を突然発表するか、彼の素早い見解の変化をツイートするまで既存政策の変更については何も知らないのだが)による矛盾したメッセージに混乱したと言える。

だがそれは完全にトリックスターたる水星の型にははまっていた。最初にこちらに向かったかと思えばあちらに向かう。途上に誰が居て何処に立っているかによって変化する。当然ながら、トランプ氏のように双子座が強調されている人物にとって水星は特に重要な惑星だ。彼は双子座生まれというだけでなく、太陽と天王星がコンジャンクトしており、天王星は水星以上に予測不能という特質を持つ。それは頭脳明晰、革新性、そして知性を表すチャートだという人々がいる。その一方で、それは常に精神的にバラバラで崩壊寸前の人物を示唆するという人々もいる。真実はその中間に存在するのではない。その突端、その両側 — 両方のレベル — の辺縁に在る。それはこの人の精神が現実だと認識する並行宇宙だ。そこに基準となる平均値など存在しない。才気煥発かクレイジーか、その両方か、その時々によって入れ替わるのだ。

        3月26日(★★ジオコズミック重要変化日27日の1日前)の安値から反騰を試みたものの、ドナルド・トランプ大統領の貿易政策と、特に中国からの輸入への関税措置がもたらす脅威に対する懸念は、引き続き世界の株式市場にとっての重石となっている。そして大統領側近達は皆口を揃えてそれはただの交渉ツールに過ぎないと言い続けている。しかしながら、元FRB副議長アラン・ブラインダーの最近の言葉でこのコラムにも引用したが『貿易戦争には激しさを増す筋道がある... これはまさに、貿易戦争がいかにして激化の道を辿るかの見本だ』。(ウォールストリートジャーナル 2018年3月15日付)

        ヨーロッパでは、ロンドンのFTSEが4月6日金曜に7214まで反騰した。3月26日には16ヶ月ぶりの安値6861をつけている。しかし他の指数と同様に、反騰後の金曜にはトランプによるさらなる中国への関税懸念を受けて下落した。ドイツのDAX、チューリヒのSMI、オランダのAEXも状況は同じだった。★★重要変化ゾーンの3月26日の安値から見事に反騰して先週終盤にトップアウトし、そして下落で金曜大引けを迎えている。

        アジアと環太平洋地域では、インドのニフティと日本の日経が見事な反騰を見せた。だが米中間の貿易戦争の見通しが先に影を落とす中国、香港、オーストラリアではそれほどの活力は見られなかった。

貿易戦争への怖れはダウ工業平均が一時的に2月9日の安値を下回るとともに、週の初めから米国の株式市場を下落させた。しかしながらナスダック総合とS&Pはそうならず、しかもダウの安値が示現するとすぐに3指数の全てが騰がり始めた — 数日前に発表されたトランプの関税措置に対する中国の報復関税に応じ、さらなる関税をかけるかもしれないというトランプの発表が報じられた金曜までは。

それはトランプによるさらなる「冷水浴びせ」だった。2日前の安値から1000ポイント以上も騰がっていたダウ平均は金曜に572ポイントを失った。二人の双子座の指導者(習近平とトランプ)によるこの報復ゲームは彼らの交渉スタイルの一部ではある。だが、彼らの太陽星座宮を支配する水星が逆行中ということから、物事は容易に脱線しやすくひと巡りして通常モードの交渉に戻ることを困難にするかもしれない。

とはいえ、二人の双子座リーダーは互いに調和的なアスペクトを持つし、ウラジーミル・プーチンに対しても同様だ。だから懸念を抱く全員にとってハッピーエンディングになる可能性を排除は出来ない。だが前回も述べたとおり金正恩はその意味でははみだし者だ。この国際的取引劇場の筋書きにおいては犠牲者の役どころになる可能性がある。トランプにとってはどんな物事であれ、これが究極の「いつものやり方」に過ぎないということかもしれない。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “ジェイミー・ダイモン* は巨額の資金(彼自身の計算によれば9兆ドル)が今やインデックスファンドやETFなど主要な株式指数に連動する「受動的」ファンドに投資されていることへの懸念を表明している。彼が指摘するには、それらが投資家にとって解約が非常に容易なことで『もしこれらのファンドが大きく破綻したらどうなるかを危惧するのは当然のことだ』。”

— Adam, Shell
  Dimon: Trump’s Complaints About China are ‘Legitimate’”
  USA Today 2018年4月6日付


*JPモルガン・チェースの会長/最高経営責任者

なお、USA Todayのこの記事は前半がトランプ大統領の対中国貿易政策について正しい側面があるとする内容で、後半はインフレが進み賃金上昇が続けば中央銀行は思いも寄らないスピードでドラスティックな金融政策をとる必要が出て来る(金利引き上げ)という内容。そしてそれにより
投資家はオフガードになり金融市場はよりボラタイルになるだろうという懸念を示し、その後ファンドに言及した上記の指摘が書かれている。(株式指数ETFからは2008年の金融危機以来初めて2ヶ月連続で87億8000ドルの資金が流出し債券への流入を超えたとのこと。 www.marketwatch.comより)


        マンデーン・アストロロジーの研究において、私達が貿易問題を調べる際は射手座(9番目の星座宮)と9室、そして射手座の支配星木星に焦点を当てる。「9」の原理は外国と移民を含む外国人に関連する。米国がこの領域でこれほどの困難を経験しているという事実は、マンデーン・アストロロジャーにとって驚くに当たらない話だ。トランシットの土星(葛藤、抵抗、障害の惑星)が米国ネイタルの9室/蟹座5°に在泊する木星と現在オポジションを形成中だ(1776年7月2日11:50AM ペンシルベニア州フィラデルフィアの建国図)。

まもなく土星が山羊座9°台から逆行に転じることから、米国の木星に対して土星は2018年11月まであと2回オポジションを形成することになる。貿易と移民問題は2018年11月6日の中間選挙での主要な争点となりそうだ。

この時期の土星はドナルド・トランプのネイタルの水星・海王星スクエアに対しTスクエアを形成するが、これは彼にとってこの「貿易戦争」交渉戦略に関する試練を指し示している。トランシットの土星がこのようなハードアスペクトに含まれる時は、何事も本人が望むような道筋を辿らないように見える。せいぜい上手くいって最終的には彼の思い通りになったとしても、すぐにとはいかない。そしてネイタルの火星が獅子座で彼のアセンダント上に在泊するということは、彼が忍耐を美徳とは思わないことを示す。即座に望む結果を得られなければ、多くの場合、彼は火星人になる — つまり怒り出すか、別の危機に焦点を当てるか、あるいは新たに創造し始めるのだ。今年の夏、火星がトランプのネイタルの冥王星にオポジションを形成しつつ逆行していく6月と7月は、独りのマンデーン・アストロロジャーである私が大きな懸念を抱く時期だ。

        短期的には、私達は4月7日〜18日に展開するトランシットに焦点を当てている。そこに含まれるのは4月15日に起きる牡羊座の新月、同じ日に起きる水星順行、そして翌日からのヘリオセントリックの水星による射手座運行(4月16日〜27日)だ。また、次の2日間には土星が逆行に転じ、太陽が最後に牡羊座で天王星とコンジャンクトする。


  さて水星がトリッキーな逆行運動を終えようとしている今、私達は物事がもっと落ち着いて沈静化し、成熟してくると考えたいところだ。だがこれらのトランシットはまだそうはならないことを示唆している。実際、中間選挙が終わるまでは物事がスローダウンすることはなく、レトリックに敬意の欠片が戻ることもないかもしれない。何故なら火星が逆行運動によって天王星への3回にわたるスクエア形成を行う、その中央部の時間帯に入るからだ。この火星・天王星コンビが創り出すカオスは5月16日〜9月18日まで続く。

しかしながら、この夏はいくばくかの平和と緊張緩和への希望もある。5月25日と8月19日に木星が海王星に対し都合2回の最後のトラインを形成するのだ。

今年の春と夏は、まったくもって奇妙な季節だ。精神異常めいた無秩序をもたらす火星・天王星スクエア、そして平和的で優しい質を持つ木星と海王星という、真逆の流れが作用しあう。株式市場はこれらある種の相反する力学を反映するかもしれない。例えばメジャーサイクルの底がまず示現した後、晩夏〜早秋に向かってもう一度力強い反騰が起き — そしてその後でこうしたドラマは終わりを告げるのではないかと私は今、考えている。








訳文ここまで
----------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:54|PermalinkComments(0)

April 01, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント4/2【金融アストロロジー】

レイモンド・メリマン・コラム 2018年4月2日(フリー版より)

http://www.mmacycles.com/
翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
 今月は都合により16日付と30日付のコラムをお休みさせていただきます。
 m(_"_)m


【メリマンさんより先週の追記が来ました】

  まず初めに先週の無料コラム中のエラーを指摘してくださった皆さんに感謝申し上げる。ジョー・バイデン元副大統領をトランプ大統領と同様の双子座生まれと書いたのだが、彼は1942年11月20日午後8:30ペンシルベニア州スクラントン生まれの蠍座だった。

実際のところ、この間違いは双子座であるペンス副大統領と取り違えたということではなかった。何故このエラーが起きたかを説明するなら、それぞれの星座宮を1/12に割るドゥワダシャムサまたはドゥワダシャムシャ*と呼ばれるテクニックの知識を要する。これについては拙著『Evolutionary Astrology : The Journey of the Soul Through States of Consciousness』で解説しているが、本の中で概説したように、このメソッドを使って星座宮の領域を分析すると蠍座最後の2.5°は双子座のドゥワッドに入る。つまり、蠍座27°30'〜30°は双子座に関連する性質を持つことになるのだ。
*ドゥワダシャムサ:ヴェーディック・アストロロジーのテクニックの一つ


≪ 先週をふり返って ≫

        “ビットコインの値動きは最悪の四半期に向かって進行しつつある。その価格は1月1日の13,412ドルから急落して3月30日には7266ドルをつけ、45%以上の下落幅を記録した... 今月のG20では、アルゼンチン中央銀行総裁がメンバーに対し「何を為すべきかについての具体的な提言」の期限がこの夏までであることを概説し、その提案をまとめるための特別委員会が7月まで設置されると告げた。ロイターによれば、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた会合の後、イタリア中央銀行の幹部は「仮想通貨は危険性をはらむが排除されるべきではない」と記者に語ったという。”

— Arjun Kharpal
  “Bitcoin Is on Track for Its Worst First Quarter Ever
   with Over $114 Billion Wiped Off Its Value”
  www.cnbc.com 2018年3月30日付


        金融市場の分野には「株や商品の値動きに報道価値が出て来るころにはその反騰ないし下落も終わりに近い」という格言がある。上に引用した記事は最近のビットコインが経験した悲哀の全貌を伝えてはいない。ビットコインは2017年12月18日に19,458ドルで史上最高値をつけ、その後急落して2018年2月6日に5911ドルをつけている。この下落はたったの7週間で70%で、2018年最初の四半期と比べればかなり大幅だ。3月30日金曜日の下値は6553ドルで2月6日の5911ドルをいまだに上回ってはいるものの、近付きつつある。

バブル崩壊の足跡を調査するMMAの研究によれば、下落後に底を打って反転回復するまでに殆どの金融市場が77%〜93%の価値を失っている。現在のビットコインはこの領域からそう遠くはないし、この水準に近付くにつれてメディアの関心も高まっている。この分なら底値では死亡宣告記事が書かれそうだ。だが、もし歴史が通常のパターンを繰り返すなら、それは回復のスタートを告げるタイミングになるだろう。

しかしながら、株式市場がまさに崩壊しかかっていると予測する者は誰もいない。それでも株式市場がすでに新たな弱気相場の苦悶の中にあると信じる向きもある。特に3月13日の史上最高値7637からわずか2週間後の3月28日に7週間ぶりの安値6901をつけた、ハイテク企業の比重が大きいナスダックに関してはそういう見方も出ている。これは殆ど10%近い急落だった。この下落で最も注目に値するのは、私達のジオコズミック研究とあまりによく一致していることだ。読者の皆さんは覚えておられるだろうが、このコラムでは3月1日〜13日を「木星力満載の期間」と名付け、株式市場の反騰を予測出来るタイミングとした。3月13日というのは3回目にして最後の木星トランシットの当日だ(太陽・木星のトライン形成)。

        MMAの次の重要変化日は金星・天王星コンジャンクションとも同期する3月27日〜28日だった。天王星はハイテク株を支配する。まるで内部にセットされた目覚まし時計に呼び起こされたように、ナスダックは3月28日 — ちょうど金星・天王星コンジャンクションの当日 — に底を打ち、翌日の木曜(その週の最終取引日)には即座に3桁の反騰を見せた。私は多くの投資家がアストロロジーなどナンセンスな迷信であり、価値あるマーケットタイミング・ツールとして考慮するには値しないと考えていることを知っている。だがここで重要なことは、こうした共時的相関性はただの偶然として簡単に無視出来ないほどあまりに頻繁に起きているということだ。自らリサーチをせず、市場が見せるふるまいの歴史を理解するために何の努力も払ったことのない人々だけが安易にこの事実を拒む。

        先週、世界の殆どの株式指数が見せたパターンはどれも似たようなものだった。つまり、全てが重要な安値をつけた後、週の終わり(木曜〜金曜)にかけてその殆どがより高値で取引されることになった。だが幾つかの市場は2018年2月の安値を割っている。例えば日本の日経、オーストラリアのASX、インドのニフティ、そしてアムステルダムのAEXを除く全ヨーロッパの市場だ。他の指数は南・北アメリカ大陸、中国と香港など、3月26日〜28日の下落時にも2月9日の安値を上回っていた。

したがって、先週安値をつけた後、そして3月22日〜4月2日のジオコズミック・リバーサル/重要変化ゾーンの終盤に入るとともに、世界の株式指数は異市場間強気ダイバージェンスの複数のシグナルを提示したことになる。さて浮上してきたこれら強気のチャートシグナルのただ中で、先週の安値からのこの反騰は続いていくのか? それとも現在逆行中(3月22日〜4月14日)のトリックスター、水星がそれを否定するだろうか?

  先週の市場の動きは国債と原油には追い風となり、サイクル新高値をつけている。だが金と銀にはあまり良くはなく、3月27日〜28日の重要変化ゾーンにトップアウトした後、木曜にかけて急落した。また冒頭で触れたように、ビットコインは先週ずっと苦しみ続けた。4月2日に火星が土星とコンジャンクトすることから、もし今反転しなければ5000ドルかそれ以下への決壊が継続する怖れがある。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “1970年代までの政治家は... 金とドルとを切り離し、他の通貨に対するドルの価値が変動するにまかせた。それが貿易赤字をスムーズに減少させるように願ってのことだった。だが正反対のことが起こった。もう固定為替相場とドルの金兌換性に縛られることがなくなった米国政府の財政規律が崩壊したのだ。連邦赤字は... ほどなく確実に積み上がり... もし米国がギリギリまで追い詰められ、貿易赤字を通して世界のドル需要を不本意ながら満たすのであれば、その解答となるのは国際通貨改革だ。それは米国の貿易をより公平な場に置き、ワシントンに財政規律を取り戻させ、無数の米国労働者を助けることになるかもしれない。”

— Sean Rushton
  “Monetary Reform Would Rebalance Trade”
  Wall Street Journal 2018年3月29日付


        “金は20世紀を通じて誤用されたことで、歴史書では不当に非難されている。これは1834年〜1913年(米国中央銀行もFRBも無かったころ)の平時における高度成長とインフレーションの記録を無視している... 大統領にとって、金本位制への回帰は米国の労働者階級を豊かにするという約束を実現するための道だ。”

— Alex X. Mooney
  “Steel and Aluminum? Let’s Talk About Gold”
  Wall Street Journal 2018年3月26日付



        今回の満月(3月31日)と火星・土星のコンジャンクション(4月2日)の後、宇宙では「合意と希望の時」とそれを追って訪れる「不確実性に覆われ本気で向き合うことに逡巡する時」が前へ後ろへ交互に入れ替わる。アイデア自体の聞こえは良い。4月7日〜17日には金星が火星、土星、冥王星にトラインを形成するからだ。だが太陽が天王星とともに冥王星にスクエアを形成する一方で、4月10日〜22日には水星、土星、冥王星が方向転換するにつれて、約束は揺らぎだす。

これは愛情関係とお金の両方に関連するが、後者は株式市場の動向に顕れる。新月とともに税金シーズンが終わり水星が4月15日に順行すると、人々の注目は新しい物事へと移行し始めるだろう。どのみちこの新月は牡羊座で起きる。そして新月と牡羊座の両方が新たなスタートを象徴するのだ。そのうえ、4月17日〜27日にはヘリオセントリックの水星が射手座入りする。金融市場、とりわけ貴金属市場はボラティリティの新ラウンドに入っていく可能性がある。そんな訳で私は「先駆ける」という真の牡羊座精神をモットーに、世界の地政学的な関心がどうシフトしていくか、その方向性を探るという挑戦をしてみようと思う。

        私達はすでに3月20日の春分に牡羊座入り(太陽)しているが、牡羊座が注目を向けさせる領域の一つが国防と軍事的地位/強度だ。トランプ大統領は北朝鮮の指導者金正恩とまもなく — おそらく4月には会談することになっている。先週、私はドナルド・トランプのような双子座生まれの性格的特徴とレトリックの使い手として言葉を操るスキルについて論じた。中国の習近平もトランプと同様に双子座生まれだ。彼らは互いを理解し敬服し合っているように見えるし、共に国際交渉(貿易交渉)に入ろうとしている。

また双方とも風性星座仲間の天秤座生まれであるロシアのウラジーミル・プーチンを理解し称賛しているように見える。プーチンのネイタルの太陽はトランプの木星上に乗り、トランプと習近平の太陽とはトラインだ。つまりこれら3人の指導者は、太陽と木星というシンプルな組み合わせでは互いに調和的だということだ。その点で仲間外れなのは金正恩で、彼は1月8日山羊座生まれだ。だが彼の生年ははっきりしていない(1982年、1983年、1984年の3説がある)。

        私がこうした事を持ち出したのは「フェアトレード」と「安全保障」に関するトランプの要求に付随して今後生じるだろう物事を理解するにあたっては、アストロロジーが重要な鍵を握ると信じるからだ。それは習近平(中国)とプーチン(ロシア)にとっても二つの重要な問題だろう。これらは互いに切り離すことの出来ない重大な国政領域だ。3人の権力者がそれぞれに「戦争屋」ではなく「平和をもたらした人物」として知られたいと欲する可能性はあるだろうと私は考えているし、ならばそこに到達するための切符は、互いに経済的メリットのある新たな通商政策だろう。

そのための手順としてはまず、初めの段階で彼らは戦力を誇示しなければならない(軍事演習などのウォー・ゲーム)。 あるいは自分が軍事力を駆使出来るタフな指導者で、もし自国民に何か不都合が起きれば 相手が何処の誰であろうと破壊する能力を持っているのだというレトリックを提示してみせる必要がある。

そしておそらくそれが、彼らをついには交渉のテーブルにつかせ、私達の殆どが今この瞬間には予測もつかないような何か大きな物事の詳細を上手く収め、良い結果を出すことに繋がるかもしれない。もしくはひょっとすると、それは私達が見たくない光景かもしれない。何故ならこの3人 — 我らが指導者達 — とその国民の間には大きな信頼の問題が横たわっているからだ。

元大統領のジミー・カーターが以前こう言ったことを思い出す。『誰もが世界平和を望む。世界平和への唯一の障害は世界の指導者達だ』。


        ハッピー・イースター! 及び素晴らしい過越祭(ユダヤ教)を、これら宗教の祝日を祝う人々のために! イースターとはキリスト教の祝日で、「平和の君(王子)」(*イエス・キリストのこと)の生涯と死を記念するものだ。それは多くの金星アスペクト(平和と調和)が今後2週間の内に訪れることを思えば、とてもタイムリーだ。


* 単なる訳者の感想として:メリマン氏自身はキリスト教徒であるため以前はよくハッピー・イースターという挨拶のみが使われていたが、昨今の多文化尊重の流れの中で、こうした表現が米国一般に暗黙の公的規範とされてきているのだなと実感する(メリー・クリスマスも今は使われなくなった)。また、金融市場の参加者でアストロロジーを有用なツールとして理解するひと達の宗教的属性はキリスト教とユダヤ教が大勢を占めているのかもしれない。






訳文ここまで
-----------------------------------------




hiyoka_blue at 20:55|PermalinkComments(0)

March 30, 2018

●3/31の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月31日21:55前後、北海道周辺で22:01前後、関西方面は21:36頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:07前後に天秤座10°44'で満月となります。

*今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 天秤座10°~11° + 太陽 牡羊座10°~11°】
  "A canoe approaching safety through dangerous waters" +
  "A man teaching new forms for old symbols"
『危険な水域をわたり安全な領域に近付くカヌー』+
 『古いシンボルに新たな形を与え教える人』

   "A professor peering over his glasses" +
   "The president of the country"
『眼鏡ごしに見つめる教授』+
  『一国の大統領』
 

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~4/15】
※満月の場合、ひとによっては1週間ほど前から前倒しで感じられると思います。

→★虚ろに響いていた "声" が自分の内部で真実味を帯びてくる
→★崖っぷちに追い詰められて初めて覚醒する眠っていた力
→★おろそかにしていた重要事のほころびを修繕する必要
→★今の問題の落としどころを探りながら新しい状況に備える
→★感情の嵐や激しい動揺の中に降りてくる一瞬の智恵のひらめき
→★孤独の中で先の景観を見据え危機を乗り切っていく勇気
→★流動的な状況で全ての能力を使い臨機応変の体勢を取る必要
→★一度捨てた希望や考え方、諦めた方法論をもう一度見直す
→★これまで問題にしてきた出来事を見る目が変化してくる
→★やり取りの中で本来の物事の意味や意義が歪む傾向
→★自分の関心事を脇に置いて誰かのために責務を果たす決断
→★相手、または眼前の状況を見極めるために必要な凝視と熟考
→★目の前しか見ない視野の狭さが壁となり前進出来なくなる危険
→★今まで知らなかった他の世界が存在していたことへの気付き
→★「視られる」ことによって力を得た気分になることの罠
→★日常の些事にふと射し込んでくる異界からの囁き
→★自分の感情をなだめながら有利な人間関係を保とうとする
→★本物とニセ物、事実と虚報を識別する能力を使う、または養う必要
→★今はまだはっきりと見えない可能性に賭ける精神の力・・・→


エネルギーのポイント:新月『喧噪の中で沈黙に耳を傾ける』
            ↓
            満月『内なる火を抱いて透明な視線を保つ』 

180331FM


★満月期の注意点ずらっと:アスペクトから★
上記のシンボルのテーマと連動して瞬間的に無意識へのプレッシャーになるかも?なアスペクトです。

太陽・月(満月)と火星・土星コンジャンクション(コントラパラレル)がTスクエア 月とエウリュディケがコンジャンクト 太陽とソリダリティーがコンジャンクト 火星がアウト・オブ・バウンズでカッサンドーラとコンジャンクト水星逆行中で火星・土星とスクエア天王星・イクシオンがトラインカイロンとフォルス・ヴェスタ・マキャベリ・がスクエア ICにルシファーとネッソス、MCにオルクス... etc.

「夜明け前の暗さ」に心身が覆われ固くなる危険→誤解や無理解から傷付くことも
自分のことばに自分で鼓舞される(ただし水星逆行中なので話すこと書くことの正確さには注意)
ネガティブなアジテーター・ゴシップ・大がかりなフェイクニュース・スキャンダル・魔女狩りへの注意続行
他者の不幸でのし上がったりお金にする人物に注意
波風を避けようとするあまりに大事な物事の根幹を破壊する危険
引き返せない一線を越える、または二度と取り戻せないものへの郷愁
臨機応変の身軽さと集中力を求められる可能性
目的は正しいのだから手段は何でもOKという心理に注意(罪悪感を合理化で誤魔化すプロセス)
伝聞は複数回の確認が必要、アイデアは「骨組み」として育てる
可愛さとユーモアが鍵になりそう(ひとによってはロックやパンクな精神またはぶっ飛んだアートに触れるのもいいかも)

4月2日午前3時台:水星逆行の中日、牡羊座11°57’
4月2日〜3日:火星・土星コンジャンクション
4月13日〜14日:太陽・エリスのコンジャンクション
4月15日:水星が牡羊座4°48’で順行
----------------------
4月16日:牡羊座の新月!(天王星、エリスとコンジャンクト)
4月18日:太陽・天王星のコンジャンクション
5月4日:水星順行後のシャドウ抜け



★3月満月(2回目)の サビアン・シンボル★


        まず最初のベースとなる月のシンボルは、天秤座10°『危険な水域をわたり安全な領域に近付くカヌー』です。...嵐で水かさの増した急流でしょうか。大荒れの状況の中を、不安定で壊れやすい小さなカヌーが幾度も転覆しそうになりながら切り抜けていく様子を描いています。もう少し先まで行けば早瀬も終わり、流れもゆったりしてくる。そこまで辿り着いたらもう安心。ほら、もうあそこに見える!あの大岩さえ越えられたら.....!


canoe-1149501_1280


  カヌーは今でこそ丈夫な樹脂製のものが多く、フラットウォーターと呼ばれるような静かな水面をスイスイと漕いでいくイメージがあるけれど、もともと北米では先住民が大木をくり抜いて作った丸木舟や、木の枝で作った骨組みに樹木の皮を張った舟で、大きなものになると数十人が同乗して鮭や鱒を捕っていたそうです。またその形状から、普通の船では到達不可能な水域まで進入出来るという特徴を持っています。

けれど逆巻く波に隠れた岩、ぶつかり合う水流が渦を巻く荒れ狂った水域を渡っていくときは、その長所がそのまま最大の弱点になり得ます。小気味よいスピードで水面を掻き分けていくための細長い船体は、不規則で狂ったように襲いかかる荒波に揉まれたらひっくり返らないようバランスを取るだけで大変。。 少しでも気を抜けばすぐに転覆したり落水するかもしれません。もし何人も乗っていれば、本当に息を合わせこころを合わせ、ひとりひとりが巧みな操舵力を駆使して切り抜けていく必要があります。なので観光気分の川下りであっても、ライフジャケットの着用は必須なんですね。


kayak-2984754_1280


  狂ったように吹き付ける風と視界を遮る水柱。幾度となく岩に叩きつけられそうになりながら...もうどのくらい耐えて頑張ってきたでしょうか。体力も限界に近くなってきました。もうダメかもしれない。。 でも。今、確かに見えました。はるか向こうに、見覚えのある大岩が。あぁ、あそこから先は川幅も拡がるんだっけ。そうしたらもう安全だ。もう少し... 本当に、あともう少し...。


        さて、この満月に光を当てている太陽のベース・シンボルは牡羊座10°『古いシンボルに新たな形を与え教える人』。 わたし達の世界には、文明の黎明期から数多くの「先人の智恵」が遺されています。 それらは文字や図形、絵画、詩やことば、音など、あらゆる象徴形式の中に深遠な意味を抱き込んで、長い歴史を生きながらえてきました。カバラ、錬金術、タロット等に見られる神秘的な象徴や、数多くの古文書、古代文字や経文など…優れた思索とインスピレーションによって生み出された古代のシンボルたち。それらが伝える "本質的な意味合い" は、人間が「人間」である限り永遠に変わることはないのでしょう。


star-2378794_1280



  それでも、時代の変遷は容赦なく物事の表層を変えていきます。物の見方が変わるとともに、ことば自体が含む意味も変わっていきます。考えてみると「シンボル」って、時代の風雪に打たれて表皮が色褪せるとともに、本来の生命力も見失われがち。。 含まれる内容が複雑な深みを持つものほど、パッと見には意味のとっかかりさえ見出せなくなるという宿命を持つのかもしれません。そこで今回の「シンボル」が描くように、古くなった表皮に 「新しい形」 を与えることで元々の意味を再生させよう、もう一度広く伝えようという意識が芽生えてきます。

        それは古いシンボルに「新しい衣装」を着せること。たとえば商品のパッケージを今風のセンスでデザインし直したり、高級な見てくれにして復刻販売を試みるような感じかな? けれど、主役は常に中身です。 そしてその中身とは、人間としての営みの底流となる「ことばになり得ない不変の何か」です。だから例えばお菓子をスイーツと言い換えるのとは、きっと違う。。 うーん、これ、実はかなり難しいことかもしれません。


P1090700


        古い叡智に新たな形を与えようとするひと。その行為は、今の自分の力量と器がそのまんま結果に顕れるということ。生半可な動機ではなかなか出来ないことです。それに、単に外側のカタチを今風に変えたとしてもシンボルに本物の命を吹き込むことにはならないでしょう。全身全霊をこめ、オリジナルの精神と、その背後に連綿とつらなる知の系譜と、斬り結んでいくような献身が必要になりそうです。おそらくそうした土台を経て初めて、様々なインスピレーションを喚起する自在で強靱な「形」を生み出せるのだと思います。彼は心地よい覚悟と決断をもって目の前のシンボルに向かっているのでしょうか。 それは、文字通り身を削る作業。そして常に、貴重な叡智を殺してしまうかもしれないという危険がつきまといます。 

それでも、このままではせっかくの古代の智恵を生き返らせることが出来ない...。どうしてももう一度、蘇らせたい。そして多くの人々に伝え、役立てたい...。いや、どう考えても自分には不可能なのかもしれない。けれど捨てるわけにはいかない。不可能なことをもう一度、もう一度、可能にしなくては! この時代の急流の中で、瀕死の叡智に蘇るチャンスを与えたいんだ。。


P1090941


        嵐で増水した渓谷の激流、あるいは変わりゆく時代の急流。その中で様々な思惑や「やっぱりダメかもしれない」という思いと闘いながら、不可能を可能にしていく挑戦。わたし達の人生にも、ときどきそんな場面がやって来ます。もしかしたら、もうすぐ明るい兆しが見えてきそう。けれどまだ気を抜くことは出来ない。油断して集中力を欠けば、そこで全てが終わるかもしれないから。。 

この度数のシンボル「カヌー」は、狭くて危険な水域をわたる間にあちこちぶつかってきました。ならばその外形も歪んだり曲がったり、ボロボロになっているはず。それでも今、舟としての役割を健気に果たしてくれています。さぁ、安全なところまで共に行こう。そこにはまだ見ぬ誰かが ― 何かが ― この舟を待っているかもしれない。だから今自分が持てる限りのスキルを使い、臨機応変の姿勢を崩さずに行く。目標から目を逸らさず、お腹に力を込めて。...でも、肩の力を抜いて。


P1090742



        さぁ、次は満月のメインのシンボル、天秤座11°『眼鏡ごしに見つめる教授』です。教授といえば、とりあえず最高学府のえらい先生のこと。いわばオーソリティであり、何かの専門的知識に秀でているひとのはず。そんなひとが、眼鏡ごし(多分老眼鏡?)に何か、または誰かをじっと覗き込んでいます。

彼は何を見ているのかな? 目の前に座っているのは成績や論文のアドバイスを受けにきた学生? 就職先の相談かな? 教授は何かを探るようにじっと凝視しています。もし彼が自分の専門分野の研究対象をみつめているのだとしたら、シンボルはこういう描写にはならなかったかもしれません。他者を意識する天秤座の11°に在って、初期度数から半ばへ向かおうとしているシンボル。これはきっと、責任ある立場のひとが「誰か他のひと」をみつめているという構図ではないでしょうか。もしそうだとすれば、やっぱりみつめられているのは学生かな? でも自分が学生の立場だったら、尊敬する教授から眼鏡越しに凝視されたら何だか見透かされてる感じがしてちょっと緊張しそうです。


man-798980_1280



        教授は最高学府の教育者として責任ある立場のひとです。B・ボヴィは原文の "peering over" について、"peer" を超える者、つまり「対等な仲間」という意味の言葉 "peer" を超えた存在として相手を見つめている者という含意がある、と指摘していました。彼は責任を負う立場の人間として、学生の今と未来を気遣っているのかもしれません。この学生は優秀さゆえに期待されているのでしょうか? それとも、落第しかかった困った君なのか...。

教授は自分のための執筆や読書の時間を中断し、教え子の相談に乗ろうとしているのかもしれません。多分彼にとって、学生の面倒をみるためには自分の研究に費やす時間を割いてかからなければならないでしょう。教授という立場であればそれもまた、為すべき仕事です。そして彼はその責務を引き受け、真摯に努めようとしているように見えます。眼鏡ごしにじっと相手を見つめながら、どうすればこの学生を最善の道に導けるか、思いを巡らせているように......。 


P1090745



        この満月、わたし達を映す月は 天秤座に来て太陽の意志を真っ向から受け止めます。じゃ、太陽はいったい何て言ってるんだろう? そのシンボルは、え、『一国の大統領』? 大統領... しかもこのイメージはどう考えても米国の大統領だと考えるのが自然です。このシンボルが降ろされた1925年当時の米国大統領は、第30代大統領カルヴァン・クーリッジでした。当時の彼は非常に有能で国民の人気も高かったようです。なので、おそらくチャネラーのエルシィの脳裡には「大統領とその職務」としてクーリッジ氏のイメージが存在していたのではないでしょうか? 

        ちなみに彼は「小さな政府」と経済への国家不介入を標榜する寡黙な保守派で、「(当時の)米国中流階層が持つ自由の精神と希望を体現し、彼らの意見を巧みに政治に翻訳することが出来た(wikipedia)」のだとか。時代はちょうど第一次世界大戦が終わり、平和と希望が戻ったころ。減税と赤字の縮小という一見相反する政策の手綱を巧みに操ったとされる彼の任期中に、米国は大きな経済成長をとげ、(後から見れば)良くも悪くも様々な花が乱れ咲きました。この時代は後に「ローリング・トゥウェンティーズ(狂乱の20年代)」と呼ばれています。


Calvin_Coolidge_seated_at_d


        けれど、観点を変えれば暗黒の時代とも呼ばれるローリング・トゥウェンティーズに大統領としての職務をまっとうすることは、今のわたし達の想像を絶する責務だったのではないでしょうか。彼が任期を終えた1929年から頭をもたげ、30年に入って爆発した世界大恐慌は、人々の彼に対する評価をがらりと変えました。多くの人々が、米国の経済崩壊をクーリッジ大統領の失政と結び付けて考えるようになったのだとか。徹底した不介入主義で繁栄した経済だったけれど、その影で衰退していく農業セクターを国は救おうとしなかった。そして任期中はもてはやされていたはずの彼の減税政策が、結局のところ富の不公平な配分と市場の供給過多を招き、国民を苦しめたのだと。

実際にそのとおりだったのかどうかは論議が分かれるようです。けれど寡黙な彼はこれについて正面から声をあげて反論することなく、ただ「自由」を第一とする信念に従って生涯を終えたそうです。



P1030922



  一国の大統領は、良いときも悪いときも、国の安全と繁栄の舵取りをしなければなりません。彼のプライベートなどあってないようなもの。一挙手一投足を取り沙汰され、ときに称賛され、大抵の場合は批判の矢面に立たされます。見上げるわたし達にとっては最高権力者でも、彼自身にとってみれば、まるで急流に流されまいと必死で荒瀬をわたっていく小さなカヌーのような気分かもしれません。しかもそのカヌーには会ったこともない無数の人々が同乗し、自分の櫂さばきを見つめているとしたら...その重さは想像するに余りあります。権力者の孤独、見上げる側の孤独。両方の、光と影。

それでも、彼はひとの上に立ち、指導者として導いていくことを選択しました。その責任をまっとうするために、彼はリングの中央に立ち続けなければなりません。どんなに頑張ったとしても、人々は彼の能力を批判するかもしれないし、国内外から射かけられる矢が止まることはないでしょう。それでも。

「さぁ、どうする? 連帯や絆を望んでも君の言葉は誰にも届かないかもしれない。さぞ疲れたろう。もうリングを降りてもいいんだよ? それとも献身を続けるか? では聞こう。君の献身とはいったい何に対するものなのだ?」 ......牡羊座の太陽が問いかけているのは、案外そんなことばなのかもしれません。


P1040382



        見知らぬ多くの他者、または親しい人々との関係で責任を負うこと。そして正しい判断と決断を下すために、ひととき自分の関心事を差し置いてでも 相手のニーズを掴むために払う努力。ここに来てわたし達は、天秤座が課してくる対人関係の中で、そんなテーマに直面するのかもしれません。それには自分の視野をもっと拡げて、相手と自分を取り巻く周囲の事情を広く見据える必要も出てくるでしょう。

でも、この「俯瞰的な視座」にも落とし穴はあります。自分の目線を高みに持って行くのはいいけど、ひとつ間違えれば自分をその安全な高みに置いたまま、相手を無意識に見下して言いたい放題言ってしまうなんてことも十分起こり得るのだから。その姿はまるで、小さな権力者...。例えば学生にとって、教授は怖い存在です。機嫌をそこねて睨まれたら、もしかして将来真っ暗? 教授のプライドが高すぎれば、気に入らない学生の進路を妨害することだって無いとはいえません。そして殆どの場合、そんな教授の地位がゆらぐことはないでしょう (まぁ、例外はあるとしても…)。これと似たようなことは、わたし達の周囲でもよく起きるのではないでしょうか。


P1090727



        また、何か問題を抱えているひとがいても、自分に火の粉がかからないとなれば、わたし達はついつい高みの見物感覚で「プチ評論家」 になったりします。たとえば相手のバックグラウンドや状況をよく理解しようともせずに、一般論を語ったり、焚きつけてみたり。即座に善悪の判断を下して批判したり、あるいは自分でもよくわからないままに好き嫌いの感情で切り捨てたり(その場合は常に心理的「合理化」が起きて何かしらもっともらしい理屈がつくものだけど..)。 また一方、相手の抱える問題と自分の内部に潜む恐怖や不安が突然共鳴してしまうケースもあるでしょう。するとそれが元になって、目にした物事を(自分のために)全否定したり、逆に過度に情緒的になり「救ってあげなくては...」と感じることがあります。それが昂じれば、きっと相手のために「自己犠牲」を払うことだってありそうです。そして、そうした行動はときに「無私の行為」とも呼ばれます。

けれど、もしかしたらそれは...... いつの間にか全ての他者が「ひと」としての意味を失い、 目の前に拡がる「自分の世界」という名のゲーム・スクリーンに流れていく「記号 ― シンボル」に変容していく過程なのかもしれません。巨大な自分が俯瞰で見る世界。そこでは全ての他者は、自分。美しくも醜くも、自分を映す鏡。世界は「わたし」が意味を与える「シンボル」。ならば「他者」は何処にいる? そして「わたし」はいったい何処に?


P1090595



        眼鏡ごしに覗き込んでいる教授は今、目の前の学生の姿に自分自身のかつての姿を見ています。自分の過去の経験、失敗と成功、挫折と歓喜、怖れと安堵……あらゆる思いと記憶の中から、教え子に一番フィットする道を探る。彼に伝わることばを探す。世代や経験の差を埋めることが可能な歩み寄りの地点を探り出す。そして、必要十分なところで線を引く。越境は、しない。それが今の彼の仕事であり、責務です。絶妙の、間合い。スキルと知識と忍耐心。それは教授にとっても、この世を長く生きるにしたがっていつの間にかせばまってしまった視野を拡げるという行為に繋がるでしょう。 そしてそれは、自分自身のエゴを少しだけ透明にしていく行為です。

  このシンボルは 今まで自分自身の内面をみつめてきたわたし達に、少しずつ 「無私」 のエネルギーを通して物事を見ていくよう示唆しているのかもしれません。いえ、ひょっとするとその前に...。 殆どエゴが服を着て歩いてるようなわたし達にとって、果たして「無私」とはいったい何なのか? そのような瞬間が人間にはあり得るのか? そう問いかけられているのかもしれないな。。



  この満月は惑星アスペクトだけを見ても、立場の異なる者同士や意見の対立する者同士が歩み寄ることは難しく、ともするとこころも体も固くなりそうなエネルギーが沢山見てとれます。 今年は夏あたりをピークに、惑星達の激しい力が手を替え品を替え、やってきそう。個人差はあるとしても、内的 or 外的な勝負の年になるひとも多いかもしれません。それは得られる喜びも、それを阻む壁も大きいということ。

だから。
自分のペースで、一歩一歩、問いかけながら。
ちゃんと呼吸して、体の声を聞きながら。
ときには小さな炎のように。
ときには一滴の透明なしずくのように。
ひとり、ひとりの嬉しさの中で.....さぁ、胎内宇宙の旅を続けていきましょう。





corn



       

have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:30|PermalinkComments(2)

March 25, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント3/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年3月26日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

≪ 先週をふり返って ≫

        “金曜日の株式市場は投資家が米国と中国間の貿易戦争の可能性増大に嫌気したことが要因となって急落、今週みられた激しい下落幅を書き換えた。主要指数にとっては2016年1月以来最悪の週となった。”

— Fred Imbert
  “Dow Drops More Than 400 Points Into Correction,
   Posts Worst Week Since January 2016”
   www.cnbc.com 2018年3月23日付


        “はたしてホワイトハウスは貿易戦略を持ち合わせているのかという疑念が持ち上がると共に、株は下落した... 大統領とその貿易政策強硬派は、中国の態度を変えさせるというよりも罰することを欲している。これは貿易戦争へと導き全員に経済的損失をもたらすメンタリティだ。木曜の株式市場は下落によってその懸念を反映した... ダウ工業平均は724ポイント急落している。”

— “Trump’s China Tariffs”
   Wall Street Journal Opinion page 2018年3月23日付


        前回のコラムでは、市場が今非常にナーバスになっていることについて論じたが、先週の世界の株式市場はその論調を大いに裏付けるものとなった。米国では先週ダウ平均が1413ポイント下落、ここ2年で最大の下落幅を記録した。大引けは23,533で、これは2018年2月9日の安値23,360に非常に近い。S&Pもまた2018年2月9日につけた安値を割ることはなく、しかもまだ余裕がある。これは来週あたり異市場間強気ダイバージェンスが示現する可能性を示唆するものだ。つまり、ダウ平均が来週2018年の新安値をつけるが、他の2指数はそうならないという可能性だ。

他の市場も似たような急落パターンを示したが、これまでのところは中国のように2018年2月9日の安値を割ってはいない。だが他にインドやヨーロッパの殆どの市場のように2月の安値を維持出来なかった指数もあり、リバーサルの代わりにこれらの市場が次に先導役となって世界の他の市場を下落に導き長期サイクルの底に向かわせる可能性もある。

        世界の主要国間で実施される関税戦争は通常、それがどこであれ株式市場や経済にポジティブな相関性を持つことはない。今回の例ではこれが米ドルへの下押し圧力にもなる怖れがある。米ドルはちょうど14ヶ月前に16.5年サイクルの天井をつけた後、すでにここ3年来の最安値水準近くで苦しんでいる。ドルが依然として弱含みであるのに対し、金と銀は急反騰した。火曜には1310以下で取引されていた金は、金曜に1350まで舞い上がった。国債も株式市場の急落の恩恵を受け、10年国債は2018年2月9日以来の最高値水準まで反騰した。この日付は今年のダウ平均が最安値をつけた日だ — これまでのところはだが。 関税への懸念で株式市場が激しく下落した一方で、ビットコインにとっては良い週となり、先週は1156ドル騰がっている。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “アタマのおかしいジョー・バイデンがまるでタフガイか何かのようにふるまっている。だが実際のところ、ヤツは心も体も弱々しい。それなのに私を脅し、二度目の暴力をふるってきた。ヤツは私を知らないが、あっという間に撃破されるね。それも終始泣き叫びながらだ。”

— ドナルド・トランプ大統領のツイート
  2018年3月22日付


        “ドナルド・トランプが実際に存在すると主張する米国の政治システム内の脅威を創出する要因は彼自身が大統領であることだ。”

— Daniel Henninger
  “Yes, Shut Down Mueller”
  Wall Street Journal 2018年3月22日付 


        直近の急落、いやそれにも増して、ドナルド・トランプのような世界のリーダーによる、おそらくは軽率に行われた決断とそれに伴って取った態度に相関するジオコズミック活動? 大ありだ。何といっても先週2018年3月22日には水星が逆行に転じている。まさにトランプが中国に対して関税を課すという決定を発表したその日だ。

アストロロジー基礎講座初級編では、水星逆行期が情報を収集し、正式な決定に至る前に他の人々とよく話し合うのに良い時期だと教えている。とりわけその決定が慌ただしく、人々を驚かせるようなものであればなおさらだ。

トリックスターたる水星は現在逆行中(後になって後悔したり予想外の結果に直面するような決定、または後で修正や変更を余儀なくされる決定を暗示する)というだけではない。逆行に転じた領域は牡羊座、すなわち衝動性と虚勢の星座宮だ。健全かつ新しいスタートを目的として話し合うことを念頭に率先して導くことなしには、全てが未熟なものに終わる怖れがある。ひょっとすると、トランプ大統領の中国に対する関税発表の狙いはそこにあるのかもしれない。彼は中国との新たな交渉プロセスをスタートさせて、「フェア・トレード」だと思われる結果を導き出そうとしている可能性もある。

        しかしながら、何故トランプがジョー・バイデンとのドタバタ騒ぎを始めたがるのかについては、私には確信がない。 今のトランプにとって、餌に食い付いても何も良いことはない(この状況が獅子座のアセンダントに火星を持つ人物にとって問題だという意味ではない — 彼の心の中では、自分はタフガイに見えなければならないのだから)。

水星は双子座を支配し、バイデンとトランプの双方が(習近平もだが)双子座生まれだ。そして水星は闘争好きの牡羊座(支配星は火星)で逆行している。それを考えると、エンターテインメントとして見る限り、非常に面白いことになるかもしれない。例えば二人の双子座がリングに上がり互いに闘うぞと脅しをかけ合う状況を想像出来るだろうか? 双子座は言葉の使い手として知られている。武勇や腕力ではない。そんな試合では、各自がそれぞれ勝手に勝利を宣言するかもしれない。それは言葉を用いた脅し合いの戦争であり、実際に相手に手をかけることはない。

        だが今は現実に戻ろう。今、全体を覆う不安定で対立的な雰囲気は、先週も述べたようにあと10日間は続く。そして火星・土星コンジャンクションが終わる2018年4月2日までは終わらない。この期間中、牡羊座を運行する太陽もまた火星に対しスクエアを形成し(3月23日〜28日)、金星は冥王星にスクエアを形成した後、天王星とコンジャンクトする(3月23日〜28日)。これはある種の株がこれから10日のうちに底を打つ可能性があるという以外は、株式市場にとって良くない兆しだ。

        そんなわけで、皆でトランプ対バイデンの試合結果に賭けるほうが良いリターンを得られるかもしれない。だが、もしあなたがこの水星逆行期に市場で大儲けをしようと試みるなら、非常にすばしこく動くことが肝心だ。しかもそれと同時に、他の人々があなたの前に撒く餌にはあまり反応しないほうが良い。

とにかく行動に移す前によく考えることだ。水星逆行下では、フェイントや偽の買いサイン、売りサインが頻繁に出現する。支持帯や抵抗帯が破られたかと思うとその後突如として反転し、1日〜4日経ってまた繰り返される。注意深くしていないと、トリックスターたる水星が突然の紆余曲折であなたの頭をクラクラさせるだろう。しかも水星が逆行しているのは火星が支配する牡羊座だ — その火星は土星に近付きつつある — これは自分の言葉や行動に注意深い状態を示唆するシグナルではない。

だが、あなたはそれを上手に使うことも出来る。誰の手助けも必要としないプロジェクトを黙々と進めることだ。この時期は他者の存在があなたの取り組みの障害となる可能性がある。そう、独りで進むのだ。







訳文ここまで
-------------------------------------

hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

March 18, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント3/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年3月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “FRBの会合を来週に控えて一時的に騰勢を見せているとはいえ、貿易戦争の激化に対する懸念は長期的にドルに悪影響を与えるかもしれない。FRBが来週水曜に1/4ポイントの利上げを実施するだろうという市場の見込みによって、ドルはある程度支えられている。だがドルはまた他のニュース、例えば中国との貿易戦争の脅威や、国務長官レックス・ティラーソンの離脱に続いて他の閣僚級もトランプ大統領によって解任されるという噂など、度重なる閣僚入れ替えの騒動によって痛めつけられてもいる。”

— Patti Domm
  “Trade War Scare Could Bring on a Dollar Slump”
  www.cnbc.com 2018年3月16日付


        “まず最初はスティール・ビーム(鉄骨)、そしてジム・ビーム(バーボンウィスキー)ときて、その挙げ句にビーマー(BMW車)だ。 思い出してほしいが、関税というものは有効な税金であり... 貿易戦争は激化への道を辿っている。新たな関税発表の直後、EUは米国のバーボンに罰金を科すと警告した。トランプはそれに応じて米国はヨーロッパ車に関税を課すかもしれないと答えた。これはまさに、貿易戦争がいかにして激化していくかの見本だ... トランプ関税はまた、他のどの国々よりも米国の同盟国を厳しく不当に取り扱っている... 米国への鉄鋼輸出トップ3はカナダ、ブラジル、そして韓国ではないか。”

— Alan Binder
  FRB前副議長
  Wall Street Journal 2018年3月15日付


        市場は非常にナーバスだ。ドナルド・トランプが特に中国と、そして私達の緊密な貿易相手国に対して高関税をかけるつもりだと発表して以来、市場はこのところ2週間でより神経質な反応を見せるようになった。前週の国家経済会議委員長ゲイリー・コーン辞任に続く、先週の国務長官レックス・ティラーソン解任により、今後まもなく他のトランプ政権内の大物も続々と離脱するのではないかという予測と共に、その緊張感は益々高まった。こうした全ての不安定性と不確実性のただ中で、世界の株式市場はそれぞれに独自の不確実性と不明瞭さを提示することになった。各市場は反騰を試みるも、新高値をつけたりそれを維持するには四苦八苦という様相だったが、急落するかと見えても重要な安値を割ることもなかった。

        先週は火曜早めにナスダックが史上新高値まで反騰したが、ダウ平均もS&Pもそれに追随することはなかった。その後全てが下落したが、他の2指数が弱々しい回復を見せたにもかかわらず、とりわけ週の終わりにかけてのナスダックが顕著に下げた。ダウ平均、日経、DAX、ハンセンを含む世界の殆どの指数が2月27日につけた高値(その前月の高値をはるかに下回っている)を超えることさえ出来なかった。これは複数の異市場間弱気ダイバージェンスが示現したことになる。市場はナーバスだ。もしかするとこれは、黄道帯最後の星座宮 魚座の終盤度数に太陽が在泊するせいかもしれない。

それは一つのサイクルの終わりを示すと共に、太陽が牡羊座入りすることで新しいサイクルのスタートともなる。北半球では冬が本格的に終わりを告げ、春が始まる。だが魚座に在る限り、私達は終わりを把握することが出来ない。明瞭に見えることなど何もなく、神のみぞ知るということになるが、それもまた幻想ではないかと私達は疑う。 何故ならこの時期は一般的に信条や信念、信頼の危機を示唆する時だからだ。それは自分自身への内的信頼の危機か? それとも自分達の指導者に対する信頼の危機なのか? 今 確かなのは今後の株価の方向性に対する信頼の危機であり、それは自国と世界の経済が将来進む道への信頼感の危機と関連している。そして机上では貿易戦争の可能性が取り沙汰され、グローバル企業の会議室では対応策が議論されている。

だがひょっとするとこれは、新しく国家経済会議委員長に任命されたラリー・クドローが言うように、またもやトランプ大統領による戦略的交渉戦術の一環であり、その目的は貿易に関してより有利な取引条件を引き出すためなのかもしれない。あるいは、ウォールストリートのコラムニストであるペギー・ヌーナンが書いているように、
        『あなたはこう思う。「ある程度これは上手くいっている。だがある程度... 彼は狂っている」 その後あなたは一人の指導者としての人生を通じて学んできた全てを悟る... それはこう告げている。「狂気は続かない。狂気は最後までやり抜くことがない。狂気は不安定要素であり、不安定な状況でそれを解き放てば暴発する」そこであなたは不安になる。遅かれ早かれ何か悪いことが起きるだろう... 中道派と穏健派の人々はトランプ支持者が見ようとせず見ることも出来ない何かを目にしつつある。』

(Wall Street Journal 2018年3月10日〜11日付)
ということなのかもしれない。

        一方、もし彼が地球上で最も賢い男なら、いやそれにも増して「駆け引きの技術」を真に修めた例外的な交渉者であるとするなら、米国とその同盟国は経済と株式市場の強力な上昇局面寸前にあるのかもしれない。それには自由世界のリーダーに対する莫大な信頼を必要とするが、これがまた多くの人々にとって信頼の危機を体験するもう一つの原因となっているのだ。言わばのるかそるか、イチかバチかだが、この場合は両方を順に経験する可能性が高い。2018年〜2023年に展開する土星、天王星、冥王星サイクルの歴史がそう告げている。これについては『フォーキャスト2018』(および『マンデーン2018』で論じたとおりだ。

        さて、この不安定さと神経質な緊張感はきっと貴金属にとっては強気だろうと思う人がいるかもしれない。だが、そうはならなかった。金はいまだに1310〜1315の間でホバリング中だし、銀は金曜に16.20まで下落している。両方とも3月1日の★★★重要変化日に記録した今年の安値近辺だ。ビットコインは3月15日に7670に下落、2月6日に5911で底をつけて以来5週間ぶりの安値水準にある。そしてその安値からはたった1日の内にすでに12%反騰している。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫




欲しいものが  いつも手に入るわけじゃない

でも  たまには  試してみればいい

そしたら  もしかして  わかるのかもしれない

必要なものなら  手に入るってことがさ

— The Rolling Stones
  “You Can’t Always Get What You Want” 1969年


        3月13日に起きた最後の木星トランシットは、木星力満載の時間帯であった3月1日〜13日の間続いた株式市場反騰の終焉と同期した。現在、私達は多くの市場におけるリバーサルに歴史的な相関性を保持する新たなトランシットのシリーズに向かっている。中でも最も注目すべきは3月22日の水星逆行、そして3月23日の金星による冥王星へのスクエア形成と28日に起きる天王星とのコンジャンクションだろう。この全てがそれぞれに70%〜80%の頻度で前後4取引日のうちに米国株式指数における4%のリバーサルと合致し、その影響力のオーブは3月22日〜28日までオーバーラップしている。

太陽がまだ魚座を運行する3月20日火曜までは、投資家にとっては解りにくい状況だろう。しかし水星が3月22日〜4月14まで逆行に転じることから、それを過ぎても霧が晴れることはなさそうだ。 政治家も銀行も、熟慮を経ないままに何かを決断する誘惑に駆られるかもしれない。するとその後に調整しなければならなくなるか、またはその期間中、もしくは期間直後に予期せぬ結果に見舞われる。人々が知性的な決断を下すためには、必要となる全ての情報を集めるための時間が必要だ。この時期は情報を集めるために時間を使うのがベストだが、それによって最終決定を下す必要はない時間帯だ。特にあなたが気の変わりやすい双子座で、いくつか選択肢を残しておきたいならなおさらだ。

        また現在、市場参加者達が経験している神経質な緊張感のレベルを持続させる新たな要因も出てきそうだ。3月24日〜29日に太陽が火星と土星にスクエアを形成し、その後4月2日に山羊座で火星と土星が好戦的なコンジャンクションとなる。物事を迅速に進めようとする人々にとって、これはフラストレーションの溜まる時期だ。時がおのずと熟す以前に物事を押し進めようとしても何も良いことはない。それを試みる者が通常体験するのはまず欲求不満、そしてその後は怒りだ。

この期間はただ自分自身のプロジェクトに集中して懸命に取り組み、それを落ち着いて急かされずに正しく完遂していくことだ。また、あなたを助けることに関心のない他者や、自分のことに精一杯であなたのために時間を費やせない他者からの助力を期待したり頼ったりしてはいけない。これらの惑星コンビネーションの下で成功を収めるには、自立と自給自足の精神の両方が必要だ。 一方、失敗に終わる人は他者に対する要求が多く、人々からの承認を期待して過度に依存する傾向がある。その結果として望むようなサポートや支持を得られない時、彼らはそれに我慢ならず過剰反応を起こす。

 
       4月初旬を過ぎるあたりからは緊張感も弱まり、雰囲気は和らいでくるだろう。それまではイライラしないよう気をつけてほしい。深い呼吸をこころがけ、仕事に集中し(だがやり過ぎないように)、自分自身の計画に忠実でいよう。あなたはいつだって必要なものを手に入れることが出来るのだ。もし時折、淡々とそれを試してみるならば。







訳文ここまで
----------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

March 16, 2018

○3/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  3月17日22:31前後、北海道周辺で 22:37前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は22:12前後、沖縄周辺では21:45前後に魚座 26°53’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマと挑戦 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 魚座26°~27°― 発効期:3/17~3/30 】
  "A new moon divides its influence"
影響力を分かつ新月

  "A harvest moon"
ハーヴェスト・ムーン

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★個と個、個と全体 or 集団同士の観点や差異がより明確になっていく
→★長い間くすぶってきた些事がふくらんで全体の方向性を支配する
  力を持ちはじめる傾向
→★表面的な集合離散の中に潜む「より深い意味」に気付く必要
→★フラストレーションや不公平感の鮮明かつ皮相的な発露
→★些末な物事に影響されず自分のモチベーションに集中する必要
→★どうということもない出来事に対する物の見方が大幅に分かれる
→★それぞれの道や価値観が分かれ、交じり合うことが困難になる
→★徐々に拡がりながら淀んだ空気を変えていく新鮮な五感への刺激
→★厳しい状況の中で風を読みながら護るべきものを護る必要
→★気付かないうちに特定の方向に動かされていく危険
→★現世的な「儀式」を通して上も下もひとつになるという社会的幻影
→★細部の正しさにこだわってどうでもいい物事に過剰反応する危険
→★未来のための火を残すために小さな種火を保ち護ろうとする決意
→★他者の努力の結果を収穫として得ることへの感謝と歓び
→★表面的な祭りの中で地下に流れるまったく別の水脈に気付く必要
→★大波の渦中で静けさを保ち肥沃な精神を護る忍耐の力
→★孤独であることと幸福であることの差異を打ち消す透徹した精神
→★自己へのこだわりを捨てて広く全体を見通す眼を養っていく・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『やるべきこと、考えるべきことへの集中』
                    
            今回の新月喧噪の中で沈黙に耳を傾ける

180317NM


        3月半ば、魚座も終盤度数の新月を迎えるわたし達。サビアン・シンボルが示す新月のテーマはとても静かで深い意味を問いかけているのですが... それでもアスペクトや惑星達との絡みを見ると、前回の新月記事のメモ(去年の日蝕直前のもの)に書いたような全体像が一歩進む...というよりは、少し浮き足立つような感じのエネルギーになるかもしれません。

集合意識に影響を及ぼすこのような力は、前回の新月・満月のテーマとオーバーラップしつつ少し前からくすぶり続けてきたのではないでしょうか。また人間関係では、そのひとの本音や真の動機が本人も気付かないうちに言動〜表情に色濃く滲み出て、あぁ...と思わされるようなこともありそうです。


P1090719


        さて、今回の新月図でまず目立つのは、射手座最終度数に来た火星・イクシオンとのスクエア。そして新月がカイロンとコンジャンクトしていることでしょうか。よく見るとICとコンジャンクションの小惑星ルシファーがセミセクスタイルとセクスタイルで新月と火星に絡んでいます。


  一般的に見て新月と火星のスクエアは競争心を煽りやすいし、何が何でもやり抜いてみせるというファイトを生み出すことも考えられます。また、魚座の月と射手座の火星(と "無頼" のイクシオン)との組み合わせが「どんなことがあっても何かを(または誰かを)護らなくては」という心理に結び付き、犠牲者をかばって攻撃者の前に両手をひろげて立つというような、自己犠牲的な行為に顕れるケースも考えられます。それが全体のためを考え抜いた上での利他的行動であれば、後に何らかの形をとって報われる可能性は多分にあると思います。

また、このアスペクトはともするとイケイケ押せ押せのエネルギーを作り出す可能性もあります。「迫る」「決めつける」「詰め寄る」「べき論を押し付ける」などなど、相手のためだと思ったり効果的だと信じて取る行動には直前の一考が必要かも。。 それは関わり合う必要のないこと、些末なこと、自分がそこまで介入する権利も知識もないことだったりするのでは?と。何故自分はこうも前のめりになっているのか?と。あまりに押し過ぎると相手が閉じてしまったり、第三者に観察され引かれるか利用される可能性もありそうです。


P1090449


  一方、射手座の火星と魚座のカイロンというミュータブルスクエアの組み合わせは、陽の力である「自己主張」を弱める働きをするかもしれません。他者のための自己犠牲は払えたとしても、自分を護るための弁明や力を使っての抵抗となると、センシティブになり過ぎる傾向が出るからです。何をすればいいかはわかっている。なのにどうしても面倒で気力がわかない。あるいは次元が低すぎて背を向けたくなる(これは言い訳の可能性も)。または、勇気を持てない。いつもより何故か臆病になっている。それは足許の砂地が常に崩れ去るような感覚と似ているかもしれません。その結果、何か男性的なエネルギーに触れさせてくれる代償行為に時を費やす可能性もあるでしょう(小説、映画、音楽、ゲームや動画、スポーツや勝負事など、ロマン溢れるものからバイオレンス満載なものまでジャンルは多岐にわたります)。あるいはただ全てに背を向けて横たわりたい気持ちに襲われるかもしれません。

けれどこのアスペクトは挑戦状のようなもの。自信があろうとなかろうと、やるべきこととやらなくていいことを淡々と選り分け、最低限のやるべきことだけはやっておく。そうするうちに、きっと空気が変わってくる。生きている自分の体を感じながら、必ず吹いてくる良い風を、待つ。

そんなわけで、進むにしても退くにしても、早急な決断はしないほうが良さそうです。たとえ急かされるようなエネルギーに囲まれても、出来るだけ「事実」のみに目を向け、不必要な行動は控えて呼吸を乱さないこと。特にネイタルの惑星や感受点がこのアスペクトに触れるひとは、そんな気持ちで新月期を過ごせるといいんじゃないかな。


  そうそう、それとカイロンについては2年ほど前の満月記事の中で、一般的に言われているものとは異なる解釈の仕方があることを紹介しました。覚えているひとも多いかな? 今回はこの解説も頭に入れておきたいと思うので、抽出してひとつ下に記事「カイロン異説」としてUPしておきますね。初めてのひとはぜひ読んでみてください。


P1030549



        それともう一つ。今回は新月の直後に火星がアウト オブ バウンズ(OOB)になります(3月18日〜4月7日)。しかも4月2日には山羊座8°台で土星とコンジャンクト! メリマン・コラムでもこの春先はボラタイルだと示唆されていましたが、火星がOOBになるということは、社会にとっても個人にとっても心身共にボラティリティの高まりを意味します。

OOBって何?というひともいるかな。。 これは基礎的な天文学の知識がベースになるけれど、超・簡単かついい加減に端折って言うとこんな感じ… 。 地球の中心から見て天の赤道(地球の赤道を天上に投影)を0°とします。そして同じく地球の中心から見て天の赤道から天の北極までの角度を+90°、天の南極までの角度を−90°とします。これを赤道座標系の「赤緯」または「デクリネーション」といいます。 天を巡る惑星達の位置を表す場合、通常アストロロジーでは「○○座XX°」というように、季節の節目によって固定された黄道帯の座標系を使います。これは言ってみれば東京の位置を経度だけで表すようなものかな。つまり黄道面をペシャッとつぶした2D表現です。でも、それに加えて赤緯を使うとその惑星の位置が3D表現になります(乱暴な言い方だけど...)。たとえばデクリネーションが+26°なら、天の赤道から天の北極方面へ26°の位置にあるということです。

地球から見て、太陽は1年をかけて黄道帯をひと巡りします。けれど常に天の赤道上にあるわけではありません。太陽が天の赤道(つまり赤緯0°)に来るのは春分点と秋分点のみ。そして夏至点と冬至点では最大角である+−23°26’(現在の数値)に来ます(この角度は実際には公転する地球の軌道面に対する自転軸の傾斜角)。つまり、地球から見ると天の赤道を中心に+23°26’と−26°26’の間を太陽は一年かけて旅するわけです。

そうしたことから、この帯状の天の領域を「太陽がその統制力を極める帯域」とみなし、地球から見てその帯域を外れた位置(たとえばデクリネーション+28°とか)に在る惑星をアウト オブ バウンズ(OOB)と呼びます。なのでわたしはOOBを「太陽の軛を外れて旅する惑星」「はぐれ狼」…なんて呼んだりしています(^_^;。

遠い惑星ほど、とんでもなくOOBな位置にあることが多いのですが、月、水星、金星、火星までの個人惑星も、一時的にOOBになることがあります。これも長期でまったく太陽の軛を外れない期間と、ひんぱんにOOBになる年とがサイクリックに巡ってきたりするのですが、煩雑になるのでここでは省きますね。

ちなみにこのOOBの考え方を初めて体系的に研究し、まとめたのは米国の著名なアストロロジャー、キャサリン "Kt " ベーラーで、彼女は今も多くのアストロロジャー達に敬愛されています。


P1090695



  さて、月のOOB(最も顕著なOOBの特質を持つ)の特徴についてはすでに知識を持っているひとも多いと思います。じゃ、火星がOOBの時はどんな影響力を発揮するでしょう?

アストロロジャー、トニー・ハワードの研究では、その特徴として
  • 生まれながらの自由人
  • 新機軸のアイデアや思考
  • 率先してトレンドを牽引する
  • 仕事でも社会的な顔としても非常に個性的
  • 非常に活発で負けず嫌い、競争や勝負を好む
  • 行動的、攻撃的、自己主張が強い
  • 燃えやすい、または火付け役、扇動者
  • 囲いや壁を突破する力
  • 常識を超えた行動や考え方
  • ノーマルなバランス感覚に欠ける
などが挙げられていたように思います。アスリートや勝負師、その他いわゆる「無頼」と呼ばれるひと達に火星OOB持ちが多いのも頷ける気がします。とても個性的で、いわゆる「物議をかもしやすいひと」"ノーマル"な感覚を当てはめると「お騒がせ」と言われてしまうひとも多いです(アーティストのビョークは月・金星・火星が全てOOBです。もしかしたら小説家の百田尚樹さんも、もし夜の生まれであればOOBの火星を持つかもしれません)。一方、テロや暴力的な犯罪のイベントチャートではトランシットで火星がOOBになり、他のハードアスペクトも同時に形成されるというケースも多く見られます。

ここで重要なのは、OOBの火星はもともと "生まれながらに" 自由であること。「自由」を志向し壁を突破するのは天王星が持つ特質だけど、OOBの火星は志向する必要も感じない…ということかもしれません。だから、OOBの火星にとって「何故ひとは縛られなくてはいけないのかわからない...」という感覚があり、それが周囲との衝突を招いたり、「人を人とも思わない」などという悪評の元になったりするのだと思います。


P1090574


  でも、例えばOOBの火星をネイタルに持つひとの全てが暴力的だったり喧嘩好きというわけではありません。当然、ネイタルの場合でもチャートの他の要素が強い場合はOOBが内在化することもあります。そして、ある側面だけにそのユニークさがかいま見えることがあるんですね。その良い例が、メリマンさんです。メリマンさんがOOBの火星を持っているというのは意外に感じませんか? 

でも彼は山羊座が非常に強調された「土星力」の持ち主です(太陽、月、火星が山羊座)。そして土星力とOOB火星の最善の結び付きを体現しているのがメリマンさんではないか? などとわたしは思っています。メリマンさんはファイナンシャル・アストロロジャーとしての長年の仕事を通して信用と地位を築き、ISARの会長としても尊敬される存在です。でも、コラムの中で時折チラリと見せる(最近はあまり無いけど)ファンキーな側面や、常に新しいインスピレーションを得てトレンドに先立つ予測を立てる力、そして様々な勝負(または攻撃)も推測される金融業界の渦のただ中で闘い抜いてきた力は、火星OOBの素晴らしい側面ではないでしょうか。

        おっと,,,,OOB火星の説明が長くなり、しかもネイタル寄りになってしまったけれど。トランシットで火星がOOBになる期間が社会的にも人心にも揺れ動くボラタイルな様相をもたらしやすい...という感じはちょっぴりわかってもらえたかな? (OOB関係も時間が出来たら別記事にまとめようかと思っています...。)


        最後に、今は水星逆行のシャドウ・フェーズに入っています。少し前に「シャドウ中の決定・懸案事項は微調整を重ねつつ、それが今後も価値を持つかどうか確かめる機会になるかも」とツイートしたけれど、水星逆行の注意点についてはこれまでにも書いてきたし、3月28日発売のKindle版『マンデーン2018』にも詳しい解説が載っているので、ここでは省略しますね。


主な惑星スケジュール

3月18日01:41火星が山羊座にイングレスしてOOBに
3月20日:火星・フォルスのコンジャンクション
 (この前後は突然の状況変化に注意)
3月23日09:19 水星逆行 牡羊座16°54
3月26日~28日:OOBの火星が最大角に
3月31日:今月2度目の満月!
------------------------------------------------------------
4月2日午前3時台:水星逆行の中日、牡羊座11°57’
4月2日〜3日:火星・土星コンジャンクション
4月13日〜14日:太陽・エリスのコンジャンクション
4月15日:水星が牡羊座4°48’で順行
4月18日:太陽・天王星のコンジャンクション
5月4日:水星順行後のシャドウ抜け


        星々のエネルギーに使われるのではなく、選択肢の中から最善の筋道を選んで使いこなす。口で言うは易しで実際にはそう簡単ではないけど... それでも自分が今どんなタイプの影響力に曝されているかを心しておくことは、新しい季節のスタート地点に立つとき、きっと今を生きるための力になると思います。



hs-2005-12-e-full_jpg




★3月新月のサビアン・シンボル ★


        今回、新月のベースとなるシンボルは魚座26°『その影響力を分かつ新月』です。新月とは太陽と月の1サイクルが終わり、新たに始まるとき。月が地球と太陽の間に割って入り、地上には月の「夜」の顔、つまり影になった部分を見せます。それは新しい種が蒔かれ、そこから「光」と新たな「気配」が少しずつ支配力を強めていくときです。けれど新月がわたし達の目に触れることは殆どありません。だから、明るい!とか紅い!とか大きい!とか小さい!とか... 目視した上で共通の認識を持てるような手掛かりはありません。多くのひとは、月の存在など意識さえしないかもしれません。けれど月がもたらす闇、そしてまだ色を持たない「意味」の宿りは、他の惑星達がもたらす刺激と絡みあいつつ、とても密やかに... けれど確実に... わたし達ひとりひとりがそれまでに紡ぎ上げてきた物語と溶け合い、その後1ヶ月を彩る新たなテーマを「わたし」と共に "創造" していきます。


influence



  だから新月がもたらす影響のあり方は本当に千差万別。 ひとつのテーマがひとにより、あるいはそのひとが生まれ持ったホロスコープという翻訳器を通して、様々な心理や体験となっていきます。どれひとつとして同じ経験はありません。そしてわたし達が人間である以上、ひととして体を持ちこの地上に生きている以上、そのテーマや影響力を受けて何を「見る」のか、どんな観点を選択し、使っていくか(使われるのではなく)はわたし達自身の手に委ねられています。

このシンボルを含む魚座の最終5°の領域には「別れ」という暗示が埋め込まれているように思います。ただしここでの別れとは、単に誰か親しいひとと別れるとか、これまで属していた集合体から離れるといったような、表面的な実相を指しているわけではありません。ひとによってはそういう現実を互いに選ぶという可能性もあるけれど、それはあくまで結果論なのだと思います。このエネルギーの本質はおそらく、これまで自分を縛ってきたと感じるあらゆる観点からの別れ、またはその始まりではないでしょうか。


P1090490


  すべての「こうあるべき」を捨てたら、自分の中にいったい何が残るのか? 固執すればするほど硬直していく自分を見たなら、その自分からそっと離れてみる。魚座の霧の中では、ひととき「誰でもない者」であることはそんなに怖いことじゃない。 もうすぐ晴れようとする魚座の霧の中で。 何もかもが競い合い伸び合う春の新たな光線を浴びる、その前に。 本当はそれほど大切じゃないことにこれ以上捕らわれないように。。


        では今回のメインのテーマとなる魚座27°『ハーヴェスト・ムーン』はどうでしょう。これは日本語だと「中秋の名月」と訳されることも多いですね。けれどシンボルとしては「収穫の時」=「秋」を意味しています。つまり「刈り入れのとき」です。畑を耕し、種を蒔き、草をとり、手入れをして、やっと迎えた収穫。刈り入れた穀物は大きさや出来映えによって子細に区分けされ、整理されます。そのうち、あるものは出荷され、またあるものは長い冬越えの食糧として取り置かれることでしょう。けれど「ハーヴェスト・ムーン」という言葉が定着した昔には、刈り取られた作物は領主や貴婦人への年貢や貢ぎ物として差し出されました。


harvest_moon



        B.ボヴィによれば、古い時代には「Harvest」ということばは「秋」と同義語であり、沢山の単語のルーツとなるものだったそうです。たとえば「敬意を表する」という意味のトリビュート... 「paying tribute」は、忍耐や信仰を試される「苦痛」や「苦難」という意味の「tribulation」から来ていますが、その大本はといえば「ハーヴェスト」= 秋の収穫時に穀物が臼で挽かれることを意味する古代ローマの言葉「tribulum」なのだそうです。

このシンボルが降ろされた1925年の米国では、大規模農業や農場経営が一般化する中、1930年代の大恐慌を前に一足早く急激な農業不況に陥る過程にあったそうです。貧富の差も激しく、白人大規模農場主に対して土地を借りて耕す小作人や季節労働に従事する黒人労働者、そして中国人や日本人ほかアジアからの移民など、多くのひと達がわずかな収入のために過酷な労働に明け暮れていました。ハーヴェスト・ムーンの時期は、この時代を生きた人々にとって、その立場によって悲喜こもごも様々な体験や想いをもたらしたのではないでしょうか。


P1090533


        この度数の対向に位置し、補完/対立関係にある乙女座27°のシンボルは『茶会に集う貴婦人達』です。この光景は、英国貴族階級の女性が社交の場やお作法を学ぶ場として集ったお茶の会「アフタヌーン・ティー」や、夕食を兼ねて開かれた「ハイ・ティー」を思い起こさせます。また米国で「ハイ・ティー」 という場合は、かなり気取って儀式張ったお茶会を指すそうで、裕福な女性達がここぞとばかりに最新流行のフォーマルドレスに身を包み、上品な会話を楽しむ...といったイメージです。 アメリカ独立戦争の契機とも言われる「ボストン茶会事件」以来、米国では紅茶よりコーヒーが飲まれるようになったと聞きますが、やはり貴族階級や特権階級のイメージは「紅茶を嗜むこと」 にあるのかもしれません。

おそらくこの茶会に集う貴婦人達は、ハーヴェスト・ムーンの時節が来れば沢山の収穫物やそれに代わる金銭を当然のように受け取る立場にあったはずです。彼女達が嗜むお茶の葉一枚一枚は、それを摘み取った名も無い季節労働者達の苦痛や苦難を通して得られたものかもしれません。1920年代中盤の米国で迎えるハーヴェスト・ムーンを思うとき、この2つのシンボルにはどこまで行っても変わることのないこの世界の光と影がくっきりと投影されているように思えます。


P1090643


        一国の社会・経済を織りなすシステムの中で、様々な立場のひと達が様々な人生を送りながら、ひとつの社会としての歴史を共に創りあげている。この新月に対峙する「お茶会」というイメージひとつをとっても、その中には沢山の不公平や偏見、欺瞞が渦巻いているのかもしれません。

それでも香り高い一枚のお茶の葉を通して、秋の満月の優しい光を透過して。 底辺の過酷な労働にあえぐ移民女性から上品な会話を嗜む特権階級の女性まで、あらゆる階層の人々と彼らにまつわる個々の人生の多様な物語が、人類というタピストリーの一部として実は密接に結び付いているのではないでしょうか。そのどれもが、誰もが、欠くことの出来ない一本の貴重な糸。優しさも愚かさも、傲慢さも怒りも恨みも幸も不幸も... 巡り巡ってやがて刈り入れのときは等しくやって来ます。


P1090583



        日々の暮らしの中で、わたし達はこの度数がもたらす深い命題に良くも悪くも無意識に触れているかもしれません。

例えば、わたし達は自分が犠牲者であると感じたり、自分が犠牲者を助けなければならないという観点を選んだとき、そこに見た不公平や不正を正すべきだと思い声をあげるかもしれません。または他の誰かを悪の象徴に見立てて(あるいは仕立てて)憎み、不満をぶつけるかもしれません。けれどその行為によって、気付かないうちに誰か見知らぬひとを犠牲にしていたり、誰かを傷付けているかもしれないという可能性は常に存在します。

わたし達は、遠く隔たり自分の意識にも引っかからず名も知らぬ誰かにとっては他ならぬ特権階級であるかもしれないという矛盾。自分の意識がどんなに高いと信じていても、あるいはどれほど底辺に在ると感じていても、一枚の壮大なタピストリーの中では全ての定義が相対的なものでしかないという事実。共存と排除、両方の論理が実は紙一重なのはいったい何故なのか? それでも日々社会は動き、生の営みはまるで果てることなく続いていくように見える。霧の中でしか見ることの出来ない、幻の真実。 

それを知り、その矛盾を真正面から引き受けた上でなお闘うべき理由を見出すなら、それはもしかしたら...そのひとの人生において経験すべき貴重な刈り入れのときとなるのかもしれません。人生の刈り入れのとき。その選択の結果を引き受けるために。


P1090743


 
       12星座宮の最後に控える魚座。それは物質も精神も、全ての鋳型が溶け崩れ、境界を失っていく領域です。その魚座も終わりに差しかかった時点で、まずはスタートラインとなる「新月」のシンボルが顕れ、次の度数27°(この新月のメインのテーマ)には刈り入れの満月のイメージが来ます。そしてそれに続くのは28°『満月の下の肥沃な庭園』という静けさが孕むポテンシャルを暗示するシンボル。「死」をも暗示するとされる月のイメージが3回、立て続けに描かれているんですね。そして最終度数とも言える次の29°は『プリズム』で、ここで本当に分光が起きてきます。最後に来るのは魚座30°であり牡羊座0°でもある『Great Stone Face/人面の大岩』で、これは「完成」と「死」と「潜在する生」を彷彿とさせる象徴です。この、月を主役とした死と再生のダブルイメージは圧巻です。


        だからこそ... 魚座の終盤度数に来ての「収穫の満月」が真に意味するものは、単にこれまで育んできたものを刈り取って収める、あるいは因果応報などという表層的な現実だけではないと思います。 そのイメージの一層も二層も下には、善も悪も救済も犠牲も生も死も、あらゆる差異をその霧に溶かし込んで未だ見ぬ彼岸に届こうと希求するこころ、まやかし抜きの透明な眼差しを得たいと願う、究極の魚座精神がひっそりと息づいているのではないでしょうか...。


あと何日かしたら、春。
みんなにとって、思い出深い季節となりますように...!


hs-2005-02-f-full_jpg



have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(4)

カイロン異説

        カイロン(キロン)と名付けられたケンタウルス族の小惑星は、今はわりと当たり前に使われるようになりました。そしてカイロンが持つ影響力についても「傷付いたヒーラー」「哲学、形而上学、代替医療的な知識を伝える者」または「霊的な教師」「過去(生)からの魂の傷との直面と癒し」など、すでに様々なテーマが提示されてきました。今回は特に霊的な道をを探求しているひとに向けたカイロンの「もうひとつの読み方」に触れてみます。

それは「バルド」「中有」あるいは「ブラックアウト」と呼ばれるエネルギーです。これはドイツ生まれで仏教者でもあったアストロロジャー、故ハンス・ハインリヒ・テーガーが提唱したカイロンのテーマで、彼自身の実体験とリサーチャーによる膨大なフィールドワークが裏付けになっています。ちなみに彼は、ラインホルト・エバーティン、ハインリヒ・クリスチャン・マイヤーパームからアストロロジーを学びユング系の心理学を修めたひとで、ヨーロッパでは著名人の出生データのリサーチで有名なロイス・ロッデン女史と並ぶ、データ・アーカイブの編纂者でもあったそうです。

彼の解説を簡単にまとめると、ネイタルでカイロンと他の惑星や感受点との主要アスペクトを持っているか、またはトランシットやプログレッション、ダイレクションでカイロンとネイタルの惑星が主要アスペクトを形成するとき、一種の人格的または霊的「ブラックアウト」が起きやすくなるということです。チベット密教系に詳しいひとなら、「チベット死者の書」「バルド・トェドゥル」を知っていると思います。死から49日まで、あるいは再生までの中間的な次元に入る…そんなイメージです。

うーん、これって「生きながら死んだような状態」と形容すればいいのかな。けど、カイロンの場合はただ比喩的・象徴的な表現というより、人格や意識そのものが「自分」から乖離してしまうような、なんとも不可思議な体験になります。自分のパーソナリティを支える全てのルーツを失ってしまう…そんな感覚。 これって「離人症」とか「解離性障害」と呼ばれる症状にそっくり。というか、体験している本人がそれを障害と感じるかどうか、周囲がどう理解するかによっても道が分かれる…そういうことなのかとも思います。

例えば生きながら死ぬ…といっても、一応日常生活は出来ます(症状の度合いにもよるけれど)。ただ、日常の所作や会話はどこか脳内キャッシュを使っているような感じかもしれません。 そして、ふと気付くと、周囲のひとも、会話も、目に映る事物も、全てが意味を失ってしまいます。自分の名前も言えるし、ひとや物の名前もちゃんとわかっています。だから別空間に入っていなければ仕事も勉強も出来ます。でも、同時に全ての関係性が本来の意味を失い、自分さえも誰だったか(わかっているのに)わからない状態になります。 そしてまわりを見渡して、ひたすら首をかしげる…それがひとつの入り口です。


P1080054


  けどそんな感じのときは、大抵はそこで怖くなって「日常意識」に戻ったりします。けれどカイロンのエネルギーが強烈になってくると、いわゆるクンダリーニ現象が起きて身体に様々な不具合が起きたりもします。また、強力な至福の瞬間を味わったかと思うと、ひどい鬱状態に襲われる場合もあるようです。 その途上で、今の自分に大きな影響を与えている過去生をはっきり思い出すような夢や幻視を体験するひともいるでしょう。いわゆるサイケデリックな体験を、ドラッグ無しで通過するひともいます。それはプロセスとして起きてくることの一種で、そのひとのテーマにより体験は様々だし、アスペクトによって強弱も様々です。そのひとがもし何か宗教を信じていれば、その教えに沿った光や神の姿を見ることになるかもしれません。そしてもちろん、霊的な道の探求者であったとしても、必ずしもこうした体験を通るとは限りません。それぞれに自ら設定した旅路を行くからです。

(ただし十分に長い間世の中を生きて、人生経験から培った「人格的仮面」または「鎧」をしっかりと身につけているひとの場合なら、そこまでは行かないかもしれません。それでも、その時点まで自分の「核」として信じていた哲学や世界観がほとんど意味を持たなくなり、存在の中心が空洞になったような感覚を覚える...ということはあると思います。)

ただひとつ言えるのは、カイロンが霊性に触れてくるような働き方をするときは、ことばで説明出来ない種類の強烈な体験をする可能性がある…ということかな。そしてどんなものを見ようとどんな体験をしようとも、それもまたトランジッションでありプロセスの一環。それらは皆「道標」だということ。まだまだその先があるということ。速度の遅いカイロンが行きつ戻りつしながらネイタルの惑星や感受点に触れるたびに、必要に応じて異なる体験を味わい、うっそりと変容していくわたし達。だから怖いものを見たら闘い、そして闘った自分と共に鎮魂し、葬る。また美しいものを見せてもらえたなら、にっこり笑ってこころから「ありがとう!」って、全てに対して。。 そしてまたそれぞれの道を、進む。


IMG_4328



  冷静なまま自分という感覚を失いそうになること。「虚」そのものになっていくこと。それはわたし達にとって恐怖です。そのゲートを通ったら、二度とこの日常に戻れないんじゃないか?と思えるし。でも、起こるべくして起こることは、もし霊的な道を探求する覚悟があるなら、勇気を持って受け入れていかなくてはならないかもしれません。ひとつ言えるのは、それで全てを失うわけではない、ということ。愛? それも存在します。ただその器と位置と捉え方が根底から変わるだけ。でも…愛は変わらずそこに在り続けます。失うことはありません。たとえ人間としての涙が流れ、人間としての怒りが燃えることがあったとしても。ん、うまく言えないけど...結局は得るものの方が大きいかも?(^_^;

けれど乖離の道を行くひとが、生きる上でもし支障をきたすまでになったら、専門家に助力を乞うべきときもあると思います。ちなみにハンス・ハインリヒ・テーガーが経験したカイロン・トランシットはかなり凄まじかったようです。彼は密教修行者だったので、プロセスも強烈だったのかもしれません。けれど彼の場合は周囲の人々に何が起きているかを説明し、理解と助力を得られたことが非常に大きかったと記してありました。以前OOBについて話したときも「理解者」の存在がとても大切だと言ったけど、こうしたプロセスを過ぎ越していくときも、どこかにわかってくれるひとがいることって、本当に大事だと思います。別にそのひとが何をしてくれるわけじゃなくても。

いずれにしても、これは一筋縄ではいかない道です。乖離の次の段階では沢山のあやかしに出会うかもしれないし、ちょっとした神秘体験に固執すれば、そこで道は終わります。けれど、ライフ・タイマーとしてのアストロロジーを学ぶ機会を持てたなら、怖がることなく挑戦のときを過ぎ越していくこともきっと可能なんじゃないかな。。 今が "本来の現実" への一歩なのだときちんと認識しながら。 そして二つの世界を同時に生きながら。。

これはカイロン体験の特殊な事例かもしれません。でも、もしかしたらこれを読んでくれているひとの中に、似たような感覚で悩んでいるひともいるかもしれない。そう思って紹介してみました。

まぁどう転んでもカイロンは放れ馬。多くのケンタウルス族とも出自を異にする、孤独な探求者です。どんなに素晴らしいグルを見つけたとしても、おそらく依存は出来ません。けれど、彼の訪れを受け入れてひとり歩む者には、急なコーナーを抜けるたびに多くの癒しを与えてくれるでしょう。 それは情の絡んだ慰めではなく、ひとをあっと言わせるような力でもなく、ただ自分が行くべきところに行き、為すべきことをしてこの旅を終えるための、その大切な鍵となる何かだと思います。 もしあなたが道を歩む戦士さんなら、これほど素晴らしい贈り物って...あるかな?


horsehead-nebula



テーガーの研究はとても興味深く、小惑星との絡みなど多岐にわたりますが、残念ながらドイツ語が読めないわたしにはその多くがアンタッチャブルです。。 でも、もしまた面白い情報をみつけたら紹介しますね。

hiyoka_blue at 20:49|PermalinkComments(2)

March 11, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント3/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年3月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “雇用統計によれば非農業部門雇用者数は前月比313,000人の増加、ウォールストリートの予想をはるかに上回り... ロイターのエコノミスト調査では非農業部門で約20万人の増加と見込んでいた。一方時間あたり平均賃金の伸びは予想をやや下回り前月比0.1%増、前年同月比では2.6%の伸びとなった... トランプ大統領は木曜に鉄鋼とアルミニウムへの高い関税措置を発動する2枚の文書に署名した。この措置は15日以内に発効し、鉄鋼には25%、アルミニウムには10%の関税をかける。しかしカナダとメキシコについては現況で除外された。その間、米国の現職大統領は北朝鮮の指導者金正恩と5月までに話合いの機会を持つという招待に応じている。”

— Alexandra Gibbs
  “Two-Year Yield Climbs Back to 9-Year High After Strong Jobs Report”
  www.cnbc.com 2018年3月9日付


        “『私は衝突が大好きなんだ』大統領は火曜日にこう語った。『違う観点を持った二人の人間を側に置くのが好きだし、そうすれば必ず衝突が起きる。そこで私が物事を決めるんだ。確かに私は争いを観察したり眺めるのが好きだし、それが一番良いやり方だと思っている。』”

— Rebecca Ballhaus
  “Trump Defends West Wing Turnover: ‘I Like Conflict”
  www.wsj.com 2018年3月6日付


        政情においても世界の株価においても、またもや高値と安値に揉まれる異例の週となった。3月6日にドナルド・トランプ大統領の側近で国家経済会議委員長、ギャリー・コーンが辞任したが、トランプによる新関税の厳しい税率が発表されたのはその前の週だった。これは週半ばに世界の多くの株式指数を厳しい下落へと導いた。

しかしながらそれは、★★★CRD(重要変化日)である3月1日と同期した3月2日〜5日の二番底を下回ることはなかった。そして木曜の発表だ。韓国の国家保安室長 鄭義溶(チョン・ウィヨン)によれば、北朝鮮の指導者金正恩が「...出来る限り早期にトランプ大統領に会いたいという切望を表明した...」(Amanda Marcus and Christina Wilkie/www.cnbc.com)という。そしてトランプはその申し出に合意した。

これを追って金曜には非常に強い雇用統計が発表されたことで再び株価は勢いづき、2月9日が新プライマリーサイクルのスタートだったことが確認された。そんなわけで、経済は強さを示し続けている。世界の平和にとって最も大きな脅威の一人だった人物は、去年の猛々しい言い争いを経てトランプ大統領と会う機会を持つことに合意している。トランプ政権の中枢を担う人々が彼自身の招く衝突のさなか、彼だけがそこからエネルギーを得ているように見える中で、政権から離れていく動きは止まらない... もしかしたら、彼は世界で一番賢い男なのかもしれない。彼は双子座だ。そして双子座は知性 — そして「知」から生まれる複数の方向性を持った思考を支配する。

  先週伝えられた良いニュースは、3月1日〜13日に発効した豊かな木星のアスペクトによく合致していた。先週述べたように、

“この期間は木星成分がたっぷり注入される時期で、2月9日の安値が本当に急落の終焉だったのか、あるいは再度の下げが待っているのかを見極める鍵となるはずだ。2月9日にかけての大幅な急落もまた木星が満載の期間だった。だがその違いは、2月初めが古いサイクルの終了期であり、市場が弱気に傾きやすいという特徴を持っていたことだ。しかしながら、通常の木星トランシットは弱気というよりは強気であり、とりわけ新しいサイクルの初期段階ではその傾向が強い。したがって、もし2月9日がサイクルの終焉であるなら、私達は現在新しいサイクルの初期段階にあって状況はより強気に傾くことになる。木星が誇張の原理と関連することを考慮すれば、サイクル初期段階なら市場は上方に舞い上がりそうだ。”

  3月9日金曜、ダウ平均は400ポイント近く上昇したが、依然として2月26日月曜に記録した暴落前の高値25,800には届いていない。世界の他の指数も同様だ。つまり、多くの市場が2月9日に底をつけ、2月26に向けて強力に反騰し、3月2日〜5日にかけて急落した後、複数の木星トランシットが訪れるこの時間帯に至るにつれて再び反騰しているということだ。

しかしながら、木星が強調される時期は貴金属、国債、そしてビットコインにはそう良い顔を見せなかった。国債の場合は、株価が騰がり好調な経済ニュースが出ることはやがて金利が上昇することを意味する。株価の高騰と国債価格の下落というセットは、有利子資産ではない貴金属やビットコインにとっては幸先が悪い。ビットコインの場合、3月5日月曜につけた週の高値11,687から下落して3月9日金曜には8366に沈んだ。28.4%の下落だ。もしあなたが短期決戦のトレーダーなら、ビットコイン市場とそのボラティリティを愛さずにいられないだろう。

月曜から金曜にかけての急激な下落は、過去4年にわたるビットコイン価格の変遷と太陽・月の相関性によく合致していた。これについては木曜に講読者向けに無料で開催した「レイが答える質疑応答ウェビナー」で論じている。もしあなたがMMAの講読サービスを契約していて3月8日のウェビナーに参加出来なかったなら、収録データを送付するので私達にコンタクトしてほしい。とても良い内容だった!



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “ビットコインのコンピュータ・コードは2009年1月3日に匿名の通称サトシ・ナカモトによって公開された。それはどんな中央集権的体制にも依存することなく取引を完了する手際良い方法を参加者に与えた... 創始者は後にこう書き記している。『従来の通貨が抱える根本的な問題点は、通貨として成立するためには信用の裏付けが全てということだ...』 ビットコインは経済政策を遂行していくにあたって新たに生じる不確定性に対し、とりわけ敏感に反応する。”

— Kevin Warsh, 前FRB理事
  “The Meaning of Bitcoin’s Volatility”
  ウォールストリートジャーナル 2018年3月8日付


        木星が絡むトランシットの時間帯である3月1日〜13日は火曜に太陽がワクシングトラインを形成することでついに終わる。先週木曜の講読者ウェビナーで述べたように、これは前後4取引日のうちに起きる4%かそれ以上のリバーサルとの歴史的相関性に対し75%の確率を維持する22種の惑星シグナルの1つだ。またこの事については拙著『The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3: Geocosmic Correlations to Trading Cycles』においても詳説している。そして通常、これは上向きの動きだ。

3月2日金曜につけた安値24,217から4取引日のうちに、ダウ平均はすでに4%の反騰水準に達している(4%なら25,185までの騰げだが、先週金曜には435ポイント騰げて25,335で引けている)。それがこのシグナル発効時間帯の最終日である3月17日金曜に向けて今後4取引日のうちにトップアウトするかどうかを見てみよう。

  さて株式指数の現況のボラティリティを強調するかのように、前述した22種のボラタイルなジオコズミック・サインのうち、もう2種類が今月終わりまでにやって来る。

3月23日、金星が冥王星に対しワクシングスクエアを形成、その後3月28日には金星・天王星コンジャンクションが起きる。株式市場や国政の舞台にもう少し安定した落ち着きが欲しいとあなたが望んでいるなら、3月はその希望を叶えてくれる月ではなさそうだ。だが、もしあなたがトランプ氏のようにボラティリティと衝突が大好きなら、3月はあなたのための月だ。トランシットの天王星が牡羊座の終盤度数をラッセル車のように進み続け、同時にニューヨーク証券取引所(NYSE)の木星・海王星コンジャンクション(牡羊座—天秤座/23°〜27°)にオポジションを形成するというのだから、格別だ。

こうしたボラティリティは、牡羊座最後の新月が同じ牡羊座の天王星近くで起きる4月の半ば頃には沈静化してくるかもしれない。その後5月15日には、84年天王星サイクルにおける天王星の牡牛座入りが起きる。

それは、私達が今を生きる上で大いなる体験の機会を得た「グレート・リセット」の時代に新しい章を付け加える、その幕開けとなるだろう。






訳文ここまで
--------------------------------------

hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(0)

March 01, 2018

●3/2の満月 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで3月2日10:10前後、北海道周辺で10:16前後、関西方面は09:51頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で09:21前後に乙女座11°22'で満月となります。

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月乙女座11°~12° + 太陽 魚座11°~12°】
  "A boy molded in his mother's aspirations for him" +
  "Men seeking illumination"

『母親の強い願望の型にはめられた男の子』+
 『光明を探し求める男達』

  "A bride with her veil snatched away" +
  "An examination of initiates"

『ヴェールを剥ぎ取られる花嫁』+
  『新規参入者への試験』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~3/16】
※ひとによっては1週間ほど前から前倒しで感じられると思います。

→★人生の旅路がここからまた始まる、という分岐点に達する
→★自立した精神はときに冷淡に見えるという現実
→★気付かないうちに他者の強い情念に巻き込まれる危険
→★乳離れしないうちに「長いものに巻かれる」ことを覚える
→★自分の後悔や怖れ、再生願望を他者に投影して "助ける" 行為に注意
→★慣習や伝統に関連して血の繫がりや絆を思い起こさせる出来事
→★一切の外界からの影響に侵されないで済む道を渇望する
→★他者から与えられた道を自分が辿れないことに引け目を感じる
→★全ての「べき論」を捨てて自分が真に求めることは何かを熟考する必要
→★元々「計り知れないもの」に合理的な光を当てて精査しようとする欲望
→★隠されてきたことが明るみに出ることで必要となる方向転換
→★これまでの生をもう一段深く精査し見なかった物事を見ていく
→★手続き、形式、資質、資格、経歴などに拘りすぎる傾向に注意
→★予想外の驚きや躊躇せぬ行動がもたらすユーモア、またはショック
→★光を当てることによって壊してはならなかったものを破壊する危険
→★窮地に追い詰められて曖昧だった自分の真の動機が目覚める
→★覆い隠すものも誇示するものも何も持たずただ「在る」ことの難しさ
→★「今」という生の分岐点に立ち、深い呼吸を携えて進む・・・→


エネルギーのポイント:新月『やるべきこと、考えるべきことへの集中』
            
            満月『それぞれにとっての分岐点』 

2013NMFM


満月期の注意点ずらっと:アスペクトから

ロボットの話題、または親によって半ばロボット化された娘や息子の想い / 怒りとカルマの噴出 / 口先の誤魔化しに注意 / ハッキングやフィッシング、「釣り」行為/ 爆発 / 抑圧された性的エネルギーの捩れとその発露 / 幻想・夢・美・愛らしさへの逃避 / 目先の欲に目が眩んで罠に陥る危険 / 理想のためなら何をしても許されるという考え方 / 「犠牲者」と「救護者」という共依存関係 / 内面的な孤独感が一匹狼的な行動に結び付く傾向 /インスピレーションの流れに浸って何かを掴む!etc.

3月9日〜水星逆行のシャドウフェーズに入る
 (水星逆行は3月23日〜4月15日)


★3月満月(1回目)の サビアン・シンボル★


        今月は1月に続いて1ヶ月のうちに満月が2回あるブルームーン月ですね。もっともこれは1946年に天文雑誌に掲載された誤報が元で世界中に広まった説で、本来のブルームーンは春分・夏至・秋分・冬至の四季の区切りでひとつの季節の中に4回満月があるとき、その3回目の満月を呼ぶのだそうです。次の満月は3月31日だから、春分過ぎ。今年は「本物」のブルームーンは訪れないようです(2016年と、次は2019年)。でも、ひとが名付け、自ら意味を与えることによって「この世の現実」が創られていくというのは、アストロロジー(中でも小惑星の働き)が示唆する真実を追っていくにつれて、ひたひたと実感することのひとつだったりします(もちろん、一生懸命に何かを思い込めばその通りになる…なんてことではありません)。 なので今月末の満月も「ブルームーン」だと認識するひとが多ければ「不吉」だったり「幸福の兆し」だったりするのかもしれません。


boy&moon


        なんて、また前置きが長くなっちゃった(^_^;。さて、この満月が最初にタッチするベースのテーマは乙女座11°『母親の強い願望の型にはめられた少年』です。このシンボル、もし男性が読んだらちょっと息苦しくも感じるかな...? 

原語の「molded」は何か柔らかいものが文字通り鋳型にはめられて「カタチ」を与えられ、「何かに成る」こと。そして「aspiration」は高い目標や達成を思い描きそうありたいと欲することだけど、ほとんどの場合それは並の人間の手が届く範疇を超えている…といった感じです。また動詞の「aspire」の語源は「spirit」、つまり「生気を与える」ということばなのだとか。

たとえば生まれたばかりの赤ちゃんの、この世で最初の呼吸。最初に生気が呼び覚まされる瞬間。けれどときには粘液で息が詰まる赤ちゃんがいます。そんなときは装置を使って勢いよく空気を吹き込んだり吸引したりして邪魔な障壁を取り除き、何事もなく空気を吸い込めるようにしなければなりません。


baby



  母なるひとにとって共通する最初の願いは、自分の子供が男の子であれ女の子であれ、元気な産声を上げてくれること。そしてその後、すくすくと無事に育ってくれることではないでしょうか。それはとても自然なことです。けれどこのシンボルに描かれた母と息子を見る限り、時が経つにつれて彼女の自然でシンプルな願いは...いつのまにか複雑なものに変わってしまったのかもしれません。

幸せになってほしい。もちろん自分も彼と一緒に幸せでありたい。でもまぁ、男の子だし手が離れたらどうなるかわからないけど。とはいっても、彼が幸せになるには... こうあってほしい。ああなってくれたら...。その時々のイマジネーションによって、彼女が感じる幸せの在りようもまた変わります。それもひとつの「愛」のかたち。母なるひとは、小さな男の子をその胸に抱きながら、毎日のように想いをこめて、"自分なりのスタイル" で彼に息を吹き込み、また彼の息を吸い込みます。シンプルないのちのやり取り。教育。 少しでも生気を曇らす障壁を取り除き、彼女から見て立派な「男」へと育ってくれたら。。 女ではなく、男に。もうひとりの「わたし」ではなく、幻のパートナーだったかもしれない「誰か」に。 彼は彼女が自ら自分の血肉を分けた初めての「他者」。このシンボルに描かれた男の子はその想いを栄養にしていっぱいに吸い込み、すくすくと育っていくでしょう。


P1110362



  今のわたし達が生きる社会では、(カルミックな例外を除いて)多かれ少なかれ子供に何かしら期待するのが親。一方、一切何も望まれないとしたらラクな反面、気に掛けてもらえてないような気がして寂しい...そんな子だっているかもしれません。けれど人間とは複雑なものです。どんなに「愛」がこもっていようとも、誰かが誰かのために良かれと思って吹き込む強い願望「aspirations」が、結局はそのひとを押しつぶす結果になったり、知らないうちに生気を奪っていた...なんてこと、よくあるのではないでしょうか。

        B.ボヴィはこのシンボルについて、「Educe」という言葉が鍵になると言っています。「Educe」とは「潜在しているものを引き出す」こと。吸引すること。「教育」を意味する「education」のルーツとなる言葉です。他者を教え、導き、相手が持つ最高のポテンシャルを引き出していくこと。そして成長を加速させること。

この世界に生まれ、誰かと家族の絆を結び、友人やパートナーと過ごし、仕事で多くの人々と出会う。あるいは尊敬する同志、先輩や教師、導師と巡り逢って教えを受ける。わたし達は生きていく途上で様々な出会いを体験します。またときにその出会いが契機となり、わたし達はそれまで歩んで来た道を捨てたり、進む方向を変えたりもします。成長の過程は様々な変化の連続。あるときはごく自然な流れで。またあるときは「よし!」と気合いを入れた選択の上で。そして、わたし達は時折ふり返ってこう思います。あのひと達と出会ったことで、自分は拡がり、成長し、ここまで来れた...と。


road


  スピリチュアルな道にもまた同じことが言えます。場合によっては社会的な出会い以上の強烈な経験が待っているかもしれません。ワークショップや特別なトレーニングコースに参加する。または、導師から直々のイニシエーションを受け、今まで知らなかった「真実の智恵」を授かる。目のウロコがポタポタと音を立てて落ちる経験。あるいは、真っ向から自分の世界観を否定されるような体験。それまで抱いてきたアイデンティティの崩壊。ショック。ちょっとした哲学的試練の数々を課されたわたし達は、苦しく辛い思いをすると同時に、まったく未知だった新しい領域に踏み込んでいく興奮と発見の喜びさえ味わうかもしれません。

社会でも霊的な道においても、そんな いわば「開眼」体験をするにあたって必須となるのは、「他者の評価や判断」に照らし、それに対し意志をもって自分自身を曝しながらその規範に従っていくことです。それはテストを受けるに等しい緊張感をともなうことかもしれません。そして、そこにこそ「内的摩擦」が起きてきます。 本当に、これは「自分にとっての真実」なのか? 教えを聞き、諭されればやはり納得してしまう。でも、それが真実だから納得するのか? それとも...感じている痛みや辛さ、怖れや解放感も含めて...今の自分にとって好都合だからなのか? もし与えられた「真実」を受け入れられなかったら... そこからはみ出てしまったら... それは... 悪? それとも絶望なのか?


P1100116


  B.ボヴィはこうも言っていました。このシンボルで一番重要な要素は「呼吸」だと。

確かに目の前に開示されたことは真実なのかもしれない。けれどたとえ息を呑むような鮮やかな論理が披露されようと、大いなる愛に包まれようとも、自分の呼吸を忘れてはいけない。その呼吸は他の誰のものでもないから。そしてその呼吸も、また紛れもない真実。

誰かが「わたし」のために語ってくれる「真実」を受け入れられないなら、それこそが今この瞬間の、真実。 吸ったら、吐く。吸ったら、吐く。吸ったら、吐く。ショック? でも息を呑んではいけない。進んで呑み込まれてもいけない。息を奪われてはいけない。 自分の息と共に、自分の中に眠る「わたし」というデーモン — 真実の精霊 — を呼び起こす。その行為の中に、溢れる生気と喜びがある。他者から知らされる「真実」を選択してもいい。しなくてもいい。迷うなら、今はそれが真実。

ただ、一度自分の「呼吸」を取り戻すこと。それが先決。かけがえのない命のもとを。


        母に抱かれて憧れの鋳型にはめられた男の子は今、成長して『光明を探し求める男達』(太陽のシンボル)の一人となりました。彼の探し求める光明とは何でしょう? 母なるひとの強烈な渇望の力が彼の原動力となったのでしょうか? 人生の旅路が始まる瞬間から吸い込み続けてきた母なる他者の切なる願い。彼はそれを、最高の次元に達する道しるべ「光明」を得ることだと解釈し、追い求めているのでしょうか? それとも、もしかしたら自分に投影された「幸せ」の全てから解放されることを切望しながら、何処かにあるはずの道を照らす光明を探し求めているのでしょうか?


light


        さて、満月のメインのテーマは乙女座12°『ヴェールを剥ぎ取られる花嫁』です。うーん...なんとなくゴシップのネタになりそうなスキャンダラスなイメージ? またヨーロッパや米国に拡がる、イスラム女性のヒジャブやニカヴ着用を巡っての問題もふと思い起こされたりします。。 

  立派な教会で粛々と執り行われる結婚式。まさに人生の重要な分岐点。荘厳なオルガンの響きに導かれ、家族や友人知人に見守られながらしずしずとヴァージンロードを歩む花嫁。その顔は純白のヴェールに覆われています。そして。突然、誰かの手によって剥ぎ取られるヴェール! 露わになる彼女の顔。。 花嫁自身も周囲の人々も、もうびっくりです。いったい誰がこんなことを?

もしかしたら、せっかちな花婿がいっときも早く花嫁にキスしたいと駆け寄ったのでしょうか? それとも気のおけない友人達がやっかみ半分に仕掛けた悪戯だったのでしょうか? あるいは結婚という重要な人生の分岐点で、何か驚くべき「真実」が露呈するのでしょうか? それは、誰かの「強い願望」によって為された行為だったのでしょうか?


bride


  「take the veil」(ヴェールを受け入れる)という言葉は「修道院」に入ることを意味するそうです。昔はキリスト教の尼僧になるとき、神の花嫁になることを示す白いドレスをまとって礼拝堂に入り、そこで黒い尼僧服に着替えたのだとか。このシンボルは自らの意志によってヴェールを受け入れる代わりに、剥ぎ取られています。これは本当に驚くような出来事、それこそ息を呑むような一瞬かもしれません。

  ところで、花嫁の顔をヴェールで隠すという慣習は、霊的な儀式に必要とされる神秘性を護るために必要とされたことだったのでしょうか? それとも、ただ新たに花嫁となる女性の「真実の顔」を覆い隠すための布に過ぎなかったのでしょうか? いったい何なのだろう? 人生の途上に幾度か巡りあう大きな岐路に来て、花嫁は皆の好奇の視線が一斉に自分の顔に注がれていることに気付きます。

「わたしの顔? それがどうしたっていうの?」「結婚式なんて、ただの儀式。なのに式を挙げる前のわたしの顔と、その後で予定通りにヴェールを外したわたしの顔が違うとでも?」


P1110383


  そのとき、花婿は慌てて花嫁に駆け寄り、おおげさな身振りで彼女にキスを浴びせるかもしれません。「いやぁ、待ちきれなくてね!」 そのひと言で周囲はどっと笑い、その場はなごみます。花嫁もはじらうような微笑を浮かべます。空気を読まない(または悪意の)悪戯にはまった美しい犠牲者と、彼女の困惑をスマートに救ってみせたナイト。なんて素敵なカップル! けれど、それは果たして真実なのでしょうか? もしかしたらこの「アクシデント」は... 「結婚」という道を選択し、新たな人生へと踏み出す彼女に課された最初の「試験」だったのかもしれません。


  このシンボルには、物事の鍵となる事実が巧妙に隠されている...とでもいうようなニュアンスがあります。好奇心をそそられるような何か。目の前の光景が全てではなく、何か語られることのない物事が進行しつつある。一瞬の出来事からおぼろげに感じさせられる、そんな兆候...。 それは本当かもしれないし、単に目撃した人々の妄想や思い過ごしかもしれません。おそらくそれを知っているのは、花嫁自身なのでしょう。

覆い隠すべきものなど何もないとき、そこにはあらゆる選択肢が一瞬のうちに花開きます。どう反応してもいい。感じたことを発散してもかまわない。誰かの救援を期待する必要もない、無条件の自分。イマジネーションを全開にしてその場を創り変え、危機をまったく別の状況に変容させてしまうことも可能になるでしょう。けれどもし、ヴェールの内側に何らかの意図や言えない想いが潜んでいるなら、それは不可能なことです。


exam-room


  一度全て吐き出してしまう。怒りでも涙でも恨みでも自己憐憫でも罪悪感でも。そしてその後で、初めて始まる新しい物語があります。それは物語でさえない、自然ないのちの流れかもしれません。

何かを選択したときに訪れる最初の試練。 テストを受けるときのわたし達、大事な局面に立ち向かうときのわたし達は、ともすると結果への不安と緊張で息をするのを忘れてしまうことがあります。そしてそんなときは大抵、空気を吸い込んだまま、息を止めています。吐き出さなければ、吸うことが出来ない。これ、呼吸の鉄則。吐き出すことはリセットすること。吸い込んでしまったあれやこれやから、自由になること。怖れたまま息を呑んで、風船のように膨らみ続けることなんて誰にも出来ない。いつか必ず、何かが思わぬ形を取って突然噴出してくる。。

小さくて、大きなこと。巡り来る岐路の直前、橋の上で一瞬足を止め、立ちすくむわたし達。わたしは、ヴェールを被っている。これまでも、これから先も。そして、一陣の風が吹く。ハッと息を呑む。そこには自分でさえ見たことのないわたしの顔が在る。ここから先は、ヴェールなしで行けと? もうすでに皮膚みたいなものなんだけど? それとも、これからまた新しいヴェールを被るのかな? 自分でプロデュースしたヴェール。誰かから与えられたヴェール。それとも? 

ひとつ大きくため息を吐きだし、気持ち新たにそろそろと足を踏み出す。このままで行けるのかな?  吐いて、吸う。そして一歩。ひと呼吸ごとに、わたしという存在の奥から新しい生気が生まれて来る。 結局は... それが全てなのかもしれません。


P1110358


        さて、対向する太陽のシンボルは魚座12°『新規参入者への試験』です。これは一般的には入試や入社試験の場合もあるし、何かの資格試験かもしれません。あるいは何かのプレゼンテーションやプロポーズかもしれません。またこのシンボルが降ろされた背景を考えると、霊的な組織の新規参入者に課された特別な試練を示唆しているとも考えられます。この位置に主要な個人惑星や感受点を持つひとには、スピリチュアルな傾向を持つひとも多いようです。じゃ、最後にこのシンボルにちなんでB.ボヴィが以前書き記した詩的な文章をもとに翻訳?翻案?して...置いておきますね。


魚座12° 自省について:

light-bulb



内なる世界を覗き込み 信じた道を進み続ける私
不十分だ!力不足だ! 突き刺すような声が響く 

荒々しい河の流れは 凍り付いた失敗の数々で膨れあがり
私はただ 悲哀に流されていった 

この先は崖だ 流れにまかれ 滝と共に落ちていく

怖れ、興奮、ほとばしり出る声にならない叫び
だがその瞬間 私は 今までで一番生きていた!

投げ出された水底 漂い沈む私 
無音の永遠 ただ静けさに包まれていく

遠くかすかに 轟音のような唸り声が聞こえたか?

それは辿り着くことさえ出来ない 偉大な力の証し
だがそれは すぐ近くにも聞こえなかったか?

濁流に弄ばれ 水面に顔を出し ただ息を求めて喘ぐ私

私はもう 早瀬に捨てられた小枝でさえ無かった

私は 何者でもなかった 

自作自演のフィルムの色褪せたひとコマに 私はいた
無数に存在する物語の たったひとコマに 私はいた

そのとき わたしは眼だった
眼は 突然一回転し 眩しい反射光を見る

光は散乱し 反射する鏡自身を映し ただ反射し続けていた
全てを映し 止むことのない乱反射 輝き続ける輝き

そこに 比べる基準など何もなかった

私はGoogleに「光」と打ち込む
何処からか また唸り声が響く

「光束最大限! 最高の屈曲率! 1億マイルまで見通せるライト!
 さぁあなたも今すぐ! 誰より先に手に入れて差をつけよう!」

私は息を呑む


あぁ何て旅なんだ!

私の信条は? 私の自己認識は? 私の尺度は? 私の罪は? 
携えていた 私の大事な荷物は?

いったいどうした! 何かが! 渦だ!



そして私は ただ 微笑んだ



eso1424a



have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 20:50|PermalinkComments(4)

February 25, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント2/26【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年2月26日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているそうですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中のは翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

【お知らせ】
来週3月5日付のメリマンコラムは時間の都合によりお休みさせていただきます。


≪ 先週をふり返って ≫

今週のこのコーナーは抄訳とさせていただきます。m(_"_)m

  • 先週の市場動向は魚座とその支配星である海王星が目立つ時に典型的に見られるものであった。→不確定性と受動性
  • 投資家は「これはブルなのかベアなのか?」と訝るが、この場合は水中で安全な経路を目指し、大きすぎるリスクはとらない「魚」だと言える。
  • 殆どの株式市場は2月9日に終了した騒々しい急落の後、先週2月19日~21日に最初の戻り足を見せつつ終わった。
  • だが反騰の勢いはいまひとつで、金曜のダウ平均が350ポイント騰げたとはいえ、まだ直近の下げが本当に終わったかを確認するには至っていない。
  • 世界の他の株式市場はまるでのんびりと一服でもしているかのようだ。海王星と魚座はリラックスすることを望み、ストレスを避けるために皆と仲良くすることを選びがちだ。だから地合いとしては合致している。もちろん、のんびりし過ぎているうちに突然予期せぬ何事かが起きれば、受動的な気分は吹っ飛んで一挙にヒステリーとパニックに豹変しがちだが。
  • それでも一部の市場はよく騰げていた。ブラジルのボヴェスパとロシアのMICEXは史上新高値をつけた。二つの市場の共通点とは何だろう?
  • 中国の上海市場とオーストラリアのASXもよく反騰して殆どおおよそ週の高値引けとなっている。
  • 2月9日の急落後に殆どの市場が反騰したにもかかわらず、先週の出来高は下落時と比べてパッとしない。この事一つを取ってもあまり好ましいとは言えないシグナルだ。
  • 米国10年国債先物の利回りは3%に近付いている。山羊座の土星の特質と山羊座的なFRBの相関性から、ひょっとすると今後2年近くは引き締め政策が続く可能性があり、まもなく120近辺に存在する鉄壁の支持帯を下抜くかもしれない。これは株式市場を暴落させるという説もあるが、私はそれほど確信はない。
  • 段階的な利上げはここに至っても将来の経済にとっては健全だ。米国の貯蓄生活者にとっては金利分を再び以前のように消費に回すことが出来るようになる。貯蓄と消費のバランスが取れることから、ひいては銀行と企業もその恩恵を受けることが出来る。ちょうど最近の企業に対する税制改革がそうであったように。
  • ただし4%となればもっと現実的な懸念が生じ、2〜3年のうちに10年国債の利回りが6〜7%程度になる可能性が考えられる。そこまで行けば当然のように金融セクターは落ち込むだろう。その後金利は再び下がり始めると思うが、それはあくまで現在知られているような独立性を保った機関としてのFRBが存続していることを前提とした話だ。
  • ・・・その他ビットコイン、生牛先物(牡牛座入り前の天王星)、金と銀(海王星と魚座関連)についてその動きに軽く触れています。


≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        先週の市場を彩った海王星と魚座の不確実性と方向性の欠如という質は、3月1日〜3月13日の間に木星とその誇張的な特質が持つ粗野な原動力へと道を譲っていくだろう。もしこれが2月9日につけた安値から始まる新しいプライマリーサイクルのスタートなら、この時間帯は株式市場にとって非常にポジティブなものとなるかもしれない。それは木星と海王星に支配される原油のような一部の商品市場についても同様だ。原油は2月9日と14日につけたダブルボトム58.07と58.20/バレルから非常に良い立ち上がりを見せ、2月23日金曜までにはすでに63.73まで騰がっている。これは10日足らずのうちに10%値上がりしたことになる。

木星が強力な期間は3月1日の金星からのトラインで始まる。スピリチュアルな傾向を持つ一部のアストロロジャーはこれを「豊かさの法則」アスペクトと考えている。つまり、無限の豊かさ(または資金)のために自分自身に小切手を切るという儀式を通して自分が欲しいものを視覚化するための時だ。もちろんこれは効く! もし心配なら自分の代わりに私宛に小切手を切ってくれてもいい。私はそれを確実かつ適切に預金しよう。(強力で堅物の土星タイプの人達には、これはジョークのつもりだと知っておいてほしいのだが...)

        3月4日、海王星が強調された局面が魚座の海王星と太陽のコンジャンクションを皮切りに緩和されてくる。3月8日には木星が逆行に転じることから、大神ゼウスの楽観性と誇張という特質が強く前面に押し出される。そして3月13日、太陽がついに木星に調和的なトラインを形成する。これは木星から投与される主要な薬の一服であり、2月9日の安値で本当に急落が終わったのか、それとも次の下落段階が待っているかの鍵を握るだろうアスペクトだ。2月9日の大下落もまた木星が目立つ期間だった。しかしながら、2月初め頃と今回との違いは、前者が古いサイクルの終わりに来ており市場が弱気になりやすい時期だったことだ。

        サイクル終了期の強力な木星は弱気を呼ぶ可能性を持ち、突然のパニックへと導くことがある。しかしながら、通常なら木星トランシットは弱気よりも強気に傾きやすい。まして新しいサイクルの始まりであればなおさらだ。したがって、もし2月9日がサイクルの終わりであれば、現在はより強気の条件が整った新サイクルの初期ということになる。木星が誇張の原理と関連することを考慮するなら、新サイクルの始まりであれば市場は上向きに舞い上がりそうだし、いまだに古いサイクルの最終部分にあるならもう一度崩壊するということだ。

ファイナンシャル・アストロロジャーは、一つのアスペクトや他のジオコズミック要因が実際にどう展開していくかを見切る上で、アストロロジーのみならず、それ以上の知識を身に付けていなければならないという理由がこれだ。その市場固有のサイクルが現在どんな局面にあるのかによって、結果は全く異なるからだ。もしサイクルがまだ若ければ、木星は強気だ。だがサイクルが老いていれば、木星は弱気に傾きやすい。そしてそのどちらのケースにおいても、木星は原市場価格の動きを誇張するだろう。

        ところで、ドナルド・トランプ大統領は非常に目立つ木星を自身のネイタル・チャートに持っている。彼はちょうど3月1日〜13日とよく似たような木星シグナルの下に生まれているのだ。というのは、彼のチャートでは木星が滞留しながらネイタルの太陽にトラインを形成しており、しかも彼の感情を司るネイタルの月は射手座に在って木星がその支配星なのだ。 木星は大いなる誇張に加えて大いなる幸運にも関連する。彼のプログレスの金星は、2018年の大半を彼のネイタルの木星の上で過ごす。つまり個人としての彼にとって今年は「豊かさの法則」の年であり、大いなる富 — もしかすると彼の人生で最大の利益 — が生まれるかもしれないということだ。

一方、彼のネイタルの水星・海王星スクエアに対しては、トランシットの土星がTスクエアを形成する。ということは、今年は彼にとって最大の「倫理上の試練」に直面する年になるかもしれないということだ。水星・海王星のハードアスペクトは常に、自分自身に関する事実を正しく保ち、同時に他者にも彼らの真実を正しく保つ責任を課さねばならないという試練を示唆する。つまりは現況、巷を賑わせている「フェイク・ニュース」騒ぎとなる。だがよりフェイクなのはどちらの側だろう? 思うにどっちもどっちなのではないか...と私は疑っている。







訳文ここまで
----------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

February 18, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント2/19【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年2月19日(フリー版より)

翻訳:hiyoka  
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。投資に関するアドバイスをお求めの方は投資日報社さんまたはMMAサイトにて講読版をお求めください。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

≪ 先週をふり返って ≫

        “我々は以前から今に至るまで、変わらず明確にこう主張してきた。金利上昇と市場ボラティリティーの高まりが見える時代にバランスシートのリスクを抱える行為は市場の上昇を抑えると共に著しい下押し傾向を生む。”

— Andrew Lapthorne
  Société General 2018年2月12日付


        “『健全な財政政策としては(トランプの予算案は)失敗だ。』今週、特に保守系として知られるヘリテージ財団の財政分析シニアアナリスト、ジャスティン・ボウギーはこう語った。トランプ政権が今後10年の内に連邦政府予算の均衡を達成すると提示したのはまだ去年のことだ。『この計画は国に新たな7兆ドルの債務を付加することになる。これはオバマのような金遣いの荒い大統領でさえ企てたことがなかった規模だ。』彼は続けた。『米国の賃金と物価のインフレは足早に上昇しつつあり、これが金融市場への強力な下押し圧力となっている。』 ソシエテジェネラルのグローバル戦略担当、アルバート・エドワーズはそれに加えてこう続けた。『後に分析すれば、トランプ大統領によるバカげたタイミングの景気刺激策が金融崩壊の切っ掛けを作る鍵だったことが明らかになるだろう。』”

— Natasha Turak
  “Foolhardy” “Ludicrous,” and “The Dumbest”
  www.cnbc.com  2018年2月15日付



        とにもかくにも非常に驚きに満ちた3週間であった。1月終盤(23日〜31日)、世界の多くの株式市場が史上新高値や数年ぶりの高値に舞い昇った。その2週間後の2月9日、株式市場が10%かそれ以上の急落を見せるにつれて多くが数年ぶりの新安値をつけた。その前日となる2月8日に私達が講読者に送った株式市場の特別リポートは全ての講読者に対し、これからいつどんな瞬間にも起こり得るリバーサルに準備しておくことを薦めた。プライマリーサイクルが引き延ばされ(期限越え)ており、ボトムをつける理想的なタイミングがその当日あるいは翌日(2月9日)だったからだ。それは2月4日と10日に月が誇張のサイン射手座に在り、木星(射手座の支配星であり誇張のシンボルでもある)にスクエアを形成する太陽と金星に勢いを与えていたからでもある。特別リポートを出すにはこれ以上のタイミングは無かったろう。

これは、特定のサイクル構造が効力を発揮するにあたってはアストロロジカルな要因が必要であることを明確に示すケースだった。通常であれば、太陽と金星による木星へのアスペクト形成は、たとえ月が射手座を運行中だったとしてもこれほど強力なリバーサルとの相関性を見せはしない。しかしながら、サイクルから見ればこれは一つの時間帯がまさに終焉を迎えて株式市場がボトムをつけるタイミングであり、それと時間的に連動するジオコズミック・サインは近隣にこれのみだった。したがって、いつも以上の重みを持って作用したことになる。

だが先週述べたように、この爆発的事態は天王星トランシットが牡羊座・天秤座23°〜27°台に在泊するニューヨーク証券取引所設立図の土星にコンジャンクションを形成し、天秤座の木星と海王星にオポジションを形成する時間帯の中央部で起きてもいる。特に史上新高値や数年ぶりの高値をつけた直後、突如として起きるドラマチックな下落との相関性を持つのはやはり天王星だ(とりわけ牡羊座に在泊する時)。

世界の株式市場をざっとふり返ってみれば、最近起きたことが明らかになるだろう。アジアと環太平洋地域では、インドのニフティと香港のハンセン指数が1月29日に史上新高値をつけ、中国の上海指数も同じ日に2年ぶりの最高値に舞い上がった。日本の日経平均は前週の1月23日に26年ぶりの高値をつけ、オーストラリアのASXは1月10日、10年ぶりの高値をつけてトップアウトした。MMAの特別リポートが出された翌日の2月9日、中国の上海指数はたった2週間の内に14.6%、香港のハンセンは13%下落した。ニフティとASXは2月6日〜9日まで下がり続けたが、2桁には達しなかった。日本の日経は2月14日まで下落が続き、1月23日の高値から13%落ち込んだ。そして全てが先週の安値から力強く跳ね上がっている。

ヨーロッパにおいても同様の流れだった。ドイツのDAX、チューリヒのSMI、ロンドンのFTSEの各指数には全て1月16日〜24日に史上新高値が示現している。そしてその後それぞれに2月9日の数ヶ月ぶりの安値まで下落した。結局DAXは11.7%、他の指数は9.2%〜9.9%を失っている。

米国ではダウ平均が1月26日につけた史上最高値26,616から2月9日に23,360まで下がり、下落幅は12.2%となった。ナスダック総合は1月26日につけた史上最高値7505から2月9日の安値6630まで、11.65%下落している。そして先週の安値からは全てがスムーズな反騰を見せている。

  また株価と同様に注目に値したのは国債価格の下落で、これは上昇し続ける金利と同期した。米国10年国債先物は2011年4月以来の安値120/01まで下落している。だが皮肉なことでもあり、かつ市場間の相関性が変化していることの象徴となったのは、米ドルもまた2014年12月以来の最安値水準に落ち込んだことだった。これらの価格の動きが正反対の方向を向いていたのはそれほど以前のことではない。そしてこれは、健全な兆しではない。

これは投資家が米国経済の先行きに懸念を抱き、より良い投資先を海外に求めていることを暗示している。またこれは、トランプ政権によるバランスを欠いた予算の結果として生じる将来の連邦負債という問題をも指し示している。この予算には支出と負債見越し額の驚くべき増加が見られる。共和党なら全身全霊で阻止すべく闘うはずだった内容だ。 政党の「公約」と「偽善」という言葉の間には、もはや違いなどないということか? これは土星・冥王星のバルサミック・フェーズにもよく合致する事象で、土曜のフォート・ローダーデールの講演および直近の2018年フォーキャスト・ウェビナーで論じた話題でもあった。

        もう一つ、重要な動きを見せた市場はビットコインだった。この暗号通貨は2月6日につけた安値5911から急騰し、2月15日金曜には10,000以上をつけた。1週間のトレードとしてはなかなか悪くない(70%の上昇)。それでもまだ、たった2ヶ月前の12月18日につけた史上最高値19,458から見ればはるか下方だ。これはなかなかエキサイティングな市場であり、また天王星との相関性を持つことを示唆してもいる。

分裂と新しさの惑星である天王星が今後、お金と通貨の星座宮である牡牛座に入居した時には非常に興味深いことになりそうだ。また牡牛座は畜牛をも支配するが、期近の生牛先物は130.32と年初来新高値をつけている。




≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


        さぁ、これからどうなる? こう質問される頻度は今後、「海王星」と「魚座」 — 不確定性と疑念の惑星と星座宮 — が強調されてくると共に、ますます増しそうだ。これら二つのジオコズミック・ファクターはまた「原油」と「医療」に関連することも頭に入れておきたい。

2月17日土曜、射手座の火星が海王星にスクエアを形成する。これは何やら偽のデータに基づく誇張された威嚇や脅しといった感じの物事を示唆するが、おそらくそれは、関連する盟約から著しく逸脱した誰か、または何らかの存在によって為されるのかもしれない。

またこの日は水星(情報)が魚座(明瞭さの欠如)に入居する日でもあり、その翌日には太陽が魚座入りし、金星(お金)は2月21日に海王星とコンジャンクトする。3月4日には太陽・海王星のコンジャンクションが起き、水星と金星の両方が3月6日に牡羊座に入居することから、こういった不確実でコントロールが利かず、責任の所在も不明というモヤモヤとした風潮は3月4日~6日あたりまで残存するだろう。

  そんなわけで、これからの2週間は、海王星と魚座がもたらす不合理な活況と現状への自己満足との闘いになるかもしれない。つまり、市場が反騰を続けるにつれて人々が2月2日〜9日に起きたばかりの現実を忘れ果てるといった状況と、市場が2月2日〜9日の出来事を連想させるもう一つの深刻な気絶状態に陥って生まれるヒステリーとパニックのフォースとのぶつかり合いだ。どちらが支配的になるかについて、私には確信がない(このような力学が働いている時、誰が確信を持てるだろう?)。互いに矢継ぎ早に切り替わりながら、二つのテーマが両方とも顕現することさえもあり得る。

だが私は次の事を知っている。2月9日につけた安値で、ダウ平均の2週間にわたる3256ポイントの下落は終わったが、これはプライマリーサイクル中の非常に遅い時期だった。それに加え、米国では退職金口座の資金調達シーズンが始まりつつある。つまり、新しい資金(おそらくは記録的な量)がまもなく株式市場に流入してくるということだ。思うに、この新しいプライマリーサイクルが十分進行し、IRA(個人退職勘定)の資金流入シーズンを過ぎるまでは、ロングよりもショートを保持する方が危険は大きいだろう。

これは全て流動性の問題であり、私自身はFRBの最近の金利引き上げ政策と緩和プログラムの中止がまもなく流動性の収縮をもたらすだろうと考えている。 だがたとえそうであるにしても、3月〜4月まではそれほど顕著には顕れないだろう。こういった資金は全て、どこかに流れ込む先を見つけなければならないのだ。そして米国経済は、土星・天王星と木星・海王星のウェイニングトラインの最後の正確な形成が完了する8月±2ヶ月までは まだまだ好調そうに見える可能性がある。







訳文ここまで
-------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:54|PermalinkComments(0)

February 15, 2018

○2/16の新月・日食―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  2月16日06:23前後、北海道周辺で 06:30前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は06:04前後、沖縄周辺では05:35前後に水瓶座 27°07’で新月となります。なお、今回の部分日蝕は南米と南極大陸で観測可能です。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。

------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 水瓶座27°~28°― 発効期:2/16~3/1 】
  "An ancient pottery bowl filled with violets"
『スミレの花で満たされた古い時代の陶器鉢』

  "A tree felled and sawed"
『伐採され鋸で切られる木』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★何かがやって来る…来たるべきものへの予感と怖れ
→★全てが移り変わる中で自分を活かし続ける力、気力の源泉を再確認する
→★復活と新生へのおぼろげな兆しをかいま見る
→★ごく当たり前の日常の中で気付く「美」とひらめきの価値
→★古くから伝えられてきた智恵を真新しい角度から理解していく必要
→★厳しい人生が落とす影の中にあってもデリカシーを保つ力
→★来るものは拒まず、去るものは追わずという精神、または
    来るものを拒み、去るものを攻撃しようとする精神
→★特に理由もないのに境界線で立ち止まったまま麻痺する
→★少し先をイメージしながら必要と感じた準備に取りかかる
→★未知の領域に踏み込む際に必要な用心深さと平常心
→★まとまりなく浮かぶ思考からたった一つ集中するべき物事を選ぶ
→★知らない内に吸い込む雑多で不要な「思い」や「情報」を避ける必要
→★思考を整理して各自が受け持つべき最終責任を取る必要
→★気が散ったり目先の物事に注意を逸らされて筋道を外れる危険
→★何か重要な岐路となり得る物事が突然浮上、または明るみに出る
→★自分の「核」を鋭く保ち 手探りの状態から一筋の活路を見出していく・・・→


エネルギーのポイント:前回の新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
                    
            今回の新月やるべきこと、考えるべきことへの集中


180216NMSE


        もうすぐ今年2回目の蝕、水瓶座の部分日蝕が起こります。ふり返ってみると、前回1月31日の月蝕あたりから世界の株式市場のボラティリティは急激に高まり、自然現象でも北陸地方を襲った大雪と今も続く被害、台湾の花蓮ではM6強の地震。米国の列車事故、佐賀では陸上自衛隊のヘリが墜落、そしてロシアの旅客機墜落。モルディブでは政府が非常事態宣言、北京では無差別殺傷事件、フロリダではハイスクール銃乱射事件などなど。事故や火災が増える中、韓国では冬季オリンピックが開幕。その間、北朝鮮は軍事パレードを実施。ニュースとして流れてた物事だけを拾おうとしても、世界の表舞台でも舞台裏でも、もうキリが無いほど本当に様々なことが起きています。こうした出来事を日々ニュースとして見ていると、もう日常茶飯事とも感じられるくらい。けど、わたし達が世界だと思っている、この足許の流れは...どこに向かっているんだろう。

そういえば、前回UPしたWSJドキュメンタリーの概要でも説明されていた「フリースピーチ」への攻撃と拒絶は、米国のあらゆる大学に拡がりつつあるようです。名門と言われるイェール大学やブラウン大学でも、マイノリティやフェミニズム、人種問題に絡み、反対意見を「ヘイトスピーチ」として排除する学生達の動きが活発化しており、やはり1960年代からのリベラル派女性教授が「フェミニズムへの不適切な論考」を批難され辞職に追い込まれる事例が出ているというニュースが流れていました。また、そういった活動を行き過ぎだと批難する側も、相手側を「プロ犠牲者」などと名付けて一括りに侮蔑するなど、英語圏の匿名ネット上ではあちこちで容赦無い闘いが見られます。 

議論を経ずに反対意見を排除または審判するような流れは「Iwas offended!/私は不愉快だ!」ということばと共に、今後ますます世界中を席巻していくのでしょうか(天王星・エリス・冥王星・火星と海王星、イクシオン、オルクス、アラウンetc.との相関)。魚座の海王星が求める「思いやり」や「慈愛」、「包括的な世界観」は、海王星のシャドウ・サイドである「欺瞞」や「臭いものに蓋する」心理と共に力をふるおうとしているのかもしれません。


partial-solar-eclipse


  天王星が水瓶座入りした1990年代中盤から末期にかけて、急激に発展したインターネット。それは文字通り、世界を繋ぎました。今はことばさえ通じれば(いえ、通じなくても)遠い国の知らない文化について簡単に情報を取れるし、見知らぬ街角も、まるですぐ隣に存在するような錯覚に陥いることがあります。世界中で同じ光景を沢山のみんなが見ている。テレビの時代もそれはあったと思うけど、実際に参加し分かち合っている感覚を与えられ、自己の延長としての世界が目の前に在る…というのは多分インターネットならではな気がします。

もしかしたら人間はいつのまにか、「自分の主観世界」がどこまでも無限に拡がっているように感じ、そこに自分の「常識」から外れた文脈や理解を超える観点を持って生きる存在を発見したとき、ひどく不快で傷つけられたような気分になるのかもしれません。そして簡単に腹を立てます。ネットを介してわたし達は簡単に情報を知ることが出来る。でも、それを肌で感じたり理解しているわけじゃない。頭と喉で感じてはいても、ハートやお腹に入ってはいない。全てが3D化される日が来たとしても、そこは全てがバーチャルなプレイグラウンド。そこで逢えるのは、無数に断片化した自分だけ。 もちろん、そんなことはわかっているつもり。けれど、もしかしたらそんな当たり前の認識が、次第に曖昧なもう一つの現実となってわたし達の実人生を浸蝕し始めているかもしれません(魚座の海王星)。

  土星・冥王星サイクルについては以前も触れましたが、両惑星がバルサミック・フェーズに入ったのは2014年11月。そして2020年1月まで続きます。ひとつの時代の終焉期に入って、メリマンさんの『フォーキャスト』や『マンデーン』シリーズでも触れられていた世界的な「世直しの大衆運動」はいったいどこへ向かうでしょうか? 今、西欧諸国は長い歴史の中で蓋をされてきた人種や宗教のカルミックな問題に直面し、大きく身悶えしているように見えます。そしてその波は、それぞれ微妙に捩れながら、日本を含めた世界各地に生じています。 

人々が分裂し、ネットでも実社会でも、様々な表現規制や統制の強化が声高に叫ばれる今。山羊座の土星と冥王星。2020年にはそこに木星と火星が参加してきます。ヒューマニティって、いったい何なんだろう? 必要な規制や取り締まりと人間としての自由。安全や保護と、生き方の自由。適切な線引き(土星)を決めるのは誰なのか? 社会の基盤となってきたはずの目に見えない「信頼」。これから先もその存続は可能なのか? それとも代わりに新しく見栄えの良い鋳型が生まれてくるのか? わたし達はこれからの2年、そしてその後の10年〜15年という新しい時代に向かって、どんな世界を創ろうとしているのだろう? ...でも、その答はわたし達の無意識領域に今、すでに存在しているのではないでしょうか(冥王星とそれ以遠の惑星達)。


IMG_3164


        さて今回の日蝕ですが、サロス・ファミリーは150。このファミリーが誕生したのは1729年の8月24日、寿命は2973年まで続きます。そのテーマをひと言で言うなら「クロス・ロード」でしょうか。大なり小なり十字路に立ち、真っ直ぐ行くか、どちらかに曲がるか後戻りするか、なにやら選択を迫られるような感じです。またバーナデット・ブラディ女史の研究によれば、このファミリーはアイデアや思考、意見を熱狂的に表現するようなエネルギーを持つとされます。ただし、その流れはかなり急なものかもしれません。でも、もしその速さに乗っていけるなら新しいアイデアをうまく形にしていくことが出来そうです。

それともう一つ。今回の部分日蝕は、去年8月22日に起きた皆既日蝕「グレート・アメリカン・イクリプス」とはオポジションの状態で起こります(オーブ1°)。なので去年の日蝕の影響を受けたひとや集合体、国などについては何らかの形でテーマが連動したり、当時表面化した物事に違う角度から光が当たったりするかもしれません。(去年の日蝕はその強力さから、影響力は半年〜1年、長ければ3年〜6年は続くかもしれないと言われています。)


P1080498


  ちなみに今回の蝕(と去年の日蝕)がチャートの主要感受点に触れる国(と人)をざっと挙げると、日本(2室 Nノード・アグニにコンジャンクト)、米国トランプ大統領(ASC・火星にオポジション)、北朝鮮(土星にオポジション/この土星はヌークリア・アクシスと呼ばれる原子力チャートのSノード上に来る)、韓国(土星・水星にオポジション)、イスラエル(火星にオポジション)、EU(土星にコンジャンクション)、ドイツ(土星にオポジション)、シリア(木星にオポジション)、スウェーデン(金星・土星オポジションにTスクエア)、NATO(土星にオポジション)などです。日本の場合、2室は基本的に国の「財政」「資産」「資源」などを意味します。また集合心理的な側面では、「自給自足(自己生産)」「自己防衛」「自立」など、自前のリソースによって安全確保の足固めをしたいという無意識の生存欲を支配すると言われています。

        ところで以下は去年の日蝕の前に書いたメモです。当時どこかに書いたかな? そんな気もするけれど思い出せないので(^_^; …今回の蝕と何らかの関係がありそうな箇所をもう一度記しておきますね。

  • 今年(2017年)8月22日の日蝕は少なくとも1年間の影響範囲の幕開け。
  • フォーキャストに記述されていた天王星・冥王星スクエアによる人種暴動は孵化し、より複雑な様相を見せながら今になって表面化しつつある。今後は移民・難民・ジェンダー・宗教問題などを包含してもっと複雑化していくかもしれない。
  • 心に秘めた罪悪感(神または絶対善からの抑圧?)との対峙を避け続けるうちにそれは反転して憎しみとなり、他者への攻撃にすり替わる怖れがある。
  • メカニカルにもオートマチックにも見える人生と訣別したいという欲望を生み出す六芒星。他者にはわからない理由で自ら去るひとも。
  • 来年はもっと激しい年になる。今怒っているひとは益々怒り、狂っているひとは益々狂うのかもしれない。そして突き進んでるひとは益々進む(倒れなければ)。迷ってるひとは益々迷い、ぼやけてるひとは益々ぼやける。今の状態がたぶん、もっと激しくなる。だから今が大事。怒っていても狂っていてもいい。けれど、いつの間にか気付かぬうちに道から外れてしまっていないか? 少なくとも(他の誰でもなく)自分の中できちんと筋が通っているか? 未解決の情緒に動かされていないかを見ておく必要がある。 戻るも自由、進むも自由。でも実は自由が一番厳しい。それを教えてくれるのが射手座の土星だけれど、もうすぐ山羊座入りする土星は仮面を付け替える。そうなると一度選んだ道から逸れることをなかなか許してくれない。そしてやがて、冥王星と邂逅する。だから、今が大切..。

★2月16日 新月・日蝕の星模様 すこし★
≪ サビアン・シンボルのテーマの下でアスペクトがもたらす行動面の挑戦 ≫
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日~数週間発効します。

日蝕と水星・ジュノーのコンジャンクションが天王星にセクスタイル(ミッドポイントにカイロン)、イクシオンにセクスタイル
  • 様々な欲望への刺激、モラルハザード、ことばの罠、デマや中傷に注意、歯止めが利きにくい状態、移ろいやすい気分、トリッキーな状況、パートナー同士が向く方向性の確認と互いに落ち着いた状況での再調整の必要、バラバラな思考をまとめるための整理能力

アセンダント近くで月のSノードとルシファーがコンジャンクト
  • 偽の希望に注意、何かがシフトしていくときの不安定な状態、幸福な別れ、自分の中の善と悪の線引きを見極める必要

火星・海王星・アスボルスがTスクエア
  • 過度の思い込みによる判断の狂いに注意、過去に関わる何かの露呈、ネガティブな論調に巧みに誘導されやすい状況、火に油を注ぐ行動に注意

金星とネッソスがコンジャンクト
木星に天王星とカオスからYOD
  • 自由奔放さの回復と自らその責任を負う自覚、怒りの増幅や攻撃的な感情に注意、カルマとの遭遇、フラストレーションによる苛立ち、抑圧と反撥、責任の追及または自ら責任を負おうとする行為、突然の出来事が新たな状況を生み出す、疎外感や犠牲になったという感覚を刺激される、保護されたり依存することで失うものへの気付き

セレスに土星と金星・ネッソスからYOD
  • 女であること、母であることに含まれる様々な葛藤に透徹した目を向ける必要、表の仮面に隠れて裏で働く力、内なる規範と規範のぶつかり合い、包括的なスローガンと排他的な実態、社会主義的ファシズムの傾向を帯びた思考

引き続き・・冥王星とキラルスがオポジション(エリス・天王星にスクエア)
  • 自然災害(降雨・降雪・地震・噴火など)、人災、犯罪や集団同士の争い、無辜の人々や若者・子供達の犠牲、暴動やテロの可能性など

≪その他注目期≫

2月16日~18日 火星・海王星スクエア
2月19日 太陽が魚座にイングレス、オルクス・金星がオポジション
2月22日前後 金星・海王星コンジャンクション、水星・ネッソスコンジャンクション(土星がセクスタイル)、月のノード軸と月がTスクエア
2月25日~26日前後 水星・海王星コンジャンクトでアスボルスがスクエア、太陽・ネッソスがコンジャンクト、火星・ヴェスタがコンジャンクト、月・カオスとエリスから木星にYOD
3月1日前後 火星・水星・金星・カオスのTスクエア、エリス・木星のクインカンクス

--------------------------------------------------------------------
2018年3月2日 乙女座11°台で満月!
--------------------------------------------------------------------



rNeb



★2月新月・日蝕のサビアン・シンボル ★

        今回の新月・日蝕が提示するテーマのベースとなるのは、水瓶座27°『スミレの花で満たされた古い時代の陶器鉢』です。

陶で出来た器はとても壊れやすくデリケート。でもこのシンボルに描かれた鉢は、長い年月に耐えてその姿を保ち、今も日々使われているようです。もしかしたら骨董市で買ったものでしょうか? それとも、その家で代々大切に使われてきた器でしょうか? 長くひとの役に立ってきた陶器には、傷やヒビが入っているかもしれません。はるか昔には鮮やかに彩られていたはずの肌も、今はもうその艶と色を失い、時の流れに曝された「土」の本質をかいま見せています。


violet



  けれど、そんな古色蒼然とした鉢に新鮮な水をたたえ、スミレの花で満たしたとき... 周囲の空気がサッと変わります。優しいうす紫のスミレ達は、厳しい時の試練を耐えぬいてちょっとくたびれた鉢を無言の微笑みで慰め、静かに称賛しているのかもしれません。この鉢はきっと、数え切れないほどの日々をひとと共に過ごし、沢山の人生を見てきたことでしょう。ひとときの花のいのちをそっと抱きながら。。 

時は変わり、場所も変わり、ひとも変わる。けれど古びた陶器鉢は今も生きている。 たとえどんなに厳しい時を通り抜けなければならなかったとしても、生きてそこに在り続けるかぎり、再び新鮮な「生」そのものとの出逢いは訪れる。幾度となく。優しく。そして無言のうちに、わたし達は満ちる。もし、内なる透明な水を枯らさずにいるなら。。 これもまた、ささやかな奇蹟の光景かもしれません。


P1090552


        このシンボルをこころの情景にあてはめるなら.... たとえば何か悩み事を抱えているとき。苦しいこと、心配なこと、腹立たしいことがあるとき。積み重なった不満がこころにうごめくとき。あれこれの思いが錯綜して、夜通し眠れなかった...。そんなとき、わたし達はヒビの入った古鉢のように渇き、くたびれているかもしれません。「あぁ、もう夜が明けてしまう...」疲労感と焦燥感。。 

でもふと思い立ち、重い体を引きずるようにカーテンを開けて空を見上げてみる。 あ、ちょうど高らかに日が昇ろうとする、その寸前! それは夜と朝との識閾。雲も山並みも、遠くにそびえる高層ビルも、全てがうす紫に染まる一瞬、稀有の刻。何もかもが、「無い」と「在る」の両方に溶け込んでいくとき。その優しさと深さに包まれて、わたし達は自分が今この瞬間も「生きて」いることの不思議に気付きます。

くたびれた体とこころ。けれどそこには継続する刻と、常に真新しい刻の両方が生きている。わたし達の中で、二つの刻の交差が起きている。長く続いてきた刻を否定する必要もない。ただ、新しい息吹がいつもそこに在り続けてきたことを、思い出すだけ。そこに初めから在って、待っていることを。ここで。思い乱れる夜でもなく、世事に追われる昼でもなく、この、紫いろの境界の刻に...。


P3167



  もしこのシンボルを社会的な物事にあてはめるなら、古びた陶器鉢は何か伝統的な考え方や、古くから大切にされてきた文化や習慣にたとえることが出来るかもしれません。社会がどんなに変容しようとも、その底流を流れる地下水脈 ― ひととしての感じ方の構造(あるいは集団としてのアイデンティティ) ― が生きている限り、その集合体の本質が変わることはないでしょう。どんなに古びていても、それが今のわたし達を見えないところで支えているなら、それを否定する必要もない。ただ、その器にいつも綺麗な水をはり、真新しく瑞々しいスミレの花を活けていく。それを心がけていけるなら...。


        さて、今回のメインとなるシンボルは水瓶座28°『伐採され鋸で切られる木』です。伐採され鋸で切られる木。もしかして、これから薪や炭になるのかな? それとも建材として使われるのでしょうか。家を建てる材木なら、切った後に乾燥させたり反りを直す工程が必要です。それは使えるようになるまでに長い時間がかかるということ。それにもし薪なら、冬が来て雪に閉ざされる大分前に準備しておかなければならないでしょう。もしかしたら、春のうちに。


logs-957496_1280



  このシンボルが描いているのは、やがてやってくる未来 ―「今」とは異なる状況や環境 ― に備えて何かを準備しようという想い、または行為です。そしてその行為には未来を築くといった建設的な側面と、将来ふりかかる怖れのある危機を防ぐという防御的な側面も感じられます。またそこには「切る」「落とす」「細かくする」「揃える」「整える」「保存する」といったイメージも含まれるかもしれません。

        何かがやって来る。その「何か」とは、具体的な生活上の変化かもしれないし、目先の分岐点かもしれません。入学、卒業、入社など…新しい仕事や学びのチャンスかもしれないし、人間関係の変化かもしれません。また先の見通しが不明瞭な中で老後の生活をふと思うひともいるのではないでしょうか。今回が長期的な影響力を保つ「蝕」だということを考えるなら、何か社会全体に関わる大きな変化ということもあり得るでしょう。また...もしかしたら外側の何かが変わるのではなく、自分自身の内側に後戻り出来ないほどの変容が起きてくるのかもしれません。あるいはそれらが重複して起きることも考えられます。


P1100968


  今はただ、予感だけがあります。「何だろう?とりあえず何かしたほうがいいのかな?」「いや、出たとこ勝負でいいや。だって先のことなんてわからない。」「でも...今やれることはやっておこう。そして何があっても驚いて麻痺しないように、いつもこころの準備だけはしておこう...」なんて(^_^;。

けれど実際に大木を伐採し、倒木の幹を鋸で切るというのは危険も付きまとう大変な仕事です。また、特に閉ざされた場所で作業するときは、木の細かい粉塵が舞い散ることも頭に入れておかねばなりません。安全な作業のためには微細な木屑を吸い込んだりしないようマスクで顔を覆い、体内に出来るだけ新鮮な空気を取り入れることが大切です。それでも、気付かないうちに微量の塵を吸い込んでしまう怖れはあります。過敏なひとにとって、その影響は大きいかもしれません。

        何かがやって来る。何かが待っている。ふとそんな想いにとらわれたとして。 その「何か」とは、ずっと待っていた「あれ」なんじゃないか? そうだ、きっとそうだ。よし! ...こんなふうに、深い部分で明確な確信を持てたなら、思いのままに行動してみるのも悪くない。 どんな結果がついてくるにせよ、必ずそこから得るものはある。 けれど大抵の場合、「何か」が本当に何であるかはそれが来てみるまでハッキリとはわからないものです。それでもわたし達は、来たるべき何かに備えたいと感じます。生きものの、本能として。


P1090095



  けれど周囲には微細な粉塵が舞っていることも頭に入れておきましょう。日々様々に流れていく雑多な情報、誰かの声高な意見やことば達。気になるニュースや興味を引かれる話、映像の数々。刺激される感情、あちらこちらと飛び回る思考。そのうち何だかわからないうちにあちこちで何かがソワソワと動き出し、それが何かの「準備」とも思えてくる。モヤモヤとした粉塵に遮られる視界。鋸の軋む音。そしてどこからともなく漂う生々しい倒木の匂い。自分も家を建てなくちゃ!いや待て、薪を集めるほうが先か! そんな中で今、自分の手の中にあるたったひとつの大切なことに集中するのはけっこう大変なことではないでしょうか。

でも。おそらく見出すべき何かはそのモヤの先 … 雑多な情報、他のひと達の意見やゴシップの黄色い粉塵ではなく、完全に真っ白な、そうホワイトアウト状態とも言えるスペースの中に存在しています。それはきっと、これまでもずっとそこに在った。でも、あらためて「発見」される必要のあったもの。自分にとっての来たるべき何かを「見る」ために必要なもの。あるいは「知っている状態」であるために必要なもの。 静かに。閉じた状態で、開きながら。


P1100951



  B.ボヴィによれば、この度数は「アストロロジャー・ディグリー」と呼ばれているのだそうです。一葉のチャートから放射されるあまたの可能性とそれらが相互に織りなす無数の物語は、まるで霧の立ちこめた森のような深みを持っています。その霧を見つめ、チャートの持ち主と共に一期一会の個の神話を掴み取る。共に星のことばを聞き取り、伐採し、枝をはらう。これからを決める「今」を知るための、最善の道具となるように。


やがて出逢うべき自分のためのメッセージは、たとえ木を切る作業の喧噪の中でも「ゆらめくわたしのこれから」の姿としてそこに立っています。集中して、手をそっと伸ばす。その透明な行為の中に。



eso1733a



have a great trek!!!★


hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 21:30|PermalinkComments(5)

February 11, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント2/12【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年2月12日(フリー版より)

翻訳:hiyoka 
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------


≪ 先週をふり返って ≫

        “米ドルは金曜に上昇し、主要通貨バスケットに対しおよそ15ヶ月ぶりに最強となった。世界中の株と債券市場に凄まじい乱高下が見られた1週間の内に一部のトレーダーが一斉にドルへと押し寄せた結果だ。”

— “Dollar Poised for Best Week in 15 Months Amid Market Turmoil”
  Reuters 2018年2月9日付


        “...加えて2月7日と±3取引日はMMA★の重要変化日だ。また、二つの強力な木星スクエア(2月4日の金星・木星スクエア、2月10日の太陽・木星スクエア)の中間時点に来ている。これまでの数年間、私達は木星の上向きの側面を目にしてきた。つまり、それは楽観と多幸症的な気分、そして非合理的な活況さえも生まれる状況に相関していたということだ。だが私達は今、物事がそう上手くは運ばないという、木星の下向きの側面を見ている。すなわちヒステリー、パニック、そして株式市場の大幅な下落だ。ここで頭に入れておきたいのは、どちらのケースにおいても木星は「誇張」する...... 木星へのハードアスペクトは多くの場合、綿密に練られた決断を下すには最悪の時となる。しかも木曜と金曜(2月8日〜9日)には月が木星に支配される星座宮、射手座を運行中で、もともと誇張された物事をなお一層誇張するだろう。しかし、そんな時期も今週末には終わりに近付く。まもなく合理性が復活し、人々が再びより広い視野で物を見るような機会が巡って来るだろう。”

— MMA講読者向け株式リポート特別アップデート版 2月8日付より
  (直近および目先の株式市場概要の一部)



        この時期にこのコラムを休むべきではなかったと思う。どうも私が休むたびに、金融市場のどこかのタガが外れるように見える。そしてそれが起きると、わたしのメールボックスは答えきれないほどの質問メールで溢れかえるのだ。株式市場は確かに先週レールを外れ、かつて無いほどワイルドな週となった。ダウ平均は1日の下げ幅1000ポイント超えが2回という、今まで1度たりとも起きたことのない様相を見せた。

しかしながら、そんな大殺戮が起きたのは米株市場だけではなかった。広範にわたり、世界的だった。それは木星トランシットのダークサイドを描いてみせたが、過去9年間、あまり見られることのなかった光景だ。木星のアスペクトが多幸症や楽観性に相関しない時、それは集合的なパニックとヒステリー状態へと反転する。楽観が過度に誇張されがちなのと同様に、パニックもまた過度に誇張されやすい。

先週は木星に対する2つのハードアスペクトが見られた。まず金星からのスクエアで週が始まり、ダウ平均は記録的な1175ポイントの下落を喫した。そして二つめのアスペクトが週の終わり(10日金曜)に形成されてダウは木曜に1000ポイント以上下落、そしてもう一度金曜のザラ場に500ポイント下げて23,360で底をつけ、その後反転して引けに向けて330ポイント騰げ、24,190で取引を終えた。それでも週としては1330ポイントの下げとなり、去年10月中旬以来の最安値水準に達している。たった2週間前、ダウ平均は史上最高値26,616の高みに昇っていた。

  今週受け取った手紙のほとんどは市場が次にどう動くかというものだった。これは新たな弱気市場の始まりなのか? あるいは株は再び上昇するのか? この件については2月8日木曜の夜に送った購読者向け株式特別リポートにおいて長期、中期、短期の視点から見た現在の状況を詳説した。これはMMAの全ての講読者、および先週のウェビナー録音版の購入者であればMMAウェブサイトにおいて入手可能だ。これは良いタイミングで今後数日、数週間、そして数ヶ月にわたる私自身の見通しを述べたリポートだ。そしてこれまでのところ、なかなか良いすべり出しとなっている。

  先週、壊滅的打撃を受けたのは株式市場ばかりではなかった。国債もここ6年での最安値レベルまで落ち込んだが、おそらく米国中央銀行による金利引き上げという亡霊が株式市場の急落の引き金になったと思われる。株式市場が金利上昇と共に下落する時は深刻だ。金と銀も惨状を呈し、原油は7週間ぶりに1バレルあたり60ドル以下で引けた。先週は数兆ドルの市場価値が失われたことになるが、そこでこんな疑問が生じる。「市場が失ったお金の分はいったい誰が儲けたのだろう?」

先週 調子の良かった市場は非常に少なかった。例外は米ドルだが、これは興味深い。何故ならトレーダーや投資家はいまだに米ドルを安全な避難先と見なしていることを意味するからだ。そしてこの事実からもまた疑問が生まれる。「米ドルは去年激しい下落をみているにもかかわらず、何故トレーダーは今もこれを "安全な避難先" と考えるのか?」 もちろん海王星が魚座に在泊しているせいもあるだろうが(2012年〜2026年)こういった信条がいまだに効力を保っていることには、どことなく "うさんくさい" 匂いが付いてまわる。だがここでもまた先週の強烈な木星アスペクトが目立つ働きをした。木曜夜の特別リポートで述べたように、木星がこうも際立つ時は、往々にして何かを行動に移す際に必要な正しい判断力が失われる。したがって利益も失われる。先週あまりに多くの損失が生じたのはこれが理由だ。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “リークされたEUの内部メモによれば、EUはもし英国が離脱後に自国の競争力をより高めようとするなら、悲惨な結末を迎えることになるだろうと威嚇している。つまりEUは英国が他のEU諸国と同様に競争力のない状態であることを望んでおり、さもないと...というわけだ。”

— Paul Donovan
  “Dodgy Data. Shocking!”
  UBS Morning Audio Comment 2018年2月1日付


        “前回、黄道帯のこの領域(牡羊座20°〜27°)に天王星が入ったのは1932年4月〜1934年2月、まさに大恐慌の真っ只中のことだった。”

— “Forecast 2018” (英語版)66頁
  ニューヨーク証券取引所設立図への2018年早期 天王星トランシットの記述から


  先週の株式市場のように、うち続く記録破りの新高値の後で市場が激しく下落するさまを私が見る時、その要因や相関性として唯一思い浮かべる惑星といえば…天王星だ。これほどドラマチックなふるまいに相関する惑星は他に一つもない。とはいえ、天を見上げても天王星を含むアスペクトは土星とのトラインのみだ。だが、それがこんなドラマに結び付くことはまずない。

確かに、45年サイクルの土星・天王星ウェイニングトラインは — これまでの歴史上5件の事例において — 米国株式市場における史上新高値と相関し、その後に弱気転換して市場の下落が起きてきた。しかし、今回の下落の度合いとそれに伴うヒステリーやパニック症状は、ジオコズミック研究の言語で言うところの何かもっとドラマチックな要因が天王星に付加されていることを示唆するものだ。そしてその答は、ニューヨーク証券取引所の設立図、すなわち1792年5月17日の「バトンウッド・チャート」を調べてみれば極めて明解に得られる。

この図において、現在トランシットの天王星が牡羊座26°台で滞留しており、それがNYSEのネイタルの土星の真上であり、同時に天秤座23°〜27°台の木星・海王星コンジャンクションとはオポジションを形成していることがわかる*。これが、全てを物語っている。これが、ここ2年にわたって市場が史上新高値に舞い上がり、その後突然1日あたりの下落幅としては記録破りの勢いをもって崩落した構図を正確に描写している。

NYSE
* NYSE設立図バトンウッド・チャート(2月10日夜のトランシット)。現在月のノースノードがネイタルのアセンダントと天王星にコンジャンクトしていること、トランシットの冥王星がネイタルの月にスクエアを形成し、ネイタルの水星・冥王星スクエアにトランシットの木星がTスクエアを形成していることも全体を取り巻く背景としては興味深い。なお火星の射手座運行(ボラタイルな傾向)は3月中旬まで。


  さて、良いニュースとしては、このトランシットはまもなく終了する。あまり良くないニュースとしては、土星・天王星と木星・海王星のウェイニングトラインが今年2018年の8月に終わってしまうことだ(±2ヶ月のオーブ)。

金のガチョウ(FRBと他の世界の中央銀行)が産んだ卵にヒビが入ってしまった。そしてちょうど2008年1月に最初のヒビ割れが起きた時のように、彼らはそれを元通りにしようと試みる。2008年当時はしばらくの間それが功を奏した。だが数ヵ月後にもっと深刻な割れ目が出来て、"王様の馬と家来の全部がかかっても卵を元に戻せなかった" のだ。

彼らは新しい金の卵を産む新しい金のガチョウを創り出さねばならなかった。そして、その鳥を「ZIRP」(ゼロ金利政策)と名付けた。今、ZIRPは成鳥となったが、かつて彼女が誕生した直後のような回復力を惹起することは出来ずにいる。いや、もしかしたらある種の力は取り戻しているのかもしれない。しかし今の彼女が携える矢筒には、もたれかかる全員(全ての政治家達..)を養う食糧や燃料を確保するための矢があまり残っていない。しかもその体重(負債)は増え続けるばかりだ。飛べない鳥はまもなくレームダックに変身するかもしれない。

「ザ・グレートリセット」の始まりへようこそ。これからの3年が、並外れて "特異な期間"となるのは確かだ。






訳文ここまで
-------------------------------------------

hiyoka_blue at 20:45|PermalinkComments(0)

January 30, 2018

●1/31の満月・月食 ― みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

【お知らせ】次回2月5日付のメリマン・コラムはウェビナーと重なるため休載とのことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    満月は前回の新月のテーマが熟し、花開くときです。 この日は太陽と月が、地球を挟んでちょうど反対側にやってきます。0°の新月から始まった地球全体への課題は、満月で180° 対向のエネルギー同士がぶつかりあい補いあうことにより、輝く満月というひとつの「結果」を見せてくれます。それは、わたし達が空間から受け取ったエネルギーをどう昇華し、現実に表現してきたのかを、あらためて見せてくれる「鏡」だと言えるかもしれません。なので満月のテーマは新月の瞬間から色濃く育っていくとも言えるでしょう。そして わたし達はみな満月を超えて、次の新月までにその経験を消化(昇華)し、エネルギーはゆっくりと静まっていきます。 さぁ、今回はどんな風景が見えるでしょうか? では今月も行ってみます。(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★満月タイムスケジュール★
エネルギーが高まる時です。ヒーリング・メディテーションや祈りを捧げたい方は、もし可能ならこの時間帯(ずれるなら満月前がベター)に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じられると思います。

【地方平均太陽時:ソーラータイム(LMT)】
東京・関東ローカルで1月31日22:45前後、北海道周辺で22:51前後、関西方面は22:26頃(日本標準時の場合はこの時間)、沖縄周辺で21:57前後に獅子座11°37'で満月となります。

月食のスタートは20:48~皆既食最大は22:29~皆既食終了23:08~部分食終了24:11

今回のテーマのベースであり、今も背景で発効し続ける新月の大テーマについてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

サビアン・シンボルによる【満月がもたらすテーマと挑戦】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた言葉をそのまま書き写したオリジナル版サビアン・シンボルを使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考に、アスペクトを加味して書き下ろしています。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【月 獅子座11°~12° + 太陽 水瓶座11°~12°】
  "Children on a swing in a huge oak tree" +
  "Man tete-a-tete with his inspiration"

『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』+
 『自らのインスピレーションに向き合う男』

  "An evening lawn party" +
  "People on stairs graduated upwards"

『芝地のイブニング・パーティ』+
  『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』

【テーマがもたらす雰囲気と挑戦(順不同)テーマ発効期~2/15】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★安定した基盤があって初めてあたりまえの自由を満喫出来るという現実
→★激しい浮き沈みの中で内的な平穏を保つための「内なる核」の重要性
→★二元の極性が限りなく分化していく世界の中で全く異なる視点を持つ
→★特定の物事や人物に対して強迫観念にも似たこだわりを持つ危険
→★将来起き得ることに対し早めの警戒心を持ち対応可能な態勢を取る
→★無知や無邪気さが引き起こす子供じみた混乱に注意
→★大自然と人間存在の間に存在する緊張関係への気付き
→★奇妙な確率でふいに頭を叩かれるような体験、または突然のひらめき
→★高い見地からの長期的な視点や指針をスタートさせる必要
→★長い伝統を通して醸成された智恵の今日的な価値を見直す
→★これまでの支配的な力が衰えを見せ、新しい力が台頭する兆し
→★「機会均等の場」にも策略や陰謀の種があることへの気付き
→★パイの切り分けや配分を巡る争いから遠ざかる必要
→★楽しみを分かち合う場においても浮上する党派性の壁
→★決断または選択の時が差し迫っているという感覚を持つ
→★人生の階段を昇ることは時に他者を踏み越えることだという現実
→★自分の選択がどんな願いや欲望に基づくものかを深く明確に知る必要
→★潮目の変化の中で自分自身に回帰し再生していく・・・→


エネルギーのポイント:新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』
            ↓
            満月分岐点へ ー 選択と決断』 


180131FMLE


        “今週は1月31日に皆既月食が起きる。株式指数にいくつかの記録的高値が示現したところで月蝕というのは、月末を迎えるにあたって興味深い。月蝕は新しいやり方と古いやり方、そして自由と独立への衝動と安全と防備の欲求との衝突を象徴する。私達は「グレート・リセット」のただ中にある。だが、「変化を強制する抗い難い力」が「ニューノーマル」を要求し、しかも「ニューノーマル」とは何なのかを誰もよくは知らないという時、ある種の人々は物事が以前通りのまま変わらないことを願うに違いない。いや、もしかしたら多くの人がそう願うかもしれない。だがこの月蝕は未来志向だ。後ろ向きになる時ではない。それは新しい日の到来であり、人々の集合心理、世界の経済、そして支配と統治に関し、世界中で「ザ・グレート・リセット」がまさにスタートする時となるのだ。”

— レイモンド・メリマン
  ウィークリーコラム フリー版 2018年1月29日付より



lunar-eclipse-767808_1280



        毎年1月はなぜか長く感じるのだけど、気付いたらもう今月も最後... そして強力な月蝕の満月です。またこの満月は同じ月のうちに起きる3回目のルネーション、いわゆるブルームーン。しかも1月2日の満月に次いで、近地点からそう遠くないスーパームーン。ブルーなのに赤い、皆既月蝕のスーパーな月です。それだけでも強力と言うには十分だけど... 満月図のICには冥王星が乗り、MC上のケンタウルス族キラルス(突然の喪失や損失)とはオポジションを形成しています。覚えてるかな? 1月17日の新月のチャートでは、これがちょうど対極(MCに冥王星、ICにキラルス)の配置になっていました。前回もアスペクト一覧の中で自然災害の可能性と書いたけれど、これはとても長期のアスペクトで、離れたり近付いたりしながらオーブ1°前後となる時期に、地震、噴火、降雨や降雪その他の天災や異常気象、テロ攻撃などで人命や資産が突然失われたり、理由も関わりもなく若い幼い命が損なわれるようなケースでその背景となることが多かった組み合わせです。

そして今回も、草津白根山の噴火そして厳寒、アラスカ沖でのM7.9の地震、100人を超える犠牲者が出たアフガニスタンの自爆テロが起きています。今回の新月期(ルネーション)は強力な月蝕を含むことから、蝕の影響力が前倒しで来ていたとも考えられるけれど、いずれにしてもまだまだ注意は必要だと思います。


P1020119



        この2天体のサイクルは非常に長期でおよそ284年、前回のシリーズで最後のオポジションが形成されたのは・・・1723年2月。 現サイクルの始まりとなるコンジャンクションは1864年8月。これは米国なら南北戦争のさなかであり、日本では幕末の動乱期でした。そして現行のオポジション期は、2007年の9月に2回のニアミス(オーブ15分以内)を終えた後、2008年8月18日(部分月蝕の直後)、射手座と双子座28°台での形成から始まっています。

当時はモーリタニアのクーデター、グルジア(今のジョージア)とロシアとの軍事衝突、そして北京オリンピックの開催、日本では平成20年豪雨の被害が各地に拡がり、9月に入るとすぐに福田首相が辞意表明。そして米国ではリーマン・ブラザーズが経営破綻して金融危機「リーマン・ショック」の発端となりました。また、この年2回目のオポジション形成直後に行われた米国大統領選でバラク・オバマ氏が勝利し、米国初の黒人大統領の誕生が大きな期待を集めたのも印象的でした。(ちなみに投票日の「気分」としては、乙女座の土星と魚座の天王星がオポジション、そして冥王星・キラルスのオポジションと月のノード軸が45°と135°のウォリサム・レクタングル<何かが過剰になっていく懸念>を形成していたのが興味深いです)。 


P1080848



        この年以来、冥王星とキラルスの正確なオポジションは毎年2回起きており、2023年の4月に終わります。また今年の正確な形成は3月1日と5月21日です。 冥王星はともかく、キラルスはまだ発見から日も浅く(1998年)完全に象意が固まったとは言えません。けれど2008年〜2023年という2天体のオポジション期が、メリマンさんが以前から指摘してきた広義の「カーディナル・クライマックス」にぴたり当てはまるというのは本当に興味深いと思うし、少なくとも「全体を覆う雰囲気」という側面で、観察に値する何かがあるように思います。


        また今回、月は小惑星セレスとほとんどパータイルなコンジャンクトを形成しています。セレスは地母神であり穀物の女神でもある存在です。獅子座のセレスと月のコンビは、誰をも温かくもてなし、飲み物や食べ物が足りないなんてことが起きないように気を配る、才に長けた女王様や女主人という感じでしょうか。ただ、彼女は自分の気に入るように采配を振らないと気が済まないし、嫌いなゲストや取るに足らないと判断した相手には冷酷です。 母としても厳しく、昔のことわざのように、子供達を谷(または階段の一番下?)に落として這い上がってくるよう命じるようなところがありそう。これはネガティブに顕れると虐待になってしまうけれど。でも今回のセレスの場合、その本質をまっすぐ受け止めて使えるなら「強くあれ!生き延びるために」という純粋な願いとしても顕れます。獅子座のセレスはノーブルで気位高く、上に立つ者の責任をまっとうしたいという欲望を持つからです。


Screen-Shot-2018-01-27-at-2



  けれど太陽と月・セレスにTスクエアを形成するケンタウルス族の乱暴者エケクルスは、良くも悪くも支配的な母という側面を持つセレスには目障りな存在かも? エケクルスが絡むとき、わたし達は自分の内部にダークサイドがあることをある程度はっきりと意識するでしょう。それは相手のダークサイドを感知することもまた可能だということです。そしてその力をどう使うかは、自分次第です。

ダークサイドに魅入られる自分を合理化し、相手のダークサイドもついでに引き出して破壊的になるもよし(いや、良くはないんだけど...)。 自分と相手を結ぶ普遍的な闇を見抜き、踏み留まることによって胎内宇宙に "未知の母" を見出すもよし、です(と、いくぶん獅子座のセレス的に言ってみる)。もし闇を抱えているひとがいるなら、在るものは否定しても始まりません。それを認め受け入れることは、自分にしか出来ないのだから。ところでその闇はどこから来ているんだろう? 自分はそれをどう使うつもりだろう? まだ未知の方法があるんだろうか? 

エケクルスは自分がこう生きようと決めたらそのように生きる、とても強い本能的な力(または意志)を持つと言われます。自分や誰か他のひとの中に存在する「母なるもの」または「女性的なるもの」に対し葛藤を抱えているひとがもしいたなら、この月蝕期は過去をふり返り、今の自分を吟味し、これからの自分と他者との関係性を塗り替えていくひとつの機会をもたらすかもしれません。


P1010417



        たぶんもう何日も前からこの月蝕の影響を受け始めてるひと、いるんじゃないかな。。 特に月蝕がネイタルチャートの惑星や感受点をヒットするひと(オーブ6°)は、その可能性が高そうです。 たとえば、なんとなく落ち着かない。何かいてもたってもいられないような物狂おしさ。苛立ちや怒り、または不安を感じやすい。気分の変化や上下動が激しい。胸を張ったと思ったらたちまち落ち込んで自信を無くしたり。人間関係なら、好きなのか嫌いなのか?愛しているのか憎いのか?・・・よくわからないような。そんなつもりもないのになぜか喧嘩になってしまったり。強い態度で言いたいことを言いつつ、同時に失うことを怖れていたり。そして、何かどうしようもなくバカげたことをやってみたいような。。 あるいは、周囲の雰囲気、特に他のひと達が放射する「棘」に対してとても感じやすくなるかもしれません。

また、血圧やアレルギー症状、心臓や呼吸器など、体調に影響が出るケースも考えられます。全般にストレスが高まり疲労しやすいとき。インフルエンザも流行中なので、何事もやり過ぎは避けて十分な睡眠と休養を取るようこころがけましょう。特に睡眠は大切です。(って、わたしもひとのことは言えないのですが...^_^;)


P1080836




★1月満月・月蝕のサビアン・シンボル★

        この満月・月蝕の基盤となるシンボルは獅子座11°『巨大な樫の木に抱かれたブランコに乗る子供達』。巨大な樫の木はほんとうに大きくて堅牢で、頼り甲斐のある木。樫の木は「保護」と「耐久力」のシンボルとされてきました。その枝に吊ったブランコなら、枝がポキッと折れて落ちてしまうこともないでしょう。じゃ、この満月のわたし達はそんな「安心ブランコ」で遊ぶ子供達なのかな?

前へ後ろへ、すごい勢いで振れるブランコ。高く上がり、また素早く下降し、再び後ろに跳ね上がる.... 「楽しい!もっともっと!」そう叫ぶ子供もいれば、「怖いよ!もう降りたい〜!」と泣く子だっているかもしれません。子供達の反応は様々です。 けど何が楽しいんだろう? 何が怖いんだろう? 


angel-oak-2018822_1280



        わたし達は樫の太い枝を中心に、極から極へとスイングします。リズミカルに揺れるわたし達。それは催眠的な高揚感さえ与えてくれます。確かに背の高い木には雷が落ちやすいけど、この樫の木ならきっと大丈夫。樫に落ちる雷は聖なるインスピレーションのシンボルとされてきました。だからこそドルイド教徒は昔、樫の木の下で子供達を教えたとも言われます。きっと大丈夫。きっと大丈夫。 わたし達はここで、どこからか流れてくる妙なる弦楽曲を耳にするかもしれません。その音色はわたし達に歓びと勇気を与えてくれるかもしれません。前へ、後ろへ、高く、低く…心地良いリズムの中で景色は変わり、揺れの勢いは増し、ただ訳もなく楽しくなってきます。このままどこか別の世界に勢い良く飛び出してしまうかも!

でも。飛び出すことはないでしょう(もし万一、自分から手を離してしまうことさえ無ければ)。ブランコは頑丈な樫の木に抱かれています。 わたし達はその樫の木がどれだけ地中深く根を張っているか知りません。どれだけ上方に枝を拡げて傘となってくれているか、意識していません。もしかしたら、揺れることだけに気を取られていて、木の存在など気にもしていないのか? あるいは、もっと大きくて立派な木がどこかにないかな…とか、どうせいつか木は枯れるし、ブランコなんてどこにでも取り付ければそれでいいくらいに思っているのかもしれません。けれど、わたし達がひととき我を忘れて気ままにスイングを楽しめるのは、そのたった一本の大きな樫の木が存在するから。 


P1100950



         ならばこの樫の木って、いったい何を象徴しているのでしょう? 月に対向する太陽のシンボルは、水瓶座11°『自らのインスピレーションに向き合う男』です。これは内なる声に集中し、しっかりとそのことばを捉え、真摯に向き合っていくこと、ひらめきを深い理解に変えていくことを促すエネルギーです。

社会にとっての樫の木。自分にとっての樫の木。ぱっと見には全容がわからないほど大きくて、静かで、ゆるがないように見える、何か。雷が落ちても雨が降っても、ここならとりあえずは大丈夫な気がする...そんな存在。そこに抱かれてそこに立ち、そこで揺れ動きながら日々を生き、ときに楽しく笑いころげ、ときに恐怖にかられて泣き叫ぶわたし達。もしそんな樫の木が存在するとしたら、世界にとって、あなたにとって、わたしにとって、その樫の木って何だろう? それは今この瞬間も、わたし達の揺れるこころを知りながら... ただ沈黙のうちにわたし達を抱いているのかもしれません。


P1060237



        では満月・月蝕のメインとなるシンボルは? 獅子座12°『芝地のイブニング・パーティ』です。原語の「lawn party」には、リッチな上流階級の集いというイメージがあります。たとえばチャリティ・イベントの立ち上げを祝って広大な芝生の庭園を舞台に開かれるダンスパーティ・・・夕べの園遊会。あるいは前夜祭(実際、芝生の庭園で開かれるパーティは何かの「前夜祭」という名目であることが多かったそうです)。招待客は、富豪や政治家、華やかに着飾ったセレブリティ達。豪華なランタンが灯り、花々が飾られ、あちこちでシャンパンが抜かれる音、笑い声。あるいは意味ありげにひそひそと交わされることば。なんともゴージャスなひととき。楽団が賑やかに奏でるのは最新流行のチャールストンでしょうか...。獅子座らしくなんともゴージャスな光景です。


decoration-2697945_1920



  さて、B.ボヴィによると、原語の「Party」ということばはフランス語の「Partir」・・・去ること、分かれることを意味することばから来ているそうです。つまりパーティはもともと、「Party Line/パーティ・ライン」つまりある社会的な境界線によって分かたれた集団やグループの人々がそれぞれの旗印や階層に従って集まることを意味するんですね。だから政党のことも「party」と言うし、意見を異にする二つの集団を指して「both parties」と言ったりします。とすると、この芝地のパーティに招待されているのは、社会的にはトップクラスのひと達のみ...ということなのでしょう。また、芝地というのはもともと「刈られた草地」の一種であり、草や芝生を表す「grass」ということばは低湿地を意味した「glade」や低い溝地を指す「groove」から来ているのだとか。高い地位の人々と低地、そして溝という対照的な取り合わせ。うーん、何だろう?なんだか謎めいています。

じゃ、夕刻を意味する「Evening」は? それは今にも太陽が沈み、これから漆黒の夜を迎えようとするとき。太陽の力がピークを過ぎ、世界を照らした光はその力をみるみる弱め、そしてもうすぐ宵の明星が昇ろうかという時刻。日の入りを追って昇る宵の明星は「聖なる王」の死の刻を映すとも言われるそうです。また宵の明星(金星)を「Vesper」とも呼びますが、これはカトリックでは晩鐘、つまり夕べの勤め「晩課」の時刻を知らせる鐘を意味するそうです。そう、晩鐘は夕べの祈りと歌のとき。そして何かが終わりを告げ、何かが始まろうとするとき。生と死の境界を内部に孕む時間帯です。 


drinks-1283608_1280



        華やかな宴は宵の明星が昇ってくると共に佳境に入ります。ホロ酔い気分の紳士淑女達は、上品な社交的スマイルを浮かべつつ、おしゃべりやダンスに興じています。まるで、こんな毎日が永遠に続くかに思える美しい夕べ。

けれど宴はいつか終わります。華やかな衣装をまとったひと達も、やがて帰途に就くときが来ます。それぞれの屋敷に戻る車の後部座席に心地よく疲れた体を沈め、ひとりの人間に還るとき。いったいどんな想いが彼らのこころをよぎるでしょうか? 

激しい競争に勝ち残り、やっとの思いでパーティの招待状を手にした駆け出しの政治家。先祖代々の富を護り、経済戦争に勝利してきた大富豪の紳士。あるいは素晴らしいパトロンに出逢い、名を成すことに成功した才能あるアーティスト。女神のように美しい女優。武勇伝には事欠かない、貴族の血を引く冒険家。 皆、今夜同じパーティ・ラインに集った人々。 さてと、今夜のパーティは終わった。そしてまた明日もこの祭は続くだろう。次は何を着て誰に会い、どんな話をしよう? ....でも、本当に? 明日には真新しいイベントが始まります。その催しは、果たしていつものように始まり、いつものように終わるでしょうか? それは...誰にもわからないことです。

ふとそんな思いがこころをよぎる、夜のしじま。独り葉巻をくゆらす誰かの回想の中で、芝地のイブニング・パーティを彩った楽団の調べはある種の挽歌のようにも感じられたかもしれません。誰にでもいつか岐路はやってくる。もしかしたら...


P1080884



        では太陽のシンボルはどうでしょう? 水瓶座12°『等級の順に階段の下から上に並ぶ人々』です。ん、これは水瓶座らしく社会的な構造をそのまま表したようなイメージですね...。「下から上」ということなので、これは一般的な庶民の目線で、それぞれのひとが社会の階層を上を目指して一段ずつ昇っていく...そんな様子を描いているのだと思います。またこれは、ひとりの人間の個としての成長過程を描いているともとれます。いずれにしても、一段一段がそこに立つひとの現在のポジション。そして彼/彼女が属するパーティ・ラインです。そして階段を上がるごとに、眺めが良くなり大きく視野が開けてきます。

階段のトップを目指すのはとても大変なこと。一つ上の段にいるひとを蹴落としたり、下のひとを踏みつけたりする場面だってありそうです。中には二段飛び、三段飛びを狙うひともいるでしょう。また、別に上に昇りたいとは思わないけど、これ以上下がりたくないと考えるひとも多いのではないでしょうか。けれど細かくみれば、同じ段、同じパーティ・ラインに在ったとしても、そこには微妙な格差が存在します。そう考えてみると、この階段は・・・超巨大なフラクタル模様の一部に過ぎないのかもしれません。一番上はどこなのか? 最下部はどんなところなのか? おそらく、わたし達には見えないのだと思います。


woman-446670_1280



  そして、そんなわたし達もまた、この社会を生きる上でその途上のどこかに立っています。上ろうとするひと。立ち止まるひと。そこが階段の途中であることなど忘れてしまったひと。何かがきっかけとなって下がっていくひと。あるいは、段上からどこかへ...あるいはどこでもないところへ、飛び降りるひと。わたし達は今、どこに立っているでしょう? 階段の途上に在るということは、そこには常になんらかの動きがあるということです。それは自分の能動的な動きかもしれないし、社会全体が変化することによる動きかもしれません。じっと留まっていたくても、いずれは上か下か、または未知の方向に動いていくことでしょう。そしていつか、選択のときが来ます。

それはなにげなく行われる、小さな選択かもしれない。もしかしたら人生を賭けた、とても大きな選択かもしれない。でも、やがてそのひとつひとつが大きな意味を持ち始めるんじゃないかな。。

太陽が沈み、宵の明星が昇るとき。何かが終わり、何かが始まっていく。分化していくパーティ・ラインの狭間で。揺れ動く、社会という名の無限階段の途上で....。

        この、スーパー・ブルームーンの皆既月蝕は日本からも眺められる紅い月です。もしそのとき夜空を眺めることが出来るなら、去りゆくもの達とこれから生まれ来るもの達の境界に立ち、仄暗い月の囁きに耳を傾けてみたいと思います。もしかしたら、凜として優しい声が聞こえてくるのかもしれない.....。

なぜかそんな気がするのです。



sora




have a great trek!!!★

hiyoka(^_^


hiyoka_blue at 21:45|PermalinkComments(0)

January 26, 2018

「山羊座の土星と冥王星」WSJドキュメンタリー映像によせて

        今週1月22日付のメリマン・コラム ≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫ で少し触れていた「フェイク・ニュースと検閲」という問題は、天王星・冥王星スクエア(カーディナル・クライマックス)の影響が続く下で山羊座入りし、冥王星とのコンジャンクションに近付いていく土星を念頭に、今後生じる様々な懸念のひとつを浮かび上がらせるものでした。この記事ではそれらに関連し、また補足的な意味も含めて、同じ1月22日に YouTube に公開されたウォールストリートジャーナルの短編ドキュメント・シリーズ『 Moving Upstream 』から

—『 Free Speech : Colleges in the Crossfire 』—
  • 米国で若者達を中心に起きている抵抗運動とその底流に存在するもの
そして
  • それらは何処に行き着く可能性を持つか?
というテーマの一編を取り上げて内容の要約を掲載したいと思います。


  世界に起きる潮流を惑星サイクルの観点から見るといっても、実際には他の惑星サイクル(特に天王星や海王星)や国のチャートが互いに関連しながら及ぼす複雑な要因が絡んでおり、土星と冥王星というたった2つの惑星のみでは捉えきれない要素があります。けれど両惑星が持つ力・怖れ・抑圧・拒否・頑なさ・壁・忍耐・抵抗・抑制・規制・統制・根底からの転覆・破壊と長期の再構築・内なる同調圧力 etc.というキーワードをベースに、反抗と自由と破壊とブレークスルーの惑星である天王星、そして理想、夢、曖昧さ、嘘、欺瞞、異世界、共感、逃避、犠牲 etc.の惑星である海王星との関連をちょこっと頭に置いて、このドキュメンタリーを見てみるのはなかなか興味深いと思います。
 
なお、簡単な備考を付けましたが、アストロロジーの観点から内容を考えるにあたっては、星座宮や惑星のマンデーン的な意味合いについて基本的な理解が必要になると思います(『マンデーン2016』『マンデーン2017』の付録「各サインの集合的心理傾向」も各星座宮と支配星、室区分の傾向など参考になるかと思うので、お持ちの方はぜひ参照してみてください)。 


歴史的な「言論の自由」運動発祥の地、UCバークレーで今何が起きているか?
“Free Speech : Colleges in the Crossfire” 


【キャンパスの変容】
  ー 気に入らない言論をヘイトスピーチとして排除する学生達 ―




啓蒙主義の知的継承者VSポストモダニストの闘争

「言論の自由」論争を考える際に際立つ「三つの "P"」とは
  • Polarization:分極化(対極化)
  • Postmodernism:ポストモダニズム
  • Provocation:挑発/煽動」

ー 以下、内容の要約 ー  
(もし誤訳や下の備考も含めて間違いなどありましたらどうかご指摘ください。なお、要約は番組で語られる順序どおりにはなっていない箇所や省略、意訳があります。)


        『フリースピーチはヘイトスピーチであってはならない』昨今の学生達は「言論の自由」にある程度の制約を設けるべきだと考えている。

カリフォルニア大学バークレー校(米国公立大ランキング1位、リベラルな校風で有名)では2017年2月、「オルト・ライト*」の扇動家でブライトバート・ニュースの編集主幹マイロ・ヤノプルスの講演を学生達が実力阻止した。1960年代をUCバークレーの学生として過ごし、フリースピーチ運動の黎明期に活動した経験を持つジャーナリズムの教授ビル・ドラモンドは語る。

*オルト・ライト(オルタナ右翼)とは何者か
(ニューズウィーク日本版)

Screen-Shot-2018-01-25-at-1


  『60年代当時の運動は(公民権運動とも連動した)政治的なものであり、そういった行為は学内では禁止されていました。だが私達は大学当局と闘い続け、やがて全国の大学が次第に譲歩するようになっていったのです。』 大学構内での政治活動は許可され、自由な言論が交わされるようになった。それは後に、学生達によるベトナム反戦運動への道を拓いたのだった。

  だがドラモンド教授は今、リベラル派の教授の一人として学生達に反対する声をあげている。『学生達は我慢が出来ません。反対意見は自分達にとって居心地悪く、怒りを感じるのです。彼らは自分達と異なる意見を受け入れることが出来ません。』『今の学生達は60年代終盤以来、最も分極化していると思います。』

彼らはあらかじめ自分達のアイデンティティに基づいた "先入観" を持って大学に入って来る。そしてそれぞれに特定の言説に対し非常に不快感を感じて全く聞く耳を持たなくなり、抵抗する。異なる意見を持つ者には「立ち去れ」と言うのだ。ここ数年、米国では全国的に「自分を中道だと見なす学生」の率が急激に低下しており、左も右も、非常に極化しつつある。彼らは大学当局に対し、自分達が嫌悪すべきだと感じる講演者を招くことを拒否し、抵抗するのだ。


devided


  ポストモダン以降の学生達にとって、啓蒙主義を源流とする「言論の自由」とは「欧州優越主義」(あるいは白人による支配思想)の血脈に他ならない。たとえばワシントン州のエバーグリーン州立カレッジでは、マイノリティの学生達が大学や社会において自分達の存在がどれほど重要かをアピールするため、1年に1日だけキャンパスに顔を見せない日を持つという慣例があった。だが今年の彼らは方針を変え、その日は白人だけがキャンパスを離れるよう要求した。

これに対し、自身を革新主義者であり、大統領選ではバーニー・サンダースを支持したという進化生物学教授ブレット・ワインスタインは『他者への押し付けは自由に反する』と拒否した。彼は言う。『一人の人間として、そしておそらく一人のユダヤ人として、強制的にどこかに行け、行ってはならないと言われることに、ある危機感を抱いた』と。だがその結果、彼の授業中に学生達が乱入する事件が起きた。それは学生達による「つるし上げ」であり、彼に辞職するか謝罪するかの二者択一を迫った。そして後日、彼は辞職した。現在の彼は他の多くの学者達と共に、ポストモダニズムと今日のフリースピーチにまつわる論議とを結び付け、その関係性を考える運動に携わっている。


protest


  「社会正義」の名の下に動く学生達にとって「自由」はもう昔ほどの価値をもたない。ポストモダニスト達は「伝統的に抑圧されてきた人々」が「現実に何を感じ体験するか」に価値を置く。そして『あなた方の言論は我々の実体験を代表していないし反映もしていない。あなたの言うことは矛盾している』と抗議する。 一方で、そんな彼らを揶揄し挑発する人々(オルト・ライトの扇動家達)が存在する。彼らは「多くの人々が本当に言いたい事」を、自分の命と社会的立場の両方を危険に曝しながら口にする社会的戦士だと自認している。

たとえば彼らはフェミニズムをたちの悪い捻れた男性嫌悪症だと攻撃する。『トランジェンダーの連中は「私とセックスしたくないなんて、それはあなたがトランスフォビア(トランスジェンダー憎悪)だからだ!」と決めつけるしね』と、マイロ・ヤノプルス。 相手を意図的に煽り、意地の悪いジョークで茶化し、侮辱する彼らの話法は、ときに教育的な指導効果を生む場合もあるが、ただセンセーショナルな本を売りたいがためにキャンパスにやって来るケースもあるとNY大学のウルリク・ベア教授は語る。

  今、抵抗する若者達は「フリースピーチ」という概念を「護られるべき言論の場を破壊する脅威」だと見なしている。『私はオルト・ライトに脅されるためにここに来たんじゃない。大学当局は彼らに加担していると思う。』 インタビュアーは問う。『かつてこの大学で生まれたフリースピーチ運動は、実際にキャンパスを破壊してまで言論の自由を護りベトナム戦争に反対しましたが?』 『その当時の運動が人類を包括的に捉え、人権を護るための破壊だったのなら、それは必要な破壊。でも今(オルト・ライトの)連中がやろうとしているのは人間性の抹殺を目的とした破壊にすぎない。目的が全く違います。』と答える新入生。 


war


  だが
ウルリク教授はこうした状況を良い事だとも言う。そしてローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉を引用し、人々が抵抗する時は大抵の場合、その水面下に別の重要な問題が隠れていると話す。『私達にとってこの社会はどこかが間違っている・・・と彼らは言います。そしてそのほとんどが、実のところ、米国史を通じてくすぶってきた人種問題に行き着くのです』と。

『移民問題を持ち出すと、学生達はとたんに忍耐力を無くします。そして「もうその問題を再び持ち出す必要はない。もうすでに解決してきたから」と言います。』『え、移民問題ですか!いや、解決していないでしょう?』とインタビュアー。『そのとおり。解決などしていません。それは何も解決していない問題であり、米国が背負う人種的平等という問題への根本的な関与へと導かれる話題なのですよ。』


  今は昔と違い、学生達は人種、民族、宗教、階層など最初からセクト化された状態で大学に入ってくる... セクト化した集合体にとって、議論や耳を傾ける行為は重要ではなく、相容れぬものに抵抗し、それらを排除し、自分達の要求を通すことが重要だ。そして彼らは、敵対する主義主張を持つ者は政府の高官でさえも、キャンパス内で講演することを許さない。彼らと議論する良い機会ではないのか?という問いに『議論したところで彼らの考えを変えさせることなど出来ると思いますか?』と笑う学生。革新派の抗議によって講演を中断させられた人々にはテキサス州共和党議員のジョン・コーニン、元CIA長官ジョン・ブレナン、保守派の論客ベン・シャピロなどがいる。講演者への安全対策コストも莫大な額になりつつあり、シャピロ氏の講演時には60万ドルかかったという。


policemen


  では、キャンパス内で講演することを許されるべきなのは誰なのか...? 新しいルールが必要とされている。一方には過剰に反応する学生達。もう一方にはセンセーショナルな挑発者達が対峙する。どちらの側も完全に誠実だとは言えないだろう。 『おそらく大学を管理する当局側が何らかの取り決めをしなければならないでしょう。』とベア教授は考える。『米国憲法修正第一項(言論の自由)は、どこでもどんな状況でも何でも言える権利を保証しているわけではないのです。』現在、米国では半数以上の州が大学内の言論の自由を護るための新法を成立させたり法案を審議している。

  UCバークレーの教授ビル・ドラモンドは語る。『60年代に学生達に明け渡した規制の力を取り戻し、規範を定めて統制を行う必要が出てくるかもしれません。』たとえば、どんな主張であろうと政治色のあるイベントは再び禁止するなどだ。




要約は以上です。
---------------------------------------------------
【備考1】〜というか、思い付くままに〜

◎公民権運動~ベトナム反戦運動とフリースピーチ運動
 
1960年代中盤〜後半:フリースピーチ運動
土星・冥王星オポジション期
  • 1965年4月 土星/魚座・冥王星/乙女座13°台
  • 1965年8月 魚座・乙女座15°台
  • 1966年2月 魚座・乙女座17°台
  • この時期は乙女座での天王星・冥王星コンジャンクション期と重なる
  • 米国始原図(6室魚座、12室乙女座)
  • 日本戦後始原図(魚座は3室の、乙女座は9室のカスプあたり)
フリースピーチ運動
1960年代後半におけるアメリカの学生反乱の口火を切った学生運動。1964年9月、カリフォルニア大学バークリー校で、大学当局が学生の政治活動を規制する方針を告示したのに対し、学内の学生諸団体はこれに反対してゆるやかな連合を組みフリースピーチ・ムーブメント(FSM)を結成した。運動の過程で大学当局は無権利状態の学生に対して圧制者であることが暴露され、権利の獲得のために決定機関への学生参加を要求した学生たちは、〈知識工場と化した大学〉の〈人格性と感応性を欠いた官僚機構〉を鋭く追及した。コトバンクより)


1980年代中盤:ポストモダニズム最盛期
土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座運行期〜セミスクエア期
  • 1982年11月天秤座27°台でコンジャンクション
  • 1983年6月ニアミス
  • 米国始原図では1室天秤座。10室のネイタル水星と4室のネイタル月・冥王星にTスクエア形成
  • 日本戦後始原図では10室天秤座
  • 当時、天王星は射手座を進行中で1982年に木星がコンジャンクト、海王星は射手座終盤度数
  • その後冥王星は蠍座、海王星は山羊座、土星は蠍座→射手座へ(1988年、射手座最終度数で土星・天王星コンジャンクト。日本ではバブル景気が体感された頃…戦後始原図のアセンダント/山羊座0°台でコンジャンクトが起きた。
  • 1985年4月〜1988年10月まで天王星・冥王星セミスクエアがニアミスを入れて7回起きた。
  • 1988年1月 冥王星蠍座12°台、土星射手座27°台でセミスクエア

現時点での大学生は年齢的にみておおよそ射手座に冥王星、牡羊座(〜牡牛座)に土星、水瓶座に天王星(木星と海王星が加わった年もある)を持つ世代と思われる。(1997年2月に土星・冥王星のトライン)。そしてこれから2001年8月、11月と2002年5月の土星・冥王星オポジションの影響下に生まれた高校生達がキャンパスに入って来る。その後2020年1月には
山羊座22°台で起きる土星・冥王星コンジャンクションが控えている。そのとき、真の「ポスト・ポストモダン的思想」が浮上するのだろうか....?


◎ポストモダニズム


ウィキペディアからの引用によれば、ポストモダニズムとは…
(ここから引用)『ポストモダンの条件』(1979年)を著したリオタールによれば、「ポストモダンとは大きな物語の終焉」なのであった。.....例えばマルクス主義のような壮大なイデオロギーの体系(大きな物語)は終わり、高度情報化社会においてはメディアによる記号・象徴の大量消費が行われる、とされた。この考え方に沿えば、“ポストモダン”とは、民主主義科学技術の発達による一つの帰結と言える、ということだった。

 このような文脈における大きな物語、近代=モダンに特有の、あるいは少なくともそこにおいて顕著なものとなったものとして批判的に俎上に挙げられたものとしては、自立的な理性的主体という理念、整合的で網羅的な体系性、その等質的な還元主義的な要素、道具的理性による世界の抽象的な客体化、中心・周縁といった一面的な階層化など、合理的でヒエラルキー的な思考の態度に対する再考を中心としつつも、重点は論者によってさまざまであった。したがって、ポスト・モダニズムの内容も論者や文脈によってそうとう異なり、明確な定義はないといってよいが、それは近代的な主体を可能とした知、理性、ロゴスといった西洋に伝統的な概念に対する異議を含む、懐疑主義的、反基礎づけ主義的な思想ないし政治的運動というおおまかな特徴をもつということができる。

ー 引用終わり/太字下線はこちらで引いたものです



  …と、ポストモダニズムって...なにやら門外漢にはとても難しくてわかりにくいのだけれど。。 わたしのような素人目に、たとえばポストモダンと言われる建築やアート作品って、まるでモザイクのように様々な文化や事物の特徴を散りばめて、あっちへ飛びこっちへ飛びしながらも何故かひとつにまとまっているという、ごった煮のような「何か」・・・うーん世界観?として映ります。そして、それはそれで面白かったり美しかったり魅力的だったりもするという。。

また、絶対的に賢くて合理的で偉そうな、四角四面の支配的主体をバラバラに解体して見せた、カタルシス的な行為だったのかな?などとも思ったり。。 断片化。セクト化。 ポストモダニズムによって否定されたという「近代の合理精神」が本当はどんなものなのか、専門的な知識を持たないわたしにはわからないけれど。とりあえずスッキリと割り切れる善悪の意識と一点に絞られた理性的ゴールに向かおうとする時代精神が存在していたのだとすれば、1980年代中盤って・・・それまでの端正な道に敷きつめられた赤い絨毯の下に隠されていた、あらゆる欲望や非合理的な暗闇のヘドロ(ナマの人間性)を札束の力で美しく飾りつつ、あれもこれもと引きずり出して見せたようなイメージがあります。そして全てが断片化して風に吹かれて飛んでいったような。。  それでも様々な領域に根付いた小さな種はやがて芽を吹いて、それぞれに「個」の花を咲かせたような。。。 

  長く続いてきた「間違えることのない絶対理性がどこかに存在するはずだ」という信念への反動や破壊の試みとして顕れたのがポストモダニズム的気分なら、それは土星と冥王星の組み合わせ(絶対者の維持と解体)によく似合っていると思います。けれどバラバラに解体されたものは、もう一度生まれ変わることを通し、再び「新たな鋳型」として固まろうとするのかもしれません。エントロピーに逆らおうとする本能的な危機感みたいなものが、わたし達人間には組み込まれている気がします。


代表的なポストモダン建築のひとつとされる
「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」
Kushiro_Fisherman's_Wharf
By 663highland (Own work) [GFDL (), CC-BY-SA-3.0 () or CC BY 2.5 ()], via Wikimedia Commons


  さて、ポストモダニズムのピークはいつ頃かといえば、上記の引用にも出ている1979年の『ポストモダンの条件』出版以降~諸説ありますが、1980年代中盤土星・冥王星コンジャンクション期〜両惑星の蠍座期)が最盛期だったとも言われているようです。1980年代中盤といえば、好景気に入る時期。米国はレーガン大統領、日本では中曽根康弘首相の時代ですね。

当時は芸術や音楽の世界にも華やかでノリノリのイメージがあふれていたと思うし、キラキラした流行の水面下では様々な分野で「もの言う個」をめぐる冒険的・実験的な試みも数多くなされたのではないかと思います。またMTVの隆盛によってビジュアルを意識したPOPSやROCKが台頭した時期でもありました。そういえば1979年9月に『Video Killed the Radio Star/ラジオスターの悲劇』という曲がリリースされていますが、これはテレビ(ビデオ録画技術)によって仕事を失ったラジオ全盛期の歌手を歌ったものだそうです。面白いことに、この時期は土星・冥王星サイクルが前の周期の枯渇期であるバルサミック・フェーズに入ったタイミングとぴたり同期します。 

また、土星・冥王星コンジャンクション期〜蠍座期はスピリチュアルな世界でもいわゆる「チャネリング・ブーム」が起きるなど、精神世界に新たなスター達が生まれた時代でした。ハリウッド女優のシャーリー・マクレーンが自らのスピリチュアル体験を書き綴った本『アウト・オン・ア・リム』が世界的なベストセラーになり、ニューエイジ・ブームに湧いたのも1980年代中盤です。 またアストロロジーの世界においても、1977年に発見されたカイロンについての研究がゼーン・ステインによって初めて本になり、ジェフリー・ウルフ・グリーンの冥王星だけに的を絞った大著『 Pluto The Evolutionaly Journey of the Soul 』(まさに蠍座の冥王星!)の初版が出版されたのもこの時期でした。そして多くの気鋭のアストロロジャー達が、今まで見向きもされなかった小さな惑星達の研究に手を染めていきました。

こうしてみると全体にこの時期は、天秤座の土星と冥王星による既存コンセンサスの解体に始まり、射手座の天王星(と海王星)っぽい脳天気な楽観性と夢の拡散、そして新しい領域に目標を定め飛び込んでいこうとする気概に満ちてもいた時期であり、その後土星と冥王星が蠍座に入って一度バラバラに飛び散った種子を個々に深く掘り下げ、新たに育てていったようにも思えてきます(
その後山羊座、水瓶座を経て牡羊座に入った天王星がそれぞれのアイデンティティを過激なセクト化に導いていったとしても...)。

もちろん、複雑な世界の様相と惑星サイクルとの関連を、十分な知識もないままに簡単に語ってしまうことは慎まなければならないでしょう。ただ思考を深めるためのひとつのフックとして、自己のあらゆる経験からひとつの仮説を立ててみる。それを深めたり変容させたり、ときには捨てていく。アストロロジーとはそういう繰り返しかもしれません。そして、それはつまるところ自分自身の生をその世界に映していくことでもあります。


  ところでその後、1987年10月19日にはニューヨーク証券取引所を発端とする史上最大の世界的株価大暴落「ブラックマンデー」が起きています。株価は前週末の引け値より22.6%、508ドルも下落しました。

Black_Monday_Dow_Jones


  当時の何が大暴落を引き起こしたのか? その原因は様々に言われているようですが、ウィキペディアによれば... ① レーガノミクスの高金利時代から割安に放置されていた株式市場に80年代に入って金融緩和の追い風を受けた世界中の資金が流入し「行き過ぎた活況」(どこかで聞いたような?)を呈していたこと。 ② プラザ合意と金融緩和によってドル高を克服したと思ったら、今度は行き過ぎたドル安を克服する必要が生じ、G7によるルーブル合意に至ったものの不調に終わったため、金利引き締めの懸念が出てきたこと。 ③交代したばかりの新FRB議長グリーンスパン氏の政策への懸念。 ④ 暴落の直前、イラン・イラク戦争に関連し米国がイランの石油プラットフォームを報復爆撃したことで原油市場への不安が拡がったこと...などが挙げられています。

いずれにしても、様々な要素が重なって投資家心理に大きな不安が膨らみ、いったん売り優勢になれば我先にと出口に殺到するような状況だったのではないでしょうか。。  それに加え、その当時から特に大口資金に関しては高度な金融工学とコンピュータを駆使した取引が行われていたため、その足の速さは以前とは比べものにならなかったかもしれません。今は小口の個人投資家もPCを使い、板を眺めながらトレード出来るけれど、80年代当時はまだまだ対応出来る状況ではなかったのではないでしょうか。。

  では日本の株式市場は?といえば... 日経平均もその日3,836円安と14.9%も下落、21,910.08円をつけて過去最大の暴落となりました。けれど大暴落の嵐だった世界の中で、実は日本が一番回復が早く、翌日には2037.32円高と9.3%も反騰。金融緩和を続けたせいで半年後にはもう下落分を回復していました。そして日本のバブル景気はさらに膨らみ、1989年12月29日に史上最高値38,915.89円をつけています。

ちなみにブラックマンデー当日のニューヨーク証券取引所設立図を見ると、ネイタルの2室乙女座(資金)火星に対し5室(投機)射手座を運行中の土星がスクエア。トランシットの月がネイタルの火星上を朝9時に通っています。またネイタルのアセンダント上の天王星にトランシットの土星とエリスがグランドトラインを形成し、ネイタルの冥王星にトランシットの土星がセクスタイル、そのミッドポイントにネイタルのエリスがすっぽり入っています。また天空では水星・金星・冥王星が蠍座でオーブ1°〜2°と接近、そして射手座の天王星と蠍座の冥王星は正確なセミスクエアからまだ1°も離れていない状態でした。

そしてその後...
土星、天王星、海王星が揃って山羊座を運行中で土星が海王星とコンジャンクトした1989年11月にはベルリンの壁が、土星が水瓶座入りし、山羊座で天王星・海王星がコンジャンクトした1991年12月にはソ連が崩壊しています。 そういえば日本のバブル景気崩壊も1991年3月からとされているようですね。この年の2月終わり〜3月は、ちょうど土星・冥王星サイクルがコンジャンクションを終えて、新しいサイクルの初回クィンタイル*を形成した時期です。また興味深いことに、この時期は日本の戦後始原図の1室(国民総体およびその "気分")で天王星・海王星がほとんどコンジャンクト(ニアミスとして記録される)、MC上のネイタル海王星にスクエアを形成。1991年4月には土星が2室のカスプに乗り、1992年1月初頭から本格的に2室を運行し始めました。

*クィンタイル:72°(360°の5分割)霊的・精神的に深く創造的な意味を持ち、何か重要なことを思い起こす刺激になるとも言われる。ただし注意深く内面を見ることが必要)


  そんなこんなで、備考と言いながらちょっと話が脱線気味になってきた気もするし、ちょっと休憩して...(^_^;。今思うと、1984年に発表された Queen のこの曲も、ある種のポストモダン的表現と言えるかな?
Radio...Someone still love you... ♪




でも、同じ年のヒット曲でポストモダン的な「気分」の一側面を特徴的に表現していたと感じられるものの一つには、こんな曲もありました。
Franky Goes To Hollywood 『 Two Tribes 』
When two tribes go to war, one is all that you can score... ♪




  さてその後。「ポスト・ポストモダニズム」的な思想はいろいろ出ているけれど、世界を席巻するほど流行するものはまだないと思われます。ポストモダニズムの波を経て、昔からのリベラルとか保守とかいう範疇(または境界)を互いに真逆に突き破り、聞く耳を持たなくなってしまった米国の学生達の在りようは、まさに牡羊座の天王星を思わせます。けれどその天王星も終盤度数に来て、来年には本格的に牡牛座入り。そこでの天王星はあらゆるリソース(お金や地球資源から個人的才能まで)の領域で実験的な試みを遂行する、そんな力になるかもしれません。牡牛座特有の頑固なほどの自己保存本能と天王星のテクノロジーが結び付いたとき、どんな思想が生まれてくるのかな? 

もしかすると、暗号通貨や新しいサイバー・セキュリティ技術を含むコンピュータテクノロジー( 牡牛座への天王星イングレス→テクノロジーを通じた「銀行」「資本主義」の変容?)、そしてバイオテクノロジーや脳科学(新エネルギー、気象操作、不老長寿〜不死、デザイン可能な人体、遺伝子操作ベビー、道徳的な脳への矯正法開発 etc.)の進歩と興隆。 …そんな流れに沿うように、こうした技術を用いて国家や世界を管理し統制することをヨシとする思想と(あるいは)それに対抗するような、自然または宗教的な意識への回帰思想が新機軸の衣をまとって浮上し、もてはやされる時代が来るでしょうか。

ただ「思想」が「思想」である限り、やはりそれも人類の文明と共に大きなサイクルの中を巡りながら、季節ごとの変わり目に咲く花々に過ぎないのか...とも思います。集合体としての人類はどこへ向かおうとしているのか? いつの日か、この螺旋運動に終わりが来るのか? いえ実際、本当にどこかに向かっていると言えるだろうか? そしてそれは、果たして「進化」なんだろうか? なんて...ね。

まったくの余談ですが、エリック・フランシスとの対談の中でメラニー・ラインハート女史が、当時はまだ発見されていなかった準惑星エリスを「ポストモダニズム」の惑星だと指摘していました。これは本当に言い得ているように思います。エリスは不和の女神として知られていますが、最初に天文台のカメラに捉えられた時点でのチャートを見ても、様々な不和の体験を通して "ポストモダニズム的自分探し" 、つまり断片化してしまった自己を取り戻すべく見つからないパズルのピースを探し求めて葛藤し続ける心理と関連するのではないかと考えられるからです。



【備考2】

米国始原図(メリマン氏推奨)と戦後日本始原図(戦後主権回復図)
USAM_JAPAN


        遅い惑星達のサイクルが米国と日本のチャートの何室でコンジャンクションやオポジションを形成してきたか、そしてこれから形成するのかを見ていくこと、またパーソナルとオーバーラップさせて、自分のネイタル・チャートではどうかなど…現代史や自分史と照らし合わせながらいろいろ考察してみると面白い発見があるかもしれません。

なお、米国と同様に日本の始原図についても、大日本帝国憲法発布図、現在の日本国憲法成立図などなど、複数のチャートが存在します。けれどわたし自身は主にこの主権回復図を使っています。敗戦後、日本は被占領国としての期間がありました。その間の日本は独立国ではなくあくまで「Occupied Japan」として認識されており、世界との関係性において、国家としての存続性はそこで一度断たれたのだと考えられるからです。もちろんひとりの日本国民としてはまた異なる感覚を持つし、他のチャートもそれぞれに整合性を持つと思います。けれどマンデーン・アストロロジーで世界各国との関係や現代の事象、集合心理のペルソナを見ていくにあたっては、現在のところこのチャートに極めて高い整合性が見られるのではないか?と考えています。


        わたし自身にとってのマンデーン・アストロロジーとは、未来を予測して当たった外れたというよりも(もちろん、アストロロジーをビジネスとする際、それは「力」を示す上で必須の要素になるし、予測には関連分野への個人的意見を超えた高い見識が必要になる、という戒めもありますが..)どちらかというと同時代を生きるひとりの人間として『いったいぜんたい、これは何なのだ?!』と周囲を眺め渡してみる...そして自分の足許をあらためて見直す... そんなことのために学んでいると考えています。なぜなら、常にそこには岐路が存在するから...。

  月と金星(と天王星)がアウト・オブ・バウンズで、プログレスの月がこれから再び太陽のくびきを離れていく身のわたしとしては、これからも、たまには思いつくままにこんなスタンスで記事をUPしていければ...などと思っています(^_^;。



young_galaxies



have great fun!!!★

hiyoka(^_^



hiyoka_blue at 22:45|PermalinkComments(2)

January 21, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント1/22【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年1月22日(フリー版より)

翻訳:hiyoka     
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

来週のメリマン・コラムはお休みさせていただきます。m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        “米国政府機関の閉鎖への懸念の高まりを受けて米ドルが3年来の安値に苦しむ一方、金価格は金曜早朝に0.5%上昇したが、貴金属はいまだにここ6週間で初の週を通しての下げの途上だった。”

― Reuters
  “Gold Up as Dollar Hurt by US Government Shutdown Fears”
  2018年1月19日付


        前週末に太陽と金星から天王星へスクエアが形成された後に大きく乱高下しながらも、先週、世界のいくつかの株式市場は史上新高値または数年来の高値まで騰がり続けた。その動きは天王星が関与する際の典型(不安定)ともいうべきものだったが、週末には太陽もまた天王星が支配する水瓶座入りしたことから、一段と誇張されているかもしれない。

たとえばダウ工業平均は、週の初めに26,000以上の史上新高値をつけたが、引けまでにその高値から300ポイント以上下落して終わった。しかし、月曜休場のために取引日が減り、週の第2取引日となった水曜には急な反騰を見せて300ポイント上昇し、26,000以上で引けている。だがその後、政府機関閉鎖への懸念が市場を席巻し、ダウ平均は当初26,153の史上新高値をつけた後、木曜ザラ場で200ポイント下落した。そして金曜、政府機関閉鎖への懸念は取引時間の当初は株価への重石となったが、引けまでにダウは50ポイント以上騰げて26,071と、その日の高値で週を終えている。

株式市場の史上新高値や数年ぶりの高値に湧いたのは、なにも米国のみの現象ではなかった。先週は世界のいくつかの指数に、始まって以来の新高値や10年ぶりの高値が示現している。したがって、こうした価格の伸びは特に米国に限って見られたわけではなく世界的な現象だったと言える。アジア・環太平洋地域では香港のハンセンとインドのニフティ指数が両方共1月19日金曜に新高値をつけた。日本の日経は1月18日木曜に24,084に舞い上がり、1991年11月以来の最高値をつけた。中国の上海指数は金曜、轟音と共に2年ぶりの最高値3498まで騰がった。中国の株式市場は強さを取り戻しつつある。オーストラリアでは、ASX指数が金曜に月の最安値まで落ち込んだ。だがその前の週の1月10日 — 1月8日の重要変化日からわずか2日後 — には10年ぶりの新高値をつけていた。とはいえ、ASXの下落は近隣地域における異市場間弱気ダイバージェンスの事例を生じさせている。

ヨーロッパの市場も先週は明るかったが、やはり異市場間弱気ダイバージェンスのシグナルを示していた。ドイツではDAXが金曜に13,445まで舞い上がり、11月7日につけた史上最高値13,525に非常に近いところまで行った。しかしながらアムステルダムのAEXは金曜に爆騰して570.27と17年ぶりの新高値に達している。ロンドンのFTSEは先週火曜1月16日に7791に達したが、太陽・金星が天王星にスクエアとなった週末直前の1月12日につけた史上最高値7792からわずかに下げている。チューリヒのSMIは前週となる1月9日、これも1月8日の重要変化日に同期して示現した史上新高値から先週は実際に下落している。先週、ヨーロッパで唯一の史上新高値が示現したのはロシアのMICEX指数で、金曜に2306まで反騰した。そう、つまりロシアまでもがこの世界的な株価騰勢の動きに参加していることになる。

アメリカ大陸では先週、全ての指数 — ナスダック総合、ダウ平均からブラジルのボヴェスパやアルゼンチンのメルヴァルまで史上新高値をつけた。

        これらの印象的な反騰は株式市場に限ったことではなかった。多くの商品市場や通貨もまた騰がり、一方米ドルは3年ぶりの新安値に沈んだ。先週の原油は1バレルあたり65ドルと3年来の高値をつけたが、これは『フォーキャスト2018』で示した私達の第一ターゲット65〜70ドルに近い。金は1トロイオンスあたり1345ドルに反騰して9月8日につけた年初来高値1358ドルを試しつつある。ユーロもまた飛び立ち、2014年12月以来初めて1.2300を上回っている。この動きは2017年1月が16.5年サイクルの底となるという私達の予測をさらに裏付けるものとなっている。

        暗号通貨はまた異なる道どちらかと言えば米ドルに似た道を進んだ。ビットコインは水曜に9156まで下落、これは11月30日以来の最安値水準であり、ちょうど1ヶ月前の12月18日につけた史上最高値19,458をはるかに下回っている。金曜に株式市場が引けた後、ビットコインは11,400近辺で取引されていた。イーサリアムは健闘して先週は6266までしか下がらず、12月22日につけた4012の安値を大きく上回っている。しかしながら、これも私達の直近リバーサルゾーンに近い1月10日と15日につけたダブルトップの高値11,356と11,313から見ればはるか下方に沈んでいる。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫

        “...他の国民生活の領域で政府による抑制と均衡が不在であるような時、国防や国際情勢に関わる行政政策と行政権に対する唯一の効果的な抑制力は「見識ある市民」の存在である。確かな情報に基づいた上での重要な世論は、それだけでも民主政治の価値を護ることを可能とする。したがって、機敏で精緻な知識を持ち、かつ自由な報道の存在が憲法修正第一項*の基本的な目的の実現に最も貢献するのはおそらくこの点においてである。確かな情報と自由な報道のどちらを欠いても、見識ある市民の存在はあり得ない。”

— 米国最高裁判決 6-3 1971年6月30日
 (映画「The Post」より「ペンタゴン文書」の報道について
  新聞社を擁護した一節)
 
  * 憲法修正第一項:米国憲法において「言論の自由」を定めた条項


         “我々の政府が国民の意見を基盤とするものであるなら、第一番の目的はそれを正しく維持することだ。そこで私に残される決断は報道抜きの政府を取るか、政府抜きの報道を選ぶかだが、私は後者を選ぶにあたり一瞬の躊躇もすべきではないだろう。”

— トマス・ジェファーソン


        “それはテープに録音された彼(リチャード・ニクソン)の肉声だ。ここで興味深いのは、トランプ大統領がツイートでメディアに言及しているのと同じ内容をニクソンもメディアについて言っていることだ。ただ、このテープが明るみに出るまで私達はニクソンがそんな事を言ったなどとは知らなかっただけだ。”

— Len Downie
  ワシントン・ポスト紙 元編集長
  インタビュー Nicole Carroll, Arizona Republic/USA Today Network
  “From Inside the Newsroom of “The Post”  2018年1月14日付


        株式指数が史上最高値や数年来の高値をつけるというエキサイティングな状況にもかかわらず、他の領域では潜在的な社会不安が高まりつつある。米国におけるその一つは、言論の自由と報道の自由への崇敬の念に関するものだ。言論の自由と報道の自由に相関するジオコズミック要因は水星だ。水星はコミュニケーションを象徴する。米国建国図(始原図)において、水星は蟹座終盤度数に在泊し、冥王星(と月)に文字通りのオポジションを形成している(1776年7月2日の建国チャート)。去年からトランシットの天王星が米国建国図の水星・冥王星オポジションにTスクエアを形成してきたが、それは今年の4月、天王星が牡羊座を離れて牡牛座(お金、銀行、畜牛)に入居するまで続く。

しかしながら、報道の自由への脅威はその時点では終わらないだろう。その後2020年と2021年にはトランシットの土星が冥王星にコンジャンクトし(そして水星にオポジションを形成)、続いてトランシットの冥王星も同様の動きとなるからだ。今、そして今後も大きな争点となっていくのは、言論の自由や報道の自由を脅かすものが、一方で「フェイク・ニュース」であり、そしてもう一方はそれに対抗するところの政権が抱える欲望だということだ。それは政権の観点や企図を支持しない報道はどんなものでも厳しく非難したいという真の欲望だ。

双子座/乙女座の19°〜22°に在泊する米国の火星・海王星スクエアに対し、トランシットの海王星がTスクエアを形成すべく進行中の今、私達が真実を知ることはあり得ないかもしれない。だが確実に言えるのは、私達がもうかなり長い間、ホワイトハウスと報道陣の狭間に置かれて虚報やいわゆるがせネタに影響されており、それに伴い「検閲」への懸念が2020年〜2022年には限界点に達するということだ。またこれは、次の金融危機のタイミングに関する私達の見通しともタイミング的に合致している。この件に関しては2月3日のワールドワイド・ウェビナーで論じるつもりだ。

短期的には、先週のコメントを再掲しておこう。
『私達にとって、最も重要なイングレスはヘリオセントリックの水星が射手座入りする1月19日~30日で、ジオセントリックの火星が蠍座運行を終了する1月26日とも同期する。これらの惑星/星座宮コンビネーションは多くの市場における大きな価格変動との歴史的関連性を持つのだが、特に貴金属と通貨においてその傾向が強く、多くの場合、弱気よりは強気として示現しやすい。私達は12月8日に火星が蠍座入りして以来、すでに貴金属に強気のインパクトが与えられたのを目撃している。金と銀が今月を過ぎてなお、すなわち火星が蠍座を抜け、ヘリオセントリックの水星が射手座を離れてもなお騰がり続けられるかどうかを興味深く見ていこう。』

また短期的に私達が焦点を当てるべきは、1月31日に起きる強力な月食の接近だ。私達は現在〜2月18日まで、ボラタイルで予測不能な星座宮、水瓶座を太陽が運行する時期に入っている。しかしながら、1月31日の月食を除いては、2月4日までリバーサルを示唆するジオコズミック・サインはない。また3月初頭までは最強レベル1のシグナルもやって来ない。これが意味するのは、去年9月の木星・天王星オポジション以来相当な勢いで続いているこの強気のブレークアウトを阻止するほどのジオコズミック上の障害は3月まで無いかもしれないということだ。

この可能性を支持する見方としては、今年の税金シーズンには2月〜3月に退職金口座への巨額の資金流入が起こり、それが株式指数を押し上げる潜在力となるという見通しがある。ひょっとするとそれは夏まで続くのかもしれない。何故なら土星・天王星と木星・海王星がそのあたりまでウェイニングトラインを保ち続けるからだ。こうしたジオコズミック要因についても2月3日に開催する次回のウェビナーで触れていくつもりだ。







訳文ここまで
-------------------------------------------------


hiyoka_blue at 20:56|PermalinkComments(0)

January 16, 2018

○1/17の新月―みんなに降り注ぐエネルギー(フツウの戦士サンたちへ♪)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    新月は前回からの課題を経て、次の新月までの約1ヶ月をかけて取り組む新しいテーマが開示される時。 そしてこれは生まれた星座に関係なく、地球に生きるわたし達みんなに平等に降り注ぐエネルギーです。わたし達はこのエネルギーを使って日々、自分なりに考え行動していきます。その現れはひとの数だけ様々ですが、やがてはお互いに影響しあいながら、社会・国・世界の潮流を作っていきます。これは言い換えると、わたし達を取り囲む「空間の雰囲気」です。星読みの世界から見れば、誰もがその中で生き、そのテーマに呼応して・・(素直になったり、反抗したり、無視したりしながら・・)自分なりの人生を創造していると言えます。 その意味でも、刻々と変容していく惑星エネルギーの流れをおおまかに知っておくことは、きっと何かの役に立つんじゃないかと思います。
    例えば…シンボルの光景やキーワードを覚えておくだけでも、何かに迷った時の指針になるはず。。ではでは今月も行ってみます!(^_-)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★新月タイムスケジュール★
願い事やアファメーション、ヒーリング・メディテーションなどしたい方は、もし可能ならこの時間帯に合わせてみてください。エネルギーの高まりを感じとれると思います。(^_^)

【地方平均太陽時: ソーラータイム(LMT) 】
東京・関東ローカルで  1月17日11:37前後、北海道周辺で 11:43前後、関西方面(日本標準時ならこの時間)は11:18前後、沖縄周辺では10:47前後に山羊座 26°54’で新月となります。

前回の新月のテーマについてはココ、満月についてはココをご覧ください。
------------------------¨°☆¤☆„¸○¸„☆¤☆°¨--------------------------

Sabianシンボルによる【 新月がもたらすテーマ 】
*ここではデーン・ルージャー(ルディアー)版やマーク・エドモンド・ジョーンズ版の解釈ではなく、透視家エルシィ・ウィーラーの伝えた象徴の言葉をそのまま書き写した「オリジナル版サビアン・シンボル」を使ったブレイン・ボヴィの解釈を参考にし、アスペクトを加味して読んでいます。
*テーマはひとつの意識の流れを表したものです。この流れは順不同に現れたり循環したり、ひとつだけ突出して感じられる場合もあります。また、解釈の内容はその時々のアスペクトを意識しながら抽出しています。


【太陽・月 山羊座26°~27°― 発効期:1/17~2/15 】
    "A water sprite"
『水の精霊』

    "A mountain pilgrimage"
『山路の巡礼者』

【テーマがもたらす雰囲気と精神の挑戦(順不同)】
※ひとによっては数日前から前倒しで感じられるかもしれません。

→★外界の荒い大声や喧噪を避けてひとりそっとくつろぎたい気持ち
→★完全な弛緩を避け突然の出来事に即応できる機敏さを保つ必要
→★義務の先延ばしや一時の逃避願望が引き寄せる落とし穴に注意
→★霊的または肉体的エクスタシーを求めて危険な淵に立つ
→★叙事詩・叙情詩または内的な体験を詩的に表現する力
→★無意識に宿る目に見えない世界への理解と記憶をたどる機会
→★変わりやすい気分 ― 高揚とどん底、興奮と動揺、
   聖性と野卑さ、祝福と嫉妬などこころの両極を体験する可能性
→★曖昧な文言の裏に隠れた本質、本性、揺れ動く尺度の実態に気付く
→★至高のものを求めて自己を歪め高みを見上げることの無意味さ
→★大きな力に呑み込まれて思わぬ早急な言動に走る危険
→★目に見えない自分の "後ろ側" に重要なもの/ことがあると感知する
→★憑かれたようにトップを目指す or 自分はダメだという考えに取り憑かれる
→★なぜ腹立たしさを感じるのか、常にその隠された動機を探る必要
→★依存による「安全・安心」の対価が「力を明け渡すこと」だという気付き
→★突然の感情の嵐、または外的な状況変化が解放への一歩となる
→★なにか抗いがたい熱情が内部に醸成されつつあることへの気付き
→★「内なる指針」と自由さを頼りに山あり谷ありの道を往く・・・→

エネルギーのポイント:前回の新月『眠っていた人格や方向性の再発見・再構築』
                    
            今回の新月『日々の紆余曲折とは隔絶した内的宇宙を保つ』

180117NM


        今回はいつものように前置きを考えていたのだけど(山羊座と土星の究極についてなど)、なんだか長くなりそうなのでそれは別の機会に回し、いきなり星模様とサビアン・シンボルに行ってみますね。キーワードが多くなってしまい、アスペクトの事例も多いので、読んでくれるひとは迷ってしまうかな?なんて思ったけれど。。 原則としては、アスペクトはネイタルの惑星や感受点がその惑星フォーメーションに触れたひとに起こりがちな事例、新月全体としては、あくまでサビアン・シンボルの大テーマがメインになる...そんな感じで、自分にフィットすることばから感じ取ってみてね。


★1月17日 新月の星模様 すこし★
≪ サビアン・シンボルのテーマの下でアスペクトがもたらす行動面の挑戦 ≫
※遅い惑星のアスペクトは正確な日付の前後数日~数週間発効します。

MCに冥王星(ICにキラルス)、蠍座の木星がセクスタイル 新月と金星(とルシファー)のコンジャンクションが天王星とスクエア、蠍座の火星と魚座のカイロンにセクスタイル 新月と火星がセクスタイル 木星と冥王星・MCセクスタイル

  • 舞台裏で行われる策謀、裏切り、疑わしい材料によって責任ある立場の人物が糾弾されやすい傾向、魔女狩り、事実の一部のみが暴露されるなど
  • 変わりやすい雰囲気や気分。優しさが第一と思う気持ちを利用される可能性。落ち着いて情勢を読み、闘う姿勢を保持する
  • 自分の立ち位置をわきまえずに尻馬に乗って厄介事に巻き込まれる可能性
  • 自然災害(降雨・降雪・地震・噴火など)の可能性
  • 傷やコンプレックスに触れられることによる抵抗や反抗、感情の噴火
  • どこからともなく突然湧き起こる創造性や新しい発見
  • 突然内部から押してくる原初の力を何らかの形で表現していく
  • 後戻り出来ない覚悟を持って事態を収拾する

天王星とオルクスがセスキスクエア
火星と天王星がクインカンクス
  • 溜め込んだ無意識の反発心や復讐心の発動
  • 対象となる物事や人物を裁く行為を通して無意識の欲望が透ける(対象には自分自身も含む)

Nノードにジュノー、Sノードにセレスがコンジャンクト
ノード軸をアスボルスが調停
水星とBMリリス合がノード軸を攪乱
  • 鋭利な刃物のような批評、底意地の悪い"口撃"、ジェラシー
  • 女性性と母性の葛藤、過剰な母性への憎しみ、バランスの模索
  • ジェンダーを超えた「人間力」の希求または予感
  • 感情の起伏を交えずに「正直であること」の価値が高まる

≪その他心理的な注目期≫
( "抑圧と噴火"の刻の始まり)

1月20日金星とルシファーが水瓶座2°台でコンジャンクト
1月21日ケンタウルス族のフォルスが山羊座入り
1月27日~28日、日付が変わるころ火星が射手座入り
イクシオンが銀河中心へ向かう(正確なコンジャンクションは2月13日)
--------------------------------------------------------------------
2018年1月31日 獅子座11°台で満月・皆既月食!
--------------------------------------------------------------------


quasar



★1月新月のサビアン・シンボル ★

        今回の新月が提示するテーマのベースとなるのは山羊座26°『水の精霊』です。水…それはわたし達の生命に欠かせないもの。本来は無色透明でそれ自体の形を持たず、どんなときも、そのときそのときの器のかたちに沿って存在するもの。留まり、流れ、落ちるもの。

水の精霊(または妖精)といえば、神話にも沢山出てきます。たとえばギリシャ神話の海神オケアノスの娘達、オケアニやネーレーイス達。彼女達は神話の中で繰り広げられる様々な葛藤のドラマや因縁話をつむぐ上で、欠くことの出来ない役どころを演じているのですが... それはどれも、わたし達人間から見たときの水の特性 ― 異世界的なとらえどころの無さ、水鏡の幻惑 ― を体現し、それがえも言われぬ魅惑であるような存在として描かれているように思います。


watersprite



  B.ボヴィはこのシンボルの解説で、やはりギリシャ神話の中で語られた「ヒュラスの悲運」を挙げていました。ヒュラスは英雄ヘラクレスに愛され、有名なアルゴ遠征隊でも弓矢持ちとしてヘラクレスの側近く仕えた美少年でした。けれども旅の途上で泉に水を汲みにいったヒュラスは、ちょうど祭のために水面に出てきた泉のニンフ達に見初められ、水底に引き込まれて二度とこの世界に帰ることはなかったそうです。

そうそう、美少年と泉といえば、ナルシシズムの語源にもなったナルキッソスのお話を思い出すひとも多いのではないでしょうか。ネメシスの罰を受けて自分のことしか愛せなくなったナルキッソスが、ムーサの山の泉に映った自分の姿を見て恋い焦がれ、そのまま死んでしまうというお話...。どれも主人公の少年にとっては突然降りかかった大きな災難、または不運だったと言えるかもしれません。

これらのお話に共通している事実は彼らが「容姿」、つまり外面の美によって皆に愛された存在だったことです。そしてヒュラスは実体を持たない異世界の存在に引き込まれて別次元の者となり、ナルキッソスは水鏡に映った自分という実体のない姿に魂を奪われ、いのちを失ってしまう... うーん、なんだかそこに存在するはずの精霊達も少年も、水というカタチを持たない境界の狭間で、明確な意志を持つことも出来ずに揺蕩う影のようなイメージがあります。


P1030948


  
  神や精霊、そして悲運の少年達を呑み込んだ「美」っていったい何だったのでしょう?  「水の精霊」はある種のエクスタシーをもたらすとも言われています。 では水面が映す、いのちと引き換えにするほどの美のエクスタシーって...? 自分より大きな力に呑み込まれ、為す術もなく抱擁されて水底に落ちていくエクスタシーって...? ところでナルキッソスは、本当に自分自身を識った上で自分を愛せたでしょうか? それとも外界に自分が愛せる理想の姿を追い求め、ついにその虚無と一体になれたのでしょうか?

        B.ボヴィは水の精霊のシンボルを『影を作らないもの』と言っていました。影を作らない…つまり目に見えないもの、実体を持たないもの。米国の人気作家ジャック・ロンドン(1876年~1916年)の作品に『The Shadow and the Flash』という小説があります。わたし自身その小説は未読で詳しい内容までは知らないのですが、その話の中に同じことばが出てきます。その一節を読む限り、作中では黒髪と金髪である以外は容姿が生き写しの二人の青年による「見えなくなる」ことの探求が描かれていました。一方は「人類が今まで知らなかったほどの本物の漆黒」を追い求め、もう片方は「透明さ」、つまり完璧に「光を避け、反射せず、影を作らない」ものを追い求めている...。

この小説の結末は『影を作らないもの』に魅入られた二人の青年同士の闘い、そして非業の死によって終わるようです。 「完全なもの」「完璧なもの」がもし瞬間的にでも存在するとしたら、それが「美」であろうと「理想」であろうと「夢」であろうと全てが実体を持たないものであり... 水面にも鏡にもけっして映ることがない。だから外界の反応や誰かのことばを鏡として確認したり、投影したり、証明したり出来るようなものじゃない...。 ならば『影を作らないもの』を外界に追い求めても、あやかしのニンフ達や呪いの神ネメシスによって深い水底に誘い込まれるだけかもしれない。そこでわたし達は「運命」と名付けた奔流を自らの手で夢遊病のように創り出していく。そしていつの間にか呑み込まれていく...なんてこともある。それがときに「悲運」と呼ばれるエクスタシーに彩られるとしても。。


P1040082



水の精霊はわたし達に問いかけます。

『完璧な漆黒と完璧な透明さの美はどこにあると思う? どこにも映らないものは、どこに存在するか知ってる? ほら、そこに在るじゃない...』

わたし達は答えます。

『え~? 完璧なものなんて全然求めてないよ。人生ってそんなものだって、よくわかってる。ただ毎日、あれがもうちょっと何とかなればいいのに。これがもっとあんな風だったらいいのに…なんて思うだけだよ! もちろん努力だってしてるよ。でもなかなか思うようにいかないんだよね...』

『うん、そうだね。君の言うとおりだね ♪ ところで君は、どこを見てるの?』

精霊はそう言うと軽くウィンクをしてみせ、パシャッと水音を立ててたちまち消えてしまうのでした。。。 なぁんて(^_^;。 


P1100965



        でも、社会性の極みとも言える地性星座宮、山羊座も終盤に入ろうというこの度数が、とらえどころの無い「水の精霊」というシンボルを持っていること。そしてこれに対向し補完する力とされる水性星座宮の蟹座26°が『贅沢さに満足と幸福感を覚えながらソファーで読書する人々』という、社会的に功なり名を遂げた人々を描いたシンボルだというのも不思議な気がしませんか? 

実はこれの一つ手前、山羊座25°のシンボルは、社会的な闘いの中で「自信に満ち、断固とした態度で自分の負った責任や役割を世界に表明する」というテーマを持っています。どんと構え、胸を張ったその姿はまさに山羊座第3ディーカンのど真ん中!という感じ。そして対向する蟹座25°は「どんな姿勢を取ったとしても、全ての立ち位置にはそれぞれの影がある」というテーマ。。。 ん?なんだか社会的にも日頃の人間関係にも当てはまりそうな、思わせぶりな組み合わせ。 そして次に直面するのがこの『水の精霊』というシンボルなんです。


P1110252



  今、とりあえず自分が持ちあわせているものに護られ、安全と安心の曖昧な境界線の中でそこそこ満足しながらのんびりソファーに横たわるわたし達。あれやこれや、好きな世界に没頭出来るという、実は大いなる贅沢。ひとときの休息や弛緩はけっして悪いことじゃない。だからこそ、遠くはかない美への憧れを感じたり、理想を追い求めたりも出来るわたし達。そんなとき、美しい水の精霊がひょいと水面に上ってくるかもしれません。でも...。 彼らは実体を持たないもの達。影を作らないもの達。居るのに居ないもの達。 

受け取って当然と思ってきた贅沢の中で、けっして捉えられないもの達を追って生きるのか? それとも、捉えられないもの達にいつしか捉えられるのか? 水面の輝きには、無いはずの影が確かに映って見える。そして日々の想いを彩るその曖昧さこそが、居心地良くも感じられる...。

けれどもしわたし達の精神が自己満足の中で弛緩し過ぎてしまうなら、ふいに日常というソファーごと、水底へと誘いこまれるのかもしれません。ならばわたしにとって水面の境界は、果たしてどこに通じているだろう? それはきっと、わたし達の視点がどこにあるか次第なのだと思います。自分が自分であり続けることの難しさ。 この度数は、豊かなインスピレーションを得て見えない世界を感じ取るチャンスも沢山与えてくれるけれど、妄想に囚われて狂った行動に出る危険も含むような、そんな度数かもしれません。


P1110238



        ん。。とても面白いシンボルだったので、ついベースのテーマについて文字数を割きすぎてしまいました。

さて、今回のメインのテーマとなる山羊座27°のシンボルは『山路の巡礼』です。今度はなにやら厳しそうなイメージが来ました。巡礼とは宗教者または修行者で、神や聖性を宿すとされる峻厳な山々を巡り歩き、ときにはいのちを賭けて聖地礼拝の旅をする人々のこと。言語の「pilgrimage」の語源は「peregrine」。そう、「ペレグリン」つまり放浪、流浪、遍歴を意味することばです。古典占星術でペレグリンと言えば、ある惑星が在泊する星座宮において、支配星でもなければイグザルトでもなく、トリプリシティやターム、フェイスとしての格も持たない状態を言いますね。その場の何に対しても誰に対しても関わりを持つことのない、常にアウェイな状況を生きる旅人。そこに居るのに、居ない者。それが山路の巡礼者です。


pilgrimage



        彼は自分にとっての聖地を求めて歩き続けます。前人未踏の険しい渓谷をよじ登るのも、聖なるものに近付くための修行に過ぎません。どんなに苦しくても、垂直にそそり立つ急峻な断崖に差しかかっても、彼がひるむことはないでしょう。なぜなら胸の内に明確な目的とゴールがあるから。きっと彼のこころの内には宗教的な想いと情熱が渦巻いているのかもしれない。聖地に辿り着けば得られるという超常体験への渇望でいっぱいになっているのかもしれない。この世の欲にまみれた汚濁と弛緩した精神を嫌い、高次元への旅立ちをひたすら願う。けれどもそんな純粋な願いは、結局は一つのパラドックスを含んでいるとも言えます。この世で人間が抱く最後の贅沢、そして最大の強欲は超越者=神と一体になることを求める修行者としての欲望だということ...。

また、B.ボヴィはこのシンボルの興味深いパラドックスをもう一つ例示しています。山路の巡礼は人も通わない獣道をたどり、切り立つ崖を登っては下り、谷を渡り峠を越えていきます。彼は登りに登って上りつめるほど、物理的にも精神的にも高度を上げていけばいくほど、至高の存在に対して膝を折り腰を曲げ、平伏するようになる。自分の存在はどんどん小さくなり、低くなり、無に近付いていく...。


P1100323


  
  それは聖なる山を支配する至高の存在に圧倒され、呑み込まれることかもしれない。 あるいは、あらゆる草木、蟲や鳥や獣たちの息遣い、渓谷を吹き抜ける風や立ちこめる霧、岩壁をつたい落ちる清水の一滴に溶け込み、ただ我も彼もなく一体となってしまうことかもしれない。 

どちらも人間にとっては一種のエクスタシーかもしれないけど、その味わいは全く異なることでしょう。 また、もし強烈な自我意識を残したまま頂上 — 聖なるフォースの場 — で異次元の力に打たれたなら、その巡礼者の内なる全てが極度に肥大しある種の怪物に変じる可能性もあります。それもまたエクスタシー。そして新たな信念、または妄想が生まれます。

ひとが一旦全てを捨てて巡礼の旅に出るということは、何かの「極み」を求めて流浪することかもしれません。過去を捨てたいとか、忘れたい...という欲望も含めて。 求めるものは、ひとそれぞれ。見出すものも、ひとそれぞれ。でもわたし達は、いつも何かしらの「極み」を求めてやまない存在ではないでしょうか。落ち込みと高揚、汚濁と至高、敗北感と勝利の陶酔、悲哀と歓喜、光と影など、平凡な日常の中でも様々に入れ替わる状況や気分の中に、極から極へと揺れ動く無数の小さなわたし達がいます。求めて...求めて...。


sacredmountain



        社会性の極みとも言える山羊座終盤度数。支配星の土星も山羊座入りして、わたし達は昨日までの人気者があっという間に転落したり、セレブリティが恥辱にまみれて引きずり下ろされたりする光景を沢山見ています。昨日まで元気だったひとが倒れ、無名の誰かが頭角を現す。そして突然の嵐が街や渓谷を襲ったりもする。激しく移り変わっていく風景。この先に何かがある...という予感。それが良いか悪いかはわからない。でも、出来ることなら良くしていきたい...。幸せでありたい。だからこそ怖れ、安全を求める。そんな中で、わたし達はみんな、ある意味 山路の巡礼者かもしれません。たとえ家に引き籠もっているとしても。

自分なりの頂上、自分なりの至高のゴールを目指し、純粋な欲を抱えて歩き出す。贅沢に寝そべっていようと、必死に働いていようと、わたし達は一刻一刻、このいのちを削りながら日々、人生という聖なる山野を巡っている。ならば今、その途上。そこにわたし達は何を見ているのでしょう? 


P1110244



  旅路の水鏡に映る自分の姿は水面の揺れとともに刻々と変化します。わたし達は、その鏡を見下ろしながら自分を嫌ったり好きになったりします。そしてその鏡像の自分を通して世界を判断し、嘆いたり微笑んだりします。けれどそこに映る姿は、はたして本当に自分だったのでしょうか? 旅をしているわたしとは、いったい誰なんだろう? 

人生の山路をひたすら歩きながら、刻々と変化する景観の中で。いつしかこの世の汚濁も至高の聖性さえも一切を捨てきった、無のまなざしそのものになる。もしかしたら、わたし達の後ろにはそんな巡礼者の影がそっと付き従っているかもしれません。ふり返っても、誰も居ないけれど。


        山羊座の終盤、水瓶座でガラッと視点が変わっていくその寸前にふっと湧いて出たような水の精霊と巡礼者のシンボル。ここから先、山羊座終わりまでの度数は、再びあらゆる階層の想いが渦巻く社会性の極みのようなテーマで固められています。その前にちょっと歩みを止めて、深く自分をふり返ってみる。一方向に凝り固まった想いがあるなら、解きほぐす時間を与える。いちど大きく息を吐きだし、軽くなっておく。もし出来るなら、「無」に近いほどに。

今回の新月は、次回 皆既月食の強力な満月を控えてこころと体を澄ませておく、そんな機会を与えてくれると思います。新月図の惑星配置を見ると、今はとても忙しいひとが多いと思うけれど。それでもときには目を閉じて、漆黒の巡礼者になってみる。そういう過ごし方が出来たら.........そんな気がします。



redbaby




have a great trek!!!★



hiyoka(^_^

hiyoka_blue at 22:25|PermalinkComments(0)

January 14, 2018

レイモンド・メリマン 週間コメント1/15【金融アストロロジー】

http://www.mmacycles.com/
レイモンド・メリマン・コラム 2018年1月15日(フリー版より)

翻訳:hiyoka
文中の日付・時間はすべて米/東部時間です。
自 身の学習のための翻訳文です。日本語になりにくい箇所は意訳があります。また知識不足による誤訳があるかもしれません。原文は上記サイトで無料で閲覧できますので、よろしければそちらもご参照ください。またご意見やご感想、間違いのご指摘などいただけましたら嬉しいです。また投資日報社さんでは無料コラムには記載の無い情報や、文中のメリマン用語の解説も掲載されているようですので、そちらもぜひご覧ください。(翻訳者はこの記事をアストロロジー学習者向けのエッセイに近 いものと捉えています。詳細な相場予測や何らかのトレードを推奨するものではありません。また文中の * は翻訳者によるものです。原文が "ファンキー" な時は、時々お節介な訳注が入るかもしれません。)
--------------------------------------------------------------------------

今週のコラムは時間の都合により一部抄訳です。m(_"_)m


≪ 先週をふり返って ≫

        “(まもなくFRB新議長に就任する見込みの)ジェローム・パウエルは、今後1〜2年にわたる二律背反の苦渋に直面しようとしている。もし低いインフレ率が低金利を必要としながら、その低金利自体がやがて起きる破壊的な資産の破綻の可能性を高めるとしたら? 彼は今金利を上げることでバブルの初動を抑えるべきなのか、あるいは資産崩壊の後で問題を始末するための計画を立てるべきなのか?”

— Greg Ip
  “For Fed, Stock Boom Brings Bubble Déjà Vu”
  Wall Street Journal 2018年1月11日付


        “12月20日は政治史上の悪名または恥ずべき行い、いやおそらくその両方が具現した日として後々まで記憶されるべきだ。民主党の票が一票も入らないまま — それ自体が非常に特異なことだが — 巨大な税制法案が成立した後、共和党議員達はホワイトハウスの階段でトランプ大統領を中心に集まり、自画自賛の乱痴気騒ぎを演じた... これは何も米国史上最大の減税というわけではなく、しかも連邦の赤字に打撃の追い討ちをかける行為だ。”

— Alan S. Blinder
  “Almost Everything is Wrong with the New Tax Law”
  Wall Street Journal 2017年12月28日付

        “黒人の失業率は6.8%と過去最低となった。つまり、そういうことだ。アフリカ系アメリカ人の失業率は労働統計局の資料に見られる最も古い年、1972年以来下がったことがなかった... この下降トレンドが示す政治的・経済的メッセージは明確だ。すなわち経済成長を早めれば誰にとっても利益となる。”

— “Some Good Jobs News” Opinion page
  Wall Street Journal 2018年1月6日付


        先週、世界の多くの ― 特に米国の ― 株式指数に見られた史上新高値への上昇波は、12月20日の大規模な税制改革法案成立に対するFRB元副議長アラン・ブラインダーの批判コメントを真っ向から否定したように見える。しかしながら、2017年12月20日が「政治史における恥ずべき行いの日として記憶される...」とした彼の言及は、『フォーキャスト2017』と『フォーキャスト2018』で示した「2017年12月20日〜21日が『グレートリセット』における時間的な核心となる日だ」という解説を裏付けるものではある。それは太陽と土星の両方が冬至の当日に山羊座にイングレスするという、1870年以来見られなかった出来事であり、その年からちょうど2年後に起きた、米国史上最長の経済不況へと繋がった。だがそれについてはまた別の機会に触れよう。もし読者の皆さんがこの事に関するよりシクリカルかつジオコズミックによる分析を望むなら、『フォーキャスト2018』の始まりの章のいくつかを参照していただきたい。

以下、世界の株式指数、貴金属、原油、ユーロなどについての先週の動きをふり返る記述が続きますが、今回は省略させていただきます。



≪ 短期ジオコズミクスと長期的考察 ≫


        今週は株式市場のリバーサルに関連する13種の重要なジオコズミック・サインが互いに近接しながら(12月10日〜1月14日)連続してアスペクトを形成する長期の時間帯の出口となる点で興味深い。その最後尾となる2つのアスペクトは土曜と日曜(1月13日、14日)の太陽と金星による天王星へのスクエアだ。このコラムでも数回にわたって触れたように、天王星が絡む時、それが近くの支持帯または抵抗帯に対してリバーサルになるかブレークアウトになるかは誰にも予測がつかない。株式市場は9月以来、幾度となく抵抗帯を "上抜け" してきていることから、私達はその勢いが続くという可能性を排除することは出来ない。歴史的に見れば、天王星のシグナルの内およそ80%がリバーサルに合致し、ブレークアウトに関連する確率はたったの20%ではあるのだが。

今週は他のジオコズミック要因から見ても注目に値する。それは「イングレス」として知られ、惑星が1つの星座宮を離れ次の星座宮に入っていく動きを言う。これは集合心理に変化が起きる時期を意味し、それが投資家心理の変化として顕れる可能性を持つ。私達にとって、最も重要なイングレスはヘリオセントリックの水星が射手座入りする1月19日〜30日で、ジオセントリックの火星が蠍座運行を終了する1月26日とも同期する。これらの惑星/星座宮コンビネーションは多くの市場における大きな価格変動との歴史的関連性を持つのだが、特に貴金属と通貨においてその傾向が強く、多くの場合、弱気よりは強気として示現しやすい。私達は12月8日に火星が蠍座入りして以来、すでに貴金属に強気のインパクトが与えられたのを目撃している。金と銀が今月を過ぎてなお、すなわち火星が蠍座を抜け、ヘリオセントリックの水星が射手座を離れてもなお騰がり続けられるかどうかを興味深く見ていこう。

今週はまた1月16日〜17日に山羊座終盤度数で新月が起きる。その日は金星が水瓶座入りする日でもあり、また2日後の19日には太陽が水瓶座へのイングレスを果たすというタイミングだ。天王星が水瓶座を支配すること、またこの週末に天王星を含む2つのアスペクトが完了したこと、そして天王星と水瓶座が人々の中に存在する体制に従おうとしない非協調主義、独創性、独立独歩の精神、一匹狼、反抗的性質と関連することを考慮すると、私達はこの1週間で、きわどく下品かつポリティカル・コレクトネスに反する行いを多く目にすることになると予測出来そうだ。

あるいは、もし私達が幸運であれば、その代わりに(またはそれと同時に)真に独創的で素晴らしい新機軸の思想や発見に恵まれる2週間を経験することになるかもしれない。だが、市場が今月終わりまで非常にボラタイルな様相を呈したとしても驚いてはいけない。私達は1月31日に起きる強力な月食へと近付いている。また同様に、個人の領域においても世界の指導者それぞれの言動が興奮しやすく不安定になるかもしれない。もしくは希望を交えて言うなら、良い刺激を受けて友好的になる可能性もある。後者の2つの要素は水瓶座とその支配星、天王星が持つ魅力的な特質を表すものだ。

なお米国市場は1月15日月曜、マーティン・ルーサー・キングを記念する祝日で休場となる。






訳文ここまで
-----------------------------------------------



hiyoka_blue at 20:57|PermalinkComments(0)